グランプリ
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2022年09月20日
グランプリ GPN-0002 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ GPN-0002 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子 です。

久しぶりに出会った、グランプリのアイアンです。
グランプリはドライバーがあまりにも凄いので、そのイメージが強いのですが、過去にアイアンを一度だけ試打したことがあります。
そして今回はマッスルバックということで、興味津々です。
キャビティのような易しさは無いと知りつつも、この形状美を見れば、思わず手に取ってみたくなります。
難しいクラブだからこそ、打ちこなしてやるという、挑戦意欲がかき立てられるのかもしれません。

トゥ側にはグランプリのトレードマークである、戦闘機が描かれています。
やはり、グランプリといえば、これですね。

正統派といっていいオーソドックスな形状で、小ぶりなタイプです。
このアイアンはかなり前のモデルで、既に廃番となっているようですが、ゴルフクラブは年月を経ても変わらない美しさを保つものが少なくありません。
最近のアイアンと明らかに違うのがすぐに分かりました。
見るからに昔のオールドクラブの流れを汲んでいます。
マッスルバックは、今は少ないですが、昔はキャビティと『どっこいどっこい』で、よく見かけました。
今のマッスルバックを含む全てのアイアンは、かなり研究が進み、性能が大幅にアップしています。
そしてできるだけ打ちやすく、またミスに寛容になるよう、様々な工夫が施されていますが、このアイアンにはそういったものは見られません。

ソール幅はかなり狭く、クラシカルな雰囲気が漂います。

ホーゼルには『GRANDPRIX MADE IN JAPAN』という文字がありました。

ネックも長めで、かなり前のモデルだということが分かります。
これだけ長いモデルは、今はなかなか受け入れられないかもしれません。
このネックの長さやソールの狭さを見ても、かなり重心が高そうです。

ヒール側が凹んでいるように見えます。
最近は見かけませんが、昔は普通にありました。

今のアイアンはヒール側が広くなっていて、ボテッとしたものも多いですが、このアイアンは絞り込まれていて、シュッとしています。

フェース面にミーリングはなく、ノーマルなタイプです。
このフェース面の質感から、かなり昔のモデルなのが分かります。
しかし、これは決して悪いことではありません。
このようなフェース面で名器と呼べる素晴らしいアイアンはたくさんありました。

素振りをしてみると、タイミングがとりやすく、いい感じです。
ヘッドが大きくない分、シャフトの動きを感じやすくなります。

ボールを前にして構えてみると、『最高』の一言です。
ストレートタイプで、シュッとした男前で、おまけに小顔なので、ボールが際立って見えます。
オールドタイプのアイアンではありますが、かなりの美形で、アメリカの俳優に例えると、ジェームス・ディーンといったところでしょうか?
こうして構えてみて、そのように浮かびました。
トップラインの流れが良く、見とれてしまうほどの顔です。
グランプリにアイアンのイメージはあまりないのですが、これがアイアンにおける『グランプリ顔』なのでしょうか?
ドライバーばかり興味がいっていましたが、アイアンにも興味が湧いてきました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで素晴らしいです。
軟鉄マッスルバックがもつ、『球持ちの良さ』があります。
バーンと弾くようなアイアンも多くなりましたが、私はやはりこのようなタイプが好きです。
あくまでもイメージとしてですが、インパクトからフォローにかけてボールを押しながら運んでいくことができ、くっつく時間が長ければ長いほど操作性は高まります。
弾く感じの打感を好まれる方は、あまり好まれない打感かもしれません。

『球のあがりやすさ』という点では、明らかにヒッター向けで、あがりやすくなるような工夫は感じませんでした。
最近の『至れり尽くせり』タイプのアイアンとは一線を画すアイアンです。
高重心で、ダウンブローに打っていかないと球は浮いてくれません。

『安定性』はマッスルバックらしい正直なタイプで、高くはありません。
芯も狭いですし、ミスにはシビアなアイアンです。
今のアイアンの多くが『エリア』で球を捉えていくのに対し、このアイアンは昔ながらの『点』で捉えていかなければならない気難しさがあります。

『飛距離性能』も、今時のアイアンとは大きくかけ離れています。
飛ばすための工夫は何も見られません。
アイアンは『少しでも飛ばす』ためのクラブではなく、あえて『飛ばさない』といいますか、『距離を刻む』ためのクラブだと言っているようです。
飛ばすための工夫は見られないですし、ある程度HSが無いと、球が浮かなくキャリー不足になってしまうかもしれません。

『操作性』は最高です。
かなり敏感に反応してくれるので、いろいろな球で遊ぶことができ、一球一球を新鮮な気持ちで楽しむことができました。
今風の『大きく曲げにくい』アイアンではなく、敏感に反応してくれるので打っていて楽しいです。
今もマッスルバックアイアンはありますが、かなりハイテク化しているので、その分『敏感さ』は少し後退しているのかな?と、このようなオールドタイプのアイアンを試打すると感じます。
今度機会があれば、最新のマッスルバックと打ち比べてみたいです。
試打後の感想

マニュアルタイプのアイアンで、球を真っ直ぐというよりは、自分の持ち球でコントロールしていきたい方にピッタリのアイアンだと思います。
変なクセは全く無いので、ドローヒッターにもフェードヒッターにも対応してくれるニュートラルタイプです。

プレイヤーに対して、迎合していないアイアン・・・。といったらいいでしょうか?
優しく寄り添うというよりは、打ちこなせるよう、練習に励めよ・・・。と言っているようです。
必要最低限の機能だけもたせて、あとはプレイヤーに任せるタイプのアイアンで、昔はこのようなものばかりでした。

なので、大きなミスショットを連発してしまうこともありますが、そういった経験がプレイヤーをよりレベルアップさせ強くしていくのではないでしょうか?
このアイアンを打つにはどうしたらいいのか?
それをプレイヤー自身が考えることで、さらなるレベルアップができるように思います。

ダウンブローで打てる人は、レベルブロー、あるいはそれに近い打ち方ができますが、逆は難しいと思います。
最近の低重心アイアンはレベルに近い感じで打てるよう設計されていることが多いので、無理にダウンブローを習得する必要はないのかもしれません。
しかしあの高重心アイアンの、高い位置にある重心で打ったときの感触が味わえないのはもったいないような気もします。
ゴルフはスコアを競うだけでなく、打感を楽しむスポーツでもあるからです。

最近のアイアンは様々な技術が取り入れられていて、個性豊かなものが多くなりました。
しかし昔は、メーカーは違っても、比較的似たような性能のクラブばかりでした。
それは技術が進歩していなかったからですが、難しければ難しいなりの工夫をすることができるのが人間です。
確かにとっつきにくいところはあるかもしれませんが、その分プレイヤーの技術を高めてくれる『指導力』もあるのではないでしょうか?
ゴルファーにとってクラブは相棒です。
そしてコーチでもあります。
ミスしたら、それを包み隠さず報告といいますか、感じさせてくれるクラブが『名コーチ』といえるのではないでしょうか?

昔のクラブの懐かしさがあり、ビギナー時代練習場が閉まるまでひたすら球を打っていたのを思い出しました。
今もゴルフに夢中で、ゴルフのことばかり考えていますが、ビギナーの頃とは考え方なども変わっているので、初心に返ることも必要だな・・・。と思いながら練習場を後にしました。
グランプリには、これからも期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆
飛距離性能・・・☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
グランプリ キャディバッグ
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2022年09月10日
グランプリ G8 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ G8 ドライバー です。

シャフトは EDGE WORKS EG519-ML です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、キックポイントは中先調子、クラブ総重量は302g です。

久しぶりに出会った、グランプリのドライバーです。
グランプリといえば、私の中で『飛び』というイメージが強く、ただ飛ぶだけでなく、その弾道の強さが印象的です。
今風の言葉で表現すれば、『エグい飛び』といったところでしょうか?
今日は、そのグランプリのドライバーを手にすることができて、とても嬉しく思いました。

グランプリらしいデザインです。
黒くて、シャロー系ヘッド。
ソール中央付近が、以前試打したことのある、ONE MINUTE G57に似ているな・・・。と思いました。
グランプリといえば、『飛行機』ですが、このドライバ-には描かれていません。
これからは描かれないのでしょうか?

ソールのフェース寄りには3つの小さなウェイトが配置されています。
他のメーカーではもっと大きいウェイトが多いですが、グランプリは小さくて数で勝負している感じです。
いろいろな重さが用意されているのかもしれません。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側にもそれぞれ2つずつウェイトが組み込まれています。
このウェイトの配置を見て、以前試打したエミリッドバハマのドライバーを思い出しました。

このフェース面を見て、ちょっと驚きました。
初めて見るデザインですし、これまでのモデルと同じだろうと思っていたからです。
トゥ側にFORGEDの文字もありません。
これは単なるデザインではなく、おそらく何らかの理由があるのだと思います。
フェース面を指で触ってみたのですが、ザラザラ感は無く、フラットで凹凸感もありませんでした。

セミシャロー形状といっていいでしょうか?
最近はもっと薄い物が多くなっているので、厚く感じられます。
私は薄すぎるよりも、適度に厚みのあるヘッドのほうが好きなので、この形状は好感を持ちました。

顔もいい感じです。
グランプリらしい、カッコ良くて大らかそうな顔をしています。
初めて出会ったドライバーが強烈だったので、このドライバーにもその匂いを感じていました。
最近はカーボンクラウンが多くなりましたが、このドライバーは違うようです。
バルジが綺麗なのはもちろん、クラウンマークが無いのも好感が持てます。

素振りをして、タイミングを整えました。
やや線の細い軽量級のシャフトですが、頼りないタイプではありません。

ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。
『和顔』のドライバーです。
海外メーカーのドライバーで、このような顔は無いと思います。
飛ばすためにはリラックスして、心穏やかにする必要がありますが、それにはこのような『穏やかな顔』をしたドライバーが最適です。
不必要な機能性を排除して、シンプルかつ綺麗な顔で気持ちよく振っていくことができます。
つかまりそうな感じがしますが、それが強すぎず、左へのプレッシャーもありませんでした。
試打を開始しました

まずは、この圧倒的な飛びに目を丸く(古い表現で恐縮ですが)してしまいました。
これまでグランプリのドライバーを試打しているので、この飛びは予想していたのですが、久しぶりに試打して、改めてその実力の高さに心が揺さぶられました。
『勇気を与えてくれる飛距離性能』といったらいいでしょうか?
空気抵抗に負けず突き進んでいくような弾道です。
普通なら、空気の抵抗に負けて失速してしまうところを、このドライバーはそれを上手くいなしながら突き進んでいくように見えました。
ボールの滞空時間が長く、なかなか落ちてきません。
この球の伸びはどういう理由があるのでしょうか?
何かが後押ししているような感じです。
例えて言うなら、電動自転車で坂道を上ったときの、モーターによる『後押し感』といったらいいでしょうか?
普段なら立ちこぎするか、諦めて自転車から降りて押して歩かなければならないような急な坂道を、サドルに座ったままペダルをこいで坂道を上っていくのを連想しました。
それくらい、この弾道は凄く頼もしいです。
最新のドライバーの多くが弾き性能が良くなっていますが、最初だけ良くてどんどん『悪化』とまではいかなくても、勢いがすぐに衰えてしまうような物も少なくありません。
しかし、このドライバーは違います。
最初から凄くて、勢いが衰えるのが遅いです。
球がずーと浮いているような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
羽が生えているような・・・。といったら大げさかもしれませんが、そう感じさせるほど、このドライバーから放たれるボールの浮力を感じました。
かなり凄い性能をもっていますが、これは過去のグランプリ名器と同等の飛距離性能です。

『打感』は好感が持てました。
フェース面のデザインが独特なので、打感のイメージが出しづらかったのですが、ソフトでややまったりした感じです。
この打感は過去に何度も経験しています。

『音』もいい感じです。
こもった音ではなく、はっきりしていますが、高すぎず大きすぎずで、インパクトが緩むこともありません。
気持ちよく振っていくことができました。

球はよくあがり、弾道も高めです。
スピンも結構利いているのか、浮力がついているように上がっていきました。
ハードルが高いドライバーだとは思いませんが、ヒッタータイプの方のほうが、このドライバーとのマッチングはいいような気がします。
ちょっと前まで(といいますか、今もですが)スピン多めで叩けないドライバーというものがたくさんありました。
しかし、このドライバーは違います。
スピンは確かにやや多い感じがしますが、吹き上がり過ぎず、しっかりと前へ突き進んでくれました。
叩けるドライバー・・・。といいますか、『叩くべき」ドライバーです。

『安定性』は、かなり高く、なかなか曲がりません。
とにかく曲がりづらく、『糸を引くような』弾道です。
球のつかまりもいいですが、これは構えたときのイメージ通りでした。
私はフッカーなので、少しフック系が出やすい感じがしましたが、フェードヒッターの方には、かなり頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
球がよくつかまってくれ、右に逃げる感じがしないので、気持ちよく振っていけると思います。
ヘッドにウェイトが付いているものの、それ以外は比較的シンプルなヘッドではありますが、かなりのハイテクドライバーといっていいのではないでしょうか?
このヘッドをデザインした設計家は、かなりセンスがいいな・・・。と思いました。
寛容で、『弾くポイント』が広いです。
ドライバーには飛距離よりも安定性・曲がりにくさを求めておられる方はたくさんいらっしゃると思います。
ひょっとしたら、飛距離より安定性・曲がりにくさを優先しておられる方のほうが多いかもしれません。
そういった方には、是非試していただきたいドライバーです。

『操作性』は、今のドライバーの中でも普通といったところでしょうか?
かなり直進性が強く曲がりにくいのが、このドライバーの特徴なのですが、左右に曲げることにもチャレンジしました。
どちらかというと、右よりは左へ曲げるほうが易しい感じがします。
それはこのドライバーのもつ『つかまりの良さ』からくるものですが、ウェイトを変えれば、もっとつかまりを弱めることができるのかもしれません。
試打後の感想

かなり頼もしい弾道です。
とにかく弾道がパワフルで、普通のドライバーをノンターボのエンジンだとすると、このドライバーの場合はターボエンジン搭載といったところでしょうか?
馬力のある飛びといっていいかもしれません。
馬に例えると、サラブレッドのような足の細い競走馬ではなく、足が太くて頑丈な農耕馬のような逞しさを感じました。
弾きが良くて初速も出ていますが、どちらかといえば、『速さ』よりも『強さ』『逞しさ』のようなものを感じさせてくれるドライバーです。
『上手いゴルファー』と『強いゴルファー』は似て非なるものですが、このドライバーは『強い』タイプだと思いました。

飛距離性能が高く、おまけに直進性もあって、曲がりにくい・・・。といいますか、普通に打っている限り曲げづらいドライバーです。
構えやすさや打感・音などフィーリング性能も高く、ハイバランスな性能を持ち合わせています。

このドライバーのロフトは10度ですが、普段10度前後を使っておられる方はもちろん、9度や9.5度を使っておられる方もまずは、この10度を試され、高くてパワフルな弾道を体感されるのもいいのではないでしょうか?

軽量&軟らかいシャフトでヘッドスピードを上げて飛ばしていくのも良し。
重量タイプでしっかりしたシャフトを挿して、押して飛ばしていくのも良し。
プレイヤー自身にマッチした飛びが求められるようになると思います。

飛びも凄いですが、それよりも安定性・曲がりにくさが一番印象に残りました。
これだけ曲がりにくいと、コースでも気持ちよく振っていけそうです。
とてもいいドライバーなので、コースでも是非使ってみたいドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2021年04月17日
グランプリ MGP-0100 TOUR アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ MGP-0100 TOUR アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド120 です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子 です。

初めて手にした、グランプリのアイアンです。
グランプリはドライバーがあまりに素晴らしいので、アイアンのイメージは薄いのですが、アイアンを発売していることは知っていました。
しかし、なかなか出会う機会がなかったですし、もう出会うことはないのかな・・・。と諦めかけていた部分もあり、今日こうして試打することができて、すごく嬉しいです。
ワクワク・ドキドキ感が止まりません。

バックフェースのデザインが個性的です。
昔、一斉を風靡した『V7000』という、ツアステアイアンを思い出しました。
ツアーステージというブランドが光り輝いていた時代に発売されたアイアンです。

大きさは標準的です。
ややシャローフェースな感じがしますが、『面長感』は無く、綺麗な形にまとまっています。
ノーマルなフルキャビティアイアンです。
バックフェースのデザインが特徴的ですが、特に変わった工夫は見られず、クラシカルな雰囲気を醸し出しています。


彫りの深い、フルキャビティです。
キャビティ好きの方は、親近感をもたれやすいのではないでしょうか?

トップラインは標準的です。

ソール幅も標準的で、こうして見ても、リーディングエッジ側の削りが目立ちます。
アイアンのソールには、そのクラブの『表情』が見えることがあるのですが、このアイアンはとてもシンプルかつ綺麗で、『いい味』が出ているな・・・。と思いながら見ていました。

使い込んでいけば、いい味が出そうな形です。
トレーニングエッジはそれほど大きな削りは見られません。

ネックの長さは標準的です。
太いというほどではないのですが、『がっしり』した感じがします。

フェース面にミーリングは無く、シンプルです。
こういったところは、すごくクラシカルな感じがします。

素振りをしてみると、タイミングがとりやすくて好感を持ちました。
適度な重量を利用して、『ヘッドを落とす』感覚で振っていけるのがいいです。
軟鉄アイアンとダイナミックゴールドは『黄金コンビ』といいますか、『鬼に金棒』といえるくらい、ベストマッチしています。
お互いが個性を引き出す・・・。といったところでしょうか?
今は優れたアイアン用軽量スチールやカーボンシャフトがたくさん発売されていますが、私はやはりDGなどに安心感をもちます。
それは性能ということもありますが、長く使ってきたというのが大きいのは間違いありません。
ゴルフを長くやってきて、ゴルフクラブにおいて、変えたいところと変えたくないところに分けられますが、私の場合はDGやツアーベルベット・軟鉄です。

ボールを前にして構えてみると、とてもいいです。
最近では珍しい『逃しやすい』顔をしています。
『逃し顔』というよりは、『中立』に近い感じなのですが、最近は『つかまえ系』が多いので、少し新鮮に見えました。
トップラインのあたりが、昔のアイアンの雰囲気を醸し出しています。
ビギナーの頃によく目にしていたアイアンです。
ストレートタイプなので、ラインもイメージしやすく、色濃く浮かんできました。
グースタイプやセミグースタイプを好まれる方は、球がつかまらず右に抜けそうなイメージをもたれる方もいらっしゃるかもしれません。
試打を開始しました

『打感』は、なかなかいい感じです。
これまでたくさん出会ってきた、フルキャビティらしい打感で、予想していたフィーリングでした。
『厚み感』はそれほど無いものの、硬くなく、どこか柔らかい感じでインパクトできます。

『球のあがりやすさ』は普通です。
少しロフトが立っている分だけ、打ち出しが低いような気がしますが、こういったことは今のアイアンでは普通です。
しかし今のアイアンの多くが『お助け機能』が付いていて、ロフトが立っていてもあがりやすくなっていますが、このアイアンにはそういったものはありません。
フルキャビティではありますが、どちらかといえば『ヒッター寄り』のアイアンなのかな?と思いました。

『安定性』は高いです。
フルキャビティらしい寛容さがあって、親しみやすい性格をしています。
今のイージー系アイアンの多くは、確かに易しくはなったのですが、どこでヒットしたかが分かりづらいことがあります。
しかし、このアイアンはしっかりと打点を確認することができました。
易しいアイアンではありますが、『ハイテク過ぎない』といいますか、余分なものが付いてフィーリングを濁らせることが無いのがいいです。

『操作性』もいい感じです。
クセの無い顔をしていて、左右にも普通に曲げられました。
易しいアイアンではありますが、オートマ系とマニュアル系の『ほぼ中間』といったところでしょうか?
決して『曲がらない』『曲がりにくい』アイアンではありません。

『飛距離性能』は、今のアイアンの中では『やや飛び』といった感じです。
私には『6番アイアン』くらいに感じられるのですが、今はもっと飛びすぎるアイアンも多くなったので、特に驚くほどではありません。
このようなシンプルなアイアンは、これくらいの飛距離性能が限界なのかな?と思いました。
もっと飛ばすようにするのであれば、ワンピースタイプではなく、『複数ピース』タイプのほうが理にかなっているのかもしれません。
アイアンに飛距離を最優先して求めたい方には、やや不満が残るかもしれませんが、飛びすぎが気になる方にはちょうどいいような気がします。
試打後の感想

初めて出会ったグランプリのアイアンで、すごくワクワクしていたのですが、試打を終えてやはりいいアイアンだな・・・。と思いました。
これまで『名器』どころか『モンスター』といえるドライバーに出会ってきて、かなり魅了されているといいますか、信頼しているメーカーで、アイアンも期待通りでした。

シンプルでカッコ良く、いい顔をしていて、グランプリのクラブに対する考え方といいますか、ポリシーのようなものが感じられます。
アイアンよりはドライバーなどのウッド系が得意なメーカーだと思いますが、アイアンもいい感じでした。

グランプリといえば有名な地クラブメーカーで、マスターズチャンピオンの松山英樹選手の出身地と同じ愛媛県です。
私は毎日、自宅で録画していたマスターズを見ていて、今も興奮が冷めません。
なので、グランプリと松山選手の共通点に気づきました。

愛媛県には優れた地クラブメーカーがあります。
グランプリが有名ですが、確かMIRAIもそうだったと記憶しています。
もう何年もMIRAIのクラブを試打できていませんが、また機会があれば試打したいです。
グランプリもMIRAIも高性能なので、愛媛県は兵庫県などと同じように、クラブの聖地といっていいような気がします。

