George Spirits
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2019年07月14日
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George Spirits GT-SW STD ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは George Spirits GT-SW STD ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

久しぶりに出会ったジョージスピリッツのウェッジです。
以前、黒いタイプのウェッジを試打したことがあるのですが、今日はメッキタイプです。
他のメーカーには見られない、独特なデザインです。

この独特な形状がたまりません。
普通のウェッジの肉をさらにそぎ落としている感じがします。
これだけトゥ側が削られていると、かなりヒール側に重心が寄っていそうです。
以前試打したウェッジが黒くて艶があるタイプでしたが、このウェッジはメッキタイプの艶消しです。
タイプは違いますが、どちらも好感が持てます。

バックフェースには『Forged CNC S25C Hand Made』と記されています。
S25Cという素材を使ってハンドメイドで作られ、コンピュータで鍛造されている・・・。ということでいいのでしょうか?

トゥ側がかなり削られていますが、それ以外は普通のウェッジです。
ヒール側が特に分厚くなっているということはありません。

トップラインの厚みもノーマルです。

ソール幅は狭いです。
以前試打したモデルはSWで、このウェッジはロフトが52度ということで、AWなのかな?と思っていましたが、ソールにははっきりと『S』の文字があるので、サンドウェッジということになるのでしょうか?
SWでもAWだったとしても、かなり狭いです。
アイアンといってもいいほどです。
今のアイアンはワイドソール化してきているので、それらと比べてもはっきりと狭いです。
ナローソールに苦手意識をもっておられる方や、バンカーが苦手な方にはあまり受け入れられない狭さかもしれません。
このソールを見て、バンカーで砂を弾くイメージが湧いてこない・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ネックは適度な長さがキープされていました。
ウェッジに適した長さです。

フェース面には細かなミーリングがありました。
細かではありますが、一目で分かるほどはっきりしています。

期待通りの構えやすさです。
ジョージスピリッツなので最初から期待していました。
均整のとれた和顔です。
日本のメーカーによく見られる顔をしています。
これもやはり『兵庫産』なのかな?と期待しました。
グースタイプではなくストレートタイプで、ほんのちょっとだけ『出っ歯』になっているのもいいです。

フェースはとても開きやすいです。
ヒール側が大きく削られているので、回しても邪魔になるところがありません。
ヒールからトゥに抜いて使うことが多い私は、こういうタイプが大好きです。
真っ直ぐしか使わないという方にとっては、ここまで大きくヒールが削られていなくてもいいのかもしれないですし、もっとバンスがあったほうが安心できるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトです。
何ともいえない『くっつき感』を楽しめました。
この一瞬ボールがフェースに乗る感じがたまりません。
『食いつき感』というよりは『くっつき感』を感じました。

スピン性能は高く、よく止まってくれました。
このウェッジは旧モデルでもう廃番になっているそうですが、今のウェッジと比べても全く見劣りしません。
充分対抗できます。

球は拾いやすくて、いい感じでした。
出球の高さも合いました

『安定性』という点では、かなり正直なタイプだと思います。
今は『オートマ系』のウェッジが多くなりましたが、このウェッジは明らかにマニュアルタイプです。
しかも、かなりシビアな感じがします。

距離感も合わせやすく、最初から最後までずっといい感じでまとめることができました。
ソールには『S』の刻印がありましたが、私はずっと『A』のイメージで試打していました。

『操作性』は、かなり高く、微妙なニュアンスをくみ取ってくれました。
例えば、いつもが『一度刻み』という感覚だったとしたら、このウェッジは『0.5度刻み』といったところでしょうか?
あくまでも『感覚的に』ですが、それだけこのウェッジの懐の深さといいますか、『遊びやすさ』を楽しむことができました。

メッキの感じなども、『今風(いまふう)』というよりは、一昔前といった感じがしますし、全体的にクラシカルな雰囲気がありました。

しかし基本性能は高く、使っていて飽きることがありません。

今のウェッジはソールが滑りやすくなっているものが多いですが、このウェッジはそれらとはちょっと違うので、ソールの滑りやすさを求めておられる方には、少し扱いづらいところがあるかもしれません。
もちろん少し手前から滑らせて使うこともできますが、どちらかといえばダイレクトに拾っていくほうが合いやすいのかな?と思いました。

先ほども書きましたが、正直なタイプなのでオートマチックタイプを好まれる方にも合いづらいかもしれません。
自動的でシンプルに・・・。というタイプではなく、プレイヤーの細かなニュアンスをくみとってくれるきめの細やかさのようなものが感じられるタイプです。

まさに『業師』の為のウェッジといったところでしょうか?

このウェッジでいろいろと遊び、あっという間に時間が過ぎていってしまいました。
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2016年07月09日
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George Spirits REONESS RI-51 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは George Spirits REONESS RI-51 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200 です。

久し振りに出会った、ジョージスピリッツのアイアンです。
前に試打したのが5年も前かと思うと、月日の経つのがとても早く感じられます。
初めて試打したということもありますし、興味のあるメーカーなので、試打したときの状況を今でも覚えています。
ジョージスピリッツらしい、カッコいいアイアンです。
ロゴが変わったので、ちょっと違う感じもしますが、カッコ良さは相変わらずです。

オーソドックスなタイプのアイアンです。
特に変わったところは見られないですし、変えてはいけない部分も、アイアンにはたくさんあるように思います。
奇をてらったところは全く無く、スタンダードなアイアンだと思いました。

彫りの深さもまずまずです。
見慣れた感じのハーフキャビティです。
色々な角度から見回してみたのですが、美しいな・・・。と思いました。
思わず目尻が下がってしまいました。

ソール幅は、少し広く見えましたが、今はこれくらいが平均的なほうかもしれません。
ソールにも、いい味が出ているな・・・。と思いました。
控えめな『FORGED』の文字もオシャレです。

ネックは、やや短めです。
この長さも、今ではよく見られます。
すごく形の整ったアイアンですが、それほど高重心という感じはしません。

このジョージスピリッツのブランドーマークがカッコいいです。
このマークを見ると、やはりジョージスピリッツのクラブなんだな・・・。と思います。
ホンマでいうところの『モグラマーク』のように、これからもずっと変えないで存在し続けて欲しいです。
そのマークを見ただけで、どのメーカーなのかがすぐに分かるのは、とてもいいことだと思います。
クラブには『個性』が必要です。

『REONESS』という、ジョージスピリッツの中での新しいブランドです。
以前ドライバーを試打しているので、すぐにジョージスピリッツだと分かりました。
ちょっとだけガソリンスタンドに似ている感じもしますが、REONESSとはどういう意味があるのでしょうか?

