2013年10月
2013年10月30日
テーラーメイド SPEEDBLADE アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド SPEEDBLADE アイアン の7番 です。

シャフトは KBS C-Taper 90 です。
ロフトは30.5度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は95g、トルクは1.9、キックポイントは中調子 です。

派手さはないものの、ブルーが印象的な、テーラーメイドのアイアンです。
見るからに高機能そうな印象を受けます。

シャープな感じはあまりしませんが、こういった形状のアイアンは昔からたくさんあります。

こうして見ても、いかにも易しそうな感じがします。
シビアで神経質なアイアンだとは思えません。

ソールの幅も広めです。

ソールに溝があるのは、昨年試打したROCKETBLADEZ アイアンと同じです。
ネーミングは違いますが、後継モデルということになるのでしょうか?

ネックの長さは、今のアイアンの中でも標準的といえるでしょうか?

このネックにある溝のようなものも、ROCKETBLADEZ アイアンと共通するところだと思います。

ボールを前にして構えた感じは、予想していた通りでした。
グースもよく効いていますし、トップラインも厚めです。
海外メーカーらしい形状のアイアンだと思います。
私は違うタイプの顔を好むのですが、昔からこういったタイプのアイアンはたくさんありますし、この構え感に好感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、私は気持ちが高ぶることも無く、淡々と見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』は、まあこんな感じだな・・・。と思いました。
この打感も、予想していた通りでした。
軟鉄鍛造のあの、極上の打感とはまた違う、個性のある打感です。
機能性アイアンらしい打感だと思いました。
フィーリング重視のアイアンでは、その澄んだ打感で、距離感や方向性をつかみやすいのですが、このアイアンは、そういった感じはしませんでした。
あくまでも私の感覚では、かなり曖昧な感じがしました。
飛んで曲がりにくいだろう・・・。という予測は立ちながらも、どこに飛んでいったのか、確認したくなります。

球はあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
横からはらう感じで打っていきたい・・・。という方にも、すごく易しく感じられるのではないでしょうか?

かなり飛距離性能に長けているアイアンだな・・・。と思いました。
アイアンにも飛距離性能を最優先される方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
ストロングロフトに加え、他にも様々な工夫が施されているようです。
テーラーメイドはアイアンの開発するときに、『距離優先』か『距離感優先』かを、はっきりとさせているところに好感がもてます。
曖昧さが無く、クラブの個性が強く感じられるのがいいです。
どういったゴルファーをターゲットにしているかが、よく解ります。

『安定性』も高く、かなりイージーに感じられます。
このアイアンのように飛距離を追求していくのであれば、ミスヒットに対しての寛容性の高さは絶対に持っていないといけないと思います。
でないと、ただの難しいアイアンになってしまいます。
フェース面のあちこちに打球痕は散らばっているけど、何故かボールは安定して飛んでいる・・・。といったタイプのアイアンだと思います。

『操作性』という点では、あまり意図的に曲げやすいタイプだとは思いませんでしたが、何とか曲げてみることができました。
構えたときに、あまり気持ちが入らずに淡々としていたせいか、どうも球に力が伝わりづらかったような気がしました。

飛距離性能が高いので、今風(いまふう)のアイアンだと思います。
落としたいところよりも、はるか先に行ってしまうので、なかなか感覚がつかめませんが、これも、このアイアンの個性であり、メーカーの狙いなのかもしれません。

私にはやや難しいタイプのアイアンですし、正直このアイアンにあまり興味がもてなかったのですが、アイアンに飛距離性能と寛容さを第一に求められておられる方には、とても魅力的なのではないでしょうか?

今日は予定よりも早く試打を切り上げて、3Wの打ち込みをしました。
テーラーメイドの、次のモデルに期待したいです。