イオンスポーツ
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2020年06月08日
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イオンスポーツ GIGA HS797 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ GIGA HS797 ユーティリティ のU3です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは21度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は378g です。

イオンスポーツらしい、カッコいいユーティリティです。
ソール形状が独特で、すぐにイオンスポーツだと分かります。
ゴルフクラブに個性は必要ですが、それが変な方向にいってしまうこともあります。
しかし、このクラブはいいほうにいっていて、カッコ良く仕上がっています。

ソールには細い溝があり、先日試打したFWと同じです。

溝は深くないですが、はっきりと溝と認識できる深さになっています。
『段差』といえるような溝もあるので、それぞれ違いがあって面白いです。
強度も関係してくると思うので、あまり広くしたり深くしたりしないほうがいいのだと思います。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側にはウェイトがひとつずつ配置されています。
数字が刻印されていないので、重さは判りません。

ネックの長さは標準的で、調整機能は搭載されていません。

綺麗なフェース面です。
最近はフェース面にもいろいろな工夫が見られますが、このクラブはシンプルなデザインです。

セミディープ形状といっていいでしょうか?
シャロー全盛の今では、少し厚みがあるようにも見えますが、UTはドライバーやFWほどヘッドを大きくできないので、極端なシャローは難しいような気もします。
アイアンが好きな方はある程度ディープなほうが好みだと思いますが、ウッド系を好まれる方は、シャロータイプのほうが好まれやすいのかもしれません。

オーソドックスな顔をしています。
少しラージサイズに見えました。

素振りをして、タイミングをすぐに合わせることができました。
最近はスチールが挿してあるUTは珍しいですが、UTを『アイアンテイスト』で打ちたい私は、スチールだと何故か安心感があります。
飛距離を追求していくのであれば、カーボンのほうが有利な気がしますが、『飛ばす』というよりは『狙ったところに置いておきたい』という思いが強くなると、スチールは魅力的です。
スチールもカーボンも、昔よりは今のほうが飛躍的に進化しました。
ヘッドと違い、なかなか目で見ただけでは、その性能などが分かりづらいですが、今は選ぶのが難しいくらい、いいシャフトがたくさんあります。

ボールを前にして構えてみると、やはり少し大きく見えましたが、特に問題のない範囲です。
あまり大きすぎてしまうと、イメージが出づらいこともありますが、今日はそれがありませんでした。
ただ私の好みからすると、もう少し小ぶりなほうがいいですが、これくらいの大きさのほうが安心感があるという方も多いのではないでしょうか?
試打を開始しました

『打感』は良いです。
心地よい感触が手に残りました。

『音』も静かで良いです。
かなり好感が持てる音です。
静かな音ですが、ボヤけた感じはなく、しっかりと『芯』のある音です。
もっと大きくて高い音がいいという方もいらっしゃると思いますが、私はこれくらいがちょうどいいです。
気持ちよく振り抜くことができました。

球はあがりやすいです。
カッコいいですし、アスリート色の強いクラブですが、タフな印象はありませんでした。
打ち出しも高く、しっかりとキャリーを出していくことができました。

『安定性』も高く、シビアさは全く感じません。
やや大顔なタイプですが、その分スイートエリアも広くなっているのでしょうか?
ソールに組み込まれているウェイトも効果を発揮しているのだと思います。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じですが、今のUTの中では平均的といえるでしょうか?
特別よく飛ぶという印象はありませんが、安定してしっかりとキャリーを出していけるので、実戦向きのクラブだな・・・。と思いました。

『操作性』は、まずまずです。
クセのない顔をしていますが、『マニュアル系』というよりは、どちらかというと『オートマ系』といった印象をもちました。
左右に曲げることはできましたが、大らかさが勝ってしまい、それほど敏感に反応する感じではありませんでした。
少し大顔タイプではありますが、球はしっかりとつかまえてくれました。
試打後の感想

カッコ良さと易しさの両立ができているクラブです。

ソールには色々な工夫が見られますが、フィーリングを邪魔していないのがいいです。

特別秀でた感じはしませんが、その分『丸い性格』といったらいいでしょうか?
どの点でもバランス良く優れているので、安心して使っていけそうです。

これからもイオンスポーツのクラブには注目していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2020年03月22日
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イオンスポーツ GIGA HS797 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ GIGA HS797 フェアウェイウッド の5番です。

シャフトは FUJIKURA Speeder EVOLUTION VI FW です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は67.5g、トルクは4.1、キックポイントは中調子 です。

とてもカッコいい、イオンスポーツのフェアウェイウッドです。
以前、ドライバーを試打することができたのですが、今日はフェアウェイウッドを手にすることができました。
イオンスポーツのクラブを手にする機会は多くないのですが、いい印象が残っています。

メカニカルなデザインで重量感を感じさせるのがいいです。
ヘッドに軽量感をもちたい方もいらっしゃると思いますが、私はどちらかというと重量感を感じたいので、このクラブの雰囲気や質感は好感が持てます。
ヘッドが利いているクラブが昔から好きです。
シャロータイプではありますが、今はもっとシャローなものが多くなっているので、そういう意味では、やや厚みがあるといえるような気がします。

独特なソール形状です。
過去のモデルのような形状ではないですが、このデザインを見るだけでGIGAだと分かります。
クラブの『没個性化』が進んで久しいですが、クラブには個性が大切だと思います。
イオンスポーツのクラブには、その個性が感じられるので魅力的です。
カッコいいデザインなのですが、細部の仕上げなど、少し雑な感じがありました。
かなり細かくて性能とは直接関係ないですし、そんなの気にしないよ・・・。という方も多いと思いますが目に付きました。
仕上げに均一性がないといいますか、少し粗さが見られたのが残念です。
ゴルフクラブには『鍛造感』と『鋳物感』があるものに分けられるのですが、このクラブは後者でした。
決して良くないデザインではないですし、むしろ好感が持てるのですが、『目で惚れる』ということはありませんでした。
しかし、これはカッコいいクラブというイメージのあるイオンスポーツだから、少し厳しめに見ているのかな?と自分自身に問いただしました。
これくらいといいますか、これよりも質感の良くないクラブは今でもたくさんありますし、このクラブに大きな不満があるわけではありません。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれひとつずつウェイトが配置されています。
今のウッド系クラブの中では小さいほうだと思います。
数字が刻印されていないので、重さは判りません。
今のクラブの中では小さいウェイトですし、交換するタイプではないのかもしれません。

ソールにある凹みと、溝はお馴染みです。
色々な工夫が見られますが、これは『飽きない工夫』だな・・・。と思いました。
ゴチャゴチャ感がないので、好感が持てます。

溝は深くないですが、この浅さが絶妙なのかもしれませんが、まだ分からないことも多いような気がします。
クラブ作りは奥が深いです。

ネックの長さは適度にあって、調整機能は搭載されていません。

綺麗なフェース面です。
今はフェース面も色々な工夫が見られるようになりましたが、このクラブはとてもシンプルです。
いわゆる『アスリートモデル』と呼ばれるクラブに、このようなデザインが昔から多いような気がします。
このクラブの場合は7本ですが、スコアラインの数もメーカーやモデルによって、全く違います。
どれがベストなのでしょうか?

