ロマロ
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RomaRo Alcobaça WEDGE

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは RomaRo Alcobaça WEDGE です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 WEDGE 115 です。
ロフトは60度、クラブ長さは35インチ、キックポイントは中調子 です。

久しぶりに出会った、ロマロのウェッジです。
ロマロといえば私はアイアンの印象が強いのですが、ドライバーからウェッジまで、レベルの高いクラブが揃っています。
このウェッジもロマロのブランドイメージにふさわしい、軟鉄の質感も良くカッコ良く仕上がっています。

この個性的なデザインに目が行きます。
これはどういう意味があるのでしょうか?
単なるデザインで、特に意味はないのでしょうか?
それとも、ここの部分の厚みを増すことによって、ウェイトの役目を果たしているのでしょうか?

大きさは標準的でオーソドックスなタイプのウェッジですが、至るところに工夫が見られます。

バックフェースはノーマルなフラットバックタイプです。

トップラインの厚みも標準的です。

ソール幅は標準的ですが、ソールが凹んでいます。
これまで無かったわけではないですが、非常に珍しいです。

角度を変えて見ても、かなり凹んでいるのが分かります。

ソール中央付近が凹んでいますが、全体的に波を打っているような形状です。
『WAVE SOLE』といったところでしょうか?
リーディングエッジもトレーリングエッジも丸みを帯びていました。
かなり特殊なソール形状なので、ソールのタッチがイマイチイメージできません。

ネックの長さは標準的です。

フェース面には細かなミーリングがありました。
かなり近くで見ないと分からないほど細かいです。
この細かいミーリングが大きな効果を発揮するのではないでしょうか?

RomaRoのロゴが入った、このオリジナルグリップがとてもカッコいいです。
過去のモデルと同じように香りがするのか確かめてみましたが、無臭といいますか、ゴムの匂いしかしません。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。
見とれるほど美しいというよりは、昔こんな顔あったな・・・。という感じで懐かしさがこみ上げてきました。
やや出っ歯でヒール部分が、かなり絞り込まれています。
60度ということもあり、フェースが上を向いていて、ロブ系の球も打ちやすそうです。

フェースを開いて構えてみたのですが、特に邪魔するものもなく、普通に構えられました。
真上に飛ぶようなイメージが描けて、ロブ系も易しそうです。
試打を開始しました

『打感』はソフトで好感が持てました。
見るからに柔らかそうな見た目をしていますが、その見た目通りのグッドフィーリングです。

60度らしい、球のあがりやすさがあり、全くタフさは感じません。
14本以内というルールがあるので、なかなかロブウェッジを入れられない・・・。という方も多いのではないでしょうか?
ロブショットでないと寄せられないという場面は少ないですが、一本バッグに入っていると頼もしいクラブです。

スピン性能は高く、よく止めてくれました。
スピンによる止めと、高さによる止めの二種類で止めることができるウェッジです。
フェースを開くのが苦手だという方にも上げやすいウェッジだと思います。
大きく開くのが苦手な方も、小さく開くだけでかなり止めてくれる優秀なウェッジです。

『安定性』は普通で、特別変わったところは見られません。
いわゆる『イージー系』ではありません。

構えやすいのでイメージが出しやすく、打感が柔らかいので自然と距離感も合いやすくなります。
『重い球』ではなく、『軽い球』でフワッと寄せていけるのがこのクラブの特長です。

『操作性』はバツグンで、いろいろな球を打たせてくれる懐の深さを感じました。
ヒール側がボテッとしていなく、キュッと引き締まっているので、フェースの開閉をイメージしやすいのがいいです。
ロブ系が易しいのはもちろん、転がしもできる使い勝手の良さがあります。
試打後の感想

カッコ良くて打感も良く、手の延長として働いてくれるウェッジです。

ロマロのクラブに出会うのは久しぶりでしたが、やはりいいな・・・。と思いました。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
RomaRo キャディバッグ
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ロマロ Alcobaça Stream DOUBLE WAVE WEDGE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは RomaRo Alcobaça Stream DOUBLE WAVE WEDGE です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 120 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子 です。

ロマロの新しいウェッジです。
普通のメッキもいいですが、このような黒染めもカッコ良くて好感が持てます。
ドライバーなどは『大きさ』を感じさせるように、また実際に大きいほうがたくさんメリットがあるのかもしれませんが、ウェッジは大きくなると難易度があがってしまうので、小さく見せる工夫も必要です。
そういったときに、この色は理にかなっているように思います。

大きさも標準的でオーソドックスなタイプですが、シャープな感じはあまりなく、ところどころ丸っこさが見られるのが印象的です。
雑なデザインではなく、ディテールにもこだわっているように見えました。

ヒール側には『DOUBLE WAVE』と書かれています。

そしてトゥ側には『Alcobaça』。
これは以前から使われていたのですが、特に意味を知ろうとはしませんでした。
ポルトガル西部の地名なのだそうです。
ロマロとどういう関係があるのでしょうか?

フラットバックタイプではありますが、完全なフラットではなく、微妙に凹んでいます。
これも重量配分を考えてのことでしょうか?

トップラインの厚みは標準的です。
このウェッジのトップラインも、トゥからヒールにかけて、少しテーパーになっています。
以前、他のメーカーでも見られた工夫です。
これがベストなのか、それとも流行なのか分かりませんが、ゴルフクラブにはよく見られます。
メーカーは違っても、実際に作っている工場が同じ場合があるということも、多くの方が知る事実です。

ソール幅は標準的ですが、トレーリングエッジ側の中央付近が狭くなっています。
珍しい形ですが、これにもおそらく大きな理由があるのではないでしょうか?


ソールも凹んでいて、これが『DOUBLE WAVE』という名の由来になっているのではないか?と思ったのですが、真偽のほどは定かではありません。
バンカーが苦手な方、そしてバンスがよく効いてソールがプクッと膨れているようなウェッジを好まれる方は、このような形状はあまり好まれないかもしれません。
ソール全体が膨れていると、砂を弾くイメージが出しやすいですが、このような形状だとバンカーよりもラフなど、グリーン周りのアプローチで真価を発揮しそうに見えます。

ソール中央部は凹んでいますが、こうして見ると、緩やかな『二分割形状』になっていて、バンスも結構利いているのが分かりました。
かなり抜けも良さそうです。

ネックの長さはたっぷりあります。
ウェッジに欲しい長さはしっかりとキープされているので、安心感もありました。
昔から(特にドライバーやFWなどですが)、『低重心』という言葉がもてはやされてきましたが、ウェッジは高重心のほうが有利な気がするので、これくらいの長さは欲しいところです。
アプローチをしていても、最初だけスピンが掛かってもほどけるのが早すぎれば、距離感も合いません。
なので適正な重心の高さが必要で、このウェッジはその条件を満たしていそうに見えました。
私がウェッジに求めたいスピン性能は、強烈過ぎて戻り過ぎるスピン性能ではなく、グリーンを奥に外したときなど、下りの寄せが残ったときにも、しっかり止めてくれる性能です。

ホーゼルには『CF-FORGED』と刻印されています。
通常の鍛造ではない、特別な工夫がされているのでしょうか?

ロマロのロゴが入ったグリップがとてもカッコ良くて好感が持てました。
ソフトなフィーリングで、『ゴムの柔らかさ、しなやかさ』を味わえるグリップです。
ロマロのグリップといえば、他社には無い『香り』が有名ですが、全てのグリップにあるわけではありません。
このグリップはどうかな?と匂いを嗅いでみたのですが、ほのかないい香りがしました。
何の香りかまでは分からなかったのですが、甘いというよりは爽やかな香りです。
ルールに抵触しないのであれば、こういった工夫はどんどん採用して欲しいと思っています。
実際のラウンドで、ミスショットが重なって頭に血が上っているときに、この爽やかな香りで落ち着くことができれば、儲けものです。

フェース面には、はっきりとしたミーリング加工が見えます。
ウェッジに施されるミーリングはいろいろなパターンがありますが、このウェッジのミーリングは過去にも見たことがありますし、クリーブランドのウェッジを思い出しました。
指で触れてみたのですが、結構な『凹凸感』といいますか、ザラザラ感がありました。
ミーリングは確かに有効な方法だと思いますが、やり過ぎてしまうと下品になったり、構えづらくなってしまうこともあります。
このウェッジは『ギリギリセーフ』です。
これ以上くどくなって欲しくありません。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
顔としての形が整っているということもありますし、黒染めなので精悍さが増してカッコいいです。
黒は収縮色なので、ボールを大きく見せてくれたり、際立たせてくれます。
構えたときにクラブのヘッドが大きく見えたほうがいいという方もいらっしゃると思いますし、逆にボールが大きく見えるほうが好きだという方もいらっしゃると思います。
私は圧倒的に後者で、このようなウェッジはとても魅力的です。
黒といっても、光沢感を消した黒なので、いい意味での『枯れた質感』があって、何回も使ってきたかのような雰囲気も味わえました。

フェースの開きやすさも、好感が持てました。
ウェッジは開いて使うことが多いので、開きやすさは重要なポイントです。
開いて使うことでショットのバリエーションが増やせますし、単純に言って難易度が下がります。
そういった意味でも、このウェッジはじゅうぶん合格点です。
試打を開始しました

『打感』はソフトでありながら、しっかりとした『芯』を感じることができて、とてもいいです。
ボールの質感と、ウェッジのフェース面の質感が上手く融合している感じ・・・。といったらいいでしょうか?
インパクトの瞬間、ひとつになったような感覚です。
実際はそんなことはないのですが、インパクトの瞬間、ボールが静止して(スピンが止まって)フェースと一緒になって(くっついて)、それからリリースされるような感覚がありました。

球はひろいやすくて、ロフトなりのあがりやすさがあります。
ストレートタイプなので、私は易しく感じますが、グースタイプを好まれる方には親しみづらいところがあるかもしれません。
構えたときの出球のイメージと合致しやすいところも、このウェッジの長所です。
いろいろなクラブ(特にアイアン)を試打していると、構えたときの出球のイメージと実際の出球の高さが合致しないことがありますが、距離感を出していくには出球のイメージはとても大切なので、そういったクラブはいくら易しくて距離が出ても使いたくありません。
特にウェッジでそういったことが起きてしまっては、グリーン周りが難しくなり、スコアメイクできなくなってしまいます。
飛距離を出すためのクラブ(特にドライバー)は『ファスト感』といいますか、『ハイスピード感』が求められますが、距離を出さないクラブ、縦の距離感を出すためのクラブであるウェッジは真逆で『スロー感』、つまり『ロースピード感』が求められます。
できるだけゆっくりなほうが、距離のコントロールが易しくなるからです。
ビリヤードのプロが、必要以上のスピードを出さないのと同じ理屈といえるでしょうか?
そのほうがポジションプレーが易しくなるからです。
ビリヤード(特に9ボール)に詳しい方は、アメリカのアール・ストリックランド選手のプレーをイメージしたら伝わりやすいかもしれません。
絶妙なスローボールを駆使しながら、サクサク撞いてプレーはとても早い選手です。(とはいっても、私は『魔術師』『マニラからの恐怖』といわれた、フィリピンのエフレン・レイズ選手のファンですが・・・。)

車でいえば、ドライバーはアウトバーンを走るようなスピード感。
対してウェッジなど飛距離ではなく、シビアな距離感が求められるクラブは、商店街や住宅街の狭い道で、いつ歩行者が飛び出しても止まれるように徐行運転をするような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
同じクラブでも、全く性質が異なりますし、それが醍醐味といえるのではないでしょうか?
あくまでも私の場合ですが、アプローチの調子がいいときは、ショットの前に頭の中でスローモーションでボールが転がってカップに向かっていく映像が浮かんできます。
決して速いボールではありません。
そのイメージが弱かったり、なかなか浮かんでこなかったりするときは、ショットの成功率が極端に落ちてしまいます。
だからイメージ力が大切ですし、イメージの浮かばないクラブはいくら評判が良くても使いたくありません。
そういった意味でも、このウェッジは好感が持てました。

スピン性能はとても高いです。
ハイスピンでありながら、ガツガツしていません。
『サイレントスピン』といったらいいでしょうか?
無音のような静けさでありながら、強烈にスピンが掛かっていました。
ゴルフをやっていると、左耳のほうが、より敏感になっているように感じることがあります。
日常生活では左右の耳は同じ聴力で、実際に健康診断でも同じなのですが、ゴルフをやっているときだけは、右の耳よりも左の耳のほうが、小さな音も聞き逃すまいとアンテナが張っているように感じます。
インパクトからフォローにかけて、一瞬ボールが静止してフェース面にくっついているようなイメージ・・・。といったらいいでしょうか?
実際は静止すること無くスピンが掛かっているのですが、そう感じるほどボールの乗りの良さを感じました。
その時の音がとても静かで穏やかな印象をもちました。

ラインも出しやすく、大きく暴れる感じはしません。
キャビティタイプのウェッジのような大らかさはありませんが、多くの方がこれくらいがベストと感じられるのではないでしょうか?
不必要に易しくなりすぎてしまうと、それが大きなデメリットにつながってしまいます。
弾きが良すぎるフェース面はコントロール性能を失わせて、距離合わせが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?
方向性もアバウトになり、次第にアドレスも乱れてしまいます。
そういった意味での、このウェッジは不必要な寛容さは無いので、親近感がもてました。

インパクトがガツンと来ることもなく、球の乗りが良く、出球のイメージが出しやすいので、距離感も合いやすいです。
先ほども書きましたが、『スローボール』で運んでいけるので、落としどころを限定させることができました。
寛容性の高いウェッジなら、目標の円の直径を大きくしなければなりませんが、これだけフィーリングが出しやすいウェッジだと、その円を半分くらいに小さくすることができます。
高さとスピードをイメージするだけで、テークバックの大きさなど気にせず、浮かんだイメージが濃いうちにボールを運んでいくだけです。

『操作性』も抜群です。
フェースを開きやすく、ボールが滑ることなく、しっかりと乗ってくれるので、とても扱いやすいです。
これはミーリングの効果も大きいのではないでしょうか?
距離感の出しやすさ≒ボールがフェースに乗っかる時間なんだな・・・。と思わせてくれます。
ロブ系のショットにも対応してくれているウェッジです。
試打後の感想

久々のロマロウェッジでしたが、やはりいいな・・・。と思いました。
ロマロはアイアンやドライバーのイメージが強いですが、ウェッジも秀逸です。
試打しながら、バルドを思い出していました。

カッコ良くて、まずは目で楽しませてくれます。
それでいて、実戦的というのが魅力的です。

オートマチックタイプのウェッジを好まれる方には合いづらいところがあるかもしれませんが、ひとつのウェッジで様々なショットを打ち分けたいという方には、是非おすすめしたいウェッジです。
操作性が良くて打感もいい、長く使っていけるウェッジだと思います。

今日はバンカーで試すことができなかったのが残念でした。
ソールの形状から、結構シビアな『砂取り』といいますか、ヘッドの入れ方が要求されるような印象をもったのですが、実際に試していないので、何ともいえません。
もしバンカーで試すことができたら、じっくり検証してみたいと思います。

このウェッジのおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。
これからもロマロには期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ロマロ Ballista HYBRID BH-001

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ballista HYBRID BH-001 のU5 です。

シャフトは ATTAS です。
ロフトは27度、クラブ長さは38.5インチ、シャフトフレックスはS です。

ロマロのハイブリッドです。
ロマロといえば、アイアンやウェッジ、ドライバーのイメージが強いのですが、今日はハイブリッドを試打する機会に恵まれたので、試打してみることにしました。

ラージサイズで丸っこいタイプのハイブリッドです。
ロマロといえば、その端整な顔立ちと適度な大きさというイメージがありますが、必ずしもそうとはいえないのかもしれません。
易しさ・親しみやすさ優先のクラブなのでしょうか?

彫りの深さもたっぷりあり、慣性モーメントも高そうです。

トップラインは、かなり厚めで、これまでのロマロのイメージとは違いました。
私はどちらかというと薄めが好きですが、この厚みに親近感をもたれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

かなりのワイドソールですが、今は見慣れた感じがします。
昔出会った、コブラのバフラーを思い出しましたし、アイアンでも、これくらいのソール幅の物に出会ってきました。
一目でステンレスと分かる質感ですし、ロマロは日本のメーカーですが、このクラブは何となく海外製なんだろうな・・・。と思いました。
ゴルフクラブメーカーを大きく分けると、『大手有名メーカー』と『地クラブメーカー』に分けられると思いますし、私はロマロを地クラブメーカーのカテゴリーに入れていたのですが、そう考えてみると、ロマロは地クラブメーカーとはいえないような気もします。
メーカーのカテゴリー分けにも、ハイブリッド的なものがあるような気がしてきました
地クラブメーカーはあくまでも『自社生産』であって、OEMとは無縁のメーカーという『くくり』があるように思うのですが、必ずしも全てがそうとはいえないのかもしれません。
本当に自社生産しているメーカーというのは、かなり少数なのは間違いありません。

ワイドソールというだけでなく、ソール形状にも、かなり工夫が見られます。
抜けが良さそうです。
ソールが芝の上を綺麗に滑ってくれるイメージが湧いてきました。
これならばFWと同じように、かなり手前から滑らせてボールを拾っていけそうです。

ネックは短く、やや太めです。
ヘッドが大きいですし、いわゆる『頭でっかち』タイプです。

フェース面のデザインはとてもシンプルです。
今はハイブリッドでも、メーカーによってはいろいろな工夫がされていますが、このクラブにはそういった工夫は見られません。
見えないところにいろいろな工夫がされているのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
思っていたよりも違和感が少なく、自然に構えられました。
トップラインからバックフェースにかけての黒が目立ちますが、膨張色ではないので邪魔にはなりません。
最初見たときは、かなりのラージサイズだな・・・。と思って見ていたのですが、こうして構えてみると、それほど大きく感じないところに好感が持てました。
ハイブリッドにも『ウッド型』と『アイアン型』と、その『中間型』の3つに分けられますが、このクラブの構え感は『アイアン型』でした。
グースも利いていますが、それほど強くはないので、普通に打っていけそうです。
ソールを見ていたときは手前から滑らせるイメージが強く出たのですが、こうして構えてみるとアイアンのように少し上から捉えたくなったので、そのイメージで打っていくことにしました。
試打を開始しました。

『打感』は軽いのですが、ボヤけたところはなく、しっかりしていました。
好感の持てる打感です。

『音』は、はっきりしているのですが、大きすぎず心地良い音です。
インパクトが緩むこともなく、気持ちよく振り抜くことができました。

球はとてもあがりやすくてイージーです。
ロマロのクラブというと、その形状の美しさなどから『本格派』であり、上級者用というイメージもありますが、このクラブは全くそんなことはありません。
ハードルの低い親しみやすいクラブです。
ハイブリッドは使いたいけど、あがりにくいタイプは使いたくない・・・。球があがりやすくてアイアンと同じように構えられるクラブが欲しい・・・。という方には、かなり魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?
ソールの滑りは良く、手前からダフらせて打ってみても、いい感じであがってくれました。

『安定性』も高く、かなり大らかなタイプです。
バックフェースの形状通りの易しさをもっています。
日頃から、フルキャビティやポケットキャビティを愛用しておられる方は、その感覚のまま使っていけるのではないでしょうか?
気難しさのようなものは全く感じられません。

『飛距離性能』という点でも、アイアン型ハイブリッドとしては優れているほうだと思います。
アイアンは『球持ち感』が勝負なところがありますが、このクラブはアイアン型でありながら、『フェースの弾き』という点では、FWのようです。
バーンと強く弾いて飛ばしていけるタイプです。
ボールがフェースにくっついて『乗せて運ぶ』という感覚ではありませんでした。

『操作性』は、まずまずでした。
球離れが速いので、アイアンのようなわけにはいきませんが、左右に曲げることも普通にできました。
かなり易しいタイプですが、それほど大きすぎなくて形が整っていることと、グースがキツすぎないのが良かったような気がします。
これがもう少し大きすぎてしまうと、球がつかまりきらずに右にプッシュしてしまうかもしれません。

左右に曲げるのも難しくないですが、どちらかといえば、オートマ系のハイブリッドといっていいように思います。
あまり細工をせずに、構えたラインからできるだけ外さずに真っ直ぐ飛ばしていきたい・・・。という方に合いやすいのではないでしょうか?

重心もかなり低くて、ヒットすれば自然にあがってくれる感じです。
私は、ワイドソール過ぎるアイアン型ハイブリッドはティアップして打つイメージが出せないこともあるのですが、今日はティアップして打ってみても、いい感じで打つことができました。
クラブ全体が丸っこい感じですが、その輪郭通りの、『丸い性格』をもったハイブリッドだな・・・。と思いました。

『易しさ』に長けたクラブですが、飛距離も出るタイプなので、易しく飛ばしていきたいという方にも、魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?

これまでも同じようなタイプのクラブに出会っているので、正直『目新しさ』のようなものは全く感じませんでしたが、いい感じでバランスがとれているハイブリッドだな・・・。と思いました。

これからのロマロにも期待していきたいです。
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ロマロ Ballista 501 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ballista 501 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200 です。

久しぶりに出会った、ロマロのアイアンです。
ロマロのクラブはドライバーやFWやUTはもちろん、アイアンやウェッジなど幅広くいい印象があります。
このアイアンはロマロにしては、かなり機能的といいますか、いろいろな工夫が見られるキャビティタイプです。

機能的なデザインですが、ボテッとしたところはなく、シュッとしています。
普通のハーフキャビティと共通している部分もたくさんあるように見えます。
ハーフキャビティをさらに進化させた形といってもいいのかもしれません。

彫りの浅さも魅力ですが、これまであった『古典的なタイプ』ではなく、進化が見られます。
最近ではノーマルなキャビティアイアンを見つけるほうが難しくなってきました。

近くでよく見てみると、アンダーカットがあるのがわかりました。
こういったところは数年前から、よく見られます。
ポケットのあるアイアンだと、ブクッと膨れて分厚くなっているものが多いですが、このアイアンはそうではなく、シュッとしているので親近感がもてます。
易しさを追求するだけでなく、カッコ良さや構えやすさ・イメージの出しやすさにもこだわって設計されているのではないでしょうか?

トップラインの厚さは標準的です。

ソールの幅も標準的ですが、今はワイドなものが多くなってきているので、そういった意味では、少し狭いほうになるかもしれません。
こうして見ると、少し『フェース長』があるように見えました。
小ぶりなタイプではなく、『やや面長』なタイプなのかな?と思いました。

ネックの長さは適度にあります。
最近は、やや太めの物も見られるようになりましたが、このアイアンはノーマルです。
この角度から見ても、なんともいえない、いい雰囲気がありました。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
ごく普通のシンプルなフェース面です。
ロマロのアイアンなので、何か工夫をしてくるのかな?と思いましたが、そうではありませんでした。
『彫り』を感じさせるフェース面ではなく、『スタンプ』タイプのフェース面です。
『スコアラインの深さ』はメーカーやそのモデルによっても違いますが、このアイアンはかなり浅く見えます。
スコアラインは幅や間隔以外にも、深さなども細かい規定があるので、メーカーとしてはあまり冒険ができないところだと思いますが、ルール適合としてではなく、『ルール非適合』として作るのであれば、もっといろいろな冒険ができるのかもしれません。
今のクラブはルールによって『がんじがらめ』のようになっていると感じるのは私だけでしょうか?
今年2019年から、ゴルフのルールが大きく変わり、かなり大らかになったように思いますが、ゴルフクラブについてのルールも、もっと大らかになって欲しいと思っています。
そうすると、今よりももっと独創的で魅力のあるクラブが増え、メーカーによっても個性が出てくるので、私たちエンドユーザーは嬉しいですし、それがゴルフ全体の活性化にもつながるのではないでしょうか?
今のクラブは高性能で高品質な物が増え、全体的なレベルは昔と比べ、かなり上がっているのは間違いないですが、『既視感』といいますか、似たようなクラブが多いのも、また事実です。
いろいろなクラブを試打してきて、特にそのように感じます。
ルールがそこまで厳しくなかったということもあると思うのですが、昔はもっとワクワクするものが多くありました。
メーカーの個性も感じられました。

ロマロといえば、このオリジナルのグリップの印象がとても強いですが、このアイアンにも装着されていました。
ロマロファンの方にはたまらないのではないでしょうか?
そして、ロマロのグリップといえば『香り』なので、近くで嗅いでみたのですが、このグリップは『無香』でした。
ゴムの匂いがするだけです。
ロマロのグリップ全てに香りがあるということではないのかもしれません。
また、ロマロのグリップはカラフルなイメージも強いですが、私はこのようなオーソドックスな黒が一番好きです。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
ラージサイズの『ハイテクアイアン』がもつ、『もったり』した感じはありませんでした。
思っていたよりも『面長感』はなく、ボールとの大きさの対比もいいです。
少しグースが利いていますが、これくらいは想定内でした。
セミグースタイプなので、好まれる方も多いのではないでしょうか?
トップラインの厚さも適正で、ほんの少しだけカーブになっていますが、それがきつくないので構えやすいです。
『包み込む』イメージをもちたい方は、ここが丸くなっているほうがいいのかもしれませんが、私は丸みがきつすぎると引っかけそうなマイナスイメージが出てしまうので、これくらいがちょうどいいですし、もっとストレートでも構いません。
こういったところは好みが分かれるところだと思います。
試打を開始しました。

『打感』はマイルドな感じで好感が持てました。
当たりは優しいので、しっかりとヒットしていくことができました。
『抜群の柔らかさ』『厚みで押していける』というよりは、やや薄めで弾く感じもあったのですが、それが今のアイアンの特徴のように感じますし、その中でもこのアイアンの打感は優れています。
ハイテクに邪魔されないフィーリングといったらいいでしょうか?
一球一球楽しませてくれる打感です。

『球はあがりやすい』です。
打つ前はもっとハードなのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
打ち込んでいくのはもちろん、やや横からはらうイメージで打っていっても、ボールをしっかりとあげてくれました。
ヒッター向けのアイアンだとは思いますが、そのハードルは高すぎません。
アンダーカットの効果でしょうか?

