ルーツゴルフ
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2014年07月31日
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ルーツゴルフ AerMet X ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ AerMet X ユーティリティ のU3です。

シャフトは クロムオレンジ です。
ロフトは18度、クラブ長さは40.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.4、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は341g です。

ルーツアーメットシリーズのユーティリティクラブです。
これまで、ドライバーやFWを試打してきたのですが、今日はUTを試打することができました。

オーソドックスで、整った形状をしています。
UTはドライバーやFWと比べると、形状のバラツキは多くないように感じます。
グースタイプか、そうでないか?ということが大きな境目のような気もします。

ネックの長さも、適度にあります。
これまで試打してきたドライバーやFWと共通するところだと思います。

バックフェースには溝がありました。
これもFWに見られました。
FWをそのままギュッと凝縮したような印象を受けます。

このフェース面のデザインも好感がもてます。
弾きが良さそうですし、美しさもあります。

トゥ側には『AerMet Cup Face』という文字がありました。
これも、FWなどと共通するところです。
クラブの番手は違っていても、全く同じコンセプトで作られているのだと思いました。
番手毎のつながりが良くなるので、セットで使いたくなります。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
結構高さがあります。
もちろん、これまでのUTと同じような高さがあるのですが、ドライバーやFWはシャローバックが今や『常識』となりつつある中で、UTはまだまだ高さのあるものが多いような気がします。

好感のもてる顔をしています。
オーソドックスな形状です。
今はUTも、色々な顔がありますが、私はこのようなオーソドックスなタイプが好きです。
あまりクセのない顔に好感をもちます。
艶消しブラックも、カッコいいです。

この三角形の凹みも、お馴染みです。

素振りをしてみると、これまでもドライバーなどと同様、重量感などが足りなく感じることもあるのですが、ある程度予想していました。
見た目の美しさに加え、敷居を高くし過ぎず、幅広い層に合いやすそうな感じがしました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
構えやすいです。
FW同様、やや出っ歯タイプではありますが、落ち着いて構えることができました。
UTにしては、やや大きく見えたので、もう少し小振り感があるといいな・・・。と思いました。
形状は整っていますが、『繊細』というよりも『大らかさ』を感じました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じです。
しっかりとしていながらも、硬くないです。
手に嫌な衝撃も残りません。

『音』も、いい感じです。
爽快感があって良いです。
インパクトが縮こまることなく、気持ちよくフィニッシュまで振り切ることができました。

『安定性』という点では、まずまずかな?と思いました。
今のUTの中でも、標準的なほうだと思います。
高い直進性があるという感じはしませんでしたが、構えやすいですし、普通に打っていくぶんには、何の支障もありません。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでしたが、今のハイレベルなUTの中では、平均的な感じがします。

『操作性』も、まずまずだと思いました。
左右に曲げられましたが、あまり敏感な感じはしませんでした。
自分の持ち球の、小さい曲げ幅で攻めていきたいタイプです。

いいクラブだな・・・。と思いました。
シャフトを代えれば、もっと好感度が増したように思います。
ルーツゴルフはどちらかというと、ベテランゴルファーの方を対象にしているのかな?と思うところもあるのですが、このUTもそうですし、新しいシリーズのアーメットシリーズはアスリートタイプの方にも、充分対応してくれるように感じました。

装着されているオリジナルシャフトも、なかなかいい感じではありますが、色々なシャフトに替えると、もっと『化ける』ような気がしました。
UT用の、色々なシャフトを思い出しながら、あのシャフトだと、こんな感じで打てるのかな?などと考えながら試打を繰り返していました。
ヘッドとシャフトの組み合わせを考えるだけでも、楽しくなります。
ヘッドによって、シャフトは化けますし、シャフトによってヘッドも化けます。
プレイヤーにとってバッチリと合致した『鬼スペック』のクラブに出会うことができれば、まさに鬼に金棒です。
今はリシャフトも盛んになってきましたが、まだまだシャフトの重要性が浸透していないように感じることもあります。
買ったばかりのクラブがもうひとつでも、リシャフトをして『まるで別物』と呼べるほど良くなったりもするので、シャフト選びは奥が深いです。

他のメーカーとは明らかに違う『個性』がありますし、独特の美しさもあるルーツゴルフのクラブです。
飛距離とか曲がりにくさなども大切ですが、『美』というものに力を入れているメーカーは大好きです。

出会う機会はそれほど多くないのですが、これからもルーツゴルフのクラブには期待していきたいと思います。
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2014年07月13日
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ルーツゴルフ AerMet X フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ AerMet X フェアウェイウッド です。

シャフトは クロムオレンジ です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.6、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は320g です。

ルーツゴルフアーメットシリーズのFWです。
先日、ドライバーを試打して、すごくカッコ良くなったな・・・。と思っていたのですが、このFWもいい感じです。
ルーツゴルフのクラブは『美しさ』がすごく感じられますが、このニューシリーズはそれにアスリート色が加わって、カッコ良さが増しています。

この角度から見ても美しいです。
ドライバーをそのまま小さくしたような感じがします。
昔から、ドライバーとFWの流れが必ずしも一致していないように感じるクラブもたくさんありますが、このFWはドライバーとの流れが上手くとれているように感じます。
ルーツゴルフファンの方にはたまらないのではないでしょうか?

ネックの長さも、しっかりとキープされています。
今はショートネックが多いので、そういった意味では長めといえるのかもしれません。

シャロータイプのFWです。
こうして見るまではもうちょっとディープな感じを予想していたのですが、実際はシャローな感じです。
球があがりやすそうです。

フェース面のデザインも、オーソドックスな感じで美しいです。
弾きが良さそうな雰囲気があります。

トゥ側には『AerMet Cup Face』と記されていました。
これはドライバーと共通するところだと思います。

丸っこくて、いい顔をしています。
ドライバー同様、好感のもてる顔です。
奇をてらった感じは一切しません。
『艶消しブラック』も、カッコいいです。

このクラウンの三角形の凹みも、すっかりお馴染みです。

バックフェースには、彫り込まれたような溝がありました。
これはドライバーには見られなかったところです。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

素振りをしてみると、FWとしてはやや軽めではありますが、これはあらかじめ予想していました。
シャフトのフレックスも『S』ということですが、ハードな感じは全くしません。
スペック的にも、ドライバーとの一貫性が感じられます。
できればもうちょっとしっかりしていたら・・・。と思いましたが、このままのスペックでも大きな苦手意識は芽生えてきませんでした。

ボールを前にして構えてみても、まずまずだな・・・。と思いました。
この丸っこさが易しさを演出しているように感じました。
シャロー感がありますし、球が高くあがりそうです。
やや『出っ歯タイプ』といえるように思いました。
グースタイプを好まれる方には、構えづらいかもしれません。
スプーンなので、最初はティアップして打とうかと思っていたのですが、かなり球があがりそうな感じがしたので、マットの上から直打ちでまずは試してみることにしました。
試打を開始しました。

『打感』は良いと思いました。
しっかりと『球の重さ』を感じることができました。
硬すぎず、好感のもてる打感です。

『音』はとてもいいです。
やや大きめではあるのですが、はっきりとしていて爽快感が残ります。
プレイヤーを心地いい気分にさせてくれる音だと思いました。
こもった感じがなく、爽やかな感じがします。

『球のあがりやすさ』も、いい感じです。
予想していた通り、直打ちでもあがりやすいと感じました。
球を拾いやすいですし、キャリーをしっかりと出していくことができました。
昔に比べ、今は15度のスプーンでもかなりあがりやすくなったように思います。
これだけあがりやすいと、実戦でも使う場面が多くなりそうです。
ティアップして打ったらどうかな?と思い、試してみたのですが、ちょっと上がり過ぎに感じられました。
アイアンと同じくらい、低くティアップして打ってみたのですが、それでも充分過ぎるほどの高さが出てしまいました。
もうちょっと抑えていきたいな・・・。と思えるほどでした。
ティーインググラウンドではティアップして打つのが、ほぼ常識といえるようなところもありますが、アイアンなどと同様に、ティアップせずにそのまま打つのもアリなのではないかな?と思いました。
シャフトがもうちょっとしっかりしていれば、もっと低く抑えられたような気がします。

『安定性』はまずまずだと思いました。
シビアな感じはしませんでした。
今のFWの中でも、標準的な部類に属するのではないでしょうか?

『飛距離性能』も、まずまずだと思いました。
今は、かなり高性能なFWがたくさんあるので、このクラブがあまり目立たない感じもしたのですが、なかなかの性能だと思いました。
シャフトを選べば、ヒッタータイプの方にも対応できるヘッドだと思いました。
今流行りの、飛距離系FWは球があがりにくくて距離が伸びない・・・。と感じておられる方には試していただきたいと思いました。

『操作性』という点では、あまり大きく曲げられる感じはしなかったのですが、とりあえず曲げることができました。
予想していたよりも球が引っ掛からず、逃がしていきやすかったので、好感度がアップしました。

ルーツゴルフらしい、高品質で美しいFWだと思いました。
ややソフトスペックだとは思うのですが、基本性能もしっかりとしていると思います。
ヤングゴルファーの方よりも、どちらかといえばベテランゴルファーの方に合いやすいのかもしれません。

今はドライバーと3Wは別ブランドにしておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
私もそうです。
このFWはルーツゴルフ AerMet X ドライバーがすごく気に入っていて、FWもその流れで使っていきたい・・・。という方にピッタリのような気がします。
何の違和感もなく使っていけるのではないでしょうか?