シャロー感のあるヘッドですが、今はもっとシャローなものが一般的になっているので、セミシャローといったところでしょうか?
超シャローも素晴らしいですが、適度に厚みがあると、上から打つイメージが出しやすいので、私は好きです。

すごくいい顔をしています。
イオンスポーツのクラブは顔がいいイメージがあるので、期待はしていたのですが、その期待通りでした。
最近はドライバーに限らずフェアウェイウッドでも『つかまえ顔』が多いので、このクラブもそのようになっているのかと思っていましたが違いました。
『逃がし顔』というほどではありませんが、すごくスクエアな感じがして、見ているだけでいいイメージが浮かんできます。
なんと言いますか、背筋がピンと伸びている感じがします。
フェースが強く左を向いていると、『お辞儀をしている』といいますか、『腰が曲がった』印象をもつことがあるのですが、このクラブは違いました。
スッと伸びている感じで、すっきりしています。
今はフックフェースも多いですし、フック系の顔を好まれる方には、やや親しみづらい顔といえるのかもしれません。
しかし、私はこのような昔からあるオーソドックスな顔が好きです。
私がフッカーだから、このような顔を好むのかもしれませんが、フェードヒッターの方でもフックフェースが苦手で、このようなすっきりした顔を好むという方も多いのではないでしょうか?

最近はカーボンコンポジットが流行っていますし、ドライバーではカーボンのような模様があったのを覚えているので、このクラブもそうなのかな?と思い、近くで見てみたのですが、カーボンの模様は見られませんでした。
カーボンクラウンではないのかもしれないですが、詳しいことは分かりません。

素振りをしてみても、いい感じです。
適度な重量もあり、タイミングがとりやすいです。
パーツ(ヘッド)メーカーの長所といえるでしょうか?
大手有名メーカーの『吊るし』のクラブのように、シャフトとのセットでの販売ではないので、好みのシャフトを最初から挿せるということもありますし、よりヘッドのポテンシャルを発揮できるように、シャフトを厳選できるのがいいです。
ドライバーほどFWはシャフトをこだわらない・・・。という方もいらっしゃるかもしれませんが、当然ながらFWもシャフトは重要なので、こだわっていきたいです。
一時期に比べ、今は標準装備されているシャフトの質も良くなってきているように思いますが、まだまだ『アンダー過ぎる』ような気がしているのは私だけでしょうか?
もっとシャフトがしっかりしているほうが気持ちよく振れるのにな・・・。と思うこともありますが、ハードで振れないという方もいらっしゃると思うので、一概にはいえないところもあるのですが・・・。
今日はすぐにタイミングを取ることができました。

ボールを前にして構えてみても、とても良いです。
素直な顔をしていて構えやすいです。
先ほども書きましたが、最近は『つかまえ系』の顔をしたものが多く、アドレスの取り方を少し変えることがあるのですが、今日はいつも通りで変える必要は全くありませんでした。
ボールとの大きさの対比もいいです。
お互いが引き合っているような感じです。
イメージとしては、宇宙戦艦ヤマトのガミラス星とイスカンダル星が引き合っているような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
ちょっと飛躍しすぎのような気もしますが、構えていて、そんなことを思い出しました。
『顔』として見ていたときはそれほど感じなかったのですが、こうしてボールを前にして構えてみると、逃がすイメージも出しやすくて好感が持てました。
私は逃がすイメージが出せるクラブが好きで、安心感をもてるので、さらに好感度が増しました。
方向性を気にせずに、気持ちよく振っていけそうです。
クリークなので構えているとフェース面がよく見えますが、『見えすぎないのがいい』です。
今は見えすぎのクラブが多く、少し雑念が浮かんでくることがあるのですが、今日は頭の中がとてもクリアです。
思わず笑顔になれました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで良いです。
フェース面を見たときから、柔らかそうな印象をもっていたのですが、その通りのフィーリングでした。
弾き感がありながらも、心地よい打感が残っていて、カップフェース独特の打感といっていいのかもしれません。
今でもフェアウェイウッドは、やや硬めといいますか、しっかりとしたフィーリングのものが多いですが、このクラブの打感はソフトで、まるでドライバーを打っているかのようです。
打感だけでいえば、ドライバーと遜色ありません。
『球当たり(球へのコンタクト)』が優しいFWです。

『音』も控えめな感じで、とても良いです。
なんと言いますか、球のスピード感と勢いを感じさせてくれる音です。
音は重要な部分ですが、その音がとても良くて好感が持てました。
球の行方を知らせてくれない音も、これまで経験してきましたが、この音はしっかりと知らせてくれました。
実際にボールは離れていっていますが、しっかりと『音という名の糸』でつながっている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
耳(主に左耳)で球の方向と高さを感じ取ることができました。
こういうクラブで練習していると、ビギナー時代からの私の悪い癖である『ヘッドアップ』を抑えていけます。

クリークということもあり、直打ちでも充分あげてくれました。
カッコいいクラブですが、タフな印象はありません。
今のクラブの中では普通といったところでしょうか?
タフなクラブではありませんが、スインガー向けというよりは、ヒッター向けだと思います。
しっかりと振っていきたい方に合いやすいクラブです。

『安定性』も、なかなかいい感じです。
構えやすいのでラインをイメージしやすいですし、シャフトもしっかりしているので、ブレる感じがしません。
普通に打っていけば、大きなミスにはつながらないような気さえしてきます。
ウッド系は全てフックフェースという方もいらっしゃると思いますが、クリークのようにヘッドが小さくなると、それほどフェースを被せる必要はないのではないでしょうか?
小顔なので、ドライバーと違い『小回り』が利くので、充分つかまえていけると思います。
逆にフックがきつくなると、難易度があがってしまうような気がします。
シビアさは全く感じないですが、曲げにくいオートマチック系でもないので、高い直進性を好み、絶対に曲げたくないという方には、少しハードルが高いところがあるかもしれません。