いいアイアンだな・・・。
ニューモデルなのかと思っていたのですが、このアイアンを貸してくださった方によると、もう何年も前のモデルで、とっくに生産中止になっているそうです。
その方はグランプリのクラブが好きで、このアイアンとドライバー・FWを使っておられます。
旧モデルではあっても、最新のアイアンと比較しても、全く引けを取らない、好感の持てるアイアンです。
改めて、必ずしも『最新=最高』ではないと再認識しました。

また機会があれば、グランプリのアイアンを試打してみたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
グランプリ キャディバッグ
グランプリ ヘッドカバー
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2020年08月27日
グランプリ ONE MINUTE S7 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ ONE MINUTE S7 ドライバー です。

シャフトは 三菱ケミカル Diamana ZF60 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.8、キックポイントは中元調子 です。

とてもカッコいいグランプリのドライバーです。
グランプリのドライバーは久しぶりですが、すごく気に入っているので、手にするだけでテンションがあがります。
名前に『ONE MINUTE』とあるので、以前試打した ONE MINUTE の後継モデルであることは想像に難くありません。

シャロー感のあるラージサイズドライバーです。
ラージサイズではありますが、黒という色もありますし、ビシッと引き締まって見えます。
『パワーシャロー』といったらいいでしょうか?
グランプリドライバーの飛距離を、これまで体感しているので、このような言葉が浮かんできます。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、ウェイトがひとつずつ配置されていました。

ネックの長さは標準的といっていいように思います。
今はこれくらいの長さが多くなりました。

独特なフェース面です。
スコアラインが『溝』ではなく、『プリントタイプ』です。
雑さのない、綺麗なフェース面で弾きが良さそうです。
あまり見ないデザインですが、これまでも何度か経験してきました。

トゥ側に『FORGED』の文字があり、これまでのグランプリと同じです。
『フェース高』は適度にありますが、ディープフェースというほどでもありません。
どちらかといえば、シャローに近い感じです。

シャローバックタイプのヘッドですが、薄過ぎません。
シャローバック過ぎると、スイング中どうしてもフェースが上を向いてしまいそうな印象がありますが、このドライバーはそこまでではありません。
『ちょうど良いシャロー』といったところでしょうか?
グランプリらしい形状です。

オーソドックスな『シャロー顔』です。
ラージサイズらしく、大らかさがありますが、変なクセがないのがいいです。
バルジの丸さも強調されていました。
ラージサイズのドライバーはバルジが真っ直ぐに近いものが多いですが、このドライバーは丸みがあります。

素振りをしてみると、タイミングがとりやすくて好感が持てました。
自然なしなりで、ヘッドの挙動も安定しています。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
いい意味で『特徴が無い』といいますか、オーソドックスな構え感です。
大きく見えるので安心感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
つかまりが良さそうなので、どちらかといえばドロー系のイメージが出ました。
フェース面がよく見えたので、弾道も高そうです。
試打を開始しました

グランプリらしい打感で、好感が持てました。
はっきりとした打感ですが、硬くなく適度な手応えがありました。
弾き感が強く、初速も出ている感じです。

『音』も好感が持てました。
こもった感じはなく、はっきりしていますが、高すぎず大きすぎず、心地いい音です。
音にも『集中させてくれる音』と『集中させてくれない音』がありますが、このドライバーの発する音は前者です。
気持ちよく振り切ることができました。

球もあがりやすくて、親しみやすい性格をしています。
どちらかといえばヒッター向けなのかな?と思いましたが、かなりイージーなヒッター向けドライバーといった感じです。
球はしっかりと浮いてくれ、弾道も高いです。
高めの弾道ではありますが、そこに『頼りなさ』は感じられません。

『安定性』も高く、大らかで直進性に優れています。
いい意味でアバウトに、そして叩いていけるドライバーです。
スイートエリアは広めで、シビアさは全く感じられません。
少々トゥ寄りでヒットしても『当たり負け』することなく、しっかりと弾き飛ばしてくれました。

『飛距離性能』は、かなり高いです。
グランプリのドライバーは本当に『飛び』に関して優等生といいますか、レベルの高さがあります。
全く逆な表現でいえば、『ヤンチャな飛び』といったらいいでしょうか?
ブレーキの利かない、まるで『ミサイルのような弾道』といったら伝わりやすいかもしれません。
力強く飛んでいったボールが、なかなか落ちてきません。
ずーっと空中を突き進んでいくような感じです。
この飛びは、どこから来るのでしょうか?

『操作性』という点では、普通といった感じがします。
左右にも少し曲げることができましたが、オートマ性が勝ってしまうので、大きくは曲げづらいです。
私はフッカーなので、初球からいい感じのドローボールを打つことができたのですが、フェードヒッターの方にも合いやすいのではないでしょうか?
このようにバランスがとれたドライバーなら、あえて『調整システム』を搭載する必要は無いな・・・。と思いました。
いい意味で『ワザが使いづらい』ドライバーといっていいように思います。
今はそのようなオートマチック系ドライバーが増えてきました。
試打後の感想

ハイテクっぽくないけど、じつはすごくハイテクなドライバーだと思います。
一番の魅力は、やはり『飛距離性能』です。
この飛びは多くの方を魅了するのではないでしょうか?

弾きがいいのですが、シャフトがいいからでしょうか?
弾きの良さに加え、『押していける』ところが素晴らしいです。
ほんの一瞬、ボールの後ろから押していける感じが、さらに飛びを高めているように感じます。

飛びだけでなく、大らかで易しいのも、このドライバーの特長です。
打点のブレを気にせず、アバウトに打っていけるので、結果的に飛距離や方向性を高めているように感じます。

今は『ゴチャゴチャ系』ドライバーもたくさんあり、それらの多くは、それほどポテンシャルが高いとは思えません。
見た目は確かに目新しさがあって、いかにも飛びそうな印象を与えますが、実際に打ってみると、そうでもないな・・・。と思うことは少なくありません。
そういったゴチャゴチャ系ドライバーからすると、このドライバーはシンプルさがあり、それがパフォーマンス力にもつながっているのではないかな?と思いました。
昔から、シンプルなドライバーはよく飛びます。

飛距離性能や易しさなども凄いですが、全体的な質感が良く、目で楽しめるのもいいです。
いくら『球を打つ性能』が高くても、質感が良くないと好感度が下がってしまいますが、このドライバーにはそれがありません。
所有感を満たしてくれる、ハイレベルなドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2020年06月27日
グランプリ ONE MINUTE DS フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは GRANDPRIX ONE MINUTE DS フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは GRAPHITE DESIGN Tour AD XC-6 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.2、キックポイントは中元調子 です。

グランプリのカッコいいフェアウェイウッドです。
派手さは無くシブいデザインですが、よく目立っていて、大きな存在感を放っていました。
私の中の『グランプリセンサー』が反応したのかもしれません。
グランプリのクラブを試打した経験はまだ浅いですが、いいイメージしかありません。
このクラブは、以前試打したドライバーと同じシリーズなのだと思います。

かなりシャロー感があります。
最近はドライバー同様、フェアウェイウッドもシャロー化が進んでいますが、その中でもかなり薄いほうだと思います。
円盤のようなタイプで、立体感はありません。

ソールのフェース寄りにはウェイトのようなものが4つあります。
ここの位置は溝になっていることも多いですが、グランプリは溝のイメージがなく、ウェイトでカバーしているようです。
この位置にウェイトをもってきているということは、重心を前(フェース寄り)にして、重心深度を浅くしているのでしょうか?
近くでよく見てみたのですが、数字が刻印されていないので、重さは判りません。
かなり小さいウェイトですし、交換するタイプではないのかもしれません。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側にもウェイトがありました。
これはグランプリのクラブではよく見られます。
ヒール側とトゥ側ではウェイトの数の違いがあって、ヒール側が3個なのに対し、トゥ側がひとつだけです。
これで絶妙なバランスがとれているのかもしれないですし、重心距離を短めに設定しているのかもしれません。
私が『面長(おもなが)』やシャロー形状のクラブに対して苦手意識がある要因のひとつに、『重心距離の長さ』があるのですが、このクラブはシャロー系でありながら、結構いいかも・・・。と思いました。

ネックは適度な長さがあり、グランプリらしい特徴が見られます。
シャローにしても、ネックの長さはきちんと保たれています。
ネックに調整機能は搭載されていません。

フェース面のデザインもシブくてカッコいいです。
グランプリらしいフェース面で、チープさは全くありません。
弾きが良さそうです。
トゥ側には『FORGED』の文字がありました。
鍛造フェースということで、これもグランプリらしい特徴のひとつです。

こうして見ても、かなりシャロー感があります。
かなりのシャローで丸っこい感じで、以前試打したエミリッドバハマのFWを思い出しました。
私はたとえクリークであっても、ここまで薄さは求めていないのですが、これが今の流れなのでしょうか?
グランプリのクラブを手にしたことがまだ無いけど、なんだか難しそう・・・。と思っておられる方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。
しかし、この薄さを見れば親近感が湧くという方も多いような気がします。
直打ちすることが多いFWは上から打ったほうが理にかなっていると思うので、できればもう少し、せめてフェースだけでも厚み(高さ)が欲しいです。
レベル(水平)で打つイメージの方も多いと思いますが、私はそれがとても難しく感じていて、ソールを上手く使えないことが多いです。
やや上から少しダフらせ気味でもいいから打っていくことでソール(特にこの場合はフェース寄りのソールから)を使っていくことができます。

上から打っても刺さることなく、上手く抜けてくれるのが、今のFWの良いところで、その良いところが今の多くのアイアンにも用いられています。
練習場のマットの上からならまだいいのですが、ほぼ水平なところなどない実際のコースでは、地面と平行にヘッドを入れていくというのはとても難しいことです。
コースにはアンジュレーションがあって、なかなか思うようにヘッドを入れられないこともあります。
練習場はマットの上からだけでなく、もっとコースに近い条件で打たせてくれると嬉しいです。
私がビギナーの頃からよく通っていた練習場は地面(草の生えていないベアグランド)から打たせてくれ、その感覚が今でも体に染みついています。
私はこの経験がすごく活きてラッキーです。

かなり丸っこい顔をしています。
ここまで丸さが強調されているのは今では少ないですが、昔からある顔ですし、グランプリらしい感じがします。
投影面積もあり、シャロー感が強いです。
最近はクラウンにも溝があったり、カーボンコンポジットであったりするものが多くなってきましたが、このクラブにそのような工夫は見られず、すごくシンプルでクラウンマークもありません。
クラウンマークがあったほうが構えやすいという方もいらっしゃると思いますが、私はクラウンマークを重視していないですし、むしろ無いほうが好きなので、好感が持てます。

素振りをしてみると、予想以上にいい感じでした。
かなりシャロー感があるので、先が暴れるタイプなのかな?と思っていましたが、違いました。
挙動が安定していて、しっかりしています。
硬いという印象はないですが、余計な動きをしません。
装着されているシャフトは初めてなのですが、いい感じです。
いわゆる、スイング中ずっと『面』を合わせられるシャフトだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみると、丸さが際立っていました。
『愛嬌のある顔』といったらいいでしょうか?
見ているだけで、微笑ましくなってきます。
ヘッド後方が少し膨らんでいるように見えましたし、かなり『○(丸)』に近づけた形状です。
とてもカッコいいデザインなので、最初見たときは、かなり硬派でアスリート色の強いクラブなのかな?と思いましたが、こうして構えてみて、それは違うのだと分かりました。
試打を開始しました

『打感』は好感が持てました。
想像していた通りのフィーリングです。
試打した数は決して多くないですが、これまでの経験が活きたような気がします。
『グランプリフィーリング』といったらいいでしょうか?
メーカーのイメージに合う打感です。
しっかりとしているのですが、決して硬くはなく、嫌な衝撃も残りません。
ただ、ソフトという印象はありませんでした。
シャローフェースだからでしょうか?
フェース高(ディープフェース)のあるウッドのような、『フェース全体でボールを包み込むような』フィーリングではありませんでした。
弾き感があって球離れ感も速いですが、これは何度も経験しています。
打感に『重い』『軽い』があるとするならば、このクラブは前者の重いタイプです。

『音』は小気味よくて、いい感じです。
やや高めの金属音なのですが、高すぎず大きすぎずインパクトを邪魔しません。
しっかりと振り抜くことができました。
この音はグランプリらしいです。

球はとてもよくあがりました。
クリークということもありますし、このシャロー感なので、ボールにフェースをぶつけるだけで自然と高くあがるような感じです。
球を上げる為の特別な技術は全く要りません。
フェース寄りにウェイトがあるので、結構タフなタイプかな?と思いましたが、実際は違っていました。
球はよくあがってくれますが、ヤワな弾道ではなく、とても力強いです。
『重い』感じの弾道ではなく、どちらかといえば、ややフワッとしたところもある弾道ですが、とても好感が持てます。
カッコいいクラブですが、決してヒッター限定のFWではありません。

『安定性』も高く、イージーです。
『つかまえ顔』が今は多いですが、このクラブはどちらかというと『中立顔』といった感じで、構えたときに、ほぼストレートのイメージが浮かんできました。
実際に打ってみるとラインを出しやすく、かなり安定しています。
シャロー感の強いクラブにありがちな、球が右に抜けることなく、しっかりとつかまってくれます。
これがもし先が暴れるシャフトなら、もっと難易度があがってしまうような気がしますが、それが無いので、ヘッドとシャフトとの相性も良いです。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じです。
球は高くあがってくれますし、弾道にも力強さがあるので、大きなキャリーで飛ばしていけます。
足(ラン)を稼ぐのではなく、いわゆる『空中で勝負していける』クラブです。
初速が出て球の伸びがあるだけでなく、それを『維持する』力が加わっています。
『空中浮揚維持力』とでもいったらいいでしょうか?
これは初めて試打したグランプリGPプラチナに共通する、グランプリのクラブに共通する長所です。
あの強烈な弾道は今でも忘れられません。
タフなクラブではありませんが、距離を出していくのであれば『当てるだけ』ではなく、しっかりと振っていきたいタイプです。

『操作性』という点では、それほど秀でてはいなくて、どちらかというとオートマチックタイプだという印象をもちました。
私はフッカーなので左へ曲げる方が楽に感じましたが、右にも曲げることはできました。
しかし、大きく曲がるタイプではないですし、これだけシャロー感が強いので、あまり細工をしたいとは思いませんでした。
シャローフェースのウッドの好まれる方は多いと思いますが、私は少し怖く感じることがあります。
それはフェースの高さ(上下)を使えないといいますか、許容量が減ってしまうからです。
これまでたくさんミスショットをした経験がそうさせているのかもしれません。
ディープフェースだとフェースを『面』として使っていけますが、シャローだと『点』に感じてしまい、縦(上下)の許容量は減ります。
球があがりやすくなるというメリットがありますが、その薄さが逆に融通が利かず難しく感じてしまいます。
なので、このようなタイプはあまり細工をしたいとは思いません。
オートマ性を活かして、なるべく無難に打っていきたいです。
試打後の感想

最初にパッと見たときはグランプリらしく、シブくてカッコいいデザインだな・・・。と思っていて、結構『骨太』なタイプなのかな?と思っていました。
しかし、すぐに違うと分かりました。
かなりシャロー感があって、顔も丸っこくて愛嬌があります。
気難しさを感じさせず、親近感のもてる形状になっています。

カッコ良さと易しさという、いい意味でのアンバランスさが魅力のクラブです。
かなり親しみやすい性能をもっているので、好感を持たれる方も多いのではないでしょうか?
打感や音も良いのが、グランプリの特徴でもあります。
フィーリング性能が高いので、しっかりと飛ばしていけるクラブです。

ネックに調整機能が搭載されていないので、そこに不満をもたれる方は多いかもしれません。
私は調整機能があっても無くてもいいので気になりませんが、無いのが残念だという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこは好みと言いますか、クラブに求めるものが人によって違うので、このクラブに対する『温度差』のようなものが生じてしまうかもしれません。

易しさと飛距離・そしてフィーリングのバランスが良い、高性能なFWです。
このクラブはクリークなのですが、もし機会があれば是非スプーンも試打してみたいです。
やっぱりグランプリのクラブはいいな・・・。と思いながら練習場を後にしました。
グランプリのクラブを試打したあとの爽快感といったらいいでしょうか?
爽やかな風が吹いたような心地よさを感じました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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2019年05月12日
グランプリ ONE MINUTE DS ドライバー

今日は、このワクワクするゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ ONE MINUTE DS ドライバー です。

シャフトは 三菱レイヨン Diamana W 70 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は74g、トルクは3.0 です。

久しぶりに出会った、グランプリのドライバーです。
グランプリのドライバーにはいい思い出がたくさんあるのですが、最近は出会うことがなかったので、寂しい思いをしていました。
まさか今日、ニューモデルに出会えるとは思ってもいなかったので、飛び上がりたいほどの気分でした。
いつもニュークラブに出会うとワクワクするのですが、今日はそのワクワク値がメーターを振り切るほどMAXにあがりました。

グランプリといえば、この飛行機のマークです。
私が初めてグランプリのクラブに出会ったのは、GP PLATINUMというモンスタードライバーなのですが、この飛行機のマークはずっと変わらず受け継がれています。
以前も書きましたが、グランプリのドライバーには他のメーカーと違い、性能や工夫を表す文字(主に英語)が見られません。
○○○○SYSTEMとか、○○○○POWER・・・。などです。
他のメーカーでは、そのクラブのシステムや工夫が英語などで表現されていることが多いですが、グランプリにはそれが見られず珍しいな・・・。と最初の頃は思っていました。
しかし、グランプリのドライバーを試打する回数を重ねていって、その理由が分かったような気がします。
それは、そういった表現をしなくても、性能に自信があるからではないでしょうか?
そう思えるほど、グランプリのドライバーは優秀な物が多いです。
だから文字を入れるよりも、デザイン性に力を入れているのではないでしょうか?
今では、こういったメーカーは少ないです。
先日も書きましたが、『足し算のクラブ』は多いですが、その足し算がそれほど性能アップにつながっていないと思うことも多いですし、逆に無いほうがいいのではないかな?と思うことも少なくありません。
デザイン性だけが目立っていて肝心の飛距離性能などがおろそかになっている残念なクラブにも出会いました。

ヒール側には『DS』の文字がありました。
これはどういう意味なのでしょうか?
私はすぐに『ドライビング・スプーン』という言葉を連想したのですが、このクラブはスプーンではなくドライバーなので違うのは明らかでした。
あとは『ドント・ストップ』とか、『任天堂DS』を連想したのですが、これも違うのは明らかです。
DSがどういう意味なのか知りたくなりました。

セミシャロータイプのドライバーです。
それほどシャロー感が強すぎないのがいいです。
シャロー感はありますが、『平べったい感』が強くないので好感が持てます。
全体の質感もとても良いです。
高級感もありますし、仕上げも丁寧です。
これはグランプリの特長のひとつといえます。
さすが日本のメーカー、メイドインジャパンのクラブです。
作り手のプライドが感じられる魅力的なドライバーです。
仕上げが雑でチープな質感だと、打つ前からテンションも下がってしまいますが、このドライバーはずっとあがりっぱなしでした。
どの角度から見ても美しいな・・・。と完全に見とれていました。

トゥ側にはウェイトがひとつだけ配置されています。
数字が刻印されていないので重さは分かりませんが、専用の工具を使えば取り外せそうです。

ヒール側にもウェイトがありますが、こちらは大きいのがひとつと、小さいのが4つあります。
トゥ側よりもヒール側に重量をもってきているのがわかります。
こちらにも数字は刻印されていませんでした。
交換するタイプではないのかもしれません。

フェース面はシンプルで美しいです。
これまでグランプリのドライバーをいくつか試打してきたということもあると思うのですが、こうして見てもかなり弾きが良さそうな感じがしてきます。
フェース面の質感も良いです。

トゥ側には『TOUR FORGED』の文字がありました。
GP PLATINUMはFORGEDだけでしたが、このドライバーはツアーモデルということなのでしょうか?

ネックの長さは標準的です。
調整システムが無いと嫌だという方にはあまり好まれないかもしれませんが、私は重視していないですし、このシンプルな美しさがとても魅力的に見えました。
こうして見ても、『重厚感』といいますか、どっしりと腰の据わった感じがします。
カッコいいドライバーだなぁ・・・。と目尻を下げながら、ずっと見ていました。
試打する前の楽しい時間です。
花粉もおさまったし、過ごしやすくなったので今は一年で一番いい季節なのですが、そのいい時期にグランプリのドライバーに出会うことができて、これまで花粉で苦しめられたことが一気に吹き飛んでいったような気がします。
周りに人がいなければ、このドライバーをもってスキップでもしたいところですが、たくさんの人がいたので自重しました。

こうして見ても、シャロータイプであることが分かります。
今はもっとシャローな物も多いですが、ディープバックタイプではありません。
ディープバックタイプを敬遠される方は多くいらっしゃると思いますし、最近はあまり見かけなくなりました。
昔のシャローは頼りないものばかりでしたが、今は頼れるものが多くなりました。
その最たる物の一つがグランプリのドライバーだと私は思っています。
あのGP PLATINUMの力強い弾道が今も頭から離れません。

いい顔をしています。
シャロータイプのヘッドですが、それが顔に強く出過ぎていないのがいいです。
これまでのグランプリのドライバーではあまり見なかったような、やや丸っこい印象です。
シンプルで美しいクラウンです。
今は多くのメーカーがソールだけでなく、クラウンにもいろいろな工夫をしていますが、このドライバーにはそれが見られません。
カーボンコンポジットタイプが増えてきましたが、このドライバーはカーボンの模様も見られませんでした。
フルチタンドライバーなのでしょうか?

