ワークスゴルフ
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2014年09月23日
ワークスゴルフ ワイルド マキシマックス ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ワークスゴルフ ワイルド マキシマックス ドライバー です。

シャフトは ドラコン飛匠 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD2、シャフト重量は60g、トルクは3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は305g です。

久しぶりに出会った、ワークスゴルフのドライバーです。
あまり出会うことはないのですが、ずいぶんと印象が変わったな・・・。と思いました。
すごくデザインに凝っています。
他のメーカーではなかなか見られません。
デザインは違うのですが、雰囲気が以前試打したことのある『Cyber Crown』を思い出しました。

こうして見ても、やはり圧倒されます。
この独特な雰囲気は、強いインパクトを与えます。
ヘッドの形状自体はシャローなタイプです。

ソールのバックフェース寄りには、ウェイトのようなものがありました。
とてもオシャレです。
専用の工具があれば、交換できそうです。
他のメーカー同様、色々な重さが用意されているのでしょうか?

ソールの中央には十字架のような彫り込みが、よく目立っていました。
真ん中には、ガラス玉のようなものがあります。
かなり装飾にもこだわっているドライバーです。
なかなか見られません。
インパクトの衝撃や運搬途中などで、この玉が外れてしまうことはないのかな?と、少し不安になりました。

ソールだけでなく、フェース面にも十字架のようなマークがありました。
かなり個性的です。
打感が柔らかそうな感じはあまりしなかったのですが、この十字架のようなところでボールをヒットすればいいんだな・・・。と思いました。

ネックの長さは、今のドライバーのなかでは、標準的な感じでしょうか?
よく見かける長さです。
調整機能は付いていません。

セミシャロー形状といっていいでしょうか?
よく見かける形状です。
球がよくあがりそうです。

オリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
『サンドラップタイプ』に似ていて、滑りにくくなっています。
雨の日でも活躍してくれそうです。

変なクセが無い顔なので、良いと思いました。
ソールのデザインから、多少奇をてらった形になっているのかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。
個性的なデザインではありますが、それが嫌みになっていないところに好感がもてます。
投影面積がとても大きく感じられます。
これだけ大きいほうが安心感を得られる・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『繊細なイメージ』というよりは、『大らかでズドーン』という感じで打っていくのがいいように感じました。

この、クラウンの凹凸も印象的でした。
これにも何らかの意味があるのでしょうか?
この形状を見ていたら、昔出会ったテーラーメイドのバーナードライバーを思い出しました。

素振りをしてみると、いい感じだな・・・。と思いました。
予想していたよりも、シャフトがしっかりとしています。
タイミングも合いやすいです。
『46インチ』という長尺仕様ではあるのですが、振りやすく感じました。
先がグラグラしないので、気持ちよく振り切っていくことができました。
すごくハードなシャフトだとは思いませんが、明らかにヒッター向けのシャフトだと思いました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
変なクセがないので、楽に構えることができました。
右に逃がしながら打っていくイメージもスムーズに出せました。
色々と細工をするよりは、できるだけ真っ直ぐに近いイメージで打っていきたい感じがしました。
試打を開始しました。

この独特な甲高い音に、少し驚いてしまいました。
このような音がするとは全く思っていなかったので、不意を突かれてしまいました。
思わず「ウワッ。」とつぶやいてしまいました。
最近では、かなり珍しい甲高い音です。
『キーン』という感じの金属音は、これまでもよく耳にしていたのですが、このドライバーが発する音はちょっと違っていました。
『ピコーン』という、やや鈍めでありながら甲高い音は辺りに拡散しました。
正直、この音には全く馴染めませんでした。
気持ちよくフィニッシュまで振り切ることができないですし、インパクトも緩んでしまいました。
周りがすごく気になってしまいます。
消音材をヘッド内部に詰めたいな・・・。と思いました。

『打感』は、まずまずでした。
やや硬めで衝撃も少し手に残る感じではありましたが、苦手意識が芽生えてしまうほどではありませんでした。
ソフトな打感ではありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
9.5度ではありますが、それほどタフな感じはしませんでした。
打つ前に予想していた通りの高さでした。

