マルマン
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2017年08月18日
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マルマン シャトル NX-1 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン シャトル NX-1 ユーティリティ の5番 です。

シャフトは MV504 です。
ロフトは23度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は48g、トルクは4.8、バランスはD0、キックポイントは先調子、クラブ総重量は319g です。

マルマンシャトルシリーズのユーティリティです。
これまで、ドライバーやフェアウェイウッドを試打してきたのですが、今日はユーティリティを試打する機会に恵まれました。

全身黒のシブいデザインです。
ゴチャゴチャしていなくて、シンプルな形状です。
形もオーソドックスです。

ネックの長さは適度にありました。
調整機能は搭載されていませんでした。

セミディープ形状といっていいでしょうか?
結構厚みがあります。
シャトルシリーズはシャローなイメージが強いですが、このUTは違っていました。
UTだからなのかもしれません。
ドライバーやFWのようにヘッドをあまり大きくできないので、これくらいでまとまっているのかもしれません。

『TUNGSTEN SOLE』という文字がありました。
ソールにタングステンが組み込まれているということが分かるのですが、どこにあるのかが、こうして見ただけでは分かりませんでした。
ひょっとしたら、ソール全体にあるのかもしれない・・・。と思いました。

ソールにはMARAGINGの文字があったので、マレージング鋼が使われているのが分かりました。
最近は少しずつ見かけるようになりましたが、まだまだ少数派といっていいように思います。
昔は、マレージング鋼はとてもポピュラーでした。

『CENTER SPOT DESIGN』の文字がありました。
これは以前試打したドライバーやFWにもありました。
番手は違えど、同じコンセプトなのだと思います。
こういった流れはとてもいいことだと思います。
同じシリーズでも違いが大きすぎると、セットとして使いづらくなってしまいますが、これだと統一感があって揃えやすくなります。

オリジナルグリップは、これまでも出会ってきましたが、いい感じです。
バックラインがありました。

顔はオフセットが利いていて、『出っ歯』なタイプです。
これは今のユーティリティによく見られるタイプです。
今は、このタイプが主流といっていいのかもしれません。

素振りをしてみると、シャフトがかなり軟らかく感じましたが、最初はゆっくりめに振っていって、だんだんタイミングを合わせるようにしようと思いました。
ヘッドは黒くてシブさがあり、重量感を感じさせますが、全体的には軽量タイプでハードな印象はありませんでした。

ボールを前にして構えてみても、よく見かける感じではありますが、ちょっと戸惑うところもありました。
オフセットの利きが強く感じられました。
私はもっとストレートなタイプが好きなのですが、このタイプは実際に打ってみると球を拾いやすくてあげやすいので、とてもイージーで多くの支持を集めています。
私の周りでもよく見かけます。
見るからにボールが高くあがりそうです。
出っ歯タイプなのですが、クラウンがかなり後ろに下がっている感じで、フェース面がよく見えました。
フェース面がよく見えるので、少し被せて打っていこうかな・・・。と思ったのですが、まずはこのまま打っていくことにしました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめでした。
ソフトではありませんでしたが、手に衝撃が残ることもなかったので、嫌な感じはしませんでした。

『音』は独特の金属音でした。
マレージングはこんな音だったかな?と思いました。
金属音ですが高すぎず大きすぎず、インパクトを邪魔することはありませんでした。

球はとてもよくあがりました。
かなりあがる感じで、もっと抑えたくなるほどでした。
構えたときの印象のままでした。
ユーティリティで22~23度くらいのロフトはとても使い勝手が良く人気が高いと思いますが、このクラブはそれらの中でも、かなりあがりやすいほうだと思います。
弾道が高いです。

『安定性』という点では、イージーさもあるのですが、球のつかまりがとても良く、最初からフックボールを打ってしまいました。
もう少し工夫をして曲げないようにしなければ・・・。と思いました。
スイートエリアも広めで、シビアな感じはしませんでした。

『飛距離性能』は、まずまずでした。
速く振ってしまうと球が上がりすぎて方向も少しブレる感じがしたので、かなり抑え気味で打っていったほうが、いい感じの球がでました。
緩めに振ってキャリーを稼ぐタイプのUTだと思いました。

『操作性』という点では、やや難しく感じました。
かなり右に曲げて打ったつもりだったのですが、ほぼ真っ直ぐに飛んでしまい、細工はしづらい感じがしました。
フック系は易しく打てました。
球のつかまりやすさと、あがりやすさの相乗効果なのか、ボールが右に行く感じは殆どありませんでした。

シブさがあってカッコいいデザインですが、ハードなタイプではなく、イージーさが充分感じられました。
これまでのシャトルシリーズを愛用しておられる方も、親しみやすく感じられるのではないでしょうか?

同じマルマンでもマジェスティシリーズのドライバーはアスリート色が強いモデルも登場していますが、このUTはそのままだと思いました。

易しいけど易しすぎないで、形も崩れていない・・・。
シンプルだけど、そこにはたくさんの技術が詰まっている・・・。
そんな印象をもちました。

これまで、いくつかのシャトルシリーズのクラブを試打してきましたが、このモデルはカッコ良さも向上しているな・・・。と思いました。
これからのマルマンも楽しみです。
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2017年07月29日
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マルマン シャトル NX-1 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはマルマン シャトル NX-1 フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトはIMPACTFIT MV504 です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は49g、トルクは5.0、バランスはD1、キックポイントは先調子、クラブ総重量は300g です。

マルマンシャトルシリーズのフェアウェイウッドです。
先日試打したドライバーとデザインがよく似ていて、統一感があるのがいいです。

かなり薄いタイプのFWです。
シャトルシリーズらしい特徴です。

ドライバー同様、ヒール側にある、このウェイトがよく目立っていました。

ソールには『MARAGING』の文字がありました。
マレージング鋼が使われているのでしょうか?
昔はよく見られましたが、最近では珍しいような気もします。
硬いヘッドのほうがよく飛ぶと思われていた時代といっていいのかもしれません。
今は逆に『柔らかさ』をウリにしているヘッドのほうが多いように思います。
『たわみ』とか、『反発力』『弾き』など、柔らかさをイメージさせる言葉が多く使われるようになりました。

『CENTER SPOT DESIGN』の文字がありました。
これはドライバーにもありました。
ソールにあるウェイトが、この役目を果たしているのでしょうか?

ドライバーのクラウンはカーボンの模様のようなものが見られたので、このFWはどうかな?と思い、見てみたのですが、見られませんでした。
カーボンコンポジットではないのかもしれません。
デザインは似ていても、番手によって色々と変えているようです。

ネックの長さは普通でした。
調整機能は搭載されていませんでした。

かなりのシャローヘッドです。
今では多くなりましたが、こうして見ているだけでは、スプーンとは思えないような薄さです。
この薄さも、メーカーが計算し尽くしてのことではないでしょうか?

顔は個性的ですが、ドライバーよりはクセが小さい感じがしました。

フェース面のデザインは綺麗です。
マルマンのクラブらしく、丁寧で高級感があります。
マルマンのクラブにチープなイメージは似合いません。

このオリジナルグリップは、これまでも出会ってきました。
バックラインがありました。

素振りをしてみた感じは、軽めでシャフトもよく動くタイプでした。
振りすぎず、やや抑えた感じで振っていくことにしました。

ボールを前にして構えてみると、球はあがりやすそうなのですが、左へ行きそうな感じがしました。
ある程度予想はしていましたし、ちょっとのフックは気にしないようにしようと思いました。
これまで出会ってきた他のFW同様、ティアップせずにマットの上から直打ちで試してみることにしました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめですが、硬すぎないので好感がもてました。

『音』は良いです。
優しい感じの金属音です。
昔は、この音をよく耳にしていたような気がします。

球はとてもあがりやすいです。
直打ちでも充分あげてくれました。
タフな感じは全くしません。
最近は直打ちでもあがりやすい3Wが多くなりましたが、このクラブはその最たる物のひとつといっていいように思います。
直打ちでもあがりやすいので、活躍の場は広がりそうです。

『安定性』は高いです。
ブレにくく、シビアな感じは全くしません。
コツはコンパクトで静かに振っていく感じかな・・・。と思いました。

『飛距離性能』は、まずまずだと思いました。
このクラブがイージー系FWといっていいのであれば、その中でも平均的なほうだと思います。
安定した易しい飛びをもったFWだと思います。

『操作性』も、まずまずでした。
左右にも曲げられましたが、私はフックのほうが易しく感じました。
球はとてもつかまりやすいです。

ライトなスペックのハイテクFWといっていいでしょうか?
マルマンの個性と深い研究が、このクラブに注ぎ込まれているように感じます。

スペック的に私には合いづらいところもありましたが、これからもマルマンには期待していきたいです。
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2017年07月19日
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マルマン シャトル NX-1 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン シャトル NX-1 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO ZELOS 7 です。
ロフトは27度、クラブ長さは38インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は74g、トルクは2.8、バランスはD1、キックポイントは先調子、クラブ総重量は371g です。

マルマンシャトルシリーズの新しいアイアンです。
先日はドライバーを試打することができましたが、今日は同じシリーズのアイアンを試打することができました。
軟鉄タイプとは異なり、一目でステンレス系と分かるアイアンです。

ラージサイズのアイアンです。
これまでのシャトルシリーズを試打して、このようなタイプであることは予想していました。
マルマンはマジェスティをはじめ、このシャトルシリーズなど、色々なタイプがあるので、ユーザーも好みによって選びやすいのがいいです。
ブランド毎の特徴がはっきりしているところに好感がもてます。

彫りの深さも、かなりあります。
もうすっかり見慣れた感じもしますが、やはり大きいな・・・。と思いました。
この膨らみの大きさに安心感をもたれる方も多いのではないでしょうか?

トップラインは、やや厚めでした。

かなりのワイドソールです。
普通の、といいますか、フォージドタイプのアイアンの1.5倍くらいあるように見えました。
このクラブはアイアンですが、かなりユーティリティに近い性格をもっているのだろう・・・。と思いました。

ネックは短めです。
いわゆる『頭でっかち』タイプです。
ラージ系アイアンによく見られる形状です。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ここには特に工夫は見られませんでした。

オリジナルグリップにはバックラインがありました。

素振りをしてみると、結構軽く感じましたが、タイミングはすぐに合わせることができました。
シャフトも頼りない感じはしませんでした。

ボールを前にして構えてみても、この大きさが印象的でした。
大顔タイプのアイアンです。
グースも利いていますが、それほど気になることはありませんでした。
この大きさだと、これくらいのグースがちょうどバランスが取れているのかもしれない・・・。と、これまでの経験で感じました。
もしストレートネックだったら、球がつかまりきらずに右に抜けやすくなるのかもしれません。
試打を開始しました。

『打感』はしっかりめですが、重いというよりは、少し軽めのフィーリングでした。
『球質の軽さ』のようなものを感じました。

球はとてもあがりやすいです。
フェースにヒットさえすれば、自然にボールは高くあがっていく感じです。
タフさは全くありませんでした。
このワイドソールを活かして、手前から少々ダフり気味でも、いい感じであげてくれました。
『芝への抵抗感』も小さいのではないかな?と思いました。
逆目のライでも上手く滑ってくれそうです。

『安定性』は高いです。
スイートエリアも広くブレにくいです。
完全にオートマチックタイプのアイアンです。

『飛距離性能』は優れています。
私の感覚では、完全の5番アイアンの飛距離でした。
5番のキャリーを楽々出していけました。
『番手のギャップ』が生じてしまうのは今に始まったことではありませんが、私はやっぱりこのアイアンは7番ではなくて5番だな・・・。と思いました。
こんなに飛んでしまうのはどうなんだろう・・・。と思いました。
距離が出るのはいいことですが、番手を考えないで打つことにしました。
フェースの弾きも良く、かなり飛距離に特化したアイアンです。
めいっぱい打つよりも、やや軽めに振っていくのがちょうどいいように感じました。
そのほうが、飛距離が出やすい感じがしました。
強く速く振ろうとすると、逆に距離が伸びないかもしれません。

『操作性』という点では、やや難しい感じがしました。
どうしても大らかさが勝ってしまうので、インテンショナルなショットは打ちづらいです。
特に、右には大きく曲げづらい感じがしました。

マルマンのシャトルシリーズらしい、イージーさが全面に感じられましたが、それに飛距離性能がプラスされています。

『安定性』も高く、いい意味での鈍感さもありました。
球筋を操作するのではなく、ただひたすら真っ直ぐに近い球を打っていきたい・・・。
球が暴れにくいアイアンを使っていきたい・・・。という方には、親しみやすいアイアンといえるのではないでしょうか?

『軽量』『オートマチックタイプ』『飛距離性能』の3つが強く感じられました。
今は同じ番手のアイアンでも、ロフトのバリエーションが増えてきたといいますか、バラバラになったような気もします。

以前も書きましたが、いずれアイアンも『ロフト表示』されるといいな・・・。と思いました。
番手ではなく、『ロフトの距離』を把握していったほうがいいと思いますし、セッティングとしての『ロフトピッチ』を考えやすくなると思うのですが、『ゴルファー心理』というものがあるので、簡単にはいかないのかもしれません。

あくまでも『7番』アイアンで、いくら飛んだ・・・。という『番手の距離』を心にとどめておきたいのかもしれません。
7番アイアン以上の易しさがありますが、飛距離は5番アイアンという、今のアイアンらしい特徴がありました。

マルマンが飛びと易しさにこだわったアイアンだと思います。
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2017年07月08日
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マルマン シャトル NX-1 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン シャトル NX-1 ドライバー です。

シャフトはIMPACTFIT MV504 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は49g、トルクは5.0、バランスはD1、キックポイントは先調子、クラブ総重量は284g です。

久し振りに出会った、マルマンシャトルシリーズのドライバーです。
マルマンといえばマジェスティのイメージが強いですが、このシャトルシリーズも多くのファンを獲得しています。
イージー系で親しみやすい性格をもったクラブといえるでしょうか?

マルマンのクラブはディープなタイプもありますが、このクラブはシャロー感が強いです。
シャトルシリーズの特徴といっていいいと思います。

ネックは少し短く見えますが、今のドライバーの中では平均的なほうだと思います。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。

そして何といっても、このドライバーの特徴は、ソールのヒール寄りにある、この大きなウェイトです。
ここまで大きいウェイトは珍しいです。
見た目のインパクトも大きいです。
これだけ大きなウェイトがヒール側にあるのだから、かなり球がつかまりやすいんじゃないかな?と思いました。
色々な重さに変えられるようになっているのかな?と思いましたが、こうして見る限り交換はできなさそうです。
ウェイトには小さい文字で『EFFECTIVE WEIGHT POSITION』と表記されていました。
そのまま訳すと『効果的なウェイトの位置』ということになると思うのですが、これだけ大きなヘッドだと、この位置が一番効果的ということになるのでしょうか?
今はウェイトが複数搭載されているドライバーも多いですが、このドライバーはそれらとは真逆な感じもします。

ウェイトの上には『CARBON COMPO』の文字があったので、カーボンコンポジットなのかな?と思いました。

クラウンを見てみると、やはりカーボンの模様のようなものがはっきり見えました。
PRGRのTRシリーズで一世を風靡したこの工夫ですが、最近はまた見かけるようになりました。
時は経っても、それだけ有効な構造なのだと思います。

バックフェース部分には『CENTER SPOT DESIGN』の文字がありました。
フェースの中央部分がスイートスポットになるように設計されているということでいいのでしょうか?

シャローバックタイプのドライバーです。
しかし、クラウンの高さも目立っていました。
いわゆる『ハイクラウン&シャローバック』タイプのドライバーです。
このようなドライバーも今は多く見かけるようになりました。
私はシャローフェースよりもディープフェースのほうが好きなので、ちょっと興味が湧いてきました。

顔は独特な感じでした。
正直、違和感のある顔でした。

クラウンにフェース面が被さっているといったらいいでしょうか?
あえて、このようにしていると思うのですが、私はあまり好きではありません。
顔の見え方に気をつけて、このようになっているのだと思います。
一時期、このようなタイプはよく見かけましたが、最近では少なくなってきています。
かなり強いフックフェースを感じさせないようにしているものが多かったのですが、このドライバーもそうなのでしょうか?
フェースプログレッションが結構大きいようにも見えたのですが、それをあまり感じさせないようにする為なのかな?と思いました。

マルマンらしく、フェース面のデザインは美しくて高級感があります。
雑な感じはなく、丁寧さがあります。
フェース面はゴルフクラブのとても大切な部分で、一番シビアといえるかもしれません。
ヘッドに色々な工夫がされていても、ボールに直接コンタクトするのはフェース面なので、雑ではそのクラブの印象を落としてしまいます。

オリジナルグリップにはバックラインがありました。
私は無いほうが好きなのですが、こうして色々なクラブを試打していると、バックライン有りのほうが圧倒的に多いように思います。
それだけ多くの方が好まれているのだと思います。
調整機能付きドライバーはシャフトが回るようになるので、バックライン無しが当たり前だと思いますが、一度調整して変えないのであれば、調整後にバックライン有りに差し替えるのも有効なのかもしれません。

素振りをしてみると、シャフトがかなり軟らかく感じました。
このシャフトのフレックスはSRなので、Sは無いかな?と思い探してみたのですが、SRからということでした。
他にはRもありましたが、私はこのSRを試打することにしました。
素振りをしていても、シャフトがビュンビュンしなりますし、何となくですが、『線の細い』シャフトだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、かなり難しそうに感じました。
顔だけ見ていたときよりも、こうして実際に構えてみたほうが、フェースが左を向いている度合いが強いように見えました。
フックしか頭に浮かんできません。
どう打っても左に行ってしまいそうでした。
今日は試練の日だと思いました。
私は苦手に感じましたが、フックフェースを好まれる方はたくさんいらっしゃると思いますし、好感を持たれる方も多いと思います。
試打を開始しました。

やはり一球目から、左に打ってしまいました。
『予想通りのフック』といった感じでした。
かなり大きなフックを打ってしまいました。
私にはつかまり過ぎですが、逆に言えば、かなりつかまりがいいともいえるので、日頃スライスに悩んでおられる方には、頼もしく感じられるのではないでしょうか?

『安定性』は、なかなか高いと思いました。
スイートエリアも広めでシビアな感じはしませんでした。
私はずっと安定してフックを打ってしまいました。
球がつかまりきらず右に抜けやすい・・・。という方には、いい感じで相殺されて真っ直ぐ飛び出すようになるのかもしれません。

『打感』は、ややしっかりめですが、硬すぎないのがいいと思いました。

『音』は少し高めでした。
しかし、大きすぎず抑えられているのでインパクトが緩むこともありませんでした。
音で邪魔されることはありませんでした。

球はとてもよくあがりました。
高弾道タイプのドライバーといっていいと思います。
最近は低スピン系のドライバーも多くなりましたが、このドライバーにはそのようなものを感じませんでした。
スピンも多めで、スーッと高く舞い上がる感じでした。

『飛距離性能』は、まずまずだと思いました。
私には左に曲がりすぎてしまうので、どうしても距離のロスが大きくなってしまう感じがしました。
スライサーの方は右への曲がりをかなり抑えていけるので、直進性も飛距離も向上が期待できるのではないでしょうか?
かなりターゲットを絞ったドライバーだと思います。

『操作性』という点では、難しく感じました。
私が打つと、どうしても左ばかり行ってしまいました。
かなり極端にカットで打ってみたのですが、なかなか右に大きく曲げられませんでした。
真っ直ぐ打つのも難しいな・・・。と感じました。
右がOBのホールはいいけど、左が狭くOBがあるホールだと、すごくプレッシャーを感じるだろう・・・。と思いました。

マルマンシャトルシリーズは、イージー系で、かなりターゲットを絞り込んでいる感じがします。
このドライバーも、その流れに乗っていると思いました。

これまでシャトルシリーズを愛用してこられた方も、すぐにスイッチできるのではないでしょうか?
それほど多くシャトルドライバーを試打してきたわけではないので、はっきりとはいえませんが、この球のつかまりの良さといいますか、強さは、おそらくシャトル史上ナンバーワンなのではないかな?と思いました。

マルマンのクラブはかなり高価なイメージがあるので、このドライバーの価格も訊いてみたのですが、他のメーカーの標準的なタイプと同じような感じだったので、色々なタイプがあるんだな・・・。と思いました。
マジェスティのような高価格帯ではないですが、チープな感じはしませんでした。

このドライバーは私にはかなり厳しいタイプではありましたが、これからもマルマンにも期待していきたいです。
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2016年07月23日
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マルマン VANQUISH by MAJESTY FAIRWAY WOOD

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン VANQUISH by MAJESTY FAIRWAY WOOD の3番 です。

シャフトは HV310 です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は52g、トルクは4.3、バランスはD1、クラブ総重量は317g です。

マルマンらしい高級感とカッコ良さが魅力的なフェアウェイウッドです。
以前ドライバーを試打したのですが、このフェアウェイウッドも目を見張る美しさがありました。
この美しさ・高級感があるからこそ、マジェスティといえるような気がします。

すごくディープというよりは、ややシャローなところもあります。

ネックの長さは、しっかりとキープされていました。
調整機能やウェイトも無く、シンプルなヘッドです。

とても綺麗なフェース面です。
まるで宝石のようです。
フェース面のデザインに、ここまで凝ったものはなかなか見られません。

セミディープタイプといっていいでしょうか?
ドライバーのようなディープ感はありませんが、最近のFWの中では確実に厚みがあるほうだと思います。

いい顔をしています。
整った小顔です。

素振りをしてみると、FWにしては軽量感がありますが、これは最初から想定していました。
見た目はハードそうな感じがしますが、実際はそうでないところが面白いですし、それが今のクラブの傾向といえるような気もします。

構えやすいです。
変なクセはなく、自然に振り抜いていけそうです。
リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトなのですが、ちょっと独特な感じがしました。
いつもと、ボールの質感がちょっと違う感じ・・・。といったらいいでしょうか?
しかし、嫌な衝撃は残らないですし、好感のもてる打感でした。

『音』は、やや高めですが大きすぎず、いい感じです。

『あがりやすさ』という点では、まずまずだと思いました。
ティアップせず、マットの上から直打ちで試してみたのですが、結構しっかりしている印象をもちました。
最近は直打ちでもあがりやすいスプーンが増えてきましたが、このクラブはそれらとはちょっと違うタイプだと思いました。
ある程度HSが無いと、球が浮ききらないかもしれません。

『安定性』という点では、正直なタイプだと思います。
寛容さは、それほど大きくないような気もします。

『飛距離性能』は、まずまずでした。
飛ばないタイプではありませんが、今のFWの中では平均的なほうでしょうか?
かなり好みが分かれると思います。

『操作性』は、とても良いです。
左右どちらにも同じように対応してくれました。
このクセの無さが魅力的でした。

マジェスティらしい高級感と美しさがありながら、しっかりとした性格をもったFWという印象をもちました。
ソールがとても美しいので、実際のラウンドで傷を付けるのが嫌になるかもしれない・・・。と思いました。

マルマンのクラブは昔からいい物が多いですし、このFWもその流れに乗っています。

また機会があれば、試打したいです。
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2016年05月15日
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マルマン VANQUISH by MAJESTY DRIVER

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン VANQUISH by MAJESTY DRIVER です。

シャフトは HV310 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは4.4、バランスはD3、クラブ総重量は306g です。

黒をベースとした、カッコいいドライバーです。
シャロー系に出会うことが多いせいか、このドライバーがとても力感あふれる感じがしました。
マジェスティは元々、ベテランゴルファー向けというイメージもありましたが、最近はこのように骨太な感じのクラブも見られるようになってきました。

シャロータイプではなく、ディープタイプです。
ディープタイプは少数派といっていいと思いますが、最近は他のメーカーからも発売されるようになってきました。
それほど多くの支持を集めることはないのかもしれませんが、このようなタイプを好まれる方も少なからずいらっしゃるからだと思います。

ネックの長さは、まずまずでした。
ウェイトも、そして調整機能も搭載されていません。
とてもシンプルなドライバーです。
今は調整機能やウェイトが当たり前になってきているので、珍しく感じられます。
まさに『シンプル イズ ベスト』といったところでしょうか?

