朝日ゴルフ用品
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2018年05月04日
朝日ゴルフ用品 メタルファクトリー A9 DW ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは メタルファクトリー A9 DW ドライバー です。

シャフトは FUJIKURA Speeder 569 Evolution IV です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.6、キックポイントは中調子、クラブ総重量は303gです。

久し振りに出会った、メタルファクトリーのドライバーです。
先日、素晴らしいアイアンに出会ったので、アイアンのイメージが強いメタルファクトリーですが、ドライバーにもいい印象が残っています。
クラウンもソールも黒で統一されていて、とてもカッコいいです。
私はメタルファクトリーのクラブに出会った経験が少ないので、知らないことも多く、まだ特徴がつかめていませんが、既にこのドライバーには興味津々です。
目を大きく見開いて、このドライバーを見ていました。
質感がいいです。
ただ、何といいますか、一度傷を付けてしまうと、美観が大きく損なわれてしまうだろうな・・・。というところはありました。
クラブにも傷に『強いクラブ』と『弱いクラブ』があるように思います。
このドライバーは後者のような気がします。
少々傷がついても、美観がそれほど損なわれていなかったり、逆にその傷がいい味を出していたりすることもゴルフクラブにはありますが、このドライバーは新品のうちからだんだんと下がっていくタイプのように見えました。
なので、かなり取り扱いには注意しなければいけない・・・。と思いました。
気を遣うところはありますが、チープさが無かったので好感がもてます。

重量感を感じさせる黒で、光沢感もあります。
この光沢感は時には邪魔に感じたりすることもありますが、このドライバーの場合はとても似合っているように見えました。
やや小振りには見えたのですが、このドライバーはルールギリギリの『460cc』ではなく、ちょっと小さめの『450cc』ということでした。
店員さんに言われるまで、気づきませんでした。
小振りな感じはしましたが、何も言われなければ、おそらく460ccという認識をもっていたと思います。
『10cc』というのは、それほど大きな影響は与えないのかもしれません。
『円盤』のような薄いタイプではなく、やや厚みのあるヘッドです。

ネックの長さは適度にありました。
ちょっと前までは、『ラージサイズ&シャロータイプ=ショートネック』というのが成立していたと思うのですが、今は違います。
適度な長さが保たれているクラブが多くなりました。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、ウェイトがひとつずつ配置されていました。
トゥ側のウェイトには無かったのですが、ヒール側には『05』の数字がありました。
そのまま5gということでいいのでしょうか?
色々な重さのウェイトが用意されているのかもしれません。
私がずっと愛用しているドライバーもウェイトを交換できるタイプなのですが、これまで一度も外したことがないですし、これからも外すことはないと思います。
ウェイト交換よりも細かな調整をするのであれば、やはり『鉛』が一番だと思いますが、今は鉛を昔のようにべったり貼っているクラブを見かけることは少なくなりました。
ウェイトを調整したり鉛を貼ったりと、クラブを調整する前に、まずは自分の体調やスイングを整えろよ・・・。と私はいつも自分自身に言い聞かせています。
スイングの再現性をもっと高めていきたいと思っています。
私はゴルフが好きなだけで、なかなか上手くはなれません。
自分の下手さに呆れてしまいます。

バックフェースにある、この『出っ張り』が目立っていました。
これまでも、こういうドライバーは目にしてきました。
特にリョーマの印象が強いです。

美しいフェース面です。
とても丁寧な仕上がりになっています。
雑さやチープさは全くありませんでした。
見慣れた感じのシンプルなデザインですが、美しいので好感がもてました。
フェース面を指で触ってみたのですが、スコアラインは全て『溝』になっていました。
今はヒッティングエリアに溝が無いドライバーも多いですが、このドライバーはしっかりと溝になっていました。
強度的に大丈夫なフェース厚がキープされているのでしょうか?

最初見たときは、シャロー感のほうが強く感じたのですが、こうして見ると適度な厚みもあるので、『セミディープ』といっていいような気もします。
もちろん、昔からすると明らかに『シャロー』といえるのですが、今はもっとシャローなタイプが多いので、セミディープタイプが適正だと思います。

いい顔をしています。
最近では珍しい小振りな感じで、立体感のある顔です。
昔試打した、ホンマのドライバーを思い出しました。
私はどちらかというと、『艶消し』タイプが好きなのですが、このドライバーの光沢感も美しいな・・・。と思いながら見ていました。
目の保養ができました。

素振りをしてみると、いい感じでした。
やや軽量タイプです。
最初見たときは、もっと重量感があるような感じだったのですが、実際に振ってみると、それほどでもありませんでした。
装着されているシャフトが大きく関わっているのは間違いありません。
今は『300g前後』のドライバーの人気が一番高いような気もします。

