バルド - ゴルフクラブ試打日記。


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バルド

      
2023年02月26日
  

BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER HEAD DEEP

                 



BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER HEAD DEEP
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER HEAD DEEP です。



写真を撮り忘れてしまいましたが、シャフトはVENTUS です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS です。


正面
BALDOの新しいドライバーです。

BALDOは初めて試打してからすごく好きですが、昔のBSのツアステに似た雰囲気があるのも好きな理由なのかもしれません。

クラブのデザインには見た目は後回して、とにかく『機能性ありき』のものと、そうではなくて、まずはカッコいいデザインにしながらも機能性を付け加えていく手法があるように思うのですが、BALDOは後者の印象が強いです。

それは、毎回とても美しいデザインで目を引くからです。

メカニカルなデザインでありながら、奇をてらったものではなく、感覚に溶け込みやすいデザインといったらいいでしょうか?



側面
久々に出会った、『塊感(かたまりかん)』のあるヘッドです。

最近はほぼ全てシャローとなっているので、このようなタイプは少なくなりましたが、ニーズは今もたくさんあると思います。



568
トゥ側には『568』の数字がありますが、これはどういう意味なのでしょうか?

過去に試打したモデルにもありましたが、BALDOにとって特別な数字なのかもしれません。

車のナンバーには、金運を高める意味での『358』という数字が用いられることがあり、街でも時々見かけますが、それを思い出しました。



独特なソールデザイン
センスのいいデザインです。



バックフェースのウェイト
バックフェースにはウェイトがひとつ配置されています。

数字が刻印されていないので、重さは分かりません。



DEEP
ヒール側には魅力的な言葉『DEEP』の文字があります。

今はシャローの性能もあがっていますが、やはりディープには魅力を感じずにはいられません。

ゴルファーとしての『攻略本能』といったらいいでしょうか?

逃げることなく、このクラブのスペックに立ち向かう気力のようなものが湧いてきます。



セミディープ
しかし実際はディープというよりは、セミディープといったほうがいいかもしれません。

昔は本当に『拳』のような形のドライバーばかりで、それが普通だと思って暮らしてきた私は、このドライバーがDEEPと言われても、もうひとつピンと来ません。

ディープとシャローの境界が数値化されておらず、あくまでも主観でしかないので難しいところではありますが、今のドライバーの中では明らかに厚みがあります。



ネックの長さ
ネックの長さは標準的です。

この角度から見ても、すごく美しいです。

これはヘッドの厚みが適度にあるのも大きく関係していると思います。

シャロータイプのヘッドでは、なかなかこのような雰囲気は醸し出せません。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。



Nポジション
試打するのは、このNポジションです。



フェース面のミーリング
フェース面には細かなミーリングが施されていて、過去のモデルにも見られました。



顔
BALDOなので、いい顔を予想していましたが、その通りでした。

昔からよく見られる、大型で丸っこい顔をしています。

大手有名メーカーでも見られましたが、特に地クラブメーカーに、このような顔が多い印象があります。



構え感
ボールを前にして構えてみても、いい感じです。

クセがなく、これまで何度も見てきた顔なので、イメージも出しやすくリラックスすることができました。

イメージが出にくいクラブは難しく感じますが、このドライバーは易しい印象をもたせてくれました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、いい感じです。

ソフトというよりは、ややしっかりした打感ですが、硬くなく『後味』も悪くありません。

球の質感もはっきりしています。

『拡散型』ではなく、『収縮型』の打感だな・・・。と感じました。

インパクト時の衝撃で、ボールが大きく感じられるものと、逆に少し小さく感じられるものがあり、このドライバーの場合は後者です。

とはいっても、これはあくまでも私の感じ方によるものですが・・・。



打球音
『音』も無難で、いい感じでした。

何となく、ちょっと高めの音を予想していたのですが、違います。

叩きにいってもインパクトが緩まず、ドライバーに適した音です。

もっと大きめで高い音がいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。



トゥ側
『球の上がりやすさ』という点では、明らかにヒッター向けで、幅広い層をターゲットにしているドライバーではありません。

HSが40後半は最低必要になってくるような気がします。



バックフェース
ディープタイプでありながら、『安定性』は結構高く、シビアさは感じませんでした。

バックフェースにあるウェイトも効果的なのか、球筋が安定していてブレる感じはしません。

かといって、曲げにくく直進性の高いオートマチックタイプというほどでもなく、ほぼ中立的な印象をもちました。



飛距離性能
飛距離性能も優れていて、BALDOらしい特長が感じられます。

弾きが良くて、結構重い球が打てるドライバーです。

弾きがいいけど、球が軽くフワーッとあがるような弾道を私は好まないのですが、このドライバーは違っていて、ライナー系の強い球が打てるので好感を持ちました。



操作性
『操作性』という点では、なかなかいい感じで左右にも曲げることはできましたが、先ほども書きました通り、ほぼ中立的なタイプだと思います。

ディープでありながら、結構易しい(大らか)なドライバーです。



試打後の感想


ヒール側
ディープという名前がありながら、試打しているときはそれを全くといっていいほど感じませんでした。



BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER HEAD DEEP
ディープのもつ気難しさのようなものは感じず、意外と大らかなタイプです。



BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER HEAD DEEP
装着されているシャフトとの相性も良く、球がブレることなく、また『当たり負け』しないのがいいです。

これも飛距離につながっているように感じます。



BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER HEAD DEEP
カッコ良くて叩けるドライバー・・・。

所有欲を満たしてくれ、見ているだけで笑みがこぼれてしまうドライバー・・・。

そんな印象をもちました。



BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER HEAD DEEP
これからもBALDOには期待していきたいです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心より感謝いたします。
                         
        

                         
      
2022年08月28日
  

BALDO CORSA BRASSEY

                 



BALDO CORSA BRASSEY
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
BALDO CORSA BRASSEY です。



Arch Celestial Arch WL01
シャフトは Arch です。

ロフトは12度、クラブ長さは44インチ、シャフト重量は60g、トルクは4.9、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は315g です。



正面
バルドらしい、とてもカッコいいクラブで、しばらく見つめていました。

バルドはドライバーからFW・UT・アイアン・ウェッジまで、とにかく『カッコいい』という印象があるのですが、このクラブもまさにそんなタイプです。




側面
ディープ感よりもシャロー感のあるヘッドです。

ブラッシー(2番ウッド)なので、ドライバー(1番ウッド)とスプーン(3番ウッド)の間ということになりますが、大きさなど外見ではほぼスプーンといった感じがします。

シャロー感はありますが、大顔タイプではなく、コンパクトにまとまっていて、『直打ち』を意識して設計されているのかな?と思いました。

BRASSEYというのが、このクラブの最大の特徴ではないでしょうか?

パーシモンの頃、ブラッシーは普通に見られましたが、メタルに変わって激減しました。

それは本数制限の問題もあると思いますし、スプーンの高性能化もあると思います。

そして何より、バフィ(4番ウッド)・クリーク(5番ウッド)以下の7番ウッド(ショートウッド)が台頭してきたというのが大きいのではないでしょうか?

スプーンも『ストロングロフト化』してきて、15度が標準だったのが、12度や13度のスプーンも見られるようになり、ブラッシーの役目も兼ね備えていきました。

ドライバーでは一桁ロフトを使いたいけど、ドライバー以外では二桁ロフトに異存は無い・・・。という方も多いのではないでしょうか?

そういったときにスプーンだけでなく、ブラッシーは大活躍してきました。

一桁ロフトは飛ぶ。二桁ロフトは飛ばないというイメージをもっておられる方はいらっしゃるかもしれませんが、それは全くの誤解です。

むしろ、二桁のほうが良い結果を出しておられる方がたくさんいらっしゃいますし、ドライバーを抜いてスコアアップした方もたくさんいらっしゃいます。



BRASSEY ネックの調整システム POWER SS PLATE MULTI MATERIAL BODY
ネックには調整システムが搭載されています。

『MULTI MATERIAL BODY』という文字がありますが、これはどういうことなのでしょうか?

このヘッドの素材は何なのか?店員さんに確認してもらったところ、チタンということでした。

すごくカッコ良くて質感もいいですし、チタンが使われているということで、かなり高価なクラブなんだろうな・・・。と思いました。



Nポジション
試打するのは、この『N』ポジションです。



POWER SS PLATE
ソールには、『POWER SS PLATE』の文字があり、特別な工夫がされているのではないでしょうか?



ソールにある2つのウェイト
ソールには2つのウェイトがありますが、数字が刻印されていないので、重さは分かりません。

こうして見ると、ウェイトにもチープなタイプと、高級感があって質感のいいものがあることに気づきますが、このクラブは後者のほうです。

ウェイトひとつとっても、チープさはありません。



ネック長さ
ネックの長さは結構あります。

最近はショートタイプが多いので、そういう意味では少しクラシカルな感じがしますが、上からとらえるイメージが欲しい私は、この長さに親近感を覚えます。

逆に、スルーボアやショートネックを好まれる方にとっては、やや親しみづらい印象をもたれるかもしれません。



トゥ側の形状
ソールの、このトゥ側の形状にも目が行きました。

細部にわたって、すごく丁寧に作られているのが分かりますし、この形状にもおそらく何らかの意味があるのではないでしょうか?



芸術品のような綺麗なフェース面
まるで芸術品のような、すごく綺麗で丁寧さを感じさせるフェース面です。

バルドのクラブを試打する度に思いますが、本当にフェース面には気を遣っているメーカーだということがひしひしと伝わってきます。

多くのメーカーでは、ソールやクラウンなどに力を注ぎ込みながらも、フェース面は置き去りで、チープな物も見られます。

ボールとの唯一の接点でもあるフェース面に、なぜもっと技術を注ぎ込まないんだろう?と思うことがよくありますが、バルドのクラブはさすがとしか言いようがありません。

昔から『フェースの弾き』にすごくこだわっているメーカーであり、必然的に力を注ぐ結果になったのではないでしょうか?

フェース面を見るだけでも、テンションがあがったり下がったりしますが、今日は『爆上がり』です。

フェース面には綺麗なミーリングがスコアラインと平行に刻まれています。

すごく綺麗で、いい目の保養になりました。



美しいシャロー
美しいシャローです。

シャローにすると、形が崩れてしまうこともありますが、このクラブにはそれが当てはまりません。

パーシモンの頃のブラッシーといえば、ドライバー同様、かなりのディープタイプだった印象があるのですが、このクラブはブラッシーというよりも、バフィに近い印象です。

こういったシャロー化は時代の流れだと思いますし、ディープタイプを敬遠される方も多いのかもしれません。



顔
整った顔をしていて、いい感じです。

やや面長な感じの顔をしていますが、フェースが被っていなく、特にトゥ側が逃がし気味なので、左へのプレッシャーも感じさせないように見えます。

ヘッド後方が膨れていないので、直進性は感じにくいかもしれませんが、反応は速そうです。



ドットのようなクラウンマーク
ドットのようなクラウンマークもいい感じです。



カーボンコンポジット
クラウンがカーボンコンポジットになっているのが分かりました。

光沢感の無い艶消しなカーボン模様で、他のメーカーと差別化を図っているようです。

私はクラウンがカーボンコンポジットでも、そうでなくてもどちらでもいいですが、美しい模様だな・・・。と思いながら見ていました。



振り感
素振りをしてみると、全体的に軽量感を感じながらもシャフトはしっかりしている印象をもちました。

先が暴れず、全体でしならせながら振っていくイメージです。

Archシャフトは試打した回数がまだ少ないですが、Waowwの印象も強く、好感を持っています。



構え感
ボールを前にして構えてみると、とても魅力的です。

最新モデルでありながら、昔の『美形揃い』出会った頃を思い出しました。

いつの間にか『異型』や『つかまえ顔』が出てきましたが、それ以前は『男前』が主流を占めていて、それが普通でした。

初めて試打するクラブではありますが、懐かしさを感じます。

球筋のイメージが出しやすく、左へ引っかけそうな感じはしません。

つかまえ顔を好まれる方は、やや不安を感じられるかもしれませんが、これだけ小顔だとフェースが被っていなくても、その『小ささ』でつかまえやすくなるので、対象となるゴルファーは広いのではないでしょうか?



試打を開始しました


フェース面
『打感』は適度なしっかり感がありながら、硬くなく好感が持てました。

いろいろなクラブを試打していると、打感を『ゾーン』で感じやすいクラブと、『スポット』で感じやすいクラブがあるのですが、このクラブは後者です。

フェース面を見たときから、だいたい予想していた通りのフィーリングで、バルドらしいな・・・。と思いました。



打球音
『音』も、いい感じです。

大きすぎず小気味良い音で、気持ちよく振っていくことができました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、ロフト通りです。

直打ちでは、ある程度のHSが無いと、球が浮ききらないかもしれません。

明らかにヒッター向けなクラブですが、ティアップしたらとても打ちやすいので、ティアップ専用でドライバーの代わりに使っていくというのもありなのかもしれません。

14本のクラブのなかで、ドライバーが一番飛ぶというのは当たり前ではありますが、それも時と場合によります。

例えば打ち上げのきついホールでは、ドライバーよりもロフトのあるスプーンのほうが距離を稼げることもあり、ロフトが寝ているほうが有利なことを多くの方が経験されているのではないでしょうか?

そういったときにも、このクラブは大活躍してくれそうです。



バックフェース
『安定性』は普通で、特別寛容なタイプだとは思いません。

ブラッシーではありますが、標準的なスプーンと同等だと思います。

寛容さはそれほど大きくない分、構えやすさでカバーしているように感じました。



飛距離性能
『飛距離性能』は優れています。

明らかに飛び系FWです。

フェースの弾きが良く、初速がかなり出ています。

出だしからパワフルな弾道で、それがずっと維持されているような頼もしい弾道です。



操作性
『操作性』はなかなか高く、左右へ打ち分けることができました。

今時珍しく、球がつかまり過ぎないのがいいです。

クセのないヘッドなので、シャフトを選べば、ドローヒッターだけでなくフェードヒッターの方にも、かなり頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?



試打後の感想


ヒール側
このクラブはブラッシー(2番ウッド)ということですが、ずっと『パワー系スプーン』といいますか、『飛び系スプーン』というイメージで試打していました。

今は12度や13度のスプーンも珍しくなく、名前が違うだけで、実質同じカテゴリーに入れられるような気がします。

そういった『線引きの曖昧さ』が、今のクラブにはあります。



バルド コルサ ブラッシー
ブラッシーということでしたが、このクラブはドライバーの代わりというよりは、『直打ち用のFW』という位置づけなのだと思いました。

ドライバーが苦手な方のためのティショット用であれば、もっとヘッドを大きくしたほうが、大きな支持が得られるのではないでしょうか?



BALDO CORSA BRASSEY
『アイアンのストロングロフト化』だけでなく、ドライバーには『表示ロフト』と『リアルロフト』の二種類のロフトが混在しています。

つまり、今のクラブのロフトは統一性が無く、バラバラといっていいのかもしれません。

ドライバーでなく、ブラッシーでティショットするのもアリではないでしょうか?

実際は二桁ロフトなのに、それを一桁ロフトに表示して、ゴルファー心理に応えているのであれば、最初からブラッシーで12度くらいのロフトであれば、気分が楽になるという方もいらっしゃるような気がします。



BALDO CORSA BRASSEY
ゴルフの二大目標といえば、『一に飛距離』『二にスコア』ではないでしょうか?

もちろんゴルフはスコア(打数の少ないほうが勝ち)を競うスポーツではありますが、飛距離は切っても切れない関係にあります。

それは永遠のテーマなのかもしれません。

ドライバーではないけど、確実に飛距離を出してくれて、むしろドライバーよりもよく飛んで方向性もいい・・・。

そんないいことずくめが、このクラブで実現できるかもしれません。

ゴルフは飛ばそうとするから安定性を欠き、難易度があがります。

飛ばさなくてもいい、同伴競技者よりも飛んでいなくてもいい・・・。と思えるようになると、スコアメイクがかなり易しくなりますが、それは『ドライバーを使わない』という選択肢から生まれる心の余裕が大きく関係していると、私の経験から感じます。



BALDO CORSA BRASSEY
ブラッシーというのはゴルフの中で『死語』と言われるようなところもありますが、久しぶりに実物を見て、懐かしく感じ、パーシモン時代は自分でフェース面をヤスリでこすって、ドライバーがブラッシーくらいになっていたので、その記憶が蘇ってきました。

他のメーカー(特に大手メーカー』は大量販売が求められていて、ある意味『小回り』が利かないところがあります。

しかし地クラブメーカーにはそれがありません。

小回りの利く設計・販売戦略ができるのが強みです。

大ヒット・ロングセラーとはならないかもしれませんが、このような『隙間のクラブ』が登場することによって恩恵を受けるゴルファーが必ずいると思います。

これからもバルドには、こういう素晴らしいクラブを開発して欲しいです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。









BALDO ヘッドカバー
                         
        

                         
      
2022年07月27日
  

BALDO CORSA FORGED IRON TYPE DC DEEP CAVITY

                 



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE DC DEEP CAVITY
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブBALDO CORSA FORGED IRON TYPE DC DEEP CAVITY の7番 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは30度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。



正面
とてもカッコいい、バルドのキャビティアイアンです。

試打クラブのなかに、他のメーカーのアイアンもたくさんありましたが、大きな存在感を放っていて、一目見て手に取りました。

こういったことがとても大切で、いくら時間と予算をかけて作っても、手に取ってもらえなければ、そのクラブに活躍の機会はありません。

そういった意味でも、『見た目の大切さ』がゴルフクラブにはありますが、それをバルドというメーカーはよく理解しているように思います。

基本性能の高さはもちろん大切ですが、見た目の良さも同じように大切です。

ボールを打つ前に必ず目で見ることになるので、目で楽しませなければなりません。

しかし、その美しさ・カッコ良さというのは人それぞれ好みがあるので、どれがベストとはいえないのですが・・・。



側面
大きさや形状はオーソドックスなタイプで、特に変わったところは見られません。

バックフェースのデザインがとても個性的でカッコいいです。

ヒッティングエリアが肉厚になっている、いわゆる『凸キャビティ』になっているのも好感が持てます。

ヘッド全体が黒で質感もいいです。

私が大好きなゴルフ漫画『黄金のラフ』の主人公、藤本草太が使っていた、宮置鉄工所製作の『アイアンクロウ』を思い出しました。



トゥ側のウェイト
トゥ側にはウェイトが組み込まれています。

中空ではなく、通常のキャビティなので、このようなウェイトは不要だと思ったのですが、何か深い思惑がメーカー側にあるのかもしれません。

通常、球のつかまりを良くするためには、ヒール側に鉛を貼るのが良いとされていますが、人によっては全く逆の結果が出る場合もあって、ヒール側よりもトゥ側に鉛を貼ったほうがつかまりが良くなるということもあります。

そういった意味があるのかな?と思いました。

数字が刻印されていないので、重さは分かりません。



彫りの深さ
フルキャビティ
彫りの深さはかなりあって、通常のフルキャビティといっていいと思います。

人によっては、これこそがノーマルキャビティとなるのかもしれません。

このアイアンには『DEEP CAVITY』という名前がついていますが、確かにディープといえるキャビティです。

バルドのクラブはカッコいいけど難しそう・・・。と思っておられる方も、このアイアンのバックフェースを見たら親近感が湧いてくるのではないでしょうか?



トップライン
トップラインは丸っこくなくシャープで、いい感じです。

少し厚く見えましたが、これくらいは問題ありません。



ソール幅
ソール幅は標準的です。

トゥからヒールにかけて、ほぼ真っ直ぐなタイプで、最近多くなったように思います。

このようなタイプもいいですが、私はどちらかというとテーパーになっているほうが好きです。

それは『フェースの開閉』をイメージしやすいからなのかもしれません。

トレーリングエッジ側がほぼ真っ直ぐなのに対し、リーディングエッジ側は少し丸みを帯びていました。

この少し『出っ歯』に見えるところが、『球のひろいやすさ』を連想させてくれます。

私はソールだけを見ても、『美しいかそうでないか』を感じるのですが、このアイアンは後者のほうで、あまり美しさを感じませんでした。

マニュアルタイプではなく、オートマチックタイプの匂いがプンプンしてきます。



ソール形状
ソール形状は平らに近いタイプですが、それでも微妙に丸みを帯びていて、このような形状が最近多くなってきました。



ネック長さ
ネックは少し短く見えましたが、今のアイアンでは普通でしょうか?

少しグースになっているのが分かりました。



EVANGELIST JAPAN
ホーゼルには『EVANGELIST JAPAN』と刻印されていて、とてもカッコいいです。



オリジナルソケット
ソケットもBALDOのロゴが入っていて、BALDOファンには嬉しい配慮です。

大手有名メーカーではなかなか見られない工夫ですが、地クラブメーカーでは時々見かけます。



ミーリングあり
フェース面のデザインが独特です。

バルドのアイアンでは過去に見たことがありますが、他のメーカーではなかなか見られません。

スコアラインとスコアライの間に2本の線があって、その周りを細かなミーリングが覆っています。

こういった細部にまでこだわっているのもバルドの魅力です。

いろいろなアイアンを見てきて、全体的なデザインはいいのに、フェース面がチープであったり、雑に見えたりすると、すごく残念に思うことがありますが、このアイアンは違います。

逆にテンションを上げてくれました。



振り感
素振りをしてみても、タイミングがとりやすくていい感じです。

この黒いヘッドと、適度な重量感がマッチしています。

バルドには軽量タイプよりも重量感のあるクラブのほうが、イメージに合いやすいように感じています。



構え感
ボールを前にして構えた感じはまずまずです。

少し面長に見え、グースも多少利いています。

最近は見かけなくなりましたが、昔はよく見た顔です。

見とれることはなく、私の好みからは少し外れていますが、違和感があったり、構えづらいということは無く、淡々と見ていました。

クラブ(アイアン)が黒いので、ボールの白が際立って見えるのがいいです。

ゴルフは、いかに少ない打数でカップインさせるかを競うスポーツなので、『ボールが主役』といえます。

しかし、実際にボールにコンタクトするクラブも主役ですし、そのクラブを操るプレイヤー(ゴルファー)も主役だな・・・。と、以前あるお芝居を鑑賞して思いました。

主役は必ずしも一人ではなく、複数人いる場合もある・・・。なんてことを考えながら見ていました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、なかなか良いです。

ややしっかりめで、球の質感を感じやすいところが気に入りました。

最近のアイアンは『弾き系』が増えてきましたが、このアイアンは昔からあるベーシックなタイプのキャビティアイアンの打感なので、これまでの経験が活かされそうです。

マッスルバックやハーフキャビティのような『厚み感』『まったり感』はないですが、フルキャビティなので仕方ありません。



バックフェース
『安定性』は高く、フルキャビティ(この場合はディープキャビティ)の長所がいかんなく発揮されています。

精悍さがあって、カッコいいアイアンですが、シビアさも無く、親しみやすいアイアンです。

少々の打点のブレにも寛容で大らかさも持ち合わせています。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、普通といったところでしょうか?

特別あがりやすくなっているとは感じず、お助け機能もありません。

ハードなタイプではないですが、どちらかといえばセミヒッタータイプの方に合いやすいアイアンだと思います。



飛距離性能
『飛距離性能』は優れていて、私の感覚では確実に1番手以上飛びますが、これも今は普通といえます。

むしろ、飛ばないアイアンを探すほうが難しいくらいです。

アイアンには『結構しっかり打っていく(打つべき)タイプ』と、逆に『あまり打たないほうがいいタイプ』の2つに分かれるように思っているのですが、このアイアンは前者に感じられました。

フルキャビティでありながら、ある程度のHSがあったほうがいいようです。



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じで、左右へ曲げるのも苦になりません。

やや面長でグースも少し利いていますが、操ることに関して、それほどマイナスに感じるところはありませんでした。

小ぶりで見とれるような美しさをもったアイアンなら、『曲げ幅の弧(半径といったほうがいいかもしれません)』を大きくしたり小さくしたりして、左右に曲げていきたいところですが、このアイアンはちょっと違いました。

どちらかといえばセミオートマチックタイプのアイアンだと思います。



試打後の感想


ヒール側
バルドのクラブを試打するときはいつも楽しいことが多いのですが、今日もそんな日でした。

最初に出会ったクラブ(ドライバー)の印象がすごく良かったというのもありますが、試打してきたひとつひとつのクラブが素晴らしかったというのも大きいです。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE DC DEEP CAVITY
黒染めは結構難しく、その方法によってはすごくチープになってしまい、普通のメッキのほうが良かった・・・。ということが少なくありません。

だから、採用するメーカーが多くないのかもしれませんが、それを見事に美しく仕上げているので、さすがバルドだな・・・。と思いました。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE DC DEEP CAVITY
美しいだけでなく、フィーリングとのバランスも合っています。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE DC DEEP CAVITY
そしてフルキャビティらしい易しさがある。

『美』と『易しさ』の両立が出来ているアイアンです。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE DC DEEP CAVITY
『かゆいところに手が届く』クラブを作っているメーカーだな・・・。と思います。

これはバルドだけでなく、日本の優秀な地クラブメーカーにも共通していえることです。

もちろん、大手有名メーカーのクラブにも、そのように感じることはありますが、その割合は地クラブメーカーのほうが多いように感じています。

多数のロット数を捌く『数』で勝負する大手メーカーと、販売数は少ないものの、その『品質』と『小回りの利く設計』で勝負する地クラブメーカーといったところでしょうか?

どちらも素晴らしく一長一短あり、地クラブメーカーの最大の短所といえば、『なかなか出会えない』ということではないでしょうか?

これは私以外にも多くの方が思っておられると思います。

それは過去にいただいたコメントからも分かります。

バルドのクラブはカッコ良くて高品質。

そして飛びやフィーリングも優れているので、多くの方に試していただきたいメーカーのひとつです。

いいクラブに出会うこと・・・。これはゴルフをするうえで、大きな楽しみ・喜びでもあります。

そういったことを考えても、私はとても幸運なゴルファーです。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE DC DEEP CAVITY
他のメーカーにはない、独自路線で行くバルドのクラブに、これからも注目していきたいと思います。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

BALDO キャディバッグ

BALDO ヘッドカバー

日本製今治産 BALDO TOWEL

2021 BALDO ORIGINAL MASK
                         
        

                         
      
2021年12月19日
  

バルド SKY DRIVE MAX468

                 



バルド SKY DRIVE MAX468
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
BALDO SKY DRIVE MAX468 です。



株式会社シャフトラボ USTMamiya ATTAS KING
シャフトは ATTAS KING です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は66g、トルクは3.5、キックポイントは先調子 です。



正面
久しぶりに出会った、バルドのドライバーです。

ドライバーからウェッジまで、バルドにはいいイメージしか無いので、こうしてニューモデルに出会えると、すごく嬉しくなります。



独特なデザイン
ただ、これまでにない独特なデザインから、最初はどこのメーカーだろう?と思いながら、ヘッドを見回しました。

大手有名メーカーも素晴らしいですし、日本の地クラブメーカーのレベルはとても高いので、まだまだ私の知らないメーカーがたくさんあるのは間違いありません。

地クラブメーカーでも歴史のある老舗メーカーもあれば、また誕生して間もない新しいメーカーも続々と誕生しています。

それらに共通しているのは、会社の歴史の長さに関係なく、素晴らしいメーカーが多いということです。

これは『ものづくりニッポン』の強みといえるのではないでしょうか?



BALDO
そしてトゥ側に『BALDO』の文字を見て、バルドのドライバーだということを理解しました。

一瞬「えっ?」て思うほどのイメチェンです。

バルドがこのようなタイプのドライバーを発売することが意外ですし、質感もこれまでのバルドとは違うように感じました。



側面
シャロータイプのヘッドです。

ディープなイメージが強いバルドですが、これまでも無かったわけではありません。

私が初めて出会ったバルドのドライバーもシャロータイプでした。

ディープは売れにくいという事情があるようで、ほとんどのメーカーが今は採用しなくなりました。

なので、バルドもシャローへシフトチェンジしたのかもしれません。



ネック長さ
ネックは短く、このようなタイプは、これまでもたくさん出会ってきました。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。



N
試打するのは、この『N』のポジションです。



L


U


H


他に『L』『U』『H』がありました。

フェースアングルを変えられるのかもしれません。



ウェイト
ヘッド後方にウェイトがひとつ配置されています。

それほど大きくないウェイトですが、このドライバーは深重心タイプのようです。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインも変わっています。

ミーリングが施されていて、ブリヂストンのドライバーを思い出しました。

同じような効果が得られるのでしょうか?

バルドは昔から、『弾きの良さ』にこだわっているイメージがあって、ルールギリギリまで反発力を高めるよう、フェース面にこだわっていますが、このドライバーもそのようです。



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。

こうして見ると、バルドではないようですが、今は多くのメーカーがこのような形なので、メーカーの個性が出にくくなっています。

シャローのほうが、球があがりやすくて多くの支持があると分かってはいても、やはりディープな形状のほうが美しいな・・・。と思ってしまいました。

これだけシャローだと、ヘッド(フェース)の中央でボールの芯を打ち抜くイメージが出づらく、あえて『芯』をずらして打つような感覚をもつことがあります。

それが技術革新なのかもしれませんが、インパクト前後のヘッドの挙動が、こちらの意図しない動きをするドライバーは苦手です。



振り感
素振りをしてみると、結構先が動く感じです。

先走り感のあるシャフトですが、頼りなさはありません。


人差し指
シャフトを人差し指に例えると、第一関節がよく動く感じ・・・。といったらいいでしょうか?

シャロー&ラージサイズのヘッドには、このような先走り系でつかまりがいいシャフトとの相性が良いようです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、予想以上にいい感じで、好感が持てました。

これまでの経験から、そしてここ数年の傾向から、かなりのフックフェースを予想していたのですが違います。

丸っこくてシャロー感のある顔ですが、方向性への不安はありません。

こういったところが、バルドのこだわりなのでしょうか?

フックフェースを積極的に採用しているメーカーと、そうでないメーカーに分かれているようです。

このような形状のドライバーはフックフェースが自然のような気もするのですが、私は苦手に感じることも多いので、このドライバーの構え感は好感が持てました。

クラウンマークも控えめな感じが、またいいです。

最近はカーボンクラウンが多いですが、このドライバーにはカーボンの模様は見られませんでした。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、まずまずです。

ソフトというよりは、ややしっかりした感じの打感で、かなり弾き感があります。

バルドのドライバーを試打するとき、いつも『瞬時』という言葉が浮かんでくるのですが、このドライバーも同様で、それくらい『瞬時に弾いてしまう』ような打感です。



打球音
しかし、音が馴染めませんでした。

高めで大きい音が、私のテンションをグッと下げました。

この音は意外でした。

まさか、バルドがこのような音を発するドライバーを発売するとは・・・。と思ったのですが、このドライバーのターゲットとなるゴルファーに好まれるよう、あえてこのような音にしているのかもしれません。

同じラージ系ヘッドで、高音を発するドライバーとして、ゼクシオを思い浮かべますが、ゼクシオの音とはまた違います。

私はゼクシオの音は好きですが、このドライバーの音には好感が持てませんでした。

球数をこなしていくたびに、どんどんテンションが下がってしまいそうです。

少し『抜けた』感じの音・・・。といえば伝わりやすいでしょうか?



トゥ側
球はあがりやすくイージーです。

バルドだからといって、必ずしもハードではありません。

打ち出しが高く、最高到達地点が高いドライバーです。

結構『お尻(ヘッド後方)』が重いタイプのドライバーで、自然と上を向くような印象をもちました。

球があがりやすいドライバーなので、ヒッター限定というわけでもなく、多くのゴルファーの支持を得られるのではないでしょうか?



バックフェース
『安定性』も高く、大らかさをもったドライバーです。

曲がりにくい、高い直進性をもったドライバーで、構えたときの印象よりも球のつかまりがいいことに気づきました。

ヘッド内部にもいろいろな工夫がされているのだと思いますし、ゴチャゴチャしていない、シンプルですっきりしたオートマチックタイプのドライバーです。



飛距離性能
『飛距離性能』は優れています。

バルドのドライバーなので、当然ではあるのですが、これまでにはないタイプのドライバーなので、正直どうかな?と思うところがありました。

『最新=最高』ではないと、これまでの経験から強く思っているからです。

しかし実際に打ってみると、高弾道でスピンが少し抑えられた感じの強い球が打てました。

初速もかなり出ているようで、弾き感があります。

こういったところは、これまでのバルドの伝統を引き継いでいるようです。

強弾道&高速弾道で、距離を伸ばしていけるドライバーです。



操作性
『操作性』という点では、このようなタイプなので、秀でているようには感じませんでした。

高い直進性があり、途中から右にフケたり、左に突っかかるようなこともありません。

顔の印象よりも球のつかまりが良く、装着されているシャフトの性能が、このつかまりの良さにつながっているのではないでしょうか?



試打後の感想


ヒール側
最初見たときはバルドとは思わず、どこのメーカーかな?と、メーカーのロゴを探していました。

すぐにバルドと分かったのですが、正直今回のモデルはイマイチなのかな・・・。という思いが強かったのも事実です。



BALDO SKY DRIVE DRIVER
しかし、いい意味でその予想は外れました。

見た目はかなり『イージー系』にシフトしているのかと思わせておきながら、実際に打ってみると、その弾道は『エグく』、ハイポテンシャルなドライバーだということが分かりました。

方向性への不安が無かったのも好材料です。



BALDO SKY DRIVE DRIVER
飛んでいる弾道を目で追いながら、頼もしさを感じました。

それくらい、高性能なドライバーです。

飛距離性能に長けたドライバーですが、その要因は『弾きの良さ』と『高弾道』。

そして、『程よい低スピン性能』です。

この三拍子が見事にそろって、ボールに推進力と浮力を与えているように感じました。



BALDO SKY DRIVE DRIVER
音は気に入らず、これが良くなればさらに飛距離が伸ばせたのは間違いありません。

もっと思いっきり叩けたのですから・・・。

少しインパクトを抑え気味に打つしかなかったのですが、それでもこのドライバーの持つ『実力の高さ』を感じ取ることができました。



BALDO SKY DRIVE DRIVER
デザインも正直、『イマイチ』で、もっと改善できたように思います。

質感もそうですが、全体的に少しチープに見えたので、もっと改善されたらいいな・・・。と思いました。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました















                         
        

                         
      
2021年10月09日
  

BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC

                 

BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC の7番 です。



N.S.PRO MODUS3 TOUR 125
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 125 です。

ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは手元調子 です。



正面
バルドの新しいアイアンです。

このアイアンをひと目見て、バルドのニューモデルだということが分かりました。

それは以前試打したウェッジとバックフェースのデザインがよく似ていたからです。

バルドのブランドイメージに合う、カッコいいデザインになっていて、好感が持てます。

私の勝手な決めつけかもしれませんが、BALDOはカッコ良くなければなりません。



側面
シャープで精悍さがあるデザインです。

丸っこいタイプのアイアンも人気がありますが、このような輪郭がシャープなアイアンは惹かれます。

バックフェースのデザインに目が行きがちですが、大きさは結構コンパクトで、フェース高はそれほどありません。



トゥ側にウェイト
トゥ側にウェイトが組みこまれています。

こうすると重心距離が長くなってしまうような気がするのですが、このようにするのはトゥ側でヒットしても『当たり負け』しないようにするためでしょうか?

