2021年04月
2021年04月29日
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ホンマ T//WORLD GS ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ T//WORLD GS ユーティリティ の4番 です。

シャフトは SPEEDTUNED 48 です。
ロフトは21度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55.5g、トルクは3.7、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は337.5g です。

ホンマ T//WORLD GSシリーズのユーティリティです。
以前ドライバーとFWを試打して、とてもいい印象をもっているので、ユーティリティも試打してみたいと思っていました。
ドライバーやFWと大きさが違うだけで、瓜二つのデザインになっていて、ブランドとしての統一感があるのがいいです。

トゥ寄りには『GAIN SPEED TECHNOLOGY』の文字があり、ドライバーやFWにも見られました。
他のメーカーには無い、ホンマ独自の技術なのでしょうか?

ソールもそうですが、ヘッド全体に丸みがあって、滑らかな印象を与えてくれます。
『角張った』とか、『直線』『平ら』をイメージさせる形状ではありません。
大きさは標準的です。

ソールには大きな溝があり、ドライバーやFWと共通しています。
ドライバーはヘッドが大きいので、設計自由度が高く、大丈夫だと思いますが、ドライバーほど大きくできないユーティリティで、このような溝にするということは、メーカーの深い計算があるのだと思います。
強度的に大丈夫でしょうか?

深さもたっぷりあります。
以前はよく見かけましたが、最近は浅いタイプが多いですし、そもそも溝のないクラブのほうが多くなりました。

ネックの長さはじゅうぶんあります。
アイアン好きの私は、上から打ち込めそうな感じがするので好感が持てますが、横からはらうレベルブローのイメージを持ちたい方は長すぎる印象をもたれるかもしれません。

フェース面はシンプルで綺麗です。
さすがホンマです。

トゥ側にはHONMAのロゴもあります。

シャロー感はありますが、薄すぎず標準的な形状です。
ドライバーのように、ヘッドを大きくできないユーティリティはシャローにするにも限度があるように思います。

装着されているグリップは、しっかりしたタイプで、これまでも出会ってきました。
今回のGSは皆、このグリップで統一されているようです。
ソフトなタイプではありませんが、特に不満はありません。

大きさは標準的ですが、あまり好みの顔ではありません。
『逆くの字』といいますか、フェースがかなり被っているように見えます。
しかし、このような顔も初めてではないので、普通に対処できそうです。

素振りをしてみた感じはまずまずです。
フレックスがSということですが、硬いという印象は無く、よくしなります。
何度か素振りをしてタイミングを合わせました。

ボールを前にして構えてみても、やはりフェースが左を向いているように見えたので、少し右を向いて回してみる感じで構えました。
あとはノーマルな顔で、特に気になるところはありません。
フェース面がよく見え、ボールもあがりやすそうです。
試打を開始しました

『打感』は好感が持てました。
硬くなく、ソフトなフィーリングですが、球の質感をはっきりと感じ取ることができましたし、球離れが速いです。

球はあがりやすいですが、今のユーティリティの中では普通といっていいように思います。
特別球があがりやすくなるような工夫は感じませんでしたが、使えるゴルファーの幅は広いような気がしました。
ヒッターだけでなく、スインガーの方にも易しいクラブといえるのではないでしょうか?

『安定性』はなかなかいい感じで、この大きさのユーティリティにしては、寛容さがあるといいますか、右には行きにくいクラブです。
フッカーの私には使いづらいところがあったのですが、スライサーの方にはとても親しみやすいクラブだと思います。
スイートエリアの広さは、今のユーティリティの中でも標準的です。

『飛距離性能』は高く、今のユーティリティの中でもハイレベルなほうにあると思います。
弾きの良さとつかまりの良さ、そして弾道の高さで飛ばしていけるユーティリティです。
右に滑っていく感じはしないので、こすり球が出にくいところも、このクラブの特長といえます。

『操作性』という点では、圧倒的に左へ行きやすく、なかなか右に曲がる球が打てませんでした。
かなりオープンに構えて、思いっきりカットに打ったら、少し右に曲げられましたが、かなり難しい感じがしました。
構えたときから、とにかく左に巻いてしまうようなイメージしか出てこなかったので、その逆球を打つのがとても難しかったです。
試打後の感想

私には合いづらいところもありましたが、メーカーが最初からスライサーの方を対象に開発したのかもしれません。

もちろん今もフック系のクラブは多いですが、ここまではっきりしたのが最近では珍しいような気がします。

初速だけでなく、球のつかまりの良さで飛ばしていくのが、今のトレンドなのかもしれません。
それくらい、スライサーの方がまだ多いということなのでしょうか?

クセのあるクラブではありますが、そのクセがあることで、多くの支持を集めることもあると思います。
球がどうしても右に曲がってしまう方。
それでもボールをつかまえて飛ばしていきたい方には、魅力的なユーティリティといえるのではないでしょうか?

私には難しいクラブですが、これからもホンマのクラブには注目していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。