WILLIAMS
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2011年04月10日
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WILLIAMS SPORTS PLAYERS SERIES FW32 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは WILLIAMS SPORTS PLAYERS SERIES FW32 ドライバー です。

シャフトは CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは7.4(S)、トルクは3.3、シャフト重量は66g、バランスはD5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は318gです。

初めて手にした『WILLIAMS』という名のドライバーです。
私はこのメーカーを今日初めて知りました。
老舗メーカーではないと思うのですが、いわゆる『地クラブ』という存在になるのでしょうか?

『ウィリアムズ(ス)』というと、私は往年の名レスラー『ドクター・デス』こと、故スティーブ・ウィリアムスさんやタイガー・ウッズ選手専属キャディのスティーブ・ウィリアムスさん、英国の故ダイアナ妃の長男のウィリアム王子を思い出します。
それ以外にもフェラーリやマクラーレンなどと並んでF1の名門チーム『ウィリアムズホンダ』を思い出しました。
確か3年くらい前だと思うのですが、何回も優勝を経験しているホンダがF1から撤退するというニュースを聞いた時はすごく驚いたと共に残念でなりませんでしたが、毎年莫大な費用がかかってしまうので、仕方のないことなのだと思いました。

そう思いながら全体を見回してみると、ヘッド後方に『WILLIAMS F1 TEAM TECHNOLOGY』と記されているのを見て、F1のウィリアムズなのだということが解りました。
F1のボディは空気抵抗などを減らすために、まさに『ミリ単位』でボディの設計がなされていますが、そのノウハウや技術がこのドライバーにも込められているということなのでしょうか?
車のメーカーでゴルフクラブといえば、数年前に『ポルシェデザイン』のクラブがありましたが、今では見かけることがなくなりました。
いつか試打してみたい・・・。と思っていましたが、ついに出会うことができずに残念に思っています。

F1マシンを想像しながら眺めてみると、この部分はちょうどF1マシンのエンジン部分を想像していました。
この独特パーツも、空気抵抗を軽減する為に付けられているのでしょうか?
『空冷』を連想しました。
すごく個性的だと思いました。
F1に限らず、自動車やオートバイレースなどのモータースポーツは、圧倒的な『スピード感』はもとより、その『音』がすごく印象的ですが、『静』のスポーツの代名詞ともいえるゴルフにも進出してきたのでしょうか?
まるで逆の世界にも思えるのですが、私のような車好きにはたまらないことです。

『ソール中央』の、やや後方に『ウェイト』のような物が見えます。
これは、これまでの他のメーカー同様、重心位置の調整の為に取り付けられているのでしょうか?
最近はもっと大きめの物が多いですが、このドライバーに取り付けられているものは、少し控えめな大きさだと思いました。
こうして見る限り、取り外しはできないようです。

結構シャローヘッドです。
もっと立体的なヘッドかと思っていたのですが、実際はそうでもありませんでした。
今はシャローヘッドのドライバーを見慣れているので、特に珍しいとは思いませんでした。
このシャローヘッドも、空気抵抗を減らす為に採用されているのではないでしょうか?

トゥ側のところに、『AERODYNAMIC WING』と記されてあります。
空気抵抗などが軽減されるような翼がついているのだろう・・・。という予測が立ちました。

クラウン部分

トゥ

ヒール
『クラウン』『トゥ側』『ヒール側』に『フィン(ひれ)』のようなものが付いています。
私はF1マシンやスーパーカーに多く見られる『リアウィング』を思い出しました。
『空気力学』に基づいた設計になっているのでしょうか?
これまで『空気抵抗を減らず』というヘッドはたくさんありましたが、このドライバーはそれらの物とは明らかに異なり、かなり個性的な感じがしました。
このフィンのような物が、『AERODYNAMIC WING』と呼ばれているのでしょうか?

フェースのトゥ側のところに、『WFTi』と記されてあります。
どういった意味で、どのような効果があるのでしょうか?

