muziik - ゴルフクラブ試打日記。


muziikのカテゴリー記事一覧

メイン

muziik

      
2020年05月21日
  

muziik TurfRider TITANIUM FORGED 480 Hi C.O.R ドライバー

                 

muziik TurfRider TITANIUM FORGED 480 Hi C.O.R ドライバー
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブmuziik TurfRider TITANIUM FORGED 480 Hi C.O.R ドライバー です。



muziik turfrider
シャフトは muziik turfrider です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50g、トルクは4.1、キックポイントは中調子です。



正面
久しぶりに出会った、muziikのドライバーです。

muziikのクラブを試打した経験はまだ少ないのですが、どれもインパクトのあるものばかりで、いい印象が残っています。

特にFWはとても素晴らしく、今でも惹かれています。

男前で、かなり飛距離性能の高いクラブです。

私はmuziikのクラブを購入したことがまだ無いのですが、自分のドライバーにmuziikのグリップを挿していて、とても気に入っています。



側面
ラージサイズでシャロータイプのヘッドです。

このような形状は、これまでもたくさん出会っているので、特に珍しい感じはしません。

オーソドックスなシャローといったところです。

このデザイン(色使い)を見ていると、以前試打した、キャロウェイのレガシーブラックというドライバーを思い出しました。



撃速
ソールには『撃速』の文字があって、とてもカッコいいです。

クラブには英語が表記されるのが一般的で、漢字はなかなか見られませんが、過去にもありましたし、カッコ良くて好感が持てます。

『和の雰囲気』が感じられ、親近感も湧きます。

撃速というくらいだから、かなり弾道が速いんだろうという予想が立ちますが、聞くところによると、このドライバーは高反発仕様なのだそうです。

最近はルール適合モデルばかりでなく、高反発モデルも発売されるようになっていて、私は安全性がきちんと担保されているのであれば、いいことだと思っています。

それは以前も書きましたが、ゴルファーは競技に出場する人だけでないからです。

むしろ競技に出場しないで、プレイベートで楽しむ方のほうが多いように思います。

USGAやR&Aが決めたルールが全てではなく、人によってゴルフの楽しみ方があっていいからです。

老若男女が同じフィールドで、同じ時間を共有して楽しむことができるスポーツはそう多くありません。

なので競技よりも、むしろプライベートで楽しむことのほうが重要なのではないかとさえ思っています。

私はルール適合モデルしか使うことはありませんが、私の周りにもルール非適合モデルを使う人も増えてきました。

それと、このドライバーは反発係数だけでなく、大きさ(ヘッド体積)も、ルール非適合なのだそうです。

ルールでは460cc(上限10ccオーバーまで可)までと定められていますが、このドライバーは480ccのヘッド体積があるそうです。

ラージサイズだな・・・。とは思いましたが、そう聞くまで480だとは思いませんでした。

180ccのヘッド体積のヘッド体積が200ccになったら大きく感じるかもしれませんが、460ccが480ccに変わったくらいでは気付きにくいように思います。

例えば体重40㎏の人が5㎏痩せたら、かなり見た目が変わると思いますが、130㎏の人が5㎏痩せても気付きにくいのと同じことなのかもしれません。

高反発モデルは珍しくないですが、大きさも非適合というのはあまり見られません。

もちろん、これまでもありましたが、数はまだ少ないです。

こういったことも、ルールにとらわれないでいいことだと私は思います。

競技に出場しないで、安全にゴルフが楽しめるのであれば、クラブに対する選択肢がもっと広がるべきです。



スリクソンのドライバーを思い出したデザイン
ソールにある、この凹みのようなものが目立っています。

色使いなどが違いますが、以前試打したスリクソンのドライバーを思い出しました。

このソール形状には、どのような効果が期待できるのでしょうか?



ネック長さ
ネックの長さも結構あります。

昔はこのようなタイプだと、ショートタイプが多かったのですが、今は結構長めの物も普通に見られます。

これもコンピューターの緻密な計算による設計の賜物なのでしょうか?

ネックに調整システムは搭載されていません。

最近は搭載されていないクラブのほうが多くなってきたような気がするのですが、調整システムを望まれる方には不満が残るところかもしれません。

しかし、私は重視していないので、このままでもいいです。



フェース面のデザイン
質感が良く、綺麗なフェース面です。

スコアラインに溝はありません。

オールフラットなフェース面です。

高反発だから、強度を保つために溝を入れていないのでしょうか?

限りなくフェースを薄く削っているのかもしれません。



セミシャロー
セミシャローといっていいでしょうか?

今はもっと薄いタイプもありますが、このドライバーはそこまでではないように思います。

今はシャローヘッドのバリエーションも増えてきましたが、このドライバーは見慣れた感じです。



顔
顔はまずまずです。

オーソドックスで大顔タイプです。

丸顔というよりは、やや『三角顔』に近い感じです。

このようなタイプも、これまでたくさん出会ってきました。

当然ながら、やや『つかまえ系』の顔をしています。



muziik TurfRider TITANIUM FORGED 480 Hi C.O.R ドライバー 振り感
素振りをしてみると、軽量タイプではありますが、シャフト自体は頼りない感じではなく、結構しっかりしています。

硬いというのではないのですが、軟らかくしなりながらも、芯があってブレにくい印象です。

何度か素振りを繰り返し、タイミングを整えました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。

かなり大顔に見えましたが、構えづらいということはありません。

私はどちらかというと小ぶりなほうが好きなのですが、この大きさでも特に不満はありません。

つかまりやすそうな顔をしているので、ハイドロー系のイメージが出ました。

このドライバーはロフトが10.5度ということですが、必要以上にフェース面が見えすぎないのもいいです。



試打を開始しました


打球音
まず感じたのが、このドライバーの発する高音です。

一球打って、「ウワッ。」と思わず叫んでしまいました。

かなり高くて大きい音です。

久しぶりに異音を発するドライバーに出会いました。

昔は『高反発=異音』というのがセットのようになっていて、苦手意識が芽生えていたのですが、最近の高反発モデルは必ずしもそうではありません。

むしろ、落ち着いた感じの音を発する高反発ドライバーのほうが多いくらいです。

なので、このドライバーの音に対する警戒感が最初から無く、ちょっと油断していたのかもしれません。

普通に構えて普通に打ったのですが、音にやられたといいますか、気持ちがシュッと沈んでしまいました。

好まない音を耳にしてしまうと、自分の打ち方が悪いんだ・・・。きっと芯を大きく外したから、このような音になってしまったのだろう・・・。と思うことがあり、今日も打ち直してみたのですが、やはり同じような異音を発してしまいました。

これでは練習場で注目の的になってしまいますし、他に練習している方の集中力をそいでしまうかもしれません。

私は打ち続けることができませんでした。



フェース面
『打感』はソフトというよりは、ややしっかりしていますが、堅くなく手に嫌な衝撃が残ることもなく、普通に打てました。

好感が持てる打感です。



ヒール側 あがりやすさ
球はあがりやすく、10.5度らしい、弾道の高さがあります。



バックフェース
『安定性』も高く、ラージサイズらしい大らかさがあります。



飛距離性能
高反発ということで、かなり飛距離も望めると思うのですが、私は気持ちよく打っていけなかったこともあり、このドライバーのもつパフォーマンスを最大限に発揮することはできませんでした。

なので、満足できる検証ができていません。



操作性
『操作性』という点でも、オートマ性を感じ、あまり曲がるタイプではないように感じたのですが、数球打っただけですぐに試打を止めたので、詳しいことは分かりません。



試打後の感想


muziik TurfRider TITANIUM FORGED 480 Hi C.O.R ドライバー
私はこのドライバーの発する音に全く馴染めずに、すぐに試打を中止してしまいました。

このドライバーは高反発モデルだから、あえてメーカーも、このような音にしているような気もします。

ルール適合モデルもあるそうなので、そちらではまた違う音になるのかもしれません。

私はこのドライバーの音を耳にして、ヘッドの中に消音材を入れたらどうなるんだろう・・・。と思っていました。



muziik TurfRider TITANIUM FORGED 480 Hi C.O.R ドライバー
高反発モデルを愛用しておられる方の中には、大きくて高い音を好まれる方は多いのではないでしょうか?

だからメーカーもあえて、このような音になるように作っているのではないでしょうか?

