2010年05月
2010年05月30日
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jBEAM FX TOUR-425 & バルド 8C CRAFT COMPETIZIONE ドライバー

<左> BALDO <右>jBEAM
今日はこの2本のドライバーを試打しました。
試打クラブは BEAM FX TOUR-425 と バルド 8C CRAFT COMPETIZIONE ドライバー です。
<右>jBEAM FX TOUR-425 のスペック
シャフトは撮り忘れてしまったのですが、 CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は69g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2です。
<左>バルド 8C CRAFT COMPETIZIONE のスペック
シャフトはこちらも写真を撮り忘れてしまったのですが、 QUADRA FIREEXPRESS 65 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は69g、トルクは3.7、バランスはD2、キックポイントは先中調子です。

<左> BALDO <右>jBEAM
どちらも今年試打したドライバーの中で、とても印象深いモデルです。
両方とも、前のモデルよりも『コンパクト化』しているのがとても好印象です。
『jBEAM』と『バルド』は、まだそれほど永い付き合いではなく、昨年初めて出会ったのですが、とても素晴らしいクラブを作るメーカーだという認識を私は持っています。
前のモデルも、とても魅力的でしたが、今回のモデルはさらに良くなっているような気がします。

<左> BALDO <右>jBEAM
ちょっと前まで、
ラージサイズ=易しい
コンパクトサイズ=難しい
と言われていた風潮があったと思いますし、今でも大なり小なり、そうなのかもしれませんが、必ずしもそういった図式は当てはまらないと思います。
この2本のドライバーを見ていたら特にそう思います。
ヘッドが大きくて、『スイートエリア』が広ければ、誰にでも易しく打てる・・・。とは単純には言えない部分があると思います。
ヘッドが大きくなりすぎて、スイングが変わってしまった人も、私は何人も見てきました。
それがいい方向へ変わっていったのならいいのですが、必ずしもいい方向でない人がたくさんいました。
最近は『460㎤』よりも、少しコンパクト化が進んできているので、私はとてもいいことだと思っていますし、ある意味『易しく』なっているのだと思います。

<左> BALDO <右>jBEAM
『易しいクラブ』とは、『スイートエリア』を広くして、ミスをミスと感じさせないクラブよりも、プレーヤー自身に気持ちよく『いいスイングをさせてくれるクラブ』のことを本来言うのではないでしょうか?
プレーヤーの『スキル』を上げてくれるクラブのことではないでしょうか?
『物理的な数値』だけを追うことは、ルールによる上限があるので、そろそろ限界に近づいていっているのかもしれませんが、プレーヤー自身のスキルを上げることは『無限』です。
これでいい・・・。ということには、決してならないですし、完璧にはなれないと思っています。
だからこそゴルフが楽しいのだと思います。
この2本の傑作ドライバーを見ていたら、ふとそのようなことを考えていました。

<左> BALDO <右>jBEAM
こうして見ていても、どちらもとても美しい顔ですが、やや個性の違いを見いだすことが出来ます。
かなり丸っこい感じの『jBEAM FX TOUR-425』に対し、『BALDO 8C CRAFT COMPETIZIONE』のほうが、均整がとれてシャープな感じがします。
『顔の美しさ』という点だけで考えてみると、私は『バルド』に魅力を感じました。
しかし『JBEAM』は、すごく『易しさ』を感じさせます。
これ以上、露骨に形状が変わってしまうと、余計なことを考えたりイメージしたりしてしまうので、これくらいまでが自然な感じで構えられる限界点に近い感じがしました。
いい『イメージライン』を色濃く頭の中に描いていくには、どうしてもクラブの顔の『シャープさ』を私は求めていきたいので、こうして見比べた感じでは、バルドのほうがいいイメージを色濃く描いていくことが出来ました。
どちらも初めてのドライバーだったら、また色々と想像してしまうのですが、以前1回ずつ試打したことがあり、その好印象は今でもはっきりと私の心に刻まれています。
1回試打しただけで、あまり印象に残らないクラブも、正直いってありますが、この2本はとても印象深いです。
やはり顔の美しいクラブというのは、それだけで心に残りやすいですし、プレーヤーに訴えかけるものがあるような気がします。

