アキラプロダクツ
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2022年02月28日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE H-958 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE H-958 ウェッジ です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 WEDGE 125 です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフト重量は133g、キックポイントは中調子 です。

久しぶりに出会った、アキラのウェッジです。
アキラのクラブはドライバーからウェッジまで、ラインアップが豊富ですが、特にウェッジの印象が強くて、私は魅力を感じています。
アキラは、いわゆる『イージー系』クラブの印象も強いですし、アスリートモデルといわれるクラブの存在感も高いです。
アキラのウェッジにはとてもいい印象をもっていて、特にH-858のことは今でも忘れられません。
初めて試打してから、もう5年が経つのかと思うと、とても早く感じられますが、いいクラブというのは年月が経っても色あせないものです。

PROTOTYPEということで、契約プロ専用モデルなのでしょうか?
昔のプロトタイプは、いわゆる『研究段階』といいますか、商品化する一歩手前のものを指していて、一般発売されないものでしたが、今は違うようです。
プロトタイプという言葉が、購買意欲をさらに刺激してきます。

標準的な大きさでシャープな形状です。
こうして見ても、トップラインがかなり目立ちます。

いわゆるテーパーになっていて、今は多くのメーカーに採用されています。
こうすることで、重心を高くしてスピン性能を高めているのではないでしょうか?
ソールをドリルでくり抜くよりも、こちらのほうが、低コストなのは間違いありません。
『型』にはめればいいだけですから。

シンプルなバックフェースに、思わず目を細めて見ていました。
以前も書きましたが、ゴルフクラブには製作過程において、『足し算』と『引き算』で分けられると思うのですが、ドライバーからアイアン・パターまで、今のクラブのほとんどが足し算です。
元になるヘッドに後からいろいろなパーツを組み合わせていくような製作方法です。
しかしウェッジは違います。
明らかに『引き算』といいますか、余計なものが無いほうが、性能があがるという考え方です。
もちろん、キャビティやラージサイズのウェッジもありますが、理想は『削り出し』ではないでしょうか?
ひとつの鉄の塊を精密に削り出して、クラブの形にしていくという方法です。
それはかなりコストが掛かってしまうので、高価になってしまいますが、余分なものを後から足すよりも、なるべく余分なものを削り出して、贅肉のない『低体脂肪率』のほうが理にかなっています。
ゴルフクラブを様々なジャンルのスポーツ選手に例えるとするならドライバーは、力士やボディビルダー・プロレスラーといった筋骨隆々の『パワー系アスリート』といったところでしょうか?
対してウェッジは贅肉が一切ない、ボクサーやマラソン選手といった、『研ぎ澄まされた身体』といったところかもしれません。
同じアイアン系のクラブでも、ウェッジにはポケキャビやラージサイズアイアンのような寛容さは不要です。
むしろ、ダイレクトにいろいろなものが伝わってくるフラットバックタイプが最強ではないでしょうか?
寛容さは時に『操りづらさ(反応の鈍さ)』につながってしまいます。

テーパーになっているせいか、トップラインは少し厚く見えますが、これくらいであれば、構えたときにも邪魔にはならなさそうです。
こうしてじっくり見てみると、トゥ側のほうが少し厚みがあるので、これも適正な重量バランスによるものなのかもしれません。

ソール幅はSWということで考えると、標準的です。
こうして見ても、かなり削りにこだわっているのが分かります。

リーディングエッジ側はなだらかに。
そしてトレーリングエッジ側は大きく削られていますが、バンス角は標準的に見えました。
ハイバンスでもなく、かといってローバンスというほどでもありません。

角度を変えてみても、かなり大きく削られているのが分かりますし、これは858と同じです。
このような形状のウェッジは開いて構えて、そこから『抜く』ときのスピード感が素晴らしいという印象があります。
これまで、コースでこのようなウェッジを使ってきて、『抜けのスピード感』が合うので、ロブ系の距離感が合いやすいです。

最近のウェッジには珍しい、ロングネックタイプです。
今はアスリートモデルのウェッジでも、ここまで長いのは珍しいように思いますが、昔はこれくらいが普通でした。
思わず見とれる長さです。
それと同時に、均一な太さではなく、なだらかにネック部分が細くなっていて、いい味出してるな・・・。と思いながら見ていました。
何と言いますか、『艶っぽい』といったらいいでしょうか?
ウェッジ好きの私は、いい目の保養ができますし、目尻が下がってしまいました。
いわゆる『寸同タイプ』のアイアンやウェッジが今は多いですが、私は昔から、このような『首長(くびなが)美人』が好きです。
こうして見ているだけで、いろいろないいイメージが頭に浮かんできます。
いいクラブというのは、こうでなければなりません。
逆に、あまりイメージが浮かばないとか、ミスするイメージしか浮かばないクラブが今はたくさんあります。
こういったところは『好き嫌い』や、感覚的なものも大きいので、どの形・長さがベストだとは言い切れないですが、私はこのウェッジにはすごく魅力を感じました。
この形状と軟鉄の質感がマッチしています。
ステンレス系の、あの冷たい感じはなく、『ほんのり温かい』感じが伝わってきました。

フェース面には細かなミーリングがありました。
これは過去のモデルを試打しているので、予想通りです。
ひょっとしたら、違うミーリングになっているのかな?と思いましたが違いました。
指で触ってみたのですが、適度なザラザラ感があり、ボールに食らいついてブレーキを掛けてくれそうです。

ボールを前にして構えてみても、素晴らしいな・・・。と思いました。
適度な大きさ。
真っ直ぐなネックで、ほんのちょっと『出っ歯』。
ネック周りが太くボテッとしていなくて、シュッとしている。
昔は結構見られた顔ですが、最近は少なくなったような気がします。
何と言いますか、『優しい顔』だな・・・。と思いました。
あまりにも優しくていい顔をしているので、にっこり微笑んでいるようです。
男もクラブも『顔で語る』というところがあると思いますが、まさにこのウェッジがそんなタイプです。

フェースを開いて構えてみたのですが、予想通り、いい感じです。
バンスが邪魔することなく、すっと一瞬で構えられました。
比較的無難な顔をしたウェッジでも、なかなか構えが決まらないこともありますが、このウェッジは違いました。
先ほども書きましたが、開いたときの『スピード感』が伝わってきます。
標準と、開いたときのスピード感の違いは、そのクラブのもつ『技量』といっていいのかもしれません。
『据わり感・据わりの良さ』では、私はクリーブランドが一番好きなのですが、このクラブは『抜けのスピード感』がピカイチです。
コースではそれほど使う場面は無いですが、私はロブ系のショットを練習するのが好きなので、今日は楽しい試打になるぞ・・・。と思いながらワクワクしていました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで素晴らしいです。
ソフトですが、しっかりと芯があって、その周りがほんのり柔らかい感じ・・・。といったらいいでしょうか?
写真撮影でいえば、単一焦点マクロレンズを使って花を撮影し、背景にいい『ボケ感』を出して撮影したときと似ているような感じです。
写したいものが、この場合はボールであって、その背景(この場合は芯の周辺)が、いい意味でボケていて、何ともいえない淡い感じを醸し出しているようなニュアンスです。
後には心地よさだけが残ります。
素材が柔らかいのか、ボールの当たりもきつくなく、『乗っかり』もすごくいいです。

球も拾いやすく、よくあがってくれました。
私はストレートネックが好きなので、このウェッジは易しく感じますが、グースネックを好まれる方は合いづらいところがあるかもしれません。
私が思う、ストレートネックの利点のひとつに、構えたときに『可視化』しやすいというものがあります。
球を『刃先』で拾うタイミングがイメージと合致しやすいということです。
それと出球の高さが素直で、フワッと柔らかくあがってくれます。
ソールの削りが、かなり利いているのは間違いありません。
昔と違い、今は『削りが最適化』されているので、買ってすぐに『最高の抜け感・スピード感』が楽しめます。
私がビギナーの頃から、このようなウェッジがたくさんあれば、もっとミスを減らせただろうな・・・。と、自分の技量の未熟さを差し置いて思ってしまいました。

『スピン性能』は、とても高いです。
これも過去に経験しているので、予想通りでした。
ボールへの食いつきが良く、ピタッピタッと止めてくれました。
ガツンという感じの『激スピン系』ではなく、強スピンでありながら、穏やかな感じのスピンです。
『高速スピン性能』といったほうがいいかもしれません。

『安定性』は普通ですが、拾いやすく、抜けがいいからなのか、ブレずにスッと抜けてくれるのがいいです。
ヘッドの挙動が安定しているので、必然的のボールも安定しています。
ラインを出しやすいですし、フェースをかなり開いても、しっかりとつかまえてくれました。
キャビティタイプの易しさとは違いますが、イメージを出しやすく、それに合致させやすいとか、余計な雑念が浮かばないという点でも易しいウェッジです。

『距離感』も出しやすいです。
私が慣れ親しんだDGではないのですが、このモーダスもかなり優秀なシャフトでヘッドとマッチしていました。
出球の高さ、そしてスピード感がイメージ通りなので、縦の距離(落としどころ)も合わせやすいです。
普通は低く出していくほうが、距離感が出しやすいですが、このウェッジはロブ系にも優れた性能を発揮してくれて、かなり実戦向きだな・・・。と思いました。

『操作性』も高く、完全にマニュアルタイプです。
普通はもちろん、フェースを開いたときが、このウェッジの真価を発揮するといえるように感じました。
いろいろな球で遊ぶことができます。
少し『出っ歯』に見えて、閉じて使うのはあまり向かないかな・・・?と思いましたが、それは私の技量を高めれば上手く順応してくれるのではないかな・・・。と思いました。
オートマ系のウェッジを好まれる方には、あまり好感をもたれないかもしれませんが、明らかに『業師』のためのウェッジなので、ショートゲームを得意としておられる、『軟鉄好き』『ストレートネック好き』の方に、是非試していただきたいウェッジです。
試打後の感想

楽しくて、ずっと『実戦モード』でした。
一球一球、ホームコースの、〇番ホールのバンカー越えや、左足下がりやつま先下がり・・・。など、様々なシミュレーションをイメージしながら、このクラブと楽しい時間を過ごしました。

試打するのが本来の目的でありながら、ウェッジ好きの私は、好みのウェッジを手にすると、どうしても抑えが利かなくなります。
以前も書きましたが、ゴルフが大好きで、どの練習も好きですが、最も好きなのがアプローチ練習です。
練習グリーンとバンカー。
そしてボールが20~30球くらいあれば、朝から晩までずっと楽しむことができます。

今日は完全に、そのモードにはまってしまいました。
最初は練習場の打席で楽しんでいたのですが、アプローチグリーンやバンカーでも試していいと言われていたので、思いっきり楽しませてもらいました。

実際の芝の上でも抜けが良く、何と言いますか『草を切る感覚』といったらいいでしょうか?
ラフからのロブショットをよくやられる方には理解していただけるのではないか?と思うのですが、今日はそれが楽しくできました。
少し出っ歯のリーディングエッジやソール形状がよく利いているのだと思います。
鎌で草を刈るような感覚で、草やボールと戯れていました。

グースネックのウェッジなら、『面全体でとらえるイメージ』。
逆にストレートネックのウェッジなら『刃先で拾うイメージ』。
それが私にはあるのですが、今日はさらに上書きすることができました。
私はグースタイプが苦手で、未だに克服できていません。
それは私の練習が足りないということですが、ストレート系はとても易しいです。
といいますか、楽に感じられます。
今日はその易しさ・楽さにどっぷりと使ってしまいました。

なかなか出会う機会がない、アキラのウェッジですが、すごく楽しめましたし、好感度がさらにあがりました。
今はいいウェッジがたくさんありますが、このウェッジもとても印象深いですし、また何度でも楽しみたいです。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2017年09月23日
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アキラプロダクツ TOUR WEDGEⅢ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ TOUR WEDGEⅢ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子です。

とてもカッコいい、アキラのウェッジです。
何とも言えない、いい雰囲気がありました。
これはいいクラブだ・・・。と、直感しました。
アキラのウェッジはこれまでもいくつか試打していて、とてもいい印象をもっているということもありますし、外見的にもすごく魅力的です。
目で『楽しむ』『惚れる』ウェッジといったらいいでしょうか?
私の目尻は下がりっぱなしです。

シャープでシンプルなウェッジです。
今はウェッジもアイアンに近いくらい、キャビティ構造になっていたり、色々な付属品が付いていたりすることもありますが、このウェッジはシンプルです。
必要最低限の物しか無いように見えます。
ヘッドの色(黒)が精悍さを感じさせます。
ウェッジ(クラブ)を動物に例えるとするならば、肉食動物のようなクラブと、草食動物のようなクラブに分けられると思うのですが、このウェッジは完全に肉食系だな・・・。と思いました。
ウェッジの中でのクロヒョウといったところかな・・・。と思いながら見ていました。

トゥ側には『CNC GROOVE』の文字がありました。
これは、フェース面の溝のことだと思います。
何やら特別な工夫がされていそうです。

ネックは長めで、いい感じです。
スピンを掛けるには、やはり長さがあったほうが有利な気がします。
ホーゼルの、この形状がたまりません。
真っ直ぐな寸胴タイプではなく、微妙に絞り込まれています。
雑な感じは全く無く、丁寧に作られているのが見て分かりました。
かなり細かいところまで気を配って作られている感じがします。
仕上げも艶消しな感じで、いい味が出ています。

ソール幅はノーマルな感じですが、今はもっとワイドなウェッジもたくさんあるので、それらと比べると狭く見える方もいらっしゃるかもしれません。
ワイドソールを好まれる方やバンカーショットを苦手にしておられる方は、もう少し広いほうが安心感をもちやすいかもしれません。

トレーリングエッジが削られていました。
特に、ヒール部分が大きく削り込まれているのが、よく分かりました。
私はヒール側の出っ張りが気になることがあるので、このように最初から大きく削り込まれているとすごく安心できます。
ヒールから入れていきやすそうですし、開いて構えても邪魔にならないだろう・・・。と思いました。

リーディングエッジも削られていました。
バンスは結構利いているように見えましたが、ヒール側が大きく削り込まれているので、邪魔に感じることはないだろう・・・。と思いました。
昔のウェッジのバンスは『跳ねる』イメージが強かったですが、今のウェッジはいい感じで『滑る』イメージが強くなりました。
すごく進化しているように思います。
ローバンスタイプを難しいと感じられる方もいらっしゃると思いますが、私はハイバンスタイプを難しいと感じることが多くありました。
しかし、今のウェッジはハイバンスタイプでもすごく易しくて親しみやすくなったような気がします。

トップラインの厚さはノーマルでした。
この角度から見ても、このウェッジの好感度がどんどん増していきます。
きっと構えやすいだろう・・・。と思いました。

フェース面には、とても細かなミーリングがありました。
指で触れてみると、かなりザラザラ感がありました。
ただ、これはミーリングというよりも、スコアラインが利いているように感じました。
角溝ではなくても、エッジが利いているな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
とても構えやすいです。
ヘッドの据わりが良くて、一瞬で決まりました。
据わりの良くないクラブは少し時間が掛かることもありますし、そのせいでイメージが弱くなってしまうこともあります。
緊張感が走ることもありますが、このウェッジは全く違いました。
すごくいいイメージが自然と湧いてきて、リラックスできました。
逃がし系の顔に見えました。
距離を出さない、むしろ抑えていくクラブであるウェッジは逃がすイメージが出しやすいとすごく有利にはたらくと思うのですが、このウェッジはそんなタイプでした。
今から打つ、このウェッジのインパクト音まで予想できました。

フェースを開きやすいです。
この開きやすさも一瞬で決まりました。
ヒール側の削りがよく利いているのだと思います。
ロブショットのイメージも出やすいです。
優しくフワッとした球が打ちやすいだろうな・・・。と思いました。
こうして見ていても、すごく贅沢なウェッジを今構えているんだな・・・。と思いました。
ウェッジ好きの私にはたまらない魅力がありました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
ソフトでありながら、かなり食いつき感があります。
フェース面の溝が、ボールにアクセスする力がとても強く感じました。
普通のウェッジを『5』だとすると、このウェッジはだいたい『7~8』くらいに感じられました。
球持ちもすごくいいです。

スピン性能はとても高いです。
今のウェッジの中でも間違いなくトップクラスに入るのではないでしょうか?
ボールがよく止まります。
これまで出会ってきたアキラのウェッジはスピン性能が高い物が多いですが、このウェッジも間違いなくその流れを汲んでいると思いました。
高性能な『激スピンウェッジ』です。
スピンがよく掛かるので、掛かりすぎだな・・・。もう少し緩めのスピンがいいな・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
このウェッジはもちろんルール適合ということで、試合にも使えますし、適合モデルでここまでのスピンはなかなか見られないような気がします。
メーカーは、スピン性能を第一に考え開発したのではないでしょうか?
30Yのアプローチでも、ボールにキュッと急ブレーキが掛かって止まりました。

球は適正な高さであがっていきますし、とても拾いやすいです。
出球の高さのイメージもピッタリでした。
フワッとした球も打てました。

『安定性』という点では、今の大らかなタイプのウェッジとは異なる性質をもっていますが、構えやすいのでラインも出しやすいですし、易しく感じました。
いわゆる大らかなタイプではないかもしれませんが、易しすぎないのでダイレクトに伝わりやすいのも、このウェッジの特長だと思いました。

距離感はとても合いやすいです。
すごく敏感に反応してくれました。
狭いエリアに落としていくことができました。
『飛ばさない能力』といったらいいでしょうか?
今のクラブは飛ばす能力が求められているように思いますが、このウェッジはそれとは真逆の飛ばさない能力に長けていると思いました。
シビアな場面で使うことも多いウェッジは、飛びすぎると大きなミスにつながりやすいです。
それまでの流れを潰してしまいかねません。
飛ばさない力があるからこそ、安心して攻めていけると思うのですが、このウェッジはその能力に長けていると思いました。
上にフワッと浮かせて、勢いを殺して寄せるのも容易なウェッジです。

『操作性』はとても高いです。
ウェッジはフェースを開きやすいかどうか?ということがとても重要になってくると思うのですが、このウェッジはとても開きやすくてフェースを真っ直ぐだけでなく、斜めに使っていけるので、色々な球で遊ぶことができました。
右めに置いて低い球で転がすのも簡単でしたし、ロブ系の球も充分対応してくれました。
これ一本で、色々なショットを可能にしてくれるように感じました。

先ほども書きましたが、『飛ばさない力』があるので、すごく攻めていけるウェッジだな・・・。と思いました。
飛びすぎるウェッジだと、かなり抑えていかなくてはいけないですし、縦の距離感も合いづらいです。
慎重にいきすぎるあまり、ミスを誘発してしまいかねません。
短いショットでもしっかりとボールにコンタクトして振っていきたいですが、このウェッジだとそれがやりやすい感じがしました。

打感がいいので、自然にタッチも合ってきます。
アバウトな距離感ではなく、シビアに設定できるのがいいです。

ヘッドが黒いということもあって、最初見たときからスピンが強そうだな・・・。と思っていたのですが、実際に打ってみても、その通りでした。
かなりフェースが仕事をしてくれます。
ボールとのコンタクトが丁寧で長い感じがしました。

ソールもよく仕事をしてくれているので、相乗効果もあるな・・・。と思いました。
今のクラブはハイテク感が強い物が多くなりました。
ヘッドがワンピース構造ではなく、色々なパーツが組み合わさったり、形状が複雑になってきていたりしています。

そういったことを考えると、このウェッジはとてもシンプルに見えますが、ハイテク感ではなく、ベーシック感があって、とても理に適っている造りになっているように感じました。
一本筋が通っていて、硬派で骨太なウェッジだと思いました。
これだけの食いつき感があって『乗り』のいいウェッジはなかなか無いように思います。
メーカーが研究に研究を重ね、そして実戦を重ねて開発したウェッジといえるのではないでしょうか?
私はウェッジの練習が大好きなのですが、今日は夢中になってしまいました。
ただ、グースネックタイプを好まれる方には合いづらいところもあるかもしれません。
ストレートネックを好み、構えやすくて、開きやすいハイスピンウェッジを好まれる方には、是非試していただきたいと思いました。

アキラのウェッジには魅力的な物が多いですが、このウェッジもかなり魅力的です。
最近ではPROTOTYPE H-858 ウェッジというウェッジに出会い、すごく気に入っているのですが、私はこのウェッジのほうが気に入りました。
どちらもかなりの高性能ですが、『飛ばさない力』が、このウェッジのほうが強いように感じました。
グリーン周りのシビアな場面でも、すごく活躍してくれそうだな・・・。と思いました。
機会があれば、是非コースでも試してみたいと思いましたし、購買意欲も強く刺激されました。
魅力的なウェッジはたくさんありますが、私の中で、今一番ホットなウェッジです。
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2017年06月26日
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アキラプロダクツ ADR STRONG BLACK ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ADR STRONG BLACK ドライバー です。

シャフトはFUJIKURA Speeder 757 Evolution です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は77.5g、トルクは3.3、キックポイントは先中調子 です。

アキラのシブいデザインのニュードライバーです。
アキラADRシリーズといえば、先日試打したドライバーのように青のイメージが強いですが、このドライバーは名前の通り、黒がベースになっています。

ルールギリギリのラージサイズという感じではなく、少し小振りな感じがします。
ディープタイプではなく、シャロータイプです。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれウェイトがひとつずつ配置されていました。
それぞれ『5』という数字があったので、5gということでいいのだと思います。
それぞれの位置が対称になっていなかったり、同じ重さでないことも多いですが、このドライバーの場合は対称の位置に同じ重さで配置されています。
他にも色々な重さのウェイトが用意されているのでしょうか?

