コンセプト(SYB)
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2012年10月18日
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コンセプト SYB W422V フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コンセプト SYB W422V フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは GRAPHITE DESIGN TourAD SL-5 です。
ロフトは16度、クラブ長さは43.25インチ、シャフトフレックスはR1、シャフト重量は58g、トルクは5.8、キックポイントは先調子、クラブ総重量は317gです。

SYBらしく、派手さはないものの、高機能な雰囲気のするフェアウェイウッドです。
ピカピカしないところに、落ち着きが感じられ、とてもいい感じです。
SYBのフェアウェイウッドといえば、私は7月に試打した FC-714 フェアウェイウッド が忘れられません。
すごくいいフェアウェイウッドでした。

FC-714は、結構シャローな印象が残っていますが、このW422Vというフェアウェイウッドは、さらにシャローです。
シャープな輪郭もなく、全体的に丸みを帯びています。
シャープな印象のクラブは時には神経質そうな感じがすることもありますが、このクラブにはそういったことを感じません。
すごく親しみやすくて敷居が低そうです。

ヘッド後方もシャローですが、フェース高も含めて全体的にシャローになっているのが印象的です。
今はシャローバックでも、結構ディープフェースなクラブをよく見かけますが、このフェアウェイウッドは全体的にシャローです。
『叩ける』というよりは、かなり球があがりやすそうな感じがします。

ネックの長さは、まずまず・・・。といったところでしょうか?
見慣れた長さだと思います。

顔も整っていて、奇をてらったところはありません。
立体的というよりも、明らかにシャロー感を感じますが、地面から直接打つことの多いFWは、これくらいのシャロー感があったほうが、今は受け入れられやすいのかもしれません。

素振りをしてみた感じは、FWにしては、ちょっと軽すぎるように感じられましたが、難しく感じるほどの軽さではありませんでした。
ただ、ちょっと『動く』感じがしたので、あまり振り過ぎず、まずは抑え気味に振っていこう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。
ボールが高くあがるイメージしか出てきません。
キャリー不足でドロップする感じは全くしませんでした。
直進性も高そうで、極端に大きく曲げるというよりも、安定した球筋が打てそうな感じでした。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかくて、好感がもてました。
このヘッドを一目見たときから、だいたいこういったフィーリングだろう・・・。と思っていたのですが、その予想していた範囲の打感で、とても好感がもてました。

『音』も、静かで気持ちよく振っていくことができました。
とても落ち着いてショットできるクラブです。

球もあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
先日試打したFC-714も、球があがりやすかった印象がありますが、この422Vは更にあがりやすさがアップしています。
シャロー感、そのままのあがりやすさです。
FC-714は、どちらかといえば、ヒッタータイプ向けかと思ったのですが、このクラブは更に敷居が低くなっているように思います。
先日も書きましたが、最近は本当に『直打ち』でも、球があがりやすいスプーンが増えてきました。

『安定性』という点でも、なかなか秀逸で、大きくブレる感じはしません。
素振りをしたときに、やや軽量に感じたので、少し頼りない感じかな?と思っていたのですが、実際に打ってみると思っていた以上にまとめやすく感じられました。
かなり方向性にも長けたクラブだと思います。
フェースが被っているようには見えなかったのですが、球のつかまりは結構いいほうだと思うので、スライス系の球筋でありながらも、フックフェースは苦手だ・・・。という方にも親しみやすいのではないでしょうか?

『操作性』という点でも、予想以上に良くて、左右に曲げることも難しくありませんでした。
フック、スライス、どちらにも対応してくれました。
できれば、このクラブがもつ直進性の高さで勝負していきたいところですが、いざという時のインテンショナルなショットにも対応してくれる懐の深さを感じました。

『飛距離性能』という点では、標準的な感じがしましたが、決して劣っているとは思いませんでした。
『最高出力の飛び』というよりも、出来不出来の少ない『安定した飛び』を実現しやすいのではないかな?と思いました。
これまでも、こういった『シャロー系』のFWはたくさん出会ってきたのですが、そのなかでも、このクラブの安定感は光るものが感じられました。

何から何まで『イージー』という感じがしました。
SYBのFWにはあまり接したことがないですが、いい印象が残りました。
私にはどちらかといえば、FC-714のほうが合っているかな?と思ったのですが、このクラブにもいい印象が残りました。

特に大きく秀でたり、劣っていたり・・・。ということが見られないFWだと思います。
『平均値』の高いクラブだと思いました。
球があがりやすいので、ヒッタータイプの方には、やや合いづらい部分もあるとは思いますが、今はこういったシャローなクラブの人気が高いので、ニーズはたくさんあるのだと思います。

このシャロー感にも、すっかり慣れたような気がします。
奇をてらったところがなくて、高性能なイメージが残りました。
こういった雰囲気のクラブは、いかにも中・上級者の方が使うクラブのように思いがちですが、決して敷居は高くないので、まだキャリアは浅いけど上達志向が強くて、スインガータイプの方には是非お勧めしたいクラブだと思いました。
SYBのクラブには、なかなか出会う機会がありませんが、これからもこういった素晴らしいクラブにたくさん出会っていきたいです。
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2012年08月25日
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コンセプト SYB PRELITY 7 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コンセプト SYB PRELITY 7 ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン Tour AD BB-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

SYBのニュードライバーです。
ひと目見て、とてもカッコいいと思いました。
SYBらしい、『艶消し』な仕上げが、いい雰囲気を醸し出しています。
あまりカラフルさは無くて、むしろ落ち着いたデザインであることも、好印象の要因のひとつになっています。
この黒と白の模様は『P』と『7』なのだと思いました。
こういったところも、とてもオシャレです。
ちなみに、『PRELITY』という単語を辞書で調べてみたのですが、私が持っている辞書には載っていませんでした。
どういう意味なのでしょうか?
それとも『造語』なのでしょうか?
また、英語ではないのでしょうか?
クラブの性能とは全く関係のないことではありますが、少し気になります。

こうして見ていても、ヘッド全体に丸みがあって、立体的であることがよく解ります。
今のドライバーは、どちらかといえば『シャロー系』が多いように思うのですが、このドライバーはかなりはっきりとした『厚み』があります。
いかにも叩いていけそうです。

トゥ側に『3 TITAN/3PIECE』と表示されていました。
3ピース構造のチタンヘッドはこれまでもたくさんあり、その殆どが素晴らしいドライバーなので、このドライバーにもすごくいい印象をもちました。

はっきりとした『ディープバック形状』です。
昔から、こういったタイプのドライバーは『バックスピン』よりも『サイドスピン』が掛かりやすくて、曲がりやすい物が多かったのですが、このドライバーはどうなんだろうか?と思いました。
今はディープフェースのドライバーも数多く見かけますが、その殆どが『シャローバック』になっています。
そこに『易しさ』を感じられる方もたくさんいらっしゃると思うのですが、このドライバーにはそういった雰囲気が感じられません。
今はシャローヘッド形状のドライバーでも、昔ほど『吹き上がり』を気にしなくてよくなりました。
見た目の印象と、実際の性能との、いい意味での『ギャップ』が生じているように思います。
しかし『元祖・叩けるドライバー』といえば、昔から、このようなタイプです。

ネックは、やや短めといった感じがしました。
しかし、こういった長さも、これまでたくさん出会ってきたので、特に珍しくは感じません。
ただ、こうして見ていても、その形状の美しさに思わずため息が出てしまいました。

