ナイキ - ゴルフクラブ試打日記。


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ナイキ

      
2016年02月19日
  

ナイキ VAPOR FLY ユーティリティ

                 
ナイキ VAPOR FLY ユーティリティ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブはナイキ VAPOR FLY ユーティリティ の5番です。



Vapor
シャフトは Vapor です。

ロフトは26度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は58g、トルクは4.2、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は348gです。



正面

ナイキVAPORシリーズのユーティリティです。


このカラフルなデザインは『インパクト大』です。


先日ドライバーを試打したばかりなのですが、このユーティリティも大きな存在感がありました。



側面
形状や大きさは、これまでのユーティリティと大きな違いは無いように見えます。



大きな凹み
ソールに大きな凹みがあって、ドライバーと共通しています。


番手は違っていても、全く同じコンセプトで設計されているのでしょうか?



ネック長さ
ネックの長さは、しっかりとキープされていました。


ナイキのクラブは調整機能のイメージが強いですが、このクラブには無かったので、すっきりしているように見えました。



顔
個性的な顔です。


ナイキらしいといったところでしょうか?


昔からナイキは感性よりも機能性を重視しているように思うのですが、このクラブも機能性に重きを置いて開発されているのかもしれません。



ソールの凹み
ソールのフェース寄りには、溝のような物がありました。


テーラーメイドのクラブを思い出しますし、今は多くのメーカーが採用しているように思います。



セミディープ形状
セミディープな形状といっていいでしょうか?


ユーティリティとしては、ノーマルなタイプだと思います。



オリジナルグリップ
この淡いブルーのオリジナルグリップも綺麗です。


ヘッドの色に合わせているのが分かります。


交換用のグリップも用意されているのでしょうか?


それとも、グリップ交換をしたくなっても、違う色を購入しなければならないのでしょうか?


私はクラブを長く使うほうだと思いますし、グリップ交換は頻繁に行うので、こういったことも気になってしまいます。



構え感
個性的な顔をしているな・・・。と思っていたのですが、こうしてボールを前にして構えてみても、やはり独特な感じがしました。


何とも言えない『開き顔』といったらいいでしょうか?


左に被った感じがしないので、意外と構えやすいな・・・。と思いました。


見とれてしまったり、いいイメージがどんどん湧いてきたり・・・。といったことはなかったのですが、左への心配が少なくなるように感じられ、リラックスすることができました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、軽めでした。


あまり手応えがない感じがしました。



打球音
『音』は、カチッという感じの音です。


この打感と音は、これまでもたくさん経験しているので、特に目新しいという印象はありませんでした。



トゥ側
球はあがりやすいです。


浅重心タイプだと思いますが、タフな感じはしませんでした。


このあがりやすさは、打つ前からある程度予想していたので、特別驚くようなことはありませんでした。


易しいタイプだな・・・。と思いました。


ロフトが『26度』ということは、私の感覚では『4番アイアンと5番アイアンの間』になるのですが、この弾道の高さ・あがりやすさは比べものにならない感じがします。


今はハイブリッドの充実ぶりが凄いので、4番アイアンや5番アイアンを抜いてバッグに入れておられる方が多いのも頷けます。



バックフェース
『安定性』も高いと思いました。


ミスヒットに対しての寛容さも感じられました。


いい意味で、『アバウト』に打っていけるタイプだと思いました。


構えたときに左への恐怖心が緩和されているように感じたのですが、実際に打ってみてもその通りでした。


捕まりすぎず、ラインも普通に出していくことができました。


正直、好きなタイプの構え感ではなかったので、テンションがすごく上がって打つということはなく、淡々としたところもあったのですが、難しくなくイージーな印象が残りました。



飛距離性能
『飛距離性能』は平均的か、やや飛ぶ部類に入るかな?と思いました。


弾道も高く、しっかりとキャリーで押していけるタイプだと思いました。


アイアンが苦手な、スインガータイプの方にも合いやすいのではないでしょうか?



操作性
『操作性』は、まずまずでした。


イメージが出しづらいところもあったのですが、左右にも曲げることはできました。


それほどつかまるタイプではないので、スライスに悩んでおられる方には、つかまりきらずに右にフケていくようなこともあるかもしれません。


人によって好みが分かれるところかもしれません。



NIKE VAPOR FLY ユーティリティ
そういったときに、ネックに調整システムが搭載されていれば、幅広い層に対応していけるのだと思いますが、このクラブにはそれが無いので、ある程度ユーザー層は絞り込まれるのかもしれません。



ヒール側
ナイキらしい、見た目にインパクトのある形状と、カラフルなデザインが印象的なクラブでした。


カラフルなデザインのクラブを好まれる方。


ナイキファンの方には、とても魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?



NIKE VAPOR FLY ユーティリティ
また次のモデルに期待したいと思いました。


                         
        

                         
      
2016年02月09日
  

ナイキ VAPOR FLY PRO ドライバー

                 
ナイキ VAPOR FLY PRO ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブはナイキ VAPOR FLY PRO ドライバー です。



Vapor グラファイト+
シャフトは Vapor グラファイト+ です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.9、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。



正面
ナイキVAPORシリーズのニュードライバーです。


先日アイアンを試打したのですが、今日はドライバーを手にする機会に恵まれました。


ナイキらしい、カラフルなデザインです。



側面
名前に『PRO』という言葉がついているので、ディープタイプかな?と思っていたのですが、それほどでもありません。


シャローな印象のほうが強いです。



ソールの凹み
ソールの凹みが、個性的です。


以前試打したモデルと同じです。


いわゆる『頭が重い(浅重心)』タイプであることが分かります。


浅重心タイプのドライバーが多くなりましたが、この形状がナイキの個性といえるのだと思います。



ネックの長さ
ネックの長さは、しっかりとありました。


これまでのモデルと同じです。



ソールの段差
昨年試打したモデルは、丸い溝のようなものがありましたが、このニューモデルは溝というよりは、『段差』のようになっています。


同じ効果が期待できるのでしょうか?



フェース面のデザイン
フェース面のデザインも個性的です。


ナイキらしい感じがします。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。



10.5 NEUTRAL
試打するのは、『10.5 NEUTRAL』のポジションです。



ディープフェース&セミシャローバック
ディープフェース&セミシャローバックという組み合わせです。


今の主流といっていいように思います。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップは、アイアンと同じでした。


このグリップも、なかなかいい感じではありますが、今は各メーカーがグリップにも力を入れているので、ナイキも独自の工夫がされたグリップを装着してもいいのではないかな?と思いました。


グリップを含めてクラブといえるのだと思います。



顔
洋なし型の顔です。


ナイキのドライバーは、このイメージが強いです。


『ナイキ顔』といっていいように思います。


色は違いますが、形状的には、これまでのモデルと全く同じように見えます。



振り感
素振りをしてみると、シャフトもよく動きますし、タフな感じはしませんでした。


ヘッドもよく利いています。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。


見慣れた形状に、ブルーがよく映えました。


この顔は逃がすイメージも出しやすいです。


フッカーの私は安心できました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、結構しっかりしていました。


『浅重心』といいますか、フェース寄りにウェイトが集まったドライバー独特の『ゴツゴツ感』といったらいいでしょうか?


ズシリとくる感じです。


これまでのナイキのドライバーにも感じられたフィーリングです。



打球音
『音』は、はっきりしていました。


高めで結構左耳に響いてきました。


昔のような異音でないので安心しました。


インパクトが緩むこともありませんでした。


できればもう少しおとなしめでもいいな・・・。と思いましたが、特に不満はありませんでした。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりもしっかりしている印象をもちました。


低スピン系で、強く打てるタイプです。


素振りをしたときの印象とは、ちょっと違っていました。


ライナー系というほどではなく、高さも出せたのですが、吹き上がりにくいのがいいな・・・。と思いました。



バックフェース
『安定性』は、なかなかいい感じでした。


シビアな感じはしませんでした。


これまでのモデルと同等の寛容さがあると思いました。



飛距離性能
『飛距離性能』は、いい感じでした。


前のモデルの印象が残っているので、特に驚くようなことは無かったのですが、これが『ナイキの飛び』なのか・・・。と思いました。


低スピン性能にこだわった、ヒッター向けドライバーといっていいと思います。


強く振っていきたい方に合いやすいと思います。



操作性
『操作性』という点では、まずまずだと思いました。


右に逃がしやすかったのですが、左へ打つこともできました。


どちらかといえばドロー系よりも、フェード系のほうが得意なドライバーだと思います。


私は左へのミスが嫌なので、易しく感じましたが、球のつかまりやすさを求めておられる方には、少し難しく感じられるところがあるかもしれません。


人によって、好みが分かれるところだと思います。



ヒール側
ブルーがとても綺麗で目を惹きますが、全体的に見て、大きな性能の変化は無いような印象をもちました。


あくまでも『マイナーチェンジ』といった印象をもちました。


低スピン性能が優れているドライバーですが、球があがりきらずドロップするような感じはなかったので、好感がもてました。



NIKE VAPOR FLY PRO ドライバー
今日は『10.5 NEUTRAL』のポジションで試打したのですが、この位置がいわゆる『ノーマルポジション』なのかもしれません。


10.5度くらいがちょうどいいのではないかな?と思いました。



NIKE VAPOR FLY PRO DRIVER
低スピン性能による飛距離性能と球のあがりやすさが、バランス良くまとまっている印象をもちました。


球のつかまりはそれほど強いタイプではないので、苦手に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、調整機能を使えば印象も変わるような気がします。


次のモデルは何色になるのかな?と思いました。

                         
        

                         
      
2016年02月02日
  

ナイキ VAPOR FLY アイアン

                 
ナイキ VAPOR FLY アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VAPOR FLY アイアン の7番 です。



N.S.PRO 950GH
シャフトは N.S.PRO 950GH です。

ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g です。



正面
ナイキのニューアイアンです。


先日違うモデルを試打しましたが、今日はまた違うアイアンを手にすることができました。


このアイアンはスウッシュマークが昨年のモデルと同じような色なので、ニューモデルではないのかな?と思っていたのですが、ニューモデルということでした。



オリジナルグリップ

代わりといっていいのか分かりませんが、装着されているグリップが青だったので、やはり今年のモデルは青がイメージカラーになっているのだということが分かりました。


なかなかいいフィーリングです。


先日試打したモデル同様、バックラインが入っていないのが個人的には気に入りました。



ナイキ VAPOR FLY アイアン

結構膨らんで見えたので、普通のアイアンというよりはユーティリティタイプのアイアンなのかな?と思いました。



側面

こうして見てみると中空タイプなのだということが分かりました。


以前試打したことのある、タイトリストのアイアンを思い出しました。



彫りの深さ

彫りの深さは、まずまずです。


それほど深くありません。



ソール幅

ソール幅は広いです。


普通のアイアンということで見ると広いですが、ユーティリティアイアンということで見ると、やや狭いほうかもしれません。


クラブのカテゴリーが、いい意味で曖昧になっているのかもしれません。



リーディングエッジ

リーディングエッジは大きく削られていました。


すぐに分かるほどです。



ネック長さ

ネックは短めです。


いわゆる寸胴タイプです。



バックフェースの凹み

この個性的なバックフェースを見ると、先日試打したVAPOR FLY PROと姉妹モデルであることが分かります。



トップライン

トップラインは厚めでした。


ユーティリティアイアンと同じような厚みです。



ミーリング無し

フェース面にミーリングは無く、ノーマルなタイプです。



構え感

ボールを前にして構えてみると、予想以上に好感がもてました。


もっと厚く、ボテッとした感じなのかと思っていましたが、そうではありませんでした。


完全にアイアンの感覚で構えることができます。


グースも少し利いていますが、気になるほどではありません。


もっとロフトが立った番手だと、つかまりづらくなるのでグースをつけてもいいのですが、7番くらいであれば、もっとグースが弱くてもいいのではないかな?と思いました。


しかし、苦手意識は殆ど芽生えませんでした。


普通のアイアンのような感覚で打っていけるな・・・。と思いました。


緊張することなく、リラックスして構えることができました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、まずまずでした。


予想していた通りの打感でした。


中空っぽい打感だな・・・。と思いました。


あまり『厚み感』は感じられませんが、嫌な感じはしませんでした。



トゥ側

球はあがりやすいです。


見た目の印象以上にあがりやすいです。


こういったところが中空タイプの良さではないでしょうか?


見た目とのギャップがあり、それがいいほうに出ているように思います。



バックフェース

『安定性』も、いい感じでした。


見た目は結構シュッとしているところもありますが、シビアさは全く感じませんでした。


普通のフルキャビティと同じくらいでしょうか?


ミスヒットに対する寛容さも持ち合わせているように感じます。


ラインも普通に出しやすいな・・・。と思いました。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、平均的といったところでしょうか?


特別よく飛ぶタイプのアイアンではありませんが、コンスタントに稼いでいける感じがします。



操作性

『操作性』は、いい感じでした。


左右に曲げるのも、普通にできました。


充分な易しさを感じることができるアイアンですが、ある程度の扱いやすさも残している感じがしました。


ただ、どちらかといえば『セミオートマチック系』といった印象をもちました。



ヒール側

ナイキらしく、構えやすくて打ちやすいアイアンでした。


フィーリングなどは、もうひとつといったところもあったのですが、『易しさ』を求めていくのであれば、ある程度は仕方ないことなのかもしれません。



ナイキ VAPOR FLY アイアン

飛距離性能や安定性など、飛び抜けた性能をもったアイアンだとは思いませんでしたが、このちょうどいいところで収まっているところが魅力といっていいような気もします。



ナイキ VAPOR FLY アイアン

ナイキファンの方はもちろん、構えやすさと易しさのバランスが取れているアイアンが欲しいという方には、是非試していただきたいと思いました。


                         
        

                         
      
2016年01月27日
  

ナイキ VAPOR FLY PRO アイアン

                 
ナイキ VAPOR FLY PRO アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VAPOR FLY PRO アイアン の7番 です。



N.S.PRO 950GH
シャフトは N.S.PRO 950GH です。

ロフトは32度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g です。



正面
ナイキの新しいアイアンです。


他のメーカーは秋にニューモデルに出会うことが多いですが、ナイキは寒い時期のイメージがあります。


一年中色々なクラブに出会っていたいので、時期がずれているのはいいことだと思います。


本格的なゴルフシーズンの開幕は数ヶ月後なので、今の時期にニューモデルが発売されるのもいいことなのかもしれません。



側面
ナイキらしいスタイリッシュなアイアンです。


大きく膨らんだタイプではなく、適度に絞り込まれている感じがします。


色合いは、これまでのモデルとはちょっと違っていましたが、シブくてカッコいいな・・・。と思いました。


ナイキのアイアンは軟鉄のイメージもありますが、このアイアンは違うように見えました。


スウッシュマークが青色になっていました。


昨年試打したモデルは黄色だったので、この青は斬新な感じがしました。


来年はまた違う色でしょうか?


私はノーマルな黒が一番好きなのですが、こういったカラフルなところもナイキの特長といえるのではないでしょうか?


ナイキのクラブが登場したときは『濃紺』のイメージがあったので、いずれまたあの色に戻るのかもしれないですし、自分の好きな色やラッキーカラーに塗り替えるのも楽しいことだと思います。


今はグリップもそうですが、クラブがカラフルになってきました。



彫りの深さ
彫りの深さは、それほど無く、ハーフキャビティといったところでしょうか?



トップライン
トップラインの厚さは標準的です。



大きな凹み
この大きな凹みがよく目立っていました。


この深さや形状も計算され尽くしてのことかもしれません。


真ん中に黒いゴムのようなものがあり、それには『RZN TECHNOLOGY』という小さい文字がありました。


ナイキ独特の技術が組み込まれているようです。



ソール幅
ソール幅は標準的ですが、今のアイアンの中では狭いほうだと思います。


それほどシャープな印象はなく、丸っこい感じもあります。


ソールに線のようなものが入っているので、何か異材がコンポジットされているのかな?と思いました。



ネック長さ
ネックは、やや短めでした。


こういったところは今のアイアンの特徴だと思います。


今はロングネックタイプを殆ど見かけなくなりました。



リーディングエッジ
リーディングエッジが、かなり大きく削られているのが分かりました。


ヒールからトゥへ均一的にではなく、中央部分が大きく削られていました。


こういったところも、メーカーそれぞれの特徴が見てとれます。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られませんでした。


とてもシンプルで綺麗なフェース面です。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップは、これまでの物と大きく変わった感じはしません。


スウッシュマークに合わせているのか、青い線が入っていました。


バックラインが入っていないところに好感がもてました。


私はどの番手のクラブでもバックライン無しが好きなのですが、バックライン有りを好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方々には、このグリップはあまり好感がもてないかもしれません。


色々なクラブを試打していると、バックライン有りのほうが、今は多いような気がします。


試打するときはあまり気にせず打ちますが、自分のクラブにするのであれば、即バックライン無しに私は変えます。



構え感
ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。


とても構えやすいです。


少しだけグースが利いているので、セミグースタイプといっていいように思います。


ヒール側がもう少しすっきりしていると、もっと逃がすイメージも出せそうだな・・・。と思ったのですが、この構え感でも特に不満はありません。


ラインのイメージも出せました。


変なクセのない顔をしていますが、結構つかまりやすそうだな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は柔らかいというよりは、結構しっかりしている感じでした。


厚み感もそれほどなく、ズシリときました。


厚みで押していける感じの打感とは、またちょっと違っていました。


私がアイアンに求めたい打感とはちょっと違っていましたが、大きな不満はありませんでした。


こういった打感もアリなのだと思います。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は、まずまずだと思いました。


それほど『あがりやすさ』に特化したアイアンではないと思いました。


ワイドソールのイージー系アイアンとは違うタイプです。


こういったところは、見た目通りだな・・・。と思いました。



バックフェース
『安定性』は、予想していたよりも高いと思いました。


打つ前は、ハーフキャビティやマッスルバックのイメージをもっていたのですが、それよりも寛容な感じがしました。


シビア過ぎる感じはしませんでした。


バックフェースの大きな凹みも、よく効いているのかもしれません。


フルキャビティというところまではいきませんが、結構寛容なところもあるな・・・。と思いました。


とても構えやすいので打点も揃いやすいのですが、多少ブレたときにも対応してくれる懐の深さがあるな・・・。と思いました。



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなか優れていると思いました。


私の感覚では一番手くらいは違うように思うのですが、今は飛距離に特化したアイアンがたくさんあるので、それほど目立つ存在にはなりにくいのかもしれません。


距離は結構稼げますが、それでもコントロールさを残していきたい・・・。という方には合いやすいような気もします。



操作性
『操作性』はとてもいいと思いました。


左右にも上手く対応してくれました。


見た目以上に寛容さがあるな・・・。と思いましたが、この操作性の高さは見た目の印象通りでした。


飛距離と操作性のバランスが上手くとれているように感じられました。



ヒール側
見た目以上に高機能なアイアンだと思いました。


見えないところに、ナイキの高い技術がたくさん組み込まれているのだと思います。


私はマッスルバックに近いイメージで最初打っていったのですが、かなり易しさを感じることができました。



ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
打感がもうひとつ私には合いづらいところがあったのですが、それはこのようにカッコいいアイアンだから余計にハードルを上げてしまった部分もあったのかもしれません。


他のメーカーも含め、今のアイアンの中では、『中くらい』に位置するフィーリングかな?と思いました。



ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
このブルーのスウッシュマークもいい感じですが、できれば違う色のほうがもっと高級感が出せたのではないかな?と正直思いました。


全体的な質感などでいいますと、私は去年のモデルのほうが、好感がもてました。



ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
何年か前のナイキのアイアンは、機能的過ぎて違和感がありましたが、このニューアイアンはそういったマイナス的なところが改善されていると思います。


機能的なところは残しつつも、構えやすさやカッコいい部分は残してあるのがいいな・・・。と思いました。



ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
『ゴルフは物理』だという言葉を聞いたことがありますし、ある意味私もそうだと思いますが、物理だけではないもっと他に大切な要素も絡み合っていると思います。


プレイヤーの感性を大切にしてくれているメーカーはとても好感がもてます。



ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
クラブの性能は日々進化していますが、それを動かすのは私たち人間なので、数値には表れにくい部分も大切になってくると思います。


とはいっても、人の好みも千差万別だと思うのですが・・・。



ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
ナイキのアイアンは昔からカッコいい物が多いですが、このアイアンもその流れに沿ったカッコ良さがありました。


ややしっかりめな打感と、見た目以上の易しさが強く印象に残りました。


『高い直進性』や『曲がりにくさ』ということではないのですが、ある程度の寛容さもあるように思いました。


面白いアイアンだな・・・。と思いました。


                         
        

                         
      
2015年04月08日
  

ナイキ VAPOR プロ コンボ アイアン

                 
ナイキ VAPOR プロ コンボ アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VAPOR プロ コンボ アイアン の7番 です。



NS PRO 950GH

シャフトは NS PRO 950GH です。

ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS です。



正面

ナイキVAPORシリーズのアイアンです。


これまで、『プロ』『スピード』というアイアンを試打しましたが、このアイアンで3つめです。


どうやら三兄弟のようです。


この3つはデザインに共通性があって、好感がもてます。



側面

ナイキらしいハイテクな感じもしますが、こうして見る限り、全体的な形状はオーソドックスです。


奇をてらった感じはしません。



彫りの深さ

彫りの深さは、まずまずです。


ハーフキャビティといったところでしょうか?



RZN TECHNOLOGY

この黒い部分を近くでよく見てみると『RZN TECHNOLOGY』と記されていました。


何やら特別な技術が使われているようです。



ソール幅

ソール幅は、ややワイドです。



ネック長さ

ネックの長さは標準的です。



リーディングエッジ

リーディングエッジが削られていました。


今のアイアンの殆どは、このようになっています。



FORGED

ホーゼルには『FORGED』の文字がありました。


一口に鍛造といっても、色々とあるようですが、やはり好感度があがりますし、フィーリングも良さそうに感じます。



ミーリング無し

フェース面にはミーリングはありませんでした。



オリジナルグリップ

このオリジナルグリップは、まずまずです。


ですが、何かこう、もっと工夫があってもいいのかな?と思いました。



構え感

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。


セミラージサイズのアイアンといっていいと思います。


少し大きく見えますが、特に違和感はありませんでした。


これくらいの大きさは、これまでもたくさん出会ってきました。


グースも強すぎないので、楽に構えることができました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は正直物足りない感じがしました。


期待していたよりは、伝わってくるものがありませんでした。


すごくソフトというよりは、しっかりとした感じです。


球の抵抗感も感じることができましたが、全体的にやや大味な打感だな・・・。と思いました。



トゥ側

球はあがりやすいです。


弾道も高めです。



バックフェース

安定性は、なかなか高いと思いました。


見た目の印象よりは易しさが感じられるアイアンです。


結構トゥ側で打ってみたりもしたのですが、フェースがそれほど当たり負けすることなく、ボールを運んでくれました。


大きくブレる感じはしませんでした。



飛距離性能

『飛距離性能』は、なかなか高いと思いましたが、今のアイアンの中では、それほど秀でているほうではないのかもしれません。


今はアイアンも飛びの性能が大きく求められている時代のような気がします。



操作性

『操作性』は、まずまずでした。


小さな曲がり幅で左右に曲げることができました。


扱いやすい感じもしますが、どちらかといえばオートマチック的な印象のほうが強く残りました。



ヒール側

全体的な印象としては、なかなかのアイアンだな・・・。と思いました。


また試打する機会があれば試打してみたいです。

                         
        

                         
      
2015年03月12日
  

ナイキ VAPOR フレックス ドライバー

                 
ナイキ VAPOR フレックス ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VAPOR フレックス ドライバー です。


Vapor
シャフトは Vapor です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.9、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。



正面
ナイキの新しいドライバーです。


先日、VAPOR スピード というドライバーを試打することができたのですが、今日はまた違うモデルです。


こちらも、黄色がよく目立つデザインになっています。



側面
こうして見ても、やや平べったい感じもしますが、今はこれくらいが一番多いのかもしれません。


VAPOR スピード ドライバー よりは、ディープな感じがします。



ソールのアクセサリー
この丸い筒のような物は何なのでしょうか?


ウェイトの役目を果たしているのでしょうか?


とても個性的なデザインです。



ネック長さ
ネックの長さは普通だと思いました。


ショートネックというほどではありませんでした。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。


ナイキのドライバーであれば、『標準装備』ということになるのでしょうか?



9.5 NEUTRAL
試打するのは、この『9.5 NEUTRAL』のポジションです。


他にも色々と変えられそうですが、正直私はあまり興味がありませんし、試打するのであれば、まずはこの『ノーマル』の位置がベストだろう・・・。と思っています。



FLEX FLIGHT
ソールには『FLEX FLIGHT』と記されたパーツのような物がありました。


プラスチックのような質感で、正直チープに見えました。


もっと違う物質を使うか、無いほうがいいような気もしました。


新しいうちはまだいいのですが、使っていくうちにどんどん傷などが目立ってくるだろうな・・・。と思いました。


『使い減り』するタイプだろうな・・・。と思いました。


私はもっとスッキリしたほうが好きですが、このメカニカルなところに魅力を感じておられる方も多いのかもしれません。


FLEX FLIGHTということは、飛びを変えられるということでいいのでしょうか?



ソールの溝
ソールには溝がありました。


これは VAPOR スピード と共通するところです。



シャローバック
シャローバック形状です。


今のドライバーの中では、結構ディープなほうかもしれませんが、やはりシャローなタイプだと思います。



顔
ナイキらしい『洋なし顔』です。


VAPOR スピード は丸顔でしたが、このフレックスドライバーは洋なし型で、やや面長な感じがします。


この顔のほうがナイキらしい感じがします。



振り感
素振りをしてみると、ややソフトスペックではありますが、それほど不安に感じることはありませんでした。


あまり振りにいかず、まずはタイミングを重視していこう・・・。と思いました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じでした。


先日試打した VAPOR スピード ドライバーよりも、私はこちらのほうが構えやすいと思いました。


やや逃がしタイプの顔で、左への不安を和らげてくれる感じがしました。


気持ちよく振っていけそうな予感がしました。


球も、高~くあがるというよりは、少し抑えていけそうでした。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はマイルドな感じで好感がもてました。


スピードを試打したときに、いい印象が残っていたので、このドライバーもおそらく同じような感じだろう・・・。と思っていました。


なので、特別驚くようなことはなかったのですが、期待を裏切られなかったので、好感がもてました。



打球音
『音』も大きすぎず、いい感じでした。


インパクトが緩むこともありませんでした。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、まずまず・・・。だと思いました。


それほど高弾道とか、浮きやすいという印象はありませんでした。


しっかりと振っていって高さを出していけるタイプのドライバーだと思いました。


明らかにヒッター向けだと思いました。



バックフェース
『安定性』という点では、今のドライバーの中では、少し正直なところがあるかな?と思いました。


すごくシビアで、ミスに対して敏感に反応する・・・。という印象はなかったのですが、高い直進性があるタイプではありませんでした。


スピードドライバーよりは、明らかに要求してくるものが高いと思いました。



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。


スピンを抑えた、強い球を打つことができました。


高性能だと思いましたが、この飛びは予想していました。


スピードドライバーよりは、タフなタイプなので、球があがりきらずに距離が稼げない・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。


ある程度のHSは必要だと思いました。



操作性
『操作性』はいい感じでした。


スピードドライバーがオートマチックな印象が残っていたので、このドライバーはどうなのかな?と思っていましたが、扱いやすくて好感がもてました。


スピードに比べて、『自由』だな・・・。と思いました。


曲げたい方向に素直に反応してくれました。


左につかまり過ぎないので、私は安心して打つことができました。


右に曲げることも容易でした。



ヒール側
ナイキのクラブは『ベーシック』『シンプル』というよりは、このように『メカニカル』といいますか『ハイテク感』を感じさせる物が多いです。


同じ機能であれば、なるべくシンプルな構造のほうが、私はいいと思っているのですが、このドライバーにはこれだけ賑やかなデザインになっています。


しかし、それにもそれなりの理由があるのだろうと思いました。



ナイキ ヴェイパーフレックス ドライバー
VAPOR スピード ドライバーもいいドライバーだな・・・。と思いましたが、私はこちらのほうが親しみがもてました。


これは人によって好みが大きく分かれるところだと思います。


洋なし型なので、ナイキらしいな・・・。と、ずっと思っていました。



NIKE VAPOR FLEX DRIVER
良くも悪くも、ナイキのクラブの特徴は『個性』だと思います。


他のメーカーがなかなかやらないことにトライするイメージが昔からあります。


それがいい方向にいけばいいのですが、私は昔から苦手に感じたことが多いです。


形状だけでなく、打感や音についても馴染めなかった時期が長く続きました。


しかし、今年のモデルは、なかなかいい感じです。


黒いヘッドに黄色がよく合っているな・・・。と思いました。


昨年の赤いヘッドよりは、この黒のほうが好感がもてます。


見とれるほど美しいとは正直思わなかったのですが、昔のモデルに比べ、すごく親しみやすさが増しました。


あとはもっと『質感』を高めていくべきだな・・・。と思いました。


テーラーメイドの『グローレ』のように、高級感溢れるブランドが登場してもいいんじゃないかな?と思いました。


ナイキのクラブは機能性がありますが、『質感』がやや物足りない感じがします。


そういったところにも、なかなか購買意欲が湧かない理由があるような気がします。



NIKE VAPOR FLEX DRIVER
このドライバーもVAPOR スピード同様、もし機会があればコースでも試してみたいと思いました。

                         
        

                         
      
2015年02月25日
  

ナイキ VAPOR スピード ドライバー

                 
ナイキ VAPOR スピード ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブはナイキ VAPOR スピード ドライバー です。



Vapor グラファイト
シャフトは Vapor グラファイト です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、トルクは4.5、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は312gです。



正面
ナイキらしい、とても目を惹くデザインのドライバーです。


先日FWを試打して好印象だったので、ドライバーも試打してみたいと思っていました。


遠くから見ても、すぐに解ります。


ここまで見た目での存在感を大きく放っている物は、なかなか見られません。



側面
この『キャビティ部分』の大きさが、やはり目に付きます。


ヘッド後方の重量が削られているので、かなり前(フェース側)に重量が集中しているのでしょうか?


ここまで大きくできるのも、ナイキの特長だと思います。


昨年のモデルも大きいですが、デザイン的には、こちらのほうがオシャレな感じもします。



大きな凹み
この大きな凹みの中にある2つのバーのようなものは、強度を保つ為でしょうか?


建築の現場でよく見られる『添え柱』を連想しました。


それとも、何か他に特別な意味があるのでしょうか?


先日試打したFWにも見られました。


しかし昨年のモデルには見られませんでした。


違う意味があるのかもしれません。



COVERT CAVITYBACK TECHNOLOGY
文字が小さいので、写真では見えづらいのですが、『COVERT CAVITYBACK TECHNOLOGY』と記されていました。


この大きな凹みに関する技術のことでしょうか?


来年のモデルにも、この大きな凹み(CAVITYBACK)が採用されるのでしょうか?



ネック長さ
ネックの長さは、しっかりとキープされています。


今はショートタイプも多いですが、このドライバーはそれほど短くはありません。


このようなタイプも、とても多いと思います。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。


これはナイキのドライバーならば当然といえるのかもしれません。


ナイキはクラブメーカーとしては、まだ歴史が浅いからなのか、新しい物はどんどん取り入れる貪欲さのようなものを感じます。


『伝統』というイメージは、正直ありません。


他のメーカーがなかなかやらないことや、その時に流行っているものをクラブに組み込んでいく・・・。というイメージがあります。



9.5 NEUTRAL
試打するポジションは『9.5 NEUTRAL』です。


他にも、色々とロフトやフェースアングルを変えることができそうです。


一時期、調整機能も多様化してきたように思ったこともあったのですが、最近のクラブを見ると、少し落ち着いてきた感じがします。


もう、これくらいが限界なのでしょうか?


