ロイヤルコレクション
2023年05月14日
ロイヤルコレクション TM-X フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション TM-X フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは Royal Collection TT-5 です。
ロフトは14度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、バランスはD2、トルクは5.1、クラブ総重量は322g です。

ロイヤルコレクションのフェアウェイウッドは特別な存在です。
どちらかといえば、ドライバーに脚光が浴びせられる状況の中、フェアウェイウッドの地位をグッとあげてくれたのは間違いなくロイコレだと思います。
ロイコレ全盛時代をご存じない方も今はたくさんいらっしゃると思いますが、昔は本当に凄くて、人気がありました。
ドライバーは違うメーカーだけど、フェアウェイウッドだけはロイコレを使う・・・。という人が多くて、よく見かけましたし、私もロイコレフェアウェイウッドでいい思い出がたくさんあります。
もちろん、ロイコレのドライバーもいいのですが、フェアウェイウッドの人気はその何倍もありました。
フェアウェイウッドの『ステータス』をあげてくれたメーカーなのは疑いようのない事実です。

ドライバー同様、このRCのロゴに笑みがこぼれます。
RCというと、『ラジコン』を思い浮かべる方が多いと思いますが、私はやはり『ロイコレ』です。

ROYAL COLLECTIONは、やはり無くてはならないクラブだな・・・。と思います。

重厚感にあふれ、ロイコレらしいです。
先日試打したドライバーもすごくいいですが、このフェアウェイウッドもいい雰囲気があります。
今は『軽量感』をイメージさせるクラブもたくさんありますが、私は昔からこのような『重さ』を感じさせるクラブが好きです。
ドライバーはソールが立体的だったのに対し、このクラブは平らに近い感じで、フェアウェイウッドの特徴が見られます。
今のクラブらしく、いろいろなパーツが組み込まれています。

キャビティソールも健在です。

キャビティといっても、ほとんど凹みはありません。
研究と技術が進んで、キャビティソールにする必要がなくなったということでしょうか?

ドライバー同様、ウェイトが組み込まれています。
フェース寄りが『2』で、バックフェースよりが『6』となっているのも同じです。

トゥ側

ヒール側
こちらは数字が無いので、重さは分かりません。
キャビティソールにあるウェイトは替えられそうですが、このウェイトはおそらく交換式ではないと思います。

ネックに調整システムが搭載されているのも、ドライバーと同じです。

試打するのは、この『STD LOFT』です。
他には、

RIGHT

FLAT

LEFT
となっていて、どのように球筋や弾道が変化するのか興味があります。
これまで、私がこのような『可変式』ドライバーを試打してきて、ポジションを替えたことがありますが、球筋や弾道が変わるというよりも、『違和感が増す』ことのほうが多かったです。
なので、『STD』とか、『N』ポジションのままが最高のような気がします。

ノーマルシャローといっていいでしょうか?
よく見かけるシャローですが、薄すぎないのがいいです。

コンパクトで、いい顔をしています。
スプーンにしては、かなり小顔で、クリークに見える方がいらっしゃるかもしれません。
ディープでこの小顔は分かるのですが、シャローでこの小顔にしているということは、ヘッド体積はそれほど大きくはないのかな・・・?などと思っていました。

カーボンクラウンもドライバーと同じで、あらゆる面において、ドライバーをそのままサイズダウンさせたようなFWです。
メーカーによっては同じシリーズのクラブでも、ドライバーとFWでは相違点も多いことがありますが、このクラブは限りなく似せています。


クラウンにある、この赤い模様もドライバーと変わりません。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

フェース面のデザインだけは、ドライバーと違っていました。
スコアラインは全て『溝』になっていて、フラットフェースではありません。

トゥ側には『TITANIUM』の文字が刻印されています。
チタンフェースということなのでしょか?
それともヘッド全体がチタンということでしょうか?

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
シャフトは結構しっかりしていて、タイミングも取りやすいです。
できれば、もうちょっと重量が欲しいな・・・。と思いましたが、こればかりは仕方ありません。
もし、私がこのクラブを購入したら、もっと重量のあるシャフトに替えるのは間違いありません。
最近のドライバーのシャフトは60g台はもちろん、50g台も多くなりました。
絶対ではないですが、フェアウェイウッドのシャフトはドライバーよりも10g以上は重くするのが一般的だったのですが、最近はそういったことがなくなりました。
フェアウェイウッドのシャフトでも50g台が増えてきていて、これは果たして良いことなのでしょうか?
私だけでなく、『軽すぎる』と感じておられる方は多いような気がします。
とにかく飛べばいい・・・。曲がらなければいい・・・。球があがってくれればいい・・・。というように、クラブの重さにあまり関心を持っておられない方は少なくないかもしれませんが、とても重要な項目です。

ボールを前にして構えてみると、好感を持つことができました。
形が整っているということはもちろんですが、ドライバー同様『艶消し』になっているのがいいです。
カーボンの模様が見えますが、それほど気になりません。
カーボンクラウンにすると、質感が落ちてチープに見えてしまったことが少なくないのですが、昨年試打したBALDOのFW同様、艶消しになると、高級感が出てくるのがいいな・・・。と思いました。
先日試打したドライバーと共通点は多いですが、こうして構えた感じはドライバーよりも、このスプーンのほうが私は好きです。
試打を開始しました

『打感』はソフトで良いです。
フェース面を見たときは、ちょっと硬めのフィーリングを予想していたのですが、そうではありませんでした。

『音』も、おとなしめで良いです。
インパクトが緩むことなく、気持ちよく打っていくことができました。

『球の上がりやすさ』という点では、このロフト(14度)もあり、結構タフな部類に入るのは間違いありません。
ヘッドの大きさや形状を見ても、あがりやすさを最優先して作られたFWではないと思います。
明らかにヒッター向けのクラブですが、番手を変えれば、また違った印象をもつかもしれません。
クリークだと、もっとあがりやすくて、幅広い層に受け入れられるかもしれませんが、このクラブはターゲットを絞り込んでいるように感じます。
最近のスプーンは直打ちでも充分あげてくれるものが多いですが、このクラブはそれらとは明らかに違います。

『安定性』は普通です。
特別シビアな感じはしないですし、気難しいタイプではないと思いますが、高い直進性・曲がりにくさというものはあまり無いような気がします。

『操作性』は良いです。
ストレートはもちろん、フック系も易しく打てましたし、右にも曲げることができました。
最近のフェアウェイウッドもドライバーのように直進性があがって、『頑固』に感じられるほど曲げにくいクラブも多いのですが、このクラブはそれらとは違います。
このままでもいいですし、ネックの調整システムを使って、自分の持ち球を高確率で打てるようにするのもいいのではないでしょうか?
左右自在に、そしてその曲げ幅までを完全にコントロールできるのが理想ですが、実際はそうもいかず、ホールのレイアウトに関係無く、自分の持ち球で攻めていくことになることが多いと思いますが、調整システムを使って、ワンパターンな球筋を磨き上げていくことが求められるのではないでしょうか?
小ぶりヘッドならではの、反応の良さがあります。

『飛距離性能』という点では、明らかにヒッター向けなので、人によってかなり好みが分かれるかもしれません。
クラブがプレイヤーに要求するものは結構高いような気がします。
それはHSであったり、ミート率であったり・・・。
試打後の感想

ロイコレらしく、カッコ良くて硬派なFWです。
昔のロイコレFWと比べると、かなり『ハイテク化』していますが、基本の部分は変わっていないような気がします。

骨太でプレイヤーを甘やかさず、そのポテンシャルを引き出してくれる・・・。
使っていけばいくほど、プレイヤーのスキルもあがっていくような気がしました。

これらかもロイヤルコレクションのクラブにたくさん出会っていきたいですし、多くの方に試していただきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ROYAL COLLECTION 公式ホームページ
2023年05月12日
ロイヤルコレクション TM-X ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション TM-X ドライバー です。

シャフトは Royal Collection TT-5 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は50g、バランスはD1、トルクは5.7、クラブ総重量は303g です。

久しぶりに出会った、ロイヤルコレクションのドライバーです。
昔から好きなメーカーですが、なかなか出会えずに寂しい思いをしていました。
ロイヤルコレクションというだけで、胸が高鳴ります。
あれだけ人気が爆発したメーカーなので、もっとたくさん出会えるようになると嬉しいですし、そう思っておられる方は多いのではないでしょうか?

このRCの文字が懐かしいです。

ROYAL COLLECTIONのロゴもいいですね。
昔の懐かしい記憶が蘇ってきます。
改めてゴルファーはクラブと共に成長していくんだな・・・。と思いました。

ヘッド全体が黒で、重厚感があります。
モノクロでカッコいいのはロイコレらしい特長です。

キャビティソールが懐かしいですね。
ロイヤルコレクションといえば、『これ』です。
ロイコレが大ブレークしたきっかけといってもいいのではないでしょうか?
もう何年も前から、昔ほどの深さは無く、『飾り』のようになっていますが、これがあるからこそ、ロイコレと分かるくらい、多くのゴルファーに認識されています。

そのキャビティソールにウェイトが組み込まれていることに驚きましたし、いかにも『現代風』だな・・・。と思いました。
昔のロイコレのクラブはキャビティソールにすることで、少し重心を高くする狙いがあったように思うのですが、今は全く逆で低重心が一般化しています。
なので、このウェイトも同じような狙いがあるのかもしれません。
前側(フェース面側)に『2』、後ろ側(バックフェース側に『6』という数字があったので、重心深度を深くしているようです。
他にも、色々な重さが用意されているのでしょうか?
逆に付け替えて、重心を浅くすれば、どのように弾道が変わるのか、興味があります。

浅いキャビティソールです。
殆ど『溝』の役目は果たしていないのかもしれません。
ソールの溝はロイコレの『横』から、テーラーメイドの『縦』が多数派になりました。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側にはウェイトがひとつずつ配置されています。
数字が無いので、重さは分かりません。
交換するタイプではないのかもしれません。

ネックの長さは適度にあり、いい感じです。
物理的な性能を度外視して、まずは『美しさ』という点で見ると、これくらいの長さがあったほうがバランスがとれて好感が持てます。

ネックには調整システムが搭載されていて、最近は少しずつ増えてきているように思います。
私はこのシステムを重視していませんが、これが無いと嫌だ・・・。という方は多いのではないでしょうか?

試打するのは、この『STD LOFT』ポジションです。
他には、

RIGHT

FLAT

LEFT
がありました。
今日はできませんでしたが、専用のレンチがあれば、どのように球筋が変わるのか、試してみたいです。
しかし、おそらく今のままのポジションが一番いいのではないでしょうか?

フェース面のデザインはとてもシンプルです。
フェース面の中央に『RC』のロゴがあって、とてもオシャレで、こういった工夫は好感が持てます。
ヒッティングエリアはフラットで、その両端はしっかりと『溝』になっています。

セミシャローといっていいと思います。
最近はもっと薄いヘッドが多いので、ディープに見える方もいらっしゃるかもしれませんが、私はやはりディープというよりはシャローに見えます。
ただ、こういった捉え方は人それぞれでいいと思いますし、それで性能が変わるわけでもないので、呼び方にこだわらなくてもいいのかもしれません。

顔はまずまずです。
ほんの少し左を向いているように見えたのですが、特に問題はありません。
もう少しトゥ側のバルジの見え方を工夫すると、もっとすっきりとした男前になるような気がします。
どちらかといえば、マニュアルタイプというよりは、オートマチックタイプの顔で、艶消しになっているのが、とても魅力的です。

カーボンクラウンになっているのがちょっと意外でした。
これが最近の流れだとは知りつつも、他のメーカー同様、ロイコレもテーラーメイドの後追いをしているのか・・・。と思いました。
このような『ほぼ全てカーボン』のクラウンが多数派です。
これが私には『人造人間キカイダー』っぽく見えるのですが、もう全てクラウンをカーボンにするのもアリなのではないでしょうか?
この『ほぼ全てカーボン』が実験をしてみて、性能的に一番良かったのか、それとも製造工程による都合なのか知りませんが、何かこう中途半端だな・・・。と、テーラーメイドのM1に出会ったときから思っていました。
『ツートンカラー』もいいですが、できればもっと自然に見えるようにして欲しいです。
いかにも『工夫しましたよ』という顔ではなく、外見ではシンプルで工夫を感じさせず、実はたくさんの技術が注ぎ込まれている・・・。というのに魅力を感じますし、それがメーカーの技術力ではないでしょうか?
昔からロイコレのクラブに接してきた者としては、このシャロー感のある『オートマ顔』はちょっと意外でしたが、他社では多いです。
いい意味では、『今の流れに乗っている』。
逆の意味では、『個性が無い』、『他社の追随をしている』。という印象をもちました。
ブランド名は同じでも、経営が変わればクラブの特徴が大きく変わるということはよくあることです。
それが顕著なのが、あの老舗メーカーです。


このドライバーにも見られますし、他社のメーカーでも、このようにトゥ側とヒール側に模様があるのですが、これはどういう効果が期待できるのでしょうか?
わざわざ色を付けているということですし、他のメーカーにも見られるので、何らかの効果があるのだと思いますが、それが私には分かりません。
この模様あったから『小顔』に見えるわけではないですし、逆に『大顔』にも見えません。
しかし、何らかの理由は必ずあると思います。

素振りをしてみると、フレックスが『SR』ということで、かなり軟らかく、そして軽く感じました。
ヘッドの雰囲気に合わない、振り感です。
できれば、もう少し、しっかりしたスペックで試してみたかったのですが、これしか無いので仕方ありません。
ちょっとワッグルをしても、ヘッドの先がグラグラ動く感じだったので、これは打つ前にたくさん素振りをして感覚をつかんでおかないと、最初からミスしてしまうぞ・・・。と自分自身に言い聞かせました。
以前も書きましたが、軽いクラブ・軟らかいクラブが必ずしも易しいとは限りません。
むしろ、挙動が安定せず、高い再現性を求めるのが難しいクラブはたくさんあります。
ひとつのスペックが全てのゴルファーに当てはまらないというジレンマです。

シャフトには『COMPOSITE TECHNO』の文字があり、凄いな・・・。と思いました。

あの、超高性能シャフト、ファイヤーエクスプレスを作っているメーカーだからです。
私はファイヤーエクスプレスの性能の高さを肌で感じています。
初めて出会ったのはAF-101を試打したときなのですが、そのときはヘッドの高性能を感じながら、ファイヤーエクスプレスの魅力もすごく伝わってきました。
バネのような働きをし、『押しと揚げのパワー』を感じさせるシャフトです。
『走り系』というよりは『跳ねる系』といったところでしょうか?
いろいろなドライバーを試打していて、中にはあまりシャフトの性能を感じられないものもあるのですが、ファイヤーエクスプレスは、はっきりと感じ取ることができました。
しっかりと仕事をしてくれるシャフトです。
ファイヤーエクスプレスはフルレングス高弾性シートでしたが、このシャフトはどうなのでしょうか?
高弾性シートが全長に使われているから、必ずしも高性能だとは限りませんが、ヘッドと違いシャフトは見た目だけでは性能が分からないですし、同じ名称のシャフトでも『プロ支給モデル』と『一般向けモデル』と分けて欲しくないと思っています。
それを分けずに一般販売してくれたのがCRAZYで、シャフト業界ではまさにクレイジーだったのだそうです。
今回はクレイジーに並ぶ高性能シャフト、ファイヤーエクスプレスを作っているコンポジットテクノということで期待値が高まりました。
この初期のモデルのファイヤーエクスプレスはとっくに生産中止になっていますが、だからといって性能が劣っているということはありません。
ヘッドもそうですが、昔のパーツでありながら、今でも充分通用する高性能シャフトです。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
『顔』だけ見ていると、少し左を向いているように見えたのですが、こうしてセットアップしてみると、見え方が変わりました。
バルジは真っ直ぐに近い感じで、逃がすイメージも出せました。
左右に曲げるというよりは、『中立顔』といっていいと思います。
このクセの無さは好感が持てます。
だからといって見とれるようなこともなく、テンションも上がらず、淡々と見つめていました。
時々思うのですが、こうしているときが、まるで『お見合い』のようです。
こちらも相手の顔を見ていますし、相手もそうです。
クラブから、「こいつは俺を上手く使いこなしてくれるだろうか?」と見られているように感じることがあります。
ドライバーだけでなく、クラブから試されている・・・。と感じることはよくあり、私の技術の未熟さから、その試験にパスできないことがたくさんありました。
このドライバーは今風のイージー系の顔をしていて、昔の、あの『ギラギラ』した感じは伝わってきません。
尖った感じではなく、丸くなって大らかな雰囲気が伝わってきたからなのかもしれません。
このドライバーのロフトは『9.5度』ということですが、こうして構えたときのフェース面の見え方で、明らかに違うな・・・。もっと寝ているな・・・。と感じました。
おそらく11度くらいはあると思いますが、実際に計測していないので、はっきりとしたことは言えません。
こういった『表示ロフト』と『リアルロフト』は昔からあることなので、特別珍しくはありません。
むしろ、表示ロフトとリアルロフトが同じほうが少ないので、気にしないほうがいいのかもしれませんが、どうしても気になるところが見えてしまいました。
私が愛用しているドライバーは9.5度なのですが、それはきっちり『9.5度』になっていて、『かさ増し』していないところが気に入っています。
試打を開始しました

『打感』はとても良いです。
すごくソフトというよりは、ややしっかりめですが、硬くなく心地よい感触が残りました。
弾き感が強く、初速も出ています。

『音』も良いです。
大きすぎず高すぎず、爽快感があり、思わず笑顔になりました。
こもった感じの音ではなく、気持ちよく叩いていくことができるドライバーです。
心地よく、伸び伸びと打たせてくれ、時間の許す限り、何球でも打っていたくなります。
今日は一番左の打席で試打をしていて、隣の打席で即興のレッスン会のようなものが30分以上続いていたようなのですが、私はそれにほとんど気づかず、このロイコレドライバーを試打することに没頭していました。
それくらい、集中力を高めてくれるドライバーです。
昔、練習場でとっくに『蛍の光』が流れて、他の人はみんな帰っているのに、私はそれに気づかず夢中で球を打っていて、店員さんから「そろそろ閉店時間です。」と言われたことが何度もあります。
よく通っていた練習場で店員さんも私がいつも閉店ギリギリまで練習していることを知っていたので、『いつものこと』と思っていたようです。
あの頃は練習場を出て、深夜まで営業しているスーパー銭湯に入って、コンビニでお弁当やパンを買って帰る・・・。というのが続いていて、楽しい時代だったな・・・。と思います。
こんな楽しいスポーツが他にあるでしょうか?

打つ前は、結構ハードで低いライナー系が出るのかと思っていましたが、実際は予想よりも高弾道でした。
いい意味で意外だったのですが、このロフトとシャフトでは『通常運転』なのかな?と思いました。
ヘッドもそうですし、シャフトも高弾道系の性質をもっているように感じます。
どちらかといえばヒッター向けのドライバーだとは思いますが、シャフトがかなりあげてくれているので、ちょっと中途半端な印象をもちました。
球は高くあがっていきましたが、吹き上がり感は少なく、『低スピン性能』も結構あるように感じました。
『棒』の高弾道といったらいいでしょうか?
こういった弾道は過去にも経験しています。
タフさは感じませんでしたが、ヒッタータイプの方にお勧めしたいドライバーです。

『安定性』は、なかなか良いです。
普通に打っている限り、暴れることにはなりにくいと感じました。
シャフトが、かなり軟らかめだったので、そこに少し気を遣いましたが、ヘッドは『意外とイージー系』で、シビアさは感じません。
今のドライバーの中でも、『中間クラス』に位置するドライバーだと思います。
棒グラフにおける『平均値』ではなく、『中央値』といったら伝わりやすいでしょうか?

『飛距離性能』は高いです。
高弾道で勢いのあるボールを打たせてくれました。
ティショットで、ボールを『置きにいく』タイプよりも、気持ちよく振っていきたい方に、高いポテンシャルを発揮してくれるドライバーです。
飛距離性能は高いですが、『一発の飛び』というよりは『安定した飛び』を実現してくれるドライバーだと思います。

『操作性』はまずまずです。
引っかかるタイプではないので、フッカーである私にも安心感があるのですが、フックを打とうと思えば、普通に打てました。
右にも少し曲げることができましたが、その曲がり幅は小さめです。
しかし、これは私がフッカーだからであって、スライサーの方には右に出やすいところがあるかもしれません。
フックフェースドライバーを使い慣れておられる方にも、難しく感じられるところがあるかもしれません。
試打後の感想

久しぶりにロイヤルコレクションのクラブに出会い、とてもテンションがあがりました。
これまで、ずっと出会えなかったので、もう出会うことは無いのかな?という思いがありましたが、久しぶりに試打することができて、とても嬉しかったです。

顔の形(シャロー感&オートマ顔)になったのが、昔と違っていて意外でしたし、しかもカーボンコンポジットになっていて、ロイコレらしくないな・・・。と思ったのも事実です。

しかし、これも時代の流れで仕方ないのかもしれません。
ユーザーにもカーボンクラウンじゃないと嫌だ・・・。とい方がたくさんいらっしゃるのだと思います。

ほどんとキャビティとはいえませんでしたが、一応『キャビティソール』も継承してくれているのが嬉しかったです。
こういった『浅いキャビティソール』は以前からあり、メーカーとしては、もうキャビティソールをやりたくないのかな・・・?と思うこともありました。
このクラブはかなり『イージー系』にシフトしていったように感じますが、『カッコ良さ』『重厚感』はしっかり残っているので好感が持てます。
ゴルフを長くやっていると、これまで好きだったメーカーに魅力を感じなくなることもありますし、その逆もあります。
一貫性が無く、ブレブレに感じることもあれば、いったい何がやりたいのか?と疑問に思うメーカーもあり、それが残念です。

ロイヤルコレクションのドライバーで一番思い出深いのが、『CV PRO』です。
高反発モデルが禁止になるときに、私はプロギアのTR DUOから、ロイコレのCV PROに買い替えました。
色々な試合で使い、大活躍してくれたドライバーです。
当時はまだ各メーカー、いわゆる『低反発モデル』をあまり出していなかったときで、ロイヤルコレクションはいち早く導入してくれたので、私は即購入し、いい思い出がたくさんあります。
使いながらいろいろな気づきを与えてくれ、私を成長させてくれた、ありがたいドライバーです。
そういった素晴らしいクラブをたくさん世に輩出してくるメーカーなので、ロイヤルコレクションには、これからも私たち『昔からのファン』を楽しませてもらいたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ROYAL COLLECTION 公式ホームページ
2019年02月28日
ロイヤルコレクション RC STAR ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション RC STAR ユーティリティ の4番 です。

シャフトは STR-501H です。
ロフトは21.5度、クラブ長さは39.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は52g、トルクは4.2、キックポイントは中調子 です。

久しぶりに出会った、ロイコレのユーティリティです。
昨年、ドライバーとフェアウェイウッドを試打したのですが、今日はユーティリティを試打する機会に恵まれました。

オーソドックスな形状です。
黒と青が美しくて、RC STARのイメージにマッチしています。

浅めのキャビティソールも健在です。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には溝のようなものがあります。
これはやはり、空気力学に基づくものなのでしょうか?

ソールにある、このパーツはウェイトではなく、単なるアクセサリーだと思います。

ネックの長さは適度にあります。
調整機能が搭載されていないのに、この長さは今では少ないほうかもしれませんが、これもメーカーのこだわりなのかもしれません。

フェース面はシンプルで美しいです。

セミディープバックといっていいでしょうか?
最近はシャロータイプが圧倒的に多いので、少し厚みがあるほうだと思います。

顔はまずまずでした。
正直、あまり好みではありませんが、見慣れた感じもします。
ロイコレらしくない顔だな・・・。と思いましたが、これが『RC STAR顔』といっていいのかもしれません。

装着されているグリップはRCのロゴが入っていて、とてもオシャレです。
ロイコレファンの方にはたまらないのではないでしょうか?

素振りをしてみると、予想していた通り、軽めでシャフトもよく動きます。
これが純正シャフトなのでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、あまり好感が持てませんでした。
『据わり』が良くないです。
ヘッドを自然に置いてみると、フェースが自然に左を向きます。
結構大きく向いたので、居心地が悪く感じられました。
ちょっと自分で調整しないと、構えづらいです。
大きさ的には標準的です。
試打を開始しました。

『打感』は、はっきりしているのですが、ズシリと重さを感じるのではなく、やや軽めでした。

『音』は、聞きなれた高めの金属音です。
今は殆どが、このような音です。

球は普通にあがりやすいです。
タフなタイプではありません。

『安定性』という点では普通で、特別秀でているとは思いませんでした。

『飛距離性能』も普通でした。

『操作性』という点では、球のつかまりがいいので、どちらかといえば、フック系のほうが出やすいように感じました。

ドライバーも含め、今回のSTARシリーズはあまり興味がもてなかったのですが、次回作に期待したいです。
2018年04月23日
ロイヤルコレクション RC STAR フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション RC STAR フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは STR-501D です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は53g、トルクは5.4、キックポイントは中調子 です。

ロイヤルコレクションRCシリーズのフェアウェイウッドです。
先日ドライバーを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。

シャロー感があり、易しそうな雰囲気があります。
今は、こういうタイプでないと売れにくい時代なのかもしれません。
ボールの低スピン化が進み、クラブがどんどん『あがりやすさ』へシフトしていっているような気がします。
いつの時代もクラブは、『ボールの進化に合わせて』進化していったといってもいいのかもしれません。
『鶏が先か、卵が先か?』という言葉がありますが、ゴルフに関して言えば、『ボールが先』だと思います。
シャロータイプではありながら、ロイコレらしく、形が崩れていないところが魅力です。

ネックの長さは標準的です。
シャロータイプのクラブはショートネックのイメージが強いですが、最近は必ずしもそうではないクラブが多くなりました。
このFWもそんなタイプです。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。
ドライバーにはありましたが、このFWにはありません。
メーカーによっては、ドライバーからFW・UTまで調整機能を搭載しているところもありますが、ロイコレはドライバーだけのようです。
こういったところにも、メーカーの違いがあって面白いです。
ロイヤルコレクションといえば、兵庫県の『名メーカー』というイメージが昔からあって、『玄人受け』する印象がありますが、今はずいぶん雰囲気も変わりました。
ブリヂストンやダンロップなどと比べると、それほど大規模ではないので、地クラブメーカーのようなイメージを昔から持っていましたが、今ではすっかり変わったような気がします。
いい意味でいえば、ハードルが下がって親近感が増した。
逆の意味でいえば、昔のロイコレらしさがちょっと失われ、独自性が無くなったといえるでしょうか?
しかし、こういったことはロイコレ以外の複数のメーカーでも感じています。
クラブメーカーも、常に『一定』ではなく、色々と変化していっているのかもしれません。
質感なども、昔と違うような感じがします。

バックフェースにある、このアクセサリーのようなものはウェイトではなく、単なるアクセサリーなのだということが、先日ドライバーを試打したときに分かりました。
試打中に外れてしまいました。
すごく残念といいますか、チープさを感じてしまいました。
接着が甘かったのだと思いますが、普通に打って外れるくらいなら、最初から無いほうがいいです。
付けるのであれば、絶対に外れないようにして欲しいです。
昔ほどポピュラーではなくなったような気もしますが、今でも鉛を貼ることがあると思いますし、その鉛でさえ、このアクセサリーよりも接着力があります。
使用中に貼っていた鉛が外れて飛んでいった・・・。ということは結構ありましたが、鉛であれば安価ですし、また貼ればいいと思うのですが、クラブに付いているパーツでは、そういうわけにはいきません。
何万円もするクラブを買って、使用中に外れてしまったら、すごく残念ですし、そのクラブに愛着がもてなくなるかもしれません。
昔はこういったことが結構ありましたが、最近では珍しかったので、前回のドライバーを試打して残念に思ったことをよく覚えています。
日本製ならば全ていいというわけではないですが、おそらく前回のようなことは、メイドインジャパンでは起こりづらかったのではないかな?と思っています。
検品のチェックの厳しさでいえば、少ないパーツ数で勝負しているということもあり、地クラブメーカーのほうがあるような気がします。
ゴルフクラブに限ったことではありませんが、メーカーによる『目の届く物作り』をして欲しいと思う人は多いのではないでしょうか?
全て外注に任せて、最後に自社のロゴを入れるだけというやり方では、いずれユーザーも離れていってしまうのではないでしょうか?
ゴルフクラブは海外製が圧倒的に多いですが、一時期に比べ、海外製クラブにおける値段の優位性は感じられなくなってきています。
海外製でも国産とあまり変わらない価格のクラブが多くなってきました。
ならば最初からメイドインジャパンを選びたい・・・。というのも自然な流れではないでしょうか?