『安定性』も、ハイテクキャビティらしく、高いです。
見た目シュッとしているので、気難しいタイプかな?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはないので、多くの方に試していただきたいです。
スイートエリアも結構広い感じがしますし、少々打点がブレてもそれをあまり感じさせない大らかさをもっています。
『横のブレ』に強いアイアンといった印象をもちました。

『飛距離性能』は優れています。
今のアイアンらしい特徴です。
私には完全に『一番手以上』の飛びに感じられるのですが、今はこれくらいが普通です。
クセがなく、易しく飛ばしていけるところも魅力のように思います。
今のディスタンス系アイアンは、結構性格が尖っていたり、クセのきついものが多いように思うのですが、このアイアンにはそういったことは感じませんでした。
カッコ良くて易しいアイアンを使いたいけど、飛距離性能も譲れない・・・。という方には魅力的に感じられるのではないでしょうか?

『操作性』も、なかなかいい感じでした。
構えやすかったですし、変なクセがないので、普通に遊ぶことができました。
どちらかといえば『マニュアル系』というよりは、『オートマ系』なのかな?と思いましたが、曲げようと思えばそれに対応してくれる反応の良さもありました。
実戦でも、普段は曲がりの小ささで勝負していきながら、『ここ一番』というときや、トラブルになってしまったときにも頼りになるような気がします。
真っ直ぐにしかいかないクラブは融通が利きづらいので、実戦では難しく感じることが多いです。

カッコいい『イケメン』で、易しさをもった親しみやすいアイアンという印象をもちました。
ラージサイズでワイドソールの『巨大化』したアイアンがミスに強いのは当たり前ですが、このアイアンはそこまでではないけど、かなり親しみやすい性格をしています。
尖った性格ではなく、丸い性格です。

軟鉄らしい『質感の良さ』とフィーリングの良さがあり、とても魅力的でした。
いろいろな工夫がされていますが、それが出過ぎていなくて、きちんとフィーリング性能が保たれているのがいいな・・・。と思いました。

軟鉄なので、『調整しやすい』というのも、大きなメリットです。
今のハイテクオートマ系アイアンはステンレスが使われているものも多く、たくさんの異材が組み込まれていて、まさに『異材のオンパレード』といったところもありますが、このアイアンはそこまでではないですし、自分に合わせて角度を調整できるのも、大きな魅力です。
それが易しさにもつながります。
いくら『物理的な性能』が高くでも、自分に合っていなければ『易しいアイアン』とはいえません。

そういったことからも、このアイアンの好感度がアップしていきました。
いかに見た目の良さを保ちながら、フィーリングも犠牲にせず、易しさを追求していくか・・・。ということが、このアイアンの『開発テーマ』なのではないでしょうか?
フィーリングや見た目の良さなどを考えなくて、ただひたすら『易しい』アイアンを作ろうと思えば簡単なのかもしれませんが、ゴルフクラブは感情のもたないマシンではなく人が使うものです。
なので、どうしても『フィーリング』という課題と向き合わなければなりません。
それを、このアイアンはクリアしていました。

見た目以上に易しいアイアンですが、総合的に見ても、バランスがとれているように感じられました。
ここが大きく劣っている・・・。というところはありませんでした。
私はストレートタイプを好みますが、このアイアンはセミグースタイプで、こういったタイプを好まれる方が一番多いような気がします。
逃がして・・・。というよりは、つかまりの良さを利用しながら放物線を描いていく・・・。といったところでしょうか?
私は強いグースタイプを苦手にしているのですが、これくらいであれば、難しく感じることもなく、普通に打てました。

たくさんの工夫がされていますが、それが邪魔に感じられない、バランスのいいアイアンです。
これからもロマロには期待していきたいです。
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ロマロ Ray TYPE R ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray TYPE R ドライバー です。

シャフトは FireExpress HR6 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフト重量は65g、フレックスはS、トルクは3.4、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は313g です。

久しぶりに出会った、ロマロのドライバーです。
ロマロはいいイメージがあるのですが、最近出会う機会が少なくなっていたので、今日出会うことができて、とても嬉しく思いました。
ロマロのイメージは、デザインがおしゃれでカッコ良く、高級感もあって、フィーリングがいい・・・。です。

ラージサイズで、シャロータイプのドライバーです。
今のスタンダードな形状といえます。
ロマロらしく、高級感あふれる美しいヘッドです。

ここの位置にある、このアクセサリーのような物もお馴染みです。
この位置にあるということはウェイトなのかな?と思ってしまいますが、必ずしもそうとはいえなくて、単なるアクセサリーの場合もありますし、このドライバーの場合はどうなのでしょうか?
ロマロらしく、高級感があります。
まるで宝石のようです。

ネックの長さは標準的です。
特別ロングだとかショートというタイプではありません。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。

ソールには溝のようなものがありました。
ここ数年、よく見かけます。
メーカーの違いはあれど、ここの部分は共通しているようです。
それだけ大きな効果が認められているということなのでしょうか?

溝の深さは、そうありません。
やや浅めです。
溝の形状や幅、深さなど、メーカーによって違いがあるのが興味深いところです。



トゥ側とヒール側にある、この赤いスリットのようなものが、よく目立っています。
見た目のインパクト大です。

『TYPE R』とは、どういう意味なのでしょうか?
『S』だとシャロー、『D』だとディープを連想するのですが、『R』の意味が分かりませんでした。

シャロータイプのヘッドです。
『見慣れたシャロー』といえます。
『超シャロー』ではなくて、ノーマルなシャローです。
それほど新鮮味はありませんが、この形状が今は求められているのだと思います。

フェース面の仕上げも美しいです。
雑な感じは全くありません。
スコアラインは全て凹んでいました。
フェース面にも色々な個性があって、つるつる光るミラータイプの物もあれば、逆にざらざらした感じで光沢感を抑えた物もあります。
このドライバーは後者です。

顔はまずまずでした。
ロマロらしく、美顔を予想していましたが、ちょっと違っていました。
しかし今は、この顔がスタンダードといえるのかもしれません。
投影面積が大きい、シャロータイプらしい顔です。
10.5度ということもあるのですが、フェース面がよく見えました。

素振りをしてみると、いい感じです。
走る感じがしますが、タイミングはとりやすいです。
初めてファイヤーエクスプレスのシャフトに出会ったのは、エポンのドライバーで、その時からとてもいい印象をもっているのですが、相変わらずいいな・・・。と思いました。
かなり高価なシャフトではありますが、高いポテンシャルをもっています。
ファイヤーエクスプレスのシャフトは『粘り』よりも『走り』のイメージがありますが、このシャフトもそんなタイプです。
ラージサイズでシャロータイプのヘッドには走り系のほうが、相性がいいのかもしれません。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
ラージサイズの『つかまえ系』です。
フェースが強く被っているということはないのですが、『つかまり』の印象が強いです。
ハイドローのイメージが出ますが、かなり大顔に見えました。
フェース面がとてもよく見えて、おそらく『10.5度』よりも寝ているだろう・・・。と思いました。
今度、9.5度のモデルも見てみたいです。
私が好むタイプとは違うところもありますが、こういったタイプはこれまでもたくさん試打しているので、その経験を活かしながら打っていくことにしました。
気持ちが盛り上がるとか、見とれるということはなく、淡々とした感じで構えていました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
ソフトでありながら、ボヤけた感じはなく、しっかりと『芯』を感じ取ることができました。

『音』は、とても良いです。
心地よいインパクト音です。
『澄んだ音』といったらいいでしょうか?
久しぶりに、このような心地よい音を耳にしたような気がします。
正直、音にはあまり期待していなかったのですが、とてもいい音に心が癒されました。
連日続く猛暑の中での『オアシス』といったところでしょうか?

球はとてもあがりやすいです。
あがりすぎといったほうがいいかもしれません。
ロフト(10.5度)や、ヘッドの形状、さらにシャフトも走るタイプなので、このあがりやすさは想像していた通りでした。
最近はシャローなタイプでも、結構タフなドライバーもありますが、このドライバーは違いました。
見た目通りのあがりやすさです。
ある程度HSのあるヒッタータイプの方は、上がりすぎて物足りない感じがするかもしれません。

『安定性』は高く、大らかなタイプです。
スイートエリアが広いのはもちろん、球もコスる感じはなく、しっかりとつかまえてくれるので、無理に捕まえにいかなくても良いタイプのドライバーです。
シャローでラージサイズの短所を上手く補っているようです。
こういった特徴は、今のドライバーの共通するところかもしれません。
つかまりの弱いドライバーを探すほうが難しくなりました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じです。
ヒッターというよりは、スインガータイプの方に合いやすいドライバーだと思います。
フェースの弾きも良く、初速も出ている感じですが、私には球があがり過ぎで、ロスを感じました。
球がつかまり過ぎなのも少しマイナスに働いてしまいましたが、これは私にとってのマイナスであって、このつかまりの良さが、日頃つかまりづらさを感じておられる方にとっては、大きなプラスになるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、あまり秀でてはいないように感じました。
操るタイプではないですが、曲げるなら明らかにフック系のほうが易しいです。
右にも曲げてみましたが、大きくは曲げられませんでした。

ロマロらしい、デザインの美しさと高級感があり、様々な機能性を感じさせながら、それがデザインの邪魔になっていないところがすごくいいと思いました。

性能的には、球があがりやすくて、つかまりの良さを強く感じました。
今はこういうタイプのドライバーがとても多いです。
そういった意味では、『今のスタンダード』といえるのかもしれません。

フィーリングが良いのも、このドライバーの特長です。
打感は良さそうだな・・・。と思っていたのですが、音がとてもいいのが印象的でした。
無難な音を発するドライバーはたくさんありますが、久しぶりに『耳で楽しめる』ドライバーに出会ったような気がします。

ラージサイズのドライバーを使いたいけど、球がつかまりきらず、どうしても右に押し出してしまう・・・。という方は、このドライバーを試してみられてはいかがでしょうか?
顔の好みは人によって色々ですが、つかまりの良さを求めたい方には、心強いパートナーになってくれるような気がします。

ロマロは、いわゆる『アスリートモデル』も発表していますが、このドライバーは『イージー系の雄』といっていいのではないでしょうか?
カッコ良さと易しさが融合したドライバーです。

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ロマロ i-Brid Chapter2

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ i-Brid Chapter2 の4番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。
ロフトは25度、クラブ長さは39インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.7、シャフト重量は114g、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は406g です。

ロマロの新しいユーティリティです。
一口にユーティリティといっても、アイアン型もあれば、ウッド型もあり、その中間型もあります。
このクラブは中間型のような感じがします。

形状はオーソドックスで、奇をてらった感じはしません。
今はユーティリティも、ドライバーと同じようにラージサイズの物もありますが、このクラブは適度な大きさをキープしているので、好感がもてました。
ロマロらしい、高級感もありました。

ソールは微妙な凹凸がありました。
この凹凸にも、色々な意味があるのかもしれません。
ヘッドの外側というよりも、内側に色々な工夫がされているのかな?と思いました。

ネックの長さは、充分ありました。
最近はショートタイプが多いですが、このユーティリティは違いました。
これだけロングタイプだと、上から打っていくイメージが出しやすいだろうな・・・。と思いました。
横からはらうイメージを出したい方は、もっと短いタイプを好まれる方が多いかもしれませんが、私は地面にあるボールは『基本上から』打っていきたくなるので、このようなロングタイプは好感がもてます。

セミディープタイプといっていいでしょうか?
シャローな印象はなく、コンパクトな感じがしました。
クラウンが2つに分かれているタイプで、カップフェース構造になっているのだろう・・・。と思いました。
これまでもよく目にしてきましたし、特にロマロはカップフェースのイメージが昔からあります。

トゥ側には『i-BRID』の文字がありました。
これは以前試打したモデルにもありました。
珍しい言葉だと思いましたが、アイアンの『i』と、ハイブリッドの『BRID』をかけ合わせた造語なのかな?と思いました。

顔は予想していた通りでした。
大きさはそれほどなく、むしろコンパクトな顔をしています。
オフセットも利いていて、多少出っ歯タイプです。
正直、私の好みの顔ではないのですが、これまでたくさん出会ってきたので、気持ちが揺れ動くことはありませんでした。
淡々と見つめていました。

素振りをしてみた感じは、なかなかいいです。
タイミングもすぐに合いました。
スチールシャフトが装着されているからというわけではないのですが、アイアンの感じで振っていくことができました。
あくまでも『アイアンの延長』として球を打っていきたいと思いました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
コンパクトなのが良いと思いました。
出っ歯タイプなので、球を拾いやすそうです。
ティアップするよりも、そのまま直打ちのほうが易しそうな気がしました。
見とれるようなことは無かったのですが、これまでの経験が活かせそうだな・・・。と思いました。
今まで、たくさんUTを試打してきたけと、やはり『ロイコレのUT』の顔が、一番好きだな・・・。と、改めて思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
結構はっきりした感じですが、硬すぎず、適度な衝撃が伝わってきました。
すごくソフトという感じはしなかったのですが、特にマイナスに感じることはありませんでした。

『音』は静かで、好感がもてます。
いくら振っていっても、インパクトを邪魔することはなく、気持ちよく振っていけました。
集中力を途切れさせる音ではありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
コンパクトなタイプですが、タフな感じはなく、球をしっかりあげてくれました。
高さをしっかり出すことができました。

『安定性』という点でも、平均的な感じがしました。
これまでたくさん出会ってきた同様のUTとほぼ同じような感じがします。
特別直進性が高くなっていて、進化している・・・。という感じはしませんでした。

『飛距離性能』も、普通だと思いました。
飛距離性能がすごく秀でていて、スプーンやクリークが要らなくなる・・・。というタイプではなく、確実に易しく狙ったところまで運んでいけるタイプのユーティリティだと思いました。
このクラブのロフトは25度ということなので、私の感覚では『4番アイアン』になります。
今はニューモデルの4番アイアンをあまり見かけなくなりましたが、その4番アイアンの距離を易しく打つ為のクラブだと思いました。
ウッド型は、球があがりやすいけど、狙いづらい、イメージが出しづらい。
できればアイアンで打っていきたいけど、球が浮ききらないので、ユーティリティを使って確実に運んでいきたい・・・。という方に合いやすいのではないでしょうか?

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
構えたときの感じもそうでしたし、こういう長い番手なので、球は右に流していけそうだな・・・。と思っていたのですが、実際に打ってみても、その通りでした。
球は拾いやすくて、ソールも上手く滑ってくれました。
大きさがちょうどいいからかもしれません。
球もしっかりつかまってくれ、ラインも出しやすいと感じました。

ロマロらしい美しさがあって、いい意味で『穏やかな』印象をもちました。
尖った性格ではなく、『丸くて親しみやすい性格』をしているクラブだと思いました。

特別どこかが大きく秀でているという印象はありませんでしたが、上手くまとまっているな・・・。と思いました。
ニューモデルではありますが、これまでのモデルとの大きな違いは感じられませんでした。

変わらないといいますか、変えないのは、それだけいいということになるのかもしれません。
これがロマロの、ユーティリティに対する答えなのかもしれません。

また試打する機会があれば試してみたいですし、できれば他のメーカーのUTを打ち比べてみたいと思いました。
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ロマロ Ray α GOLD ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray α GOLD ドライバー です。

シャフトは Basiléus Leggero 50 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46.25インチ、フレックスはR、トルクは4.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は298g です。

久しぶりに出会った、ロマロのドライバーです。
最近はなかなか出会う機会が無かったので、久しぶりに出会えて、とても嬉しく思いました。
ロマロらしい、黒を基調としたカッコいいデザインです。
高級感もあります。

形状はオーソドックスなシャロータイプです。
このドライバーは、いわゆる『高反発モデル』なのだと聞きました。
ロマロのクラブに高反発のイメージは無いですが、今はそれだけ高反発ドライバーへのニーズも高まってきているのだと思います。
以前も書きましたが、安全上問題ないのであれば、高反発モデルがあってもいいと私は思っています。
私は競技に出場しているので購入することはないですが、全ゴルファーの中で、競技に出場している人の割合のほうが少ないのではないでしょうか?
プライベートで楽しむゴルフのほうが多いように思います。
なので、仲間内でゴルフを楽しむのであれば、USGAやR&Aが決めたルールの範囲外のクラブがあってもいいと思っています。
ゴルフの楽しみ方は人それぞれなので、全てが競技用である必要はないと思います。
大切なのは安全性が確保されていることと、一目で高反発モデルと適合モデルの区別ができることだと思います。

ネックの長さは、まずまずです。
今はかなり短いものが多くなってきているので、このドライバーが少し長く見えますが、それほど長いというほどでもないですし、平均レベルといっていいように思います。

シャローバックタイプです。
ロマロらしく、美しい形状に仕上がっています。
このような美しいクラブに出会うと、テンションが上がってきます。

『FORGED TITANIUM CUP FACE』の文字がありました。
ロマロといえば、この鍛造チタンカップフェースです。
飛距離性能が優れていて、グッドフィーリングのイメージがあります。

ヘッド後方にアクセサリーのようなものがありました。
この位置にあるということはウェイトなのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーに過ぎないのでしょうか?

このロマロオリジナルグリップも、いい感じです。
ソフトなフィーリングで好感がもてます。
ロマロのグリップといえば『香り付き』という印象があるので、匂いをかいでみましたが、普通にラバーの匂いしかしませんでした。
香り付きではありませんでした。
ロマロのグリップにも、色々とあるのでしょうか?

いい顔をしています。
ロマロらしく、整った顔です。
ロマロのクラブで、これまで変な顔をしたものに出会ったことがありません。
『美顔』も、ロマロのイメージの中に入っています。
ヘッド後方が少し伸びているように見えましたが、気になるほどではありませんでした。

素振りをしてみると、外見からくる印象よりは、かなり軽く感じられます。
高反発モデルなので、あまり振りすぎないようにしよう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
変なクセはなく、自然に構えることができました。
シャロー感があるので、球があがりやすそうに感じられました。
フェース面もよく見えましたが、『10.5度』ということで、見えすぎることによる違和感はありませんでした。
本当はもう少しロフトが寝ているんじゃないかな?と思いましたが、『二桁ロフト』ということで、気になりませんでした。
強く叩かないよう、タイミング重視で打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
この美しい外見にマッチしたフィーリングです。
これまでのロマロで何度も経験してきた打感です。

『音』は大きすぎず、高すぎず、ちょうどいいです。
今日は強く叩くことはなかったのですが、おそらく叩きにいっても、好感のもてる音だったと思います。

球はよくあがってくれました。
タフな感じは全くしません。
高弾道タイプのドライバーです。
いわゆる『お尻が重たいタイプ』だと思います。
フェース面が上を向きやすい感じがしました。

『安定性』は、なかなかいい感じでした。
易しさが充分に感じられますが、今のドライバーの中では標準的だと思います。
『曲がりにくい』という感じはしませんでした。
ただ、スイートエリアは結構広いように感じました。

『飛距離性能』は、なかなか優れているな・・・。と思いました。
今日はかなり『緩め』に振っていったので、このドライバーのもつ最大のポテンシャルを発揮させることはできなかったのですが、高反発らしい性能の高さはもっていると思います。
ボールの初速はかなり速いです。
長尺による効果も期待できそうです。
キャリーも充分稼ぐことができました。

『操作性』は、まずまずでした。
左右に曲げることも、それほど難しくありませんでしたが、敏感に反応する・・・。という感じではありませんでした。
どちらかといえば、『敏捷性』よりは『大らかさ』が勝っているかな?と思いました。

『高反発モデル』ということで、いつも以上に緊張して試打しました。
ヘッドを割ってはいけない・・・。と思い、最初から最後までずっと気を遣いながら球を打っていました。
先日試打した『GIIIドライバー』も高反発モデルでしたが、このドライバーのほうが少しヘッドの強度はあるのではないかな?と思いました。

ロマロはドライバーだけでなく、FWやUT・アイアン・ウェッジなどもカッコいいです。
チープさは無く、高級感のあるものばかりです。
物理的な性能も大切ですが、やはりこうして目で楽しめるクラブはいいな・・・。と思いました。

このモデルに『適合モデル』があるのであれば、次は是非そちらを試してみたいと思いました。
全体的にもう少ししっかりしたスペックで気持ち良く振り切ってみたい・・・。と思いました。

ロマロのクラブはとても魅力的ですが、今はたくさんのメーカーがあり、メーカー同士の競争も激しいと思います。
ロマロのクラブに、もっとたくさん出会えるといいな・・・。と思いました。
これからもロマロには期待していきたいです。
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ロマロ Ray MC アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray MC アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、トルクは1.6、バランスはD2、キックポイントは手元調子 です。

ロマロの新しいアイアンです。
ロマロのアイアンは、それほど多く接することはないですが、初めて出会ったアイアンがすごく良かったので、その好印象が今でも続いています。
このアイアンもロマロらしく、軟鉄の風合いが感じられ、とてもいいです。

オーソドックスなフルキャビティといったところでしょうか?
こうして見ても、それほど小顔な感じはしません。
トゥ側が凹んでいるところは、ロマロの特徴といっていいと思います。
これまでのモデルにも共通しているところですが、どのような効果が期待できるのでしょうか?

