2014年01月
2014年01月31日
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キャロウェイ X2 HOT フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ X2 HOT フェアウェイウッド です。

シャフトは Callaway X2 HOT です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは5.7、キックポイントは先調子、バランスはD1、クラブ総重量は316gです。

キャロウェイ X HOTシリーズの新しいフェアウェイウッドです。
先日ドライバーを試打しましたが、今日はフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。
基本的なデザインは、ほぼ同じようです。

しかし、フェアウェイウッドにはソールのフェース面近くに溝がありますが、ドライバーにはありません。
何故でしょうか?
強度や反発係数などの点から、ドライバーには溝を入れられないのでしょうか?
この溝には『HYPER SPEED FACE CUP』と記されていました。

溝の深さはとても浅いです。
これは前のモデルと共通するところだと思います。
基本的なコンセプトは同じで、あくまでも前のモデルの改良版ということなのでしょうか?
こうして見る限り、どこがバージョンアップしたのか、よく解りませんでした。

こうして見ても、シャローなのがよく解ります。
昔から色々とあったと思うのですが、ドライバーにせよ、フェアウェイウッドにせよ、『シャローヘッドの草分け的存在』といえるのが、キャロウェイの『ビッグバーサ』だったように思います。
キャロウェイはシャローヘッドがよく似合います。
昔はシャローヘッドだと、球はあがりやすいけど吹き上がったりして弾道が弱いタイプが多かったのですが、最近は違います。
とても頼もしいシャローヘッドが増えてきました。
昔のシャローヘッドを『ウィークシャロー』とするならば、今の多くのシャローヘッドは『ストロングシャロー』といえるのではないでしょうか?
昨年のX HOTにはとてもいい印象が残っているので、このニューモデルにも期待できます。

ロングネックです。
これは前のモデルから継承されているところだと思います。
このFWには、いわゆる『調整機能』は付いていませんが、これだけロングネックにするのには、それなりの理由があるのだと思います。
どうしてもキャロウェイは、『スルーボア』のイメージが抜けないのですが、このモデルは全く違う形状になっています。
これも、適度な重量配分などが計算され尽くした結果なのでしょうか?

顔はいい感じでした。
ほんの少しだけ『トライアングル顔』にも見えたのですが、違和感は全くありません。
キャロウェイらしい顔をしているな・・・。と思いました。
この『黒い塊』感がモチベーションをアップさせてくれます。
『重い球』をイメージしたいので、こういった黒いヘッドはとても合っているように思います。

前のモデル同様、かなりシャローバックです。
『厚み感』が感じられず、いわゆる『円盤系』といったらいいでしょうか?
こういった形状のFWは本当に多くなりました。
昔は、FWはドライバーの『小型版』といった印象もありましたが、今では多様化しています。
それだけFWに求められるものが大きくなったからではないでしょうか?

シャローバックではあっても『フェース高』は、ある程度維持して欲しいと思っています。
あまりシャローフェースだと『だるま落とし』のイメージが出てしまいますし、ティショットで使いづらく感じることもあります。
そういった点で考えてみても、このFWはシャロー過ぎないので、好感がもてました。

素振りをしてみると、やや物足りない感じがしましたが、これはいわゆる『純正』で、『日本仕様』なので仕方ないかな?と思いました。
このままでも良い・・・。という方もいらっしゃると思いますが、リシャフトを考えたり、他のシャフトが装着されたモデルを検討しておられる方も多いのではないでしょうか?
昨年のモデルで、『日本仕様』と『海外仕様』の両方を試打することができたのですが、私は海外仕様のほうが扱いやすく感じました。
今回は『X2 HOT』ということで、ヘッドはおそらく進化しているだろうと思うのですが、シャフトはどうなのでしょうか?
勿論、メーカーが何度もテストを繰り返して合うシャフトを装着しているのだろうと思うのですが、正直私は親しみづらい感じがしました。
シャフトフレックスは『S』でしたが、とてもよく『動き』ました。