かなりのディープヘッドです。
ここまでディープバックになっているドライバーは、最近ではなかなか見られません。
10年以上前に戻ったような気がします。
昔は、このようなクラブばかりでした。
今はディープフェース&シャローバックの組み合わせが多いと思うのですが、このドライバーはディープフェース&ディープバックという組み合わせです。
このドライバーの性格を予想することができました。

バックフェース部分には『NEW LEGEND OF MAJESTY』の文字がありました。
マジェスティの新しい伝説ということでいいでしょうか?
これまでのマジェスティとは一線を画している感じがします。

このフェース面のデザインも、マジェスティらしいです。
他のメーカーでは、ここまで凝ったデザインは見られません。
性能には直接関係ないと思うのですが、こういったメーカーのこだわりは好感がもてます。
フェース面の美しさも、そのクラブの印象に関わる部分です。
クラブが唯一ボールと接する部分なので、とても重要なパーツですし、ここが美しいとクラブの好感度もあがります。
昔もそうですし、今でも雑に感じられるフェース面がありますが、このドライバーとても美しくこだわって作られている印象を受けます。

トゥ側にある、この『MJ』マークがカッコいいです。
これまでのマジェスティとは違うタイプですが、マジェスティのイメージにある、『高級感』『美しさ』は持っているドライバーだな・・・。と思いました。

このオリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
手にしっとりと馴染んでくれました。
バックラインがあったので、できれば無いほうがいいな・・・。と思ったのですが、バックライン有りを好まれる方はとても多いと思います。

かなり小振りで男前な顔をしています。
『懐かしいカッコ良さ』だな・・・。と思いました。
昔からある男前という感じがします。
『現在の男前』というよりは、『少し前の時代の男前』といったらいいでしょうか?
こういうドライバーには、昔からたくさん接してきたので懐かしく思いますが、投影面積の大きいシャロータイプを好まれる方は、やや親しみづらいところがあるかもしれません。
人によって好みが分かれるところだと思います。

素振りをしてみると、ヘッドのイメージとのギャップを少し感じました。
ガチガチにハードなタイプではなく、親しみやすさも残しているように感じました。
全体的にそれほど重量感は無いですし、シャフトもよくしなります。
ヘッドとシャフトとのギャップが面白いな・・・。と思いました。
おそらく、このHV310というシャフトが純正だと思うので、この組み合わせがベストなのだとメーカーが自信をもっているように感じました。
マルマンには、昔から『しっかりしたクラブ作り』のイメージがあるので、この組み合わせにも、大きな理由があるのだろう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
適度な大きさとフェースの見え具合が絶妙でした。
ライナー系の強い弾道がイメージできました。
左右どちらかに偏ったクセのようなものはないので、扱いやすそうな印象を受けました。
真っ直ぐよりは、曲線のイメージが出せました。
『スライス系』『フック系』でいえば、ややフック系のイメージのほうが強くでましたが、左へのプレッシャーを感じることなく、リラックスして構えることができました。
フェース面が見えすぎてしまうと、低く打ち出していきたい・・・。という思いから、少し細工をしてしまうこともあるのですが、このドライバーは『そのまま』打っていけばいいように感じられました。
かなり低弾道で『地面スレスレ』の球を打ってみたいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はしっかりしているのですが、硬くないので好感がもてました。
この打感は、ある程度予想していました。

『音』は控えめでした。
叩いても、全く問題ない音でした。
このような『叩きたくなる』ドライバーでは、音が大きすぎたり高すぎたりすると、そのクラブのもつポテンシャルを上手く発揮できないところがあると思うのですが、この音はとても好感がもてます。
自然に振り抜いていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりタフなタイプです。
『見た目通りの性能』といっていいかもしれません。
高弾道・中弾道というよりは、明らかにライナー系の球が出やすいタイプです。
球があがりきらず途中でドロップしてしまう・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
敷居が低いタイプではないですし、幅広い層をターゲットにしている感じはしません。
ただ、昔のクラブと比べて、シャフトがソフトスペックになっているせいか、昔ほどの『ガチガチ感』は無くて、多少易しく感じる部分も残しているな・・・。と思いました。
ライナー系を予想していて、実際その通りだったのですが、振っていけば結構浮いてくれる感じもしました。

『安定性』という点では、シビアなタイプです。
見た目通りです。
かなり正直なタイプです。
ウェイトは無いですし、調整機能も搭載されていないので、自分に合うように調整しづらいというところも、このドライバーの敷居の高さにつながっているのかもしれません。
イージーなタイプではありませんでした。
ヘッドとシャフトの相性も、もうひとつかな?と思いました。
少し遅れてくる感じがしました。
もう少ししっかりしていれば、もっとタイミングが合いやすくて、球筋も安定しやすくなるように感じました。

『飛距離性能』という点では、はっきりと好みが分かれると思います。
今のたくさんあるドライバーの中で、最もタフで使い手を選ぶタイプだと思いました。
明らかにヒッター向けです。
低スピン系を好み、高弾道ではなく、ライナー系で飛ばしていきたい方には魅力的なドライバーといえるような気がします。

『操作性』は良いです。
構えた時にフック系のイメージが強く出せたのですが、右に曲げることも簡単でした。
最近は球のつかまりがいいドライバーが多いですが、このドライバーは球がつかまり過ぎるタイプではないので、自然な感じで曲げていくことができました。
極端なことをしなくても、すぐに反応してくれました。
ディープタイプがもつ、反応の良さを感じました。

先ほども書きましたが、ディープタイプでありながら、見た目ほどハードでないところもありました。
それは総重量がそれほど重くないということもあると思いますし、シャフトもフレックスが『S』ですが、軟らかく感じられたところがあるからなのかもしれません。
このように『軽量』『軟らかめ』というのは、今のクラブの流れになっていると思います。

『長尺化』したというのもあると思いますが、今はドライバーで『330g』を超える既製品は見なくなりました。
『軽量』『長尺』は、『ディープ』『シャロー』関係なく、同じ方向に進んでいるような気がします。

今は易しそうに見えて、実はハードなタイプもあれば、逆にハードそうに見えて実はそうでもなかったり・・・。というクラブに出会うことも多くなりました。
見た目とのギャップのあるクラブも増えてきました。
このドライバーは基本的に『見た目通り』だと思います。

重量的にそれほど重くないですし、シャフトもよくしなるので、振りやすい・・・。と感じられる方は多いような気もします。
ただ、ヘッドは正直なタイプなので、『あがりやすさ』や『方向性』は敷居が高いところがあるかもしれません。

『NEW LEGEND OF MAJESTY』というように、これからマジェスティはこのようなタイプが多くなるのでしょうか?
コンダクターとの『線引き』も難しくなるような気もするのですが、マルマンらしい美しくて高性能なクラブが登場してくるのであれば、それでいいな・・・。と思いました。
かなり強く印象に残る、『骨太』なドライバーでした。
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2016年04月05日
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マルマン MAJESTY ROYAL BLACK UTILITY FAIRWAY WOOD&UTILITY

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン MAJESTY ROYAL BLACK UTILITY FAIRWAY WOOD&UTILITY のU5 です。

シャフトは MAJESTY LV510 for Uです。
ロフトは23度、クラブ長さは39インチ、シャフトフレックスはR2、シャフト重量は44g、トルクは4.6、バランスはD0、クラブ総重量は327g です。

とても綺麗なマルマンのユーティリティです。
マルマンらしい高級感があります。
MAJESTYなので、かなり高価で敷居が高そうだな・・・。と思ったのですが、せっかく手にすることができたので、試打してみることにしました。

形状的にはオーソドックスなユーティリティという感じがします。
最近はシャロータイプのユーティリティも多いですが、このクラブは適度な厚みもあります。
ゴチャゴチャしていなくてシンプルな分、高級感が増しています。
シンプルなのは、それだけメーカーが自信を持っているということではないでしょうか?

バックフェース近くに美しいアクセサリーがありました。
この位置にあるということはウェイトでしょうか?

ネックの長さはしっかりあります。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
最近のユーティリティの中では、結構厚みのあるほうだと思います。

このオリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
マルマンのクラブを試打するときに、よく出会います。
これが『純正グリップ』なのでしょうか?
場所によって、パターンが違っているのが面白いと思いました。
最近は、このようなグリップが増えてきています。

マジェスティらしく高級感があり、とても美しいフェース面です。
スコアラインだけでなく、フェース中央にあるマジェスティのマークや、細かい線が描かれていました。
メーカーの、美に対するこだわりが感じられます。

ユーティリティとしては、オーソドックスな顔をしています。
よく見られる顔です。
オフセットタイプで、ややつかまえ顔です。
私が好む顔とはちょっと違うのですが、これまでもたくさん経験していますし、苦手意識などは芽生えませんでした。

素振りをしてみると、かなり軽く感じました。
今のユーティリティの中でも、軽量タイプに入るような気がします。
できればもうちょっとしっかりした感じが欲しかったのですが、これがマジェスティらしいところかもしれない・・・。と思いました。
この軽量感に親しみをもたれる方も多いと思います。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
オフセットになっていて、やや出っ歯なタイプです。
あまりイメージは出せないのですが、たくさん出会ってきたので、その経験を活かして打っていこう・・・。と思いました。
こういったタイプが多いということは、それだけメリットがあるからだと思います。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とても良いと思いました。

『音』は大きすぎない、小気味いい感じの金属音でした。
好感がもてます。

球はあがりやすいです。
タフな感じは全くしませんでした。
マジェスティらしい、高級感と敷居の低さの両立ができているな・・・。と思いました。

『安定性』という点では、なかなかいい感じでしたが、ちょっとつかまり感が強いな・・・。と思いました。
私はフッカーなので、少し気になりましたが、これくらいが今の標準といえるのかもしれません。
逃がしやすいタイプのUTのほうが、今は少ないような気もします。

『飛距離性能』は、まずまずだと思いました。
それほどよく飛ぶという感じはしませんでした。
平均的な飛びという感じでした。
ただ、それはこのUTが飛ばないというのではなく、今はハイレベルなUTが多いので、それほど目立たないということです。
今のハイレベルなUTと肩を並べる性能は充分持ち合わせていると思います。

『操作性』も、まずまずでした。
私はフック系のほうが打ちやすく感じましたが、スライスも打つことができました。
軽量タイプですし、あまり細工をしたいとは思えませんでした。
細工をせずに、なるべく無難に打っていきたいタイプのUTだと思います。

マルマンらしい、高級感があり、親しみやすいタイプのユーティリティです。
全てが上手くまとまっているな・・・。と思いました。

マジェスティは、かなり高価なイメージがあるので、試打するときは普段よりちょっと緊張してしまうのですが、性能的にはとても親しみやすいと思いました。
これからもマジェスティのクラブに注目していきたいです。
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2016年03月05日
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マルマン VANQUISH by MAJESTY アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン VANQUISH by MAJESTY アイアン の7番 です。

シャフトは HV310 です。
ロフトは29度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、トルクは3.3、バランスはD0、クラブ総重量は381gです。

マルマン マジェスティシリーズの新しいアイアンです。
マジェスティらしく高級感がありながら、黒を基調としたデザインがとてもオシャレです。
マジェスティシリーズは、高級感溢れるドライバーのイメージが強いですが、このアイアンにも、いい雰囲気が感じられます。

この『MJ』のマークがカッコいいです。

形状的にはノーマルなポケットキャビティといったところです。
マルマンのマジェスティシリーズなので、高価な素材が使われているのかな?と思いましたが、こうしてじっくり見てみると、特に大きな違いは無いようです。
VANQUISHとは、『相手を打ち負かす』とか、『征服する』という意味があるのだそうです。
メーカーの、クラブに込める思いが伝わってきます。
高級感だけでなく、勝つためにクラブの性能をとことん追求しているのだと思います。
私はゴルフをプレーしているとき、競う相手は人間というよりは『コース』だと思っているので、このVANQUISHは、コースを制服するという解釈でいいのだと思いました。

彫りの深さはたっぷりあります。
通常のポケットキャビティです。
今はポケットキャビティも、色々な工夫が見られるようになってきましたが、このアイアンはノーマルなポケキャビといっていいように思います。
ゴチャゴチャしたところがなく、すっきりしています。

ソール幅は、やや広めでした。

ネックの長さは、やや短めです。

フェース面に、ミーリングはありませんでした。
最近のアイアンやウェッジは(特に軟鉄タイプですが)、惚れ惚れするほど美しいフェース面であることが多いですが、このアイアンのフェース面は普通だと思いました。
特別美しいという印象はありませんでした。

リーディングエッジは大きく削られていました。
抜けも良さそうです。

このオリジナルグリップは、模様が変わっています。
こういったタイプは最近、よく見かけるようになりました。
『機能性グリップ』といっていいでしょうか?
今はグリップも進化していると思います。

トップラインの厚さは、ノーマルでした。

ボールを前にして構えてみると、予想していたよりも構えやすかったので、好感がもてました。
ちょっとクセのあるタイプではないかな?と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
見とれてしまうようなことはなかったのですが、何の違和感も無く、構えることができました。
厚く腫れぼったい感じであったり、グースがきつかったり・・・。ということもなく、いい感じでまとまっているな・・・。と思いました。
セミグースタイプといっていいと思います。
整った構え感をもったアイアンですが、それほどシャープ過ぎないので、易しそうに感じられる方も多いかもしれません。
ただ、こうして構えてみても、かなりロフトが立っているのが分かりました。
完全に7番アイアンによるフェース面の見え具合ではないな・・・。と思ったのですが、こういったことはよくあることなので、特に気にせず受け流していこう・・・。と思いました。
やや大きめの5番アイアンを構えているような感覚でした。
番手感覚が合わないのは、今に始まったことではないので、番手を忘れて、このマジェスティという高級ブランドのアイアンを楽しもう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
特別ソフトとか、球持ちがいい・・・。という感じでもありませんでした。
『球持ち系』ではなく、『弾き系』だな・・・。と思いました。

球はあがりやすいです。
弾道も高めです。
構えたときはもっと打ち出しから低く出そうなイメージをもっていたのですが、実際はそうではなく、最初からグンと上がっていく感じでした。
構えたときのイメージと、実際の高さ・浮きやすさの、いい意味でのギャップがありました。
こういったところは、ポケットキャビティの特徴といっていいように思います。
『スタンディングロフト』を完全に克服したあがりやすさ・・・。といったらいいでしょうか?

『安定性』は高いです。
ポケキャビらしい寛容さが感じられました。
この易しさは予想していた通りでした。
クセがなく構えやすいアイアンですが、気難しさはなく、親しみやすさをもっています。

『飛距離性能』は優れていました。
最近のMAJESTYは飛距離に優れた物が多いですが、このアイアンもその流れに乗っていると思いました。
明らかに飛距離系アイアンです。
私の感覚では2番手くらい違うように感じられるのですが、今はこういったアイアンがとても多いので、特に驚くことはありませんでした。
アイアンに対しても飛距離に対するニーズの高さに、メーカーが応えているように思います。

『操作性』は、なかなか良い感じでした。
イージーな感じが強いので、どちらかといえばオートマチック系だと思うのですが、左右にも対応してくれました。
特に球のつかまりがいいので、フック系が打ちやすいアイアンです。
フェースが大きすぎないところが良かったのかもしれません。
普通のタイミングで球を曲げることができました。
特別『よそ行き』のスイングをすることなく、操作することができました。

マジェスティというブランドはとても高級感があり、昔から敷居が高い印象をもっています。
どちらかといえば富裕層をターゲットにしたブランドというイメージがあります。
特にドライバーに対してですが、1本だけで驚くような値段なので、なかなか手が届かないな・・・。と、いつも思ってしまいます。

このアイアンの値段を訊いてみたのですが、やはり高価でした。
もちろん装着するシャフトによって、かなり値段が変わってくるのですが、バブル時代の値段のようだな・・・。と思いました。
しかし、それだけの価値があるクラブなのだと思いますし、安くなってしまっては、マジェスティのブランドイメージも壊れてしまうのかもしれません。
今は各メーカー、海外製のクラブがとても多いですが、このアイアンは信頼のおける日本製ということでした。
好感度が上がりました。

マルマンのクラブが好きだという方は、とても多いと思います。
昔からいいクラブを作り続けてきた老舗メーカーです。
マルマンには色々なブランドがありますが、やはりマジェスティは多くのゴルファーが憧れるブランドだと思います。

高級感があるので、マジェスティのブランドに憧れがあるけど、できればアスリート色のあるクラブを使いたい。
カッコ良さがありながら、気むずかしくなくイージーで飛距離も出るアイアンが欲しい・・・。という方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

いわゆる『金ピカ』なタイプではなく、この黒を基調としたデザインがアスリート感を醸し出しているように感じられます。
シブいデザインですが、敷居は高くなく、とても親しみやすいので、多くの方に試していただきたいと思いました。

シンプルなポケットキャビティですが、おそらく色々なところに、目に見えない工夫がされているのだと思います。
マルマンらしい個性が感じられたアイアンです。
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2015年10月31日
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マルマン シャトル ユーティリティ フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン シャトル ユーティリティ フェアウェイウッド のUF2 です。

シャフトは IMPACTFIT MV503 for UF です。
ロフトは17度、クラブ長さは41.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.5、クラブ総重量は325gです。

マルマンシャトルシリーズのユーティリティです。
名前にフェアウェイウッドという言葉がついていますが、形状からいってユーティリティといっていいのだと思います。
以前、フェアウェイウッドを試打しましたが、やはり同じシリーズだけあって、よく似ています。
同じコンセプトで設計されているのではないでしょうか?

形状的にはオーソドックスなユーティリティといった感じがします。
数年前のシャトルは親しみづらい形状の物が多かったように思うのですが、このモデルは適度に引き締まっていて好感がもてます。
シンプルで美しいヘッドです。
今はユーティリティにも、色々なパーツが組み込まれている物もありますが、このクラブはとてもシンプルです。
調整機能も無いですし、ウェイトも見られませんでした。

ネックの長さは適度にあります。
これまでのシャトルはもっとショートネックだったように思うのですが、このニューモデルは違っていました。

全体的に引き締まった印象がありますが、シャローバック形状になっています。
こういったところは、今のクラブの特徴といえるのかもしれません。
見慣れた感じがします。

すごくシンプルなヘッドだと思っていましたが、『TUNGSTEN SOLE』の文字を見て、ソールにタングステンが組み込まれているのが解りました。
外から見るとシンプルなので、おそらくヘッド内部に組み込まれているのだろう・・・。と思いました。

『MARAGING』の文字が懐かしいです。
最近はあまり見ませんが、昔はマレージングがよく使われていました。

このオリジナルグリップは硬くなく、なかなかいい感じでした。
ただ、バックラインがありました。
最近のクラブはバックライン有りが多いので、やはりバックライン有りのほうが多くの支持があるのかな?と思いました。
私はどの番手も、無いほうが好きです。

顔は正直、好みではありませんでした。
ユーティリティにしては大きく見えましたし、オフセットも少しきついな・・・。と思いました。
気をつけないと大きくダフるか、左へ巻いてしまいそうだな・・・。と思いました。
しかし、このようなユーティリティも多く見かけるので、それだけ人気があるということなのだと思います。

素振りをしてみると、予想していた通り、軽めでシャフトもよくしなりました。
タフなタイプのクラブではないと思いました。
ユーティリティにしては、ちょっと軽すぎる感じもしたのですが、苦手に感じるほどではありませんでした。

ボールを前にして構えてみると、違和感がありました。
苦手に感じるところがあったので、なかなかイメージが出せませんでした。
どうしようかな?ちょっと工夫しなければいけないな・・・。と思いました。
まずは様子を伺ってみる感じで打ってみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、はっきりして良いと思いました。
硬すぎず、かといってボヤけた感じもなく、インパクトをしっかりと感じながら打っていくことができました。

『音』も、好感がもてました。
耳慣れた感じの金属音です。
大きすぎず、高すぎず、安心できる音です。

球はよくあがりました。
弾道はかなり高めです。
『番手感覚』が解らなくなるくらい、よくあがっていきました。
このユーティリティは17度ということなので、ユーティリティの中では立っている番手だと思うのですが、タフな感じはしませんでした。
マットの上から直打ちで試してみたのですが、充分過ぎるほど球を上げてくれました。

『安定性』は、なかなかいい感じでした。
やや逃がしやすい印象をもちました。
オフセットが効いているタイプなので、左を警戒していたのですが、つかまり過ぎず逃がし気味に打つことができたので、易しく感じました。
つかまり過ぎるクラブはどのように打ってもつかまり過ぎてしまう印象がありますが、このクラブはいい感じの『さじ加減』がしやすい印象をもちました。

『飛距離性能』は高いと思いました。
『飛び系ユーティリティ』といっていいと思います。
フェースの弾きもいいです。
キャリーをしっかり稼いでいけるタイプです。
17度のユーティリティのタフさは全く感じませんでした。
『イージー&ファー』タイプのユーティリティです。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
どちらかといえば、曲げにくい感じがしましたが、何とか曲げてみることもできました。
できれば、あまり細工をせずに自然に振り抜いていきたいタイプです。

シャトルシリーズらしい、易しさがありながらも、飛距離性能が優れているユーティリティだと思いました。
こういったクラブが出てくるから、ロングアイアンを益々見なくなるだろう・・・。と思いました。

ロングアイアンは苦手だけど、FWもあまり得意ではない・・・。という方もいらっしゃると思います。
その隙間を埋める為に、ユーティリティはあるのだと思います。
まさに実用性があるクラブといえます。

黒くてシブいデザインですし、難しそうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、見た目よりもかなり敷居の低いクラブだと思います。
私はあまり馴染めませんでしたが、このクラブの構え感が好きな方には、かなり頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

ポテンシャルの高いクラブだと思います。
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2015年06月16日
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マルマン Conductor PRO-X ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン Conductor PRO-X ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は467gです。

マルマンのとてもカッコいいウェッジです。
コンダクターシリーズのイメージにピッタリな正統派のデザインになっています。
マルマンのウェッジに出会う機会は他のメーカーに比べそれほど多くないので、今日はとても嬉しく思いました。

シンプルでオーソドックスな形状です。
ウェッジはドライバーやFWなどのように『ハイテク』が組み込まれにくいところもありますが、このシンプルなところがまたいいのだと思います。
シンプルだからこそ、プレイヤーの感覚を活かしやすい部分はあると思います。
このウェッジから、とてもいい雰囲気が伝わってきました。

ソール幅はノーマルだと思いました。
SWとして、標準的です。
奇をてらった感じがなく、王道をいっている感じがします。

かなりのロングネックです。
ウェッジには、これくらいのネックの長さが欲しいところです。
見慣れた長さではありますが、いいウェッジの匂いがプンプンしているな・・・。と思いました。
とても美しい形状で、いい目の保養ができました。

リーディングエッジは削られていました。
全体的な形状は『昔ながら』といったところですが、こういった細かいところは今のクラブの特徴だと思います。
抜けの良さにもこだわって作られているのだと思います。

フェース面には、はっきりとしたミーリングがありました。
すぐに分かりました。
最近は近くでよく見ないと解りづらいほどの細かなミーリングも増えてきましたが、このウェッジのミーリングは、はっきりしています。
指で触れてみても、強いザラザラ感がありました。
Zodiaのウェッジを思い出しました。

