クレイジー
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2019年10月04日
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CRZ-WEDGE PROTO TYPE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは CRZ-WEDGE PROTO TYPE です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、キックポイントは元調子 です。

久しぶりにクレイジーのウェッジを試打することができました。
クレイジーといえばシャフトですし、ヘッドもJBEAM製のドライバーのイメージが強く、名器と呼ばれるものがあります。
私も、もう数年間使い続けていますが、今でも魅了されていますし、頼れる相棒です。
ゴルファーにとっての幸せとは?と尋ねられて、いくつか答えがあると思うのですが、私はその中の一つに『自分にベストマッチした相棒と呼べるクラブに出会うこと』だと思っています。
そんな相棒と呼べるクラブに出会うことができて、私はとても幸せです。

なので、クレイジーは私にとっても注目しているメーカーのひとつなのですが、ウェッジのイメージはあまりありません。
以前試打したことがありますが、かなり前です。
もちろん量販店などでは扱っていないメーカーなので、一般的になかなか出会う機会がないと思いますが、今日はクレイジーファンの友人から、このクラブを借りることができました。
大きさも標準的で、形状もオーソドックスです。
とてもシンプルで、上級者の方に向けたクラブのように見えます。

トップラインの厚さは標準的です。

いわゆる『テーパー』になっているのかな?と思い、見てみましたが、ストレートタイプです。
今はテーパーにしているメーカーも増えてきました。

『PROTO TYPE』の刻印が希少性を感じさせます。
契約プロが使っているのでしょうか?

ソール幅は標準的ですが、ソールの削りに大きな特徴があります。
トゥ側とヒール側が大きく丸く削られていて、開閉がしやすそうです。
今のラージサイズのドライバーはヘッドが大きくて重心距離が長くなって、昔のように開閉をしなくなりましたが、アイアンやウェッジでは今でも『開閉は健在』です。
このようなソール形状のウェッジも、今では普通に見かけるようになりました。

ネックの長さは適度にあり、この真っ直ぐ伸びたストレートネックが魅力を増しています。
今はかなりネックが曲がっているものが多くなっていますが、このウェッジは真っ直ぐです。
グースネックタイプを好まれる方には、物足りないところかもしれませんが、私はこのストレートが魅力的に見えました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
スコアラインの両端が丸くなく、ちゃんと角があるので、あまり『スタンプ感』は感じさせません。
大量生産タイプではなく、国内の地クラブメーカーが作っているのでしょうか?
ゴルフクラブ(特にアイアンやウェッジ)は兵庫県のイメージが強いですが、このウェッジもそうなのかな?と思いました。
均一感があってとても美しいフェース面ですが、どちらかというと軟鉄というよりは、ステンレス系によく見られたフェース面の仕上げです。

小振りな顔がとてもいいです、
すごく構えやすくて、いいイメージがどんどん湧いてきます。
ボールを主役にさせてくれる構え感といったらいいでしょうか?
ヘッドが大きすぎるとクラブが主役になってしまい、ボールの存在感が薄れてしまいますが、このウェッジはちょうど良いバランス感(ボールとの大きさの対比)なので、これからボールが動く軌道がイメージしやすいです。
丸型ではなくティアドロップ型ですが、顔つきは『和』です。
昔からある『日本の顔』といったらいいでしょうか?
とても純粋で美しい顔に見えました。
高い性能はもっているけど、それを主張していなくて、控えめな感じがします。
なので、プレイヤーにイニシアチブを握らせてくれているように感じられました。
小振りなタイプなので、セミラージサイズやラージサイズのウェッジを好まれる方は小さく見えて不安がよぎるかもしれません。
また先ほども書きましたが、グースタイプを好まれる方にも、構えづらいところがあるかもしれません。

52度のウェッジなので、58度や60度のウェッジのように大きく開いて使うことはあまりありませんが、ソールの状態を確かめてみる為に、開いて構えてみました。
いい感じです。
ヒールが邪魔することなく、自然に開くことができました。
こうして構えていると、かなり『カット』に打っていきたくなりますが、シャンクにも注意が必要です。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
ボールがフェースにしっかりと乗ってくれ、そこから運ぶことができました。
ソフトなフィーリングで、この心地良いフィーリングを一球一球味わいながら、球を運んでいけました。

球もあがりやすく、自然な感じです。
出球の高さが、構えたときのイメージと合致していて、とてもいいです。
『必要以上の機能性』が無いといったらいいでしょうか?
不自然なところがないので、プレイヤーの感覚がそのまま活かされるといった感じがします。

『安定性』という点では、いわゆる『お助け機能』のようなものは無いので、寛容さを最優先しておられる方には親しみづらいところがあるかもしれません。
易しさを追求していない、正直なタイプです。

操作性は高く、手の延長として働いてくれるクラブです。
機微を感じ取ってくれるウェッジといったらいいでしょうか?
こちらの思いを敏感に感じ取ってくれました。
このウェッジの扱いやすさを感じながら、『箸で大豆をつかむ』ことをイメージしました。
適度な大きさで扱いやすいので、大豆を一粒ずつ確実に挟んで運ぶことができますが、大きすぎて扱いづらいタイプだと、箸も太くなり過ぎてしまい、なかなか箸をつかむことができません。
そんな例えが、試打しながら浮かんできました。

距離感も合いやすく、自然と球が同じところに集まってきます。
タッチが出しやすくて出球のイメージも合うので、易しく感じます。
このようなウェッジだと、シビアな場面でもすごく頼りになりそうです。

いい意味で、『何も足していない』ウェッジだと思います。
必要最小限の機能しか無く、ハイテクタイプではないですが、その分、プレイヤーの感性に寄り添ってくれるウェッジといっていいのではないでしょうか?

水に例えると、何の濁りも無い、透明な水といえるかもしれません。
今は『色つき』のクラブが多いですが、このように無色透明な水に感じられるクラブは少なくなったような気がします。

シンプルなので、使っていても飽きがこないタイプです。
クレイジーらしい、骨太でカッコいいウェッジです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2019年02月23日
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クレイジー CB-50W
このブログ ゴルフクラブ試打日記は、ゴルフクラブといいながら、いつもヘッドばかりに焦点が当たっているので、今日はもうひとつの大切なパーツであるシャフトについて書かせていただきたいと思います。
先日はLOOPという素晴らしいシャフトについて書かせていただきましたが、今回は私がずっと愛用しているシャフト クレイジーです。

CRAZY CB-50Wです。
このシャフトはもう数年愛用しているのですが、今でもすごく愛着をもっていますし、たくさん助けられてきました。
同じメーカーの同じ銘柄のシャフトでも、『プロ支給モデル』と『市販モデル』では大きな違いがあることは、多くの方がご存知だと思います。
それは今に限らず、昔からそうです。
このクレイジーはプロに支給しているものと同じものを一般モデルに・・・。ということで、そこにすごく魅力を感じていました。
高弾性シートがフルレングス(全長)使用されているそうで、プロ支給モデルはともかく、市販モデルでそれをするのは他のメーカーでは考えられない、まさにクレイジーなのだということを以前聞いたことがあります。
多くの市販モデルは高弾性シートを使用しているといっても、一部分(主に真ん中部分)にしか使われていなくて、他の部分は低弾性シートを使っているのだそうです。
高弾性を使えば必ず飛ぶ、低弾性は飛ばない。ということではないですが、同じ銘柄の物は全て同じ製法で、品質・性能に変わりがないというところにすごく魅力を感じました。
同じメーカーの同じ銘柄のシャフトで、『ダブルスペック』は要りません。
競技では『ワンボールルール』が適用されますが、クラブにおいても同じメーカー同じ銘柄であれば、『ワンスペック』であるべきです。
ヘッドと違い、シャフトは見た目だけでは性能が分かりづらいです。
外見だけを整えて、中身が『スカスカ』のようなシャフトを作ろうと思えば簡単にできると思います。
今は少ないですが、昔はそういうシャフトが結構ありました。
クレイジーのシャフトは高性能なので魅力的ですが、最初はかなり高価なイメージをもっていたので、自分にはあまり縁がないシャフトかな?と思うこともありました。
このシャフトも5万円以上しましたが、今はもっと高価なシャフトもたくさんあるので、クレイジーだけが特別高価なわけではないですし、シャフトの性能を考えると、コストパフォーマンスが高いのは間違いありません。
このドライバーは『セカンドモデル』で、同じものを2つ持っています。
これまで色々なドライバーを愛用してきましたが、全く同じモデルで同じスペックを作ったのは、このCRZ435が初めてですし、それをしていて良かったと思っています。

飛距離性能が、ずば抜けているのは勿論なのですが、それに加え操作性がとても高いです。
スイングのイメージを、そのまま球筋に反映させやすい魅力的なシャフトです。
ここまで反応のいいシャフトは、なかなか見られません。
以前も書きましたが、『ちょいスラ』『ちょいフック』が打ちやすいです。
それが私のハートをキャッチしました。

ヘッド(ドライバーやアイアンなど)は、マニュアルタイプとオートマチックタイプに分かれますが、同じことがシャフトにもいえます。
このCB-50Wというシャフトは完全にマニュアルタイプです。
ひたすら真っ直ぐ飛ばす為のシャフトではなく、自分の得意な球筋、コース(ホールレイアウト)なりに描きたい球筋を実現させてくれるシャフトです。
そこがすごく気に入っています。
ゴルフをしていて、怖いといいますか、とても嫌なミスとして、『逆球』があります。
一番嫌なミスといっていいかもしれません。
右に曲げようとしたのが、つかまり過ぎたとか、その逆があったり・・・。
それは大きなトラブルになり、スコアを崩す要因にもなりますが、私はこのドライバーを使っていて逆球を打ったという記憶がありません。
今のイージー系ドライバーと比べると、寛容さがあって直進性が高いとはいえないかもしれませんが、球筋を操りやすいのは大きな魅力であり、アドバンテージです。

これは私が愛用しているドライバー(CRZ435)なのですが、このヘッドとの相性もバッチリです。
それぞれの存在がお互いを高めあっているように感じられます。
例えていうなら、東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さん。
水戸黄門でいえば、助さん格さんといったところでしょうか?
まさに相棒です。
クレイジーのシャフトで一番売れたのは、おそらくロイヤルデコレーションだと思うのですが、私はこのCB-50Wのほうが好きです。
ロイヤルデコレーションも試してみたことがありますが、私にはちょっと難しいタイプでした。
CB-50Wは高い飛距離性能と操作性を持っていながら、相棒であるヘッドCRZ435(BM-435)も、かなり高い飛距離性能と操作性をもっています。
お互いの長所が重なり合って、大きなプラスαを生み出してくれています。
それを私はもう何年も実感し続けています。

今はクラブの『オートマチック化』が進んでいます。
それはドライバーだけでなく、FWやUT・アイアン・ウェッジ・パターにまで及んでいます。
ヘッドが大きくなるのはそれだけメリットも大きいと思いますが、それが必ずしも全ての方に合うとは限りません。
色々な方とラウンドさせていただくと、ドライバーがプッシュしてトラブルになるのを今でもよく見ます。
その方はちょっとつかまえて右から回そうとされたのだと思いますが、ヘッドが返りきらず、ボールが右に抜けていく・・・。という感じです。
いわゆる逆球です。
ひたすら真っ直ぐなイメージで飛ばしていくには、ラージサイズで重心距離の長い、オートマチックタイプが有利なこともあるのかもしれませんが、実際のラウンドでは少し曲げてみたいといいますか、曲線で攻めたほうが、イメージが出やすく、スコアメイクしやすいことが多いです。
真っ直ぐで何もハザードが無いホールであれば、直進性の高いほうが有利かもしれませんが、実際のコースはドッグレッグも多いですし、様々なハザードが待ち構えています。
そういったときには、オートマチックタイプよりもマニュアルタイプのほうが適しているように感じます。
その方はラージサイズの、オートマチックタイプのドライバーを使っておられましたが、それよりも『セミオートマチックタイプ』のほうがマッチしやすいような気がしますし、そういった方は他にもたくさんいらっしゃると思います。
ヘッドも今は『460cc』が主流ですが、それはあくまでもルールで定められた『最大値』であり、メーカーの都合などもあるのかもしれません。
ルールギリギリの460ccが誰にもマッチするとはいいきれません。
今は海外メーカー全てが、このサイズですし、小振りなタイプは日本のメーカーしか作っていないように思います。
ひょっとしたら、小振りなヘッドは時代遅れという意見もあるかもしれませんが、私は日本のメーカーにちょっと小振りなモデルを作り続けて欲しいと思っています。
スイートエリアの大きさはあまり変わらなくて、ちょっと小振りにするだけで、すごく易しくなるような気がします。
構えたときに大きいほうが、安心感がある・・・。という方もいらっしゃると思いますが、ドライバーのヘッドだけが大きくなりすぎて、FWやUT・アイアン・ウェッジなどのクラブとの『大きさの連携』が取れていないように感じることも多いです。
もちろん人間には『対応能力』という素晴らしい力をもっているので、ある程度は慣れていけると思うのですが、その答えが必ずしも『460』ではないと思います。
人によっては、もっと小振りなほうが正解ということもあるのではないでしょうか?

先ほども書きましたが、このシャフトは飛距離性能にも優れています。
『飛ばせるシャフト』というと、人それぞれ思うところがあると思いますが、私がすぐに思い浮かべるのが『押していけるシャフト』です。
ボールを強く押せるシャフトが飛ばしやすいと感じます。
毎年たくさんのシャフトが発売されていますが、今でも『当たり負け』しちゃっているな・・・。と思えるシャフトはあります。
シャフトがボールに負けて押せていけないと感じることは多いです。
ボールに伝える力が『集中型』ではなく、『分散型』で距離をロスしてしまっている物もあり、とても勿体ないといいますか、残念に思えてなりません。
このクレイジーのシャフトは完全に『集中型』です。
ボールに与えるエネルギーが大きくて効率が良いです。
色々なクラブを試打していると、同じようなヘッドばかりだな・・・。あまり変わり映えしないな・・・。と思えることはよくありますが、それはシャフトにもいえます。
最新のシャフトが必ずしも最高ではなく、前のモデルでも素晴らしいものはたくさんあります。
コース上には色々なハザードがありますが、それが地上だけとは限りません。
空中にも存在します。
それは『風』です。
無風なときに飛距離性能が優れているのは勿論なのですが、風の強いときでも対応できるクラブは頼もしいです。
特に風がアゲているときは、どうしても低く打ちたくなります。
今のドライバーは低スピン性能が優れているものが多いですが、それでも球が高いと風に大きく影響されます。
できるだけ低くライナー系のイメージで飛ばしたくなりますが、それがこのドライバーだと易しいです。
いつもよりも指二本分くらい短く持って、とにかく高くあげないことと方向性を求めて打っていく(いわゆるライン出し)のですが、それでも距離があまり落ちないところがすごく魅力的ですし、助かっています。
初めて回るコースでは分からないことも多いので、風が無くても、このような打ち方を最初から最後まで通すこともあります。
そういった『さじ加減』といいますか、その日のコンディションとか、コースなどによって、色々と味付けしやすいところも気に入っています。
今は先が結構走るタイプが多く、つかまりが良くなっているのですが、どのように打っても『上がってしまう』シャフトが多いです。
低く抑えたくても、それが難しいシャフトです。
融通が利かないので、実戦では不利に感じることもあります。
その点、このシャフトは色々な球を打たせてくれます。
数値的なことなどは難しく、あくまで感覚的なことなので上手く表現できないですが、『ずっと使い続けていること』が、最大の『証』といえるのではないでしょうか?

このシャフトと全く同じタイプは、もう発売されていないかもしれませんが、似たようなタイプはあるかもしれないですし、ヘッド(BM-435)は今でも発売されているので、ラージサイズが苦手でスピン過多に悩んでおられる方には、是非試していただきたいです。
長く楽しめる、飽きのこないクラブです。
モデルチェンジが激しいクラブ業界で、これだけ長くロングセラーであり続けているというのは、それだけ長く支持されているということになります。
私と同じように、同じスペック(あるいはちょっとだけ変えたスペック)を持っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ゴルファーが1000人いれば、1000通りの好みがあると思いますが、それぞれ自分に合う『黄金スペック』というものに出会うことができれば益々のレベルアップにつながりますし、ゴルフの楽しさが何倍にもなるのは間違いありません。
今は優れたクラブがたくさんあるので、どうしても迷ってしまうこともあると思います。
極端にいえば、降りしきる雨粒を一粒だけつかみとるような感覚に近いかもしれません。
いいクラブがたくさんあるというのはそれだけ今が贅沢で、いい時代なのだと思いますが、ひとりでも多くの方がベストマッチのクラブに出会われることを願います。
先日はLOOPという素晴らしいシャフトについて書かせていただきましたが、今回は私がずっと愛用しているシャフト クレイジーです。

CRAZY CB-50Wです。
このシャフトはもう数年愛用しているのですが、今でもすごく愛着をもっていますし、たくさん助けられてきました。
同じメーカーの同じ銘柄のシャフトでも、『プロ支給モデル』と『市販モデル』では大きな違いがあることは、多くの方がご存知だと思います。
それは今に限らず、昔からそうです。
このクレイジーはプロに支給しているものと同じものを一般モデルに・・・。ということで、そこにすごく魅力を感じていました。
高弾性シートがフルレングス(全長)使用されているそうで、プロ支給モデルはともかく、市販モデルでそれをするのは他のメーカーでは考えられない、まさにクレイジーなのだということを以前聞いたことがあります。
多くの市販モデルは高弾性シートを使用しているといっても、一部分(主に真ん中部分)にしか使われていなくて、他の部分は低弾性シートを使っているのだそうです。
高弾性を使えば必ず飛ぶ、低弾性は飛ばない。ということではないですが、同じ銘柄の物は全て同じ製法で、品質・性能に変わりがないというところにすごく魅力を感じました。
同じメーカーの同じ銘柄のシャフトで、『ダブルスペック』は要りません。
競技では『ワンボールルール』が適用されますが、クラブにおいても同じメーカー同じ銘柄であれば、『ワンスペック』であるべきです。
ヘッドと違い、シャフトは見た目だけでは性能が分かりづらいです。
外見だけを整えて、中身が『スカスカ』のようなシャフトを作ろうと思えば簡単にできると思います。
今は少ないですが、昔はそういうシャフトが結構ありました。
クレイジーのシャフトは高性能なので魅力的ですが、最初はかなり高価なイメージをもっていたので、自分にはあまり縁がないシャフトかな?と思うこともありました。
このシャフトも5万円以上しましたが、今はもっと高価なシャフトもたくさんあるので、クレイジーだけが特別高価なわけではないですし、シャフトの性能を考えると、コストパフォーマンスが高いのは間違いありません。
このドライバーは『セカンドモデル』で、同じものを2つ持っています。
これまで色々なドライバーを愛用してきましたが、全く同じモデルで同じスペックを作ったのは、このCRZ435が初めてですし、それをしていて良かったと思っています。

飛距離性能が、ずば抜けているのは勿論なのですが、それに加え操作性がとても高いです。
スイングのイメージを、そのまま球筋に反映させやすい魅力的なシャフトです。
ここまで反応のいいシャフトは、なかなか見られません。
以前も書きましたが、『ちょいスラ』『ちょいフック』が打ちやすいです。
それが私のハートをキャッチしました。

ヘッド(ドライバーやアイアンなど)は、マニュアルタイプとオートマチックタイプに分かれますが、同じことがシャフトにもいえます。
このCB-50Wというシャフトは完全にマニュアルタイプです。
ひたすら真っ直ぐ飛ばす為のシャフトではなく、自分の得意な球筋、コース(ホールレイアウト)なりに描きたい球筋を実現させてくれるシャフトです。
そこがすごく気に入っています。
ゴルフをしていて、怖いといいますか、とても嫌なミスとして、『逆球』があります。
一番嫌なミスといっていいかもしれません。
右に曲げようとしたのが、つかまり過ぎたとか、その逆があったり・・・。
それは大きなトラブルになり、スコアを崩す要因にもなりますが、私はこのドライバーを使っていて逆球を打ったという記憶がありません。
今のイージー系ドライバーと比べると、寛容さがあって直進性が高いとはいえないかもしれませんが、球筋を操りやすいのは大きな魅力であり、アドバンテージです。

これは私が愛用しているドライバー(CRZ435)なのですが、このヘッドとの相性もバッチリです。
それぞれの存在がお互いを高めあっているように感じられます。
例えていうなら、東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さん。
水戸黄門でいえば、助さん格さんといったところでしょうか?
まさに相棒です。
クレイジーのシャフトで一番売れたのは、おそらくロイヤルデコレーションだと思うのですが、私はこのCB-50Wのほうが好きです。
ロイヤルデコレーションも試してみたことがありますが、私にはちょっと難しいタイプでした。
CB-50Wは高い飛距離性能と操作性を持っていながら、相棒であるヘッドCRZ435(BM-435)も、かなり高い飛距離性能と操作性をもっています。
お互いの長所が重なり合って、大きなプラスαを生み出してくれています。
それを私はもう何年も実感し続けています。

今はクラブの『オートマチック化』が進んでいます。
それはドライバーだけでなく、FWやUT・アイアン・ウェッジ・パターにまで及んでいます。
ヘッドが大きくなるのはそれだけメリットも大きいと思いますが、それが必ずしも全ての方に合うとは限りません。
色々な方とラウンドさせていただくと、ドライバーがプッシュしてトラブルになるのを今でもよく見ます。
その方はちょっとつかまえて右から回そうとされたのだと思いますが、ヘッドが返りきらず、ボールが右に抜けていく・・・。という感じです。
いわゆる逆球です。
ひたすら真っ直ぐなイメージで飛ばしていくには、ラージサイズで重心距離の長い、オートマチックタイプが有利なこともあるのかもしれませんが、実際のラウンドでは少し曲げてみたいといいますか、曲線で攻めたほうが、イメージが出やすく、スコアメイクしやすいことが多いです。
真っ直ぐで何もハザードが無いホールであれば、直進性の高いほうが有利かもしれませんが、実際のコースはドッグレッグも多いですし、様々なハザードが待ち構えています。
そういったときには、オートマチックタイプよりもマニュアルタイプのほうが適しているように感じます。
その方はラージサイズの、オートマチックタイプのドライバーを使っておられましたが、それよりも『セミオートマチックタイプ』のほうがマッチしやすいような気がしますし、そういった方は他にもたくさんいらっしゃると思います。
ヘッドも今は『460cc』が主流ですが、それはあくまでもルールで定められた『最大値』であり、メーカーの都合などもあるのかもしれません。
ルールギリギリの460ccが誰にもマッチするとはいいきれません。
今は海外メーカー全てが、このサイズですし、小振りなタイプは日本のメーカーしか作っていないように思います。
ひょっとしたら、小振りなヘッドは時代遅れという意見もあるかもしれませんが、私は日本のメーカーにちょっと小振りなモデルを作り続けて欲しいと思っています。
スイートエリアの大きさはあまり変わらなくて、ちょっと小振りにするだけで、すごく易しくなるような気がします。
構えたときに大きいほうが、安心感がある・・・。という方もいらっしゃると思いますが、ドライバーのヘッドだけが大きくなりすぎて、FWやUT・アイアン・ウェッジなどのクラブとの『大きさの連携』が取れていないように感じることも多いです。
もちろん人間には『対応能力』という素晴らしい力をもっているので、ある程度は慣れていけると思うのですが、その答えが必ずしも『460』ではないと思います。
人によっては、もっと小振りなほうが正解ということもあるのではないでしょうか?