『MC』とあるので、『マッスルキャビティ』という意味なのかな?と思っていたのですが、マッスルキャビティというような形状ではありません。
おそらく違う意味なんだろう・・・。と思いました。
2つのバーのような物が、よく目立っています。
ヤマハのアイアンを思い出しました。

彫りの深さも、しっかりとあります。
最近はポケキャビやアンダーカットキャビティを多く見てきたせいか、このような普通のキャビティがシンプルに見えます。
今はアイアンの形状も複雑化してきていますが、私はシンプルな形状のアイアンが好きです。
使用後の掃除も簡単に行えるものがいいです。
私はラウンド後や練習後に、クラブを磨くのがとても好きです。
クラブを磨きながら、その日の反省もしますし、次はこうしてみよう・・・。などと色々な考えを巡らせます。
私にとって、至福の時です。

ソール幅は少し広く見えますが、今のアイアンの中ではノーマルだと思いました。
今はワイドソールがたくさんあります。
私はソールが広すぎると難しそうな印象を受けるのですが、これくらいであれば、何の苦手意識も芽生えてきません。

ネックの長さはきちんとキープされています。
ちょうどいい感じの長さです。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
ごく普通の見慣れた感じのフェース面です。

ボールを前にして構えた感じは、ちょっと私の好みとは違っていました。
軟鉄の風合いが感じられとても良かったのですが、やや『面長』な感じがしました。
『セミ・ラージサイズ』といっていいように思います。
私の好みでは、もうちょっと小顔でフェースターンしやすいイメージが欲しいのですが、このアイアンは違っていました。
トップラインも少し厚く見えましたし、グースの利きも少し目立ちました。
私が好む顔ではありませんが、今はこのようなタイプのアイアンも多いですし、ニーズも高いのだと思います。
これくらい大きく見えたほうが安心感がある・・・。という方も多いのではないでしょうか?
私の『得意系』ではないものの、これまでもたくさん経験しているので、強い苦手意識は芽生えませんでした。
すごくいいイメージは出せなかったのですが、これまで通り、普通に打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、いい感じでした。
適度な柔らかさと、程良い『球の重さ』を感じ取ることができました。

球はあがりやすいです。
色々な工夫が詰め込まれすぎていない、『自然なあがりやすさ』といった感じがします。
タフな印象はありませんでした。
しかし、今はアイアンもたくさんの工夫が施され、球があがりやすくなるようになっている物がたくさんあります。
そういった『機能性アイアン』を使い慣れておられる方には、少しあがりづらく感じられるかもしれません。
難しいタイプのアイアンではありませんが、それほどたくさんの『お助け機能』があるようには思いませんでした。

『安定性』も、なかなかいい感じです。
スイートエリアも広く感じました。
ただ、私には『面長感』が強く感じられたせいか、『フェースターン』のタイミングが少し遅れて、右に抜ける感じもしました。
大きく抜けるのではなく、ほんのちょっとしたタイミングの違い・・・。といったところなのですが、少し工夫が必要だな・・・。と思いました。
フェースローテーションが大きい私は、やはりもうちょっと小顔なほうが易しいな・・・。と思いましたが、これは人によって好みが分かれるところだと思います。

『飛距離性能』も、なかなかいい感じです。
結構飛ぶ感じがしますが、今のアイアンは飛距離性能がすごく進化しているので、そういったことを考えると、それほど秀でてはいないのかもしれません。
アイアンには飛距離を最優先しないけど、大きく後れをとりたくない・・・。という方にはちょうどいいのかもしれません。
これ以上飛びすぎてしまうと、距離感が出しづらくなってしまうような気もしました。

『操作性』は、少し難しく感じました。
最初の数球は、方向性を出すのにも少し苦労しました。
最初から右に抜けていったので、少しずつ工夫していきました。
このような『面長(おもなが)』なタイプは、フェースローテーションが小さめな方のほうが打ちやすいのかもしれません。
球数をこなして、ある程度慣れてくると、左右に曲げることも容易にできました。
『最初からすぐ』というのではなく、私には少し『準備期間』が必要だと感じました。

ロマロらしく、いいアイアンだな・・・。と思いました。
アイアンのタイプが私の好みとはちょっと合っていないところもあったのですが、全体的にバランスが取れているように感じました。
易しさがありながらも、それがある一部分にだけ特化していないので、バランスが崩れていないように感じました。

形状による工夫は見られますが、ハイテク過ぎない『ベーシックなアイアン』だと思いました。
『見た目通りの性能』だと思いました。

ロマロのアイアンには、まだそれほど多く出会ってきてはいないのですが、これからもたくさん試打していきたいです。
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ロマロ Ray 455LX Type R-Spec ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray 455LX Type R-Spec ドライバーです。

シャフトは RODDIO です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、クラブ総重量は295g です。

久しぶりに出会った、ロマロの新しいドライバーです。
それほど多くニューモデルが出るメーカーではありませんが、初めて出会ったときから、ずっと好感度が高いです。
私はまだロマロのクラブを購入できていませんが、いつか購入することができたらいいな・・・。と思っています。
ロマロのクラブは今、白浜育男選手が使っていると聞いたことがあります。
白浜選手は、私が大好きなプロゴルファーの一人です。
もう20年近く前になると思うのですが、あるトーナメントを観戦し、白浜選手のファンになりました。
最初は同じ組で回っていた、当時若手の人気プロを見ようと思っていたのですが、白浜選手のアイアンのキレがすごくて、さすがプロだな・・・。と思いながら見ていました。
目を皿のようにして、どこか盗めるところはないか。と思い、よく観察しました。
トーナメントでは通常、ハーフターンは『スルー』の場合が多いですが、その日は前の組がちょっと混んでいて、少し休憩時間がありました。
といってもトイレ休憩くらいの時間でしたが・・・。
クラブハウスから選手が出てきて、私は白浜選手とすれ違い、思わず「白浜さん。がんばってください。」と声を掛けました。
すると白浜選手は一言
「ありがとうございます。」と仰ってくださいました。
とても礼儀正しく紳士的な態度に、すぐにファンになりました。
暑さの厳しい日でしたが、あたりに爽やかな涼しい風が吹いたような気がしたのを覚えています。
後半はずっと白浜選手のプレーを追いかけていました。
ゴルフは『紳士のスポーツ』と、よく言われますが、まさに白浜選手のような方が行うスポーツなのだと思いました。
今はシニアツアーで活躍しておられますが、これからもどんどん優勝回数を増やして欲しいと思っています。
このロマロのクラブも性能はもとより、とてもカッコいいので、まさに『紳士の為のクラブ』といえるような気がします。

さて長くなりましたが、このドライバーは、これまでのロマロのカッコ良さは引き継いでいるものの、若干シャローな感じがします。
とはいっても、『品の良さ』『カッコ良さ』が維持されているシャローです。
ロマロのドライバーはどちらかというと、もっとディープな印象もあったのですが、このドライバーはそれらとはちょっと違う感じがします。
ディープ系のヘッドも最近は増えてきましたが、やはりまだまだシャローが主流なのだと思います。
昔のシャローは頼りなく感じる物が多かったですが、最近のシャローはしっかりしていて、頼れるものが増えてきました。

ネックの長さはノーマルといったところでしょうか?
これまでのロマロのドライバーと、大きく変わるところは無いように思います。
この角度から見ても、とても美しいです。

シャローヘッドです。
このシャローに安心感をもたれる方は多いのではないでしょうか?
球があがりやすそうな印象を受けます。

『TYPE R』とありますが、どういった意味があるのでしょうか?

『455LX』とあったので、おそらくヘッド体積が455ccということになると思うのですが、『LX』の意味が解りませんでした。

ソールにある、この赤い溝が、よく目立っていました。
溝はとても浅く、山のような形をしています。
これはやはり、他のメーカーのように『飛距離』を出すのに有効なのでしょうか?

とても美しい顔をしています。
さすがはロマロといったところです。
やはり、これまでのロマロのドライバーの中では、シャローな感じがします。
できれば、もう少し小顔なほうがいいかな?という思いもありましたが、このシャロー感に魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?

振り感はまずまずです。
ハードな感じはしませんでした。
見た目の印象以上に敷居が低い感じがします。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
クセがない顔をしているので、気持ちよく振っていけそうです。
左への心配もしなくて済みそうだな・・・。と思いました。
右へ逃がしながら打っていくイメージも出せました。
ロフトが10.5度ということもあると思いますが、球もよくあがりそうです。
高めの弾道をイメージしました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じです。
弾きの良さが伝わってきます。

『音』は、少しはっきりとしている感じです。
大きすぎないので、好感がもてます。

球はあがりやすいです。
シャローヘッドの印象そのままのあがりやすさです。
ロフトもあると思いますが、かなり敷居が低いと思います。
これまで、ロマロのドライバーを使ってみたいけど、球が上がりづらくて使えなかった・・・。という方もいらっしゃると思います。
しかし、このドライバーはそういった方々にも、ぜひ試していただきたいと思いました。
すごく親しみやすくなっていると思います。

『安定性』という点でも、高いと思いました。
今は安定性の高いドライバーがたくさんあるので、それほど目立つ感じはしませんが、易しいのは間違いないと思います。
『曲がりにくい』というタイプではありませんでしたが、シビアな感じは全くしませんでした。

『飛距離性能』という点でも、ロマロらしいレベルの高さを感じます。
弾きがいいのは、これまでのロマロのドライバーと共通する長所だと思いました。
『ヒッター仕様』というのではなく、幅広い層に親しみやすいドライバーになっていると思いました。
叩けるタイプの方は、また違うタイプのドライバーのほうがいいかもしれません。

『操作性』はまずまずでした。
あまり大きく極端に曲げることはできなかったのですが、左右どちらにも反応してくれました。
構えたときのイメージよりも、若干つかまりやすくなっているように感じました。

それほど頻繁に出会うことがないですが、やはりロマロはいいな・・・。と思いました。
『カッコ良さ』が、まず前提にあって、それからクラブの性能を追求しているように見えます。
ゴルフクラブは『飛び』や『曲がりにくさ』『あがりやすさ』などの性能も確かに大切ですが、まずは見た目がすごく大切だと私は思っているので、ロマロのようなクラブには魅力を感じます。

先ほども書きましたが、これまでのロマロのドライバーの中では、敷居が低くなっていると思います。
なので、これまでロマロのドライバーには興味があったけど、難しそうで敬遠していた・・・。という方にも、お勧めしたいと思いました。
ブランドイメージを壊さず、敷居を下げているところに、ロマロのセンスの良さを感じました。

ロマロのドライバーは元々、弾きがいいですし、このドライバーもその流れを汲んでいるように思います。
なので、飛距離性能など、前のモデルよりも大きく進化した・・・。という印象は正直ありませんでした。
それは、このモデルが劣っているのではなく、これまでのモデルが優れているからなのかもしれません。
ロマロもいいですし、他にも素晴らしいメーカーがたくさんあるというのも、理由のひとつなのかもしれません。

これまでのモデルと印象が変わったのは『敷居の低さ』です。
『初ロマロ』の方はもちろん、ロマロのクラブに再チャレンジしたい・・・。という方にも、親しみやすさを感じやすいのではないでしょうか?
また試打する機会があれば、試打してみたいと思います。
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ロマロ Ray FW Type R

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray UT Type R の3W です。

シャフトは Fujikura ROMBAX TYPE-S です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は329g です。

ロマロらしい、とても美しいフェアウェイウッドです。
品があって、質の高さを感じさせます。
ロマロのクラブに初めて出会って数年が経ちましたが、『カッコいい』というイメージがずっとあります。
性能には直接関係が無いように思われる、この『カッコいい』ですが、実はすごく大きなことだと思っています。
ブランドイメージも大切ですし、カッコいいからこそ、プレイヤーのモチベーションもアップするように思います。
そういった意味でも、ロマロはとても好感がもてます。

スプーンということで、もうちょっと厚みのあるヘッドかな?と思ったのですが、こうして見てもシャローな感じがします。
こういったところは、今の流れでしょうか?
スプーンにも、『ティショット専用』と思わせるようなタイプと『直打ち』を意識して作られたタイプの二通りがあるように思います。
そういった点でいうと、このクラブは後者のような気がします。
今は13度とか13.5度といったスプーンも多く見かけるようになりましたが、そういったクラブで恩恵を受けるゴルファーは全体的な割合で見れば少ないのかもしれません。
やはり、スプーンは『15度』というのが基準なのだと私は思っています。

このウェイトのようなアクセサリーもとても綺麗です。
以前試打したUTなどにも共通するところです。
こういった一貫性のある設計は、とても好感がもてます。
クラブセッティングに統一感を求めたい私は、UTが気に入れば必然的にFWにも興味を持ちます。
クラブ一本一本の突出したバラバラな個性が集まったセッティングよりも、14本全体の調和が取れていて、つながりのいいセッティングを私は求めています。
そういった意味で考えてみても、このクラブはとてもいい個性がありながら、決して主張し過ぎずに、バランスを取っていけるような気がしました。

ネックの長さは、標準的といったところでしょうか?
こうして見ても、とても美しいクラブだと思いました。

これだけのシャローヘッドなので、直打ちでも充分球を上げてくれそうに感じられました。
ちょっと前であれば、クリークにも感じられる形状ではありますが、こういった形状に好感をもたれる方はとても多いのではないでしょうか?
スプーンが昔よりも、敷居の低いクラブになりました。

顔もとてもいいです。
ロマロらしい、美顔です。
こういったところにもブランドイメージが強く反映されると思います。
今は異型が少なくなり、カッコいいクラブが多くなりましたが、その中でもロマロはやはりいいな・・・。と思いました。
コースで安心して構えることのできるクラブは、クセのないオーソドックスな構えやすいクラブです。
構えたときに違和感があると、高い確率でミスショットをしてしまいます。
たまたまいい感じで球が飛んでいっても、それは偶然に過ぎない・・・。と私自身は思っています。
イメージできずにたまたまボールだけがいいところに飛んでいっても、なかなか喜べません。
私の意思やイメージとは別に、ボールだけが勝手に飛んでいってしまったような感じがして、嬉しくありません。
そういった意味では、このクラブはとてもいい印象です。
『ボールとのつながり』をもてそうな予感がしました。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
シャフトもすごくいいですし、安心して振り切っていけます。
頼りない感じもなく、タイミングが整いやすい感じがしました。

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすいです。
安心して楽な気分で構えることができました。
これまでの培ってきたものが、そのまま活かしていけそうなところがすごくいいです。
今まで出会ったクラブの中には、それまでの経験が全く活かせそうにない感じのクラブもあり、かなり違和感があった物もありましたが、このクラブは違います。
すごくすんなりと受け入れることができます。
いいイメージが自然と湧き上がってきました。
こうして構えてみても、ややシャロー感が感じられるので、球が上がりやすそうな印象を受けます。
バルジはやや真っ直ぐに近い感じではありますが、ラインを絞っていける感じがしました。
左右に対してクセが無く、『中立』なのがいいです。
色々と曲げてみようかな?と思ったのですが、まずはそのまま素直に振り切ることにしました。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかくて、とてもいい感じです。
鍛造カップフェースらしい、打感の柔らかさとフェースの弾き感がとてもいいです。
強くヒットしても、抵抗感があまり大きくありません。
とても心地よくインパクトを迎えることができました。

『音』はとても静かです。
邪魔する感じが全くありません。
こちらのペースに合わせてくれているように感じました。
暑さは厳しいですが、これならば集中力が乱されることはないな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』も、なかなかいい感じでした。
球を拾いやすく、いい角度であがってくれました。
ティアップはもちろんですが、直打ちでもいい感じで球を上げてくれました。
ただ、結構しっかりとしていますし、これまでの多くのFWのように、フェースにヒットさえすれば自然とあがる・・・。という感じはしませんでした。
人によっては、ドロップ感を感じてしまうかもしれません。
ある程度のHSがあったほうが、このクラブは易しく感じやすいような気がします。

『安定性』という点でも、好感がもてました。
ラインがとても出しやすいですし、そこから大きく外れることがありませんでした。
かなり狭い幅にラインを絞っていけるので、コースでも『決め打ち』ができるように思いました。
私のホームコースではないのですが、年に数回ほど行くコースに、フェアウェイがすごく狭くて、アイアンを持ちたくなるパー4があるのですが、そのホールのティショットで、このクラブを使ってみたいな・・・。と思いました。
大きなミスに寛容ということはありませんが、普通に打っている限り、こちらの予想を大きく外れることの無いクラブだと思いました。
イメージを伝えやすい感じがしました。

『飛距離性能』という点でも、かなり高いと思いました。
弾きのいいクラブです。
先ほども書きましたが、インパクトがそれほど強く感じなくても、ボールがもうあんなに先まで行っている・・・。という感じでした。
このミスマッチ感が面白いと思いました。
最近は『飛ぶFW』が大ブームですが、このロマロのFWも間違いなく、その仲間に入ると思います。
ある海外メーカーの『飛び系FW』と打ち比べてみたのですが、一発の距離では、その海外メーカーのほうが秀でているように思いました。
ただ、そのクラブはかなりの『低スピン系』なので、合いやすい方とそうでない方に分かれやすいと思います。
そういった意味では、このクラブのほうが合いやすい方が多いのではないかな?と思いました。
ロフトが15度ということもありますし、シャフトを選べば、かなり受け皿も大きくなるのではないでしょうか?
今の『飛距離系FW』のように、強烈な個性はそのままプラスになることもあれば、それが却ってマイナスに作用してしまうこともあると思います。
プレイヤーの好みが大きく分かれるところだと思います。

『操作性』という点では、構えたときにあまり曲げるイメージは出せなかったのですが、意図的に曲げることも、それほど難しくはありませんでした。
ただ、どちらかといえば曲げ幅を小さくして攻めたいクラブだと思います。
そういった点では、今の多くのFWと共通しているように思います。

私が今愛用している3Wはロフトが15度ですし、とてもいい顔をしています。
このロマロのFWもすごくいい顔をしていますが、これよりも若干『逃がし顔』で左へのミスを嫌う私にはすごく安心感を与えてくれる大切な相棒です。
どちらにも共通しているのは、黒く精悍な顔で、『ジャパニーズメーカー』らしい、美しい光沢感と高級感があるということです。

このFWは飛距離性能が優れていますが、最近の多くのFWのような敷居の高さを感じませんでした。
このようにはっきりとしたシャロー系ヘッドに、好みのシャフトを組み合わせれば、かなり頼れる相棒になってくれるのではないでしょうか?

最近はアイアンに限らず、FW(特にスプーン)のロフトが立つ傾向にあるような気がします。
一番の目的はやはり『飛距離』ということになるのですが、そうすることによって、デメリットも出てくるのは仕方のないことなのかもしれません。
飛ぶ代わりに、対象となるゴルファーが限られてくるように思います。
そういった意味では、多くのゴルファーが恩恵を受けていないのかもしれません。

私は3Wの標準的なロフトはずっと『15度』だと思っているのですが、今は13度などもよく見かけるようになりました。
ドライビングスプーンなどと呼ばれているようですが、私はブラッシー(2W)という名前を復活させてもいいんじゃないかな?と思いました。
『直ドラ』もありますが、FWはドライバーと違い、基本的には『地面の上から』打つことを前提とすべきだと思います。
勿論、『ティショット専用』というべき、ロフトの立った3Wもありますが、そういったクラブの多くは直打ちでは、難易度が上がってしまいます。
昔から14本のセッティングの中で、3Wが一番難しいクラブ・・・。と言われてきました。
勿論、それは人によって違ってくるとは思うのですが、その一番の要因は『直打ちでの球のあがりづらさ』だと思います。
ドライバーは殆どがティアップして打ちますし、直ドラをすることは殆どありません。
しかし、FWはそういうわけにはいきません。
地面の上からFWを打たなければならないシチュエーションはとても多いです。

そういった3Wの難しさを、ここ数年メーカーの創意工夫によって解消されたように思います。
球があがりやすいスプーンが多くなりました。
時にはシャロー過ぎて却って難しく感じる物もありましたが、全体的に見れば易しくなったように思います。
そういったことが、このロマロのFWにもいえると思いました。
直打ちでも球はあがりやすいですし、シャロー過ぎないので、ティアップしても怖さがありません。
活躍してくれる場面がとても多いと思いました。

これまでのロマロのクラブに共通している、『カッコ良さ』に加え、打感などの『フィーリング』も高いレベルにあります。
私の周りにもロマロファンが多くいますが、私も何本か所有したいとずっと思っています。
今回は3Wを試打しましたが、とても気に入ったので、是非5Wを試してみたいと思いました。
私はウッド系よりもアイアン系のクラブが好きですし、本数制限もあるので、クリークをバッグに入れないことが多いのですが、ラウンドするコースによっては、入れてみたいと思っています。
14本のクラブの中で、ドライバーとスプーンだけは飛距離を求めていくクラブだと私は思っていて、4Wや5Wからは飛ばすということよりも『止める』性能を重視したいと思っています。
グリーンに確実に止めてくれるクラブでないと、怖くて使うことができません。
このロマロのFWは飛びの性能が凄いですが、一体グリーンでどれだけ止めてくれるのか、コースで試してみたいです。
おそらく、頼れる相棒になってくれるのではないかな?と思いました。
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ロマロ Ray UT Type R

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray UT Type R です。

シャフトは RJ-T11 UT です。
ロフトは21度、クラブ長さは40.5インチ、シャフトフレックスはR、トルクは4.4、シャフト重量は61g、バランスはD0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は346gです。

ロマロらしい、とても美しいユーティリティです。
ロマロのクラブを初めて手にしたのはアイアンだったので、私はアイアンのイメージが強いのですが、フェアウェイウッドやユーティリティの人気がとても高いです。
私の周りにも、フェアウェイウッドやユーティリティはロマロにしている人がけっこういます。
私もロマロのクラブは好きですし、いつか購入出来れば・・・。と考えています。

この角度から見ても、これまでのロマロのユーティリティとよく似ています。
やはり、設計コンセプトは同じなのでしょうか?
どこに新たな工夫が組み込まれているのか、とても興味があります。

ソール部分に配置されている、このアクセサリーのような物がとても綺麗です。
宝石のように見えます。
やはりウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
ユーティリティに限らずドライバーやフェアウェイウッドなどでも、ちょっと前までウェイトは、はっきりとウェイトだと解るようなクラブが多かったですが、最近はとてもオシャレになりました。
こういったところはとてもいいことだと思います。
ただ、交換はできないように見えました。
あと、使用後の掃除が簡単になっていると嬉しいです。
それと、フェアウェイウッドやユーティリティクラブは、いわゆる『直打ち』することも多いので、『ソールの耐久力』といいますか、『傷に対する強さ』なども求めていきたいです。
新品のうちはいいけれど、使っているうちにずいぶんと『みすぼらしく』なってしまったな・・・。とならないクラブが理想です。
私はそういった『ソールの耐久性』にもこだわっていきたいと考えています。
新品のうちだけでなく、何年か使ったあとのことも想像しています。
そういった点では、今の流行のFWなどは、『ソールの耐久性』はあまり無いように感じられます。
ただ、それはあくまでも『美的』なことであり、『物理的な性能』には変化はないのだと思います。
ただ単に『飛べばいい』というものではなく、何年も使っていける耐久力のあるクラブに魅力を感じます。
私の大好きな車でいいますと、綺麗に舗装されたアスファルトの上しか走れない高速マシンよりも、山道などのタフな路面でも走り抜けてくれるジープのような頑丈さに魅力を感じるのと似ているのかもしれません。
コースをラウンドしていると、いつもフカフカのフェアウェイの上から打てることは少なく、むしろ難しい状況で打たなくてはならないことのほうが多いです。
時には小石の上に乗っかっているボールを打たなくてはならない場合もあります。
ルール上、そのまま打たなくてはならないので、クラブに申し訳ないと思いながらも、いつも何とか無事でいてくれ・・・。と願いを込めて打っています。
気持ち『トップ目』にヘッドを入れることも多いです。
そういった時に『出っ歯形状』だと、何とか球を拾っていけるので助かっています。
練習場のマットの上のような『恵まれた状況』だけでなくコース上の、より厳しい状況でプレイヤーとクラブのお互いが苦しい思いを共有していくからこそ、より愛着が湧くのかもしれません。

顔は少しだけ大きくなったかな?と思いました。
もちろん、すごく大きくなった感じはしないのですが、ほんの少し大きくなった印象をもちました。
小顔好きな私ですが、この大きさには何の不満もありませんでした。
このバランスのいい大きさと、独特な形状はロマロらしい個性が感じられます。

ネックの長さは、やや長めに見えますが、これまでのロマロのユーティリティらしい長さだと思います。
私の気持ちを掻き立ててくれる、『首長(くびなが)美人』です。
これまで同様のクラブでいい思い出がたくさんあるせいか、こうして見ていても、とても魅力的に見えました。

ヒール側には『FORGED TITANIUM CUP FACE』と記されていました。
ユーティリティで鍛造チタンのカップフェースということは、とても贅沢な感じがしますし、高級感があります。
ロマロのイメージにピッタリです。

このセミシャローバック形状なのは、これまでのモデルと共通しているところだと思います。
球があがりやすそうな印象を受けます。

素振りをしてみた感じは、正直物足りませんでした。
試打したクラブがRシャフトしか無かったのが残念でした。
できれば違うシャフトを・・・。と思って探してみたのですが、見当たりませんでした。
硬さも足りないですし、重量的にも軽すぎる感じがします。
振っていても、ややタイミングが取りづらい感じがしました。
先が暴れる感じなので、ずいぶんと気を遣いながら振っていました。

ボールを前にして構えてみると、とてもいい感じです。
ロマロなので、この構えやすさは、ある程度予想できていました。
これまでのロマロのユーティリティと同じように自然に構えられます。
強いグースを好まれる方は、少し苦手意識をもたれるかもしれませんが、私はこれくらいのほうがいいように感じます。
このクラブもストレートに近いですが、あくまでも私の感じでは『セミグース』に近い印象もあります。
しかし、これが『ロマロの顔』なのだと私は思っています。
これまでの高い実績もありますし、私はこの構え感に信頼感をもつことができました。
マイナスなことは感じず、プラスのことばかりが頭に浮かびました。
いわゆる『出っ歯系』でもあるので、球も拾いやすそうに感じました。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかくて、とてもいい印象をもちました。
これまでのロマロらしい、グッドフィーリングです。
この『鍛造カップフェース』らしい、適度な柔らかさと弾き感の両立ができているように思いました。

『音』はとても静かで、気持ちよく振り抜いていくことができました。
これならばいくらインパクトが強くなっても、不具合が生じません。
シャフトが私にはやや合いづらい感じがしますが、ヘッドのフィーリング性能はとても高いと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、これまでのモデルと同等のような気がします。
球があがりやすいですし、タフな感じは全くしません。
カッコ良さと球のあがりやすさが上手く両立できています。
高さも、しっかりと出していけるので、グリーンにも止めやすそうです。
今度、コースで試してみたいと思いました。

『安定性』という点では、易しいヘッドだと思いましたし、シビアな印象は全くありませんでした。
打出したラインから、大きく外れることもありませんでした。
ただ、先ほども書きましたが、装着されているシャフトが私にはやや難しいタイプだったので、違うシャフトにすると、もっと好感度が上がるような気がしました。
タイミングが少し合いづらい感じはありましたが、このクラブ自体はとてもイージーに感じられました。
前のモデルよりも、敷居が低くなっているのではないかな?と思いました。

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じではありますが、正直すごく秀でているようには感じませんでした。
もちろん『飛ばない』ということはないのですが、前のモデルから飛躍的に飛距離が伸びたようには思えませんでした。
他のメーカーの同じロフトのUTと比べても『飛距離』という点で、それほど優位性は感じません。
ただ、飛距離性能が秀でている感じはしなかったのですが、その分、距離感を出しやすくて狙いやすくなっているのではないかな?と思いました。
グリーンに乗せやすくて、ある程度高さで止められるように感じられました。
飛び過ぎる感じがしなかった分だけ、止めやすいところがメリットなのではないかな?と思いました。
私は、こういったクラブのほうが、より実戦的な気がします。