フェース面のデザインはシンプルで美しいです。
特に変わった工夫は見られませんでした。
ドライバーとは違うデザインです。

かなりシャローなFWです。
今のFWは殆どが、このタイプです。
ロイコレのFWを昔から愛用していた私は、ロイコレには思えないようなところもありますが、これも時代の流れだと思いますし、『BBDシリーズ』ではなく、『RC』だから、このようになっているのだと思います。
BBDシリーズやCVシリーズのニューモデルが待ち遠しいです。

ロイコレらしい、いい顔をしています。
シャロー感のある顔ですが、形が崩れていないところが魅力です。

装着されているグリップは、オーソドックスなタイプです。
ソフトなフィーリングです。

素振りをしてみると、SRということもあり、結構軟らかく感じましたが、予想していました。
かなり『動くタイプ』です。
コンパクトに振っていくことを心がけました。

ボールを前にして構えてみても、かなりシャロー感がありました。
顔はクセがないので、方向性に対する不安もなく、球を高くあげてくれそうな感じです。
『フェード』『ドロー』でいえば、私はドローのほうが、少しイメージが強く出ました。
試打を開始しました。

『打感』は、ソフトで良いです。
予想していた通りのフィーリングでした。

『音』は、こもった感じはなく、はっきりしているのですが、嫌な音ではなく、とても心地いい音です。
昔からロイヤルコレクションには『異音』のイメージは無いですが、このクラブもそんなタイプでした。

球はあがりやすいです。
見た目通りのあがりやすさです。
タフさは全くありません。
これも『RCシリーズの良さ・親しみやすさ』といったところでしょうか?
ロイヤルコレクションでも、ハードルの高さはありません。
直打ちで試してみたのですが、充分球を浮かせてくれましたし、弾道も高めです。
この高さを見ていたら、自分がスプーンで打っているとは思えないほどです。
最近はこういうタイプが多くなりました。
直打ちしやすい3Wが増えてきました。

『安定性』も高く、シビアさは全く感じません。
シャロー系のいいところが、しっかりと出ています。

『飛距離性能』は普通です。
正直、特別秀でているとは思いませんでしたが、安定して飛ばしていけるのがいいです。
『一発の飛び』の『一発』を、『易しさ』や『ハードルの低さ』『安定した』という言葉に置き換えた感じといったらいいでしょうか?
性格の尖った飛びではなく、『丸い飛び』です。
使い手を選ばないFWといっていいのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずでした。
球はつかまりやすいので、自然とドロー系が打てる感じでしたが、右にも少し曲げることができました。
どちらかといえば、オートマチック性能が勝っている感じがしますが、このつかまりの良さも、このクラブの魅力といえるのではないでしょうか?
ちょっと前まで、シャロータイプのクラブはつかまりが悪く、右にフケていきやすい物がたくさんありましたが、今では減ってきているように思います。
メーカーの研究が進んでいるのは間違いありません。

ロイコレの『イージー系』FWです。
易しさが全面に出ているようなクラブですが、フィーリングを邪魔していないところがすごくいいと思いました。
顔もいい感じですし、機能性だけでなく、フィーリングも大切にしているように感じます。

一番の特長は、『あがりやすさ』です。
これに尽きるといっても過言ではないかもしれません。
ロイヤルコレクションは昔から知っているけど、ハードルが高そう・・・。と敬遠しておられる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、このクラブはそんなタイプではないので、多くの方に試していただきたいと思いました。
易しさも魅力ですが、顔がいいところもロイコレらしいです。

これからもロイヤルコレクションには、期待していきたいです。
2017年11月22日
ロイヤルコレクション DB FORGED MT Wedge

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション DB FORGED MT Wedge です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、トルクは1.6、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は473gです。

ロイコレの高性能なウェッジです。
このウェッジは以前試打したことがあるのですが、今日は違うロフトのウェッジを手にすることができ、迷わず試打してみることにしました。
すごくいい印象が残っているせいか、こうして見ているだけで幸せな気分になります。

ロイヤルコレクションらしい、正統派でオーソドックスな形状です。
様々な工夫は見られますが、きちんとした枠は守られているように見えます。
奇をてらった感じは全くありません。

先日試打したモデル同様、キャビティ構造といっていいでしょうか?
ロフトが寝ているウェッジはフラットバック構造で充分だと思うのですが、こうすることのメリットもあるのだと思います。
ウェッジにもアイアン同様、フルキャビティを求めている方もいらっしゃるかもしれません。
ポケキャビ構造を求めておられる方もいらっしゃるかもしれません。
私は必要ないように思うのですが、クラブの進化(変化)はとどまることを知りません。
いずれ登場してきても不思議ではありません。

ソール幅は広めです。
トゥからヒールにかけてテーパーになっているのではなく、ストレートに近い感じです。
私はもう少し狭くてもいいかな?と思うのですが、この広さに親しみやすさをもたれる方も多いのではないでしょうか?
今はワイドソールタイプのウェッジのほうが多いように思います。
これくらい広さがあったほうが、バンカーで砂を弾くイメージが出やすいかもしれません。

バンスは小さいです。
いわゆるローバンスタイプです。
こうして見ていると、PWのようにも見えてきます。
一時期ローバンスモデルの人気が高まりましたが、今はハイバンスタイプが多くなりました。
ローバンスモデルだと、バンカーで難しいと感じておられる方もいらっしゃるように思います。
バンカーやロブショットなど、フェースを開けばとても易しくなるのですが、開くことに違和感をもたれる方もいらっしゃるのかもしれません。
開いて構えるのが苦手という方の多くが、バンカーを苦手にしておられるのではないか?と私の周りを見ていて思います。
確かに開いて構えるとボールは右に飛び出しそうな感じがするかもしれませんが、実際はフェースの向きではなく、『振った方向』にボールが飛んでいくので、それを体に染みこませるとバンカーやロブショットの難易度が格段に下がると思うのですが・・・。
元々アップライトで球がつかまりやすく、左に行きやすい性質をもっているウェッジは、『開いて使う』ということが前提になっているように思います。
フェースを開けば、ローバンスモデルでも自然にバンスが利いてきます。

リーディングエッジの削りがはっきりしていました。
先日試打したモデル同様、抜けの良さにもこだわっているようです。
今はこういった工夫は当たり前のようになってきました。
多くのメーカーが採用しています。

ネックの長さは、ちょうどいい感じです。
ウェッジらしい、適度な長さです。
こうして見ているだけで、いいスピンが掛けられそうな感じがしてきます。
上から押さえ込んでいきたい私は、この長さを見ると『勇気がもらえる』といったら多少大袈裟かもしれませんが、そう思えるくらい、安心感が得られます。

先日試打したウェッジ、そして昨日試打したホンマのアイアン同様、このウェッジにも『MADE IN JAPAN』の文字がありました。
自然と好感度があがります。
ゴルフクラブに限ったことではありませんが、海外製がとても多いなかで、海外製でも価格的にあまり差がなくなってきたように感じます。
海外製の魅力は価格です。
価格があまり変わらないのであれば、日本生産に『回帰』するのもいいのではないでしょうか?
海外製で、もっとコストを抑えられるよう製造国を変えることもしているようですが、少なくともニーズは『日本製』のほうが高いように思います。
日本で日本人が造った製品に魅力を感じます。

フェース面にはミーリングがありました。
指で触ってみても、かなりザラザラ感があります。
ここまでザラザラ感が強いのは、他ではあまり見られません。
ロイコレウェッジらしい特徴です。

トップラインの厚さはノーマルです。
ウェッジに適した、またイメージの出やすい厚さです。

オリジナルグリップは前回試打したモデル同様の、しっかりしたタイプでした。
アイアンもそうですし、特に微妙なフィーリングを求めたい私はツアーベルベットを好むので、もしこのウェッジを購入したら、すぐにグリップを交換するのは間違いないですが、このグリップもたくさん経験していますし、特に不満はありません。
ただ、より自分に合っている物を・・・。ということで考えてみると、ツアーベルベットのほうが私にはマッチしています。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じです。
ロイコレのイメージに合う『男前』です。
ドライバーやFWなどに限らず、どの番手のクラブでも、ロイコレは男前でなければなりません。
とはいっても、それは私が勝手に思っているだけなのですが・・・。
しかし、その私の思いをこのウェッジでもしっかりと実現してくれていました。
多少『出っ歯』タイプで、少し薄めに当たっても、上手く拾ってくれそうです。
グースタイプではないので、グースを好まれる方は、あまり好感を持たれないかもしれません。
私はストレートタイプが好きなので、とても好きですが、こういったところは好みが分かれると思います。
フェース面のミーリングはよく効いていますが、それが主張せずに、構えたときに邪魔にならないのがいいな・・・。と思いました。
『つかまえ顔』というよりは明らかに『逃がし顔』のウェッジです。
クラシカルな顔です。
つかまえ顔のウェッジは、細工をするバリエーションが限られてきそうですが、このように逃がしやすいタイプだと、色々な細工ができそうです。
少し開いてカットに打っていくこともできますし、フェースを被せれば低く抑えた感じで打っていくこともできます。
『大は小を兼ねる』と昔からいいますが、ウェッジの場合は『逃がし顔はつかまえ顔を兼ねる』といったところでしょうか?
私はフェースの開閉を積極的に使っていくタイプなので、こういう顔は『大好物』です。
『出っ歯』タイプではありますが、それが強すぎないのもいいと思いました。

実際に開いてみても、いい感じでした。
ヒール側が膨らんでリーディングエッジが浮くこともなく、このままスッと滑らせていけそうだな・・・。と思いました。
ウェッジの開きやすさはとても重要な項目ですが、このウェッジはそれを見事にクリアしていました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトです。
この柔らかさは秀逸で、思わず笑みがこぼれてしまいました。
球の乗りがとても良く、『接触時間』が長いように感じられます。
いわゆる『インパクトからフォローにかけて』フィーリングを出していけるウェッジです。
弾くタイプのウェッジでは、こういったことにはなりません。

スピン性能はとても高く、今出回っているウェッジの中でも、間違いなくトップクラスに位置すると思います。
フェースがしっかりとボールに食い付いてくれ、強烈なスピンを掛けてくれました。
ボールにギュギュッとスピンが効いているのがよく分かりました。
かなりスピンを掛けやすいウェッジですが、人によっては掛かりすぎに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
もう少しスピンが緩いほうが、足(ラン)を計算しやすいので、寄せやすい・距離が合いやすいという方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は、バンカーやラフなどで多少『ならし運転』をして実戦投入するのもアリなのかな?と思いました。

球を拾いやすく、よくあがってくれました。
先日試打したのは56度でしたが、この58度は、より『フワッと感』が増したといいますか、『軽さ』で勝負していけるように感じました。
今のSWは56度と58度が主流で、56度のほうが易しくて使いやすいという方も多いと思います。
いつも58度を使っているけど、どうも難しい・・・。もっと確実性をあげていきたい・・・。という方は56度を試してみられるのもいいように思います。
たった2度ではありますが、ウェッジではその2度に大きな違いがあるのは間違いありません。
もちろん、58度のほうが自分には合っているという方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういう方には、このウェッジを試していただきたいと思いました。

『安定性』はノーマルです。
いわゆる『易しさ最優先』という感じはしませんが、ラインを出しやすいですし、そこから大きく外れることはありません。
アイアンはバックフェースの形状が大きく関係していると思いますが、ウェッジのようにロフトが寝たクラブだと、それ以上にソール形状が大きく関係しているのではないでしょうか?
このウェッジのバックフェースにある『ほんの少しのキャビティ』がどれほど威力を発揮しているのか、私ははっきりと感じとることができなかったのですが、易しく感じましたし、気難しさのようなものはありませんでした。
これほど『浅い彫り』でも、十分効果があるのかもしれません。

距離感はとても合いやすいです。
独特のくっつき感が、この距離感の正確性を高めていると思います。
構えたときのイメージ通り、落としどころを狙っていくことができました。
アプローチで距離感を合わせづらいという方は、『出球の高さ』をイメージされると合いやすくなると思うのですが、このウェッジはそれが容易でした。
大顔でなく、適度な大きさであることも、距離感が合いやすい要因のように感じられました。
大雑把な感じがしません。

操作性はとても高いです。
完全にマニュアルタイプのウェッジです。
フェースの開閉がスムーズにできるので、色々なショットで遊ぶことができました。
ロフトが58度以上になると、『ほぼ真上』くらいに打ち出していくイメージが、私の場合出しやすくなるのですが、このウェッジはとてもいいです。
私は練習場でロブ系のショットで遊ぶことも多いので、今日はとても楽しめました。
ドライバーなど飛ばす練習も楽しいですが、ウェッジの練習は集中力が、その何倍にもなります。

ロブ系のショットを打ったときに、先ほどの『フワッと感』を56度のときよりも感じました。
何と言っていいのか分かりませんが、飛んでいく『ボールに羽が生えている感じ』といったらいいでしょうか?
例えばフルショットの時だと、羽を全開にして大きく羽ばたく感じで、スリークォーターだと4分の3くらいに羽ばたく感じで、ハーフショットだと半分くらいで、ロブだとほんの少しだけ羽ばたく感じで・・・。といった感じです。
あくまでも私の感覚・イメージの世界なのですが、このウェッジでロブショットを打っていて、そのように感じました。
『着地点』を意識して運んでいける感じがしました。

どのウェッジを試打してもそのように感じるのではありません。
このウェッジのように打感がソフトで球の乗りのいいウェッジに限られます。

アプローチではロブを使わない。
殆どがランニングかピッチエンドランという方もいらっしゃると思います。
確かにロブショットが必要な場面はそう多くないですし、そうならないようにできるだけシンプルで確実な寄せをしたいところです。
しかし、これはロブのほうが寄りやすいな・・・。という場面はありますし、少し冒険心をもちたいときもあります。

ロイコレはFWやドライバーやUTがあまりにも素晴らしいので、ウェッジはそれほど目立った存在ではないかもしれませんが、とてもいい物が多いです。
このウェッジもそうですし、以前も高性能なウェッジを試したことがあります。
カッコいいだけでなく、とても実用的です。

アイアンに軟鉄ではなく、ステンレス系の素材が使われることは少なくありません。
それはウェッジも同じです。
ステンレス系の最大の利点は『耐久性』だと思います。
確かに軟鉄はステンレスよりは耐久性が劣ると思います。
特にウェッジはクラブの中では、かなり消耗が激しいので、交換が必要になってくるかもしれません。
もちろん、それはその人の使い方次第ですが・・・。
ウェッジ系のアイアンやウェッジも素晴らしいと思いますが、私はやはり軟鉄が好きですし、それ以外は使うことはないと思います。
軟鉄にできて、ステンレスにできないといいますか難しいのは、やはり『調整のしやすさ』といえるのではないでしょうか?
自分に合ったロフトやライで使っておられる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
おそらくかなり少ないと思います。
重心深度の浅いアイアンやウェッジは、ライ角が方向を決めるといっても過言ではありません。
購入後も自分に合うように使いたいというのであれば、軟鉄が最適だと思います。
まだやってみたことが無いという方もいらっしゃると思いますが、実際の作業はとても簡単で僅かな時間で終わってしまいます。
え、もう終わっちゃったの?という感じですが、軟鉄だからそれができるのです。

このウェッジは色々な『いいとこ取り』しているな・・・。と思いました。
顔がいいですし、打感も良くてスピン性能も高い。
球の乗っかり感が秀逸で、コントロールしやすい・・・。
軟鉄なので、自分に合わせた『角度』に調整しやすい・・・。
ただ、どうしてもステンレス系でないと嫌だという方や、強いグースタイプが好きだという方。
そして小顔は苦手だ・・・。という方には合いづらいかもしれません。
あまり細工をするのは好きではないので、マニュアルタイプのウェッジよりも、オートマチックタイプが好きだという方にも合いづらいかもしれません。
人によって好みが大きく分かれるところだと思いますが、このようなオーソドックスで高性能なウェッジが好きだという方には、是非試していただきたいと思いました。
私はウェッジの練習が大好きなので、今日はすごく楽しめましたし、是非実戦投入したいと思いました。
2017年01月24日
ロイヤルコレクション DB FORGED MT Wedge

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション DB FORGED MT Wedge です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、トルクは1.6、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は473gです。

ロイヤルコレクションの本格的なウェッジです。
奇をてらったところは全く無く、正統派な感じがします。
ロイヤルコレクションはFWが特にいいですし、ウッド系のイメージが強いですが、ウェッジもこれまでいくつか試打してきて、いい印象が残っています。

オーソドックスなタイプのウェッジです。
シンプルさがありながらも、所々に工夫がなされているようです。

かなり浅いですが、キャビティバック構造になっています。
キャビティとはいえないほど彫りは浅いですが、やはりキャビティタイプといっていいと思います。
フラットバック構造ではありませんでした。
この作りも、慣性モーメントを高める効果が期待できるのでしょうか?
私は、ウェッジのようなロフトが寝たクラブは、フラットバック構造で充分だと思っているのですが、キャビティタイプを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。

ソール幅は広めです。
全体的に丸みを帯びていて、独特な形状です。
このソール幅や形状を見ていると、オートマチックタイプのウェッジに見えます。
最近は多くのメーカーでウェッジのソールに工夫が見られますし、性能がアップしているように思います。
どの番手のクラブでも同じではありますが、ウェッジは特にソールが重要なのは間違いありません。
ドライバーのようにウェイトを組み込めない代わりに、かなり『削り』にこだわったウェッジが増えてきました。

リーディングエッジは大きく削られていました。
ソールの丸っこさもありますし、かなり『抜け』と『滑り』にこだわっているように見えます。

ネックの長さは適度にあります。
ウェッジには適した長さだと思います。

『MADE IN JAPAN』の文字が、購買意欲を高めます。
日本製ということで、好感度が増しました。
信頼性が高まるということもありますし、すごく贅沢に感じられます。
ゴルフクラブに限ったことではないですが、それだけ周りに海外製が多くなっているのかもしれません。
ロイヤルコレクションは兵庫県のメーカーですし、このウェッジもクラブ造りの聖地といってもいい、兵庫県の優れた職人さんが削ったのかな?と思いました。

フェース面には、はっきりとしたミーリングがありました。
よく見ないと分からないような細かなミーリングではなく、一目で分かるほどはっきりしています。
しかも、フェース面の場所によって、ミーリングの形状も変わっています。
こういう工夫は初めて見ました。
ミーリングの形状はメーカーによって色々とありますが、そのどれもが同じ模様に『統一』されていました。
しかし、このウェッジは違います。
『ヒール側』『中央側』『トゥ側』によって、それぞれミーリングが違っていました。
かなり工夫がされています。
ロイヤルコレクションらしい、こだわりが見られます。
フェース面を指で触ってみると、ザラザラ感がありました。

このオリジナルグリップは、お馴染みな感じがします。
これまでもよく見られました。
私はベルベットタイプが好きですが、このようなしっかりとした摩擦力のあるタイプのグリップを好まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
車好きな私は、普通のグリップ(ベルベットタイプ)がラジアルタイヤだとしたら、このようなタイプのグリップはスリックタイヤかな?と思いました。
私の車には今、スタッドレスタイヤを装着していますが、地域によっては、まだ夏タイヤのままだという方も多くいらっしゃると思います。
スタッドレスタイヤを装着していると、安全性が高まるのは間違いありません。
もちろん過信は禁物ですし、安全運転に気をつけなければならないですが、『事前の準備』はとても大切です。
TVでニュースを見ていると、今日は地域によってかなり雪が降っていて、立ち往生をしたり、スリップして事故を起こされた方もいらっしゃるようです。
どうか、これ以上被害が大きくならないで欲しいですし、無事に帰宅されることを願います。

『DB』『MT』という文字がありました。
どういう意味でしょうか?

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
ロイコレのウェッジなので、構えやすいだろうと思っていましたが、その通りでした。
ストレートタイプで、カットするイメージも出しやすいです。
グースネックタイプを好まれる方は、構えづらいかもしれません。
上から潰していって高く浮かせるイメージが出せました。

『開きやすさ』も、なかなかいい感じです。
特にどこかが邪魔しているとか、突っかかる感じもなく、自然に構えられました。
ソールを滑らせて拾っていくイメージが出せました。
こういった色々なイメージを出せるウェッジは使い勝手がいいですし、実戦的です。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
そして、食いつき感がありました。
フェースのミーリングが威力を発揮しているのでしょうか?
ほんの一瞬ですが、ボールがフェース面で止まるような感覚がありました。
右手で押し込んでいけるタイプだな・・・。と思いました。

球も拾いやすくて、好感がもてました。
出球の高さのイメージもバッチリ合いました。

スピン性能は高いです。
ボールがよく止まりました。
食いつきの良さと抜けの良さの『ダブル効果』で止めていけるように感じました。
これだけよく止めてくれたら、コースに出ても頼もしく感じるだろうな・・・。と思いました。

『安定性』は、標準的な感じです。
ラインを出しやすいですし、易しさもありました。

『距離感』も合いやすいです。
出球の高さのイメージが合うので、自然と落としどころを限定させることができました。
一球一球、密度の濃い試打ができました。
かなり『思い』を込めて球を運ぶことができました。

『操作性』は、いい感じです。
ソールを見たときに、オートマチックタイプかな?と思いましたが、色々と細工をすることができました。
オートマチック的な顔をもちながら、細工をすることにも対応してくれるタイプのウェッジだと思いました。
ターゲットとなるゴルファー層は広いと思います。

ストレートタイプの軟鉄ウェッジを好まれる方には、是非試していただきたいと思いました。
ゴルファーの多くが、ウェッジにはスピン性能の高さを求めていると思いますが、このウェッジは高いパフォーマンスが期待できます。

打感がいいので、距離感をつかみやすいところも魅力です。

グースネックタイプを好まれる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
人によって好みがはっきり分かれると思います。

フェース面のミーリングがよく効いていると思いましたが、場所による効果の違いをはっきりと感じとることができませんでした。
今回はマットの上からの試打でしたが、また試打する機会があれば、是非アプローチグリーンやバンカーで試してみたいと思いました。

ロイヤルコレクションのウェッジは、これまでもいくつか試打してきましたが、顔の良さもありますし、それよりも『ミーリング』と『ハイスピン性能』のイメージが強いです。
このウェッジもそんなタイプのウェッジでした。
ロイコレのウェッジは、このような実戦で役立つ高い性能があるな・・・。と思いました。

ウェッジの試打はとても楽しいので、どうしても予定よりも球数が多くなってしまいがちです。
今日もそうなってしまいました。
一球一球、球と戯れるのが楽しくてたまりませんでした。
寒さが厳しく、耳や手がとても冷たかったですが、楽しい時間を過ごすことができました。
2016年12月21日
ロイヤルコレクション BBD V7 チタニウム フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD V7 チタニウム フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは FUJIKURA Speeder EVOLUTION III FW です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は68g、トルクは3.9、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は325gです。

ロイヤルコレクションの新しいフェアウェイウッドです。
先日、ドライバーを試打しましたが、今日はフェウェイウッドを試打することができました。
ロイヤルコレクションらしい、カッコいいFWです。

シャローな感じもしますが、極端ではなく、適度に厚みもあります。
いい感じで球を上げてくれそうだな・・・。と思いました。
安心できる美しさといったらいいでしょうか?
これまでの信頼があるからだと思いますが、この美しさが既にナイスショットを予感させてくれました。

この浅めのキャビティソールも、お馴染みです。
ここ数年、ロイコレのキャビティソールはずっと浅めです。
このキャビティソールを見ただけで、ロイコレだと分かります。
今はフェース寄りに溝のあるドライバーやフェアウェイウッドが増えてきましたが、ロイコレはその流れに乗るのでしょうか?
それとも、これまで通りキャビティソールを突き進んでいくのでしょうか?