ソールには『L CUP FACE STRONG BLACK』の文字がありました。
何やら特別なカップフェースのようです。
メーカー独自の工夫がされているのだと思います。

ネックは、やや短めですが、今のドライバーの中では標準的といっていいと思います。
調整機能は搭載されていませんでした。
最近はこういったタイプが多くなってきたように思います。
調整機能よりも、ヘッド自体の性能を高めて欲しいというユーザーの思いもあるのかもしれないですし、それほど必要性を感じない方も増えてきたのかもしれません。
便利なのはいいことですが、かえってそれが迷いを生んでしまうこともあるかもしれません。

フェース面には、独特な模様がありました。
とても珍しいです。
あまり見かけないですが、以前試打したマルマンのドライバーを思い出しました。
とても綺麗で高級感があります。
性能とは直接関係ないと思いますが、こういった『美』というものに目を向けているのは、日本メーカーの特長といっていいと思います。
雑な感じは全くしません。

セミシャロータイプといっていいでしょうか?
黒くて精悍な感じはしますが、ディープというタイプではありませんでした。
今はシャロータイプが圧倒的に多いように思います。

なかなかいい顔をしています。
艶消しなのもいいです。
バルジのカーブも綺麗で、いいイメージが描けそうだな・・・。と思いました。
トゥ側が主張し過ぎていないのがいいですが、どちらかといえばつかまりそうな印象を受けました。
海外メーカーにはあまり見られない『日本顔』といいますか、『和顔』といっていいのではないかな?と思いました。

このオリジナルグリップはソフトな感じで、好感がもてます。
AKIRAのロゴもカッコいいです。

素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングも取りやすく、しっかり振っていけます。
ヘッドのイメージに合いやすい振り感だと思いました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
少しつかまりそうな感じがしましたが、左へのプレッシャーはありませんでした。
右へ逃がすイメージも出せました。
こうして構えてみると、それほど『小顔感』は無く、普通のドライバーと同じように感じました。
方向性への不安は無く、しっかりと振っていけそうで安心できました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
何といいますか、まったりとした感じです。
いい感じのソフトさもあって、手に嫌な衝撃も残りませんでした。

『音』は高めの金属音ですが、大きすぎず全く問題ないです。
インパクトが緩むこともなく、フィニッシュまで振り切ることができました。

『球のあがりやすさ』という点では、ライナー系の強い球が打てるタイプです。
見た目の印象通り、しっかりした弾道です。
かなり低スピン性能が高いです。
しっかりと叩いていけるタイプのドライバーです。
バックフェース寄りにウェイトがあるので、深重心でいわゆる『お尻の重たいタイプ』かな?と思っていましたが、実際に打ってみるとそういう感じではありませんでした。
高くあがってしまう弾道ではなく、しっかりと前に進む力の強い弾道です。
幅広い層に受け入れられやすいドライバーではないと思います。
今のドライバーの中でも、間違いなくタフな部類に属すると思います。

『安定性』という点では、ややシビアな感じがしました。
正直さがありました。
シャロータイプではありますが、易しさ最優先のドライバーではない感じがしました。
今の寛容なドライバーと比べると、明らかにミスはミスと分からせてくれるドライバーだと思います。

『飛距離性能』は優れています。
タフな部類のドライバーなので、人によってかなり好みが分かれるとは思いますが、ヒッタータイプの方には、とても頼もしく感じられるのではないでしょうか?
かなり叩けるドライバーです。
といいますか、『叩くべき』ドライバーといったほうがいいのかもしれません。
叩いて吹き上がりを気にされる方はとても多いと思いますが、そういった方に是非試していただきたいと思いました。
今日は練習場でほとんど風を感じなかったのですが、この低スピン性能ならば風がアゲていても、しっかり振っていけるのではないかな?と思いました。

『操作性』は、なかなか良いと思いました。
私の持ち球と、装着されているシャフトのせいなのか、最初はフック系の球が出たのですが、すぐに慣れてきて右に曲げることもできました。
慣れるのにそれほど球数を要しないので親しみがもてました。
今は『曲げづらい』と感じるドライバーもたくさんありますが、このドライバーはそれらとは違いました。

先日試打したADRドライバーは、かなり『易しさ』を感じたのですが、このドライバーは違っていました。
ある程度の『タフさ』と『正直さ』をもっていると思います。
もちろん球がドロップしやすいとか、シビア過ぎるという感じはしなかったのですが、イージー系が多い今のドライバーの中では、明らかに性格が異なる感じがしました。

それもメーカーの狙いなのではないでしょうか?
易しさを求めるのであれば、ADRがいいですし、それではちょっと物足りない、もっと骨太で硬派な感じのドライバーで思いっきりボールを叩いていきたい・・・。という方には合いやすいのではないでしょうか?

性格に丸さというよりは、少し尖ったところもありますが、そこがまた魅力といえるのかもしれません。
昔からそうですが、今でも『上がりすぎる9.5度』がたくさんあります。
あがりすぎだな・・・。ちょっと抑えて打たないといけないな・・・。と思うことも少なくないのですが、このドライバーはしっかり振っていけたので、球を打っていても楽しくなりました。

幅広い層を狙ったドライバーではないですが、このスペックがピッタリと合う方には、たまらない魅力をもったドライバーといえるのではないでしょうか?
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2017年06月14日
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アキラプロダクツ ADR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ADR ドライバー です。

シャフトは Speeder EVOLUTION III 661 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66.5g、トルクは3.8、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は298g です。

アキラADRシリーズのニューモデルです。
毎年同じ名前のドライバーを試打しているような気がするのですが、今年で何代目だろう?と思いました。
デザインは多少変わっていても、ベースとなるものは同じような気がします。
このドライバーを一目見て、アキラADRのニューモデルだということが分かりました。

ラージサイズのドライバーです。
今の主流といえる形状です。

トゥ側とヒール側には大きな凹みがありました。
ウェイトがあるのかな?と思い、よく見てみましたが、ありませんでした。
これも、絶妙な重量バランスによるものなのでしょうか?

ソールにはひとつだけウェイトがありました。
専用の工具を使えば、簡単に取り外せそうです。
数字が刻印されていなかったので、何gなのかは分かりませんでした。

ソール形状は完全なフラットではなく、微妙に凹凸がありました。
今は溝のあるドライバーも多くなってきましたが、このドライバーには無く、比較的シンプルでした。

トゥ側にはアクセサリーのようなものがありました。
一瞬、ウェイトかな?と思いましたが、おそらくアクセサリーだと思います。

ネックの長さは平均的です。
調整システムは搭載されていませんでした。

シャロータイプのヘッドです。
見慣れた形状です。
聞くところによると、このドライバーは世界初の素材・製法なのだそうですが、こうして見ていても、それを感じとることはできませんでした。
おそらく見えない部分に色々な工夫がされているのだと思います。

なかなかいい顔をしていました。
予想していたよりも、いい感じでした。
もっと強いクセがあるのかと思いましたが、そうではありませんでした。
こういったところは最近のドライバーの、特徴のひとつといっていいように思います。
ラージサイズでも親しみやすいものが多くなりました。
大らかそうな顔をしていました。
いかにもオートマチックぽく見えます。
クラウンが艶消しになっていて、シブさが増していました。
このクセの無さも、このドライバーの特長だと思います。
親近感が湧いてきました。

オリジナルグリップはソフトなフィーリングで好感がもてます。

素振りをしてみた感じはまずまずでした。
それほど重量感はなく、ハードなタイプではありませんでした。
『ジャパンスペック』の、ほぼ中央くらいかな?と思いました。
『平均値』というよりは『中央値』という感じがしました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
ちょっと独特な感じがしたのですが、苦手意識は全く芽生えませんでした。
むしろ、どんどん緊張感が和らぎ、リラックスできました。
方向性に対しての不安はありませんでした。
かなりオートマチック感があったので、こちらのイメージを出し過ぎず、『サラッと』通り過ぎるような感じで打っていければいいのかな?と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、しっかりめでした。
『ゴツン系』といっていいかもしれません。
打つ前に予想していた打感とは大きくかけ離れていたので、少し意外でした。
もっとソフトな打感を予想していました。

『音』は、はっきりしているのですが、高すぎず大きすぎず、いい感じでした。
これまでたくさん耳にしてきた音です。

球のあがりやすさは、なかなかいい感じでした。
タフな印象は全くありませんでした。

『安定性』は高いです。
なかなか曲がる気配がありませんでした。
一旦ボールが飛び出したら、そこから大きくブレにくいので、しっかりとライン取りさえできていれば、かなりまとめやすくなる感じがしました。
ミスヒットに対しての寛容さも高いですが、それよりも強く感じたのが、『球のつかまりの良さ』です。
フェースが強く被っているようには見えなかったのですが、球はとてもつかまりやすいです。
しかも、こちらがつかまえにいくのではなく、自然につかまってくれる感じです。
これまでの経験から、こういうタイプはこちらから少しつかまえにいかないと右に抜けてしまいそうな感じがしていたのですが、実際はそうでもありませんでした。
ヘッドが自然につかまえてくれる感じでした。
こちらがやることはあまり多くないと思いました。
これはヘッドのつかまりの良さもありますし、シャフトがよく仕事をしてくれているのではないかな?と思いました。

『飛距離性能』も、いい感じでした。
期待以上でした。
イージー系ではありますが、ヤワな感じはしませんでした。
弾道が力強く、途中からグンと伸びていきました。
球はあがりやすいですが、それほどフケる感じはしませんでした。
ポテンシャルの高さを感じました。
ハードなセッティングではないですが、結構振っていけるドライバーだと思いました。

『操作性』という点では、正直あまり秀でていないと思います。
直進性のほうが勝ってしまう感じでした。
このオートマチック性を活かしたほうが良いと思いました。
何とか右にも曲げてみたのですが、なかなか大きく曲げられませんでした。
あまり極端なことをやりすぎてしまうと、大きなミスにつながりそうだったので自重しました。
細工をするタイプではなく、大らかさを活かして気持ち良く振っていきたいドライバーです。

イージー系ではありますが、頼りなさのようなものはあまり感じませんでした。
むしろ、しっかりしている感じがしました。

このドライバーの一番の特長は『安定性の高さ(球のつかまりの良さ)』です。
先ほども書きましたが、最初のライン取りさえしっかりできていれば、そこから大きく暴れることにはなりにくいので、安心していける感じがします。

方向性に不安がないので、気持ち良く振っていけますし、その結果距離も伸ばしていけそうです。
弾道も軽い感じではなく、力強さもあったので、頼もしく感じました。

いわゆる『ゴチャゴチャ系』ではなく、比較的すっきりしたデザインになっていますが、かなり深い研究がされているのだと思います。
先ほどの『世界初の素材・製法』というのも、この好結果の要因のひとつなのかな?と思いました。

ドライバーに調整機能を求めておられる方には物足りないところがあるかもしれませんが、求めておられない方で高い安定性を求め、しっかり振っていきたい方には是非試していただきたいドライバーです。
『易しさ』と『しっかり』の両立ができている、バランスのいい秀作ドライバーです。
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2017年05月27日
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アキラプロダクツ ADR アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ADR アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子、クラブ総重量は407g です。

アキラADRシリーズの新しいアイアンです。
ADRアイアンは、これまで何度か試打しているのですが、青がよく目立っています。
派手さはなく落ち着いたデザインですが、見た目のインパクトがあります。

ポケットタイプのアイアンです。
小振りではなく、やや大顔な感じがしました。
ピカピカ光るタイプではないので、落ち着いた感じがして好感がもてます。

彫りの深さは充分あります。

トップラインは、やや厚めでしたが、苦手意識は芽生えませんでした。

バックフェースにある、この青いパーツのような物が、よく目立っていました。
ウェイトのような役目を果たしているのかな?それとも単なるデザインの一つなのかな?と思いました。

ソール幅はワイドでした。
このようなタイプのアイアンでは標準的と言えるのかもしれません。

ネックは少し短く見えましたが、今では見慣れた長さです。

リーディングエッジは削られていました。
はっきりしていました。

トレーリングエッジの削りも目立っていました。
こういったところは、今のアイアンの特徴といえるような気がします。

フェース面にミーリングはありませんでした。

このオリジナルグリップは、いい感じです。
やや乾いた感じのソフトなフィーリングです。
グリップのパターンが珍しいな・・・。と思いましたが、親しみやすいグリップです。

素振りをしてみると、私には重量がちょっと足りない感じもありましたが、これまでもたくさん経験していますし、苦手な感じはしませんでした。
アイアンの特徴がしっかり出ているな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
見とれることはなかったのですが、特に大きなクセは無く、不安に感じるところはありませんでした。
セミラージ&セミグースタイプのアイアンです。
今はこういうタイプが一番多いように思います。
『ナウ ジャパニーズ スタンダード スペック アイアン』といったところでしょうか?
あまりシャープなタイプではないですが、そこがいいという方も多いのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
イージー系アイアンらしい打感だな・・・。と思いました。
球への『乗っかり感』というよりは、明らかに『弾き感』がありました。
バーンと弾く感じで球離れも速いです。

球はあがりやすいです。
自動的に球を浮かせてくれる感じがしました。
このようなポケットタイプの重心が深いアイアンらしいあがりやすさだと思いました。
昔ながらの高重心タイプのアイアンのような、『スピンの効いた浮きやすさ・出球の高さ』ではなく、最初の打ち出しからドーンと高くあがっていく感じでした。
高さは安定していて、ほぼ自動的にあげてくれるアイアンだと思いました。

『安定性』も高いです。
寛容さは、かなりあります。
スイートエリアも広く、なかなかブレる感じがしません。
オートマチック系のアイアンです。

『飛距離性能』は優れていました。
この飛距離性能が、このアイアンの大きなウリのひとつだと思います。
ロフトが立っているということもありますが、フェースの弾きも強いですし、かなり飛距離を追求して作られたアイアンという感じがします。
アイアンに飛距離性能を求めておられる方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずでした。
あまり操るタイプではないと思いましたが、小さい幅で左右に曲げることはできました。
大きく曲げるのは苦手なアイアンだと思いましたが、それが今のニーズに合っているような気がします。
やや大型のアイアンですが、球のつかまりはとてもいいと思いました。
昔のラージサイズのアイアンのような、右にすっぽ抜けるような球は出ませんでした。
しっかりと球をつかまえて飛ばしてくれました。

かなりオートマチック性の強いアイアンです。
オートマチック系のアイアンは飛距離性能が優れている物が多いですが、このアイアンもそのようなタイプだと思いました。

アイアンに『飛び』と『安定性』と『あがりやすさ』を求めておられる方には、是非試していただきたいと思いました。
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2017年05月17日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE H-858 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE H-858 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子です。

アキラらしい、カッコいいウェッジです。
アキラのウェッジを試打した経験は、まだそれほど多くないのですが、とてもいい印象をもっています。
特にツアーウェッジの印象は強いです。
オーソドックスなタイプで、スピン性能がピカイチでした。
このウェッジには『PROTOTYPE』という名前がついていますが、完全なプロ支給モデルなのでしょうか?

シンプルな形状です。
贅肉のない、鍛え抜かれた感じのウェッジです。
今はゴルフクラブにも『ファットタイプ』といったら表現が良くないかもしれませんが、色々なパーツが付け加えられて全体的に大きく膨らんでいるものがあります。
このウェッジはそれらとは相反する、『アスリート体型』といいますか、充分トレーニングを積んで絞り込んだ感じに見えます。
色々な場面でも、機敏に反応してくれそうです。

トップラインの厚さは標準的でした。
薄いということはありませんでした。

ソール幅も、ノーマルな感じです。




しかし、その形状が独特です。
見たことがありません。
今は各メーカー、ウェッジのソールには色々な工夫をしていますが、このアキラのウェッジも、かなり研究がされているようです。
個性的なソール形状です。
この形状を一目見て、ソールの滑りが良さそうだな・・・。と思いました。
芝の抵抗に負けず、スーッと滑ってくれそうです。
トゥ側とヒール側が大きく削り込まれていると見るか、真ん中付近を少し突起させて平らにしていると見るかは、人によって違いがあるかもしれませんが、こうすることの意味はとても大きいように思います。

ネックの長さも、しっかりとありました。
ウェッジでは標準的といっていいと思います。
ショートネックタイプよりも、このようにしっかりとした長さがあるほうが好きです。

リーディングエッジは綺麗に削られているのが、一目見て分かりました。
ソールの滑りだけでなく、抜けの良さにもこだわっているようです。
リーディングエッジも、削り方によっては、草を切るイメージが出せない物もありますが、このウェッジは違っていました。
鋭利な感じがしたので、ボール手前の草もしっかりと切ってくれそうな感じがしました。
『抜ける』『滑る』というイメージに加え、『切る』というイメージが欲しいと、私はいつも思っています。
状況に合わせて色々と対応してくれるウェッジはとても頼もしく感じます。

トレーリングエッジも削り込まれていました。
バンスも、結構利いている感じがします。

フェース面には、とても細かなミーリングのようなものがありました。
かなり細かいので、近くでよく見ないと分からないほどです。
フェース面を指で触ってみたのですが、ザラザラ感がありました。
これなら、ボールに強い摩擦が掛かるだろうな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみると、とてもいい感じでした。
オーソドックスな顔で、構えやすいです。
ヘッドの据わりもいいな・・・。と思いました。
ソール(特にヒール部分)が出っ張った感じがしなかったので、上手く抜いていけそうに感じられました。
ヒール側が絞り込まれているので、締まったイメージが出せますし、フェースの開閉も易しそうです。
昔からよく見られたティアドロップ型といっていいと思います。
懐かしいな・・・。と思いました。
グースはちょっとだけ利いていますが、これくらいであれば球を拾いやすそうだな・・・。と思いました。
色々なウェッジを試打していると、あくまでも私の感覚なのですが、『順回転(オーバースピン)』をイメージしやすいものと、逆に『逆回転(バックスピン)』をイメージしやすいものに分かれます。
このウェッジは逆回転をイメージできました。
『斜め(カット)』のイメージも出せました。

フェースを開いて構えてみたのですが、いい感じでした。
ロブ系のショットも易しそうです。
ボールがほぼ真上に飛び出すイメージも出てきました。
色々なショットで遊べそうなウェッジだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
『乗っかり感』もありました。
軟鉄の特長が充分出ています。

『スピン性能』は、とても高いです。
以前試打したアキラのウェッジのイメージが強く残っているので、このウェッジにも期待していましたが、期待通りでした。
今日は打席ではなく、アプローチグリーンで試してみたのですが、ボールに意思があるようにキュキュッと止まりました。
今日のグリーンは多少柔らかめではあったのですが、それを差し引いてもスピン性能は高いと思いました。

元々アキラのウェッジはハイスピンのイメージが強いのですが、このウェッジはさらに磨きがかかった感じがします。
ボールがフェース面を滑るのではなく、しっかりと乗ってくれるので、微妙な感じが出しやすいです。
フェース面側から言えば、『食いつき』がいいウェッジといえます。
ボールへの食いつきがいいので、『押して』止めることができます。
押していけるので、余計スピンが掛かります。
その『正のスパイラル』があるように感じました。

球も拾いやすくて、いい感じです。
出球の高さのイメージも合いやすいです。
アプローチグリーン周りのラフといいますか、雑草を鋭く刈り込んでくれました。

奇をてらったところがなく王道をいっているので、ラインも出しやすいです。
寛容さ重視のウェッジではないと思いますが、普通に打っている限り、大きな失敗にはつながりにくいだろう・・・。と思いました。
この安定感は、あの独特なソール形状が大きく関係しているような気がします。

距離感もすごく合いやすいです。
初対面とは思えないほど、息がバッチリ合いました。
普通のショットでのナイスショットもそうですし、アプローチでの『ナイス寄せ』も、プレイヤーとクラブとの共同作業だと思うのですが、今日はそれを強く感じました。
途中から、クラブ主体にして、任せる感じで打っていきました。
こちらはイメージをクラブに伝えるだけで、あとはクラブがいい仕事をしてくれる感じでした。
目標の円に球を運びながら、「グッジョブ」と呟いていました。

『操作性』もとても高いです。
フェースの開閉を使って、色々な球で遊ぶことができました。
草の抵抗を上手く『いなして』くれました。
ロブ系のショットも易しくできました。
球の勢いを殺したフワッとした球も打てました。
アプローチはSW一本でほとんどやっている・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
そういう方をこれまでもたくさんお見かけしました。
私は状況に応じてクラブを変えるタイプですが、SW一本でなるべく対応していきたい・・・。という方には、このウェッジのような操作性の高いタイプは魅力的といえるのではないでしょうか?

すごく実戦的なクラブだな・・・。と思いました。
何度も何度も実践を繰り返してデータを蓄積し、工夫に工夫を重ねて作られたウェッジなのだと思います。

『PROTOTYPE』という名前が付いていますし、本格的な感じがしますが、実際に使ってみると、とても易しく感じる部分もあるので、敬遠すべきではないと思います。
強いグースタイプやラージサイズのウェッジを好まれる方には合いづらいところがあるかもしれませんが、オーソドックスなタイプを好まれる方には試していただきたいと思いました。
国内外に、ウェッジで有名なメーカーはたくさんあります。
そのメーカーと比べると、アキラはそれほど有名とはいえないかもしれません。
しかし、いいクラブを造るメーカーだと私は思っています。

アプローチの練習は私の一番好きなメニューですし、いいクラブに出会えたときは、楽しさが倍増します。
今日は、途中から試打ということを忘れ、ずっと実戦モードで練習していました。
『気持ちの入り』が違っていました。
カッコいいウェッジですが、敷居が高いとは感じなかったですし、親しみやすさのある実戦向きなウェッジです。
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2016年08月14日
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アキラプロダクツ ADR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ADR ドライバー です。

シャフトは ATTAS 6☆ です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は64g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は311g です。

アキラの機能性を感じさせるニュードライバーです。
アキラのドライバーはディープで硬派なイメージの物も多いですが、このように大らかさを感じさせる物にもたくさん出会ってきました。
アキラはプロトタイプのイメージもありますが、このドライバーはどうなのでしょうか?

シャロー系のドライバーです。
易しそうな雰囲気があります。

バックフェース付近にはウェイトのような物がありました。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側にもウェイトがありました。
2つ共、『7』の数字がありました。
7gということでいいのでしょうか?
この3つの位置にウェイトがあるということは重心を深くして、慣性モーメントを高めているのかもしれません。

ソールには、文字が記載されていました。
L CUP FACE
LOW,DEEP&WIDE
CENTER OF GRAVITY DESIGN
TUNABLE WEIGHT SYSTEM
となっていました。
つまり、
Lカップフェース
低くて深く、そしてワイド
重心設計
ウェイトを調整できるシステム
ということでいいのでしょうか?
クラブの特性を文字で表してくれています。

ネックは短めでした。
ウェイトが3つありますが、ネックに調整機能は搭載されていませんでした。

フェース面のデザインが変わっていました。
フェース面の中央ではなく、下のほうにスコアラインがありました。
とはいっても、この部分を指で触ってみたのですが、溝にはなっていませんでした。
強度を保つ為なのかな?と思いました。

こうして見ても、シャロータイプであることが分かります。
今はとても多い形状です。
ディープな物も少しずつ増えてきましたが、やはりシャローのほうがまだまだ多いですし、この形状を見て安心される方も多いのではないでしょうか?

