ジオテック
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2011年11月02日
ジオテックゴルフ GT45P-SPL ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ジオテックゴルフ GT45P-SPL ドライバー です。

シャフトは GT TOUR BURNISH です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は68g、トルクは3.3、バランスはD1、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は312gです。

約10か月ぶりに出会った、ジオテックのドライバーです。
黒いヘッドがとても特徴的で重厚感を感じます。
派手さはないですが、個性が感じられるデザインです。
正直、カッコいいとは思わなかったですが、一度見たら印象に残るドライバーです。

全体的に立体的なイメージをもちました。
やはり色々なメーカーで『ディープ化』が進んでいるのでしょうか?

この赤いものはおそらくウェイトだと思いますが、これは色々な重さに交換できるのでしょうか?

ネックも、しっかりとついていますし、コントロール性の良さと叩けそうな雰囲気がありました。
ジオテックのクラブに接したことは、まだ少ないのですが、このドライバーはとてもしっかりとしている印象をもちました。

『顔』は、まずまず整った感じでした。
見惚れてしまうほどでもなかったのですが、マイナス的な部分はありませんでした。
どちらかといえば、洋梨型といえるでしょうか?
これまでたくさん出会ってきた、日本製ドライバー独特の美しい『光沢感』はあまり感じることはありませんでした。
高級感もあまり感じなかったのですが、親しみやすそうな雰囲気がありました。
聞くところによると、このドライバーのヘッド体積は『420cc』ということなのだそうですが、最近は『小顔化』が進んできたからでしょうか?
このドライバーが特別が小さいとは感じませんでした。

素振りをしてみると『D1』という数字以上に、ヘッドが結構効いている感じがしました。
シャフトも硬いとは思わなかったのですが、割としっかりしているように感じました。
先端があまり動き過ぎないのがいいと思いました。
全く経験のないシャフトでしたが、苦手意識は特にもちませんでした。
ただ、何となくなのですが、あまり気持ち良く振っていくことができませんでした。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
正直、それほど美しい顔だとは思いませんでしたが、マイナスなイメージは全くありませんでした。
トゥ側にやや特徴があり、どちらかといえば『逃がし顔』というよりは『つかまえ顔』だと思いました。
ヘッドが大きすぎないせいもあると思うのですが、強く引っ掛けそうな感じはしませんでした。
『フェード系』よりも『ドロー系』のイメージのほうが強く出せました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトな感じでなかなか良いと思いました。
ちょっと前までは、『黒いヘッドにソフトな打感』というのは、とてもいい意味での違和感があり、そこがまた面白いと思っていたのですが、最近はすっかり慣れてしまったので、特に驚くこともないですが、この硬すぎない打感には好感をもつことができました。

『音』も、まずまず・・・。だと思いました。
決して大きすぎず、耳障りな感じはしませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、最近のドライバーの中でも、ややタフな部類に入ると思います。
タフ過ぎて手におえない感じでは決してないのですが、明らかにヒッター向けのドライバーだと思いました。
こういったところは、黒いヘッドのイメージとピッタリ合致したところだと思います。

『安定性』という点では、こういったディープヘッドの特徴がよく出ていると思います。
スイートエリアはそれほど広いとは思いませんでしたが、敬遠してしまうほど難しいドライバーだとは思いませんでした。
何故かあまり気持ちよく振っていくことができなかったのですが、ボールはそれほど散らばる感じはありませんでした。

『飛距離性能』という点では、標準的だと思いました。
はっきりと叩いていくべきタイプだと思いましたし、誰でもキャリーが出やすいイージーなドライバーではないと思います。
しっかりと叩いていかないと、ドロップ感を感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まずまず力を伝えていきやすいドライバーだとは思いましたが、驚くほどボールが伸びていく・・・。という感じはありませんでした。
かといって、このドライバーの飛距離性能が劣っているのでは決してなく、これまでたくさんの優れたドライバーを経験してきたから余計に、このように感じるのだと思います。
あくまでも私の感覚で『飛距離』ということで考えてみても、これまで出会ってきた数多くのドライバーのほうが魅力を感じました。

『操作性』とう点では、なかなかいい感じがしました。
左右にもインテンショナルなショットを打ちやすかったですし、比較的扱いやすいタイプのドライバーだと思いました。
ただ、構えたときもあまりテンションが上がってこなかったせいか、色々な球を打ってみよう・・・。という気はあまり起きませんでした。
終始、落ち着いたテンションのままで試打を繰り返していました。

『黒いヘッド』
『コンパクトなサイズ』
『ディープ形状』
という私の好きな条件に当てはまるドライバーだったのですが、正直いいまして購買意欲は湧きませんでした。
しかし、それはこのドライバーに大きな不満がある・・・。というのではなく、何かこうワクワクするものがありませんでした。
ドライバーの試打をしていて楽しくなると、ついつい予定の球数よりも多く打ってしまうことが多いのですが、今日は予定よりも少ない球数で試打を終えてしまいました。