ヒール側にはウェイトがひとつだけありました。
『5』という数字があったので、5gということでいいでしょうか?
他にも色々な重さのウェイトが用意されているのかもしれません。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ小さい凹みがありました。
これは適正な重量配分によるものでしょうか?
それともデザインだけのことでしょうか?
こういった工夫は、これまでも見たことがあります。

ネックは結構長いです。
この長さはロイコレらしい感じがします。
最近はFWもショート化が進んでいるように思うので、この長さは懐かしくもありますし、個性を感じます。
単純に短い方がいいということでもないと思いますし、メーカーも研究を重ねてきているのだと思います。
ネックには調整システムが搭載されておらず、シンプルで好感がもてました。

綺麗なフェース面です。
丁寧に仕上げられています。
こういったところも、ロイコレのブランドイメージに合います。
チープな感じのクラブはロイコレには合いません。
常に『美しさ』と『カッコ良さ』を、ロイコレのクラブには求めていきたいと思っています。

セミシャロータイプといっていいでしょうか?
最近は『超シャロー』のFWも珍しくないので、それらと比べると多少厚みがあるように見えますが、やはりパッと見た感じではシャローな印象のほうが強いです。

このオリジナルグリップはソフトなフィーリングでとても良いです。
適度に滑りにくい感じがしましたし、場所によってパターンが違っていました。
最近、よく見られるタイプのグリップです。
グリップは、まだまだ進化しそうなパーツです。

ロイコレらしい、素晴らしい顔をしています。
美顔の中の美顔といったらいいでしょうか?
思わず目尻が下がってしまいました。
ワクワク感が止まりません。

素振りをしてみても、いい感じでした。
最近よく見かけるスピーダーのシャフトです。
このシャフトが純正なのかと思っていたのですが、純正シャフトは他にあって、『カスタム』なのだそうです。
今は色々なシャフトを選べる時代になりました。
シャフトの高性能化も進んでいますが、シャフトそれぞれに個性があるので、プレイヤーの好みで組んでいきやすいのも大きいと思います。

ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。
すごく自然な感じがしました。
最近は被って見えるFWが多くなりましたが、このFWは違っていました。
ニュートラルに見えました。
方向性を気にせず、気持ち良く振っていけそうです。
FWはティショットでも使うことがありますが、やはり『直打ち』で試してみないと価値は分からないと思うので、ティアップせずにそのまま打つことにしました。
直打ちのときに難しそうに感じるFWもあれば、すごく易しそうに感じるFWもあります。
このFWは後者でした。
スプーンらしい、いいフェース面の見え具合でした。
もっとフェース面が上を向いていたほうが構えやすいという方もいらっしゃると思います。
そういった方には5Wなどがいいのかもしれません。
最近のスプーンは直打ちでもあがりやすい物が多いので、ラウンドでも使う頻度が多くなったように思います。
変なクセはなくとても構えやすいので、細工をせずにそのまま振り抜いていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトです。
予想通りといいますか、この美顔・フェース面の美しさにマッチしたグッドフィーリングでした。
『カップフェースタイプらしいソフトさ』といったらいいでしょうか?
これまでも経験してきたフィーリングです。
メタルではない、チタンの優しいフィーリングといってもいいのかもしれません。

『音』も好感がもてました。
おとなしめの金属音がとてもいいです。
ナイスショットを後押ししてくれる音といっていいでしょうか?
気持ち良く振り抜いていくことができました。

球のあがりやすさは普通だと思いました。
特別球があがりやすくなっているようには感じませんでした。
ヒッター向けのFWといってもいいと思います。
球の高さも高弾道系ではなく、3Wらしい適正な高さでした。
高弾道系のFWではありませんが、ソールが綺麗に滑ってくれ、球を拾いやすいです。
綺麗に抜けてくれました。
実際の芝でどのような感じなのか、すぐにでも試したくなりました。
順目で滑りがいいのは当たり前ですが、逆目のときに、どうボールとコンタクトしてくれるのか興味があります。
私はロイヤルコレクションのFWを使っていた時期がありますし、その経験から、おそらくいい感じで抜けてくれるだろうな・・・。と思いました。
ロイコレのFWには、これまでたくさん助けられてきましたし、いい思い出がたくさんあります。
信頼しています。

『安定性』は、まずまずだと思いました。
曲がりにくさとか、寛容性が高いとは思いませんでしたが、構えやすくラインも出しやすいので難しいと感じることはありませんでした。
球がつかまりやすいので、直打ちではどうしても右にフケてしまいやすい・・・。という方には頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
つかまりのいいスプーンが欲しいけれど、ラージサイズや左を向いているようなクラブは使いたくない・・・。という方にも、是非試していただきたいと思いました。
ティアップするときはともかく、直打ちの場合はヘッドが大きすぎると難しく感じることがあるのですが、このクラブはちょうどいい大きさなので、イメージが鮮明になり易しく感じました。
いくら理論上易しくなっていても、イメージが浮かんでこないクラブは難しく感じます。
アバウトに打たなくてはなりません。
そういったことからも、このFWは易しく感じました。

『飛距離性能』は、かなり優れていました。
今年試打したFWの中でもトップクラスだと思います。
初速が速く弾道も力強いです。
上がりすぎず確実に前に進んでくれるので、ロスも少ない感じがしました。
最初は軽めにちょっと合わせる感じで打っていったのですが、予想していたよりもキャリーを稼ぐことができました。
高弾道ではなく、中弾道系といっていいと思います。
ヘッドも高性能ですが、シャフトの『弾き性能』と『上げ性能』が優れていると思いました。
『飛びスプーン』を探しておられる方は、是非試していただきたいと思いました。
ヒッター向けですし、『誰にでも』というタイプのFWではありませんが、心強い武器になってくれそうです。
この3番がよく飛ぶので、5番も試してみたくなりました。

『操作性』は、いい感じでした。
左右への反応もいいです。
球がつかまりやすいので、右へ大きく曲げるのはちょっと難しく感じました。
かなりカット目に打ったつもりだったのですが、球はあまり大きく右に曲がりませんでした。
『バナナスライス』を打ってみようと思いましたが、『フェード止まり』でした。
シャフトを変えたらもっと球のつかまりを抑えられそうですが、このままでちょうどいいという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ヘッドとシャフトの相性もいいと思いましたし、スピーダーの新作は多くのヘッドに合いやすい『今どきのシャフト』といいますか『マルチな適正のあるシャフト』だと思いました。
ヘッドの性能を後押しするシャフト・・・。といったらいいいでしょうか?

とてもいいFWだな・・・。と思いました。
さすがはロイコレだ・・・。と思いました。
ロイコレは元々、FWで人気を博したメーカーです。
優れているのは当然といえるのかもしれません。
『FWのツボ』をよくおさえている感じがします。

楽しく試打することができました。
予定よりも多く打ってしまいました。
試打ということを忘れて、『実戦モード』に入ってしまったような気がします。
ホームコースをイメージしながら、クラブと戯れていました。

『骨のある』といいますか、ある程度ユーザーを限定しているところはありますが、かなりポテンシャルの高いFWだと思いました。
飛距離性能は高いですし、構えやすくて打感もいいです。
構えたときのイメージを再現しやすいクラブだと思いました。
球がつかまりやすいので、それも飛距離性能につながっているのかもしれません。
しっかりと球をつかまえてコントロールしながら飛ばす感じ・・・。といったらいいでしょうか?
ボールに意思を伝えることができました。

私は今、FWの購入予定は無いのですが、このFWはとてもいいな・・・。と思いました。
購買意欲が刺激されてしまいました。
このクラブでラウンドしたら、とても楽しいだろうな・・・。と思いました。

ゴルフクラブには『守りに徹するときに使いたいタイプ』と、逆に『よりアグレッシブに攻めていきたいときに使いたいタイプ』があるように感じます。
私が今使っているスプーンは、その中間型といいますか、どちらかといえば『守りを重視』しているタイプだと思うのですが、このスプーンは『攻めタイプ』だな・・・。と思いました。
どのクラブもそうですが、特に攻めのクラブは顔や打感が良くないといけません。
ちょっとでも不安があると、大きなミスにつながってしまいます。
そういった点も、このクラブはクリアしている感じがしました。
予想していない動きをしないのがいいと思いました。
今日は、いいFWに出会うことができて、ラッキーな日でした。
2016年11月16日
ロイヤルコレクション BBD V7 フォージド アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD V7 フォージド アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.7、シャフト重量は114g、バランスはD2、キックポイントは中元調子 です。

ロイヤルコレクションの新しいアイアンです。
ロイコレアイアンは軟鉄のイメージが強いですが、このアイアンもそのようになっています。
ロイヤルコレクションのクラブは『美顔』のイメージがありますが、このアイアンもそのような雰囲気があります。

カッコいいフルキャビティアイアンです。
普通のキャビティではなく、色々な工夫がされているように見えます。
何といいますか、『メカニカル』な感じがします。
大らかさとメカニカルな部分が共存しているように見えました。

彫りの深さは充分あります。
かなり大きくなっていて、ヒッティング部分よりも、その周辺が肉厚になっているので、打感の厚みよりも寛容さを求めているのかな?と思いました。

トップラインは少し厚めでした。

ソール幅は少しワイドですが、今は標準といえるでしょうか?
バンスがちょっと利いている感じがしました。
最近は、このようなタイプのアイアンも増えてきたように思います。
昔に比べ、アイアンのソールは多彩になりました。

ネックは標準的だと思いました。
長いという感じはしないですし、かといってショートでもありませんでした。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルな感じです。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側に、それぞれ凹みがありました。
これも、重量配分を厳密に行った結果なのでしょうか?
こういった工夫は、これまでも見たことがあります。

リーディングエッジは削られていました。
パッと見て、すぐに分かるほどです。
最近のアイアンの特徴といっていいと思います。
削られていないアイアンのほうが、今は少ないかもしれません。
抜けにもこだわっているのではないでしょうか?

このオリジナルグリップも、いかにも『今風(いまふう)』な感じがします。
右手で握る部分と左手で握る部分のグリップパターンが違っています。
素手で握る右手と、グローブをはめて握る左手で、違う形になっています。
これが滑りにくく、適度なグリップ力のあるパターンなのでしょうか?
バックラインがありました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
それほどシャープな感じはなくて、輪郭が丸っこい感じがしました。
小顔というタイプではなく、少し面長な感じでした。
セミラージサイズアイアンといっていいと思います。
『鋭さ』のようなものはあまり感じず、どちらかといえば『まろやかさ』といいますか、大らかそうな感じがしました。
見とれるようなことはなく、淡々と見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
インパクトの衝撃がダイレクトに伝わってきました。
ソフトですが、しっかりとした打感だと思いました。

球はあがりやすくてイージーです。
タフな印象はありませんでした。

『安定性』は高いです。
とてもイージーなアイアンです。
バックフェースやソールの工夫が、かなり活きている感じがします。
少々の打点のブレにも負けない大らかさがあります。
見た目とてもカッコいいタイプのアイアンですが、気難しさはありませんでした。
この易しさがメーカーの狙いなのではないでしょうか?

『飛距離性能』は優れていました。
今は飛び系アイアンがたくさんあるので、それほど目立つ感じはしませんが、『軟鉄カッコいい部門』の中では飛ぶほうだと思います。
この飛びにはある程度慣れてはきているのですが、やはり飛ぶな・・・。と思いました。
一番手は確実に違うな・・・。と思いました。
今は『距離の番手ずらし』のアイアンが多くなりました。

『操作性』は、まずまずでした。
自分ではもっと大きく曲げたつもりだったのですが、実際は小さい曲がり幅でした。
左右にも曲げることはできましたが、できればこの『大らかさ』『オートマチック感』を活かして打っていくのがベストのような気がしました。
カッコいい『セミオートマチック』アイアンといったところでしょうか?

カッコいい軟鉄アイアンを易しく使って欲しい・・・。というメーカーの意図が伝わってきました。
フルキャビティで易しさが充分感じられますが、ゴチャゴチャしたところはなく、すっきりとしているのがいいと思いました。
今はポケットタイプのアイアンが多いですが、フルキャビティもまだまだ負けていません。

色が塗られていないので、プロトタイプっぽくてカッコいいです。
こういったところも、メーカーの狙いのような気がします。
カラフルなアイアンもいいですが、このように敢えて塗装を抑えめにしているのもカッコいいです。

ここ何年かで、ロイコレはかなり『易しさ』にシフトしてきたように思います。
それはロイコレだけでなく『全体の流れ』なので、当然といえるのかもしれません。

昔は『プロ・上級者用』という、はっきりとしたところがありましたが、今は幅広い層に対応できるようになっています。
このアイアンも上級者の方はもちろん、色々な方に易しく使っていけるように作られています。

ロイコレは敷居が高そう。
軟鉄を使ってみたいけど、自分にはまだ早いかな・・・。
と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このアイアンはそういった方にこそ、是非試していただきたいと思いました。

このアイアンの最大の特長は『易しさ』『大らかさ』だと私は思います。
クセのある顔をしていないので、ラインも出しやすいですし、そのラインに一度乗れば外れにくいので、実戦でも安心できます。
球が暴れにくい感じがします。
今日はマットの上からだったのでよく分かりませんでしたが、おそらくコースでも、かなり抜けがいいのではないかな?と思いました。

易しさを最重要視しながらも、決して形を崩していないアイアンです。
ハイテクな感じもしますが、それが感性を邪魔していないところがいいです。
軟鉄のイージー系セミオートマチックアイアンを探しておられる方には、是非試していただきたいと思いました。
2016年08月23日
ロイヤルコレクション BBD V7 Ti ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD V7 Ti ユーティリティ の4番 です。

シャフトは ATTAS です。
ロフトは23度、クラブ長さは39.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは4.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は358gです。

ロイヤルコレクションの新しいユーティリティです。
ロイコレらしく、重厚な雰囲気がたまりません。
奇をてらった感じはなく、正統派といった雰囲気があります。

シャローなタイプではなく、結構厚みもあります。
こういったところも、ロイコレの特徴といえるのかもしれません。
ロイコレといえばフェアウェイウッドで一世を風靡しましたが、ユーティリティも昔から優れた物がたくさんあります。
私は今でも愛用しているのですが、TRCは歴史に残る名作だと思っています。

このキャビティソールもロイコレの個性といっていいと思います。
昔のように深くはなく、とても浅いですが、この深さも緻密な計算がされているのだと思います。

ネックの長さはたっぷりとありました。
最近のクラブの中では珍しいように感じます。

ディープバックタイプのユーティリティです。
シャローバックを好まれる方は多少敷居が高いと感じられるかもしれません。
しかし、この番手(4番)であれば、これくらい厚みがあっても、しっかりと上げてくれそうなところもあります。

このオリジナルグリップはシンプルでした。
特に変わったところは見られません。

顔はまずまずでした。
ロイコレらしく引き締まった顔ですが、『アゴ』が出ているタイプでした。
『出っ歯』タイプといってもいいように思います。
最近は、このようなタイプが増えてきました。
フェースがよく見えるので、あがりやすそうな印象を与えてくれますが、正直私はあまり好きではありません。
オーソドックスなタイプが好きです。
私がこれまで出会ってきたユーティリティの中で、一番衝撃を受けたといいますか、好感をもっているのはロイコレのTRCで、今も頼れる相棒です。
これまで出会ってきたユーティリティの中で、一番好きな顔です。
購入して数年が経ちましたが、今でも様々な場面で活躍してくれています。
イメージがすぐに出て、迷い無く振り切っていけるところも好きです。
しかし、このクラブはそういったタイプではありません。
ただ、最近よく見かけるようになったということは、それだけ支持されているからだと思います。

素振りをしてみた感じはまずまずでした。
ハードな感じはしませんが、特別頼りないタイプでもないと思いました。
タイミングもすぐに合わせることができました。

ボールを前にして構えてみても、やはり『出っ歯』なところに目が行きます。
球を拾いやすそうな印象を与えてくれますし、高弾道をイメージしやすいです。
もう少し出っ歯が抑えられていたらもっと易しく感じただろうな・・・。と思ったのですが、これまでもたくさん経験していますし、特に大きな不満はありませんでした。
高い弾道が浮かんできたので、少し抑えめに打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
ソフトなフィーリングで心地良い感じがします。
ロイコレらしいグッドフィーリングです。

『音』はおとなしめで良いです。
気持ち良く振り切ることができました。

球はあがりやすいです。
構えたときのイメージのままでした。
この厚みのあるヘッドからは想像しづらい弾道の高さがありました。
出っ歯の特長といっていいでしょうか?
少々薄めにヒットしても、しっかりと浮かせてくれました。
硬派そうに見えて、実際はそれほどでもないところがまたいいな・・・。と思いました。
しかし、ヒッター向けであることは間違いないと思います。

『安定性』という点では、それほど高いという感じはしませんでした。
普通といったところでしょうか?
いわゆる易しさをウリにしているタイプではないので、難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
弾道も力強いですし、予想していたよりも少し前に出ていました。
高めの弾道で、しっかりとキャリーを出して攻めていけるタイプだと思いました。

『操作性』はまずまずでした。
左右へ曲げるのは、それほど難しくはなかったのですが、出っ歯なところは少し気になって、あまり思い切ったことはできませんでした。
左右に対して特にクセのあるタイプではなく、どちらも同じように対応してくれました。
『ニュートラル系』といったらいいでしょうか?

FWは球があがりやすくて易しいけど、できればユーティリティでその代わりをしたい・・・。と感じておられる方には、親しみやすいクラブといえるのではないでしょうか?
このあがりやすさ・弾道の高さは、大きな武器だと思いました。

ユーティリティで23度や22度はとても人気のある番手だと思いますが、このユーティリティはあがりやすさと飛距離が優れているので、攻めながら守る。
守りながら攻める。といった感じでプレーの幅を持たせてくれそうだな・・・。と思いました。

ヒッター向けではありますが、硬派は見た目よりはずっと親しみやすいところもあるので、多くの方に試していただきたいと思いました。
2016年08月10日
ロイヤルコレクション BBD V7 フォージド ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはロイヤルコレクション BBD V7 フォージド ドライバー です。

シャフトは ATTAS です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は61g、トルクは4.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308gです。

ロイヤルコレクションの新しいドライバーです。
ロイコレらしい、カッコ良さと硬派なところがあって、とてもいい雰囲気があります。
ロイヤルコレクションのクラブは『カッコ良くて当たり前』というのが私の中ですっかり定着しているので、自然とハードルも上がってしまいます。
このドライバーはとても好感がもてます。
昔からのロイコレファンの私としては、とても嬉しくなります。

シャローさが残っていながらも、全体的にはディープな感じがします。
絶妙なバランスが取れているように思います。
それにしても、やはり黒いヘッドはカッコいいな・・・。と思いました。
この重厚感がたまりません。
白いヘッドも好きですが、この黒を基調としたデザインに魅了されました。

このキャビティソールもロイコレらしいところです。
昔に比べ、かなり浅くなっていますし、性能というよりはデザイン的な要素が強いのかな?と思ったのですが、これがあるから一目でロイコレと分かるのが強みだと思います。
とてもいい個性です。

ネックの長さは、しっかりとありました。
今のドライバーの中でも長めだと思います。
この長さにも適正な重心バランスが図られているのでしょうか?

ヒール側にはウェイトがひとつだけありました。
『5』という数字があったので、5gということでいいのだと思います。
それ以外は特に目立つ物は見られず、比較的シンプルなデザインです。
このすっきりしたところが魅力的ですし、見えないところにもたくさんの工夫がされているのだと思います。

このオリジナルグリップはシンプルでした。
これまでも何度か出会ってきたように思います。
特に変わったところは見られませんでした。

ディープタイプのヘッドです。
今のドライバーの中では、明らかにディープだと思います。
今はシャローヘッドの高性能化が進んでいますが、改めて見てもディープにはディープの魅力があるように思います。
力強い弾道のイメージが浮かんできました。
叩けそうな雰囲気のあるドライバーは昔から大好きです。

とてもいい顔をしています。
ロイコレらしい美顔です。
変なクセは全くなく、自然に構えられそうだな・・・。と思いました。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
もっとハードな設定になっているのかな?と思いましたが、そうでもありませんでした。
予想していたよりもライトな感じがしました。
ちょっと印象が変わりましたが、好感がもてました。
シャフトよりも、このヘッドを味わっていこう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じでした。
構えやすいです。
左右への不安を全く感じさせない安心感のある、いい顔をしていました。
つかまるでも無く、かといって逃がすでもない、中立的な構え感でした。
ヘッドは小顔というよりは、結構大きく見えましたし、大らかさを感じました。
ロイコレらしいカッコ良さをもたせながら、易しさも感じさせるようにメーカーが工夫しているのではないかな?と思いました。
この構え感にも、メーカーのこだわりが感じられました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とても良いです。
フェースがボールをよく弾いている感じがしました。
『トランポリン効果』を感じました。
球の重さをしっかりと感じとるというよりは、少し軽く感じました。

『音』は、やや大きめでしたが、不満はありませんでした。
とても品の良い金属音です。
鋭い飛びをイメージしやすい音です。
インパクトが緩むこともなく、しっかりとフィニッシュまで振り抜くことができました。
ゴルフには『音がスイングを左右する』要素があると思うのですが、このドライバーの発する音は、いい方向へ導いてくれそうです。

『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりしている感じがしました。
中弾道といっていいと思いますが、タフであがりづらいというタイプではないと思いました。
ヘッドにも易しさが詰まっているように感じましたし、シャフトもしっかりと上げてくれているように感じました。
ただ、ロフトが9.5度ということもあり、『誰にでもあがりやすい』とか『敷居が低い』というタイプではないと思いました。
ヒッター向けであることは間違いないです。

『安定性』はまずまずだと思いました。
シビアさは感じませんでした。
見た目は硬派な感じがしますが、結構スイートエリアも広いのではないでしょうか?
球のつかまりもいい感じですし、当たり負けせずにしっかりと押し込んでいくことができました。
難しさは感じませんでしたが、今のハイレベルな高安定性ドライバーたちと比べると、それほど目立つほうではないかもしれません。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
フェースの弾きがいいですし、弾道も高すぎずロスの少ない飛びだと思いました。
それほど『低スピン性能』に秀でているという感じはしなかったのですが、叩いていっても吹き上がりにくくしっかりと持ちこたえてくれました。
効率よく飛ばしていけるな・・・。と思いました。
飛びのポテンシャルは高いですが、『性格の尖った飛び』だとは思いませんでした。
『親しみやすい飛び性能』といったらいいでしょうか?

『操作性』は、いい感じでした。
左右へも対応してくれました。
結構大らかさを感じるのですが、曲がりづらいというタイプではないと思いました。
私がフッカーだということも関係しているのかもしれませんが、曲げるのであれば、スライスよりもフックのほうが打ちやすいと感じました。

顔がいいので、ついつい細工をしてみたくなりますが、まずはこのドライバーに任せて打ってみるのがいいな・・・。と思いました。
クセの無さと、基本性能の高さを楽しむのが一番だと思いました。

先ほども書きましたが、ヒッター向けなので、『誰にでも』というドライバーではないと思いますが、敷居は高すぎないと思いました。
それほど『低スピン性能』が高いという感じはしませんでした。
ドロップすることなく、しっかりと綺麗な放物線を描いてくれました。

私はロイコレの『CV PRO』というドライバーを数年使っていたので、どうしても後継モデルが気になってしまいます。
CV PROにはいい思い出がたくさんありますが、このドライバーでラウンドしてもいい思い出を増やしていけそうだな・・・。と思いました。

ロイコレはアイアンやウェッジなどもいいですが、アイアン系よりは確実にウッド系のほうが得意なメーカーという印象があります。
このドライバーも、ロイコレらしいハイレベルなドライバーだと思いました。
機能性はある程度感じるのですが、それが極端ではなく、適度にシンプルでまとまっているのがいいです。

構えやすいのでリラックスできますし、それがまた飛距離や方向性を高める大きな要因になっているように思います。
カッコいいですが、決して難しすぎないですし、基本性能のひとつである、飛びも優れているドライバーだと思いました。
人によって、ドライバーへの飛びの性能の種類は違ってくるように思います。
例えば、浅重心にしてできるだけスピンを抑えたモデルにするのか、それとも重心を深くして適度なあがりやすさや方向性をもたせたモデルにするのか・・・。といった具合です。
このドライバーは親近感の湧きやすい飛び性能といった印象をもちました。
日本の、ウッド系が得意なメーカーが日本のゴルファー(ヒッター)の為に開発したドライバーだな・・・。と思いました。
2016年07月29日
ロイヤルコレクション SS.FORGED Wedge

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SS.FORGED Wedge です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS です。

とてもカッコいいロイヤルコレクションのウェッジです。
まだそれほど多く出会ってきたわけではないのですが、正統派の顔つきでスピン性能が高い印象があります。
特に印象深いのは、5年前に試打した DB FORGED ウェッジ です。

一目見て、ゾディアのウェッジを思い出しました。
似ているという言葉では言い表せないほど、同じような質感・削り感があります。
ゾディアが作っているのでしょうか?

