2013年09月 - ゴルフクラブ試打日記


2013年09月

      
2013年09月30日
  

ミズノ MP-4 アイアン

                 
ミズノ MP-4 アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ミズノ MP-4 アイアン の7番 です。



ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は118g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は442gです。



正面

ずっと待ち焦がれていた、ミズノ(ミズノプロ)のニューアイアンです。

『キング・オブ・アイアン』の登場です。

MPアイアンに出会えるのを、いつも楽しみにしています。

毎年、私は秋になると『栗ごはん』を食べるのをすごく楽しみにしているのですが、新しいMPアイアンに出会えることは、それと同等かそれ以上の楽しみです。

『読書の秋』『食欲の秋』など、色々ありますが、私にとっては『MPの秋』といえるような気がします。

厳しい夏の暑さをようやく乗り切ったときに、MPアイアンに出会えるので、まさに『苦あれば楽あり』といったところでしょうか?

この美しさを目にするだけで楽しくなりますが、それ以上に私のそばにMPアイアンがあるというだけで、気分が高まってきますし、神聖な気持ちになれます。

試打する前から、ずいぶんとテンションが上がってしまいました。



側面

MPアイアンらしく、とてもシャープでカッコいい形状です。

この絶妙なラインがたまりません。

以前も書きましたが、『F1マシン』は、その大きな車体にも関わらず、『ミリ単位』で空気力学による設計が施されていると聞いたことがあるのですが、こうして見ていても、このアイアンもそれと同等の細かな設計が施されているように思えてきます。

一口に『マッスルバックアイアン』といっても、色々とあると思いますし、中には『ざっくばらん』といいますか、『大らか』な印象を持つ物もある中で、このアイアンはとても計算され尽くして作られているように感じます。

他のメーカーよりも強いこだわりと細かな配慮がなされているMPアイアンのいいところが浮き彫りになっているようです。

『自社生産』というのも大きな強みです。

このアイアンも、これまでのMPアイアンと同様、ミラー仕上げになっています。

とても美しくて、高級感があります。

MPアイアンはこうでなくちゃ・・・。と仰る方も多いのではないでしょうか?

できれば私は艶消しな感じの『サテン仕上げ』がいいな・・・。と、いつも思うのですが、ミズノはとても細かな注文に応えてくれるので、カラーリングなどはもちろん、仕上げ方にも私たちユーザーの意見が反映されるところも魅力のひとつです。

今はゴルフクラブメーカーがたくさんありますが、ここまで細かで質の高い注文に応えてくれるメーカーは少ないと思います。

アイアンを『消耗品』と捉えて、短い期間で買い替える・・・。というのであれば、あまり細かなこだわりは必要ないのかもしれませんが、ずっと長い間使っていく・・・。というのであれば、『愛着をもつ』という意味でも、自分なりに細かなカスタマイズをするということは、とても理にかなっているのではないでしょうか?

愛着がもてる大好きなクラブだからこそ、ゴルフが楽しくなるものですし、それが上達にもつながるのだと私は思います。



肉厚設計

マッスルバックらしい、この肉厚な設計がたまりません。

こうして見ていても、思わず顔がほころんでしまいます。

勿論、キャビティアイアンのような『寛容さ』はあまり期待できないだろう・・・。とは思うのですが、それでもこの美しさの前では、それがあまり大きなことではないように思えてくるのが不思議です。

真ん中にあるRUNBIRDのマークがとてもカッコいいです。



ソール幅

ソール幅は、ごく普通かな?と思いました。

MPアイアンらしい幅だと思います。

今のアイアンの中では、やや狭いほうかもしれませんが、『MP』というカテゴリーの中で考えるとノーマルな感じがします。

結構丸みを帯びていて、抜けも良さそうです。



ネック長さ

ネックの長さは、普通といったところでしょうか?