『安定性』という点では、まずまずだな・・・。と思いました。
スイートエリアは狭いとは思わなかったですし、シビアな感じもしませんでした。
ある程度の寛容さも持ち合わせていると思います。
しかし、今日はインパクトを合わせにいってしまったので、結果的に球が少し乱れたように感じました。
やはり気持ちよく振り切ったほうが球は曲がりにくいものだと改めて感じました。
当てにいったり、インパクトを合わせにいったりしてしまうと、あまりいいことがありません。
できれば気持ちよく振り切りたかったのですが、このドライバーの発する音が、そうさせてくれませんでした。

『飛距離性能』は優れていると思いました。
かなり力強い弾道でボールが飛んでいきました。
予想していたよりも、高いポテンシャルを感じました。
球を打つ前は、独特なデザインやアクセサリーが大きな存在感を放っていたのですが、飛距離性能という基本性能はしっかりしていると思いました。
ただ、音にどうしても馴染めなかったので、このドライバーがもつポテンシャルを100%出し切ることができませんでした。
もし、この音がいい音だったとしたら、もっともっと距離を伸ばせていけたのは間違いないと思いました。

『操作性』という点では、フッカーの私は最初から、ややフック系の球が出たのですが、右に曲げるのも難しくはありませんでした。
シャロー感が強いので、もう少し反応しづらいのかな?と思っていたのですが、上手く反応してくれました。
シャフトの良さが出たのかもしれません。
大きく曲がる感じはしませんでした。
小さい曲がり幅で勝負できるドライバーだと思いました。

音以外の基本性能はしっかりとしていると思いました。
どうしても、私はこの音に馴染めませんでした。
もし違う音だったら、もっといい内容の試打ができたのは間違いありませんでした。
このドライバーに対する好感度がもっと上がっていたように思います。

なかなか耳にしない音ですが、メーカーも敢えて、こういった音にしているのでしょうか?
私はすごく苦手に感じましたが、この音が好きだという方もいらっしゃるのだと思います。

私は強く叩くタイプなので、音も大きくなりがちです。
他の方が打てば、この音も、もっと静かなのかな?と思いました。
最近は『おとなしめ』の音が多いですし、ここまでインパクトを緩めたのは珍しいような気がします。

他の打席でも、たくさんの方が練習しておられたので、どうしても周りが気になってしまいました。
この音は、自分の打席だけでとどめておきたい・・・。と思ったのですが、かなり広がってしまいました。
予定よりも早く試打を終えることにしました。
音以外は、いい印象をもつことができたので、残念でした。

私は、音にはこだわるほうかもしれません。
ドライバーの発する音は、こうでなければいけない・・・。というのではなく、最低インパクトが緩まなければいいな・・・。と思うのですが、今日はその許容範囲を超えていたような気がします。
なので、どうしても馴染むことができませんでしたが、この音が大好きだ・・・。という方には、かなり魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
今日は発揮させることができませんでしたが、このドライバーのもつ『最大の性能』が、いったいどこまであるのだろう?と思いました。
ポテンシャルの高さは、じゅうぶん持ち合わせていると思います。
また次のモデルに期待したいです。
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2010年01月25日
ワークスゴルフ マキシマックススペード ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ワークスゴルフ マキシマックス スペード ドライバー です。

シャフトは ワークテックマミヤプロフォースSP カーボンです。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはR、キックポイントは中調子、クラブ総重量は295gです。

初めて試打する『ワークスゴルフ』のドライバーです。
これまで目にしたことはあったのですが、残念ながら試打クラブはなかったので、『構えてみるだけ』に過ぎなかったのですが、今日はクラフトマンの工房に中古クラブとして、一本だけこのクラブを見かけたので、試打させてもらうことにしました。
『ドラコン選手御用達』として有名なメーカーですが、どのようなフィーリングなのだろう・・・?と思うだけで、とてもワクワクしました。
私の周りにも『ワークスゴルフ』のクラブを使用している人を見かけないので、今回がまさに初対面といった感じでした。