ハードな感じは一切なく、かなり親しみやすいスペックに仕上がっています。
基本性能のバランスも取れていると思います。
特別、ここがすごく優れている・・・。というのではなく、バランスがいいように感じました。

色々なクラブを試打していて、あまり個性的でないと感じることも多く、印象が薄くなってしまうこともありますが、このルーツゴルフのクラブは、いつも印象に残っています。
スペック的に私にはやや合いづらいところもあるので、購買意欲が強く刺激されたり、コースで使ってみよう・・・。と思ったりすることはあまり無いのですが、いつも期待しているメーカーです。
このクラブに見合うような上品なゴルフができたらいいな・・・。と思いました。
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2014年06月10日
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ルーツゴルフ AerMet X アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはルーツゴルフ AerMet X アイアン の7番 です。

シャフトは クロムオレンジ です。
ロフトは28度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは3.6、バランスはD0、キックポイントは中調子 です。

ルーツゴルフの新しいアイアンです。
独特の雰囲気があります。
とても美しいデザインです。
ピカピカしていて、輝きのあるアイアンです。

それほどシャープな感じはしませんが、形は整っています。
奇をてらった感じがしないので、好感がもてます。
ルーツゴルフのクラブは、工芸品のような美しさがあります。

彫りも、かなり深いです。
これまでたくさん出会ってきた『ポケキャビ』です。


オレンジ色の独特な模様があります。
どういう意味があるのでしょうか?
単なるデザインに過ぎないのでしょうか?

ワイドソールです。
これは予め予想していました。

この独特なソール形状が、よく目立ちます。
様々なライに対応できるようになっているのでしょうか?

ネックは、やや短めに見えるのですが、今はこれくらいが標準といえるでしょうか?

ミーリングはありませんでした。
ごくノーマルなフェース面です。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
思っていた以上に構えやすいです。
構えるまでは、もうちょっと『奇抜』な感じを予想していたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
楽な気分で構えることができました。
見とれるようなことはなかったのですが、違和感はありませんでした。
やや面長で、トップラインも厚めではありますが、それほど気になりませんでした。
グースがきつすぎないのもいいな・・・。と思いました。
ただ、何番アイアンを今、こうして構えているのかが、全く解りませんでした。
自分の感覚以上の飛びをするような気がしました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
思っていた以上にやわらかいフィーリングでした。
軟鉄アイアンとは、またちょっと違うフィーリングですが、この打感もアリなのかな?と思いました。
軟鉄の打感を『自然』だとか『天然』と例えるならば、このアーメットは『人工的な良さ』といったところかな?と思いました。

球はとてもあがりやすいです。
ロフトは立っていますが、タフな感じは全くしません。
これまでたくさん出会ってきた『ポケットキャビティ』の易しさが充分過ぎるほど感じられます。
重心深度も、かなり深いのでしょうか?
ロフトが立つことによる不具合を補う工夫が、いくつも見られました。

『安定性』も高いです。
左右のブレにも、寛容なアイアンです。
シビアさとは無縁な感じがしました。

飛距離性能が、かなり優れているのも、このアイアンの特長です。
私の感覚では2番手以上違います。
今はアイアンもドライバーなどと同じように『飛距離を争う時代』に入ったのかもしれません。
私はアイアンに、このような凄い飛びを求めていないですし、これからも好みが変わることはないと思いますが、飛距離を求めておられる方はとても多いと思います。
そういった方々には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずだと思いました。
敏感さはあまり感じなかったのですが、とりあえず左右に曲げることもできました。
しかし、やはり安定性のほうが勝っているように感じました。
あまり極端なことはしないほうがいいと思いました。

このアイアンは7番アイアンでしたが、7番アイアンとは思えないほどの飛びの凄さがあります。
ゴルファー心理などもありますし、実現はしないと思いますが、アイアンもウェッジと同じように『ロフト表示』をしても面白いのではないかな?と思いました。
残り○○ヤード残ったから、○番アイアンを使おう・・・。というのではなく、○○度のアイアンを使おう・・・。というようになってもいいような気がしました。
距離を求めないウェッジではロフト表示がもはや当たり前になっているように思います。

『P』まではあっても『AW』や『PS』『S』『SW』『L』『LW』などの表示がされたウェッジは少なくなりました。
それだけ私たちゴルファーが、ウェッジのロフトを気にしているのかもしれません。
しかし、アイアンのロフトを気にしておられる方は、どれだけいらっしゃるのでしょうか?
自分が使っているアイアンセットのロフトを全て把握している・・・。という方は、かなり少ないのではないでしょうか?
実際に計測してみると『ロフトピッチ』がバラバラ・・・。ということは多いです。

『難しいクラブ』『易しいクラブ』という言い方があります。
易しいクラブというのは、主に『ミスヒットに対する寛容さ』であったり、『球のあがりやすさ』であったりすると思います。
対して、難しいクラブというのはスイートスポットが小さかったり、ある程度ヘッドスピードがないと、球が上がりづらかったりするクラブのことをいうのだと思います。
今は特に『易しさ』が求められている時代だと思います。

しかし、易しさ』とは、それだけでしょうか?
私は違うと思っています。
それはどういうことかといいますと、『セッティングとしてのバランス』といいますか、それぞれのクラブの協調性が上手くとれているクラブが易しいと思っています。
『その人に合っているクラブ』が易しいのだと思います。
一般的に市販されているアイアンセットでも、実際はロフトピッチやライ角ピッチがバラバラだったり、シャフトが曲がっている物もあります。
挿し方がバラバラであることも少なくありません。
それは昔からありますし、今でもたくさん見られます。
そういったアイアンセットを使っていると、例えば、この番手は真っ直ぐ打てるけれど、違う番手ではどうしても曲がってしまう・・・。とか、距離が合わない・・・。などといった不具合がどうしても出てしまいます。
そういったクラブセットが今でもあるのが現実です。
それは有名なメーカーのクラブでも例外ではありません。
そういったクラブは『難しい』です。

多くの方が、ミスショットをしたら、ご自身のスイングやタイミングの取り方などを気にされると思いますが、それと同じか、それ以上に使っておられるクラブのことを気にされるべきだと思います。
人間がもっている感覚というのは、とても鋭いものです。
ちょっとでも違和感があると、それがミスショットにつながってしまいます。
逆にきちんと整備されたクラブを使うと、余計なミスは出にくくなります。
勿論、ゴルフは『ミスのスポーツ』ですし、ミスが全く出ないということはあり得ませんが、『ミスの幅』が小さくなったり、考えられないようなミスは激減すると思います。
私自身の経験でもそれを実感していますし、友人たちにもフィッティングを勧めて、ゴルフの内容がみんな良くなりました。
このアイアンは調整ができるかどうか解りませんが、ロフトやライ角など、微妙な調整ができるのも、軟鉄アイアンの長所です。

昔は、今ほどアイアンのロフトのバリエーションは多くありませんでした。
○番は、『大体○○度』というように、ある程度決まっていたように思います。
しかし、今は技術の進歩によって、ロフトを立てても球があがりやすくなっていたり、曲がりにくくなっているアイアンがたくさん登場してきました。
このアイアンも、そういったタイプのアイアンだと思います。
おまけに飛距離性能が凄いです。

7番アイアンでこれだけ飛ぶのであれば、確かにロングアイアンは必要ないのかもしれません。
アイアンを6番、あるいは7番から入れておられる方も多くなったのは、このように飛ぶアイアンが増えてきたからなのかもしれません。
アイアンが少なくなった分だけ、FWやUT、あるいはウェッジの数を増やすことができそうです。

このアイアンの最大の長所は『飛距離』だと思います。
昔から『飛距離系のアイアン』はたくさんありましたが、それらの多くが構えづらいものばかりでした。
しかし、このアイアンは違います。
『構えやすさ』にも配慮されているように思います。
勿論、人によって構えやすさの基準は違うのかもしれません。
私はこのアイアンの構え感には好感がもてました。
このアイアンは、かなりの高性能ですし、多くのゴルファーのニーズに応えていると思います。
しかし、私がアイアンに求めるものとは大きく違うので、購買意欲が湧くまでには至りませんでした。
ただ、それはこのアイアンが劣っているのではなく、あくまでも『私の好み』によるものです。
このアイアンに魅力を感じられる方も、とても多いと思います。
軽量スチールシャフトも、少し重く感じるようになったけど、カーボンシャフトでまだまだ飛距離を追求していきたい・・・。という方にも、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
私にはやや馴染みづらいところもあったのですが、これからもルーツのクラブに注目していきたいです。
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2014年05月25日
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ルーツゴルフ AerMet X ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ AerMet X ドライバー です。

シャフトは クロムオレンジ です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、トルクは4.2、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314g です。

ルーツゴルフの、とてもカッコいいドライバーです。
これまでと、ちょっとイメージが変わりました。
高級感は維持しながらも、アスリート色が濃くなったような印象を受けます。
ソール中央にある『X』の文字を見て、何となくツアステドライバーを連想しました。

こうして見ても、それほどディープ感はありませんが、整っています。
ルーツのドライバーは美しい印象がありますが、このニューモデルは美しさに『逞しさ』と『カッコ良さ』が加わったような気がします。

ソールにある、このアクセサリーのような物も、存在感があります。
この位置にあるということは『ウェイト』の役目を果たしているのかな?と思ったのですが、あまりウェイトには見えません。
『装飾品』の要素が強いのでしょうか?