私は強く叩くこともなく、かなり緩めに打って、この強烈な音を耳にして、打つ気力が無くなってしまい、試打をすぐにやめることにしました。

やはり私は苦手な音を発するクラブは馴染めません。

インパクトも緩んでしまいますし、気持ちよく振っていけません。

ボールに気持ちを乗せることもできません。

しかし、これはあくまでも私の好みによるものなので、このドライバーの高くて大きい音を好まれる方もいらっしゃると思います。

私は周りが気になってしまいますし、私自身集中力を維持できないので、予定よりも早く試打を終えました。



muziik TurfRider TITANIUM FORGED 480 Hi C.O.R ドライバー
このドライバーには馴染めませんでしたが、またこれからもmuziikには期待していきたいです。


満足できる検証ができなかったので、今回☆は無しです。






                         
        

                         
      
2018年03月25日
  

muziik On The Screw ウェッジ

                 
muziik On The Screw ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは muziik On The Screw ウェッジ です。



K's-wedge HW120
シャフトは K's-wedge HW120 です。

ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子、クラブ総重量は469g です。



正面
muziikのカッコいいウェッジです。


以前、50度のメッキタイプを試打したことがあるのですが、今日は黒いタイプの56度に出会えたので、思わず手に取ってみました。



側面
オーソドックスな形状です。


キャビティタイプということを除けば、ごく普通のウェッジに見えます。



3つのウェイト
3つのウェイトがありました。


以前試打したウェッジは2つだったのですが、このウェッジは3つです。


ロフトによって、ウェイトの数が変わるのでしょうか?


この黒い『本体』に、青のウェイトが映えて見えます。


この青は『muziik』の『iの点』と色を合わせているのかな?と思いました。


メッキタイプのときには、そういったことを考えませんでした。



彫りの深さ
キャビティタイプではありますが、かなり浅いので、違和感なく普通のウェッジとして見ることができます。



トップライン
トップラインの厚さは標準的です。


構えたときに、いいイメージが自然と湧いてきそうです。



ソール幅
ソール幅は、ややワイドですが、今のSWとしては普通といえるでしょうか?


最近はアイアンでもよく見られますが、トゥからヒールにかけて、テーパーになっているのではなく、ストレートに近いタイプです。


テーパーになっていると、『フェースの開閉』をイメージしやすいのですが、このようなタイプだと、あまり開閉せずにストレートに使っていくようなイメージが出ます。


アイアンでは多くなりましたが、ウェッジではあまり見かけません。


こういったところも、メーカーのこだわりがあるのでしょうか?



リーディングエッジ
リーディングエッジは削られていました。


それほど大きい削りではありませんが、目立っていました。


やはり、黒という色は、色々なものを浮き立たせる性質があるな・・・。と思いました。


一見、色の中で一番暗く地味な印象もありますが、光りの当て具合などで、その性質や見え方なども変わってきます。


逆に白やメッキなどでは光りに反射して、本来のものが見えにくくなることもあります。


色は奥が深いです。



バンス
バンスは大きくなく、むしろ控えめな感じです。


最近はハイバンスタイプが多くなったような気がしますが、このウェッジはそういうタイプではありませんでした。


いわゆる『ローバンスタイプ』です。


こうして見ていると、SWということを感じさせません。


PWのような膨らみ方です。


ローバンスタイプに苦手意識をもっておられる方も多いと思いますが、私は昔のハイバンスタイプに苦手意識をもっていて、ローバンスタイプが出たときに、すぐに飛びつきました。


今はハイバンスタイプも研究が進み、易しくなっていますが、昔はメリットよりもデメリットのほうが強く感じていました。


ローバンスタイプは確かにバンスが小さいので、難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、開いて構えると自然とバンスは利いてきますし、バンカーの砂も弾きやすくなるので、意外と易しいな・・・。と感じる方も多いのではないでしょうか?


フェースの開閉を使わず、なるべくシンプルに打っていきたい・・・。という方には、今の研究が進んだハイバンスタイプのほうが合いやすいのかもしれません。



ネック長さ
ネックの長さも適度にありました。


ロングというタイプではなく、標準的な感じがしますが、ウェッジには最低限維持して欲しい長さがありました。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。


この落ち着いた感じのフェース面は、何ともいえない雰囲気を醸し出していました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。


自然な感じで構えることができました。


少しグースが利いているようにも見えたのですが、強すぎないので苦手意識はなく、普通に構えることができました。


グースがきつすぎると、ダフりそうに感じたり、カットに入れにくく感じたりすることもあるのですが、このウェッジにはそういったことがありませんでした。



開きやすさ
フェースの開きやすさは、まずまずでした。




試打を開始しました。

muziik On The Screw WEDGE
『打感』はソフトで良いです。


ボールへの『食いつき感』もありました。



ムジーク オンザスクリュー ウェッジ
『スピン性能』も、いい感じでした。


ボールがよく止まってくれました。


『強烈』なスピン性能というよりは、『やや強烈』といった感じです。


今のウェッジは角溝でなくても、メーカーの研究が進み、高いスピン性能をもったものがあります。


そういうタイプは『止まりすぎて難しい』と感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?


このウェッジはそういった方にも、試していただきたいと思いました。


『程良い』スピン性能といえるかもしれません。



トゥ側
球も拾いやすいですし、いい感じであがってくれました。


出球の高さも安定していました。



バックフェース
『安定性』は、なかなか高いです。


ウェッジとしては高いほうだと思います。


バックフェースのキャビティ構造とウェイトがよく利いているのでしょうか?


大らかさのあるウェッジです。


精悍でカッコいいウェッジですが、マニュアルタイプというよりは、どちらかというとオートマチックタイプに近い印象をもちました。



距離感
『距離感』も合いやすく、落としどころを限定できました。


いい顔のウェッジと、安定感抜群のシャフト。


そして、全体的に適度な重さのあるウェッジは、『安定感』というプレゼントをくれます。


縦の距離が安定しているので、シビアな場面でも活躍してくれそうです。



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じでした。


易しくて『オートマ性』を感じていたのですが、決して細工をしづらいタイプではなく、色々と遊ぶことができました。



ヒール側
全体的に、『易しい』というキーワードをもったウェッジという印象をもちました。


『構えやすさ』『球の拾いやすさ』『適度なスピン量』『打感の良さ』『安定性』など、バランスがとれているように感じました。



muziik On The Screw WEDGE
先日試打したメッキタイプのウェッジもいいと思いましたが、私はこちらのほうが興味をもちました。


やはり『黒いウェッジやアイアン』というものは特別感があって、惹かれてしまいます。



muziik On The Screw WEDGE
少しグースが利いているタイプではありますが、日頃ストレートタイプを使っておられる方も、それほど気にならず打ちやすいと感じられる方も多いのではないでしょうか?


逆に、同じグースタイプを使っておられる方でも、強いグースを愛用しておられる方には、グースの利きに不満をもたれるかもしれません。


もっとグースが強いほうが易しいと感じられるかもしれません。


このウェッジはグースタイプではありますが、ややストレートに近い性能をもっているのかな?と思いました。



muziik On The Screw WEDGE
とてもカッコいいウェッジですが、決してハードルが高くて気難しいタイプではなく、見た目以上に易しいというところも魅力の一部だと思います。


マニュアル性よりもオートマ性のほうが強く感じられる、ハードルが高くない、親近感のもてるウェッジです。


                         
        

                         
      
2017年10月01日
  

muziik On The Screw DF フェアウェイウッド

                 
muziik On The Screw DF フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは muziik On The Screw DF フェアウェイウッド の4番です。



LOOP prototype FW seven
シャフトは LOOP prototype FW seven です。

ロフトは17度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は75g、トルクは3.4、クラブ総重量は344gです。


正面
ムジークの新しいFWです。


ムジークのクラブはあまり試打したことがないのですが、いい印象が残っているので、今日出会えたことをとても嬉しく思いました。


ひと目で分かるほど個性的なデザインですが、高性能な物に出会ってきました。


見た目の奇抜さだけで勝負しているクラブではなく、きちんと実力で勝負しています。



側面
かなりメカニカルなデザインです。


近未来的な感じもします。


今のクラブは、このように機能性を感じさせる物と、昔ながらのシンプルな物に二分できるように思います。


シャロー感はそれほどなく、適度に厚みがあるように見えました。


今はドライバーだけでなく、FWもシャロータイプが圧倒的に多いですが、このFWは違いました。



ソール中央の丸
ソール中央にある、この丸い物も特徴的です。


ムジークの象徴といっていいでしょうか?


これを見るだけで、ムジークだと分かります。


その周りにあるものはビスなのかな?と思っていたのですが、近くで見てみると小さいウェイトだということが分かりました。


専用の工具ではなく、普通の六角レンチで簡単に取り外せそうです。


数字が示されていなかったので、何gなのかは分かりませんでした。


今は大きめのウェイトがひとつかふたつ付いている物が多いですが、このように小さいウェイトが4つあるのは珍しいように思います。


これもメーカーの工夫なのでしょうか?



