ゴリラ
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2015年05月24日
ゴリラ ARMA ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ゴリラ ARMA ドライバー です。

シャフトは FIRE EXPRESS です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は67g、トルクは3.7、キックポイントは先中調子 です。

久しぶりに出会った、ゴリラのドライバーです。
まだ試打した回数が少ないので、知らないことも多いですが、どんな感じだろう?とワクワクします。
ARMAとは、どういう意味でしょうか?

シャロー感のあるヘッドです。
今はこういった形が一番多いように思います。

ネックは短めです。

白くて、光沢感のあるヘッドです。
白い色で光沢感があると、プラスチックのような質感に見えたこともありましたが、このドライバーはそこまではいっていないように見えました。
ただ、できれば艶消しなほうが、もっと質感がアップしたかな?と思いました。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ型には、それぞれウェイトが配置されていました。
今は色々なタイプのドライバーがあるので、このドライバーがシンプルに見えました。
フェース寄りにウェイトがある物も増えてきましたが、このようにトゥ側とヒール側の対称的な場所にあるということは、慣性モーメントを高める狙いがあるのでしょうか?

シャローヘッドです。
今は、この形状が主流といっていいと思います。
ディープな物も最近は少しずつ増えてきましたが、やはりシャローのほうがニーズも高いのかもしれません。

ソールのトゥ側には『Gorilla's idea and power』と記されていました。
メーカー独自のアイデアと力が、このドライバーに込められているのだと思います。

このゴリラのマークもお馴染みです。
ゴリラは優しくて力強いイメージがあるので、ドライバーには合っているように思います。

かなりのフックフェースです。
最近は、ここまでの物は珍しいです。
ヘッド後方も、よく伸びていました。
正直、私の好みの顔ではありませんでした。
ヘッドが白いので、この形状が余計に際立って見えました。

素振りをしてみた感じは、まずまずだったのですが、顔のインパクトがあまりにも強いので、上手く打てるだろうか?と、少し不安になりました。
どのように振っていいのか、イメージできませんでした。

ボールを前にして構えてみても、やはり苦手意識が芽生えてしまいました。
構えづらいです。
呼吸が浅くなり、緊張感が増してきました。
左へ巻いてしまうイメージばかりが先行してしまいました。
ただ、これは私がフッカーということもありますし、左へのミスがすごく怖いので、このように感じるのだと思います。
フックフェースタイプのドライバーを得意にしておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
私は、いいイメージが出せず、呆然としてしまいました。
なかなかアドレスが定まらず、気持ちばかりが焦ってしまいました。
試打を開始しました。

『打感』は良いと思いました。
しっかりしているのですが、硬すぎず適度な弾き感もありました。
左手首に少しインパクトの衝撃が残ったのですが、これくらいであれば、特に問題ないと思いました。
かなり『つかまり感』のある打感です。
この打感が好きだという方も多いのではないでしょうか?
なかなか『逃がす』感じになれませんでした。

『音』は、いい感じです。
爽快感があります。
方向性を気にしないのであれば、気持ちよく叩いていける音です。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中でも標準的なほうだと思います。
特別上がりやすいとか、タフな感じもしませんでした。
予想通りのあがりやすさでした。

『安定性』という点では、スイートエリアも広く感じましたし、イージー系のドライバーだと思うのですが、私には難しすぎました。
左にばかり飛んでしまいました。
なかなか方向性を出すことができませんでした。

『飛距離性能』という点では、ポテンシャルの高さを感じたのですが、私が左に曲げてばかりだったので、本来の性能を上手く引き出せなかったように思います。
もっと方向性を出せたら、高い飛距離性能が望めたように思うのですが、私では飛距離のロスが多すぎました。
基本的には、弾きとつかまりの良さで飛ばしていけるタイプだと思います。
キャリーもしっかり出せるので、このドライバーがピタリとハマる方には、たまらない魅力があるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、難しく感じました。
なかなか右に曲げることができずに、左方向への『一方通行』になってしまいました。
私にはつかまり過ぎる感じもしますが、日頃球のつかまりが弱く飛距離や方向性に不満をもっておられる方には、心強い相棒になってくれるのかもしれません。

最近は、いい意味でいうと『無難』。
違う意味では個性が薄くなったように感じるクラブが多くなりました。
しかし、このドライバーはとても個性的でした。
充分インパクトはありました。

