プロギア - ゴルフクラブ試打日記。
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プロギア

      
2023年10月12日
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プロギア 0 TOUR ウェッジ

                 

プロギア 0 TOUR ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR 0 TOUR ウェッジ です。



DiamanaTM FOR PRGR FOR WEDGE
シャフトは Diamana FOR PRGR FOR WEDGE です。

ロフトは56度、クラブ長さは35.5インチ、トルクは2.4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は415g です。



正面
とてもカッコいいプロギアの新しいウェッジです。

プロギアのクラブは高い機能性をもちながら、決してデザインも手を抜いていない印象があります。

信頼できる『発見=技術』と、使いやすいデザイン・・・。

これもプロギアのイメージです。

私は以前、TRウェッジを数年使っていたことがあり、良い思い出がたくさんあるので、プロギアのウェッジにはいつも興味をもっています。



側面
大きさや形状はオーソドックスタイプで、奇をてらったところは見られません。



彫りの深さ
キャビティタイプになっていますが、何と言いますか、『嫌みが無い』形状に見えました。

それはどういうことかといいますと、『フィーリングが犠牲になっていない』ということです。

つまり易しさを追求する余り、形が崩れたり打感が悪くなったりしていなさそう・・・。ということです。



トップライン
トップラインは綺麗で、厚みも適正です。

トゥからヒールにかけて一定ではなく、少しトゥ側のほうが少し厚く見えましたが、こういったことは過去にも見られました。

『ミリ単位』で重量計算がされているのでしょうか?



ソール幅
ソール幅は標準ですが、普段ワイドソールを使っておられる方は、少し狭く見えるかもしれません。



ソール形状

ソール形状
ソールは丸っこくて滑りも良さそうな感じがします。

接地面積が少なそうに見えますが、いわゆる『下駄履きソール』とは違いますし、バンスは標準的です。

最近はハイバンスタイプを試打することも多かったのですが、このウェッジは違いました。



リーディングエッジ
リーディングエッジは丸みを帯びていますが、リーディングエッジだけが大きく削られているというよりは、ソール全体が丸みを帯びている・・・。という印象です。



トレーリングエッジ
トレーリングエッジも丸みを帯びていて、抜けが良さそうな印象を受けました。



ネック長さ
ネックは適度な長さがあって、好感が持てます。

最近はこれよりも少し短いものが多かったように思うのですが、やはりウェッジはこれくらいの長さがあったほうがいいような気がします。

ショートネック=易しい。

ロングネック=難しい。

というイメージをもっておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはなく、ロングだからこそスピンが安定して掛けやすくなるので、それを体感されると、ロングの優位性を認識しやすくなるのではないでしょうか?

練習を積んで技術を高めることも大切ですが、自分に合ったクラブを選ぶことは、それと同等かそれ以上に重要なことだと思います。



FORGED
ホーゼルには『FORGED』の文字がありましたが、この質感を見ていれば軟鉄鍛造だろうな・・・。と思っていました。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られませんが、指で触ってみると、少しザラザラしていました。

細かなサンドペーパーをかけて少し整えた感じ・・・。といったらいいでしょうか?

少しザラザラしてはいますが、他のメーカーのウェッジのように、『ギザギザ感』やザラついた感じはありません。

できれば、もうちょっとPRGRらしい工夫が欲しいな・・・。と思いました。



装着されているグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで大好きなタイプです。

ウェッジはフェースを回して(開閉して)使うことが多いからでしょうか?

バックラインはありません。

一時期、ウェッジでもバックライン有りが多かったように思うのですが、逆に今は無しのほうが多くなったような気がします。

バックライン有りを好まれる方は不満が残るかもしれませんが、私はどの番手のクラブでもバックライン無しを使っているので、好感が持てました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、とてもいい感じです。

クセの無い、クラシカルな雰囲気があります。

ストレートネックでヒール側がボテッとしていなく絞り込まれていて、シュッとしています。

トップラインの見せ方もいい感じで、『逃がし系』の顔です。

今はセミグース形状でトップラインが丸みを帯びていて、『つかまえ系』の顔をしているウェッジも多くなりましたが、私はそういうウェッジは使えません。

試打することはあっても、相棒に迎えることはできません。

『引っかかる』『左に巻き込んでしまう』『つかまり過ぎてしまう』ウェッジは、私には難しすぎます。

ロフトの立ったアイアンよりは、ウェッジはロフトが寝ているウェッジは曲がりにくく、打ち出し方向から大きく逸れにくいですが、それでも最初からミスしてしまうと、良い結果は得られないので、やはり顔の良さは妥協できません。

難しいクラブというのは、『芯の小さいクラブ』ではなく、『構えづらいクラブ』です。



開きやすさ
『開きやすさ』もいい感じですが、少し削りたいところがあるな・・・。というのが率直な感想です。

大きく削るというよりは『少し触る』くらいの削りなのですが、ちょっと不満がありました。

ただそれは、プロギアウェッジに大きなものを求めているからであって、そうでないとここまでこだわらないのかもしれません。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はマイルドな感じで、当たりが優しい感じです。

キャビティバックタイプではありますが、それが打感においてマイナスに作用していません。

キャビティではあっても、適度な肉厚がキープされているからだと思います。

ただ、私はやはりここの部分はフラットか、逆に『凸型』を求めてしまいます。

ドライバーのような飛距離を出すのが目的のクラブはもちろん、最近はアイアンも飛距離を出すようになっていて、それらに共通しているのは『高速感』です。

つまり弾きが良くて、『球乗り感』が殆ど無いということです。

『ファストボール』ではなく、『スローボール』で勝負していきたいのがウェッジで、そういった意味でも、このウェッジは好感が持てました。

球の乗りが良く、フォローで距離感を出していけるタイプです。



トゥ側
ストレートネックなので、球を拾いやすく、出球のイメージも合いやすいです。

私はストレートネックの拾いやすさを好んでいますが、かといって『出っ歯過ぎる』のは好きではありません。

最近、『出っ歯』タイプのウェッジも見かけるようになりましたが、あまり好きになれず親近感がもてずにいます。

しかし、このウェッジは出っ歯タイプではなく、ちょうどいい塩梅なので好感度がさらにアップしました。

ボールに接触する場所とタイミングが常に一定・・・。

そんなイメージをもちながら、球と戯れることができました。



スピン性能
『スピン性能』はとても高いです。

これは予想していたよりも、ハイレベルでした。

これはネックの長さもあると思いますが、フェース面の細かなザラザラ感も関係しているのかもしれません。

球の乗りが良くて、一瞬グッと押してスピンを掛けていく・・・。という感じです。



バックフェース
『安定性』もなかなかいい感じで、気難しさのようなものはありません。

キャビティになっているのが多少影響しているのかもしれませんが、この外見の美しさからくるハードルの高さはなく、むしろ親しみやすい印象をもちました。

名前に『TOUR』と入っているので、ツアーモデルなのでしょうか?

昔のツアーモデルはかなりハードルが高く、シビアな物が多かったように思いますが、今は親しみやすいイージー系が求められる時代で、メーカーもそれに合わせているのかもしれません。



距離感
『距離感』も合わせやすいタイプだと思いますが、私にはちょっと軽すぎるタイプなので、最初の数球は少しばらついてしまいました。

こういうクラブを試打すると、いかに私がマイウェッジの重さに頼り切って球を運んでいるのかが分かります。

ちょっと例えが違うかもしれませんが、『日本を飛び出して海外に行くことによって、改めて日本の良さを再認識する』といったところでしょうか?

重力に任せて、私のやることは多くありませんが、こういう軽量タイプだと、少しやり方が変わってきます。

このままでもいい・・・。という方も多いと思いますが、私はやはり違うシャフトで試してみたいと思いましたが、試打クラブはこれ一本しか無かったので、今回は仕方ありません。

今大人気のモーダスを挿しているモデルもあるということなので、もしそれを試打することができれば、是非トライしてみたいです。



操作性
『操作性』は高く、いろいろな細工をすることができます。

オーソドックスな形状と大きさによる『操りやすさ』と、キャビティによる安定性・・・。という、『いいとこ取り』のウェッジといってもいいのではないでしょうか?

だからといって、ミスに対しての寛容さが目立つ、オートマチックタイプというよりは、どちらかというとマニュアルタイプといっていいと思います。



試打後の感想


ヒール側
久しぶりのPRGRウェッジですが、やはりいいな・・・。と思いました。



PRGR 0 TOUR WEDGE
このクラブを最初見たときから、形の美しさと質感の良さが際立っていて、思わず手に取ってしまいました。



PRGR 0 TOUR WEDGE
安定性やスピン性能など、機能性を保ちながらも、打感などのフィーリングも決して疎かにしていません。



PRGR 0 TOUR WEDGE
機能とフィーリングの両立・・・。

これはメーカーにとって難しいことなのかもしれませんが、それを追求するのがプロギアらしいところです。



PRGR 0 TOUR WEDGE
このバランスの良さに、思わずニッコリしてしまいました。

練習場だけならまだいいのですが、ラウンドしている途中、突然『ノーカン』になってしまうことがあります。

これはメンタル的なものだと思うのですが、それは突然襲ってきて、感覚が出せず『だいたい』で打つしかなく、縦の距離が合わない・・・。ということが起きてしまい、自分ではどうすることもできません。

時間の流れと共に、その『嵐』が過ぎ去るのを待つしかありません。

そういったときに、このウェッジのような『カッコ良くて易しい』ウェッジだと、ミスを最小限に収めることができるのかな・・・。と思いました。



PRGR 0 TOUR WEDGE
違うシャフトでも試してみたいですし、コースでも試してみたい、魅力的なウェッジです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆

※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2023年06月14日
PR
  

PRGR LS フェアウェイウッド

                 



PRGR LS フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR LS フェアウェイウッド の3番 です。



SPEEDER NX FOR PRGR
シャフトは SPEEDER NX FOR PRGR です。

ロフトは16.5度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は45g、トルクは5.9、バランスはD0 、クラブ総重量は305g です。



正面
プロギアの新しいフェアウェイウッドです。

新しいといっても、過去のモデルとほぼ同じようなデザインなので、新作とは気づきませんでした。

各メーカー、新作だと前のモデルと見分けがつくように、デザインを大きく変えることが多いですが、あえてこのように見分けがつかないようにしているということは、それだけ形状やデザインが優れているという証ではないでしょうか?

プロギアのクラブはドライバーからパターまで優秀なものが多いですが、どちらかといえば、ドライバーからユーティリティまでの『ウッド系』が強いという印象があります。



側面
かなり『薄さ』が目立つFWです。

いろいろな工夫が見られますが、比較的シンプルなデザインで好感が持てます。

FWは直打ちすることが多いので、ソール形状がとても重要です。

こうして見ても、過去に試打したRSフェアウェイウッドLSフェアウェイウッドとよく似ています。

マイナーチェンジといっていいと思いますが、かなり精度が高いといいますか、『細かな』マイナーチェンジなのだと思いました。



ソールのアクセサリー
ソールの、ここの部分が気になりました。

内部に何か組み込まれているのではないでしょうか?



ソールの溝

ソールの溝
このソールにある大きな溝も、すっかり定着しました。

最近は、ここまで大きな溝はなかなか見られませんが、プロギアがそうしているということは、それだけ大きな理由があるのだと思います。

いろいろなクラブを試打していると、そのデザインや工夫に意味が感じられないこともありますが、FWを作るのが上手く、しっかりと結果を出してきたPRGRがこれを続けているということで説得力があります。

PRGRは大手有名メーカーですが、発想が斬新で『小回りが利く』クラブ作りをしていて、常に時代の先頭を走ってきた・・・。というイメージが私にはあります。



溝の深さ
溝は広く、深さもしっかりあります。

これだけ溝が広くて深いと、強度的に大丈夫かな?と思ってしまいますが、過去のモデルでもトラブルが起きていないようですし、問題ないのだと思います。



ネックの長さ
ネックの長さは標準的で、とてもシンプルです。

調整システムは搭載されていません。

調整システムよりも、クラブ(ヘッド)のバランスを重視したのかもしれません。

ヘッドの大きなドライバーならともかく、ヘッドの小さいFWでは、調整システムを搭載したり、ウェイトを移動させたりするよりも、自分に合い、ヘッドとの相性の良いシャフトにするだけで、ほとんどの問題は解決するのではないでしょうか?



フェース面のデザイン
フェース面はとても綺麗です。

こうして見ていても、弾きが良さそうな感じが伝わってきました。

トゥ側には『CNC MILLED』の文字があります。



シャローヘッド
このシャロー形状も見慣れていて、過去のモデルと変わっていないように思います。

私はもっと厚みのあるヘッドのほうが、安心感があって好きですが、今はほとんどのメーカーがこのようなシャローヘッドです。



顔
顔も、なかなかいい感じです。

クセもなく、特に不満はありません。



装着されているグリップ
装着されているグリップは、なかなかいい感じです。

特別大きな工夫は見られませんが、『無難』なグリップといっていいと思います。



振り感
素振りをしてみると軽くて、またフレックスがSRということもあり、かなり大きくしなる感じがしました。

かなり動く感じがあるので、『警戒しながら』といいますか、少しコンパクトにタイミング重視で振っていくことにしました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。

見とれるようなことは無かったのですが、特にクセもなく、自然に構えられます。

シャープな顔というよりは、丸っこくて愛嬌があり、球があがりやすそうな印象を与えてくれました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトで、好感が持てます。

過去のモデルと変わらないフィーリングです。



打球音
『音』は少し高めの金属音です。

この音は何度も耳にしてきましたし、インパクトが緩むこともなく、好感が持てます。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。

試打したクラブは3番ということですが、直打ちでも充分あげてくれました。

むしろ速く振りすぎないほうがいい・・・。と感じられるくらい、少し『緩く』振っていく感じがちょうどいいです。

スピードを上げていくと、少し乱れる感じがしたので、球はしっかりあがってくれるという安心感の元に、方向性重視で振っていくのがちょうどいいように感じました。

3番ではあるものの、ロフトが16.5度ということで、私の中ではバフィという感覚です。



バックフェース
シャフトはともかく、ヘッドは大らかなタイプでシビアさを感じません。

このイージーさは、過去のモデルと共通しているような気がします。

構えやすいですし、球のつかまりもいいです。

私がフッカーだからでしょうか?

ちょっと振りにいくと、フック系の球が出やすいように感じました。



飛距離性能
『飛距離性能』は高いですが、『性格の尖った飛び』というよりは、『丸くて穏やかな飛び』という感じです。

実際に打ち比べてみないと詳細は分かりませんが、飛距離性能は前のモデルと大差ないのではないでしょうか?

最新モデルだから、飛距離性能も常に更新し続けている・・・。ということにはなりません。

何球か打ち続けてみましたが、特別よく飛ぶとか、すごく進化したな・・・。とは感じませんでした。

しかし、それはこのクラブの性能が劣っているということではなく、過去のモデルがそれだけ素晴らしいということですし、その素晴らしい性能を引き継いでいるということです。



操作性
『操作性』という点では、あまり高くないといいますか、『直進性』のほうが強い印象です。

だからといって絶対に曲がらない・・・。というモデルではなく、先ほども書いた通り、私の場合、油断するとフックが出てしまいます。

球のつかまりがいいので、フェードヒッターの方のほうが合いやすいかもしれません。

左右に曲げてみようと思いましたが、シャフトも扱いづらく、なかなか上手くいきませんでした。



試打後の感想


ヒール側
今日はできませんでしたが、『フルスイング』できたら良かったです。

振りにいくと暴れる感じがしたので、今日はずっと方向性重視で試打し、満足感はありません。

装着されているシャフトがおそらく純正だと思いますが、私は違うシャフト(もっと骨太な感じ)でも試してみたいです。



PRGR LS フェアウェイウッド
かなり親しみやすい性格をしているので、男性ゴルファーはもちろん、女性ゴルファーの方にも、このままのスペックで受け入れやすいのではないでしょうか?

以前も書きましたが、今のクラブは『ボーダレス化』しているので、メンズクラブを女性の方が使うことが多くなりました。



PRGR LS フェアウェイウッド
親しみやすい顔をしていますし、打感や音が素晴らしく、球があがりやすいFWです。

スプーンのハードさはありません。



PRGR LS フェアウェイウッド
試打しながら、どこが進化したんだろう・・・?と探っていたのですが、予定の時間と球数が過ぎても、それを感じ取ることができませんでした。

もしチャンスがあれば打ち比べてみたいです。

そうすると、細かな違いが分かるかもしれません。



PRGR LS フェアウェイウッド
これからもPRGRには期待していきます。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2023年03月26日
PR
  

PRGR SUPER egg アイアン(高反発モデル)

                 



PRGR SUPER egg アイアン/高反発モデル
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR SUPER egg アイアン(高反発モデル) の7番 ​です。



SUPER egg M-37
シャフトは SUPER egg M-37 です。

ロフトは25度、クラブ長さは38.25インチ、シャフトフレックスはM-37、シャフト重量は45g、キックポイントは中調子、バランスはC-9.5、トルクは4.3、クラブ総重量は343gです。



正面
プロギアeggシリーズのアイアンです。

eggシリーズらしく、かなりのラージサイズになっています。



側面
こうして見ても、かなり面長でフェース高が低いのが分かります。

アイアンは重心がある程度高いほうが私は有利だと思っているのですが、このクラブは通常のアイアンというよりはユーティリティ的な要素もあり、かなり重心が低そうです。



彫りの深さ
このヘッドの大きさと、プクッという厚みのあるところから、おそらく中空だろうという予測が立てられます。

これがもし中空でなかったら、かなり重くて振れないかもしれません。



トップライン
トップラインは、やや厚めですが、嫌な感じはありません。

とても綺麗なトップラインです。



ネック長さ
ネックは短めで、ヘッドが大きいので、かなり『頭でっかち』に見えます。

形状は独特ですが、質感はとてもいいです。

軟鉄の質感ではないですし、かといってステンレスにも見えなかったので、後で店員さんに聞いたら、マレージングということでした。



ソール幅
かなりのワイドソールで、こうして見ても、やはりユーティリティといったほうがいいような気もします。

この形状だからeggといえるのかもしれません。

このようなソールはたくさん見てきました。



ソール形状
リーディングエッジ側が結構大きく削られていて、抜けが良さそうです。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは無いですし、その他特別な工夫は見られません。

この角度から見ても、かなりの面長感があります。



装着されているグリップ
装着されているグリップは変わったパターンになっていますが、滑りにくく、いい感じです。

このグリップを見ていると、やはりタイヤとの共通点が多いな・・・。と感じさせられます。



振り感
素振りをしてみると、かなり軽いのですが、振っていて、すごくヘッドの存在感を感じました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、意外でした。

これまでの経験から、かなりのグースネックを予想していたのですが違います。

これまでだと、ほぼ間違いなくグースがきついのが当たり前でしたが、このクラブはほぼストレートです。

おまけにトップラインも丸くなっていないのが珍しく、私は好感を持ちました。

こういうタイプはグースが大きくトップラインが丸くて、『つかまえ顔』ばかりでしたが、このクラブはある程度逃がすイメージも出せました。

つかまえ顔を好まれる方はあまり好まれない顔かもしれません。

なかなかいいな・・・。とは思いましたが、全体的に見て好みとはかけ離れていますし、見とれるようなことはありませんでした。

ただ方向性への不安は無く、ラインを出しやすそうな印象を受けました。

バックフェースの膨らみが目に入りましたが、これはこれまでもたくさん経験していますし、重心を深くするには仕方ないのかもしれません。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は予想通りでした。

中空らしく、薄めのパチッと弾くような打感です。

ある程度の『フェース厚』があって、乗せて運ぶというタイプではありません。

弾き感もありますし、接触時間の短さが際立つ打感です。

この打感を音符に例えると、軟鉄マッスルバックが二分音符くらいだとすると、このアイアンは8分音符(♪)くらい・・・。といったところでしょうか?

余韻もあまり残りません。



トゥ側
球はよくあがりました。

見た目通り、かなりイージーなアイアンです。

通常のアイアンのように『上から』ではなく、FWを打つような感覚で『ソールを使う』イメージで打ったのですが、とてもよくあがってくれました。



バックフェース
ラージサイズらしい、安定家感もあります。

ヘッドの大きさとスイートエリアの広さは必ずしも比例するものではないと思うのですが、このクラブの場合は、フェース面のほぼ全てが反発エリアといいますか、フェースの大きさが上手く生かされているように感じました。

シビアさは全く感じません。



飛距離性能
『飛距離性能』は素晴らしいといいますか、ズバ抜けています。

7番アイアンということですが、『ロフト通り』のキャリーと、それに加え弾きの良さがあるので、かなり飛びに特化したアイアンです。

昔苦労して打っていたロングアイアンの距離を、『7』という番手で易しく高確率で、しかも高弾道で飛ばしていける時代になりました。

このような形状が苦手でないのであれば、アイアンも飛距離最優先という方には魅力的といえるではないでしょうか?

これだけ簡単に飛ばしていけると、技術の進歩も感じるのですが、我々プレイヤーがやることがどんどん少なくなっていくような気がします。



操作性
このような大顔なので、操作性は少し難しい感じがしました

完全なるオートマチックタイプなので、操るイメージは出しづらいですし、メーカーもはっきりと区分けしているのではないでしょうか?

ここまでクラブの性能をはっきりとしているところに、プロギアの良さを感じます。



試打後の感想


ヒール側
ロフトが立っているだけでも飛びに有利ですし、おまけに『高反発』ということで、飛距離に特化したクラブであることに変わりありません。



PRGR SUPER egg アイアン(高反発モデル)
キャリーで200Yの目印を軽く超えていくので、このクラブ一本あれば、これより上の番手のアイアンはほぼ要らなくなるのではないでしょうか?



PRGR SUPER egg アイアン(高反発モデル)
ドライバーでは今でも時々高反発モデルを見かけますが、それをアイアンでもやってしまっているのが凄いです。

競技には使えませんが、それでもいいという方は多いのではないでしょうか?


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2023年02月22日
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プロギア R55 ウェッジ

                 

プロギア R55 ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR R55 wedge です。



オリジナルスチールシャフト
シャフトは オリジナルスチールシャフト です。

ロフトは55度、クラブ長さは35インチ です。



正面
プロギアのウェッジです。

ウェッジとはいっても、最初見たときから、『チッパー』タイプのクラブのように見えました。



側面
かなりの大顔で、『異端』といえなくもないですが、プロギアはいつも『理にかなっている』クラブ造りを信条としているようで、この大きさ・形にも理由があるのだと思います。

これまで私が出会ってきたプロギアのクラブの中で、 『無意味』だと思ったクラブは一本も無いからです。

逆に、プロギアのクラブに助けられたことはたくさんあります。

昔から好きなメーカーですが、最近は特に注目度が上がり、久しぶりにPRGRで揃えてみようかな・・・。と考えているところです。



最大級のポケット
ポケット部分が大きく、今のクラブの中でも最大級といっていいのではないでしょうか?

パカッと大きく口を開けているように見えます。



トップライン
トップラインは少し厚めですが、これくらいであれば標準といっていいように思います。

白く塗られているので、アライメントがとりやすいという方も多いのではないでしょうか?

先日も書きましたが、スコアラインを白くするメーカーはたくさんあっても、トップラインには見られません。

こういった柔軟な対応ができているのがプロギアの特長の一つです。

質の良いクラブを作る大手有名メーカーでありながら、常に現場感覚でクラブ造りをし、小回りが利くメーカーだと思っています。

だから、クラブ史に残るような名器を何本も世に送り出しているのではないでしょうか?

他のメーカーの後追いをするのではなく、これまでに無い柔軟な発想と想像力こそが、これからのメーカーの生き残る道なのかもしれません。



ソール幅
かなりのワイドソールです。

他のメーカーのアイアンでもたまに見かけますが、ウェッジでは少ないように思います。

私はチッパーの印象が強かったのですが、これだけソールが広いとバンカーが苦手な方への訴求ポイントになるかもしれません。

メーカーはあくまでも『ウェッジ』というカテゴリーで売り出しているようです。



ソール形状
ソール全体が緩やかな丸みを帯びていて、リーディングエッジが大きく削られています。

このソールなら、かなりミスをカバーできそうに見えてきました。

私はワイドソールタイプが苦手に感じることが多いのですが、今日はそれがありませんでした。

ウェッジというよりもチッパーという認識をもっていたからなのかもしれません。



ネック長さ
ネックはかなり短く『頭でっかち』タイプです。

ここまで極端なのも珍しいですが、極端なのもたくさん出回れば、それがいつか普通となります。

その最たるものが、今の『ドライバーの大きさ』です。

最初見たときは大きすぎて驚きましたが、今は普通です。

しかし460ccが最も易しくて優れているとは思いません。

あくまでもルールの中での最大の大きさということです。

ルールが変更されて、もっと大きいのがOKとなれば、各社大きくするのではないでしょうか?



ミーリング無し
フェース面にミーリングは無く、ごく普通です。

このフェース面を見て、特に感じることはありませんでした。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはとてもいいです。

ウェッジというよりは、完全に『パタータイプ』のウェッジです。

もちろん、ルールによる縛りがあるので、親指が掛かる部分は平らではなく、通常のクラブのように丸くなっています。



PRGR R55 wedge
手に持ってみても、かなり重量感を感じたので、これはウェッジ・チッパーというよりも、『パター』に寄せて開発されているようです。

装着されているグリップと、この重さで合点がいきました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、独特な顔ではありますが、これは想像できていて想定内です。

美顔ではないですが、ウェッジではなく、チッパーという認識をもって構えていれば、特に不満はありません。

『繊細さ』ではなく、『大味』な感じがしないでもないですが、これはいい意味での『大味』『大雑把』感です。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、まずまずです、

球乗り感はあまり無く、結構弾く感じでボールに勢いがあります。

『上げ感』『止め感』が欲しいクラブだと、もっと『乗っかり感』『スロー感』が欲しいところですが、『転がす』のが目的だと、この弾きの良さもマッチしています。



バックフェース
『安定性』は最高レベルで、これ以上は難しいのではないか?と思えるほどです。

何となくですが、これならシャンクも出にくいだろうな・・・。と思いました。

私は今でもたまにシャンクが出てしまうことがあり、自分自身の下手さを痛感しています。

残り30ヤードの花道で、グリーンも易しく何の障害も無い状況でシャンクが出てしまった日には、情けなくて泣きたくなります。



トゥ側
球はとても拾いやすく、そして普通にあがってくれるのでイージーです。

フェース面よりも、ソールを意識してショットしていったほうが簡単なクラブだと思いました。

私はノーマルタイプのウェッジで、『フェースの開閉』を大きく使っていくタイプなのですが、このウェッジにはそのような工夫は必要なく、このままで打てばいいように設計されているようです。

究極の『マンネリ感』『オートマチック感』といったところでしょうか?