BAFFY
『BAFFY』という文字を見て、懐かしく思いました。


最近は見かけなくなりました。


スプーン(3W)の次はクリーク(5W)かUTが当たり前のようになっています。


本数制限がありますし、あがりやすいスプーンもあれば、距離の出るクリークもあるので、バフィ(4W)は自然と姿を消していってしまったのかもしれません。


特にクリークとUTの高性能化によって、バフィは使われなくなったように思います。


パーシモンやメタル世代の方は懐かしく感じられるのではないでしょうか?


今はFWもアイアンと同じようにロフトピッチが曖昧になってきているので、バフィとかクリークという区別はあまり意味をなさないのかもしれません。


ドライバー(1W)・スプーン(3W)・クリーク(5W)がスタンダードだと思いますが、この『奇数番手』が苦手な方は、ブラッシー(2W)・バフィ(4W)という選択があってもいいのではないでしょうか?


そういえば7Wはあっても、6Wは見たことがないな・・・。と思いました。


私はウッド系よりもアイアンやウェッジ系のクラブのほうが好きなので、FWはあまり気にしていないところがあるように思います。



ソールの溝
ソールには溝がありました。


多くのFWやドライバーに採用されているので、この効果は大きいのだと思います。



溝の深さ
溝の幅は狭く、深さもそれほどありませんでした。


この溝も、メーカーによって違いがあるので、興味深いです。


どれがベストなのか、まだ結論は出ていないのかもしれません。



On The Screw
この手書き風の『On The Screw』の文字もお馴染みです。


他のメーカーではあまり見られない個性です。



フェース面のデザイン
フェース面はオーソドックスでした。


ソールのデザインがとても個性的ですが、フェース面はノーマルな感じです。


今は色々なメーカーで様々なタイプのフェース面が見られるようになってきていますが、このクラブはとてもオーソドックスでした。


とても美しく、丁寧な感じがします。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。


ロングでもショートでもありませんでした。


調整機能は搭載されていませんでした。


今は調整機能付きのFWを作るメーカーは限られているように思います。


このクラブは調整機能ではなく、ヘッドの性能で勝負しているのではないでしょうか?



セミディープ
セミディープタイプといっていいと思います。


昔のFWを経験している者としては、決してディープという感じはしないのですが、今はかなりシャローな物が多く、それらを見慣れていると、このクラブはディープといっていいような気もします。


分厚いというよりは、懐かしい厚みがあるな・・・。という感じでした。



顔
顔はいいです。


ソールのデザインを見ていると、かなり機能性を重視していて、顔の形などはそれほど大切にされていないのかな?と思ってしまいますが、そんなことはありませんでした。


クセのない、いい顔をしています。


ソールは機能的で近未来的な感じもしますが、顔はとてもクラシカルな感じがしました。


これが逆だったら、かなりきついと思いますが、顔がいいということは構えやすさにもつながるので、易しいだろう・・・。と思いました。


構えたときに、ソールがどのようなデザインであっても見えないので、視覚的には気になりません。



振り感
素振りをしてみると、いい感じでした。


タイミングがとりやすく、親しみやすいです。


装着されているシャフト『LOOP』は、それほどたくさん試打してきたわけではないのですが、とてもいい印象が残っています。


このシャフトも適度なしっかり感がありますが、すごく自然でしなやかな感じです。


しっかりして頼れる感じのシャフトですが、ハードな感じはありませんでした。


反応が良くて、素直なシャフトだと思います。



構え感
ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。


とても構えやすくて、リラックスすることができました。


違和感などは全くなく、親しみやすいです。


大きさもちょうどいい感じで、無駄が無いように見えました。


久し振りにバフィに出会ったけど、やっぱりバフィはいいな・・・。と思いました。


昔から、私はクリークよりはバフィのほうが、馴染みがありました。


何と言っていいかよく分からないのですが、『易しさオーラ』のようなものがずっと感じられました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトで、とても良いです。


『超ソフト』といってもいいかもしれません。


あまり手応えが無く、今では珍しいような気もしますが、好感のもてるフィーリングです。


機械的なデザインで硬そうな感じがしないでもないですが、実際は違っていました。


今のFWは、はっきりした物が多いので、このクラブは珍しいと思いました。



打球音
『音』はとても静かです。


少しこもった感じもしますが、フィニッシュまで気持ち良く振り抜いていくことができ、好感がもてました。


当てにいくのではなく、どんどん速く振っていくことができました。


『構え感』『打感』『音』のフィーリング三要素のレベルがとても高く、スイングの邪魔を全くしていないな・・・。と思いました。


『躊躇』や『減速』ではなく、『加速』しながら振っていくことができました。



トゥ側
球はあがりやすいです。


いつものようにティアップせずに直打ちで試してみたのですが、じゅうぶん高さを出していくことができました。


バフィの易しさを久し振りに味わいました。


今はあがりやすいスプーンもたくさんありますが、元々あがりやすいバフィはやはりいいな・・・。と思いました。


最初の打ち出しから高く、しっかりとキャリーを出していくことができました。


他のFWと比べると、少しディープな感じもしますし、カッコいいのでタフなタイプのFWかな?と打つ前は思っていましたが、そんなことはありませんでした。


海外メーカーのFWで、確かに距離は出るけどあがりづらい・難しいと感じておられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?


もっと楽な気分で易しく打っていきたい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。


そういった方々に試していただきたいと思いました。


装着されているシャフト『LOOP』との相性も抜群でした。


ヘッドもイージー、シャフトもイージー。という印象をもちました。



バックフェース
『安定性』は、まずまずといいますか、今のFWの中では普通かな?と思いました。


高い寛容性があるとは思いませんでしたが、普通に打っている限り暴れる感じはしなかったですし、まとめやすいFWだな・・・。と思いました。


シャローではなく、ややディープなタイプではありますが、気難しくてシビアなタイプではなく、親しみやすいタイプです。


構えやすく、シャフトも頼れるので、ラインも出しやすいですし、そのラインの幅から左右に大きくブレることはありませんでした。



飛距離性能
『飛距離性能』は優れています。


高さもしっかり出せて、キャリーで押していける感じがしました。


インパクト直後から、フワーっと浮く感じで予想していたよりも高い弾道で飛んでいきました。


よく飛ぶけど、なかなかいいあたりが出ない。難しい・・・。というタイプではなく、易しくて親しみやすい飛びだな・・・。と思いました。



操作性
『操作性』は良いです。


左右に曲げることも簡単でした。


曲げにくいクラブではないと思いました。


直進性を求めるあまり、余計な物が付けられているな・・・。と思えるクラブは、これまでもたくさん出会ってきたのですが、このクラブはそんな感じはしませんでした。


球を拾いやすく、ソールもよく滑ってくれ、易しさを充分感じました。



ヒール側
優秀なFWです。


最初は機械的な性能ばかりが目立つクラブかと思いましたが、フィーリングも良く、飛距離も優れていてバランスが取れていると思いました。



muziik On The Screw DF フェアウェイウッド
ムジークはグリップのイメージも強いですが、このFWもそうですし、高性能なクラブも世に送り出しているメーカーです。


ソールのデザインは個性的ですが、基本性能はしっかりしていますし、頼もしさがありました。



muziik On The Screw DF フェアウェイウッド
以前試打したムジークのFWよりも、こちらのほうが気に入りました。


飛びや親しみやすさでも、優れていると思いました。



muziik On The Screw DF フェアウェイウッド
そして改めて、バフィもいいな・・・。と思いました。


昔はスプーンとクリークには性能的にも大きな開きがあり、バフィが必要でしたが、今はそれが曖昧になった部分があり、クリークがスプーンやバフィの代わりをすることもあります。


このFWにはスプーンやクリークも用意されているということなので、もし機会があれば、そちらも試打してみたいと思いました。



muziik On The Screw DF フェアウェイウッド
メーカーが作らなくなったので、バフィを使うことは無くなったけど、実はバフィに興味があってニューモデルが出ないかな?と思っておられる方もいらっしゃると思います。


そういった方に是非試していただきたいと思いました。


レベルの高いFWなので、高い支持を集めやすいのではないでしょうか?


