2016年09月 - ゴルフクラブ試打日記。


2016年09月

      
2016年09月29日
  

テーラーメイド GLOIRE F ドライバー

                 
テーラーメイド GLOIRE F ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは テーラーメイド GLOIRE F ドライバー です。



GL6600
シャフトは GL6600 です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは4.1、バランスはD3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は290gです。



正面
テーラーメイドグローレの新しいドライバーです。


デザインがよく似ているので、あの名器『グローレF』の後継モデルであることは想像に難くありません。


最近は後継モデルでもデザインがガラッと変わっている物も少なくないですが、このモデルはよく似ているので、すぐに分かりました。


グローレFを初めて試打してもう2年になるのかと思うと、とても早く感じられます。


テーラーメイドはニューモデルの発売されるスパンがとても短いように思うのですが、グローレシリーズは2年に1度なのでしょうか?


その間に、グローレGのような違うタイプも発売されるのでしょうか?


グローレFはとてもいいドライバーなので、その後継モデルとなると、期待度がさらに増します。


最新であれば、必ずいいというものでもないと思うのですが、今回メーカーがどのようなことを変えてきているのかな?ということがとても楽しみです。


テーラーメイドは昔からウッド系が得意なメーカーです。


数々の名器を生み出してきました。



ソールの溝
まず目に入ったのが、このソールにある溝です。


スピードポケットという名前は同じでも、前作では溝はありませんでした。


テーラーメイドのドライバーやFWは、『溝があって当たり前』といったところもあると思いますし、『溝ブームの火付け役』といっていいかもしれません。


前のモデルは溝が無かったので、物足りなかったと感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。


この溝の目的は、これまでと同じなのだと思います。



溝の深さ
溝の深さも、結構あります。


強度の問題などもあると思いますし、この深さと幅がベストなのでしょうか?


メーカーによっても、溝の深さはまちまちです。



側面
これまで通り、ラージサイズでシャロータイプのドライバーです。


小振りでディープなモデルは、もうテーラーメイドからは発売されないのかな?と思いました。


ヘッドが大きければ大きいほどいいとは思いませんが、ルールギリギリの大きさへのニーズは高いのだと思います。



ネックの長さ
ネックの長さはこれまでと特に変わった感じはしません。


ここの部分は変えられていないように見えます。



9.5
ロフトが『9.5』なのが少し驚きました。


ここしばらく『10度』が一番立ったモデルだったので、久し振りに『一桁ロフト』を見て驚きましたし、懐かしく感じました。


しかし、『リアル』は確実に『二桁』だな・・・。と思いました。


ゴルファー心理として、実際のロフトはあまり考えないけど『表示ロフト』は一桁のほうが好きだ・・・。というのがあるのかもしれません。


私は表示ロフトよりも、構えたときのフェース面の見え具合のほうが気になるので、あまり気になりません。



ネックの調整機能
ネックには調整機能が搭載されていました。


これまでのモデルと共通しています。


ここの部分も同じような感じです。



STD LOFT
試打するのは、この『STD LOFT』の位置です。


9.5度を購入して、球があがりにくいな・・・。と思えば、専用の工具を使ってロフトを寝かせるという方法も有効なのだと思います。


しかしテーラーメイドの調整システムは、ロフトを変えるとフェースアングルも変わってくると聞いたことがあるので、少し注意が必要になってくるかもしれません。



ウェイト
ソールにはひとつだけウェイトが配置されていました。


これまでは、このようなラージサイズのヘッドはヒール寄りにあるのが多かったのですが、このドライバーはそれほどヒール寄りでもありません。


『ややヒール寄り』といった感じです。


この位置がベストなのでしょうか?


何gなのかな?と思い、近くで見たのですが、数字はありませんでした。


『GLOIRE』の文字が2つありました。


色々な重さが用意されているのではなく、ウェイトを変えないタイプなのでしょうか?