それとも、これ以上複雑にする意味が無いのでしょうか?


調整機能の多様さよりも、基本性能の確かさを多くの方が求めておられるような気もします。


先日、私の右側の打席で練習しておられた方が、数本の調整機能付きドライバーを、色々と調整しながら打っておられたのですが、どうもあまり納得しておられないようでした。


あまり調整しすぎてしまうと、『自分の中での基本』が解りにくくなることもあるのかな?と思いました。


私が今愛用しているドライバーは、ウェイトを交換するだけのタイプで、他には調整できません。


ウェイトを外したこともありません。


なので、迷ったことは一度もありません。


調整システムはとても便利な機能ですが、便利過ぎてマイナスになってしまうこともあるのかもしれません。



顔
とても丸っこい顔をしています。


ナイキのドライバーは『洋なし型』のイメージが強いですが、この丸っこい顔も、なかなかいい感じです。


すごく男前だとは、正直思わなかったのですが、愛嬌のある顔をしているな・・・。と思いました。


昨年のヘッドは『赤』でしたが、このドライバーは『黒』に戻っています。


赤が好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はこのようなオーソドックスな黒のほうが好きです。


来年は何色になるのでしょうか?


今とても人気が高い『ホワイトヘッド』になるのでしょうか?



クラウンの模様
スウッシュマークも目立っていますが、クラウンにはとても細かな模様がありました。


これは以前試打したFWにも見られました。


私は特に感じなかったのですが、これにも何らかの視覚効果が期待できるのかもしれません。



ソールの溝
ソールには溝がありました。


これもFWと共通するところです。


このようなフェース寄りの溝はテーラーメイドのRBZのイメージが強いですが、ナイキはRBZ以前にも溝のあるドライバー(ヴィクトリー レッド ストレートフィット ツアー ドライバー)を発表していました。


溝のタイプや目的は違うのかもしれませんが、ナイキのドライバーにも溝のイメージが私にはあります。


しかし、溝ブームの火付け役は、やはりテーラーメイドだと思います。



トゥ側の凹み
ヒール側だけでなく、トゥ側にも、この大きな凹みがあります。


これは重量配分を適正に行った結果でしょうか?



振り感
素振りをしてみた感じは、シャフトも結構動きますが、これはある程度予想していました。


このシャフトがおそらく純正ということなのだと思います。


『日本仕様』だからだと思いますが、全体的に軽く感じました。


総重量が312gということでしたが、『300g前後』の感覚で振っていました。


シャフトもハードな感じはなく、軟らかめでした。



構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。


この大きくて丸っこい顔が存在感を放っていました。


丸顔のドライバーは昔から大好きなので、このドライバーも安心して構えることができました。


見とれてしまうようなことはなかったのですが、特に苦手意識のようなものは芽生えず、安心して構えることができました。


シャロー感が強かったせいか、球があがりやすそうでしたし、曲げづらそうだな・・・。と思いながら見つめていました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は好感がもてました。


まったりとしていて、いい感じです。


先日FWを試打して、打感に好感がもてていたので、このドライバーにも期待していたのですが、その通りの打感でした。


ナイキのドライバーのフェース面は、正直あまり美しさを感じさせない物が多く、フィーリングも好感がもてなかった物が多いです。


このニュードライバーのフェース面も、正直あまり美しいとは思わなかったのですが、打感はすごく良くなっているように思いました。


目に見えないところで、色々な工夫がなされているのでしょうか?



打球音
『音』も大きすぎず、いい感じです。


いくらでも振っていけるな・・・。と思いました。


これまでのナイキのドライバーは、インパクトが緩んでしまったり、すぐに打つのを止めてしまったりした物が多かったのですが、このドライバーは違っていました。


インパクトが緩むことなく、フィニッシュまで一気に振り切っていくことができました。


この音の良さも、FWを試打していたので、期待していました。



トゥ側
球はあがりやすいです。


弾道は高めです。


ヘッド(特にソール)の形状を見ると、おそらく『浅重心タイプ』だと思うのですが、タフな感じは全くしませんでした。


球があがりきらずにドロップする・・・。ということもなく、しっかりとキャリーを稼いでくれました。


こういったところが、他のメーカーの浅重心ドライバーと違うところかな?と思いました。


打つ前にイメージしていたよりも高くあがりました。


弾道が高かったのですが、推進力が強くて、確実に前に運んでくれるドライバーだと思いました。



バックフェース
『安定性』は、なかなかいい感じでした。


スイートエリアも広く感じましたし、シビアな印象はありませんでした。


今は、かなり安定性が高いドライバーが多いので、そういったことを考えてみると、このドライバーは普通かな?と思ってしまうのですが、易しさをもっているのは間違いないと思いました。


『丸顔』なので、もう少しつかまる感じかな?と思っていましたが、実際はそれほどでもありませんでした。


逃がして打つこともできました。



飛距離性能
『飛距離性能』は高いと思いました。


見た目の印象よりも、かなり叩いていけるドライバーだと思いました。


『イージーさ』と『球の推進力の強さ』のバランスが上手くとれているように感じました。


ナイキの技術力と豊富なアイデアが活かされているように感じます。


まさに『テクノロジーの飛び』といったところでしょうか?



操作性
『操作性』という点では、まずまずかな?と思いました。


あまり操作するタイプではないように思います。


一応、左右に曲げることはできましたが、どちらかといえば直進力で勝負していきたいドライバーです。


インテンショナルなショットを打つのは、やや不向きな感じがしました。



ナイキ VAPOR スピード ドライバー
『浅重心』=球があがりづらい。


とは、簡単にいえないんだな・・・。と思いました。


このドライバーは推進力もありながら、球もあがりやすいですし、ある程度の寛容さも持ち合わせています。


今は浅重心のドライバーもたくさんありますが、ナイキはただ重心を浅くするだけでなく、敷居を低くして、多くのゴルファーに対応できるように工夫したんじゃないかな?と思いました。



NIKE VAPOR SPEED DRIVER
基本的にはヒッター向けだと思いますが、敷居が高すぎる感じはしませんでした。


ナイキのクラブはどちらかというと、ヤングゴルファーの方に人気があるようですし、メーカーもそこをターゲットにしているように感じます。


『イージー(EASY)&ファー(FAR)』といったところかな?と思いました。


こだわりをあまり持たずに、いい意味で『合理的』な印象をもちました。



ナイキ VAPOR スピード ドライバー
ナイキのドライバーはよく目にするのですが、これまであまり多く接したことはなく、一度試打したらそれっきり・・・。といったこともたくさんありました。


なので、購買意欲もあまり刺激されなかったですし、コースで試してみたい・・・。と思うことも殆どありませんでした。


しかし、このドライバーは機会があったらコースでも試してみたいな・・・。と思いました。


このドライバーのもつ『イージーさ』と『飛距離性能』をホームコースで試してみたいと思いました。



ナイキ ヴェイパー スピード ドライバー
ナイキのクラブは『形の斬新さ』に加え、『色の鮮やかさ』も、大きな特長です。


今年のモデルは、この蛍光色と落ちついた感じのブラックの組み合わせですが、来年のモデルはどうなるのでしょうか?


私たちユーザーをあっと驚かせたいのであれば、これまで通り派手なデザインもいいと思いますが、ブランドイメージを少し落ち着かせたい、高めていきたい・・・。というのであれば、また違うデザインもあるんじゃないかな?と思いました。


ナイキファンの方で、白いヘッドを待ち望んでおられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


色々なクラブを試打していると、あまり個性が感じられない物が多くあります。


しかし、ナイキのクラブはとても個性的なので、次のモデルが今からとても楽しみですし、今年のモデルも、これからたくさん接していって楽しんでいけたらいいな・・・。と思いました。

                         
        

                         
      
2015年02月19日
  

ナイキ VAPOR スピード アイアン

                 
ナイキ VAPOR スピード アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VAPOR スピード アイアン の7番 です。



NS PRO 950GH
シャフトは NS PRO 950GH です。

ロフトは32度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはS です。



正面
とても個性的で目を惹くナイキのニューアイアンです。


先日、VAPOR プロ というアイアンを試打しましたが、今日はまた別のモデルです。


VAPOR プロは、かなり薄くてシャープな印象がありましたが、このアイアンはかなり厚みがあります。


おそらく姉妹モデルという位置づけになると思うのですが、全く印象が異なります。



側面
こうして見て、すぐに中空タイプなのだと思いました。


最近、中空アイアンは珍しいので、懐かしく思いました。


一時期は多く見られましたが、すぐにポケキャビが登場して、そちらに人気が集中したように思います。


ポケキャビのほうが、設計自由度が高くて、機能的にも優れているのでしょうか?


それとも生産コストなどによるものなのでしょうか?



7
普通のアイアンではなくて、アイアン型ユーティリティなのかな?と思っていたのですが、『7』と表示されていたので、これはあくまでも『アイアンセット』の中での『7番アイアン』だということが解りました。


かなりアイアン型ユーティリティに近いです。


他のメーカーのアイアンではなかなか見られないことですが、他のメーカーがなかなかやらないことをするのが、ナイキの魅力のひとつだと思います。


『好む好まない』はあっても、『斬新さ』という点で、ナイキは昔から存在感を放っています。



彫りの深さ
中空構造なので、彫りはそれほど深くなく、ハーフキャビティっぽいですが、これだけ厚みがありますし、重心深度も深いんだろうな・・・。と思いました。



トップラインの厚さ
トップラインも厚いです。


ユーティリティアイアンの特徴がたくさん散りばめられているようです。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られませんでした。


ユーティリティとして考えれば当然なのかな?と思いましたが、これまでユーティリティアイアンでも、ミーリングがあるタイプもあったので、必ず無いとはいえないところもあると思います。


以前も書きましたが、強すぎるスピンよりも、とにかくフライヤーを軽減してくれると、すごく助かります。



ソール幅
かなりのワイドソールです。


やはり普通のアイアンというよりは、ユーティリティに近い感じがします。



リーディングエッジ
リーディングエッジも削られていて、抜けの良さにも配慮されているようです。



ネック長さ
ネックも短めです。


高重心タイプの『首長美人』ではなく、どっしりとした感じがします。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。


思っていたよりもクセがなくて、すっきりしています。


ヘッドも大きく見えましたが、それほど大味な感じはしませんでした。


ユーティリティっぽい感じもしますが、普通のアイアンの範囲内で構えることができました。


繊細なイメージを出していくというよりは、やや大らかさに頼っていきたい感じがしたので、そのまま少しアバウト気味にまずは打ってみよう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、まずまずだと思いました。


中空らしい打感でした。


フェースの厚みで押していく・・・。というよりは、どちらかといえば『弾き』で飛ばしていく・・・。という感じが近いかな?と思いました。



音
『音』はまずまずでした。


聞き慣れた音でした。


中空構造である、ユーティリティアイアンらしい『ペチャッ』という感じの音です。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。


普通の7番アイアンでも、あがりやすいのに、この低重心構造は、それに拍車をかけています。


グースがきつくないので、球を拾いやすかったのも好印象でした。


弾道も高いのですが、それよりも『安定して高さ』を出していける感じがしました。


高くあがったり、低くなったり・・・。ということが少ないように感じられました。


高さを揃えることにもシビアさはなく易しいのが、このアイアンの特徴のひとつだと思いました。


この角度から見ても、やはり普通のアイアンという感じはしません。


『ユーティリティアイアン』に見えてしまいます。



バックフェース
『安定性』も、なかなか高いです。


シビアな感じはしませんでした。


外見だけで見ると、ハーフキャビティっぽいところもありますが、実際はとてもイージーなタイプです。


とても大らかなアイアンだと思いました。


神経をすり減らして、一球一球打っていく・・・。というよりも、いい意味でアバウトに打っていける感じがしました。


中空構造のいいところといえるのかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』も、なかなか優れているな・・・。と思いました。


私にはやはり『飛び系アイアン』に入るのですが、今はかなり優れた飛び系アイアンがたくさんあるので、そういった点で考えてみると、普通なのかな?と思ってしまいます。


しかし、飛びに優れているのは間違いないですし、この飛びと球のあがりやすさに魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?



操作性
『操作性』は想像していたよりも、いい感じでした。


外見などからも、あまり細工をしたいタイプではありませんが、左右にも対応してくれました。


すごく大きく曲げることは難しく感じましたが、左右どちらにも同じように反応してくれました。


これがもし、もっとグースがきつくなると、私には左方向への心配が増えるのではないかな?と思いました。



ヒール側
かなり個性的で、今どき珍しいアイアンだと思いましたが、違和感などはなく、いい印象のまま試打を終えることができました。


最初の印象よりも、実際に球を打ってみて、好感度があがりました。


このクラブは7番アイアンですが、これからナイキはユーティリティアイアンにも力を入れていくのではないかな?と思いました。



ナイキ ヴェイパー スピード アイアン
このアイアンは何番から何番までラインアップされているのか解りませんが、もし『2番』や『3番』があれば、是非試打してみたいと思いました。


もし、このアイアンと同じような形の2番や3番のユーティリティがあったとしたら、かなり構えやすくて好感度の高いクラブになると思います。


ユーティリティアイアンで、アイアンと同じような感覚で打てるクラブは少ないですが、もしこのクラブにその番手があるとしたら、とても期待がもてます。


タイトリストの名器『712U ユーティリティアイアン』と打ち比べてみたいな・・・。と思えるほどでした。


これまで何本もユーティリティアイアンを試打してきましたが、なかなかそこまで思えるクラブには出会えていません。


最近では『キャロウェイ APEX ユーティリティ アイアン』が好印象です。



ナイキ ヴェイパー スピード アイアン
中空構造はアイアン型ユーティリティには仕方のないことだと思っているので受け入れられますが、普通の、しかも『7番アイアン』では、必ずしも必要なことかどうか解りません。


なので、この番手での中空構造には、それほど大きな意味を見いだせないのですが、おそらくニーズも高いのだと思います。


外観を崩さないまま、とにかく球をあげたい・・・。という方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?


ナイキ ヴェイパー スピード アイアン
飛距離性能もなかなかいい感じですし、安定性もあり、難しく感じさせる要素が見つかりませんでした。


バランスの取れたイージー系アイアンだな・・・。と思いました。


購買意欲が刺激された・・・。ということは正直なかったのですが、それはこのアイアンが良くないのではなく、あくまでも私がアイアンに求めたいものと、このアイアンが一致していないだけのことです。


このアイアンに好感をもたれる方は多いと思います。


ナイキらしく個性的で、とても面白いアイアンです。


この番手もいいですが、違う番手(2番・3番)に興味がいきました。

                         
        

                         
      
2015年02月04日
  

ナイキ VAPOR プロ アイアン

                 
ナイキ VAPOR プロ アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブはナイキ VAPOR プロ アイアン の7番 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは35度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200 です。



正面
ナイキのニューアイアンです。


とても目立つデザインです。


全体的な形状はとてもシンプルな感じもしますが、スウッシュマークの色が斬新で、大きな存在感があります。


ここまでブランドマークを目立たせるのは、ナイキ以外、あまり無いような気もします。


ナイキファンの方には、とても魅力的に見えるのではないでしょうか?


先日試打したFWもそうですが、今シーズンは、この色でいくのでしょうか?


それとも、違う色もラインアップされているのでしょうか?


ゴルフクラブに、この蛍光色のような色は珍しい感じもしますが、こういったところもナイキらしいところなのかもしれません。


もし、私がこのアイアンを所有するとしたら、スウッシュマークはオーソドックスな黒にするような気がします。


この目を惹くデザインも魅力的ですが、私は落ち着いた雰囲気が欲しいので、違う色を求めたくなります。



側面
すごくシャープで、カッコいいです。


厚ぼったい感じはなく、むしろ薄さがあります。


最近のアイアンで、ここまで薄いタイプは珍しいように思います。


まさに『ブレード(刃物)タイプ』といったところでしょうか?


昔は、このようなアイアンがたくさんありましたが、今は厚ぼったく膨らんだようなアイアンが増えてきたように思います。



彫りの深さ
彫りは、かなり浅いです。


マッスルバックに近いように見えますが、やはりキャビティに入るのかな?と思いました。


『限りなくマッスルバックに近いハーフキャビティ』といったところでしょうか?


とても目立つデザインですが、いわゆる『ミラー仕上げ』でピカピカ光るタイプではなく、むしろ『光を吸収する』感じの艶消しタイプのアイアンです。


眩しさがないところに魅力を感じました。



ソール幅
ソール幅も狭いです。


最近はマッスルバックでも、結構広めの物が多くなりましたが、このアイアンはそれらとは違うように思いました。


今のアイアンの中でも、かなり狭いほうだと思います。


このソール幅だけを見ていたら、昔なつかしいアイアンを思い出します。


最新モデルではありますが、『古き良きところ』はきちんと残してあるんだな・・・。と思いました。


まさに『温故知新アイアン』といったところでしょうか?


すごくシンプルでカッコいいアイアンですが、見えないところにもナイキ独自の工夫がたくさん施されているのだろう・・・。と思いました。



ネック長さ
ネックの長さは、しっかりとキープされていますが、それほどロングネックだとは思いませんでした。


今のアイアンの中でも、比較的見慣れた長さのように思います。


同じマッスルバックやハーフキャビティでも、昔と今とでは、ネックの長さが圧倒的に違います。



ミーリング無し
フェース面にミーリングがあるか見てみましたが、ありませんでした。


ごくノーマルなフェース面です。


これまでのナイキのアイアンらしく、スコアラインの間隔が、やや狭いです。


海外メーカーらしい感じがします。


キャロウェイのアイアンも似ているな・・・。と思いました。



FORGED
ホーゼルには『FORGED』の文字が刻まれていました。


すごくカッコいいアイアンなので、期待していましたが、やはりフォージドアイアンということで、気持ちが盛り上がってきました。


軟鉄以外でも、またフォージド以外でも、いいアイアンはたくさんありますが、やはり好感度が上がります。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップはソフトなフィーリングで、なかなかいい感じです。


ただ、先日試打したFW同様、あまり工夫が無いように思いました。


『無難』といえば無難ですが、グリップがやや置き去りにされたような印象を受けます。


ヘッドにこれだけこだわるのだから、グリップにも、ナイキらしい独自の工夫やデザインが施されていてもいいんじゃないかな?と思いました。


それか最初から『ツアーベルベット』にしてくれたら、もっと好感度が上がっていただろう・・・。と思いました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、とても魅力的でした。


いい構え感です。


ちょっと引き込まれそうになるほど、じっと見つめてしまいました。


集中力が上がっていきました。


ナイキのアイアンには、昔から構えやすい物がありましたが、このアイアンもまさにその流れに乗っています。


違和感があり、苦手だったアイアンの記憶もありますが、このように美しいアイアンのイメージも強いです。


ヘッドも大きすぎず、ちょうどいい感じです。


グースタイプを好まれる方は構えづらいところがあるかもしれませんが、私はこのようなタイプが好きなので、好感がもてました。


いいイメージが自然と湧いてきました。


リラックスできました。


『真っ直ぐ』というよりは、『曲線』をイメージすることができました。




試打を開始しました。

フェース面
このすごくいい打感に、一球目から魅了されてしまいました。


すごくソフトで、手に馴染みやすいです。


独特な『もちもち感』といったらいいでしょうか?


ボールが一瞬くっつく感覚を楽しむことができました。


『弾き系アイアン』では、このフィーリングは味わえません。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、昔ながらのアイアンらしい、ナチュラルな感じがします。


球があがりやすくなるようなたくさんの工夫が施されているような感じがしませんでした。


ある程度のHSがあったほうが浮きやすいかもしれません。


『上から打っていきたい』アイアンです。



バックフェース
『安定性』という点では、『マッスルバック』ということで考えてみると、多少易しいところもあるように感じました。


すごくイージーというのではなく、ある程度のシビアさもありますが、難しすぎない印象をもちました。


『ハーフキャビティ』らしい感じがします。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、それほど飛ぶほうではなく、『自然』な感じがします。


今は『飛距離系アイアン』がとても多いので、このようなタイプは少数派といっていいように思います。


ナイキのアイアンは『飛距離系』のイメージもありますが、このアイアンは全く異なる印象をもちました。


『距離感重視』のアイアンです。


機能性重視で飛距離性能に長けたアイアンもあれば、このようにベーシックなタイプがあるのも、ナイキの魅力といえるような気がします。


私は飛びすぎるアイアンは少し苦手にしているところがあるのですが、このアイアンのように『振っただけ』運んでいけるアイアンは親近感がもてます。


私のホームコースの砲台グリーンにも、アグレッシブに攻めていけそうです。


アイアンに飛距離性能を求めておられる方には、魅力的に感じられないかもしれません。


アイアンに『何を求めるか?』で、好みが大きく分かれるかもしれません。



操作性
『操作性』は抜群でした。


構えたときに、色々ないいイメージを出すことができたのですが、それをひとつずつ確実にこなしてくれるアイアンだと思いました。


今は大きく曲がりづらいタイプのアイアンも多く、小さな曲がり幅で勝負することが主流といえるのかもしれません。


しかし、このアイアンは違いました。


すごく反応が良く、左右に大きく曲げることができました。


変なクセはなく、完全に『中立』だと思いました。


ドローヒッターの方、フェードヒッターの方で、自分の球筋を活かしていきやすい、反応のいいアイアンを求めておられる方は、是非試してみられてはいかがでしょうか?



ヒール側
すごく斬新なデザインで、外見重視のアイアンなのか?と思っていましたが、実際は違っていました。


構えやすいですし、フィーリングもすごくいいです。


反応もいいので、こちらのイメージを伝えやすいです。


マッスルバックのイメージで打たせてくれるアイアンだと思いました。



NIKE VAPOR PRO IRON
おそらく、色々な最新の技術が組み込まれているのだと思います。


しかし、試打をしているときは、ずっと昔からある『古典的なアイアン』など思っていました。


古き良きものと、新しいものがバランス良く配合されているアイアンだと思いました。



NIKE VAPOR PRO アイアン
『易しさ重視』


『飛距離重視』


『球のあがりやすさ重視』


といったタイプではありません。



NIKE VAPOR PRO アイアン
そういった意味でいえば、今の多くのニーズには応えていないのかもしれません。


昔ながらの『小顔タイプ』でストレートネックが好きで、ナイキのアイアンを試してみようかな?という方に、是非お勧めしたいと思いました。


操作性も高いですが、先ほども書きました通り、打感がとてもいいです。


この『くっつく』ようなグッドフィーリングを、多くの方に体感していただきたいと思いました。


バーンと弾いて終わり・・・。というのではなく、フェース面にボールを乗せて運ぶイメージがもちやすいので、操作性も高まります。



NIKE VAPOR PRO アイアン
ナイキのクラブは日頃よく目にするのですが、それほど多く接してはいません。


特にウッド系クラブには苦手意識がどうしても抜けきれません。


しかし、アイアンやウェッジは違います。


これまでも魅力的なクラブにたくさん出会ってきました。



NIKE VAPOR PRO アイアン
ウッド系のイメージと、アイアン・ウェッジ系のイメージが、これほどまでにかけ離れているメーカーも珍しいな・・・。と思ったことがあります。


しかし、先日試打したFWもそうですし、好感のもてるウッド系クラブにも出会えるようになりました。


このアイアンは、あのFWと同じシリーズとして、メーカーが用意したものなのでしょうか?



NIKE VAPOR PRO アイアン
試打していて、楽しい時間を過ごすことができました。


一球一球、打感をかみしめるように打っていました。


左右に大きく曲げて遊ぶこともできました。


見た目だけインパクトのあるアイアンではありませんでした。


しっかりと中身の詰まった、親しみやすいアイアンです。


ナイキのクラブはよく目にするので、また次のモデルが発売されるまで、たくさんこのアイアンを試打して楽しもう・・・。と思いました。

                         
        

                         
      
2015年01月27日
  

ナイキ VAPOR スピード リミテッド フェアウェイウッド

                 
ナイキ VAPOR スピード リミテッド フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VAPOR スピード リミテッド フェアウェイウッド の3番 です。



Vapor
シャフトは Vapor です。

ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.9、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は327gです。



正面
ナイキのニューモデルです。


ずいぶん久しぶりな感じがします。


ナイキは新商品の出るサイクルが結構早いイメージがありましたが、今回は少し時間が掛かったように思います。


それだけ、このニューモデルの開発に時間をかけて完成度の高いものに仕上げているのでしょうか?



側面
黄色いデザインがとても目立っています。


これまでは赤でしたが、今回はまたカラーチェンジしています。


ナイキは黄色のイメージも昔からあって、『サスクワッチ』を思い出します。


四角形ドライバーの、いわゆる『異型ヘッド』で、すごく苦手なタイプでした。


ナイキのクラブ=サスクワッチというイメージが、ずっと私の中にあります。


一度試打してから、手にしていないのですが、それだけ強烈なインパクトを残したのだと思います。



ソールの凹み
この『開口部』も、かなり大きいです。


前のモデルと共通しているところです。


やはり、こうしたほうが、重心深度を浅くできるのでしょうか?


ただ、この開口部の深さは、前のモデルよりは浅くなっていますし、形状も微妙に違います。


これも、重心位置など、深い研究を重ねてのことでしょうか?


この凹みは、かなり奇抜ではありますが、構えたときに邪魔にならないので、私は特に気にしていません。


あとはコースで、上手く芝の上を滑ってくれるかだな・・・。と思いました。


この凹みも、よく目立っていますが、やはり蛍光色の黄色が目立っています。


次の色は何色なのでしょうか?


『色』を予想させるクラブも珍しいように思います。


ナイキのクラブはカラフルなイメージがあります。



ソールの溝
ソールには深い溝がありました。


今は多くのメーカーが採用しています。


テーラーメイドがブームの火付け役となって、すごく流行っているように思います。


この溝の深さにも色々とあって、このように深いものもあれば、すごく浅いものもあります。


溝自体も、繊細さを感じさせるものもあれば、やや大雑把に感じられるものもあります。


『誤差』を許容しなければならないクラブもあります。



ネック長さ
ネックの長さは、結構あります。


ナイキはどちらかというと短めの印象もありますが、このFWはしっかりと長さがキープされています。


それと、ナイキのクラブは『調整機能』のイメージもありますが、このクラブにはありません。


やはり、それほど大きな効果が期待できないのかな?と思ったのですが、違うモデルではしっかりと組み込まれているのだと聞きました。


調整機能が付いていないから、はっきりと『3』という番手表示と、『15』というロフト表示がされているのだと思いました。


FWにもドライバーと同じように調整機能を求めておられる方には、やや物足りないところはあるかもしれませんが、私はこのすっきりしたところに好感がもてます。



シャローヘッド
シャローヘッドです。


今は殆どがこういった形状だと思います。


直打ちでも、充分球があがりそうです。



顔
顔も、まずまずでした。


異型ではなく、程良く整っている感じがしました。


ナイキらしい、『洋なし型』といっていいでしょうか?


『ナイキ顔』といっていいと思います。


前のモデルは『赤い顔』でしたが、このニューモデルはオーソドックスなブラックです。


赤い色もなかなかいい感じではありましたが、私はオーソドックスな黒のほうが好きなので、好感度が増しました。



クラウンの模様
スウッシュマークは、これまでのモデルと共通するところです。


ナイキファンの方にはたまらないのではないでしょうか?


それと、クラウンには何やら模様のようなものが見られました。


どのような効果が期待できるのでしょうか?


単なるデザインに過ぎないのでしょうか?



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップは、まずまずでした。


ソフトでいい感じでしたが、これまで他のメーカーのクラブでたくさん出会ってきたように感じます。


ヘッドのデザインにはすごくこだわっているけど、グリップはそれほど重要視されていないのかな?と思いました。


今はグリップにもこだわるメーカーが増えてきたように思います。


無難ではありますが、『ただ付けただけ』といった感じがしました。



振り感
素振りをしてみた感じは、まずまずでした。


ある程度予想していたとおりでした。


おそらく『日本仕様』だと思うのですが、ややソフトめで振りやすくなっています。


スペックは『S』ということでしたが、硬い感じはしませんでした。



構え感
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。


緊張することなく、楽に構えることができました。


見とれてしまうような美しさだとは思わなかったのですが、違和感もなくスッと構えることができました。


ナイキのウッド系クラブは、どうしても『異型』のイメージがまだ抜けきれないのですが、それだけ強烈な印象を残したんだと思いました。


このクラブはそれからすると、すごく楽に構えられます。


いいイメージがたくさん出てきた・・・。ということはなく、淡々とした気持ちで構えていたのですが、いつでも『準備OK』という感じでした。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、好感がもてました。


予想していたよりも硬くありませんでした。


むしろ、少しソフトな感じです。


私はこれまで、どうしてもナイキのウッド系クラブの打感に馴染めなかったところがあるのですが、このクラブはいい印象をもつことができました。


適度に柔らかさがありながらも、しっかりと球の重さを感じながら打ち抜くことができました。


インパクトからフォローにかけて、運ぶイメージが出せました。



打球音
『音』も、なかなかいいです。


はっきりとした音ですが、甲高くなく、好感がもてる音です。


大きすぎず、しっかりとフォローのイメージを出すことができました。


ナイキのクラブは、どうしてもその『形』のイメージが抜けきらないのですが、それと同等かそれ以上に『異音』のイメージが強く残っています。


全く馴染めずに、すぐに試打を止めてしまった記憶があります。


ナイキのクラブは親しみづらい印象がありました。


しかし、このクラブはそういったマイナス的なことは感じませんでした。


すごくいい感じでした。


インパクトが緩むこともなく、しっかりと振り抜くことができました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、シャロー感からくる印象よりは、少ししっかりとした印象をもちました。


球は適度にあがってくれましたが、すごく高弾道というよりは、ややライナー系に近い、力強い弾道です。


高くあがりすぎない感じがしました。


やはり、ヘッド後方を大きくくり抜いて重心深度を浅くして、低スピン性能が優れているのでしょうか?