よく飛んで、『穏やかなフィーリング性能』。


そして易しすぎず、こちらのイメージも伝えやすい・・・。


そんなクラブです。


これからはムジークのFWにも注目していきたいです。


                         
        

                         
      
2017年05月21日
  

muziik On The Screw I.C.E ユーティリティ

                 
muziik On The Screw I.C.E
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは muziik On The Screw I.C.E の4番 です。



N.S.PRO MODUS3 105
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。

ロフトは24度、シャフトフレックスはS、キックポイントは元調子、クラブ総重量は392gです。



正面
初めて手にした、ムジークのユーティリティです。


ムジークのクラブを試打したことはまだ少ないのですが、ドライバーの印象は強く残っています。


ムジークはクラブもいいですが、グリップの印象も強いです。



側面
オーソドックスなタイプのアイアン型ユーティリティです。


ヘッドの大きさと膨らみから、中空タイプであることが分かります。


アイアン型ユーティリティにも色々とありますが、このクラブは『大型』です。



ソール幅
かなりのワイドソールです。


よく見るソール幅ですが、こういうところを見ると、やはりこれくらいワイドにしないと球が浮いてこないのかな?と思いました。


アイアン型ユーティリティが発売されて、かなりの年月が経ちますが、こういったところはあまり変わっていないようです。



ソールに2つのウェイト
ソールには2つのウェイトが組み込まれていました。


よく目立っています。


専用の工具を使えば取り外せそうです。


何gなのかな?と思い、近くで見てみましたが、数字は刻印されていませんでした。



ネック長さ
ネックの長さは普通でした。


ヘッドの大きさから、もっとショートタイプを予想していましたが、違っていました。


ただ、こうして見ていても、かなりグースが利いているのが分かります。


こういったところも、昔と変わりません。


これだけロフトが立った番手だと、グースを強くしないと球がつかまりきらないのかな?と思いました。



トップライン
トップラインも厚めでした。


これも、よく見られます。


アイアン型ユーティリティでは、よく見られますし、こういったところも変わっていないな・・・。と思いました。


最新モデルですし、きっといいところもたくさんあるだろう・・・。とは思っていたのですが、だんだんと気持ちの盛り上がりが下がっていきました。


それは、このクラブの外見が良くないというのではなく、あくまでも私の好みとか、期待する形状でないところからくるものです。


アイアン型ユーティリティにも色々とありますが、私は以前試打した、スリクソンタイトリストのクラブが好きです。



I・C・E TITANIUM
ヒール側には、I・C・E TITANIUMの文字がありました。


チタンを使っているんだ。珍しいな・・・。と思いました。


ドライバーやフェアウェイウッドではよく使われますが、アイアン型ユーティリティでは珍しいです。


これからはドライバーやフェアウェイウッドだけでなく、ユーティリティやアイアン・ウェッジにもチタンが使われるようになるのかな?と思いました。



ミーリング無し
フェースにはミーリングはありませんでした。


ごく普通の見慣れたフェース面です。



構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。


全体的な形状を見ていて、このような構え感を予想していました。


これまでも出会ったことのある構え感です。


見とれることはありませんでしたが、アイアン感覚で構えることができました。


ユーティリティブームを作ったのはPRGRですが、そのPRGRのZOOMを思い出しました。


大顔タイプでグースもよく利いています。


飛距離を出すには重心距離をある程度長めにしたほうがいいのかもしれませんが、そうすると球がつかまりにくくなるので、グースをきつめにしているのかな?と思いました。


もしそうだとすると、多少飛距離を抑えても、もう少し小振りにしてグースの利きを弱めてくれたほうが構えやすくなるな・・・。と思いました。


しかしチタンを使っていることなどからも、かなり飛距離にこだわっているのが伝わってきますし、このようなタイプを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。


好みの顔ではありませんが、これまでもたくさん経験しているので、特に不安に感じることはありませんでした。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はしっかりめでした。


外見から予想していたフィーリングと合致していました。


チタンということで、少し柔らかいのかな?と思うところもありましたが、しっかりしていました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は、まずまずでした。


特別あがりやすくなっているようには感じませんでした。


これまで出会ってきた同型モデルと同じような印象をもちました。


特別上がりやすくなっているようには感じませんでしたが、タフ過ぎることもなく、予想通りでした。


ソールにある2つのウェイトも利いているのだとは思いますが、特別球が浮きやすいとは思いませんでした。


この2つのウェイトはただ単に重心を低くするというだけでなく、この位置から、慣性モーメントを大きくすることに役立っているのかな?と思いました。



muziik On The Screw I.C.E
昔、横田真一選手がZOOMを使って活躍し、ZOOMが大人気になりました。


今注文しても納期が数ヶ月待ちという状態がしばらく続きました。


そして、ようやく手にした方も、思っていたよりも球があがりにくくて難しい・・・。と感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?


アイアン型ユーティリティを使うよりも、FWのほうが易しい・・・。と感じられた方も多いように思います。


このクラブを試打していて、そんな昔のことを思い出しました。



バックフェース
『安定性』という点では、なかなかいい感じでした。


大らかさがあり、球筋がブレにくいです。


いい意味での、『鈍感さ』のようなものを感じました。


ラージサイズタイプの特長といっていいのかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。


これくらいは飛んでくれるだろう・・・。というところまで、しっかりとキャリーで運んでくれました。


同じ番手(ロフト24度のクラブ)で、もっと飛距離を出そうとするのであれば、やはりFWのほうが有利なのかもしれない・・・。と思いました。


地面にあるボールは、できればウッド型ではなくてアイアン型で打っていきたい・・・。という方も多くいらっしゃると思います。


そういった方々には、有効なクラブといえるのかもしれません。


しかし、特別あがりやすさが特化している感じはしなかったので、あがりやすさを求めるのであれば、違う型のUTかFWを使うほうがいいのかな?と思いました。



操作性
『操作性』という点では、もうひとつだと思いました。


あまり操作するタイプではないように感じました。


左右にも曲げることはできましたが、大きく曲げづらい感じがしました。


どうしても『大らかさ』『鈍感さ』が勝ってしまいました。



ヒール側
ムジークのクラブを手にした経験はまだ少ないですし、ユーティリティは初めてでした。


ムジークのクラブは個性的で、色々な工夫がされている印象がありますが、このクラブにもそのようなことを感じました。



ムジーク オンザスクリュー アイス
このクラブにはICEという名前がつけられているので、どういったところからつけられているのかな?と思いながら試打しましたが、最後まで分かりませんでした。


氷は冷たいですが、このクラブに冷たい感じはしませんでした。



muziik On The Screw I.C.E
このクラブは最新モデルなのだそうですが、今のアイアン型ユーティリティというよりは、昔のアイアン型ユーティリティのほうが近いような印象をもちました。


あくまでも構え感や見ためにこだわるのでなく、物理的な有利性(飛距離やあがりやすさ・安定性)を求めて作られているのではないかな?と思いました。



muziik On The Screw I.C.E
アイアン型ユーティリティですが、純粋なアイアンというよりは、『中間型UT』や『FW型UT』の特徴も混ざり合っているように感じました。


クラブセッティングの中で、『ユーティリティだけは別物』という意識をもっておられる方もいらっしゃるのかもしれません。


今は様々なUTがあり、『流れ』とは違う一本をバッグに入れておられる方も見かけることがあります。



muziik On The Screw I.C.E
今は昔に比べ、UTの重要度は高まっていますし、使う場面が多くなっています。


いいUTを入れているかどうかで、スコアが決まってしまう・・・。というのも言い過ぎではないような気がします。


それくらい、今のゴルフにはUTが大きなカギを握っています。



muziik On The Screw I.C.E
私が好むタイプとは違うところも多かったので、正直それほど魅力を感じることはなかったのですが、色々な工夫がされていますし、かなり研究されていると思いました。


アイアンでは球が浮ききらないけど、ユーティリティでは浮きやすくなって易しい・・・。と感じる方もいらっしゃると思います。


最新ボールの低スピン化が進み、このような状況が続いているのかもしれません。


これからもクラブは、ゴルファーのニーズを感じながら、『ボールに合わせて』進化していくのかもしれません。


ムジークのクラブはそれほど多く接していませんが、これからもたくさん試打していきたいと思っています。


                         
        

                         
      
2015年10月06日
  

muziik On The Screw DD ドライバー

                 
muziik On The Screw DD ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは muziik On The Screw DD ドライバー です。



Dogatti SIX
シャフトは Dogatti SIX です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は69g、トルクは3.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。



正面
2度目のmuziikドライバーです。


初めて出会ってもう3年の月日が流れたのですが、今でもあのドライバーのことはよく覚えています。


とても特徴的なデザインがインパクト大でした。


こうして見る限り、以前のモデルとすごくよく似ているように感じます。



側面
デザインもそうですし、全体的な形状もほぼ同じように見えます。


見えないところ(ヘッド内部)に新たな工夫が加えられているのでしょうか?