『飛距離性能』は、かなり高いです。
今のクリークの中でも、トップクラスといえるのではないでしょうか?
ソフトな打感から繰り広げられる素早い弾道といったらいいでしょうか?
『球足』が早く、グーンと伸びていく感じで、効率よく飛ばしていけます。
昔のように『スピン過多』で大きく距離をロスすることもありません。
クラブに任せて気持ちよく振っていくだけです。
クリークなので、クリークらしい球のあがりやすさや易しさがありながら、弾道の強さや飛びの性能はスプーンに匹敵するほどです。
今のアイアンの飛びは、主にロフトを立てることによる飛びで『番手ずらし』が起きていて、正直私はあまりいいとは思っていないのですが、ウッド系が飛ぶのは大歓迎です。
このように易しく飛ばせるクリークがあると、コースでも心強いだろうと思いました。

『操作性』も高く、左右へも曲げることができました。
最近ではやや少なくなっていますが、クセが無く、『ニュートラル』なタイプです。
左右へも同じように反応してくれました。
ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にもマッチしやすいのではないでしょうか?
必要以上に球を捕まえないので、ラインを出しやすいです。
しかし、スライサーの方で、クラブによってスライスを抑えていきたい・・・。という方には合いづらいところがあるかもしれません。
試打後の感想

カッコいいクラブなので、打つ前からワクワクしていたのですが、実際に試打しても楽しめました。
何しろ『男前』で構えやすいですし、打感も『エクセレント』です。
フィーリングで楽しめるクラブです。
最近はこのようなクラブが少なくなってきているような気がしていたので、嬉しくなりました。

フィーリング性能が高いFWですが、決してフィーリングだけではありません。
『飛距離』という、多くの方が求めるものにおいても、高いレベルにあるクラブです。
クリークとは思えないほど、飛びに対しての高いポテンシャルをもっています。
今度機会があれば、是非スプーンも試してみたいです。

とてもカッコいいクラブですが、決してハードルの高いクラブではありません。
むしろ、かなり親しみやすい性格をしていると思います。
クリークだからそう感じたのかもしれませんが、今日の感じだと、おそらくスプーンも同じ性質をもっているような気がします。

しかし先ほども書きましたが、ヒッター向けのクラブなのは間違いないので、幅広い層を対象にしたクラブではないと思います。
他のクラブのように、『お助け機能』がそれほどあるわけではないですし、ミスをミスと感じさせない性能があるわけでもありません。
ラインもしっかりとイメージして、そこに乗せる必要がありますが、逆にそれができる方には、とても易しいクラブといえるのではないでしょうか?

親しみやすさもありますが、余計な『お助け機能』はなく、あくまでもプレイヤーがもつ『イメージ力』や『スイング力』で打っていけるクラブだと思いました。
イニシアチブをクラブがもつのではなく、プレイヤーに委ねてくれているように感じられ、そこがまたとても気に入りました。
このクラブのおかげで、楽しい気分で練習場を後にすることができました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2020年03月08日
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イオンスポーツ CP1 GIGA FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ CP1 GIGA FORGED アイアン の7番です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR120 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は430g です。

とても綺麗で質感の良い、イオンスポーツのアイアンです。
イオンスポーツはドライバーの印象が強いのですが、アイアンやウェッジにも、いいものが揃っています。
先日試打したアイアンやウェッジはとても気に入っています。

ヒール側には『GIGA FORGED』の文字が刻まれています。
普通の鍛造ではなく、GIGA独自の鍛造技術によって生み出されているのでしょうか?
『鍛造』というと、昔からの『刀鍛冶』さんが真っ赤に熱せられた鉄を叩いていくイメージがあるのですが、このアイアンはマシンで鍛造されているような印象を受けます。
『手作り感』は全くありませんが、これはこれでアリです。

とてもシャープで形が整ったアイアンですが、小顔ではなく、セミラージサイズといっていいほどの大きさがあります。
『CAD設計』『コンピュータ制御』といった感じがしますが、こういったタイプのアイアンもまた魅力的です。
ミリ単位で緻密な計算がされているのでしょうか?
温度でいうと『温かみ』よりも『冷たさ』を感じさせるクールな質感ですが、すごく均整がとれていて美しいです。
チープさは全くなく、質感が良くて高級感もあります。
おそらく、これは高価なアイアンだろう・・・。と思いました。

ポケットタイプのアイアンですが、バックフェースが必要以上に膨れていないのがいいです。
これくらいであれば、構えたときにも邪魔にならないだろうな・・・。と思いました。
今もポケキャビは多く見られますが、最近はこのような『構え感』にも配慮されたアイアンが多くなっています。

トップラインはちょっと厚めかな?と思いましたが、気になるほどではありません。

ソール幅は、少しワイドですが、今のアイアンはこれくらいが標準的といえます。
トゥからヒールにかけてテーパーになっているのではなく、ストレートに近いタイプです。
ストレートに近いですが、完全な真っ直ぐではなく、中央付近が少し膨らんでいるように見えます。
アイアンのソールにも、いろいろなタイプがあって面白いです。

ソール形状は平らに近いですが、微妙に丸みを帯びています。

リーディングエッジも丸みを帯びていて、抜けが良さそうです。

トレーリングエッジの削りが大きく目立っています。

ネックは、やや短めですが、今はよく見られる長さです。
ヘッド全体の雰囲気などから、重量感を感じさせます。

フェース面にミーリングはありません。
ごく普通の見慣れたフェース面です。
ヘッドに色々な工夫がされているようですが、フェース面には特にこだわっていないのかもしれません。

素振りをしてみると、いい感じです。
タイミングもとりやすく、すぐにでも打っていけそうです。
シャフトが余計な動きをしないので、しっかりと最後まで振り切ることができます。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
こうして構えるまでは、ちょっとクセがあるだろうと予想していましたが違いました。
これまではクセのある顔をしたイージー系アイアンが多かったのですが、最近はいい顔をしたイージー系が多くなってきているようです。
やや面長な感じではありますが、『大顔』というほどでもなく、これならばイメージがブレることもありません。
グースの利きが抑えられているのがいいです。
弱めのセミグースといったところでしょうか?
グースタイプが苦手な私は好感が持てますし、構えやすいです。
私の感覚では、やや面長なノーマルフェースです。
試打を開始しました

『打感』は、やや硬めです。
外見とマッチしたフィーリングといっていいように思います。
フォージドアイアンではありながら、独特の柔らかさや『乗っかり感』はありませんでした。
フェースに球が乗る感覚ではなく、『球離れ感』『弾き感』のほうが強く感じられました。
『フィーリング系』ではなく、『イージー系』『ディスタンス系』に多いフィーリングです。