素振りをしてみても、タイミングがとりやすくていい感じです。
適度な重量感と粘りがあって、タイミングがとりやすいです。
いつもは気を遣いながら試打をすることも多いのですが、今日は気持ちよく振っていけそうだな・・・。と素振りをしながら感じていました。
久しぶりにディアマナのW70に出会いましたが、やはりいいシャフトだな・・・。と思いました。
先が暴れないタイプなので、フッカーの私には安心感を与えてくれるシャフトです。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
シンプルでクセのない顔をしています。
つかまるというよりは逃がすイメージのほうが出しやすいので、フッカーの私には安心感があるのですが、スライサーの方には構えづらいところがあるかもしれません。
フックフェースを好まれる方には苦手意識が芽生えてしまうこともあるように思います。
これまで試打してきたグランプリのドライバーはどちらかというとシャロー感の強いものが多く、投影面積もそういった感じでしたが、このドライバーはこれまでの物よりもちょっとコンパクトな感じがしました。
小顔というほどではないですが、いい感じでまとまっています。
これならば、ディープタイプを好まれる方にも構えやすいのではないでしょうか?
今から、このドライバーで球を打つことができるというだけで、嬉しさがこみあげてきました。
『喧噪の中の静寂』といったらいいでしょうか?
日常の騒音や雑音を、このドライバーが一瞬かき消してくれたようでした。
このクラブとの距離が一気に縮まったような気がしました。
試打を開始しました。

一球目から、このドライバーの凄い飛びに、さすがグランプリだな・・・。と納得しました。
初めてグランプリのドライバーを試打したときの、あの興奮は今でも忘れられないのですが、モデルが変わっても、こうして感じられるのが嬉しくてたまりません。
フェースの弾きが良くて弾道も力強いです。
グランプリのドライバーで放たれた弾道にはそれだけでなく、『耐える力』があります。
球がグーーーーンと伸びていき、最高到達地点までいって、そこからなかなか落ちてきません。
落下角度が緩やかなのが凄いです。
今のドライバーは弾き性能が良くて低スピン性能もあがっていますが、この『耐える力』をもっているドライバーは、そう多くありません。
将棋ではないですが、ボールの弾道を『序盤』『中盤』『終盤』と三分割すると、序盤だけが強いドライバーは多いです。
確かに最初は勢いよく飛んでいくのですが、中盤・終盤が弱く、あまり距離を伸ばせないものが今でも多く見られます。
もうここで落ちてしまうのかよ・・・。と思ったことが何度もあります。

しかし、このドライバーは違います。
序盤から強いのは当たり前なのですが、中盤からが凄いといいますか、本領を発揮します。
最高到達地点に達したボールの落下角度が緩やかで、落ちていくのを耐えてくれる力があります。
急激に落ちていかないので、当然キャリーは伸びますし、必然的にランも出ます。
この力強くて頼もしい弾道を見ていて、昔子供の頃によくやった『凧あげ』を思い出しました。
昔は凧を自作してあげていたのですが、突然『ゲイラカイト』というビニールで出来た三角形の凧が登場してきました。
これまでは主に紙などで作って遊んでいた凧が、ビニール製の変わった形状の凧に全く歯が立たなくなっていました。
紙で作った凧は強度などもあって、あまり高くあげることはできませんでしたが、ゲイラカイトは軽く倍以上あがっていきました。
凧には『足』がつきものですが、ゲイラカイトにはありませんでした。
なのに、その『浮揚力』と『バランスの良さ』は桁外れでした。
凧の糸は100メートルあったのですが、それを全て送り出してもまだあがっていく勢いがありました。
糸を出せば出すほど、抵抗が増えるので体重が軽く力の弱い子供のときは、もっていかれそうになることもありました。
そのゲイラカイトの浮揚力の強さと、今日のこの弾道のイメージがダブっていました。
これまでの凧だったら、もっと高くあげたいと思っても勢いがなくなって落ちてきましたが、ゲイラカイトはもっともっとあがっていき、糸が全てなくなるほどでした。
高さだけでなく、『空中の滞在時間』も長くて、まさに『モンスター級』の凧でした。
このドライバーで放たれた弾道はもっと伸びていって欲しいな・・・。というところで、期待通り落ちずに伸びていってくれるところが似ていました。
凧は手に持った糸でコントロールできますが、ゴルフではそうはいきません。
一度打ってしまえば、あとはもうどうすることもできません。
重力や風には逆らうことができず、目で追うことしかできません。
打ってしまえば、もうこちらの思いはボールに伝えられませんが、このように『落ち際に強い』ドライバーだと、頼もしさがあります。
トゥ側とヒール側にウェイトが配置されていますが、それ以外は特に見られず、今のドライバーの中ではシンプルなほうだと思います。
このドライバーの、どこにそのパワーが秘められているのでしょうか?
もちろん見えないところ(ヘッド内部)にいろいろな工夫がされていると思うのですが、やっぱり凄いな・・・と思いました。
アイアンの弾道を2つに分けると、効率よく力の伝わる『集中型』と、効率よりも易しさが特長の『分散型』があります。
前者はマッスルバックやハーフキャビティで、後者はフルキャビティやポケキャビ・中空などです。
このドライバーをそれに当てはめて考えてみると『集中型』のような力の伝わりやすさを感じました。
力が逃げず、効率よくボールに伝えられるように感じられました。
かといって、決して気難しいタイプのドライバーではありません。

『打感』は、いい感じでした。
ソフトなのですが、ボヤけた感じの打感ではなく、しっかりとした『芯』がありました。
球の質感を感じ取ることができ、一瞬フェースに乗せて運ぶ感覚を味わうことができました。

『音』は、はっきりしていますが、大きすぎず高すぎないのがいいです。
インパクトが緩むこともなく、しっかりと振り切ることができました。
ドライバーの中には、どうしてもインパクトが緩んでしまう物もありますし、もっといえばインパクトを消したいと思えるドライバーが今でもあります。
しかし、このドライバーは全く違い、音が邪魔することはありませんでした。
私はいくら飛距離性能に優れたドライバーでも、音が良くないと全く魅力を感じませんが、このドライバーは好感が持てました。
ただ『静か』なドライバーではないので、もっと音が小さい方がいい・・・。という方もいらっしゃると思います。

『球のあがりやすさ』という点では、しっかりしているところがあるので、どちらかといえばヒッタータイプの方に合いやすいドライバーだと思います。
今は上がりやすくて親しみやすいドライバーが多いですが、このドライバーはタフなタイプです。
球が上がらずキャリーを伸ばせない・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
それほど『低スピン性能』が長けているとは思いませんでしたが、結構タフなドライバーであることは間違いありません。
なので、人によって好き嫌いがはっきり分かれるところはあるかもしれません。

『安定性』はいい感じで、程良い易しさがありました。
シャローらしい寛容さがあり、気難しさはありません。
イメージしたラインに乗せやすく、打っていて楽しいドライバーです。
トゥ側よりもヒール側にウェイトがたくさんついているので、かなり球のつかまりがいいドライバーなのかな?と思いましたが、実際に打ってみて、そうではないことが分かりました。
私のようなフッカーには易しいですが、スライサーの方には球がつかまり切らず、右に抜けてしまう・・・。ということもあるかもしれません。
今は『自然につかまえてくれる』ドライバーが多いですが、このドライバーはそういったタイプではないと思います。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
シャロータイプではありますが、構えてみるとコンパクト感があって、どうなのかな?と思いましたが、左右へはきちんと対応してくれました。
大きく曲げるタイプではないですが、先ほども書きました通り、球のつかまりやすさが今のドライバーの中ではそれほど高いとは思えないので、スライスに悩んでおられる方には、難しく感じられるところもあるかもしれません。
しかし、不自然なほどのつかまりやすさのあるドライバーで球を打って真っ直ぐ飛ばすよりもナチュラルなタイプで普通に打てるようになることのほうが重要ではないでしょうか?
一生スライススイングを直さないのであればそれでもいいのかもしれませんが、ゴルフスイングもゴルフクラブ同様、『常に進化していくもの』なので、いずれこのようなドライバーが必要になってくることもあるのではないでしょうか?

久しぶりにグランプリのドライバーに出会うことができて、打つ前から既にテンションはMAXにまであがっていたのですが、そのテンションがさがることなく、試打を終えました。
予定の球数と時間をオーバーしてしまいました。
ウェッジならばともかく、ドライバーでは最近あまりありませんでした。

グランプリファンの私は、このドライバーを一目見て、すぐにグランプリだと分かったのですが、まさか今日出会えるとは思っていなかったので、いい意味で驚きましたし、楽しい時間を過ごすことができました。
シャローバックタイプではありますが、ディープフェースタイプのドライバーです。
ディープフェースの特長のひとつとして、『弾きの良さ』あるのですが、それだけでなく、ボールを『包みながら飛ばす』感覚を楽しむことが今日はできました。

大手有名メーカーはTVや新聞・雑誌などで大きく宣伝していますが、地クラブメーカーではそういったことはほとんど見られません。
なので、こういったメーカーをまだご存じない方もたくさんいらっしゃると思います。
宣伝をしないで人気が高いのだから凄いな・・・。と思いました。
初めてグランプリのドライバー出会ったのが、もう8年も前のことかと思うと早く感じますが、私はまだまだ短いほうです。
『グランプリビギナー』といってもいいように思います。
もっと前からグランプリのドライバーに惹かれ使い続けてこられた方はたくさんいらっしゃいます。
地クラブは大手と違い『少ないロット数』で勝負することが多いので、どうしても価格が高くなってしまいますが、その分生産や最終的な検品に至るまで、全て『目の届いたものづくり』ができます。
私たちラストユーザーの手に渡るまで、『空白の時間』はありません。
性能や品質の高さもそうですが、『地』クラブというように、地元の方に愛されているのではないでしょうか?
愛媛県といえば、みかんや道後温泉・坊ちゃんがあまりにも有名です。
学生時代、友人と二人で初めて四国を訪れたとき、車で四国一周をしたのですが、道後温泉に訪れたときに元湯につかることができて、やっと坊ちゃんの舞台に来れたんだな・・・。と感慨深く思ったことをよく覚えています。
その道後温泉は素晴らしい観光地ですが、今の私はすぐに『グランプリ』を思い出します。
愛媛といえばグランプリです。
いつか機会があれば、このメーカーを訪ねてみたいと思っていますが、四国を訪れるチャンスが無いので、なかなか実現できそうもありません。

この美しくて黒いヘッドを見ながら、そういえば最近は白いヘッドが少なくなってきているな・・・。と思いました。
まだまだニーズはあると思いますが、黒いヘッドに回帰しているのでしょうか?
シャローで力強い弾道を放ってくれるグランプリは、やはり黒が似合うな・・・。と思いながら、後ろ髪を引かれる思いで練習場を後にしました。
こうして記事を書いている今も、胸のドキドキが収まりません。
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2016年10月16日
グランプリ GP-XX ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ GP-XX ドライバー です。

シャフトは GP PLATINUM です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は307g です。

グランプリらしい、独特な雰囲気のあるドライバーです。
すごく派手というほどではないのですが、一目でグランプリと分かるくらい、このデザインが確立されています。
多くのメーカーは、ニューモデルが出るとデザインを一新することが多いですが、グランプリはそうではないようです。
全体的な黒が、とてもカッコいいです。
私がグランプリを知って、まだそれほど経っていないですし、試打した経験も多くないのですが、最初から強烈なドライバーに出会ったおかげで、とてもいい印象をもっています。
なので、このデザインは大好きです。
いかにも飛びそうな印象を与えてくれます。

シャフトに記載されている『ORIGINAL ORDER MADE WEAPON』の文字を見て、カッコいいな・・・。と思いました。
メーカーのこだわりが感じられます。

ラージサイズで、シャロータイプのヘッドです。
グランプリはディープというよりも、シャローの印象のほうがあるので、グランプリらしいと思いました。

バックフェースにはウェイトが2つ配置されていました。
これもグランプリらしいところです。

このアクセサリーのようなものが、よく目立っていました。
こういった『オシャレ心』が常にあるのも、グランプリの特徴です。
この位置にあるということは、ウェイトの役目も果たしているのかもしれません。

ネックの長さは標準的だと思いました。
やや短めではあるのですが、今はこれくらいの長さが多いように思います。
初めて出会ったドライバー『GP PLATINUM』は、結構長さがあったように思うので、それと比べると短くなったような感じもしますが、極端に短くなっているようには見えませんでした。
『重心の低さ』にもこだわっているようです。
いい意味での『腰の重さ』を感じました。
どっしりした感じがします。

フェース面のデザインも、グランプリらしいです。
これまでの経験から、いかにも弾きそうな感じがします。

よく見ると、フェース中央のデザインがちょっと変わっていました。
これがグランプリのオリジナルマークなのでしょうか?
とてもオシャレです。
こういったデザインに凝っているところも、他のメーカーではなかなか見られない工夫です。
このような工夫でまず思い出すのは、マルマンです。
クラブが美しいのは、とてもいいことだと思います。
球を打つだけでなく、目でも楽しみたいと思っています。
美しいクラブは、さらにやる気を高めてくれます。

シャローバックタイプです。
グランプリらしいと思いました。
超シャローということもなく、適度な厚みも確保されていました。
このシャロー形状は、多くの方に親しみやすさをもたらしてくれるのではないでしょうか?

いい顔をしています。
クセの無い感じです。
ややつかまえ顔に見えましたが、苦手意識が芽生えることはありませんでした。
クラウンマークがあったほうがいい・・・。という方には物足りないところがあるかもしれませんが、私は無いほうが好きなので、より好感がもてました。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
もっとハードな設定になっているのかと思いましたが、そうでもありませんでした。
全体的にそれほど重さを感じなかったですし、シャフトも硬いタイプではありません。
『今の主流のスペック』といったらいいでしょうか?
親しみやすいタイプだと思います。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
構えやすいです。
どちらかといえば、つかまりやすそうな感じがするのですが、トゥ側が主張し過ぎずに適度な丸みを帯びているのがいいと思いました。
リラックスできたので、自然と集中力が増してきました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
ボヤけた感じはなく、はっきりとしていますが、硬すぎないので好感がもてました。
あくまでも私の感覚的なことなのですが、打感にも『重さ』といいますか、ボクシングの『階級』のようなものがあるように感じることがあります。
これまでの長い経験から、そのように感じます。
このドライバーの打感は、どちらかというと『重量級』の打感かな・・・。と思いました。
球の質感をはっきりと感じとることができました。
『ライト級』にはライト級の、『ヘビー級』にはヘビー級の良さがあると思います。
私はボクシングなどの格闘技を観るのが大好きで、これまでもたくさん観てきました。
一番強く印象に残っているのは、『トーマス・ハーンズ対ロベルト・デュラン戦』です。
序盤から繰り出されるハーンズ選手の、あの高速ジャブは衝撃的でした。
相手につけいる隙を全く与えず、そのまま押しきり勝利しました。

『音』は、まずまずだと思いました。
『ややはっきりめ』で、特徴のある音です。
グランプリらしい音といえるのかもしれないな・・・。と思いました。

球はあがりやすいです。
弾道も高めで、タフな感じはしませんでした。
親しみやすいタイプのドライバーだと思います。
今はシャロー系のヘッドでも、結構タフなドライバーもありますが、このドライバーにはそのようなことを感じませんでした。
『見た目通り』の性能といっていいと思います。
バックフェースにあるウェイトも、よく効いているのかもしれません。

『安定性』は、なかなかいい感じです。
マニュアルタイプというよりは、オートマチックタイプに近いと思いました。
今はかなりたくさんのオートマチックタイプがあるので、それほど目立った性能ではないかもしれませんが、『高い易しさ』を感じました。
このドライバーのもつ『高い安定性』『イージー性能』も、優れていると思いました。

『飛距離性能』は高いです。
グランプリの誇る性能のひとつだと思います。
かなり弾きが良くて、高弾道で攻めていけるタイプです。
私には、先日試打したD63のほうが合いやすいと思いましたが、D63よりもあがりやすいタイプが欲しい・・・。という方には、こちらのほうが合いやすいのかもしれません。
ヒッタータイプの方に合いやすいドライバーだと思いますが、ターゲットは広そうです。

『操作性』は、まずまずでした。
あまり微妙にコントロールするタイプではないように感じました。
左右にも曲げることはできましたが、このドライバーのもつ『大らかさ』のほうが勝ってしまう感じがしました。
構えたときに、逃がすイメージも出せたのですが、やはりつかまりの良さのほうが勝っていると思いました。
昔のラージサイズのドライバーは、球がつかまりきらずに右に抜けてしまったりして、方向性が出しづらいものが多かったですが、今はかなり改善されています。
しかも、強いフックフェースではなく、構えやすさも向上しています。
このドライバーも、そんなタイプだと思いました。

つかまりやすいドライバーだと思いました。
装着されているシャフトも、大きく関係していると思います。
弾道が高いので、『ハイドロー仕様』といえる感じがしました。
昔のハイドロー仕様ドライバーは、ちょっとクセのあるものがありましたが、このドライバーにはそんなクセのようなものは感じませんでした。
なるべく自然に・・・。という、メーカーの配慮が伺えました。

グランプリらしい、ハイスペックなドライバーだと思いました。
敷居が高すぎず、多くの方に合いやすい性能も持ち合わせているドライバーといっていいと思います。
この『親しみやすさ』というのも、クラブの大切な『個性』といいますか、『性能のひとつ』だと思います。

装着されているシャフトでもいいと思いましたが、できれば色々なシャフトで試してみたいな・・・。と思いました。
さらに高いパフォーマンスが期待できそうです。
易しくていいドライバーなので、多くの方に試していただきたいと思いました。
実際にメーカーが実施しているか、私は分からないのですが、全国で試打会を開催して欲しいと思いました。
私は運良く試打することができたのですが、まだ手にしたことがないという方も多くいらっしゃると思うので、なるべく多くの方が手にされることを願っております。

他の地クラブメーカーもそうですが、グランプリのクラブを試打すると、改めて『日本の地クラブメーカーの凄さ』を感じます。
知名度は大手有名メーカーに敵わなくても、品質や性能では全く劣っていない・・・。といいますか、それらを凌駕している物も少なくありません。
『メーカーのこだわり』や『精度の高さ』も魅力のひとつです。
『メイドインジャパン』であることも、親近感や安心感が増します。
ゴルフクラブに限ったことではありませんが、『ジャパンクォリティ』に対する信頼感は高いと思いますし、ニーズが高まっていると思います。
グランプリは『ハードヒッター用』というイメージをもっておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このドライバーはそんなタイプではなく、敷居が高すぎない親しみやすいドライバーだと思います。
今日はいいクラブに出会うことができたな・・・。と、いい気分のまま練習場を後にしました。
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2016年07月24日
グランプリ ONE MINUTE G57 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ ONE MINUTE G57 ドライバー です。

シャフトは FUJIKURA Speeder 757 Evolution です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS です。

グランプリのカッコいいドライバーです。
独特の雰囲気があります。
ワンミニッツというだけあって、2年前に試打したモデルに似ているな・・・。と思いました。

G57とは、どういう意味なのでしょうか?

形状的には、シャロー感のあるタイプです。
グランプリらしいです。
ヘッドも大きく見えます。
私はグランプリのドライバーに出会った経験がまだ少ないのですが、ディープタイプもラインアップされているのでしょうか?
先日試打したD63とはちょっと違いますが、このドライバーも、いい雰囲気が感じられました。

まず何といっても、この2つのウェイトがよく目立っています。
ほぼ全身黒に青が配色されていて、見た目のインパクト大です。

トゥ側

ヒール側
専用の工具を使えば取り外せそうだな・・・。と思ったのですが、周りのパーツを見ていると、外すようには出来ていないのだろう・・・。という予測が立ちました。
あくまでも『このままで』使うのがいいのだと思います。

ネックの長さもしっかりとありました。
先日試打したD63よりは少し短いような感じがしますが、適度な長さがキープされているので好感がもてます。
ネックが適度にあると、コントロールしやすそうに感じられます。

セミディープバックといっていいでしょうか?
まずまずの厚みがあるのでしょうか?
この適度な厚みで、強烈な球を生み出すのだろう・・・。と思いました。
グランプリのドライバーが放つ弾道は、とにかく『強烈』というイメージがあります。

フェース面が少し変わっていました。
これまでのグランプリドライバーのフェース面には見られなかった『磨き感』といいますか、丁寧に仕上げられているように見えます。
おそらく『グランプリ初』ではないでしょうか?

