2012年10月
2012年10月31日
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タイトリスト 913D3 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト 913D3 ドライバー です。

シャフトは ATTAS 4U です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.8、シャフト重量は62g、バランスはD3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。

タイトリストのニュードライバーです。
白いヘッドが旋風を巻き起こす中、オーソドックスなブラックです。
デザイン的にも、前のモデルの910D3とすごく似ている感じがします。
計画性がなく、いつも行き当たりばったりで試打することが多いのですが、このドライバーはずっと試打してみたいと思っていました。
これまでも書いてきましたが、私はNHK BS-1のUSPGAツアーを毎週のように観ていて、佐渡充高さんの解説を楽しんでいるのですが、今年は何と言ってもローリー・マキロイ選手の活躍が凄かったです。
彼が手にしていたドライバーが、この913D3でした。
最新のクラブ情報に疎い私でも、このドライバーのことは知っていました。
何度もTV画面に映し出されていて、すごく印象的でした。
特にプレーオフシリーズの彼の連勝はすごいとしかいいようがありませんでした。
それでも最終戦のツアーチャンピオンシップに勝った、ブラント・スネデカー選手が年間チャンピオンになるのだから、勝負は最後まで解らないな・・・。と思いました。

私の周りには前のモデルの910D3を使っている人がとても多いですし、競技でもよく見かけます。
それだけ性能が高いのだと思います。
910ドライバーが登場するまでは、タイトリストのクラブといえば、どちらかというとアイアンのイメージが強かったのですが、ドライバーの人気が爆発しました。
私は昔の『975D』や『983K』の印象が未だに強いのですが、タイトリストのドライバーは順調に進化しているように思います。
今回のこの913シリーズは910とデザインは似ていますが、約2年ぶりの登場ということで、性能アップもそれなりに期待できるのだと思います。

タイトリストのドライバーといえば、このシャフト交換システムです。
すっかり定番となったように思います。
テーラーメイドのドライバーと比べると、この調整機能もとてもシンプルに見えますが、自分で簡単にシャフトを替えることができるのは画期的なことだと思います。
こういったシステムを初めて見たときは、その『強度』に不安を持っていたのですが、これだけたくさん見かけるようになっても、事故などを聞いたことがないので、システムはしっかりとしているのだと思います。

ヘッド後方にある、この物体も、おそらくウェイトなのだと思います。
簡単に交換できそうです。
このドライバーに付いていた物には赤いドットが見られたのですが、他の色もあるのでしょうか?
重さによって、色も違うのかな?と思いました。

ネックはしっかりとキープされています。
やはり『調整機能』をもたせる為か、ある程度長めになっています。
こういった形状のドライバーも、たくさん見てきました。

このタイトリスト独特のクラウンマークも、すっかりお馴染みです。
私個人的には、無い方がいい感じでテークバックを開始できるのですが、このマークがあったほうが、『真っ直ぐ引きやすい』という方も多いのではないでしょうか?
昔はクラウンマークのあるドライバーのほうが多かったように思いますが、今はどちらかというと無いほうが多いように思います。
弾道を『直線』でイメージしたい方は、このクラウンマークがあったほうがいいのかもしれませんが、私は『曲線』をイメージすることが多いので、クラウンマークが無い方がイメージしやすく感じます。
ただ、このクラウンマークがタイトリストらしいところなのだと思いますし、人気を博しているのだと思います。

こうして見ても、かなりシャローに感じられます。
こういったところは前のモデルから継承されているところだと思いますし、実績を積んでいるので、特に不安に感じることはありません。
シャローバック形状は『ボールのあがりやすさ』と共に、『直進性の強さ』を生み出してくれているような気がします。
私はもう少しディープ感が欲しい・・・。と思ってしまうのですが、今は本当に『叩けるシャロー』が増えてきました。
見た目よりも、性能がしっかりしているドライバーがたくさんあります。
アイアンやウェッジなどは、その外観で、大よその性能を測り知ることができますが、ドライバーは実際に打ってみないと解らないことが多いです。