私は普段、調整システムの必要性をそれほど感じていないのですが、今日は強く感じました。
もし、このドライバーでフェースアングルが調整できたら、どんな感じだっただろう?と思い、少し残念でした。
もっと打ちやすくなっていたのは間違いないと思います。

黒いヘッドよりも、白いヘッドが好きな方。
フックフェースでしっかりとつかまえていきたい方には、合いやすいように思います。

このドライバーは私には合いづらいタイプでしたが、これからもゴリラには期待していきたいです。
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2014年08月17日
ゴリラ XX1 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ゴリラ XX1 フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは To-Be XX1 POWER 60 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、トルクは3.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は337g です。

とてもカッコいいゴリラのFWです。
今はFWもドライバーと同じように、複雑な造りになっているものも多くなりましたが、このクラブはとてもシンプルです。
でも、そのシンプルさが、また魅力的ですし、メーカーの自信も窺えます。

ややシャローな印象を受けました。
もうちょっとディープな感じかな?と思っていたので、少し意外でした。
こういったところは、今の流れなのでしょうか?

この角度から見ても、シャローな印象を受けます。
輪郭がシャープでカッコいいです。
研ぎ澄まされているような感じがします。
こういった形状のウッド系クラブは昔から大好きです。

バックフェースには、ウェイトがひとつだけ配置されていました。
これはドライバーと共通するところだと思います。

ネックの長さは標準的といったところでしょうか?
見慣れた長さだと思います。
最近はFWも調整機能が付いているものが多くなったので、このクラブのように付いていないクラブを見ると、シンプルで美しいな・・・。と思ってしまいます。
調整機能が付いている物の中には、ネックが太くなりすぎてしまっているものもありますが、できれば、これまでの太さを維持していて欲しいと思います。
構えたときに、それを強く感じます。
『ネックは目立たず穏やかに』といった感じがベストです。
その点、このクラブは好感がもてます。

フェース面の中央にはゴリラのマークはありました。
ここも、ドライバーと共通するところです。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
あくまでも私にはシャローな感じがするのですが、今のFWの中では、結構厚みがあるほうだと思います。
こうして見ていても、力強い弾道がイメージできます。

ドライバー同様、かなり男前です。
『名器』と呼ばれるクラブと共通する、シャープな顔つきです。
クラブの顔にもこだわっていきたい私は、このFWにはとても魅力を感じました。
クリークらしい大きさがあり、シャロー感もありました。

素振りをしてみた感じは、330gを超えるほどの重量感は感じなかったのですが、違和感などはありませんでした。
振りやすいです。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
すごく構えやすいです。
こういった顔が『スタンダード』なんだな・・・。と思いました。
ネックに調整機能が付いていない分、すっきりとして見えました。
このFWは最新のクラブではありますが、これまでずっと受け継がれてきたタイプだな・・・。と思いました。
安心感と同時に、いいイメージがどんどん湧いてきました。
『逃がす』というよりは『つかまりやすい』という印象を受けました。
『バルジ』も真っ直ぐに近い感じです。
できればもう少しカーブしていたほうがいいな・・・。と思ったのですが、この真っ直ぐなところに好感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
ややしっかりめで、心地いいフィーリングです。

『音』も好感がもてました。
爽快感のある、しっかりとした音です。

球はあがりやすいですが、5Wとしては普通といったところかな?と思いました。
クリークなので、今日は最初から最後までティアップせずに、ずっとマットからの直打ちで試したのですが、球も拾いやすいですし、イメージした高さに飛んでくれました。
不自然さが全くありませんでした。

『安定性』という点では、まずまずかな?と思いました。
曖昧さがなく、どちらかといえば『正直』な感じがしました。
ある程度のミスになると、それを正直に伝えてくれる感じがしました。

『飛距離性能』は高いと思いました。
ボールの初速が速いです。
『誰にでも』というタイプではなく、明らかにヒッター向けだと思いますが、高いポテンシャルがあるな・・・。と思いました。

『操作性』という点では、いい感じです。
クセが無く、左右どちらにも素直に反応してくれました。
高い直進性があるようには思わなかったのですが、自分の持ち球で勝負できるので、そこが大きなメリットだな・・・。と思いました。

一般的な『敷居の低さ』はそれほど無いのかもしれませんが、このようなタイプの5Wを求めておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