タフで球があがりにくい・・・。という感じはしませんでしたが、どちらかというとヒッター向けのクラブだな・・・。と思いました。



バックフェース
安定性は、まずまずだと思いました。


特別イージーだとは思いませんでした。


むしろ、やや正直なところもあるな・・・。と思いました。


今は寛容さの高いFWもたくさんあるので、そういったことを考えてみても、普通といったところかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』は優れている感じがしました。


このクラブでしっかりと球を浮かせられる方には、大きなパフォーマンスが期待できると思います。


今日はティアップせずに、直打ちで試してみたのですが、いい感じで力強く飛んでいきました。


高~くあがって、途中から失速するのではなく、ある程度高さを抑えた推進力のある弾道でした。


結構性格が尖ったところもあるので、『幅広い層に』という感じはしませんでしたが、飛距離を求めていくには仕方ないのかな?と思いました。


『無機質』な感じの弾道だな・・・。と思いました。



操作性
『操作性』は、結構いい印象をもちました。


予想していたよりも、反応がいいです。


左右どちらにも曲げることができました。


ただ、これだけ性格がはっきりしているクラブなので、あまり極端なことはしたくないな・・・。と思いました。


いいときはいいけど、暴れ出したら抑えきれなくなってしまうんじゃないかな?と思うこともありました。


もう少し、しっかりしたシャフトでも試してみたいと思いました。



ヒール側
とてもはっきりとしたデザインで、ナイキらしいな・・・。と思いました。


遠くから見ても、すぐに解ります。


たくさんのクラブの中から『発見されやすいデザイン』というのは、クラブにとっての『別の性能』といえるのかもしれません。


目立ちやすいからこそ、多くのゴルファーの目にとまり、手にする機会も増えるのだと思います。



ナイキ VAPOR スピード リミテッド フェアウェイウッド
すごく目立っていて、他のメーカーのクラブよりも、何倍も存在感をアピールしているように感じました。


この派手なデザインをオシャレだと感じられる方もいらっしゃると思いますし、逆にチープに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。


好みが分かれるところだと思いますが、『目立つ』ということにかけては、間違いなく優れていると思いました。



ナイキ VAPOR スピード リミテッド フェアウェイウッド
ナイキのクラブは『フィーリング性能』よりも『機能性』が重視されていて、どちらかといえばゴチャゴチャしたイメージもありますが、このFWは少し違った印象をもちました。


ソールの溝や大きな凹みはありますが、結構すっきりしているな・・・。と思いました。


調整機能がついていない・・・。というのも、その理由のひとつなのかもしれません。



ナイキ VAPOR スピード リミテッド フェアウェイウッド
シンプルではありますが、すごく研究されているクラブだと思いました。


幅広い層をターゲットにしたクラブだとは思いませんでしたが、ポテンシャルは高いと思いました。


打感や音が良くなっているのが、一番魅力的でした。


また試打する機会があれば、試打してみたいと思いました。

                         
        

                         
      
2014年07月12日
  

ナイキ VR X3X ウェッジ(トゥ スウィープ ソール)

                 
ナイキ VR X3X ウェッジ(トゥ スウィープ ソール) 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR X3X ウェッジ です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.8、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は478gです。



正面
ナイキの美しいウェッジです。


以前、同じ名前のウェッジを試打したことがあるのですが、違うタイプだということで、このクラブを試打することにしました。



ヒール側の凹み

ヒールの凹み
どこが違うのだろう?と思ったのですが、すぐに解りました。


かなりソールが凹んでいます。


とても珍しい形状です。


『トゥ スウィープ ソール』という名前なのだと教えてもらいました。


かなり個性的な形状ではありますが、私はこれまでウェッジのソールを削るときに、ヒール側を多く削ることが多かったので、このような形状には興味をもちます。


以前試打したこともあるキャスコのドルフィンウェッジとは、正反対のような気がします。


あのウェッジは『開かなくてもいい』というタイプでしたが、このウェッジは『開いたほうがいい』というタイプなのかもしれないな・・・。と思いました。



側面
ヒール以外は、オーソドックスな感じがします。


シンプルでカッコいいウェッジだと思いました。



ソール幅
ソール幅(トゥ側)は、少しワイドに見えましたが、サンドウェッジということで考えればノーマルな部類なのかもしれません。


やはり変わっているな・・・。と思いましたが、構えたときに違和感が無いのであれば、何の問題もありません。



ネック長さ
ネックも、適度な長さがあります。


しっかりとスピンを掛けていきたいウェッジには、ある程度のネックの長さがあると安心できます。


これは、これまでの経験によるところなのかもしれません。



ミーリング無し
フェース面にはミーリングは見られませんでした。


こういったところは、以前試打したモデルと同じです。



X3X GROOVES
トゥ側には『X3X GROOVES』と記されていました。


これも同じです。


ナイキ独自の工夫がこらされているのだと思うのですが、ルールの範囲内で、メーカー独自の工夫をどんどん行って欲しいと思っています。



オリジナルグリップ
オリジナルグリップも、とてもいい感じです。


ベルベットタイプで、しっとりとしています。


手によく馴染みます。



構え感
オーソドックスな構え感だと思いました。


ソールの形状も忘れさせてくれます。


ヘッドの据わりもいい感じでした。


ヒール側の凹みのインパクトがとても大きいですが、こうして構えると正統派のウェッジだという感じがします。



開きやすい
開いて構えてみたのですが、いい感じでした。


ヒールが邪魔しません。


以前、ドルフィンウェッジを試打したときに、やや開きづらいな・・・。と思ったことをよく覚えているのですが、このウェッジはとても開きやすいです。


ウェッジを開いて使いたくない・・・。なるべくシンプルに打っていきたい・・・。バンカーでもなるべく開かずに打っていきたい・・・。という方はドルフィンウェッジのようなタイプのほうが合いやすいのかもしれません。


しかし、私はウェッジを開いたり閉じたり、いろいろと使い分けたいと思っているので、このウェッジには好感がもてました。


何といいますか、ソールを『丸く使える』ウェッジだな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトでした。


以前試打したモデルと、イメージがダブります。



スピン性能
スピン性能も、いい感じでした。


フェースを開きやすいので、上手く乗せやすい感じがします。



トゥ側
球も拾いやすいと感じました。


構えたときのイメージが、上手く活かせたような気がします。



バックフェース
『安定性』という点では、標準的だと思いました。


特に難しく感じることもありませんでした。



操作性
操作性は高いと思いました。


フェースを開きやすいので、ショットのバリエーションを増やしていけます。


マニュアルタイプのウェッジだと思いました。


いろいろと細工をしたい私にとって、楽しめるウェッジです。



距離感
距離感も合いやすいです。


奇をてらった感じは全くなく、親しみやすいウェッジだと思いました。



ヒール側
今日はバンカーで試すことができなかったのが残念だったのですが、どのような感じになるのか、とても興味深いです。


また試打する機会があれば、是非トライしてみたいと思いました。

                         
        

                         
      
2014年04月16日
  

ナイキ VR X3X ウェッジ

                 
ナイキ VR X3X ウェッジ 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR X3X ウェッジ です。



ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.8、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は482gです。



正面

とてもオーソドックスで美しいナイキのニューウェッジです。


ドライバーなどでは、時には『奇想天外』ともいえるような奇抜なクラブに出会うこともありますが、やはりウェッジはオーソドックスなのが一番です。


『フィーリングを邪魔しない』ということも、立派な性能のひとつだと私は考えています。



側面

こうして見ても、シャープで整った形状をしています。


ナイキのクラブは見た目やフィーリングなどよりも『機能性』を重視したイメージが強いですが、このウェッジはとても『ナチュラル』な感じがします。


好感のもてる形状です。


ナイキの『象徴』もいうべき『スウッシュマーク』が赤いのも珍しいと思いました。


これまでは黒いものが多かったように思うので、新鮮に見えました。


自分の好きな色にカスタマイズできたら面白いな・・・。と思いました。


ここの部分はクラブの性能に関係しないので、色々な遊び心があってもいいと思います。


『アイアン用のマニキュア』で、色々な色に塗られる方もいらっしゃるのではないでしょうか?



ソール幅

ソール幅は、やや広めにも見えますが、サンドウェッジということで考えてみると、標準的といえるのかもしれません。


ソール全体がかなり丸みを帯びています。


特に『トレーリングエッジ』のあたりの丸みが目立っています。


あくまでも私の好みとしては、もう少しソール全体が『平らに近い感じ』が欲しいのですが、今はこのようなタイプが増えてきていますし、こうすることによる機能性アップも期待できるのだと思います。



ネック長さ

ネックの長さも、しっかりとあるので、スピンを効かせられそうです。


やはりウェッジには、これくらいの長さは欲しいところです。



独特なソール


独特なソール

この独特なソール形状が、かなり主張しているように見えます。


この部分がこのニューウェッジの大きなウリなのではないかな?と思いました。


今はソールの丸みやバンスがよく目立つウェッジが多くなりました。



トップラインの厚み

トップラインも厚すぎないので、好感がもてます。


厚すぎると、構えたときに違和感をおぼえることもあるのですが、このウェッジはスッキリしています。



ミーリング無し

フェース面にはミーリングが彫られているのかな?と思い、よく見てみましたが、見当たりませんでした。


アイアンと違いウェッジでは、ミーリングのある物も多いですが、このウェッジには見られませんでした。


しかし、他の部分でスピン性能を高めているのかな?と思いました。



X3X GROOVES


X3X GROOVES

よく見ると『X3X GROOVES』と記されています。


フェース面の溝に特徴があるのでしょうか?


指で触れてみても、特に『ザラザラする感じ』はしませんでした。


むしろ、『スベスベした感じ』に近いかな?と思いました。


しかし、ボールに接触すると、大きな威力を発揮するのかもしれません。



ASSEMBLED IN CHINA HEAD MADE IN CHINA SHAFT MADE IN USA

シャフトには、

ASSEMBLED IN CHINA

HEAD MADE IN CHINA

SHAFT MADE IN USA

と記したシールが貼られていました。


つまり、全て外国製だということです。


テーラーメイドのクラブにも見られますが、このように生産地を表示しておいてくれるのは、とても好感がもてます。


どの国で生産されたから・・・。ということは無いのですが、こういったところにも配慮されていると好意度が増します。


今は海外メーカーのクラブも、日本製になっている物もありますが、このクラブは全て『純外国製』ということでいいのだと思います。


グリップはどうなのでしょうか?



オリジナルグリップ

このオリジナルグリップも、ソフトでいい感じです。


手に馴染みやすいフィット感があります。


アイアンやウェッジには、こういったフィット感のあるグリップを私は求めます。



開いて構えてみた

開いて構えてみると、バンスとソール全体の丸みがよく効いているのか、リーディングエッジが少し浮きやすいのがちょっとだけ気になりました。


しかし、これくらいの『浮き』は、特に珍しくもないですし、あまり気にする必要もないのかな?と思いました。


こうして構えても、ソールを滑らせるイメージをもつことができました。



構え感

普通に構えた感じでは、とてもいい印象をもちました。


私の好きなストレートネックですし、球を拾いやすそうです。


易しそうな顔をしているな・・・。と思いました。


グースタイプを好まれる方は、ちょっと構えづらいかもしれません。


好みが分かれるところだと思います。


呼吸も深くなり、自然と肩の力も抜け、いいイメージが湧いてきました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』はソフトでした。


構えたときの印象そのもの・・・。といった感じでした。


好感のもてる打感です。



トゥ側

球も拾いやすくて、イージーでした。


イメージ通りの高さで上がってくれました。



バックフェース

『安定性』という点では、普通だと思いました。


特にシビアな感じもしなかったですし、かといって『イージー過ぎる』感じもありませんでした。


『ソールの丸み』が結構効いているので、このソールの丸みを利用しながら球を拾っていきたい方には、易しく感じられるのではないでしょうか?


『点』ではなくて、どちらかというと『線』に近い感じでボールを拾っていけるタイプのウェッジだと思いました。



スピン性能

スピン性能も、なかなかいい感じでした。


ミーリングはなかったのですが、まずまずのスピン性能です。


ただ『激スピン』だとは思いませんでした。


フェース面に『X3X GROOVES』と記されていたので、高いスピン性能を期待していたのですが、イメージしたほどではありませんでした。


普通のアプローチでも、ややランも出ます。


しかし、これがメーカーの狙いなのかな?と思いました。


ある程度ランが出るように造られているのかもしれない・・・。と思いました。


今は『角溝』が禁止なので、スピン性能を高めることが難しくなっていると思いますが、このウェッジよりもスピンの効くルール適合ウェッジには、これまでたくさん出会っています。



適スピン
今日は練習グリーン周りでのアプローチでの試打だったのですが、『フルショット』では、もうちょっと『止まる感覚』が味わえるのかもしれない・・・。と思いました。


実際にラウンドしていても、ウェッジのフルショットでちょうどいい距離が残っても、『ボールの戻りすぎ』が気になる場面に出くわすことがあります。


風がアゲていたら、さらに不安になります。


せっかくグリーンにオンさせてもボールが戻りすぎてしまい、グリーンから出てしまった・・・。という経験は多くの方がしておられるのではないでしょうか?


私のホームコースでは、極端な受けグリーンの手前に池が待ち構えているホールがあるので、そういったホールでは緊張感が増します。


昔、何球か、池に吸い込まれてしまった苦い経験をしています。


そういったときに、このようなウェッジは威力を発揮するのかな?と思いました。


このウェッジは『高スピン』だとは思いましたが、『激スピン』という感じはしませんでした。


ただ、この『高スピン』は『適スピン』といえるのかもしれません。


グリーン周りのアプローチでは、『ギュっと止まる』というよりも、ある程度『足』を使って攻めていくタイプのウェッジだと思いました。


今度はフルショットで試してみたいと思いました。



操作性

『操作性』は、いい感じです。


バンスも効いていますし、『マニュアルタイプ』というよりは、どちらかといえば『オートマチックタイプ』のように感じるところもあったのですが、扱いやすいタイプのウェッジだと思います。


私はウェッジを開いて使うのが好きなので、ソール(特にヒール側)を少し削りたいな・・・。と思ったのですが、このままでちょうどいい・・・。という方もいらっしゃると思いますし、そのままいじらないほうが、このウェッジのもつ機能性が発揮されやすいのではないかな?と思いました。



距離感

距離感も合いやすくて、イージーだと思いました。


落としどころをまとめることができました。


ウェッジに限ったことではありませんが、やはり『距離感』がとても大事です。


その距離感を、このウェッジでは出しやすかったので、好感がもてました。



バンカー

バンカーでも試してOKということだったので、試してみました。


バンカーからの脱出が容易で、とても易しいウェッジだと思いました。


『砂の弾き性能』が高いです。



バンス

このバンスとソール全体の丸みがよく効いていたのだと思います。


砂を弾きやすくて、ボールが勢いよくバンカーから飛び出していきます。


バンカーの練習をずっとやっていると、ただ出すだけでは物足りなくなって『距離感』を求めたくなりますし、色々な『出し方のイメージ』をもつようになります。


例えば、できるだけ『弱い勢い』でぎりぎりバンカーから出るような感じ・・・。だとか、エクスプロージョンをなるべく抑えて、スピンを掛けていきたい・・・。スピンよりも高さを出してボールを止めたい・・・。など様々です。


このウェッジはバンカーからだと、どちらかというと『オートマチック』的な性能があるように感じました。


自動的にバンカーから脱出できる代わりに、微妙なニュアンスは少し伝わりづらいのかな?と思いました。


しかし、これは時間や球数が解決してくれるようにも思いました。


ウェッジはバンカーでの使用率が高いので、ソールなども削れていきますが、ある程度使い込んでいけば、いい具合になっていくのが魅力です。


『摩耗』ということは避けられませんが、自分の『好みの色』に一番染めやすいのはウェッジではないかな?と、いつも思います。


私は練習場にドライバーやフェアウェイウッドを持っていかない日もありますが、ウェッジを持っていかない日はありません。



ヒール側

全体的にバランスが取れていて、いいウェッジだな・・・。と思いました。


特にここの部分が他のメーカーのウェッジよりも優れている・・・。というところは見つけられなかったのですが、バランスの良さが最大の特長といえるのかもしれません。


『変なクセ』のようなものが無かったので、好感がもてました。



NIKE VR X3X WEDGE

価格も結構抑えられているようで、コストパフォーマンスが高いことも魅力です。


今は高価なウェッジもたくさん見かけるようになりましたし、価格のバリエーションも増えてきました。



NIKE VR X3X ウェッジ

クラブにはコストパフォーマンスを一番求めていきたい・・・。という方には、とても魅力的なウェッジといえるのではないでしょうか?


ナイキファンの方にも、お勧めしたいです。



NIKE VR X3X ウェッジ

購買意欲が強く刺激されることは無かったのですが、また試打してみたいと思いましたし、違うタイプのソールもラインアップされているそうなので、ぜひそちらも試してみたいと思いました。


これからもナイキのクラブには期待していきたいです。

                         
        

                         
      
2014年03月25日
  

ナイキ VRフォージド PROコンボ アイアン

                 
ナイキ VRフォージド PROコンボ アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VRフォージド PROコンボ アイアン の7番 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.8、キックポイントは手元調子、バランスはD2です。



正面
ナイキのカッコいいアイアンです。


ナイキは機能性溢れるアイアンから、このように本格的なフィーリング重視ともいえるようなアイアンまで様々なタイプが発売されています。



側面
このアイアンを一目見て、だいぶ前に試打したVR PRO コンボ アイアンを思い出しました。


すごくデザインが似ています。


シンプルで、とてもカッコいいアイアンです。



彫りの深さ
彫りは浅く、ノーマルなハーフキャビティといっていいように思います。



ソール幅
ソール幅は普通でしょうか?


やや広くも見えますが、今はこれくらいの幅のアイアンがとても多くなりました。



ネック長さ
ネックの長さも、標準的です。


こういった『ノーマル感』の感じられるクラブには、とても好感がもてます。


奇をてらっていなくて正々堂々、正面からぶつかっていく・・・。といったところでしょうか?



ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られませんでした。


『多数派』といえるような気もします。


ミーリングのあるアイアンもありますが、やはり無いタイプのほうが圧倒的に多いように感じます。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップも、ソフトさとしっとり感があって、とてもいいです。


好感度の高いグリップです。



構え感
ボールを前にして構えてみても、いい印象をもつことができました。


とても構えやすいです。


楽な気分で構えることができましたし、いいイメージも出せました。




試打を開始しました。

フェース面
打感はソフトで、すごくいいです。


軟鉄アイアンらしい、心地よさが伝わってきます。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、普通といったところでしょうか?


球があがりやすくなるように、色々な工夫が施されているようには感じなかったのですが、これくらいが本来の『普通』といえるあがりやすさのように感じました。


極端な低重心ではなく、むしろある程度の重心の高さはあるのかもしれません。


どのようにして打っても、球が浮いてしまうタイプのアイアンではないと思います。


しっかりと上から打っていける方に合いやすいアイアンといえるのではないでしょうか?



バックフェース
『安定性』という点では、ハーフキャビティらしい、シビアさはあるように思います。


ある程度の正確性は要求してくるアイアンといっていいのではないでしょうか?


ミスヒットには、それなりの答えを用意しているように感じました。


アイアンに大きな寛容さを求めておられる方には、親しみづらいところがあるかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』も、今のアイアンの中でも、飛ばないほうだと思います。


これくらいが本来の7番アイアンの距離だと思いますが、アイアンにも飛びを求めておられる方には不満に感じられるかもしれません。


距離感を大切にしていきたい方の為のアイアンといっていいように思います。



操作性
『操作性』は抜群でした。


かなり敏感に反応してくれました。


曲げる球がとても易しく打てました。


左右どちらにも均等に反応してくれます。


構えたときにイメージが出しやすく、それを実現させていきやすいアイアンだと思いました。



ヒール側
とても『本格的』といいますか『正統派』といえるアイアンだと思いました。


先ほども書きましたが、アイアンにたくさんの『機能性』を求めておられる方には、合いづらいところがあるのかもしれません。


このアイアンの構えやすさやフィーリングはとても素晴らしいですが、あくまでも主導権を握るのはプレイヤー自身なのだと思わせてくれるアイアンです。



NIKE VRフォージド PROコンボ アイアン
これまで出会ったこともないような斬新さや物珍しい感じはしなかったのですが、これまでの経験の蓄積がそのまま活かせるアイアンだと思いました。


イージー系、飛距離系のアイアンを求めておられる方の為のアイアンとはいえないのかもしれませんが、フィーリング重視のアイアンを求めておられる方、クラブの機能が勝ちすぎているのを嫌う方。


そして、ナイキファンの方には、是非試していただきたいと思いました。


易しすぎるアイアンに飽きてきたな・・・。という方も、試してみられてはいかがでしょうか?


ナイキのとてもカッコいいアイアンでした。

                         
        

                         
      
2014年03月03日
  

ナイキ VR_S コバート 2.0 アイアン

                 
ナイキ VR_S コバート 2.0 アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S コバート 2.0 アイアン の7番 です。



N.S. PRO 950GH

シャフトは N.S. PRO 950GH です。

ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。



正面

ナイキの新しいアイアンです。


ナイキファンの方にはたまらないのではないでしょうか?


ナイキのクラブはいつでも、『見た目のインパクト』が大きいように思います。


このアイアンも、なかなか個性的な顔立ちです。



側面

ナイキらしい機能性が感じられる形状です。


好みが分かれるところだと思いますが、フィーリングなどよりも、機能性が重視されているように見えます。



彫りの深さ

彫りもかなり深いです。


近くでよく見てみると、かなり空洞部分が大きいです。


私は、このバックフェース部分はギュッと凝縮して欲しいのですが、このアイアンは真反対のようになっています。


これもナイキの個性といえるでしょうか?



ソール幅

ソール幅は、思っていたよりも広くはありませんでした。


ほんの少しワイドといったところでしょうか?



ネック長さ

ネックは短めです。


こうして見ても、かなりグースネックになっているのが解ります。


ナイキのアイアンはモデルによって、個性がかなりはっきりとしているので解りやすくていいのかもしれません。


私はこの『後ろ姿』で、そのクラブの『美しさ』を感じ取ることが多いのですが、正直このアイアンには美しさを感じませんでした。


気持ちが高ぶることもありませんでした。



ミーリング無し

フェース面にミーリングは彫られていませんでした。


ナイキのクラブは、色々なところにたくさんの工夫が施されているイメージがありますが、こうして見ると、結構普通のアイアンに見えます。



2.0

ホーゼルのところには『2.0』と記されていました。


ドライバーを試打したときのクラウンマークを思い出したのですが、次のモデルは『3.0』でしょうか?


それとも『2.5』くらいでしょうか?



構え感

ボールを前にして構えた感じは、ある程度予想していた通りでした。


ややラージサイズでグースも利いていますし、トップラインも厚めです。


まさに『洋風アイアン』といったところでしょうか?


私はあまり魅力を感じない顔をしたアイアンですが、こういったアイアンを好まれる方も、とても多いのではないでしょうか?


ちょっと表現は良くないかもしれませんが、大味な感じがしました。


繊細なイメージが出しづらかったので、あまり限定せずに大らかに振っていければ・・・。と思いました。


『よそ行き気分』で打っていくのは仕方のないことだと割り切ることにしました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は物足りなさを感じました。


いい感じが伝わってきません。


こちらが問いかけても、あまりいい返事が返ってこない感じです。


登山に例えると、起伏のある高い山を登るのではなく、とても低く平坦な山を歩いている感じです。


音楽でいえば『抑揚』がありません。


気持ちが盛り上がりません。



トゥ側

球はあがりやすくて、タフな感じはしません。


私はグースが強いアイアンは苦手なので、上手く拾っていけるように、また左に引っかけないように気をつけるのが精一杯でした。


かなりこのアイアンに気を遣っていました。



バックフェース

『安定性』という点では、このアイアンの形状らしい易しさもあると思うのですが、私はあまり魅力を感じませんでした。


どこでヒットしているのかが解りづらかったです。


ミスに対する寛容さはあると思うのですが、私は『寛容さ』というよりも『曖昧さ』のほうが後に残ってしまいました。



飛距離性能

『飛距離性能』はなかなかの性能です。


今の主流といってもいい『飛び優先タイプ』だと思います。


アイアンに飛びを求めておられる方には魅力的なアイアンといえるのかもしれません。



操作性

『操作性』は、まずまずです。


構えたときから、あまり色々と操作したいとは思えなかったのですが、とりあえず左右に曲げてみました。


あまり大きく反応するタイプではないので、やはりオートマチックタイプといえるアイアンだと思います。



ヒール側

見た目のインパクトはあるものの、これまでのナイキのアイアンと大きく変わってはいないな・・・。と思いました。


ある意味ナイキらしいアイアンといっていいのかもしれません。


このニューアイアンにも、色々な新しい工夫が組み込まれているのかもしれませんが、私はそれを上手く感じ取ることができませんでした。


『大らか』な印象もありますが、私はそれよりも『大味』な印象のほうが強く残りました。



NIKE GOLF VR_S COVERT 2.0 IRON

このアイアンにはあまり興味がもてなかったのですが、次のモデルに期待したいと思いました。


惚れ惚れするほどカッコ良くて、グッドフィーリングなアイアンを待ち望んでいます。

                         
        

                         
      
2014年02月27日
  

ナイキ VR_S コバート 2.0 ツアードライバー

                 
ナイキ VR_S コバート 2.0 ツアードライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S コバート 2.0 ツアードライバー です。



Diamana W60

シャフトは Diamana W60 です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.2、キックポイントは手元調子、バランスはD3、クラブ総重量は319gです。



正面

ナイキコバートシリーズのニュードライバーです。


先月、色の違うモデルを試打したばかりですが、こちらのほうがシブいデザインになっています。


黒いヘッドは重厚感と落ち着きをもたらしてくれます。


叩いていくイメージを出しやすいのも、黒いヘッドです。


風に強い『重い球』をイメージしやすいのも、黒いヘッドです。



TOUR

ソールには『TOUR』と記されていました。


ツアーモデルということでいいんだろう・・・。と思いました。


今シーズンのタイガー・ウッズ選手のエースドライバーになるのでしょうか?


ここの部分がウェイトの役目を果たしているのかな?と思いました。



側面

やはり、この大きな凹みが、よく目立っています。


ここの部分を見て、すぐにナイキのドライバーだと解ります。


個性的でとてもいいです。


似たようなクラブが多いせいか、私は『個性に飢えている』ところがあるような気がします。


特徴はありますが、構えたときに邪魔にならないのであれば、『ウェルカム』といったところです。


形状こそは違いますが、このソールも『キャビティソール』といっていいのだと思います。


キャビティソールといえば、ロイヤルコレクションのイメージが強いですが、ここまで大きく深く彫られているのもナイキらしい工夫だと思います。



大きな凹み

この大きな凹みをよく見てみると、2.0と記されていました。


先月試打した『ノーマルモデル』と同じようになっています。


ここまで見た限り、大きな違いは無いように見えました。




顔

しかし、顔の印象が全く違っていました。


ノーマルモデルよりも、明らかに男前です。


ノーマルモデルは『ずんぐりむっくり』とした印象があって、あまり好感がもてなかったのですが、このドライバーはスッキリしています。


ナイキらしい『洋梨顔』といっていいでしょうか?


洗練されている感じがします。


ノーマルモデルの顔よりも、私はこちらのほうが好きです。


ナイキらしい、赤いヘッドですが、これがもし『黒』や『濃紺』だったら好感度がさらにアップしていただろうな・・・。と思いました。


赤いヘッドも、見慣れてきた感じもしますが、やはり私はオーソドックスな色のほうが好きです。


落ち着いて構えられる色が好きです。


ナイキがこの色にこだわっているのは、タイガー・ウッズ選手の勝負色だからでしょうか?



HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY

ヘッド後方には『HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY』と記されていました。


これもノーマルモデルと共通するところです。


つまり『原理』は同じで、男前度がアップしたのが、このツアーモデルということでいいのかな?と思いました。



シャローバック形状

シャローバック形状といっていいと思います。


ツアーモデルなので、もう少し立体的なのかな?と思っていたのですが、それほど厚みは感じません。


ただ、『フェース高』がノーマルモデルよりも、少し高いような気がします。


つまり、ディープフェースになっているように見えました。


今度機会があれば、ノーマルモデルと見比べてみたいと思いました。



ネック長さ

ネックの長さも『普通』といいますか、ノーマルモデルと大きな違いは無いように見えます。



ネックの調整システム

当然ながらネックには調整システムが搭載されていました。


色々な調整ができそうです。



105 NEUTRAL

今回試打したのは、この『105』のポジションです。


10.5度のNEUTRALで試打してみることにしました。


このポジションが、メーカーの推奨する『スタンダード』なのではないでしょうか?



125

125


85

85

12.5度から8.5度まで調整できるようです。


ここも、ノーマルモデルと変わらないところです。


私はこのドライバーでロフトを変えながら試打したことがないのでよく解らないのですが、どのように弾道が変わるかが興味深いところです。



クラウンマーク

クラウンマークがとても控えめに『2.0』と入っているのが面白いです。


次のモデルは『3.0』でしょうか?


それとも『2.5くらい』でしょうか?


私はどちらかというとクラウンマークが無いほうが好きですし、あるとすればできるだけ目立たないようになっていて欲しいと思っているのですが、そういった意味でも、このドライバーには好印象をもちました。


ナイキファンの方は、『スウッシュマーク』が、そのままクラウンマークになっていたほうがいい・・・。という方も多いのかもしれません。


少なくとも、これまでのモデルはそのようになっているものばかりだったように思います。



NIKE VRS COVERT 2.0 TOUR DRIVER

ノーマルモデル同様、この位置にスウッシュマークが記されているのも、ノーマルモデルと共通するところです。


ナイキのシューズは、色々とカスタマイズすることができますが、ゴルフクラブもユーザーの好みに色を変えられると面白いのかな?と思いました。


一色だけでなく、たくさんの色がラインアップされていてもいいな・・・。と思いました。


もし、私がこのドライバーを気に入ったとしたら、おそらく『黒(マットブラック)』か『濃紺』にするだろうと思います。



構え感

ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じでした。


ナイキらしい洋なし型です。


ニューモデルではありますが、『いつか見た顔』といった感じがします。


ヴィクトリー レッド ツアー ドライバーを思い出しました。


左への心配をさせない顔です。


叩いていけそうな感じがして、気持ちが楽になりました。


色が違えば、もっといいイメージが出せたような気もするのですが、この色でも大きな不満はありませんでした。


やや『よそ行き感』はあったものの、余計な緊張感などはなく、落ち着いて構えることができました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、正直『もう一つ』だと思いました。


それほど悪い感じではなく、ソフトに感じられるところもあったのですが、あまり好きになれませんでした。


打点によって、フィーリングが変わりやすいタイプのドライバーだな・・・。と思いました。


時々なのですが、強く叩いていくと、左手首が少し気になりました。


ノーマルモデル同様、このまま打ち続けると、手首を痛めてしまうんじゃないかな?という不安が生じました。


マイドライバーも含め、他のメーカーのドライバーも打ち比べてみたのですが、そうすると手首への心配はなくなりました。


ただ、これはあくまでも、このドライバーのせいではなく、私の手首の『耐性』ができていないからのように思えました。


このドライバーの打感に好印象をもたれる方もたくさんいらっしゃると思います。


しかし、私はどうも馴染めませんでした。


顔はいいものの、あまりたくさん球数を打ちたいとは思えませんでした。



打球音

『音』はおとなしめで良いと思いました。


強くインパクトをしても、緩むことがない音です。


ナイキのドライバーといえば、どうしても数年前の『異音』のイメージが強いのですが、このドライバーは違います。


ヘッドの中に『消音材』を入れたくなるような大きな音でしたが、今はすごく改善されています。


耳にも優しいですし、周りを気にすることなく集中していくことができました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、『TOUR』という名前が付いているので、すごくタフなのかな?と思っていたのですが、実際に打ってみるとそうでもありませんでした。


結構ライナー系で飛んで行ってくれるので、やはり『叩いていける』ドライバーに入ると思います。


ノーマルモデルに装着されていたシャフトよりも、こちらのほうがしっかりとしているので好感がもてましたが、『すごくハード』ということはありませんでした。


『日本仕様』らしい、敷居の低さも感じさせます。


これがもし、『海外仕様』だったら、おそらくもう少しタフなのではないかな?と思いました。



バックフェース

『安定性』はまずまずだと思いました。


ラインもすごく出しやすいですし、大きく乱れることはありませんでした。


『TOUR』ということで『プロ・アスリートモデル』といっていいと思うのですが、『易しめのプロ・アスリートモデル』といっていいのではないでしょうか?