先ほども書きましたが、このシャフトは飛距離性能にも優れています。
『飛ばせるシャフト』というと、人それぞれ思うところがあると思いますが、私がすぐに思い浮かべるのが『押していけるシャフト』です。
ボールを強く押せるシャフトが飛ばしやすいと感じます。
毎年たくさんのシャフトが発売されていますが、今でも『当たり負け』しちゃっているな・・・。と思えるシャフトはあります。
シャフトがボールに負けて押せていけないと感じることは多いです。
ボールに伝える力が『集中型』ではなく、『分散型』で距離をロスしてしまっている物もあり、とても勿体ないといいますか、残念に思えてなりません。
このクレイジーのシャフトは完全に『集中型』です。
ボールに与えるエネルギーが大きくて効率が良いです。
色々なクラブを試打していると、同じようなヘッドばかりだな・・・。あまり変わり映えしないな・・・。と思えることはよくありますが、それはシャフトにもいえます。
最新のシャフトが必ずしも最高ではなく、前のモデルでも素晴らしいものはたくさんあります。
コース上には色々なハザードがありますが、それが地上だけとは限りません。
空中にも存在します。
それは『風』です。
無風なときに飛距離性能が優れているのは勿論なのですが、風の強いときでも対応できるクラブは頼もしいです。
特に風がアゲているときは、どうしても低く打ちたくなります。
今のドライバーは低スピン性能が優れているものが多いですが、それでも球が高いと風に大きく影響されます。
できるだけ低くライナー系のイメージで飛ばしたくなりますが、それがこのドライバーだと易しいです。
いつもよりも指二本分くらい短く持って、とにかく高くあげないことと方向性を求めて打っていく(いわゆるライン出し)のですが、それでも距離があまり落ちないところがすごく魅力的ですし、助かっています。
初めて回るコースでは分からないことも多いので、風が無くても、このような打ち方を最初から最後まで通すこともあります。
そういった『さじ加減』といいますか、その日のコンディションとか、コースなどによって、色々と味付けしやすいところも気に入っています。
今は先が結構走るタイプが多く、つかまりが良くなっているのですが、どのように打っても『上がってしまう』シャフトが多いです。
低く抑えたくても、それが難しいシャフトです。
融通が利かないので、実戦では不利に感じることもあります。
その点、このシャフトは色々な球を打たせてくれます。
数値的なことなどは難しく、あくまで感覚的なことなので上手く表現できないですが、『ずっと使い続けていること』が、最大の『証』といえるのではないでしょうか?

このシャフトと全く同じタイプは、もう発売されていないかもしれませんが、似たようなタイプはあるかもしれないですし、ヘッド(BM-435)は今でも発売されているので、ラージサイズが苦手でスピン過多に悩んでおられる方には、是非試していただきたいです。
長く楽しめる、飽きのこないクラブです。
モデルチェンジが激しいクラブ業界で、これだけ長くロングセラーであり続けているというのは、それだけ長く支持されているということになります。
私と同じように、同じスペック(あるいはちょっとだけ変えたスペック)を持っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ゴルファーが1000人いれば、1000通りの好みがあると思いますが、それぞれ自分に合う『黄金スペック』というものに出会うことができれば益々のレベルアップにつながりますし、ゴルフの楽しさが何倍にもなるのは間違いありません。
今は優れたクラブがたくさんあるので、どうしても迷ってしまうこともあると思います。
極端にいえば、降りしきる雨粒を一粒だけつかみとるような感覚に近いかもしれません。
いいクラブがたくさんあるというのはそれだけ今が贅沢で、いい時代なのだと思いますが、ひとりでも多くの方がベストマッチのクラブに出会われることを願います。
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2012年06月20日
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クレイジー CRAZY Air IRON Dot One

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRAZY Air IRON Dot One の8番 です。

シャフトは CRAZY SPORTS Target Tour 120 です。
ロフトは38度、クラブ長さは36インチ、シャフトフレックスはX、キックポイントは中調子、クラブ総重量は452gです。

クレイジーのニューアイアンです。
クレイジーはシャフトメーカーなので、まだそれほど多くのアイアンを目にすることはないのですが、このアイアンもクレイジーのイメージにピッタリと合う、とてもカッコいいアイアンです。

こうして見ていても、とてもシンプルでノーマルな感じがします。
外観からは、普通にハーフキャビティといった感じがします。

しかし、このヒールの部分に『Air』と記されていたので、おそらく『中空アイアン』なんだろう・・・。という予測が立ちました。
今はアンダーカットキャビティやポケットキャビティが全盛だと思いますし、中空アイアンはごく少数だと思います。
中空アイアンが出始めの頃はシンプルな形状に好感が持てましたが、打感がどうもしっくりこなかったように思います。
しかし、最近の中空アイアンは、こういったフィーリング面も改善されてきているので、このアイアンにも期待値が膨らみます。

こうして見ていても、中空アイアンらしく、彫りはそれほど深くありません。
この外観だけでいうと、つい先日試打したばかりのBUCHIのアイアンを思い出します。

フェース面をよく見てみたのですが、今流行の『ミーリング』はありませんでした。
今はウェッジだけでなく、アイアンにもミーリングが珍しくない時代ですが、このアイアンはごくシンプルな造りになっているように感じました。
ニューアイアンではありますが、『ハイテク』というよりも、『シンプル』で伝統的な感じがします。
クラブの性能は、あくまでも使い手が引き出すもの・・・。という昔のクラブの主張が、このアイアンにも感じられました。

ソール幅は、ごくノーマルな感じがしました。
今は『アスリートモデル』と呼ばれるアイアンでも、結構ワイドであったりもしますが、このアイアンはそれほど広い感じはしません。
しかし、昔からよく目にする幅だと思いますし、何となくクラシカルな雰囲気が伝わってきました。
『真新しい』というよりは、『懐かしい』気分にさせてくれます。

ネックは、それほど長いとは思いません。
むしろ、やや短めなほうだと思います。
こういったところは、今のアイアンの流れを汲んでいるように思います。
ネックには『Dot One・』と刻印されていました。

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。
シンプルな形状ではありますが、独特な『エラの張った顔』だと思いました。
どちらかといえば、『四角顔』に近い感じなのかもしれません。
思わず見惚れてしまうような美しさだとは思わなかったのですが、昔からたくさん見てきた顔なので、特に大きな違和感などは感じませんでした。
変な細工をせずに、いつも通り打っていけばいいんだな・・・。と思えてきました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じだと思いました。
打つ前から、ある程度予想していた通りのフィーリングでした。

8番アイアンということもあり、球もとてもよくあがり、タフな感じは一切しません。
昔のアイアンセットは、2番から6番くらいまでをキャビティにして、それ以下をマッスルバックにする・・・。ということも数多く見られてきましたが、今はあまり見かけなくなりました。
それよりもアイアンの本数が減って、FWやUTを多くバッグに入れておられる方が増えてきました。
私は昔から『アイアン派』なので、今でもあまりFWやUTが増えることはありませんが、高機能なクラブが増えてきたので、クラブ毎の『ボーダーライン』が曖昧になってきたように思います。
ただ『狙う』ということにおいては、やはりアイアン形状のほうが、私は安心できるので、どうしてもアイアンに頼りたくなってしまいます。
そういった意味でも、このアイアンのようなタイプだとセッティングも楽なのではないか?と思いました。

『安定性』という点では、高いほうだと思いました。
寛容さが感じられ、難しい感じはしませんでした。
見た目はハーフキャビティで難しそうですが、実際は中空アイアンの易しさを感じやすい敷居の低さを感じました。
今はアイアンにポケットがあるものが、とても多いですし、何の躊躇もなく使っておられる方が多数派だと思いますが、なかには私もそうなのですが、なるべくポケットがない形状のアイアンを好まれる方には、こういったアイアンは親しみを持ちやすいのではないでしょうか?
ラインも出しやすく、適度な重量もあるので、暴れる感じはしませんでした。

『飛距離性能』という点では、よく出るほうだと思いました。
軽く振っても、思っていた以上に球が伸びます。
やはりクレイジーというメーカーはアイアンでも飛びにこだわっているんだな・・・。と思いました。
ヘッドというよりも、この『クレイジースポーツ ターゲットツアー』というシャフトが、よく仕事をしてくれているような気がします。
このクレイジーのスチールシャフトは初めてではなく、何度か手にしているのですが、よく走る感じがします。
私は振り慣れたダイナミックゴールドのほうが好みですが、このスチールシャフトも、とても面白いと思いました。

『操作性』という点では、なかなかいい感じでした。
左右どちらにも対応してくれました。
扱いづらい感じはしません。
適度な『易しさ』と『操作性の良さ』が上手く両立できているアイアンだと思いました。

私は今、クレイジーのドライバーを愛用していますし、他にも何本かクレイジーのドライバーを試打してきました。
しかし、アイアンはまだ2回目です。
前回のアンダーカットキャビティもいいですが、どちらかというと、私はこちらのほうがコースで使ってみたいな・・・。と思いました。

なかなか出会うことが多くないアイアンなので、どうしても『プレミア感』が出てしまいます。
クレイジーファンの方は勿論、他の人が使っていないようなアイアンを使いたい・・・。でも、カッコ良くて易しいアイアンがいい・・・。という方には、まさにピッタリといえるのではないでしょうか?
今は優れたカーボンシャフトも増えてきていますが、まずはできるだけスチールを試していただきたいと思っています。

スチールが振りづらく感じるようになって、初めてカーボンを検討されてもいいような気がします。
そういった意味でも、このクレイジーのスチールシャフトはある程度飛距離も出しやすいので、アイアンにも距離を重要視しておられる方にも魅力的だといえるのではないでしょうか?

もし、私がこのアイアンを購入するとしたら、間違いなくシャフトはDGにすると思います。
クレイジーのシャフトは、これまでも何度か出会ってきて、その性能の高さは私なりに感じてはいますが、それでも使い慣れた信頼感抜群のシャフトを選ぶと思います。
今はDG以外にも、高性能なスチールシャフトも増えてきましたが、やはりDGのほうが私は安心できます。
ただ、それは私が変化に臆病なだけなのかもしれません。

大手有名メーカーのアイアンのように、国内のみならず海外などでも大量生産され、どこのショップに行っても出会うことができる・・・。というわけにはいかないメーカーのクラブだとは思いますが、少数生産でもやはりいいクラブはたくさんあるものだと思います。
今回は、このヘッドというよりも、シャフトにばかり関心が行ったのですが、全体的に見ても、とてもバランスのとれたいいアイアンだと思いました。
クレイジーのアイアンではありますが、特別目新しい感じはしませんでした。
『CRAZY』の刻印がされた、昔ながらのクラシカルなアイアン・・・。という印象を持ちました。

クレイジーのアイアンは、この中空タイプだけでなく、色々なタイプが発売されているそうなので、もし機会があれば、ぜひ試してみたいと思っています。
このアイアンに購買意欲が強く刺激された・・・。ということは正直あまりなかったのですが、何度でも試打をしてみたいと思っています。
これからもクレイジーにはシャフトのみならず、高性能でカッコいいヘッドをたくさん発売して欲しいです。
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2012年03月18日
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クレイジー CRAZY WEDGE PROTO TYPE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRAZY WEDGE PROTO TYPE です。

シャフトは CRAZY CBI-80 Limited です。
ロフトは58度、シャフト重量は110g、トルクは2.4、キックポイントは元調子、クラブ総重量は453gです。

初めて出会ったクレイジーのウェッジです。
これまでドライバーやフェアウェイウッド、アイアンを手にしたことはあるのですが、ウェッジは初めてです。
この流れでいくと、これからユーティリティも登場してくるのでしょうか?
クレイジーファンの方は、是非そうあってもらいたい・・・。と思っておられるのではないでしょうか?
私の周りにもクレイジーファンが増えてきています。

クレイジーのオリジナルロゴマークがとてもカッコいいですが、それ以外は特に変わったところもなく、とてもシンプルなウェッジだという印象をもちました。
やはりウェッジのようなフィーリングが、よりシビアになってくるクラブには、この『シンプルさ』が武器になってくるな・・・。と、これまでの経験から強く感じます。
あまりゴチャゴチャしているよりも、こちら側のイメージを伝えやすい印象があります。

すごく美しい顔です。
ウェッジはドライバーに比べ、『異型』と呼ばれるようなものはとても少ないですが、こうして顔を見たときに、かなり印象が分かれます。
このウェッジにはとてもいい印象をもちました。
これまでたくさん出会ってきた『美顔』のウェッジだと思いました。

ネックは長めなので、操作性が良さそうですし、自然とスピンも効いてくれそうだと感じます。
ウェッジには、ドライバーほどの『設計自由度』が大きくないのかもしれませんが、最近は海外メーカーでフェース面が取り替えられるタイプの物もあるそうです。
私はまだ試してみたことがありませんが、今度機会があれば、是非試してみたいと思っています。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
この装着されている『CBI-80 Limited』というシャフトは、見た目もスチールに見えますし、適度な重量感があるので、『頼りなさ』は全く感じられません。
できれば私が使い慣れているダイナミックゴールドで・・・。と思ったのですが、さすがシャフトメーカー・・・。というところで、こういったシャフトを用意しているところが凄いと思いました。
私はアイアンに限らず、特にウェッジでは、これまでカーボンシャフトの有効性をあまり見いだせてこなかったですし、必要性も感じていません。
微妙なフィーリングが要求されるウェッジでは、特にシャフトは使い慣れた物が一番だと思っています。
しかし、それでもこのシャフトには大きな不満は感じませんでした。

大きく暴れる感じもしなかったですし、タイミングも取りやすく感じました。
最近のカーボンシャフトの進歩は凄いと思います。

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
いわゆるストレートネックなので、とても構えやすいです。
グースネックを好まれる方には、やや構えづらく感じられるかもしれません。
これはもう『好み』の問題だと思うのですが、私は昔からこういったタイプのウェッジが好きです。
一時グースネックのウェッジを試してみたことがありましたが、すぐに元に戻りました。
このウェッジで構えているだけで、練習場にある80ヤードの標識の立ったグリーンへボールが一直線に飛んでいってくれそうなイメージがすごく湧いてきます。
こちらは何も余計なことをせずに、気持ちよく振り抜くだけで、あとはこのウェッジに仕事をしてもらおう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、とても良いと思いました。
しっかりとボールに喰いついてくれている感じがしましたし、ボールが上手くフェースに乗ってくれているように感じられました。
こういった感覚はウェッジのようなロフトが寝ているクラブには、共通して感じられるところだと思います。
この微妙な感覚が繊細な距離感を生み出す元になっているような気がします。

『球のあがりやすさ』という点では、これまでの『58度』のサンドウェッジらしい感じがしました。
ダイナミックゴールドよりは、多少高さが出やすいのかな?とも思ったのですが、それほど大きな違いは感じませんでした。
高さも比較的揃えやすい感じがしました。

『安定性』という点でも、素振りをしたときの好印象をそのまま形にしたように感じられました。
あくまでも私にとっては、『軽量スチール』よりは、この適度な重量のあるカーボンシャフトのほうがまとめやすいと感じました。
今さらではありますが、クラブはつくづく『重量』だと思いました。
適度に粘ってくれるので、これまでアイアン用カーボンシャフトに感じていた『頼りなさ』は殆ど感じませんでした。

『飛距離性能』という点では、カーボンシャフトではありますが、それほど飛び過ぎないのがいいと思いました。
最近のアイアンは『ストロングロフト』に加え、『カーボンシャフト』を装着していると、さらに飛びやすくなっているものがたくさんありますが、私はそういったクラブには苦手意識をもってしまいます。
その点、このクラブは適度なところで抑えてくれているので、安心して振り切ることができました。
コースでも、ウェッジショットが飛び過ぎてしまうと、致命傷になってしまうことが決して少なくないですし、私もこれまでたくさん痛い目に合ってきました。
ティショットに比べ、グリーン(カップ)に近づくにつれ、『縦の距離感』が求められますが、このウェッジだとアグレッシブに攻めていけそうな予感がしました。

『操作性』という点でも、抜群だと思いました。
これだけロフトが寝ているクラブなので、なかなか大きく左右に曲げることができませんが、ウェッジの操作性というのは『曲げやすさ』というよりも、『距離感の合いやすさ』であったり、『球の拾いやすさ』『フェースの開きやすさ』『細工のしやすさ』ではないかと思います。
そういった点で考えてみても、このウェッジはとても高得点でした。
カーボンシャフトの弱点を見事に克服しているような気がします。

最近は私の周りでもアイアンは勿論、ウェッジにもカーボンシャフトを使う人が少しずつ増えてきました。
私はカーボンシャフトの経験値がとても少ないので、コントロールしづらいのではないか?とか、スピンがほどけてしまうのではないか?などといった不安を感じます。
しかし、実際はスピン性能などもかなり優れていて、とても実戦的なシャフトが増えてきました。
スチールのフィーリングを出せるカーボンシャフトがたくさん登場してきました。

ただ、価格面においては、スチールシャフトのほうが安価で親しみやすいです。
あの実績十分のロングセラーシャフトである、ダイナミックゴールドはとてもリーズナブルに感じます。
性能面では、かなりスチールに近づいていっても、コスト面ではやはりどうしても高価になってしまいます。
そういった価格面はもちろんですし、これまでの実績や信頼感などから、私がスチール(ダイナミックゴールド)から、こういったカーボンシャフトに変えることは、これからもないように思いますが、カーボンシャフトの性能がとてもアップしていることを今日はすごく感じました。

今日の感じでは、軽量スチールよりはいい感じでしたし、カーボンシャフトはまだまだ進化する余地が充分の残されているのだと思いました。
アイアンやウェッジは、昔から軟鉄がベストだと私は思っているのですが、いずれこれに代わる素材が登場してくるのでしょうか?
昔、カーボンか何かのスチール以外のヘッドをしたアイアンを目にしたことがあるのですが、ちょっと馴染めなかったですし、すぐに目にしなくなりました。
何と言いますか、構えたときに『曖昧さ』を感じさせないクラブであると嬉しく感じます。
それには、やはりシャープで余分な贅肉のない、『軟鉄ヘッド』と『スチールシャフト』の相性が抜群のような気がします。
今日はとても珍しいクレイジーのウェッジに出会うことができ、またスチールのフィーリングを感じさせる高性能なカーボンシャフトを試すことができましたが、結論としては、私はやはり今までのセッティングがベストだと思いました。
しかし、また出会う機会があれば何度でも試してみたいですし、とてもいいウェッジだと思ったので、友人たちにも勧めてみたいです。
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2012年02月04日
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クレイジー CRZ-435&CRZ-435II ドライバー

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
今日は、この2本のクレイジーのドライバーを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ-435 と CRZ-435II ドライバー です。

<上>CRZ-435II <下>CRZ-435
シャフトは クレイジー ブラック CB-50 です。
<左>CRZ-435II のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.4、シャフト重量は68g、トルクは3.3、キックポイントは中調子 です。
<右>CRZ-435 のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.4、シャフト重量は68g、トルクは3.3、キックポイントは中調子 です。

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
どちらもクレイジーの高性能ドライバーです。
私はCRZ-435を今、メインのドライバーとして使っているのですが、シャフトなどのスペックが異なるので、今日は両方とも試打クラブを借りて、比較をしてみることにしました。

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
どちらも『叩ける』ドライバーです。
こうして見ていても、すごくいい雰囲気が伝わってきます。
私は黒いヘッドが好きですが、こうして見比べてみると、『艶消し』な分だけ、『CRZ-435』のほうが、少しだけ好感をもちました。
しかし、それは性能には関係のないことだと思いますし、好みによるところが大きいように思います。
ただ、『新品』の時はともかく、『数年間使い続けていったら・・・』ということを連想すると、『CRZ-435』のほうが、数年経ってもいい風合いを残しているんじゃないかな?と思いました。

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
ウェイトの向きや、その周りの凹んでいる部分などの違いはありますが、基本的な形状はほぼ一緒だと思いました。

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
『顔』の印象はほとんど変わらな感じでした。
どちらも、とてもいい顔をしています。

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
素振りをしても、同じシャフトで、しかも同じスペックなので、同じフィーリングで振っていけます。
タイミングも取りやすいですし、変なクセのないシャフトなので、特に気を使いすぎるところがないのがいいです。
できれば『CB-50(W)』を・・・。と思ったのですが、あいにく見つけることができませんでした。
しかし、この高性能なドライバーに出会えただけで、とてもラッキーなことなので、あまり贅沢をいってもいけないな・・・。と思いました。

CRZ-435

CRZ-435II
ボールを前にして構えてみても、やはりどちらもすごくいいです。
日頃見慣れているせいか、とても居心地がいい感じがします。
いいイメージも湧いてきましたが、それ以上に『慣れ親しんだ感覚』が、私を楽な気分にさせてくれたように思います。
読者の方から頂くコメントの中に時々、「どのドライバーがお勧めか?」といったご質問を頂戴することがあります。
今はたくさんの素晴らしいドライバーがあるので、迷われることは仕方のないことだと思います。
しかし、それでも『使い続ける』ということがとても大切なことなのだと、私はこれまでの経験で実感しています。
自分に合ったドライバーを購入する・・・。ということと同等に、使い続けて慣れ親しむ・・・。ということがとても重要だと思っています。
『以心伝心』とでもいいましょうか?
こうして構えているだけで、ゴルファーとクラブの意思の疎通ができるようになると、しめたものだと思っています。
この2つのドライバーを構えていたら、ふとそんなことを考えてしまうくらい、自然体で構えることができました。
『スイートエリア』でヒットしたら、ゴルファーにはいいフィーリングが残りますが、それはクラブにもいえることだと思いますし、クラブの立場になって考えると、いいところでヒットしてあげたい・・・。と思えてきます。
ゴルフライフを支えてくれる大切な相棒だからこそ、同じ喜びを分かち合いたい・・・。と私はいつも考えています。
そういった考えは、より長い時間を共に過ごしてきたクラブだから持てるような気がします。
試打を開始しました。

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
『打感』は、どちらもすごくいいですが、敢えて言うなら『CRZ-435』のほうが、私は好きです。
適度な柔らかさに加え、球を押し込んでいける感じが気に入っています。

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
『球のあがりやすさ』『弾道の高さ』という点では、どちらもほとんど差がないように思われました。
ロフトなどもそうですし、シャフトも同じスペックなので、なかなか大きな違いは見られませんでした。
しかし、それでも敢えて優劣をつけるとするならば、ニューモデルである『CRZ-435II』のほうが、少しは敷居が低くなっているのかな?と思いました。

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
『安定性』という点でも『CRZ-435II』のほうが、少し易しくなっているように思います。
若干『スイートエリア』が拡大しているのではないでしょうか?
私が使い慣れている『CRZ-435』も、それほどシビア過ぎるドライバーだとは思いませんが、こうして打ち比べてみると、ニューモデルのほうが、イージーに感じられます。