フェース面にミーリングはありませんでした。
見慣れた感じの、美しいフェース面でした。
使っていけばいくほど、味の出そうなフェース面です。
アイアンは使い込んでいけばいくほど、いい味が出やすいという長所があるように思います。
『新品』が必ずしもベストではなく、使い込んでいってプレイヤーとクラブとの信頼関係といいますか、『絆』『連帯感』のようなものが築かれると、よりゴルフも良くなるような気がします。
ゴルフクラブには『物理』だけでない、数値に表しにくい部分があると思います。
それは人が使うからです。
単なる道具というよりは『相棒』『仲間』という認識を、私は愛用しているクラブにもっています。

トップラインは少し厚めに見えましたが、違和感などはありません。
今はこれくらいの厚さのほうが多いような気もします。
きちんと『R』がとれていますが、丸すぎないのがいいと思いました。
丸みが強調されすぎてしまうと、構えたときにイメージが出づらいときもあるのですが、これくらいであれば全く問題ないと思いました。

ボールを前に構えてみると、いい感じでした。
とても構えやすいです。
整った形状ではあるのですが、シャープさというよりも、まろやかな感じがしました。
トップラインの厚みを丸さが目立っているから、まろやかに見えたのかもしれません。
それほど際立ったシャープさはないのですが、好感がもてました。
『優しいイメージ』を出すことができました。
あまりシャープにし過ぎないように、メーカーも工夫をしているのではないかな?と思いました。
逃がすイメージも充分だせたので、左へのミスが怖い私は気が楽でした。
グースタイプを好まれる方は、多少構えづらいところがあるかもしれませんが、私はこういうタイプは好きです。
リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
適度な厚み感とソフトさが共存していました。
見た目通りのグッドフィーリングでした。
軟鉄のもつ独特の柔らかさと、『球乗りの良さ』を楽しむことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
それほど極端な感じはしませんでした。
球があがりやすくなるような、特別な工夫は感じませんでした。
ナチュラルな印象をもちました。
今は軟鉄アイアンでも、異材がコンポジットされている物も少なくないですが、このアイアンはどうなのでしょうか?
少なくとも、こうして見る限り、『軟鉄のみ』のように感じられます。

『安定性』は、ハーフキャビティらしい正直さがあるので、寛容さを求めておられる方には、少し合いづらいところがあるかもしれません。
ミスヒットに対して、それなりの答えを用意しているアイアンといえるような気がします。
正直ではありますが、この正直なところに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、私の感覚では7番にしては少し飛ぶ感じがしますが、今のたくさんのアイアンの中では、はっきり飛ばないほうだと思います。
飛距離よりも距離感を大切にしたい方の為のアイアンといっていいと思います。
少しでも遠くに飛ばすのではなく、正確に狙ったところに『落とす』『刻む』ということに長けていると思います。
今はアイアンの飛距離性能が格段にアップしていますし、ニーズも高まっていると思いますが、私はこのように刻むことのできるアイアンに魅力を感じます。
ランが多くコロコロと転がるイメージよりも、砲台グリーンでもきちんと止めてくれるイメージのもてるアイアンのほうが、私は好きです。

『操作性』はとても良いです。
ハーブキャビティらしく、かなり反応が良いです。
左右へ曲げる練習が大好きな私は、とても楽しむことができました。
大型ヘッドではありませんが、右へ曲げるのも、とても易しくできました。
かなり融通が利くアイアンです。

久し振りに出会ったジョージスピリッツのアイアンということで、かなりテンションが上がっていたのですが、そのテンションがずっとあがりっぱなしのまま、時間だけが過ぎてしまいました。
球を打ちながらずっと楽しいな・・・。と思っていました。
『操る楽しさ』と、『打感の良さ』に魅了されてしまいました。

『REONESS』という名前もいいですが、昔のままのGeorge Spiritsのロゴをそのまま前面に出してきても良かったのではないかな?という思いもありました。
しかし、このREONESSという名前にも、メーカーの思いが込められているのだと思います。

今はアイアンもドライバーなどと同じように、イージー系の人気が高いように思います。
易しくて高機能なアイアンが増えてきました。
機能性アイアンの進化には驚かされます。
『ワンピースタイプ』ではなく、たくさんの素材が使われた『ミックスタイプ』のアイアンが多くなりました。

それぞれ一長一短あるかもしれませんが、私はこのような軟鉄タイプのアイアンが昔から好きです。
最初から軟鉄だったということもあるのですが、この打感を一度味わってしまうと、やめられないものがあります。

自分に合うようにロフト角やライ角なども簡単に変えられるところもいいです。
ライ角がきちんと合っていないと、なかなか方向性は出ません。
ライ角をチェックせずに、そのまま使い続けている・・・。という方はとても多いのではないでしょうか?