数字が刻印されていないので、重さは判りません。



彫りの深さ
カッコいいアイアンですが彫りは浅くなく、ハーフキャビティというよりも、ノーマルキャビティに近い感じがします。

キャビティには『凹型』と『凸型』がありますが、このアイアンは私が好きな『凸型』です。

易しさを醸し出しながらも、ヒッティング部分に厚みをもたせ、打感にも配慮された形になっています。

最近はポケキャビが少なくなっているような気がしますが、これは流行のようなもので、またたくさん出回るのではないでしょうか?

これから発売されるであろう、あの国民的ブランドのアイアンも、おそらくポケキャビだろうと思っています。

以前も書きましたが、バルドのクラブには『騎士』のイメージを私は持っていて、このアイアンのバックフェースのヒッティングエリアの肉厚部分のデザインが『盾』のように見えました。



トップライン
トップラインの厚みは標準的です。

自然な流れのシンプルなアイアンも美しいですし、このように手のこんだアイアンも美しいな・・・。と思いながら見ていました。

いろいろなアイアンを試打していると、雑に見えたり、こだわりが感じられなかったりする物に出会うこともありますが、このアイアンは違います。

かなりセンスの良いデザインですし、メカニカルなデザインが魅力的です。



ソール幅
ソール幅は標準的ですが、今のアイアンの中では少し狭いほうかもしれません。

トゥからヒールにかけて、『テーパー』でも『ストレート』でもなく、真ん中部分が膨らんだ曲線になっています。

まだそれほど多くはないですが、最近は結構見かけるようになりました。

バックフェースだけでなく、ソールでもヒッティングエリアの肉厚を図っているのでしょうか?



ソール形状
ソール形状は普通といいますか、穏やかな感じがします。

リーディングエッジもトレーリングエッジも大きくはないですが、削りが見られました。

抜けにも配慮されているようです。



ネック長さ
ネックの長さも標準的です。

完全な真っ直ぐというのではなく、根元(ソケット接着部分)が少し太くてテーパーになっています。

それほど重心の高さを意識して設計されていないのかもしれません。



EVANGELIST JAPAN
ホーゼルには『EVANGELIST JAPAN』という刻印がありました。

バルドファンの方にはたまらないのではないでしょうか?

『FORGED』と刻印されていなくても、FORGEDなんだろうな・・・。と思いました。

デザインだけでなく、全体的な質感がとても良いです。



ミーリングあり 綺麗なフェース面
フェース面にはミーリングがあり、かなり目立っています。

メーカーによっては、近くで見ないと分からないような細かなミーリングもありますが、このアイアンはとてもはっきりしていて、ひと目で分かりました。

そして綺麗なフェース面であることも、このアイアンの特長です。

ミーリングが『雑さ』を招いていなくて、むしろ高級感が漂っています。

なかなか、ここまで目を楽しませてくれるフェース面はありません。

均整がとれていて、かなり緻密といいますか、繊細さを感じさせるミーリングです。

指で触れてみたのですが、結構ザラザラしていました。

ちょっとタイプは違いますが、以前試打したロイヤルコレクションのウェッジを思い出しました。

フェース面(スコアライン等)はルールで厳しく制限されているので、各メーカーあまり手を付けたくないところだと思いますが、ここまで細部に渡るまで精密に作られているのを見て、さすがバルドだな・・・。と思いました。

ゴルフクラブは『没個性』時代に突入してかなり時間が経ちましたが、このように他のメーカーがやらないことをやるメーカーの存在はゴルファーとしてありがたいです。

当然ながら、新溝ルールに適合しているそうです。

スコアラインの数は7番アイアンでは13本で、標準的といっていいように思います。



振り感
素振りをしても、タイミングがとりやすくて好感が持てます。

これはヘッドというよりも、信頼のおける高性能なシャフトのおかげといっていいのかもしれません。

私の周りでは、カーボンシャフト愛用者がスチールに戻ってきた人が多く、その一番人気がモーダスです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、さすがBALDOだな・・・。と思いました。

すごく構えやすくてカッコ良く、まさに『男前』アイアンです。

最近では珍しい、『小顔タイプ』なのも好感が持てました。

小顔なのでボールの大きさが際立って見えるので私は好きなのですが、人によっては不安を感じる方がいらっしゃるかもしれません。

ノーマルサイズとスモールサイズ(小顔)を並べてみても、実際はそれほど大きな違いではないのですが、人間の感覚は繊細なので、実際の数値以上に小さく見える方もいらっしゃると思います。

フェース面のミーリングはほとんど目立たず、邪魔をしません。

普通のアイアンとして構えることができました。

ストレートタイプなのでラインもイメージしやすいです。

トップラインを見ていると、昔のアイアンっぽくて、クラシカルな感じがします。

完全に真っ直ぐでシャープというのではなく、微妙に曲線を描いていて、セクシーだな・・・。と思いました。

この微妙なカーブが、『包み込む』イメージを出しやすくしてくれるのではないでしょうか?

ボールとアイアンの大きさのバランスが絶妙で、ボールが少し浮いて見えました。

大顔タイプのアイアンだったら、このように感じなかったと思います。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトで、すごくいいです。

ひと目見たときから、『柔らかさ』が伝わってきたのですが、そのイメージ通りの柔らかさです。

ソフトでまったりとしていて、心地よい感触がしばらく残ります。

『振動を楽しめる』アイアン・・・。といったらいいでしょうか?

球を打つのが楽しくなります。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は標準的で、7番アイアンらしいです。

出球のイメージが合いやすく、高い打ち出しが得られるので、そこからグリーンを上から攻めていけます。

『スタンディングロフト』のアイアンは低重心であがりやすいものが多いのですが、どうしても『上から』ではなく、『横から』あるいは『斜め上から』といったイメージになりやすく、狙うというよりは『アバウトに運ぶ』ということになりがちです。

しかし、このようなタイプのアイアンは、スピンが効いた『押しのある球』が打てるのがいいです。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC バックフェース
『安定性』はなかなかいい感じですが、今のアイアンの中では普通といったところでしょうか?

カッコいいアイアンですが、決してシビアなアイアンではありません。

ノーマルキャビティらしい寛容さを持ち合わせています。

イージー系とまではいかなくても、大らかな部分が残っているので、敬遠されず試していただきたいです。

『カッコいい=難しい』ではなく、『カッコ良くて親しみやすさもある』アイアンだと思います。



飛距離性能
『飛距離性能』は普通で、特に飛ぶというタイプではありません。

普通の飛びですが、この『普通』がいいという方は多いのではないでしょうか?

『打ち出しの角度』『落下角度』がいい感じで、横から見たときの『質の高い弧』を描けるアイアンといっていいように思います。

ディスタンス系ではなく、ノーマル系らしい良さがあります。

アイアンに飛距離性能を求める方には不満が残るところがあるかもしれませんが、飛びすぎないアイアンが好きだという方には親しみやすいアイアンといえるのではないでしょうか?



操作性
『操作性』は高く、左右どちらにも反応してくれました。

最近は大らかなアイアンが多く、それも魅力ではあるのですが、『フェースコントロール』しづらく、真っ直ぐには飛ぶけれど、微妙な『さじ加減』が難しくなっています。

打つ本人は曲げようと思っていても、実際には曲がらず真っ直ぐ突き抜けてしまった・・・。ということも起きてしまいますが、このアイアンにはそういった心配はありません。

グースではないので、球のつかまりはそれほど強くないのかもしれませんが、その分『小顔』になっているので、フェースがターンしやすく、自然とつかまります。

これくらいヘッドが小振りだと、実際にコースでラウンドするときもラフの抵抗を極力減らして強い球が打てそうです。

これはラージサイズだと、どうしてもカバーしきれないデメリットといえます。




試打後の感想


BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
メカニカルなデザインでカッコいいですが、どこかクールな印象もあります。

しかし実際に打ってみると、いい意味で『人間くさい』といいますか、ホットなアイアンだと思いました。



ヒール側
それは、人間(プレイヤー)のイメージを伝えやすいからです。

『人馬一体』ならぬ『人鉄一体』といったところでしょうか?



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
普段マッスルバックを使っておられる方が、少し寛容なアイアンにしてみようかな・・・。というときに、このアイアンを選ばれてもいいと思いますし、キャビティしか使いたくないけれど、カッコ良くて打感のいいアイアンを使いたい・・・。という方にも魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

バルドはドライバーからウェッジまで試してきましたが、どうしてもドライバーの飛距離のイメージが強く、どちらかといえばドライバーメーカーといった印象があるのですが、アイアンやウェッジも秀作揃いです。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
ただ易しいだけのクラブに物足りなさを感じておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ゴルフの楽しさというのは、ある意味『難しさ』なのかもしれません。

いくら練習しても、キャリアを積んでも、100%自分の思うようにラウンドできないのがゴルフです。

むしろ、思うように打てたショットは数えるほどです。

なかなか上手くいきませんが、だからこそゴルフが楽しいのではないかと私は思います。

ゴルフというスポーツは『良質なストレス』があり、それを私たちゴルファーが感じ取り、健康につながっているのだそうです。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
カッコいいけど、ハードルはそれほど高くない。

少し小振りだけど、キャビティの易しさは充分感じられ、大きくないからこその易しさもある・・・。

そんなアイアンだと思います。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
最近は秋晴れの日が続き、気分がいいですが、このアイアンのおかげで、さらに良い気分のまま、練習場を後にすることができました。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。






                         
        

                         
      
2021年02月26日
  

BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE

                 

BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブBALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは58度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。



正面
バルドの新しいウェッジです。

バルドのクラブに出会うたび、いつもカッコいいな・・・。と思います。

バルドでカッコ悪いクラブに会った記憶が無いといったほうが正しいかもしれません。

軟鉄の質感がとても良く、既に私のテンションは上がりっぱなしです。

私の目からたくさんのハートマーク♡が出ていたかもしれません。



側面
標準的な大きさでオーソドックスなタイプです。

軟鉄ウェッジといってもいろいろとありますが、このウェッジは細部にまで綺麗に仕上げられています。

こういったところが、地クラブメーカーの良いところなのかもしれません。

ひとつひとつの製品全てに『責任を負っている』といいますか、目が行き届いているといったらいいでしょうか?

『数で勝負』ではなく、『質で勝負』といった印象を受けます。

私はこれまで、たくさんの方とプレーさせていただき、いろいろと学ばせていただきました。

その中で、アプローチが上手な方はたくさんおられたのですが、全員お気に入りのウェッジを使っておられました。

ウェッジにこだわっておられない人は一人もいらっしゃいませんでした。

もちろん、どの番手のクラブも大切ですが、全てをカバーするのは難しく、人それぞれ『得意技』をもつ必要があり、スコアメイクにおいて、『小技』の占める割合が高くなります。

なので、まだビギナーだけど、小技を上手になりたいという方は、ぜひウェッジにこだわっていただきたいと思っています。

最初のうちは、どのウェッジが自分に合っているか分からないところもあると思いますが、それは経験を積んでいく必要がありますし、先輩の方やクラフトマンの助言が重要になってくるように思います。

大切なのは経験を積んでいって、『自分なりの物差し』を作ることです。



彫りの深さ
最近はキャビティバックタイプのウェッジが増えてきましたが、このウェッジはフラットバックタイプです。

シンプルな形状ではありますが、所々に工夫がされているように見えます。

薄くはなく、『濃い』感じが伝わってきます。



トップライン
トップラインの厚みは標準的ですが、その中でも『やや厚め』といったところでしょうか?

昔のような細くてシャープなものは見られなくなりましたが、最近はこれくらいの『ちょい厚』くらいが増えてきたような気がします。



バックフェースのデザイン

バックフェースのデザイン
そして何と言っても目立っているのが、このバックフェースのデザインです。

ただ単にカッコいいというだけでなく、これにも大きな理由があるのだと容易に想像できます。

それくらい、細部にまで細かく仕上げられていて、大雑把さはありません。

とてもカッコ良くて、以前試打したプロギアのナブラウェッジを思い出しました。

『単色の美しさ』といったらいいでしょうか?

最近はカラフルなクラブも増えてきましたが、このウェッジは単色でシンプルです。

しかし、それがとてもカッコいいのです。

プロトタイプっぽくて、所有感を満たせるところも好感が持てます。

やはり、見た目がいいクラブというのは魅力的です。

球を打つ前に、まず目で楽しみたいという思いがある私はずっと楽しませてもらいました。



ソール幅
ソール幅は、ややワイドですが、サンドウェッジということを考えると普通でしょうか?

こうして見ても、かなり工夫されているのが分かります。

中央部分が一番広くなっています。

ストレートに近いタイプや、トゥからヒールにかけてテーパーになっている物も多いですし、最近はこのように中央部分が広がっている物も見られるようになりました。

この角度から見ても、それほどバンスは効いていないようです。

ハイバンスタイプではなく『標準的』なので、バンカーを苦手にしておられる方には、少し親しみづらい形状に見えるかもしれません。

ソールを見ただけで『砂を弾く』タイプか、そうでないかイメージするのですが、このウェッジはどちらかというと後者のほうだと思いました。

かといって、『砂を切る(カットする)』イメージでもなく、ちょうど中間くらいの印象です。



ソール形状
ソールの形状は全体的に丸みがあって、シャープさはありません。

『なだらかな丸み』といった表現が合っているような気がします。

リーディングエッジもトレーリングエッジも丸みを帯びていて、抜けが良さそうに見えました。

『刺さる』とか『引っかかる』といったイメージが全く湧いてこないソール形状です。

私はウェッジを開いて使うことが多いので、このウェッジのようにヒールが主張していないといいますか、出っ張っていないタイプに好感を持ちます。

ヒール側が出っ張りすぎてしまうと、難易度があがってしまいますが、このウェッジにはそれがありません。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあって好感が持てます。

最近はウェッジでも少し短めが流行っているような気がするのですが、私はこれくらいの長さが欲しいです。

このほうが、ボールにスピンを掛けやすいという経験からくるところが大きいのかもしれません。

バルドのウェッジをこれまでいくつか試打してきて、このような『首長(くびなが)美人』のイメージがありますが、今回のウェッジもそのようになっているのが嬉しいです。

さすが、分かっているなぁ・・・。と思いました。

ショートネックタイプやスルーボアタイプを好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はこのような昔ながらの長さのあるタイプが好きです。

クラブの重心距離はある程度『統一』されているか、近いほうが扱いやすいと思いますが、重心の高さは番手によって変わっても問題ないように思います。

ドライバーやFW・UT・アイアンは重心が低めだけど、ウェッジやパターは高重心タイプを使っている・・・。という方も多いのではないでしょうか?



ミーリングあり
とても繊細で綺麗なミーリングが魅力的です。

これまでバルドのウェッジを試打してきて、ミーリングはあるだろうと思っていました。

フェース面を指で触ってみても、かなりザラザラ感があります。

メーカーによっては、フェース面に『無頓着』ともいえるウェッジもありますし、ミーリングがされていても、なかなかここまで緻密で綺麗なものは見られません。

メーカーによって考え方は様々だと思いますが、バルドはこのミーリングにすごくこだわっているように感じます。

ドライバーには飛距離、ウェッジにはスピン性能・・・。というコンセプトがバルドにはあるのではないでしょうか?

そして、どの番手のクラブにも『カッコいい』『美しい』という共通した特徴があります。

ミーリングにもいろいろなタイプがありますが、このウェッジはスコアラインと平行に刻まれていて美しく、手を抜いたところなど見られません。

ある一部の海外メーカーのウェッジのように、ツルッと滑る感じがなく、しっかりと指が止まります。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。

すごく構えやすいですが最近では珍しく、オーソドックスなタイプとはちょっと違います。

どこが珍しいかといいますと、『逃がすイメージ』が出しやすいということです。

ウェッジはロフトが寝ているので、ドライバーやアイアンのように逃して打つことが難しいですが、カットに(フェース面を斜めに)使っていきやすい構え感です。

ヒール側がボテッとしていなくて、シュッとしているところに好感が持てますし、つかまえ系の顔ではありません。

そして、『出っ歯タイプ』でもあります。

グースタイプを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれないですし、『シャンク』のイメージが出てしまう方がいらっしゃるかもしれません。

リーディングエッジが真っ直ぐな『ストレートタイプ』ではなく、『ラウンドタイプ』です。

『出っ歯系』のウェッジではよく見られます。

この一番出っ張ったところで、上手くボールを拾ってくれよ・・・。とウェッジが私に訴えかけているようでした。

『歯先』で拾っていけるイメージが出しやすいのがいいです。

グースタイプだと、フェース面全体でボールを潰すようにするしかイメージが湧いてこないのですが、このように少し歯先が出ていると、その歯先で拾っていけるイメージが出せます。

『面』ではなく、その細部である『歯先』で拾っていけるところがいいです。

これまでコースでも、例えばベアグランドやディボット跡のようなライが悪く、薄くしかコンタクトできないときに、出っ歯タイプのウェッジに救われてきた経験がたくさんあります。

100%のインパクトはできなくても、だいたい70%のインパクトで『だましだまし』で寄せていけるところがいいです。

大きな怪我にはつながりにくいメリットがあります。

小振りなタイプなので、ラージサイズのウェッジを好まれる方には、親近感がもたれないところがあるかもしれません。



開きやすさ
フェースも開きやすいです。

極端に開いてもソールで邪魔する部分がなく、『無段階』で微調整できます。

元々カットに打っていくイメージが出しやすいですが、これだけ大きく開いて構えられるとそれがさらに活かされ、ロブ系の『フワッと』したイメージも出しやすいです。

このまま何の細工もせずに、ボール手前からソールを滑らせるだけで、ボールは自然と高くフワッとあがってくれそうなイメージを与えてくれます。

いわゆる『クリネックスショット』がしやすそうな顔をしています。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトでありながら、強い『食いつき感』があります。

バルドのウェッジなので、このフィーリングは予想通りでした。

ソフトであり、球をしっかりと押しながら(食いつかせながら)運んでいけるウェッジです。

フェース面をボールが滑ることなく、しっかりとホールドしてくれる頼もしさがあります。

ほんの一瞬のことではありますが、これだけ密度の濃い打感だと、こちらのイメージを伝えやすいです。



トゥ側
球を拾いやすく、打ち出しの高さもしっかり出せます。

構えたときの出球のイメージがピッタリと合っていました。

キャビティタイプでラージサイズなウェッジのあがりやすさとはまたちょっと違いますが、この自然なあがりやすさは魅力的です。

球離れが速くなく、しっかりと乗ってくれ、その『球持ちの良さ』でボールに浮力を与えてくれる・・・。という印象をもちました。



スピン性能
スピン性能は、かなりハイレベルです。

間違いなく『激スピンタイプ』です。

ボールへの食いつきがよく、ボールに急ブレーキが掛かり、『ギュッ』『ギュッ』と、よく止まってくれました。

ロブ系のショットは『スピン』というよりも『高さ』『球の重さ』で止めていく感じですが、そこにスピンが加わったといったらいいでしょうか?

ロブ系のショットを打って、ボールが少し右に流れました。

この高いスピン性能は実戦でも心強いですし、類まれな技術を要する感じはしません。

多くのプレイヤーに易しくスピンを掛けさせてくれるウェッジといっていいのではないでしょうか?

それくらい、フェース面が仕事をしてくれるウェッジです。

かなりスピンが掛かるので、ここまでハイスピンでなくてもいいよ・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。

フェース面を指で触ると、かなりザラザラしていましたし、この強烈なスピンを見ると、ひょっとして『ルール不適合モデル』なのかな?と思いましたが、後で確認すると、ルール適合モデルということでした。

ルール適合でも、かなりギリギリなところまで、スピンを高められるように作られているのではないでしょうか?

そう思えるほど、このウェッジのスピン性能は高いです。



バックフェース
『安定性』は普通で、特別寛容なタイプだとは思いませんが、見た目の印象ほどシビアさは感じません。

バックフェースにある、あの特徴的な膨らみが、そうさせているのでしょうか?

詳しいことは分かりませんが、『難しすぎない』『易しすぎない』ところに親近感を覚えます。

構えやすいのでラインも出しやすく、あやふやなところがないのもいいです。

ウェッジなのでロフトが寝ているということもありますし、適度に小振りなので、逆球が出てしまうおそれはありません。



距離感
構えやすく、出球のイメージが合いやすいので距離感も自然に合ってきます。

かなり止まるので、少し『突っ込み』気味がちょうどいいかもしれません。

この距離感の出しやすさはヘッドの性能もあるのは間違いないですが、適度な重量で余計な動きをせずに、手元で押さえ込みやすい高性能なシャフトが挿してあるということも大きいように思います。

適度な重量があるので、縦の距離を詰めていきやすいといいますか、合わせやすいのがいいです。

これがもし軽量で先が動くタイプだと、縦の幅をもたせていかなければならないような気がしました。



操作性
操作性は高く、いろいろな球で遊ぶことができるので飽きさせません。

ロブ系のショットが簡単で、守備範囲の広いウェッジだな・・・。と思いました。

マニュアルタイプのウェッジで、アプローチを得意にしておられる方には、ぜひ試していただきたいです。

打ち方を限定しない『懐の広さ』が、このウェッジにはあります。



試打後の感想


ヒール側
バルドらしい『カッコ良さ』『質感の良さ』『細部にまでこだわった緻密な仕上げ』が目についたのですが、実際に打つと、さらに好感度があがりました。

いろいろな工夫がされているのが分かりますが、それが美しさを邪魔していません。

機能性を重視するあまり、フィーリングが犠牲になっていないところがいいです。



BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE
『美しさあっての機能性』といったらいいでしょうか?

まずは美しいという前提条件があって、新たな工夫がされているように感じました。

細部にまでこだわっていて、さすがBALDOです。



BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE
『耐久性』ということだけで考えると、軟鉄よりもステンレスのほうがいいと思うのですが、やはり私は軟鉄が好きです。

アイアンもウェッジも、私はこれまで軟鉄しか購入したことがありません。

コースではステンレス系やラージサイズなども試したことがありますが、『よそ行き』みたいな感じで緊張し、難しく感じました。



BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE
いろいろなクラブを試打していると、メーカーによって『ブレ』が見えることがあります。

それは幅広い層に対応できるように『多様性』をもたらしていると言えなくもないのですが、メーカーのコンセプトが曖昧な感じがして、残念に思ったことが少なくありません。

老舗メーカーで、昔はすごく良かったのに、今はその輝きが失われているな・・・。と思えるメーカーがあれば、新しいメーカーで歴史がなくても素晴らしいクラブを発表するメーカーもたくさんあり、まさに『戦国状態』といえるのではないでしょうか?



BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE
その点、バルドはずっと一貫しているように感じます。

ビギナーから上級者・プロまで幅広い層に対応しているとはいえず、ある程度ユーザー層を絞ったところがあるように感じられますが、そこがまた魅力的です。

先程も書きましたが、ドライバーには『飛び』を、ウェッジには『スピン』を・・・。というのがずっと一貫しているように感じられます。

そして、どのクラブにも『美しさ』『カッコ良さ』が備わっています。



BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE
美しくてカッコいいクラブというのは所有感を満たしてくれます。

このクラブがバッグに入っているだけでテンションがあがる・・・。ということがありますが、バルドはそのひとつです。

直接性能とは関係ないかもしれませんが、とても大切なことだと私は思っています。

クラブに恥ずかしくないショットを打ちたいと考えるようになって集中力が高まり、真剣度が増します。

好きなクラブだから練習が楽しくなりますし、コースで使いたくなり、それがゴルフの上達にもつながるのではないでしょうか?

ゴルファーにとってゴルフクラブは大切な相棒です。

その相棒と二人三脚でゴルフライフを歩んでいきます。

好きなクラブ・自分が相棒と認めたクラブだからこそ、長い道のりを共に歩んでいけます。

今は易しいクラブが求められていますし、それもいいことだと思いますが、それだけでなく『好きになれる』ということをプラスするべきだと、このクラブを試打しながら考えていました。

難しい・易しいは別にして、『好きなクラブ』。

このクラブを使うとゴルフが楽しいと思えるクラブを使うことが大切なのではないでしょうか?



BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE
BALDOはいわゆる『地クラブメーカー』なので、大手有名メーカーのクラブのように量販店に並ぶことは無いと思います。

なので、まだバルドのクラブを実際に見たことがない・・・。という方も多いような気がします。

なかなか出会う機会がないクラブですが、ここまで繊細で緻密さをもった綺麗に仕上げられているクラブは多くありません。

ゴルフクラブに綺麗さを求めていない、易しければなんでもいい・・・。という方もいらっしゃると思います。

上級者とか、ビギナーとか関係なく、美しいクラブが好きだという方にはぜひ実物を目にしていただきたいと思っています。


構えやすさ・・・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2020年06月21日
  

バルド CORSA FAIRWAY WOOD

                 

バルド CORSA FAIRWAY WOOD
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
BALDO CORSA FAIRWAY WOOD の5番 です。



三菱ケミカル FUBUKI V60
シャフトは 三菱ケミカル FUBUKI V60 です。

ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64.5g、トルクは4.9、キックポイントは中調子 です。



正面
バルドらしい高級感があって、質感の良いクラブです。

ウェイトが2つ付いていますが、比較的シンプルなデザインで、ゴチャゴチャしていないのがいいです。



ソールのウェイト
ソールのウェイトには数字が刻印されていないので、重さは分かりません。

もし交換できるのであれば、前後の重さを変えることによって、重心の深さを調整できるように思います。

ドライバーと違い、ヘッド体積を大きくすることができないので、これ以上ウェイトを増やしても効果が薄いか、逆にデメリットが生じてしまうかもしれません。

過度な工夫はプレイヤーとクラブとのマッチングを阻害してしまうような気もします。



側面
クリークとして標準的な大きさですが、かなりシャロー感があります。

ソール形状も丸みがあるというよりは、平らに近い感じです。



BALDO CORSA FAIRWAY WOOD ネック長さ
ネックの長さは標準的です。

こうして見ても、かなりスッキリしていて好感が持てます。

ネックに調整システムは搭載されていません。



顔
バルドらしい、整った顔をしていますが、これまでとはちょっと違うタイプです。



カーボンコンポジット
それは、クラウンがカーボンコンポジットだということです。

最近はこのようなタイプが増えつつあります。

静かなブームといったところでしょうか?

シャロータイプの形状に、カーボンコンポジットが加わり、かなり重心が低くなっているようです。



フェース面のデザイン
フェース面はとてもシンプルで美しいです。

このフェース面を見ているだけで、弾きが良さそうなのが伝わってきますし、初速が速そうです。

初速の速いクラブはこれまでもたくさん試打してきましたが、中には初速があっても、すぐに球の勢いが衰えてたいして距離が稼げないクラブもありました。

しかしバルドのクラブが初速の速さが維持され、そのままスーッと伸びていくイメージです。



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。

私はこれまで、バルドのフェアウェイウッドをたくさん試打しているわけではないので、実際の所どうなのか分かりませんが、おそらくバルド史上『最薄のヘッド』ではないかな?と思いました。

クリークとはいえ、私はここまでのシャローを求めてはいませんが、このシャロー形状を好まれる方は多いのではないでしょうか?

大手有名メーカーでもそうですし、地クラブメーカーでも、このようなタイプが増えてきています。

『レベル』のイメージで球を拾っていきたい方には、親近感をもてる形状といえるのではないでしょうか?



振り感
素振りをしてみると、いい感じです。

ヘッドだけのパーツメーカーの強みといったらいいでしょうか?

最初から好きなシャフトで組めるという大きなメリットがあります。

合わない(軟らかすぎる・軽すぎる・あるいは硬すぎる・重すぎる)シャフトではなく、自分に合ったシャフトを組むことができるので、費用を抑えられます。

装着されているFUBUKIはクセがなく、しなやかな感じです。

タイミングもすぐに合わせることができました。



構え感
クセのない顔で、とても構えやすいです。

コンパクト感はありますが、少しシャロー感もありました。

こうして見ていると、やはりバルドではないようです。

カーボンコンポジットのイメージが無いからなのかもしれません。

バルジは真っ直ぐに近い感じで、スーッと伸びています。

私はバルジが少し丸みを帯びているものが昔から好きなのですが、このような真っ直ぐに近いタイプも、フェースが被っていなければ苦になりません。

このクラブはつかまえ顔ではないので、いい感じです。

方向性への不安は全くありません。

『フェースの見え具合』も、ちょうどいい塩梅です。

カーボンコンポジットされていない部分が『白』だったら、テーラーメイドにちょっと似ているかな・・・?などと考えていました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトで好感が持てました。

ソフトですが、ボヤけた感じはなく、はっきりとボールの『質感』を伝えてくれます。

球持ちがいいというよりは、球離れが速く、弾き感が強いです。



打球音
控えめな音で、好感が持てます。

これならいくらでも振っていけます。

感覚を全く邪魔しません。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。

正直、『あがり易すぎる』というくらい、よくあがってくれます。

クリークなのでロフトが寝ているということもあると思うのですが、直打ちでも充分あげてくれました。

見た目は男前でカッコいいクラブですが、実際の性能は受け皿が広く、幅広い層に対応してくれるクラブです。

いい意味で、『見た目とのギャップ』があります。

私はもう少し厚み(特にフェース高が欲しい)のですが、シャローフェースの特長として、上からではなく、横からボールを拾っていきやすいということや、実際のコースでもやや沈んだライからでも球を上げやすいということが挙げられます。

このクラブはまさにその代表格といえるのではないでしょうか?

ヒッタータイプの方はもちろんですが、スインガータイプの方にも、そして重量とバランスを合わせれば、女性の方にも使っていけるクラブです。

今は男性用クラブと女性用クラブとのボーダレス化が進んでいるように思います。

裏を返せば、それだけ今の男性用クラブが軽量化しているといえます。



バックフェース
『安定性』もいい感じでした。

ラインを出しやすく、気難しさのようなものは感じられません。

いったん飛んでいけば、そこから左右にはブレにくく、今のクラブの共通点があります。

球のつかまりが強すぎないので、フッカーの私も安心して使えますが、右にプッシュして抜けやすいタイプでもないので、日頃スライスに悩んでいるけど、フックフェースのFWを使いたくない・・・。という方には、是非試していただきたいです。



飛距離性能
『飛距離性能』も優れています。

バルドらしいレベルの高さです。

しっかりと高さを出していけるところと、弾きの良さで距離を稼いでいけます。

かなり球があがりやすいので、私はソールにあるウェイトを交換して、『浅重心』にしてみたくなりました。

すると、もっとスピンを抑えられて飛ばせそうです。

高弾道から強弾道まで、使い分けられそうな感じがします。



操作性
『操作性』という点では、まずまずです。

左右にも曲げられたのですが、どちらかといえば『オートマチックタイプ』のクラブだと思います。

『糸を引くストレート』を打ちやすいクラブです。

ラインを出して、そこからブレる感じがないので、この特長を活かしていくのがベストのように感じました。



試打後の感想


ヒール側
フェースの弾きの良さ

カッコいい外観

球のあがりやすさ

弾道の強さ

が印象に残りました。



BALDO CORSA FAIRWAY WOOD
バルドといえば、『カッコいいクラブ』というイメージが定着しています。

そして、『弾きの良さ』と『高い飛距離性能』

このプラスイメージが、しっかりと継承されています。



BALDO CORSA FAIRWAY WOOD
クラウンがカーボンで、バルドにしては珍しいな・・・。と思ったのですが、こうすることのメリットも大きいような気もします。

しかし、私はカーボンではなく、『フルチタン』でも試してみたいです。



BALDO CORSA FAIRWAY WOOD
シャロー感が強いクラブですが、頼りなさは無く、しっかりとしたものをもっています。

飛距離性能が高いので『クリーク』というよりは、『あがりやすいスプーン』というポジションで、バッグに入れておくのもアリなのかな?と思いました。



BALDO CORSA FAIRWAY WOOD
カッコ良さとフィーリング・易しさのバランスがいい、高性能なFWです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。







                         
        

                         
      
2020年05月17日
  

バルド COMPETIZIONE 568 IRON T1 アイアン

                 

バルド COMPETIZIONE 568 IRON T1 アイアン
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
BALDO COMPETIZIONE 568 T1 IRON の7番 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。



正面
とてもカッコいい、バルドのキャビティアイアンです。

キャビティアイアンはたくさんありますが、バルドらしいセンスのいいデザインです。

他の番手のクラブよりも一般的に『既視感』が強くなりやすいアイアンですが、このアイアンは新鮮味があります。



側面
大きさは標準的で、シャープなデザインがカッコいいです。

キャビティらしい易しさを感じさせながら、アスリートモデルっぽい、硬派な匂いがプンプンしてきます。

いかにもCADっぽい、といいますか、コンピュータ制御されたデザインのように見えて、メカニカルなところも魅力的です。

質感も良く、高級感があります。



クローバーマーク
バックフェースのトゥ側には、クローバーマークがありました。

これはバルドのトレードマークです。

アイアンに限らず、ドライバーやFWなどでも見られます。

変に色づけされてないのが、またいいです。

プロトタイプっぽくて、シブさが増しています。

全体的につや消しになっていて、サテン仕上げになっているのもプラスポイントです。



トゥ側のウェイト
トゥ側にはウェイトがひとつありました。

結構な大きさがあります。

アイアンにウェイトが配置されているのは珍しいですが、初めてではなくて、過去にもいくつか出会ってきました。

数字が刻印されていないので重さは判りませんが、こうすることで、面長にしなくても重心距離を長くすることができるのだと思います。

私は重心距離があまり長くないほうが好きなのですが、長めなほうが好きな方も多いと思いますし、大顔タイプが苦手だという方には、いい工夫といえるのではないでしょうか?



彫りの深さ
彫りの深さもたっぷりあります。

昔からよく見られる、フルキャビティアイアンです。

先日も書きましたが、最近はポケキャビよりも、このようなノーマルなタイプが増えてきたような気がします。

これも流行なのでしょうか?



トップライン
トップラインの厚さは標準的です。

こうして見ると、 COMPETIZIONE 568 T1という、手描き風の文字があることに気付きました。

量販モデルというよりは、カスタムっぽくてカッコいいです。

こういったところは大手有名メーカーではなかなか見られず、地クラブメーカーらしい感じがします。



ソール幅
ソール幅はノーマルです。

ちょうどいい幅です。

今はソールに色々なもの(ウェイト)が組み込まれていることも多いですが、こうして見る限り、何も無いようです。

ソールの『質感』といいますか、『柔らかさ』といったらいいでしょうか?

実際にコースで使っても、芝に優しくコンタクトしてくれそうです。

軟鉄の質感の良さを堪能することができました。



ソール形状
ソール形状は平らなタイプではなく、全体的に丸みを帯びていて、リーディングエッジやトレーリングエッジも削り込まれています。

今よく見られる形状です。

こうして見ていても、抜けの良さを感じられます。



ネック長さ
ネックは少し短く見えますが、今のアイアンの中では普通といえるでしょうか?