ソールのトゥ側とヒール側には、それぞれ均等に凹みがあります。
これにも、何らかの意味があるのでしょうか?

ネックの長さは、標準的でしょうか?
調整機能が付いていない分だけ、シンプルですっきりとした印象があります。

顔は丸っこい感じです。
『艶消しブラック』がカッコいいです。
昨年試打したモデルは光沢感がありましたが、今回は艶消しになっています。
どちらも好感度が高いですが、艶消しタイプは、より落ち着き感があるように感じます。
晴れの日のラウンドでも、威力を発揮しそうです。
シャープで尖った顔・・・。というよりは、明らかに丸っこさのある顔です。
このような顔に好感をもたれる方は、とても多いのではないでしょうか?

クラウンには三角形の凹みがありました。
これは前のモデルと共通するところです。
どういった意味があるのでしょうか?

フェース面のデザインも、ルーツゴルフらしい、個性が感じられます。
とても弾きの良さそうなフェース面です。

トゥ側には『AerMet Cup Face』と記されていました。
今はドライバーに限らす、FWなどでもカップフェース構造が主流になっていると思いますが、このドライバーもその流れを汲んでいるのでしょうか?
アーメット素材のカップフェースということで、すごく飛びそうなイメージをもちます。

セミシャローバック形状といっていいかな?と思いました。
今はシャローバックタイプが多いので、そういったクラブと比べると、やや厚みもありますが、あくまでも私の感覚ではシャローに近いです。
シャロー過ぎることなく、適度に厚みもありますし、滑らかな曲線が美しいな・・・。と思いました。

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
しっとりとしていて、手に馴染みやすいです。

素振りをしてみると、これまでのルーツらしく、それほどハードな感じはしませんでした。
310g台とは思えないほど、軽く感じました。
シャフトも、ビュンビュン動く感じがします。
ルーツゴルフの中では、結構アスリート色を打ち出しているように思うのですが、それほどハードな感じはしませんでした。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずだと思いました。
見とれるほど美しいとは正直思わなかったのですが、構えづらく感じることはありませんでした。
フェースも被っているようには見えなかったので、ラインを出しやすそうな印象をもちました。
左へのプレッシャーも、ありませんでした。
結構投影面積もあるので、球があがりやすそうな感じがしました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
しっかりとした感じがありながらも、硬くないです。
手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。

『音』は、やや高めで、爽快感があって、とてもいいです。
気持ちよく振り切ることができます。
インパクトが詰まったりすることはありませんでした。
『音』というのは、そのクラブの『品格』を表しているように感じることが多いのですが、このドライバーはルーツゴルフのイメージにピッタリと合う、品格を持ち合わせているように感じました。

『球のあがりやすさ』という点では、構えたときのイメージ通りでした。
高く打ち出していくこともでき、タフな感じは全くありませんでした。
高く上がりすぎる感じはしませんでしたが、『9度台』と表示されているドライバーの中では、標準的なあがりやすさではないかな?と思いました。

『安定性』という点では、普通だと思いました。
高い直進性があって曲がりにくい・・・。とは思わなかったのですが、難しすぎる感じはしませんでした。
ただ、シャフトが少し遅れてくる感じがしたので、タイミングを合わせるのに、少し球数を要しました。
動くタイプのシャフトだとは思いますが、『反応の良さ』とは、またちょっと違うように感じました。
私には、やや難しいタイプのシャフトかな?と思いました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じです。
初速も速く、ボールの勢いもいいです。
アーメットカップフェースが、いい仕事をしてくれているのでしょうか?
ドライバーにも、フェース面が仕事をしてくれていると感じるタイプと、それ以外のウェイトであったり、全体的なバランスを感じるタイプがあったりするのですが、このドライバーは明らかに前者だと思いました。

『操作性』という点では、なかなかいい感じがしました。
左右に曲げることも、難しくありませんでした。
フェースは被って見えなかったのですが、どちらかというと『つかまえ系』の印象をもちました。
左へ曲げやすいですし、右に曲げるときもこすった感じではなく、しっかりとつかまえていける感じがしました。

これまでのルーツゴルフの中でも、好感度の高いドライバーでした。
カッコ良さが増していますし、ルーツらしい高級感はそのまま残っています。
打感や音なども好感がもてました。

スペック的には、やや合いづらいところもあったのですが、全体的に好印象でした。
購買意欲が刺激されることはなかったのですが、また機会があれば試打してみたいな・・・。と思いました。

いろいろなクラブに接していると、なかなか『個性』が感じられないことも多いです。
似通った感じのクラブは多いです。
クラブにもファッションと同じで『流行』というものがあると思いますし、仕方のないことなのかもしれません。
そういった意味では、ルーツゴルフは、メーカーのこだわりが感じられますし、いい意味で個性的です。

老舗メーカーですし、既に多くのファンを獲得していると思います。
先日一緒にラウンドさせていただいた方も、パター以外の全てのクラブがルーツでした。
クラブの品格に負けないくらい、その方も、とても高い人格をもっておられました。
『ナイスジェントルマン』といった方でした。

私は行動がいつも『行き当たりばったり』で、あまり落ち着きがなく、『結果オーライ』でゴルフをしていることも多いです。
なかなか計画通りにはいきません。
マイクラブたちは素晴らしいのですが、どうも私自身がそれに追いついていけてません。
なので、恥ずかしく感じることも多いのですが、やはりゴルフは楽しくてたまりません。
マイクラブたちには迷惑をかけっぱなしですが、これからも私の下手なゴルフに付き合っていって欲しいと思っています。

私がルーツゴルフのクラブが相応しくなるのは、まだまだ相当の年月がかかると思いますし、ひょっとしたら一生使うことはないのかもしれません。
それでも、こういったカッコ良くて『大人のゴルフ』をさせてくれそうなクラブには惹かれるものがあります。
これからもルーツゴルフには注目していきたいです。
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2014年01月18日
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ルーツゴルフ The ROOTS KEI ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ The ROOTS KEI ユーティリティ の3番 です。

シャフトは MISASAGI です。
ロフトは18度、クラブ長さは40.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、トルクは4.5、クラブ総重量は334g です。

とても美しいルーツゴルフのユーティリティです。
以前試打したドライバーやフェアウェイウッド同様、独特の雰囲気があります。
とても品のあるクラブだと思います。

ユーティリティとしては形状的にもノーマルです。
奇をてらっている感じはしません。
すごくオーソドックスなユーティリティだな・・・。と思いました。

ソールのバックフェース部分が大きく空洞のようになっています。
こういった工夫は、以前試打したドライバーやフェアウェイウッドと共通するところだと思います。
適正な重量配分がなされているのでしょうか?

ネックの長さも、しっかりとキープされています。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
シャロー系が多いなかで、このユーティリティは厚みがあり、好感がもてます。

ソールには微妙な凹みがありました。
これも、ドライバーやフェアウェイウッドと共通するところだと思います。
このルーツKEIというクラブはドライバーからフェウェイウッド、ユーティリティに至るまで、統一性がとれていて好感がもてます。
セットで揃えて欲しい・・・。というメーカーの願いがあるように感じられます。
今はドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティが違うメーカーだったりすることが多いですが、本来ならば同じメーカーの同じシリーズで揃えるのがいいように思います。
しかし、今は選択肢が多すぎて、迷ってしまうところもあるような気もします。
私の今のセッティングもドライバーとフェアウェイウッド、ユーティリティは、それぞれ違うメーカーのクラブになっています。

この三角形のクラウンの凹みも、もうお馴染みです。

とてもいい顔をしています。
今はUTにも色々な顔がありますが、私はこういったオーソドックスな顔が好きです。
変なクセがなく、色々な状況に対応してくれそうです。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
ややソフトな感じですが、遅れすぎることなく、結構ついてきてくれました。
ハードな印象は全く無いですが、『ヤワ』な印象はもちませんでした。

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすくて好感がもてました。
ラインをイメージしやすいです。
こういった形状の特長のひとつだと思うのですが、球を拾いやすそうです。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかくて、いい感じでした。

『音』も大きすぎず、はっきりとしていながらも、優しい音だと思いました。

球もあがりやすくて、易しいと感じました。
多少上からつぶし気味にいったほうが、高めのいい弾道が得られやすいように感じました。
200Y以上がすごく易しくなるクラブだと思いました。

『安定性』という点でも、なかなかいい感じでした。
イメージしたラインに乗せやすかったですし、シビアな印象はありませんでした。

『飛距離性能』という点でも、なかなかいい感じでした。
結構ソフトスペックなせいか、強く振っていくよりも、やさしく振って距離を稼いでいきたいタイプのユーティリティだと思いました。
高めのキャリーをしっかりと稼いでいくことができました。
グリーンにも、しっかりと止めやすそうです。
ヒッタータイプの方よりも、スインガータイプの方に合いやすいような気がします。

『操作性』は、まずまずでした。
あまり大きく曲げることはできなかったのですが、とりあえず左右に打ち分けることができました。
シャフトがもう少ししっかりとしていれば、もっと易しく感じたように思うのですが、これは人の好みによるところも大きいので、何ともいえないところもあります。
できれば極端なショットをするよりも、小さい曲げ幅で勝負していきたいUTです。
そういった点は、今のクラブの特徴のような気がします。

グース系のクラブを好まれる方には、構えづらかったり、打ちづらく感じられる部分もあるかもしれません。
私はグースタイプよりも、こういったタイプのほうが好きなので、人によって好みが分かれるところだと思います。

オーソドックスなタイプで、球を拾いやすいUTを探しておられる方には、とても合いやすいのではないでしょうか?
顔が良くても、ハード過ぎるUTは苦手だ・・・。という方にもお勧めしたいと思いました。

シャフトも一応Sフレックスですし、ロフトも18度ではありますが、球があがりやすくて、敷居の低いクラブです。
購買意欲が刺激されることはなかったのですが、いいクラブだな・・・。と思いました。

また試打する機会に恵まれたら、他のメーカーのクラブと打ち比べてみたいです。
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2013年10月07日
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ルーツゴルフ The ROOTS KEI フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ The ROOTS KEI フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは MISASAGI です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは5.3、バランスはD0、クラブ総重量は308g です。

ルーツの、とても高級感溢れるフェアウェイウッドです。
ルーツゴルフのクラブに出会う機会はそれほど多くないのですが、他のメーカーとはちょっと違う雰囲気が感じられます。
メーカーのこだわりが強く感じられます。
先日ドライバーを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。

おそらく、いろいろな機能が組み込まれているのだろうと思うのですが、とても落ち着いた感じのいい雰囲気があります。
『和のテイスト』といったらいいでしょうか?
いずれ、漢字やひらがなのモデルが出るんじゃないかな?と思えるような匂いがします。
金色のアクセサリーのような物には『SUPER AerMet』と記されていました。

ネックの長さは、結構あります。
最近のFWの中でも、長いほうではないでしょうか?