軟鉄のいい雰囲気をずっと楽しんでいました。
最新モデルのアイアンではありますが、特に変わったところは見られませんでした。
しかし、この変わらないところがまたいいのだと思います。
イージー系ではないので、敷居が高いと敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今使っているアイアンが易しすぎて物足りなくなった・・・。もっとクラブの素直な反応を感じとってショットの向上に努めていきたい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。
イージー系アイアンも素晴らしい物がたくさんありますが、このような正直なタイプも、イージー系には無い良さがあるように思います。

George Spiritsのクラブに出会う機会はなかなか無いのですが、今日はたまたま試打することができてラッキーでした。
カッコいいですし、いいクラブが多いので、日本全国で試打会などを開催して欲しいと思いました。
いいクラブに出会うと、ゴルファーは何か感じるものがあると思いますし、それが上達のヒントにつながることも多いのではないでしょうか?
どのアイアンが良いか?と、後輩から訊かれることもありますし、このブログの読者の方からご質問を頂戴することもあります。
なかなか返答しづらいところがあるのですが、『自分自身が好きなアイアン』といいますか、『手にしていて楽しい』と思えるアイアンを選ぶことも大切なのではないかな?と思います。
『易しい』『難しい』ということも選択肢に入ると思いますが、そのクラブが『好き』か『そうでない』かで、上達スピードも違ってくると思いますし、何よりゴルフの楽しさ・面白さが大きく違うと思います。
そういった意味でも、このアイアンは惹かれるものがありますし、永く相棒として活躍してくれそうな気がしました。
これからもジョージスピリッツのクラブにたくさん出会えたらいいな・・・。と思いました。
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2015年09月27日
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George Spirits REONESS RD-101 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは George Spirits REONESS RD-101 ドライバー です。

シャフトは FUJIKURA Speeder EVOLUTION 757 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は77.5g、トルクは3.3、キックポイントは先中調子 です。

ずいぶん久しぶりのジョージスピリッツのニュードライバーです。
数年ぶりです。
初めて試打したのは、『GT450』というドライバーだったのですが、すごく記憶に残っていて、好きなドライバーでした。
しかし、雰囲気がガラッと変わったな・・・。と思いました。

最初は『REONESS』という、新しいメーカーのドライバーなのかな?と思っていました。

しかし、George Spiritsの文字を見て、このドライバーがジョージスピリッツのドライバーであることが解りました。
あまり試打することはないですが、とても気になるメーカーのひとつなので、気持ちが高ぶりましたし、このドライバーに興味津々でした。
REONESSって、どういう意味なんだろう?と思い、調べてみたのですが、私が持っている辞典には載っていませんでした。
英語以外の言葉なのでしょうか?

全体的に小振りで厚みのあるヘッドです。
大型でシャロータイプが圧倒的に多い今では、少数派といっていいタイプだと思います。
数年前のモデルを見ているようでした。
シャロータイプを好まれる方には、このディープなところは、ちょっと親しみづらいかもしれません。
私はディープタイプにはいつも興味をもっているので、いい形だな・・・。と思いながら見ていました。

バックフェースには2つのビスのような物がありました。
これまでの経験から、ウェイトの役目を果たしていることが容易に想像できました。
今は調整システムの搭載が普通になりつつあるので、とてもシンプルに見えました。
しかし、ニューモデルではあっても、それを採用していないメーカーも多くありますし、一時期に比べ落ち着いた感じもします。

ソールには『TWIN TURBO』の文字がありました。
車好きな私は、昔のクレスタやマークIIを思い出しました。
加速が滑らかで、音が好きでした。
このドライバーのツインターボはどのようなところから付けられているのでしょうか?

ディープヘッドです。
セミディープはあっても、ここまでディープなのは最近では珍しいような気もします。
『塊(かたまり)感』のあるヘッドです。
シャローで円盤のようなタイプとは正反対です。
この厚みのある形状もそうですし、全体的な質感も丁寧さが感じられ、好感がもてました。
チープな感じは全くしません。
ジョージスピリッツのクラブですし、おそらくかなり高価なドライバーだろう・・・。と思いました。

フェース面のデザインも個性的です。
見たことがありません。
このスコアラインの無いところがスイートエリアだとすると、かなりワイドそうな印象も受けるのですが、このヘッドの構造上、おそらくそうではないだろう・・・。と思いました。
スコアラインが無いところには、さらに細かな溝がありました。
細かすぎて写真では見えづらいほどです。
この細かな溝を見ていると、以前試打したこともあるブリヂストンゴルフのドライバーを思い出しました。

小顔でエッジが効いている感じがします。
このコンパクトな感じは懐かしさがあります。
力強くて引き締まった印象を受けます。

素振りをしてみても、いい感じでした。
走る感じのシャフトと、このヘッドとの相性もいいように感じました。
いい球が打てそうな予感がしてきました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
この小振りな感じは、イメージを出しやすくしてくれています。
オートマチックタイプではなく、マニュアルタイプのイメージの出しやすさです。
逃がすよりは、つかまるイメージのほうが強く出ました。
私には『つかまえ顔』に見えました。
左方向が気になるというほどではなかったのですが、少しだけ気になりました。
高~くあがるというよりは、明らかにライナー系がイメージできました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とても良いと思いました。
このヘッドの質感に合う打感です。
弾きの良さも感じられました。

『音』は、大きすぎず高すぎず、ちょうどいい感じです。
いい感じのインパクトが迎えられ、好感がもてました。
ドライバーは他の番手のクラブに比べ、飛ばすというよりは飛ばせるクラブだと思うのですが、飛ばせるクラブは、このようなフィーリングが適しているな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、打つ前はライナー系をイメージしていたのですが、思っていたよりも弾道が高くキャリーをしっかり稼いでいくことができました。
装着されているシャフトも影響しているのかもしれません。
今のドライバーの中では、明らかにタフな部類の属すると思いますが、敷居が高すぎる印象はありませんでした。
しかし、ヒッター向けドライバーであることは間違いありません。
しっかりと叩いていきたい方には、とても合いやすいドライバーだと思います。