方向性を気にせず、ひたすら距離感だけに集中できるので、チップインの確率もあがりそうです。



スピン性能
『スピン性能』は普通で、『止めるクラブ』ではなく、『転がすクラブ』という印象をもちました。

スピン性能が高ければ高いほどいい・・・。という方もいらっしゃると思いますが、実際は『高すぎない』のがちょうどいいのかもしれません。

それがスピンの安定性につながり、距離感が合いやすいからです。



距離感
何球か打ちながら、やはりこのクラブは名前こそウェッジとなっていますが、ウェッジではなく、『パター感覚』で打つべきクラブだと思いました。

パターと同じ握り方・構え方で、そのままストロークしていけばいい・・・。というシンプルさがあります。



操作性
ウェッジで寄せるのは苦手だけど、パターなら得意という方はたくさんいらっしゃると思います。

そういう方に、是非試していただきたいクラブです。



試打後の感想


ヒール側
ウェッジではなく、パターの要素が大きいチッパーというのが、私の試打してみての感想です。

通常のパターと同じ感覚で打てばいいだけです。



PRGR R55 wedge
グリーンに乗っていない状態で、そのままパターで打てば、芝に喰われて距離感が出しづらいときがあります。

最初から転がすとどれくらい芝(特に逆目のライ)に勢いが殺されるかイメージしづらいからです。



PRGR R55 wedge
そういったときに、ほんの数センチでもキャリーさせられれば、芝の抵抗に負けず、正しいスピードでカップに向かっていきます。

すごくシンプルに使っていけるので、これは頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

私も14本以内というルールが無ければ、一本バッグに挿しておきたいと思えるほど気に入りました。

先ほども書きましたが、パターのような重量感があるので、ボールも安定し易しさが増します。



PRGR R55 wedge
ただし、バンカーで使うイメージは出せませんでした。

いろいろなクラブを使いこなす器用な方なら、いい結果を出せそうですが、私はちょっと自信がありません。

それよりもチッパーとして、グリーン周りでの活躍の場を設けたほうが得策のような気がしました。



PRGR R55 wedge
アプローチが苦手で、いろいろな技を使って寄せるというのではなく、できるだけシンプルで『一つの方法を極めたい』という方に合いやすいクラブだと思います。

インパクトのある見た目をしていますが、とても機能的で実践的なクラブで、さすがプロギアです。

ゴルフに『見栄』は必要ですし、それがゴルフの楽しみでもあると思いますが、その見栄を捨てれば『スコア』という大きなプレゼントが贈られます。

上手く寄せられれば、スコアが良くなるためには、どんなクラブを使っても構いません。

もちろん、それはルールに則っていなければなりませんが・・・。

そういう点でも、このクラブはかなり優秀です。


構えやすさ・・・・・☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



                         
        

                         
      
2022年09月15日
PR
  

PRGR RS フェアウェイウッド

                 

PRGR RS フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR RS フェアウェイウッド の5番 です。



20220915235538
シャフトは Diamana FOR PRGR です。

ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.4、バランスはD1.5 、クラブ総重量は328g です。



正面
プロギアRSシリーズのフェアウェイウッドです。

先日ユーティリティを試打しましたが、今日はフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。

デザインが統一されていて好感が持てますし、同じシリーズで揃えたくなります。

今はドライバーからフェアウェイウッド、ユーティリティまで、違うメーカーのものを使うことが普通のようになってきましたが、本来であれば昔のように、同じメーカーの同じシリーズで統一するのが理想なのかもしれません。



側面
とてもシンプルなデザインです。

最近は『ゴチャゴチャ系』が少なくなっていて、このようなシンプルな物も増えてきているように思います。

ネックの調整システムやウェイト移動システム、そしてさらなるパーツなど、多種多様となってきました。

いろいろなものが組み合わさったほうが高性能ではないかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

却って性能が落ちてしまっているものもたくさんありました。

せっかくの機能が邪魔になってしまうことはよくあります。

重心が狂ってしまい、振りにくい・・・、芯がずれている・・・。などプレイヤー目線の工夫ではないことも多いです。

ソールにいろいろなものを付けることによって、肝心の『ソールの滑り』が悪くなってしまうものもありました。

そういったことを考えると、このクラブは邪魔な物がなく、ソールも丸みを帯びているので、よく滑ってくれそうです。

クリークとして、大きさは普通ですが、かなりシャローに見えました。



2ネック長さ
ネックは適度な長さがキープされていて、好感が持てます。

ただ、これくらいのシャローであれば、ショートネックとの相性がいいように感じました。

ネックの長さがある程度あることで、上から捉えるイメージが出しやすいですし、それにはある程度厚みのあるヘッドのほうが易しく感じるからです。

それはこれまでの私の経験によるもので、シャローを使って、ディープでは考えられなかったようなミスをすることもありました。

シャローのほうが易しいと感じておられる方もいらっしゃると思いますが、私はある程度厚みのあるほうが好きですし、安心感があります。

シャローだと上下の幅が『点』になってしまうのに対し、ディープだと『エリア(点の集まり)』として使っていけるからです。



ソールの溝
ソールには大きな溝があり、お馴染みです。

一時期、ブームのようになりましたが、今は採用するメーカーも減ってきているように感じます。

いい工夫であれば継続すると思いますが、もっといい工夫があるのかもしれないですし、作り手側の都合もあるのかもしれません。



溝の深さ
溝の深さ・幅もたっぷりあって、かなり効果を発揮しそうです。



超シャロー
かなりのシャローです。

このような薄さは今では見慣れましたが、初めて見たときは少し驚きましたし、上手く打てるか不安でした。

その不安は今も消えていません。



フェース面のデザイン
フェース面はシンプルでとても美しいです。

いかにも弾きが良さそうな雰囲気があります。



顔
顔はまずまずです。

今時の丸顔といえるでしょうか?

フェースが少し左を向いているように見えましたが、今はどのメーカーもこのような顔を採用しているので、これが現時点での最善なのかもしれません。

ゴルフクラブ業界は、『右へ倣え』的なことが多いですが、それがこの顔にも表れています。

クラウンにカーボンの模様が見えたので、カーボンコンポジットなのだということが分かりました。

カーボンコンポジットといえば、プロギアがブームの火付け役ですし、外すことができません。

過去に愛用していた、DUO HITという優れたFWのおかげで、私は何度もいい思いをさせてもらいました。

かなり気に入っていたクラブでずっと手元においておこうと思っていたのですが、友人から譲って欲しいと強く何度も言われ、手放してしまったことを今も後悔しています。

かなり前(20年近く前)のクラブではありますが、今の高性能はFWと比較しても、決して引けをとっていません。

むしろ、かなり優れているほうだと、自信を持って言えます。



装着されているグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプです。

ユーティリティと同じグリップが採用されています。



構え感
ボールを前にして構えた感じはまずまずです。

先ほども書きましたが、今はこの顔が多いので、その経験を活かしていけばいいのだと思いました。

私にはフェースが左を向いているように見えましたが、この顔がニュートラルだという方も多いかもしれません。

これは好みの問題もありますし、どれがベストかは一概には言えません。



振り感
素振りをしてみると、軽さもそうですが、かなり軟らかく感じました。

もちろん、それも今のクラブのトレンドなのだと思いますが、それに加え『線の細さ』を感じました。

ディアマナというと、私も『青マナ』を使っていたことがありますし、どうしても線が太くてしっかりしているというイメージが強く残っているのですが、いろいろなタイプがありバリエーションが豊富なのは当然のことです。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトで好感が持てました。

ただユーティリティほどではないかな?と思いました。

ユーティリティを試打したときの胸の高鳴りが無かったからです。

ユーティリティはもうちょっとソフトだったような気がするので、今度打ち比べてみたいと思います。

ただ、いい打感なのは間違いありません。



打球音
『音』はおとなしめで、いい感じです。

これならいくら振っても邪魔になることはありません。



トゥ側
球はとてもよくあがってくれました。

スピンも利いていて、高さも出ています。

直打ちでもじゅうぶんあげてくれるFWです。

このシャローヘッドで低スピンというのは、とても難しいと思います。

ちゃんと拾いさえすれば・・・。

もっといえば、フェースにボールを当てさえすれば、ボールは自然と高くあがっていくという表現がピッタリのような気がします。



バックフェース
『安定性』は高く、大きく曲がる感じはしませんが、今のクラブの中では普通といったところでしょうか?

安定していますが、『曲がりにくい』という印象はありませんでした。



飛距離性能
『飛距離性能』は高く、しっかりと距離を出したい方向けのクラブといっていいように思います。

フェースの弾きが強く、弾道も力強いところに好感を持ちました。

速さがありながら、適度なスピンと高さで遠くへ飛ばしていけるクラブです。

シャロータイプで球はよくあがってくれますが、ヒッタータイプの方にも合いやすいクラブだと思います。



操作性
『操作性』はまずまずです。

曲げにいっても反応が鈍いクラブもありますが、このクラブは少し反応してくれました。

私がフッカーだからなのか、少し振りにいくとつかまり過ぎたのか、左へ飛んでしまいました。

ただ、シャフトの先端部分をもっとしっかりさせると、もっとラインが安定してくれるように感じました。

少し先が暴れる感じがします。

もしカスタムシャフトが用意されているのであれば、是非そちらも試してみたいです。

ラインの出し方は、構えたときに浮かんだイメージ通りでした。



試打後の感想


ヒール側
『特別なシャロー感』といったらいいでしょうか?

これ以上は薄くできないし、してはいけない・・・。と思えるほどの薄さがあり、その薄さにマッチした飛び性能をもっているFWだと思います。



PRGR RS フェアウェイウッド
球はあがりやすく、そしてつかまりを良くして、スライスを抑制する・・・。

今のニーズに合っていますし、さすがプロギアはFWが上手なメーカーだな・・・。と思いました。



PRGR RS フェアウェイウッド
多機能は飛んで、シンプルなクラブは飛ばない・・・。という先入観をもっておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、このクラブを試打されればそれが間違いだと気づかれるのではないでしょうか?

それくらい、このクラブは飛びの性能が高く、そして全体的なバランスもとれているのが強みです。



PRGR RS フェアウェイウッド
プロギアらしい、ハイレベルなクラブで、さすがプロギアだな・・・。と思いました。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




                         
        

                         
      
2022年09月12日
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PRGR 03 アイアン

                 



PRGR 03 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR 03 アイアン の7番です。



スペックスチールⅢ Ver.2 M-40
シャフトは スペックスチールⅢ です。

ロフトは26度、クラブ長さは37.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は82g、トルクは2.3、クラブ総重量は390g です。



正面
プロギアのシンプルで美しいアイアンで、思わず手に取ってみました。

以前、01や05というアイアンを試打したのですが、今回はその真ん中の03です。

どのような性能をもっているのかワクワクしますが、こうして見る限り、比較的穏やかでおとなしそうな印象をもちました。

バックフェースの一部分が少しだけ肉厚になっているので、打感にも配慮されているのでしょうか?



側面
サイズ的には小ぶりというよりは、やや大きめのセミラージサイズです。

派手さはなく落ち着いたデザインで好感が持てます。



FORGED
ヒール側に『FORGED』の文字がありました。

ひとくちにフォージドといっても、今はいろいろなタイプがあります。

昔ながらの、『ヘッド全体』もあれば、フェース面だけといった具合にヘッドの一部分だけフォージドにして、その他はステンレスなどの異材と組み合わさっているものも多くなりました。

それなら全部そうすればいいのでは?と思うのですが、それなりのメリットがあるのだと思いますし、『FORGED』の刻印があるだけで好感度があがるのは事実です。

これまでの経験上、ポケキャビはその構造からして、『部分的フォージド』が多いのではないかな?と思います。



彫りの深さ
最近では少なくなったポケキャビです。

一時期、ほとんどこのタイプでしたが、今は中空も多いですし、ノーマルキャビティも増えてきて多様性に富んでいます。

ポケットの部分が似ているからなのか、ゼクシオアイアンを思い出しました。

彫りの深さもたっぷりあって、重心も深そうです。

ポケキャビを初めて見たときから、使用後の掃除がしづらそうだな・・・。と、クラブ掃除が好きな私は思っていて、いくら高性能でも買うことはありません。

ノーマルキャビティで充分です。

しかしポケキャビ最大の利点は、『重心の深さ』ではないでしょうか?

アイアンは構造上、重心が浅くなりますが、それを少しでも深く、そして低くするのは理にかなった構造だと思います。

ポケキャビが出始めの頃は形がいびつな物も少なくなかったのですが、それらが洗練されてきたのか、美しくて構えやすい物も増えてきました。

見た目はマッスルバックのような中空か。

それとも最初から易しさを見せているポケキャビか。

といったところでしょうか?



トップライン
トップラインは厚くなく、キリッとしまった形になっています。

ここの部分が広すぎたり丸すぎたりしてしまうと、構えたときにイメージがぼやけることがあるのですが、このアイアンならそんな心配は無さそうです。



ソール幅
ソール幅はワイドです。

私はもっと狭いほうが好みですが、この広さに安心感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

これはどちらがいいというものではなく、あくまでも好みの問題です。

この角度から見ても、やはりゼクシオアイアンに似ているな・・・。と思いました。



ソール形状
ソールは全体的に緩やかな丸みがあります。

リーディングエッジもトレーリングエッジも丸くなっているので、抜けも良さそうです。

少しバンスが利いているように見えましたが、今はこれくらいが普通といえるのかもしれません。



ネック長さ
ネックは短めで、グースタイプであることが分かります。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありません。

弾きが良さそうなフェース面です。

こうして見ていると軟鉄の質感は無く、違う素材が使われているんだろうな・・・。と思いました。



装着されているグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

これまでも何度か出会ってきた、無難なタイプです。



振り感
軽量タイプなので、何度か素振りを繰り返し、軽いからといって手先で振らないよう、自分自身に言い聞かせました。

今は高性能なカーボンシャフトもありますが、私は何故かスチールシャフトを選びたくなりますし、安心感もあります。

アイアン用カーボンシャフトのラインアップも充実してきましたが、私は今のところといいますか、おそらくゴルフキャリアを終えるまでスチールを使い続けると思います。



構え感
ボールを前にして構えてみると、まずまずでした。

予想していたよりもクセが小さく、違和感も特にありません。

グースも思っていたよりもきつくなく、ライン出しも普通にできそうです。

面長でシャロータイプ(フェース高が低い)なのがよく分かります。

高重心タイプのアイアンが好きだからでしょうか?

スコアライン一本分か二本分くらいの高さが欲しいな・・・。と思いました。

そう思えるほど、このアイアンのシャローフェースが際立っているということですし、こういったアイアンは昔からたくさんあります。

このアイアンを構えてみて、球が上がりそう・・・。と感じられる方は多いのではないでしょうか?

こうして構えていても、5番アイアンのように見えてしまい、私の頭の中はグチャグチャでした。

これまでの経験がプラスになれば、マイナスになることも多く、今回はあまり経験が活かされないような気がしたので、あまり見ないようにしました。

イメージを出さず、クラブ任せです。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、まずまずでした。

想像していたよりも悪くありませんが、球乗り感は無く、弾き感のある打感です。

スピード感を感じさせる打感といっていいかもしれません。

打感から伝わってくるインパクトの情報量が少ないので、ちゃんと狙ったラインで出せているか、少し不安でしたが、いい感じで飛んでいってくれました。



トゥ側
球はあがりやすくイージーです。

構えたときに、かなりロフトが立っているように見えましたが、今はこれくらいが常識となっていますし、そう見えてもあがりやすくなっているアイアンがたくさんあります。

このアイアンもそんなタイプで、ポケキャビの長所が感じられました。

それ以外にもショートネックやワイドソールといった、『低重心化』も上手く機能しているのではないでしょうか?

ヘッド全体を見回して、ウェイトのようなものは見られなかったのですが、内部に組み込まれているかもしれません。



バックフェース
『安定性』は高く、フルキャビとポケキャビの良さが出ています。

『構えやすいオートマ系』といったところでしょうか?

打点のブレにもかなり大らかでシビアさは全く感じません。

グースタイプではありますが、このようにヘッドを大きくするとグースも自然についてくる・・・。といったところでしょうか?

つかまりを良くするには仕方ないのかもしれません。

球は右にフケることなく、しっかりとつかまってくれました。



飛距離性能
『飛距離性能』は凄いです。

見た目はそれほど極端なタイプには見えなかったのですが、実際に打ってみて明らかにディスタンスタイプだということが分かりました。

弾きが良く、高さも出て、ビッグキャリーで飛ばしていけるアイアンです。

ヒッタータイプの方には飛びすぎて距離感が合わない・・・。ということになるかもしれません。

試打する前はシンプルなポケキャビで、『易しさ最優先』なのかな・・・。と思っていたのですが、飛距離のほうが特化しています。

それに易しさが加わった・・・。といったところでしょうか?

ドライバーだけでなく、アイアンにも飛び性能が求められている時代で、それに合わせて開発されているアイアンだと思います。



操作性
『操作性』はまずまずです。

球離れが早く、やや『薄い』打感ではありますが、左右に少し曲げることができました。

球乗りの良い、マッスルバックやハーフキャビティのような『弧の大きさ・順応性』はありませんが、コースで使うなら、これくらいで充分なのかもしれません。

インテンショナルな球を打つ方には合いづらいかもしれませんが、オートマチックに同じ球筋で攻めていきたい方にはちょうどいいのではないでしょうか?

左右に曲げてみて、私はフッカーだからなのか、少しフック系のほうが出やすい印象をもちました。

それくらい、球もしっかりつかまるということです。

昔のディスタンス系アイアンは確かに飛ぶけど、右にフケやすい・・・。ということがよくありました。

しかし研究が進んだのでしょうか?

最近のアイアンはそういった欠点が克服されているように感じます。



試打後の感想


ヒール側
比較的シンプルで落ち着いたデザインなので、性格が丸く全体的にまとまったアイアンなのかな・・・。と思っていたのですが、一球打ってみて、それだけではないことに気づきました。

このアイアンの一番のウリはずばり『飛距離』です。



PRGR 03 アイアン
もちろん、今はディスタンスタイプのアイアン全盛で、ハイレベルなものが揃っていますが、それらの中でも間違いなくトップクラスに位置するアイアンといっていいのではないでしょうか?



PRGR 03 アイアン
飛距離を求めるには、それを出しやすくするために『あがりやすさ』と『寛容性』が求められますが、それもクリアしています。

易しさと飛びのバランスがとれているアイアンです。



PRGR 03 アイアン
昔からディスタンス&イージー系アイアンはありましたが、このアイアンのように落ち着いたデザインでシンプルなものは殆どありませんでした。

なので、アイアンで飛ばしたいけど、デザインがもうひとつだな・・・。と思って躊躇された方も多くいらっしゃると思います。

そういったラストユーザーの声を真摯に受け止めて、プロギアが開発したアイアンなのではないでしょうか?



PRGR 03 アイアン
構えたときに高くあがるイメージは出なかったのに、実際に打ってみると予想以上に高~くあがり、感覚が合わないところがありましたが、それが『今のクラブ』といえるのかもしれません。

これだけ飛ぶと、私の中では明らかに飛びすぎですし、番手と番手の間の距離を刻むのも難しそうです。

それは距離がでるということの『光と影』といったところでしょうか?

私のホームコースは砲台グリーンが多いので、ちゃんと止まってくれるか少し疑問です。

弾道は確かに高いですが、スピン性能はどうなのかな?と思うところがありました。

普段なら、フェースに乗るといいますか、『食いつくようなスピン力』でグリーンに着地してくれますが、このアイアンにはそのような『食いつき感』を感じることはありませんでした。

『めくれあがるような上がり方』ではなく、フェースが勝手に押し出してあげていくような感じです。

それはフェースの『食いつき』ではなく、『弾き』によるものなのかもしれません。

こういった弾き系がアイアンだけでなく、ドライバーなど他の番手のクラブでも多くなりました。

この流れはこれからも続くのではないでしょうか?



PRGR 03 アイアン
高い機能性をもったアイアンですが、デザイン性も高いところに魅力を感じました。

私がアイアンに求めるものと、このアイアンの性能がかけ離れているところがあるので、私は使うことはありませんが、面白いアイアンだな・・・。と思いましたし、ニーズにマッチしているので高い人気が得られるのではないでしょうか?


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2022年08月07日
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PRGR egg 44 ドライバー

                 

PRGR egg 44 ドライバー
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR egg 44 ドライバー ​です。



egg 44 オリジナルシャフト
シャフトは egg 44 オリジナルシャフト です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは44.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は46g、キックポイントは中調子、バランスはD4、トルクは7.6、クラブ総重量は301gです。



正面
PRGRの新しいドライバーです。

かなりのラージサイズに見えますが、ゴチャゴチャしたところはなく、シンプルですっきりしているところに好感が持てます。



側面
シャロータイプで大きいですが、黒で落ち着いた雰囲気になっています。

ウェイトなどは見られないですが、シンプルにした分だけ、大きなメリットもあるのではないでしょうか?



ネック長さ
ネックは短めで、ここを見ると、eggだな・・・。と思います。



44
『44』とは、どういう意味があるのでしょうか?



egg
eggというと、最近は言わなくなりましたが、東京ドームのことをいつも思い出します。

1988年にオープンした東京ドームは別名『BIG EGG』と言われていました。



Maximize your Potential
『Maximize your Potential』という文字があります。

『貴方のもつポテンシャルを最大化する』ということでいいでしょうか?

誰が使っても最大化してくれるのでしょうか?

かなりのイージー系であり、ヒッター向けではないように感じるのですが、あらゆるプレイヤーの能力を最大限に引き出してくれるのであれば大歓迎です。



ツートンカラー
クラウンがツートンカラーとなっていて、コンポジットされているのが分かります。



CNC MILLED
フェース面はとても綺麗で、『CNC MILLED』の文字があります。



ラージシャロー
eggシリーズらしく、かなりのシャローで、いわゆる『円盤タイプ』であることが分かりました。



顔
予想していたよりもクセのない顔です。

過去のモデルからすると、シンプルですっきりしている感じがします。

逃がし顔ではなく、つかまえ顔ですが、それほど極端ではありません。



装着されているグリップ
装着されているグリップはいい感じです。

滑りにくくグリップ力がありますが、硬くないので、手に馴染みやすく、ドライバーには適したグリップだと思います。



振り感
素振りをしてみると軟らかさもありますが、クセがきつい感じはしません。

ヘッドがよく利いている感じです。

最近は少ないですが、昔はこのようなドライバーがたくさんありました。

今と昔では、見た目は似ていても、スペックに対する考え方が違っていたのかもしれません。

シャフトは、やや線が細い印象を受けました。



構え感
ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。

見とれるようなことは無かったのですが、構えづらくて違和感があるというほどでもありません。

いい意味で淡々と・・・。感情の起伏もなく、眺めていました。

最近は長尺タイプを試打することが多かったのですが、このドライバーは『短尺』を思えるほど短く、ボールとの距離も近いのがいいです。

少しでも飛ばしたいというのであれば、1ミリでも長い方が可能性が高まるのかもしれませんが、『方向性』や『平均飛距離』を高めていくということを考えれば、適正な長さだと思います。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、ややしっかりしているものの、硬すぎずいい感じです。



打球音
『音』は、やや高めの金属音です。

ある意味、eggらしいのかな・・・。と思いました。

私はもう少し低くておとなしめな音が好きですが、この音でも特に問題はありません。



トゥ側
球はあがりやすいですが、結構『叩いて』といいますか『押して』いけるドライバーだな・・・。と思いました。

スインガータイプの方から、セミヒッタータイプの方までカバーしているドライバーなのではないでしょうか?

打ち出しは高いですが、そこからいい感じで伸びていき、急激に失速することがなく、キャリーを稼いでいくことができました。



バックフェース
『安定性』は高く、イージーです。

構えたときにフェースが少し被っているように見えたのですが、予想していたよりもつかまり過ぎないところが気に入りました。

フェードヒッターの方は、そのままフェードボールが打ちやすいドライバーだと思います。

スイートエリアも広く、いい意味でアバウトに打っていけるドライバーです。



飛距離性能
『飛距離性能』も、このクラスの中では、トップクラスといっていいのではないでしょうか?

弾きの良さ・そして『押していける』ところが、このドライバーの個性といいますか、特長です。

大らかさもあり、オートマチック的で楽に飛ばしていけるドライバーです。

シャフトが長すぎないので、余計に安定した飛びが期待できるドライバーだな・・・。と思いました。



操作性
『操作性』という点では、オートマチック的な性質が強いので、操るタイプではないですが、一応左右にも曲げてみました。

あまり敏感な反応はしてくれないですし、あまり極端なことはしたくないドライバーです。



試打後の感想


ヒール側
易しさと飛びに長けた、バランスのいいドライバーです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2022年07月22日
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プロギア RS ユーティリティ

                 

プロギア RS ユーティリティ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR RS ユーティリティ の4番 です。



DiamanaTM FOR PRGR S
シャフトは Diamana FOR PRGR です。

ロフトは22度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは4.1、バランスはD1.5 、クラブ総重量は357g です。



正面
プロギアの新しいユーティリティです。

前のモデルの印象が強く残っているのですが、もう2年も経ったということで、ニューモデルが出るタイミングでもあります。



側面
大きさは標準的で、ソールがすごくシンプルになっています。

最近はいろいろなパーツが組み合わさったものが多く、そういったものに魅力を感じられる方もいらっしゃると思いますが、私はこのようなシンプルなタイプが好きです。

ユーティリティもフェアウェイウッドも、『ソールを滑らせる』ことが前提になってくるので、ソールの滑りを邪魔する工夫は要りません。

プラスよりもマイナスのほうが大きくなります。

いろいろなパーツが組み合わさったタイプのクラブが各メーカーから発売されていますが、それがいったいどれくらいの効果を挙げているかは分からないところが多いのではないでしょうか?

むしろ無いほうがいいという場合もあるかもしれません。



ソールの溝
ソールには大きな溝があり、前のモデルと共通しています。

こうして見ると、2年前のモデルをシンプルにさせたマイナーチェンジなのかな?と思いました。



溝の深さ
溝の幅も深さも前のモデルと同じようで、これがベストなのかもしれません。

プロギアはそれくらい、説得力のあるメーカーです。



フェース面の仕上げ
フェース面の仕上げはシンプルで綺麗です。

トゥ側には『CNC MILLED』の文字があり、これまでも見たことがあります。



ノーマルシャロー
ノーマルシャローといっていいでしょうか?

薄すぎないのがいいです。



顔
最初見たときはノーマルサイズに見えたのですが、こうして見ると、やや小顔タイプだということが分かりました。

最近はカーボンコンポジットが流行っていますし、カーボンコンポジットといえば、やはりプロギアなので、このクラブにも採用されているかと思い、近くで見てみたのですが、カーボンの模様は見られませんでした。

カーボンコンポジットではないのかもしれません。

フェースが左を向いていて、今時のつかまえ顔です。

しかしヘッド全体が黒だからなのか、あまり目立たないようにデザインされています。

これがもし白や黄色などの膨張色であったら、もっと目立っていたかもしれません。

全体的に質感が良く、高級感のあるクラブです。

他のメーカーでは、機能性を重視すると質感が落ちるようなことがあったのですが、プロギアにはそういったことはあまり感じません。

常に最新の研究と共に、質感など見た目にもこだわって開発されているのではないでしょうか?



装着されているグリップ
装着されているグリップは、好感が持てました。

ソフトなフィーリングでラバーの良さを感じ取ることができました。



構え感
ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。

ボールと対比すると、さらにコンパクト感が際立ってきました。

コンパクトなのと、クラウンなどの色のおかげで、フックフェースがあまり目立たないようになっています。

小ぶりなタイプなので、ラージサイズやセミラージサイズを好まれる方は、少し不安がよぎるかもしれません。

最近は白いヘッドが激減して黒いヘッドが増えてきたのですが、久しぶりに『カッコいい黒』に出会ったような気がします。

光沢感のある黒ですが、とてもいい雰囲気を醸し出していました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はとても素晴らしいです。

打つ前から期待していましたが、どちらかといえば、やや固めの弾き感のある打感ではないか?と予想していました。

しかし実際はとても柔らかく、心地よい感触で、いい意味で意外でした。



打球音
『音』も小気味よくはっきりしていますが、高すぎず大きすぎず、心地よく振っていけました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、普通かな?と思いましたが、どちらかといえば、ヒッター向けのクラブだと思います。

最近のユーティリティは、ものによってはショートアイアンのような上がり方をするものもあり、それがメーカーの技術によるものだと思うのですが、高く上がりすぎて実戦では使いづらいな・・・。と思うことがよくありました。

しかしこのユーティリティは、タフさはなく普通にあがってくれますが、高くあがりすぎずいいところで抑えてくれるのがいいです。



バックフェース
『安定性』という点でも普通で、特別直進性が高いとか、ミスヒットを感じさせない造りではありません。

あくまでも普通ですが、イージー系を使い慣れておられる方には、正直すぎると感じられるかもしれません。

顔を見たときも、そして実際にボールを前にして構えてみても、フェース面が左を向いているように見えたので、少し警戒していたのですが、実際に打ってみると、それほど左を気にしないでいいように感じました。

それは『小顔の良さ』なのではないか?と思いました。

大顔タイプでフックフェースなら、つかまり過ぎるか、逆にそれを嫌ってプッシュしやすくなるかもしれません。

大顔タイプは『行き先』が限定されることもありますし、コントロールしづらいところがありますが、小顔タイプではそういった弱点は解消されています。

スイートエリアはラージサイズと比べると狭いかもしれませんが、いかようにも対応してくれる扱いやすさがあります。

『大は小を兼ねる』と昔から言いますが、ゴルフに限って言えば、必ずしもそうではありません。

小が大を兼ねることだってあるのだと、試打しながら感じていました。



飛距離性能
飛距離性能は高いです。

弾きが良くて、初速も出ています。

見た目シンプルなヘッドの、どこに秘密が隠されているのでしょうか?