この独特なソール形状に目がいきました。
少しくぼんでいます。
これには何か大きな意味があるのではないでしょうか?
昨年試打したヤマハのFWを思い出しました。

ソールには『TUNGSTEN WEIGHT』と記されていました。
どこにタングステンが組み込まれているのか、じっくりと探してみたのですが、よく解りませんでした。

かなりのシャローヘッドです。
シャローバックというよりも、ヘッド全体が薄いです。
最近は結構ディープ系のFWも復活しているように思うのですが、このFWはかなり薄いです。
やはり地面から直打ちする場面の多いFWはシャローなほうが有利な面もあるのかもしれないですし、メーカーがある程度ユーザーを限定しているのかもしれません。
正直、私はもう少し厚みのあるヘッドのほうが好きだな・・・。と思いました。

クラウン部分に凹みがあるのは、ドライバーと共通しているところです。
どんな効果が期待できるのでしょうか?
ドライバーを試打したときも、この凹みの効果を実感することはできませんでした。

顔はなかなかいい感じです。
ドライバーはフェースアングルがきつかった印象が今でも残っているのですが、このFWはそんな感じはしません。
適度にバルジが効いていて、トゥ側が主張せず、上手く逃げてくれているので、好感がもてました。

素振りをしてみると、FWにしてはかなり軽く感じますし、シャフトもSではありますが、すごくしなって軟らかいです。
ちょっと合いづらい感じもしますが、こういったスペックもアリなのだと思いますし、強い苦手意識は芽生えてきませんでした。
もう少し重量感があったほうが振りやすいな・・・。とは思ったのですが、特に大きな不満はありませんでした。
このような軽量スペックでも、しっかりと振っていこう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、率直にいい・・・。と思いました。
クセの無い形状で、とても構えやすいです。
球が上がりやすそうな印象を受けました。
いいイメージを頭に描くことができました。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかくていい感じです。
硬度の高いアーメット素材を使っているということで、どうしても硬いフィーリングを予想してしまうのですが、このFWの打感は柔らかいです。
昔からアーメット素材が使われたドライバーはありましたが、打感に関してはあまりいい印象が残っていない物もありました。
しかし、今は違います。
技術が進歩したからでしょうか?
このFWは、とても親しみやすい感じがします。

『音』は小気味良くて品のいい音です。
大きすぎず、ちょうどいい大きさです。

球はかなりあがりやすいです。
ロフトが15度ということですが、直打ちでも充分高さを出していくことができました。
タフな感じは全くしないですし、球を自然と拾っていける感じがしました。
ティアップすると、さらに易しく感じられました。

『安定性』という点でも、なかなかいい感じでした。
ソフトスペックではあるのですが、それほど暴れる感じはしませんでした。
ラインも出しやすく感じました。
気を抜いて振り過ぎてしまうと、ちょっとバラつく感じがしましたが、そこに気を付けていれば、大きな乱れにはつながりにくいのかな?と思いました。
『シャローヘッドのもつ直進性』といったらいいのでしょうか?
とてもイージーな感じがしました。

『飛距離性能』という点でも、率直に優れているな・・・。と思いました。
最近の高性能なFWの中でもレベルが高いほうだと思いました。
とにかく『弾く力』が強いです。
ボールの勢いが強いです。
このFWはスペック的にも、ハードヒッターよりも、スインガータイプの方に合いやすいような気がします。

このスペックがジャストフィットする方には、かなり大きなメリットが期待できるのではないでしょうか?
昨年から『飛ぶFW』が大人気ですが、その殆どが『ハード』なタイプで、球があがりづらくて使えなかった・・・。という方もいらっしゃると思います。
敷居も決して低いとはいえないのかもしれないですし、親しみづらいと感じておられた方も多いと思います。
しかし、このルーツのFWは、そういったハードさは全く感じません。
むしろ『アンダースペック』に感じてしまうところもあると思いますが、そこに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
性格的に尖ったFWだとは全く思いませんでした。

『操作性』という点では、今日はあまり操作したいとは思えませんでした。
あまり極端なことをせずに、なるべく『無難なまま』打っていきたい・・・。という思いが強く出てしまいました。
シャフトがもうちょっとしっかりとしていれば、色々と細工をしてみたのかもしれません。
とても構えやすいクラブなので、本来ならば色々なことができるのではないか?と思いました。

あまり出会うことのないルーツのクラブですが、やはりすごく研究されているな・・・。と思いました。
『合う合わない』は人によって必ず出てしまうものですが、このスペックに親しみやすさを感じられる方には、とても頼れる武器になると思います。
先ほども書きましたが、15度でもしっかりと球を上げてくれます。
飛びに優れたFWですが、それほど速いヘッドスピードはクラブが求めていないような気がしました。

多くの『飛び系FW』は、その『低スピン性能』が大きな特徴だと思うのですが、それが人によってはメリットでありデメリットにもつながるのだと思います。
このFWは『低スピン』というよりは明らかに『弾く力の強さ』で飛ばしていけるFWです。
打感も硬くなく、音もいい感じなので、インパクトが緩むことなく、しっかりと振っていけます。
『飛びの形』はそれぞれ違っていても、この形を求めておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ただ、私はこのFWをいいクラブだとは思いましたが、購買意欲が刺激されたか?といえば、正直そうでもありませんでした。
それは、このクラブに大きな不満があるというのではなく、あくまでもスペック的に私には合いづらいタイプだからです。
もうちょっとしっかりとしたスペックが発売されるのであれば、是非また試してみたいと思いました。

ゴルフクラブは『右へならえ』的なところが昔からあり、人気メーカーの人気クラブを見習って作られるところあり、個性を感じにくいことがよくあります。
しかし、ルーツにはとても個性が感じられます。
スペック的に合いづらいクラブが多いものの、この個性はこだわりにはとても魅力を感じます。
他のメーカーとは一線を画すような、このルーツのクラブに、これからも期待していきたいと思いました。
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2013年08月11日
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ルーツゴルフ The ROOTS KEI ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ The ROOTS KEI ドライバー です。

シャフトは MISASAGI です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは5.6、バランスはD4、クラブ総重量は302g です。

久しぶりに出会った、ルーツゴルフのドライバーです。
それほど多く出会うことはないですが、いつも高級感が感じられます。
『雅(みやび)』とか、日本語の美しい言葉のイメージにピッタリ合うような気がします。
他のメーカーのクラブにはあまり見られない個性が、ルーツのクラブにはあります。

こうして見ていても、色々なハイテクが搭載されていながらも、デザインが犠牲になっていないように感じます。
機能美と形状美が上手く融合されているように見えます。

今はショートネックのドライバーが多いので、このドライバーはそれらと比べると、少しだけ長いかな?と思いました。
しかし、それほど長いとは思いませんでした。
標準的な長さといっていいように思います。

ソールに凹みがあるのに気づきました。
これにはどういった効果が期待できるのでしょうか?
昨年試打した、ヤマハのFW を思い出しました。
きっと何等かの意味があるのだと思います。

セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
今は、こういった形状がとても多くなりました。

クラウンマークがとても個性的です。
今はクラウンマークが無い物も多いですし、あったとしてもあまり目立ちすぎないようになっているものが多いように思います。
しかし、このドライバーは違います。
とてもよく目立っています。
私はクラウンマークがあっても無くてもどちらでもいいと思っていますが、できれば無いほうが扱いやすいと感じています。
直線というよりは、やや曲線で攻めていきたい・・・。という思いがあるからなのかもしれません。

クラウンには三角形の凹みが3つほどありました。
ヒール側にあります。
これにはどういった効果があるのでしょうか?
とても気になりました。
ソールならば解るのですが、クラウンにこういった細工がしてあるのは、とても珍しいと思います。
空気力学に基づくものなのでしょうか?
いずれにせよ、構えたときに邪魔にならないようなので、好感がもてました。

顔はあまり大顔ではなく、引き締まった感じがするのですが、フェースがはっきりと左を向いているように見えました。
最近は極端なフックフェースのドライバーは少なくなっているように思いますが、このドライバーは違います。
とても珍しいと思いました。