球はよくあがってくれました。
カッコいいアイアンですが、タフなアイアンではありません。
ワイドソールやポケット構造による、重心の低さや深さがよく機能しているようです。
これだけ重心が低くてあがりやすいと、ダウンブローが苦手で、レベルブローで打っていきたいという方にも扱いやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
見た目以上にハードルが低く、親しみやすさが魅力です。

『安定性』も高く、完全なる『オートマチック系アイアン』です。
打点のブレにも寛容で、球筋が乱れにくいです。
慣性モーメントも、かなり高そうに感じられます。
構えやすかったからでしょうか?
ダフることもなかったですし、ラインを出しやすく、ずっと安定して一本の線を描いていけました。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
軽く振って大きなキャリーを稼げる、ディスタンス系アイアンです。
まさに今時のアイアンといっていいように思います。
約2番手くらい違いますが、今はこういう『番手無視』のアイアンが多いので、特別驚くことはありません。
球離れが速く、『弾き系アイアン』です。
フォージドアイアンといってもいろいろとあるものだな・・・。と思いました。
私がフォージドアイアンに求めるものと、大きくかけ離れているところもありますが、これこそが『現代風』といっていいように思います。
しっかり振ってもいいですが、軽くなでるような感じで打っても、ボールを遠くに飛ばしてくれるアイアンなので、多くのゴルファーの支持を集めやすいのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずです。
『くっつき感』が無いので、『乗せて運ぶ』感覚が出せなかったのですが、ヘッドが大きすぎずクセも特に無いので、左右へ小さく曲げることができました。
どちらかというと『男前』に近い顔をしていますが、敏感に反応するタイプではなく、『大船感』といいますか、いい意味での『鈍感さ』をもっています。
この鈍感さに魅力を感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも対応しやすいアイアンだと思いますが、強いグースタイプを好まれる方には、球がつかまりきらず右に抜けてしまいやすくなるかもしれません。
そういった意味では好みが分かれるところだと思いますが、私はこういった中性的なところに好感が持てます。
試打後の感想

メカニカルな雰囲気と、丁寧な仕上げ。
質感も良くて高級感があり、打つ前から目で楽しむことができました。
ドライバーなどと同じように、イオンスポーツのクラブには『高級感』という言葉が似合います。
チープなクラブは似合いません。

外見だけでなく、クラブの性能もバランスがとれていて、いいアイアンだな・・・。と思いました。
美しくてカッコいいアイアンだけど、飛距離も求めていくというメーカーの姿勢がうかがえます。

ディスタンス系ではありますが、『最高峰の飛び』というわけではなく、このアイアンよりも飛距離性能の優れているアイアンはいくつもあります。
よく飛ぶアイアンですが、『飛びすぎない』アイアンといえるのかもしれません。

私には『飛びすぎる』アイアンですが、今はこれくらいが一番ニーズがあるような気もします。
球もあがりやすく安定性も優れているので、カッコいいオートマ系アイアンを求めておられる方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

バッグに入れていてもカッコいいですし、所有感を満たせます。
易しいけど不格好で、あまり人に見られたくないアイアンというのは、結構あると思います。
私はたくさん出会ってきました。
しかし、このアイアンは易しいという前提がありながら、見た目も良くて高級感があります。
周りからも一目置かれやすいアイアンといえるのではないでしょうか?

これからもイオンスポーツには期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2020年01月23日
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イオンスポーツ ツアープライド M2 アイアン

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ ツアープライド M2 アイアン の7番です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR120 です。
ロフトは33度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS です。

イオンスポーツの、とてもカッコいいアイアンです。
ひと目見て、強く惹かれました。
今はハイテクタイプのアイアンも多く見かけるようになりましたが、その流れとは逆を行く、このシンプルさがたまりません。

オーソドックスなタイプのハーフキャビティです。
このキャビティ形状は、これまでも他のメーカーで試打してきました。
大きさもちょうどいいです。

バックフェースにはFORGEDの文字があり、いい雰囲気を醸し出しています。
今はフォージド人気が高まっているようで、多くのメーカーが採用していますが、一口にフォージドといっても、いろいろあるようです。
このアイアンは昔ながらの本格的なタイプです。
『ごまかしが無い』といいますか、『ピュア』な感じがします。
いろいろなアイアンを試打していると、時には仕上げが雑なものにも出会いますし、メッキにムラがあるものにも出会います。
このアイアンは丁寧に仕上げられていますし、メッキも綺麗です。

彫りの深さは標準的です。
昔からある形状です。
こうして見ると、重心がかなり下がっているようにも思えてきますが、実際はそれほどでもないということが経験で分かっています。
しかし、昔のような高重心タイプではないことも明らかです。

トップラインの厚みは適正です。
この角度から見ても、何ともいえない魅力があります。

ソール幅は標準的ですが、今はワイド化が進んでいるので、そういう意味では、やや狭いほうといえるかもしれません。
リーディングエッジは真っ直ぐに近いですが、トレーリングエッジは弧を描いています。

ソール形状はそれほどシャープという感じはなくて丸みもあり、リーディングエッジやトレーリングエッジには微妙な削りが見られます。

ネックは少し短く見えたのですが、これも今のアイアンでは標準的といえるでしょうか?
やや『寸胴タイプ』に見えました。
ネックの太さはストレートではなく、ややテーパーになっています。
微妙にグースが利いているのも分かりました。

ホーゼルには『MADE IN JAPAN』の文字が刻印されていました。
日本製というのはとても魅力的で好感度もあがります。
この何ともいえない素晴らしい質感から、ひょっとしたらゴルフクラブの聖地である『兵庫産』かな?などと思いながら見ていました。
実際はどうなのか分かりませんが、すごくいい雰囲気があります。
アイアン好きの私のスイッチを、このアイアンが押しました。
私の目がキラキラと輝きながら、このクラブを見ていました。

フェース面にミーリングは無くシンプルです。

素振りをしてみても、タイミングがとりやすくて、とてもいいです。
親近感のもてる『振り感』といっていいかもしれません。
このようなタイプのアイアンには、適度な重量があったほうが、易しくなるような気がします。
軽すぎてしまうと、逆に安定性を欠いてしまうかもしれません。
なので軽量タイプのアイアンは、ラージサイズのオートマ系ヘッドのほうが理にかなっているような気がします。

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
小ぶりなセミグースタイプです。
私はストレートタイプが好きで、強いグースは苦手なのですが、これくらいのグースであれば、何の問題もありません。
グースが少し利いているので、どちらかといえばフック系のイメージのほうが強く出たのですが、特に気にするほどではないように感じました。
試打を開始しました

