クルーズゴルフ - ゴルフクラブ試打日記。


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2011年10月04日
  

クルーズゴルフ HAMMER ドライバー

                 
クルーズゴルフ HAMMER ドライバー 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは クルーズゴルフ HAMMER ドライバー です。



WACCINE compo. GR50 prototype

シャフトは GRAVITY WACCINE compo. GR50 prototype です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは4.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は301gです。



正面

何年か振りに出会ったクルーズのドライバーです。


ただ、このドライバーのことは以前から知っていましたが、なかなか実物に出会うことがなく残念に思っていたのですが、今日は運よく出会うことができてとてもラッキーだと思いました。


一度目にしたらなかなか忘れられないデザインがとても個性的で好感を持っています。


最近のドライバーにはなかなか見られない『骨太』な感じで、いかにもよく飛びそうだな・・・。という印象をずっともっていました。


こうして見ていても、ヘッド後方が伸びていることが充分に伺えます。



側面

いい意味で『ごつい』感じのヘッドだと思いました。


ハンマーという名のイメージに合う形状だと思いました。


『ドライバーはハンマーのように、アイアンは刀のように振れ』


ということは昔から言われてきたことではありますが、このドライバーはそれを忠実に表現しているのでしょうか?


ドライバーは14本のクラブの中で、一番距離の出るクラブですし、その分、ある程度の『大らかさ』といいますか、『アバウト感』があってもいいように思っているのですが、このドライバーを見ているとそのようなことをすごく感じました。


上と下に3本ずつある、この溝のようなものは、どのような効果があるのでしょうか?


フェースローテーションをあまり使わず、できるだけヘッドを真っ直ぐ押し出すように・・・。ということなのでしょうか?



ウェイトのようなもの

トゥ側のところに、赤いウェイトのようなものがあります。


これまでヒール側についているドライバーが圧倒的に多く、このドライバーも他にウェイトが付いていないか探してみたのですが、このひとつだけでした。


とても珍しい感じもしますが、これも何らかの狙いがあるのだと思います。


こうして見ている限り、交換などはできないようです。



EVOLUTIONARY M.O.I

ソール中央に『EVOLUTIONARY M.O.I』と表記されていました。


『EVOLUTIONARY』という単語を辞書で調べてみると『進化的な』という意味が出てきたので、何か特別な技術が組み込まれているのだと思いました。


ただ、『M.O.I』という言葉の意味が不明だったので、どのような進化がなされているのかがよく解りませんでした。



シャローヘッド

こうして見ても、はっきりとしたシャローヘッドであることが伺えます。


このドライバーは、いわゆる『発売されたばかり』ではなく、結構月日が経っているようですが、こういったヘッド形状は最近のドライバーの傾向と変わらないような気がします。



ネック長さ

球がよくあがりそうだな・・・。と、まず第一感で思いましたし、直進性も高そうです。


『HAMMER』というネーミング通り、細かいことは気にせずに、とりあえず思いっきりブッ叩け・・・。というメッセージが込められているのでしょうか?


私はこういった印象を持たせてくれるドライバーには、とても好感をもてます。


特に私がビギナー時代、他の誰よりもボールを大きく曲げていたので、その時にこのような『大らかさ』をもったドライバーに出会っていたら、もっとOBやロストボールを減らすことができていたように思います。


その頃は特別何も考えませんでしたが、今のようにたくさんの高性能なイージードライバーに出会っていると、パーシモンがいかにミスに対して厳しかったか?ということがよく解るような気がします。



顔

『顔』は、やはり少し個性的で、やや『ゴツイ』印象を持ちました。


『繊細さ』とは、かけ離れているような感じもしました。


『ハンマー』というネーミングですが、それ以外にも『大砲』といったイメージも持ちました。


あくまでも強く叩くことを意識したドライバーになっているのかな?と思いました。



振り感

素振りをしてみた感じは、この見た目の印象とはやや異なる感じで、それほど『重量感』は感じませんでした。


むしろ、これでいいのかな?と思えるほど、『軽さ』を感じました。


この『ワクチン』というシャフトも、今日が初めてでしたが、思っていた以上に『ソフト仕様』になっているような気がしました。


フレックスも『S』ではあったのですが、それほど硬い感じはしなかったですし、重量的にもかなり軽く感じられました。


『しなり』は大きめで、タイミングが合えば、よく飛んでくれそうな予感がしました。


見た目の印象と、振った時の印象の誤差が少しあるので、何度も素振りを繰り返し、少しでもこの誤差の範囲を縮めていこうと思いました。



構え感

ボールを前にして構えた感じは、やはり独特な感じがしました。


振った感じは、それほど重量感を感じなかったのですが、こうして構えてみると、かなり『重さ』を感じさせる形状です。


ヘッドの大きさもすごく感じられ、ボールが小さく見えてしまいました。


どちらかというと、ボールがつかまりやすそうな印象をもったので、つかまり過ぎないように気を付けていこうと思いました。


ずっと見つめていたくなる・・・。とか、いい目の保養になる・・・。といった感じではありませんが、構えづらく感じて、どのように打っていいのか解らなくなる・・・。というようなことはありませんでした。