ソールのヒール側には『NEO CUP FACE』と記されていました。
どういった意味なのでしょうか?
飛距離を追求する為に、大きな工夫が施されているようです。

ソールの後方の凹みには『SUPER AerMet』と記されていました。
とても飛びそうな感じがします。
ルーツといえば、アーメットです。

素振りをしてみると、やや軽めではありますが、大きなクセは感じませんでした。
振り過ぎてしまうと暴れてしまいそうだったので、コンパクトに振っていこう・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみると、正直かなり構えづらいです。
『プル角』がよく効いている・・・。ということにもなるのかな?と思ったのですが、私はいい感じで構えることができませんでした。
『ヘッドの据わり』の悪さを感じました。
私は、いいイメージを出すことができませんでした。
左へのイメージばかりが先行してしまいました。
ちょっと呼吸が浅くなってしまいました。
構えたときにフェース面が見え過ぎる感じがしたので、おそらく表示ロフト(10度)よりも寝ているだろう・・・。と思いました。

構えたときに、両腕からグリップを伝ってシャフトに行き、ヘッドに行って、最終的にはフェース面まで、いいイメージを伝えていきたいのですが、今日はそれができませんでした。
ボールとコンタクトするときのいいイメージが全く出せませんでした。
気を付けて打たないと、全部左へ巻いちゃうな・・・。と思いました。
両肩にも力が入ってしまいました。

このルーツオリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
ラバー系でとても握りやすいです。
適度に凹凸があるので、雨の日にグリップが濡れても滑りにくそうだな・・・。と思いました。
ただ、バックラインが入っていて、私はちょっと不満に思いました。
私は普段からバックライン無しを使っているということもあるのですが、このようにフェースアングルが効いているクラブでは、バックライン無しのほうがフェースを回して構えることができるので、少しは構えやすくなるのですが、今日はそういったこともできませんでした。
バックラインがあったほうがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思いますが、対応の幅が広いのは『無し』のほうだと思います。
全体的にかなり高級感のあるドライバーですが、私にとって、色々と違和感のあるドライバーだと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかくていい感じでした。
柔らかさがありながらも『どっしり感』がある・・・。といいますか、適度に球の重さも感じることができました。
軽すぎない打感ですが、硬いとは思いませんでした。

『音』はボヤけた感じがなく、小気味いい音でした。
大きすぎず、また甲高い音ではないので、安心してインパクトを迎えることができました。

球はかなりあがりやすくて、見たままの性能でした。
タフな感じは一切しません。
ある程度小顔に見えたので、ヒッタータイプ向けなのかな?と思っていたのですが、かなり敷居の低さを感じました。
高弾道のドロー系の球が出やすいです。
ライナー系の球にも挑戦したのですが、結構打ち易く感じました。

『安定性』という点では、本来は高い性能をもっているように思うのですが、私は左に行きすぎないようにするのが精いっぱいでした。
プラスのイメージよりも、マイナスのイメージのほうが大きいまま打っていかなければならないのが辛く感じられました。
ただ、スイートエリアは広いと思いましたし、このフックフェースを好まれる方には、とても魅力を感じやすいのではないでしょうか?
小顔で球がつかまりやすいドライバーなので、スライスに悩んでおられる方にお勧めしたいと思いました。

『飛距離性能』という点では、なかなかいいと思いました。
軽く振っていても、イメージよりも球が勢いよく飛び出していきました。
強い球を打ちやすいと感じました。
一時期流行った『ハイドロー』が打ち易いドライバーだと思いました。
私はこのドライバーを構えづらく感じるのですが、この構え感が好きな方には大きなポテンシャルを発揮してくれるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、この構え感では球を操る気持ちには全くなれませんでした。
いつもならば、多少構えづらくてもトライしてみるのですが、今日は全くそんな気分になれなかったので、トライするのを止めました。
再び出会って、その時にこちらの気持ちが落ち着いていれば、改めてトライしたいと思いました。

久しぶりに出会ったルーツゴルフのドライバーで、高級感がすごくありましたが、私には合いづらい感じがしました。
試打をしていて、正直あまり楽しい気分にはなれませんでした。
軽さやシャフトの軟らかさなどもあったのですが、最大の要因はやはり『構え感』でした。
今日は左に行かないようにすごく気を付けて打っていたので、何とか方向性を出していくことができたのですが、少しでも気を抜いてしまうと、どこに飛んでいくか解らないように感じました。

このドライバーは私には難しい印象が残りましたが、これからもルーツゴルフには期待していきたいです。
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2011年09月25日
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ルーツゴルフ Click CS アイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ Click CS アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は93g、トルクは2.0、バランスはD0、クラブ総重量は407g です。

全体的にシルバーでメタリックな感じがとてもカッコいいルーツのアイアンです。
これまでルーツのアイアンは、それほど多く出会ってきたわけではないのですが、とても高品質というイメージがあります。
アスリート志向というよりはエンジョイ志向という感じもしますが、様々な創意工夫が施されています。

こうして見ていても、『フェース高』は高くなく、かなり低い感じがします。
ドライバーに例えると、かなり『シャローヘッド』だと思います。
重心が低そうなので、『上から潰す』というよりは、『ボールの横っ面をはらう』というイメージが持ちやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
私が好むタイプのアイアンとはちょっと異なりますが、こうして見ていても、とてもシブくてカッコいいと思いました。

『彫り』も、かなり深いです。
『アンダーカット』もはっきりと入っています。
バックフェースの中央部分に『Double Undercut Cavity』と記されてあったのですが、こうして見ていても、よく解りませんでした。

『ソール幅』は広めです。
こういったところは、予想通りでした。

『ネックの長さ』は、やや短めといったところでしょうか?
それほど極端に短い感じはしませんでした。

ボールを前にして構えてみると、かなり『大顔』に見えました。
『グース』も少しきつい感じがしましたが、このフェースの大きさのせいか、それほどつかまり過ぎないような気もしました。
いずれにせよ、私のようにフェースローテーションを使っていくタイプのゴルファーには、やや難しそうなアイアンに見えました。
このまま普通に打っちゃうと何だかダフりそうな予感がしたので、少し呼吸を整えて、タイミングに気を付けながら振っていくことを心がけました。
いろいろな球筋のイメージが浮かんでくるわけではなかったので、やや『ノーカン』的な感じで打っていくことになると思いました。
打つ前に球筋のイメージを頭に描いておくことは、コースはもちろん、練習場でもすごく大切なことだと思うのですが、今日はそのいつもの感じが少し難しく感じられました。
しかし、これはこのアイアン云々(うんぬん)・・・。というよりも、私のイメージ力の貧困さからくることだと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずだと思いました。
特別嫌な打感でもなかったですが、日頃私が使い慣れているようなアイアンとは、異なる打感だと思いました。
しかし、こういったアイアンも初めてではないですし、ある程度予想はしていました。
ただ、今の段階では、この打感だけでは『方向性』や『距離感』は少しつかみづらい感じがしました。
それにはもっと球数をこなしていかなければならない・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりあがりやすくて、敷居の低いアイアンだと思いました。
『ルーツ』のイメージのひとつでもあるのですが、『ヒッタータイプ』よりも、明らかに『スインガータイプ』の方にマッチしやすいアイアンだと思います。
やはり『ヤングゴルファー』というよりは『ベテランゴルファー』の方を対象にしているのでしょうか?
ダウンブローが苦手な方も、すごくあがりやすく感じられるのではないでしょうか?
今回試打した、このアイアンには軽量スチールの雄『NSプロ』が挿してありましたが、他にはカーボンシャフトもラインアップされているそうなので、もっと敷居が低くなるような気がします。

『安定性』が高いことも、ある程度予想していましたが、その通りの結果でした。
『アンダーカット』の優れているところが強く感じられましたし、かなりイージーなアイアンだと思いました。
『打点』を『点』ではなく『面』と捉えたい方には、とても心強く感じられるのではないでしょうか?
『左右のブレ』には、かなり寛容さを発揮するアイアンだと思いました。
少々のミスでは、弾道にそれほど大きな影響を及ぼしづらい感じがしました。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
それはロフトが立っていることもありますし、シャフトの長さもやや長めなところがありますが、それ以外にもフェースの素材に特徴があるのでしょうか?
『ルーツ』といえば、昔から『スーパーアーメット』を連想しますし、この素材がより大きな飛距離を導きだしているのでしょうか?
アイアンに飛距離を求めたい方には、かなり魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
はっきりとした『飛びアイアン』だと思いました。
本当に『7番アイアン』なのか?と疑ってしまうほど、すごくよく飛びます。
これくらいよく飛ぶと、練習場では驚くだけで済みますが、コースでは一体何番を持てばいいのかが、全く分からないな・・・。と思いました。

『操作性』という点では、思っていた以上に扱いやすい感じがしました。
左右に曲げていくことも、それほど難しくは感じませんでした。
しかし、やはり『直進性』のほうが勝っていると思いますし、私の場合、ちょっと油断をすると、途端にダフってしまいそうだったので、そこに気を付けていかなければならないと思いました。
構えたときに、それほど球筋を操作できそうな感じはしなかったので、あまり極端なショットは打ちづらい感じがしました。
あくまでもこちらの主張よりも、『クラブをたてて』おこう・・・。と思いながら試打を繰り返していました。

物理的な性能がかなり優れているアイアンだと思いました。
アイアンに『軽量感』『飛距離性能』『ミスの寛容さ』『球の上がりやすさ』を求めておられる方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
今年試打したアイアンの中でも、間違いなくトップクラスに入る『イージーアイアン』だと思いました。