昔のMPのようなロングネックではありませんが、このアイアンもとてもいい雰囲気が感じられます。

『後姿』の美しいアイアンだと思いました。

私は犬や猫が大好きなのですが、家の事情で飼うことができず、書店に行って、たまに子犬や子猫の写真がたくさん載っている雑誌を買って気を紛らわすことがあります。

ずいぶん前に、電車でそういった本を読んでいたのですが、おそらくかなり緩んだ締まりの無い顔でニヤけていたのだと思います。

前の座席に座っていた人から、ちょっと変な目で見られたことがあります。

慌てて顔を元に戻そうとしたのですが『時すでに遅し』でした。

今日は、そんな顔をしていたんじゃないかな?と思えるくらい、このアイアンの『後姿の美しさ』に見惚れてしまいました。

いい目の保養ができました。

『打感』や『音』、『弾道の強さ』『距離』など色々ありますが、まずはやはり目で楽しみたいものです。

このアイアンは、そういった私の思いに応えてくれました。



トップライン

かなりトップラインが薄いです。

こういったところは、MPアイアンらしいところだと思いますが、それでもこのアイアンはMPアイアンの中でも、かなり薄いほうだと思います。

トップラインが厚いアイアンが今は多いですが、ここの部分が厚過ぎると、いわゆる『ボテッ』とした感じになってしまいます。

構えたときに『曖昧さ』が強くなり過ぎてしまうことが多いです。

しかし、このアイアンはとてもすっきりとしています。

ますます好感度がアップしていきました。



ミーリング無し

今は多くのメーカーのアイアンに採用されているので、このニューMPアイアンにもミーリングがあるかな?と思い、よく見てみたのですが、ありませんでした。

ミーリングはありませんでしたが、昔ながらの美しいフェース面です。

ずっと使い続けていくと、いい具合に打球痕が残っていくタイプのフェース面です。



振り感

素振りをしてみても、かなりいいです。

MPアイアンで、しかもDGが装着されているので、かなり安心して振っていけるところもあるのですが、この美しいクラブを振っている・・・。というだけで、気持ちが昂ってきました。

早く球を打ちたい気持ちと、もう少しこの美しさを感じながら振っていたい・・・。という思いが交錯していきました。



構え感

ボールを前にして構えてみると、思わず見入ってしまうような至高の構え感の前に、一瞬時が止まってしまったような感覚がありました。

MPアイアンのイメージにピッタリと合う、かなりの男前です。

やはり、MPアイアンはこうでなくてはなりません。

マッスルバックは確かに『易しい』アイアンとはいえないのかもしれません。

しかし、顔が整っているからこそ、リラックスして構えることができますし、アドレス時の不具合などを、この整った顔が指摘してくれることもあります。

それが『物理的な易しさ』とは、またちょっと違う易しさにつながっているような気がします。

ラージサイズで厚ぼったい感じのアイアンは、どのようにして構えていいのか解らないことも多いですし、弾道のイメージが上手く出せないことも多いです。

そういった点で考えてみても、このアイアンはとても好感がもてます。

すごくいいヒントをたくさんもらえたような気がします。

最近はマッスルバックでも、結構『セミグース系』が増えてきたように思うのですが、このアイアンはかなり『ストレート色』が強いです。

アゴ(リーディングエッジ)が、かなり前にせり出しているように見え、球を拾いやすそうに感じます。

グースタイプのアイアンを好まれる方には、かなり合いづらいかもしれません。

これは好みがはっきりと分かれるところだと思います。

私はこういったタイプのアイアンが大好きなので、いいイメージがどんどん膨らんできました。

枯れることのない泉のように、次から次へと浮かび上がってきました。

温泉に例えると、まさに『源泉かけ流し』という感じで、真新しくて新鮮で濃厚な感じのイメージが自然に湧き上がってきました。

プラスイメージとマイナスイメージの対比は『100対0』でプラスイメージの圧勝でした。



試打を開始しました。

トゥ側

まずは、この『球のあがりやすさ』を感じました。

思っていたよりも球があがりやすいと感じました。

見た目とても整っていますが、見えないところで『低重心設計』が施されているのでしょうか?

弾道も予想していたよりも高く感じました。

高めのドローボールを一球目から打つことができました。

勿論、他のメーカーの超低重心アイアンなどと比べると、それほどでもないのかもしれませんが、『MPアイアン』ということで考えてみると、この球のあがりやすさはちょっと意外と思えるほどでした。

性格的に尖った感じはしません。

昔のMPアイアンとは明らかに印象が違いますし、難し過ぎず今のユーザーの意向を充分に組んでいるように感じられます。

歴代のMPマッスルバックの中でも、結構親しみやすいほうなのではないでしょうか?