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
『飛距離性能』という点では、私は『CRZ-435』だと思いました。
ニューモデルの『CRZ-435II』も高性能ですが、前に進む力の強さは『CRZ-435』だと思います。
それほど大きな差ではないように思いましたが、何球か打ってすぐに結論が出せるくらいはっきりしていたように思います。
何と表現していいのか解りませんが、アイアンに例えると『同じロフトや長さ』で、同じボールを打って『芯』を喰った場合、スイートエリアの広いキャビティのほうが易しい反面、力が分散する感じ・・・。といったらいいでしょうか?
マッスルバックを『100』だとすると、キャビティはその形状にもよりますが、『90~60』といったところかな?と思いました。
易しくなった分だけ、力が『凝縮』されずに、分散されるように感じられました。
もちろん、実際はそういったことを、クラブの長さを長くしたり、そうすることにより難しくなることをヘッドを大きくしたりしてカバーしているのだと思いますが、こうしてほぼ同じスペックだとヘッドの違いが感じやすいと思いました。
『CRZ-435』が元々『超・激飛びドライバー』なので、それよりも多少飛距離が変わる感じがしても、それはかなりのハイレベルなところでの競い合いなので、一般のドライバーと比べたら、ニューモデルのほうも、かなり優れている・・・。というのが私の実感です。
この『飛距離の違い』よりも、『打ちやすさ』が向上しているメリットのほうが大きい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

<左>CRZ-435II <右>CRZ-435
『操作性』はどちらもとても良く、ほぼ互角でした。
試打を終えて、改めてCRZ-435の良さを実感しました。
このドライバーを購入して良かった・・・。と思いました。
ニューモデルのほうも、すごくいいですが、それでも私にとって、よりマッチしているのは前のモデルであるCRZ-435でした。
ニューモデルというのは、その前のモデルの足りなかったところを改善したり、より性能がアップしていることがこれまでも多かったですが、最近は昔ほど『ニューモデル』と『ひとつ前のモデル』との差が大きくないように思いますし、むしろ前のモデルのほうが良い・・・。と思えることも少なくありません。
私にとっては、今回のクレイジーのドライバーがそれに当てはまりります。
大手有名メーカーのドライバーは、新製品が出ると、前のモデルがプライスダウンすることが多いですが、こういったクレイジーのようなメーカーでは、そういったことはあまり期待できないのかもしれません。
しかし、それでもその価格以上の性能を持っていることは事実ですし、色褪せないところが、またいいのだと思います。
何年も使い続けていける、愛着をもてるドライバーです。
毎日寒さが厳しいですが、今日はこの2本の素晴らしいドライバーのおかげで、ホットな気分で楽しい時間を過ごすことができました。
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2011年09月18日
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クレイジー CRZ-435II ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ-435II ドライバー です。

シャフトは クレイジー ブラック CB-50 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.4、シャフト重量は68g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は321gです。

クレイジーのニュードライバーです。
CRZ-435の後継モデルが発売されると聞いていたのですが、今日はそのニュードライバーに出会うことができました。
CRZ-435同様、やはりJBEAMが製造しているようです。
写真では見えづらいのですが、『CRZ-435II』の下に『BY CRAZY&JGE FROM TOKYO』と記されていました。
CRZ-435はおそらく歴史に残るであろう名器だと私は思っているのですが、その後継モデルということで必然的に期待度が増してきました。

デザイン的には大きな違いはないようですし、このドライバーにも前のモデル同様、3つのウェイトが配置されています。

ヒール側のウェイト

ヘッド後方のウェイト

トゥ側のウェイト
しかし、この3つのウェイトは真っ直ぐではなく、斜めに配置されているところが大きく違っていました。
これまでドライバーヘッドにウェイトが配置されている物はたくさんありましたが、このように斜めの物はおそらく初めてではないでしょうか?
少なくとも私の記憶にはありません。
どのような意味があるのでしょうか?
完成度の高い製品を作るJBEAMのことなので、おそらく何か重要な意味があるのだと思います。

『顔』は、ある程度予想していた通りの丸っこい感じで、とても親しみがもてます。
これまでこのような形状のJBEAMのドライバーにたくさん出会ってきたからでしょうか?
この形状を見ているだけで、すごく飛びそうな印象を受けます。
大手有名メーカーを含め、日本には『飛び』に優れたゴルフクラブメーカーがたくさんあり、そのどれもがかなりのハイレベルですが、JBEAMはその中でも間違いなくトップレベルだと思います。
私は今、このドライバーの前のモデル(CRZ-435)というドライバーを愛用しているのですが、コースでもその飛びの凄さに驚かされます。
常に予想よりも、ボールが前へ止まっています。
私は未だにCRZ-435の距離感に慣れることができていません。
それだけでなく、フェアウェイキープ率も上がりましたし、ゴルフが楽になりました。
強く叩いていけるドライバーだと思うのですが、何と言いますか、軽く振った感じで、クラブがすごく仕事をしてくれています。
しっかりしているので『マン振り』でもいいのですが、あくまもいい意味で『置きにいく』ことができ、それがかなりの成功率をあげてくれています。
それは単に『飛距離性能』や『安定性』が高い・・・。というだけでなく、『操作性』に優れ、この3つのバランスが上手く取れているからだと思います。
これはヘッドだけでなく、シャフトの性能によるところもすごく大きいと思うのですが・・・。

素振りをしてみても、すごくいい感じで振りやすく感じました。
私はまだクレイジーのシャフトに出会ってから、それほど年月が経っていないのですが、その短い間の密度がとても高く、すっかり馴染んできたような気がします。
クレイジーのシャフトにも色々な種類がありますが、私にはこの『ブラックシリーズ』が一番馴染んでいる感じがします。
今回のこの『CB-50』というシャフトは、マイドライバーに装着されているシャフトとは少し異なるのですが、これまでも何度も試打をしてきているので、すごく感覚がつかみやすいです。
タフ過ぎず、かといって暴れやすいシャフトではないので、スイングイメージがはっきりしてきます。

ボールを前にして構えた感じも、すごくいい感じで、安心して構えることができました。
こうして見ていても、CRZ-435(JBEAM BM-435)と、殆ど変らないような気がします。
かなりの『マイナーチェンジ』といったところなのでしょうか?
先ほども書きましたが、大きな違いといえば、『ウェイトの向き』だけのような気がします。
叩いていけそうな雰囲気がすごく伝わってきましたし、左右のイメージもつかみやすく感じました。
ロフトが『10度』ということなのですが、こうして構えていてもフェース面が見え過ぎないところがいいと思いました。
ボールが上がり過ぎないように、こちらが気を使いすぎることなく、自然な感じで振り切っていけそうな予感がします。
前のモデルと大きな違いはないように見えたのですが、CRZ-435がとても素晴らしいクラブなので、敢えて大きく変えないところがいいのかな?と思いました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、やはり『ヒッター向け』という感じのドライバーだと思いますが、それほどタフな感じはしませんでした。
勿論、ある程度叩いていくべきドライバーだと思いますし、スインガータイプの方には、かなりタフに感じられるかもしれません。
少し前に発売されたモデル『CRZ-460』のほうが、少し敷居は低いのかもしれません。
しかし、CRZ-435よりは少し敷居が低くなっているのではないでしょうか?
一球目ですぐに感じられたほど、はっきりしている感じがしました。
マイドライバーと比較してみても良かったのですが、マイドライバーとはスペック(ロフト、シャフト)などが違っていて、明確なことが解らないので、今度機会があれば、なるべく同じスペックのCRZ-435(またはJBEAM FX BM-435)と比較してみたい・・・。と思いました。

『安定性』という点でも、若干ではありますが、少し上がっているような気がしました。
スイートエリアが少し広がっているのではないでしょうか?
CRZ-435も、それほどシビアだとは思わないですし、ある程度の寛容さのようなものを感じていますが、このドライバーはそれよりもさらに易しくなっているような気がします。
それほど大きな違いだとは思いませんでしたが、少し易しくなっているように感じられました。
『寛容さ』がアップしているような気がします。
どこか目に見えないところで、大きな工夫が組み込まれているのでしょうか?

『打感』は、前のモデル同様、とても柔らかくていい印象をもちました。
これまでのフィーリングで打っていけるので、すごく楽な感じがします。
違和感を感じたりすることもなく、『普段着』のまま打っていける感じです。

『音』も、これまで通り『耳に優しい感じの音』だと思いました。
とても心地いい感じがしました。
しかし、敢えて打点を変えてみると、かなり変な音がして、少し驚きました。
前のモデルのCRZ-435では、聞いたことがないような金属音でした。
正直言って、この音にはあまり好感がもてませんでした。
ただ、普通に打っている限り、この音を耳にすることはないので、それほど気にすることはないのかな?と思いました。

『操作性』という点では、前のモデル同様、とても易しく感じました。
左右にインテンショナルなショットを打つことも、すごく楽に感じました。
それほど極端に大きく曲がる感じではなかったのですが、こちらが描いていきたい軌道を忠実に再現してくれるドライバーだと思いました。
予想から大きく外れるような打球が出ないので、すごく実戦的だと思いますし、思い切ったプレーができます。
それは装着されているシャフトとの相性がいいこともあると思いますし、CRZ-435がコースで大活躍してくれているので、そのイメージとダブるところがありました。

『飛距離性能』という点でも期待通り、とてもレベルの高いドライバーだと思いました。
JBEAMのドライバーということで、ある程度これくらいはやってくれるだろう・・・。という『高いハードル』を自分の中で設定していたのですが、見事にそれをクリアしてくれていました。
前のモデルなど、これまでJBEAMのドライバーを何本か経験しているので、この『飛び』には驚くことはなかったのですが、ポテンシャルは高いと感じました。
ロフト10度ではありますが、吹き上がる感じがしないので、ヒッターの方が安心して叩いていけるタイプのドライバーといえるのではないでしょうか?
CRZ-435よりも、飛距離性能が大きく伸びた・・・。とは正直思わなかったですし、『平均飛距離』だけでなく、単に『最大飛距離』という点で考えてみても、CRZ-435が劣っているとは思いませんでした。
今度、なるべく同じスペックで試してみたいと思いました。

クレイジーのニュードライバーということで、以前からすごく期待していましたし、『JBEAM』が製造しているということも、すごく好感がもてました。
『ジョージスピリッツのCRZ-450』
『A.F.D.のCRZ-460』
も、すごく好きなドライバーですが、私は今回はできればJBEAMであって欲しいと思っていましたし、その願望が届いたので、嬉しく思いました。
今回のニューモデルは、かなりの『マイナーチェンジ』だと思いますし、特に大きく変わったところは見当たりませんでした。
強いて挙げれば、先ほども書きましたが、『球のあがりやすさ』や『打点のブレに対する寛容さ』が少しアップした・・・。といったところでしょうか?
CRZ-435はちょっと難しかった・・・。と感じておられた方も、このドライバーは易しく感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
『ロフト選び』や『フェースアングル』などもそうですし、シャフトも自分好みの物にすれば、かなりバリエーションが広がるのではないでしょうか?
クレイジーのヘッドには興味があるけれど、難しそう・・・。と感じておられる方も、まずはこのドライバーを試してみられるのはとてもいいことなのではないでしょうか?
易し過ぎるドライバーではないので、ある程度の『敷居の高さ』を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、その敷居は決して高すぎるものではないような気がします。

先ほども書きましたが、驚くほどの大きな違いはなく、『物理的な性能(主に飛距離)』が進化した・・・。とは正直感じませんでしたが、それはCRZ-435があまりにも素晴らしいからだと思います。
あの完成度の高いクラブを凌駕することは、かなり難しいと思います。
しかし、それを敢えてこうして発表してきた・・・。ということは、メーカーにそれだけの自信があるからなのだと思います。
時々耳にした『異音』は特徴的でしたが、全体的なフィーリング性能も好印象が残りました。
しかし、何と言ってもやはり『易しさ』が最も変わったところだと思いました。
敷居を少し下げることによって、よりユーザーが増えるのではないでしょうか?
それほど出会う機会が多くありませんが、今回のドライバーには、すごく好感がもてたので、また試打してみたいと思いましたし、少しでも多くの方に試していただきたいです。
明日早速友人たちに、このドライバーのことを紹介してみようと思いました。
彼らの嬉しそうな顔を想像するだけで、嬉しくなってきました。
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2011年08月10日
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クレイジー CRZ-IRON PROTO TYPE

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ-IRON PROTO TYPE の6番 です。

シャフトは CRAZY CBI-80 Limited です。
ロフトは29度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は106g、トルクは2.4、キックポイントは元調子、クラブ総重量は421gです。

初めて手にするクレイジーのアイアンです。
これまでドライバーやフェアウェイウッドは試打する機会がありましたが、アイアンは初めてです。
クレイジーはシャフトメーカーでありながら、こういったコラボヘッドがあるところがまた面白いです。
クレイジーファンの方には、たまらないのではないでしょうか?
こういったところは、大手シャフトメーカーでは見られないところだと思いますが、もし実現すればまた面白いと思いました。

とても美しくて品のある、アンダーカットキャビティです。
これまでもアンダーカットキャビティはたくさん試打してきましたが、その大きなメリットのひとつは、形を崩さずに易しさが実現できているところだと思います。
構えづらかったり、余計な物が目に付いてしまうと、いくら物理的に易しくなっていても、それを感じづらい物がこれまでもたくさんありました。
そういった点で考えてみても、アンダーカットキャビティはとても優秀なアイアンだと思います。

『アンダーカット』が深くないのが好印象でした。
この深さをあまり気にされない方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はいつも『自分が購入したいか』という目線で試打をしていて、ここが深すぎると、いくら他が良くても購買意欲は湧いてきません。
それは性能とは関係しない『掃除しやすさ』という点を重視しているからです。
ラウンド後はもちろん、練習場から帰った後も、その日のうちに使ったクラブを全て掃除しないと私は気が済まない性質でして、そういったときに、あまりにも彫りの深い物は掃除しづらくて困ってしまいます。
そのせいか、これまで愛用してきたアイアンはマッスルバックか、ごくシンプルな形状のキャビティばかりです。
そういったことをついつい考えてしまうのですが、このアイアンの形状だと、それほど掃除が困難ではないな・・・。と思いましたし、そこに私は好感を持つことが出来ました。
これまでアンダーカットキャビティには、あまり感じたことのない、『これはいいかも』という予感のようなものがひらめいてきました。
ただ、こういったところは多くの方が気にされないのではないか?とも思っています。

『ソール幅』は、ノーマルな感じがしました。
アイアンらしい『キレの良さ』を感じさせるソール幅です。
ソール幅が広すぎると、私は不安を感じますが、これくらいの幅ならばすごく安心できます。

『ホーゼルの長さ』も、標準的だと思いました。
写真では見えづらいですが、『MADE IN JAPAN』の刻印が、このアイアンの確かさ・信頼性を物語っています。
どのメーカーが造っているのでしょうか?
日本製アイアンの美しさが感じられます。

ボールを前にして構えてみると、それほど『小顔』だとは思いませんでしたが、とても構えやすいアイアンだと思いました。
『トップライン』も厚すぎず、ストレートネックなのがいいと思いました。
昔ながらのクラシカルな部分を感じていました。
小顔だと、その大きさに応じて、色々な『弧の大きさ』の違う曲線なども鮮明に頭に描くことができますが、これくらいの大きさだと、その弧の大きさが少し大きめな感じがします。
『セミオートマチック』的な感じがしました。
こういったアイアンも大好きなので、いいイメージがすごく出せました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトな感じがして、好感を持つことが出来ました。
これまで出会ってきた数多くの軟鉄アンダーカットキャビティと同様のフィーリングの良さです。
これまでの『易しいアイアン』に感じられてきた、いわゆる『大味』な感じはしませんでした。

『球のあがりやすさ』という点でも、とてもあがりやすい感じがしました。
タフなアイアンではないと思いました。
このようにカッコいいアイアンなので、どちらかというとタフそうな感じがしないでもないですが、実際はとても親しみやすいアイアンだと思います。
アンダーカットキャビティの長所を充分感じることができました。
見た目以上に敷居の低いアイアンだと思いました。

『安定性』という点でも、それほど難し過ぎる感じはなく、割と寛容な感じがしました。
シビアさがほとんど感じられない、易しいアイアン・・・。といったところでしょうか?
易しさとカッコ良さが上手く両立できているな・・・。と思いました。
装着されている『CRAZY CBI-80 Limited』というシャフトも、初めてだったのですが、見た目もすごくスチールに近いですし、振っていてもそれほどカーボンの頼りなさのようなものを感じませんでした。
ダイナミックゴールドなどとはまた違ったフィーリングですが、90g台の軽量スチールよりは振りやすくて、任せていける感じがしました。
改めてクラブ(特にシャフト)は重量がとても大切だな・・・。と思いました。
このシャフトの性能なのかもしれませんが、弾道もそれほど高くなり過ぎず、ブレる感じはしませんでした。
私はこれまでもアイアンはスチールシャフトばかりを購入してきましたし、試打するアイアンも、できるだけスチールシャフト装着モデルを選んできました。
しかし、このようなシャフトがあるのであれば、カーボンも面白いな・・・。と思いました。

『飛距離性能』という点では、このアイアンがロフトが立っていることもあり、どちらかというと『飛距離系』のアイアンといった感じもしました。
アイアンに距離を求めておられる方には、とてもいいのではないでしょうか?
軽めに打っても、とてもよく飛ぶ感じがしました。
私の感覚ですと、明らかに1番手以上は楽に飛ぶ感じです。
飛距離は出やすいですが、このシャフトが思っていたよりもしっかりとしている感じで、暴れすぎないところもいいと思いました。
距離を出す・・・。ということは、それだけリスクを背負っているところもあると思うのですが、これくらい安定していると、それほど怖い感じはしませんでした。
昔の『距離の出るアイアン』というのは、結構特徴的な恰好をしているものが少なくありませんでしたが、このアイアンはとてもオーソドックスでありながらも、結構飛距離を稼いでいくことができるので、『いいとこ取り』な感じがしました。
しかし、私が購入するとすれば、やはり『ダイナミックゴールド』が挿せるのであれば挿すような気がします。
そのほうが、よりフィーリングも出しやすいですし、縦の距離感が合いやすいと思いました。
それは長年付き合っている『信頼感』がそうさせるのかもしれません。

『操作性』という点では、カーボンとは思えないほど高いと思いました。
どちらかというと、スチールに近い感じで振っていくことができました。
安定性が高いアイアンだと思いましたが、左右に曲げることも、それほど難しいとは思いませんでした。
どちらかに偏っていたり・・・。といった変なクセがないので、こちらのイメージを伝えやすい感じがしました。
結構重量感のあるアイアンなので、それもこの操作性の高さにつながっているように思いました。
日頃、スチールシャフトを使っておられる方も、このアイアンは『重い』とまではいかなくても、結構しっかりした感じがつかみやすいのではないでしょうか?

初めて試打したクレイジーのアイアンでしたが、とてもいい印象のまま試打を終えることができました。
クレイジーファンの方はもちろん、あまり他の人が使っていないアイアンが欲しい・・・。と思っておられる方には、とても魅力的に感じられるのではないでしょうか?
『昔の企画もの』といった、見た目だけで基本的性能がまるで伴っていないクラブとは違い、このアイアンはとてもしっかりとしていて優れていると思いました。
『希少性』だけが『ウリ』のアイアンではないと思います。

聞くところによると、クレイジーもついにスチールシャフトを販売するのだそうで、今からすごく楽しみです。
試打する機会に恵まれるかどうか解りませんが、もし恵まれればぜひ試打してみたいと思っております。
『K’s Tour』や日本シャフトの『MODUS3』などを始め、『ダイナミックゴールド』以外ににも魅力的なスチールシャフトが今はたくさんあります。
できるだけ早くアイアンを新調したいと考えていますが、それと同時に装着するシャフトにも選択肢が多すぎて迷ってしまうかもしれません。
そういったシャフトとクレイジーのアイアンが上手くマッチすれば、とても楽しいだろうな・・・。と思いました。

先ほども書きましたが、私はこれまで『アンダーカットキャビティ』には購買意欲を殆ど刺激されませんでした。
しかし、このアイアンにはとても興味を持ちました。
また何度でも試打してみたいと思いましたし、他にも色々なシャフトを試してみたい・・・。という気が今はしています。
『易しさ』と『カッコ良さ』『フィーリングの良さ』『希少性の高さ』が上手く共存できている購買意欲を刺激するアイアンです。
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2011年07月10日
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クレイジー CRZ 460 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ 460 ドライバー です。

シャフトは クレイジー ブラック TJ-80 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.7、シャフト重量は74g、トルクは2.9、キックポイントは先調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は320gです。

二度目のCRZ460です。
以前、IPモデルを試打したのですが、今日はノーマルタイプに出会うことができました。
とてもシンプルなデザインと、この黒い色がとてもマッチしていて、すごく美しいヘッドだと思いました。
こういった美しいヘッドを手にすると、自然とテンションも上がってきますし、嬉しさがこみあげてきます。
IPも美しいヘッドだと思いましたが、このノーマルなタイプもかなりハイレベルな美しさです。
見た目の好みでいうと、私はこちらのほうが好きです。

『黒』という色は改めて、ドライバーのヘッドに適している色だと思いました。
すごく気分が落ち着きますし、黒という色がもつ『重量感』といったらいいでしょうか?
何だかパワーをもらったような気になります。
ヘッドの重さで、ボールを弾き飛ばしていけそうな予感がしてきます。

IP同様、どうやらこのウェイトは交換ができそうです。
今は、様々なカスタムチューニング機能付きのドライバーが発売されていて、そういったことで考えてみると、このドライバーはすごくシンプルな感じがしますが、逆にこのシンプルさがたまりません。
細かい微調整が出来るヘッドはとても魅力的に見えるのですが、逆に自分がどのようにチューニングしたらいいか解りづらい・・・。と感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ヒールの部分に『Produced by AFD』と表記されています。
今は(というか昔から)、各メーカーが外注に出していて、そのOEMメーカーが作っていることが多いそうですが、その完成品のクラブを見ると、販売元のメーカーだけで、製造元のメーカーが解らないことが殆どだと思います。
販売元が違っていても、実際に作っているメーカーや工場が同じだったりすると、結局はあまり変わらないのかな?と思ってしまいますし、同じようなクラブが多いと感じる要因になっているのかもしれません。
製造技術やコストのことなどを考えてみても、OEMはとても理にかなったシステムなのかもしれませんが、どうせ購入するならば、その『製造元のクラブ』を購入したい・・・。という『ゴルファー心理』というよりは、『消費者心理』が働くのも仕方のないことなのではないでしょうか?
クレイジーはシャフトメーカーですし、ヘッドを製造していないので、こういった表記ができるのかもしれませんが、私はこういった部分を見ていて、とても潔い感じがしました。
他のメーカーのクラブも『○○○○by △△△△』といった表記がされていると、いいような気がします。
以前も書きましたが、薬などのように『販売元』と『製造元』がはっきりと解ると、また違った見方ができていいように思います。
しかし、実際はなかなか難しいと思うのですが・・・。
CRZ435・・・JBEAM
CRZ450・・・George Spirits
CRZ460・・・AFD
ということになるようです。
友人の話によると、『CRZ435の後継モデル』が近いうちに発売されるそうなのですが、『435』ということで、その製造メーカーは、やはりJBEAMなのでしょうか?
それとも、また新たなメーカーから発売されるのでしょうか?
ここにもし遠藤製作所が入ってくるとすごく魅力的に思えてきます。
CRAZY by ENDO のロゴはとてもカッコいいように思いますし、信頼性がより高まるような気がします。
もし、できれば『JBEAM』か『遠藤製作所(エポン)』であって欲しいと思いました。

こうして見ていても、どちらかというと『シャロー』な感じのするヘッドです。
こういったところは、今の多くのゴルファーのニーズに対応しているように思われます。

顔は相変わらずとても美しいです。
均整がとれていて、すごく『男前』なヘッドです。
『叩けそう』というよりは、『球が上がりそう』という雰囲気が伝わってきます。
『460』ということもあると思うのですが、やや投影面積が大きいような気がします。
直進性が高そうな雰囲気も伝わってきました。