おそらく見えないところにプロギアの技術が注ぎ込まれていると思うのですが、まさに『シンプルイズベスト』だな・・・。と思いました。

間違いなく『弾き系』ユーティリティです。



操作性
『操作性』はまずまずです。

球のつかまりはいいほうですが、右にも少し曲げることができました。

小顔なので、多少の融通が利くところが素晴らしいです。

私は左のほうが自然に感じられましたが、シャフトを少し先詰め(先端カット)したら、もっとラインを出しやすくなるだろうな・・・。と思いました。



試打後の感想


ヒール側
前のモデルも良かったですが、今回のモデルもハイレベルで、さすがプロギアだな・・・。と感心しました。

ユーティリティだけでなく、ドライバーやフェアウェイウッドなど、ウッド系が得意なメーカーです。

アイアンやウェッジなどは、ウッド系クラブと比べると設計自由度がそれほど高くありませんが、ユーティリティなどはいろいろと遊べる余地を残しています。

メーカーの研究者の方たちも、日々いろいろなアイデアを取り入れて研究開発しているのが浮かんできます。



PRGR RS ユーティリティ
基本性能がしっかりしたクラブですが、一番印象に残ったのが『打感の良さ』です。

そして次が『小ぶり感』です。

質感の良さも印象に残りました。



PRGR RS ユーティリティ
もう少しクセのない顔なら、もっと好印象だったのですが、これはあくまでも私の好みなので仕方ないといいますか、この顔を好まれる方は多いと思います。



PRGR RS ユーティリティ
やはりプロギアのクラブはいいな・・・。と思いながら、練習場を後にしました。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2022年04月24日
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PRGR SUPER egg ドライバー

                 



PRGR SUPER egg ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR SUPER egg ドライバー ​です。



egg
シャフトは egg M-37 です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は42g、キックポイントは元調子、バランスはD0.5、トルクは5.4、クラブ総重量は282gです。



正面
久しぶりに出会った、プロギアのスーパーエッグです。

エッグシリーズといえば、『イージー系の極致』といえるほど、易しく飛ばすことに特化したイメージがあります。

プロギアのもつ高い技術力をふんだんに取り込んで、多くのゴルファーから支持されているブランドです。

アスリート仕様から、シニア向けクラブまで、幅広い展開をしています。

プロギアのクラブは、アイデアが斬新で高性能というだけでなく、高級なイメージもありますが、このクラブもまさにそんな感じです。

質感がとても良く、チープさは全くありません。

クラブをまずは目で楽しみたい私は、目を細めながら見ていました。

                   

側面
かなりヘッドが大きく見えますが、黒を基調としたデザインで、すっきりしています。

シニア向けクラブといえば、ゴールドやシルバーのイメージも強いですが、このクラブのように黒もカッコいいな・・・。と思いました。

いろいろな工夫が見られますが、ゴチャゴチャしていません。

『技術の渋滞』をしていないところに好感が持てます。

隙間も無いほど、あらゆるものを詰め込みすぎてしまうと、却ってマイナスになるような気がします。



NON-CONFORMING TO R&A/USGA RULES
バックフェースには『NON-CONFORMING TO R&A/USGA RULES』という文字がありました。

つまり『ルール不適合』ということです。

おそらく、高反発モデルではないでしょうか?

以前も書きましたが、どうせルールに適合しないのであれば、反発係数だけでなく、ヘッド体積やシャフト長さなども、ルールの範囲内で設計しなくてもいいと思っています。

もちろん、それは確実な『安全性が担保されているという前提の元で』ですが・・・。

ただ、『長さ』はコースではそれほど問題になりませんが、練習場では今でも打席の間隔が狭いところが少なくないので、あまり長くするのは良くないと個人的には思っています。

ドライバーだけでなく、アイアンやウェッジなどの角溝。

そしてボールの初速オーバーなど、ルールの枠から飛び出た道具がもっとポピュラーになってもいいと思います。

今は競技に出場しないゴルファーのほうが多いそうですし、海外の団体である、R&AやUSGAが決めたルールに縛られるのではなく、日本独自のルールというものが存在してもいいような気がします。

競技に出場しないで仲間内だけで楽しむゴルフは、競技ゴルフとはまた別カテゴリーのクラブがあってもいいのではないでしょうか?



egg
ソールには『egg』のアクセサリーがあり、お馴染みです。

これはウェイトなのでしょうか?

それとも単なるアクセサリーなのでしょうか?



ネック長さ
ネックは短めですが、エッグドライバーでは標準です。

調整システムは搭載されていません。

最近は、このように搭載されていないもののほうが多くなりました。

必要性を感じておられない方は多いと思いますし、いろいろ変えても、あまり変わらない・・・。という方も多いのかもしれません。

調整システムを使うのもいいですが、まずは自分に合ったヘッドとシャフト。

重さなども含めて、それが先決ではないでしょうか?

自分にとって軽すぎたり、逆に重すぎたり、また軟らかすぎたり硬すぎたりするものはとても難しいですし、最悪故障につながります。

そういった部分を全てクリアしてからの調整システムではないでしょうか?



フェース面のデザイン
フェース面のデザインがちょっと変わっていますが、高級感があって、まさにエグゼクティブゴルファーのためのクラブといっていいような雰囲気があります。

あのマルマンにも負けていません。

フェース中央のスコアラインに見えるものは溝になっていなくて、フラットです。

高反発ということもあり、おそらく強度が保たれないのではないでしょうか?

フェースが凹んだり、ヘッドが割れてしまうおそれもありそうなので、今日はかなりゆっくり振った試打になりそうです。

いつも、そのクラブのスペックにマッチした試打を心がけているつもりですが、今日はさらに気をつけなければならないと思いました。



バックフェースの形状
この独特な形状も空気力学によるものでしょうか?



シャローヘッド
見慣れたシャローヘッドです。

今はシャローが主流ですが、極端なシャローでないところに親近感を覚えました。

シャローが出始めの頃は『頼りないシャロー』が多く、球があがりやすいけど、飛距離は大きく劣る・・・。というものがたくさんありました。

今は研究が進んで、『パワーシャロー』といいますか、パワフルで飛距離性能に優れたシャローヘッドもたくさん登場してきました。

しかし、それでもシャロー過ぎるものは、やはり飛距離が落ちる傾向にあるので、これくらいだと好感が持てます。



顔
顔はまずまずです。

ヘッドの大きさとシャロー感が強いですが、それほどクセは強くありません。

いろいろな工夫がされていますが、質感が良く、品の良さもあります。



装着されているグリップ
装着されているグリップはラバーのソフト感がありながら、結構グリップ力が利いていて、滑りにくくなっています。

車のタイヤでいえば、ラジアルタイヤだな・・・。と思いました。

細かな溝がたくさんあって、タイヤでいえば熱を逃がしてくれそうなデザインです。

さすがタイヤーメーカーとしても一流の横浜ゴムだ・・・。と思いながら見ていました。

調整システムが無いからでしょうか?

バックラインがありました。

ただそれほど強くないので、バックライン無しを好む私も、あまり苦手には感じませんでした。



PRGR SUPER egg ドライバー
素振りをしてみると、かなりの軽量感と軟らかさがあるので、何度も繰り返しタイミングを整えました。

比較的手元に近いところから、全体的にしなる感じです。

どことなく、『線の細い』シャフトだな・・・。と思いました。

シャフトにはスチール・カーボン関係なく、『背骨の部分』といいますか、『一本の筋』のようなものを感じながら振ることが多いのですが、今日はそれがありませんでした。

ヘッドもそうですし、シャフトの感じからして、やっぱりあまり振っていってはいけないな・・・。と思いながら素振りを繰り返しました。

久しぶりに『への字』に曲がる感覚のシャフトに出会ったような気がします。



構え感
ボールを前にしても、なかなかいい感じでした。

先ほども書きましたが、シャロー感があって、かなり大顔に見えるのですが、比較的『おとなしめ』な印象をもちました。

少し『つかまえ系』の顔に見えましたが、左が気になるほどではありません。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はまずまずです。

ソフトというよりは、ややしっかりした打感ですが、嫌な衝撃は残りません。

どちらかといえば、少し軽めで弾き感が強いです。

『ボールがもうそこにいない感覚』といったらいいでしょうか?

あっという間に飛び出していくようなスピード感です。



打球音
『音』は、こもっていなくてはっきりしていますが、大きすぎず高すぎず、いい感じでした。

シニア向けのドライバーは、『高音』のイメージが強いですが、このドライバーはそこまでではありません。

これならインパクト音に邪魔されることなく、振り切っていくことができますし、練習場でも周りを気にすることなく、集中できます。



トゥ側
球はとてもあがりやすくイージーです。

ヘッドもそうですが、シャフト全体でボールをあげてくれるような印象をもちました。

打ち出しが高く、速い球足でキャリーを稼いでいけるドライバーです。



バックフェース
『安定性』も高く、大らかさがあります。

あくまでも感覚的にですが、フェース面の7割くらいがスイートエリアではないか?と思えるほどです。

面で弾いて飛ばす感覚で打っていくことができました。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、軽量級の中では優れているほうだと思います。

弾きの良さと高さで飛ばしていけるドライバーで、やっぱり高反発だな・・・。と思いました。

飛びを『補助』してくれる性能といったらいいかもしれません。

そういったことが高反発にはあります。

自転車に例えると、『電動アシスト自転車』といったところでしょうか?



操作性
かなりオートマチックなタイプなので、操作性という点では、難しく感じました。

軽すぎるのと、シャフトが扱いづらく、細工をしないほうがいいドライバーだと思います。

構えたときのイメージよりも球がつかまる感じで、右に抜けにくいところがいいです。



試打後の感想


ヒール側
一時期増えていた『ルール不適合モデル』ですが、最近は少なくなったような気がしていました。

私は競技に出場していますし、出場していなくても、ルール適合モデルをずっと使っていきますが、『ルールの枠』に収まりたくないと考えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

R&AとUSGAの決めたルールに違反しないよう、ギリギリのところで各メーカーしのぎを削っています。

しかし、その限界はとっくにきていて、性能はアップしていないのが現実です。



プロギア スーパーエッグ ドライバー 高反発
ルールによって上限が定められているのだから、仕方ありません。

最新モデルはきっとこれまでのクラブを凌駕してくれるだろう・・・。と思って買い替えられる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではありません。

過去のモデルのほうが飛ぶことも普通にあります。

ゴルフクラブの性能はもう頭打ち状態が何年も続いているのが現状です。

それを変えていくには、ルールの変更と新たな素材が出てくることが重要になってくるのではないでしょうか?



プロギア スーパーエッグ ドライバー 高反発
プロギアには、これからもこういった幅広い視野でクラブ開発をしてもらいたいです。

ルール不適合でも素晴らしいクラブはたくさんあるのですから。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2021年11月09日
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PRGR egg spoon BLACK

                 

PRGR egg spoon BLACK
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブPRGR egg spoon BLACK ​です。



Diamana FOR PRGR
シャフトは Diamana FOR PRGR です。

ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は48g、キックポイントは中元調子、バランスはD1、トルクは5.4、クラブ総重量は312gです。



正面
プロギアエッグスプーンのニューモデルです。

エッグスプーン自体、かなり久しぶりな感じがしますが、以前似たようなモデルを試打しました。

エッグスプーンは初期のモデルから試打していて、形は独特ですが、とても理にかなっていて、好感を持っています。

特に8年前に試打した『NEW egg SPOON』はとても素晴らしく、名器といえるクラブで、今でも忘れることができません。

一番印象に残っているのが、その優れた飛距離性能です。

いわゆるクラウンが無いモデルで、そのせいかあまり人気が出なかったようですが、人気と性能はまた別です。

人気が高いからといって、それが全て高性能とは限りません。

逆にあまり人気は出なかったけど、ポテンシャルの高いクラブというものはいくつも存在します。

たくさんのメーカーのクラブを試打していると、そのメーカーが『得意とするクラブ』を実感しますが、プロギアは特にフェアウェイウッドとユーティリティが秀でています。



側面
シンプルで丸みを帯びたソールがエッグスプーンらしいです。

外見はシンプルでも、中身でプロギアの最新テクノロジーがちりばめられているのだと思います。

フェアウェイウッドのソール形状には、『平ら』で抜いていくタイプもありますが、このモデルは『接地面積の小ささ』で勝負しているようです。

これを初めて見たときに、テーラーメイドバーナーの『ゲタバキソール』を思い出し、いい勝負だろうな・・・。と思ったことを覚えています。

昔、私はバーナーのゲタバキソールを使っていました。

確かに接地面積が小さくなりますが、その代わり重心が高くなってしまうので、そこに不満を感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか?

私は低重心過ぎるクラブよりも、ある程度重心の高さがあったほうが易しく感じますし、特に『上から』打つタイプなので、重心の低さはそれほど求めていません。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。

ヘッドの形状を見ると、かなりショートネックかスルーボアなのではないか?と思ってしまいますが、このクラブは適度な長さがキープされています。

一時期は多くのメーカーが『足し算のクラブ』といいますか、いろいろなパーツを組み合わせたり貼り付けたりして、ゴチャゴチャしたタイプが多かったのですが、最近はこのようにシンプルなものが多くなりました。

いろいろなパーツが組み合わさったほうがハイテクっぽく見えて好きだ・・・。という方もいらっしゃると思いますが、いろいろなパーツが組み合わさっているからといって、性能が高いわけではないと、はっきり断言できます。

中には、最初から無いほうがいい・・・。というクラブもあるほどです。



ソールの溝
ソールには大きな溝があり、これは以前試打したモデルと同じです。



溝の深さ
溝の深さもしっかりあり、これも以前試打したモデルと同じです。

同じコンセプトで設計されているのでしょうか?

元祖カーボンコンポジットのプロギアを、今はテーラーメイドが再ブームの火付け役となっているので、逆にソールの溝ブーム火付け役であるテーラーメイドの技術を、今度はプロギアが受け継いでいるのかな?と思いました。

長年ゴルフクラブを試打していると、『持ちつ持たれつ』といいますか、『貸し借り』のようなものを感じることがあります。

また、昔からメーカーは違っても、『実際に作る工場』は同じだったりするので、各メーカー似たようなクラブになるのも仕方ないのかもしれません。

自ら研究・開発・生産・販売・補修アフターサービスまでするメーカーというのは、ほとんど無いのではないでしょうか?



クラウン形状
クラウン形状
クラウン形状
独特なクラウン形状です。

この形状に好感を持たれない方は多いかもしれません。

こうして見ると、クラウンを無くしたことにより、カーボンコンポジットよりもさらに低重心化され、重心が浅く(フェース寄り)に来ているようにも見えます。

低重心&浅重心なのでしょうか?

浅重心は一時期人気になりましたが、日本人には合いづらく、すぐに沈静化しました。



TITANIUM&TUNGSTEN
トゥ側には『TITANIUM&TUNGSTEN』の文字があり、このクラブがメタルではなく、チタンが使われていて、タングステンが組み込まれているということが分かりました。

この文字を見るまで、チタンだとは思いませんでしたし、タングステンが組み込まれているのも分からなかったのですが、おそらくベストな位置に組み込まれているのではないでしょうか?

一口にチタンといってもピンからキリまでありますし、これからはドライバーだけでなくフェアウェイウッドやユーティリティもチタンが主流になってくるのかもしれません。



シャローヘッド
こうして見ても、かなりシャローであることが分かります。

最近はドライバーだけでなく、フェアウェイウッドでも、シャローバックでありながら、ある程度フェース高のあるものが増えてきているように思うのですが、このクラブはシャローバックだけでなく、シャローフェースです。

このタイプも昔からありますが、私はちょっと苦手に感じていて、少しプレッシャーを感じます。

それはフェース高を使いづらくなり、打ち損じをイメージしてしまうからです。

『どテンプラ』や『だるま落とし』になりそうな感じがします。

ただ、逆にいえばフェースの高低どこでヒットしても、ボールがドロップすることなく、あがってくれそうな形状だということもいえます。

このあたりは人によって好みが大きく分かれるところではないでしょうか?



顔
顔はちょっと変わっていますが、これまで経験しているので驚くことはありませんでした。

ヘッド後方が少し伸びていて、『円盤タイプ』にも見えますが、それほどクセが大きいタイプでもありません。

フェースが少し左を向いているように見えましたが、それほど極端ではないので、普通に打っていけそうです。

美顔ではないですが、『無難な顔』といったところでしょうか?



フェース面のデザイン
フェース面はシンプルで綺麗です。

チープさは全く見られないですし、弾きも良さそうに見えます。



CNC MILLED
トゥ側には『CNC MILLED』という文字がありました。

最近はこのようにCADなどでコンピューター設計や切削が多くなり、それは精度が高くなるというメリットもありながら、『個性』が失われてしまうようなところがあるように思います。

昔は『誰々が削った』などと、その人の名前がクラブ紹介に使われていたこともたくさんありましたが、今はそれをコンピュータがやるようになったからなのか、あまり目にしなくなりました。

『コンピュータ制御』もカッコいいですが、私はやはり熟練の職人さんによる『ハンドメイド』に惹かれますしモチベーションもあがります。



装着されているグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプです。

ソフトなフィーリングで好感が持てます。

ニューモデルということもあると思いますが、『ゴムの香り』がして、気持ちが高まってきました。

クラブが新しいということもいいですが、消耗品であるグリップが新しいというのはとても大切なことです。



構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。

こんな感じだな・・・。と思いながら見ていました。

見とれることもなく、気持ちが高まることもなく、淡々と見ていました。

かなりシャロー感があり、『ボールとの高低差』をあまり感じさせません。

普段はもっとディープなものを使っているので、今日のように直打ちでもクラウン(フェース高)の高さのほうが勝っているので、多少上からヘッドが入ってもいい・・・。という、『心の余裕』のようなものがあるのですが、今日はそれが難しそうで、なるべくレベルに近い感じで綺麗に入れていかないといけないな・・・。という『縛り』のようなものを感じました。

ただ、ソールが滑ってくれるのが分かっているので、少々手前からダフり気味でもいいや・・・。と『アバウト感』を出していけそうです。



振り感
素振りをしてみると、かなり軽量感がありますし、フレックスがSRということで、かなり軟らかく感じます。

振りすぎてしまうと暴れそうなので、まずはタイミング重視でコンパクトに振って、ボールに接触してみよう・・・。と思いました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、いい感じです。

ソフトというよりは、ややしっかりめな打感ですが、硬いということはなく、嫌な衝撃が残ることもありませんでした。

これまでの経験から、ディープフェースよりもシャローフェースのほうが、打感が硬くなりやすく、弾き感も弱いものが多いのですが、このクラブはそんなことはありませんでした。



打球音
『音』もはっきりしていますが、大きすぎず高すぎず小気味よい音で好感が持てました。

インパクトが緩むこともなく、しっかりと振り抜いていける音です。



トゥ側
シャロー形状ということもあり、球はあがりやすいですが、『高~くあがって終わり』というのではなく、スプーンなりの、やや抑えた高さになっていて、効率の良さを感じました。

かなりシャローなので、イージー系なのかな・・・?と打つ前は思っていましたが、これはどちらかというとヒッタータイプの方に使っていただきたいクラブです。



バックフェース
『安定性』もなかなかいい感じで、大きく曲がらずに飛ばしてくれました。

見るからにオートマチックタイプではありますが、高い直進性があって真っ直ぐにしか飛ばないということもなく、ドローヒッターならドロー、フェードヒッターならフェードといったように、その人がもつ球筋を表現しやすいクラブです。

シビアさは全く感じませんが、スイートエリアの広さでいえば、今のクラブの中で『標準的』といっていいのではないでしょうか?



飛距離性能
弾きが良くて弾道も力強いので、飛距離性能に長けたクラブです。

外見よりも実利といいますか、飛距離を求めていきながら、少し見た目にも配慮されているような印象をもちました。

15度のクラブの中では、高さが出るほうですが、先ほど書いたとおり『高くあがって終わり』ではなく、推進力があります。

クラウンの形状を見たときに、『浅重心』のように見えたのですが、やはりかなり重心が前に来ていて、低スピン性能にも長けているのかもしれません。

ただ、ドロップするほどのタフさはなく、日本人ゴルファーをよく研究して作られていると思います。

『無駄の無い飛び』というのがピッタリなのかもしれません。



操作性
『操作性』という点では、左右にも少し曲げることはできましたが、それほど高くありません。

構えたときはフェースが被っているように見えたので、フックが強いのかな?と思いましたが、それほど大きく左に曲がることもなく、ドローで収まってくれました。

フェードヒッターにも易しく、『つかまりの良いフェードボール』が打ちやすいクラブだと思います。

つかまり過ぎてチーピンが出てしまう・・・。とか、逆につかまらなくてコスり球がでてしまう・・・。といったことにはなりにくいクラブです。

このクラブに限ったことではありませんが、最近は特に『コスり球』が出にくいクラブが多くなったような気がします。



試打後の感想


ヒール側
PRGR egg spoon BLACK
見た目が独特ではありますが、かなり高性能なFWです。

『高さ』と『飛距離』を求めていきたい方には、頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?



PRGR egg spoon BLACK
このクラブを試打して、やはりプロギアはフェアウェイウッドを作るのが上手いメーカーだな・・・。と思いました。



PRGR egg spoon BLACK
クラウンが凹んでいると売れにくいので、各メーカー同じような性能をもたせるために、カーボンコンポジットにしていると思うのですが、この形状が気にならない方であれば、あえてカーボンコンポジットを選ぶ必要は無いのかもしれません。



PRGR egg spoon BLACK
ソールに溝があるくらいで、あとはとてもシンプルな形状です。

しかし、見えないところにたくさんの工夫がされているが実感できます。

このクラブの性能の高さを肌で感じたからです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2021年09月03日
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PRGR Carrys Q フェアウェイウッド

                 



PRGR Carrys Q フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブPRGR Carrys Q フェアウェイウッド のQ3+ ​です。



REG
シャフトは REG です。

フトは16.5度、クラブ長さは42インチ、バランスはD0、クラブ総重量は318gです。



正面
プロギアの新しいブランドです。

『キャリーズQ』という名前ですが、どういう意味が込められているのでしょうか?

『易しさ』にとことんこだわっているような雰囲気があります。



側面
かなりシャロー感があって、いわゆる『円盤』のようなタイプです。



バックフェースのウェイトのようなもの
『Q3+』という文字が書かれたパーツが組みこまれています。

たぶんウェイトだと思うのですが、そうだとすると、かなり重心が深そうです。



ソールの溝&ソールの中央にTUNGSTEN
ソールには大きな溝があって、以前試打したFWにも見られました。

ソールの中央付近に小さい文字で『TUNGSTEN』とあったので、タングステンが組みこまれているのが分かったのですが、どれくらいの大きさか分からず、かなり広い部分に組みこまれているのかもしれません。

プロギアは先進性のあるメーカーで、いつも他のメーカーがやらないようなことをやるので、こうして想像力を働かせるだけで楽しくなります。



溝の深さ
溝の深さは結構ありますが、よくあるタイプです。

テーラーメイドRBZの大ヒットにより、このように溝のあるクラブが多くなり、そのバリエーションも増えてきました。

しかし、これくらいの幅と深さが一般的のような気もします。



ネック長さ
ネックの長さは、やや短めですが、今はこれくらいがスタンダードです。

いろいろな工夫がされているプロギアのクラブですが、この角度から見ると、かなりシンプルですっきりしています。

ネックに調整機能は搭載されていません。

最近は調整機能無しのクラブのほうが多くなり、採用しているメーカーのほうが少なくなりました。

ピークの頃と比べ、ニーズが下がっているのでしょうか?

それとも調整機能よりも、ヘッドそのものの性能アップに目を向けているのでしょうか?



独特なクラウン形状
クラウンが突起していて、独特な形状です。

こういったところも、プロギアの特徴が出ています。

このクラウンを見ながら、本当はくり抜いて『クラウン無し』にしたかったんじゃないかな・・・?と思いました。

今はカーボンコンポジットも増えていますが、もっと重心を低く、シンプルにするのであれば、やはり『何も無い状態』が一番です。

しかし、そうすると見た目が悪くなるので、売れにくくなります。

以前試打したプロギアのFWは、かなりの高性能で気に入っていたのですが、あまり人気は出なかったようです。

機械がクラブを使うのであれば、機能性だけ高ければいいのかもしれませんが、人間が使うのであれば、やはり『美的感覚』『見た目の良さ』というものが求められるので、難しいところだと思います。



超シャローヘッド
かなりのシャローです。

『超シャロー』といってもいいと思います。

見慣れたとはいえ、この薄さはすごいな・・・と率直に思いました。



顔
顔はまずまずです。

ちょっとクセがありますが、特に違和感はありません。

ただ、クラウンの質感が少しチープに見えて、少しマイナスでした。

今風の『つかまえ系』の顔です。

このクラウンの凹凸を見て、昔試打した、テーラーメイドのバーナードライバーを思い出しました。



装着されているグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプです。

これまでもたくさん出会ってきて、ソフトなフィーリングで好感が持てます。



振り感
軽量感があって、シャフトもよくしなります。

よくしなって、いわゆる『運動量』の多いシャフトなのですが、戻りが遅いタイプではなく、しっかりといいタイミングで戻ってきました。

私はもっと重量感のあるシャフトのほうが好きなのですが、なかなか思うようなスペックを試打することができないので、このまま試打することにしました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、まずまずです。

『顔』として見ていたときよりも、こうしてボールを前にして構えたほうが、クセが小さく見えるヘッドだな・・・。と思いました。

ヘッド後方が伸びていて、見とれるようなことは無かったのですが、苦手意識も芽生えませんでした。

こういうタイプのヘッドは『上から打ち込む』というよりは『ボールの横からソールを滑らせる』イメージのほうが易しくなるので、そうイメージして打つことにしました。

『Q3+』ということで、スプーン(3番ウッド)というよりはブラッシー(2番ウッド)に近いクラブなのかな?と思っていたのですが、こうして構えてみると、逆にバフィーのように思えてきました。

3にはどういう意味があるのでしょうか?

フェアウェイウッドにもアイアン同様、『番手ずらし』の波がやってきているのかもしれません。

方向性への不安は無く、ボールが高くあがりそうな印象を受けました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、なかなかいい感じです。

ソフト系というよりは、『ややしっかり系』ですが、手に嫌な衝撃は残りません。

いろいろなクラブを試打していると、その心地よい感触に心が躍ることもあるのですが、今日はずっと『平坦』といいますか、感情の起伏が無いまま試打していました。

心に訴えかけてくる打感ではありません。



打球音
『音』は、まずまずです。

結構はっきりした音ですが、高すぎず大きすぎず、インパクトが緩むことはありませんでした。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。

直打ちでも充分あげてくれました。

これだけシャロー感が強いので、ティアップするよりも直打ちのほうが易しそうな感じがします。

このクラブはシャローバックというだけでなく、シャローフェースなので、いわゆる『だるま落とし』にならないよう、少し気を遣いました。

私的にはもう少し『フェース高』が欲しいです。

スインガータイプの方をターゲットにしているのは間違いありません。

ハードな性格ではなく、幅広い層に対応している、イージー系クラブといえます。



バックフェース
『安定性』もなかなか高く、易しいクラブです。

フェース面の半分以上が『ヒッティングエリア』ではないか?と思えるほど、ミスヒットにも寛容で気難しさはありません。



飛距離性能
『飛距離性能』は、このようなイージー系の中では、結構優れていると思います。

球はあがりやすいですが、その分『球質が軽い』といいますか、ロスを感じたのですが、それは私がこのクラブを打ちこなせていないだけです。

スピンは結構あって、少しふけあがる感じがしますが、ドロップすることがないので、親近感をもたれる方は多いのではないでしょうか?



