2011年05月15日 - ゴルフクラブ試打日記

実際のラウンドでも、チャレンジャーの92%が100切り達成!

2011年05月15日

      
2011年05月15日
  

ヨネックス EZONE Zero アイアン

                 
ヨネックス EZONE Zero アイアン 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE Zero アイアン の0番 です。



TourAD DI HYBRID 95S
シャフトは グラファイトデザイン ツアーAD DI HYBRID 95S です。

ロフトは18度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS、トルクは2.4、シャフト重量は90g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は380gです。



正面

ヨネックスの新しいアイアンです。


全体的にとてもシンプルでカッコいいクラブです。


パッと見た目はユーティリティに見えなくもないのですが、名前にIronとあるので、カテゴリー的にはアイアンに入るのでしょうか?


石川選手愛用のクラブとして有名なのだそうです。


これまで、ヨネックスのクラブはドライバーを手にしてきたことが多いせいか、今日は何だかとても新鮮な気持ちになれました。


色々な物がコンポジットされているのかと思っていたのですが、こうして見る限り、そういった物は見当たりませんでした。



側面

この角度から見ると、もうずいぶんと前のクラブですが、『PRGR ZOOM』という名器を思い出しました。


ユーティリティクラブブームの火付け役として、あまりにも有名になったクラブですが、このヨネックスのクラブを見ていたら、そんな昔のことを思い出していました。


このクラブが人気が出ると、再びユーティリティブームがやってくるのかもしれません。


私は今でも、いいユーティリティクラブをずっと探しているので、今日はとても期待感が膨らんできました。


今はアイアンが飛び過ぎる時代になっていて、そのアイアンによっては『7番アイアン』で200ヤードを超える距離を稼いでいくことができるようになってきました。


私はそういった感覚になかなか慣れることが出来ずにいて、すごく違和感を感じています。


やはり『200ヤード以上』の距離には、こういったクラブの出番なのだと思っています。


飛び過ぎるアイアンは、短い距離や中途半端な距離の調整などがすごく難しくなってきますし、飛ぶことのメリットよりも、距離感の合わないデメリットのほうが大きいように思います。



彫りの深さ

ユーティリティらしい形状です。


最近は『ポケキャビ』や『アンダーカットキャビティ』を見慣れているせいか、このような形状には懐かしさを感じてしまいます。


いずれ、ユーティリティアイアンの『ポケキャビ』や『アンダーカットキャビティ』も登場してくるのでしょうか?


しかし、やはり『重量的』にも『中空構造』が理にかなっているのかもしれません。



ソール幅

『ソール幅』は、少し広めではありますが、難しさを感じることは全くありませんでした。


これ以上細くなったら、完全に昔ながらの『ロングアイアン』だな・・・。と思っていました。


このアイアンの名称は一応『0番』となっていますが、『ロフト18度』ということを考えてみると、私の感覚では『2番アイアン』くらいです。



ネック長さ

ネック部分も、それほど長くなく、むしろ短めで、いかにも球がよく上がってくれそうな雰囲気が漂っています。


昔のロングアイアンは、ネック部分も長くて、まさに『ロングネックのロングアイアン』だったのですが、今はこうして色々なところに創意工夫が施されています。



ネック部分の膨らみ

このネック部分の膨らみも、すごく特徴的です。


この意味は一目で理解することができました。


昔、アイアンの球がつかまりが悪い時に、ヒール側に鉛を大量に貼っていたことがあったのですが、ヒール側に貼るよりも効果が高いのが、このネック部分に貼ることなので、自分の調子に合わせて貼っていたことがあります。


今は昔ほどたくさん鉛を貼ることはなくなりましたが、この膨らみがウェイトの役目を果たしていることは、一目瞭然でした。


このアイアンは、それだけ『球のつかまり』を重要視しているのだと思います。


ロフトが立って長さも長くなり、しかも『面長』なクラブが多いユーティリティは、どうしても球が右へプッシュしやすい欠点があったように思うのですが、このアイアンはそういったことも充分意識しているようです。



顔

こうして顔を見ていても、これまでにない、かなりの『男前』のクラブだと思いました。


ユーティリティアイアンの顔ではないと思いました。


やはり名前の通り、『アイアン』に相応しい顔をしたクラブだと思いました。


『コンパクト感』が感じられ、とても好感度が高いです。


これまでのユーティリティアイアンに見られていた、『面長感』がありません。


アイアンと同じ感じで振っていけそうだと思いました。


多少グースが目に付きますが、こういった番手のクラブでは仕方のないことだと思いましたし、特に違和感などは感じませんでした。



YONEX EZONE Zero Iron 振り感

素振りをしてみた感じは、まずまず・・・。といった感じでした。


振る前はもうちょっとしっかりとしていて、重量感が感じられるのかと思っていたのですが、実際はそうでもありませんでした。


アイアンの感覚で振っていきたい私は、できればスチールシャフトが装着されていればいいな・・・。と思っていたのですが、店員さんの話ではカーボンシャフトが『標準装備』なのだそうです。