『安定性』という点では、今のドライバーの中でも、明らかに正直なタイプだと思います。
いいスイングが出来ているときはいいのですが、少しでもタイミングがズレてしまったり打点がブレてしまったりすると、それが弾道に反映されやすいように感じました。
寛容さはあまり無いな・・・。と思いました。
高い直進性をもっているドライバーではないと思います。
構えたときにつかまえ顔に見えましたし、私はフッカーなので球がつかまりやすい印象をもちましたが、スライスに悩んでおられる方には球がつかまりきらず右に抜けてしまうような球が出てしまうこともあるように思います。
粘るタイプよりも、このスピーダーのように走るタイプのシャフトとの相性が良いのではないかな?と思いました。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
初速が速いですし、弾道も力強いです。
風に影響されにくいだろうな・・・。と思いました。
叩きにいっても吹き上がることなく、しっかりと前に押し進めてくれました。
明らかにヒッター用なので、好みが分かれるところかもしれません。
今は調整機能付きドライバーの人気が高いですし、ひとつのクラブでなるべく多くのユーザーに対応していこう・・・。というメーカーの姿勢がうかがえるのですが、このドライバーはそれらとは違うように思いました。
調整機能も付いていないですし、かなり正直でタフなドライバーなので、ユーザー層をある程度絞っているように感じました。

『操作性』は、かなりいいです、
これは打つ前から予想していた通りでした。
私はフック系のほうが打ちやすいと思いましたが、右に曲げることも易しく感じました。
どちらかといえばフック系の印象をもちましたが、スライス系の性質も持ち合わせているように感じました。
今日の私の感覚でいいますと、だいたい『6対4』くらいでフック系かな?と思いました。
小振りなヘッドなので、融通が利きやすいところも魅力です。
ラージサイズでシャロータイプのドライバーは、確かに曲がりにくいところはありますが、融通が利きづらいところがあります。
しかし、今はその『融通が利きづらい』タイプのドライバーのニーズが高まっているのだと思います。

かなり久しぶりのジョージスピリッツのドライバーでしたが、ずいぶん印象が変わったな・・・。と思いました。
以前試打したGT450もいいドライバーでしたが、このRD-101もいいな・・・。と思いました。
同じメーカーではあっても、かなりタイプが違うと思いました。
ジョージスピリッツのクラブはまだ手にした経験が浅いのですが、私にとっては大きな『イメチェン』です。

このドライバーを試打しながら、私はずっとGT450のことを思い出していました。
たくさん試打していても、それほど印象に残らないクラブは、これまでもたくさんあります。
逆にほんのちょっとしか試打していないけれど、印象に強く残るクラブもあります。
GT450は後者です。
私の心に強く残っています。
購買意欲が強く刺激されたことを、よく覚えています。

このRD-101というドライバーはとてもいいドライバーだな・・・。と思いましたが、私はGT450のほうが好きです。
もう販売されていないモデルですし、おそらく手にすることはないと思いますが、GT450への思いが強くなりました。
打ち比べてみないと詳しいことは分かりませんが、おそらく飛距離性能などは、このRD-101のほうが高いような気もするのですが全体的な印象として、私はGT450への思いが強くなっていきました。
もしGT450が再販され、どちらかを選ぶことができることになれば、私は迷わずGT450を選びます。
即決です。
それは、このRD-101が魅力的ではないというのではなく、それ以上に私の中でGT450が強く生き続けているからだと思います。
これまで出会ってきたドライバーの中で、また手にしてみたいな・・・。と思うクラブはたくさんありますが、GT450はその中でもトップクラスにいます。

幅広い層を対象にしているクラブではないですし、ジョージスピリッツのクラブに出会うことはそれほど多くありません。
なので、このRD-101というドライバーは多くの支持を集めるかといえば、そうとはいえないのかもしれません。
しかし、このドライバーがダメなのではなく、基本性能はしっかりとしていますし、あくまでも『今のニーズ』とは重なる部分が少ないというだけです、
幅広い層の支持は集めにくいかもしれませんが、このようなディープで繊細さをもったドライバーを好まれる方には、たまらない魅力があるのではないでしょうか?
また試打することがあれば、是非何度でも試打してみたいと思いました。
ジョージスピリッツのこれからに期待していきたいです。
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2015年07月30日
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George Spirits GT-SW ForgedⅡ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはGeorge Spirits GT-SW ForgedⅡ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

初めて出会った、ジョージスピリッツのウェッジです。
これまでドライバーやアイアンを試打したことはあるのですが、ウェッジは初めてです。
なかなか出会うことのないメーカーですが、いい思い出が残っているので、すごくワクワクしました。
特にドライバーはとても良かったです。
いい点は色々とありますが、その中でも『音』という点で、このドライバーを凌駕したドライバーは未だ出会っていません。

丸っこさがよく目立っています。
滑らかな曲線です。
黒い色もオシャレです。
とても光沢感があります。
コーティングされているように感じるほどの光沢があります。
光沢のあるクラブの中には、それがチープな感じを醸し出していることもありますが、このウェッジは違います。
とても高級感があります。
おそらく、とても高価なウェッジなんだろうな・・・。と思いました。

独特な形状です。
とても個性的です。
これがジョージスピリッツウェッジのスタンダードなのでしょうか?
ヒール側に、かなり重量配分しているのかな?と思いました。
今はウェッジも、キャビティタイプなどがあり、バリエーションが増えてきていますが、このウェッジのデザインも斬新です。
すごくいい雰囲気があります。

ソール幅はノーマルといったところでしょうか?
それほど広い感じはしません。
それよりも、この全体的な丸みが目を惹きます。
とても珍しい形です。

角度を変えて見ると、さらに丸さが際立っています。
この丸さはおそらく武器になるだろうな・・・。と思いました。
すごくいい感じで滑ってくれそうです。
私はヒールから入れていきたいので、ヒールが邪魔をするウェッジは難しく感じます。
このウェッジは易しそうだな・・・。と思いました。
ヒールから入れやすそうな形状をしています。
こうして見ているだけで、インスピレーションが湧いてきます。
ソール全体も、光沢感がすごくあります。
SWはバンカーで使うことも多いので、この光沢感がどのように変化していくのかが、少し気になりました。
いい感じで摩耗していってくれればいいのですが、『使い減り』するタイプだと、魅力も半減してしまいます。
その点が少し気になりました。