『操作性』という点では、このヘッド形状からも、扱いやすい印象をもちましたが、あまり意図的に大きく曲げる感じはしませんでした。
球はつかまりやすいですし、右へ抜ける感じもしません。
ラインも出しやすいUTだと思いました。
ただ、シャフトがちょっと難しいタイプなので、時々思ってもいないような球が出てしまうこともありました。
このヘッドに合うシャフトを探したくなりました。

久しぶりにロマロのクラブに出会いましたが、やはりいいクラブだな・・・。と思いました。
私は今、ユーティリティクラブを購入する予定はないのですが、もし購入するのであれば、やはりロマロも候補に入れたいと思いました。
ロフトが21度ということで、私の感覚では『3番アイアン』ということになるのですが、私の3番アイアンは今、大活躍してくれているので、今のところこのまま使っていこうと考えています。
もっと練習を重ねて、ユーティリティやフェアウェイウッドをアイアンに近い感じで狙っていけるようになればいいのですが、どうしても私はアイアンに頼ってしまいます。
ユーティリティをもっと使いこなせるようになれば、このような美しくて易しいクラブをキャディバッグの中に入れておきたいと思いました。

このクラブはニューモデルということですが、正直、どこの性能がアップしたのかが、よく解りませんでした。
できれば前のモデルと打ち比べてみたいと思いますが、今日単品で試打した感じだと、あまり大きな違いはないような気がしました。
もちろんメーカーに言わせれば、様々な技術革新や大きな性能アップが実現できている・・・。ということになるのかもしれませんが、私はそれを強く感じ取ることができませんでした。
一番感じたのは『打感の良さ』でした。

今回試打したモデルは、いわゆる『純正シャフト』が挿してあったと思うのですが、ロマロを始めとしていわゆる『地クラブ』と言われるメーカーのクラブはヘッドを単体で購入できるところがいいです。
そして自分の好きなシャフトに最初から組み合わせることができるのが大きな魅力だと思います。
クラブのヘッドとシャフトは『相性』のようなものがあるので、自分が好きなシャフトだから必ずしも、どのヘッドにも合うとは限らないですが、想像してみるだけでも楽しくなります。
私の3Wには、今『VTS』というシャフトを挿しているのですが、その流れでUTもいい感じで振っていけるのではないかな?と思っています。
私がもし、このクラブを使うことができたら、真っ先にVTSで試してみたいと思っています。

私はロマロのクラブに出会うことはそれほど多くないのですが、今日は試打することができて、とてもラッキーでした。
やっぱりロマロのクラブはいいな・・・。と思いました。
『全体的なカッコ良さ』『打感の良さ』『高級感』を感じられるところがロマロだと思っています。
私の周りでも人気が高いのがよく解ります。
フェアウェイウッドやユーティリティだけでなく、ドライバーからウェッジ、パターまで揃えている人もいます。
もちろん、キャディバッグやキャップなども全てロマロです。
私は彼の気持ちが解るような気がしました。
私の今のセッティングはメーカーがバラバラなのですが、気に入ったメーカーのクラブやアクセサリーに統一したい・・・。という思いは常に持っています。
なかなかそうなることはないのですが、そう思わせてくれる魅了がロマロにはあります。
大手老舗メーカーに比べ、それほど歴史はないのかもしれませんが、既に多くのファンを獲得しているようです。
私の周りのロマロファンの友人に、早速このクラブのことを紹介してみようと思いました。
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ロマロ Ray -CX- フォージドアイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray -CX- フォージドアイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、トルクは1.6、シャフト重量は129g、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は452gです。

ロマロらしい、シンプルでセンスあふれるアイアンです。
軟鉄の雰囲気がとてもいいです。
私はロマロのクラブに出会って、まだ数年しか経っていないのですが、どれもカッコいいですし、すごくいいイメージをもっています。
特にドライバーやFWの印象が強いですが、初めて手にしたクラブがマッスルバックのアイアンだったので、そのイメージが未だに強く残っています。
とてもテンションが上がったことも、よく覚えています。

このアイアンはキャビティですが、形状もシャープで、とてもカッコいいです。
ヘッド全体も厚ぼったい感じはしません。

彫りの深さも結構あり、とても品の良い『フルキャビティ』といっていいように思います。

通常のフルキャビティではなく、この『段差』もロマロの工夫のように見えます。
『CX-FORGED』の『CX』とは、どういった意味があるのでしょうか?

ソール幅は普通に見えますが、今のアイアンの中では、狭いほうだと思います。
今はアスリートモデルと呼ばれるようなアイアンでも、結構ワイドソール化が進んでいるように思うのですが、このアイアンはとてもクラシカルといいますか、『昔ながらの』感じがします。

ネックの長さがしっかりとキープされていて、美しいです。
最近はショートネックが多いので、このアイアンが長く見えてしまいます。
私はこういったアイアンにすごく惹かれてしまいます。

ロマロのアイアンといえば、やはりこの『トゥ側の凹み』ですが、このアイアンにもありました。
他のメーカーではあまり見られない工夫ですが、とても個性的でいいと思います。

このロマロのオリジナルグリップも、いい感じです。
すっかりポピュラーになったような気がします。
先日、私の友人がアイアンのグリップ交換をするときに、全てこのロマロの香り付きグリップに替えました。
アイアン自体は他のメーカーなのですが、このロマロのグリップもすごく気に入っているそうです。
私はずっとゴルフプライドの『ツアーベルベットバックライン無し』を愛用しているのですが、このグリップにも全く違和感はありません。
むしろ、すごく好感度が高いです。

ミーリングがあるかな?と思ったのですが、このアイアンには見られませんでした。
何から何まで、すごく『伝統的』といいますか、昔ながらのアイアンといった印象をもちました。
最近は『スリクソン』や『ヤマハ』などのアイアンのように、外見的にはオーソドックスでも、すごく現代的な工夫が施されているものが多いです。
それは明らかに『変化』だと思いますし、『進化』しているように感じられます。
ところが、このアイアンはそういった工夫は見られません。
しかし、そこがまた魅力なのかもしれません。

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
ヘッド全体の形がとても整っていて、楽に構えることができました。
大きさ的には、それほど小顔には見えなかったのですが、とてもいいイメージが出せました。
それほど尖った感じはせず、どことなく丸みを帯びていて、『寛容さ』をイメージさせてくれます。
グースも小さいので、ラインが鮮明に浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』は、軟鉄らしい柔らかさが感じられ、とても好感がもてました。
マッスルバックのような厚み感はあまり感じられないですが、『イージーさ』を求めていきたいのであれば、この打感でも全く不満はないような気がします。
ただ、私はできればヒッティングポイントの部分は、もう少し肉厚であって欲しかったな・・・。と少し思いました。
しかし、それほど大きな不満のある打感ではありません。

『球のあがりやすさ』という点では、最近のアイアンのなかでは、結構しっかりとしているほうかもしれません。
何と言いますか、『ハイテク感』が感じられません。
アイアンに組み込まれている様々な機能が手助けしてくれるような感じはしません。
タフ過ぎるアイアンではありませんが、プレイヤー自身のスキルが問われるような気がします。
こういったところも、昔ながらのアイアンのイメージとダブったところです。
私はこの装着されているシャフト、DGがいいですが、DGを苦手にしておられる方には、NSプロもラインアップされているそうなので、そちらを使われるのも選択肢のひとつだと思います。

『安定性』という点では、このフルキャビティの易しさを全面に感じることができました。
すごくイージーだな・・・。と思いました。
形状通りの易しさで、寛容さを感じます。
今は『ポケキャビ』や『アンダーカットキャビティ』がすごく増えてきて、『フルキャビ』よりも、さらに敷居が低くなっているように感じるのですが、私はこのフルキャビに魅力を感じます。
ポケキャビやアンダーカットキャビティが高性能であることは、すごく感じるのですが、やはりどうしても『使用後のメンテナンス』のことを考えてしまいます。
これまでも書きましたが、私はコースでも練習場でも一回使ったら、その日のうちに掃除しないと気が済まない性質なので、掃除しやすい形状のアイアンに魅力を感じます。
なので購入するときに、どうしてもマッスルバックやノーマルキャビティを、まず真っ先に候補に挙げます。
今、アイアンを新しく購入しようと考えていて、いくつか候補を絞っているのですが、そのアイアンはどれもシンプルな形状です。
このロマロのニューアイアンも、結構バックフェースの形状は複雑ではありますが、掃除しづらい感じはしないので、好感がもてます。
このアイアンはとても寛容さが感じられるので、日頃ポケキャビなどを使っておられる方も、試してみられる価値があるのではないでしょうか?
そして『軟鉄アイアン』は難しい・・・。という先入観をもっておられる方にも、是非試していただきたいと思いました。
とても親しみやすいアイアンだと思います。

『操作性』という点でも、とてもいい感じでした。
顔がすごく良かったので、イメージを伝えやすかったのですが、改めて『ボールを操る楽しさ』を感じました。
マイアイアンでは当然のようにできることでも、日々出会う試打クラブでは、なかなか思うようにいかないことも多いです。
最近はアイアンもドライバーなどのように『曲がりにくさ』を感じる物が増えてきました。
これも時代の流れのように感じるところもあるのですが、私はこういった扱いやすいタイプのアイアンに魅力を感じます。
それでいて、寛容さもある程度あるので、すごく実戦的なアイアンだと思いました。
『易しさ』と『扱いやすさ』のバランスの良さを感じました。

『飛距離性能』という点では、標準的だな・・・。と思いました。
狙った距離にしっかりとボールを着地させることができました。
ボールが飛び過ぎることなく、ごく自然に淡々と打っていくことができました。
今のストロングロフト全盛のアイアンの中では、明らかに飛ばないほうだと思います。
『アイアンの飛び性能』に有利さを感じておられる方には、合いづらい部分があるかもしれませんが、『縦の誤差』を小さくしたい方には、こういったノーマルロフトのアイアンが扱いやすいのではないでしょうか?
ゴルファーそれぞれの好みが分かれるところだと思います。

ロマロのニューアイアンですが、先ほどの書きました通り、『真新しさ』のようなものは全く感じられませんでした。
むしろ、『懐かしい』感じさえしてきます。
最近は、こういった『ノーマル』なタイプのアイアンが少なくなってきているので、ある意味新鮮に感じました。
『ハイテクアイアン』だとは思いませんでしたが、その分プレイヤーの感性を大切にしてくれるアイアンではないでしょうか?
やっぱりロマロのクラブはいいです。
このアイアンに購買意欲が強く刺激された感じはしなかったのですが、いいアイアンだと思いましたし、また機会があれば試打を楽しみたいです。
予算に余裕ができたら是非一本以上、ロマロのクラブ(特にドライバーやFW)を、キャディバッグの中に入れておきたいと思いました。
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ロマロ アルコバッサ ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ アルコバッサ ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、バランスはD3、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は470gです。

ロマロのとてもカッコいいウェッジです。
ロマロのクラブに初めて出会ったのはアイアンだったのですが、その時の鮮烈なイメージはとても強く残っています。
それからドライバーやUTなども試打しましたが、その殆どが名品と呼べるほどのカッコ良さと性能の高さを保持していると思います。
このウェッジも、とてもシブい感じの黒で、ロマロのカッコ良さを上手く引き継いでいるようです。
やはり、黒という色はとても締まって見え、改めてウェッジに適した色だと思いました。
光を反射しても眩しくならないところが、すごくいいです。
これは実戦でもとても大切なところです。
このウェッジの名前である『アルコバッサ』とは、どんな意味なのだろう?と思っていたのですが、店員さんの説明によると、ヨーロッパのポルトガルの地名で、修道院が有名なのだそうです。
クラブの名前に地名が使われていることは、とても珍しいことだと思いますが、このポルトガルの地域にロマロは何か特別な思い入れがあるのでしょうか?
いずれ『TOKYO』とか『YOKOHAMA』『SAPPORO』『OSAKA』などの名前のクラブも出てくるのかな?と、ふと考えてしまいました。
私はまだポルトガルには行ったことが無いのですが、是非行ってみたいと思っています。

すごくシンプルで美しいウェッジです。
どのクラブにも言えることだと思うのですが、特にウェッジは、この『シンプルさ』が『高性能の証しの一部』といっていいような気がしています。
プレイヤーの意思をそのまま汲んでくれるには、あまりゴチャゴチャしたものがないほうがいいように感じることが多いです。
シャープに見えるところが、このウェッジの扱いやすさを物語っているような気がします。

『ソール幅』は、ごく標準的な部類に属するように思います。
このドライバーのロフトは『56度』ということで、『SW』というカテゴリーに入れていいと思うのですが、SWにしてはややソールが狭いほうかな?とも少し思いました。
ヒールからトゥにかけて、それほど広さが変わっている感じもなく、ほぼストレートに近い感じでした。
こういったところを見ると『AW』に近い感じかな?と思いました。
『バンス』が12度ということだったのですが、それほど気にはなりませんでした。
ただ、それよりも『ソールの窪み』にすぐ目がいきました。
こういった形状はなかなか見かけないところです。
こうすることによって、おそらく振り抜きが良くなっているのではないかな?という予想は容易に立ちました。

ネックも長さがしっかりとキープされていて、とても美しいです。
何と言いますか、頼もしく見えてしまいます。
シビアな距離感を出していきたいウェッジは、ある程度『抑えていける』といいますか、『球の勢いを殺していける』感じがどうしても欲しくなります。
そういったときに、このようなロングネックだと、それが易しく感じるので、こうして見ていても、とても勇気がもらえます。
『高重心=難しい』『低重心=易しい』という風潮がずっとあるとは思うのですが、ウェッジのようにロフトが寝ているクラブにはある程度重心が高いほうが易しく感じますし、低重心過ぎると却って難しくなってしまうように感じます。
私は昔から、こういった『首長(くびなが)ウェッジ』が大好きです。

ロマロのグリップといえば、『香り付き』なので、このグリップの匂いも嗅いでみたのですが、ほんのわずか何の香りかよく解らなかったのですが、いい香りがしました。
こういった工夫はとても斬新ですし、いいことだと思います。
香りには、とても大きな効果が期待できますし、香りを嗅ぐことによって、プレイヤーがリラックスできれば、すごくいいことだと思います。
ただ、思ったよりも香りが強くないので、かなりグリップに顔を近づけて嗅いでみないといけないのですが・・・。
そして、この香りがいったいどれくらい長くもつのかも気になりました。

トゥ側には『D.a.S』と記されていました。
どういった意味なのだろう?と思いました。
おそらく、ロマロ独自の新しい工夫が施されているのだと思います。

ホーゼルに『CF-FORGED』と記されていました。
普通のフォージドとは違うのでしょうか?
かなり最先端な技術が組み込まれているようです。

フェース面には、しっかりとミーリングが施されていました。
今のウェッジでは、もはや『スタンダード』ともいえる工夫です。
たくさんのメーカーで体験してきたので、おおよその効果はつかめるような気がします。
一口に『ミーリング』といっても、その形状はメーカーによっても異なる部分がありますが、このウェッジは『円』のように丸みを帯びていました。

ボールを前にして構えてみても、かなりいい感じでした。
グースの効きが弱いので、私好みの構え感です。
すごくいいイメージがどんどん出せました。
昔はたくさんありましたが、最近ではちょっと少なくなってきているように思うのですが、『やや出っ歯』であることも、好印象のひとつでした。
とても球を拾いやすそうに感じますし、余計な細工をしなくても、球が『フワッ』と上がってくれそうです。
グースネックを好まれる方には、やや構えづらく感じられるかもしれません。
これはやはり『好み』によるものが大きいので、どちらかがいいというものでもなく、上手く『共存』していくのがベストなのだと思います。
最近は『ストレート系』と『グース系』とが、はっきりと分かれているように思いますし、クラブの個性がはっきりとしているということは、それだけプレイヤーが選びやすくなっているということなので、いい傾向だと思いました。

この黒いヘッドと、『艶を感じさせないところ』が何と言いますか、『いい感じで枯れた感じ』がして、とてもスピンが効きそうです。
昔の『ノーメッキウェッジ』と似たような雰囲気があります。
フェース面がしっかりとボールをキャッチしてくれそうだな・・・。と思いながら、しばらく見つめていました。
すごくリラックスすることができました。
試打を開始しました。

『打感』はやや『しっかり目』といいますか、『食いつき感』を感じました。
打つ前はもうちょっと柔らかい感じを予想していたのですが、実際に打ってみると『しっかり感』のほうが強く感じられました。
勿論、『硬い』とか『繊細さがない』というフィーリングではなく、ある程度の柔らかさも感じたのですが、フォージドウェッジのなかでは、わりとしっかり目の打感だと思いました。
私はこの打感には、とても好感がもてます。
最近のウェッジはミーリングが主流になってきたからなのか、『食いつき感』の良い物が増えてきましたが、このロマロのウェッジも、そのような喰いつき感の良いウェッジだと思いました。
『ボールを切っていく』イメージもすごく出しやすいです。

球もあがりやすくて、いい感じで拾っていけるので、自然と浮いてくれます。
見かけはとても『マニュアルタイプ』のウェッジに見えていたのですが、この『あがりやすさ』ということに関して言えば『オートマチック』的な部分も感じられました。
グースネックのウェッジでボールを低く出して、スピンを掛けていきたい・・・。という方には、やや合いづらいかもしれませんが、特にグースネックにこだわっておられない方であれば、かなり易しく感じられるのではないでしょうか?
サンドウェッジにも、色々なロフトがありますが、私はこの『56度』がノーマルなロフトではないか?と思っております。
もちろん、『57度』や『58度』もありますが、『56度』がセッティングという意味でも、一番バランスが取れているように思います。
とはいっても、私はこれまで色々なロフトのサンドウェッジを使ってきたのですが・・・。

ラインも出しやすくて、まるで初対面とは思えないほどの『敷居の低さ』です。
すぐにでもコースで試してみたいですし、練習場だけでは勿体ないと感じてしまいます。
ロマロのクラブに出会って、私はまだそれほど年月が経っていないのですが、『奇をてらっていない』といいますか、『スタンダード』な感じで、『王道を突き進んでいっている』という印象をもちます。
こちらが余計な気を使いすぎることなく、自然とボールを運んでいってくれるウェッジです。
『JAPANESE MAKER』の『品の良さ』を感じました。

距離感も出しやすくて、本当に『ノーマルなサンドウェッジ』だという印象をもちました。
勿論、色々な創意工夫が施されているのは、外見からもよく解るのですが、その工夫が全く邪魔になっていない、とても親しみやすいウェッジだと思いました。
ウェッジのようにシビアな距離感を求めていきたいクラブを使う状況では『飛び過ぎ』がとても怖いですし、スコアメイクにおいても重要なことだと思いますが、このシンプルでありながら、ハイテクなヘッドと、高性能で信頼性抜群のDGとの相性も抜群だと思いました。
いくら高性能なヘッドであっても、そのヘッドを動かせすぎるシャフトでは、なかなか信頼関係が築けません。
どうしてもある程度ターゲットを広げて、『保険』をかけていかなくてはなりません。
そういった点で考えてみても、このウェッジとシャフトはとても素晴らしいマッチングだと思いました。
自分のイメージよりも『飛び過ぎない』ということが、いかに大切であるかは、ある程度キャリアを積んだ方ならば、誰もが実感しておられることだと思います。

スピンは予想通り、かなり効いてくれている感じがしました。
他のメーカーの『ミーリングウェッジ』と、ほぼ同等のハイレベルなスピン性能だと思います。
ミーリングがあることによって、スピン性能が『すごく増す』というよりは、『安定したスピン』が得られやすいのかな?と思っています。
勿論、この性能には『耐久性』も求めていきたいと思っています。
購入したてではスピンがよく効くけど、使っていくうちにスピンがほどけやすい・・・。というウェッジだと、なかなか信頼感は得られないのかもしれません。
クラブに対する信頼感は、そのクラブを永く使っていけばいくほど増していくものだと思うのですが、そこにはやはり『使い減り(つかいべり)』しない、タフさを持っていて欲しいと思っています。
そういった点で、このウェッジはどうなのかな?と思いました。

『操作性』という点では、打つ前の予想通り、とてもハイレベルでした。
私は開いて使うことが多いので、どうしても『抜け』のよいウェッジが好きですが、このウェッジはつっかかる感じもなく、とてもいい感じです。
『12度』というバンスも、今日は邪魔に感じることはありませんでした。
色々な球を楽しむことができました。
ただ、今日は練習場のマットの上からだったので、今度アプローチグリーンなどで試してみたいと思いました。

アイアンやウェッジはドライバーなどの『ウッド系』と比べて、その『見た目』で大よその性能やフィーリングをつかみやすいところがあります。
このウェッジは第一印象からすごくいい感じだったのですが、実際に球を打ってみても、そのいい印象のまま楽しい時間を過ごすことができました。
ドライバーなどでは、最初の印象と実際に試打したときの印象が違うことも決して少なくないのですが、アイアンやウェッジ(特にウェッジ)には、そういったことは殆どありません。
この『当たり前感』がいいのかもしれません。

メーカーによる『個性』を出しづらいクラブだとは思いますが、そういった中で、このウェッジはソール形状など、他のメーカーのウェッジではあまり見られないような工夫が施してありました。
『D.a.S』や『CF FORGED』といったことも、おそらく画期的な工夫なのだと思います。
そういった工夫を、今度は是非実際の芝やラフの上で試してみたいと思いました。
ライが良すぎて草が絡むこともない、マットの上からでは、なかなか解りづらいことも多くあります。

特にドライバーなのですが数年前に比べ、今は強い違和感を感じさせるクラブが少なくなってきています。
特にウェッジでは違和感を感じて、全く打てない・・・。ということは今はありません。
多少の『グースの違い』などはあっても、強い苦手意識をもってしまうことはなくなりました。
顔が合わないクラブがすごく苦手な私は、こういった最近の傾向はすごく嬉しく思っているのですが、それは同時に欲しいクラブがたくさんあるということにもなってしまいます。

毎回毎回、私は自分自身の『購買意欲』と戦わなくてはなりません。
すごく気に入ったクラブに出会ってしまうと、その日の夜はずっとそのクラブのことを考えてしまい、なかなか寝付けないこともあります。
そんな日は、また素振りをしたり、腕立てや腹筋、スクワットをしたりして、何とか身体に心地いい疲労感を与えて眠ろうとします。
特に今のような蒸し暑い日が続く日は、またシャワーを浴び直さなければなりませんが、そんな手間も『いいクラブに出会えたときの喜び』に比べると大したことはありません。

今日は明らかにそんな日になるな・・・。と思いながら、試打クラブを返却しました。
私はまだロマロのクラブを所有してはいないのですが、欲しいクラブがたくさんあります。
特にドライバーと、このウェッジにはすごく魅力を感じています。
価格設定も、やや高めなので、それほどすぐに購入はできないと思いますが、是非自分のキャディバッグに入れておきたいメーカーです。
色々なメーカーで、見た目や感性を全く無視したようなクラブも数年前は見られましたが、やはりクラブはカッコよくなくてはなりません。
カッコ良くて魅力を感じるからこそ、そのクラブを手にとって使ってみたい・・・。と思うようになるのだと思います。
いくら『ミスに寛容』とか『真っ直ぐ飛ぶ』といっても、構えづらかったり、そのクラブで球を打っても楽しくなければ、購買意欲は全く湧きません。
予定よりも球数が少なく返却した試打クラブはたくさんあります。
そういった意味でも、このウェッジにはとても魅力を感じましたし、特に私はウェッジだと他の番手のクラブよりも長く楽しみながら試打をしてしまうので、今日もたっぷりと球を打たせてもらいました。
今の季節、球を打つだけでもすごく暑いですが、今日はとても心地よい汗をかくことができ、満足感でいっぱいです。
ルンルン気分で練習場を後にしました。
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ロマロ i-BRID

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ i-BRID のi3 です。

シャフトは UST Mamiya PROFORCE VTS SILVER HYBRID です。
ロフトは20度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.1、シャフト重量は97g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は382g です。

ロマロらしい、とても高機能そうなユーティリティクラブです。
ロマロのアイアンに初めて出会ったときに、そのカッコ良さがすごく印象的だったのですが、その後ドライバーに出会い、すっかり魅了されてしまいました。
ロマロのクラブをまだ所有できていませんが、いつかは所有したいと考えています。
ロマロのユーティリティは、私の周りでも人気があり、愛用者が何人かいます。
すごく打ちやすくて飛距離が出せる・・・。と評判です。
私も昨年試打したRay UTというクラブが大好きです。

日本では『ユーティリティ』といい、海外では『ハイブリッド』という呼び方が一般的なのだそうですが、このクラブは『アイブリッド』というところが変わっていると思いましたし、オシャレだと思いました。