素振りをしてみても、すごく振りやすくていい感じでした。
『振り感』に関しては、前回の『IPモデル』よりも、今回のほうがいいフィーリングで振っていくことができました。

それは主にシャフトによるところが大きいと思うのですが、この『TJ-80』というシャフトはすごく振りやすく感じました。
初めて手にしたシャフトなのですが、変なクセがなく、こちらのイメージ通りにスイングさせてくれる感じがしました。
暴れる感じがしないので、とても安心感がありました。
このシャフトのフレックスは『7.7』ということで、『SX』に該当するそうなのですが、それほどタフな感じはしませんでした。
むしろ、初対面からすごくいい印象をもたらしてくれる振りやすいシャフトだと思いました。
後で、このシャフトの値段を聞いて驚いたのですが、それでも購買意欲を刺激されました。

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすくて好印象を持ちました。
ややトライアングルに近い形状だと思ったのですが、違和感は全く感じませんでした。
むしろ、とても親しみやすく感じました。
あまり左右に曲げるイメージはもてませんでした。
真っ直ぐに叩いていけそうな顔をしたドライバーだと思いました。
いつも思うことなのですが、『構えやすさも重要な性能の一つ』ということを強く実感します。
それはドライバーからパターまで変わることはありません。
そういった意味でも、このドライバーの構えやすさはとてもレベルの高いところにあると思いました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、すごく好印象でした。
かなりよくあがる感じがしました。
キャリーを伸ばせるタイプのドライバーだと思いました。
『CRZ435』は、『キャリー+ラン』といった感じがするのですが、このドライバーは明らかに『キャリーの比率』が高い感じがします。
『TJ-80』というシャフトも、結構しっかりとしていますが、タフな感じはせずに、球をあげやすくしてくれているように感じました。
値段的には、私にとって敷居が高いですが、性能的にはかなり敷居が低いシャフトだと思いました。

『打感』にも、好感をもつことができました。
あくまでも私の好みでは、『435』や『450』のほうが好きなのですが、このドライバーの打感にも好感をもつことができました。
『435』や『450』は、それだけ打感がハイレベルで心をつかんで離さないところがあるような気がします。

『音』という点では、ややはっきり目で、すごく心地いい感じがしました。
インパクトが緩むこともなく、集中力が途切れないタイプの音だと思いました。
こうした美しいヘッドで、シャフトもしっかりとしていると、ついついこちらのフィーリングを出していきたくなりますが、このドライバーの音だと、そういったことを邪魔しない感じがして、とても好感がもてました。
何球打っても、心が折れることのない音だと思いました。

『安定性』という点でも、かなり高いと思いました。
シビアな感じはしませんでした。
このヘッド自体も、結構易しめだと思うのですが、それ以上に『TJ-80』というシャフトの高性能を感じていました。
こうやって球を打ち続けながら、コーヒー好き(特に今の季節はアイスコーヒー)な私は、
このシャフトは余計な雑味や酸味が無い、洗練されたコーヒー豆のようだな・・・。
などと思っていました。
スイングしていても、不純物が無い・・・。といいますか、『透明感』のあるスイングができる・・・。という感じがしました。
シャフト自体が余計な動きをしないので、こちらのイメージ通りに振りやすかったですし、ミスする感じがしませんでした。
『動きのしなやかさ』も感じました。
ヒッタータイプの方が『再現性の高いスイング』を求めていくには、すごく有利に働いてくれるシャフトといえるのではないでしょうか?
私は今、エースドライバーに『CB50(W)』というシャフトを挿しているのですが、このシャフトも変なクセがなくて、すごく振りやすい高性能なシャフトです。
『TJ-80』はどちらかというと『安定性に長けている』感じがしますし、『CB50(W)』というシャフトは『操作性に長けている』感じがします。
どちらもタイプは少し異なりますが、すごく気持ちよく叩いていけるシャフトです。
しかし、それでも敢えて私の好みを挙げるとするならば、やはり『CB50(W)』だと思います。
『操作性』と求めたい私にとって、『手の延長』として使えるシャフトはとても安心感がありますし、魅力的に感じます。

『飛距離性能』という点では、以前試打した『IPモデル』同様の高性能だと思いました。
ただ、安定して飛ばしていける・・・。という点では、私の場合は明らかにこちらのほうでした。
全体的な長さなどもあると思いますが、この『TJ-80』というシャフトの高性能さが、かなりはっきりと感じられました。
キャリーを稼いでいけるタイプのドライバーだと思いますし、この『直進性の高さ』と『弾道の高さ』で、かなり多くのゴルファーのハートをキャッチしてしまうのではないでしょうか?
あくまでも私の好みでは、『CRZ435』や『CRZ450』のほうが、私にはマッチしやすく感じられるのですが、このドライバーで、このセッティングだと、また何度でも試してみたい・・・。と思ってしまいます。
大型ヘッドにはスイートエリアが広くなったり、それによる長尺化によって、飛距離を伸ばしていける利点があると思いますが、ヘッドが小さくなれば、その分ボールに与える力がグッと凝縮され、推進力が大きくなるような気がします。
どちらにも一長一短があるのだと思います。

『操作性』という点では、正直あまり高いとは思いませんでした。
明らかに直進性のほうが秀でている感じがしました。
結構叩いていけるドライバーですし、ヘッドの易しさとシャフトの安定性の高さが上手く組み合わさって、『プラスアルファ』があるように感じられました。
ヘッドとシャフトの相性は抜群だと思いました。
叩いていきたいけれど、暴れるのが怖い・・・。と思っておられる方は、一度このドライバーを試してみられる価値があるのではないでしょうか?
大きなスライスを打ったつもりでも、実際は球は思ったほど大きく曲がらずに『ちょいスラ』くらいで治まってしまいました。
なかなか大きく曲げることができませんでした。

今日は、このヘッドの高性能をすごく感じたのですが、それ以上にシャフトに好印象を持ちました。
叩きやすいところと、安定性の高さが大きな魅力です。
余計なことを心配しないでいいので、すごく安心して振っていけるような気がしました。
ヘッド自体がそれほど球のつかまりがいいほうだとは思わないので、スライスに悩んでおられる方には、少し難しく感じられるかもしれませんが、それほど敷居が高くない・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

今回試打した、このスペックだと、かなりヒッター向けな感じがしますが、シャフトを選びさえすれば、スインガータイプの方にも向いている『守備範囲の広い』ドライバーだと思いました。
『435』も『450』も、ヒッター向けな感じが強いですが、このドライバーはどちらにも対応してくれそうな気がしました。
『IP』同様、とてもイージーで高性能なドライバーだと思いました。

シャフトだけでも高価なので、ヘッドを組み合わせるとかなり高価なドライバーになってしまいますが、せっかくいいヘッドを選ぶのであれば、やはりシャフトは絶対に妥協したくないところです。
クレイジーのシャフトは、他のメーカーのシャフトに比べて、かなり高価ですが、『プロ用』『アマチュア用』といった区別をすることなく、『高弾性のカーボンをフルレングス使用』していて、それに手間がすごくかかっているそうで、そういったことなどを考えれば仕方のないことなのかもしれません。
価格は多少高くなってしまいますが、この『高弾性カーボンフルレングス使用』の飛びを一度体感してしまうと、なかなか元には戻れない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
これからは『フルレングス使用』というのは、シャフトの『トレンド』になっていくのかもしれません。
『プロ用』『アマチュア用』と区別せずに、そのメーカーのそのブランドは全て同じ仕様にしてくれると、我々アマチュアにもメリットが大きいような気がします。
私がいつもお世話になっているクラフトマンの話によると、シャフトはヘッドよりも、まだまだたくさん開発の『余地』が残されているパーツだそうで、これからもどんどん良くなっていく可能性が高いのだそうです。
そういった流れの中で『フルレングス』というのは、これから『当然』のようになってくるのかもしれません。
見た目はそっくりだけど、実際はかなり違う性能だった・・・。というのは、昔からたくさんあったことですが、これからはそういったことは、なかなか通用しなくなるのかもしれない・・・。と思いました。
『価格』をまず第一に考えておられる方には、こういったドライバーはなかなか親しみづらい部分もあると思いますが、『競技』としてのゴルフを目指していきたい方や、より永くゴルフを楽しんでいきたい・・・。と思っておられる方には、一度手にしてみる価値があるのではないでしょうか?
今日もかなり暑い一日でしたが、このドライバーのおかげで心地いい汗をかくことができ、とても楽しい練習をすることができました。
練習場だけではもったいないので、もし機会があれば、ぜひコースで試してみたいです。
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2011年06月12日
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クレイジー BLACK FW F16(LA BOMBA)

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー BLACK FW F16 です。

シャフトは LA BOMBA LONGEST YARD FW-01 です。
ロフトは15.5度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.1、バランスはD2.5、クラブ総重量は330gです。

久しぶりのクレイジーのフェアウェイウッドです。
昨年初めて出会ってから、その好印象は色あせるどころか、どんどん膨らんでいく感じです。
すごく欲しいフェアウェイウッドのひとつであり、今日は違うシャフトが挿さったモデルを試打する機会に恵まれたので、試打してみることにしました。

クレイジーといえば、『黒色』のイメージが強いのですが、このシャフトは珍しく『白』です。
黒は『ハード』な印象がありますが、白はどことなく『ソフト』な感じがします。
しかし、実際は白いシャフトでもハードな物もこれまで出会ってきました。
私はヘッドの色には、ある程度のこだわりがありますが、シャフトの色は特にこだわっていません。
これまでも様々な色のシャフトに出会ってきました。
白色のシャフトといえば、これまで出会ってきた中で特に印象深いのは、『フジクラ ランバックス F』です。

相変わらずシャープな感じのヘッドだな・・・。と思いました。
余計な贅肉が一切ついていないように感じられます。
このシンプルさがたまりません。
クラブは高性能でいながら、決して出しゃばらずに、プレイヤーの技量に任せてくれている感じがします。
昨年試打したのが『F18』だったのですが、今回は『F16』で、少しスペックが違っていますが、それをあまり感じさせないほどの『統一感』があるヘッドだと思いました。

素振りをしてみた感じは、少し合いづらい感じがしました。
以前試打した時に装着されていたシャフト、『FW-80』のイメージとは、またちょっと異なる感じのシャフトです。
この『ロンゲストヤード』というシャフトは、その名前の通り『飛距離系』のシャフトだと思いますし、かなりの高性能だとは思いますが、私には少し難しいシャフトのように感じられました。
以前試打したこともある、ドライバー用のシャフト『TJ-46』を試していた時にも同様に少し難しく感じていました。
今日はせっかく、このクレイジーのフェアウェイウッドに出会うことができたので、多少難しくても少しでも馴染むことができるよう、念入りに素振りを繰り返しました。

ボールを前にして構えた感じは、相変わらずの『美人顔』です。
何ともいえない、安らぎを与えてくれる顔をしています。
弾道のイメージも出しやすく、すごくいい雰囲気を感じました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、とてもよく上がる感じがしました。
ロフトが『15.5度』ということは、ほぼ『スプーン』といっていいと思うのですが、すごく球のあがりやすいスプーンです。
この白いシャフトも、かなり球を上げてくれるシャフトなのではないでしょうか?
タフな感じはしませんでした。
フェアウェイウッドでありながら、かなり小振りなヘッドなので、『ユーティリティ感覚』に近い感じで使っていけるクラブだと思うので、『フェアウェイウッドの上がりやすさ・易しさ』と『ユーティリティの扱い感』がプラスされているように感じました。

『打感』は前回同様、とてもいい感じです。
この感触は球を打つことを楽しくさせてくれます。
魂を込めて打つことができます。

『音』も、やはりすごく心地いい感じがしました。
集中力をずっと維持できる音です。
練習をしていて、楽しいと思える時間です。

『安定性』という点では、昨年の印象が残っているので、『FW80』のほうが、私には易しいと感じました。
この白いシャフトも、それほど難しい感じはしなかったのですが、もう少し重量感や粘り感があると、タイミングが取りやすい感じがしました。
しかし、敬遠してしまうほどの難しさではないので、球数をこなしていけば、順調に克服できるシャフトだと思いました。
最初は少しタイミングが取りづらい感じがしたのですが、次第に合わせていくことができました。
私の感覚では、あまり振り過ぎない感じがちょうどいいように感じました。
イメージとしては、『スリークォーターショット』に近い感じです。

『飛距離性能』という点では、さすがに高性能な感じがしました。
ラウンド中にティショットで、ドライバーの調子が悪い時に、すぐにその代わりとして使っていけるクラブだと思いました。
スプーンとしては、かなり飛距離を稼いでいける感じがします。
このヘッドもいいと思うのですが、やはり『ロンゲストヤード』という、この白いシャフトも大いに貢献しているのではないでしょうか?
ドライバーは勿論、フェアウェイウッドにも飛距離性能にこだわっておられる方も多いと思いますが、このクラブは、そのような方々に高いパフォーマンスを発揮してくれるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、最初のうちは少し苦戦してしまいましたが、だんだんとフィーリングが合ってくるようになってきました。
しかし、やはりそれほど操作性を求めていく感じはしなかったので、あまりインテンショナルな感じで打っていかないほうがいいのかもしれません。
今日はあまり意図的に左右に曲げてみようとは思いませんでした。
ヘッドというよりも、シャフトにまだ慣れない感じがしました。

久しぶりに出会ったクレイジーのフェアウェイウッドでしたが、改めてすごくいいと思いましたし、購買意欲を強く刺激されてしまいました。
今、フェアウェイウッドを購入する予定は特に無いのですが、もし購入するとするならば、このクレイジーのフェアウェイウッドも候補のひとつに入れたいと思いました。
もし購入するならば・・・。ということで今、数社のクラブに絞っていたのですが、今日改めてこのクレイジーも参入してきた感じです。
やはり実際に試打してみないと解らないことも多いですし、試打してしまうとその魅力に取りつかれてしまうことも多いので大変です。

私が購入するとするならば、シャフトは間違いなく『FW-80』を選ぶと思いますが、この『ロンゲストヤード』にも、再びチャレンジしてみたいと思いました。
私は今年、ようやくドライバーを新調することができたのですが、そのドライバーの隣りに、このフェアウェイウッドがキャディバッグの中に入っていると、とても嬉しくなるだろうな・・・。と思いました。
ラウンドの楽しさが倍増しそうな気がします。
とはいっても、今使っているフェアウェイウッドには、いつも助けられることが多いので、複雑な思いもあるのですが・・・・。

価格設定が、かなり高価なので、なかなかすぐに購入することはできませんが、できれば購入したいと考えております。
しかし、その一方で、いつもこの記事を書いているのに使っているノートパソコンの調子が最近また悪くなっているので、そちらがまず先決になってしまうのかもしれません。
アイアンを新調しようとコツコツお金を貯めているのですが、そのお金がパソコン代に変わってしまうかもしれません。
なかなか辛い部分もあるのですが、記事を書くためには仕方のないことなので、アイアンはしばらく諦めなければならないのかもしれません。
その時はできるだけ安いノートパソコンを購入しようと思います。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、今日はこの素晴らしいフェアウェイウッドのおかげで、楽しい練習ができました。
雨がよく降りますが、その不快感を忘れさせてくれました。
また何度でも試打したいと思わせる、『飽きのこない』フェアウェイウッドです。
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2011年05月08日
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クレイジー CRZ 460 IP ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ 460 IP ドライバー です。

シャフトは クレイジー ロンゲストヤード-01 Hot です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46.25インチ、シャフトフレックスは8.2、シャフト重量は63g、トルクは4.5、キックポイントは中調子、バランスはD6.5、クラブ総重量は314gです。

クレイジーのニュードライバーです。
これまで『435』『450』の2つのドライバーに出会ってきたのですが、今回で3つめです。
全体的に『黒』のイメージが強いクレイジーですが、今回はまさにそのイメージのままの真っ黒なドライバーです。
ヘッド後方のウェイトのような物以外、黒以外の色がありません。

これまでの『435』『450』はウェイトが3つありましたが、今回はシンプルにひとつだけです。
435=JBEAM
450=George Spirits
ならば、今回の『460』は、どのメーカーとのコラボなのでしょうか?

このヘッド後方にあるウェイトのような物は、取り外しができそうです。
今、装着されているウェイトよりも重いウェイトに交換すると、より重心深度が増し、『球のあがりやすさ』や『直進性』が高まったりするのでしょうか?

これまではやや『ディープ』な印象があったクレイジーヘッドですが、今回はやや『シャロー』になっています。
これはユーザーの範囲拡大が目的なのでしょうか?
より敷居を低くして、もっと親しみやすくしているのでしょうか?

『顔』は、とてもスッキリとしていて好感が持てました。
どちらかというと『フェード』をイメージさせやすい、すごく安心できる形状になっています。
私がこれまで出会ってきたクレイジーのドライバーヘッドは、この『CRZ-460』で、まだ3つ目なのですが、どのヘッドもすごく美しい顔をしていて、好感が持てます。
やはり飛距離を稼いでいくクラブである、ドライバーの顔がいいと、ティグランドに立った時も安心感がまるで違います。
『ヘッドの大きさ』に安心感を感じるというよりは、私の場合は『ヘッドの美しさ・ナチュラルさ』に安心感を感じ、弾道のイメージを色濃くできるドライバーが良き相棒となってくれます。
やはりイメージできないと、なかなかいい確率が上がってきません。
そういった意味でも、このドライバーはすごくいい感じがしました。

素振りをしてみた感じは、やはりこの長さが少し気になるところではあるのですが、日頃『46インチ』のドライバーを使い慣れておられる方には、このドライバーの『46.25インチ』という長さは殆ど気にならないのではないでしょうか?
私が今使っているドライバーよりも、1インチ長いのですが、今日はその『1インチの長さ』を十分に感じました。
小気味よくシャープに振り切っていきたいと私はいつも思っていますが、今日はそれが少し難しく感じました。
しかし、大きな苦手意識を持つほどではありませんでした。
『長尺仕様』のシャフトは、これまでどちらかというとやや『ソフト過ぎる』感じの物が多かったのですが、この『Longest Yard-01 Hot』は、軟弱過ぎない『骨のある』高性能なシャフトだと思いました。
最近は46インチ以上のドライバーを試打することも多く、そのクラブによって苦手に感じたり、結構打ちやすく感じたり・・・。と印象は様々なのですが、今日はあまり苦手な感じはしませんでした。
シャフトも少し遅れ気味だったのですが、これは振っていきながら、すぐに修正できる範囲内だと思いました。
このシャフトのフレックスは一応『X』ということになるのだそうですが、それほど硬いという印象は持ちませんでした。
やはり『硬さ』というよりは、『長さ』のほうを強く感じました。

ボールを前にして構えてみると、すごくいい感じがしました。
この形状の美しさのおかげで、安心して構えることができます。
私の大好きなコーヒー(といっても殆どがインスタントですが)で例えると、『余計な雑味』が無くて、スッキリした感じ・・・。といったところでしょうか?
投影面積がやや大きくいので、どちらかというと『操作性』よりは『安定性』『球のあがりやすさ』を感じさせるヘッドです。
これまでの2つのモデルとは、少し異なったタイプのヘッドだと思いました。
『シャロー感』が強過ぎないので、叩いていくイメージも持ちやすい感じがしました。
色々な曲線をイメージしていく・・・。というよりは、真っ直ぐセンターに一本しっかりとしたラインをイメージして、そこに乗せていく感じが私には合っているように思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずだと思いました。
特に大きな不満はなかったのですが、これまで出会ってきた『CRZ435』や『CRZ450』の打感があまりにもいいので、このドライバーのフィーリングには正直少し物足りない部分を感じました。
これまでのクレイジーのドライバーとは、少しタイプが異なるドライバーだと思いました。
以前、JBEAMのドライバー(FX TOUR-425)でも経験してきたことなのですが、このドライバーもいわゆる『IP(イオンプレーティング)加工』しているから、このような打感なのかな?と思いました。
このドライバーの打感は決して硬いとは思わなかったのですが、IP加工されていない、ノーマルなタイプの『CRZ460』ならば、もっと打感がソフトなのではないか?と思いました。
今度機会があれば、是非チャレンジしてみたいと思います。

『音』も、まずまずだと思いました。
こちらの邪魔を全くしない音なので、好印象度は高いですが、やはりこれまでのヘッド(特にCRZ450)の素晴らしい音が耳に残っているので、それと比べると少し物足りないかな?と思いました。
しかし、スイングに影響を与えるような音ではないですし、周りを気にしなければならない音ではないので、練習に集中できるところがいいと思いました。
ただ、これまでの2つのヘッドと比べても、何となく『質感』といいますか、『グレード感』が違うような感じがしました。
このドライバーもかなり高価ですし、決してチープな感じはしませんでしたが、フィーリング面でいうと、私はこれまでの『CRZ435』や『CRZ450』のほうがいい印象を持ちました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなり高性能です。
これまでのクレイジーのヘッドと大きく異なるところだと思います。
『435』も『450』も、明らかに『ヒッタータイプ向け』のヘッドだと思いますが、この『460』はスインガータイプの方にも打ちやすくなっているのではないでしょうか?
それほどタフなドライバーだとは思いませんでした。
明らかに幅広い層のゴルファーを意識しているような気がします。
あまり敷居を下げてしまうと、その『品質』や『グレード』などが下がってしまうことがこれまでも多々ありましたが、このドライバーにはそんな感じはしませんでした。
上手くバランスが取れているような気がします。
このドライバーに装着されている『ロンゲストヤード-01 Hot』というシャフトも、上手く球を上げてくれているように感じました。

『安定性』という点でも、この『長尺仕様』でありながら、なかなか優れていると思いました。
素振りをしている時に、この『長さ』をすごく感じていたので、最初のうちはやや球筋が乱れるのを覚悟していたのですが、思っていた以上に最初からまとめていくことができました。
ヘッド自体もシビアな感じは全くしなかったですし、シャフトも長尺でありながら、かなりブレを抑え込んでいける感じがしました。
このヘッドとシャフトで安心して叩いていける・・・。という方も多いのではないでしょうか?
私にはこのシャフトよりは、日頃使い慣れている『CB50(W)』のほうがまとめやすい感じがしましたが、それは人それぞれの好みやフィーリングによるところも大きいので、一概に言えないと思いました。
最近は、いわゆる『長尺ドライバー』に苦戦することもあったのですが、今日はそれほど難しいとは思いませんでした。
しかし、このシャフトのフレックスが少しでも落ちたりすると、また難易度が変わってくるような気もしました。

『飛距離性能』という点では、長尺ドライバーらしい、かなりの高性能な部分が伺えました。
やはり『長さ』というのは、大きな武器になると思いました。
特に『スインガータイプ』の方には、『長さ』というのが頼もしく感じられるのではないでしょうか?
ただ、正直申しまして、フィーリングだけでなく、この『飛距離』という点でも、私はこれまでの『CRZ435』や『CRZ450』のほうが、距離を稼ぎやすい感じがしました。
私は長尺を振り切れるだけの技術がまだなくて、対応できていないのがその大きな要因だと思いますが、やはり今使っているドライバーくらいがちょうどいいように思いました。
クレイジーの『ロンゲストヤード』というシャフトは、『飛ぶ』とかなり評判となり、私も実際に何度か試してみたのですが、私ではなかなかいい感じをつかむことができませんでした。
やはり『CB50』のほうが、気持ちよく振れるせいか、飛距離を稼ぎやすいと思いました。
シャフトは勿論、ロフトなど、その他のスペックも全て同じにして、打ち比べてみたら、おそらく私には『435』や『450』のほうがいい結果が得られやすいのではないかな?と思いました。

『操作性』という点では、この長さから見れば、なかなかいい感じがしました。
とりあえず左右に曲げてみることもできました。
こういった長さのあるドライバーでインテンショナルなショットを打つことは、ある意味『ギャンブルショット』的な部分もあるのですが、今日はそんな怖さを殆ど感じませんでした。
思い起こせば、私がゴルフを始めた頃は『43インチ』が主流でしたし、『44インチ』は長いと感じていました。
『45インチ』は、かなりの長尺だという認識がずっとありました。
しかし、その45インチも、今では全く長いほうではありません。
むしろ『短尺』に近いといえるかもしれません。
そういったことなどを考えてみても、人の感覚の変化も大きいと思いますし、それ以上に道具(特にこの場合はシャフト)の進化が大きいのだと思います。
しかし、ルールで長さも決められているので、これからもどんどん長くなっていくとは思えないですし、これくらいまでが限度なのかな?と思ってしまいます。
こういったドライバーの特性上、あまり任意に曲げていくのは自然ではないような気もしましたが、とりあえずは曲げてみることもできました。

今日はこのクレイジーのニュードライバーに出会うことができて、とてもいい一日でした。
全体的に『真っ黒』で、思わず『カラス』を連想してしまいましたが、『鷹』のような鋭さをもったドライバーだと思いました。
黒いヘッドなので、いかにも『難しそう』とか『タフそう』という印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはないドライバーだと思います。
見た目の印象以上に親しみやすさを持っていると思います。
『黒』という色は『重量感』を感じさせる色ではありますが、このドライバーはそれほど重いという感じはしませんでした。
これまでクレイジーのドライバーを使ってみたいけど、タフそう・・・。と敬遠してこられた方も、試してみられる価値は充分にあるのではないでしょうか?