ロングネックです。
易しくスピンを掛けていきたいウェッジには、キープして欲しい長さが、このウェッジにはしっかりとあります。

ホーゼルには『GT SW Forged2』と記されていました。

フェース面にミーリングが彫られているのかな?と思い、近くでよく見てみましたが、ありませんでした。
しかしとても美しく、丁寧に作られているな・・・。と思いました。
色々なウェッジを試打していると、ときには雑に作られていると感じるウェッジに出会うこともあるのですが、このウェッジは違っていました。
『繊細さ』が感じられました。
指で触れてみたのですが、適度なザラザラ感がありました。

トップラインの厚さはノーマルな感じです。
厚すぎず、ちょうどいいです。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
黒い色なので、キュッと引き締まって見えます。
ボールの白がよく映えていて、イメージが出しやすいです。
グースが弱いので、私は好きなタイプですが、グースタイプを好まれる方には合いづらいところがあるかもしれません。
少し出っ歯タイプでした。
昔からよく見られる形状です。
初めて手にしたジョージスピリッツのウェッジですが、形状的にはとてもオーソドックスな印象をもちました。

予想通り、開きやすいです。
ソールの形状を見ていたときに、開きやすそうだな・・・。と思っていたのですが、その通りでした。
ヒールが邪魔をして浮くこともなく、しっかりとしていました。
いわゆる『据わり』のいいウェッジです。
ウェッジ好きの私には安心できる構え感です。
最初は普通に真っ直ぐ振り抜くか、それとも大きくカットに打ってみようかな・・・。などと考えていました。
色々な打ち方をイメージしやすいのも、優れたウェッジの特長だと思います。
暑さは厳しいけど、今日は楽しい試打になるな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
乗っかり感があって、コントロールしやすい打感です。
ターゲットまで運ぶ感覚が出しやすいです。

スピン性能も、なかなかいい感じでした。
強烈という感じはあまりしなかったのですが、安定して止めてくれるタイプだと思いました。
掛かりすぎたり、ほどけたりといったことにはなりにくいので、計算がしやすいように感じました。

球も拾いやすいです。
普通の感覚でボールを拾っていくことができます。
出球の高さのイメージも合いやすいです。
ソールが上手く滑ってくれるので、コンタクトする時間が少し長いように感じられました。
『球持ちの良さ』で勝負できるウェッジだと思いました。

『安定性』は普通かな?と思いました。
ウェッジとしては、それほど『易しさ』を求めるタイプではないような気もしたのですが、SWらしい寛容さは充分持ち合わせていると思いました。

『操作性』はすごくいいです。
色々な球を打つことができました。
左への引っかかりを気にせず、気持ちよく振り抜いていくことができました。
左のミスがすごく嫌な私にはとても心強く感じられるウェッジです。

『飛距離性能』という点では、56度のウェッジらしい印象を受けました。
特別よく飛ぶということもなく、普通だと思いました。
しかし、この『普通』がとても魅力的なのだと思います。
飛びすぎるウェッジには魅力を感じません。
むしろ、微妙に距離を落としていけるウェッジが頼もしく思えます。
このウェッジはその頼もしさがありました。

初めて手にしたジョージスピリッツのウェッジでしたが、やっぱりいいな・・・。と思いました。
ドライバーやアイアンを試打していて、このウェッジにもすごく期待していましたが、その期待を裏切ることはありませんでした。

光沢感と丸いソールがとても印象的でしたが、全体的に見てもすごくまとまった感じがしました。
黒い色も魅力的でしたし、高級感があって、所有欲を刺激してきます。
このウェッジをバッグに入れてみたくなりました。

今日は練習場のマットの上からでしたが、また試打する機会があれば、今度は是非アプローチグリーンでも試してみたいと思いました。
今は芝の緑も濃くて美しいですが、この黒いヘッドとよく合いそうです。

また試してみたい・・・。という『次がある』ウェッジです。
後を引く楽しさがありました。
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2011年06月01日
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George Spirits GS-CB アイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは George Spirits GS-CB アイアン の6番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは31度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2 です。

初めて出会ったジョージ・スピリッツのアイアンです。
先日ドライバーを試打して、その好印象が今でもはっきりと残っているのですが、今日はアイアンを試打すること機会に恵まれました。
ドライバーもそうでしたが、このアイアンもすごくカッコいいです。
何と言いますか、『ゴルファー魂』を刺激される感じがします。

こうして見たところ、これまでたくさん出会ってきた『ハーフキャビティ』といった感じがします。
こういった形状のアイアンは、最近では少し少なくなったような気もしますが、昔はたくさんありました。
アイアンといったら、この形。といった時もありました。
昔は今ほどマッスルバックとキャビティの差が大きくはなかったような気がします。

『彫り』も、それほど深くありません。
むしろ浅めな感じがします。
キャビティアイアンではありますが、こういったアイアンは『肉厚感』を感じさせてくれるので、とても好きです。

ソール幅も、それほど広くはありません。
最近のアイアンの中では、はっきりと狭いほうだと思います。
広すぎないので、遠慮なくヘッドを突っ込んでいけそうな感じがしますし、球も拾いやすそうです。
ワイドソールは『ダフり』を連想してしまうところが私にはあるのですが、このアイアンのソール幅だとヘッドの落とし場所に苦労しなさそうで、とても好感を持つことができます。
『地面に跳ねそう』な感じがしないので、安心感を持てます。

『ホーゼルの長さ』は、それほど長いとは思いませんでした。
しっかりとホーゼルがついているので、扱いやすそうな感じがしますが、想像していたよりも高重心アイアンではないのかな?と思いました。
ここまでは、昔からのクラッシックアイアンとイメージが被るところがあったのですが、このホーゼルの長さを見ていると、最近のアイアンらしい感じがします。
クラシカルな部分と現代風なところが、上手く融合されている・・・。といったらいいでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、やはり独特の美しさがあります。
昔から何度も見てきた『美顔』なアイアンです。
アイアンには是非欲しい『シャープさ』が、このアイアンには備わっているので、いいイメージがたくさん出ました。
曖昧に感じる部分が全くありませんでした。
構えづらいアイアンだと、なかなかセットアップが決まらない時もありますが、今日はすぐに完了させることができました。
まるで『通い慣れた道』のように迷うことなく、スイングを開始することができました。
試打を開始しました。