フェース面

『最高の打感』です。

一球目から思わず『ウォーッ』と叫びたくなるようなグッドフィーリングに、私のテンションが最高潮にまで達していきました。

適度な柔らかさと、厚みのある『重厚感』といったらいいのでしょうか?

この何ともいえない感触はたまりません。

MPアイアンのいいところがすごくよく出ていると思いました。

フェース面を始め、ヘッド全体を手で触ってみると金属らしい硬さを感じるのですが、こうして球を打ってみると、どうしてここまで柔らかく感じられるのかが全く解りません。

しかし、この解らないところがすごく魅力的に思えてきます。

ひとくちに『軟鉄』といっても色々とありますが、ミズノはずっとその『素材』にまでこだわっているメーカーです。

以前から『S25CM』という、S25Cよりも柔らかくて不純物の少ない素材が使われています。

それが全てだとは思いませんが、こうして素材にまでこだわっているメーカーのアイアンには、やはり魅力を感じずにはいられません。

色々なメーカーの軟鉄マッスルバックを試打していても、時には何故かあまりテンションがあがりきらないこともあるのですが、今日はすっかり舞い上がってしまいました。



バックフェース

『安定性』という点では、マッスルバックらしいシビアさはあると思いますが、今日はこの『素晴らしい顔』と『打感』のおかげで難しく感じることがありませんでした。

ただ、本来はそれほど寛容さを持ち合わせてはいないところもありますし、アイアンに『易しさ』を求めておられる方には、親しみづらいところがあるのかもしれません。

易し過ぎるアイアンに物足りなさを感じておられる方。

ミスはミスと、はっきりと伝えてくれるアイアンがそろそろ欲しいな・・・。

と感じておられる方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、私の感覚では『普通』といいますか、いい感じで狙ったところに運んでいける感じがします。

しかし、今のアイアンの中では、明らかに飛ばないほうだと思います。

アイアンにも距離を求めたい方には、合いづらいかもしれません。

今は他社のアスリートモデルアイアンでも、結構ロフトが立っている物も増えてきましたが、このアイアンは『従来通り』といいますか、7番アイアンらしいロフトに収まっていますし、長さも標準的です。

MPマッスルバックの中では、比較的球があがりやすい部類のアイアンだと思いますが、本来はそれほど『低重心』過ぎないですし、ロフトが立っていてもボールがあがりやすくなっているような工夫は見受けられません。

なので、ロフトを立てると難易度が増すだけだと思います。

同じミズノのアイアンでも『JPX』は、かなり飛距離性能に優れた物もありますが、MPはそういったことをしないのがいいのだと私は思います。

いい意味で『住み分け』ができているところに好感がもてます。

なのでファンもついていきやすいのだと思います。

今は同じメーカーでも『ブランド毎の線引き』が曖昧に感じられる物も少なくないですが、ミズノはそれがはっきりと感じられるので、私は好きです。



操作性

『操作性』は抜群というよりも『秀逸』でした。

思うように曲げることができました。

左右どちらにもクセがなく、同じようにまんべんなく曲げてくれました。

重心距離も、それほど長くは感じなかったせいか、フェースターンしやすく、球も自然とつかまってくれました。

『面長』過ぎるアイアンだと、右に抜けてしまったり、こちらが被せにいかないといけないように感じることもあるのですが、このアイアンはすごく自然に球をつかまえてくれました。

大きな曲線を描いていくこともできましたが、

スキー場に行って、まだ誰も滑っていないコースで、自分だけのシュプールを描いていくのは、この上ないスキーの楽しみのひとつだと思いますし、とても心地よいことです。

特にパウダースノーではたまりません。

今日は、そのシュプールを空中に描いていけている感じがして、とても楽しい気分になりました。

まだスキーシーズンには早いですが、久しぶりにスキーをしたくなりました。



ヒール側

待ち焦がれていただけあって、とても楽しい試打をすることができました。

第一印象から、試打を終えるまで、ずっと私を魅了し続けてくれました。

昨年、私は MP-64 に出会いましたが圧倒的に、このMP-4のほうが気に入りました。

アイアンもそうですし、昨年のドライバーにも、あまり好感がもてず、目にすることはたくさんあったのですが、あまり試打をしませんでした。

しかし、このアイアンにはとても魅力を感じましたし、チャンスがあれば、また何度でも試打を楽しみたいと思っています。



MIZUNO MP-4 IRON

先ほども書きましたが、このアイアンはMPマッスルバックアイアンの中では比較的球があがりやすいほうだと思います。

マッスルバックということで敬遠していただきたくはないと思いました。

見た目難しそうだけど、意外と球があがりやすくて楽だったな・・・。と感じられる方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか?