素振りをしてみると、思っていた以上にソフトなスペックに仕上がっている感じがしました。
ドラコン選手御用達メーカーなので、同じ『R』でも、他のメーカーとは違った仕様になっているのかと思ったのですが、何ら変わりない『R』だと思いました。
最近は殆ど『R』の試打クラブを手にすることはないのですが、このドライバーは『Rらしい』感じがしました。
今では『R』というと、軟らかい・・・・。という印象をどうしても持ってしまいますが、『R=REGULAR(レギュラー、正規)』という意味なので、本来はこのフレックスを中心にして考えないといけないのかもしれません。
しかし、今はどうみても『S』が中心になっているような気がします。
前にも書きましたが『S=STANDARD(標準)』と思っておられる方や、『R』は軟らかいというイメージを持っておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、日本の『S』は、メーカーやモデルにもよりますが、かなりバラつきがあると思います。
今回のこのドライバーに装着されている『ワークテックマミヤプロフォースSPカーボン シャフト』の『R』は、とても軟らかさを感じさせる『R』だと思いました。
昔はもっと『S』と『R』における『線引き』はハッキリとしていたと思うのですが、今ではかなり曖昧になっている感じがします。
昔の『S』は、結構手応えのあるものも多かったのですが、今は、これでも『S』?と疑問を持つ物も多いです。
よくしなりすぎる感じがしたので、いつもよりも素振りを念入りに行い、タイミングをとることに集中していきました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまず構えやすい感じがしました。
『ドラコン』という、他のメーカーとはちょっと違ったイメージを持っていますが、こういった構えやすい感じは他のメーカーとも共通している感じがします。
これまで何本か見てきた『ワークスゴルフ』のドライバーも一様に構えやすかった記憶があります。
やはり『ドラコン選手』のように、距離にこだわる人ほど、『構えやすさ』には注意を払うのだと思います。
私は大した距離を持っていませんが、ボールを飛ばす為には脳内に『アルファ波』などのような『リラックス』を示すものが必要ではないか?と常々感じております。
『体のリラックス感』も大切ですが、『心のリラックス感』も同様に大切なことだと思います。
この『リラックス感』が『ナイスショット』には欠かせないものだと思っています。
構えづらかったり、違和感を感じてしまうとボールは余計曲がりやすくなるものだと思います。
飛ばせば飛ばすほど、その誤差は致命的になるので、本来はより『精度』が求められるところです。
こういった大切な『構え感』を、このドライバーはクリアしていました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『弾道の高さ』です。
とても上がりやすい感じがしたのですが、思っていた以上に上がりすぎない感じに好感を持てました。
こうして見ると、やや『ディープ』にも見えますが、球をよく上げてくれます。
このロフト(10.5度)と、シャフトの軟らかさから、とてもつもなく高く上がって収拾がつかないまま終わってしまうのかと思っていたのですが、意外といい感じのライナー性の球も打つことができました。
勿論高く上げようとして、『ティ』を高くすればいくらでも上げられる感じもしたのですが、やや低めくらいが私にはちょうどいい感じがしました。
『フェアウェイウッド』くらいのティの高さでもじゅうぶんに上げてくれる感じがしました。
何となくなのですが、この『適度な上がりやすさ』も、『飛距離性能の高さ』につながっているのかな・・・?などと考えていました。
今回はこのスペックしかなかったのですが、もし他のスペックで試すことができたらどんな感じになるんだろう・・・?と思うと、また是非試打してみたいと思いました。

『打感』もどんなだろう・・・?と思っていたのですが、結構『ノーマル』な感じがしました。
打つ前はもっと『弾き感』が感じられ、硬い感じかと思っていたのですが、思っていた以上に『ソフトフィーリング』でした。
このドライバーは『高反発モデル』ではなくて『ルール適合モデル』なので、それに見合った打感だと思いました。
『打感』に関して言えば、他のメーカーと差別化できる感じではありませんでした。
これまでよく出会ってきた感じのフィーリングでした。