ただ、試打を終えたあと、このドライバーの価格を聞いて、とてもリーズナブルな値段に抑えられているのを聞いて好感度が少しアップしました。
私たちゴルファーにはとても嬉しいことだと思います。
通常売られているドライバーの半値くらいの値段を聞いて少し驚いてしまいました。
コストパフォーマンスはとても高いと思いました。

今回出会った、この『Geotech GT45P-SPL DRIVER』というドライバーは、私はあまり興味を持つことができませんでしたが、これからもこうした基本性能がしっかりとしていてコストパフォーマンスが高いドライバーをどんどん発売して欲しいと思いました。
今、ドライバーは『ディープ化』と『シャロー化』に分かれていると思うのですが、価格面においても、『ハイプライス』と『ロープライス』に分かれているような気がします。
そういった意味では、このドライバーはトップクラスのロープライス派だと思います。
飛距離においても、『1ヤード当たり』のコストがとてもリーズナブルで親しみやすいドライバーです。
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2011年01月19日
ジオテックゴルフ クロト RE10 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ジオテックゴルフ クロト RE10 ドライバー です。

シャフトは クロト RE10 シャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50.5g、トルクは5.4、バランスはC9、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は277gです。

久し振りに出会ったジオテックゴルフのドライバーです。
もうかなり前ですが、何年か前に試打した記憶があります。
ジオテックゴルフのクラブは、様々なパーツを自分の好みに組み立てて使うという、他のメーカーにはあまり見られない特徴があり、とても個性的な感じがします。
既製品で、ここまで細分化されたクラブは、あまり無いのではないでしょうか?

このドライバーは、私のゴルフ仲間のクラブであり、先日のプライベートラウンドを同じ組で回った彼が以前よりすごくよく飛ばしていたので、とても興味を持ちました。
彼はヒッターというよりは、明らかにスインガータイプであり、ややコスリ気味の球が出やすい傾向にあったのですが、先日のラウンドではそんな弱い球質がずいぶんと改善されていて、かなりいい球を打っていました。
大手有名メーカーの同じようなタイプのドライバーを、それまで彼はずっと使っていましたが、先日のラウンドでは前に使っていたドライバーよりも、明らかに飛距離が伸びていました。
今日は彼と一緒に練習場に来て、このドライバーを借りることが出来たので、試打させてもらうことにしました。
大手有名メーカーのクラブのように、それほど頻繁に出会う機会には恵まれないメーカーのクラブなので、今日はとてもラッキーだと思いました。

高級感溢れるデザインになっています。
おそらく10万円以上するのだろう・・・。と思って彼に聞いてみたのですが、思いの外リーズナブルな価格で購入したということで、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
見た目の高級感と、実際の価格とのアンバランスがとても面白いと思いました。
『QUELOT』とは、どんな意味なんだろう?と思い、辞書で調べてみたのですが、私の持っている辞書には載っていませんでした。
メーカーが造った造語なのでしょうか?
それとも英語以外の言葉なのでしょうか?

『顔』も、結構高級感が感じられ、とても美しいと思いました。
『トゥ側の出っ張り』が目立つ感じで、いわゆる『ハイドロー設計』のドライバーなのだと思いました。
こういったタイプのドライバーは、どちらかというと、やや苦手にしているところがありますが、少しずつ経験値も増えてきているので、今日は臆することなく立ち向かっていこう・・・。と思いました。

素振りをしてみた感じは、思っていたよりも、シャフトがしっかりとしている感じがして、好感を持つことが出来ました。
かなり軽量なクラブですし、シャフトも『S』というフレックスの割には、かなり軟らかくて、トルクも多い感じがしますが、それほど暴れすぎる感じもなく、タイミングが取りやすそうな感じがしました。
このフィーリングに慣れていくのに、これまでの同様なドライバーよりも、球数が少なくなるような気がしました。
これまでの多くの『ハイドロー設計』のドライバーは、その『顔』もそうですが、『振り心地』でかなり苦手意識が強くなることもあったのですが、このドライバーはそれほど強く苦手意識を感じることはありませんでした。

ボールを前にして構えた感じは、いわゆる『フックフェース』ですし、ヘッド後方が伸びていて、かなり球もあがりやすそうな印象を受けます。
こういった構え感を持ったドライバーは、これまでもたくさん出会ってきているので、特に驚くことはありませんでした。
正直いって、私が安心感を感じる『顔』ではありませんが、このようなタイプの顔を好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
球がかなりつかまりやすそうな感じがしますし、そういったところに好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
色々な球筋がイメージできる感じではなく、左方向に曲がる軌道しか頭に浮かんでこなかったのですが、まずはこのドライバーのフィーリングを確かめる意味で、気持ちよく振っていこう・・・。と思いました。
球の方向性は、少しずつ修正していけばいい・・・。と考えながら素振りを繰り返していました。
試打を開始しました。