バックフェースにも、ミーリングのような工夫がされています。
以前試打した、ロッディオのマッスルバックアイアンを思い出しました。
クラブとしての性能とは直接関係ないような気もするのですが、細部にまでこだわって作られているということが、すごく伝わってきます。
こういった繊細さといいますか、細かなところまでこだわりが感じられるのは、日本メーカー特有です。
海外メーカーの中には、いい意味でいうと『合理的』で、逆の意味でいうと『大雑把』に感じられることもあります。
『物理』を最優先して、フィーリングが置き去りになったクラブにもたくさん出会ってきました。
物理的な性能は勿論大切ですが、私は作り手のこだわりが感じられるクラブをいつもそばに置いておきたいと思っています。
いいクラブだから自分もそれに負けないよう練習を積んで、いいゴルフをしよう・・・。という気になれます。
クラブ単体としての性能が高いだけでなく、プレイヤーのモチベーションを上げてくれたり、技術や感性を引き出してくれたりするクラブが『いいクラブ』といえるのではないでしょうか?
科学だけでは説明のつかない部分かもしれません。
そういった意味でも、このウェッジはいい印象をもちました。

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
私が好きなベルベットタイプとは異なりますが、このグリップが好きだという方も多いのではないでしょうか?
ただ、もし私がこのウェッジを購入したら、すぐにツアーベルベットに交換すると思います。
あの独特なしっとり感が、微妙なフィーリングを出してくれるので、ウェッジはもちろん、アイアンにも欠かせません。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
とても構えやすいです。
『全くの王道』といいますか、変なところとか、余計なものが全く見られません。
感覚を邪魔しない、構えやすさをもったウェッジだと思いました。
いいイメージがたくさん湧いてきました。
今のウェッジは少しずつ大きくなってきているようにも思うのですが、このウェッジは昔ながらの大きさです。
小顔なほうだと思います。
適度な大きさなので、ボールとのバランスもちょうどいいです。
ボールがニッコリと微笑んでいるように見えました。
集中力が高まっていきました。

フェースも開きやすいです。
私はウェッジを開いて使うことが多いので、開きやすさはとても重要なポイントです。
ソール形状もいいのか、丸く使っていくことができました。
ソールを丸く回して開いていく感じです。
かなりのマニュアルタイプのウェッジだと思いました。
開き具合を細かく調整できるタイプです。
最初は普通に打つか、それともロブ的に柔らかくいこうか・・・。などと考えていました。
私はウェッジの練習が大好きなので、今日は楽しい試打になるな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトですが、ガツンとしっかりと食い付いてくれるのが、よく解りました。
滑るのではなく、しっかりと乗せて運んでいけるフィーリングです。
『面の角度』を意識できる打感です。
心地いいフィーリングです。

スピン性能はかなり高いです。
食いつきがとてもいいので、かなりスピンも掛かっているのが伝わってきましたが、ボールもよく止まりました。
キュキュッという感じで、急ブレーキが掛かって止まりました。
フェース面が、かなり仕事をしてくれていたのだと思います。
スピンが掛かったり掛からなかったり・・・。といったことにはなりにくいと思いました。
なので計算もしやすく、アグレッシブなゴルフが出来そうです。
守りに入ったり、保険をかけてしまったりすることもゴルフにはありますが、やはり攻めているときは楽しいですし、ワクワクします。
ドライバーを攻めと考えておられる方もいらっしゃると思いますが、私はドライバーよりもウェッジのようにグリーンに近くなればなるほど攻めの色合いが強まるように思います。
ドライバーは、いい意味で『置きにいく』ことも多いです。
ライなど条件にもよりますが、アプローチはできるだけ攻めていきたいと考えています。
このウェッジだと、安心して攻めていけそうだな・・・。と思いました。
計算しやすいからこそ、アグレッシブになれるような気がします。

球も拾いやすく、出球の高さのイメージも合いやすいです。
グースの利きが弱いので、いつも通りの感覚で球を運ぶことができました。
余計な気を遣うこともなく、『普段着感覚』で打っていくことができました。
私はこの形状が好きですが、グースタイプを好まれる方は、やや合いづらいところがあるかもしれません。

『安定性』という点では、正直なタイプですが、特に難しく感じることはありませんでした。
これまでたくさん出会ってきた、一線級のウェッジと同等です。
ラインも出しやすく、予想もしていなかったような変な球がでることはありませんでした。
イメージさえ頭にしっかり描くことができれば、あとはクラブが仕事をしてくれる感じです。

『操作性』は、かなり高いです。
先ほども書きましたが、フェースの開閉を使いやすいので、微妙なニュアンスが出せます。
上げて良し、転がして良し。
アプローチで『業(ワザ)』を使いたい方にはピッタリのウェッジといえるのではないでしょうか?
『業師(ワザシ)の為のウェッジ』といえるのかもしれません。

オーソドックスなタイプなので、距離感も合いやすいです。
球も拾いやすいですし、出球のイメージをしっかりと出すことができました。
初対面ではあっても、もう何十年の付き合いのような親しみやすさです。
微妙なニュアンスを出していけるので、オートマチックタイプというよりは、完全にマニュアルタイプだと思いますが、こういったところもウェッジの魅力といえるのかもしれません。

『カツフワ』といったらいいでしょうか?
『カツン』という打感で、球は『フワッ』と上がってくれます。
スピンがしっかり掛かってくれているので、安心感があります。
難しい状況でも、しっかりと対応してくれそうです。

先日も書きましたが、マルマンにはあまりウェッジの印象はありません。
やはり、ドライバーのイメージが強いです。
特にチタンが出始めの時のマジェスティドライバーが、一本20万円だったことが今でも頭から離れません。
このクラブのブランドはコンダクターなので、マジェスティとは違いますが、やはりマルマンは『手が届かない』というイメージが昔からありました。
手は届かなくても、しっかりとしたクラブ作りをしているメーカーであることは、昔から変わりません。

先日試打した『ゼロバンスウェッジ』もいいウェッジだと思いましたが、私はこちらのほうが気に入りました。
どちらかを購入するとなれば、迷わずこのコンダクターを選びます。

やはりマットの上だと、ウェッジ本来の魅力が出し切れないな・・・。と思いました。
次にまた試打する機会があれば、ぜひ実際の芝やラフの上で試してみたいと思いました。
そのほうが、このウェッジのもつポテンシャルの高さをもっと感じとることができたのは間違いないと思いました。
これからはマルマンも、ウェッジのイメージがつきそうです。
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2015年05月31日
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マルマン KS WEDGE ZEROBOUNCE WF

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはマルマン KS WEDGE ZEROBOUNCE WF です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD3、クラブ総重量は449gです。

とてもカッコいいマルマンのウェッジです。
マルマンはウェッジのイメージはあまり無いですが、すごくいい雰囲気に仕上がっています。

厚ぼったくなく、極限まで薄さを追求しているように見えます。
シャープな感じもしますが、輪郭は丸っこいところもあるので、上手く相殺されているようです。
それにしても、黒染めはいいな・・・。と思いました。
引き締まって見えますし、カッコ良さが倍増します。

WFとは、どういう意味でしょうか?
私はブリヂストンのレイグランデWFを思い出しました。


開口部といいますか、ポケットがあるのが、とても珍しいです。
アイアンでポケットタイプはすっかりポピュラーになりましたが、ウェッジでは見たことがありません。
どういった効果が期待できるのでしょうか?
おそらく、何らかの意味があるのだと思います。
すごくインパクトがありました。
このポケットを見ただけで、このウェッジのことはずっと覚えているだろうな・・・。と思いました。

56度ということで、SWという認識でいいと思うのですが、ソール幅はSWとしてはノーマルなほうだと思います。
丸っこい感じがして、抜けも良さそうだな・・・。と思いました。
リーディングエッジの削りも大きめでした。

それほどロングネックだとは思いませんが、ネックの長さもしっかりとキープされています。
私はウェッジには、もう少し長さが欲しいと思うのですが、これくらいの長さがちょうどいい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
昔はアイアンもロングネックが主流でしたが、時代の流れと共に、どんどん短くなってきました。
しかし、ウェッジでは未だにロングネックタイプも多いです。
それだけスピンを掛けるということで意味があるのだと思います。

『ゼロバンス』ということで、どんな感じかな?と思って見てみましたが、特に驚くようなことはありませんでした。
まあ、こんな感じかな?と思いました。
私はバンスがきつ過ぎるタイプは苦手に感じることもあるのですが、今は単にバンスの角度だけでなく、様々な形状になるようにメーカーが工夫しています。
バンス角が結構あっても、開きやすくて切っていけるウェッジは珍しくありません。
そういったこともあってなのか解りませんが、今はハイバンスタイプも多くなりました。
一桁台のバンスは苦手だ・・・。という方も多いかもしれません。
ソールを滑らせてボールを拾っていきたい・・・。という方の多くはハイバンスタイプを好まれるのではないでしょうか?
あまり目立たない部分かもしれませんが、ウェッジは『ソールが命』といったところがあると思います。
ソール形状で難易度が大きく変わってしまいます。
そして、人によって大きく好みが分かれるところだと思います。
ゴルフ歴もそうですし、ずっとアプローチの練習ばかりやっていると、どんなソール形状が自分に合っているのかが感覚的に解ってくるようになると思います。
まだキャリアの浅い方や、小技の練習をあまりしないという方は、なかなか感じにくいところかもしれません。

フェース面にミーリングはありませんでした。
見慣れた感じのフェース面です。
ミーリングは無いですが、いい意味で枯れた感じがして、とてもシブいです。
フェース面を指で触ってみたのですが、特にザラザラ感などは感じませんでした。
アイアンはまだまだ少数派ですが、最近はウェッジにミーリングがある物が多くなってきました。
しかし、こういったところにもメーカーの考えやポリシーなどがあるのだと思います。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
変なクセは全くなく、自然にスッと構えることができました。
見慣れた感じなので、『普段着感覚』で打っていけそうな予感がしました。
ウェッジは実戦でもすごくシビアな場面で使うことも多いので、構えづらいと緊張感が他のクラブの何倍にもなってしまうこともあります。
両肩に力が入り、テークバックのタイミングが取れなくなることもあります。
『イップス』というと、普通パッティングでなる方が圧倒的に多いと思いますが、私は一時期アプローチでなりかけたことがあります。
勿論、普段使い慣れている構えやすいウェッジだったのですが、あまりにもシビアに答えを求めすぎたのかな?と今では思っています。
繊細さを求めすぎたのかもしれません。
ライなどの状況にもよりますが、だいたい7割寄れば大成功なところを、私は10割をずっと求めていたように思います。
アプローチになると、心臓の鼓動が聞こえてくるようでした。
そのままフリーズしかけたこともあります。
それを反省し、今では『落としどころの円』を少し大きくして、プレッシャーを緩和するようにしました。
いい意味でのアバウト感を求めていきました。
ただ、『出球の高さ・スピード』にはずっとこだわっています。

『ゼロバンス』なので、おそらく開きやすいだろうな・・・。と思っていたのですが、やはりその通りでした。
私はフェースの開閉をよく使います。
とはいっても、閉じて使うことは殆どなく、少し開くか大きく開くかして使うことのほうが圧倒的に多いです。
フルショットはともかく、コントロールしたいときは殆ど開いて、前に進もうとする球の勢いを上に逃がしながら運ぶことが多いです。
なので開きやすいウェッジを私は求めたくなるのですが、そういった意味でも、このウェッジは合格でした。
いいイメージがどんどん頭に浮かんできました。
楽な気分で構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトな感じで、好感がもてました。
打つ前からある程度予想していた通りのフィーリングでした。

スピン性能は、なかなかいい感じでした。
正直、それほど『激スピン』だとは思いませんでした。
少しランも出ました。
それほどフェース面に仕事をさせて止めるタイプではないのかもしれません。
ボールへの食いつき感はあまり感じませんでした。
『抜けの良さ』で勝負しているウェッジではないかな?と思いました。
『乗っかり感』もありました。

『球のあがりやすさ』は普通だと思いました。
難しくなく、普通に打っていくことができました。
こちらのタイミングで打っていけるのがいいな・・・。と思いました。

『安定性』も平均的な感じでした。
特に難しく感じることは無かったですし、予想していた通りでした。
構えやすくて拾いやすいので、ラインを出していくのがとてもイージーでした。

距離感も合いやすいです。
落としたいところまで、きっちりと運んでくれました。
高さのイメージも合いやすいので、必然的に距離感が合ってきます。

『操作性』という点でも、好感がもてました。
フェースを開きやすいので、色々と遊ぶことができます。
ヘッドを真っ直ぐ抜いていったり、カットに抜いていったりして細工をしました。
ソールの滑りもいいので、減速せずに加速したまま運ぶことができました。

なかなか面白いウェッジだな・・・。と思いました。
一番印象に残ったのは抜けの良さです。
しかし、今日は練習場のマットの上からなので、実際の芝やラフの上で打ってみないと詳しいことは解りません。
ただ、おそらく今日の感じだと、すごくいいのではないかな?と思いました。

『ゼロバンス』というは、とても思い切ったことだと思います。
他のメーカーでは見られません。
今はバンスを利用して打っていくのが主流のような気がします。
なので、このようなタイプのウェッジはある程度限られた層にだけ支持が得られるのかもしれません。
そういった意味ではクセのあるウェッジということになると思います。

今日の感じでは、『ゼロバンス』による難しさは全く感じませんでしたが、やはり実戦かそれに近い場面で試してみないと解りません。
特にバンカーではどのようになるのかが、とても気になります。
私はバンカーでは大きなエクスプロージョンではなく、出来れば砂を薄くカットして距離感を出していきたいタイプなので、このウェッジはとても興味がもてました。


このポケットの意味が最後まで解りませんでした。
といいますか、打ち終わるまで、このポケットの存在をすっかり忘れていました。
重量配分の為でしょうか?
それとも違う意味があるのでしょうか?
詳しいことは私には分かりませんでしたが、おそらく大きな意味があるのだと思います。
しかし、他のメーカーが追随していないということは、特に大きな効果が得られないのかな?という思いもありました。
あくまでも私が試してみた結果でいえば、このポケットは無くてもいいんじゃないかな?普通のタイプのほうがいいな・・・。と思いました。
面白いウェッジだと思いましたし、また試打してみたいと思いましたが、正直購買意欲が強く刺激されることはありませんでした。
ただ、それはこのウェッジが良くないのではなく、あくまでも私の好みによるところです。

最近はマルマンの人気も復活しているようで、昔から馴染みのある私はとても嬉しく思っています。
新しいメーカーもいいですし、老舗メーカーにも頑張って欲しいと思っています。
たくさんの素晴らしいメーカーがある日本に住んでいて、本当に幸せだな・・・。と思いました。
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2015年04月29日
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マルマン マジェスティ ROYAL BLACK ドライバー(ロフト9.5度)

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン マジェスティ ROYAL BLACK ドライバー です。

シャフトは MAJESTY LV510 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50g、トルクは4.5、バランスはD2、クラブ総重量は294gです。

マジェスティのロイヤルブラックドライバーです。
昨年、試打したのですが、10.5度のモデルで、少し合いづらいかな?と思っていました。
9.5度のモデルは全然違うと訊いていたので、ずっと試打してみたいと思っていました。
今日は、その願いが叶って嬉しく思いました。

一桁モデルということで、もっとディープな感じなのかな?と思いましたが、こうして見る限り、大きな違いは無いようです。
マジェスティはゴールドのイメージが強いですが、このドライバーのように黒を基調としたシブいデザインだと、アスリートっぽい感じがします。
マルマンのアスリート仕様ブランドはコンダクターだと思いますが、また違う魅力があります。

ネックの長さは標準的です。

シャロー系ヘッドです。
今、一番多く見られる形状です。
やはり、ロフトだけが違うのかな?と思っていました。

しかし、フェース面のデザインが違っていました。
ロフトの違いでデザインも変わっているのは珍しいです。
やはり、何か特別な工夫がされているのかもしれない・・・。と思いました。

顔は、なかなかいい感じです。
10.5度のモデルは、ちょっとつかまえ系に見えたのですが、このモデルはそこまでにはなっていません。
人によって好みが分かれるところだと思いますが、私はこの9.5度のモデルのほうが好きです。

素振りをしてみると、かなり軟らかくてタイミングがとりづらい感じがしました。
アスリート仕様に仕上がっていると訊いていたので、もっとしっかりとした感じなのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
フレックスはSだったのですが、しっかりした印象もありませんでした。
全体的な重量も軽めです。
最近は46インチ以上のドライバーを試打することも多いので、ある程度の長さは慣れてきたように思うのですが、今日はすごく長く感じました。
振り切りづらい感じがしました。
タイミングがとりづらく、先が動きすぎる感じがしました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
思わず見とれてしまうようなことは無かったのですが、ラインも出しやすそうでしたし、フェース面が見えすぎないので、いい感じで高さが出せるような気がしました。
左右に大きく曲げるというよりは、真ん中に一本太い線をイメージしました。
後は振るタイミングを揃えていくだけだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずでした。
以前経験しているので、こんな感じだったな・・・。と思いました。

音は少し大きめでしたが、問題ない範囲です。
『弾道の強さ』を感じとりやすい音です。

『球のあがりやすさ』という点では、思っていたよりも低く抑えることができました。
打つ前はもっと高い弾道を予想していたのですが、高すぎずライナー系のいい感じの弾道でした。
タフであがりづらいタイプのドライバーではなく、親しみやすさも感じられました。。
今流行の低スピンドライバーだと思いました。

『安定性』という点では、ヘッド自体はそれほどシビアな感じはしませんでした。
低スピン系のドライバーの中でも、比較的易しく仕上がっているように思います。
ただ、装着されている純正シャフトが私には合いづらいと感じました。
ヘッドとシャフトの相性は、正直合っていないように感じました。
カスタムシャフトで試してみたいと思いました。
このヘッドに46.5インチの50g台のシャフトを挿すよりも、もっとしっかりとしたシャフトのほうが安定性も増すのではないかな?と思いました。

『飛距離性能』は、とてもいい感じでした。
やはり10.5度のモデルよりも、こちらのほうがポテンシャルは高いように思います。
フェース面のデザインが違っていましたが、やはり9.5度のモデルと10.5度のモデルでは、違う工夫が施されているのでしょうか?
ロフトの違いも大きいと思いますが、『低スピン性能』が、かなり優れているドライバーだな・・・。と思いました。

『操作性』という点では、シャフトの長さなどもありますし、なかなか思うように扱える感じはしなかったのですが、とりあえず左右に曲げることもできました。
最初に思っていたよりも、左へ行きづらいのがいいと思いました。
ただ、シャフトが私には合いづらかったので、ずっと緊張しながら打っていました。

ヘッドのポテンシャルは、かなり高いと思いました。
スピンが多すぎず、ライナー系で力強く飛んで行ってくれるので、とても頼もしく感じました。
これまでのマジェスティには見られなかったように思います。
いい意味で、マジェスティのブランドイメージを変えたドライバーといっていいのではないでしょうか?

低スピン系で飛距離の出るモデルですが、難しすぎないのも、このドライバーの特長のように思います。
ヒッター向けのドライバーだとは思いますが、敷居は高すぎないと思いました。
こういったところが、日本メーカーが日本人ゴルファーをよく研究しているところのように思います。

ただ、先ほどから書いていますが、装着されているシャフトが私には難しすぎました。
最初から最後まで、ずっとシャフトの動きに気を遣いすぎていたように感じます。
軟らかさなどもそうですし、すごく長さを感じました。
もっと短く、重量を増してシャープに振っていけたら、もっとこのドライバー(ヘッド)のもつポテンシャルを活かせるのは間違いないな・・・。と思いました。

また試打してみたいと思いました。
次回はできればカスタムシャフトで試してみたいと思いました。
あのメーカーのシャフトで試してみたらどうなるんだろう?このメーカーだったらどんな感じかな?などと考えながら試打していました。
マジェスティということで、かなり高価なクラブのようですし、リシャフトをしたら、もっと高額になってしまいます。
しかし、それでも色々なシャフトで試してみたいと思わせてくれる、魅力的なヘッドでした。
これからもマルマンには期待していきたいです。
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2015年04月16日
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マルマン シャトル フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン シャトル フェアウェイウッド の3番です。

シャフトは IMPACTFIT MV503 です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は49g、トルクは4.6、クラブ総重量は305gです。

マルマンシャトルシリーズのFWです。
シャトルシリーズはずいぶん久しぶりな感じがします。
最近のマルマンはコンダクターやマジェスティのイメージが強いです。
『SHUTTLE』の文字の下に『TITANIUM』と記されていたので、このクラブがいわゆる『フェアウェイチタン』なのだということが解りました。
最近はチタンのFWも少しずつ増えてきているように思います。
これからも増えていくのではないでしょうか?
いずれ、それが主流になったときには『FW』ではなく『FT』になるのかな?と思いました。
『ウッド(木)』を使っておられる方を見なくなって、かなりの年月が経ちました。

これまでのシャトルシリーズ同様、かなりシャローな感じがします。
形状自体もシンプルで、ゴチャゴチャした感じはありません。
芝の抵抗が少なそうなソール形状だな・・・。と思いました。

ネックの長さはしっかりあります。
今のFWの中で、調整機能も付いていないのに、ここまで長さがあるのは珍しいかな?と思いました。
マルマンのクラブは昔から品格が感じられる物が多くありましたが、こういったところにも昔からのいい流れが受け継がれているのかもしれません。

丸っこくて、薄さを感じさせる顔です。
少しつかまえ顔に見えました。

かなりのシャローヘッドです。
『超シャロー』というほうがいいかもしれません。
今はシャローヘッド全盛の時代ですが、ここまで薄さを感じさせるものは少ないような気もします。

ソールには『TUNGSTEN SOLE』と記されていました。
どこかにタングステンが組み込まれているのが解りましたが、外からは見えませんでした。
おそらく、内部に組み込まれているのだと思います。
外見はとてもシンプルですが、見えないところにも、色々な工夫が施されているようです。

ヒール側には『NEXT C.O.G DESIGN』と記されていました。
どういった意味があるのでしょうか?
おそらく、マルマンの強いこだわりがあるのだと思います。

素振りをしてみると、かなり軽く、シャフトも軟らかいです。
なかなか馴染めない感じですが、これもシャトルシリーズならでは・・・。といったところなのかもしれません。
もっとしっかりしたスペックを望むのであれば、コンダクターがいいのかな?と思いました。
ブランドによって、その性格がはっきりしているところに好感がもてます。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
かなりシャロー感があるので、最初はティアップではなく、直打ちから試してみようかな・・・。と思っていたのですが、今日は敢えてティアップして試してみることにしました。
かなりのシャローフェースなので、ティアップするのが怖く感じる部分もあるのですが、その怖いところにも深く探りを入れてみよう・・・。と思いました。
『ダルマ落とし』にならないよう、ティアップをかなり低めにしました。
試打を開始しました。

『打感』は適度なソフト感があって、なかなかいい感じでした。

『音』も大きすぎず、むしろおとなしい感じもして、好感がもてました。

球はかなりあがりやすいです。
スプーンということを忘れてしまうほどの浮きやすさです。
正直、上がりすぎに感じられるほどでした。
ティアップして打った後、マットの上から直打ちで試してみたのですが、こちらのほうがいい感じがしました。
直打ちのほうが易しく感じました。
今はFWでも、どちらかといえば『ティショット専用タイプ』と『そうでないタイプ』に分かれるように感じることもあるのですが、このクラブは後者だと思いました。

安定性は、なかなかいい感じでした。
重心も深いのか、ボールもあがりやすく、かなり寛容な印象をもちました。
大らかさをもったクラブだと思いました。
ただ、シャフトがかなりソフトに仕上がっているので、ちょっと振りにいってしまうと、どこに飛んでいくか解らないような怖さも正直ありました。
それは、私がこのシャフトを使いこなせていないのが原因だということが明らかでした。

『飛距離性能』は、なかなか高い感じがしました。
スインガータイプの方に合いやすいFWだと思います。
あまり強く振らないほうがいい結果が出やすいクラブだと思いました。
ビュンビュン振っていくと、途中でシャフトが折れてしまうような感覚をもつこともありました。
実際に折れるわけではありませんが、かなり私には振りにくいシャフトだと思いました。
いいタイミングで打てたときは、なかなかいいパフォーマンスを発揮してくれていたのですが、それをずっと続けるのは難しく感じました。

『操作性』という点では、難しく感じました。
タイミングを合わせるのが精一杯だったので、インテンショナルなショットを打とうという気にはなかなかなれませんでした。

かなり球が浮きやすく、少々ライが悪い場面でも、上手く拾ってくれそうなFWだと思いました。
あがりやすさと、飛びの性能が優れているな・・・。と思いました。
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2015年01月25日
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マルマン マジェスティ PRESTIGIO Ⅷ ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはマルマン マジェスティ PRESTIGIO Ⅷ ドライバー です。

シャフトは MAJESTY LV710 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは47インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は40g、トルクは5.0、バランスはD3、クラブ総重量は265gです。

マルマンマジェスティシリーズのドライバーです。
マジェスティのイメージに合う、ゴールドがとても美しいです。
昨年、『黒いタイプ』のドライバーに出会いましたが、このモデルは本来のマジェスティらしい感じがします。

これまでのモデルにも共通していることですが、この圧倒的な美しさは目を惹きます。
ゴールドが眩しいです。
かなり高級感があります。
国内はもとより、海外のセレブリティゴルファーの人気を集めそうです。

バックフェース寄りに、『PRESTIGIO』と記されたアクセサリーのようなものがついています。
凹んでいるので、ウェイトの役目を果たしているのかな?と思いました。

ネックの長さは普通です。
こうして見ても、ヘッドの大きさを感じます。
マジェスティらしいところです。
ゴールド仕様=高反発モデルというイメージがあるのですが、このドライバーはどうなのでしょうか?

オリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
グリップ力があって、滑りにくくなっています。
いずれ、ヘッドと同じように『ゴールド仕様』のグリップも登場するのかな?と思いました。

予想通りのシャローヘッドです。
これまでのモデルと共通するところです。
マルマンのディープタイプは、コンダクターということになるのだと思います。

ソールだけでなく、このクラウンの美しさも高級感を高めています。
すごく丁寧といいますか、繊細に作られている感じがしたので、尋ねてみると、やはり日本製ということでした。
クラブに対して、『見た目』にこだわる方はとても多いと思います。
しかし、その好みは人によって大きく異なると思います。
私はゴールド仕様でピカピカ光るタイプを求めてはいませんが、このようなタイプが好きな方もたくさんいらっしゃると思います。
この圧倒的な高級感が所有欲を満たしてくれることもあると思います。

フェース面もすごく綺麗で、凝ったデザインになっています。
どこまでメーカーが『美』に対してこだわっているのだろう?と思いました。
こういった隅々まで行き届いた気配りも、マジェスティのいいところだと思います。
色々なメーカーのクラブを試打していると、時にはチープに見えてしまったり、造りが雑に感じてしまったりすることもありますが、このドライバーにはそれが皆無です。

顔も個性的です。
私が求めたい顔とは違うのですが、この易しさを感じさせながらも、高級感あふれる顔に魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?
シャロー感があり、つかまえ顔だと思いました。
予想していた通りの顔でした。

素振りをしてみると、かなり軽いですし、シャフトも軟らかいです。
フレックスは『SR』ということでしたが、かなり軟らかく感じました。
この軟らかさや軽さも、マジェスティらしいところだと思います。
ハードスペックはコンダクターということでいいのでしょうか?
このような高級感あふれるタイプのクラブを求めておられる方に合いやすいようにメーカーが設計しているのだと思いました。

ボールを前にして構えてみても、独特の雰囲気があります。
こうして構えたときのほうが、『つかまり感』が強く感じられました。
左には行っても、右には行きにくいだろうな・・・。と思いました。
球も高くあがりやすそうな感じがしたので、『ハイフック系ドライバー』といったところかな?と思いました。
私が好む構え感とはちょっと違うのですが、最新モデルのマジェスティは、これでいいのだと思いました。
『振り感』や『構え感』などから、私には合いづらいところもあったので、まずはこちらの主張を通すのではなく、このクラブの感触を確かめながら振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は少し硬めだと思いました。
結構はっきりしています。

『音』は少し大きくて高めでした。
しかし、これくらいであれば『許容範囲内』だと思いました。
私は違う音を好みますが、このようなはっきりした音を好まれる方も多いのではないでしょうか?

球はとてもよくあがりました。
かなりの高弾道で、球がなかなか落ちてきませんでした。
タフな感じはしませんでした。

『安定性』は、なかなか高いな・・・。と思いました。
かなりソフトスペックではありますが、予想していたよりは球をまとめることができました。
スイートエリアも広いと思いました。
構えたときに左に巻いてしまわないように、少し警戒していたのですが、思っていたよりも巻き込むことはなかったので、易しく感じました。
このような大型ヘッドには、やはりある程度の『つかまりの良さ』がないと、方向性はもちろん、距離も望めないのかな?と思いました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
強く振ってしまうと、どうしても高くあがりすぎてしまう感じがしたのですが、このスペックのドライバーでは高いポテンシャルともっていると思いました。
フェースも力強くボールを押し出してくれますし、長尺との相乗効果も、かなり期待できると思いました。
キャリーを確実に稼いでいきながらも、ランも期待できそうです。
ボールの『推進力』を感じられるドライバーです。

『操作性』という点では、やや扱いづらいところがあったのですが、一応トライしてみました。
練習場では何とかできましたが、コースではちょっとリスキーかな?と思いました。
このような高級感あふれる美しいドライバーは、あまり細工をせずに素直に振っていくほうがいいように感じました。

見た目の美しさや高級感がすごく目立っていますが、性能にもこだわってつくられているように感じました。
ソフトスペックではありますが、軟弱な感じはせずに、一本芯が通っているドライバーだと思いました。

エグゼクティブゴルファーの方で、距離にもこだわっていきたい方に試していただきたいと思いました。

マルマンの高級ブランド、マジェスティということもりますし、この高級感あふれる外観から、かなり高価なのではないかな?と思い、値段を尋ねてみたのですが、やはり高価でした。
私にはとても手の出せない金額でした。
しかし、ただ高いだけでなく、メーカーの高い技術がたくさん組み込まれ、精度の高いクラブ造りをしているのだと思います。
これまで外観は高級感がありながらも、実際に試打してみるとチープに感じるクラブにもたくさん出会ってきました。
価格に見合っていないクラブだと思うこともよくありました。
しかし、このドライバーにはそのようなことは感じませんでした。
かなり価格が高めなので、コストパフォーマンスということで考えてみると、決して高くはないのかもしれませんが、それ以外の魅力がギュッと凝縮されているように感じます。

大人の為のブランド、クラブだと思いました。
私にはまだまだ早すぎると思いましたし、スペック的にも合いづらいのは最初から解っていたので、試打するかどうか一瞬迷ってしまったのですが、試打してみて良かったな・・・。と思いました。
いつもとは違う感覚で試打をしてみたのですが、こういったクラブもアリだな・・・。と思いました。
マルマンの良さ、そしてメイドインジャパンの確かさを感じました。
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2014年11月23日
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マルマン マジェスティ ROYAL BLACK アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン マジェスティ ROYAL BLACK アイアン の7番 です。

シャフトは MAJESTY LV510 です。
ロフトは27度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはR、トルクは4.2、バランスはD0、クラブ総重量は352gです。

マルマンマジェスティシリーズの新しいアイアンです。
マジェスティのイメージにピッタリの高級感あふれる仕上がりになっています。

全体的に厚みがあり丸みを帯びています。
シャープな感じはしませんが、易しそうな雰囲気がすごく伝わってきます。

かなり彫りも深く、球があがりやすそうです。
『フルポケットキャビティ』といったらいいでしょうか?

ソール幅は広めです。

独特なソール形状をしています。
これにも何かの狙いがあるのではないでしょうか?

ネックは短くて、いわゆる『頭でっかち』なタイプのアイアンです。
これまで、たくさん出会ってきました。

トップラインは厚めです。

バックフェースのアクセサリーのような物がとても綺麗で、存在感を放っていました。
さすがはマジェスティといったところです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごくノーマルなフェース面です。

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
滑りにくくてグリップ力があります。

素振りをしてみた感じは、かなり軽くて、フィーリングが出しづらいところもありましたが、マジェスティということで仕方ないのかな?と思いました。
アイアンにも、色々なタイプがあるのだと思います。

ボールを前にして構えてみると、正直ちょっと構えづらい感じがしました。
ヘッドが『巨大』でした。
違和感はあるのですが、これは仕方ないことなのだと思いました。
グースの効きも強いですし、なかなかイメージがまとまりませんでした。
このまま構えていても、固まってしまいそうだったので、とりあえずは出たとこ勝負的な感じで、打つしかない・・・。と思いました。
試打を開始しました。

一球目は、フェースが返りきらずに右にスライス気味の球が出てしまいました。
いつも通りのタイミングで打てないのは解っていたつもりでしたが、やはりイメージが出ないまま打ってしまっては、なかなかいい結果にはつながらないのだと、改めて感じました。
意識的にフェースを返すようにしたら、今度はフック系の球を打つことができました。
なかなかフェースターンのタイミングが合いませんでした。
普段はそれほど意識していないのですが、今日はフェースターンを意識しなければいけない日なのだと自分に言い聞かせました。

『打感』は、まずまずでした。
軟鉄アイアンとは違うフィーリングですが、こういった打感を好まれる方もたくさんいらっしゃるのだと思います。

球はあがりやすいと思いました。
普通に高くあがっていきました。
店員さんの話によると、このアイアンはライナー系で強い球が出る・・・。ということなのだそうですが、実際に打ってみた感じは、ライナー系という感じはしませんでした。
外見から想像できる、高弾道系のアイアンだと思いました。

『安定性』は高いです。
かなり寛容なタイプだと思いました。
ラージサイズアイアンですし、フェース面のほとんどの部分で打っても、上手くボールを運んでくれる敷居の低さを感じました。

『飛距離性能』も優れていると思いました。
キャリーも出ますし、確実に距離を稼いでくれます。
実際に今、自分が何番のアイアンをもっているのかが、全く解らなくなってしまいそうです。
『番手の概念』を最近は感じにくいアイアンが多くなりました。

『操作性』という点では、少し難しい感じがしました。
あまり操作したくない・・・。と思いました。
私は左へのミスが怖いですが、それでも重心距離が短くてフェースが自然にターンしやすいアイアンが好きです。
このアイアンは正反対で、あまりフェースローテーションを使わないで打つタイプのアイアンだと思います。
なので、私には合いづらい感じがしましたが、このアイアンの性能が劣っているとは全く思いませんでした。
あくまでも、私には合いづらい・・・。ということに過ぎません。

マルマンのマジェスティシリーズのクラブということで、最初から少し緊張していましたが、やはり高価なアイアンなのだということを教えてもらいました。
『セレブリティゴルファー』に使ってもらいたい・・・。というメーカーの思いがあるように思います。

このマジェスティを筆頭に、マルマンには色々なブランドがあって、それぞれ対象となるゴルファーがはっきりしているところに好感がもてます。
マジェスティブランドは、私にはまだ早いとは思ったのですが、とても美しいデザインだったので、思わず手に取ってしまいました。

私がアイアンに求めたいものと、このアイアンは一致していないところもありましたが、それはあくまでも好みなどが違うだけであって、このようなタイプのアイアンへのニーズも高いのだと思います。
私には合いづらいアイアンだな・・・。とは思いつつも、高価なアイアンなので、少し緊張していたように思います。

これからもマジェスティブランドは輝き続けて欲しいと思いますし、思わず見とれてしまうような美しいクラブに出会いたいです。
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2014年10月17日
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マルマン マジェスティ ROYAL BLACK ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン マジェスティ ROYAL BLACK ドライバー です。

シャフトは MAJESTY LV510 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は45g、トルクは4.0、バランスはD1、クラブ総重量は278gです。

マルマン マジェスティの新しいドライバーです。
マジェスティは、とにかく敷居が高いイメージがあります。
かなり高価なクラブですし、いつもと違う緊張感があります。
マジェスティは『ゴールド』のイメージが強いですが、このニュードライバーはシブいブラックです。
聞くところによると、マジェスティの中では、珍しくアスリート仕様になっているのだそうです。

アスリート仕様になっていても、シャロー感があります。
ディープな感じはしません。
こういったところは、今のドライバーの特徴のような気もします。
ゴチャゴチャした感じはなく、すっきりしています。
調整機能も付いていません。
おそらく見えないところに、たくさんのハイテクが注ぎ込まれていると思うのですが、外ではそれを感じさせないところがシブいな・・・。と思いました。
一見、クラシカルな感じにしておいて、実はハイテクなドライバーというのは好感度も高いです。
私はあまりマジェスティのクラブに接したことが無いのでよく解りませんが、おそらくブランドイメージとして『ゴチャゴチャ』した感じをあまり良しとしていないのではないでしょうか?

ネックの長さは、標準的な感じがします。
短すぎず、見慣れた長さです。

シャフトには『MADE IN JAPAN』の文字が記されていました。
毎度のことではありますが、この日本製というだけで好感度も増しますし、贅沢な感じがします。
そのクラブに対しての信頼性や安心感も増します。
丁寧に造られているんだろうな・・・。と思いましたし、マジェスティらしい、独特の高級感がありました。
クラブ(ヘッドやシャフト)に、はっきりとその生産国を記すことができるのは、とても少ないような気がします。
今は海外製でも、国産とあまり変わらないような値段のクラブも登場してきています。
色々なクラブに出会えるようになりました。

このオリジナルグリップも、デザインが凝っていて個性的です。
ソフトで、手にしっとりと馴染む感じとは、ちょっと違いますが、なかなかいいフィーリングです。

『顔』も、予想していたよりもクセがないのが好印象でした。
ちょっと前までは、このようなタイプはフェースが強く被っているものが多かったので、このドライバーも同じような感じなのかな?と思っていましたが、実際は違っていました。
変なクセはありませんでした。
ヘッド後方が少し伸びているのが少し目に入りましたが、これは直進性を高める効果があるのかな?と思うくらいで、それほど気になりませんでした。
『逃がし顔』ではなく、どちらかというと『つかまえ顔』に見えたのですが、苦手意識は芽生えてきませんでした。

フェース面のデザインも独特です。
マジェスティらしい凝ったデザインになっています。
この部分にもメーカーのこだわりが感じられます。
フェースの弾き性能を追求しても、デザインはここまで凝っていない・・・。というメーカーが多いように思います。
私はこれまでのノーマルなデザインで充分だと思いますが、こういったオシャレ心といいますか、ブランドイメージを保つ工夫はいいことだと思います。
このクラブはまだ新品なので今は解りませんが、使い続けていってボールマークがどのようになっていくのか、ちょっと興味をもちました。
私は気に入ったクラブを使い込んでいくタイプなので、新品のときだけでなく、使い込んでいったときのことも考えてしまいます。
使い込んでいけばいくほど、いい味の出るクラブが理想です。
ちょっと使っただけで塗装が剥げたり、傷が目立ってしまったりするクラブにも、これまでたくさん出会ってきましたが、あまり魅力を感じません。

シャローバック形状です。

角度を変えて見ても、やはり薄さを感じさせます。
今は殆どのドライバーがこのような形状になっています。
それだけメリットも大きいのだと思います。
マルマンの『ディープ担当』は、やはり『コンダクター』になるのかな?と思いました。

素振りをしてみると、かなり軽さを感じます。
シャフトも、すごく軟らかいです。
もうちょっと重めでしっかりと堪えてくれるタイプを予想していたので、少し意外でした。
この MAJESTY ROYAL BLACK というドライバーはアスリート仕様ということなので、これまでのモデルとは違うだろう・・・。と思っていたのですが、振ってみた限りではあまり大きな違いは感じられず、『これまで通り』といった印象をもちました。
あまり振りにいってしまうと、暴れそうだったので、まずはタイミングに気をつけて振っていこう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えた感じも、まずまずです。
思わず見とれてしまうようなことはなかったのですが、無難な感じで打っていけそうな予感がしました。
ドロー・フェードでいえば、ドローのほうがイメージが強く出ました。
ただ、シャフトの振り感がいまひとつ合っていなかったので、上手くラインに乗せられるかどうか、少し不安でした。
球はよくあがりそうでしたし、ヘッド後方の伸びがよく見えていたので、左右どちらにも大きく曲がることはないだろうな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずだと思いました。
硬くなく、手に嫌な衝撃も残りません。
ただ、何となくではあるのですが、もう少し手に伝わってくるものが欲しいな・・・。と思いました。
しかし、大きな不満はないですし、マジェスティのブランドイメージを損なうようなフィーリングではないと思いました。

『音』は少し大きくて高めです。
私はもう少し控えめな音が好きなのですが、この音がちょうどいい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないかな?と思いました。
私は強くインパクトしてしまうほうなので、どうしても音が強くなってしまいます。
メーカーがターゲットにしている層のゴルファーの方には、ちょうどいいように感じられるのではないかな?と思いました。
こもった感じの音ではなく、しっかりとインパクトを感じることができます。
高めの音なので、ボールを飛ばしている・・・。という感覚をもちやすいのかもしれません。
私がいつもの感じで打つと、音もそうですし、高さや方向性にも『不調和』が見られたので、『音のイメージ』で弾道を調整していけばいいように感じました。
あまり強く叩きすぎることには、合っていないような気がしました。

球はとてもよくあがりました。
想像していた通りでした。
弾道も高めでした。
アスリート仕様という感じはあまりしませんでした。

『安定性』という点では、本来は高いものをもっていると思うのですが、今日はシャフトの感じをなかなかつかめず、少し曲がってしまいました。
ヘッド自体はスイートエリアも広そうですし、寛容なタイプだと思いますが、シャフトに慣れるまでに、少し時間と球数が必要だな・・・。と思いました。
私には難しく感じられたところもあったのですが、クラブ自体はシビアなタイプではないと思います。

『飛距離性能』は、まずまずだと思いました。
なかなかいい感じでボールは飛び出していったのですが、高く上がりすぎてしまいました。
バックスピンも多めでした。
少し吹き上がる感じがしました。
やはり、『音』に合わせて打っていったほうがいいんだと思いました。
自分の振りたいように振っていたのでは、なかなかクラブもついてきてくれない感じがしました。

『操作性』という点では、少し難しく感じられました。
左右に意図的に曲げられるようになるまで、少し球数を要しましたが、一応曲げることはできました。
クセのないクラブなので、左右どちらにも対応してくれました。
ただ、どちらかといえば球のつかまりがいい感じがしたので、フック系のほうが出やすいかな?と思いました。
昔の『超フック系ドライバー』のような『一方通行』を思わせるようなクラブではありませんが、フック系のほうが合いやすいような気がしました。

スライスを撲滅してくれるドライバーではないと思いますが、このつかまりの良さは、多くのゴルファーから支持を集めるのではないでしょうか?
弾道も高いですし、『ハイドロー仕様』のドライバーといってもいいのかもしれません。

マジェスティの中では珍しく、『アスリート仕様』ということで期待をしていたのですが、これまでのモデルとあまり変わっていないな・・・。と思いました。
ただ、聞くところによると、今回のモデルは『9.5度のS』が、すごくしっかりしたモデルになっているのだそうです。
はっきりと『線引き』されていて、性能も変わっているのだそうです。

それならば、是非そちらを試してみたい・・・。と思ったのですが、あいにくこのドライバー1本しか無かったので、また試す機会があれば試してみたいと思いました。
なかなか思うようなスペックに出会えないことも多いですが、これは仕方ありません。
またの機会に期待するしかない・・・。と思いました。

マルマンは名門メーカーですし、実績もあります。
中でもマジェスティは、私にとっては敷居の高いブランドです。
チタンドライバーが登場してからずっと敷居が高いイメージがあります。
それはスペック的なことよりも、価格です。
このドライバーの価格を尋ねてみたのですが、税別で12万円ということでした。
20万円以上のドライバーも珍しくないので、マジェスティにしては、リーズナブルなほうかもしれないですが、やはり私には手の届きにくいクラブです。

ゴールドの印象が強いマジェスティですが、このシブいブラックには好感がもてました。
そして、次回は是非もっとしっかりとしたスペックも試打してみたいです。
私にはやや難しいドライバーでしたが、久しぶりにマジェスティに出会えて嬉しく思いました。
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2014年01月13日
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マルマン マジェスティ Royal-LV ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン マジェスティ Royal-LV ドライバー です。

シャフトは MAJESTY Royal-LV です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は47g、トルクは4.3、バランスはD2、クラブ総重量は274gです。

マルマンマジェスティの美しいドライバーです。
この美しさに圧倒されそうです。
高級感が、かなり感じられます。

立体的というよりは、かなりシャローな感じがしますが、とても美しいです。
マジェスティは、なかなか出会うことがありませんが、この変わらない高級感がいいです。
ゴルフクラブは本来、ゴルフボールを打つための道具ということになりますが、マジェスティを見ていると、『眺めて楽しむ為の道具』という一面もあるように思えてきます。
今は殆どのドライバーがチタンですが、チタンドライバーと聞くと、私は真っ先にマルマンを思い出します。
チタンドライバーが登場し始めた頃、一本が20万円を超えていました。
あまりにも高価なので、全く手が出ない存在でした。
『20万円の飛距離』って、どれくらい凄いんだろう?と思ったことも、よく覚えています。

ネックの長さは、標準的といっていいでしょうか?
想像していたよりも長いように感じました。

この豪華なアクセサリーのような物もすごいです。
この高級感があるからこそ、所有感を満たされる方も多いのではないでしょうか?