細かなミーリングあり
フェース面には、とても細かなミーリングがありました。

かなり細かいので、近くでよく見ないと分かりません。

フェース面の仕上げには色々なものがあり、チープで『スタンプ感』の強いものも多いですが、このアイアンの場合はとても緻密といいますか、手が込んでいる感じがします。

チープさは全くありません。

あらゆる角度から見ても、チープさがないのが、バルドクラブの魅力のひとつでもあります。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。

納得の構え感です。

昔からある『逃がし顔』です。

私はフッカーで左に引っかけるのが嫌なので、すごく好きな顔なのですが、つかまるイメージが欲しい方が好む顔ではないかもしれません。

トップラインが真っ直ぐなので、丸みを帯びていて包み込むイメージが欲しい方にも、親しみづらいところがあるような気もします。

ストレートタイプなので、強いグースを好まれる方にも、好みとはいえないように思います。

好みが分かれるところではありますが、私はこういったオーソドックスでシンプルな感じが好きです。

ボールが大きく、そして浮き出てくるように見え、球筋のイメージがとても容易で色濃く浮かんできました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はマイルドな感じで好感が持てました。

フルキャビティでありながら、ヒッティングポイントに厚みがあるので、薄っぺらい打感ではありません。

微妙に乗っかる感じがあって、乗せて運びやすいアイアンです。

打った後に残る感触も心地よいものがありました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、普通といった感じがしますが、今はイージー系が多いので、そういった意味ではヒッター向けのキャビティアイアンなのかな?という印象をもちました。

しかしタフなアイアンではないですし、ハードルが高くはありません。

構えたときに、最初の打ち出しのイメージが出しやすかったのが、とても良かったです。

カッコいいアイアンですが、親しみやすさもあって、昔からフルキャビティに慣れ親しんだ方であれば、すごく扱いやすいと感じられるのではないでしょうか?



バックフェース
『安定性』という点でも、フルキャビティらしい寛容さがあって易しいです。

ラージサイズで多機能なアイアンと比べると多少正直なところはあるかもしれませんが、少々のブレには動じない大らかさがありますし、大きすぎず男前なので、より易しさが向上しているように思います。

ラインも出しやすくブレる感じがしません。

引っかかりやすいアイアンではないので、安心して上から潰し気味に打っていくことができました。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では標準的ですが、今のアイアンの中でいえば、飛ばないほうといえるかもしれません。

飛距離よりも距離感を大切にしたい方のためのアイアンといっていいように思います。

このようなアイアンで球を打っていると、改めて『飛ばしすぎない』のも魅力のひとつだな・・・。と思います。

『行き先に責任をもてる』アイアンといったらいいでしょうか?

自分の狙ったところに落としていくことができ、きちんとした番手ごとの仕事をしてくれるアイアンだな・・・。と思いました。

今はアイアンにも飛距離が求められている時代だと思いますし、そういったニーズは高いと思います。

なので、今の大部分のニーズに応えたアイアンとはいえないのかもしれませんが、飛びすぎるのを敬遠しておられる方には、この『ノーマルディスタンス』は魅力的といえるのではないでしょうか?



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じでした。

フルキャビティらしい大らかさがありながら、左右へも上手く反応してくれました。

大顔ではなく、ノーマルサイズだったのも良かったように思います。

トゥ側に大きなウェイトが配置されているので、打つ前は少し先(トゥ側)が重いタイプなのかな?と思っていましたが、実際に打ってみて、そのように感じることもなく、普通に打つことができました。

今度できれば、ウェイト無しでも打ってみたいですし、おそらく私にはそのほうが合っているような気がします。

球が自然につかまるタイプではないので、スライサーの方にはちょっと厳しいところがあるかもしれません。



試打後の感想


ヒール側
カッコいいデザインに魅了され、打つ前からテンションがあがっていたのですが、実際に打ってみても、やはりいいアイアンだな・・・。と思いました。

昔と違い、今の大部分のアイアンの特長といえると思うのですが、カッコいいけど気難しくなくて易しい・・・。ということを強く感じました。

昔のクラブはカッコ良さと難しさが比例していましたが、今のクラブは必ずしもそうではなく、むしろ親しみやすいものが多くなっています。

このアイアンもまさにそんなタイプです。



BALDO COMPETIZIONE 568 IRON T1
スピード感が合うな・・・。と思いながら球を打っていました。

厚みのあるアイアンらしい、ゆっくりとした弾道で飛ばしていけるイメージ・・・。といったらいいでしょうか?

実際は高速で飛んでいるのですが、弾き系のアイアンのような『バーン』という打感ではないですし、薄くなく厚みがあるので、乗せて運べるところがまたいいのだと思います。

パッティングは『強さ』よりも『スピード感』が大事・・・。とは昔からよく言われることですし、私もそのように思っています。

パッティングをする前に私はいつも、カップインするまでの映像を頭に描き、一番大切にしているのが『スピード感』です。

ボールの転がるスピードのことです。

これが合うと距離感がバッチリ合います。

それはパターだけでなく、アイアンなどの違う番手のクラブにも同じことがいえます。

もちろんアプローチにおいてもスピード感が大切ですし、これが合わないと距離感がつかめません。



BALDO COMPETIZIONE 568 IRON T1
距離感を合わせるにはハイスピードよりも、できるだけスローで低い(弾道の高さ)イメージのほうが有利なのですが、そういったことを、このアイアンで球を打ちながら考えていました。

今はロフトが立っているだけでなく、弾き系のアイアンもたくさんあり、確かによく飛ぶのですが飛び過ぎてしまい、練習場では打ててもコースでは怖いだろうな・・・。と思うことはよくあります。

どうしても落としどころがイメージよりも先にありますし、着地してからの転がりもイメージできません。

止めたいときに止められないのはスコアメイクにおいても、かなり不利になります。



BALDO COMPETIZIONE 568 IRON T1
しかし、このアイアンだと上手くいきそうです。

まったりといいますか、手に馴染みやすい打感を味わいながら、止めてくれそうなイメージが湧いてきました。

スピード感が速すぎないのもいいです。



BALDO COMPETIZIONE 568 IRON T1
私はビギナーの頃から、とにかく馬鹿力を使って思いっきり球を強く叩いていました。

確かに力強くて弾道も速く、芯に当たれば距離も出ていたのですが、コントロールはできていませんでした。

『行き先は球に聞いてくれ』というゴルフをしていました。

『力加減』といいますか、ボールの『スピードコントロール』が全くできていませんでした。

私はこれまで早い段階から、プロやトップアマといった上級者の方と一緒にラウンドさせていただき、いろいろなことを学んでいったのですが、その学んだことのひとつに『ボールのスピード感』があります。

私のような下手なゴルファーはバーンと、とにかく速さはあったのですが、『バッタ』のようなゴルフで、ボールがどこに着地するかも読めません。

対してプロや上級者の方は、わざとゆっくり打ってボールのスピードを殺しているんじゃないか?と思えるほどの違いがありました。

球筋や高さだけでなく、スピード感もコントロールしていたのだと思います。

もちろん実際は、速いスピードなのは間違いないのですが、そう感じさせるほどの違いを感じました。

コントロールできているので力みもなく余裕があるので、再現性も高く、安定していました

そういったことを学び、取り入れていくと、自分のゴルフがすごく向上していきました。

『10割のゴルフ』では上手くいかないですし、途中で息切れしそうになりますが、『7割のゴルフ』を100%やろうと思えるようになって、かなりスコアが良くなっていきました。



BALDO COMPETIZIONE 568 IRON T1
そんな『球のスピード感』を、このアイアンを試打しながら考えていました。

昔の懐かしい思い出が蘇ってきました。

このアイアンは最新のアイアンでありながら、昔ながらのオーソドックスな顔をしていたことや、軟鉄アイアンの質感を楽しめたから、そうなったのかもしれません。

スピード感を落とすというのは、決して緩めることではなくて、『フルスロットル』ではなく、コントロールできる範囲内での最大の力を使うという認識です。

私の経験上、たくさんのゴルフクラブを試打してきて、昔のいい記憶を蘇らせてくれるクラブというのは間違いなくいいクラブです。

このアイアンもそのクラブの一員です。

今のハイテクアイアンのようなお助け機能はそれほど無いかもしれませんが、ベーシックなタイプを好み、フィーリングを大切にしたい方には、是非試していただきたいアイアンです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

カッコ良くて、一度見たら忘れられない魅力的なアイアンです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。







                         
        

                         
      
2020年04月27日
  

バルド CORSA PERFORMANCE 380 DRIVER

                 



BALDO CORSA PERFORMANCE 380 DRIVER
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブBALDO CORSA PERFORMANCE 380 DRIVER です。



ATTAS11
シャフトは ATTAS11 です。

ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.8、キックポイントは中調子 です。



正面
BALDOの新しいドライバーです。

先日460を試打したのですが、今回は380を手にすることができました。

バルドらしい、黒を基調としたデザインです。

バルドのイメージカラーといっていいと思います。

何色にも染まらない黒は他の色と違う独自性があって、重さを感じさせてくれますし、収縮感があるのがいいです。

『貴方色に染まる』という白とは対極にある色といっていいでしょうか?

全く同じ形状で同じ性能であっても、色によって印象が変わってくることもありますが、このようにほぼ黒で統一されていると、無駄な要素が無いといいますか、シンプルで好感が持てます。

以前も書きましたが、バルドは『黒い騎士』という印象があります。



側面
今時珍しいディープタイプのヘッドです。

『拳感(こぶしかん)』といいますか『塊感(かたまりかん)』があります。

今もディープタイプが無くなったわけではないですが、かなり少数派といえます。

シャロータイプを好まれる方には、このような形状だとあまり親近感はもたれないかもしれません。

シャローヘッドが流行る前は、このようなディープタイプが主流な時代が長く続きましたし、たくさん経験しているので懐かしさがあります。



ウェイト
バックフェースにはウェイトがひとつだけ配置されています。

数字が刻印されていないので、重さは判りません。

交換するタイプではないのかもしれません。



ディープヘッド
ディープバックタイプのヘッドです。

今はシャローバックが圧倒的に多いので、珍しさもありますし、懐かしさもあります。

昔はこのようなタイプで気持ちよく叩きまくっていたな・・・。と思いました。

薄い『円盤』のようなドライバーが多く、このような『拳(こぶし)』といいますか『拳骨(げんこつ)』のような立体的な形状のドライバーを見ると、やはりこれこそがドライバーだな・・・。と思います。

今のシャロータイプのドライバーは確かに球があがりやすくなっていて、いいところも多いのですが、FWの要素も多分に含まれているように思います。

クラブの中での『唯我独尊』といいますか、『狙うクラブ』が多い中、ドライバーは明らかに『飛ばすため』のクラブなので、このようなポテンシャルの高そうな形状には魅力を感じます。

あくまでも私の中でのことなのですが、ラージサイズでシャローなドライバーを使うよりも、ある程度小ぶりでディープなドライバーを使ったほうが、ラウンドや練習でもアイアンやウェッジの調子がいいです。

クラブ同士のバランスがとれているといいますか、上手く連携がとれているのかもしれません。

14本のクラブの中で、ドライバーだけが今は特異性があるような気がします。



ネック長さ
ネックは適度な長さがあって好感が持てます。

ロングというほどではないですが、かといってショートでもありません。

ノーマルな長さといっていいように思います。

ネックに調整機能は搭載されていません。

調整機能に使う部分を、ヘッドの性能アップに使われているのではないでしょうか?

ヒール側に大きく『380』と表示されているので、この小ぶり感からヘッド体積のことだということがすぐに分かりました。

今は460ccというルール上限の大きさが主流で、420ccくらいになると『小ぶり』『小顔』になることもありますが、そのさらに上を言っている感じがします。

『大きさ=易しさ』というところもあるので、この小ささはあまり受け入れられないかもしれませんが、私は好きですし、魅力的です。

以前使っていたロイヤルコレクションのCVPROというドライバーを思い出しました。

あのドライバーは確か390ccだったと思います。



ミーリングあり
フェース面には綺麗なミーリングがありました。

スコアラインと平行になっています。

ドライバーにミーリングが採用されることは少ないですが、以前試打した460ドライバーでも見られたので、このフェース面は予想していました。

ただ単に美しいというだけでなく、他のメーカーのクラブに埋没しない個性があるので、好感度がさらにあがります。

このミーリングはもちろん、『性能アップ』の為だと思いますが、そこに『美的センス』が加わっているのがいいです。

性能にこだわりすぎるあまり、美観が損なわれているクラブも少なくありませんが、こういった細かいところまで配慮されているのがさすがだな・・・。と思いました。



顔
惚れ惚れするほど、いい顔をしています。

小ぶりでシンプルな形状がたまりません。

今はソールだけでなく、クラウンにも多くの工夫が見られるようになってきましたが、このドライバーにはそれが見られません。

今はカーボンコンポジットも多くなりましたが、こうして見る限り、このドライバーは違うようです。

丸形というよりは、洋なし型に近い顔なので、逃がすイメージが出しやすいのもいいです。

昔はよく見られた顔ですが、今では『希少』といっていい大きさと形状です。

今の主流とはいえないと思いますが、こういった思い切ったことができるのが地クラブメーカーのいいところだと思います。

多数のロット数で勝負する大手メーカーと、少ないロット数でも限られた数のユーザーの満足度を重視する地クラブメーカーといったところでしょうか?

品質の高さや、精度のバラツキの小ささでも勝負できるという強みもあります。



振り感
適度な重量があって、素振りをしてもタイミングがとりやすいです。

こういったところは『吊るし』ではなく、ヘッドパーツメーカーの良いところなのかもしれません。

装着されているシャフトは中調子ということですが、結構先が動く感じがします。

ヘッドにも期待がもてますし、久しぶりに出会ったアッタスのニューシャフトなので、2倍の期待感がありました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。

久しぶりに、このような『小ぶり感』『立体感』に出会ったような気がします。

今は投影面積の大きさが勝負といったところがあり、円盤のようなラージサイズが多くなったので、新鮮に感じられます。

以前は主流だった顔ではありますが、今は殆ど見られなくなりました。

最新のモデルでありながら、10年以上前のクラブを見ているようです。

このコンパクト感に苦手意識をもたれる方はいらっしゃると思います。

この顔(小ぶり感・立体感)には好感が持てるけど、真っ直ぐ飛ばなさそう・・・。球があがりづらそう・・・。ということで敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。

久しぶりに400cc未満のドライバーを構えてみて、懐かしさがこみ上げてきましたし、昔の記憶が蘇ります。

ラージサイズがどうも苦手で、コンパクトなほうが好きだという方もたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々には、是非構えてみていただきたいです。

大顔では出なかった、いいイメージ・インスピレーションが、このドライバーによって生み出されるかもしれません。

小顔なので『ひたすら真っ直ぐ』という感じはなかったのですが、曲線をイメージしながら、どちらかというと『逃がし顔』なので、左へのプレッシャーが軽減されました。

小顔が苦手な方はもちろんですし、フックフェースを好まれる方にも、構えづらいところがあるかもしれません。

以前も書きましたが、ドライバーやFWなどのウッド系で重心深度の深いクラブを構えたとき、私は高~い弾道ではなく、やや低めの強いライナー系をイメージしたいのですが、今日はそれがとても楽でした。

方向性だけでなく、高さのイメージもいい感じです。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトでありながら、しっかりと『芯』を感じさせてくれて、好感が持てました。

これが『バルドフィーリング』なのかもしれません。

バルドらしく、弾き感がかなり強いです。

ディープフェースの長所といっていいと思うのですが、フェース全体でボールを包み込んで、そこから一気に弾き飛ばすような感覚があります。

これはシャローフェースでは味わえません。

最近はシャローバックタイプのドライバーでもディープフェースが多くなっていますが、それはこういうメリットを追求しているからではないでしょうか?



打球音
『音』もいいです。

高すぎず大きすぎず、小気味良い音で心地よいです。

しっかりと叩いていける音です。

バルドは『異音』のイメージが無いので、安心して打っていったのですが、不満は全くなく気持ちよく振り切ることができました。

弾道の強さをイメージさせる音といってもいいように思います。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、このようなディープなタイプなので、幅広い層に対応してはいなくて、一部のヒッタータイプの方に合いやすいドライバーなのは間違いありません。

カッコいいドライバーですが、打つ前から、かなりタフでハードなドライバーだと予想していました。

しかし、実際に打ってみるとイメージしていたよりも打ち出しが高く球があがりやすい印象をもちました。

強いライナー系であることは変わりないのですが、『低弾道』というよりは、『中弾道』といったほうが正しいように思います。

予想していたよりも高く打ち出していって、それほどハードさは感じませんでした。

ディープタイプなので見た目はハードそうな感じがしますが、実際はそこまでではないので、ヘッドの内部に色々な工夫がされているのかもしれません。

シャフトも先が動く感じで、打ち出しが高くなるような印象を受けました。

先ほども書きましたが、中調子というよりは、私の感覚では先調子に近い球の浮きやすさと高さがありました。

外見は昔のディープタイプのドライバーを彷彿とさせますが、こういった見た目では感じられない易しさがあって、今のクラブの特徴といっていいように思います。



バックフェース
『安定性』という点では、高い直進性や曲がりにくさが得られるタイプではありません。

直線よりは自分の持ち球の曲線をイメージしたほうがショットの成功率があがるような気がします。

私もそうですが、直線よりも曲線のほうがイメージしやすくて、実現性が高くなる・・・。という方もいらっしゃると思います。

そういった方には、このドライバーはまるで『手の延長』として機能してくれるのではないでしょうか?

スイートエリアも今のドライバーの中では狭いほうだと思いますし、寛容さという点ではそれほど感じられないのかもしれませんがその分、芯を喰ったときの感触の良さと弾道の力強さは秀逸です。



飛距離性能
『飛距離性能』はバルドらしい、レベルの高さがあります。

私は以前試打した460よりは、こちらのほうが明らかに飛ばせるように感じました。

もちろん、シャフトなども違うので、純粋にヘッドだけの比較ではないのですが、もし同じシャフトで打ち比べてみても、私はこちらのほうがポテンシャルが高いような気がします。

高~い弾道ではないですが、いい感じで浮いてくれましたし、効率よく飛ばせる感じがします。

無駄のない力強い弾道が頼もしいです。

これまでの経験から、ライナー系の弾道はよく飛ぶという認識をもっていますが、このドライバーがまさにそんな感じです。

風にも強そうですし、ランも稼げそうです。



操作性
クセがないので、左右へも上手く対応してくれました。

逃がし顔なので右にも曲げやすいですが、私の持ち球のフック系も易しく打たせてくれました。

左右へも対応してくれる『中立タイプ』ですが、昔のドライバーのような曲がり幅の大きさはなく、小さい曲がり幅で抑えてくれました。

こういったところは球離れが速い、今のクラブの特徴といっていいのかもしれません。

球持ちの良さ・長さはあまり感じませんが、その分だけ曲がりにくいというメリットがあるような気がします。



試打後の感想


ヒール側
カッコ良くて、打つ前から魅了されていました。

先日試打した460が私にはちょっと合いづらくて、バルドなのに・・・。と思っていたのですが、こちらは『ドンピシャ』という感じでハマってしまいました。

久しぶりに、このような小ぶりなタイプに出会って、やはりいいです。

460ccというのは、あくまでもルールで決められた上限であって、必ずしもベストな大きさとは限らないと、改めて思いました。

ボールの大きさは変わらないのに、ドライバーだけが大きくなっていて、違う番手のクラブとの『大きさのバランス』がとれていないように感じることもありますが、これくらいの大きさであれば、全ての番手のクラブが、まるで『糸でつながった』ように連携させていけるような気がします。



BALDO CORSA PERFORMANCE 380 DRIVER
今のドライバーの中では明らかに小ぶりで、際立った感じがします。

いいクラブだと思いますが、幅広い層に支持されて人気爆発ということにはなりにくいと思います。

メーカーもそれをあえて承知で、一部のゴルファーをターゲットにして、このドライバーを開発したのではないでしょうか?



BALDO CORSA PERFORMANCE 380 DRIVER
今の人気クラブもいいけど、どうもしっくり来ないんだよな・・・。

とか、いいクラブだけど『どハマリ』はしないな・・・。と感じておられる方は少なくないのではないでしょうか?

ゴルファー1人1人に個性があります。

その個性に合わせるには、クラブもある程度は個性的であるべきだと思っています。

そして今は、様々な個性をもったゴルフクラブに出会えるので、すごく恵まれた時代です。

まだゴルフを始めて間もないビギナーの方には、どのようなクラブが自分に合っているか分からない・・・。という方が殆どだと思います。

そういった方々に私が申し上げたいのは、できるだけ多くのクラブに触れて、実際に球を打ってみていただきたいということです。

多くのクラブに触れることによって、『自分なりの物差し』を作っていくことができます。

それには雑誌などの情報はそれほど重要ではなく、あくまでも参考程度にしておいて、大切なのは自分がどう感じたか?ということです。

クラブに易しさだけを求めるのではなく、ゴルフにミスはつきものなのだから、最初からミスすることを恐れず、自分が心から好きだと思えるクラブ(惚れたクラブ)を使っていただきたいと思っています。

するとゴルフが楽しくて練習も楽しくて、自然とレベルアップできます。

いくら人気があるクラブだからといって、自分に合っていなかったり、好きになれないクラブでは上達は見込めません。



BALDO CORSA PERFORMANCE 380 DRIVER
パワーのある人が、まだ初心者だからといって、軽量の軟らかいクラブを使っておられることは今でも見受けられます。

私がビギナーの頃はまだ情報も少なかったですし、リシャフトなども一般的ではなかったので、選択の幅が少なかったのですが、今はいいクラブが大手メーカー・地クラブメーカー共たくさんあるので、たくさん試していただきたいと思っています。

そのときに、このバルドのドライバーも是非試していただきたいです。

この顔の良さ・打感の良さ・弾きが良くて力強い弾道を実感されると、購買意欲が刺激されるという方も多いのではないでしょうか?

私は購買意欲が刺激されてしまいました。

ラージサイズが易しいというのが一般論といいますか、そういった考えが主流だと思いますが、それが絶対ではなく、大きいから難しくなっていることもあります。

少しコンパクトにしたほうがゴルフの内容が良くなったという人も私はたくさん見てきているので、このような昔ながらのコンパクトなドライバーも敬遠されず、試してみていただきたいと思いました。



BALDO CORSA PERFORMANCE 380 DRIVER
これからも、こういう小顔タイプはそれほど多く登場してこないと思いますが、バルドだけでなく、他のメーカーでも数量限定でもいいから発売して欲しいです。

こういう小顔タイプはアイアンでいうところのマッスルバックのような存在でしょうか?

大きな支持は得られないかもしれませんが、ハマる人には『どハマリ』してしまうクラブです。

クラブに物理的な易しさを最優先するのではなく、ある程度はゴルファーがイニシアチブを握りながら楽しんでいけるドライバーです。

今のドライバーは一本のクラブでなるべく多くのゴルファーをカバーできるように開発されています。

調整システムやウェイト交換システムはその最たるものです。

そういった意味では、このドライバーは幅広い層ではなく、一部のゴルファーにしか支持されないかもしれませんが、一度ハマってしまえば、強い絆で長い間頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?

『易しさ最優先』のクラブではないですが、昔の同じようなディープタイプのドライバーよりは易しい、不思議な魅力があるので、多くの方に試していただきたいです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

                         
        

                         
      
2020年03月07日
  

バルド CORSA PERFORMANCE 460 DRIVER

                 



BALDO CORSA PERFORMANCE 460 DRIVER
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブBALDO CORSA PERFORMANCE 460 DRIVER です。



TENSEI CK 60
シャフトは TENSEI CK 60 です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63.5g、トルクは3.5、キックポイントは手元調子 です。



正面
久しぶりに出会ったバルドのドライバーです。

地クラブメーカーが今はたくさんありますが、バルドはその中でも人気の高いメーカーですし、私も大好きなメーカーのひとつです。

最近は、なかなか出会う機会がないのですが、こうしてニューモデルに出会えると心が躍ります。

バルドは名器と呼べるクラブをいくつも世に送り出してきました。



側面
バルドらしく、黒を基調としたデザインです。

今は複数の色を使ったり、もっとカラフルなドライバーもありますが、このバルドは『ほぼ黒一色』です。

ゴルフクラブ界の『オールブラックス』といったところでしょうか?

黒一色というだけでなく、とてもカッコ良くて男っぽいデザインなので、私は『ブラックナイト(黒の騎士)』というイメージをもっています。

バルドはディープヘッドのイメージが強いですが、シャロータイプもラインアップされています。

このドライバーはシャロータイプです。

しかも、かなり大きく見えます。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。

何ともいえない、いい雰囲気があります。

チープさなど全く無い、高級感あふれる仕上げになっています。

飛びや方向性など物理的な性能とは直接関係ないかもしれませんが、私はゴルフクラブには『質感』がとても大切だと思っています。

昔ほど多くありませんが、今でも時々チープに見えたり、仕上げが雑だったりと質感の良くないクラブに出会うことがありますが、そういったときはテンションがあがらず気持ちもノってきません。

しかし、今日はとても気分がいいです。

いい目の保養ができ、心が躍ります。

ネックに調整機能は搭載されていませんでした。



独特なソール形状
独特なソール形状です。

この独特な出っ張りのようなものがバルドらしいです。

以前試打したモデルにも見られますが、アレンジが加えられているようです。

最新のテーラーメイドのドライバーにも、このような出っ張りが見られますし、こうすることへのメリットは大きいのではないでしょうか?

これまで、こういうタイプのドライバーを試打した経験から、このパーツは『直進性』を高めるのに有効なのではないかと思っています。

私は球筋を操っていきたいタイプですし、直線よりも持ち球の曲線をイメージしていきたいので、フェースローテーションで自然に球を捕まえていきたいのですが、今はそのようなドライバーは少なくなりました。

フェースローテーションを使わず、最初からつかまるタイプのドライバーが多く、右に抜けにくくなっています。

ドライバーではフェースを返さずに打って、アイアンやウェッジでは自然と返していって・・・。という『別の使い方』が求められる時代なのかもしれません。

クラブの変化によって、ゴルファーが求められるものも変わってくると思いますし、余計に複雑になってくることもあるような気がします。



排気口のようなアクセサリー
エンジンの排気口のようなデザインで、メカニカルな雰囲気がカッコいいです。

車好きの私は見とれてしまいました。

センスあふれるデザインで、バルドらしさがあります。

ソールに色々なものがつきすぎているとゴチャゴチャした感じがすることもありますが、バルドにはそれがありません。

『機能美』をもったドライバーだな・・・。と思いました。

目で楽しませてくれるデザインです。



バックフェースのウェイト
バックフェースにはひとつだけウェイトが配置されていました。

数字が刻印されていないので、重さは判りません。

専用の工具を使えば簡単に取り外せそうですが、交換するタイプではないのかもしれません。



ミーリングあり
とても美しいフェース面です。

バルドらしい綺麗で丁寧な仕上がりのフェース面で好感が持てます。

このフェース面を見ているだけで、弾きの良さがイメージできました。

今でもフェース面がチープに見えたり、雑な仕上がりになっているドライバーは少なくないですが、バルドにはそういったところは見られません。

海外で大量生産してロット数の多さで勝負するメーカーと、ロット数は少なくても、その質や性能の高さで勝負するメーカーの違いといえるのかもしれません。

フェース面には綺麗なミーリングがありました。

スコアラインと平行に刻まれています。

スコアラインとスコアラインの間に3本ありました。

これはどういう効果が期待できるのでしょうか?

指で触れてみたのですが、結構ザラザラ感がありました。

アイアンやウェッジはともかく、ドライバーでミーリングがあるのは少ないので、珍しいな・・・。と思いましたが、こういった細部にいたるまでのこだわりがバルドらしいです。



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。

今はもっとシャローなものがありますが、このドライバーはノーマルなシャローといった感じです。

ディープタイプではなく、シャロータイプを好まれる方は、この形状に安心感をもたれやすいのではないでしょうか?



三角顔
この奇妙な顔にギョッとしました。

えっ、本当?と思ってしまいました。

全然バルドらしくない顔で、ちょっと驚きました。

バルドといえば、全ゴルフメーカーの中でも、その『男前度』はトップクラスにあると思っていたので、この『異型』は意外でした。

しかし、他のメーカーで同じようなタイプのドライバーを経験していますし、初めて見る顔ではないので、強い違和感はありませんでした。

バルドだと思わなければ、ごく普通の『今時(いまどき)の顔』です。

今でも見られますが、昔『異型ヘッド』が流行ったときに見られた『三角ヘッド』です。

『四角ヘッド』よりは、違和感は大きくありません。

私はタイトリストの『トライアングルヘッドドライバー』を思い出しました。

好みの顔ではないですし、バルドらしくないな・・・。とずっと思っていたのですが、この顔を採用するメーカーも他にありますし、バルドファンの方から、こういう顔を作って欲しいというリクエストがあったのかもしれません。

トライアングルヘッドには必ず『ついてくる』といいますか、セットになっていると思うのですが、このドライバーも『つかまえ顔』でした。

フッカーの私には、親しみづらいところもあるのですが、大型ヘッドには仕方のないことなのかもしれません。

以前も書きましたが、人によって『スクエアの感覚』は違ってくると思います。

正確に計測した数値が全てではありません。

使う人がどう感じるかが重要で、そういった意味では、このドライバーはフックフェースではなく、スライサーの方にとって『スクエア』といえるのかもしれません。

マイナスにプラスを足して、ちょうど0(ゼロ)になっているような気もします。



振り感
素振りをしてみた感じは、なかなかいい感じです。

最近よく出会うシャフトですし、大暴れしないのがいいです。

まとめやすくてラインも出しやすい印象をもっています。



構え感
ボールを前にしてもフェースが大きく左を向いているように見えて苦手意識が芽生えました。

こういう時はいつも、右を向いてそこから回す感じで打っていくことにしています。

そうしないと、いいところへ運ぶイメージが出せないからです。

しかしそれは私がフッカーだからであって、このドライバーで普通に構えられるという方はたくさんいらっしゃると思います。

私のフックフェースへの苦手意識は未だに払拭できていません。

このドライバーで真っ直ぐをイメージされる方がいらっしゃるかもしれませんが、私は完全に『曲線』です。

右から大きくカーブを描いていくことで、ラインを出していくしかありませんでした。

構えやすいクラブだと自然なのでラインが色濃く浮かんでくるのですが、苦手なタイプだと色が薄いですし、浮かんでこないまま打たざるを得ないこともあります。

今日はとても薄くイメージできました。

この三角顔がフックフェースでなければ、もっと自然に構えられたと思うのですが、明らかにフックフェースでしかも、『強めのフック』なので、フッカーである私は右から回すしか打てる感じがしません。

少し目が回りそうでしたが、あまり凝視しないよう、ぼんやりとする感じで見ていました。

『スクエア顔』や『逃がし顔』を苦手にしておられる方は、このつかまえ顔は安心感をもたれやすいのではないでしょうか?

メーカーも、かなりターゲットを絞り込んでいるようです。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はとても良いです。

心地よい柔らかさと、弾き感のある打感で、バルドらしいフィーリングです。

ああ、バルドはこういう打感だったな・・・。と思い出しました。

『バルドフィーリング』といっていいでしょうか?

久しぶりのバルドだったので、懐かしさがありました。



打球音
『音』も、すごくいい感じです。

小気味良い音ですが、どちらかというとやや控えめで、高くなく大きくなく好感が持てます。

優しく鼓膜を刺激してくる音といったらいいでしょうか?

音は弾道のイメージを伝えてくれますが、スピード感があって力感を伝えてくれる音です。

顔や形状(シャローヘッド)を見たときは、スインガータイプ向けかと思いましたが、叩きにいっても心地よい打感と音をもっていました。

気持ちよく振り抜いていけるドライバーです。



トゥ側
球はあがりやすくて、高めです。

打ち出しは低くて、途中からフワッと浮いていく・・・。というのではなく、最初の打ち出しから高くあがっていくタイプです。

こういったところは、今のドライバーの特徴といえるのかもしれません。

全体が黒でかっこいいデザインですが、そのハードルは決して高くなく、スインガータイプの方にも、とても親しみやすいスペックに仕上がっています。

重心は低く、深く設計されているのではないでしょうか?

私たち日本人に合いやすいタイプのドライバーです。

バルドはカッコいいし、飛ぶとは知っていたけど、難しくて手が出せなかった・・・。という方がいらっしゃるかもしれません。

このドライバーはカッコいいデザインですが、とても親しみやすくなっているので、そういった方にも、是非試していただきたいです。



バックフェース
『安定性』も高く、かなりイージーです。

スイートエリアも広めで、球のつかまりが、かなりいいです。

右にフケる球が出にくいです。

私にはつかまりが良すぎて、最初からフックばかりが出てしまいました。

打点のブレにも寛容で、シビアさは全く感じられません。

弾道が高く、ハイドローではなく、『ハイフック』タイプのドライバーだと思いましたが、これは私がフッカーだから感じることであって、ストレートヒッターの方には『ハイドロー』。

スライサーの方には『ストレート』となるのではないでしょうか?

球が右に抜けてプッシュすることはなく、『自動的につかまえてくれる』ドライバーです。



飛距離性能
顔は好みではないのですが、飛距離性能の高さは、さすがバルドだな・・・。と思いました。

弾きの良さがバルドらしいですし、初速がかなり出ています。

弾道も高く、ビッグキャリーが稼げるドライバーです。

『宙に浮いている時間が長い』と、弾道を目で追いながら率直に思いました。

それに加え、『つかまりの良さ』があるので、いい相乗効果を生み出しているように思います。

バルドのドライバーを試打するといつも思うことですが、この弾きの良さと初速の速さが凄いです。

メーカーが一番こだわっているところではないでしょうか?

叩けるタイプなので、ヒッタータイプの方でも、スライス系の球筋の方には、大きな武器になってくれるのではないでしょうか?



操作性
操作性という点では、正直秀でているとは思いませでした。

見た目通りの『オートマ系』で、操るタイプではありません。

『頑固なまでに』といいますか、大らかなところがあるのですが、右にはなかなか曲げさせてくれませんでした。

大きくカットして、何とか右にも曲げられましたが、それでも小さな曲がり幅に収まってしまいました。

逆に左へ打つのは簡単でした。

私にはつかまり過ぎて、またそのつかまりを制御できなくて難しく感じました。



試打後の感想


ヒール側
全体的な雰囲気が良くて、さすがバルドです。

初めて試打したモデルから、バルドにはずっといい印象をもっていて、それがずっと続いています。

バルドといえば、やはり『カッコ良さ』と『飛距離性能』です。

先ほども書きましたが、そのカッコ良さも他のメーカーと違い『黒の騎士』というイメージをずっと私は持ち続けていて、その独特な雰囲気が好きです。



BALDO CORSA PERFORMANCE 460 DRIVER
ただ、これまでと違い、『顔』がぎょっとするほど珍しいといいますか、バルドらしくないな・・・。と思いました。

しかし、他のメーカーのドライバーでは特に何とも思わなかったと思いますし、バルドだから衝撃が大きかったのかもしれません。

バルドが一番『異型』と縁遠いメーカーだという、勝手な思い込みが私にあったのかもしれません。

BALDOらしくない顔だと思いましたが、これも多くのニーズに応えた形なのだろうと思いました。



BALDO CORSA PERFORMANCE 460 DRIVER
以前、練習場に行ったとき、たまたまバルドの試打会が開催されていて迷わず参加し、メーカーの方と少しお話をさせていただいたことがあったのですが、やはり弾きにはすごくこだわっているのだそうです。

ルールギリギリまで反発性能にこだわっていて、ひとつひとつを厳密に検品しているのだと聞きました。

こういったところは大手メーカーでは難しいところなのかもしれません。

最初から反発規制を無視した高反発モデルとして売り出すのであれば、それもいいですし、ルール適合モデルとして発売するのであれば、そのルールの上限に近づくよう、かなりこだわっているのだと聞きました。

ひとつでも違反モデルが出ないよう、厳密に検査していて、そこがメーカーとしての『生命線』といえるのではないでしょうか?

