共栄ゴルフ
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2013年12月18日
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共栄ゴルフ ZESTAIM Fi-1 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは 共栄ゴルフ ZESTAIM Fi-1 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は444g です。

とてもカッコいい、共栄ゴルフのアイアンです。
記事に書くのは初めてですが、以前違うモデルを手にしたことがあります。
すごくクラシカルな雰囲気があるアイアンです。
自分の修業時代(今も続いていますが)を思い出します。

軟鉄の風合いがとてもいいです。
いかにも『日本のアイアン』といった感じがします。
今はアイアンの素材も色々とあるようですし、これからも増えるかもしれませんが、軟鉄こそが『最高の素材』といえるのではないでしょうか?
それくらい、軟鉄アイアンには魅了されます。
私はゴルフを始めたときから、ずっと軟鉄アイアンでしたが、これからも軟鉄アイアンしか購入しないだろうと思います。
キャビティアイアンにも、『整った形状の物』と『やや崩れてしまった形状の物』があるように思うのですが、このアイアンは明らかに前者です。
いい雰囲気が伝わってきます。

彫りも結構深いですし、キャビティアイアンを好まれる方にも、安心しやすいのではないでしょうか?
ヒッティングポイントが、きちんと肉厚になっているところもいいです。
昔、一世を風靡した『ブリヂストン ツアーステージ TS-201』というアイアンを思い出しました。

ソール幅は標準的だな・・・。と思ったのですが、今のアイアンの中では、少し狭いほうなのかもしれません。
しかし、私はこれくらいが好きです。
こうして見ても、ソールにラウンドがついているのが、よく解りました。
こういったところにも、メーカーのこだわりが感じられます。

ネックの長さは、今のアイアンの中では、長いほうだと思います。
私は短すぎるよりも、長いほうが好きなので、好感がもてます。
ただ、こうして見てもグースが目立っていたので、そこがちょっと気になりました。
イメージしていたアイアンとは違うのかもしれない・・・。と思いました。
ここが真っ直ぐ伸びていると、かなり魅力的なのですが、このアイアンは少し曲がりが大きいのが残念でした。
しかし、これくらいのグースを好まれる方はとても多いと思います。

バックフェースには『DUAL FORGED』と記されていました。
鍛造にも、かなりこだわっているようです。

素振りをしてみても、すごくいい感じがします。
軟鉄アイアンには、やはりスチールシャフトが一番だな・・・。と思いました。
今は優れたアイアン用のカーボンシャフトがたくさんありますが、やはりスチールに魅力を感じます。
『家にいる居心地の良さ』といったらいいでしょうか?
『普段着の感覚』で振っていけるところに親しみを感じているのかもしれません。
慣れないカーボンシャフトだと、余計なところに気を遣わなくてはならないような気もします。

ボールを前にして構えてみると、やはりグースの効きが少し目立っていました。
『セミ・グース系』アイアンといっていいでしょうか?
グースがきつすぎるほどではなかったのですが、あくまでも私の好みとしては、もう少し弱いほうが好感がもてます。
しかし、これは人によって好みの分かれるところだと思います。
昔は、こういった顔をしたアイアンにたくさん出会ってきたので、とても懐かしく感じました。
トップラインも薄く、キレのあるショットを打っていけそうです。
やや面長な感じもしたのですが、それ以外は特に変わったところもなく、オーソドックスな印象をもちました。
思わず見とれてしまうような構え感ではなかったのですが、大きな苦手意識が芽生えることもなく、緊張することもありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は良いと思いました。
軟鉄らしい『グッド・フィーリング』です。
ヒッティングポイントがきちんと肉厚になっているので、押していける感じがあって、好感がもてました。

『球のあがりやすさ』という点では、今のアイアンの中では、結構タフなほうかもしれません。
このアイアンはロフトが立っているモデルではありますが、それをフォローしている感じがしません。
多くの『スタンディングロフト系』アイアンは、ロフトが立っていることを何らかの工夫でフォローしていることが多いのですが、このアイアンにはそれが見られません。
極端な低重心だとは思いませんでした。
球があがりづらくて難しいと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、普段からきっちりとダウンブローで打っていける方であれば、何の問題もなく打っていけると思います。
今はアスリート系アイアンでも、易しくなっている傾向がありますが、このアイアンはちょっと前のプロモデルアイアンのいい雰囲気が残っている感じがします。

『安定性』という点では、キャビティではありますが、決して『易しさ重視』のアイアンではないと思います。
もちろん、普段からマッスルバックやハーフキャビティを使っておられる方には、イージーに感じられると思うのですが、今のすべてのアイアンの中では、結構難しいタイプのアイアンといえるのかもしれません。
ある程度のミートの正確性は要求してくるのかもしれません。

『飛距離性能』という点では、今のアイアンは飛ぶタイプも多いので、そういったことを考えてみると『標準的』なのかな?と思いました。
私の感覚では、やや飛ぶ感じがするのですが、今はこれくらいが標準といえるのかもしれません。
この試打したクラブは『ストロングロフトタイプ』ということですが、『標準的なロフト』のタイプもあるそうなので、今度は是非そちらも試してみたいと思いました。

『操作性』という点では、いい印象をもちました。
こちらのイメージに素直に反応してくれました。
できれば、もっとストレートネック系であればいいな・・・。と思いましたし、『グースの効き』は私の中で、これくらいが限界のように感じました。
これ以上きつくなると、少し難しくなるだろう・・・。と思いました。

共栄ゴルフのアイアンはいいな・・・。と思いました。
今回試打した、このアイアンは形状が少し私にとっての『ベストマッチ』とはいえなかった部分もあるのですが、すごくいい雰囲気を感じました。
『アイアンを知っている方が使うアイアン』といったらいいでしょうか?
『玄人受け』するタイプだと思います。

性能的にも易しい感じはしなかったので、キャビティではあっても、ある程度高い技量を持つ方が使われるアイアンなのかな?と思うところもあったのですが、とてもいいアイアンなので、是非多くの方に試していただきたいと思いました。

『軟鉄鍛造アイアン』と一口にいっても、今は色々なタイプがあるようです。
海外メーカーに限らず国内メーカーでも、海外の工場に委託している場合も多いのだと聞いたことがありますし、そこに全て『おまかせ』しているようなことも多いのだそうです。
見た目にはわかりづらい『製品誤差』も、そういったことから大きくなるのかもしれません。
その点、このアイアンは『すごく目が行き届いている』といったらいいのでしょうか?
老舗メーカーがこだわって製作しているのだと聞きました。
そういったクラブを使うことが、私たちゴルファーにとっての『贅沢』のような気がします。

ただ正直いって、今回試打した、この『ZESTAIM Fi-1 アイアン』は、購買意欲が強く刺激されることはありませんでした。
テンションもあがりきらず、淡々としているところがありました。
『構えたときの感じ』だとか、デザインなどによるところがあるのかもしれません。
しかし、共栄ゴルフのアイアンには、すごく興味が湧きましたし、これからまた出会うことがあるとするならば、違うモデルでもどんどん試打してみたいです。
やっぱり、日本のクラブはいいな・・・。と思いました。