顔もかなりいいので、思わずほくそ笑んでしまいました。
口角があがって目尻がさがり、少し締まりのない顔をしていたのではないか?と思います。
かなりいい『目の保養』ができるクラブです。
先日、少し遠出をして山へ行き、その美しい風景に目が釘付けになり、川のせせらぎに心が癒されたのですが、今日はこのクラブのおかげで、そんないい記憶が蘇ってきました。
最近は『異型ドライバー』を見かけなくなり、全体的にかなり整ってきたように思うのですが、それでもこのドライバーの顔の良さは群を抜いています。
かなりの男前です。
薄さを感じずに、厚みを感じさせるので、『男性的な』印象をもちました。
『骨太感』からくるのでしょうか?
白いヘッドやシャローな形状はどことなく女性的な美しさのように感じます。

素振りをしてみた感じは、予想していたよりも軽く感じましたが、特に大きな不満はありませんでした。
BB-6ならば、これくらいの軽量感は出てしまっても仕方ないな・・・。と思いました。
今一番人気のあるシャフトとの相性も良さそうです。
操作性の良さそうな整ったヘッドと、操作性がかなり秀でているシャフトとのコラボはとてもマッチしているように思いました。
ただ、このブルーのBBシリーズは『6』よりも『7』のほうが性能が高いような気がするのは私だけでしょうか?
勿論、これは好みなどによるところも大きいとは思うのですが・・・。

ボールを前にして構えてみても、かなりいいです。
左へ引っ掛けるイメージが全く湧いてこなかったので、すごく楽に構えることができました。
ヘッド後方が、ほんの少しだけ伸びているように見えましたし、それほど右へ抜ける感じはしませんでしたが、やはり『逃がし顔』のドライバーだと思います。
フックフェースではないので、スライサーの方は、右への不安を感じられるかもしれません。
『球の捕まり具合』も、それほど強そうには見えなかったので、やはりクラブというよりは、プレイヤーが自分自身のスイングの中で捕まえていくべきなのだと思いました。
真っ直ぐなイメージというよりは、左右に曲げていくイメージのほうが容易に色濃く出せました。
直線しかイメージできないクラブよりも、どちらかといえば、私はこういった左右への曲線がイメージできるクラブに安心感をもちます。
こちらのイメージを伝えやすそうな感じがします。
こうして構えていても、『シャロー感』は感じないので、球が高~く上がるイメージを封印できたのも良かったように思います。
球が上がり過ぎないようにと、余計なことをしてしまうことも時にはありますが、今日はそのまま自然に振り切っていけそうな予感がしました。
最近では、なかなか見かけないのですが、私にとって、かなりの『大ストライク』でした。
試打を開始しました。

『打感』という点では、この美しいヘッドのイメージ通り、とても柔らかくて好印象でした。
すごくいい感触が手に残ります。
何と言いますか、『サクサク』打っていける感じがしました。
時間の許す限り、何球でも打っていたくなります。
さすが『SYB』といいますか『フォーティーン』・・・。といった感じの上質なドライバーだと思いました。

『音』も静かで好感が持てました。
やはり『叩けるドライバー』は、こうでなくてはなりません。
音がインパクトを邪魔しません。
弾道はとても力強いのですが、その控えめな感じの音とのミスマッチ感が、逆にとてもマッチしていると思いました。
叩いていってもかなり静かなので、スインガータイプの方で、大きめの音を好まれる方は、物足りない感じがするかもしれません。
『構え感』『打感』『音』という『フィーリングの三大要素』がとても素晴らしいと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、最近のドライバーの中でも、はっきりとタフなほうだと思います。
この形状通り、明らかに『ヒッタータイプ』の方の為のドライバーだと思います。
敷居も『ある程度高め』と言わざるを得ないのかもしれません。
インパクトさえすれば、クラブが自動的にボールを上げてくれるタイプではありません。
しっかりとスイングをしなければならないと思います。
『高弾道系』が今のドライバーの主流だと思うのですが、このドライバーははっきりとした『中弾道』といいますか、『ライナー系』で飛ばしていけるタイプのドライバーだと思います。
ある程度のヘッドスピードは要求してくるように思います。

『安定性』という点でも、ドライバーに『直進性の高さ』をまず第一に求めていきたい方には、難しく感じられるかもしれません。
それほど寛容さがあるようには思いませんでしたし、ミスをすればそれをある程度把握しやすいタイプのドライバーだと思います。
昔から、このようなタイプのドライバーはたくさんありましたし、そういったクラブが記憶の中で蘇ってくるので、私は『懐かしい』と感じる部分があったのですが、シャローヘッドでワイドスイートエリアのドライバーを使っておられる方には、親しみづらい部分があるかもしれません。
特にスライスに悩んでおられる方には難しく感じられるかもしれません。
私はフッカーなので、こういった捕まりすぎないドライバーを易しく感じますし、気持ちよく振りきっていけるのですが、日頃『クラブの捕まりの良さ』を利用して飛ばしておられる方には合いづらいような気がします。
かなり正直なクラブであり、そこがこのクラブの長所であり短所なのだと思いました。

『飛距離性能』という点でも、かなり好みが分かれると思います。
球が自動的に上がってくれるタイプではないですし、『直進性』もそれほど強くないので、飛ばないと感じられる方も多いかもしれません。
かなりヒッタータイプの方の為に特化したドライバーのような気がします。
見た目通りの性能だと思いました。
ただ、こういった感じには好感がもてました。
スピンも掛かり過ぎないので、気持ちよく叩いていけます。
かなり『ロスの少ない弾道』なので、私はすごく気に入りました。
できるだけたくさん売る為に、より幅広い層を意識して作られたのではなく、ある程度のユーザーに絞って作られているので、こういったタイプのドライバーを好まれる方にとってはたまらないクラブといえるのではないでしょうか?
チューニング機能付きのドライバーがすごく増えてきましたが、それでもこういったシンプルなドライバーで勝負しているところに魅力を感じました。
今は海外メーカーだけでなく、国内メーカーの三大大手である『ブリヂストン』『ダンロップ』『ミズノ』も、チューニング機能付きのドライバーを発表してきていますが、いずれSYBやフォーティーンもそういった流れになっていくのでしょうか?

『操作性』という点では、かなりいいです。
構えたときの印象通り、左右へのショットがとても容易でした。
スライスに悩んでおられる方にとっては、難しいドライバーだと思うのですが、左へ曲げたくないと日頃から思っておられる方には、かなり勇気をもって『攻めのティショット』を打てるドライバーといえるのではないでしょうか?
このドライバーが、すごくいい感じのフェードボールを打たせてくれました。
ヘッド自体の重心距離も短めのような気がします。
フェースがターンしやすいので、フェード系でも右に抜け気味の球ではなくて、むしろしっかりと捕まったフェードが打ちやすいドライバーだと思いました。
『曲がりにくさ』というものがあまり感じられないドライバーですが、その分『操りやすさ』がとてもハイレベルなドライバーだと思います。
最近すごく増えてきましたが、このドライバーも小顔に見えたので、ヘッド体積を訪ねてみると、『430』ということでした。
やはり操作性を求めていくには、『460(ルール上の限界値)-30以下くらい』がちょどいいのかな?と思いました。
勿論、ヘッド体積をもっと小さくすれば、より操作性も向上してくるのかもしれませんが、あまり小さくすると構えたときの不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
そういったことを考えてみても、このドライバーくらいの大きさがちょうどいいのかな?と思いました。
以前も書きましたが、『460』という大きさは、あくまでも『ルール上の最大限度』であり、必ずしもベストな大きさではないと思っています。
ボールの大きさは勿論、アイアンやウェッジなどの大きさが変わらないなかで、ドライバーだけが大きくなってしまうと、全体のバランスが崩れるような気がします。