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。


こうして見ても、『ディープ感』と『シャロー感』のちょうど間(はざま)にいるような印象を受けます。


全体的にはディープなタイプだと思いますが、シャローなところも充分残っているように思います。



ヒール側のウェイト
ヒール側

トゥ側のウェイト
トゥ側

ヒール側とトゥ側には、それぞれウェイトが2つずつ組み込まれています。


前のモデルと共通するところです。


今はもっと大きめのウェイトが多いですが、このように小さなウェイトを複数配置したほうが、より微妙な重量調整ができるということなのでしょうか?


大きいものひとつでなく、この小さめのウェイトで2つにしているところが、メーカーのこだわりのような気がします。


おそらく、何らかの意味があるのだと思います。



ソールの丸いもの
ソールにある、この丸いものが何といっても一番の特徴だと思います。


まるで『目』のような存在感です。


前のモデルと共通するところですが、色が違います。


前のモデルはブルーでしたが、今回はシルバーになっています。


重さなどが違うのでしょうか?


それとも単なる『色違い』に過ぎないのでしょうか?



ソールの浅い溝
ソールにある、この浅い溝も、前のモデルに見られました。


ニューモデルでも採用されているということは、それだけの効果があるからだと思います。


今はソールに溝があるドライバーやFWが増えてきました。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップがとてもいいです。


マイドライバーにも、今このグリップを装着しています。


私はツアーベルベットタイプのグリップが好きなのですが、このグリップは違和感なく、すごく馴染みやすくて手にフィットします。


適度な凹凸感があって滑りにくく、雨の日でも大活躍してくれます。


ツアーベルベット同様、『耐久性』という点では、やや劣るところもありますが、それ以外はとても気に入っています。


『接地面積』の大きいグリップだという認識をもっています。


『手に触れる部分』が大きく、いわゆる『ねじれ』にも強いグリップだと思います。


海流に揺られるイソギンチャクの触手を連想します。


グリップ自体が主張し過ぎない、相手に合わせてくれるような懐の深さを感じます。


グリップにも色々あって、『手が妥協してしまうタイプ』と『グリップが妥協してくれるタイプ』があるように思います。


手が妥協してしまうタイプは硬めのグリップで、手の柔らかさを使っていかなくてはいけない感じがします。


対してグリップが妥協してくれるタイプは、グリップ自体が自然と手に合わせてくれるといいますか、イニシアチブを手にもたせてくれるように感じます。


私は後者のほうが好きです。


私はゴルフを始めたとき、コード入りのグリップを数年使用していました。


しかし、どうも馴染めずに悶々とした日々を過ごしていました。


それでラバータイプのグリップに変えてみたら、すごくフィットして練習の楽しさが倍増して、アイアンやウェッジの精度が高まりました。


ヘッドとシャフトには関心があるけど、グリップはあまり気にしない・・・。という方もいらっしゃると思います。


しかし、プレイヤーとクラブとの唯一の接点なので、とても重要なパーツです。


今はカラフルなグリップも増えてきましたが、私は昔からこのようなオーソドックスな黒が好きです。



On The Screw
『On The Screw』というのは『ボールを真芯に当てたとき』だということを、以前読者の方から教えていただきました。


とてもいい言葉だと思いますし、私たちゴルファーが常に目指していることだと思います。


いくら高性能なヘッドやシャフトを使っても、芯でヒットできなければ、そのヘッドやシャフトのもつ100%の性能は発揮できないと思います。


ヘッドスピードはとても大切ですが、もっと大切な『ボールスピード』を上げていくには『芯で捉える』ということが必要不可欠だと思います。



フェース面のデザイン
このフェース面のデザインも特徴があります。


テーラーメイドの『Vスチール』を思い出します。


このデザインは前のドライバーと同じように思います。



セミシャローバック形状
セミシャローバック形状といっていいと思います。


これも前のモデルと共通する部分です。


益々、前のモデルとの違いが分からなくなりました。


前のモデルよりは少し落ち着いた感じのデザインに見えましたが、それ以外は殆ど手を加えていないのかな?と思いました。


いずれにせよ、『マイナーチェンジ』に変わりないだろう・・・。と思いました。



顔
クセのない、いい顔をしています。


とても男前です。


ソールのデザインが奇抜な感じがするので、変な顔かな?と思ってしまいますが、顔は正統派ですごく整っています。


こういったところはすごく好感がもてます。


『裏の顔(ソールのデザイン、第一印象)』と『表の顔(構えたときの顔)』のミスマッチ感が面白いな・・・。と思いました。


ソールのデザインが奇抜で顔も奇抜なドライバーにも、これまでたくさん出会ってきましたが、あまり好感がもてませんでした。


このドライバーはとても好感がもてます。



振り感
素振りをしてみても、好感がもてました。


初めて手にしたシャフトでしたが、馴染みやすい印象をもちました。


ハードなタイプではないですが、しっかりとした芯がある感じがして、ブレにくくタイミングがとりやすいです。


素振りをしていても、『合わせにいかなければ』と思うタイプと、『期待がもてそうだな』と思うタイプのクラブがあります。


このクラブは後者でした。


ポテンシャルの高そうなドライバーだな・・・。と思いました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。


とても構えやすいです。


ややつかまりそうな印象をもったのですが、トゥ側が主張し過ぎていないので、逃がしていくイメージも出せました。


『真っ直ぐ』というよりは、左右どちらかイメージしたほうが、球筋は安定しやすいように感じました。


高~い弾道というよりは、ライナー系に近い弾道をイメージすることができました。


私はライナー系の弾道が好きなので、思わず目尻が下がってしまいました。


すごくリラックスして構えることができました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトで、好感がもてました。


前のモデルはもうひとつだったような印象があるのですが、このニューモデルはいい感じでした。


全体的な形状やデザインなどはあまり変わらないような気がするのですが、打感を向上させているのではないかな?と思いました。


目に見えない工夫が施されているのかもしれません。


できれば前のモデルと打ち比べてみたいな・・・。と思いました。



打球音
『音』も好感がもてました。


気持ち良くフィニッシュまで振り抜くことができました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は、まずまずだと思いました。


構えたときはもっと低めでライナー系に近い弾道をイメージしていたのですが、予想していたよりも弾道が高くて、少しびっくりしました。


もう少し抑え気味に打っていきたいな・・・。と思うほどでした。


これはヘッドよりも、シャフトの性能が影響しているのかな?と思いました。


ただ、やはりヒッター向けのドライバーであることに変わりはないと思います。


叩いていきたい方に合いやすいドライバーだと思います。



バックフェース
『安定性』という点では、普通かな?思いました。


それほど曲がりにくいタイプではないと思います。


ミスヒットに対する寛容さも、今のドライバーの中では、それほど高いほうだとはいえないのかもしれません。


『正直さ』はあるように思います。


このドライバーに書かれているように『真芯で捉えること』が重要になってくるのだと思いました。


真芯で捉えることによって、クラブの性能が最大限に引き出されていくのだと、このドライバーが主張しているように感じました。


決してシビア過ぎるタイプではないと思うのですが、それだけ今は直進性に長けたドライバーがたくさんあるということです。



飛距離性能
『飛距離性能』は、いい感じでした。


やや高めの弾道で、力強さが印象的でした。


叩いても吹き上がりにくく、しっかりと前に進んでくれました。


低スピン性能も、かなり優れているように感じました。


こういったところは、今のドライバーの特長のひとつだと思います。


クラブに合わせていくのではなく、あくまでもプレイヤー自身が主導権を握って、気持ち良く叩いていきたい・・・。という方に是非試していただきたいと思いました。



操作性
『操作性』は高いです。


左右にも曲げやすいです。


今はオートマチック系が圧倒的に多いですが、このドライバーは違っていて、マニュアルタイプのグッドドライバーです。



ムジーク オンザスクリュー DD ドライバー
ソールのデザインの奇抜さと、顔の良さのミスマッチ感が印象的なドライバーです。


これは前のドライバーと共通しています。


奇抜ではありますが、とても理に適った設計なのだと思います。


機能性を重視しながらも、決して構えやすさが犠牲になっていない、『いいとこ取り』ドライバーといっていいのかもしれません。



muziik On The Screw DD ドライバー
叩いていけるところも魅力的です。


インパクトが緩まず、しっかり振り切っていけるので、一球毎の満足度も高いです。


ヘッドとシャフトのマッチングも素晴らしいと思いました。


できればもっと重量のあるシャフトも試してみたいと思いました。



muziik On The Screw DD ドライバー
『雑さ』がなく、丁寧に作られたドライバーだな・・・。という印象をもちました。


『作り』だけでなく、メーカーの深い研究によって生み出されたのだと思います。


今は個性的なクラブが少なくなり、ひとつのメーカーがヒットを出せば、他のメーカーが後追いをすることも少なくありません。


それだけ今は、驚きをもたせるような新しい物が生み出されにくい時代なのかもしれません。


そういって意味でも、このドライバーの『個性』には好感がもてました。


理に適った個性だと思います。



muziik On The Screw DD ドライバー
前のモデルもいい印象が残りましたが、私はこのニューモデルのほうが気に入りました。


できれば打ち比べてみたいと思いますが、おそらく好感度は変わらないだろう・・・。と思いました。


フィーリングもそうですし、全体的な質感も、ニューモデルのほうが上のような気がします。


機会があれば、また何度でも試打してみたいと思いましたし、コースでも使ってみたいと思わせてくれる上質なドライバーです。

                         
        