ボールを前にして構えてみると、いい感じではあるのですが、どう見ても『9.5度』ではないだろう・・・。と思いました。
フェースがよく見えましたし、もっと上を向いているように見えました。
『10度未満の絶壁感』はありませんでした。
『製品誤差』というものがありますが、この見え具合は『誤差』の中には入らないように感じました。
おそらく『11度前後』はあるだろうと思いました。
しかし、こういったことは珍しいことではなく、昔からあることなので、気にしないことにしました。
私の中での『9.5度』を消しました。
たくさんのロット数を扱う、国内海外問わず大手有名メーカーならば『普通』といえることですが、メタルファクトリーはもっと『リアル』を追求しているのでは?と思っていたので、余計に強く感じてしまったのかもしれません。
構えたときのフェース面の見え具合には少し違和感があったのですが、方向性に対する違和感はありませんでした。
微妙なカーブを描いているバルジが綺麗です。
少し逃がすイメージが出せたので、すごく安心しました。
叩けそうな感じがしました。
『11度前後の逃がすイメージの出しやすいドライバー』という認識をもって構えました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
吸い付くような打感でありながらボヤけず、しっかりとした『芯』のようなものを感じました。
フェースの弾き感も強く、好感のもてる打感です。

『音』は少し高めですが、大きすぎず、いい感じです。
しかし、変なところでヒットすると音は大きく変わって『異音』になってしまったので、注意が必要だと思いました。
この異音は、かなり受け入れにくいタイプの音です。
難しいタイプのドライバーだとは思いませんが、『音に対するシビアさ』は感じました。

『球のあがりやすさ』という点では、普通です。
スピンが少ない感じはしなかったですし、タフなタイプではないと思いました。
『スピンレスドライバー』ではありませんでした。
ただ、どちらかというと『ヒッター向け』な感じもします。
ロフトは寝ているように見えましたが、ある程度叩いていきたいタイプのドライバーのように感じました。
『セミディープ』らしい特徴が出ているのかもしれません。
しかしロフトを選べば、かなりあがりやすくなるのは間違いないと思います。
色々なドライバーを試打していると、このドライバーはロフトを寝かせてもあまりあがりやすさは変わらないだろうな・・・。と思えるクラブに出会うことがあります。
それは少なくなく、結構あります。
ボールのあがりやすさという点で、『ロフト』はとても大きな要素のひとつには間違いないのですが、今は昔のクラブのようなシンプルさは無く、かなり複雑になってきているので、もっと多くの要素が絡み合っているように感じます。
ただ、このドライバーの場合はロフトを寝かせれば、あがりやすくなるだろう・・・。と、理由は上手く説明できないのですが、感覚的にそう感じました。
それで9.5という『表示』にしているのかな?と思いました。
構えたときに『11度前後のロフト』に見えたのですが、日頃9.5度を使っておられる方が普通に打ってあがる弾道に仕上げているのかもしれないな・・・。と思いました。
『リアル』ではなく、『印象』の中のロフトというのもあるのかもしれません。
それが『表示ロフト』ということなのかも・・・。と思いました。
ロフトが二種類もあれば、混乱してしまいそうですが、『リアル』を求めていない・・・。という方も多いのではないでしょうか?

『安定性』という点では、普通だと思いました。
シビアさは全く感じませんでしたが、今の『イージー系ドライバー』と比較すると、明らかに正直なところがあるように思えました。
気難しさはありませんが、『寛容さ』『直進性の高さ』で勝負するタイプではないと思います。
ミスショットすれば、それに見合う結果を用意しています。

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じです。
初速が速くて、弾道もパワフルです。
しっかり叩いてポテンシャルを発揮しやすいドライバーです。
装着するシャフトやロフトにもよるとは思いますが、基本的には『叩いていきたい方向け』のドライバーといっていいと思います。

『操作性』という点では、良いと思いました。
左右にも曲げられましたが、大きく曲げるタイプではないように感じました。
こういったところは、今のドライバーの特徴といっていいのかもしれません。
『マニュアルタイプ』と『オートマチックタイプ』の、ちょうど中間くらいに位置するドライバーなのかもしれません。

バランスのとれたドライバーだな・・・。と思いました。
特別ここが優れている・・・。ということは感じませんでしたが、強い不満もありませんでした。
基本性能の高さがあり、それがバランス良く感じられました。

メタルファクトリーのクラブに出会う機会は多くなく、特にドライバーは久し振りでしたが、いい印象をもちました。
バランスの取れた高性能ドライバーであるということもありますし、全体的な美しさも強く印象に残りました。

大手有名メーカーのように量販店に並ぶクラブではないと思うので、なかなか出会えない・・・。という方も多いのではないでしょうか?
私は今日、運良く試打する機会に恵まれましたが、いいクラブを造るメーカーなので、もっと多くの方が試す機会があればいいです。
既に開催されているのかもしれませんが、全国試打会が開催されてもいいのではないかな?と思いました。

