2014年05月16日 - ゴルフクラブ試打日記。
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方向性へのこだわり 握った瞬間、ロックオン スコッティキャメロン専門店 Himawari

2014年05月16日

      
2014年05月16日
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キャロウェイ X2 HOT PRO DEEP フェアウェイウッド(USモデル)

                 
キャロウェイ X2 HOT PRO DEEP フェアウェイウッド 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは キャロウェイ X2 HOT PRO DEEP フェアウェイウッド の2DEEP です。



ALDILAシャフト

シャフトは ALDILAシャフト です。

ロフトは12.5度、クラブ長さは43.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は73g、バランスはD3、クラブ総重量は336gです。



正面

キャロウェイX2 HOT FWのディープモデルです。


ディープといっても、実際はかなりシャローな感じもするのですが、ノーマルモデルと比べてみると、ディープということなのかもしれません。


前のモデルもそうでしたがティショットで、かなり威力を発揮してくれそうです。



側面

こうして見ても、シャローな感じがします。


前のモデルよりも、シャロー感が少しだけ強くなっているような気もします。


『ディープ』は、『ディープフェース』ということでいいのでしょうか?



ネック長さ

ネックの長さは、しっかりとあります。


操作性も考慮されているのでしょうか?


調整機能は付いていませんでした。


こういったところは、以前試打したノーマルモデルと共通するところだと思います。



溝の深さ

溝は浅いです。


これまでのモデルと変わらないように思います。


この深さがベストなのでしょうか?



HYPER SPEED FACE CUP

溝には『HYPER SPEED FACE CUP』と記されていました。


かなり弾きも良さそうです。



顔

顔もいい感じです。


『つかまえ系』というよりは、『逃がし系』という印象をもちました。


前のモデルよりも、顔がすごく良くなっていることに気づきました。


それは、形状や色の違いというのではなく、『クラウンの仕上げ具合』によるものです。



X HOT PRO 3Deep

X HOT PRO 3Deep

昨年のモデルは、クラウンの仕上げの粗さが目立っていました。


そこに不満を感じていました。


もちろん、それで構えづらくなるとか、違和感があるということではないのですが、印象は悪くなります。


性能的にも大きな違いはないのだろうと思いますが、『品質管理』という点で、疑問を感じてしまいます。


海外製は仕方のないことなのかな?と思ってしまいます。



クラウンの仕上げ感

しかし、今年のモデルは、それが改善されています。


クラウンの仕上げの均一感もあります。


色は少し濃くなっているようですが、『グレー』を基調としているのは変わらないところだと思います。


前のモデルよりも『光沢感』が増しています。


国内モデルは『黒』で、US仕様は『グレー』ということなのでしょうか?