ただ、正直言って、私の後輩たちにもそうですし、まだ若くてキャリアの浅い方には、あまりお勧めしたいとは思いませんでした。
あまりにも難し過ぎたり、タフなアイアンを勧めることもできませんが、ある程度はミスを感じやすいアイアンを勧めたいと思います。
まだまだ技量がどんどん上がる段階にある中で、あまりにも易し過ぎたり、ミスを感じにくいようなクラブを使うことは、必ずしもいいようには思っていません。

まだキャリアの浅いうちは、どんどん失敗をして、上手くなっていくのではないでしょうか?
最近のクラブはアイアンに限らず、ドライバーもすごく易しくなっていて、ビギナーの方でも、ある程度真っ直ぐ飛ばせるようになっています。
そういったドライバーを見ると、殆どが極端な『フックフェース』になっていたりします。
そういったクラブで真っ直ぐ飛んでいるうちはいいのですが、やがてスイングが自然とレベルアップしていくうちに、そのようなクラブは間違いなく『足かせ』になるような気がします。
私がゴルフを始めた頃は、『スライス3年、フック5年』とよく言われ、先輩たちからも球が曲がっても気にするな・・・。とにかく思いっきり振れ・・・。と教わってきました。
『ボールは曲がるもの』ということを自然と学んでいたような気がします。

しかし、今はそんな時代ではないような気がしますし、なるべく合理的に考えていくべきなのかもしれません。
クラブの進化がゴルファーの考え方を変えていまったのかもしれませんし、その逆もあるような気がします。
私はこれからもゴルフを続けていくうえで、このようなタイプのアイアンを使うことは、おそらく無いような気がしますが、性能的に優れていることは間違いないと思いますし、人それぞれの好みによるところが大きいような気がします。
私はアイアンに限らず、クラブを構えたときに、これから打つ球筋のイメージが明確に浮かんでくるクラブに安心感を感じますが、『クラブの大きさ』に安心感を感じられる方もたくさんいらっしゃるように思います。
そういった意味でも、このアイアンは、そのような方々にとても大きな安心感を与えてくれるような気がします。
フェースがかなり大きいので、少なくとも『空振り』しそうなマイナスイメージはもたれないのではないでしょうか?
私の好みの『ど真ん中』といったタイプのアイアンではありませんでしたが、こういったアイアンも充分に『アリ』なのだと思います。
今回試打したアイアンは、私にはやや合いづらい部分もあったのですが、ルーツには、これからも色々なタイプのクラブを発表して欲しいです。
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2011年06月24日
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ルーツゴルフ Click ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ Click ドライバー です。

シャフトは ルーツ プレミアムシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は44g、トルクは4.8、バランスはC9、クラブ総重量は292g です。

ルーツのとても品のあるニュードライバーです。
今年『Jyuraku』というドライバーを試打し、その美しさがとても印象的だったのですが、今回のこの『Click』というドライバーも、すごく美しくて、独特の雰囲気を持っています。
ルーツのクラブは、これまであまり接したことがありませんが、『美しい』という印象があります。
そして『アスリートゴルファー用』というよりは、ベテランゴルファーの方に大きな飛距離をもたらす・・・。といったイメージがあります。

『CLICK』とはどんな意味なのでしょうか?
マウスをクリックするの、クリックなのでしょうか?
詳しいことは解りませんが、この角度から見てもすごく美しいです。
シャロー過ぎず、ある程度立体的に見えるところに好感を持ちました。

そして、この『顔』が高級感あふれ、とても美しいです。
すごくいい顔をしています。
これまで、こういった雰囲気のドライバーは投影面積が大きすぎたり、フックフェースがきつ過ぎる物が多く、そのイメージが未だに払拭できませんが、このドライバーはそんな感じは全くしませんでした。
素直な形状をしていますし、この赤がとてもいいアクセントになっていて、オシャレだと思いました。

素振りをしてみた感じは、ある程度予想していた通り『軽さ』が目立ちましたし、シャフトもかなり軟らかく感じました。
しかし、これはあくまでも『想定内』といった感じでしたし、特に驚くようなほどでもありませんでした。
ルーツは、やはりターゲットをあまり広げずに、ベテランゴルファーの方に絞っているんだな・・・。と思いました。
いつか、アスリートゴルファー用のドライバーも試してみたい・・・。と思います。

ボールを前にして構えてみても、すごく整っていて構えやすく感じました。
あまり平べったい感じがしないのがいいです。
それと少しだけフェースが被っているのかな?と思ったのですが、違和感や苦手意識を持ってしまうほどでもなく、これくらいまでならば上手く対処していけそうな感じがしました。
ヘッドのサイズは結構大きめに見えたのですが、店員さんの話によると、このドライバーもルールギリギリの『460cc』のヘッド体積ではなく、いくぶん小さくなっているのだそうです。
やはり『小顔化』は、アスリートモデルに限らず、色々なところに広がっているんだな・・・。と思いました。
あまり大きすぎずに、ある程度小さいほうが、扱いやすいと感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私はこのドライバーの『構え感』に、すごく好感を持ちました。
試打を開始しました。

『打感』は、とてもいい感じだと思いました。
程よい手ごたえが感じられながら、決して硬すぎない打感に好印象を持ちました。

『音』にも、好感を持つことができました。
甲高くなく、結構叩いていっても不満に感じることはありませんでした。
最近は違和感を感じるような音を発するドライバーが少なくなってきていて、全体的に、かなり音のレベルも上がってきているように思います。
今日も『音』に邪魔されず、試打を楽しむことができました。
心地いいインパクト音を耳にしているときは、すごく楽しいときです。

『球のあがりやすさ』という点でも、秀逸です。
『超・シャローヘッドドライバー』を使い慣れておられる方には、ややディープに見えるかもしれませんが、実際はとてもあがりやすいドライバーなので、かなり親しみやすく感じられるのではないでしょうか?
このヘッドに加え、装着されている『プレミアム』というシャフトが、かなり球を上げやすくしてくれているように感じました。

『方向性』という点では、最初の10球ほどは、やや苦戦してしまいました。
ちょっと私にはつかまり過ぎる感じで、左方向へと球が飛び出していきました。
何とか右へ逃がしていこう・・・。と思っていたのですが、このスペック(特にシャフト)だと、私にはやや難しい感じがしました。
しかし、かなり球がつかまりやすいので、スライスに悩んでおられる方には、心強い味方になってくれると思います。

『飛距離性能』という点では、私では弾道が高くなりすぎてしまい、このドライバーの持つ高いパフォーマンスを上手く発揮してあげることができませんでしたが、基本的な性能はとても高いと思います。
これまで『シャローヘッドドライバー』を使っていて、その飛距離に不満を持っておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方々に、一度このドライバーを試してみられることをお勧めしたいと思いました。
気持ちよく球を弾いて飛ばしていきたいベテランゴルファーの方に、マッチしやすいドライバーだと思います。

『操作性』という点では、正直少し苦戦をしてしまいました。
これまでの多くのドライバーのように、『直進性』が高くて、なかなか曲げづらい・・・。という感じでもなかったのですが、今日の私では球がつかまり過ぎてしまい、なかなか思うように曲げていくことができませんでした。
真っ直ぐなラインも描きづらく、右へ曲がるラインはもっと難しく感じてしまいました。
決して左にしか行かないドライバーだとは思わなかったですし、上手く中立な立場もとっていると思うのですが、私にはなかなか上手く打ちこなしていくことができませんでした。
このプレミアムというシャフトも素晴らしいと思いますが、私はまた違ったシャフトで試してみたいと思いました。

今年3度目のルーツのドライバーでしたが、私はこの『Click』というドライバーが一番好感が持てました。
スペック的に私には難しい部分もありましたが、またチャレンジしてみたい・・・。と思うドライバーでした。

特に好感を持つことができたのが、『構えやすさ』『打感』『音』という『フィーリング三大要素』です。
ここがいいと、いくら球が上がり過ぎて、思ったように飛距離を稼いでいくことが出来なくても、またこのフィーリングを味わいたい・・・。と思えてきます。
このドライバーはそんな、高フィーリングのドライバーでした。

右へ球を行かせたくないので、球がつかまりやすいドライバーが欲しいけれど、極端なフックフェースは嫌だ・・・。と仰る方には、このドライバーはかなり心強い味方になってくれるのではないでしょうか?
見た目はすごくスッキリとしていて、高級感溢れるデザインになっていますが、クラブの大切な実力ともいえる『物理的な性能』も、すごく高く、あらゆる面で高性能なドライバーなのだと思いました。

『ヒッタータイプ』・・・。特に私のように『フッカー』には合いづらい部分もありますが、かなり幅広い層に受け入れられやすいドライバーといっていいのではないでしょうか?
ルーツゴルフの『傑作』といっていい、素晴らしいドライバーです。
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2011年02月20日
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ルーツゴルフ The ROOTS ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ The ROOTS ドライバー です。

シャフトは YONJIKU MW シャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は57g、トルクは3.3、バランスはD2、クラブ総重量は307g です。

二度目のルーツのドライバーです。
あまり手にしたことのないメーカーのクラブなので、まだ分からないことも多いのですが、独特な雰囲気を持っている感じがします。
派手さはないですが、とても落ち着いたデザインで、品質の高さを感じさせます。

『SUPER AERMET』というのが、とてもカッコいいです。
いかにもよく飛びそうな感じがします。
『アーメット』という言葉は、初耳ではなくて、まだチタンに流れが行く前のまだメタル全盛時に何度か耳にしたことがあります。
とても硬度が高い・・・。という印象が当時ありました。
『反発力』や『トランポリン効果』が飛距離に大きな影響を与えることが分かり、ある意味フェース面が柔らかいほうがよく飛ぶ・・・。というイメージがありますが、それ以前はフェース面が硬いほうがよく飛ぶ・・・。と言われていた時代もありました。
『硬さで飛ばす』といった考え方のドライバーがたくさんありました。
その頃に、アーメットという言葉を耳にしたような記憶があります。

今は色々な物が取り付けられていることが多い中、このドライバーはいたってシンプルです。
すごくスッキリしている感じがします。
ヒール部分に7個の丸がありますが、どのような効果があるのでしょうか?
それとも単にデザインだけのことなのでしょうか?