                         
      
2015年06月07日
  

muziik On The Screw ウェッジ

                 
muziik On The Screw ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは muziik On The Screw ウェッジ です。



N.S.PRO 950GH
シャフトは N.S.PRO 950GH です。

ロフトは50度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子 です。



正面
とてもオシャレな感じのするムジークのウェッジです。


これまで、ドライバーとFWを試打したことがあるのですが、ウェッジは初めてです。


ムジークのクラブを手にした経験が浅いので、まだ特徴がつかめていません。


ただ、先日マイドライバーのグリップをムジークに変えてみたのですが、これがとてもフィットしています。


これからの梅雨シーズンに備えて、雨にも強いタイプに替えたのですが、気に入っています。



側面
形状的にはオーソドックスなタイプだと思いました。


奇をてらった感じはしません。


ムジークといえば、ドライバーのあの独特なデザインが印象的ですが、このウェッジはそれと比べると少しおとなしめです。



ウェイト
しかし、このウェイトがよく目立っています。


色がブルーなのも共通しています。


見た目のインパクトがとても強いですし、オシャレです。


ここの位置にあるということは、重心を低くする為でしょうか?


ウェッジはある程度高重心なほうがスピンもほどけにくいですし、扱いやすい感じもするのですが、あえてこうしているということは、それなりの理由があるのだと思います。


ドライバーやFWは『一つ目』だったけど、このウェッジは『二つ目』だな・・・。と思いました。



ウェイト
この凹み部分は、それほど深くありませんでした。



ソール幅
ロフトが50度ということは、私の感覚ではPWとAWのちょうど中間にあたるのですが、そういったことで考えてみると、明らかにワイドな感じがします。


何となくですが、滑りが良さそうなソールだな・・・。と思いながら見ていました。



ネック長さ
ネックの長さは、普通でした。


短くなく、しっかりとキープされていました。


ショートネックタイプかな?と思っていたのですが、違っていました。


この角度から見ても、少しグースが利いているのが解ります。



ミーリングなし
フェース面にはミーリングは見られませんでした。


ノーマルなフェース面です。


高級感のある、美しいフェース面です。



トップラインの厚さ
トップラインの厚さは、ノーマルです。


厚すぎず、ちょうどいい感じです。



リーディングエッジ
リーディングエッジが削られているのがよく解りました。


最近のウェッジやアイアンの多くが、このようなタイプだと思います。


昔は使い込んでいって、自然に削れていくものでしたが、今は最初から、購入前から既に削られています。


それだけ、クラブとの付き合う期間が短くなったのかもしれません。



構え感
ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。


変なクセもなく、楽に構えることができました。


少し大顔に見えました。


私の感覚では『セミラージサイズ』になります。


私の好みでいいますと、できればもうちょっと小顔のほうが好きなのですが、小顔タイプがあまり好きじゃない、少し大きめがいい・・・。だけど大顔なウェッジは苦手だ・・・。という方にはちょうどいい大きさといえるのではないでしょうか?


グースの利きも少し目立ちますが、これくらいであれば特に緊張もしないですし、普通に打っていけそうだな・・・。と思いました。


『構え感』ということだけでいいますと、必ずしも私の中での『ど真ん中のストライク』ではないのですが、今はこのようなタイプの人気も高いのだと思います。


マニュアルタイプというよりは、オートマチックっぽい感じもしたので、まずは細工をせずに普通に打っていこう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
打感はソフトで好感がもてました。


フェース面を見たときに、これは柔らかそうだぞ・・・。と思っていたのですが、実際もその予想を裏切らないグッドフィーリングでした。



スピン性能
スピン性能は、なかなか高いな・・・。と思いました。


それほど『激スピン』という感じはせずに、少し足(ラン)がでましたが、そこそこ止めやすいタイプです。


止まりすぎると距離感が合いづらいから難しい・・・。という方には、これくらいのスピン量がちょうどいいのかもしれません。


食い付いたり、滑ったり・・・。といった一球一球の精度の違いも起こりにくいような感じがしました。


平均レベル以上の『安定したスピン』を出しやすいウェッジなのではないかな?と思いました。


『止め』で距離感を出すのではなく、多少『流し気味』で距離感を合わせやすいウェッジといえるのではないでしょうか?



トゥ側
ボールもあがりやすくて、いい感じです。


球も拾いやすいです。


私はグースタイプが苦手に感じることも多いのですが、このウェッジのグースは控えめな感じなので、特に難しく感じることはありませんでした。


ただ、これよりももっと強くなってしまうと、緊張感が増していったかもしれません。


あくまでも私の感覚ですと、ストレートタイプのウェッジでは、スコアラインの下から2本目と3本目で拾っていく感じでボールを運んでいけるのですが、グースタイプだとタイミングが少し変わってくるので、『フェース面全体』といいますか、少しアバウトに打っていきたくなります。


このウェッジは、そこまでアバウトに感じることもありませんでした。



バックフェース
『安定性』は普通だと思いました。


特に易しさが全面に押し出ているタイプではないと思いますが、難しく感じることもありませんでした。


ラインも出しやすいウェッジだと思いました。



距離感
距離感も、最初は少しばらついてしまったのですが、すぐに修正することができました。


いったん慣れてしまえば特に難しく感じることもありませんでした。


いつもよりも、少し上から潰して打ちたくなりました。


このウェッジは私が使い慣れているシャフトとは違うので、いつもの感覚で打つようにはいきませんでしたが、大きな不満はありませんでした。



操作性
『操作性』はまずまずだと思いました。


最初は細工をせずに自然な感じで打っていったのですが、球数をこなしていって慣れてきたら少し細工をしてみました。


結構いい感じで付き合ってくれました。



ヒール側
今はアイアンのロフトが立っていることが多くなったので、必然的にウェッジのロフトのバリエーションも増えてきているように思います。


このウェッジのように『中間ロフト』も、よく見かけるようになりました。



ムジーク On The Screw ウェッジ
ウェッジに『S』や『A(あるいはPS)』などといった表示がされなくなって、かなりの月日が経ちました。


ウェッジをロフトで呼ぶ時代になりました。


昔はアイアンとウェッジはセット販売が当たり前でしたが、今は別売りが当たり前になっています。


それだけウェッジに対する存在感や求めるものも大きくなっていると思います。


セットで購入するのではなく、ウェッジを別に選ぶ楽しみがあるといっていいのかもしれません。



ムジーク オンザスクリュー ウェッジ
『セミグース』『セミラージ』という、『2つのセミ』があるウェッジだと思いました。


こういったタイプが今のトレンドのような気もします。


『完全なストレート』ではなく、『ちょっとグース』。


『小顔』でもなく『大顔』でもない、『やや面長』。



muziik On The Screw ウェッジ
とてもインパクトのあるデザインですが、試打してみてすごくオーソドックスでいいウェッジだな・・・。と思いました。


よく考えて作られているんだな・・・。と思いました。


大手有名メーカーの大量販売されるウェッジとはまたちょっと違う雰囲気がありました。



muziik On The Screw ウェッジ
ピカピカ光るタイプではなく、艶消しタイプだったのも好感がもてました。


コースで使うときに眩しさを感じてしまうとイメージが出しづらいときもあるので、このような艶消しタイプのほうが、私は好きです。


もし、『黒染めタイプ』があれば、是非そちらも試してみたいと思いました。



muziik On The Screw ウェッジ
初めて手にしたmuziikのウェッジでしたが、いい印象のまま試打を終えることができました。


今はグリップのイメージが強いですが、クラブもいい感じだな・・・。と思いました。


また試打することがあれば、試打してみたいと思いました。

                         
        

                         
      
2013年06月21日
  

muziik On The Screw フェアウェイウッド

                 
muziik On The Screw フェアウェイウッド 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは muziik On The Screw フェアウェイウッド の5番です。



UST Mamiya ATTAS FW
シャフトは
ATTAS FW です。

ロフトは18度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスは75S、シャフト重量は73g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は344gです。



正面
初めて出会ったmuziikのフェアウェイウッドです。


ドライバーは以前試打したことがあるのですが、フェアウェイウッドは初めてです。


とても個性的な外見で、ドライバーの印象も強く残っているのですが、初めて試打してから、もう1年以上が経過しているのかと思うと、すごく早く感じます。



側面
一度見たら忘れられないデザインです。


構えたときに邪魔にならないのであれば、個性的なデザインは大歓迎です。


ムジークというメーカーのクラブを手にした経験が私はまだ少ないのですが、これまでもこういったデザインだったのでしょうか?