ヘッドの大きさも、あまり大きすぎないところに魅力を感じます。
ティアップするクラブは多少大きくても構わないですが、地面から直接打つクラブは、あまり大きすぎないほうが扱いやすく感じます。
そういった点で考えてみても、このクラブにはすごく雰囲気があります。
ロマロのクラブに出会って、まだそれほど年月が経っていませんが、フィーリングと見た目の良さをすごく大切にするメーカーだという認識を私は持っています。

『ネックの長さ』は、結構あります。
それほど極端に長いとは思いませんが、とても扱いやすそうです。
やはりある程度狙っていく為には、適度にスピンを掛けやすいクラブのほうが安心できます。
そういった点で考えてみても、この長さには、とてもいい印象を持ちました。

顔を見ると、いかにも『ツーピース』といった感じがします。
このクラブが実際にツーピースなのかどうかは解りませんが、こうして見ていると『ツーピース構造』に見えます。
ツーピースという言葉は、昔は主にボールに使われていて『糸巻き』と『ツーピース』に二分化されていました。
『スピン性能の糸巻き』『曲がりの小さいツーピース』という認識がありましたが、今はツーピースのボールは殆ど無いのではないでしょうか?
『スリーピース』『フォーピース』『ファイブピース』という具合に、かなり進化しています。
クラブ(主にヘッド)の進化スピードはとても緩やかですが、ボールやシャフトは、これからもまだまだ加速していくような気がします。

素振りをしてみた感じも、なかなかいいです。
装着されている、このカーボンシャフトも『ハイブリッド用』ということなのだそうで、とてもいいイメージのまま振っていくことができました。
タフさは感じませんが、タイミング良くいい感じで振っていけました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずだと思いました。
最近のユーティリティ(ハイブリッド)によく見られる構え感だと思いました。
顔の好みでいえば私の場合、ロイヤルコレクション TRC ユーティリティのほうが好きですが、この顔もそれほど嫌な感じはしません。
見惚れるような美しさだとは、正直思わなかったのですが、構えづらく感じることはありませんでした。
私はもう少しストレートな感じが好きですが、グースタイプを好まれる方には、とても構えやすく感じられるのではないでしょうか?
ロフトが20度ということですが、フェース面もよく見え、ボールがとても上がりやすそうです。
あまり曲げるイメージは出せませんでしたが、まずは気持ちよく真っ直ぐ振り抜いていこう・・・。と思いました。
ただ、何となくダフリそうな感じもしたので、そこにも少し注意を払っていくことにしました。
試打を開始しました。

『打感』は、とても良いと思いました。
おそらくこんな感じだろう・・・。とは思っていたのですが、そのいい意味での予想を裏切らないグッドフィーリングに心地良さを感じました。
ボールをいい具合に強く弾いてくれていました。

『音』も、小気味いい感じで、好感が持てました。
ロマロのクラブのイメージに合う音だな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、まずまずだと思いました。
タフなクラブではありませんが、どちらかというとヒッタータイプの方に合いやすいのではないでしょうか?
ロフトが20度ということは、私の感覚ではだいたい『2番アイアン』に匹敵すると思うのですが、それと比べるとかなり上がりやすいです。
しかし、今流通しているUTの中では、ややタフな部類に属するかもしれません。
同時に試打していないので、はっきりとしたことは解りませんが、前のモデルの『Ray UT』よりは、少し敷居が低くなっているのではないかな?と思いました。
今度、比較する機会に恵まれれば、是非トライしてみたいと思います。

『安定性』という点では、大きなミスを見逃してくれる・・・。というタイプではありませんし、ある程度見た目通りの性能だとは思いますが、決してシビア過ぎるクラブだとは思いませんでした。
ある程度の寛容さも持ち合わせているので、敷居が高い感じはしません。
ソールもいい感じで滑ってくれますし、ラインを出しやすく、大きく外れないところに安心感を感じました。
コースではフルショットする場面は少なく、コントロールショットやライン出しすることが多いですが、そういった意味でも、このクラブはとても実戦向きだと思いました。
様々な状況で試してみたいと思いました。

『飛距離性能』という点では、なかなか高いと思いました。
ボールをきちんと弾いて飛ばしていきたい方には、かなりいい印象をもたれるのではないでしょうか?
ユーティリティの中では、結構ロフトが立っているのモデルなので、ある程度のヘッドスピードも要求されるのかもしれませんが、おそらく番手を落とせば、かなり幅広い層に対応していけるのではないでしょうか?
『抜群の飛び』というよりは、『ある程度コントロールしやすい飛び』といった感じがします。

『操作性』という点では、いい印象をもちました。
変に偏ったクラブではないので、左右どちらにもバランスよく曲げていくことができました。
ある程度曲がり幅を抑えていけるので、コースでも活躍する場面は多そうな感じがします。
あくまでも私の好みでは、もう少しグースが弱くて、フェース面も見え過ぎないほうが、もっと構えやすくていいイメージが出せたと思うのですが、これは好みの問題もあると思いますし、グースを好まれる方には、とても扱いやすく感じられるのではないでしょうか?
球も高くあがり過ぎないので、抑えていくことも、それほど難しくは感じられないのではないでしょうか?

ロマロらしい、とても高性能なUTだと思いました。
大手有名メーカーのクラブと違い、なかなか出会う機会が多くないかもしれませんが、なるべく多くの方に試していただきたいと思いました。
『ユーティリティブームの火付け役』といえば、『PRGR ZOOM』と横田真一選手を抜きに語ることはできませんが、あれから、かなり年月が経っていますし、今はその頃よりもユーティリティがかなり進化しています。
『200ヤード圏内』が、手の届く距離になりました。
それによって、スコアメイクが易しくなりました。
このUTも、まさにそんな200ヤード圏内を易しくしてくれるクラブだと思います。

ただ、もし私が購入するならば、迷わず『Ray UT』にすると思います。
やはり『顔の好み』は外せません。
物理的な性能もすごく大切なのですが、やはり構えたときの安心感は数値では表せないものだと思っています。
なので、もし2つを打ち比べたとしても、おそらく私は『Ray UT』のほうが易しく感じるのではないかな?と思ってしまいます。

性能的に優れているのは間違いないので、明日早速仲間たちに勧めてみようと思いました。
ロマロはドライバーからFW、UT、アイアン、ウェッジと、とてもカッコ良くてフィーリングがいいクラブが多いので、これからも機会があれば色々と試してみたいと思っています。
今日はとても暑い一日でしたが、このクラブのおかげで心地いい汗をかくことができ、いい流れでアプローチ練習へと移行していくことができました。
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ロマロ Ray 460HX BLACK ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray 460HX BLACK ドライバー です。

シャフトは QUADRA FIREEXPRESS 65 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはX、トルクは3.5、シャフト重量は69g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は321g です。

ロマロらしい、黒がとてもよく似合うニュードライバーです。
名前にもあるとおり、ヘッド全体の黒がとてもカッコいいです。
重厚そうな感じがしますし、高級感が伝わってきます。
私はヘッドには『軽量感』が感じられる白いヘッドよりも、『重量感』が感じられる黒いヘッドのほうが好きです。
『速く振る』ということも大切なのですが、私はそれにプラス『重力を味方につける』というイメージが欲しいと思っています。
それには、白いヘッドよりも黒いヘッドのほうが、私には合っているような気がします。
今は白いヘッドが大流行していますし、色々なメーカーから発売されているようですが、いずれロマロもその流れを汲むのでしょうか?
それとも、これまで通りの路線でいくのでしょうか?
白いヘッドもいいですが、できれば私は今のままのほうが嬉しく思います。

今は、ヘッド全体が黒いドライバーもたくさん見かけるようになり珍しくありませんが、最初出始めの頃は、とてもシブくてカッコいいな・・・。と見惚れてしまったことをよく覚えています。
黒いヘッドの先駆者は、やはりテーラーメイドで、『r7』の印象がとても強いです。
このロマロのドライバーは日本製なのだそうで、その『丁寧さ』や『品質の高さ』が、こうして見ていても充分にうかがい知ることができます。
こうして美しいクラブに出会えていることが、試打をしていて、とても楽しく感じるところです。
すごくワクワクしてきます。

このアクセサリーのような物は、配置からして、おそらくウェイトの役目を果たしているのではないか?と思ったのですが、宝石のようで、とてもオシャレです。
こういったオシャレ心は、すごくいいな・・・。と思います。
ただ、こうして見ている限り、交換などはできないようなのですが・・・。

トゥ側のところに『HARMONIZE FIN SYSTEM』と記されていました。
直訳すると『フィンが調和するシステム』ということになると思うのですが、何かまた新たな技術が組み込まれているのでしょうか?
『見た目のカッコ良さ』や『構えやすさ』『フィーリング』などが犠牲にならないのであれば、こういった先進技術はどんどん取り入れて欲しいと思っています。

『ネックの長さ』は標準レベルで、これまでのロマロのドライバーと、ほぼ同等な感じがします。
この角度から見ても、改めて美しいヘッドだと思いました。
このドライバーのヘッド体積は名前のとおり『460cc』なのだそうで、この大きさは私の中ではやや大きすぎると感じることが多いのですが、このように整った形状だと思わず見惚れてしまいます。
こういった美しいクラブを手にすることができるだけで幸せを感じますし、気持ちがどんどん昂っていきます。

ヘッド自体は、それほどディープさを感じず、むしろややシャローな印象を受けました。
これまで他のメーカーでたくさん出会ってきた『超・シャローヘッド』とは大きく異なりますし、このまずまずのシャロー感はロマロドライバーのひとつの特徴だと思います。
ディープなヘッドは苦手だけど、シャロー過ぎるドライバーはもっと苦手だ・・・。と感じておられる方にとって、とても魅力的に見えるのではないでしょうか?
今は『セミシャロー』で高性能なドライバーがたくさんあります。
『機能性』と『美』を追求しているヘッドだと思いました。

『顔』も、とても整っていて、すごくいい雰囲気が伝わってきました。
ロマロらしい、かなりの『男前』です。
やや『面長』な感じで、トゥ側も出っ張っていないので、すごく安心して打っていけそうな感じがしました。
高級感溢れる『光沢感』がいいですし、『打つ前に、まず目で楽しませてくれるドライバー』だと思いました。

素振りをしてみても、いい感じです。
重すぎず、軽すぎず、気持ちよく振っていくことができました。
やはり美しいクラブというのは、それだけで振っていても気持ちが込み上げてくるものがあります。

ボールを前にして構えてみても、すごくいい気分で構えることができました。
呼吸も浅くならずに深く、また肩の力もいい具合に抜けていきました。
すごくいいイメージが浮かんできました。
どちらかというと『逃がし顔』に入ると思いますし、スライスに悩んでおられる方は不安感を感じられるかもしれません。
しかし、私のようなフッカーには、気持ちよく叩いていけそうな感じがすごくします。
この独特の『バルジ』がとても美しいと思いました。
最近のドライバーで、これほど強くバルジが効いているものは少ないような気がします。
今日は、このバルジに惚れてしまいました。
フェード系のイメージも強く出すことができました。
それほど『立体感』を感じないので、適度に球があがりやすそうだと思いました。
試打を開始しました。

『打感』はとても好感がもてました。
適度に弾き感がありながらも、やや軽めのフィーリングで気持ちよくショットすることができました。
硬すぎず、手に嫌な衝撃が残らないので、躊躇なく叩いていけました。
この打感の良さは、これまでのロマロのドライバーに共通するところではないかな?と思いました。

『音』は、やや『はっきりめ』な感じで、聞きごたえのある音だと思いました。
耳に嫌な音が残らず、むしろ爽快感が残りました。
やはり飛ばす為のクラブであるドライバーは気持ちよく振り抜いていくことができなければならないと思いますし、そうでないとそのクラブの持つ高いパフォーマンスは発揮されないように思います。
そういった点で考えてみても、このドライバーのフィーリング性能には好感をもつことができました。

『安定性』という点でも、なかなか高いと思いました。
普通に打っている限り、暴れる感じがしません。
このドライバーのように『バルジ』が効いていると、ボールが曲がりやすそうな印象を抱かれる方も少なからずいらっしゃるかもしれませんが、実際は逆で多少の曲線を描きながらターゲットに運んでいきやすくなることが多いです。
そういったタイプで名器と呼ばれるドライバーには、これまでたくさん出会ってきました。
バルジが直線に近いと何となく『オートマチック系』のドライバーに見えてしまうこともあるのですが、このドライバーに関して言えば、やや『マニュアル系』に感じられます。
『460cc』という大きさをあまり感じさせないヘッドだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、ある程度予想していた通りで、特にタフな印象もありませんでした。
ロフトが10度ということですが、最近の『ロフト10度ドライバー』の中でも、『あがりやすさ』という点で、真ん中くらいの位置に属するのではないかな?と思いました。
やや高めの弾道で飛んでいきますし、キャリーも充分に稼いでいくことができました。
何年か前の『超・シャローヘッドドライバー』のように、『高くあがって終わり』という弾道ではなく、しっかりと前に力強く進んでいってくれました。
どちらかといえば、ヒッタータイプ向けだとは思うのですが、その敷居は決して高すぎないと思いました。

『飛距離性能』という点では、高いと思いました。
タフな印象はありませんが、ヤワ過ぎるドライバーではないので、気持ちよく体重の乗った球を打つことができました。
ボールに『当たり負け』することなく、力を伝えやすいドライバーだと思いました。
弾道はやや高めですが、前に進む『推進力』とのバランスもとれているように思いました。
これまでたくさんの高性能なドライバーに出会ってきているので、特別驚くようなことはありませんでしたが、このドライバーのポテンシャルも高く感じられました。

『操作性』という点では、『460cc』の大きさのドライバーの中では、なかなかいい感じだと思いました。
そもそもファイヤーエクスプレスというシャフトも、どちらかというと操作性がそれほど高いシャフトだとは思わないのですが、フレックスが適度にしっかりとしているせいか、今日は左右に曲げたりすることも比較的簡単に行うことができました。
球がつかまり過ぎないので、どちらかというとフェード系のほうが、易しく感じました。
ただ、この美しい顔を見ていると、あまり細工をせずに、あくまでも『自然体』で打っていきたいと思いました。
スライスを削減してくれるドライバーではありませんが、このような『ニュートラル系』のドライバーで、スライスをスイング改善で矯正していかれることも、レベルアップの有効な手段のひとつといえるのではないでしょうか?
球筋を修正していくのは、クラブではなく、あくまでもスイングが主体なのだと私は思います。
便利過ぎる道具は時として、それを使う人のまだ使われていない能力の発揮を妨げるような気がします。
ここ数年のドライバーを試打していると、そのように感じることがとても多いです。

私はロマロのクラブと出会って、まだ日が浅いですし、それほど多くを知りません。
しかし、初めて出会ったときの、あのアイアンのグッドフィーリングは忘れることができません。
それからドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティに出会い、すごく魅了されました。
性能が優れていながら、そのフィーリングの良さがとても印象的です。
その中でもドライバーといえば、一昨年出会った Ray DRIVER 435LX が強く心に刻まれています。
今日は、このニュードライバーを試打しながら、その『435』とイメージが少しダブるところがありました。
今度もし、機会があれば、是非比較してみたいと思っています。

私は小振りなヘッドのほうが好きなので、おそらく『435』のほうに、よりたくさんの魅力を感じてしまうような気もするのですが、このドライバーもすごく気に入りました。
少なくとも、昨年試打したRay DRIVER 455LXというドライバーよりは、私は今回の460HXのほうに魅力を感じます。
その違いは主に『顔の良さ』です。
今回のほうが、少し顔が大きくなったのかもしれませんが、全体的に整っていていいイメージが出せました。

ロマロのドライバーは性能も高いですし、フィーリングもいいものが多いです。
しかし、やはり高価でもあるので、そういった意味では多少敷居が高いと言わざるを得ないのかもしれません。
私はまだロマロのクラブを所有できていませんが、できれば購入したいと考えています。
しかし、実現まではかなり時間が掛かるように思うのですが・・・。
ヘッドが大きくなれば、必ずしも易しいとは私は思いませんが、このドライバーはとても易しい印象が残りました。
それはヘッドの大きさというよりも、あまり『余計なものがない』というところが気に入ったからなのかもしれません。
いくら数値上優れていても、その工夫が邪魔に感じたり、ごちゃごちゃした感じがすると、フィーリングが出せないので、途端に難しく感じます。
フィーリングが出せていないナイスショットは、あくまでも『偶然』であって、それは本当の意味でのナイスショットではないと思っています。
そういった意味でも、今日はずっとフィーリングを出すことができたので、終始易しく感じました。
スイートエリアも狭いとは感じなかったですし、シビアな感じもしませんでした。
これまでたくさん出会った大型ヘッドに、よくありがちだった『ボヤける』感じもありませんでした。
色々な角度からみても、すごくバランスのとれたドライバーだと思いました。
また出会う機会があれば、何度でも試打を楽しみたいです。
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ロマロ Ray DRIVER 455LX

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray DRIVER 455LX です。

シャフトは UST Mamiya MY ATTAS 6S です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.2、シャフト重量は67g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は319g です。

二度目のロマロのドライバーです。
昨年、初めて出会った435LXというドライバーの印象がとても良く、すごく購買意欲を刺激されているので、このドライバーに出会うことができて、とても嬉しく思いました。
こちらの『455』のほうが、早く発表されたドライバーなのだそうですが、ロマロらしい、とてもカッコいいドライバーです。
アスリートっぽい雰囲気が漂っています。

ロマロのクラブに出会うことは、これまでもそれほど多くはないのですが、こうして見ていても、『クラブの美しさ』にこだわっていることが充分に伺えます。
ロマロはアイアンのイメージが強いですが、こういったカッコいいドライバーを目にすると、ドライバーのいいイメージも強くなってきます。
いろいろな工夫が施されていながら、それでいて『美しさ』をキープしているドライバーだと思いました。
これまで『チープ』な感じのドライバーにも数多く出会ってきましたが、このドライバーはとても高級感が漂っています。

ヒール側に2つのウェイトのような物と、『-Radial Symmetry Titanium Face-』という文字が記されています。
何か特別な工夫が施されているのでしょうか?

こうして顔を見てみると、少し予想と違った感じがしていました。
以前試打した『435』の顔が、とてもシャープで、あまりにも美しい顔だったのですが、このドライバーは、どちらかというと『丸っこい』感じと『ヘッドの大きさ』が充分に感じられました。
『大らかさ』が感じられる顔ですが、『シャープさ』は殆ど感じませんでした。
私の好みでは、明らかに『435』ですが、こちらのほうが安心感を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

素振りをしてみると、すごく自然な感じで振りやすく感じました。
この『マイ アッタス』という青いシャフトも、変なクセが無く、とても馴染みやすい感じがしました。
タイミングも取りやすく、こちらのイメージを伝えやすいシャフトだと思いました。
シャフトフレックスは『S』ということですが、それほど硬い感じもなく、『重い』と感じることもなかったので、タフなシャフトだとは思いませんでした。
遅れてくる感じもなく、安心して振っていくことができました。

ボールを前にして構えてみても、やはりそのやや独特な形状に目が行きました。
構えづらくもなかったですし、特に違和感などは感じなかったのですが、どうしても『435』のあの美しい顔が印象に強いので、今回は少し違う感じがしました。
単にヘッド体積だけが大きくなったのかと思っていたのですが、実際は形状も少し変化しているように思いました。
『435』には、その美しさから、かなり大きな安心感を得ることができたのですが、このドライバーも違った意味で安心感を得られやすい顔をしたドライバーだと思います。
こうして見ていても、球が曲がりそうな雰囲気がありませんし、『一直線』なラインが浮かんできます。
投影面積の大きさや『ロフト』などからも、球がよく上がってくれそうな感じがしますし、それがますます『直進性の高さ』を連想させてくれました。
私はどちらかというと、こちら側のイメージが伝わりやすく、ややボールを曲げていけるような『自然体』の顔をしたドライバーに安心感を感じることが多いのですが、この『455』のように、『真っ直ぐなライン』をイメージしやすいドライバーに安心感をもたれる方はとても多いのではないでしょうか?
叩いていきたいけれど、曲がるのが怖い・・・。と思っておられる方も、このドライバーの顔だと安心される方も多いと思います。
試打を開始しました。

『打感』は、とても柔らかくて心地いい感じがしました。
『芯』で捉えたときの感触は格別です。
スイートエリアも、結構広い感じがしました。
多少ズレてヒットしても、それほど大きく打感が損なわれることもありませんでした。
しかし、やはりいいところで打ったときと、そうでないときとは明らかに差が感じられるので、好感を持てました。
ただスイートエリアが広いだけで、ミスヒットかそうでないかを把握しづらいドライバーにも、これまでたくさん出会ってきましたが、そういった意味では、このドライバーは大らかさを感じながらもはっきりとつかんでいくことができたので、好感を持つことができました。
このドライバーの打感だと、球を打つことがすごく楽しくなってきます。

『音』も、いい感じでした。
気持ちよく叩いていくことができました。
見た目からの高級感からも漂っていましたが、抜群のフィーリングをもったドライバーだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、こういったシャローな形状ですし、ロフトから見ても、かなり上がりやすいことは打つ前から想像できていましたが、実際に打ってみても、やはりとても球があがりやすいドライバーだと思いました。
ヘッドだけで考えると、ヒッタータイプの方よりも、むしろスインガータイプの方に合いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?
ただ、シャフトはどちらかというとヒッタータイプ向けのような気がします。
以前試打した『435』も、それほどタフな印象は残っていませんが、今回のこの『455』は、更に敷居が低くなっているように感じます。
先に発表されたのが、この『455』なので、『435』はある程度ターゲットを絞った格好で発表されたのでしょうか?
普通に打っていると自然と上がってしまうようなドライバーだと思いますが、この青いシャフト『MY ATTAS』というフィーリングのいいシャフトがそれを上手く抑えてくれているように感じました。
こちらの考えていることがシャフトに伝わっているのかな?と思えてきました。

『安定性』という点でも、予想通り、かなりの高性能です。
普通に打っている限り、なかなか球が大きく曲がる感じはしません。
結構叩いていったりもしたのですが、それほど大きくブレることもなく、いい感じでラインを描いていくことができました。
スイートエリアも広い感じがしましたし、ミスに対しての寛容さもある程度持ち合わせている感じがしました。
見た目以上に易しいドライバーだと思います。

『飛距離性能』という点でも、この高い『直進性』と『球のあがりやすさ』『打感の良さ』が大きく作用して、いい結果をもたらしてくれているように思いました。
飛ばすには、やはり『曲がり』をある程度抑えていきたいですし、球も上がってくれないと困ります。
それにプラス『打感の良さ』も必要だと思います。
そういった意味でも、このドライバーはすごく優秀なクラブだと思いました。
実際に比較してみないと解りませんが、おそらく私には『435』のほうが、いいパフォーマンスを期待できると思いましたが、この『455』も、基本性能の高さを感じました。
それとこの『MY ATTAS』という高性能なシャフトがボールを遠くまで運びやすくしてくれているように感じました。
私は『ATTAS』というシャフトは、あまり縁がないのか、それほど多く出会ってはいないのですが、今回のこの『MY ATTAS』はすごくいい印象を持ちました。
ヘッドの高性能とシャフトの高性能が上手くマッチしていたのか、『オートマチック的』に距離を稼ぎやすいドライバーだと思いました。

『操作性』という点でも、どちらかといえば『安定性』のほうが秀でている感じがしたのですが、一応インテンショナルなショットも打つことができました。
それほど扱いづらいドライバーだとは思いませんでした。
むしろ扱いやすい印象が残りました。
大きく曲げていくことは、よほどのミスショットをしない限り、なかなか実現しづらい感じがしましたが、決して曲がらないドライバーではなく、『緩やかなカーブ』を楽しめるドライバーだと思いました。
このしっかりとしたフィーリングの出しやすいシャフトの効果もあると思うのですが、なかなか大ケガにはつながりにくい安心感が得られます。

今は練習場やコースでも白いヘッドを見かけることが多くなりましたが、改めて黒いヘッドの美しさを今日は感じることができました。
程よい『重量感』を感じられますし、黒という色はいい意味での『無』の色だと思うので、こちらにイニシアチブ(主導権)を委ねてくれているような気がします。
いいショットも、そうでないショットも、プレイヤーの技量や日頃の練習量が大きく関わってくるような感じがします。
これだけヘッド全体が黒いと、いかにも難しそうな印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はすごくイージーなドライバーだと思います。

今回の『455』と、前回試打した『435』というように、これだけいいドライバーが続くと、次のモデルも充分期待できますし、この2つを超えるのは容易ではないな・・・。と思ってしまいます。
メーカーにはユーザーの求める、高性能で高品質な物を常に発表し続けなければならない・・・。という使命があり、大変だとは思いますが、これからもこのような優れたドライバーを発表して欲しいと思いました。