ヘッド後方のトゥ側とヒール側に、それぞれ一つずつ、四角い凹みのような物が見えます。
どういった効果があるのでしょうか?
これまでの経験から、おそらく『ウェイト』と同じような役目をするのではないか?という予測が立てられますが、実際のところは解りません。

写真では見えづらいかもしれませんが、この四角の中をよく見てみると『DENSIMET』と記されてあります。
どういった意味なのでしょうか?
辞書で意味を調べてみたのですが、載っていませんでした。
OにRが横に付いているので、登録商標なのでしょうか?
すごく興味が湧きました。

『顔』は、正直言ってそれほど美しい顔だとは思いませんでした。
これまで色々な珍しいパーツを見ていたので、『顔』にもすごく期待をしていたのですが、ちょっと期待はずれな感じがしました。
ヘッド後方が膨らんでいる、『お馴染みの形』です。
これまでの経験から、おそらく『直進性』に優れた設計になっているのだろうと思うのですが、できればもっとコンパクトで美しい形だと、より好感度が増したような気がします。
しかし、こういった形状のドライバーも、昔ほど苦手意識を感じないですし、ある程度の予測は立てられそうな気がしました。
私は昔から『対応能力』が著しく低いのですが、以前より少しは進歩できているのかな?と思いました。
しかし、今でもかなり構えづらいクラブには苦戦してしまいます。
結局のところ、大した進歩はしていないのだと思います。
こうして見ていると、何となくなのですが、以前出会って試打したこともある、スリクソンの『初代GiEドライバー』を思い出しました。

素振りをしてみると、かなりヘッドが効いている感じがしました。
昔は結構ありましたが、最近ではとても珍しいと思います。
『D1』や『D0』といったドライバーも、今では『主流』となっているような気もしますし、これだけはっきりとヘッドが効いているドライバーはなかなか思い出されません。
強いて挙げれば、ちょっと前の『コブラ』のドライバーを思い出します。
私は『ヘッドの効き』が弱すぎるドライバーよりも、これくらいはっきりと感じられるドライバーのほうが好きなので、すごくいい印象を持ちました。
ヘッドがすごくよく走ります。
しかも走りの『大きさ』というよりは『速さ』を感じます。
シャフトも、これまで何度も出会ってきていて信頼できる『スグレもの』なので、安心して振っていくことができました。
すぐに感じがつかめましたし、そのいいフィーリングを何度も確かめながら振っていくことができました。
ヘッドバランスが弱すぎるクラブだと、こちらが何かしてあげなければならない・・・。と感じる部分があるのですが、これくらいはっきりとヘッドが効いてくれていると、『ヘッドを落とすだけ』といいますか、『重力任せ』にできるところがすごく易しく感じるところです。
先日出会った ヨネックス EZONE タイプ 380 ドライバー を筆頭に、最近は『コンパクトヘッド』の流れが来ていると思うのですが、このドライバーは大きく見えました。
ヘッド体積はおそらくルール上限の『460㎤』だと思っていたのですが、聞くところによると『450㎤』なのだそうです。
少し『小顔』になっているのだそうです。
しかし、私はそれほどの小顔感は感じませんでした。
やはり『シャローヘッド』で投影面積が大きかったからなのかもしれません。

ボールを前にして構えてみても、やはりこの独特な形状が目に付きます。
この『顔』に個性を感じましたが、構えづらくはありませんでした。
『直進性の高さ』と『球のあがりやすさ』を感じました。
見惚れてしまうようなドライバーではありませんが、『機能性』を重視しているのだろうと思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『飛距離性能の凄さ』です。
かなりハイレベルな飛距離性能です。
やや構えづらさは感じたものの、一球目からボールは勢いよく真っ直ぐ飛び出してグーンと伸びていきました。
やはりこの空気力学に基づいた『F1のテクノロジー』が活かされているのでしょうか?
ヘッドがよく効いているので、それもこの飛距離性能につながっているような気がします。
聞くところによると、このヘッドの重量は最初からけっこうあるのだそうです。
最近は最初からヘッドの重量を軽くして、その余った分だけ『異材』などをコンポジットしたりしている物が殆どで、多くのメーカーのドライバーには、あまり個性を感じないこともありますが、このドライバーにはすごく個性が感じられ、その個性がキラリと光っています。
軽いクラブ(ヘッド)は確かに振りやすいですし、その結果ヘッドスピードも結構速くなっているような気がしないでもないですが、実際はそうでもないことを私は何度も経験しています。
これまで色々なドライバーを試打してきて、『ボールに当たり負け』するようなドライバーにもたくさん出会ってきました。
自分のスキルや感覚が要求するものよりも軽すぎるクラブを使っていいことは殆どないですし、デメリットのほうが圧倒的に大きくなります。
『アンダースペック』過ぎるクラブを使っていると、長いスランプが待っているような気がします。

