jBEAM
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2022年09月17日
jBEAM YAMAZAKI ZY-7 ドライバー

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM YAMAZAKI ZY-7 ドライバー です。

シャフトは JBEAM ZY-SAMURAI LASER SHAFT です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはXXX、シャフト重量は59g、トルクは3.9 です。

黒いヘッドがカッコいい、JBEAMのドライバーです。
JBEAMのドライバーは私にとって親近感があり、信頼もしています。
私は今愛用しているのですが、相棒に迎え入れて良かったと、心から思えるドライバーです。
とはいっても、私はクラブを購入して後悔したことがありません。
それは自分の感覚で、自分の意志で決めたからだと思います。

ソールには大きな溝があり、深さなど全く違いますが、ロイヤルコレクションのキャビティソールを思い出しました。
そして横だけでなく、縦にも溝があります。

横に比べるとそれほど深くはありませんが、『段差』ではなく、『溝』と呼べるレベルまでしっかりと彫り込まれていて珍しいです。

これだけ溝が深いと強度的に大丈夫か心配になりますが、JBEAMのヘッドは飛ぶだけでなく、頑丈なイメージもあり、おそらく大丈夫だと思います。

溝の奥には大きなウェイトが2つ配置されています。
このウェイトを見て、JBEAMらしいウェイトだな・・・。と思いました。
ヘッドの形(顔)だけでなく、こういったパーツの一部であるウェイトも、メーカーによって個性が見られます。
私はこのウェイトを見慣れているので、親近感をもちました。
何も分からない、初めて試打するメーカーのクラブはワクワクしますが、慣れ親しんだメーカーのクラブというのは、それだけ信頼感もありますし楽しめます。
数字が刻印されていないので重さは分かりませんが、元々JBEAMのウェイトは最初から数字が刻印されていません。
JBEAMのウェイトは専用工具を使わなくても、100円ショップやホームセンターで気軽に安く購入できる六角レンチを使うことができるのがいいです。
これなら、もし無くしてもすぐにまた購入することができます。

ヒール側にもウェイトがひとつあります。

ネックの長さは標準的です。

トゥ側には『Spin control system』という文字があります。
ロースピンではなく、スピンコントロールとなっているのが、このクラブの特徴を表しているのではないでしょうか?

フェース面には細かなミーリングがあり、JBEAMではお馴染みです。

JBEAMらしい、丸っこい顔です。
見慣れた顔で、JBEAM顔といっていいと思います。

最近はカーボンコンポジットが増えているので、このドライバーはどうなのか近くで見たのですが、どうやら違うようです。
素振りをしてみると、フレックスはXXXとなっていましたが、意外なほど軟らかく、少し驚きました。
もちろん、人によって感じ方は様々だと思いますが、少なくともXXXという、Xが3つも並ぶような硬さだとは思えないという方がほとんどではないでしょうか?
私の感覚では『今時のS』という感じで、硬いという印象はありません。
シャフトもよくしなりますし、動きが大きいシャフトです。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
オーソドックスな丸顔で、立体的な印象はあまりなく、シャロー感もあります。
バルジもいい感じで、何度も見たことがある、親しみやすい顔です。
試打を開始しました

『打感』は、まずまずです。
試打する前は、もっと重厚感のある打感かと思っていましたが、結構軽めでした。

『球の上がりやすさ』はヒッター向きなのは確かで、スピンは抑えられています。
ライナー系の強い球が打てるところに魅力を感じました。
『安定性』は高く、曲がりにくいです。
ソールが大きく削られていて、見るからに浅重心なのが分かりますが直進性は高く、シビアさは感じません。
曲がりにくいドライバーですが、スイートエリアはそれほど広いとは思いませんでした。

『飛距離性能』という点では、かなり好みが分かれると思います。
高いポテンシャルをもったドライバーだと思いますが、明らかにヒッター向けで、叩いていけるドライバーです。
ある程度HSが無いと、球が浮かないということになるかもしれません。
高性能なドライバーだとは思いますが、私はマイドライバーのほうが好きです。

『操作性』という点では、普通といったところでしょうか?
コンパクトでいい顔をしていながら、直進性が高く、自在に操るというタイプではないようです。
ターゲットに対して構え、ライン出しさえ上手くいけば、あとはそのラインに沿って飛んでいく・・・。という感じで、大きく曲がる感じはしませんでした。
他のメーカーの高い直進性のあるドライバーほどではないかもしれませんが、このドライバーも充分高い性能をもっています。
試打後の感想
最近はクセの小さいドライバーが多くなってきたように思いますが、このドライバーは使い手を選ぶ感じで、幅広い層の支持は得られないかもしれません。
JBEAMらしい、ポテンシャルの高いドライバーだと思いましたが、先ほども書いた通り、私はマイドライバーのほうが親近感がもてます。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
音・・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022年06月21日
jBEAM KZ-5 ドライバー

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM KZ-5 ドライバー です。

シャフトは JBEAM ZY-SAMURAI LASER SHAFT です。
ロフトは9.5度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは3.9、キックポイントは中調子 です。

久しぶりに出会った、JBEAMのドライバーです。
JBEAMのドライバーには長年お世話になっておきながら、最新モデルに出会うのは久しぶりなので、気持ちの高ぶりを抑えられません。
他のメーカーと比べ、試打した本数は少ないですが、マイドライバーの優秀さを肌で感じているので、期待感はさらに高まります。
この独特な『塊感(かたまりかん)』がたまりません。
ヘッド全体がほぼ黒でシブさも増してカッコいいです。

ヘッドの形状はシャロータイプで、今の流れといえるでしょうか?
JBEAMはどちらかというとディープなイメージもありますが、今は優秀なシャローも多いですし、シャローへのニーズが高いのだと思います。
『パワフルシャロー』といったらいいでしょうか?
シャローヘッドが出始めの頃は球が浮きすぎて弾道も弱く、スピンも多くて頼りないものが多かったのですが、今は改善がされてパワフルで頼もしいシャローが増えてきました。
それと構えやすさも向上しています。

ネックの長さは標準的です。
シャローバックでありながら、フェース高が充分確保されているところに好感を持ちました。

ネックには調整システムが搭載されています。
こういったシステムは大手有名メーカーのイメージが強いですが、今はエポンなどでも見られますし、地クラブメーカーにも波及しています。
それだけ、ユーザーからの要望が多いからではないでしょうか?
私はこのようなシステムを重要視していませんが、フェースアングルがフックだったら、ニュートラルや多少オープンに変えて使ってみたいです。
それ以外には特に必要性を感じていません。
それとウェイトを移動できるタイプでは、特に重心距離を短めに設定して使っていきたいです。
それにはラージサイズよりも、少し小ぶりなほうがいいような気がします。
重心距離が長すぎるドライバーはどうも苦手です。

私が愛用しているドライバーにはウェイトが3つ配置されていますが、このドライバーはバックフェース側に一つだけありました。
数字が刻印されていないので重さは分かりません。

フェース面にはミーリングが採用されています。
以前試打したモデルにも見られたので、これは予想していました。
BSのドライバーも思い出します。

見慣れたシャローです。
俗に言う『重力に負けてお尻が垂れている』ようなシャローで、私はもっときりっとあがっているほうが好きですが、重心を深くし、そして低くするにはベストな形状なのかもしれません。

オーソドックスな丸顔です。
私が愛用しているドライバーとはまた違う形状で、少し面長にも見えますが、奇をてらったところはありません。
最初見たときは、かなりラージサイズに見えましたが、こうして顔を見ていると、それほど大きさが強調されていないのがいいです。
クラウンにはカーボンの模様のようなものが見えたので、おそらくカーボンコンポジットだと思います。
これは結構はっきり見えました。

素振りをしてみると、軽量感はあるものの、暴れやすい感じはなく、小気味よく振っていくことができました。
最近はシャフトも軽量化が進んでいますが、軽量でもしっかりしたものも増えてきています。
この『ZY-SAMURAI LASER』というシャフトも初めてではありますが、なかなか面白いシャフトだな・・・。と思いました。
JBEAMやCRAZYのヘッドにはCRAZYのシャフトというイメージが強いのですが、JBEAMはシャフトも開発しているようです。
ヘッドとシャフトの組み合わせは無数にありますが、メーカーが同じだと、フィットする確率が高まるような気がします。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
丸顔でありながら、洋なし型に近い形状です。
フェースがよく見えたので、球もあがりやすそうです。
ロフトは9.5度ということですが、もっと寝ているように見えました。
方向性への不安もなく、普通に打って行けそうです。
強いフックフェースを好まれる方は構えづらいかもしれません。
この構え感もなかなかいい感じでしたが、できればもう少し小ぶりなほうがイメージが出しやすいな・・・。と思いました。
試打を開始しました

『打感』はいい感じです。
柔らかでありながら、ボヤけたところが無く、球の重さもはっきりと感じ取ることができました。
外見からのイメージよりはソフトなフィーリングで、JBEAMらしい打感です。
このような打感を何度も経験してきました。

『音』も良いです。
弾き感のある打感なのですが、音はその逆に近い感じで、『弾き感』というよりは『吸い付き感』といいますか、インパクトで一瞬吸い付いて、そこから一気に小気味よく弾き出していくような音といったらいいでしょうか?
打つ前は少し甲高い金属音なのかな?と思いましたが違っていて、気持ちよく打っていくことができました。
インパクトが緩むことなく、フィニッシュまで一気に振り切らせてくれる音です。

球はあがりやすくて、ちょっとびっくりしました。
これまでのイメージから、やや低めのライナー系を予想していたのですが、球は思いのほか高く打ち上がってビッグキャリーを出せたからです。
構えたときにフェース面がよく見えたので、あがりやすそうな印象はあったのですが、予想以上にあがりやすくて高弾道でした。
ソールにあるウェイトが利いているのは間違いありませんが、それ以外にもヘッド内部に様々な工夫がされているのではないでしょうか?
JBEAMといえば、どちらかというとヒッタータイプに合いやすい印象がありましたが、このドライバーは違っていて、スインガータイプの方にも合いやすいドライバーだと思います。
JBEAMのドライバーには興味があるけど、球があがりづらそうだな・・・。と思っておられる方は是非試してみられてはいかがでしょうか?
これまでのJBEAMに対するイメージが変わるかもしれません。

『安定性』も高く、これまでのJBEAMとは違うタイプのドライバーだな・・・。と思いました。
JBEAMのドライバーをたくさん試打したわけではないので、はっきりとしたことは言えませんが、おそらく『JBEAM初』のオートマチックタイプといえるのではないでしょうか?
スイートエリアもかなり広めでシビアさは感じません。
ミスヒットにも寛容で、曲がりを抑えたドライバーです。
敏感さは無い分、どこでヒットしたか、把握しづらいところもあるのですが・・・。
オートマチックタイプではありますが、絶対に曲がらないとか、曲がりにくいというタイプではありません。
しかし、普通に打っていく限り、大きなトラブルにはなりにくいドライバーだといえます。
今は直進性の高いドライバーがたくさんありますが、それらと比較しても全く遜色の無い、高い直進性があって、寛容なドライバーです。

『飛距離性能』も高く、そのポテンシャルの高さはさすがだな・・・。と思いました。
球は高くあがっていきますが、吹き上がるタイプではなく、適度に抑えられていて、こういったところはJBEAMらしい特長といえます。
ヘッドも高性能ですが、装着されているシャフトも威力を発揮しているようです。
軽めのシャフトでブンブン振り回していくことができますが、暴れすぎず、インパクトで『押して』いけるところがいいな・・・。と思いました。
『飛ばせるシャフトの特徴』として、これまでの経験から、『押していける』『当たり負けしない』ということがありますが、このシャフトにはそれが備わっています。

『操作性』という点では、オートマチックタイプなので、それほど高いとは思いませんが、一応左右にも曲げることができました。
やや面長に見えましたが、球が右にフケることなく、しっかりとつかまってくれ、『隙間の無い飛び』だな・・・。と思いました。
インパクトでボールは滑ることなく、しっかりと乗ってくれたのですが、これはフェース面にあるミーリングの効果なのかもしれません。
球離れも速いですし、自在に操作するタイプのドライバーではないですが、それを補うだけの高い直進性と寛容さがあり、それがこのドライバーの長所だといえます。
スライスを抑制してくれるドライバーではないかもしれませんが、ネックにある調整システムを使えば、かなり扱いやすくなるのではないでしょうか?
試打後の感想

これまでのJBEAMに無い、イージー系ドライバーです。
イージー系でありながら、そのポテンシャルを落とすことなく、高い次元で維持されています。
これまでの経験と、この外見から『ヒッター向け』のハードなタイプかと思っていましたが、違いました。
先ほども書きましたが、JBEAMに興味はあるけど、ハードそうで敬遠してる・・・。という方にも親近感をもたれやすいのではないでしょうか?
『初JBEAMドライバー』には最適だと思います。

いろいろなメーカーのドライバーに出会ってきて、そのメーカーを表す漢字が私なりにあります。
例えば、このJBEAMならば『剛』や『豪』です。
それは『剛球』や『豪速球』というイメージがあるからです。
他のメーカーでいえば、グランプリなら『爆』です。
これは『爆発的な飛び』からきています。
エポンであれば『華』です。
これは『華麗な飛び』から来ています。

それ以外のメーカーでは、
・ダンロップ=『秀』。(優秀)
・PING=『平』『直』『大』。(平ら・直進性・大きい)
・バルド=『弾』『黒』『美』。(弾きが良い・黒いヘッド・美しくてカッコいい)
・テーラーメイド=『革』『流』『柔軟』。(革新性・流行の先端・柔軟な発想)
・カタナ=『軽』『金色』。(軽量・金色のヘッド)
・キャロウェイ=『科学』『ハイテク』
・ブリヂストン=『王道』『ツアー』
・リョーマゴルフ=『飛』『直』(飛距離・直進性)
・ミズノ=『信』『技』。(信頼性・技術力)。
・プロギア=『先』『研』(先進性・研究)。
などです。
これはあくまでも私のイメージです。
もっとたくさんのメーカーを取り上げたいのですが、キリが無いので、これくらいにしたいと思います。
どのメーカーにも個性がありますが、共通して言えるのは『優』(優れている)ということです。

そのメーカーのイメージはずっと固定ではなく、上下することがあります。
素晴らしいモデルに出会ったら、イメージはさらに良くなりますし、それに適した漢字も増えていきます。
逆に最初は良かったけど、尻すぼみといいますか、好感度がどんどん下がってしまったメーカーも残念ながらあります。
そういったメーカーのドライバーは
『玩』(玩具のような、つまりおもちゃのような)
『雑』『劣』『不安定』といったマイナスイメージのメーカーもあります。
しかし、それも常に一定ではなく、いいクラブに出会ったら印象が爆上がりすることも少なくありません。

このドライバーを試打しながら、そのようなことを考えていました。
JBEAMは『剛』や『豪』でありながら、このドライバーは『柔』(柔軟)や『親』)親しみやすい)という言葉を付け足したいと思います。
JBEAMらしい飛びに秀でていながら、そのハードルは高くなく、おそらくJBEAM史上最も低く設定されているのではないか?と感じました。
ヒッターにもスインガーにも対応していて、幅広い層から支持を集めやすいドライバーだと思いますが、どちらかといえばヒッタータイプの方のほうが、このドライバーのもつ高いポテンシャルを発揮しやすいような気がします。
強さと易しさ・親しみやすさを兼ね備えたドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2021年05月05日
JBEAM T901i ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは JBEAM T901i ウェッジ のAW です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは50度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

久しぶりに出会った、JBEAMのウェッジです。
とはいっても、このウェッジはアイアンセットに含まれているウェッジです。
最近は、ウェッジとアイアンは別々に単品で購入することが多くなっているので珍しいですが、昔はこれが当たり前でした。
フォーティーンのMT28が出だしてからでしょうか?
より高いスピンを求めて、ウェッジを別に買う人が増えたような気がします。
アイアンとウェッジは『同じ流れ』の物を使うべきだと思いますが、今は単品で購入することが多くなったので、顔の雰囲気はもちろん、ロフトピッチもバラバラな物を使っておられる方が少なくありません。

シャープで美しいウェッジです。
こういったところがJBEAMのブランドイメージと合致します。

最近はロフトが刻印されていることが多いので、このように『A』というのは珍しいですが、それ以前は当たり前でした。
Aであったり、AWと表記されるものもあれば、PSもありました。
今では『ピッチングサンド』という言葉は死語といえるかもしれませんが、BSファンの方にはAやAWよりもPSのほうが親しみやすかったのではないでしょうか?

とても綺麗ですが、なかなか見ない質感です。
軟鉄の質感はありますが、少し光沢感があって、『アルミ箔』を貼り付けたような感じです。
バックフェースに後から貼り付けたようにも見えます。

シンプルなフラットバックなウェッジです。
最近はキャビティタイプも多くなりましたが、やはりこのようなタイプがノーマルといっていいように思います。

トップラインは薄めですっきりしています。

ソール幅は標準的です。
サンドウェッジではないので、ワイドではありません。
このソールを見ていると、ウェッジというよりはアイアンに近い感じがします。

ソール形状は平らではなく、やや丸みがかっています。
こうして見ても、やはりアイアンのような形状です。
リーディングエッジもトレーリングエッジも削られていて、バンスの利きも弱い感じがします。

ネックの長さはたっぷりあって、ウェッジらしいな・・・。と好感がもてました。
寸胴タイプでムクッとしているのではなく、適度な細さでシュッとしています。

フェース面にミーリングは無く、昔ながらの仕上げです。
アイアンやウェッジのフェース面の仕上げ(質感)によって、ボールへのコンタクトのイメージが変わってきます。
ときには『噛みつく』であったり、『乗せて押す』であったりするのですが、このウェッジの場合は『少し擦る』イメージです。
少しザラザラ感がありました。

オーソドックスで、とても構えやすいです。
昔ながらの『和顔』といったらいいでしょうか?
『丸顔』というよりは『ティアドロップ型』だと思いますが、昔から日本のメーカーでよく見られた顔です。
海外メーカーとはまた違うティアドロップ型で、懐かしい感じがします。
ヒール側がボテッとしていなくて、シュッとしているのがいいです。
そうするとフェースを『回す(開閉する)』イメージが自然と湧いてきます。

アプローチウェッジなので、サンドウェッジほど大きく開いて使うことはないですが、一応開いて構えてみました。
まずまず・・・。といった感じです。
試打を開始しました

『打感』はソフトでとても良いです。
最初見たとき、このウェッジにはクールそうな印象をもったのですが、打感はソフトでフィーリングが伝わりやすいウェッジだな・・・。と思いました。
『球の乗り』もいい感じです。

『スピン性能』は普通です。
スピンが弱いということはないですが、これくらいが今の標準といっていいように思います。
アプローチウェッジなので、サンドウェッジほど『切る』こともないですし、急速に止める必要もありません。
ある程度『足』が出て、コロコロと転がる感じで、ちょうど縦の距離が合いやすくなるように思います。

球は拾いやすくて、よくあがってくれました。
出球のイメージも合いやすいです。
グースがきついと、ヒットするのに遅れるような感覚がありますが、このようにストレートだと、それがありません。
イメージしたタイミング・スピードで拾っていけて、ターゲットまで送り出す(運ぶ)ことができました。

『安定性』という点では普通で、特に変わったところはありません。
『易しさ最優先』のウェッジではないですが、構えやすいのでイメージも色濃く出て、ラインを出しやすいところが気に入りました。

『操作性』はなかなかいい感じではありますが、『ウェッジ』というよりは、どちらかというと『アイアンの延長』的に使っていくのがいいような気もしました。
マニュアルタイプであることは間違いありません。

構えやすくて出球のイメージが合うので、距離感も出しやすいです。
今はアイアンのロフトが立っているので、必然的にウェッジのロフトバリエーションが増えています。
このウェッジは50度ということで、やや立っています。
AWだと私の中での『標準』は52度なのですが、今はいろいろなロフトをメーカーが用意してくれています。
先ほども書きましたが、アプローチで距離感が合わない・合いづらいという方は、お使いのウェッジやショートアイアンのロフトやライ角を一度確認されてみてはいかがでしょうか?
試打後の感想

久しぶりに出会ったJBEAMのウェッジでしたが、JBEAMのイメージを崩さないウェッジで、さらに好感度があがりました。

外見がとても美しいですが、その美しさに合った、グッド・フィーリング性能をもったウェッジです。

特別スピン性能が高いとか、ミスヒットに強いという印象はありませんが、そういうところが無く、バランスがとれているのが魅力といえるように思います。

JBEAMといえば、やはりドライバーやフェアウェイウッドのイメージが強く、どれも共通しているのが『飛び』です。
しかし、ウェッジに『飛び』は必要ありません。
飛びすぎない・狙ったところに落とせる(運べる)ということが大切です。

そういった点でも、このウェッジはとても優秀です。
派手さはないですが、この落ち着いたデザインが玄人受けするように思います。

これからもJBEAMには期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
JBEAM キャディバッグ
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2020年01月30日
jBEAM J3 TOUR ドライバー

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM J3 TOUR ドライバー です。

シャフトは 三菱ケミカル KURO KAGE XT70 です。
ロフトは10度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は71g、トルクは3.5、キックポイントは手元調子 です。

久しぶりに出会った、JBEAMのドライバーです。
思いもかけずJBEAMのニュードライバーに出会えたので、かなりテンションがあがりました。

この『塊(かたまり)感』がいいです。
今はシャロー系のラージサイズが多いので、このような形は少なくなりましたが、この形状こそ、JBEAMといえるような気がします。

JBEAMといえば、ソールにある、この3つのウェイトです。
これが『基本ライン』といえるでしょうか?
私が愛用しているドライバーにもありますが、もう何年も経っていて、今でも採用され続けているということは、それだけの理由があるのではないでしょうか?
調整機能付きのドライバーも普通になってきて、細かな調整ができるようになりましたが、この3つだけのウェイトというのは、とてもシンプルです。

ネックの長さは適度にあります。
今はショートネックが多くなりましたが、このドライバーはそうでもありません。
それほど『低重心』を求めて作られていないようです。
ドライバーに限らず、アイアンなどでも今は低重心タイプが多いですが、必ずしも低重心が誰にでもマッチするとはいえず、ある程度の重心の高さがあったほうが、いい結果をもたらすということもあるのではないでしょうか?
特に、アイアンの低重心化が進んだせいで、逆に難しくなったと感じるのは、私だけでしょうか?

『セミディープバック形状』といっていいでしょうか?
見慣れた形です。
シャローバックタイプを好まれる方には、親しみづらい形状かもしれません。
シャローバックタイプのドライバーは、いわゆる『お尻(バックフェース部分)が重たい印象があり、インパクトの時にフェースが上を向いてしまう印象があるのですが、このように適度な厚みのあるヘッドだと、インパクトの時にもフェースが上を向かず、そのままの角度を保ってくれやすい印象があります。
これは感覚的といいますか、あくまでも私の経験によるものです。

フェース面にミーリングがありました。
とても綺麗なミーリングです。
今はこういった工夫がされているドライバーも多くなりました。
真っ先にBSのドライバーを思い出しますが、JBEAMのドライバーでも、これまで出会ってきました。

とてもいい顔をしています。
これまで通りといいますか、明らかに『JBEAM顔』です。
もっといえば、『BM-435顔』といったほうがいいかもしれません。
私には馴染みの深い顔なので、すぐにピンと来ますし、こだわりも強いです。
すぐにBM-435を思い出しました。
この丸っこい顔はJBEAMの特徴といっていいように思います。
適度な小ぶり感もありました。
投影面積を大きくするのが今の主流だと思いますが、その流れに逆行しているようです。
しかし、このこだわりがあるから、JBEAMは多くのファンを獲得しているのではないでしょうか?

素振りをしてみると、かなりしっかりした印象をもちました。
適度な重量感もありますし、シャフトがしっかりしていて反応もいいです。
『ナヨナヨ』したシャフトでは、JBEAMのヘッドは難しく感じられますが、このようなしっかりしたシャフトだと、相性も良さそうです。
いつも、いろいろなドライバーを試打するときは、ゆっくり振ったり、いつも以上に気を遣ったり・・・。といったこともあるのですが、今日はそんなものは不要だと、素振りをしていて感じました。

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
まるで『BM-435』を構えているようでした。
名前にBMとか435の文字はありませんが、このJ3ドライバーがBM435の後継モデルなのでしょうか?
そう思えるほど、そっくりの構え感です。
私は普段から目にしているので、『普段着感覚』といいますか、いつも通りの感じでリラックスできましたが、ラージサイズやフックフェースを好まれる方には、親しみづらいかもしれません。
『逃がす』イメージを出しやすいので、フッカーである私は安心感がもてます。
つかまり過ぎを気にせず、気持ちよく振っていけそうです。
こういう顔をしたドライバーは『インパクトの後』といいますか『インパクトの先』をイメージしやすくなります。
打つ前から、まるで『一本の線』でつながっているようです。
やや低めの強い弾道をイメージすることができました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、とても良いです。
ガツンということもなく、心地よい柔らかさが伝わってきました。
ソフトなのですが、ボヤけたところはなく、しっかりと『芯』を感じることができるのですが、この程よい感じがたまりません。
これぞ『JBEAMフィーリング』といえるでしょうか。

『音』もちょうどいい金属音で、インパクトの質を高めてくれます。
気持ちよく、どんどん叩いていけました。
最初に構えたときに、まるでフェース面が『吸気』といいますか、『バキューム』をかけてボールに吸い付かせるようなイメージが浮かんできて、そのおかげなのか、一球目から芯で捉えることができて、結果的に、このグッドフィーリングとグッドサウンドいつながったように思います。
打つ前から、ナイスショットが約束されているように感じられました。
以前も書きましたが、今は『分散型』のドライバーが多いですが、このドライバーは逆の『集中型』といえます。
そしてただの集中型ではなく、『吸気』まで加わっているような感覚がありました。
このように感じられるドライバーはほとんどありません。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりタフなタイプです。
やや低めの強いライナー系の球が出やすいドライバーです。
今のドライバーはイージー系もあれば、このようにハード系ドライバーの『二分化』が進んでいるように思いますが、このJ3ドライバーはハード系の中でも、トップクラスといっていいほど、ハードな作りになっています。
私は昔から叩いていきたいタイプで、『スピン過多』に悩んでいましたが、今は技術が進んで、クラブは簡単に解決してくれるようになりました。
このドライバーも低スピン性能が、かなり優れています。
球があがらないという方もいらっしゃると思います。
明らかにヒッター向けのドライバーです。
今はシャロー系のドライバーでも結構しっかりとしたスペックのドライバーもありますし、逆にディープタイプであっても、意外とイージーなドライバーもあったりして、見た目だけでは把握しづらいところがドライバーにはありますが、このドライバーは『見た目通りの性能』といっていいと思います。

『安定性』という点では、それほどシビアさは感じなかったので、『普通』といった感じですが、今のイージー系ドライバーが主流の中にあっては、明らかに『正直』なタイプといえるかもしれません。
『曲がりにくさ』や『高い直進姓』を謳っているドライバーではありません。
ドライバーを絶対に曲げたくないという方には合いづらいところがあるような気がします。

『飛距離性能』は、かなり好みが分かれると思いますが、私はとても気に入りました。
やや低めのライナー系で、伸びのある弾道です。
どう例えていいか分かりませんが、『野球のホームラン』に例えると、高~くあがってスタンドに入るドライバーもあれば、『センターライナー』のような打球で、そのままバックスクリーンを直撃して、電光掲示板を破壊してしまうホームランといったらいいでしょうか?
このドライバーから放たれる弾道を見て、そのように感じました。
球が浮きやすいドライバーではないので、キャリー不足で距離を伸ばせないという方もいらっしゃると思いますが、私はこのような弾道が大好きですし、昔から求めていました。
『吹き上がり』を気にすることなく、気持ちよく打っていくことができました。

『操作性』も高く、ドロー系もフェード系も易しく打たせてくれました。
今は『頑固』といいますか、なかなかこちらの要望を受け入れてくれないような『曲げにくい』ドライバーが多く、『直線』で勝負するタイプが増えましたが、このドライバーは『昔ながら』といいますか、自分の描いた『曲線』で勝負できます。
絶対に曲げたくないという方には、やや不安に感じるところかもしれませんが、自分の持ち球で勝負したい方にはとても馴染みやすいドライバーだと思います。
また、球がつかまりやすいドライバーではないので、スライサーの方には難しく感じるところもあるかもしれません。
クラブが勝手につかまえてくれるドライバーではなく、あくまでもプレイヤー自身のスイングの中で、『つかまえて飛ばす』タイプのドライバーです。
試打後の感想

久しぶりのJBEAMということもあり、最初から最後までずっとテンションあがりっぱなしでした。
日頃から使い慣れているとはいえ、ニューモデルに出会うのはそれほど多くないので、とても嬉しく、またラッキーな日でした。

これまでのJBEAMファンの期待を裏切らない、ハイレベルなドライバーです。
JBEAMのドライバーは『叩く』ことがコンセプトになっていると私は思うのですが、このドライバーもまさにそんなタイプでした。

このドライバーを試打しながら、マイドライバーを持ってきていなかったのを後悔しました。
できれば、見比べてみたいと思いました。
結構小ぶり感が、このJ3にはあったので、おそらくBM-435(CRZ435)よりも、少し小さいような気がしていました。
形自体は同じといっていいと思います。

ゴルフクラブには『易しすぎてプレイヤーの成長を止めてしまうクラブ』があるように思いますし、逆に『少しハードだけど、プレイヤーの成長を促してくれるクラブ』もあるように思います。
JBEAMは後者です。
だから、私は信頼して使っていけるのかもしれません。
プレイヤーは『自分だけの力』で向上しているのではありません。
『クラブの助け』が必要です。
マイドライバーを使い続けて数年が経ちましたが、マイドライバーが打てているうちは、大きな不調はやってこないように思いますし、『物差し』のような役目をはたしてくれています。
このドライバーはフェース面にあるミーリングが大きな特徴ですが、それよりも私は『小ぶり感』が印象に残りました。
また何度でも試打して、楽しみたいドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2019年08月11日
jBEAM BM-T801CNC FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは JBEAM BM-T801CNC FORGED アイアン の7番です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは30度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

久しぶりに出会った、JBEAMのアイアンです。
JBEAMはどうしてもドライバーやフェアウェイウッドのイメージが強いのですが、過去に何回かアイアンやウェッジを試打したことがあります。
久しぶりのアイアンで、しかもマッスルバックです。

クラシカルなタイプのマッスルバックアイアンです。
今はマッスルバックも多様化していて、いろいろな形状のものがあります。
このアイアンはとてもシンプルで贅肉が全く無い感じがします。
今のアイアンはちょっとボテッとしたところがあるものが多いですが、このアイアンは逆でスッキリしています。

フラットフェースタイプのアイアンです。
キャビティアイアンを好んで使われる方は、このフラットフェースに親しみづらさを感じられるかもしれません。

『BM-FORGED』という文字がありました。
どういうことなのでしょうか?
特別な鍛造がされているのかもしれません。

トップラインの厚さはノーマルです。
極端に薄いということはありませんでした。

ナローソールです。
今はワイドタイプが圧倒的に多いですが、このようなナローもたまに見かけるようになりました。
まるで昔のアイアンのようです。
懐かしいと感じる方もいらっしゃると思いますし、この狭さにハードルの高さを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
アイアンを『レベルブロー』で打ちたいという方には狭く見えるかもしれませんが、ダウンブローで打ちたい方には、ちょうどいい幅と言えるのではないでしょうか?