シビアな感じは全くしませんでした。


ただ、『逃がし顔』ですし、自然と球をつかまえてくれるタイプではないような気がします。


なので、日頃スライスに悩んでおられる方には、やや難しく感じられるところがあるかもしれません。


しかし、このドライバーはフェースアングルも変えられるようなので、調整することによって、上手く対応してくれるのかもしれません。


私は左に引っ掛かるのが嫌なので、このままのノーマルなポジションのままがいいような気がしました。



飛距離性能

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。


最新のモデルの中でも『最高レベル』だとは、正直思いませんでした。


叩けるドライバーだとは思いますが、強めに叩いていくと、途中で少し吹き上がり気味に飛んでいくことが時々ですが、ありました。


そこが少し気になりました。


そのままライナー系で強く進んでいってくれれば良かったのですが、そこに少しだけロスが生じたような気がします。


最近のドライバーらしく『低スピン性能』に長けたドライバーだと思いますが、すごくタフで手に負えない・・・。という感じは全くしませんでした。


ツアーモデルではありますが、敷居は高すぎないと感じました。


シャフトの性能は大きく違いますが、ヘッドの性能はノーマルモデルと大きく違わないのではないかな?と思いました。


今度機会があれば、打ち比べてみたい・・・。という思いもありましたが、おそらくしないまま次のモデルが登場するような気がしました。



操作性

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。


左右に曲げることもできたのですが、あまり大きく曲げることができませんでした。


『シャローバック系』『円盤形状』ドライバーらしい『融通の利かなさ』といったらいいでしょうか?


いい意味での『意固地』な感じがしました。


『セミ・オートマチックタイプ』のドライバーだと思いました。


私はいつもフェードボールの練習を多めにしているのですが、このドライバーはそれがとても打ちやすいと思いました。



ヒール側

形状的にとてもカッコいいドライバーですし、今の最新の技術や工夫が組み込まれた『ハイテク』ドライバーといっていいのだと思います。


ただ、正直いいまして、私はあまり興味がもてませんでした。


アイアンやウェッジに限らずドライバーでも、一旦気に入ってしまうと、予定の球数や時間をオーバーしてしまうことも多々あるのですが、今日は予定よりも少し少なめの球数で返却しました。


気持ちが高ぶることもありませんでした。


当然ながら、購買意欲が刺激されることもありませんでした。


最初から最後まで、ずっと淡々と試打していたように思います。


『ワクワク感』などもありませんでした。



NIKE VRS COVERT 2.0 TOUR ドライバー

私はあまり好感がもてなかったのですが、このドライバー自体は素晴らしいところがあると思いますし、好感をもっておられる方もたくさんいらっしゃると思います。


打感が私には合わなかったですし、気持ちが乗りきれませんでした。


ヘッドに色々な工夫が施されていますが、『フェース面のデザイン』を変えると、もっといいのかな?と思いました。


それは、このドライバーに限らず、これまでのナイキのドライバーやFWに共通して感じてきたところです。


このドライバーもこれまで通り、おそらく海外製だと思いますが、もし『JBEAM』など、日本の優れた『地クラブメーカー』が作ると、どうなるんだろう・・・?と思いましたし、それが実現するとすごく興味がもてると思います。



NIKE VR_S コバート 2.0 ツアードライバー
 
ナイキのドライバーは、よく目にするのですが、あまりといいますか、殆ど試打しません。


『異型』の頃よりは、すごく良くなったように思いますが、今でもあまり興味がもてません。


ただ、それはあくまでも『私の好み』によるところが大きいですし、ナイキのドライバーを愛用しておられる方もたくさんいらっしゃると思います。


ナイキらしい強い個性をこれからも発揮しながら、さらなる発展を望みます。


特に『フィーリング』が向上すればいいと思いますし、他には何といいますか『質感』がもっとアップすればいいな・・・。と勝手に思っています。


これからのモデルに期待したいです。

                         
        

                         
      
2014年01月29日
  

ナイキ VR_S コバート 2.0 ドライバー

                 
ナイキ VR_S コバート 2.0 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S コバート 2.0 ドライバー です。



VRS COVERT

シャフトは VRS COVERT です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.5、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。



正面

ナイキコバートのニューモデルです。


ナイキらしく、機能性を重視しているようなデザインになっています。


見た目のインパクトはとてもあります。


私はナイキのドライバーに触れる機会があまり多くないのですが、ナイキファンの方には待望のニューモデルといえるのではないでしょうか?



側面

前のモデル同様、ソールに大きな凹みがあります。


ここに大きな意味があるのだと思います。


この部分を空洞にするということは、それだけ重心の位置を前(フェース寄り)に持ってきているということなのでしょうか?



ソールの大きな凹み

この大きな凹みをよく見てみると、『2.0』とあったので、前のモデルからの『バージョンアップ』なのだと思います。


パソコンなどの電子機器や電化製品などはバージョンアップすると、性能もアップしていますが、ゴルフクラブは必ずしもそうとはいえないということを、これまでたくさん経験しています。


このドライバーの場合はどうなのでしょうか?



ネック長さ

ネックの長さは、前のモデルと大きく変わっていないと思います。


シャローバック

シャローバック形状になっています。


ここも変わっていないように思います。



HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY

とても細かい文字で『HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY』と記されていました。


ここも、前のモデルと共通するところだと思います。


今回は、かなり小さなマイナーチェンジということなのでしょうか?



ネックの調整システム

当然ながら、ネックの調整システムが搭載されていました。



NEUTRAL

NEUTRAL

試打するポジションは、このニュートラルの位置で、ロフトは『10.5』に設定されていました。


RIGHT

RIGHT

LEFT

LEFT

他には『ライト』と『レフト』がありました。


ロフトも、8.5~12.5まで変えられるようです。


色々と試してみたいと思いましたが、専用の工具も無かったので、このままのポジションで試打することにしました。



顔

顔も予想通り『赤ら顔』です。


ナイキはこれからも、この色を推していくのでしょうか?


今のドライバーの中では珍しい色だと思います。


形状自体も、フェース面が左を向いているように見えました。


『つかまえ顔』というよりは私にとって『引っかけ顔』に近い感じでした。


しかし、このドライバーには調整システムが搭載されているので、自分好みにカスタマイズできるのかもしれません。



オリジナルグリップ

ヘッドのクラウンだけでなく、グリップも赤です。


数年前のナイキのクラブは『黄色』のイメージも強くあったのですが、これからは赤で統一していくのでしょうか?



振り感

素振りをしてみた感じは、全体的な『線の細さ』といいますか、やや物足りない感じがしました。


シャフトもよくしなりますが、もうちょっとしっかりとしていてもいいかな?と思いました。


叩いていくべきタイプのドライバーなのだと思いますが、強く振ってしまうとタイミングが取りづらい感じもしました。


いつもよりも素振りを多くして、タイミングをつかむことに専念しました。



構え感

ボールを前にして構えてみても、ある程度予想していた通りだな・・・。と思いました。


やはり左に行きそうなイメージもありましたし、赤い色が強く主張しています。


形状自体も、『ずんぐりむっくり』といいますか、独特な形状だと思いました。


もう少しすっきりとした形状だと、もっと好感度が上がったように思います。


『赤』という色は、気持ちを高めたりする効果があると思うのですが、私はずっと淡々と見つめていました。


打つ前から、もう既に、自分には縁遠いタイプのドライバーだな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は好感がもてませんでした。


予想はしていたのですが、これまでのナイキのドライバーらしいフィーリングだと思いました。


『ごつい打感』といったらいいでしょうか?


ずっしりきます。


あくまでもクラブのせいでなく、私のスイングが未熟だからだと思うのですが、左手首に少しダメージが残りそうな感じがしました。


これはあまり多く球数を打ってしまうと、左手首を痛めてしまうかもしれない・・・。と思い、自重することにしました。


このドライバーの打感に好感をもたれる方もいらっしゃると思いますが、正直、私は好感がもてませんでした。



打球音
『音』も、はっきりとした感じで、少し耳に響きました。


もう少しおとなしくてもいいな・・・。と思いました。


インパクトが緩んでしまうほどでもなかったのですが、この音をずっと聞いていると自然とインパクトを合わせにいってしまうような気がしました。


この打感と音も、前のモデルと大きく変わっていないように思います。


私には合いづらいフィーリングでした。



トゥ側

球はあがりやすくて、タフな感じは全くしませんでした。


ロフトを調整することによって、どのように弾道が変わっていくのか、興味深いところです。


今日は10.5度で試打しましたが、8.5度や12.5度だと、どのように変わっていくのでしょうか?



バックフェース

『安定性』という点では、まずまずかな・・・。と思いました。


今は『イージー系』のドライバーがたくさんあるので、このドライバーが特別易しいとは思わなかったのですが、イージーであることにかわりはないと思います。


ただ私の場合、ちょっと気を抜くと左へ打ってしまいそうだったので、そこには注意しなければならないと思いました。


調整システムを使って、もっと『逃がし顔』にできたら、結果も変わっていたように思います。


シャフトが少し遅れてくるので、最初の数球は慣れずに球がやや散らばり気味でした。


ヘッド自体はシビアなタイプではないと思います。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、このドライバーで気持ちよく叩いていける方には、大きなパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?


今主流の『低スピン系』です。


球は高くあがっていくのですが、吹き上がる感じもなく、力強く進んでいってくれました。


ヘッド自体はシャローなイメージもあったのですが、結構硬派なタイプのドライバーだと思いました。


ソールのバックフェース近くに大きな凹みがあるということは、それだけ重心が前にきているのでしょうか?


外観は違っていても、キャロウェイのX HOTのような仕組みになっているのでしょうか?


ヘッドのポテンシャルは感じたのですが、私ではこのドライバーの性能を充分に引き出すことができませんでした。


打感や音に好感がもてなかったのもありますし、気持ちが乗ってこなかったので、充分に振り切っていくことができませんでした。



操作性

『操作性』は少し難しいかな?と思いました。


やや意思の疎通が取りづらいところがありました。


しかし、それはクラブのせいではなく、私がこのクラブに対して心を開いていけなかったからではないかな?と思いました。


今日はずっと『よそ行き』のスイングをしていたように思います。


ヘッド自体も操作性よりも安定性を求めていくタイプだと思います。


つかまりがいいので、このドライバーでいい球筋を描いていきやすい・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?



ヒール側

約1年ぶりのニューモデルでしたが、私は前のモデルからの『進化』を敏感に感じ取ることができませんでした。


フィーリングが合わなかったことをずっと引きずっていたような気がします。


飛距離性能に対してのポテンシャルはもっと高いだろうな・・・。と思ったのですが、私は少し緩めたスイングで打ってしまいました。


打感や音が良かったら、もっと距離を伸ばせていたのは間違いないと思います。


ヘッドが黒だったら、さらに好感度が増したように思いますが、それは他の多くのメーカーがやっているので、『オリジナリティ』を重視するナイキの考え方に合わないのかな?と思いました。



Nike Golf VR_S COVERT 2.0 DRIVER

昨年のモデルも、一回試打しただけで、あとはずっと手にしていないので、印象の薄いところがあります。


どちらかといえば苦手意識のほうが多かったように思います。


印象が薄いので、このニューモデルがどれだけ進化したのかが、よく解りません。



ナイキ VR_S コバート 2.0 ドライバー
 
このヘッドがもし『黒』でシャープな形状だったら、すごくカッコ良くなっているだろうな・・・。と思ったのですが、おそらくこの色のままでいくのではないでしょうか?


タイガー・ウッズ選手の最終日のウェアの色に合わせているのでしょうか?


タイガー・ウッズ選手は大好きな選手の一人ですが、たとえ彼が今シーズン大活躍したとしても、私はこのドライバーに興味をもつことは無いな・・・。と思いました。


ナイキゴルフは私にとって、ある意味敷居の高いメーカーだと思います。



Nike Golf VR_S COVERT 2.0 DRIVER

私はナイキのクラブを購入したことが無いですが、ゴルフ業界に参入したときの最初のモデルから、ずっと試打していますし、今でも注目しています。


アイアンなどには親しみをもつこともあるのですが、ウッド系はちょっと苦手に感じるところもあります。


しかし、海外メーカーらしく『思い切った設計』が魅力的ですし、ゴルフクラブに欲しい『個性』が充分に感じられます。


今年のニューモデルも、私には合いづらい感じがしましたが、これからもずっと注目していきたいです。

                         
        

                         
      
2013年04月20日
  

ナイキ VR_S コバート フェアウェイウッド

                 
ナイキ VR_S コバート フェアウェイウッド 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S コバート フェアウェイウッド の3番 です。



VR_S 513 F

シャフトは VR_S 513 F です。

ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは4.7、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は328gです。



正面

ナイキらしい、かなり個性的なフェアウェイウッドです。


先日試打したドライバーと、よく似ています。


人によって好みが分かれるところだとは思いますが、こういった思い切った設計ができるのも、ナイキの強みだと思います。


ただ、先日試打したドライバーの印象からすると、私にはやや合いづらいだろうな・・・。という思いがありました。



側面

この大きな凹みは重心深度を浅くする効果があるのだそうですが、見た目はとてもインパクトがあります。


この凹みの分だけ、材料費も安くなっているのかな?と、ふと思ってしまいました。


すごく斬新で機能性に優れていそうな感じはしますが、正直、高級感とはやや縁遠い感じがします。


高性能FWということで、今はテーラーメイドの『RBZ』と、キャロウェイの『X HOT』の人気が凄いですが、この2つは結構リーズナブルな価格設定になっています。


このナイキのFWもリーズナブルな価格設定になっているようですが、テーラーメイドやキャロウェイのFWとは、またちょっと違う印象があります。



大きな凹み

この大きな凹みも、よく見ると微妙な凹凸があります。


これも計算され尽くした結果なのでしょうか?



ネック長さ

ネックの長さは普通・・・。といった感じがします。



ネックの調整システム

ドライバー同様、このFWにも、ネックに調整システムが付いています。


こうしたシステムによって、様々な調整ができるのだと思います。


ユーザーにとっては嬉しいことですが、私はどうしても、そのシステムの『耐久性』が気になってしまいます。



3

ネックには『3』という数字があったので、このFWがスプーンなのだということが解りました。


以前ドライバーを試打したときに、『D』だったので、スプーンは『S』かと思っていたのですが、数字でした。



ネックのポジション

今回試打するのは『15』で『NEUTRAL』のポジションです。



13

13

17

17

ネックを細かく見てみると、『13・14・15・16・17』とありました。


普通に考えると、これは『ロフト』を表していると思うのですが、もしかすると『13度から17度まで調整が可能ということなのでしょうか?


ということは、このクラブはスプーンでありながら、クリークまで一本で賄えることになるのでしょうか?


ちょっと前までは考えられなかった機能です。


競技中は、こういったロフトを調整することはできませんが、プライベートラウンドや練習場では試してみる価値は充分にあると思います。


ただ私はFWに、ここまでの機能は今のところ求めてはいないのですが・・・。



顔

顔はドライバー同様『赤ら顔(あからがお)』です。


とても個性的です。


先日開催されたマスターズでも、タイガー・ウッズ選手が、このような赤いヘッドのクラブを使っているのを見ました。


私は彼のファンではありますが、こういったクラブを使いたいとは思いません。


ナイキのクラブも素晴らしいですが、もしタイガー・ウッズ選手がタイトリストやキャロウェイ、そして日本のメーカーであるブリヂストンやダンロップなどのクラブを使っていたらどうなっていただろう?と思ってしまいます。


特に彼は世界トップクラスの『アイアンマスター』なので、プロデビュー直後のように『MPアイアン』を使っていたら・・・。と思うとワクワクしてします。



シャローバック

予想通り、かなりのシャローバックです。


何と言いますか、他のメーカーのシャローバックとは違い、とても『機械的』な感じがします。


『メカニカル』といいますか、『ロボット的』な印象を受けました。



HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY

ドライバー同様、『HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY』と記されていました。


ヘッド後方の大きな凹みのことを言っているのだと思いますし、それによりすごくアドバンテージが得られるのだろうと思います。


ただ、私はドライバーを試打したときも、それほど大きな魅力は感じませんでした。


それはただ単に、私はこのシステムを上手く使いこなせていないだけなのですが・・・。



振り感

素振りをしてみた感じは、ちょっと物足りない感じもしましたが、これはだいたい予想できていました。


このFWには他にも色々なシャフトがラインアップされているそうなので、そちらも試してみたいと思いました。


この『純正』のシャフトは必ずしもベストではないと思っています。



構え感

ボールを前にして構えてみても、形状的には特に大きく変わった感じはしないのですが、この『赤』と『白』の組み合わせが新鮮でした。


大きさはそれぞれ違いますが、どちらも丸いので、何となく『紅白まんじゅう』を連想しました。


何だか、構えたときに、余計なことを考え過ぎだと思いました。


アドレスに入ったら、すぐに集中しなければならないのですが、今日は少し気が散っていたように思います。


形自体は比較的オーソドックスで、奇をてらった感じはしないのですが、先日試打したドライバー同様、『前方』というよりは『後方』が主張しているように見えます。


ドライバーは、やや平べったい印象があったのですが、このFWは適度な立体感があって好感がもてました。


『黒』以外のヘッドは安っぽく見えないように独特な仕上げも必要な気がするのですが、このクラブは好感が持てました。


ただ、弾道のイメージなどはあまり浮かんできませんでした。


こうして構えていてもテンションがあがることなく、淡々と眺めていました。


今日の低い気温のせいか、少し心が冷えていたのかもしれない・・・。と思いました。


この色のせいなのかもしれないのですが、少し目がチカチカしました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』はまずまず・・・だと思いました。


適度なしっかり感があります。


柔らかい感じはしないのですが、手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。


私はもう少し柔らかい打感が好みなのですが、しっかり感を好まれる方は、このFWの打感に好感をもたれるのかもしれません。



打球音

『音』も、静かでいいと思いました。


ナイキのクラブとは思えないほど、静けさを感じます。


これまでのナイキのウッド系のクラブは、その独特な形状と共に、かなり音が主張していたのですが、最近はそうでもなくなりました。


どうしても、あの頃のイメージが抜けないので、最初の一球目は緊張してしまうのですが、こういった音ならば、インパクトが緩むこともありません。


いくらでも振っていける感じがしました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、標準的だと思いました。


ロフトが15度でも、比較的よくあがります。


ティアップせずに、マットの上から直打ちしていったのですが、球も拾いやすく適度に上がってくれる感じがしました。


今のままのロフト(15度)では球があがりにくい・・・。と感じられる方も、ロフトが17度まで変えられるのであれば、おそらく自分自身に合ったロフトが見つけ出せるのではないでしょうか?


ただ、この長さやバランスなどを考えて、ただ単にロフトだけを変えるのはどうなってしまうんだろう?という不安もあります。


『構えやすさ』や『振りやすさ』なども変わってくるのかもしれません。



バックフェース

『安定性』という点では、そんなに難しい感じはしませんでした。


ドライバーを試打したときは、最初少し苦戦した記憶があるのですが、このFWはすぐに慣れることができました。


あまり叩きにいってしまうと球は暴れてしまいますが、それはシャフトを替えることで何とか対応できそうです。


ヘッド自体は、それほどシビアな感じはしませんでした。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じだな・・・。と思いました。


弾きが良くて、予想していたよりもライナー系の球が打ち易い感じがしました。


ランの比率も高められそうな予感がしました。


スピンも多いとは思いませんでした。


最近の飛距離系FWといえば、まずは『テーラーメイド』が真っ先に挙がりますし、次に『キャロウェイ』、そして『ブリヂストン』と続き、この『ナイキ』も仲間入りするような気がします。



操作性

『操作性』という点では扱いやすくて、いい感じでした。


インテンショナルなショットが打ち易いです。


左右どちらにもまんべんなく曲げることができました。


ただ、それほど大きく曲がる感じはしなかったのですが、実戦でもこれくらいの曲がり幅で充分だと思いました。


打つ前に予想していたよりも、扱いやすいFWだという印象が残りました。



ヒール側

テーラーメイドの『白』に対抗して、ナイキは『赤』でいくのでしょうか?


キャロウェイは『黒』のイメージが強いですし、メーカーそれぞれのポリシーが感じられます。


赤いヘッドも最初見た時は少し驚きましたが、実際に打ってみても、それほど打ちづらいとは思いません。


ただ、購入したいかどうかは、また別問題なのですが・・・。



NIKE VR_S COVERT FAIRWAYWOOD

赤い色は気持ちを高める効果があると思うのですが、そのせいか今日はだんだんと気持ちの入った球を打つことができました。


最初はちょっとドライな感じで打っていたのですが、このヘッドの色に触発されたのかもしれません。


しかし、私は興奮させるよりも、気持ちを上手く静めて打っていきたいので、赤よりも青のほうが構えやすいかな?と思いました。



NIKE VR_S コバート フェアウェイウッド
 
なかなかいい感じで試打を終えることができました。


『後ろ髪を引かれる』ようには感じなかったのですが、苦手意識もそれほどなく、気分よくこのクラブを返却することができました。


先日試打したドライバーよりも、私はこのスプーンのほうが好感がもてました。


今はメーカーによっては、ドライバーとスプーンが似ていないモデルもあったりしますが、このナイキのスプーンはドライバーからの流れを忠実に守っているように思えました。


ドライバーと一緒にFWも購入して欲しい・・・。というメーカーの思いも感じ取れます。


この色や独特な外観が気にならなければ、価格設定も抑えられているようですし、かなりコストパフォーマンスが高いと思います。


私は正直、購買意欲が刺激されるまでには至らなかったのですが、これからのナイキは惚れ惚れするような美しいクラブを発表して欲しいと思いました。


『機能性』も大切ですが、まずは目で楽しませてもらわないと、なかなか興味がもてません。


他のメーカーには無い、ナイキの個性を大切にしながらも、『美しさ』で勝負して欲しいです。


そうすると、もっとグレードが上がるような気がします。


ナイキのクラブは遠藤製作所が作っているというのを以前聞いたことがあるのですが、もし『AF-101』や『ZERO』のようなドライバーが出たら、思わず買っちゃうだろうな・・・。と思いました。

                         
        

                         
      
2013年03月19日
  

ナイキ VR_S コバート アイアン

                 
ナイキ VR_S コバート アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S コバート アイアン の7番 です。



VR_S 513 i

シャフトは VR_S 513 i です。

ロフトは31度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は59g、トルクは3.8、バランスはC9、キックポイントは中調子 です。



正面

ナイキらしいデザインのアイアンです。


もう、どういっていいのか解りません。


色々な機能が詰まっていそうなのですが、感覚的に合いづらそうな感じがしました。


人によって、好みが分かれるところだとは思いますが、『見た目のインパクト』という点では、群を抜いているような気がします。


私は一瞬手に取るのをためらったのですが、やはり手に取って試してみないと詳しいことは解らないので、試打してみることにしました。


少し勇気が必要でした。


私には敷居の高さを感じさせるアイアンです。



側面

こういった思い切ったデザインは、ナイキ特有のものだと思います。


先月、同じシリーズのドライバーを試打したのですが、そのドライバーと同様の『キャビティバック』構造になっているように思います。


ナイキのアイアンは個性的なものが多いですが、中には親しみやすい感じがするものと、そうでないものとに私の中で分かれます。


このアイアンはどちらかというと後者のような気がしました。



彫りの深さ

彫りの深さもピカイチです。


やはりナイキのアイアンなんだな・・・。と思いました。


この中に色々なものが入れられそうです。


私はこの中に、高温で真っ赤になった鉄を流し込んで、マッスルバック形状にしたいな・・・。と、ふと思ってしまいました。


『アイアンは叩かれて強くなる』というのを昔から感じているので、このような『機能性重視』のアイアンには馴染みづらいところがあります。


こういった形状だと、『易しさ』を感じられる方もいらっしゃると思いますが、私はすっきりしたデザインのほうが好きなので、あまり馴染めません。


あとは実際に構えてみてどうか・・・。といったところが大切になってきます。



ソール幅

ナイキのアイアンらしい、ワイドソールです。


7番アイアンというよりは、ユーティリティアイアンに近い印象をもちました。


ソール幅が広いのを目で見てしまうと、私はダフってしまいやすくなる悪いクセがあるのですが、今日はそうならないように気をつけなければならない・・・。と思いました。



ネック長さ

ネックの長さは、しっかりとありますが、それほど長いとは思いません。


ごくノーマルな長さだと思います。


私は、この角度から見るクラブに『美しさ』とか『艶っぽさ』を感じることがあるのですが、このクラブには感じませんでした。


『人の温もり』とか『アイアン職人さんの熱意』などは感じられず、『機械的な冷たさ』を感じてしまいました。


何と言いますか、『無機質』な感じがしました。


こちらが問いかけても、応答が無いように感じられました。


私は試打をしながら、そのクラブにフィーリングが合ったりすると、思わず笑みがこぼれたり、『スゴイ』とか『いいなあ』などと独り言をつぶやいてしまうことも多いのですが、今日はずっと無口だろうな・・・。と思いました。



振り感

素振りをしてみても、かなり軽く感じたので、苦手意識をもちました。


このアイアンには軽量スチールもラインアップされているのだそうで、できればそちらを試打してみたかったのですが、見つかりませんでした。


これだけ軽いと、なかなかコントロールするのは大変だと感じました。



構え感

ボールを前にして構えてみると、予想していたよりは構えづらくなかったので、安心しました。


グースは効いていますし、トップラインも厚めではありますが、手におえないほどの難しさは感じませんでした。


これまでも何度も出会ってきた構え感です。


見惚れてしまうような美顔ではないことは最初から想像できていましたし、気持ちもそれほど昂ることはないのですが、不安に感じることはありませんでした。


まあ、こんな感じだな・・・。と思いながら見つめていました。


いいイメージが鮮明に浮かんでくることはなかったのですが、無難にこなしていければいいかな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

ナイキ VR_S コバート アイアン
 
最初の1球目は、ちょっとトップしてしまいました。


ミスするとしたら、ダフリかな?と思っていたのですが、薄く当たってしまいました。


これだけ軽いと、クラブとボールとの距離感がとりづらいです。


手打ちにならないよう気を付けていたつもりですが、なかなか上手くいきません。


適度な重さのあるクラブだと重力を味方にできるので、トップからの切り返しがスムーズにいくのですが、今日はちょっと難しく感じました。


しかし、これは『慣れ』というものも大きく影響しているのだろうと思います。


気を取り直して、試打を続けることにしました。



フェース面

『打感』は正直、もうひとつ・・・。でした。


あまり馴染めませんでした。


もちろん、このアイアンの打感に好感をもたれる方もたくさんいらっしゃるとは思うのですが、私は好感がもてませんでした。


このアイアンの打感は手に伝わるのですが、どこでヒットしているのかも、よく解りませんでした。


普段、手にし慣れている軟鉄アイアンだったら、その打感でボールがどの方向に向かっていったか?が把握できるのですが、今日はそういったことが上手くいきませんでした。


どこに飛んでいっているのかが打感だけでは、よく解りませんでした。


こういったことを続けていると、私のビギナーの頃からの悪いクセである、ヘッドアップが出てしまいそうです。



トゥ側

球はとてもあがりやすくて、イージーな感じがします。


見た目通り、タフなアイアンではありません。


ダウンブローが苦手な方、ボールを横から払って打ちたい方にも、ボールがあがりやすくて易しく感じられる方は多いのではないでしょうか?



バックフェース

『安定性』という点でも、かなり易しくなっていると思うのですが、私は少し難しく感じました。


それは主に『重量不足』からくるものでしたし、それ以外にも『イメージの出しづらさ』と『気持ちの伝わりづらさ』が大きな要因かもしれません。


構えたときにテンションが上がらなかったことも、関係しているような気がします。


日頃、色々なアイアンを試打していて、まるで初対面とは思えないような『意思の疎通』がとりやすいアイアンに出会うことがあります。


頭で描いたイメージが手からグリップ、そしてシャフトに伝わって、最後はヘッドにまで、電気が走っているような感じで伝達していくように感じられます。


そういったアイアンは間違いなく、いいショットを打たせてくれるのですが、今日は難しく感じてしまいました。


物理的な性能がきっと高いのだろうと思うのですが、それを上手く使いこなせていない私がいました。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では優れていますが、これまでもたくさん同じようなタイプのアイアンに出会っているので、特に驚くようなことはありませんでした。


『軽量』『球のあがりやすさ』『寛容性』『飛距離』の4つが大きな特徴だと思います。



操作性

『操作性』という点では、まずまずでしたが、今日はあまり色々な球にトライしてみたいとは思いませんでした。


どうもテンションがあがらず、気持ちがノッていきませんでした。


見た目通り、『鋭い操作性』というよりは、明らかに安定性のほうが長けているアイアンなのだと思います。


ボールを操るよりも、ミスをあまり感じさせないタイプの大らかなアイアンだと思います。



ヒール側

ナイキのクラブはドライバーやFWなどのウッドよりも、アイアンのほうが親しみやすい印象もあるのですが、正直このアイアンにはそれほど魅力を感じませんでした。


もちろん、このアイアンの性能や品質が良くないということではありません。


研究を幾度も重ねて生み出されたアイアンなのだと思います。


ただ、私が使いこなせていなかったり、興味が持てなかったに過ぎません。



NIKE VR_S COVERT IRON

ドライバーの印象も重ねてみて、今回のアイアンにもいえることですが、私にはナイキのコバートという名のクラブには少し距離感を感じてしまいました。


よく目にするクラブではあるのですが、あまりたくさん試打はしないだろうな・・・。と思いました。


といいますか、おそらく次のモデルが出るまで、このアイアンやドライバーは手にしないような気もします。



NIKE VR_S COVERT アイアン

ちょっと表現は良くないかもしれませんが、あまりにもごちゃごちゃし過ぎてしまって、こちらのイメージが少し曇ってしまったような気がします。


テンションがあがらず、淡々と試打をしていました。


何とか、このアイアンのいいところを・・・。と思ったのですが、打感などもあまり好感がもてなかったですし、ナイキのこれまでの同様のタイプのアイアンとのイメージが被りました。


形状はやや斬新ではありますが、性能的にそれほど大きく変わった感じはしませんでした。



ナイキ VR_S コバート アイアン

ナイキらしいといえばナイキらしいといえるアイアンです。


私はこのアイアンには馴染めなかったのですが、ナイキファンの方、軽量で飛びと寛容さをアイアンに求めておられる方は試してみられる価値があるのかもしれません。


このアイアンにはあまり好印象が残らなかったのですが、これからのモデルに期待していきたいです。

                         
        

                         
      
2013年02月06日
  

ナイキ VR_S コバート ドライバー

                 
ナイキ VR_S コバート ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S コバート ドライバー です。



MITSUBISHI RAYON BASSARA F53

シャフトは 三菱レイヨン BASSARA F53 です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.4、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は302gです。



正面

ナイキの新しいドライバーです。


ナイキは海外メーカーですが、テーラーメイドなどのように、新製品のサイクルはあまり早くありません。


じっくり丁寧に設計・開発をして、世に送り出しているのでしょうか?