<左> BALDO <右>jBEAM
素振りをしてみても、やはりどちらもすごく振りやすく感じます。
『クレイジー』も『クワドラ』も、やや性格の異なるシャフトではありますが、これまでの好印象度が大きく影響しているように思います。
ダイレクトにこちらの意思を伝えていきやすい『CRAZY BLACK 50』と、球をよく上げてくれ、曲がりづらい印象のある『ファイアーエクスプレス』です。
両方を所有することが出来たら、なんて贅沢なことだろう・・・。と思っていました。
ヘッドもそうですがシャフトだけでも、かなり高価なので、なかなかすぐには購入できずにいるのですが、私の周りはどんどんこれらのシャフトに移行していっているような気がします。
みんなドライバーショットの精度が上がっています。
こういった優れた製品に出会いやすい日本という国は、やはりとても恵まれているのだと思います。
コースの『プレーフィ』は海外と比べても、とても高いですが、こと道具に関しては『ゴルフ天国』といえるのではないでしょうか?
とてもいい振り心地に、そのようなことを考えていました。
『しなり感』を大きく感じやすいのは、『ファイアーエクスプレス』だと思いました。
とても飛距離性能に優れたシャフトですが、決して敷居が高すぎない、親しみやすいシャフトだと私は思います。

jBEAM FX TOUR-425

BALDO 8C CRAFT COMPETIZIONE
こうしてボールを前にして構えてみても、どちらもとても構えやすいです。
『ヘッドとボールの調和』が、すごくよく取れている感じがします。
不自然な感じが全くしないので、こちらも『平常心』でいられます。
どちらもいいイメージを描いていけるドライバーですが、『真っ直ぐなライン』よりも、『左右に打ち分けるライン』のほうが描きやすい感じがしました。
これから数秒後に打つ弾道のおおよそのイメージがしやすいので、すごく楽な気分で構えることが出来ます。
こういった『構えやすさ』が優れているドライバーというのは、ティグランドに立っても、すごく平常心を維持していきやすいです。
ゴルフクラブというのは、『大手有名メーカー』だけではないんだぞ・・・。と、私に言い聞かせてくれているような感じがしました。
『jBEAM』や『BALDO』以外にも、日本にはまだ私の知らないメーカーのクラブがたくさんあると思うので、これからもどんどん探索していきたいと思いました。
試打を開始しました。

<左> BALDO <右>jBEAM
『球のあがりやすさ』という点では、ほんの少し『バルド』のほうだと思いました。
どちらもいい感じで上がっていきますが、バルドのほうが球が浮きやすい感じがしました。
勿論、これはシャフトによるところも大きいので、単純には答えを出せないところがあると思うのですが、今度同じシャフトで試す機会があれば、また挑戦してみたいと思いました。
『球の浮きやすさ』という点では、『バルド』ですが、敢えて私の好みの弾道でいえば、『JBEAM』かな?と思いました。
私はドライバーショットでは、あまり高弾道な球よりも『ハーフライナー性』な感じを好むので、『JBEAM』に魅力を感じます。
実戦でも、フォローの風に高い弾道で乗せていく方法も好きですがどちらかというと『アゲインストの風』に強い弾道を好みますし、出来ればそれを自分の持ち球にしたいと思っています。
しかし、実際は高く上がり過ぎているところもあるのですが・・・。

<左> BALDO <右>jBEAM
『打感』という点では、どちらもすごく良いのですが、『バルド』のほうが、少し軽い感じがしました。
『ライトフィーリング』とでもいったらいいでしょうか?
強く叩いていっても、それほど強く手に衝撃が残らない感じがしました。
この感触には、なかなかいい印象を持ちました。
対して、『JBEAM』のほうは、適度な『柔らかさ』と『しっかり感』が両立できている感じです。
ちょうどいい感じの『球の抵抗感』を感じることが出来るので、インパクトからフォローにかけて、少し『押していける』感じがします。
ほんの一瞬のことではありますが、『JBEAM』のほうが『球持ち感』がいいような気がしました。
どちらが好みかと聞かれれば、私は迷わず『JBEAM』と答えます。
しかし『BALDO』にも、決して不満はありません。
かなりハイレベルな争いでのことですし、『JBEAM FX TOUR-425 』の打感のほうが、私の好みにリンクしているのだと思います。