トレーリングエッジが削られていて、丸みを帯びていました。
こういったところは今のアイアンの工夫といえます。

ネックの長さは標準的です。
ロングということはありません。
ヘッドの形状だけ見たら、もっとロングを予想してしまいますが、それほど長くはないということは、重心を高くしすぎないようにしているのかな?と思いました。
この長さも、今のアイアンの特徴といえます。
ナローソールはあっても、ロングネックは殆ど見かけなくなりました。

フェース面には、かなり細かなミーリングがありました。
近くでよく見ないと分からないような小さなミーリングです。
以前私は、X-15 FORGED というJBEAMのアイアンを試打したことがあり、今でもすごく気に入っていて強く印象に残っています。
そのアイアンにはミーリングがあったのをはっきり覚えているので、このアイアンはどうかな?と注目して見てみたら、やはりありました。
アイアンにミーリングを入れないメーカーは多いですが、JBEAMは基本入れるということなのでしょうか?
『雑さ』のない、綺麗なフェース面です。
新品のときだけ綺麗なのではなく、使い込んでいけばいくほど、いい味の出るタイプです。

素振りをしてみても、いい感じです。
慣れているということもあると思いますが、タイミングがすぐに合いました。

ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。
オーソドックスなタイプで美顔です。
最初見たときよりも、トップラインの厚さが少し目に入りましたが、構えづらくなることはありませんでした。
マッスルバックはたいてい、いい顔をしています。
マッスルバックのような『正直なタイプ』は構えづらいと、難易度がグッとあがってしまいます。
いいイメージが浮かんでこないわ、芯は小さいわ・・・。では、対処のしようがありません。
シビアである分、構えやすくていい顔であるべきだと思っています。
これまでマッスルバックを数え切れないほどたくさん試打してきましたが、違和感があるとか構えづらいというタイプは殆ど無かったように思います。
見とれてしまうほど美しいものが多いですが、何本かは好みの顔ではなく、見とれることはありませんでした。
このアイアンの場合は、オーソドックスなタイプで構えやすいです。
やや小顔タイプで、ストレートネックです。
ラージサイズやグースネックを好まれる方には、親しみづらいところがあるかもしれません。
私は普通に、いいイメージが浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
軟鉄マッスルバックらしい、『くっつき感』といったらいいでしょうか?
インパクトで、ほんの一瞬くっつく感じが楽しめます。
インパクトから先で運ぶイメージが出せるので、ラインを出しやすくなります。
いわゆる『当てて終わり』という弾き感のアイアンでは、このような感覚は味わえません。

『安定性』という点では、マッスルバックらしい正直さがあるので、ミスに対しての寛容さを求めておられる方には合いづらいかもしれません。
今のマッスルバックは見た目よりも易しくて親しみやすくなっているものも多くなってきましたが、このアイアンはそんな感じはしませんでした。
普段からマッスルバックに慣れておられる方には何の問題もないかもしれませんが、キャビティタイプに慣れておられる方には、ある程度のハードルの高さはあると思います。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりタフなほうだと思います。
ある程度HSが無いと、球は浮いてくれないかもしれません。
先ほども書きましたが、『上下にもシビア』なので、しっかりとしたところでヒットしないと、キャリーが稼げないということもあるような気もします。
明らかに『上から打つ』タイプの方の為のアイアンといっていいのではないでしょうか?
今のアイアンはタングステンなどの異材が組み込まれているものが多くあり、重心が下がっていて、見た目よりもあがりやすいということもありますが、このアイアンにはそのような工夫は感じられませんでした。
見た目通りの、正直なタイプです。

『飛距離性能』は、なかなかだな・・・。と思いましたが、今のアイアンの中では普通といったところでしょうか?
私の感覚では、明らかに一番手は違う飛びですが、マッスルバックにこの飛びは要らないな・・・。と思いました。
マッスルバックアイアンは、グリーンの手前からコロコロと転がして乗せていくイメージではなく、グリーンの上から真下にズドーンと落としてピンを攻めるイメージが欲しいです。
パラシュートが降りる感覚といってもいいかもしれません。
なので、どうしても出球の高さのイメージが欲しいですし、飛びすぎないことが重要ですが、そういった意味では、このアイアンはちょっと違うかな?と思いました。
しかし、こういった飛びも今のアイアンの特徴ですし、それだけニーズがあるのも確かだと思います。

『操作性』はかなり高く、いろいろと遊ぶことができました。
シビアさがあるということは、それだけこちらが極端なことをしなくても、ボールを操りやすくなるというメリットも生まれてきます。
ラージサイズのオートマチック系アイアンでは、このようにはいきません。
曲げようと思っても曲げにくかったり、低く抑えていこうと思っても、どうしてもあがってしまったり・・・。といった感じで、意思が伝わりづらいことがあります。
それはメリットであり、デメリットでもあると思います。

角度を変えてみても、惚れ惚れするほど美しいです。
何度も目で楽しむことができました。

軟鉄の風合いがたまらないな・・・。自分の好きなメーカーである、JBEAMのアイアンだ・・・。と、打つ前からテンションがあがっていたのですが、実際に試打しても楽しめました。
このようなマニュアルタイプは球筋や弾道の一球一球に個性があるので、それを目で追っているだけでも楽しくなります。

普段は真っ直ぐに近い球を打ちたいけど、いざとなったらインテンショナルなショットにも上手く対応してくれるアイアンというのは頼れる相棒になってくれます。
それは相反する性能かもしれませんが、それを可能にしていくのは、プレイヤーとクラブとの共同作業といえるのではないでしょうか?

クラブ(今日の場合はアイアン)の『熟練度』といいますか『円熟度』といっていいのかもしれません。
それはどういうことかといいますと、クラブ自身はそのオーナーである、プレイヤーと長い時間を共に過ごして、クラブ自体が『その人色に染まる』といいますか、『進化する』ということです。

クラブに飽きてすぐに買い換えてしまったら、そういったことにならずにクラブの魅力が出ないままサヨナラとなってしまいます。
プレイヤーの上達には時間がかかるように、クラブ自体も、『その人に染まる時間』というものがあるように思います。
新品のときよりも、長年使い続けているクラブのほうがいいスコアが出やすいのは、そういったことが関係しているのではないでしょうか?

見た目通りの正直なタイプのアイアンなので、一般的な『易しさ』とか『親しみやすさ』は、あまり期待できないかもしれませんが、使い込んでいけばいくほど味の出るタイプなので、JBEAMファンの方はもちろん、軟鉄マッスルバックを好まれる方に試していただきたいと思いました。
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2018年03月29日
jBEAM YAMAZAKI ZY-11 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM YAMAZAKI ZY-11 ドライバー です。

シャフトは CRIME OF ANGEL です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、クラブ総重量は300g です。

JBEAMの新しいドライバーです。
JBEAMは黒のイメージが強いですが、このドライバーは白です。
以前白いヘッドのFWを試打したことがあるのですが、やはり意外な感じがします。
それだけ、白いヘッドへのニーズも高いのだと思います。
一時期に比べ、白いヘッドの人気も落ち着いたような気もするのですが、JBEAMは定期的に白いヘッドを造っているのでしょうか?

かなりディープなヘッドです。
厚みがあって、立体的です。
『塊(かたまり)感』といったらいいでしょうか?
JBEAMらしい特徴です。
シャローヘッド全盛の今、このようなタイプは珍しいです。

ネックは短めです。

ヒール側

トゥ側

バックフェース側
ヒール側とトゥ側とバックフェース側に、それぞれひとつずつウェイトが配置されていました。
数字が刻印されていなかったので、重さは分かりませんでした。
マイドライバーもそうですが、JBEAMのドライバーのウェイトは、六角レンチで簡単に取り外せるものがこれまで多かったように思うのですが、このドライバーのウェイトは六角レンチではなく、専用の工具が必要となりそうです。

トゥ側には『TRIPLE WEIGHT SYSTEM』の文字がありました。
この3つのウェイトのことなのは間違いありません。
JBEAMらしいですし、マイドライバーも同じなので、親近感が持てます。
設計にブレが無いように感じられます。

独特なソール形状です。
JBEAMはもちろん、他のメーカーでも見たことがありません。
四角形に近いです。
四角形というよりは、逆の台形といったほうがいいかもしれません。
かなり珍しいですが、これにも大きな理由があるのではないでしょうか?
重量バランスなどを考慮して、このような形になっているのかもしれません。
今は低重心タイプが多く、ソールが平らに近かったり、ウェイトがたくさん付いていたりする物もありますが、このドライバーはそれらとは真逆な感じがします。

フェース面には、ミーリング加工がほどこされていました。
これは先日試打したドライバーと同じです。
これにより、スピンコントロールがしやすくなるのでしょうか?
指で触ってみると、少しザラザラ感がありました。
先日試打したBULLETとはまたちょっと違う触感のように感じました。
今度機会があれば、触り比べてみたいと思います。

ヒール側には『Long distance technology』の文字がありました。
JBEAMのヘッドを数年愛用している私はこれまでの経験から、そんなの知っているよ・・・。と呟きました。
JBEAMのドライバーが優秀なことは、私自身がよく分かっているつもりです。
クラブを替えずに何年も使い続けているということ。
そして、同じスペックの物をもうひとつ購入したということ。
ずっとエースドライバーとして活躍してくれているということ。
これはいい物で、とても気に入っている証といえるのではないでしょうか?

ソールには凹みのようなものがありました。
見方によっては『溝』のように見えなくも無いですが、これは溝というよりは、各パーツの組み合わせによってできた凹凸といったほうが正しいのかもしれません。

ディープタイプのヘッドです。
昔はよく見られましたが、今ではとても珍しいです。
シャロータイプが圧倒的に多いですし、多少厚みがあるものでも、『セミディープ』に収まっているものが多いです。
今の時代の流れには沿っていないようなところもありますが、これこそJBEAMの個性といっていいような気もします。
幅広い層を狙っているのではなく、あくまでもかなり絞り込んで『コアな層』をターゲットにして開発したのだと思います。
幅広い層に対応できるクラブは確かに素晴らしいですが、人の好みは多様化しているので、多くの方に合いやすいということは、それだけ少しずつ小さな不満も生まれてきやすいのではないでしょうか?
その点、このドライバーは狭い層を狙っているのでマッチしている方には、長所を遺憾なく発揮し、マイナスに感じるところは少ないのかもしれません。

JBEAMらしい、丸っこくてコンパクトな顔です。
白は膨張色で黒よりは広がりを感じさせる色ですが、それでも少し小振りな感じがしました。
久し振りに、このような厚みがあって、小振りな顔に出会ったような気もします。
白いヘッドにも、テーラーメイドのグローレのように『艶消し』なタイプと、このJBEAMのように光沢感のあるタイプがあります。
どちらも好感がもてますが、私は艶消しタイプの、グローレのような質感のほうが好きです。
この光沢感は、以前試打したJBEAMのフェアウェイウッドと同じです。

写真では判りづらいのですが、こうして光りに照らしてみると、少し『でこぼこ』といいますか、『段差』があるように見えました。
もちろん実際に指で触れてみると段差は感じないのですが、何度見てもそれがはっきりと見えました。
これは明らかに錯覚ではないので、最終仕上げの前は段差になっていたのかな?塗料の塗膜の厚さにムラがあるのかな?と思いました。
しかし気にするほどのことでもなく、目には入りますが、違和感もないので、自分は目が良すぎるのかも・・・。と思いました。
見えないでいいところは見えないままのほうがいいのかもしれません。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
全体的な重さはそれほど感じないのですが、結構しっかりしているように感じました。
いつもの黒と違って、『残像効果』が強く感じられました。
これも白いヘッドの、特徴のひとつといっていいのかもしれません。
とても目立つ色ですし、浮き出てくるような感じがするので、ヘッドの動きを確認しやすいというメリットもあります。
ここに魅力を感じておられる方も多いのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、好感を持てました。
構えやすいです。
JBEAMらしい丸っこい顔で、この顔には慣れ親しんでいます。
できれば光沢感が無いほうがいいな・・・。と思ったのですが、気になることはありませんでした。
光沢感はありますが、今日のような天気が良い日でも、眩しくて構えづらい・・・。ということにはなりませんでした。
この白いヘッドも好きですが、やはり私はオーソドックスな黒のほうが好きです。
このドライバーは黒いヘッドもラインアップされているということなので、機会があれば、是非そちらも試してみたいと思いました。
クセの無い、いい顔をしているので、方向性に対する不安は全くありませんでした。
ディープタイプがもつスピード感のようなものがイメージとして浮かんできました。
機敏なイメージです。
どういうことかといいますと、今の主流のシャロー&ラージサイズのドライバーはヘッドの返りが遅いのでゆっくりなイメージが浮かんでくるのですが、このドライバーのように『塊(かたまり)感』があると、速く機敏に動いてくれそうに感じられます。
なので、ギリギリまで溜めて一気にリリースしていくイメージが出しやすいです。
平らな面で押していくのではなく、フェースを丸く使って包み込みながら優しくなでていく感じ・・・。といったらいいでしょうか?
なので、ボールに伝わるイメージが大きいように感じられました。
私にとって、『飛ばせるイメージ』です。
フェース面の見え具合もいいです。
このドライバーのロフトは10.5度ということですが、10.5度らしい、『適度な絶壁感』がありました。
他の多くの10.5度はフェースが寝過ぎに感じることも多いのですが、このドライバーは自然に感じられました。
ディープなタイプということもあり、ライナー系をイメージすることができました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
ソフトさとしっかり感がうまく両立できているように感じました。
『球の質感』を感じとりやすいです。
程良い手応えがあり、一瞬グッと押していける感じがしました。

『音』も好感がもてました。
おとなしめで質の良い音です。
気持ち良く振り切ることができました。
いくらでもヘッドを走らせてインパクトを良くしてくれるような音です。
ドライバーは飛ばしていきたいクラブです。
いや、飛ばしていくべきクラブといったほうがいいのかもしれません。
なので、躊躇無く強く振っていきたいです。
叩いていきたいです。
そういうクラブは、やはりこのドライバーの音のように。大きすぎず高すぎないのがベストのように思います。
最近は音に馴染めないドライバーに何本か出会い、少し自嘲気味のところがありました。
訳が分からないようになり、どうしたらもっといい音が出せるのだろう?
音を抑えながら気持ち良く飛ばしていく方法は無いかな?
などと考えていました。
しかし、このドライバーにはそういったことは全く不必要で、これまで通り気持ち良く振り切っていけるのがいいです。
自信を少しつかめたような気がします。
どのクラブも同じですが、特にドライバーは気持ち良く振っていきたいので、インパクトを緩めない音を求めます。
私は音にこだわりがあり、音によって得手不得手を感じてしまうことがあるのですが、このドライバーはとても親近感が持てました。
ドライバーはただ単に物理的な性能だけを追求していくのではなく、同じように音にも気を配って欲しいです。
気持ち良く振り切れることで、さらに距離を伸ばしていけます。
逆にいくら理論上の物理的性能が良くても、音が良くないと、そのポテンシャルを完全に発揮するのは難しいです。
そういった意味でも、このドライバーにはすごく魅力を感じました。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中でも、明らかにタフなタイプです。
昔は普通にありましたが、今ではかなり珍しいほうだと思います。
明らかにハードヒッター向けのドライバーです。
ライナー系で強い球が打てるドライバーです。
『異質な棒球』という感じで、風にも強そうです。
特に横風にもっていかれづらくて、ラインから外れにくいように感じました。
一時期に比べて今は、『低スピン化』もある程度落ち着いた感じで、結構スピン量のあるドライバーも見かけるようになりました。
スピンが不足して球が浮かない・飛ばないと感じておられる方が多くいらっしゃるからではないでしょうか?
しかしこのドライバーは明らかに低スピンタイプです。
それもかなり優秀な低スピン性能をもっています。
JBEAMらしいといえるのかもしれませんが、この低スピン性能は明らかにターゲットを絞り込んでいるような気がします。
ロフト10.5度ではありますが、かなり抑えられた強い球が打てるタイプのドライバーです。
日頃『9度』とか『9.5度』を使っておられる方も、このドライバーは結構タフといいますか、手強いと感じられるかもしれません。

『安定性』という点では、やや正直なタイプです。
『ミスヒットに対する寛容さ』『高い直進性』は、あまり感じられませんでした。
今はディープ系のドライバーでも、見た目より易しく感じる物も増えてきたように思うのですが、このドライバーは見た目通りの性質をもっているように感じました。
易しさ重視のドライバーではないので、親近感が湧きづらいという方もいらっしゃるかもしれません。
ゴルファーがクラブに求める性能はとても大きいと思いますが、逆にクラブからゴルファーに求められるものもあるような気がします。
このドライバーは、ゴルファーに色々なものを求めているように感じます。
ショットの成否がはっきりしていて、分かりやすいです。
その分、力が分散せず集中しやすいようにも感じられます。
ドライバーにも『肉食獣系』と『草食獣系』があるとするならば、このドライバーは間違いなく『肉食獣系』だな・・・。と思いました。
色が白いので『ホワイトライオン』といったところでしょうか?
草食獣の両目は周囲を広く見渡せるよう、顔の両端についていることが多いですが、対して肉食獣の両目は顔の全面に付いていて、周囲というよりは前の目標物に集中できるようになっています。
このドライバーには、その肉食獣系のような雰囲気がありました。
だからこそ、挑戦意欲も湧いてくるのですが・・・。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
ハイポテンシャルなドライバーです。
車に例えてみると、通常のドライバーの総排気量が1500~2000ccくらいであれば、このドライバーは3000~4000くらいかな?と思えるほどのポテンシャル(トルク・グリップ力等)の高さを感じました。
あくまでも例えですが・・・。
叩けば叩くほど、期待に応えてくれます。
日頃、あがりすぎやスピン過多で悩んでいて、どうしても抑えにいってしまう・・・。合わせにいってしまう・・・。という方もいらっしゃると思いますが、そういった方々に是非このドライバーを試していただきたいです。
かなりタフで骨太なドライバーです。
少なくともスピン過多で距離をロスするということにはなりにくいように思います。
スピンを気にせず、どんどん強く振っていけるドライバーです。
自分のもてる全ての力をボールに込めて(しっかりと伝えて)打っていけるドライバーです。
最近は、このように感じられるドライバーはとても少ないといいますか、滅多に出会えません。
幅広い層に対応するようには造られていないのは明らかなので、それほど高い人気や支持は得られないかもしれません。
一部の方の支持を集めやすいとは思いますが・・・。
親しみづらいところがあるかもしれませんが、こういうクラブを味方にすることができれば、かなり心強いだろうな・・・。と思いました。
高いスキルをもった方を『鬼』だとすると、まさに『鬼に金棒ドライバー』といえるでしょうか?
かなりスピンは抑えられていますし、高~くあがっていくタイプではないので、先ほども書きましたが、日頃『一桁ロフト』を使っておられる方も、まずはこのドライバーの10.5度か10度、あるいは11度くらいを試してみられるのがいいような気がします。

『操作性』という点では、ディープ系らしい扱いやすさを感じました。
左右に曲げるのも難しくはなく、私はドロー系のほうが易しく感じましたが、性格的にはほぼ中立といっていいと思います。
つかまり過ぎないですし、適度に逃がしながら打っていきやすいです。
フェードヒッターの方にも易しく感じられるのではないでしょうか?
シャロー系が苦手なドローヒッター・フェードヒッターに方に扱いやすいので、自分の持ち球で勝負していけるドライバーだと思います。

最近では珍しい、性格のはっきりしたドライバーです。
『尖った性格』といっていいかもしれません。
丸さのある性格ではなく、『先の尖った鋭利な性格』といっていいような気もします。
結果がはっきりと出やすい性質も持ち合わせています。
今のドライバーは易しすぎて、ミスをしても、それをあまり感じさせないものが多くなりました。
しかし、このドライバーは全く違います。
ミスヒットすれば球は曲がりますし、芯を外せば距離も極端に落ちました。
大らかさは、殆ど感じませんでした。

白いヘッドのドライバーなので、易しそうな印象も与えてくれますが、実際はかなり硬派なタイプのドライバーです。
硬派ではありますが、私は少し重量感が足りない感じがしました。
それは特にシャフトに感じました。
せっかくこのようなスペックのドライバーなのだから、もうちょっと重量があって、しっかりと振っていけると、もっと安定感が出せたような気がします。

白いヘッドもいいですが、やはり黒いヘッドを試打してみたいな・・・。と球数をこなしていくうちに思うようになりました。
より重量感が感じられて、弾道とのイメージがマッチしていたのは間違いないと思います。
色の持つ印象と力強い弾道にギャップを少し感じましたが、それがまた面白いな・・・。と思いました。
私は黒いヘッドのほうが好きですが、白いヘッドが好きで普段から使い慣れているので、今さら変えられない・・・。という方には、このヘッドの色に親近感をもたれやすいのではないでしょうか?

今は多くのメーカーが一本のクラブで、できるだけ幅広い層のゴルファーを対象にした開発を進めています。
イージー系が多いというのもそうですし、調整機能はその最たるものです。
しかし、このドライバーは全く違います。
ウェイトが3つ付いていますが、それ以外の調整機能はありません。
ヘッド自体も、かなりタフなタイプです。
幅広い層には対応していないからこそ、判りやすいといいますか、目的がはっきりしていると思います。
骨太で硬派なドライバーを探しておられる方。
いつも出会うドライバーのスペックに物足りなさを感じておられる方。
自分のスイングをしっかりとクラブに受け止めてもらって思いっきり飛ばしていきたい・・・。という方には、とても頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

JBEAMらしい硬派でポテンシャルの高いドライバーです。
また何度でも試打してみたいですし、コースでも試してみたいと思いました。
今日の快晴と、この白いヘッドがすごくマッチして、『風景の一部』になっていました。
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2018年02月18日
jBEAM BULLET ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM BULLET ドライバー です。

シャフトは AUGA です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は66g、トルクは3.6、キックポイントは中調子、クラブ総重量は316g です。

久し振りに出会った、JBEAMのニュードライバーです。
JBEAMのドライバーは私にとって、とても親近感の持てる存在です。
魅力的なドライバーが多いです。
最近は、なかなか出会うことが無くて残念に思っていたのですが、今日は久し振りに手にすることができ、とても嬉しく思いました。
出会ってはいなくても、常に心の中にあり続ける存在といったらいいでしょうか?

かなりディープでコンパクトなヘッドです。
最近はシャロー系をずっと見てきているので、新鮮に見えましたし、これこそがJBEAMといえるような気がします。
円盤のようなドライバーが増えてきていて、このような『塊(かたまり)』のようなドライバーはとても少なくなりました。
昔はよく見られたのですが、今は『希少』といっていいように思います。


ソールにある、3つのウェイトが目立っていました。
こういう位置にあるのは珍しいような気がします。
こうして見ていても、いかにも一筋縄ではいかないといいますか、骨のあるドライバーのように感じました。
2つのウェイトは珍しい位置に配置されていますが、これにもメーカーの狙いがあるのだと思います。
クラブの個性が薄くなってきていると感じる現在、このような個性的なクラブは大きな存在感があります。

『Bullet』という名前がカッコいいです。
プロレスファンの方ならご存じだと思いますが、新日本プロレスの外国人ヒール軍団『バレットクラブ』を思い出しました。
首領だったケニー・オメガ選手はIWGP USベルトを失い、チームを追い出されたような形になりましたが、昔タッグを組んでいた飯伏幸太選手と共闘するようだし、これからが楽しみだな・・・。と思っています。
バレットは『弾丸』という意味でいいのだと思います。
ソールにある3つのウェイトが目立っているものの、それ以外は特に目立つところはなくシンプルな感じもしますが、このシンプルさが力強さを感じさせます。


フェース面にはミーリングのようなものがありました。
珍しいな・・・。と思いましたが、これまでもJBEAMのドライバーで経験しています。
ブリヂストンのドライバーも思い出しました。
同じような効果が期待できるのでしょうか?
どんな感じなのかな?ザラザラしているのかな?と思い、フェース面を指で触ってみたのですが、ザラザラした感じはありませんでした。
『つるつる』というほどでもないですが、見た目と触感の違いが面白いです。
『フラット』に近い触感です。
ザラザラ感はないですが、ボールをインパクトしたときに大きな効果が期待できるのだろう・・・。と思いました。


ミーリングの両端にある溝は、トゥ側もヒール側も、しっかり凹んでいました。
『溝』になっていました。
今のドライバーの中でも、とても珍しいフェース面です。
これも、他のメーカーにはない、JBEAMの革新といえるでしょうか?

トゥ側に『Spin control system』という文字があったのですが、このミーリングのことでしょうか?
スピンコントロールシステムということなので、ただ単に低スピンにしているというのではなく、多ければ少なめに、少なければ多めに・・・。ということなのだと思います。

ネックの長さは普通でした。
調整システムも無いですし、とてもシンプルです。
このシンプルさがたまりません。

ヒール側には『Long distance technology』という文字がありました。
そんなのずっと前から知っているよ・・・。と、日頃からJBEAMのドライバーにお世話になっている私は思いました。
JBEAMドライバーのもつポテンシャルの高さを、私は充分知っているつもりです。
今のドライバーを使い始めて数年が経っていますが、未だに変えず使い続けているということが、何よりの証拠といっていいように思います。
いつも助けられていますし、すごく信頼しています。
マイドライバーに出会うことができて、ゴルフが大きく変わって楽に感じる部分もありますし、『スピン過多』で距離をロスしていたという悩みが解消されました。
最新モデルのドライバーがどんどん出てきても、決して色褪せない『ロングランドライバー』といっていいでしょうか?
決して安価なドライバーではないですが、こう永く使い続けられているということを考えると、コストパフォーマンスは高いのだと思います。
私にとって『ドンピシャ』ハマっているドライバーです。

かなりのディープヘッドです。
今では殆ど見られない形状です。
昔に戻ったようです。
今はシャロー系が圧倒的に多いですし、多少厚みがあっても『セミディープ』という感じに収まっています。
ここまでのディープは珍しいような気もしますが、JBEAMらしいな・・・。と改めて思いました。
シャロー系を好まれる方には、このディープはハードルが高そうで手にしてみようとは思えないかもしれません。
明らかにヒッター向けの形状です。
しかし、他の番手のクラブと比べると、比較的設計自由度の高いドライバーは、見た目だけではその性能を完全に見切れないところがあります。
ディープ系でも比較的易しい物もあれば、逆にシャローでもしっかりしていてタフな感じのドライバーもあります。
ただ、このドライバーの場合、ほぼ間違いなくタフなタイプのドライバーだろう・・・。と思いました。
この形状に興味を持たれない方もいらっしゃるかもしれませんが、私は叩けそうなドライバーは大好きなので、このドライバーを見る私の目は爛々と輝いていました。

小振りな顔をしています。
ディープ系ということもあると思うのですが、小顔タイプに見えました。
今はディープ系でも460ccのドライバーもありますが、このドライバーはそれよりも少し小さいタイプだろう・・・。と思いました。
ルールギリギリまで大きくするか、それともそれでは大きすぎるので、『目的に合った大きさ』にするのか・・・。といったメーカーの判断もあると思いますが、この小顔を見ても、日本のメーカーらしいな・・・。と思いました。
海外メーカーで460ccでないのは、まず見られません。
ほぼ全てがルールギリギリまでヘッド体積を大きくしています。
そのほうが色々なことをやりやすいですし、設計上有利なところもあるのだと思います。
しかし、460ccが必ずしも最適な大きさだとは思っていないので、この小振りな顔には好感がもてました。

素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。
装着されているシャフトは目立つデザインですが、決してデザイン先行で中身を伴わないタイプではないと思いました。
堪えてくれるタイプなのかな?と思っていましたが、結構走るタイプでした。
こういったところは、今のシャフトの特徴のように思います。
今は走り系のシャフトが多くなったような気がします。

オシャレなデザインだな・・・。と思いながら、このシャフトを見ていたのですが、『King of Shaft』という文字を見つけました。
『キング・オブ・シャフト』とは、すごい表記だな・・・。と思いました。
それだけ、メーカーもこのシャフトに自信をもっているのだと思います。
自社の他のシャフトではなく、このAUGAが王様という位置づけなのでしょうか?
王様なら、そのまま『OUZA(王座)』という名前でも良かったのかな?などと思いましたが、名前は気にせずに打っていこうと思いました。
いくら『キング』でも、その人に合わなければ、王様ではなくなるような気がします。
ヘッド同様、シャフトも万人向けはありません。

ボールを前にして構えてみた感じも、良いです。
小振りなヘッドということもあると思うのですが、低めのライナー系をイメージしました。
ロフト(10.5度)らしい、フェース面の見え具合だな・・・。と思いました。
絶壁感はなく、フェース面も見えますが、見えすぎないのがいいです。
同じロフトでも、ラージサイズでヘッド後方が伸びていたら全く違うイメージになってしまいますし、今はそういったタイプが主流といっていいように思います。
そのようなドライバーを使い慣れておられる方には、このドライバーの構え感には苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
高弾道をイメージしたい方には、親しみづらいところがあるかもしれません。
明らかに『今風(いまふう)』の顔ではありませんが、昔からこの顔はありますし、懐かしさや親近感をもたれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
今は高弾道をイメージさせるドライバーが多いですが、私はライナー系の弾道をイメージさせてくれるドライバーのほうが好きなので、このドライバーの構え感はすごく魅力を感じました。
ワクワクした感じがありました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
しっかり感がありますが硬くなく、ちょっと『もっちり』した感じで、好感がもてます。
この打感はこれまでも経験していますし、JBEAMらしい打感といえるのかもしれません。

『音』は静かで良いです。
気持ち良く振り切っていくことができました。
叩けるドライバーはこうでないといけないな・・・。と思いました。
インパクトが緩んだり合わせにいってしまったりするようでは、ヘッドのもつポテンシャルを最大限発揮するのは難しいですが、このドライバーの音のように邪魔しない音であれば、どんどん良くなっていく感じがします。
ゴルフに限ったことではありませんが、どのスポーツでも音は重要です。
音で全てが変わってくるといっても過言ではありません。

『球のあがりやすさ』という点では、明らかにライナー系で、タフなタイプです。
高い弾道というよりは、強めの弾道が出やすいドライバーです。
見た目の印象通りの性能をもっています。
今のドライバーは高弾道系が圧倒的に多いですが、このドライバーはその真逆をいく感じです。
人によって、好みが分かれると思います。
スピンが抑えられていい球の伸びで距離が稼げるよ・・・。という方もいれば、逆に球があがりきらずに全く距離が稼げない・・・。という方もいらっしゃると思います。
幅広い層に合わせた無難なタイプではなく、明らかにユーザー層を限定した性格のはっきりしたドライバーです。

『安定性』という点では、正直なタイプでした。
それほど寛容さはないような気がします。
高い直進性をもったオートマチックタイプのドライバーではなく、明らかにマニュアルタイプのドライバーだと思いました。
『あがりやすさ』同様、安定性という点でも、『易しさ』を追求して作られてはいないので、ハードルの高さを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
シャロータイプには無い、ディープタイプがもつ正直さがあるように感じました。

『飛距離性能』という点でも、大きく好みが分かれると思います。
明らかにヒッター向けのドライバーなので、ある程度ユーザー層が限られてくるかもしれません。
『丸い性格』のドライバーではなく、明らかに『尖った性格』をもったドライバーです。
しかし、このドライバーがピタリと合う方には、たまらない魅力があると思います。
『解き放たれた開放感』といったらいいでしょうか?
日頃、ドライバーに気を遣いすぎてといいますか、少し合わせにいく感じで打っておられる方も、このドライバーのもつ高いポテンシャルに『リミッター』を解放してしっかりと振り切って距離を伸ばしていけそうです。
しっかりと球を見て、自分のスイングだけに集中していくことができます。
初速が速く、前に行く力が強いです。
今の標準的なドライバーの前に進む力を『5』だとすると、このドライバーは『7』にも『8』にも感じられます。
それくらい、このドライバーの力強さを感じました。
『好み』や『慣れ』ということも大きく関係してくると思います。
親近感をもてないという方もいらっしゃると思います。
ボールがピンポン球のようにあっという間に飛び去っていく感じがとても頼もしく見えました。
日頃、『一桁台』のロフトを使っておられる方も、このドライバーは10度よりも寝ているタイプで試してみられるのもいいのではないでしょうか?
『易しい飛び』を実現してくれるドライバーではないように思います。

『操作性』という点では、こういうタイプなので、高い直進性はないだろう・・・。と最初から思っていたのですが、予想していたよりも球のつかまりが良く感じられました。
それは私がフッカーということもあると思うのですが、ヘッド自体も小振りで自然にターンしてつかまえやすいというところもあると思います。
フェースが被っているようには見えなかったのですが、つかまりの良さを感じました。
おそらくシャロー系のヘッドでは、こうはいかなかっただろう・・・。少しフェースを被せる必要があるだろう・・・。と思いました。
ヘッドの性能もありますし、装着されているシャフトも走る感じの性能をもっていて、つかまりやすさが、よりアップしているように感じました。
高い直進性があって、スライスを抑制してくれる・・・。というドライバーではないですが、自然につかまる感じなので、ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも合いやすいのではないでしょうか?
ラージサイズのドライバーによく見られた、右に抜けていく感じがないので、しっかりと気持ち良く振ってラインを出していけると思います。

今のドライバーの中では、明らかにハードで骨太なドライバーです。
多くのニーズに合わせない『孤高』といった感じもします。
一般ユーザーの高い支持は集めにくいところがあるかもしれません。
このヘッドを見ただけで敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今は多くの有名メーカーがこのような硬派なドライバーを発売していないので、不満をもっておられる方も少なからずいらっしゃると思います。
クラブに合わせ過ぎて、スイングが縮こまってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しっかりとしたクラブに持ち替えて、もっと伸び伸びと振っていったほうが、いい結果が得られる方もいらっしゃると思います。
そういった方々に、このドライバーを試していただきたいと思いました。

装着されているウェイトを外すとどうなるのだろう・・・。と思いました。
意外と普通に打てるのではないかな?という思いもありましたが、外す気にはなれませんでした。
おそらく、色々な重さが用意されているのではないでしょうか?