大手で大量生産だと、どうしても『人任せ』になってしまい、担当者の目が行き届かないので、大切なところを把握していないということになりやすいですが、そのバルドの担当者の方は、目の行き届いた検品に自信をもっておられました。

その方のお話を聞いていて、こういうメーカーのクラブを使いたいな・・・。と率直に思ったことをよく覚えています。



BALDO CORSA PERFORMANCE 460 DRIVER
以前も書きましたが、私がいつもお世話になっているクラフトマンに、色々なメーカーのドライバーの反発係数を計測してもらったことがあります。

メーカーによって、そしてモデルによっても、かなりバラつきがあるのだと聞きました。

反発係数にうるさくない時代は、結構規制値をオーバーしているモデルが適合モデルとして、普通に売られていたこともあったそうです。

そのメーカー名はあえて書きませんが、ゴルファーならば誰もが知っている有名メーカーです。

海外メーカーでも、国内メーカーでもバラツキがあるのが当たり前で、そこで『当たり外れ』が出てしまうのは当然のことなのだそうです。

どういうことかといいますと、同じメーカーの同じモデルで、見た目は全く同じでも、ひとつひとつ『反発係数』が違っているので、『当たり』に出会えば、『ルールギリギリの適合モデル』になりますが、『ハズレ』を引いてしまうと、ルールの上限値よりもかなり低めのモデルを手にすることになるのだそうです。

今は多くのメーカーがルール違反で回収騒動になるのが怖くて、上限よりもかなり低めの反発係数で市場に出していることが殆どなのだそうです。

だから、今は多くのメーカーが反発係数のことをあまり謳い文句にしないのだと聞きました。

なるほど、そういったことがあるのか・・・。と最新クラブ事情に疎い私は思いました。

バルドのドライバーもいくつか計測したそうですが、結構いい数値が出ていたそうです。

念のために私の愛用しているドライバーも計測してもらいましたが、しっかりとルール範囲内に収まっていたので安心して競技で使えます。



BALDO CORSA PERFORMANCE 460 DRIVER
バルドはシャロータイプのドライバーも作っていますが、おそらくここまで顔を個性的にしたのは初めてのことではないでしょうか?

これまでシャローであっても『男前』の印象があったので、このドライバーを見たときは驚きました。

しかし、過去のモデルにも同様のタイプがあるのかもしれません。

なかなか出会えないメーカーのクラブなので、分からないことも多いですが、今回はそのように思いました。

球のあがらないスライサーの方にも、バルドを使って欲しい・・・。

このつかまりの良さと、弾きの強さ・初速の速さを体感して欲しい・・・。

というメーカーの思いが詰まったドライバーのように思いました。

私には合いづらいタイプのドライバーですが、それは私がフッカーだからそのように感じるのであって、決して性能の低いドライバーではありません。

むしろ、今のニーズにマッチした、受け皿の大きいドライバーだと思いました。

これまで、バルドのドライバーを敬遠してきたけと、やっぱり使ってみたい・・・。という方には、是非試していただきたいドライバーです。


構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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2019年06月10日
  

バルド COMPETIZIONE 568W ウェッジ

                 
バルド COMPETIZIONE 568W ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブBALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは56度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。



正面
久しぶりに出会った、バルドのウェッジです。


バルドのイメージといえば、とにかく『カッコいい』の一語に尽きます。


ドライバーからウェッジまで試打したことがあるのですが、どれも本格的で思わず見とれてしまったことが何度もあります。


ドライバーの飛びが凄いイメージが強いですが、アイアンやウェッジにも、いいイメージがあります。



イオンスポーツのモノコックボディを思い出した
バックフェースのデザインが独特です。


以前試打したことのある、イオンスポーツのモノコックボディを思い出しました。



側面
大きさは標準的で、シャープなタイプのウェッジです。


ウェッジ好きの私にはたまらない魅力がありますし、軟鉄の質感も魅力的です。



568Wとは?
『568W』とは、どういう意味があるのでしょうか?


何かの語呂合わせかな?と思いましたが、実際のところは判りません。


おそらく、何らかの意味があるのだと思います。



形状美
こうして見ていても美しいな・・・。と見とれていました。


実際に球を打つ前の、この時間が大好きです。


今日は思いっきり、目で楽しんでやろうと思いました。


バックフェースの形状からすると、キャビティタイプといっていいと思うのですが、性能的にはほとんどフラットバックタイプと変わらないような気がします。



ソール幅
ソール幅は今のウェッジの中では、やや狭いほうです。


トゥからヒールにかけて、テーパーになっているものが多いですが、このウェッジは、ほぼストレートです。


ソールの幅の狭さも目立ちますが、それ以上に『ソールの丸さ』が目立っていました。


かなり丸みを帯びていますし、今は本当にソールのバリエーションが増えてきています。


ウェッジを購入するとき、ソール形状は大切なポイントのひとつですが、これだけ種類が多くなると、どれを選んだらいいかが判らない・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



バンス
バンスは結構利いている感じがしますが、今はこれくらいが普通でよく見かけます。


リーディングエッジもそうですし、トレーリングエッジも、削られていて丸さが目立ちます。


かなり抜けが良さそうです。



ネック長さ
ネックの長さは、しっかりとあります。


バルドのウェッジは長めの印象がありますが、このウェッジもそんなタイプです。


ニューモデルではあっても、いいところはきちんと残しているところがいいです。



ミーリング
フェース面にはミーリングがありました。


バルドのウェッジは、これまでもミーリングが採用されていたので、おそらくこのウェッジにもあるだろうと思っていたのですが、その通りでした。


指で触れてみたのですが、かなりザラザラ感があります。


今はウェッジにミーリングがあるのが普通になってきましたが、ソール形状と同じようにミーリングも種類が増えてきました。


細かで繊細さを感じさせるものもあれば、『ガツガツ』といいますか、『強い』タイプのミーリングもあります。


このウェッジは強弱でいうと、『強い』ミーリングです。


今でも、アイアンやウェッジのフェース面が雑でチープに見えるものがありますが、このウェッジは真逆のタイプです。


すごく丁寧に仕上げられていますし、ミーリングにも手間が掛かっているように見えます。


フェース面を見ただけで、『やる気が上下』することがあるのですが、今日はアップしました。


久しぶりのバルドウェッジということもありますし、早くこの美しいウェッジで打ちたいな・・・。と思いました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。


日本メーカーらしい『和顔』です。


海外メーカーの洋梨タイプとは、またちょっと違う顔です。


どちらも好きな顔ですが、今日はこの和顔の美しさに浸ってみようと思いました。


ストレートタイプで、ちょっと『出っ歯』です。


球が拾いやすそうですが、これ以上出っ歯がきつくなると逆にデメリットになるような気がします。


これくらいであれば、いいイメージが自然と浮かんできます。


やや小顔タイプで、ボールが少し大きく見えてくるところがいいです。


あくまでも私の中でのことですが、このようにボールが大きく見えるときは、ボールを『スローモーション』のように、スピードを落として寄せるイメージが出せます。


ヘッドの大きさばかりが目立ってボールが小さく見えるときは、このようにならないですし、イメージがぼやけてしまうこともあるのですが、今日は鮮明に浮かんできました。


グースネックタイプを好まれる方には、あまり魅力的ではないかもしれませんが、私は大好きです。



開きやすさ
フェースを開いて構えてみたのですが、特に邪魔するところはなく、普通に開いて構えられました。


打つ前にソールを見ていたときに、結構バンスが利いているように見えたのですが、こうして構えてみるとバンスが邪魔になることはありませんでした。


ソール全体が丸く、よく削られているからかもしれません。


この丸いソール形状は好きですが、バンカーが苦手な方には、この丸さは苦手意識が芽生えてしまうような気もします。




試打を開始しました。

スピン性能
まず感じたのが、この『強烈なスピン性能』です。


予想していたよりもスピンが強くて速い印象を受けました。


最初は開いてカットに打っていったのですが、ボールが着地した後、右に右に切れすぎてしまいました。


『スピンの掛かりすぎ』でした。


イメージとしては、もうちょっと緩やかに止める感じだったのですが、フェースがそうさせなかったのかもしれません。


ボールへの食いつきが抜群で、強いスピンを掛けてくれました。


『激スピン』タイプのウェッジです。


ウェッジに高いスピン性能を求めておられる方はたくさんいらっしゃると思いますが、そういった方々には、このウェッジを試していただきたいです。


最近試打した『激スピンウェッジ』といえば、私はミズノのウェッジがすぐに浮かぶのですが、このバルドのウェッジのほうがスピン性能は高いような気がします。


実際に打ち比べてみたわけではないので、詳しいことは分からないのですが、そうはっきりといえるほど、このウェッジの強烈なスピン性能に心が揺さぶられました。



フェース面
『打感』はソフトで、とても良いです。


激スピンタイプで、球への食いつきは強烈ですが、『球当たり』は優しいです。


ソフトなタッチが楽しめます。


ボールに食いついて、フェースの上で一瞬止まる感覚が何ともいえません。


ボールが滑ることなく、しっかりと『乗せて運べる』ウェッジです。



トゥ側
球はとても拾いやすく、出球のイメージも合いやすいです。


これくらい拾いやすかったら、少々ライが悪くても何とかなりそうです。


少しの『出っ歯』と『ソールの丸さ』が拾いやすさの大きな要因のような気がします。



バックフェース
『安定性』という点では、標準的です。


バックフェースのデザインはキャビティといっていいと思いますが、それほど『易しさ』に特化したウェッジではないと思います。


普通のフラットバックタイプのウェッジと同じような感覚です。


やや小顔タイプなので、ラージサイズのウェッジを好まれる方には、気難しいタイプに思われるかもしれません。


大らか過ぎないので、イメージを固定しやすいというメリットがあるのですが、そういったところは人の好みが分かれるところだと思います。



操作性
『操作性』は高いです。


フェースの開閉がしやすく、いろいろな球で遊ぶことができました。


ロブ系のショットも易しいです。


ただ、ソール形状が独特なので、バンカーが苦手な方には合いづらいところがあるかもしれません。


砂を薄く切っていくイメージは出しやすそうですが、バンと強くエクスプロージョンするのはどうかな?と思いました。


今日はできませんでしたが、今度機会があればバンカーでも試してみたいです。



距離感
『距離感』はとても合いやすいです。


男前のヘッドに頼れるシャフト。


そして適度な重量。


まさに『距離感の為』のウェッジといえるでしょうか?


落としどころを一カ所にまとめることができました。


ソールが突っかかることもなかったので、『ボールへの前後』が易しいウェッジだな・・・。と思いました。



ヒール側
バルドらしいカッコ良さが際立つウェッジですが、一番印象に残ったのは、『スピン性能の高さ』です。


今はハイレベルなウェッジが多いですが、このウェッジはそれらの中でも間違いなくトップクラスにあると思います。


あまりにもスピンが掛かる(といいますか掛かりすぎる)ので、ああ、ついにバルドもルール非適合のウェッジを作ったんだな・・・。と思っていました。


しかし、このウェッジがルール適合モデルだと聞き、再び驚きました。


やはりフェース面のミーリングがよく仕事をしているのかもしれません。


一口にルール適合ウェッジといっても、いろいろなタイプがあるのだと、改めて思いました。


ただ、『適スピンタイプ』を好まれる方や、スピンが掛かりすぎるのは苦手だという方には、この強すぎるスピン性能は不要と感じられるかもしれません。



BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
先ほども書きましたが、バルドのクラブは『カッコいい』というイメージがずっとあります。


カッコ良くて高性能なので、多くのファンを獲得しています。


今の日本の地クラブメーカーがいったいどれくらいあるのか分かりませんが、このカッコ良さと高性能のバランスの良さといえば、バルドは昔からトップレベルにあるのは間違いありません。


ウェッジはよくスピンが掛かりますし、ドライバーは弾きが強くてよく飛びます。



BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
打感もソフトなので、一球一球楽しむことができました。


このような奥深いフィーリングは練習していても飽きません。


時間を忘れさせてくれるソフトフィーリングといったらいいでしょうか?



BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
今はアイアン同様、ウェッジの『寛容さ』もあがってきています。


昔はほんの一部しか見られませんでしたが、今はオートマチックタイプのウェッジも増えてきました。


ドライバーやアイアンはオートマチックタイプを使うけど、ウェッジだけはマニュアルタイプを使う・・・。という方は昔からたくさんいらっしゃいますが、今はどうでしょうか?


オートマチックタイプのウェッジに変えておられる方も増えてきたように思います。



BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
もうマニュアルタイプのウェッジには戻れない・・・。オートマチックタイプのほうが好きだ・・・。という方には、このウェッジは正直すぎるところがあるかもしれません。


マニュアルタイプのもつ正直さは大きな魅力なのですが、それが逆にマイナスに感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?


メーカーもターゲットを広げていないように思いますが、マニュアルタイプのウェッジが好きで、とにかく高いスピン性能を求めている・・・。という方には、とても魅力的なウェッジだと思います。



BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
試打していてとても楽しい時間を過ごせましたし、強烈な印象が残りました。


改めてバルドはいいな・・・。と思いました。


今年はまだ前半ですが、素晴らしいウェッジにたくさん出会うことができて、とても嬉しいです。


実戦でも試してみたくなりました。

                         
        

                         
      
2019年02月10日
  

バルド TTX FORGED アイアン

                 
バルド TTX FORGED  アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO TTX FORGED アイアン の7番 です。



N.S.PRO MODUS3 TOUR 125
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 125 です。

ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは手元調子 です。



正面
久しぶりに出会った、バルドのアイアンです。


バルドのイメージはとにかく、『カッコいい』につきます。


これまで、ドライバーからFW・UT・アイアン・ウェッジを試打してきましたが、どれもカッコいいものばかりです。


このアイアンも、そのカッコ良さが継承されています。



側面
オーソドックスなハーフキャビティアイアンです。


今はポケットタイプや中空タイプのアイアンをよく見かけますが、このアイアンは少数派となっているハーフキャビティです。


ゴチャゴチャしたところもなく、すっきりしています。


色々なパーツが組み合わさった機能的なタイプを好まれる方にはシンプル過ぎるところがあるかもしれませんが、私はこういったタイプが好きです。


質感も良く、見とれてしまっていました。


軟鉄らしい、柔らかそうな雰囲気が伝わってきます。



トゥ側のウェイト
トゥ側

ヒール側のウェイト
ヒール側

ソールのトゥ側とヒール側には、大きなウェイトがひとつずつ配置されています。


これが、このアイアンの最大のウリではないでしょうか?


こういったタイプは初めてではないですが、やはり珍しいです。


近くでよく見てみたのですが、数字が刻印されていなかったので重さは分かりませんでした。


このウェイトの意味は容易に想像できます。



ソール幅
ソール幅は、今のアイアンの中では平均的なほうだと思いますが、昔のアイアンからすると、やや広めな感じがします。


ソールのウェイトもそうですが、見た目がカッコ良くてシャープなアイアンでありながら、『昔ながらの高重心』ではなく、『今風の低重心』を目指して開発されているのかもしれません。


今はかなり研究が進んでいるので、カッコいいけど気難しくないタイプのクラブが増えてきました。


大らかでカッコいいクラブがアイアンだけでなく、ドライバーなど他の番手のクラブでも見られます。


この角度から見ていても、何ともいえないいい雰囲気があり、カッコいいな・・・。と思いながら見ていました。


雑な感じとか、チープさは全くありません。


早くも、私の目尻は下がりっぱなしです。



BALDO TTX FORGED IRON リーディングエッジ
リーディングエッジは微妙に削られていました。


ここはメーカーによっても、大きな違いが見られるところで、最初から大きく削られているものもありますし、逆に全く削られていないものもあります。


このアイアンは『微研磨』といったらいいでしょうか?


控えめな削りに見えますが、元々削られていないものが多かったので、これくらいのほうが長く使っていけるのかな?と思うところもありました。


いわゆる『使い減り』しないタイプのクラブで、流行にも流されません。



彫りの深さ
彫りは浅く、標準的なハーフキャビティです。


ポケットタイプのような重心が深いアイアンを好まれる方には、馴染みづらい部分なのかもしれません。


こうして見ても、かなりソール部分が大きく膨らんでいるので、重心が低そうな感じがします。


『えぐった』部分の重さを全て、ソールにもってきているようです。



トップライン
トップラインの厚さは標準的です。


厚いということはなく、かといって薄さもありません。


よく見られる厚みです。


私は厚すぎたり、丸みがありすぎたりするものは苦手に感じることが多いのですが、このアイアンのトップラインは好感が持てました。


構えたときに、いいイメージが出せそうです。



TTX
バックフェースのトゥ側には『TTX』の文字がありました。


このアイアンの名前にも使われていますが、TTXとはどういう意味でしょうか?


おそらく、何らかの意味があると思うのですが、BALDOのクラブにはあまり接していないので、よく分かりません。



FORGED
FORGEDの文字が際立って見えます。


今はアイアンだけでなく、ドライバーなどでもよく見かけるようになりました。


色々なアイアンを試打していると、


「えっ?このアイアンもフォージドなの?」


と思ってしまうアイアンに出会うこともありますが、このアイアンは『フォージドらしいフォージド』です。


昔ながらの『本格派』といった雰囲気があります。


アイアン好きの私にはたまらない魅力をもっています。



ミーリングあり
フェース面には、とても綺麗なミーリングが施されていました。


今はアイアンにミーリングが無いものが圧倒的に多いので、珍しいような気もしますが、こうすることで大きなメリットもあるのだと思います。


フェース面にミーリングがされているクラブでも、フェース面全体にある物もあれば、このアイアンのようにスコアラインの部分だけにミーリングがある物もあります。


どれがいいのかは一概にはいえませんが、すごく手間がかかっているようです。


メーカーによっては、このフェース面の扱いがとても雑でチープに見えてしまう物も少なくないですが、このアイアンは違います。


すごく丁寧に作られているのが分かります。


少ないロット数で勝負する、地クラブメーカーの品質の高さといったところでしょうか?


フェース面を指で触ってみたのですが、適度なザラザラ感がありました。


今は角溝が禁止されていますが、ミーリングでこれくらいのザラザラ感を出せたら、スピンも掛かりやすそうな感じがします。


以前も書きましたが、私はとにかくアイアンにはフライヤーを抑制する性能を求めているので、このアイアンには期待できそうです。


フェース面を見て、そのアイアンに好感を持てないこともあるのですが、今日はとても好感が持てました。


ステンレスタイプではない、軟鉄タイプの長所のひとつといっていいでしょうか?



構え感
ボールを前にして構えてみると予想通り、とてもいいです。


今では珍しい小顔タイプのアイアンです。


小顔でグースも小さいので、ラインもイメージしやすいです。


大顔タイプを好まれる方や、グースの強いタイプを好まれる方には、構えづらいところがあるかもしれません。


このアイアンはBALDOのアイアンですが、何となく『昔のホンマアイアンの顔』にも似ているな・・・。と思いながら見ていました。


いいイメージが湯水のように、こんこんと湧き出てきました。


ヘッドが大きすぎないので、ボールの大きさが際立ち、さらにいいイメージが鮮明になります。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、かなりいいです。


打つ前から期待していましたが、その期待に見事に応えてくれました。


軟鉄ハーフキャビティらしい、独特の厚み感と柔らかさがあり、フェースがグッとボールに食いついてくれる感覚がありました。


インパクトは一瞬ですが、そのほんの一瞬の間に、色々なものを伝えてくれます。


ソフトでありながらボヤけたところはなく、はっきりしていて、球の質感も感じられました。


改めてアイアンは、ボールを『ターゲットまで運ぶ』クラブなのだということを、このアイアンで打っていて感じることができました。


『乗せて運ぶ』といいますか、このアイアンの場合は『食いつかせて運ぶ』感覚といっていいのかもしれません。



トゥ側
『球のあがりやすさ』も適正です。


イメージした通りの出球の高さで飛んでいき、7番アイアンらしいキャリーを稼ぐことができました。


今の高機能アイアンはとてもよく出来ているので、それはとても素晴らしいことだと思うのですが、構えたときに出球の高さが合わない・イメージしづらい・・・。という物が少なくありません。


打っていて何かもどかしさを感じることもありますが、このアイアンは頭で描いた通りの打ち出しの高さがあるので、親近感をもちました。


ソールにある2つのウェイトがよく効いているのだと思います。


タフさは感じず、球もよくあがってくれました。


上から潰す・・・。というよりは、やや上から(斜めから)はらう感じのイメージで打っていきたい・・・。という方にも、易しく感じられるのではないでしょうか?



バックフェース
『安定性』という点でも、同じようなタイプのハーフキャビティアイアンの中では、かなり優れていると思います。


この安定性でも、2つのウェイトがよく効いているのは間違いないです。


インパクトでボールに負けてしまったり、ブレたりすることがなく、しっかりと前に送り出してくれる感覚がありました。


マッスルバックは確かに打感がいいけど、インパクトのときにどうしてもフェースがブレる感じがして、球筋が安定しない・・・。難しい・・・。という方は少なからずいらっしゃると思います。


また、同じようなハーフキャビティを使っておられる方にも、そのように感じられることはあると思います。


このアイアンは、そういった方々に是非試していただきたいです。


これまでの悩みが解消され、見た目以上の易しさを感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?


『感性モーメント』という言葉が今でもゴルフ雑誌に登場しているのか、私は知りませんが、このアイアンはハーフキャビティアイアンの中では、その感性モーメントが、かなり高いのは間違いありません。


インパクトから先が安定していてブレにくいので、球筋も整いやすいです。


フルキャビティやポケキャビ・中空タイプとはまた違う、安定感をもった易しさを、このアイアンはもっています。



飛距離性能
『飛距離性能』は普通ですが、今のアイアンの中では明らかに飛ばないほうだと思います。


今はアスリート系のアイアンでも飛ぶタイプが増えてきていますし、7番アイアンとは思えないほどの飛距離をもつ物も増えてきました。


そういったアイアンが、今では主流といえるかもしれません。


このようにナチュラルなタイプは、あまり見かけなくなりました。


アイアンで少しでも飛ばしたい・・・。という方には合いづらいかもしれませんが、アイアンは『飛ばし』というよりは『正確に刻む』ということを重要視しておられる方には、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?


左右だけでなく、縦の距離感の合いやすさも抜群です。



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じでした。


安定性が高いですが、インテンショナルなショットにも対応してくれました。


ヘッドがやや重いタイプなので、すごく敏感に反応する『ハンドルの小さいタイプのアイアン』とはちょっと違うように思いますが、左右にも上手く反応してくれました。


ただ、私は安定感のほうを強く感じたので、どちらかといえば『セミオートマチックタイプ』という認識をもちました。


小顔で大きすぎない、男前のセミオートマチックタイプです。



ヒール側
久々のBALDOアイアンだったのですが、やはりいいな・・・。と思いました。


BALDOというカッコいいイメージを崩すことなく、易しさも組み込まれていて、かなりいい感じに仕上がっています。



BALDO TTX FORGED IRON
打感が柔らかくていいな・・・。フェースがブレにくいな・・・。出球の高さも自然だな・・・。などと感じながら打っていたのですが、フェース面の食いつきがいいので、コースでもすごく活躍してくれるのではないかな?と思いました。


先ほども書きましたが、私は昔からフライヤーに悩まされていて、大事な場面をよく失敗をしてきました。


なので、フライヤー対策は私には大きなテーマなのですが、私の未熟な技術のせいで、克服できていません。


今でもたくさんのアイアンを試打しますが、このアイアンのように丁寧ではっきりとしたミーリングのあるアイアンにはなかなか出会えません。


『プレーンな感じ』といいますか、何もされていないものが殆どです。



BALDO TTX FORGED IRON
それだけ手間が掛かるのだと思いますし、ルールにシビアな部分なので、手を加えづらい・・・。というところもあるのだと思います。


いわゆる『作り手側の都合』になってしまうのかもしれませんが、ルールに違反しない範囲で、できるだけのことをしてくれるメーカーには感謝したいです。


このアイアンのミーリングが、実戦でどれだけの効果を発揮してくれるのかは実際に試してみないと分かりませんが、すごく興味をもちました。



BALDO TTX FORGED IRON
アイアンに飛び性能を求めておられる方もいらっしゃると思いますが、私は『飛び性能』よりも『止め性能』を強く求めます。


そういったことからも、このアイアンはとても興味深いですし、好感を持ちました。


もし発売されているのであれば、このアイアンのウェッジも試してみたいです。



BALDO TTX FORGED IRON
シンプルでカッコいいアイアンを使いたいけど、インパクトでフェースがブレて当たり負けするのは嫌だ・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。


このアイアンの易しさ・安定性の高さを感じられるのではないでしょうか?


このアイアンは見た目よりは易しいですが、それでも今の高機能アイアンと比べると正直なところもありますし、シビアに感じる方もいらっしゃるかもしれません。


いわゆる『易しさ最優先』で作られたアイアンではないですし、距離に物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。


そういった意味では、今の大きなニーズには応えていないところもあるのかもしれません。


幅広い層に、大きな支持は集めにくいかもしれませんが、私はこういうタイプが好きなので、とても魅力的に感じました。



BALDO TTX FORGED IRON
カッコいいアイアンですが、見た目以上の易しさがあって、ボールの食いつきの良さが際立つアイアンです。


イージー系も含め、今のアイアンの中で、ここまでの食いつきの良さを感じさせるアイアンはありません。


先ほども書きましたが、是非コースでも試してみたいです。


BALDOは知名度もありますし、人気も高いですが、まだ試打したことがない・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


いいアイアンなので、一人でも多くの方が体感されるよう、全国隅々まで試打会を開催して欲しいです。


もし私の自宅近くで開催され、時間が合えば、私は必ず参加します。


                         
        

                         
      
2018年09月23日
  

バルド CB16 IRON VERSION 2

                 
バルド CB16 IRON VERSION 2
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO CB16 IRON VERSION 2 の7番 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは30度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子 です。



正面
とてもカッコいい、バルドのキャビティアイアンです。


バルドは黒のイメージがありますが、このアイアンも黒くてシブいデザインです。


一目で惹かれました。



BALDO FORGED
BALDO FORGEDの文字が光って見えます。


バルドのアイアンをたくさん試打してきたわけではないので全てそうなのかは分かりませんが、バルドはフォージドのイメージ強いです。



側面
精悍さはありますが、フルキャビティなので同時に易しさも醸し出しています。


小ぶりというよりは、やや面長な感じがしますが、形状はオーソドックスです。


引き締まって見えるのが、さらに魅力を高めています。



トゥ側のウェイト
トゥ側にウェイトがありました。


これは昨年試打したアイアンにもありました。


少し重心距離を長くしているのでしょうか?


それとも他に狙いがあるのでしょうか?


そういえば最近は一時期に比べ、タングステン入りのアイアンが少なくなってきたような気がします。



彫りの深さ
フルキャビティらしく、彫りの深さはたっぷりあります。


ラージサイズのアイアンのように、バックフェースがプクッと膨れていないのがいいです。



アンダーカット
アンダーカットがありました。


今ではよく見られる工夫です。



トップライン
トップラインの厚さも、ちょうどいい感じです。


シャープな輪郭なので、イメージも出しやすそうです。



ソール幅
ソール幅も標準的です。


最近はワイドな物が多いので、それらと比べると少し狭いほうといえるかもしれません。



リーディングエッジ

トレーリングエッジ
リーディングエッジもトレーリングエッジも、削られてはいませんでした。



ネック長さ
ネックの長さも、今のアイアンの中で標準的といっていいと思います。


こうして見ていると、ホーゼルが微妙にカーブを描いていて美しいです。


ここの形状にあまり気を使われていないように感じるアイアンが多いなか、このアイアンはこだわって作られているように見えます。


大量生産タイプとは違う、味のある設計です。



CB16.VERSION2
バックフェースには『CB16.VERSION2』の文字がありました。


昨年試打したアイアンの後継モデルであることは明らかです。



ミーリングあり
フェース面にミーリングがありました。


ヘッドの色と、このミーリングが前のモデルとの大きな違いです。


このミーリングはクリーブランドを思い出しました。


スコアラインに平行な白い線が目立っていますが、もっと細かなものもあります。


大きな円を描くようなミーリングです。


『ダブルミーリング』といっていいでしょうか?


かなりスピンにこだわっているように感じられます。


角溝が禁止になって、各メーカーが性能を落とさないように必死の研究が続いているようです。


こういった企業努力は、私たちユーザーにとって、とてもありがたいです。



構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。


バルドのアイアンなので、もっとシャープで切れ味鋭い感じかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。


セミラージサイズで、グースも少し効いています。


今は、この形がトレンドといえるのかもしれません。


私が好む『ど真ん中のストライク』ではないですが、このようなタイプもたくさん経験しているので、特に不安はありません。


フェース面のミーリングが少し目に入りましたが、邪魔になることはありませんでした。




試打を開始しました。

BALDO CB16 IRON VERSION 2
『打感』は、ややしっかりめでした。



BALDO CB16 IRON VERSION 2
球はあがりやすく、イージーです。


精悍さがあり、難しそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはないので、多くの方に試していただきたいと思いました。



『安定性』も高いです。


フルキャビティらしい易しさが充分感じられます。



飛距離性能
『飛距離性能』も高く、今のアイアンの中でも引けを取らない飛びをもっています。


明らかに1番手以上の飛びを易しく体感できるアイアンです。



操作性
『操作性』は、まずまずでした。


敏感に反応するというよりは、やや大らかでゆっくりと反応する感じですが、この大らかさも魅力のひとつといっていいように思います。


今のニーズに応えた形になっていながら、バルドらしいカッコ良さを残したアイアンです。


                         
        

                         
      
2018年06月17日
  

バルド TTX FAIRWAY WOOD

                 
バルド TTX FAIRWAY WOOD
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO TTX FAIRWAY WOOD の3番 です。



Raver Armored Ready
シャフトは Raver Armored Ready です。

ロフトは14.5度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS です。



正面
久し振りに出会った、バルドのFWです。


相変わらずカッコいいな・・・。と見とれてしまいました。


バルドらしいフォルムの美しさといったらいいでしょうか?


この美しさは『個性』といっていいと思います。


バルドのクラブはドライバーからウェッジまで試打したことがあるのですが、共通していえるのは『カッコいい』ということです。


打つ前にまずは目で楽しみたいと思っている私は、バルドのクラブに出会う度に、いい目の保養をさせてもらっています。



側面
ディープというよりは、シャロータイプのFWです。


フラットなソールではなく、色々なものが見え機能的な感じがしますが、ゴチャゴチャした感じはなく、シンプルな感じもします。


こういったセンスのいいデザインも、バルドの長所といえるのではないでしょうか?



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。


オーソドックスなタイプです。



ソケット
ソケットにもBALDOのロゴが入っています。


BALDOファンの方にはたまらないのではないでしょうか?



ソールのウェイト
ソールには大きなウェイトが配置されています。


ここまで大きいのは珍しいですが、それが嫌味になっていません。


ウェイトがきちんと『デザインの一部』になっています。


かなり重心が低くなっていそうですし、この位置にあるということで、重心の深さもありそうです。



ソールの溝
ソールには溝がありました。


これはもう今や『常識』ともいえる工夫です。


溝のないFWのほうが少ないかもしれません。



溝の深さ
溝は浅いですし、長さもそれほどありません。


これで充分ということなのでしょうか?


溝はメーカーによって個性が出るので面白いです。



トゥ側の凹み
トゥ側


ヒール側の凹み
ヒール側

トゥ側とヒール側には凹みがあり、結構目立っていました。


この凹みは空気力学によるものでしょうか?それとも単なるデザインに過ぎないのでしょうか?



フェース面の仕上げ
フェース面のデザインはシンプルです。


美しくて、打感も良さそうに見えます。


バルドのもうひとつの特長といえば、何といっても『弾きの良さ』ですが、こうして見ているだけでも、弾きが良さそうな感じが伝わってきます。


一口に『弾き』といっても色々とあると思いますが、バルドの場合は『強烈な弾き』というのが私の中にあります。


そう思えるくらい、強烈なクラブに出会ってきました。


『ぬるい感じの弾き』ではなく、『熱くてやけどしそうなほどの強烈な弾き』といったらいいでしょうか?



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。


カッコいいFWですが、ディープなタイプではありません。


このシャロー形状に親近感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


昔のシャローは形が崩れて魅力的に見えないものも多かったのですが、最近は改善されていて、美しいものが増えてきました。



顔
いい顔です。


クセがなくて、好感がもてます。


バルドらしい男前なクラブです。


いくら易しさをもったクラブでも顔が良くないと魅力も半減してしまいますが、このクラブはとても魅力的です。


いい顔をしたクラブを手にしただけで、こちらのテンションもあがってきます。



振り感
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。


特にクセのない感じで、タイミングもとりやすいです。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。


構えやすくて、いいイメージが浮かんできます。


やや小振りなスプーンです。


今はもっと『大顔』のスプーンもありますし、大きさのバリエーションも増えてきました。


小顔タイプを好まれる方にはちょうどいい大きさだと思いますが、逆にちょっと不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。


最新モデルではありますが、こうして構えてみると、これまでたくさん出会ってきた優秀なFWを思い出します。


最新形でありながら、変えなくていいところは変えず、いいところをしっかりと継承しているところがすごくいいです。


シャロー感もあり、球があがりやすそうです。


方向性に対する不安は全くありませんでした。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトで良いです。


イメージ通りのグッドフィーリングでした。



打球音
『音』も、いい感じです。


打つ前は高めの金属音を予想していたのですが、そうでもありませんでした。


音を気にすることなく、気持ち良く振り抜いていけました。



トゥ側
球はあがりやすいです。


直打ちで試してみたのですが、球はしっかりと浮いてくれましたし、充分な高さを出していくことができました。


とてもカッコいいスプーンですが、タフな印象はありませんでした。


ヘッド全体がシャローということもあると思いますし、ソールにある大きなウェイトがよく効いているのは間違いありません。


今はあがりやすいスプーンが増えてきて、スプーンの活躍の場が増えてきているように思います。


本数制限があるので、どれかを抜かなくてはいけませんが、あがりやすいスプーンを入れる代わりに、 バフィやクリークを抜いているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?