今はドライバーの高機能化の流れを受けて、FWもどんどん機能性がアップしています。
シャフトが簡単に交換できたり、フェースアングルやロフトも簡単に変えたりできるようになりました。
そういった意味では、このクラブの機能性に物足りなさを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

調整機能は主に海外メーカーに多く見られますし、このゴリラのように日本の地クラブメーカーには、これからもあまり搭載はされないのかもしれません。
色々な機能性も重要ですが、まずは『合うヘッド』と『合うシャフト』のコンビネーションが大切だと思っています。
複雑過ぎる調整機能を持て余しておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

シンプルで見応えのあるFWだと思いました。
飛距離性能などの基本性能はしっかりとしています。
ここがすごく変わっている、珍しい・・・。というところは見られませんでしたが、使い込んでいけばいくほど、いい味を出してくれそうなクラブだな・・・。と思いました。
日本の地クラブメーカーの実力は本当に高いです。
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2014年06月21日
ゴリラ XX1 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ゴリラ XX1 ドライバー です。

シャフトは To-Be XX1 POWER 60です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは4.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314g です。

久しぶりに出会った、ゴリラのドライバーです。
これまで記事には書いていませんが、何度か試打したことがあります。
ゴリラ(カナモリゴリラゴルフ)は、昔から有名な老舗メーカーです。
今日は久しぶりに、ゴリラのドライバーに出会うことができて、嬉しく思いました。

久しぶりに出会って、ちょっと印象が変わったな・・・。と思いました。
昔もいいドライバーがありましたが、このニューモデルは精悍さが増しています。
すごくカッコいいです。
適度にディープ感もあります。
とてもシンプルで美しいヘッドです。
ゴチャゴチャしていないので、メーカーの自信がうかがえます。

バックフェースにはひとつだけウェイトが配置されていました。
この位置にひとつだけあるのは、今では珍しいような気もします。
しかし、これもメーカーの綿密な計算によるところなのだと思います。

ネックの長さは、標準的だな・・・。と思いました。
こうして見ても、改めてその美しさに魅了されていました。
いい目の保養になります。
このような雰囲気のあるドライバーには、いい思い出がたくさんあるので、自然と気持ちも安らぎます。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、凹みがありました。
これも空気抵抗を減らす効果が期待できるのでしょうか?
微妙な曲線がとても綺麗だな・・・。と思いました。
同じゴルフクラブでも、パターなどはどちらかというと『直線』を感じさせるクラブだと思いますが、ドライバーやFWなどは『美しい曲線』のあるものに魅力を感じます。

セミディープバックといっていいでしょうか?
それほど厚みがあるようにも見えないのですが、今のドライバーの中では、結構ディープなほうなのかもしれません。
こういった形状のドライバーにも、たくさん出会ってきました。
高い飛距離性能が期待できそうな予感がしました。

フェース面のデザインも、シンプルでカッコいいです。
フェース面に磨きをかけて、弾きの良さを追求しているように見えます。

フェース面の中央に、ゴリラマークがあるのがオシャレだと思いました。
性能に直接影響する部分ではないと思いますが、こういった遊び心のようなものには、好感がもてます。
野生のゴリラはパワーがあって、気性が激しそうな印象もありますが、このドライバーは繊細さとカッコ良さが両立できている感じがします。

とてもいい顔をしています。
大顔ではなく、適度に小顔です。
思わず目尻が下がってしまいました。
輪郭がシャープなので、鋭い弾道をイメージできます。
これまで同様の男前ドライバーにたくさん出会ってきているので、この顔を見ているだけで、自然と気持ちも盛り上がります。
余計なことをしないで、普通に打っていくだけでいいんだな・・・。と思いました。
丸っこいというよりは、シャープな印象を受けました。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
シャフトがもうちょっとしっかりとしていてもいいかな?と思ったのですが、大きな不満はありませんでした。
これくらいのスペックが、今のドライバーの標準的なところなのかもしれません。
このシャフトのフレックスはSということでしたが、ハードな感じは全くしませんでした。
今はシャフトもカラフルになりましたが、このイエローもいい色だな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
すごく構えやすいです。
いいイメージがたくさん出ました。
落ち着いて構えることができましたし、肩の力も抜けました。
大型のヘッドを好まれる方は少し小さく見えて不安に感じられるかもしれませんが、私はあまり大きく見えすぎないほうがいいイメージも出やすいので、好感がもてました。
これは人によって、好みの違いもあるかもしれません。
アドレスがすぐに決まりました。
ごく僅かな躊躇もなく、堂々と構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は硬すぎず、ややしっかり目で好感がもてました。
フェースが弾く力も感じることができました。
今はあまり耳にしなくなりましたが、『トランポリン効果』という言葉を思い出しました。