大きめで丸っこい感じの顔です。
少しトゥ側が主張しているように見えたので、『つかまえ系』の顔だな・・・。と思いました。

素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。
このシャロータイプのヘッドと、アッタスの青いシャフトとの相性もいいと思いました。
タイミングもすぐに合いました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
つかまりが良さそうで、弾道も高いイメージが出ました。
つまり、『ハイドロー仕様』ということです。
これまでたくさん出会ってきました。
つかまりやすいので方向性を出しやすい。
球があがりやすそうなので、無理にあげる必要もない。
そんな易しさが感じられる構え感でした。
オートマチック系のクラブだと思いました。
私は少し左が気になったので、そこに気をつけよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
心地いいフィーリングです。
見た目の印象とマッチした打感です。

『音』は少し高めですが、全く問題ないです。
音が気になることはありませんでした。
気持ち良く振り抜いていくことができました。

球はとてもあがりやすいです。
イメージした通りでした。
ロフト(10.5度)ということもありますし、シャロー系で深重心タイプのあがりやすさを感じました。
『リアル』では、確実にもっと(ロフトが)寝ているな・・・。と思いました。

『安定性』は、高いほうだと思いました。
大きくブレる感じはしませんでした。
シビアさを感じさせるドライバーではありませんでした。
フェース面を見たときに、少し『神経質な』タイプなのかな?と思うところもあったのですが、実際は全くそんなことはありませんでした。
今、多くの支持を集めている『イージータイプ』です。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
キャリーで伸ばしていけるタイプです。
ドライバーにも色々なタイプがあって、中にはランで押し込んでいけそうなタイプもあれば、しっかりとキャリーを出して運ぶイメージが出しやすいタイプもあります。
このドライバーは後者だと思いました。
あくまでも『私の感覚では』なのですが、もう少し弾道を抑えていければもっと距離が伸ばせたと思うのですが、それは仕方のないことだと思いました。

『操作性』は、いい感じでした。
予想していたよりも易しく感じられました。
左右へ曲げるのも難しくないと思いました。
打つ前は、もっと曲げにくいタイプかな?と思っていたのですが、そうでもなく扱いやすい印象が残りました。
それはヘッドもそうですし、装着されているシャフトのクセの無さが、そうさせているのだと感じました。

易しくて、大らかさのあるドライバーです。
機能性を感じさせるドライバーですが、それが全て『易しさ』につながっているように感じました。

機能性をもたせることによってプラスに働くドライバーもあれば、逆にマイナスに感じてしまうドライバーにも、これまでたくさん出会ってきました。
機能性が、本来の性能を邪魔しているように感じるドライバーもありました。
このドライバーはそれらとは違い、上手く機能していると思いました。

正直、真新しさのようなものは特に感じなかったのですが、今のニーズにしっかり応えているな・・・。と思いました。

特別、どこかが優れている・・・。とか、ここが他のメーカーには無い最大の長所・・・。
というところは感じられなかったのですが、全体的に上手くバランスが取れているな・・・。と思いました。

それほど多く出会うわけではないのですが、これからもアキラには期待していきたいですし、また新しいクラブに出会うことができたら、どんどん試打していって、『アキラの経験値』を高めていきたいと思いました。
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2016年07月18日
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アキラプロダクツ H-5 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ H-5 ドライバー です。

シャフトは GRAPHITE DESIGN TourAD MJ-6S です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は314g です。

とてもカッコいいアキラのドライバーです。
一目見て惹かれてしまいました。
何とも言えない、いい雰囲気があります。

最近では珍しいディープタイプのヘッドです。
今はそれほど多くないですが、一時期よりもディープタイプのドライバーが増えてきたように思います。
この『厚み感』にも惹かれました。
これまで数え切れないほどたくさん出会ってきた、挑戦意欲を掻き立てるタイプです。

ソールには大きな凹みがありました。
ナイキなど、他のメーカーでもよく見られます。
重心を後ろではなく、前に持ってきているタイプなのだと思います。

トゥ側

ヒール側
トゥ型とヒール側には、それぞれひとつずつウェイトが配置されていました。
近くでよく見てみると、どちらも『5』という数字がありました。
5gということでいいのでしょうか?

ネックは短めでした。
こういったところは、今のドライバーの特徴といえるような気もします。

かなりのディープヘッドです。
ここまでディープなのは、あまりありません。
セミディープはよく見かけますが、このドライバーはリアルディープといったところでしょうか?
昔はたくさんあったので、懐かしく思えてきます。

かなり整った小顔です。
アキラらしい、いい顔です。
一般販売されるクラブでは珍しい小顔だな・・・。と思っていたのですが、ソールに『PROTOTYPE』の文字があったので、やはりプロトタイプなのだと知りました。
契約プロが使っているモデルなのだと思います。

素振りをしてみても、いい感じでした。
タイミングもとりやすいです。
バランスも良いと思いました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
『つかまえ』『逃がし』の、ちょうど中間のような感じでした。
いいイメージを描いて構えることができました。
適度に小顔なので、イメージがより濃く出せました。
リラックスでき、いつでも『準備OK』でした。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
いい意味で、感触がすぐに消えました。
後に残さないフィーリングといったらいいでしょうか?
またすぐに次を打ちたくなります。

『音』も良いです。
これまで何度も耳にしてきた、聞き慣れた音です。
気持ち良く、フィニッシュまで振り切ることができました。

『球のあがりやすさ』という点では、はっきりと『ライナー系』だと思いました。
かなりタフな感じがします。
明らかにヒッター向けのドライバーだと思います。
私は高い弾道よりも、このようなライナー系を好むので好感がもてますが、高弾道でキャリーを伸ばしていきたい方には合いづらいところがあるかもしれません。
幅広い層に対応しているドライバーとはいえないような気がしますが、『PROTOTYPE』なので、それは当然のことかもしれない・・・。と思いました。

『安定性』は、結構正直なほうだと思います。
大きなミスヒットを見逃してくれるような寛容さは、あまり無いような気がしました。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
かなり優れた低スピン系で、しっかりと叩いていくことができました。
強くて頼れる球が打てるドライバーです。
風の強い日にも活躍してくれそうです。

『操作性』は良いです。
敏感に反応してくれました。
最近は反応しづらいドライバーが増えてきたので、この反応の良さは新鮮でした。
オートマチック系でなく、完全にマニュアル系です。
私のようなフッカーでも、易しく感じさせてくれるドライバーです。

扱いやすさがあって、イメージに乗せやすい感じがしました。
こちらの考えていること(頭)から、ドライバーのヘッド(頭)に、上手く伝達できているように感じました。

今は『曲がりにくさ』『あがりやすさ』が大きく求められているので、正直それほど高い人気は得られないかもしれません。
一部の方に支持されるドライバーといっていいような気もします。

プロトタイプらしいプロトタイプといったらいいでしょうか?
希少価値のようなものを感じましたし、今日はこのドライバーを試打することができて、とても贅沢だな・・・。と思いました。

アキラのクラブは『本質を貫いている』といいますか、クラブに求める機能が理に適っているように感じることがあります。
このドライバーにも、そのようなものを感じとることができました。
落ち着いたデザインも魅力的です。
このドライバーを最初に見たときから、惹かれるものがあったのですが、その印象がずっと落ちることなく、試打を終えることができました。

これからもアキラには、いいクラブを作り続けて欲しいです。
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2016年05月22日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-601FH

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-601FH の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは元調子 です。

とてもカッコいいキャビティアイアンです。
アキラらしい、シブいデザインです。
派手さは無く、おとなしめのデザインですが、そこがまたいいです。
飽きること無く、ずっと使っていけそうです。

形状はオーソドックスで好感がもてます。
プロトタイプの名にふさわしい、無駄のないデザインです。
昔からアキラのアイアンやウェッジには優れた物が多い印象があるのですが、このアイアンもすごくいい雰囲気が伝わってきました。

彫りの深さは、それほどありません。
プロトタイプらしく、浅くなっています。
易しさを感じさせながらも、シャープさがあるので、とても構えやすいだろうな・・・。と思いました。
ポケキャビの中では彫りの浅い、ハーフキャビティっぽいアイアンです。

ソール幅は、ややワイドです。
今はワイド系が多いので、それらと比べると少し狭いと思うのですが、全体的に見ると少しワイドなタイプだと思います。

ネックの長さは、今のアイアンの中でも標準的です。

トップラインは少し厚めでした。

リーディングエッジは削られていました。
今のアイアンの特徴といえると思います。
とても滑らかに削られているので、丁寧さが感じられました。
雑な感じは全くしません。

フェース面にミーリングはありませんでした。

しかし、バックフェースには細かい溝がありました。
性能的にはおそらく関係ないと思うのですが、とても丁寧で美しい作りになっているな・・・。と思いました。
とても美しいので、目の保養ができました。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
構えやすいです。
グースタイプかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
ラインもイメージしやすいです。
ただ、フェース面の『見え具合』が7番アイアンではなく、確実に一番手くらい立っているように見えたのですが、今はこれがもう常識のようになっているところもあるので、あまり気にしないようにしよう・・・。と思います。
自分が今、何番のアイアンを持っているのかということを意識しないようにしました。
最新のアイアンですが、どことなくクラシカルな雰囲気もあって、安心感がありました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
すごくソフトでくっつく感じ・・・。というフィーリングとは違うのですが、好感がもてました。
柔らかいというよりはしっかりめですが、硬くなくボールを運ぶイメージが出せました。
このアイアンの外観に見合うフィーリングだな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』は、なかなかいい感じです。
ポケットタイプらしい易しさがありました。
重心は浅くなく、かといって深すぎない適度なところに収まっているように感じました。
どうしても球が浮いてしまう・・・。というのではなく、しっかり打っていける感じがしたので、好感がもてました。
タフ過ぎるアイアンではないですが、明らかにヒッター向けのアイアンだと思います。

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
易しさを感じるのですが、どこで打っても真っ直ぐいくとか、曲がりにくい・・・。という感じはしませんでした。
シビアなタイプだとは思いませんでしたが、『易しさ』をウリにしてはいないと思いました。

『飛距離性能』は、なかなか優れていると思いましたが、今のアイアンの中では比較的平均レベルといったところでしょうか?
特に驚くことはありませんでした。
アイアンに飛びを最優先に考えてはいないけど、そこそこ稼いで欲しい・・・。という方には合いやすいように思います。

『操作性』はまずまずでした。
易しさを感じながらも、決して反応の鈍いタイプではありませんでした。
フック・スライスどちらも易しく打てました。
マッスルバックのような反応の鋭さ・曲がりの大きさは感じなかったのですが、左右同じように対応してくれたので、実戦向きだと思いました。

全ての項目で、ちょうどいい『さじ加減』ができているアイアンだと思いました。
『打感』『あがりやすさ』『飛距離』『操作性』・・・。
どれかひとつが大きく突出しているのではなく、全てバランスが取れているように感じました。
マニュアルタイプらしいところもありながら、オートマチックタイプのような易しさも感じました。

易しさと構えやすさのバランスがいいので、MP-55のライバルになり得るアイアンだな・・・。と思いました。
いい印象が残りました。

軟鉄の風合いが感じられなかったのですが、尋ねてみるとやはり軟鉄ではないとのことでした。
軟鉄であれば、もっと好感度も上がったと思いますが、これはあくまでも私の好みの問題なので、このままで充分だという方もいらっしゃると思います。

昔の『プロトタイプ』と名の付くアイアンの殆どはプロモデルで敷居の高い物が多かったのですが、今は全然違います。
プロモデル自体が易しくなったということもあると思いますし、その流れに沿ってプロトタイプも親しみやすいものが増えてきました。

プロトタイプということなので、『限定発売』なのかな?と思いましたが、そうではないようです。
通常モデルと同じように購入することができるのだと聞きました。

アイアンらしい構えやすさは絶対譲れないけど、難しすぎずできれば易しさも感じられるアイアンが欲しい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。
私は軟鉄アイアンでゴルフを始めてきましたし、これからもずっと軟鉄アイアンにこだわると思います。
それは打感ということもありますし、調整しやすいというところもあります。
またそれ以外にも、これまで培ってきた経験を、これから先も活かしていきたいという思いがあるからなのかもしれません。
なので、私がこのアイアンを購入することはないですが、いい印象は残りました。
軟鉄以外にも、アイアンに適した素材がたくさんあるのだと改めて思いました。

アキラのアイアンはシブくてカッコいいという印象があるのですが、このアイアンもそんな感じがしました。
最初パッと見たときは『易しさ重視』のアイアンかな?と思うところもあったのですが、決してそんなことはなく、全ての要素がバランスよく絡み合っていて扱いやすい印象をもてました。
とても楽しい試打ができました。
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2016年03月20日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-601

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-601 の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。
ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中元調子 です。

アキラの、とてもカッコいいアイアンです。
一目見て、そのカッコ良さに惹かれました。
アキラのクラブは、まだ購入したことが無いですが、いいクラブがとても多いです。
このアイアンは、デザイン的に派手さは無いですが、印象に残りやすい美しさがあります。
このカッコいい外見に加え、アキラのクラブなので、きっといいアイアンなんだろうな・・・。と思いました。
すごくいい雰囲気がありました。

シャープな形状で、オーソドックスなハーフキャビティといっていいと思います。
奇をてらった感じはなく、正統派といえるアイアンです。
ゴチャゴチャした感じはなく、このシンプルな形状がとても魅力的です。
アキラらしい、カッコ良さと美しさの両立が出来ているアイアンです。

彫りは浅いです。
これまでもたくさん出会ってきた、ノーマルなハーフキャビティといっていいように思います。

ソール幅はノーマルです。
このソールも、とても美しいです。
何ともいえない魅力がありました。
目の保養ができました。

ネックは、やや短めといった感じもしますが、今のアイアンの中では平均的といえるでしょうか?
ロングネックというタイプではありませんでした。
こういったところが、今のアイアンの特徴だと思います。

トップラインは厚くなく、ノーマルな感じです。

リーディングエッジも削りが入っていました。
端から真ん中にかけて、削りが大きくなっています。
この削りも、メーカーによって色々と特徴があるように思います。

このバックフェースの仕上げがとても綺麗でした。
ここまで緻密で丁寧に仕上げているところが、アキラらしい感じがします。
このような丁寧さのあるクラブを見ると、そのメーカーの印象も良くなります。
性能とは直接関係のないところかもしれませんが、細部にまで手を抜かないというところが、日本メーカーらしいように思います。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通の、美しいフェース面です。
軟鉄の見慣れたフェース面とはちょっと異なりますが、このフェース面もいい雰囲気がありました。
温かみがある・・・。というよりは、少しクールといいますか、冷たい感じもしました。
気持ちを入れ込みすぎず、どこか冷静でいよう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、いい印象をもつことができました。
構えやすいです。
ほんの少しグースが利いているように見えましたが、気になるほどではありませんでした。
いいイメージを出すことができ、リラックスして構えられました。
逃がすイメージも出せたので、左へのミスが怖い私は安心できました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
程良いしっかり感がありながらも、硬くなくいい感触が手に残りました。
球をターゲットまで運ぶ感覚で打っていくことができました。
『球乗せ感』もありました。

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
タフ過ぎず、かといって上がりすぎず、イメージした通りのあがりやすさでした。
多機能アイアンとは違う、シンプルアイアンがもつ、自然な感じのあがりやすさといったらいいでしょうか?

『安定性』という点では、正直なところがあり、いわゆる『イージー系』ではないような気もしますが、構えやすさからなのか、球筋も安定していました。
装着されているモーダスも、力を発揮しているのだと思います。
『曲がりにくさ優先』のアイアンではありませんが、この正直なところがまた魅力といえるのかもしれません。

『飛距離性能』は、今のアイアンの中では飛ばないほうだと思います。
最初から飛距離優先で作られているアイアンではないと思います。
『飛びすぎない』『狙った円に落としていける』という、実戦的なアイアンといっていいのではないでしょうか?

『操作性』はとても良いです。
左右にも曲げやすいです。
ハーフキャビティらしい、反応の良さがありました。
球を操作したい方には、ピッタリのアイアンだと思いました。

カッコいい外見と、その印象通りの扱いやすいアイアンです。
シンプルなクラブだけがもつ、『クリアな感じ』といったらいいでしょうか?
クラブが最初から主張し過ぎているのではなく、必要最低限に抑えて、あくまでもイニシアチブはプレイヤーに任せてくれているように感じました。

ハイテクタイプではないと思います。
とはいってもメーカーの高い技術が、このアイアンにもたくさん注ぎ込まれていると思うのですが、余計な雑味が無い・・・。といいますか、必要な物だけが取り入れられているように感じます。

『寛容さ』というよりは、『正直』なタイプ。
『飛距離』というよりは、『距離感』を出しやすいタイプ。
『多機能』というよりは、『シンプル』なタイプ。

なので、今の多くのニーズには応えていないところがあるかもしれません。
練習を積み重ねていって技術を高め、そのときに易しく感じられるアイアンといえるのかな?と思いました。
『構えやすさ』『扱いやすさ』が、このアイアンの長所だと思います。

アキラは色々なタイプのアイアンを、これまでも発表してきました。
いわゆる『イージータイプ』もたくさんありました。
このアイアンは『PROTOTYPE』という名前がついているので、一般向けではないのかもしれません。

契約プロに渡すモデルなのでしょうか?
昔から『プロトタイプ』という言葉には惹かれますが、昔よりは敷居が低くなって親しみやすくなっているのが今のクラブの特徴だと思います。
性格が尖っていなくて、どこか丸さがあるといいますか、見た目の印象以上に易しいクラブが多いように思います。
このアイアンもそんな易しさをもっているように感じました。
ただ難しいだけのクラブは、今はもう無いように思います。
どこか親しみやすさが感じられる部分があります。
このアイアンでいえば、リーディングエッジの削り、ショートネックです。

アキラのアイアンは、これまでも色々と試打してきて、魅了された物もたくさんあります。
このKS-601というアイアンも、それらの仲間に入る、素晴らしいアイアンだと思いました。
あっと驚くような性能は無いのですが、このいい意味での『普通』な感じがいいのかもしれません。
飛び抜けたところは無い分、予想に反した動きをしないので、易しく感じられるのではないかな?と思いました。
コースでも是非試してみたいアイアンです。
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2015年03月28日
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アキラプロダクツ M-509 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ M-509 ドライバー です。

シャフトはATTAS 6☆ です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は311g です。

久しぶりに出会った、アキラのドライバーです。
アキラはドライバーもいいですが、どちらかというとアイアンやウェッジのイメージが強いです。
アキラのドライバーは機能的なイメージがありますが、このドライバーもそのような感じがします。

『PROTO TYPE M509』と表示されていました。
プロトタイプということは、プロ仕様のモデルなのでしょうか?
レアな感じがします。

シャロー感があります。
ソールも艶消しになっていて、とてもシブいです。
艶消しの黒は強く叩けそうな感じがするので、私は好きです。

ソールには3つのウェイトが配置されていました。
交換できるよう、色々な重さが用意されているのでしょうか?

『FOR TOURNAMENT PLAYRES』と記されています。
『PLAYERS』ではないのかな?と思いました。
表示ミスでしょうか?
とても珍しいです。

ソールには溝がありました。
これまではどちらかというとフェース寄りにあるものが多かったのですが、このドライバーは違います。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

ネックの長さは、普通です。
調整機能は搭載されていませんでした。
今は多くのメーカーが調整機能を搭載したドライバーを発売していますが、このように無いタイプだと、純粋にクラブの性能だけで勝負している感じがして好感がもてます。
潔い感じがします。
メーカーも、それだけ自信があるからではないでしょうか?

今の主流ともいえるシャローヘッドです。
今は殆どが、このような形状です。

やや面長で個性的な顔です。
最近はあまり見かけない顔ですが、何年か前まではよく見られていたように思います。
正直、それほど好きな顔ではないのですが、特に苦手意識などは芽生えてきませんでした。

素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングもすぐに合いました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
繊細さというよりは、どちらかというと大らかさを感じました。
面長感があったせいか、右に逃がすイメージを出していけました。
スライスに悩んでおられる方には、少し構えづらいかもしれません。
気持ちがぐーっと盛り上がっていくことはなく、どちらかといえば淡々と見ていました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずだな・・・。と思いました。
硬すぎず適度にソフトな感じでした。
球の質感が伝わりやすいので、フェースに乗せて運ぶイメージを出しやすかったです。

『音』は、あまり馴染めませんでした。
『異音』というほどではなかったのですが、少し変わった音だな・・・。と思いました。
乾いた感じのする大きめの音です。
もう少し静かなほうが集中できるように感じました。

『球のあがりやすさ』は普通だと思いました。
タフな感じはしませんでした。
今のドライバーの中でも、平均レベルではないかな?と思いました。

『安定性』は、いい感じでした。
シビアさは全く感じませんでした。
スイートエリアも広そうです。

『飛距離性能』も、なかなかだな・・・。と思いました。
キャリーをしっかり稼いでいくことができました。

『操作性』は普通かな?と思いました。
左右に曲げるのも難しくありませんでした。
ただ、どちらかというとオートマチックなタイプだと思います。

他のメーカーに比べ、アキラのドライバーに出会う機会はそれほど多くないですし、『プロトタイプ』ということで、期待していたのですが、強く心が揺さぶられることはありませんでした。
最初から最後まで、ずっと淡々とした感じで試打をしていました。

他のメーカーのドライバーと比べても、決して見劣りすることはありませんが、特に『これ』といった特徴を感じとることができませんでした。
ウェイトが3つのドライバーも、これまでたくさん出会ってきましたし、特別ここが変わっている・・・。というところは見られませんでした。

『顔』と『音』が良ければもっと興味がもてたような気もするのですが、それもありませんでした。
ただ、これはあくまでも私の好みによるものですし、このドライバーの顔や音を好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。

プロトタイプということで、おそらく契約プロが使うモデルなのだと思いますが、私はこのドライバーにはあまり興味がもてませんでした。
やはりアキラというメーカーは、アイアンやウェッジのほうが好感がもてるな・・・。と思いました。
ドライバーなどもいいと思いますが、それ以上にアイアンやウェッジが優れているのだと思います。
アイアンやウェッジに強いメーカーといえば、ミズノや三浦技研などをすぐに思い出すのですが、アキラもその仲間に入りそうだな・・・。と思いました。

今回は、いい内容の試打ができませんでしたが、また次のモデルに期待したいです。
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2015年02月28日
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アキラプロダクツ ADR アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ADR アイアン の7番 です。

シャフトは Speeder です。
ロフトは28度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR です。

アキラのニューアイアンです。
先日、マッスルバックアイアンを試打しましたが、このアイアンは全く違うタイプのアイアンです。
ある意味、今のアイアンらしいといえるのかもしれません。
バックフェースのデザインがとても綺麗で、目を惹きます。
派手すぎず、それでいて存在感があります。
センスの良さを感じさせます。
大きさや形状を見ても、いわゆる『イージー系アイアン』だと解ります。
『ADR』とは、どんな意味があるのでしょうか?