顔はいい感じでした。
D63とはちょっと違っていましたが、好感がもてました。
バルジが真っ直ぐに近い感じです。
最近はこういうタイプが増えてきたように思います。
この顔もいい感じですが、どちらかというと私はD63のほうが好きです。

素振りをしてみても、いい感じでした。
この黒いヘッドと、青い走り系のシャフトとの相性もいいな・・・。と思いました。
タイミングもすぐに合いました。

ボールを前にして構えてみると、良い印象をもちました。
どちらかに偏っているのではなく、中立的な感じがしました。
球もあがりやすそうです。
敷居の低さを感じさせてくれる構え感でした。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
硬すぎず、かといってボヤけた感じでもありませんでした。
サクサク打てちゃう打感といったらいいでしょうか?
鍛造カップフェースのような、とても好感度の高いフィーリングでした。

『音』は大きすぎず、いい感じです。
気持ち良くインパクトを迎えることができました。

球はあがりやすいです。
ロフトもそうですし、バックフェースにある2つのウェイトもよく効いているのだと思います。
無理に何かをするのではなく、自然に舞い上がっていく感じでした。
タフなドライバーではないと思いました。

『安定性』は、まずまずだと思いました。
シビアさはないですし、気むずかしいようなところも無かったのですが、今のドライバーの中では平均的といえるかもしれません。
一球目はちょっとキツめのフックボールを打ってしまいました。
しかし、それはすぐに修正できるフックボールでしたし、このフックの原因はクラブではなく、あくまでも私のスイングの未熟さからくるものだということが解っていました。
スイートエリアも広めですし、ある程度の大らかさも持っていると思いました。
実際に打ち比べてみないと、はっきりしたことは分かりませんが、おそらくD63のほうが多少正直なところがあるように思います。

『飛距離性能』は優れていました。
グランプリらしいです。
ボールが力強く飛んでいきました。
しっかりとキャリーを稼ぐことができました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
左右へ曲げるのも難しくありませんでした。
ただ、どちらかといえば反応の良さというよりも、『大らかさ』のほうが少し勝っているかな?と思いました。

グランプリらしい、高水準のドライバーだと思いました。
『易しさ』『飛距離』『フィーリング』がバランス良く感じられました。

試打をしていて、やはりこれまでのグランプリのドライバーとはちょっと違うな・・・。と、ずっと思っていました。
一番の違いは、やはりフェース面です。
このドライバーもいい感じでしたが、グランプリには珍しいと思いました。

あくまでも私の好みとしては、これまでのモデルのほうが好きです。
このG57よりもD63のほうが、おそらく私には合いやすいだろう・・・。と思いました。

今日も暑さが厳しくて、練習場は空いていました。
やはり、今の暑さはちょっときついところがあるな・・・。と思いつつも、私はこのドライバーのおかげで楽しい時間を過ごすことができました。
試打を終えて飲んだ缶コーヒーが格別でした。
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2016年07月10日
グランプリ ONE MINUTE D63 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ ONE MINUTE D63 ドライバー です。

シャフトはTour AD です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は312g です。

久し振りに出会った、グランプリのドライバーです。
もう一年以上出会っていなかったので、今日手にすることができて、とても嬉しく思いました。
気持ちの昂ぶりを抑えることができません。
グランプリのドライバーは、まだそれほど多く出会ってきたわけではないのですが、とてもいい印象が残っています。
魅了されています。
特に、初めて出会った GP PLATINUM ドライバー の衝撃は今でも忘れることができません。

形状的には、これまでのグランプリらしい、大型サイズでシャロー感があるタイプです。
これまでと同じ感覚で打てそうだな・・・。と思いました。
あの飛びを体感しているからでしょうか?
こうして見ているだけでも、力感があるように見えました。
ヘッドが黒いということも、いいイメージを与えてくれます。
グランプリといえば、『飛行機』が描かれている印象がありますが、このドライバーには見られませんでした。
また次のモデルで復活するのかもしれません。
性能とは直接関係ないところではありますが、そういったデザインは好きです。
『D63』とは、どういう意味があるのでしょうか?

バックフェース部分には、2つのウェイトが配置されていました。
これは今までも見られた工夫です。
浅重心設計のドライバーが増えてきましたが、この位置にあるということは、真逆の設計になっているのかもしれません。
浅重心と深重心。
どちらも優れた特長があると思いますが、私たち日本人に合いやすいのは深重心タイプのほうが多いような気がします。

ネックの長さは、しっかりとありました。
こういったところもグランプリらしいです。
グランプリのドライバーは結構ロングネックという印象があります。
今はショートネックタイプがとても多いので、少し珍しい感じがします。

フェース面のデザインも、グランプリらしいな・・・。と思いました。
独特のデザインです。
柔らかそうな印象を与えてくれます。

トゥ側には『TOUR FORGED』の文字がありました。
これまでは『FORGED』だけだったので、この文字があるということは、ツアーモデルなのかな?と思いました。
グランプリのドライバーは高性能な物が多いので、実際にプロが試合で使えば、かなりの威力を発揮するだろうと思います。
ポテンシャルの高さは実証済みです。

ソールには溝のようなものがありましたが、これは『性能の為』ではなく、『デザインの一部』といえるのかな?と思いました。
あらゆる角度から見ても、いい雰囲気がありました。
それは性能に対する信頼というのもあるのですが、なかなか出会えない、希少性というのも関係しているのかもしれません。

今のドライバーの中では、セミディープの部類に入るでしょうか?
最近はシャローな物も多いですし、適度に厚みもあるように見えますが、『分厚い』という印象はありませんでした。
私の中では、どちらかといえば、シャローという印象があります。
ディープタイプを敬遠される方もいらっしゃると思いますが、この適度なシャロー感は好感を持たれやすいのではないでしょうか?
以前も書きましたが、今はシャロー系でも力強くてポテンシャルの高いドライバーがたくさんあります。
グランプリのドライバーを試打して特にそのように感じましたし、それ以外にもリョーマやPINGなど、素晴らしいシャロー系ドライバーがたくさんあります。
シャロー化が進んでゴルフが易しくなったのは間違いないと思います。
変な気難しさのようなものがなく、『大らかさ』がクラブの魅力に加わりました。

このオリジナルグリップもソフトなフィーリングで好感がもてます。
最近は色々な工夫がされているグリップが多くなりましたが、このグリップはとてもシンプルです。
手にしっとりと馴染んでくれました。

いい顔をしています。
親しみやすい顔です。
『グランプリ顔』といっていいと思います。
ラージサーズで投影面積も大きく見えるので、安心感をもちやすいという方も多いのではないでしょうか?
逃がすというよりはつかまりやすそうな印象を与えてくれますが、トゥ側が主張しすぎていないのがいいと思いました。
バルジの微妙なカーブも綺麗です。

素振りをしてみても、いい感じです。
それほどハードな感じはしませんが、タイミングもすぐに合いました。
シャフトフレックスはSでしたが、硬いという印象はありませんでした。
結構動く感じがしましたが、遅れることなく、しっかりとついてきてくれました。

ボールを前にして構えてみても、グッドでした。
構えやすいです。
変なクセはありませんでした。
少しつかまり顔に見えましたが、『つかまり』『逃がし』の両方をイメージすることができました。
大型サイズのヘッドではありますが、投影面積が大きすぎず、適度に締まって見えるのがいいな・・・。と思いました。
最近は『46インチ以上』を試打することも多く、最初のうちは苦戦することもあったのですが、少しずつ慣れてきました。
このドライバーは少し短く感じ、ヘッドが近くに見えました。
『振り切りやすさ』を感じることができました。
クラブが長すぎると、どうしても当てにいってしまったり、タイミングを合わせにいってしまったりすることもあるのですが、今日はそんな心配は無用だと思いました。
しっかり振り切って楽しもう・・・。と思いました。
楽な気分で構えることができました。
この長すぎないところにも親近感をもちました。
試打を開始しました。

『打感』は適度な柔らかさがあって、とてもいいです。
柔らかさがありますが、ボヤけたところはなく、しっかりと手応えがあるのがいいと思いました。
グランプリらしい打感といったらいいでしょうか?
ある程度予想といいますか、期待していた通りの打感でした。
とにかく飛べば打感なんてどうでもいいよ・・・。と仰る方もいらっしゃるかもしれませんが、私は打感をとても大切にしています。
遠くに飛ばすクラブだからこそ、打感が良くないと、最大限の性能を活かしきれないと思いますし、しっかりと振っていけないと思います。
飛ばせるクラブといいますか、飛距離性能の高いドライバーは、打感の良い物が圧倒的に多かったように思います。
高性能ドライバーの共通点だと思います。
そういった意味でも、このドライバーの打感には好感がもてましたし、気持ちがさらに盛り上がってきました。
『やる気』にさせてくれるクラブだな・・・。と思いました。

『音』は、はっきりしていました。
甲高くなく、心地いい音です。
インパクトが緩むこともなく、しっかり振り切ることができました。
『飛び』をイメージさせてくれる音だと思いました。
私はビギナー時代、とにかくよく曲がったので、ボールの行方が常に気になっていました。
ドライバーをコントロールするという意識はなく、常に『マン振り』状態でした。
しっかりと真っ直ぐ飛んだときは、結構飛距離を稼いでいくことができたのですが、大きく曲がることが多く、何処に飛んでいったのかが分からないことが常でした。
OBやロストボールは数え切れないほど打ちました。
『ヘッドアップ』と『体のスウェイ』が私の悪い癖でした。
そういうスイングをしていると、よく師匠からも注意されました。
どうしてもボールを目で追いたくなる私に師匠は、
「ボールの行き先を目で追うな。左耳で感じとれ。左耳から聞こえる音がボールの方向性を伝えてくれる。」
とアドバイスしてくれました。
『頭を残せ』『最後までボールを見続けろ』という言葉よりも、『左耳で音を感じとれ』というアドバイスが私の胸に刺さりました。
おかげでヘッドアップの悪い癖はかなり修正されましたし、方向性も安定しました。
なので、毎日行う素振りでも、左耳に入ってくる音を大切にしています。
実際に球を打つときもドライバーからパターまで左耳で音を聞くようなクセがついています。
このドライバーの発する音は、私の左耳にいい感じで入ってきました。
音にも『相性』というものが、人によってあると思うのですが、このドライバーの発する音は好感がもてました。

『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりしている印象をもちました。
もちろん、ロフト(9度)も関係していると思うのですが、見た目の印象以上にタフな感じがしました。
しかし、球があがりきらずにドロップするという感じでもありませんでした。
高~くあがって急速に衰えるような弱々しい打球ではなく、力強さがありました。
シャロー系に感じるドライバーですが、ディープ系のようなライナー系に近い球を打つことができました。

『安定性』は、まずまずだと思いました。
シビアさは全く感じませんでした。
適度にスイートエリアの広さも確保されていると思いますし、ある程度の寛容さはあると思いました。
今は多くのメーカーで『曲がりにくい』と感じられるドライバーがたくさん発売されているので、それらと比べると、そこまでの寛容さは無いのかな?と思いましたが、決して難しいタイプではないと思いました。
普通に打っている限り、変な暴れ方をしない安定感がありました。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
グランプリなので最初から期待していましたが、その期待通りでした。
ボールが力強く飛んでいきました。
フェースの弾きもすごくいいです。
何といいますか、『軽くて速く飛ぶ』のではなく、『適度な重みがあって力強く飛ぶ』という印象をもちました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
変なクセは感じなかったですし、左右に曲げるのも難しくありませんでした。
自在に操作するタイプではないと思いますが、いい感じで対応してくれました。
ドローヒッターの方にも、フェードヒッターの方にも扱いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?

グランプリらしい、飛距離と易しさ、打感が優れているドライバーだと思いました。
易しさが前に出すぎていないで、飛距離が優れているところに魅了されます。
実戦向きのクラブだと思います。

ゴルフクラブの中には、英語で色々な特長を表示している物もあります。
かなり研究されていて、機能性も高いのだと思います。

しかし、グランプリにはそういった工夫は一切見られません。
それでも実際に試打してみると、圧倒的なパフォーマンスを発揮してくれます。
文字で表さなくても、打ったら分かる・・・。とメーカーが言っているように感じます。
主張は文字でなく、飛んでいくボールに込められているような気がします。

このドライバーで球を打つのが楽しくて、あっという間に予定の時間をオーバーしてしまいました。
ここまで球を打つのに夢中になったドライバーは久し振りだな・・・。と思いました。
今日は練習場だったのですが、このドライバーでラウンドできたら楽しいだろうな・・・。と思いました。

ドライバーのヘッドは白でないと嫌だ。
調整機能が付いていないとダメだ。
ゴルファーならば誰もが知っているような有名メーカーのクラブでないと使いたくない。
という方には合いづらいかもしれませんが、かなりポテンシャルが高いドライバーですし、色々なスペックが用意されているようなので、多くの方に試していただきたいと思いました。
もし機会があれば何度でも試打したいですし、できればコレクションに入れたいな・・・。と思いました。
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2015年04月07日
グランプリ ONE MINUTE ドライバー & EMILLID BAHAMA EB-02 ドライバー

今日は、この2本のドライバーを試打しました。
試打クラブは グランプリ ONE MINUTE ドライバー と EMILLID BAHAMA EB-02 ドライバー です。

<上> ONE MINUTE <下> EB-02
<左> EB-02 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.7、シャフト重量は73g、トルクは3.2、キックポイントは中調子 です。
<右>ONE MINUTE のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはGP-6.0 です。

2つの極上ドライバーに出会うことができて、とてもテンションがあがりました。
どちらも以前試打していて、すごく気に入っているドライバーです。
グランプリのドライバーは、これまで何度か試打してきているのですが、とても惹かれています。
易しさと飛距離性能の2つが特に秀でているように思います。
そして、エミリッドバハマもすごく気に入っています。
どちらもゴチャゴチャした感じはなく、『美』にこだわっている感じがしますが、飛距離性能がハイレベルです。

この重厚感溢れるブラックが、さらに魅力を引き出しています。
質感もとてもいいです。
チープな感じは全く無く、高級感があります。
やはり『質感』にもこだわっていきたいですが、この2つはとてもいいです。
どちらもヘッドだけで、かなりの値段のようですが、納得できる美しさと基本性能をもっています。
こうして見ていると、EB-02のほうが、少しだけディープ感があるかな?と思いました。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
ネックの長さは、ほぼ同じでした。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
顔はどちらも甲乙付けがたい、いい顔をしているのですが、エミリッドバハマのほうが少し丸っこさがありました。
逃がすイメージを出しやすいのはグランプリでした。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
このバックフェースのアクセサリーも、とてもオシャレです。
オシャレ心を忘れず、飛距離性能を高めていったドライバーといっていいように思います。

ONE MINUTE

EB-02
ボールを前にして構えてみても、どちらもいい感じです。
以前試打して、強烈に印象に残っているせいか、こうして見ているだけで、ボールがピンポン球のように飛んでいく光景が目に浮かびます。
投影面積は少しだけ、ONE MINUTEのほうが大きいかな?と思いました。
試打を開始しました。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
『打感』は、どちらもすごくいいですが、敢えて言うならONE MINUTEのほうが少しソフトに感じられました。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
『音』は、甲乙つけられませんでした。
どちらも大きすぎず、しっかりと耳に届いてくる音です。
こもった感じはしませんでした。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
『球のあがりやすさ』という点では、ややONE MINUTEだな・・・。と思ったのですが、装着されているシャフトも違うので、一概にはいえないところもあります。
ただ、同じシャフトを装着していたとしても、おそらくONE MINUTEのほうがあがりやすいのではないかな?と思いました。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
『安定性』も大きな違いは無いのですが、少しONE MINUTEのほうが寛容さがあるように感じました。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
『飛距離性能』は、どちらもかなりポテンシャルが高く、ハイレベルな争いになってしまいました。
装着されているシャフトが違うので正確には比べられませんでした。
今度もし機会があれば同じシャフトで試してみたいな・・・。と思いました。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
『操作性』という点では、EB-02のほうに分があるように感じました。

<左> EB-02 <右>ONE MINUTE
久しぶりに2つのドライバーに出会いましたが、やはりどちらもすごくいいドライバーだな・・・。と思いました。
飛距離にこだわっているようには見えないのに、凄い飛距離性能をもっているところが魅力的です。
あるメーカーのドライバーは、いかにも飛距離が優れていそうに見せておいて、実際に打ってみるとそうでもなかった・・・。ということがありました。
メーカーの技術力にも、差があるのだと思います。
この2つのドライバーは共にフェース面が仕事をしてくれるタイプです。
かなり弾きがいいです。
大手有名メーカーとは違う、地クラブメーカーのレベルの高さを今日は存分に感じとることができました。
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2014年09月16日
グランプリ ONE MINUTE ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ ONE MINUTE ドライバー です。

シャフトは GP PLATINUM です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはGP-6.0、クラブ総重量は316g です。

グランプリの新しいドライバーです。
グランプリのドライバーに初めて出会ったのは、もう3年も前になるのですが、強烈なインパクトを残していています。
いつも、すごく気になっているメーカーです。
今日は久しぶりにグランプリのドライバーに出会うことができて、とても嬉しく思いましたし、はやる気持ちを抑えることができませんでした。

このドライバーの名前にもなっている『ONE MINUTE』という文字が刻まれています。
そのまま訳して『1分』ということでいいのでしょうか?
ドライバーの名前が1分ということの意味がよく解りませんでした。

この独特な雰囲気がたまりません。
やはりグランプリのドライバーはいいな・・・。と思いました。
高級感もありますし、何より飛びそうな雰囲気が全体から感じられます。
これまでのモデル同様、ややシャローな感じもします。

このソール中央に配置されているアクセサリーのような物は、どのような意味があるのでしょうか?
ウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーに過ぎないのでしょうか?

グランプリのドライバーは、ややシャローな印象がありながらも、ネックの長さはある程度キープされていた印象があります。
しかし、このドライバーは、これまでのモデルよりも短めです。
重心高さなども、大きく変わっているのでしょうか?

セミシャローバック形状といっていいと思います。
最近は『超シャロー形状』のドライバーも多くなったので、それらと比べると多少ディープな感じもしますが、やはり私の印象としては、シャローな感じがします。
最近のシャローは、かなり『力強い』といいますか、頼もしく感じる物も多くなりました。
グランプリのドライバーは、その『最たる物のひとつ』といっていいと思います。

トゥの部分には、飛行機のマークが記されていました。
これはグランプリのドライバーではすっかりお馴染みです。
ゴルフクラブと、飛行機の関連性を考えてみたのですが、よく解りません。
何らかの意味があるのだろうと思いますし、メーカーのこだわりなのかもしれません。

フェース面のデザインも、これまでのモデルと同じような感じがします。
とても弾きが良さそうです。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、それぞれひとつずつウェイトのような物が配置されていました。
ヘッドの色とうまく同化しているような感じで、あまり目立ちませんが、大きな効果が期待できそうです。

バックフェース部分にある、このアクセサリーのような物にも目が行きました。
これもウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
とてもオシャレなデザインになっています。
グランプリのドライバーは、こういった『オシャレ心』が、いつも感じられます。
そして、ただオシャレなだけでなく、性能もしっかりとしているところがさすがです。

顔も、いい感じです。
これまで何度か見てきた顔です。
『グランプリ顔』といっていいと思います。
同じドライバーでも、メーカーによって、それぞれ『顔の特徴』が異なりますが、このドライバーは明らかに『グランプリらしい顔』をしているな・・・。と思いました。
思わず見とれてしまうというほどではないのですが、見慣れた顔ですし、これまでもいいイメージがあるので、自然と期待感が高まります。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
ある程度予想していた通りの振り感でした。
聞くところによると、このドライバーはカスタムシャフトの人気が高いのだそうです。
装着されている『GP PLATINUM 』というシャフトは、おそらく『純正』だと思うのですが、今度機会があれば、色々なシャフトでも試してみたいと思いました。
A社の、あのシャフトを挿したらどうなるんだろう?B社のシャフトを挿したらどうなるんだろう?と思うだけでワクワクしてきました。

ボールを前にして構えて見ても、好感がもてました。
構えやすいです。
これまでのグランプリのドライバーを試打してきた経験が、そのままこのドライバーにも活かせそうな感じがしました。
いいイメージもすごく出せたのですが、それよりも、こうして構えているだけで、『爆発的な飛距離』をイメージすることができました。
初めて試打したドライバー『GP PLATINUM』は、強烈なインパクトを残したのですが、そのドライバーの構え感によく似ていたからなのかもしれません。
シャロー感もあって、球があがりやすそうです。
『繊細さ』を感じながら打つよりも、どちらかといえば大まかに『ズドーン』という感じで打っていけばいいんだな・・・。と思いました。
とてもリラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

やはり、飛距離性能はかなり優れているな・・・。と思いました。
この高い飛距離性能は、これまでの『グランプリドライバーの伝統』といっていいと思います。
初めて『GP PLATINUM』というドライバーを試打してから、いくつかグランプリのドライバーを試打してきましたが、この『ONE MINUTE』が一番GP PLATINUMの弾道に似ているように感じました。
球の飛び出すスピードや勢い、高さなどが似ているな・・・。と思いました。
インパクトで、フェースがボールを強く押し出してくれる感じがしました。
(違うメーカーの)普通のドライバーが『ノーマルなエンジン』だとすると、このドライバーは『ターボエンジン』といったところかな?と思いました。
ボールがピンポン球のように飛んでいきました。
普通のボールの『質感』とはちょっと違うのではないかな?と思えるほどでした。
これまでのグランプリのドライバーもそうですが、とてもオシャレ心に満ちています。
しかし、ただオシャレなだけでなく、この飛び性能の凄さはどこからくるんだろう・・・?と思いました。
目に見えないところにも、色々な工夫がなされているに違いない・・・。と思いました。