ソール幅はまずまずだと思いました。
今のSWはワイドソールが多いので、それらと比べるとそれほど広くはないかもしれませんが、適度な範囲のソール幅だと思いました。
こうして見ていても、よく削られているのが解ります。
ヒール側も大きく削られていました。
こういったところも、ゾディアのウェッジとイメージが被るところです。

ロングネックタイプです。
ウェッジには適した長さです。
この何とも言えないスタンダード感がたまりません。

ホーゼルには『MADE IN JAPAN』の文字が刻印されていました。
好感度があがりました。

トップラインの厚さは標準的です。
ここにも『削り』がよく目立っていました。
機械で削られたのではなく、あくまでも『ハンドメイド感』があります。
削りが不均一で整っていないのですが、それがまたいい味を出しています。
この削りも『個性』といっていいと思います。

フェース面には、かなりはっきりしたミーリングがありました。
ウェッジにミーリング加工されるようになって、結構年月が経ちましたし、今では普通に見かけるようになりました。
中には近くでよく見ないと分かりづらい物もありますし、はっきりと分かる物もあります。
このウェッジはとてもはっきりしていました。
はっきりし過ぎている・・・。といったほうがいいかもしれません。
指で触れてみても、かなりエッジが効いていますし、ザラザラ感がハンパではありません。
さすがにこれは適合モデルではないだろう・・・。と思い、訊いてみたのですが、やはり新溝ルールには適合していないのだそうです。

『SS.FORGED』とはどういう意味なのでしょうか?
『スペシャル』『スタンダード』『ストロング』『スーパー』・・・。
色々な言葉が浮かんできたのですが、どういう意味なのか分かりません。
おそらく、かなり凝った鍛造方法なのだろう・・・。と思いました。

バンスの利きはまずまずでした。
今のウェッジの中でも、平均的なほうだと思います。

リーディングエッジは薄く面取りしてありました。
ここにもハンドメイド感がありました。

このオリジナルグリップは、まずまずでした。
私が好むタイプとはちょっと違うのですが、これまでもたくさん経験していますし、独特なソフト感があります。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
構えやすいです。
ヘッドの据わりもいいです。
アドレスがすぐに決まりました。
フェース面のミーリングも目に入りましたが、気になるほどではありませんでした。
こうして見ても、やはりゾディアっぽいな・・・。と思いました。

フェースを開いて構えてみたのですが、いい感じでした。
開きやすいです。
ヒールが邪魔をせずに、いいところで収まっている感じがします。
ほぼ真上に打ち出すイメージも出せました。
ロブ系のショットも易しそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
ソフトで、かなり食いつき感があります。
摩擦力がすごいな・・・。と思いました。
何といいますか上手く表現できないのですが、目の粗い金属製のヤスリで、ボールの横っ面を擦り上げている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
もしボールに感情があったとしたら、思わず『痛い』と叫んでしまうんじゃないかな?と思いました。
そう思ってしまうくらい、食いつき感が強烈でした。

予想通り、スピン性は凄いものがありました。
この食いつきの良さは、強烈でした。
食い付いたり、食い付かなかったり・・・。ということは無く、確実に食い付いていました。
これだけ食いつきがいいと『押して止める』感じが出しやすいな・・・。と思いました。
食いつきはそれほどでもなく、『抜けの良さ』で止めるウェッジはどちらかというと『引いて止める』という感じがします。
今はそういうウェッジが多くなりました。
フェース面よりも、ソール(形状)で勝負するウェッジが増えてきました。
しかし、このウェッジは抜けもいいのですが、それよりもこの食いつきの良さのほうが、大きく勝っているように感じました。
かなり急ブレーキが掛かるので、思い切って突っ込んでいけそうだな・・・。と思いました。

ストレートネックなので、球は拾いやすいです。
グースタイプを好まれる方は、少し拾いづらく感じられるかもしれません。
人によって好みが分かれるところだと思います。

『安定性』は、今のウェッジの中では、それほど易しさというものに秀でているとはいえないかもしれません。
易しくなるような工夫は見られませんでしたが、ウェッジは大体このようなものなので、特に難しいと感じることはありませんでした。
かなり食いつきがいいので、逆にそこに難しさを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
フェースの上をボールが滑るような感覚は出しづらいかもしれません。

『距離感』は合いやすいです。
これまで出会ってきた、ノーマルウェッジと変わらない感じがします。
落としどころは安定しますが、ボールが急激に止まるので、落としどころを少し先にしてもいいかもしれません。
しばらく使い続けてみて『慣れて』いくしかないような気もします。

『操作性』はとても良いです。
フェースの開閉を使いやすくて、バリエーションのある寄せを楽しむことができるウェッジだと思いました。
寄せはドライバーなどロングショットのときよりも、イマジネーションが働きやすいと思うのですが、今日もそのような感じになりました。
一球一球、密度の濃い練習ができました。

これだけのスピン性能のあるウェッジは、今では見られません。
『非適合モデル』なので、それも当然かもしれません。
今のウェッジの中でも、間違いなく『キング・オブ・スピン』といっていいと思います。

高反発ドライバーのときにも書きましたが、私は全てのクラブが公式ルールに則ったものでなくてもいいと思っています。
もちろん、競技に出場される方は使うことができないですし、私も使うことはありません。

しかし、ゴルフの楽しみ方は人それぞれです。
競技に楽しみを見いだす方もいらっしゃれば、仲間達とのプライベートラウンドを楽しまれる方もいらっしゃいます。
メンバーシップのゴルフ場を主にプレーしておられる方もいらっしゃれば、パブリックコースを主にプレーしておられる方もいらっしゃいます。
今は競技に出られる方よりも、プライベートで楽しまれる方のほうが多いように思います。
特に、ここ数年、競技人口が減ってきているように実感しています。

競技人口を増やすことも大切ですが、それよりももっと大切なのは、ゴルファー全体の人口を増やすことではないでしょうか?
競技にはプライベートラウンドでは味わえない緊張感や達成感などが味わえますし、逆にプライベートは気楽に余裕のある楽しみ方ができるように思います。
高反発ドライバーには、英語で『ルール非適合』だと書かれている物も少なくないですが、このウェッジにはそのような記載はされていませんでした。
ルール非適合だということを、誰が見ても分かるように記しておいても良かったのではないかな?と思いました。

高反発モデルは『飛び』。
角溝モデルは『スピン』。
この分かりやすい目的をもったクラブがこれからも登場してきていいと思っています。
大切なのはそういったクラブでも安全性が確保されていることと、競技では使わないということです。

今のウェッジの中で、間違いなくトップのスピン性能をもっているので、アプローチが楽しくなる方も多くなるのではないでしょうか?
競技には出ないので、スピン性能を楽しみたい。
強烈な『止め』を味わってみたい・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。
かなり強烈に食い付いて止まるので、安心感を得られやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私は競技に出場しているので購入することはありませんが、とても面白いウェッジだと思いました。
例え公式ルールに適合していなくても、このような私たちゴルファーを楽しませてくれるようなクラブにはどんどん出会っていきたいと思いました。
そして、いつかは『角溝禁止』が解除されたらいいな・・・。と思いました。
2016年07月21日
ロイヤルコレクション BBD V7 Ti FW

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD V7 Ti FW の5番 です。

シャフトは ATTAS RC W60 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は61g、トルクは4.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は323gです。

とてもカッコいい、ロイコレのFWです。
硬派な感じがしながら、どこか柔和な印象も与えてくれます。
全身がほぼ黒で、引き締まって見えます。

形状は、これまでのモデルと同じようなタイプです。
ディープというよりは、シャローな印象のほうが強いです。

ロイコレといえば、『キャビティソール』ですが、もうずっと、このように中が埋め込まれています。
キャビティソールの名残を残しているのでしょうか?
とはいっても、ここの部分がロイコレの個性といってもいいと思いますし、これを見るだけでロイコレと分かるところがいいです。

ヒールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。
近くでよく見てみると『5』という数字があったので、5gということでいいのだと思います。
専用の工具を使えば、簡単に取り外せそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?

ネックの長さは、結構ありました。
最近のFWの中では、長いほうだと思います。

セミシャローヘッドといっていいでしょうか?
今、主流の形状といっていいと思います。

フェース面の仕上げも綺麗でした。

このオリジナルグリップは、いい感じでした。
グリップパターンが場所によって変わっています。
最近はこういったタイプのグリップが多くなりました。
グリップにも、ようやく脚光が浴びせられているような気がします。

とてもいい顔をしています。
ロイコレらしい美顔です。
ロイコレなのでいい顔をしているのは当たり前というところがありますが、こうして改めて見てみると、やはりいいな・・・。と思いました。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
ヘッドは黒くて、いかにも重量感がありそうですが、そうでもないところが面白いです。
どちらかといえば、やや軽めの印象をもちました。
シャフトもよく動く感じでした。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
少しつかまえ顔だな・・・。と思いました。
クリークらしく、フェース面がよく見えますし、フェース面が少し左を向いているように感じました。
構えづらいということはないのですが、ちょっと右から回して打ちたくなりました。
この適度な『つかまえ顔』を好まれる方も多いのではないでしょうか?
逃がすというよりも、はっきりとつかまる印象をもちました。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
これまでのロイコレFWと同様の、素晴らしい打感です。
柔らかくて、抵抗感があまりありません。
ボールの弾きもいい感じでした。

『音』も、これまで同様、とてもいいです。
高すぎず大きすぎず、心地いい音です。
爽快感がありました。

『球のあがりやすさ』という点では、今のクリークとしては標準的といったところでしょうか?
タフな感じは全くしませんが、すごくあがりやすくて、どこでヒットしても高弾道が得られるというタイプではないと思いました。
ヒッター向けのFWであることは間違いないと思います。

『安定性』という点では、どちらかといえば正直なタイプだと思います。
寛容さがすごくあるという感じはしませんでしたが、ラインも出しやすいですし、普通に打っている限り大きなトラブルにはなりにくいように感じました。

『飛距離性能』はとても優れていました。
以前試打したモデルを思い出しました。
ボールを弾く力が強くて、初速がとても速く感じられます。
ピンポン球のように飛んでいきました。
ほんの一瞬で勝負が決まる・・・。という印象をもちました。
とても飛距離性能に優れているので、『ドライビングクリーク』といったネーミングが浮かびました。
バフィの代わり、もっといえばスプーンの代わりまでこなしてくれそうな飛びの強さを感じました。
このFWの3番が、どんな感じなのか、試してみたくなりました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
ただ『中立』というよりは、フック系のほうが出やすい感じがしました。
球のつかまりがいいので、どうしても私の場合、少しつかまり気味の球が出てしまいました。
ただ、右に曲げることも難しくなかったですし、扱いづらいという印象はありませんでした。

ロイコレらしい、レベルの高いFWです。
顔や打感がいいのは、ロイコレなので『当たり前』といったところがありますが、飛距離性能が高いので、実戦でも活躍してくれそうです。
クリークらしい高弾道で飛んでいくので、グリーンを上から攻めるイメージが出しやすいだろうな・・・。と思いました。

素材にチタンが使われているということで、贅沢だと思いました。
今は普通になってきましたが、それでもやはり贅沢に感じられます。
まだまだFWはメタルという印象が抜けきれません。

このクラブはとてもいい感じですし、次回は違う番手も試してみたいと思いました。
2015年09月22日
ロイヤルコレクション TRI-ONE IRON Dr.FC

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション TRI-ONE IRON Dr.FC です。

シャフトは オリジナルスチール です。
ロフトは40度、クラブ長さは36.5インチ、クラブ総重量は476gです。

見たこともない巨大さに、ただただ唖然としてしまいました。
この大きさは今まで経験したことがありません。
以前、パワービルトの大きなウェッジを試打したことがあるのですが、このアイアンの大きさはそれをさらに上回っているように見えます。
今度機会があれば見比べてみたいと思いました。
ラージサイズのアイアンを好まれる方はたくさんいらっしゃると思いますが、ここまで巨大だと驚かれる方が殆どではないでしょうか?
ロイヤルコレクションから発売されていることも驚きました。

他に類を見ない巨大さですが、形状自体はオーソドックスな感じがします。
こうして単体の写真で見ていると、これまでたくさん出会ってきたアイアンのような感じもします。

彫りの深さはそれほど深くなく、平均的なキャビティアイアンといったところでしょうか?

かなりのワイドソールなのですが、こうして全体的なバランスとして見てみると、広くはありません。
むしろ『控えめなソール幅』といえるでしょうか?

リーディングエッジには削りが入っていて、細かなところにも配慮されているんだな・・・。と思いました。
ただ単に大きすぎて大味なタイプのクラブではないと思いました。
ヘッドがあまりにも大きすぎるので、削る量も多かっただろうな・・・。などと考えていました。

ネックは短めでした。
大きさはとても個性的ですが、それ以外はやはり今のアイアンの流れをいっているんだな・・・。と思いました。

フェース面のデザインが変わっていました。
この丸いところでヒットすればいいんだな・・・。と思いました。
独特な質感のあるフェース面でした。
あまり見たこともない仕上げになっています。
何となくですが、『樹脂系』の質感に似ているな・・・。と思いました。
フェース面のデザインや質感などで、打感のイメージが湧いてくることもあるのですが、今日は湧きませんでした。
どのような打感なんだろう?きっと未知の打感に違いない・・・。などと考えていました。

フェース面にミーリングはありませんでした。

このオリジナルグリップは、なかなかいい感じでした。
ヘッドがかなり大きいので、必然的にグリップも太くなるのかな?と思っていましたが、そうでもありませんでした。
ごくノーマルなグリップです。



他のアイアンと大きさを見比べてみよう・・・。と思い、『小顔の代表』ともいえる、三浦技研のMB-5003と並べてみることにしました。

これだけ大きいのだから、かなり重いだろうと思っていたのですが、それほどでもありませんでした。
アルミが使われているのだと訊き、納得しました。
普通の軟鉄やステンレスなどが使われていたら、おそらく重すぎて振れないだろうな・・・。と思いました。
シャフトも耐えきれないかもしれません。

ボールを前にして構えてみても、かなり違和感があります。
ヘッドの形状自体はオーソドックスな感じなのですが、あまりにも大きすぎて落ち着きません。
ボールがかなり小さく見えてしまいます。
なかなかイメージが出ませんでした。
どのような球が出るのか?どのようなフィーリングなのか?出球の高さのイメージは?
疑問だらけでした。
あまりの大きさにフォーカスを固定することができませんでした。
クラブ自体も、かなり短く見えてしまいました。
スナックゴルフのクラブを構えているようでした。

あまりにも短く見えてしまったので、MB-5003と長さを比べてみたのですが、同じでした。
長さは同じでも、これだけ相反する性格のクラブがあるのは面白いことだと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、正直あまり良くないと思いました。
物足りない感じがしました。

『球のあがりやすさ』は普通でした。
どのような高さがでるのか、全くイメージできなかったのですが、普通のアイアンと同じようにあがってくれました。
タフな感じは全くしませんでした。

『安定性』はすごく高いと思いました。
大きさの分だけ、寛容さもアップしているように思います。
フェース面の丸いところだけでなく、もっとワイドにスイートエリアが広がっているように感じました。
キャビティ効果もあると思うのですが、これがもしマッスルバックタイプだったら、どのようになるのだろう?と思いました。

『飛距離性能』は、あまり高くないと思いました。

『操作性』という点では、少し難しい感じがしましたが、思っていたよりは扱いやすいな・・・。という印象をもちました。
球を曲げることもできました。
しかし、あまり大きく曲げることはできませんでした。
かなりの『大船タイプ』のアイアンといっていいと思います。

かなり巨大なので、これがもし『セット』として売られていて、それぞれ番手があったとしたら、とてもじゃないけどキャディバッグの中に入りきらないな・・・。と思ったのですが、このクラブ1本だけということですし、あくまでも『練習器具』なのだということを訊き、納得しました。
とても面白い練習器具だと思いました。

普通のクラブではなく、あくまでも練習器具ということであれば、この大きさのメリットもあるのではないかな?と思いました。
私はここまで大きいクラブを扱うのが難しく感じられたのですが、大きいからこそ、また難しく感じられるからこその効果も期待できるのだと思います。

先日、『G MAX』というラージサイズのアイアンを試打したばかりですが、このクラブの大きさとは比べものになりません。
ショッキングな大きさです。

このアイアンで、私はイメージを出しづらく、フィーリングも合わなかったのですが、もしこのようなタイプのアイアンでもイメージをしっかりと出すことができ、フィーリングも合わせることができたとしたら、自分自身のスキルアップにもつながるのではないかな?と思いました。
苦手なタイプだからこそ、学べるといいますか、吸収できることもあるのだと思います。

これだけ大きいクラブを使って練習することの効果を、今日ははっきりと把握することができず、苦手意識や違和感ばかりが先行してしまいましたが、また手にする機会があれば、もっとじっくりと試してみたいと思いました。

『美顔の代表格』ともいえるロイコレから、このようなクラブが発売されているのは意外でしたが、これからも私たちゴルファーの為に素晴らしいクラブや練習器具を開発して欲しいと思いました。
2015年08月20日
ロイヤルコレクション SFD X7 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SFD X7 ユーティリティ のU3 です。

シャフトは ATTAS RC です。
ロフトは20.5度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.0、シャフト重量は55g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は344g です。

ロイヤルコレクションSFD X7シリーズのユーティリティクラブです。
ロイコレらしくキャビティソールが見えますが、全体的にオーソドックスな感じがします。
このオーソドックスなところも、また魅力的です。

今はシャロー系のUTも見かけるようになりましたが、このクラブはそれほどシャローな感じはしません。
滑りの良さそうなソールだな・・・。と思いながら見ていました。

ロイコレの『個性』ともいえるキャビティソールがありますが、昔のように深くはありません。
最近のモデルはずっとこのようになっています。
深くするメリットが無いのでしょうか?
それとも、もっと効率の良い設計ができるということなのでしょうか?

ネックの長さは標準的です。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
シャローなタイプではないですが、それほど厚みを感じることもありません。
これくらいがちょうどいいのかもしれません。
今のクラブは大きさやグース形状などもそうですし、『セミ』がキーワードになっているのかもしれません。

このオリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
しっとりとした感じはあまりしないものの、ソフトなフィーリングで好感がもてます。
バックラインがよく効いていました。
私はバックラインが無いほうが好きなのですが、バックライン有りを好まれる方には、とても握りやすいのではないでしょうか?
グリップに『指を引っかける・固定する』というイメージをもちやすいかもしれません。

顔も、なかなかいい感じです。
少し大きく見えましたが、これくらいが今の平均的なユーティリティの大きさかな?と思いました。
少しオフセットになっているところも、今のユーティリティらしいところだと思います。
私は数年前のモデルの『TRC』というユーティリティの顔が好きで、一本所有しているのですが、このクラブの顔よりも、TRCのようなストレートな顔が好きです。

素振りをしてみると、あまりハードな感じはしませんでした。
見た目以上にソフトなスペックに仕上がっていました。

ボールを前にして構えた感じはまずまずでした。
オフセットの部分が少し目立ちますが、苦手意識をもつほどではありませんでした。
これまで通り、普通の感覚で打っていけそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はすごくソフトでした。
ボールを打っているというよりは、軽くなでている・・・。という感じのソフトな打感です。
とても心地良いです。

音も静かで、いくらでも打っていけます。
集中力をとぎれさせない、親近感のもてる音です。
この打感と音の良さは、さすがロイヤルコレクションだな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』はまずまずだな・・・。と思いました。
球はしっかり浮いてくれますが、それほどイージーなタイプとはいえないのかもしれません。
ある程度のHSがあったほうが合いやすいような気もしました。

『安定性』は易しすぎず、ある程度の正直さはもっているのかな?と思いました。
しかし、しっかりと振り抜いたときの直進性の高さを感じました。
躊躇せず、クラブに任せて振っていく感じがちょうどいいように思いました。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
結構飛ぶな・・・。と思いました。
すごく驚くというほどではなかったのですが、弾道の力強さと球の伸びを感じました。
飛び系アイアンの代わりに、このようなクラブを一本入れておくのもいいのではないかな?と思いました。

『操作性』という点では、いい感じでした。
構えたときの印象そのままといったところでした。
左右に曲げるのも、それほど難しくありませんでした。
コースではUTでインテンショナルなショットを打つ場面はとても少ないと思いますが、いざという時に曲げることができれば勇気をもらえます。
それほど大きく曲げるタイプではないように感じました。

ロイコレは昔からFWやUTのトップメーカーという印象を私は持っているのですが、このクラブもロイコレらしいレベルの高いクラブだと思いました。
前のモデルから、大きく変わった感じはしないのですが、隠されたところにもたくさんの技術が組み込まれているのだと思います。

私は今愛用しているTRCを気に入っているので、このクラブにそれほど強い購買意欲が刺激されることはなかったのですが、打感と音の良さはとても印象的でした。
また何度でも試打したいクラブです。
2015年06月18日
ロイヤルコレクション SFD X7 フォージドアイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SFD X7 フォージドアイアン の7番 です。

シャフトは RC 100 HT です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、トルクは2.1、シャフト重量は100g、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。

ロイヤルコレクションSFDシリーズのニューアイアンです。
最近はポケキャビが多いので、このようなシンプルなフルキャビが珍しく見えてしまいます。
ハイテクアイアンが多いですが、このアイアンはシンプルさで勝負しているように見えます。

やや面長なタイプのアイアンです。
質感は、これまでのロイコレアイアンと共通するところです。
軟鉄のいい雰囲気はありますが、全体的な質感がもうひとつといった感じもしました。
精密さとか、作り手のこだわりが感じられるタイプではありませんでした。
ロイコレは元々アイアンが得意なメーカーではないと思いますが、昔からのロイコレファンとしては、少し寂しい感じもします。
こういった思いを、もう数年しているように思います。

彫りも深く、かなり易しさにこだわっているように見えます。
これまでも書いてきましたが、ヒッティングポイントのところは肉厚になって欲しいと私は思っているのですが、このアイアンはそういったタイプではなく、これまでたくさん出会ってきたフルキャビティです。
特に変わったところは見られません。

ソールは広いです。
よく見かける広さです。
これが今のアイアンのスタンダードといえるのかもしれません。

ネックも短めで、いわゆる『頭でっかち』なタイプのアイアンです。
重心がかなり低くて、敷居を下げているように見えます。
アイアンをはらって打ちたい方には、魅力的に見えるのかもしれません。
この角度からも、グースの利きが分かりました。

フェース面にはミーリングは無く、ごく普通でした。
正直、仕上げが少し雑に見えました。
少し粗いところがありました。
クラブの性能とは直接関係ないのかもしれませんが、気になりました。
アイアンはドライバーに比べ、使う期間も長いですし、大切に使えば『一生物』といえるクラブです。
なので、『使い減り』するタイプではなく、使っていけばいくほど、いい雰囲気や味のあるタイプに魅力を感じます。
このアイアンは前者のほうかな?と思いました。

トップラインは少し厚めでしたが、今はよく見られる厚さだと思います。

リーディングエッジも、少し削られていました。

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
最近のロイコレには、よく見られるグリップだと思います。
ツアーベルベットのような『しっとり感』は無いものの、適度な柔らかさもあります。

ボールを前にして構えてみても、まずまずでした。
ある程度予想していた通りの構え感でした。
セミラージサイズでセミグースタイプです。
今、おそらく一番支持されている大きさ・形状ではないでしょうか?
『私の中でのストライクゾーン』からは、ほんのちょっとだけ外れているのですが、これまでたくさん経験していますし、特に苦手意識が芽生えることもなく、普通に構えることができました。
やや淡々としたところもあったのですが、大きな不満はありません。
これが今の『主流派』といえるアイアンなんだな・・・。と思いました。
この大きさ・ちょっとのグースに好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
あまり細工をするイメージが出なかったので、最初は無理をせず、普通に打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずだと思いました。
ソフトで好感がもてましたが、それほどテンションがあがることもありませんでした。
厚みで押していける感じはやや乏しく、予想していた範囲内のフィーリングでした。

球はあがりやすくてイージーです。
タフさは無く、かなり敷居も低いです。
ポケキャビほどの重心深度はないのかもしれませんが、このアイアンの上がりやすさも、かなり優れていると思いました。
幅広い層に対応してくれるアイアンだと思います。

『安定性の高さ』も、予想通りでした。
フルキャビらしい寛容さがありました。
スイートエリアも、かなり広く感じました。
フルキャビに加え、このやや大きいサイズ、そしてつかまりやすくなるようなグース。
3つの効果が上手く合わさっているように感じました。

『操作性』は普通でした。
左右に曲げていくのも、特に難しく感じることはありませんでした。
できればあまり細工をしたくないですし、なかなかイメージも湧いてきませんが、曲げていきたいときに、それに応えてくれるタイプのアイアンだと思いました。
『曲げにくい』という印象はありませんでした。

『飛距離性能』は優れています。
こういったタイプのアイアンですし、今はアイアンにも飛距離が求められている時代なので、この高い飛距離性能も予め予想していました。
アイアンも飛距離にしのぎを削る時代なのかもしれません。
私もそうですが、アイアンに飛距離性能をそれほど求めておられない方もいらっしゃると思います。
このアイアンは飛距離性能を求めておられる方に使って頂きたいアイアンです。

すごくシンプルなイージー系アイアンだと思いました。
ハイテク感はなく、昔ながらのベーシックなタイプのアイアンです。
見えないところに様々なハイテクが組み込まれているのかもしれませんが、私はそれを感じとることができませんでした。

易しいアイアンを使いたいけれど、あまりゴチャゴチャした感じは嫌だ・・・。
できれば軟鉄アイアンを使いたい・・・。
という方には、とても合いやすいのではないでしょうか?

軟鉄アイアンの最大の特長ともいえる、『調整のしやすさ』もあります。
イージー系のアイアンで、自分に合うようにロフトやライ角を調整すれば、まさに『鬼に金棒』となってくれるのではないでしょうか?
いくらイージー系でも、ライ角が合っていなかったり、ロフトピッチやライ角ピッチがバラバラだったりすると、難しくなってしまいます。
やはり『最終的な調整』が必要になってくることもあると思います。

人それぞれ、体格なども異なりますし、最初からピッタリと合ったクラブには、なかなか出会いづらいように思います。
かなり低い確率ではないでしょうか?
そういったときに軟鉄アイアンだと、後の調整が簡単なので魅力的です。

おそらく、今一番支持されやすい形状・大きさのアイアンといえるのではないでしょうか?
一番『売れやすい』『売りやすい』タイプだと思います。
他のメーカーも含め、このようなタイプがとても多いです。

最新モデルですが、特に変わったとか、驚くようなことはありませんでした。
第一印象で感じられた性能そのもの・・・。といった感じでした。
アイアンは驚くようなことが多くないですが、それも仕方ないことなのかもしれません。

先ほども書きましたが、ロイヤルコレクションはアイアンのイメージはあまりなく、やはりFWのイメージが強いです。
このアイアンを試打してみて、改めてアイアンは得意としていないんだな・・・。と思いました。
それは、このアイアンが良くないのではなくて、いい意味でも、そうでない意味でも『無難』といいますか、まとまってしまっている感じがしました。
無難なのはいいのですが、クラブから伝わってくるものがありませんでした。
最初にパッと見たときに、質感といいますか、全体的な仕上げがもうひとつのように見え、気持ちも上がりきらないまま試打をしました。
これが今のロイコレのアイアンなんだろうか?と思いました。
軟鉄はアイアンに最高の素材ですが、軟鉄であれば全ていいのではなく、最終的な仕上げが必要になってくると思います。
『見え方』も重要になってくるのかもしれません。
そういったところが『M社』や『M社』『H社』などは上手いと思います。
アイアンにこだわっていないメーカーは、こだわっているメーカーには敵わないのは仕方ないような気もします。
それぞれの『得意分野』というものがあると思います。
私はアイアンやウェッジ系のクラブが大好きなので、特にこだわっているところがあるのかもしれません。
ただ、このアイアンは優れているところもたくさんあると思いますし、今のハイレベルなクラブの中でも、全く見劣りしません。
軟鉄アイアンを使ってみたいけど、易しくて飛距離が出るタイプがいい・・・。という方に、是非試していただきたいと思いました。
2015年02月07日
SONARTEC SS502 UTILITY

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは SONARTEC SS502 UTILITY のU4 です。

シャフトは ATTAS EZ です。
ロフトは24度、シャフトフレックスは75S、トルクは3.3、シャフト重量は74g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は357gです。

久しぶりに出会った、ソナテックのクラブです。
主にFWを手にしていたのですが、ユーティリティは初めてだと思います。
なので、今日はとても嬉しく、また懐かしく思いました。

SONARTECはロイヤルコレクションの海外向けブランドとして、昔から有名です。
名称など、難しい問題があったからだと、以前訊いたことがあります。
円高が今よりも進んでいたときに、ロイヤルコレクションの安価版としても人気がありました。

ロイヤルコレクションの『個性』といってもいい、キャビティソールがありません。
昔のソナテックはキャビティソールがありましたが、これにも大きな理由があるのかもしれません。
ロイコレは今でも深さは浅いですが、キャビティソールが見られます。

その代わりというわけではないと思うのですが、ソールには溝がありました。
『縦に溝』。
これは今、多くのメーカーのクラブに見られる工夫です。
あまりにも多くなりすぎて、個性が感じられなくなるほどです。
それだけ、この溝にすることの意味が大きいのかもしれません。

ウェイトがひとつだけ配置されていました。
溝とウェイト。
この組み合わせも、ずいぶんと見慣れたような気がします。
これも流行なのでしょうか?