今の主流ともいえるポケットキャビティです。
この形状の優秀さは、多くの方が実感しておられると思います。
球があがりやすくなって、敷居が下がりました。
これまでアイアンにあった、シビアさも緩和されたように思います。
全体的に見てもラージサイズで輪郭が丸く、シャープな印象はありません。
このようなタイプのアイアンは、これまでもたくさん出会ってきました。

彫りの深さも、しっかりとあります。
見慣れた感じがしますが、最初見たときはびっくりしました。
しかし、今は多くの支持を集めていると思います。
コースや練習場でも、多く見かけるようになりました。

トップラインは、やや厚めですが、極端に厚いとは思いませんでした。
トップラインが厚すぎたり、シャープさが欠けていると、構えたときにイメージがぼやけてしまうことがあるのですが、これくらいであれば、それほど影響はないだろう・・・。と思いました。

ワイドソールです。
このようなアイアンの特徴といっていいと思います。

ネックも短めです。
ワイドソールとショートネックがひとつのセットになっているようです。
同じようなアイアンにも、これまでたくさん出会ってきました。

このオリジナルグリップは、いい感じです。
しっとりと馴染みやすくて、適度に滑りにくくなっています。

バックフェースには、小さな文字で『L CUP FACE & WEIGHT FLOW DESIGN』と記されていました。
何やら特別な技術が組み込まれているようです。
『カップフェース』というと、『飛ばしの為の工夫』といったイメージがあるのですが、このアイアンもそのようになっているのでしょうか?

フェース面にはミーリングは見られませんでした。
これはある程度予想していました。
これまでの経験から、ミーリングは軟鉄アイアンに施されているイメージがあります。

ボールを前にして構えてみると、かなり大きく見えました。
やはり『セミ・ラージ』というよりは『ラージサイズ』だと思いました。
グースの利きも目立っていました。
私はグースが強いタイプはあまり得意ではないのですが、これくらいヘッドが大きくなると、ある程度グースが利いていたほうが易しくなるような気もします。
ただ、ヘッドは大きいのですが、左に巻いてしまいそうな雰囲気がすごくしていました。
少し緊張しました。
私が得意なタイプではないので、あまり見つめずに、少しボヤけるような感じで構えました。
ヘッドの大きさよりも、ボールに集中していこう・・・。と思いました。
ヘッドは大きくて近く見えるのですが、何となく『距離感』を感じました。
やや馴染みづらいタイプだったからなのかもしれません。
気持ちが少し逃げていたのかもしれません。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずだと思いました。
しっとりと乗る感じではなく、どちらかというとバンと弾く感じでした。
手応えは軽めでした。
このフィーリングは、これまでもたくさん経験したように思います。

球はとてもあがりやすいです。
弾道も高いです。
この弾道の高さは、ヘッドにたくさんの工夫がされているからだと思うのですが、装着されているシャフトにも理由があるように感じました。
少し抑えて打ってみよう・・・。と思ったのですが、なかなか上手くいきませんでした。
どうしても高くあがってしまいました。
これがもしスチールだったら、もっと抑えて打つことができただろうな・・・。と思いました。

『安定性』は高いです。
ミスには、かなり寛容なアイアンだと思いました。
『フェース面の全て』とまではいきませんが、かなりの部分が『スイートエリア』といえるような気がしました。
スイートエリアというよりは、『高反発エリア』といったほうがいいのかもしれません。
一球目はかなりトゥ側で打ってしまったのですが、それを感じさせない直進性がありました。
自分ではミスしているのが解っているのですが、それを感じにくい印象をもちました。
外見からくる印象通りの、かなり優れたイージータイプのアイアンだと思いました。

『飛距離性能』も、かなり優れています。
『番手感覚』がありません。
自分が今、何番アイアンを手にしているのか解りづらくなりますが、こういったことは、これまでもたくさん経験しています。
経験していますが、どうしても馴染めないところがあります。
今はアイアンにも距離が求められている時代だと思いますし、このアイアンはそのニーズにしっかりと応えていると思います。
寛容さと飛距離性能は、今はセットになっているように思います。
高い弾道で、しっかりとキャリーを稼いでいけるタイプのアイアンです。
上げようとしなくても上がりますし、低く打とうと思っても『高くあがってしまうアイアン』といった感じがしました。
『縦と横』のオートマチック感を感じました。

『操作性』という点では、正直難しいと思いました。
なかなか思うようにいきませんでした。
曲げることはできたのですが、かなり極端にやってしまったので、それがミスにつながってしまいました。
コースでは絶対に打ちたくない球を打ってしまいました。
やはり、このようなタイプのアイアンは細工をせずに、大らかにドーンと打っていくほうがいいのかもしれません。

大らかさと飛距離性能に長けたアイアンだと思いました。
ヘッドの大きさも印象に残りました。
私が好むタイプのアイアンではないのですが、このようなタイプのアイアンもニーズが高いのだと思います。

これまで、同様のアイアンにたくさん出会ってきたので、正直それほど真新しさといいますか斬新さを感じることはなかったのですが、アキラの高い技術が組み込まれているのだろうと思います。
『感覚』よりも『合理性』を優先したアイアンだと思いました。

かなりイージーなタイプだと思いましたが、こちらの感覚が伝わりづらい感じがして、正直少し難しく感じました。
易しいはずなのに、たまに逆球が出てしまいました。
それは明らかに私の技量不足からくることではあるのですが、馴染みづらい感じがしました。

ヘッドのサイズや形状などもそうですが、全体的な軽さなども、難しく感じた要因のような気がしました。
今回試打したアイアンはカーボンシャフトが装着されていましたが、軽量スチールもラインアップされていると訊いたので、また機会があればそちらも試してみたいと思いました。

アイアンには距離感よりも飛距離性能。
操作性よりも寛容さ。
敏感さよりも、いい意味での鈍感さ。
低弾道よりも高弾道。
を求めていきたい方には、かなり魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

全体的にかなりソフトスペックなので、かなり軽めに振っていく感じがちょうどいいのかな?と思いました。
私はできればもっと振っていきたいほうなので、少し物足りなさが残ってしまいましたが、このようなタイプのアイアンも人気が高いです。
今はクラブのバリエーションが豊富なので、人それぞれの細かな好みに対応できていると思います。
『選ぶ楽しみ』があります。

アキラのクラブは、それほど多く出会うわけではないのですが、いい印象も残っています。
特にウェッジは秀逸です。
今回は私にとって『ストライクゾーン』のクラブではありませんでしたが、これからもアキラのクラブにはどんどん接していきたいと思いました。
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2015年02月01日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-201MB

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-201MB の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

初めて手にする、アキラのマッスルバックアイアンです。
アキラのアイアンは、カッコ良くて好感度の高いものが多いですが、マッスルバックは初めてです。
やはり、マッスルバックを見てしまうと、試打せずにはいられません。
私はアキラのクラブに、それほど多く接してきているわけではないのですが、このカッコいいマッスルバックアイアンに出会うことができて、テンションがかなり上がってきました。

シャープなフォルムです。
研ぎ澄まされていて、カッコいいです。
易しさをウリにしているアイアンではないことが解っていても、この美しさに、思わず笑みがこぼれてしまいます。
しばらく、目で楽しんでいました。

シンプルなマッスルバック構造です。
最近はマッスルバックアイアンでも、色々な工夫が施されているものもありますが、このアイアンはすごくシンプルです。
昔からよく見られる、オーソドックスなタイプです。

ソール幅は、かなり狭いです。
今のアイアンの中で、ここまで狭い物は殆ど無いように思います。
『昔ながらのアイアン』といった感じがします。
アイアンのソール幅で、そのアイアンの易しさ・難しさを感じ取っておられる方も多いと思います。
ここまで狭いと、難しそうで親近感が湧いてこない・・・。という方もいらっしゃると思います。
私は昔から、このような狭いタイプのアイアンを使ってきたので、懐かしいな・・・。と思ってしまいます。
ビギナーの頃から使ってきたので、特に苦手意識は芽生えてきません。
むしろ、『上からつぶす』イメージが出しやすいです。

トゥ寄りに刻まれている『PROTOTYPE KS-201-MB』の文字がカッコいいです。
契約プロが使う『限定モデル』なのでしょうか?

ソール幅は狭いですが、リーディングエッジとトレーリングエッジは微妙に削られていて、抜けが良さそうです。
最近のアイアンに多く見られる工夫です。
昔からマッスルバックアイアンはありますが、今のマッスルバックが大きく変わったところは、ネックの長さなどもありますが、このソール形状が一番大きいように思います。
色々な工夫が施されているように見えます。
昔のアイアンは、リーディングエッジが尖っているものばかりでした。

ネックの長さは、しっかりとありますが、それほど長いとは思いませんでした。
昔のような『超ロングネック』というタイプではないのですが、今のアイアンの中では、間違いなく長いほうだと思います。
やはりマッスルバックにはロングネックが似合うように思います。
上から上手くコンタクトしていけそうです。

トップラインは少し厚めでした。
ちょっと珍しいな・・・。と思いました。
これまでならば、マッスルバックは薄めの物が多かったように思うのですが、このアイアンは少し厚めでした。
これも、適正な重量配分が計算されているのでしょうか?

細かすぎて写真では見えづらいのですが、フェース面にはとても細かなミーリングがありました。
実際に、近くでよく見ないと解らないくらい細かいです。
控えめな感じがします。
フェース面を指で触れてみたのですが、『ザラザラ感』というよりは、細かな『凹凸感』という感じが近いかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
思わず見とれてしまうような美しい顔だとは、正直思わなかったのですが、とても構えやすいです。
変なクセなどは全くありません。
ミスにシビアなマッスルバックは、やはり『構えやすさ』がないと、どんどん難易度が上がってしまいます。
落ち着いて構えられなかったり、いいイメージが出せないマッスルバックアイアンは、ただ難しいだけのアイアンになってしまいます。
『構えやすさが命』といったところがあるように思います。
そういった点でも、このアイアンは好感がもてました。
トップラインの厚さが少し目立っていましたが、特に問題なしだと思いました。
ヘッド(ソール)の据わりもいい感じでした。
すぐにアドレスが決まりました。
『迷い』などは全くありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
程良い『抵抗感』があって、運ぶイメージを出すことができました。
この厚みのあるフィーリングはたまらないものがあります。
マッスルバック特有のフィーリングです。
同じアイアンを試打していても、マッスルバック独特の厚みがあり、『押せる打感』を味わっているだけで、少し得をしたような気分になれます。

『カーン』『カーン』という乾いた感じの音が、とても心地いいです。
この音を聞いているだけで、ショットの精度を高めてくれそうだな・・・。と思うことができました。

『球のあがりやすさ』は普通だと思いました。
今の多くの『機能性アイアン』のような『スタンディングロフト』と『超低重心』といった感じのあがりやすさとは違うように感じます。
すごくナチュラルな弾道です。
『ロフト通り』といった感じがします。
出球の高さが合いやすいので、運ぶイメージが出しやすいですし、距離感も合いやすいです。
余計な『雑味』が無いあがりやすさだな・・・。と思いました。

『安定性』という点では、マッスルバックらしいシビアさがあります。
すごく正直だと思いました。
アイアンに寛容さを求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。

『飛距離性能』という点では、私の感覚では『ノーマル』な感じがするのですが、今のアイアンの中では、明らかに飛ばないほうだと思います。
今はアイアンにも飛距離が求められている時代だと思いますし、その為のたくさんの工夫が施されているものがたくさんあります。
このアイアンはそれらとは大きく異なるタイプだと思いました。
予想以上に飛びすぎないので、しっかりと振っていけますし、距離感も合いやすいです。
この弾道なら、グリーンをしっかりとキャッチしてくれ、奥にこぼれることはないだろうな・・・。と、ホームコースのグリーンをイメージしながら思いました。

『操作性』は、すごく高いです。
色々な曲線を楽しむことができました。
球を自在に操作したい・・・。という方には、是非試していただきたいアイアンです。
『ドロー系』または『フェード系』。
自分の持ち球を追求していくにも適したアイアンだと思いました。

初めて出会ったアキラのマッスルバックアイアンでしたが、やはりいいな・・・。と思いました。
メーカー問わず、マッスルバックを見つけると、思わず試打してみたくなります。
アキラのアイアンには、いいイメージがたくさん残っているのですが、このアイアンは『アキラのアイアンだから』というよりは、マッスルバックの良さを感じていたように思います。

一時期、かなり減っていたマッスルバックアイアンですが、今は結構出会うことも多くなりました。
私はやはり、MPやホンマ・ヤマハ・ブリヂストン・スリクソン・タイトリスト・エポン・・・。などがすぐに浮かびますが、ここにアキラも加えていけそうです。

しかし、これからもマッスルバックアイアンを、アキラが発表し続けるかは解りません。
多くの支持を集めやすいタイプのアイアンではないですし、一部のニーズがあるだけかもしれません。
なので、多くのモデルが『数量限定』だと思います。
このアイアンも、おそらくそうではないでしょうか?

アイアンに限らず、今のクラブの殆どが『ハイテク化』していると思います。
メーカーの深い研究と素晴らしいアイデアで、クラブは大きく進化していきました。
『飛んで曲がりづらいクラブ』が多くなりました。

しかし、このアイアンは違います。
フェース面にミーリングがあるのは珍しいと思いましたが、特に目を見張るような工夫が施されているようには見えませんでした。
それよりも、むしろベーシックな印象が残りました。
やはり、マッスルバックはハイテク過ぎないほうがいいような気もします。
いい意味で『時代に流されない』感じがいいのかもしれません。
見た目はマッスルバックのように見えても、実は『中空タイプ』というアイアンもありますが、このアイアンはそうではないようです。

シビアではありますが、とても敏感に反応してくれて、いいインパクトを迎えることができたときには、グッドフィーリングをもたらしてくれます。
車が好きな私は、やはり高級スポーツカータイプだな・・・。と、思ってしまいました。
セダンタイプのような『優雅さ』といいますか『安定感』は少ないものの、この『跳ねる感じ』がいいような気がします。
『自分の殻』に閉じこもって、かなり集中して、このアイアンを楽しむことができました。
また何度でも試打してみたいです。
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2014年12月18日
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アキラプロダクツ ツアーウェッジⅡ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ツアーウェッジⅡ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは50度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は464gです。

アキラのとてもカッコいいウェッジです。
アキラのウェッジはあまり試打したことはありませんが、以前『ツアーウェッジ』を試打したことがあり、とてもいい印象が残っています。
ノーマルなメッキタイプもいいですが、この黒染めがカッコ良くてたまりません。

形状的にはシンプルでオーソドックスです。
余計なものは全てそぎ落としているように見えます。
このシンプルさがとてもシブいです。
ウェッジ好きの私には、たまらない魅力があります。
しばらく見つめていました。
目で楽しむことのできるウェッジです。

ソール幅はノーマルな感じです。
少し広めにも見えますが、極端な感じはしません。
ロフトが50度ということで、『アプローチウェッジ』ということでいいと思うのですが、AWでのノーマル幅といっていいように思います。
いわゆる『テーパータイプ』ではなく、ストレートに近いタイプです。
ソール形状が微妙に丸みを帯びていて、抜けも良さそうです。
何ともいえない、独特の美しさをもったソールだな・・・。と思いました。
今はウェッジのソール形状も多様化していて、見ているだけでも、何か語ってくるように感じることもあります。
このソールからも、伝わってくるものがありました。
シンプルな形状ですが、きっと深い研究を重ねて作られているんだろうな・・・。と思いました。

ロングネックです。
いわゆる『首長美人』です。
とても綺麗だな・・・。と見とれていました。
最近は色々なタイプが見られますが、このオーソドックスなところに気持ちが和みます。
私が好きなストレートタイプのウェッジです。

フェース面には、細かなミーリングがありました。
今はウェッジに、色々なミーリングが施されるようになりましたが、一目見て、
これは『効きそうな』ミーリングだな・・・。と思いました。
前のモデルとも共通します。

トゥ側には『CNC GROOVE』と記されていました。
アキラ独特の高い技術と工夫が施されているのだと思います。

このフラットバック構造がたまりません。
今はキャビティタイプのウェッジも見かけるようになりましたが、このようにフラットバックタイプのほうが多いように思います。
アイアンでフラットバック構造はちょっと敬遠するけど、ウェッジでは全然構わない・・・。という方も多いのではないでしょうか?
それだけロフトの寝たクラブであるウェッジでは、キャビティ構造のメリットはそれほど大きくはないのかもしれません。

トップラインの厚さも、ちょうどいいです。
今は色々な厚みの物が見られますが、私はこのようなオーソドックスな厚さが好きです。
太く丸みを帯びてボヤけた感じではなく、きっちりとシャープなところもいいです。
何といいますか、目新しい感じはしないのですが、この見慣れた感じにすごく好感がもてましたし、魅力的でした。
寒さは厳しいですが、今日は楽しい試打になるな・・・。予定の球数を軽くオーバーしてしまうだろうな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
『安堵感』がありました。
大きさや形状もちょうどいい感じで、ストレートネックなのも魅力的です。
球を拾いやすそうです。
自分の普段の感覚をそのまま、このクラブ伝えていけそうだと思いました。
これまで、苦手なタイプのウェッジにも出会ってきた・・・。ということもあるのかもしれないですが、今日はすごく気分的に楽でした。
『丸型』というよりは、『ティアドロップ型』といっていいでしょうか?
少し面長な感じもします。
このような形状にはいい思い出がたくさんありますし、得意な形なので、いいイメージがどんどん膨らんできました。
最初は普通に打ってみるか、それとも少しダフらせながらすくってみるか、潰し気味にいってみるか、転がしにいこうか、上げにいこうか、強いカットでいこうか、ハーフトップ気味にいこうか・・・。など、色々と思考回路が働きました。
目尻が下がり、笑みがこぼれていたと思います。
この球筋や高さをイメージしているときも、私にはすごく楽しい時間です。
ロングショットの練習では、なかなかここまでイメージは膨らみません。
試打を開始しました。

打感はすごくいいと思いました。
適度な柔らかさがあり、心地よい感触が残ります。
フェースに球を乗せやすいです。
いわゆる『球持ち』のいいウェッジです。

スピン性能は、かなり高いと思いました。
今は適合モデルでも研究が進んで、スピン性能も向上してきましたが、このウェッジはそれらのなかでも、トップクラスといっていいスピン性能をもっていると思いました。
ボールが『ギュギュッ』という感じで止まりました。
ミーリングも、よく効いているのだと思います。
ボールにしっかりと食い付いてくれました。

球もとても拾いやすいです。
1球目から、すごくいい感じで打っていくことができました。
強いグースネックタイプを好まれる方は、合いづらいところがあるかもしれません。

『スコアラインの下1番目と2番目を有効活用できる感じ』といったらいいでしょうか?
この2本の溝で、ボールに色々なアクションを働きかけられるように感じました。
わざとライの悪いところからも打ってみたのですが、いい感じで拾っていくことができました。
私はこのようなストレートなタイプが大好きなので、色々と細工をすることができました。
インパクトのタイミングがとても揃いやすいです。

ラインも出しやすいです。
イメージしたラインに易しく運んでいくことができました。
50ヤード以内のアプローチでも、フルショットでも、いい感じでラインを描いてくれました。
『寛容さ』という点では、それほど高いレベルではないのかもしれませんが、『構えやすさ』が安心感と集中力を与えてくれたのか、大きくブレることはありませんでした。
今はウェッジにもキャビティタイプの物もありますが、改めてこのウェッジのように『フラットバック構造』で充分だと思いました。

距離感もとても合いやすいです。
イメージしたところにボールを運んでいくことができました。
かなり落としどころを絞り込んでいくことができました。
枯れかけた芝といいますか、野芝の抵抗にも負けず、ソールも上手く仕事をしてくれました。

『操作性』もすごく高いです。
完全にマニュアルタイプだと思いました。
今はウェッジにも優れたオートマチックタイプがありますが、このウェッジはそれらとは違うように思いました。
私はウェッジで色々と細工をしていきたいタイプなので、このウェッジの扱いやすさにはすごく魅力を感じました。

フェースを開いても、いい感じでした。
ボールを上手く拾ってくれました。
高く上げるロブ系のショットも易しく感じました。
こうして構えているだけでも、『出球の高さのイメージ』が強く出せました。

ロフトが50度ということは、番手としては微妙なのかもしれません。
一応、AWだと思うのですが、PWが『48度』、AWが『52度』という『4度ピッチ』感覚が私にはあるので、そういった意味で言えばちょうど中間にあたるような気もするのですが、今はあまりPWとかAWというように考えなくてもいいのかな?と思いました。
今は多くの方が、ウェッジをロフトで呼んでおられますし、プレイヤー個人個人に合ったロフトがあってもいいのかもしれません。
アイアンのロフトが、かなり立つようになってきてから、ウェッジのロフトも多様化しているように思います。
いずれアイアンも、『番手』ではなく『ロフト』で呼ばれるような時代が来るのかもしれません。
バッグに入れる14本(以内)の全てのクラブのロフトをプレイヤー自身が把握しておくことは、とても有効なことだと思います。