私は、こういったタイプのドライバーが昔から大好きですし、ずっと球を打ち続けていても、なかなか疲れません。
とても楽しい時間を過ごすことができました。
やはりカッコ良くてフィーリングの良いドライバーだと、気持ちの入り方も違ってきます。
このドライバーはSYBのニュードライバーではありますが、試打をしながらも『新しい』というよりは『懐かしい』という印象をずっと持ち続けていました。
『昔へ回帰』したような気がします。
先ほども書きましたが、昔からこのようなタイプのドライバーはたくさんありました。
それがいつの間にか『シャロー化』という方向に進んで行ってしまいました。
投影面積が大きくて、薄さを感じさせるヘッドを好まれる方が増えていったのだと思いますし、メーカーが流行を作り出していった部分もあると思います。
しかし、中には、そういったタイプのドライバーに苦手意識を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このドライバーはそういった方々に是非試していただきたいと思います。

ある程度の『タフさ』やミスに対しての『シビアさ』などもありますが、数年前のドライバーと比べても、格段に『易しさ』が残っているような気がします。
それは『ヘッドの適度な重量配分』などであったり、シャフトの進化によるところが大きいように思います。
『オートマチック系』でなくて、明らかに『マニュアル系』ではありますが、自分の得意な球筋で勝負していきたい方や直進性が強すぎるドライバーが飽きてしまったという方にも、是非試していただきたいと思います。
練習場では、ただひたすらに真っ直ぐ打とうとする練習よりも、左右に曲げてみて、左右のどちらが自分にとって打ちやすくて『ナチュラル』な感じがするか・・・?などと感じながら練習されると実戦でもすごく役立つと思うのですが、そういった練習には、こういった極上のドライバーが欠かせません。
こういった左右どちらにも対応してくれる『ニュートラル系』のドライバーだと、ドライバーの練習がもっと楽しくなるような気がします。
幅広い層に対応した敷居の低いドライバーではありませんが、マッチする方にとっては、とても頼もしい相棒となってくれることは間違いないと思います。
易し過ぎるドライバーではないですし、『ここが特に凄い』というところは見えにくいドライバーです。
しかし、見た目通りの性能で、バランスの良いレベルの高さをもっていると思います。
中・上級者の方は勿論、易し過ぎるドライバーが物足りなくなった方で、上達至高の強い方にお勧めしたいドライバーです。
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2012年07月16日
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コンセプト SYB VESPO FC-714 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは SYB VESPO FC-714 フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは G700J です。
ロフトは18度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は76g、トルクは3.6、クラブ総重量は336g です。

SYBのフェアウェイウッドです。
SYBのクラブは、それほどたくさん試打しているわけではないのですが、私の周りにもファンは多くて人気が高いです。
何と言いますか『派手さ』や、『見た目のインパクト感』などは、それほどないようにも思いますが、とても『実用的』でいいクラブを作るメーカーという認識が私にはあります。
今日は、このSYBのフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。

丸っこい形状に好感がもてます。
すごく打ちやすそうです。
SYB=フォーティーンといっていいのだそうですが、こうして見ていても、やはりとても似通ったところがあるように思います。

この角度から見ていても、結構シャローな感じがします。
最近はかなりシャローなウッドも多いので、このクラブが特別シャローだとは思いませんでしたが、やはり薄い感じがします。
『セミシャロー』といっていいのではないでしょうか?
球がとてもよくあがりそうです。

このマークは何と書かれているのかな?と思っていたのですが、よく見てみると『714』ということに気づきました。
真ん中の『1』だけ色が違うのは、何か意味があるのでしょうか?
それとも単なるデザインに過ぎないのでしょうか?
そして『714』という数字にもどんな意味があるのだろう?と考えていました。

ソールのややトゥ寄りのところに『STRATEGIC SHOT』と刻印されていました。
STRATEGICとは『戦略的な』という意味なので、そのまま訳すと『戦略的なショット』ということになり、コースによって様々なショットが打てるクラブということなのかな?と思いました。
今はドライバーだけでなく、アイアンやフェアウェイウッドなどにも、直進性が高いクラブがもてはやされていると思うのですが、こういった操作性の良さそうなクラブには、私はすごく魅力を感じます。
クラブの力を借りて絶対に曲げない・・・。というよりも、ある程度の操作性の高さがありながら、自分の得意なショットで味付けをしていったほうが、スコアメイクが容易になるように思います。
『曲がらない』『球があがりやすい』が、必ずしもゴルフを易しくしてくれるものではないように思います。
融通が利かないクラブというのは、実戦では持て余してしまうこともありますし、結構難しいものだということを私は何度も実感しています。
そういったことを考えても、こういったタイプのクラブには、より親近感が増してきました。

ネックの長さは、まずまず標準的な感じです。
最近は、かなりショートなクラブも多いですが、このクラブはそれほど短すぎる感じはしません。
むしろ、『ある程度の扱いやすさ』を残しているように感じられます。
これまで『名器』と呼ばれたフェアウェイウッドには、こういった特徴があったように思いますし、そのイメージがこのクラブといい具合にダブってきました。

素振りをしてみた感じは、正直ちょっと物足りないな・・・。と思いました。
ヘッドというよりも、シャフトが少し物足りない感じがしました。
少しグラつく感じがしましたし、気持ちよく振っていくには、違ったスペックか違ったモデルのほうが私には合いやすいように思いました。
ソフトスペック過ぎるものが多い、大手有名メーカーのクラブならば、こういったことはたくさんあるので、半ば諦めているようなところもあるのですが、SYBのような実用性の高いクラブではどうしても、こちらの要求も高くなります。
そういった点で、少し残念に思いました。
ただ、それほど難し過ぎるほどでもなく、手におえない感じはしませんでした。

ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。
すごく男前のヘッドです。
それほどディープ感は感じず、むしろややシャローな感じがしたのですが、それでもシャロー過ぎる感じがしません。
とても『いい頃合い』に治まっているような気がします。
球もあがりやすそうですし、シャロー過ぎて『ダルマ落とし』的な感覚もありません。
結構打ち込んでいけそうな感じがしました。
このクラブはクリークということで、まずはティアップせずに、マットの上からの直打ちで打ってみよう・・・。と思いました。
球も曲げていけそうですが、どちらかというと真っ直ぐに近いラインがイメージできました。
呼吸も深く、肩の力も抜け、いい状態のまま、構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかくて、とても良いと思いました。
球を打っていて、すごくいい気分になれます。
球をしっかりと押し出してくれる感じがしますし、手に心地良い感触が残りました。

『音』は少し高めでしたが、とても好感のもてる音でした。
この音には爽快感が感じられますし、毎日の蒸し暑さを吹き飛ばしてくれそうです。
しっかりとしたインパクトを迎えることができ、ボヤける感じがしません。
音でもショットを整えていけそうな感じがしました。
ずっと打っていたくなります。
『構え感』『打感』『音』の『フィーリング三大要素』が、かなり優れているフェアウェイウッドだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点でも、とてもイージーで、タフな感じは全くしません。
ティアップせずに直打ちでも、しっかりと球を浮かせてくれます。
すごく親しみやすいフェアウェイウッドです。
シャロー過ぎるフェアウェイウッドの多くは、確かに球は浮きやすいけれど、球が途中で失速して急激に落ちていく感じの弾道を何度も目にしてきましたが、このクラブだと、しっかりと高さを出していきながらも前に進む推進力を感じることができました。
『タフ過ぎず、あがり過ぎず』といった感じのフェアウェイウッドではないかな?と思いました。
ただ、どちらかというとスインガータイプの方よりはヒッタータイプの方にマッチしやすいような気がします。

『安定性』という点では、最近のフェアウェイウッドの中では、比較的標準的な部類に属するのではないでしょうか?
ヘッド全体を見回してみても、ウェイトなども組み込まれていないようですし、昔からのオーソドックスなクリークという感じがしないでもありません。
『オートマチック系』というよりは、明らかに『マニュアル系』に近いのではないかな?と思いました。
しかし、それほどシビアな感じはしなかったですし、余計なことをしないで普通に打っていく限り、大きなケガにはつながりにくいように思いました。