『安定性』という点では、結構ミスに対してシビアな部分があるように思います。
こういったところは、こうして見ているだけで、打つ前から想像できていたところではありますが、その予想の範囲にピッタリと当てはまる感じがしました。
昔ながらのハーフキャビティといったところで、『シビアさ』という点では、最近のキャビティよりも『マッスルバック』に近いところがあると思います。
『ミスに易しいアイアン』を求めておられる方には、合いづらい部分があるかもしれませんが、ミスをミスとはっきりと伝えてくれるので、そこに安心感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『ショットの精度』を上げていくにも、こういったアイアンは重宝するような気がします。

『打感』は、軟鉄鍛造の良さが十分に楽しめるアイアンです。
芯を喰った時の感触はたまりません。
いつものことですが、メーカーが違っても『軟鉄鍛造』だけは、絶対にはずせないな・・・。と思ってしまいます。
私は昔から、『軟鉄鍛造』+『ダイナミックゴールド』を決めていて、それからメーカー選びに入ります。
それは今でも変わりません。
というか、色々なクラブに出会ってきて、その思いが益々強くなっているように思います。
そういった点でも、このアイアンは充分に楽しめる打感だと思いました。
『スイートエリア』は、割と狭い感じで、芯を外した感触を確かめられるところも気に入りました。
芯で捉えた時は、この上ない喜びを感じることが出来ますが、少しでも外すと手にミスヒットの衝撃が伝わってきました。
こういったところも、昔からの流れを汲んでいるような気がします。
最近はこういったところが、はっきりしない感じのアイアンもありますが、私はミスしたらそれをはっきりと教えてくれるクラブが好きなので、もしこのアイアンを購入したら永く付き合っていけそうな予感がしました。

『球のあがりやすさ』という点でも、はっきりと『タフ』なほうだと思います。
決して楽に上げてくれるアイアンではないと思います。
ある程度のヘッドスピードも要求されますし、ミート率も必要になってくると思います。
ここ数年の、『超・低重心(ワイドソール)』アイアンでは、少々薄めに当たっても、それをあまり感じさせないような『球の浮きやすさ』を持ったアイアンがたくさん登場してきましたが、この『George Spirits GS-CB アイアン』というアイアンは、それらとははっきりと性格が異なる感じがしました。
キャビティアイアンはマッスルバックアイアンよりも、『幅が広い』といいますか、対象となるゴルファー層の『受け口』が広い感じがしますが、このアイアンは、かなり『マッスルバック寄り』のアイアンだと思います。

『操作性』という点では、構えたときの好印象通り、かなりいいです。
左右どちらにも敏感に反応してくれます。
『直進性』は、それほど高くはないのかもしれませんが、その分『操作性』が充分に保たれています。
『ドローヒッター』『フェードヒッター』どちらにも順応する、応用の効きやすいアイアンだと思いました。
このアイアンは『易しい』タイプのアイアンではないので、『幅広い層』に対応しているとはいえないのかもしれませんが、日頃練習熱心な方にとっては、そのゴルファーの持ち球を限定しないので、そういった意味では『幅広い層に対応している』といえるのかもしれません。

『飛距離性能』という点では、私はノーマルな感じがしました。
これくらいが本来の6番アイアンの飛距離といえるような気がしました。
こうした『肉厚』なアイアンなので、球筋は力強いですし、適したところへボールを落としてくれる感じがします。
飛び過ぎたり、飛ばなかったり・・・。といったところが、このアイアンにはないので、安心して攻めていけそうです。
より実戦的なアイアンだと思いました。
アイアンに飛距離性能を求めておられる方には、このアイアンは合いづらいかもしれませんが、正確な距離感を大切にしていきたい方にとっては、このアイアンはかなり魅力的に感じられるのではないでしょうか?
そもそも、こういった『昔ながらのノーマル』といいますか、『タフな設計』のアイアンで、ロフトを立てたり、長さを長くしたり、軽くしたりすると却って難易度が上がってしまうので、得策ではないような気がします。

結構シビアさが感じられるアイアンなので、最近の易しいアイアンを使い慣れておられる方にとっては、やや敷居が高いと感じられるかもしれないですし、取っつきにくい部分があるかもしれません。
しかし、その垣根を取り払えた時には、こういったタイプのアイアンは、まるで永年付き合ってくれている親友のように深く付き合っていけるのではないでしょうか?
易し過ぎるアイアンのような単調さはないですし、いつもワクワクさせてくれます。
退屈に感じることもありません。
プレイヤー自身の技量が上がっても、ずっと付き合ってくれる『永年の友』になってくれるクラブだと私は思います。

プレイヤーが変なスイングをしたりすれば、それをすぐに教えてくれるクラブだと思います。
なので、ショットを磨いていきたい方には、まさに『うってつけ』といっていいアイアンといってもいいのではないでしょうか?
易しいアイアンではありませんが、昔からハーフキャビティやマッスルバックを愛用してこられた方には、それほど難し過ぎることはないような気がします。
要は『経験』が『クラブの難易度』を左右することもあるのだと私は思います。

今年も随分と魅力的なアイアンに出会ってきているのですが、この『George Spirits GS-CB』というアイアンも、すごく強く印象に残る気がしました。
初めて出会った『ジョージ・スピリッツ』のアイアンでしたし、私はまだこのメーカーのことを殆ど知らないのですが、先日試打したドライバーといい、このアイアンといい、このメーカーのクラブ開発に対する方向性が見えてきたような気がします。
私はこういったタイプのクラブは『大ストライク』なので、これからも機会があればどんどん試打していきたいと思いましたし、購買意欲が強く刺激されてしまいました。
このアイアンでコースを回っているところを想像するだけで、ワクワクする部分があります。
すごく気に入ったので、明日早速仲間たちに、このアイアンのことを知らせてあげたいです。
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2011年05月04日
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George Spirits GT450 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは George Spirits GT450 ドライバー です。