『易しさ最優先』のドライバーではなく、かなりはっきりした性格をしていますが、これこそJBEAMだな・・・。メーカーらしいな・・・。と思いました。
そして、何故今日マイドライバーを持ってこなかったんだろう・・・。と後悔してしまいました。
打ち比べてみたかったな・・・。と思いました。
いつも計画性の無い、無計画な試打なので、このようになってしまいましたが、また試打する機会があれば、是非マイドライバーと打ち比べてみたいと思います。

JBEAMらしい、骨太でカッコいいドライバーです。
メーカーのイメージにマッチしたドライバーです。
ハードルは決して低くはないですが、挑戦意欲を掻き立ててくれるドライバーであることは間違いありません。
繰り返しますが、一般的な易しさは持ち合わせていません。
なので、それほど高い支持が得られるとは思いませんが、イージー過ぎるドライバーに物足りなさを感じておられる方にはお勧めしたいと思いました。
カッコ良くてしっかりしたドライバーですが、球のつかまりがいいので、そこに易しさを感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
昔の『ハード系ドライバー』には『あがりづらさ』に加え、『つかまりづらさ』のあるドライバーがたくさんありました。
難しさが倍増していましたが、このドライバーはそういったことを感じなかったですし、そこが易しいところだな・・・。と思ったので、決して難しいだけのドライバーではないと思いました。
私はこのように『叩ける』ドライバーは大好きなので、チャンスがあれば、また何度でも試打したいですし、コースでも試してみたいです。
私がJBEAMのクラブに出会って、まだそれほど年月が経っていないのですが、今ではすっかりJBEAMファンですし、このドライバーに出会ってJBEAMファンで良かったな・・・。と思いました。
気持ち良くスッキリした気分で練習場を後にしました。
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2016年05月17日
jBEAM BM-FORGED ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは JBEAM BM-FORGED ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールドツアーイシューです。
ロフトは58度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

初めて出会った、JBEAMのウェッジです。
ドライバーやFWのイメージが強いですが、昨年素晴らしいアイアンに出会ったので、ウェッジにも期待がもてそうだな・・・。と思いました。

軟鉄の質感が美しいウェッジです。
形状もオーソドックスです。

ソール幅はSWとしてはノーマルな感じです。
最近はワイドソールが増えてきましたが、このウェッジはそれほど広いという感じはしませんでした。

ソールにも、微妙に削りが入っていました。
特にトレーリングエッジの丸みが目立っていました。
トゥ側とヒール側が大きく削られているのが分かりました。
『人の手』というよりは『機械』を感じさせる削りです。
均一性がありました。

ネックの長さは、まずまずでした。
ウェッジなので、もうちょっと長さが欲しいな・・・。と思うところはあったのですが、特に気になるほどではありませんでした。

トップラインの幅は標準です。
適度にシャープさがあるので、好感がもてました。

なかなかいい顔をしています。
初めて手にするJBEAMのウェッジなので、どうかな?と思っていたのですが、他のメーカーのウェッジと遜色ない顔をしていました。
私はグースタイプよりも、ストレートタイプのほうが好きなので、易しそうな印象を受けました。

スコアラインの間隔が狭くて、数が多いです。
キャロウェイのアイアンを思い出しました。
数を数えてみると、ちょうど『20本』ありました。
ウェッジによっては『15本』の場合もありますし、『17本』もあります。
数が多かったり間隔が狭かったりするほうが、スピンが効きやすいとは単純にいえないような気もするのですが、このスコアラインにも、大きな理由があるのだと思います。
この間隔の狭さと数の多さは印象に残りました。

フェース面にはミーリングがありました。
近くでよく見ないと分からないような細かなミーリングではなく、はっきりしていました。
『大きな円を描くようなミーリング』といったらいいでしょうか?
これまでも、同様のミーリングを目にしたことがあります。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
SWとしては少し大きく見えたのですが、特に違和感はありませんでした。
軟鉄ウェッジの特長のひとつといっていいと思うのですが、見るからに柔らかそうな雰囲気が伝わってきます。
柔らかくソーッとターゲットまで運ぶイメージが出せます。
『賑やかに』ではなく、『静かに』寄せていくイメージが出せました。

フェースを開きやすいです。
構えたときに、スコアラインの数やミーリングは気になりませんでした。
今日は天気が良くて、日光を反射することもありましたが、眩しくて構えづらい・・・。ということはありませんでした。
実戦でも、『太陽の位置』が気にならないウェッジだな・・・。と思いました。
好感がもてました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
ソフトでありながら、球への食いつき感があって、押し込んでいけるフィーリングです。
『球持ち』のいいウェッジです。
今はアイアンもドライバーやFWのように『弾き』が良くて飛距離性能に長けている物を見かけるようになりましたが、いずれウェッジもそのようになるのかな?と思いました。
飛距離最優先のウェッジが発売されるかもしれません。
もし、そうなったら、かなりスコアメイクに苦労するだろうな・・・。と思いました。

スピン性能は高いです。
フェース面を見たときに、スピン性能にも期待できそうだと思っていたのですが、その期待通りでした。
ボールがよく止まりました。
『食いつきの良さ』と『押し』の両方で止めていける感じです。
ミーリングが適度にボールにコンタクトしてくれている感じがしました。
フェース面が仕事をしてくれるウェッジです。
このスピン性能の高さは、スコアラインの数や間隔よりも、ミーリングが大きく影響しているのではないかな?と思いました。

球も拾いやすくて易しいです。
出球の高さも、イメージ通りでした。
右の掌(てのひら)で、ボールを優しく包み込んで運ぶイメージが出せました。
よく止まってくれるので、ランよりもキャリーを意識することができました。

『安定性』という点では、平均的だと思います。
ラインも出しやすくて、難しく感じるところはありませんでした。

距離感も最初から合いました。
タッチもそうですし、出球のイメージが出しやすいので、必然的に距離感が合います。
よく止まるので、結構突っ込んでいけるところが気に入りました。
止まることを信じることができ、キャリーで勝負していけるウェッジだな・・・。と思いました。
守りたいときにも活躍してくれそうですが、アグレッシブに攻めていきたいときにも、心強く感じるだろうな・・・。と思いました。

『操作性』は高いです。
ヘッドの据わりがいいので、ロブ系のショットも打ちやすいです。
少ない段階のバリエーションではなく、細かく調整して運んでいける感じがしました。
『有段階の操作感』ではなく、『無段階の操作感』といったらいいでしょうか?
より細かく調整できる感じがしました。

JBEAMはドライバーの性能がとても高いので、そのイメージが強いですが、このウェッジも好感がもてました。
今はハイレベルなウェッジがたくさんありますが、それらと比べても全く見劣りしません。
むしろ、いい印象が残りました。

全体的にはオーソドックスで、まとまっている感じがしましたが、所々スパイスが利いているようにも感じました。

ワイドソールでハイバンスを好まれる方は、ちょっと難しく感じられるかもしれません。
グースタイプを好まれる方にも合いづらいところがあるかもしれません。

それほど小顔感はなく、やや大きく見えたのですが、オートマチック系というよりは、明らかにマニュアル系といっていいと思います。
クラブの易しさを最大限利用して、自動的に寄せるのではなく、色々とワザを使って寄せたり、直接カップインを狙ったりするのに適したウェッジだと思います。

『開きやすさ』と『抜けの良さ』『スピンの高さ(止めやすさ)』が印象に残りました。
今日は練習場のマットの上からでしたが、また試打することができたら次は是非アプローチグリーンやバンカーでも試してみたいと思いました。
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2016年02月13日
jBEAM TF FW ALL TITAN フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは JBEAM TF FW ALL TITAN フェアウェイウッド の3番です。

シャフトは ZY-BLACK FWです。
ロフトは15.5度、シャフトフレックスはF-3、クラブ総重量は326gです。

シンプルでカッコいい、JBEAMのフェアウェイウッドです。
昨年は白いモデルを試打しましたが、やはりこの黒いモデルのほうがシブくてカッコいいな・・・。と思いました。

シャロータイプのFWです。
JBEAMはディープのイメージもありますが、このFWはシャロータイプです。
球があがりやすそうです。

何といっても、このソールの溝がよく目立っていました。
大きさが違いますが、ロイヤルコレクションのキャビティソールを思い出しました。
やはり、同じような効果が期待できるのでしょうか?

この溝には、ウェイトがひとつだけありました。
JBEAMファンの方にはお馴染みといっていい形状のウェイトです。
六角レンチがあれば、簡単に交換できそうです。
『Titanium』という文字があるので、このFWがチタンなのだと分かりました。
昔からチタンのFWはありますが、最近はかなり充実していると思います。
特にミステリーのFWと、ロッディオのFWは素晴らしいです。

かなりのシャローヘッドです。
直打ちでも、充分球を上げてくれそうです。
『強弾道タイプ』というよりは、『高弾道タイプ』といったところかな?と思いました。
しかし、私はこれまでJBEAMのクラブを試打してきて、その力強い弾道が心に残っているので、このクラブもただ単に弾道が高いだけでなく、力強さもあるのだろう・・・。と思いました。

顔はまずまずでした。
やや面長なタイプです。
JBEAMドライバーのもつ丸っこさとはちょっと違い、シャープな感じもします。
シャロータイプですが、形が崩れていないところに好感がもてました。
さすが、JBEAMだな・・・。と思いました。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
予想していたよりも敷居が低いモデルに仕上がっていました。
ハードな感じはしませんでした。
こういったところは、大手有名メーカーのFWと印象が重なります。
やはり、これくらいのスペックが一番支持されやすいのかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみると、少しだけ違和感がありました。
いわゆる『出っ歯タイプ』で、もう少し抑えられているといいな・・・。と思いました。
これくらいの出っ歯は、クリークではよく見られるのですが、スプーンではちょっと珍しいかな?と思いました。
違和感は多少ありますが、難しすぎるというほどでもありませんでした。
あまり気にせず打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトでした。
球の『抵抗感』をあまり感じませんでした。
弾きも良いです。

『音』もいいです。
小気味いい金属音です。
好感のもてる音です。

『球のあがりやすさ』は、まずまずでした。
マットからの直打ちでも、普通にあがってくれました。
タフな感じは全くしませんでしたが、打つ前の予想よりは、少ししっかりしている印象をもちました。
結構振っていけるFWだと思いました。

『安定性』は平均的かな?と思いました。
易しさを充分感じますが、今はイージー系のFWも多いので、それらと比べると平均的な感じもします。
易しいタイプですが、易しすぎないところがいいと思いました。
ラインも出していきやすいです。

『飛距離性能』も、平均的なほうかな?と思いました。
特別秀でているとは思いませんでしたが、ボールの弾きもいいですし、程良い感じで飛ばしてくれます。
性格の優しい、安定した飛び性能といったところでしょうか?

『操作性』は、なかなか良いな・・・。と思いました。
左右にも曲げやすいです。
やや面長な感じがしていたのですが、球も普通につかまりました。
右に逃がしていくのも簡単でした。

チタン系FWの長所といっていいと思うのですが、かなり打感がソフトです。
この打感が一番印象に残りました。
スプーンではありますが、直打ちでも普通に上がってくれ、易しさも感じられました。

特別秀でた性能は感じにくかったのですが、バランス良くまとまっているな・・・。と思いました。

スプーンというよりは、バフィーに近い印象をもちました。

また機会があれば試打してみたいですし、次は他のメーカーのFWとも打ち比べてみたいと思いました。
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2016年01月22日
jBEAM BM-435 BLACK ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM BM-435 BLACK ドライバー です。

シャフトは CB-50 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは7.7、シャフト重量は67g、トルクは3.2、キックポイントは中調子 です。

とてもカッコいいJBEAMのドライバーです。
ニューモデルではありますが、これまでのモデルと共通したデザインです。
JBEAMファンの私は、ワクワクしながら見ていました。
この独特の重量感といいますか、力漲る感がたまりません。
以前、白いヘッドのJBEAMに出会ったことがあるのですが、私は黒のほうが好きです。

こうして見ても、BM-435にそっくりです。
BLACKの名前の通り、黒が基調となっていますが、それ以外の形状などはBM-435と全く同じように見えます。
マイドライバーを持ってきていなかったのが残念でした。
またこのドライバーを試打することができたら、マイドライバーと打ち比べてみたいと思いました。
新鮮さはあまり感じなかったのですが、このヘッドがポテンシャルの高いものだということが経験で分かっているので、期待が膨らみます。

この3つのウェイトも、すっかりお馴染みです。
今は調整機能付きドライバーがすごくバージョンアップしているので、この3つのウェイトだけだと、すごくシンプルに見えます。
調整機能付きをドライバー購入条件にあげておられる方も多いと思いますし、そういった方々には物足りないところがあるかもしれません。
しかし、基本性能がしっかりしているので、私にはプラスに感じられます。

ディープタイプのヘッドです。
BM-435の名にふさわしいです。

ネックの長さは平均的です。
こうして見ていて、ネックからクラウンに掛かる曲線がたまらなく美しいな・・・。と思いました。
シャロータイプのヘッドには、なかなか見られない曲線です。

フェース面に溝があり、驚きました。
とても細かい溝です。
これが、このドライバーの一番大きなポイントではないでしょうか?
これまでのJBEAMのドライバーには見られませんでした。
以前試打したブリヂストンのドライバーを思い出しました。
指で触れてみたのですが、特にザラザラする感じはありませんでした。
アイアンやウェッジのミーリングとはまた違う特徴をもっているように感じられました。

いい顔をしています。
丸っこい小顔です。
見慣れた顔なので、親しみやすいです。

素振りをしてみても、いい感じです。
やはりJBEAMとクレイジーシャフトの相性は抜群だと思いました。
どちらもかなり優れた『飛距離系』です。
タイミングも合いやすく、しっかりフィニッシュまで振り切ることができました。
合わせにいく必要もないので、楽に感じられました。

とても構えやすいです。
アウェイではなく、ホームな感じといったらいいでしょうか?
普段から見慣れているので、いつも通り打っていけばいいんだ・・・。と思うことができました。
最近のドライバーではあまり見られませんが、この独特の丸っこさがとてもいいです。
この丸っこさが、あの力強い弾道をイメージさせます。
シャローでラージサイズのドライバーではないので、少し小さく見えるという方もいらっしゃるかもしれません。
どちらかといえば小振りなほうなので、難しそうに感じられる方もいらっしゃると思います。
人によって、好みがはっきりと分かれるかもしれません。
球も高くあがりそうな感じはしませんが、私はライナー系の打球が好きなので、いいイメージで構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
弾きの強さが感じられます。
フェース面にミーリングがあったので、独特の食いつき感のようなものがあるのかな?と打つ前は思っていましたが、それほどではありませんでした。
つかまりやすいタイプのヘッドではないと思いますが、適度に密着してくれる感じがしました。

『音』も、好感がもてました。
聞き慣れた感じの、いい音です。
いくらでも振っていけます。
インパクトを邪魔することはありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中でも、明らかにタフなほうだと思います。
高~くあがるタイプではありません。
ライナー系が打ちやすいです。
ある程度のHSがないと、球が浮ききらないかもしれません。
そういった意味では、幅広い層に対応しているとはいえないのかもしれません。

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
予想していた通りでした。
曲がりにくいというタイプではありませんが、すごくシビアという印象もありませんでした。
マイドライバーのCRZ-435と同じ印象です。
ヒール側でもいいですが、ほんの少しだけトゥ側に外して打ちたくなる感じです。

『飛距離性能』は、かなり優れていました。
高くあがりすぎず、ライナー系の力強い弾道がたまりません。
飛んでいるボールは一緒でも、まるで違うかのように力強さを感じます。
軽量でハイスピン系のドライバーから放たれる球質とは、大きく違うように見えました。
このポテンシャルの高さが、JBEAMドライバーの長所だと思います。
頼もしさを感じさせる弾道の強さです。
飛んでいる球が活き活きとしているように見えました。

『操作性』は良いです。
左右にも同じように対応してくれました。
ドローヒッターの方にも、フェードヒッターの方にも、扱いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?
変なクセがないので、プレイヤーのもつ球筋やイメージを活かしやすいのも、大きな長所だと思いました。

このドライバーの『モデル』ともいうべき、JBEAMのBM-435というドライバーは、『名器』といっていいドライバーだと思います。
ゴルフクラブの歴史に名を残す名器だと思います。
大手有名メーカーのドライバーではないので、手にしたことが無いという方も多いかもしれません。
しかし、有名メーカーではなくても、素晴らしいメーカーが日本にはたくさんあります。
その代表格のひとつがJBEAMです。
『地クラブメーカー』といえるのか、私にはよく分かりませんが、かなり存在感の大きいメーカーです。

出会ってから、まだそれほど年月は経っていないのですが、初めて試打してからすごく気に入りました。
マイドライバーを購入して数年が経ちましたが、未だに買い替えようとは思いません。
もちろん、『買い足したい』とは思うのですが、マイドライバーがエースであることは変わりません。

そんなCRZ435(BM-435)の後継モデルといってもいい、このBM-435 BLACKもすごく気に入りました。
今日試打しただけでは、とりあえずフェース面のミーリングしか違いが見いだせなかったのですが、他にも色々とあるのかもしれません。
じっくりと長く付き合っていきたい・・・。と思わせてくれるドライバーです。

シンプルなヘッドですが、奥が深いドライバーだと思いました。
振れば振るほど結果を出してくれる感じがします。
今のドライバーの主流ともいえる、『球があがりやすくなっている』設計ではないので、『誰にでも』合いやすいようにはできていないのかもしれません。
しかし、他にも色々なロフトがおそらく用意されていると思いますし、シャフトを選べばユーザー層の幅も広がってくるのではないかな?と思いました。

フェース面のミーリングがどれだけ飛距離にプラスになっているのか分かりませんが、BSがずっと採用しているということはそれだけの効果が得られるからではないでしょうか?
他のメーカーも追随してくるかもしれません。
このドライバーをコースでも試してみたいと思いましたし、これからもJBEAMには注目してきたいと思いました。
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2015年12月06日
jBEAM X-15 FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは JBEAM X-15 FORGED アイアン の7番です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは31度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は444g です。

初めて手にした、JBEAMのアイアンです。
これまでドライバーやフェアウェイウッドは試打したことがあるのですが、アイアンは初めてです。
JBEAMはすごく好きなメーカーで、私はドライバーを今も愛用しています。
その性能の高さ・完成度の高さを肌で感じ、すごく信頼している大切な相棒です。
なので、今日はそのメーカーのアイアンに出会い、とても嬉しい気持ちになりました。

軟鉄の風合いが美しい、フルキャビティアイアンです。
JBEAMはアイアンのイメージが無いですし、どんな感じなんだろう?と思ったことも無かったのですが、とてもいい雰囲気があります。
美的センスのある、美しいキャビティアイアンです。

キャビティの易しさを感じつつも、とてもカッコいいデザインです。
ある有名なプロが昔、アイアンはバックフェースのデザインで選んだらいい・・・。と仰っていたことをよく覚えているのですが、私も同感です。
機能性などを求めつつも、バックフェースのデザインで選ぶのもアリではないでしょうか?
同じ軟鉄アイアンでも、あまり興味を惹かないデザインの物も少なくないですが、このアイアンは違います。
思わず、じぃっと見つめてしまいました。
初めてのJBEAMアイアンということもあると思いますし、このカッコいいデザインが心を揺さぶります。
しばらく見つめていたいな・・・。という思いと、早く球を打ってみたい・・・。という思いが交錯していました。
オシャレなデザインのアイアンです。

ヒール側には『X-15』の文字があり、キャロウェイの『X-18』や『X-14』という名器を思い出しました。

彫りの深さはしっかりとありますが、雑な感じは全くなく、逆に丁寧さが見て取れます。
今はこのようなフルキャビティよりもポケットタイプが多くなってきているように思うのですが、このように美しいデザインはいいものだな・・・。と改めて思いました。
ポケットタイプの物理的有利さはある程度理解しているつもりですが、目に届きにくいとこができてしまうので、そこが少し不満ですし、クラブの全てを目で楽しみたいです。
あと、使用後の掃除も普通のキャビティのほうが楽というのもあります。

ソール幅は、やや広めでした。
しかし、今のアイアンの中では平均的なほうだと思います。
少しワイドですが、大味な感じはしません。
カッコいい『ソールの顔』をしているアイアンです。

ネックはやや短めに見えたのですが、これも今のアイアンの中では平均的なほうだと思います。
ロングネックは難しそうで敬遠してしまうけど、かといって短すぎるのは使いたくない・・・。という方には、とても親しみやすい長さではないでしょうか?
球があがりやすそうな雰囲気があります。

リーディングエッジが削られていて、抜けも良さそうです。
こういった工夫は今、殆どのアイアンに見られます。
使い込んでいって馴染んだ形状になっていくのではなく、今は最初から『ベストな形』になっています。
リーディングエッジだけでなく、トレーリングエッジも丸みを帯びていました。
いわゆる、『ソールを丸く』使えそうなタイプのアイアンです。
適度に丸みを付けていながらも、輪郭がボヤけていないのがいいな・・・。と思いました。

フェース面には細かなミーリングがあり、今では、とても珍しいので少しだけ驚きました。
まるでウェッジのフェース面のようです。
一時期、アイアンにもウェッジのようにミーリングが施されているものがいくつかありましたが、今では殆ど見られません。
やはり、ウェッジほどの効果は期待できないのでしょうか?
しかし、このアイアンに採用されているということは、それだけ意味があることなのかもしれません。
『物理的な性能』ということよりも、『生産コスト』という点で、アイアンに採用されなくなったのかもしれません。
フェース面を指で触ってみると、かなりザラザラして、まるでウェッジ並みのザラザラ感です。
すごく丁寧に仕上げられているのが伝わってきました。
アイアンの質感は、色々なところで感じられますが、フェース面もその大切なところです。
むしろ、直接ボールをヒットするところなので、一番大切なところといえるのかもしれません。
そういった意味でも、このアイアンにはすごく好感がもてましたし、興味をもちました。

トップラインは少し厚く見えたのですが、今のアイアンの中ではノーマルなほうだと思います。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。
グースの利きが目に入りましたが、それほど強くないので、ラインも出しやすそうです。
セミラージサーズといっていいのではないでしょうか?
私には大きく見えるのですが、今はこれくらいの大きさがポピュラーです。
私はもっと小振りなほうが好きですが、この大きさがちょうどいい・・・。という方は多いのではないでしょうか?
大らかさを感じさせながらも、雑といいますか曖昧さをもたせない顔をしたアイアンです。
イメージがボヤけることなく、しっかりと出していくことができました。
セミラージサイズではありますが、右にフケるイメージは出ず、しっかりとつかまえていけそうな顔をしているアイアンです。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じです。
適度な柔らかさがありながらも、ボールがフェースにしっかりと乗ってくれる感じがありました。
いわゆる『食いつき』のいいアイアンです。
最近では、このように感じられるアイアンは全くといっていいほど出会いません。
すごく希少な感じがします。
このフィーリングも、ミーリングによるところが大きいのかもしれません。
だとしたら、アイアンにもミーリングは有効だな・・・。と思いました。
この食いつき感は大好きです。
このアイアンはフルキャビティですが、これがもしマッスルバックやハーフキャビティのような厚みのあるアイアンだったら、もっとフィーリングが向上していただろう・・・。と思いました。
この食いつきの良さと、厚みで押していける感じがプラスされれば、凄いことになりそうだな・・・。と思いました。

球はあがりやすくて、弾道も高めです。
タフなタイプではありません。
ロフトが立っていることを感じさせないあがりやすさです。
やはり、適度な低重心が効いているのでしょうか?
球の食いつきの良さによる、ハイスピン性能があり、それがこの弾道の高さにもつながっているのではないかな?と思えてきました。
いつも色々なアイアンを試打してきて、球が滑りそうに感じることもありますし、インパクトが、ボヤけた感じがすることもあります。
そういったアイアンには魅力を感じませんが、このアイアンは違っていました。
この食いつきのいい感触を、多くの方に感じとっていただきたいです。

『安定性』は高いです。
フルキャビティらしい易しさがあります。
球筋が安定していて、ブレる感じが全くしませんでした。
『他の物』が付け加えられていないので、『ナチュラルな易しさ』といったらいいでしょうか?
シビアさは全く無く、かといって『不自然な易しさ』もないので、とても親しみやすいです。
感性を邪魔しないので、永く使っていけるタイプのアイアンだな・・・。と思いました。

『飛距離性能』も優れているな・・・。と思いました。
今のアイアンの中では、『これくらい常識』といったところなのかもしれませんが、やはり私の中では飛ぶな・・・。と思えるアイアンです。
落としどころがどうしても前に行ってしまいます。
『6番アイアン』くらいの距離感です。
私にとって『飛びすぎ』といえるところがあるのですが、これはもう仕方のないことかもしれません。
『時代の流れ』なのかもしれません。

『操作性』という点では、なかなかいい感じでした。
少し大きく見えましたが、球をつかまえやすいアイアンです。
右に抜けにくい印象をもちました。
私がフッカーということもあると思うのですが、最初からドローめの強い球を打つことができました。
この球筋が私にとっては自然だな・・・。と思いました。
右に曲げてみることにもトライしてみましたが、とても易しく感じられました。
ラージサイズに見えたからでしょうか?
どちらかというと、右に曲げるほうが、ほんのちょっとだけ易しいかな?と思うところもありました。
右に曲げられましたが、球が滑る感じの弱々しい球筋ではなく、しっかりとつかまった強い球でした。
インテンショナルなショットも難しくないですが、基本的には『セミオートマチックタイプ』だと思いました。
反応が鋭すぎず、大らかさをもっていました。

色々なアイアンのフェース面を見ていると、時には雑に感じられたりすることもあります。
新品のはずなのに、仕上げが丁寧でなかったり、不均一さを感じたりすることもあります。
今の多くのアイアンはボールを『飛ばす』という機能が求められていると思いますが、私はボールを『運ぶ』。
もっといえば『止める』機能を強く求めていきたいので、このアイアンのフェース面はすごく気に入りました。
打つ前に見ていたときから、ボールを止めやすそうな雰囲気が、このフェース面にはあるな・・・。と思いながら見ていました。
シビアな場面でも活躍してくれそうです。

JBEAMの、軟鉄の、美しくてフィーリングのいいアイアンだな・・・。と思いました。
初めて手にしたJBEAMのアイアンということで興味津々というところもあったのですが、仕上げの美しさが強く印象に残りました。
ピカピカ光るミラー仕上げでなく、落ち着いた感じのサテン仕上げであるところも、好感度が上がった要因のひとつです。
これがもし『黒染め』だったら、また『シブさ』も増していただろうな・・・。と思いました。

とてもカッコいいデザインですし、第一印象からずっと好感をもっていたのですが、その好感度が全く落ちることなく、試打を終えることができました。
マッスルバックやハーフキャビティ以外で、ここまでたくさんボールを打ったのは久しぶりのような気がします。
途中から完全に試打ではなく、ただ単にこのアイアンを楽しんでいただけのように思います。

何度も書きましたが、雑に感じられないのがすごく魅力的でした。
丁寧さが伝わってくるので、使う方も丁寧に使っていこう・・・。と思えてきます。
今は機能性重視のアイアンがたくさんあり、かなり研究されて作られているな・・・。と思うことが多々あり、メーカーの努力には頭が下がる思いです。
しかし、そういうタイプのアイアンを試打していても、あまり気持ちが乗らないこともあります。
ニュークラブを試打するのはとても楽しいのですが、テンションがあがりきらず、淡々とすることも少なくありません。
それは全体的な質感などもあると思いますし、メーカーのそのクラブに対する扱いのようなものが感じられるからかもしれません。
アイアンは消耗品ではなく、大切に使えば『一生物』といってもいい、長くつきあっていける大切な相棒となってくれるクラブです。
なので、目新しさや色々な物が組み込まれた物よりも、シンプルでプレイヤーの感性を邪魔せず技量を向上させてくれるアイアンが長く使っていけるのだと思います。
そういった意味でも、このアイアンには好感がもてました。

軟鉄アイアンということがすごくいいです。
美しい外観やフィーリングがいいということもありますが、自分に合うように微調整するのが簡単だということも魅力のひとつです。
細かいことを言えば、私はここまで飛んで欲しくはないですし、できればもう少し小顔なほうが好きです。
もし、そういうタイプのアイアンが『姉妹モデル』として発売されているのであれば、是非試してみたいと思いました。

JBEAMのクラブということで、『上級者用』とか『敷居が高そう』と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。
軟鉄に対する『自分にはまだ早い』という印象をもっておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今は易しい軟鉄アイアンもいろいろなメーカーからたくさん発売されていますし、敬遠される必要は全くないと思います。
もちろん、このアイアンも親しみやすいタイプなので、多くの方に試していただきたいです。

これまで、JBEAMはアイアンのイメージが全く無かったのですが、このX-15 FORGEDという、素晴らしいアイアンに出会えたおかげで、アイアンにも興味がもてました。
この美しい仕上がりや独特の雰囲気などから、ひょっとしたら『兵庫県産』ではないかな?と思いましたが、実際のところは解りません。
今は多くのメーカーが海外製を採用していますが、このアイアンはどうなのかな?と思いました。
他のメーカーのアイアンでは見られない『フェース面の工夫』が、とても大きな武器だと思いましたし、球を打つだけでなく、目でも楽しむことのできるアイアンでした。
また機会があれば何度でも試打を楽しみたいです。
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2015年01月24日
jBEAM RX FW フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは JBEAM RX FW フェアウェイウッド の3番です。

シャフトはJBEAM Win One PROTO HIGH ELASTICITY SHAFT です。
ロフトは15度、シャフトフレックスは6S、トルクは3.4、シャフト重量は63g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は327gです。

久しぶりに出会った、JBEAMのフェアウェイウッドです。
JBEAMはドライバーのイメージが強いですが、これまでもいいFWに出会っているので、良い印象をもっています。

JBEAMらしく、ウェイトが目立っています。
ドライバーは3つが定番のようになっていますが、このFWは2つです。
やはり、ヘッドがそれほど大きくない分、ウェイトは2つで充分なのでしょうか?

結構シャローな感じがします。
JBEAMはどちらかというとディープな印象もありますが、このFWはシャローです。
今、多く見かける形状です。
これも時代の流れでしょうか?

ネックの長さはノーマルです。
ソールにはウェイトが配置されていますが、それ以外は特に調整機能のようなものはついていません。
最近はFWにも多くの調整機能が見られるようになったので、このクラブがシンプルに見えます。
ゴチャゴチャした感じがなく、スッキリしているので、好感がもてます。

この白い顔が特徴的です。
JBEAMは『黒』のイメージが強いですが、このクラブはとても美しい白です。
これも、多くのニーズがあるからではないでしょうか?
私はオーソドックスな黒が好きですが、この美しい白に好印象をもたれる方も多いと思います。
形状自体はオーソドックスで、変なクセのようなものは見られません。
白い色だからでしょうか?
輪郭が綺麗に浮かび上がっていて、美しいな・・・。と思いました。


角度を変えてみても、光沢感があるのが解ります。
テーラーメイドの白いヘッドは『艶消しタイプ』ですが、このクラブは違います。
どちらがいいか?というものでもなく、あくまでもその人の好みよるところが大きいのだと思います。
この光沢感のある白も美しいな・・・。と思いましたが、私はどちらかというと『艶消しタイプ』の白のほうが好きです。

セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
今のFWの中では、結構厚みもあるように見えますが、やはり私の中ではシャローな分類に属します。
このシャロー感も、今は多く見かけるようになりました。
FWはドライバー以上にシャロー化が進んでいるように思います。
ディープなタイプの新しいFWは殆ど見かけなくなりました。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側は、微妙に凹んでいます。
これも重量配分など綿密に計算して設計されているのでしょうか?
今は『平面』といいますか、凹凸のないクラブのほうが珍しいような気もします。

ソールのフェース寄りには、溝のようなものがありました。
テーラーメイドのクラブに採用されてから、他のメーカーからも多く見かけるようになりました。
やはり、この溝の効果は大きいのでしょうか?

深さはそれほどありません。
むしろ、かなり浅いです。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
ハード過ぎず、かといって軟弱な感じもしないシャフトで、今のFWの中では、『標準スペック』といえるのではないかな?と思いました。
タイミングもすぐに合わせることができました。

とても構えやすいです。
スプーンではありますが、シャロー感が強かったので、最初はティアップせずに、直打ちから始めることにしました。
いいイメージを出すことができました。
『白』という色の特長を感じとることができました。
『無垢な純白衣装』といったところでしょうか?
『貴方色に染まりますよ』といっているようでした。
こちらがイニシアチブを握れる感じがしました。
どちらかといえば、今まで見慣れた黒がいいな・・・。と思いましたが、この『純白ヘッド』に思いを乗せていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、いい感じです。
心地よい感触だけが手に残りました。

『音』も、おとなしめで良いです。
もっと高い金属音を予想していたのですが、実際は違っていました。
落ち着いていくらでも振っていける音でした。
インパクトが緩んだり詰まったりせず、気持ちよく振り抜いていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、今のFWの中では、結構タフな印象をもちました。
低スピン性能が進んでいて、力強いライナー性の球が打てるFWだと思いました。
高~くあがりやすい、高弾道タイプではないと思いました。
敷居も、やや高めといっていいのかもしれません。
すごくタフで球がドロップするとか、全くキャリーが出せない・・・。という感じはしませんが、人によって好みが分かれるところだと思います。
明らかにヒッター向けといっていいと思いました。
今は3Wでも、かなり球が浮きやすいタイプが多いので、そういったことを考えてみても、このFWは結構しっかりとしているように感じました。

『安定性』は、まずまずだと思いました。
シビア過ぎる感じはしないので、今のFWの中でも平均的なところかな?と思いました。
イージー過ぎてボヤける感じはしなかったので、ラインを明確に描いて、そこに乗せやすい感じがしました。
左右に大きくブレることなく、強い弾道で飛んでいってくれました。

『飛距離性能』は、人によって好みが分かれるところだと思いますが、高いポテンシャルをもっているのは間違いないと思いました。
このスペックのままで、じゅうぶん高さを出していける方にとっては、とても頼もしい存在になってくれると思います。
球があがりきらない方には、ドロップしたりキャリー不足になって、距離が稼ぎづらいかもしれません。
『丸い性格』のFWではなく、やや尖ったところもあるように思いました。

ティアップして打ってみたのですが、とてもいい感じで飛んでいきました。
どちらかといえば、ティアップしたほうが高いパフォーマンスが期待できるのかな?と思いました。
『ティショット用』として、大きな威力が期待できるFWです。
シャロータイプのヘッドではありますが、頼りなさのようなものは無く、むしろ強い球が出やすいので、心強い感じがします。

『操作性』は、まずまずだと思いました。
どちらかといえば、ややオートマチックタイプに近い印象をもちました。
ミスヒットにすごく寛容で、高い直進性をもっている・・・。という感じではなかったのですが、とてもラインを出しやすいので、その特性を上手く使っていったほうがいいように感じました。
左右にも曲げることはできました。
ただ、できればあまり細工をしたくないタイプです。
『曲がりにくい』というタイプではありませんが、できるだけナチュラルな感じで打っていきたい・・・。と思いました。

とても美しい白いヘッドで、すごくソフトな印象もありましたが、実際に試打してみると、結構しっかりとしていると思いました。
JBEAMらしい感じがします。
敷居が低くて、幅広い層に対応しているタイプではないと思いますが、JBEAMユーザーの方には、これまでのイメージがそのまま合いやすくて使いやすい・・・。という方も多いのではないでしょうか?