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じでした。
クリークのなかでは、結構飛ぶほうだと思います。
ただ、それほど『ぶっ飛びクリーク』という感じでもなく、むしろいい意味で『置きにいける』クラブだと思いました。
ある程度の飛距離を期待できながら、コースの状況などにおいて、色々なことにも対応してくれそうなクラブなのではないかな?と思いました。
いわゆる『以心伝心』しやすいクラブといえるのではないでしょうか?
パー5のセカンドショットや狭いホールのティショットなどでも、勇気を与えてくれそうです。

『操作性』という点では、とても扱いやすくて、左右へのインテンショナルなショットも打ちやすいクラブだと思いました。
何球も球を曲げて楽しむことができました。
ただ、先ほども書きましたが、この装着されている緑色のシャフトが、私にはちょっと難しく感じられました。
タイミングも少しずれる感じがしましたし、曲がり幅もイメージよりは少し大きかったので、もっと球数を時間をかけて馴染んでいかないとコースでは使いづらいと思いました。
しかし、やはり私は手っ取り早く、違うシャフトにするような気がします。

SYBの珍しいフェアウェイウッドに出会うことができて、今日はとても有意義な時間を過ごすことができました。
やはり、日本には私たちゴルファーをワクワクさせてくれるクラブを作るメーカーが、まだまだたくさんあるのだと思いましたし、もっともっとたくさんのメーカーのクラブに出会いたいと思いました。

フォーティーンは『大手有名メーカー』といっていいと思いますし、SYBも自動的にそのカテゴリーに入るのかもしれません。
それほどたくさん見かけることはないのですが、『地クラブメーカー』とはいえないのかもしれません。
フォーティーンはプロやトップアマなど競技ゴルファーからビギナーの方まで、幅広く対応しているように思いますが、SYBはどちらかというと競技ゴルファーに人気があるメーカーといえるのかもしれません。
このクラブもどちらかといえば、競技志向の方に人気が出そうな予感がします。
この『顔の良さ』『扱いやすさ』『球のいい感じでのあがりやすさ』は、コースではとても頼りになりそうです。

シャフトに少し扱いづらさを感じましたが、ヘッド自体にはすごく魅力を感じましたし、違うシャフトならば、かなり購買意欲が刺激されると思いました。
驚くような飛距離性能などはないかもしれませんが、全体的にフィーリングが良くて扱いやすく、『自分の意図した範囲内』にボールを置いていけそうで、『自分の片腕』となってくれそうなクラブだな・・・。と思いました。
使い続ければ使い続けるほど、信頼感は増していくような気がします。
また何度でも試打してみたいと思いましたし、今度は違う番手でも試してみたいと思いました。
SYBらしく素晴らしい、極上のフェアウェイウッドです。
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2011年08月05日
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コンセプト SYB PIARM II ユーティリティ

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コンセプト SYB PIARM II ユーティリティ です。

シャフトは ATTAS HY85 です。
ロフトは17度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は88g、トルクは2.2、キックポイントは中先調子、クラブ総重量は364gです。

このクラブを一目見て、どこのメーカーのクラブだろう?と思いました。
この部分はユーティリティやアイアンでいうところの『ファーストインプレッションの顔』ともいえるべきところで、普通はメーカー名やクラブ名が記されているところです。
デザインが凝っていることも多く、そのクラブの印象を決めるところだと思います。
家でいうと、玄関みたいな感じでしょうか?
しかし、このクラブには何も記載されていないので、すごく珍しいと思いました。
何となくですが、ウルトラマンを思い出しました。

ソール面には『PIARM II』と記されていますが、初めて手にするメーカーのクラブなのかな?と思っていました。
普通、この部分には何も記されていないことが多いので、普通のクラブと逆なデザインになっているのだと思いました。
とても個性的で珍しいと思いました。
しかし、ソール部分は使っていると、どうしても傷がつきやすいところなので、やはりこれまで通りのオーソドックスなデザインのほうがいいのかな?と思いました。

そしてネック部分を見て、初めて『SYB』のクラブだということが解りました。
SYBのクラブは久しぶりですが、『高品質』と『使いやすさ』の2つのイメージがあるので、このクラブもすごくいい印象を持ちました。
最近は大手有名メーカーの『ブランドイメージ』が違う方向へ行ってしまっているのではないか?と思えるようなクラブに出会うことも少なくありませんが、やはりブランドイメージというのはとても大切だと思います。
試打した、そのクラブにはいい印象を持っていても、そのクラブのブランド自体にあまり魅力を感じなくなったせいか、昔ほど購買意欲を刺激されないことも多いです。
対人関係を心理的に見て、外見は怖そうだった人が実はすごく優しい人で、それがすごくプラスイメージになったり、逆に優しそうだと思っていた人が実はすごく冷たい人でマイナスに感じてしまったり・・・。といった感じと近いのかな・・・?などと考えていました。
SYBのクラブを手にする機会は少ないですし、まだ購入したことはありませんが、とてもいい印象が残っています。

この角度から見ても、ソール部分に何やら異材のような物が組み込まれているように見えます。
かなり低重心化が図られているのでしょうか?

『ソール幅』はユーティリティとしては、ごく標準的な感じだと思いました。
その形状から、このユーティリティは『アイアン型』といっていいのだと思いますが、アイアン型であれば、これくらいまでの幅が限界のような気がします。

ネックも、かなり短めな感じで、昔からロングアイアンをたくさん練習してきた者とすれば、かなり球があがりやすそうな印象を受けます。
『上から潰す』というよりも、『横からはらう・滑らせる』という発想に転換していけます。

素振りをしてみても、思っていたよりも重く感じず、タフな印象はありませんでした。
これくらいならば、スチールシャフトでもいいのではないかな?と思い、違うスペックを探してみたのですが、このクラブ一本しか見当たらなかったので、このまま試打をすることにしました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
私はこういったクラブで、いわゆるバックフェースのところが見えないクラブが好きなのですが、アイアン型ユーティリティでは、なかなか見かけることができません。
このクラブもはっきりと目にすることができました。
強い違和感などは感じないのですが、できればアイアン感覚で狙っていきたいので、どうしても、ここの部分にこだわってしまいます。
『トップライン』が厚いのは、少々目をつぶれますが、やはりバックフェースが見えてしまうと『アイアン感覚』でイメージしづらくなります。
フェアウェイも広くて、ハザードも無く、グリーンも大きくてアンジュレーションもきつくない場合には、ある程度『アバウト』に運んでいく・・・。ということもできますし、そういった場合には『フェアウェイウッド』や『中間型ユーティリティ』でもいいのですが、せっかくアイアン型なのだから、少し残念に思いました。
しかし、これだけ膨らんでいるからこそ、重心深度が深くなったりして、ボールが浮きやすくなっているのだと思いますし、仕方ないところなのかもしれません。
ヘッドは大きすぎないですし、グースもきつくないので、ラインは出しやすそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずです。
ある程度予想していた通りのフィーリングでした。
見た目とてもシンプルで美しいユーティリティではありますが、アイアンのような打感を期待するのは酷なのかな?と思いました。
『中空感覚』の打感でした。
しかし、こういった打感はこれまでも経験していますし、大きな不満は感じませんでした。
こういった打感で、軟鉄鍛造アイアンのように、ある程度の『方向性』や『高さのイメージ』が出していけるようになると、とても心強くなるだろうな・・・。と思いました。
しかし、今の私ではまだまだ練習不足だと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなり優れていると思いました。
これまで出会ってきた『アイアン型ユーティリティ』の中でも、かなり優れているのではないかな?と思いました。
少々『うすめ』に当たっても、上手くボールを拾い上げてくれている感じがしました。
ソール幅の狭いアイアンと違い、このようなワイドソールで低重心なタイプのクラブは、多少ダフリ気味に打っていったほうがショットの成功率がアップするように思うのですが、このクラブもそんなフィーリングで打てる、易しさが秀でたユーティリティだと思いました。
形状的にはアイアンに違いですが、フェアウェイウッドに近い『球の浮きやすさ』だと思いました。
ロフトが『17度』ということなので、それほど弾道が高くなり過ぎることはなかったのですが、そこがまたいい・・・。と私は思いました。
このクラブは他には『20度』や『23度』がラインアップされているそうなのですが、私はこの『17度』に好感を持ちました。