アイアンが飛ぶようになってプラスの面もありますが、逆にマイナスな部分も必ずあると思います。
今まではきちんと捉えられていたグリーンが奥にこぼれるようになった・・・。とか、微妙な距離のニュアンスが出しづらくなった・・・。方向性がバラつくようになった・・・。などといったこともあると思います。
そういったときに活躍するのが、このような優れたウェッジなのかもしれません。

かなりよく止まるので、イメージしていたよりも前に止まってしまったのですが、これはすぐに慣れるな・・・。と思いました。
これだけ止まるのが解っていると、アグレッシブに突っ込んでいけそうだな・・・。と思いました。
バンカーのすぐ先にカップが切られているような難しいシチュエーションでも、すごく頼りになるだろうな・・・。と思いました。

ピッチエンドランも易しく感じましたが、『止まり性能』が高いので、ピッチショットがとても効果的だと思いました。
私は寄せでは『ランニングアプローチ』や『ピッチエンドラン』を多用していますし、できるだけ落としどころを手前に置いて、転がしていきたい・・・。と考えています。
私の場合、そのほうが寄る確率は高まります。
しかし、どうしても転がしが使えないときもあります。
そういったときに、このようなスピン性能の高いウェッジの出番のような気がします。
今日は50度を試してみましたが、また試打する機会があれば、是非違うロフトでも試してみたいと思いました。
寄せはピッチショットのほうが距離感を出しやすくて好きだ・・・。という方もいらっしゃると思います。
そういった方には是非、このようなスピン性能の高いウェッジを試していただきたいと思いました。

それほど多く試打することはないのですが、やはりアキラのウェッジはいいな・・・。と思いました。
ドライバーやアイアンなどもいいですが、このウェッジが特に気に入りました。
今日は練習場でしたが、コースでも試してみたいと思いましたし、購買意欲も強く刺激されました。
寒さも忘れて、寄せの練習に没頭できました。
『試打』ではなく、完全に『マイクラブモード』だったような気がします。
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2014年01月26日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-301

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-301 の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は439gです。

シャープで、とてもカッコいいアイアンです。
アイアン好きの私にはたまりません。
一目で気に入りました。

この流れるようなフォルムに、思わず目を細めてしまいました。
『易しい』とか『難しい』ということはありますが、まずはこうして目で楽しみたい・・・。と、いつも思っています。
ヘッドが膨れあがったような厚ぼったいタイプのアイアンだと、なかなかいいイメージも出ませんが、このアイアンはすごくいいイメージが出るだろうな・・・。と思いました。
すぐにテンションが上がってきました。
これから、このカッコいいアイアンを試打できるんだ・・・。と思うだけで『ウキウキ気分』になってきます。

彫りはかなり浅くて、ほぼマッスルバックに近い形状になっています。
『ハーフ』キャビティというよりも、『スリークォーター』キャビティといったほうがいいのかもしれません。
すごくシンプルなアイアンだと思いました。

ソール幅は、今のアイアン中でも、はっきりと狭いほうだと思います。
今はアスリート仕様のアイアンでも、だんだんとワイドになってきたように思いますが、このアイアンは『ナロー』です。
昔はこういったアイアンが殆どでしたが、今はあまり見かけなくなりました。
ソール幅が狭いと、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はある程度狭い方が上手く『着地』できそうで安心できます。
これまでの経験からなのかもしれないですし、『慣れ』という部分もあるのかもしれません。
ソール幅が広すぎると、私はトップしてしまったり、逆にダフってしまったり・・・。といったミスを、これまでたくさんしてきました。
そういった意味でも、このアイアンのソール幅には親しみやすさを感じることができました。

ネックの長さは、ノーマルだと思いました。
しっかりと長さがキープされていますが、ロングネックというほどではありません。
今はショートネックのアイアンが多くなったので、そういった意味では長いほうに分類されるのかもしれませんが、私の感覚では長いというほどではありませんでした。

フェース面にミーリングがあるかどうか確かめてみたのですが、ありませんでした。
ごくノーマルなアイアンです。

ボールを前にして構えてみても、好印象をもちました。
アキラプロトタイプらしく、とても整った顔をしています。
ヘッドの据わりも、とてもいいです。
ほんの少しだけ面長な感じもするのですが、全く問題ないと思いました。
小顔好きな私は、できればもう少し小顔のほうが・・・。と思ったのですが、違和感は全くありませんでした。
いいイメージが出せましたし、とても構えやすいアイアンだと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、すごくいいです。
柔らかさと適度なしっかり感が上手く両立できている感じです。
インパクトからフォローにかけて、球を押し込んでいける感じ・・・。といったらいいでしょうか?
とてもイメージを伝えやすいフィーリングです。

『球のあがりやすさ』という点では、普通といいますか、自然な感じです。
最近のハイテクアイアンのようにあがりやすくなるような大きな工夫は感じられません。
明らかにヒッター向けだと思いますし、いわゆるイージー系のアイアンではありません。
不自然さが無い分だけ、『キレ』で勝負していけそうなアイアンです。

『安定性』という点でも、ある程度のシビアさはあるように思います。
見た目通りの性能だと思いました。
バックフェースの形状は一応キャビティではありますが、殆どマッスルバックに近い感じです。
アイアンにミスヒットに対する寛容さを求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
しかし、こういった『正直』なアイアンで球筋を整えていくことも、いいのではないでしょうか?
易しすぎるアイアンで物足りなさを感じておられる方には、是非試していただきたいアイアンです。

『飛距離性能』という点でも、特に秀でている感じがしない・・・。といいますか、私の感覚での『ノーマル』な感じです。
アイアンに『飛び』を求めておられる方には、物足りないところがあるかもしれません。
しかし、これまでも書きましたが、これくらいが『本来の飛距離』のような気がします。
今は『飛びすぎアイアン』が多くなりましたが、コースに出ると、その飛びすぎが難しくさせてしまうことも多いように思います。
飛び系アイアンで、きちんと距離を打ち分けておられる方は別ですが、私はとても難しく感じます。
左右の幅はある程度まとめることができても、縦の距離感はかなりアバウトなところがあり、親しみづらく感じます。
そういった点でいうと、このようなタイプのアイアンは『計算できる飛距離』といいますか、『距離感』で勝負していけるので私は好きです。

『操作性』は抜群でした。
こちらの意のままに動いてくれました。
完全なる『マニュアルタイプ』のアイアンだと思います。
こういったタイプのアイアンは試打していても、とても楽しいので、ついつい球数が多くなってしまいます。
構えたときに、やや面長に感じましたが、特に扱いづらく感じることもなく、気持ちよく操作していくことができました。
少ない球数で以心伝心できたような気がします。

それほど多く出会うことはないのですが、アキラのアイアンもすごくいいな・・・。と思いました。
これまでKS-101や201に出会い、その都度魅力を感じましたが、この301も気に入りました。
確かに『一般的な易しさ』に特化していないのかもしれません。
『易しさ重視』の今では、それほど大きな支持は得られないのかもしれません。

『易しさ』というのは、人それぞれ感じ方も違うところがあると思うのですが、『ミスに対しての寛容さ』も大事ですが、それよりも私は『構えやすさ』であったり『イメージの出しやすさ』『適度な重量感・しっかり感』であったり、『打感などによるフィーリングの良さ』『扱いやすさ』などを求めたくなります。
ヘッドが大きすぎたり、スイートエリアが広くても構えづらかったり、重さが足りなかったりすると、不安な気持ちが出てしまうのか、ミスショットを連発してしまうことが多いです。
しかし今は『イージー系』のアイアンが多くなりました。
言い換えてみればゴルフクラブは『物理の塊(かたまり)』といっていいのかもしれません。
ある一定の法則などが重要になってくるのかもしれません。

そういった意味では、このアイアンは『最新』の技術が組み込まれているというよりは、『正統派』といいますかオーソドックスな感じがします。
クラブに過剰ともいえるような工夫を施すのではなく、あくまでもユーザーがイニシアチブを握って使って欲しい・・・。というメーカーの思いが伝わってくるような気がします。

今のアイアンの中では、はっきりと『敷居の高さ』のようなものがあると思いますし、それほど人気が爆発するタイプには思えません。
ユーザーの幅も限られてくるのかもしれません。
日頃、マッスルバックを使っておられる方が手にされるべきアイアンといえるのではないでしょうか?

易しいアイアンとはいえないのかもしれませんが、易しいアイアンに飽きて、もうちょっとシビアなアイアンを使ってみたい・・・。という方には、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
オートマチックタイプではなく、マニュアルタイプのクラブが好きで、あくまでもこちら(プレイヤー自身)が球筋を作っていく・・・。という思いのある方が使われるべきアイアンといえるような気がしました。

余計な雑味のない、クリアなタイプのアイアンだな・・・。と思いました。
余分なものを背負い込んでいないぶんだけ、『プレイヤーの色』に染まってくれるアイアンだと思いました。
『ゴルフ道』を突き進んでいくには、自分に合った『頼れる相棒(クラブ)』との出会いが必要不可欠ですが、こういったアイアンは易しくはないけど、合う方にはずっと長い間活躍してくれるのではないでしょうか?

色々なアイアンを試打していて、あまり気持ちが乗ってこないときもありますが、今日はずっと楽しい時間を過ごすことができました。
予定の時間を軽くオーバーしてしまいました。
もし再び出会うことがあれば、他のメーカーの素晴らしいアイアンたちと打ち比べてみたいです。
今日の素振りは、このアイアンをイメージしながらになるな・・・。と思いながら練習場を後にしました。
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2013年02月03日
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アキラプロダクツ NewADR プレミアム ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ NewADR プレミアム ドライバー です。

シャフトは Basiléus Z 60S です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は309g です。

アキラの高機能そうな雰囲気がすごく伝わってくるドライバーです。
最近、コースや練習場でも、アキラのクラブを使っておられる方が増えてきて、人気があるんだな・・・。と思いました。
アキラのクラブを使っておられる方の多くが、かなりの上級者の方です。
とはいっても、このドライバーのように、決して難し過ぎるクラブでないものもあるところがまた魅力的です。

このメカニカルで、いかにも現代的な雰囲気がアキラらしいところだと思います。
以前試打した、ADR プレミアム ドライバーを思い出しました。
やはり、同じコンセプトで開発されているのでしょうか?

ネックは短めで、前のモデルと、イメージが被ります。
メーカー問わず、これくらいの長さが増えてきました。

このヘッド内部のウェイトも見覚えがあります。
やはり、交換できるようになっているのでしょうか?
ヘッド後方がポッカリと空いた大きな穴は、アキラの個性だと思います。
こうすることによって、絶妙な重心位置などが計算されているのでしょうか?

『TUNABLE GRAVITY SYSTEM』と記されていました。
つまり、『重心を調整できるシステム』ということでいいのでしょうか?

ソールには『LOW&DEEP CENTER OF GRAVITY DESIGN TUNABLE WEIGHT SYSTEM』と記されています。
これは以前試打した、ADR プレミアム ドライバーと共通するところだと思います。
やはり、基本的なコンセプトは同じドライバーなのだと思いました。

顔は独特な感じでした。
正直、美顔だとは思いませんでした。
しかしメーカーも敢えて、こういった形状にしているのだと思いますし、物理的な意味もあるのだと思います。

顔を見ても、シャローに見えていたのですが、こうして見てもやはりシャローなヘッドだと思いました。
今、よく見かけるような形状だと思います。
最近はシャローでも、すごく『骨太』といいますか、頼れる感じのドライバーもありますが、このアキラのドライバーはちょっとそれらとは違うような印象を受けました。
球があがり過ぎて、あまり叩けそうにもない感じがしました。

ボールを前にして構えてみても、やはりあまりいい印象はもちませんでした。
この独特な形状に、テンションがあがりきることはありませんでした。
何と言いますか、淡々とした気持ちで、このヘッドを見つめていました。
ヘッド後方が伸びているのは、まだいいのですが、フェースもよく被っているなぁ・・・。と思いました。
気持ちがモヤモヤしてしまいました。
私はこのドライバーの構え感に、あまり魅力を感じなかったのですが、今はこういったタイプも多いですし、魅力的に見える方もたくさんいらっしゃるのだと思います。
色々ないいイメージが鮮明に頭をよぎる感じはしなかったので、とにかく無難に打っていければいいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
弾きの良い、柔らかい打感を楽しむことができました。

『音』にも、好感がもてました。
気持ちよく叩いていくことができました。

球はとてもよくあがります。
あがりすぎる感じもしますが、このスペックを好まれる方には、かなり敷居が低く感じられるのではないでしょうか?
スインガータイプの方に合いやすいドライバーだと思います。

『安定性』という点では、本来はとても高い性能をもっていると思うのですが、私が打つと、つかまりすぎる感じがしました。
意識的に少し逃がし気味に打っていかないと、なかなか方向性をキープできませんでした。
少しでも巻いてしまうと、大きくフックする感じがしました。
方向性に、かなり気を遣わなければならないと思いました。
ただ、スイートエリアはすごく広そうですし、このフックフェースと相性の良い方は、かなり易しいドライバーといえるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
正直言って、他のドライバーと比べて、大きく秀でている感じはしませんでした。
前のモデルから、大きく進歩しているのだろうか?と思いました。
ただ、それはこのドライバーの性能が低いのではなく、全体的なレベルアップができているからだと思います。
私では、このドライバーがもつ最大飛距離性能を上手く発揮させてあげることが難しく感じられたのですが、このドライバーに魅力を感じておられる方は多いのではないでしょうか?

『操作性』という点では、難しく感じました。
私にはなかなか扱えない感じがしました。
どうしても、フックが強くなってしまいました。
スライスも打ってみたのですが、なかなか大きく右に曲がる感じがしませんでした。
本来は、このフックフェースとシャロー形状を利用して、真っ直ぐに近いタイプの軌道を描いていくドライバーなのだと思います。
私ではまるで『一方通行』のように左へ行くことが多かったのですが、日頃スライスに悩んでおられる方には、魅力的なドライバーといえるのかもしれません。

アキラプロダクツのクラブは、私はあまり経験がないのですが、すごく魅力的に思える物もあれば、今回のように親しみづらく感じる物もあります。
ただ、それはあくまでも私が打ちこなせていない・・・。という部分が大きいですし、メーカーも色々なタイプのゴルファーに合うようにたくさんのクラブを造っていくので、仕方のないことだと思います。

今回のこのドライバーは、前のモデルからのマイナーチェンジといった感じが強く残りました。
もちろん、前のモデルを改良しているとは思うのですが、私は大きな違いを感じることができませんでした。
構え感などもそうですし、あまり魅力的に感じることはありませんでした。

今日は予定通りの球数で試打を終え、アプローチとパッティングの練習を重点的に行いました。
今回の、このアキラのドライバーは私にはやや合いづらい部分もありましたが、これからのニューモデルに期待していきたいです。
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2012年07月27日
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アキラプロダクツ NewADR プレミアム アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ NewADR プレミアム アイアン の7番 です。

シャフトは トゥルーテンパー ライフル・プロジェクトX です。
ロフトは28度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスは6.0(SX)、シャフト重量は112g、キックポイントは元調子 です。

アキラのニューアイアンです。
アキラのアイアンは、どちらかというとシンプルで操作性の良さそうなイメージがあるのですが、このアイアンは今のアイアンの流れをいっているといいますか、とても高機能そうな外見です。
メーカーは違えど、今はこのようなタイプのアイアンが多くなりました。

こうして見ていても、シャープというよりは、ヘッドに丸みと大きさを感じます。
アイアンにはシャープで『鋭く切る』イメージが欲しいと私は思っているのですが、このアイアンは正反対のタイプで、アイアンの中でもどちらかというとUTやFWに近いタイプだと思います。
かなりの高機能が詰まっていそうです。

彫りもかなり深く、いわゆる『イージー系』のアイアンなのだろうという予測が容易に立ちました。
かなり深重心そうな外見です。
初めて、こういったポケットのあるアイアンを目にしたときは、すごく驚きましたが、今ではすっかり見慣れた感じがします。
これまでもたくさん試打してきていますが、まだ所有したことはありません。
おそらく、これからも所有はしないと思います。
それは、こういったタイプのアイアンをまだ使いこなせない、私自身の技量の未熟さからくるものです。

『ソール幅』は、予想通りやや広めでしたが、今はこれよりも、もっとワイドな物があるので、このアイアンが特別広いとは思いませんでした。
私は広すぎるソールには難しそうな印象を抱いてしまうことが多いのですが、これくらいの幅で抑えられていると、何とか打てそうです。

『ネックの長さ』は、標準的な部類でしょうか?
もっと短めを予想していましたが、実際は適度な長さがあり、私は好印象をもちました。
扱いやすいアイアンの特徴として、ある程度のネックの長さが共通しているところだと思います。

バックフェースには『WEIGHT FLOW SYSTEM』と記されていました。
『ウェイトフロー』という言葉は、他のメーカーのアイアンでも何度も目にしてきましたし、どういった工夫なのかは、だいたい予想できます。
『番手ごとの工夫』が施されているのだろう・・・。と思いました。
私はシンプルなアイアンが好きですが、このアイアンには充分過ぎるほどの機能が搭載されているように感じました。
ハイテクで、多くのプレイヤーにとって優しいアイアンといえるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、予想以上にいい顔だったので、少し意外でした。
おそらく、これまで出会ってきたような個性あふれる顔をしているのだろう・・・。と思っていたのですが、特に変なクセもなく、オーソドックスな印象をもちました。
面長で、多少グースは効いていますが、特別構えづらいとか、違和感を感じることもありませんでした。
高機能なアイアンは構えづらい・・・。というのが、これまでの印象だったのですが、このアイアンは見事にその通説を打ち破ったような気がします。
いくら高機能で物理的に易しいアイアンでも、構えづらければ難易度がものすごく上がってしまうものですが、このアイアンはそのマイナス的な要素を極力排除しているように思います。
すごく構えやすさにこだわったアイアンだと思いました。

どのメーカーでもそうなのだろうとは思うのですが、アキラというメーカーは本当に『ユーザーの声』を大切にしているような印象を受けます。
メーカーが作ったクラブをユーザーに押し付けるのではなく、ユーザーが何を欲しがっているのか?どういったクラブを作れば喜ばれるのか?ということを常に考えているように思います。
私はアキラのクラブを所有したことはまだ無いのですが、昨年出会ったツアーウェッジはすごく気に入っています。
このアイアンの構え感もなかなかだとは思いましたが、あくまでも私の好みとしては、もう少し『小顔感』があると、もっとイメージを膨らませることができたように思います。
しかし、これくらいの大きさがちょうどいいと感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
やや大き目のヘッドではありますが、とても『品のある顔』をしたアイアンだと思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『強烈過ぎる飛距離性能』です。
1球目を打って、思わず「何だ、これは?」とつぶやいてしまいました。
7番アイアンということを忘れてしまいそうです。
自分が今、手にしている番手が解らなくなります。
今は『飛びアイアン』が全盛の時代だと思いますが、その飛びアイアンたちの中でも、このアキラの『NewADR プレミアム アイアン』は、かなりのハイレベルです。
アイアンに飛距離を求めて生きたい方には、すごく魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
それと同時に、長年ゴルフをしておられるベテランゴルファーの方にもマッチしやすいのではないか?と思いました。
年月の経過とともに、多少落ちてきた飛距離を、このアイアンは充分過ぎるほどカバーしてくれると思います。
かなりおつりがくるように思います。
これだけ飛び過ぎてしまうので、私は何だか『怖い感じ』さえするのですが、この飛びが多くのゴルファーにとって『魔法の杖』のような役目を担ってくれるのかもしれません。
予想よりも飛び過ぎるので、私は全くといっていいほど距離感を出していくことができなかったのですが、日頃からストロングロフトアイアンを愛用しておられる方は、すぐに慣れることができるのではないでしょうか?

『打感』は、まずまずだと思いました。
これまで何度も出会ってきた『飛び系アイアン』らしいフィーリングでした。
すごく魅了される感じではありませんが、特に大きな不満はありませんでした。
しかし、打感がすごく良くて反応のいいアイアンだと、その打感だけでボールの方向性やおおよその距離がつかめるものですが、このアイアンのように飛び過ぎたり、繊細さがあまり感じられないと、なかなかそこまでは求めにくいです。
打感はまずまずですが、それよりもこの『圧倒的な飛び』が秀でたアイアンなのだと思います。
こういったところは、とてもはっきりしていて、『潔い(いさぎよい)』といいますか、メーカーの主張が感じられました。
何もかもが中途半端になってしまうよりも、ある部分を特化させていくこともアリなのかもしれません。
このアイアンの場合、その特化させた部分は間違いなく『飛距離』だと思いました。

球もかなりあがりやすいですし、タフな感じは全くしません。
スインガータイプの方にも、すごく易しく感じられるのではないでしょうか?
アキラのハイテクが、充分に活かされているように思います。
かなり幅広い層に受け入れられるのではないでしょうか?
これまでも、こういった『イージーアイアン』はたくさん試打してきましたが、その多くが『構えづらい』物でしたが、このアイアンのように適度な構えやすさを持っていながら、このあがりやすさは多くのゴルファーの支持を得られるような気がします。

『安定性』という点でも抜群で、こういった『大きなポケット系』アイアンの長所が充分過ぎるほど感じられます。
少々のミスヒットは黙認してくれる感じです。
このヘッドの易しさに加え、装着されているプロジェクトXが適度なしっかり感をもっているので、より大きな相乗効果をもっていると思いました。
ヘッドがイージーな設計でも、シャフトが頼りなかったらタイミングも狂いやすいですし、バラつく感じもしますが、このアイアンにはそういった不具合は感じませんでした。
イージー系のヘッドと、適度にしっかりとしたスチールシャフトとの相性も抜群だと思いました。
このアイアンはカーボンシャフトが標準装備されているのだそうですが、それだとまた難易度は変わってくるかもしれません。
ただ、カーボンに慣れておられる方や、もっと軽量感を感じたい方には、そのほうがより振りやすく感じられるのかもしれません。
そういったところは、やはり好みなどによるところが大きいような気がします。

『操作性』という点では、少し難しく感じてしまいました。
明らかに『オートマチック系』のアイアンだと思います。
ボールを自在に操作する動きには、あまり適してはいないように思います。
しかし、そういったことは、打つ前からある程度予想していましたし、操作性よりも安定性を求めておられる方にとっては、とても魅力的なのではないでしょうか?
ある程度の直進性はありますが、私には『勘』が届きにくい感じがして、少し難しく感じる部分もありますが、よりオートマチック的に打っていきたい方にとっては扱いやすいアイアンといえるのかもしれません。
フェースをターンさせるイメージを持ちにくい方にも、とても易しく感じられるのではないでしょうか?