このドライバーで特に魅力的に感じたところは、『安定感』と『打感の良さ』の2つです。
とても易しくてフィーリングも良く、また何度でも試打したい・・・。と思えるドライバーです。
敢えて欠点を挙げるとするならば、やはりなかなか出会うチャンスが少ないことだと思います。
量販店などに並ばないので、手にされたことがない方もたくさんいらっしゃると思います。
私は幸いにも、こうして手にすることができたのですが、こういった、いいドライバーはひとりでも多くの方に試していただきたいと思っています。
価格設定は結構高めのようではありますが、それに見合う高品質なドライバーだと思います。
私がこの『455』と、前回試打した『435』のどちらかを選ぶならば、即答で『435』です。
しかし、それはこの『455』が劣っているというのではなく、あくまでも私の嗜好的な部分によるものです。
より易しく打っていきたい方には、こちらの『455』を選ばれる方もたくさんいらっしゃると思います。

それと今回は、この『MY ATTAS』というシャフトの印象がすごく強く残りました。
手にしてすぐに馴染んだ感じがします。
釣り(特に投げ釣り)をされる方ならば、ご理解いただけると思うのですが、とてもしなりが良くて投げやすく、アタリも敏感に感じ取れて合わせやすい、何年も使い込んでいる竿のような感じです。
今日は何球も球を打ちながら、釣りのことをイメージしていました。
ドライバーショット=投げ釣り
ウェッジショット=フライフィッシング、ルアーフィッシング
といった共通点があるような気がします。
ここ何年もゴルフ一辺倒で、釣りは殆どしていませんが、また涼しくなったらやってみたい・・・。と思いました。
このドライバー(ヘッド)もそうですが、このシャフトをまた是非試してみたいです。
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ロマロ Ray UT

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray UT です。

シャフトは QUADRA 100i S です。
ロフトは21度、クラブ長さは39インチ、シャフトフレックスはS、トルクは2.6、シャフト重量は105g、キックポイントは中調子 です。

初めて手にしたロマロのユーティリティクラブです。
これまでアイアンやドライバー、そしてフェアウェイウッドを試打したのですが、今日は運よくユーティリティクラブに出会うことができました。

とてもオーソドックスな形状です。
すごくシンプルな形状に好感が持てます。
これまでの『ロマロ』の印象からか、とても実戦的な雰囲気が伝わってきます。

こうして見ていても、とても美しい顔をしています。
こういったウッド型ユーティリティには、『出っ歯型』と『グース型』、そしてその中間ともいえる『ストレート型』の3つがあると思うのですが、このユーティリティは『ストレート型』といっていいと思います。
すごく素直で、打ちやすそうな印象を受けます。
この3つの顔の中で、私は『グース型』が一番苦手なのですが、このユーティリティの顔にはとても好感が持てます。

これまで出会ってきた多くのユーティリティクラブに比べ、かなりネック部分が長くなっています。
今はアイアンに限らず、ユーティリティも、かなり球があがり、打ちやすくなっているものが多いですが、この形状を見ると、少し『骨のある』感じがしました。
『上がりやすさ』をある程度抑えて、その分『操作性』を高めているようにも感じます。

素振りをした感じは、かなりいい印象を持ちました。
このQUADRAのカーボンシャフトは初めてだったのですが、とてもしっかりとしているので、安心感が持てました。
適度にしなってくれる感じがして、タイミングも取りやすく感じました。
できればスチールシャフトを試してみたい・・・。と思っていたのですが、このカーボンシャフトでも不満はありませんでした。

ボールを前にして構えてみると、かなりいい顔で、思わず微笑んでしまいました。
クセのない顔なので、左右どちらにもすごく打ちやすそうな印象を与えてくれます。
ボールを包み込むイメージが湧いてきましたし、アイアンのように『狙っていける顔』だと思いました。
ここ数年、こういった素晴らしい顔をしたユーティリティクラブがたくさんあるので、すごく助かります。
ロングアイアンを実戦でも使う機会がめっきり減りました。
『易しさ』と『フィーリングの良さ』が融合したクラブのおかげで、ゴルフが易しくなりました。
すごくいいイメージがずっと持続していました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その独特の心地よい打感です。
すごく優しい感触が手に伝わってきました。
柔らかいのですが、手にしっかりと伝わってくるので、感覚がつかめます。
柔らかくてもボヤける感じだと、なかなかいいフィーリングが出せませんが、この『ロマロ Ray UT』の打感はすごくフィーリングが出しやすくて好感が持てました。

『音』という点でも、以前試打したフェアウェイウッド同様、とてもいい感じです。
すごく馴染んでいけます。
何と言って表現していいのか分かりませんが、『日頃通い慣れた道』とでもいったらいいでしょうか?
あれこれと迷うことなく、自然といい方向へ向かっていけます。
これまで『ロマロ』といえば、アイアンのイメージが強かったのですが、こういった好フィーリングなドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティを立て続けに出会っていると、そっちのイメージのほうが強くなってきそうです。
まだ試打した数は他の大手有名メーカーと比べると圧倒的に少ないですが、すっかりハマってしまいました。

『球のあがりやすさ』という点では、これはもうはっきりと好みが分かれると思います。
はっきりいって、それほど上がりやすいタイプのユーティリティではありません。
ロングアイアンとまではいきませんが、かなりタフに感じられる方も多いのではないでしょうか?
これまで易しいユーティリティを試打することに慣れてきたせいか、今日はやけに『打ち応え』がある感じがしました。
最近の同様のユーティリティで、私が特に気に入っているのが、『ロイヤルコレクション TRC ユーティリティ』なのですが、その『タフさ』は、まるで異なります。
勿論、シャフトのフィーリングが全く異なるので、その印象もかなり強くなっているようにも思うのですが、ヘッドだけで見てもやはり少し『タフ』に作られているような気がします。
ある程度のヘッドスピードとミート率がないと、球は浮いてくれないかもしれません。
かなり狙っていける顔をしているので、アイアンのフィーリングで打っていったのですが、私にはそういった感じで打ったほうが、易しく打つことができました。

『操作性』という点では、ユーティリティの中では、抜群に高いと思いました。
すごく易しく球を曲げさせてくれました。
球がつかまりすぎないので、ひょっとするとスライサーの方には、難しく感じられるかもしれません。
こういったタイプのクラブは、合わせにいくと難しくなるので、気持ちよく振りぬいたほうが難易度は下がるように思いました。

『飛距離性能』という点では、これも好みの差がはっきりと出ると思います。
このスペックで浮かしきれる方ならば、かなりの飛距離が望めると思いますが、ドロップ感を感じたり、高さが上手く出せない方には、やや難しく感じられるかもしれません。。
決して敷居の低いクラブではないと思いました。
いい感じで打っていくと、球が浮き過ぎずライナー性の力強い球が打てるので、かなり魅力的です。
これはとても実戦的だと思いました。

『安定性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
それほどシビア過ぎる感じはしませんでしたが、大きなミスを見逃してくれる寛容さは、あまり持ち合わせてはいないように感じました。
日頃の練習量が問われる・・・。といっていいのかもしれません。
ロングアイアンに慣れておられる方は、このクラブがすごく易しく感じられるように思いますが、今は『5番』からのセッティングの方もたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々には、合いづらいクラブなのかもしれません。
このクラブの方向性がはっきりと見えてきたような気がしました。

今日はとても高フィーリングのユーティリティに出会うことが出来て、とてもいい一日でした。
最近はユーティリティを試打する機会がめっきりと減ってしまったのですが、こういったいいクラブを試打してしまうと、改めてユーティリティの良さを実感しましたし、これからもどんどん試打していきたいです。
ロマロのクラブに益々興味が出てきました。
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ロマロ Ray FW Tour Select

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray FW Tour Select です。

シャフトは TOUR SELECT RJ-T10です。
ロフトは14度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.2、シャフト重量は59g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は320g です。

ロマロのとても美しいフェアウェイウッドです。
昨年、ロマロのドライバーに初めて出会い、それ以来すっかりと魅了されてしまっているのですが、今日はフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。
そういえば、最近ドライバーやアイアンの試打をすることが多く、フェアウェイウッドやユーティリティを試打していないことに気づきました。
今日はこの美しいクラブに一目惚れしてしまい、思わず手に取ってしまいました。

昨年出会ったドライバーがとても好印象で、すごく強くハートをキャッチされているのですが、このフェアウェイウッドにも同じような雰囲気が感じられ、早くもテンションが上がってきました。
打ちやすそうだなあ・・・。と、このクラブを色々な角度から眺めながら感じていました。
ヘッドのどこにも変なクセの無い、素晴らしい形状がいいインスピレーションを起こさせてくれます。
ドライバーの時にも感じていたのですが、このような美しいクラブを私ごときが打ってみてもいいのだろうか・・・?と思ってしまいます。
少し恐縮しながら、またこのクラブの美しさにすっかりと魅了されてしまった私がいました。

『顔』を眺めてみても、その何ともいえない美しい顔に頬が緩みっぱなしでした。
脳内の『やる気ホルモン』が全開になったような気がしました。
ゴルフクラブというのは、こうでなければ・・・。と思いました。
最近は、色々な形状のクラブを目にしますが、このように『やる気』を与えてくれるようなクラブだと、普段出せない力が出せるような気がします。
こういった美しいクラブで球を打つ・・・。ということは、そうでないクラブで球を打つのとは、比べものにならないほど喜びが違います。
日頃の嫌なことも、全て洗い流してくれそうな気さえしてきます。

素振りをしてみた感じは、かなり軽めでシャフトも軟らかいですし、予想以上に『ソフトスペック』に仕上がっているクラブだと思いました。
もう少し、しっかりとしていてもいいのかな・・・。と思ったのですが、これくらいの感じでも不満をあまり感じませんでした。
タフ過ぎないセッティングになっているので、結構幅広い層に受け入れられそうなクラブだと思いました。
ドライバーにも感じていたことではありますが、このフェアウェイウッドも『美しさ』が、かなり優れていながら、決して敷居を高くし過ぎることなく、多くのゴルファーをターゲットにしているような気がします。

ボールを前にして構えた時の心地良さも、たまらないものがありました。
すごく楽しい気分になりましたし、安心して構えることができました。
今から打つ球筋がおおよそつかめてきます。
左右どちらにも対応してくれそうな顔をしていますし、球もよく上がりそうです。
今日はすごくいい目の保養ができました。
ドライバーの構えやすさが、とても印象的だったので、このフェアウェイウッドもすごく期待していましたが、その期待を全く裏切らない『極上の構え感』をもったフェアウェイウッドです。
フェアウェイウッドは、ドライバーほど設計自由度も大きくないと思いますし、それほど『異形』であったり、構えづらく感じる物は多くないですが、この『ロマロ Ray FW Tour Select』の構えやすさはたまりません。
すごくいい気分のまま、集中力が増してきました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その高い『飛距離性能』です。
一球目からすごくいい感じの球を打つことができました。
球の勢いが強く、グーンと伸びていく感じで、球が『空中を全速力で走って』いきました。
これはよく飛ぶなあ・・・。と思いました。
スプーンのノーマルなロフトは、『15度』だと私は思っているのですが、このクラブは一度立っています。
それだけがこの高い飛距離性能に結び付いているのではないと思うのですが、すごくよく飛ぶことに感心させられました。
どこに秘密があるのでしょうか?
フェースがボールをよく弾いてくれる感じがしますし、いわゆる『初速の速い球』が打てている感じです。
美しさも『大きな魅力』ならば、その飛距離性能もそれに劣らないハイレベルなフェアウェイウッドだと思いました。
ドライバーと違い、フェアウェイウッドは、ある程度距離をコントロールしていかなければならない部分もあると思いますが、この高い飛距離性能はティショットにも十分使えそうな気がしました。

『打感』もとても良くて私は一球目から、この何とも言えない感触を楽しむことができました。
打っていて、すごく楽しいです。
この心地よい感触が時間を忘れさせてくれますし、寒さもあまり感じることなく夢中で球を打ち続けました。
こう毎日寒さが厳しいと、打感が硬ければ、かなり手に響いてしまいますし、結果的にインパクトが緩みがちにもなったりしますが、このクラブではそういったことは全く関係ないと思いました。
季節に関係なく、フルシーズン打感を楽しむことにできるクラブといっていいのではないでしょうか?

『音』もすごくいい感じで耳に届いてきました。
いい音だな・・・。と素直に言葉に出てきました。
大きめで甲高い音を好まれる方には、やや物足りない部分があるかもしれませんが、私はこういった感じの音が大好きなので、何球でも打っていたくなりました。
『音』は、そのスイングを良くしてくれたり、逆に悪い方向に導いてしまうこともありますが、少なくともこのクラブの音は、いい方向に導いてくれることはあっても、その逆はないな・・・。と思いました。
インパクトの音と、弾道の力強さがうまくマッチしていると思いました。

『球のあがりやすさ』という点でも、かなりいい感じをつかむことができました。
最初からティアップせずに、マットの上から直接打ったのですが、とてもいい感じで球を拾ってくれるフェアウェイウッドだと思いました。
不自然さは感じませんし、すごくナチュラルな感じがしました。
この形状から見ても、どちらかというとスインガータイプの方よりはヒッタータイプの方に合いやすいクラブだと思いますが、決してタフ過ぎない感じがしました。
『カスタムシャフト』にすると、もっと印象も違ってきたと思うのですが、今日試打したこの『TOUR SELECT』というシャフトが球のあがりやすさを、よりはっきりと表現してくれているように感じられました。
ヘッドスピードが速めのヒッタータイプの方は、おそらくこのシャフトでは少し物足りない感じがすると思うので、リシャフトの必要性がでてくるのかもしれません。

『安定性』という点でも、なかなかいい感じです。
すごくラインを出しやすいです。
今のクラブの中ではそれほど広いスイートエリアの部類には入らないのかもしれませんが、シビアな感じはしませんでした。
美しいクラブなので、打点やタイミングが揃いやすかったからでしょうか?
今日はミスの予感がしませんでした。
どのように打っていいか悩むこともありませんでした。
美しいヘッドを目で楽しみながら、気持ちよく振り抜いたら結果的にいい球が打てていた・・・。といったところでしょうか?
今回のシャフトは少し軟らかすぎる感じがしたので、もっと自分に合ったシャフトだと、より高い安定性を求めていけそうな感じがしました。

『操作性』という点でも、すごく扱いやすい感じがしました。
どれをどのようにすればいいのかが、すごく把握しやすいです。
変なクセがないので、いつもの感じで打っていけます。
左右どちらにも打ちやすいので、そういった意味では『ニュートラル』なクラブといっていいのかもしれません。
今はドライバーに限らず、フェアウェイウッドでも球がつかまり過ぎる設計の物がありますが、このクラブはそういったタイプではないので、私は安心して球を打っていくことができました。
自分のイメージしたラインにボールを乗せていきやすいですが、球が大きく暴れすぎることもなかったので、割と簡単にまとめていくことができました。
低重心過ぎない感じがコントロール性を高めてくれているのではないでしょうか?

私は今、ドライバーとアイアンの新しい物を探していて、フェアウェイウッドは購入予定がなかったので、最近はあまり試打していなかったのかもしれません。
今使っているドライバーとアイアンに不満があるわけではないのですが、数年間も使いっぱなしで、私の酷いスイングに付き合ってくれているので、少し休ませてあげよう・・・。という気持ちが湧きあがっています。
特にアイアンはディボット跡やベアグランドなどからも打つことも多く、かなり疲れさせてしまっているので、少し長めの休暇をあげたいと思っています
なので、最近はフェアウェイウッドの新製品を見かけることがあっても、ドライバーやアイアンを優先的に試打していたのかもしれません。
しかし今日、このクラブに出会って、考えが大きく変わりました。
フェアウェイウッドを購入する予定は全くなかったのですが、すごく欲しくなりました。
昨年出会ったロマロのドライバーは、2010年の私の中でのドライバーの『ベスト6』に入っている素晴らしいドライバーであり、すごく購入意欲を刺激されているのですが、今回のこの『ロマロ Ray FW Tour Select』も、同様かそれ以上に購入意欲が刺激されてしまいました。

予算に限りがあるので、どれかを諦めなければなりませんが、どれにしようか悩んでしまいます。
今日、この素晴らしいフェアウェイウッドに出会えたことは、とてもラッキーなことではありましたが、思わぬ迷いを生んでしまったので、少し『しまった』と思ってしまいました。
しかし、自分のキャディバッグにロマロのドライバーと、このフェアウェイウッドが入っていれば、すごくゴルフが楽しくなるような気がします。
『飛距離性能の素晴らしさ』に加え、フィーリング性能がとても高いフェアウェイウッドです。
練習場で球を打っていても抜群に楽しく、、一球あたりのコストパフォーマンスがとても高く感じられました。
フェアウェイウッドは、これまでもたくさん素晴らしい物に出会ってきましたし、忘れられない物もたくさんありますが、このフェアウェイウッドも、間違いなく深く記憶に刻まれるクラブです。
すごく気に入ったので、さっそく友人たちにも、このクラブのことを紹介してみようと思いました。
今日はとても楽しい試打を行うことが出来て、有意義な一日でした。
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ロマロ Ray -V- アイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray -V- アイアン の7番 です。

シャフトはダイナミックゴールドです。
ロフトは32度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。

久し振りに出会った、ロマロのニューアイアンです。
先日試打したドライバーの好印象が今でもはっきりと残っていますが、今日はこのアイアンに出会うことが出来ました。
このアイアンは『艶消し』といいますか、いわゆる光りすぎないところにも好感を持ちました。
私はずっと『サテン仕上げ』のアイアンを好んで使っているので、こういったアイアンにはすごく惹かれる部分があります。

どの角度から見ても、とても美しいアイアンです。
なかなか出会う機会がないロマロのニューアイアンですが、こうして見ているだけで、いい目の保養になります。
ロマロのアイアンといえば、私は『ロマロ Ray -M- アイアン』の印象がとても強いのですが、このアイアンは今主流といってもいい『ポケキャビ』です。
このアイアンとは初対面ですが、こうして見ているだけで、おおよその性能がつかめるような気がします。

『彫りの深さ』は、これまでのポケキャビの中では、やや小さめといいますか、控えめな感じがしました。
ここの部分が、あまり大きくなりすぎると、私は構えづらさを感じてしまいますが、これくらいならば何の問題もないような気がしました。

『ソール幅』は、ごく標準的な感じがしました。
特に変わったところはないようです。

しかし、このソール部分の凹みに目が行きました。
こういった部分は、これまであまり見たことがないので、きっと何か理由があると思い尋ねてみたのですが、こうすることによって、いわゆる『ヘッドの抜け』が良くなっているのだそうです。
へぇ・・・。と感心しながらも、すごくよく研究されているな・・・。と思いました。
ただ、これまでの形状のアイアンで私は充分満足していますし、練習場のマットの上ではやはり『抜けの良さ』が解りづらいので、今度実際の芝の上で試してみたいと思います。

『ホーゼル』はきちんとキープされていますが、それほど長いとは思いませんでした。
いわゆる『今風の長さ』といったらいいでしょうか?
昔に比べ、確実に『低重心化』が進んでいるような気がします。

このバックフェースに付いている『突起物』のような物にも目が行きました。
これにはいったいどのような効果があるのでしょうか?
こうすることによって、『打感の厚み』が増してくるのでしょうか?
私はこれまで、『マッスルバック』と『ノーマルなキャビティ』しか購入したことがないので、今流行っている『ポケキャビ』などを長く使ったことがなく、その本当の良さを知らないのですが、使い続けていけばいくほど大きな恩恵を受けることが出来るのだと思います。
私の周りにも、こういったアイアンをキャディバッグに入れる人が増えてきました。
構えた時に邪魔にならず、それでいてすごく易しいアイアンなので、とても素晴らしいアイアンだと私は思います。

素振りをしてみても、いつも通りの感覚で振っていけるので、すごくいい感じです。
試打アイアンには、もうひとつ違うスチールシャフトの物があったのですが、私は迷わずこちら(ダイナミックゴールド)を選びました。
ダイナミックゴールド以外のスチールシャフトにも、ずいぶんと慣れてはきましたが、やはり普段の自分の感覚で振っていけるのは、このシャフトです。
『振る』という感覚もあるのですが、それ以外にも『ヘッドを落とす』だけでいい・・・。という感覚になれるので、私の中ではとてもシンプルな考え方でいられるところがいいです。

ボールを前にして構えた感じは、すごく整っていて、好感を持ちました。
私の中では、やや『セミラージサイズアイアン』ではありますが、大きすぎて構えづらくなる・・・。ということはありませんでした。
迷いが生じることもなく、アドレスもピッタリと決まりました。
やや『トップラインの厚さ』が目に付いたり、『グース』なところもありましたが、違和感を感じることは全くありませんでした。
いわゆる『イージーさ』を感じさせる顔だな・・・。と思いました。
シビアな感じは全くしません。
この易しさを感じさせながらも美しさを残した顔をしたアイアンと、信頼性バッチリのシャフトのコラボは、私をとても楽な気分にさせてくれました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずだな・・・。と思いました。
とてもいい感触だとは思いましたが、これまで出会ってきたたくさんの極上アイアンと比べると、伝わってくるものが、やや薄い感じがしました。
しかし、決して大きな不満は感じません。
ただ、何となく『何か』が足りないような気がしました。
私はアイアンにしろ、ドライバーにしろ、すごく打感が気に入ったクラブに出会えた日は、すごくテンションが上がってしまうことが多いのですが、今日はずっと冷静でいられました。
私には昨年出会った『Ray -M-』の打感のほうが、フィーリングが合いやすい感じがしました。

『安定性』という点では、とてもハイレベルだと思いました。
『ポケキャビ』の易しさが充分に感じられるアイアンです。
シビアな感じが全くしません。
多少のズレなどは、見逃してくれる大らかさを持っているアイアンです。
見た目、とてもシャープでカッコいいアイアンですが、すごく『イージー』な部分が感じられました。

『球の上がりやすさ』という点では、スインガータイプの方には、やや上がりづらく感じられるかもしれません。
ある程度のヘッドスピードは必要となってくるのかもしれません。
しかし、決してハードヒッター向けだとは思いませんでしたし、それほど敬遠する必要はないと思いました。
『セミハードヒッター』の方にはピッタリしやすいのではないでしょうか?
それと、シャフトを替えれば、もっと幅広い層の方に受け入れられるような気がします。

『飛距離性能』という点では、やはりとても優れている感じがしました。
私の普段の感覚では明らかに『一番手』違います。
このアイアンを『6番アイアン』として使うなら、何の問題もないと思いました。
ロフトの立ったアイアンがたくさんある中で、このアイアンはそういった意味では決してトップクラスの飛距離という感じではないのかもしれませんが、私の感覚では、『かなり飛ぶ』という印象があります。
私はこれまでたくさんの『ストロングロフトアイアン』に出会い、中には7番アイアンで楽に200ヤードを超えてしまう物もあり、その飛びの大きさに驚くと同時に、こういったアイアンは実戦では怖くて使えないなあ・・・。と思ったことをよく覚えています。
この『Ray -V-』は、そこまでの飛びではないですし、割とまとめていける感じに好感を持てましたが、アイアンにも飛距離性能を第一に考えておられる方には、少し合いづらい部分があるのかもしれません。

『操作性』という点では、なかなかいい感じがしました。
左右に打ち分けていくことも容易に行うことが出来ました。
『マッスルバック』のような『敏感さ』はありませんが、とても大らかで気持ちよく球を運んでいくことができます。
安定性が高いので、こちらが結構極端なことをしても、それが『大ケガ』につなかりにくいところもいいです。
少しグースが効いてはいますが、ボールも拾いづらくなかったですし、とても扱いやすいアイアンだと思いました。

全体的に見て、それほど驚くような性能を持っているアイアンだとは思いませんでしたが、いい意味での『スタンダード感』といいますか、『意識の許容範囲内』に入っているところがいいと思いました。
こちらの予想をはるかに超えてしまうクラブというのは、確かに驚きも大きいですし、強く意識に残りますが、それを使ってみたいかどうか?というのは、また別問題です。
そういった意味では、このアイアンはまた出会う機会があれば、試打してみたいと思いましたし、もしコースで試すとするならば、先ほども書きましたが、『一番手ズラして』使ってみるのもアリだな・・・。と思いました。

ロマロに限ったことではありませんが、なかなか出会う機会がないメーカーのクラブが多いので、こういった素晴らしいクラブは、もっともっとたくさんの人の目に触れたほうがいいと私はいつも思っています。
久し振りのロマロのニューアイアンに出会うことができ、今日はとても楽しい試打を行うことが出来ました。
仲間達にも、早速知らせたいです。
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ロマロ Ray DRIVER 435LX

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray DRIVER 435LX です。

シャフトは グラファイトデザイン Tour AD DJ-6 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.1、シャフト重量は66g、キックポイントは中調子です。

初めて手にした、ロマロのドライバーです。
これまでアイアンは試打したことがあるのですが、ドライバーは初めてです。
アイアンがすごく好印象だったので、いつかドライバーが発売されればいいな・・・・。と思っていたのですが、今日は念願が叶ったような気がします。
アイアンはとてもカッコ良かったですが、このドライバーもかなりの『男前』です。
かなり高級感も感じます。

どの角度から見ても美しいヘッドです。
こういったヘッドを見ていると、やはりクラブに『美しさ』は必要だな・・・。と思います。
ヘッドの形状は、結構複雑ではありますが、とても美しく仕上がっています。
ロマロはアイアンのイメージがすごく強いですが、こうして見ていても、すごくワクワクしてきます。

トゥ側のところに、『D.I.B』とあります。
どういった意味なのでしょうか?

