ティアドロップ
| HOME |
2010年07月14日
PR
ティアドロップ TDXⅢ ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ティアドロップ TDXⅢ ドライバー です。

シャフトはティアドロップ TDX です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはSRです。

初めて手にした『ティアドロップ』のドライバーです。
以前から名前だけは聞いたことがあるのですが、こうして手にするのはおそらく初めてです。
『ティアドロップ』というと、私はフレッド・カプルス選手を思い出すのですが、それ以外は全くといっていいほど知識がありません。
しかし、この黒くて『艶消し』な感じのデザインは、とてもカッコいい感じがします。
シブイなあ・・・。と思いました。

このドライバーも、これまでの他のドライバー同様、ヒール部分にウェイトのような物が取り付けられています。
これまでの経験から、こういった工夫が大きな効果を生み出していることは充分に感じ取ることができます。
最近のドライバーは色々なところに、このウェイトが取り付けられていますが、このドライバーのように1個の物もあれば、複数付いている物も少なくありません。
いずれにせよ『ヒール側』には、必ずウェイトが取り付けられているような気がします。
逆にトゥ側だけにウェイトが取り付けられていて、ヒール側にはない・・・。といったドライバーは見たことがありません。
それだけ、『球のつかまり』を良くしないと、『400㎤』を超えるような大型ヘッドでは使いづらい部分があるのだと思います。

素振りをした感じはまずまず・・・。だと思いました。
それほど変なクセは感じられなかったですし、割と『一本道』で振っていける感じがしました。
このシャフトのフレックスは『SR』ということなのですが、割としっかりとした部類の『SR』だと思いました。
やはりこういった表示というのは、かなりバラツキが大きいので、やはり『振動数(CPM)』で『数値』として表示してされているほうが、より感じがつかみやすいと思います。

ボールを前にして構えた感じは、とても『ノーマル』な感じがして構えやすく感じました。
初めて手にするメーカーのドライバーなので、どういった『構え感』なのかが、とても気になるところでしたし、この『構え感』で、その『メーカーの色』といいますか『方向性』が見えてくるような気がします。
初めて手にするメーカーのクラブで構えづらいと、そのメーカーのクラブに対して、ずっと苦手意識を持ってしまうことがあります。
その点では、このドライバーは充分に好感の持てる、いい顔をしたドライバーだと思いました。
構えた時に感じる『インスピレーション』はとても大事なので、そこがダメだとなかなかいい結果に結びつきにくいのですが、このドライバーは割といい感じがしました。
肩の力を抜いて、楽な気分で構えることが出来ました。
左右に色々と曲げるイメージはあまり湧かなかったのですが、よく球がつかまってドロー系の球が打ちやすそうな印象を持ちました。
試打を開始しました。

1球目、いきなりミスショットをして、プッシュ気味の球が出てしまいました。
何だこれは・・・?と思うような変な打感でしたし、球が弱々しく右へ抜けていきました。
構えやすいドライバーですし、そんなに振りにくいタイプのドライバーではないので、明らかに私のスイングに原因があるのだと思いました。
ちょっとタイミングがとりづらいシャフトにも感じられたので、もう少し素振りを繰り返して、もっと感じを出していきながら、再び試打を開始することにしました。

『打感』は、ややしっかり目な感じもしましたが、それほど硬すぎる感じはしませんでした。
いつまでも心地良い感触が手に残っているような感じでもないのですが、このドライバーの打感には大きな不満は感じられませんでした。

『音』も、まずまず・・・。だと思いました。
この音を聞いていて、全く不快には感じなかったですし、周りを気にせずに練習に集中できます。
インパクトが緩まない音ですし、どんどん叩いていきやすくなります。