ディープヘッドです。
結構厚みがあります。
UTはドライバーほどではないですが、シャロー化が進んできているように思います。
そういった意味でも、このクラブはディープな印象をもちました。
結構、ユーザーを限定するタイプなのかもしれません。

ネックの長さは、結構あります。
今のクラブはUTも含めて、低重心タイプが多いように思いますが、このクラブはそれほど低くはないように見えました。

なかなかいい顔をしています。
いわゆる『出っ歯タイプ』です。
オフセットタイプが今は多いですが、このクラブはそれらとはタイプが異なります。
人それぞれ、好みがあると思いますが、私は好感がもてました。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
タイミングもすぐに整えることができました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
もうちょっと『出っ歯』が控えめでもいいかな?と思いました。
球を拾いやすそうで、高い弾道をイメージできました。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかいのですが、少し物足りない感じがしました。
もう少し、手に伝わってくるものがあってもいいかな?と思いました。

『音』はとても静かです。
おとなしい感じがしました。

球はとてもよくあがりました。
『あがり過ぎ』だと思うほどあがっていきました。
タフな印象は全くありませんでした。
結構『ハイスピンタイプ』だと思いました。

『安定性』は普通だと思いました。
特に高い直進性があるとは思いませんでした。
『見た目通り』の性能だと思いました。

『飛距離性能』は、正直物足りない感じがしました。
高く上がりすぎて、距離を稼ぎづらい感じがしました。
推進力よりも、浮揚力のほうが強く感じられました。
いわゆる『めくれる球』といったらいいでしょうか?
途中でグンと高くあがって、そこから失速するのも早く、落下角度も急でした。
昔のパーシモンの弾道を思い出しました。

『操作性』は、まずまずでした。
左右に曲げるのも難しくありませんでした。

『弾道の高さ』と『飛距離不足』が一番印象に残りました。
弾道に力強さも感じられませんでした。
正直、ちょっと期待外れな感じがしました。

ただ、ここまで大きなパフォーマンスが発揮できずに、吹き上がる弾道になってしまったのは、私の打ち方が悪いからなのかもしれません。
他の方だと、もっといい感じで打っていけるのかもしれません。

しかし、私はどうも上手くいきませんでした。
何球が続けて打ってみたのですが、満足できる球を打つことができませんでした。

今日はあまりいい内容の試打ができませんでしたが、また試打する機会があればトライしてみたいと思いました。
今度は違うシャフトでも試してみたいです。

予定よりも早く試打を切り上げ、パッティンググリーンに向かいました。
2015年01月18日
ロイヤルコレクション SFD X7 チタニウム フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SFD X7 チタニウム フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは ATTAS6☆ です。
ロフトは15度、クラブ長さは43.25インチ、シャフトフレックスは6S、トルクは3.3、シャフト重量は64g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は324gです。

とてもカッコいいロイヤルコレクションのフェアウェイウッドです。
やはり、ロイコレはいいな・・・。と思います。
フェアウェイウッド界の中でも、一目置かれる存在だと思います。
このFWはチタンだと聞きました。
以前試打したモデルもチタンでしたが、これからもこの流れは続くのでしょうか?
いずれ、他のメーカーも含め、ドライバーだけでなく、FWやユーティリティでもチタンになっていくのかな?と思いました。

ロイコレらしく、本格的で美しいデザインですが、ディープな感じはしません。
むしろ、シャローな印象のほうが強いです。
デザイン的には、これまで出会ってきたロイコレFWと大きな違いは見られませんが、これがまたいいのかもしれません。
『変わらない良さ』というのもあると思います。
しかし、ニューモデルなので、おそらくどこかが改良されているのだと思います。
極力見た目を変えずに、中身だけを改良していくのは難しいかもしれませんが、私たちユーザーにとって、とても嬉しいことです。
クラブの進化には期待したいですが、構え感などは変えて欲しくないと思います。
これまでも書いてきましたが、『美しいからロイコレ』『カッコいいからロイコレ』というところがあると思っています。
ロイヤルコレクションに、カッコ悪いクラブは似合いません。

このキャビティソールもお馴染みです。
昔に比べ、今はすごく浅くなっているところを見ると、このソール形状にも、それほど大きな効果は無いのかな?と思ってしまいますが、昔からのロイコレユーザーとしては、このキャビティソールは外せないところです。
一目パッと見て、ロイコレのクラブであるということが解るのは、大きな長所だと思います。
今はメーカーの個性も、昔ほど強くないような気がします。

ネックの長さは、今のFWの中では結構長いほうだと思います。
昔からすれば、決してロングネックというほどではないのですが、今はショートタイプが圧倒的に多いので、長く見えてしまいます。
調整機能が搭載されたFWも多くなりましたが、このクラブにはそれがありません。
しかし、すごくすっきりとしていて好感がもてます。
FWにも、ドライバーと同じく調整機能を求めておられる方もいらっしゃると思いますが、私はこのすっきりとしたところに魅力を感じました。
調整機能付きクラブも以前と比べると、少し落ち着いた感じもしますが、これからも続くような気がします。

ロイコレらしく、いい顔をしています。
すごくオーソドックスな顔です。
大きすぎない顔ですが、ディープ感よりはシャロー感を感じます。

シャロータイプのヘッドです。
今の主流といえる形状です。
ドライバーは少しずつディープなタイプも見られるようになりましたが、FWはシャロータイプが圧倒的に多いように思います。
球の浮きやすいFWが求められているのかもしれません。
それだけ今はスプーンでも、直打ちする機会が増えてきたのかもしれません。
昔のバフィやクリーク以上にあがりやすく感じるスプーンが、今は多くなったように思います。
こういったところは、明らかにクラブの進化といっていいように思います。

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
適度なソフト感がありました。

素振りをしてみても、いい感じでした。
オリジナルシャフトが装着されていたモデルもあったのですが、すごく軟らかく感じて物足りない感じがしたので、このアッタス装着モデルを試打することにしたのですが、とてもマッチしているな・・・。と思いました。
ドライバー用のイメージが強いアッタス6ですが、FWとの相性もすごくいいように思います。
このシャフトには『ラインを出しやすい』印象が残っています。

とても構えやすいです。
変なクセもなく、自然に構えることができました。
ディープ感よりも、シャロー感が伝わってくるので、球があがりやすそうな印象を受けました。
ヘッド後方がほんの少しだけ伸びているようにも見えたのですが、違和感などはありませんでした。
逃がすイメージも出すことができました。
楽な気持ちで構えることができました。
これはあくまでも私の感覚なのですが、『ナイスショット』を予感するときは、『空から』といいますか、『上から』感じられるものではなく、どちらかといえば『地面から』といいますか、『下から』感じられることが圧倒的に多いです。
『地面からのパワー』を上手く下から上に伝えられたときに、いい球が打てるように感じます。
これは、これまでの私の経験の蓄積によるものなのかもしれません。
構えて足の位置がピタッと決まって、いいイメージも強く出るように感じます。
逆に言えば、足が決まらないと、不安をもったままショットすることになってしまいます。
たまたまそれでいいショットが打てたとしても、それはあくまでも『偶然』であって、『ナイスショット』ではありません。
足の裏の感覚で、しっくりくるか、ごまかしながら打つことになるかが、決まることが多いように思います。
今日はすごくいいフィーリングを両足がつかんでいたように思います。
このクラブが構えやすかったということもあると思いますし、これまでのロイコレのクラブに対する高い信頼感も大きく影響しているのだと思います。
スプーンなので、最初はティアップして打とうかな?と思ったのですが、あがりやすそうなイメージが強く出たので、このまま直打ちで試打することにしました。
試打を開始しました。

打感はソフトで好感がもてました。
硬い感じは全くしませんでした。

音も、なかなかいい感じです。
打感と、音の違いのズレが面白いと思いました。
スイートエリアは結構広い感じがしたのですが、ヒットする場所によって、音が結構変わるな・・・。と思いました。
ただ、普通に打っている限り、全く問題ないと思いました。

『球のあがりやすさ』という点でも、好感がもてました。
シャロータイプらしい、あがりやすさでした。
ロイコレの、このSFDシリーズは、いわゆる『アスリート仕様』ということになるのだと思いますが、敷居は高くないと思いました。
直打ちでも、じゅうぶん球を上げてくれました。
タフな感じはしませんでした。
ライナー系というよりは、しっかりと高さを出していくことができました。
チタン系FW特有の球の浮きやすさだな・・・。と思いました。

『安定性』も、いい感じでした。
しっかりとヒットすることができ、ブレずにラインも出しやすいと思いました。
『超ワイドスイートエリア』というタイプではないと思いますが、シビア過ぎず、『いい所』にヒットしやすいFWだと思いました。

『飛距離性能』は、まずまずだと思いました。
結構高い飛距離性能をもっていると思いますが、今はかなりハイレベルなFWがたくさんあるので、このクラブがそれらよりも特別秀でているような感じはしませんでした。
ただ、いいパフォーマンスを発揮してくれるのは間違いありません。
『飛んだり飛ばなかったり』といった、性格の尖った感じではなく、安定してまとめやすい印象をもちました。
計算がたちやすいので、コースでも結構アグレッシブに攻めていけるような気がしました。

『操作性』も、まずまずだと思いました。
あまり大きく曲がる感じはしなかったのですが、特に問題もなく左右にインテンショナルなショットを打つことができました。
もっと敏感に反応するタイプかと思っていましたが、どちらかといえば大らかな感じが近いかな?と思いました。
シャロー系だからでしょうか?

いいFWだな・・・。と思いました。
すごくハイテクなタイプというよりは、どちらかというと『ベーシック』なタイプという印象をもちました。
おそらく、色々な工夫が組み込まれているのだと思いますが、これまでの経験やフィーリングを活かしやすいクラブだと思いました。

FWにチタンというのも、アリだな・・・。と思いました。
FWのチタンは最近の話ではなく、結構前からありますが、ドライバーのように一気にメタルからチタンに変わっていくことはありませんでした。
FWがあまり大きくする必要がないというのも、理由のひとつかもしれません。
直打ちすることも多いFWは、大きすぎると逆に難易度が上がってしまいます。

チタンのFWは、かなり高価な物が多く、購入しづらいところもありました。
やはりドライバーよりは安価であって欲しいと思うのですが、ドライバーと変わらないFWにもたくさん出会ってきました。
性能とは直接関係ないのですが、やはり価格は大きなポイントであることは間違いありません。

このクラブにはいい印象をもったのですが、チタンということで、かなり高価なのではないかな?と思い、値段を尋ねてみたのですが、思っていた以上に親しみやすい価格でした。
勿論、一口にチタンといっても色々とあるのだと思いますし、装着されるシャフトによって大きく変わるとは思うのですが、『純正』であれば、普通のFWと大きな差は無いな・・・。と思いました。
調整機能など、色々な機能が付いて複雑になっていないところも、このコストパフォーマンスの高さにつながっているのかな?と思いました。

昔からロイコレFWを愛用していた者にとって、ここ数年のロイコレのFWはちょっと印象が変わった感じもするのですが、カッコ良さは引き継がれていますし、好感度は高いままです。
昔はちょっと敷居が高いところもありましたが、このクラブもそうですし、今は親しみやすいタイプが多くなりました。
球があがりやすく、見た目以上に難しすぎない、グッドなFWだと思いました。
カッコいいクラブを使いたいけれど、易しさも求めていきたい・・・。という方は是非試してみられてはいかがでしょうか?
2014年12月21日
ロイヤルコレクション SFD X7 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SFD X7 ドライバー です。

シャフトは ATTAS RC W50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.2、シャフト重量は53g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は299gです。

久しぶりに出会ったロイヤルコレクションのニュードライバーです。
一年以上が経過しました。
ロイヤルコレクションのドライバーはもうちょっと新製品の出る頻度が早かったように思いますが、それだけ、このドライバーの開発に力を入れていたということなのでしょうか?
ずいぶんと待ったような気がしますし、久しぶりに出会うことができて、ワクワクしました。

シャロー系のヘッドです。
今の主流といえる形だと思います。
ロイコレはもっとディープな印象が強いですが、これも時代の流れなのかもしれません。
ディープヘッドを敬遠しておられる方も多いのかもしれません。

ロイヤルコレクションといえば、やはりこの『キャビティソール』です。
昔に比べ、ずいぶんと浅くなったように思いますが、このキャビティソールこそ、『ロイコレの個性』といっていいのではないでしょうか?
機能的なことはともかく、このキャビティソールは既に『デザインの一部』になっているように思います。
昔からのロイコレファンとしては、このキャビティソールを見ると、安心するといいますか、ホッとします。
最近のドライバーは『縦に溝』が入っている物も見かけるようになりましたが、このドライバーにはそれが見られません。
『溝の方向』が全く違います。

ネックは短めです。
これも時代の流れでしょうか?
これまでのロイヤルコレクションのイメージとは、あまり合わないようなところもあるのですが、仕方ないのかもしれません。
このような形状のニーズが高いのかもしれません。

こうして見ても、やはりシャローな感じがします。
適度に厚みもありますし、極端なシャローという感じはしませんが、やはり私の感覚ではシャローに入ります。
『薄い』というよりも、『平べったい』といったほうが合っているかな?と思いました。

このオリジナルグリップは、ソフトなフィーリングで好感がもてます。
最近は黒だけでなく、カラフルになりました。
私はオーソドックスな黒が好きですが、このようにカラフルになるのも、いいことだと思っています。
自分の好きな色やラッキーカラーなどを挿してみるのもいいように思います。

ロイコレらしい、『美顔』です。
整った顔をしています。
やはりロイヤルコレクションは顔が良くないといけません。
他にも色々とありますが、ロイコレはまず顔が良くないといけない・・・。と私は思っています。
それだけ、これまでたくさんの男前なクラブに出会ってきました。
数年前は他のメーカーで、機能性を重視するあまり、顔が『置き去り』になっているようなドライバーもたくさん登場してきました。
曲がりにくい効果は絶大だと聞いていましたが、私はすごく違和感をもっていましたし、実際に打ってみても、曲げてしまいました。
やはり、顔の良さはとても大切です。
そういった意味でも、このドライバーの顔には好感がもてました。
ただ、ディープ感は全く感じず、シャロー感のあるヘッドだな・・・。と思いました。
投影面積が大きいです。
これが、今求められている顔なのでしょうか?

シャフトは、かなり軟らかいです。
フレックスは一応『S』なのですが、硬いという印象は全くありませんでした。
このシャフトがオリジナルシャフトだと聞いたのですが、他のメーカーでもそうですが、やはりオリジナルのシャフトは、かなりのソフトスペックになっているものが多いようです。
すごくしなる感じがします。
スティッフのSではなく、『しなる』のSかな?と思いました。
できればもうちょっとしっかりとしていたほうがタイミングが取りやすいな・・・。と思いましたが、他のスペックはもっと『ソフト』なので、このドライバーで試打することにしました。
ただ、このドライバーは、いわゆる『カスタム』に対応しているとのことなので、自分の好きなシャフトで組んでみると、もっと魅力も増すだろうな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。
変なクセがなく、ラインも出しやすそうです。
ボールもあがりやすそうだな・・・。と思いました。
ヘッド後方も少し伸びていますし、投影面積が大きいです。
私はもう少し締まった感じのヘッドが好きなのですが、この大きさに魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?
大きさもあり、変なクセのないヘッドなので、『安心感をもたらしやすい顔』といえるのかもしれません。
あまり曲げるイメージは出せなかったので、まずはタイミング重視で細工をせずに打ってみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

まずは、この音にびっくりしました。
このような甲高い音だとは思わなかったので、意表を突かれてしまいました。
正直、好感がもてませんでした。
インパクトを調整したくなります。
ヘッドの雰囲気からは、全くイメージできない音でした。

『打感』は軽めでした。
球の抵抗感をあまり感じませんでした。
まずまずの打感でした。

球はあがりやすいです。
ロフト9.5度でもタフな感じはしませんでした。
しっかりとキャリーを稼いでいくことができました。
今は浅重心ドライバーがたくさん出回るようになり、クラブによっては『ロフトを寝かせる』動きも活発になっていますが、このドライバーは『そのまま』で充分のような気がします。
球があがりきらずにドロップするようなこともありませんでした。
これまで通りの感覚で打っていける感じがしました。
もちろん、このドライバーも今の流れに乗って重心を浅くしているだろうと思うのですが、タフな感じはしませんでした。
オリジナルのシャフトだから、そう感じたところもあるのかもしれません。
これがもっとしっかりしたシャフトだと、もっと弾道も抑えられていたように思います。

『安定性』は、まずまずだと思いました。
ヘッド自体はイージー系だと思うのですが、シャフトが少し暴れやすい感じがしました。
タイミングがなかなか合わず、少し苦戦してしまいました。
ヘッドよりもシャフトに気を遣いながら球を打っていました。

『飛距離性能』は、まずまず・・・。だと思いました。
ある程度の『低スピン性能』をもっているのでしょうか?
弾道は高めですが、昔のように強く吹き上がって距離を大きくロスする・・・。という感じはしませんでした。
高くあがるのですが、しっかりと前に進んでくれる頼もしさのようなものもありました。

『操作性』という点では、やや難しく感じました。
あまり操作したくないタイプのドライバーです。
ヘッドの形状からも感じていましたが、あまり敏感に反応するタイプではないと思います。
シャフトも少し扱いづらかったので、曲げに行くことはリスクが大きいような気もしました。
しかし、今日は練習場だったので、一応トライしてみて、何とか左右に曲げることができましたが、イメージとは合いづらいところがあるな・・・。と思いました。
まるで『借り物の弾道』のようだな・・・。と思いました。

ロイヤルコレクションらしい、美しさをもったドライバーだと思います。
打つ前までの印象はなかなかいいものがありました。
いい雰囲気はそれなりにありました。

しかし、先ほども書きましたが『音』が馴染めませんでした。
私は強く振るほうなので、このようなキツイ音になってしまったのかもしれません。
しかし、それを差し引いたとしても、この甲高い音には好感がもてませんでした。
一気に『トーンダウン』してしまいました。

今は調整機能が付いたドライバーのほうが多いような気もするのですが、このドライバーには付いていません。
ロイコレのドライバーに調整機能のイメージは無いですが、これから搭載されるようになるのでしょうか?
それとも、このままの状態でいくのでしょうか?

ただ、調整機能を使ってみたけど、思ったような効果は感じられなかった・・・。結局は元のオリジナルのポジションに戻してしまった・・・。最初から変えていない・・・。という方も多いのではないでしょうか?
色々と調整できるのは素晴らしいことだと思いますが、それで却って迷いなどにつながってしまうこともあるのかな?と思いました。
とはいっても、このシステムはこれからもずっと続くような気がします。
ニーズがある以上、メーカーは作り続けるように思います。

私はロイコレのクラブが好きで、これまで数本所有してきました。
練習場だけでなく、コースでも大活躍してくれました。
なので、ニューモデルが発売されるのをずっと心待ちにしていました。
しかし、今回のこの SFD X7 というドライバーは、正直あまり好感がもてませんでした。
ただ、これはあくまでも私の好みによるものです。
このドライバー自体は優れているところもあると思います。
私はおそらく、このドライバーを試打することは無いと思いますが、次のモデルに期待したいと思いました。
2014年11月21日
ロイヤルコレクション DB DOUBLE MILLED ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはロイヤルコレクション DB DOUBLE MILLED ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは34.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、トルクは1.6、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は471gです。

久しぶりに出会った、ロイヤルコレクションのウェッジです。
ロイヤルコレクションはFWのイメージが強いので、ウェッジはあまり目立ちませんが、このウェッジはとてもカッコいいです。
プロトタイプのようなデザインがとてもシブいです。

形状的にもオーソドックスな感じがします。
シンプルさが、とてもカッコいいです。

トップラインも厚すぎず、程良い感じです。

『DB FORGED DOUBLE MILLED』と記されていました。
相当スピンが効きそうです。

フェースには、複雑なミーリングが施されていました。
ロイコレのウェッジらしい感じもします。
正直、『カッコいいミーリング』だとは思わなかったのですが、この形状にもロイコレの深い研究があってのことだと思います。
指で触れてみたのですが、特にザラザラする感じはありませんでした。
意外とスベスベしているな・・・。と思いました。
ウェッジのミーリングにも色々あって、近くで見ないと解らないような細かな物もありますが、このウェッジのミーリングはよく目立っています。
近くで見なくても、はっきりと認識できます。

ソール幅は少し広く見えましたが、SWということで考えてみると、標準的といえるのかもしれません。
ソールが丸みを帯びているのが、よく解ります。

バンスも結構利いているな・・・。と思いました。

ネックの長さは、しっかりと維持されています。
これだけの長さがあると、安心できます。
スピンを掛けやすそうな印象を受けます。

このオリジナルグリップも、なかなかです。
私が好きなツアーベルベットタイプではありませんが、好感のもてるグリップです。
しっとり感はあまりありませんが、滑りにくそうな感じがします。
グリップ力があるな・・・。と思いました。

ソールには番手やロフトを表す刻印がありませんでした。
これは珍しいと思いました。
コースで、キャディバッグから抜くときに、間違えたりしないかな?と思いました。

別の所に小さく刻まれていました。
間違えないように、できればこの刻印のところに色を付けて目立つようにしたほうがいいかもしれません。
今は専用のマニキュアの種類も充実しているので、自分の好きな色を塗るのも面白いです。
自分のラッキーカラーなどを塗ると、より愛着も湧いてくるかもしれません。

オーソドックスな形状で構えやすいです。
少しミーリングが目立っていますが、違和感があるほどではありませんでした。
ただ、ミーリングが主張し過ぎている感じがしたので、『美しい』という印象はありませんでした。
淡々と見つめていました。
少し出っ歯タイプです。
グースタイプを好まれる方は、少し構えづらいかもしれません。

開いて構えてみたのですが、バンスが効いているのか、少しリーディングエッジが浮くのが気になりました。
苦手に感じるほどではなく、このままでも充分打っていけそうでしたが、もし私がこのウェッジを購入したら、間違いなく『削り』を入れるだろう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はすごくソフトで、好感がもてました。
ミーリングは目立っていましたが、それほど強烈な食いつき感は感じませんでした。

球はあがりやすくて、いい感じでした。
イメージ通りの高さがでました。

スピン性能は、なかなか高いと思いました。
強烈なスピンが効いているようには感じなかったのですが、ポンポンと、いい感じで止めてくれました。
フェース面の独特なミーリングが、よく効いているのかもしれません。

『安定性』は、まずまずです。
特に変わったところもなく、平均的だと思いました。

球を拾いやすく、高さもイメージしやすいので、距離感も合いやすいです。
親しみやすいウェッジだと思いました。

『操作性』は、まずまずだと思いました。
あくまでも私の好みとしては、もう少し開きやすかったらいいな・・・。と思ったのですが、これくらいが標準的なSWといえるのかもしれません。
バンスが効いているので、バンカーが苦手な方には合いやすいかもしれません。

なかなかいいウェッジだな・・・。と思いました。
シンプルで『余計な飾り』が無いウェッジだと思いました。

購買意欲は正直、それほど強く刺激されなかったのですが、また機会があれば試打してみたいです。
2014年04月18日
ロイヤルコレクション BBD 306V TITANIUM フェアウェイ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはロイヤルコレクション BBD 306V TITANIUM フェアウェイ の3番 です。

シャフトは FUJIKURA Rombax RC です。
ロフトは15度、クラブ長さは43.25インチ、シャフトフレックスは60SR、シャフト重量は63g、トルクは4.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は319gです。
国内男子ツアーがやっと開幕しました。
毎年のことですが、私はずっと待ち続けていました。
国内の女子は既に開幕していますが、男子はようやくです。
3月からツアーが始まり、毎週のように観ることの出来ていた時代が懐かしいです。
私はずっとUSGAツアーを観ているので、シーズンのオンオフ感は少ないのですが、やはり国内男子ツアーも早く観たいと思っていました。
女子のツアーも素晴らしいですが、男子のツアーもとても素晴らしいです。
TV観戦もいいですが、できれば生で観たいものです。
TVを観ているだけでは決して見ることのできない、球筋や弾道の力強さは圧巻です。
ギャラリーとして観ていて、自分の頭上を越える弾道の空気を切り裂くような鋭い音・・・。など、生観戦の楽しさはたくさんあります。
お目当ての選手のラウンドをずっと一緒に回るのも楽しいですし、『定点』で観戦するのも面白いです。
ドライビングレンジでも、色々な発見があります。
リズムの取り方など、参考になる部分も多いです。
ただ、ツアーの開催地を見ると、毎年ほぼ同じようなところが多いように思います。
女子のツアーは、今年初めて佐賀県で開催されましたが、こういったことがもっと増えて欲しいと思っています。
毎年地元の試合を観に行くのを楽しみにしておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、それ以上に『観たくても観られない』という方のほうが多いのではないでしょうか?
毎年複数回試合が行われるところもあれば、全く試合が行われないところも多いです。
そういったところのほうが多いと思います。
運営面など、様々な問題があると思いますが、毎年でなくてもいいので、せめて何年に一回はそういった地域でも開催されることを強く望みます。
日本全国にゴルフファンはいらっしゃいます。
観たくても観られない今の子供さんの中に、未来のメジャーチャンピオンが何人もいるのではないでしょうか?
実際にプロの試合を観て、ゴルフが好きになったという子供さんも多いと思います。
ゴルファー人口が減少していくなかで、いかに増やしていくかは、こういった取り組みも必要になってくるのではないでしょうか?
JGTOやPGA・LPGAには、その責務があると私は思っています。
また、プロの試合を観たくても観られない・・・。という方で、ツアー競技が近くで開催されないのであれば、各都道府県で行われるオープン競技などを観戦されるのもいいと思います。
今はツアーでない試合でも、有名な選手が出場していることも多いです。
実際にプロのスイングや弾道、ルーティーンなどを見ると、すごく役立つことが多いと思います。
ゴルフほど、選手と観客の距離が近いスポーツは珍しいです。

さて、長くなりましたが、ロイコレの新しいFWです。
ロイコレはやはりFWです。
黒いソールがカッコいいな・・・。と思いました。

形状的にも、ロイコレらしい感じがしますし、昨年試打した306Vにすごく似ているな・・・。と思いました。
ただ単に黒く染めているだけなのかな?と思いました。

しかし、トゥ寄りに『Ti』と記されていました。
ひょっとして、このFWもチタンなのかな?と思いました。
今年は既にとても印象深いチタンFW(ミステリー C-HT511 フェアウェイウッド、エポン AF-203)に出会っています。
どちらも、とても素晴らしいFWです。
それに、このロイコレのFWも加わるのかな?と思いました。
これからはFWも、チタンの時代でしょうか?
シャフトには『フルチタン』と表示されたシールが貼られていました。
FWにもチタンが使われるのは、とても贅沢な気もしますが、これからは、これが常識となっていくのかもしれません。

ネックの長さは、今のFWの中では、結構長いほうだと思います。
昔に比べ、今はショートネックのFWが増えてきました。

セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
球があがりやすそうです。

この溝の無い『キャビティソール』も、すっかりお馴染みです。
これからもロイコレは、このタイプでいくのでしょうか?