試打したモデルは、ある程度のHSがあったほうがいいような気もしますが、タフさが全面に出ていることもなく、尖った性格ではないので、ハードルの高いドライバーではないと思います。
白いヘッドしか使いたくない方。
調整機能が付いていないと嫌だという方。
超シャローなドライバーしか使いたくないという方には合いづらいところがあるかもしれませんが、クセが無く『スタンダード』な感じもしたので、このようなドライバーで自分自身の技量を高めていくのもいいのではないかな?と思いました。
『易しすぎる』クラブを使い続けても、その先にいいことが少ないのかもしれません。

これからもメタルファクトリーのクラブにはたくさん出会っていきたいです。
オーソドックスなところもありながら、他のメーカーには無い『個性』も感じられるので、私たちゴルファーをもっともっと楽しませて欲しいです。
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2018年04月14日
朝日ゴルフ用品 メタルファクトリー J2 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは METAL FACTORY J2 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS です。

メタルファクトリーのカッコいいキャビティアイアンです。
このメーカーのアイアンを試打した経験はまだ少ないのですが、独特の質感があって、好感を持っています。
チープさは全く無く、すごく丁寧で美しく、高級感があります。
このアイアンは、先日試打したアイアンとは、またちょっと違う質感ですが、この独特のメッキと丁寧な仕上げがたまりません。

ラージサイズのアイアンです。
『イージー系』の雰囲気がたっぷりあります。
アイアンやウェッジには『ハンドメイド感』のあるタイプと、『マシンメイド感』といいますか、CADで設計され計算し尽くした形状で、レーザー加工されているタイプがあるように思います。
前者はゾディアが思い浮かびますし、後者では、このアイアンがそれにあたるような気がします。
ハンドメイド感は無いですが、この造りも美しいです。
目尻が下がってしまいました。
イージー系のアイアンでは、造りにムラがあって雑に感じたり、チープさが目立ったりすることも少なくないですが、このアイアンは違っていました。
すごく美しいですし、高級感がありました。
これまで出会った、多くのイージー系アイアンとは、ちょっと違う雰囲気がありました。
適度に光沢感はありますが、ミラー仕上げのようにピカピカ光るタイプではないのがすごくいいです。
落ち着いた感じがします。
これまで数え切れないほどたくさんのアイアンに出会った、アイアン好きの私のアンテナがピッと反応しました。
最近はあまり使われないかもしれませんが、『携帯電話』でいうところの『バリ3』といったところでしょうか?
ビルの間や地下ではなく、電波のいいところにいるような感度の高さです。
電波の周波数を自動的に合わせるように、このアイアンのことを私のアンテナが探りはじめました。
このような形状のアイアンでは、とても珍しいです。
それだけ、このアイアンに興味をもっているということになります。

彫りの深さは充分あります。
今主流のポケットタイプとはまたちょっと違いますが、かなり削られています。
アンダーカットが入っていました。
一時期はよく見かけたのですが、ポケットタイプが主流になって、あまり見なくなったような気がします。
もちろん、ポケキャビでアンダーカットが入っていたアイアンもあったのですが、最近では少なくなったような気がします。
ポケットにすれば、アンダーカットはあまり意味が無いということなのでしょうか?
このアイアンはポケットタイプではないので、アンダーカットにする意味は大きいのかもしれません。
今はドライバーだけでなく、アイアンにもウェイトなど、色々な『異材』が組み込まれている物が少なくないですが、こうして見る限り、このアイアンはそれらとは違い『ワンピース感』があります。
オートマチックタイプのアイアンでありながら、『ピュア』な印象も与えてくれます。
複合素材で造るよりも、ワンピースタイプのほうが、精度も高められるのではないでしょうか?
おそらくレーザー加工されていると思うのですが、『ウォータージェット』を連想しました。

トップラインは、やや厚めですが、気になるほどではありませんでした。

ソール幅は普通です。
こういうタイプなので、もっとワイドを予想していましたが、違いました。
ソール幅は広ければいいというものでもないですし、この広さにもメーカーの深い研究があるのだと思います。
このソール形状だけを見ていても、やはり美しいな・・・。と見とれてしまいました。
すごく丁寧でムラがありません。
この仕上げを見ているだけで、このアイアン、そしてメタルファクトリーというメーカーに対する好感度がどんどんあがってきました。
ソール幅はトゥからヒールにかけて『テーパー』になっているのではなく、ストレートに近いタイプです。
『オートマ系』アイアンの特徴のひとつといっていいと思います。

リーディングエッジは、なだらかに削られていました。
この削りもムラがなく、丁寧です。
ここまで丁寧なのは、あまり見たことが無いような気がします。
完全にコンピュータ制御して削られているのでしょうか?