『球のあがりやすさ』という点では、明らかに叩いていったほうがいいパフォーマンスが得られるタイプのドライバーだと思います。
私は元々『ヒッタータイプ』なので、こういったドライバーは好きなのですが、『スインガータイプ』の方には、やや球が浮きづらく感じられるかもしれません。
このドライバーは『ロフト10度』ということですが、他のメーカーの『10度』とは、ちょっと感じが異なっているような気もします。
ここ数年、『スインガータイプ』のドライバーが過半数を占めていると思うのですが、このドライバーでこのスペックでは『セミハードヒッター』に合うように作られているのではないでしょうか?
日頃、軟らかめの『S』を使っておられる方も、まずはこの『SR』を試してみられるのもいいのかもしれません。
少なくとも、ボールとフェースが『接触』さえすれば、自然とボールが上がってくれるタイプのドライバーではないと思います。
決して『タフ』なドライバーだとは感じなかったのですが、少し叩いていける方のほうが、扱いやすく感じられるのではないでしょうか?

『安定性』という点では、なかなかいい感じがしました。
一球目こそ、ミスショットをしてしまいましたが、その後素振りを繰り返して感じをつかんできたら、球をまとめていくことが出来ました。
『シビアさ』は殆ど感じられませんでした。
このような黒いヘッドですし、しかもある程度『叩いていく』タイプのドライバーだとは思うのですが、見た目以上に易しくてシビアさが感じられないドライバーだと思いました。
私の一球目のように、決して大きなミスは見逃してはくれませんが、それほど敬遠すべきドライバーではないと思いました。

『操作性』という点では、それほど敏感に球筋を変えていくタイプのドライバーではないと思いました。
以前も書きましたが、私は練習場で球を曲げる練習が大好きなので、このドライバーでも当然曲げてみましたし、それほど曲げにくい感じはしなかったのですが、右から回している時に時々そのままスッポ抜けていってしまう球があったので、少し注意が必要だと思いました。
ヘッドというよりは、このシャフトが私にとって、少し難しい感じがしたので、もっともっと球数をこなしていく必要があるような気がしました。
最近は、少ない球数でしかも一球目から、かなりいい感じでフィーリングを出していけるドライバーに出会うことが多いのですが、このドライバーは、少し『経験値』を積む必要があるような気がしました。
少し『遊び』が少ないドライバーのようにも感じられました。

『飛距離性能』という点では、先ほども書きましたが、明らかに『ヒッタータイプ』の方に適しているドライバーだと思います。
ある程度のヘッドスピードがあったほうが、このドライバーのポテンシャルを発揮しやすい感じがします。
決して『より幅広い層』をターゲットにしたドライバーではないと思います。
何と言いますか、割と『重め』な感じの球を打つことが出来たので、そこに好感を持ちましたし、『愚直なまでの直進性』と『球に体重を乗せて勢いを増していける』感じかな・・・・?などと考えていました。
このドライバーの飛距離性能は素晴らしいものがあると思いますが、私はこれまでたくさんの『高性能飛距離系ドライバー』を手にしてきているので、このドライバーでそれほど驚くことは正直ありませんでした。
ドライバーには『キャリー』を稼いでいくタイプと、ある程度『高さ』を抑えて『ラン』 を稼いでいくタイプのドライバーがあると思いますし、ここ数年は明らかに前者が多いです。
そういった意味ではこのドライバーは『中間型』といえるのかもしれません。
『キャリー』もよく稼ぐことが出来ますし、この球の勢いを見ていたら『ラン』も稼げそうです。
見た目のカッコ良さなどの『デザイン性』から、飛びや方向性などの『基本的性能』までバランス良くレベルの高い『オールマイティドライバー』といってもいいのではないでしょうか?

初めて手にした『ティアドロップ』のドライバーですが、思っていた以上に好印象でした。
出会う前までは、もっと構えづらくて振りにくい感じの、ある種『マニアック』な感じを想像していたのですが、実際に手にしてみると、とても打ちやすくて好フィーリングなドライバーです。
それとかなりコストパフォーマンスが優れているので、『1ヤードあたりの単価』がとても安価に感じられます。
決して誰にでも打ちやすく感じられるドライバーではないと思いますが、この価格設定ならば、まだキャリアが浅い後輩たちにも勧めてみようかな・・・?と思いました。
またティアドロップのドライバーを手にしてみたいです。