『打感』は、なかなかいい感じです。
弾き感がありますが、硬すぎず、どこかまったりとした感じが残りました。
手に嫌な衝撃も残りません。

『音』は、はっきりとしているのですが、大きすぎず高すぎず、ちょうどいい感じです。
インパクトが緩むことなく、気持ちよく打っていくことができました。
ドライバーの性能には、色々な要素が絡み合うと思うのですが、やはり『インパクトを邪魔しない』というところがとても重要だと、改めて感じました。
クラブのもつ『最大のポテンシャル』と、プレイヤーのもつ『最大のスキル』が上手くかみ合えば、爆発的な飛距離が生み出されるのだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中では、ややタフなほうかもしれません。
ヒッタータイプの方にお勧めしたいドライバーです。
しかし、決して球があがりにくいタイプではないので、敬遠してしまうようなタイプではないと思いました。
今は『浅重心ヘッド』が流行っていますが、このドライバーはどうなのでしょうか?
今日打ってみた限りでは、結構重心深度も深いのではないかな?と思いました。
スピン不足でドロップしてしまうようなこともありませんでした。
高弾道というよりも、中高弾道といったところかな?と思いました。

『安定性』という点では、高いと思いました。
構えたときに感じた易しさそのものでした。
グランプリのドライバーは敷居が高そう・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このドライバーは、それほどシビアな感じはしないですし、ある程度の寛容さを持ち合わせていると思いました。
大らかさもありましたし、気むずかしい感じはしませんでした。
スイートエリアも、結構広いのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずだと思いました。
大きく曲げることは、なかなかできなかったのですが、左右にも同じように対応してくれました。
操作性よりも、安定性のほうが長けているように感じました。

グランプリドライバーの特長でもある、『飛距離性能』が高いドライバーです。
やはり凄いな・・・。と思いました。
何といいますか『馬力』を感じさせてくれるドライバーでした。

大手の有名メーカーのドライバーも凄いですが、地クラブメーカーのレベルの高さを感じずにはいられません。
それぞれに特徴があって面白いです。
大きな違いは『大量生産』であるか『少数精鋭』であるか?というところがあると思います。
海外で大量に生産されるクラブは、価格もリーズナブルにできますが、その分『品質のバラつき』がどうしても出てしまいます。

その点、日本の地クラブメーカーのクラブは多くが日本製ですし、その『性能の高さ』はもちろん、『精度の高さ』にもこだわって作られています。
『検品の差』といっていいのかもしれません。
海外の工場で作られる海外メーカーのクラブでは、これくらいの個体差であれば出荷しよう・・・。というところでも、地クラブメーカーでは検品で落とされる場合も多いのだそうです。
『個体差の小ささ』も、少数生産である地クラブメーカーの魅力といえるのではないでしょうか?
『作り手のこだわり』が感じられます。

このドライバーもネックのところに『MADE IN JAPAN』と記されていましたし、きっと高い精度で作られているんだろう・・・。と思いました。
その分、価格も高くなってしまいますが、それは仕方ないことなのかもしれません。
私はグランプリのクラブに接した経験が、それほど多くないのですが、がっかりしてしまったというクラブに出会ったことはありません。
このONE MINUTEというドライバーにも、すごく魅力的でした。
名前は違っていますが、GP PLATINUMの後継モデルは、これじゃないのかな?と思えるほどでした。

グランプリドライバーの魅力にどっぷりと浸ることが出来ました。
四国の有名な地クラブメーカーですが、今度できれば全国の練習場で試打会を開催して欲しい・・・。と思いました。
いいクラブは、なるべく多くの方に試していただきたいと、いつも思っています。
大手有名メーカーのように複雑な調整機能などは付いていませんが、ロフトのバリエーションもあるようですし、今の高性能シャフトを組み合わせると、さらに魅力が増すように思いました。
私はまだグランプリユーザーになれていないのですが、もし私がグランプリのドライバーを購入するとしたら、このONE MINUTEが最有力候補です。
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2014年05月13日
グランプリ NEW GP PLATINUM ドライバー & GOT-3 ドライバー

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
今日は、この2本のグランプリのドライバーを試打しました。
試打クラブは グランプリ NEW GP PLATINUM ドライバー とGOT-3 ドライバー です。

<上>NEW GP PLATINUM <下>GOT-3
シャフトは、どちらもオリジナルシャフトです。
<左>NEW GP PLATINUM のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはGP-6.0、クラブ総重量は317g です。
<右>GOT-3 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはGP-6.0、クラブ総重量は317g です。

グランプリのドライバーは大好きなので、この2本に出会うことができて、嬉しく思いました。
それほど多く出会うことはないので、こうして手にすることができるとテンションも上がります。
どちらも、以前試打したことがあるのですが、同時に試打することができなかったので、いつか打ち比べてみたいと思っていました。

やはり、黒いヘッドはいいな・・・。と思いました。
私はまだ試したことがないのですが、グランプリも白いヘッドがラインアップされているそうです。
どういった感じなのか、興味がありますが、やはり購入するとするならば、このオーソドックスな黒を私は選ぶと思います。
しかし、これは好みによるものなので、どちらがいいとはいえないと思います。

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
ネックの長さは、ほぼ同じでした。

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
顔は、ちょっと違いがありました。
左のNEW GP PLATINUM のほうが、明らかに小顔に見えました。

GOT-3 ドライバー

NEW GP PLATINUM ドライバー
ボールを前にして構えてみても、どちらもとてもいいですが、あえていうならば、NEW GP PLATINUM ドライバー のほうが好みかな?と思いました。
どちらも以前試打したことがありますし、いい印象が残っているせいか、すごく楽に構えることができました。
試打を開始しました。

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
『打感』は、どちらも甲乙付けがたいです。
ただ、GOT-3 のほうが少し弾き感が強く感じられました。

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
『音』は、どちらも良いです。
大きな差はありませんでした。

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
『安定性』という点では、GOT-3 のほうが、少し寛容かな?と思いました。

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
『球のあがりやすさ』という点では、どちらもタフな感じはしないのですが、敢えていうならば、GOT-3 のほうが上がりやすくなっているかな?と思いました。

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
『飛距離性能』という点でも、グランプリらしくハイレベルな争いになってしまい、なかなか優劣がつけられない感じがしました。
シャロー系を好むか?ディープ系を好むか?ということによっても違ってくるかもしれません。
私は NEW GP PLATINUM のほうが合いやすいかな?と思いました。

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
『操作性』という点では、NEW GP PLATINUM のほうが高いように感じました。

<左>NEW GP PLATINUM <右>GOT-3
どちらも、かなりポテンシャルの高いドライバーです。
オリジナルのシャフトもいいですが、できればいろいろなシャフトで試してみたいと思っています。
初めてグランプリのドライバーに出会ったときの印象が、あまりにも大きくて忘れられないのですが、この2つの後継モデルも高いパフォーマンスが期待できます。
『飛び』と『易しさ』がギュッと詰まったドライバーです。
昔から言われてきたことですが、『地クラブ』=『飛び』ということが成り立っていると思いました。
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2014年02月23日
グランプリ NEW GP PLATINUM ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ NEW GP PLATINUM ドライバー です。

シャフトは オリジナルシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはGP-6.0、クラブ総重量は317g です。

とてもカッコいいグランプリのドライバーです。
久しぶりにグランプリのドライバーに出会いましたが、いいイメージが強いせいか、自然とテンションも上がってきます。
グランプリは白いヘッドも発売しているようですが、この黒がとてもよく似合っています。
今日は天気も良かったせいか、光の反射がとてもきれいでした。
重厚感を感じさせる、『大人のブラック』といったところでしょうか?

『シャロー系』を予想していたのですが、実際は結構『厚み』もあります。
とても美しいヘッドです。
『MADE IN JAPAN』の良さに浸ることが出来ました。
今は『海外製』のヘッドが殆どですが、やはり日本製は格別です。

ネックの長さも、しっかりとあってグランプリらしい感じがします。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
名前は『NEW GP PLATINUM』ですが、タイプ的には以前試打したこともある GP PLATINUM GP-X3 に近いのかな?と思いました。
私はディープ系のヘッドは大好きなので、気持ちも高ぶってきます。

フェース面のデザインも、グランプリらしい感じがします。
弾きが強そうなのが、こうして見ているだけでも伝わってきます。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれアクセサリーのようなものが付いていました。
やはり飛行機がトレードマークのようになっています。
このトゥ側とヒール側のウェイトのようなものが『ファン(送風機)』のようなデザインになっていて面白いです。
こういった遊び心がありながら、性能の高さもしっかりと維持されているのが、グランプリのいいところだと思います。

バックフェースのところに『30.1th』と記されていました。
これはどういう意味があるのでしょうか?

引き締まった感じの顔で、とてもいいです。
昨年試打した『GOT-3ドライバー』よりも小顔感があります。
今度、同時に試打することができたら見比べてみたいと思います。

素振りをしてみた感じは、全体的にやや軽く感じ、もうひとつだったのですが、特に苦手に感じることはありませんでした。
地クラブメーカーだけでなく、大手有名メーカーのクラブでもそうですが、最近のクラブは『軽量すぎる』感じがします。
昔のほうが何でもいい・・・。というわけではないのですが、明らかに軽くなっています。
勿論、今の重量のほうがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思いますし、『ややアンダースペックめ』のほうがが売れやすい・・・。という事情もあるのかもしれません。
しかし、この『軽量感』が、必ずしもゴルファーの為にはなっていないように感じることがあります。
特にまだキャリアが浅くて、自分にとってどのクラブがいいのか?ということを経験しておられない方には、いいことではないのかもしれません。
ヘッドは『しっかりめ』でも、シャフトが軽くて柔らかすぎて『ミスマッチ感』を感じることが、ここ数年特に多くなりました。
このヘッドはいい感じですが、もし私が購入するとしたら、間違いなくリシャフトしてバランスを整えると思います。

とてもいい構え感です。
思わず目を細めてしまいました。
見とれてしまうような構え感ではなかったのですが、逃がし系でいい感じです。
左へのミスが怖い私は、とても安心して構えることができます。
フェード系のイメージが出しやすいドライバーだと思いました。
全体的な雰囲気からもそうですが、とても『男前』な感じがします。
『シブい』ドライバーです。
今日の青空のように、私の心も晴れ晴れとしていました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、いい感じです。
まったりとしたフィーリングです。
手に嫌な衝撃は残りません。

音は、はっきりとしていますが、大き過ぎずとてもいい感じです。
気持ちよく振り切れます。

『球のあがりやすさ』という点では、普通といったところでしょうか?
最近のドライバーの中では、ややディープ系ではあるのですが、それほどタフな感じはしませんでした。
球もしっかりとあがってくれました。
『中高弾道』といったところかな?と思いました。

『安定性』という点では、まずまずです。
あまり極端なことをせずに普通に打っていく限り、全く問題ないと思いました。
寛容すぎる感じはしませんが、シビアな感じは全くしませんでした。
球がつかまり過ぎないので、私は易しく感じたのですが、スライスに悩んでおられる方には、少し難しく感じられるかもしれません。

『飛距離性能』は高いと思いました。
弾きも良くて、ボールを強く押し込める感じがしました。
ボール初速も速く感じられました。
グランプリのドライバーを試打するときにいつも思うことですが、クラブのもつポテンシャルの高さとデザインの遊び心の対比が面白いです。
他の多くのメーカーだったら、とても『マシン的』であったり、色々な工夫を文字などで表現していたりするのですが、グランプリのドライバーには、そういったことはあてはまりません。
しかし、ドライバーにとってとても大切な飛距離性能の高さは、いつもハイレベルです。

『操作性』という点でも、良いと思いました。
左右に曲げていくのも、それほど難しくありませんでした。
ただ、どちらかといえば『直進性』のほうが高いように感じました。
このドライバーは、今のドライバーの中では『セミ・ディープ系』といっていいのかもしれませんが、その中でも、かなり直進性が高いほうだと思います。
第一印象よりも大らかな感じがしました。

グランプリのドライバーに出会うことは、それほど多くないのですが、やはりいいな・・・。と思いました。
初めて出会ったドライバーが強烈過ぎたこともあるのかもしれませんが、後継モデルも、その高性能を維持しています。

今年もおそらくグランプリのニューモデルが続々と登場してくると思いますし、今からとても楽しみです。
やはり『飛行機』がデザインされているのでしょうか?

今日、私は運良く、このドライバーを試打することができましたが、なかなか出会えない・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
グランプリは四国の有名なメーカーですし、おそらく四国内では試打会などをたくさん実施しているのだろうと思いますが、こんなにいいクラブなので、日本全国にファンがいらっしゃると思います。
なので、是非全国で試打会などを実施していただきたいと思いました。

私は大手有名量販店には殆ど行かないのですが、読者の方から頂くコメントを拝見すると量販店にしか行ったことがない・・・。という方がたくさんいらっしゃるということを知りました。
販売ルートなどの関係からも、こういった『地クラブ』と呼ばれるメーカーのクラブが量販店に並ぶことはあまり無いのかもしれませんが、もっとたくさんの方が触れることのできるチャンスが広がったらいいな・・・。と思いました。

昨年試打した『GOT-3』同様、シャフトがもうひとつだと思ったのですが、ヘッドの性能はとてもお高いと思いました。
色々なシャフトに合わせてみると、どんな感じになるのか、とても楽しみです。
今は『調整機能付きドライバー』が全盛の時代といってもいいと思います。
しかし、そういったドライバーを購入しても、あまりいじらない・・・。とか、調整しても結局最初に戻してしまう・・・。という方も多いのではないでしょうか?
あくまでもクラブは、ヘッドとシャフトのバランスといいますか『相性』が大事だと思います。
勿論、人によって好みが変わるので、組み合わせは無数に広がっていくと思うのですが、調整機能よりも『自分に合ったシャフト』が大事だと私は思います。
ヘッドやシャフトがその人に合ってからの『調整機能』だと思います。

青空に吸い込まれていく白球がとても綺麗でした。
青春時代、必死でボールを追いかけていた空を思い出しました。
あの頃はきつい練習が続きましたが、今は完全にスポーツを楽しんでいます。
私はゴルフというスポーツが好きでたまりません。
他のスポーツでもそうですが、『奥の深さ』が魅力的です。
いいクラブとの出会いが、ゴルフの楽しさを何倍にも高めてくれます。
このドライバーのおかげで、今日はとても楽しい試打ができました。
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2013年11月29日
グランプリ GOT-3 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ GOT-3 ドライバー です。

シャフトは オリジナルシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはGP-6.0、クラブ総重量は317g です。

グランプリの新しいドライバーです。
グランプリのクラブには、それほど多く接する機会が無いのですが、やはりGPプラチナのイメージが強く、とても魅力的なメーカーのひとつです。
私はまだグランプリのクラブを購入できていませんが、私の周りには愛用者も少しずつ増えています。
彼らは何といいますか、とても『スカッとしたドライバーショット』を打っています。
練習場だけでなく、コースでも『ロングショット』を連発しています。

GPプラチナと同じような『シャロー系』ヘッドです。
グランプリはあまりディープヘッドのイメージはありませんが、このシャローでも強烈な飛距離を生み出すことを私自身が体感しています。
『頼れるシャロー』といったところでしょうか?

この2機の飛行機が大きなアクセントになっています。
とてもカッコいいです。
最近は、ここまで遊び心が込められたクラブは少なくなりました。
それでいて、高い性能が維持できているところが、グランプリのドライバーの優れているところだと思います。
どの飛行機がモデルになっているのでしょうか?

ネックの長さは長めで、グランプリらしいな・・・。と思いました。
今はアイアンに限らずドライバーでも、ショートネック系が増えてきているので、このクラブが新鮮に見えます。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側に、それぞれウェイトのようなものがあります。
おそらくウェイトの役目を果たしていると思うのですが、ウェイトそのものに見えないようにデザインが洒落ていて、好感がもてます。
こうして見る限り、交換はできそうもありません。
今は大手有名メーカーの多くが『調整機能付き』のドライバーになっていますが、いずれ『地クラブメーカー』でも、その流れになっていくのでしょうか?
ただ、その調整機能も、ヘッドやシャフト自体の性能の高さがあってのことだと思います。
調整機能だけをウリにしていて、基本性能が疎かになっては意味がありません。
そういった意味でも、最近のドライバーの中で、クラブの基本性能の高さと調整機能とのバランスがいいな・・・。と思っているのが、タイトリストの913D3ドライバーです。
このドライバーは初めて試打してから、もう1年以上が経過していますが、全く色褪せることがありません。
出会う機会が多いので、私はたくさん試打していて楽しんでいます。

フェース面のデザインも印象的です。
この範囲内でヒットすればいいんだな・・・。と思いました。
かなり広い範囲です。
ワイドスイートエリアドライバーといっていいように思います。
寛容さもあるドライバーなんだな・・・。と思いました。

シャローバック形状です。
こうして見ていても、とても『美しい曲線』です。
昔はただシャローなだけのドライバーもありましたが、このように美しいシャローにはとても魅力を感じます。
やはりクラブには『美しい曲線』が欠かせません。

顔も、いわゆる『投影面積』が大きく見えましたし、やはりシャロー系なんだな・・・。と思いました。
シャローヘッドの中では、比較的『男前』のほうだと思いました。
この黒い色が『シブさ』を醸し出していますが、これがもし違う色だったら、どういう印象になるんだろう?と思いました。
私は、この色が一番いいように思います。

素振りをしてみても、まずまずです。
特に大きなクセは感じなかったのですが、個人的にはもうちょっとしっかりとしたシャフトでもいいかな・・・。と思いました。
ただ、このオリジナルのシャフトでも、特に難しく感じることがありませんでした。

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。
どちらかといえば『つかまえ系』の印象をもちました。
いわゆる『出っ歯タイプ』といいますか『フェースプログレッション』が大きく見えました。
最近のドライバーの中でも、ちょっと珍しいと思いました。
普通、フェースプログレッションが大きいと『逃がし系』に感じることが多いのですが、何故かこのドライバーは『つかまえ系』に感じました。
引っ掛かりそう・・・。というほどでもなかったのですが、程良くつかまった『ドロー系』のイメージを出すことができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、なかなかいい感じです。
黒いフェース面なので、いかにも堅そうな感じがしないでもないのですが、実際はとてもソフトです。
何といいますか、『まったり』とした打感だな・・・。と思いました。

『音』は小気味いい感じなのですが、かなりおとなしめで好感がもてました。
キンキンしない音なので、インパクトが緩まないところに魅力を感じます。

球もあがりやすく、タフな感じはしませんでした。
ロフトが9.5度ではありますが、低弾道ではありませんでした。
弾道も高めで、キャリーもしっかりと稼いでいくことができました。

『安定性』という点でも、なかなか高いです。
シビアな感じは全くしませんでした。
やはりフェース面のデザイン通り、ある程度のミスヒットにも寛容な感じが強くしました。
打つ前は易しそうに見えても、実際はそうでもなかった・・・。ということも、これまでたくさん経験していますが、このドライバーはまさに『見た目通り』のイージーなドライバーだと思いました。

『飛距離性能』も、高いと思いました。
『飛行機のジェットエンジン』ではないのですが、ボールにパワーを伝えやすい感じがしました。
シャフトがもうひとつ・・・。という感じではあったのですが、違うシャフトにするともっと飛ばせたような気がしました。
ヘッドの性能はピカイチだと思いましたし、底が深く、まだまだ力を出し切っていないドライバーだな・・・。と思いました。

『操作性』という点では、まずまずだな・・・。と思いました。
左右にも曲げることができたのですが、あまり大きく曲げることは難しく感じました。
『小さい曲がり幅』で勝負していきたいドライバーです。
操作性を寛容さが上回っているように感じました。
こういったところは、最近のドライバーの傾向のように思います。

グランプリらしく重厚感がありながらも、遊び心があり、しかも基本性能の高いドライバーだと思いました。
飛行機(戦闘機)とゴルフって、なかなか結びつきにくい感じもするのですが、これからもそういった流れになっていくのではないでしょうか?

ある程度の寛容さと弾き力の強さで飛ばしていけるタイプのドライバーだと思います。
最近の海外メーカーのドライバーのように『低スピン』をウリにしているようには感じませんでした。
スピンもしっかり掛かりますし、弾道も高いです。
なので、かなり『ユーザーの幅』も広いように思います。

私はドライバーショットも、できるだけ『ライナー系』で飛ばしていきたい・・・。と思うことのほうが多いように思います。
それは別にアゲインストの風が吹いていなくてもそうです。
普通にライナー系の弾道で距離を稼いでいきたいと思うことが多いです。
それはこれまでたくさん風で痛い目にあったということもあると思うのですが、ある程度低めのほうがコントロールしやすい感じがしますし、自分のイメージの範疇に収まってくれることが多いからかもしれません。

元々、私はゴルフを始めた頃から弾道が高めで、ずっとそれでいい・・・。と思っていた時期が長く続きました。
しかし、必ずしもそうでないのだと、経験を積むようになって思うようになりました。
なので、今愛用しているドライバーがピッタリとくるのかもしれません。
高く上げたいときもありますが、低く抑えたい時には、そのように打たせてくれるドライバーに魅力を感じます。

そういった意味では、このドライバーはやや弾道も高いですし、ちょっとタイプが違うかな?という思いもあったのですが、これもシャフトを変えると、かなり印象も変わってくるように思います。
大手有名メーカーのドライバーのように、ユーザーが簡単にシャフトを交換できるタイプではありませんが、色々なシャフトで試してみたい・・・。と思わせてくれるドライバーです。
これまで出会ってきたドライバーの中にも、違うシャフトで試してみたい・・・。と思えない物はたくさんありました。
それは基本性能であったり、フィーリングなどが全く合わなかったからのように思います。

しかし、このドライバーはそうではありませんでした。
また機会があれば試打してみたいですし、違うシャフトだと、もっと高い性能を引き出せるような気がしました。

なかなか出会う機会が多くないのが残念ではありますが、グランプリも、かなり歴史のあるメーカーのようですし、人気も高いそうです。
一時期は生産が間に合わないこともあったと聞いたことがあります。
私はそういったクラブ事情には疎いところがあるのですが、事情通の友人が教えてくれました。

おかげで、今日はとても楽しい試打ができました。
やはり、いいクラブと出会うと気持ちが高まってきます。
ついつい球数も多くなってきました。
これからもグランプリには注目していきたいと思います。
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2013年08月04日
グランプリ GP PLATINUM GP-X1 ドライバー & GP-X2 ドライバー

<左>GP-X2 <右>GP-X1
今日は、この2本のドライバーを試打しました。
試打クラブは グランプリ GP PLATINUM GP-X1 ドライバー と GP-X2 ドライバー です。

<上>GP-X2 <下>GP-X1
<左>GP-X2 のスペック
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は313g です。
<右>GP-X1 のスペック
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は313g です。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
今日は、この2本のグランプリのドライバーを試打する機会に恵まれました。
グランプリのドライバーは、とても好感度が高いです。
飛行機のデザインが特徴的ですが、それよりも印象深いのが、その飛距離性能の高さです。
シャロー系のヘッドが多いですが、弾きが良くて、ポテンシャルの高さを感じるものが多いです。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
こうして見ても、どちらもすごくデザインが似ています。
グランプリらしい、個性が感じられます。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
ネックの長さは同じといっていいと思います。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
顔の違いは少しあります。
X2のほうがフックフェースがきつい感じがします。
どちらもシャロー感の強い顔をしていますが、私は標準的なX1の顔のほうが好きです。
こうして見比べてみて、初めて気付いたのですが、X1のほうが少しだけ小顔に見えました。
それに対して、X2のほうがヘッド後方が少し伸びているように見えました。
X2のクラウンにある飛行機の模様も、X1には見られませんでした。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
ヘッド後方にある、手裏剣のような物の位置も、同じところにあります。
もしこれがウェイトの役目を果たしているのであれば、今は『浅重心』が流行っているそうなので、次のモデルはもっとフェース寄りに配置されるようになるのでしょうか?

