2020年08月
2020年08月27日
グランプリ ONE MINUTE S7 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ ONE MINUTE S7 ドライバー です。

シャフトは 三菱ケミカル Diamana ZF60 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.8、キックポイントは中元調子 です。

とてもカッコいいグランプリのドライバーです。
グランプリのドライバーは久しぶりですが、すごく気に入っているので、手にするだけでテンションがあがります。
名前に『ONE MINUTE』とあるので、以前試打した ONE MINUTE の後継モデルであることは想像に難くありません。

シャロー感のあるラージサイズドライバーです。
ラージサイズではありますが、黒という色もありますし、ビシッと引き締まって見えます。
『パワーシャロー』といったらいいでしょうか?
グランプリドライバーの飛距離を、これまで体感しているので、このような言葉が浮かんできます。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、ウェイトがひとつずつ配置されていました。

ネックの長さは標準的といっていいように思います。
今はこれくらいの長さが多くなりました。

独特なフェース面です。
スコアラインが『溝』ではなく、『プリントタイプ』です。
雑さのない、綺麗なフェース面で弾きが良さそうです。
あまり見ないデザインですが、これまでも何度か経験してきました。

トゥ側に『FORGED』の文字があり、これまでのグランプリと同じです。
『フェース高』は適度にありますが、ディープフェースというほどでもありません。
どちらかといえば、シャローに近い感じです。

シャローバックタイプのヘッドですが、薄過ぎません。
シャローバック過ぎると、スイング中どうしてもフェースが上を向いてしまいそうな印象がありますが、このドライバーはそこまでではありません。
『ちょうど良いシャロー』といったところでしょうか?
グランプリらしい形状です。

オーソドックスな『シャロー顔』です。
ラージサイズらしく、大らかさがありますが、変なクセがないのがいいです。
バルジの丸さも強調されていました。
ラージサイズのドライバーはバルジが真っ直ぐに近いものが多いですが、このドライバーは丸みがあります。

素振りをしてみると、タイミングがとりやすくて好感が持てました。
自然なしなりで、ヘッドの挙動も安定しています。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
いい意味で『特徴が無い』といいますか、オーソドックスな構え感です。
大きく見えるので安心感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
つかまりが良さそうなので、どちらかといえばドロー系のイメージが出ました。
フェース面がよく見えたので、弾道も高そうです。
試打を開始しました

グランプリらしい打感で、好感が持てました。
はっきりとした打感ですが、硬くなく適度な手応えがありました。
弾き感が強く、初速も出ている感じです。

『音』も好感が持てました。
こもった感じはなく、はっきりしていますが、高すぎず大きすぎず、心地いい音です。
音にも『集中させてくれる音』と『集中させてくれない音』がありますが、このドライバーの発する音は前者です。
気持ちよく振り切ることができました。

球もあがりやすくて、親しみやすい性格をしています。
どちらかといえばヒッター向けなのかな?と思いましたが、かなりイージーなヒッター向けドライバーといった感じです。
球はしっかりと浮いてくれ、弾道も高いです。
高めの弾道ではありますが、そこに『頼りなさ』は感じられません。

『安定性』も高く、大らかで直進性に優れています。
いい意味でアバウトに、そして叩いていけるドライバーです。
スイートエリアは広めで、シビアさは全く感じられません。
少々トゥ寄りでヒットしても『当たり負け』することなく、しっかりと弾き飛ばしてくれました。

『飛距離性能』は、かなり高いです。
グランプリのドライバーは本当に『飛び』に関して優等生といいますか、レベルの高さがあります。
全く逆な表現でいえば、『ヤンチャな飛び』といったらいいでしょうか?
ブレーキの利かない、まるで『ミサイルのような弾道』といったら伝わりやすいかもしれません。
力強く飛んでいったボールが、なかなか落ちてきません。
ずーっと空中を突き進んでいくような感じです。
この飛びは、どこから来るのでしょうか?

『操作性』という点では、普通といった感じがします。
左右にも少し曲げることができましたが、オートマ性が勝ってしまうので、大きくは曲げづらいです。
私はフッカーなので、初球からいい感じのドローボールを打つことができたのですが、フェードヒッターの方にも合いやすいのではないでしょうか?
このようにバランスがとれたドライバーなら、あえて『調整システム』を搭載する必要は無いな・・・。と思いました。
いい意味で『ワザが使いづらい』ドライバーといっていいように思います。
今はそのようなオートマチック系ドライバーが増えてきました。
試打後の感想

ハイテクっぽくないけど、じつはすごくハイテクなドライバーだと思います。
一番の魅力は、やはり『飛距離性能』です。
この飛びは多くの方を魅了するのではないでしょうか?

弾きがいいのですが、シャフトがいいからでしょうか?
弾きの良さに加え、『押していける』ところが素晴らしいです。
ほんの一瞬、ボールの後ろから押していける感じが、さらに飛びを高めているように感じます。

飛びだけでなく、大らかで易しいのも、このドライバーの特長です。
打点のブレを気にせず、アバウトに打っていけるので、結果的に飛距離や方向性を高めているように感じます。

今は『ゴチャゴチャ系』ドライバーもたくさんあり、それらの多くは、それほどポテンシャルが高いとは思えません。
見た目は確かに目新しさがあって、いかにも飛びそうな印象を与えますが、実際に打ってみると、そうでもないな・・・。と思うことは少なくありません。
そういったゴチャゴチャ系ドライバーからすると、このドライバーはシンプルさがあり、それがパフォーマンス力にもつながっているのではないかな?と思いました。
昔から、シンプルなドライバーはよく飛びます。

飛距離性能や易しさなども凄いですが、全体的な質感が良く、目で楽しめるのもいいです。
いくら『球を打つ性能』が高くても、質感が良くないと好感度が下がってしまいますが、このドライバーにはそれがありません。
所有感を満たしてくれる、ハイレベルなドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。