今はFWも、ドライバーに負けないくらい、高機能なタイプが多くなりました。
『ごった煮状態』といいますか、たくさんの機能がつまり過ぎていて、お互いを殺してしまうように感じることもありますが、このクラブは機能的ではありますが、適度な範囲で収まっているのがいいと思いました。
今はメーカーによってはスプーンなのか、バフィなのか、それともクリークなのか、解らないクラブも見かけるようになりました。
ロフトやフェースアングル等を簡単に変えられる物が多くなりました。

アイアンはロフトがすごく立っているので、昔のような『番手感覚』が希薄になっているように感じることもあるのですが、ロフトなどを変えられるFWが主流になると、いずれスプーンやバフィ・クリークといった言葉も使われなくなるのかな?と思いました。
ひとつのクラブで色々と調整できるのはとても便利ですが、ラウンド中(競技中)は、クラブの性能を変更できないので、それほど大きな意味は無いのかな?と思ってしまいます。

白いヘッドのFWといえば、テーラーメイドのイメージがすごく強いのですが、このJBEAMのクラブもいい印象をもつことができました。
訊くところによると、このFWは黒い色もラインアップされているそうなので、もし機会があれば、是非そちらも試してみたいと思いました。

大手有名メーカーの充実ぶりも凄いですが、改めて日本の地クラブメーカーの実力の高さを感じました。
また何度でも試打したい魅力的なFWです。
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2014年09月28日
jBEAM BM-535 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM BM-535 ドライバー です。

シャフトは trpx です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

JBEAMの新しいドライバーです。
JBEAMのドライバーには、すごく魅力を感じています。
初めて出会ってから、まだ数年しか経っていないのですが、初めて出会ったドライバーがすごく良くて、いっぺんで好きになりました。
幅広い層をターゲットにしている感じはあまり無く、ターゲットを限定しているようなところもありますが、ハマる方にはたまらない魅力があるのがJBEAMだと思います。
これまでいくつかのモデルを試打してきて、共通していえるのが、『飛距離性能の凄さ』です。

ニューモデルということもあり、これまでのモデルと比べても、デザインが変わったところはありますが、基本的なコンセプトは変わらないように思います。
新しく変えていくところと、変えてはいけないところの区別がきちんとできているように思います。
あるメーカーは、それまでいいブランドイメージを築けていたのに、突然ブランドイメージに合わないクラブを発表し続けました。
そのブランド名を入れたほうが売れやすいだろう・・・。という思惑があったのではないか?と思うのですが、そのブランドのファンだった私は、すごく違和感がありましたし、少し寂しい気持ちにもなりました。
そういった点でいうと、JBEAMはいい方向に向かっているように思います。
もちろん、JBEAMも色々なタイプのドライバーを発売しているようですが、どれもきちんと住み分けができているような感じで、すっきりしています。
大手有名メーカーに比べ、それほど認知度は高くないのかもしれませんが、私はすごく信頼しています。
マイドライバーには、いつもお世話になりっぱなしです。

ネックの長さは標準的だと思いました。
これまでよく見られてきた長さです。
『長すぎず、短すぎず』といった感じです。

このディープヘッドも、JBEAMの特徴のひとつだと思います。
今はシャローヘッドが圧倒的に多いですし、いわゆる『頼れるシャロー』も増えてきました。
シャローヘッドの高性能化が止まりません。
しかし、それでもこの厚みのあるヘッドには魅力を感じます。
気持ちよく『叩かせてくれそう』な雰囲気が強く伝わってきます。
JBEAMらしい形状です。

このフェース面のデザインも、見慣れた感じがします。
マイドライバーのフェース面とは違うのですが、このデザインもJBEAMらしいです。
以前試打したこともあるFX BM-435Rや、trpx D-013を思い出しました。
あの素晴らしい打感をまた楽しめるのかと思うと、ワクワクしてきました。

ソールには溝のようなものがありました。
これまでのJBEAMのドライバーには見られなかったところです。
最近は多くのメーカーが、この溝を採用するようになりました。
それだけ、溝の効果が高いのでしょうか?
火付け役は何といっても『テーラーメイド』だと思いますが、それ以前にも複数のメーカーから溝のあるドライバーは発売されてきました。
しかし、大きな効果と認知度が得られるテーラーメイドはさすがだな・・・。と思いました。

フェース寄りには2つのウェイトがありました。

そしてバックフェース寄りには1つありました。
この『ウェイト3つ制』も、JBEAMらしいところです。
今はいろいろな位置にウェイトが配置されたり、大きさも違ったりしていますが、JBEAMはずっとこのままです。
勿論、重さは色々と変えられるようですが、すごくシンプルに感じられます。
専用の工具が無くても、ホームセンターなどで購入できる六角レンチで手軽にウェイト交換できるのも魅力です。
私のドライバーもウェイトを交換できるタイプなのですが、これまで一度も外したことがないですし、これからもおそらく外すことは無いだろうと思います。

この丸っこい顔も、JBEAMの個性です。
独特の丸っこさがあります。
いわゆる『逃がし系』で、引っかけを連想させにくくなっています。
私のようなフッカーには、とても優しい顔をしています。
いかにも叩けそうな顔をしているのも、ポテンシャルの高さにつながるような気がします。
私がフッカーだからそう思うのかもしれませんが、『フックフェース』のきついドライバーは『しかめっ面』に見えて、『スクエア』か『逃がし系の顔』は微笑んでいるように見えることがあります。
このドライバーは私に微笑んでくれているように見えました。
こちらも、ついつい笑顔になってしまいます。

素振りをしてみても、すごくいい感じです。
装着されているtrpxのシャフトも、初めて出会ってから、何度か試しているのですが、とても気に入っています。
JBEAMヘッドとの相性もバッチリだと思います。
まさに『会うべきして会った二人』といったところでしょうか?
ヘッドとシャフトが、お互い引き合っているように感じます。
勿論、他の有名シャフトメーカーとの相性もいいとは思うのですが、この2つの組み合わせがベストマッチングといった感じがします。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
構えやすいです。
見慣れた顔ですし、これまでのいいイメージがたくさん蓄積されているせいか、いつも以上のプラスイメージと、リラックス感を得ることができたような気がします。
『よそ行き』ではなく、あくまでも『普段着』のまま打っていけそうな感じがします。
高~くあがる・・・。というよりは、やや抑えめのライナー系をイメージすることができました。
やはり『JBEAM顔』はいいな・・・。と思い、目尻が下がってしまいました。
気持ちがソワソワすることなく、落ち着いて構えることができました。
集中力が自然と増していきました。
試打を開始しました。

この飛距離性能は凄いな・・・。と思いました。
打つ前から、予想していましたが、やはり高性能だな・・・。と思いました。
重く伸びのある球を打つことができました。
いわゆる『実戦で使える球』です。
軽めの球質で高くあがる球は、よく飛んでいそうだけど、実際はそれほどでもなかったりします。
風に押し戻されたり、ランが殆ど出なかったり・・・。といった感じで、あまり飛距離が出ないことも多いですが、このドライバーから放たれる球質は違います。
高くあがり過ぎず、じっと堪えてくれる感じで強い前進力があります。
吹き上がる感じもなく、低スピン性能も、かなり高いと思いました。
気持ちよく叩いていくことができました。
一年のうちで、あまり多く出会わない『マイドライバーのライバル』になり得るドライバーだと思いました。
やはりJBEAMのライバルはJBEAMになるのかな?と思いました。

『打感』も柔らかくて、とてもいい感じです。
フェース面が強く弾き飛ばしてくれているのが、よく解ります。
ボールを力強く押し運んでくれている感じです。
ボヤけた感じはせずに、イメージに合いやすいフィーリングです。

『音』も、いい感じです。
適度な大きさで、はっきりとした音が、ボールの行方を優しく教えてくれました。
飛び出す球の勢いの強さが、この音を聞いているだけでも把握できます。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中では、明らかにタフなのは間違いありません。
今の多くのドライバーが『高弾道系』だと思いますが、このドライバーは性格がはっきりと異なります。
スピンもかなり抑えられていて、ライナー系の球が出やすいです。
無駄に高くあがらないので、風にも強そうです。
せっかくヘッドスピードは速いのに、日頃『球の上がりすぎ』や『スピン過多』で距離をロスしている・・・。という方には、とても頼もしい存在になってくれるのではないでしょうか?
明らかにヒッター向けのドライバーです。

『安定性』という点では、今は高い直進性のあるドライバーが多いので、それらと比べると、ややシビアな一面もあるように思います。
しかし、このイメージの出しやすい顔と、反応のいいシャフトのおかげで、自分の持ち球を打ちやすい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
すごく反応がいいので、いわゆる『逆球』が出にくいタイプです。
曖昧さがなく、自分のイメージに乗せていきやすいので、『心のこもった球』を打ちやすい感じがしました。
今は高い安定性のあるドライバーが多く求められていますし、高性能なドライバーがたくさんあります。
そういったことでいうと、このドライバーは『主流』とはいえないのかもしれませんが、シビア過ぎる感じもしないので、敬遠するようなタイプではないと思いました。

『操作性』は高いです。
左右に大きく曲げることもできました。
今は曲がりにくいドライバーも多いですし、先日も曲げるのに苦戦した記憶がまだはっきりと残っているのですが、今日はイメージした曲線をそのまま描いていくことができました。
このような『曲げていける』ドライバーというのは、今はあまり多くの支持を得られないのかもしれません。
ドライバーでは『飛ばす』ということよりも、『曲がりにくい』ということが求められているんじゃないかな?と思うことがよくあります。
『マニュアル系』よりも、『オートマチック系』のほうが人気も高いように思います。
しかし、真っ直ぐというよりも『自分の持ち球』で勝負していきたい・・・。という方には、是非お勧めしたいドライバーです。
球が引っ掛かりにくいのがいいな・・・。と思いました。
フェード系のボールがとても打ちやすいです。
左へのつかまり過ぎが怖い私には、気持ちよく振っていくことができました。

とても楽しくて、予定の時間を軽くオーバーしてしまいました。
『ドライバーの打ち込み』は、どちらかというと『寒い時期』に行うことが多いのですが、今日はこのドライバーに出会って、たくさんの球数を打ってしまいました。
フィーリングなども良かったですし、やはり『飛びの性能』は凄いな・・・。と思いました。
『ガツン』というよりも、『ポンポン』と運んでいける感じでした。
『球の伸び』が良くて、『落ち際に強い』感じがしました。
ボールに『当たり負け』することもなく、『飛んだり飛ばなかったり』ということもありませんでした。

ヘッドの高性能に加え、シャフトもしっかりとしていて振りやすかったのも印象的でした。
trpxのシャフトは、それほど多く接してはいないのですが、とても親しみやすい感じがします。
私の中で、存在感を増しているシャフトです。
何といいますか、こちらのイメージをクリアに伝えてくれる感じがします。
反応がいいので、余計な間をとらなくていいところも魅力です。

先日練習場で、ドライバーの『ライン出し』の練習を行っていたのですが、その時に右側の打席の方から、突然
「すいません。ちょっと僕のドライバーを打ってみてもらえませんか?」と声を掛けられました。
「どうされたのですか?」とお尋ねすると、
「昨日、ドライバーを新しく買ったんですが、どうしても合わなくて、どうしたら真っ直ぐ遠くに飛ばせるようになるかが解らないんです。」と仰っていました。
手渡されたドライバーは、ある海外メーカーの日本仕様モデルで、シャフトフレックスはRでした。
かなり軟らかいですし、その方にも合っていないのは一目瞭然でした。
その方は、ある量販店で購入されたのだそうですが、その店は確か店内で試打できてデータも取れるようになっていたと思うので、
「データは取られなかったんですか?」
と質問したら、店員さんに後ろで見られるのが恥ずかしくて、そのまま購入されたそうです。
その方は、まだゴルフを始められたばかりらしく、あまりこだわりが無いままドライバーを購入されたようなのですが、どうしても合わないということで、買い換えを検討しておられました。
しかし、私はまずはフィッティングを受けられ、『買い換え』よりも『リシャフト』を検討されては?と提案させていただきました。
ヘッドはいい感じなので、買い換えよりも、リシャフトのほうが費用も安く済みますし、その方にマッチしたクラブが組み上がる可能性が高いと思ったからです。
そして、もしよろしかったら、私がいつも通っている工房に行かれますか?と尋ねたところ、その方はすぐにでも行きたいと仰ったので練習を早めに切り上げ、クラフトマンのいる工房まで案内させていただきました。
たくさんあるシャフトから色々と試打され、シャフトによって、結果が大きく変わってくるということを実感されました。
データも揃い、候補のシャフトがある程度出揃ったので、どのシャフトにするか?そして、その方にベストマッチしたドライバーに組み上がるのがとても楽しみです。
クラブはどうしてもヘッドに注目が集まりがちですが、『気持ちよく振れるシャフト』との出会いが、ゴルフを劇的に変えてくれるのは間違いありません。
プレイヤーの気持ちをヘッド(フェース)に伝えてくれるのも、シャフトの大きな役割です。
シャフトはこれからもどんどん進化していくと思いますし、まだまだ『伸びしろ』の大きいパーツです。

ちょっと話が横に逸れてしまいましたが、久しぶりにtrpxの素晴らしいシャフトに出会い、そしてその方の嬉しそうな顔が忘れられないので、書かせていただきました。
練習場で練習していると、たまにですが、面識のない方から声を掛けられます。
その多くの方が、フィットしていないクラブを使っておられますし、セッティングとしてのバランスも取れていないことが多いです。
これまで、色々な方をご案内してきたので、友人でもあるクラフトマンは大忙しです。
彼の仕事はすごく丁寧で、時間を要すことも多いです。
彼は忙しくて、なかなかラウンドする暇が無い・・・。と愚痴をこぼしていましたが、彼がクラブを扱っているときの顔は本当に楽しそうです。
時々プライベートで一緒にラウンドするのですが、プレーしているときよりもデータを取ったり、調整していたりしているときの顔のほうが、より生き生きしているように見えます。
クラフトマンという職業は、彼の天職だな・・・。と、いつも思っています。
対して、私は根っからの『ゴルフ好き』に過ぎません。

そんなゴルフ好きの私はマイドライバーに出会えたおかげで、ゴルフがより楽しくなりました。
ウェッジやショートアイアンと比べると、あまりドライバーを練習しないので、機嫌を損ねているかな?と思うこともあるのですが、コースでいつも大活躍してくれています。
練習場では時々『ご機嫌斜め』かな?と思うこともあるのですが、コースではいかんなく実力を発揮してくれています。
いわゆる『本番に強いタイプ』です。
そんな頼もしいマイドライバーのライバルになり得る数少ないドライバーだな・・・。と改めて思いました。

早いもので、今年もあと3ヶ月とちょっとになりましたが、たくさんの素晴らしいドライバーに出会うことができました。
自分の購買意欲とも戦わなければならないことも多いです。
今日も、このドライバーのことがずっと頭から離れないだろう・・・。と思いましたし、今日の素振りのイメージは、このドライバーで決まりだな・・・。と思いました。
今年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』も、色々な候補が出揃ってきているのですが、このドライバーも、間違いなく候補のひとつに挙がるだろう・・・。と思いました。
大手有名メーカーのドライバーも素晴らしいものがたくさんありますし、一般ゴルファーにはあまり知られていないような地クラブメーカーでも素晴らしいものがたくさんあるものだと、改めて感じます。
いわゆる『万人受け』しないタイプのドライバーですが、ピッタリと合う方には、たまらない魅力があるドライバーだと思います。
メーカーがターゲットを絞り込んでいるからこそ、その中に当てはまる方には『ベストパフォーマンス』を発揮してくれるような気がします。
今日は満足度の高い試打ができました。
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2013年10月20日
JBEAM FX TOUR-425 DRIVER Black IP & FX TOUR-425 DRIVER

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
今日は、この2本のJBEAMのドライバーを試打しました。
試打クラブは JBEAM FX TOUR-425 DRIVER Black IP と FX TOUR-425 DRIVER です。

<上>FX TOUR-425 <下>Black IP
シャフトはどちらも jBEAM VORTEX TOUR HIGH ELASTICITY です。
<左>FX TOUR-425 のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはSX、シャフト重量は67g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は321gです。
<右>FX TOUR-425 Black IP のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはSX、シャフト重量は67g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は321gです。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
どちらもとても『骨のある』ドライバーです。
このJBEAMのドライバーを、いつか打ち比べてみたいと、ずっと考えていました。
今日はその願いが叶って、とても嬉しく思いました。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
『ヘッドの圧力で押していける』といったらいいでしょうか?
両方ともボールに当たり負けしない頑強なヘッドです。
軟弱な感じがしない、とても硬派な印象があります。
私はこういったところに魅力を感じています。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
どちらもとても丸っこくて、いい顔をしています。
FX TOUR-425(以下シルバー)のほうが、ほんのちょっとだけ、ヘッド後方が伸びているかな?と思ったのですが、大きな違いではありません。
『個体差』なのかもしれません。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
どちらもネックの長さは同じです。

Black IP

FX TOUR-425 DRIVER
ボールを前にして構えて見ても、いかにも叩けそうな雰囲気があり、好感がもてます。
高弾道過ぎて、推進力が分散してしまいそうな構え感ではなく、多少低めに出て力強く飛ばしていけそうな感じがします。
以前、別々に試打したときの、いい印象がそのまま蘇ってきました。
試打を開始しました。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
『球のあがりやすさ』という点では、右のBlack IP(以下ブラック)のほうが少しタフな印象をもちました。
ブラックで球を打って、その後にシルバーで打つと、少しイージーに感じます。
やはり低スピン性能はBlack IPのほうが勝っているのでしょうか?
Black IPの力強いライナー系の弾道も魅力的でしたが、私はシルバーのままでも充分だと思いました。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
『安定性』という点では、大きな違いは感じられませんでした。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
『打感』も、ほぼ互角でした。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
『音』も、いい感じでした。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
『飛距離性能』という点では、人によって好みが分かれるところだと思いますが、『一発の飛び』ということでいえばブラックだと思います。
ポテンシャルの高さを感じました。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
『操作性』という点では、ほぼ互角だと思いました。
どちらも程良い感じで、球を曲げていくことができました。

<左>FX TOUR-425 <右>Black IP
久しぶりに、この2つのJBEAMのドライバーに出会いましたが、やっぱりいいドライバーだな・・・。と思いました。
敷居の高さは、ブラックのほうが感じられます。
おそらく、一般的に人気が出やすいのはシルバーのほうではないでしょうか?
両方ともかなりタフで、幅広い層を狙って作られたドライバーではないと思います。
しかし、ポテンシャルの高さは本物ですし、魅力を感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
なるべく多くの方に、こういったドライバーを試していただきたいと、いつも思っているので、是非試打会が全国で開催されるといいな・・・。と思いました。
これからもJBEAMには注目していきます。
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2013年01月26日
jBEAM BM-TiR フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは JBEAM BM-TiR フェアウェイウッド の3番です。

シャフトは CRAZY BLACK FW80 です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスは7.7、トルクは3.2、シャフト重量は72g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は332gです。

久しぶりに出会った、JBEAMのフェアウェイウッドです。
全体的に黒がとてもシブくてカッコいいです。
聞くところによると、このFWはチタンなのだそうで、これからFWもいよいよチタンの時代なのかな?と思います。
しかし、FWでチタンは決して初めてではなく、昔からありました。
最近はあまり耳にはしませんが、『フェアウェイチタン』と呼ばれるクラブもありました。
私はラフから打つことも多く、『ラフウッド』『ラフチタン』などと呼んでもいいのかな?と一瞬だけ思いました。
『ウッド=木』ではないので、いずれ『フェアウェイメタル』や『フェアウェイウッド』『フェアウェイカーボン』などのように呼び方も変わってくるのかもしれません。
また、ドライバーほどヘッドを大きくする必要のないFWにはチタンにするメリットがあまりなかったのかもしれません。
高額になってしまうのも、大きな要因かもしれません。
ドライバーにはお金をかけてもいいけど、FWは抑えていきたい・・・。という方は多いのではないでしょうか?

しかし、JBEAMのFWということで、やはり期待感が高まります。
JBEAMのクラブのことを殆ど知らない私ですが、これまで出会ってきたクラブ(特にドライバー)には、いい思い出がたくさんあります。
エポンなどと同じように、あまり大きく取り上げられることはないかもしれませんが、既に多くのファンを獲得しているように思います。
JBEAMは白いヘッドも発売しているそうなのですが、私はやはりこのシブい黒に魅力を感じます。
白いヘッドもいいのですが、黒いヘッドだと締まって見え、ボールの白い色が、より一層引き立つように感じます。
ただ、最近は黄色やオレンジのボールを使っておられる方も増えてきているのですが・・・。

ネックの長さは、しっかりとあって、操作性が良さそうです。
ただ単に低重心だけを狙ったクラブではないような気がします。

しかし、こういったシャローバック形状であることからも、タフ過ぎないような設計になっているような気もします。
今は、ドライバーに限らず、FWでもシャローな物が多いので、このJBEAMのFWが特別シャローだとは思いませんが、やはり薄く感じます。
シャローであっても、頼れるクラブが増えてきているので、このクラブにも期待できそうです。

キャディバッグに六角レンチをちょうど入れていたので、今回も取り外してみました。

取り外したウェイトは、このようになっていて、ドライバーと大差ないように思います。
今は主に海外メーカーの調整機能が豊富なドライバーが増えてきているので、このようなウェイトを交換するだけのタイプはとてもシンプルに思えてきますが、いずれJBEAMなどのOEMメーカーや地クラブメーカーからも調整機能付きのドライバーが発売されるようになるのでしょうか?

やや個性的な独特のソール形状をしています。
トゥ側とヒール側が凹んでいるのは珍しくないですが、やはりこうすることによって、空気抵抗が減少したり、振り抜きが良くなったりするのでしょうか?

顔はJBEAMらしく、丸っこくてとても整っています。
トゥ側にかけて、バルジが、やや直線に近い感じが印象的でした。
何となくですが、左を気にせず、思いっきり振り切っていけそうだな・・・。と思いました。

素振りをしてみても、適度に重さがあり、しっかりしているので、振りやすく感じました。
特別にハードではありませんが、暴れる感じはありませんでした。
こちらの意思をヘッドに伝えやすそうな感じがしました。
やはり、JBEAMヘッドとCRAZYシャフトとの相性はいいな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えたときに、まず感じたのが、いわゆる『出っ歯形状』といいますか、『フェースプログレッション』がよく効いているな・・・。ということでした。
グース形状を好まれる方には、やや不安に感じられるかもしれません。
スライス系の球筋の方も、構えづらく感じられるかもしれません。
強烈に左へ行くような印象は全く無かったので、私は楽に構えることができたのですが、この構え感は人によって、好みがはっきりするところだと思います。
今はどちらかというと、フェースプログレッションが小さいフェアウェイウッドが多いような気もするので、このクラブはやや珍しい感じもしますが、昔からよく目にしていたので、特に変わった感じはしませんでした。
球があがり過ぎそうな印象もなく、いい感じのライナー系で飛んでいってくれそうでした。
通常のスプーンという認識で構えることができました。
もっとフェース面が見えたほうが球があがりやすそうな感じがするし、つかまりやすそう・・・。という方もいらっしゃると思います。
あまり、高弾道を意識させてくれるFWではないのかもしれません。
スプーンなので、まずはティアップして試打しようかな?と思ったのですが、このままマットの上から試打をすることにしました。
今はスプーンでも直打ちでボールがあがりやすい物が増えてきているので、このクラブはどうなんだろう?と思い、試すことにしました。
試打を開始しました。

『打感』は軽めだな・・・。と思いました。
何と言いますか、いい意味であまり印象に残らないという感じです。
これがチタンの柔らかさなのでしょうか?
もちろん、実際は球の重さも感じられますし、しっかりとインパクトを認識できるのですが、それがあまり後に残らない感じです。
私は、この打感に好感をもつことができました。

『音』は静かでした。
集中して一球一球を大切に打っていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、このシャロー形状でありながら、結構タフなほうだと思いました。
明らかにヒッター向きのFWだと思います。
ただ、これだけシャローでありながら、スピンを抑えた、いわゆる『重い球』が打ちやすいのはさすがJBEAMだと思いました。
ティアップして打ってみることも試してみたのですが、いい感じのライナー系の球が打ちやすく感じました。
スプーンの直打ちは苦手だ・・・。という方はたくさんいらっしゃるかもしれません。
しかし、今はそういった方々でも易しく感じられるスプーンが増えてきました。
ただ、このJBEAM BM-TiR というスプーンでは、それほど親しみやすさは感じられないかもしれません。

『安定性』という点では、まずまず・・・。といった感じでした。
それほどシビアな感じはしませんでした。

『飛距離性能』という点では、易しいFWではないので、好みははっきりと分かれると思います。
このライナー系の力強いタイプの弾道を好まれる方は、いいパフォーマンスが期待できると思いますが、高い弾道でしっかりとキャリーを稼いでいきたいタイプの方には、合いづらい部分があるかもしれません。
ただ、この全体的なポテンシャルの高さという点では、さすがチタンだな・・・。と思えるような高性能を感じました。

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
左右にも曲げられましたが、フッカーの私は大きなフックボールを打つことがとても易しく感じました。
フックフェースには見えなかったのですが、球のつかまりも適度にいいので、フェード系の方でも打ちやすく感じられる方は多いのではないかな?と思いました。
念の為、隣の打席で練習していたフェードボールが持ち球の友人にも打ってもらったのですが、すごくいい感じの力強いフェードボールを連発していました。
彼も、このJBEAMのFWに興味津々といったところでした。

すごくいいFWだとは思ったのですが、強く購買意欲が刺激されるまでには至りませんでした。
大きな不満がある・・・。ということではないのですが、何かこう心に響くものがありませんでした。
ただ、それはあくまでも私の直感なので、このクラブが劣っているというのではありません。
昨年、私は『フェアウェイウッド四天王』とも呼べる素晴らしいFWたちに出会い、今でもそのことが頭から離れないのですが、その四天王のほうが私には合っているように思いましたし、楽しい気分で試打することができました。
このFWもいいのですが、私はさらに次のJBEAMのニューFWに期待したいです。
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2012年12月16日
jBEAM FX BM-435R ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BM-435R ドライバー です。

シャフトは クレイジー CB-50W です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは7.4、シャフト重量は75g、トルクは3.2、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は326gです。

JBEAMの新しいドライバーです。
JBEAMのクラブには、まだそれほどたくさん出会ってきたわけではないのですが、これまでもいい思い出があるので、こうしてニューモデルに出会えると、自然とテンションも上がってきます。
JBEAMらしい・・・。といいますか、3つのウェイトは健在です。

BM-435Rということで、おそらくクラブ史に名を残すであろう、あの名器中の名器 FX BM-435 ドライバー の後継機種であることは想像に難くありません。
『R』とは、どういった意味があるのでしょうか?
私にとって、BM-435がJBEAMで初めて手にしたドライバーだったのですが、ここまで飛距離性能に優れているのか・・・。と驚いたことをよく憶えています。
ライナー系の打球は改めて距離が延びるのだと実感しました。
私は叩いていくタイプなので、どうしても『スピン過多』になってしまい、これまで距離をロスしてしまうことが多かったのですが、BM-435が登場は私にとって衝撃的でした。
惚れこんでしまいました。

ヘッドの形状自体もBM-435と同じような形状です。
BM-435は名前で想像すると『435cc』かと思っていたのですが、実際は『445cc』ということで意外だったのですが、このニューモデル435Rのヘッド体積はどれくらいなのでしょうか?
大きさ的には、あまり大きな違いは無いような気がします。

ソール中央からトゥ側とヒール側に、それぞれ『溝』のようなものが見られます。
これにより、空気抵抗などが減るのでしょうか?
それとも『重量配分』などの意味があるのでしょうか?
こういった工夫は最近、他のメーカーでもよく見かけるようになりました。
BM-435やマイドライバーのCRZ435では見られなかった工夫です。
こういったところも『進化』なのでしょうか?

今日はショップの六角レンチを借りて、ウェイトビスを外してみました。
以前も書きましたが、こういったホームセンターなどで購入しやすい身近な工具で取り外しができるところに好感がもてます。
そのクラブ専用のレンチなどもいいのですが、大きくてかさばってしまうこともあるので、こういった小さな工具で交換できるのはユーザーにとって、とても便利なことです。
キャディバッグのポケットの中に入れていても、重くならないですし、邪魔になりません。
万が一紛失したとしても、購入しやすいので精神的ダメージも小さくて済みます。
ネジ山のところにグリスが塗ってあるのか?と思っていたのですが、このウェイトには塗られていませんでした。

ウェイトを取り外した後のヘッドも見てみました。
マイドライバーも、同様にウェイトが交換できるタイプなのですが、替える必要性を感じていないので、外したことがありません。
クレイジーのドライバーには、色々な重さのウェイトが別売りされているのですが、このJBEAMのドライバーも同様に別売りされているのでしょうか?
こういった調整機能はとてもポピュラーになってきましたが、今は様々な調整ができるので、このウェイトを交換するだけのシステムはとてもシンプルに感じられます。
今はプレイヤー自身がフェースアングルやロフト、ライ角・・・など自由に変えられるようになりました。
ちょっと前までは考えもつかなかったことでした。
フェースアングルやロフトなどを自由にチェンジできるのはとても画期的なことだと思いますが、自分に合ったヘッドとシャフトをチョイスすることは、それ以上に大切だと私は思います。
フェースアングルやロフトなどを変えるのは、あくまでも自分に合ったヘッドとシャフトであることが、まず前提になるような気がします。
今は選択肢が多すぎて、プレイヤー自身が迷ってしまうことも多いのではないでしょうか?

ネックの長さは、少し短く見えますが、特に変わった感じはしません。
見慣れた長さだと思います。

ヘッド後方も、しっかりと厚みがキープされてはいますが、それほど厚いとは思いませんでした。
私の感覚では『セミ・ディープバック』だと思いました。

顔も丸っこくて、とても好感がもてます。
JBEAMらしい丸さだと思います。
マイドライバーも含め、こういった形状にはいい思い出がたくさんあるので、このドライバーの顔を見ていただけで、どんどんパワーが蓄積されていくような感覚をおぼえました。
いかにも叩いていけそうな顔をしています。
高~いキャリーというよりも、鋭いライナー性の弾道をイメージさせてくれます。
こういった打球はとても『エネルギー効率』がいいように思います。
『高すぎる弾道』や『スピン過多』は、エネルギーロスが大きいことを、私自身の経験でよく解っているつもりです。
この顔を見ただけで、『飛距離』というアドバンテージを握っていけるように感じます。
ドライバーが是非持っていて欲しい『雰囲気』が、このドライバーにはしっかりと感じられます。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
見慣れた『顔』と、振り慣れたシャフトが自然とタイミングを揃えてくれます。
重く感じることはないですが、適度な重量感があるので、安心して振っていけます。
暴れる感じはしません。
いつも色々なクラブを試打していると、時にはヘッドを感じにくかったり、暴れるように感じたりすることも少なくないのですが、このドライバーはすごく楽な気分で振っていけます。
こうして連続素振りをしているだけで、どんどん弾道のイメージが蓄積されていきました。

ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。
この独特の丸っこい形状とボールとの『位置関係』がすごくバランスがとれているな・・・。と思いました。
ボールが力強く強烈に飛んでいく姿が想像できます。
ニューモデルではあっても、これまでのいいところをしっかりと残しているところに好感がもてます。
メーカーによってはニューモデルになって、名前だけ似ていても、全く違うクラブになってしまうことも多いです。
前のモデルのほうが明らかに良かった・・・。と思えることが少なくありません。
その点、このドライバーはマイナス的な要素が見当たりません。
とてもいいイメージを頭に描かせてくれました。
すごく気持ちが落ち着いているのを感じました。
気分が落ち着かないときや必要以上に緊張しているときなどは、あくまでも私のイメージとしてですが、心が『柱時計の振り子』のように左右に振れてしまっているのですが、このドライバーだと中央に『停止』しているように感じます。
こういった構え感をもったドライバーだと、コースでも落ち着いて構えることができます。
構えただけでナイスショットの確率が高まるように感じました。
このドライバーのロフトは『10度』ということなのですが、10度らしいとても好感の持てる顔をしています。
フェース面が必要以上に見え過ぎることもありません。
いわゆる『リアル』なのではないでしょうか?
多くのメーカーのドライバーが『リアル』と『表示』のロフトに大きな違いがあって、表示ロフトが『9度』や『10度』であっても実際に構えてみると、フェース面が寝過ぎていると感じるクラブが多く、違和感があったり、苦手意識をもったりすることもあるのですが、このドライバーだとそれがありません。
ボールがドロップしてしまいそうな感じもしませんが、気持ちよく『効率のいい弾道』で飛んでいくんだろうな・・・。と思いました。
このイメージが濃いうちに打つことに決めました。
呼吸が深くとれたせいか、両肩など余計なところに力が入らず、すぐにテークバックをスタートさせることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずますだと思いました。
すごく柔らかいというよりは、どちらかというと少しはっきりした感じでした。
硬すぎる感じはしませんでしたが、インパクトをしっかりと感じることができました。
それでいながら、弾く感じもありました。
『球の重さ』を感じる前に、ボールが飛んでいってしまっている感じ・・・。といったらいいでしょうか?

『音』は少し高めだと思いました。
ただ、苦手意識が芽生えることはなかったですし、この音でも普通に打っていくことができました。
このドライバーの『質感』を感じられる音といったらいいでしょうか?
弾く力が充分に感じられるドライバーだと思います。

『球のあがりやすさ』という点では、明らかに『ヒッター向け』だと思います。
誰にでもあがりやすくなっている、いわゆる『敷居の低い』感じは全くしませんでした。
ただ、ロフトが10度ということもあると思うのですが、タフ過ぎて手も足も出ない・・・。という感じはしませんでした。
球のあがりやすさはロフトだけでなく、重心位置や重心深度、ヘッド形状、シャフト・・・。など様々な要素が絡み合っているものだと思いますが、私の感覚では、これが本来の『ロフト10度の弾道』だと、飛んでいくボールを目で追いながら感じていました。
ロフト10度ではありますが、結構『しっかりとした10度』なので、日頃『9度』や『9.5度』のドライバーを使っておられる方も、まずはこの10度を試してみられるのもいいのではないでしょうか?
弾道は高すぎることがないのですが、かといって高弾道が全く打てない・・・。という感じもしませんでした。
プレイヤーが工夫すれば、それにしっかりと応えてくれるドライバーだと思いました。
超・シャローフェースのドライバーでは難しい、『高低』もつけやすく感じました。
こういった点は、BM-435などと共通するところだと思います。

『安定性』という点では、シビア過ぎることはありませんが、いわゆる『ワイドスイートエリア』ではないと思います。
これまでJビームのドライバーに慣れ親しんだ方には、何の不自由さも感じられないと思いますが、ドライバーにはまず『ミスに対しての寛容さ』を求めておられる方には、合いづらいかもしれません。
こういったところも、敷居が低い感じはしませんが、それが逆に合う方にとってはたまらない魅力になるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、高いと思いました。
さすがはJBEAMです。
前のモデルのBM-435よりも、弾き感を感じました。
その分、球質がやや軽く感じられたのですが、飛距離性能自体はすごく高いと思います。
『ボール初速の速さ』を感じました。
ボールがあっという間に遠くに飛び去っていきます。
『球離れ』も速いのですが、できればもう少し押していけるといいかな・・・。などと贅沢なことを感じていました。
聞くところによると、このドライバーはBM-435よりも飛距離性能がアップしている・・・。ということなのだそうですが、私は試打をしていて、その言葉通りはっきりと飛距離性能の違いを感じませんでした。
このニューモデルも凄いですが、やはりBM-435も改めて凄いと思います。
今日はBM-435を試打することができなかったので今度、できれば両方を同時に試打して、比較してみたいと思いました。

『操作性』という点でも、扱いやすくてすごくいい感じです。
それほど小顔には見えないのですが、フェースターンしやすくて、球をつかまえやすいです。
ヘッドの大きさという、見た目の印象以上に重心距離も短いのではないかな?と思いました。
今は重心距離が長めのドライバーが多いですが、私は昔から長すぎないほうが扱いやすく感じるので、このドライバーには安心感がありました。
フェースは被っているようには見えなかったのですが、私はフッカーのせいか、左へ曲げていくことがとても易しく感じられました。
逆に右に曲げていくことにも難しさを感じませんでした。
スライスに悩んでおられる方には、やや難しく感じられるかもしれませんが、あくまでも『直線』ではなく『曲線』でイメージしていきたい方には、とても扱いやすく感じられるのではないでしょうか?