トレーリングエッジも削られていました。
機械的な美しさだけでなく、抜けの良さにもこだわっているようです。
ソールの形状は、丸みを帯びているタイプではなく、フラットに近いタイプです。

ネックは、やや短めでした。
ヘッドが大きいので、いわゆる『頭でっかち』タイプのアイアンです。
今はよく見られる特徴です。
『首長(くびなが)』タイプではないですが、このようなタイプを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ヒール側にある『FORGED』の文字が目立っていました。
ひとくちに『FORGED』といっても、色々とあるようですが、どのような鍛造をしたんだろう?と思いました。

ホーゼルには『MADE IN JAPAN』の文字がありました。
『FORGED』と『MADE IN JAPAN』の文字が輝いて見えました。
上質なフォルムの日本製アイアンです。
贅沢なアイアンだな・・・。と、見ていて思いました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
スコアラインの1本1本がとても丁寧で美しいです。
このフェース面の仕上げは、メーカーによって色々と差があるように思います。
すごく雑に仕上げているといいますか、最終仕上げを手抜いているのではないか?と思えるようなメーカーもありますが、最近はこのアイアンのように美しい仕上げのアイアンやウェッジも増えてきたように思います。
同じ球を打つなら、やはりこのような美しいフェース面をもったアイアンで打ちたいです。
どのようなフィーリングなんだろう?と、想像力が掻き立てられます。
球を打つ前から、既にこのクラブを楽しんでいました。

ボールを前にして構えてみると、正直好みではないのですが、特に苦手意識のようなものは芽生えませんでした。
このような構え感なのは、ある程度予想していましたし、経験があるので、その経験を活かしていけば普通に打てるだろう・・・。と思いました。
大顔タイプで、グースの利きも目立っていました。
好みではないので、見とれることはなく、淡々と見つめていました。
グースタイプのアイアンは今でもよく見かけますが、このアイアンは、かなりグースの利きが強いように見えました。
得意なタイプではないのですが雑な感じの顔ではありませんでした。
こういう顔を好まれる方には、たまらない構え感をもったアイアンだろう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

最初はちょっとダフり気味に打ってしまいました。
やはり苦手なタイプだな・・・。とは思ったのですが、何とか打てるだろう・・・。という思いもありました。
しかしダフってしまったので、一旦打席を外し、素振りをして呼吸を整えて、顔のイメージを消して打ってみることにしました。
試打を再開しました。

『打感』は、まずまずでした。
正直物足りないところはありましたが、この形状らしい打感だと思いました。
厚みがあって、フェースにグッと乗る感じではなく、球離れが速くてバンと弾く感じでした。
しかし、『硬い』とか『ゴツン』という感じではなく、どこかまろやかなところもあったのが良かったです。
イージー系らしい打感ですが、もうちょっとヒッティング部分が肉厚になっていると、もっと打感が良くなっていたのではないか?と思いました。

アイアンにしては、音がちょっとだけ大きいように感じたのですが、気になるほどではありませんでした。

球はよくあがりました。
見た目通りのあがりやすさです。
どのように打っても球があがるアイアンといったらいいでしょうか?
ほぼ強制的にあがっていく感じです。
私にとってはかなりグースがきつく、グースタイプは少し抑えた弾道の印象が強いのですが、このアイアンは違いました。
球は浮きやすいですし、弾道も高いです。
7番アイアンにしては、かなりロフトが立っていますが、それを感じさせない弾道の高さです。
マニュアルタイプではない、『オートマチックタイプ』の高さです。

『安定性』は、かなり高いです。
少々のミスヒットやダフりにも強い、『大船タイプ』のアイアンです。
打点のブレを感じさせない、大らかさがあります。
かなり真っ直ぐに近い感じで飛んでいきました。
グースがきついと左に巻いてしまいそうに感じることもあるのですが、それをこの『大顔』が上手くカバーしているのかもしれません。
『グース』と『大顔』という、お互いの特徴の弱点といえる部分を、上手く消し合っているといっていいような気もします。
この安定性と直進性の高さは、多くの方に好まれるのではないでしょうか?

『飛距離性能』も優れていました。
易しく飛ばしていけるアイアンです。
今は『飛び系アイアン』がたくさんありますが、このアイアンもその仲間です。
アイアンに距離を求めていきたいけど、『易しさ』と『飛びの安定性』も欲しい・・・。という方には、とても頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
『左右の球筋』も安定していますが、『上下の高さ』も安定しているので、必然的に距離も安定してきます。
この高い安定性は、やはりアンダーカットが上手く作用しているのかな?と思いました。
飛距離性能が優れたアイアンですが、『飛んだり飛ばなかったり』といったことにはなりにくく、『最高飛距離』と『最低飛距離』の差が小さいように感じました。
実際にコースをラウンドしていると、『ピッタリの距離』ということはあまりなく、その殆どが距離を調整して打っていかなくてはならないですし、それがまた楽しいところでもあるのですが、このように自動的に飛んでしまうアイアンでは、どのように打ったらいいのかがイメージできませんでした。
どのように打っても飛んでいく感じがしますが、このようなオートマチックタイプで微妙な距離を打ち分けられる方は、かなり高い技量をもっておられると思いますし、永く使い続けていないと、なかなか上手くはいかないような気もします。
このように安定した飛びも、全てコンピュータで計算して設計されているのかもしれません。
ミスヒットしても、決して『当たり負け』しない、『当たりの強さ』がありました。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
このようなラージサイズのアイアンなので、それほど操作するようには設計されていないと思うのですが、何とか左右に曲げることができました。
しかし、思うような曲がり幅ではありませんでした。
極端にやろうとすると、またダフってしまいました。
ラージサイズということもありますが、やはりグースタイプを使いこなすには、まだまだ修行が足りないな・・・。と痛感しました。
グースタイプのアイアンを見つけると、慣れようと時々練習するのですが、なかなか上手くはいっていません。
道のりは険しく、まだまだ長いです。