これまでのモデルもそうですが、かなり個性的な設計になっているように感じます。


『機能性』『物理的性能』を、何よりも重視している・・・。というイメージがあります。


ナイキのクラブは『フィーリング』や『形状の美しさ』などよりも、『数値』や『目新しさ』『変貌性』に重きを置いているような印象を受けます。


一概にどれがいいとはいいきれないのかもしれませんが、こういったメーカーの個性というのは、それぞれ違いがあったほうが私たちユーザーも解りやすくていいです。


ただ、私はこれまでナイキのクラブを購入したことがないのですが・・・。



側面

今回のニューモデルは、これまでのナイキのドライバーには見られないような試みがいくつも取り入れられているようです。


いつも、色々なクラブを試打していると、あまり変わり映えがしないように感じることも多いのですが、ここまで大きな違いがあると、とても楽しくなります。


『構え感』を邪魔しないのであれば、どんどん変化していってもいいように思います。



大きな口

まず何と言っても、このポッカリと空いた大きな開口部が目を引きます。


とても珍しい設計だと思います。


ただ、初めてというわけではなく、先日試打した アキラプロダクツ NewADR プレミアム ドライバー やだいぶ前に試打した アキラプロダクツ ADR プレミアム ドライバー を思い出します。


やはり、同じような効果が期待できるのでしょうか?


アキラのドライバーには、大きなポケットの中に、ウェイトのような物が組み込まれていましたが、このナイキのドライバーには見られません。


しかし、それ以外に色々な工夫が組み込まれているようです。


この大きな穴を見ていたら、以前観たドキュメンタリー番組で、クジラが大口を開けて餌のオキアミを獲っているシーンを思い出しました。


これだけの大きな部分が凹んでいるということは、それだけ物理的な理由があるのでしょうか?


数年前のナイキのドライバーだったら、きっとクラウン部分まで、この凹みが貫通していただろうな・・・。と思いました。



ネックの調整システム

今や『常識』となりつつある、調整機能システム搭載ドライバーです。


ナイキのドライバーは、これまでも同様のモデルを発表しているので、特に珍しくは感じません。


プレイヤー自身が容易に好みのシャフトを交換できるようになっているのでしょうか?


こういった工夫はとても画期的なことだと思います。


ただ、昨日(2月5日)の朝刊に、ヤマハの『RMXドライバー』のヘッド部分のネジの不具合が見つかり、シャフトからヘッドが抜け落ちる恐れがある為、使用中止の告知と共に、回収する・・・。という記事を見て、衝撃を受けました。


これから、こういった調整機能システムがどんどん発展していくかと思われた矢先の出来事だったので、私たちゴルファーもそうですし、メーカー側(他のメーカーも含めて)も大きな動揺があるのではないでしょうか?


こういった製品としての欠陥もそうですし、たとえ製品に欠陥は無かったとしても、調整するのはプレイヤー自身です。


ミスが絶対起こらないとはいいきれません。


自分は完璧に調整できて使っていても、例えば練習場の隣の打席の方が、不完全なまま使用していて、万が一ヘッドがこちらに飛んできたら・・・。と思うと怖くてたまりません。


他のメーカーのクラブで、こういった調整機能システムを初めて目にしたときに、こういった不安を感じていましたし、いつか今回のようなことになりうる危険性を感じてはいましたが、残念でなりません。


調整機能システム搭載のドライバーが発売されて数年が経ちましたし、私も周りでも、事故などが起きた・・・。とは聞いていません。


私もたくさん調整機能システムを試打してきましたが、特に危険だと感じたことはありませんでした。


ヤマハの『RMX』も昨年試打しましたが、いいドライバーだな・・・。という印象が残っていました。


ただ、これまでの調整機能システム搭載ドライバー同様、私は調整したことはないのですが・・・。


私が今愛用しているドライバーも、一応『調整機能付き』といえるのかもしれませんが、ウェイトを交換できるだけです。


しかも、私はこれまでマイドライバーのウェイトを外したことがありませんし、これからも外す予定はありません。



FLEX LOFT

ヒール側に、『FLEX LOFT』と記されていました。


『FLEX(フレックス)』。


つまり、労働の始業と就業時間を労働者が自由に決めることのできる『フレックスタイム制』のフレックスなのかな?と思いました。


ということは、プレイヤー自身が、クラブのロフトを自由に設定できるのかな?と思いました。


すごく画期的なことだと思いました。


そういえば、ヘッドにも、シャフトに貼られているシールにもロフト表示がありませんでした。


とても珍しいことだと思いますが、私のドライバーにも表示されていないな・・・。と思いました。



ロフト調整システム

ネックの部分をよく見てみると、『85 95 105 115 125』と記されていて、真ん中の『105』のところに、『NEUTRAL』と重なっていて、このドライバーの今のロフトが『10.5度』なのだと解りました。


今日は専門の工具が無かったので、調整することができなかったのですが、どのようにしてロフトを変えていくのか、とても興味深いです。


そして、これらのロフトは、いわゆる『表示』でなく、『リアル』なのかな?と思いました。


それと『D』という文字が気になりました。


これは『ドライバーのD』ということでいいのでしょうか?


もし、そうだとするとスプーンは『S』、バフィは『B』、クリークは『C』ということになるのかな?と思いました。



ネック長さ

ネックの長さは、こういった調整システムがあるせいか、やや長めに見えました。


しかし、極端に長いとは思わなかったですし、標準的な部類に入るのかもしれません。



顔

このクラウンが真っ赤なのも、とても珍しいです。


ちょっと質感は違いますが、昨年試打した『Pharaoh』のドライバーを思い出しました。


数年前のナイキの『SQ』の頃は『黄色』が、よく目立っていましたが、最近はこういった『赤』になっているようです。


赤いヘッドに違和感はそれほどありませんが、できれば『黒』とか『ブルー』『パーシモンカラー』だともっといいかな?と思いました。


こういった赤い色は、テーラーメイドが火付け役となった『ホワイトヘッド』に対抗する意味があるのでしょうか?


白い色は『残像効果』があるのに対し、赤い色は精神を奮い立たせる効果が期待できるので、そういった効果を求めたい方には、魅力的な色なのかもしれません。


白のように、他のメーカーが追随してくるような感じは今のところ無いように思うのですが、これもまだ解りません。


いずれ、赤いヘッドが流行るかもしれません。


しかし、私はおそらく購入しないと思います。


色ばかりに目が行きがちですが、形状も少し個性的でした。


かなりシャロー感を感じました。


フェースが被っているようには見えなかったのですが、何となく『つかまえ顔』に見えました。


トゥ側よりも、ヒール側に特徴のあるヘッドだな・・・。と思いました。


あまり美顔だとは思いませんでしたが、数年前のナイキのスクエアドライバーを経験している私には、すごく歩み寄りやすくなったような気もします。


あの頃のナイキのドライバーには、とても近寄りがたい雰囲気がありました。



ナイキ Swooshマーク

このナイキのスウッシュマークも、よく目立ちます。


ナイキファンの方には、たまらないのではないでしょうか?


普通、クラウンマークにするのであれば、中央部分にもってくると思うのですが、このような位置にもってくるところが、いかにもナイキらしいところです。


この位置にすることで、何か狙いがあるのかな?と一瞬思ったのですが、おそらく特に大きな意味は無く、あくまでもデザイン上のことなのだろう・・・。と思いました。



シャローバック

シャローバックであることは、これまでのナイキのドライバーらしいところだと思います。


外見上は、様々な試みが見られるドライバーですが、こういったシャローバックなところは、今のドライバーの流れを汲んでいるように思います。


昔はシャローバックが敬遠されたこともありましたが、今ではすっかり受け入れられるようになりました。


逆にディープバックを敬遠される方が増えてきたように思います。


やはり、今は多くのゴルファーが自分自身に合ったクラブを把握しておられるのだと思います。


プロが使っているから・・・。とか、先週プロが勝ったから・・・。という理由だけで、クラブが売れる時代ではないような気がします。


そういえば、ローリー・マキロイ選手がタイトリストから、ナイキに契約が変わり、10年契約で約200億円以上というニュースを聞いて驚きました。



HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY

細かすぎて写真ではよく見えないのですが、ヘッド後方には、『HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY』と記されていました。


これは、つまりソールのあの大きな凹みのことをいっているのだと思いました。


キャビティバックということなのだそうですが、その技術によって、ハイスピードになる・・・。ということでいいのでしょうか?


つまり、ハイスピードはボールのスピードが速くなる・・・。ということなのでしょうか?


それとも、単にスイングスピードが速くなる・・・。ということなのでしょうか?



ナイキ VR_S コバート ドライバー 振り感

素振りをしてみても、あまりしっかりした感じはしませんでしたが、これまでのナイキのドライバーに共通する振り感でした。


ナイキのドライバーと、バサラシャフトのコンビは、『異型』の頃からのイメージが強いです。


私はあまりバサラのシャフトを手にしないのですが、こういった大型ヘッドには力を発揮するシャフトなのでしょうか?


もう少しバランスが出てもいいかな・・・?と思いました。



構え感

ボールを前にして構えてみても、独特な雰囲気を感じました。


決して『異型』とか『構えづらい』『方向性が出しづらい』ということではないのですが、正直、美しいとは思いませんでした。


もう少し、すっきりしていてもいいのかな?と思いましたが、ナイキらしい感じもしました。


この『紅白』の取り合わせが面白いと思いました。


ヒール側に特徴を感じて、何となく球がつかまりそうな予感がしました。


丸顔ではあるのですが、どことなく数年前の『四角顔』を思い出しました。


強い違和感は無かったのですが、あまりいいイメージが出せませんでした。




試打を開始しました。

打球音

音は少し高めではあるのですが、予想していたよりも大きくなく、安心しました。


ナイキのドライバーというと、どうしても私はあの『異音』が頭から離れず、苦手意識が強い原因となっています。


『四角顔』など『サスクワッチドライバー』は一度試打しただけで、あとは目にしても手にすることがなかったドライバーなのですが、あの強烈な印象はなかなか消え去りません。


なので、その後継モデルはどれも最初の一球目を打つときに緊張します。


また、あの独特の音だったらどうしよう?と思ってしまいます。


今日も、最初の一球目はすごく緊張しましたし、不安がありました。


しかし、実際は大きすぎなかったので、特に不満はありませんでした。


時々、抜けたような変な音がしたのですが、それは私のインパクトが悪いからだと思いました。



フェース面

打感は、まずまずでした。


硬すぎないのがいいと思いました。


思わず夢中になってしまうようなフィーリングではないのですが、大きな欠点はありませんでした。


『可もなく不可もなく』といったところかな?と思いました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、シャローヘッドでしかも、10.5度という球のあがりやすさを充分に感じました。


球をよく浮かせてくれ、タフな感じは全くしませんでした。


高~い弾道で打っていけるドライバーだと思いました。


このドライバーは『8.5度から12.5度』までロフトが変えられるようなので、ほぼ『万人向けに近い』といっていいのかもしれません。


ただ、おそらく、この10.5度が一番『一般受け』しやすいような気がしました。


このドライバーでロフトを立てて、ライナー系の球を打ってみたいと思いました。



バックフェース

『安定性』という点では、これだけのヘッドなので、かなり高性能なのだろうと思うのですが、最初の数球は球がつかまり過ぎてフックを打ってしまいました。


これではいけないと思い、意識的に逃がしていったのですが、今度はスライスが出てしまいました。


このドライバーの性能が低いとは思いませんが、どうも私との相性が良くないらしく、慣れるまで結構時間が掛かる感じがしました。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じだと思いました。


初速も速くて、ボールに勢いが感じられます。


スピンも思っていたよりも多くなかったのか、最初の印象よりも吹き上がる感じがしませんでした。


『ライナー系』とまではいかなかったのですが、それに近い感じの球を打つことができました。


驚くほどの飛距離性能だとは、正直思いませんでしたが、まずまずのレベルにはあるような気がしました。


『強いインパクト』で打っていくよりも、さっと速く振り切っちゃったほうが距離を稼ぎやすいタイプだな・・・。と思いました。


インパクトに心を込めるのではなく、あくまでも合理的で『ドライ』に打っていくほうがいいような気がしました。


ただ、何となくなのですが、飛んでいくボールの軌道のラインが『細い』感じがしました。


球質も軽いように感じられました。


マイドライバーならば、もっと『ドーン』という感じで太いラインを見ることができますし、重めの球質で打っていけるのですが、このドライバーは明らかに違うように感じました。


色が薄い感じがしました。


あくまでも私の感覚的なことなので、上手く表現できないのですが、正直ちょっと頼りない印象をもってしまいました。



操作性

『操作性』という点では、あまり敏感にこちらのニュアンスを伝えやすくはありませんでした。


とりあえず、左右に曲げることができましたが、このドライバーは最初から操作性を追求して開発されたドライバーではないと思います。


操作性をもっと良くするのであれば、『美顔』『立体感』と『シャフトのしっかり感』があればいいように思いました。


私は曲げて楽しみたいタイプなので、ちょっと表現は良くないかもしれませんが、少し退屈してしまいました。


あまり気持ちが昂ることがありませんでした。



ヒール側

タイガー・ウッズ選手やローリー・マキロイ選手などを始めとして、ナイキ契約プロが、こぞってこのドライバーを使うのでしょうか?


数年前にナイキのドライバーが1、2、3フィニッシュしたことがありますが、今年もオーガスタで大暴れするのでしょうか?


あの、オーガスタナショナルの美しい緑と、この赤の組み合わせをたくさん見るようになるのでしょうか?



ナイキ VR_S コバート ドライバー

昨年のマスターズは、ババ・ワトソン選手の劇的な優勝が記憶に新しいですが、もうひとつショッキングだったのが、アーニー・エルス選手の連続出場が途絶えたことです。


エルス選手は、私のイメージでは常にワールドランキングのトップ10には入っているイメージだったのですが、ランキングがすごく落ちていたことに驚いたのをよく憶えています。


今は、それくらい競争が激しくて、ハイレベルなのだと思います。


しかし、今年は昨年の全英オープンチャンピオンの資格で出場できますし、5年シードのあるうちに是非グリーンジャケットを着て欲しいと思っています。


一度優勝すれば、あとはずっと出場できるので、是非そうなって欲しいと思っていますし、彼にはその資格が充分にあると思います。


日本人選手はもちろん、タイガーウッズ選手、フレッド・カプルス選手・・・。など、応援したい選手はたくさんいるのですが、今年はアーニー・エルス選手を特に注目したいと思っています。



NIKE VRS COVERT DRIVER

エルス選手には、グレッグ・ノーマン選手と同じ轍は踏んで欲しくないと思っています。


ノーマン選手が勝つチャンスがあったのは複数回ありますが、やはり1996年が一番印象的でした。


3日目まで独走していながら最終日に崩れ、同組で回っていたニック・ファルド選手に逆転負けを喫してしまいました。


ソニーランキングで、ずっと1位と2位を分け合っていた両雄でしたが、明暗がくっきりと分かれてしまいました。


TVで観戦していながら、何故だろう?と思っていましたし、流れの怖さを感じました。


その翌年の1997年にタイガー・ウッズ選手が記録づくめの優勝をしましたし、ディフェンディングチャンピオンのファルド選手がウッズ選手と回って予選落ちを喫したのも印象的でした。


それくらい、あの頃のウッズ選手のオーラは凄かったのだと思います。



ナイキ VR_S コバート ドライバー

さて、ちょっと横道に逸れてしまいましたが、このドライバーはとても画期的なデザインで、ナイキらしいたくさんの機能が詰まっている現代風な感じがしました。


フィーリングも昔ほど悪くはありませんし、進歩しているように思うのですが、どちらかといえば機能性のほうが目立ちます。


このヘッドも、やはり遠藤製作所が作っているのでしょうか?


進化も感じられますが、私が持っているナイキのドライバーに対するイメージを覆すものではありませんでした。



ナイキ VR_S コバート ドライバー

たくさんの機能が詰まっていて、調整システムも充実していますが、私はあまり魅力を感じませんでした。


私の『購買意欲センサー』は全く反応しませんでした。


テンションが高くなることもなく、ただ淡々と試打をこなしていました。


あと何球・・・。という具合に後ろ髪を引かれるようなこともありませんでした。


予定の球数で試打を終えることができました。


色々な機能がありながらも、ちょっと表現が悪いかもしれませんが、チープに感じられました。


今の技術が組み込まれた、いわゆる『ハイテクドライバー』といえるように思うのですが、だからといって、それが全てではないと改めて感じました。


私にはあまり馴染めないドライバーですが、このドライバーにすごく魅力を感じられる方もいらっしゃると思います。


ナイキファンの方は勿論、高い機能性のあるドライバーを使いたい方には興味深い存在といえるのではないでしょうか?


ただ、先ほども書きましたが、その『安全性』が改めて問われるようになりました。


調整機能付きのドライバーが売れるから、たくさん作って売ればいい・・・。ということでもないと思います。


ノーマルなドライバーに比べ、不具合の生じる確率が高いのは間違いありません。


勿論、メーカーも出荷前に安全審査を繰り返しているとは思うのですが、新たな基準が必要になってくるのかもしれません。


私は、このドライバーを使いたいとは思わなかったですし、おそらくもう試打はしないように思います。


ただ、FWやUTはまだ試していないので、機会があれば試打してみたいです。


あくまでも私の中でのことなのですが、ナイキのクラブで、アイアンとドライバーとの距離はまだまだ縮まっていないな・・・。と思いました。


これからも、ナイキ独自の開発に期待したいと思いますし、思わずため息が出てしまうような惚れ惚れするドライバーを発表して欲しいです。
                         
        

                         
      
2012年05月09日
  

ナイキ VR_S フォージド ドライバー

                 
ナイキ VR_S フォージド ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S フォージド ドライバー です。



VR_S FUBUKI

シャフトは VR_S FUBUKI です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は302gです。



正面

ナイキらしい、いかにも高機能が詰まったようなデザインのニュードライバーです。


テーラーメイドやプロギアほどではないにしろ、ナイキにもある意味『個性』を感じることがあります。


その独特な技術や個性が『ブームの火付け役』になったりすることが、テーラーメイドやプロギアにはありますが、ナイキは正直、そこまではいっていないように思います。


何年も経ってしまいましたが、ナイキのドライバーといえば、私はやはりあの『四角形ドライバー』の印象が未だに強いです。


私はナイキのクラブに接する機会がそれほど多くはないのですが、店員さんの話によると、このドライバーは『よく飛ぶ』と評判になっているのだそうです。



側面

かなり丸っこくて、どちらかというとシャロー系のドライバーだと思いました。


ディープな感じはしません。


こういったところは、今のドライバーの流れを汲んでいるように思います。


もう、慣性モーメントが極限に高かった、四角形ドライバーは登場しないのでしょうか?



ソール部の凹み

このソール部分の凹みにも、大きな意味があるのではないでしょうか?


空気抵抗を減らしたりする効果があるのでしょうか?


こういったところを見ると、以前試打したこともある サスクワッチ マッハスピード ストレートフィット ドライバー を思い出します。



TOTAL SWING AERODYNAMICS
 
トゥ側のところに『TOTAL SWING AERODYNAMICS』と記されていました。


おそらく空気抵抗を減らしたりする効果があるのだろうと思うのですが、名前は違えど同じような工夫が施されたドライバーにはたくさん出会ってきました。


このような工夫によって、いったいどれくらいヘッドスピードが上がったりするのか、興味深いところです。



ネック長さ

『ネックの長さ』は、最近のドライバーの中では、やや長めなほうだと思います。


私はある程度ネックが長いクラブが好きなので、この部分は好感が持てました。



ネック調整機能

これまでのナイキドライバー同様に、ネックには調整機能が付いていました。


テーラーメイドのR11のようなたくさんの調整はできないようですが、この機能によって、より幅広い層をカバーしているのではないでしょうか?


テーラーメイドはニューモデルの度に、次々とチューニングシステムが進化していると思うのですが、ナイキはこれ以上大きく進化はしないのでしょうか?


それとも次のモデルで革新的な進化を遂げているのでしょうか?



顔

『顔』はとても『大きな丸』というのが第一印象でした。


投影面積も大きく、平べったい感じがしました。


ナイキのドライバーといえば、これまでも『フックフェース』の印象が強いのですが、このドライバーのフェースは特に大きく被っているようには見えませんでした。


ただ、何となく球のつかまりは良さそうな感じがしました。


見惚れてしまうような美しい顔だとは、正直思わなかったのですが、上手く打っていけるんじゃないかな?と思えてきました。


ナイキのドライバーも、最近かなり良くなってきているように思うのですが、私はどうしても苦手意識が払拭できないところがあり、それを克服していかなければ・・・。と思っています。


メーカーは同じでも、モデルが変われば、性能やフィーリングなども大きく変わったりするので、あまりマイナス的な先入観は持たないようにしようと思いました。



振り感

素振りをしてみても、やや軽めで、それほどタフな感じはしませんでした。


ある程度予想していた通りの振り感でした。


クリーブランドは、今はダンロップの傘下になったようですが、同じ海外メーカーでも、先日試打した『クリーブランド クラッシック』というドライバーと、同じSフレックスでも、大きな違いがあるように思いました。


海外仕様と日本仕様では、かなりフィーリングが違うことは当たり前のことなのですが、そろそろ違う表記の仕方をしてもいいのかな?と思いました。


勿論感じ方は人それぞれですが、今の日本市場向けドライバーのフレックスの『S』を硬いと感じられない方はとても多いのではないでしょうか?


『S』の『スティッフ(硬い)』という本来の意味を成していないのではないか?と思うようになって、かなりの年月が経ちました。


レギュラーの『R』を『標準』と捉えずに、軟らかいと認識しておられる方はとても多いのではないでしょうか?


一部のメーカーで行われている『振動数表示』や『MIYAZAKIシャフト』のように『インターナショナル・フレックス・コード』などのように統一されてもいいのかもしれません。


そのほうが私たちユーザーが迷わなくなるような気がします。


しかし、ユーザーの心情的な部分もあるので、実現は難しいと感じるところもあるのですが・・・。



構え感

ボールを前にして構えると、球がとてもよくあがりそうな印象を受けました。


これまでたくさん出会ってきたシャロー系の構え感でした。


弾道も高そうですし、『叩く』というよりは『ボールの右っ面をはらう』というイメージのほうが出しやすく感じました。


高弾道で真っ直ぐ飛んでいきそうな感じでした。


全体的に大きな違和感などは感じませんでした。


左右に曲げるイメージよりも、大らかさによる『真っ直ぐ感』が強く印象に残りました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、想像していたよりも硬い感じではなく、なかなかいい感じでした。


『しっとりとしたまろやか感』というよりは、明らかに『弾き感』が感じられます。


いわゆる『弾き性能』の高いドライバーだと思いました。


フェースに乗せて振り抜いていく・・・。というよりも、フェース面でボールを強く弾き出して距離を稼いでいく・・・。という感じがしました。


球離れが速い感じがしますが、この弾き感の強さを好まれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



打球音

『音』も、思っていたよりも甲高くなく、耳障りな感じはしませんでした。


やや大きめの音ではありますが、これくらいの音ならば特に不満はありません。


弾いている感じがすごく伝わってくる音だと思いました。


数年前のドライバーの印象が未だに消えない私は、今でもナイキのドライバーを初めて打つときは、どうしてもちょっと身構えてしまうところがあるのですが、このドライバーは異音を発することはありませんでした。


最近のナイキのドライバーはずっとそんな感じなのですが、どうしてもあの強いイメージが残っていて、気持ちが乱れてしまうところがあります。


球筋などよりも、まずは『音』に注意がいってしまいます。


しかし、このドライバーは球数をこなしていっても、ストレスに感じることはありませんでした。


インパクトが緩んだり、詰まったりすることもありませんでした。



トゥ側

球はとてもあがりやすくて、予想通りかなりの高弾道ドライバーだと思いました。


最近はシャローヘッドでも、結構タフなドライバーもありますが、このドライバーは全くタフな感じはしません。


頼りない感じでもなく、しっかりと振り抜いていけるドライバーだと思います。


弾道は高めではありますが、思っていた以上に『吹き上がり感』は少なく感じました。


なかなかの『低スピンドライバー』なのでしょうか?


見た目とてもカッコいいデザインで、いかにも高機能そうですし、ある程度敷居も高いのではないか?と思ってしまうところもあるのですが、実際はとても親しみやすいドライバーだと思います。


スインガータイプの方にも、打ちやすいと感じられるのではないでしょうか?



バックフェース

『安定性』という点でも、高性能だと思いました。


四角形ドライバーほどではないのかもしれませんが、このドライバーの慣性モーメントもかなり高いのではないでしょうか?


強く叩いていくと、ちょっと暴れやすいところもありましたが、これはシャフトを替えたりすると、もっと安定度が増すような気がします。


ヘッド自体の性能はとても高いと思います。


シビアな感じは全くしませんでした。



飛距離性能

このドライバーは『飛距離性能』にとても優れているのだそうで、今、自分が使っているドライバーとの比較してみる・・・。というキャンペーンが行われていたそうです。


そこで、私もマイドライバーと比較してみたのですが、正直私にはマイドライバーのほうがいい結果がでました。


何度打ってみても、やはりマイドライバーのほうが、私にはマッチしているように思いました。


しかし、このナイキのドライバーの性能が低いとは思いませんでした。


むしろ、弾き感がとても強くて、ボールも一気に飛び出していく感じがしました。


ただ、ちょっと『球質』が軽い感じがしました。


しかし、これも私はこのドライバーを使いこなせていないせいでもあると思いますし、私に合うように正確に調整されている使い慣れたドライバーと、初めて試打したドライバーでは差が出ても当然だと思います。


なので、これは『ハンデ戦』といえるのかもしれません。


一年のうちに何本かは、このハンデを感じさせないドライバーに出会うことがありますが、正直、このナイキのドライバーには、そこまでのパフォーマンスを感じることはありませんでした。



操作性

『操作性』という点では、最初はやや苦戦してしまいましたが、とりあえず左右に曲げてみることもできました。


球はつかまり過ぎないですが、フッカーの私はこのようなタイプのドライバーでフックばかり打っていると、また悪いクセが顔を出してしまいそうだったので、自重しました。


フェード系はとても楽に打てました。


フェースも、それほど返りやすい感じではなかったのですし、スライスを抑制してくれる感じはしませんでしたが、難し過ぎるドライバーではないと思います。


ただ、どちらかというと、やはりあまり意図的に操作するタイプのドライバーではないように思います。


最近は『操作系ドライバー』と『非操作系ドライバー』に分かれているような気がするのですが、そういった意味でも、このドライバーは後者のほうでないか?と思いました。



ヒール側

ナイキのクラブはよく目にするのですが、他のメーカーと比べるとそれほど試打することも多くなく、心のどこかで少し敬遠といいますか、遠慮してしまっているところがあるように思います。


飛距離などの物理的な性能の前に、まずは『フィーリング』が合わないと、そのクラブはすごく難しく感じるのですが、そのように感じるクラブがナイキは何年も続きました。


なので、いくら私が大好きなタイガー・ウッズ選手が使おうと、マスターズで1・2・3フィニッシュしようと、あまり縁のないクラブだと思っています。



NIKE VR_S FORGED DRIVER

しかし、先日友人に教えてもらったのですが、ナイキのクラブを遠藤製作所が作っていると聞いて、これからとても期待できそうだな・・・。と思いました。


このドライバーはタイ製ということだそうで、おそらく遠藤製作所ではないか?と思っているのですが、これからもどんどん『研ぎ澄まされた』クラブを開発して欲しいと思いました。


このドライバーの価格は比較的リーズナブルで、高い飛距離性能を考えると、とてもコストパフォーマンスが高いと思います。


そこに『美しさ』と『インパクトの澄んだ感じ』が加わると、無敵になるんじゃないかな?と思えてきました。



NIKE VR_S FORGED DRIVER

私はこのドライバーに購買意欲が刺激されることはなかったのですが、ナイキファンの方、易しく高い弾き性能でボールを遠くに飛ばしていきたい方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?


これからもナイキ独自の発想力で、私たちゴルファーを驚かせて欲しいと思っています。


その『斬新さ』と『高い性能』で、大きな改革をして欲しいです。

                         
        

                         
      
2012年04月26日
  

ナイキ VR_S アイアン

                 
ナイキ VR_S アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S アイアン の7番 です。



NS PRO 950GH HT

シャフトは NS PRO 950GH HT です。

ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、キックポイントは中調子、バランスはD0です。



正面

いかにもナイキというデザインのニューアイアンです。


かなり高機能そうな感じがします。


今回も色々な創意工夫が組み込まれているのではないでしょうか?


しかし、こうして見る限り、これまで何度も出会ってきたタイプのアイアンだと思いました。



側面

シャープというよりは、かなり丸っこい形状が目立ちます。


ナイキのアイアンは、


『マッスルバック=シャープな感じでハードそう』


『フルキャビティ=丸っこい感じのイージー系』


という両極端に分かれているので、とても解りやすいです。


いつか、また惚れ惚れするような美しいアイアンに出会いたいと思っています。



彫りの深さ

『彫り』も深くて、これまで出会ってきたアイアンと同様に感じました。



ポケットの空洞

しかし、このポケットの部分のちょうど真ん中あたりが空洞になっていました。


これにより、さらに慣性モーメントが高められているのでしょうか?


こういった工夫は、これまでのアイアンでは見られなかったところです。


易しくする為に妥協しない・・・。といったところでしょうか?


しかし、こういった形状のアイアン自体がすごく易しいので、これ以上易しくする必要があるのか私には解らないのですが・・・。


それとも違う意味が込められているのでしょうか?



ソール幅

『ソール幅』は広めですが、それほど広すぎる感じがしません。


バックフェースのところについている物が、さらに重心深度を深くしているのでしょうか?



ネック長さ

ネックの長さは、今のアイアンの中でも、比較的標準的な部類に入るような気がします。


しかし、こうして見ていてもグースが効いているのが、はっきりと解ります。



構え感

ボールを前にして構えて、まず思ったのが、


予想していた通りの構え感だな・・・。です。


ナイキのキャビティアイアンらしい構え感です。


極端すぎる個性をもったアイアンではありません。


角張った感じはせずに、やはり丸みを帯びていますが、この丸みに好感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


グースも目立ちますし、トップラインも厚めではありますが、こういったタイプのアイアンは、これまでもたくさん出会ってきました。


惚れ惚れしてしまうような美しさだとは正直思わなかったのですが、違和感などは感じませんでした。


『フィーリング』というよりは『経験』を活かして打っていこう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、まずまずでした、


軟鉄アイアンとは大きく異なる打感ではありますが、大きな不満はありませんでした。


結構『軽い』感じの打感だと思いました。


私はこれまで軟鉄アイアンしか購入してこなかったですし、それはこれからも続いていくので、このようなタイプのアイアンを購入することはありませんが、このアイアンの打感が好きだ・・・。という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?



トゥ側

球もあがりやすく、予想通りでした。


スインガータイプの方にも、かなりイージーに感じられるのではないでしょうか?



バックフェース

『安定性』という点でも、こういった形状の特長がよく出ているように思います。


インパクトエリアが少しでも大きい方がいい・・・。という方には、とても魅力的に感じられるのではないでしょうか?


このアイアンを初めて見たときに、かなりのイージー系のアイアンだろうな・・・。と思っていたのですが、やはり実際に球を打ってもその通りでした。


寛容性の高いアイアンだと思います。


反面、あまりミスを感じさせない部分があり、それを魅力的に感じられる方と、将来的に見て怖く感じられる方がいらっしゃるのではないでしょうか?


難し過ぎるアイアンを使う必要はありませんが、ミスしたらそれをはっきりと伝えてくれるアイアンのほうが、私はいいと思っています。


クラブの性能ばかりが高いのではなく、プレイヤーの技量や感性を高めてくれるクラブが、プレイヤーにとっての『いいクラブ』といえるのではないでしょうか?