操作性
『操作性』という点では、それほど長けているとは思えず、オートマ系であることがはっきりしていたのですが、曲げられないことはなく、左右にも少し曲げられました。

かなり極端に曲げようとやってみたのですが、大きくダフってしまい、止めました。

昔のこのようなシャロー系は、結構ヘッドが戻りきらず、右にすっぽ抜けてしまうことが少なくなかったのですが、最近は違います。

かなり球がつかまりやすくなっていて、このクラブもそのような印象をもちました。



試打後の感想


ヒール側
かなりの研究と、プロギアの高い技術が注ぎ込まれたクラブだと思います。

徹底的に『易しさ』と『確実性』に目を向けて開発されているのではないでしょうか?



PRGR Carrys Q フェアウェイウッド
クラブの性能とは直接関係ないですが、全体的な質感やスペックなどが私の好みから外れるところがありました。

しかしそれはあくまでも私の好みであり、クラブの優劣を示すものではありません。

このクラブが好きだという方もたくさんいらっしゃると思います。



PRGR Carrys Q フェアウェイウッド
先日試打したFWと似たところもあるな・・・。と思いましたし、同じ時期に発表されたクラブなのだから、当然なのかもしれません。



PRGR Carrys Q フェアウェイウッド
プロギアには、これからも私たちゴルファーを楽しませてくれるクラブを発表して欲しいです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2021年08月06日
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プロギア 01 アイアン

                 

プロギア 01 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブPRGR 01 アイアン の7番です。



N.S.PRO 950GH neo
シャフトは N.S.PRO 950GH neo です。

ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は95g、トルクは1.7、キックポイントは中調子、クラブ総重量は427g です。



正面
とてもカッコいいプロギアのアイアンです。

軟鉄の質感が美しく、いい雰囲気があります。



TITANIUM CORE
バックフェースには独特な工夫が見られます。

『TITANIUM CORE』という文字があるので、ここの部分にチタンが使われているということでしょうか?

アイアンではこれまで、『チタンフェース』が一時流行りましたが、このアイアンはバックフェースに組み込まれているのかもしれません。

こういった独自性が、プロギアの魅力のひとつでもあります。



側面
シャープでオーソドックスなアイアンです。

バックフェースの工夫以外、特に変わったところは見られません。



彫りの深さ
彫りは浅く、ほぼマッスルバックアイアンといっていいように思います。



トップライン
トップラインの厚さは標準的です。

プロギアのアイアンには以前お世話になっていたこともあり、好感を持っているのですが、このアイアンを見て、以前試打したアイアンを思い出しました。



ソール幅
ソール幅は標準的ですが、今のアイアンの中では明らかに狭いです。



プロギア 01 アイアン ソール形状
リーディングエッジもトレーリングエッジも大きな削りが見られ、抜けが良さそうです。

細かなところまで手を抜かない、プロギアの姿勢がうかがえます。



ネック長さ
これまでのモデルからすると、ネックは短めに見えますが、今のアイアンの中では普通です。

それほど高重心な感じはしません。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは無く、ノーマルです。

スコアラインが15本なので、やや多めですが、このデザインを好まれる方も多いのではないでしょうか?



振り感
やや軽量タイプではありますが、素振りを繰り返してタイミングを整えました。



構え感
ボールを前にして構えた感じはまずまずです。

ちょっとグースが利いていて、いわゆる『座っている』ような構え感です。

グースが弱く、重心が高そうなアイアンは『立っている』ように見えるのですが、このアイアンは『座っている』といいますか『腰掛けている』ように見えます。

この構え感は予想していなかったので、ちょっと意外でした。

私はもっとグースが弱く、『立った』感じの構え感のほうが『上から潰して打つイメージ』が出しやすいから好きなのですが、こういった構え感が今のトレンドなのかもしれません。

グースが利いていてトップラインが丸みを帯びているので、『包み込む』イメージを出しやすい方は多いのではないでしょうか?

私は『逃がし顔』のほうが好きですが、この『包み顔』が今の主流で、多くの支持を集めていると思います。

『可も無く不可も無く』といった感じで眺めていました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はマイルドで好感が持てました。

ガツンとくることもなく、柔らかいといいますか、優しいフィーリングが伝わってきます。

『厚みの柔らかさ』というよりは『当たりの優しさ』によるマイルドな打感・・・。といったらいいでしょうか?



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、ヒッター向きのアイアンだと思いますが、それほどハードなタイプではありません。

イージー系ではないけど、どのように打ってもあがるタイプのアイアンではないので、苦手に感じる方はいらっしゃると思います。



バックフェース
『安定性』という点では、ある程度正直なところがあり、スイートエリアはそれほど広いとは感じませんでした。

しかし、打点が安定している方には特別シビアに感じることはないのではないでしょうか?



飛距離性能
『飛距離性能』は、『やや飛び』といった感じで、一番手は違う感じがしますが、今はもっと飛ぶアイアンがたくさんあるので、それほど驚くことはありません。

私には6番アイアンくらいに感じられますが、この『やや飛び』くらいがちょうどいいという方も多いと思います。

昔ながらの『ベーシックタイプ』のアイアンよりは飛ばしたいけど飛びすぎるアイアンは嫌だ・・・。という方には扱いやすいのかもしれません。



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じです。

どちらかといえばつかまえやすいタイプのアイアンだと思いますが、右に曲げることも難しくありません。

『座っている』タイプのアイアンではありますが、反応はそれほど悪くないので、コースでも役立ちそうです。



試打後の感想


ヒール側
最初は美しいハーフキャビティに、プロギア独特の技術が組み合わさった『ベーシック』と『ハイテク』の両立ができているアイアンかな?と思いましたが、試打してみて少し違う印象をもちました。



PRGR 01 IRON
ハーフキャビティのような見た目でも、『易しさ』を重視して開発されたアイアンなのだと思います。



PRGR 01 IRON
シャープで、『薄い』アイアンですが、これまでのモデルと違い、球のつかまりやすさが秀でているアイアンです。



PRGR 01 IRON
カッコ良さと、『易しすぎない易しさ』といったらいいでしょうか?

その二つの魅力が味わえるアイアンです。



PRGR 01 IRON
軟鉄とチタンの融合という、複合タイプではありますが、私はずっと軟鉄ワンピースタイプとして試打していました。



PRGR 01 IRON
これからもプロギアのアイアンにも期待したいです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2021年06月27日
PR
  

プロギア 05 アイアン

                 



PRGR 05 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブPRGR 05 アイアン の7番です。



MCI FOR PRGR
シャフトは MCI FOR PRGR です。

ロフトは30度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはSR、キックポイントは中調子 です。



正面
プロギアの新しいアイアンです。

プロギアのアイアンにはいろいろなタイプがありますが、このニューアイアンは比較的シンプルなデザインで好感が持てます。

トゥ側にある、『Vの字』のような膨らみは何のためにあるのでしょうか?

ここでヒットするように・・・。というメーカーからのメッセージなのかな?と思いましたが、私はここで打ちたくありません。



側面
見るからにオートマチック系のアイアンです。

しかしステンレスではなく、軟鉄のような質感があり、全体的にもチープな感じはしません。

ただワンピース感は無く、『貼り付けタイプ』であることが分かります。

小顔というよりは、少し大きめなタイプです。



彫りの深さ
彫りの深さはたっぷりあって、重心の低さと深さが感じられます。



FORGED
トゥ側には『FORGED』の文字がありました。

これまでは、このようなタイプはステンレスが定番となっていましたが、このアイアンは軟鉄が使われているのでしょうか?



05
このアイアンには05という番号が割り当てられていて、02や03などもあるのかもしれません。

そういえば以前試打したアイアンは01でした。



トップライン
トップラインの厚さは少し厚めですが、今のアイアンの中では標準的です。



ソール幅
ソール幅はワイドですが見慣れた広さで、超ワイドというほどではありません。



ソール形状
ソール形状には、かなりの工夫が見られます。

ソール全体が緩やかに丸みを帯びているだけでなく、リーディングエッジとトレーリングエッジの丸みがさらに強調されていて、いかにも抜けが良さそうです。

『易しさを醸し出してくれる形状』といったらいいでしょうか?

このソール形状に親近感をもたれる方は多いような気がします。

こういった細かいところまできちんと気配りされているのが、プロギアらしいです。



ネック長さ
ネックはやや短めですが、今のアイアンの中では普通です。

『頭でっかち感』『寸胴感』が無いので、好感が持てます。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありません。

均一感があって、均整のとれたデザインです。

スコアラインの数が13本なので、日本メーカーらしいといえます。

こうして見ても、フェース高がそれほどあるタイプではなく、『ややシャロー』なアイアンです。



装着されているグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプで、よく見かけます。

特別変わった工夫はされていないようです。



振り感
素振りをしてみると、軽量感はありますが、それほど頼りない感じはしません。

速めに『ビュッ』と振るのではなく、ゆっくり『スーッ』という感じで素振りを繰り返し、タイミングを整えました。

私はアイアンを試打するとき、なるべくスチールシャフトが挿してあるモデルを選ぶようにしているのですが、このアイアンはカーボンのみということだったので、このまま試打することにしました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。

思っていたよりもいい顔をしていました。

これまでの同様のモデルでは、かなりクセのある顔で、大味なものが多かったのですが、このアイアンは違います。

セミラージサイズではありますが、ボヤ~とした顔ではなく、適度に引き締まっています。

グースもきつくなく、トップラインもいい感じです。

ストレートというよりは少しカーブを描いているので、つかまるイメージが出しやすいという方は多いのではないでしょうか?

ヒール側の幅がキュッと絞り込まれていて、ボテッとしていないのもいいです。

何となくですが、タイトリストのアイアンに近いものを感じました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はまずまずです。

『溜める(=厚みのある)』打感ではなく、『放出する(=薄い)』打感で、これまでもたくさん経験しています。

薄めの打感ではありますが、硬くなく当たりがきつくありません。

『乗っかり感』はあまりなく、『弾き感』のほうがありますが、これが今のアイアンのトレンドなのでしょうか?

『距離感タイプ』ではなく、『飛距離タイプ』の打感です。

伝わってくる情報量は少ないですが、その分飛距離に活かされているということでしょうか?



トゥ側
球があがりやすくて、イージーです。

カッコいいアイアンですが、ヒッター向けではなく、むしろスインガータイプの方に合いやすいのではないでしょうか?

ボールはしっかりあがってくれ、タフさは感じません。

ボールがフェースにしっかり乗って、そこから『押しながらあげる』タイプではなく、重心の低さを利用して弾いて飛ばすというタイプではありますが、このハードルの低さは多くの支持を集めるのではないでしょうか?



バックフェース
『安定性』も高く、明らかにオートマ系アイアンです。

スイートエリアも広くて、シビアさは全く感じません。

カッコ良くて大らかさをもった親しみやすいアイアンです。



飛距離性能
『飛距離性能』も優れていますが、今のディスタンス系の中では標準的といえるでしょうか?

簡単に飛距離が出せるタイプではありますが、飛距離だけに特化しているのではなく、『バランス』がとれているように思います。

飛ぶけど飛びすぎないアイアンといっていいのかもしれません。

私には明らかに『飛びすぎ』なのですが、今はこれくらいが標準的といえるように思います。



操作性
『操作性』はまずまずです。

構えやすいので、真っ直ぐだけでなく、曲げるイメージも出せたのですが、イメージほど大きくは曲げられませんでした。

どうしてもオートマ系の性質が勝ってしまいました。

一応左右に曲げることはできましたが、どちらかといえばフェード系が易しいアイアンだと思いました。



試打後の感想


ヒール側
外見的にはシンプルなアイアンですが、決して開発に手を抜いたアイアンではありません。

むしろ、いろいろな工夫が小さいヘッドの中にたくさん散りばめられているように感じます。



PRGR 05 アイアン
イージー系アイアンではありますが、これまでのような不恰好なタイプではなく、シュッとしていてカッコいいところも魅力的です。

こういったバランスのとれた開発ができるのも、プロギアの強みといえるのではないでしょうか?



PRGR 05 アイアン
これからは、このようにバランスのとれたクラブの需要が高まるような気がします。



PRGR 05 アイアン
アイアンに限ったことではありませんが、ゴルフクラブを易しくしようとすれば、どうしても不恰好になって見た目やフィーリングが犠牲になることが多々ありました。

そういったアイアンを試打して、確かにイージーだけどあまり魅力を感じないな・・・。と思うことはよくありました。

しかし、このアイアンは『易しさ』と『美しさ(カッコ良さ)』が両立できています。

それが一番の魅力です。



PRGR 05 アイアン
易しくてカッコいいアイアンを使いたいけど、スチールは重く感じるようになったので、カーボンシャフト装着のアイアンを探しているという方にも是非試していただきたいアイアンです。



PRGR 05 アイアン
シンプルでありながら、かなり細かなところまで配慮されて開発されたアイアンだな・・・。と思いました。

私はどちらかというと、オートマ系よりはマニュアル系のアイアンのほうが好きなのですが、いつかオートマ系を買うことがあれば、このアイアンも候補に入れておきたいです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2021年06月18日
PR
  

プロギア LS フェアウェイウッド

                 



プロギア LS フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブPRGR LS フェアウェイウッド の3番 です。



20210617000138
シャフトは Speeder EVOLUTION FOR PRGR です。

ロフトは16.5度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはSR、バランスはD0、クラブ総重量は306g です。



正面
PRGRの新しいフェアウェイウッドです。

久しぶりに出会いましたが、プロギアはいつも新たな変化を見いだしてくれます。

ゴチャゴチャしたところはなく、シンプルです。



側面
シャロー感があり、このバックフェース付近のパーツは全てウェイトなのかな?と思いました。

カップフェース構造のように見えました。



ネック長さ
ネックの長さは短めで、重心が低そうです。

このネックの感じはプロギアらしいです。

ホーゼルからシャフトにかけて、『流れるような』といいますか、シームレスな感じが最高なのですが、このクラブは違います。

どこか『機械的』といいますか、淡々としたところがあるなぁ・・・。と思いながら見ていました。

プロギアらしく、高機能な感じが伝わってきますが、シャフトとのつながりの部分にはあまり力を入れていないようです。



ソールの溝
ソールのフェース寄りには大きな溝がありました。

テーラーメイドのRBZを思い出します。

RBZが出始めの頃は、このような溝がほとんどでしたが、今は多様化していて、溝に見えないものもあります。

どの深さ・広さの溝がベストなのかメーカーによって見解が分かれるところだと思いますが、この溝を見て懐かしさがこみあげてきました。



溝の深さ
深さもたっぷりあります。

やはりRBZのようです。



シンプルで綺麗なフェース面
シンプルで綺麗なフェース面です。

このフェース面を見ているだけでも高級感が伝わってきます。

チープさは一切ありません。



CNC MILLED
トゥ側には『CNC MILLED』の文字があります。

最近よく見かけるようになりました。



クラウンマーク LS
クラウンマークが『LS』となっています。

プロギアはクラウンマークがいろいろと変わりますが、今回は珍しいアルファベットです。

私はロースピンのことだろうと思っていました。



Launch&Spin
しかし、すぐに『Launch&Spin』という意味だということが分かりました。

Launchは打ち上げという意味のようで、高い打ち上げとそれに見合ったスピンということなのかもしれません。

低スピンということではないようです。

元々、かなりシャロー感があるので、高くあがりそうですし、ロースピンモデルとは真逆のタイプのように見えます。

ソールにある溝もLaunchに大きく関係しているのではないでしょうか?



シャローヘッド
かなりのシャローヘッドで、後方に伸びています。

重心の深さもありそうです。



顔
顔はまずまずです。

『おとなしそうな顔』といったらいいでしょうか?

あまり主張をせずに、無難な感じです。

かなりフェースが被っているように見えたのですが、『つかまえ顔』を好まれる方は親近感をもちやすいのではないでしょうか?

フックフェースではあるものの、それをあまり感じさせないようなデザインになっています。

今時の顔だな・・・。と思いながら見ていました。

クラウンにカーボンの模様が見えなかったので、おそらくカーボンコンポジットではないと思います。



グリップ
装着されているグリップはシンプルで無難なタイプです。

プロギアはあらゆるパーツに工夫を凝らすイメージがありますが、グリップはシンプルにしてヘッドやシャフトとのバランスをとっているのかもしれません。



振り感
素振りをしてみた感じはまずまずです。

フレックスがSRということもあり、かなり軟らかくて動きます。

キックポイントは手元調子とのことですが、私は手元というよりも『中調子』に近い印象をもちました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、まずまずです。

やはりフェースが被っているように見えたのですが、これまで出会った同様のタイプと違い、あまり主張してこないので、左へのプレッシャーはそれほどでもありません。

ただ私は左へ巻いてしまいそうだったので、少し右を向いて回すイメージで構え直しました。

丸顔で美しいです。

大きすぎずにコンパクト感がありながらもシャロー感もあるので、球があがりやすそうな印象をもちました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、なかなかいい感じです。

ソフトというよりはどちらかというと『しっかり』という打感ですが、硬すぎず特に不満はありません。

ボヤけた打感ではなく、しっかりと球の質感を感じられますが、同時に弾き感も強いです。



打球音
『音』は、やや高めで『カチッ』という感じの金属音でした。

できればもう少しおとなしめのほうが私は好きなのですが、これくらいはっきりした音のほうが『飛んでいる』とイメージしやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しっかりと左耳に残る音です。

ちょっと大きいな・・・。と思いましたが、インパクトが緩むほどではありません。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。

今発売されているスプーンの中でも、かなりあがりやすいのは間違いないですし、弾道も高いです。

ロフトが16.5度ということで、私の感覚では完全にバフィーなのですが、最近はバフィーを見かけなくなったので、メーカーがいろいろなロフトを用意しているのだと思います。

フェアウェイウッドの中でもスプーンは苦手だけど、バフィーやクリークは得意だ・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ソールもよく滑ってくれ、ボールを上手く拾ってくれました。

球が右に抜けることなく、しっかりとつかまった高弾道です。

いろいろなドライバーやFWを試打していると、『インパクトから先』で、お尻(バックフェース)が重く、フェースが上を向きやすいものもあれば、逆に頭(フェース寄り)が重く下を向きやすいタイプがあるように感じます。

前者は『バックスピン』を、後者は『オーバースピン(トップスピン)』を掛けるイメージですが、このクラブの場合は完全に前者です。

シンプルでカッコいいクラブですが、明らかにスインガータイプの方に合いやすいスプーンです。

スプーンの直打ちが苦手だという方も、このクラブは実質『バフィー』で、クリークのようなあがりやすさと弾道の高さがあるので、親近感をもたれる方も多いのではないでしょうか?

逆にヒッタータイプの方はあがりすぎて、もう少し抑えたい・・・。ということもあるかもしれません。



バックフェース
『安定性』は高く、シビアさは感じません。

シンプルなオートマ系のフェアウェイウッドです。

これまでウェイトが組み込まれたものがオートマ系には多かったのですが、このクラブにはウェイトが無くても、イージータイプに仕上がっています。

ウェイトがあると、ときには『ヘッド(フェース)の芯』を感じにくかったり、全体のバランスが崩れてしまったりすることがありますが、このクラブにはそれがありませんでした。

微調整をするのであれば、やはり鉛を貼るくらいがちょうどいいのかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』はかなり高いです。

スインガータイプの方にとっては、高いポテンシャルを発揮してくれるクラブだと思いました。

弾きの良さによる弾道の強さと速さ。

そしてかなりの高弾道。

スピンは結構掛かっている感じがするので、球がドロップすることなく、グーンと上へ上へと舞い上がっていく感じです。

確実に球に『浮力』を与えてくれるクラブといっていいのではないでしょうか?

つかまりがいいので、コスり球が出にくく、効率の良いインパクトを迎えられるのも、このクラブの特長です。



操作性
『操作性』という点では、コンパクトなヘッドなので、いろいろと融通が利きそうでしたが、普通に打つなら完全にフック系のほうが易しいです。

カット目に打って右にも曲げてみましたが、大きく曲げるのは難しく感じました。

なかなかスライスにはなりにくいクラブです。

シャフトも操作するタイプではないので、クラブ全体としても球を操るタイプではないと思います。

スライサーの方がフェード。

ストレートヒッターの方が『軽いドロー』になりやすいクラブといっていいのではないでしょうか?



試打後の感想


ヒール側
シンプルなヘッドですが、かなりの高機能が詰まったクラブだという印象をもち、さすがプロギアだな・・・。と思いました。



PRGR LS フェアウェイウッド
外見はシンプルですが、ヘッド内部にはいろいろな工夫がされているのではないでしょうか?

フェースの弾きの良さ。

ソールの滑りやすさ。

『お尻の重たさ』を感じました。



PRGR LS フェアウェイウッド
スプーンのロフトといえば、多くの方が『15度』というイメージをもっておられるのではないでしょうか?

実際私もそうです。

しかし今は13度や12度くらいのロフトが立ったものもあれば、このクラブのようにバフィーくらい寝ているものもあります。

ロフトが立っているほうが飛ばすには有利かもしれませんが、球がしっかりとあがってくれなければ、せっかくの『スタンディングロフト』も活かされません。

ドロップするようでは、確実に距離をロスします。

そういったことを考えると、このクラブのように最初からロフトの寝たモデルを使うのも有効なのではないでしょうか?

テーラーメイドのRBZはよく飛ぶということで、一世を風靡しましたが、ややハードルの高いモデルでした。

球が浮きづらくて距離が出ないという方も多かったのではないでしょうか?

しかし、このクラブはそういったクラブの欠点といいますか、尖ったところが修正されて丸くなっているような印象です。

確実にハードルを下げて親しみやすい飛びが得られるようになっています。



PRGR LS フェアウェイウッド
これまでロフトやフェースアングルを調整できるクラブがたくさんありましたが、調整機能を搭載することによって、肝心のヘッドの性能が犠牲になってしまうことも多々あったと、これまで試打してきて感じています。

ネックに調整機能が搭載されているけど、全体的に物足りないな・・・。もったいないな・・・。と思ったことはよくあります。

そういったこともあって、私はクラブに調整機能を求めていませんが、今でも求めておられる方はたくさんいらっしゃると思います。

なので、不満に感じられる方も一定数いらっしゃるかもしれません。



PRGR LS フェアウェイウッド
最初見たときから、カップフェースだろうな・・・。と思っていて、実際のところは知りませんが、弾きの良さと、いい感じの打感を楽しむことができました。

外見上はシンプルですが、決して手を抜いていないといいますか、むしろかなり計算されているように感じます。

プロギアらしい、『人の血が通った設計』だな・・・。と思いました。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2021年05月19日
PR
  

プロギア TUNE 01 MB アイアン

                 

プロギア TUNE 01 MB アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブPRGR TUNE 01 MB アイアン の7番です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは33度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。



正面
プロギアでは珍しいマッスルバックアイアンです。

マッスルバックアイアンを目にすると、思わず手にとってしまいます。

プロギアのアイアンはBSやMP・スリクソンなど他のメーカーと比べると、マッスルバックのイメージは強くないですが、全く無かったというわけではありません。

プロギアのアイアンでは昔、900 TRというアイアンを使っていたことがあるのですが、マッスルバックに近い形状でありながらフラットバックではなく凹凸があるので、私はハーフキャビティという認識で使っていました。

今風に言うと、『マッスルキャビティ』といったところでしょうか?



側面
マッスルバックは何と言っても、このカッコ良さ・デザイン性の高さに尽きます。

思わず見とれてしまいました。

最近はマッスルバックのように見えて実は中空というアイアンも多くなりましたが、このアイアンは正真正銘のマッスルバックアイアンのようです。

中空独特の、あの『プクッと』膨らんだところがありません。

大きさは標準的で、シャープな形状が魅力的です。

ゴルフクラブは打つ前に、まずは目で楽しみたいと常々思っていて、今日はそれができました。



彫りの深さ
マッスルバックらしく、シャープな形状です。

一口にマッスルバックといっても、完全なフラットバックタイプもあれば、このアイアンのように独自の工夫が見られるものもあります。

プロギアがこのようにするということは、それなりの理由があるのだろうという予測が立ちます。

それくらい、プロギアのクラブには『理由』があるということを、私はこれまでの経験から実感しています。



トップライン
トップラインの厚みは標準的で変わったところは見られません。

ちょうどいい幅で丸みが強調されていないので、構えたときもイメージがボヤけることなく、強く出していけそうです。



ソール幅
ソール幅は、今のアイアンの中では狭いほうですが、昔はこれくらいが標準でしたし、最近はこれくらいの幅を見かけることが多くなりました。

ワイドソールにあまり魅力を感じない方も多いのではないでしょうか?



ソール形状
独特なソール形状で、バックフェース中央付近の厚みが増していて、『三角形』のようになっています。

多くのアイアンはトゥからヒールにかけて『テーパー』か『ストレート』に近い形状ですが、このアイアンは全く違います。

おそらく『打感の厚み』を増すための工夫だと思いますが、こういったことをするのがプロギアらしいところです。

リーディングエッジもトレーリングエッジも大きく削られていて、抜けも良さそうです。

こういったところが同じマッスルバックでも昔と今の違いが見られます。

アイアンの難易度といえば、やはり『芯の大きさ』と『あがりやすさ』が大きなポイントだと思いますが、『抜けの良さ』も大きく関わってきます。

昔は『自分の形』にするまでは、なかなか厳しいところもありましたし、それだけ『練習しろ』ということだったのだと思いますが、今は最初から、まるで数年使い込んだような形にメーカーが設計してくれています。

まさに『至れり尽くせり』です。



ネック長さ
ネックの長さは適度にありますが、ロングというほどではありません。

こういったところも『今風』といえます。

『ナローソール』や『ロングネック』に親近感をもてないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

アイアンの形状に苦手意識をもつということは、それだけ自分が未熟だと卑下しておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、決してそうではありません。

形を見て、そのクラブの性格を知ることが出来たりイメージ出来るということは、それだけ経験を積んで感性が高められているということだと私は思います。

自分に合っていないクラブを使いこなすことが良いのではなく、自分に合ったクラブと長く付き合っていくことが良いのです。

プレイヤーの個性に合わせて、いろいろなタイプのクラブが今はたくさんあります。

こうして見ると、ストレートネックというよりは微妙にグースが効いているのが分かりました。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはなく、ごく普通です。

スコアラインが15本あって、『やや多め』です。

7番アイアンではだいたい『13~14本』くらいが一番多いように思うのですが、15本も決して珍しくありません。

スコアラインが多ければいいというものでもないですし、ルールによって厳格に決められているので、各メーカー、一番気を使うところだと思います。

以前も書きましたが、『角溝』がまた解禁になればいいな・・・。と個人的には思います。

そうすると、私たちユーザーというよりも、メーカーのほうに恩恵が大きいような気がするからです。

私は『過度なスピン』よりも、フライヤーを撲滅あるいは軽減してくれるアイアンを求めています。



振り感
素振りをしてみると、適度な重さがあり、タイミングがとりやすいです。

初めて手にするアイアンではあっても、慣れ親しんだシャフトが挿してあると、途端に難易度は下がり、親近感がアップします。

ドライバーではこのようにいかないことも多いですが、アイアンやウェッジではシャフトの重要性がさらに増すような気がします。

それは『飛距離』というよりも『安定性』という面においてです。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。

小顔タイプなので、ボールの大きさが際立って見えるのがいいです。

少しグースが効いていますが流れが滑らかで、気になることはありません。

トップラインもほぼストレートに近く、逃がすイメージが出せました。

最近のモデルでありながら、クラシカルな雰囲気が立ち込めています。

温泉施設に例えると、『老舗の温泉旅館』といったところでしょうか?

出来たばかりの新しい温泉施設もいいですが、長い歴史のある、何とも言えない風情のある温泉旅館はたまりません。

檜の風呂であれば最高です。

そんなことを、こうして構えて考えていました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は最高です。

このソフトで球持ちの良い打感はたまりません。

これだからマッスルバックはやめられません。

『芯の小ささ』を加味しても、やはり魅力的です。

打感がプレイヤーに伝えてくれることはとても多いです。

その感覚を糧に、プレイヤーが成長していくのではないでしょうか?