『音』は、ややはっきりとした感じです。
もう少し小さくてもいいかな?と思いましたが、嫌な感じは全くしませんでした。
インパクトが緩むこともなかったですし、このままでも全く問題ないと思いました。

『球の上がりやすさ』という点では、普通かな?と思いましたが、明らかにヒッタータイプの方に合いやすいだろうと思いました。
タフな感じはしなかったのですが、すごく球があがりやすくて、どのように打っても高弾道・・・。といったタイプのドライバーとは明らかに異なると思います。
ある程度のHSがあったほうがいいのかもしれません。
人によっては『ドロップ感』を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このドライバーも当然ながら違うスペックが用意されているようなので、そちらを選ぶとまた選択肢が広がるのかもしれません。
ただ、基本的にはヒッター向けのドライバーといっていいと思います。

『安定性』という点では、今のドライバーの中では、結構『正直』な部類に属するのかな?と思いました。
『高い直進性』とか『寛容さ』は、それほど期待できないのかもしれません。
『真っ直ぐな球』というよりも、『自分の持ち球』で勝負していきたい感じがしました。
すごくシビアなドライバーだとは思いませんでしたが、今は寛容なドライバーがたくさんあるので、それらと比べると『正直さ』が感じられました。

『飛距離性能』は優れていると思いました。
最初は、やや抑えめにして『ライン出し』を中心にして打っていったのですが、予想よりもかなり飛んでいました。
かなり弾きがいいので、フェース面が仕事をしてくれるドライバーだと思いました。
適度に小顔な分だけ、球が逃げずにしっかりと捕まってくれ、それも飛距離性能にもつながったように思います。
装着されているシャフトも、それほど頼りない感じはしませんでしたが、もうちょっとしっかりしていると、もっと振っていけるような気がしました。
かなりポテンシャルの高いドライバーだな・・・。と思いました。

『操作性』も良いと思いました。
フッカーである私は最初からフック系の球を打つことができました。
曲がりを抑えていくこともできましたし、スライス系の球も打つことができました。
すごくシャープな印象のあるドライバーですが、性格的には尖った感じはなく、むしろ扱いやすい感じがしました。
プレイヤーの持ち球・得意球に素直に応えてくれるドライバーだと思いました。

インパクト時の球に伝わるパワーがすごいと思いました。
フェースがターンしやすく、ボールをしっかりとつかまえていくことができますが、自然とつかまるタイプではないので、スライスに悩んでおられる方には、易しいドライバーとはいえないのかもしれません。

投影面積が大きく、大きなフックフェースのドライバーを好まれる方には合いづらいかもしれません。
高い直進性を求めておられる方にも、合いづらいところがあるかもしれません。
人によって、ドライバーに求めるものが違うところもあると思いますが、私はこのドライバーに興味をもつことができました。

一番の特長は、高い飛距離性能だと思います。
かなり弾きがいいので、『高反発モデル』なのかな?と思ったのですが、『ルール適合モデル』なのだそうです。
安心して競技でも使うことができます。
この弾道の力強さと、ゴリラのパワフルなイメージが上手く合致しているな・・・。と思いました。

かなり久しぶりに出会った、ゴリラのドライバーで、昔のモデルとはちょっと印象も変わったところもありましたが、すごくカッコ良くなっていて性能も高いので、好感がもてました。
また何度でも試打してみたいと思いましたし、できればコースでも試してみたいと思いました。
購買意欲も刺激されてしまいました。

ゴリラは老舗メーカーですし、このメーカーのことをご存じの方もたくさんいらっしゃると思います。
いわゆる『地クラブメーカー』といっていいのだと思いますが、本当に日本の地クラブメーカーの力は凄いな・・・。と思いました。
といっても海外の地クラブメーカーのことを、私は全くといっていいほど知らないのですが・・・。
このドライバーで球を打つのが楽しくて、ついつい予定の球数をオーバーしてしまいました。
すごく気に入ったので、仲間たちにも、このドライバーのことを紹介してみようと思っています。
清々しい気分のまま、練習場を後にすることができました。