JBEAMのイメージにピッタリと合う、かなりハイレベルなドライバーだと思いました。
BM-435のイメージは残しつつも、少し改良といいますか、変えている部分がある・・・。という感じです。
『フルモデルチェンジ』というよりも、あくまで『マイナーチェンジ』だと思いますが、変化が感じられるところがいいです。

一番違うと感じたのが、先ほども書きましたが、『フェースの弾き感』です。
BM-435には、ここまで弾く印象はありませんでした。
どちらかというと『弾く』というよりは、低スピンで弾道を抑えながら力強く飛ばしていける・・・。という感じでしたが、このドライバーには違う印象をもちました。
『弾きの強さ』で飛ばしていけるドライバーだと思います。
こういったところは、これまでの他のメーカーのドライバーと共通するところだと思いますし、いかにも『今風(いまふう)』といった感じがします。

それとロフトが10度ということもあると思うのですが、『球のあがりやすさ』という点でも、少し敷居が低くなっているのではないかな?と思いました。
もちろん、先ほども書きました通り、明らかにヒッターの方にメリットが大きいドライバーだとは思いますが、打つ前に想像していたよりも弾道が高くてキャリーをしっかりと稼げる感じがしました。
やはり反発力が高くなったからでしょうか?

BM-435が、あまりにも素晴らしいクラブなので、その後継モデルを造ることはメーカーにとって大変なことだと思います。
大手有名メーカーであれば、すぐに次のモデルが登場してきたりしますが、それは必ずしも『進化』しているとは思えないクラブが多いです。
正直いって、ゴルファーの『目先を変えているだけ』と思うことも、これまで何度もありました。
前のモデルのほうが良くて買いたかったのに、もうモデルチェンジしてしまった後なので、購入することができない・・・。ということもよくあります。
しかし、このJBEAMなどのように『地クラブ』と呼ばれるメーカーは、長く発売されているところも大きな長所だと思います。
勿論、大手有名メーカーなどとは販売戦略なども違っているのも大きな理由だと思いますが、前のモデルが『色あせ』しないところも大きな魅力のひとつだと思います。
いくら前のモデルでも、『いいものはいい』・・・。と素直に感じられるところがいいです。
私は、このニューモデルである『BM-435R』を試打していて、改めて『BM-435』の良さを思い出したような気がします。
今度チャンスがあれば同時に試打して、両方の良さを実感したいと思いました。
JBEAMは他の番手のクラブに比べ、特にドライバーに秀でたメーカーだと思いますが、今回のニューモデルも、JBEAMらしいハイレベルさを充分に感じ取ることができました。
前のモデルのBM-435はちょっと難しかったので、もう少し易しいモデルを使いたい・・・。もっと弾き感が感じられるドライバーを使いたい・・・。と考えておられる方は是非試してみられてはいかがでしょうか?
私はこのドライバーのおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。
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2012年04月28日
jBEAM FX BM-435 ドライバー & jBEAM CRZ-435II ドライバー

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
今日は、この2本のドライバーを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BM-435 ドライバー と jBEAM CRZ-435II ドライバー です。

<上>Black CB-50(CRZ-435II)
<下>CB-50(FX BM-435)
シャフトはどちらもCRAZY BLACK50 です。
<左>CRZ-435II のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.4、シャフト重量は68g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は322gです。
<右>FX BM-435 のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.4、シャフト重量は66g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は321gです。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
どちらもとても高性能なjBEAMのドライバーです。
特に私は前のモデルである、BM-435がすごく気に入っています。
以前、クレイジーのヘッドである、CRZ435とCRZ435IIを比較したのですが、今日はJBEAMモデルを試打する機会に恵まれました。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
色の違いこそあるものの、ヘッドの形状的には、全くといっていいほど同じです。
BM-435が、いかに優れたヘッドであるかが伺えます。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
ネックの長さも、ほぼ同じです。
どちらも試打したことのあるドライバーなので、その時のいい記憶がどんどん蘇ってきます。
性能的にもかなり近い、『マイナーチェンジ』といえるのだと思います。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
しかし、このウェイトの向きが一番の大きな違いです。
聞くところによると、ウェイトが斜めになったことでスイートエリアが広くなり、多少易しくなっているのだそうですが、それはあまり大きな違いではないような気がします。
普通に打つ限り、BM-435も、それほどシビア過ぎるドライバーではありません。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
『顔』は、どちらも丸っこくて、とてもいい印象です。
この顔を見慣れているせいか、とても安心できます。
初めて出会ったクラブならば、いったいどういった性能があるんだろう?と思うこともあるのですが、この2つのドライバーは顔を見ているだけで、既に弾道のイメージが出来上がっていました。

FX BM-435

CRZ-435II
ボールを前にして構えてみても、やはりどちらも叩いていけそうな雰囲気が伝わってきます。
友人の話によると、JBEAMのドライバーも白いヘッドが登場したらしいので、今度機会があれば試打してみたいと思っています。
白いヘッドには『残像効果』の他にも、軽く見えるので速く振れるイメージが出しやすいという効果があるのだそうです。
私は白いヘッドも好きですが、やはりこういった『重量感』が感じられるヘッドのほうが飛ばせそうな印象があります。
ボールは同じでも、そのボールにエネルギーを与える素材が『白くて軽いプラスチック樹脂』のイメージか、『黒くてやや重さを感じさせる金属』のイメージの二種類があるとするならば、やはり後者のほうが大きいような気がします。
ただ、それが重すぎてスピードが上がらないのであれば、逆効果かもしれないのですが、実際のドライバーは重すぎることはないので、マイナスに感じることはありません。
『重さ』をマイナスに感じられる方もいらっしゃると思いますが、私はプラスに感じるほうです。
これまで、軽すぎるクラブを使って、距離が落ちたことを何度も経験しています。
『振りきれる範囲での重さ』が武器になることを私はこれまで何度も実感しています。
それと黒い色のほうが『ボールに当たり負け』しないイメージが持ちやすいです。
しかし、今の白いヘッドの『弾き性能』も高いですし、やはりプレイヤーによる『イメージ』や『好み』によるところが大きいのかもしれません。
今年はさらに色々なカラーのドライバーが登場してくるかもしれないのだそうですが、今からとても楽しみです。
試打を開始しました。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
『打感』は、どちらもいい感じですが、私はBM-435のほうがいいかな?と思いました。
しかし、CRZ-435IIのほうも、大きな不満はありません。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
『音』も、どちらも叩いていけるいい音ではありますが、CRZ-435IIは時々、変な音がしたので、やはりBM-435のほうが安心して聞いていける音だと思いました。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
『安定性』という点では、少しCRZ-435IIのほうがイージーなのかもしれませんが、それほど大きな差ではないように思いました。
それほど極端にスイートエリアが広がったような印象は受けません。
ただ、BM-435が難しく感じられた方には、CRZ-435IIに親しみやすさを感じられるのかもしれません。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
『球のあがりやすさ』という点では、あまり差がないように感じたのですが、敢えていうならばCRZ-435IIのほうが、少しあがりやすくなっているのかな?と思いました。
しかし、これもかなりの微差だと思います。

<左>CRZ-435II <右>FX BM-435
『飛距離性能』という点では、私はBM-435のほうが少しリードしているのではないかな?と思いました。
CRZ-435IIも優れてはいますが、前に進む力はBM-435のほうが強いのではないか?と思いました。
CRZ-435IIは易しくなった分、ほんの少し飛距離が犠牲になっているのでしょうか?
アイアンで例えると『マッスルバック』と『キャビティ』の違いかもしれません。
同じ『ロフト』『長さ』で、『真芯』を喰ったときは『マッスルバック』のほうがエネルギー効率が高いので、力強く飛んでいくのと同じような理屈ではないかな?と思いました。
しかし、最近のキャビティは、すごく易しくして『長さ』と『ストロングロフト』で飛ばしているので、マッスルバックのほうが飛ばない・・・。と感じられる方もいらっしゃるのかもしれません。
しかし、昔ながらのマッスルバックが『本来の飛距離』であり、今のアイアンの流れは、決してプラスばかりではないと思っています。
飛び過ぎるアイアンを使い続けていると、やがてプレイヤー自信のポテンシャルが下がってしまうのではないか?と思っています。
BM-435がとてもいいヘッドなので、これを凌駕する物を作ることはとても難しいと思います。
ニューモデルは、その前のモデルの『改良版』であることが多いと思いますが、今回のこの『新旧』2つのドライバーについては、『旧モデル』に軍配をあげたいと思いました。
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2011年12月23日
jBEAM CRZ-435II ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM CRZ-435II ドライバー です。

シャフトは ファイアーエクスプレス プロトタイプ65 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は69g、トルクは3.4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は322gです。

JBEAMらしい、黒が美しくて重厚感あふれるドライバーです。
今年の9月にクレイジーのCRZ-435IIに出会ったのですが、今日はJBEAM版です。

やはりとてもそっくりなヘッドです。
名前も全く同じことがとても新鮮に思えてきました。
『CRZ』とは、CRAZYの略語であることは想像に難くないのですが、こうしてJBEAMが同じ名前で発表していることがおもしろいと思いました。
しかし、それはクレイジー版と全く同じヘッドですよ・・・。というメーカーからのメッセージなのかもしれません。

ネックの長さも、それほど長すぎず、同じような感じがします。

顔も、JBEAMらしい丸っこいヘッドです。
何となくなのですが、クレイジー版よりも少し愛嬌を感じました。
ただ、やはり『シャロー感』は伝わってこないですし、適度な厚み感があり、そこに『叩きやすさ』を感じられる方もたくさんいらっしゃるだろうと思いますし、逆にタフそうな印象をもたれる方も多いと思います。
私は叩いていきたいタイプなので、こういった顔のドライバーは大好きです。

素振りをしてみても、すごくいい感じです。
この装着されているシャフト『ファイアーエクスプレス プロトタイプ65』は何度か試打しているのですが、とても小気味よく振っていける感じがします。
ノーマルタイプのファイヤーエクスプレスはもっと『タメ』が効いたように思うのですが、このプロトタイプはもっと素早く切り返していける感じでしょうか?
私はどちらかというと、トップの切り返しはそれほど速いほうではないように思うのですが、このシャフトでタイミングが取りづらいとは思いませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は、とても良いと思いました。
JBEAMらしい感じがします。

『音』は少し大きめではありますが、苦手意識をもつこともありませんでした。
気持ちよくインパクトを迎えることができました。

『球のあがりやすさ』という点では、今の一般的なドライバーと比べるとやはりタフな部類に属すると思うのですが、私が普段愛用している『CRZ-435』というドライバーの感覚があるので、それと比べるとやや楽にボールが上がる感じがします。
やはり少しタフさが軽減されているのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、それほどシビア過ぎる感じはせずに、むしろやや易しくなっているような気がします。

聞くところによると、この『ウェイトの向き』に秘密があり、こうすることによって、安定感が向上しているのだそうです。
前作のCRZ-435は、『直角』に組み込まれていましたが、このドライバーは斜めになっています。
これによって易しさが少しアップしているのだそうです。
今年の9月に初めてCRZ-435IIを試打したときに、このウェイトの向きの違いにはどんな意味があるのだろう?と思っていたのですが、こういった意味があるのだと初めて知りました。
こういったメーカーのあくなき探究心といいますか、『常に良い物を』という姿勢にはいつも頭が下がります。

『飛距離性能』という点でも、やはりかなりのハイレベルだと思います。
より幅広い層を意識して作られたドライバーではないので、かなり好みが分かれるところではあると思いますが、ヒッタータイプの方には、かなり魅力的に感じられるのではないでしょうか?

『操作性』もよく、左右へのショットも易しく行うことができました。
普通に打てばそれほど曲がるドライバーではないと思いますが、インテンショナルなショットにも上手く対応してくれるドライバーだと思います。
こういったところも、以前クレイジー版を試打したときとほぼ同じ印象です。

JBEAMらしいハイレベルなドライバーだと思いました。
ただ単に難しくなっているのではなく、むしろ易しさが感じられるところにも好感がもてました。
また試打することができれば、是非トライしてみたいです。
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2011年06月17日
jBEAM FX BM-FW HG フェアウェイウッド

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BM-FW HG フェアウェイウッド です。

シャフトは CRAZY BLACK FW80 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、シャフト重量は70g、キックポイントは中調子 です。

JBEAMの新しいフェアウェイウッドです。
小振りなヘッドがとてもカッコいいですし、この色なので、とても締まって見えます。
先日『BM-445 HG ドライバー』を試打したのですが、このフェアウェイウッドは型番を見る前から同じシリーズなのが解るほど瓜二つです。
やはりこのフェアウェイウッドも『ハイグレード』なのでしょうか?

ドライバーには、ウェイトが3つありましたが、このフェアウェイウッドにはひとつしかありません。
ヘッドの大きさが小さくなると、ウェイトをあまりたくさん付けても効果は薄いのでしょうか?
この位置にひとつだけ付いているということは、重心深度を深くして、より球をあがりやすくし、曲がりづらくなるように作られているのでしょうか?
以前試打した『FX BM フェアウェイウッド』の位置とは明らかに違うので、性格の異なるFWであることが伺えます。
このウェイトも、取り外しが出来そうです。

『顔』も、すごくおとなしい感じで好感がもてます。
JBEAMらしい丸型というよりは、少し『面長』といったところでしょうか?
どちらにせよ、『小顔』なので、すごくいい印象をもちました。
ドライバーのヘッドの大きさが460ccで、しかもシャローヘッドだと、かなりヘッドが大きく見えますが、クリークはそれほど大きくなっていません。
むしろ大きくなると、余計な難しさが顔を出すような気がします。
なので、これまではドライバーとクリークの大きさのバラつきが大きかったように思うのですが、最近はドライバーも少しずつ『小顔』に戻ってきているので、バランスがだんだんと取れてきたような気がします。

素振りをしてみても、すごく振りやすく感じました。
このシャフトはタイミングがつかみやすいので、楽な気分で振っていけます。
タフ過ぎず、ソフト過ぎず・・・。といったところでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じだと思いました。
すごく打ちやすそうな感じがします。
ドライバーに比べ、クリークは違和感を感じるほどの変わった形のものに出会った記憶は殆どありませんが、このクラブもすごく構えやすく感じました。
これから打つ球の行先も不安になることはありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は、やわらかい感じで、とてもいい感触だと思いました。

『音』は、少し大きめな感じがしましたが、これも先日ドライバーを試打していたので、だいたいこのような音だろう・・・。という予測が打つ前から立っていました。
不快に感じるほどの音ではないですし、むしろこれくらいはっきりした音を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
スインガータイプの方だと、もっと音が低く小さくなるような気がします。

『球のあがりやすさ』という点でも、すごく高性能な感じです。
番手が違うので比較は難しいですが、先日試打した『FX BM FAIRWAY』よりも、明らかに球があがりやすくなっているのではないでしょうか?
驚くようなシャローヘッドではないですが、すごく球を浮かしていきやすいフェアウェイウッドだと思いました。
クリークなので、球が上がりやすいのは当然といえば当然なのですが、ティアップせずに、マットの上からでもすごく易しく楽に打っていくことができました。
ヘッド全体が黒いので、いかにもタフそうな感じもしますが、実際はかなり打ちやすくなっています。
こういったところはドライバーと共通しているところだと思います。

『安定性』という点でも、易しく感じました。
ミスに対して、それほどシビアな感じはしませんでした。
こういった美しい顔で、しかも小顔なので打点をまとめやすく、ミスをする要因が見つからないような気がしていたのですが、それに加え、この『FW80』という素晴らしいシャフトのおかげで、ますますショットの成功率が上がっていくように感じられました。
私は大きすぎるヘッドは苦手で、構えたときから少し『アバウト』なイメージになってしまうことが多いのですが、このクラブくらいヘッドが締まってきて余計な贅肉がないと、すごくシンプルかつ色濃いイメージラインを描いていけるので、この高い安定性につながったような気がします。
全体的なタイミングの取りやすさも、易しさの要因のひとつだと思いました。

『飛距離性能』という点では、『JBEAM』と『CRAZY』という『黄金コンビ』なので、優れていることは予め予測しやすいところではありましたが、実際に打ってみても、その期待を裏切らない高性能なクリークだと思いました。
フィーリングがいいので、こちらからやや強引な感じで打ちに行っても良かったのですが、今日はこのクラブにずっと任せていたい・・・。と思いながら、試打を楽しんでいました。
『セミオートマチック』な感じで、いいショットを量産できるクラブだと思いました。

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
直進性が高いので、それほど『操作性抜群』という感じはしなかったのですが、左右どちらにも対応してくれましたし、すごく扱いやすいフェアウェイウッドだと思いました。
すごく敏感に反応する・・・。という感じでもなかったのですが、いい意味での『鈍感さ』があるクラブといっていいのではないかな?と思っていました。

まだまだJBEAMのフェアウェイウッドに出会った回数は少ないのですが、ドライバー同様、すごく魅力を感じます。
これまで、『FX BMα』『FX BM』と、今回のこの『FX BM-FW HG』で、まだ三度目ではありますが、どれも好感の持てるクラブです。
その中で、私が一番購買意欲を刺激されたのは、2番目に出会った『FX BM』です。
このクラブが一番、私に馴染みやすいと思いましたし、今、私が使っているドライバーとの相性も合っているように思いました。

同じシリーズの『FX BM-445 HGドライバー』にも魅力を感じましたが、私はこちらのフェアウェイウッドのほうが、もっと魅力を感じました。
見た目のカッコ良さは失わずに、一般的な敷居を低くして、より多くのユーザーに対応できるように作られたクラブだといっていいのではないでしょうか?
このウェイトを交換すれば、また違ったフィーリングが楽しめそうです。

クリークは、最近ラウンドするときは使わないことが多いのですが、キャロウェイの『ビッグバーサ スチールヘッドIII』というクラブを今でも大切に保管しています。
このクラブは私のフェアウェイウッドに対する苦手意識を払拭してくれた大切な相棒ともいえるクラブです。
なので、今のところ新しくクリークを購入する予定はないのですが、こういった素晴らしいクラブに出会ってしまうと、その気持ちは揺らぎます。
『スチールヘッドIII』は、私の中で『殿堂入り』させて、大切に部屋に飾っておいて、このJBEAMのクリークでラウンドしてみるのもいいな・・・。と思いました。

ただ、やはりこのクレイジーのシャフトとも組み合わせると、かなり高価になってしまうそうなので、なかなかすぐに購入するわけにはいきません。
そんな『手が届かない』感じが、またいいのかもしれません。
すぐに購入できれば、それに越したことはないのかもしれませんが、必ず購入してやるぞ・・・。というモチベーションを保ちながら練習を繰り返していくことはとてもいいことだと思いました。
価格は多少高くても、それに見合う性能を持っているクラブだと思います。

私の周りには、今『クレイジーファン』『JBEAMファン』がたくさん増えてきているので、早速彼らにこのフェアウェイウッドを紹介したいです。
おそらくみんな異口同音に「思っていたよりも打ちやすいね・・・。」と言うんじゃないかな?と思いながら、彼らの喜ぶ顔が頭に浮かんできました。
また、このクラブに出会って、練習場やコースで楽しい時間が過ごせたらいいな・・・。と思いました。
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2011年05月26日
jBEAM FX BM フェアウェイウッド

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BM フェアウェイウッド です。

シャフトは CRAZY BLACK FW-80 です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、シャフト重量は70g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は332gです。

JBEAMのとてもカッコいいフェアウェイウッドです。
私はこのクラブに以前からすごく興味があり、試打してみたいと思っていたのですが、なかなか実現に至らず、今日ようやく念願が叶いました。
私は最近フェアウェイウッドの試打をあまり行っていなかったのですが、今日はこのクラブを思う存分楽しんでみようと思いました。

ソール部分にウェイトのような物がひとつ付いているだけで、それ以外はとてもシンプルなデザインになっています。
これまでJBEAMのドライバーには、すごくいい思い出がたくさんあるせいか、このフェアウェイウッドにも自然と期待値が高まってきました。

このウェイトも取り外せそうです。
この位置の取り付けられているということは、それほど重心深度を深くし過ぎていないのだという予測が立ちました。
ウェイトの下に、目立つように『MARAGING』と記されてあります。
以前はもっとたくさん使われていたような気もするのですが、最近ではやや少なくなったような気がします。

『顔』も、とても整っています。
やや丸っこい感じが、いかにもJBEAMらしいですし、親しみやすさを感じさせます。
すごくシンプルで『男前』な感じがしました。

素振りをしてみた感じは、さすがにしっかりしていますが、『硬い』とか『重い』という感じはしませんでした。
ドライバーよりもヘッドサイズの小さいフェアウェイウッドで、ドライバー並にブレる感じがあると、すごく不安になるのですが、このフェアウェイウッドにはそんな不安感は感じませんでした。
『タフ』というよりも、安心して振っていけるフェアウェイウッドだと思いました。

ボールを前にして構えてみても、すごくいい気分で構えることができました。
それほどシャープな感じはしませんでしたが、打ちやすそうな印象を受けます。
以前試打した『BMα』ほどではありませんが、球をよく上げてくれそうな雰囲気がありました。
とてもオーソドックスな顔だと思いましたし、美しさを持ったフェアウェイウッドだと思いました。
『易しいイメージ』といったらいいのでしょうか?
難しさを感じる部分は全くありませんでした。
色々と細工もできそうな顔ですが、どちらかというと真っ直ぐ打ち出していきたい感じがしました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもマイルドな感じで好感を持てました。
すごく手に馴染みやすい感じがします。
JBEAMのこれまで出会ってきたクラブ同様に、このフェアウェイウッドの打感にもすごく好感を持つことができました。
『マレージング』というと、昔からクラブに使われてきた素材ですし、その『硬度』が高いことが印象にあるのですが、このクラブもそうですし、これまで出会ってきたクラブも、硬いというよりは、むしろ柔らかい打感を持った物が多いです。
こういった打感はすごく好きです。

『音』も、静かめで好感が持てました。
叩くことを邪魔しない音なので、今日は思う存分叩かせてもらいました。
練習場で、スプーンはドライバーほど、ブンブン振っていくことは多くないのですが、今日はすごくテンションが上がってしまい、ついつい振り回していきました。
とても楽しめている時のハイテンションさが、ずっと続いていきました。

『球のあがりやすさ』という点では、思っていたよりもタフな感じはしませんでした。
『BMα』ほど、球が浮きやすい感じはしなかったのですが、このフェアウェイウッドも、それほど敷居が高い感じはしませんでした。
勿論シャフトなども、しっかりとしたスペックになっているので、どのように打っても球が浮いてしまう・・・。という感じでもないですし、ある程度のヘッドスピードなども要求されるのかもしれませんが、その要求は決して高すぎるものではないと思いました。
ただ、やはりスインガータイプの方よりは、ヒッタータイプの方に合いやすいクラブなのは間違いないように思います。

『安定性』という点では、それほどシビア過ぎる感じはしませんでした。
球を揃えやすい高性能なフェアウェイウッドだと思いました。
それは、このヘッドの寛容さもあると思うのですが、相性のいい高性能なシャフトが装着されているからだと思いました。
勿論、それほど大きなミスに対する寛容さは持ち合わせていないのかもしれませんが、今日はシビアな感じは殆どしませんでした。
今日はテンションが上がって、かなりブンブン振っていったのですが、打点がブレる感じはしませんでした。
ずっと『易しさ』を感じていました。

『飛距離性能』という点では、JBEAMらしい高性能なフェアウェイウッドだと思いました。
私にとっては、先日試打した『BMα』よりも、こちらのほうが距離を稼いでいきやすい感じがしました。
『JBEAM』というと、私はつい『EPON』のことを思い出してしまうのですが、同じフェアウェイウッドで『一発の最長飛距離』ということで考えてみると、少し『EPON』なのかな?と思ったのですが、これは同時に試打して比較してみないと解らないので、今度機会があれば、同時に試打してみたいと思いました。
EPONのフェアウェイウッドは、かなり飛距離性能が優れていますが、それを思い出させるほど、このフェアウェイウッドの性能も高いことを実感しました。
上手くまとめていきやすいのは、むしろこの『jBEAM FX BM フェアウェイウッド』なのかもしれない・・・。と思いました。
『バカっ飛び』という感じはしませんでしたが、全体的にとてもハイレベルな飛距離性能を持ったフェアウェイウッドであることは間違いないと思います。

『操作性』という点では、この『小顔』の印象通り、すごくいい感じがしました。
左右どちらにも敏感に反応してくれました。
このクラブも、いわゆる『ニュートラル』な感じがしたので、『ドローヒッター』の方にも、『フェードヒッター』の方にも使いやすく感じられるのではないでしょうか?
私はラウンド中、ドライバーの調子が悪くなると、すぐにスプーンに持ち替えてティショットを行うことが多いのですが、このような扱いやすくてコンスタントに飛距離も稼いでいけるクラブだと、すごく有利な展開にもっていけそうな気がしました。
私のホームコースはレイアウト上、レイアップを要求してくるホールも多いので、ドライバーを封印せざるを得ないことも多いのですが、そういった時にすごく活躍してくれそうな予感がしました。

私は練習場で、ホームコースやこれまでラウンドしたことのあるコースをイメージしながら、ショットの練習をしているのですが、今日はこのクラブのおかげで、すごくいい内容のショットを打つことができました。
本番にとっておきたいと思うくらい、今日は充実していたような気がします。
私は本来は、もう少しディープなタイプのフェアウェイウッドを好むのですが、このクラブに関してはすごく好感が持てました。

ドライバー同様、フェアウェイウッドというクラブは、私の場合、ウェッジやショートアイアンに比べて、圧倒的に打つ球数が少ないのですが、今日はこのクラブだけで『お腹いっぱい』になるくらい球数を打ってしまいました。
何球打っていても楽しくて、飽きることがありませんでした。
今日は本来ならば、最近精度が少し落ちている8番アイアンを徹底的に打っていこう・・・。と思っていたのですが、こういったいいクラブに出会ってしまうと、なかなか予定通りにはいかないですし、自分の意思を弱さを痛感します。

私は今、フェアウェイウッドを新調する予定はないのですが、このクラブに対してやはり『欲しい欲しい病』が出てしまいました。
私のいいクラブに対しての欲は底知れないのだと、いつも思います。
もし余裕があれば、是非キャディバッグに入れておきたくなるクラブですが、なかなか実現は難しいかもしれません。
以前も書きましたが、こうして色々なクラブを試打していて、一番辛いのは、『私自身の購買意欲』と戦わなければならないことです。
実際は諦めなければならないことが多いので、いつも後ろ髪を引かれる思いです。
もし、このクラブを手元に置いておくことができれば、きっといい相棒になってくれるだろうなあ・・・。と思うことがよくあります。
このクラブに対しても、当然そのような思いがありました。

最近、ドライバーとアイアンの試打ばかりだったので、これからはもっとフェアウェイウッドにも目を向けて試打していこうと思いました。
今日はテンションがずっと上がりっぱなしだったので、なかなか寝付けないような気がします。
眠気を防止するということにおいて私の場合、緑茶やコーヒーのカフェインよりも、『いいクラブとの出会い』のほうが、よく効きます。
とても楽しい練習ができました。
すごく気に入ったので、明日早速、友人たちにも、このクラブを勧めてみたいです。
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2011年04月29日
jBEAM FX BM-445 HG ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BM-445 HG ドライバー です。

シャフトは CRAZY BLACK CB-50 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.4、シャフト重量は68g、トルクは3.3、キックポイントは中調子です。

全体的に黒くて、とてもカッコいいデザインのJBEAMのニュードライバーです。
私個人的に、JBEAMのクラブにはすごく好きなので、今日はすごくテンションが上がりました。
色が黒いことを除けば、これまで出会ってきたJBEAMのドライバーらしいデザインです。
この3点のウェイトも、これまで通りの感じがします。

これまで出会ってきた『BM-435』の実際のヘッド体積は『445cc』であったり、『BM-425』は『432cc』だったりして、この型名の数字の意味がよく解らなかったのですが、今回のこの『BM-445』は名前の通り、『445cc』なのだそうです。
何となくすっきりした感じがしました。
それと『HG』とは、『ハイグレード』という意味なのだそうです。
黒という色は、引き締まって見えたり、落ち着いた印象を与えてくれることもありますが、今回のこのモデルは、それにプラス高級感をすごく感じました。
そこが『ハイグレード』たる所以でしょうか?
このようなクラブを手にできていることだけで、すごく自分が贅沢をしているように思えてきます。

素振りをしても、振りやすくてとてもいい感じです。
できれば、もう少し重量感があってもいいのかな?と思ったのですが、それほど難しく感じることもなく、タイミングもとりやすく感じました。
シャフトもそうですが、クラブ全体も、それほど重さを感じることがありませんでした。
これまでのJBEAMのドライバーのような、重量感のあるドライバーだとは思いませんでしたが、振りやすい感じがしました。
この高品質なヘッドと、クセのないシャフトが上手くマッチしています。
私は、この2つのメーカーと出会って、まだ日が浅いのですが、初めて出会った時からすっかり魅了されてしまいましたし、幸運にも今年ようやく所有することができたので、ずっと大切に使っていきたいと思っています。
そういえば、『JBEAM』と『CRAZY』は都内は勿論、同じ『足立区』に会社があることが大きな共通点だと思います。
そういったことが原因だとは思いませんが、JBEAMのヘッドとCRAZYシャフトは本当に相性がいいと思います。
お互いの性能を上手く引き出すために、必然的に生まれてきたのかもしれないと思いました。
こういったところを考えてみると、私は日本酒造りや地酒造りを思い出してしまうのですが、その土地の米と水が上手くマッチするからこそ、いいお酒ができるのだと聞いたことがあります。
ゴルフクラブとお酒の共通点をふと考えてしまいました。
『大手有名メーカーのクラブ』がTVのCMでも流れていて、知名度がある有名な『日本酒』だとすれば、『地クラブ』はまさに『地酒』といったところでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、JBEAMらしい丸っこい感じが、すごく親しみやすく感じられました。
構えやすい顔をしたドライバーですが、『顔の美しさ』という点で考えてみると、『まずまず』といった感じです。
タフそうな感じはしなかったですし、どことなく『イージーさ』を感じさせてくれる顔だと思いました。
これまで出会ってきたモデルがすごく良かったからでしょうか?
JBEAMやクレイジーに、それほどたくさん出会ってきてるわけではないのですが、何となくいい感じで打たせてくれるんだろうな・・・。と思っていました。
叩いていくことに、何の躊躇もさせない顔をしたヘッドです。
私はこういったタイプのヘッドが大好きです。
色々と曲げるイメージもできたのですが、それ以上に真っ直ぐなラインをイメージしやすい感じがしました。
やはり安心できるメーカーのクラブというのは、すごくいいものだな・・・。と思いました。
こうして構えていても、すごくリラックスできていました。
試打を開始しました。

『打感』は、ソフトでいい感じだと思いました。
黒いヘッドなので、いかにも打感が硬そうな印象がしないでもないのですが、実際は柔らかくて、いい感じの打感だと思いました。
いわゆる『叩ける打感』です。
手に嫌な衝撃が残ることは全くありませんでした。

しかし、『音』がとても特徴的だと思いました。
結構大きめで、少しびっくりしてしまいました。
これまでのJBEAMのドライバーの音とは、少し違った印象を持ちました。
違和感を感じたり、インパクトが緩んでしまうような音ではないのですが、少し耳に残る感じがしました。
ただ、周りが気になるほどでもないですし、集中力がとぎれてしまう感じでもなかったのですが、『音』という点では、これまで出会ってきたヘッドのほうが、私はいいと思いました。
私はその打球音のイメージに、弾道の力強さを乗せていきたい・・・。と、いつも思っているせいか、今日は何となくそれが上手く合致しない感じがしました。
私はかなり強く叩いていきたいタイプなので、どうしても必然的に音が強くなってしまう傾向にあると思いますし、このドライバーの音がちょうどいい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるように思います。
実際、これまでも練習場で友人たちと同じドライバーを試打していて、私が打つ時の音が友人たちよりも大きくなることが多々ありました。
ある程度インパクトを加減できる技術が私にあればいいとは思うのですが、これまでの経験上、インパクトを調整してしまうと、後で大きなしっぺ返しが待っていることが多いので、私は加減することはしないようにしています。

『安定性』という点では、結構イージーな感じがしましたが、これまでの『BM-435(CRZ435)』と比べても、多少球のつかまりが弱いような感じがしました。
決して右へ抜けやすい感じはしなかったのですが、『BM-435』の印象がとても強いので、どうしても強く感じてしまいました。
ただ、それほど難しいタイプのドライバーではないと思いましたし、
スライスに悩んでおられる方には、やや難しく感じられるかもしれません。
見た目通り、『ワイドスイートエリア』を持つドライバーではないですし、ある程度打点を揃えていかないと、多少シビアに感じられるかもしれません。

しかし、このヒール側のウェイトを重い物に交換することによって、またフィーリングもかなり変わってくるのではないか?と思いました。
こういったところが、この『カスタム機能付きドライバー』のいいところです。
ノーマルなタイプでフィーリングが合いづらくても、簡単にウェイトを交換することによって、より自分に合ったドライバーに仕上げやすくなってきます。
昔はこういった『ウェイトを交換する』という考えが無かったので、鉛をかなり厚く何枚も重ねて貼っていた時期がずっと続きましたが、今ではすっかり無くなりました。
こういったところは、明らかにクラブが進歩しているところであり、我々ゴルファーが大きな恩恵を受けているところだと思います。

『球のあがりやすさ』という点でも、それほど『タフ』な感じはしませんでした。
勿論、ある程度『叩いて』いくべきドライバーだとは思うのですが、決して敷居は高すぎないと思いました。
同じ黒いヘッドでも、先日試打した FX TOUR-425(BLACK) ドライバー とは、明らかに趣が異なります。
ただ、やはりヒッタータイプ用のドライバーだとは思うのですが、実際に打ってみて、
意外と打ちやすいドライバーだな・・・。
と思われる方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
このメーカーのドライバーは少数派のいわゆる『リアルロフト』ということなので、日頃『表示ロフト10度』のドライバーを使っておられる方には、ややタフに感じられるかもしれません。
『ロフト選び』には、少し慎重になるべきなのかもしれません。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
すごく扱いやすい感じがしたのですが、今日はあまり曲げていこうという気が起こりませんでした。
勿論左右に曲げることも容易にできました。
特に右へ曲げることはいくらでもできると思いました。
私はフッカーですが、今日は大きなスライスをたくさん打つことができました。
『操作性』という点でも、私はこれまでの『BM-435』のほうが、よりフィットしやすいと思いました。

『飛距離性能』という点でも、JBEAMらしい、かなりの高性能だと思いました。
体重の乗った力強い球を打っていくことができました。
しかし、この『飛距離性能』という点でも、私はやはり『BM-435』のほうが、距離を稼いでいきやすいと思いました。
『マシンテスト』などでは、また違った結果がでるのかもしれませんが、私が打つと明らかに『CRZ435(BM-435)』のほうが、距離を稼いでいきやすいと思いました。
しかし、基本的に、JBEAMらしい、飛距離性能に優れたドライバーであることは間違いないと思います。

全体的に見て、私は前のモデル(BM-435)のほうがいいと思いました。
これまでもよく感じてこられたことではありますが、やはり
最新のドライバー=最高のドライバー
では必ずしも、ないのだと思います。
レベルの高いJBEAMなので、その比べる基準も他のメーカーと比べて必然と高くなっているのですが、私はやはり『BM-435』のほうがいいと思いました。

これまでJBEAMのドライバーは、もう少し『タフ』な感じがしていましたが、このドライバーは見た目以上に易しくなっていると思います。
『スインガータイプ向け』とまではいかないと思いますが、これまでの物より『易しさ』という点で進歩しているのではないでしょうか?
だから、こういった『音』や『つかまり感』になっているのかな?と思いました。

『BM-435』や『CRZ435』に、こういった『ブラックタイプ』のヘッドが限定発売されたら、思わず買ってしまうだろうな・・・。と思いました。
そう思ってしまうくらい、どの角度から見ても、このヘッドは美しいと思いました。
『物理的性能』や『フィーリング性能』という点では、あくまでも私の好みとしては、『BM-435』ですが、このドライバーにもすごく魅力を感じました。
特に相性のいい優れたシャフトが挿さっているのが、より好印象度が増したような気がします。

今日はJBEAMの新しいドライバーを試打することができたので、最初から最後までずっとテンションが上がりっぱなしでした。
すごく試打を楽しむことができました。
今年は花粉に悩まされた時期がすごく長く続き、最近、ようやく空気が美味しいと思えるようになってきたのですが、時々クシャミがでるので、まだ油断はできません。
しかし、こういった素晴らしいクラブと出会っている間は、そんなことをすっかり忘れていました。
大手有名メーカーのクラブと比べ、JBEAMのクラブに出会う機会は少ないですが、これからもどんどん積極的に試打していきたいです。
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2011年04月16日
jBEAM FX BMα フェアウェイウッド

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BMα フェアウェイウッド です。

シャフトは CRAZY BLACK FW-80 です。
ロフトは15度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスはSX、トルクは3.2、シャフト重量は72g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は331gです。

初めて手にしたJBEAMのフェアウェイウッドです。
JBEAMは、これまでドライバーしか出会うことが無かったのですが、今日はフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。
ドライバーではすごくいい印象のある、JBEAMなので、フェアウェイウッドにもすごく期待感が膨らみました。

JBEAMらしい、といいますか、ヘッド後方にウェイトのような物が見えます。
適度な重心深度を図る為に取り付けられているのでしょうか?
ドライバーほど大きなウェイトではありません。
これはドライバーのように取り外しができるのでしょうか?