『安定性』という点でも、とても高いと思いました。
見た目から易しそうな雰囲気がどんどん伝わってきてはいたのですが、その印象通りの『敷居の低いクラブ』だと思いました。
ラインも出しやすかったですし、普通に打っている限りでは、なかなかブレる感じはしませんでした。
少々のミスにも寛容で、親しみやすいユーティリティだと思いました。

『飛距離性能』という点では、まずまずだと思いました。
正直、それほど『バカッ飛び』するクラブではないですが、ある程度『予想の範疇』で抑えていけるところに好感を持ちました。
ロフトが『17度』のアイアンとなると、私の感覚では『ドライビングアイアン(1番アイアン)』ということになるのですが、昔、あれほど苦戦しながら打っていたアイアンは、今はこれほど易しく打てるようになったのかと思うと、技術の進歩に感謝したくなります。
飛ばそうとしなくても、気持ちよく振り抜いていくだけで、自然といいところまで運んで行ってくれるので、すごく楽だな・・・。と思いました。
かなり『易しい』と感じました。
そしてその『易しさ』が『確実性』へとつながっているように感じられました。

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
これだけロフトが立っていて、しかも長さも長いクラブなので、あまり極端なことをし過ぎると却ってデメリットが出てしまうこともありますが、練習場ではいつも思い切ったことをして楽しむことができるので、今日も色々と楽しむことができました。
どちらかというと『安定感』のほうが強く感じられたのですが、とりあえず左右に曲げてみることにもトライしました。
同じ番手であっても、ロングアイアンのような操作性はありませんが、それを大きく上回る『球のあがりやすさ』『安定性』があるので、そこがこういったクラブの大きな長所といっていいのではないでしょうか?
一般的にクラブは番手が大きくなるほど『安定性』が求められ、小さくなるほど『操作性』が求められていく傾向があると思うのですが、このクラブで球を打っていると、そういったことをすごく感じます。

ユーティリティクラブには、『アイアン型』『ウッド型』と、その間の『中間型』の3つがあると思うのですが、中間型にはいいクラブが多いと思うのですが、アイアン型にはまだまだ足りない部分があるような気がします。
それは『構えやすさ』であったり、『打感』であったりもします。
結構タフなクラブも少なくありません。
なので使える方がある程度限られているような気がします。

しかし、このクラブは最初から最後まですごく打ちやすい・・・。と思いました。
見た目はとてもシンプルで余計な物が付属されていないスマートなクラブですが、『打ちやすさ』という点では『☆(ほし)三つ』だと思いました。
今日はこのクラブを30球ほど試打してみたのですが、ずっといい雰囲気のまま試打を終えることができました。
アイアン型ユーティリティを使ってみたいけど、難しそう・・・。と敬遠しておられる方は、ぜひ試してみられてはいかがでしょうか?
ボールがあがりやすくて、あまりシビアさも感じないので、すごく打ちやすい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

私は未だにロングアイアン(3番)をキャディバッグに入れることが多いです。
ラウンドするコースによって、セッティングは当然変えていくのですが、いつも回り慣れているホームコースでは、ユーティリティよりもロングアイアンを使いたくなるホールが多いです。
勿論、ユーティリティやフェアウェイウッドも何本か所有していますが、やはり『狙う』ということになると、どうしても『アイアン形状』でないと、コースでも安心して振っていくことができません。
ミスをしても、いわゆる『保険』を掛けていけるのは、私の場合、アイアン型にどうしてもなってしまいます。
勿論、フェアウェイウッドなどでもいい結果が得られたことはあるのですが、私の心の中では『結果オーライ』という感じが拭えず、『イメージの出しやすさ』からくる安心感や『保険の掛けやすさ』からロングアイアンに頼ってしまいます。

そういったことをいつも感じているので、同じユーティリティクラブでも『アイアン型』には、特に興味を持って試打しています。
このクラブは全体的にバランスよく優れていると思いましたし、見た目以上に敷居の低い親しみやすさが感じられました。
いつかは『軟鉄アイアン』のようなフィーリングのユーティリティが出てきて欲しいと思っていますし、もしそれが実現したら、『即買い』だと思いました。
このクラブも、もし機会があればコースで試してみたい・・・。と思いましたし、魅力的なクラブです。
久しぶりのSYBでしたが、いい印象のまま練習場を後にすることができました。
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2010年05月01日
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コンセプト SYB EGNAHC III ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コンセプト SYB EGNAHC III ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン Tour AD SL-5 です。
ロフトは11.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は59g、トルクは5.8、キックポイントは先調子、バランスはD1です。

久し振りの『SYB』のドライバーです。
といいますか、『SYB』というブランドのクラブを手にする機会があまりありません。
なので、今日はとても嬉しく思いました。
まだ『SYB』というクラブがどのようなものなのか、特徴をつかみきれていない感じがしますし、まだ親しみを感じるまでには至っていないような気もします。
しかし、これはあくまでも私がこのような素晴らしいメーカーのクラブに、これまで出会ってこなかったことが一番の要因だと思います。
色々な試合に出場した時に、結構このメーカーの愛用者が多いことに気付きます。
それほど敷居の高いクラブを作るメーカーだとは思いませんが、上級者や競技志向ゴルファーにもとても人気が高いのだそうです。
決してハードなクラブではないが、競技ゴルファーの要求に応える『ポテンシャルの高さ』を持っている・・・。といってもいいのではないでしょうか?
昨年試打した『SYB PRELITY P6』というドライバーも、とても打ちやすくて好印象でした。

最近のドライバーの特徴である、色々な部品が取り付けられているような感じはしないのですが、とても高機能な感じがします。
シンプルでありながら、基本的性能も高そうです。
この『シンプルさ』が『メーカーの自信の表れ』のような気がします。
私は『構えやすさ』や『振りやすさ』が邪魔されなければ、『ハイテクドライバー』には大賛成なのですが、このようなシンプルで美しいクラブには、やはり惹かれるものがあります。
あまりにも高性能過ぎるクラブだと、そのクラブの高性能ばかりが目立ってしまって、プレーヤーの技量が発揮されづらい感じがする時もあるのですが、こういったシンプルな形状だと、ある程度こちら側のフィーリングを出していけそうな気がします。
クラブの高機能過ぎるところが邪魔になるような感じはしません。

こうして見ていても、とても品のあるヘッドです。
やや『シャロー』なヘッドなので、もっと『異型っぽい』感じを予想していたのですが、思っていた以上に『オーソドックス』な形状のヘッドだと思いました。
やはりこのような『標準的な顔』のほうが、『安心感』を感じます。
このドライバーも最近のドライバーらしく、ヘッド後方が少し伸びている感じはしますが、これはもう特別なことではないですし、とても見慣れた感じがします。

素振りをしてみると、予想以上に軽く感じました。
このような本格的なデザインのドライバーなので、もっと『しっかり目』のセッティングだと思っていたのですが、かなり『軽量感』を感じます。
この『ロフト(11.5度)』というところを見ても、このドライバーは『ヒッタータイプ』ではなく、『スインガータイプ』に合わせて作られているのだと思いました。
ちょっと前まで、スインガータイプのドライバーには、やや構えづらく感じる物もありましたが、このドライバーはとても構えやすくて、品のある高品質なドライバー・・・。という感じがします。
正直いって、私はもっと『重量感』が欲しいところですが、これくらいの感じがちょうどいい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
今は、こういった『軽量感』『しなやかさ』を兼ね備えているドライバーが、とても増えてきているような気がします。
それだけやはりニーズがあるのだと思います。