シャローヘッド

こうして見ても、やはりシャロー感を強く感じます。


ディープといっても、それほど敷居が高いようには見えません。


球をしっかりと上げてくれそうです。



フェース面のデザイン

フェース面のデザインは、これまでの物と大きな違いはないように思います。


X HOTシリーズらしい感じがします。


『フェース面の質感』も、前のモデルと大きな違いはないようです。



オリジナルグリップ

このオリジナルグリップも、なかなかです。


滑りにくそうですが、硬くないので、いい印象をもつことができました。


シャフト(バット部分)も含めてなのですが、グリップが少し細いかな?と思いました。


USモデルは全体的に、やや太めの印象があるのですが、このクラブはそれらと違い、ちょっと細く感じました。


このグリップの太さは人によって好みが分かれるところだと思いますが、私はもうちょっと太くてもいいな・・・。と思いました。



振り感

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。


ヘッドのデザインの違いもありますが、日本仕様モデルと一番大きく違うのは、やはりシャフトだと思います。


このシャフトも適度にしっかりとしていて、振りやすいです。


日本仕様モデルも何度か試打しましたが、純正のシャフトでは物足りなく感じることが多いです。


頼りなく感じ、気を遣いながら振っていることが多いように思います。


ヘッドのポテンシャルにシャフトがついていけていない・・・。と感じることが多いです。


その点、このUSモデルは適度にしっかりとしているので、タイミングも合いやすいです。


今度、振り比べてみたいと思いますが、確実に『1フレックス以上』は違うように感じます。


この試打クラブのフレックスは『S』でしたが、『しっかりのS』という感じがしました。


ハードな印象はなかったのですが、何となく『おとなしい』シャフトだな・・・。と思いました。


暴れすぎる感じはしませんでした。



構え感

ボールを前にして構えてみても、いい印象をもつことができました。


構えやすいです。


『丸っこい』というよりは、キャロウェイらしく、やや『トライアングル』っぽい感じもするのですが、すっかり見慣れた感じがします。


トゥ側もやや主張しているように見えるのですが、左に引っ掛かるというよりも、右に逃がしていきやすい印象をもつことができました。


こういった構え感のクラブは、気持ちよく振り切ることのできるタイプです。


フッカーの私は安心することができました。


今日は練習場でしたが、コースで使ってみても、フェアウェイを広く使っていけそうな感じがしました。


ヘッドも大きすぎず、適度に小振りなのがいいと思いました。


シャロー感が強すぎないので、ティアップしても構えやすいです。


シャロー感が強すぎると、どうしても『ダルマ落とし』のイメージも出てくるので、気を遣ってしまいますが、このクラブにはそういった心配は無用でした。


FWらしく、ティを低めにして、振り切っていけばいいんだ・・・。と思うことができました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、なかなかいい感じでした。


硬くなく、手に嫌な衝撃も残りません。


結構『ズシリ』と感じることもあったのですが、いい感じで振り切っていくことができました。


『球持ち感』というよりは、明らかに『弾き感』があります。


球離れが速いので、イメージを伝えきる前にボールが飛び出してしまう感じ・・・。といったらいいでしょうか?



打球音

『音』は、やや『機械的』な感じかな?と思いました。


珍しい音ではなく、聞き慣れた感じの音です。


今のキャロウェイらしい音だな・・・。と思いました。


大きすぎず、こちらの邪魔をすることもありませんでした。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、『12.5度』というロフトもあるとは思うのですが、最近のFWの中では、結構低く抑えられている感じもしました。


もちろん、ティアップして打つときは充分に高さを出していけるのですが、上がりすぎてロスすることなく、確実に前に運んでくれました。


吹き上がりを気にする必要もなかったので、しっかりと振っていくことができました。


今主流ともいえる『スピンレスFW』といっていいのではないでしょうか?