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、明らかにヒッター向けで、イージーなタイプではありません。

最近はマッスルバックも少し易しくなっているように感じることが多くなりましたが、このアイアンは昔ながらのマッスルバックという感じです。

しかしソールに工夫があり、かなり抜けも良さそうなので、昔よりも易しさはアップしています。

今日は練習場のマットの上からでしたが、実際の芝(特に逆目のライ)から打っても、抵抗なく抜けてくれそうです。

昔ほどターフを取らなくても、『滑らせる』『静かに抜いていく』という感じで振り抜いていくことができるようになりました。

こうしたアイアンの『抜けの良さ』はFWやUTの抜けの良さに通ずるところがあるように思います。



バックフェース
『安定性』という点では、正直なタイプです。

こうして試打してみて、やっぱり中空ではないな・・・。と改めて実感しました。

スイートエリアは広くありません。

限られた部分ではありますが、そこでタイミング良くヒットしたときの『球持ちの良さ』は抜群で、勢いもあります。

いわゆる風に負けない『強くて重い球』が打てるアイアンです。

打ち出し(高さ)はしっかりと出せますが、軽い球ではありません。



飛距離性能
『飛距離性能』は普通といったところですが、今のアイアンの中では飛ばないほうです。

このような正直さをもったアイアンはやはり、『飛び』よりも『狙ったところに落とす』ということに長けています。

2番手以上飛ばすよりも、飛びすぎないことを良しとするゴルファーのためのアイアンです。



操作性
『操作性』は抜群です。

左右クセが無く、同じように反応してくれました。

このアイアンの持ち主である、私の友人は元々フェードボールヒッターなのですが、ドローボールも上手ですし、ストレート系の球も綺麗に打ちこなします。

まさに『球筋アーティスト』だな・・・。と、いつも彼のことを思います。

彼のようなゴルファーのためにあるアイアンといっても過言ではありません。



試打後の感想


ヒール側
プロギアでは珍しいマッスルバックアイアンですが、とても良かったです。

ソールの形状が少し変わっているくらいで、それ以外は特に変わったところは見られなかったのですが、『軟鉄』+『マッスルバック』という『最強のコンビネーション』を堪能することができました。

今のアイアンはドライバーなどと同じように『ハイテク化』が進んでいますが、このアイアンはハイテクタイプというよりは、昔ながらの『ベーシックタイプ』です。



PRGR TUNE 01 MB アイアン
やっぱり軟鉄は最高だな・・・。と改めて思いました。

ドライバーなど『ウッド系』のクラブでは、パーシモンやメタル・カーボンヘッド・プラスチック・アルミ・ジュラルミンもあり、そして今のチタンに落ち着きました。

今後、チタンを超える素材は出てくるのでしょうか?

そう考えると、軟鉄はパーシモンの頃だけでなく、チタン全盛の今も主流となっています。

飛ばすことだけで考えれば、違う素材のほうが有利なのかもしれませんが、それだけアイアンは『飛ばす』ということよりも『狙う』『刻む』といったことが優先されるクラブだからではないでしょうか?

打感の良さや微調整のしやすさという大きなメリットもあると思います。



PRGR TUNE 01 MB IRON
そういえば、パーシモンの頃には『ユーティリティ(ハイブリッド)』というクラブはなく、全てフェアウェイウッドやロングアイアンで賄っていました。

メタルが登場してから、クラブの進化スピードが加速していったのは間違いありません。

昔は上手く打てなければ自分自身の未熟さのせい・・・。といえましたが、今はクラブのせい・・・。といえるほど、クラブが進化して易しくなりました。

易しくなければ大きな支持を得られない時代です。



PRGR TUNE 01 MB アイアン
外観の良さを楽しめるアイアンです。

キャディバッグに入っているとテンションがあがります。

目で楽しめ、所有感を満たしてくれます。



PRGR TUNE 01 MB アイアン
易しさに比重をおいて開発されていないので、ハードルの高いところがあるかもしれませんが、だからこそ『打ちこなす楽しみ』を味わえるアイアンです。

昨日打てなかったものが今日打てる・・・。

今日打てなかったものが、明日打てるようになる。

今までスライスばかりでフックを打てなかったのに、練習を積んで打てるようになった・・・。

など、プレイヤーの上達を支えてくれるのは、このようなシンプルで正直なタイプのクラブではないでしょうか?

最近のイージー系クラブはとにかくあがりやすくて曲がりにくいので、ミスを把握しづらく、スイングの悪いところを見えにくくしているように思います。

もちろん、それでゴルフ人生を全うできればいいと思うのですが、誰にでも必ず『壁』が存在し、いつかそこにぶち当たる日がやってくると思います。

そういったときに、このような易しすぎないアイアンで、自らのスイングやアドレス・タイミングなどを見つめ直してみるのもいいのではないでしょうか?



PRGR TUNE 01 MB アイアン
今はクラブに『易しさ』が求められている時代だと思うので、それほど幅広い支持は得られないかもしれません。

しかし『ショットの成否』やスコアメイクにおいて、クラブに主導権を握らせるのではなく、あくまでもプレイヤー自身が主導権を握っていきたい・・・。という方にも、ぜひ試していただきたいです。

特に『お助け機能』のようなものはありませんが、プレイヤーの感性や技量を高めてくれるアイアンであることは確かです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2020年12月11日
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プロギア 0 ウェッジ

                 

プロギア 0 ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
プロギア 0 ウェッジ です。



スペックスチールIII
シャフトは スペックスチールIII です。

ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.6、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は448g です。



正面
プロギアの新しいウェッジです。

軟鉄の質感がとても良く、柔らかそうな印象を与えてくれます。

この質感の良さは、これまでのプロギアのアイアンやウェッジと共通する部分です。



準フラットバック
一応、キャビティ構造といえますが、ほとんどフラットバックといっていいように思います。

これはキャビティにして寛容さを高めるというよりは、重心の高さ調整ではないでしょうか?

結構重心を上に持ってきているように見えます。



側面
標準的な大きさでオーソドックスなタイプです。

輪郭もシャープでカッコ良く、プロギアらしい雰囲気があります。

私は昔、プロギアのTRウェッジを使っていたことがあり、とてもお世話になったので、プロギアのウェッジには親近感を覚えます。

メリハリのある厚み感といったらいいでしょうか?

厚みが欲しいところと、そうでないところのメリハリがあって、いいイメージが出せそうです。



彫りの深さ
こうして見ても、ほとんどフラットバックです。

それほど大きな意味は無いような気もするのですが、どうしても『見た目』を変える必要があり、変えざるを得ないところもあるのかもしれません。



トップライン
トップラインは標準的です。

この角度から見ても、適度な肉厚感がたまりません。

ボテッとしているのではなく、シュッとした肉厚感を表現するのは難しいかもしれませんが、このウェッジはそれが見事にできています。



ソール幅
ソール幅は56度のウェッジ(サンドウェッジ)としては、やや狭いほうだと思います。

バンカーが苦手でワイドソールを好まれる方は、砂を弾くいいイメージが湧いてこず、苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。

こうして見ても、かなり削りが入っているのが分かります。

リーディングエッジとトレーリングエッジが大きく削り込まれています。

それだけでなく、トゥ側とヒール側が絞り込まれていて、真ん中付近が広くなっています。

それほど多い形状ではないですが、このようなタイプはこれまでも出会ってきました。



ソール形状
こうして見ると、トレーリングエッジの削りが、かなり大きいのが分かります。

バンスの効きは標準的です。

サンドウェッジというよりは、普通のアイアンに近いようにも見えます。

かなり工夫を凝らしたソールだということが分かりました。



ネック長さ
ネックの長さは普通ですが、ウェッジとしては短いので、もう少し長さが欲しいところです。

こうして見てもウェッジというよりはアイアンに近い印象をもちますし、こういったことができるのがプロギアらしさといえます。



斜めにミーリングあり
フェース面には綺麗なミーリングがありました。

このミーリングにも、メーカーによって個性が見られますが、このプロギアウェッジのミーリングは『斜め』です。

葉っぱの『葉脈』のような・・・。といえば、イメージしやすいでしょうか?

隣り合うミーリングが、それぞれ対照的になっているのが興味深いです。

フェース面を指で触れてみたのですが、結構ザラザラ感がありました。



装着されているグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで、ウェッジには最適です。

バックラインが無いのも好感が持てます。

一時期といいますか、今でもウェッジのグリップはバックライン有りのものも見られますが、ウェッジはフェースの開閉を多く使うので、バックライン無しのほうが私はいいように思うので、このグリップは好感度がさらにあがりました。



構え感
とても素晴らしい構え感です。

すごく懐かしい感じがします。

以前はよく見られましたが、最近では少なくなっているような美顔です。

『逃がし系の和顔』といったらいいでしょうか?

カットでフェースを斜めに使うイメージが出しやすいです。

グース系ではなく、ストレート系なので球を拾いやすそうで、私は親近感を覚えます。

こうして見ても、すごく打感が柔らかそうな感じがしてきました。

このウェッジは最新モデルですが、結構前によく見ていた懐かしさがあります。

ヘッドは小振りなので、ボールが際立って見えるところもいいです。



開きやすさ
フェースも開いて構えてみても、『落ち着きがいい』といいますか、どっしりと据わりの良さを感じます。

ボールの下をスパッと切ってロブ系のイメージが出しやすいです。

色々な細工ができそうな構えやすさがあります。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は軟鉄らしい柔らかさと適度な厚みがありました。

柔らかくて厚みで運んでいける感じ・・・。といったらいいでしょうか?

ウェッジには『乗せやすさ』という性能が求められますが、このウェッジはそれがとても高いレベルでできています。

オートマ系や弾き系では伝わるものが少なく、薄い感じがすることもあり、それを『疎』だとすると、このウェッジだと多くのものが伝わってきて『密』な感じがします。

シビアな状況で使うことの多いウェッジは、より精度の高さが求められますが、この打感だと多くの成功をもたらしてくれそうです。



スピン性能
『スピン性能』も高く、よく止まってくれました。

『ホールド力』のあるスピン性能といっていいように思います。

球持ちがいいので、こちらのイメージが伝わりやすいです。

『ギア効果』をイメージして、マニュアル車のロー・セカンド・サード・トップで例えれば、サードのスピン感といったらいいでしょうか?

強いギア効果というよりは、中間くらいのギア効果でスピード感もやや上・・・。といった感じです。

この程よいさじ加減が実戦で役に立ってくれそうです。



トゥ側
球も拾いやすくて、出球のイメージがすぐに合いました。

構えたときの出球のイメージが、そのまま反映される感じです。

球もよくあがってくれ、自然な感じがします。



バックフェース
安定性は普通で、イージー系ではないですが、この易しすぎないところがいいです。

ラインを出しやすいですし、不満はありません。



距離感
距離感も出しやすく、小刻みに打ち分けができるタイプのウェッジです。

いろいろな工夫が見られますが、それが感性を邪魔していないところに好感が持てます。

薄く、ぺらっとしたウェッジでは、厚みで押す感覚は出せませんが、このウェッジだとそれができるので、落としどころを絞り込ましやすいです。



操作性
『操作性』も高く、いろいろな球を打ち分けられるウェッジです。

ひとつで何本もの役割を果たしてくれそうです。

一見オートマチックタイプに見えますが、実は『ゴリゴリ』のマニュアルタイプのウェッジといっていいように思います。

色々な球を打たせてくれました。

アプローチでは一種類ではなく、複数の寄せ方が求められることがあり、その一番確率の高い方法を選択していくのですが、マニュアルタイプだと、それができます。

しかしイージー系のオートマチックタイプでは、易しいという長所がある反面、応用が利かないといいますか、シビアな状況に対応してくれないところがあります。

その点、このウェッジだといろいろな球を打つことができるので、その中から最高のものを選ぶことができそうです。



試打後の感想


ヒール側
マニュアル色の強いウェッジなので、オートマ系のウェッジを好まれる方は親しみづらいところがあるかもしれません。



PRGR 0 WEDGE
その分、『ワザ』を使えるウェッジといえます。


構えやすさ・・・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2020年08月02日
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プロギア RS ユーティリティ

                 

プロギア RS ユーティリティ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR RS ユーティリティ の3番 です。


シャフトは N.S.PRO950GH neo です。

ロフトは19度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS です。



正面
PRGR RSシリーズの新しいユーティリティです。

先日、ドライバーとフェアウェイウッドを試打したのですが、今日はユーティリティです。

ドライバーフェアウェイウッドと同じく、デザインに統一性が見られ、質感もいいです。



側面
色々な工夫が見られますが、それがゴチャゴチャしていなくて、嫌みに感じないところがいいです。

私はこれまで、プロギアのクラブに接してきて、その高い技術を信頼しているので、ニューモデルが出る度にワクワクします。

ウッド系のクラブでも、フェアウェイウッドとユーティリティは『ソールを使う』クラブなので、このソールを見ているだけで、どのような性能があるのか想像力が働きます。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。

調整システムは搭載されていません。

調整システムが無いのに、この長さがあるのは、今のクラブでは珍しいような気もしますが、調整システムが登場する前から、よくある長さです。

ウッド系のクラブを好まれる方の中には、ショートネックが好きだという方もいらっしゃると思いますが、私はアイアン好きなので、この長さだと、いいイメージが出せます。



ソールの溝
ソールには大きな溝があります。

これは先日試打したFWと同じです。



溝の深さ
溝の深さもたっぷりあります。

ヘッドの大きさからして、これくらいが許容量といえるのではないでしょうか?

これ以上深くて広い溝にすると、強度が落ちてしまいそうな気がします。

いくら高性能でも、球を打ってヘッドが割れてしまうのでは、元も子もありません。



All for Max Performance
ヒール側には『All for Max Performance』の文字がありました。

ドライバーやFWと同じです。

番手の違いはあっても、同じコンセプトで作られているのだと思います。



フェース面の仕上げ
フェース面の仕上げはとても綺麗です。

チープさは無く、高級感もあるので、プロギアのイメージにマッチしています。

このシンプルで綺麗なフェース面を見ているだけでも、いいインスピレーションが浮かんできます。

FWと同じで、スコアラインは全て溝になっていました。

ドライバーとは違うので、ドライバーだけ、FWやUTと違う設計になっているのでしょうか?



CNC MILLED
トゥ側には『CNC MILLED』の文字があります。

今年から、これが標準となるのかもしれません。

機械ならではの『平面仕上げの美しさ』といったらいいでしょうか?

『曲面仕上げ』は、人間の手による仕上げのほうが、分があるように思いますが、平面で均等に仕上げていくのであれば、機械でも綺麗に仕上げられると思います。

山下工業所
ここの部分を見て、新幹線製造技術の要の一つである、『打ち出し板金』という技術を思い出しました。

以前、TVを見ていて、最新の新幹線でも全て機械で製造するのではなく、人の手による技術が使われていることを知りました。

その技術は『打ち出し板金』、つまりハンマーによる『叩き』で見事に金属の薄板を成形していくのです。

熟練の職人さんになると、ハンマーで打った感覚だけで100分の1ミリの精度を力の強弱をつけて打ち分けられるのだそうです。

そんな人の手による技術が、今でも採用されているのです。

それは私たち日本人のもつ繊細さがあるからこその高等技術ですし、毎日毎日何十年も継続しておられるからこそ得られる技術なのだと思います。

ハンマーを打ったときの手応えもそうですし、打ったときの音も聞き分けておられるのではないでしょうか?

素人目には簡単そうに見える作業かもしれませんが、実はとても奥が深くて繊細で難しい技術です。

AIが発達しても、こういった分野は苦手なのではないでしょうか?

そういった究極ともいえる鋭い感性をもった職人さんに、今のゴルフクラブについての感想を聞いてみたいです。

いいものと、そうでないものに、はっきりと分かれるのではないでしょうか?



ノーマルシャロー
『ノーマルシャロー』といっていいでしょうか?

よく見かける形状で、ドライバーやFWと違い、ユーティリティは『シャローのバリエーション』が限られているように思います。



顔
整った感じの、まずまずの顔です。

全体的に整ってはいるのですが、バルジが個性的でちょっと違和感があったので、全体的には整っていても『まずまず』という言葉がつきます。

バルジは微妙に丸みを帯びていて、『凸型』になっていて欲しいのですが、このクラブはセンター付近が少し『凹型』に見えました。

あまり見ないバルジですが、この細かい部分にもプロギアの最新の技術が組み込まれているのでしょうか?

顔自体は、やや『つかまえ顔』に見えたのですが、極端ではありません。



クラウン
ドライバーもFWもクラウンのカーボンの模様が見えたので、カーボンコンポジットだと解ったのですが、このユーティリティには見られません。

カーボンコンポジットではないのでしょうか?

同じシリーズであっても、違う設計になっているのかもしれません。

何か特別な理由があるのかもしれないですし、実際はカーボンコンポジットであって、私がそれを見抜けなかっただけなのかもしれません。



グリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

ドライバーやFWと同じです。



振り感
素振りをしてみると、適度な重量感もあり、タイミングが取りやすいです。

シャフトがスチールということもありますし、ヘッドが小ぶりなので、アイアンに近いイメージで上から押さえ込んでいくイメージで素振りを繰り返しました。

今はカーボンシャフトの人気が高いですが、まだまだスチールの人気も健在です。

大まかに言って、飛ばしたい人はカーボン。

飛びすぎが嫌な人はスチールといったところでしょうか?



構え感
ボールを前にして構えてみると、いい感じではあるのですが、つかまりやすそうで、私にはちょっと合いづらいところがありました。

しかし構えづらくて違和感があるということはありません。

大きさはいい感じですが、『小顔』というほどではありませんでした。



試打を開始しました


フェース面
ややしっかりめで好感のもてる打感です。

球の重さがしっかりと伝わってきて、ボヤけた感じがしません。

このようなしっかりと伝わってくる打感だと、ラインのイメージと合致しやすいです。



打球音
『音』も好感が持てました。

小気味良い金属音です。

『カチッ』という音が心地よいです。

こうして打っていると、改めて『音』はスイングを左右する大きな要素だと実感しました。

スイング中ブレーキが掛からず、一気に振り抜いていける音です。

アクセルを踏みっぱなしにできる音といったらいいでしょうか?



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、19度というロフトでありながら、打ち出しがしっかりとれていますし、弾道も高いですが、どちらかといえばヒッター向けのユーティリティといっていいように思います。

ただ、当然ではありますが、ロフトが違えば印象が大きく変わるような気がします。

見た目ほどタフなクラブではなくて、ハードルの高さは感じません。

直打ちでも、充分あげてくれました。



バックフェース
『安定性』は、まずまずです。

高い直進性があって曲がりづらいということはなかったのですが、ラインを出しやすいですし、普通に打っていて大きく乱れることはありませんでした。

構えたときにつかまりそうだな・・・。と思っていたのですが、実際に打ってみて、その印象通りのつかまりやすさがあって、一球目から、いい感じのドローボールを打たせてくれました。

少しの『つかまえ顔』と、大顔ではない『適正な大きさ』によるつかまりの良さという相乗効果によって、このドローボールが生まれのかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』は高いです。

初速が出て、高弾道です。

高~い山を築き上げるような感じ・・・。といったらいいでしょうか?

弾道を目で追いながら、高い山を連想しました。

ヘッド自体はコンパクトなので、ライナー系に近い、やや低めの球で飛んでいくのかと思っていたのですが違いました。

球質的には、そんなに重い感じはしなくて、むしろ『フワッと』という感じです。

ボールに羽が生えたような感じで、キャリーをしっかり稼ぐことができました。



操作性
『操作性』は、まずまずです。

大味な感じのヘッドではなかったせいなのか、左右に曲げるのは結構簡単でしたが、それよりも直進性のほうがあるように感じました。

大きく曲げるのではなく、自分の持ち球を信じて、『小さい曲がり幅』で勝負していくのが一番いいようです。



試打後の感想


ヒール側
見た目は、いかにも『正統派』といった感じですが、実際はハードルを高く設定されていなくて、多くの方が親しみやすいと感じられるように微妙な設計がされているように感じました。



PRGR RS UTILITY
まさに今のクラブは『カッコ良くて易しい』です。

このいい意味での、見た目とのギャップが、クラブの進化といっていいのではないでしょうか?



PRGR RS UTILITY
ロフト19度でありながら、『打ち出しの高さ』が一番印象に残りました。

ティアップせずに直打ちで、充分すぎるほどあげてくれました。

ロフト19度では、グリーンを上から攻めるイメージは出にくいですが、ここまであがると、それもできそうです。

ホームコースでは砲台グリーンが多いので、どうしてもグリーンを上から攻めたくなるのですが、このクラブなら長い距離を残しても勇気をもらえそうです。



PRGR RS UTILITY
ヒッター向けのユーティリティでありながら、スインガータイプの方がスペックを選び、ちょっと背伸びして使えるクラブといえるのではないでしょうか?

見た目はハードそうに見えますが、『易しい要素』がギュッと凝縮されたユーティリティです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2020年07月26日
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プロギア RS フェアウェイウッド

                 

プロギア RS フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブプロギア RS フェアウェイウッド の5番 です。



Diamana FOR PRGR
シャフトは Diamana FOR PRGR です。

ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1.5、クラブ総重量は327g です。



正面
とても綺麗でカッコいいPRGRの新しいフェアウェイウッドです。

先日ドライバーを試打しましたが、今日はクリークです。

高級感もあって、所有欲を満たしてくれます。

カッコ良くて高級感のある質感が、とても魅力的です。

『第一印象』、つまり質感が良くないと、そのクラブに対する興味は薄れ、テンションがあがらないまま試打することもありますが、このクラブは違いました。

ソールには大きな溝があり、よく目立っています。

他のクラブでは見慣れた工夫ですが。プロギアのクラブということで驚きです。

プロギアは『先進性』といいますか、クラブ開発において、常に新たな工夫を取り入れている印象があるのですが、このように他社の後追いをするとは思いませんでした。

こうして見ていると、以前試打したことのある、テーラーメイド M2ドライバー を思い出しました。



側面
今主流のシャロータイプです。

ソールには色々な工夫が見られますが、それが『度を超していない』のがいいです。

ウェッジと同じように、私はフェアウェイウッドを見るときは、『ソールが滑りやすそうか』という観点から見ることが多く、それはテーラーメイドの『下駄履きソール』の頃から続いているのですが、このクラブはとても滑りやすそうで、好感が持てました。

フェアウェイウッドとウェッジは『番手の差』があるので、共通点はそれほど多くないようにも思われがちですが、『ソールの滑りやすさ』は重要な共通項です。



ソールの溝
溝の幅は広いです。

先日試打したドライバーの『ギザギザ』が、この溝の代わりになっているのかな?と思いましたが、実際のところは分かりません。



溝の深さ
深さもしっかりとあります。

溝のあるフェアウェイウッドやドライバーはたくさんありますが、そのバリエーションは豊富で、メーカーによって個性が見られます。

この溝はやはりテーラーメイドに似ている感じがします。

あの大ヒットクラブRBZを思い出しました。

プロギアとテーラーメイドは日米の違いこそありますが、どちらも『先駆者』というイメージがあって、お互いの後追いはしないだろうと思っていたので、意外な感じがします。

とはいっても、テーラーメイドも『M1』から、カーボンコンポジットを採用しているのだから、お互い『イーブン』といったところかな?と思いました。

プロギアのクラブも、テーラーメイドのクラブも好きですが、『質感の良さ』という点では、プロギアに軍配を上げます。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。

最近は、このようにある程度長さのあるクラブが多くなってきたような気がします。

このネックの長さにも『流行』のようなものがあるのでしょうか?

ネックには調整システムが搭載されていませんでした。



RS
ドライバー同様、トゥ側にあるRSの文字が映えています。



All for Max Performance
ドライバーだけでなく、FWにも、この『All for Max Performance』の文字がありました。

このクラブに対する、メーカーの自信がうかがえます。



カーボンコンポジット
クラウンはカーボン模様があったので、カーボンコンポジットなのだと解りました。

目立ちすぎる模様ではないですが、すぐに解ります。

ドライバーにもあったので、おそらくFWも同じだろうと思っていました。



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。

シャローバックというだけでなく、フェース高がやや低めなシャローフェースなので、球があがりやすそうな印象を受けます。

私はドライバーだけでなく、フェアウェイウッドにもディープフェースを求めたいですが、最近はこのようなシャローフェース&シャローバックが多くなりました。

この薄さに親近感をもたれる方は多いのではないでしょうか?



フェース面の仕上げ
フェース面の仕上げはとても綺麗です。

シンプルで美しく、さすがプロギアです。

プロギアは高性能で革新的というイメージが強いですが、質感が良いというのも魅力です。

プロギアのクラブに『チープさ』は似合いません。

そういった意味でも、このフェース面は好感が持てます。

このフェース面のデザインはドライバーとは違っていました。

ドライバーのスコアラインには、ヒッティングエリアに溝はありませんでしたが、このFWのスコアラインには全て溝があります。

このFWにもドライバーと同じように『CNC MILLED』と表示されていました。



小ぶりだが面長感
このヘッドは大顔タイプではないですが、こうして見てみるとネックの雰囲気が、昔一世を風靡した『タラコ』を思い出しました。

少し伸びているように見えます。

甲羅の中にいる亀が、ちょっと顔を出した感じ・・・。といったらいいでしょうか?



顔
シャロー感のある顔です。

シャープな顔で好感が持てます。

クリークらしい、小ぶりな感じがいいです。

最近はクリークでもスプーンと変わらないような大きさの物も見られますが、このクラブは標準的です。

直打ちするクラブはヘッドが大きくなりすぎると、逆に難しさを感じてしまいますが、これくらいの大きさだと直打ちでも安心して打てそうです。

ただ、フェースが左を向いているように見えたのが気になりました。

先日試打したドライバーもフックフェースでしたが、このクラブもそうでした。

『同じシリーズ』ということで、共通点を持たせているのでしょうか?

ドライバーほどヘッドを大きくする必要のないFWはフックフェースにしなくても、シャフトの力を借りて充分つかまりやすくなると思うのですが、この『つかまえ顔』のほうが今はニーズがあるのかもしれません。

右に行かせない安心感が、『振り切りやすさ』をもたらしてくれるのかもしれません。

ちょっと残念には思ったのですが、これが今のトレンドなのだから仕方ないと思いました。

私はフックフェースが苦手なのですが、これまでたくさん試打して経験を積んだということもありますし、このクラブは極端なフックではないので、普通に打っていけそうです。



装着されているグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

ドライバーと同じグリップで、バックラインはありませんでした。



振り感
素振りをしてみると、シャフトは少し軟らかめではありますが、いい感じの重さもあるので、その重さを頼りにして振っていく感じでタイミングが整いました。

適度な重さは『武器』になります。

もしマイクラブに迎え入れるのであれば、もう少し重量を足したいところではありますが、市販モデルとしてはいいほうだと思います。

今はもっと軽いクリークがたくさんあります。

プロギアは他のメーカーと比べ、シャフトが独特な印象があったのですが、このディアマナが『標準』なのでしょうか?

シャフトも動く感じがしますが、頼りなさのようなものは感じません。



構え感
ボールを前にして構えてみると、やはりフックフェースが気になりました。

あまり気にしないようにし、最初からフックが出るものだと想定して構えることにしました。

ボクシングで言うところの、

『予期したパンチはそれほど効かないが、予期しなかったときに受けたカウンターパンチはよく効く』

といったところでしょうか?

『立体感』は無く、『扁平感』があります。

球がよくあがりそうです。

立体感があると、少し上から抑えにいきたくなりますが、これくらい薄さを感じさせると横から拾っていきたくなります。

先日試打したドライバーもそうでしたが、こうして構えてみても、クラウンのカーボン模様が全くといっていいほど気になりませんでした。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、ややしっかりめです。

『球の重さ』をしっかりと感じ取ることができました。

ボヤけた打感ではなく、しっかりと手に伝わってくるのが良いです。

硬くなく、打っても手に響かないので好感が持てました。



打球音
『音』は、ややおとなしめではあるのですが、少し高めの金属音です。

この音を聞いて、ひょっとしたら『チタン』なのかな?と思っていたのですが、試打した後に店員さんに確認したら、チタンではなく『マレージング』とのことでした。

ヘッド全体の質感だけでなく、この『音』にも高級感があり、好感がもてました。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。

クリークということもありますが、打ち出しも高くしっかりとキャリーを稼いでいくことができました。

高弾道なので、グリーンの上から落として狙っていける感じです。

同じロフトでも、アイアンに比べFWは球があがりやすいというメリットがありますが、アイアン系のクラブよりもウッド系のクラブのほうがラインを出しやすいという方は、このようなクラブは心強い存在となってくれるのではないでしょうか?