とても美しくて目で楽しめる、ラージサイズのグースネックアイアンです。
これまで多くのメーカーで見てきましたし、それだけ人気が高いのだと思います。
今はセミグースタイプが一番多いように思うのですが、これくらいヘッドが大きくなると、グースを強めた方が易しくなるのかもしれません。

海外のメーカーではなく、日本のメーカーでここまでグースなのは珍しいような気もするのですが、メイドインジャパンのクラブが好きで、丁寧でカッコいいグースネックアイアンを使いたい・・・。という方には、たまらない魅力があるのではないでしょうか?
強いグースと、大きなヘッドが安心感を与えてくれるのは間違いないと思います。
これまでだと、このような『イージー系』アイアンは、ステンレスが使われることが多かったように思うのですが、このアイアンは軟鉄鍛造ということで、微調整しやすいという大きな利点があります。
ロフト角やライ角が簡単に調整できます。
これはとても大きなことです。

これまで、ラージサイズでグースタイプのアイアンを使っていたけど、ずっとステンレスだったので、微調整できずにそのまま使っていた・・・。という方はとても多いのではないでしょうか?
イージー系アイアンは、調整できないものだと諦めていた方や、あまり関心が無かった・・・。という方もいらっしゃると思います。
アイアンはヘッドのサイズやバックフェースの形状で、確かに『大らかさ』は出てくるかもしれませんが、『本当に易しいアイアン』というのは、その人の技量や体格に合ったアイアンです。
形状だけでなく『重量』も、とても大切です。
ライ角の合っていないアイアンでは方向性を出しづらいですし、それを我慢して使っておられる方は多いのではないでしょうか?
番手によって距離が合いづらい、距離のコントロールがしづらい・・・。という方は、一度『ロフトピッチ』を確認されたほうがいいかもしれません。
そういった細かいところを調整すると、すごく易しくなりますし、世界にひとつだけの自分の為に調整されたアイアンというのは、それだけで愛着が湧きますし、他のアイアンに目がいかなくなります。
『マイアイアン』が世界一だということに気づけると思います。
自分に合うように調整し、この大きさと形状という易しさが加わって、まさに『世界最強の易しいアイアン』となるのではないでしょうか?

私が好むタイプのアイアンではないのですが、好感を持つことができました。
それは大きさなどではなく、先ほども書きましたが、とにかく質感がいい・・・。ということです。
すごく丁寧で美しい仕上がりです。
これがとても魅力的で、印象に残りました。
『難しい』『易しい』ということはひとまず置いておいて、『美しい』『カッコいい』というクラブは所有欲を満たしてくれますし、バッグに入れておきたくなります。
クラブに惚れることができれば、練習も楽しくなりますし、必然的にレベルアップできます。
ゴルフが上手くなるとか、ゴルフを楽しむということは、相棒であるクラブを好きになるということが欠かせないと私は思っています。
自分が使っているクラブが好きじゃないと、ゴルフの楽しさは半減してしまいます。
物理的な性能だけでなく、『目で楽しめる性能』も必要なのではないでしょうか?
このアイアンを見ていて、改めてそのように感じました。
もう少し小振りでグースの弱いアイアンがラインアップされているのなら、是非試してみたいです。
このアイアンは『J2』という名前なので、ひょっとしたら『J3』というアイアンがあって、そのようなタイプなのかな?と思いました。
メタルファクトリーというクラブは、まだ試打した数が少ないですが、このアイアンもそうですし、先日試打したアイアンによって、好感度がアップしました。
易しくて距離の出せるアイアンを使いたいけど、美しさ・所有感にもこだわってアイアンを選んでいきたい・・・。という方には、是非このアイアンを試していただきたいと思いました。
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2016年06月15日
朝日ゴルフ用品 メタルファクトリー GT-3000Hi ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは メタルファクトリー GT-3000Hi ドライバー です。

シャフトは MOTORE Speeder MF です。
ロフトは11.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはR、クラブ総重量は298gです。

久し振りに出会った、メタルファクトリーのドライバーです。
以前試打したモデルはとてもいい印象が残っています。

全く同じモデルなのかな?と思っていたのですが、このドライバーは高反発モデルなのだそうです。
最近は、色々なメーカーから高反発モデルが発売されています。
以前も書きましたが、競技に出ないでプライベートでゴルフを楽しまれる方もたくさんいらっしゃるので、ルール非適合モデルがあってもいいと、私は思っています。
全てのクラブがR&Aの決めたルールに則る必要はないと思います。
ここ最近、高反発モデルの売り上げも伸びてきているのだそうです。
これからは、もっと多くのメーカーが高反発モデルを発売するのではないでしょうか?