このアイアンの大きな特徴は何度も書きますが、何と言っても、その凄すぎる飛距離です。
はっきりとした『ぶっ飛びアイアン』といっていいように思います。
ゴルフを始めたばかりで、しかも若い方には、あまりこういうタイプのアイアンを勧めたいとは思わないのですが、ベテランゴルファーの方や、シャフトを選べば女性の方にも充分武器になってくれるのではないでしょうか?
飛び系のアイアンが欲しいけれど、顔にもこだわりたい・・・。という方には、まさにピッタリだと思います。

私はこのアイアンで、全くイメージできないまま球を打ってしまっていたので、実戦では怖いと思いましたし、感覚が合わないので、すごく難しく感じてしまいました。
7番でこれだけ飛んでしまうと、UTやFWの出番はかなり少なくなってしまうような気もしますし、必要性すら感じなくなってしまうのかもしれません。
こんなにすごく飛んでしまうので、おそらく番手ごとの距離感はかなり出しづらくなってしまうような気もするのですが、今度違う番手でも試打する機会があれば、いろいろと試してみたいと思いました。

こういった『飛び系アイアン』には、『球のあがりやすさ』や『ミスヒットに対するある程度の寛容さ』は必要不可欠だと思うのですが、このアイアンはそういったところもかなり優れています。
今は多くのメーカーから、同じようなタイプのアイアンが発売されていますが、『飛距離』と『構えやすさ』という点では、このアイアンは群を抜いているような気がします。
このアイアンは『7番アイアン』ではありましたが、あくまでも私の感覚では『ユーティリティアイアン』だと思いながら球を打っていました。
そう思わないと、この飛距離は説明がつきませんでした。
クラブの『番手』って、いったい何だろう?と思ってしまいます。

私が使いたいタイプのアイアンとは全く異なるタイプだったので、購買意欲が刺激されることはなかったのですが、このアイアンが劣っているとは思いませんでした。
むしろ、多くのゴルファーに支持されやすい高性能なアイアンだと思いました。
アキラのアイアンは他の大手有名メーカーと比べ、それほどたくさん出会う機会があるとは思わないのですが、今の多くのゴルファーが求めているものをはっきりと形にし、より『売れやすい』アイアンを作ったといえるのではないでしょうか?
オートマチック系で物理的に優れていながら、顔などにもこだわり、大きな欠点のないハイレベルなアイアンだと思いました。

アイアンには『距離感』よりも、まず『飛び』・・・。という方には、とてもおすすめしたいアイアンです。
ヤングゴルファーの方よりは、ベテランゴルファーの方にマッチしやすいアイアンだと思いました。
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2012年05月27日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE DRIVER H210

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE DRIVER H210 です。

シャフトは RODDIO Pentacross M-6 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は67.5g、トルクは3.8、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は316gです。

アキラのプロトタイプドライバーです。
アキラのクラブには、あまり出会う機会がありませんが、今日は運よく手にすることができました。
アキラはいわゆる『一般用』と『プロトタイプ』があるようです。
他のメーカーのプロトタイプは一般ゴルファーがなかなか購入できないことが多いと思うのですが、アキラは一般ゴルファーにも使えるようにしてくれているところに好感がもてます。
いいクラブはプロだけでなく、やはり私たちアマチュアも使いたい・・・。というのが本音です。
特に昨年試打した、ツアーウェッジは、すごく気に入っています。
『スピン性能』『顔』『扱いやすさ』という点でも、かなりのハイレベルです。
今、コースで一番使ってみたいウェッジです。

この角度から見ると、以前試打したこともある ADR プレミアム ドライバーと似ていると思いました。
プロトタイプではありますが、同じようなコンセプトで開発されたのでしょうか?
ヘッド自体も、かなり大きさが感じられます。

ヘッド後方の大きな凹みと2つのウェイトがとても個性的です。
このロケットエンジンの噴射口のように見えるものは、おそらくウェイトだと思うのですが、交換できるのでしょうか?

細かすぎて写真では見えづらいのですが、
『SPECIAL MADE FOR TOURNAMENT PLAYERS PRECISE FORGED BODY & FORGED CUP FACE』
と記されていました。
直訳すると、『トーナメントプレイヤーの為に精密に作られた鍛造ボディ&鍛造カップフェース』ということでいいのでしょうか?
そうすると、アマチュアゴルファーの私が使ってみてもいいのかな?と、ちょっと緊張しました。

ネックの長さは短く、ヘッド自体もかなりシャローだと思いました。
最近はシャローヘッドが多いですが、このドライバーはかなりシャローなほうだと思います。
プロトタイプというと、『ディープヘッド』を連想しがちですが、実際は必ずしもそうではないのだと思いました。

『顔』は、かなり大きめですが、形状自体には特に変なクセなどは見られませんでした。
投影面積の大きく、光沢感が美しいヘッドだな・・・。と思いました。

素振りをしてみると、まずまず・・・。だと思いました。
特にタフだとは思いませんでした。
今回装着されている『ロッディオ』というシャフトも、私は何度か試してみたことがあるのですが、いいシャフトだな・・・。と思っています。
それほどハードなシャフトではありませんが、小気味よく、タイミングが取りやすい感じがします。

ボールを前にして構えてみても、やはりヘッドの大きさが目に付きました。
異型ではないので、構えづらくはなかったですし、緊張することもなかったのですが、もっと『ディープ感』を予想していただけに、この『シャロー感』は少し意外でした。
ボールが小さく見えました。
ただ、ラインは出しやすそうで、あちこちに暴れる感じはしませんでした。
左右へ曲げるイメージは、あまり持てなかったのですが、とりあえず細工をしないで振り切っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずだと思いました。
硬すぎず、かといってソフトという感じでもありませんでした。
ボールを打っていて、すごく心地いい感じに包まれる・・・。ということはなかったのですが、特に大きな不満はありませんでした。

『音』は少し大きめに感じました。
苦手意識が芽生えてしまうほどではなかったのですが、できればもう少し小さいほうが安心して叩いていけるかな?と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、標準的だと思いました。
プロトタイプではありますが、タフな感じは全くしませんでした。

『安定性』という点でも、ごくノーマルな感じでした。
寛容さも感じられましたし、シビアなタイプのドライバーではないと思いました。
これまでの大型ヘッドにありがちな、球のつかまりづらさもありませんでした。

『飛距離性能』という点でも、なかなかいい感じだと思いましたが、特別秀でているとは、正直感じませんでした。
これまでたくさん出会ってきたドライバーの飛距離に埋もれてしまうような感じがしました。
劣っているとは思いませんが、特に驚くようなこともありませんでした。

『操作性』という点では、それほど敏感に打ち分けられるタイプではないと思ったのですが、そこそこ曲げることができました。
やはり、どちらかというと、あまり曲げずに、できるだけ真っ直ぐに近いラインで勝負したほうがいいのかな?と思いました。

アキラらしい、高品質なドライバーだと思いました。
『プロトタイプ』という敷居の高さも感じず、かなり幅広い層に対応しているのではないでしょうか?
特に『鍛造カップフェース』を好まれる方には、とてもいいフィーリングが得られるのではないでしょうか?

このドライバーも、いい印象をもちましたが、私はやはり昨年出会ったウェッジのことが忘れられません。
他のメーカーのウェッジもいくつか試打しているのですが、それらがかすんでしまうほどです。
ウェッジには、まず『高いスピン性能』を求めておられる方もたくさんいらっしゃると思うのですが、そういった方々に是非お勧めしたいと思っています。
このドライバーも、ウェッジの強烈なスピン性能のように、何かひとつ秀でているものがあれば、もっと印象に残ると思うのですが、特に目新しい感じはしませんでした。

しかし、裏を返せば、このドライバーがそれだけバランスよく高性能であるということなのかもしれません。
大きな欠点は見当たりませんでした。
購買意欲は刺激されませんでしたが、アキラのクラブ(特にプロトタイプ)にはとても興味がありますし、これからも出会う機会があれば、どんどん試打していきたいです。
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2012年04月08日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE ユーティリティ Mi121

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE ユーティリティ Mi121 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 です。
ロフトは21度、シャフトフレックスはS、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は404gです。

初めて手にする、アキラのユーティリティクラブです。
アキラのクラブに出会う機会は、それほど多くないのですが、このクラブがプロトタイプということで、余計に珍しく感じました。

最近では珍しい『アイアン型ユーティリティ』です。
ちょっと前まで、よく見かけていたように思うのですが、最近はあまり見なくなりました。
私はドライバーとスプーン以外は、基本的に『グリーンを狙うクラブ』だと思っているので、こういったアイアン型のユーティリティには好感がもてます。

ソール幅は、やや広い感じがします。
3番ということは、立派な『ロングアイアン』だと思うのですが、やはり球をあげやすくする為に、このようなワイドソールが採用されているのでしょうか?
しかし、今は『ワイドソール』が全盛なので、そういった意味では、このソール幅は『適正』といえるのかもしれません。

ネックの長さは、今のアイアンの主流といっていいくらいの長さだと思います。
特に短いとは思いませんでした。

『彫り』は結構浅く、この『浅さ』と『やや軽い感じ』から、おそらく中空構造なのだろうと思いました。
バックフェースに組み込まれている、この金属のようなものは、打感を良くするための物なのでしょうか?
それとも単にデザインの一部に過ぎないのでしょうか?

トゥ側

ヒール側
しかし、何と言っても、このクラブの一番の大きな特徴は、このトゥ側とヒール側にひとつずつ組み込まれているウェイトです。
ドライバーではすっかりポピュラーになった感じのする、この工夫ですが、ついにユーティリティにも組み込まれるようになったのか・・・。と思いました。
これによって、おそらくかなり『慣性モーメント』が高くなっているのではないでしょうか?
ウェイトを近くで見ても、好感できそうな感じがします。
微調整をするならば、鉛が一番簡単で手頃だと思うのですが、鉛ではカバーしきれない重量を調整するのであれば、このウェイトシステムはとても有効だと思います。
今は、昔のように鉛を何重にも重ねて貼る必要がなくなりました。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
あまり軽すぎない、適度な重量のスチールシャフトが挿してあるので、アイアンの感覚で振っていくことができました。
やはりアイアンとして振っていくのであれば、適度な重量感がどうしても欲しいところです。
『狙う』のであれば、『暴れる』クラブだと怖くてアグレッシブな気持ちにはなれません。
このモーダスというシャフトも、私の周りでも少しずつ愛用者が増えてきています。
DGだとタフ過ぎるけど、軽量スチールではちょっと物足りない・・・。という方には、とてもマッチしているシャフトといえるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。
これまでたくさんのアイアン型ユーティリティを試打してきましたが、このクラブはそれらの中でも、かなりハイレベルな構えやすさだと思います。
多少グースが効いているところや、トップラインが厚いところは、この番手で打ちやすくするには仕方のないことなのかもしれない・・・。と思いました。
思わず見惚れてしまうような美しさではなかったのですが、『ロングアイアン』のイメージで構えてみても、特に違和感はありませんでした。
いつか、惚れ惚れするようなアイアン型ユーティリティに出会いたい・・・。と数年前から思っているのですが、なかなか実現しません。
このクラブはアイアンの形状をひたすら追求しているので好感がもてるのですが、できれば『軟鉄テイスト』が感じられると、もっと良かったように思います。
できるだけシンプルで、すごく打ちやすい・・・。
そんなクラブを私はずっと待ち続けています。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
先ほども書きましたが、おそらく『中空構造』ではないか?と思うのですが、これまでたくさん出会ってきた中空アイアン独特の物足りなさはあまり感じませんでした。
どちらかというと、馴染みやすいフィーリングだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点でも、良い感じだと思いました。
誰にでも球が浮きやすいようなタイプではなく、敷居が低いとは思わなかったのですが、ヒッタータイプの方の中で、ユーティリティをあくまでも『アイアンの延長』として使っていきたい方には、かなりいいのではないでしょうか?
タフ過ぎて、『ハードヒッター限定』というクラブではありません。

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
特にシビア過ぎる感じもしなかったですし、イージー過ぎて曖昧な感じになることもありませんでした。
『見た目通りの性能』だと思いました。
しかし、このトゥ側とヒール側の2つのウェイトを交換することにより、さらなる性能アップが期待できるのではないでしょうか?
この画期的なシステムによって、大きなメリットを生んでくれるように思います。
ロングアイアンの感覚でグリーンを狙っていきたいけど、ある程度の寛容さが欲しいし、できればそれを自分で調整してみたい・・・。という方には、このクラブはとても使い勝手がいいのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、比較的標準的な部類に入ると思いました。
ロフトが21度ということは、私の感覚ではやはり『3番アイアン』なのですが、今日はその3番アイアンの感覚で打っていくことができました。
ストロングロフトアイアンが全盛の今としては、このクラブは『4番』くらいになるのではないか?と思うのですが、今は昔と比べても明らかに『番手の感覚』が曖昧になってきました。
ストロングロフトアイアンを日頃使っておられる方には、このクラブはそれほど大きな飛距離性能は期待できないのかもしれません。
普段使っておられる4番アイアンのほうが、ひょっとしたら距離が稼ぎやすいかもしれません。
私はこれまでたくさん球を打ってきたノーマルな3番アイアンの感覚で打っていけるので、安心できるのですが、物足りないと感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、まずまずという感じでした。
正直、あまり『繊細さ』を感じさせない顔だったので、いつものように色々な球を打ってみたい・・・。という思いが乏しかったように思います。
何と言いますか、とりあえず無難に打っていこう・・・。と思っていました。
一応左右に曲げてみたりもしたのですが、実戦だとややリスキーな感じもしました。
どちらかといえば、インテンショナルなショットよりも、直進性を求めていきたいタイプのクラブだと思いました。

アキラのユーティリティということで、いったいどんなクラブなのだろう?と思っていたのですが、『難し過ぎず、易し過ぎず』といった感じで親しみやすさを感じました。
こういった『やや面長』なユーティリティは、フェースがターンしづらく、球がつかまりづらい・・・。という物が昔からたくさんありました。
このクラブもどちらかといえば、そういった感じがしないでもありません。
しかし、そういった場合に、このウェイトが威力を発揮するのではないでしょうか?
ヒール側に重めのウェイトを装着することによって、重心距離が短くなり球がつかまりやすくなるのではないでしょうか?

これからはユーティリティも、ウェイトを交換するタイプが増えてくるのかもしれませんが、アイアンではおそらく難しいのではないかな?と思っています。
あまりごちゃごちゃした機能が付きすぎてしまうと却って難しくなってしまうアイアンは、やはり昔ながらの『鉛』が一番いいのかもしれません。
しかし、テーラーメイドから、フェース面を交換できるタイプのウェッジも登場しているので、これからどのように変化していくのかが、全く解りません。
しかし、色々なアイデアで私たちゴルファーを楽しませて欲しいと思います。

今回のこのユーティリティは、とても面白いクラブだとは思いましたが、正直『購買意欲』は刺激されませんでした。
それは、このクラブの『質』や『性能』が悪いというのではなく、あくまでも今の私には不必要なタイプのクラブだからです。
それと『全体的な質感』も、もうひとつのように感じました。
思わず見惚れてしまうようなクラブを購入したいと考えています。
アキラのクラブには、なかなか出会うチャンスがないですし、今日はとても貴重な体験ができました。
これからもアキラには、高性能で素晴らしいクラブを世に送り出して欲しいです。
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2011年12月01日
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アキラプロダクツ ツアーウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ツアーウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは54度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は478gです。

アキラのニューウェッジです。
アキラのクラブは、これまでもあまり数多く接してきたわけではないのですが、今日は初めてのウェッジに出会うことができました。
今、私はウェッジを新調したいと考えているので、色々なメーカーのウェッジに興味があります。

余計な贅肉がそぎ落とされた感じの、このシンプルさがすごくいいです。
やはり感性をより大切にしていくならば、よりシンプルなデザインになっていないといけないような気がします。
あまりにも余計なものがごちゃごちゃとあると、何となく『濁った』印象になってしまいがちなのですが、そういった意味でも、このウェッジはすごく『透明』な感じがしました。
やはりクラブは、こうであって欲しいものです。

ソール幅は、最近のウェッジの中でも、それほど広いほうではないような気がしました。
しかし、私はこれくらいの幅のウェッジをこれまでもたくさん手にしてきたので、すごくいい印象を持ちました。
平らなソールというよりは、『ラウンド』が付いていますが、何となく『滑り性能』が高そうだな・・・。と思いながら見ていました。

ウェッジには、絶対に持っていて欲しい『ハイネック構造』になっています。
このネックの長さが『操作性の良さ』や『スピンの掛けやすさ』を実現してくれていることを、これまでも何度も経験してきました。
『後姿で魅せる』といったらいいでしょうか?
まるで『男の背中』のようです。
思わず見惚れてしまうようなカッコ良さが、このウェッジには感じられました。
これはすごく打ちやすそうだ・・・。と思いましたし、やる気がすごく出てきました。
今日は予定よりも、かなり多くの球数を打つんだろうな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすくて、いい顔だと思いました。
やや『出っ歯形状』になっていて、ボールをすごく拾いやすそうです。
適度な小顔なのでボールが大きく見え、これから何秒後かに打つショットがまるでアニメーションのスロー再生のように頭に浮かんできました。
今日はかなりいい感じでイメージが湧いてきました。
こういった構えやすいウェッジを目にすると、『勇気百倍』といった感じがします。
ウェッジは他のクラブと比べても、かなりシビアな場面で使うことが多いですが、こういった構えやすさがすごく安心感を与えてくれ、ショットの成功率を高めてくれることを、これまでも何度も経験しています。
ウェッジはまず『顔』だ・・・。と思っておられる方も、このウェッジにはすごく好印象を持たれるのではないでしょうか?
ただ、強いグースを好まれる方は、あまりいい印象は持たれないのかもしれません。
試打を開始しました。

まず感じたのが、そのしっかりとしていて『食いつき』の良い打感です。
これは、かなりはっきりと感じられました。
写真では、ちょっと見えづらいのですが、このウェッジのフェース面にも、しっかりとミーリング加工がされています。
それで、この喰いつき感があるのでしょうか?

トゥ側のところに、『MILLED FACE CNC GROOVE』と表示されていたのですが、それがこの高性能につながっているのでしょうか?
アイアンも含め、最近出会ったミーリング加工がされたクラブといえば、『ヤマハのアイアン』や『ロイコレのウェッジ』を思い出しますが、このアイアンもその効果がかなり高いと思いました。

そのミーリング加工の効果なのか、スピン性能がピカイチのウェッジです。
先日、あるメーカーのウェッジを試打したときに、思っていたよりもスピンが感じられなかったのですが、このウェッジにはかなり強烈に感じられました。
この『アキラプロダクツ ツアーウェッジ』というウェッジは今、出回っているルール適合ウェッジの中でも、間違いなく『トップクラス』といっていいほどのスピン性能を持っているといっていいのではないでしょうか?
ウェッジには『顔の良さ』も含め、『高いスピン性能』を求めておられる方がたくさんいらっしゃると思うのですが、そういった方々に是非お勧めしたいウェッジです。
これはコースでもかなり活躍してくれそうだと思いました。

新溝ルールが適用されて、メーカーは新たに作るクラブ(ロフト25度以上)は、全てこのルールに適合させなければならない・・・。というようになっていると思うのですが、すごくスピンが効くので、店員さんに一応『新溝ルール適合』か尋ねてみたのですが、やはりルールに適合しているのだそうです。
ルールに適合しているのであれば、このウェッジを使わない手はないな・・・。と思いました。
グリーン回りがとても有利に展開できそうな気がします。

ウェッジなので球が上がりやすいのは勿論ですし、構えたときに感じていたように、とても球が拾いやすくて打ちやすいウェッジだと思いました。
思っていた高さで球を運んでいけるところにすごく好感を持つことができました。
極力『誤差』を小さくできるウェッジだと思いました。

『安定性』という点では、ウェッジらしい易しさが感じられました。
この見た目のカッコ良さから難しそうに感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は決してそんなことはないクラブだと思います。
『ツアー』という名前がついていて、いかにもプロが試合で使用するクラブという感じがしますし、実際にそうなのだと思いますが、敷居は高いとは思いませんでした。
むしろ、すごく馴染みやすくて親しみやすいウェッジだと思いました。
だからこそ、プロや上級者の方も使っていけるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、『54度』ということで、私の中では『AW』なのですが、飛び過ぎないので、すごく自然体で距離を刻んでいくことができました。
思ったような高さが出しやすかったので、必然的に距離感も合いました。
結構突っ込んでいっても、ボールを止めてくれることが解っているので、よりアグレッシブにカップを攻めていけそうな予感がしました。
フルショットのときはもちろん、グリーン回りのピッチショットなどでも、この『食いつき感』は病みつきになりそうです。

『操作性』という点でも、かなり高く、とても扱いやすいウェッジだと思いました。
これだけロフトが寝ているので、なかなか左右に大きく曲げることはできませんが、高低もつけやすかったですし、イメージに乗せていきやすい易しいウェッジだと思いました。
方向性もそうですが、やはり『距離感が合うクラブ』というのはすごく楽ですし、勇気を持つことができます。
『飛び過ぎない』『狙ったところに落としていける』クラブというのは、やはり手放せません。
気のせいだとは思ったのですが、こういった高性能なウェッジでターゲットまで運ばれているボール自体も、すごく喜んでいるように思いました。
私はつい先日のラウンドで、久しぶりにシャンクをしてしまい、その時使っていたボールに申し訳ないと思っていたのですが、今日のようにいい感じでカップを攻めていけるとボールも嬉しいのではないかな?と思いました。

ウェッジで『有名どころ』といえば、やはり『タイトリストのボーケイ』や『フォーティーン』『クリーブランド』などが思い出されますし、その他にも『ツアステ』や『ヤマハ』『キャロウェイ』などが人気が高いと思います。
最近試打した中では、『ロイコレ』のウェッジも、とても高性能で印象深いです。
そうしたハイレベルなウェッジがたくさんあるなかで、私はこのアキラのツアーウェッジをすごく気に入りました。
大手有名メーカーのようなクラブと違い、出会う機会がそれほど多くないのが残念ではありますが、是非ひとりでも多くの方に、このウェッジの高性能を堪能していただきたいと思いました。

新溝ルールが適用されて、アイアンやウェッジのスピンの掛かり具合が弱くなって、物足りなさを感じておられる方も、こういった高性能なウェッジを手にされることで、またゴルフが楽になるのではないでしょうか?
ラウンドしていると、攻めたり守ったりの繰り返しだと思うのですが、やはり攻めているときは楽しいものです。
それには日頃の練習やコースを熟知していることなども必要だと思うのですが、やはりクラブの高性能という点は見逃せません。
一般のアマチュアは、2024年からルールが適用されるので、まだそれほど慌てて買い替える必要もないと思うのですが、やはり『ルール適合クラブ』を少しでも早く使いたい・・・。というゴルファー心理が働くと思います。
しかし、それによってスピンの効きが弱くなることに不安を持っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方にも、ルール適合でありながら、高いスピン性能を約束してくれる、こういったハイレベルなウェッジをお勧めしたいです。
アキラのクラブを私はまだそれほど多く接してはいないのですが、このウェッジは間違いなく強く印象に残るクラブですし、すごく購買意欲が刺激されました。
是非頼れる相棒として迎え入れたいです。
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2011年10月06日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE フェアウェイウッド M-221

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE フェアウェイウッド M221 です。

シャフトは 三菱レイヨン Diamana 'ilima 60 です。
ロフトは21度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は61g、トルクは3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は329gです。

とてもカッコいい、アキラのフェアウェイウッドです。
こうして見ていても、惚れ惚れするくらい整っています。
アキラのクラブは、まだそれほど多く接していないですし、プロトタイプということなので、今日はよけいに気合が入りました。

ヘッド後方が凹んでいるのは、アキラではもうすっかりお馴染みな感じがします。
このようにすることによって、重量配分が計算され、より打ちやすくなっているのでしょうか?