顔も、タイトリストらしい丸っこい顔です。
ヘッド後方も伸びています。
前のモデルの印象とダブるところがあります。
男前のヘッドだとは、正直思わなかったのですが、だいたいこんな感じだろう・・・。と予想していたので、特に驚いたりすることもありませんでした。

素振りをしてみても、いい感じです。
重量感はそれほどなく、どちらかというとやや軽く感じてしまったのですが、頼りなさはありませんでした。
シャフトもしっかりとついてきてくれました。
タイミングも取りやすく感じました。
緑の色は、とても目立ちますが、決して派手なだけのシャフトではないと思います。

ボールを前にして構えてみても、見とれてしまうほどの美しさは、あまり感じなかったのですが、すごく楽に構えることができました。
どこが楽に感じられたか?というと、『開き顔』といいますか『逃がし顔』のところです。
球がつかまりすぎる感じが全くしません。
やや右に開いているように見えるので、スライスに悩んでおられる方には、多少構えづらく感じてしまうかもしれません。
しかし、私はこれくらいがちょうどいいように感じられました。

このドライバーは、いわゆる『調整できるタイプ』なので、敢えてこのようにしているのか?と思っていたのですが、店員さんの説明によると、この『A1』というポジションがニュートラルなのだそうです。
色々と調整してみるのも面白いとは思ったのですが、私にはこのままのほうが易しいのではないか?と思い、このまま試打することにしました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その素晴らしい打感です。
一球目から何ともいえない、爽快感を感じることができました。
何と言っていいのか解りませんが、サイダーなどの炭酸飲料の泡がシュワーと弾けるような爽快感を思い浮かべました。
後味もすっきりとしていて、心地よさだけが残ります。
弾き感も感じられましたし、抵抗感が殆どありません。
『球の重さ」を感じるタイプではなく、どちらかというと『軽く』感じられる打感です。
一球打っただけで、思わず目尻が下がってしまいました。
とても楽しくなってきます。

音も、とてもいいです。
聞きごたえもありますし、プレイヤーの気分を良くしてくれる音だと思います。
こもった感じの音でなく、むしろはっきりとした感じですが、叩いていくことを全く躊躇させません。
周りを気にすることもなく、自分の世界に入っていけました。
時間の許す限り、何球でも打っていたくなります。

『球のあがりやすさ』という点でも、いい感じでした。
タフな感じは全くしません。
ヒッター向けのドライバーだとは思いますが、決してタフな感じはしませんでした。
弾道も高く、明らかにキャリーを稼いでいけるタイプです。
ドロップする感じは全く無く、敷居も高いとは思いませんでした。
このドライバーのロフトは『9.5度』ということでしたが、『リアル』ではもっと寝ていると思います。
今度、もし機会があれば、もっとロフトの立ったモデルも試してみたいと思いました。

『安定性』という点でも、かなりいい印象をもちました。
シビアな感じはしません。

フェース面中央部分のスコアラインが無いところでヒットすればいいのだろうという予測が容易に立ったのですが、かなり広く感じられます。
これまでのワイドスイートエリアのドライバーは打感がボヤけたりすることも多かったのですが、このドライバーは『易しさ』と『打感の良さ』が上手く両立できているように感じられました。
ミスヒットに対する『寛容さ』という点でも、おそらく前のモデルよりも向上しているのではないでしょうか?
シャフトの性能もあると思うのですが、なかなか暴れる感じがしませんでした。