シャローバック形状でした。
これは、もう『想定内』といったところです。
こういったタイプのドライバーで、ディープ構造は考えにくいような気もします。

顔はちょっと独特でした。
シャロー感も強く感じますし、フェースが被っているのが、よく解りました。

素振りをしてみても、かなり軽く感じます。
シャフトのフレックスもSRということでしたが、とても軟らかいです。
あまり振らずに合わせていくしかない・・・。と思いました。
スペック的に、やや合いづらいとは思っていても、この美しさを目にしたら、思わず手に取りたくなりました。

ボールを前にして構えてみても、左にしか行かないような感じがしました。
私にとって緊張感をもたらす顔をしているのですが、こういったタイプのドライバーだと始めから解っているので、特に驚くことはありませんでした。
ただ、正直いいまして、違和感はありましたし、苦手意識は芽生えてきました。
両肩に力が入っているのがよく解りました。
大きく2回ほど深呼吸をしました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトです。
フェース面がボールを強く弾いているのがよく解りました。
かなり弾くので、高反発モデルなのかな?と思ったのですが、このモデルはルール適合モデルということなのだそうです。

『音』は少し大きめではあったのですが、全く問題ないと思いました。

球はとてもあがりやすいです。
あがり過ぎるくらい高~くあがっていきました。
もっと低く打ち出したいと思ったのですが、それをなかなか許してくれませんでした。

『安定性』という点では、正直難しく感じました。
あまり振りにいけず合わせてばかりだったこともあると思うのですが、ヘッド自体も暴れる感じがしました。
やはり気持ちよく振り切っていけるドライバーのほうが、方向性も出しやすいように思います。
私は少し難しく感じましたが、このヘッド自体はとても寛容性が高いと思います。
シビアな感じはしませんでした。

『飛距離性能』という点では、タイミングさえ合えば、期待できるかな?と思いました。
ただ、その確率は私の未熟なスイングでは、あまり高くないと思いました。
先ほども書きましたが、ボールが高くあがり過ぎてしまうところも、マイナスに働いたような気がします。

『操作性』という点でも、少し難しく感じました。
こちらの意思をなかなか伝えづらいような感じがしました。
こちらの主張が強すぎると、ボールがかなり散らばってしまう感じがしたので、ここはひとまず極端なことはしないでおこう・・・。と思いました。

マルマンのマジェスティらしい、高級感溢れるドライバーです。
見るからに高価な感じがしていたので、ボールを打っているときも、ずっと緊張していました。
普通のクラブを試打するときよりも、緊張感が高かったような気がします。

一応、値段はいくらくらいするのだろう?と思っていたのですが、やはり10万円以上するとのことでした。
やはり、私には敷居の高いドライバーだな・・・。と思いました。

スペック的にも難しいところもありましたが、金額的にも私には縁遠いタイプのドライバーだと思いました。
しかし、こういったクラブがあっても、いいと思いますし、もっと増えていってもいいような気もします。

年代的にベテランの方で、かなり裕福な方に魅力的に感じられるドライバーといえるのではないでしょうか?
『アスリート色』は感じられませんでしたが、『エグゼクティブ感』が強く感じられました。

この『全身鏡張り』ともいえるような、美しいクラブに負けないよう、私も美しいスイングをしよう・・・。と思ったのですが、今日はこちらの負けだったように思います。
私のスイングの未熟さ・拙さを痛感しました。

今日もかなり寒い日でしたが、試打を終えるまで、ずっと冷えっぱなしだったような気がします。
少々寒くても、ボールを打っていれば自然と体も温まるものですが、今日はなかなかそういう感じになれませんでした。
やっぱり合わせにいってはダメだな・・・。きちんと振り切っていかなければ・・・。と思いました。

私はまだまだこのようなタイプのクラブを使うことはないと思いますが、美しいクラブは大歓迎です。
まずは目で楽しみたいと思っています。
なかなか手にすることはないですが、『マジェスティ』という名前のクラブは、これからもずっと存在し続けて欲しいです。
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2013年11月30日
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マルマン ZETA アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン ZETA アイアン の7番 です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は95g、トルクは1.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は418gです

マルマンゼータシリーズのアイアンです。
これまでドライバーとフェアウェイウッドを試打して、だいたいのイメージが固まりつつあったのですが、このアイアンはまたちょっと違う雰囲気を感じます。

エッジが効いていてシャープというよりも、やや大きめのサイズで大らかさがあるように感じます。
安定性重視のアイアンのように見えました。

かなり彫りも深く、いまどきのアイアンという感じがします。

ソール幅は、やや広めだと思います。

ネックの長さは、少し短めです。
やや太めなので、『寸胴(ずんどう)』のような印象をもちました。
あくまでも私の好みとしては『首長(くびなが)美人』に魅力を感じます。
このアイアンは重心が低く、どっしりとしていそうな感じがしました。

ソール形状に特徴があって、抜けが良さそうだな・・・。と思いました。
リーディングエッジの削りも、はっきりしています。

何か特別な工夫が組み込まれているんだろうな・・・。と思いながら、バックフェースを見ていると、トゥ側に『INNOVATIVE SOLE』と記されていました。
つまり、そのまま訳すと『革新的なソール』ということでいいのでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、大顔ではあるのですが、特に違和感はありませんでした。
トップラインも厚めではありますが、不格好にはなっていません。
どちらかといえば『ロールさせやすい』といいますか『包み込む』イメージをもちやすいアイアンだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その秀でた飛距離性能です。
かなり飛びに力を入れているアイアンだと思います。
最初はかなり小さめにコンパクトに振っていったのですが、イメージよりもかなり飛んでいました。
もっと手前に落とすつもりだったのですが、思っていた以上にボールがよく飛びました。
『刻む』ということが難しいアイアンだと思いました。
しかし、こういった飛び系のアイアンで、自由自在に刻むことができるようになれば、かなり技術も上がっているのかな?と思ったのですが、私にはかなり難しいことだと思いました。
もし、『7番アイアンだけによるドライビングコンテスト(ドラコン)』があって、それに出場するならば、このアイアンを使用クラブの候補の中のひとつにしたい・・・。と思いました。
それくらい、飛距離だけを求めていくのであれば、優位性を感じます。
ロフトが立っていることもあるのですが、スチールシャフトでこれだけ飛ぶということは、メーカーも飛び性能があがるように、色々な工夫が施されているのではないでしょうか?

『打感』はまずまずでした。
軟鉄アイアンを試打するときのような、気持ちの昂ぶりはありませんでした。
まあ、こんなものだろう・・・。という感じでした。

球はとてもあがりやすいです。
タフな感じは全くしませんでした。
かなり球があがりやすいように設計されていると思いますし、軽量スチールとの相性もいいように思います。
もう少し低く抑えていきたい・・・。と思っても、どうしてもボールが上がってしまう・・・。という感じがしました。

『安定性』も高いです。
こういった形状のアイアンの大きな特長だと思います。
飛距離を追求するタイプのアイアンは、このようにイージーでないと敷居が高くなりすぎてしまうように思います。
平均飛距離も、最長飛距離も優れていると思いますし、それには、この安定性の高さがあってのことだと思います。
打点が少々ブレてしまったのですが、それを感じさせない『易しい』アイアンです。

『操作性』はまずまずです。
とりあえず左右に曲げることもできましたが、あまり大きくは曲げにくい感じがしました。
インテンショナルに打つタイプではなく、なるべく曲げないようにして攻めるべきアイアンなのだと思います。

マルマンのニューモデルで、初対面でしたが、打つ前に予想していたイメージと大体合致していました。
飛距離性能が凄いな・・・。と思いましたが、これは今のアイアンの大きな特徴だと思いますし、それが当たり前なのかもしれません。
飛びに優れていないアイアンは売れにくいのかもしれません。

以前試打したZETAドライバーは『新種』ということでしたが、このアイアンもその新種なのでしょうか?
長さは変えられないようですが、いずれ長さが変えられるアイアンも登場してくるかもしれませんし、それは難しいことではないように思います。

今は色々なタイプのアイアンがありますが、こういったタイプのアイアンも面白いな・・・。と思いました。
私が使いたいタイプのアイアンとは異なるのですが、今はこういったニーズが大きいのだと思います。

ソールに大きな特徴が見られましたが、人工のマットの上からでは、その効果がよく解りませんでした。
やはり実際の芝の上でないと解りづらい部分は大きいです。
あくまでもマットの上からでは、いい感じで抜けてくれました。

今度機会があれば、コースで試して・・・。といいたいところですが、これくらい飛距離の出るアイアンは怖くて、コースでは使いづらいところがあるので、おそらく試してみることはないだろうと思います。
縦の距離感は全く合いづらいので、かなり苦労するだろうと思いました。

しかしアイアンにはまず『飛距離性能』が第一で、その次に『球のあがりやすさ』『ミスヒットに対する寛容さ』を求めておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々に、是非試していただきたいと思いました。
今日試打したモデルはスチールシャフトが挿してありましたが、カーボンシャフトが装着されているモデルもあるそうなので、選択肢も広がるのではないでしょうか?

顔も結構いいので、アスリートゴルファーの方にも受け入れられやすいのではないかな?と思いました。
私は、こういった飛距離系のアイアンの必要性を今のところ感じていないですし、これからもずっとノーマルタイプのアイアンを使っていきたいと思いますが、これからはこういった『二極化』がどんどん進んでいくのではないでしょうか?
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2013年11月02日
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マルマン ZETA フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン ZETA フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは Z713 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は69g、トルクは4.3、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は334gです

マルマンゼータシリーズのフェアウェイウッドです。

この2つのウェイトが特徴的です。
大きさは同じように見えるのですが、それぞれ重さが違うのだそうです。
この2つのウェイトを取り替えることによって、重心を変えることができるのだそうです。
『前後』というのは、よく考えられているな・・・。と思いました。
これまでは『方向性』を調整する為のウェイトが多かったように思うのですが、このFWは違っていて、『深重心』『浅重心』を好みによって、選べるのだそうです。
最近流行の浅重心FWにもなれるんだな・・・。と思いました。
ちなみに今の状態は、変更前の設定で球があがりやすい『深重心タイプ』になっているのだそうです。
ウェイトの色は『白』と『黒』というように、それぞれ違う線が入っているのですが、それぞれのウェイトに数字による重さの表示があってもいいんじゃないかな?と思いました。

ヒール側には『TRAJECTORY CONTROL SYSTEM』と記されていました。
つまり『軌道をコントロールするシステム』ということでいいのでしょうか?
この意味は2つのウェイトのことなのでしょうか?
ドライバーには『MULTI FITTING SYSTEM』と記されていましたが、FWは違うようです。
ドライバーほどの細かな調整はできないようです。

こうして見ても、シャロー系のヘッドだということが解りますし、ドライバーと同じような印象をもちました。

ネックの長さも、標準的といったところでしょうか?

この銀色の三角顔がとても印象的です。
ドライバーと同じ印象をもちました。
以前ドライバーを試打して感じていたことなのですが、この銀色の塗装が結構剥がれやすい感じで、ところどころ剥がれていました。
扱い方に、かなり気を遣わないと、塗装の剥離が目立ってしまいそうです。
このFWも、よく見ると、ところどころ傷などが目立っていました。
直接性能には関係ないことなのかもしれませんが、私はこういったところもすごく気になるので、そういった意味では、このFWにもあまり好感がもてませんでした。
『使い減り』するクラブを購入したいとは思いません。
使っていけばいくほど、いい味の出るクラブが昔から好きです。

このシャローバック形状なのも、ドライバーと共通するところだと思います。

振り感はまずまずでした。
それほどしっかりとした感じはしませんでしたが、特に難しく感じることはありませんでした。
ドライバーを試打したときの印象がまだ残っているので、まあ、こんなものだろう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えた感じも、まずまずでした。
特に構えづらいということも無かった代わりに、こちらの気持ちが盛り上がることもありませんでした。
淡々とした気持ちで見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトな感じで、好感がもてました。

『音』はちょうどいい大きさで、いい印象をもちました。
叩きにいっても甲高くないので、インパクトが詰まるようなこともありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、クリークという点で考えてみても、普通だな・・・。と思いました。
特に球があがりやすくなっている・・・。ということもなく、ごくノーマルな感じがしました。
2つのウェイトを変えて『浅重心』にしたら、もっとスピンを抑えることができるのかもしれません。
専用の工具が無かったこともあるのですが、あまり交換してみたい・・・。という気持ちにもなれなかったので、このまま試打することにしました。

『安定性』という点でも、ごく普通な感じで、特に大きく秀でているようには感じませんでした。
ただそれは、このFWの性能が低いのではなく、他にたくさんの高安定性FWがあるので、このFWがそれほど目立たない・・・。ということです。
ウェイトを交換して『浅重心』にすれば、もっとシビアな感じになるのかもしれません。

『飛距離性能』も、特に大きく秀でているとは感じなかったですし、『想像の範囲内』に感じられました。
『浅重心』にしたら『一発の距離』という点では、ある程度稼げるのかもしれませんが、それをあまり試してみたいとは思えませんでした。
ただ、それはこのFWの性能が低いのではなく、あくまでも私がもっと気持ちを入れて打っていけばいいのだと思いました。

『操作性』という点では、まずまずでしたが、どちらかといえば安定性を活かしていったほうがいいような気がしました。

とてもよく造られているFWだと思うのですが、最初から最後までどうもテンションが上がることがありませんでした。
最初はあまり気持ちが乗らなくても、使い続けていけば次第に気に入るクラブというのも、ごく稀にありますが、このクラブはそういった感じはしませんでした。
あまりたくさん手にするタイプのクラブでないことは、第一印象から感じ取っていたような気がします。
『最初で最後の出会い』となるクラブは、とても多いです。

調整機能が付いたクラブはとても多くなりました。
ただ、その調整機能はあくまでも、そのクラブのもつ『基本性能が高くなければならない』ということが前提にあるように思います。
このFWの基本性能が低いとは思わなかったのですが、何かこう強くインパクトに残るものがありませんでした。
先ほども書きましたが、仕上げ方法にも改善点があるんじゃないかな?と思いました。
使っていくうち(しかもまだかなり早い段階で)、クラブがみすぼらしくなって欲しくはありません。
使えば使うほど魅力を増すようなクラブを使っていきたいと思います。
使っていくうちに、ある程度の傷や汚れなどは仕方のないことかもしれませんが、ドライバーも含め、このFWも、かなり早い段階で塗装落ちや傷などが目立ってしまっているのが残念でした。
試打クラブはたくさんの方が試打しますし、中にはあまり丁寧に扱われない方もいらっしゃるかもしれません。
なので、多少の傷や汚れなどがあっても仕方のないことなのかもしれませんが、それを差し引いたとしても、このクラブの最終仕上げ方法には疑問を持ちました。
クラブは『機能性』も大事ですが、まずは『美しくあるべき』だと思っているので、そういった意味でも、まだまだ改善点があるような気がしました。

マルマンの新シリーズ『ゼータ』ですが、これからどのような方向に向かうのかな?と思いました。
コンダクターなどのように、長く続くブランドで有り続けるのでしょうか?
『ゼータ2』などのように発展していくのでしょうか?
どのようになるのか、私は解りませんが、これからのモデルに期待したいと思いました。
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2013年10月12日
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マルマン ZETA ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン ZETA ドライバー です。

シャフトは Z713 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは4.8、キックポイントは中調子、クラブ総重量は312gです。

マルマンの新しいドライバーです。
このドライバーを初めて見たとき、マルマンのドライバーだとは気づきませんでした。
すごくイメージが変わりました。
マルマンといえば、私は『コンダクター』のイメージが強いのですが、このドライバーは新しいシリーズなのでしょうか?
ただ、聞くところによると、このドライバーは『新製品』ではなくて『新種』というのだそうです。
どこが新種なんだろう?と思いました。
こうして見る限り、特に変わった感じはしません。

ソールは黒っぽい色をしていますが、それ以外はシルバーが目立っていて、何となく『軽量感』を感じます。
他のメーカーが時々『限定モデル』として、ヘッド全体が黒いドライバーを発売することがあり、それらの多くがとてもカッコイイのですが、このドライバーはちょっと違う雰囲気があるな・・・。と思いました。
『限定感』とか『希少感』というよりは『大衆感』を感じました。
これまでのマルマンに無いイメージのドライバーであり、『高級感』はあまり感じませんでした。

ヒール側のところには『MULTI FITTING SYSTEM』と記されていました。
こういったドライバーは最近多くなったような気がします。
強度や安全性が保たれているのであれば、こういったシステムはとても意味があることなのかもしれません。
ただ、それによって見た目やフィーリングが犠牲になってしまえば、元も子もありません。

ネックの近くにウェイトのようなものが見られます。
専用の工具があれば、交換できそうです。
ただ専用の工具だと、かさばってしまうこともあるので、できれば『六角レンチ』で交換できると、かさばる心配もなくなるのかな?と思いました。
とはいっても、マイドライバーは六角レンチでウェイトを交換できるタイプなのですが、今まで一度も交換したことはありません・・・。
鉛すら貼ったことがありません。
ヒールの部分にウェイトがあり、それを色々な重さに交換するということは効果も大きいと思いますが、かなりフィーリングが違ってくるんじゃ無いかな?と、これまでの経験上感じました。
今は『重心深度』がとても注目されているようですが、『重心距離』もとても大切です。
そのクラブの扱いやすさを大きく左右しますし、重心距離が違えばフィーリングも大きく変わります。

ネックには調整システムが搭載されていました。
他のメーカー同様、色々なシャフトに交換できるのでしょうか?

バックフェースのところには『TYPE-713』と記されていました。
どういう意味があるのでしょうか?

予想していた通りの形状です。
極端なシャローだとは思いませんが、やはりシャローな感じはします。
『セミシャローバック』といっていいでしょうか?
『立体感』『厚み感』というよりは、『平べったい』感じのするヘッドです。

とても懐かしい感じの『銀顔』です。
最近は少なくなったように思いますが、昔からこういったシルバーはたくさん経験しているので懐かしく感じます。
何となくなのですが、その質感や色を見て『ウルトラマン』を連想してしまいました。
形状的にはオーソドックスな『丸顔』ではなく、一時期流行った『三角顔』をしています。
直進性を高める為の効果が期待できるのでしょうか?
最近は、こういった三角顔も少しずつ復活してきたような気がします。

N

O

U

C
ネックのところには、それぞれ『N』『O』『U』『C』の文字がありました。
これは『ニュートラル』『オープン』『アップライト』『クローズ』の意味なのかな?と思いました。
フェースアングルやライ角の調整ができるのだそうです。
何年か前であれば、とても斬新で画期的なシステムだとは思いますが、既に他のメーカーでたくさん経験しているので、特に珍しくは感じませんでした。
ああ、ついにマルマンもこういったシステムを導入したんだな・・・。という思いしかありませんでした。

クラウンマークにも、このブランドのロゴマークのようなものが使われています。
どう見ても私には『数字の7』と『アルファベットのL』が合わさったようにしか見えないのですが、そうではないのだろうと思います。
『ゼータガンダム』の『ゼータ』でいいのかな?と思いました。

ソールやクラウンマークだけでなく、フェース面にも、このマークが採用されていました。
顔やソールだけでなくフェース面も、そのクラブに対する『高級感』といいますか『プレミアム感』を感じやすいところだと思うのですが、このドライバーにはそういった感じはしませんでした。
あえて、このような親しみやすい雰囲気を作り出しているのでしょうか?
色々な機能が加えられているけど、おそらくそれほど値が張るドライバーではないだろうな・・・。と思いました。

ネックの長さは、標準的だと思いました。
特に変わった感じはしません。

聞くところによると、このドライバーは『長さ』を調整できるのだそうです。
これは他のメーカーにはなかなか見られない、とても画期的なシステムだと思いました。
『長さを変える』ということで考えてみると、以前試打したPINGのパターを思い出しました。
それが、このドライバーが『新製品』ではなくて『新種』と呼ばれるところなのでしょうか?
どのようにして長さを変えるのか尋ねてみたのですが、この間にある『スペーサー』を交換することによって、長さを変えられるのだそうです。
この試打ドライバーは『45.25インチ』ですが、スペーサーを交換することによって『45.5インチ』になったり『46インチ』になったりするのだそうです。
よく考えられているな・・・。と思いましたし、とてもシンプルなシステムだな・・・。と思いました。
ただ、強度やフィーリングが犠牲になってしまわないかな?という思いもありました。
長さを変えるということは『リシャフト』以外、なかなか難しいことだと思うのですが、それをやってのけてしまうメーカーの熱意や工夫を感じます。
ただ、私はこの45.25インチのままでいいと思いましたし、長さを変えること自体にそれほど大きな興味はありません。
要は一球目から私を虜にしてくれるか?ということのほうが重要です。
競技であれば、ラウンド中に長さを変えることはできませんが、あくまでもスタート前までに
「今日は狭いコースだから、距離よりも方向性を重視して短めにしよう・・・。」とか「今日は広くて距離もあるコースだから長めのセッティングにしよう・・・。」という調整ができるのだそうです。
正直、私はこういったシステムにあまり興味がもてなかったですし、コースの特徴に関係なく、『いつものフィーリング』で振っていきたいと思っています。
方向性を最優先するときはグリップを短く持つこともありますし、FWやUT、アイアンなどでティショットすることも多いので、ドライバーの長さを変えようとは思いません。
わずか『0.25インチ』から『0.75インチ』『1インチ』長さを変えただけで、どれだけの方向性や距離が担保されるのかが今ひとつ明確ではありません。
しかし、このシステムはとても画期的だと思いますし、魅力的に感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、まあまあだな・・・。と思いました。
フェースが少し被っているように見えました。
ネックのポジションは『N』だったのですが、私には『ニュートラル(中立)』には見えませんでした。
私の中で『左注意報』が発令されました。
しかし、極端なフックフェースだとは思わなかったですし、これくらいはこれまでたくさん経験しているので、その経験を活かしていけば、特に問題はないだろう・・・。と思いました。
それと、このドライバーはフェースアングルが調整できるので、それを利用すれば、もっと構えやすくなるような気がします。
私は左へのミスが怖いので、こういった印象をもってしまいますが、日頃フックフェースのドライバーを使っておられる方や、少し被っているほうが好きだ・・・。という方にはとても構えやすいのかもしれません。
『極上の構え感』だとは、正直思いませんでしたが、普通に打っていくことはできるだろう・・・。と思いました。
弾道は何となく軽そうだな・・・。と感じました。
重く『ビシッ』と打つ感じがしません。
ヘッドに重厚感を感じなかったからかもしれません。
ヘッドの色というよりは『全体的な雰囲気』から、『軽量感』が感じられました。
色々と球を曲げていく・・・。という感じはしなくて、なるべく無難に打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は正直、不満が残りました。
爽快感は無く、少しこもった感じがしました。
球数をこなしていくほど、テンションが下がっていきました。
昔よく見られた、機能性を重視し過ぎたクラブの打感といっていいのかもしれません。
調整機能も大切ですが、それよりも私は『フィーリング性能』を求めます。

『音』は大きすぎず、控えめな感じでいい印象をもちました。

球はとてもあがりやすくて、タフな感じはしません。
スペック的にいっても、ある程度はヒッター向けなのかな?と思っていたのですが、弾道は少し高めでした。
『ロフト一桁台』のあがりやすさではないように感じました。

『安定性』は、なかなか高いと思いました。
ある程度の寛容さは持ち合わせているような気がします。
多少のブレにも目をつぶっていてくれる優しさが感じられました。
シビアな印象はありません。
この試打クラブは『45.25インチ』ですが、長さを変えると、どれくらい難しくなるのか、少し興味をもちました。
しかし、おそらくこれくらいの長さまでがちょうどいいんじゃないかな?と思いました。

『飛距離性能』という点では、まずまずかな?と思いました。
特に大きな魅力を感じることはありませんでした。
決して性能が低いとは感じなかったのですが、同様かそれ以上のドライバーにたくさん出会ってきているせいか、このドライバーのポテンシャルをそれほど感じることはありませんでした。
それともうひとつ、私自身のテンションが上がりきらなかったのも、大きな要因のひとつのような気がしてなりません。
クラブに気持ちが乗って、パワーがみなぎる・・・。という感じではありませんでした。
あくまでも淡々と行っていたような気がします。
『飛ばせるドライバー』というのは、もちろん物理的な性能なども重要ですが、それ以外にも『プレイヤーをその気にさせる』ということが大切なのではないでしょうか?
プレイヤーのもつポテンシャルを最大限に引き出しながら、クラブ自体のもつ高性能をいかんなく発揮できたときに最大限の飛距離が生まれるのではないでしょうか?
飛距離というと、クラブに注目される方は多いと思いますし、私もそのうちの一人ですが、あくまでも『距離を出す為のエンジン』は『プレイヤー自身』だと私は思っています。
いくらクラブが優れていても、ある程度のヘッドスピードやミート率などが無いと、ボールは飛んでくれません。
もちろん、このドライバーで気持ちが上がってナイスショットを連発される方もいらっしゃると思いますが、私は何度打っても、気持ちが上がっていくことはありませんでした。
私の気持ちの持ち方にも、問題があるのかもしれません。

『操作性』という点では、あまり大きく曲げることは難しく感じましたが、とりあえず左右に曲げることができました。
構えたときに左へ注意しなければいけないな・・・。と思ったのですが、その思いの通りに左へ曲げていくことが容易でした。
右へ曲げていくときも、かなりカットに逃がしていく感じで曲げていくことができました。
しかし、やはり不自然な感じがずっとしました。
操作性を求めていくには、違うタイプのドライバーのほうが理にかなっているのかな?と思いました。

色々な調整機能が付いていて、とても高機能だとは思うのですが、正直ややチープな感じは否めませんでした。
外観・フィーリングにも不満が残りました。
このドライバーのウリは何といっても、その『調整機能』にあると思うのですが、それ以外にも、もっとやることがあるんじゃないかな?と思いました。
調整機能についても、今は多くのメーカーで採用されていますし、目新しさは感じられず『二番煎じ』以上な気がしました。
このドライバー以上に複雑な調整機能をもったドライバーも既に市場に出回っています。
やはり、こうしないと売れにくいのでしょうか?
それともメーカーの新たな挑戦なのでしょうか?
こういったシステムを組み込んでいくのは、勇気がいることだと思いますし、『前進メーカーの後追い』という認識をもたれることはメーカーも覚悟していると思います。
できれば海外メーカーでなく、日本のメーカーでこういったシステムを始めて欲しかったな・・・。という思いもあります。

こういったシステムを搭載するのであれば、他の物理的な性能はもちろん、フィーリングにおいても、『本家』を超えるようなものでないといけないような気がします。
しかし、このドライバーにはそういったものが感じられませんでした。
ちょっと表現は良くないかもしれませんが、『他のメーカーの後追い』という印象を拭うことができませんでした。