『顔』は、とてもオーソドックスで美しいです。
完全な丸型というよりは、やや『面長』な感じもしますが、今はこういったタイプのドライバーが多くなりました。
すごくクセがなくて、こちらの要求にいかようにも対応してくれそうな気がします。
顔の良さという点では、以前試打した『Jyuraku ドライバー』よりも、明らかにこちらのほうがいい印象を持ちました。

素振りをしてみた感じは、もう少ししっかり感があってもいいのかな?と思ったのですが、『SR』というフレックスなどを考えてみても、これくらいが当然なのかな?と思いました。
今は『S』でも、信じられないくらい軟らかい『S』も多いですが、このシャフトのフレックスが『SR』というのは、とても納得できる感じがしました。
最初から『SR』として振っていくことができます。
一振りでフィーリングがバッチリ合う感じではなかったので、何度も素振りを繰り返しました。

ボールを前にして構えた感じは、かなり構えやすくていい印象を持ちました。
いい目の保養ができています。
色々なイメージを描いていくことができました。
どちらかというとフェード系のイメージがしやすく感じました。
試打を開始しました。

『打感』は、正直もうひとつ・・・。だと思いました。
何かしっくりきませんでした。
大きな不満があるというわけではないのですが、打っていても爽快感はあまり感じませんでした。

『音』という点でも、何かこうはっきりしない感じがして、どこかモヤモヤした感じが残ってしまいました。
大きな違和感を感じたりする音ではないのですし、決して変な音だとは思いませんでしたが、私の好みの音ではないと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、まずまず・・・。といった感じです。
ここ数年よく出会ってきている感じの弾道の高さだと思いました。
ロフトが9.5度ということですが、球もよく上がってくれましたし、タフな印象は全く感じないドライバーです。
どちらかといえば、ヒッター向けのドライバーといえるのかもしれませんが、決して敷居が高すぎる感じはしませんでした。
装着されている『YONJIKU MW シャフト』も、それほどタフ過ぎるシャフトではないですし、球をよく上げてくれているように感じました。
このシャフトのフレックスが『SR』ということなので、こう感じたのかもしれませんが、今度『S』を試す機会があれば是非試してみたいと思いました。
おそらく、また印象が変わるはずです。

『安定性』という点では、最近試打してきたドライバーの中でも『中間』の位置にあるような感じがしました。
これまで、かなりシビアなドライバーや、逆になかなか曲げづらいドライバーなどをたくさん試打していると、このドライバーが中間的なポジションに思えてきます。
ミスに対しても、シビア過ぎる感じはしないですし、かといって寛容過ぎる感じでもありません。
いい意味で、『真ん中』を感じさせるドライバーだと思いました。

『飛距離性能』という点では、正直それほど大きなものは感じませんでした。
勿論、このドライバーの性能が低いとは全く思わなかったですし、私自身のスキルの低さがこのドライバーの持つ性能を大きく引き出していくことができなかったのが大きな要因だとは思いますが、今日はいくら球数をこなしていっても、それほど大きく飛距離を稼いでいくことは難しいような気がしました。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
特に不満もなく、左右へ曲げていくことができました。
球も比較的上がりやすいタイプのドライバーだと思いますし、余計なサイドスピンはあまり掛からないような気がしました。
ただ、扱いづらいドライバーではないのですが、球を打っていて、夢中になってしまうようなドライバーではなかったので、もっとフィーリングが合えば、まだまだいい結果が得られるような気がしました。

二回目のルーツのドライバーでしたが、まずまずの試打内容でした。
正直言って、購入意欲は湧きませんでしたが、これからも期待していきたい感じがします。

『ROOTS』といえば、コーヒー好きの私は缶コーヒーを連想してしまうのですが、関係はないのでしょうか?
このメーカーのクラブは、なかなか出会う機会がありませんが、また目にすることがあれば是非試打してみたいと思いました。
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2011年01月22日
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ルーツゴルフ Jyuraku ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ Jyuraku ドライバー です。

シャフトは ルーツ プレミアムシャフト です。
ロフトは10度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は44g、トルクは4.8、バランスはC9、クラブ総重量は286g です。

初めて手にしたルーツゴルフのドライバーです。
以前、アイアンを試打したことがあるのですが、ドライバーは初めてなので、とてもワクワクしました。
今はクラブの名前に英語がつけられているものがほとんどだと思うのですが、こうして日本語がクラブの名前になっているのは、とても新鮮で却ってカッコいい感じがします。
ドライバー自体に日本語がつくことはそれほど多くありませんが、シャフトでは『FUBUKI』や『MIYAZAKI』といったすばらしいシャフトが思い出されます。

『じゅらく』とはどんな意味があるのだろう・・・?と思い、店員さんに聞いてみると、
『楽しくて人の集まりやすい場所』
という答えが返ってきました。
この意味が直接メーカーの意図するネーミングと関係あるのかは私には分かりませんでしたが、とてもいい意味だと思いました。

『ヒール側』

『トゥ側』
ヒール側に2つ、トゥ側に1つ、ウェイトのような物がついています。
これにより、重心距離を短くして球がつかまりやすくなっているのでしょうか?
これまで、このウェイトはたくさん見てきましたが、トゥ側とヒール側の数が異なるのは珍しい感じがします。
ヒール側だけか、両方にあるのならば、同じ数のウェイトをよく見かけてきました。

『パーシモン』を思い出させる、とても美しい『顔』です。
『バルジ』のところが、ちょっと特徴的ではありますが、あらゆる角度から見ても、とても美しいドライバーだと思いました。
美しいクラブは大好きなので、すごくやる気が出てきました。

見た目は結構クラシカルですが、実際は様々なハイテクが搭載されているようで、この相反するデザインがとても面白いと思いました。
同じゴルフをするにしても、美しいクラブでゴルフをするのと、そうでないクラブでゴルフをするのとでは、楽しさが全然違ってきますし、ナイスショットの満足感も違ってきます。
そういった点でも、このドライバーは、かなり大きな期待感を抱かせてくれました。

素振りをしてみた感じは思っていたよりも、かなり軽くて少しとまどいましたが、まずまずの振り感だと思いました。
見た目の美しさから、少しは叩いていけそうな気もしていたのですが、実際はそうでもないのだと思いました。
シャフトも、とても軟らかい感じがしますし、かなりソフトスペックに仕上がっているドライバーだと思いました。
ルーツゴルフのクラブに触れる機会がまだ少ないので、どういったタイプのクラブが多いのかが私は分からないのですが、少なくともこのドライバーや以前試打したアイアンを見ている限りは、かなり『ソフトスペック』のクラブを発表するメーカーなのだと思いました。
日頃、慣れ親しんだメーカーのクラブならば、多少振りづらくても、次第にフィーリングを合わせていくことができますが、今日の私はどこか『よそ行き気分』な感じで振っていました。

ボールを前にして構えた感じは、正直言って少し構えづらく感じました。
普通に構えていても、かなりフェースが被っている感じがします。
おそらくそれをあまり感じさせないようなデザインになっているのだと思いますが、その工夫が余計に難しさを感じさせるような気がしました。
ただ、こういった工夫が施されているドライバーは、これまでもたくさん出会ってきたので、何とか対処はできそうな気がしました。
それ以外にも、いわゆる『プル角』がすごくよく効いている感じがします。
フッカーである私にとっては、かなり難しく感じてしまう『構え感』です。
球がすごくよくつかまりそうな感じがするので、スライスに悩んでおられる方には、とても構えやすく感じられるように思うのですが、私のようなタイプには、かなりハードルが高そうに思えてきました。
普通に構えていても、最初からフェースが左を向いていて、どのように打ってもボールが左にしか行かないような気がするので、それを解消させていくにも、
ここが自分の腕の見せ所だぞ・・・。
と自分自身に言い聞かせ、何とかこの高いハードルを飛び越えてみようと思いました。
試打を開始しました。

最初から、きついフックを連発してしまいました
構えたときの印象通り、かなり球が左へ行きやすい感じがしました。
何とかそうならないように工夫してみたのですが、なかなか対応しきれない私に少し苛立ちました。
こういった苦手なタイプのドライバーで、もっといい球を打てたら自分自身の技量が上がったことを実感できるのですが、現実はとても厳しい結果が待っていました。

『打感」は正直、もうひとつだと思いました。
ソフトな打感ではあるのですが、何と言いますか、やや物足りない感じがしました。
柔らかさの中に、手のひらに伝わる『しっかり感』といいますか、程よい手ごたえを感じたかったのですが、それが少し弱い感じがしました。
『気持ちの高ぶり』が起きてきませんでした。

『音』という点でも、あまりいい感じではありませんでした。
決して耳障りな感じの大きな音ではないのですが、力強い弾道をイメージできる音ではなかったですし、打っていて爽快感を得ることはあまりありませんでした。
時々打点がブレて、「ポコン」という感じの音も耳にしました。
このドライバーは見た目とても美しくて、いかにも高フィーリングな印象があったのですが、見るのと打つのとでは、その印象に大きなギャップがあるような感じがしました。
しかし、決して反発の強いフィーリングではないですし、このドライバーのフィーリングを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。

『球のあがりやすさ』という点では、想像通りの、かなりの高弾道ドライバーだと思いました。
このドライバーは、かなり球のつかまりが良くて弾道も高いので、最近とてもポピュラーになっている『ハイドロードライバー』といっていいのだと思います。
今はメーカー問わず、このようなタイプのドライバーが本当に増えてきました。
今のゴルフの『易しい』を形にしたら、こうなるのでしょうか?
ゴルファーにも様々なタイプがあるので、決して『万人向け』というクラブは存在しないと思いますが、少なくとも多くの支持を得られやすいタイプのドライバーなのだと思います。
明らかに『スインガータイプ』の方にマッチしたドライバーだと思いますし、『ヒッタータイプ』の方には、高く上がりすぎてしまうのではないでしょうか?