ボールを前にして構えてみても、とても好印象でした。
すごく構えやすい感じがします。
こうして構えてみるまでは、もっと変なクセのようなものがあるのかと思っていたのですが、そんな感じは全くしませんでした。
丸いヘッド形状が、かなり『リラックス感』を生んでくれます。
球を色々と操作していく・・・。というよりは『真っ直ぐさ』を追求していけるような『顔』に見えました。
聞くところによると、このドライバーは少し『フックフェース』になっているのだそうですが、それを感じさせない『構えやすさ』を持っているドライバーです。
フェースが被っているドライバーには、苦手意識を持つことが多いのですが、このドライバーには、そのような感じは持ちませんでした。
このドライバーの『構えやすさ』が優れているのだと思いますし、私自身も少し『フックフェース』に慣れてきたのかもしれません。
これも最近『フェードボール』をよく練習しているお陰かな・・・。などと考えていました。
あまり左右に曲げるイメージは出なかったので、とりあえず真っ直ぐなラインで攻めてみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』が、かなり優れているドライバーだと思いました。
この『シャローさ』や、ロフトなどからも予め予測は立っていたのですが、かなり球があがりやすいドライバーです。
弾道が高いのも勿論ですが、『球が浮きやすい』タイプのドライバーだと思いました。
『ドロップ感』が全くありません。
フェースがボールにコンタクトさえすれば、自然と上がってくれる感じがします。
『シャローヘッド』全盛の今とあっては、このドライバーはそれほど『シャロー』過ぎる感じはしないですが、『球のあがりやすさ』といった点では、今のドライバーのなかでも間違いなく『トップクラス』に入るような気がします。
店員さんの説明によると、このドライバーは『ロフト13度』もラインアップされているそうで、私の感覚では『ブラッシー』か『ストロングロフトのスプーン』といった感じがするのですが、こういったドライバーもとても面白いと思います。
今年のマスターズチャンピオンのフィル・ミケルソン選手がドライバーを2本キャディバッグに入れているのは、とても有名なことですが、彼のように一本このようなロフトが寝たドライバーを入れておくのもとても面白いと思いました。

ゴルフ歴が浅い頃は、よく『ダブルドライバー』でコースを回っていましたが、ある程度経験を積むようになってからはしていません。
キャディバッグに15本も16本も入れられればやってみたい・・・。とはいつも思っていましたが、やはりルールは変わらないので、ドライバーは常に一本です。
しかし、ラウンドするコースや、自分自身の調子に合わせて、何かのクラブを1本外して『ダブルドライバー』で攻めてみたい・・・。と思いました。
そう思わせるほど好印象なドライバーです。
私は『叩いていけるドライバー』を好む傾向にあるのですが、このように『叩かないでも浮くドライバー』を使ってみるのも面白いと思いました。
かなり球があがっていくので、ドライバーというよりはスプーンに近い感じを持ちましたが、この優れた上がりやすさは、きっと多くのゴルファーの力となってくれるのではないでしょうか?
見た目はとてもカッコいいドライバーなので、いかにも『アスリート仕様』っぽいところがありますが、実はかなり敷居も低くて『スインガータイプ』の方に使っていけるように設計されているドライバーなのだと思います。

『打感』も柔らかい感じで好感を持てました。
微妙にニュアンスが伝わりやすい感じがしました。
『柔らかさ』はありますが、それほど敏感過ぎる感じはしませんでした。
多少、打点がバラついても、それをあまり感じさせません。
いい意味で『ファジー』なドライバーだと思いました。
『ファジー』という言葉自体が今では殆ど使われなくなりましたが・・・・。

『音』も静かでとても心地良いです。
練習に集中できます。
最近は本当に、このようないい感じの『打感』や『音』を感じられるドライバーが増えてきました。
耳に優しく、また周りの空気を乱すことなく、余計なところに神経を使うこともないので、楽しい試打を行うことが出来ました。

『操作性』は予想していたよりも、かなりいい感じがしました。
打つ前は、あまり扱いやすいタイプのドライバーではないような気がしていたのですが、左右に打ち分けることもそれほど苦もなく行えました。
球が自然とつかまりますし、この大型ヘッドの割には『プッシュ感』も感じられませんでした。
最近のドライバーは、右から回してやろう・・・。と思って打ってみると、そのまま右へ突っ切ったまんま、左へ返って来ず、『ミスショット』に終わってしまうタイプの物があります。
直進性が強すぎて、どうにも扱いづらく感じるドライバーにも、たくさん出会ってきましたが、このドライバーは程良い感じで扱いやすい感じがしました。
球はそれほど大きく曲がるタイプではないので、あまり大きな曲がりは出にくい感じがしましたが、『ややスライス』『ちょいフック』が掛けやすい感じがしました。
意外と『曲げる楽しさ』を味わうことの出来るドライバーだと思いました。

『安定性』という点では、やはりかなり優れている感じがします。
このようなタイプのドライバーなので、予め予想はついていましたが、見た目通りの高性能です。
『扱いやすさ』を感じていましたが、やはり『安定性』のほうが少し秀でているような気がします。

装着されている、この『 グラファイトデザイン Tour AD SL-5』というシャフトも『軽量感』や『軟らかさ』を感じてはいたのですが、思っていたよりも『戻り』が速くてタイミングをとりやすく感じました。
意外と扱いやすいタイプのシャフトだと思いました。
強く叩いてしまうと、やや暴れてしまう傾向が見られたのですが、これはスペックを変えていくことで対応していくしかない・・・。と思いました。
『球のつかまり』がいいドライバーだと思うのですが、球筋が『フェード系』の方は勿論、『ドロー系』の方でも打ちやすく感じられる方も多いのではないでしょうか?
私は常に『左への恐怖心』を持っていて、『チーピン恐怖症』が未だに完治していません。
『シャンク』と同じで、これが出始めてしまうと、自分ではどうすることも出来ません。
これまでもずいぶんと痛い目に遭ってきました。
しかし、そんな私でもこのドライバーは『左への恐怖心』を感じることなく、気持ちよく打っていくことが出来ました。
あまり大きく意図的に曲げていくことは出来なかったので、いつもやっているような『曲球』は打ちづらい感じがしましたが、程良くまとめていけるところに好感を持つことが出来ました。
見た目はカッコ良くて、かなり敷居の低い『イージードライバー』だと思いました。

『飛距離性能』という点でも、かなり優れていると思いました。
『ヒッタータイプ』の方には、必ずしも『ベストマッチ』とはいえない部分もあるとは思いますが、『スインガータイプ』の方には、かなり大きなアドバンテージをもたらしてくれるドライバーなのではないでしょうか?
かなり『キャリー』が出るタイプなので、日頃『キャリー不足』に悩んでおられる方にも、かなり心強い相棒となってくれると思います。
途中で失速したり、ドロップするような感じはしませんでした。
ただ、もう少し『体重を乗せていける』ような感じがすると、もっといい感じの球が打てそうな気もしました。
今日は練習場で時折強い横風が吹いていて、やや風に持って行かれるところもあったのですが、それは私がもっと低い球を上手く打つことが出来たら回避できる問題だと思いました。
このドライバーは、どのように打ってもかなり球があがってしまうので、今の私の未熟な技術では低いボールが難しく感じられましたが、もっと練習を重ねてどのようなドライバーでも低いボールを打てるような技術を身につけたいと思いました。