久しぶりのクレイジーのニュードライバーでしたが、今日はずっと楽しむことができました。
比較的イージーなドライバーですが、決してイージー過ぎないところも気に入りました。
基本性能やフィーリングなど、あらゆる面で、私は『435』や『450』のほうが好感度が高いのですが、このドライバーにまた出会う機会があれば是非楽しみたいです。
私の周りにもクレイジーファンが増えてきているので、彼らにもこのドライバーのことを紹介してみようと思いました。
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2010年06月06日
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クレイジー CRZ 450& プロギア GN502 TOUR 440 ドライバー

<左>GN502 <右>CRZ 450
今日はこの2本のゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ 450 と プロギア GN502 TOUR 440 ドライバー です。

<上>GN502 <下>CRZ 450
<左>GN502 TOUR 440 のスペック
シャフトはM-43です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはM-43、シャフト重量は62.5g、トルクは4.9、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は309gです。
<右>CRZ 450 のスペック
シャフトは CRAZY BLACK 50(W) です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は74g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD3、クラブ総重量は329gです。

<左>GN502 <右>CRZ 450
今日は、この『プロギア』と『クレイジー』の素晴らしいドライバーを試打してみることにしました。
『CRAZY』のドライバーは、これまで他のメーカーでは、『EPON』のドライバーとしか比較したことがないのですが、今日はこのメジャーメーカーのひとつ、『PRGR』のドライバーと比較してみようと思いました。
この『GN502 TOUR 440』は、『CRZ 450』同様、今年出会ったドライバーの中でも、とても好印象なドライバーのひとつです。
最近の『プロギア』のクラブは、他の大手有名メーカー同様、『アスリートモデル』『プロ使用モデル』というカテゴリに含まれるクラブでも、すごく敷居が低くなっていると思います。
この『GN502』には、『TOUR』という名前が付いていますが、『昔のツアーモデル』と『今のツアーモデル』とでは、その難しさが雲泥の差です。
昔は『難しめのクラブ』がよく売れていましたが、今は『易しさ志向』がずっと広まっているのでしょうか?
ちょっと前まで、憧れのプロの同じクラブを使いたい・・・。という風潮がありましたが、今は殆ど感じられません。
今はそれだけ易しくて優れた性能のクラブがたくさんあるということなのだと思います。
敢えて自分の技量に合わないような難しいクラブを使う必要はないのだと思いますし、ゴルファー自身の意識も変わってきているのだと思います。
私は自分の技量も顧みず、難しくてタフなクラブこそ『挑戦し甲斐がある』と思ってしまうのですが、今はタフなクラブは敬遠される傾向にあるのかもしれません。

<左>GN502 <右>CRZ 450
こうして見ても、やはりどちらもとても品のある顔をしています。
『GN502』のほうが、少しヘッド後方が伸びているようにも見えたのですが、全くといっていいほど気になりません。
すごく構えやすいですし、一回でセットアップが決まりました。
構えづらいクラブというのは、なかなかセットアップが決まらないですし、心も落ち着かずソワソワしてしまうものですが、今日はとてもいい感じで構えられそうな感じがしてきました。
ずっと『心の安定』が保たれていました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
素振りをしてみても、大きな違いを感じました。
やはり最初からかなりスペックが違うので、仕方のないことではありますが、かなり『しっかりしたシャフト』を挿している『CRZ 450』と、かなり『幅広い層を意識したシャフト』を挿してある『GN502』とは、最初から違うのは当然だと思いました。
かなり『振り心地』が違いますが、今日はこの違いも大いに楽しんでいこうと思いました。
他のメーカーのドライバーもあったのですが、今日はこの『プロギア』で試してみようと思いました。
今年初めて『CRAZY』のドライバーに出会って、かなりの好印象なのですが、『PRGR』のクラブも大好きですし、こうして見ていても、すごくテンションが上がってきます。
やはり『銀チタン』や『TR DUO』は私にとって、決して忘れることの出来ない『傑作ドライバー』です。
出来れば『復刻版』のようなものが『限定』でもいいから発売されると、とても嬉しいと思っております。
この2本の優れたドライバーによって、私の中で『プロギアのドライバーはよく飛ぶ』という『イメージ付け』がはっきりと確立されました。
色々なクラブを試打していて、あまり印象に残らないものも正直いってあるのですが、『プロギア』のクラブは、これまでもとても印象深いものが多いです。
最近は『地クラブ』と呼ばれる名品にばかり心を奪われている私ですが、やはりこういったメーカーのクラブは決して外すことが出来ません。
これまでも『PRGR』のクラブには、いい思い出がたくさんあります。

CRAZY CRZ 450

PRGR GN502 TOUR 440
ボールを前にして構えてみても、どちらも大変美しくて構えやすいです。
両方とも、どちらかというと『操作性』よりは『安定性』を感じやすい顔だと思いました。
左右に曲げていくイメージよりも、真っ直ぐなラインのほうが頭に描きやすいです。
私は普段、できるだけ左右のどちらかに微妙な曲線を描いていきたい・・・。と思っているのですが、この2本はそういったことがしやすいタイプのドライバーではないように思われました。
しかし、安定性を感じやすいので、こうして構えていてもとても安心感があります。
これから打つ球筋のおおよそのイメージは掴みやすい感じがしました。
試打を開始しました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
まず『球のあがりやすさ』という点で、大きな違いを見いだすことが出来ました。
『ロフト』などもそうですが、そもそもスペックが違っていますし、シャフトの性能も大きく違っています。
なので、この結果は当然のことだと思います。
どちらも『アスリートモデル』だと思うのですが、その性能はかなり違っていると強く感じました。
かなり『CRZ 450』のほうが、一般的には『タフ』に感じられると思います。
『CRZ 450』も、決して球が浮きづらいとは感じなかったですし、初めて出会った時の好印象そのままがずっと残っていました。
しかし、こうやって比較してみると、かなり性能が違っています。
本当ならば『GN502』も、『ロフト9度』や、『M-49』というシャフトがあればそちらを試してみたかったのですが、あいにく試打クラブはこれ一本しかなかったので、仕方ないと諦めることにしました。
もし違ったスペックのモデルを試すことができたら、また違った印象をもったと思いますが、今日のスペックだとかなり大きな違いを感じました。
しかし、より安心して叩いていけるのは、私は『CRZ 450』だと思いました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
『安定性』という点でも、かなり違います。
明らかに『CRZ 450』のほうが『シビア』です。
特に『スライサー』の方には、余計シビアに感じられるのではないでしょうか?
『スイートエリアの広さ』という点でも、明らかに『GN502』のほうが『ワイド』だと思います。
『ツアーモデル』という位置づけのドライバーの中でも、かなり易しさが強調されているような気がします。
少ない球数ですぐに慣れていくことが出来たのは、私の場合は『CRZ 450』だったのですが、『GN502』の感覚に馴染んでくると、このドライバーがすごく易しいクラブなのだということが強く実感されました。
とても『直進力』の強いドライバーだと思います。
もっとしっかり目のシャフトが挿してあると、より好印象度が増したような気がします。
しかし、これは人それぞれの好みによるところも大きいと思いますし、改めて『GN502』は高性能で素晴らしい『イージードライバー』なのだと思いました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
『打感』という点では、どちらもかなり好印象なのですが、敢えて私の好みでいいますと、はっきりと『CRZ 450』です。
このドライバーは、打っていて本当に楽しいです。
『気分爽快』になってきます。
『海開き』が行われ、シーズン初めて海に行ったときの爽快感に似ている感じでしょうか?
今日の青い空と、海で見る青い空がダブって見えました。
普段、上達する為に練習場に来て練習をしているのですが、この爽快感を味わうだけでも、練習場に来た意味があるな・・・。と思ってしまいます。
この心地良さ(打感と音の素晴らしさ)は、とても印象深いです。

<左>GN502 <右>CRZ 450
『操作性』という点では、タイプが違うので、単純には比較できない部分がありましたし、やはり構えたときの印象通り、それほど『操作性』を追求していくタイプのドライバーではないような気がしました。
シャフト等の違いから、敢えてどちらかに優劣をつけるとするならば、私の感じでは『CRZ 450』に軍配を上げたいと思いますが、やはり『シビア』なタイプのドライバーだと思うので、あまり遊びすぎては大きなしっぺ返しがくるような気がしました。
どちらも、あまり大きく曲げていって楽しんでいくタイプのドライバーではないと思います。
あくまでも出来るだけ自然に『直進性』を求めていったほうがいいように感じられました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
『飛距離性能』という点でも、どちらもとても素晴らしいのですが、今日の感じでは『CRZ 450』のほうがいい感じで距離を出していくことが出来ました。
やはり安心して叩いていきやすい・・・。ということが大きな理由だと思いますし、シャフトなど『CRZ 450』のほうが、私には扱いやすい感じがしました。
これは『スペック』などによるところが大きいと思いますし、単純に『GN502のヘッド』が『CRZ 450のヘッド』よりも『飛距離性能』が劣っているとは、全く思いませんでした。
むしろ同じシャフトで同じバランス・重量感など、細かいところを合わせていくと、むしろ『GN502』のほうがいいパフォーマンスを発揮していくれるのではないか?と球数をこなしていくほど感じるようになりました。
ただ、あくまでこのスペックでいいますと、私は『CRZ 450』に好感を持つことが出来ました。
どちらも実戦で使ってみたいドライバーですが、敢えてどちらかを選択するとすると、私は迷わず『CRZ 450』を選びたいと思います。
今日は、やや違ったタイプのドライバーの比較でしたが、最初から最後までずっと楽しむことが出来ました。
今年も昨年・一昨年同様、『ドライバーの当たり年』だと私は思っています。
今月いっぱいで早くも『今年の上半期』が終わってしまいますが、アイアンよりもドライバーのほうが印象が強いです。
決して今年はいいアイアンに出会っていない・・・。という訳ではないのですが、それくらい今年はドライバーの印象が強いです。
今月の終わりには昨年同様、『今年上半期の印象深いドライバー』を書かせて頂きたいと思っているのですが、この2本のドライバーは、間違いなくノミネートされると思います。
それくらい気に入っていますし、強く印象に残っているドライバーです。
今度は、また違ったドライバー同士で比較してみたいです。
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2010年05月27日
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クレイジー CRZ 435&エポン AF-102 ドライバー

<左>CRZ 435 <右>AF-102
今日はこの2本のゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ 435 と エポン AF-102 ドライバー です。

<上>CRZ 435 <下>AF-102
シャフトはどちらも CRAZY BLACK 50 です。
<左>CRZ 435 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は69g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は324gです。
<右>AF-102 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は69g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2です。

<左>CRZ 435 <右>AF-102
どちらも、今年出会った『極上』のドライバーです。
何度出会っても新鮮さを全く失わないドライバーです。
『心の新陳代謝』が自然と促されているような気さえしてきます。
これまで何度か出会っているので、その好印象は強く心に残っているのですが、こうして再び出会っても、心を『白紙』の状態に戻すことが出来ます。
これまで、色々なクラブを試打してきて、一回きりの試打で終わってしまうクラブが圧倒的に多い中、クライジー(jBEAM)やエポンのクラブは私の中では、まさに『異質』な感じがします。
『次元』が違う・・・。というと、いささかオーバーかもしれませんが、そう思わせるほど、大変気に入っているドライバーです。
こういったクラブこそが、私の中での『スタンダード』といえるのかもしれません。
こんな素晴らしいドライバーを試打出来ているだけで幸せなのに、それを同時に試打して検証してみよう・・・。というのは、贅沢過ぎないかな・・・?と自問自答していました。
そして私だけでなく、もっと多くの方が、このような素晴らしいクラブを手にされるべきだ・・・。と、つい思ってしまいます。
いいクラブに出会うということはゴルファーにとって、かけがえのない大きな財産です。
比較もしてみたいのですが、今日はこの2本のドライバーを思いっきり楽しもうと思いました。

<左>CRZ 435 <右>AF-102
どちらも大変美しい顔をしたドライバーです。
両方とも、とても高級感を感じます。
それは『エグゼクティブっぽい』高級感ではなく、『アスリートっぽい』高級感です。
『実戦に役立つ高級感』といったらいいでしょうか?
練習場の打席でもいいのですが、やはりコースのティグランドで手にしたいクラブです。
こうして見ているだけで、心を『ピュア』にしてくれます。
どちらも大変美しい顔ですが、敢えて言うならば『EPON AF-102』のほうが、少し美しい顔をしているかな?と思いました。
少しシャープな印象があります。
素振りをしてみても、やはりすごくいい感じで振っていけます。
タイミングがとても取りやすいです。
この『振り心地』は、たまりません。
クラブがこちらの言うことをすごく良く聞いてくれそうなのが、振っていて実感できます。
ヘッドもシャフトも含めて、クラブ全体が余計なことを全くしないので、こちらのイメージがすごく出しやすいです。
振っていて『楽しい』と思えるクラブは、全体の中で見ても、それほど多くはありませんが、この2本はまさに『最高』の部類に入ります。
これまで出会ってきているクラブではありますが、ヘッドとシャフトの相性が良いと、こうも印象度がアップするものだと、改めて感じました。

AF-102

CRZ 435
ボールを前にして構えてみても、やはりどちらも何とも言えない美しい顔に、心が和みます。
いいイメージがどんどん膨らんできます。
どちらもすごくいい顔をしていますが、色々な球を打ってみたい・・・。と思わせる『CRZ 435』と、敢えて細工をしないで、ただ気持ちよく振り抜いていこう・・・。と感じさせる『AF-102』です。
ややタイプは異なりますが、どちらも『極上の構え感』を持ったドライバーです。
最近はこういった構えやすいクラブが増えてきました。
ゴルフは実際に球を打つよりも、『打つ前が大事』とよく言われますが、まさにその通りだと思います。
打つ前にいかにいい状態で迎えられるか?ということがとても重要になってくると思います。
構えた時、心に不安を抱いてしまうと、どんなに素晴らしい性能を持ったクラブでも、その性能を活かしきることは出来ません。
まずは、構えやすさが大切だと、私はこれまでの経験から実感しています。
そういった『心』が表れやすいところは、『書道』や『華道』に通ずるところがあるのかもしれません。
こうした構えやすさをもったクラブは、そういった意味でも『芸術的』といえるのだと私は思います。
試打を開始しました。

<左>CRZ 435 <右>AF-102
『球のあがりやすさ』という点では、なかなか大きな差が見いだせなかったのですが、どちらかというと、ほんの僅かの差で『CRZ 435』かな?と思いました。
しかし『AF-102』も、すごくいい感じで上がってくれますし、やはり『ほぼ互角』といったほうがいいような気がしました。
どちらも上がり過ぎず、かといってタフ過ぎない感じがします。
シャロー過ぎて球が上がり過ぎるドライバーは、やや難しい感じがしますが、これくらいの弾道だとちょうどいい感じがするので、すごく楽に感じます。
『ロフトを信じて打つ』
とは、昔からある『ゴルフの格言』で、どちらかというとウェッジなどによく使われる言葉なのかもしれませんが、このような素晴らしいドライバーを打っていると、この言葉を思い出しました。
以前も書きましたが、最近、このような素晴らしいドライバーにたくさん出会えているおかげで、ドライバーの試打がこれまで以上に楽しくなってきました。

<左>CRZ 435 <右>AF-102
『打感』も、どちらもすごく心地いい感じがして、大いに楽しませてくれました。
両方とも、すごくいい感触ですが、どちらかというと『柔らかさのAF-102』、『しっかり感のCRZ 435』といったところでしょうか?
両方の感触を楽しみながら、やはり『CRZ 435(jBEAM FX BM-435 )』の感触はいいな・・・。と思っていました。
敢えてどちらに優劣をつけたくはない感じがしました。
球数をこなしていけばいくほど楽しさも増していく感じがしました。

<左>CRZ 435 <右>AF-102
『飛距離性能』という点でも、これまでも書きましたが、どちらもかなり『ハイレベル』なので、なかなか優劣はつきません。
練習場では、はっきりと比較しづらい感じがします。
やはりコースで試してみるのが一番だと思いました。
ただ、敢えて今日試打した感じだと、私には『CRZ 435』が、すごく易しく飛距離を稼いでいける感じがしました。
私により大きな力を貸してくれるのは、今日の感じでは『CRZ 435』かな・・・・?と思いました。
しかし、その差は決定的なものではないですし、また何度でも比較してみたい・・・。思わせるほどの高水準です。
あくまでも私の感想なので、『AF-102』のほうに魅力を感じられる方も、たくさんいらっしゃると思います。

<左>CRZ 435 <右>AF-102
『安定性』という点でも、なかなか優劣がつきません。
どちらもすごく安定感が高いですし『直進力』も、かなり高いです。
普通に打っている限りでは、なかなか曲がらず、かなり力強く前へ前へと押し進めてくれます。
球がブレる感じはしません。
ただ、敢えてどちらが『シビア』か?といえば、私はほんの少しだけ『AF-102』のほうかな?と思いました。
しかし、決してシビア過ぎるドライバーではないと思います。

<左>CRZ 435 <右>AF-102
『操作性』という点では、私は『CRZ 435』だと思いました。
色々な面から検証していって、一番はっきりと差が出たところだと思います。
『CRZ 435』は、色んな球を打ちやすいです。
普通に打っている限りでは、曲がりやすいドライバーではありませんが、かなりこちらのイメージを汲み取ってくれるドライバーです。
左右の曲線に乗せていきやすい、優れたドライバーです。
『AF-102』も、決して操作性が低いドライバーではないのですが、やはり『操作性』よりは『安定性』のほうが優れているドライバーだと思います。
私は『安定感』もドライバーに求めていきたいのですが、やはり『操作性』はどうしても外せないですし、練習していて楽しいのは『安定性の高いドライバー』よりも、『操作性の高いドライバー』です。
実戦でも、より多く安心感をもたらしてくれるのは、『ひたすら真っ直ぐ飛ばしてくれるドライバー』よりも、イメージしたラインに乗せていきやすい『操作性の高いドライバー』です。
あまり『オートマチック』過ぎるものよりも、どこか『マニュアル的』な部分がクラブには欲しいと思っています。
なのでほ実戦でも、ほとんど自分の持ち球で勝負しています。
そのほうが大きなケガには繋がりづらいことを、これまでたくさん経験してきました。
そういった意味でも、『CRZ 435(jBEAM FX BM-435) 』は、改めて素晴らしいドライバーだと思いました。
今日はこの2つの素晴らしいドライバーに出会えてとても満足度の高い一日でした。
時間の経つのを忘れてしまいました。
今日は打つ前から、テンションが上がりすぎている感じがしたのですが、案の定ずっと『ルンルン気分』で楽しんでしまいました。
これからも、こういった素晴らしいドライバーに出会っていきたいです。
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2010年05月17日
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クレイジー CRZ 450 ドライバー(CRAZY BLACK 50(W))

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ 450 ドライバー です。

シャフトは CRAZY BLACK 50(W) です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は74g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD3、クラブ総重量は329gです。

とてもカッコいいクレイジーのドライバーです。
ヘッドもシャフトも『黒』を基調としていて、とても気品に満ちています。
なかなか出会う機会に恵まれないドライバーではありますが、この美しさを実際に目にすると、おそらく多くの方が魅了されるのではないでしょうか?
このヘッドは初めてではないのですが、今日は『CRAZY BLACK 50(W)』というまだ体験していないシャフトが装着されているので、迷わず試打してみることにしました。
いつもは『CRAZY BLACK 50』というシャフトに出会うことが多いのですが、今日はまた違った新しいシャフトです。
デザイン的にも、ほぼ同じ・・・。といった感じで『赤い文字』から『白っぽい(というかシルバー)文字』に変わっています。

この特徴的なデザインは、一切変わっていません。
いい思い出が多いシャフトなので、こうして見ているだけで、すごくいい感じがしてきました。

どの角度から見ても、やはりとても美しいヘッドです。
前回試打した時の印象が強く残っています。
見た目の美しさとは裏腹に『タフ』な一面を持つドライバーではありますが、決して敷居が高すぎるドライバーではないと思っています。
今の一般的なドライバーに比べ、やや球が上がりにくいタイプだと思いますし、球のつかまりが若干弱めなので、スライサーの方には厳しいと言わざるを得ないのかもしれません。
しかし、こういった感じのドライバーは以前からありましたし、決して今、突然出てきたようなものでもないと思います。
実際に手にすると、意外と懐かしい・・・。と感じられる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今は『易しさ』が求められている時代だと思いますし、そういったドライバーばかりを見てしまうと、このドライバーがとても難しい物に見えてしまうかもしれませんが、以前はたくさんありました。
なので、特別変わったドライバーだとは思いません。

パーシモンの頃からゴルフを始めていると、
『ゴルフクラブは美しい物』
という固定概念がすっかり出来上がっているのですが、ここ数年、その概念は大きく崩されてしまったような気がします。
美しさよりも、機能を優先された時があったような気がします。
しかし、全てのメーカーが『機能優先』的なクラブを作ったのではなく、多くのメーカーが『美しいクラブ』にこだわってくれていました。
なので、私は救われていたような気がしたのをよく覚えています。
もし、構えづらいクラブばかりがずっと続くようだったら、私はおそらく新しくクラブを購入することはなかっただろうと思います。
このクラブの美しさを見ていたら、ふと、そのようなことを考えていました。