全身黒でカッコいいデザインという、いかにも『骨太』といいますか、『男前』な感じのFWですが、実際の性能はとても親しみやすくて頼りがいのあるFWという、見た目とのギャップが面白いです。


このギャップは『いいギャップ』です。



バックフェース
『安定性』も、いい感じです。


見た目カッコいいFWですが、気難しいタイプではなく、大らかさがあります。


ただ先ほども書きましたが、ややコンパクトな大きさなので、ラージサイズを好まれる方には、少し気を遣うところはあるかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』は、かなり高いです。


バルドらしい、レベルの高さです。


バルドは『飛距離』のイメージも強いですが、このFWもその性能に長けています。


ボールがピンポン球のように弾け飛びました。


初速も速く、まるでターボエンジンを積んでいるようです。


かなり弾きが良く勢いもあるので、ひょっとしたら高反発モデルなのかな?と思いましたが、適合モデルとのことでした。



操作性
『操作性』は、まずまずでした。


左右にも曲げることはできましたが、それほど大きくは曲げることができませんでした。


こういったところは『シャローヘッドの特徴』といっていいような気がします。


クセがないので、ドローヒッターの方にも、フェードヒッターの方にも合いやすいと思います。



ヒール側
シブいデザインで目を引きますが、決してデザインだけでなく、中身もギュッと詰まった高性能なFWです。


バルドらしいカッコいいFWだな・・・。と見とれていたのですが、実際に打ってもポテンシャルの高さを感じることができました。


かなり飛距離性能に優れているスプーンです。



BALDO TTX FAIRWAY WOOD
球が浮きやすいので、直打ちでも充分勝負していけるのも魅力です。


球は浮きやすくしっかりとしたキャリーを稼いでいくことができるのですが、『弱々しい』感じの『スピン過多』ではなく、ある程度抑えられたスピンという感じでした。


ヒッター向けだとは思いますが、そのハードルは高くないと思いました。



BALDO TTX FAIRWAY WOOD
いわゆる『物理的な性能』とは直接関係ないかもしれませんが、『質感』がいいのも魅力的です。


チープな感じは全くなく、高級感があり、所有欲を満たしてくれます。


クラウンからソール、そしてフェース面と、いい素材が使われ、丁寧に作られ、仕上げもしっかりしているな・・・。と思いました。


易しいクラブだけど、決して易しいだけのクラブではなく、目でも楽しめるクラブです。



BALDO TTX FAIRWAY WOOD
打つ前から、このクラブで打つとどんな感じなんだろう・・・。とワクワクしながら見ていたのですが、最初から最後までずっと楽しむことができました。


バルドのFWをたくさん試打してきたわけではないので、詳しいことは分かりませんが、このFWはおそらくこれまでのバルドのFWの中でも、かなりイージーな部類に属するような気がします。


カッコ良さや飛距離性能・打感の良さなども印象に残ったのですが、『易しさ』という点でも、強く印象に残りました。



BALDO TTX FAIRWAY WOOD
このクラブでラウンドできたら楽しいだろうな・・・。と思いながら見ていました。


また私の悪い癖が出てしまいました。


『欲しい欲しい病』です。


いいクラブに出会えるのはとても楽しいことなのですが、試打を終えてクラブを返却して練習場を後にするときに寂しさを感じてしまうこともあります。


今日もそうなってしまいました。


また手にすることができたら、今度はコースで試してみたいと思います。

                         
        

                         
      
2018年01月20日
  

バルド STRONG LUCK WEDGE VERSION 2

                 
バルド STRONG LUCK WEDGE VERSION 2
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは バルド STRONG LUCK WEDGE VERSION 2 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは57度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子 です。



正面
久し振りに出会った、バルドのウェッジです。


バルドはドライバーのイメージが強いですが、ウェッジにもいい印象があります。


ドライバー同様、このウェッジも、バルドらしい硬派でカッコ良く仕上がっています。



STRONG LUCK
『STRONG LUCK』という文字がありました。


『強運』ということでいいでしょうか?


まさに私のゴルフのような気がしました。


いつも運の良さによって支えられている感じがします。


私は幸運です。


実力というよりも、運の良さでスコアを作っているように思います。



VERSION2
『VERSION2』という文字がありました。


おそらく『VERSION1』があったと思うのですが、私は出会えていません。


『VERSION3』というのもあるのでしょうか?



フラットフェース
フラットバックタイプの美しいウェッジです。


『背中が美しい』といったらいいでしょうか?


キャビティタイプには無い美しさがあります。


『男は背中で語る』というところがありますが、クラブもそうなのかもしれません。


シンプルだからこその性能があると思います。



トップライン
トップラインは標準的です。



ソール幅
ソール幅も普通でした。


特別ワイドということはありませんでした。


むしろ、サンドウェッジとしては狭く見える方もいらっしゃるかもしれません。


このソール幅だけを見ていると、AWのように見える方もいらっしゃるのではないでしょうか?


ワイドソールタイプのSWを好まれる方は少し苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。



ネック長さ
ネックの長さは適正でした。


ウェッジには、これくらいの長さはあって欲しいと思っています。



リーディングエッジ
リーディングエッジの削りは見られませんでした。


最近は削られている物が多いので、少し珍しいです。



バンス
バンスは結構利いているように見えましたが、トレーリングエッジは少し削られていました。


微妙な調整がされているように見えます。



ミーリングあり
フェース面にはミーリングがはっきりとありました。


今のウェッジには、ミーリングがされている物とされていない物に二分されますが、このウェッジにはありました。


しかも、はっきりしていました。


ミーリングにも色々なタイプがありますが、このウェッジのミーリングを見ていると、クリーブランドのウェッジを思い出しました。


よく似ています。


このミーリングにも、綿密な計算がされているのでしょうか?



構え感
ボールを前にして構えてみても、いい感じです。


構えやすいです。


バルドのクラブなので、この構えやすさは予想できていました。


据わりもいいので、アドレスがすぐに決まります。



開きやすさ
フェースを開いて構えてみたのですが、いい感じでした。


開いても邪魔に感じるところがありませんでした。


トレーリングエッジの削りがよく利いているのかもしれません。


開きやすいのですが、何となく『マニュアル』っぽいというよりは『オートマ』っぽい感じがしました。


どこがと表現しづらいのですが、何となくそう感じました。


フェースにあるミーリングもよく目立っていましたが、構え感を邪魔するほどではありませんでした。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトです。


『球あたり』の優しいウェッジだな・・・。と思いました。


ガツンと強烈にアタックしてくる感じではなく、優しく接する『紳士的』な感じがしました。



スピン性能
『スピン性能』は高いです。


それほど強烈な食いつき感があるわけではないのですが、ボールをよく止めてくれました。


球が滑ることなく、しっかりとフェース面に乗ってくれて、適正なスピンが掛かっている感じでした。



トゥ側
球を拾いやすくて、いい感じでした。


出球の高さのイメージも合いました。


グースが弱いタイプのウェッジなので、優しくフワッと浮かせることがしやすいです。



バックフェース
『安定性』は普通です。


特にシビアに感じることもなく、むしろ安定している感じがありましたが、かといってオートマチック系とはまた違うように感じました。



距離感
『距離感』も合いやすく、親しみやすいです。


ヘッドの色が黒というのも、よく効いているのかもしれません。


収縮色なので集中力が、より増すのかな?と思いました。


このウェッジの色と、打感がマッチしているように感じました。


ノーマルなメッキタイプのウェッジもいいですが、改めてこのような色のウェッジの魅力に浸ることが出来ました。



操作性
『操作性』は高いです。


色々なことを無難にこなしてくれるウェッジです。



ヒール側
全体的にバランスがとれている、扱いやすいウェッジだな・・・。と思いました。


機会があれば、また試打してみたいです。

                         
        

                         
      
2017年06月19日
  

バルド PROTOTYPE CB16 FORGED アイアン

                 
バルド PROTOTYPE CB16 FORGED  アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO PROTOTYPE CB16 FORGED アイアン の7番 です。



N.S.PRO MODUS3 TOUR 105
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。

ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは手元調子 です。



正面
バルドの美しいキャビティアイアンです。


最近は機能的なアイアンにたくさん出会ってきているせいか、このシンプルさがとても美しく見えます。


余計な付加価値を付けない、シンプルさで勝負している感じがします。



側面
オーソドックスなフルキャビティアイアンです。


バルドのクラブ(特にドライバー)には『飛び』のイメージが強いですが、それ以外にも『男前』『カッコいい』というイメージもあります。


このアイアンも美しさとカッコ良さが共存していました。


ゴルフクラブは球を打つ前にその雰囲気を、まず目で楽しみたいと思っている私はとても好感がもてました。


最近のアイアンの特徴といえるように思うのですが、ラージサイズでした。


小顔タイプのフルキャビティは少なくなってきているような気がします。



トゥ側のウェイトのようなもの
トゥ側にはウェイトのようなものがありました。


もしウェイトの役目を果たしているのだとすると、この位置にあるということは重心距離を伸ばして飛距離性能を高める狙いがあるのでしょうか?


私は小顔で重心距離が短いタイプが好きなのですが、ラージサイズを好まれる方もたくさんいらっしゃいますし、好みが分かれるところだと思います。



彫りの深さ
彫りの深さは充分です。


昔からある、オーソドックスなフルキャビティアイアンです。



アンダーカット
アンダーカットもありました。


これもよく見られる工夫です。



トップライン
トップラインは厚めでした。



ソール幅
ワイドソールタイプです。



リーディングエッジ
リーディングエッジは微妙に削られていました。



ネック長さ
ネックは短めでした。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。


シンプルなフェース面です。




写真を撮り忘れてしまったのですが、ボールを前にして構えてみると、私の好みの範囲からは外れていました。


ラージサイズでグースも目立ちます。


少し『アゴ』も出ていました。


しかし、これまでも同様のタイプはたくさん経験しているので、苦手に感じることはありませんでした。


最初見た『顔(バックフェースのデザイン)』と、構えたときの顔の印象が違っていました。


いいイメージが鮮明に浮かんでくることは無かったのですが、この大らかそうな顔に任せて打っていこう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、なかなかいい感じでした。


厚みのある柔らかさとは違うのですが、しっかりしていて好感がもてました。



トゥ側
球はあがりやすいです。


タフな感じは全くありませんでした。


幅広い層に対応できる、敷居の低いアイアンだと思いました。



バックフェース
『安定性』も高く、大らかなタイプのアイアンです。


フルキャビティの長所が充分感じられました。



ヒール側
『飛距離性能』も高いですが、今のアイアンの中では平均的なほうかもしれません。


安定した飛びを実現してくれていますが、『飛び』に特化したアイアンという印象はありませんでした。


飛ばす為にロフトを立て、そのデメリットを解消するために、色々な工夫がされているアイアンだな・・・。と思いました。



BALDO PROTOTYPE CB16 FORGED IRON
『操作性』は、まずまずでした。


左右に曲げるのも難しくなく、普通に扱うことができました。


扱いやすさと安定性のバランスが取れているな・・・。と思いました。



BALDO PROTOTYPE CB16 FORGED IRON
バルドらしいカッコ良さがありながらも、易しさもあって、親しみやすいアイアンだと思います。


                         
        

                         
      
2016年05月01日
  

バルド COMPETIZIONE 568 FAIRWAY WOODS

                 
BALDO COMPETIZIONE 568 FAIRWAY WOODS
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO COMPETIZIONE 568 FAIRWAY WOODS の3番 です。



ATTAS
シャフトは ATTAS です。

ロフトは14.5度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスは65S、シャフト重量は65g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は330g です。



正面
精悍でとてもカッコいいバルドのフェアウェイウッドです。


バルドはドライバーのイメージが強いですが、このFWもドライバーの流れを汲んでいるような感じがします。


一目見て気に入りました。


何ともいえない雰囲気がありました。


全体が黒で形も整っていて、『骨太』といいますか、『硬派』な印象があります。



側面
ディープというよりはシャローな感じもしますが、形が崩れていないので好感がもてます。


易しさを追求しすぎるあまり、形が崩れてしまい、あまり興味がもてないクラブもありますが、このクラブは全然違っていました。


この形の美しさはバルドらしいです。



2つのウェイト
まず何といってもソールにある、この2つのウェイトが目に飛び込んできます。


専用の工具を使えば取り外せそうです。


色々な重さが用意されているのでしょうか?


重さの違うウェイトに交換すると、クラブの性能も変えられそうです。


何gなのかな?数字があるかな?と思い、近くで見てみましたが、数字はありませんでした。



トゥ側の凹み
トゥ側


ヒール側の凹み
ヒール側

トゥ側とヒール側にある、この凹みも目立っていました。


それほど深くはなく、むしろ浅いですが、この凹みにも理由があるのだと思います。



顔
バルドらしく、いい顔をしています。


バルドは男前の印象が強いので、この顔の良さは予め予想していました。


いい顔でないと、バルドらしくないような気がします。


まずはいい顔であって、その顔を崩さないで性能を上げていくことが重要なのだと思います。


今はスプーンも、結構大きい物がありますが、このクラブはオーソドックスな感じで好感がもてます。


ティアップして打つときはある程度大きさがあってもいいと思うのですが、地面から直に打つときは大きさが逆に難しさの要因になってしまうこともあります。



クラウンの凹み
クラウンに凹みといいますか、『段差』のようなものがありました。


珍しいですし、意外でした。


わざわざこのようにしているということは、それだけの大きな理由があるのだと思います。


個性的なクラウンですが、『美観』が全く崩れていないのがいいと思いました。



シャローバック
シャローバックタイプです。


ディープではありません。


スプーンでこれだけシャローなのは昔では考えられなかったと思いますが、今はこれくらいが当たり前のようになってきています。


それだけスプーンも他の番手のFWと同じように『直打ち』することへの易しさが求められているからではないかな?と思いました。


スプーンがバフィやクリークなどと同じようにあがりやすくなっていれば、元々距離が稼げるクラブなので、コース攻略が楽になると思います。


このシャローバックを見ていると、あがりやすそうだな・・・。と感じました。



フェース面のデザイン
フェース面の仕上げがとても綺麗です。


このフェース面の美しさも、バルドの特長です。


今は色々なタイプのデザインがありますが、私はこのようなオーソドックスで美しいフェース面が好きです。


打感はもちろん、弾きも良さそうです。



振り感
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。


パーツメーカーなので、最初から色々なシャフトと組み合わせられるところも魅力です。


このアッタスとの相性もいいと思いました。


タイミングも取りやすいです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。


とても構えやすいです。


変なクセは全くないです。


この構えやすさもバルドの特長です。


バルジはそれほど丸くなく、むしろ真っ直ぐに近い感じです。


操作性よりも、安定性の高さをイメージさせてきました。


どちらかというと、バルジは少し利いていたほうが私は好きなのですが、それはパーシモンのイメージがまだ抜け切れていないのかもしれません。


メタルやチタンでゴルフを始められた方は、むしろこのクラブのように真っ直ぐなほうが構えやすいのかもしれません。


昔の感覚がまだ残っていますが、このクラブのバルジも好きです。


ラインも出しやすいです。


こうして構えてみると、スプーンというよりはバフィに近い感じがしました。


適度の小顔ですし、シャロー感もあるので、球があがりやすそうだな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

飛距離性能
まず感じたのが、その『飛距離性能の高さ』です。


かなり優れています。


あっという間に飛び去っていきました。


バルドらしい、ハイレベルな飛びです。


低スピンタイプで、強い球で飛び出していきました。


弾きがいいので、かなりフェース面が仕事をしてくれているな・・・。と思いました。


初速がとても速いです。


最近は『飛び系FW』が増えてきましたが、このクラブはそれらの中でも間違いなくトップクラスにあると思います。


ヒッター向けのFWといっていいと思います。



フェース面
『打感』はとても良いです。


ソフトで『球の重さ』をしっかりと感じとることができました。


弾きがいいのですが、ほんの一瞬だけ『球乗せ感』も味わうことができました。


インパクトがボヤけた感じではないので、とてもいいと思いました。



打球音
『音』は、はっきりしているのですが、大きすぎずちょうど良いです。


予想していたよりも、少しおとなしめの音でした。


いくら振っていっても、邪魔になることはありませんでした。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点でも、いい感じでした。


『14.5度』というロフトを感じさせないあがりやすさがありました。


今日はマットの上からの直打ちで試してみたのですが、直打ちでも充分あがってくれました。


ヒッター向けだとは思いますが、タフ過ぎないFWです。


ドロップすることなく、力強く前に押し運んでくれました。



バックフェース
『安定性』という点では、まずまずだと思いました。


普通といった印象をもちました。


『難しすぎず易しすぎず』といったところでしょうか?


ラインも出しやすく、普通に打っている限り暴れることはありませんでした。


ただ、スライサーの方には難しく感じられるかもしれません。


球が自然につかまってくれるタイプではないと思います。


私はフッカーなので、このFWが易しく感じますが、スライサーの方は球がつかまりきらず、右に抜けてしまうかもしれません。


好みが分かれるところだと思います。


ただ、装着するシャフトにもよりますし、ウェイトを交換することができれば、また違う結果になると思います。


スライサーの方への敷居を下げていけそうです。


難しすぎるクラブだとは思いませんが、高い直進性がある感じはしませんでした。



操作性
『操作性』という点では、あまり大きく曲げられなかったのですが、左右に曲げるのは易しいです。


クセはなく、左右同じように対応してくれました。


球がつかまり過ぎず、少し逃がしていけるので、フェード系がとても易しいです。


左へのプレッシャーを感じさせないので、私は楽に打つことができました。



ヒール側
実際に打ち比べたわけではないので、はっきりとはいえないのですが、何となく『RBZ』を使ってこられた方は、すんなりとこのクラブにシフトしていけるのではないかな?と思いました。


ちょっとタイプは違いますが、このクラブを試打しながらRBZのことが思い出されました。


共通していえるのは、どちらもかなり優れた『飛距離系FW』ということです。



BALDO COMPETIZIONE 568 FAIRWAY WOODS
RBZのことも思い出しましたが、それ以外の以前試打した飛距離系FWのことも思い出しました。


こちらも打ち比べてみたわけではないのですが、今日の感じだと、こちらのほうがそのFWよりも飛距離性能が優れているんじゃないかな?と思いました。


そのクラブもかなり高性能ですが、それでもこのクラブの優位性を感じました。


それくらい、このFWは飛距離性能に長けていると思います。



BALDO COMPETIZIONE 568 FAIRWAY WOODS
『美しさ』と『カッコ良さ』があって『美』という性能が高く、実際に球を打ってみて感じた『基本性能の高さ』も感じました。


『美』と『飛距離』の両立がバランス良くできているとFWだと思いました。


構えたときに違和感が無かったので、気持ち良く振り切っていけたところも、いい結果につながったような気がします。


やはり、気持ちを盛り上げてくれるクラブというのはありがたい存在です。



BALDO COMPETIZIONE 568 FAIRWAY WOODS
このクラブはスプーンですが、クリークもあるということなので、是非試してみたいと思いました。


おそらく、そのクラブもかなりいい感じに仕上がっているだろう・・・。と思いました。


先ほども書きましたが、球のつかまりがそれほど高くはないので、スライサーの方は球がつかまりきらず難しく感じられるかもしれません。


フックフェースやラージサイズを好まれる方にも、合いづらいところがあるかもしれません。


タフ過ぎないですが、決して『イージー系』というタイプでもないと思います。



BALDO COMPETIZIONE 568 FAIRWAY WOODS
あまり出会わないバルドのFWでしたが、とてもいい印象のまま試打を終えることができました。


また試打してみたいと思いましたし、購買意欲も刺激されました。


地クラブメーカーの実力の高さを感じました。


                         
        

                         
      
2016年02月28日
  

バルド COMPETIZIONE 568 DRIVER

                 
バルド COMPETIZIONE 568 DRIVER
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER です。



CRAZY CB-50

シャフトは CRAZY CB-50 です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは7.7、シャフト重量は67g、トルクは3.2、キックポイントは中調子 です。



正面

バルドのとてもカッコいいニュードライバーです。


バルドのイメージカラーといってもいいブラックで全身が覆われています。


白いヘッドもありましたが、やはりバルドは黒がよく似合います。



側面

ディープなタイプのヘッドです。


今はシャローヘッドが全盛なので、珍しい感じがします。


しかしバルドは昔からディープなタイプも多いですし、バルドの硬派なイメージに合っているな・・・。と思いました。


挑戦意欲がかきたてられます。



ネック長さ

ネックの長さは平均的です。


こうして見ても、美しいヘッドだな・・・。と思いました。


しばらく見とれてしまいました。



オリジナル形状

バルドといえば、このデザインです。


一目でバルドと分かります。


最近は、このようなメーカーは少ないように思います。


昔はロイヤルコレクションのキャビティソールが印象的でしたが、今は色々と変わってきています。


より高性能を求めていくうえでチェンジしていくのは仕方ないことだと思いますが、できればこのように一目で分かるデザインはずっと残って欲しいと思います。


どのクラブも似たような物が増えて『没個性化』してきていると感じることもあるのですが、個性は大きな武器だと思うので、メーカーの特色が感じられたらいいな・・・。と思っています。


バルドは見た目の個性を保ちながらも、高性能を維持し続けているところが凄いな・・・。と、これまでのモデルに出会ってきて強く感じます。



ウェイト

バックフェースには、ウェイトがひとつだけ配置されていました。


専用の工具を使えば、簡単に取り外せそうです。


何gなのかな?と思い、近くで見てみたのですが、数字は刻印されていませんでした。


ウェイトを交換するタイプではなく、ずっと固定なのかもしれません。



トゥ側の凹み

トゥ側

ヒール側の凹み

ヒール側

トゥ側とヒール側には、それぞれ大きな凹みがありました。


これも、空気抵抗を減らす効果が期待できるのでしょうか?


同じような物に、これまでたくさん出会ってきました。



ディープヘッド

ディープバックタイプのヘッドです。


昔だったら『セミディープ』というところかな?と思いましたが、今はシャロータイプが圧倒的に多いので、ディープといえるような気がします。


シャローバックを好まれる方には、敷居が高そうに感じられるかもしれません。


人によって好みが分かれるところだと思いますが、こうして見ていても力強い弾道をイメージできますし、ポテンシャルの高さを感じさせます。


私は昔からディープタイプが好きですし、今のディープタイプは見た目以上に敷居が低くて親しみやすい物もあるので、昔のような気むずかしさは感じません。


メーカーの技術も年々進化しているのだと思います。



美しいフェース面

とても美しいフェース面です。


ヘッド全体が美しいですが、このフェース面がまた特に美しいです。


こういったところにも、『クラブの質感』といいますか、『高級感』が感じられます。


最後まで丁寧に仕上げられているんだな・・・。と思いました。


色々なクラブを試打していると、時にはすごく雑でチープに感じられるクラブに出会うこともあります。


例え新品のクラブでも、どこか『曇った感じ』といいますか、クリアに感じられないこともあります。


まだ全ての工程が終わっていないまま市場に出回ってしまっているのではないかな?と思えるクラブもありました。


そういった意味でも、このクラブは好感がもてました。


日本メーカーの丁寧さを、目で感じとることができます。


クラブは『球を打ってナンボ』のところがありますが、まずは目で楽しみたいと思います。



盛り上がったクラウン

クラウンの中央部分が結構盛り上がっていました。


時々、このようなドライバーを見かけます。


少しでもフェース高を高くして、弾きを良くしているのかな?と思いました。


シャロータイプのヘッドでは難しいですが、このようなディープフェースはフェースを縦に使えるので、風の強い日でも活躍してくれそうに感じます。


シャローフェースは確かにあがりやすいのですが、低く抑えたくても自動的に上がってしまうので、風の影響をモロに食らってしまうことがあり、難しく感じることが多いです。


そういったときにディープだと融通が利くので、実用的に感じます。


フェースを左右ではなく、上下に使えるクラブは魅力的です。


最近は『ディープフェース&シャローバック』のコンビが多いですが、このドライバーは『ディープフェース&ディープバック』という組み合わせです。


より力をダイレクトに伝えられそうな印象があります。



クローバーマーク

トゥ側にある、この四つ葉のクローバーのマークがとてもオシャレですし、見た目のインパクトがあります。


バルドのトレードマークといっていいでしょうか?


全体的にとてもハードそうな印象を与えますが、この四つ葉のクローバーが気持ちを和ませてくれそうです。


昔からゴルフクラブは肉食系の動物の名前が付けられていたり、デザインに組み込まれていたりすることが多いですが、この四つ葉のマークは全く違う感じがします。


しかし、それがまたいいな・・・。と思いました。


子供の頃、近所の空き地にいって四つ葉のクローバーを探して、夕方過ぎてもなかなか見つけられなかった思い出が蘇ってきました。



顔

いい顔をしています。


バルドなので、いい顔は当然ではあるのですが、こうして見ていて心が癒やされました。


全体的な形も美しいですし、程良い小顔です。


どんどんテンションが上がっていくのが、自分でもよく分かりました。



振り感

素振りをしてみても、いい感じです。


この力感溢れるヘッドと、高性能なシャフトとの組み合わせはいいな・・・。と思いました。


お互いがお互いの個性を消し合うのではなく、上手く引き出し合っているように感じられます。


『1+1=2』が普通ですが、それ以上に感じられます。


お互いの相乗効果が期待できそうです。


ヘッドとシャフトのマッチングは重要です。



構え感

ボールを前にして構えてみても、思わず笑顔になってしまうほどの構えやすさでした。


とてもリラックスして構えることができました。


すごくオープンというほどでもなく、スクエアな感じもしたのですが、逃がすイメージが強く出せました。


左へのプレッシャーが軽減されて、とても打ちやすそうに感じられました。


ロフトが10.5度だからなのかもしれませんが、フェース面がよく見えました。


できればもう少し『絶壁感』が欲しかったのですが、これは仕方ないことだと思いました。


次はもっとロフトが立ったモデルを試打してみたいと思いました。


色々なドライバーを試打していると、構えただけで、


これは飛びそうだな・・・。と思えるクラブと、そうでないクラブに出会います。


このドライバーは完全に前者です。


力強い弾道がイメージできましたし、方向性への不安も殆ど無いので、気持ち良く振っていけそうだな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』はすごくいいです。


程良い柔らかさと弾き感のバランスが合っているな・・・。と思いました。


フェース面に乗るというよりは、強く弾く感じのほうが強いです。


これまでのバルドのドライバーに感じられたグッドフィーリングです。


嫌な衝撃は全く残りませんでした。



打球音

『音』は大きすぎず、小気味良い感じです。


いい感じで耳に届いてきました。


いくら強く振っても、ストレスを感じさせない音です。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、ロフトのせいなのか、構えるまでの印象よりも高くあがりました。


ディープタイプのヘッドですが、それほどタフさは感じませんでした。


『ライナー系』という感じはしませんでした。


しかし、ヒッター向けのドライバーであることは間違いありません。


ロフトにもよると思いますが、ある程度のHSがあったほうがいいように思います。


ただ、その敷居は決して高すぎないと思いました。


日本のメーカーらしく、私たち日本人ゴルファーのことをよく研究しているように思えました。



バックフェース
『安定性』という点では、どちらかというと正直なタイプです。


高い直進性があって曲がりにくい・・・。というタイプのドライバーではありませんでした。


打点のブレによって軌道も、そして打感や音も微妙に変わりました。


正直さをもったヘッドなので、よりシャフト選びが重要になってくるかもしれません。



飛距離性能

『飛距離性能』は、かなり優れています。


バルドらしい、ハイレベルなディスタンス性能です。


ボールを強く弾き飛ばすことに長けたドライバーです。


パワフルな弾道です。


一球目から、とてもいい感じのドローボールを打つことができました。


『逃がし顔が打たせてくれたドローボール』といったらいいでしょうか?


つかまり過ぎないで、いざとなったら逃がすイメージが出せたからこそ、気持ち良くフィニッシュまで振り切ることができ、それがいい感じのドローボールになったように思います。


『安心感が与えてくれたドローボール』といったところでしょうか?


『被り顔』では打ちづらい弾道だな・・・。と思いました。


フェースが被っていると、『つかまる』というよりは『引っ掛かる』『つかまり過ぎる』という思いが強くなって、どこか小手先で細工をしたり、合わせにいってしまったりすることも多くなります。


方向性ばかり気になってしまいます。


結果、いい感じの球が打ちづらくなります。


こういったことはドローヒッターの方には、ご理解いただきやすいのではないでしょうか?


適度な小顔だからでしょうか?


フェースもターンしやすく、自然に球がつかまります。


ラージサイズのターンしづらく、右に抜けていくようなドライバーとは全く性格の異なるドライバーだと思いました。


弾きが良くて、つかまりがいいです。


それに加え、適度な低スピン性能も持ち合わせていると思いました。


叩きにいっても吹き上がることなく、しっかりと前へ前へと押し進めてくれました。



操作性

『操作性』はなかなかいい感じでした。


球が自然につかまるので、余計な気を遣う必要がないのがいいな・・・。と思いました。


フェースが戻りきらず方向性が出しづらいということは全くありませんでした。


左右に曲げるのも易しく感じられました。


ただ、このように弾きのいいドライバーなので、できればあまり『技』を使うのではなく、自分の持ち球を素直に表現していくほうが自然で易しく感じられました。


私はフッカーですが、このドライバーはとても扱いやすくて易しく感じました。


球は自然につかまっていきやすいのですが、ちょっと逃がしたいときにも素直に反応してくれるので好感がもてました。



ヒール側

とにかく、弾道が強くて飛びという要素をたくさんもっているドライバーだな・・・。と思いました。


かなりパワフルな弾道です。



BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER

高性能なドライバーですし、かなり高級感があったので、おそらくヘッドだけでも高価なんだろう・・・。と思い、値段を尋ねてみたのですが、やはりその通りでした。


バルドにチープなイメージは無いですし、これまでも高級感がありましたが、このドライバーもこれまで通り、高価でした。


性能的には親しみやすいですが、金額的にはちょっと敷居が高いと思いました。



BALDO COMPETIZIONE 568 ドライバー

しかし、性能やこの質感などを考えると、決してコストパフォーマンスは低くないと思いました。


値段と掛け合わせて考えてみると『適正』といったところかな?と思いました。



BALDO COMPETIZIONE 568 ドライバー

性能の高さに加え、『精度の高さ』も価格に関わってくるのは仕方ないことだと思います。


全く同じモデルでも、『飛んだり飛ばなかったり』といったことになりにくいメーカーのひとつだと思います。


いわゆる『当たり外れ』が限りなく少ないメーカーだと思います。


かなり精度にこだわって作られているように感じられました。



BALDO COMPETIZIONE 568 ドライバー

バルドのドライバーを初めて試打したときも、よく飛ぶなぁ・・・。と思ったことをよく覚えているのですが、その伝統がずっと引き継がれているように思います。


大量生産できないからこその高性能があるような気もします。


バルドなので質感がいいのは当たり前ですが、それ以外にも飛距離性能の高さと扱いやすさが印象的なドライバーでした。


購買意欲が強く刺激されましたし、是非コースでも使ってみたいと思いました。


バルドに対する、私の好感度がまた上がりました。

                         
        

                         
      
2015年08月16日
  

バルド 8C CRAFT アイアン

                 
BALDO 8C CRAFT アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは バルド 8C CRAFT アイアン の6番 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは27度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。



正面
とてもカッコいいバルドのキャビティアイアンです。


個性的なデザインですが、落ち着いた感じがしますし、仕上げも美しいです。


ピカピカ光るミラー仕上げよりも、このアイアンのような艶消しタイプのほうが私は好きです。


この仕上げも、落ち着き感を醸し出している要因のような気がします。



側面
オーソドックスなタイプのキャビティアイアンです。


ヘッドの大きさも、結構感じられます。



彫りの深さ
彫りの深さも、しっかりあります。


最近はポケットキャビティが多いので、このようなタイプのアイアンは新鮮に感じられます。


トップラインは、ほんの少し厚めでした。



アンダーカット
アンダーカットも、しっかり入っていました。


この形状も見慣れた感じがします。



バックフェースのアクセサリー
バックフェースにある、この黒いプラスチックのような物はどのような効果が期待できるのでしょうか?


打感を良くする為なのでしょうか?


プラスチックのような質感なので、永く使っていくと質感がどのように変化していくのかが少し気になりました。


劣化してみすぼらしくなってしまわないかな?と、少し気になりました。


私はクラブを永く使っていきたいタイプなので、こういった『耐久性』が気になりました。


使い込んでいけばいくほど、味の出るアイアンがベストです。


ワンピースタイプの、いわゆる『削り出し』が一番贅沢ではないかな?と思うのですが、最近は技術も進み、いろいろなタイプのアイアンを見かけるようになりました。


このアイアンも、いろいろな技術が組み込まれていそうですが、それが主張し過ぎてゴチャゴチャしていないところに好感がもてました。


見た目はなるべくシンプルで、感性を邪魔しないクラブに惹かれます。



ソール幅
ソール幅は広めです。


今のアイアンらしい広さといったところでしょうか?



ネック長さ
ネックの長さは標準的な感じです。


こうして見てもグースの利きが分かります。



ソールの刻印
ソールにある『BALDO』の刻印がカッコいいです。


バルドファンの方にはたまらないのではないでしょうか?



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。


とても綺麗なフェース面です。


軟鉄の質感を目で楽しむことができました。



リーディングエッジ
リーディングエッジの削りが目立っていました。


今は多くのアイアンが、このようになっています。



構え感
ボールを前にして構えた感じはまずまずでした。


セミラージサイズです。


私はもう少し小振りなほうが好きなのですが、これくらいの大きさが安心感もあって、ちょうどいいという方は多いのではないでしょうか?


グースも少し利いていますが、それほど目立ちすぎず、気になるほどではありませんでした。


『セミラージサイズ』『セミグースネック』という、今主流の形状です。


このようなタイプが一番ニーズがあるように思います。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、いい感じでした。


外観からくる印象通りのフィーリングだな・・・。と思いました。


柔らかくて好感がもてました。



トゥ側
球はよくあがってくれました。


番手を感じさせないほどのあがりやすさです。


普段、なかなか6番アイアンを試打することはないのですが、今日はいつもの7番を試打しているのかな?と思えるほどのあがりやすさでした。


カッコいいアイアンですが、タフな感じは全くしません。



バックフェース
『安定性』も高いです。


フルキャビティらしい寛容さが充分あるな・・・。と思いました。


大らかさが、このアイアンの特長のひとつだと思います。



飛距離性能
『飛距離性能』も、なかなか優れているな・・・。と思いました。


今はかなり飛距離に長けたアイアンがたくさんありますし、このアイアンよりも飛ぶアイアンはたくさんあります。


なので、飛び抜けて優れているとは思いませんでしたが、私の感覚ではやはり飛ぶタイプのアイアンです。


『1番手以上の飛び』を実現しているアイアンです。



操作性
『操作性』は普通だな・・・。と思いました。


寛容さを感じさせるアイアンですが、左右に曲げるのも難しくなく、普通にできました。


同じキャビティアイアンでも、ハーフキャビティのような敏感さはあまり感じませんでしたが、変なクセもなく、自分の持ち球で勝負していける感じがしました。



ヒール側
いい意味で、すごくまとまっているアイアンだな・・・。と思いました。


他のメーカーのアイアンにも見られるところですが、今アイアンに求められているものがギュッと凝縮されているように感じました。



BALDO 8C CRAFT IRON
セミラージサイズとセミグースによる易しさがあります。


ヘッドが大きすぎたり、グースの利きが強すぎたりすると難しく感じておられる方もいらっしゃると思いますが、これくらいで抑えられていると、そういったマイナス的なことは感じにくいのではないでしょうか?


ちょうど良い『さじ加減』ができているように思います。



BALDO 8C CRAFT IRON
球もあがりやすくて、飛距離もそこそこ出る・・・。そんなタイプだと思います。


飛びすぎるというよりは、コントロールできる範囲で抑えてくれる飛距離といったらいいでしょうか?