『打感』はとても良いです。
独特の柔らかさがありながら、『球の乗っかり感』があって、『乗せて運ぶ』ことができました。
インパクトからフォローにかけて、フェース面にボールをくっつけて運ぶイメージ・・・。といったらいいでしょうか?
こういった感覚はディスタンス系の弾きの強いアイアンでは味わえません。
この乗せる感覚があるからこそ、微妙なコントロールが利きやすくなります。

『球のあがりやすさ』という点では普通ですが、特別な工夫がされているようには感じなかったですし、幅広い層には対応していないような気がします。
人によって好みがはっきりと分かれるアイアンです。
明らかにヒッター向けのアイアンといっていいように思います。
昔ながらのベーシックなタイプで、ある程度のHSが無いと、球は浮いてくれないかもしれません。

『安定性』という点では、ある程度の正直さがあって、それほど寛容ではないです。
『易しすぎない』のが魅力ではありますが、こういったところに不満をもたれる方もいらっしゃるかもしれません。
しっかりヒットして、そこから運ぶイメージがとても出しやすいです。
曖昧さが無い分だけ、『明確さ』といいますか、しっかりとインパクトを感じながらターゲットまで運ぶことができました。
つくづく、アイアンは『飛ばす』クラブではなく、ターゲットまで『運ぶ』あるいは『刻む』クラブだな・・・。と感じました。

『飛距離性能』は普通ですが、今のディスタンス系アイアンと比べると、明らかに飛ばないほうなので、アイアンに飛距離性能を求めておられる方には物足りないところがあるかもしれません。
私はもう少しロフトを寝かせたほうが『出球のイメージ』が出しやすいような気がしたので、もしこのアイアンを購入したら、間違いなくロフト調整はすると思います。
購入後も、自分好みに簡単にカスタマイズできるのが、軟鉄アイアンのいいところです。
ステンレス系には無い魅力です。
『素材の力』といっていいかもしれません。

『操作性』はかなり高く、左右へ大きく曲げることができました。
キャビティタイプでありながら、マッスルバックに近い、鋭い反応をしてくれるのがハーフキャビティの魅力ともいえます。
グースが利いていて球がしっかりとつかまりやすいので、どちらかといえばドロー系のほうが自然な感じがしましたが、フェード系も易しくて普通に打つことができました。
ヘッドが大きすぎないのもいいです。
これがもし、ラージサイズであれば、このような反応の良さは、かき消されてしまうような気がします。
試打後の感想

打つ前に、まずは目で質感を楽しみ、実際に打ってみて、手や耳などでグッドフィーリングを楽しむことができました。

すごくシンプルでベーシックなタイプのアイアンです。

今は『複合素材』が当たり前のようになってきていますが、このアイアンにはそういったところが見られません。

クラブを作るときに、作り手が必要以上に手を加えすぎていないので、製品となって世に出回ってラストユーザーの手に渡り、その人の手によって、完成するといえるのかもしれません。
プレイヤー(ユーザー)の感覚を取り込む余地を残してくれているように感じます。

ハイテク感は無くベーシックなタイプですが、こういうタイプは飽きないですし、長く使っていけるタイプです。
『皮膚感覚』で馴染んでいけるアイアンといえるのではないでしょうか?
一球一球試打しながら、すごくいい時間を過ごすことができました。
クラブと会話できたような気もします。

心に残る、名器といえる素晴らしいアイアンです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2019年12月14日
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イオンスポーツ TW wedge

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ TW wedge の58度 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子、クラブ総重量は470g です。

久しぶりに出会った、イオンスポーツのウェッジです。
以前TW15というウェッジを試打したことがあるのですが、とてもいい印象が残っています。
この新しいウェッジも、その流れをくんでいるようです。

オーソドックスで、本格派な感じのウェッジです。
今は『イージー系』のウェッジもたくさん見られますが、このウェッジはそういうタイプとは異なります。
適度な厚みがあって、重厚感を醸し出しています。

トゥ側のTWの刻印が目立っています。
TWというと、私はタイガー・ウッズ選手やホンマのツアーワールドを連想するのですが、このウェッジはTOUR WEDGEと刻印されているので、すぐに違うことが分かりました。
契約プロが使っているモデルなのでしょうか?

ヒール側に2つあるウェイトがよく目立っています。
前に試打したモデルは等間隔に配置されていましたが、このウェッジはヒール側に寄っています。
全体的に配置されているのもいいですが、ヒール側に寄っていたほうが私は好感が持てます。
今はやっていませんが、このようなウェイトが組み込まれなかった時代、私はヒール側にたくさんの鉛を重ねて貼っていたことがありました。
自分なりに色々な位置に貼って試してみたところ、ヒール側に厚めに貼ったのが、一番スピンが利きました。
なので、このウェッジの配置はとてもいいと思います。
専用の工具を使えば、簡単に取り外せそうです。
すぐ側に『GIGA FORGED』と刻印されていたので、GIGA特有の特別な鍛造がされているのかもしれません。

トゥ側にはビスのようなものがありました。
どういう意味があるのか尋ねたところ、ウェイトを替えるためのものなのだそうです。
ウェイトを交換できるタイプなのだということが分かりました。
このようなシステムはドライバーなどでは、すっかりお馴染みになりましたが、ウェッジにも見られるようになってきましたし、近いうちにアイアンにも採用され始めるのではないでしょうか?
しかし、バランスなども大切ですし、もっといえばライ角が合っていないと方向性が出しにくいので、そういったことを自分で替えられるような時代も来るかもしれません。
クラブの進化は止まりません。


このテーパーなトップラインはお馴染みになりました。
多くのメーカーで採用されていますが、このイオンスポーツのウェッジはそれがかなり極端に見えます。
しかし、クラブの外観を壊していません。
エッジが利いていて、シャープな感じがします。

フラットタイプのバックフェースです。
今はキャビティタイプも見られるようになってきましたが、やはり、このようなフラットバック構造が基本だと思います。
しかし、キャビティ構造でないと嫌だ・・・。という方もいらっしゃると思いますし、クラブの好みは多様化してきました。
私がビギナーの頃は、お店にあるクラブを選ぶしか選択肢が無かったのですが、今は最初から自分好みのクラブを選べるような時代になりました。
今はハイレベルなクラブが溢れている、贅沢な時代です。

トップラインは、やや厚めではありますが、ボテッとしたところはなく、いい雰囲気があります。
トゥからヒールにかけて同じ厚みではなく、トゥのほうが少し厚くなっています。
これにも絶妙な重量配分がされているのでしょうか?