シャフトは CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.4(S)、シャフト重量は66g、トルクは3.3、キックポイントは中調子 です。

初めて出会った、ジョージスピリッツのクラブです。
以前から、その存在は知っていましたが、こうして手にするのは初めてです。
何とも言えない、すごくいい雰囲気がありますし、とてもカッコいいドライバーです。
思わず見入ってしまう、魅力あふれるクラブです。
全体的に黒いヘッドというのは、私はとても好きで、いい意味で力を込められる感じがします。
今年テーラーメイドから発売された白いヘッドのドライバーに、私はすごく好感を持っていますし、ある意味安心感のようなものを感じていますが、改めて『黒』という色はクラブヘッドの色にすごく適していると思いましたし、『美しい』と思いました。
まだ白いヘッドが登場して日が浅いですし、私はまだ所有していないので解りませんが、これから永く使っていくにつれ、汚れなどが目立ってしまうんじゃないかな?と少し思ったことを覚えています。
勿論、汚れたらすぐに拭き取ればいいわけですし、私はコースは勿論、練習場でクラブを使っても、その日のうちに必ず清掃するので、特に問題はないと思うのですが・・・。
新しいうちは『白』が綺麗でも、やがて黄色く変色したり、色々な汚れなどがヘッドに染み込んだりしないかな?などと思ってしまいます。
『ピンアンサー』などのように、使い続けていくうちにクラブがカッコよくなるのであれば、何の問題もないのですが、もし変な汚れやシミなどが付着してカッコ悪くなってしまったら・・・。と思うと、ちょっと心配な感じがします。
昔はそういったクラブが結構あったように思います。
チープに感じられるクラブもたくさんありました。
勿論、実際はそういった心配は無用なのかもしれませんが、なにぶん私はまだ購入していないので、永年使用に関する知識が乏しいところがあります。

そういった点でも『黒』という色は、やはり『実績』がありますし、これまでずっと使い続けてきた色なので、やはり白とは違った意味での安心感があります。
『オーソドックスな部分の良さ』といったらいいでしょうか?
今は他のメーカーからも白いヘッドが発売されているようですが、白いヘッドの人気の火付け役は紛れもなくテーラーメイドですし、さすがだと思います。
私も白いヘッドにはすごく興味がありますし、特に『R11』はすごく気に入っているドライバーです。
しかし今の時点で、もし自分が購入するとならば、やはりこういったオーソドックスなクラブにいってしまうような気がします。
この『白』という色がもっと市民権を得れば、いずれ白いヘッドのアイアンやウェッジなども登場してくるのではないでしょうか?

『ウェイト』が3つ付いていて、これまで出会った『クレイジー』や『JBEAM』のドライバーを思い出します。
このウェイトは取り外しができそうです。
こういったところも、これまでの『クレイジー』や『JBEAM』のドライバーとの共通点だと思いました。

『George Spirits』のロゴがとてもカッコいいです。
ファンの方には、たまらないのではないでしょうか?

グリップにも同様のロゴが入っています。
すごくカッコいいな・・・。と思いました。
ただ、グリップはクラブの中で、最も早く消耗する部分ですし、その度にこの『純正』のグリップに交換するのは、とても大変なことだと思います。
『ツアーベルベット』などのように安価で、しかも量販店などでも並べられていて購入しやすくなっていると、すごくいいのですが、実際は難しいと思います。
他のメーカー(大手有名メーカー以外含めて)のロゴの入ったグリップなども同じことがいえると思います。

ヒール部分に『Designed For Athlete Golfers』と記されてあったので、私は昨年試打した『CRZ450』を思い出しました。
ほぼ同型のヘッドなのでしょうか?
この『Designed For Athlete Golfers』という文章は、とても特徴的で強く印象に残っていたので、昨年の記憶が蘇ってきました。
『CRZ450』には、すごく惹かれ、購買意欲が強く刺激されました。
なので、今日はすごく心が浮かれてしまったような気がしました。
それと同時に、私自身の心の中に自然と湧き上がってくる購買意欲と戦わざるをえないことを覚悟しなければならないと思いました。

『顔』を見ていても、やはりとてもいいです。
すごく『好みの顔』です。
こうして見ているだけで、脳内快感物質の『ドーパミン』が放出されているような気さえしてきます。
同じクラブに出会うならば、やはりこういったタイプのクラブに出会えると、その日一日得をしたような気分になります。
何と言いますか、こういったクラブを見ているだけで、心の中にある『手かせ』『足かせ』などがすべて解き放たれて、自由になった気がしてきます。
心が軽くなってきます。

素振りをしてみても、やはりすごく振りやすく感じました。
ああ、こういった感じだったな・・・。と思い出すところがありました。
『CRZ450』は初めて試打して以来、何度か試打を繰り返したのですが、今年になって初めてなので、『懐かしい』とまではいかないのですが、すごくいい記憶が蘇ってきます。
『CRZ450』の時にも感じていましたが、この素晴らしいヘッドと、振り慣れたクレイジーのシャフトとの相性がとても合っていると思いました。
大きなミスに対しては、それほど大きな寛容性は持っていないのかもしれないですが、ヘッドとシャフトのどちらもこちらの要求やイメージを上手く聞き入れてくれる感じがしてきます。
変なクセがないので、すごくクリアな気分になれます。

ボールを前にして構えてみても、すごく構えやすくて思わず笑みがこぼれてしまいました。
フッカーには、とても構えやすいドライバーです。
左へ引っ掛けそうな感じが全くしません。
日本製ドライバーの美しさが充分に堪能できるドライバーだと思いました。
いい意味での脱力感を感じながら、すぐにセットアップが完了しました。
プラスイメージしか湧いてきませんでした。
前回『CRZ450』を初めて試打したときも、確か今日のように神経が昂ったように思います。
どのように打ったらいいんだろう・・・?などといった不安要素は全くありませんでした。
余計な気を使うことなく、こちら(プレイヤー側)主導でスイングできる感じがしました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『素晴らしい』の一語に尽きる『打感の良さ』です。
一球打っただけで、すっかり魅了されてしまいました。
『CRZ450』の打感も素晴らしかったなあ・・・。と思いました。
聞くところによると、このドライバーのフェース面には『DAT55Z』という素材が使われていて、それがこの打感の良さや弾き感の良さにつながっているのだそうです。
そういえば、私が愛用している『CRZ435』にも『DAT55G』という素材が使われているそうなのですが、この『DAT』とは一体どういった素材なのでしょうか?
すごく興味があります。