こうして見ていても、かなりのシャローヘッドだということが解ります。
以前試打したこともある、同じシリーズの FX BMα-440 ドライバー は、ここまでシャローではなかったような気がします。

『顔』は全体的に、丸っこくて愛嬌がある感じがしました。
球がよく上がりやすそうな印象を与えてくれますし、かなり『いい顔』をしていると思いました。

素振りをしてみた感じも、すごくいいです。
シャフトもしっかりとしていますし、タイミングがすごく取りやすいです。
最近はフェアウェイウッドの試打をあまりやっていないのですが、今日は久しぶりにやってみて正解だな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、すごくいい感じがしました。
それほどシャープな感じではありませんが、この『丸っこさ』が、すごく易しそうに感じますし、いい雰囲気を醸し出しています。
変なクセもなく、とても構えやすいと思いました。
球もよく上がりそうな感じがしました。
あまり操作するタイプの顔ではないように思いましたし、どちらかといえば『直進性』が感じられ、まずはこのクラブの性能を楽しんでみようと思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『抜群の球のあがりやすさ』です。
予想以上でした。
こうして見ていても、かなり『シャロー』なヘッドということが解りますが、すごく球が浮きやすくて、しかも拾いやすいフェアウェイウッドだと思いました。

あまりにも球があがりやすいので、ゴムティからでなく、マットの上から直に打ってみたのですが、それでもすごくよく上がってくれます。
こういった感じは、以前試打したこともある エポン AF-202HT を思い出しました。
ロフトが『15度』ということは、普通に考えても『スプーン』といっていいと思うのですが、最近は本当に球のあがりやすいスプーンが増えてきました。
昔は14本のセッティングの中で、『3番ウッド』が一番難しい・・・。と感じておられた方もたくさんいらっしゃると思うのですが、今は完全にイメージが変わってきました。
3番ウッドを使う場面が昔は、かなり限られていました。
しかし、今は『レイアップ時のティショット』だけでなく、ロングホールの2打目などに充分活躍してくれるクラブが多くなりました。
昔のスプーンは、ある程度ヘッドスピードがないと『直打ち』では、球も浮いてくれませんでしたが、最近は、こうしていとも簡単に浮かせることができるようになりました。
『キャリー不足』による、飛距離の低下も心配することがなくなりました。
『タフ』という言葉とは、全くの『無縁』のフェアウェイウッドといっていいのではないでしょうか?
これはコースでも、じゅうぶん戦力になってくれると思いましたし、ラウンド前日にはついキャディバッグに入れておきたくなります。
活躍する場面がとても多いような気がします。

『打感』も、JBEAMらしい感じで、とても好感が持てました。
適度にマイルドでありながら、『球の質感』を感じることができるので、打った後も球の行方が気にならず、安心できます。

『音』にも、すごく好感を持つことができました。
この音も、JBEAMらしい音だと思いました。
私はJBEAMのクラブとは、まだそれほど長い付き合いではありませんが、すっかり魅了されてしまいました。

『安定性』という点でも、かなり高いです。
普通に打っている限り、なかなか曲がる気配を見せません。
構えたときのラインにそのまま乗せていきやすい感じがしました。
『タフさ』もそうでしたが、『シビアさ』を全く感じないFWだと思いました。

『飛距離性能』という点でも、かなりハイレベルだと思いました。
はっきりと『飛びスプーン』といっていいような気がします。
ちょっと前までは、こういったシャローなスプーンには、あまり飛距離性能を期待できないところもありましたが、最近はすっかり様変わりしたようです。
クレイジーのシャフトも、すごく高性能だと思いましたし、このヘッドとのコラボも見事だと思いました。
かなりキャリーが稼げるので、日頃、『スプーンの直打ち』でドロップ感を感じておられる方などにも、すごくいい感じをつかまれるのではないでしょうか?
これまで何度か、こういった『シャローヘッドFW』に出会ってきましたが、飛距離性能という点でも、間違いなくトップクラスだと思います。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
球が自然と上がっていく感じで、なかなか低い球を打つことができなかったですし、左右にもそれほど大きく曲がりやすい感じでもありませんでした。
私はフッカーですが、今日は左が怖いとは思いませんでした。
球があがりやすくてつかまりやすいクラブですが、左へ引っかかる感じがしなかったので、すごく安心して球を打っていくことができました。

JBEAMということで、試打する前は、もう少しタフな感じのクラブかと思っていたのですが、実際は大きく違っていました。
高性能な『イージースプーン』だと思いました。
かなり幅広い層に支持されそうな気がしますし、その高いパフォーマンスを期待できます。

私はドライバーにせよ、フェアウェイウッドにせよ、少しディープな形状のクラブを好みますし、本来ならばこういったシャローな感じのクラブには、あまり関心がいかないこともあります。
しかし、今日は『JBEAM』ということもあったと思いますし、最後までずっと興味を持ちながら試打をしていました。
シャローヘッドに苦手意識を持っておられる方も、試してみられる価値があるのではないでしょうか?

こういったシャローなヘッドだからこそ、シャフトは少し『しっかり目』がいいと思うのですが、今日は抜群のコンビネーションだと思いました。
もし、このヘッドに、かなり『ソフトスペック』のシャフトが挿してあったら、また難易度が上がっていたような気がします。
余計なところにも神経を使わなければならなかったかもしれません。
しかし今日は、相性バッチリのシャフトのおかげで、そういった余計な心配は無用でした。

今日は初めてJBEAMのFWを試打することができましたが、最初から最後までずっと楽しい時間を過ごすことができました。
できれば、もうちょっと『ディープ』な感じでも良かったのかな?と少し思ったのですが、それは私の好みによるところですし、それ以外はこのクラブに大きな欠点は見出せませんでした。
このFWをコースで使ったら・・・。と思うだけで、思わず笑みがこぼれてきそうでした。
今、私はFWを購入する予定はないのですが、また私の『欲しい欲しい病』が出てしまいました
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2011年03月21日
jBEAM FX TOUR-425(BLACK) ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX TOUR-425(BLACK) ドライバー です。

シャフトは CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは7.7(SX)、シャフト重量は67g、トルクは3.2、キックポイントは中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は317gです。

久しぶりに手にしたJBEAMのドライバーです。
JBEAMのドライバーは、私は一昨年初めて手にし、すごく魅了されているのですが、まだそれほど多くのクラブを試したことがありません。
大手有名メーカーとは異なるかもしれませんが、歴史もあり、昔からかなり有名なのだそうです。
今日はJBEAMのドライバーを試打できるとあって、いつも以上にハイテンションになっていました。
『CRZ435』というドライバーをJBEAMとするならば、今年から私も一応JBEAMユーザーといえるのかもしれませんが、まだまだ知らないことが多いです。
そういった意味でも、知っているメーカーとそうでないメーカーとの偏りが私はとても大きいのだと気づかされますし、日頃の不勉強を実感します。

ヘッド全体が黒一色です。
普通、ソールの部分が黒くても、以前試打したこともある シルバータイプ のように、ブランド名やモデル名などはカラーリングされているのが普通だと思うのですが、このドライバーには、そういった工夫が施されていません。
しかし、そういったところがまた『プロトタイプ』みたいでカッコいいです。
先日、他の海外メーカーの白いドライバーに衝撃を受けたばかりで、白いドライバーもすごくいいと思いましたが、やはり私にとって黒いヘッドというのは、すごく『やる気』にさせます。
こういった『重量感』が感じられるヘッドには、自然とアドレナリンが出てくるような気がします。
『黒』という色は収縮色ですし、『落ち着き』を感じさせる色ですが、それでいながらすごく気分が高まってきます。
余計なことをしない色なので、感覚の邪魔をしないところがいいのでしょうか?
それとこれまで黒いヘッドのドライバーには、たくさんのいい思い出があることも、いい方向に作用しているように思います。

『jBEAM』が、会社名かと思っていたのですが、こうして見てみると『J.G.E』とあります。
ジェージーイーというのが会社名なのだそうで、
J・・・JAPAN
G・・・GOLF
E・・・EQUIPMENT
という略なのだそうです。
『EQUIPMENT』という単語を辞書で調べてみると、『設備』とか『機材』『工具』『装置』などといった言葉が出てきました。
昔から日本でゴルフに関するアイテムをたくさん生産してきたからなのでしょうか?
すごく伝統を感じさせます。

『顔』も、すごくいい感じがしました。
JBEAMらしい、丸っこい『顔』に好感が持てます。
私はこの『顔』に、すごく『易しさ』を感じます。
こちらの要求を全て聞き入れてくれ、少々無理をしても、それを受け入れてくれる『懐の深さ』のようなものを感じます。
これまで、美しい形状のヘッドでも、いわゆる『神経質』そうな『顔』をしたヘッドにもたくさん出会ってきましたが、このドライバーはそれほど『神経質』そうな感じはしません。
むしろ親しみやすそうで、大らかな顔をしたドライバーだと思いました。

素振りをしてみても、かなり『振り応え』があります。
それほど重いとは感じなかったですが、シャフトもかなりしっかりとしているので、暴れる感じがしません。
このシャフトも、これまで何度か出会っていて、すごく好みのシャフトなので、今日はいい試打ができそうな予感がしました。
今は『ソフトスペック』のクラブが多く求められているので、こういったタイプのドライバーはあまり好まれないかもしれませんが、逆にハマってしまう方にはたまらないものがあるのではないでしょうか?
これまでたくさんの『Sシャフト』を試打してきて、その多くはこちらがすごく気を遣わなくてはならないようなシャフトが多い中、このシャフトには、そんな気遣いは『無用』な気がします。
振っているだけで、どんどん頭の中がクリアになっていきましたし、少ない素振りでもすぐに試打が開始できそうな感じがしました。

ボールを前にして構えてみても、すごく安心できて、気分が楽になってきました。
左右どちらにもイメージしていくことができましたし、今日はどっちから曲げてみようか・・・?などと考える余裕ができました。
このヘッドも、以前試打した『シルバータイプ』同様、ヘッド体積が『432㎤』なのだそうですが、いつも試打するドライバーよりも少し小振りに見えたせいか、『イメージライン』をより太く、また色濃くすることができました。
難しそうな感じは全くしませんでした。
上半身の力が抜け、どっしりと構えることができました。
色々なドライバーを試打していると、時にはなかなかアドレスが決まらないクラブや、マイナスイメージばかりが浮かんでくるようなクラブにもたくさん出会ってきましたが、このドライバーはすぐにアドレスが決まりましたし、プラスイメージばかりが浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』は、すごくいい感じがしました。
JBEAM独特のマイルド感とでもいったらいいでしょうか?
とても心地いい打感だと思いました。
硬い感触がしばらく残るようなこともありません。
打感が硬すぎると手首を痛めたり、インパクトをついつい調整してしまいそうになるのですが、このドライバーもそうですし、これまで出会ってきたJBEAMのドライバーはそういった心配は無用だと思いました。
どんどん振っていけるドライバーです。
『心のリミッター』を解放できるドライバーです。

『音』という点でも、これまでのJBEAMらしい好感の持てる音だと思いました。
こういった『叩くべき』ドライバーでは、音が大きすぎると、私は一気にそのドライバーに対する興味を失ってしまうのですが、今日はずっと『興味津々』でした。
音が大きめだったり、甲高い感じの音を好まれる方には、このドライバーはかなり静かなので、物足りない部分が感じられるかもしれません。
昔は、その『音』が、弾道の力強さや飛距離性能の凄さを演出していた部分があったと思うのですが、今は静かな音でも飛距離性能の凄いドライバーが多いですし、逆にあまり大きすぎる音はインパクトにも影響を与えてしまうのではないでしょうか?
私はこのドライバーのような『叩いても心が乱されない音』には、すごく好感を持ちます。

『球のあがりやすさ』という点では、一般的に言えば、かなり『タフ』な部類に入るドライバーだと思います。
明らかに『ヒッタータイプ』向けのドライバーですし、そのヒッタータイプの方の中でも、かなりタフに感じられる方も多いのではないでしょうか?
私は日頃、球が浮き過ぎたリ、高弾道過ぎるドライバーの弾道をなんとか抑えていこうとすることが多いのですが、今日はそんな余計な手間が要らなかったので、そういった意味では楽に感じる部分もありました。
見た目の印象通り、かなり『叩いていける』ドライバーなので、吹き上がりを抑えていきたい方には、かなり頼もしい存在になってくれるのではないでしょうか?
このドライバーのロフトは『10度』ということですが、かなり『タフな10度』だと思います。
JBEAMなので、いわゆる『リアルロフト』で作られているのだと思いますし、これが『本来の10度』といっていいような気もします。
シャフトのフレックス表示の『S』や『R』などは、人によって感じ方が全く異なる部分があり、『振動数』で統一してくれればいいと私は普段から思っているのですが、こういった『ロフト』など、『数値』で表示するものについては、もっとはっきりと『統一』されてもいいのではないか?と思っています。
これまで、どう考えても『一桁台のロフト』とは思えないようなドライバーにもたくさん出会ってきましたし、実際と表示されているロフトには『2度以上』異なってくるものも多いそうです。
計測の仕方も統一されるといいと思うのですが、これもやはり難しい問題があるのかもしません。
『球のあがりやすさ』にはロフトだけでなく、ヘッド形状やシャフトなどによっても大きく異なる部分がありますが、ロフト角は、かなり大きな目安であることに違いないので、『統一化』されるといいと思います。
もしそれが実現すると、店頭には『11度』とか『12度』といったドライバーがたくさん並ぶようになるかもしれません。

『安定性』という点では、想像していたよりも『シビア』な感じはしませんでした。
勿論、フェース全体がスイートエリアといったようなドライバーではないですし、それほど大きなミスは見逃してくれないドライバーといえるのかもしれません。
しかし、それほど難し過ぎる感じはしませんでした。
『ライン』を出すのが容易なドライバーだと思いました。
『球の浮き過ぎ』を気にしなくていいので、『ライン出し』に集中できましたし、構えたときに『イメージライン』を強く頭に描いていけたので、それが『ラインの出しやすさ』にもつながったように思います。
それと当然『シャフトの優秀さ』も感じられました。
この高性能なシャフトが上手くこちらの思いをヘッドに伝えてくれたような気がします。
不安要素が無かったので、よりいい方向へ集中していけたのが良かったのでしょうか?
打点も集めやすく、ブレる感じがしませんでした。

『飛距離性能』という点では、これははっきりと好みがでると思います。
『高さ』を出せなかったり、『ドロップ感』を感じられる方も多いかもしれません。
そういった方には、あまり大きな効果は期待できないのかもしれません。
そういった意味では、かなり『一般受け』しづらいドライバーといえるのかもしれません。
しかし、日頃スピンが多くて悩んでおられる方、気持ちよく叩いていきたい方には、かなり魅力的に感じられるのではないでしょうか?
車に例えると、完全に『ハードトップ中のハードトップ』といえるドライバーです。
いわゆる『楽』なドライバーではないですし、クラブがゴルファーに求めてくるものも大きいのかもしれません。
しかし、その『ポテンシャルの高さ』を感じられる方も多いのではないでしょうか?
いわゆる『ライナー性』が打ちやすいドライバーです。
余分に上へあがるエネルギーが、効率良く『前へ』と変換されている感じがします。
そういった効果が、かなりの飛距離性能に結び付いているように思いました。
私は球が高く上がりすぎるドライバーよりも、このような安定した『ややライナー性』の球が打ちやすいドライバーを好むので、すごく魅力を感じますが、こういった好みは人によって様々ですし、弾道が高く大きな弧を描いていきたい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方には、なかなか合いづらいドライバーといえるのかもしれません。

『操作性』という点では、構えたときの印象通り、かなり優れていました。
左右どちらにも敏感に反応してくれるドライバーです。
球がつかまり過ぎないので、私にとってはすごく楽に叩いていけるドライバーです。
球がそれほど逃げやすい・・・。とは感じなかったのですが、スライサーの方には、やや難しく感じられるかもしれません。
ヒッタータイプの方でスライサーの方もいらっしゃると思いますが、そういった方にも難しく感じられるように思います。
今、主流ともいえる『球のつかまり過ぎる』ドライバーではないですし、スライスを抑制してくれる感じはしません。
しかし、このドライバーはJBEAMのドライバーに共通する『ウェイト』を調整できるタイプなので、ウェイトを交換するとかなりの効果が期待できるのではないでしょうか?
いわゆる『フックフェース』のドライバーもラインアップされているそうなので、結構幅広い層のゴルファーに対応しているのだと思います。
しかし、基本的に『ヒッタータイプ』のドライバーであることに変わりありません。

今日はJBEAMのドライバーを試打することができて、すごく楽しい練習ができました。
『クラブの分析』といったことよりも、楽しむことが優先されてしまい、予定よりも、かなりの球数を打ってしまいました。
JBEAMのクラブとは、まだ短い付き合いですし、他のメーカーと比べても、試打した数はかなり少ないです。
しかし、初対面の日からすごく魅了されていて、今日もその魅力にどっぷりと浸かってしまいました。
このドライバーがすごくいいのもあるのですが、何と言いますか球を打っていてすごく楽しいです。

私は先日、『CRZ435』というドライバーを購入し、その新しい相棒は今、とても頼もしい存在になってくれています。
『CRZ435』=『FX BM-435』なので、そういった点で考えてみても、今回は『ロフト』などが違いますが、明らかにこの『FX TOUR-425(BLACK) 』のほうが『タフ』な設計になっていると思います。
そういった意味でも、この『ブラック』は、かなり限られた方だけに好まれるドライバーといっていいのかもしれません。
しかし、その限られた方にとっては、この『秀逸な飛距離』をいつも産み出してくれる『打ち出の小槌』的なドライバーといえるのではないでしょうか?

また私の『欲しい欲しい病』が出てしまいました。
今年、ようやくニュードライバーを購入することができたので、しばらくドライバーを購入することは我慢しなければなりませんが、このドライバーにもすごく購買意欲が刺激されてしまいました。
『吹き上がらないドライバー』というのは、すごく魅力的に見えます。
気持ちよく叩かせてくれ、左方向が気にならないドライバーというのは、まるで『魔法の杖』のように思えてきます。
最近は、昔ほど『チーピン恐怖症』に悩まされることもなく、コースでも楽な気分でティグランドに立てますが、それはこういった素晴らしいドライバーたちにたくさん出会ってきたからだと思います。
このドライバーも、すぐにでもコースで試してみたいと思えるような魅力的なドライバーでした。

最初から最後まで、今日はずっと試打を楽しむことができて、ボール一球あたりの単価が安く感じられました。
日頃のモヤモヤ感や行き場のないストレスなども、一気に解消できたような気がします。
私にとってゴルフ練習場とバッティングセンターはストレス解消にはもってこいの場所です。
今は『左右の曲がり幅』を抑えていきやすいドライバーはたくさんありますが、『上下(高さ)の幅』をコントロールできるドライバーは少ないので、そういった意味でも、このドライバーは数少ない優れたドライバーのひとつです。
『弾道が高すぎること』を気にしないでいい・・・。というのは、すごく楽な気分になれます。
また何度でも試打したいと思いましたし、改めてJBEAMのドライバーが好きになりました。
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2010年05月08日
jBEAM FX TOUR-425 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX TOUR-425 ドライバー です。

シャフトは CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は69g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2です。

待望の『JBEAM』のニュードライバーです。
私はまだ3つ目でしかないので、それほど馴染みは深くないのですが、昨年初めて出会って以来、とても魅了されています。
『構えやすさ』などもすごく好感が持てますし、『飛距離性能』や『操作性』『安定性』が、かなり素晴らしいです。
今年も素晴らしいドライバーにたくさん出会っていますが、私の中では『あのメーカー』と対等に戦える数少ないメーカーのひとつです。
このドライバーは『JBEAM』で初めて出会ったドライバー FX BM-435 とよく似たデザインになっています。
私はこのデザインがとても好きです。
いかにも飛ばしていけそうな雰囲気が伝わってきますし、何よりこれまでの好印象がそのままこのドライバーにも乗り移っているような気がします。
少し小振りになっているようですが、それほど大きく変わっているような感じはしませんでした。

『425』ということで、ヘッド体積が『425㎤』なのだろう・・・。と思っていたのですが、聞くところによると、このドライバーのヘッドは『432㎤』なのだそうです。
何だか紛らわしいな・・・。と思ったのと同時に、じゃあ何で『432』という名前にしなかったのだろう・・・?と思いました。

FX BM-435
そういえば、『FX BM-435』も、ヘッド体積が『435㎤』ではなくて、『445㎤』なのだそうです。
とてもユニークだと思いました。
この数字には、また何か違った意味が込められているのかもしれませんし、単なる『型番』に過ぎないのかもしれません。
興味の薄いメーカーのクラブならば、あまり気にしないところではありますが、『JBEAM』にはすごく興味があるので、色々なことを考えていました。

この『3つのウェイト』がとても特徴的だと思いますし、今度機会があれば色々と取り替えてみたいと思いました。
おそらく、こういったウェイトによる効果は、ヘッド体積が大きいほうが、より効果が大きいようにも思えるのですが、それほど大きくヘッド体積が変化している訳ではないので、あまり考える必要はないのかもしれない・・・。と思いました。
『jBEAM』のドライバーは、物理的にとても優れているドライバーですが、こういった『見た目の良さ』も、かなり優れていると思います。
色々な角度から見ても、とても美しいです。
私はゴルフクラブに対して、『物理的性能』よりも『美しさ』『構えやすさ』などを強く求めているのですが、『jBEAM』のこれまで出会ってきた2つのドライバーは、そのどちらも両立出来ていると思いますし、今回のこの『FX TOUR-425』もそのような感じが伝わってきます。

こうして見ていても、すごく整った顔をしています。
ヘッド全体が、かなり丸みを帯びています。
とても品の良い『丸顔美人』といったところでしょうか?
『日本人好みの顔』だと思いますし、こういった美しさは世界共通のような気がします。
シャープで切れ味鋭い感じ・・・。というよりも、とても安心感を持たせてくれる『顔の作り』になっていると思います。
この『FX TOUR-425』というドライバーは、『FX BM-435』よりも、『13㎤』小さくなっているそうですが、程良い『小顔』といったところでしょうか?

素振りをしてみても、かなりいい感じです。
装着されているシャフトが、初めて出会ってから、ずっといい印象を持ったシャフトですし、最近はよく出会ってきているので、すごく『肌に馴染んできた』感じがします。
とてもタイミングが取りやすいですし、暴れる感じが全くしません。
この『CRAZY BLACK 50』というシャフトに、すごく信頼を寄せることが出来ます。
ヘッドに信頼感を寄せることも大切ですが、色々なクラブを振っていると、
『いかにシャフトを信頼できるか・・・?』
ということが、とても重要なことだと思います。
ラウンド中もシャフトに頼るところがとても大きいです。
狭いホールでも、シャフトを信頼して思い切って振り切れると、結果がいいことが多いような気がします。
少しでも躊躇したり、不安を感じてしまうとスイングにブレーキがかかったり、余計な動きをして、球はすぐに曲がってしまう・・・。といった経験をこれまでもたくさんしてきました。
そういった意味では、このようなクラブはとても信頼できます。
『jBEAM』と『CRAZY』は『黄金コンビ』だと思いますし、『エポン』など、他の素晴らしいドライバーとの相性バッチリの優れたシャフトです。
『シャフト界のユーティリティプレーヤー』といったところでしょうか?

ボールを前にして構えてみても予想通り、すごく構えやすいです。
『jBEAM』らしい『顔の美しさ』だと思いますし、こういった顔にこだわっているメーカーなんだな・・・。と思いました。
こういった構えやすいクラブというのは、『イメージライン』を頭の中に強く描いていけるところが大きな長所だと思います。
ヘッドが小振りに見えたせいか、色々ないいイメージを頭に描いていくことが出来ました。
直線的なイメージも湧いたのですが、左右に曲げるイメージは『その倍』描いていくことが出来ました。
これはいい感じで打っていけそうだ・・・。と思いました。
私は練習場では、なるべく本番と同じように打っていきたいので、ストレッチが終わったら、ドライバーから打ち始めることが多いのですが、今日もいきなりこのドライバーから打ってみようと思いました。
新しいドライバーの試打ということが大前提ではあるのですが、私の中ではあくまでも、このドライバーでラウンドした時のことを考えてのショットだ・・・。という気持ちがありました。
そう思わせてくれるドライバーです。
今まで色々なクラブを試打してきて、実戦をイメージ出来ないまま試打を終えてしまうクラブにもたくさん出会ってきましたが、このようなドライバーは常に実戦をイメージ出来ます。
それくらい『練習と本番の境』を『ボーダレス』に出来るクラブだと思います。
近々ラウンドするコースのティグランドに立っている状況をイメージをしながら、試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、とてもいい感じでした。
思っていた以上に球があがっていきます。
『ロフト10.5度』ということもあるのだとは思いますが、予想以上に球があがりやすい感じがしました。
球が高く上がっていく『ビッグキャリー』という感じではありませんが、『力強いライナー性』の球を打つことが出来て、とても好印象でした。
ヘッドが多少小振りになったということで、少し球があがりにくく『タフ』な仕様になっているのかと思っていたのですが、実際はそれほどでもない感じがしました。
『TOUR』という名前が付いているので、かなり『タフ』な感じを予想していましたが、それほどタフ過ぎる感じはしませんでした。
しかし、ある程度は『叩いて』いかないと、球が浮いてくれないドライバーだと思います。
日頃、大手有名メーカーのドライバーで『ロフト9度台』で、ちょうどいい感じで球があがっておられる方は、まずはこの『10.5度』を試してみられたらいいのではないでしょうか?
『ロフト表示』は、『シャフトのフレックス表示』同様、各メーカーによってもバラバラだと思いますし、実際のロフト表示よりも『寝ている物』が多いと思います。
それは大手有名メーカーに限らず、私の好きな『あるメーカー』でもそうなのだそうです。
なので我々ユーザーが迷わされてしまうところもあるとは思うのですが、これも様々な事情があってなかなか『統一』や『正しい表記』は難しい問題のかもしれません。
日頃、『9.5度』を使っているから、このドライバーでも『9.5度』を購入しよう・・・。と安易に決めてしまうと、球があがりきらずに後悔される方がいらっしゃるかもしれません。
前のモデル(といっていいのか解りませんが)の『FX BM-435』と比べてみても、決して球が上がりづらい・・・。とは感じなかったですし、むしろ少し向上しているのかもしれません。
今度『同じロフト』の物に出会う機会に恵まれれば、一緒に試打して比較してみたいと思いました。
『FM BM-435』を現在使っておられ、とてもいい感じをつかんでおられる方には、難なくシフトしていけるドライバーだと思います。
モデルを替える事によって生じる『違和感』は全く発生しないのではないでしょうか?
むしろ、好印象を持たれる方が多いと思います。

『打感』は、すごくいい感じです。
これまでの『JBEAM』の好印象そのままです。
『適度な柔らかさ』がありながら、しっかりと『球の重さ』を感じられるところにすごく好感を持つことだ出来ます。
私は『打感』という点では『硬め』よりも『柔らかめ』を好むのですが、ただ柔らかいだけで『球の方向性』や『弾道の高さ』などを把握しづらい感触はあまり好みません。
そういった意味では、このドライバーの打感は、とても好感を持てます。
打った後、弾道を目で追わなくても安心できる感触を掌(てのひら)全体で感じ取ることが出来ます。
これまでも書いてきましたが、私の悪い癖のひとつに『ヘッドアップが早すぎる』というのがあり、ゴルフを始めた頃からずっと持ち続けていることです。
それは打った後に、どうしても球が何処へ飛んでいったか・・・?ということが不安になり、すぐに知りたくなるので、そのようなクセが治らなかったのだと思います。
しかし、ある程度経験を積んできて球が安定してくると、その悪い癖は次第に影を潜めていたのですが、今でも調子が落ちてくると、時々顔を出します。
ついつい打った直後にボールを目で追ってしまいます。
そういった時は、大抵ショットの内容が良くありません。
『ヘッドアップ』が早いと、『カット打ち』の弱々しい弾道になってしまうことが多いです。
しかし、このような安心できるクラブだと、私の悪い癖を封じ込めてくれるような気がします。
精神的にも、とても安心できるフィーリングを掌(てのひら)から感じ取ることが出来ます。

『音』という点でも、これまで通り、とても耳に優しい感じの『聞き応えのある音』だと思いました。
弾道と音のイメージがバッチリ合っている感じです。
上手く表現できないのですが、『加速していける感じの音』といったらいいでしょうか?
スイング中やインパクトの瞬間にも全く減速することなく、一気にフィニッシュまで振り切っていくことが出来ます。
スペックが合いづらかったり、『音』が合いづらいドライバーだと、フィニッシュが乱れてしまうことが多々あるのですが、今日は自然といい位置に収めていくことが出来ました。
『収まるべき場所にきちんと収まっている』感じがします。
いいフィニッシュが約束されたドライバーといってもいいのでしょうか?