この『鉄』と書かれた、ウェイトのような物も懐かしいです。
これ以外は特に変わったところはなく、とてもシンプルです。

しっかりと厚みのあるドライバーです。
高反発はシャローのイメージもありますが、このドライバーは違っていました。

ネックの長さは、しっかりとありました。
調整機能がついていないので、すっきりしています。

いい顔をしています。
奇をてらったところがなく、正統派といった感じがします。
日本メーカーらしい男前なドライバーです。

ディープバックタイプです。
この独特の厚みがたまりません。

素振りをしてみると、フレックスがRということもあり、軟らかく感じました。
かなり動く感じがしたので、とにかくタイミングを合わせることだけを意識しました。
おそらく、このシャフトが純正なのだと思います。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
構えやすいです。
リラックスして構えることができました。
『ハイロフト(11.5度)』らしい、フェースの見え具合でした。
ボールがあがりやすそうです。
試打を開始しました。

『打感』はしっかりめでした。
手に少し衝撃が残りましたが、特に苦手に感じることはありませんでした。

『音』は大きすぎず、いい感じでした。

球は予想していたよりも、あがりやすい感じがしました。
ロフト(11.5度)らしいといえるかもしれません。
ディープなタイプですが、見た目ほどタフではないように感じました。
見た目とのギャップが面白いと思いました。

『安定性』という点では、それほど高くなく、どちらかといえば正直なタイプといえるかもしれません。
シビアな感じはしませんが、今は寛容なドライバーが多いので、それらと比べると正直なところがあるように思います。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
高反発モデルということもあるのかもしれませんが、高いパフォーマンス力を感じました。
以前、適合モデルを試打したときも、飛距離性能に優れているな・・・。と思ったのですが、このモデルも好感がもてました。
この高反発モデルもいい感じですが、適合モデルのほうが、かなり高反発モデルに匹敵する実力をもっているんじゃないかな?と思いました。
今度機会があれば、打ち比べてみたいと思いました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
左右どちらにも対応してくれました。
シャフトが少し動き過ぎる感じだったので、もっとしっかりしたシャフトだと扱いやすさが上がっていたと思います。

最近では11.5度のドライバーは殆ど見なくなりました。
ブラッシーに近いといえるかもしれません。

しかし、構えたときのフェース面の見え具合は、これまでもよく目にしてきたように思います。
9.5度と表示されているドライバーでも、実際に計測したら11度以上だったということは珍しくないですが、今日は『表示ロフト』に対する違和感がなかったところも印象に残りました。

ゴルフクラブで、派手さのないデザインの物の中には、高い実力をもった物が少なくないように思います。
調整機能が付いていないドライバーにも、ハイスペックな物が多いように思います。
クラブの『性能』や『精度の高さ』で勝負できているのだと思います。

今回はロフトやシャフトが私には合いづらいところもあったのですが、好感がもてましたし、もっと多く接していきたいと思いました。
『後を引く良さ』のあるドライバーだな・・・。と思いました。
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2014年04月12日
朝日ゴルフ用品 メタルファクトリー GT-3000 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは メタルファクトリー GT-3000 ドライバー です。

シャフトは GRAPHITE DESIGN Tour AD MT-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は310gです。

初めて試打する、メタルファクトリーのドライバーです。
目にしたのは初めてではないのですが、そのときは試打することができなかったので、今日はようやく試打することができて嬉しいです。
初めて目にしたときから、すごく気になっていました。
初めて出会って強く印象に残るものと、そうでないものに分かれますが、このドライバーは完全に前者です。

結構厚みのあるヘッドです。
ソールの形状が、やや個性的ですが、すごくシンプルなヘッドだな・・・。と思いました。
『メタルファクトリー』という名前の通り、とても金属的な感じがします。
結構光沢感もあって、『黒光り』する感じです。
このドライバーは『ミラーブラック』というのだと教えてもらいました。
他にも違う仕上げのものがラインアップされているそうです。

ソールには『鉄』と漢字で記されたアクセサリーのようなものがありました。
ここの位置にあるということはウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
『鉄』の文字の周りには、小さな文字で『METALFACTORY TETSUMARU JAPAN』と記されていました。