今日は、クレイジーの初めてのシャフト『CRAZY BLACK 50(W)』にも、すごく興味があったのですが、せっかくなので、この3つの『ウェイト』を取り外してみようと思いました。
以前試打して、とても好印象だった『MP-630』同様、一般的に購入できる『六角レンチ』で対応できるところにすごく好感が持てました。
前も書きましたが、専用のレンチでないと調整が出来ないのであれば、とても不便な感じがしますが、このように『互換性が高い工具』が使えることは、我々『ラストユーザー』にとっては、とてもありがたいことです。
製作における段階で、どうしても仕方のないことや、メーカーのポリシーなども色々と絡み合ってくるとは思いますが、『ユーザー目線』で製品を作っていくことがとても大切だと思います。
しかも、このような小さい物なので、キャディバッグの中に入れていても、かさばりません。
ズボンのポケットにも、楽に入ります。
比較的安価で手に入りやすいので、もし紛失してしまっても、精神的ダメージは少なくて済みます。
競技でのラウンド中の交換は出来ませんが、練習場ではこうして、いくらでも替えることが出来ます。
その時に、このような大きさだと、とてもスムーズに行うことが出来るので、好感度が高いです。

全部緩めて外してみると、こんな感じでした。

ビスの先に少し『グリス』のような物が塗られています。
このビスは明らかに『ウェイト』の役目を果たしているのだとは思うのですが、意外とシンプルな形状になっていて、『普通のビス』だな・・・。と思いました。
ちなみに、この外したままで何球かボールを打ってみたのですが、意外といい感じで打っていくことが出来ました。
ウェイトを外していることをあまり感じません。
なので、ウェイトによる効果も、思っていた以上には大きくないのかもしれないな・・・。と思いました。
その後すぐに、この『ウェイトビス』を元に戻しました。

素振りをしてみると、何とも言えない心地良い感じに嬉しくなってきました。
シャフトに気を使うことなく、気持ちよく振っていくことが出来ました。
振っていて、すごく『ナチュラル』な感じがします。
変なクセのないシャフトなので、おそらく多くの方が好感を持たれるのではないでしょうか?
このシャフトは『CRAZY BLACK 50』よりは、少し『シャフト重量』があるようなのですが、私はこちらのほうがずっと振りやすい感じがしました。
『CRAZY BLACK 50』も、すごく振りやすくて好印象なシャフトですが、『CRAZY BLACK 50』を『100』とすると、この『CRAZY BLACK 50(W)』は、『120~130』といった感じです。
すごく信頼できるシャフトだと思いました。

以前も書きましたが、ゴルフのキャリアが浅く、まだ自分がどのようなスペックのクラブが合っているのか、ご存じない方がとてもたくさんいらっしゃると思います。
私はそういった方々を多く目にしています。
おそらくそういった方々は、
自分はまだ初心者だから、下手だから『ロフト』は11度でいい・・・。とか、シャフトは『R』でいい・・・。などと『遠慮がち』にクラブを選ばれる傾向にあると思いますし、私がまだビギナーなった頃も、そういった風潮がありました。
何より大きな影響を与えていたのは、ショップの店員さんなどが『スコア』や『ハンディキャップ』などで、クラブを大まかに勧めていたことです。
ゴルファーの体格やスキルなどを考慮に入れず、初心者には『R』か『SR』といったシャフトを勧めている現場を今でも目にします。
昔よりは、だいぶ少なくなりましたが、今でも無くなっていません。
多くの方がご存じの通り、シャフトのフレックスも、とても大まかですし『S』といっても、かなり軟らかいものもたくさんあります。
今の現状を見ていると、おそらく『SX』や『X』のほうが合いやすい方も多いのではないかな・・・?と私は思ってしまいます。
おそらく量販店などでは、一般的に『Xフレックス』のシャフトを目にすることが殆ど無いと思いますし、日頃『S』を使っておられる方でも、『X』というと、ちょっと腰を引いてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

確かに『一般受け』はしないと思いますし、ある程度の『敷居の高さ』もあるのかもしれませんが、それでも『X』というフレックスのシャフトがピッタリくる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
実際に私の友人や後輩たちの中にも、人によっには『Xシャフト』を勧めていますし、そういった人達はリシャフトをして、みんないい結果を残しています。
その人が振りやすければ、スコアに関係なく『X』でも『SX』でもいいと、私は思っています。
上級者でも『R』を使う方もいらっしゃいますし、ビギナーの方でも『X』を使って全然問題ないのだと思います。
『キャリア』や『スコア』だけでスペックを選ぶべきではないと思います。
『アンダースペック』過ぎるクラブを使うと、却ってゴルフが難しくなることが多いと思いますし、これから先のことを考えると、あまりいいことは待っていないような気がします。

ボールを前にして構えてみると、やはりこの何とも言えない『美しい顔』に、思わず笑みがこぼれてしまいました。
すっかりと目尻が下がってしまい、だらしない顔になっていたかもしれません。
しかし、余計な緊張感をほぐしてくれ、リラックス感をもたらしてくれました。
こういった構えやすくて美しい顔をしたクラブに出会うと、自然と肩の力が抜けます。
それがいい結果につながっていることを、すごく実感します。
前回のイメージが残っているので、『フェードボール』が打ちやすそうだな・・・。という印象があったのですが、決して『右一辺倒』という訳でもありません。
左右どちらにも対応してくれる顔をしています。
『フッカー』に限らず、『スライサー』の方の中にも『フックフェース』は苦手・・・。と言う方が少なくないのではないでしょうか?
右へのミスは減らしていきたいけれど、決してクラブの形状に頼りすぎず、自分のスイングや『ウェイト調整』などで対応していきたい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方々には、このドライバーや他のメーカーのウェイトを交換できるタイプのドライバーが大きな威力を発揮するような気がします。
ヘッドは大きく見えますし、形状が美しくてナチュラルな感じがするので、構えやすく感じる方もたくさんいらっしゃると思います。
いい『目の保養』をしながら、試打を開始しました。

まず感じたのが、その『安定性の高さ』です。
すごくいいと思いました。
私の中では、赤い文字の『CRAZY BLACK 50』よりも、こちらの白い文字の『CRAZY BLACK 50(W)』のほうが明らかにいい感じがしました。
『CRAZY BLACK 50』も、すごく安定感を出していけるシャフトですが、この『CRAZY BLACK 50(W)』は、それに輪を掛けて進化している感じがします。
全く暴れる感じがしません。
この『CRZ 450』というドライバーを初めて試打した時は、やや『シビア』な感じが印象として残っていたのですが、今日こうして違うシャフトで打ってみると、その印象は大きく異なりました。
クレイジーというメーカーのシャフトで、『X』というフレックスであり、しかも重量が『70g』を超えてくるとなると、かなり『タフ』な部類に入るのかもしれません。
しかし、決して硬すぎたり、重すぎるシャフトではないと思います。
明らかに『スインガータイプの方』向けではないと思いますし、『ヒッタータイプの方』に合うシャフトだとは思いますが、
ただ、あくまでも『ジャパニーズスペック』での『X』なので、親しみやすく感じる方も、結構多いのではないでしょうか?
このヘッドとシャフトの相性はバッチリだと思いました。
『スイートエリア』は、最近の他のドライバーと比べても、決して大きい方ではないと思うのですが、今日はイメージしたラインにずっと球を乗せていくことが出来ました。
やっぱりクラブはシャフトだな・・・。と思わず呟いてしまいました。

『打感』は前回同様、とても素晴らしいです。
何ともいえない爽快感が全身を包み込みます。
南国の美しい『コバルトブルーの海』を見たときの、あの素晴らしい感覚に似ている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
この心地良い感触が気持ちを高ぶらせます。
しばらく余韻に浸っていたくなりますし、それとは逆にまたすぐに次の球を打ちたくなります。

『音』も打感に並行して素晴らしいです。
『目』でも『手』でも『耳』でも楽しませてくれるドライバーです。
こういったドライバーで球を打っているのは、明らかに『得をしている』感じがします。
同じ球を打つなら、こういった爽快感を与えてくれるクラブで打ちたいものです。
練習場の球も打ち放題のところもありますが、『一球○○円』というように決められているのであれば、余計このようなドライバーで楽しみたいと思ってしまいます。
一球当たりの『楽しさ対価』とでもいったらいいでしょうか?
付加価値を感じることが出来るドライバーだと思います。
また何度でも楽しんでいたくなります。

『球のあがりやすさ』という点でも、いい感じです。
『中高弾道』といったらいいでしょうか?
程良い高さで球を力強く押し進めてくれている感じがします。
明らかに『ヒッター向け』ではありますが、決して球が浮きづらい感じはしませんでした。
この『CRAZY BLACK 50(W)』も、一般的には多少『タフ』なシャフトといえるのかもしれませんが、決して球があがりづらくて手に負えない感じはしませんでした。
前にも書きましたが、非常にクセがなく自然に振っていけるので、すごく合いやすいですし、自分のイメージやフィーリングを出していきやすいシャフトだと思います。
高い球を打ちたい・・・。と思えばそうしやすいですし、低く抑えたい・・・。と思えば、そうさせてくれる感じがします。
低い球でも、決して『ドロップ』する感じではなく、伸びのある球を打たせてくれます。
日頃『70g台のシャフト』を使っておられる方は、何の問題もなく使っていくことが出来るのではないでしょうか?

『操作性』という点では、前回とそれほど大きく印象が変わった感じはしなかったのですが、少しは扱いやすくなった感じがしました。
左右に打つこともそれほど苦もなく出来ましたし、やはり『フェード系』が打ちやすく感じました。
ただ、それほど『操作性』を感じるドライバーではないと思いました。
『バナナフック』や『バナナスライス』も打てましたが、やはりあまり大きく細工をするタイプのドライバーではないような気がします。
出来れば、少ない曲がり幅で勝負していきたい感じがしました。
今日は『ウェイト』を取り外してみただけだったので、今度は違った重量のウェイトを取り替えてみたいと思いました。
おそらくまた違った結果が出るような気がします。

『飛距離性能』という点でも、私は前回よりも今回のほうがいい感じがしました。
何と言いますか、『重さで押していける感じ』といったらいいでしょうか?
同じ叩いていくにしても、この適度な重さが、より安定して力強さを発揮してくれている感じがします。
『CRAZY BLACK 50』というシャフトはそうではありませんが、軽すぎるクラブだと、一見よく飛んでいるように見えることもありますが、実際にはそれほどでもなかった・・・。というのをたくさん経験していますし、適度な重さがあったほうが飛距離を追求していくにも有利であることは、これまでの経験が教えてくれています。
どの重さが適当なのか・・・?というのは、人によって大きく異なるところだとは思いますが、決して軽すぎるクラブを使い続けるのではなく、『振り切れる範囲で』重いものを選んだほうがいい結果が待っていると思います。
何より、そのほうがゴルフが易しくなります。
軽すぎたり、軟らかすぎるクラブは、ゴルフをとても複雑で難しいものにしてしまいます。

今日は、この美しいヘッドの好フィーリングを楽しみながらも、『シャフト』に重点を置いて試打をしました。
初めてのシャフトではあったのですが、思っていたよりも『タフ』過ぎる感じはしなかったので、それほど『敷居』が高い感じは、正直しませんでした。
ちょうど適度なバランスが保たれていて、とても気に入りました。
今年の私の中での、『シャフト・オブ・ザ・イヤー』は今のところ、この『CRAZY BLACK 50(W)』だな・・・。と思いました。

昨年くらいから、またこのような美しいクラブ(特にドライバー)に出会う機会が増えてきたような気がしますし、今年はさらに多くなったような気がします。
これからも出来れば、このような美しいクラブで『飛距離性能』や『打ちやすさ』などを追求して欲しい気がします。
しかし、あまりにも易しすぎるとゴルファー自身の『スキル向上』の弊害になってしまうような気もします。
私がゴルフを始めた頃は『キャリア』が大きくものを言っていた時代だと思うのですが、今は易しいクラブが数多く登場してきて、かなり様相が様変わりしたような気がします。
今はビギナーの方でも、ボールを真っ直ぐ飛ばせる時代になりました。
私は、ビギナー時代
『OB』や『ロストボール』を打った数では、誰にも負けない・・・。
という変な自負を持っていたのですが、今はみんなビギナーでもまずまず安定した球を打ってきます。

しかし、そんなクラブが大多数を占めている今の時代でも、このドライバーは容赦なく球を曲げてくれます。
ある程度の『スキル』を求めてくるクラブだと思います。
それは『ヘッドスピード』だけでなく、『ミート率』や『タイミングの正確さ』など色々と求められるのだと思います。
決して『才能』といったものを求めているのではなく、『日頃の練習内容や質』といったものを求めてきているのだと思います。
今は少しずつ、こういった『易しすぎないドライバー』が増えてきてるような気がしますし、『オートマチック』なクラブに『物足りなさ』を感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今の自分の『スイングの質』を、こういったクラブに問うてみるのもいいのかもしれません。
敏感に反応してくれ、細かく教えてくれるような気がします。

こういった美しいクラブで、心を『ピュア』にしながら、これからもゴルフをエンジョイしたいと思いました。
出来ればもっと多くの方が、こういった素晴らしいクラブに触れてみるべきだ・・・。と思いますし、実際に手に出来た私はとてもラッキーなのだと思います。
今日はまるで夏のような暑い一日でしたが、このドライバーのおかげで心地良い汗をかくこと出来ました。
いいクラブとの出会い・・・。があるから、ゴルフクラブの試打は止められません。
最初から最後まで、ずっと楽しむことが出来ました。
最近はドライバーの球数が多すぎてしまっているので、もっと小技の練習にも身を入れよう・・・。と思いました。
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2010年05月04日
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クレイジー CRZ 435&450 ドライバー

<左>CRZ 450 <右>CRZ 435
今日はこの2本のクレイジーのドライバーを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ 435 と CRZ 450 ドライバー です。

<上>CRZ 450 <下>CRZ 435
シャフトはどちらも CRAZY BLACK 50 です。
<左>CRZ 450 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は69g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2.7、クラブ総重量は323gです。
<右>CRZ 435 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は69g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は324gです。

<左>CRZ 450 <右>CRZ 435
『CRAZY』の、とても好印象なドライバーです。
あまりたくさん目にするドライバーではありませんが、今日は運良く2本同時に試打できるチャンスに恵まれたので、一緒に試打して比較してみることにしました。

<左>CRZ 450 <右>CRZ 435
両方とも『3つのウェイト』が、かなり特徴的なドライバーです。
初めて出会ってから、まだ日が浅いのもありますが、とても高フィーリングなドライバーとして、はっきりと記憶に残っています。
こうして比べて見ているだけで、すごくワクワクしてきます。
最近のドライバーの中では、『少数派』ともいえる、『振っていけるドライバー』なので、とても楽しみです。
以前は、このような『振っていけるドライバー』は、たくさんありましたが、今は少なくなってきているような気がするので『希少価値』があるような気がします。
『振る楽しさ』を味わうことの出来るドライバーですし、周りにあまり持っている人を見かけないので、コースに出ても間違えることがまずないな・・・。と思いました。
キャディさんに間違えられることもないな・・・。と思いました。
以前、私の同伴競技者同士のドライバーが大手有名メーカーの大人気ドライバーで、全く同じスペックのニュードライバーを持ってきていたことがあったのですが、ラウンドが進むにつれ、どちらのドライバーなのかが全く解らなくなったようで、ちょっと嫌な雰囲気になったことがあるので、このようなドライバーではそういった心配はないな・・・。と思いました。
競技では、自分のボールを間違えないように必ず印をつけたりするものですが、クラブにも何か解るようにしておいたほうがいい・・・。と、その時思ったのを覚えています。
使い込んでくると微妙に傷がついたりして、見分けがつくことも多いですが、新品の場合は余計気をつけなければならないと思います。

<左>CRZ 450 <右>CRZ 435
どちらもとても美しいヘッドです。
こうして見ていても、思っていた以上に大きさによる違いは見受けられませんでした。
形状的には少し違っていますが、どちらもすごくいい顔をしています。
どちらかというと、『CRZ 435』のほうが易しそうな感じがしたのですが、それも『ほんの微差』です。
『目で楽しませてくれる』ドライバーといっていいのだと思います。
今日はとても贅沢な試打だな・・・。と思ってしまいました。

<左>CRZ 450 <右>CRZ 435
素振りをしてみても、すごくいい感じで振っていくことが出来ます。
適度な『重量感』と『しっかり感』があるので、『上げて下ろすだけ』というシンプルな発想になれるところがいいです。
あまりスペックが合わないクラブだと、どうしてもクラブに気を使ってしまうところがあるのですが、この2本のドライバーには、そういった心配は『皆無』だと思いました。
シャフトも暴れる感じがしないので、安定感が抜群です。
予想以上の動きをしないので、とても安心感があります。
このシャフトは振っていて、『隙間がない』感じがしますし、とてもタイミングが合いやすいです。
軟らかすぎるシャフトは、スイング中のどこかに『隙間』が生じてしまって、それをどこで『アジャスト』しなければならないのか・・・?ということを素振りをしながら、また試打をしながら探っていくことがあるのですが、このような変なクセがないシャフトでは、そういった心配がないので、すごく楽な気分で振っていくことが出来ます。

CRZ 435

CRZ 450
ボールを前にして構えてみると、どちらもすごく良いですが、敢えて私の好みでいいますと、少し『小顔』に見えるぶんだけ『CRZ 435』に好感を持つことが出来ました。
前回に試打した時のイメージが、まだ強烈に印象に残っているのですが、どちらかというと『フェードボール』をイメージしやすい『CRZ 450』と、左右のどちらにもイメージしやすい『CRZ 435』といった感じかな・・・?と思いました。
構えた時の印象は、やや違いますが、どちらもすごく構えやすいドライバーです。
もし今日が『初対面』で、前回の記憶が無かったとしても、すごく『ナイスショット』をイメージさせてくれただろうと思います。
クラブ自体の性能も高いのですが、プレイヤーの『感性』を受け入れてくれるドライバーだと思います。
昨年までは、『感性』をはね返されてしまうようなドライバーに出会ったこともあるので、このような感じ方をするドライバーにはとても安心感をもって構えることが出来ます。
試打を開始しました。

<左>CRZ 450 <右>CRZ 435
『球のあがりやすさ』という点では、どちらもすごく自然な感じで、あまり大きな違いはないように思われました。
市場に出回っているドライバーの中では、明らかに『タフ』なポジションにいるドライバーだとは思うのですが、『叩いていけるドライバー』なので、これくらいのほうが気持ちよく振っていける方も多いのではないでしょうか?
一般的には、あまり受け入れられないタイプのドライバーかもしれないですし、人によっては『ドロップ感』『キャリー不足』『打ち出し角度不足』・・・。などを感じられるかもしれません。
そういった意味では、決して『人気ナンバーワン』だとか『売り上げナンバーワン』には輝かないのかもしれません。
しかし、このようなドライバーを必要とされている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

<左>CRZ 450 <右>CRZ 435
『打感』や『音』という点では、どちらもすごくいいのですが、敢えて差をつけてみると、私は『CRZ 450』のほうが、『爽快感』を感じることが出来ました。
比較的『おとなしめ』な感じの『435』に対して『450』は、少し大きめの音ですが、聞いていてすごく心地いい音です。
周りも気にならないですし、この音を聞いているだけで、自然と『インパクトからの振り抜き』が良くなってくる感じがします。
『音』は、そのスイング全体をイメージできるところがあると思うのですが、こういった『爽快感』を感じていると、自然とスイングが良くなってくるような気がします。
『おとなしめの音』を発するクラブもすごく良くて、そばに置いておきたくなるのですが、このような『爽快感』を感じられるクラブは、そばに置いておきたくもなりますし、常に球を打っていたくなります。
練習場においてドライバーでの球数は、ほんの『数パーセント』であることが多いのですが、こういった素晴らしいドライバーを手にすると、自然とその『パーセンテージ』が上がってきます。
『大技』よりも『小技』の練習のほうが好きな私ですが、こういった素晴らしいドライバーは、ついつい余計に球を打ってしまいます。
ゴルフを始めたばかりの頃の気持ちに戻らせてくれているような気がしました。

<左>CRZ 450 <右>CRZ 435
『安定性』という点では、最近の『イージードライバー』とは、明らかに『一線を画す』タイプのドライバーだと思いますし、ある程度の『ミート率』などが要求されてくるのかもしれません。
特にスライスに悩んでおられる方には、やや厳しいドライバーである・・・。といえるのかもしれません。
こうして比較してみると、ほんの少し『イージーさ』が感じられる『435』と、やや『シビアさ』が前面に押し出された感じの『450』・・・。といった感じもします。
私は『フッカー』ですので、この2本はとても安心して振っていくことが出来るのですが、『スライサー』の方には、少し難しく感じられるかもしれません。
しかし、日頃『密度の濃い練習』をしておられる方には、けっして敬遠すべきドライバーだとは思いません。
むしろ、かなり好印象を持たれる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
最近のドライバーの中では、明らかに『敷居が高い』部類だと思いますが、これくらいのほうが打っていて楽しい・・・。と感じられる方も多いと思います。
人によっては、結構『ハマってしまう』方もいらっしゃるのではないでしょうか?