もしそうだとしたら、ウェイトを変えて色々と試してみたいという方には、ちょっと物足りないところかもしれません。


しかし、そうしなくてもいいようなメーカーの深い研究があるのかもしれません。



ヒール側のパーツ
ヒール側には見覚えのあるパーツがありました。


結構目立っていました。


どんな意味があるのかな?ウェイトと同じ効果が期待できるのかな?と思いましたが、詳しいことは分かりません。


デザインの一部なのかもしれません。



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。


このシャローバックと、クラウンの盛り上がりを見ていると、やはりグローレだな・・・。と思います。


光沢感のある白も美しいですし、『(グローレ)らしさ』があるので好感がもてます。


機能などがどんどん変わっても、一目でそれと分かるようなところがあると、とても親近感がもてます。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインも、前のモデルと変わっていないようです。


今回のモデルは『新しく変える』というよりは『ちょっと味付けを加える』という感じなのかな?と思いました。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップは、なかなかいい感じです。


最近はグリップも色々なタイプがありますが、このグリップはとてもシンプルです。


珍しい感じはしませんが、適度にしっとりしていますし、グリップ感もあるので、ドライバーには適したグリップだと思いました。



顔
顔もいい感じです。


前のモデルとほとんど同じです。


ただ、ちょっと『つかまえ顔』に見えました。


少し気になったのですが、苦手意識が芽生えてしまうほどではありませんでした。


『つかまえ系』に見えたので、前のモデルの『F』と昨年試打した『』の間に位置するドライバーなのかな?と思いました。


私は前のモデルのFのほうが親しみやすい感じがしますが、実際は大きな違いではないのかもしれません。


今度機会があれば見比べてみたいと思いました。


つかまりやすそうな顔を好まれる方には、とても親しみやすいタイプの顔といえるのではないでしょうか?


極端な『つかまえ顔』は苦手だけと、ちょっとであれば問題ないし、むしろそっちのほうがいい・・・。という方も多いと思います。


大型ヘッドになってつかまりにくさが大きくなっているので、多少の『フック』が『スクエア』といえるのかもしれません。



振り感
素振りをしてみた感じは、やや親しみづらいところがありました。


このGL6600というシャフトはおそらく純正だと思うのですが、正直物足りない感じがしました。


かなり動くといいますか、軟らかい感じがします。


重量的にも、もっとあっていいと思いました。


しかし、これはこれまでのモデルにもいえることでした。


前のモデルのFも、こんな感じでした。


昔の純正シャフトはもっとしっかりとしていて、ヘッドとのバランスが取れていたものが多かったように思うのですが、今はそんな感じはしません。


テーラーメイドに限ったことではありませんが、多くのメーカーの純正シャフトが『ソフト化』しているように思います。


ターゲットの中の『メイン』といえる層が変わってきたからなのか分かりませんが、今は『リシャフト』を考えていたほうがいいモデルも少なくありません。


もちろん、このままのシャフトでいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思いますが、私は少し苦手に感じました。


前のモデルのFも、スピーダー757を装着したモデルはすごく気に入っているので、このシャフトにも挿してみたいと思いましたし、他のメーカーのシャフトでもいいだろうな・・・。と思いました。


この純正シャフトは、かなり大きく動くといいますか『揺れる』といったほうがいいかもしれません。


あまり振りすぎてしまうと、タイミングが合いづらい感じがしたので、まずは『様子見』といった感じで振っていくことにしました。


そして、だんだんとタイミングを整えていくことにしました。


初めて『F』を試打したときの感覚を思い出しました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、やはりつかまりそうな感じがしました。


フックボールのイメージが浮かんできました。


極端な感じではないので、対応していける範囲だと思いましたが、私の中での『左注意報』はずっと発令されっぱなしでした。


ただ『警報』ではなく、あくまでも『注意報』といったところで、緊張しすぎることはありませんでした。


しかし、それでも少し呼吸が浅くなってしまいました。


こうして構えてみると、やはり『G』よりは、少しつかまり具合が緩和されているかな?と思いました。


これくらいのつかまえ顔が、今の主流といっていいのかもしれません、


大型化による球の捕まりにくさという弱点を、このつかまえ顔が上手く解消していて『プラスマイナスゼロ』になっているのかな?と思いました。


私にはフックのイメージしか浮かんでこなかったので、少し右から回す感じで打っていくことにしました。


9.5度ということですが、フェース面もよく見えましたし、高くあがりそうな印象を受けました。


ライナー系というよりは、高めの弾道をイメージしました。


『大らかさ』を感じさせる構え感をもったドライバーだな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、なかなかいい感じでした。


すごくソフトというよりは、しっかりとした感じでしたが、嫌な衝撃が残るということはありませんでした。


強く打てば打つほど、このしっかり感も強まっていくような感じでした。


これまでのグローレと同じようなフィーリングでしたし、フェース面のデザインを見たときに、このような打感をある程度予測していました。



打球音
『音』は無難な感じでした。


大きめでややはっきりとした音ですが大きすぎず、また甲高くないので、気持ち良く振り切ることができました。


音がインパクトを邪魔することはありませんでした。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は、いい感じです。


予想していたよりも、少し高めの弾道でした。


ヘッドだけでなく、装着されているシャフトも大きく関係していると思います。


『一桁ロフト』によるタフさのようなものは感じませんでした。


実際に打ち比べてみないと分かりませんが、おそらく前のモデルのFよりもあがりやすさは少しアップしているのではないでしょうか?