私にとって、まだ2本目の『SYB』のドライバーだったのですが、とてもいい印象をもったまま試打を終えることが出来ました。
昨年試打した『SYB PRELITY P6 ドライバー』とは、またちょっと違ったタイプのドライバーだと思ったのですが、今回のこの『SYB EGNAHC III ドライバー』も素晴らしいドライバーだと思いました。
どちらかというと、私は『SYB PRELITY P6』のほうが合いやすい感じがしましたが、これはそれぞれの好みやタイプによるところも大きいと思うので、どちらがいい・・・。とは一慨に言えないと思います。

まだ2本しか試打したことがない『SYB』のドライバーですが、だんだんとイメージがつかめるようになってきました。
基本的な性能を追求しつつも、決して『ハード』過ぎないクラブを作るメーカーなのではないかな・・・?と勝手に思いこんでしまいました。
まだ出会った本数が圧倒的に少ないので、本当のところはどうなのか解りませんが、この2本のドライバーや『ユーティリティ』を試打した限りでは、そのように感じました。

ドライバーやユーティリティには、とても好印象を持ったので、今度は是非アイアンも試打してみたいと思いました。
なかなか目にすることのないメーカーではありますが、とても興味を持ったので、ちょっと探してみようと思いました。
難しすぎず、易しすぎない感じの『バランスの良さ』が強く感じられ、とても魅力的に感じました。

いつもの馴染みのメーカーも良いものですが、やはり初めて出会ったり、あまり縁が無かったメーカーのクラブでいい印象を持つことが出来た日はとても充実しています。
今日はまさにそんな日でした。
また出会うことが出来たら、是非試打してみたいと思いましたし、他のメーカーのクラブと比較してみようと思いました。
そして、これからもどんどん出会ったことのないメーカーのクラブを試打できれば嬉しいです。
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2009年12月21日
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コンセプト SYB EZ 108 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コンセプト SYB EZ 108 ユーティリティ の4番 です。

シャフトは マミヤ プロフォースV2 HYBRID 370 です。
ロフトは24度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は86g、トルクは3.2、キックポイントは中先調子です。

初めて手にする『SYB(サイブ)』のユーティリティクラブです。
先日ドライバーを試打したのですが、ユーティリティは初です。
あまり馴染みのないメーカーなので、こうして初めて見るクラブはとても新鮮な感じです。

こうして見ると、何となく『三日月』に似ていると思いました。

素振りをしてみると、カーボンシャフトではありますし、かなり軽く感じられたのですが、これは次第に慣れていける感じがしました。
『重量感』にはやや欠けるものの、シャフトもよくしなってくれますし、とてもソフトな感じがしました。

ボールを前にして構えてみると、球がよくつかまりそうだと思いました。
正直言って、見とれてしまうほどの美しい顔ではなかったのですが、打ちやすそうな印象を持つことができました。
『ライン出し』も容易に行うことができましたし、それほど苦戦しそうな感じはしませんでした。
試打を開始しました。

最初の数発は、やはりこの『軽量感』からか、ミスを連発してしまいまいた。
左右へのミスが出てしまいました。
少しタイミングを取るのに苦労しました。
しかし、これはまだ私自身がこの『軽さ』に慣れていないからであって、もっと素振りを多く繰り返し慣れていくしかない・・・・。と思いました。
練習場ではいくらミスしてもいいので、気が楽です。
これがもしコースだったら、取り返しのつかないミスになっていました。
やはり練習場でも、常にコースで打っているつもりで練習しないと意味がないな・・・。と思いました。
素振りを繰り返し、再び試打を開始しました。

まず感じたのが、その『高い飛距離性能』です。
驚くほどよく飛んでくれました。
このクラブの番手が4番ということですし、ロフトが24度ということは、私の感覚では『4番アイアン』なのですが、それよりもはるかに、そして楽に飛んでいきました。
全く力まずに楽に遠くへ運んでいけるクラブです。
それほどの『美顔』ではありませんが、この飛距離性能はとても高いと思いました。

『安定性』という点でも、最初の数発は苦戦してしまいましたが、この軽さに慣れてくると、かなりいい感じでまとめていくことができました。
『打つ』というよりは『運ぶ』という感覚でいられるクラブです。
この『軽量感』に慣れておられる方には、最初からかなりいい感じで安定度の高いボールを打っていくことができるのではないでしょうか?
『曲がり』を気にすることがないような気がします。

『球のあがりやすさ』という点でも、とても好印象です。
『はらった感じ』でも、充分球を拾ってくれるクラブですし、全くあがりづらい感じはしません。
ティアップしないでも、とてもいい感じで球を浮かせてくれます。
ロフト的には、『4番アイアン』だと思うのですが、あがりやすさという点では『6番アイアン』か『7番アイアン』くらいの感じがしました。
球が浮きやすいですし、思っていた以上に『高さ』も出していくことができました。

『打感』という点ではまずまずだと思いました。

『音』も、『結構おとなしめ』で、こちらの邪魔をしないので、とても好感をもてました。

『操作性』という点でも、まずまずだと思いました。
この軽量クラブで球を操作していくには、まだまだ私には経験値が足りないような気がします。
もっと球数をこなしていかなければいけないと思いました。
一応、左右にも曲げてみたりしたのですが、実戦で使えるほどの弾道を描いていくことができませんでした。
私の修行不足が露呈してしまいました。

最近はあまりユーティリティクラブを試打していないように思うのですが、このクラブにはとても好感を持てました。
気持ちよく打っていくには、もっとたくさん打ち込んでいかなければならない感じがしましたが、仲間たちにも勧めたくなるほどの好印象でした。

まだこのメーカーのクラブを試打できたのは2本目ですが、もっと色々なクラブに出会いたいです。
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2009年12月11日
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コンセプト SYB PRELITY P6 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コンセプト SYB PRELITY P6 ドライバー です。

シャフトは SYB BT-160 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46.25インチ、シャフト重量は55g、トルクは4.8、バランスはD1、クラブ総重量は296gです。

初めて手にする『SYB』のドライバーです。
以前、何度か目にしたことはあったのですが、あいにく試打クラブは無かったので、いつも残念な思いをしていました。
しかし、今日はようやく試打クラブに出会うことが出来て、とても嬉しく思っています。

とても美しいヘッドです。
初対面ではありますが、すごく親しみやすそうな感じがします。
新しいクラブに出会う時、この第一印象がとても大切で、ここで違和感をもってしまうと、ずっとそれが後を引くこともあるのですが、このドライバーに関してはすごくプラスに働いているような気がしました。
オーソドックスで美しい形だと思いました。

最近は、ヘッド全体が鏡のようにピカピカ光るドライバーもすごく増えてきたと思うのですが、このドライバーは『艶消し』な感じが、私的にはとても好感を持てます。
ドライバーからパターまで、なるべく光を反射しない感じのほうが、晴天の日でも太陽光を気にせずにアドレスに入れるので、私は好きです。
勿論、鏡のようにピカピカ光るのも、高級感を感じられていいのですが、太陽との位置関係で構えづらく感じたこともあったので、私はなるべくこういった光らないクラブが好きです。
より落ち着いて構えることができます。
『ソール部分のピカピカ』は構えたときにあまり関係ありませんが、あまりに綺麗なソールだと傷がついてしまった時に、それが目立ちすぎる感じがしてしまうことがあります。
しかし、これは性能的には全く関係ないので、やはりこれはそれぞれの人の好みによるところが大きいのだと思います。