馴染みやすいタイプのアイアンではないかな?と思いました。



BALDO 8C CRAFT IRON
アイアンに限らずドライバーなどでもそうですが、バルドのクラブは『顔の良さ』『カッコ良さ』のイメージがあります。


このアイアンも、そのイメージを損なうことなく、易しさを追求している感じがしました。



BALDO 8C CRAFT IRON
また試打してみたいと思いました。

                         
        

                         
      
2015年04月12日
  

バルド TT PROTOTYPE 911D DRIVER

                 
バルド TT PROTOTYPE 911D DRIVER
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO TT PROTOTYPE 911D DRIVER です。



Basiléus Z 70S
シャフトは バシレウス Z 70S です。

ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は74g、トルクは2.7、キックポイントは中調子、クラブ総重量は327gです。



正面
バルドの新しいドライバーです。


これまでのバルドのイメージにピッタリと合う、黒を基調としてカッコいいデザインになっています。


高級感もすごくあります。


バルドのドライバーに初めて出会ってから数年が経ちましたが、とてもいいイメージが残っています。



側面
こうして見てみると、かなり厚みのあるヘッドだということが解ります。


今はシャロー系ヘッドが圧倒的に多いので、このようなタイプはとても珍しいです。


911Dの『D』は、『ディープ』のことでしょうか?


911という数字は何を意味しているのでしょうか?


車好きの私は、ポルシェを連想しました。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。


見慣れた長さです。



ソール形状
この独特のソール形状も、バルドの個性のように思います。


見た目の美しさに加え、機能性にも優れているのでしょうか?


真ん中付近の凹みには、どのような意味があるのでしょうか?



ディープヘッド
ディープバックタイプのドライバーです。


昔はこのようなドライバーばかりでしたが、今は完全に立場が逆転しました。


ディープなヘッドを見つけるほうが難しくなったように思います。


このディープなところに、親しみづらいと感じられる方も、いらっしゃるかもしれません。



顔
とてもいい顔をしています。


バルドらしいです。


今は様々なタイプの顔を見かけるようになりましたが、私はこのようなオーソドックスなタイプが大好きです。



振り感
素振りをしてみると、とてもいい感じでした。


適度な重量もあって、タイミングがすぐに合いました。


今は『振りにいけない』タイプのドライバー(特に純正シャフト装着モデル)も多いですが、このドライバーは気持ち良く振っていくことができました。


ヘッドのタイプと、このシャフトの粘り感が上手く合っているな・・・。と思いました。


変な動きをしないので、余計な気を遣わなくて済みます。



構え感
ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じでした。


変なクセはなく、自然に構えることができました。


いいイメージもたくさんでました。


左に曲げるイメージも出せましたが、右に逃がすイメージのほうが強くでました。


オートマチックタイプではなく、完全にマニュアルタイプだと思いました。


ヘッドの厚みも感じ取れるので、叩くイメージも出せました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、とてもソフトです。


バルドらしい、グッドフィーリングです。



打球音
『音』は静かで好感がもてました。


いくらでも強く打っていけますし、周りも気になりません。


集中力が途切れることもありませんでした。


最近は、その『音』が邪魔しているドライバーも見かけますが、このドライバーは全く違っていました。


やはり遠くへ飛ばしていきたいドライバーショットは、このように邪魔をしない音が求められます。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、かなりタフなドライバーだと思います。


高い弾道というよりは、明らかにライナー系が打ちやすいタイプです。


幅広い層に対応しているような感じはしませんでした。


ディープヘッドらしい、敷居の高さは充分あると思います。


私はライナー系の弾道が好きなので、このドライバーから放たれる弾道が好きですが、これは人によって好みがはっきりと分かれるところだと思います。


完全にヒッタータイプ向けのドライバーだと思います。


ヘッドもそうですが、シャフトも叩けるタイプです。


最近のドライバーでは、なかなか見られない、かなり硬派なドライバーだと思いました。



バックフェース
『安定性』という点では、結構シビアな感じがします。


高い直進性があるようには思えませんでした。


打点のブレにも反応しやすい感じがしました。


球筋のイメージを『直線』と捉えておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。


『曲線』。つまり自分の持ち球をイメージしておられる方には、イメージに乗せやすいところがあるように思います。



飛距離性能
『飛距離性能』は、かなり優れているな・・・。と思いました。


フェースの弾きも、すごくいいです。


ボール初速がとても速く、あっという間に飛んでいく感じです。


ピンポン球を打っているような感覚をもちました。


ただ、先ほども書きましたが、かなりタフなドライバーなので、球が浮きづらい、充分なキャリーが稼げずに距離も出ない・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。


メーカーも、幅広い層に対応できるように作っているのではなくて、あくまでも硬派なドライバーを求めておられる方を対象に作ったドライバーのような気がします。



操作性
『操作性』という点では、とてもいい感じでした。


左右どちらにも曲げていくことができました。


余計につかまり過ぎないので、左へのミスを怖がらなくていいドライバーです。


逆に、球のつかまりがそれほどいいドライバーではないので、ハードヒッターの方でも、スライスに悩んでおられる方には、難しく感じられるところがあるかもしれません。



BALDO TT PROTOTYPE 911D DRIVER
しかし、バックフェースにはウェイトが配置されていますし、もし交換ができるのであれば、交換してもっと球がつかまりやすくできるのかもしれません。


今は調整機能付きのドライバーが多いですが、このドライバーには付いていませんし、調整機能をつけるよりも、ヘッドのクォリティの高さで勝負しているように感じました。



ヒール側
いわゆる『易しいヘッド』ではないけれど、『品質の高さ』『精度の高さ』に、こだわっているように感じました。


購入した後に調整するのではなく、あくまでも購入前にじっくり試打してフィッティングを受けて欲しい・・・。というメーカーの思いが伝わってきました。



BALDO TT PROTOTYPE 911D DRIVER
今は易しいドライバーのニーズが高いと思うので、このドライバーは正直それほど人気が出るようには思えません。


ユーザー層も、かなり限定されると思います。


調整機能付きを求めておられる方もいらっしゃると思います。


そういった方々にも、高い満足度は得られないかもしれません。



BALDO TT PROTOTYPE 911D DRIVER
そういった意味では、『今風』のドライバーではないような気もします。


何年か前に逆戻りしたような感じもします。



BALDO TT PROTOTYPE 911D DRIVER
クラブがプレイヤーに求めてくるものは、ある程度のものがあると思いますが、使いこなしておられる方にとって、たまらない魅力があるドライバーといえるのではないでしょうか?


『万人向け』ではないからこそ、その少ないエリアにおられる方にとって、とても心強い相棒になってくれるような気がします。


『構えやすさ』『打感の良さ』『音の良さ』『ライナー系の力強い弾道』が、このドライバーの大きな特長です。


シャフトをしっかりした物にしても、ヘッドが負けていないので、バランス良く振っていくことができました。


また試打する機会に恵まれれば、何度でも試打したい・・・。と思いました。

                         
        

                         
      
2014年05月06日
  

バルド TT PROTOTYPE FORGED ウェッジ

                 
バルド TT PROTOTYPE FORGED ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは バルド TT PROTOTYPE FORGED ウェッジ です。



ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは58度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は465gです。



正面

久しぶりに出会った、バルドのウェッジです。


あまり見かけることはありませんが、以前試打したモデルには、とてもいいイメージが残っています。



側面

こうして見ても、シャープでカッコいいです。


ウェッジ好きの私にはたまらない魅力があります。


ウェッジには、こういったシンプルなカッコ良さを求めたくなります。



58度

ソール幅

『58度』というロフトなので、サンドウェッジという認識でいいと思うのですが、ソール幅はサンドウェッジとしてはノーマルだと思いました。


丸みを帯びている感じがしましたし、適度に『削り』も入っているようです。


『抜け』が良さそうだな・・・。と思いました。


このソール形状には、メーカーのこだわりが感じられます。



ネック長さ

ネックの長さも、しっかりとあります。


とても美しいウェッジです。


見とれてしまいました。



トゥ側のマーク

トゥ側には、マークのようなものがありました。


『58』と『12』という数字がありました。


ロフトは58度なので、この12はバンスの角度を表しているのでしょうか?


だとしたら、『ノーマルバンス』といえると思います。



ミーリング無し

フェース面にミーリングがあるか、よく見てみたのですが、ありませんでした。


ごくノーマルなウェッジだと思いました。


ただ、このフェース面がとても美しくて、しばらく見つめてしまいました。


美しいクラブは本当に魅力的です。


いい目の保養ができました。



オリジナルグリップ

この、バルドオリジナルグリップも、まずまずです。


最近よく見かけるような滑りにくいタイプのグリップです。


私が愛用しているツアーベルベットとは、ちょっとタイプが異なるグリップではありますが、なかなかいい感じです。


ただ、もし私がこのウェッジを使うとするならば、やはりグリップはツアーベルベットに換えると思います。



構え感

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。


かなり男前なウェッジです。


形状もいいですし、適度な小顔感があって、構えやすいです。


いいイメージがどんどん湧いてきました。


思わず目尻が下がってしまいました。


ナイスショットのイメージしか湧いてこなかったので、とても楽に構えることができました。


頭の中がクリアになりました。


私が大好きなストレート系のネックであるところも、大きなポイントです。


グースタイプを好まれる方には、やや構えづらいかもしれません。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』はとても柔らかくていいです。


軟鉄の良さを存分に味わえます。


この独特の柔らかい打感があるからこそ、微妙なフィーリングも出せますし、球を打っていても楽しいです。


外見の美しさと、打感の良さが見事にマッチしていました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、『イメージ通り』といいますか、いい感じです。


球を拾いやすいですし、イメージした高さを出していくことができます。


フルショットの距離でもいいですし、ピッチショットでも、しっかりと高さを出していけるので止めやすそうです。



BALDO TT PROTOTYPE フォージド ウェッジ

『スピン性能』は、まずまずだと思いました。


今のウェッジの中でも、平均的レベルではないかな?と思いました。


『フェース面の食いつき』よりも、『抜けの良さ』で止めていくタイプのウェッジのように感じました。



バックフェース

『安定性』という点では、標準的でしょうか?


特に難しくもなく、イージー過ぎる感じもしません。


ラインが出しやすいです。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、58度のウェッジらしく、飛びすぎることもなく、距離を合わせやすいと感じました。


縦の距離感が安定しているので、シビアに攻めていけそうです。



操作性

『操作性』も、すごくいいです。


色々な球で楽しむことができました。


ソールも上手く滑ってくれました。



ヒール側

とても楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。


ただ、残念だったのが、アプローチグリーンやバンカーで試すことができなかったことです。



BALDO TT PROTOTYPE FORGED WEDGE

ウェッジの試打は、他のクラブと比べても球数や時間が多くなってしまうことも多いです。


試打している・・・。という感覚を忘れ、ただ楽しんでしまっていることも多いような気もします。



BALDO TT PROTOTYPE FORGED WEDGE

今日は練習場のマットの上からでしたが、楽しい時間を過ごすことができました。


これがもし、アプローチグリーンやバンカーで試していたら、おそらく数時間は一緒に過ごしていたように思います。



BALDO TT PROTOTYPE FORGED WEDGE

バルドのクラブは、性能が高いですが、やはり高価なイメージもあります。


性能的に魅力を感じていながら、価格的にやや敷居が高いと感じることも多いです。


このウェッジはどうなんだろう?と思い、値段を聞いてみました。


シャフトと合わせると、やや高価ではありますが、手が届かない感じはしませんでした。


親近感が湧いてきました。


私はまだバルドのクラブを所有できていないのですが、いつか所有してみたいと思っています。



BALDO TT プロトタイプ フォージド ウェッジ

性能的に、バランスの取れたウェッジだと思いました。


ここが特別優れている・・・。とか、尖った性格をしている・・・。という感じは全くしませんでした。


『ハイクラスのノーマル感』といったらいいでしょうか?


すぐに馴染むことができました。



バルド TT プロトタイプ フォージド ウェッジ
 
いくつかの他のメーカーのクラブにもいえることですが、バルドのクラブには『美』という言葉が似合います。


全体的な美しさもありますし、構えやすいクラブが多いです。


バルドのクラブに初めて出会って、それほど年月は経っていないのですが、これまでの印象から、そう思います。


このウェッジも、まさにそんなクラブの『ど真ん中』にいると思いました。


構えやすさからくる『イマジネーション』がショットの成功率を高めてくれるように思いました。


一度使い出したら、なかなか手放せないウェッジといえるのではないかな?と思いました。



BALDO TT PROTOTYPE FORGED WEDGE

すごくいい印象のまま試打を終えることができました。


今日はマットの上からでしたが、実際の芝やラフ、ベアグランドなどから、どのようにボールを拾ってくれるのか、是非試してみたいです。


                         
        

                         
      
2014年03月15日
  

バルド TT PROTOTYPE VT811 NIGHT EDITION DRIVER

                 
バルド TT PROTOTYPE VT811 NIGHT EDITION DRIVER 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは バルド TT PROTOTYPE VT811 NIGHT EDITION DRIVER です。



WACCINE GR-55

シャフトは WACCINE GR-55 です。

クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.5、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は302gです。



正面

バルドのカッコいいドライバーです。


このソールのデザインも、すっかりお馴染みです。


これを続けていけば、バルドの個性にもなると思うのですが、これから続くモデルはどうなるのでしょうか?


デザインだけでなく、大きな理由があるのかもしれません。



側面

シャロー感がすごく伝わってきました。


バルドのドライバーは、これまでもディープなタイプもありましたが、どちらかといえばシャローな感じのものが多いように思います。


昨年試打したVT511は適度にディープ感があり、好印象だったのですが、このドライバーはタイプが違うようです。


デザインはすごく似ていますが、ヘッド形状は異なります。



顔

やや個性的な顔をしていますが、おかしくはないです。


『塊(かたまり)感』ではなく、『平べったい感』のある顔です。


こういった顔のほうが球があがりやすそうに感じて、好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?



ネック長さ

ネックも短めです。


こうして見ても、高級感を感じます。


チープな印象は全くありません。


日本の地クラブメーカーの『丁寧な造り』が強く感じられます。


こういった雰囲気のあるクラブは大好きです。


クラブをどんどん買い換えるのであれば、あまり愛着をもつことはないかもしれませんが、ずっと永く使い続けていくのであれば、愛着をもつのが普通だと思います。


そういったときに、このような『いい雰囲気』のあるドライバーだと、より愛着が湧きやすいです。



構え感

ボールを前にして構えてみても、ヘッドの大きさをかなり感じますし、球もあがりやすそうです。


正直、私はもう少しディープ感が欲しいな・・・。と思いましたし、コンパクトにまとまっているほうが、いいイメージを描きやすいような気がしました。


しかし、これくらいの大きさに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。


フェースは被っているようには見えなかったので、苦手意識は芽生えてきませんでした。


最近は、こういったラージサイズのドライバーは『ちょいフック』が多いような気もするのですが、このドライバーはちょっと違うように見えました。


フックフェースを好まれる方には、やや構えづらいところがあるかもしれません。


大型ヘッドによるターンのしづらさをフックフェースアングルがカバーしているところがあったと思うのですが、このドライバーはそういった感じはしませんでした。


私はこういったタイプのほうが楽に感じるので、余計な力が入ることもありませんでした。


左への恐怖を感じなかったですし、むしろいい感じで逃がしていけそうな予感がしました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、しっかりとした感じです。


インパクトをはっきりと感じることができます。


『弾き』がいいのがすごく伝わってきます。



打球音

『音』は、やや高めです。


嫌な音ではないのですが、ちょっとだけ左耳がジンジンするかな?と思いました。


これは私が強く叩いてしまうからなのかもしれません。


もう少し『ソフトインパクト』のほうがいいのかな?と思いましたが、今日はなかなか上手くいきませんでした。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、普通かな?と思いました。


球はあがりやすいのですが、予想していたよりは高く上がりすぎずに、前に突き進んでくれる感じがしました。


かなりポテンシャルの高いドライバーだな・・・。と思いました。



バックフェース

『安定性』という点では、なかなか高いです。


左右に大きくブレずにまとめやすい感じがしました。


シビアな感じは全くしなかったですし、『イージー系』のドライバーといっていいと思います。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、かなり弾きが良くて、いい感じでした。


バルドらしい、ハイレベルなドライバーです。


初速が速く、パワー漲る(みなぎる)感じでした。


昨年試打したVT511よりも、明らかに敷居が低いので、幅広い層に対応していけるのではないでしょうか?



操作性

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。


左右に曲げることも特に難しく感じることはありませんでした。


どちらかというと『ニュートラル』なタイプです。


シャロー系のドライバーではありますが、これまでの他の多くのドライバーのように『スライサーの方を助ける機能』は、あまり持ち合わせてはいないように感じます。


それよりも、こういったドライバーを使いこなすようになって、スライスを克服していったほうが得策なのかもしれません。



ヒール側

バルドらしい、かなりポテンシャルの高さがありながら、変なクセが無いところにも好感がもてました。


スライスを抑制する為に、極端にフェースを被せることは長期的に見ても、あまりいいことではないと思っています。


短期的には効果を発揮するのかもしれませんが、どんどん『カット打ち』を助長してしまうような気がしてなりません。



バルド TT PROTOTYPE VT811 NIGHT EDITION DRIVER

このドライバーのもつ『スクエア感』に好感がもてました。


大型ヘッドですし、球がつかまりやすいとは思いませんでしたが、構えやすくてとても易しいドライバーでした。


今はスライスが出てしまうけれど、極端なフックフェースは嫌だ。できればフェースが被っていないドライバーでスライスが出てしまうスイングを自分で直していきたい・・・。という方にも試していただきたいと思いました。



バルド TT PROTOTYPE VT811 NIGHT EDITION DRIVER

かなり弾きが良くて、飛距離性能も優れています。


しかし、難しすぎるタイプのドライバーではありません。


飛距離性能に長けていますが、偏った性格のドライバーではないように思います。


いい感じでバランスが取れていると感じました。



BALDO TT PROTOTYPE VT811 NIGHT DRIVER

いいドライバーだな・・・。と思いましたし、バルドのドライバーなのである程度覚悟はしていたのですが、一応値段を聞いてみました。


やはり、かなり高価であることが解りました。


価格的には敷居が高く感じました。


シャフトを選べば、もっと高価になります。


今回装着されているワクチンシャフトだと、さらに高価になってしまいます。


しかし『精度の高さ』や『性能』などを考えると、決してコストパフォーマンスが高いとはいえないのかもしれません。


こうして見ている度に、どんどん好感度が増してきました。



BALDO TT PROTOTYPE VT811 NIGHT ドライバー
 
バルドやワクチンのシャフトを試す機会はあまりないのですが、今日は試打することができて、とてもラッキーな日でした。


バルドもワクチンも、今とても人気が高いのだと聞きました。


私は最新のクラブ事情に全く疎いのですが、やはり、いいクラブは多くの方が既に体感しておられるんだな・・・。と思いました。


これからもバルドやワクチンには期待していきたいですし、いいクラブなので是非試打会などを全国で開催して欲しいです。

                         
        

                         
      
2013年10月13日
  

バルド TT PROTOTYPE MB11 アイアン

                 
バルド TT PROTOTYPE MB11 アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは バルド TT PROTOTYPE MB11 アイアン です。



ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは36度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は443gです。



正面

バルドのとても珍しいマッスルバックアイアンです。


バルドのアイアンに出会うことはあまり無いのですが、今日は、このとても美しいマッスルバックアイアンに出会うことができました。


マッスルバックアイアンといえば、ミズノ、ブリヂストン、エポン、ナイキ、ロイヤルコレクション、コブラ、テーラーメイド、三浦技研、ヤマハ、タイトリスト・・・。などが思い出されますが、今は本当に多くのメーカーに採用されていて、とても嬉しく思います。


難しいとは解っていても、手にしてみたくなる美しさがあります。


先日、MPのニューマッスルバックに出会ったばかりですが、今日はバルドのマッスルバックに出会うことができて、気持ちの高ぶりを抑えることができませんでした。


アイアン好きの私としては、この美しいアイアンを見て、そのまま素通りすることは絶対にできませんでした。



側面

マッスルバックらしく、シャープな形状です。


形状美といったらいいでしょうか?


ゴルフクラブは球を打つ前に、まずは『目で楽しみたい』と私はいつも思うのですが、このアイアンはその私の思いに応えてくれています。


最近はマッスルバックアイアンの数も増えてきましたし、個性的な物もありますが、このバルドのマッスルバックはとてもオーソドックスな感じがします。



本格的なマッスルバック形状

シャープでありながら、この肉厚なところがたまりません。


キャビティアイアンは、その構造のバリエーションが広いですが、マッスルバックはなかなかそうはいきません。


しかし、この不変的なところが、またいいのかもしれません。


易しさ最優先のアイアンも確かに素晴らしいですが、憧れのマッスルバックを打ちこなせるようになるぞ・・・。というモチベーションが、レベルアップのきっかけになるような気がします。



ソール幅

ソール幅は、マッスルバックにしては、少し広めかな?と思いました。


勿論、最近のワイドソール系のアイアンと比べると、かなり狭いのですが、これまでのマッスルバックアイアンの中で考えてみると、結構広い印象があります。


こういったところは、最近の傾向のような気がします。



ネック長さ

ネックも、それほど長いとは思いませんでした。


どちらかといえば、やや短いかな?という感じがしました。


昔のマッスルバックアイアンでは、考えにくい短さだと思います。


今のアイアンは、それだけ重量配分など計算し尽くされているのでしょうか?


『ボールの低スピン化』が進んで、ロングアイアンが姿を消したように、他の番手にも、より『あがりやすさ』が求められているのでしょうか?


今は『6番アイアンから』という方も増えてきたような気がします。


ユーティリティなども確かにとても便利なクラブですが、『アイアンを使いこなす喜び』といったらいいでしょうか?


飛んでいくボールを見送るときの気分の良さは、代えられないものがあります。



ミーリング無し

一応、ミーリングはあるのかな?と思い、よく見てみたのですが、ありませんでした。


すごくオーソドックスなフェース面だと思いました。



振り感

この適度に重量感のある振り感がたまりません。


重量が足りないと、私は難しく感じたり、クラブが暴れてしまわないように気を遣ってしまうところもあるのですが、こういったスタンダードな振り感だと、そんな心配をしなくて済みます。


『いつも通り』振っていけばいいんだ・・・。と思えるだけで、すごく楽な気がします。



構え感

ボールを前にして構えてみても、いい印象をもちました。


すごく標準的なマッスルバックの顔だと思いました。


トップラインも薄くて、とても見応えがあります。


少しグースが効いていますが、これくらいであれば、特に難しく感じることはありません。


適度な小顔なので、ボールの輪郭や白さがはっきりとしてきますし、大きく見えるので、すごくイージーに感じられます。


いいイメージをたくさん頭に描くことができました。


今日の秋晴れの空と、私自身の心が上手く同調したかのように、晴れ晴れとした気分になりました。


自然と呼吸が深くなり、肩の力が抜けていくのが解りました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、やはりすごくいいです。


軟鉄マッスルバックだからこそ味わえる、独特の『柔らかさ』と『厚み感』があります。


この感触をいつまでも楽しんでいたいと思いました。


薄いアイアンにはない、『球を乗せる』感覚といいますか『くっつく感じ』がたまりません。


こういったところがコントロール性能にもつながっているように思います。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりも球があがりやすくてイージーに感じられました。


先日試打したミズノのアイアンもそうですが、最近のマッスルバックは見た目の印象以上に易しくなっているような印象を受けます。


昔のような高重心ではありません。


親しみやすさも高まっているように感じました。



バックフェース

『安定性』という点では、やはりマッスルバックらしい『芯の小ささ』のようなものがありますが、安定感のある高性能なシャフトが挿してあるだけで、難易度がかなり下がります。


これがもし『動きすぎるシャフト』だと、難易度が上がってしまうように思います。


マッスルバックを求めておられる方は、ある程度ミート率が高い方だと思いますし、曖昧でボヤけた感じの打感を良しとされない方だと思います。


ミスヒットに対しての寛容さは、キャビティほどではありませんが、やはりそれに勝る魅力もあるのだと思います。


直進性を求めるよりも、球を操りたい方にとっては、たまらないアイアンといえるのではないでしょうか?



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、今のアイアンの中でも、はっきりと飛ばないほうだと思います。


最近はアスリートモデルと呼ばれるアイアンでも、少しずつロフトが立ってきていますが、このアイアンは7番アイアン本来のロフトです。


十分な高さを出して、上から落としていける感じがするのがとてもいいです。


落としどころも限定しやすいです。


私のホームコースは砲台グリーンが多いので、『きっちりとキャリーで』グリーンに乗せていきたくなります。


もちろん、手前から転がして乗せる方法もあるのですが、砲台グリーンではそれも難しいですし、手前のハザードに捕まってしまうことも多いので、やはり『高さ』を出していきたくなります。


最近の飛びすぎるアイアンは、なかなかこういった感じになりません。


確かに距離は出るのですが、飛んだ先のことがどうしてもアバウトになりやすいです。


このアイアンで球を打っていて、以前試打したエポンのマッスルバック『EPON AF-Tour アイアン』を思い出しました。


あのアイアンの弾道に似ているように感じました。



操作性

『操作性』は、かなり秀でています。


敏感に反応してくれるので、ちょっとイメージを変えるだけでも、それが弾道に表れやすいです。


あまり極端なことをしなくても十分に曲げていけるので、そういった点でいうと易しいのかもしれません。


最近は大きく曲げにくいアイアンも多いですが、このアイアンは曲げやすいので、そこに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


グースがやはり効いているのでしょうか?


球もつかまりやすいので、易しく感じられる方も多いような気がします。



ヒール側

色々な形状のアイアンが今はたくさんあって、すごく研究されたハイテクアイアンが溢れています。


私たちゴルファーは、そういったアイアンのおかげで、大きな恩恵を受けていますが、やはりこのようなクラシカルなアイアンもいいものだ・・・。と思いました。


必要以上の物はついていないけど、しっかりと押さえるところは押さえている・・・。といったところでしょうか?


クラブが主張しすぎていない分だけ、プレイヤーにショットの成否を委ねてくれているような気がします。



バルド TT PROTOTYPE MB11 アイアン
 
MPアイアンのようにすごく細かなところまで計算され尽くした・・・。という感じとは、またちょっと違った印象も受けましたが、やはりこのアイアンにもメーカーの強いこだわりが感じられます。


とても美しくて正統派とも呼べるマッスルバックアイアンだと思いました。


バルドは兵庫県のメーカーということなので、やはりこのアイアンも『アイアンの聖地』ともいえる兵庫県で作られているかな?と、ふと思いました。


兵庫県には素晴らしいメーカーがたくさんあります。


いつか訪ねることができれば・・・。と思っております。



BALDO TT PROTOTYPE MB11 IRON

マッスルバックアイアンにも、色々なタイプが今はあると思うのですが、このアイアンはそれらの中でも、ちょうど真ん中くらいのタフさなのかな?と思いました。


美しさは際立っていますが、難しすぎて敷居の高いマッスルバックではないと思っています。


私は今、ヤマハのマッスルバックを愛用しているのですが、このマッスルバックは今のマッスルバックの中でも、かなり(といいますかトップクラス的に)易しいほうだと思っています。


このバルドのアイアンよりは易しいと思っています。


色々なマッスルバックに出会えることが最近増えてきて、本当に嬉しく思います。


私はゴルフを始めるときに『難しいか』『易しいか』ということをクラブに求めてはいなくて、『いい打感か?』ということや『そのクラブがカッコいいか?』ということをすごく重要視していたように思います。


上手く打てなければ、それはクラブのせいではなく、あくまでも自分のスイングに問題があるのだと思っていましたし、それは今でも続いています。


易しいアイアンを使っていいスコアを追求していくのも理にかなっていて正しいと思いますが、それでもマッスルバックのようなアイアンを使いこなせるようになりたい・・・。という思いがあってもいいのではないでしょうか?


上達への道は、決してひとつではないような気がします。



BALDO TT PROTOTYPE MB11 アイアン

楽しくて楽しくて、なかなか手が止まりませんでした。


グッドフィーリングにすっかり魅了されました。


確かに敷居は低くはないけれど、やはりマッスルバックアイアンはいいな・・・。と思いました。


一球あたりの単価が、とてもリーズナブルに感じられました。



バルド TT PROTOTYPE MB11 アイアン

このバルドのアイアンもそうですし、最近のマッスルバックアイアンは昔に比べ、敷居が低くなっているのは間違いないと思います。


昔マッスルバックに挑戦してみたけど、断念してしまった・・・。という方や、まだマッスルバックを試したことがない・・・。という方にも、是非試していただきたいと思いました。


このバルドのマッスルバックでもいいですし、他のメーカーのマッスルバックでもいいです。


とにかく、このグッドフィーリングを多くの方に楽しんで頂きたいです。


練習場であれば、コースと違い、方向性などはあまり気にしなくてもいいと思います。


『芯を喰った』、この何ともいえない極上な打感を味わうことで、ゴルフの楽しさが、より広がっていくのではないでしょうか?


早速、仲間たちにも、このアイアンを勧めてみようと思いました。


とても楽しい試打ができました。

                         
        

                         
      
2013年10月01日
  

バルド TT PROTOTYPE VT511 NIGHT EDITION DRIVER

                 
バルド TT PROTOTYPE VT511 NIGHT EDITION DRIVER 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO TT PROTOTYPE VT511 NIGHT EDITION DRIVER です。



MITSUBISHI RAYON Diamana W 70

シャフトは 三菱レイヨン ディアマナ W 70 です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は74g、トルクは3.0、キックポイントは元調子、クラブ総重量は323gです。



正面

バルドのとてもカッコいいニュードライバーです。


やはりバルドは黒のイメージがピッタリ合うような気がします。


今年、白いモデルを試打したのですが、同じ『VT511』ということで、いわゆる『姉妹モデル』ということになるのでしょうか?


いずれにせよ、この黒いモデルのほうが高級感もあって、好感がもてます。



側面

ヘッド後方には、小さなウェイトのような物が見えます。


こういったところは、白いモデルにもありました。


雰囲気はちょっと違うのですが、ひょっとしたら『色違い』ということなのでしょうか?


それとも白いモデルには無い、新たな機能が付け加えられているのでしょうか?



ネック長さ

ネックはそれほど長いとは思いませんが、こうして見ても、適度なディープ感があり、引き締まった感じがします。


すごくいい雰囲気が伝わってきました。


期待感が上がっていきました。



顔

顔は整っていて、好感がもてます。


白いヘッドと同じような男前です。


こうして見ても、やはり白いヘッドよりも、黒いヘッドのほうが好きだな・・・。と思いました。


以前白いヘッドのモデルを試打したとき、私の前に試打された方が、やや乱暴に扱われたのか、ヘッドに傷や凹みが目立っていたのですが、このモデルには見当たりません。


やはり『質感』という点でも、大きく違います。


テーラーメイドがブームの火付け役といっていいと思いますが、白いヘッドは今でも大人気ですし、白いヘッドを好んで使っておられる方もたくさんいらっしゃいます。


しかし、私はやはりこのようなオーソドックスで黒いヘッドのほうが好きです。



ディープバック

今時珍しい、『ディープバック形状』です。


今はシャローバックが殆どですが、これだけ厚みがあると懐かしく感じますし、挑戦意欲も湧いてきます。


最近、他のメーカーからも少しずつ、こういったディープバックやセミディープバック形状のドライバーを見かけるようになりました。


こういった『ディープ系』ドライバーは昔からたくさんありますし、シャローバックのほうが歴史は浅いと思います。


今はシャローバックのドライバーでも、かなり頼りになるモデルが増えてきましたが、やはりこういった昔ながらのディープバック形状には、いい思い出がたくさん詰まっているので、自然と顔もほころびます。


『円盤タイプ』で飛ばしていくよりも『ゲンコツタイプ』で飛ばしていきたい・・・。と思ってしまいます。


これは、昔からそういったクラブに多く接してきたからなのかもしれません。



振り感

素振りをしてみても、結構しっかりとしていて、心地よく振っていけます。


ヘッドの『重厚感』に見合う『重量感』といったらいいでしょか?


重さを利用して振っていけるので頼もしく感じます。


シャフトもハード過ぎる感じはしませんが、しっかりとついてきてくれます。



構え感

ボールを前にして構えてみても、とても好感がもてました。


オーソドックスでクセがなく、楽な気分で構えることができました。


左に行きにくそうな顔をしています。


左へのミスを嫌う私には、安心して構えられるドライバーです。


コースでは練習場ほどフルスイングすることは多くありませんが、やはり練習場では方向性を気にせずに思い切って振っていきたいものです。


そういったときに、こういった顔をしているドライバーだと、それがとても容易に感じられます。


白いヘッドもいいですが、やはり『叩く』『重さを武器にする』というイメージをもちたいときには、こういった黒いヘッドのほうが、いいイメージが出しやすいです。


聞くところによると、ヘッド体積は『430cc』なのだそうですが、結構大きく見えました。


適度に厚み感がありながら、あまり小顔のイメージはありませんでした。


ある程度の『大らかさ』と『重厚感』を感じながら、いいイメージがどんどん頭の中に湧き出てきました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』はとてもいい感じです。


かなり弾き感があります。


ボールがフェース面に『まったりとついている』というよりは、明らかに弾き飛ばしている感じがします。


これまでのバルドのドライバー同様、『弾き』というものに強くこだわって作られているのでしょうか?


『球離れ』は速い感じがしますが、結構『球の重さ』も感じ取ることができました。



打球音

『音』は、爽快感のある、小気味いい感じの音です。


インパクトが緩んだりすることなく、気持ちよく振り抜いていくことができます。


何球打っていても、心地よさだけが残ります。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中では、結構タフなほうだと思います。


白いヘッドのイメージがあったので、もう少しあがりやすくなっているかな?と思ったのですが、このディープヘッドのイメージ通りの弾道でした。


明らかにライナー系の球が出やすいドライバーだと思います。


シャフトも影響しているのかもしれませんが、結構低く抑えていくことができました。


スインガータイプの方よりは、明らかにヒッタータイプの方に合いやすいドライバーだと思います。



バックフェース

『安定性』という点では、今のドライバーの中では、結構『正直』なほうかもしれません。


『高い直進性』という感じはしませんでした。


スイング通りに球が飛び出していく感じです。


球がつかまりすぎないところに私は魅力を感じましたが、スライスに悩んでおられる方には、難しく感じられるかもしれません。


シビア過ぎる感じはしませんし、ラインも出しやすいですが、ミスヒットに対する『寛容さ』という点では、それほど大きくはないのかな?と思いました。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、かなり好みが分かれると思います。


かなり弾きが良くて、しかも『低スピン性能』も高いので、この性能にぴったりと合致される方には、とても大きなパフォーマンスが期待できると思います。


初速も速いですし、前に進む力も強いです。


ただ、このスペックをオーバースペックに感じられる方も、少なくないような気がします。


先ほども書きましたが、ハードヒッターの方でも、スライスに悩んでおられる方には、曲がり幅が大きくなるので、あまり距離は期待できないのかもしれません。


すごく弾きのいいヘッドですが、誰にでも大きなパフォーマンスが期待できるドライバーだとは思いませんでした。


対象となるゴルファーは、それほど幅広い層ではないのかもしれませんが、その分だけ、合う人にはとても頼もしい相棒になってくれそうです。


性格的には、やや尖った印象を受けましたし、飛距離は弾きが全てではない・・・。ということを改めて感じました。



操作性

顔がいいですし、球が引っかかりづらいので、扱いやすそうな印象もあったのですが、今日はあまり左右に曲げてみたいとは思いませんでした。


とにかく弾きのいいヘッドなので、この性能を活かしながら、あまり余計なことはしないほうがいいような気がしました。


左右に大きく曲げてみよう・・・。という発想にはなかなかなれないタイプのドライバーでした。


また出会うことができて、その時に今日以上に『意思の疎通』ができていれば、色々な球筋にトライしてみたいと思いました。



ヒール側

これまで出会ってきたバルドのドライバー同様、かなり『弾き』にこだわったモデルだと思いました。


『適合モデル』ということなので反発係数も、おそらく『ルールギリギリ』なのではないでしょうか?