ただ、メーカーからすれば、『売れるクラブ』が『いいクラブ』なのかもしれません。



飛距離性能

『飛距離性能』も高くて、今の多くのゴルファーのニーズをしっかりとキャッチしているな・・・。と思いました。


アイアンでも『飛び』にこだわっていきたい方、最近アイアンの距離が落ちてきた・・・。という方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?


見た目カッコいいデザインのアイアンなので、いかにもアスリート用といった感じもしますが、実際はかなり敷居の低いアイアンだと思います。


これまでの経験から、『ナイキのアイアンは飛距離性能が高い』という印象がありますが、このアイアンもまさにそんな印象をもちました。



操作性

『操作性』という点では、どちらかというと『真っ直ぐ』に近い感じで飛んでいき、『曲げる』感じではなかったのですが、とりあえず曲げてみることもできました。


直進性が高いアイアンだとは思いましたが、変なクセがないので、左右どちらにも対応してくれました。


改めて『顔』はとても大切なパーツだと思いました。


ただ、やはりこのアイアンは、あまり曲げたくない方に合いやすいのだと思います。


はっきりとした『オートマチック系』のアイアンだと思います。



ヒール側

おそらく、今回もかなりの新しい技術が組み込まれているのだろうとは思うのですが、試打をしてみて、これまでのモデルとそれほど大きく変わった感じはしませんでした。


勿論、かなりの『高性能』な部分もあるとは思うのですが、前のモデルもずっと高性能だったので、大きな変化はみられませんでした。


『飛距離』『寛容さ』『球のあがりやすさ』が特に秀でている感じがしますが、正直、私はこのアイアンにあまり興味がもてなかったので、もっと深く知りたいとは思いませんでした。


興味深く感じていたら、もっと色々なことを感じ取ることができたのかもしれないのですが、私はこういったタイプのアイアンを手にするのは『練習場だけ』なので、実戦のイメージと重ね合わせることはできませんでした。



ナイキ VR_S アイアン

いい意味で、かなり『アバウト』に打っていけるアイアンだと思います。


それはこれまでのナイキの同様のアイアンにも共通していえるところです。


これがナイキの『カラー』なのでしょうか?


これからも、こういった『イージー路線』でいくのでしょうか?



NIKE VR_S IRON
 
ナイキのアイアンは、これまでもマッスルバックやハーフキャビティもありましたが、全体的に見れば、やはりこのようなタイプのアイアンが多いですし、今日は試打をしていても、『目新しい感じ』はしませんでした。


それは以前試打したフォージドアイアンにもいえるところです。


デザインをちょっと変えたり、またいくつかの新しい技術は組み込まれているのかもしれないですが、全体的に見れば、あまり大きな変化はないように思います。


こういったところをみると、やはり『出尽くしちゃった感』を感じずにはいられません。


ナイキも時々、とても個性的なクラブを発表することがありますが、テーラーメイドやプロギアのように、その個性が斬新かつ実用的なアイデアで私たちを楽しませて欲しいと思いました。


私は飛び過ぎるアイアンは苦手ですし、実戦的な練習がなかなかできないので、今日はやや少なめの球数で試打を終えました。


私には馴染みづらいところもありますが、このアイアンが劣っているとは思いません。


むしろ、色々な方に受け入れられるのではないでしょうか?


しかし、私はこれからの『イメチェン』したナイキのアイアンにも出会いたいです。

                         
        

                         
      
2012年03月29日
  

ナイキ VR_S フォージドアイアン

                 
ナイキ  VR_S フォージドアイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S フォージドアイアン の7番 です。



NS PRO 950GH HT

シャフトは NS PRO 950GH HT です。

ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、キックポイントは中調子、バランスはD0です。



正面

ナイキらしい、とても機械的でカッコいいデザインのアイアンです。


この模様ひとつひとつに大きな意味があるとは思えませんが、とにかくカッコいいです。


ナイキのアイアンは、昔ながらのマッスルバックから、このような近未来的なタイプの物まで、とても幅広いです。



側面

こうして見ていると、2年前に出会った サスクワッチ マッハスピード フォージド というアイアンを思い出します。


あれから2年も経っているので、また新たな工夫や技術が組み込まれているのだろうとは思ったのですが、全体的には、ほぼ同タイプのアイアンなのではないか?という予測が立ちました。


ナイキのアイアンらしい、『ゴツい感じ』といいますか、『独特な厚み感』のあるアイアンですが、特に違和感は感じません。


シャープな印象はあまりなく、『ゴツゴツ感』と『丸み感』が同居しているアイアンだと思いました。



彫りの深さ

『彫り』も、かなり深いですし、厚みを感じます。


やはり易しくするには、こういった形状が有効なのでしょうか?



ソール幅

ソール幅も広めですし、何やら異材に見える部分も、重心深度を深くする為に取り付けられているのでしょうか?



ネック長さ

ネックはやや短めな感じでしたが、今はこれくらいの長さが一番多いような気がします。



構え感

ボールを前にして構えた感じは、まずまず・・・。だと思いましたし、ある程度予想していた通りでした。


セミラージサイズといっていいほどの大きさだと思いますし、グースの効きも感じられ、トップラインも少し厚い感じがしました。


スモールサイズやストレートネックのアイアンには不安を感じたり、難しそうな印象を持っておられる方には、とても安心して構えられるのではないでしょうか?


それほど極端な形状ではありませんが、球がよくあがりそうな感じがします。


この構え感でテンションが思いっきり上がることはなかったのですが、まずは『様子見』的な感じで球を打ってみようと思いました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、まずまずだと思いました。


打つ前から、ある程度予想していた通りのフィーリングです。 


聞くところによると、このアイアンは軟鉄鍛造なのだそうですが、やはり色々とあるものだな・・・。と思いました。


思わず夢中になってしまうような打感ではなかったのですが、大きな不満はありませんでした。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、見た目以上に高性能だと思います。


軽量スチールが挿してあるということもあると思うのですが、とにかくよくあがる感じがします。


軟鉄鍛造アイアンを使ってみたいけど、球があがらないんじゃないか?と、打つ前から敬遠しておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このアイアンは決して敬遠すべきアイアンではないと思います。


むしろ、思っていたよりも打ちやすかった・・・。球もよくあがってくれた・・・。と『初・軟鉄』の方も感じやすいのではないでしょうか?



バックフェース

『安定性』という点でも、この形状通りの高性能だと思います。


見た目通りのイージーさを感じました。


ミスヒットに対しての寛容さがかなりあるアイアンだと思いました。


マッスルバックだと『遊び』が少ないですが、このアイアンは、かなり大きく感じます。


グースも結構効いているので、球がつかまりやすい・・・。と感じられる方も多いのではないでしょうか?



飛距離性能
 
『飛距離性能』も、かなり優れていて、はっきりとした『飛び系アイアン』だと思います。


アイアンに『ミスヒットに対しての易しさ』『球のあがりやすさ』『飛距離』を求めていきたい方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?


ストロングロフトによる弾道の勢いの強さと、深重心設計による弾道の高さ、そして高慣性モーメントによる『直進性の強さ』で、コンスタントに距離を稼いでいけるアイアンだと思います。


『距離感』よりも『飛距離』をまずは求めていきたい方にマッチするように思います。



操作性

『操作性』という点では、どちらかというと『安定性』が強く感じられ、あまり大きく曲げることはできませんでした。


極端にやってみると、かなり大きなミスショットになってしまったので、やはりこういったタイプのアイアンではあまり極端にやり過ぎないほうがいいのだと思いました。


アイアンの特性を活かし、できるだけシンプルに色々なことをし過ぎないほうが、いい結果が待っているように思いました。



NIKE VR_S FORGED アイアン

すごくシンプルで必要最小限の物しか付いていないアイアンだと、


ちょっと、こんな感じの球を打ちたいんだけど・・・。


などと相談すると、そのようにクラブが準備してくれるように感じますし、何よりアドレスが自然とそのイメージに沿って作られます。


寛容性の大きいアイアンは、それは確かに心強い部分もありますが、誤差が大きい分だけ、曖昧な部分はどうしても出てきます。


その点、マッスルバックは自然とアドレスを作ってくれますし、イメージもより鮮明に浮かび上がらせてくれます。


アドレスしたときに違和感を感じてしまえば、ほぼ間違いなくミスショットが待っていますが、それが打つ前の準備が整えられるようになってくるのだと思います。


昔から、ゴルフは『打つ前が大事』といいます。


そういった点でマッスルバックなど、いわゆる『シビア系』のアイアンでは、大らかなアイアンでは決して身に着けられない部分が身に着けられるようになると思います。


曖昧さがない分だけ、よりストレートではっきりとプレイヤーに色々なことを伝えてくれます。


そういったことがプレイヤーのスキルアップにつながるような気がします。



ヒール側

そういった意味でも、このアイアンは『大らかさ』がある分だけ、『曖昧さ』もあるのかな?と思ってしまいます。


あのシンプルなアイアンがもつ『繊細さ』は、あまり感じられませんでした。


とても『合理的』なアイアンだと思いました。


フィーリングも、それほど劣っている感じではありませんが、まずはフィーリングよりも『物理』を優先させたアイアンなのだと思いました。



NIKE VR_S FORGED IRON

こういったタイプのアイアンは、今までもたくさん試打してきましたし、いい意味でも、またそうでない意味でも、いわゆる『無機質』な感じがします。


ナイスショット(スコアメイクにつながるショット)を打つ条件として、『プレイヤーの技量』と『クラブの性能』が、いわゆる『5対5』がベストバランスであるとするならば、このアイアンはだいたい『3対7』くらいでクラブの性能が大き過ぎるように感じました。


しかし、これはこのアイアンだけでなく、今の多くのアイアンにいえることだと思います。


プレイヤーがあまりにもクラブの性能に頼り過ぎてしまうと、ゴルファー自身のスキルアップ向上が、やや遅れてしまうように感じています。


今、クラブの性能は、昔ほどメーカーの差があまり感じられません。


ある意味『横一線』(太い線ですが)に感じられる部分があります。


特にアイアンなどはそうです。


しかし、昔も今もゴルファーのスキルは様々です。


ゴルフを続けるうえで大きな喜びは、いいクラブに出会うこともありますが、一番嬉しいのは『自分自身のスキルアップ』だと思います。


同じクラブを使っていても、『飛距離が伸びた』『球の曲がりが小さくなった』『スライスしか打てなかったが、フックも打てるようになった』『球の高さが安定してきた』・・・。など色々とあります。


今は、最初から『飛ぶ』『曲がりにくい』アイアンがたくさんあります。


なので、それほどスキルアップの必要性を感じず、ゴルファー自身が持つ『眠れる才能』が目覚めにくいんじゃないかな?と危機感を感じることがあります。



NIKE VR_S フォージドアイアン

見た目がとてもカッコいいですし、しかもナイキということで、いかにも『アスリート仕様』に見えなくもないのですが、実際はとても敷居の低いアイアンだと思いました。


初めて軟鉄アイアンを使ってみよう・・・。という方にもいいのかもしれません。


このアイアンのデザインはとても『メカニカル』といいますか、カッコいいデザインだとは思ったのですが、ちょっと『ゴツゴツ』した感じがしましたし、私はやはりシンプルで『薄さ』『シャープさ』がありながら、美しい『曲線美』のあるアイアンに魅力を感じます。


このアイアンはとてもカッコいいとは思いましたが、昨年出会ったヤマハのアイアンなどのように、いわゆる『一目惚れ』することはありませんでした。


軟鉄らしい、いい風合いも、あまり感じませんでした。



NIKE VR_S FORGED IRON

先ほども書きましたが、このアイアンは第一印象から、また実際に球を打ってみても、一昨年試打した『サスクワッチ マッハスピード フォージド』とイメージが重なりました。


できれば実際に比較して試打してみたいのですが、2年前のモデルなので、今は見かけることがありません。


しかし、おそらくかなり似通ったアイアンだと思います。


色々な新しい試みなどがなされていても、大きな意味での性能の差はあまり無いのではないでしょうか?


ゴルフクラブは、時には私たちゴルファーをあっと驚かせてくれるような新製品が出てくることもありますが、今はどちらかというと『グルグル回っている』ように感じます。


このアイアンは新製品ですが、『真新しい感じ』というよりは『ああ、以前出会った感じだな』という印象のほうが強く残りました。


しかし、今の多くのゴルファーがアイアンに求めているものはしっかりと搭載されていると思いますし、そういった意味でも『ニーズに合ったアイアン』といえるのかもしれません。


私はこういったタイプのアイアンにあまり購買意欲は刺激されないのですが、ナイキファンの方はもちろん、カッコいいイージー系のアイアンを使いたい・・・。という方にはマッチしやすいアイアンなのだと思いました。


ナイキのクラブを私はまだ購入したことがないのですが、購買意欲が強く刺激されるクラブに、これからたくさん出会いたいです。

                         
        

                         
      
2012年02月14日
  

ナイキ VR PRO リミテッド エディション フォージド ドライバー

                 
ナイキ VR PRO リミテッド エディション フォージド ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR PRO リミテッド エディション フォージド ドライバー です。



FUBUKI K60

シャフトは FUBUKI K60 です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.4、シャフト重量は63g、バランスはD2、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は314gです。



正面

約1年ぶりに出会ったナイキのニュードライバーです。


前のモデルであるVRプロはとても印象的でしたが、このニュードライバーもデザイン的にすごく似ています。


赤い色が違うだけかな・・・?と思っていました。



側面

この角度から見ても、やはり大きな違いを見つけることはできませんでした。


リミテッドエディションということで、『限定品』というように理解していいと思うのですが、このドライバーは限定発売なのでしょうか?


『限定』といわれると、どうしても急いで買わなくちゃ・・・。などと思ってしまいがちですが、このドライバーはそれほど慌てなくてもいいのではないかな・・・?と思ってしまいました。



ネック長さ

昨年のモデルは、ネック部分にチューニング機能が付いていましたが、このドライバーにはそれが見当たりませんでした。


その代わり、ネックが他のメーカーのドライバーよりも長く感じました。


とてもシンプルさにこだわっていて、扱いやすくなっているのでしょうか?


高機能も、それが度を越してしまうと、却って邪魔に感じることもあると思いますが、こういったシンプルなクラブには挑戦意欲が湧いてきます。


便利な物に慣れ過ぎてしまっているところもあると思うので、こういったシンプルで便利すぎないクラブは一度フィットすると、長く付き合っていけそうな予感がします。


プレイヤーの苦手な部分をカバーしてくれるクラブにも魅力を感じますが、やはりクラブがプレイヤーの技量を問うているように感じると、頑張らなくっちゃ・・・。と思ってしまいます。


練習にも熱が入ります。



顔

『顔』も、とても男前です。


本当にナイキのドライバーは一時期に比べ、とても顔が良くなりました。


ナイキ以外にも『キャロウェイ』や『つるや』など『四角形ドライバー』を発売したメーカーがありますが、私はどうしても最初のイメージが強かったせいか、四角形といえば、まずナイキを思い出してしまいます。


その頃のナイキのドライバーには、どうしても慣れ親しむことができなかったのですが、こういった顔をしたクラブを見せられると、思わず手に取ってしまいますし、ほくそ笑んでしまいます。


ヘッドも大きく見えたので、体積が『460㎤』だろうと思っていたのですが、430㎤なのだそうです。


シャロー形状だからでしょうか?


それほどコンパクト感は感じられませんでした。


私はもう少し『コンパクト感』や『ヘッドの厚み感』があってもいいかな・・・?と思うのですが、このドライバーの大きさに好感をもたれる方はとても多いのではないでしょうか?



構え感

ボールを前にして構えてみても、この絶妙な『逃がし顔』がたまりません。


私はすごく大きな安心感を得ることができました。


トゥ側が出っ張っていないクラブというのは、本当に美しいです。


弾道がイメージしやすかったですし、左方向へのマイナス的なイメージは何も湧いてきませんでした。


今のドライバーの過半数が『つかまえ顔』であるフックフェースだと思うのですが、こういった『逃がし系』の顔をしたドライバーにはすごく魅力を感じます。


余計な細工をしないで、気持ちよく振り抜いていけそうだな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、昨年の記憶が蘇ってくるくらいのしっかりとした打感だと思いました。


やや硬いと感じてしまったのですが、特に嫌な感じはしませんでした。


ある意味、『ナイキらしい打感』だと思いました。


ややトゥ寄りで打つと、打感が少し硬く感じられました。


ある程度打点をつかみやすいフィーリングなので、私はそこが気に入りました。



打球音

『音』も予想通り、やや大きめでしたが、特にインパクトが緩むこともなく、自然に振り抜いていくことができました。


聞きほれてしまうような音ではなかったのですが、大きな不満を感じることはありませんでした。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、このシャローヘッドらしい、敷居の低さを感じました。


ただ、高すぎる感じはせずに、どちらかというと『中・高弾道』といったところかな?と思いました。


スインガータイプの方よりは、明らかにヒッタータイプの方に合いやすいドライバーだと思いましたが、決してハードヒッター限定というように使い手を選ぶドライバーではないと思いました。



バックフェース

『安定性』という点では、なかなか高いものを感じました。


シビアな感じがしません。


『逃がし顔』をしたドライバーなので、球のつかまりが弱くて、フェースを滑って右へ抜けていきやすいのかな?と思っていたのですが、実際はそんな感じはしませんでした。


トゥ寄りでヒットしても大きくスライスすることはありませんでした。


球が途中から大きく曲がる感じもあまりなく、打出し方向さえきちんととれていれば、それほど大きなケガにはつながりにくいように感じました。


ラインを出しやすいドライバーだと思いました。


やはり『球筋の安定』には『心の安定』が必要不可欠なのだと、改めて感じました。



飛距離性能
 
『飛距離性能』という点では、正直いって、昨年のモデルからどれくらい進化したのかが、よく解りませんでした。


特別によく飛ぶドライバーだとは思いませんでしたが、結構スピンを抑えて打っていける感じがしたので、スピンが多めの方には心強いパートナーになってくれるのかもしれません。


球が必要以上につかまり過ぎないので、私は安心して振り抜いていくことができ、それがいい結果をもたらしてくれたように思いましたが、スライサーの方には、やや合いづらく感じられるかもしれません。


無理につかまえにいく必要はないと思いますが、クラブが自然とつかまえてくれるタイプではないので、そこの部分で飛距離を伸ばしていきづらい・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。



操作性

『操作性』という点では、思っていた以上にいい感じでした。


最初に構えたときに、ヘッドの大きさや『扁平感』から、何となく『安定性重視』のドライバーなのかな?と思っていたのですが、実際はとても操作しやすく感じました。


フェード系はもちろん、ドロー系も難しく感じることはありませんでした。


それはこのヘッドもいいと思うのですが、それ以上にこのFUBUKIというシャフトがいい味を出してくれているように思いました。


安定性も求めていきたいですが、その中にどうしても操作性を求めていきたい私にとっては、とても面白いドライバーに思えてきました。



ヒール側

約1年ぶりのナイキのニュードライバーでしたが、試打を終えて、昨年のモデルよりもどこが大きくバージョンアップしたのかが、正直よく解りませんでした。


ナイキの試打クラブはよく目にするのですが、そう何度も試打することがないので、今度前のモデルも目にすることがあれば、このドライバーと一緒に試打して比較してみたいと思いました。


『購買意欲』が湧くことはありませんでしたが、これからもナイキの革新的でカッコいいクラブに期待したいと思います。


これまでの既成概念に一石を投じるようなクラブ作りをして欲しいです。

                         
        

                         
      
2011年02月15日
  

ナイキ VR PRO キャビティ アイアン

                 
ナイキ VR PRO キャビティ アイアン 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR PRO キャビティ アイアン の7番です。



NS PRO 950GH

シャフトは NS PRO 950GH です。

ロフトは32度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、シャフト重量は98g、キックポイントは中調子、バランスはD1です。



正面

ナイキの新しいアイアンです。


ずっと前から思っていたことですが、ナイキのアイアンは本当にカッコいいデザインが多いです。


このアイアンも赤が特徴的で、とても洗練されたデザインだと思います。


スウッシュマークが好きな方には、たまらないのではないでしょうか?



彫りの深さ

彫りの深さは、結構あります。


これまでのナイキのアイアンとイメージが被るところです。



OPTI-MASS

その奥に『OPTI-MASS』と記されていたので、どういった意味なのか辞書で調べてみたのですが、私の持っている辞書には、残念ながら載っていませんでした。


英語ではないのでしょうか?


どういった意味なのかちょっと気になります。


しかし、おそらくこのアイアンの素晴らしい性能を示す言葉なのだろうと思いました。



ソール幅

『ソール幅』は、結構あります。


バックフェース側の、この微妙なカーブが、いかにも海外メーカーらしい感じがします。


昔から、こういったタイプのアイアンはたくさんありました。


日本的なアイアンは、割とすっきりとしていてストレートに近い形状の物が多いですが、これはどちらがいいというものでもなく、好みによるところが大きいのだと思います。


私はこれまでの経験から、日本的なアイアンの形状に強く惹かれています。



ホーゼル長さ

『ホーゼル』も、それほど長い感じはせず、むしろやや短めだと思いました。


ホーゼル自体の太さも結構ありますし、かなり重心を下げてきているのでしょうか?


この部分は、人間でいうところの『首』に当たる部分だと思うのですが、こうしてこのアイアンを見ていたら、今の寒さのせいで、人がマフラーを巻いているような感じに見えました。


このアイアンは『PRO』と名がついていますが、とても『易しさ』が感じられるデザインになっています。


昔の『プロモデル』は、いかにもタフなものが多かったですが、今は様々な形状のものがあります。


昔のような敷居の高さは、今はあまり感じなくなりました。


こういったところも、『機能性』を重視する海外メーカーらしいところだと思いました。



構え感

ボールを前にして構えてみると、やや『グース』が目に付いたのですが、特に違和感を強く感じるほどではありませんでした。


それほど大顔だとは思いませんでしたし、むしろすっきりとしている印象があります。


鋭く切っていく・・・。というイメージは持ちませんでしたが、打ちやすそうな印象は伝わってきました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、やや軽めな感じがしました。


『ライトな感覚』といったらいいでしょうか?


こういった打感は、これまでもたくさん経験していますし、ある程度予想していた範囲内のフィーリングでした。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、ある程度予想していた通りでした。


すごくよく上がってくれます。


タフな感じは全くしません。


かなり敷居が低いアイアンといえるのではないでしょうか?


昔の『マッスルバック全盛』の時には、このような形状のアイアンは、『初心者用』に位置付けられていたと思うのですが、今はこうして『プロ』という名が付くようになりました。


全体的に見ても、今のほうがアイアンは易しくなっていると思いますが、その『カテゴリー分け』は、時代によって大きく変わってくるものだと思いました。



バックフェース

『安定性』という点でも、とても易しい感じがしました。


シビアな感じは全くしません。


このアイアンを初めて見たときの第一印象そのままの性能です。


ミスに対する許容度も、かなり大きいような気がします。


アイアンにまず『易しさ』を求めておられ、『グースネック』や『軽量スチール』を好まれる方には、かなりフィーリングが合いやすいのではないでしょうか?



飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、優れていると思いました。


『イージーさ』と『飛距離性能』がうまく両立できていると思います。


私はこういったタイプのアイアンだと、なかなか距離感が合いにくいのですが、今はとてもポピュラーになっていると思いますし、日頃使い慣れておられる方には、かなり好感をもたれるのではないでしょうか?


今は『易しさ』やもちろんですが、『飛距離性能』もアイアンに求められている時代だと思うので、そういった意味でも、このアイアンはかなり多くの方の支持を集められそうな気がします。


私はコースで使ってみたいとは、あまり思いませんでしたが、今ではコースでもこういったストロングロフトアイアンを多く見かけるようになりました。



操作性

『操作性』という点では、まずまず平均点くらいかな?と思いました。


特に扱いづらいアイアンではありませんが、日頃使い慣れているアイアンと比較してみると、どうしてもその差が顕著に表れてきます。


左右に打っていくことも、それほど難しくはなかったですし、操作性は決して低いとは思いませんでしたが、やはりそれよりも『安定性』に長けているアイアンなのだと思いました。



ヒール側

このアイアンは最後まで特に驚くようなこともなく、淡々と試打することができたような気がします。


感情の起伏もなく、ずっと冷静さを保つことができました。


ただ、練習していてもすごく寒いので、いつもよりも一球毎の感覚が短くなっていたような気がします。


こういった寒さが厳しいときは、ミスヒットしたら、手にかなり衝撃がくることもありますが、このアイアンはそういった感じがありませんでした。


全体的にすごく『イージー』なアイアンだと思いました。



NIKEGOLF VR PRO CAVITY

『PRO』という名前が付けられていますが、決して敷居の高いアイアンではありません。


ナイキファンの方は勿論、ナイキのアイアンを使ったことがない方も、是非試してみる価値があるのではないでしょうか?



VR PROアイアン

このアイアンは、私がアイアンに求めるものとは違ったタイプのアイアンなので、正直いって購入意欲は全く湧きませんでしたが、とても親しみやすいアイアンだと思いました。


ナイキのアイアンにはいい印象を持っているので、これからも期待してきたいです。

                         
        

                         
      
2011年01月14日
  

ナイキ SQ MACHSPEED Black ドライバー

                 
ナイキ SQ MACHSPEED Black ドライバー 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ SQ MACHSPEED Black ドライバー です。



FUBUKI シャフト

シャフトは FUBUKI です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD4、クラブ総重量は298gです。



正面

ナイキではとても珍しい黒いヘッドのドライバーです。


おそらく初めてではないでしょうか?


これまでも、他のメーカーから黒いヘッドのドライバーが発売されていますが、とても締まって見え、精悍な感じがしますし、カッコいいなあ・・・。と私は思っています。


ドライバーに限らず、アイアンなどでもそうですが、『黒』という色は、ゴルフクラブにとても適した色だと思います。



側面

ソール部分のデザインにも、色々と工夫が施されいます。


これによって、どのようなメリットがあるのでしょうか?


単なる『飾り』ではないと思いますし、何かしらの理由があるように思います。


とてもメカニカルな感じがしますし、いかにも『現代風』です。


正直言って、それほど高級感のようなものは感じなかったのですが、とても親しみやすい価格に抑えられていそうな雰囲気が伝わってきました。


アイアンはともかく、ナイキのドライバーは、これまでもやや苦手としているところがあるので、正直このドライバーにも馴染めるかどうか少し不安でしたが、まずは試してみよう・・・。と思いました。



『顔』

『顔』は割とオーソドックスな感じです。


ナイキといえば、私はやはり『スクエアヘッド』をまず連想するのですが、このドライバーは丸型なので、好感を持つことが出来ました。


ヘッド後方が伸びているところが、いかにも『今風』な感じがしますし、曲がりにくく作られているのだろうと思いました。



ネック長さ

ナイキのドライバーは『低重心』というイメージが私の中では、しっかりと定着しているのですが、このドライバーもそのような感じがします。



STR8-FIT

このドライバーも、これまでのナイキの多くのドライバー同様、ネック部分を調整して、フェースアングルなどを変えられるシステムになっているようです。


こういったことは海外メーカーでは、もはや『定番』となった感がありますし、優れたシステムだと思います。


私はまだ、こういったタイプのドライバーを購入したことはないですが、これからもどんどん改良が重ねられ、もっとポピュラーになっていくような気がします。



振り感

素振りをしてみた感じは、想像していたよりも、軽さと軟らかさが感じられる、いわゆる『日本的なイージードライバー』に近い感じだと思いました。


このモデルは『USモデル』なのだそうですが、これまでのUSモデルによく感じられた『タフさ』は、あまり感じませんでした。


同じシャフトフレックスの『S』でも、日本仕様とアメリカ仕様では、全く異なることがこれまでもたくさんありましたが、このドライバーは全くタフな感じがしませんでした。


シャフトフレックスも、いよいよ『ボーダレス化』してきたのでしょうか?




試打を開始しました。

フェース面

まず感じたのが、その『ナイキドライバー独特の打感』です。


正直、私は馴染めませんでした。


『硬い』という感触では決してなかったのですが、打っていても満足感を得られる感触ではありませんでした。


ドライバーを思いっきり振って、球を遠くに飛ばすことは、ゴルフの醍醐味ではありますが、今日はそんな醍醐味を感じることが出来ませんでした。


こういった感じは、ナイキのドライバーにはよく感じられてきたことです。


私がナイキのドライバーをずっと苦手にしているのですが、それはやはりこの独特の打感によるところが大きいような気がします。


私は正直いって、馴染めない感触ですが、これまでナイキのドライバーを使い続けてこられた方や、ナイキファンの方にとっては、かなり受け入れられるのではないでしょうか?


この感触はナイキ独特な感じがすごくしますし、他のメーカーでは、まず出会うことがないように思います。


最近は、すごく打感のいいドライバーが多くなったように思いますが、ナイキは独特に進化しているようです。


フィーリングの『ガラパゴス化』といったところでしょうか?


私にとって、かなり苦手とする打感ではありますが、こういった打感にしているのは、それだけニーズがあるからなのだと思いますし、メーカーなりの考えがあるのだと思います。



打球音

『音』にも正直、あまり好感を持つことが出来ませんでした。


数年前の、あの独特の『甲高い音』とは違い、とても静かになっているのですが、打っていても殆ど『爽快感』を得ることができませんでした。


『音』というのは、その弾道の『勢い』『力強さ』などを象徴するものだと思いますし、プレイヤーの気持ちを鼓舞してくれるところがあるように思います。


『落ち着き』を与えてくれるところもありますし、メンタル的にもとても重要な部分です。


打球音で、そのボールの方向性などもつかみやすいですし、打つ前のイメージにもすごく影響します。


大きすぎる音ではないので、練習場でも周りの方に迷惑をかけていないか?などといった心配をする必要は全くないのですが、何球打っても、気分が高まりません。


すごく耳に心地良い音をするドライバーだと、すぐにまたボールを打ってしまいたくなりますが、今日は一球一球の間隔がかなり空いていました。


『静かな音』と、『耳に心地良い音』とは、似ているようで、全くの別物だと思っているので、そういった意味では、このドライバーの音には、あまり好感を持ちませんでした。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、ある程度予想していた感じでした。


すごくよく球が上がってくれますし、タフな感じは全くしません。


『ロフト9.5度』のタフさを感じることはありませんでした。


海外仕様で、これくらい上がりやすいのだから、もしこれが日本仕様だったら、どんな感じになるのだろう・・・?と考えていました。



バックフェース

『安定性』という点では、本来は明らかに『直進性』が高いタイプのドライバーだと思います。


正直言って、今日の私はかなり打点がバラついてしまったりして、なかなかこのドライバーがもつ高い性能を引き出していくことが出来ませんでした。


ある程度は球が真っ直ぐに飛び出していくこともあるのですが、それをずっと続けていくことは困難に感じられました。


やはり『打感』や『音』に馴染めなかったからでしょうか?


おそらく『物理的性能』が優れているにもかかわらず、私のフィーリングやメンタル的な部分で、乱れた球を打ってしまいました。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、ごく標準的な部類だと思います。


私ではこのドライバーの持つ、高い潜在能力を発揮させてあげることができなかったので、それほどいい球を打つことができなかったのですが、このドライバーにフィーリングが合う方は、かなり期待できるのではないでしょうか?