<左>CRZ 450 <右>CRZ 435
『飛距離性能』という点では、どちらもかなりの『ハイレベル』で、なかなか優劣を導き出すことが出来ませんでした。
両方とも明らかに『ヒッタータイプ』向けのドライバーだと思いますし、このドライバーでかなり大きな飛距離を稼ぎ出される方もたくさんいらっしゃると思います。
何球も打ってみて、どちらかというと私には『CRZ 435』のほうが、安定して飛距離を稼いでいくことが出来たので、私の印象度では、飛距離性能という点では『435』に軍配をあげたいと思いました。
どちらもかなり力強く、『球質の重そうな』感じがするので、私にとってはかなり『ドンピシャ』なタイプのドライバーです。
何球打ち続けても飽きることがありません。
今日は今年の中では、かなり暑い日でしたが、とても心地良い汗をかくことが出来ました。

CRZ 435

CRZ 450
『操作性』という点では、私は明らかに『CRZ 435』だと思いました。
やや小顔ということもあるのかもしれませんが、こちらのほうが楽に扱える感じがしました。
『450』のほうも、扱いやすい感じがしますし、左右に曲げていることも、それほど苦にはなりませんでした。
今のドライバーの中でも『平均レベル以上』の扱いやすさはあると思います。
しかし『435』は、かなり秀逸です。
このドライバーは『飛ばす喜び』だけでなく、『曲げる楽しさ』も教えてくれます。
かなり『付加価値』の高いドライバーです。
私は練習場では、よく球を曲げて楽しんでいるのですが、最近はなかなか球が曲がりづらいドライバーが多く、やや『面白みに欠ける』こともあるのですが、このような『曲線を描いていける』ドライバーは練習をとても楽しくさせてくれます。
『直進性の強さ』も、確かに大きな魅力ではあるのですが、この『CRZ 435』のような『操作性の良さ』をもったドライバーには大きな魅力を感じます。
コースで使いたいのは、決して『ストレートボール』しかでないドライバーよりも、ある程度こちらのイメージに乗せやていきすいドライバーなのだと、『ドッグレッグホール』や『ブラインドホール』が多いコースをホームコースとしている私は思ってしまいます。
シャフトは同じメーカーでも、ヘッドは違うそうですが、どちらのヘッドにも、かなり大きな魅力を感じました。
『爽快感の450』、『小顔での構えやすさ・操作性・飛距離の435』といった感じかな・・・?と思いました。
どちらもすごく『購入意欲』を強く刺激されたドライバーですが、特に『435』は、これからもずっと付き合っていきたい・・・。と思いました。
今日は、この2本の素晴らしいドライバーを同時に試打することが出来て、今日の天気のように、とても清々しい一日でした。
またこのような素晴らしいクラブに出会いたいと思いましたし、仲間達にもどんどん知らせていこう・・・。と思いました。
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2010年04月23日
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クレイジー CRZ 435 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ 435 ドライバー です。

シャフトは クレイジー CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は69g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は324gです。

二度目のクレイジーのドライバーです。
先日は CRZ 450 を試打したのですが、今日は『435』です。
このヘッドは、以前試打した jBEAM FX BM-435 と同ヘッドだと思うのですが、今日は『クレイジー仕様』のドライバーを試打をすることにしました。
なかなか出会うことのないクラブなので、いつもよりもテンションが自然と上がってきます。

何度見ても美しいヘッドです。
『jBEAM FX BM-435』は何度か試打していて、その好印象が強く心に残っています。
昨年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝いたクラブです。
3つのウェイトがとても特徴的です。
まだ取り外したことはないのですが、今度機会があればチャレンジしてみたいと思っています。

すごく美しい形状です。
とても大きな安心感を与えてくれます。
この独特の丸い形状が打ちやすさを演出してくれます。
美しい形状でありながらも、シビアな印象は全くしません。

素振りをしてみても、とても気持ちよく振っていくことが出来ました。
軽すぎず、しっかりとしているので、タイミングがとりやすいです。
いい意味でクラブに任せておけばいい・・・。という発想になれます。
こちらがクラブに合わせることなく、また気を使いすぎることなく振っていけるので、とても楽な気持ちで振っていけます。
何度か出会ってきた、この高性能なシャフトも変なクセが無いので、かなり多くの方にフィットするのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、やはりとても打ちやすそうな印象を受けます。
身体全体は勿論、頭の中もずいぶんとリラックスしているのがよくわかりました。
こういった美しいクラブには、これまでずいぶんと楽しい思い出がありますし、このヘッドとシャフトの『実績』も、私の中では『最大級』です。
『jBEAM』や『CRAZY』は、昨年の終わり頃に初めて出会ったばかりで、まだそれほど付き合いは永くないのですが、この数ヶ月の月日がとても濃密で、まるで何年も付き合ってきた感じさえしてきます。
このドライバーもきっといい球を打たせてくれるに違いない・・・。という『確信』を持つことが出来ました。
打つ前にこれほど自信を持たせてくれるクラブはそうそうありません。
いくら構えやすくても、また美しい顔でも、何故か自信を持てないクラブも時にはあるのですが、このドライバーの場合は打つ前から数秒後に放たれる『ナイスショット』が既に約束されているような気がしてきました。
『いい未来』を予測させてくれるドライバーです。
『マイナスイメージ』は全く湧いてきませんでした。
左右に曲げるイメージも、真っ直ぐなイメージも、すごく出していきやすいドライバーだと思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その秀逸な『操作性』です。
以前体感しているとはいえ、この扱いやすさは抜群です。
左右に曲げていくことがすごく楽しくなってきました。
自分の描いていったラインに忠実に乗せていきやすいドライバーだと思います。
最近出会ってきたドライバーの中でも、これほど操作性の良いドライバーはあっただろうか・・・?と自問自答してみました。
しばらく考えてみたのですが、答えが出てきませんでした。
それくらい、操作しやすいドライバーだと思います。
最高の部類です。

『安定性』も抜群です。
これまでの多くのドライバーは、『安定性』が高いと『操作性』が若干犠牲になったり、またその逆があったり・・・。と、相反するところがあったようにも思うのですが、このドライバーの場合はこのふたつが上手く両立できています。
とても操作性が高くて扱いやすいドライバーでありながら、安定性もすごく高い・・・・。
そんなドライバーです。
『安定性と操作性のバランス』が、かなり高いレベルにあるドライバーといっていいのではないでしょうか?
叩きにいっても、ブレる感じは全くしないですし、このヘッドとシャフトを信用して気持ちよく振り切っていくことが出来ました。
結果、球が曲がらないのだと思います。
操作性が良いので、球を曲げていくことは全く苦にならないのですが、予測が付かないほど大きく曲がりやすい感じはしないので、『実戦で使える範囲内』で曲げていくことが出来ます。
よく『練習場の場合』と『コースの場合』では、勝手が違う・・・。と言われますし、実際私もその通りだと思います。
練習場で打っている球がコースでも打てればとてもいいのですが、なかなかそうもいかないことも多いです。
しかし、このヘッド(jBEAM BM-435』とシャフト『クレイジー BLACK50』はコースでも試してみたことがあり、かなり練習場の球を忠実に再現してくれる『再現性の高いドライバー』だという認識を持っています。
本番にも強いので、とても信頼できるドライバーです。

『打感』という点でも、やはりとても好感を持つことが出来ました。
何といいますか『まったり』としている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
『しっかり感』を感じながらも、『まろやかさ』を感じます。
とても気持ちよく打っていくことが出来ました。
どちらかというと、叩いていきたい方に合いやすい打感だと思います。
この打感の良さと、弾道の力強さがとてもマッチしている感じがします。

『音』も、私はとても好感が持てました。
すごく気持ちよく打たせてくれました。
全くインパクトが緩みません。
スイングも崩れにくくて、安定感を感じることが出来ました。
今さら・・・。ではありますが、大手有名メーカーのクラブでなくても、いいクラブは日本にはたくさんあるものだ・・・。と思っていました。

『球のあがりやすさ』という点でも、これまでの印象通りの高性能です。
このスペックなので、『スインガータイプ』の方には、やや合いづらいところもあるとは思いますが、『ヒッタータイプ』の方には、間違いなく好感触が得られるのではないでしょうか?
しっかりと叩いていけるドライバーではありますが、決して『タフ』過ぎるドライバーではないと思います。
球も『ドロップ』する感じもなく、気持ち良い『中・高弾道』を描いていくことが出来ました。
しっかりと『キャリー』も稼いでいくことが出来ました。
球足も速く、球質の重さも感じられる、好感の持てる弾道です。
こういった体重の乗った感じの球をいつも打っていけるようになりたい・・・。と思いました。

『飛距離性能』が優れているのはいうまでもありません。
『トップクラス』の飛距離性能なのですが、これまで体感しているので、敢えて一番最初には書きませんでした。
それくらい『飛距離性能』にも信頼を置けるドライバーです。
グングンと前へ伸びていく感じがたまりません。
私は練習場で練習をしている時に、一球一球ホームコースや以前回ったことのあるコースのレイアウトをイメージしながら球を打っているのですが、今日はとてもいい感じで打っていくことが出来ました。
あくまでも私の頭の中では、かなりいい成績を挙げることが出来ました。
叩いていけるドライバーでありながら、球もあがりやすいですし、適度な『直進性』も兼ね備えています。
球が上がりすぎたり、方向性に不安を感じてしまうドライバーには、どこか『躊躇(ちゅうちょ)』というものを感じながらスイングしているのですが、今日はそれが全くといっていいほど感じられませんでした。
心の中まで楽にさせてくれるドライバーです。
こんなに飛距離性能が優れたドライバーならば、かなりコース攻略が楽になってくるだろうな・・・・。と思いました。

最近はドライバーの調子も良く、練習場だけでなく、コースでも嬉しい結果を残すことが出来ているのですが、それはひとえにこのような素晴らしいドライバーに出会えているからだと思います。
昨年、一昨年と、ドライバーの調子を落としていた時期もあったのですが、今年はずっと調子がいいです。
特に昨年の秋に初めて『EPON AF-101』という素晴らしいドライバーに出会うことが出来てから、かなり意識も変わってきたような気もします。
これまで練習場ではドライバーの球数がかなり少なくて、その殆どがショートアイアンやウェッジに費やされていたのですが、昨年の秋以降少しずつドライバーを練習する球数が増えてきたような気がします。
今はドライバーの練習が楽しくてたまりません。

フィーリングがなかなか合いづらいドライバーで球を打っていると、身体は勿論、頭がかなり疲れてくるのですが、今日は全く疲れを感じることがありませんでした。
むしろ球を打っていく度に『元気度』が増していく感じです。
このように元気を与えてくれるクラブも、そうそう出会うことがありません。
何だか不思議なクラブです。
私の中で、『jBEAM』や『CRAZY』といったものに『プラシーボ効果』でも働いているのでしょうか?
決して『理論値』だけでない、何か『数字に表されないもの』が影響しているような気がしました。

ゴルフを楽しんだり上達していくうえで、『素晴らしいクラブとの出会い』は決して欠かすことのできない重要なことですが、このドライバーは私にとってまさに『欠かすことの出来ないクラブ』といえるような気がします。
今、どのドライバーを購入しようかと迷っていて、そのどれもがかなり高価なので、そう簡単には購入できないでいます。
いくつが候補が決まっているのですが、この『CRZ 435』も、間違いなく候補に入りました。
聞くところによると、この『CRZ 435』は品薄状態になることも多いそうなので、その時は『jBEAM FX BM-435』にしようと思いました。
候補に挙がっているドライバーのどれを購入しても、私の場合はいい結果がもたらされると思います。
それくらい候補に挙がっている数本のドライバーは、私にとって好感度が高いです。

『ウェイト』を変えないで、この高い『操作性』と『安定性』を感じることが出来るのだから、これを取り替えることが出来たら、もっと楽しみが増えてくるような気がします。
色々と取り替えることによって、かなり多くの方にマッチしていくのではないでしょうか?
私は今のままで、何ら不満を感じなかったのですが、今の状態では球がつかまりづらい・・・。と感じておられる方は、ヒール側に重いウェイトを装着することによって、かなり改善されてくるのではないでしょうか?
またその逆もあると思います。
こういった優れたシステムのおかげで、昔ほど『鉛』を貼る必要が無くなったので、かなりヘッド自体が自然で美しくなったような気がします。

このドライバーを試打しながら、、
寝る前もこのドライバーのことが頭から離れずになかなか寝付けないんだろうな・・・。
と思いました。
『睡眠不足』になるだろう・・・。と思いながらも、このような素晴らしいクラブを目にしたら手にしないわけにはいきません。
そのまま『スルー』することは、私には到底出来ません。
今日も予定よりは球数が多くなってしまいました。
かなり『購入意欲』を刺激されてしまいました。
これからは『テスター』としてではなく、『オーナー』として、このような素晴らしいドライバーと向き合いたいです。
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2010年04月16日
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クレイジー BLACK FW

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー BLACK FW です。

シャフトは CRAZY BLACK FW-80 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は74g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は338gです。

初めて手にした『クレイジー』のフェアウェイウッドです。
先日 CRZ 450 というドライバーを試打する機会に恵まれたのですが、今日はフェアウェイウッドです。
とてもシンプルでカッコいいデザインです。

『CRZ 450』には見られた『3つのウェイト』のような物が見当たりません。
ごくノーマルなフェアウェイウッドだと思いました。
フェアウェイウッドでも『ウェイト』を交換することによってのメリットはあると思いますが、ドライバーほど大きくはないのだと思います。
今は他のメーカーのフェアウェイウッドでも、色々と調整できるものを目にしますが、それはまだ『ごく少数派』だと思います。

ロフト(18度)を見ても、このフェアウェイウッドは『クリーク』に該当すると思うのですが、そのせいかあまり『ディープ』な感じはしません。
それほど『厚み感』は感じませんでした。
よく球があがりそうな雰囲気が伝わってきます。

ヘッドをぐるっと見渡してみても、それほどたくさんの創意工夫が組み込まれているようには見えません。
勿論、目に見えないところで、たくさんの技術が組み込まれているのだとは思いますが、それを感じさせないところに好感が持てます。
最近の『ハイテクフェアウェイウッド』とは、『一線を画す』感じがします。
『ハイテク』という言葉よりも、『クラシック』という言葉のほうが似合いそうです。
しかし、最近のハイテク過ぎるクラブに、いささか食傷気味の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
メーカーの手が加えられ過ぎていて、大切なプレーヤーのフィーリングを伝えづらい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

この角度から見ても、球がよくあがりそうな印象を受けます。
最近の平べった過ぎるフェアウェイウッドとは異なる形状ですが、このフェアウェイウッドも適度な『シャローさ』があります。
『クレイジー』ということで、多少『タフ』な感じかな?と思っていたのですが、必ずしもそうではないようです。

予想通り、とても美しいヘッドです。
最近はこのような『クラシカルなヘッド』は珍しくなりましが、昔はこのような物がたくさんありました。
何だかとても懐かしい感じがします。
一体どこのメーカーが作っているのでしょうか?
この独特の美しさから、作っているのは日本のメーカーだとは思うのですが、私はそのメーカー名を知りたくなりました。
『クラブはまず美しくあるべき』という私の要求を率直に応えてくれているような気がしました。

素振りをしても、すごくいい感じです。
この美しいヘッドと、しっかりとしたシャフトのおかげか、とてもタイミングがとりやすいです。
適度な『重量感』と『しっかり感』を感じることが出来ますが、決して重すぎたり硬すぎる感じはしませんでした。
『安定感』が高く、『再現性』の高いスイングがしやすい感じがしました。
色々なメーカーのフェアウェイウッドに出会ってきて、よく感じていることなのですが、かなり『軽量感』を感じたり『軟らかさ』や『しなりすぎ』を感じる物がとても多いような気がします。
勿論、それは『ニーズ』が多いからそうなっているのだとは思うのですが、やや『難しさ』を感じることも正直いってあります。
ヘッドが暴れすぎないように気を使ったり、タイミングが取りづらく感じるものは、素振りをしていても、どこか『すっきり感』を感じられないところがあるのですが、今日はとてもすっきりとした気持ちで振っていくことが出来ました。
自信を持って、ボールの前に立てる気がしてきました。
このフェアウェイウッドに勇気を貰えたような気がしました。

ボールを前にして構えてみると、そのあまりにも美しい形状に思わず笑みがこぼれてしまいました。
クラブとボールが、まさに『一体』となっているような気がします。
やはりとても『クラシカル』で美しいヘッドだと思いました。
最近の多くのフェアウェイウッドが持つ『構え感』とは異なりますが、私はこういった『昔ながらの顔』のほうが好きです。
『いいクラブの条件』とは色々とあるとは思うのですが、こうして構えた時にいかにプレーヤーに『安心感』を与えてくれたり『リラックス』させてくれるかどうか・・・?ということが問われるような気がします。
いかに理論上や物理的に優れていても、いいイメージが湧かなかったり、苦手意識や違和感を感じさせるクラブには、これまでたくさん苦戦してきました。
こういった美しい形状のフェアウェイウッドには、楽しい思い出がたくさんあるので、自然と『ナイスショット』のイメージが湧いてきました。
あまりにも構えやすくて、リラックスの度合いが普段と違います。
『豪華な一流ホテル』などに宿泊するのもいいですが、やはり『住み慣れた我が家』が一番落ち着いてリラックスできるのと似ている感じかな・・・?などと考えていました。
色々なイメージラインを描いていくことが出来ました。
真っ直ぐなラインよりも、左右に曲げているラインのほうが描きやすい感じがしました。
何年か前に『タイムスリップ』したような感じです。
昔はこのようにイメージしやすいフェアウェイウッドがたくさんありました。
とても楽しい気分のまま試打を開始することが出来ました。

『球のあがりやすさ』という点では、すごく自然な感じの『クリーク』らしい『上がりやすさ』で、とても好感が持てました。
打つ前は、もう少し『タフ』な感じかな・・・?と予想をしていたのですが、とても球があがりやすいですし、打ちやすく感じました。
一球目から、かなりいい感じの球を打っていくことが出来ました。
最近の平べったいフェアウェイウッドとは、やはり違う感じがします。
球もすごく拾いやすいですし、全く打ちづらい感じはしません。
『横からはらう』といったイメージでなく、『上からつぶしていける』タイプのフェアウェイウッドだと思いました。
とてもオーソドックスなフェアウェイウッドではありますが、最近よく見られるようなフェアウェイウッドとは違い、『ユーティリティ』や『アイアン』のフィーリングに近い感じで打っていくことが出来ました。
このような形状ですし、スペック的にいっても、決して誰にでもあがりやすく感じられるフェアウェイウッドとは言えないのかもしれません。
『スインガータイプ』の方には、やや合いづらいかもしれません。
最近の球があがりやすいフェアウェイウッドを使い慣れておられる方には、やや難しく感じられるかもしれません。
しかし、元々はこのようなフェアウェイウッドがたくさんありましたし、これからもこうだと嬉しいな・・・。と私個人的には思ってしまいます。
フェアウェイウッドは、『ドライバーを小型化』させたイメージで使っていきたい・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった意味では、この『CRAZY BLACK FW』は、とてもいいフィーリングを与えてくれるのではないでしょうか?
球がとてもあがりやすいですが、これまで慣れ親しんできた『ナチュラルな上がり方』をするので、私はとても気に入りました。

『打感』も、すごくいい感じです。
適度な柔らかさとしっかり感を味わうことが出来ました。
ヘッドが小振りでシャフトもしっかりとしているからでしょうか?
一球目からずっと、『芯』を外すことなく球を打たさせてくれました。
この心地良い感触は、これまで『名器』と呼ばれたフェアウェイウッドとオーバーラップします。
この感触に好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『方向性』や『球の高さ』も感じやすい打感です。
実戦で使っていても、全く不安を感じないだろうと思いました。

『音』という点でも、私はとても好感を持てました。
ごく『スタンダード』な音です。
この音も、昔からよく耳にしていた感じの音です。
球を打つことがとても楽しくなってきます。
いい意味で、『こちらの予想範囲内の音』だと思います。
決して奇をてらってはいないですし、こちらの感覚とすごく同調してくれる感じがするので、全く違和感を感じませんし、それどころか『快感』さえ覚えます。
球数が増えれば増えるほど、楽しさが倍増していきました。

『操作性』という点でも、抜群にいいです。
見た目通りの扱いやすさです。
左右に曲げる練習も、とても楽しく行うことが出来ました。
変なクセの無いヘッドですし、『スライス』にも、『フック』にも対応しやすい感じがします。
最近の『直進性優先』のフェアウェイウッドとは明かに違います。
とにかくボールを曲げたくない・・・。できるだけ左右の曲がり幅を抑えていきたい・・・。などと考えておられる方には、やや合いづらいかもしれませんが、決して『シビア』なフェアウェイウッドではないので、おそらく多くの方が、このフェアウェイウッドを扱いやすい・・・。と感じられるのではないでしょうか?
私の周りにもドライバーは『直進性』を優先していながらも、フェアウェイウッドには『操作性』を最優先している人がたくさんいます。
彼等は私からすれば『フェアウェイウッドの達人』ともいうべき人達で、いつもコースや練習場で素晴らしい球を連発しています。
この『CRAZY BLACK FW』は、そんな彼等にも大変な好評を得るだろうと思います。
真っ直ぐにしか飛ばないクラブは、確かにある意味『安心感』があるのですが、どこかに『不安感』を感じてしまいます。
それは球を曲げていったほうがゴルフが易しくなる・・・。と、これまでの経験から実感していることや、曲がりづらいクラブばかり使っていると、自分のスイングが崩れていっても、それを感じにくくなってしまうのではないか・・・?という不安があるからです。
ある程度ごまかしが効かないクラブのほうが、『好不調の波』は抑えられるような気がします。
たとえ『スランプ』に陥っても、比較的早く脱出できるような気もします。
なので、私はドライバーからフェアウェイウッド、アイアン、ウェッジまで、『直進性』よりも『操作性』を重視してクラブセッティングしています。
こういったクラブのほうが、私の性に合っているような気がします。
このフェアウェイウッドは今日初対面ですが、打っていてとても楽しいですし、ずっと永く付き合っていけるような気がしました。
ドライバーはすぐに変えるけど、フェアウェイウッドやウェッジはあまり変えない・・・。という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
そんな『飽きさせない感』を持ったフェアウェイウッドだと思います。

『安定性』という点では、これは好みが分かれると思います。
決して曲がりづらいクラブではないですし、ミスに対してのそれなりの『シビアさ』はあるのかもしれません。
『ミス』を『ミス』と、はっきりと感じさせてくれるクラブだと思います。
そういったクラブのほうが、私は使っていて安心するのですが、そうではない方もたくさんいらっしゃると思います。
とにかく球を曲げないで、出来るだけ真っ直ぐ打ちたい・・・。ミスに寛容なクラブを使っていきたい・・・。という方が今は大多数だと思います。
最近のクラブを見ていたら、特に強く感じます。
そういった意味では、この『CRAZY BLACK FW』は、今の『多数派』とはいえないのかもしれません。
一部にしか支持はされないのかもしれません。
敷居は決して高すぎないですが、誰にでも打ちやすいクラブとはいえないのかもしれません。

このしっかりしたシャフト『CRAZY BLACK FW-80』のおかげで、より高い安定性を実感することが出来たのですが、このシャフトが合いづらく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、色々なスペックが用意されているようなので、自分に合った物を選べば決して『タフ』過ぎることはないシャフトだと思います。
ただひとつ欠点を挙げるとするならば、他の有名シャフトメーカーと違い、なかなか手に触れにくいところではないでしょうか?
『グラファイトデザイン』『三菱』『フジクラ』などは、一般的に目にしやすいですが、『クレイジー』は、やはり出会いにくいシャフトだと思います。
このように打ちやすくて高性能なシャフトは、もっと多くのゴルファーが試してみるべきだ・・・。と私は思っているのですが、現実はなかなか難しいのかもしれません。
変なクセもないですし、とても自然に振っていけるシャフトだと思います。
こちらが気を使わなくてもいいシャフトです。
気持ちよく振り抜いていけるシャフトです。

『飛距離性能』も、すごくいい感じです。
よく飛んでくれます。
決して『飛距離優先』で作られているのだとは思いませんし、飛距離だけでいうともっと飛ばせるクリークは他にたくさんあると思います。
しかし、私はこの自然な感じの飛距離にとても好感を持つことができます。
これくらいの『飛距離性能』や『あがりやすさ』ならば、勇気を持ってグリーンを攻めていける感じがします。
実戦でも、あまり『保険』をかけずにシンプルに打っていけるような気がします。
よく飛ぶが、決して飛びすぎない・・・。それでいて『距離感』を出していきやすい・・・・。
そんな感じのフェアウェイウッドです。
この感じも昔のフェアウェイウッドにはよく感じられたことです。
こうして考えてみると、最近のクラブはあまりにも『ハイテク化』が進みすぎて、却ってフィーリングが出しづらくなっているのかもしれない・・・。などと考えていました。
適度な重量感のあるクラブなので、私はこの『重さ』を利用して、楽にクラブを振り下ろすことが出来ました。
かなりまとめていきやすい感じがしました。

今年も例年同様、いくつかの素晴らしいフェアウェイウッドに出会ってきましたが、試打したばかり・・・。ということもありますが、今のところ今年出会った中で、一番印象に強く残っているフェアウェイウッドです。
私の中では、かなり『ど真ん中』のフェアウェイウッドです。
今日はとても楽しくて何球も打ち続けたのですが、正直いいまして、それほど目新しい感じはしませんでした。
やはりこの『CRAZY BLACK FW』というクラブは、私の中では『クラシカル』な場所に位置するクラブです。
昔にタイムスリップした感じがします。
それでも、このクラブにはとても魅力を感じましたし、手放したくない気持ちが湧いてきました。