『飛距離性能』が高いのも、このドライバーの大きなウリのひとつだと思います。
ボールの初速が明らかに速く、その速度がなかなか落ちません。
打感はやや軽く感じるのですが、ボールは力強く飛んでいってくれました。
飛距離性能に長けたドライバーで球を打ったとき感じることに『ボールにロケットエンジンが積んでいるのではないか?』ということがあるのですが、今日はまさにそんな日でした。
気持ちよく叩いていくこともできたのですが、結構軽めに打っていっても、ボールを力強く弾き飛ばしてくれます。
やはりルールギリギリに反発性能を高めているのでしょうか?
これまで反発力の高いドライバーを試打していても、そのショットの『アタリハズレ』によって、結果が大きく変わってくることも多かったのですが、このドライバーはとてもまとまっています。
単に『飛距離』ということだけでもすごいですが、それをひっくるめた『平均飛距離』という点でも高いポテンシャルを感じました。
『アタリ』のときは勿論凄いですが、そうでないときでも、結構計算できるように感じられました。

『操作性』という点では、今のドライバーの中では、標準的な部類かな?と思いました。
決して扱いづらいタイプではなく、左右に曲げたりもしたのですが、なかなか大きく曲がる球が打てませんでした。
球を意図的に逃がしていけたので、どちらかというと右へ曲げるほうが易しく感じられたのですが、普通に打っている限り、それほど右への心配をする必要のないドライバーだと思います。
スライサーの方の為の『お助けドライバー』とはいえないのかもしれませんが、決して難し過ぎるドライバーではないと思います。
球が引っかかる感じがしないので、私は気持ちよく振りきることができました。
左への恐怖心が芽生えることもありませんでした。
私はこのままの『A1ポジション』のままで、ちょうどいいと思ったのですが、調整することによって、どれだけ弾道を変化させることができるのか、とても興味があります。

シャフトによっても大きく変わってくるのですが、驚くほど高い価格設定にはなっていないそうで、そういったところにもすごく魅力を感じました。
このフィーリングと飛距離性能の凄さ、安定感の高さがありながら、高すぎない価格なので、コストパフォーマンスは間違いなく高いと思います。
先日出会った、スリクソンのドライバーなどもそうですが、最近は基本性能の高さ+高いチューニング機能が付いていながら、親しみやすい価格設定になっているところにすごく魅力を感じます。
これならば、財布のひもも緩んでしまいやすくなります。

前のモデルの910シリーズも、すごく高性能でいいのですが、今回の913のほうが明らかに高いパフォーマンスが期待できると思います。
球もよくあがりますし、飛びも凄いです。
しかし、最も強く感じたのは『安定性の高さ』です。
打出したいラインのボールを乗せやすく、そこから大きく逸れることはありません。
昔のドライバーは、たとえ打出し方向が良くても、そこから大きく曲がってしまうことがよくありましたが、最近のドライバーには殆ど見られません。
この『タイトリスト 913 D3』というドライバーも、まさにそんなドライバーだと思いました。
構えたときからラインをイメージしやすくて、実際に打ってみてもそこから大きく外れることがないので、とても安心できます。

いつもドライバーを練習するときは、ホームコースや、これまでラウンドしたことのあるコースのティイングランドに立っているイメージをしながらショットをしているのですが、今日はとてもいい感じでボールを運んでいくことができました。
狭いホールをイメージしたときも、このドライバーのラインの出しやすさ、方向性の確かさだと、逃げることなく、アグレッシブに攻めていけそうだと思いました。

このドライバーは、いわゆる『アスリートモデル』といえるのだと思いますが、その敷居は決して高くないと思います。
尖ったところもなく、親しみやすいドライバーだと思います。
実際に打ってみたら、とても易しかった・・・。と感じられる方も多いのではないでしょうか?
聞くところによると、このドライバーはたくさんのシャフトがラインアップされているのだそうですが、このアッタス4Uとの相性はバッチリだと思いました。
お互いの良さが相乗効果となって表れているように感じられました。
私は購買意欲を強く刺激されてしまいました。
このドライバーの持つ『易しさ』に身を委ねてみるのもいいな・・・。と思いました。
このドライバーのおかげで、今日はとても充実した試打ができました。