ボールを前にして構えてみると、好印象をもちました。
何も邪魔するものがありません。
素直に構えることができました。
『丸形系』といっていいでしょうか?
球もあがりやすそうな印象を受けます。
左右に曲げてみる・・・。というよりも、このままストレートに打ち抜いていきたいな・・・。と思いました。
あくまでも私の好みによるところが大きいのですが、もしこれにクラウンマークが無ければ、もっといいイメージが出せたかな?と思いました。
しかし、この独特のクラウンマークが、キャロウェイらしいところなのかもしれないですし、個性というべきものなのかもしれません。
試打を開始しました。

『打感』は好感がもてました。
見た目の印象よりも、マイルドな感じです。
叩いていっても、何の不具合も感じさせない打感です。

『音』も大きすぎず、気持ちよく振っていくことができました。
インパクトが緩むことはありませんでした。
やはり『距離を求めるクラブ』は、こうでなくてはなりません。

球も浮きやすくて、いい感じでした。
シャローヘッドではありますが、球が高くなりすぎず、力強く前に運んでいってくれました。
ティアップせずに、まずは『直打ち』で試してみたのですが、とても球を拾いやすいと感じました。
3Wはドライバー同様、『距離を求めていくクラブ』だと私は思っているのですが、そういった点で考えてみても、このクラブはコースでも、かなり活躍の場が広がりそうです。
しかし、どちらかといえばヒッタータイプに合いやすいクラブだと思いますし、15度では直打ちで球は浮きづらい・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ある程度のHSは要求してくるのかもしれませんが、敷居が高すぎる感じはしませんでした。

『安定性』も、なかなかいい感じだな・・・。と思いました。
シャフトがややブレやすい分、多少気を遣うところがあったのですが、ヘッドには寛容性を感じることができました。
ある程度『アバウト』に打っていける感じがしました。
『飛び系のクラブ』というのは、どちらかというと『打点のブレ』にはシビアな印象があったりもするのですが、このクラブにはそういったことをあまり感じませんでした。
いわゆる『反発エリア』も広くなっているのでしょうか?
『点で飛ばしていける』というよりも『面で弾いていける』といえるような気がしました。

『飛距離性能』という点では、かなりポテンシャルが高いと思いました。
打ち比べてみないと詳しいことは解りませんが、おそらく前のモデルよりも、少しアップしているのではないでしょうか?
『目を見張るほどの大きな違い』だとは、正直思いませんでしたが、ややライナー系で力強く飛び出していくところに頼もしさを感じました。
『万人向け』のクラブだとは思いませんし、先ほども書きましたが、ある程度HSのある方のほうが使うメリットは大きいように思います。
飛距離性能も好感がもてましたが、それ以上に『寛容さ』が強く感じられました。

『操作性』という点では、まあまあかな?と思いました。
最初に構えたときから、あまり曲げるイメージがもてなかったのですが、一応トライしてみました。
最初のうちはちょっと苦戦しましたが、何とか曲げることができました。
あまりこちらの意向をくみ取ってくれないような感じもしたのですが、シャフトを変えると、もっと扱いやすさが増していくような気がします。
ロフトが立っていて、低スピン系のクラブなので、ミスをすれば大きなケガにつながりやすい面もあると思います。
できるだけ素直に、振り切っていくのがいいような気がしました。

率直に、いいクラブだな・・・。と思いました。
昨年のモデルにもいい印象がありましたが、今年のモデルも好感をもつことができました。
そして、できれば『海外仕様』のモデルと打ち比べてみたいな・・・。と思いました。

前のモデルから大きく変化している『フルモデルチェンジ』だとは思わず、あくまでも『マイナーチェンジ』といった感じもあったのですが、着実に前進しているように思います。
ニューモデルがオールドモデルに負けてしまっている・・・。と感じることが、これまでも何度もありましたが、今回は違うと思いました。
前のモデルからのコンセプトを活かしながらも、『改善』『改良』が加えられているのではないでしょうか?

キャロウェイは昔から『ウッド系』が得意なメーカーです。
もちろん、アイアンやウェッジも魅力的なクラブがたくさんありますが、基本的には『ウッド系が中心』のメーカーだと思います。
このニューモデルも、キャロウェイらしい優れた性能をもっていると思います。
敷居が決して高いとは思いませんが、幅広い層を意識して作られているようには思えません。
苦手に感じられる方もいらっしゃると思いますし、スプーンよりもバフィやクリークのほうが易しいような気がします。
今日はスプーンで試打しましたが、違う番手でも試してみたいです。