飛距離は『弾き性能』だけで語れないところもありますが、弾きがいいほうが飛距離に関しても有利なのは間違いないので、その点では大きなパフォーマンスが期待できるのかな?と思いました。


弾きはすごくいいですし、飛距離性能はとても高いですが、『これまで出会ったことのないような強烈な飛び』だとは、正直思いませんでした。



BALDO TT PROTOTYPE VT511 NIGHT EDITION

以前試打した白いヘッドもいいですが、私はこの黒いヘッドのほうが気に入りました。


白いヘッド同様、かなり弾きのいいところがよく似ていると思ったのですが、それ以外にも何か違いはあるのかもしれません。


しかし、私の鈍い感性では、それを詳しく感じ取ることができませんでした。


ひょっとしたら『単なる色違い』なのかな?とも思ったのですが、詳しいことは同時に試打してみないと解りません。


それとシャフトも同じにして打ち比べてみたいと思いました。



BALDO TT PROTOTYPE VT511 NIGHT EDITION
 
おそらく、ある程度の値段はするんだろう・・・。と思っていたのですが、やはり高価なヘッドでした。


ヘッドだけで6万円ということでした。


それに自分の好きなシャフトを挿すので、かなり価格の幅は出てくると思います。


ただ、大手有名メーカーのような『大量生産』ではなく、あくまでも『少数精鋭』で、ひとつひとつ丁寧に造られて、『ルールギリギリ』になるように仕上げられているので、この値段でも仕方ないことなのかもしれません。


手間が掛かれば、それだけ価格に影響してくるのは当然のことだと思います。


大量生産では確かに価格も抑えられるので、『コストパフォーマンス』が良くなるというメリットがありますが、どうしても『製品ごとのバラつき』が出てしまいやすいという欠点があります。


特に海外で生産されるモデルには、そういったことを感じることがあります。


『品質チェック』なども、日本のように厳しくはないのかもしれません。


価格をとるか、それとも『限定生産』による『質の高さ』をとるかは、私たちユーザーに委ねられているのだと思います。


このドライバーは、今のドライバーの中では、明らかにタフなほうだと思いますし、ある程度の敷居の高さはあるように思います。


しかし、それだからこそ、合う方にとっては、とても頼もしい存在になってくれるのではないでしょうか?


また何度でも試打をしたいと思いました。


白いヘッドよりは、こちらのほうが魅力を感じました。

                         
        

                         
      
2013年07月25日
  

バルド TT PROTOTYPE UTILITY WOOD

                 
バルド TT PROTOTYPE UTILITY WOOD 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO TT PROTOTYPE UTILITY WOOD です。



UST Mamiya PROFORCE VTS SILVER

シャフトは UST Mamiya PROFORCE VTS SILVER HYBRID です。

ロフトは24度、クラブ長さは39.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は81g、トルクは3.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は370gです。



正面

バルドの新しいユーティリティクラブです。


バルドはドライバーのイメージがすごく強いのですが、今日はユーティリティクラブを試打する機会に恵まれました。


最近は色々なメーカーから、多くのユーティリティクラブが発売されています。


それだけ、この番手のクラブの重要性が高まっているからだと思います。


もう、既にそうなのかもしれませんが、いずれ『ロングアイアン』という言葉は死語になってしまうかもしれません。


2番アイアンだけをクラブケースに入れて自転車で練習場に通った日々は何だったんだろう?と思ってしまいます。


昔は『難しくても練習を積んでクラブを使いこなす』という考え方が多くのゴルファーにあったように思うのですが、今は全く逆で『いかにゴルファーに易しいクラブを造るか?』というメーカー側の工夫が強く感じられます。


クラブが易しくなったことは、とてもいいことだと思うのですが、難しいクラブを何とか打てるようになった時の喜びはとても大きいものがありました。


難しいクラブだからこそ、芯で捕まえることができたときの、何物にも代えがたい打感が大きなご褒美でした。


今はそんなことは流行らないのかもしれませんが・・・。



側面

以前試打したドライバーと同じ、白い色がベースになっています。


やはり、これからは、こういった色が基本となっていくのでしょうか?


白いヘッドのユーティリティ(ハイブリッド)といえば、先日試打した ADAMS GOLF IDEA SUPER LS Hybrid を思い出します。



ソールのウェイト

ソールにはウェイトが組み込まれていました。


この位置にあるということは、ある程度の重心の深さがあるということなのでしょうか?


ドライバーに限らず、フェアウェイウッドでも、最近はフェース寄りについているものが増えてきました。


どちらがいいかは一概に言えないと思いますが、より易しくて敷居が低いのは後ろについているタイプではないかな?と思っています。



セミディープバック

セミディープバックといっていいのでしょうか?


私はディープ感よりも、シャロー感を感じてしまいますが、今はこれよりもかなりシャローな物も増えてきているので、そういった物と比べると、幾分かはディープに見えます。


球をじゅうぶん上げてくれそうです。



顔

顔は、今時の顔だな・・・。と思いました。


白いヘッドなので、オフセットが余計感じられます。


私はこの部分はなるべく目立させないで欲しいと思っています。


黒い色だと、目立ちにくい利点があるように思うのですが、このままでいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。


いいにつけ、悪いにつけ、白という色は黒よりもあらゆる面で目立ちやすいのだと思いました。


白いヘッドも大人気ですが、クラブヘッドの色として、ナチュラルなのは黒い色のような気がしました。


先日試打した『TT PROTOTYPE VT511 DRIVER』は、白い塗装の汚れや傷が目立っていて、とても気になったのをよく憶えているのですが、幸いにもこのユーティリティには、目立つような傷は見当たりませんでした。


やはり、クラブは大切に扱いたいものです。



振り感

素振りをしてみても、いい感じです。


振り慣れたシャフトと、ヘッドの相性もいいようです。


白いヘッド特有の『残像効果』が感じられました。


白いヘッドを好まれる方の多くは、この効果に魅力を感じておられるのかな?と思いました。



構え感

ボールを前にして構えてみると、まずまずだな・・・。と思いました。


白いヘッド特有の『和み感』といいますか、ハードそうな感じが伝わってこないのもいいのかもしれません。


先日試打したアダムスのユーティリティとは違う構え感ですが、最近はこういった感じのクラブが多くなってきました。


敢えて私の好みでいいますと、アダムスのほうがクセの無い顔なので、いい印象をもちました。


このクラブはロフトが24度ということもあり、フェース面がとてもよく見えます。


クラウンの白と、フェース面の黒のツートンカラーがとても綺麗だな・・・。と思いました。


『出っ歯系』であり、球が拾いやすそうな印象をもちました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は柔らかくて、とてもいい印象をもちました。


ドライバーと同じく、『好打感系』のクラブといえるように思いました。



打球音

『音』も、おとなしめでありながらも、聞きごたえのある小気味いい音に、しばし暑さを忘れました。



トゥ側

球もかなりあがりやすくて、易しいクラブだと思いました。


ロフトが24度ということは、私の感覚では『4番アイアン』ということになるのですが、普通の4番アイアンとは比べものにならないほどのあがりやすさ、弾道の高さです。


この高さが出せればグリーンでも、しっかりと止めてくれそうだな・・・。と思いました。


今はアイアンを6番から入れておられる方も多いですし、そういった方々には、このようなクラブがとても合いやすいのではないでしょうか?



バックフェース

『安定性』という点では、今のユーティリティクラブの中では、標準的な感じかな?と思いました。


特に難しくなく、ある程度の寛容さを感じました。


今は易しいユーティリティがとても多いので、このユーティリティの易しさがそれほど目立ちにくいのかもしれません。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、高いと思いました。


ドライバー同様、弾きのいいクラブです。


フェース面がすごく仕事をしてくれます。


このクラブは『4番アイアンの代わり』ということになるのかな?と思っていたのですが、飛距離性能という点では、明らかに4番アイアンを凌駕していました。


今はアイアンの『スタンディングロフト化』が進んだせいもあって、4番アイアンを見かけなくなりましたが、そういった時にも、このクラブは大活躍してくれそうです。



操作性

『操作性』という点では、まずまずといいますか、予想していた通りでした。


特に鈍感さは感じなかったですし、敏感過ぎることもなく、上手く反応してくれました。


こういった長い番手なので、あまりインテンショナルに打っていく場面は多くないと思いますし、もしそういった場面であれば、かなりトラブルの時だと思います。


なるべくフェアウェイのいいところから、易しくオートマチック的に打っていきたいな・・・。と思いました。


使い込んでいけば、もっといい反応をしてくれそうなのですが、何となく、このクラブはあまりシビアな場面は似合わないような気がしました。



ヒール側

私はこのロフトの番手は4番アイアンをまだまだ使っていきたいと思っているのですが、今はとてもニーズが高いのだと思います。


ドライバーの飛距離を少しでも伸ばす・・・。というよりも、FWやUTを使いこなしていくことのほうが、スコアアップでも有利になるのではないかな?と思います。


競技では、パー3でもフルバックから200ヤード以上が多いので、そういった時に、こういったクラブが活躍してくれるのだと思います。



BALDO TT PROTOTYPE UTILITY WOOD

球が楽にあがってくれますし、左右にブレにくいので、プレイヤーはライン出しに集中していけそうだと思いました。


出球の方向さえ間違えなければ、大きなミスにはつながりにくいように思います。



バルド TT プロトタイプ ユーティリティ

バルドのクラブなので、多少ハードめのクラブなのかな?と思っていたのですが、実際は全くそんなことはありませんでした。


すごく親しみやすいクラブだと思います。


白いヘッドが大好きな方にも、とても合っているように思いました。



バルド TT PROTOTYPE UTILITY WOOD

今日は24度というロフトのクラブでしたが、今度機会があれば、違うロフトでも試してみたいと思いました。


ユーティリティは『20度以下』を使っていきたいと、私は思っています。


それよりも、寝たロフトのクラブはアイアンでいこうと思っています。


これから先どうなるか解りませんが、アイアンが打てるうちはアイアンでいこうと考えています。


『ラインの出しやすさ』『着地地点のイメージしやすさ』『保険のかけやすさ』という点で、どうしても私はアイアンに頼ってしまいます。



BALDO TT PROTOTYPE UTILITY WOOD

先日のラウンドで、あるメーカーのユーティリティを試してみたのですが、とてもいい感じでした。


予想していたよりも、かなり球があがってしまったので、風がアゲているときは少し使いづらい感じもしたのですが、全体的な印象として好感がもてました。


そのクラブは白いヘッドだったので、このクラブとイメージがオーバーラップしてしまいました。



BALDO TT PROTOTYPE UTILITY WOOD
 
今日は練習場でしたが、コースでもきっと大活躍してくれるだろう・・・。と思いました。


正直、私はこの番手のユーティリティの必要性を感じていないので、購買意欲はそれほど湧かなかったのですが、違う番手だと、また違った印象をもったと思います。


ユーティリティやフェアウェイウッドの練習時間をもっと増やして親しみがもてるようになれば、このクラブに対する親近感もより強く湧いてきたような気がします。


ボールの変化などにも伴い、どんどんアイアンの本数が減ってきているように思います。


いずれ、『2~3本』という時代も来るのかもしれません。


しかし、私はそうあって欲しくはありません。


やはりアイアンをたくさんバッグの中に入れておきたいと思っています。


これからどのようにクラブが変化・進化していくのか解りませんが、カッコよくてイメージが出しやすく、グッドフィーリングのクラブを使っていきたいです。

                         
        

                         
      
2013年03月29日
  

バルド TT PROTOTYPE VT511 DRIVER

                 
バルド TT PROTOTYPE VT511 DRIVER 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは BALDO TT PROTOTYPE VT511 DRIVER です。



CRAZY CB-50

シャフトは CRAZY CB-50 です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは7.7、シャフト重量は68g、トルクは3.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。



正面

バルドらしい、とても『いい雰囲気』をもったドライバーです。


私はバルドのドライバーを試打した経験がまだそれほど多くないのですが、初めて試打したモデルから、とてもいい印象があります。


特に昨年試打したモデルの01と02には、そのポテンシャルの高さを充分過ぎるほど感じています。


かなり『弾く力』が強いドライバーでした。


今回はソールのデザインがちょっと変わりましたが、とてもカッコいいです。



顔

この白いヘッドが特徴的です。


バルドは『黒』というイメージがありましたが、このドライバーから白にシフトしていくのでしょうか?


ただ同じ白でも、いわゆる『光沢感のない白』なので、チープに見えないところがいいと思いました。


光沢感が出過ぎると、プラスチックのような質感になってしまいます。


そういったほうが好きだ・・・。という方もいらっしゃるとは思いますが、私はこういった『艶消し』なほうが白には合っているような気がします。


黒い色だと、『艶あり』でも『艶消し』でもどちらでもいいですが、白い色は少し限定されるような気がします。


形状的にもオーソドックスで整っています。


やはり、整った形のクラブだと、そのメーカーのイメージも良くなっていきますし、興味もでます。


違和感があるような形状のクラブを発表するメーカーには苦手意識が芽生えてしまうこともあります。


それは今でも続いています。


あるメーカーのドライバーは、私はなかなか馴染めずにいます。


その点、バルドのドライバーは、まだ試打した数は少ないですが、すごくいい印象を持っています。


特にドライバー以外ですが、何となく『ロマロ』とイメージが似ているように感じることもあります。


どちらにも共通していえることは、『外観の美しさ』と『打感の良さ』『高い飛距離性能』です。


白い色も、とてもいいと思うのですが、私は黒のほうが好きなので、黒いモデルがないか探してみましたが、このモデルは『白だけ』なのだそうです。



側面

こうして見ていても、先日試打した ツアステドライバー を思い出します。


色々と高機能そうな感じもするのですが、今はたくさんの調整機能付きドライバーがあるので、すごくシンプルに見えます。


ゴルファーの意識として、これからは調整機能付きのドライバーでないと『物足りない』とか、『損したみたい』という方向に向かっていくかもしれません。


『飛距離』や『打感』『構えやすさ』などよりも、まずは『調整機能』ということになるのかもしれません。


調整機能付きが『スタンダード』といえる時代は、すぐそこにやってきているのではないでしょうか?


私は調整機能を第一には考えませんが、プレイヤー自身が簡単に自分で色々なスペックを体感できるということは、とても画期的なことだと思います。


あとはくれぐれも『安全性』です。



ヘッド後方のウェイト

バックフェースのところに、ひとつだけウェイトがありました。


ここ以外にはウェイトは見られません。


とてもシンプルに感じられます。


ウェイトの大きさも、小さく見えました。


以前試打したことのある、アキラのドライバーを思い出しました。



PROTO TT TYPE

トゥ側には『PROTO TT TYPE』と表示されていました。


プロトタイプというのは解るのですが、『TT』って何だろう?と思いました。


プロトタイプというのは、いわゆる『原型』とか『試作品』という意味があり、商品化されにくい・・・。というのが、これまでの常識のように感じていたのですが、こうして実物を手にすることができて、とても嬉しく感じました。


しかし、量産品にただ『PROTO TT TYPE』という名前をつけたのかもしれないな・・・。という思いもありました。


しかし、バルドのクラブにはそれほど多く出会うことが無いので、やはり貴重な感じがします。


大量生産され、価格が抑えられたクラブも魅力的ではありますが、やはり『製品誤差』の少ないクラブに魅力を感じますし、そばに置いておきたくなります。


大手有名メーカーのドライバーの多くが『リアルロフト』と『表示ロフト』の2つが存在していますが、今はロフト表示が最初からされていないドライバーも増えてきました。


マイドライバーもそうですし、このドライバーにも見られません。


こういったことでもいいんじゃないかな?と思っています。


ゴルファー心理として、本当のロフトが表示されていると売れにくい・・・。というのがあるかもしれませんが、最初からクラブに表示されていなければ、プレイヤーの心理にもそれほど影響がないのではないでしょうか?


表示ロフトは、一体何を基準にして表示されているんだろう?と思うことがよくあります。



ネック長さ

ネックの長さは、やや短く見えますが、これくらいが今の標準といえるような気がします。


こういったところは、メーカーなどの特徴がなくなってきたように思います。


ロングネックだと、今はとても目立つ存在なのかもしれません。


私はドライバーにせよ、アイアンにせよ、いわゆる『首長(くびなが)』タイプのクラブに魅力を感じますが、このように短めだと『どっしり感』があって、また違った趣(おもむき)があります。



ディープバック形状

最初に予想していたよりも、ディープバック形状だと思いました。


もっとシャローな感じをイメージしていたのですが、実際はディープ感があります。


とはいっても、厚過ぎる感じはなく、『セミディープ』といったところでしょうか?


こうして見ていても、白と黒の、いわゆる『パンダカラー』なのだと、改めて感じました。


黒と白のコントラストはとても美しいな・・・。と思いました。


派手で美しいクラブもいいですが、こういった『モノクロ感』に私は惹かれます。


ボールもずっと『白色』を使っていますし、グリップはずっと『黒』です。


今はグリップも、かなりカラフルになってきましたが、私はやはり黒が一番落ち着きます。



振り感

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。


ソフトスペック過ぎないので、タイミング良く振っていけます。


白いヘッド特有の『残像効果』も充分に感じられるので、魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


この残像効果は練習場よりも、コースのほうが実感しやすいのだそうですが、私はやはりオーソドックスな黒がいいな・・・。と思いました。


しかし今は、白いヘッドを『指名買い』される方もいらっしゃると思いますし、これからはもっとたくさん白いモデルが増えてくるのではないでしょうか?



構え感

ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じです。


形状的に変なクセが無いので、楽に構えることができます。


これが本来の10.5度らしいロフトだと思いました。


フェース面が見え過ぎないですし、不必要なほど寝ている感じもしませんでした。


余計な心配や雑念が湧いてこないので、頭の中がクリアになります。


フェースが被っているようには見えなかったので、気持ちよく振りきっていけそうな予感がしました。


左方向へのプレッシャーがありません。


フェースターンもしやすそうに感じたので、やや『面長』に見えましたが、いつも通りのスイングをすればいいんだな・・・。と思いました。


構えづらいクラブだと緊張したり、硬直してしまいそうになったりしますが、今日は『いつでもOK』というくらいに、セットアップがすぐに完了しました。


黒いヘッドとはまた違うイメージですが、白いヘッド特有のいいイメージを頭に描いていくことができました。




試打を開始しました。

フェース面

まずは、この絶妙な打感が印象的でした。


すごくいい打感です。


『優しい』打感です。


フェース面が黒いので、硬そうなイメージを描きがちになりますが、実際はとてもソフトな打感です。


この心地よい打感に、思わず『バンザイ』をしそうになりました。


他の打席には人がいらっしゃったので、自重しましたが、もし練習場で一人だったとしたら、もっと大きなアクションをしていたんじゃないかな?と思います。



打球音

『音』もとてもいいと思いました。


飾り気のない乾いた感じの小気味いい音が、こちらの気持ちを高めてくれます。


楽しさが倍増しました。


スイングをいい方向へと導いてくれる音だと思いました。



飛距離性能

そしてバルドらしい、高い飛距離性能も大きな魅力です。


昨年試打したモデル同様、かなりのポテンシャルの高さを感じます。


ボールが一気に弾き飛ばされているような感じです。


すごく弾き感が強いドライバーです。


初速が速いので、ボールを見失わないように気を付けなければならないかな?と一瞬思いました。


白いヘッドだと、イメージ的に『重さ』を感じにくいので、球質も軽そうに感じることもあるのですが、今日は違いました。


弾きがありながら、『ズドーン』と勢いよく飛び出していく打球に『軽さ』は感じませんでした。


このミスマッチ感が面白いと思いましたし、これもこのドライバーの大きな魅力なのかもしれません。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、いい感じでした。


ロフト10.5度らしい、敷居の低さを感じます。


見た目以上にタフな感じはしませんでした。


球も高く上がりますが、弱弱しい感じではなく、力強いです。


ただ欲を言えば、私はもっと低い弾道が好きなので、もうちょっと低くならないかな?と思いました。


しかし、これは他のスペックを選べばいいだけのことです。


今日は、このひとつしか試打クラブが見当たらなかったのですが、今度機会があれば、違うスペックで試してみたいと思っています。


いずれ殆どのメーカーのドライバーがテーラーメイドのように、フェースアングルだけでなく、ロフトなども自由自在に調整できるようになるのでしょうか?


自分で調整できる・・・。ということは『スペックの買い間違い』を防ぐことができるということになるので『賢い買い物』ができます。


ちょっと意味合いは違ってきますが、私は昔読んだ『賢者の贈り物』という物語が大好きで、もし大切な人にドライバーをプレゼントするのであれば、間違いの少ない調整機能が付いたタイプがいいのかな?と思いました。



バックフェース

『安定性』という点では、ごくノーマルな感じだと思いました。


シビアな印象は全くありませんが、直進性が強すぎるタイプでもありません。


構えたときに方向性が取りやすかったので、球がバラける感じはしなかったのですが、高すぎる寛容性をもったドライバーだとは思いませんでした。


ドライバーには、まず何と言っても『曲がりにくさ』を求めておられる方には、少し難しく感じられるかもしれません。


しかし、難し過ぎるドライバーではないので、敬遠すべきではないような気がします。



操作性

『操作性』という点は、まずまずだと思いました。


左右どちらにも対応してくれましたが、思っていたよりも大きく曲げられませんでした。


本当はもっと大きく曲げて、練習場の空間を広く使っていこうと思っていたのですが、小さい曲がり幅で収まってしまいました。


今日はあまり大きく曲げられませんでしたが、次回試打するチャンスがあれば、もっと大きく曲げてみたいと思いました。


どちらかといえば、フェード系のほうが打ち易いように感じられました。


球がつかまり過ぎる感じはしませんが、右に抜けていく感じもしなかったので、フェード系が持ち球の方にも易しく感じられるんじゃないかな?と思いました。



BALDO TT PROTOTYPE VT511 DRIVER

バルドらしい、かなりハイレベルなドライバーだと思いました。


飛距離性能の高さは、バルドらしい感じがしますし、打感などのフィーリングがとてもいいです。


やはりブランドイメージを保つには、こういった秀逸なクラブを発表し続けるしか無いように思います。


白いヘッドを好まれる方で、飛距離にも当然こだわっていきたい方には、かなり魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?


今度もしチャンスがあれば、『白いヘッドつながり』で、テーラーメイドのドライバーと打ち比べてみたいと思いました。



ヒール側

ただ正直いって、私は購買意欲が湧きませんでした。


それは何故かというと、やはりこの白い色による『仕上げ感』です。


この試打クラブは写真では細かすぎてよく見えないのですが、細かな傷や汚れがあちこちに目立っていました。


光沢感のあるヘッドだと、こういう時拭けば落ちたりするのかな?と思ったのですが、このドライバーの細かな汚れは拭いても落ちませんでした。


『艶消し感』が仇となったような気さえしてきます。


そういったことは気にならない・・・。よく飛んで打感も良ければそれでいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、私はすごくこだわります。


ひとつのクラブを永く使っていきたいので、こういった汚れなどもすごく気になります。


タオルなどで拭いて簡単に落ちるのであれば気にならないのですが、この汚れや細かな傷は落ちることはありませんでした。


白いヘッドは今、大人気ですが、こういったところがマイナスなところかもしれないな・・・。と思いました。



BALDO TT PROTOTYPE VT511 DRIVER
 
今は黒いヘッドのモデルに『ホワイトバージョン』が追加で発売されていますが、逆にこのドライバーは『ブラックバージョン』が追加発売されるのであれば、もう一度試してみたいな・・・。と思いました。


飛距離性能など基本的性能は、前のモデルもすごく好感度が高いので、私はこの最新モデルよりも昨年試打したモデルに軍配を上げたいと思いました。


ピンのアンサーパターのように、使い込んでいけばいくほど深い味わいの出るクラブは大好きですが、逆にどんどん色褪せてしまうようだと、ちょっと二の足を踏んでしまいます。


そういった点などからも、私はこのドライバーの基本性能の高さには好感をもちながらも、購入はしないと思います。


今回のモデルは性能というよりも『仕上げ』という点で、少し不満が残りましたが、これからのバルドのクラブには期待していきたいと思いました。


すごくいいクラブが多いのですが、まだまだ知名度はそれほど高くないのかもしれません。


ひとりでも多くの方がバルドに限らず、こういった素晴らしいメーカーのクラブを手にされる嬉しいです。


基本的にはすごくいいドライバーなので、仲間たちにもこのドライバーのことを紹介してみようと思いました。

                         
        

                         
      
2012年08月16日
  

バルド NEW 8C CRAFT ドライバー Trajectory01

                 
バルド NEW 8C CRAFT ドライバー Trajectory01 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは バルド NEW 8C CRAFT ドライバー Trajectory01 です。



CRAZY CB-50 W

シャフトは CRAZY CB-50 W です。

ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは7.7、シャフト重量は76g、トルクは3.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は329gです。



正面

バルドらしい、黒がとても良く似合うドライバーです。


白い色もヘッドに適しているとは思いますが、このドライバーがもし白だったら、カッコ良さが半減してしまうのではないかな?とふと思いました。


この重厚感あふれるブラックは、バルドのイメージカラーといってもいいように思います。


今は白いヘッドが色々なメーカーから発売されていますが、黒いヘッドもすごくいいので、白だけに偏って欲しくないと思っています。


白いヘッドのドライバーは単なる流行ではなく、これからも続いていくような気がします。


それくらい、白い色というのは大きな効果があるのだと思います。


しかし、それでも私は黒いヘッドのほうがどちらかといえば、好きです。


先日、460ccモデルを試打したのですが、今日は400ccモデルです。


400ccといえば、今のドライバーのなかでは、かなり『小振り』なほうだと思います。



側面

体積は違っていても、やはり形状はとてもよく似ています。


小振りになっている分、多少『ディープ感』があるのだろうと思っていたのですが、実際はそうでもありませんでした。


60ccも小さくなっているのだから、かなり印象が違うのかな?と思っていたのですが、思っていたほど大きくは違わないような気もします。


今度、同時に試打する機会に恵まれたら、見比べてみたいと思っています。



Trajectory01

460ccのモデルには『Trajectory02』と記されていましたが、この400ccのモデルには『Trajectory01』と記されていました。


この意味は、以前教えていただいたので、理解することができました。



シャロー形状

こうして見ていても、やはりシャロー感があります。


ディープな感じはしません。


これまで他のメーカー(特に大手有名メーカー)では、異なる2つのタイプのドライバーが同時発売されると、ほぼ間違いなく『ディープ』と『シャロー』に分かれていたと思うのですが、このバルドのドライバーは両方とも『シャロー』です。


今は数年前に比べ、シャローでも『飛び』に優れたドライバーがたくさんありますし、何よりも460ccタイプを試打したときの印象が今でも強烈に残っているので、このドライバーにもすごく期待感が膨らみました。



ネック長さ

ネックの長さは、460ccモデルとほぼ同じ長さだと思います。


今のドライバーのなかでも、標準的な部類に属すると思います。


適度な重心配置にするには、やはりある程度これくらいネックの長さがあったほうがいいのかな?と思ってしまいます。


弾道は低すぎても高すぎてもダメで、適度な高さを演出してくれるのは、ロフト以外にも、このネックが大きな役割を果たしているような気がします。



顔

顔はやはり男前です。


フェースは被っているようには見えませんでしたが、少し『トゥ側』が主張しているように見えました。


球がつかまりやすそうな印象を受けました。


このシブい黒がとても硬派な感じがしますし、パワーが感じられます。


形は整っていますが、やはり『ディープ感』はありません。


むしろ、『シャロー感』があります。


ディープだからいい・・・。シャロー感が良くない・・・。というのではありませんが、これまで『400cc』サイズのドライバーだと、殆どがディープヘッドだったので、このドライバーは『珍しい小顔』と思いました。


ルール限度の460ccは大きすぎて扱いづらいけれど、かといってディープヘッドは難しく感じる・・・。という方には、このドライバーはとても好印象を持たれるのではないでしょうか?


昔のシャローヘッドは球があがり過ぎて、弾道も力強さに欠け、頼りない印象を持った物が少なくなかったのですが、最近はシャローでも本当にいいドライバーがたくさんあるので、ヘッドの厚みだけでは語れない部分があるように思います。


ディープヘッド=ヘッドスピードが速い


シャローヘッド=ヘッドスピードが遅い


という公式は今は全く成り立たないと思っています。



振り感

素振りをしてみても、かなりいい感じです。


フレックスは違うのですが、日頃振り慣れているシャフトですし、適度な重量感が安定感を感じさせてくれます。


『330g前後』の重量でありながら、その重さをあまり感じさせません。


タイミング良く振っていけます。


ヘッドがしっかりとついてきてくれるので、気を使わずに振っていけそうな感じがします。


すごく安心できます。



構え感

ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。


やはり『小顔感』は、あまり感じませんでした。


シャローヘッドだからでしょうか?


私は構えたときに、ある程度『立体感』を感じたほうが、気持ちよく叩いていけそうな感じがするのですが、このドライバーも悪くはありません。


球がよくあがりそうな感じがしますが、それは決して高~くあがってしまう弱々しい弾道でないことは460ccで既に経験済みです。


なので、このドライバーにも強い弾道をイメージすることができました。


バルジも、ほんの少し丸みを帯びていますが、どちらかというと真っ直ぐに近い感じなので、左右に打ち分けるというよりは、まずは『真っ直ぐ』で勝負したくなります。


こういったところは、以前試打してすごく気に入った昨年のMVPのグランプリ GPプラチナと共通するところです。


普通『小顔』のドライバーといえば、その『操作性の高さ』を連想してしまいますが、このドライバーには操作性よりも直進性のイメージのほうが強く出せました。


いくら顔が良くても、『ディープ感』を感じてしまうと、プレッシャーを感じてしまう方もいらっしゃると思うのですが、このドライバーはそういった方にも構えやすく感じられるのではないでしょうか?


ヘッドに厚みのあるドライバーは叩けそうな感じがしますし、吹き上がり感を抑えられそうです。


しかし、逆に強く叩いていかなくては・・・。と思ってしまいやすい反面があるのかもしれません。


それが余計な力みを生んでしまうこともあるのかもしれません。


しかし、このドライバーにはそういった心配は無用のような気がします。


こういったところも、メーカーの狙いなのではないでしょうか?


私はドライバーに限らずにFWやアイアンなどでも、まずは真っ直ぐ打つのではなく、最初から左右に曲げてみたい・・・。と思うところがあり、そのように曲げて打つことが多いのですが、今日は素直に打ち抜いてみようと思いました。


ミスショットのイメージは湧いてこないので、気持ちよくフィニッシュをとることだけをまずは考えました。




試打を開始しました。

BALDO 8C CRAFT DRIVER SPEC MODEL Trajectory01

『打感』は460cc同様、かなり弾き感を感じますし、とてもいい感じです。


『絶妙な柔らかさ』というのではありませんが、この打感もすごく好きです。


いわゆる『初速の速いドライバー』といっていいのではないでしょうか?


これからは、こういったドライバーが増えてくるような気がします。



打球音

『音』も460ccモデル同様、とてもいい感じでした。


叩いていっても、何の不安や躊躇も生み出しません。


全てがいい方向に向かっているように思われます。


『飛ぶドライバー』というのは、物理的な性能など、色々な要素が絡み合うと思うのですが、それ以外の大切な要素として、『プレイヤーの邪魔をしない』というところがあるように思います。


それは主に『構えやすさ』であったり、『音の良さ』であったりすると思います。


いくら計算上の性能が良くても、プレイヤーにそれを感じさせないドライバーにはあまり期待できません。


『机上の空論』になってしまいます。


『マシンテスト』と『ヒューマンテスト』は、あくまでも『別物』だと思っています。


構えたときに不安を感じたり、その甲高くて大きな音で思わずインパクトが緩んでしまったり、つかまえたくなくて逃がしてしまいたくなるような音だと高いパフォーマンスは期待できません。


そういった意味でも、このドライバーにはすごくポテンシャルを感じます。


今はメーカー側も、ある一定以上のヘッドスピードがある方用のドライバーには『音が静かめ』で、そうでない方の為のドライバーには、ある程度『音が高め・大きめ』に設定してあることが多いように思われます。


音によって、そのボールの弾道の力強さ・速さをイメージしやすいのだと思うのですが、私は昔からあまり甲高い音は好きではありませんでした。


今では耳慣れた感じもするのですが、昔、キャロウェイのビッグバーサのファーストモデルの音を初めて耳にしたときはとても驚きました。


かなり流行っていたので、練習場などでもよく耳にしていたのですが、これが時代の流れなのだろうか・・・?と思ったことをよく憶えています。


あの頃はメタルドライバーでしたが、300ヤード以上飛ばす人も決して珍しくなかったですし、その性能の高さは実証済みでした。


今はそれから、かなり年月が経っていますし、メタルからチタンになって、『スルーボア』も見なくなり、ホーゼルがしっかりとありますが、『平均飛距離』は伸びていっても、『最大飛距離』という点では、それほど伸びていないんじゃないかな?と思うときもあります。


やはりクラブの性能も大切ですが、一番大切なのは当たり前のことですが、『プレイヤーのスキル』なのだと思いました。


昔、一世を風靡した『ヨネックスドラコンチーム』のことを思い出すと、やはり飛ぶ人はどのドライバーを使っても飛ぶんだな・・・。と至極当たり前のことを考えていました。


今よりも性能の低いドライバーで、『400ヤード超え』を連発していました。(もちろん、かなりの長尺ではあったのですが・・・。)


電話帳を突き破るショットは圧巻でした。


このドライバーとは関係のないことで、ちょっと脱線してしまいましたが、こうして記事を書いている今も、何故か昔のことを思い出してしまいました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、思っていた以上にタフな感じはなく、易しい感じがしました。


勿論、シャフトはしっかりとしていますし、ヘッド自体もヒッタータイプの方に合いやすいとは思うのですが、その敷居は決して高すぎないと思いました。


強いライナー系で飛んでいくのか?と思っていたのですが、実際は想像以上に高さがでました。


弾道の高い球・・・・高弾道

弾道がやや低めでライナー系の球・・・中弾道・強弾道


といった言い方があると思うのですが、そういった意味でいうと、このドライバーは高弾道と強弾道のちょうど間くらいではないかな?と思いました。


ロフトが10度ということもあるとは思うのですが、この球のあがりやすさも、大きな魅力のひとつだと思います。


結構叩いていってみたのですが、吹き上がる感じはしませんでした。


とても好感のもてる弾道でした。


ヒッタータイプの方に、是非お勧めしたいドライバーです。



バックフェース

『安定性』という点でも、何と言いますか『シャローの易しさ』といったらいいでしょうか?


ある程度の直進性の高さを感じました。


球が引っかかる感じはしないので、気持ちよく振り抜いていくことができたのですが、球は真っ直ぐ綺麗な弾道で飛んでいってくれました。


『小顔ドライバー』にありがちな『シビア感』を感じませんでした。


むしろ、これまでたくさん出会ってきた『大顔シャロー系』のドライバーに近い、寛容さを感じました。


トゥ側とヒール側に配置されているウェイトも、かなり効果が期待できるのではないでしょうか?