<左> BALDO <右>jBEAM
『安定性』という点では、ほぼ互角な感じがしました。
なかなか差が見いだせない感じもしたのですが、敢えて言うならば少し『バルド』かな?と思いました。
しかし、これは決定的な差ではなく、ごく『微少な差』であるので、どちらを実戦で使っても、全く不安を感じることはないと思います。
この高性能を信用して、思い切って振り切ることが出来るタイプのクラブだと思います。
どちらのドライバーも、叩いていってもそれを強く受け止めてくれる『懐の深さ』のようなものを感じました。
決して『最大級の慣性モーメント』といった言葉が飛び交うドライバーではないと思いますし、そういったドライバーと比較すると、『スイートエリア』はそれほど大きくはないのかもしれません。
しかし、それをこの『形の美しさ』『バランスの良さ』『高性能シャフト』などが上手く支え合っているような気がします。
いくらスイートエリアが広くても、シャフトが良くないとボールはいくらでも曲がってしまうものですが、今回はそういった感じはしませんでした。
どの角度から見ても、バランス良く高性能なのだと思いましたし、精神的な部分も大きかったような気がします。

<左> BALDO <右>jBEAM
『飛距離性能』という点では、どちらもかなりハイレベルで、差を導き出すことは難しい感じがしたのですが、敢えて今日の私の感じでいうと『jBEAM FX TOUR-425』に軍配を上げたいと思いました。
しかし、これは決定的な差ではないですし、練習場でははっきりとつかみきれない感じがしました。
『バルド』はよく球が上がったのですが、『JBEAM』は、適度に弾道の高さが抑えられているところに好感を持ちました。
それがこの結果につながっているような気もしました。
『jBEAM』の『球質』のほうが、何となく私に合っているように感じられました。
この2つのドライバーも、是非すぐにでもコースで試してみたいと思わせるドライバーです。
練習場だけでは勿体ないドライバーです。
どちらも、はっきりとした『ヒッター向け』のドライバーだと思いますし、このようなドライバーを待っておられた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そして決して『タフ』過ぎずに、『易しさ』も感じ取れるドライバーだと思います。
昔はカッコいいクラブというのは、その美しさの代わりに『タフ』だとか『シビア』といった言葉が付いてきましたが、今はそんなことはありません。
この2本のドライバーのように、カッコいいクラブでも適度な易しさを兼ね備えている物が今はたくさんあります。
なので、決して敬遠すべきではないと思います。

<左> BALDO <右>jBEAM
どちらも初めて試打した時の好印象のまま、試打を終えることが出来ました。
すごくいい感触がずっと手に残っている感じがしました。
今日もまた私の『購入意欲』が刺激されてしまいました。
どちらか1本を選ぶとしたら、私は迷わず『JBEAM』を選びますが、『バルド』のほうも、これからも何度でも試打を楽しみたいと思います。
『楽しみながら練習する』というのが、私のやり方ですし、これからもそうしていきたいと思っています。
『歯を食いしばって』練習したという記憶は、私にはありません。
私は実際のラウンドよりも練習のほうが好きですし、時間をたくさんかけますが、今日もすごく時間の経つのが早く感じられました。
試打クラブによっては数球で終わってしまうこともある、私の試打ですが、今日は一体何球打ったのか解らないほどこの2本のドライバーで球をたくさん打ってしまいました。
いつも出来るだけ球数を数えるようにしているのですが、今日は楽しくてつい忘れてしまいました。
おそらく『バルド』のほうが、球数を多く打ったような気がします。
今日もとても『贅沢な時間』を過ごすことが出来ました。
またこの『JBEAM』と『BALDO』のクラブに出会って、今日のような楽しい練習をしたいです。