『操作性』は、かなりいいです。
といいますか、現在市販されているドライバーの中でも、間違いなく『トップクラス』だと思います。
この『小顔』なところから、操作性が良さそうな感じがしていたのですが、予想通りのすごく扱いやすいドライバーです。
それはこのヘッドの高性能と同時に相性の良い、この高性能なシャフトによるところもすごく大きいのだと思います。
すごく『感じ』を出していくことが出来ました。
『直進性』が強すぎるドライバーが多い昨今ではありますが、このドライバーは明らかに『操作性』が優れている感じがします。
構えた時に『左右への曲線』をイメージしやすかったのですが、そのラインにとても乗せていきやすい感じがしました。
特に『フェード系』がすごく打ちやすく感じられました。
左につかまり過ぎないので、私のようなタイプにはとても安心して『叩いて』いけるドライバーなのですが、決して『つかまりが弱い』 感じはしませんでした。
ドロー系も打ちやすかったですが、左への恐怖心を感じさせない、優れたドライバーだと思いました。
このスペックだと、ひょっとすると球がつかまりきらずに、右へプッシュ気味の球が出やすくなる方もいらっしゃるかもしれません。
その時は『フェースアングル』の異なったモデルを使われるのがいいのかもしれません。
様々なタイプが用意されているそうなので、自分自身に合ったスペックを選んでいくことが『ナイスショットへの近道』のような気がします。

『安定性』という点でも、予想以上に高くてハイレベルだと思いました。
『小顔』だから球が曲がりやすいのではないか・・・?ヘッドが大きいから球が曲がりにくいのではないか・・・?といった、これまでの『固定観念』を取り払ってくれる感じがします。
『460㎤』がずっと続いてきた、今だからこそ『432㎤』というのは、多少『小振り』といえるのかもしれませんが、ちょっと前までは『400㎤』というのは、とてつもなく『大顔』でした。
初めて見たときはとても大きすぎて打てない・・・。と思っていましたが、今では全くそんなことはありません。
ゴルファー自身が、そのクラブの持つ『大きさ』にだんだん慣れていくところが『プロ』『アマ』関係なくあるのだと思います。
『慣性モーメント』という点では、他のメーカーの『最大級の大きさ』を持ったドライバーよりは、数値的には小さくなってしまうのかもしれませんが、数値が全てでないところがまた面白いところなのだと思います。
実際に私は『最大級の慣性モーメント』『最大級の大きさ』などと宣伝文句のついたドライバーで、結構球を曲げてしまっていました。
勿論、私のショットの精度が低いのも、その大きな要因なのだとは思いますが、やはり『数値的なこと』が全てでないことをずっと実感してきました。
このドライバーの『慣性モーメント』が、一体いくらなのかは私は解りませんが、『私にとっての慣性モーメント』は、とても高くてハイレベルだと思いました。
それと『ウェイト』を取り替えることによって、色々な調整ができるので、プレーヤー自身が自分に合わせて選んでいけることがすごく大きいと思います。
ヘッドがブレやすくて、上手く方向性を保つことが出来ないドライバーにも、これまでたくさん出会ってきましたが、このドライバーはブレにくいので、そういった部類のドライバーとは、明らかに一線を画しています。
とても『強靱(きょうじん)で腰の重い』感じのするドライバーです。

『飛距離性能』という点でも、かなりの性能を持っています。
『jBEAM』のドライバーだから、この『圧倒的な飛距離』は予め想像は出来ていたことですが、その想像を裏切らない、かなりの『ハイレベル』です。
『jBEAM』のドライバーとは、まだそれほど長く付き合っている訳ではありませんし、このメーカーのことも正直いいまして、よく知りません。
なので、これまでもきっとたくさんの素晴らしいクラブを作り続けてきたのだとは思いますが、私はこのドライバーも含めた3つのドライバー以前の物は、全くといっていいほど知りません。
しかし、はっきりと自信を持って言えるのは、このドライバーも含めた3つのドライバーは、かなり優れたパフォーマンスを発揮してくれるドライバーだということです。
最近のレベルが高い、他のメーカーのドライバーと比較しても、間違いなく『トップクラス』ですし、その『トップクラス』の中でも、さらに『トップレベル』だと思います。
ただ、『スインガータイプ}の方には、あまりいい結果がもたらされないところもあると思いますし、はっきりとした『ヒッタータイプ向け』のドライバーだと思います。
『叩いていって』飛距離を伸ばしていくタイプのドライバーといっていいのではないでしょうか?
『吹き上がり感』がないので、気持ちよくヘッドをボールにぶつけていける・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『飛距離性能』を決めるのは、『ヘッドスピード』よりも『ボール初速』といいますか、『ボールスピード』がとても重要だと思うのですが、同じ『ボールスピード』ならば『球質の重い』ほうが有利だと私は思っているので、このドライバーは、その『球質の重さ』を充分表現できるドライバーだと思います。
『スピン量』が多すぎる『球質の軽い』ドライバーは、一見よく飛んでいるように見えていても、実際にボールのところまで行ってみるとそうでもないことが多いですが、こういった『適度なスピン』を持った『球質の重さ』をもったドライバーは、思っていた以上にボールが前へ行っている・・・。という経験をこれまでたくさんしてきました。
『スピン過多』で飛距離を損しておられる方は、今でもたくさんいらっしゃるのが現状だと思います。
『低スピン性能』というのが、ドライバーやボールに取り入れられて久しいですが、今でも『ハイスピン』で飛距離を伸ばせない方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
コースや練習場で色々な人のショットを見ていると、そのようなことをよく感じます。
この『jBEAM FX TOUR-425』という、『最高の部類』といってもいいドライバーは、そういった『スピン過多』で飛距離を損しておられる方々にお薦めしたいドライバーです。

明らかに『万人向け』のドライバーではありませんし、そもそも『万人向けのクラブ』などというものは存在しないと思っております。
『敷居の低い』クラブはたくさんありますが、『万人向け』というものはないと思っております。
そういった意味では、このドライバーはある程度『敷居が高い』と言わざるを得ないのかもしれないですが、『TOUR』と名が付いていても、決して『ツアープロ限定』というものでもないと思います。
我々アマチュアでも親しみやすいドライバーだと思います。
昔の『プロモデル』は、はっきりいって『敷居』がかなり高かったですし、その『敷居の高さ』が『ステータスの高さ』につながっていたところがあるのかもしれません。

そういったところが、『昔のプロモデル』と『今のプロモデル』の大きな違いだと思います。
今はプロでも『易しいクラブ』を使う時代ですし、昔のように『難しいクラブ』を『高い技術』で打ちこなす時代ではないのかもしれません。
『点のようなスイートスポット』のクラブを、高い『ミート率』でボールに当てていく時代ではないような気がします。
ただルールギリギリの『460㎤』という体積が、必ずしも『最も易しい大きさ』だとは思っていません。

このメーカーのドライバーを、どのプロが使っているのかは知りませんが、とても興味深いところでもあります。
我々アマチュアでもすごくいいのだから、プロが使えばもっといい結果が得られるような気がします。
今でもそうだとは思うのですが、昔はトッププロが使って、それがアマチュアにも浸透していきました。
しかし、それは少しずつ影が薄くなっているような気がします。
色々な試合に出ていても、昔はある程度決まった感じの『○○プロモデル』といったクラブを使う人が多かったですが、今は実に様々です。
勿論、モニター契約などをされている方もおられますが、今は実にたくさんのバリエーションに富んだクラブを目にする機会が増えてきました。

『ゴルフクラブ業界における戦国時代』ともいえるのでしょうか?
勿論、こういったことは昔からあったことだと思いますが、今はたくさんの素晴らしいメーカーがあり、我々アマチュアゴルファーは選択肢が多いので、とてもありがたいことです。
ただ、経済的な理由から多くのクラブを諦めなければなりませんが・・・。
私はこうして色々なクラブに接してきて、またそういった機会に恵まれているのは、とても幸せなことだとは思いますが、やはりどうしても自分自身の『購入意欲』と戦わなくてはなりません。
以前も書きましたが、いつもそういったことと戦わなくてはなりません。
『外的な要因』ではなく、自分自身の『内的な要因』と戦うことが多いです。
明らかに今日はそんな日になってしまいました。
しかし、これは『嬉しい苦しみ』ともいえるのかもしれません。
購入意欲が湧かないようなクラブばかりに出会っていても、テンションが上がらないですし、何より試打していて楽しくありません。
試打をしながら、この素晴らしいクラブを実際にコースで使ったらどうなるだろう・・・?などといつも想像力を掻き立てられていますし、それはとても楽しいことです。
今日は試打を思いっきり楽しむことが出来ました。
心地良い汗をかくことが出来ました。

なかなか出会う機会に恵まれない感じがしますし、他の大手有名メーカーほどの認知度は高くないのかもしれません。
私も昨年初めて手にすることが出来ました。
しかし、一回打っただけで、すぐに『虜(とりこ)』になってしまいました。
それくらい、かなり好印象なクラブを作るメーカーです。
こういった素晴らしいドライバーを、もっと多くのゴルファーが知ったらいいのになあ・・・。などと、つい思ってしまいます。
先ほども書きましたが、一般的には『敷居』が低いドライバーだとは思いませんが、決して難しすぎて手が出せない・・・。といった昔のような『タフ一辺倒』のクラブではないと思います。
日頃『アンダースペック』過ぎるドライバーを使っておられる方は勿論、こういったドライバーで腕を磨いていかれるのもいいのではないでしょうか?
意外と打ちやすい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今日はこのようないいクラブに出会うことが出来たので、またすぐにでも仲間達に知らせてあげたい・・・。と思いました。
昨年もそうだったのですが、今年もかなりのハイレベルなドライバーに出会えてきているような気がします。
まだ『前半戦』なのに、かなりいいドライバーが目白押しです。
これからどんな素晴らしいドライバーに出会えるのでしょうか?
考えただけでワクワクしてきます。
勿論、あまりフィーリングが合わないクラブに出会うこともあるとは思いますが、『期待感』のほうが圧倒しています。
昨年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』は、初めて出会ったばかりの『jBEAM』だったのですが、今年の終わり頃にはどうなるのかな?と思ってしまいます。
いくつか候補が既に挙がっていますが、この『jBEAM FX TOUR-425』も、間違いなく候補に挙げたいドライバーです。
またこのドライバーの好フィーリングを楽しみたいと思いました。
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2010年04月08日
jBEAM FX BMα-440 ドライバー(CRAZY BLACK 50)

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BMα-440 ドライバー です。

シャフトは クレイジーブラック 50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、トルクは3.1、シャフト重量は69g、キックポイントは中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は321gです。

とても高性能な『jBEAM』のドライバーです。
この『FX BMα-440』は以前試打したことがあるのですが、このクラブには、とても高性能なシャフト『クレイジーブラック』が装着されているので、迷わず試打してみることにしました。
やはり『jBEAM』と『CRAZY』は切っても切れない関係にあると思います。
まだそれほど多くの『jBEAM』や『CRAZY』に出会ってきたわけではないのですが、とても相性が良いと思います。
お互いがお互いの高性能を引き出し合っているような気がします。

当たり前ではありますが、いつ見ても美しい顔です。
何度見ても、楽しい気分になってきます。
すごい性能を持ったヘッドではありますが、とても構えやすくて『オーソドックスな顔立ち』に好感を持てます。
このヘッドが、『易しいヘッド』ということを経験しているせいか、すごく打ちやすそうな印象を与えてくれています。
こういったヘッドを見ているだけで、素晴らしいクラッシック音楽を聴いているような『リラックス感』を得られます。
練習場では『有線放送』で、最近のヒット曲がかかることも多いですが、たまには『モーツァルト』などをかけても面白いのではないでしょうか?
『右脳』が刺激され、より良い練習が出来るような気がします。

素振りをしてみても、すごくいい感じです。
このヘッドとシャフトの組み合わせは初めてなのですが、どちらも以前試打した時にすごくいい印象が残っているので、今日もその好印象をずっと引き継いでいる感じがしました。
すごく振りやすいです。
重すぎる感じもしなかったですし、シャフトが硬すぎる感じもしません。
このシャフトのフレックスは『X』ではありますが、とても標準的な『日本メーカーのX』といった感じがしましたし、決して硬すぎないと思いました。
むしろ、海外メーカーの『S』のほうが硬く感じられるものが多いです。
『重さ』や『硬さ』についてでは、人それぞれ好みが分かれるところだと思いますが、このシャフトのフィーリングにはとても好感を持てました。
ヘッドが遅れる感じもなく、よくついてきてくれます。
タイミングがすごく合いやすい感じがしました。

ボールを前にして構えてみると、相変わらずの『易しい顔』をしていると思いました。
美しさの中にも『敷居の低さ』を感じさせる『面構え』です。
かなりの高性能でありながら、それほど『使えるユーザー層』を絞ってきてない感じがします。
スペックを選んでいけば、かなり幅広い層に受け入れられそうな気がします。
前回試打した時に、このドライバーの『曲がりにくさ』『直進性の強さ』を、すごくよく覚えているのですが、それでもある程度の左右へのラインもイメージすることが出来ました。
実際の曲がり幅は、イメージよりもかなり狭まるだろう・・・。と経験上、予想できるのですが、構えた時にすごくいいフィーリングをもたらしてくれました。
呼吸を大きくゆっくりと行うことが出来ました。
身体全体でリラックス出来ている感じがしました。
妙な緊張感は一切感じませんでした。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、予想通りすごくいい感じでした。
力強い高弾道の球を打つことが出来ました。
正直言いまして、『スインガータイプ』の方向けのドライバーではないと思いますが、『ヒッタータイプ』の方には、かなり気持ちよく打っていくことが出来るのではないでしょうか?
私の周りには『ハードヒッター』がたくさんいるので、彼等はこのドライバーをかなり気に入るだろう・・・。と思いました。
球はよく上がりますが、決して『力ない高弾道』ではありません。
前へ勢いよく突き進む感じが、とても頼もしいです。
ただ、やはりある程度は『叩いていきたい』タイプのドライバーだと思います。
そのほうが、このドライバーの性能を上手く使っていけるような気がします。
誰にでも上がりやすいドライバーではないのかもしれませんが、日頃『密度の濃い練習』をしておられる方には、決して『タフ』に感じ過ぎないのではないでしょうか?

『操作性』という点でも、かなり実戦向きで好印象でした。
構えた時には、左右のイメージも湧いてきたのですが、実際は以前試打した時のイメージとダブった感じで、どちらかというと曲がりづらい感じがしました。
勿論、左右に曲げることも、それほど苦戦することはありませんでしたが、あまり大きな『フック』や『スライス』を打てる感じは今日はしませんでした。
『クレイジーブラック 50』というシャフトは、左へ引っかかりづらい感じがしますし、私にはとても扱いやすい『頼れるシャフト』です。
以前試打した『TJ-46』というシャフトよりもタイミングが合いやすいですし、『ジャストタイミング』で球を捉えていきやすいです。
やはり私にはこちらのほうが振りやすいと思いました。
私は『フッカー』ですので、左へ打とうと思えばいくらでも打つことが出来ます。
しかし、このドライバーのこのスペックだと、左への恐怖心をかなり和らげてくれます。
私はこれまで実戦で、たくさんティショットでの失敗を経験しているので、もっと早くこのシャフトに出会っていたかったな・・・。と思います。
スライスに悩んでおられる方には、少し難しく感じられるかもしれませんが、このドライバーは3個の『ウェイト』を取り替えられるようになっているので、これで調整するとかなり打ちやすくなるのではないでしょうか?
今はこういったタイプのドライバーが増えてきたおかげで、昔ほど大量に鉛を貼る必要が無くなってきました。
どちらかというと、逃がしていきやすいドライバーだと思いますし、私はそこに好感を持つのですが、もっと『つかまり』を良くしていきたい・・・。という方は、『フェースアングル』が被っているモデルを選ばれるのもいいと思いますし、つかまりの良いシャフトを選択されるのがベストだと思います。

『打感』という点でも、前回同様とてもいい感じです。
私は普段、スイング中に『インパクト』をあまり考えずに最後まで振り切るよう心掛けているのですが、このドライバーの心地良い『感触の良さ』と『手応え』には、インパクトを意識せざるを得ません。
インパクトを意識し過ぎてしまうとショットの精度が落ちてくることを、これまでたくさん経験しているのですが、このドライバーに限って言えば、そんな心配は『皆無』だと思いました。
それくらい、このドライバーは打ちやすくて、高フィーリングです。
今日、このドライバーに出会えただけで、すごく得をしたような気分になりました。
決して柔らかいだけの感触ではないですし、この適度な『しっかり感』が何球も球を打たせます。
次から次へと歯止めが利きません。

『音』という点でも前回同様、とても心地良い音が耳に届いてきます。
フィニッシュまで一気に振り切ることが出来ます。
この音を聞いているだけで幸せな気分になってきます。
日頃のストレスも吹き飛んでしまう感じです。
力強い弾道と、この音の『コラボレーション』が素晴らしいと思いました。

『安定性』という点では、『ピカイチ』です。
かなりの高性能です。
普通に打っていく限りでは、かなり高い直進性を期待できます。
打ち出した方向をずっと維持していってくれる感じがします。
打ち出し方向は良かったけど、途中から曲がってしまった・・・。ということがありません。
これはこのドライバーに限らず、最近のドライバーに共通して感じられることです。
打った後、ボールを行方を心配しなくていいドライバー・・・。といえるのだと思います。

『飛距離性能』という点でも、『jBEAM』らしい、かなりのハイレベルです。
ドライバーには『飛距離性能』を一番に考えられている方もたくさんいらっしゃると思いますし、おそらくそれがこれからも、ずっと一番なのだと思います。
やはり『飛距離』がゴルファーにとって、『永遠のテーマ』といえるのだと思います。
以前も書いたと思うのですが、『究極の選択』として、
1.誰でも300ヤード飛ばせるドライバー
2.誰でも2メートル以内のパットが100%入るパター
のどちらを選ぶことが出来るとするならば、おそらく過半数以上の方が1番を選ばれると思います。
私は迷わず2番のパターを選ぶのですが、パットは入らなくてもいいから『飛距離』だけは求めていきたい・・・。という方も多いと思います。
スコアでライバルに負けても、飛距離では負けたくない・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
そういったことを考えてみても、このドライバーはかなり高い性能を持っていると思います。
勿論、万人に合うドライバーとは思っていませんし、大手有名メーカーの一番人気ドライバーの方が、楽に飛距離を稼いでいける・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった意味では、対象となるゴルファーの『住み分け』が出来ているような気もします。
叩いていっても、左へ行きすぎないところにすごく好感が持てますし、大きな安心感を得ることが出来ます。
なので私にとっては、気持ちよく振り抜いていくことが出来、結果的にそれが『高い飛距離性能』にもつながっていくような気がしました。
私のこれまでの経験として、いくら一般的に『飛距離性能が優れている』と言われるようなドライバーでも、構えづらく感じたり、どこかに違和感や不安感を感じてしまうと、そのクラブの高い性能を発揮させることは出来ません。
心のどこかに『ためらい』を感じ、それがスイングに『ブレーキ』をかけてしまっているのだと思います。
しかし、今日は最初から『アクセル全開』で突っ走ることが出来ました。
昔の『飛ぶクラブ』というのは、それと引き替えにどこかに『シビア』なところを感じていたものですが、このドライバーにはそういった『シビアさ』を感じることがありません。
適度に『イージー』でありながら、飛距離にも長けている高性能なドライバーだと思います。

今日はこの素晴らしいヘッドとシャフトが『コラボ』されたドライバーに出会うことが出来て、とても幸運でした。
ずっと清々しい気持ちのまま試打を楽しむことが出来ました。
ヘッドがいくら高性能でも、シャフトとの相性が良くなければ、決していいパフォーマンスは期待できません。
しかし、今回のこのドライバーはヘッドとシャフトとの相性も、とてもマッチしていると思いました。
『クレイジー』のシャフトだから、『タフ』なのではないか・・・?と思っておられる方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、それほど敬遠される必要はないと思います。
むしろ、この高性能のシャフトを使うことによって、ゴルフの内容が良くなっていかれる方も逆に増えてくるのではないでしょうか?
決して敷居の高すぎないシャフトだと思います。
それほど『重いシャフト』でもないので、日頃『60g台後半のシャフト』を使い慣れておられる方ならば、重くて振りづらい・・・。とは感じにくいのではないでしょうか?

優れたメーカーのクラブを試打した時に感じることではあるのですが、今日はこのドライバーの欠点らしい欠点が見えてきません。
例えミスショットをしても、それは自分のせいだ・・・。クラブのせいではない・・・。と思わせてくれます。
それくらい長所は見えても短所は見えてきません。
敢えてピックアップするとするならば、性能とは直接関係ないのですが、やはり『あまり手にする機会に恵まれない』ということです。
これはヘッドにもシャフトにも共通していえることです。
もし、このヘッドやシャフトが大手量販店でも発売されるようになったら、たくさんのゴルファーにとっても大変嬉しいことではないかと思います。
ただ、『大量生産』に走って『品質』を落とした・・・。ということはゴルフクラブに限らず、様々な業界で起こってきたことなので、今のままでも仕方がないのかもしれません。
品質を落とすよりは、多少出会いづらくても今のままの方がいいような気もします。
以前も書きましたが、私はこうして実際に試打をして、魅力を感じたクラブは仲間達に伝えたくて仕方ありません。
彼等にもこの高フィーリングを味わって欲しい・・・。と、いつも考えております。
それは私の仲間達だけでなく、こうして私の記事を読んで下さっている方々に対してもいえることです。
先ほども書きましたが、決して『誰にでも合うドライバー』ではありません。
しかし、かなりたくさんの『ヒッタータイプ』の方が好印象を持たれるドライバーだと思います。
私は雑誌などを読まないので全く解りませんが、おそらくこのドライバーやシャフトのことが、毎号多く取り上げられているのではないでしょうか?
そんな記事が載っていれば、数年ぶりにゴルフ雑誌を読んでみるのも面白いな・・・。と思いました。
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2010年03月12日
jBEAM FX BM-435 & FX BMα-440 ドライバー

<左>FX BM-435 <右>FX BMα-440
今日はこの2本のドライバーを比較試打してみました。
試打クラブは jBEAM FX BM-435 と FX BMα-440 ドライバー です。

<上> FX BMα-440 <下>FX BM-435
<左>FX BM-435 のスペック
シャフトは UST Mamiya ATTAS 6です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.7、シャフト重量は68g、バランスはD2、キックポイントは中調子です。
<右> FX BMα-440のスペック
シャフトは フジクラ ランバックス プロトタイプ 70C です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、シャフト重量は70.5g、バランスはD2、キックポイントは先中調子です。

<左>FX BM-435 <右>FX BMα-440
どちらも、jBEAMの素晴らしいドライバーです。
私はjBEAMのドライバーは、まだこの2つしか試してみたことがないのですが、どちらも大変気に入っているドライバーです。
『FX BM-435』はシャフトこそ違いますが、昨年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝いたクラブですし、『FX BMα-440』は今年試打したドライバーの中で、とても印象深いもののひとつです。
この『超・ハイレベル』なドライバーを、今日は贅沢にも比較してみようと思いました。
jBEAMのクラブに出会えただけで、すごくテンションが上がるのですが、今日はそれが『MAX』の状態まで上がっていきました。

<左>FX BM-435 <右>FX BMα-440
両方とも、私の購入意欲を強く刺激するドライバーです。
すごく欲しくてたまりません。
こうして見ているだけで、いい目の保養が出来ています。
日頃仕事で酷使している目の疲れがどこかへ吹き飛んでいってしまう感じです。
美しいクラブを見ているだけで、とても心が穏やかになってきますし、しかもとても高性能なのだから、いうことがありません。

<左>FX BM-435 <右>FX BMα-440
このように構えてみても、どちらもすごく美しいです。
思わずため息が出てしまいました。
前に試打した時の、その好感触が今でも強く心に残っているのですが、やはり何度見てもいいものだと思いました。
早くこのクラブを購入して、『マイドライバー』として好きなだけ眺めていたいと思いました。
このような欲しくてたまらないクラブを購入できて、それでコースを回れた時の喜びはとても大きいものです。
細かいことは気にせず、ブンブンと気持ちよくドライバーを振り回していくだろうと思います。

<左>FX BM-435 <右>FX BMα-440
素振りをしてみた感じは、どちらもとてもいい感じでしたが、どちらかというと私は右の『 FX BMα-440 ドライバー 』のほうがいい感じがしました。
初めて『FX BM-435』を試打したときは、『CRAZY BLACK 50』というシャフトだったのですが、それがとても私にはフィットしている感じがして、昨年のMVPに輝きました。
今回の『アッタス』というシャフトも初めてではないですし、とても高性能なシャフトだとは思いますが、私には初めて出会ったときの『CRAZY BLACK 50』のほうが、いいフィーリングが得られました。
それに比べ、『FX BMα-440』は、初めて試打したときと同じ『フジクラ ランバックス プロトタイプ 70C』なのですが、このシャフトはとても高フィーリングで振りやすいです。
どことなく『CRAZY BLACK 50』に近いフィーリングを感じました。
すごくタイミングが合いやすくて『ジャストフィット』している感じがしました。
なので、今回は『振りやすさ』という点では、右の『FX BMα-440』のほうが、好感を得ることが出来ました。
しかし、『FX BM-435』も決して振りにくくはなく、とてもいい感じなので、かなり高いレベルでの争いとなりました。
『アッタス』は、とても反応がいいシャフトだと思いますし、『FX BM-435』との相性もバッチリだと思いました。

FX BMα-440

FX BM-435
ボールを前にして構えてみても、どちらも以前試打した時の好印象そのままです。
『FX BM-435』は、少しフェースが被っているのですが、前にも経験していますし殆ど気になりませんでした。
どちらも、すごく楽な気分で構えることが出来ました。
肩の力も抜け、体全体がいい意味での『脱力感』に覆われているような感じです。
変な力みが全く感じられませんでした。
頭の中にいいイメージがどんどん湧いてきました。
やはり高性能なクラブというのは、こうして構えてみてもそれを感じさせてくれます。
プレーヤーに余計な心配をさせません。
心の中に不安が一切ありません。
楽な気分で振り抜くだけ・・・。といったシンプルな発想になれました。
試打を開始しました。

<左>FX BM-435 <右>FX BMα-440
『球のあがりやすさ』という点では、若干『FX BMα-440』だと思いました。
『FX BM-435』も、球があがりやすい印象があったのですが、こうして打ち比べてみると、その違いをはっきりと感じることが出来ました。
この角度から見ると、左の『FX BM-435』のほうが少し『ディープ』なのだと思いました。
それぞれ別々に試打していた時は、その違いには気付きませんでしたが、こうしてみるとはっきりと感じ取ることが出来ました。
どちらも安心して叩いていけるモデルです。
『吹き上がり』を恐れずに、安心して叩いて球を上げていけるドライバーだと思います。
『FX BM-435』では、あがりにくいと感じられた方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方でも『FX BMα-440』は、かなりイージーに感じられる方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

<左>FX BM-435 <右>FX BMα-440
『安定性』という点でも、少し『FX BMα-440』のほうが、秀でているような気がします。
『FX BM-435』も、すごく高い安定性を持っているドライバーですが、『直進性の強さ』では『FX BMα-440』のほうが強く感じられました。
曲がりにくい感じがしました。
球をまとめていきやすいのも、『FX BMα-440』だと思いました。
しかし、『FX BM-435』のほうも、決してまとめづらい感じはしません。
あくまでも、この2つのハイレベルなドライバーを比較しての結果なので、どちらもすごく満足度の高い安定性を持っていると私は思います。
『心のリミッター』を取り外して、すごくいい気分で振っていくことが出来ました。
日頃の『ストレス解消』にも、役立っている感じがしました。

<左>FX BM-435 <右>FX BMα-440
『操作性』という点では、はっきりと『FX BM-435』だと思いました。
なかなか曲げづらい『FX BMα-440』に対して、『FX BM-435』は比較的楽に曲げていくことが出来ました。
しかし、普通に打っていく限りでは『FX BM-435』も、曲がりやすいドライバーだとは思いませんでした。
トリッキーなホールが多い、私のホームコースでは、やはり『操作性』が求められる部分があるので、そういったホールでは『FX BM-435』の扱いやすさがとても頼もしく感じるだろうと思います。
真っ直ぐなボールばかり打つ練習は効果が低いと思うのですが、こうして曲げる練習はとても実戦で役に立ちますし、何より練習していて楽しいです。
自分のイメージしたラインに曲げることが出来たときは、とても嬉しく思います。
今日はいつも以上に試打を楽しむことが出来ました。
『打感』や『音』は、全くのイーブンだと思います。
『飛距離性能』についても、どちらもかなりのハイレベルなことに変わりはないのですが、敢えていうならば『FX BMα-440』のほうが、距離を稼いでいきやすい方のほうが多いのではないでしょうか?
それは『弾き性能』ということでなく、『直進力の強さ』という点での違いです。
今日は練習場だったので、はっきりとその違いを把握することが出来なかったのですが、今度はホームコースでじっくり試してみたいと思いました。
全体的に見て、『FX BMα-440』のほうが、イージードライバーだと思います。
『FX BM-435』も、すごく打ちやすいドライバーではありますが、こうして比較してみると少し『タフ』に感じられる部分もあるような気がします。
どちらもすごく欲しいドライバーなので、『操作性』を求めていきたいホールでは、『FX BM-435』を、絶対に曲げたくないホールでは『FX BMα-440』を使ってみるのもいいかもしれない・・・・・。と思いました。
フィル・ミケルソン選手ではありませんが、2本のドライバーを入れておくのもいいものだ・・・。と思いました。
それに加え、『EPON』のドライバーが入っていたらいうことがありません。
何とも贅沢な組み合わせです。
もし、こういった『トリプルドライバー』が実現できたら、本数制限があるので、どの番手のクラブを抜こうか迷ってしまいますが、すごく楽しいラウンドになるだろうと思いました。
今日はこの2本の素晴らしいドライバーのおかげで、とても楽しい練習が出来ました。
また何度でも、このドライバーの感触を楽しみたいです。
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2010年02月27日
jBEAM FX BM-435 ドライバー(クレイジー TJ-46シャフト)

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BM-435 ドライバー です。

シャフトは クレイジー ロンゲストヤード TJ-46 です。
ロフトは10度、クラブ長さは46.5インチ、シャフトフレックスは7.2(S)、トルクは4.8、シャフト重量は61g、キックポイントは先中調子です。

大変気に入っている『jBEAM』のドライバーです。
今日は、この気に入っているヘッドと、クレイジーの高性能シャフトでの試打をしてみることにしました。
先日、EPON AF-151で、このシャフトに初めて出会ったのですが、あまりいい結果が得られず、リベンジのつもりで再びこのシャフトにトライすることにしました。
エポンとクレイジーは『最強の組み合わせ』と書きましたが、この『jBEAM』とクレイジーの組み合わせも最強といえるのだと思います。
何だか矛盾している感じもしたのですが、最強はひとつではなくて、今回の場合は『同点優勝』のような感じかな・・・?と思っていました。
クレイジーのシャフトが他の目にしやすいメーカーのシャフト同様、普通に出会えるようになると、とても嬉しいです。
このような高性能なシャフトは多くの方が使うべきだと思っています。

この『FX BM-435』と『クレイジー TJ-46シャフト』のコンビネーションは大変素晴らしいのだそうです。
かなり飛距離を稼いでいけるのだそうです。
私は飛距離よりも、操作性や安定性を求めていきたいのですが、やはり飛ぶ・・・。というのは永遠のテーマですし、大きな魅力であることに変わりありません。
『TJ-46』というシャフトは、前回少し苦戦してしまいましたが、『FX BM-435』というドライバーは、とても好印象で、実際に昨年の年末にコースで試してみたのですが、とても大きな飛距離をもたらしてくれました。
おかげで、大変楽しいラウンドになりました。
その時と今回はシャフトが違うのですが、とても期待感が膨らんできました。

素振りをした感じでは、やはり前回のAF-151を試打した時と同様『長さ』を感じましたし、軽くてタイミングをとるのも少し難しい感じがしました。
もっとしっかりとしたスペックだと振りやすい感じがしたのですが、やはり私には難しいシャフトなのかもしれないと思いました。
以前試打した『CB50」は、もっとシャープに振っていける感じがしたのですが、このシャフトはやはり全く別のフィーリングをもったシャフトなのだと思いました。
やや合いづらい感じがしました。
しかし、今回は二回目なので何とか前回よりはいい内容の試打をしたいと思っていました。

ボールを前にして構えた感じは、やはりとても美しい顔だと思います。
この写真では解りづらいのですが、ちょっとフェースが被っているのが気になりますが、前回、それほど左へ行き過ぎない・・・。というのを経験しているので、初めて試打した時よりも構えづらくは感じませんでした。
このヘッドは多少フェースが被っていても引っかかり過ぎず、上手く右へ逃がしていきやすいので、そういったところはいいところだと思います。
ただ、それは操作性がとても良い『CB50』というシャフトが装着されていての結果だったので、今回はまたちょっと違った結果になるような気もしました。
フェースが被っているので、それほど色々なイメージラインを頭に描いていくことは出来なかったですし、右へのラインはイメージづらい感じがしました。
やはりこのヘッドを見ていると、どうしても真っ直ぐから左方向へのイメージがしやすいです。
試打を開始しました。

『安定性』という点では、ちょっと苦戦してしまいました。
やはり私の感覚では、少しヘッドの戻りが遅いような気がしました。
慣れないうちは、球が散らばりやすい感じがしました。
タイミングが合いやすいシャフトだと、色々と『遊ぶこと』が出来るのですが、今日はなかなかそれが上手くいきませんでした。
普通に打っていくと、右へのプッシュ球が出たりしました。
それを気にし過ぎて、ちょっと細工をしてやると、今度は左へ行き過ぎる感じがしました。
やはり私には難しいシャフトだと思いました。
ただ、前回も書きましたが、このシャフトが劣っているとは全く思いませんでした。
私にはやや敷居が高いシャフトだと思いますが、かなり多くの方にマッチしているのだろうと思います。

『球のあがりやすさ』という点では、なかなかいい感じでボールを上げてくれている感じがしました。
『CB50』よりは、少し弾道が高いような気がします。
『CB50』は、ライナー性の球が打ちやすかった印象があるのですが、このシャフトは明かに『高弾道』だと思いました。
力ない感じの高弾道ではなくて、『押す力』が強い・・・・。とでもいったらいいでしょうか?
前へ前へと強く進んでいく高弾道といっていいような気がします。

『打感』は、やはり前回同様とてもいい感じです。
すごく気持ちよくボールを打たせてくれました。

『音』も、いい感じで耳に届いてきました。
この音を聞いているだけで、とても楽しくなってきました。

『操作性』という点では、やはり苦戦してしまいました。
なかなかタイミングが合わずに、意図して左右に曲げようとはなかなか思えませんでした。
このシャフトはかなり『飛距離性能』に優れているシャフトなのだそうで、そういったところを追求しているのだと思います。
なので、『操作性』がそれほど秀でているシャフトとはいえない部分もあるのかもしれません。
『jBEAM FX BM-435』というヘッドは、とても操作性の良いイメージがあるのですが、今日はそれをあまり感じることが出来ませんでした。
私の未熟な腕では、なかなか意図したところに曲げていくのは困難な感じがしました。
もっともっとたくさんの球数と時間をかけないと、このシャフトの性能を受け止められない感じがしました。

『飛距離性能』という点でも、本来はとても高いのだと思います。
といいますか私以外の大多数の方が、かなりの飛距離を稼いでおられるのだと思います。
私ではこのシャフトの高性能を上手く引き出すことが出来ませんでした。
左右の曲がりも、やや大きくなってしまうことや、弾道が高すぎる感じが飛距離をロスさせているように思えました。
ただ『吹き上がり感』は殆ど感じなかったので、割と躊躇無く叩いていくことができました。
しかし、思いっきり叩いていくとタイミングが合いづらい感じが、かなりしたので、タイミング重視で振り抜いていくイメージのほうが、私にはいい結果が出やすい感じがしました。
『jBEAM FX BM-435』は、間違いなく飛距離の稼げるヘッドですし、この『TJ-46』も、かなりの高性能シャフトなのだそうで、このスペックが合う方は、かなりハイレベルな飛距離を稼いでいくことができるのではないでしょうか?