飛距離性能

『飛距離性能』が凄いところが、まずはこのドライバーの大きなウリだと思います。


これは460ccモデルにも強く感じられたところです。


やはりドライバーは飛びの性能が高くないと、人気は出ないと思いますし、各メーカーがそこにしのぎを削っているのだと思います。


そういった意味でも、このドライバーにはすごく魅力を感じます。


ロフトが『一桁』のほうが飛ぶと思っておられる方もいらっしゃるのかもしれませんが、それは必ずしも正解でないことは多くの方がご存じだと思います(勿論、それは使う人によって大きく違ってくるのですが・・・)。


今の低スピン系のボールに合いやすいのは、少しロフトが寝たドライバーだと思っています。


勿論、多くのメーカーのドライバーが『リアル』と『表示』が違うので、あまり表示ロフトを気にしても仕方のないことなのかもしれません。


先日も書いたのですが、『表示ロフト』と『リアルロフト』が違うのであれば、最初からヘッドにロフトを刻印しないほうがいいのではないか?と思ってしまいます。


シールを貼って『リアルロフト』を表示するだけでもいいのではないか?と思います。


そうすると、ゴルファーの見栄といいますか、必要以上に数値にこだわらなくてもいいのではないか?と思いました。


このドライバーもそうですが、今はロフトを表示していないドライバーが増えてきました。(それは殆ど『地クラブメーカー』ではあるのですが・・・。)


このドライバーの『リアルロフト』が何度なのか解りませんが、かなり『10度らしい弾道の高さ』だと思いました。


今は構えたときのフェース面の見え具合だったり、弾道の高さを見て、違和感を感じてしまうドライバーが多いなかで、このドライバーにはとても好感がもてました。


弾道は少し高めではありますが、かなり力強いので、全く不満はありません。


高すぎる弾道は飛距離を求めていくうえで、決してプラスには働きませんが、この弾道の高さは大きな武器になってくれるような気がします。


キャリーも、しっかりと稼いでいくことができました。


なかなか出会うことがないメーカーのクラブだけに『希少感』がありますし、その性能の高さは折り紙つきです。


雑に造られている感じは一切しません。


それよりも、むしろエネルギーに満ち溢れているようです。



操作性

『操作性』という点では、この小顔なところから、色々と打ち分けられやすそうでしたし、実際も難しいとは思いませんでした。


しかし、今日の感じではどちらかというと『直進性』のほうが少し勝っているのかな?と思いました。


私は自分の持ち球とは逆のフェード系の練習をドライバーでよく行っているのですが、このドライバーだとすごく易しく感じました。


球のつかまりが不充分な弱々しい弾道ではなく、しっかりとつかまえてくれました。


こういった弾道だと、コースでもとても勇気をもらえます。


本番にとっておきたいような球がいくつもありました。


とてもイージーなドライバーだな・・・。と思いました。



ヒール側

かなり高性能で、なかなか欠点が見られない高性能なドライバーです。


そのなかでも、特に秀でているのが、やはり『飛距離性能の凄さ』です。


460ccで体験しているので、予め予想はついていたのですが、かなりの高性能でした。


普通、ヘッド体積が大きいほうが、いわゆる『弾き感』も強く感じられるような気もするのですが、このドライバーは460ccと、ほぼ互角のような気がしました。


今度是非、同時に試打して比較してみたいと思いました。


私は、460ccのモデルも、そしてこの400ccのモデルも両方とも気に入ったのですが、敢えてどちらかひとつを選ぶとするならば、迷わずこちらの400ccを選びます。


それは『即決』です。


460ccにも大きな不満はないのですが、こちらの『小顔モデル』のほうが、より親近感をもちやすいです。


ただ、これは人によっても大きく好みが分かれると思いますし、一般的には460ccモデルのほうが人気が出やすいのかもしれません。


ただひとつ言えるのは、このドライバーは『400cc』という小顔でありながら、小顔ドライバーの難しさは殆ど感じられないということです。



BALDO 8C CRAFT DRIVER SPEC MODEL Trajectory01
 
このドライバーで『欠点』はないか・・・?とずっと考えていたのですが、敢えて無理やり引っ張り出してみると、それは『耐久性』なのではないかな?と思いました。


こういった弾きの強いタイプのドライバーは、おそらく『フェース厚』なども、『強度ギリギリ』に作られていると思いますし、強いショットをずっと連発していると、ヘッドが割れてしまうのではないかな?と思ってしまいます。


勿論、このバルドのドライバーのヘッドが割れたという話は聞いていないですし、このドライバーの持ち主である友人の話を聞いてみても、特に問題なく使っていけているそうで、安心できそうなのですが・・・。


地クラブメーカーだからこそ、できる『ルールギリギリの設計』になっているのだと思います。


『SLEルール』が適用されて数年が経ち、各メーカーが色々と趣向を凝らしていますが、やはり『反発性能が高い』ということは飛距離において、大きなアドバンテージだと思います。


大量生産は難しくなるかもしれませんが、そのルールギリギリの反発係数と、ある程度の強度をもたせていくには仕方のないことなのかもしれません。


当然、価格も高くなってしまいますが、この『性能の高さを買う』と思えば、ある程度割り切っていけることなのかもしれません。


大手有名メーカーのドライバーでは、ここまで『ギリギリの設計』は難しいような気もしますが、地クラブメーカーのドライバーは、これからもこのようなタイプがたくさん登場するのではないでしょうか?


私はこれまで、それほどたくさんのバルドのクラブを試打してきているわけではないのですが、第一印象の『飛ぶ』というイメージが今日は一層強くなりました。


『最新=最高』では必ずしもない・・・。と私はこれまでも何度も書いてきましたが、このドライバーは初めて手にしたドライバーよりも明らかに性能がアップしていると思います。


まだまだ夏真っ盛りではありますが、今年出会ったドライバーの中で、間違いなく印象深いドライバーでした。

                         
        

                         
      
2012年07月07日
  

バルド NEW 8C CRAFT ドライバー Trajectory02

                 
バルド NEW 8C CRAFT ドライバー Trajectory02 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは バルド NEW 8C CRAFT ドライバー Trajectory02 です。



QUADRA Fire Express 65

シャフトは QUADRA ファイヤーエクスプレス 65 です。

ロフトは11度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は69g、トルクは3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は319gです。



正面

ヘッド全体が黒くてシブい、バルドのニュードライバーです。


黒という色は、本当に『重量感』を感じさせる色で、収縮色でもあるので締まって見え、とてもいい感じです。


膨張色で大きく見えるほうがいい・・・。という方や、『軽量感』を感じられる色のほうが速く振れる気がする・・・。という方もいらっしゃると思います。


色の個性は異なりますが、『モノトーン色』である、黒や白は、ヘッドの色として、とても適していると思います。


私は黒や白以外にも、パーシモンカラーやブルーなども好きです。


ババ・ワトソン選手のピンクのドライバーは一体どんな感じなのだろう?と、とても興味があります。


構えたときに目がチカチカしてしまうんじゃないかな?と思ってしまいます。


しかし、やはり実際に試してみないと何事も解らないことが多いので、もし機会があれば是非試してみたいと思っています。



側面

私はバルドというメーカーのことをまだよく知らないですし、出会ってきたクラブもそれほど多くありません。


バルドのドライバーは、どちらかというと『ディープ』というよりは、『シャロー』のイメージが強いです。


それは初めて出会ったドライバー バルド 8C CRAFT ドライバー の印象が強いからなのではないか?と思っています。


やはり『初めて』というのは、とても印象に残ります。


初めて手にしたクラブが良くないと、そのイメージがずっと残ってしまい、メーカーに対する苦手意識が芽生えてしまうこともあるのですが、幸いバルドの場合は最初に手にしたドライバーがとても良かったので、今でもすごくいい印象をもっています。


それほどたくさん出会えるメーカーではありませんが、いつもすごく気になっています。


今日は試打する機会に恵まれて、とても嬉しく思いました。



シャローヘッド

この角度から見ても、ややシャローな感じがします。


今は『超・シャローヘッド』もたくさんあるので、そういった物を含めると、このドライバーはそれほどシャローとはいえないのかもしれませんが、あくまでも私の感覚ではシャローに感じます。


昔のシャローヘッドは頼りない物が多かったですが、バルドを含む最近のシャローヘッドはとても頼れるものが多いので、このドライバーもきっとそんな頼れる感じだろう・・・。と期待感が膨らんできました。


第一印象が良くなかったり、どうしても形状などに好感がもてないクラブだと、私の心の中の『期待感という風船』はずっとしぼみっぱなしなのですが、今日なパンパンに膨れ上がった感じで、今でも飛んでいきそうです。


あくまでも私の中でのイメージなのですが・・・。



ネック長さ

ネックの長さは、標準的な感じかな?と思いました。


それほど長いとは思わなかったのですが、最近は短めな物が多いせいか、このドライバーは標準的といいますか、少しだけ長く見えました。


昔から『ロングネック=叩ける』というイメージがあるのですが、今は色々な形状のクラブがあるので、一概には言えないような気もしています。



8C CRAFTのアクセサリー

ヘッド後方に『8C CRAFT』と記された、アクセサリーのような物がありました。


これは単なるアクセサリーなのでしょうか?


それとも位置的にいって、やはりウェイトの役目を果たしているのでしょうか?


トゥ側とヒール側には、はっきりと解るウェイトがひとつずつ付いていました。


どうやら、交換できそうです。


この2つのポジションにウェイトが配置されているドライバーは珍しくありません。


最近では キャロウェイ RAZR FIT を思い出します。


いわゆる『チューニング機能』のバリエーションが多いのは、テーラーメイドなど大手有名メーカーのほうだと思うのですが、いずれ地クラブと呼ばれるようなメーカーでも、同じように進化していくのでしょうか?


それとも『大手』と『地クラブ』では、違う進化の仕方をしていくのでしょうか?


私はゴルフを始めた頃から、大手有名メーカーのクラブを多く使ってきましたが、ここ数年色々な素晴らしい地クラブメーカーのクラブに出会って、地クラブの良さがすごくよく解りましたし、購買意欲を刺激されるものがとても多いです。


大手有名メーカーのクラブは、新製品のサイクルがとても短いので、クラブが半ば『消耗品』のように感じられることもありますが、地クラブメーカーのクラブはなかなかモデルチェンジしない物も多く、その殆どがかなりの高性能なので、『永年の友』になってくれる物が多いように思っています。


例え廃番になったとしても、色あせる感じは全くしません。


それどころか、もっと『プレミア感』が増すように思います。



Trajectory 02

トゥ側に、『Trajectory 02』と記されていました。


どういった意味があるのでしょうか?


Trajectoryとは『軌道』とか『軌跡』という意味ですが、『02』とはどんな意味があるのでしょうか?


『2番目の軌道』ということなのでしょうか?


ちょっと意味が解りません。



グリップ

グリップはBALDOのオリジナルグリップです。


BALDOファンの方には、たまらない魅力があるのではないでしょうか?


ラバー系ですが、グリップパターンがちょっと変わっていて、『吸盤』のようになっています。


実際に握ってみても、それほど柔らかいグリップだとは思わなかったですし、吸盤状の吸い付く感じはあまりしなかったのですが、適度な凹凸が手のひらや指に感じられ、滑ることなく、しっかりと振っていけそうなグリップだと思いました。


ただ、こういったオリジナルグリップを目にして、いつも思うことですが、このオリジナルグリップが購入しやすいようになっていたら、もっと嬉しいです。


私はグリップ交換を比較的多くするほうなので、こういったことはすごく感じます。


ラバーが少しでも硬く感じたり、滑るようになってくると、その日のうちにグリップを交換します。


なので、すぐにグリップが違う物になってしまいます。


グリップにも、やはり統一感が欲しいです。



顔

顔はバルドらしく、とても整っていて美しいと思いました。


『美しい』と一口にいっても、それは『女性的な美しさ』とはまた趣(おもむき)の違う『たくましさのある美しさ』だと感じました。


それは、この硬派な黒い色も大きな要因だと思いますし、これまでのバルドの『飛び』のイメージがそうさせるのかもしれません。


飛ぶドライバーは美しいものが多いです。


いわゆる『物理的に曲がりづらくなるように作られている』ドライバーは色々な形をしたものがあり、バリエーションに富んでいます。


実戦でドライバーショットを大きく曲げたくはないですが、構えたときに『曲がらないイメージ』のするドライバーよりも『飛ぶイメージ』『意図的に曲げやすいイメージ』のするドライバーを使っていきたいと思っています。


そういったドライバーのほうが、私は安心して振り切っていくことができます。


このドライバーは、はっきりとした『飛び顔』をしているので、とてもいい印象をもちました。



振り感

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。


やや長くは感じますが、振り慣れたシャフトと、高級感溢れる美しいヘッドのコラボレーションが素晴らしく、素振りをしているだけで、どんどんいいイメージが出てきました。


このフェース面を見ていて、いわゆる『IP加工』がされているのかな?と、ふと思いました。



構え感

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。


とてもオーソドックスなヘッドだと思いました。


気持ちよくボールを強く叩いていきたいドライバーは、やはり美しい顔でなければなりません。


違和感を感じた途端に、ボールは大きく曲がり始めてしまいます。


そういった点で考えてみても、このドライバーは不安を感じさせません。


飛ばせそうで、しかも曲がり幅の小さい、ほぼ真っ直ぐなラインをイメージすることができました。


意図的に左右に曲げていきたくなる感じはあまりしなかったのですが、気持ちよくシンプルに振り切っていこう・・・。と思わせてくれました。


ほんの少しだけ『つかまえ顔』に見えたのですが、殆ど気になりませんでした。




試打を開始しました。

飛距離性能

まず感じたのが、その『飛距離性能の凄さ』です。


かなりボールを弾き飛ばしてくれる感じがします。


反発力が高いといいますか、ボールの勢いが強いです。


いわゆる『初速が速い』ドライバーだと思いました。


こういったところが『大量生産』される大手有名メーカーのドライバーと、『少数生産』でありながら、品質や性能にもとことんこだわった地クラブメーカーとの大きな違いのひとつだと思います。


少数生産なので、どうしても価格は高くなってしまいますが、その性能の高さがプラス『ン万円』であったとしても、全く不満に感じられない方は多いのではないでしょうか?


かなりキャリーを稼げるタイプですし、この力強い弾道を見ていると、頼もしく感じます。


ネットに突き刺さるときに、心なしか他のメーカーのクラブよりも、『ネットの凹み』が大きいのではないか?と思ってしまうほど、ボールにパワーが感じられました。


この高性能なヘッドにプラスして、飛距離性能に長けているファイヤーエクスプレスとのコラボレーションが見事に合致していると思いました。


『1プラス1』が『2』よりも、もっともっと大きくなっていく感じです。



フェース面

『打感』も弾き感が感じられますが、決して硬い感じではなく、とてもいい感じです。


何球打っても、全く気になりません。


このドライバーはもちろん、『SLEルール』に適合しているのだそうですが、その中でもかなりルールギリギリの『トランポリン効果』があるんじゃないかな?とボールを打ちながら感じていました。



打球音

『音』も、シブい感じで、とてもいいです。


叩いていくことに、全く躊躇させません。


どんどん振りが良くなっていく感じです。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、このドライバーのロフトが『11度』ということもあると思うのですが、とてもあがりやすいと思いましたし、タフな感じは全くしません。


明らかに高弾道系のドライバーだと思いました。


私にはちょっと球が高すぎましたし、もうちょっと低く抑えたいと思ったので、今度機会があればロフトの立ったモデルで試してみたいと思います。


ヘッド全体が黒いということや、バルドの『飛ぶ』というイメージなどから、このドライバーの敷居は高そう・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に打ってみて、思っていたよりもすごく打ちやすくて好感がもてた・・・。という方は多いのではないでしょうか?


見た目以上に敷居が低いと思いますし、決して敬遠すべきドライバーではないと思います。


色々なクラブ(特にドライバー)を試打していて、表示ロフトが『一桁』であるにも関わらず、構えたときにかなりフェース面が見え過ぎて、構えづらく感じることが少なくないのですが、このドライバーは『11度』でありながら、そういった構えづらさは全く感じませんでした。


むしろ、とても『ナチュラル』に感じられました。



BALDO NEW 8C CRAFT DRIVER

このドライバーの『11度』というロフトが、いわゆる『リアル』なのかどうか正確に測ってみないと解りませんが、おそらく限りなくリアルに近いのではないでしょうか?


このドライバーのリアルロフトが『11.5度』とか、『12度』には思えませんでした。


逆に、実際は少ないロフトを多く水増しして表示することも無いように思います。


私は後輩たちに、ドライバーを選ぶときに、メーカーの『表示ロフト』で選ぶのではなく、あくまでも構えたときの印象と実際に打ったときの弾道を重視するように勧めています。


人によっては『二桁ロフト』がいい場合もありますし、『一桁』のほうが合っている場合も多いです。


ロフト以外にもシャフトフレックスなど、せっかくのメーカーの表示をあまり参考にできない、今の風潮は必ずしもいいとは思えません。


大手有名メーカーのクラブには最近あまり見られない『正直さ』といいますか、『実直さ』が地クラブメーカーのクラブにはあるのかもしれません。


表示ロフトとリアルロフトの二種類が存在してしまうのであれば、最初からヘッドに刻印しなければいいのではないか?と思うこともしばしばあります。


ヘッドに刻印が無ければ、プレイヤーも見栄を張ったりすることもないのだと思いますし、『数字による違和感』を感じることも無いのかもしれません。


ロフトが立っていれば、必ずしも飛ぶとは限らないですし、ある程度寝ているほうが飛びやすいし、方向性も出しやすいことは多くのゴルファーが感じておられるところだと思います。


そういったことなどを考えてみても、これからはロフト表示は購入時に困らないように、『すぐに剥がせるシール』などにしても面白いのではないかな?と思いました。



バックフェース

『安定性』という点でも、なかなかいい感じで、シビアさは全く感じませんでした。


ヘッド自体の大きさや形状などもあると思いますし、トゥ側とヒール側に配置されているウェイトがよく効いているのではないでしょうか?


慣性モーメントも大きめな感じがします。


ある程度のミスヒットにも寛容なドライバーだと思います。


ロフトも寝ているせいか、かなり曲がり幅が小さくなるような気がします。


このドライバーに装着されているシャフト、ファイヤーエクスプレスのように、どちらかというと『動きやすい』シャフトは、ある程度寛容性のあるヘッドのほうがマッチしやすいと思うのですが、そういった意味でも、このヘッドとのコラボレーションは素晴らしく感じられました。


いい意味で、ある程度『ごまかして打てる』ドライバーだと思いました。



操作性

『操作性』という点では、まずまずで、どちらかというと敏感に反応してくれる・・・。というよりは、寛容性が高いといいますか、『懐の深い』ドライバーだと思いました。


一応左右に曲げたりもしましたが、今日はあまり極端なことをしたくないと思いました。


また違ったシャフトであれば、もっと色々な球を打ってみたい・・・。と思ったかもしれません。


とりあえず、今日はこのヘッドとシャフトにショットの成否を委ねてみようと思い、私があまり色々と操作し過ぎないようにしようと心掛けました。


このヘッドに、私の大好きな『ディアマナ アヒナ』や『DI』、クレイジーブラックなどを装着してみると、どんな感じになるのか、考えただけでもワクワクします。


やはりドライバーはシャフトで大きく変わるものです。



ヒール側

高性能な物が多い、バルドのドライバーの中でも、今回のこの『NEW 8C CRAFT』というドライバーが一番ポテンシャルが高いんじゃないかな?と思いました。


勿論、実際に比較してみないと解らないですし、シャフトなども同じにしないと正確なところは解りません。


それでもあくまでも私の印象としては、このドライバーの初速スピードが速く力強い弾道がとても印象に残りました。


あまり派手でない、シンプルなカラーリングのドライバーのほうが、『メーカーの自信』を感じます。


このドライバーも、まさにそんな感じでした。



BALDO NEW 8C CRAFT DRIVER
 
一応、ヘッドの値段を尋ねてみたのですが、やはりかなりの高額でしたし、装着するシャフトによっては、10万円を軽く超えてしまいます。


だからといって、こんなに優れたヘッドに安くてチープなシャフトを付けたくはありません。


せっかくいいヘッドなのだから、それに見合う相性の良いシャフトを付けたくなります。


『飛距離』はあくまでも、ヘッドの性能+シャフトの性能の『コラボレーション』が大切だと思っています。


今日は、このバルドのヘッドとファイヤーエクスプレスのシャフトの素晴らしいコンビに高いポテンシャルを感じました。


人によって好みは色々とあると思いますが、とてもマッチしていると思いました。


『飛距離はお金で買える』という言葉を昔、よく耳にしていたのですが、このドライバーで球を打っていたら、その言葉をふと思い出すくらい、このドライバーの性能の高さを強く感じました。


今年は既に後半が始まってしまいましたが、かなり印象深いドライバーであることは間違いないです。


機会があれば、また何度でも試打を楽しみたいです。


このドライバーのおかげで、今日は楽しい時間を過ごすことができました。

                         
        

                         
      
2012年05月05日
  

バルド NEW FORGED CM アイアン

                 
バルド NEW FORGED CM アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは バルド NEW FORGED CM アイアン の7番 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは30度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は433g です。



正面
バルドのイメージにピッタリの、とても落ち着いたデザインでカッコいいアイアンです。


このシンプルなデザインでありながらも、たくさんの高機能が積み込まれているのではないでしょうか?



側面
とてもオーソドックスな形状だと思うのですが、『シャープ』というよりは、どちらかというと丸っこくて曲線を感じさせます。


『フェース高』も、それほど高くありません。


『高重心』というよりは、明らかに『低重心』を感じさせる形状です。


こういったところは、今の主流といっていいのではないでしょうか?



彫りの深さ
『彫りの深さ』は、やや大き目で、アンダーカットキャビティといっていいのだと思います。


この溝が、とてもよく目立っていました。


アンダーカットキャビティの中では、形状がそれほど複雑なほうではないので、使用後の掃除も少しは楽なのではないかな?などと思いながら見つめていました。


今は本当に色々な形状のアイアンを目にするようになりました。


メーカーの企業努力には、本当に頭が下がる思いです。



ソール幅
『ソール幅』は、やや広めでした。


割と平らな形状です。


ヒールからトゥにかけて、かなりの広がりを感じます。


最近は、このソール形状ひとつとっても、様々な物が見られるようになりました。


ソールは丸みを帯びていて、多少バンスが効いていたほうが安心する・・・。という方も多いのではないでしょうか?


私はこういった平らなソールはすごく好きです。


必要以上に跳ねない印象がありますし、インパクト後、ボールの下を上手く、くぐらせていけそうな感じがします。


ターフも綺麗に取れそうな感じがします。


アイアンのリーディングエッジには、『ナイフのような鋭さ』をイメージしていきたいです。


ヘッド全体を見ると、丸っこい印象もありますが、ソール形状だけ見るとシャープな印象をもちました。



ネック長さ
『ネックの長さ』は、やや短めといった感じがします。


しかし、この長さはすっかり見慣れた感じですし、今では『スタンダード』といったところなのかもしれません。


『スルーボア』を見かけなくなり、『ショートホーゼル』『ロングホーゼル』も多少少なくなってきた代わりに、これくらいの『セミショートホーゼル』といった長さのアイアンはすごく増えてきたような気がします。


やはり、こういったところも流行のようなものがあるのでしょうか?



構え感
ボールを前にして構えた感じは、変なクセもなく整っていて、とても好感がもてました。


『セミラージサイズ』といっていいでしょうか?


それほど『小顔』にも『大顔』にも見えませんでした。


変なクセのない、オーソドックスな顔のアイアンが好きだけど、多少大き目のサイズのほうが安心する・・・。という方には、このアイアンはすごく構えやすいのではないでしょうか?


トップラインは厚過ぎないですが、グースは多少効いています。


左右に曲げるイメージも出すことができましたが、まずは自然な感じで真っ直ぐ狙っていこう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、柔らかめの打感で、好感をもつことができました。


このアイアンは『軟鉄鍛造』なのだそうですが、その軟鉄の柔らかさを感じながらも、『マッスルバック』のような『厚み感』はちょっと足りないかな?と思いました。


しかし、特に大きな不満のないフィーリングです。


今日は一緒に練習に来ていた友人にも打ってもらったのですが、彼にはやや物足りない打感だったようです。


もっと『しっかり感』が欲しかったそうです。



トゥ側
球もよくあがり、タフな印象は全くありません。


幅広い層に対応しているアイアンといっていいのではないでしょうか?


グースもきつ過ぎないので、球を拾いやすい感じがしました。



バックフェース
『安定性』という点でも高く、シビアな感じは全くしません。


アンダーカットキャビティの長所が存分に味わえる・・・。といったところでしょうか?


アイアンには、まず『安定性重視』という方にはお勧めしたいアイアンです。



飛距離性能 
『飛距離性能』という点でも、かなり優れています。


ちょっと前まで、『飛距離系』のアイアンといえば、その形状などに特徴があったものですが、今はこのようなオーソドックスなタイプのアイアンでも、かなりの飛距離系アイアンが増えてきました。


距離は欲しいけれど、構えづらいアイアンは嫌だ・・・。という方にはピッタリなのではないでしょうか?


私の感覚では、『2番手』くらい違う感じがしますし、まとめづらい感じがはっきりとあったのですが、今はやはりアイアンも飛ばないと売れにくい時代なのかもしれません。


多くのメーカーのアイアンがロフトを立ててきているところを見ると、そう感じずにはいられません。


私は人よりも感覚が鈍く、技量も低いので、これまでも参考にしたことはないのですが、昔はショートホールなどでも、同伴競技者の使ったアイアンの番手が参考にするといったこともありました(勿論相手に訪ねても、またその問いに答えてもペナルティ)が、今では同じ番手表示でも様々なロフトがあるので、あまり参考にはできません。


あくまでも自分の距離感で勝負できる時代になったのかもしれません。


私は怖くて飛び過ぎるアイアンをコースで使うことはないのですが、友人の話によると、最近の飛び系アイアンも、そこそこ止まるようにできているので、飛び系アイアンの出始めの頃よりは難しくないのだそうです。


しかし、この伸びすぎるキャリーに不安を感じずにはいられません。


こういった飛び過ぎに体が慣れてしまうと、スイングが緩んでしまいそうな不安が頭をよぎります。


もし、そうなると長いスランプが待っているような気がします。


やはりイメージに合うクラブを使っていたほうが、長い目で見てもいい結果が待っているように思います。



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じでした。


あまり敏感に反応するタイプではありませんが、とりあえず左右どちらにも打っていくことができました。


やはり変なクセのない顔と、操作性抜群で実績充分なスチールシャフトが操作性を高めているのでしょうか?


普通に打っている限り、なかなか大きく曲がる感じはしませんが、実戦でもいざというときに曲げていけるアイアンなのかな?と思いました。


しかし、寛容性が高いので、やはりある程度まとめていきやすいタイプのアイアンだと思います。



ヒール側
私はまだバルドのクラブをそれほど多く試してきたわけではないのですが、このアイアンもバルドのイメージにピッタリと合致した、上質な印象をもちました。


一見すると、それほど飛びそうな感じはしなかったのですが、実際はかなりの『飛び系』といっていいのだと思います。


打つ前に想像していた性能とほぼ同じだったのですが、飛距離性能が想像よりも高いと感じました。


そこが一番違っていたところです。



BALDO NEW FORGED CM アイアン
外見がカッコ良くて、変なクセがなく、ミスに対してもある程度寛容で、しかも距離が出る・・・。


そんなアイアンだといっていいのではないでしょうか?


このような長所を持ったアイアンを多くの方が求められているように思いますし、メーカーもユーザーのニーズをはっきりとつかんでいるのだと思いました。


今は多くのメーカーで、同じようなタイプのアイアンがたくさん発売されているので、そういった点でいうと、このアイアンが特別強い個性を発揮しているとは思えませんでしたが、高い性能をもっているのは事実だと思います。



BALDO NEW FORGED CM IRON
カッコ良くて、高性能で、しかも大手有名メーカーではなく、周りにあまり使っている人がいないアイアンを使っていきたい・・・。という方にはとても魅力的なのではないでしょうか?


今は昔よりも『地クラブ』の認知度があがり、人気も高くなったように思います。


大手有名メーカーのほうが安心できる・・・。という方もいらっしゃるとは思いますが、有名でなくても『高品質』『高性能』で信頼のできるクラブを発表するメーカーはたくさんあります。


だから、今のような人気につながっているのだと思います。


このアイアンも、まさにそんな信頼のできるメーカーの自信作といってもいいのではないでしょうか?


『飛び過ぎる』こと以外、私は大きな不満はありませんでした。


しかし、この飛距離性能も、このアイアンの大きな『ウリ』だと思いますし、そこに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


バルドといえば、私はドライバーのほうがイメージが強いのですが、以前試打したウェッジやアイアンも、いい印象が強いです。


正直、私は購買意欲が刺激されることはなかったのですが、たくさんの方に試していただきたいと思いました。


これからも、バルドには私たちゴルファーが喜ぶような、いいクラブをたくさん発表し続けて欲しいです。

                         
        

                         
      
2012年01月14日
  

バルド MAGMA BLACK VERSION ドライバー

                 
BALDO MAGMA BLACK VERSION DRIVER 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは バルド MAGMA BLACK VERSION ドライバー です。



ATTAS3

シャフトは ATTAS3 です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は67g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は303gです。



正面

黒い色がとてもカッコいいバルドのニュードライバーです。


黒という色は、ゴルフクラブにとても適した色だと思いますし、バルドのイメージにもとてもピッタリします。


こうして見ているだけで、『弾道の力強さ』が想像できますし、高性能であることが窺えます。


『重量感』を感じさせてくれる色なので、『ヘッドの効き』も良さそうですし、『力が逃げない』というイメージが黒という色にはあるように思います。


収縮色なので膨張色に比べ、意識が分散せずに集中できる感じがします。



側面

この角度から見ても、昨年試打した『MAGMA』ドライバーを思い出しますが、やはりこの『黒』という色の分だけ締まって見えます。


ヘッドが大きく見えることに安心感を感じられる方は、膨張色が適しているのかもしれませんが、適度に締まって見えたり、『コンパクト感』が感じられるヘッドに安心感を得られる方には、とても適している色なのではないでしょうか?


このヘッドは、ただ単に色を黒くしただけなのか?それとも今流行の『IP加工』が施されているものなのか?と思い、店員さんに尋ねてみたのですが、『IP』ということでした。


やはりゴルフクラブ業界には、メーカーは違えど、昔から『右へならえ』的なところがあるのだと思います。



顔

顔は、やはりとても美しくて整っているな・・・。と思いました。


こういったところは、ある程度予想できていたところではありますが、やはり美しいクラブに出会えるということはとても楽しいものだと思えてきます。



ネック長さ

ネックもそれほど長くは見えないですし、こうして見ても、やはり『シャロー感』が伝わってきます。


以前『ディープ』なヘッドも見かけましたが、やはりバルドはどちらかというと『シャロー』なイメージが強いです。



振り感

素振りをしてみても、なかなかの感じです。


タフな印象は全く無かったので、どちらかといえば、敷居の低いドライバーのように思いました。


できれば、もう少ししっかりしていてもいいかな?と思いました。


アッタス3というシャフトは、これまでも何度か試打してきたのですが、『S』というフレックスでも、結構ソフト目な感じがします。



構え感

ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。


やはりバルドのドライバーは『美顔』が多いな・・・。と思いました。


球があがりやすそうな感じがします。


フェースが被って見えなかったので、気持ちよく叩いていけそうな予感がしました。


肩の力が抜け、リラックスしたままテークバックを開始することができました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、まずまず・・・。だと思いました。


球を打っていて、爽快感を感じるほどでもなかったのですが、特に大きな不満はありませんでした。


しかし、何と言いますか、球を打っていて、


「これは飛んでいるな・・・。」


と、『ボールを飛び』を感じられる打感ではありませんでした。


『手応え』という部分で、やや物足りないところがありました。



打球音

『音』も、あまり馴染めませんでした。


大きめで高い感じの音で、好感をもつことができませんでした。


ヘッドが黒くてシブいので、いかにも『ヒッター用』なのか?と思っていたのですが、この音を聞いている限り、そうではないような気がしました。


強い苦手意識が感じられる・・・。というほどでもなかったのですが、この音には、あまり魅力を感じませんでした。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、予想通り、かなりよくあがる感じがしました。


ロフトが寝ているということもありますし、ややシャローな形状などからも、やはりある程度のあがりやすさを考えて作られているように思います。


より幅広い層に対応できるよう、敷居も低く設定されているのではないでしょうか?


見た目の印象以上に易しさが感じられるドライバーだと思います。



バックフェース

『安定性』は、まずまず・・・。だと思いました。


ヘッド自体も、それほど球をつかまえるタイプではないと思いますし、シャフトも引っかかり過ぎないので、私のようなタイプには『ライン』を出しやすいドライバーだと思いますが、スライス系の方には、やや難しく感じられるかもしれません。


つかまりのいいシャフトで試されると、もっと易しく感じられるのではないでしょうか?


そういった意味では、色々なタイプのシャフトで試してみたいタイプのドライバーだと思いました。


それと、ある程度の『寛容さ』といいますか、ミスに対しての許容範囲もあるヘッドだと思うので、それほどシビアさは感じませんでした。



飛距離性能
 
『飛距離性能』という点では、特別他のドライバーよりも大きく優れている・・・。とは思いませんでした。


ある意味、今のドライバーの中でも平均的な部類に属するといってもいいのではないでしょうか?


こういった感じは、昨年試打した『ノーマルタイプのマグマ』とイメージが似ているところだと思います。


今は、たくさんの『IPドライバー』が発売されていますが、今一つその効果を実感できていないので、今度もし機会があれば、このドライバーとノーマルタイプを打ち比べてみたいと思いました。



操作性

『操作性』という点では、『可もなく不可もなく』といったところかな・・・?と思いました。


特別扱いづらい印象はなかったですし、左右に曲げてみることも難しくはなかったのですが、構えたときの印象からか、できるだけ自然にストレートに近い感じで打っていきたいと思いました。


それほど敏感に操るタイプのドライバーだとは思いませんでした。



ヒール側

バルドのドライバーには、いつも興味津々ですし、注目していますが、正直、このドライバーにはあまり魅力を感じませんでした。


それはフィーリング面でもそうですし、その他にもやや物足りない部分がありました。



BALDO MAGMA BLACK VERSION ドライバー

しかし、それはこれまで『極上』と呼べるような美しくて楽しいドライバーにたくさん出会ってきているからそう感じるのかもしれません。


このドライバー自体、レベルが低いとは全く思わなかったですし、むしろ『高級』な感じもします。


しかし、それでも私はあまり惹きつけられるものがありませんでした。


ドライバーに限らず、どのクラブでも、試打をしていて楽しくなると、ついつい予定よりも多く球数を打ってしまうことが多いのですが、今日は予定の球数で終了することができました。


『後ろ髪を引かれる』思いもなく、あっさりとこの試打クラブを返却することができました。



バルド MAGMA BLACK VERSION ドライバー

今日は、コース仲間の友人と一緒に練習に来ていて、その友人にも、このドライバーを試打してもらったのですが、やはり彼も『もうひとつ』だといった感じでした。


バルドのドライバーは、かなり高価ですし、コストパフォーマンスといった点でも、あくまでも私にとってはあまり高いとはいえないような気もしたのですが、まだまだこれからもバルドに期待したいです。