最近はグラファイトデザインのオレンジ色のシャフトをよく目にしますが、『DIシリーズ』がすごく気に入っているので、このシャフトにも自然と期待感が湧いてきました。


ただ、振っている時は、アイアン感覚よりも、ユーティリティ感覚のほうが強く感じられました。



構え感

ボールを前にして構えた感じは、すごくアイアンらしいクラブなので、そこに魅力を感じました。


これまでにあまり見られなかった『コンパクト感』がすごくいいです。


アイアンと同じようにイメージして構えることができました。


今は『ロングアイアン(特に2番、3番、場合によっては1番)』を経験を経験したことがない・・・。という方もたくさんいらっしゃると思いますが、経験されている方には、懐かしく感じられるのではないでしょうか?


こうして構えていると、『易しめのロングアイアン』といった感じです。


この『グース』の感じや、『トップラインの厚み』などを見ても、それほどシャープさは感じられなかったのですが、構えやすさが犠牲にならない範囲での易しさが凝縮されているように思えてきました。


振った感じは、ユーティリティ・・・。


構えた感じは、ロングアイアン・・・。


いったいどういったイメージで振っていけばいいのか解らなかったのですが、まずは『出たとこ勝負』でフィーリングを確かめることだけを意識して振っていくことにしました。




試打を開始しました。

トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、かなり『タフ』なほうだと思います。


明らかにヒッタータイプの方を対象にしているクラブだと思いますし、一般的にはかなり敷居が高いクラブと言っていいのではないでしょうか?


今は球のあがりやすいユーティリティやフェアウェイウッドがたくさんありますが、このクラブは明らかにそれらとは性格の異なるクラブです。


『ユーティリティアイアン』といっても、色々なタイプがあるように思いますが、この『ヨネックス EZONE Zero アイアン』というクラブは、明らかにタフな部類に属する敷居の高いクラブだと思います。


今はヒッタータイプの方でも、割と易しめのクラブをキャディバッグに入れておられる方がたくさんいらっしゃいますが、そういった方々にも、このアイアンはかなり『骨のある』クラブに感じられるのではないでしょうか?


昔、ロングアイアンを経験された方には、結構懐かしく感じられるところもあると思いますし、そういった意味で考えてみると、かなり『易しい』と感じる部分もあるのですが、今のクラブの風潮から考えてみると、明らかに『タフ』といえるクラブだと思います。


かなりのヘッドスピードが要求されると思いますし、人によっては『キャリー』を充分に出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか?



フェース面
『打感』は、結構しっかりと手に伝わってくる感じがしました。


『アイアン』ということで、しかもこの美しい外見から、どうしても『軟鉄鍛造アイアン』の打感をイメージしたくなるのですが、実際はそんな感じはしませんでした。


『中空構造』独特の打感だと思いましたが、特に大きな不満はありませんでした。


アイアンでは、その打感でどうしても距離感をつかんでいきたくなりますが、そもそもこういった長い番手のクラブで距離感をつかんでいくことは、私の鈍い慣性では難しいことなので、もっと自分を磨いていかなくてはならないと思いました。


こういったクラブで、構えやすさや打感がもっと良くなり、球も上がりやすくて振りやすいクラブが出てくれば、まさに『無敵』だと思うのですが、実際はなかなか難しいことなのかもしれません。


しかし、ユーティリティアイアンが誕生したての頃よりも、このアイアンはすごく良くなってきているので、これから先もすごく楽しみだと思いました。



バックフェース

『安定性』という点でも、かなりシビアな部分が感じられました。


最初の10球くらいは、なかなかフィーリングがつかめずに、打点などもブレてしまいましたし、球はそのまま正直に曲がっていきました。


いい意味でごまかしの効かないクラブだと思います。


球を浮かせるためのヘッドスピードと、安定した弾道を打つ為のミート率の両方を高い次元で要求しているクラブだと思います。


最近は易し過ぎるクラブが多いせいか、クラブ自体がプレイヤーにあまり多くのものを求めてこない感じがするのですが、このクラブは明らかに色々なものを求めてくると思いました。


つまり、それだけ挑戦し甲斐のあるクラブといえるのだと思いますが、クラブに『球のあがりやすさ』や『易しさ』を求めておられる方には、かなり合いづらいクラブといえるのかもしれません。


今は易しいクラブがとても多いので、こういった難しめのクラブが目立ってしまう感じもしますが、以前はこういったタイプのクラブもたくさんあったので、初めて出会った難しさ・・・。という印象は持ちませんでした。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、かなりはっきり好みが分かれると思います。


誰にでも易しい、『ブッ飛びクラブ』ではありません。


スキルの高さが要求されるクラブであることは間違いないと思います。


ただヘッドスピードが速いだけでもダメで、そこにミート率も加わってこないと、いい結果は得られないような気がします。


ヘッドスピードが足りないと、ドロップ感を感じられる方も多いのではないでしょうか?