メーカーのこだわりが感じられます。


おそらく量販店などでは見られないクラブだと思いますが、もし店頭に飾られていたら、大きな存在感を示していただろうな・・・。と思いました。


人を引きつけるには、まず『目立つ』ということが大切になってくるのかもしれません。


そういった意味でいえば、このクラブはとても優れていると思います。



ソール中央のアクセサリー
このソール中央の丸くて青いパーツがどうしても気になります。


ウェイトではないか?と思うのですが、詳しいことは解りません。


黒と青(正確にはみずいろ?)の組み合わせがとても綺麗です。


他にも様々なカラーバリエーションが用意されているのでしょうか?



シャローバック
予想通りのシャローバックです。


以前試打したドライバーもシャローでしたし、おそらくFWもそうだろう・・・。と思っていたので、予想通りでした。


こうして見ても、かなり球があがりやすそうに見えます。



顔
顔がとても整っていて好感がもてました。


すごくオーソドックスな感じがします。


クラウンの光沢感がとても綺麗ですし、高級感があります。


シャロー感をあまり感じさせないので、いいインスピレーションが湧きました。


バルジはやや真っ直ぐに近い感じなので、あくまでも私の好みとしては、もうちょっと曲線を描いていてもいいのかな?と思ったのですが、これくらいでも全然構いません。


FWに限らず、ドライバーなどでもそうですが、今は真っ直ぐでいいクラブがたくさんあります。



振り感
素振りをしてみても、なかなかいい感じでした。


結構しっかりと振っていけますが、決してタフな感じはしません。


この整ったヘッドに似合うバランスのとれたスイングを心がけました。


振っていて、ああ易しく感じるな・・・。と思いました。


ヘッドの挙動に気を遣いすぎることもなく、かといってハード過ぎないので、楽な気分で振っていくことができました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じです。


ソールの形状はとても個性的ですが、こうして構えてみると、オーソドックスで奇をてらった感じがしません。


昔からある『クラシカル』な雰囲気があります。


適度に小顔なので、ボールが際立って見えるのがいいです。


ボールを易しく運んでいけそうな雰囲気が伝わってきました。


グースタイプのFWを好まれる方には構えづらく感じられるかもしれませんが、私はこのクラブの構え感には好感をもつことができました。


いいイメージを描くことができ、アドレスもすぐに決まりました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、まずまず・・・。だと思いました。


硬すぎず、適度な重さも伝わってきました。



打球音
『音』はすごく小さくて良いと思いました。


以前、ドライバーを試打したときに、その独特な音に馴染めなかったのをよく憶えているのですが、このFWはいい感じでした。


インパクトが緩んだり詰まったりすることもありませんでした。



トゥ側
球はとてもよくあがります。


マットからの直打ちでも、すごく易しく感じます。


試打クラブがクリークなので、このあがりやすさは当然といえるのかもしれませんが、とても親しみやすく感じました。


ドライバーだけでなく、FWでも極端なシャローヘッドを好まれる方は、この見た目から結構タフなのでは?と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はとてもあがりやすいので、多くの方に試していただきたいと思いました。


敷居の低いクラブだと思います。



バックフェース
『安定性』という点でも、易しく感じました。


明らかに『イージークラブ』です。


シビアな感じはしませんでした。


ヘッドもそうですが、シャフトがいいように導いてくれたような気がします。



飛距離性能
『飛距離性能』という点でも、いい印象をもちました。


クリークの中では結構飛ぶほうだと思いました。


キャリーもしっかりと稼いでいけますが、ボールがあがり過ぎず、前にしっかりと進んでいってくれました。


やはり、ソール中央にあるアクセサリーのような物が、よく効いているのでしょうか?



操作性
『操作性』という点では、標準的かな?と思いました。


もちろん、扱いやすい感じはしますが、この『整った顔』であれば、これくらいは最初から期待していたので、その分『当たり前感』があったのかもしれません。


左右にも易しく対応してくれました。


今はFWでも、結構クセのあるクラブもありますが、このクラブはそういった変なクセのようなものは感じられませんでした。


『ニュートラルタイプ』のクラブといっていいように思います。



ヒール側
見た目のインパクトがどうしても気になってしまいますが、全体的に見てバランスのとれたいいクラブだと思いました。


すごくオーソドックスな感じがしました。


見た目はすごく主張していますが、球を打ってみると、それほど主張していないように感じました。



muziik On The Screw フェアウェイウッド 
性格的に尖った部分が全く感じられませんでした。


最初から最後まで『静かな気分』で試打することができました。


『感情の抑揚』が小さく、常に一定のテンションで試打していました。


このクラブには興味津々だったのですが、気持ちはとても落ち着いていました。



ムジーク FW
最近は『飛ぶFW』が話題になっているようで、私も何本か試打してみたのですが、それらとは全く違った気分で、このクラブを試打することができました。


5Wとしては結構飛ぶほうだと思いますが、他のメーカーの『飛び系FW』と同じ番手で打ち比べてみたいと思いました。


『飛び系FW』は顔が整っていても、性格的にやや尖った部分があったりもしますが、このクラブはずっと『穏やか』といいますか『おっとりとした』印象をもちました。


私は車が好きなので、ついつい車に例えてしまうのですが、『飛び系FW』が『ハードトップタイプ』だとすると、このFWは安定感と安らぎのある『セダンタイプ』のように感じられました。


使い手を選ばないような気がします。



muziik On The Screw FW
私は『飛び系FW』もいいと思いますが、せっかくグリーンをキャッチしても、そこから踏ん張りが利かず奥にこぼしてしまうようだと、少し怖く感じます。


先日、一緒にラウンドした友人がそのような感じだったので、やはり『一長一短』があるんだな・・・。と思いました。


ドライバーとスプーンは14本のなかでも、徹底的に飛距離を追求していくクラブだと思っています。


それ以下のクラブは『止める』ということを求めていきたいと思っています。


このクラブがコースで、いったいどれくらいグリーンでボールを止めてくれるのか試してみたいと思いました。


皮膚感覚で馴染むには、まだまだ球数と時間が足りませんが、今度もしチャンスがあれば、コースでも試してみたいです。


極端に秀でたところは感じなかったのですが、それが全体的なバランスの良さにもつながっているような気もしました。


ムジークというメーカーのことを何も知らない私ですが、本当にいいメーカーがたくさんあるんだな・・・。と改めて感じました。

                         
        

                         
      
2012年06月07日
  

muziik On The Screw ドライバー

                 
muziik On The Screw ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは muziik On The Screw ドライバー です。



QUADRA FIREEXPRESS 65

シャフトは QUADRA FIREEXPRESS 65 です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は69g、トルクは3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は325gです。



正面

初めて手にした『muziik』というドライバーです。


私は全く、このメーカーのことを知らなかったのですが、新興メーカーなのでしょうか?


初めて手にするメーカーのクラブというのは、いつもドキドキします。


初めて出会ったクラブの印象が、その後も長く続くことがあるので、やはり『初対面が大事』だと思います。


ブラックとブルーの組み合わせが、とてもオシャレだと思いました。



側面

『muziik』という言葉を辞書で調べてみたのですが、載っていませんでした。


いわゆる『造語』でいいのでしょうか?


そのままローマ字読みで『ムジイク』と読むのだろうか?と思いながら眺めていました。



ソール中央のウェイトのようなもの

このドライバーの外見での特徴的なところは、まず何と言っても、このソールのほぼ中央に配置されている、真ん丸で大きな物体です。


おそらく、ウェイトの役目を果たしているのだろうと思うのですが、とても個性的です。


すぐに、以前試打したマスダ』のドライバーを思い出しました。


この丸い物体は、交換することができるのでしょうか?