今日はこのドライバーが力強くボールを送り出してくれているように感じられました。
かといって、このドライバーが『重い』とか、ヘッドが効きすぎてタイミングがとりづらい・・・。といった感覚は全くしませんでした。
普段通りの感覚で楽に振っていくことができました。
かなりキャリーも伸びます。
結構叩いていくこともできたのですが、どちらかというと、私の感覚では『ヘッドに仕事をさせる』といった感じで振っていったほうが、より簡単にいい結果が得られやすい感じがしました。
『叩く』というよりは『重力に任せてトップの位置から落としていく』という感覚のほうが上手くいきやすいと感じました。
こちらが『イニシアチブ』をとってボールをヒットしていくのではなく、あくまでもヘッドに任せて自分は少し離れた位置から楽をしている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
すごく楽に飛距離が稼げるドライバーだと思いました。
力み過ぎないほうが、いい結果が得られやすいドライバーだと思いました。
この慣れ親しんだクレイジーのシャフトも飛距離性能にすごく優れているので、ヘッドの持つ高いポテンシャルと上手くマッチしているように思いました。
まさに『鬼に金棒ドライバー』です。
あくまでも私の感覚でのことなのですが、ドライバーに限らずフェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンなどでもそうですが、『いいインパクト』を迎えられた時のボールというのは、すごく喜んで飛んでいるように感じるのですが、今日はまさにそんな感じがしました。
物が不完全燃焼してしまうと、身体に有害な『一酸化炭素』が発生して命の危険がありますが、今日はきれいに『完全燃焼』しているので、『水』と『二酸化炭素』に分離されていたような感じがします。
『安全』と『エコ』の『二段重ね』といったらいいでしょうか?
これは実戦で使ってみたいな・・・。と率直に感じました。

『球のあがりやすさ』という点でも、かなり優れています。
このシャローヘッドを見たときから予め予想はしていましたが、かなり弾道も高くなりやすいですし、すごくイージーな感じがしました。
弾道がやや高めなので、正直、私はもう少しロフトの立ったモデルを試してみたいと思ったのですが、試打クラブはこれ一本しかなかったので、諦めることにしました。
かなりキャリーが稼げるドライバーですし、『ドロップ感』などは微塵も感じませんでした。
私はどちらかというと『ディープ形状』のドライバーを好むのですが、このドライバーにはすごく好感を持ちました。
こういったシャローヘッドドライバーで、これだけ好感をもったのは、おそらくこのドライバーが初めてだと思います。
ヘッドが効いていますし、かなり『力強さ』を感じさせるドライバーですが、決してタフ過ぎる感じでもないですし、敷居も高過ぎる感じはしませんでした。
むしろ、かなり親しみやすい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、かなりのハイレベルだと思いました。
こちらが自然に振っている限り、球もブレる感じがしません。
再現性の高い球を打っていくことができました。
なかなか大きく曲がりづらいドライバーだと思いました。
結構『スイートエリア』も広いのではないでしょうか?
シビアな感じがしない、大らかさをもったドライバーだと思いました。
昔は『飛ぶドライバー』というのは、それだけ『曲がるリスク』が大きくなり、まさに『諸刃の剣』的なところがありましたが、最近はこういったどちらも両立できている高性能なドライバーが登場してきているおかげで、ゴルフがかなり楽になったような気がします。
そういえば、今開催されているマスターズも、メタルやチタンドライバーが主流となった時代になっても、選手の多くがマスターズだけは『パーシモン』を使っていた時代が何年か続きました。
それは、それまでパーシモンを使っていた人だけがチャンピオンになっていたからで、選手はみんな『ジンクス』といいますか縁起を担いでいたんだと思います。
そのジンクスが壊れたのが、確か1994年にスペインのホセ・マリア・オラサバル選手が優勝した時(確かそのドライバーのメーカーは日本のある有名メーカー)だと思うのですが、それ以来パーシモンはマスターズでも見なくなりました。
そのせいか、今は昔ほどあまり『ドラマ』は起きにくくなっていて、スリリングな感じはしなくなりました。
観ているほうは、もっとドラマチックな展開を望んでしまいますが、選手はすごく楽になったような気がします。
この『よく飛んで大きく曲がりづらいドライバー』を試打していたら、ふとそのようなことを考えていました。