『キャリー不足』で飛距離を稼いでいくことができない・・・。という方も多いかもしれません。


より幅広い層に受け入れられるクラブではないと思いますが、こういったクラブがハマってしまう方には、すごく魅力的なクラブといえるような気がします。


ヒッタータイプのヤングゴルファーで、石川選手のファンの方は、試してみられる価値があるのではないでしょうか?



操作性

『操作性』という点では、正直それほど扱いやすい感じはしませんでした。


勿論、左右に曲げてみたりもして、とりあえず出来たことは出来たのですが、あまり敏感にこちらの要求に応えてくれる感じはしませんでした。


やや大味に感じられる部分もありました。


しかし、それは私がこのクラブを『アイアン』として捉えているからで、『ユーティリティ』というふうに考えると、まずまずの結果だったのかもしれません。


私の低い技量では、このクラブをコースでインテンショナルなショットを打つのは、いささか不安を感じるのですが、スイングレベルの高い方には、いい結果をもたらしてくれるのかもしれません。


あくまでも私の好みなのですが、一昨年出会って、今でもすごく印象に強く残っている『ロイヤルコレクション TRC ユーティリティ』のほうが全体的に易しくてフィーリングも合いやすい感じがしました。



ヒール側

1980年代後半から1990年代くらいにかけて、つまりB社全盛の頃は、有名人気プレイヤーが使っているというだけで、クラブが売れていた時代でした。


『○○モデル』などと名前のついたクラブがたくさん市場に出回っていました。


私も、自分自身の腕前も考えず、そういったクラブを購入しては、次々と跳ね返されていたような気がします。


これまで、ずいぶんと高い買い物をしたような気もしますが、そういった経験が今、しっかりと活きているような気がします。


今は、プロが使っているから・・・。とか、試合で勝ったから・・・。といった理由だけで昔ほど売上がグンと伸びる時代ではないような気がします。


そういった意味でも、このクラブが石川選手が使っているからといって、それほど人気が爆発するとは正直思えませんでした。


勿論、このクラブの性能の高さなどは素晴らしいところだとは思いますが、このクラブがピッタリと当てはまる方は、ごく少数派といえるのかもしれません。



ヨネックス EZONE 0アイアン

私がこのクラブで一番気に入ったところは、その『構えやすさ』『小顔感』です。


そこがこれまでのユーティリティアイアンと大きく違うところでした。


ゴルファーのスイングには『ウッド型』と『アイアン型』に分かれると思うのですが、私は間違いなく『アイアン型』だと思います。


『7番アイアン』は、ドライバーとは比較にならないほど振ってきましたし、球数もこなしてきました。


そのせいか、ユーティリティクラブは『アイアン型』をいつも探しています。


しかし、なかなか購買意欲を刺激してくる『ユーティリティアイアン』に出会うことがありませんでした。


それは特にその『面長』なところが、なかなか私には合いづらかったからです。


でも今回試打した、この『ヨネックス EZONE Zero アイアン』の『小顔感』にはすごく魅力を感じました。


アイアンらしい顔つきに安心感を憶えました。


実際に打ってみると、今日の私の感覚では思いっきりダウンブローというよりは、この広い『ソール』を利用して、ボール手前から滑らせる感じが確実性アップにつながるような気もしたのですが、これはまだまだこのクラブで球数をこなしていかないと解らないことなので、また次回試打する機会に恵まれたら、じっくり検証してみたいです。


こういったタイプのクラブは、以前にも出会っていますし、『初対面』とは思えずに『懐かしさ』を感じたのですが、今はこういったユーティリティが見当たらないので、そういった意味でも個性的だと思いました。


ユーティリティに限らずドライバーにせよ、アイアンにせよ、今は少しずつ、こういった個性が感じられるクラブが増えてきているので、私は嬉しく思っていますし、こうして試打していても心が躍ってきます。


一般的にいって、敷居が高めのクラブだということは間違いないところではありますが、こういったクラブが登場してくれるおかげで、クラブ業界も活性化されるような気もしますし、ゴルファーの技量アップにもつながるような気がします。


最近の易し過ぎるクラブには、あまり魅力を感じないですし、一度試打したっきりそれ以降目にしても手にすることのないクラブもたくさんありますが、このクラブはまた是非試打してみたいと思いました。


今日、一回きりでは、まだまだこのクラブの感じをつかみきれていないので、再びトライしてみたいと思いましたし、仲間たちにも勧めてみたいです。


このクラブに出会えて、今日は清々しい気分のまま、練習場を後にすることができました。