色々なイメージが浮かんでくることもなかったのですが、とりあえず真ん中目指して振り抜いていこう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、ややしっかり目の打感だと思いました。


少し硬い感じがしました。


嫌な衝撃が残ることもなかったのですが、最近は打感が柔らかいドライバーが多いので、少し珍しく思いました。



打球音

『音』も大きめではありましたが、嫌な音ではないと思いました。


インパクトが緩むようなこともありませんでした。



トゥ側

球はとてもあがりやすく、見た目の印象通りでした。


ロフトが10.5度ということもあり、弾道がかなり高めな感じがしましたが、『弾道の貧弱さ』は感じませんでした。


むしろ、しっかりと前へとボールを推し進めてくれる感じがしました。



バックフェース

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。


ヘッド自体には、かなりの易しさを感じたのですが、装着されているシャフトが私にはやや合いづらい感じがしました。


勿論、それほど強く振り過ぎない感じでは、あまり暴れることはなかったのですが、少し上げていくと、ややまとめにくい印象が残りました。


しかし、これはスペック的なことも大いに関係していると思いましたし、違うスペックを選べばもっと好印象をもったような気がします。



飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、まずまずだと思いました。


といっても、このドライバーの飛距離性能が劣っているとは全く思わなかったですが、私はこれまでかなり優れた飛距離性能をもったドライバーにたくさん出会ってきているので、そのイメージでいくと、私にはかならずしもベストマッチはしていないのかな?と思いました。


『ラン』よりも『キャリー』が伸ばせるドライバーだと思いますし、こういったところは今のドライバーの流れを汲んでいるような気がします。


ヘッド自体にも、それほど反発力は感じられませんでした。



操作性

『操作性』という点では、見た目の印象よりは、少し扱いやすい感じがしました。


左右に曲げていくことも、特に難しく感じることはありませんでした。


しかし、このワクチンというシャフトは『操作性』よりは球があがりやすいシャフトだと思いました。


私の今の未熟なスイングでは、こういった軽量タイプのシャフトを安定して使いこなすことができませんが、これからはこういった『軽量』『長尺』というパターンが増えてくるのではないでしょうか?


先日試打したクレイジー ロイヤルデコレーションの印象が今でも強く残っているので、今日は特にそれを感じました。


ワクチンというシャフトは、私は今日初めてだったのですが、『46インチ以上の長尺仕様』で真価を発揮するのではないでしょうか?



ヒール側

こういった形状のドライバーを初めて見たときは、ずいぶんと驚きましたが、今はすっかりと溶け込んでいると思いますし、このようなタイプを『指名買い』される方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


『球のあがりやすさ』が『ボールの直進性』を生み、それが多くのゴルファーに『朝一のティショット』への不安を軽減してくれたような気がします。


私がビギナーだった頃は、いかに朝一のティショットを攻略していくか・・・。ということが課題だったように思うのですが、今は本当にみんな無難にこなしているような気がします。


私は今でも、スタートホールのティショットは緊張します。


それはどれだけ経験を積んでも、変わることはありません。


しかし、後輩たちを見ていると、すごく『上手い』といいますか、それほどナーバスになっていないように見受けられます。


それはメンタル的なところも大きいと思うのですが、違う理由では、やはりこういったドライバーが多くのゴルファーに勇気を与えているからではないか?と思っています。



CREWS GOLF HAMMER DRIVER

このドライバーも、構えたときには、左方向へ引っ掛けそうな感じもしていたのですが、実際はそれほど引っ掛かることがなかったので、易しく感じました。


かといって、これまでの大型ヘッドにありがちな『球のつかまりづらさ』『右方向へのプッシュ感』も感じませんでした。


直進性の強さが球数をこなしていけばいくほど感じられました。


構えた感じの実際の弾道に、ややギャップがあったようにも思うのですが、そこがまたいいのかもしれません。


いいギャップだと思いました。



CREWS GOLF HAMMER DRIVER
 
基本的な性能などを見ても、全体的にレベルが高いと思いましたが、正直いって購買意欲は湧きませんでした。


強く印象には残りましたが、購入したいとは思いませんでした。


ただ、いい個性が発揮されていますし、かなり工夫が施されているようなので、イージードライバーを探しておられる方には、お勧めしてみたいと思いました。


まだクルーズのクラブに接したことは少ないですし、これからも出会う機会ははそれほど多くはないのかもしれませんが、また新製品に出会うことがあれば、ぜひ試打してみたいです。