今日は40球ほど、このドライバーの試打を続けたのですが、なかなか球をまとめきれず、難しさを感じてしまいました。
ただ、前回よりは少しは慣れてきた感じもしましたし、もっと練習を重ねて、このシャフトを使いこなせるようになりたいと思いました。
『jBEAM』というヘッドや『クレイジー』というシャフトを手にされたことがない方も、まだたくさんいらっしゃると思います。
昨年の12月までは、私もそうでした。
それから運良く手にすることが出来て、その高性能を肌で感じてとても欲しくなりました。
今回のこの『jBEAM FX BM-435+クレイジー TJ-46』というコンビネーションは、私にはやや難しく感じられたのですが、それほどタフ過ぎる感じはしなかったので、意外と敷居が低い・・・。と感じられる方も、きっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ヘッドもシャフトもなかなか出会う機会には恵まれないですし、今日はこのドライバーを見て終始私のテンションは上がりっぱなしでした。
そして、この『jBEAM』や『エポン』そして『クレイジー』や『クワドラ』といったヘッドやシャフトの素晴らしさを私なりに理解しているつもりなので、もっと多くの方がこういった素晴らしいパーツを手にされるのもいいような気がします。
いかにも『上級者用』とか『ハードヒッター用』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、かなり幅広いスペックが用意されているので、決してそんなことはないと思います。
昨年から今年にかけて、私はこういったメーカーの虜になってしまった感じがするのですが、もっとたくさんの素晴らしいメーカーがあると思うので、そういったメーカーのクラブにも、これから出会っていきたい・・・。と思うようになりました。
私はまた機会を見つけて、この『クレイジー TJ-46』というシャフトに挑んでみたいです。
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2010年02月12日
jBEAM FX BMα-440 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BMα-440 ドライバー です。

シャフトは フジクラ ランバックス プロトタイプ 70C です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、シャフト重量は70.5g、キックポイントは先中調子、バランスはD2です。

2度目の『jBEAM』のドライバーです。
昨年出会った jBEAM FX BM-435 ドライバーは、昨年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝いたクラブでして、今でもその好印象は輝きを全く失っていません。
それどころか日々輝きを増し続け、すごく欲しくてたまらないドライバーのひとつです。
昨年から今年にかけて、これほど自分の『購入意欲』と戦わなければならない年は、過去に無かったような気がします。
他のメーカーのクラブもそうですが、今は欲しいクラブが多すぎます。
この『jBEAM』というメーカーのクラブは、あまり出会う機会には恵まれませんが、今日は偶然出会うことが出来て、私自身とてもテンションが上がってしまいました。

『FX BM-435』は全体的に『黒』が目立って、とても精悍なイメージでしたが、このドライバーは『赤』が目立ちます。
少し『易しさ』を感じさせてくれているような気がしました。
『FX BM-435』も、打ちやすかったイメージがありますが、このドライバーはさらに打ちやすさが進化していっているような気がします。
こうして見ていても、全く『タフ』な印象は伝わってきません。
むしろ『ソフト路線』を行っているのかな?と思っていました。

素振りをしてみても、すごくいい感じです。
このフジクラのシャフトも適度にしっかりとしていて、すごく振りやすいです。
タイミングが『ドンピシャ』で合う感じがしました。
ヘッドがブレたり、遅れてくるような感じもしませんでした。
すごく気持ちよく振っていくことができました。

ボールを前にして構えてみると、そのあまりにも『美しい顔』に目が釘付けになってしまいました。
こうして構えるまでは、やや『平べったい顔』を予想していたのですが、実際はとても『立体感』を感じることのできる顔です。
すごく叩いていきやすそうな感じがします。
私は叩いていきたいタイプなので、こういった『立体的な顔』には、すごく安心感を感じます。
今は、あまりにも『薄いヘッド』が多くありすぎるような気もします。
確かに球が上がりやすくなったり、曲がりにくくなったり・・・・。と、大きなメリットもありますが、どこか寂しい部分も感じていました。
しかし、今日このドライバーに出会えて、私の目は爛々と輝きを増していったような気がします。
脳内に何らかの快感物質でも分泌されているのでしょうか?
構えているだけで、すごく気持ちが落ち着いてきました。
こうして色々なクラブを試打していると、様々な形状のクラブに出会うことがありますが、中には不安に感じたり、苦手意識を持ってしまうものも、決して少なくないですが、このドライバーは『構えやすさ』という点でも、『最高峰』にあると私は思いました。
この『顔』は私は大好きです。
丸みを帯びたこの『顔』と、『ボールの丸』がすごくマッチしているような気がします。
以前、四角形のドライバーを試打した時に、ボールも四角形だったら面白いな・・・・。と思ったことを覚えています。
ヘッド後方が少し膨らんでいるような予想もしていたのですが、こうして構えた感じは全く目に付きませんでした。
すごくいい『目の保養』になりました。
いいイメージが次から次へと頭の中で湧き起こっている感じがしました。
そして、それは大きな呼吸を与えてくれ、身体全体の余分な力を取り去ってくれました。
いいショットが打てそうな時によく感じる、私にとっての『ナイスショットの予感』がしてきました。
これまで沢山のクラブに出会ってきて、このように感じられた時は、すごく『幸せ』を感じます。
打つ前から既に『至福の時』を過ごすことができました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その凄まじい『飛距離性能』です。
まだ2本目の『jBEAM』ではありますが、『FX BM-435 ドライバー』の印象があまりにも強いので、このような飛びはある程度は予測済みでした。
しかし、実際に打ってみるとさらに驚かせてくれる飛距離性能の高さです。
グーンと力強く伸びていき、なかなか球が落ちてきません。
『高い放物線』というよりは、『ハーフライナー』のような打球でグングン前へ前へと進んでいく感じです。
これまでも、『初速の速い球』や『高弾道の球』など、たくさん見てきましたが、どれも『球の落ち際』が早い物が多かったのですが、このドライバーの場合は、なかなか落ちてきません。
ずーーーっと、一直線に糸を引いているようでした。
一種の『棒球』を打っているような感覚でした。
一球目から強めに叩いていったのですが、『吹き上がり感』も感じなかったですし、『スピン』が余分に増えているような感じはしませんでした。
何と云いますか、小手先ではなく、上手く体全部を使って、『体重を乗せていける』感じ・・・。といったらいいでしょうか?
球質も重く、風に強そうでした。
『キャリー』も伸びていましたが、『ラン』も出ていそうな気がします。
この力強い弾道を見ていると、日頃よく飛ぶドライバーの弾道には、ボールに『ターボエンジン』がひとつ取り付けられているのではないか?と思えることがあるのですが、このドライバーで打つと『ターボエンジンが2つ』取り付けられているような気さえしてきます。
かなり『飛距離』という点で、大きなアドバンテージを握っていける感じがします。
今すぐにでも、この『超・高性能』をコースで試してみたい・・・・。と思いました。

『打感』も、すごくいい感じです。
割と柔らかめの感触ですし、適度な『跳ね返り感』とでもいうのでしょうか?
いい感じの『手応え』をつかみ取ることができました。
『弾き感』が強く感じられ、よく飛んでいるのが実感できます。
このフェース面も、とても美しいと思いました。
今は『インパクトエリア』での『スコアライン』が無い物も目立ちますが、私はやはりこのようなオーソドックスな物が一番好きです。
『高反発時代』は、反発力を得る為になるべくフェースを薄くしていましたが、それと同時に、ある程度の強度を保つ為にも『スコアライン』が無い物も多くありましたが、今は少し減ってきているような気もします。
高反発全盛の頃には、フェース面が凹んだり、ヘッドが割れることもありましたが、今はそういったことは少し減ってきていると思います。
しかし、今でも多くのヘッドが『ルールギリギリ』の反発係数を持っているのだと思いますし、クラブによっては、強度的に不安を感じるものもあります。
今日は、そういった不安を感じることなく、気持ちよく振り抜いていくことができました。
手に残る感触がとても心地いいです。
何球打っても、全く飽きることがありません。

『音』も、すごくいい音です。
『爽快感』が耳から体全体に行き渡っているような感じすらします。
叩いていけているのが実感できますし、弾道の力強さとこの音の響きがすごくマッチしているような気がしました。
はっきりした音ではありますが、決して周りが気になり、集中力を乱す感じはしないですし、逆にどんどん自分の集中力が上がってくる感じがしました。
私は普段、『左耳』で音を聞くようなイメージを持っているのですが、今日はこの左耳にいい音を残せたような気がします。
これまで、『飛距離性能』に優れていても、音が『ボコッ』という感じで、なんだか似つかわしくない感じがするものもあり、そういったドライバーで球を打っている時は、どこか物足りない部分を感じていました。
しかし、今日は全く違います。
『満足度』と『爽快感』を心から感じることができました。
打っていても、とても楽しくなってきました。
これまで色々なクラブを試打してきましたが、このように心から楽しませてくれるクラブというのは、ほんの『何割』かしかないような気がします。
今日は、その何割かのクラブに出会えた『ラッキーデー』です。

『球のあがりやすさ』も、とてもいい感じです。
この角度から見ても、それほど『ディープ』だとは思いませんでした。
『セミディープ形状』といったらいいのでしょうか?
このドライバーは『ロフト10度』ということですが、全く不満を感じませんでした。
やはり『リアルロフト』と『表示ロフト』との違いなのでしょうか?
今でも、有名メーカーのクラブでは、これが本当に『9度』?と首をかしげたくなるものも多いです。
構えた時に、『9度』にしては、フェース面が見えすぎる物も多いと思います。
それらは全て、私の錯覚だと思うようにしていますし、高く上がりすぎる時は、自分の打ち方が悪いからだ・・・・。と思うようにしているのですが、今日はそういった『無意味な修正』は不要な感じがしました。
私は普段、『一桁台のロフト』のドライバーを使うことが多いのですが、それでもこのドライバーが放つ弾道が高すぎて、もっと低く抑えたい・・・・。とは思いませんでした。
日頃『9度』や『9.5度』を使っておられる方も、このドライバーでは『10度』くらいが、とても楽しめるのではないでしょうか?
『球の上がりすぎ』による、『弾道の貧弱さ』や『押し戻され感』などは一切感じませんでした。
力強くグングン前へと進んでいく感じです。
先ほども書きましたが、『上手く体重を乗っけていける感じ』で球を運んでいくことができました。
『球質が重そうな』感じの球を打つことができました。
かなり私にはマッチしているドライバーだと思いました。
出来れば、もっとロフトが立ったクラブも使ってみたい・・・。と思いましたが、このドライバーには不満を全く感じませんでした。
普段、『一桁台』のロフトを使っておられる方は、『二桁台』のロフトのあるドライバーを使うと、感覚的に『飛ばない』と感じられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、このドライバーの場合は違うと思います。
もの凄くよく飛ぶ『ロフト10度ドライバー』です。
まさに色んな意味での『リアルドライバー』といえる気がします。

勿論、クラブの性能は半分はシャフトが握っていると思うのですが、この『RAMBAX PROTOTYPE 70C』というシャフトは、このヘッドとの相性も良く、大変高性能な『叩けるシャフト』だと思いました。
変なクセが全く無く、素直にヘッドを戻してくれるシャフトだと思いました。
タイミングも合いやすく、気持ちよく叩いていくことができました。
自分の力をヘッドに伝えていきやすいシャフトだと思います。
『シャフトは手の延長』とは、昔からよく聞く言葉ではありますが、まさにそれを実感できる感じがしました。
メーカーは違いますが、以前試打した『クレイジー ブラック50』というシャフトを思い出していました。

『安定性』という点でも、かなりの高性能です。
何しろ球が曲がりません。
打ち出し方向に球を乗っけてさえいけば、そのまま球は突き進んでいきます。
途中から曲がり始めることもありません。
すごく『直進性』が強いドライバーだと思います。
このヘッドに装備されている『ウェイト』のような物も、かなり効果を上げているのではないでしょうか?
そういった『物理的性能の高さ』と、『構えやすさ』や『振り抜きやすさ』といった『フィーリング性能の高さ』も、この安定性に大きく貢献していると思いました。
今日は練習場が比較的空いていたので、ほぼ真ん中の打席で練習していて、このドライバーで練習するのが楽しくて夢中になって打っていたのですが、ふと気が付くと2人の紳士が私の後ろでこのドライバーから放たれる打球を目で追っていました。
それに気付き、ふと手を休めた時に、ひとりの紳士の方が
「すごくよく飛びますねぇ。それにしても曲がりませんね。どうしたら曲がらない球を打てるのですか・・・?」
と聞いてこられました。
私は話しかけられるとは思っていなかったのですが、思わず、
「このドライバーのおかげです。」
と答えました。
答えになっていないかもしれませんが、私の偽らざる本音です。
このヘッドとシャフトの高性能のお陰で、いい練習ができているのだと答えました。
その2人の紳士は、この見慣れないドライバーに興味津々だったようで、私に色々と質問をされたのですが、何しろ打っている私本人がこのドライバーのことをよく知らないのですから、殆ど内容のある返事ができませんでした。
普段、なるべく『先入観』を持たないようにしながら試打をしているのですが、今の私のようにあまりにも不勉強すぎるのも、良くないのかもしれない・・・・。と思いました。
色々な質問をされながらも、それに上手く答えることの出来ない自分自身が何だか恥ずかしくなりました。
『スイートエリア』も広い感じがしましたが、そのような『広さ』というより、このドライバーの『押しの強さ』のようなものに魅力を感じました。
グングン力で押していきながら、高い直進性を両立していける感じがしました。
前回の『FX BM-435 ドライバー』も、すごく安定性が高いドライバーだと思いましたが、おそらくこの『FX BMα-440』の方が、より高いだろう・・・。と思いました。
普通に打っている限り、なかなか曲がりづらい感じがしました。
このヘッドとシャフトの高性能も上手くマッチしているのだと思います。
今日はなかなか打点がブレる感じはしませんでした。

『操作性』という点では、少し苦戦してしまいました。
このような美しい顔をしていますし、本来ならば色々と操作していけそうな感じもしていたのですが、今日はこの『直進力』を強く感じてしまい、なかなかボールを大きく曲げることが出来ませんでした。
『バナナフック』や『バナナスライス』にも挑戦したのですが、なかなか上手くいきませんでした。
とにかく『打ち出し方向』に、そのままボールを運んでいってしまうドライバーなのだと思いました。
大きく曲げることは、今日は困難な感じがしたのですが、小さく曲げていくことは何とかできました。
多少曲げづらい感じは正直したのですが、この『曲がりにくさ』は、やはり実戦では大きな武器になってくれると思います。
安心してティショットを打つことができます。
このドライバーは『スクエア』フェースなので、『ドローヒッター』の方でも『フェードヒッター』の方でも、どちらでも対応していきやすい守備範囲の広いドライバーだと思います。
数年前から、ある一定のゴルファーを対象としたようなクラブを見かけることがありますが、このドライバーはそういった意味では『中立』といえるような気がしました。
見た目以上に、球がつかまりやすいドライバーだと思うので、日頃球がつかまりづらくて悩んでおられる方にも、とても打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
かといって、決してつかまりすぎず、私のような『フッカー』でも安心して使っていけるドライバーだと思います。
『スインガータイプ』というよりは、明らかに『ヒッタータイプ』の方に適したドライバーだと思いますが、決して敷居は高すぎないので、多くの方がこのドライバーで飛距離と方向性を両立されるのではないでしょうか?

今日は、このような素晴らしいドライバーを手にすることができて、ずっとテンションが上がりっぱなしでした。
気持ちの高ぶりを抑えることができません。
心からこのドライバーを楽しむことができました。
いいクラブに出会うということは、ゴルフをしている上での、この上ない喜びだと思うのですが、今日はずっとその喜びを感じることができました。
このドライバーのおかげで、今日という日がすごくいい一日となりました。
これまでも書きましたが、私は練習場でもドライバーはあまり打たず、せいぜい『10球~20球程』です。
しかし、今日は90球打ってしまいました。
すっかりこのドライバーの魅力にはまってしまいました。
二度目の『jBEAM』でしたが、改めてこのメーカーのクラブの素晴らしさを実感しましたし、有名メーカーでなくてもいいクラブをつくるメーカーはたくさんあるのだと思います。
俗に言う『地クラブ』といっていいのだと思いますが、日本全国にはこのような素晴らしいメーカーが、まだまだたくさんあると思うので、もっともっと色々なメーカーのことを知りたいと思うようになりました。

このドライバーは、最初から最後まで私を魅了し続け、案の定、私はこのクラブとお別れするのが辛くなりました。
なかなか手放したくはないと思うようになりました。
いつもはもっと『ドライ』になっているのですが、今日の私の心模様はずっと『ウェット』のままでした。
やはりゴルファーにとって、『クラブとの出会い』は、『人と人との出会い』に近いものがあるような気がします。
素晴らしい人やクラブに出会うと、喜びも大きい分だけ別れが辛くなります。
逆にそうでもないクラブに出会うと、すぐに返却したくなることも多いです。
『10球未満』で返却するクラブも結構あります。
しかし、このドライバーは手放したくない・・・。ずっと手元に置いておきたい。キャディバッグの中に入れたい。実戦で使い続けたい・・・・。と思うようになりました。
ずっとずっとこのドライバーのことを考えそうです。
今、たくさん欲しいクラブがあるのですが、このドライバーもその仲間入りをしました。
また、私は自分の購入意欲と戦わなくてはならなくなりました。
試打をした後の、苦しい一面です。
また近いうちに是非、このドライバーを手にしたいと思いましたし、購入できるように頑張りたいです。
私は素晴らしいクラブに出会うと、仲間たちに知らせたくなるのですが、このドライバーのことも、真っ先に仲間たちに知らせてあげよう・・・・。と思いました。
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2009年12月06日
jBEAM FX BM-435 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BM-435 ドライバー です。

シャフトは CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は69g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は318gです。

初めて手にした『JBEAM』のドライバーです。
名前だけは聞いたことがありましたが、こうして手に出来るとは思ってもみませんでした。

ヘッドだけでなく、この『クレイジー』というシャフトも初めてです。
まだまだ知らないメーカーが多いものだ・・・。と思いました。
ヘッドだけでなく、シャフトも全く初めてのメーカーなので、どのような性能を持っているのか、全くの未知数ですし、想像すら出来ませんでした。
ヘッドもそうですし、このシャフトが私には『タフ』で難しそうな印象を受けました。。

ヘッドの3つの大きなウェイトのような物が見えます。
やはりこうすることで多くのメリットがあるのではないでしょうか?
かなり安定性が高そうな印象を受けます。

どちらかというと『ディープヘッド』といえるのかもしれませんが、割と『シャローバック』形状だと思いました。
叩いていけながら、そして球もあがりやすそうな印象を受けます。
『ディープフェース』&『ディープバック』形状ではないので、ほどほど上がりやすそうな感じもしました。

光沢感があって、とても美しいヘッドです。
これまでの日本製ドライバーと同じような高品質な感じがします。
私にはハードルが高いドライバーかと思っていたのですが、こういった美しいところを見ていると、親近感が湧いてきます。

素振りをしてみると、それほど『タフ』な感じはしませんでした。
思っていたよりも振りやすかったですし、それほどハードな感じはしませんでした。
見た目の印象以上に振りやすい感じがしました。
重く感じたり、シャフトが硬い感じもしませんでした。

ボールを前にして構えてみた感じは、この『フックフェース』が気になりました。
少し・・・。というよりは、かなりはっきりとひと目で解る感じです。
正直、いって少し構えづらく感じてしまったのですが、これ一本しか試打クラブが無かったので、このモデルで試してみることにしました。
このヘッドは『フェース角』も色々なものが用意されているそうなので、今度は是非『スクエアフェース』で試してみたいと思いました。
こうして構えた時に、そのクラブに対するおおよその印象が決まってしまうので、今日はそれが少し残念な感じがしました。

しかし、これは『フックフェース』を苦手としている私の感想であって、この『顔』にすごく好感を持たれる方もたくさんおられると思います。
『発想力』が貧困な私はどうしても『フック軌道』をすぐに思い浮かべてしまうのですが、こういった顔で『ストレート軌道』を描いていける方も多いと思います。
やはりこういったところは、これまでの経験や好みによるところが大きいような気がします。
『フックボール』ばかりイメージしてしまったのですが、なるべく左へ引っ掛けないように少し右から回していくイメージを頭に描いてセットアップすることにしました。
『フックフェース』が私にとって少しマイナス材料だったのですが、ヘッドがやや小振りなところにとても好感を持てました。
このドライバーのヘッド体積は『445㎤』ということなのだそうですが、少し小さく見えたのがすごくいい感じがしました。
日頃見慣れている『460㎤』と、たった『15㎤』しか違わないのかもしれませんが、このようにある程度『立体的』な作りになっているヘッドは投影面積が大きくないので、私にとっては打ちやすく感じられます。
すごく楽な気分になってきますし、コントロールしやすそうな感じがしました。
そういったところにすごく好感を持てました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『圧倒的な飛距離性能』です。
かなり飛びます。
「何だこれは・・・?」と思わず呟いてしまいました。
『中高弾道』の力強い弾道があっという間に練習場のネットに突き刺さっていきました。
おそらく最初のうちは、ミスを連発するだろう・・・・。と決めてかかっていたのですが、予想に反して一球目から『ナイスショット』を連発することができました。
この飛び性能はかなりすごいと思いましたし、予想以上に打ちやすく感じられました。。
私程度の者でも、易しく遠くへ運ばせてくれるドライバーだと思いました。
聞くところによると、このドライバーは『よく飛ぶ』ということで評判になって品薄状態が続いているのだそうです。

ヘッドとシャフトの相性もバッチリな感じです。
この『クレイジー』というシャフトも、かなり飛距離性能に優れているのではないでしょうか?
ボールを力強く弾き飛ばしてくれている感じがしました。
これまで他のドライバーで時々感じられていた、『インパクト時のロス感』がありません。
効率良くボールに力が伝わっている感じです。
今年は例年以上にたくさんの高性能ドライバーに出会うことが出来ましたが、『飛距離性能』という点で間違いなく『トップクラス』に入るドライバーだと思いました。
これはかなり大きな『アドバンテージ』です。
私は普段、ドライバーにはどちらかというと『飛距離性能』もよりも、『操作性』を求めていきたいと思っているのですが、この『ずば抜けた飛距離性能』は、かなり魅力的に感じられました。
この『CRAZY』というシャフトは、風に強い弾道が打てるのだそうで、私たちゴルファーにとってはとてもありがたいことです。
あいにく今日は練習場でほとんど無風状態だったので、風の影響を受けなかったのですが、今度また違った気象条件のもとで試してみたいと思いました。

『球のあがりやすさ』という点でも、とてもいい感じがしました。
打つ前は、私程度の腕ではきっと『ドロップ』する感じの球が出るだろう・・・・。という予想をしていたのですが、その予想に反していい感じの弾道を打つことができました。
初めて試した『CRAZY』というシャフトですが、思っていたよりも『タフ』ではなく、意外と球を上げてくれる感じがしました。
決して誰も寄せ付けない感じの『扱いづらさ』『敷居の高さ』『手に届かない感』を感じさせない、『扱いやすさ』『敷居の低さ』』『親しみやすさ』を感じることができました。
私程度の者でも、易しく感じたので、きっと多くの方がこのシャフトに打ちやすさを感じられるのではないでしょうか?
決して最近主流ともいえる『高弾道ドライバー』ではありませんが、とても球が浮きやすい感じがしましたし、球が途中で失速する感じも全くしませんでした。
私が好む、『ライナー性』の球が打ちやすかったのがとても好印象でした。
これまでの経験上、こういった軌道を描いている弾道というのは、思っていた以上に距離が出ているものです。
『キャリー』と『ラン』の両方を稼いでいける、『いいとこ取り』のドライバーといってもいいのではないでしょうか?

『打感』も、とても好感を持てました。
『弾き感』を感じられましたが、決して硬い感じの打感ではなく、むしろ『まろやさ』といいますか『しっとり感』を感じました。
『硬い』というよりは、明らかに『柔らかい』感じがしましたし、この感触は『病みつき』になりそうです。
自分のイメージを伝えやすい感じの打感だと思いました。
昔の『飛ぶドライバー』は、打感も硬めの物が多かったですが、最近のドライバーにはそういったことが当てはまりません。
打感の『軟らかさ』『まろやかさ』を感じられながらも、飛距離性能でもずば抜けているものが多いです。
この『JBEAM』というドライバーは、その最たる物のひとつだと思います。

『音』も、かなりいい感じでした。
この『飛び性能の凄さ』を感じさせない、静かで品のある音だと思いました。
私はいくら飛距離性能に優れていても、音が合わなければすぐに打つのを止めてしまいますし、そのドライバーに興味が湧きません。
二度と手にすることはありません。
しかし、このドライバーはすごくいい感じで打ち続けることができましたし、打てば打つほど興味が湧いてきます。
このドライバーの魅力を存分に味わっている感じがします。
気持ちが分散することなく、自分のスイングに集中できました。
かなり質の高い練習が出来ていると思いました。
『飛距離性能』と『フィーリング性能』が、かなり優れたドライバーだと思います。
ただ『構えやすさ』という点を除けば・・・・。
しかし、きっと『スクエアフェース』のヘッドならば、かなり構えやすくて美しい顔だろう・・・。と思いました。
このドライバーにはかなりいい印象を持ちましたし、決してこれで終わらせたくないと思ったので、今度是非とも『スクエアフェース』を試してみたいと思いました。

『安定性』という点では、思っていた以上に曲がりづらくいい感じがしました。
打つ前は、かなり左ばっかり飛んでしまうかと思っていたのですが、意外とその辺は調整しやすい感じがしました。
『球のつかまり』がいいドライバーですし、私の場合、油断をすれば『フック』が出てしまいそうにもなったのですが、それはこの『フェース角』が私に合っていないからだと思いましたし、私のスイング自体も悪いからだと思いました。
もっと練習を積んで、『フック』を撃退しなければいけない・・・・。と思いました。
ヘッドに組み込まれた『ウェイト』のような物の効果も高く発揮されているのではないでしょうか?
インパクト時にボールにヘッドが『当たり負け』する感じはしなかったですし、ブレる感じもしませんでした。
インパクトからそのままターゲットに向かって放り込んでいける感じがしました。
すぐに感じをつかむことができましたし、かなり楽なドライバーだと思いました。

『操作性』という点では、今年出会ったドライバーの中でも間違いなくトップクラスに入るほどの好印象を感じました。
勿論このヘッドにも感じましたし、『スクエアフェース』ならば、もっといい印象をもったと思います。
『安定性』が高いので、普通に打っていくならばそれほど曲がりを気にせずに打てると思いましたが、左右に曲げることも出来ました。
しかし、予想していたよりは曲がり幅が小さくて大ケガにはつながりにくい感じがしました。
特に『スライス』は出にくく感じられました。

しかし、私が特に良く感じられたのは、この『クレイジー』というシャフトです。
一見難しそうなシャフトに見えたのですが、実際はかなり『操作性』に長けたシャフトだと感じました。
『シャフトは手の延長』という言葉は昔からよく言われ続けてきたと思うのですが、まさにそれを体感出来るシャフトだと思います。
『手の一部』となって、ボールを操ってくれる感じがしました。
すごく自分の意志を伝えやすい感じがしました。
昔からもそうですし、最近のシャフトの中には高性能過ぎて自分の意志を伝えづらく感じられるものが多いように思いますし、そういったシャフトは難しく感じられ、慣れるまでにかなりの時間と球数を要することが多いです。
しかし、このシャフトには変なクセもなく、全くの自然体で『手の延長』として機能してくれるシャフトだと思いました。
私は特に『ドライバーショット』から『パッティング』まで、シャフトを『左手の延長』として使っていきたい・・・・。という願望が強く、今日はその願いがに久々に叶ったような気がします。
この『CRAZY』というシャフトは、『飛距離性能』も凄いですが、『操作性』はさらにその上をいく感じがします。
自分の『イメージ』や『意志』『思い』といったものが、このシャフトに染みこんでいく感じがし、そこからボールに伝わっていくように感じられました。
なので見た目の印象より、かなり易しいシャフトだと思いました。
決して重いシャフトではありませんが、ドライバー用カーボンシャフトの『ダイナミックゴールド版』といったところでしょうか?
この『操作性の良さ』から、ふとそんな事を考えていました。
『ダイナミックゴールド』は『飛距離性能』には目をつぶって『操作性』を求めていくシャフトだと思うのですが、この『CRAZYシャフト』は『飛距離』も『操作性』も両方追求していけるシャフトだと感じました。
すぐにでも『マイドライバー』のシャフトを、この『CRAZY』に『リシャフト』したいと思いましたし、それが出来たら、かなりこれから先のゴルフが楽になるだろう・・・・。と思いました。
『飛距離』も伸ばせますし、『ショットの精度』が増すと思いました。

このヘッドとシャフトのマッチングは、『スコア』も『飛距離』も狙っていけるドライバーだと思いました。
様々な実戦でもそうですし、『社内コンペ』などの『ドラコン賞』も手中に収める確率を上げてくれるドライバーだと思います。
決して、誰にでも合うドライバーとはいえないのかもしれませんが、このヘッドもシャフトもかなりのバリエーションが揃っているそうなので、決して敬遠すべきではないと思いました。
このヘッドが『スクエアフェース』だと、より幅広い層に受け入れられる気がします。
特に『ヒッタータイプ』の方で、左が気になる方には、かなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
球がつかまりやすいので、『プッシュ球』が多くて悩んでおられる方にも頼れるドライバーといえるのではないでしょうか?
特に最近の『大型ヘッド』に難しさを感じておられる方には、かなり扱いやすく感じられるような気がします。

打てば打つほど、このドライバーの魅力にはまってしまう私がいました。
決して、初心者の方から上級者の方まで・・・・・。といった幅広い層に受け入れられる感じではないのかもしれませんが、中級者の方にもこのドライバーの大きなパフォーマンスの高さを実感されやすいのではないでしょうか?
特に、私の周りの若くて伸び盛りの後輩達には、『スコア度外視』で勧めてみたいと思いました。
みんなこのドライバーの虜(とりこ)になってしまうような気がします。

以前も書きましたが、私は大まかにいって『クラブの性能の比率』は、『シャフト5割』『ヘッド4割』『グリップ1割』だと思っているのですが、ヘッドとシャフトの相性が良いと、こんなにいいパフォーマンスを発揮できるものなんだと再認識させられました。
この『 jBEAM FX BM-435 』というヘッドにも、すごく大きな魅力を感じましたし、『CRAZY』というシャフトにはそれ以上の魅力を感じました。
私の左手の延長となって球を操作してくれるこのシャフトに、感動にも似た衝撃を受けましたし、手放したくない感情が芽生えてきました。
初めて出会ったシャフトですが、この『操作性の良さ』『扱いやすさ』は、色々なメーカーのヘッドと上手く『コラボレーション』してくれるだろうと思いました。

今年は例年に比べて、初めて出会ったメーカーのヘッドやシャフトが多いのですが、その殆どがとても好印象で私の購入意欲を刺激するものばかりです。
自分自身の『欲』と、かなり激しく戦わなくてはなりません。
自分の少ない小遣いをいかに分配していくか・・・。どのクラブにターゲットを絞っていくべきか・・・。
日々、そんなことばかり考えています。
このヘッドとシャフトには、私は1球目からかなりきつい『カウンターパンチ』をもらい、ノックアウトされてしまった感じがします。

これまで色々なクラブを試打していて、最初から最後まで『冷静でいられるクラブ』と、今日のように『テンションが上がりっぱなしになってしまうクラブ』と大きくふたつに分けられるような気がします。
比率でいえば、圧倒的に『冷静でいられるクラブ』の方が多いのですが、今日はずっと心の中が『お祭り状態』でした。
すごくたくさんこのドライバーから刺激を受けたような気がします。
こうして記事を書いている今でも、まだあの好フィーリングがスローモーションのように何度も頭の中を駆けめぐっています。
今夜もなかなか眠れない夜になるような気がします。
今年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』は、あまりにもハイレベルな物が多すぎて決めにくいです。