ヒール側とトゥ側のウェイトが組み込まれているのも、もうすっかりお馴染みのような気がします。
このクラブは、フェアウェイウッドにしては、少しヘッドが大きいようにも感じるのですが、それに加え、こうしてウェイトを組み込むことによって、より慣性モーメントを高めているのでしょうか?

『プロトタイプ』ということで、しっかりとネックの長さはキープされています。
とても扱いやすそうな印象を受けます。

『顔』は、アキラらしいとても整った感じがして好感がもてました。
すごくシンプルで、クセのないところに魅力を感じます。

素振りをしてみても、なかなかいい感じでした。
フェアウェイウッドにしては、もう少し重量感があってもいいのかな?と思ったのですが、特別頼りない感じはしませんでした。
タイミングが取りやすく感じられました。
ディアマナ イリマは、私もこれまで何度も出会ってきているシャフトなので、今日は安心して振っていくことができました。

ボールを前にして構えてみると、すごく整った形ではありますが、この『出っ歯形状』が目に付きました。
グースを好まれる方は、やや構えづらく感じられるかもしれません。
ロフトが21度ということは『7番ウッド』くらいになるのでしょうか?
私は普段から、ショートウッドは殆ど使わないですし、セッティングにも入れていません。
なので、こういった顔のフェアウェイウッドには、あまり馴染みがないのですが、特に違和感などは感じませんでした。
しかし、同じロフトのクラブを使うのであれば、やはりアイアンかユーティリティにするだろうな・・・。と思いながらこのクラブを見つめていました。
特にクセのない顔をしているので、左右どちらにも対応してくれそうな予感がしました。
試打を開始しました。

『打感』は、とてもいい感じでした。
すごく馴染みやすい感じがしました。
見た目の印象通り、ソフトな打感でした。

『音』も、静かですごくいい印象をもちました。
こういったところはプロトタイプらしいところだと思います。

『球のあがりやすさ』という点では、このロフト(21度)ということもありますし、かなりあがりやすい感じがしました。
球も拾いやすくて、とてもイージーに感じられました。
『プロトタイプ』というと、どうしても『難しい』『タフ』という印象をもってしまいがちですが、このクラブは、そういった感じが全くしませんでした。
すごく親しみやすいクラブだと思いました。
何と言いますか、こういったタイプのクラブでボールを打つときは、ボールを『ブラッシング』する感じがちょうどいいのではないかな?と思いながらボールを打っていました。

『安定性』という点でも、見た目の美しさ以上に易しい感じがしました。
勿論、どのようなミスでも見逃してくれるような寛容さはあまりないのかもしれませんが、少なくとも敷居の高すぎないクラブだと思いました。
ヘッド後方の凹みや、トゥ側とヒール側の2個のウェイトもよく効いているのでしょうか?
直進性の高さも感じましたし、普通に打っている限りでは、それほど曲がる感じはしませんでした。
シャフトの性能もあると思うのですが、ボールもとてもつかまりやすい感じがしました。

『飛距離性能』という点では、ある程度予想していた感じでした。
球がよくあがってくれますし、キャリーがよく伸びてくれます。
ただ、ライナー性の打球も打ちやすいので、私はそこが気に入りました。
『ライナー性の強い打球』と『つかまりの良さ』で距離を稼いでいくことができそうな感じがしました。
ただ、どちらかといえば、ヒッタータイプの方に合いやすいクラブだと思いますし、スインガータイプの方には、合いづらい部分があるかもしれません。

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
構えたときの印象もすごく良かったですし、実際に打ってみても左右に曲げることは特に難しく感じることはありませんでした。
扱いやすいフェアウェイウッド・・・。という印象が残りました。
ただ、この『構え感』やシャフト(ディアマナ イリマ)ということもあり、私の場合、球を打ち続けていって、油断をすると左方向へのつかまり過ぎを少し注意しなければいけないかな?と思いました。

初めて出会った、アキラのプロトタイプのフェアウェイウッドでしたが、一番印象に残ったのが『見た目以上に易しい』ということです。
見た目のカッコ良さと打ちやすさがうまく同居しているクラブだと思いました。
昔のクラブは『カッコいい』=『難しい』という公式が成り立っていたように思いますが、今はそういったことをあまり感じません。
むしろ『カッコよくて易しい』というクラブをたくさん見かけるようになりました。

クラブには、やはり『カッコ良さ』『美しさ』を求めていきたいですし、打ちやすいクラブはとても魅力的に見えます。
このクラブもそうですが、最近のクラブはドライバーやアイアン以外にも、すごく優れているように思います。
ただ、先ほども書きましたが、このクラブのポジション的にいっても、私ならばやはりアイアンかユーティリティをバッグに入れておきたいと思いました。
本数制限が無ければ、このようなクラブを入れるのも面白いと思うのですが、今の14本以内というルールがある以上、私はコースで使うことはないような気がしました。

アキラのクラブは、私はあまり出会う機会が多くないのですが、このプロトタイプはとにかくカッコいいです。
このシンプルで美しいデザインは一度目にしたら、なかなか忘れることができません。
もし、今度また試打する機会に恵まれたらば、違うロフトで試してみたいです。
あまり多くの方の目に触れやすいクラブでないのが残念なところではありますが、日本には本当に素晴らしいクラブがたくさんあるものだと、今日改めて実感しました。
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2011年05月22日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-201

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-201 の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は437gです。

アキラプロトタイプらしい、とてもカッコいいアイアンです。
一目見て、すごく惹かれるものがありました。
このシンプルさがたまりません。

ヒッティングポイントの後方が少し凹んでいます。
これまで肉厚になっているものが多かったのですが、このアイアンは違います。
あまり重心を下げ過ぎないで、スピンを掛けやすくしているのでしょうか?
この部分が凹んでいても、充分に肉厚は保たれています。

こうして見ていても、かなりシャープな感じがします。
『マニュアルタイプの安心感』といったらいいでしょうか?
オートマチックタイプのアイアンとは全く異なりますが、こちらの言うことをすごく聞いてくれそうな気がします。
シャープさは感じますが、完全にキャビティアイアンですし、それほどのシビアさは伝わってきませんでした。

『彫りの深さ』は結構浅めな感じがします。
この部分があまり深かったり、厚く感じてしまうと、実際に球を打つ時も、こちらの『読み』や『気持ち』といった部分が上手く入らずに、やや『アバウト』に打ってしまうことも多いです。
これまでそういったアイアンはたくさんありました。
しかし、このアイアンには上手くこちらの思いやイメージといったものが上手く伝えられそうな予感がしました。
『アキラ』のクラブは、あまり出会う機会がないのですが、好感度の高いクラブが多いです。

『ソール幅』は、最近のアイアンの中では、狭い部類に属するでしょうか?
しかし、昔のように狭すぎる感じはしないですし、最近もこれくらいのアイアンにはよく出会ってきているような気がします。

『ホーゼル』も、しっかりと長さがキープされていますが、それほど長すぎる感じはしません。
『程よい高重心』といったところでしょうか?
すごく扱いやすそうな雰囲気が伝わってきます。
ソール幅がワイド過ぎたり、『ショートホーゼル』や『スルーボア』といったアイアンに扱いづらさを感じて、苦戦された方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方々には、このようなアイアンはすごく魅力的に見えるのではないでしょうか?
ドライバーなどにも言えることですが、必ずしも『低重心』=『易しい』という公式は成り立たないことを、これまでの経験で解っているので、こういったタイプのアイアンにはすごく好感が持てます。
アドレスした時のイメージがシャフトからヘッドに伝わって、最終的にフェース面まで行き届く時に、ある程度ホーゼルがあったほうが、より伝わりやすいように思うのですが、このアイアンはそういった意味でも、すごく好感度が高いです。

ボールを前にして構えてみても、予想通り、すごく構えやすいです。
まさに『シンプル・イズ・ベスト』といえます。
昔ながらの馴染みのある『顔』をしていますし、これから打つ球の予測が容易に立ちます。
左右どちらにも打ちやすそうですし、すごく敏感に反応してくれそうな感じがしました。
私はこういったタイプのアイアンを構えていると、すごく安心感を感じるのですが、やや小振りなヘッドなので、ラージサイズアイアンを好まれる方には、少し不安を感じられるかもしれません。
ただ、私としてはすごく弾道のイメージがしやすかったので、とても安心感を持ちました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、決して誰にでも上がりやすく感じるタイプのアイアンではないですし、かなり好みが分かれそうな気がします。
しかし、見た目通りのしっかりしたアイアンなので、打ち込んでいきたい方には、すごく打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
ある程度のヘッドスピードを要するのかもしれませんが、決してタフ過ぎないアイアンです。
グースがきつくなく、ストレートネックなので球を拾いやすく、遅れる感じがしなかったので、私はそこに易しさを感じました。
最近のアイアンの中でも、高重心な部類に属すると思うのですが、このようなタイプのアイアンのほうが易しく感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『打感』も、なかなかいい手ごたえを感じることができて好感が持てました。
こういった打感なら、打球の行方が気にならないので、ヘッドアップが早くなりすぎることはないと思いました。
ある程度の方向性を把握しやすいフィーリングです。
昔ながらの高フィーリングアイアンに感じられる打感です。

『安定性』という点では、ややシビアな部分も感じられました。
外見からも見て取れますが、決して大きなミスを容認してくれるアイアンではありません。
『スイートエリア』も、結構狭い感じがしました。
『マッスルバック』とまではいかないものの、キャビティアイアンの中では、かなりマッスルバックに近いアイアンといえるのではないでしょうか?
アイアンに『ミスに対しての許容量の大きさ』を求めておられる方には、やや合いづらいアイアンといえるような気がします。

『飛距離性能』という点では、こういった『プロトタイプ』のアイアンなので、それほど『飛び優先』という感じはしませんが、『距離を刻む』ということを確実に行える感じがしました。
しっかりと落とし場所をある程度特定しやすい感じがします。
あくまでも理想なのですが、アイアンは落とし場所の真上から真っ直ぐにボールが落ちていく・・・。といった、まるでパラシュートが降りているようなイメージを持つことができたらコースでもすごく安心できると思うのですが、こういったロフトが寝ているアイアンには、そういったイメージを持ちやすいです。
ストロングロフトアイアンには、決してイメージできない打球です。
キャリーもランも少しでもたくさん稼いでいきたい方には、合いづらいかもしれません。
『飛び系アイアン』ではなく、はっきりと『刻み系アイアン』といえると思います。

『操作性』は抜群だと思いました。
この見た目の美しさから、打つ前からその雰囲気はすごく伝わってきたのですが、実際に打ってみてもその通りの、絶妙なアイアンです。
かなりイメージに乗せやすい感じがします。
こういったところは、以前試打した『K-101』というアイアンにもいえるところです。
左右どちらにもすごく反応してくれます。
最近はアイアンもドライバーのように、なかなか曲がりにくい感じの物が多いですが、このアイアンはそういったアイアンとは、はっきりとタイプが異なります。
アイアン本来の姿といってもいいような気がします。
アイアンはドライバーのようにティアップして打つことは、ティショット以外は無いですし、ライが悪かったり、中途半端な距離を打たなくてはいけなかったり、時には自分の持ち球で勝負できないことなど、さまざまな状況で真価が問われるクラブだと思うので、そういった意味でも、こういったフィーリングをつかみやすいアイアンには魅力を感じます。
アイアンでも『直進性』を求めていきたい方には、難しく感じられるところもあると思いますが、『曲げて攻めていきたい』方には、かなり頼れる相棒になってくれるのではないでしょうか?

久しぶりに出会ったアキラプロダクツのアイアンでしたが、第一印象の良さがずっと最後まで変わることなく、とても好感が持てました。
最後までずっといい印象が続いていきました。
『プロトタイプ』というと、いかにも難しそう・・・。とか、タフそう・・・。と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このアイアンはそれほど敷居が高すぎる感じはしませんでした。
勿論、ラージサイズアイアンのような易しさはないのかもしれませんが、それ以上に自分のイメージに乗せやすい・・・。というところが、こういったタイプのアイアンの大きな長所だと思います。
とてもアイアンらしいアイアンだと思いました。

『小顔』のアイアンが好きな方、アイアンショットを磨いていきたい方、易し過ぎるアイアンに違和感を持っておられる方、上昇志向の強い方などには、すごくマッチしたアイアンといえるのではないでしょうか?
ゴルフクラブには、その物理的な性能は勿論ですが、『美しさ』がないと、魅力が大いに半減してしまいます。
そういった意味でも、このアイアンはすごく魅力的に感じられるアイアンです。
『プロトタイプアイアン』ということもありますし、より幅広い層を意識して作られたアイアンではなく、あくまでも『プロが使用する』という前提の元で作られているアイアンなのだと思います。
なので、クラブがプレイヤーに求めてくるものも大きいのかもしれません。
しかし、私は昔からこういった雰囲気のアイアンが好きなので、今日は思っていたよりもたくさん球を打っていました。
また何度でも試打したくなるアイアンでしたし、仲間たちにも是非勧めてみたいです。
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2010年12月18日
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アキラプロダクツ ADR プレミアム ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ADR Premium ドライバー です。

シャフトは ファイアーエクスプレス LD60 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46.5インチ、シャフトモデルはType-K、シャフトフレックスはF1、シャフト重量は61g、トルクは3.9、キックポイントは中調子です。

久し振りに出会った、アキラのドライバーです。
随分とご無沙汰のアキラのドライバーということで、かなり気分は高揚してきましたが、それと同等かそれ以上に『ファイヤーエクスプレス』の新しいシャフトに出会えたことがすごく嬉しく思いました。
ファイヤーエクスプレスというシャフトは私の中で、かなり優れた『飛距離系のシャフト』という認識があります。
それでいながら、安定性も高く、球もあがりやすいので、とても親しみやすい感じがしています。
いわゆる『カスタム系』といいますか、それほど多くは目にすることのないシャフトではありますが、間違いなく高品質・高性能なので、もっとたくさんのゴルファーが接することが出来たらいいな・・・。と思っています。
『LD』とは、おそらく『ロングディスタンス』のことだろう・・・。と簡単に予想がつきました。
私はいわゆる『長尺による飛距離系』のシャフトは、やや苦手にしているのですが、このシャフトの色を見ているだけで、すごく気分が乗ってきます。
この『ファイヤーエクスプレス』というシャフトは、かなり高価なシャフトではありますが、それに見合う性能を充分に持っていると思います。

写真ではよく見えないのですが、
LOW&DEEP
CENTER OF GRAVITY DESIGN
TUNABLE WEIGHT SYSTEM
と記されています。
様々な工夫が施されているようです。

ヘッド後方には、大きなポケットのような穴が空いています。
これまで、こういった感じのドライバーには出会った記憶がありません。
ヘッドの形状自体は、比較的まとまっているのですが、かなり独創性が感じられます。
こういったオリジナリティのあるクラブには、とても好きです。
個性的なクラブを目にすると、思わず手に取ってしまいます。

その『ポケットの入り口』付近には、『HEAVY WEIGHT PLATE』と記されています。
これによって、かなり重心深度が深く設計されていたりするのでしょうか?

『ポケットの奥』を見てみると、何やら2つのウェイトのような物が見えます。
これは交換できるのでしょうか?
こうして見る限り、交換できそうにも見えるのですが、もし交換できたとしたら、どんな感じになるんだろう?と思うだけでワクワクしてきます。

素振りをしてみた感じは、あまりいいフィーリングをつかむことが出来ませんでした。
かなり『長い』感じがしました。
タイミングがとりづらく、相当な工夫が必要だぞ・・・。と振りながら感じていました。
こちら側がかなりクラブに譲歩していかなければならないような感じがしました。
少し振り遅れる感じがし、もっと早く戻ってきてくれないかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみた感じは、ヘッド自体の形状は比較的クセもなく、美しい感じがしましたが、ひと目で『フェース面が見え過ぎ』だと思いました。
かなり『ロフト』が寝ているようです。
このドライバーのロフトは『9.5度』ということなのですが、こうして構えてみても、確実に違うなあ、『9.5度の顔』ではないな・・・。と思いました。
『リアルロフト』と『表示ロフト』が違っていることは、もはや『常識』となっているところがありますし、昔からあることですが、あまりにもそれが違いすぎると、我々ゴルファーは迷ってしまいます。
勿論、計測の仕方など、様々な点でロフト角も異なってくるのかもしれませんが、そろそろ統一して欲しい感じがします。
『JIS(日本工業規格)』などで規格を例えば誤差『±0.5度以下』くらいに定めることは出来ないのでしょうか?
シャフトのフレックスなども、各メーカーバラバラですし、このロフトは『数値』で出してきているので、もっと厳密化して欲しい気もします。
私の周りにも多いですが、ロフトが『一桁台』のほうが飛ぶ・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうではないですし、当たり前のことですが、使う人によって違ってくるので、正直に『二桁台』のロフトを表示して欲しいと思っています。
一桁台のロフトのドライバーを使いたい、購入したい・・・。などといった人間の心理なども大きく影響しているとは思うのですが・・・。

私は以前、あるメーカーのヘッド『ロフト10度(リアルロフト11度)』を手に入れ、それをクラフトマンに渡してシャフトを組んで貰おうとしたことがあるのですが、即座にクラフトマンから断られ、断念したことがあります。
彼に言わせれば、明らかに私には合っていないスペックのクラブを組むことは、いくら仕事でもしたくない・・・。というのが答えでした。
彼は私のスイングやクセなどをよく知っているので、いつも彼に任せていれば安心なのですが、その反面、私に合わないスペックのクラブは一切組み立ててくれません。
私は彼のそういった頑固さといいますか、『プロフェッショナル魂』に惚れ込んでいますし、普段は一緒にラウンドするゴルフ仲間でもあるのですが、彼をとても信頼し、リスペクトしています。
彼がいないと、私のゴルフライフは成り立ちません。
そういえば、私がまだビギナーの頃、かなりアンダースペックのクラブを練習場で遊びながら球を打っていたら、私の師匠にひどく叱られたことがあります。
それ以来、自分に合ったスペックのクラブを真面目に探すようになったような気がします。
ちょっと話が横に逸れてしまいましたが、このドライバーの『顔』を見ていたら、ふとそのような思い出が蘇っていました。
このドライバーの『リアルロフト』が実際に何度あるのかは、私は解りませんが、今度クラフトマンに計測してもらおうかな?と思いました。
しかし、このロフト表示については、大手メーカーなどでも実際に行われていることですし、むしろ『リアルロフト』でヘッドを製作しているメーカーの方が圧倒的に少ないと思います。
ただ、こうして構えてみても、フェース面がよく見え球が上がりやすそうな印象のドライバーのほうが安心して構えられる・・・。という方もとても多いと思いますし、そういった方々には、すごくいい感じ構えることができるのではないでしょうか?
私はこのようにフェース面が見えすぎると、
「球を上げたくない」
という意識が働き、つい無意識にフェース面を閉じ気味に構えたりして、結果『チーピン』を招いたり、右肩が前に出たりして『カット打ち』してしまう悪いクセがあるので、そこに注意しなければならないと思いました。
自然な感じで構えてみた感じは、それほど左へ引っ掛けそうな感じはないですし、とても優れているとは思ったのですが、私にとって楽に構えられる『顔』ではありませんでした。
ついつい細工をしてしまいそうな顔です。
構えた時に、楽で『自然体』で構えられるクラブがすごく好きなのですが、今日はいささか緊張しました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、やはりその『球のあがりやすさ』というか、『弾道の高さ』です。
構えた時の印象そのままの、高すぎる弾道でした。
明らかに『一桁台』の高さではないですし、私はもっと低く低く抑えていきたいと思いました。
それに、この『ファイアーエクスプレス LD60』も、かなり弾道が高くなりやすいシャフトだと感じました。
このシャフトは中調子だということですが、先がビュンビュンしなる感じがしました。
勿論、同じシャフトでも、いわゆる『挿し方(例えば先詰め)』などでフィーリングもかなり変わってくるので、一概には言えませんが、私には弾道が高すぎて明らかに合っていないシャフトだと感じました。
叩いてはいきづらいドライバーに感じられました。

『打感』はまずまず・・・。だと思いました。
ある程度予想していた感じでした。

『音』という点でも、不満を感じることは全くありませんでした。

『安定性』という点では、ややタイミングが合いづらかったせいか、少しブレる感じがしました。
大きく球が左右に散らばるという感じではなかったのですが、なかなか確実性を上げていくことが難しく感じられました。
ただ、左に引っかかりづらい感じがしたので、そこには好感を持つことが出来ました。
シャフトを変え、またもう少し長さを短くしたら、もっと安定性が増していくように感じられました。
何しろ、普段のスイングでは振らせてくれないドライバーなので、かなりこちらが譲歩した形となってしまいました。
コースで安心して振っていける感じはしませんでしたが、また違ったセッティングで臨めば結果も大きく変わってくると思いました。
スイートエリアも狭くは感じなかったですし、むしろ広めな感じがしました。
いわゆる『シビアなドライバー』ではないと思います。

『飛距離性能』という点では、私ではこのドライバーの持つ高い性能を充分に発揮させることは出来ませんでした。
飛距離性能が劣っているとは決して思いませんでしたが、何しろ高く上がりすぎてしまい、それが大きな『ロス』につながってしまいました。
色々と『ティ』の高さを変えてみたりもしたのですが、私の打ち方ではどうしても高くあがっていきました。
球筋もやや左右にブレていく感じがあったので、『平均飛距離』という点で、かなりロスが出ていました。
もっとシャープに振り切れ、気持ちよく叩いていけるタイプのドライバーだったら、心置きなく『球をつぶしにいく』ことができたのですが、今日はずっと遠慮がちになってしまいました。

『操作性』という点でも、かなり苦戦しました。
なかなか思うようにはいかなかったですし、このドライバーも最近の主流でもある、『直進性』や『球のあがりやすさ』を追求しているドライバーなのだと思います。
なかなかインテンショナルなショットを打てる感じがしなかったですし、やや扱いづらい部類のドライバーだと思いました。
しかし、スペック(特に長さやフレックス等)を変えれば、結果も大きく異なってくるので、また違ったスペックのモデルに出会うことができたら、再びチャレンジしてみたいと思いました。

久し振りに出会ったアキラのドライバーでしたが、今日はいい結果を残すことが出来ず残念です。
スペック的に私には合いづらいタイプではありましたが、悪い印象は全く残りませんでした。
むしろ、またチャレンジしてみたい・・・。という気持ちのほうが大きくなりました。
これからのアキラのクラブに注目していきたいです。
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2010年10月02日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン K-101

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン K-101 の7番 です。

シャフトは RIFLE PROJECT X 6.0です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはSX、シャフト重量は120g、バランスはD2、キックポイントは元調子です。

アキラのプロトタイプのアイアンです。
プロトタイプということで、なかなか目にする機会がないクラブではありますが、今日は運良く試打するチャンスに恵まれました。
とてもシンプルでカッコいいデザインのアイアンです。

『彫りの深さ』も、やや浅めで、かなりいい感じです。
最近は深い物をよく見ているせいか、とても新鮮に見えますし、私はあまり深すぎる物よりも、これくらいスッキリとした感じのほうがいいので、すごくいい印象を持ちました。

『ソール幅』も、ごくノーマルな感じです。
余計な物が付いていなくて、シンプルな感じがするので、とても振り抜きやすそうな印象を持ちます。
それほど新鮮な感じはしないのですが、これまで出会ってきた素晴らしいアイアンには、こういった感じの物が多いです。
自分のイメージを伝えていく為には、やはり『シンプル イズ ベスト』なのでしょうか?