ソール幅はワイドですが、広さというよりも、その独特なソール形状に目が行きました。
色々なウェッジを試打してきましたが、かなり珍しいです。
しかしネック側がキュッと絞り込まれているので、いい顔をしているだろうな・・・。と思いました。
トゥからヒールにかけてテーパーになっているウェッジもありますが、今はこのようにストレートに近いタイプも多くなってきています。
こうして見ても、何といいますかメカニカルな印象をもちました。
ちょっと変わっているな・・・。と思ったのですが、軟鉄の質感が何ともいえない、いい雰囲気を醸し出していて、目を細めながら見ていました。


二分割されたようなソール形状で、特にトレーリングエッジ側の削りが目立っていました。
開いたときの抜けにこだわっているのでしょうか?
今のウェッジは、ソールのバリエーションが多様化してきました。
アプローチが苦手だという方は、ウェッジのソールがひょっとしたら合っていないことも考えられますし、ウェッジを替えることによって、アプローチの精度が高まってくることもあるので、軽視できない部分です。

ネックの長さは適度にあります。
ウェッジには適した長さといいますか、安心できる長さです。
これくらいの長さがあれば、しっかりとスピンが利いてくれるだろうな・・・。と、経験上思います。
ショートタイプのウェッジもありますが、私はやや親しみづらい感じがします。
こうして見ても、ほぼストレートタイプで、太すぎず、『首長(くびなが)美人』タイプだな・・・。と思いながら見ていました。
ますます、このウェッジに対する興味が湧きました。

フェース面にはミーリングがありました。
スコアラインと平行に刻まれているものと、円を描くような細かいものの2種類があります。
『ハイブリッドミーリング』といっていいでしょうか?
このミーリングもメーカーによって色々なタイプがあるので、どれが一番なのかは分かりませんが、興味深いところでもあります。
フェース面を指で触ってみると、かなりザラザラ感がありました。

すごくいい顔をしていて構えやすいです。
オーソドックスな美顔です。
フェース面やソールなど、色々なところに工夫が見られますが、『構えやすさ』は崩れていません。
『和の顔』といったらいいでしょうか?
優しい感じの親しみやすい印象をもたせてくれます。
ストレートタイプなので、グースタイプを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれません。

フェースを開いて構えてみたのですが、邪魔するところがなく、とても開きやすいです。
基本、開いて使うことが多いウェッジは、この『開きやすさ』が重要なポイントになってきますが、このウェッジはかなりいい感じです。
こうして構えていても、ミーリングは殆ど気になりません。
スコアラインが丁寧に刻まれていて美しいな・・・。と思いました。
試打を開始しました

『打感』はソフトでありながら、食いつき感が強烈でした。
かなりの『摩擦係数』があるように感じられます。
フェース面にあるミーリングがよく効いているのは間違いありません。
ソフトなタッチと強烈な食いつき感を同時に味わえるウェッジです。

『スピン性能』は、かなり高いです。
激スピンタイプのウェッジです。
ボールをヤスリで削るかのようにバックスピンが掛かる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
結構強めに打ち出していって、急ブレーキを掛けて止めるイメージが欲しい方には、かなり頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
今はウェッジのスピン性能が高くなってきましたが、このウェッジはその中でも、ハイレベルなのは間違いありません。
角溝が禁止されても、メーカーの努力によって、変わらないスピンを簡単に手に入れられるようになってきました。

『安定性』という点では、普通といっていいと思います。
構えやすいのでラインも出しやすくブレる感じはしませんが、キャビティタイプのような寛容さとはまたちょっと違うような気もします。
『易しすぎない』ので、そこがまたいいところといえるのではないでしょうか?

『球のあがりやすさ』という点でも、好感が持てました。
球を拾いやすく、出球のイメージが合いやすいです。
適度に重量があるので、その重さを利用して(ヘッドを落とすようにして)、自然と球が浮いてくれる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
このバランスが絶妙です。
軽量タイプだと、なかなかこのような感覚は味わえません。

『操作性』は高く、色々な球で遊ぶことができました。
『乗りの良さ』で楽しめるウェッジといったらいいでしょうか?
ロブ系のショットもすごくイージーです。
ソールの削りが威力を発揮しているのは間違いありません。
フェースの開き具合も、いろいろと微調整できました。

構えやすくて、出球の高さが合いやすいので、距離感もすぐに合いました。
落としたいところに一点集中できるタイプです。
打つ前は、かなりメカニカルなデザインで、少し冷たい印象があったのですが、実際に打ってみると、とても温かいといいますか、こちらの思いをしっかりと受け止めてくれるウェッジだな・・・。と思いました。
オートマチックタイプではなく、マニュアルタイプだからこそ出せる、『微妙な距離感』といったらいいでしょうか?
中途半端な距離でも、このウェッジのもつ『イメージの出しやすさ』で克服していけそうです。
試打後の感想

以前試打したTW15も好感が持てましたが、このTW wedgeのほうが、いい印象をもちました。
実際に打ち比べてみないと詳しいことは分からないのですが、開きやすさや、スピンの強さがバージョンアップしているような気がします。

ボールへの食いつき感が強烈なので、ボールがよく止まりました。
自然に止まるというよりは、半ば強制的に止めさせられる・・・。といったほうが近いかもしれません。
着地後、よく止まるボールを見て、そう思いました。

フェース面がよく仕事をしてくれているウェッジですが、フェース面だけでなく、ソールやヘッドに組み込まれているウェイトも、いい仕事をしていて、それぞれが強調し合っているように感じられます。
かなりスピン性能が高いですが、人によってはスピンが掛かりすぎて距離感が合いづらい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
それくらい、このウェッジのハイスピン性能は優れています。

昔からあるので『普通』ですが、今のウェッジは軽量タイプも増えてきているので、そういった意味では、やや重量があるほうだといえるのかもしれません。
このウェッジが重すぎるという方には、もっと軽いシャフトを挿してバランス調整すれば振りやすくなるのではないでしょうか?
スピン性能は高いですが、いわゆる『易しさ(寛容さ)』を目指して開発されたウェッジではないので、ビギナーから上級者まで幅広く使えるウェッジとはいえないかもしれません。
また、先ほども描きましたが、グースタイプを好まれる方にも合いづらいところがあるように思います。

イオンスポーツのクラブはドライバーやフェアウェイウッドのイメージが強いですが、このウェッジはすごく気に入りました。
全体的な質感が良くて見た目が美しいというのもいいです。
パッと目にして、思わず手に取ってしまいました。
高いポテンシャルを持っているので、多くの方に試していただきたいウェッジです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
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2019年11月30日
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イオンスポーツ GIGA HS797 アディショナルドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EON SPORTS HS797 Additional DRIVER です。