バックフェース

『安定性』という点では、今のFWの中では、それほど高いとは思いませんでした。


結構正直な感じがしました。


今はドライバーだけでなくFWでも、かなり直進性が高い物もありますが、このFWはそれらとはちょっと違います。


球が自然につかまってくれるタイプではないので、日頃スライスに悩んでおられる方には、難しく感じられるかもしれません。


ミスに対する寛容さを求めておられる方には、やや合いづらいところもあるかもしれません。


ただ、私は日本仕様のモデルよりは、こちらのほうが安定感を感じました。


それは、やはりシャフトがしっかりとしているからだと思います。


日本仕様はシャフトが『S』でも、かなり軟らかいので、気を遣ってしまうこともありましたが、このクラブにはそういったことがあまりありませんでした。



飛距離性能

『飛距離性能』は、かなり高いです。


X HOTシリーズらしいところだと思います。


前のモデルも凄かったですが、今回のニューモデルも素晴らしいです。


ただ、前のモデルよりも大きく飛距離性能がアップしているか?といえば、それほどでもないような気がしました。


もちろん、ある程度は進化しているのだろうと思うのですが、20ヤードも30ヤードも大きく伸びているようには思いませんでした。


それは、このニューモデルの性能があまり高くないというのではなく、前のモデルの性能がそれだけ高いということです。


『フルモデルチェンジ』というよりは、見た目通りの『マイナーチェンジ』といえるのではないかな?と思いました。


いつか機会があれば、前のモデルと打ち比べてみたいと思いました。



操作性

『操作性』という点では、球がつかまりすぎない分、易しく感じました。


意図的に曲げるのであれば、フック系よりもスライス系のほうが曲がりが大きくなるように感じました。


左に曲げることもできましたが、やはり構えたときのイメージ通り、逃がしていきやすい感じがしました。


ただ、こういった距離が出るタイプで、球離れが速いので、『球持ち感』があまり無い分だけ、極端なことはしないほうがいいように思いました。


今日は練習場だったので、色々と曲げることにもトライしましたが、コースでは自分の持ち球で確実に攻めていくべきだと思いました。



ヒール側

このFWのロフトは珍しく『12.5度』ということですし、『2DEEP』ということなので、『ブラッシー』という認識でいいのでしょうか?


スプーンというよりも、ブラッシーというほうがピッタリくるのでしょうか?


パーシモン時代はブラッシーを普通に見かけましたが、金属ヘッドになってからは、全く見なくなりました。


スプーンを活用することが多くなりました。


本数制限があるので、仕方のないことなのかもしれません。



キャロウェイ X2 HOT PRO DEEP フェアウェイウッド

今は、テーラーメイドのドライバーのように『ロフトを寝かせる』流れが起きていますが、ドライバーのロフトを寝かせることも有効ですし、このように『立ったロフトのFW』を使うことも有効になってくるのではないでしょうか?


飛距離は本当によくでるので、実戦でも使う場面が多くなると思います。


ドライバーの活躍の場を、このようなFWが奪ってしまうことにもなってしまうのかもしれません。


方向性を求めつつも、しっかりと距離を稼いでいける、まさに『いいとこ取り』ができてしまうような気もします。


『レイアップ』が『レイアップ』ではなくなるのかもしれません。



Callaway X2 HOT PRO DEEP フェアウェイウッド

ロフトが立っているとはいっても、ドライバーよりは寝ているので、方向性を安定させやすいところもあると思いますし、それでいてドライバー並の飛距離が出るのだから、使わない手はないのかもしれません。


中には、今使っているドライバーよりも、確実に距離を稼げる・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?


ちょっと前まで、『3Wはキャディバッグの飾り』と言われてきたことがありましたが、これからはドライバーがそのようになってくるのかもしれません。


ドライバーよりもFWのほうが、『性能の伸びしろ』は、まだまだ大きいのかもしれません。



Callaway X2 HOT PRO DEEP FW

かなりの低スピン系で距離が出るタイプであることは間違いないのですが、やはり性格が尖っている分だけ、『幅広い層』に対応しているとはいえないような気もします。


特に、このUSモデルは明らかにハードヒッターの方にお勧めしたいと思います。


日本仕様のX2 HOTを使ってみたけど、ちょっと物足りなかった・・・。という方に、このモデルを試していただきたいと思いました。


最初からリシャフトをする予定であれば、日本仕様でもいいと思うのですが、なるべくリシャフトはせず、まずは純正のまま使っていきたい・・・。方は、このUSモデルもいいのではないでしょうか?



Callaway X2 HOT PRO DEEP FW
 
先ほども書きましたが、前のモデルよりも極端なほど性能がアップしているとは思いませんでした。


あくまでも『マイナーチェンジ』の範囲内にあるクラブだと思いました。


ただ『退化』していないことは確実にいえます。


いろいろなクラブを試打していると、最新モデルよりも、前のモデルのほうが良かったな・・・。と感じることは、結構あります。


しかし、このX2 HOTは少しではありますが、確実に前進していると思います。


このX2 HOTを買おうか迷っている間に、次のモデルが登場してくるのかもしれません。


フルモデルチェンジしてくるのか、それともまたマイナーチェンジなのか、私には分かりませんが、このX2 HOTは距離を求めていきたいハードヒッターの方にお勧めしたいFWです。


性格も尖ったところがありますが、その尖ったところに魅力を感じられる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?