このドライバーの一番のウリは『長さを変えられる』というところだと思います。
それが他のメーカーのクラブには見られない、新たな工夫だと思います。
しかし正直いって、長さを少し変えただけで、それがどうなるんだろう?という気持ちのほうがずっと強くなりました。
それよりも、もっと改善すべき点はあるんじゃないかな?と思いました。

シャフトの長さを変えられるというのはとても画期的なことだと思いますが、そのシャフト自体にも不満が残りました。
長さを伸ばしてヘッドスピードを上げるよりも、シャフト自体の性能を上げたほうがいいのではないかな?と思いました。

マルマンの新製品ではなくて『新種』のドライバーでしたが、正直私は殆ど魅力を感じませんでした。
もちろん、このドライバーに大きな魅力を感じておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、この機能を使いこなしておられる方もいらっしゃると思います。
しかし、私はあまり興味がもてませんでした。
最近、かなり大きく揺れ動く私の『購買意欲センサー』も、今日は全く動くことはありませんでした。
微動だにしませんでした。
淡々と何事も無かったかのように、予定の球数を打ち終えて、この試打クラブを返却しました。
後ろ髪を引かれる思いも、全くありませんでした。
表現は良くないかもしれませんが、『チープ』という印象を最初から最後まで拭うことができませんでした。

今回のこのドライバーは、まだ『発展途上』だと思いますし、これからさらなる改良が加えられていくのだと思います。
正直、今回のこのモデルは『調整機能』にばかり重きを置かれたような気がしてなりません。
もちろん、ヘッドにも色々な工夫が施されているのだろうと思うのですが、それを強く感じ取ることはできませんでした。
『新種』ではありながら、これまでの他のメーカーのドライバーとは『全く違う』という印象をもてないまま練習場を後にしました。
また次のモデルに期待したいと思います。
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2013年05月02日
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マルマン Conductor PRO-X マッスル アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン Conductor PRO-X マッスル アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は445gです。

とてもカッコいいマルマンのマッスルバックです。
ついにマルマンもマッスルバックを発売してくれたのか・・・。と思い、とても嬉しくなりました。
『コンダクター』は、昔からとてもグレードの高いブランドなので、最近マッスルバックが発売されていなかったことのほうが不思議なのかもしれません。
アイアンはマッスルバックのほうがいい・・・。というわけではありませんが、マッスルバックにはキャビティには無い、独特の美しさがあります。
特に私がゴルフを始めた頃はマッスルバックのほうが多かったので、どうしても思い入れが強いです。
今は、色々なメーカーがマッスルバックを発売してくれるようになりました。

この研ぎ澄まされた感じがたまりません。
アイアンには、こういった『鋭角さ』をもっていて欲しいと思っています。
形状的に丸っこくて、全体的に膨らんだようなアイアンでは、なかなかいいインスピレーションが湧いてこないのですが、このようなスタンダードな形状だと、これまでの経験値が活きてくるので、すごく馴染みやすいです。

マッスルバックらしく、フラットで肉厚な感じもすごくいいです。
フルキャビティや、ポケットキャビティを使い慣れておられる方には、やや親しみづらいところがあるかもしれません。
しかし、今のマッスルバックは昔に比べ、すごく易しくなっているので、敬遠されることはないと思っています。
『難しい』とか『易しい』ということはとりあえず横に置いといて、まずはこの美しい形状を目で楽しみたいと思っています。

ソール幅は、少し広く見えました。
最近はマッスルバックでも、結構ソール幅が広くなったように思います。
ソールが広すぎないので、私は打ち易そうな印象を受けました。
ダフりそうなイメージは湧きませんでした。

ネックは短めです。
こういったところも、『今のアイアン』の特徴だと思います。
『マッスルバック=ロングネック』という図式は、今は当てはまりません。
昔ではフルキャビティアイアンのネックの長さですが、今はマッスルバックでも、このような短いタイプが増えてきているように思います。
ソール幅や、このネックの長さを見て、ある程度『重心の低さ』を感じました。

ヒール側に『MILLING MUSCLE』と記されていました。
どういったことなのか、だいたいの予想は付いたのですが、このアイアンには機械で丁寧に彫られたミーリングがあるということを聞きました。
『丁寧に』というところがマルマンらしいところだと思います。
マルマンは昔から、確かなクラブ作りをしてきました。

そのミーリングをじっくり見てみたのですが、非常に細かな溝がスコアライン周りだけでなく、フェース面全体に見られます。
指で触ってみても、なかなかのザラつき感があります。
なるほど・・・。これがその丁寧に仕上げられたミーリングなのか・・・。と思いました。
このミーリングが実際にコースでどんな役目を果たしてくれるのか?そしてその耐久性はどれくらいあるのか?といったことが気になりました。
マルマンのコンダクターのマッスルバックに出会えたことにより、テンションがどんどん高まっていきました。

しかし、ボールを前にして構えたときに、少し不思議といいますか、残念な感じがしました。
これまで出会ってきたマッスルバックは殆どといっていいくらい、見惚れてしまうような美顔が多かったのですが、このアイアンには見惚れてしまうことはありませんでした。
全体的に角張っていて、いわゆる『エラ』が張った顔をしています。
これはちょっと意外だったな・・・。と思いました。
もちろん、構えづらいとか、違和感がある・・・。というほどではないのですが、上がりきっていたテンションが幾分下がり始めました。
とはいっても、いい感じで冷静さを取り戻せたのかもしれません。
グースも目に付きました。
気持ちが昂ることはなくなったのですが、落ち着いた気持ちで試打することができそうな予感がしました。

『味噌汁の冷めない距離』という言葉を聞いたことがあるのですが、今日はその味噌汁が最初のうちはとても熱かったのですが、冷め始める距離まで遠くなってしまったように感じました。
『何メートル以内』が味噌汁の冷めない距離なのか、私にはよく解りませんが、今日は気持ち的に冷め始める距離にまで遠ざかっていったような気がします。
できれば、いつもホットな気分で試打をしたいと思っています。
マッスルバックということで、打つ前から期待感が高まっていたので、ちょっと残念な気がしました。
できれば、もう少し違う顔でも良かったんじゃないかな?と思いました。
しかし、これが『マルマンの個性』なのかもしれません。
もう一度気持ちを立て直して、このクラブと向かい合うことにしました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもいい感じでした。
マッスルバックらしい、適度な厚みと心地よい柔らかさを楽しむことができました。
ミーリングによる『食いつき感』のようなものは殆ど感じませんでした。
軟鉄鍛造マッスルバックというのは、打感という点でも、最高だな・・・。と改めて感じました。

『球のあがりやすさ』という点では、DGが挿してあるということもあり、ある程度のHSを要するのかもしれません。
しかし、先ほども感じていた通り、昔のような敷居の高さは感じません。
『今風(いまふう)』のマッスルバックらしい、球のあがりやすさを感じます。
それと、このアイアンは軽量スチールもラインアップされているそうなので、DGが苦手な方は、そちらを試されると、もっと親しみやすさが増すのではないでしょうか?

『安定性』という点では、マッスルバックらしい『シビアさ』も感じますが、これは他のマッスルバックと同じ感覚なので、特別難しいとは思いません。
フルキャビティなどに慣れておられる方には、敷居の高さを感じられるかもしれませんが、スイートスポットが狭い分、そこで捉えたときの打感は抜群なので、是非多くの方に試していただきたいと思いました。

『飛距離性能』という点では、正直あまり飛ばないほうだとは思いますが、これも『ノーマルロフト』らしいところだと思います。
他の機能性あふれるアイアンのように、飛びの為に様々な工夫が施されているようには感じられませんでした。
やはり、マッスルバックのようなシビアなアイアンは、このような『距離感重視』のほうが合っているように思います。
今は様々なロフトが入り混じっていますが、『適正ロフト』というのがあるように思います。

『操作性』は、かなりいいです。
左右どちらにも鋭く反応してくれました。
構え感は正直、今ひとつだったのですが、操作性はとても好感がもてました。
グースは多少効いているのですが、つかまりすぎることもなく、ライン出しも易しく感じられました。

マルマンのコンダクターは昔から、私たちゴルファーを魅了してきましたが、最近はあまり目立たなかったように思います。
マルマンは『シャトル』のイメージが強いです。
シャトルと、このコンダクターは『対極』といってもいいほどの性能の違いがありますが、これもメーカーが幅広い層に対応できるようにしているのだと思います。

マルマンは『ベテランゴルファー向け』というイメージも最近は定着してきたように思うのですが、このようにアスリート色が強いクラブに出会うことができると、また違う印象がもてます。
コンダクターとは、たしかオーケストラの指揮者という意味があったと思うのですが、このブランドの意味とは違うのかもしれません。
しかし、これからも私たちゴルファーを魅了するクラブを発表して欲しいです。

先日試打したドライバー同様、購買意欲が刺激されることはなかったのですが、マルマンにはずっと期待していきたいです。
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2013年03月24日
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マルマン Conductor PRO-X ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン Conductor PRO-X ドライバー です。

シャフトは POWERTRANS X 305W TOUR for W です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは4.3、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は310gです。

マルマンのイメージに合う、黒がとても美しいドライバーです。
ひと目見て、とてもカッコいいな・・・。と思いました。
マルマンのクラブ(特にドライバー)は、『高価』というイメージが未だに抜けないので、何となく敷居が高い印象があります。
特に、チタンドライバーが出始めの頃は、一本が20万円くらいしていました。
勿論、その頃と今とでは『時代』も違うと思いますが、とても手が出せない存在でした。
ショップでもよく見かけていたのですが、手にすることすらためらってしまうこともありました。
しかし、最近は親しみやすい価格設定のクラブが増えてきたので、目にすると時々試打しています。

この全体的な曲線がとても美しいです。
こういった曲線の美しいドライバーは、最近ではとても珍しいです。
この形状だけで、存在感があります。
強烈なインパクトを残します。
勿論、実際は違うのですが、この光沢感があって美しい形状には『ワンピース』な感じがします。
『一体物』といった雰囲気があります。
すごく丁寧に造られているんだろうな・・・。と思いました。
こういったところは、マルマンらしい個性だと思います。
色々な物が組み込まれている時代に、このシンプルさは潔いと思いましたし、美しく見えました。
まさに『シンプル イズ ベスト』といったところでしょうか?

ヒール側のウェイトがひとつだけあり、よく目立っています。
やはり、こうすることによって、球がつかまりやすくなるのでしょうか?
他のメーカーでは、ウェイトの重さを数字で表したりしていますが、このドライバーのウェイトには数字のようなものは見当たりませんでした。
交換できそうな感じもしますが、色々なウェイトが用意されているのでしょうか?
せっかく、この美しい形状なので、できればウェイトは『内に隠して』見えないようにしてもいいんじゃないかな?と思ってしまいました。
しかし、『交換する』ということになると、外にないといけないとは思うのですが・・・。
今の高機能なドライバーにも魅力を感じますが、すごくシンプルで美しい形状でありながら、飛距離性能に優れている・・・。というドライバーにはすごく憧れます。
EPON AF-101のようなドライバーを追い求めています。

ネックの長さは、結構あります。
ロングネックというほどではありませんが、しっかりと長さがキープされています。
この長さが適正な重心の高さを実現しているのでしょうか?
最近は『調整システム』が搭載されたドライバーをたくさん目にしてきたせいか、このドライバーがすごくシンプルに見えます。
私は、こういったシンプルさは好きですが、おそらく今の流れでいくと、調整機能付きのドライバーを求めておられる方はとても多いのではないでしょうか?
調整機能が付いていないと、何だか損をしたような気分になる方も、これからは増えてくるような気がします。

セミディープバック形状といっていいように思います。
シャローバック全盛の今では、やや厚みも感じますが、それほどディープだとは思いません。
むしろ、『薄さ』も感じます。
ディープフェースはあっても、ディープバックは少なくなりました。

ヒール側のところに、『S.N.B.C TECHNOLOGY』と記されていました。
どのようなテクノロジーが組み込まれているのでしょうか?
マルマンのことだから、きっと素晴らしい技術が使われているのだと思います。

顔はちょっと独特な感じで個性的です。
やや面長に見えました。
光沢感もあり、とても高級感を感じますが、正直見惚れてしまうような顔だとは思いませんでした。
『顔の良さ』という点では、2年前に試打した マルマン コンダクタープロ ブラック ドライバー のほうが圧倒しているように思います。

素振りをしてみても、予想以上に『ライト』な感じがしました。
この外観から、もっとハードそうな印象をもっていたのですが、実際は重さをあまり感じないですし、シャフトも軟らかいです。
見た目と実際の振り感のギャップのあるドライバーだと思いました。
私はもう少し、しっかりとしたスペックのほうが振りやすく感じますが、メーカーは敢えてこういったスペックにしているのかもしれません。
ソフトスペック過ぎるドライバーではありませんが、ちょっとイメージと違っていたので、素振りの回数をいつもよりも多くしました。

ボールを前にして構えてみても、やはり少し独特な感じがしましたが、特に構えづらく感じることはありませんでした。
フェースが被っていなかったので、楽な気分で構えることができました。
ラインは出しやすそうだと思いました。
思わず見入ってしまうような構え感ではありませんでしたが、ボールとのバランス関係も、まずまずとれているように思いました。
マルマンのニュードライバーだということで、すごく期待していましたが、こうして構えていても、テンションが上がり過ぎることなく、淡々としていました。
試打を開始しました。

打感は、好感が持てました。
硬すぎず、適度な球の重さが感じられました。

音もいい感じでした。
やや控えめな感じの高めの音です。
球を打つのが楽しくなります。

『球のあがりやすさ』という点では、少しタフな感じかな?と思いました。
ライナー系の球が打ちやすいです。
タフさが全面に感じられるドライバーではありませんが、高~いキャリーで飛ばしていく・・・。という感じはしませんでした。
球がドロップするほどのハードさは感じられませんでしたが、最近のドライバーの中では、結構しっかりとしている印象を受けました。
シャフトとヘッドとのミスマッチ感を感じました。

『安定性』という点では、普通かな?と思いました。
特にシビアな感じはしませんでした。
スイートエリアも、結構広いような気がします。
黒くて引き締まった印象とはまたちょっと違う、易しさのようなものを感じました。

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じでした。
勢いのある球が打てますし、色々な技術が組み込まれていて性能もアップしていると思うのですが、今はたくさんの高性能ドライバーがあるので、それらと比べても、このドライバーが特別秀でているとは思いませんでした。
おそらく、マルマン独自の工夫などが施されているのだろうと思うのですが、斬新さは感じなかったですし、他のメーカーのドライバーと比べても、大きな個性はあまり感じられませんでした。
今の高性能ドライバーの中でも、平均レベル以上の飛距離性能は持ち合わせているような気がします。

『操作性』という点では、構えたときの印象よりは、いい感じでした。
最初に構えた時に、あまり曲げるイメージが出せなかったのですが、左右へ曲げることが易しく感じられました。
ただ、構えたときにあまり極端なことはしたくない・・・。と思ったせいか、できるだけ無難にまとめていこう・・・。と思いました。

マルマンらしい、美しさと高品質さが感じられるドライバーでした。
全体の光沢感も印象的でしたし、『美しい曲線』に強い個性を感じました。
私はこういったタイプのドライバーが大好きです。
性能的には驚くようなところはあまり感じられませんでしたが、クラブには『外観の良さ(美しさ)』が大切だと改めて感じさせられました。

ただ、購買意欲は正直湧かなかったですし、試打クラブを返すときに後ろ髪を引かれるような思いもしませんでした。
また手にする機会があれば、試打してみたいと思いました。

最近のマルマンは『メガシャトルシリーズ』の印象が強いですが、これからもこのような外観でしびれさせてくれるクラブを発表して欲しいです。
今日は、予定の球数をこなして、アプローチの練習をしました。
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2012年04月18日
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マルマン シャトル i 4000AR 430 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン シャトル i 4000AR 430 ドライバー です。

シャフトは IMPACT FIT SV501 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは44.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は48g、トルクは4.6、クラブ総重量は289gです。

マルマンらしい、とても個性が感じられるドライバーです。

かなりシャローな形状で、球がよくあがりやすそうな感じがします。
これは、これまでのシャトルシリーズに共通するところだと思います。

ソール部分に、3つの溝があります。
直進性を高めた工夫になっているのでしょうか?
真っ直ぐ飛ばすには自然な『フェースターン』で球をつかまえる動きが重要になってくると思うのですが、このようなタイプのヘッドは、あまりフェースターンを意識させないような作りになっているものかもしれません。
フェースターンを促すような、或いはそうイメージさせる溝をつくるのであれば、ヒール側からトゥ側に斜めに入ってもいいのかもしれません。

トゥ側に『HI TRAJECTORY』と記されていました。
『TRAJECTORY』とは『軌道』という意味なので、そのまま訳すと『高い軌道』つまり、『高弾道』だということを伝えているのでしょうか?
この文字が無くても、ヘッドの形状やロフト表示だけで、充分に弾道が高そうな印象を受けます。

ネックの長さは標準的で、ヒール側にあるウェイトがよく目立ちます。
大型ヘッドによる球のつかまりづらさを軽減させているのでしょうか?

素振りをしてみると予想通り、かなりシャフトも軟らかいですし、軽量感も感じますが、これはメーカーが対象とするゴルファーがある程度絞られているからだと思います。
このドライバーも『45インチ未満』ということで、最近は少しずつ『短尺化』が進んでいるのかな?と思いました。
これならば、『新たな試み』というよりも、『何年か前に戻った』といえるような気がします。
シャフトを単に長くすればいい・・・。というものではないことを多くのゴルファーが実感していると思いますし、メーカー側も色々と考えているのだと思います。
長尺仕様が苦手な方には、かなり親しみやすい長さに感じられるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、とても個性的だと思いました。
最近では殆ど見られない、かなりのフックフェースです。
何年か前には、たくさん見られた『超・フックフェースドライバー』ですが、今は少なくなりました。
理由は色々とあるのかもしれませんが、やはり構えづらく感じる人が多いのではないでしょうか?
フッカーである私はこのようなフェース角のドライバーは昔から苦手でしたが、私の周りのスライサーの友人も、フックフェースは苦手だという人がとても多いです。
彼らは極端なフックフェースでスライスを無くそうという発想ではなく、あくまでもスイングを修正していきながらスライスを克服していこう・・・。とか、フックフェースでない球がつかまりやすい・逃げないドライバーが欲しい・・・。といういう考えを持っているようです。
この顔を見ていたら、私はかなりソワソワしてしまい、なかなか落ち着けないのですが、構え方が悪いのかと思い、何度か置き直してみたのですが、やはりこのような構えになってしまいました。
今日は苦戦するぞ・・・。と思いながら、呼吸を整えていました。
それと、このドライバーのヘッド体積は『430cm3』ということですが、かなりのシャロー形状のせいか『460cm3』くらいに見えました。
左へ巻き込んでしまうのを覚悟しながら、テークバックを開始しました。
試打を開始しました。

『方向性』という点では予想通り、かなり大きなフックボールが出てしまいました。
最初から左へ飛び出してしまい、なかなか対処できませんでした。
ただ、スイートエリアも広そうですし、フェースがどうしても開いてインパクトしてしまう方には、かなりの直進性が期待できるのかもしれません。
シャフトなども私にはやや難しく感じたせいか、球も少し散らばってしまったのですが、その傾向はある程度一定していたので、それを修正していくことはそれほど難しくないのかもしれないと思いました。

『打感』はとても好感がもてました。
よくつかまっている感じがすごくしました。

『音』にも好感がもてました。
このドライバーはスペック的にみても、それほど叩けるドライバーではないのですが、あくまでも『音』だけでいうと、叩きにいっても何の不満も感じないドライバーだと思いました。
球の行方さえ気にしないのであれば、気持ちよく叩ける感じがしました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりのハイレベルだと思いました。
球がすごく高くあがっていきました。
『HI TRAJECTORY』という名の通りの性能だと思いました。
もっと低く抑えて、前に進む力に変えていかないと・・・。と思ったのですが、なかなか思うようにはいきませんでした。

『操作性』という点では、苦戦してしまいました。
かなり『頑固』なドライバーだと思いました。
最初から左方向へ飛び出してしまっているので、何とか右へ曲げてみようと何度も試みたのですが、どうしても右へ大きく曲げる球を打つことができませんでした。
『左一辺倒』のドライバーだと思いました。
しかし、これはフッカーである私が打つからであって、日頃スライスに悩んでおられる方には、かなり心強い存在となってくれるのかもしれません。
右へいかないのだから、安心して打てるのではないでしょうか?
右への恐怖感を拭い去ることのできるドライバーなのだと思います。

『飛距離性能』という点では、『弾道の高すぎ』と『左への曲がりの大きさ』を私はなかなか修正できなかったので、大きな飛距離を出していくことができなかったのですが、スライサーの方で、弾道が低すぎる方には、かなりのパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?
ゴルフを始めたばかりのヤングゴルファーの方よりも、キャリアの長いベテランゴルファーの方にマッチしやすいのかもしれません。
『高いキャリー』と『球のつかまりのよさ』『フック系の弾道』で距離を稼いでいくことができるのではないでしょうか?