『ホーゼルの長さ』も最近のアイアンの中では、やや長めだと思いましたが、決して長すぎる感じはしませんでした。
高重心過ぎず、扱いやすいタイプのアイアンなのだと思いました。
アイアンはドライバーよりも、こうして色々な角度から見ているだけで、おおよその性能やフィーリングをつかみやすい感じがします。
こういった興味深い形状のアイアンは、昔からたくさんありました。
どれも『名器』と呼ばれるような素晴らしいアイアンばかりです。

キレを感じさせる、このフォルムがたまりません。
アイアンにはいつも『シャープさ』を感じていたいので、このアイアンはかなり好印象です。
こういった美しいアイアンは、いい目の保養になります。

素振りをしてみても、すごくいい感じです。
この『RIFLE PROJECT X』というシャフトも、まだそれほど多く経験しているわけではないのですが、暴れる感じもしないですし、すごく自然な感じで振っていくことが出来ました。
振っていて、すごく安心感を得られるシャフトです。
それほど硬くは感じなかったのですが、結構『重量感』があるので、日頃軽量スチールやカーボンシャフトを使用しておられる方には、かなり重たく感じられるかもしれません。
安心して振っていきやすいシャフトだと思いましたが、これはかなり好みがはっきりとすると思います。
今は軽量スチールをよく目にしますし、そういったシャフトが一般的に求められているのだと思います。
そういった意味では、こういったタイプのシャフトは、いわゆる『一般受け』はしないのかもしれません。
しかし、日頃アイアンの弾道のバラツキやタイミングの取りづらさを感じておられる方には、是非試して頂きたいシャフトだと思いました。

ボールを前にして構えてみると、その『ナチュラルさ』に心を奪われそうになりました。
こういった『顔』をしたアイアンだったら、どんな球でも打てそうな気がしました。
最近は、極端に構えづらいアイアンを殆ど目にすることはなくなったですし、『構えやすさ』という点では、レベルの高いアイアンが多いです。
しかし、それらの中でも、このアイアンはかなりの高得点です。
自然といいイメージが湧いてきました。
構えづらいアイアンだと、自分から一生懸命イメージを作り上げていかないといけないこともありますが、このアイアンは自然と沸き上がってきます。
何の不安感も与えません。
まさにアイアンとボールが一体になったような気がします。
やはり、こういった美しいアイアンで打たれたほうが、ボールも喜ぶのではないかな・・・・?
などと考えていました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、すごく自然な感じがして好感を持てました。
普段の感覚が活きやすい感じがしました。
それほど高重心過ぎる感じはしなかったですし、不自然さを感じるほどの低重心ではないので、楽に振り抜いていける感じがしました。
『低重心全盛』の今とあっては、このアイアンは『高重心』の部類に入るのかもしれませんが、決して『タフ』過ぎる感じはしませんでした。
こういったアイアンは、いわゆる『易しさ』を全面に押し出したアイアンではないと思いますし、『一般受け』を狙っている感じはしませんでした。
シャフトも、やや重さがありますし、明らかに『ヒッタータイプ』といいますか、ある程度のヘッドスピードは要求されるような気がしました。
しかし、こういったタイプのアイアンを日頃使い慣れておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方々には、すごくいい印象を持たれやすいのではないでしょうか?
最近の低重心過ぎるアイアンから、少し脱却したい方は試してみる価値があるのではないでしょうか?

『打感』は、打つ前の予想通り、すごく好印象を持つことができました。
こういったしっかりとしたセッティングになっているので、打点も自然と一点に集まりやすく、何度もいい感触を楽しむことが出来ました。
距離感がつかみやすいので、すごくイメージと合致させやすい感じがしました。
いわゆる『面長』なアイアンではないので、球も自然とつかまりやすく、それがこの安定した打感の良さにつながっているような気もしました。
引っかかりやすいアイアンではありませんが、自然と球をつかまえていける、昔ながらの高フィーリングアイアンだと思いました。

『操作性』という点でも、かなり好印象でした。
左右どちらにも、すごくいい感じで曲げていくことが出来ました。
完全に『自動』的なアイアンではなく、『手動』的なアイアンだと思いました。
『ストロングロフト』で『超・ワイドスイートエリア』といったアイアンも素晴らしいですが、やはりこういったタイプのアイアンの扱いやすさに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
こちらの要求をうまく聞き入れてくれるタイプのアイアンだと思いました。

『安定性』という点では、打つ前に思っていたよりも『シビア』な感じはしませんでした。
『プロトタイプ』ということで、ややシビアな感じがあるのかと思っていたのですが、今日何球も打ち続けても、全くそんな感じはしませんでした。
『キャビティの特性』が上手く出ている感じがします。
決して易しすぎるアイアンではありませんが、今の高い技術が上手く組み込まれているアイアンだと思いました。
『マッスルバック』を日頃使っておられる方は勿論、昔からのキャビティを使ってこられた方は、それほど難しい感じはしないのではないでしょうか?
こういった『小顔タイプ』のアイアンですので、見た目からもそれほど『スイートエリア』は広くない感じもするのですが、このしっかりとしたシャフトとの相性も素晴らしく、球筋を安定させていくことが出来ました。
何球打っても、ずっと不安に感じることはありませんでした。
『ヘッドのバラつき』などに気を使うことがないので、集中力がとぎれずに試打を楽しむことができました。

『飛距離性能』という点では、明らかに『飛距離系アイアン』ではないと思います。
最近、よく飛ぶアイアンばかりを試打してきたせいか、このアイアンの飛距離は、ある意味珍しく、また懐かしくも感じました。
アイアンに飛距離を求めておられる方には、あまり向かないアイアンのように思いますが、これくらいのほうが距離感をつかみやすくて易しく感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
やはりこういったアイアンは、何度打っても落とし場所を限定させることができます。
ロフトが立つと、それだけ『縦距離のバラつき』が生じてしまい、難易度が増してしまうこともありますが、私はこういったタイプの慣れているので、安心感を持ちやすいです。
練習場よりもコースのほうが、その実力を発揮してくれるアイアンだと思いました。

おそらく、かなりたくさんの高い技術が組み込まれているようですし、いわゆる『ハイテク』な感じもするのですが、すごく『自然』な感じで試打を楽しむことが出来ました。
最初から最後まで、こちらの感覚を邪魔しないので、予測が立てられ実践していきやすい感じがしました。
何度打っても飽きることがなく、今日はこの7番アイアン1本で130球程楽しんでしまいました。

今日はこの『プロトタイプ』と呼ばれるアイアンを試打してみて、昔のプロトタイプと今のプロトタイプは、少し違った感じもしました。
昔のプロトタイプは、かなり敷居が高かった気がしますが、このアイアンに限ってはそんな『敷居の高さ』は全く感じませんでした。
『フェース高』も、それほど高くないですし、球が浮きやすくてコントロール性に秀でた素晴らしいアイアンだと思いました。
『フィーリング性能』は勿論、『操作性』をアイアンに求めておられる方には、是非ともお薦めいたいアイアンです。
最近は、こういった昔の記憶を蘇らせてくれるようなアイアンが少しずつ復活してくれているような気がするので、嬉しく思います。
こういった『易しすぎない』『難しすぎない』アイアンで、腕を磨いていかれるのもいいのではないでしょうか?
またこのアイアンで楽しい時間を過ごしたいです。
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2010年05月12日
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アキラプロダクツ PROTOTYPE DRIVER H-109

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE DRIVER H-109 です。

シャフトは USTMamiya ATTAS です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は68g、トルクは3.7、バランスはD3、キックポイントは中調子です。

久し振りに出会った、『アキラ』のニュードライバーです。
このタイプは、いわゆる『プロトタイプ』なのだそうで、あまり出回ってはいないのだそうです。
私はあまりアキラプロダクツのドライバーに出会う機会がないので、どのドライバーもすごく新鮮な感じがしますが、この『H-109』というドライバーは、それ以上に『希少価値』があるといってもいいのかもしれません。
私は今日、こうして手にするまで、このドライバーの存在を全く知らなかったのですが、このドライバーは契約プロの久保谷健一選手が使用しているのだそうです。
そういえば、先週『ザ・レジェンド・チャリティプロアマゴルフトーナメント』のプロの部で久保谷選手が優勝しましたが、このドライバーを使っていたのでしょうか?

このドライバーには4つのウェイトがとても特徴的です。
ウェイトが配置されているポジションを見ていると、この位置に重心を持ってくると、クラブが易しくなるんだな・・・。と思ってしまいます。
適度な『低重心』と『深重心』が実現できていそうです。
この4つのウェイトは全て同じ重さではないらしく、それぞれ『2g』と『4g』が取り付けられているのだそうです。
これらのウェイトは、容易に交換が出来るそうです。
今は多くのメーカーが、このような『ウェイトシステム』を採用しています。
こういったシステムのおかげで、プレーヤー個人個人に合わせて調整できるのが、とても大きなメリットだと思いますし、昔のように鉛を大量に貼る必要がなくなりました。
クラブがとてもスマートに見えます。

ソールのヒール側に、『FOR TOURNAMENT PLAYERS』と記されています。
かなり敷居が高そうです。
私は初心者の頃から自分の腕前も顧みず、いわゆる『プロモデル』と呼ばれるクラブに数多く接してきましたし、同じ人間が使うものだから、自分にも使えないはずがない・・・。という、かなりの『プラス思考』でした。
勿論、数え切れないほどのミスショットを打ってきましたが、不思議と心は晴れ晴れとしていました。
なので、このように書かれていても特に臆するところはないのですが、こういったタイプのクラブを敬遠される方もたくさんいらっしゃると思います。
クラブに『易しさ』を求めておられる方が手にされるようなクラブではないのかもしれません。
私はどんなクラブでも、とりあえずは打ってみないと詳しいことは解らない・・・・。という考えでいますし、たとえ難しすぎてミスを連発したとしても、別にそれで損をするわけでもないのだから、どんどんチャレンジしてみよう!という気でいつもいます。
あまりにも構えづらかったり、違和感が強すぎるクラブは、これまでたくさん『スルー』してきたのですが、最近はそれではいけない・・・。と思い、なるべく手にとってみるようにしています。
なので、構えやすいクラブは、たとえどんなにハードスペックであったとしても、いつも『ウェルカム』な気持ちでいます。
クラブにスイングを教えて貰おう・・・。という発想になれます。

昨日試打した『バルド』や先日試打した『JBEAM』『テーラーメイド』『クレイジー』などのドライバーも、このような『ウェイトビス』が特徴的ですし、デザイン的にかなり美しい印象が残っているのですが、この『アキラプロダクツ PROTOTYPE DRIVER H-109』は美しさよりも『機能性』を追求しているような気がします。
勿論、決して美しくない訳ではないのですが、あまり凝ったデザインになっていません。
ドライバーやフェアウェイウッドなどは、この『ソールの部分』が『クラブを見るときの第一印象』でもあり『顔』でもあるので、出来れば美しいに越したことはないのですが、構えた時に違和感を感じたりしなければ、特に問題はないと私は思っております。
要はいかに
構えやすさを邪魔しないで機能を充実させていくか・・・?
ということだと思います。

素振りをしてみても、なかなか好印象でした。
装着されている、この『アッタス』は、かなり高い人気を博している素晴らしい高性能シャフトではあるのですが、私はどことなく苦手な感じがしていて、どちらかというと同じ『オレンジシャフト』では『DI?6』や『DI?7』のほうが扱いやすい印象が残っています。
もし、そのシャフトを装着したモデルがあれば、是非そちらを試してみたかったのですが、このクラブ一本しか試打クラブが無かったので、このモデルで試してみることにしました。
しかし、今日はそんな苦手意識を殆ど感じることなく、いい感じで素振りを繰り返すことが出来ました。

ボールを前にして構えてみると、この『小顔』なところがたまりません。
ヘッド後方が少し伸びているような感じがしますが、比較的オーソドックスな感じですごく構えやすく感じました。
このドライバーのヘッド体積は、『420㎤』ということなのだそうですが、これくらいの大きさがすごくいい感じです。
最近は、本当にこういった『小顔ドライバー』が増えてきてくれているような気がします。
これからもこのような動きは加速していくのではないでしょうか?
すごく扱いやすそうな感じがしました。
色々と球を曲げてみて、楽しんでやろう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、割と『しっかりめ』な感じがしました。
最近は、結構柔らかめのものに出会う機会が増えたような気がするのですが、このドライバーはそれらとは、やや異なった感触のように感じられました。
少し硬い感じもしたのですが、打っていて全く嫌な感じはしませんでした。
昔からよくある感触です。
この感触がすごく手にフィットしやすい方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『音』は、大きめな感じでした。
ただ、ストレスを感じるような不快な音ではなかったですし、大きな不満はありませんでした。
私の好みでいうと、もっと違った感じの音がいいのですが、これくらいはっきりとした音を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『珠のあがりやすさ』という点では、予想通りな感じがしました。
かなり叩いていけるタイプです。
最近のドライバーの中でも、はっきりとした『浮きづらいタイプ』のドライバーだと思いますし、完全に『ヒッター向け』のドライバーといっていいような気がします。
これくらいが本来の『9度』のあがりやすさだな・・・・。と思いました。
今は『9度』のロフトのドライバーでも、球が高く上がりすぎるものがあまりにも多すぎるような気がします。
それは勿論、メーカーが球を上がりやすくする為に色々な工夫を施しているところもあると思いますし、シャフトの高性能もあると思います。
しかし、やはり『ロフト表示』にも大きな原因があるような気がします。
殆どのメーカーのドライバーのロフト表示が『甘め』といいますか、実際は『10度以上』のロフトがあっても『9度』や『9.5度』といった表示で売られているものが多いです。
そういったドライバーに慣れてしまうと、今回のこのドライバーを試打してみると、かなり異なったタイプのドライバーであることが強く実感されます。
かなり『タフ』に感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
普段使い慣れているドライバーが『9度』だったとすると、このドライバーは『7度』にも『8度』にも感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
球はそれほど高く上がりすぎない感じがしましたが、決して浮きづらくてドロップする感じはしませんでした。
『ハーフライナー性』の打球で、とてもいい感じをつかむことが出来ました。
やはりソールに装着されている『4つのウェイト』がよく効いているのでしょうか?
決してタフ過ぎて、手が出しづらいドライバーでもないような気がしました。

『安定性』という点では、結構『シビア』な感じがしました。
最近のドライバーの中でも、決して『スイートエリア』が広いほうではないですし、ミスはミスとして、はっきりと教えてくれるクラブだと思います。
決して大きなミスを容認してくれる感じはしません。
私がやや苦手としているシャフトだったからか、最初の数発は少しミスが目立ちましたが、次第に慣れていくことが出来ました。
初めてではないですし、何度か出会っているシャフトですが、今日はいつもよりも少ない球数で慣れていくことが出来ました。

『大きな慣性モーメント』を求めるならば、やはり『トゥ側』や『ヒール側』にウェイトを配置するだろうと思いますし、この位置に配置されているということは、ある程度プレーヤーの『ミート率の高さ』を要求しているのではないでしょうか?
高いミート率があるのを前提として、このような配置になっているのではないでしょうか?
決して『ミスに対する許容度』が高いわけでもないと思うのですが、クラブが求めるところでヒットすると、その弾道の力強さはかなりのものだと思いました。
このウェイトを自分自身に合うようにカスタマイズすることによって、難易度はかなり下がってくるような気がします。
ある程度のシビアさを持っているドライバーではありますし、『スライス』や『フック』を半ば自動的に修正してくれるタイプでもありません。
見た目通りの性能だと思います。
しかし、ウェイトを色々と調整できるところが、昔のドライバーと大きく違うところです。
私はこの初期設定のままが、すごくいい感じがしたのですが、今度機会があれば色々と試してみたいと思いました。
昔の『叩けるドライバー』は、球が暴れやすいものが圧倒的に多かったのですが、今はかなり安定性が高くなっているような気がします。
それは、このような色々な『調整機能』が付いたものが多くなったからだと思いますし、適度な『低重心』『深重心』がメーカー側もはっきりと解ってきているからではないでしょうか?
ミスをすれば、大きく曲がってしまうこともありますが、このようなタイプのドライバーを経験してみるのもすごくいいのではないでしょうか?
むしろ打つ前に思っていた印象よりも、いい印象を持たれる方もたくさんいらっしゃるような気がします。

『操作性』という点では、なかなかいい感じがしました。
打つ前はもっと敏感に反応しやすいタイプだろうと思っていたのですが、結構『直進力』もありますし、まとめていきやすい感じがしました。
左右に打っていく練習も楽しく行えましたし、打っていて飽きることがありませんでした。
ただ、あまり細工をし過ぎないほうがいいドライバーだと思いました。
調子に乗って色々とやりすぎてしまうと、予想以上に球が暴れてしまいました。
普段を『10』とすると、このドライバーは『6』くらいに抑えておいたほうがいいような気がしました。
ただ、思っていた以上に球がつかまりすぎないところに、すごく好感を持つことが出来ました。
そこが安心して叩いていけたところだと思います。

『飛距離性能』という点では、かなり高いと思いました。
先ほども書きましたが、『ヒッター限定ドライバー』といってもいいのだと思いますが、叩いていきたい方には、かなり大きな飛距離が望めるのではないでしょうか?
弾道も高く上がりすぎないで、確実に前へと進んでいってくれるので、すごく効率がいいような気がします。
『直進力』も、まずまずありますが、『前進力』の強いドライバーといっていいのではないでしょうか?

最近では少しずつ、こういった『ディープヘッド』のドライバーを見かけるようになってきましたが、そのおかげで飛距離が戻ってきた・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
正直言って、全く『一般受け』は、しないドライバーといえるのかもしれません。
世間一般的に『易しいクラブ』が求められているような時代だと思うのですが、そういった意味で考えてみても、このドライバーは、かなり違ったタイプだと思います。
しかし、このようなドライバーを発表してくれたメーカーには、私はとても感謝したいと思いました。
『アキラプロダクツ』というメーカーは、それほど多くは知りませんが、これまでの印象でいうと、どちらかというと『イージードライバー』をイメージしやすいのですが、このような『骨太なドライバー』も作るメーカーなのだと思いました。
少し認識を変えなければならないのかもしれません。

先日も書きましたが、最近はすごくドライバーが面白くなっているような気がします。
色々なメーカーのドライバーを試打するのがとても楽しいです。
それは昨年まで『シャローヘッド全盛』だったと思うのですが、ここに来て『ディープヘッド』が、かなり盛り返してきたからです。
全てがシャローでもディープでもなくてもいいと思うのですが、ある程度はゴルファーに『選択の余地』を与えて欲しい・・・。と思っていました。
どうもゴルフクラブというのは、ひとつの同じ方向に流れてしまう傾向にあるような気がします。
全てがそうだとは思いませんが、メーカーは違えど同じようなタイプのクラブに出会うことが多いです。
たくさんのクラブに出会ってきて、最近は特にそのように感じます。
今日は思いも掛けず、このようないいドライバーに出会うことが出来たのが、とてもラッキーだと思いました。
また出会うことが出来たら、再び『叩く喜び』を味わいたいです。