『Tour Quality Model』とあります。
いかにも、我々アマチュアにはハードルが高いですよ・・・。といっているようにも見えますが、最近は『ツアーモデル』と呼ばれるクラブでも、かなり敷居が低くなっているので、臆することなく使っていけるような気がします。
それに、この美しいドライバーを見ていたら、球を打たずにはいられません。
私はこれまで、初めて出会ったクラブでも、見た目が合わなかったら、試打することなくすぐに返却したことがすごくたくさんあるのですが、このドライバーは試打しないと後悔するような気がしました。

このグリップも、独特でとてもいい感じがします。
ロマロファンにはたまらないのではないでしょうか?

素振りをしてみても、かなりいい感じです。
フィーリングが合わないクラブだと、こうして素振りをしたときにすごく不安を感じますが、今日は全く感じません。
『自然体』で臨める感じです。
美しいヘッドと振りやすいシャフト・・・。
抜群の組み合わせだと思いました。
ちなみに、このヒール部分には、
『-Radial Symmetry Titanium Cup Face-』
と記されています。
Radial・・・・・ラジアル
Symmetry・・・対称
直訳すると、ラジアルで対称的なチタンカップフェースということでしょうか?
何だかよく意味が分かりませんが、いかにもよく飛びそうな感じがします。

ボールを前にして構えてみても、そのあまりの美しさに目が『トロン』となってしまいました。
何て美しいんだろう・・・。と思い、しばらく見つめてしまいました。
この顔を見ているだけで、既に『ナイスショット』が約束されたような気さえしてきます。
これならボールが曲がらないだろうな・・・。と思いました。
ミスショットなど、マイナス的なイメージが全く湧いてきません。
ショットの前に少しでも不安な要素があると、それがだんだんと増加してきて、ミスショットを招いてしまいますが、今日はそんな感じは一切しません。
安心感をすごく感じました。
ヘッドができるだけ大きいほうが安心感をもたれる方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はこういった美しい顔に安心感を感じます。
自分がこれから打つ弾道のイメージが容易に行えるクラブに『易しさ』を感じます。
このヘッドは名前の通り『435㎤』のヘッド体積なのだそうですが、それほど小顔には見えませんでした。
ただ、この何とも言えない美しい顔にずっと惹かれていました。
いつもは、こういった美しい顔をしたドライバーに出会うと、まずは右へ曲げてやろう・・・。とか、今日は左から攻めてみよう・・・。などと、色々な思惑が生じるのですが、今日は『自然体』といいますか、まずはこのドライバーに全て委ねてみようと思いました。
それからしばらくして、色々な球に挑戦してみよう・・・。と思いました。
この美しい顔をしたヘッドと、何度か試打してきて信頼性抜群のシャフトの組み合わせが、『安心感』を倍増させてくれました。
1+1=2以上になっているような気がします。
試打をするときは、いつも冷静で心を落ち着かせるよう、自分自身に言い聞かせているつもりですが、今日は最初から『お祭り気分』でした。
本来なら、こんなに心が浮ついてしまうとミスショットを誘発してしまいそうですが、この美しい顔のおかげで、足の位置もすぐに決まりましたし、タイミングがとても取りやすく、ミスの予感が全くしませんでした。
打つ前から、ここまで『自然体』を感じさせてくれるドライバーは、そう多くありません。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その何ともいえない『打感の柔らかさ』です。
見た目の美しさとマッチした、打感の良さです。
1球目から、すごく心地良い感触を楽しむことが出来ました。
これまで出会ってきた『極上』といえるドライバーと共通した打感だと思います。
かなり心地良い感触が、どんどん蓄積されていくような気がしました。
ドライバーを上手くなるには、こういった素晴らしい打感のドライバーを使い続けたほうが、絶対に有利だな・・・。と思いました。
この感触だけで、とても楽しい時間を過ごすことが出来ます。
インパクトの感触で、フェースのどこでヒットしたかが、だいたい把握できるところにもすごく好感が持てました。
こういったタイプのドライバーとは、永く付き合っていけます。
『あやふやさ』が無いので、余計な不安に駆られることがありません。

『音』も、すごく耳障りのいい感じの音で、すごく好感を持ちました。
こういった打感や音ならば、インパクトが緩むどころか、ますます勢いが増す感じです。
打つたびにどんどんスイングも良くなっていく感じかな・・・?などと思いました。
この優れた音や打感を感じていると、ひょっとしてこのヘッドを作っているのは、『あのメーカー』なのかな?と思いました。
昨年、あのメーカーのドライバーに初めて出会った時のことを少し思い出しました。

『球のあがりやすさ』という点でも、このドライバーのロフトが『10度』ということもあり、そんなにタフには感じませんでした。
おそらく『9度』でも、それほどタフには感じなかっただろうと思います。
思っていたよりも、少し弾道が高めだったので、もう少し抑えていきたい感じがしました。
この角度から見ても、結構な『ディープヘッド』だとは思いますが、見た目ほどあがりにくいドライバーではないと思います。
ある程度のイージーさが感じられるドライバーだと思いました。
昔のディープヘッドドライバーは、球があがりにくく、余計なサイドスピンが掛かりやすかったので、かなり球が曲がっていましたが、最近のディープヘッドは、そんな難しさはありません。
ただ、やはりスインガータイプの方には、やや合いづらい部分もあると思いますし、はっきりと『ヒッタータイプ』の方に適したドライバーであることは間違いないと思います。
そういった意味では、ある程度ユーザー層が絞られてくるのかもしれませんが、決してタフ過ぎるドライバーではないので、このドライバーに好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、それほど『シビア』な感じはしませんでした。
昔のこういった『小振り』で、ディープなヘッドは、かなり『スイートエリア』も狭かったですが、このドライバーにはある程度の『大らかさ』のようなものを感じました。
いいところでインパクトを迎えられたら勿論、かなりいい球筋を描いていくことが出来たのですが、気持ち『ヒール目』で打っても、弾道が乱れる気配がありませんでした。
『トゥ寄り』で打ってみても、思っていたよりも球が逃げる感じがしませんでした。
やはりこの『DJ-6』という素晴らしいシャフトの性能も充分に活かされているような気がします。
このドライバーには、同じグラファイトデザインのシャフトが『純正』としてラインアップされているそうなのですが、私はこの『DJ-6』とのマッチングはとても素晴らしいと思いました。
今度、その『純正シャフト装着モデル』を試打することが出来れば、是非トライしてみたいですが、おそらく今日の感想と大きく違わないような気がします。
『超・ワイドスイートエリアドライバー』に慣れておられる方にとっては、少し『シビア』に感じられる部分があるかもしれませんが、日頃ノーマルなドライバーを使っておられる方には、かなりこのドライバーの『大らかさ』を感じやすいのではないでしょうか?
『美しさ』と『高フィーリング』、『易しさ』が上手く融合しているドライバーだと思いました。

『飛距離性能』という点でも、かなりハイレベルだと思いました。
今日は練習場で、右からのややアゲインストの風が吹いていたのですが、それを殆ど感じさせない弾道の強さです。
ボールが風に押し返される感じがしませんでした。
『二段ロケット』といえば、昔、『パーシモン』を使っておられた大多数の方にご理解頂けると思うのですが、今日はそんな言葉を思い出すほどの弾道を目にすることが出来ました。
パーシモンドライバーで『二段ロケット』とは、いわゆる『吹き上がり』を意味する部分もあるので、決していい表現でもないのかもしれませんが、今日のこの弾道は1回グーンと伸びて、そこからまたロケットエンジンが点火されて、力強く球が伸びていったような感覚がしました。
球がグングン前へ前へと突き進んでいく感じです。
見ていてとても頼もしく感じられました。
今日、これだけ風がアゲていて、こんなに凄いんだから、無風やフォローだったら、どんなに凄いんだろう・・・?と思っただけでワクワクしてきました。
『顔』『振りやすさ』『打感の良さ』『音の良さ』『球の上がりやすさ』『適度なイージーさ』が、全てかなりのハイレベルで、自然と体重を乗せていけたような気がします。
いわゆる『球質の重い球』が打てたような気がします。

『操作性』という点でも、なかなかいい感触を得ることが出来ました。
何しろ、構えた時の印象のまま、最初はあまり細工をせずに、このドライバーに任せていき、かなりの『直進性の強さ』を感じたのですが、次第に細工し始めても、上手く応えてくれました。
このドライバー(ヘッド)は、決して球がつかまり過ぎるタイプではないと思いますし、DJ-6というシャフトは、割と球がつかまりやすいタイプだと思います。
やや性格の異なる感じのヘッドとシャフトのようにも思えるのですが、この素晴らしい2つのパーツが組み合わさると、その『相乗効果』が凄まじいものがあると思いました。
普通に打っていく限りでは、決して球が暴れていかないですし、ある程度の細工もさせてくれるので、気持ち的にも楽でいられます。
『フック』『スライス』では、どちらかというと、私は『フック系』が打ちやすく感じましたが、決して左へ大きく引っかかる感じはしなかったので、『左への恐怖感』は全く感じませんでした。
『予想の範囲内』に球を集めていけるドライバーだと思いました。

このドライバーは私にとって、かなりの『イージードライバー』だと思いました。
タフ過ぎるセッティングでもないですし、いわゆる『易しすぎる』設定にもなっていません。
これまでも書いてきましたが、私は『叩いていきたい』タイプなので、こういったドライバーにはすごく魅力を感じてしまいます。
ちょっと前まで、なかなか叩けるドライバーに出会う機会に恵まれない時期もありましたが、昨年から今年にかけて、かなり素晴らしいドライバーにたくさん出会うことが出来たので、私自身かなりテンションが上がっています。
しかし、その都度、自分自身から自然と沸き上がる『購入意欲』と戦わなければならず、辛い時間を過ごさなければなりません。
試打をしているときはとても楽しいのですが、返却するときのあの淋しさ・・・。といったらたまりません。
やはり楽しいことがあれば、辛いこともある、まさに『楽あれば苦あり』といったところでしょうか?
しかし今日、それだけこのドライバーにすごく魅力を感じている証拠でもありますし、これまで1回試打しただけで、あまり意識に残らないクラブもたくさんあります。

こういった『楽しいドライバー』でラウンドできたら、楽しさが何倍にも増えていくことだろうと思います。
一回だけでは決して満足できない、『何度でも試打したくなるドライバー』です。
今日は練習の予定を変更して、殆どこのドライバーで時間を費やしてしまいました。
本当ならば、ショートアイアンをかなり打っていなければならないはずだったのですが、自分自身の意志の弱さを感じてしまいました。
最初から最後まで、今日はこのドライバーの持つ魅力にどっぷりと浸かってしまいました。
今年、これだけたくさんの素晴らしいドライバーに出会っていると、おそらく昨年以上に『豊作』の年のような気がします。
このドライバーは、間違いなくずっと印象に残りますし、忘れることは出来ません。
初めてのロマロのドライバーの試打でしたが、予想以上に高フィーリングでした。
『後ろ髪を引かれる思い』で練習場を後にしました。
また近いうちにロマロのクラブに出会いたいです。
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ロマロ Ray -M- & RD-TOUR アイアン
<左>Ray -M- <右>RD-TOUR
今日は、この2本のアイアンを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray -M- と RD-TOUR アイアン の7番 です。
<左>Ray -M- <右>RD-TOUR
シャフトはどちらもダイナミックゴールドです。
<左>Ray -M- のスペック
ロフトは35度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。
<右>RD-TOUR のスペック
ロフトは32度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。
Ray -M-
RD-TOUR
どちらもロマロのとてもカッコいいアイアンです。
今年初めて出会ったブランドでもありますし、とても強く印象に残っています。
『マッスルバック』と『キャビティ』という差がありますが、今日はこの2本の素晴らしいアイアンを再び試打して比較してみようと思いました。
<左>Ray -M- <右>RD-TOUR
『ソールの幅』は、それほど大きな違いはないように見えましたが、右の『RD-TOUR』の方が少し『面長』な感じがします。
<左>Ray -M- <右>RD-TOUR
『ホーゼル』の長さも、少し『Ray -M-』の方が長いです。
RD-TOUR
Ray -M-
ボールを前にして構えた感じは、どちらもすごくいいですが、やはり私の好みでは『Ray -M-』の方がコンパクトな感じがして好感を持てました。
どちらもいい『イメージライン』を描くことができたのですが、『Ray -M-』の方が、より太く色濃くイメージすることができました。
素振りをしてみると、どちらも『ダイナミックゴールド』ということで、すごくいい感じで振っていくことができました。
試打を開始しました。
<左>Ray -M- <右>RD-TOUR
『球のあがりやすさ』という点では、どちらもすごくいい感じでしたが、私の普段の感覚でいうと『Ray -M-』がナチュラルで慣れている感じがしたので、より好感を持つことができました。
『RD-TOUR』も私にとっては『ストロングロフト』ではありますが、球があがりづらい感じはせずに、むしろすごくあがりやすくて、打っていて楽でした。
『Ray -M-』は少し『打ち込む意識』が要るのですが、『RD-TOUR』にはそれほど必要ないように感じられます。
『ダウンブロー』が苦手な方は、『RD-TOUR』がすごく打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
<左>Ray -M- <右>RD-TOUR
『安定性』という点では、キャビティということもありますし、少し『RD-TOUR 』の方だと思います。
『Ray -M-』は、やはり『マッスルバック』のシビアさが感じられます。
しかし、シビア過ぎて『手も足も出ない』という感じはしないですし、いつも通りの感覚で打っていくことができました。
やはり永い付き合いであり信頼のできる高性能シャフトが装着されていると、そのアイアンの難易度がグッと下がります。
タイミングがとりやすかったり、上がりすぎを防いでくれたり、ヘッドを暴れさせない感じがしますし、何といいますか『自然に芯に当ててくれるシャフト』といったらいいでしょうか?
私にとって『ミート率』を上げていくには欠かせないシャフトです。
なので、どちらも難しすぎる感じはしませんでした。
より高い『ミート率』が求められるのは、やはり『Ray -M-』だと思いますが、決して敬遠すべきアイアンではないと思いました。
『飛距離性能』という点では、明らかに『RD-TOUR』の方が出ていました。
これはもう『ロフト』の違いがはっきりと出ていた感じで、仕方ありません。
しかもロフトが立っていても、じゅうぶんに球を上げてくれているので、それほど難しい感じがせずに楽に飛距離を稼いでいくことができました。
思っていたよりも球を止めてくれている感じがしました。
『ラン』の多いアイアンは、実戦では怖くて使えませんが、これくらいなら『許容範囲内』だと思いました。
<左>Ray -M- <右>RD-TOUR
『打感』という点では、やはり『Ray -M-』に軍配が上がります。
『RD-TOUR』もいい感じでしたが、やはり『厚み感』が違う・・・・。といいますか、手に伝わってくるものの量が違う感じがします。
これは『球の方向性』であったり、『飛び出しスピード』『弾道の力強さ』・・・etc。であったりするのかもしれません。
私はやはり普段慣れが感じの『Ray -M-』がいい感じだと思いました。
より敏感にショットの成否をつかみやすいので、やはり安心できる感じがします。
今日は、『ロマロ』の素晴らしいアイアンを試打したのですが、このメーカーはまだウッドやユーティリティを発表していないようなので、是非発表してくれるとありがたいです。
きっとアイアン同様、すごく美しいドライバーを発表してくれるような気がします。
実現するかどうかは解りませんが、気長に待ちたいです。
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ロマロ Ray -H- アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray -H- アイアン の7番 です。

シャフトは NS PRO950GH です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD0、キックポイントは中調子です。

『ロマロ』のニューアイアンです。
シンプルなデザインがとても美しいです。
先日試打した Ray -M-は、ピカピカに光っていて、光沢感バッチリ・・・・。といった感じでしたが、このアイアンは、やや『艶消し』な感じがします。
私はこういった『艶消し』な感じの方が好きなので、このアイアンにすごくいい印象を持ちました。
こうして見ていても、何となく落ち着いてきます。
全く同じ性能のアイアンが2つあって、ひとつは『ピカピカ』、ひとつは『艶消し』だと、私は迷わず『艶消し』を選びます。
『フェース面』も太陽の光が反射せずに眩しく感じないものを好みます。

『ロマロ』らしい、すごくカッコいいアイアンです。
なかなか出会うチャンスのないメーカーのクラブですが、改めてその『カッコ良さ』を再認識させられました。
決して珍しい形ではなく、これまでもこういった形のアイアンは何度も出会ってきているので、おおよその性能はつかみやすい感じはするのですが、やはりこの『カッコ良さ』には惹かれてしまいます。
アイアンには、絶対に持っていて欲しい『鋭さ』『シャープさ』を持ち合わせているアイアンだと思います。

『彫り』も結構ありますし、すごく打ちやすそうなアイアンです。
先日試打した、『RD-TOUR』に似ている感じがしました。
私はこういった美しいキャビティアイアンは大好きです。
ずっと見ていると、思わず目尻が下がってしまいます。

『ソール幅』も標準的な感じがします。
ソール部分に何かが『コンポジット』されているようには見えませんでした。
ロマロらしい『ナチュラル』なアイアンなのだと思います。

『ホーゼル』も、いい感じについています。
こういったところは、これまで試打した2本と同じような感じがします。
私はドライバーでもアイアンでも、その『クラブの裏側(ヒール側から見たところ)』に、その『クラブのもつ美しさ』を感じることがよくあり、今日もこのアイアンを見ていて綺麗だな・・・・。と思いました。
何と言っていいのか解りませんが、『クラブの持つ色気』といいますか、雅(みやび)な感じがします。
普段あまり見ないところにこそ、その物の持つ美しさがあるような気がします。

ボールを前にして構えてみても、日本アイアンらしい美しさを感じました。
すごく構えやすいですし、これまでの他のメーカーも含め『名器』と呼ばれるアイアンに共通している『構え感』だと思います。
やはりいつの時代でも、こういったアイアンが『スタンダード』なのだと思います。
いいイメージを描くことができました。
構えづらいクラブは、こうして構えたときに色々と考えすぎてしまい、頭が疲れてしまうこともありますが、このようなアイアンにはそういった疲労感を全く感じません。
海に例えると、構えづらいクラブは心の中が『大時化(おおしけ)』になってしまい、船を出すことはできませんが、このような美しさと構えやすさを兼ね備えたクラブは、いつも心は『凪(なぎ)』です。
よい航海(ショット)が約束されているようです。
そして航海を安全に終えて港に帰れます。
最近は落ち着いて構えることのできるクラブに出会う機会が増えたような気がします。
とても嬉しいことですし、それだけ欲しいクラブがたくさんあるということです。
充分素振りをして、試打を開始しました。

まず感じたのが、その打ちやすさです。
すごく易しいアイアンだと思います。
見た目カッコいいアイアンですが、全く『シビア』な感じはしません。
先日試打した、『 Ray -M- アイアン 』も、すごくカッコいいアイアンですが、『難易度』が全く違います。
この形状での『キャビティ効果』がよく出ているようです。
いい意味で『イージーアイアン』といえるような気がします。
見た目の印象通り、すごく打ちやすいアイアンです。
こういった美しいアイアンなので、打点は安定していたのですが、かなり『スイートエリア』が広くとってあるのではないでしょうか?
打点が多少ブレる方でも、このアイアンは結構打ちやすく感じられるような気がします。

球もとても自然に上がりやすい感じがしました。
それほど『ワイドソール』なアイアンではないと思うのですが、上手く『低重心化』が実現できているのだと思います。
ある程度は『ターフ』をとっていく打ち方がいいような気がしますが、それほど強く『打ち込む』意識はいらないような気がしました。
決して誰でも簡単に上げてくれるアイアンとはいえないのかもしれませんが、非常に楽に感じる方も多いのではないでしょうか?
この形状の美しさなどから見ても、おそらく『アスリート用アイアン』といえるのだと思いますが、このアイアンはそういったカテゴリーの中でも、かなり易しい部類に属すると思います。
決して誰も寄せ付けない感じのクラブではありませんし、敬遠せずにトライしてみる価値が充分にあるアイアンだと思いました。

『打感』も、この外見通り、すごくいい感じだと思いました。
『 Ray -M- 』の『マッスルバック』に近い感じではないように思いましたし、少し『薄さ』を感じてしまったのですが、不満に感じることはありませんでした。
いい感じで『押して』いけるように思いましたし、『頼りないインパクト感』ではありません。
『芯』が広い分、その『打感優良ポイント』は、少しずつ薄くなって拡散していくのは仕方のないことだと思いますが、このアイアンが持つ『易しさ』がそれを大きくカバーしているのだと思います。
『キャビティアイアン』の『一長一短』が垣間見えるところではありますが、こういったアイアンは昔からありましたし、何も不満に感じることはありませんでした。
このような形状のアイアンはこういったものだ・・・・・。と納得できる部分があります。
『軟鉄の柔らかさ』も充分感じることができました。

『飛距離性能』という点でも、こういったカッコいいアイアンらしい『奥ゆかしさ』とでもいうのでしょうか?
決して『飛ばないアイアン』ではありませんが、比較的『穏やかな飛距離性能』といった感じかな?と思いました。
しかし、これくらいのほうがやはりいい感じがします。
私のアイアンよりは、少し飛ぶ感じがしますが、これくらいなら何とか対処できる感じです。
『ロフト』が立ち過ぎていないので、比較的楽にボールを集めていくことができました。
見た目の印象通り、実戦的なアイアンなのだと思います。
よほどの『トップ』をしない限り、自分の予想よりも大きく飛びすぎることはないので、安心してグリーンを攻めていける気がします。
『ストロングロフトアイアン』も、まだまだ健在だと思いますし、アイアンでも飛距離を求めておられる方の為にこれからも発売され続けるのだと思いますが、一方でこういった『標準的なロフト』も残って欲しい気がします。

『操作性』という点では、とても満足度が高い感じがしました。
より自然で『ニュートラル』なアイアンなので、『フック』『スライス』どちらでもいけます。
球もつかまり過ぎる感じもしなかったですし、かといってヘッドが返りきらずに右へ抜けていく球も出づらい感じがしました。
私は『フェースローテーション』を多めに使っていきたいタイプなのですが、こういったアイアンはそんな私にすごく『打ちやすさ』『扱いやすさ』を与えてくれます。
『重心距離の長さ』も適正だと思います。
こういった美しいアイアンを見ると、ついつい少し『ヒール寄り』で打っていきたくなるのですが、それも楽に行うことができました。
『フェース長』がやや長めで『重心距離が長い』アイアンは、やや『トゥ寄り』で打った方が結果がいいことが多い気もしますが、このような『やや短めのアイアン』は『真ん中からヒール寄りでも充分いける・・・・。と、これまでの経験で解っています。
とても楽しく練習することができました。
今日は『軽量スチールの難しさ』を感じなかった日でした。

アイアンは易しいのがいいけれど、美しいに越したことはない・・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々には、『美しさ』『打感』などが優れていながらも決して難しすぎない、このアイアンを試してみられるのもいいのではないでしょうか?
このような美しいアイアンを構えていると『構える喜び』といいますか、日頃感じたことのない快感を得られる方もきっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

メーカー問わず、こういった構えやすいクラブは、いいイメージを持ちやすくなると思いますし、それがゴルフ上達に結びつくような気がします。
私は後輩たちと一緒に練習場に行ったときに、隣の打席で練習している後輩たちに、どんな球を打ちたいのか、打つ前に明確にイメージできているか尋ねてみたところ、
『全く出来ていない』とか『イメージがあやふや』『行き当たりばったり』的な人が多いのに驚きます。
彼らは『自分のスイングを磨く』とか『芯に当てる』といったことばかりに意識がいっていて、自分の打ちたい球筋を明確にイメージできていないようです。
スイングを磨くのは勿論大切だけど、打つ前に『イメージ』することがいかに大切か・・・・。ということに気付いたら、ショットの精度はもっと上がると思いますし、『上達速度』がスピードアップすると思います。

それには、やはりこういったアイアンは欠かせないですし、上達志向の強い後輩達にこのアイアンを奨めてみようと思いました。
とても打ちやすいアイアンなので、決して心が折れることなく、比較的楽しみながら上達を重ねていけるような気がします。
私は量販店には殆ど行かないのですが、もし量販店でこのアイアンを見かけることが出来るようになると、もっとファンが増えるのは間違いありません。
このメーカーのことを知らない・・・・・。という方もいらっしゃると思いますし、現に私はこのアイアンを始めて試打するまで、名前しか聞いたことがなかったので、やはりもっと多くの人にこのような素晴らしいアイアンを伝えるべきだと思いました。
これまで『ロマロ』というアイアンに接してことが少なかったので、昨日まではまだ『手探り状態』的なところもあったのですが、今日、このアイアンを試打してみてこのメーカーのアイアンに対する好感度がさらにアップしました。
私の『購買意欲』が、また刺激されてしまいました。
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ロマロ RD-TOUR アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ RD-TOUR アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。

二度目の『ロマロ』です。
先日 ロマロ Ray -M-というアイアンを試打したばかりですが、前回の『マッスルバック』に対して、今回はかなりはっきりした『キャビティアイアン』です。
すごくカッコいいデザインです。
センスの良さを感じます。
このアイアンも『トゥ』のところが凹んでいます。
これはロマロのアイアンに共通しているのでしょうか?