マルマンのシャトルシリーズらしい、ある程度ターゲットを絞って開発されたドライバーだと思いました。
敷居は決して高くなく、むしろイージー系のドライバーだと思いますが、意外と合いづらいと感じられる方も多いのかもしれない・・・。と思いました。
これほどフックが出やすいドライバーだと、『より幅広い層に』というようにはいかないと思います。
先ほども書きましたが、今日はスライスボールを打つことができませんでした。
かなりカットに打ってみたのですが、それでもボールは右へ曲がっていきませんでした。

スライスに悩んでおられる方で、そのスライスがどうしても直らず、また高い弾道を描いていきたい方にマッチしやすいのかもしれません。
私は練習場やコースでも、色々な方の弾道を目にしてきているのですが、今は昔ほど極端なスライスを打つ方が少なくなったように思います。
勿論、スライス系の方は今でもたくさんいらっしゃるのですが、それでも私がビギナー時代の頃と比べると、曲がり幅がかなり小さくなってきているように思います。
私もゴルフを始めて間もない頃は、上体(特に腕)ばかりに力が入っていて、大きなスライスを打っていましたが、それはあくまでもスイングを修正していって、克服していけばいいのだという考えをもっていました。
しかし今は、スイングを直す前に、このようなタイプのドライバーをたくさん目にするようになりました。
あの頃の私がこのようなドライバーを目にしていたら、どんな風に感じただろう?と思いました。

パーシモンだったので、『曲がって当たり前』と思っていましたし、スイングを改造していく過程で、持ち球を変えていく作業はとても楽しかったものですが、今はそんな楽しみもクラブが高性能過ぎてしまい、薄らいでしまったのかもしれません。
このドライバーはいわゆる『マニュアル型』ではなく、かなり個性の強い『オートマチック系』です。
しかも、ひたすら『直進性』が求められているというよりは、球の飛ぶ方向に大きな特徴がありました。
私にはかなり難しいタイプのドライバーでしたが、どうしてもスライスが直らないので、クラブで何とかしたい・・・。という方には、とても心強いドライバーといえるのではないでしょうか?
シャフトも長すぎないので、ボールがよくつかまって方向性も安定するように思います。
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2011年08月07日
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マルマン コンダクター LX DEEP ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン コンダクター LX DEEP ドライバー です。

シャフトは POWERTRANS X 116W TOUR です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.7、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。

マルマンらしい、とても精悍でカッコいいドライバーです。
特に、以前試打したコンダクタープロ ブラック ドライバーの印象が今でもとても強く残っているので、このドライバーにも同じような雰囲気を感じました。
名前に『DEEP』という文字が入っているのも、すごくやる気を起こさせました。

コンダクターらしい黒いヘッドがとても似合っていると思いましたし、こうして見ていても『DEEP』という名の通り、結構『立体感』が感じられるヘッドだと思いました。
マルマンは『コンダクター』『シャトル』『マジェスティ』など、うまくブランドの住み分けができているように思います。
こういったことはとても素晴らしいと思います。
つい先日も書きましたが、やはりブランドイメージというのは、とても大切だと思っています。

『顔』は、やや特徴がある感じがしました。
想像していた顔と少し違っていました。
どうしても『コンダクタープロ ブラック』とイメージをダブらせたくなるのですが、実際はちょっと違う感じのドライバーでした。
『顔の好み』という点では、私は『コンダクタープロ ブラック』のほうが好きですが、このドライバーの顔も特に大きな不満は感じませんでした。
少しトゥ側が出っ張っているように見えたのですが、違和感を感じるほどでもありませんでした。

素振りをしてみた感じは、結構タイミングが取りやすい感じがしました。
最近のドライバーの中では、しっかりしている部類に属すると思うのですが、それほどタフ過ぎるとは思いませんでした。
見た目はいかにもアスリートっぽいですが、それほど敷居が高いとは思いませんでした。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずだと思いました。
正直、見とれてしまうような感じはしなかったのですが、マルマンらしい『質の高さ』を感じさせるドライバーだと思いました。
トゥ側に特徴のあるドライバーで、ボールもよくつかまりそうな感じがしました。
左に引っかかりそうなほどでもなかったのですが、あまり強く引っ張り過ぎないように・・・。と、自分に言い聞かせました。
左右に曲げやすいイメージというよりは、左方向への弾道がより鮮明にイメージとして浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまず・・・。だと思いました。
すごく心地いい感触ではないと思いましたが、特に大きな不満を感じることはありませんでした。
このフェース面をよく見てみると、『楕円(だえん)』のようになっているのが解りました。
この楕円の中で球をヒットせよ・・・。というメーカー側のメッセージなのでしょうか?
その中でヒットすることができましたが、特別好感触という感じでもありませんでした。

『音』も、まずまずだと思いました。
インパクトが緩んでしまうような音ではないですし、どちらかというと『静か系』といいますか、落ち着いた音だと思いますし、特に不満を感じることはありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、このドライバーのロフトが『10.5度』ということもあり、少し高めであがりやすいと思いました。
ただ、『10.5度』ということを考えてみても、同じ『10.5度』の他のメーカーのドライバーと比べてみると明らかにタフな印象を受けました。
やはり『DEEP』が効いているのでしょうか?
『叩ける10.5度』といえるでしょうか?
明らかにヒッター向けのドライバーだと思いました。
しかし、こうして見ていても、それほどディープには見えなかったですし、どちらかというと『セミディープ』という感じかな?と思いました。
このドライバーは『9.5度』もラインアップされているそうなのですが、そちらだともっとタフさが増しているように思いました。

『安定性』という点では、いい印象を持ちました。
球はよくつかまりますし、ブレる感じは殆どしませんでした。
構えたときに、少し左方向へ飛び過ぎないように警戒していたところもあったのですが、思っていたよりもつかまり過ぎない感じだったので、そこに易しさを感じました。
昔の『ディープヘッドドライバー』は、叩きやすい反面、ボールもかなり曲がりやすくて、まさに『諸刃の剣』的なところもあったのですが、最近は技術の進歩によって長所はそのままに、短所だけクリアされているように感じます。
見た目よりも、結構易しいドライバーだと思いました。

『飛距離性能』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
あまり吹き上がる感じもなく、いわゆる『棒球』に近い感じの球が打ちやすいドライバーですし、かなり魅力を感じますが、これまでもたくさんの高性能ドライバーに出会っているので、このドライバーがそれらと比べて特別秀でているとは、正直思いませんでした。
明らかに叩いていくべきドライバーだと思いますし、『10.5度』ではありますが、スインガータイプの方には、合いづらい部分もあるように思いました。

『操作性』という点では、平均的だと思いました。
とりあえず、左右に曲げることもしましたが、どちらかというと『安定性』のほうが感じられるドライバーだと思いました。
こういったつかまりのいいドライバーで、あまりフックの練習をし過ぎてしまうと、私の場合、良くないことも起こりそうだったので、打ちすぎないように気を付けました。
右へ抜けにくいので、そこが一般的に受け入れられやすいポイントではないか?と思いました。

マルマンの、そしてコンダクターらしい、高性能で非常にまとまったドライバーという印象が最後に残りました。
見た目はとてもシンプルですが、見えないところに、かなりの技術や工夫が取り込まれているように思います。
老舗メーカーらしい、高品質なドライバーです。

正直、購買意欲は刺激されませんでしたが、また違うスペックのドライバーを試打する機会に恵まれれば、ぜひチャレンジしてみたいです。
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2011年04月20日
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マルマン コンダクターLX マレージングアイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン コンダクターLX マレージングアイアン の7番です。

シャフトは NS PRO 950GH スーパーウェイトフロー です。
ロフトは29度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS です。

久しぶりに出会ったマルマンのアイアンです。
前回出会ったマルマンのアイアンは、『メガシャトル』というアイアンで、かなり特徴的な形をしたアイアンでした。
しかし今回のアイアンは、とてもオーソドックスといいますか、本格的な感じがします。
独特の光沢感があります。
『マレージングアイアン』は、一時期流行ったこともありました。
最近は、各メーカーが少しずつ『軟鉄』に『原点回帰』しているように思いますし、私としてはとても嬉しいことだと思っているのですが、マルマンは敢えてマレージングで勝負をかけてきているのでしょうか?

『彫りの深さ』も、結構あります。
第一印象は、結構シャープそうな印象もあったのですが、こうして見ていると、かなり『易しさ』にも配慮された作りになっているようです。

『ソール幅』も、結構ワイドですし、やや特殊な形状で、色々な創意工夫が施されているようです。
異材なども組み込まれているのでしょうか?

『ネックの長さ』は、やや短いくらいです。
極端に短いとは思いませんでした。

ボールを前にして構えてみても、特に違和感を感じることはありませんでした。
軟鉄鍛造アイアンとは異なる、この独特な『光沢感』が特徴的です。
フェース面にボールが反射して映っているのは、最近では珍しいと思いました。
なかなか感覚的には合いづらい部分もあったのですが、大きな苦手意識を持ってしまうほどでもありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は『柔らかい』というよりは、『軽い』感じがしました。
硬い打感でもなく、特に大きな抵抗感は感じないのですが、日頃慣れている軟鉄鍛造とは明らかに異なるフィーリングです。
私の好みでいえば、やはり軟鉄鍛造がいいですし、これに勝るものはないと思っていますが、このアイアンの打感も『アリ』だな・・・。と思いました。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
この『超・ストロングロフト』もそうですが、装着されているシャフトも飛距離性能に優れているのだそうです。
『アイアンも飛距離』と思っておられる方には、かなり大きなメリットが感じられるのではないでしょうか?
このアイアンの素材である『マレージング』も、この大きな飛距離性能につながっているのでしょうか?
ちょっと前まで、このような『飛距離系』のアイアンには、構えづらかったり、特殊な形をしたものが多かったように思うのですが、このアイアンは比較的ノーマルな感じでいて、それで飛距離はトップクラスだと思いました。
ゴルフをしばらくやっていると、アイアンで『少しでも飛ばす』ということよりも、『止める』ということのほうがいかに大切か・・・。ということが自然と実感されるように思うのですが、このアイアンは『止める』といった雰囲気がなかなか伝わってきませんでした。
確実に『2番手以上』は飛ばしてくれるアイアンです。
『ラン』も、結構多いのではないでしょうか?
いわゆる『ボールが溝に食った感じ』がしませんでした。
今年出会ったアイアンの中では、最も飛距離性能に優れているような気がしました。

『安定性』という点でも、かなりイージーに感じられました。
見た目は結構シャープな形状のアイアンですが、いい意味での『アバウトさ』を感じました。
ただ、こういったタイプのアイアンは、フェース面のどこでヒットしたかが解りづらいところがあり、このアイアンもそんな感じがしました。
打点は少しバラつき気味だったのですが、球はそれほど大きく乱れることはありませんでした。
こういったアイアンは、すごく楽だと思う反面、あまりにも易し過ぎて、使い続けていくとスイングの精度も落ちてくるのではないかな?と思ってしまいます。

『球のあがりやすさ』という点でも、かなり優れているように感じました。
ロフトが立っていることを殆ど感じさせない、球の『浮きやすさ』です。
少々『トップ気味』にヘッドが入っても、うまくボールを上げてくれるアイアンだと思いました。
それほど極端な『低重心設計』が施されているようにも見えなかったのですが、実際はかなり『低重心化』が進んでいるのではないでしょうか?
スインガータイプの方にも、すごくマッチしやすいアイアンといえるのかもしれません。

『操作性』という点では、私は少し難しく感じられた部分もあったのですが、とりあえず左右に曲げてみることもできました。
あまり敏感に反応するタイプではないですし、敢えて曲げていく必要もないような気がしました。
かなり大らかな部分もありますが、その反面、なかなかこちらの意向が伝わりづらい部分も感じました。
私はどちらかというと・・・。というよりは、はっきりとクラブに自分の意向を伝えていきたいので、こういったタイプのアイアンは少し難しく感じました。

今回試打したこのアイアンは、『物理的性能』は優れていると思ったのですが、正直使ってみたいとはあまり思いませんでした。
このアイアンとは別に『フォージドタイプ』があるそうなので、そちらに期待したいです。
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2011年04月03日
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マルマン コンダクタープロ ブラック ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン コンダクタープロ ブラック ドライバー です。

シャフトは POWERTRANS X PRO-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.7、バランスはD3、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は316gです。

全体的に真っ黒で、とてもカッコいいマルマンのドライバーです。
すごく風格を感じますし、『黒が持つ重量感』といったらいいでしょうか?
タフそうな風貌です。
装着されているオレンジ色のシャフトとのカラーコーディネートがとても美しいと思いました。

どこからどう見ても『カッコ良さ』と『美しさ』が同居しています。
しばらく見とれてしまいました。
かなり惹きつけられました。
昔はこういった雰囲気のドライバーはたくさんあったように思いますが、最近ではすごく少なくなったような気がします。

ヘッドの後方に丸い凹みがあります。
数は6つです。
どういった意味があるのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?
こういったところを見ると、昔、プロがサンドウェッジにドリルでいくつか穴をあけ、重心位置を少し高くしていたのを思い出しました。
少しでもスピンを掛けたい・・・。との思いからだったのでしょうか?
最近はこういった工夫を目にすることはなくなったように思いますが、今でも行われているのでしょうか?
ボールの進化などにより、今はあまり必要性はないのかもしれません。

こうして顔を見ていても、惚れ惚れする美しさです。
いい目の保養ができるドライバーです。
ほんの少し『洋梨型』といえるでしょうか?
左への打球を想像させにくい、いい面構えをしています。
すごく均整がとれていて、変なクセは全くありません。

素振りをしてみても、かなりしっかりとしていて、好感がもてます。
これくらいしっかりしているのが、本来の『S』だな・・・。と思いました。
『軟らかいS』も今はたくさんあるので、『X』くらいに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
このドライバーの『S』と、これまでの多くのイージードライバーの『S』とでは、フィーリングが全く異なります。
硬さによる感じ方は、人それぞれだと思いますが、『STIFF』という言葉に相応しい硬さだと思いました。

ボールを前にして構えてみても、抜群の構えやすさです。
すごくいいイメージが湧いてきましたし、楽な気分で構えることができました。
叩いていけるぞ・・・。というワクワク感が気持ちを高揚させていきました。
最近は構えやすいドライバーが増えてきて、私はとても嬉しく思っているのですが、このドライバーの美しさは群を抜いています。
昔はよく見たような美しさですが、最近は合理性ばかりが追求されるようになり、少しずつこういった顔をしたドライバーが少なくなったような気がします。
何年か前にタイムスリップしたような懐かしい感じがします。
『直進性』というよりは、明らかに『操作性』が勝っている構え感です。
左右どちらにも曲げていけそうな雰囲気が伝わってきましたが、左への恐怖心は湧きませんでした。
目がトロンとなってしまいました。
試打を開始しました。

『打感』は、とてもいい感じがして好感がもてました。
この外観の美しさにマッチした打感の良さだと思いました。
すごく高級感を感じさせます。
以前も書きましたが、マルマンのドライバーは『とても高価』というイメージが私にはあります。
それはチタンドライバーが登場し始めた頃に出会った、1本20万円もするドライバーがマルマンから発売されていて、その印象が今でも強烈に残っているからです。
このドライバーはそれほど高価ではないようですが、その『高級感』は上手く引き継がれているように思います。
チープな感じは全くしません。
高級感が感じられ、すごく心地いい感触だと思いました。

『音』も、とても静かで気持ちよく叩いていくことができました。
このドライバーは、その外見からも『叩いていくべきドライバー』という感じがするのですが、そういったドライバーにとてもマッチした音だと思いました。
静かめの音でも、ボヤける感じの音にもこれまで出会ってきましたが、このドライバーの音はそんな音ではありませんでした。
すごくクリアな感じがしました。
自然といいインパクトが迎えられているように思いました。
『構えやすさ』『打感』『音』のフィーリング三大要素は、かなりハイレベルだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、最近のドライバーの中では、明らかに『タフ』な部類に属すると思います。
『ヒッター向け』なのは勿論ですが、その中でもかなり『ハードヒッター』の方に合うように作られているのではないでしょうか?
『一桁台のロフト』らしい弾道の高さだと思います。
決して弾道が高くあがりやすいタイプのドライバーではありません。
最近はフェースとボールがコンタクトさえすれば、自然と球が浮いてくれるドライバーもたくさんありますが、このドライバーは、そんなタイプではないと思いました。
ブラックという色は『タフさ』や『重量感』などを感じさせる色ですが、まさにその通りのドライバーだと思いました。
クラブの性能をこういった外見から把握しやすいデザインに計算して作られているのだと思いますが、こういったところにはとても好感が持てます。
挑戦意欲も湧いてきますし、自分の今の技量が試されているような気もします。
私は強く叩いていきたいタイプなので、最近主流ともいえる『球が浮き過ぎるドライバー』には、やや扱いづらい部分も感じていましたが、このドライバーはそんな心配はなく、気持ちよく振り抜いていけるので、精神的にもすごく楽に感じました。
日頃のストレスを全部ぶつけることができました。

『安定性』という点では、明らかに『シビア』な部分が感じられました。
見た目通り、決して『ワイドスイートエリア』が実現されているドライバーではありません。
打点をある程度集められる『ミート率の高さ』や『スイングの復元性の高さ』が要求されるドライバーだと思いました。
昔はこういった感じのドライバーはたくさんあったので、特別珍しいとは思いませんでしたが、何だか懐かしい感じがしました。
私がまだゴルフを初めて間もない頃、自分の腕前も顧みず、このようなタフなドライバーで修業していたのを思い出します。
ゴルフは球が曲がるものだ・・・。という考えが私にはあったので、練習場で左右に大きく曲がっても、あまり気にせずにとにかく思いっきり力を込めて『ブッ叩く』練習をしていたような気がします。
私の師匠であるレッスンプロも、とにかく曲がってもいいから思いっきり叩け。曲がりを気にするあまり小さくまとまるな・・・。などと私に教えてくれていました。
あれからかなり月日が経ちましたが、今ではその教えは正しかったと思いますし、私には合っていた練習法だったような気がします。
最近は直進性が高く、易し過ぎるドライバーが多いせいか、このドライバーがすごく懐かしく感じられ、ふと昔のことを思い出していました。

『飛距離性能』という点では、これはかなり好みが分かれると思いますし、『易しいドライバー』が求められている、今の時代にそれほど多くの支持は得られないのかもしれません。
ある程度叩かなければ、飛距離は望めないような気がします。
最近は『ゴルファーのスキル』よりも、『クラブの性能』のほうが目立ちすぎているようなドライバーも目にしますが、このドライバーは明らかに『スキル』を求めてくると思いました。
今はこういったタフなドライバーはあまり見かけませんし、それほどニーズは多くないのかもしれません。
しかし、こういったドライバーがピッタリと当てはなる方には、かなり大きな効果を発揮してくれるのではないでしょうか?
『吹き上がり』を抑えたい方、『自分の球筋や弾道』で勝負したい方には、かなり楽しめるドライバーのような気がします。

『操作性』という点では、かなりいい感じがしました。
左右どちらにも、敏感に反応してくれます。
スライサーとフッカーのどちらに易しいか?といえば、間違いなく我々フッカーに易しいドライバーだと思いました。
構えたときの美しさからも感じてはいましたが、スライスを抑制してくれるドライバーではないですし、最近のそういったドライバーに慣れておられる方には、かなり難しく感じられるかもしれません。
あくまでも私の感覚では、『自然とつかまる』という感じのドライバーではなく、『こちらがつかまえにいける』ドライバーなので、実際にコースでも『左方面が広く使える』感じがします。
私のホームコースの苦手な1番ホールや3番ホールなどのティグランドに立っているイメージを持ちながら試打をしていたのですが、すごくいい『バーチャルラウンド』ができました。
本番にとっておきたいように思いました。
私はいつもいいように考えるようにしているので、今日の出来だとそのほとんどがフェアウェイのセンターから左サイドをキープできたな・・・。などと勝手に思っていました。

今はこういった明らかにタフなドライバーは敬遠される方も多いと思いますし、それほど人気爆発とはいかないのかもしれません。
しかし、私はこのドライバーの『名前』と実際の『スペック』がマッチしているところに好感を持ちました。
最近は『プロ』とか『ツアー』という名がつけられていても、かなりイージーなドライバーが見られますが、このドライバーはその名の通り、『プロ』という名に相応しいドライバーだと思いました。
今はプロでも易しいドライバーを使う時代ですし、却ってアマチュアのほうがシビアなドライバーを使っている場合もあります。

クラブ契約をしているプロは、その契約に縛られている部分もありますが、我々アマチュアは好きなクラブを選ぶことができるので、こうしていいクラブに出会えたときは、とてもラッキーだと思います。
限られたメーカーのクラブしか手にすることができないと新たな刺激を受けることは少ないですが、こうしてたくさんのメーカーのクラブに出会っていると、すごく楽しいです。
私はこれまでたくさん出会ってきた『オートマチック』的なドライバーも好きですが、こういった『マニュアルタイプ』のドライバーにはすごく魅力を感じるので、今日はとても楽しい練習ができました。
『叩ける喜び』も感じられましたが、『曲げる楽しさ』を今日は存分に楽しむことができました。
『球筋』は、その人の性格や精神状態、スキルなどに正直な部分があると思うのですが、私の性格はかなりねじ曲がっているのだと思いました。
今日はかなり大きなバナナスライスやバナナフックも打つことができました。

誰が打っても『曲がらない』『球がよく上がる』といった『オートマチックタイプ』のドライバーは、楽な反面、とても『退屈』で、飽きてしまうこともあるのかもしれません。
しかし、こういった『マニュアルタイプ』は大変だったり、色々と要求してくる部分も多く、忙しくてしんどい部分もたしかにあるとは思いますが、なかなか飽きないですし、色々な球筋に出会えるので、球数をこなせばこなすほど楽しくなってきます。
決して大きなミスを容認してくれるドライバーではありませんし、ある程度のヘッドスピードがないと球が浮きづらいと感じられる方も多いかもしれません。
『合わせに行く』ドライバーではないように思います。
一般的にいって『敷居が高い』と言わざるを得ないのかもしれませんが、まだまだヘッドスピードやミート率が向上しておられる上達過程にある方にも、こういったドライバーでその今のご自身のスキルの確認をされるのもいいのではないでしょうか?
易し過ぎるドライバーを使っていると、スイングが次第に緩んでくることもありますが、こういったタイプのドライバーはそれを上手く引き締めてくれるので、極端なスランプやスキルの低下を防いでくれるような気がします。
最近ではとても珍しい『骨のある』ドライバーに出会うことができて、今日はとても意味のある一日でした。
同じようなドライバーが多い中で、明らかに異彩を放っていました。
また是非試打したいと思いましたし、ホームコースで使ってみたいです。
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2010年07月24日
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マルマン マジェスティ VANQUISH-VR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン マジェスティ VANQUISH-VR ドライバー です。

シャフトは MAJESTY VANQUISH-VR です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は46g、トルクは4.9、バランスはD1、キックポイントは先調子、クラブ総重量は277gです。

マルマンの新しいドライバーです。
とても高級感に溢れ、美しい仕上がりになっています。
先日、同じ マルマンのドライバーを試打したばかりですが、私にとって『マルマン』といえば、やはり『コンダクター』か、この『マジェスティ』です。
『コンダクター』は、まだ手に届きやすい親近感を覚えますが、『マジェスティ』は、やはりこの価格設定から、かなり敷居が高い感じがしますし、スペック的にも手にするにはまだ少し早い気がしています。
しかし、いつか私が今使っているドライバーを振れなくなったら、このような高級感溢れるクラブを使いこなしていきたい・・・。という思いがあります。
現実としては、予算的にもかなり厳しいものがあると思っているのですが・・・・。

どこから見ても、高級感があり、とても品があります。
まさに『エグゼクティブ』といった感じです。
以前も書きましたが、チタンドライバーがまだ世に出始めの頃、マルマンから1本20万円もするドライバーが発売されていました。
ちょうどメタルからチタンへの変遷期だったと思うのですが、こんなにも高価な素材ならば、私には一生縁がないだろう・・・・。と思っていました。
しかし、月日は流れ、チタンドライバーは今ではとても身近な存在になりました。
勿論、同じ『チタン』でもピンからキリまであると思うのですが・・・・。

このカッコいいエンブレムがたまりません。
これから球を打つぞ・・・。という気にさせてくれますし、こういった美しいクラブがあるからこそ、ゴルフというスポーツが格式高いものであるような気がしました。
まさに『紳士のスポーツ』と呼ぶに相応しいゴルフには、昔からこういった『雰囲気』をもったクラブがよく似合います。
『紳士』という言葉とは縁遠い私ではありますが、気分だけでも紳士でありたい・・・・。と思いました。

こうして見ていても、やはりとても美しいヘッドだと思いました。
形状的には最近のドライバーらしく、色々な工夫が感じられる形状になっていますが、この『落ち着き感』を感じられる色づかいにとても好感を持ちました。
やはりすごく懐かしい感じがしますし、これまでのいい思い出が蘇ってきます。
まるでパーシモンの香りが漂ってきそうです。
『メタル』や『チタン』に素材が変わっていって、ヘッドの色は『黒』がスタンダードだとは思うのですが、このまるで『木』を連想させる色づかいはたまりません。
できれば、パーシモンのあの独特の木目が表現されているともっといいかな・・・。と思いました。

今の金属ヘッドになって、『クラブ一本一本の個性』はすっかり無くなってしまいましたが、昔のパーシモンは同じメーカーの同じ名前のドライバーでも一本一本『木目(もくめ)』が違っていたので、私はよくショップで、自分の気に入る木目のヘッドを吟味していました。
少しでもいいイメージが出せるヘッドを探し求めていました。
それと『ラッカー』などの仕上がりの丁寧さや『バックルのデザイン』の良さや、取り付けの確かさなどにもこだわっていました。
この美しいヘッドを見ていたら、ついつい昔のことを思い出してしまいました。
一瞬タイムスリップをしてしまったようです。

最近のドライバーらしい、シャローな設計になっていますが、不思議とそんなに苦手意識を感じませんでした。
いい感じで打っていけそうだ・・・。と思いました。
それは、少しずつこういったドライバーに慣れてきているのもあると思いますし、この美しいヘッドが私を上手く導いてくれそうな気がしました。
やはり『美しさ』というのは、それだけでゴルファーを『やる気』にさせてくれます。
スペック的に『合う』『合わない』はありますが、まずはこの『美しさ』から全てが始まるような気がします。
どんどん私自身の『ボルテージ』が上がっていくような気がしました。

素振りをしてみた感じは予想通り、かなり軽い感じがしましたが、この軽さにもずいぶんと慣れてきたような気がします。
軽いクラブを振っていると、ついつい『手打ち』になってしまう私の悪い癖があるのですが、今日は身体全体を使ってゆっくり振っていくことを心掛けました。
決して打ち急がず、『タイミング重視』で振っていこうと思いました。
インパクトを短く意識し過ぎないで、ボールの前後数個分を意識するようにしました。
いつもは、これくらい『軽さ』や『シャフトの軟らかさ』を感じると『不安』な気持ちになることもあるのですが、今日は殆ど感じませんでした。
久し振りの『マジェスティ』ということで、私自身少し興奮していたのかもしれません。

ボールを前にして構えた感じは、なかなかの構えやすさだと思いました。
ヘッド後方が少し伸びていますが、嫌みな感じはしませんでした。
フェースも少し被っているようにも見えたのですが、左が気になりすぎる感じもありませんでした。
これまでの経験から、これくらいまでならば何とか対応していけそうな気がしています。
見とれてしまうほど美しい・・・・。とは、正直言って思いませんでしたが、特に大きな不満は感じませんでした。
『46インチ』という長さも、殆ど感じませんでした。
私自身も、この長さに慣れてきたのかもしれません。
『マイドライバー』は、まだまだ『46インチ』にする気はありませんが、『試打ドライバー』というカテゴリーの中では46インチというのは、じゅうぶんに『アリ』なのだと思います。
この独特の長さも、今ではずいぶん『市民権』を得てきたような気がします。
フェースが少し被っているように見えたので、右へ曲げるイメージはあまり湧いてこなかったのですが、大きなフックが出そうな気もしませんでした。
構えづらいクラブの時は、呼吸が浅くなってしまいがちですが、今日は深くゆっくりと行うことが出来ました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その素晴らしい『飛距離性能』です。
一球目を打っただけで、思わず
「何だこれは・・・。」
と呟いてしまうほどよく飛んでくれました。
こういった『ソフトスペック』なドライバーなので、打つ前はそれほど飛距離を期待していなかったのですが、いい意味でかなり予想を裏切られた感じがしました。
『つかまりのいい球が』少しドロー気味で『グーン』と伸びていってネットへ突き刺さっていきました。
これならもっと広い練習場で試してみたくなったな・・・・。と思いました。
それくらいよく飛んでくれました。
かなり『弾き』がいいように感じられましたし、シャフトも軟らかいですが、いい感じでボールに力を与えてくれていたような気がします。
私が記憶している『ソフトスペックドライバー』の中でも、間違いなく『トップクラス』に入る飛距離性能を持っていると思います。
スペック的にいって、『ヤングゴルファー』や『アスリートゴルファー』の方には、やや合いづらいとは思うのですが、たくさんのゴルファーの方が大きな魅力を感じられるのではないでしょうか?