私はアイアンのほうが『狙う』『ラインを出す』ということがやりやすいので、どうしてもアイアンを使うことが多いのですが、今はFWやUTも充実しているので、選択肢が広がったのはとても良いことです。

このクラブはカッコいいですし、RSシリーズということなので、おそらく『プロ契約モデル』なのだと思いますが、ハードルの高さは感じません。

今は『易しいプロモデル』が主流ですが、このクラブにも同様のことがいえます。

使い手を選ぶクラブではなく、幅広い層に対応してくれるクラブです。



バックフェース
この大きさにしては、安定性も高いです。

球がしっかりとつかまって、曲がる気配を見せません。

このようなつかまりのいいクラブは『球との密着感』があるように感じます。

隙間無くしっかりと密着してつかまえてくれるので、右に抜ける隙を与えません。

自然な感じの直進性、そして大らかさといったらいいでしょうか?

シャローらしい安定感があり、シビアさは全く感じませんでした。



飛距離性能
『飛距離性能』は高いです。

フェースの弾きが良くて弾道が力強く、しかも球がつかまりやすく『隙間』がないので、力が逃げずダイレクトに伝わっているように感じられます。

ほぼ自動的に飛ばしていける、『セミオートマチックディスタンス性能』といったらいいでしょうか?

力強い弾道を目で追いながら、そのようなことを感じていました。

いわゆる『最大飛距離』と『最低飛距離』の差が小さいタイプです。

ヘッドが大きいほうが飛ばせるという先入観をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、必ずしもそうとはいえません。

ヘッドを大きくすることの最大のメリットは『シャフトを長くできる』ということにあります。

その長くした分だけヘッドスピードがあがり、飛ばしていけるわけですが、それが合う方と合わない方がいらっしゃるように思います。

シャフトを長くするよりも、適度な長さで小気味良く振っていったほうが距離を伸ばせるという方も多いのではないでしょうか?

このクラブは、そのような方に試していただきたいです。

この高いレベルでの安定した飛びは、大きな魅力といえます。

クリークは飛ばしも求められますが、同時に『狙っていく』クラブでもあります。

グリーンを狙って、止めていきたいクラブです。

そういったプレイヤーの要求を、このクラブは高いレベルで安定して実現してくれるのではないでしょうか?

飛距離性能は高いですが、頂点からの落下角度が緩やかな感じはせずに、どちらかといえば『急角度』に近い感じで飛んでいきました。

これが『落とす』感覚とリンクしやすいです。



操作性
『操作性』という点では、それほど秀でてはいないように感じました。

私の感覚では、完全に『オートマチック』寄りのFWです。

左右にも曲げようとしてみましたが、いい意味で『まとめやすい』タイプで、大きくは曲げづらくて、『頑固さ』を感じました。

右にも一応曲げることはできましたが、私はフック系のほうが易しいです。

ヘッドを大きくすると、どうしても球のつかまりが悪くなりますが、それを抑える為に、多くのメーカーがフックフェースにしています。

しかし、適度に小ぶりならば、無理してフックにする必要はありません。

このFWは小ぶりでありながら、フックにしてあるので、つかまりやすさの『二乗』といったらいいでしょうか?

つかまりやすさが『足し算』ではなく、『かけ算』で感じられます。

私には、つかまり過ぎて難しく感じるところもありましたが、私と同じようにフッカーやドローヒッターの方でも、このクラブが合いやすいという方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、フェードヒッターの方にも『つかまったフェード』が打ちやすいクラブといえるように思います。



試打後の感想


ヒール側
カッコ良さと美しさが両立したFWです。

それでいながら、気難しさのようなものは一切感じませんでした。

今のクラブは『カッコ良くて易しい』というのが一種の決まりのようになっているのではないでしょうか?

最近、特に感じていますが、このクラブを試打して、改めてその思いが強くなりました。



PRGR RS フェアウェイウッド
外観などは、これまでのプロギアRSシリーズのFWと大きく変わらないように感じましたが、ソールにある大きな溝が大きなインパクトを残しました。

この溝が打ち出しの高さと飛距離性能を生んでいるのでしょうか?

最近は『溝に変わった技術』も見られるようになってきましたが、このクラブを試打して、まだまだ溝の役目は終わらないな・・・。と思いました。

複雑な技術が使われていると、いかにも高い性能をもっていそうに感じられやすいですが、実際は必ずしもそうとはいえません。

『見かけ倒しの技術』がゴルフクラブに多いのも事実です。

『飛ばす』というよりも、『目先を変える』為の工夫であることが多いです。

むしろ、シンプルで整ったクラブのほうが、良い球が出やすいことも、これまでの経験から実感しています。

このクラブも『溝』という、大きな工夫がされていますが、複雑すぎないのがいいのかな・・・。と思いました。



PRGR RS フェアウェイウッド
今回はクリークを試打したのですが、もし機会があれば、次回はスプーンも試打してみたいです。

おそらく、同じようにあがりやすくて球のつかまりが良く、飛距離も稼げるタイプだと思います。

かなりマイナーになるので、ラインアップされていないと思いますが、『ロフト12度~13度』くらいのブラッシーがあっても面白いんじゃないかな?と思いました。

大手有名メーカーではなかなか見られませんが、いわゆる『地クラブメーカー』では、時々ブラッシーが見られますし、試打してきていいものだと感じています。



PRGR RS フェアウェイウッド
これからはドライバーを入れずに、代わりにブラッシーを使っていくという手もあるのではないでしょうか?

ドライバーを手にすると、どうしても『飛ばさなければならない』とプレッシャーを感じる方もいらっしゃると思いますが、手にしているのがFWならば、たとえ同じロフトであっても、飛ばさなくちゃならないというプレッシャーから解放されて力みのないスイングができ、結果的にナイスショットを量産するようになるのではないでしょうか?

ゴルフに余計な義務感は不要です。

今のドライバーはロフトが寝ていて『11度から13度』くらいがとても多くなっています。

表示は9度や10度となっていても、それ以上に寝ているのが当たり前です。

だから『表示ロフト』と『リアルロフト』という二種類のロフトがあって、おかしなことになっています。

ヘッドが大きいドライバーを手にして飛ばさなければならないという思いでティーイングエリアに立つのと、飛ばさなくてもいい・・・。いいところに運んでいければそれでいい・・・。というのとでは、結果も大きく変わってくるのではないでしょうか?

メンタルスポーツの代表格ともいえるゴルフでは特にそれがいえるように思います。

プレッシャーや義務感ではなく『心の余裕』が、いいスコアに結びついていくのではないかと、これまでの経験から強く感じます。

心の『隙』ではなく、『余裕』が、いい方向に導いてくれることが、ゴルフには多いように思います。

ゴルフを難しくしているメンタル五大欲望は
1.飛ばしたい
2.上げたい
3.カッコをつけたい
4.真っ直ぐ打ちたい
5.止めたい

です。



PRGR RS フェアウェイウッド
色々なクラブのいいところをギュッと凝縮したハイテクフェアウェイウッドです。

今のニーズにしっかりと応えていると思います。

球があがりやすくて、といいますか、私にはあがりすぎる感じで、もうちょっと低く抑えていきたいな・・・。と思ったので、先ほども書きました通り、スプーンやブラッシー、そしてバフィーもあったら試してみたいです。

今のウェッジはロフトのバリエーションが豊富になってきているので、いずれフェアウェイウッドでも、そのようになるのかな?と思いました。

ドライバーよりも、フェアウェイウッドのほうが、まだまだ『伸びしろ』が残っているように思います。

14本のクラブの中で、今は『ユーティリティ』の重要性が増していて、スコアメイクにおいて大きな役割を果たすようになってきていますが、これからはフェアウェイウッドの重要性も再認識されるのではないかな・・・。と思いました。

プロギアはフェアウェイウッドやユーティリティを開発するのに長けているメーカーなので、これからどのようなクラブを私たちに届けてくれるのか、とても楽しみです。


構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2020年07月18日
PR
  

プロギア RS ドライバー

                 

プロギア RS ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブプロギア RS ドライバー です。



Diamana FOR PRGR
シャフトは Diamana FOR PRGR です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1.5 です。



正面
プロギアRSシリーズの新しいドライバーです。

ソールに『5』と大きく表示されているので、RS5ドライバーなのかと思ったのですが、名前はRSのようです。

5にはどういう意味があるのでしょうか?

RSドライバーの5代目という意味なのかな?と思いましたが、真偽のほどは定かではありません。



ソールのギザギザ
ソールにある、このギザギザなものが目立っていました。

これはどのような効果が期待できるのでしょうか?

他のメーカーでは『溝』になっていることもあるので、溝の役目をするのかもしれません。



段差
角度を変えて見ると、フラットではなく、微妙に段差がついていました。

やはり、何か理由があるようです。



側面
シャロー感の強いラージサイズのヘッドです。

かなり大きく見えました。

PRGRは高反発モデルも発売していますし、ひょっとしたら、このドライバーは460cc以上の『オーバーサイズ』なのかな?と思い、後で店員さんに確認してみると『460cc』で、SLEルール適合モデルなのだそうです。

『大きく見せる工夫』が、かなり出来ているように見えました。

どちらかというと私は大きめよりも小ぶりなほうが好きですが、この大きさに親近感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

全体的な質感がとても良く、仕上げも美しいです。

プロギアらしい丁寧な仕上がりに目尻も下がります。

チープなところは全くありません。



バックフェースのウェイト
バックフェースには大きなウェイトがひとつありました。

『8』という数字があったので、8gで間違いないと思います。

プロギアのことだから、おそらく色々な重さのウェイトが用意されているのではないでしょうか?



PRGR RS ドライバー ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。

一時期はショートタイプが多かったのですが、最近はこのように適度な長さのあるモデルも増えてきました。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。

このシステムは、これまでのプロギアドライバーに見られました。



RS
試打するのは、このRSのポジションです。

以前試打したモデルとは、違うシステムのようです。



フェース面のデザイン
フェース面はシンプルで美しいです。

このフェース面も、これまで見てきました。

センターエリアのヒッティング部分のスコアラインはフラットになっていて、『溝』になっていません。

しかし、その周りの白いスコアラインは溝になっていました。

これは強度と関係があるのでしょうか?

SLEルールに違反しない範囲で、ギリギリまでフェース面が薄く削られているのかもしれません。



CNC MILLED
トゥ側には『CNC MILLED』の文字がありました。

これまでは『FORGED』が多かったのですが、このドライバーは違います。

機械的で、かなりこだわった削りのような印象を受けます。

コンピュータ制御というと、どこかちょっと冷たい印象を受けることもあるのですが、このドライバーはそんな感じはありませんでした。

『熱い』『冷たい』という温度差は感じず、とても丁寧で綺麗なフェース面だという印象です。

このフェース面にはプロギアのこだわりが感じられます。

私の記憶違いでなければ、おそらくこの『CNC MILLED』はPRGR初ではないでしょうか?



シャローヘッド
かなりシャロー感の強いヘッドですが、この形状は見慣れました。

バックフェースのところを見ると、以前試打したリョーマのドライバーを思い出しました。

こうして外見だけで見ると、かなり重心が低くて深そうです。



All for Max Performance
ソールのヒール寄りには『All for Max Performance』という文字がありました。

とても心強い言葉です。

『全てのものを最大のパフォーマンスで・・・』ということでしょうか?



トゥ側のRS
トゥ側にあるRSの文字が映えています。



顔
顔はクセがありました。

これは前にも見たことのある顔です。

『PRGR顔』というよりは『RS顔』といったほうがいいかもしれません。

投影面積がかなり大きくて、フェースが左を向いています。

昔からある顔ですが、最近ではそれほど多くないような気がします。

今は『控えめなフックフェース』が多いように思いますが、このドライバーは控えめではなく、はっきりしています。

ヘッド後方もよく伸びていて、直進性を感じさせます。

フェースターンさせるイメージは浮かんできません。



カーボンコンポジット
写真では見えづらいのですが(実物を見るとすぐにわかります)、クラウンがカーボンコンポジットでした。

テーラーメイドが『再ブームの火付け役』となって、今では多くのメーカーが採用するようになりましたが、元々はプロギアが『本家本元』といいますか、『元祖』といっていいように思います。

一時期、プロギアといえば、このカーボンコンポジットでしたし、多くのメーカーが追随していきました。

私は『TR DUO』というドライバーを愛用していたことがあり、すごく気に入っていたのですが、いわゆる『高反発モデル』だったので、SLEルールによって使用が禁止されるということで、泣く泣く手放したことがあります。

このカーボンクラウンが以前のRSとの違いといっていいのではないでしょうか?

このカーボンの模様は、はっきりしていますが、強烈過ぎないので構えても邪魔にならないだろうな・・・。と思いました。



グリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

これまでもたくさん採用されてきた、シンプルなタイプです。

調整機能が付いているからでしょうか?

バックラインはありませんでした。

私はバックラインが無いほうが好きなのですが、バックライン有りを好まれる方には、少し物足りないところかもしれません。



振り感
素振りをしてみると、シャフトは結構軟らかくてしなりが大きいですが、『グラグラ感』はないので、数回素振りを繰り返せばタイミングがとりやすそうでした。

軽すぎず、軟らかすぎずといった感じで、これが今のドライバーで多いような気がします。

ディアマナというと、どうしても『しっかり』のイメージが残っているのですが、当然ながら色々なタイプのディアマナがあるので、一概には言えません。

私は昔、『青マナ』を使っていたことがありますし、それ以外では『カイリ』や『イリマ』の印象が強いです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、やはり独特な感じがして、ちょっと苦手意識が芽生えてしまいました。

正直、構えづらいです。

ヘッド後方の膨らみが大きいということもあるのですが、やはりフェースがかなり左を向いているように見えてイメージが描けません。

頭の中がクリアにならず、ずっとモヤモヤした状態です。

左へ巻いてしまうイメージしか出ず、スライスの気配は全くありません。

シャロー感の強い、扁平顔といったらいいでしょうか?

立体感は無く、フェースの厚み(高さ)で包んで飛ばす・・・。というイメージは出ません。

完全に、『オートマ系フックフェース』のドライバーです。

私が好む構え感ではないのですが、このフックフェースを好きだという方もたくさんいらっしゃると思います。

私は右を少し向いて構え直し、ちょっと工夫をして打っていくことにしました。

ヘッドが大きいので、ボールが小さく見えました。

フッカーである私は構えづらいのですが、スライサーの方には、かなり心強い顔といえるのではないでしょうか?

右へ飛んでいく要素を全く感じさせません。

コースではなく練習場なので、いくら左へ打っても問題はないのですが、やはり右を向いてそこから回していくほうが、気持ちも楽になるので、そのように構えました。

構えづらいクラブとか、イメージが出ないときは、保険を多めにかけるに限ります。

ミスが出ると仮定して、そのミスが出ても上手く対処できるように先手を打っておく・・・。といったところでしょうか?

満点に近いような『高得点』を狙うのではなく、ギリギリでも『及第点』を狙っていく感じです。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は良いです。

ソフトというよりは、ややしっかりめな打感ですが、硬くなく手に嫌な衝撃も残りません。

いわゆる『一球で完結できる』打感です。

後に引くことはありません。

こもったような打感ではなく、いい感じの手応えがありました。

打感に『ボクシングの階級』のように、ヘビー級やライト級などがあるとするならば、このドライバーの打感は『ライトヘビー級』くらいかな?と打ちながら思いました。

結構ずっしり来るといいますか、球の重さを感じ取ることができました。

重さを感じる打感ですが、それが飛びを邪魔するのではなく、しっかりとした手応えとして残してくれているところに喜びを感じました。



打球音
『音』も良いです。

はっきりとした耳に響く音です。

おとなしめではなく、やや大きめではあるのですが、甲高くなくインパクトを邪魔しない音なので好感が持てます。

インパクトをしっかりと『点で感じられる音』といったらいいでしょうか?

音楽に例えると、最初は当然『ff(フォルテッシモ)』から入るのですが、早めの『>(デクレッシェンド)』がやってきて、その加減が『長すぎず短すぎず』ちょうど良いです。

叩きにいってもインパクトが緩まず、じっかりと振り切ることができました。

プロギアのドライバーは、昔は異音を発する物もあったと思うのですが、もう何年も安定した音になっているので、打つ前から安心はしていました。



トゥ側
球はあがりやすいです。

見た目通りのあがりやすさで、タフさは全く感じられません。

10.5度というロフト通り(実際はもっとロフトが寝ているのは間違いない)の打ち出しの高さがあり、高弾道です。

この球の『浮揚力』といいますか、『あがり加減』は、これまでも経験していて、以前試打したモデルの弾道とイメージが被りました。

この伸び方・スピード感は瓜二つです。

さすがは後継モデルだな・・・。と思いました。



バックフェース
『安定性』は高いです。

完全なオートマチック系のドライバーで、直進力が高く、曲がる気配を見せません。

ラージサイズで扁平感が強いですが、昔のドライバーと違って、かなり球のつかまりがいいので、ラージサイズの欠点である、球のつかまりづらさ・プッシュの出やすさといった欠点を上手くカバーできています。

私はこの構え感が苦手で、左への警戒感を常に持っておかなければならないのですが、このドライバーの構え感が気にならないという方や、日頃から球のつかまりが弱くて距離をロスしているな・・・。という方にとって、かなり頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?

最初から『チーピン』を警戒していたからなのか、一球目から大きなフックは出ず、ストレートに近いドローボールを打たせてくれました。

しかし、ちょっとでも気を抜くと左へ飛んでしまいそうだったので、ある程度の緊張感をもって試打に臨んでいました。



飛距離性能
『飛距離性能』も高いです。

高弾道で弾きが良く、キャリーを稼げるタイプです。

打ち出しが高めで、落下角度が緩やかな感じがしました。

スピン不足でキャリーが伸びないということにないよう、考えられて設計されているのだと思います。

スピンはやや多めのような弾道だったのですが、大きく吹き上がることはなく、『辛抱』してくれる感じでした。

『球質的』には、やや軽めな感じです。

先ほどの『打感』同様、『弾道』にもボクシングの階級があるとするならば、この弾道は『バンタム級』くらいかな?と思いました。

余談ではありますが、バンタム級というと、どうしても『あしたのジョー』の矢吹丈やカーロス・リベラ、ホセ・メンドーサを思い出しますし、実在する人でいえば、名チャンピオンである長谷川穂積さんや山中慎介さん、そして今をときめく井上尚弥選手を思い出します。

このドライバーは全体が黒で、キリッと引き締まったデザインで高級感もありますが、一部のアスリートゴルファーの為にあるドライバーではなく、ヒッタータイプの方からスインガータイプの方まで、幅広い層に対応に対応できている、守備範囲の広いドライバーです。



操作性
『操作性』という点では、かなり『オートマ色』が強いので、それほど秀でていません。

なかなか思うように曲がらず、小さい曲がり幅で収まっていました。

右にも曲げようとオープンスタンスで、かなり『カット』で打ってみたのですが、大きく曲げるのは難しいと感じました。

右に滑る感じの球が出ず、全てしっかりとつかまる感じなので、プッシュ気味の球は出づらいです。

フェースの弾きは強いですが、接触時間が短くて右に抜けていくのではなく、しっかりと『ホールド感』をもっているドライバーです。

これだけ大型でフックフェースも利いているので、スライスに悩んでおられる方には、『右へ行かせない』という安心感をもてるドライバーといえるのではないでしょうか?

球のつかまりがいいので、私はスライス系よりはフック系のほうが易しく感じました。

フック系といっても、昔のドライバーのように最初は真っ直ぐに近い感じで飛んでいって、途中から大きくカーブを描いて飛んでいくという球筋ではありません。

最初の打ち出しに忠実なので、ライン出しも比較的簡単です。



試打後の感想


ヒール側
飛んでいく弾道を目で追いながら、2年前に試打したモデルの弾道と、ずっとイメージが重なっていました。

このドライバーも高性能ですが、2年前のモデルから大きく飛距離が伸びたとは、正直思いませんでした。

しかし、それはこのドライバーが進化せずに『伸び悩み』しているというのではなく、前のドライバーがそれだけ凄いということがいえます。

最新モデルもいいですが、過去のモデルもいいものがたくさんあるということです。



PRGR RS DRIVER
色々なものが付けられていて、ゴチャゴチャした感じのドライバーもありますが、このドライバーは工夫が見られるものの、それが邪魔になっていないといいますか、必要なものだけ取り入れられているように感じました。

私がこれまでたくさんのドライバーを試打してきて、色々なパーツが組み合わさってゴチャゴチャしたものは『意外と』といいますか、見た目の工夫ほど飛距離性能に物足りなさを感じるものが多く、逆にシンプルなほうが、いい弾道で飛んでくれるものが多いように思います。

弾道が『クリア』な感じがします。



PRGR RS ドライバー
過去のモデルのいいところをしっかりと受け継ぎながら、新たな工夫が見られます。

それが『カーボンクラウン』ということです。

ここ数年、よく見られるようになりました。

ウェイトの数は減っていたり、ネックの調整機能も少し変わった感じがしますが、ベースとなる部分は変わっていないようです。



PRGR RS ドライバー
『易しく』をモットーに、もっと多くの方に飛びを楽しんでもらいたい・・・。というメーカーの願いが、試打しながら感じられました。

ヘッドもかなり大きく見えて、しかもつかまりがいいので、多くのゴルファーから『易しく飛ばしていける』という評価を得られやすいのではないでしょうか?

私の好みとは大きく外れているところもありましたが、この『頑固』ともいえる、『曲がりづらさ』や『弾道の高さ』が印象に残りました。

これまでのオートマ系ドライバーといえば、確かにスイートエリアが広くて慣性モーメントも高くて曲がりづらいのですが、『不自然さ』を感じることも多かったです。

しかし、このドライバーはオートマ系でありながら、それほど不自然さは感じられず、気持ちよく打っていくことができたので、好感が持てました。



PRGR RS ドライバー
今回のモデルはあくまでも『マイナーチェンジ』だと思いますが、かなり工夫されていて、いい要素をふんだんに取り入れているように感じました。

目に見えないところ(ヘッドの内側)にも、たくさんの工夫がされているのではないでしょうか?

このドライバーに好感が持てたので、姉妹モデルも試打してみたいです。


構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2019年12月06日
PR
  

プロギア NEW egg i+

                 
プロギア NEW egg i+
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブプロギア NEW egg i+ の4番です。



M-40
シャフトは M-40 です。

ロフトは21度、クラブ長さは40インチ、シャフト重量は47g、トルクは5.4、バランスはD0、キックポイントは中調子 です。



正面
PRGRの新しいユーティリティです。

アイアン型のようにも見えますが、ウッド型の特徴も持っているように見えます。

アイアン型ユーティリティと言えば、昔ブームになった、ズームもプロギアですし、プロギアは常に斬新な発想でクラブ開発をしているようなイメージがあります。



側面
かなりの大型です。

これはeggシリーズらしい特徴といえます。



彫りの深さ
こうして見ても、変わった形であることが分かります。



トップライン
トップラインは厚めです。



ソール幅
ソール幅は、かなりワイドです。

こういうところを見ると、アイアン型というよりは、中間型のようにも見えてきます。



バックフェースの膨らみが大きい
バックフェースがかなり膨らんでいて、その膨らみがソールに集中しているようです。

重心の低さと深さがありそうな形状です。



ネック長さ
ネックは短く、かなり『頭でっかち』なタイプです。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。

正直、あまり綺麗なフェース面だとは思いませんでしたが、こういうタイプはよく見られます。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは特徴がありますが、これまで試打したモデルと同じです。

フィーリングのいいグリップです。



振り感
素振りをしてみると、独特な軽量感と軟らかさがあり、見た目とのギャップがちょっとあるように感じました。

パッと見た感じだと、もうちょっと重さが感じられるだろうと思っていたのですが、違いました。



構え感
独特な構え感です。

アイアンのようにも見えますし、バックフェース(といいますかソール)の膨らみが見えるので、まさに『ハイブリッド』的な感じがします。

唯一、すごくいいな・・・。と思ったのが、グースがきつくないということです。

このようなタイプのクラブで、この形状はとても珍しいです。

グースは『お約束』のようになっているものばかりだったので、親近感がもてなかったのですが、このクラブは改良されているし、さすがプロギアだな・・・。と思いました。

大きめな顔をしていますが、極端ではありません。



試打を開始しました。

フェース面
『打感』は硬めで、『ガツン』という感じでした。

好みの打感ではないのですが、『易しさ』を手に入れる為には仕方ないことなのかな?と思いました。

『球乗り感』は感じず、『弾き感』の強いクラブです。



バックフェース
『安定性』は高く、大らかなタイプです。

ラインも普通に出していけましたし、引っかかる感じはしませんでした。



トゥ側
球はとてもあがりやすいですが、今はこれくらいが標準といえるでしょうか?

タフさは全く感じられません。



操作性
『操作性』は、あまり秀でてはいないように感じます。

構えたときに、色々と曲げてみよう・・・。と思えなかったということもありますし、敏感に反応するタイプではないと思います。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、『易しく飛ばせる』というところが優れています。

『最大限の飛び』というのではなく、易しく4番アイアン以上の距離を加勢できるタイプです。



ヒール側
大らかさと飛距離が安定している、機能性の高いクラブです。

                         
        

                         
      
2019年10月23日
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プロギア NEW egg フェアウェイウッド

                 
プロギア NEW egg フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブプロギア NEW egg フェアウェイウッド の5番 です。



eggオリジナルシャフト
シャフトは eggオリジナルシャフト です。

ロフトは17度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはM-37、シャフト重量は48g、トルクは4.7、クラブ総重量は300g です。



正面
プロギアエッグシリーズの新しいFWです。


先日は NEW SUPER egg を試打しましたが、また違うモデルです。



側面
かなりシャロー感があって、ソールに凹凸がなく、フラットな感じのFWです。


ここ数年、凹凸があってゴチャゴチャした感じのFWも見られますが、最近はこのようにシンプルな物も見られるようになりました。


eggの文字は目立っていますが、最新のモデルとは思えないほどのシンプルなソール形状です。



ネック長さ
かなり重心が低そうに見えますが、ネックの長さは適度にあります。


こういった物も、今は多くなりましたし、ネックの長さにも流行のようなものがあるのかもしれません。


調整システムは搭載されていませんが、今はこういうシンプルな物の方が多くなったような気がします。



フェース面の仕上げ
フェース面はとてもシンプルです。


弾きがとても良さそうですが、このクラブはSLEルール適合なのだそうです。


『SUPER』の文字があると、高反発ということなのかもしれません。



シャローヘッド
こうして見ても、かなりシャロー感があります。


これはSUPERと同じです。


今はこういうタイプが多いので見慣れてはいるのですが、かなり薄さが際立っています。



顔
顔はまずまずです。


シャロー感を感じさせますが、大きなクセはありません。


少しつかまえ顔に見えましたが、こういうタイプも今は多いです。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは、これまでのモデルと同じです。


独特なデザインで、プロギアらしい工夫が見られます。


フィーリングも良く、手に馴染みやすいです。



振り感
素振りをしてみると、かなりの軟らかさがあって、ソフトスペックに仕上がっています。


ルール適合・非適合の違いはあっても、こういったところはあまり変わらないようです。


egg自体がヒッターというよりも、スインガータイプを対象にしているブランドなのかもしれません。



構え感
ボールを前にして構えてみると、シャロー感があって、かなりあがりやすそうな感じが伝わってきました。


方向性でいえば、つかまりやすそうです。


苦手に感じることはないですが、かといって見とれることもなく、淡々と構えていました。


eggらしい易しさを追求しながらも、それほどクセを強くしていないようです。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は軽い感じでした。


球の重さをあまり感じず、『接触時間』が短く感じられました。


高反発と変わらないような弾きの良さです。



打球音
『音』は、はっきりしていますが大きすぎず、なかなかいい感じでした。


特に不満はありません。



トゥ側
球はかなりあがりやすくて、ここが一番印象に残りました。


重心の低さが際立っているようです。


ナイスショットを打つ為の、『分厚いインパクト』は要らないクラブといっていいように思います。


かなり薄く打っても、自然に球を拾ってくれる感じです。


フェースの中央部分ではなく、『下で勝負できる』FWといっていいのかもしれません。


私はFWでも、基本『直打ち』するときはアイアンと同じように『上から』つぶし気味に打っていきたいタイプなのですが、このFWはそのように打たなくても充分あげてくれる易しさがあります。


上から打っていくと打点も中央部分に集まりやすくなりますが、そうではなくて横からはらうように打ちたい方の為のクラブといっていいのではないでしょうか?