かなりの男前です。
ロイコレなので、これはもう『常識』といえると思うのですが、改めて見てもとてもいい顔をしているな・・・。と思いました。
小顔というよりは、やや面長な感じがします。
投影面積もしっかりあります。
左に巻き込むイメージが出づらいので、安心感をもてそうです。

素振りをしてみた感じは、この黒のイメージとはちょっと違う感じもしましたが、まずまずだと思いました。
シャフトもハードな感じはしないですし、結構なソフトスペックに仕上がっているように思います。
しっかりと振っていきたい方には、やや物足りないスペックといえるのかもしれません。
違うスペックでも試してみたいと思いましたし、他にも色々なシャフトがラインアップされているそうなので、是非そちらも試してみたいと思いました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
とても構えやすいです。
楽な気分で構えることができました。
あまり大きいヘッドではないので、大きめのヘッドを好まれる方には、やや不安に感じられるところがあるかもしれません。
私は大きすぎないほうが好きなので、好感がもてました。
いいイメージが自然と発生してきました。
球があがりやすそうな雰囲気があったので、ティアップせずに直打ちで試打することにしました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもいいです。
柔らかくて、何ともいえない心地いい感触が後を引きます。
そして、ただ柔らかいだけでなく、しっかりとインパクトを感じ取ることができ、ボヤけた感じがなかったので、好感がもてました。
『打つ』というよりも『運ぶ』イメージでショットすることができました。

『音』も、爽快感があって、いい印象をもちました。
一球一球、楽しく打つことができました。
日頃のストレスも、この音と共にどこかに吹き飛んで行ってくれる感じがしました。

球も想像していた以上にあがりやすいと感じました。
ロフト15度ですが、直打ちのままでも球を拾いやすくて、弾道も高めでした。
タフな感じは全くしませんでした。
ティショットでも使えそうですが、これだけ拾いやすくて、確実に浮かせてくれるのであれば、やはり実戦でも『直打ち』の場面で使っていきたいな・・・。と思いました。
昔はスプーンといえば、
敷居の高いクラブ。
球があがりづらいので、直打ちは難しい。
使う場面は少ないので、『キャディバッグの飾り』になってしまっている。
といわれるときもありましたが、今は完全に印象が違います。
すごく親しみやすくなっています。
見た目は結構ハードそうに見えなくもないですが、実際はそんなことはありません。
今は『浅重心系』のFWが流行っていますが、このFWはどうなのでしょうか?
このあがりやすさ・浮きやすさを見ると、結構重心も深いんじゃないかな?と思いました。
球がドロップする感じも全くありませんでした。
誰にでもあがりやすいタイプだとは思いませんし、ある程度のHSがあったほうが、やはりいいとは思いますが、その敷居は決して高すぎないと感じました。

『安定性』という点では、まずまず・・・。といったところでしょうか?
普通に打っていく限り、大きなケガにはつながりにくいように感じますが、『高い直進性』とか『曲がりにくい』という印象はありませんでした。
シビア過ぎるタイプではないと思いますが、『ある程度の正直さ』は持ち合わせているように感じます。
FWにもドライバーと同じく、何が何でも『寛容さ』を求めていきたい方には、やや難しく感じられるかもしれません。

そして飛びの性能が凄いな・・・。と思いました。
先日試打したチタンFWと同じく、かなりのパフォーマンスが期待できます。
一球目から、すごくいい感じで打てたせいか、このクラブの飛び性能を強く感じることができました。
ちょっと表現は良くないかもしれませんが、『えげつない飛び』だな・・・。と思いました。
その弾道の力強さ・速さ・高さを見て、思わず『えげつない』という言葉が浮かびました。
ボールの弾きも、すごくいいです。
こういったところも、チタンを使う効果がでているのでしょうか?
直打ちで打っても、かなり距離がでるので、実戦でもちょっと距離が余ってしまうんじゃないかな?と、ふと思いました。
飛びの力が強いので、少しは『調整しながら』打っていくのがいいのかもしれない・・・。と思いました。

『操作性』はまずまずです。
球はつかまり過ぎることなく、どちらかといえばフェード系のイメージが出しやすいな・・・。と思いました。
大きなクセのあるクラブではないので、フェードヒッターの方は勿論、ドローヒッターの方には、さらに易しく感じられるのではないでしょうか?

やはり、ロイコレのFWはいいな・・・。というのが率直な感想です。
昔からそうですが、ロイコレといえば、やはりFWです。
私はずいぶんお世話になってきました。
ロイコレのFWのおかげで苦しい場面を助けられたことが何度もあります。
外見的なイメージは昔とちょっと変わった感じもしますが『FWのツボ』はしっかりと抑えているように感じます。

イメージしていたよりも球が高かったことと、飛距離性能が高いことが大きく印象に残りました。
打感や音なども良かったですし、かなり好感度が高いFWです。
こういった優れたFWが登場してくると、他のメーカーからもチタンのFWが発売されるようになるのではないでしょうか?
先日チタンのUTにも出会いましたし、いずれ『メタル』は見かけなくなるのかもしれない・・・。と思いました。

スプーンはドライバーと同じく、『飛距離を求めるクラブ』だと私は思っているので、このクラブの飛びには魅力を感じました。
いわゆる『低スピン系』という感じはしなかったですし、しっかりと掛かっていたように思うのですが、弾道も力強かったですし、何より『確実にキャリーを稼げる』というところが魅力なのだと思いました。
ショットにおける『当たり外れ』が少ないタイプのクラブだと思いました。
計算しやすいように感じました。

練習場ではもったいない、是非コースで試してみたい・・・。と思いました。
今年も既にたくさんのいいクラブに出会えていますが、FWの印象が今は強いです。
例年になく『豊作』の年になる予感がしました。
FWはドライバーやアイアンに比べて、毎年試打する本数が少ないのですが、今年は多くなるんじゃないかな?と思いました。
ドライバーの性能アップよりも、FWの性能アップのほうが顕著になる年になるような気がしました。
また何度もこのクラブを試打してみたいと思いましたし、違うロフトでも試してみたいです。
2014年01月28日
ロイヤルコレクション BBD 706V フォージド アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD 706V フォージド アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、トルクは1.6、キックポイントは元調子、クラブ総重量は443gです。

ロイヤルコレクションの新しいアイアンです。
とてもオーソドックスな軟鉄アイアンといった感じがします。
何といいますか、昔はロイコレのクラブを使うことが『一種のステータス』のようなところがあり、憧れのメーカーのひとつだったのですが、今は他のメーカーとの区別がつかなくなったような気がします。
いい意味での『大衆化』といえるのかもしれませんが、できれば昔の雰囲気を味わいたいと思っています。
とはいっても、ロイヤルコレクションは元々フェアウェイウッドで人気を高めてきたメーカーなので、アイアンは『専門外』なのかもしれません。
他のメーカーにもいえることですが、ウッド系が得意なメーカーと、アイアン、ウェッジ系が得意なメーカーがはっきりしているように思います。

形状はとてもオーソドックスな感じで奇をてらった感じはしません。
ハーフキャビティといえると思うのですが、それほど難しそうな雰囲気は伝わってきません。
これまでの出会ってきたロイコレのアイアンと似ているな・・・。と思いました。

彫りはそれほど深くないのですが、溝のところに何やら黒い『詰め物』のようなものが入っています。
どのような効果が期待できるのでしょうか?
インパクトのときの衝撃を和らげる働きをしているのかな?それとも重心を深くしているのかな?と思いました。
メーカーの努力が感じられます。

ソール幅は普通だと思いました。
こうして見ても、リーディングエッジが削られているのが、よく解りました。
やはり、抜けを良くする為の工夫なのでしょうか?

ネックの長さも、しっかりと維持されていますが、比較的ノーマルな長さだと思います。

フェース面には独特なミーリングが彫られていました。
他では見られない、個性的な模様をしています。
これもメーカーの深い研究によるものなのでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい印象をもちました。
見とれるほど美しいとは思わなかったのですが、とても楽な気分で構えることができました。
『面長感』よりも『フェース高感』を感じさせる『面構え(つらがまえ)』をしています。
グースも少し効いていますが、苦手に感じるほどではありませんでした。
フェース面のミーリングも、少し見えますが、気になるほどではありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は軟鉄らしい柔らかなフィーリングで好感がもてました。
見た目の質感からイメージした打感なので、とても親しみやすさを感じることができました。
ヘッドの中に、何やら詰め物のような物が入っているので、打感が損なわれるのかな?と思うところもあったのですが、実際はそうでもありませんでした。
ただ、これまでの経験から、この詰め物はなくてもいいような気がします。
しかし、おそらく違うところに効果を発揮しているのだろうと思います。

『球のあがりやすさ』という点では、こういった『美形タイプ』といったらいいでしょうか?
整った顔立ちをしたアイアンの中でも、易しいほうだと思います。
タフな感じはしません。
形状的にもとてもオーソドックスな感じがしますが、色々な工夫が組み込まれているのでしょうか?

『安定性』という点では、普通かな?と思いました。
最初にパッと見たときに易しそうな印象をもったのですが、実際に打ってみても、その通りでした。
シャープな形状で安定感を求めていきたい方には、とても合いやすいのではないでしょうか?
シビアさは、あまり感じませんでした。

『飛距離性能』は、今のアイアンの中でも比較的標準といえるでしょうか?
私の感覚では飛ぶ感じがするのですが、今の多くのアイアンがこのようになっているので、特別飛ぶタイプとはいえないのかもしれません。
今は最低限、これくらいの飛距離性能が求められているのでしょうか?

『操作性』という点では、いい印象をもちました。
そつなくこなしてくれる・・・。といった感じがしました。
1球目から、いい感じで打っていくことができました。
構えたときの印象とおり、扱いやすいタイプだと思いました。

ミーリングによるスピン性能は、正直よく解りませんでした。
すごく食いつきがいい・・・。とは思わなかったのですが、このミーリングが効果をあげているのかもしれません。
練習場ではよく解らなかったので、もし機会があればコースで試してみたいと思いました。

『抜け』も、いい感じではありましたが、練習場のマットの上からでは正確な判断はしづらいので、やはり実際の芝やラフの上から試してみたいと思いました。

ミーリングとバックフェースの詰め物が特徴的ですが、全体的な印象としては、特に変わったところもなく、目新しさのようなものは感じませんでした。
最初のほうにも書きましたが、『ロイコレらしさ』が欲しいです。
メーカー名を隠してしまえば、どこのメーカーのアイアンなのか、全く区別がつきません(殆どのクラブがそうなのですが・・・)

ロイヤルコレクションは『キャビティソール』で認知されたように思いますし、それが大きな個性となっているように思います。
最近のロイコレのFWなどにはキャビティソールは採用されていないようですが、『痕跡』のようなものはずっと有り続けています。
なので、アイアンなどにも何か特別な個性のようなものがあってもいいのではないかな?と思いました。

アイアンのソールにキャビティソールを組み込むのは無理だとしても、何か他の特別な工夫が欲しいな・・・。と思いました。
一目で『ロイコレのアイアン』と解るような工夫があってもいいんじゃないでしょうか?

『生産ライン』など、色々な面からも難しいとは思いますが、もう少し何か特別な工夫があってもいいんじゃないでしょうか?
比較的まとまっている印象はありますが、『このアイアンでなくても』と思えるところがありました。
私は軟鉄アイアンが大好きですし、ゴルフを始めたときから今までずっと愛用し続けてきました。
これからもずっと軟鉄アイアンを使い続けるだろうと思います。
しかし、このアイアンには購買意欲が刺激されることはありませんでした。

どこかに大きな不満がある・・・。というのではないのですが、惹かれるものがありませんでした。
テンションがあがりきらずに、淡々とした気分でした。
予定通りの球数と時間で試打を終えました。
贅沢なことかもしれませんが、アイアンやウェッジには特に『手作り感』のようなものが欲しいな・・・。と最近特に思うようになりました。
昨年、素晴らしいアイアンやウェッジに出会ったからなのかもしれません。
このアイアンは『ハンドメイド感』というよりは『マシンメイド感』のほうが圧倒的に強く感じられます。
大きな不満などは無いのですが、私は次のモデルに期待したいです。
2013年11月11日
ロイヤルコレクション BBD 106V ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD 106V フォージド ドライバー です。

シャフトは FUJIKURA ROMBAX RC です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは60S、トルクは4.3、シャフト重量は64g、バランスはD2、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は311gです。

ロイヤルコレクションらしい、とてもカッコいいドライバーです。
このソールを一目見て、ロイヤルコレクションと分かるところがいいです。
クラブにも個性が大事です。
ロイヤルコレクションは『カッコ良さ』と『性能の高さ』の両立が昔からとれているメーカーです。

最近のドライバーの中では、ディープ系といっていいでしょうか?
BBDシリーズらしい、立体感があります。
シャロー系のヘッドもいいですが、やはりディープ系にはすごく魅力を感じます。

最近のロイコレのドライバーやフェアウェイウッドはキャビティソールがありません。
もう復活することはないのでしょうか?
キャビティソールに見えるように、パーツのようなものが組み込まれています。
先日BBD 306V フェアウェイ を試打したときにも感じていたのですが、どうもこの部分がチープに見えてしまいます。
仕上げ方が雑に見えました。
これまでのモデルは、もうちょっと丁寧に仕上げられているように感じます。
ところどころ微妙に隙間が空いているのは、まだいいのですが、その隙間が均一ではなくてバラツキがあります。
正直『マイナスポイント』だな・・・。と思いました。
海外で生産されたヘッドなのでしょうか?
海外で生産されていても、その品質や性能がきちんとキープされていれば、全く問題ないと思っているのですが、このモデルはちょっと見劣りする感じがしました。
もちろん、これで構えにくくなるとは思わないですし、性能的にも変わらないのかもしれません。
ただ、私はこういった細かいところも気になってしまいます。
ロイコレらしくないな・・・。と思いました。
『ロイヤル』という言葉は、本当に『特別』です。

ネックの長さは、今のドライバーの中ではちょっと長めに見え、やはり品があるな・・・。と思いました。
『易しさ』に迎合しすぎない・・・。という感じが伝わってきます。
こういった雰囲気のあるドライバーには、とても魅力を感じます。
今は、こういった本格的な形状でありながら、打つとすごく易しいクラブが増えてきました。

かなりの男前です。
ロイコレは、たくさんあるメーカーの中でも『男前ランキング』は、昔からかなり上位です。
ロイコレは男前でないといけません。
このドライバーも当然ながら、これまでのロイコレのいい伝統を引き継いでいます。
やる気がどんどんアップしていきました。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
最近は、こういったタイプのヘッドも増えてきました。

ボールを前にして構えて見ても、とてもいいと思いました。
『強すぎない逃がし顔』といったところでしょうか?
私はこういった構え感が大好きです。
左を気にせずに気持ちよくフィニッシュまで振り切っていけそうに感じます。
思わず目尻が下がってしまいました。
小顔好きの私としては、もうちょっと小振りでもいいかな?という思いもあったのですが、この大きさでも全く問題ありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は超ソフトです。
球の抵抗感を殆ど感じませんでした。
『元祖・吸い付く打感』といっていいかな?と思いました。
ボールを弾き飛ばしていく力も強く、勢いがかなりありました。
打感がすごく良くて、球の勢いもいいので、次から次へと打ちたくなりました。
『疲労感を感じさせない打感』といったらいいでしょうか?
思わず笑みがこぼれてしまいました。

『音』もすごくいいです。
いいインパクトを迎えることができて、とてもいい気分にさせてくれました。
飛ばす為のクラブといえるドライバーは、こういったフィーリングでないといけません。
物理的な性能だけが良くても、実際にそれで球を打ってみて、いいフィーリングでないと、いいショットは望めません。
ナイスショットはボールが遠くに曲がらずに飛ぶ・・・。ということだけでなく、『打感』や『音』も含まれます。
いくら遠くに飛んでも、思わず耳を塞ぎたくなるような音では何にもなりません。
その点、このドライバーの音は高得点です。
このグッドフィーリングは、ナイスショットを呼び込んでくれるように感じました。

『安定性』という点では、まずまずかな?と思いました。
最近の易しさ重視のドライバーとは一線を画すような気もしますが、スイートエリアも極端に狭い感じはしなかったですし、シビア過ぎる感じはしませんでした。
すごく構えやすいので、ラインも出しやすいです。
クラブが自動的に球を捕まえてくれるタイプではないので、スライスに悩んでおられる方には、ちょっと難しく感じられるかもしれません。

『球のあがりやすさ』という点では、ややライナー系だと思いました。
叩いても、吹き上がる感じはしなくて、いい感じの力強い弾道で飛んで行ってくれます。
『低弾道』というほどでもありませんでしたが、高さを抑えていけるので、実戦向きだな・・・。と思いました。
最近のドライバーの中では、ややタフな部類に属するのかもしれませんが、敷居が高すぎるという感じはしませんでした。
敷居が高すぎず、ある程度のしっかり感を残している・・・。という微妙なさじ加減の出来ているドライバーだと思いました。
明らかに『ヒッター向け』といっていいように思います。

『飛距離性能』は、かなりいい感じです。
ロイコレのドライバーなので、これくらいは飛んでくれるだろう・・・。という予想を立てていたのですが、その予想通りの性能の高さを感じました。
私は昔『CV PRO』というドライバーを使っていて、すごくたくさん助けられたので、いい印象ばかりがロイコレドライバーにはあるのですが、このニューモデルも、とてもいい雰囲気があります。

『操作性』もいい感じでした。
『やや逃がし顔』なので、気持ちよく捕まえていくことができました。
それでかなり飛距離も稼げたと思うのですが、左への恐怖心が芽生えてこなかったので、左へ曲げることも易しく感じました。
つかまり過ぎず、逃がしていきやすいので、右へ曲げる球も易しく感じました。
『高い直進性』というよりは、明らかに『操作性』で勝負していけるドライバーだと思います。
直線よりも、微妙な曲線を描いていくことのほうが易しく感じました。

かなりミスヒットしても、それを感じさせないドライバーが増えてきました。
どこでヒットしているのかが分かりづらいドライバーも多くなりました。
そういった点でいうと、このドライバーはすごく『正直』な感じがします。
シビア過ぎる感じはしませんが、私はこういった正直なドライバーが好きです。
ミスすれば、それがどんなミスだったのか、教えてくれるクラブでないと、怖くて永く使っていくことはできません。
人間は『ミスをする生き物』です。
いくら練習をしても、ミスをしてしまいます。
易しさ重視のドライバーではありませんが、こういった正直なクラブを使っているほうが、不調の時期は短いものだと、これまでの経験で強く感じます。

ソールの仕上げ具合がちょっと気になりましたが、それ以外はとても好印象でした。
『構えやすさ』『打感』『音』という『フィーリング三要素』に加え、飛距離性能が優れていると思いました。
とてもシンプルな外観ですが、おそらく見えないところに色々な工夫が散りばめられているのだと思います。
そういった工夫も、この高性能につながっていると思うのですが、それよりも私は『グッドフィーリング』による飛びの凄さを感じました。
気持ちよくインパクトを迎えさせてくれるクラブというのは、本当に『飛び』が良くなるものだと思います。
どんどんショットが良くなっていくように感じました。
色々なクラブを試打していると、時には少ない球数でも『打ち疲れ』してしまうクラブに出会うこともありますが、このドライバーは全くの逆です。
どんどん気持ちも体のエネルギーも満ちていくような気がします。

一球一球がとても楽しくて、ずっと笑顔で試打していました。
顔を見たときから、ずっと笑顔だったように思います。
やはりロイコレはいいな・・・。と思いました。
夜はかなり冷え込むようになってきましたが、このドライバーでたくさんボールを打ったおかげで、身も心もポカポカ気分で練習場を後にしました。
また何度でも試打したいドライバーです。
2013年10月02日
ロイヤルコレクション BBD 306V フェアウェイ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD 306V フェアウェイ の4番 です。

シャフトは FUJIKURA Rombax RC です。
ロフトは16度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスは70S、シャフト重量は73g、トルクは3.9、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は324gです。

ロイヤルコレクションの、とてもカッコいいフェアウェイウッドです。
外見的には、これまでのモデルとよく似ているような印象もありますが、この外見だから『ロイコレ』といえるのだと思います。
美しさが際立っていますし、輪郭もシャープです。

ロイコレらしい、キャビティソールです。
他のメーカーには無い、この独特のソール形状がロイコレらしさを演出しています。
これを見ただけで『ロイコレ』と解るところがすごくいいです。
クラブにとって個性はとても大事です。

キャビティソールの部分は、深い溝ではなく、ほんの少し『段差』になっていました。
以前は段差にもなっていないモデルもありましたが、今回のニューモデルは段差になっています。
これには何らかの理由があるのでしょうか?

ネックの長さも、しっかりとあります。
ロイコレらしい、いい雰囲気がすごく伝わってきます。
最近は、色々な形状のクラブを見かけるようになりましたが、こういった昔ながらの本格的な形状のクラブにはとても惹かれます。
そして、この形状を守りながらも、しっかりとハイテクが搭載されているのだろうと思います。

なかなかのシャローバックです。
球があがりやすそうな印象を受けます。
シャローヘッドだと、どうしても投影面積が大きすぎたり、平べったい感じが強くなり過ぎて、好感をもてないときもあるのですが、このクラブにはそういったマイナス的な要素は全くありませんでした。
カッコ良さと球のあがりやすさが上手く同居しているような印象をもちました。

このロイコレオリジナルグリップも、なかなかです。
ベルベットタイプの、あの柔らかさはなく、どちらかというと、しっかりとしていて滑りにくそうな感じのグリップです。
『密着感』のあるグリップです。
これならば雨や汗でも、滑りにくいだろうな・・・。と思いました。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ凹凸といいますか、ギザギザな感じの突起物がありました。
これにはどういう意味が込められているのでしょうか?
それとも単にアクセサリーのような役目を果たしているだけなのでしょうか?

『顔』は予想通りといいますか、ロイコレらしい、かなりの『美顔』です。
見惚れてしまうほどの美しく整った顔をしています。
さすがはロイコレだな・・・。と思いました。
『メーカーのイメージ』というのは、色々なところからつくのかもしれませんが、そのひとつに『クラブの顔』というものが大きく関わっているのではないでしょうか?
美しい顔をしたクラブをたくさん発表しているメーカーは、それだけでイメージがとても良くなります。
反対に異型であったり、構えづらいクラブのイメージが強いメーカーのクラブはあまり親近感を感じません。
そういった意味でも、ロイヤルコレクションは昔から『正統派』といいますか、親しみやすいクラブが多いです。
ドライバーからフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジまで、とても整った顔をしているクラブが多いです。
クラブに求めるものはたくさんありますが、まずは『顔ありき』だと私は常々思っているので、この新しいフェアウェイウッドの顔はとても魅力を感じました。
以前も書きましたが、ロイヤルコレクションというメーカーは、昔から『美』というものにすごくこだわっていると思います。
だから、私たちファンは常に魅了され続けているのだと思います。

素振りをしてみると、予想していたよりも、しっかりとしていて好感がもてました。
カスタムではなく、既製品でこれだけしっかりとしているのは珍しいと思いました。
すごく重いとか硬いという感じはしなかったのですが、これならば『暴れ』を気にせず気持ちよく振っていけるな・・・。と思いました。
タイミングも取りやすくて、親しみやすい印象をもちました。
ドライバーなども勿論なのですが、フェアウェイウッドは、より『しっかり感』を求めたくなります。
パー5やパー4のティショットにドライバーではなくフェアウェイウッドを使う理由は狭いホールで曲げたくない時や、レイアップして確実にいい場所に置いておきたい時、池やバンカーなどのハザードを確実に避けていきたい時・・・。などがあります。
そういった時にヘッドが暴れてしまうと、戦略が立てられません。
これまで頼りなく感じるFWをたくさん試打してきました。
しかし、今回のこのロイコレのニューFWは信頼感がもてそうです。
今度近いうちにコースで試してみたいと思いました。

ボールを前にして構えてみても、思わずため息が出てしまうほどの、『極上の構えやすさ』です。
一瞬で惹かれてしまいました。
まさに『一目惚れ』といったところでしょうか?
ほんの少しだけ面長な感じもするのですが、それが左への警戒心も和らいでくれているように感じました。
面長感は少しありますが、小顔感は失っていません。
大味な感じはしません。
身体全体もそうですが、頭の中がとてもリラックスできているのがよく解りました。
構えづらいクラブだと、頭の中もマイナスイメージがたくさん出て緊張してしまうことが多いのですが、今日はとてもリラックスできました。
いいイメージがすごくでました。
左右に曲げるイメージも出せたのですが、バルジが直線に近かったせいか、『真っ直ぐ』のイメージが一番強くでました。
とにかく、こうして見ているだけで、すごくパワーをもらえたような気がします。
球を打つ前から、これだけ『やる気』にさせてくれるクラブはとてもありがたい存在です。
重くどんよりした感じではなく、まるでお花畑でスキップしているような『ウキウキ感』を感じました。
ゴルフクラブにも『陰』と『陽』があるとするならば、このクラブは間違いなく『陽』だな・・・。と思いました。
この極上の構えやすさが、気持ちを明るくさせてくれます。
これだけプラスイメージをもって臨めるということは、それだけ有利な気がします。
試打を開始しました。

まずは、このとてもソフトな打感にテンションがMAXにまで上がっていきました。
何とも言えない心地いい感触が、充実感を与えてくれます。
弾く力も強いですが、硬くなくふんわりとしたフィーリングに、気持ちの高ぶりを抑えることができませんでした。

『音』も、小さ目の金属音が心地いいです。
自らのショットを後押ししてくれているように感じられるような、好感度の高い音です。

『球のあがりやすさ』という点でも、バフィということで、ある程度のあがりやすさはあるだろうと思っていましたが、実際に打ってみてもその通りでした。
ティアップせずにマットの上から直打ちで試してみたのですが、とてもいい感じで球を上げてくれます。
ヘッドは引き締まっていますが、ライナー系というよりは、高弾道の球が出やすいです。
バックスピンも、しっかり掛かっていたように思います。
球も拾いやすく、タフな感じはしません。
これくらい易しければ、実戦の場面でも、かなり使う回数が増えそうです。

『安定性』という点では、ラインも出しやすくていい感じでしたが、それほど大きな寛容さは無いのかな?と思いました。
特にスライサーの方には、球がつかまりきらない感じがするかもしれません。
意識的につかまえにいく必要があるかもしれません。
しかし、私はフッカーなので、すごく楽に感じます。
構えたときの感じがとてもよく、いいインスピレーションが湧きあがってくるので、そのまま振り抜いていけば、いい感じで球を弾き飛ばしていけるように思いました。

『飛距離性能』という点でも、なかなかいい感じです。
最近の『飛び系FW』と比べると、そこまでの大きなポテンシャルはないのかな?とも思ったのですが、このFWもいい感じですし、性格的に尖った感じがしない分、幅広い層に対応しているような気がします。
見た目以上に弾道が高いので、キャリーでしっかりと距離を稼いでいけますし、グリーンにも止めやすそうです。
バフィらしい、易しさが感じられました。
本当はスプーンを使いたいけれど、球があがりきらないので難しい・・・。と感じておられる方には、このバフィはとても頼もしい存在になってくれるのではないでしょうか?
弾きの良さと高い弾道で攻めていけるFWだと思います。
フェアウェイウッドには必ずスプーンを入れなければならない・・・。と思っておられる方は意外と多いのかもしれません。
しかし、そんな必要性は全くないのだと私は思っています。
スプーンが苦手であれば、バフィを入れるのはとても有効だと思います。
スプーンを入れずにバフィとクリークで対応しておられる方も、私に周りにはたくさんいらっしゃいます。