GP-X1

GP-X2
ボールを前にして構えてみても、私はやはりX1のほうが構えやすく感じました。
X2はフェースがよく被っているように見えます。
こういったシャロー系のヘッドでフックフェースは珍しくないですし、これまでも同様のクラブにたくさん出会ってきましたが、私はやはりスクエアか若干オープンフェースが好きです。
気持ちよく叩いていくには、フェースターンを怖がらせない工夫があるといいな・・・。と思っています。
どちらも、以前試打したことがあるので、特に緊張することはありませんでした。
テンションが次第に上がってきました。
試打を開始しました。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
『打感』はどちらもいい感じではあるのですが、X2のほうがつかまりがいいせいか、しっかり感があるな・・・。と思いました。
逃がしていけるのは、明らかにX1だと思いました。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
音には大きな違いはありませんでした。
どちらも音の広がりがある・・・。といいますか、インパクトの場所を把握しやすいと思いました。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
『球のあがりやすさ』という点では、ほぼ互角だと思いました。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
『安定性』という点では、私はX1のほうがラインも出しやすくて易しく感じたのですが、フックフェースを好まれる方にはX2のほうが合いやすいのかもしれません。
X1とX2の一番大きな違いは、やはりフェースアングルなのだと思いました。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
『飛距離性能』という点では、私にはX1のほうが合いやすいと感じました。
X2もいい感じではあるのですが、ちょっと左に行きすぎる分だけ、距離をロスしてしまう感じがしました。
効率よく真っ直ぐ飛ばせるのは、X1だと思いました。

<左>GP-X2 <右>GP-X1
『操作性』という点では、どちらも操るタイプではないので、やや難しい感じがしました。
敢えていうならば、私はX1だと思いますが、どちらも意図的に曲げやすい感じはしませんでした。
今は多くの方が『曲げやすさ』よりも『曲がりにくさ』をドライバーに求めておられると思うので、そういった意味では、この2つのドライバーはとても優秀だと思います。
総合的に見ると、私はX1のほうが易しく感じられました。
デザインはすごく似ていますが、やはり性格の異なるドライバーなのだと思いました。
久しぶりにグランプリのドライバーに出会い、楽しい時間を過ごすことができました。
また何度でも試打を楽しみたいと思いましたし、日本の地クラブメーカーの実力の高さを実感しました。
海外にも地クラブメーカーというのはあるんだろうか?と、ふと思ってしまいました。
もし、あるのであれば、日本メーカーのクラブと打ち比べてみたいです。
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2013年02月24日
グランプリ GP PLATINUM GP-X2 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ GP-X2 ドライバー です。

シャフトは GRAND PRIX オリジナルシャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は313g です。

グランプリ『三兄弟』の真ん中のドライバーです。
以前、『X3』と『X1』を試打したことがあるのですが、今日は、この『X2』モデルを試打することができました。

こうして見ていても、これまでのX1、X3と同じように見えます。

ただ、シャロー感があるので、タイプ的にはX1に近いモデルなのかな?と思いました。
どこが違うのだろう?と思っていたのですが、すぐに解りました。

顔が明らかに違います。
シャロー感のあるヘッドではありますが、明らかに『つかまえ顔』です。
X1はもっとストレートな感じがしていたのですが、このX2はフェースが被っています。
正直、ちょっと苦手な顔だな・・・。と思いました。



それと、もうひとつこれまでのモデルと大きく違うのは、クラウンに目立たないように飛行機のマークが記されていることです。
ヘッドは全てブラックではなく、飛行機マークの周辺が少しシルバーに近いです。
何とか上手く撮れないかな?と思ったのですが、これくらいが限界でした。
色々な角度で撮ってみたのですが、なかなか上手くいきません。
お見苦しい写真で申し訳ありません。
とにかく、とても薄く描かれています。
遊び心があって、とてもオシャレだと思いましたし、グランプリというメーカーは本当に飛行機にこだわっているのだと思いました。
メーカーとしての歴史は古いのだそうですが、私はここ最近グランプリのことを知ったので、これまでのことを全く知りません。


トゥ側とヒール側の突起物のようなものは、これまでのモデルと共通するところです。

手裏剣のような物も、すっかりお馴染みになりました。
とてもカッコいいです。

素振りをしてみた感じは、これまでのグランプリのドライバーらしい、まずまずな感じでした。
できれば、色々なシャフトで試してみたいです。
弾き系のシャフトに合うんじゃないかな?と思いながら素振りを繰り返していました。

ボールを前にして構えてみると、かなり苦手意識をもちました。
私の中での『左注意報』が発令されました。
これまでのグランプリのドライバーとは明らかに変わった感じがします。
私はフェースが大きく被っているドライバーは苦手なのですが、好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますし、メーカーも敢えて、そういった方々の為に開発したのではないでしょうか?
私はどちらかというと、先月試打した『X1』のほうが構えやすく感じます。
もっといいのが『X3』です。
ちょっともやもやしたものが残りましたが、なんとかいいイメージを出していくことに神経を集中させました。
巻き込まずに、いい感じで逃がしていければ・・・。と思いました。
試打を開始しました。

打感はやわらかめで、好感がもてました。

音は少し大きめかな?と思ったのですが、全く問題ありません。
時々『カーン』という高い音が出てしまったのですが、それは私のインパクトがブレているからだと思いました。
どうしても逃がしていきたい・・・。気持ちが強すぎたのかもしれません。

『球のあがりやすさ』という点では、とても高いと思いました。
ロフトが9度ということですが、タフな感じは全くしませんでした。
シャローヘッドらしい、球が浮きやすくて弾道も高めな感じです。

『安定性』という点では、本来高いものをもっていると思うのですが、正直、私にはちょっとハードルが高く感じられました。
なかなかラインを作っていけません。
どうしても左に巻き込んでしまうので、そこに私自身のスイングにおける修正ポイントがあるのだと思いました。
このようなタイプのドライバーでも、簡単にラインを出していくことができれば、もっとフェードボールの精度が高められるのではないかな?と思いました。

『飛距離性能』という点では、グランプリらしく高いレベルだと思いました。
弾きの良さと、つかまりの良さの『ダブルパンチ』で飛ばしていけるドライバーです。
完全なる『スライス撲滅ドライバー』だとは思わなかったのですが、日頃球がつかまりきらずに距離をロスしている・・・。という方は試してみられる価値はじゅうぶんにあるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、少し難しく感じられました。
なかなか思うように曲げることができません。
私の場合、フェースの向きに、そのままボールが飛び込んでいってしまう感じがしました。
やはり、操作性というよりは、このフックフェースを味方にできる方が使うべきドライバーなのだと思います。

フェースアングルに好みがはっきりと分かれると思いますが、同じようなタイプのドライバーをこれまでもたくさん見てきていますし、このX2に好感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

全体的な印象としては、すごく『X1』に近いと思いますが、『フェースアングル』と『クラウンの飛行機マーク』が大きな違いだと思いました。
今は、多くのメーカーで『兄弟シリーズ』が流行っていますし、それだけユーザーの好みに、メーカーが細かく対応してくれているのだと思います。
私はこういった『シャロー&フックフェース』は難しく感じてしまうのですが、グランプリのドライバーということで、興味はすごくありました。

GPの『X1』『X2』『X3』の中で、私ならどれを選ぶかといいますと、迷わず『X3』です。
あのドライバーの『美顔』は未だに心から離れません。
操作性も良くて、見た目以上に易しいドライバーでした。
今流行の『調整機能』は付いていませんが、それでも『グレードの高さ』をすごく感じました。
一昨年、初めてGPプラチナに出会って以来、すっかりグランプリのファンになってしまいました。
今回試打した、この『X2』は、私にはやや馴染みづらいタイプだったのですが、これからもグランプリには、私たちゴルファーを魅了するようなクラブをたくさん発表して欲しいです。
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2013年01月07日
グランプリ GP PLATINUM GP-X1 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ GP-X1 ドライバー です。

シャフトは GRAND PRIX オリジナルシャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は313g です。

今年の試打初めは、このグランプリのニュードライバーです。
グランプリのクラブを知ってから、まだそれほど日が経っていないのですが、大好きなメーカーのクラブなので、初っ端からとても縁起がいいな・・・。と思いました。
一昨年のドライバー・オブ・ザ・イヤーに輝いた GP PLATINUM(以下GPプラチナ)や、昨年試打したGP PLATINUM GP-X3の、いいイメージが強いので、このドライバーにも期待感が膨らみます。
この黒一色のヘッドと飛行機のマークは、すっかりお馴染みになりました。

こうして見ていても、GP-X3とデザインがすごくよく似ているように見えました。
どこが違うんだろう・・・。と思っていました。
その答えはすぐに見つかりました。

GP-X3はディープな印象がありましたが、このドライバーは明らかにシャローです。
今は『スーパーシャロー』なドライバーもたくさんあるので、このドライバーが特別強いシャロー感だとは思いませんが、あくまでも私の感覚ではシャローに感じます。
GP-X3と、おそらく同じシリーズになるのだろうと思うのですが、形状的には『GPプラチナ』に近いのではないかな?と思いました。
まさに、『シャローヘッドの雄』といったところでしょうか?
一昨年、GPプラチナに出会って、私のシャローヘッドに対する認識が変わりました。
『パワフルシャロー』『ストロングシャロー』という勢いのある言葉が浮かんできます。

ネックの長さは、これまでのグランプリのドライバーらしい、長さが保たれています。
特に変わった感じはしません。
今でもショートネックのドライバーはたくさんありますが、アイアンだけでなく、ドライバーでもある程度ネックの長さはキープされていたほうがいい・・・。と思っておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ヘッド後方にある、この手裏剣に見えるウェイトのような物はGP-X3と同様に見えます。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側に見られる、この突起物もよく目立っていますし、GP-X3と同じような感じです。
この突起物は、単なる飾りではなく、やはりウェイトのような役目を果たしているのでしょうか?
どのような効果があるのか解りませんが、いい意味でとても個性的なので、好感がもてます。
極端すぎる顔をしたクラブには興味が湧きませんが、構えたときに邪魔にならない工夫であればどんどん取り入れて欲しいと思っています。
今は個性的なクラブがすごく少なくなりました。
やはり『OEM』の影響でしょうか?

フェース面のトゥ側には『FORGED』と記されていました。
こういったところはGP-X3よりも、GPプラチナと共通する部分だと思います。
打感でも期待できそうです。

このグランプリのオリジナルグリップも、すっかりお馴染みです。
ラバーグリップらしい、ソフトな握り心地で手にフィットします。
好感度の高いグリップです。

顔はちょっと特徴的でした。
こうして見ていても、やはりGP-X3よりも、GPプラチナに似ています。
今度GPプラチナと見比べてみたいと思いました。

素振りをしてみると、全体的な重さはあまり感じないのですが、ヘッドの効きが結構あると思いました。
このオリジナルのシャフトは何度か経験していますし、正直私には少し合いづらいところがあるのですが、それをこの高性能なヘッドがカバーしてくれているように感じます。
ただ、これまでも何度も書きましたが、クラブの性能の要素を3つに分けるとすると『シャフト5割』『ヘッド4割』『グリップ1割』だと思っているので、やはりシャフトにはこだわっていきたいです。
今人気の、色々なシャフトに替えると、また更なる性能アップが期待できそうです。
しかし、初めてGPプラチナを試打したときに、このグランプリのオリジナルシャフトが挿してあったので、上手く合致すればいいパフォーマンスを発揮してくれそうだな・・・。と思いました。
このシャフトのフレックスは『S』でしたが、どちらかというと軟らかい感じがします。
タフなシャフトではありません。

ボールを前にして構えてみても、すごくシャロー感を感じました。
ヘッド後方も、よく伸びています。
いわゆる『直進性』が高そうなヘッドです。
シャロー感を感じたので、いくぶんゴムティの高さを低くしました。
フェースをターンさせていく感じはあまりしませんでしたが、ラインは出しやすそうだな・・・。と思いました。
シャローで大型ヘッド特有の右へ抜けそうな感じもしませんでした。
フェースが被っているような感じはしなかったのですが、いわゆるプル角がよく効いているドライバーだな・・・。と思いました。
このプル角を利用して打っていけそうな予感がしました。
球は自然とつかまってくれそうでしたが、『プルフック』には気を付けよう・・・。と思いました。
左に巻いてしまわないよう、しっかりとヘッドを出していこう・・・。と自分自身に言い聞かせながらワッグルを繰り返しました。
すごく顔が良くて構えやすいクラブだと、余計な雑念は湧かないですし、すぐにアドレスが決まるのですが、今日はちょっとだけ時間が掛かりました。
見惚れるような構え感をもったドライバーだとは思いませんでしたが、違和感はありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』はまずまず・・・。でした。
程よい柔らかさが手のひらを包み込んでくれました。
すごく繊細なフィーリングという感じはしなかったのですが、ある程度予想していた感じで、すぐに馴染むことができました。
弾く感じもします。

『音』はおとなしめで、小気味いい音が耳に届きました。
集中力を切らさずに、ずっと維持することができました。

『球のあがりやすさ』という点でも、良いと思いました。
シャローヘッドドライバーの易しさが感じられます。
球は浮きやすいですし、しっかりとキャリーを稼いでいくことができました。
そして、その弾道は力強くて頼れる感じです。
これまでの多くの高弾道ドライバーの頼りない印象はありません。
球をしっかりと上げてくれながら、前へ前へとしっかりと進んでいってくれました。
グランプリらしい、ハイレベルな感じがしました。

『安定性』という点では、本来とても高いと思うのですが、最初の5球はシャフトに馴染めなかったのか、少しバラついてしまいました。
しかし、一旦慣れてしまえばこっちのもの・・・。といったところで、いい感じでラインを出し続けていくことができました。
私は違うシャフトで使いたいですが、かなり直進性の高いドライバーだと思います。
スイートエリアも狭い感じはしません。
寛容さが充分に感じられます。

『飛距離性能』という点では、かなり高いと思いました。
この飛距離性能は、やはりGPプラチナを継承しているように感じました。
弾きの良さ、初速の速さは天下一品です。
インパクトの瞬間から、ボールはあっという間にネットに突き刺さりました。
何と言いますか、『ボールのスピード感』が違うな・・・。と思いました。

『操作性』という点では、できればあまり意図的に曲げたくないドライバーです。
このドライバーのもつ直進性を上手く活かしていったほうが得策だと思いました。
こういったところは、これまでの多くのドライバーと同様な感じがします。
最初に構えたときに、ボールがつかまりそうだな・・・。と思ったのですが、実際に打ってみても、その通りでした。
フッカーの私には注意しなくてはならないところもあるのですが、全体的には易しいドライバーだと思います。
一昨年、GPプラチナを初めて試打したときに、思っていたよりも扱いやすかった印象があるのですが、このドライバーはGPプラチナよりは少し『融通が利かない』といいますか『頑固一徹』といったところもありました。
ボールを意図的に曲げていくよりも、つかまりのいい直進性の強い球を打っていくのに適したドライバーだと思います。

今日はいつもよりも強い気持ちで、『バナナスライス』にもトライしてみたのですが、なかなか大きく曲がりませんでした。
小さな変化はできますが、大きく曲げることが難しいドライバーだと思いました。
今、人気の高性能シャフトに替えると、どんな性能になるのか、とても興味があります。
飛距離も伸ばせるように思いますし、もっと操作性も良くなるのかもしれません。

スライスにちょっと悩んでいるけれど、強いフックフェースのドライバーには違和感がある、使いたくない・・・。という方は、是非試してみられてはいかがでしょうか?
最近は大型ヘッドでも、つかまりやすいドライバーが増えてきました。
昔は『球をとらえる』ということが、上達への過程で求められてきた『技術のひとつ』でしたが、今ではクラブが簡単にやってくれるようになりました。
プレイヤーはクラブの性能を信じて、気持ちよく振っていくことが一番大切なのかもしれません。
それは大手有名メーカーのクラブでもそうですし、地クラブと呼ばれるメーカーのクラブでも変わりません。
ドライバーには飛距離を求めていきたいけれど、それよりももっと大切なのは方向性だ・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
とりあえず、スタートホールのティショットさえ上手くこなしていければ、あとはエンジンが自然とかかって調子があがっていく・・・。という方は多いと思います。
私はそうです。

それだけ、私たちゴルファーにとって、『1番ホール(場合によっては10番ホール)』のティショットは最初の大きな関門なのだと思います。
私もキャリアだけはある程度積んできましたが、未だにあの緊張感から逃れることができません。
しかし、あの緊張感があるからこそ、また楽しいのだと思います。
練習場で人に見られてもあまり緊張しませんが、ギャラリーが誰もいない状況でもスタートホールのティショットだけは、緊張します。
このドライバーはスタートホールのティショットを易しくしてくれ、左右のOBが激減するドライバーだと思いました。

このドライバーを試打しながら、GP-X3よりも、ずっとGPプラチナのイメージがダブっていました。
GPプラチナを初めて試打したときの感覚を思い出していました。
GPプラチナは何と言っても、あの強烈な飛距離性能が印象的だったので、このドライバーを試打していて驚くことは殆どなかったのですが、全体的にとてもよくまとまっているように感じました。

何となくなのですが、昨年試打してすごく気に入っているタイトリストのドライバー913D3と913D2の関係と似ているように感じました。
GPプラチナの後継モデルはGP-X3ではなく、このGP-X1であることは間違いない・・・。と思いました。
大手有名メーカーのクラブであれば、ニューモデルが発売されれば、それまでのモデルはすぐに姿を消してしまいますが、そうならないところが、こういった地クラブと呼ばれるメーカーのクラブのいいところだと思います。
いいクラブはいくら年月を重ねても、ずっといい・・・。ものです。
逆にニュークラブに魅力を感じなかったことも、これまで何度もありました。
このGP-X1もすごくいいのですが、何となくGPプラチナのほうが私は魅力的に思えてきました。
このGP-X1は、GP-X3と比べるよりも、GPプラチナと打ち比べてみたい・・・。と思うようになりました。
実際に打ち比べていないので、はっきりとしたことはいえませんが、GPプラチナよりも、少し『シャロー感』が強くなった印象を受けました。
とても贅沢なことではありますが、もうちょっと『厚み感』があってもいいかな?と思いました。

そうはいっても、グランプリのクラブに出会うことができて、とてもラッキーな一日でした。
楽しい時間を過ごすことができました。
私はどちらかというと、こういった『オートマチック系』ではなく『マニュアル系』のドライバーで球を色々と曲げることが楽しく感じるのですが、今日はその『頑固』なまでの『直進性の高さ』を体感していきました。
GP-X3と、このGP-X1のどちらかをコースで使うとするならば、おそらく私はGP-X3ではないかな?と思いました。
なかなか出会う機会がありませんが、また試打する機会があれば、どんどん試打して楽しい時間を過ごしていきたいと思いました。
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2012年11月15日
グランプリ GP PLATINUM GP-X3 & GP PLATINUM

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
今日は、この2本のグランプリのドライバーを試打しました。
試打したドライバーは、GP-X3 と GP PLATINUM です。