一球目から、かなり高~い球を打ってしまいました。
素振りをした時に、割としっかりとしている印象だったので、ちょっと叩いていったのが悪かったのか、予想以上に球が高く上がりすぎてしまいました。
『ロフト9.5度』とは思えない、かなりの高弾道です。
これはまずい・・・。と思い、あまり強く叩かずに、少し抑え気味で徐々に合わせていこうと思いました。

『方向性』という点でも、かなりフックを連発してしまいました。
こういったところは、打つ前に感じていた通りなのですが、今日は方向性をあまり考えずに打っていったせいか、なかなか曲がりを抑えていくことが出来ませんでした。
私はフッカーなので、このような結果になってしまいましたが、『球のつかまり』が、かなりいいドライバーであることに違いないので、日頃球がつかまりきらずに方向性を出していきづらいと感じておられる方には、かなり大きな効果が期待できるのではないでしょうか?
球はかなりあがりやすいですし、とてもつかまりやすいので、かなり敷居の低いドライバーだとは思いますが、誰にでもマッチしやすいドライバーではなく、かなり好みが分かれるところだと思います。
『スイートエリア』はとても広そうな感じがしましたし、『打点のブレ』に対してシビアな感じは全くしませんでした。
『イージードライバー』といっていいように思います。

『打感』は、わりとしっかりとした感じで、好感が持てました。
手に響く感じでもなく、何のストレスも感じません。
特別柔らかい打感という感じではなかったのですが、この感触に嫌な感じは持ちませんでした。

『音』は、少し大きめな感じでしたが、特に違和感は感じませんでした。
ヒッタータイプはともかく、スインガータイプの方が結構好まれる音なのかもしれない・・・。と思いました。
フェース面がボールをよく弾いてくれているのが感じやすい音だと思いますし、この音に好感を持たれる方も多いのではないでしょうか?
やや大きめな音だとは思いましたが、インパクトが緩んでしまうような感じはしませんでした。

『操作性』という点では、なかなか上手くいきませんでした。
左方向へは、かなり楽に打っていけるのですが、なかなか右に曲がってくれません。
かなり『カット目』にヘッドを入れていったりもしたのですが、なかなか上手く右へ曲げていくことが出来ませんでした。
インパクトの時に、どうしてもフェースが開いて当たってしまう方には、かなり心強い武器になってくれると思いますし、そういった方の為に開発されているのだと思います。
『操作性』よりも『球が右へいかない』ということを重視して造られているのだと思います。
最初から私のようなタイプには、あまり向かないドライバーだとは思いましたが、もっと練習を積み重ねてこういったドライバーでも難なく打ちこなせるようになりたいと思っています。

『飛距離性能』という点では、私のようなタイプには、合いづらい部分もありましたが、このドライバーの性能の高さを実感される方は、かなりたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ヒッタータイプよりも、明らかにスインガータイプの方にとても大きなパフォーマンスを発揮してくれるドライバーだと思います。
先ほども書きましたが、このドライバーの持ち主である私のゴルフ仲間は、このドライバーによって、前に使っていたドライバーの時よりも明らかに距離が伸びていますし、それによって、このドライバーの性能の高さが実証されたような気がします。
彼は大手有名メーカーの、かなり高価な『ハイドロー設計ドライバー』を使っていましたが、この違いはどこにあるのでしょうか?
どちらも私には合いづらいタイプのドライバーなので、その違いをはっきりと感じ取ることが出来ませんでしたが、ドライバーの飛距離性能は『価格』とは、全くの別物だと思いました。
1本10万円近くするドライバーよりも、このリーズナブルな価格のドライバーのほうが飛距離が稼げるのですから、『コストパフォーマンスの高さ』という点では、比較にならないと思いました。
高価なドライバーは、いかにも遠くに飛びそうですが、実際はそんなことはないのだと、今日改めて感じました。

名前は知っていても、なかなか手にすることのないメーカーのクラブで、今日はとてもいい試打が出来ました。
このメーカーのクラブもそうですが、やはり日本にはもっとたくさんの素晴らしいメーカーがたくさんあるので、これからも機会があればどんどん試していきたいと思いました。
このドライバーの持ち主である友人も、このドライバーをすごく気に入っているので、当分変えることはないだろうな・・・。と思いました。
彼はしょっちゅうドライバーを変えるタイプなのですが、このドライバーの飛びにすごく満足している感じなので、おそらく数年は使い続けるんじゃないかな?と思いました。

今日は、このドライバーを試打させてくれた友人にもすごく感謝しましたし、このメーカーのドライバーを私ももっと積極的に試打してみたいです。
これからも、こういった『ハイドロー設計ドライバー』は、たくさん登場してくると思いますが、今日試打した『クロト RE10 ドライバー』は、それらのトップクラスに位置する高性能なドライバーだと思いました。
フッカーでヒッタータイプの方には、かなり合いづらいと思いますが、それ以外の方はパフォーマンスの高さをかなり強く感じられるのではないでしょうか?
正直言って、これまであまり『ジオテック』というメーカーのクラブは意識になかった部分が大きいのですが、とても興味を持ったので、これからはもっと試す機会を増やしていきたいです。