『操作性』という点では、とてもいい感じでした。
左右に曲げることも容易でした。
どちらにもクセがなく、同じように反応してくれました。
先ほども書きましたが、球がつかまり過ぎないのがとてもいいです。
最初に構えたときは、どちらかというと『直線』のイメージが出しやすかったのですが、実際に打ってみると『左右の曲線』も描いていきやすいと感じました。
こちらの意図を敏感に感じ取ってくれるように感じられました。

第一印象から既に、このFWの魅力にハマっていたように思います。
そして、実際に球を打ってみて、『打感』『音』『球のあがりやすさ』にすごく魅力を感じました。
さすがは『ロイコレ』です。
ロイコレは元々、FWで人気を博したメーカーです。
そのメーカーらしい、秀作だと思いました。

最近はバフィを見かける機会が少なくなったように思います。
飛ぶスプーンの影響からなのか、『飛ぶクリーク』も増えてきたように思います。
だから、バフィもあまり見かけなくなったのかもしれません。
しかし、今日久しぶりにバフィを手にしてみて、やはりいいもんだな・・・。と思いました。

私はウッド系よりもアイアン系のクラブのほうが好きで、特にFWはあまり手にしないことが多いような気もします。
ニューモデルの試打もアイアンをよく行っていますし、ウッド系ではやはりドライバーを中心に試打をしているような気がします。
しかし今日は、このFWに出会えて本当に良かったと思いました。
すごく魅了されました。
バフィというのも、まだまだ活躍の場はあると思いましたし、改めてロイコレのFWのレベルの高さを実感しました。

『14本以内』というルールがあるので、私はバフィをバッグに入れることは全くといっていいほど無いのですが、このクラブはちょっと入れてみたいな・・・。と思いました。
そして、このクラブをすごく気に入ったので、できればスプーンやクリークも試打してみたいと思いました。
おそらく、すごく気に入るだろうと思いました。

購買意欲が強く刺激されました。
やはりロイコレFWは、すごくいいです。
FWの試打で、これだけ時間をかけて、しかも球数が多かったのは久しぶりです。
とても楽しい試打ができました。
ロイコレファンの方はもちろん、顔が良くてカッコよく、しかも球があがりやすくてフィーリングもいいFWを探しておられる方には、とても魅力的な存在といえるのではないでしょうか?
ここのところ、海外メーカーに『FW市場』がおされていたような気がしないでもないですが、ようやく国内メーカーの『真打ち』が登場してきたように思います。
飛び系FWを試してみたけど、なかなか球があがりづらかった・・・。できればもっとあがりやすくてカッコいいFWが欲しい・・・。という方にも是非お勧めしたいFWです。
オートマチック系というよりは、どちらかというとマニュアル系だと思いますが、決して難し過ぎず親しみやすい性能をもったFWだと思います。
このクラブの存在感が私の中でどんどん大きくなっていくのが解りました。
今、私はFWを購入する予定は無いのですが、このクラブは何度でも試打を楽しみたいと思いましたし、小遣いに余裕ができれば是非購入したいです。
2013年08月25日
ロイヤルコレクション PRO ZX アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション PRO ZX アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子、クラブ総重量は442gです。

ロイヤルコレクションのとてもカッコいいアイアンです。
IP加工してあるのだそうですが、やはり黒染めのアイアンやウェッジはとてもカッコいいものだと思います。
何ともいえない、クラシカルな感じがします。
こういったクラブならば、使えば使うほど、いい雰囲気を醸し出してくれそうです。

こうして見ても、シャープな感じがします。
厚ぼったい感じは無く、贅肉がとれているアイアンだと思いました。
黒い色が、余計に精悍さを増しているように見えました。
白いヘッドのパターやドライバーが人気を博していながら、なかなか白いアイアンやウェッジには出会いません。
もちろん、実際は発売されているのかもしれませんが、なかなか出会う機会が無いですし、白い色にするメリットはあまりないのかもしれません。
大顔のクラブ(特にアイアンやウェッジ)が苦手な私は、黒いヘッドだと、締まって見えるので、とてもいいイメージが出せます。

彫りは浅く、完全なるハーフキャビティといっていいように思います。
ポケット構造にもなっていなくて、ごくノーマルなアイアンに見えました。

ソール幅は、今のアイアンの中でも、はっきりと狭いほうだと思います。
テーパーがあまり効いていなくて、ストレートに近いタイプです。

ネックの長さも、しっかりと維持されていました。
とても美しいロングネックタイプのアイアンです。
ホーゼルに『ROYAL COLLECTION』と記されていたのが、とてもオシャレでした。

素振りをしてみても、とてもいいです。
適度な重量感があるので、安心して振っていけます。

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすくて好感がもてました。
オーソドックスな顔をしています。
少しグースも目に入りましたが、苦手意識が芽生えるほどではありませんでした。
程よい形状による『安心感』といったらいいのでしょうか?
これから打つ球筋が明確にイメージできて、すごくリラックスすることができました。
ヘッドが黒いので、ボールの白が際立っています。
今は黄色やオレンジ色のボールも人気があるので、もし黄色ならば『タイガースカラー』、オレンジ色ならば『ジャイアンツカラー』といえるのかな?と思いました。

このアイアンはとても整った顔をしていますが、尖った感じは全く無く、親しみやすそうな雰囲気があります。
これから打つショットの成功確率を上げてくれているように感じました。
昔読んだ、ある武道の本に、お互いが構えたときに既に勝敗は決している・・・。ということが書かれていたのを記憶しているのですが、それをゴルフに例えてみると、このような構えやすいクラブでリラックスして構えることが出来た時点で、既にナイスショットのパーセンテージは上がっているということになるのではないかな?と思いました。
ゴルフは相手プレイヤーではなくて、コースとの闘い、そして自分との闘い・・・。だと昔から言われてきましたが、難コースや自分自身に打ち勝つには、このような構えやすいクラブでないと難しいような気がします。
登山に例えるならば、使わない不要なものを背負ったまま登りつづける感じかな?と思いました。
そういった意味でも、このアイアンにはとても魅力的に感じられました。
試打を開始しました。

『打感』は軟鉄らしい柔らかさと、適度な厚みのある打感で、とても好印象でした。
フェース面でボールを『弾く』のではなく、『押して』いけるところに魅力を感じます。
こちらのイメージを伝える時間をくれるフィーリングのアイアンです。
弾きの強いアイアンでは、なかなかこのようなフィーリングは得られません。

『球のあがりやすさ』という点では、決してあがりやすいタイプとはいえないのかもしれません。
球があがりやすくなるようなたくさんの工夫が施されているようには見えませんでした。
プレイヤー自身のスイングで球をあげていく必要があるのかもしれません。
ただ、これくらいがアイアンの『スタンダード』といえるような気もします。
最近はアイアンにも様々な工夫が施されていて、ハイテクなアイアンが増えてきました。
そういった意味では、このアイアンは『ローテク』といえるのかもしれません。
しかし、この『ローテク感』こそが、アイアン好きにはたまらないところです。
あくまでもイニシアチブはクラブではなく、プレイヤー自身が握っておくべきなのだと思います。

『安定性』という点では、ある程度のシビアさはあるのかもしれません。
一応、キャビティタイプのアイアンではありますが、『易しさ最優先』といったアイアンではありません。
ある程度のミート率が要求されるように思います。
ハーフキャビティらしい、『易し過ぎない』感じがします。

『飛距離性能』という点では、ごく普通に感じますが、今のアイアンの中では飛ばないほうだと思いますし、このアイアンの飛び性能には不満をもたれる方もいらっしゃるかもしれません。
距離に特化しているアイアンではないと思います。
正確に距離を刻んでいきたい方の為のアイアンだと思います。

『操作性』は打つ前から、すごく期待していたのですが、その期待通りの性能を持ち合わせていました。
左右どちらにも易しく反応してくれます。
クセがないので、中立的な感じがします。
こちらのイメージや伝えたいことを、忠実に再現してくれるアイアンだと思いました。

とてもスタンダードなアイアンでした。
いい意味で、ある程度予想していた通りのアイアンでした。
ロイヤルコレクションのイメージに合う、とてもカッコ良くてフィーリングもいいアイアンでした。

私が今使っているアイアンは、普通のメッキタイプなのですが、改めてこういった『黒染め』はいいな・・・。と思いました。
すごく楽しく打つことができました。
今度アイアンを購入するときは、『黒染めタイプ』にしてみようかな?と思いました。

このままコースに持っていっても、きっと大活躍してくれるだろうな・・・。と思えるアイアンでした。
練習場でも既に実戦モードに入っていて、楽しく試打することができました。

『易しさ』が全面に感じられるアイアンではありませんが、このようなオーソドックスなアイアンで腕を磨いていくのもいいような気がします。
易し過ぎない分だけ、プレイヤーの技量を高めてくれるアイアンといっていいと思いますし、『黒』という色はドライバーだけでなく、アイアンにも適した色なんだと改めて思いました。
今日は、このアイアンのおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。
2013年07月29日
ロイヤルコレクション PRO ZX FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション PRO ZX FORGED アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子、クラブ総重量は442gです。

ロイヤルコレクションの、とてもカッコいいマッスルバックアイアンです。
今は色々なメーカーからマッスルバックアイアンが発売されていますが、ロイヤルコレクションはとても珍しいと思います。
ロイヤルコレクションのマッスルバックは、あまり見かけませんが、数年前に『RC Forged アイアン』という素晴らしいアイアンに出会ったことがあり、私はとてもよく憶えています。
友人から借りたクラブだったのですが、その他を寄せ付けない圧倒的な美しさは忘れることができません。

全体がミラー仕上げになっています。
名前の通り、鏡のようにピカピカ光っています。
この光り具合が、このアイアンのシャープさを、より際立たせているようです。
私はどちらかというとサテン仕上げのほうが好きですが、ミラー仕上げが好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方々にはとても美しくて魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
最近のマッスルバックで、ミラー仕上げということで考えてみると、SRIXON Z925 アイアンを思い出します。

ソール幅は狭いです。
こういったところを見ても、このアイアンの性格が解るような気がします。
最近はマッスルバックでも、結構ソール幅の広いモデルが増えてきました。

ネックの長さは、やや長めかな?と思いました。
特にロングネックだとは思いませんでした。
こういったところは、今時のアイアンのような気もします。

素振りをしてみても、適度な重量感があり、振りやすく感じます。
これがもし軽すぎるスペックであれば、難しく感じただろうと思います。
シビアなアイアンだからこそ、適度な重量感が欲しいところです。
そういった点で、このアイアンには親しみやすさを感じました。

ボールを前にして構えて、このあまりの美しさに思わず見入ってしまいました。
ロイコレマッスルバックらしい構え感です。
『シャープさ』がハンパではありません。
すごく尖っています。
丸っこさなど、感じられません。
しかし、それがまた魅力的でした。
数年前に試打した『RC Forged』も、こんな顔をしていたな・・・。と思いました。
構えてみて、余計なところが全く見られませんでした。
『必要最小限』の物しか、存在していないように見えました。
かなりの小顔です。
小顔好きの私には、たまらない構え感でした。
思わず目尻が下がってしまい、心地いい時間が続きました。
試打を開始しました。

『打感』は、マッスルバックらしい何ともいえないグッドフィーリングでした。
この柔らかい打感がたまりません。
装着されているシャフトのおかげで1球目から、いいところで捉えることができ、極上の打感を味わうことができました。
この打感はたまりません。
1球で終えることができません。
また味わいたくて、すぐに次の球を打っていたくなります。

『安定性』という点では、かなりシビアです。
これはもう打つ前から解っていたことではありますが、最近のマッスルバックの中でも、難しさという点で『ピカイチ』のような気がします。
他のマッスルバックアイアンが、かなり易しく感じます。
マイアイアンはマッスルバックなのですが、このアイアンと比べると、すごく易しく感じます。
このロイコレのアイアンのほうが、すごく敏感に反応します。
敏感過ぎるほどです。
スイートエリアは、かなり狭いと思います。
打点のブレには、かなりシビアですし、寛容さを求めていくタイプのアイアンではありません。

『球のあがりやすさ』という点でも、ある程度のヘッドスピードを要するように思います。
これまでの多くのアイアンに見られた、『お助け機能』は全く感じられません。
『単一構造』といいますか、プレーンな感じがします。
ヘッドの機能性や大きさで飛ばしていけるタイプのアイアンではなく、あくまでもプレイヤーのスイングスピードで飛ばしていくタイプのアイアンだと思います。
こういったところは、前のモデルと共通しているような気がしました。

『飛距離性能』という点でも、今のアイアンの中で、飛ばないほうだと思います。
私はこれくらいが7番アイアンの標準だと思うのですが、今はかなりの少数派といえるような気がします。
易しさ重視・飛距離重視のアイアンでは、色々な『付属品』が付いていたりして、たくさんの工夫がされている物が多いです。
なのでロフトを立ててもあがりやすくなっていて、それが飛距離性能に大きく関わっていますが、このようなマッスルバックでは、ロフトを立てれば立てるだけ、難しくなってしまうので、メリットは無いように思います。
『純アイアン』といっていいでしょうか?
クラブでボールを飛ばす為に『最低限』の物しか組み込まれていないと思います。
最近はアスリート仕様のアイアンでも、ロフトが立っている傾向にありますが、このアイアンはその流れとは逆行しているように思います。
『昔ながらのノーマルアイアン』といった感じです。
誰にでも距離を稼がせてくれるタイプのアイアンではないので、距離を重視しておられる方には、不満が残ってしまうかもしれません。

『操作性』という点では、かなり敏感に反応してくれました。
自分の意思がすごく伝わりやすいです。
クセが全くないので、左右どちらにも同等に反応してくれました。
球がつかまりやすいタイプではないように感じました。
なので、スライスに悩んでおられる方には難しく感じられるかもしれません。
ボールを真っ直ぐ飛ばしていきたい・・・。という方には、合いづらい部分もあるように思いますが、自分の持ち球で曲げて攻めていきたい・・・。という方には、魅力的に感じられるのではないでしょうか?

最近のマッスルバックの中でも、トップクラスに難しいタイプだと思います。
かなり『頑固』な感じがしました。
敷居の高いアイアンであることに変わりはないのですが、この頑固さがまた魅力的だと思いました。
変なところでヒットすると、それがすぐに手に伝わりますし、弾道にも表れます。
ごまかしの利かないアイアンです。

球数をこなしながら、この抜群の打感と、ミスを正直に伝えてくれる正直さをずっと楽しんでいました。
球を打っていて、その打感から、今のはちょっとミスしたな・・・。コスリ気味だな・・・。と思って、打球を目で追っていると、その通りの球になっているのに好感がもてましたし、面白いと思いました。
今はなかなか伝わりづらい物が多いです。
どこでヒットしたのか?球はどのように飛んでいるのか?が、つかみづらいアイアンが多いです。
そういった意味では、このアイアンはストレートに伝えてくれました。
ミスはミスとはっきりと伝えてくる代わりに、いいスイングができた時の喜びも大きいアイアンです。

私はこういった正直なアイアンが大好きなので、ついつい球数を多く打ってしまいました。
なかなか止めることができませんでした。
このアイアンに比べると、私が今愛用しているアイアンのほうが、敷居の低さを感じました。
一口にマッスルバックといっても、奥が深いものだと思いました。

今は易しいクラブのほうが受け入れられやすいのは間違いないと思います。
マッスルバックもたくさん見かけるようになりましたが、昔ほどハードな感じはしません。
しかし、このアイアンは違うように感じました。
昔ながらのマッスルバックの匂いがプンプンしていました。

これだけシビアなアイアンなので、あまり多くのゴルファーには受け入れられないような気もします。
易しくて高機能なアイアンが増えてきました。
その易しさがフィーリングを邪魔しなくなりました。
このアイアンはフィーリングがすごくいいですが、『物理的に有利』といえるところが殆ど感じられませんでした。
その代わり、ショットの成否を正直に伝えてくれると思います。
そういった点でいえば、『クリアな回答』が得られやすいといえるのかもしれません。
クラブは難しければいいというものでもないですし、ある程度の易しさがあったほうがいいのかもしれません。
しかし、それでも時には、こういったクラブを振ってみたくなります。
ごまかしの利かないアイアンで、今の自分のスイングの精度を計ってみたくなります。

久しぶりに、このような『骨太』のアイアンに出会いました。
易しさは全く感じられないアイアンではありますが、難しいアイアンに挑戦してみたい・・・。という方には、お勧めしたいと思いました。
今は易しめのアイアンで上達を目指すのが、合理的なような気もするのですが、昔はこういったタイプのアイアンで上達を目指していた方も多いと思います。
難しめのクラブでスイングを磨いていくには、ピッタリのアイアンだと思いました。
また機会があれば、試打を楽しみたいと思わせてくれるアイアンでした。
2013年07月22日
ロイヤルコレクション X.V.P フォージド ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション X.V.P フォージド ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン TourAD AD RD-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.6、シャフト重量は66g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は311gです。
全英オープンはとても楽しく観戦することができました。
松山英樹選手の能力の高さを強く感じました。
コースへの対応能力も素晴らしかったと思います。
彼ならば世界中のどのコースに行っても、上手く対応できると思いました。
これまでの日本人プレイヤーには、あまり見られなかったように思います。
他のメジャーでも活躍してくれそうですが、数年後に彼が日本人初のグリーンジャケットを着ているような気がしてなりません。
これからもとても楽しみです。

さて、このドライバーですが、ロイヤルコレクションの新しいドライバーです。
このドライバーを初めて見て、どこのメーカーだろう?と思っていたのですが、ロイヤルコレクションと聞いて、少し驚きました。
キャビティソールのイメージが未だに強いのですが、このドライバーにはそれが全く見られません。
その痕跡らしきものも見当たりません。
全く違うメーカーのドライバーかと思っていました。
キャビティソールはありませんが、ロイヤルコレクションらしい、高級感がすごく伝わってきます。

ヘッドの形状自体は、ややシャローな感じで、あまりディープ感はありません。
こうして見ても、とても品のいいドライバーだと思いました。
チープな感じは全くしません。
素材にも気を遣っているんだろうな・・・。と思いました。

ヘッド後方にはウェイトが2つと、アクセサリーのような物がとても目立っていました。
このウェイトは交換できるのでしょうか?

アクセサリーのような物を近くでよく見てみたのですが、とてもオシャレです。
『ROYAL COLLECTION』の文字と『SINCE 1992』の文字が刻まれていました。
見た目、とても豪華なデザインですし、高級感が強く感じられたので、一応値段を聞いてみたのですが、やはり、かなり高価なドライバーだということが解りました。
純正シャフト装着で、ここまで高価だということは、それなりの理由があるのだろうと思います。

ソールには、『Extra Vintage Premium』と記されていました。
これが『X.V.P』という名前の由来なのだと思いました。
これ以上無い、希少価値のある名前だと思います。
どんな素材が使われ、どんな製法で作られているのでしょうか?

ネックは短めです。
こうして見ても、シャローな感じがします。

セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
球もよくあがりそうです。

このように顔がとてもよく整っているのが、ロイコレらしいところだと思いました。
ディープというよりは、シャローな感じがしますが、ディープであれシャローであれ『男前』であることが、ロイコレのこだわりのように思います。
『変顔』のロイコレは記憶にありません。
このドライバーも、これまでのロイコレの伝統を引き継いでいるように思います。

素振りをしてみた感じは、まずまず・・・。でした。
やや軽く感じたのですが、頼りない感じはしませんでした。
シャフトは少し軟らかめですが、すぐにタイミングを合わせることができました。
このヴィンテージ感を楽しもう・・・。と思いながら素振りを繰り返しました。

ボールを前にして構えてみても、好印象をもちました。
ロイコレらしい品のある丸みを帯びた形状と、微妙なバルジの効きが上手くバランスが取れているように見えました。
日本メーカーの持つ、美しさがあります。
ヘッドは大きく見えましたし、ディープ感というよりは、やはりシャローな感じが強いですが、楽な気分で構えることができました。
球もよくあがりそうですし、大きく曲がることなく、真っ直ぐ打ち出していけそうな予感がしました。
まずは『お手並み拝見』といったところかな?と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかくて、とても良いと思いました。

『音』も、小気味よくて、とてもいい感じです。
ロイコレらしい、グッドフィーリングなドライバーです。
この打感と音を感じながら試打をしていると、昨年試打してすごく気に入っている『105V フォージド ドライバー』のことを思い出しました。

球はあがりやすいのですが、思っていた以上にライナー系の球が打ち易かったので、好感がもてました。
『タフ』という感じはしなくて、球があがり過ぎないように『抑え込みやすい』という感じがしました。
これだけ外見が美しいので、ひょっとしたら『ヤワな』ドライバーかな?と打つ前は思っていたのですが、実際は『骨太』な感じもしました。
ロイコレらしい『硬派』な面も見ることができました。

安定性という点では、ソールに組み込まれている2つのウェイトが効いているのか、とても直進性が高いと思いました。
今は調整機能付きドライバーが全盛なので、このドライバーはそれらと比べると、とてもシンプルな調整機能のようにも見えますが、ウェイトの効果は大きいのだと、改めて感じました。
ラインを出しやすく、そこから大きく左右にブレることはありませんでした。

『飛距離性能』という点でも、とても好印象でした。
シャローなヘッドですし、シャフトもそれほどしっかりとしているようには感じなかったのですが、結構叩いていくことができました。
強く振っていっても、しっかりとついてきてくれました。
弾道も力強く、あっとういう間にネットの高いところに突き刺さりました。
もっと低いところに当たるのかな?と思っていたのですが、ややライナー系の力強い球で高さもじゅうぶんに出ていました。
これだけ弾道が力強いと、コースでもとても頼りになるんじゃないかな?と思いました。
外見はいかにも『ヴィンテージ物』に見えますが、そのポテンシャルはとても高いものを持っているように感じました。

『操作性』という点では、あまり敏感に反応してくれるタイプではありませんでした。
意図的に左右に曲げるよりも、このドライバーの持つ、高い直進性を利用して打っていったほうが得策だと思いました。
こういったシャロー系でヘッドが大きく見えるタイプなので、しっかりとつかまえていく・・・。というよりは、どちらかというと逃げやすいタイプなのかな?と思っていたのですが、意外とつかまりのいいドライバーだと思いました。
いい感じのドローボールを打つことができました。
シビアな感じはしないので、ショットの再現性も高めやすい感じがしました。

ロイコレらしい、いいドライバーだな・・・。と思いました。
ロイヤルコレクションといえば、やはりFWやUTのイメージが強いですが、高性能なドライバーも昔からたくさんありました。
私はCV PROというドライバーをしばらく使っていたのですが、とても優れたドライバーで、私に大きな力をいつも貸してくれていたように思います。
この『X.V.P フォージド ドライバー』はとても易しいですが、ボヤけた感じがしないので、好感がもてました。
高級ドライバーにありがちな『近寄りがたい』という印象はありませんでした。

このドライバーは『SLEルール適合モデル』なのだそうで、もうひとつ『高反発モデル』も用意されているのだそうです。
私はこのルール適合モデルにいい印象をもったので、このモデルがいいと思いましたが、もし出会う機会があれば、高反発モデルも試打してみたいと思いました。
高反発モデルのほうが、少し高価なのだということを聞きました。
いずれにせよ、競技に参加している私は適合モデルしか使うことができませんが、仲間内でのラウンドでは高反発モデルも使ってみる価値は充分にあるように思います。

『外見の美しさ』が際立っていながら、『易しさ』『球のあがりやすさ』『飛び性能』に優れたドライバーだと思いました。
ドライバーは飛べば、外見はどうでもいい・・・。という方もいらっしゃると思いますが、私はやはり外見にもこだわりたいと思っています。
自分が見て、カッコいい、美しいと思えるクラブをできることなら使っていきたいと思っています。
そういった点で、このドライバーはとても魅力的に見えました。
できることならば、色々なシャフトでも試してみたいと思っていたのですが、このドライバーに挿してあるRD-6というドライバーがいわゆる『純正』なのだそうです。
また何度でも試打してみたいと思える、親近感の湧くドライバーでした。
2013年07月15日
ロイヤルコレクション 705V FORGED TOUR アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション 705V FORGED TOUR アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールドツアーイシュー です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子、クラブ総重量は445gです。

久しぶりに出会ったロイコレのアイアンです。
このデザインを見て、昨年出会った705V FORGED アイアンを思い出しました。
バックフェースの色の違いはありますが、デザインがすごく似ています。

小顔で引き締まっています。
キャビティアイアンで、このようにヒッティングポイントに厚みがあるアイアンがとても増えてきました。
ロイヤルコレクションのクラブは昔から、カッコいいイメージが強いですが、このアイアンもすごくいい感じです。

彫りの深さもしっかりあって、重心も低そうな感じがします。
ヒッティングポイントの肉厚感をすごく感じました。
こういったタイプのアイアンはたくさん経験しているので、イメージがつかみやすいです。

ややワイドソールです。
写真で見るよりも、実際はソール幅が少し広いです。
もっと薄い感じをイメージしていましたが、予想以上に広く見えました。
こういったところは、今のアイアンに共通する特徴といえるのかもしれません。

ネックの長さは標準的といったところでしょうか?
私には少し短く見えるのですが、今はこれくらいの長さが多いように思うので、最新アイアンの中では標準的な感じがします。

ホーゼルには赤い文字で『TOUR』と刻まれていました。
ということはプロモデルということになるのでしょうか?
挑戦意欲を掻き立てられます。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側が、少し凹んでいました。
これは適正な重量配分によるものなのでしょうか?
こういった工夫は、これまでも見てきました。

素振りをしてみても、さすがは『TOUR』というだけあって、適度な重量感に好感がもてます。
いわゆる『重さを利用して』振ることができるので、私は楽に感じます。
タイミングもすぐに合い、打ち始める準備が整いました。
『普段着感覚』で打っていけるので、易しく感じました。

ボールを前にして構えてみると、予想通り好感がもてました。
ただ、ちょっとトップラインの厚みとアゴの部分が目立っている感じがしました。
しかし、構えづらく感じることはなく、いいイメージが膨らんできました。
グースが少し効いているように見えました。
前のモデルよりも、ほんの少しだけ小顔な感じがしました。
705V FORGED アイアンは、少し『面長感』があったのですが、このアイアンにはそういった感じはしません。
実際に見比べてみないと詳しいことは解らないですが、このアイアンのほうが小顔感があるぶんだけ、私は好印象をもつことができました。
フェースターンもしやすそうです。
試打を開始しました。

打感は軟鉄らしい柔らかさと適度な厚みが感じられ、好感がもてました。
期待通りのグッドフィーリングです。
最近は一時期に比べ、軟鉄アイアンが主流になってきたので、とても嬉しく思います。
違う素材のアイアンもいいですが、やはり軟鉄が基本だと思いますし、この独特の柔らかい打感を多くの方に楽しんでいただきたいと思っています。
特にゴルフを始めたばかりの方には、最初から、こういった素晴らしいフィーリングのアイアンをお勧めしたいと思っています。
打感がいいから、ゴルフがより楽しくなるということもあると思います。
スコアを競うだけでなく、フィーリングも楽しむことができるのが、ゴルフのいいところだと思います。

『球のあがりやすさ』という点では、いわゆる『アスリート系』といえるアイアンらしいところがあると思います。
これくらいが本来の『自然な感じ』がしますが、タフに感じられる方も多いかもしれません。
『TOUR』というだけあって、ある程度ユーザーを絞り込んでいるようにも見えます。

『安定性』という点では、やはり『易しい』『ミスに寛容』とはいいにくい部分もありますが、易し過ぎるアイアンは曖昧な感じで使いづらい・・・。という方には合いやすいのではないでしょうか?
キャビティ形状ではありますが、とても『正直』なアイアンだと思います。
ナイスショットしたときと、そうでないときの違いがはっきりと伝わってくるので、ショットを磨き上げていくうえでも効果的な気がします。

『飛距離性能』という点では、最近のアイアンの中でも飛ばないほうといいますか、本来の『刻む』ことのできるアイアンだと思います。
最近はアスリートモデルと呼ばれるアイアンでも、少しずつロフトが立ってきていますが、このアイアンはそういったタイプではないようです。
カッコいいアイアンを使いたいけれど、距離も絶対欲しい・・・。という方には合いづらいかもしれません。
それよりも、むしろ正確に距離を刻んでいきたい・・・。という方には、とても魅力的な存在といえるのではないでしょうか?