<上>GP-X3 <下>GP PLATINUM
シャフトはどちらも グランプリ オリジナルカーボンシャフト です。
<左>GP-X3 のスペック
シャフトは GRAND PRIX オリジナルシャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は311g です。
<右>GP PLATINUM のスペック
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は315g です。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
どちらも私の大好きなグランプリのドライバーです。
左のGP-X3は、つい先日試打したばかりで、その好印象が今でも強く残っています。
対する右側のGP PLATINUMは昨年試打して、その飛び性能の凄さに驚いて、そのまま昨年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝いたクラブです。
今日は、この2本の秀作ドライバーを同時に試打する機会に恵まれました。
グランプリのクラブは、出会ってまだ日が浅いので、これまでの歴史など私は殆ど知らないのですが、すごく魅了されています。
そんないいドライバーを手にすることができて、今日はとても幸運な日だと思いました。
こんなチャンスをくれた友人に感謝しながらも、すごく羨ましく思っています。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
こうして見ても、どちらもヘッド全体のブラックがとてもカッコいいです。
高級感と同時に重量感も感じさせますが、実際はそれほど重いヘッドではありません。
全体的な美しさもありますが、2つともすごく高性能であることを体で感じているので、見ているだけでワクワクしますし、目尻も下がってしまいます。
X-3は立体的で、GP PLATINUMはシャローな感じがしますが、どちらも風格が感じられます。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
ネックの長さは、それほど大きな違いは見られませんでした。
最近は短めの物が多いように思うのですが、この2つのドライバーはやや長めな感じです。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
『顔』は、あくまでも私の好みでいえば、左のGP-X3(以下X3)のほうが好きです。
GP PLATINUM(以下プラチナ)も初めて見たときの印象よりも、だいぶ良くなりましたが、こうして見比べてみるとX3のほうが好感がもてます。
ヘッド後方が少し伸びているプラチナに対して、X3はすっきりしているせいか、やや面長に見えました。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
ヘッド後方のウェイトのような物にも違いが見られます。
ロケットエンジンの噴射口のように見えるプラチナと、手裏剣のようなX3。
どちらも目的が同じだとしたら、大きくて数も多いプラチナのほうが深重心なのかな?と思いました。
両方とも、とてもカッコいい工夫です。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
トゥ側とヒール側の突起物にも、違いが見られました。
プラチナのほうが『ゴツい』感じです。
この工夫も『重量配分』などの役目を果たしているのでしょうか?
いずれにせよ、構えたときに全く邪魔にならないので、好感がもてます。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
フェース面のスコアラインの模様はどちらも同じでした。
ただ、細かすぎて写真では見えにくいのですが、X3のほうが彫られている部分が少し幅広で太い感じでした。
強度の問題などもあり、今はインパクトエリアにはスコアラインが入っていないドライバーがたくさんありますが、この2つのドライバーにはしっかりと入っています。
どちらも、今のドライバーらしく、どのエリアでヒットしたらいいのかが一目瞭然です。
それともうひとつ気になったのが、プラチナには『FORGED』の文字が入っていたのですが、X3には見られませんでした。
フォージドではないのでしょうか?
しかし、おそらく実際はフォージドだけど、敢えて記していないのではないか?と思っております。

GP-X3

GP PLATINUM
ボールを前にして構えてみても、どちらもすごくいい雰囲気があります。
やや立体的で整っていて操作性の高さを感じさせるX3。
ややシャローで直進性の高さを感じさせるプラチナ。
タイプは異なりますが、両方とも共通しているのが『飛距離の凄さ』です。
こうして構えているだけで、あの強烈な弾道が頭の中に蘇ってきます。
構えた感じでは、私はX3の良さを強く感じたのですが、プラチナにも有無を言わせない圧倒的な説得力のようなものを感じました。
やはり飛ばす練習はとても楽しいものです。
特に最近のように冷え込んでくると、身体が温まるドライバーの練習は欠かせません。
試打を開始しました。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
『打感』は、どちらもほぼ同じような感じでした。
敢えていうならプラチナのほうが少し弾き感があるかな?とも思ったのですが、ほんのわずかな差でした。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
『音』も、ほぼ互角でした。
どちらも記憶として耳に残っている馴染み深い感じの音でした。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
『球のあがりやすさ』という点では、プラチナだと思いました。
X3も、それほどタフな感じはしませんでしたが、こうして打ち比べてみるとプラチナのほうが弾道が高くなりやすい感じがしました。
どちらも、かなりボール初速が速いドライバーです。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
『安定性』という点では、プラチナのほうが、寛容性があるように感じられました。
おそらくスイートエリアも少し広いのではないでしょうか?
ただX3もいい感じですし、それほどシビアな感じはしません。
ディープ感のあるヘッドではありますが、見た目の印象よりも難しく感じないドライバーだと思います。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
『飛距離性能』という点では、どちらもかなりのハイレベルですが、私はプラチナのほうがいいパフォーマンスが期待できるように感じました。
X3も、すごくいい感じでボールを力強く弾き飛ばしてくれていましたが、改めてプラチナの『ぶっ飛び性能』を実感しました。
久しぶりに試打しましたが、やはり凄いな・・・。と思いました。
ボールに翼が生えているんじゃないか?と思えるくらい、力強く飛んでいってなかなか落ちてきません。
これは大きなアドバンテージです。
ただ、X3も見劣りがする感じは全くしません。
あくまでも私が打つと、プラチナのほうが距離を稼いでいきやすいように感じました。
何となくなのですが、いわゆる『トランポリン効果』も、プラチナほうが少し高いんじゃないかな?と思いました。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
『操作性』という点では、外観ほど大きな差は感じられませんでした。
シャロー感があるプラチナではありますが、扱いやすさも感じられます。
直進性一辺倒のドライバーではないと思います。
ただ、敢えてどちらかといえば、X3になってしまうのかな?と思いました。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
X3は昨年のモデル、プラチナを少し『男前』にした印象が残りました。
それでいながら、基本的な性能はしっかりと継承されていると思います。
実際の測定値などは解りませんが、今日、私が試打した感じたと、いわゆる『物理的性能』はプラチナほうが高いのではないかな?と思いました。
勿論、X3が劣っている部分は全く感じられないですし、それだけプラチナの性能が高いということなのだと思います。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
どちらも、かなりのハイレベルなドライバーですし、私の購買意欲を強く刺激してきます。
しかし、かなり高価なので、友人のように両方とも購入することは、かなり難しいと言わざるを得ません。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
今日の結果を踏まえて、もし私がどちらかを購入するとするならば、プラチナを選びます。
最新モデルではなく、敢えて昨年のモデルを選びます。
これまでも何度も書いてきましたが、必ずしも『最新=最高』ではないと思っています。
色々なクラブを試打していて、最新モデルよりも、1つ前、あるいは2つ前以上のモデルのほうが良かったな・・・。と思えることは少なくないです。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
今回もそんな感じでした。
しかし、繰り返しますがX3にもすごく魅力を感じましたし、できれば手元に置いておきたいドライバーです。
この2つのドライバーを比較すること自体『ハイレベル過ぎた』のかもしれません。
他のメーカーの、標準レベルのドライバーとの比較だったら、X3の『圧勝』だったような気もします。
相撲の勝負でいうと、横綱力士が開始直後に圧倒的な速さで『がぶり寄り』といったところでしょうか?
それくらい、X3にも魅力を感じました。
このグランプリを始めとして、『地クラブ』と呼ばれるクラブは、それほど知名度は高くなくても、性能の凄さを感じずにはいられません。
高価なのは、その品質が高いことはもちろん、やはり『大量生産』できないところや、『精度の高さ(誤差の小ささ)』なども影響していると思います。
プロが使っていて、TVなどのCMに出てくるようなクラブもいいですが、改めて『日本のモノづくりの素晴らしさ』を感じました。
『メーカーの知名度や大きさ』だけでは測れないところがあるように思います。

<左>GP-X3 <右>GP PLATINUM
先日も書きましたが、グランプリのクラブは他のいくつかのメーカー同様、注文が殺到しているのだそうです。
高額なクラブではありますが、やはりいい物は多少高くても売れるということなのだと思います。
世の中がデフレ化に進んで何年も経ちますが、それはゴルフクラブにもいえることだと思います。
今年のスリクソンを筆頭として、高性能でありながら、価格を抑えたクラブをたくさん見かけるようになりました。
その一方で、このグランプリのように多少価格は高くても、売れ続けるクラブもあるのだと思います。
高価なので『コストパフォーマンス』という点では、安価なクラブに軍配が上がってしまうと思いますが、ゴルファー心理として、高価なクラブを手に入れたい・・・。というのもあるのではないでしょうか?
それも、ただ高価なだけで性能が低いのはダメですが、高性能・高品質であれば多少高くてもゴルファーの財布のひもを緩めてしまうクラブはまだまだたくさんあるのだと思います。
時代と逆行しているのかもしれませんが、『高いから売れやすい』という一面もあるような気がします。
大手有名メーカーのように、モデルチェンジは頻繁には行われないのも、また魅力なのかもしれません。
高価ではあっても、永い期間にわたって楽しんで使っていけるのであれば、長い目で見ればお得のような気がします。
今日も冷たい風が時折吹きましたが、この2つのドライバーのおかげで、心も体もポカポカしました。
また、何度でも試打を楽しみたいです。
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2012年11月04日
グランプリ GP PLATINUM GP-X3 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ GP-X3 ドライバー です。

シャフトは GRAND PRIX オリジナルシャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は311g です。

グランプリ待望のニュードライバーです。
といっても、私はグランプリのクラブに出会ったのは、昨年が初めてなので、まだ3つ目です。
グランプリのクラブについて、殆ど知らないのですが、とてもいい印象があります。
特に昨年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝いた『GP プラチナ』というドライバーのことは忘れられません。
強烈に心の中に生き続けています。
まだまだ知らないメーカーがたくさんあるのだと思いましたし、そういったメーカーがこんなに凄いクラブを造るのだから、驚かずにはいられません。
プロと契約している大手有名メーカーのクラブもいいですが、こういった地クラブと呼ばれるメーカーのクラブには魅了されっぱなしです。

全体がブラックで、とても引き締まって見えます。
実際はそれほど重くないのですが、こうして見ても『重量感』を感じさせてくれます。
程よい重量感を感じさせてくれるクラブには、インパクトの時にボールに『当たり負け』しないイメージを持つことができます。
このドライバーも、まさにそんな『プラスイメージ』を持つことができるクラブです。
GPプラチナはシャローな感じがしていましたが、このGP-X3というドライバーには感じられません。
むしろ、ややディープな感じがします。

ヘッド後方に見られる、この手裏剣のような物はウェイトなのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーなのでしょうか?
真ん中には六角レンチが入りそうな穴があり、取り外すことができそうです。
ということは、やはりウェイト交換できるシステムになっているのかな?と思いました。
また、黒以外にも白や赤など、たくさんの色があるのでしょうか?

グランプリのクラブなので、やはり、この飛行機のマークが描かれていました。
すっかりお馴染みです。
これもメーカーのポリシーなのでしょうか?
グランプリのトレードマークといっていいように思います。
性能とは関係ないところに、こういったこだわりがあるのは、いいことだと思います。

ネック部分に『MADE IN JAPAN』と記されていました。
これだけで、このクラブに対する信頼度が一気にアップします。
高いクォリティがあり『品質管理』において、厳しい審査基準をクリアしたんだろうな・・・。と思えてきます。
コストパフォーマンスの高い海外製のクラブもいいですが、やはり日本製は一味違います。
何と言いますか、落ち着いて使うことができます。
舶来の物を有難がるのではなく、自分が生まれ育った国で造られている物を欲しくなることができる日本に住んでいて、とても幸せなことなのだと実感します。
それはゴルフクラブに限ったことではなく、自動車・電気製品などの工業製品や食料品など、その他の製品に対しても共通していえることです。
以前、ある海外製のクラブを手にしたときに、その『精度の粗さ』といいますか『アタリハズレ感』に、がっかりしたことがあります。
海外製に限らず、どの製品にも『誤差』というものは必ず存在するとは思うのですが、そのバラつきの多さは『信頼』を失うことにもなりかねません。
そういった意味でも『日本製』には、かなり信頼がもてます。
私はそのクラブの品質や性能がしっかりと維持されていれば、海外製でもいいと思っていますが、いくら安くても『安かろう悪かろう』のクラブは使いたくありません。
自分が惚れ込んだクラブでプレーするから、ゴルフがより楽しくなります。
愛着の持てるクラブを持つことも、上達の為には必要なことではないでしょうか?

トゥ側

ヒール側
GPプラチナ同様、このドライバーにもトゥ側とヒール側に突起物のような物があります。
これも何かしらの役目を担っているのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?

まずまずのディープバック形状です。
GPプラチナのイメージが強いので、このドライバーもシャローバックになっているのか?と思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
ただ、それほどのディープバックだとは思わなかったですし、これまでもたくさん見てきたような形状だと思います。
フォーティーンのDT111のようにヘッド後方のほうが高くなっている形状のドライバーは本当に珍しいと思います。
このGP-X3というドライバーは『セミディープ』といったところでしょうか?

顔がとても整っていて美しいことに、すごく心が揺れました。
見惚れてしまうほどの美しさです。
思わず目尻が下がってしまいます。
この顔を見ているだけでも、いいドライバーの匂いがプンプンしてきました。
自然とテンションが上がってきますし、『やる気スイッチ』が『オン』になりました。
『グランプリのドライバー史上、最高の顔』をもったドライバーなのではないか・・・?と思いました。
ただ、私はグランプリのドライバーは、まだ3つ目なのですが・・・。

『ネックの長さ』という点では、今のドライバーの中では、ほんの少し長めなのかな?と思いました。
しかし、それほど長いとは思わなかったですし、これまでもたくさん経験してきた長さだと思います。
私はドライバーに限らず、アイアンやウェッジなどでも、ある程度『首が長い』ほうが好みなので、このドライバーには好感をもちました。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
なかなかいい感じでしたが、シャフトのフィーリングが少し合いづらく感じました。
もう少し速く反応してくれると、楽に感じられるな・・・。と思いました。
このシャフトのフレックスは『S』ということなのですが、硬い感じはしませんでした。

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
ややコンパクトになって、精悍さが増したように感じられます。
トゥ側が出っ張っていなくて、『逃がし顔』なところがいいです。
左に引っかかりそうなイメージが湧かないので、気持ちよく振りきっていけそうな感じがしました。
GPプラチナは、ヘッド後方が伸びていましたが、このドライバーはそんなことはなかったので、やや『面長』に見えました。
『直進性』よりも、『球がつかまり過ぎない』部分を重視して設計されたのかな?と思いました。
いずれにせよ、とてもいい『構え感』です。
少し面長ではありますが、フェースターンもしっかりと行えそうな感じがしました。
試打を開始しました。

『打感』は硬くなく、柔らかめで好感がもてました。
ボヤけた感じもなく、クリアな感じがします。
『厚みのある打感』といったらいいでしょうか?
しっかりと球の重さを伝えてくれました。

『音』も小気味よく、はっきりした感じでとてもいいと思いました。
大きすぎず、気持ちよく最後まで振り切っていくことができました。
シャフトが少し難しく感じたのですが、この音がインパクトのタイミングを整えやすくしてくれているように感じられました。
ドライバーにも『飛ぶドライバー』と、『そうでないドライバー』に分けられると思うのですが、『飛ぶドライバー』には、『音』は欠かせない要素だと思います。
そういった意味でも、このグランプリ GP-X3というドライバーの音には好感を持つことができました。
さすがは『メイド・イン・ジャパン』です。

『球のあがりやすさ』という点では、こういったディープ感がありながらも、それほどタフな感じはしませんでした。
高~いキャリーを稼いでいく・・・。というよりも、明らかにライナー系の強い弾道が出やすいドライバーではありますが、難し過ぎる感じはしません。
はっきりとしたヒッター向けのドライバーだとは思いますが、敷居が高い感じはしませんでした。
球がドロップすることもなく、気持ちよく飛んでいってくれました。

『安定性』という点では、このセミディープ形状にしては、高いと思いました。
円盤のような『シャロー全開』の曲がりづらいタイプのドライバーとは明らかに異なりますが、このドライバーも難しく感じることはありませんでした。
打つ前は、もう少し散らばる感じかな?と思っていたのですが、意外とまとめやすく感じました。
ヘッド後方に見られた、手裏剣のような物も大きな役目を果たしているのでしょうか?
シャフトが合っていれば、もっといいだろうと思いました。

『飛距離性能』が凄いだろう・・・。ということはGPプラチナの印象があまりにも強いので、ある程度予想はしていましたが、実際に打ってみても、高いパフォーマンスが感じられました。
飛び出していくボールに『ターボエンジン』が積まれているかのように、あっという間に飛び去っていきます。
この弾道の力強さには頼もしさを感じずにはいられません。
かなり『弾き性能』が高いドライバーだと思います。
やはり大量生産にはない、『少数生産』だからこそ実現できる高い品質管理が、この飛びを生み出しているのでしょうか?
何年か前に『飛距離はお金で買える』というキャッチコピーを目にしたことがあるのですが、それはこのドライバーなどのように高い精度で造られたクラブのことを指しているように思います。
大量生産されないので、多少高くついてしまうかもしれませんが、『一つ一つの製品としての精度の高さ』が、飛距離につながっているように思います。
スインガータイプの方には、やや合いづらい部分もあるとは思いますが、叩ける方には、このドライバーの飛距離性能に魅力を感じられる方は多いのではないでしょうか?
ただ、昨年試打したGPプラチナと比べて、今回の新製品である、このGP-X3のほうが大きく凌駕しているかどうかは解らなかったので、今度機会があれば、打ち比べてみたいと思いました。

『操作性』という点でも、なかなかいい感じでした。
こういった『美顔』なので、扱いやすいだろうとは思っていたのですが、『最高の扱いやすさ』や『敏感に反応してくれる』というよりは、『なかなかの扱いやすさ』という感じでした。
それはヘッドというよりも、シャフトに難しさを感じたからかもしれません。
このシャフトも初めてではないのですが、今日は少し親しみづらい感じがしました。
日頃使い慣れたシャフトだと、もっといい印象が持てたような気がします。
とりあえず左右にも曲げてみたのですが、どちらかというとフック系よりもスライス系のほうが打ちやすいドライバーだと思います。
私のようなフッカーには易しく感じられますが、スライスに悩んでおられる方には多少難しく感じられるかもしれません。

スライスを矯正・撲滅してくれるドライバーではありませんが、このような高性能なドライバーでスライスを修正しながら、飛距離を伸ばしていく・・・。という選択肢もアリなのではないでしょうか?
今は本当にクラブが易しくなり過ぎてしまって、ゴルファー自身のパフォーマンスが充分に発揮しづらい環境にあるような気がします。
『かなりカットに打っていったのに、ボールはほぼ真っ直ぐ飛んでいってしまう・・・。かなりトゥ側に当たってしまったのに、どこでヒットしたかも把握しづらくて、おまけにボールは真っ直ぐ飛んでいってしまう・・・。』
といったクラブが増えすぎたように思います。
勿論、クラブが易しくなることはいいことだと思うのですが、最近のクラブの『易し過ぎ』に、いささか食傷気味な方も多いのではないでしょうか?
このドライバーは易し過ぎることはないですが、それほどシビアで難しいとは思わなかったので、たくさんの方に試していただきたいと思いました。

久しぶりにグランプリのドライバーに出会うことができたので、今日はとても嬉しく思いましたし、試打をしていて楽しく感じました。
まだ3つ目のグランプリのクラブではありますが、すっかりファンになってしまいました。
ゴルファーには、誰もが知っているメーカーのクラブを使いたい方と、有名ではないけれど高性能なクラブを造るメーカーで、敢えてそういったメーカーを『指名買い』している方がいらっしゃると思います。
私も以前は大手有名メーカーのクラブばかりを使ってきましたが、今は地クラブにすごく魅力を感じております。
まだまだ知らないメーカーは間違いなく、たくさんあると思います。

このドライバーを貸してくれた友人の話によると、このGP-X3というドライバーは、既に人気が爆発しているのだそうで、注文してから納品されるまで、しばらく待たされたそうです。
このグランプリをはじめ、エポンやJBEAM、クレイジーなど複数のメーカーは、その受注に対して生産が追い付かないほどなのだそうです。
多くのメーカーが在庫を抱えているなかで特異なことだと思いますし、それだけたくさんの支持を集めているからなのだと思います。
『リピーター』もたくさん獲得していると思いますし、そのクラブを所有するだけで得られる『ステータス』のようなものが少なからずあるのだと思います。
私は昨年まで、このグランプリというメーカーのことを知らなかったのですが、やはりクラブに詳しい情報通の方はたくさんいらっしゃるのだな・・・。と改めて思いました。
そして、そういった方々のクラブを選ぶ眼はとても鋭いな・・・。と思います。
ゴルフクラブの価格には『宣伝費』なども付加されていて、必ずしも高価だから、高性能とはいえない部分もあります。
そのようなことは昔からずっと続くことです。
そういった意味でも、このグランプリなど『地クラブ』と呼ばれるメーカーは、大手有名メーカーほど宣伝をしなくても、全国のゴルファーにしっかりと認知されていて、人気も高いのだと思いました
『地クラブ』というと、いかにも『その地方のクラブ』というニュアンスがありますが、人気は『全国区』で注文が殺到しているのだそうです。
これからも、こういった素晴らしいクラブにたくさん出会っていきたいと思いました。
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2012年01月29日
グランプリ MAX GRAND PRIX プレミアム ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ MAX GRAND PRIX プレミアム ドライバー です。

シャフトは グランプリ オリジナルシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはR、クラブ総重量は297g です。

二度目のグランプリドライバーです。
私はこれまでグランプリのクラブに接した経験が、まだ少ないのですが、昨年出会ったGP PLATINUM ドライバーはすごく気に入っていますし、昨年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝きました。
そういったことから、このドライバーにもすごく期待がもてます。
GPプラチナ同様、このドライバーにも飛行機のマークがあります。
これはどのグランプリのドライバーにも共通していることなのでしょうか?
GPプラチナは、『黒』という色がとても印象的でしたが、このドライバーは、これまでたくさん出会ってきたタイプの『光沢感』のあるドライバーです。
このドライバーの風合いもいいですが、私はどちらかというとGPプラチナに魅力を感じます。

このヘッド後方の赤いものは、ウェイトのような役目を果たしているのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーなのでしょうか?