今のドライバーにしては珍しく、ネックも長めです。
ちょっと前まではよく見られた長さだと思うのですが、今はショートネックが多くなりました。
これだけ長いと、とても魅力的に見えます。
今流行の『調整機能』も付いていません。
すごくシンプルです。
ネックの周りもゴチャゴチャした感じが無いので、とても好感がもてます。
調整機能付きのドライバーを『指名買い』される方もいらっしゃると思いますが、昔ながらのこのようなクラブを好まれる方も多いのではないでしょうか?
中途半端な調整機能を付けて、フィーリングが悪くなるよりも、こういったシンプルさに魅力を感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ゴルフクラブはどうしても『流行』といったものに流されやすいところがありますし、そこがまたいいところなのかもしれませんが、敢えてそういった流れとは逆行している感じのクラブを目にすると、思わず手にとって試したくなります。
きっと大きな自信があるに違いない・・・。と思います。

オーソドックスで、いい顔をしています。
奇をてらった感じはしません。
初めて手にしましたが、とても親しみやすさを感じることができました。
この独特な光沢感も、他のメーカーのクラブでは、なかなか見られません。

ディープバック形状といっていいと思います。
こういったところも、今のドライバーではあまり見られないところです。
ヘッド後方が少し伸びているように見えるので、すごくディープという感じもしなかったのですが、今のドライバーの中では、明らかにディープなほうだと思います。
今はシャロー系でも、いいドライバーがたくさんありますが、やはりこういったディープ系を手にすると、こちらのテンションも自然と上がってきます。

フェースの高さもしっかりとあります。
このディープフェースと、黒い金属的な感じがよく似合っていました。
今はディープフェースのドライバーも増えてきましたが、それらの多くが『シャローバック』です。
しかし、このドライバーのように『ディープフェース&ディープバック』は珍しいと思います。
昔は、これが当たり前のようなところもあったのですが・・・。
フェース面のヒッティングポイント周辺にも溝がありません。
これは少しでも強度を保つ為なのでしょうか?
こういったフェース面はたくさん見てきましたし、今でも多いです。

素振りをしてみた感じも、なかなかいい印象をもちました。
見た目以上に重く感じませんでした。
ヘッドの印象から、もう少し全体的な重さがあるような気もしたのですが、実際はそれほどでもありませんでした。
あくまでも私の好みとしては、もう少し重量のあるシャフトで試してみたい・・・。というのがあったのですが、試打クラブはこの1本しかなかったので、このまま試打することにしました。
このグラファイトデザインの黄色いシャフトも、よく出会うせいか、馴染みやすい感じがします。
ハードな印象は全くありません。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
リラックスして構えることができました。
マイナス的なイメージは全く出てきませんでした。
ミスよりも、成功のイメージばかりが膨らんできました。
呼吸も深く、自然に行うことができました。
試打を開始しました。

『打感』はイメージとちょっと違っていましたが、好感がもてました。
しっかりとした打感なのですが、硬くはありません。
手に嫌な衝撃も残りません。
打つ前は、この全体的な雰囲気や金属的なところなどから、もう少し硬くて重い打感をイメージしていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
ストレスを感じさせない打感です。
このフィーリングのミスマッチ感が面白いと思いました。
かなり弾き感が強く感じられます。

『音』も、いい感じです。
何といいますか、『落ち着いた感じ』の音といえる気がします。
金属的な甲高い音ではありませんでした。
インパクトが緩むこともなく、しっかりとフィニッシュまで振り切ることができました。

『球のあがりやすさ』という点でも、思っていたよりも高く上がっていきました。
打つ前は、もう少しライナー系で飛んでいくのかな?と思っていたのですが、予想以上に弾道は高い感じがしました。
しかし、他のメーカーのドライバーのような『超・高弾道』という感じではなく、高さも出しながら、しっかりと前に進んでくれる弾道です。
『頼もしい弾道』といったらいいでしょうか?
装着されているシャフトによるところも大きいと思うのですが、タフすぎて球が上がらない・・・。という感じは全くしませんでした。
どちらかといえばヒッタータイプの方に合いやすいと思いますが、その敷居は決して高すぎないと思いました。

『安定性』という点では、まずまず・・・。といったところでしょうか?
普通に打っている限り、大きく暴れることはありませんが、今は『超』が付くほどの高い安定性を誇るドライバーがたくさんあるので、そういった物と比べると、少し『正直』といいますか『自然』のような気がします。
しかし、シビア過ぎる感じはしなかったので、敬遠するようなタイプではないと思いました。

『飛距離性能』は、かなり優れていると思いました。
予想していたよりも、ずっと前まで進んでいきました。
弾きがすごく良くて、初速が速いです。
ひょっとしたら『高反発モデル』なのかな?と思ったのですが、このドライバーはれっきとした『ルール適合モデル』なのだそうです。
だとしたら、かなりギリギリまで反発力を高めているのではないかな?と思いました。
このメーカーが『地クラブメーカー』といえるのか、私には分かりませんが、少なくともこのように感じられるのは大手有名メーカーのドライバーではなかなかありません。
野球のピッチャーには『速球派』と『技巧派』に分けられると思うのですが、このドライバーは明らかに前者です。
飛距離はボール初速だけで決まるものではありませんが、大きな要素のひとつです。
あまり比べられたことは無いと思うのですが、各メーカーのルール適合モデルドライバーの『ボール初速』を計測してみると、このドライバーはかなり速い部類に属するのではないでしょうか?