『操作性』という点でも、結構苦戦してしまいました。
このような形状のドライバーでは、なかなかボールを操るといった発想になれません。
何とか左へ行きすぎないように気を付けることで精いっぱいでした。
それに加え、シャフトもちょっとソフト過ぎる感じがして、なかなかまとめていくことができませんでした。
タイミングがなかなか合わず、すぐに慣れることができませんでした。

『飛距離性能』という点では、なかなか叩いていくことができなかったせいか、それほど大きなパフォーマンスを感じませんでした。
実際にはもっと高い性能を秘めていると思うのですが、今日の私の弾道ではいい結果を得ることは難しく感じられました。
普段、フェースが開いて当たりやすい方、カット気味にヘッドが入りやすい方などは、このドライバーが持つ『錯覚効果』とでもいうのでしょうか?
お互いがうまく相殺されて、高い直進性が得られ、その結果飛距離性能にも結び付いていくと思うのですが、私のようなタイプには、少し合いづらいドライバーだと思いました。

打っていて気持ち良ければ、自然と気持ちもノッてきて、だんだんといいショットが打てそうな気もしたのですが、今日はなかなかテンションも上がらず、ボールに気持ちを乗せていくこともできませんでした。
こういった日は、その後、いくら球を打ち続けても、決していいように向かわないので、ここで試打を終えることにしました。

今日はあまりいいフィーリングで試打を終えることができませんでしたが、またルーツゴルフのクラブを試打する機会に恵まれたら、気持ちを新たにして試打してみたいです。
ルーツというメーカーのクラブにあまり接したことがないので、これからもどんどん試打できれば・・・。と思いました。
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2009年08月07日
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ルーツゴルフ Jyuraku アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ Jyuraku アイアン の7番 です。

シャフトは Jyuraku シャフト です。
ロフトは29度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は52g、トルクは4.4、バランスはC8です。

初めて試打する、『ルーツ』のアイアンです。
今まで、その名前は聞いていたのですが、こうして手に取って試打できるとは思っていませんでした。
この角度から見ても、かなり『彫りの深い』アイアンであることが解ります。

『ソール幅』も、かなり広く、『アイアン』というよりは『ユーティリティ』といった感じがします。
一般的なアイアンの『薄いソール』には不安感を感じるが、この『厚み』には安心感を感じるという方もたくさんいらっしゃると思います。
かなり重心の低いアイアンだと思いました。
あまり目にしたことのないタイプです。

素振りをしてみても、かなり軽く感じます。
自分にうまく打てるだろうか・・・・?と、やや不安に感じるほどの苦手なタイプのアイアンだと思いました。
『ホーゼル』のデザインが、とても高級感が感じられ、このアイアンもどちらかというと『エグゼクティブ世代』の方を対象としているのだと思いました。
私は出来るだけシンプルなデザインの方が好きなのですが、こうした高級感を感じられるセンスの良いアイアンも嫌いではありません。
ただ、自分が使うには、まだまだ先のことだな・・・・・。と、このアイアンを見つめながら思っていました。
試打アイアンの装着シャフトが『ダイナミックゴールド』だと、それほど素振りを多くしなくても割とすぐに打っていくことができるのですが、このアイアンはそういったアイアンとは相反するタイプだと思ったので、入念に素振りを繰り返しました。

ボールを前にして構えた感じは、ヘッドの大きさを感じつつも、それほど構えづらい感じはしませんでした。
『グース』も目についたのですが、打ちづらさを感じるほどではありませんでした。
『ソールの厚さ』に、やや違和感を感じつつも、こうして構えてみると、なかなかの好印象だと思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、そのすごい『飛距離』です。
かなり飛ぶと思いました。
打つ前は上手く打てるか自信は無かったのですが、1球目から『ナイスショット』が打てたせいか、かなり遠くへ飛ばすことができました。
やはり私の感覚では、このクラブはアイアンというよりは、ユーティリティという感じです。
アイアンで打った感じの弾道ではなく、ユーティリティの感じに近い・・・・。と思いました。
はっきりいいまして、このアイアンは『飛び過ぎ』だと思いました。
アイアンは『飛ばす』というよりは、正確に自分の打ちたい距離を『刻む』為のクラブだと思うのですが、このアイアンにはそういった感覚がなかなか通用しない感じがします。
若い方には、あまり向かないアイアンだと、正直思います。
若いうちは、重量感のあるクラブをどんどん使っていった方がいいと思うのですが、その今まで使ってきたアイアンがきつく感じられるようになってきたら、このようなアイアンがいいパフォーマンスを発揮してくれるのだと思います。

『打感』も、すごくいい感じだと思いました。
このようなアイアンだと、見ただけではなかなか『フィーリング面』は把握しづらいのですが、実際に打ってみると、かなり好印象だと思いました。
すごく『 ソフト 』な感じで、心地良い感じが残りました。
『スイートエリア』も、やはりかなり広めなのだと思いましたし、少々打点がズレたくらいでは、それがシビアには伝わってきませんでした。
なかなか『距離感』を把握しづらい感じはしたのですが、『打った時の打感の良さ』という点では、かなりの好印象でした。

『球の上がりやすさ』という点でも、すごくよく上がりました。
ロフトがかなり立っていますが、その『ストロングロフト』があまり感じられません。
『軟鉄鍛造』で、適度なロフト設定になっている、『ノーマルアイアン』だと、『フェース面』でしっかりとボールを捉え(あるいは『リーディングエッジ』でボールの『赤道』をこする)、その『ギア効果』でボールにスピンをかけ浮かせていく・・・・・。という感じがするのですが、こういったアイアンだとその感覚はなく、『人工的に』といいますか、当たっただけで『必然的に』ボールが浮いてしまう感じです。
『ノーマルアイアン』ですと、打った時の『食いつき感』といいますか、程良い感じの『抵抗感』が感じられ、それがいい感じでボールを上げていける感じもするのですが、このアイアンはボールの前後にヘッドが通過しただけで、自然とボールが上がり遠くへ飛んでいくような感じがしました。
高弾道で遠くへ飛ばしていきたい方には、すごくマッチしているのではないでしょうか?
アイアンには『距離感』よりも、『飛距離』『あがりやすさ』を求めておられる方にもすごくいいパフォーマンスを発揮してくれるアイアンだと思います。

『安定性』という点でも、1球目から運良く『ナイスショット』が打てたからなのか、私はなかなか高いものを感じることができました。
1球目から続けて、何球かはいい感じの球が打てていましたが、そう長くは続いていかないだろう・・・。と思っていました。
この『軽さ』や『バランス』だと、どうしてもヘッドを感じにくくなったり、『オーバースイング』になりそうな気がしていました。
『スイートエリア』の広さは感じつつも、それを上回る『自分のスイングの崩れ』が起きそうな予感がしていました。
しかし、それはこのアイアンのせいではなく、精度の低い私の未熟なスイングに大きな問題があるからだ・・・・・・・。と思いました。

『操作性』という点では、やや苦戦してしまいました。
打つ前に想像していたよりは、はるかに操作しやすい感じもしていたのですが、普段のアイアンのような感覚が通じにくいところも正直感じました。
この大型ヘッドの割には、『球のつかまり』も良く、『フック』や『スライス』も打つには打てたのですが、やはりこのアイアンは『曲がりにくいアイアン』なのだと思います。
それと、やはりこういったシャフト(カーボンシャフト)では、私にはなかなか操作しやすい感じがしませんでした。
どこか、心の中に遠慮してしまう部分があるように感じていました。

今回初めて出会った『ルーツ』のアイアンですが、また目にすることがあったら是非試打してみたいです。
打つ前に抱いていた印象よりも、いい感じがしました。
以前、何かの本でこのメーカーの記事を読んだことがあったのですが、その時に感じていたよりも、今回は好印象を得ることができました。
やはり実際に手にしてみると、色々なことを感じることができるのだと思いました。
私は今、そしてこれから将来も、おそらくこういったタイプのアイアンを使うことはないと思いますが、キャリアを重ねられ、だんだんと若い頃のクラブがきつく感じられるようになった方には、すごく楽に感じられるのではないでしょうか?
昔の距離を、またそれ以上の距離を楽に稼いでいくことのできるアイアンだと思いました。