こうして見ていても、このドライバーがいわゆる『シャロー系』であることがうかがえます。
昨年出会った『GP プラチナ』もそうでしたが、グランプリはディープ系よりも、こういったシャロー系のほうが多いのでしょうか?

『ネックの長さ』は、ごくノーマルな感じです。
比較的オーソドックスなドライバーだと思いました。

『顔』も、とても丸っこくて平べったい感じがします。
これまでよく出会ってきたタイプの顔だと思いました。
ただ、フェースが被っているように見えました。

素振りをしてみた感じは、以前試打した『GPプラチナ』よりも、もっと軽量感を感じましたし、『R』というフレック通り、多少柔らかく感じました。
『タフさ』とは縁通りタイプのドライバーだと思いました。

ボールを前にして構えてみると、ボールがとてもよくあがりそうだな・・・。というのが第一印象でした。
それと、フック系が打ちやすそうだとも思いました。
いわゆる『ハイドロー系』のドライバーなのだと思いました。
これまでも、他のメーカーから同様のドライバーにはたくさん出会ってきました。
私はフックフェースのドライバーは苦手なのですが、これまで経験を積んできたせいか、以前よりも苦手意識が多少は薄らいだような気がします。
しかし、できれば、あまり被っていないタイプのほうが安心して構えられます。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
特に硬い感じもなく、親しみやすいフィーリングでした。
こういった『シャロー系独特の弾き感』といったらいいでしょうか?
力強くボールを弾き飛ばしてくれているように感じました。

『音』も、なかなかいい感じでした。
叩いていっても、不満は感じません。

ロフトが『10.5度』ということもあると思うのですが、球もとてもあがりやすいと思いました。
あげようとしなくても、自然とボールがあがっちゃう感じ・・・。といったところでしょうか?
スピンもやや多めな感じがしました。
私はどちらかというと、以前試打した『GPプラチナ』のほうが、いい高さを出していけるように思ったのですが、このドライバーは『GPプラチナ』よりは敷居も低めに設定されているように思います。
なので、このドライバーのほうが打ちやすい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『直進性』も高いと思いました。
構えたときに、左へ行きそうな感じがしていたのですが、思っていたよりもつかまり過ぎず、ラインも出しやすく感じました。
私は構えづらく感じる部分もあるのですが、やはりこういったシャロー系でハイロフトのドライバーは、ある程度『フックフェース』のほうが理にかなっているのでしょうか?
スイートエリアも広いようですし、少々の打点のブレに対してシビアな感じはしませんでした。
見た目通り、『イージー系』のドライバーだと思いました。

『飛距離性能』という点でも、かなりメリットを感じられる方が多いのではないでしょうか?
『ハイドロー系ドライバー』の長所がいかんなく発揮されていると思います。
弾道をもっと高くしたい・・・。
球をもっと楽につかまえて、できればドロー系の球筋を打ちたい・・・。
という方にも、このドライバーはとても適しているのではないでしょうか?
自然と球がつかまってくれるので、無理につかまえにいく必要もないですし、右へ抜ける感じはしませんでした。

『操作性』という点では、私の場合はやはり『フック系』のほうが打ちやすいと思いました。
何とか『フェード系』にもトライしてみたのですが、なかなか上手くいきませんでした。
こういったシャローヘッドのドライバーは『操作性』を高めて、色々な球筋を操る・・・。というよりは、ある一定の球筋を決めて、それを極めていく・・・。というほうが、理にかなっているように思います。
その『ある一定の球筋』の精度を上げていくことのほうが、合理的なのだと思います。
私は左方向への痛いミスを何度も経験していますし、そのせいか自分の感覚よりも球がつかまり過ぎるドライバーは難しく感じてしまいますが、日頃球のつかまりが弱い・・・。と感じておられる方には、とても心強い味方になってくれるドライバーといえるのではないでしょうか?

ヘッドスピードの割には、ボールが飛ばない・・・。と感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった方の多くが『球のつかまり不足』で飛距離を損しておられるのかもしれません。
私の周りにはそういった方がおられます。
できれば、素振りなどでスイングを矯正していくのがベストのような気もするのですが、練習を継続しながらも、どうしてもクラブの力を借りたい・・・。という方には、こういったタイプのドライバーが威力を発揮してくれるのではないでしょうか?

二度目のグランプリのドライバーでしたし、GPプラチナがあまりにもいいドライバーだったので、このドライバーにもすごく期待していました。
試打を終えて、この『MAX GRAND PRIX プレミアム』というドライバーは、『GP PLATINUM』とはタイプが異なりますが、好感がもてましたし、とてもいいドライバーだと思いました。
私が購入するとすれば、迷わず『GP PLATINUM』ですが、このドライバーにも、また出会いたいと思いましたし、仲間たちにも勧めてみようと思いました。

今年も、まだまだこういった『シャロー系』のドライバーがたくさん登場してくると思いますし、ルールの上限である『460cc』の大きさもたくさん見られるように思います。
昨年は白いヘッドのチューニングドライバーが一時代を築きましたが、今年はいったいどんな年になるのでしょうか?
とてもワクワクしながら、これからのニュークラブを待ちたいと思いました。
そして、当然『グランプリ』のクラブにも出会う機会があれば、是非試打してみたいです。
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2011年09月11日
グランプリ GP PLATINUM ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは グランプリ GP PLATINUM ドライバー です。

シャフトは グランプリ オリジナルシャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は315g です。

初めて手にしたグランプリのドライバーです。
私はこのメーカーのことを全く知りませんでした。
本当にまだまだ知らないメーカーがたくさんあるのだと思いましたし、私はいつも本当に不勉強だと反省します。
『グランプリ』と聞くと、車好きな私は『F1グランプリ』を思い出すのですが、ゴルフにもスピードが大切ですし、意味は多少異なったりしますが『ドライバー』や『トルク』『スピン』といった『共通語』もあるので、ゴルフクラブにも適したネーミングだと思いました。
今日は先日友人が新しく購入した、このニュードライバーを借りて試打させてもらうことにしました。

全体的に黒一色で、とてもカッコいいデザインです。
何とも言えない、いい雰囲気があります。
『GP プラチニウム』と読むのかと思っていたのですが、『GP プラチナ』と読むのだそうです。

この飛行機のマークがとても特徴的です。
友人の話によると、グランプリのクラブには、全てこの飛行機のマークが記されているのだそうです。
飛行機のジェットエンジンのような、力強くて鋭い飛びをイメージしているのでしょうか?
この飛行機のマークは『F14トムキャット』が主翼を広げているところに似ているな・・・。と思いました。
1986年に公開された映画『トップガン』がとても懐かしいです。
音楽もすごく良かったですし、ストーリーがとても良かったので、確か4回くらい映画館に足を運んだような気がします。
主演のトム・クルーズさんが映画で着用していた、アルファ社の『MA-1』というフライトジャケットがとてもカッコ良くて、私も2着ほど購入したのを憶えています。
何だかとても懐かしくなってきました。

ソールの中央に戦闘機がデザインされているからでしょうか?
この2つの丸いパーツのようなものが、噴射口に見えました。
実際にはウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
それとも単なるデザイン上のパーツなのでしょうか?
それにしても、ずいぶんと凝ったデザインだと思いました。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側に、それぞれ突起物のようなものが付いています。
これも何かの役目を果たしているのでしょうか?
こういった形状を見ていたら、2年前に試打したスリクソン Z-TX ドライバーを思い出しました。

『GP MAX GRAND PRIX』と記されています。
飛距離が求められるゴルフには『MAX』という単語はとても適していると思いました。
飛距離は『MAX』で、スコアは『MIN』がベストなのかもしれません。
しかし、飛距離が必ずしもスコアにつながらないところがゴルフの不思議なところでもあり、楽しい部分だと思います。

こうして見ていても、結構シャローな感じがしました。
昨日試打したPINGのドライバーや一昨日試打したロイヤルコレクションのドライバーほどシャローではありませんが、このドライバーもそれほど『厚い』印象は持ちませんでした。
『セミディープ』といったところでしょうか?
こういった形状のドライバーも、すごくよく見かけるようになったように思います。

『ネック』もきちんと確保されていますし、何が何でも『低重心』という感じでもないのかな?と思いました。
『操作性』と『球のあがりやすさ』が上手く両立できているように感じられました。
この角度から見ても、とても美しいドライバーだな・・・。と思いました。

『FORGED』という文字がとても映えています。
打感も良くて、『弾き』がすごく良さそうなフェース面です。
このフェース面を見ていたら、昨年試打してすごく気に入った名ドライバー『MIRAI』を思い出しました。
そういえば、このメーカーもMIRAIと同じく四国にあるメーカーなのだそうです。

『顔』は、やや特徴的な感じがしました。
異型ヘッドではないですが、ヘッド後方が少し伸びていて、『直進性の高さ』を感じさせます。
こういった感じのヘッドには、これまでたくさん出会ってきましたし、特に違和感などは感じませんでした。

素振りをしてみた感じは、思っていたよりもタフな感じでもなく、ごく一般的なスペックのドライバーだと思いました。
重すぎる感じもしなかったですし、タフなタイプのドライバーだとは思いませんでした。

このオリジナルのシャフトのフレックスは『S』ということですが、それほど硬さを感じなかったですし、タフなシャフトではないと思いました。
量販店に並べられている大手有名メーカーの『S』フレックスのシャフトと大差ない感じでした。
初めて手にするメーカーのクラブというのは、その特色や傾向などがつかめずに『手探り』状態で試打をすることが多いのですが、少なくとも今日だけの感想でいいますと、グランプリのクラブはそれほどタフ過ぎない印象を持ちました。
勿論、好みに応じて各メーカーのシャフトを挿すことができるので、自分好みのシャフトだと、また違った印象になると思いました。
このヘッドに『DI-7』や『CB-50(W)』『ディアマナ アヒナ』『ファイヤーエクスプレス』などを挿すとどんな感じになるのかな・・・?と思うだけでワクワクしてきました。

ボールを前にして構えてみると、少し個性的な顔をしていると思いましたが、構えづらくはありませんでした。
ヘッド後方に目がいったので、『フェースローテーション』というよりは、『直進性』が高そうな感じがしました。
左右に色々曲げてみる・・・。というよりも、真ん中に太い線を一本色濃くイメージすることができました。
私はこれまで直進性が強いドライバーにたくさん接してきましたし、それらの中には構えたときにあまりいい印象が残らなかったものも少なくありません。
しかし、このドライバーは違っていました。
何とも言えない雰囲気が漂ってきて、これから打つショットが、とても『実のあるもの』であるように思えてきました。
足先から頭のてっぺんに向かって、『ワクワク感』と『パワー』がみなぎってくるような感じがしました。
昔の名ドライバーには、こんな感じをすることが多かったのですが、最近は何故か少なくなってきていたので、少し昔にタイムスリップしたような感じがしました。
『見惚れてしまうほどの美しい顔』だとは、正直思いませんでしたが、何故か打つ前からすごくいい感じの『ハイテンション』になっていきました。
真っ直ぐなイメージを抱きやすかったですし、重量的に少し私には軽い感じがしたので、まずは細工をせずに、このドライバーにお伺いを立てる感じで、自然に振り抜いていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その類い稀なる『強烈な飛距離性能』です。
1球目を打った後、思わず『すごい』とつぶやいていました。
まずは『様子見』で、それほど叩いていったわけではないのですが、ボールはかなり力強く飛び出していきました。
何だ、これは・・・。と思いました。
『メガディスタンスドライバー』といっていいでしょうか?
それとも『超・飛距離系ドライバー』といったらいいでしょうか?
次第に叩く度合いを強めていったのですが、それに充分こたえてくれ、ボールはグングン前へ前へと進んでいきました。
『推進力』が強く、勢いがなかなか衰えない感じがしました。
凄すぎる飛距離性能だな・・・。と思いました。
シャフトも、それほどしっかりし過ぎている感じはしなかったのですが、思っていたよりも暴れることなく、しっかりとついてきてくれました。
初対面でいきなり『全開』になれるドライバーだな・・・。と思いました。

『安定性』という点でも、構えたときの印象通り、とても高いと感じました。
直進性がとても強くて、大きく曲がる感じはしませんでした。
自分が頭に描いたラインから、なかなか外れていかないので、実戦でも安心できそうです。
打った後にボールの行方が不安になったりしないので、ヘッドアップを抑制できる感じがしました。
私の持ち球ではないのですが、フェードボールの精度を高めたい・・・。と日々練習していて、今日はそれがとても打ちやすくて、その球筋の美しさに思わず目尻が下がってしまいました。
練習場ではもったいない。実戦にとっておきたい・・・。と思わせる弾道がいくつもありました。
私のホームコースには、フック系の私がどうしても苦手なホールがあり、風向きによってはとても苦戦するホールがいくつかあるのですが、今日のこの球筋だと、とても楽に攻めていけると思いました。
そのホールのティグランドに立っているイメージで何度も打っていったのですが、すごくいい感じで球を運んでいくことができました。
あくまでも私のイメージの中では、どれもフェアウェイをキープできていたように思います。
今日の『バーチャルラウンド』は、とても満足度が高く感じられました。
ドローボールに比べ、フェードボールは『寛容性の高い球筋』だと思います。
ドロー系だとミスになってしまうようなことでも、フェード系はそれを上手く吸収してくれて、ミスがミスにならないというところがあると思います。
ドロー系からフェード系に持ち球をチェンジされた方には、理解していただけるのではないか?と思います。
フック系には飛距離が出る分、『諸刃の剣』的なところがありますし、日本のコースはフェード系に易しくなっているように思います。
私はこれまで、肝心なところでチーピンが出てしまい、スコアを大きく崩してしまうことがたくさんあったので、今日のような球筋をいつも打てると、とても安心できますし、また違った視点でコースを攻めていけるような気がしました。
攻め方のバリエーションを増やしていけそうです。

このドライバーはフェード系が打ちやすいですが、決して球のつかまりが弱いドライバーだとは思いませんでした。
むしろ多少『カット目』に打ってしまっても、それがあまり大きなケガにつながらないような『寛容性』をもったドライバーだと思います。
見た目は難しそうに見えなくもないですが、実際はとても『イージー』で親しみやすい部分をたくさん感じました。
『シビア』な感じはせずに、とても楽な感じがしました。
これまでのスイートエリアの広い、多くのドライバーだと、スイートエリアが広い分、力も分散してしまう感じもありましたが、このドライバーにはそういったところは感じませんでした。
もちろん、このドライバーがワイドスイートエリア過ぎる感じはしなかったのですが、あくまでも『シビアさ』よりも『寛容さ』を私は感じました。
『いいクラブ』というのは、『どんなミスをしても、それを感じさせないクラブ』のことではなく、『そのクラブを振れば自然といいスイングになってしまうクラブ』のことなのではないか?ということを今日はすごく感じました。

『球のあがりやすさ』という点でも、すごくいい感じで上がってくれ、タフな印象は持ちませんでした。
高~いキャリーボールというのでもないですし、低いライナー性が出やすいドライバーだとも思いませんが、その中間的な感じ・・・。といったらいいでしょうか?
明らかに『ヒッター向け』だとは思いますが、決して『ハードヒッター限定』というタフさもなかったですし、使い手をそれほど限定しない『敷居の低さ』を感じました。
今回試打したこの純正である『オリジナルシャフト』だと、特にそのように感じられました。
日頃『300g以下』のドライバーを使っておられる方には、重く感じられるかもしれませんが、『315g』という重さは、量販店に並ぶ大手有名メーカーのドライバーと変わらない重さだと思います。
なので、すごく親しみやすく感じられる方も多いのではないでしょうか?
ただ、このシャフトだと、人によっては『球が上がり過ぎる』『もう少しタフなスペックにしたい』など、扱いづらく感じられる方もいらっしゃると思うので、そういった方々には、普段から愛用している使い慣れたシャフトやそれ以外の色々なシャフトを試してみるのがベストのような気がします。
まさに『パーツ販売』のいいところだと思います。
自分でスペックを細かく選んでいくことができるのは、とても大きな利点だと思います。
『自分に合わせて完成させる楽しみ』がある・・・。といっていいのではないでしょうか?

『打感』も柔らかめで、とてもいい印象を持ちました。
こういったフェース面を見ると、いかにも硬そうな感じがしないでもないですが、最近のドライバーの打感は本当に良くなっていると思います。
いい意味でソフトになっていると思います。
昔は『硬い打感』が好まれたこともありますし、この硬さが飛距離につながっている・・・。と思われた時代もあったように思います。
特にメタル全盛時代は『フェース面の硬さ』を全面に出していたドライバーをよく見かけました。
『硬さでボールを飛ばす』という発想だったのだと思います。
そういったドライバーでボールをたくさん打ちすぎた私は、手首を痛めたこともありましたし、右ひじがいわゆる『メタル肘(ひじ)』という状態になり、満足にクラブを振れなくなった経験があります。
しかし、時代はチタンに変わり、打感がすごく良くなって、私のメタル肘もすっかりと良くなってきましたし、ヘッド体積が大きくなるにつれ『硬さ』ではなく『反発性能』でボールを飛ばす時代がしばらく続きました。
そういったことを考えると、あの『硬さ』を競っていた時代は何だったんだろう?と思ってしまいます。
今日は、この心地いい打感のおかげでケガをするどころか、ボールを打つのがすごく楽しくなってきました。

『音』も、とても小気味いい感じの音で、叩いていっても、すごく心地いい感じがしました。
耳障りになることは全くなかったですし、それどころか、弾道の力強さ・真っ直ぐさを感じさせてくれる『澄んだ音』だと思いました。

『操作性』という点では、直進性が高いので、なかなか意図的にボールを大きく曲げたりすることは難しく感じましたし、すごく不自然な感じがしていました。
とりあえず、かなり強めに意識してフックボールを打ってみたりもしたのですが、とてもコースでは使えない『ダグフック』が出てしまいました。
やはりこの直進性の高さを活かして、自然な感じで振り抜いていったほうが得策だと思いました。
ただ、このドライバーで低い球を打つことはとても易しく感じられました。
ティを低くして、低弾道のボールを打ちたいけど、そうするとどうしても『カット打ち』になってしまい、ボールがスライスしてしまう・・・。という方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった点で考えてみても、このドライバーは上手くフェースに乗せていきやすいですし、ボールを逃がさずにしっかりとホールドしてくれているので、とてもイージーな感じがしました。
『高低をつける』というのは、ある意味『ディープヘッドの利点』だと思いますし、どのように打っても上がり過ぎてしまうシャローヘッドでは、なかなか難しいところだと思います。
しかし、このドライバーではそういった操作がとても易しく感じられました。
低いライナー性のボールはラインも出しやすく、風の影響を受けにくいので、とても実戦的ですが、距離が極端に落ちることを気にしておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった点で考えてみても、今日はノーマルショットと比較しても、それほど落ちている感じはしませんでした。
低い球だと『ドロップ感』を感じておられる方も、このドライバーだといい感じで伸びていってくれるので、好感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『直進性の高さ』と『高低のつけやすさ(低いボールの打ちやすさ)』という点も、このドライバーの大きな魅力のひとつだと思います。

ドライバーを試打していて、これほど楽しい気分になったのは、久しぶりな感じがします。
もちろん今年も楽しいドライバーにたくさん出会ってきましたし、その都度楽しい時間を過ごすことができましたが、今日ほど球数を多く打ったことはないと思いますし、なかなか止められずにいました。
普段の練習ではドライバーでボールを打つ数はウェッジやショートアイアンに比べ極端に少ないですが、今日に限って言えば、『ドライバーの圧勝』でした。
友人に早く返さなくては・・・。という思いがあったのですが、どうしても『あと一球』というように、まるで『エンドレス』で楽しんでいる私がいました。
このドライバーをいつでも楽しむことのできる友人がとても羨ましく思いました。

最初に構えたときは、少し個性のある顔をしているな・・・。と思っていたのですが、球数をこなしていくうちに全く気にならなくなり、すごく馴染んでいくことができました。
友人の話によると、このドライバーも白いヘッドがあるのだそうですが、私は今のままの、このノーマルな色のほうがいいと思いましたし、敢えて白いヘッドを試してみたい・・・。とはあまり思いませんでした。
といっても、もし実際に目にすることができれば、間違いなく試打すると思うのですが・・・。

大手有名メーカーのように大量生産されないことや、日本製ということで、高価であることがネックなのですが、すごく欲しくなりました。
このバランスのとれた高性能を感じていると、その価格設定は決して高すぎないと思いましたし、充分に価値があるドライバーだと思いました。
購買意欲が、それこそ『MAX』に刺激されてしまいました。
一体いくつドライバーが欲しくなってしまうのだろう?と思ってしまいます。
今年の前半に素晴らしいドライバーにたくさん出会ってきたので、今年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』はもう既に出尽くしちゃったかな?と思っていたのですが、後半にかけても素晴らしいドライバーの連続です。
しばらくすると、大手有名メーカーのドライバーが満を持して発表されると思いますが、このグランプリのドライバーを超えることが果たしてできるのかな?と思いました。
『飛距離』『直進性』『状況に応じた扱いやすさ』・・・。など、かなり優れていて、使っているだけで『有利』に展開できそうなので、このドライバーには『アドバンテージ』という言葉を贈りたいです。