『3PIECE・9.5・3TITAN』と表示されています。
何やら、色々な工夫が施されているようです。
店員さんに聞くと、このドライバーは『3ピース複合チタン仕様』となっているのだそうです。
丁寧な仕上がりになっているので、こうして見ていてもなかなか気付きませんが、『ボディ』と『クラウン』『フェース』の3つが組み合わさって構成されているのだそうです。
クラウン部分は、やはりかなり薄くなっていて、それにより低重心化が図られていているそうです。
今はこういった『複合ピースヘッド』が主流だと思いますが、このような優れた設計になっていながらも、それを感じさせない見た目の美しさを充分に感じられるヘッドなので、すごく好感を持ちました。
今ではよく見られる『ウェイト』のような物も、このドライバーにはコンポジットされていないようです。

素振りをしてみると、かなり軽く感じましたが、そんなに苦手意識は感じませんでした。
昔はクラブの重量など殆ど気にせずに打っていたので、その頃のイメージのまま振っていきました。
今でこそ、そのクラブに対するスペックを色々と気にしてしまいますが、昔はとにかく気持ちよく打てたらそれでいい・・・。と思っていたので、クラブセッティングや球の方向性など、殆ど考えずに振っていました。
かなりバランスがバラバラなセッティングでコースに出ていました。
この軽いドライバーを振っていて、なんとなくその頃を思い出していました。
軽さをすごく感じるドライバーではありますが、タイミングがそれほど大きく狂うことなく、まずまずのいい感じで振っていくことができました。

ボールを前にして構えた感じは、やはり美しいヘッドで構えやすく感じました。
私の苦手な『フックフェース』でもないですし、すごく自然な感じで構えることができました。
しかし、この『長さ感』をすごく感じました。
かなり長く感じました。
やはりこの『46.25インチ』というのは、今の私にとってはかなり長く感じられます。
昔、『43.5インチ』のドライバーをずっと使っていて、いきなり『44.5インチの長尺』を手にした頃に似た感じです。
その頃はかなり振りづらく感じていましたが、今は長くなってもすごくシャフトが進化しているので、昔ほどの苦手意識は感じません。
しかし、タイミング良く振っていくには、いつもよりもたくさん振っていかなくてはいけないと思い、いつもの倍くらい素振りをしました。
ようやく振れてきた感じがしたので、試打を開始しました。

まず感じたのが、その驚くほどの『飛距離性能』です。
一球目から運良く上手く打てたのですが、自分でも信じられないほどボールが勢い強く、はるか遠くへ飛んでいきました。
これまでよく感じられていた『軽量ドライバーの弾道の弱さ』は全く感じませんでした。
長尺ドライバーなので、どうしても上手く打てたときとそうでない時の差が、標準的な長さのドライバーよりは大きくなってしまうのですが、上手く打てた時の、その飛距離には目を見張るものがあります。
さすがは長尺ドライバーだと思いました。
飛距離を買えるドライバーなのだと思いました。
飛距離を出すには、やはり『長尺化』は一番手っ取り早いのだと思いますし、これから来年にかけてまだまだシャフトが長くなると思いますが、それを最近の高性能シャフトが支えています。
こういった高性能シャフトならば、長尺化してもそれほど難易度が上がらない感じがしました。
昔の長尺ドライバーに比べ、上手く打てた時とそうでない時の差も、すごく小さくなったような気がします。
昔は『イチかバチか』といったところも多分にあり、『ギャンブルショット』をしてしまうことも、よくありましたが、今日試打した感じでは、このドライバーで例え『100%のショット』が打てなかった時でも、それほど大ケガにはつながらない感じがしました。
方向性も飛距離もいい感じでまとめていくことができました。

『打感』もすごくいい感じだと思いました。
私はこの感触にはとても好感を持ちました。
こうして見ていても、他のメーカーの『プロモデル』と言われるドライバーの『フェース面』とそっくりです。
しかし、実際には全く難しいドライバーではありません。
それほど硬い感じの打感ではないですし、適度な『弾き感』も感じられ、『飛び』を感触で味わうことのできるドライバーなのだと思いました。

『音』も、すごくいい感じだと思いました。
決してプレーヤーの邪魔をしません。
自分のショットに集中していけます。
この音を聞いていると、これまでの他のメーカーから発売されていた『プロモデル』と言われていたドライバーに近い感じがしていました。
『軽さ』や『長さ』が私にとっては、やや難しく感じるところではあるのですが、この『音』や『構えやすさ』『打感』にはすごく好感を持てました。

『球のあがりやすさ』という点では、よく上がってくれる感じがしました。
このような形状ですし、どちらかというと『セミシャローヘッド』といえるのでしょうか?
最近はこういった感じのドライバーが増えてきたように思うのですが、『ディープヘッド』と『シャローヘッド』のちょうど中間のような感じがします。
『ディープヘッド』は苦手だけど、『シャローヘッド』は上がりすぎて難しい・・・・。と感じておられる方には、これくらいの厚みがちょうどいいのではないでしょうか?
あまり『シャローバック』過ぎていないところに好感を持てます。

この『BT-160』というシャフトも、よく球を上げてくれている感じがしました。
聞くところによると、このシャフトは端(はな)から『長尺設計』を目的として開発されているのだそうで、そういったこともこの好結果につながっているのでしょうか?
すごく球が上がりやすくて、比較的タイミングが合いやすいシャフトだと思いました。

『安定性』という点でも、すごく高い感じがしました。
このような本格的で美しいヘッドですが、『スイートエリア』も、結構広い感じがします。
全くシビアな感じはしません。
『芯』に当てなければ・・・・。という変なプレッシャーは全く必要ない感じです。
この軽量スペックが合っておられる方には、かなり気持ちよく振り抜いていくことができるのではないでしょうか?
長尺ドライバーではありますが、昔のあの『暴れやすさ』は感じられません。
昔の長尺ドライバーによく感じられていた『振り遅れ感』を今日は感じることがありませんでした。
比較的球をまとめていきやすい感じがしました。
この『長尺仕様』と『低スピン性能』による高い『飛距離性能』に加え、安定性も抜群なので、かなり多くの方が安心して飛距離を伸ばしていけるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、まずまず・・・。です。
この軽量感と長尺仕様ということが大きく関係しているのだと思いますが、それほど今日は球を操作しやすい感じはしませんでした。
勿論、左右に曲げたりしてみたのですが、少しでもやりすぎるとかなり大きなミスにつながってしまう感じがしました。
かなり極端に曲げてやろう・・・。としたら『チョロ』などが出てしまいました。
このヘッドはすごくいい形なので、もっと短くて重量感を感じることができれば、すごくいい感じで『扱いやすさ』を感じたのだと思いますが、このスペックはやはり『操作性』よりも『飛距離性能』を追求しているのだと思います。
『操作性』はそれほど必要ないから、球が安定していて遠くへ飛ばしていけるドライバーが欲しい・・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々には、このドライバーはとてもすごい『ウェポン』になってくれるのではないでしょうか?

初めて試打したメーカーのドライバーですが、私はとても好感をもったまま試打を終えることが出来ました。
『真芯』で、しかも『ジャストタイミング』で打った時の『爽快感』『弾道の速さ・力強さ』『飛距離性能』は忘れられません。
『フィーリング性能』と『飛距離性能』が高いレベルでドッキングしているドライバーなのだと思います。
今年は初めて試打したメーカーがとても多いのですが、どれもレベルが高いクラブばかりです。
この『コンセプト SYB』のドライバーも、とてもレベルが高いクラブだと思いました。

価格も比較的リーズナブルに抑えられているところにも、すごく好感を持てました。
この性能の高さでありながら、この価格設定は、かなり『コストパフォーマンス』が高いと思います。
今回試打した、このドライバーのセッティングでは『ヒッタータイプ』の方というよりは、『スインガータイプ』の方によりマッチしているのかもしれません。
このドライバーはまだ色々なスペックが用意されているそうなので、また機会があったらそちらも試してみたいです。
今日もまた、素晴らしいドライバーに出会えました。
これまで色々なクラブを試打していて、今日は楽しかった・・・・。と思える日でした。