今日の私は、どうしても気分的に『ノッて』いくことが出来ませんでした。


テンションも上がることがありませんでした。


昨年、一昨年と、かなりハイレベルなドライバーにたくさん出会ってきて、それらを今でも試打していて、すごく楽しんでいるのですが、このドライバーはそれらとは明らかに違った感じを持ちました。



操作性

『操作性』という点でも本来は、なかなか曲げづらく直進性が高い、『現代風』のドライバーのような気がしました。


先ほども書きましたが、私は乱れた球をたくさん打ってしまったので、なかなか上手くまとめることができなかったのですが、おそらく『慣性モーメント』などのような『数値』でいっても、きっと高いレベルにあるのだと思います。


左右に曲げて操作していくタイプのドライバーではないと思いますし、高い直進性で勝負していくタイプのドライバーだと思います。


私はこのドライバーで再現性の低い球を打ってしまいましたが、それはこのドライバーの性能云々よりも、私のスイングの未熟さによるところが大きいと思いました。



ヒール側

久し振りに出会ったナイキのドライバーでしたし、この黒いヘッドがカッコよくて、打つ前は期待していた部分もあったのですが、思っていたような結果が出せなかったのが残念に思いました。


『フィーリング』は、『人それそれ』ですし、百人いれば百通りの感覚があると思うので、一般的にいって、このドライバーのフィーリングが劣っているとは、私は思いません。


あくまでも、私には馴染めなかった・・・。というだけに過ぎません。


ナイキのドライバーには、苦手に感じる部分も多いですが、アイアンには好感度が高いので、私個人の要望としては、アイアンのような高フィーリングなドライバーがたくさん登場して欲しいと思っています。


もっと違った『打感』や『音』が感じられるドライバーに出会っていきたい・・・。と思いました。


『飛距離』や『曲がりにくさ』というのは、その次です。


まずは『球を打つのが楽しくなるドライバー』であって欲しい・・・。と思いました。


今日はいい感じをつかむことができませんでしたが、これからもナイキのドライバーには、もっともっと期待していきたいです。
                         
        

                         
      
2010年12月05日
  

ナイキ VR PRO コンボ アイアン

                 
ナイキ VR PRO コンボ アイアン 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR PRO コンボ アイアン の7番です。



ナイキ VR PRO コンボ アイアン ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、トルクは1.8、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、バランスはD2です。



正面

ナイキの美しいキャビティアイアンです。


こうして見ていても、とても品があるなあ・・・。と思いました。


ナイキのアイアンは、サスクワッチ マッハスピード アイアンのような高機能で、特徴的なデザインの物から、この『VR PRO コンボ』のように、とてもシンプルな物まで実に様々です。


色々なアイアンを試打していると、こうしてシンプルなアイアンというのは、ある種の『透明感』を感じることがあります。


多機能でたくさんの工夫が『これでもか』といえるほど、組み込まれているアイアンもいいのですが、やはりこういったシンプルなクラブに惹かれます。


プレーヤーの技量が問われているようで、またその問いに見事応えた時は、大きなご褒美が待っているような気がします。



彫りの深さ

『彫りの深さ』という点では、最近のアイアンの中でも、かなり浅い方だと思います。


最近は彫りが深くて、ヒットポイント後方部分の肉厚が厚くなっている物が多いですが、このアイアンはほぼ均一です。


昔からある、『ハーフキャビティ』です。


懐かしさと同時に、打ち応えがありそうで、とても楽しみです。


最近は、クラブがゴルファーに『合わせすぎ』ではないか?と感じることもあるのですが、こういったアイアンは明らかにクラブがゴルファーの技量を問うているような気がします。


見ただけで、『易しすぎないアイアン』だということが見て取れます。



ソール幅

『ソール幅』は、最近のアイアンの中では、やや狭いほうでしょうか?


今は、このソール部分に『タングステン』などのウェイトが組み込まれているアイアンがとても多いですが、このアイアンは、こうして見る限り、組み込まれていないようです。


そんな物は不要だ・・・。と言っているようです。


必要最低限の物しか組み込まれていない、とてもシンプルなアイアンだと思いました。



ホーゼル長さ

『ホーゼルの長さ』も、まずまずあります。


先日試打した VR PRO ブレード アイアン と同様な感じがします。


今度一緒に試打して、比較してみたいと思いました。


『操作性の良さ』を感じさせる『首の長さ』です。



構え感

ボールを前にして構えてみると想像通り、とても美しい顔に思わず見入ってしまいました。


何だか引き込まれそうです。


すごく落ち着いて構えることが出来ますし、いいイメージが次から次へと膨らんできます。


プラスの要素ばかりで、マイナス的なものが、全く感じられません。


私はビギナーの頃、ラウンド中に球があちこちに飛んでしまうので、クラブを数本持って、よく走っていたのですが、そんな時次のショットは、まず間違いなくミスでした。


ミスがミスを呼んでいました。


それはやはり、呼吸が整わないうちにボールを打ってしまうと、ショットも同じように乱れるからだと思います。


呼吸とショットの正確性はとても深い関係にあるように思います。



NIKE VR PRO COMBO

そういった意味では、このアイアンのように落ち着いて、何の不安も感じさせずに、呼吸や脈拍を乱れさせない構え感を持ったクラブというのは、それだけでショットの成功率がグンと上がるような気がしますし、実際にそうです。


構えづらいクラブというのは、どこかに無理が生じてしまって、そこをカバーしようと、無意識に他の正常な部分を歪めてしまうことがあると思うのですが、今日はそんな心配は『皆無』でした。


『極上の顔』をもったアイアンです。


こういった顔をしたアイアンを目にした時は、頭の中もすっかり整理されています。


スイングの始動もスムーズに行うことが出来ました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、やはり『素晴らしい』の一言です。


軟鉄鍛造のこの感触はたまりません。


同じ球を打つにも、こういった打感を味わえるのは、とても満足感がありますし、一球一球の価値がとても高いように思えてきます。


『密度が濃い』といったらいいでしょうか?


以前も書きましたが、軟鉄鍛造アイアンが『キング・オブ・アイアン』だと私は思っています。


今は打感を良くする為に、色々な工夫がされていたり、何か変わった物が取り付けられている物もありますが、そういったことをする以上に、こういった『シンプルさ』を持ったアイアンのほうが、かなり上を行っているような気がします。


軟鉄独特の『柔らかさ』と、マッスルバックに匹敵する『厚み感』が、上手く両立できているように思います。


打っていて、「楽しいなあ・・・。」と心から思えるアイアンです。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、それほどあがりやすさに工夫が施されてはいないのかもしれません。


ごく『ナチュラル』な感じがします。


ある程度のミート率も必要な気がします。


最近は上下にも広いスイートエリアを持つアイアンも珍しくなく、多少トップ気味にヘッドが入っても、すごく楽に浮かせてくれるようになりました。


とても楽だとは思うのですが、これは長い目で見れば少し怖い感じもします。


やはりミスはミスとして、ある程度は感じさせてくれるアイアンでないと、だんだんと自分の感覚が通用しなくなるような不安が頭をよぎります。


そういった意味では、このアイアンはとても自然な感じで球を浮かせてくれるので、余計な不安は感じません。


決して誰にでも球があがりやすい・・・。というアイアンではありませんが、こういったアイアンでショットを磨いて行くのも、とても意義深いことではないでしょうか?



操作性

『操作性』という点では、『トップレベル』と自信を持って言えるほどの、かなりのハイレベルです。


左右に曲げていくことも、とても楽に出来ました。


最近はなかなか大きく曲げていくことが難しいアイアンも多いですが、このアイアンは楽に出来ます。


このような『ストレートネック』が苦手な方は、多少右へ抜けやすいかもしれませんが、私はこれくらいがちょうどいいような感じがするので、やはりそれは人それぞれの好みによるところが大きいと思います。


すごく敏感に反応してくれて、極端なことをしないでいいので、楽に思えてきます。


ある意味『ハンドルの遊び』が少ないアイアンだと思います。



バックフェース

『安定性』という点では、先日の『VR PRO ブレード』と比べると、それほどシビアな感じはしませんが、やはり一般的にいえば、かなりシビアなアイアンだと思います。


打ちやすいアイアン、ミスを感じさせずにある程度ミスに対する許容量を求めておられる方には、やや合いづらいかもしれません。


スイートエリアも、それほど広い感じはしなかったですし、ある程度打点が揃っておられる方が使われるべきアイアンといっていいのかもしれません。


最近は見た目も美しくて、ミスに対してもある程度寛容なキャビティアイアンが色々なメーカーから発売されていますが、このアイアンは、そういった物とはちょっと違うタイプのキャビティアイアンだと思いました。


しかし、こういったアイアンは昔からずっと登場してきているので、キャリアの長い方は、特に不安に感じることなく振っていかれるのではないでしょうか?


『ポケットキャビティ』に代表されるように、最近は色々な形のアイアンが主流ですが、こういったシンプルなアイアンに懐かしさを感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、それほど多くを求めていくタイプのアイアンではないと思いますし、見た目通りの『本来の距離』をもったアイアンだと思います。


もし、このようなタイプのアイアンが『ストロングロフト』だったら、かなり難易度が増してきます。


ストロングロフトアイアンは、様々な工夫が施されていて、初めて易しく打てるのであって、このようなシンプルなアイアンではメリットよりもデメリットのほうが目立ってしまうように思います。


ロフトが『28度』や『29度』といった7番アイアンも、今では決して珍しくはありませんが、このアイアンがそうしてしまうと、完全に少し短い『5番アイアン』になってしまいます。


ストロングロフトアイアンの飛距離性能には、これまでもたくさん驚いてきましたが、やはりこういった自然な距離感でいけるほうが、縦の距離感のミスの範囲も小さく出来ますし、安心出来ます。


ゴルフは距離感が命・・・。といってもいいのではないでしょうか?



ヒール側

今日はナイキのこの素晴らしいアイアンを試打することが出来て、とてもいい練習が出来ました。


先日マッスルバックを試打したばかりですが、やはりキャビティはキャビティの、マッスルバックとは違う良さがあるように思います。


どちらのアイアンも、最近のアイアンの中では、はっきりと『シビアなアイアン』といえると思いますが、とても高フィーリングなアイアンであることも、これまた事実です。



ナイキ VR PRO コンボ アイアン

こういったアイアンは、おそらく『易しさ』が、より求められている、今の風潮とは違うような気がしますし、それほど人気が爆発はしないのかもしれません。


事実、このようなタイプのアイアンは他のメーカーから、殆ど見ることが無くなりました。


今はメーカーは違えど、一様に性格の似たクラブが増えてように思います。


そういった意味では、このナイキの2つのアイアンは、とても個性的だと思いますし、ある一部分のゴルファーの絶大な支持を得られるのではないでしょうか?



ナイキ VR PRO コンボ アイアン
 
クラブは確かに易しいに越したことはないのですが、『易しさ』がすぐにスコアに直結するものでもないと思うので、こういったしっかりとしたアイアンで技術を磨いていかれるのもいいのではないでしょうか?


私の後輩にも多いですし、コメントで頂くこともあるのですが、いつまで経っても上手くならずに、


ご自身にゴルフの才能が無い・・・。


と、ご自分自身を過小評価しておられる方がとても多いです。


上達を諦めておられるような方もいらっしゃいます。


しかし、敢えて言わせて頂くと、その方に才能が無いのではなく、


『ただ、練習が足りていない』だけなのです。


諦めるのは、徹底的に練習を『これでもか』『これでもか』というくらい十分に行ってからでも遅くはないように思います。


勿論、ゴルフを『付き合い程度』などでされる方々は、そこまで必死に練習はされないのかもしれませんが、少なくとも競技を目指される方は、日頃から密度の濃い練習をされれば、きっといい方向に向かっていくような気がします。


子供の頃、鉄棒の『逆上がり』も満足に出来なかった私でさえ、何とかゴルフを楽しむことが出来ているのですから、やはり『才能』というよりは『練習』だと思います。


ちょっとクラブの紹介とは、かけ離れてしまいましたが、最近私の周りでも自分の可能性を否定したり、過小評価してしまう人が多いので、今日はちょっと書かせて頂きました。


このアイアンは、決して誰にでも打ちやすい『敷居の低いクラブ』ではありませんが、こういったアイアンもある・・・。と思われるのもいいと思いますし、このアイアンの持つ高いフィーリング性能を楽しんでみられるのもいいのではないでしょうか?


またこのような個性的で素晴らしいクラブをナイキだけでなく、他のメーカーからもみたいです。

                         
        

                         
      
2010年11月25日
  

ナイキ VR PRO ブレード アイアン

                 
NIKE VR PRO BLADE 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR PRO ブレード アイアン の7番です。



ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは35度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、トルクは1.8、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、バランスはD2です。



正面

本格的なナイキのマッスルバックアイアンです。


私はこのアイアンをひと目見て、思わず手に取ってしまいました。


マッスルバックの新製品を目にして、そのままスルーすることは出来ません。


こうしてしばらく眺めていました。


最近は、このようなマッスルバックの新製品を見ることが少なくなったので、とても新鮮な感じがします。


マッスルバックが少ない理由・・・・。


それは正直言って、『あまり売れない』からだと思います。



ナイキ VR PRO ブレード アイアン

マッスルバックのあの素晴らしさをメーカー側も充分知っているはずですが、売れなければメーカーとしても作ることは出来ないので、仕方のないことかもしれません。


昔はキャビティが敬遠され気味の時がありましたが、今では完全に逆転していると思います。


全国のゴルファーの中には、マッスルバックを使ったことがないという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


難しいクラブということは、誰が見ても明白なので、敢えてそのようなクラブにチャレンジしていく必要がなくなったのかもしれません。


今は打ちやすくて高性能なキャビティアイアンがたくさんあります。


昔のキャビティアイアンは、打感がもうひとつだったりしましたが、今のキャビティアイアンは、マッスルバックに全く引けを取りません。


なので、敢えてマッスルバックを選ぶ理由は少なくなってきたのかもしれません。



ナイキ VR PRO ブレード アイアン

店員さんの説明によると、この『VR PROアイアン』は、タイガー・ウッズ選手が使用しているモデルなのだそうですが、昔と違って今はプロが使っているから、即それが売上につながることはないのかもしれません。


私がまだビギナーの頃は、憧れのプロと同じモデルを使ってみたい・・・。と思い、自分の腕も顧みず『プロモデル』と呼ばれるクラブにたくさん挑んできました。


今となっては、そんな難しいクラブにたくさん挑んできたことが、いい経験になっていて、プラスになっていることも多いと思うのですが、今は殆どの方が『自分に合ったクラブ』を最初から選んでおられると思います。


そこには昔のような、ある種の『見栄』のようなものや、憧れのクラブを持つ『所有感』といったものが希薄になったのかもしれません。


しかし、裏を返せば、それだけゴルファー個人個人が、よりクラブを選ぶ眼が確かになってきている証拠だと思いますし、それはいいことだと私は思っております。


しかし、やはりマッスルバックには独特の風格といいますか、何とも言えない魅力があります。


おそらく多くの方が、こういった形状のアイアンを敬遠されると思いますが、私はマッスルバックを使っていた時期がキャビティよりも長く、今でもミズノのマッスルバックにお世話になっているので、こういったアイアンを見ると、ついついテンションが上がってきます。


私はこれまで、ベストスコアを更新したり、競技などでいい成績が収められた時には、キャディバッグには日頃使い慣れたマッスルバックが入っていました。


易しければ、それが即スコアに直結する・・・。というものでもないようで、クラブとプレーヤーの関係は不思議なものだといつも思っています。


今、マッスルバックを発表しているメーカーといえば、私がすぐに思い浮かぶのが、『三浦技研』『EPON』『ミズノ』『タイトリスト』と、この『ナイキ』くらいです。


決して売れ筋とはいえないことを知っていても、敢えてそれを発表してくれる、こういったメーカーには、私個人的にとても感謝したい気持ちです。


三浦技研の『MB-5003』、EPONの『AF-Tour アイアン』、ミズノの『MP-68』、タイトリストの『MB』。


どれもとても印象深いものばかりです。


なので、今回のこの『ナイキ VR PRO ブレード アイアン』にも、すごく期待が持てます。


ワクワクしてきました。



ソール幅

『ソール幅』は、今のアイアンの中でも、おそらく最も狭い部類に入るのではないでしょうか?


最近は、いわゆる『プロ・アスリートモデル』と呼ばれるアイアンの中でも、比較的『ワイドソール化』が進んでいるように思うのですが、このアイアンははっきりと違いが見て取れます。


かない狭いです。


一切妥協していない感じがしますし、一般的に幅広い層に受け入れられるように作っていないということがよく解ります。


昔は、このようなタイプのアイアンがとても多かったですが、今は全くといっていいほど見かけません。


『低重心』ということを感じさせない、昔ながらの『高重心アイアン』だと思いました。



ホーゼル長さ

『ホーゼルの長さ』は、最近のアイアンの中では、やや長めかもしれませんが、それほどロングホーゼルだとは思いませんでした。


昔の感覚でいえば、少しだけ短いような気がします。


『ホーゼルの長さ』は、スイングに与える影響がとても大きい部分だと思うので、そういった意味では、それほど『タフ』過ぎないアイアンなのかな?と思いました。


あまり短すぎると、操作性やスピン性能を失いかねないような気もするのですが、これくらいの長さがキープされていれば、全く問題ないと思いました。


こうして見ていても、とても美しいアイアンだと思いました。



スコアライン

『スコアラインの幅』が、やや狭いように見えました。


スコアラインの幅なども、ルールではっきりと決められていますが、『ルール適合品』ということなので、安心して使っていけます。


こうして見ているだけで、とてもスピンが効きそうな気がします。


ちなみに、この7番アイアンのスコアラインの数は『16本』でした。



振り感

素振りをしてみても、普段と同じフィーリングで振っていけるので、すごく楽な気分で振っていくことが出来ました。


やはりこのような『シビア』だと解っているアイアンには、ダイナミックゴールドのような安定感抜群で適度な重量感があるシャフトでないと、私は少し不安に感じます。


数年前に比べ、軽量スチールにもずいぶんと慣れてきましたが、ミスにある程度寛容なキャビティならば、打っていくことが出来ますが、マッスルバックではやはりこのシャフトが私には易しく感じられます。



構え感

ボールを前にして構えてみると、想像通りのかなり美しい顔で、すごくいいイメージが湧いてきました。


最近は『厚み』を感じさせるアイアンが多い中、このアイアンは昔ながらの『薄さ感』といったらいいでしょうか?


マッスルバック独特の顔つきをしています。


ある程度のヘッドスピードなどもそうですが、きちんとしたところで球をヒットしないと、決して球を浮かせてくれそうにない顔をしています。


『打ちやすさ』とか『ミスに対する寛容さ』を全く感じさせてくれません。


しかし、こういった顔をすごく好まれる方も多いのではないでしょうか?


『ストレートネック』なところも、私はすごく好感を持つことが出来ました。


『プラスイメージ』ばかりが湧いてきて、『マイナスイメージ』は全く湧いてきませんでした。




試打を開始しました。

フェース面
 
1球目からいいところで打てたせいか、なんともいえない心地良い感触を楽しむことが出来ました。


普段、キャビティアイアンを試打することが圧倒的に多く、今はその殆どの打感が素晴らしいですが、やはりこの独特の『厚み感』といったらいいでしょうか?


キャビティアイアンよりも長い時間、手にいい感触が残るような気がします。


『軟鉄鍛造』+『マッスルバック』+『ダイナミックゴールド』の『三重奏』は、格別だな・・・。と思いました。


お互いの長所がよく出ていて、すごくいい方向にいっているような気がします。


易しいアイアンでのナイスショットも、すごく心地いいですが、こうしたシビアなアイアンでのナイスショットには、それに『プラスα』があるような気がしますし、自分の普段の練習が間違っていないんだと確信できるような気がします。


日頃、易しすぎるアイアンを色々と試打していて、自分がかなりミスをしていても、それを感じさせないクラブが多くなり、私は一種の怖さのようなものを感じているのですが、このような『正直』なクラブはとても好感が持てます。


いいショットをした時は、格別の打感と、鋭い球の伸びをプレゼントしてくれる、この『マッスルバック』は、敷居は高いけれど、やはり『アイアンの中のアイアン』だな・・・。と思いました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、かなり『タフ』な部類に入ると思いますし、こういったアイアンは最初からある特定の方が選ばれると思うので、そういった意味ではとてもマッチしているのかもしれません。


今は昔よりも『難しいクラブ』を最初から敬遠する傾向が強くなっていますが、例えビギナーの方でも練習場などで、このようなタイプのアイアンを試打されてみるのもいいのではないでしょうか?


『すくい打ち』では決して球を浮かせてはくれないと思いますし、『ダウンブロー』でないと高さを出していけないのではないでしょうか?


今はかなり低重心化が進んでいて、不自然に感じられるほど、球が浮きやすくなっているアイアンもありますが、ある意味こういったアイアンが『ナチュラルアイアン』といっていいのだと思いますし、最低限のものしかついていないので、その分プレーヤーの技量や感性が入り込むことが出来るような気がします。



バックフェース

『安定性』という点では、かなり『シビア』です。


『妥協』はしてくれないアイアンです。


こういったところは、このアイアンをひと目見た時から解っていましたし、ある意味想像通りでした。


マッスルバックの特徴がよく出ていると思います。


キャビティアイアンのような『ハンドルの遊び』は感じられません。


私は車が好きなので、よく車に置き換えて考えるのですが、このようなマッスルバックアイアンは、車を『高速』で走らせている時で、ミスに寛容なキャビティアイアンは、寛容であればあるほど『低速』に走らせている感じかな?と思いました。


高速道路を走っている時、ちょっとしたハンドル操作ミスも大きな事故につながってしまいますが、一般道路をゆっくりと走っているときは、ハンドルさばきにも余裕が生まれます。


高速で走っているときは、ちょっとのミスが大きな失敗へとつながっていきますが、その分『爽快感』があるように思います。


難しい分だけ、易しい物を使った時には得られないフィーリングがあるように思います。


久し振りのマッスルバックアイアンを試打していて、そのようなことを考えていました。


今は多くの方がドライバーに限らずアイアンなどにも『易しさ』を強く求めておられると思いますし、そういった意味では、このようなアイアンはなかなか合いづらいと言わざるを得ないのかも知れません。


『スイートスポット』を『点』ではない『エリア』で、ある程度の『ゾーン』だと考えておられる方には、このアイアンは、かなり狭い『点』に感じられるかもしれません。



飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、やはり『飛距離重視』的な今の趣向とは大きく異なるような気がします。


アイアンにも飛距離を求めておられる方には、なかなか受け入れられないかもしれません。


スインガータイプの方にも、合いづらい部分があるように思います。


今は『ストロングロフト』が当たり前のようになっていますし、昔ながらの『36度』の物もあれば、『28度』くらいの物もあります。


一体何度が7番アイアンに適してロフトなのか解らなくなってしまいますが、『飛び』よりも『正確に刻む』ということを重視されたい方は、やはりこのような『ノーマルロフト』がいいのではないでしょうか?


アイアンは飛べば飛ぶほど難しくなる・・・。と感じておられる方も、少しずつ増えてきているような気がします。


それは、ストロングロフトアイアンが浸透してきて、『一長一短』がある程度見えてきたからではないでしょうか?


このアイアンのように、はっきりと寝たロフトでなくてもいいのかもしれませんが、全体的に少しノーマルに近づけていったほうがいいような気がします。


しかし、私の周りにもアイアンに飛びを求めておられる方もたくさんいらっしゃるので、一概に言えない部分があるのですが・・・。



操作性

『操作性』という点では、さすがにこの『小顔』と『マッスルバック』『ダイナミックゴールド』です。


始めから約束されていたことだとは思いますが、実際に試してみても、とても扱いやすいアイアンだと思いました。


すごく敏感にこちらの要求に反応してくれます。


色々な曲線を描いていけるので、何球打っても飽きることがありません。


ストレートネックで、つかまり過ぎないところも気に入っています。


操作性よりも直進性を優先させたい方には、合いづらい部分もあるとは思いますが、このようなアイアンでインテンショナルなショットを楽しんでみられるのもいいのではないでしょうか?



ヒール側

ナイキが今の時期に新製品を出しているとは全く知らず、今日は試打することが出来て、とてもラッキーでした。


それに『マッスルバック』ということで、いつも以上に気持ちが高ぶりました。


私の悪い癖で、また今日もついつい球数を多く打ってしまいました。


タイガー・ウッズ選手は今年、未勝利に終わってしまいましたが、来年こそは大爆発して欲しい・・・。と、このアイアンを見たら思いました。


やはり彼が活躍してくれないと、今ひとつ盛り上がりに欠ける感じがしましたし、また日本に来てプレーして欲しいです。



VR BLADE

今回のこのアイアンは正直いいまして、全くといっていいほど『目新しさ』や『驚き』のようなものは感じませんでした。


全てといっていいほど、『予想通り』といった感じでしたし、昔から同じようなアイアンをずいぶん経験しています。


最近は、昔ほど個性的なクラブが少なくなってきたように思いますが、それは全体的にクラブの質が向上したといえるのかもしれません。


この『VR PRO ブレード アイアン』は、新発売のアイアンでありながら、昔のテイストをそのまま残した感じの『クラシックアイアン』といった感じもしました。


やはり、いいものはいつまでも残って欲しい・・・。と、こういったアイアンを見ていたら感じます。


私はナイキのクラブは、他のメーカーほど接する機会が多くはないのですが、このような素晴らしいアイアンを発表してくれるので、これからも期待したいと思いました。


ナイキといえば、アイアン・・・。というイメージが私の中で定着しつつあるのですが、ドライバーやフェアウェイウッドなども楽しみにしたいです。

                         
        

                         
      
2010年02月15日
  

ナイキ ヴィクトリー レッド ツアー ドライバー

                 
ナイキ ヴィクトリー レッド ツアー ドライバー
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ ヴィクトリー レッド ツアー ドライバー です。



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シャフトは 三菱レイヨン ディアマナ イリマ70 です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは2.9、シャフト重量は69g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は322gです。



NIKE GOLF
ナイキの新しいドライバーです。


先月、ナイキ ヴィクトリー レッド ストレートフィット ツアー ドライバー を試打していて、このドライバーも目にしていたのですが、そのままスルーしていました。


私の中では、もう既に試打したクラブ・・・。そして、あまりいいフィーリングが得られなかったクラブ・・・。という認識でいました。


同じドライバーなのだろう・・・。と思っていました。


そしていつも通り、練習をしようと打席へ向かおうとしていました。



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すると店員さんが私を呼び止め、このドライバーはいいですよ・・・。と言って、このクラブを手渡してくれました。


彼は私がナイキのクラブを苦手にしているのをよく知っているので、このドライバーを勧めようかどうか迷っていたそうなのですが、このドライバーはこれまでとはちょっと違うので是非勧めてみるべきだ・・・。と思ったそうです。


私は試打するのを遠慮しようと思っていたのですが、シャフトが『ディアマナ イリマ』だし、割と顔がスッキリしている感じがしたので、数球だけ打ってみようかと思い、この試打クラブを借りることにしました。



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そういわれてみれば、ネック部分は取り外しが出来ないようになっているようです。


『ストレートフィット』といわれる、あの独特な形状になっていません。


『ロングネック』が、とてもカッコ良いと思いました。


ネック部分を取り外して、色々と調整できるのは大変素晴らしいことだと思いますが、それが『構えやすさ』や『振りやすさ』を阻害してしまったら、何の意味もないと思いますが、このドライバーの『スッキリさ』には好感を持てます。


『フェースアングル』などを細かく調整できなくてもいいから、『スクエア』もしくは『ややオープン』くらいの構えやすい顔がベストだと私はいつも思っています。


その美しい顔があれば、あとはこちらで調整できます。


そういった点で考えてみても、このドライバーには、とても親近感が湧いてきました。



ナイキ ドライバー
素振りをしてみると、すごくいい感じで振ることが出来ました。


これまではやや『ソフトスペック』過ぎる感じのあった、ナイキのドライバーですが、この『ヴィクトリー レッド ツアー 』は、『しっかり感』があります。


スイング中にヘッドがブレたり、トップの時に大きく『垂れる』感じもしません。


ナイキのドライバーで、これだけ振りやすく感じたのは、一体いつ以来だろう・・・・?と記憶を辿っていました。


適度な『しっかり感』がありながらも、決して『タフ』過ぎる感じはしませんでした。


いいフィーリングで振っていくことが出来ました。



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ボールを前にして構えた感じは、その美しい顔に驚きました。


やや『洋梨型』の顔が、『大ストライク』です。


先月試打した『ヴィクトリー レッド ストレートフィット ツアー ドライバー』と、『ソール部分』のデザインはよく似ていますが、その『構え感』は、まるで違います。


はるかにこのほうが私は好きです。


変なクセも無い顔ですし、すごく落ち着いて構えることができました。


こんなに『構えやすさ』を感じたのは、おそらくナイキのドライバーの中で初めてだと思います。


心穏やかに構えることができました。


私は最近、ずっとフェードボールの練習をしているのですが、この顔だとそれがすごく打ちやすそうです。


左へ引っかかりそうな感じが全くしないので、我々のような『フッカー』には、とても優しいドライバーなのだと思います。


打つ前から、こんなにワクワクしたことは、おそらくナイキのドライバーでは無かったことだと思います。


ナイキのドライバーは、私の中で最も『敷居の高いクラブ』『難しいクラブ』『ハードルが高いクラブ』・・・・。などというイメージをずっと持っていたのですが、このようなドライバーを目にすると、そういったマイナスイメージが少しずつ薄らいでいくような気がします。


フェードボールのいいイメージを頭に描いていくことが出来ました。


『心拍数』が安定しているんだろうなあ・・・。などと考えていました。




試打を開始しました。

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『球のあがりやすさ』という点では、よく上がってくれますし、とてもいい感じだと思いました。


スペック的にしっかりとしているからなのか、ただ単に上がりすぎる感じはしませんでした。


低く抑えていきやすい感じもしましたが、決して『ドロップ』する感じはしませんでした。


この角度から見ても、やや『シャロー』だと思うのですが、今はこういった形が全盛を迎えていると思いますし、決して珍しくはありません。


むしろ今ではこれくらいの形状が『主流』といっていいのだと思います。


あまりにもシャローだと、叩いていくのに遠慮してしまいそうになることもありますが、この『ディアマナ イリマ』という、しっかりとしたシャフトが装着されているからでしょうか?


ほぼ普段通りに打っていくことが出来ました。


『ディープヘッド全盛』の頃には、あまり考えられなかったことかもしれませんが、最近の『セミシャローヘッド』は、とてもしっかりとしていて打ちやすく感じることが多いです。


やはり色々な『ハイテク』が施されていて、性能が大幅にアップしているのだと思います。


いくら『ハイテク化』が進んでも、それがカッコ悪くなってしまうと、そのクラブの魅力は大幅にダウンしてしまいますが、このドライバーはあらゆる角度から見ても、とてもカッコいいので、好感度がすごく上がってきました。



NIKE VICTORY RED TOUR
『打感』は、まずまず・・・。といったところでしょうか?