『打感』も、すごく好感が持てました。
球がくっついている感じがしました。
『分厚いインパクト』といったらいいでしょうか?
こちらのエネルギーが効率よくボールに伝えられているような感じがしました。
こういった形状のドライバーなので、『フェースターン』はややしづらい感じがしましたし、『ボールをつかまえにいく』といった感じはしなかったのですが、あくまでもクラブ(主にヘッド)に任せていく感じがいいと思いました。

『音』も、すごくいいと思いました。
こちらの邪魔を全くしません。
練習場では、よく有線が流れているのですが、その流れている有線の歌謡曲を聞いているよりも、今の私にはこの音を聞いていたほうが、心地いい感じがしました。
かなり集中していたのでしょうか?
打ち終わってしばらくしてから音楽が流れていることに気づきました。
球を打っている間は、なぜか花粉によるクシャミも治まっていました。

『操作性』は、まずまず・・・。だと思いました。
左右に曲げてみたりもしましたが、それほど大きく曲がる感じはしませんでした。
大型ヘッドではありますが、球もつかまりやすく自然とドロー系の球が打てる感じがしました。
『つかまり』がいいですが、つかまり過ぎを心配する必要はないと思いました。
『CB50』というシャフトは、飛距離性能だけでなく、かなり操作性にも長けているシャフトですが、今日はあまり極端なことをせずに、より自然な感じで振っていこう・・・。と思いました。
あくまでもヘッドやシャフトに任せていくほうが、いい結果は得られやすいのだと思いました。

今年も既にたくさんの素晴らしいドライバーに出会いましたが、このドライバーも間違いなく『忘れられないドライバー』になると思いました。
かなり強烈なインパクトを私に残してくれました。
『物理的な性能』といいますか『基本性能』もすごく高いドライバーですが、それ以上に打っていて楽しくなるドライバーでした。
外見的には『シンプル』という言葉とは程遠い、かなり『メカニカル』なドライバーですが、フィーリング性能も高いですし、心に訴えかけてくるものがありました。
メカニカルではありますが、『機械の冷たさ』を感じることはありませんでした。
むしろ、『開発者の熱い魂』のようなものが感じられました。

私はどちらかというと、『安定性の高さ』よりも『操作性の良さ』を求めていきたいタイプなのですが、今日は夢中になってこのドライバーの『オートマチックさ』を楽しんでいました。
練習場で色々なもの(主にネットの支柱)をターゲットに決めて『ライン』を出していく練習をしたのですが、すごく楽しくて何球も何球も打ち続けていました。
曲がりにくいドライバーというのは、時々『単調』に感じられる部分もありますが、今日はずっとワクワクしながら楽しんでいました。
楽な気分で飛ばしていけるので、今日は『ライン出し』に集中することができました。
私は普段、練習場では、あまりドライバーを打たないのですが、こういった素晴らしいドライバーにたくさん出会えているので、最近はショートアイアンなど小さな物の練習がついつい疎かになってしまっているような気がします。
『嬉しい弊害』といえるのかもしれません。
このドライバーで一番の欠点といいますか、もっと改善できたら・・・。と思ったのが、やはり『顔』なのですが、球数をこなしていくうちに、殆ど気にならなくなりました。
この『顔』がもっと良くなれば、さらに好感度が増したように思うのですが、こればっかりは仕方のないことなのかもしれません。
決して致命的な欠点ではないですし、使っていれば気にならなくなる・・・。といいますか、そんなことを感じさせない全体的なレベルの高さを感じました。

私はこれまで、こういったタイプの『顔』をしたドライバーや、シャローヘッドのドライバーには、購買意欲が殆ど湧かなかったのですが、このドライバーはすごく湧きました。
また何度でも試打したくなりますし、自分のキャディバッグにこのドライバーが入っていたら、コースでもすごく心強いだろうな・・・。と思いました。
今回試打したこのドライバーは『PLAYER SERIES』というのだそうで、その他にも『GOLD SEREIS』や『BLACK SERIES』があるそうなので、そちらも是非試してみたいです。
今日は、このような素晴らしいドライバーに出会えたおかげで、時間が過ぎるのがあっという間に感じられました。
初めて手にするメーカーのクラブ・・・。ということで、最初は手探り的な感じでしたが、すぐに慣れ親しむことができました。
これからもこのメーカーにはすごく期待していきたいです。