MIZUNO MP-4 アイアン

たくさん練習を積んでこられたアスリートゴルファーの方は勿論ですが、まだキャリアの浅いビギナーの方にも、このアイアンをまずは試していただきたいと思いました。

人それぞれ、色々な好みはあると思いますし、こういったタイプのアイアンを目にすることはあっても、実際に試打されない方は多いかもしれません。

勿論、易しいアイアンではないですが、このアイアンのもつ『美しさ』や『打感の良さ』などを、是非実感していただきたいと思いました。



MIZUNO MP-4 IRON

こういった芯の小さいマッスルバックだと、最初からジャストミートするのは難しいかもしれません。

しかし、何球かに一球は芯で捉えることもできると思います。

その極上の打感を、ひとりでも多くの方に楽しんでいただきたいと思いました。

コースに出て、いいスコアを出すには、確かに『易しい』アイアンのほうが理にかなっているのかもしれません。

ビギナーのうちから、このようなマッスルバックは手にすべきではないのかもしれません。

ゴルフの楽しみは色々とあると思いますが、やはり『いいスコア』であがる・・・。というのが一番かもしれません。

数字で表すほうが、その人の実力を計りやすいところがあると思います。

しかし、スコアだけでなく『打感』などフィーリングを楽しむ・・・。という楽しさもゴルフにはあります。

素晴らしい打感を楽しむことができるからこそ、ゴルフがより楽しくなるのではないでしょうか?

こういった打感を体に覚えさせておくことも重要なのではないでしょうか?

易し過ぎるクラブで、半ばオートマチック的にショットをしていくよりも、多少ハードではあっても、自分でショットを作り上げていく・・・。という楽しみもあるのではないでしょうか?

そのほうが満足度も高いのではないでしょうか?

以前も書きましたが、易しいクラブを使えば必ずしもスコアが良くなるというものではありません。

それはプロだけでなく、私たちアマチュアゴルファーにもいえることだと思います。

もし易しいクラブでなければ、いいスコアが出せないのであれば、マッスルバックはとっくの昔に姿を消しています。

このようなアイアンを求めておられる方は、プロアマ含め、まだたくさんいらっしゃるのだと思います。

ビギナーの方、そして上達志向がそれほど高くなく、ゴルフを『付き合い程度』でしかプレーされない方には、こういったマッスルバックをお勧めしたいとはあまり思いませんが、『買う買わない』は別にして、まずはこの『打感』だけでも、多くの方に感じていただきたいと思いました。

『打感』や『音』にこだわることによって、ショットの精度がグッと増すと私は思っています。



MIZUNO MP-4 IRON

これまでもずっと思っていたことですが、ミズノというメーカーは『NHメーカー』だと思っています。

NHとは『N(日本の)』『H(誇り)』という意味です。

あくまでも私が考えた造語ですが、ミズノはゴルフはもちろん、他のスポーツでもとても高い貢献度があります。

特に私はゴルフで恩恵を受けてきたのですが、これだけ高い品質と深い研究によって作り出されたクラブはなかなかありません。

ミズノのアイアンというだけで、その信頼度が格段にアップします。

日本には他にも『M』とか『F』『E』・・・。など素晴らしいメーカーがたくさんあります。

それらも『NHメーカー』だと私は思っています。



MIZUNO MP-4 IRON
 
今日はとても楽しい時間を過ごすことができ、充実度の高い一日を送ることができました。

予定していた球数を軽くオーバーしてしまいましたし、『試打』というよりは楽しみながらボールを打っていたように思います。

目は勿論、頭、耳、手、足・・・。など体全部で、このアイアンを楽しめたような気がします。

改めてMPアイアンの素晴らしさを感じました。

易しいアイアンではないのかもしれませんが、このグッドフィーリングはそれらを軽く凌駕します。

アイアン好きの私にはたまらないクラブでした。

この余韻がずっと冷めることなく、練習場を後にしました。

日頃の疲れが一気に吹き飛びました。