例え『最新のクラブ』でも、フィーリングが合いづらいと、試打をすぐに止めてしまうこともありますし、今日のような楽しさを感じることはありません。
やはり必ずしも『最新』=『最高』ではないのだと思います。
昔のクラブのほうがいい場合もたくさんあると思います。
今日は球を打つのがとても楽しくて、70球程打ってしまいました。
一球一球の密度がとても濃かったような気がします。

なかなか出会うことがないクラブなので、今日はいつも以上に時間をかけて試打を楽しみました。
このヘッドもそうですし、素晴らしいシャフトのフィーリングを身体全体に染みこませていくイメージで球を打っていきました。
目にもしっかりと焼き付けておこう・・・。と思いました。

プレーヤーのミスを大きくカバーしてくれるクラブでは決してないと思いますが、このような『オーソドックス』なクラブで実力を磨いていくのもいいことなのではないでしょうか?
最近、色々なクラブを試打していて感じるのですが、メーカー問わず、かなり似通ってきているような気がします。
勿論、その時の『流行』というものもあると思いますし、一社が何か画期的な新しいことをやれば、それに追随していくところがクラブ業界にはあると思います。
これまでもたくさんの物に出会ってきました。

そういった意味でも、このフェアウェイウッドは最近の流行を追っていないと思います。
最新の技術が組み込まれていないクラブには不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、昔のクラブに魅力を感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今の『オートマチック』過ぎるクラブに『物足りなさ』を感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
このクラブは明らかに『マニュアルタイプ』だと思います。
『クラブを扱う楽しさ』『球を操作する喜び』を感じさせてくれるクラブだと思います。
私はそんなクラブに大きな魅力を感じるので、このフェアウェイウッドにはとても魅了されました。

『クレイジーファン』の方は勿論、まだクレイジーのクラブを手にされたことがない方でも、このフェアウェイウッドを試してみられる価値は大いにあるのではないでしょうか?
昔からあるタイプのフェアウェイウッドだと思うので、使っていてもそれほど大きく驚くことはないかもしれないですが、とても『手に馴染みやすい』フェアウェイウッドだと思います。
私は試打を終えてすぐに、誰にこのクラブの事を知らせようか・・・?と考えていました。
私だけでこのクラブを楽しむのは勿体ない・・・。と思いました。
最近は気持ちよく練習場を後にさせてくれるクラブに出会うことが多いですが、このフェアウェイウッドもそんな好フィーリングを感じた一本でした。
帰宅後の素振りでも、最近はあまりフェアウェイウッドを意識して振ってはいなかったのですが、今日はこのクラブのことを思い出しながら素振りを楽しもう・・・。と思いました。
いつも感じることですが、いいクラブと出会うと練習まで楽しくなってきます。
今日はそんなとても楽しい一日でした。
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2010年04月03日
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クレイジー CRZ 450 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ-450 ドライバー です。

シャフトは クレイジー CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は69g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2.7、クラブ総重量は323gです。

初めて手にする『クレイジー』のドライバーです。
クレイジーはシャフトメーカーではありますが、このようにヘッドが存在することは以前から知ってはいました。
今回初めての『クレイジーヘッド』ではありますが、この美しいヘッド形状は、とても親しみやすい感じがします。
なかなか出会う機会のない、『希少ドライバー』といっていいと思いますし、少し緊張しました。

ヘッド全体が黒でとてもカッコいいです。
やはり『黒』という色は、そのクラブを美しくもしますし、硬派な印象も与えて難しそうな感じにもなります。
ただ、他のメーカーの『ブラックヘッドドライバー』は、案外と易しいものが多いので、このドライバーもそうなのかもしれない・・・。と思っていました。
『jBEAM』のヘッドように『ウェイト』のようなものが三つついています。
これはこれまでに『BM-435』や『BMα-440』で経験しているので、とても効果が期待できると思っています。

『トゥ側』に『Designed By George Takei&Crazy』と記されてあります。
クラブには珍しく、デザイナーの名前が記されてあります。
以前は『沼沢雄二モデル』などが、ブリヂストンから発売されていましたが、とても高価だったのをよく覚えています。
その頃は今よりも、もっとクラブに関する知識が乏しかったので、他のクラブとどこに違いがあるのかは全く解りませんでした。
実際に何度か目にしてはきましたが、とうとう購入には至りませんでした。
この文字を見ていたら、何故かそんな昔のことを思い出していました。

『ヒール側』に『Designed For Athlete Golfers』と記されてあります。
『アスリートゴルファー専用』で、いかにも敷居が高そうな感じがします。
このドライバーは『タフ』ですよ・・・。といっているようです。
ゴルフクラブに色々な英語などが表示されていることは、とてもポピュラーなことだとは思いますが、その殆どがクラブの機能を示していたり、画期的なシステムの名前が表示されたりしています。
しかし、この『クレイジー CRZ 450 ドライバー』は、そういった表示でなく、『使い手』を予めクラブのほうから限定してきているようです。
とても珍しいことのように思いました。

こうして見ていても、とても美しい『顔』をしています。
これまで出会ってきた、高品質でハイグレードなドライバーと同じ香りがしてきます。
すごくオーソドックスで美しいデザインだと思いました。
私は、こういった美しい雰囲気をもっているクラブが大好きなので、この『CRZ 450 ドライバー』には、とても好印象を持ちました。
色々とたくさんのクラブを試打していると、その『第一印象』がいかに大切であるか・・・。ということを強く実感しているのですが、そういった意味でもこのドライバーはとても印象がいいです。
初めて出会うメーカーのクラブが『異型』だったり構えづらいクラブだったら、そのメーカーはそういった感じのクラブ開発をしているのだろう・・・。と思ってしまいます。
次の新製品を目にしても、あまり興味が湧かないこともあります。
しかし、このように美しいクラブだとすごく親近感が湧いてきますし、そのメーカーに対する印象度がすごく良くなってきます。
見ただけで苦手意識が感じられるクラブも少なくないですが、少なくともこのドライバーは私に大きな『安心感』と『幸福感』を与えてくれているようでした。
美しいクラブには『信頼感』を寄せることが出来ます。
今日のいい天気のように、私の心はすごく晴れ渡っていったような気がします。
すごくやる気が出てきました。
いつも新しいクラブの試打を行う時は、やる気満々なのですが、今日は『希少クラブ』ということもあり、いつもよりも余計に気持ちが高ぶりました。

このグリップの『CRAZY』というロゴは、『クレイジーファン』にはたまらないのではないでしょうか?
他のメーカーも、このようなロゴのついたグリップがありますが、こういったことはとてもいいことだと思います。
各メーカーには、それぞれ大ファンが多いので、そういった方々の心理としては出来るだけ同じブランドで統一したい・・・。というのが少なからずあると思います。
特に私はそうです。
なるべく同じメーカーの同じロゴで揃えていければ・・・。と考えております。
クラブからウェアやキャディバッグなどのアパレル商品やティなどの小物まで、何から何までひとつに統一していくことは大変困難なことではありますが、出来るだけ揃えていきたいものです。
そういった意味でも、こういったロゴはとても嬉しいことだと思います。
私はまだ『クレイジー』の製品とはお付き合いが短いので、それほどでもないのですが、出来れば揃えていければいいな・・・。と思っております。

素振りをしてみると、最近ではあまり感じられなかったほどの、すごくいいフィーリングをつかむことが出来ました。
とても振りやすいです。
重いとは感じませんでしたが、適度な『しっかり感』は充分に感じられます。
何度振っても『ジャストタイミング』でヘッドが同じところに戻ってきてくれる感じがします。
このシャフトは以前も試してみたことがあるのですが、その時のいいイメージも重なり、かなり楽しく振っていくことが出来ました。
このようにフィーリングが合いやすいシャフトが挿さってあるクラブは、目をつぶっての素振りがとても楽しいのですが、今日はそれをすごく強く感じたので、何度も繰り返しました。

何と表現していったらいいのか解りませんが、このシャフトには『スイング中に隙間が生じない』感じがします。
あくまでも私の感覚的なことなのですが、あまりにも軽すぎたり、軟らかかったり、『戻り』が遅いシャフトだと、スイング中に『隙間』といいますか、『空間』のようなものが生じてしまって、それが難しさを呼び込む原因となってしまうことがあります。
これはいつも色々なクラブを試打していて、常に感じていることです。
出来るだけ、そのクラブに対応していくように心掛けていますが、私の低い対応能力では対応しきれないクラブも実際に多いです。
そういった点で考えると、今回のこの『クレイジー CRZ 450 ドライバー』と『CRAZY BLACK 50』というシャフト は、すごく自然体でスイングさせてくれる感じがしました。
素振りをするだけで、そのクラブの『難易度』が図れるところもあり、これまでそういった『難しいクラブ』にもたくさん出会ってきました。
実際に球を打ってみても、やはり素振りのときの印象通り、すごく難しく感じるクラブがとても多いです。
素振りをしていて難しく感じても、実際に打ってみるとすごく易しかった・・・。というクラブは殆どありません。
今、こうして思い出そうとしてみても、浮かび上がってきません。
逆に素振りをしていて、すごくいい印象があると、実際に打ってみてもすごく打ちやすかった・・・。というクラブはとても多いです。
それくらい素振りというのは大切なものだと思います。
『クレイジー』というメーカーのシャフトは、まだそれほど多くのものに出会っていませんが、この『CRAZY BLACK 50』が私にはとてもフィーリングが合いやすいシャフトだと思います。
『TJ-46』という高性能シャフトも以前試してみたことがあったのですが、少し難しかった印象が残っています。
ちょっとタイミングがとりづらい感じがしました。
やはりこれはどちらがいい・・・。というものでもなく、当然のことではありますが、自分に合ったものを選んでいくべきなのだと思いました。

ボールを前にして構えた感じは、とても構えやすくていいフィーリングをつかむことが出来ました。
とても美しい顔なので予想通り・・・。といった感じです。
ほんの少しフェースが被っているようにも見えたのですが、全くといっていいほど気になりません。
これくらいならば、目の錯覚だ・・・。と自分自身に言い聞かせられるような気がします。
それくらい、このような美しいヘッドには信頼感を寄せています。
これまで素晴らしい球を打たせてくれた思い出がそうさせているのだと思います。
ゴルフに限ったことではありませんが、やはり『経験値』というのはとても大きいものだと思います。
いくら本を読んだりしても、この『経験値』は高めていくことが出来ないので、やはりいかにして『現場』で色々な経験をしていくことが大切か・・・。などと自分自身に言い聞かせていました。
すごくいいイメージを頭に描いていくことが出来ました。
左右のイメージも湧いてきたのですが、どちらかというと中央に真っ直ぐなラインが一番色濃く浮かんできたので、このラインを中心に攻めていくことにしました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『音の素晴らしさ』です。
一球目からすごく心地良くなってきました。
決して『おとなしめの音』ではないのですが、爽快感があって気分を良くさせる音です。
とても楽しく叩いていくことのできる音です。
インパクトが全く緩まないですし、周りも気になりません。
少しでも多く球を打って、出来るだけたくさんこの音を聞いていたい・・・。と思いました。
今でも時々、甲高くて苦手に感じるドライバーに出会うことがあり、そういったクラブを試打したときは、なかなかいい内容の試打をすることなく終えてしまうことも多いのですが、このドライバーは『真逆』な感じです。
大きな音は苦手なので、出来るだけ無難に小さければそれでいい・・・。こちらの邪魔をしないでくれればそれでいい・・・。
などと、消極的になっていた部分が最近は多かったのですが、このようにはっきりとした音でありながら、耳に残る心地良い音を発するドライバーはずっと『いい思い出』として記憶に残るような気がします。
『耳で覚えるドライバー』といっていいのでしょうか?
この音だけで、このドライバーのグレードがグンとアップしたような気がします。
見た目の美しさ通り、とても質の高いドライバーなんだな・・・。と思いました。

『打感』も、すごくいいです。
決して硬すぎないですし、適度に『球の重さ』を感じられて、とても心地良いです。
『インパクト』を充分に感じられる打感です。
このような『ディープフェース』特有の『球持ちの良さ』も感じられます。
シャローヘッド全盛の今では、あまり多くは感じられない感触です。
最初はシャフト中心にこのドライバーのことを考えていたのですが、ヘッド自体もとても高性能で高フィーリングなのだと強く実感しました。
この感触は球の行き先を目で追うことなく、その感触だけでだいたいの方向を把握しやすいところがあります。
なので、ゴルフを始めた時からの私の悪い癖である『ヘッドアップ』を抑制してくれそうな気がしました。
あまりの高フィーリングにだんだんとテンションが上がっていく感じがしました。

『球のあがりやすさ』という点では、私にはちょうどいい感じがして、すごく好印象でした。
ただ、日頃から『シャローヘッドドライバー』や『軽量ドライバー』に慣れておられる方には、かなり『タフ』に感じられるような気がします。
このドライバーのロフトは『9.5度』ですが、大手有名メーカーのドライバーの『9.5度』とは、やはり意味合いが違うように感じられました。
『表示ロフト』と『リアルロフト』が違うことが多い・・・。というのは殆どのゴルファーの方がご存じだと思いますし、実際私も『9度』『9.5度』のドライバーの試打クラブを借りても、高く上がりすぎてそれを抑えていくことに難しさを感じてしまうことも、実際多いです。
しかし、今日はそんな『要らぬ細工』をする必要がなく、自然に振り切っていくことができました。
勿論『球のあがりやすさ』というのは、ヘッドだけでなくシャフトによるところも大きいのですが、そういった意味でもこの『CRAZY BLACK 50』というシャフトとの相性も、すごくいいと思いました。
投影面積も大きいですし、それほど『ディープヘッド』だとは思いませんでしたが、高~く上がってしまう・・・。といった感じは一切しませんでした。
力強い弾道の勢いのある『ライナー性』の球を打っていくことが出来ました。
『一桁台のロフト』のドライバーの弾道は、やはりこういったものであるべきだな・・・。と思いました。
このドライバーは、おそらくかなり多くの方が『タフ』だと感じられると思いますし、最初に見た『 Designed For Athlete Golfers 』というのは、やはりその通りだと言わざるを得ないのかもしれません。
明らかに『スインガータイプ』の方にはマッチしていないと思われます。
『ヒッタータイプ専用』のドライバーだと思います。
今は売れ筋がそうなっているのか解りませんが、『スインガータイプ用』のドライバーが圧倒的に多いように思います。
ちょっと前までは『ヒッタータイプ用』のドライバーも多く目にしてきましたが、今はあまり多くはありません。
やはり『一般的な易しさ』が求められている時代なのでしょうか?
昔は『○○プロ使用』とか、『○○モデル』と冠が付いていれば、少々タフでもクラブが売れていた時代がありましたが、今はそうでないのだと思います。
タフ過ぎるドライバーは敬遠されているのだと思います。
そういったことを考えてみても、このドライバーは今にしてはとても珍しいタイプだと思います。
メーカーはどうしても『売れるクラブ』を作りたいので、消費者の意向を汲んでいかなければならないのだと思いますが、このドライバーはやはり最初から使うゴルファーを指定してきているのだと思います。
それほど強く『たくさん売りたい』という意志が伝わってきません。
しかし、そういったクラブだからこそ、余計に興味を惹かれる部分があります。
このドライバーは確かに『一般受け』しないかもしれないですし、幅広い層に対応はしていないのかもしれません。
しかし、一部のゴルファーの中には、最近のクラブに『物足りなさ』や『頼りなさ』を感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
練習を重ね『ゴルファー自身のスキル』が、どんどんアップしていっているのに、その『スキル』に追いついていないクラブを使っておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方々は、もっとご自身の使うクラブを真剣に考えてみられるといいような気がします。
多少、このように『少しオーバースペック気味』のクラブを使うことによって、上達していった人を私は何人も見てきています。
『アンダースペック』過ぎたり、『易しすぎる』クラブを使うことによる弊害はとても大きいものがありますが、少しくらい『タフ』なクラブのほうが、これから先を見ると、いいことがとても多いと思います。
特にこれからまだまだ伸び盛りのゴルファーには『うってつけ』だと思います。
こういったクラブが使うゴルファーの『スキル』を引っ張り上げてくれるような気がします。
私事で恐縮なのですが、私自身ゴルフを始めた頃から、ドライバーからアイアン、ウェッジまで、かなり『タフ』なクラブを使ってきていて、初心者なのにいわゆる『初心者用クラブ』というものを使ったことがありません。
タフなクラブだとは知っていても、それを使いこなせていないのは、全て自分の腕が未熟だからだ・・・。という思いがありました。
今でもそうです。
そういった経験があるので、こういったことは強く感じます。
今の時点で打ちやすいクラブを使うのではなく、これから先、上達していくことを考えて、少し難しいクラブを使ってみるのは『スキル』を上げていくにはとても重要なことだと私は思っています。
なので仲間たちにも、あまり易しすぎるクラブは私は勧めていません。
そういったことを考えてみても、彼等にこのような多少タフなドライバーを勧めてみるのも面白いな・・・。と思いました。
但し、こういったことは『練習熱心な人』にしか勧めていません。
ゴルフは付き合い程度でいい・・・。別に上手くならなくてもいい・・・。
という人には、やはり『易しいクラブ』を勧めています。

『操作性』という点では、まずまず・・・。です。
この操作性が良くて好印象なシャフトが挿さってあるので、打つ前はもっと扱いやすい感じを想像していたのですが、ちょっと違った印象を持ちました。
勿論、左右に打ち分ける練習も楽しく行うことが出来ましたが、それよりも『直進性』を求めていったほうがいいような気がしました。
曲げようと思えば、いくらでも曲げることが出来ました。
というか、『許容範囲外』の大きなミス・・・。とも呼べるくらい大きく散らばっていきました。
コースだったら、確実に『O.B.』だな・・・。と思える球も何発も打ってしまいました。
シャフトがすごく敏感に反応してくれるので、こちらの意志やイメージがすごく伝わりやすいです。
『インテンショナル』なショットを打つよりも、あまり冒険し過ぎない感じのほうがいいのかな・・・・?などと考えていました。

『安定性』という点では、かなり『シビア』な面が見られました。
最近のドライバーの中では、それほど『スイートエリア』が大きい部類ではないと思いましたし、多少打点が狂ってくるとそれが弾道に正直に表れてきました。
『ミスの許容範囲』は決して大きくないと思います。
ある程度の『ミート率』を持っておられる方には、何の苦もなく打っていくことが出来ると思いますし、それほど神経質に考える必要もありません。
ただ、最近の『イージードライバー』とは、はっきりと『一線を画す」ドライバーであることに違いはないと思います。
ただ、私はこういったタイプのドライバーのほうが好きだし慣れているので、すごく『ライン』も出しやすかったですし、実戦ですぐにでも使っていきたいと思いました。
あまり細工をせずに、真っ直ぐ振り抜いていくイメージが、私にはすごく合っているように感じられました。
大きなミスを容認してくれるドライバーではありませんが、このような多少『シビア』なドライバーで、『スイングの精度』を上げていきたい・・・・。という上達志向の強い方は、使ってみる価値があるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点でも、決して誰でも大きな飛距離が期待できる・・・。というものではないと思います。
使えるユーザー層も限られてくるのかもしれません。
中には『ドロップ感』を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
『キャリー』が伸びない・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、強く叩いていくことにより『吹き上がり』が生じ、飛距離をロスしておられる方がたくさんいらっしゃるのも、これまた事実だと思います。
今でも練習場でよく見かけます。
先ほども書きましたが、明らかに『ヒッタータイプ』の方に合っていると思うので、いわゆる『万人受け』はしないと思います。
しかし、日頃から強く叩いていきたい・・・。と感じておられる方には、とてもいいフィーリングが得られるのではないでしょうか?
かなりの飛距離が期待できると思います。
私は強く叩いていきたいタイプなので、このようなドライバーにはすごく魅力を感じます。
ヘッドはもとより、シャフトがとても高性能なので左への心配が殆どなく、気持ちよく振り抜いていくことができ、それが今回の好結果につながったような気がします。
ただ、『スライサー』の方には、厳しいスペックである・・・。と言わざるを得ないのかもしれません。
決してスライスを撲滅してくれるドライバーではないので、それが『距離のロス』につながることも多いと思います。
今日の感じでは、球が上がりすぎない感じがして、それがとても好印象だったので、今度風の強い日のラウンドで使ってみたいと思いました。

今日、私は初めて『クレイジー』のドライバーに触れることができて、すごく充実した日を過ごすことが出来ました。
コースでのラウンドもとても好きなのですが、練習はそれ以上に好きなので、今日はとても楽しい練習を行うことが出来ました。
いつもの練習では5~10球程度しか打たないドライバーも、今日はあまりにも楽しくて70球以上打ってしまいました。
気分的にはずっと『スキップを踊っているような状態』でした。
前の方にも書きましたが、特にこの『音』と『打感』にすごく魅力を感じました。
スペック的には結構『タフ』だと思いましたし、誰にでも使いやすいドライバーだとは思いませんでしたが、この心地良い『音』と『打感』にすごく魅了されてしまいました。
私は『飛距離性能』よりも、『音』や『打感』にすごくこだわっているので、このようなドライバーは『大ストライク』です。
振らずにはいられません。
振らなければあとで必ず後悔してしまいます。
私にとって、それくらい意味のあるドライバーです。

こうして見ていても、それほどディープヘッドだとは思いません。
確かに最近のドライバーの中では『ディープ』な部類に入るのかもしれません。
しかし、昔のドライバーを経験している者としては、このような角度から見ると『タフさ』よりは『打ちやすさ』や『球のあがりやすさ』などを想像してしまいます。
実際に打ってみると、そんな『易しさ』よりは『タフさ』を強く感じてしまうのですが、私は最近のドライバーにたくさん接してきてきたせいか、その『易しさ』に慣れすぎてしまっているのかもしれません。
ただ、どのように打っても楽に球が上がったり、曲がりにくいドライバーを使っているよりも、私はこのような『正直なドライバー』に魅力を感じてしまうので、手元に置いておきたくなります。
車に例えると『セダン』タイプではなくて明らかに『ハードトップ』タイプです。
セダンタイプも楽でとても好きなのですが、やはりハードトップは使っていて退屈しないですし、飽きがこないのですごく魅力を感じます。
『購入意欲』が強く刺激されてしまいました。

このドライバー(というかヘッド)自体、かなり『高価』ではありますが、人が使っていないようなクラブを使ってみたい・・・・。
『手応え』のあるクラブが欲しい・・・。
と思っておられる方には、とても魅力的な存在に映るのではないでしょうか?
基本的な性能はとても高いと思いますが、決して易しすぎないので、このような『引っ張っていってくれるドライバー』で、自身の技術をレベルアップしていくことも、とても意義深いことだと思います。
コースがゴルファーを育てる。クラブがスイングを作ってくれる・・・・。
とは、私がゴルフを始めた頃、よく先輩たちから言われてきた言葉ではありますが、今日はまさにその言葉を強く感じた一日でした。

とても試打が楽しくて、なかなかこのドライバーを返却するのが惜しくなったのですが、いくら打っても仕方ないので返却することにしました。
『後ろ髪を引かれる・・・。』
とはこんな感じなのだな・・・。と、散髪したてで『短髪』の私は考えていました。
社交辞令ではなく、また機会があれば何度でも、このドライバーを楽しみたいと強く感じました。
私はとてもこのドライバーに好感を持ったので、仲間達にも紹介してみよう・・・。と思いました。
彼等の喜ぶ顔が容易に想像できました。
また彼等と楽しい『ドライバー談義』に花が咲きそうだと思いました。
今日はすごく楽しい試打を行うことが出来、とても意義深い一日でした。