数年前の、あの『四角形ドライバー』に出会った頃の、あの独特の形状と共に、『打感』が私には馴染めませんでした。


手に衝撃が残る感じで、あまり打ち続けたくない・・・。と思っていました。


実際はそんなことはないと思うのですが、私が打ち続けると手首を痛めそうな気もしていました。


なので、これまで実際目にしていても、手にすることはありませんでした。


そんな記憶があるので、どうもナイキのドライバーは馴染みづらいところがあったのですが、このドライバーの打感はそれほど苦手な感じがしませんでした。


正直いって、『打感が柔らかい』とか、『フェース面にボールが乗っかる感じ』とか、『心地良い』といった感じではないのですが、打っていても全く不快には感じませんでした。


色々なメーカーのドライバーを試打していても、例え打感が合いづらいクラブに出会っても、次のモデルではそれが改善されていたりすることが多いのですが、ナイキのドライバーだけはここ数年ずっと苦手意識を持っていました。


勿論、これまでのナイキのドライバーの打感に好感を持たれている方もたくさんいらっしゃると思いますが、私にはどうも馴染むことが出来ませんでした。


しかし、このドライバーは違いました。


これまでずっと苦手意識を持ち続けていた私でも、気持ちよく打たせてくれました。


手に嫌な衝撃が残ることもなく、試打を楽しむことができました。



07
『音』も、これまでと違って、ずいぶんと落ち着いた感じの音だと思いました。


決して『耳に心地良い』とか、『ずっと聞いていたくなる』・・・。といった極上の音だとは思いませんでしたが、この音を聞いていて、少なくともストレスを感じることはありませんでした。


何球打っても、『精神的な疲れ』を感じませんでした。


周りを気にすることなく、自分の練習に没頭できます。


もっともっとこの音を良くすることが出来るはずだ・・・。と思いましたが、この音も以前から比べるとかなり進歩していると私は感じました。


やはりナイキのクラブはこれからもどんどん良くなっていくだろうなあ・・・・。と思いました。



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『安定性』という点は、とても高いと思いました。


それは、この『顔の美しさ』が大きな要因であり、シャフトとのマッチングが素晴らしいからなのだと思います。


スイング中、ヘッドがブレないですし、すごくタイミングがとりやすいです。


普通に打っても、球が引っかかりにくいので、安心して叩いていくことができました。


『フックフェース』がきついと難しいですが、今日はこの美しい顔のおかげで、本来の『フェースローテーション』が自然に出来ている感じがしました。


これまで、ナイキのドライバーに感じていた『苦手意識』は何だったんだろう?と思ってしまいます。


ナイキのドライバーが苦手だったのは、その『構えづらさ』も大きく影響しているのですが、このドライバーには全く『苦手意識』を持ちませんでした。


すごく構えやすくて打ちやすいです。


やはり『心の安定』が『球筋の安定』につながっているのではないでしょうか?


『スインガータイプ』の方よりは『ヒッタータイプ』の方にマッチしていると思いますし、日頃『スライス』に悩んでおられる方には、ひょっとしたら難しく感じられるかもしれません。


私はこうして試打していても、『球がつかまりづらい』とか、『プッシュアウトしやすい』といった感じはしませんでしたが、右へのミスを絶対に無くしたい・・・。と考えておられる方には、それほど易しくはないのかもしれません。



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『操作性』は、いい感じを持つことができました。


先ほども書きましたが、最近フェードボールの練習をよくしていて、今日はそれがとても打ちやすく感じました。


こういった形状のドライバーなので、『左への恐怖感』を常に心に抱えている私にとっては、とても助かる部分があるのですが、『フック』も気持ちよく打つことができました。


比較的『球離れ』が速い印象のインパクトだったのですが、それほど扱いづらい感じはしませんでした。


『直進性』よりも、どちらかというと『操作性』のほうが勝っているのかもしれません。


今日は『バナナスライス』も『バナナフック』も打つことができました。


曲げようと思えば大きく曲げることが出来たのですが、普通に打っていく限りでは、それほど極端に大きく曲がる感じはしませんでした。


私は『ナイキゴルフ』誕生の頃からずっとクラブを見てきていますが、打っていてこれほど楽しい・・・。と思ったドライバーはないような気がします。


何かの呪縛から解き放たれたような気もします。


これまでは何球かで試打を止めていたこともありましたが、きょうは何球も何球も打ち続けていました。



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『飛距離性能』という点でも、やはり最近のドライバーです。


とても高いポテンシャルを持っていると思います。


今年は国内外を含め、数多くのプロがこのドライバーでトーナメントを席巻していくのだろうと思います。


これまでも多くのメジャートーナメントを制しているナイキゴルフですが、このドライバーもきっと大活躍すると思います。


かなりの飛距離を稼いでいくのだと思います。


ただ最近、私はとても飛距離性能の高いドライバーを試打したばかりで、その残像が今でもはっきりと残っているので、どうしてもそれと比較してしまうところがありました。


おそらく多くの方が、この『ナイキ ヴィクトリー レッド ツアー ドライバー』で、大きな飛距離を稼いでいかれることと思いますが、私にはその『高性能ドライバー』のほうがいいパフォーマンスを発揮できるような気がします。


今度機会があれば、そのドライバーと比較試打してみたいと思います。



NIKE Victory Red Tour Driver
今日は、このナイキの素晴らしいドライバーに出会うことが出来て、とても意味深い一日となりました。


先月『ヴィクトリー レッド ストレートフィット ツアー ドライバー』や『サスクワッチ マッハスピード ストレートフィット ドライバー』を試打してみて、少しは打ちやすくなったかな?と思ってはいたのですが、苦手意識だけは強く残っていました。


やはりナイキのドライバーは、私にとって『世界一難しいドライバー』だ・・・・。と思っていました。


しかし、この『ヴィクトリー レッド ツアー』というドライバーに出会って、その印象はガラリと変わりました。


すごく親しみやすくなった感じがしましたし、こちらからクラブの方へ歩み寄っていける感じがしました。


これまでのドライバーは、とても苦手だったので、手にすることもなく『距離感』を感じていたのですが、このドライバーのおかげで、これからはもっとナイキのドライバーとの距離感を縮めていけそうな気がします。


私にとって、この『ヴィクトリー レッド ツアー』は、『ナイキ史上最高』のドライバーです。



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このドライバーを店員さんが勧めてくれて、とても良かったと思います。


彼の一言が無ければ、このドライバーを手にすることは無かったですし、これからもずっとナイキのドライバーに苦手意識を持ち続けていたと思います。


やはり彼は私のことをよく知っているなあ・・・。と思いました。


私の大切なゴルフ仲間でもある彼は、かなりの上級者であり、クラブに対しての造詣も深く、彼と話をしているだけで、こちらも新鮮な気分になれます。


今日はとても貴重な体験ができた一日でした。


心の中に何か引っかかっていたものが、取れたような気がします。


来月、彼とラウンドすることになっているので、昼ご飯を奢ってあげよう・・・。などと考えていました。


これからは、もっと積極的にナイキのクラブとも接していきたいです。

                         
        

                         
      
2010年02月08日
  

ナイキ サスクワッチ マッハスピード アイアン

                 
ナイキ サスクワッチ マッハスピード アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ サスクワッチ マッハスピード アイアン の7番です。



NS PRO 950GH HT
シャフトは NS PRO 950GH HT です。

ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、シャフト重量は98g、キックポイントは中調子、バランスはD1です。



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ナイキの新しいアイアンです。


とてもメカニカルで色々な工夫が施されているようですが、デザイン重視的なところも伺えます。


何となく、『ガンダム』に出てくる『モビルスーツ』を思い出しました。


ガンダムは『ファースト』『Z(ゼータ)』『ZZ(ダブルゼータ)』へと続きましたが、私は『ファーストガンダム』が一番好きでしたし、『RX-78』がシンプルでとてもカッコ良かったと思います。


『RX-78』を『マッスルバック』だとすると、このようなアイアンは『ZZ(ダブルゼータ)』かな?などと考えていました。



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こうして見ても、やはり『サイボーグ的なアイアン』なのだと思いました。


様々な付属品が取り付けられている感じです。


『シンプル』というよりは、かなり色々な装備品が付いていて『チューンアップ』されている感じです。


様々な武器や鎧が装備されている感じがしました。


先日試打した ナイキ サスクワッチ マッハスピード フォージド アイアン も、メカニカルな感じがしましたが、このアイアンのほうが、より『派手』になっている感じがしました。


こういったデザインは、やはりナイキらしいところだと思います。


とても斬新で、何か新しい波を作ろうとしている感じが伝わってきます。


これらの装備品がどのような効果を発揮するのかは解りませんが、かなり機能的な一面も持ち合わせているのだと思います。



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『彫りの深さ』も、やはり深めだと思います。


この角度から見ると、かなり立体的に見えてしまいます。


私は普段、この角度からみると、かなり薄い感じのアイアンを使うことが多いのですが、最近は色々なアイアンを見かけるようになりました。


『ユーティリティ』と見間違えてしまいそうなアイアンもありますが、このアイアンはそれほど極端な感じではなく、最近割と見慣れた感じのアイアンだと思いました。


この『バックフェース』に取り付けられているものを見ていると、先日試打してとても好印象だった スリングショット と同じような効果があるのだろう・・・。と思っていました。


かなりの『ハイテク』が注ぎ込まれた『サイボーグアイアン』だとは思いましたが、これまでも目にしてきた感じがするので、それほど目新しい感じはしませんでした。


私はこのようなタイプのアイアンを使った経験は少ないのですが、日頃からずっと使っておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、すごく好きだ・・・。と仰る方も多いのではないでしょうか?



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『ソールの幅』は広めではありますが、それほど広すぎない感じがして、私にも打てそうな気がしてきました。


『低重心』を充分に感じさせながらも、それほど難しく感じることはありませんでした。



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『ホーゼル長さ』も、やや短めではありますが、しっかりと付いているところに好感を持ちました。


『低重心』だけでなく、『操作性』も決して無視していない感じがして、使いやすそうな印象を抱かせてくれました。



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素振りをしてみると、最近の主流と呼べる『軽量感』です。


こうして振っていても、やはり今はこういったタイプのアイアンが主流なんだな・・・・。と思いました。


いずれ、このような『軽量スチール』も、『軽量』という言葉が取り除かれていくような気がします。


ゴルフクラブは、『振り切れる範囲で』という条件が付きますが、出来るだけ『重い物』のほうが、易しいと私は感じているのですが、今はやはり軽い物のほうが多く求められているのだと思います。


『ダイナミックゴールド』は上級者用

『軽量スチール』や『カーボンシャフト』は、初・中級者用


などと思われている節もあるようですが、私は必ずしも、そうは思いません。


まだ初心者であっても、パワー溢れる方が何も知らずに『軽量スチール』や『カーボンシャフト』などを使えばどうなるでしょう・・・・。


きっと、ゴルフってかなり難しいな・・・。と思われるのではないでしょうか?


野球経験者の方なども、やはりそういったシャフトは難しく感じられるのではないでしょうか?


『スコア』だけで、スペックを選んでしまうのはいかがなものでしょうか?


やはりクラブというのは、人それぞれ合うものが違ってくるので、もっと違った観点から選ばなければならないのだと思います。


『軽量スチール』や『カーボンシャフト』を使っておられる上級者の方も、たくさんいらっしゃいます。


例えゴルフのキャリアが浅くても、『DG』などを使ったほうが、結果がいい方もたくさんいらっしゃると思います。



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今は量販店なども、殆どが『軽量スチール』ばかりを扱っていて、ゴルフを始めたばかりで、また知識や経験の少ない『パワーヒッター』の方が、そのようなことも知らずに店員さんの言うがまま『軽量スチール装着アイアン』を購入してしまう・・・・。というのが現実に起こっていると思います。


その購入した方は、自分にはかなり『アンダースペック』であるにもかかわらず、それに気付くこともなく使い続け、上達速度が遅くなっているかもしれません。


球が曲がりすぎてしまって、伸び伸び振っていくことができなくなるかもしれません。


ゴルフを始めたときは、なるべく重いクラブを使って、年月が経ち、それが振りづらく感じられたら少しずつ『軽量化』していく・・・・。というのが理想のような気がします。


しかし、今はいきなりこのような『軽量スチール』からスタートしてしまいます。


その事が果たしていいことなのか、私は疑問に思ってしまいます。


私はゴルフを始めたばかりの後輩達には、なるべく『DG』を勧めているのですが、彼等は知識がないので当然『先入観』も持たずに、『DG装着アイアン』を購入し、みんないいスイングをして順調に上達していってます。


『軽量スチール』も、確かに素晴らしいシャフトですが、最初から選んでしまうというのも少し疑問を持ちますし、もっと選択肢があったほうが、ゴルファーにとってはありがたいことだと思います。


ただ、『ダイナミックゴールド』よりも、『軽量スチール』の方が『ニーズ』がある・・・・。というのが現状であり、その最も大きな理由なのだと思います。


やはりメーカーもショップも売らなければならないので、仕方のないことなのかもしれません。


今日は、このクラブを振っていて、ふとそのようなことを考えてしまいました。



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ボールを前にして構えた感じは、ちょっと特徴的な顔ではありますが、珍しいとは思いませんでした。


昔からこういった顔をしたアイアンは目にしてきました。


典型的な『欧米型アイアン』だと思いました。


『グース』は、ややきつめで『トップライン』も厚く、いかにも易しそうな顔をしています。


機能を重視した『合理的アイアン』だと思います。


欧米型アイアンで『名器』と呼ばれるアイアンにも、このアイアンと同じような形をしたものがたくさんあります。


いわゆる『日本的な顔』ではありませんが、このような顔を好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。


私の知っている上級者の方も、このような形状のアイアンで鋭いショットを連発しています。


いかにもビギナーの方の為に作られたようにも見えますが、上級者の方でも昔からこのようなアイアンを愛用しておられる方はたくさんいらっしゃいます。


私はもっと『シャープ』な感じの顔を好むのですが、この形状のアイアンも、これまでたくさん経験していますし、特に強い違和感は感じませんでした。


『イメージライン』の数は、それほど多く頭に描くことは出来なかったのですが、一本だけセンターに太いラインを描くことができました。




試打を開始しました。

04
『球のあがりやすさ』という点では、最初の2球ほどやや『薄目』に当たってしまい、トップ気味の球を打ってしまいました。


ちょっとタイミングが合っていない感じもしました。


しかし、すぐに微調整することができました。


少し球が拾いづらい感じもしたのですが、次第に修正することができました。


この『グースネック』と『軽量感』が、難しく感じてしまう『二大要因』的な感じもしたのですが、それはやはり私の対応能力の低さが主な原因であり、メーカー側も私のような者に合わせてこのアイアンを作っているのではないから仕方のないことだと思いました。


『ロフト』も立っていますし、『グース』も効いているので、このようなタイプのアイアンを打つと、私の場合は『出球』が少し低くなる傾向にあるのですが、今日もそのような感じがしました。


このように見た目にもわかる『低重心』ですし、決して球があがりにくいとは感じませんでしたが、やや『薄め』に当たりやすい感じがしました。


私は『ストレートネック』を好みますが、『グースネック』を好んで使っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。


そういった方々には、とても打ちやすく感じられるのではないでしょうか?



SasQuatch
『打感』も、最初ミスショットしていた時は、当然なかなかしっくりこなかったのですが、次第に安定した球を打てるようになると、このソフトな感触を楽しむことができました。


『軟鉄鍛造』とはまた違いますが、このような打感もこれまでたくさん経験してきましたし、好感の持てる感触だと思いました。


ただ、いつも使い慣れているアイアンの感触とは、ちょっと異なるところもあるので、なかなか『距離感』などは掴みづらいところもあったのですが、これはやはり私の経験不足が大きな原因なので、球数を増やしていって慣れているしかないと思いました。


このような顔なので、『フェースローテーション』を使いづらい感じのアイアンなのですが、実際は割と楽に行うことができました。


『グース』がきついと心のどこかに、


「なるべくフェースを返したくない・・・。」


という意識が働いてしまうのか、フェースローテーションを抑えていきたいとついつい思ってしまうのですが、今日はいつもと殆ど変わらない感じで打つことができました。


同じ『芯』で捉えても、『球がつかまった時』の感触は、よりいいものですが、今日はそんな『つかまえた感』を味わうことができました。



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『安定性』という点でも、このようなアイアンに慣れておられる方には、とても高いパフォーマンスを発揮してくれるのではないでしょうか?


かなり『スイートエリア』の広さを実感できるアイアンだと思います。


私も最初ミスしていた時は、


「やはりちょっと自分には難しいアイアンだな・・・。」


と思っていたのですが、慣れていくにつれ、全くシビアさを感じることなく打っていくことができました。


ちょっと表現は悪いのかもしれませんが、あまりターゲットを決めつけず『アバウト』に打っていく感じが、今日の私にはちょうどいいような感じがしました。


どんどん『リズム』で打っていくべきだ・・・。と思いました。


かなり敷居の低い『イージーアイアン』なのだと思います。



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『操作性』という点では、少し難しい感じがしました。


このような形状のアイアンなので、構えたときにあまり色々なイメージを描けなかったのも、大きな理由だと思いましたし、やはりスペック的にも私にはやや難しく感じられる部分もありました。


『強いグース』はタイミングが合いづらく感じることもあり、また『引っ掛け』が出そうな感じもします。


実際はそれほどでもないことが多いのですが、どうも昔の失敗したときのイメージをそのまま引きずっていることが、なかなか上手く操作できない原因のような気がします。


左右に打ち分けることもできましたが、なかなか意図したラインを描いていくことができなかったので、もっともっと球数を増やしていって、自分の技術を上げていくしかない・・・・。と思いました。



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『飛距離性能』も、やはり優れているのだと思います。


今日の私は、ややバラついてしまうことも多かったのですが、それでも飛んでいた時は、やはり最近のストロングロフトアイアンの距離だと思いました。


『軽量スチール』と共に、このようなロフトもいずれ『ノーマル』と呼ばれる時代がくるのかもしれません。


今日は『縦の距離感』がバラついてしまい、やや難しい感じがしました。


飛ぶ時とそうでなかった時の『誤差』を縮めることに苦労してしまいました。


球数を増やしていっても、なかなかその誤差は縮まりませんでした。


ただ、色々な工夫が見て取れますし、本来はとても飛距離性能にも優れているアイアンなのだと思います。


かなりたくさんの方が、このアイアンで素晴らしいショットを連発されることだと思います。



06
今日は、このアイアン・・・。というよりも、私自身の『スイングやリズムの乱れ』が大きな原因で満足いく試打が出来なかったような気がします。


いつも大したショットは打っていないのですが、今日はいつも以上に乱れたスイングをしてしまった感じがします。


何だかこのアイアンに申し訳ないな・・・。と思いました。


本来ならば、もっといいことも書きたかったのですが、実際にあったことをいつも正直に書いていきたいので、今日はこのような内容の乏しい記事になってしまいました。


私はどちらかというと、先日試打した『サスクワッチ マッハスピード フォージドアイアン』の方が打ちやすい感じもしますが、決してこのアイアンにも大きな苦手意識は感じませんでした。


また日を改めて、このアイアンに挑戦したいです。

                         
        

                         
      
2010年02月03日
  

ナイキ スリングショット アイアン

                 
01
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ スリングショット アイアン の7番 です。



02
シャフトは スリングショット 専用スチール です。

ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフト重量は105g、トルクは1.8、キックポイントは中調子、バランスはD1です。



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ナイキの新しいアイアンです。


しかも『スリングショット』です。


初期モデルのスリングショットは、とても打ちやすいと評判になった名アイアンです。


私の周りでも、かなり人気がありました。


今日はその後継モデルです。


名前も同じ『スリングショット』です。



04
とても『打ちやすさ』を感じさせてくれるデザインだと思います。


これは、これまでのスリングショットの高性能を肌で感じているので、このアイアンもかなりの高性能な気がしてきます。


ナイキ独特のデザインです。



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『ポケットの広さ』や『膨らみの大きさ』も、これくらいまでがいいような気がします。


あまりに大きく膨らんでしまうと、それが構えたときに目に入ってしまい、『構えづらさ』や『難しさ』を感じてしまうことが多いです。


特に『アイアン型ユーティリティ』と呼ばれるクラブの多くは、こういった『構えづらさ』を持っているものが多いような気がします。


できるだけアイアンと同じ感覚で構えてみたいのですが、なかなか上手くいかないことが多いです。


初代『スリングショット』が誕生した頃は、今のように『ポケキャビ』が多くなかったので、珍しい感じもしていましたが、今ではこのような形状のものは、とても見慣れてきましたし『市民権』を得たような気がします。


私はできるだけ、『ノーマル』な感じのアイアンを使っていきたい・・・。と思っているのですが、このようなアイアンに魅力を感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。



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『ソールの幅』も広めではありますが、最近はずいぶんと見慣れた感じがしますし、それほど驚くほどの広さではありません。


むしろ、最近の『超・ワイドソールアイアン』と比べてみると、やや抑えられた感じもしました。


私はあまりソール幅が広すぎるものは、どちらかというと苦手にしているのですが、これくらいならば苦手意識を感じることなく振っていけそうな気がします。


ソール幅があまりにも広すぎると、『トップ』や逆に『ダフリ』といった『マイナスイメージ』が私の場合は頭に浮かんでしまうのですが、これくらいならばフェース面とボールを上手くコンタクトさせていけそうな気がします。



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『ホーゼルの長さ』も短すぎないところに好感を持てました。


決して『ロングホーゼル』だとは思いませんが、これくらいのホーゼルが付いていると扱いやすそうな気がします。


『フェース面』を安定してコントロールできそうな気がします。


いいイメージばかりが浮かんできます。


『ショートホーゼル』や『スルーボア』といったものは、確かに球があがりやすいですし、高性能だとは思いますが、私はずっと難しさを感じていました。


このアイアンも『重心の低さ』を感じさせながらも、それほど低重心過ぎていないところに好感を持てます。



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アイアンには『角型』と『丸型』の二種類が大きく分けてあると思うのですが、『角形』は『シャープさ』『切れ味の鋭さ』を感じさせてくれますし、『丸型』や『打ちやすさ』『球のあがりやすさ』を印象づけてくれます。


私はこれまで『角型』を好んで使ってきましたが、このような『丸型』も最近はいいものが多いので、とてもいい印象を持っています。


今は、どちらかというと『丸型』が多いと思いますし、このアイアンの形状に好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



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ボールを前にして構えてみた感じは、とてもいい顔で構えやすく感じました。


決して見とれてしまう感じではないような気もするのですが、とても均整の取れた美しい顔だと思いました。


多少『トップライン』の厚さが目に付きますが、構えづらく感じることはありませんでした。


思っていたよりも『グース』はきつくないので、いいイメージを持つことができました。


ボールを自在に曲げていく・・・・。というよりは、ほぼ直線のイメージのほうがしやすかったのですが、すごく楽な気分で構えることができました。


初代スリングショットは、その打ちやすさ・高性能は知っていましたが、やや構えづらい感じがしていたので、少し苦手意識を持っていたのですが、このアイアンにはそのようなものを感じませんでした。


初期モデルは、少し『面長』でしたが、このアイアンはすごくスッキリとしています。


私はフェースローテーションを多く使っていくタイプなので、どうしても『小顔』や『重心距離の短さ』を求めたいのですが、このアイアンはすごくいい気分のまま構えさせてくれました。


自分の描いたラインにボールを乗せていくことだけ考えて、あとはこのアイアンに任せていこう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

08
まず感じたのが、その『球のあがりやすさ』です。


予想していたことではありますが、すごくいい感じです。


このようなタイプのアイアンなので、どうしても『ストロングロフト』を想像していたのですが、『ロフト34度』というのは、最近のアイアンにしては、かなり『寝ている』と思います。


『30度から31度』くらいかな?と、これまでのこういったタイプのアイアンを試打してきた経験から、予想していたのですが、少し意外な感じがしました。


『グース』がきつくないので、球もすごく拾いやすい感じがしました。


この『ロフト設計』と、程良い『低重心』が上手く作用し合って、すごくいい感じの弾道の高さを目で楽しむことができました。


あまりにも高い『低重心設計アイアン』で打たれた球の高さよりも、こういったアイアンの方がどことなく自然な感じがしました。


すごくこちらのフィーリングが伝わりやすい感じがしました。


明かに初期モデルよりも、こちらのほうが、私は好きだと思いました。


最近の『ストロングロフト設計アイアン』に、違和感を感じておられる方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、このアイアンはそういった方々にも、すごく受け入れられやすいのではないでしょうか?


このアイアンに装着されているシャフトも、程良く球を上げてくれている感じがしました。


今、主流と言われる『NS PRO』よりは、多少重量感もありますが、それほど極端に重い感じもしなかったですし、今後は、こういった『ちょい重』のスチールシャフトも増えてくるのではないでしょうか?


最近の『軽量スチール』には、もう少し重量感が欲しい・・・・。と感じておられる方もいらっしゃると思います。


そういった方々にも、このようなシャフトはいいフィーリングをつかまれるのではないでしょうか?



07
『打感』も、すごくいい感じだと思いました。


私にとっては、やはり軽いアイアンなので、最初の3球程はやや『トゥ寄り』に当たってしまったのですが、その時は少し硬い感じがしましたが、だんだんと慣れてくるにつれ、いい感触を楽しむことができました。


『軟鉄鍛造』とは、また違いますが、このアイアンのような『ソフトな打感』もアリ・・・。なのだと思います。


気持ち『ヒール目』で打っても、すごくいい感触が感じられました。


私はどちらかというと、やや『ヒール目』で打っていければ・・・・。と思っているのですが、このアイアンはそういった私の要求に応えてくれている感じがしました。


外見の見た目の印象通り、打感もソフトなアイアンだと思いました。


かなりファンが増えそうだな・・・・。と思いました。



09
『安定性』という点でも、やはり好印象を持ちました。


おそらく『慣性モーメント』や『スイートエリアの広さ』といった点では、ひょっとすると初期モデルのほうが数値的には高いのかもしれませんが、私はこのアイアンのほうがいい印象を持ちました。


最近よく見られる他のメーカーの『超・ワイドスイートエリアアイアン』と比べると、それほど『スイートエリア』も広すぎないような気もしますし、『ミスヒットに対する許容度』も大きくないのかもしれません。


しかし、決して『シビアさ』を感じることはなかったですし、かなり『イージー』なアイアンだと思います。


いい感じで上から打っていくこともできました。


私はアイアンは『横からはらう』といったイメージでは打ちづらく感じてしまい、どうしても昔からのクセで『上から潰していきたい』と思っているのですが、このアイアンはそんな私の心を見透かしたかのように、いい感じで球を浮かせてくれました。


出球も安定していましたし、球筋を揃えていきやすい感じがしました。


何となく、ゴルファーとクラブの『意思疎通』が図れたような気がしました。


ただ、出来ればもう少し『重量感』があると、もっといいような気もしたのですが、これはあくまでも私の感覚なので、これくらいの重さのほうがいいフィーリングを感じられる方もきっとたくさんいらっしゃると思います。


このシャフトは『TRUE TEMPER社製』ということらしいのですが、やはりこの会社のシャフトとは相性がいいのかな・・・?などと考えていました。



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『操作性』という点でも、最近の『イージーアイアン』の中では、かなり優れているほうだと思います。


『敏感さ』や『操作性』を求めていくと、どうしても『シビアさ』が強く感じられてしまうことも多いですが、このアイアンは決してシビアではないですし、うまく『操作性』と『イージーさ』の両立がとれているような気がします。


それほど球が曲がりやすいとは感じなかったですし、どちらかというと『曲げようとすれば曲がってくれる』といった感じでしょうか?


左右に打ち分ける練習も楽しく行えましたが、ある程度の『直線』をイメージしていったほうが、球をまとめていきやすい感じがしました。


ただ、先ほども書きましたが、やはりもっと要求を出すとすると、日頃使い慣れているシャフトのほうが、ダイレクトにこちらの要求やイメージを反映してくれるような気がします。


しかし、これは『慣れ』といった部分も大きいので、決してこのシャフトが劣っている訳ではありません。



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『飛距離性能』という点でも、いい感じです。


最近の『ストロングロフトアイアン』と比べてみると、それほど遠くへ運んでくれるアイアンとはいえないのかもしれません。


しかし、大きく飛距離性能が劣っている感じもしません。


私は打ちながら、よく飛ぶなあ・・・。と思いながらも、これくらいまでで抑えておきたいな・・・。と思いました。


先日試打した『ミズノ JPX ADマレージング アイアン』が、すごく印象深くて飛距離性能に長けたアイアンなのですが、その『飛距離』という点だけで見ると、やはりどうしても少し劣ってしまうのかもしれません。


やはり『アイアンの飛距離性能』というのは、『ロフト』と『長さ』が最も関係してくるのだと思いました。


しかし、そのミズノのアイアンは私にとっては『規格外』的な感じの飛距離性能なので、『二択』で、もしコースで使うとするならば、私は迷わずこの『ナイキ スリングショット アイアン』を選びたいと思いました。


ミズノのアイアンには、いつも助けられてばかりですが、この2本のアイアンを比べると、私はこれまでやや馴染みの薄い『ナイキ』を選択します。


しかし今は、アイアンでも大きな飛距離を求めておられる方がたくさんいらっしゃると思います。


そういった方々には、このアイアンはやや向かないのかもしれません。


非常に打ちやすいアイアンですが、『距離』だけで考えてみると、それほど多くものを期待できないのかもしれません。


今日も練習場で隣の打席の方が、ショートアイアンを力一杯振っておられました。


やはり自分の持っている距離をもっともっと伸ばしていきたい・・・・。というのはゴルファー共通の願いなのだと思います。


飛ばす練習も楽しいものですが、自分の狙ったところに落としていく練習はもっと楽しいものだな・・・。と私はいつも思っています。


『高さ』と『左右の曲げ』という『縦と横の感覚』がピッタリと合致して球を運んでいくことが出来たときには、この上ない喜びを感じます。


レベルの低い私ではそれほど数多く打てませんが、時々マグレでクラブが打たせてくれるときがあります。


そういったときは、背中に電気が走るような快感を味わうことができます。



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先日試打した『ナイキ サスクワッチ マッハスピード フォージド アイアン』も、とてもいい印象を持ちましたが、この『スリングショット アイアン』も、すごくいい印象をもったまま試打を終えることができました。


『敷居の低さ』でいえば、間違いなくこちらだと思います。


何をもって易しいか・・・?というのは、人それぞれ違うところもあるとは思いますが、あくまでも一般的にみてすごくバランスのとれた『イージーアイアン』だと思います。


先ほども書きましたが、初期モデルよりも構えやすいですし、私は明らかにこちらのほうがいい印象を持ちました。


ナイキのアイアンは、いい意味でとても易しくて高性能なアイアンが多いのだと思います。


私はこれまで他社のアイアンを好んで使ってきましたし、特に昨年はあまりにもたくさんの、そして素晴らしいメーカーに初めて出会いました。


そのどれもが私の『購入意欲』を強く刺激するものばかりです。


このナイキのアイアンも、これからとても期待できる感じがしました。



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ただ、アイアンは『軟鉄鍛造』と『ダイナミックゴールド』にこだわっている私としては、このアイアンの高性能・高フィーリングを感じながらも、それほど購入意欲を刺激されるものではありませんでした。


しかし、『軟鉄鍛造』や『ダイナミックゴールド』を敬遠しておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、このようなバランスが良くて、高性能な軽量スチールシャフトを好まれる方も多いと思います。


かなり幅広い層に受け入れられると思います。


上級者の方は勿論、まだキャリアが浅くても、これからもどんどん『上昇気流』に乗っていかれる方にはとてもいいのではないでしょうか?


これまで、多少『タフ』なアイアンを使ってこられた方も、このアイアンを使うと、


「アイアンって、こんなに簡単だったんだ・・・・。」


と思われる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


それでいながら、フィーリング性能も決して劣っている感じはしないので、永く付き合っていけるアイアンだと思いました。


『ナイキ スリングショット』というアイアンは、これからもずっと存在し続けて欲しいです。