『操作性』は期待通りでした。
すごくいい感じで反応してくれます。
左右に曲げることがとても易しく感じられました。

特に変わったところもなく、スタンダードなアイアンだと思いました。
親しみやすい感じはしますが、特別テンションがあがることもありませんでした。

705V FORGED アイアンと、どこが大きく違っているのか、見極めようと思ったのですが、『小顔感』以外、変わったところを感じ取ることができませんでした。
もちろん、装着されているシャフトは違いますが、ヘッド自体は大きな変化は無いように感じました。
今度、機会があれば打ち比べてみたいと思っています。

705V FORGED アイアンも、いいアイアンだと思いましたが、私は小顔感が好きなので、もし2つのうち、どちらかを選ぶとするならば、この705V FORGED TOUR アイアンを選びます。
使い続けていけばいくほど、馴染んでいくタイプのアイアンだな・・・。と思いました。

毎日暑さが厳しいですが、今日はこのアイアンの試打が楽しかったので、ちょっと多めに球数を打ってしまいました。
心地良い汗をかくことができました。
打席の椅子に座って飲む、缶のアイスコーヒーが最高に美味でした。
2013年05月31日
ロイヤルコレクション SFD アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SFD アイアン の7番 です。

シャフトは NS PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は415gです。

ロイヤルコレクションの新しいアイアンです。
これまでたくさん見てきた、ポケットキャビティアイアンです。
見るからに易しそうな形状をしています。

こうして見ていても、全体的に輪郭が丸っこい感じで、それほどシャープさは感じません。
私はもっとシャープで研ぎ澄まされた感じのアイアンに魅力を感じますが、このようなアイアンもとても人気がありますし、もうひとつの『スタンダード』といえるのではないでしょうか?

彫りも深くて、かなり易しくなっているように感じます。
いわゆる『飛び系』のアイアンだろう・・・。という予測が容易にたちます。
飛ばすためには、ある程度の『寛容さ』が求められると思いますが、それをこういったポケット構造にすることによって、実現できているのだろうと思います。
これまで同じようなタイプのアイアンにたくさん出会ってきましたし、最近のロイコレアイアンは、こういった『飛び系+易しさ系』の印象が強いです。
色々な工夫が組み込まれているのだろうと思いますが、こうして見る限り、それほど目新しさは感じませんでした。

ソール幅は、予想していたよりも広くありませんでした。
標準的な幅といえるでしょうか?
ワイド過ぎると、私は難しそうな印象をもつのですが、これくらいであれば、何の問題もないと思いました。
ただ、こうして見ていても、やはり『マニュアル感』よりは『オートマチック感』が強く感じられました。

ネックの長さは、しっかりとキープされていますが、長いというほどでもありませんでした。
今のアイアンの中でも、比較的標準的な部類でしょうか?
『首長(くびなが)』というよりは『首太(くびふと)』系のアイアンだと思いました。

今、流行りのミーリングが彫られているのかな?と思って、よく見てみたのですが、ミーリングはありませんでした。
ミーリングがあれば必ずしもいい・・・。とは限らないのかもしれませんが、やはりメーカーによる考え方の違いなどもあるのかもしれません。
何となくではありますが、あまり手が掛かっていないアイアンだな・・・。と思いました。
『手造り感』というよりは『オートマチック感』が感じられます。
一部のメーカーのアイアンのように『クラブ職人さんの魂』が感じられる・・・。というよりは『機械の作り出す音』が聞こえてきそうなアイアンです。
オートメーション的に、流れ作業で製品になっていく姿が想像できました。

素振りをしてみても、軽量スチールが挿してあるせいか、やや軽く感じましたが、これまでもたくさん経験してきた軽さです。
私にはもっと重量感が欲しいところではありますが、これくらいの重さがちょうどいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
今は本当に選択肢が増えて、私たちゴルファーにとってはとてもありがたいことだと思っています。
私がゴルフを始めた頃は、選択肢がとても少なくて選ぶ余地がありませんでした。
しかし、初めて出会えたシャフトが、たまたま頼りになるいいシャフトだったのでラッキーだったな・・・。と思うことはよくあります。
私は今でも、そのメーカーのシャフトを愛用しています。
アイアンのシャフトには『飛び過ぎない信頼感』が必要だと私は考えています。

ボールを前にして構えてみても、やや独特な感じがしますが、ある程度予想していた感じの構え感でした。
見惚れてしまうようなことは無かったのですが、構えづらくて、どのようにセットアップしていいかが解らない・・・。というタイプのアイアンではありませんでした。
グースも結構効いていますし、トップラインも丸く見えるので、ボールを包み込むような感覚をもたれる方も多いのではないでしょうか?
少し『面長系』ではありますが、これくらいの大きさに安心感をもたれる方は多いように思います。
試打を開始しました。

『打感』は結構ソフトな感じでした。
手に嫌な衝撃が残ることもなく、無難に打っていくことができました。
私がアイアンに求めたいフィーリングとは、やや異なりますが、こういった打感もアリなのだと思います。
気持ちが昂ることなく、淡々と球を打っていったのですが、大きな不満はありませんでした。

『安定性』が高いのも、こういったポケキャビの大きな魅力だと思います。
ミスヒットに対する寛容性も高いと感じました。

『飛距離性能』も優れていました。
今のトレンドをしっかりと押さえているように思います。
軽量スチール+『スタンディングロフト』というように、飛ぶ要素が、しっかりと詰め込まれています。
こういった飛び系のアイアンには、『ミスヒットに対する寛容さ』といいますか、『ワイドな反発エリア』が欠かせないと思うのですが、そういったところも、上手く取り込まれているように思います。

『操作性』という点では、あまり敏感に反応はしてくれませんでした。
やはり『オートマチック感』で勝負していきたいアイアンなのかもしれません。
球を曲げたくない方にとって、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

最近のロイコレのアイアンは、このような『寛容さ』溢れるアイアンが多くなりました。
もちろん、こういったタイプのアイアンも素晴らしいとは思うのですが、私は試打をしていて、心が躍ることはありませんでした。
ああ・・・。こういったタイプのアイアンなんだな・・・。たくさん試打してきたし、だいたいの予想はつくな・・・。という感じで、テンションが上がりきらずに試打を予定よりも少し早く終えてしまいました。

このような『飛距離系』のアイアンもいいですが、やはり『アイアン好き』の私としては、もう少し『迫力のある』アイアンに出会いたいと思っています。
それは最近、他のメーカーでも、たくさん見かけるようになった、『マッスルバック』や『ハーフキャビティ』です。
『軟鉄鍛造』『ストレートネック』『ロングホーゼル』『ナロー(狭い)ソール』・・・。といった難しいけれども美しくて打ち応えのあるアイアンに出会いたいと思っています。
特に、私は友人が使っていた『RC Forged アイアン 』のことが未だに忘れられないのですが、数年の年月を経て、また同じようなエキサイティングなアイアンに出会いたいと思っています。

ロイコレは、『カッコいいクラブ』を造るメーカーというイメージが昔からあります。
いわゆる『易しい』と言われるクラブもいいですが、そういったクラブを発売するのであれば、カッコいいクラブも同時に発売して欲しいと思っています。
ゴルフクラブに限ったことではありませんが、製品こそが、そのメーカーに対するイメージを決定づけることもあります。
昔からロイコレのクラブには魅力を感じていましたし、使い続けてきたので、昔のような魅力あふれるクラブを発売して欲しいと思っています。
私がロイコレに対する要望は、他のメーカーよりも高いような気もします。
付き合いが長いメーカーだからこそ、そうなるかもしれません。

このアイアンは距離が出ますし易しいので、いいアイアンだな・・・。とは思ったのですが、既にたくさんの同じようなアイアンに出会っています。
正直『オリジナリティ』が全く感じられませんでした。
ロイコレでなくても・・・。という思いが私にはありました。
今は他のメーカーのクラブでも、だいたい同じようなコンセプトの物が多いですが、ロイコレには他のメーカーには無い物を発表して欲しいと思っています。
今は海外メーカーのFWの人気が凄いですが、日本のメーカーでFWといえば私の中では『ロイコレ』と『PRGR』のイメージが強いです。
昔、『キャビティソール』で一世を風靡しましたが、またあのような輝きを取り戻して欲しいです。
今回試打した、このSFDというアイアンには全く購買意欲を刺激されませんでしたが、またワクワクするようなクラブを待ちたいと思いました。
2012年12月20日
ロイヤルコレクション SFD ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SFD ドライバー です。

シャフトは ATTAS RC W55 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.4、シャフト重量は59g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は303gです。
寒い日が続きますが、皆様お元気で過ごしておられるのでしょうか?
1年365日(今年は366日)、毎日が『素振り日和』ですが、特に今のような寒い季節は素振りが適した練習法です。
部屋の中で、こたつやストーブで温まるのもいいですが、ちょっと気合を入れて外に出て素振りをすれば、身体が中から温まります。
夏だとすぐに汗でびっしょり濡れてしまいますが、今は体が内からポカポカしてきます。
身体は温まるし、スイングは良くなるし、まさに『一挙両得』といったところです。
私は小さい頃、大人になったら冬に乾布摩擦をするぞ・・・。と思っていたのですが、全く実行できていません。
しかし、その代わりといっては何ですが、素振りで体を温めています。

さて、このドライバーですが、ロイヤルコレクションの新しいドライバーです。
『SFD』というネーミングは、私たちロイコレファンには懐かしさを感じさせます。
過去のSFDドライバーには、とてもいい思い出があります。
今回のニューモデルは、デザイン的にそれほど派手さはないのですが、独特の目立つ造りになっています。
今は多くのメーカーが調整機能付きドライバーを発売していますが、このロイコレのドライバーには見当たりません。
これもロイコレのポリシーなのでしょうか?
それとも、今後発売されるようになるのでしょうか?

ロイヤルコレクションといえば、やはり『キャビティソール』ですが、このドライバーは凹みがありません。
一見キャビティソールに見えても、実際は黒で埋まっています。
最近のロイコレのドライバーやFWには、こういったところが見られます。
これは『ロイコレの個性』を消さない為なのでしょうか?
それとも、この黒い部分にもウェイトのような役目があるのでしょうか?
黒い部分の代わりに、周りの白いところが少しだけ凹んでいました。
これが絶妙な重心位置を生み出しているのでしょうか?

ヒール側に『something for distance』と記されていました。
これが『SFD』の意味だと思います。
直訳すると、『距離の為の何か』ということでいいと思うのですが、このドライバーがそれだけ距離にこだわって作られているということなのでしょうか?
わざわざそう書かなくても、これまでロイコレのドライバーは飛距離性能に長けた物が多くある印象があります。
最初はFWで人気に火が付いたロイヤルコレクションですが、ドライバーも、これまで優れた物をたくさん発表してきています。
私は『CV PRO』というドライバーを数年使い続けたのですが、とてもたくさん助けられました。
今でも大切に保管しています。
今回のニューモデルはヒール側とトゥ側に『凹み』といいますか、『切れ込み』のようなものがひとつずつ見られます。
こういった工夫は他のメーカーも含め、本当に多くなりました。
やはり空気抵抗を減らしたりする効果があるのでしょうか?

こうして見ても、ややシャローな印象を受けます。
今年の1月に試打した『105V フォージド ドライバー』が忘れられないのですが、このドライバーは105Vと比べるとシャローな感じがします。

顔も整ってはいますが、やはり少し平べったい感じがします。
店員さんの説明によると、このドライバーのヘッド体積は『450cc』ということだったのですが、シャロー感を強く感じたせいか、私には『460cc』に見えてしまいました。
私の鈍い慣性では、この『10ccの差』を感じ取ることができません。
平べったさは多少感じますが、しかし、そこはさすが『ロイコレ』といいますか、異型でなくとても整っているところに好感がもてます。
また、最近のドライバーにしては珍しく『バルジ』が主張しているな・・・。と思いました。
シャロー感のあるヘッドでは、あまり曲げるイメージが持てないことも多いのですが、こうしてバルジが効いていると、いい感じの曲線のイメージが出しやすいような気がします。
『フェース面を使っていけそうな』ドライバーだな・・・。と思いました。

素振りをしてみても、思っていた以上に軽く感じたのが少し意外でした。
もう少し、しっかりと重量感のあるタイプか?と思っていたのですが、実際は違っていました。
シャフトのフレックスもSではありますが、硬すぎないところに魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?
やや軽量感のあるシャフトではありますが、結構ついてきてくれました。
すぐにタイミングを合わせることができました。

ボールを前にして構えてみても、やはりロイコレのイメージを壊さない、親しみやすい構え感です。
すごく楽に構えることができます。
フェースも被っているようには見えませんでした。
ここ数年、シャローヘッドとフックフェースはいわば『一体化』した感じもしましたが、このドライバーには当てはまらないと思いました。
左方向への苦手意識は芽生えてきませんでした。
方向性への不安感は全く感じませんでした。
ただ、こうして構えていても、やはりシャロー感を感じるので、どうしてもボールが高くあがるイメージをもってしまうのですが、それ以外は特に気になるところはありませんでした。
両肩の力が抜け、しっかりとイメージを頭に描いていくことができました。
試打を開始しました。

『打感』は、弾き感が強く感じられますし、『ボールの質量』を感じることができました。
すごく柔らかいというよりは、しっかりとした印象をもちましたが、とても好感のもてる打感です。
こういった弾く感じのするドライバーには、これまでたくさん出会ってきたように思います。

『音』も、はっきりとした感じで、少し大きめです。
苦手意識をもってしまうような大きさではないですし、むしろ爽快感があります。
今夜もかなり寒さが厳しかったですが、この音を聞くことができたせいか、一球一球気合を込めて打つことができました。
このフィーリングを感じながら、何となくなのですが、『105V フォージド ドライバーのシャロー版』なのではないかな?と思ってしまいました。
今度、同時に試打する機会に恵まれたら、打ち比べてみたいと思います。

『球のあがりやすさ』という点でも、レベルが高く、はっきりとした『高弾道系』ドライバーだと思いました。
打つ前は、もう少し弾道を抑えていけるかな?と思っていたのですが、最初から予想以上にボールが高く飛んでいきました。
私はもっと低い弾道が好みではありますが、このボールのあがりやすさに好感をもたれる方はとても多いのではないでしょうか?
結構叩けるドライバーだとは思いますが、タフさはほとんど感じられないですし、敷居が高い感じはしません。
今は、ロフト『9.5度』のドライバーでも、タフなものとそうでないものとにはっきりと分かれると思うのですが、このドライバーは明らかに後者です。

『安定性』という点でも高く、シャローヘッドの長所と絶妙な重量配分などが上手く組み合わさっているのでしょうか?
シビアな感じは一切しません。
昔は打点がブレたりすると、途端に『ボールに当たり負け』してしまうドライバーが多かったですが、最近は本当に強くなりました。
このドライバーもまさにそんな感じです。
何球か、ちょっとトゥ側に当たったりしたのですが、それをあまり感じさせないほど、弾道の乱れは少ないと思いました。
『ロイヤルコレクション』というネームバリューもありますし、このカッコいい外見から、いかにも難しそうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそれほど難しいドライバーではないので、敬遠されずに、たくさんの方に試していただきたいと思いました。
今は本当に『見た目のカッコ良さ』に見合わない『敷居の低さ』をもったドライバーが多くなりました。
こういったところも、昔のドライバーと今のドライバーの大きく違うところだと思います。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
私にはややシャローに見えますし、どちらかといえばボールが右に抜けやすいのかと思っていたのですが、思っていたよりも球がつかまりやすくて扱いやすい感じがしました。

このアッタスの緑色のシャフトは、あの『アッタス4Uのロイコレ版』なのでしょうか?
だとしたら、この球のつかまりやすさも納得・・・。といった感じです。
左右に曲げることも難しくはなかったのですが、なるべく曲がり幅を小さくして打っていきたいと思いました。
このドライバーの寛容さを武器にしていった方が得策だと思いました。

『飛距離性能』という点でも、弾き感が強く感じられましたし、高弾道でしっかりとキャリーを稼いでいけるので、ポテンシャルが高いと思いました。
これまでたくさん出会ってきた飛距離性能に長けたドライバーと、同等のような気がします。
特に大きく驚いとか、これまで出会ったことがないような飛び性能・・・。だとは思いませんでしたが、高性能であることに変わりはないと思います。
ただ、あくまでも私にはもう少し弾道を低く抑えていけると、もっと距離が望めるような気がしました。
しかし、それはこのドライバー云々(うんぬん)・・・。というよりも、私の打ち方の問題だと思いました。

昔は兵庫県にある優れた地クラブメーカー・・・。というイメージの強かったロイヤルコレクションですが、今ではすっかりメジャーになりました。
おそらく今ゴルフをしておられる方で、ロイヤルコレクションをご存じない方は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
私は昔からロイヤルコレクションのクラブ(特にFW)にはお世話になってきましたが、昔も今も共通していえることは『美しい』ということです。
『外観』にすごくこだわっている数少ないメーカーのひとつだと思います。

今は、多くのメーカーのクラブがカッコ良くなっていますが、数年前に異型が流行ったときは、大手有名メーカーと呼ばれるメーカーでも、そういった異型ドライバーを発表してきました。
私は強い違和感をおぼえ、全くといっていいほど馴染めなかったのですが、その時に、もしこのまま異型が続くようであれば、ロイコレなど少ないメーカーのクラブを使うしかないな・・・。と思ったことをよく憶えています。
物理的に易しくする為に異型にするのは簡単なことですが、それを異型にせずに易しくする努力がメーカーの力量なのだと思います。
構えづらいクラブというのは、理論的な数値は全く感じられないほど難しく感じます。
そういった点でも、今回のこのロイコレのドライバーは、『易しさ』と『構えやすさ』の両立が高いレベルでクリアされていると思います。

それともうひとつ好感がもてたのが、このドライバーの価格が思っていた以上に低く抑えられているところです。
5万円台ということで、コストパフォーマンスがとても高いと思いました。
最近はゴルフクラブのデフレ化も進んできているのでしょうか?
メーカーには大変なところもあるとは思いますが、私たちユーザーにとっては嬉しいことです。
やはり、このドライバーも海外で作られているのでしょうか?
今はほとんどのクラブがそうなので、驚くことはないのですが、この価格設定は魅力的です。
ヘッドだけで『6万円』とか『7万円』以上するドライバーがあるなかで、シャフト込みで、この値段は親しみやすく感じます。
性能的にも価格的にも、尖ったところが全くなく、とても好感度の高いドライバーでした。
2012年10月22日
ロイヤルコレクション DB GRIND ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション DB GRIND ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは34.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、トルクは1.6、キックポイントは手元調子 です。

ロイコレのイメージに合う、シンプルでとても美しいウェッジです。
この軟鉄の風合いがたまりません。
打感が良くて、操作性も良さそうな感じがします。

こうして見ても、とてもシンプルでカッコいいです。
必要最低限のものしか、搭載されていないような形状です。
今はウェッジも、色々なタイプが見られるようになりましたが、私はこういったシンプルなタイプが好きです。
不自然な感じの高機能よりも、プレイヤーのイメージや思いを伝えやすいウェッジのほうが、易しく感じます。

トゥ側に『DB Grind』と手書き風に記されていました。
これまでのロイヤルコレクションのクラブには、あまり見られなかった特徴だと思います。
手書き風の文字といえば、今年では muziik On The Screw ドライバー を思い出します。

ソール幅は、ごく標準的な部類だと思いました。
サンドウェッジらしい、幅広設計だと思います。
このウェッジも最近の傾向なのか、トゥからヒールにかけてストレートに近い幅になっています。
バンスも、結構効いているな・・・。と思いました。

ネックは長めで操作性も良さそうです。
こういったところも、ロイコレらしい感じがします。

しかし、この『激し過ぎるミーリング』に驚かされました。
今はミーリング加工されたウェッジが増えていますが、このウェッジのミーリングは、これまでのものと一線を画しているように感じます。
これで本当に『ルール適合』なのだろうか?と思ってしまうほど強烈なミーリングです。
以前、目にしたことがあるのですが、ルール不適合品のメーカーも解らないウェッジを思い出しました。
これほど激しいミーリングには、強い個性が感じられます。
製造工程などによるのだと思いますが、このミーリングはスコアラインだけでなく、フェース面全体に刻まれています。
角溝が使えなくなって、何とかスピン性能を高めていくにはどうしたらいいのだろうか?というメーカーの試行錯誤が伺えます。
私たちユーザーにとっては、こういった企業努力はとてもありがたいことです。

ボールを前にして構えてみると、形自体はごくノーマルな感じで良かったのですが、やはり、このフェース面の独特なミーリングに目が行ってしまい、少し『クラクラ』してしまいました。
子供の頃、TVのアニメで観た、催眠術を掛けられたときに、目の中に丸い輪っかができてしまった感じを思い出しました。
このまま見続けると、目が回ってしまうんじゃないか?と思えるくらい、ミーリングが目立っていました。
ウェッジの全体的な形状については、なかなかいい印象をもったのですが、このフェース面のデザインには違和感を感じてしまいました。
もし、自分がトンボだったら、このまま捕まってしまうな・・・。などと考えていました。
目の前で、指をクルクル回されているような感覚を憶えました。
私は構えたときのフェース面の傾きで、高さをイメージしていくのですが、今日はその方法がなかなか上手くいきそうになかったので、フェース面を極力見ないようにしました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトな感じで、意外でした。
もっと『喰いつき感』のある打感をイメージしてたのですが、実際は違っていました。
『食いつき感』という点でいえば、先日試打したミズノのウェッジのほうが強く感じられました。

『球のあがりやすさ』という点では、標準的な感じがしました。
グースも多少効いてはいるのですが、きつ過ぎないので、球も拾いやすく、特に不満はありません。
サンドウェッジらしい、球の高さだと思います。

『スピン性能』は、かなりのハイレベルでした。
インパクトの時の喰いつき感も感じましたが、それほど強くは感じませんでした。
ミズノ MP-G4の印象がまだ強く残っていたからなのかもしれません。
しかし、スピンを確実に掛けてくれるウェッジだと思いました。
何と言いますが、ミズノのウェッジが『強烈で太い線のバックスピン』であれば、このロイコレのウェッジは『繊細な感じの細い線のスピン』といえるのではないかな?と思いました。
強烈にボールが戻される・・・。というよりも、グリーンに接地して、確実に止めてくれるタイプのスピンだと思いました。
いわゆる『計算しやすいスピン』といったらいいでしょうか?
戻り過ぎて距離感が合いづらい・・・。という感じではなく、確実に『ボールの静止地点』をイメージしやすいウェッジなのではないかな?と思いました。

『安定性』という点でも、構えたときのラインにそのまま乗せていける感じで、易しく感じました。
今はウェッジでも、キャビティ形状の物もあるようですが、私はキャビティ形状に必要性をあまり感じていませんし、このような『フラットバック』が好きです。
フェース面さえ見過ぎなければ、とても易しいウェッジだと思いました。

距離感も合いやすく、落としどころを狙って打っていくことができました。
『半自動的』に距離を刻んでいける感じがしました。

『操作性』という点では、私は少し不満が残りました。

開いて構えると、どうしてもリーディングエッジが浮きすぎてしまいました。
バンスがすごくよく効いている感じです。
最近はハイバンスでも、その形状や削り方などで、バンスがあまり邪魔にならないウェッジも見かけるようになりましたが、このロイコレウェッジのバンスは、あくまでも私の感覚では少し邪魔に感じられました。
私はウェッジを開いて使いたいタイプなので、どうしてもこのようなタイプのウェッジは苦手に感じます。
もし実戦で使うのであれば、間違いなく『削り』を入れると思います。
しかも、かなり大胆に削ると思います。

しかし、これはあくまでも私の好みなので、人によっては、この『バンスの効き』に好感をもたれる方は多いかもしれません。
バンスがあったほうがアプローチが易しい・・・。という方もいらっしゃると思います。
それと、このバンスの効きは、バンカーで威力を発揮してくれるのかもしれません。
今日はバンカー練習場で試打することができなかったので、今度機会があれば、『砂の上』で試してみたいと思います。

ロイヤルコレクションらしい、精悍でカッコいい高性能なウェッジだと思いましたが、正直、私はあまり魅力を感じませんでした。
勿論、このウェッジがもつ『高いスピン性能』には魅力を感じたのですが、構えたときの違和感と、バンスの効き過ぎが、どうしても馴染めませんでした。
今はミーリング加工されたウェッジが多いですが、このウェッジほど構えづらくはありませんでした。
ヘッド全体の形状というよりも、フェース面のミーリングがすごく強く主張しているように思いました。

こういったすごいミーリングもいいのですが、できればもっと構えやすい範囲でのミーリングであって欲しいと思いました。
ただ、この工夫はとても個性的で素晴らしいと思います。
昨日『没個性』と書きましたが、このウェッジには、明らかに『個性』が感じられます。
こういった個性が、クラブの進化につながるのだと思います。

色々なクラブを試打していて、あまり個性を感じられないクラブはとても多いですが、やはりいつも、いい意味で驚いていたいと思います。
ロイヤルコレクションといえば、昔から『本格派』というイメージがありましたが、今回はちょっと斬新に感じられました。

購買意欲が刺激されることはなかったのですが、これからもロイコレのウェッジには、期待していきたいと思います。