『打ち出し」が高く感じられました。


極端な低スピンという感じはしなくて、むしろしっかり掛かっている感じでした。


球がドロップするということはありませんでした。


やはりグローレは、『易しく飛ばす』ということがコンセプトになっているのかもしれません。


この易しく飛ばすということが、前のモデルのFやGで具現化され人気を博しているのだと思います。


『性格の尖った飛び』ではなく、『日本人ゴルファーに合った、親しみやすい飛び』が人気の理由だと思います。


海外のプロが好成績を挙げても、それが全て私たち日本人に合うとは限りません。



バックフェース
『安定性』は、いい感じでした。


シビアな感じはなく、大らかさがありました。


結構スイートエリアも広そうです。


前のモデルのFよりも大きく変わった感じはしませんが、易しさという性能はじゅうぶん引き継がれていると思いました。


この易しさ(あがりやすさ・大らかさ)も、グローレシリーズの特長だと思います。



飛距離性能
『飛距離性能』も、いい感じです。


前のモデルと遜色ない飛び性能です。


弾きがいいと思いました。


前のモデルよりもつかまりが若干いい感じがするので、人によっては、このニューモデルのほうが飛びやすいと感じられるかもしれません。


前のモデルの性能を引き継ぎながら、つかまりの良さがプラスされている感じがします。



操作性
『操作性』という点では、私はフックボールのほうが打ちやすいと感じました。


左へ曲げるのは簡単でした。


だんだんと球数をこなしていって、右にも曲げることができました。


大らかさのほうが勝ってしまう感じがして、なかなか大きく曲げることができなかったのですが、右方向へも対応してくれました。


シャフトがかなり動くタイプで、いわゆる『揺れ幅』が大きいので、タイミングを合わせるのが難しく感じたので、あくまでも『7割くらい』の感覚で打っていくのがいいと思いました。



ヒール側
いい意味で、前のモデルと変わらないところもありました。


前のモデルから、そのままこのモデルにスムーズに移行できる・・・。という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?


デザインはよく似ているところもありましたが、『球のつかまり』が強くなっているように感じました。



Taylor Made Golf GLOIRE F DRIVER
私はフッカーなので、前のモデルのほうが構えやすく感じたのですが、このつかまえ系のニューモデルのほうが易しく感じられる方も多いと思います。


このつかまりの良さが適度な直進性を生み出すのかもしれません。


『操作性』というよりは『大らかさ』『安定性』を求めたい方に合いやすいドライバーだと思います。



 TaylorMade® GLOIRE F DRIVER
ヘッド自体も易しいタイプですし、調整機能も搭載されています。


シャフトを自分好みに合わせれば、かなり幅広い層に対応していけるドライバーだと思います。


前のモデルのグローレFはプロ(特にシニアプロや女子プロ)に人気があると聞いたことがあります。


なので、『プロ使用モデル』といえるのかもしれません。



テーラーメイドゴルフ グローレF ドライバー
しかし、そこに『敷居の高さ』は感じられません。


『易しさ』がじゅうぶんありました。


それは打ち始めから打ち終わるまでずっと感じていました。


ただ易しいだけなら他にもたくさんあると思いますが、そこに『飛距離』が加わっているのだから人気が出ても当然だと思います。


『神経質にならざるを得ない飛び性能』ではなく、いわゆる『大らかさのある飛び性能』といっていいと思います。


少しアバウトに打ってみても、きっちりと結果を出してくれるドライバーといった印象をもちました。



テーラーメイド GLOIRE F ドライバー
前のモデルは少し球がつかまりづらく右に逃げる球も出た・・・。とはいっても、Gほどフック系でなくてもいい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。


3つのドライバーを同時に打ち比べてみたわけではないので、詳しくは分かりませんが、おそらく『2014モデルのF』<『今年のモデルのF』<『G』という感じではないかな?と思いました。


どれもタイプは少し違いますが、高いパフォーマンスを期待できるドライバーといっていいと思います。


今年のモデルのFもすごくいいですが、できれば前のモデルのように、カスタムシャフトでも試してみたいと思いました。