2015年09月 - ゴルフクラブ試打日記。


2015年09月

      
2015年09月29日
  

ミズノ MP CLK-H ユーティリティ

                 
ミズノ MP CLK-H ユーティリティ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ミズノ MP CLK-H ユーティリティ の4番です。



Orochi H カーボンシャフト H68
シャフトは Orochi H カーボンシャフト です。

ロフトは22度、クラブ長さは38.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は68、トルクは3.4、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は368gです。



正面
MPの新しいユーティリティです。


MPはアイアンの印象があまりにも強いため、ユーティリティの存在感は少し薄いような気もしますが、これまでも好感のもてるクラブにたくさん出会ってきました。



ソールの溝
何といっても、このソールの溝が目にとまります。


先日試打したFWと同じです。



ソールの溝
深さも結構ありますし、この深さもFWと同じように見えます。


番手は違っていても、同じコンセプトで作られているのでしょうか?


FWの『小型版』といったところかな?と思いました。


昔から、MPのクラブは『外観を大切にする』といいますか、外側を必要以上に削らない・手を加えすぎない印象があるのですが、最近は変わってきているようです。


この溝は昔では考えられなかったことです。


しかし、この溝にも大きな意味があるのだと思いますし、打感や音などが犠牲にならないのであれば、こういった工夫もいいことだと思います。



側面
全体的な形状はノーマルなタイプです。


今はユーティリティでも、シャローで大型なタイプも見かけるようになりましたが、このクラブは標準的です。


奇をてらったところはありません。


こういったところが、さすがMPだと思います。



ネック長さ
ネックの長さも、しっかりあります。


程良い感じのロングネックです。


ウッド系を好み、あがりやすさを感じたい方には、やや難しそうな印象をもたれるかもしれません。


私はアイアンが好きで、上から打っていきたいと思っているので、このネックの長さは好感がもてます。


形状が違うので全く同じというわけにはいかないと思いますが、かなりアイアンに近い感覚で打っていけるんじゃないかな?と思いました。


『首長美人』です。



YORO Pure Tuning
ヒール部分には『YORO Pure Tuning』という文字がありました。


そのまま『養老の純粋なチューニング』ということでいいのでしょうか?


日本製ということだけでも好感度があがるのに、養老工場の名前があるだけで、すごく贅沢な気がしてきます。


テンションが上がります。


私はまだ養老工場を見学したことがないのですが、いつか見学してみたいな・・・。と、ずっと思っています。


いいメーカーというのは、製品だけでなく、『作る工程』も美しいものです。


魅せる要素がたくさんあります。


それはゴルフクラブに限ったことではありません。


国内メーカーはたくさんありますが、大手有名メーカーの中で、ミズノとダンロップとホンマは国産のイメージがあります。


海外製もコストパフォーマンスが高く、素晴らしいクラブがたくさんありますが、やはり国産は親近感が、より湧いてきます。


精度の高さも魅力的です。


いわゆる『当たり外れ』が少ないです。



セミディープ
セミディープといっていいでしょうか?


見慣れた形状です。


ソールの溝は特徴的ですが、全体的な形を崩していないのがさすがだな・・・。と思いました。



2ピース構造
こうして見ていて、おそらく2ピース構造なっているんだろうな・・・。と思いました。


これまでも同様のクラブにはたくさん出会ってきました。


ゴチャゴチャした感じがなく、まさに『シンプル イズ ベスト』といったところでしょうか?



顔
好感のもてる顔です。


見慣れた感じがします。


少しオフセットが利いていながらも出っ歯になっています。


球のつかまりやすさ・ラインの出しやすさ・球の拾いやすさをイメージできます。


これまでの経験が活かせそうだな・・・。と思いました。



振り感
素振りをしてみても、なかなかいい感じでした。


フレックスはSRということでしたが、それほど気にしなくても振っていけるな・・・。と思いました。


ハードな感じは全くないですが、ナヨナヨして頼りない・・・。という印象はありませんでした。


タイミングもすぐに合いました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。


イメージも出しやすいです。


易しいと感じるクラブは、構えると瞬時にイメージが湧いてくるのですが、このクラブがまさにそんな感じでした。


顔だけで見ていたときよりも、こうして構えたほうが少し『出っ歯』の度合いが強く感じられたのですが、気になるというほどでもありませんでした。


素直に真っ直ぐ振り抜いていこう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトで良いです。


ソフトなのですが、ボヤけたところもなく、しっかりと『芯』を感じとることができました。


こちらの思いをボールに伝えやすい印象をもちました。



打球音
『音』も好印象でした。


おとなしめで心地良い音です。


このクラブの質の高さを感じさせる音だな・・・。と思いました。


気持ち良く振り抜いていくことができました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は普通だと思いました。


弾道の高さもイメージ通りでした。


球も拾いやすくていい感じでした。


特別球があがりやすくなっているような工夫は感じられませんでした。


ある程度HSがあったほうが合いやすいかもしれません。



バックフェース
『安定性』という点では、まずまずだと思いました。


打つ前は、少し逃げやすいタイプかな?と思っていたのですが、思っていたよりもつかまりやすくて、一球目から、いい感じのドローボールを打つことができました。


『高い直進性』という感じはしなかったのですが、普通に打っている限り、大暴れしにくいクラブだと思いました。


シビアさは全く感じなかったのですが、『曲がりにくい』という印象もありませんでした。



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じだな・・・。と思いました。


初速が速く強い球が打てます。


幅広い層を対象にしているのではなく、ある程度ユーザーを絞っているような気もしますが、それも『MPらしい』といえるのかもしれません。


私の鈍い感性では、ソールの溝の効果をはっきりと感じとることができなかったのですが、この弾道の力強さにおそらく関係しているのだろう・・・。と思いました。



操作性
『操作性』は普通だな・・・。と思いました。


これまで出会ってきた同様のユーティリティと同じような扱いやすさでした。


左右に曲げることも難しくありませんでした。



ヒール側
このクラブを試打しながら、ずっとFWのことを思い出していました。


すごくいい感じで連係がとれているな・・・。と思いました。


FWと、このUTを一緒にバッグに入れておきたくなります。


セッティングとしてのバランスも良くなるだろうな・・・。と思いました。



MIZUNO MP-CLK-H ユーティリティ
ソールの溝がとても個性的ですが、全体的には、とてもオーソドックスなタイプのユーティリティだと思いました。


あっと驚くようなことはなかったのですが、ミズノらしく上手くバランスが取れているように感じました。



MIZUNO MP-CLK-H ユーティリティ
構えやすくて打感や音も良く、大暴れしにくいタイプなので、『狙っていけるUT』だな・・・。という印象をもちました。


予想しなかった動きをしないので、実戦的なクラブだと思いました。