シャフトは FUJIKURA Speeder 661 EVOLUTION VI です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65.5g、トルクは3.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は306g です。

久しぶりに出会った、イオンスポーツのドライバーです。
イオンスポーツといえば、その独特なソール形状がすぐに浮かびますし、男前で力強い弾道も印象深く残っています。
これまで、HS787やHS797などを試打してきたのですが、このドライバーの名前はHS797 Additionalということなので、姉妹モデルだということが分かります。
Additionalは『追加』という意味なので、HS797に何かを追加したということになるのでしょうか?
しかし、見た目はそっくりなので、見えない部分に追加されているのかもしれません。

イオンスポーツらしい、全体が黒で厚みのあるヘッドです。
そういえば、最近は白いヘッドを見る機会が少なくなったような気がします。
まだまだ人気が高く、ニーズもあると思うのですが、こういったところはやはりトレンドというものがあるのかもしれません。
白いヘッドも好きですが、私は昔から黒いヘッドが好きなので、このドライバーは魅力的に見えます。
骨太で硬派な感じと、メカニカルなデザインがマッチしていて、とてもカッコいいです。
このドライバーで今から球を打つことができるのかと思うと、ワクワクしてたまりません。

独特なソール形状です。
これまでのモノコックボディとは違うデザインですが、イオンスポーツのドライバーだとすぐに分かります。
こういった個性も、クラブには大切です。
ドライバーのソールには、そのメーカーの個性が表れるところであり、一番こだわっているところかもしれません。

ソールには富士山のような凹みと、細い溝がありました。
これは以前試打したHS797と同じです。

溝は浅いです。
溝の幅や深さはメーカーによって大きな違いが見られますが、このドライバーの場合は、この細くて浅い溝がベストということなのでしょうか?
深い研究によって生み出されているのは間違いありません。

ヒール側には、筆記体でHs797 Additional Silicon Titaniumと書かれています。
そういえば、今は英語の授業で筆記体を教えないのだそうです。
私が中学生の頃は筆記体を教わりましたし、テストでは筆記体で答えないと減点されていました。
なので、必死に覚えましたが、今の10代・20代の方は筆記体を書けないどころか読めないのだと聞いて、ずいぶん驚きました。
慣れてくると筆記体のほうが書きやすいですが、何故筆記体を教えなくなったのかが分かりません。
筆記体に必要性が無くなり、読み書きよりも会話を重視するようになったのでしょうか?

ネックの長さも適度にあります。
調整機能は搭載されていません。
そういえば、最近は調整機能を搭載していないドライバーのほうが多いような気がします。
しかし、まだまだニーズはありますし、急に消えることはないように思います。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側にはそれぞれ2つずつ、小さなウェイトが配置されています。
これもHS797と同じです。
数字が刻印されていないので重さは判りませんが、交換するタイプではないのかもしれません。

フェース面のデザインはシンプルで美しいです。
指で触れてみたのですが、独特のザラザラ感があって、いい感じです。
ボールがフェースを滑るのではなく、しっかりと乗ってくれ、押せそうなフェース面です。
スコアラインのような模様が見られますが、フェース面は全体的にフラットで溝はありません。

セミディープ形状といっていいと思います。
HS797よりは少しシャローな感じもするのですが、今のドライバーの中では、明らかに『ディープ』です。
シャロータイプにたくさん出会ってきたということもあるのですが、このドライバーの『厚み』が懐かしい感じがします。
円盤のような『超シャロー』を好まれる方は、厚みがあってハードルが高そうな印象をもたれるかもしれません。
あらゆる角度から見ても、全体的な質感が良く、いい目の保養になります。

男前ないい顔をしています。
以前試打したHS797は、もう少し小振り感があったような印象が残っているので、そういう意味では、このドライバーは少し面長な感じがします。
今度機会があれば、見比べてみたいです。

写真では見えづらいのですが、クラウンにカーボン模様のようなものが見られました。
カーボンコンポジットタイプのドライバーなのでしょうか?
元々はプロギアがブームの火付け役でしたが、最近はテーラーメイドが再ブームの火付け役となっているようです。
今は『ほぼ全て』といっていいほど、クラウンの軽量化が進んでいますが、やはりカーボンにするメリットは大きいということなのでしょうか?

装着されているグリップは珍しいタイプですが、とてもカッコいいです。
実際に握ってみても、硬くなく、かといって滑ることもなく、フィットしています。
最近のグリップは高フィーリングもさることながら、機能性を高めたものが増えてきました。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
300gをちょっとだけ超えているので、今のドライバーの中では『やや重い』タイプに入るでしょうか?
適度なしっかり感もあって、気持ちよく振っていけます。
タイミングもすぐに合い、いい感じでした。

ボールを前にして構えてみても良いです。
整った形状で男前です。
少し面長に見えますが、こういったタイプのドライバーはたくさん試打してきました。
ほんの少しだけ『フック顔』に見えたのですが、今の多くのドライバーはこれよりももっときついですし、面長なタイプなので、ちょうど相殺されているのかもしれません。
重心距離もありそうなので、フックに悩んでおられる方には安心感をもたらしてくれる顔といえるのではないでしょうか?
私はフッカーですが、それでも面長よりは、重心距離が短くて小振りなほうが好きです。
これはゴルフを始めた頃からずっと変わっていません。
なので、おそらくHS797のほうが、私には合いやすいような気がするのですが、同時に試打して比較してみないと詳しいことは分かりません。
ただ、このドライバーにも不満はありません。
いつも通り、リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、やや硬めでした。
もっとソフトな印象があったのですが、今日はソフトというよりは、『しっかり』のほうが合っているように感じました。
しかし、特に問題のないフィーリングです。

『音』は少し大きいですが、周りに拡散して迷惑をかけるということもないですし、インパクトが緩むほどでもありません。
これよりも大きい音を発するドライバーはたくさんあるので、特に気になることはありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中でも、明らかにタフな部類に入ります。
ヒッター向けであることは間違いありません。
少しだけシャローに見えますが、それほどあがりやすさに長けたドライバーではないです。
今は見た目と実際の性能とのギャップのあるドライバーがたくさんありますが、このドライバーは『見た目通り』なドライバーです。
球のあがりやすさを求めておられる方には、ハードルが高い感じがするかもしれません。
この試打クラブはロフトが10.5度ではありますが、結構タフな10.5度です。
とはいっても、昔はこういったことが普通だったので、特別どうということもありません。
ああ、昔のような感じだな・・・。懐かしいな・・・。と思いながら試打をしていました。
今のドライバーが『あがりやす過ぎる』のかもしれません。