『音』も、すごく良くて、ずっと聞いていたいと思いました。
『インパクト音』を楽しめるドライバーです。
叩いていくことに、何の躊躇もしません。
私はドライバーの音には、すごくこだわりますし、いくら他の性能が良くても『音』が良くないと、購買意欲が全く湧きませんが、このドライバーはすごく欲しくなります。
『音』という点だけで考えてみても、これだけ爽快感を感じるものは少ないような気がします。
外見からのカッコ良さもありますが、フィーリングをすごく楽しめるドライバーです。

『球のあがりやすさ』という点では、最近のドライバーの中でも、かなり『タフ』なほうだと思います。
最近は少しずつ、このような『叩けるドライバー』が増えてきましたが、その中でも、このドライバーはタフな部類に入ると思います。
明らかにヒッタータイプの方に適したドライバーだと思います。
こういったところは、やはり『CRZ450』と共通する部分だと思います。
私はこういったタイプのヘッドに魅力を感じますが、タフに感じられ、敬遠される方もいらっしゃると思います。
ただ、先日試打した『フォーティーンDT111』とは、また違ったタイプのタフさだと思いました。
シャフトなどは勿論、ロフトなども同じスペックで揃えたら、まず間違いなく『DT111』のほうがこのドライバーよりもタフなような気がします。

『安定性』という点でも、結構シビアなほうかもしれません。
見た目の雰囲気から伝わってはきていましたが、それほど大きなミスを見逃してくれるドライバーではないと思います。
ドライバーに『ミスに対する寛容さ』を求めておられる方には、合いづらいかもしれません。
スイートエリアも、それほど広いほうではないのかもしれません。
そういった意味でも、一般的にそれほど敷居が低いドライバーだとはいえないような気がします。
ミスに対してはある程度シビアで、しかもあまり球があがりやすいとはいえないドライバーだと思いますが、先ほども書きました通り、この素晴らしい『打感』と『音』は、是非多くの方に試していただきたいと思いました。
『易しい』『難しい』は別にして、まずは、この『フィーリングの良さ』を体感していただきたいと思いました。

『操作性』という点でも、なかなかいい感じがしました。
『CRZ435』とはちょっと違いますし、それほどインテンショナルなショットを打っていくタイプのドライバーではないのかもしれませんが、左右に曲げてみることも、特に難しく感じることなくできました。
フッカーの私には嬉しい、あまり引っかかり過ぎないタイプなので、安心できるところがあります。
スライスはいくらでも打っていくことができました。
うまく右方向に逃がしていけるドライバーです。
スライサーの方には、やや難しく感じられるかもしれません。
しかし、ヘッドの取り付けられている3つのウェイトを交換することによって、また違ったフィーリングを楽しめるような気がします。
ヒール側を重くすれば、もっと球がつかまりやすくなるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、私はかなり魅力的に感じました。
ヒッタータイプには、かなり大きなパフォーマンスを発揮してくれるドライバーだと思います。
逆にいえば、叩いていかないとあまりいい結果は得られにくい・・・。といえるのかもしれません。
かなり好みが分かれるところだと思います。
『Designed For Athlete Golfers』と記されていたのは、ある意味正解なのかもしれませんが、決して『ハードヒッター限定』といった感じでもないと思いました。
スペックを選べば、少しは選択の幅ができるのではないでしょうか?
そういったところが『DT111』と異なるところだと思います。
しかし、基本的にはやはりヒッタータイプ向けのドライバーだと思いますし、ある程度ユーザー層は絞られてくるのかもしれません。

最初から最後まで、ずっと楽しませてくれるドライバーでした。
私にとって、かなり『ど真ん中』のドライバーでしたし、また何度でも試打してみたいと思いました。
ただ、ひとつ残念なのは、せっかくこのような、いいクラブなのに、なかなか出会う機会が多くないということです。
決して幅広い層をターゲットにしているドライバーではありませんが、もし手にすることができたら、その魅力にどっぷりと浸かってしまわれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ターゲットが広くない分、そのターゲットに含まれる方には、強く印象に残るドライバーだと思います。

ジョージスピリッツのクラブを手にすることは初めてでしたが、昨年『CRZ450』に出会ったせいか、初めてのような気がしませんでしたが、今回一度きりではなく、また何度でもそのフィーリングを楽しみたいと思いました。
飽きが来ないタイプのドライバーです。
このメーカーが『地クラブ』と言えるのかどうか、私には解りませんが、ひとつ言えるのは、やはり素晴らしいクラブを作るメーカーというのは、日本にはまだたくさんあるということです。
初めて出会った地クラブメーカーのクラブを試打した後に、いつも思うことです。
大手有名メーカーほどの知名度はなくても、その品質や性能が素晴らしいことは、多くの方がご存じだと思います。

価格設定も予想通り、やや高価なクラブではありますが、このフィーリング性能や飛距離性能を楽しむことができるのならば、決して高すぎることはないのかな?と思いました。
細かいことは考えず、とにかく球を打っているだけで、すごくいい気分にさせてくれるドライバーです。
今日は何度も脳が揺らされたような気がします。

明日、早速仲間たちにこのドライバーのことを紹介してみようと思いました。
きっと彼らも気に入るだろうと思います。
彼らの喜ぶ顔を想像するだけで、こちらも嬉しくなってきますし、今日はなかなか練習を切り上げるタイミングが難しかったです。
ついつい『あと10球・・・。あと5球・・・。』といった具合に楽しんでしまいました。
初めて出会ったジョージスピリッツのクラブですが、これからも期待していきたいです。