『球のあがりやすさ』は、とてもいい感じです。
球がとてもあがりやすいのですが、予想していたよりも上がりすぎない感じに好感を持てました。
これまで数多く、上がり過ぎでややだらしない軌道を描いてしまうドライバーにも出会ってきましたが、このドライバーは見た目の美しさ同様、とても『品のある弾道』といったらいいのでしょうか?
決して『クラブの見た目だけの美しさ』だけでなく、その放たれる弾道にも『美しさ』があるような気がしました。
今の私のコンディションで少し叩いていったのですが、思っていたよりも『吹き上がり感』を感じませんでした。
ベストコンディションにまで戻ってきたら、おそらく少しは『吹き上がり感』を感じてしまうだろうとは思うのですが、今日の段階ではとても頼もしい弾道だな・・・。と思いました。
『洗練された高弾道』といった感じかな・・・?と弾道を目で追いながら感じていました。

『打感』も、すごく柔らかくていい感じでした。
この打感はある意味『予想通り』でした。
こんな感触だったら嬉しいな・・・。と思っていた通りの打感でした。
適度な『弾き感』も感じられますし、『球持ち感』を感じることが出来ました。
『フェースにボールを乗せる感覚』も味わうことができました。

『音』も予想通り、上質な感じで好感が持てました。
決して甲高くないですし、気持ちを乱されることがありませんでした。
やはり打感や音がいいクラブというのは、本当に品がいいものだな・・・・。と思いました。
最近は滅多に『異音』を発するドライバーに出会わなくなったので、このドライバーにも、ある意味『安心感』を持ちながら試打をしたのですが、こちらの予想を裏切ることなく気持ちよく打っていくことが出来たので、とてもいい感じで試打を楽しむことが出来ました。
『音』と『弾道の飛び出すイメージの調和』も合っているように思いました。

『安定性』という点でも最近のドライバーらしい、かなりハイレベルだと感じました。
普通に打っている限りでは、全くといっていいほど暴れる感じがしません。
『シビアさ』を感じにくいドライバーだと思いました。
しかし、ある程度『振れる』ようになってくると、やはりスペック的にやや難しく感じられる部分もあり、少し暴れてしまう感じがしました。
しかし、それは主にシャフトの軟らかさや、クラブ全体の柔らかさなどが要因だと思いましたし、このヘッドに関しては、かなりの高性能だと思いました。
打点が結構バラついてしまったりもしたのですが、思いの外、球をまとめていくことが出来ました。
こういったソフト目のドライバーを好まれる方には、かなり頼もしい存在になってくれるドライバーといっていいのではないでしょうか?

『操作性』という点では、私の未熟な腕ではちょっと難しく感じられました。
あまり細工はしないほうがいいタイプのドライバーだと思いました。
一応左右に曲げてみることも出来たのですが、時々思いもつかなかったような球が出てしまい、少し焦ってしまいました。
最近は昔ほど『インテンショナル』なショットを求めたクラブ開発をされていないと思いますし、『曲がりにくさ』が、そのクラブの大きなセールスポイントになっているのだと思います。
普通にこのクラブの性能のまま、素直に打っているときには、それほど難しくなく、むしろかなり易しい部類のドライバーだと思いますが、ちょっとでも違った面を引き出そうとすると、それを頑なに拒否しているようにも感じられました。
私は高い安定性にもすごく魅力を感じますが、それ以上に『操作性』や『扱いやすさ』というものを求めていきたいので、そういった意味では少し物足りない部分も感じてしまいました。
しかし、多くのゴルファーの方が、私と違って『操作性』よりも『安定性』を求めておられると思うので、このドライバーはそんなたくさんのゴルファーの方に受け入れられやすいドライバーだと思います。

こうして打ち終えた後も、すごく心地いい余韻に浸っていました。
この美しいデザインを見て、目の疲れが少し癒されたような気がします。
心地良い汗をかくことが出来ました。
最近は暑さも厳しくて、うだるような日が続きますが、今日はこの上品なドライバーに出会えたおかげで、何らかの涼風を身体に感じることが出来たような気がします。
夏の暑い日に風鈴の音を聞くと、心が落ち着きますが、今日はまさにそんな日でした。

スペック的にも、私にはまだ難しくて修行が足りない感じがしましたし、金額的にも私には手に届きにくいクラブではありますが、もしまた出会うことが出来たら、是非とも楽しんでみたい・・・。と思わせてくれるドライバーです。
私は本来、もう少ししっかりとしたスペックのクラブを好むのですが、このドライバーにはいい印象しか残りませんでした。
私もこのクラブに負けないよう、上質なゴルファーになっていきたいと思います。
それには、まだまだ足りない部分が多すぎますが、一歩ずつでも上を目指していけたら・・・。と思った一日でした。
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2010年07月11日
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マルマン メガシャトル i4000X ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン メガシャトル i4000X ドライバー です。

シャフトは SHUTTLE WLT TYPE10D です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは44.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は47g、トルクは4.6、クラブ総重量は285gです。

マルマンの新しいドライバーです。
マルマンといえば、私はやはり『マジェスティ』や『コンダクター』をすぐに思い浮かべるのですが、この『メガシャトル』シリーズも、とても面白い存在だと思っています。
以前、メガシャトル i3000X アイアンというクラブを試打して以来、すごく印象に残っています。
これほど『打ちやすさ』が全面に押し出されているクラブは、あまり無いのではないでしょうか?
何を持って打ちやすいか・・・?は、人それぞれ違うところがあるとは思いますが、少なくとも『シビアさ』は感じられない設計になっているような気がします。

『打ちやすさ優先のクラブ』というと、ちょっと前までは、『見た目』が犠牲になっていた部分があったように思うのですが、このドライバーもそうですが、最近のクラブは見た目もずいぶんと改善されてきたような気がします。
このドライバーのデザインも、すごくいい感じがしました。
色々な工夫が施されていそうです。

このクラウン部分の模様が特徴的です。

かなり『薄さ』を感じさせるヘッドです。
シャローヘッド全盛の今とあっては、これくらいの『薄さ』は、標準的といっていいのかもしれません。

素振りをしてみても、全体的にかなり軽く、またシャフトも軟らかい感じがしましたが、今の私の腰が充分入っていないスイングでは、これくらいのほうが力まずに打てていいような気もしました。
スイング中、どうしても腰が気になるので、これくらいの『ソフトスペック』なドライバーだと、あまり気にしなくていいので、楽な気分で振っていくことが出来ました。
完全復活すると、少し難しいタイプのドライバーだとは思うのですが、今の私にとっては、とても『体に優しい』感じがしました。
タイミングも取りやすく感じましたし、特に不満を感じるところはありませんでした。

ボールを前にして構えてみても、特に変なクセもなく、違和感を全く感じませんでした。
『平べった感』といいますか、構えていて『薄さ』を感じたのですが、それも特にマイナス材料にはなりませんでした。
よく上がりそうな顔をしているな・・・。と思いました。
私は普段は『叩いて』いきたいタイプなのですが、今は100%の状態で叩いていけるコンディションではないので、これくらいのドライバーのほうが、いいような気がしました。
左右に曲げていくイメージは、殆ど浮かんでこなかったので、とにかく気持ちよく振り抜いていくことだけを考えていました。
試打を開始しました。

『打感』という点では、割とはっきりとした感じでしたが、手に響く感じもなく、割といい印象が残りました。
打点がブレても、それを敏感に感じ取りづらい部分があったのですが、それは、こういった『イージードライバー』によく見られる傾向だと思います。
正直いって『最高の打感』というわけではないようにも感じられたのですが、とてもレベルの高いドライバーだと思いました。
何球打っても、全くストレスを感じませんでした。

『音』も、甲高くなくて好印象でした。
叩いていっても、決してインパクトが緩むことのない標準的な音だと思いました。
今は、音に対して違和感や苦手意識を感じるドライバーが本当に少なくなったような気がします。
私は音には特にこだわっているので、最近のドライバーにはすごくいい印象をもっています。
音が自分のフィーリングに合わないと、そのクラブの難易度が一気に上がっていきますが、そういった意味ではこのドライバーは、すごく『易しさ』が感じられたいいドライバーだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、今主流の『高弾道ドライバー』であり、かなり楽に球を上げていけるドライバーだと思います。
そういった点では、このドライバーは他のメーカーのドライバーと似たような点が多いと思いますし、それほど個性が光る感じではないのかもしれません。
今はメーカーは違っていても、似たようなクラブがとても多くなったような気がします。
やはり他のメーカーと同じようにしていないと、メーカー自身も不安に感じるのでしょうか?
それとも、メーカー名は違っていても、実際に作っている工場が同じだったりするからでしょうか?
私はもっと色々なタイプのクラブに出会っていきたいので、メーカー毎の個性が光るクラブを見たいのですが、これも仕方のないことなのかもしれません。
完全復活していない、今の私でもこのドライバーはやや高く上がりすぎな感じがしたのですが、こういったドライバーに好印象を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『安定性』という点では、すごくいい感じがしました。
『スイートエリア』も広そうですし、何より構えやすいところが気に入っています。
『構えやすさ』が『安定性』に直結しているような感じがします。
強めに叩いていくと、次第にブレていく感じがしましたが、それほど大きく曲がっていく感じはしませんでした。
打点もブレにくく、この『ソフトスペック』でありながら、まとめていくことが出来ました。
それはやはり、この『短尺仕様』も大いに影響しているのではないでしょうか?
今は『46インチ以上』を多く見かけるようになりましたし、『45インチ』は短い・・・。といった感じさえします。
それでありながら、このドライバーは敢えて『44.5インチ』で勝負しています。
構えた時には、それほど短い感じはしなかったのですが、この『振り切りやすさ』は秀逸です。
全国のゴルファーの中には、最近の『長尺化』に疑問を感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、これ以上飛距離を伸ばそうとすれば、長尺化は決して避けて通れない部分だとは思いますが、それにより、『ミート率の低下』や『方向性の低下』を感じておられる方もいらっしゃるような気がします。
振り切ることが出来ずに、『当てにいったスイング』になっておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった点で考えてみても、このドライバーの『短尺仕様』には、私は好感を持つことができました。
これはとても大きな『個性』だと思います。
今、他のメーカーで『45インチ以下』のドライバーを新発売しているところがあるでしょうか?
私の知る限り、無いような気がします。

ゴルファーは、どうしても飛距離を求めていきたいので、こういった『短尺仕様』が流行るとは思えない部分があるのですが、私はこういった傾向はとてもいいような気がします。
色々なタイプのドライバーをこれまでたくさん試打してきて、『46インチ以上』のドライバーも、少しずつ慣れてきてはいますが、やはり少し不安を感じる部分があります。
昔も『長尺化の波』はありましたし、昔とは比べものにならないほど今はシャフトが進化しています。
なので、これからもどんどん長尺化は進むと思いますが、ルールで制限されている以上、いずれ『頭打ち』になると思います。
『一発の飛び』を選ぶか、それとも『平均的な飛び』を選ぶか?といえば、キャリアの浅かった頃の私は、間違いなく『一発の飛び』でしたが、今では完全に『安定した飛距離』を求めています。
勿論、自分の飛距離の限界への挑戦を止めてしまったわけではないのですが、やはり『フェアウェイキープ』を目指していきたい・・・。と、少しずつ『タフ』なコースセッティングに変貌しているホームコースでラウンドしているとよく感じます。
特に最近は、アイアンの溝規制もスタートしたので、余計に『フェアウェイキープ』が求められているのではないでしょうか?
なので、この『短尺ドライバー』には、私は好印象を持ちました。

『操作性』という点では、少しだけ苦戦してしまいました。
適度に短くなっているので、操作性も上がっている感じはするのですが、このシャフトのフレックスやトルクが、やや私には難しいセッティングになっているように感じられました。
もう少し『しっかり目』のシャフトだと、また違った結果になったような気がしたのですが、試打クラブはこのドライバー1本しかなかったので、この結果になってしまいました。
しかし、決して扱いづらくは感じなかったですし、余計な細工をする必要のないドライバーなのだと思いました。
このドライバーも、他のドライバー同様、『曲げやすさ』よりも『曲がりにくさ』を重視して開発されているのだと思います。
インテンショナルなショットが極端に難しいドライバーだとは思わなかったのですが、こういった『シャローヘッドドライバー』では、できるだけ『直進性』を求めていったほうが自然な感じがしました。

『飛距離性能』という点でも、高弾道でかなりキャリーを稼いでいけるタイプのドライバーだと思いました。
先ほども書きましたが、このドライバーは少し『短尺仕様』にはなっていますが、それが即ち『飛距離性能が見劣りする』とは全く思いませんでした。
むしろ、こういったタイプのドライバーのほうが、より実戦的なのではないでしょうか?
練習場でもいい感じで球を打っていくことが出来ました。
確かに長くなれば長くなるほど、『最大飛距離』は伸ばせるのかもしれませんが、曲がってしまったり、ミスヒットしては仕方ないので、こういったドライバーが有効なのだと思います。
振り切ることで飛距離は伸びていく・・・。
ということは、多くのゴルファーの方々が経験していることだと思います。
とても打ちやすいドライバーです。

久し振りの『マルマン』のドライバーでしたが、とてもいい印象をもったまま試打を終えることが出来ました。
同じシリーズのアイアンは、私にはちょっと難しく感じられる部分が多かったのですが、このドライバーは、もっと歩み寄っていける部分があったような気がします。
今の私のコンディションでドライバーを打つことは、少し怖い部分があったのですが、今日は最後まで試打を楽しむことが出来ました。
なかなか出会う機会に恵まれない『マルマン』のクラブですが、これからもニュークラブに出会ったら、どんどん試打してきたいです。
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2010年02月11日
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マルマン メガシャトル i3000X アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン メガシャトル i3000X アイアン の5番 です。

シャフトは SHUTTLE WLT TYPE-10i です。
ロフトは22度、クラブ長さは38.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は51g、トルクは4.2、クラブ総重量は341gです。

マルマンの新しいアイアンです。
アイアンといっても、この形状はユーティリティのようです。

『空洞』の部分がこれほど大きいクラブは、ちょっと記憶にありません。
これほどまでに思い切った設計をするのは、さすがや『マルマン メガシャトル』だと思いました。
『メガ』という名前に相応しい、『最大級の大きさ』と、並はずれた性能を持っているような気がします。
普通のアイアンなどは、こうして見ていただけで、ある程度の性能は把握しやすいところがありますが、このクラブには、その感覚が通用しません。
どのように打っていいのか、全く解りません。

『ソール幅』も、かなり広いです。
『ユーティリティ』ならば、別に珍しくありませんが、『アイアン』というカテゴリーの中に当てはめるには、かなり違和感を感じました。
アイアンには、もっと『シャープ』な印象が欲しいところではありますが、この『アイアン』には、それが伝わってきません。
『ミスに対する許容量の大きさ』のようなものは伝わってくるのですが、『切る』というイメージが湧いてきませんでした。

『ホーゼル長さ』は『標準的』といったところでしょうか?

素振りをしてみても、なかなかタイミングが合いづらい感じがしました。
全体的にかなり軽く感じられましたし、シャフトもかなり軟らかい感じがします。
ヘッドも感じづらく、安定したスイングをするのは、やや困難であると感じました。
フルスイングしてしまっては、かなり苦戦しそうだったので、いつもよりも少し『スイング弧』を小さくしよう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えた感じは、やはりアイアンというには、かなり違和感を感じます。
『ユーティリティ』というならば、わりと見慣れた感じの顔ではありますが、どうも『アイアン』というようには思えません。
やはり『気持ちの持ちよう』で、結果も大きく変わってくることが多いので、『アイアン』という概念は捨てて『ユーティリティ』だと思うようにしました。
すごく球があがりやすそうな印象を受けました。
左へ行きそうな感じもします。
何とか低く、引っかからないような球を打っていきたい・・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、一球目から大きなミスをしてしまいました。
いきなり地を這うようなゴロを打ってしまいました。
高く上げたくない・・・。という思いが強すぎたのが、打球はいきなりゴロになってしまいました。
ボールを前にして構えたときに、すごくあがりやすそうな印象だったので、無意識に低い球を打ちたい・・・。と思いました。
これまでの同じような形状のクラブを試打した時の、あの『ドローン』とした感じの『高く上がって終わり』といった感じの打球を打ちたくなかったので、少し細工してやろうという思いが強すぎたのかもしれません。
私は『利き目』は左なのですが、普段アイアンで低く打ち出したい時や『薄め(スコアラインの1~2本目)』にヒットしたいときは、ボールの中央付近に視点を置くようにしているのですが、そういった感じで打っていくとまるでダメでした。
低く打とう・・・。と考えること自体が良くないことのように思えてきました。
なので、これまでのユーティリティを打つときと同じように、ボールのほぼ右端付近に視点を置くと、今度はなかなかいい感じで球が上がってくれました。
一球目のゴロは何だったんだろう?と思えるような、まるで正反対の球を打つことができました。
球はかなり高く上がっていきました。
これまでに経験してきた感じの『高弾道』です。
私はもっと低く抑えたい・・・。と思っていたのですが、私の技術では、なかなか難しいことだと思いました。

『打感』は、まずまず・・・。といった感じでした。
これもこれまで何度か経験した感じです。
鈍い感じではなく、割としっかりと感じ取ることができました。
『距離感』や『方向性』を、この打感でつかみとっていくには、まだまだ経験不足な感じがしましたが、おそらく今の段階では慣れることはできないような気がしました。

『音』も、思っていた感じの音で、まずまず好感を持つことができました。
いい意味での予想通り・・・。といったところです。
ただ、やはりこういった『構え感』や『高弾道』『あがりやすさ』『音』などを感じていると、『アイアン』というよりは、はっきりと『ユーティリティ』なんだと思いました。
これまでユーティリティクラブというのは、『ロングアイアンの距離を埋めるもの』という認識があったのですが、このクラブは『5番』から『サンドウェッジ』までラインアップされているそうです。
つまりこのような形状がずっと続いていくのでしょうか?
なので、敢えて『アイアン』というカテゴリーの中に入れているのでしょうか?
この5番ですら、このような形状なのだから、これがショートアイアンやウェッジになると、どんな形になってしまうのだろう・・・?と思うと、すごく興味を惹かれました。

『安定性』という点では、当然と言えば当然ですが、このようなクラブに慣れている方、使いこなせておられる方には、とても高いパフォーマンスを発揮してくれるのだと思います。
残念ながら、私は終始『違和感』を感じたままのショットになってしまったので、なかなか上手くまとめていくことが出来ませんでした。
タイミングも合いづらく、時々ダフってしまいました。
決して力むことなく、力を抜いていこう・・・。と思いながら、このクラブに挑戦し続けたのですが、なかなか感覚が合いませんでした。
このような形状ですし本来ならば、かなり高い安定性が期待できると思うのですが、私ではこのクラブの高性能を上手く引き出すことができませんでした。
もっともっと練習を重ねていこう・・・。と思いました。

『操作性』という点は、私は最も苦手に感じた分野です。
かなり扱いづらく感じてしまいました。
普段なら、色々な球を打ってやろう・・・。と思いながら試打を楽しむのですが、今日はそんな余裕はありませんでした。
とにかく、この不安定なスイングを、まず真っ先になんとかしなくちゃいけない・・・。と思いました。
こういった形状ですし、おそらく『操作性』よりも『安定性』を重視して開発されてはいると思うのですが、本来ならば決して『操作性』も低くはないと思います。
私にとっては、やや難しい部分も感じられましたが、このようなクラブを使いこなしておられる上級者の方もきっとたくさんいらっしゃると思います。

『飛距離性能』という点でも、私ではこのクラブの持つ高い性能を上手く引き出してやることが出来ませんでした。
何しろ、かなり高く上がりすぎてしまい、それがかなり『飛距離ロス』につながっているような感じがしました。
ちょっと低く抑えてやろう・・・。などと細工をすると、とたんにまた『ゴロ』が出そうでした。
今の私にとっては、かなりハードルの高いクラブのような気がします。
『球質』もやや軽いのか、風にも弱そうな感じも正直しました。
練習場で時折拭いていた横風に少し持って行かれる感じがしました。

この『アイアン』は、第一印象通り、かなり私にとって難しいクラブでした。
『マルマン』のクラブは久し振りに手にしたので、懐かしさを感じていたのですが、かなり手強いクラブでした。
そういえば、丸山茂樹選手はプロ入り後は、ブリヂストンではなく、先にマルマンと契約していたんだったなあ・・・。などと思い出していました。
ちょっと前では、芹沢信雄選手や福嶋晃子選手を思い浮かべますが、やはり昔から『高級』とか『富裕層向け』といったイメージがずっとあります。

『MARUMAN MAJESTY』シリーズの、あの高額なクラブの印象は今でもはっきりと覚えていますし、忘れることができません。
あまり手にしたことはありませんが、一本20万円以上もするクラブを手にすると、手が震えてしまいます。
おそらく私にとって、これからも縁遠い存在のような気もしますが、やはり打ってみたい・・・。と思いますし、いつかは購入できるように頑張りたい・・・。と思います。
この『マルマン シャトルシリーズ』は、比較的リーズナブルな価格設定に抑えられているようなので、多くの方がこの高性能を実感されるのではないでしょうか?
私はまた練習を重ね、もし機会があれば、再度このクラブに挑戦してみたいです。