『彫り』も、結構深めだと思いました。
あまり『彫り』が深くなりすぎると、『デザイン性』が失われそうな気もするのですが、このアイアンはすごくカッコいいです。
まだ、今日で二回目ですが、この『ロマロ』というメーカーにも、親近感が湧いてきます。
馴染みはまだ薄いですが、日本メーカーらしい感じがします。

『ソールの幅』も適正です。
厚すぎず、狭すぎず・・・。丁度いい頃合いです。
かなりはっきりした『キャビティアイアン』だと思いますし、『低重心』であることが感じられるのですが、それほど極端に『低重心化』にこだわっていないのかもしれません。

『ホーゼル』もしっかりとあります。
いつも通り・・・・。といった感じがします。
このホーゼルの長さを見ていたら、昔ながらの『高重心』に見えなくもないのですが、意外とそうでもないような気がします。
最近は、こういったところから見ても、『美しい』と感じさせるアイアンが増えてきました。
昨日試打した『MP-68』とは、また違った美しさを持っているアイアンだと思いました。

素振りをしても、すごくいい感じです。
程良い『バランス感』と『重量感』です。
すごくタイミングが合いやすいです。
ここ数年、『軽量スチール』に押され、私が長年愛用している『ダイナミックゴールド』が装着されている新製品のアイアンを見かけることが少なくなってきているように思います。
しかし、この『ロマロ』や、先日試打した『ミズノ』『エポン』『ブリヂストン』『タイトリスト』『ダンロップ(スリクソン)』『キャロウェイ』『テーラーメイド』『ヤマハ』『フォーティーン』『コブラ』・・・・・。

など、モデルによっては今でも、このシャフトを標準装備としてくれているメーカーがあるのは、私にとってはすごくありがたいことだと思っておりますし、この『ダイナミックゴールド』のシールを見ただけで『ホッ』とします。
いつもの感覚で、またより精度を高めた試打を行うには、このシャフトは『必要不可欠』ですし、このシャフトが装着されているだけで『プラス1ポイント』といったところです。
私の仲間のひとりに、あるメーカーの軽量スチールシャフトを使っていた人がいて、突然アイアンショットがかなり乱れてきて、どうしようもなくなったみたいで、コースでも練習場でも安定感を欠いたショットを連発していました。
特に『ダグフック』が治まらずに、彼は顔色を失っていました。
このままいくと『アイアンイップス』になってしまうかもしれない・・・・・。と思い、私のアイアンを打ってみるように勧めてみました。
すると、それまでの『フック』が嘘のように無くなり、綺麗な『ドローボール』から『ストレートボール』を連発するようになってきました。
彼はそれまでアイアンのシャフトをあまり重要視していなかったらしいのですが、これほど劇的に変わるとは信じられなかったようです。
『スチールシャフト』なら、何でもいい・・・・。と思っていたようです。
彼のパワーに、それまで使っていたシャフトでは持ちこたえられなかったのかもしれません。
彼は軽量スチールの『S』を使っていたのですが、『ダイナミックゴールドのX100』が、実はこんなに打ちやすいとは全く知らなかったようです。
気持ち良く振り抜いていくには、シャフトの力が重要だと初めて気付いたようです。
『重い』『硬い』などという『先入観』だけで、これまで『ダイナミックゴールド』を敬遠してきたらしいのですが、彼は『リシャフト』することを即決したので、私が日頃お世話になっているクラフトマンの工房へと連れて行きました。
勿論、『リシャフト』だけでなく、『ライ角』『ロフト角』『振動数』『バランス』『重量』『長さ』を全て彼に合うように綿密に調整するので、彼はスランプに陥ることなくゴルフをこれからもエンジョイできますし、益々レベルアップできると思いました。
あと数日で戻ってくるみたいで、彼はすごく楽しみにしています。
世界にたった1セットだけの、自分だけの為に調整された『フィッティング』から帰ってくるクラブは、新製品を注文したときよりも待ち遠しい感じがするものです。
私も何度も経験しているので、彼の気持ちがよく解ります。

ボールを前にして構えてみても、すごくいい感じです。
ほんの少し『面長』かな?と思ったのですが、全く嫌な感じはしません。
落ち着いて構えられる『顔』です。
『グース』もついていないですし、このアイアンの持つ美しさをすごく感じます。
いいイメージをどんどん出していくことが出来ました。
こうして構えているだけで、集中力も増してくるようです。
いい意味で、『自分の殻に閉じこもれる』といったところでしょうか?
周りの風景や雑音を消してくれます。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『打ちやすさ』『球のあがりやすさ』です。
すごく打ちやすいと思いました。
一球目からいい球を打つことが出来た・・・。というのもあるのですが、すごく親しみやすさを感じました。
見た目はすごく美しいアイアンですが、『易しさ』はそれ以上の感じがします。
『TOUR』とネーミングされたものは、どちらかというと『シビア』な感じのする物が多かったように思うのですが、このアイアンは全く違った感じがしました。
先日試打した『 Ray -M- アイアン 』は、その美しさもさることながら、『シビアさ』も感じていたのですが、このアイアンは全く『シビア』な感じはしません。
程良い『ハードルの高さ』です。
こういったカッコいいアイアンを使ってみたいけど、難しそう・・・・。と二の足を踏んでおられる方も、是非一度試してみる価値があるのではないでしょうか?
『ロフト』は立っていますが、全く上がりづらい感じはしませんでした。

『打感』も、なかなかいい感じでした。
『マッスルバック』のような『厚み感』は、それほど感じられないのかもしれませんが、決して『薄っぺらい感じ』はしなかったですし、心地良い感触が手に残りました。
打っていて、とても楽しくなってきます。
フィーリングを球に乗せやすい感じがしました。
この『打感の良さ』と、『外見の良さ』が上手く合っているような気がします。

『飛距離性能』も、秀でていると思いました。
『ロフト32度』であり、立派な『ストロングロフトアイアン』といえるのだと思いますし、私の『6番アイアン』よりも、比較的楽に距離を稼いでいける感じがしました。
かなり楽にボールを飛ばしていけます。
『品のある飛び』といいますか、違和感を感じさせない『飛び感』といったところでしょうか?
打っていて、嫌な感じはしませんでした。
『7番アイアン』とは思えない飛びではありますが、こういったものだ・・・・。と最初から理解して打っていけば、それほど慣れるのに時間は掛からないような気がしました。
『1番手以上の飛び』があるので、それを計算に入れながらショットすることが重要だと思いました。
『飛び性能』は凄い感じがしましたが、それ以上に気に入ったのは、この飛距離をもっていながらも、決して『大味でない』というか、繊細な感じを残しているところです。
フィーリングを出しやすいところに好感を持てます。

『安定性』という点でも、とても高い性能を持っていると感じました。
『キャビティアイアン』のいいところが上手く出ているようです。
全くシビアな感じはしません。
決して『易しすぎる』アイアンではありませんが、 『スイートエリア』も結構広い感じがしましたし、敷居が高い感じは全くしませんでした。
『カッコ良さ』と『打ちやすさ』を両立させているアイアンだと思います。
『ロマロ』のアイアンは今日で二度目ですが、前回試打したときのイメージが強く残っており、『シビア』なアイアンが多いのかと思っていたですが、このアイアンはすごく親しみやすい感じがしました。

『操作性』という点でも、私は比較的扱いやすい感じがしました。
『ハンドルの遊び』はそれほど小さい感じはしなかったですし、かといって大きすぎて自分の意志を伝えづらい感じもしませんでした。
品の良い『セダンタイプ』といったところでしょうか?
適度な『操作性』と共に、『安定性』『快適性』を兼ね備えた感じかな・・・?などと考えていました。
『フック』も『スライス』もどちらでも対応してくれる守備範囲の広いアイアンだと思います。
変なクセがないので、『ドローヒッター』の方でも『フェードヒッター』の方でも、どちらでも使いやすく感じられるのではないでしょうか?
このアイアンに装着されている高性能シャフトがヘッドが暴れるのを抑制してくれ、そのお陰で思い切ったショットが打てるような気がしました。

前回の『ロマロ アイアン』のイメージも良かったですが、今回はまたさらにその好感度がアップしたような感じがします。
全体的にすごくバランスが取れているような気がします。
欠点らしい欠点が見当たりません。

このカッコいい外見が、まずポイントが高いです。
同じ使うなら、やはりカッコいいクラブがいいです。
私は見た目が美しいクラブを自分のキャディバッグに入れていたい・・・・。といつも思っているので、先日試打した『 ロマロ Ray -M- 』同様、このアイアンも自分のキャディバッグに入れておきたい・・・。と思いました。

どんなクラブでも『ナイスショット』をしたら満足度が高いですが、こうしたカッコいいクラブではその満足度がよりアップするような気がします。
やはりクラブには『美しさ』を求めていきたいと思っています。
このアイアンは前回試打したアイアン同様、その『美しさ』を充分に持っていながら、それでいて基本性能が高いので、より好感度が増します。
美しくても、ただ難しいだけのクラブだと、使えるユーザー層は限られてきますが、今日試打したこのようなアイアンは、かなり幅広い層に受け入れられそうな気がします。

カッコいいアイアンは難しそう・・・・。と思っておられる方もおられるかもしれませんが、このアイアンは決して難しすぎないので、試してみる価値は大いにあると思います。
やはり何事も試してみなければ解らないことが多いのだと思います。
カッコいいキャビティアイアンを探しておられる方も、是非一度試してみられるのがいいのではないでしょうか?
想像以上に打ちやすく感じられる方も、きっと多いような気がします。

ただひとつ欠点を挙げるとするならば、やはりなかなか接する機会が少ないということです。
こういったカッコいいクラブにはもっとたくさん接してみたいと思いますし、その他の製品もチェックしていたいと思います。
このメーカーにはまだ馴染みが薄いですし、よく知らないことばかりですが、おそらく基本的な性能の高さを追求しつつも、『美しさ』を特に重視してクラブ開発しているのではないでしょうか?
私はやはり外観で、そのクラブに対する『インスピレーション』が湧いてくるので、その感覚を大切にしたい・・・・。と、いつも思っているので、今日試打した、このアイアンはとても『グッド・フィーリング』でした。
また見かけたら試打したいと思いましたし、他のアイアンもあればまた試してみたいです。
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ロマロ Ray -M- アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray -M- アイアン の7番 です。

シャフトはダイナミックゴールドです。
ロフトは35度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。

初めて手にした『ロマロ』のアイアンです。
以前から名前だけは聞いていたのですが、こうして実際に手に出来るとは思っていませんでした。
どこからどう見てもカッコいいアイアンです。
『トゥ』の所が少しだけ削られているようになっているのですが、これはデザイン上のことなのでしょうか?
それとも『重量配分』など、重要な意味があるのでしょうか?
全体的にかなり光沢感があるヘッドだと思いました。

かなり『彫り』の浅いキャビティといえなくもないのですが、ここまでくるともうフラットな『マッスルバック』といってもいいような気がします。
『キャビティ効果』を期待するよりも、しっかりと打っていくべきアイアンなんだな・・・・。と思いました。
すごくしびれるような綺麗なヘッドですし、センスの良いデザインです。
最近は色々な形状のアイアンがあり、それぞれメーカーの創意工夫が伺えるのですが、やはり『美しさ』というのは、大きな『アドバンテージ』だと思います。
クラブは美しい方が、やはりいいですし、使っていて楽しくなります。
今日はいい目の保養が出来ています。
日頃の仕事で酷使され溜まっている、『目の疲れ』がどこか遠くへ飛んで行ってしまうようです。

グリップも、あまり見たことがないタイプだと思ったのですが、握り心地もすごくいいですし、とてもフィーリングが合いやすくて、好印象です。
大手有名メーカーの『ロゴ』も、すごくカッコいいですが、こういったロゴはそれに加え『希少価値』があるような気がします。
私が普段愛用している『ツアーベルベット』と似ているグリップだと思いましたし、親しみやすさを感じました。
このグリップは『 フレグランス ツアー モデル グリップ 』というのだそうで、ミントの香りが加えられていて、それにより『リラックス効果』が期待できるのだそうです。
これまでにない、すごく画期的で素晴らしいアイデアだと思いました。
ただ、私がこうして試打をしているときは、その香りを感じることはありませんでした。
試打クラブで、ずっと使い続けられてきたからなのでしょうか?
打ち終わって説明を受けるまで、この『香り効果』に気付くことがありませんでした。
もっと鼻を近づけて匂いを嗅いでいれば、気付いたかもしれません。

『ソールの幅』は予想通り、今の主流と呼ばれるアイアンと比べると、かなり薄いほうだと思います。
というか、これくらいがやはり自然な感じが私はします。
昔からこういったアイアンはたくさんありましたし、見慣れてきているので、すごく気持ちが落ち着きます。
これくらいの適正な幅だと、『着地が楽』といいますか、インパクトを迎える前に『ソール』が跳ねづらい印象がこれまでの経験からするので、気持ちもずいぶんと楽になります。
球を拾うのがとても易しそうな感じがします。
『ダフリ』や『トップ』といった大きなミスを心配しないで、気持ちよく打っていけそうな感じがしてきました。
扱いやすそうだな・・・・。と思わせてくれるアイアンです。

『ホーゼル』も、やはり適正な長さだと思いますし、ある程度の『高重心』を思わせますが、同時に『操作性の良さ』も感じさせてくれます。
このアイアンは最新アイアンではありますが、こういったところを見ると、どちらかというと『クラシカル』なアイアンといえるのだと思います。
今は色々なタイプのアイアンを目にしますが、やはりこういったタイプのアイアンを求めておられる方もたくさんいらっしゃるのだと思います。
私も普段『ロングホーゼル』を使っているので、何の違和感も感じません。
打つ前からいいフィーリングを感じます。

素振りをしても、やはりいい感じで振っていくことができました。
これまで通りの感じで楽に振っていけました。
『振る』という感覚もありますが、私は普段『ヘッドを落とす』といった感じも持ちながら打っているので、それが今日はとてもしやすく感じました。
この高性能で昔ながらのスタンダードなシャフトだと、自分はあまり余計なことをしないでいいので、ミスする確率が下がるような気がしています。
クラブをあげたら、あとは『重力』を利用しながら、『クラブ任せ』といったイメージも持っています。
スイングが楽に感じられますし、今日は普段通りの感じで振っていけました。
軽すぎるアイアンは上手く打てるか不安になることもあるのですが、今日は全くそういった不安を感じることはありませんでした。

ボールを前にして構えてみると、『ハッ』とするほどの美しさをもったアイアンだと思いました。
文句のつけようのない、すごく美しい顔です。
いわゆる『ヒール寄りで打てる顔』といいますか、少しヒール寄りに当ててつかまえていきたくなる顔つきです。
昔ながらの『コンパクトヘッド』ですし、すごくいいイメージが湧いてきました。
日頃、『セミラージサイズアイアン』などを使っておられる方には、ヘッドが小さく見えてやや不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、コンパクトなサイズのアイアンを好まれる方には、何とも言えない心地良い感じに包まれるのではないでしょうか?
『構え感』は最高だと思いました。
ヘッドの大きいアイアンを使っておられる方で、打点は安定しているのに『球がつかまりづらい』と感じておられる方は、一度こういったサイズのアイアンを試してみられるのも、すごくいいのではないでしょうか?
意外と打ちやすく感じられる方も多いと思います。
私の仲間たちにも、ヘッドの『重心距離』を短めの物に変えて成績を伸ばしたり、スランプを克服した人がたくさんいます。
やはり誰にでもヘッドが大きければいい・・・・。というものでもないのかもしれません。
私はこのようなコンパクトなサイズが好きですし使い慣れているので、打ちやすそうだと感じます。
悪い余計なイメージも湧いてこないので、セットアップもすごく楽で、一回で決まります。
そして何より、ボールが少し大きく見える感じがして、それが私に安心感を与えてくれます。
今日は色んなイメージラインを頭に描くことができました。
どのラインから試してみるかな・・・・?と選ぶ喜びを与えてくれています。
だんだんと自分のボルテージが上がってくるような気がしました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、素晴らしい打感です。
このシャフトのおかげだと思いますし、一球目からいい感じで打つことが出来たのですが、すごく心地良い感触を味わうことができました。
日頃慣れ親しんだ、『スタンダードな感触』です。
やはりアイアンはこうでなくっちゃ・・・・。と思います。
手が加えられすぎていない、自然な感じの打感です。
これまでも、こういった素晴らしい感触のアイアンにはたくさん出会ってきました。
この美しいフォルムから、打つ前から予想していていましたが、やはり期待を裏切らない高フィーリングでした。

『球のあがりやすさ』という点でも、予想通り『スタンダード』な感じです。
『ワイドソール』でもありませんし、『タングステン』などの『ウェイト』のようなものも見当たりません。
様々な『創意工夫』が施されているのではなく、必要最小限の物しか最初から付いていないような感じがします。
海に潜ることに例えると、ボンベやフィンなどを身につけて海に潜る『スキューバダイビング』というよりは、『素潜り』に近い感覚でしょうか?
ふとそんなことを考えていました。
『ストロングロフト』ではなく、『ノーマルロフト』なので、球を上げていくには、この『ロフト』と『ヘッドスピード』『ミート率』の3つが大きなカギを握っているのかもしれません。
いわゆる『誰にでもあがりやすいアイアン』ではないと思いますが、この感じに好印象を持たれる方もきっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
しっかりと『ターフ』をとっていけるアイアンだと思います。

『操作性』という点でも、やはり予想通りな感じです。
すごく敏感に反応してくれます。
『ハンドルの遊び』が少ないタイプのアイアンだと思います。
『フック』『スライス』も楽しく練習することができました。
最近はドライバーだけに限らず、アイアンでも『直進性』が求められ、普通に打っていくにはなかなか曲げづらく感じるアイアンも多いように思うのですが、このアイアンはその『真逆』といいますか、昔からある『標準的』なアイアンといえるような気がします。
『インテンショナルショット』を打っていきたい方には、すごく扱いやすく感じられるのではないでしょうか?
このアイアンが美しいからでしょうか?
飛んでいくボールの弾道までが美しく見えてしまいました。

『安定性』という点では、予想通りかなり『シビア』な部分を持ったアイアンだと思います。
『スイートスポット』も、かなり小さめだと思いますし、決して『ミスヒット』を容認してくれるアイアンではありません。
ミスがミスとなって、すぐに弾道に表れやすい昔ながらのアイアンだと思います。
アイアンに『易しさ』や『高安定性』『ワイドスイートエリア』を求めておられる方には、やはり合いづらいかもしれません。
しかし、日頃『マッスルバック』を使い慣れておられる方には、その普段の感じで比較的楽に打っていくことが出来るのではないでしょうか?
『シビアさ』や『芯』を喰った時の心地よさは、まさに『マッスルバック』そのものだと思いました。
見た目からの予想通り、かなりシビアなアイアンではありますが、この装着されているシャフトのお陰なのだと思いますが、私はそれほど『タフ』過ぎる感じはしませんでした。
やはりある程度の『ミート率』を要求されるヘッドには、適度な『重量感』『粘り』『安定性』をもった『ダイナミックゴールド』は欠かせないと思います。
ミスがミスとして、すぐに結果となって出てくるので、自分のスイングの悪い所を確認しやすいような感じがします。
『シビア』とか『ハード』といった言葉がピッタリと合うアイアンかもしれませんが、こういったアイアンの方が長いスランプに苦しんだり、出口の見えない長いトンネルの中をずっと走り続ける・・・・。といったことは少ないのかもしれません。
自分のスイングの修正箇所をこういったアイアンが教えてくれるようなところもあるような気がします。

『飛距離性能』という点では、正直いいまして、それほど飛ぶアイアンではありませんし、アイアンでも楽に飛ばしていきたい・・・・。と考えておられる方には、やはり合わないのかもしれません。
今のアイアンの中では『飛ばないアイアン』と、はっきり言えると思います。
しかし、これくらいが本来の『7番アイアン』の適正な距離なのだと思いますし、これまで培ってきた『距離感』が活かしやすい感じが私はします。
私が愛用している『マイアイアン』とロフトが殆ど変わりませんし、こうして打っていて予想したところに球を運んでくれているので、安心感がありますし、『自分のイメージの枠』から決してはみ出さないので、すごく楽で実戦的な感じがします。
行き先が不安なクラブだと、私の悪い癖である『ヘッドアップ』が出てしまうこともあるのですが、今日はそれが出ません。
このアイアンを信用していけばいい・・・・。と思わせてくれます。
練習場のフラッグによく絡んでくれていましたし、よく止まってくれている感じがしました。

アイアンには『飛び性能』よりも『止め性能』を私は求めているので、すごく気持ちが楽になってきますし、実戦でもアグレッシブなゴルフがしていける感じがします。
前のショットのミスをリカバリーして何とかスコアメイクしていくのもすごく楽しいですし、ゴルフの技量が問われるところかもしれません。
難しい局面から最悪の事態を回避できたときは、喜びが倍増します。
しかし、やはり『攻めるゴルフ』は勢いが出ますし、ゴルフの大きな楽しみでもあるような気がします。
私は元々『攻めっ気』が強いので、こういったタイプのアイアンにはこれまでもたくさんお世話になってきました。
私のミスもずいぶんとカバーしてくれました。
グリーンをせっかく『キャッチ』できても、そこから奥にこぼれていないかな・・・・?と心配しないでいいのですごく気分が楽になります。
『飛ぶクラブ』というのは、一見『アグレッシブ』にも見えるのかもしれませんが、実は『飛ばないクラブ(飛ばさないクラブ)』の方が『アグレッシブゴルフ』に適しているのかもしれません。
今日はこのアイアンの弾道を見ながら、そんなことをふと考えていました。

メジャーな大手メーカーの有名アイアンもいいですが、同じ高性能なアイアンを使うなら人と違うクラブを使いたい、普段あまり目にしないクラブを使ってみたい・・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方には、こういった『美』を追求しながらも、基本的な性能に優れ、フィーリングが良い、この『ロマロ』はすごくいいのではないでしょうか?
私はこれまでたくさんのアイアンを試打してきて、中にはかなり構えづらかったりするものもありましたが、そういったアイアンは試打をすることはあっても決して購入することはありません。
『構えやすさ』『美しさ』あってのクラブのような気がします。
この点がきちんと抑えられていて、初めてその後の性能が付いてくるような気がします。
なので今日初めて出会った、このアイアンには、購入意欲を刺激され、ずっと惹かれっぱなしでした。

このアイアンは今、様々な工夫が施されている『ハイテクアイアン』とはいえないのかもしれません。
どちらかというと『ヴィンテージアイアン』といいますか、必要最小限のものしか敢えて付け加えられていないのかもしれません。
しかし、そこに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私は最近の『ハイテクアイアン』もすごく好きですし、今はとても構えやすくなったり、『打感』がいいものも増えてきました。
メーカーの『新しい物を作る』というスタンスにはいつも脱帽させられます。
しかしその一方で、やはりこういったアイアンに惹かれてしまいます。
余計なものは見えない、シンプルなアイアンですが、目にしたら試さずにはいられない、何か引きつける物を持っています。
このアイアンを目にして試打せずに帰るのは、遊園地に行って、どのアトラクションも体験せずに帰るようなものかな・・・・?などと考えていました。
以前、せっかく楽しみにしていた遊園地に行って、すぐに仕事の急な呼び出しが掛かり、帰ってしまった経験があるもので・・・・・。
後ろ髪を引かれる・・・・。とは、こういうことを言うんだな・・・・。と思ったことをよく覚えています。

このアイアンはどこからどう見ても『美しい』という言葉がピッタリのハイレベルなアイアンだと思いました。
今は『易しさ』が大きく求められている時代なのかもしれませんし、そういった点で考えてみると、今の『主流』とはいえないのかもしれせん。
ある程度のユーザー層に絞られるのかもしれません。
しかし他のメーカーのアイアンも含め、これまでのこういったタイプのアイアンで技量を高められた方もたくさんいらっしゃると思います。
一般的には『敷居が高い』といえるのかもしれませんが、上達志向の強い方や『アイアンマスター』を目指しておられる方は、一度このアイアンを試してみられるのもすごくいいのではないでしょうか?
私は自分が試打してみて、すごく気に入ったクラブは、すぐにでも仲間達に知らせたくなるのですが、今日試打したこのアイアンもすぐにでも知らせたい・・・・・。と思いました。
そして機会があれば、実戦で使ってみたい・・・・。と思わせる、素晴らしいアイアンです。
『ロマロ』というメーカーは正直言いまして、私はほとんど知らなかったのですが、初対面でいきなり『ハートをわしづかみ』されたくらい、グッとくるアイアンでした。
また試打したいです。