『操作性』という点では、まずまずだな・・・。と思いました。
左右どちらにも打っていくことができました。
私の持ち球ではない、フェード系のボールも打ちやすいと感じました。
それほど敏感に反応するようには感じなかったのですが、今日は黄色いシャフトのおかげもあったのか、扱いやすい印象が残りました。
しかし、できればある程度の方向性を保ちながら、思いっきりぶっ飛ばしていきたいタイプのドライバーだと思います。

とてもクリアで美味しい、『ブラックコーヒー』といったところかな?と思いました。
私は練習中、よく缶コーヒーを飲んでいるので、このドライバーを試打しながら、クリアなブラックコーヒーとイメージが重なってしまいました。
余分なものは何も足さない代わりに、必要なものは全て取り込まれているように感じました。
まさに『男のブラック』といったところかな?と思いました。

先ほども書きましたが、このドライバーには『速球派』というイメージがピッタリだと思いました。
大手有名メーカーのドライバーの多くは、これほど弾きがいいものをあまり見かけないですし、『易しさ』に特化しているように感じることも多いので、『速球派』というよりは『安定派』といいますか『技巧派』に感じられるのですが、このメタルファクトリーのドライバーには『速さ』と同時に『パワー』も感じられました。
こういったところは『他のいくつかの地クラブメーカー』にも共通していえるところです。

これまでたくさん出会ってきた『メイド・イン・ジャパンの美しさ』とはまたちょっと違った雰囲気もあったのですが、このドライバーはどうなのでしょうか?
地クラブメーカーだから、必ずしも日本製だとは限らないと思いますが、『こだわり』のようなものが感じられました。
『鉄のマーク』の周りに『JAPAN』の文字がありましたが、もしこのドライバーは日本製なのであれば、どこかに『MADE IN JAPAN』の文字を入れて欲しいと思いました。
日本製でなければならない・・・。ということはないですし、今のクラブの殆どが海外製ですが、『日本製』というだけで、そのクラブに対する信頼性がアップするのは間違いないと思います。
日本製で精度が高いのであれば、たとえ高価であったとしても、それは仕方のないことだと思えてきます。

ヘッドのほぼ全体といえるほどの『ミラー仕上げ』もありますし、精度も高そうなので、値段を尋ねてみたのですが、やはりヘッドだけでも、かなり高価でした。
大量生産されて精度にバラつきのあるクラブと違うのであれば、それは仕方のないことかな?と思いました。
品質の高さもそうですが、この精度の高さが価格に反映されるのは仕方のないことなのかもしれません。

すごくシンプルですが、かなり性能が高くて、魅力的なドライバーでした。
『黒』と『ミラー仕上げ』という組み合わせも珍しくて印象に残りました。
ドライバーに調整機能を求めておられる方には、あまり魅力的には感じられないかもしれません。
調整機能よりも、『ヘッド本体の性能』に魅力を感じられる方は、試してみられる価値は大いにあるのではないでしょうか?
『叩ける方』には、大きなパフォーマンスを発揮してくれるドライバーであることは間違いないです。
飛距離性能は、今のドライバーの中でも、かなり高いほうだと思います。

初めて試打したメタルファクトリーのドライバーでしたが、とてもいい印象が残りました。
初対面で、これだけ出来がいいと、また次のモデルにも期待したくなりますが、できればこのドライバーをまた何度も試してみたいと思いました。
購買意欲が強く強く刺激される・・・。というほどではなかったのですが、刺激されたことは確かです。
今は高機能なドライバーに溢れているので、久しぶりにシンプルでいいドライバーに出会うことができたな・・・。と思いました。
調整機能は時に『迷い』を誘ってしまうこともあると思いますし、あまり使えていない・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
調整機能はとても素晴らしいシステムですが、それはあくまでも『自分に合ったヘッドとシャフトの組み合わせ』があってのことだと思います。
自分に合わないヘッドやシャフトで、いくら調整しても、それは上手くいかないと思います。
これからも調整機能付きドライバーは登場してくると思いますが、その一方でこういったシンプルで高性能なドライバーの登場にも期待していきたいと思いました。
このドライバーは強く印象に残ったので、今年上半期の印象深いドライバーに間違いなく入るだろうと思いました。
いいドライバーに出会うことができた一日でした。
清々しい気分のまま、練習場を後にしました。