横から薄めに拾っていっても、しっかりとボールをキャッチして浮かせてくれる易しさがあります。


最近はシャロータイプのFWが多いですが、それは『直打ち』の為ではないか?と思えることが多くなりました。


私にはシャロー過ぎる感じもしますが、これだけあがりやすくなっていると、FWの直打ちが苦手だという方にも、頼もしく感じられるのではないでしょうか?



バックフェース
『安定性』も高く、シビアさは感じません。


シャローフェースですが、スイートエリアはかなり広いように感じました。



操作性
『操作性』という点では、私はフック系のほうが易しく感じられました。


球のつかまりがいいクラブです。



飛距離性能
飛距離性能も、イージー系FWの中では秀でているほうだと思います。


弾きの良さと、しっかりとキャリーを出していけるあがりやすさが、いい相乗効果をもたらしているようです。


イージー系ですが、頼りなさのようなものはありません。



ヒール側
弾きの良さとあがりやすさが秀逸なFWです。


クリークでこれだけあがるのだから、スプーンではどうでしょうか?


おそらく、番手の違いはほとんど感じさせないほどのイージーさがあるように思います。



PRGR NEW egg フェアウェイウッド
シンプルなヘッドですが、決して『ローテク』なクラブではありません。


プロギアらしい工夫が見えないところにたくさん散りばめられているのは間違いありません。



PRGR NEW egg フェアウェイウッド
実際に打ち比べてみたわけではないので、はっきりとしたことはいえないのですが、おそらく高反発である『SUPER』と弾きの良さは、あまり変わらないような気がします。



PRGR NEW egg フェアウェイウッド
弾きの良さとあがりやすさを追求しながら、競技に出場される方の為にプロギアが開発したFWといえるのではないでしょうか?



PRGR NEW egg フェアウェイウッド
ベテランゴルファーはもちろんですが、ヤングゴルファーの方にも、合いやすい幅広い層に受け入れられるFWだと思います。

                         
        

                         
      
2019年09月23日
PR
  

プロギア NEW egg 5500 ドライバー

                 
プロギア NEW egg 5500 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブプロギア NEW egg 5500 ドライバー です。



オリジナルシャフト
シャフトは オリジナルシャフト です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはM-30 です。



正面
プロギアエッグシリーズの新しいドライバーです。


先日FWを試打しましたが、今日はドライバーです。


この独特なデザインが目を引きます。


正直、あまりカッコいいとは思いませんが、見た目のインパクトは充分です。



側面
ラージサイズでシャロー感の強いヘッドです。


艶消しタイプで、独特な質感があります。


高級感を感じなかったので、ひょっとしたらリーズナブルな価格設定になっているのかな?と思いました。



ソールの凹み
ソールには大きな凹みがあり、よく目立っています。


位置からして、他のメーカーに見られる『溝』と同じような意味があるのかな?と思いましたが、実際のところは分かりません。


しかし、大きな意味があるのだと思います。



ネック長さ
ネックは短めです。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。


しかし、これは『調整』というよりは、シャフトを簡単に交換する為のシステムなのではないか?と思いました。



フェース面の仕上げ
フェース面はとてもシンプルです。


いかにも弾きが良さそうなフェース面です。


エッグシリーズといえば、高反発のイメージがあるので、このドライバーもそうなのだろうと思っていたのですが、このドライバーはSLEルール適合なのだと教えてもらいました。



ソールのウェイトのようなもの
バックフェース近くにはアクセサリーのようなものがあります。


位置からして、おそらくウェイトではないか?と思うのですが、本当のところは分かりません。



シャローヘッド
エッグらしいシャローヘッドです。


今はこのようなタイプが多くなりました。



顔
顔は、かなり独特な感じがします。


エッグシリーズなので、ある程度は予想していましたが、クセのある顔をしていました。


投影面積が大きくてつかまえ顔を好まれる方には、安心感を与える顔といっていいのではないでしょうか?



オリジナルグリップ
装着されているグリップは、いろいろな工夫が見られますが、ソフトなフィーリングで好感が持てます。


機能性とフィーリングの両立ができているグリップです。



振り感
素振りをしてみると、かなりの軽量感と軟らかさがありますが、これは予想通りです。


シャフト全体が大きく弧を描いてしなるように感じました。


軟らかいことは間違いないのですが、かなり大きくしなり、そのしなる大きさが印象的でした。


イメージとしては、いつもの『弧』の1.5倍くらいの感じです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、好みからは外れていますし、少し違和感もありました。


オフセットが目立っていますし、ちょっと遅れてきそうな感じがします。


ちょっと前までは結構見られた顔ですが、最近では少なくなっています。


イメージも出にくいので、全てクラブに任せる感じで、ゆっくりタイミングを重視して振っていくことにしました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、なかなかいい感じです。


ソフトな打感ではないですが、硬すぎず適度な手応えが残りました。



打球音
『音』は、はっきりしているのですが大きすぎず、インパクトの邪魔をしませんでした。


「キーン」という甲高い音を予想していたのですが、違いました。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。


正直、あがりすぎといったところがありましたが、これはスペック的に仕方ないことがだと思いました。


タフさは全く無く、スインガータイプの方の為のドライバーといっていいのではないでしょうか?


かなりキャリアを積んだ、ベテランゴルファーの方にも合いやすいような気がします。



バックフェース
『安定性』は高く、かなりイージーなドライバーです。


この寛容さは、今のドライバーの中でも、トップクラスといえるのではないでしょうか?


スイートエリアの広さもそうですし、球のつかまりやすさが印象的です。


球が右に逃げる感じがしません。


このドライバーを試打しながら、500円玉何枚くらいのスイートエリアの広さなんだろう・・・。と思いました。


それくらい、このドライバーは超ワイドスイートエリアです。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、好みが分かれるところだと思いますが、叩きにいくとフケあがってしまうところがあったので、叩くのではなく、優しく横からなでるイメージが合っているように思いました。


叩いていなくても、充分な初速は出せるタイプのドライバーです。


HSが40以下の方に合うように設計されているのではないでしょうか?



操作性
『操作性』という点では、オートマチック性が強すぎるので、それほど秀でているようには感じませんでした。


ヘッドの形状もそうですし、シャフトのスペック(軽さや軟らかさ』などもあり、あまり細工をしたくないというところもありました。


このドライバーのもつ、大らかさとオートマ性を活かしたほうが得策のような気がします。



ヒール側
これまでのエッグドライバーとは違う、独特なデザインで、最初どうなのかな?と思いましたが、さすがはプロギアです。


しっかりと基本性能は押さえています。


『易しさ』と『弾きの良さ』が大きなウリです。



PRGR NEW egg 5500 ドライバー
デザインは好みが分かれると思います。


正直、私はあまり好きではありませんが、こういったデザインが好きだという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?



PRGR NEW egg 5500 ドライバー
プロギアはゴルファーの特徴を細かく分析して、それぞれのニーズに合ったクラブを開発するのが上手いメーカーだと私は思っています。


今回の、このニューエッグドライバーも、ゆっくりめのHSの方をターゲットに、いかに効率良く飛ばしていけるかということを研究して開発されているのではないでしょうか?



PRGR NEW egg 5500 ドライバー
ある程度絞られたターゲット層だとは思いますが、このドライバーのハードルの低さと高い安定性に魅力を感じる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
                         
        

                         
      
2019年08月01日
PR
  

プロギア NEW SUPER egg フェアウェイウッド

                 
プロギア NEW SUPER egg フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは プロギア NEW SUPER egg フェアウェイウッド
の5番 です。



NEW SUPER egg オリジナルシャフト
シャフトは M-35 です。

ロフトは17度、クラブ長さは42.25インチ、シャフトフレックスはM-35、シャフト重量は43g、トルクは5.8、クラブ総重量は295g です。



正面
久しぶりに出会った、プロギアエッグシリーズのFWです。


これまでモデルからデザインが一新されています。


一瞬、レディスモデルかな?と思ったのですが、メンズモデルということで試打してみることにしました。


派手さはなく落ち着いたデザインですが、センスがいいです。



側面
シャロー感が、かなり強いです。


こういったところは、これまでのeggシリーズと変わりません。


ヒール側には『NON-CONFORMING TO R&A/USGA RULES』という文字があったので、ルール非適合モデルだということが分かりました。


これまでeggシリーズはルール適合モデルと非適合モデルが混在していましたが、この試打クラブは非適合モデルです。


適合モデルもラインアップされているのでしょうか?


ルール非適合といっても、いろいろあると思いますが、おそらく『高反発』ではないでしょうか?


フェースの反発係数というのは、各メーカーがすごく気を遣うところだと思います。


ルールに違反しないようにギリギリにするのは大変です。


適合モデルとして発売して、あとからルール違反となれば、回収しなければなりません。


だから、最初からルール非適合で反発係数に気を遣わずに開発していくことのほうが、メリットも大きいのではないでしょうか?


今はルール非適合モデルの認知度もあがり、ニーズもあります。



ネックの長さ
ショートネックタイプです。


ネックに調整機能は搭載されていません。


最新モデルではあっても、比較的シンプルな形状です。


外からでは分からないような工夫が、ヘッドの内部にされているのではないでしょうか?



HI REPULSION
トゥ側には『HI REPULSION』という文字がありました。


これはどういうことでしょうか?



フェース面のデザイン
eggらしいシンプルなフェース面です。


雑さはなく、綺麗です。



シャローヘッド
かなりシャローなヘッドですが、今はこれくらいが標準と言えるでしょうか?


クリークはもともとあがりやすいクラブですが、それをさらに進化させた形のようです。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは独特なデザインです。


あまり見ないパターンですが、グリップにも気を遣っているように見えます。



顔
顔は、まずまずです。


クリークらしく小顔ではありますが、ヘッド後方がやや伸びています。


こういったところは、今のドライバーと共通するところです。



クラウン
プロギアといえば、カーボンクラウンのイメージが強いので、このクラブはどうなのかな?と思い、近くで見てみたのですが、カーボンの模様は見られませんでした。


カーボンコンポジットではないのかもしれません。



振り感
素振りをしてみると、かなりの軽量感がありました。


シャフトが軟らかいのは予想できていましたが、ここまで軽いのはクリークとしては珍しいように思います。


徹底されたソフトスペックといっていいでしょうか?


eggシリーズらしい特徴といえるのかもしれません。



構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。


ヘッド後方の伸びが見えますが、それ以外は特にクセのようなものは見られません。


方向性への不安も無かったですし、球があがりやすそうな印象を受けました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトというよりは、ややしっかりめです。


ズシリと重い感じではなく、軽めのフィーリングです。



打球音
『音』は高めの金属音です。


打つ前はこの音を予想していなかったので、ちょっと意外でした。


もう少し抑えられているといいな・・・。と思いましたが、これくらいでも全然問題ないですし、ある意味『高反発らしい金属音』といえるような気もします。


これくらいの音のほうが弾くイメージが出しやすくて好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。


マットの上からの直打ちでも、十分すぎるほどの高さが出せました。



バックフェース
『安定性』という点でも高くイージーさを感じましたが、あまり振りすぎてしまうとシャフトが暴れるので、抑え気味にしていくのが得策のように感じました。


ヘッド自体はとてもイージーなタイプで、気難しさは全くありません。



飛距離性能
『飛距離性能』は高反発らしく弾きが良くて初速も速いですが、ややゆっくりめでいったほうが、このクラブの特性を活かせるような気がしました。


速く振ってしまうと高く上がりすぎてしまって、それほど飛びを感じませんでした。



操作性
『操作性』はあまり長けてはいないような気がします。


かなりのソフトスペックなので、細工をするのは難しく感じられました。



ヒール側
高反発モデルで強い弾きが特長のFWですが、使える範囲をそれほど高くしていないように感じました。


ゆっくり振ったほうが、いい感じで打つことができました。



PRGR NEW SUPER egg FW
プロギアに限らず、これからもこういった高反発化は続くような気がします。

                         
        

                         
      
2019年06月20日
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プロギア RS RED ドライバー

                 
プロギア RS RED ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
プロギア RS RED ドライバー です。



Speeder EVOLUTION
シャフトは Speeder EVOLUTION です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは8.1、バランスはD0、クラブ総重量は273g です。



正面
プロギア RS レッドのドライバーです。


以前、FWUTを試打したときにも感じましたが、とても美しいです。


ラージサイズドライバーの『ゴチャゴチャ感』はありません。



側面
ヘッドは大きくてシャロータイプです。


今はこういうタイプがほとんどです。



ウェイト
大きなウェイトがひとつだけ配置されていますが、数字がないので、重さは判りません。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。


この角度から見ても、綺麗だな・・・。と思いました。


なんと言いますか、『チープ感』が全くありません。


量産モデルでありながら、少ないロット数で勝負する地クラブと同じような美しいドライバーです。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。


これは『調整』というよりは、シャフトを替えやすくするためのものなのかもしれません。



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。


こうして見ていると、同じシャローでもタイプがいろいろとあるものだなと思えてきます。


このドライバーはとても美しくて好感のもてるシャローです。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインもシンプルで美しいです。


中央部のスコアラインが溝になっていないのは、これまでと同じです。



顔
なかなかいい顔をしています。


もっとクセのあるものがラージサイズのドライバーでは多かったのですが、最近はこのようにクセが抑えられているものも見られるようになりました。


フェースを被せなくても、ラージサイズのデメリットである『つかまりの悪さ』を解消できる技術が進んできているのではないでしょうか?


私はフックフェースが苦手ですが、最近は親近感のもてるラージサイズドライバーが増えてきているので、嬉しく思っています。



振り感
素振りをしてみた感じは予想通り、軽量タイプですが、今はこれくらいが多いように思います。


昔は280gを切るドライバーはそれほど多くありませんでしたが、強度があって比重の軽いチタンが使われるようになって普通になってきました。


私にはかなり軽めではありますが、これまでもたくさん経験していますし、振りすぎないようタイミング重視で振っていくことにしました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、『逃がす』というよりは『つかまる』イメージのほうが強くでたのですが、苦手意識のようなものは芽生えてきません。


普通にリラックスして構えることができました。





試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、しっかりめでした。


ソフトな打感ではありません。



打球音
『音』は大きくて高いです。


インパクトが緩むことはなかったのですが、これ以上大きくなると緩みそうな気がしました。


許容範囲ギリギリの音です。



トゥ側
球はとてもよくあがってくれました。


タフなドライバーではないですし、とてもイージーにあげられるドライバーです。


カッコいいドライバーですが、決してハードルが高くない親しみやすさをもっています。



バックフェース
『安定性』も高く、シビアさは全く感じません。


打感が硬かったせいか、どこでヒットしたかがちょっと分かりづらいところがあったのですが、球はブレることなく、安定したドローボールで飛んで行ってくれました。


球もつかまりやすく、右に逃げる感じがしません。


シャフトがかなり走るタイプなので、これもつかまりの良さにつながっているようです。



操作性
『操作性』という点では『万能』なタイプではなく、『つかまりの良さ』が強く感じられます。


私がフッカーということもあると思うのですが、スライス系よりはフック系のほうが明らかに易しく自然に感じられました。


これだけのラージサイズなので、なかなかフェースターンのイメージが出ませんが、ヘッドが勝手に回ってくれるような感じです。



飛距離性能
『飛距離性能』も、このようなタイプの中では、かなり秀でているのは間違いありません。


ヒッター向けではなく、スインガー向けだと思いますが、フェースの弾きが良くて初速が速いです。


これまでの多くのラージサイズドライバーのような頼りない弾道ではありません。


易しさに『力強さ』が加わっています。


『低スピン性能』は高いとは思いませんでしたが、この程良いスピンが、多くの方の支持を集めるのではないでしょうか?



ヒール側
易しさの中にも、しっかりと『芯の通った』男前なドライバーです。

                         
        

                         
      
2019年06月04日
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プロギア RS RED ユーティリティ

                 
プロギア RS RED ユーティリティ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブプロギア RS RED ユーティリティ の6番です。



Speeder EVOLUTION
シャフトは Speeder EVOLUTION です。

ロフトは26度、クラブ長さは39.25インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは5.1、バランスはD0、クラブ総重量は328g です。



正面
プロギアRS REDの新しいユーティリティです。


先日FWを試打しましたが、今日はユーティリティを試打する機会に恵まれました。



側面
ヘッドの大きさがユーティリティにしては、やや大きめで、FWの特徴を残している感じがします。



ウェイト
ソールにはバックフェース付近に、大きなウェイトがひとつ配置されています。


数字が刻印されていないので、重さは判りません。



6
『6』というのが珍しいな・・・。と思いました。


ユーティリティはもちろん、FWでも『6』という番手は見たことがありません。


今はアイアンの数が減ってきているので、アイアンの代わりということなのでしょうか?



26
このクラブのロフトは26度ということで、私の感覚では『4番と5番の間』ということになるのですが、今のアイアンは『スタンディングロフト化』が進んできているので、それに当てはめると6番から7番くらいとなるでしょうか?


今はアイアンのロフトバリエーションが増えてきていますし、番手を表す数字の意味が昔ほどないような気もします。


それはアイアンだけでなく、UTやFWにもいえることです。


いずれ、全てのクラブがロフトで呼ばれるようになるかもしれません。



独特なソール形状
この独特なソール形状に目が行きます。


これはFWでも見られました。


PRGRがやることなので、こうすることへのメリットはあるのだと思います。


こういったソール形状は珍しいです。



オーソドックスなシャロー
オーソドックスなシャロータイプのヘッドです。


ずいぶんと見慣れました。



W DESIGN
バックフェースには『W DESIGN』の文字も見えます。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあり、調整機能は搭載されていませんでした。



顔
顔は、まずまずです。


出っ歯タイプで、オフセットも利いています。


すごく好みということはないのですが、こういった顔も見慣れていますし、特に気持ちが動くことはありませんでした。



フェース面の仕上げ
フェース面の仕上げは綺麗です。


弾きが良さそうに見えます。


真ん中のスコアラインは溝になっていなくて、その周りは溝になっています。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプです。



振り感
素振りをしてみると、やや軽量でシャフトも軟らかいですが想定内でした。


タイミングもすぐに合わせることができました。



構え感
ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。


これまでも経験してきましたし、今はこういう顔が一番多いように思います。


ロフトが寝ていてフェース面がよく見えたからでしょうか?


少しアイアンを構えているような感覚もありました。


かなり『出っ歯』がきついタイプなので、少し遅らせ気味にヒットするようなイメージを出して打つことにしました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は『しっかりめ』といいますか、『硬め』でした。


好きな打感ではないですが、以前FWを試打しているので、この打感も予想していました。



打球音
『音』は大きめでしたが、気になるほどではありませんでした。



トゥ側
球はよくあがってくれました。


タフなタイプではありません。



バックフェース
『安定性』も高く、大らかさがあります。


シビアさは感じられません。



飛距離性能
フェースの弾きが良くて、飛距離性能も高いです。


イージー系のUTの中ではトップクラスといってもいいのではないでしょうか?



操作性
『操作性』という点では、あまり秀でていなくて、どちらかというと『オートマ系』のUTです。


一応左右に曲げることもできましたが、あまり細工をしたくありませんでした。



ヒール側
『易しさ』と『飛距離』に長けた、バランスのいいユーティリティです。

                         
        

                         
      
2019年04月26日
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プロギア RS RED フェアウェイウッド

                 
プロギア RS RED フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
プロギア RS RED フェアウェイウッド の5番です。



Speeder EVOLUTION
シャフトは Speeder EVOLUTION です。

ロフトは17度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは6.2、バランスはD0、クラブ総重量は295g です。



正面
プロギアREDシリーズのフェアウェイウッドです。


先日、アイアンを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。


PRGRはいろいろなブランドがありますが、REDシリーズもすっかり定着してきました。



側面
かなりシャロー感のあるヘッドですが、今はこういったタイプが多いです。


REDとなっていますが、赤い部分は少なく、ほとんどが黒なので、何でかな~?と思ったのですが、あまり深く考えないようにしました。



ソールのウェイト
ソールには大きなウェイトがひとつだけ配置されています。


これはどうやら交換するタイプではないようです。



独特なソール形状
この独特なソール形状にも目が行きました。


平らな形状ではなく、凹凸があります。


これにもおそらく、大きな意味があるのだと思います。


PRGRのクラブには、それだけの説得力があります。


ただ単に見た目を奇抜にするのではなく、そこには大きな意味が隠されているということを、これまでたくさん接してきて実感しています。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。


ネックに調整システムは搭載されていません。



シャローヘッド
こうして見ても、かなりシャローであることが分かります。


初めて見たときは、上手く当たるかな?だるま落としにならないかな?などと思いましたが、実用的で理にかなっている形状だということ経験で学びました。



PRGR RS RED FW
シャローバックでもいいのですが、できればフェース高がある程度あると好感が持てます。


このFWはシャローバック&シャローフェースタイプです。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインはとてもシンプルで美しいです。


弾きが良さそうな感じがします。


たくさんのゴルフクラブを試打していると、そのクラブのフェース面を見て、実際にボールを打ったときの初速をイメージすることがあるのですが、このクラブの場合は速いイメージが浮かんできました。


飛ばす目的があるウッド系は速いイメージが欲しいですが、逆に飛ばす必要のないといいますか、飛ばしよりも距離感を大切にしたいアイアンやウェッジは速いイメージよりも『遅いイメージ』が欲しくなります。


一瞬『くっつく』といいますか、『フェースに乗っかる』イメージが湧くアイアンやウェッジはすごく魅力的です。



顔
顔はまずまずでした。


少しつかまえ系で、ちょっとクセのある感じですが、今はこういったタイプのクラブが多くなりましたし、それだけニーズがあるのだと思います。


逃がし系の顔をしたクラブに出会うほうが難しくなりました。


REDシリーズはどちらかというと『アスリート系』というよりは『イージー系』のブランドといっていいと思うのですが、昔のイージー系ほど顔が崩れていないところに好感が持てます。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプです。


グリップのパターンは、多く見られるデザインではないですが、適度にフィット感があって、好感が持てます。



振り感
素振りをしてみると、外見の印象よりは、かなり軽くてシャフトも軟らかいです。


このスペックが今のスタンダードといえるのかもしれませんが、できればもうちょっとしっかりしたスペックであって欲しいな・・・。と思いました。


こういうクラブは大きく振らず、コンパクトに振っていってタイミングを整えるのが私なりのコツなのですが、そのコツが通用しないクラブにも、これまでたくさん出会ってきました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、つかまる印象が強すぎて、フッカーの私にはやや馴染みづらいところがあったのですが、これくらいであれば、普通に打っていく自信はありました。


これよりもフェースが被って見えると、かなり難しく感じていただろうと思います。


つかまえずに少し逃がすイメージで振っていこうと思いましたが、シャフトがそれをなかなか許してはくれないような感じがして、思うようにはいかないことを感じ取りました。


クリークということもあり、小顔なところがいいです。


今はドライバーに限らずFWも大型化が進んでいますが、直打ちするFWはヘッドが大きくなりすぎてしまうと、難しさが顔を出してしまいます。


そういった点でも、このクラブの大きさはちょうどいいです。


こういったところはさすがプロギアだな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトというよりはしっかりした感じですが、堅すぎないのがいいです。


打つ前にイメージしていた打感とは違うのですが、こういう打感はたくさん経験してきましたし、大きな不満はありません。


ただ打感で、気分が高揚することはありませんでした。



打球音
『音』は、やや高めですが、少し抑えられた感じの金属音です。


この音は、これまでもたくさん耳にしてきました。



トゥ側
球はとてもあがりやすく、タフさは全く感じられません。


直打ちでも充分球を上げてくれました。


このクラブはアスリート系クラブのような引き締まった感じでカッコいいデザインですが、実際に打ってみるとイージー系の易しさ・親しみやすさがあります。


いい意味での『見た目とのギャップ』があるクラブといったらいいでしょうか?



バックフェース
シャロータイプらしい安定性があり、シビアさなどは感じませんでした。


球がつかまりやすく、スライサーの方にも親近感のもてるFWだと思います。



飛距離性能
『飛距離性能』も、なかなかいい感じです。


強めにガツーンと・・・というよりは、優しく振って距離を出していけるタイプのFWです。


打ち出しが高く、キャリーをしっかり稼いでいけるタイプなので、幅広い層に支持されるのではないでしょうか?



操作性
『操作性』という点では、あまり得意なクラブではないと思います。


左右へ曲げてみようとトライしてみましたが、大きく曲げるのは難しく感じました。


どちらかといえば、ドロー系のほうが易しく感じられましたが、細工をするタイプでないのは明らかでした。



ヒール側
イージー系でありながら、デザインも良くて、高機能なFWです。


プロギアの高い技術を工夫が詰め込まれたFWといっていいと思います。

                         
        

                         
      
2019年04月13日
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プロギア RS ウェッジ

                 
プロギア RS ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブプロギア RS ウェッジ です。



N.S.PRO スペックスチールIII
シャフトは N.S.PRO スペックスチールIII です。

ロフトは48度、クラブ長さは35.25インチ、シャフト重量は96g、トルクは1.6、バランスはD1、キックポイントは元調子、クラブ総重量は449gです。



正面
久しぶりに出会った、プロギアのウェッジです。


ドライバーやFW・UT・アイアンと比べると、ウェッジを試打する機会は多くないのですが、これまでも高性能なウェッジに出会ってきましたし、いい印象が残っています。


そして何よりも、私は以前 TRウェッジ というウェッジを使っていたことがあるので、プロギアのウェッジには親近感をもっています。


厳しい場面でも、私をしっかりとサポートしてくれた、頼もしいウェッジでした。


今でも感謝の思いしかありません。



側面
オーソドックスで、正統派のウェッジです。


軟鉄の柔らかい感じが、こうして見ているだけで伝わってきます。


私の『軟鉄センサー』が、すごく反応しています。


今はウェッジも軟鉄以外にいろいろな素材が使われていますが、私は昔からアイアンとウェッジは軟鉄以外購入対象に入らないので、このウェッジにはとても興味をもちました。



トゥ側の凹み W DESIGN
トゥ側が少し凹んでいて、『W DESIGN』の文字がありました。


これはドライバーなどにも見られます。



ヒール側の凹み
ヒール側にも凹みが見られます。



凸型キャビティ
マッスルバックタイプといってもいいと思いますが、完全なフラットバックタイプではなく、キャビティ形状になっています。


『凸型キャビティ』といったらいいでしょうか?


ヒッティング部分が肉厚になっているので好感が持てます。


逆に『凹型キャビティ』だと、物足りない感じがします。


『慣性モーメント』ということで考えると『凹型』のほうが有利だと思うのですが、『打感』を重視すると、この『凸型』のほうがいいように思います。


どちらを選ぶか?と聞かれれば、私は迷わず『凸型』です。


特にウェッジは『球の乗っかり感』がとても大切なので、ヒッティング部分が薄くなってしまうと、それが損なわれてしまうこともあります。


普通に厚みが維持されていれば特に気にする必要もないのですが、ヒッティング部分は一番肉厚であって欲しいと、昔から思っています。


ドライバーやFW・UTもそうですし、今はアイアンも『弾き』の強いものが増えてきました。


そういったクラブは『(初速の)高速化』が求められると思うのですが、逆にウェッジでは『低速化』が求められます。


どういうことかといいますと、距離を出す必要がないといいますか、逆に距離を抑える性能が求められるウェッジは、『スローボール』のようにゆっくりしたイメージで寄せていきたい場面が多いです。


速すぎるイメージだと距離にばらつきが出て、『アバウト感』が大きくなってしまいます。


シビアな場面こそ、スローボールが威力を発揮します。


なので、『球の乗っかり感』が欲しいですが、こういうタイプのウェッジでは、それが易しいということが打つ前から感じ取れます。


ドライバーからアイアンまで、とにかく飛距離を出していきたいけど、ウェッジだけは『飛ばし』よりも『距離感』を大切にしたいという方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



ソール幅
このウェッジはロフトが48度ということで、PWという認識でいいと思うのですが、PWとしては少しワイドソールに見えました。


しかし、極端ではありません。


ソールのワイドさもありますが、それよりも『ソールの丸さ』が目立っていました。


あらゆる場面でソールが滑ってくれ、オールラウンダーな感じがします。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。


ロングネックというタイプではありませんが、ウェッジに欲しい長さがキープされていました。


アイアンはショートタイプが多くても、ウェッジだけは長さをもたせているというメーカーは多いように思います。


それだけ、ある程度ネックがあったほうが実戦でも有利だからではないでしょうか?