『音』という点でも、なかなかいい感じでした。
やはり音も、打つ前はもっと『甲高い』感じの音を想像していたのですが、予想以上に『おとなしめ』で、静かに試打をすることができました。
自分のショットに集中することができました。
このような『構え感』『打感』『音』という観点から見ても、このワークスというメーカーは『飛ばし性能』だけでなく、『フィーリング性能』にも力を注いでいるのだな・・・。という印象をもちました。

『安定性』という点では、正直言って最初の10球くらいは、少し苦戦してしまいました。
それほど大きく曲がる・・・。という感じでもなかったのですが、最初のうちはなかなかタイミングが合いづらい感じがしました。
打つ前に念入りに素振りをしたつもりでしたが、まだまだ足りないのだと思いました。
そして再び素振りを繰り返し、少しずつこのドライバーのフィーリングを掴んでいくことができるようになりました。
『ドラコン』という文字がどうしても浮かんでくるので、ついつい叩きにいきたくなるのですが、そうするとあまりいい感じでまとめていくのが少し困難な感じがしました。
『インパクト』よりも『振り抜き』を重視するイメージのほうが、私にとってはいい感じで打っていけると思いました。
やはりこれは、私がこのメーカーのクラブにもつ『先入観』があるからだと思いました。
試打をするには、やはりこの『先入観』は外していかなればならないと思いました。
もし、違ったスペックの試打クラブに出会えていれば、また違った印象になったと思うので、そのようなクラブに出会えることを期待したいと思います。
本来は、このドライバーは『直進性』も高いドライバーなのだと思います。

『操作性』という点でも、やはり苦戦してしまいました。
左右に曲げたりすることは、それほど難しい感じはしなかったのですが、それをまとめていくのに少し苦労しました。
曲げようと思えばいくらでも曲げられましたが、それは『自分のイメージに沿った範囲』で曲げられないと意味がないのですが、今日はなかなかそういったことも難しい感じがしました。
それは、やはりこのドライバーがそれほど操作するタイプのドライバーではないのだと思いますし、やはりスペック的なところが大きいような気がします。
ただ、すごく構えやすいので、左右に曲げるイメージはしやすいので、『フッカー』の方でも『スライサー』の方でも、スペックを考えればどちらでも打ちやすいドライバーといえるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、やはりこの点は一番気になっていたところですし、注目するところです。
実際に打ってみた感じは、それほど驚く感じがしませんでした。
勿論、このスペックではよく飛ぶ方だと思いましたが、他のメーカーに対して群を抜いている・・・。という感じは正直しませんでした。
やはり『ドラコン選手』達は、我々常人では考えれないほど、鍛えられていますし、彼等ならばどんなメーカーのドライバーでも信じられないほど飛ばすと思うので、クラブだけでは決められない部分もあると思います。
勿論、ドラコン選手にとって飛距離性能の優れたドライバーを使うことは『絶対条件』なので、多くの選手が高性能な『ワークス』と契約しているのだと思います。
こうした先入観を除いて、あくまでも『クリア』な状態で試打をしてみても、やはり飛距離性能は高いクラブだと思います。
先ほども書きましたが、いい感じの弾道の高さを描いていけるところにも好感を持つことができました。
それが私が気に入ったところです。
このメーカーだから、『余計に弾く』とか『反発性能』に優れている・・・。という感じではないような気がします。
『弾き性能』でいえば、あの名ドライバーEPON AF-101の方が優れているような気がします。
勿論、『飛距離性能』は『シャフト』と『ヘッド』のコラボレーションが大切なので、私には違ったシャフトで試したほうがいい結果が得られると思いました。

念願だった、『初ワークス試打』でしたが、とても好印象でした。
思っていた以上に『フィーリング性能』が高いのに好感を持つことができました。
『物理的性能』も高いと思います。
『飛距離性能』についても、やはり『使う人次第』という至極当たり前のことを感じてしまいました。
このメーカーのスペックがピッタリと合致する方は、大きな効果が得られるのではないでしょうか?

このメーカーも、『エポン』や『ミステリー』『ピジョンゴルフ』『マスダゴルフ』『jBEAM』『バルド』・・・。などのような『出会いにくいクラブ』ではありますが、また手にしたいです。
違うスペックだったら、かなり期待できそうな気がしました。