近くで見てみると、真ん中に六角レンチが入りそうな穴があるので、交換できるのかもしれない・・・。と思いました。



独特なスコアライン

フェース面の『V』が、とても特徴的です。


ゴルフクラブ史上に残る、テーラーメイドの名器『Vスチール』を見ているようです。



ソールの溝

ソールのフェース面寄りに、青くて浅い溝があります。


こういったところは、ナイキやプロギアのドライバーを思い出します。


やはり、同じような効果が期待できるのでしょうか?



ヘッド後方の独特な形状
 
このヘッド後方の独特な形状も、このドライバーの大きな特徴のひとつだと思います。


以前試打した『リョーマ』のドライバーに似ていると思いました。



ヒール側のウェイト

ヒール側のウェイト


トゥ側のウェイト

トゥ側のウェイト


ヒール側とトゥ側に、それぞれ2つずつウェイトが組み込まれています。


このウェイトも交換できるのでしょうか?


こういったところも、これまで他のメーカーのドライバーで何度も経験しています。


つまり、このドライバーは、これまで出会ってきた、たくさんのドライバーの特徴が組み込まれている・・・。といってもいいのかもしれません。


それだけ、このドライバーの、この形状が優れているということなのかな?と思いました。



On The Screw

『On The Screw』とは、どういった意味なのでしょうか?


機械的な文字ではなく、いかにも手書き風なところも新鮮です。


ただ、個人的には、もっと丁寧な字体でも良かったかな・・・?と思ってしまいます。


どうせ手書き風にするなら、カタカナで『オン ザ スクリュー』とか、漢字の『当て字』で『音(おん) 座(ざ) 好(すく) 流(りゅう)』などでも面白いかな?と思いました。


今はすごく少なくなりましたが、『和風テイスト』のクラブがもっと増えてもいいような気がします。


有名な書道家やプロゴルファーの書いた文字でも面白いと思いました。


いずれにせよ、性能とは関係のないところでの遊び心があるクラブには好感がもてます。



ネック長さ

『ネックの長さ』は短めで、今のドライバーの主流といっていいのではないでしょうか?


こういった形状は、これまでもたくさん目にしてきました。



シャローバック形状

ヘッドの厚みは、どちらかというと『シャローバック形状』だと思いました。


フェース面は、まずまずのディープ感が保たれていますが、バックフェースは薄さを少し感じます。


こういったところも、今のドライバーにたくさんみられる大きな特徴だと思います。


初めて手にするメーカーのクラブではありますが、やはり『流行』といいますか、『トレンド』は大きく外してはいないのだと思いました。


このドライバーの外見はとても個性的ではありますが、見れば見るほど『既視感』を感じてしまいました。



顔

顔は比較的オーソドックスでした。


やや面長な感じで、少し重心距離も長そうです。


フェースローテーションは少し抑え気味で打っていくようになるのかな?と思いましたが、フェースも被っているようには見えなかったので、打ちやすそうな印象を持ちました。


ヘッドのいたるところに様々な工夫が見られますが、顔自体はとてもシンプルに感じられたので、好印象を持ちました。


様々な衣装やアクセサリーなどで身を飾っているけれでも、その人自身もすごく男前。という人がいますが、このドライバーも、まさにそんな感じかな?と思いました。



振り感

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。


ヘッドは初めてでも、振り慣れたシャフトなので、感じをつかみやすいです。


様々なアクセサリーのようなものはとりあえず置いといて、『顔』と『振り感』で、だいたいのフィーリングを出していくことができました。



構え感

ボールを前にして構えてみても、良い印象を持ちました。


左へ行きそうな感じはしなかったですし、ラインを出しやすいドライバーだと思いました。


『ディープ感』を感じず、どちらかと言えば『シャロー感』が強いので、球もあがりやすそうな印象を持ちました。


このドライバーのロフト(9.5度)が、いわゆる『リアル』なのかどうか解りませんが、こうして構えたときも、フェース面が見え過ぎなかったので、私は構えやすく感じました。


ただ、これまでの経験上、少し逃がし気味に振っていくと『プッシュ系』の球が出やすいのではないかな?と思いました。


まずは、そこだけに注意して、このドライバーのフィーリングをつかんでいくことだけに集中していこう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、まずまず・・・。といった感じでした。


特別に硬い打感だとは思わなかったですし、大きな不満は無かったのですが、もう少し『しっとり感』があってもいいのかな?と思いました。


外観の印象から、ある程度予想していた通りの打感ではありましたが、まだまだ改善できるような気がしました。


しかし、これはあくまでも私の好みによるところなので、このドライバーのフィーリングに好感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



打球音

『音』も、正直馴染めない感じがしました。


この音だと、なかなか次の球にいけない感じがしますし、周りが少し気になってしまいます。


私は音にすごくこだわるので、このドライバーの音には好感がもてなかったですし、いくら飛んで曲がらなくても魅力を感じません。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、思っていた以上にしっかりとしていて、私はそこに好感をもちました。


このセミシャロー形状から、どちらかというと『高~くあがって終わり』という弾道かな?と思っていたのですが、実際は高くあがり過ぎずしっかりと前にボールを押し出してくれるドライバーだと思いました。


深重心過ぎないドライバーなのでしょうか?


ソール中央の大きな丸い物体の効果が表れているのでしょうか?


タフなドライバーでは決してありませんが、軟弱さを感じさせない、しっかりとしたところに頼もしさを感じました。



バックフェース

『安定性』という点でも、高いと思いました。


普通に打っている限り、暴れる感じはしませんでした。


装着されているファイヤーエクスプレスは『動きやすいシャフト』だと思いますが、『慣れ』という部分もあるのか、ラインを出していくのが容易に感じられました。


今はボールが左右に暴れにくいドライバーが求められていると思うのですが、そういった意味でも、このドライバーは親しみやすさを感じやすいドライバーといえるのではないでしょうか?



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じではありましたが、私はこれまでたくさんの高性能ドライバーに出会っているので、このドライバーが特別にそれらと比べて秀でているとは思いませんでした。


どちらかといえば、平均的な感じかな?と思いました。


ただ、それは、このドライバーの性能が低いのでは決してなく、これまで出会ってきたドライバー達がそれだけハイレベルだからだと思います。


シャロー形状ではありましたが、思っていたよりもスピンが掛かり過ぎて吹き上がることもなく、ライナー系で飛ばしていくことができたので、『無駄の無いキャリー』を稼いでいくことができたように思います。


『ハイボール』『ビッグキャリー』『ハイドロー』仕様のドライバーではないと思いますが、このドライバーの『低すぎない敷居』に好印象を持たれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



操作性

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。


あまり大きく曲がる感じはしなかったのですが、とりあえずは左右に曲げることもできました。


ただ、やはりどちらかと言えば『マニュアル系』ではなく、『オートマチック系』だと思います。


打出し方向から、球が大きく逸れることはなかなか無いので、打ちたい方向をしっかりとイメージして、タイミングよく振りきっていければ、自然とラインは出していきやすいドライバーなのだと思いました。


そういったときに、このドライバーの『顔の良さ』がいいアクセントになるような気がします。



ヒール側

今のドライバーは『できるだけ幅広い層に対応できるタイプ』と『ある程度ターゲットを絞っているタイプ』の二種類に分けることができると思うのですが、このドライバーは間違いなく前者だと思います。


易しく飛ばしていけるドライバーだと思います。


構えやすさと安定性と飛距離性能が高いドライバーだと思います。


特別にひとつだけが傑出しているとは思わなかったのですが、この3つがバランス良くハイレベルな感じがしました。



muziik On The Screw ドライバー

初めて手にしたメーカーのクラブだったので、どんな感じなのかすごく興味がありましたが、特に大きく驚くようなところもありませんでした。


テンションが上がり過ぎてしまい、ついつい球数を多く打ってしまう・・・。ということもありませんでした。


予定通りの球数で試打を終えることができました。


ヘッドを様々な角度から見たときに、色々なメーカーのドライバーと部分的にイメージが被るところもあったのですが、性能的にはとてもノーマルといいますか、『今風(いまふう)』という感じがしました。


奇をてらった感じもしませんでした。



muziik On The Screw DRIVER

購買意欲が刺激されることは無かったのですが、とても印象深い面白いドライバーだと思いました。


また出会う機会があれば試打してみたいと思いますし、これからの、このメーカーのクラブには大きな期待を寄せていきたいです。