寄せなどでも、スピンが掛かるのを予想して攻めていっても、途中でスピンがほどけてしまったら寄せられないですし、そういったウェッジは怖くて、次では使えなくなります。


『スピンの信頼感』をウェッジにはもちたいです。



トップライン
トップラインの厚みは標準的です。



トップラインの厚み
違う角度から見てみると、厚みをもたせてあることが分かりました。


フォーティーンのウェッジを思い出しますが、今はこういった工夫をするメーカーも増えてきました。


こうすることで、重心配分を調整しているのだと思います。


少し高重心のウェッジなのかもしれません。


高重心と聞くと、低重心が好きな方はハードルの高さを感じられるかもしれません。


しかし、重心が低すぎるウェッジはかえって難しくなりますし、ある程度重心が高いほうが、スピンが掛かりやすくなるので易しくなります。


ウェッジは元々ロフトが寝ているので、重心が高くてもロフトがしっかりと球を上げてくれますし、後はソールを上手く使うだけです。


昔よりも今のほうが、クラブが仕事をしてくれる時代なのは間違いありません。



ミーリングあり
フェース面にはミーリングがありました。


細かなタイプではなく、すぐに分かるほどはっきりしていました。


プロギアらしい、斜めに入っている『ハの字』のようなミーリングです。


これは前も見たことがあります。


今はミーリングのあるウェッジが多くなりましたが、メーカーによって違いがあるので、面白いです。


このフェース面を指で触ってみたのですが、それほどザラザラ感はありませんでした。


この触感も、以前プロギアのウェッジで経験しています。



構え感
ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。


小顔タイプではないですが、整った顔をしています。


私が好きなストレートネックタイプです。


かなりの美顔で、思わず笑みがこぼれてしまいましたが、グースネックタイプを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれません。


PRGRはかなり個性的で機能性の高いクラブもありますが、このようにオーソドックスでいい顔をしたクラブもたくさん世に送り出しています。


こうして構えているだけで、柔らかい感じがイメージできます。


なんと言いますか、ただ単に柔らかいだけでなく、温かい感じも伝わってきました。


PWらしい顔(フェースの見え具合)だな・・・。と思いました。


今はアイアンの『スタンディングロフト化』が進み、ウェッジのロフトのバリエーションが増えてきました。


先ほども書きましたが、このウェッジは48度ということで、PWという認識でいいと思うのですが、PWらしいフェースの見え方です。


このスタンダードな感じが安心感を与えてくれ、いいイメージが、より鮮明に色濃くなります。


ゴルフは『打つ前が大事』と昔から言われますが、まさにこのイメージの出しやすさがすごく大事だと私は思っています。



開きやすさ
PWはSWほど大きく開いて使う場面は少ないですが、これくらいなら普通にあるので、開いて構えてみました。


バンスが邪魔することなく、とてもいいです。


SWならロブショットですが、PWならピッチショットのイメージが出せます。


このマニュアルな感じがたまりません。


ウェッジはどのクラブよりも『微調整』しながら使っていくクラブだと思うのですが、このウェッジはまさにそんなタイプでした。


ソールの丸さも、この微調整のしやすさにつながっているような気がします。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトで、とても良いです。


最初見たときに感じたイメージ通りの、ソフトフィーリングです。


柔らかくて『球の乗り』がいいです。


いわゆる『乗せて運べる』ウェッジです。


バーンと強く弾くタイプでは、このような感覚は出せません。



スピン性能
『スピン性能』は普通です。


特別優れているとか、ハイスピンという感じはしませんでした。


平均的な感じがします。


角溝が禁止になって、各メーカーがいろいろな工夫を施し、高いスピン性能をもった『適合ウェッジ』がたくさんあります。


それらと比べると、このウェッジはややスピン性能は劣る感じがします。


ウェッジには高いスピン性能を求めるという方は多いと思いますし、激スピンタイプを愛用しておられる方も、このウェッジのスピン性能は物足りないと感じられるかもしれません。


逆に高すぎるスピン性能を避ける方もいらっしゃると思いますし、そういった方には親近感をもたれやすいのかな?と思いました。



トゥ側
球も拾いやすく、出球のイメージが合いやすいです。


PWでフルショットやスリークォーターショットもいいですが、まずはピッチエンドランで試してみました。


『球のくっつき感』が高いので、かなり落としどころを限定することができましたし、『足の長さ(ラン)』も一定でした。


この一定感が、ミーリングの効果なのかもしれません。



バックフェース
『安定性』は普通といいますか、特別寛容なタイプだとは思いませんでしたが、これくらいがちょうどいいのではないかと思います。


元々ロフトが寝ているので方向性も安定しやすいですし、適度な寛容さを持ち合わせています。


アイアン同様、ウェッジもキャビティタイプでないと嫌だ・・・。という方には親しみづらいところがあるかもしれませんが、それ以外の方は好感を持ちやすいのではないでしょうか?



距離感
先ほども書きましたが、距離感も合わせやすいです。


『球の乗り』がいいので、フィーリングを出しやすいですし、ストレートタイプなので、球を拾いやすいというメリットもあります。


もうちょっと重量があれば、その重さに任せていって、こちらがする仕事を減らすことができるな・・・。と思ったのですが、こればかりは好みの問題もありますし、仕方ありません。



操作性
『操作性』は高く、いろいろと微調整しながら遊ぶことができました。


基本はピッチエンドランでしたが、ピッチショットにも対応してくれましたし、ロブ系に近いショットも打つことができました。


かなりソールが仕事をしているな・・・。と思いました。


いろいろなウェッジを試打していると、主に『フェースが仕事をするタイプ』と『ソールが仕事をするタイプ』。


そして、それらの『複合タイプ』があるように感じるのですが、このウェッジはどちらかというと『ソールが仕事をするタイプ』のようです。


フェース面にミーリングはありますが、それがスピン性能に大きく関わっているようには感じなかったですし、以前愛用していたTRウェッジとすごく似ている性能に感じられました。


フェース面にあるミーリングはスピン性能というよりは、雨の日の『水はけ効果』なのかな?とふと思いましたが、実際のところは分かりません。


メーカーには違う狙いがあるような気もします。



ヒール側
ソフトフィーリングで、ヘッドの厚みで押していけるウェッジです。


球がくっつくのを感じやすいので、フィーリングを出していけますし、自然とリズムも安定してきます。


とても楽しくて、ついつい予定の球数と時間をオーバーしてしまいました。


ウェッジを試打すると、このようになってしまうことも多いです。


試打ということを忘れ、完全に楽しんでしまいました。



PRGR RS WEDGE
プロギアの最新ウェッジですし、様々な機能が加えられているのは間違いないですが、私は『ハイテク感』よりも『ベーシック感』を強く感じました。


オーソドックスな感じで、これまで培ってきた感覚をそのまま活かしていけるところが魅力的です。



PRGR RS
先ほども書きましたが、それほど高いスピン性能は感じなかったので、ウェッジに高いスピン性能を求めておられる方には物足りないところがあるかもしれません。


顔の良さと打感の良さが素晴らしいですが、スピン性能は平均的です。


ウェッジに何を求めるかは人によって変わってくるので、『合う合わない』がはっきりと分かれるかもしれません。


強烈なスピンでボールを止めにいく・・・。というよりも、ほどよい感じで足(ラン)を計算に入れながら寄せを楽しみたい・・・。という方には合いやすいのではないでしょうか?



PRGR RS
最新モデルのこのウェッジを試打しながら、私はずっと懐かしさを感じていました。


TRウェッジとイメージが被るところがたくさんあったからです、


先ほども書きましたが、私をたくさん助けてくれました。


私の技術が未熟なばかりに、いろいろな厳しい場面でも使わざるを得なかったですし、無理をさせてしまいました。


今でもはっきり覚えているのですが、以前競技に出場したときに、ボールがカート道路に止まりました。


当然ドロップも考えたのですが、ドロップしてしまうと、もっと条件が悪くて寄せづらいところに行ってしまうのが分かっていたので、一か八か私はそのまま打つことにしました。


そのカート道路がベアグランドだったらまだ良かったのですが、アスファルトで舗装されていました。


何とか上手くボールだけを拾っていきたい・・・。と思って、注意しながら打ったのですが、逆にプレッシャーからか予想以上に打ち込んでしまい、ウェッジのソールはアスファルトとケンカしてしまい、火花が出ました。


『結果オーライ』的に、ボールはいい感じでピンに寄っていってパーを拾うことができたのですが、ウェッジのソールには大きな傷をつけてしまいました。


私は後悔の念ばかり浮かんで、心が折れてしまいました。


まだ数ホール残っていたのですが、心の中では


「どうしよう、失敗しちゃった。ウェッジを傷つけてしまった。申し訳ない。」


という思いでいっぱいで、最後までどうやってホールアウトしたか、記憶はほとんどありません。


ソールに傷をつけてしまったことで、ずっと後悔してしまいました。


今も下手ですが、その頃はもっと下手だったので、クラブへの負荷が大きくなっていったような気がします。


ウェッジは14本のクラブの中では『消耗品』のようなところがありますが、私自身の未熟さによって傷つけてしまうのが許せませんでした。


ラウンドを終えて、私はすぐにいつもお世話になっているクラフトマンの工房に行って、何とか修復できないか相談しました。


彼は『朝飯前』といった感じで、グラインダーを使い綺麗にソールを削るといいますか磨いてくれて、傷を消してくれました。


私の心の曇りも、だんだんと晴れていきました。


彼にはいつもお世話になっていますが、その時は感謝の思いが何倍にもなり、お礼に彼の大好きな『いちご大福』をたくさん買って持って行ったのを覚えています。



PRGR RS
このウェッジは男前で高フィーリングが魅力的ですが、次のモデルでは他のメーカーに負けないハイスピン性能を期待したいです。


プロギアなら、きっと私たちゴルファーを驚かせるような秘策があるような気がします。

                         
        

                         
      
2019年04月07日
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プロギア RS RED アイアン

                 
プロギア RS RED アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブプロギア RS RED アイアン の7番です。



SOFT STEEL
シャフトは SOFT STEEL です。

ロフトは27度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは3.8、バランスはD0、クラブ総重量は351g です。



正面
久しぶりに出会った、PRGR REDシリーズのアイアンです。


REDシリーズはプロギアらしい高い機能性がありながら、外見の美しさもあるイメージが強いのですが、このアイアンもそのようなタイプです。


何となくですが、ヤマハのアイアンと似ているな・・・。と思いました。


今はメーカーのロゴを見ないと、どこなのかが解りづらくなっています。


それだけ、似通ったクラブがたくさんあります。



側面
やや大きめですが、極端ではありません。


易しさを感じさせながら、大味なところが見られないのがいいです。



彫りの深さ
彫りの深さは結構ありますが、プクッと膨れていないのがいいです。


好感の持てるポケキャビです。



トップライン
トップラインは厚めですが、気になるほどではありません。



ソール幅
ソール幅は、ややワイドですが、広すぎません。


今はワイドソールが多いので、このアイアンのソールはそれほど目立ちません。


『ノーマルワイド』といったところでしょうか?



ソールに異材のようなもの
こうして見ていると、ソールに異材のようなものが組み込まれているのが分かりました。


これまでの経験上、ウェイトなのかな?と思ってしまいますが、本当のところは分かりません。



ネック長さ
ネックは短めで、少し太いタイプです。


いわゆる『寸胴タイプ』で、『頭でっかち』に見えます。



フェース面のデザイン
このフェース面を見て、チタンフェースだということがすぐに分かりました。


最近は、こういうタイプが増えてきているようです。


こうして見ているとゴルフクラブもファッションように、流行りが巡り巡ってやがて戻ってくるものだということがわかります。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプです。


他のメーカーでも、よく見かけます。



振り感
素振りをしてみると、やや軽量タイプではありますが、頼りなさのようなものは感じず、すぐにタイミングを整えることができました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。


思っていた以上にクセが小さく、サイズも大きすぎないところがいいです。


多少グースは利いていますが、きつすぎません。


トップラインが真っ直ぐではなく、カーブを描いているので、優しく包み込むイメージが出しやすいという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


シャープに尖っているというよりは、どこかフワフワしていて柔らかい雰囲気がありました。


オートマチック系の構え感ですが、不自然なところはありませんでした。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、しっかりめでした。


ソフトという感じではありませんでしたが、この打感は昔からよくありますし、予想していました。


フォージドアイアンのような『球の乗っかり感』は無く、弾く感じのアイアンですが、こういう打感を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。


どのように打ってもあがってしまう感じ・・・。といったらいいでしょうか?


タフさは全く感じられません。


グースがきつくないので、球を拾いやすいです。



バックフェース
『安定性』も高く、かなり優れたオートマチック系アイアンです。


シビアさはなく、かなり寛容なところがあります。



飛距離性能
『飛距離性能』も優れていて、よく飛びます。


優しく振って飛ばしていけるタイプなので、スインガータイプの方に合いやすいのではないでしょうか?


ロフトが立っているだけでなく、フェースがよく弾いて仕事をしている感じがします。


飛距離の為のプロギアの技術がたくさん注ぎ込まれているのではないでしょうか?



操作性
『操作性』は、まずまずです。


大らかさのほうが秀でているように感じましたが、左右にも対応してくれました。


あまり細工をするタイプではないと思いますが、いざという時にはしっかりと結果を残してくれそうです。


これまでのイージー系アイアンにありがちだった、球のつかまりの悪さやプッシュ感などは感じられませんでした。


オートマチック系アイアンの中でも、かなり扱いやすいほうだと思います。



ヒール側
飛距離の出るアイアンですが、そこに気難しさや不安定さはありませんでした。


性格の尖った飛びではなく、丸い性格の飛びも魅力のアイアンです。

                         
        

                         
      
2019年01月23日
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プロギア PRGR TUNE 01 ドライバー

                 
プロギア PRGR TUNE 01 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは PRGR TUNE 01 ドライバー です。



GRAPHITE DESIGN Tour AD PT-7
シャフトは グラファイトデザイン Tour AD PT-7 です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は72g、トルクは3.2 です。



正面
とてもカッコいい、プロギアのドライバーです。


ひと目見て、ポッと惹かれてしまいました。


一目惚れに近い感じです。


全体が黒で骨太タイプ。


艶消しな黒が何ともいえない、いい味を出していて、ゴチャゴチャしていない、シンプルなヘッド。


かなり私好みです。


昨年私は RS F という素晴らしいドライバーに出会い、改めてプロギアのことが好きになったのですが、このドライバーはまた違うタイプのドライバーです。



側面
形状的にはコンパクト感があって、まとまっています。


ラージ系の平べったいタイプではありません。


『ゲンコツ感』といったらいいでしょうか?


握り拳のような形状で、力感があります。


私が愛用しているドライバーもそのようなタイプなので、親近感がもてます。


昨年RSやRS Fを試打したばかりなのに、もうニューモデルが発売されているのか・・・。と思ったのですが、このドライバーは一般発売されるタイプではなく、受注モデルなのだそうです。


何故、そのようになっているのか分からないのですが、すごく魅力的なドライバーです。


たくさんの受注は見込めないけど、一部のユーザーの熱い要望に応える形になっているのでしょうか?


そういった意味では、アイアンでいうところのマッスルバックといえるのかもしれません。


見ているだけで、目尻が下がってしまいます。


ひょっとして、ルール非適合の高反発モデルなのかな?と思いましたが、バックフェースに『CONFORMING TO R&A/USGA SLE RULE』という文字があったので、適合モデルだということが分かりました。



ウェイト
ソールのバックフェース付近には大きなウェイトが2つだけあります。


『12』と『6』という数字が表示されていたので、12gと6gということでいいのだと思います。


他にも色々な重さのウェイトが用意されているのでしょうか?



ヒール側の窪み
ヒール側には、3本の線のような凹みがあります。


これは、これまで試打したモデルにもありました。


ずっと採用され続けているということは、それだけ効果的で意味があるということだと思うのですが、どのような効果が期待できるのでしょうか?


プロギアは独自性があって、昔から結果を出し続けてきたメーカーなので、プロギアのクラブには、いつも興味津々です。


以前も書きましたが、私は各メーカーに対する信頼度というものをもっていて、プロギアはずっとトップクラスに居続ける、素晴らしいメーカーのひとつです。


プロギアのクラブを使って、楽しいゴルフをずっとやってこられました。


かなり前に、色々なメーカーが揃った『合同試打会』というものに参加したことがあって、プロギアのブースに行ったのですが、その時のメーカー担当者の方に、とても丁寧に接していただき、色々とお話しをしてみて、すごくゴルフが好きな方なんだな・・・。と思ったことを覚えています。


後味がいい・・・。といいますか、気分良く練習場を後にすることができました。


今度近くでプロギアの試打会があり時間が合えば、参加してみたいと思っています。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインは、これまでのモデルにも採用されていて、見たことがあります。


美しくてチープさはありません。


スコアラインは『溝』になっていなくて、フラットになっています。


これもルールギリギリまで反発を高めて強度を保つ為でしょうか?



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。


昔のクラブと比べると短く見えますが、今はこれくらいが標準的といえるような気もします。


ネックに調整システムは搭載されていませんでした。


私は重要視していませんが、調整システムが必要だという方には物足りない部分かもしれません。



顔
すごくいい顔をしています。


顔を見る前から既に、すごくいい雰囲気があったのですが、こうして改めて見て、さらに好感度があがりました。


美顔ドライバーです。


『小顔』というほどではないですが、コンパクトな感じで、力感があります。


ラージサイズのドライバーだと、インパクト時のパワーが『分散』するイメージが湧いてくることもあるのですが、このドライバーは真逆で『凝縮』といいますか、『集中』していく感じがします。


私の目尻は下がり、口角は上がりっぱなしです。


ルンルン気分にさせてくれました。



シャローバックタイプ
顔の印象とは逆に、意外とシャローバックタイプであることが分かりました。


全体的にはコンパクト感がありますが、シャローバックになっていて、ディープバックではありません。


しかし、それが顔に出ていないところがいいです。


崩れた顔になっていません。


最近はシャローバックでも、それをあまり感じさせない美顔ドライバーが増えてきました。



振り感
素振りをしてみても、すごくいいです。


クセの無いヘッドに、クセのないシャフト。


相性もバッチリです。


タイミングも瞬時に合いました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、すごくいい感じです。


クセのない顔で、方向性への不安は全くありません。


ラージサイズでつかまり顔を好まれる方は、ちょっと親しみづらいところがあるかもしれません。


好みが分かれるところだと思いますが、私は大好きです。


このドライバーはロフトが9.5度ということですが、それよりも少しフェース面が見える感じだったので、もうちょっと実際は寝ているだろう・・・。と思いました。


ただ、こういったことは昔からよくあることなので、あまり気にしないようにしました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はとても良いです。


何と言いますか、いい意味であまり手応えがないフィーリングです。


ガツンと手に響く打感ではありません。


インパクトの時、一瞬ボールをフェース面が吸収するといいますか、ボールの反発する力を受け止めて、そこから一気に放出される感じ・・・。といったらいいでしょうか?


かなりフェース面が仕事をしてくれています。



打球音
『音』は、意外なほど大人しいです。


打つ前は、ちょっと高めで大きいのかな?と思っていたのですが、全く違いました。


今はそのような音が多いのですが、このドライバーの音は違います。


すごく大人しいです。


大人しいですが、決してこもった感じではなく、しっかりと届いていますし、いいイメージが伝わってきます。


叩いても全く気にならないといいますか、『叩くべき為の音』といっていいかもしれません。


音が大きくて高めのほうが飛んでいる気がするから好きだ・・・。という方には、このドライバーの音は大人しすぎて物足りないかもしれませんが、私はこの控えめな感じの音は大好きです。


いくらでも振っていけますし、スイング中ブレーキをかけません。


弾道を、そして軌道を安定させてくれる音といっていいような気もします。


最近では、こういうタイプの音は珍しいように思います。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中でもタフなほうで、あがりやすいとはいえないかもしれません。


ヒッター向けなのは明らかですし、あがりやすさを求めておられる方には合いづらいところがあるかもしれません。


昔から『あがりやすい9.5度』ドライバーはたくさんありますが、このドライバーは違います。


構えた時にもっとロフトが寝ているように見えたので、すご~くあがりやすいのかな?と思っていましたが、ちょっと違いました。


優しく振っていく・・・。というタイプではなく、しっかりと振って結果を出していくタイプのドライバーです。


ライナー系で、低スピン性能もあります。


人によって好みがはっきりと分かれるところだと思いますが、私はこういうタイプが大好きです。



バックフェース
『安定性』という点では、ラインがすごく出しやすくて易しく感じました。


イメージした通りに軌道を描いてくれました。


シビアさは感じませんでしたが、いわゆる『易しさ最優先』というタイプではないので、気難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。


イージー系が多い今のドライバーの中では、寛容さが際立っているとはいえないかもしれませんが、易しすぎないので感性を邪魔しない利点があります。


球はしっかりつかまってくれますが、強制的につかまるタイプではないので、スライスに悩んでおられる方には、難しく感じる部分があるかもしれません。



飛距離性能
『飛距離』は優れています。


ボールがピンポン球のように、力強く弾け飛んでいきました。


RS Fのイメージとダブるところがあります。


SLEルール適合モデルということを一瞬忘れさせるような、弾きの良さを強く感じました。


球は中弾道でしっかりと前に進んでくれました。


球が浮きすぎることもなく、効率の良い飛びが期待できるドライバーです。



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じです。


クセのないヘッドとシャフトで、左右へもいい感じで反応してくれました。


私はフッカーなので、普通に打つならばフック系のほうが易しく感じましたが、フェード系の球も易しく打たせてくれました。


左右へ曲げるのは易しいですが、昔のドライバーのように大きく曲がる、いわゆる『バナナフック』や『バナナスライス』は出にくいように感じました。


こういったところは、今の多くのドライバーに共通していえることです。


クセのないドライバーなので、ドローヒッターの方はもちろん、フェードヒッターの方にもすごく合いやすいのではないでしょうか?



ヒール側
最初パッと見たときから、その何ともいえない雰囲気に魅了され、私の目を楽しませてくれたのですが、実際に打ってみて、さらに楽しさが倍増しました。


いわゆる『量販モデル』ではなく『受注モデル』ということだということを先ほども書きましたが、決して一部のゴルファーを対象にしたハードルの高いタイプではありません。


昨年出会った『RS』や『RS F』と比べると、ハードルが高いことは否めませんが、難しくて手が出せない・・・。というほどではないと思います。


円盤タイプのイージー過ぎるドライバーに魅力を感じない方。


立体感があって、握り拳のようなドライバーが好きだという方には、是非試していただきたいと思いました。



PRGR TUNE 01 DRIVER
今日は練習場にマイドライバーを持ってきていなかったので、すごく残念でした。


持ってきていれば、打ち比べてみるのにな・・・。と思いました。



PRGR TUNE 01 DRIVER
私はマイドライバーをすごく気に入ってずっと信頼しているのですが、マイドライバーと打ち比べてみたい・・・。と思えるドライバーは年間を通してもそれほど多くありません。


しかし、このドライバーはその少ない部分に入ります。


流石、昔から名器を発表し続けてきた、プロギアだな・・・。と思いました。


プロギアは昔からドライバーやFW・UTなど、ウッド系が強いメーカーです。



PRGR TUNE 01 DRIVER
気難しさのようなものは感じませんが、易しさ最優先ではありません。


上がりづらく感じる方もたくさんいらっしゃると思いますし、もっと曲がりづらくて、自動的にストレートに近い球を打たせてくれるドライバーが欲しい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。


このドライバーを重く感じる方は多いかもしれません。


易しすぎることが決していいことだとは思いませんが、人がクラブに求めるものは様々なので、魅力を感じないという方もいらっしゃると思います。



PRGR TUNE 01 DRIVER
また何度でも試打したいですし、是非コースでも試してみたい、ワクワクさせてくれるドライバーです。


このドライバーのおかげで、気分よく帰路に就くことができました。

                         
        

                         
      
2018年08月02日
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プロギア RS アイアン

                 
20180802174726
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは プロギア RS アイアン の7番です。



N.S.PRO スペックスチールIII ver.2
シャフトは N.S.PRO スペックスチールIII ver.2 です。

ロフトは29度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはSR です。



正面
プロギアRSシリーズのアイアンです。


先日、フォージドを試打しましたが、今日は違うモデルです。



側面
オーソドックスなポケキャビです。


こうして見る限り、特に変わったところは見られません。


ラージサイズということでもなく、適度な大きさに収まっているのがいいです。



W DESIGN
トゥ側には『W DESIGN』の文字がありました。


これは、以前試打したアイアンやドライバーなどにも見られました。


この度のニューRSシリーズの特徴となる技術なのだと思います。



彫りの深さ
堀の深さはたっぷりとありますが、バックフェースが膨らみすぎていないのがいいです。


これくらいであれば、構えた時に見えないだろう・・・。と思いました。



トップライン
トップラインは、やや厚めですが、厚すぎないので好感が持てます。



ソール幅
ソール幅は少しワイドですが、今はこれくらいが標準といえるように思います。


これよりもワイドな物はたくさんあります。


ワイドすぎると私は難しそうに感じてしまうこともあるのですが、これくらいであれば、何の問題もありません。


シャープなソールというよりは、少し丸みを帯びていて、『切る』というよりも『滑りの良さ』を感じさせる形状に見えました。


まろやかな感じといってもいいのかもしれません。



リーディングエッジ
リーディングエッジは、特に削りは見られませんでした。



トレーリングエッジ
トレーリングエッジも、特に丸みを帯びているということはなく、普通でした。


最近は、こういったところにも工夫が見られるアイアンが増えてきましたが、このアイアンには見られませんでした。


違うところで勝負しているのかもしれません。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られませんでした。


これまでもよく目にしてきた、ごく普通のフェース面です。


特別何かの工夫がされているということはありませんでした。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは、これまで試打してきたモデルと同じです。


シンプルなタイプで好感が持てます。



振り感
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。


軽量タイプですが、すぐに合わせることができました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。


もっとクセがきついのかと思っていましたが、そうではありませんでした。


大顔過ぎることもなく、グースは利いていますがきつすぎず、『今のノーマル顔』といっていいと思います。


今は、このように『きつすぎない』顔をしたアイアンが増えてきました。


易しさは求めたいけど、クセが強すぎるのは嫌だという方も多いからではないでしょうか?


見とれるようなことはなかったのですが、普通に構えることができました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、まずまずでした。


硬くはないのですが、『芯』がない感じです。


『乗っかり感』よりも『球離れ感』があります。


しかし、この打感も想定済みといいますか、このようなタイプでは一般的といえるのかもしれません。



トゥ側
球はあがりやすくて、タフな感じは全くありませんでした。


高さがじゅうぶん出せますし、キャリーを稼いでいけます。



バックフェース
『安定性』も高く、ポケキャビの長所が感じられました。


顔はきつすぎないでいいところで収まっていますが、易しさはとても高いものをもっています。


寛容さをもつアイアンです。



飛距離性能
『飛距離性能』も優れていて、易しく飛ばせるアイアンです。


今は飛ばせるアイアンがたくさんあるので、特別目立つ飛距離性能だとは思いませんが、この易しい飛びは、多くの方に支持されるのではないでしょうか?


『スタンディングロフト』と、弾きの良さが飛距離の要因のような気がします。



操作性
『操作性』は、まずまずでした。


寛容さが目立つアイアンではありますが、左右にも曲げることができました。


大顔タイプでないことと、グースがきつすぎないところが良かったのかもしれません。



ヒール側
易しさと飛びに長けたアイアンです。


形も崩れていなくて、大きさも程よいので、扱いやすさも魅力です。