『安定性』は普通といった感じですが、今はイージー系ドライバーがたくさんあるので、そういった意味では多少の『正直さ』はあるような気がします。
『高安定性』で『直進性』が高く、曲がりにくいというドライバーではありません。
シビア過ぎるドライバーではないですが、高い寛容さをもったオートマ系のドライバーを使い慣れた方には、正直すぎるところがあるかもしれません。
構えたときに、少しだけフェースが被っているように見えたのですが、『球のつかまり』が強いということはないので、スライスに悩んでおられる方には、親しみづらいところがあるような気がします。
スライス抑制ドライバーではありません。

『飛距離性能』も、はっきりと好みが分かれると思います。
ヒッター向けのドライバーなので、球が浮きづらくてキャリーが稼げない・・・。という方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
ロフトや装着するシャフトにもよると思いますが、『40後半』のHSがあったほうがいいような気がします。
『二桁ロフト』ではありますが、弾道は力強く、ライナー系で重さを感じさせる伸びがあって、頼もしいです。

『操作性』は、どちらかというと、ややフェード系のほうが易しいのかな?と思いました。
シャフトもいい感じで『干渉しない』といいますか、動きすぎずこらえてくれていたので、フッカーの私は易しく感じました。
ドロー系も打てましたが、より『自然』といえば、フェード系になると思います。

久しぶりに骨太で男前なドライバーに出会ったような気がします。
とはいっても、最近のドライバーが頼りないというのではありません。
易しさというものに特化していないのがいいのかもしれません。

同時に試打していないので、はっきりとしたことは分かりませんが、HS797と打ち比べてみると、おそらくこちらのほうがシャロー感もあって、より易しくなっていると思うのですが、その性格は非常に似ているような気がします。

カッコいい外見と挑戦意欲をかき立てる『男前さ』といったらいいでしょうか?
目にすると、手に取って試したくなるドライバーです。

ヘッドに色々な工夫がされていますし、ウェイトもはっきりと見えます。
そんな機能的なデザインでありながら、見た目のカッコ良さや雰囲気が崩れていないところがいいです。
機能性だけを重視して、外見を無視していないドライバーといえるでしょうか?
こういったところも、日本メーカーの長所のような気がします。

久しぶりのイオンドライバーでしたが、このドライバーのおかげで楽しい時間を過ごすことができました。
今日は早朝からラウンドをして寒かったのですが、練習場でも風がピューピューと吹き込んで冷たかったです。
しかし、体は充分温まりました。
また機会があれば何度でも試打したいですし、これからもイオンスポーツには期待していきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2016年06月28日
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イオンスポーツ ツアーウェッジ TW15

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EON SPORTS TOUR WEDGE TW15 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS200、クラブ総重量は470g です。

初めて手にした、イオンスポーツのウェッジです。
これまで、ドライバーやフェアウェイウッド・アイアンは試打したことがあるのですが、ウェッジは初めてだったので、嬉しくなりました。
初めてではありますが、軟鉄のいい風合いが感じられたので、親しみを感じながら見ていました。

ソールにある、この3つのウェイトがよく目立っていました。
このウェイトが、このウェッジの一番の特長だと思います。
他のメーカーのウェッジでは見られない工夫です。
ドライバーやFW・UTにウェイトが付いているものは普通に見かけますが、ウェッジでは見たことがありません。
これからはウェッジにも普通に組み込まれるようになるのかもしれません。
ウェッジに付いているということは、いずれアイアンにも付くようになるのかもしれません。
昔は鉛をたくさん貼って調整していましたが、今はこのように最初から工夫されている物が多くなってきているので、鉛を貼ることも少なくなってきました。
鉛の効果を得るには、何枚も重ねて貼るので結構厚みがありましたが、このようにウェイトで調整できるのであれば、見た目もスッキリします。
いろいろな重さが用意されているのであれば、重さを変えることにより、重心距離も変えられそうです。
私は『ヒール重心』が好きですが、トゥ側に重さをもっていきたいという方もたくさんいらっしゃると思います。
見た目は殆ど変わらなくても、人それぞれの好みによって大きく性能を変えられるのは、とても画期的なことです。
他のメーカーに先駆けて、このような斬新なクラブを発表してきたことにより、早くも『星1つ』プラスだな・・・。と思いました。

オーソドックスなタイプのウェッジです。
正統派といった感じがします。
薄っぺらい感じではなく、適度に厚みがあるので、『球乗せ感』が良さそうだな・・・。と思いました。

ソール幅は今のSWとしては、ちょっと狭く見えました。
私はワイド過ぎる物よりも、これくらいのほうが好きなのですが、狭く感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ワイドソールを好まれる方はたくさんいらっしゃると思うので、少し馴染みづらく感じられるかもしれません。
『バンカー』を意識して開発されたウェッジの多くはワイドソールタイプが多いように思います。
『砂の爆発』を求めるのであれば、ワイドなほうが有利なのかもしれません。
私は砂を爆発させることも求めたいですが、それよりも『砂を切る』イメージが欲しいので、これくらいの幅で好感がもてます。
この幅のまま、アプローチでも活躍してくれそうだな・・・。と思いました。

ネックの長さはウェッジらしく、しっかりありました。
ウェッジは、これくらいの長さは欲しいです。
適度に首が長いので、とても美しく見えますし、スピンが掛かりそうな印象を受けます。
グースタイプでなく、ストレートタイプなところも、私を魅了しました。
こうして見ているだけで、どんどん好感度が上がってきました。

バンスは結構利いていました。
こういったところは、今のウェッジの特徴のように思います。
ハイバンスタイプのウェッジを好まれる方は多いと思いますし、今の流行といえるのかもしれません。
私には少し利きすぎな感じがしたので、もし購入したら、まず間違いなく『削り』を入れると思います。
しかし、実際に打ってみないと分からないことも多いので、まずは、ある程度の球数はこなしていかなければ・・・。と思いました。

フェース面にはミーリングがありました。
近くでよく見ないと分からないような細かなものではなく、はっきりとしていました。
今はウェッジのミーリングも多様化していますが、このウェッジのミーリングはオーソドックスで、スコアラインと平行になっています。
どのタイプが一番いいのか、分かりづらいところもありますが、このようなタイプのミーリングにはいい思い出もあるので、好感がもてました。
見ているだけで、ハイスピンのイメージが浮かんできます。

トップラインの厚さは、まずまずでした。
薄いというタイプではありませんが、厚くて『ボッテリ』とした感じではないので好感がもてます。
これまでも目にしてきました。

テーパーになっていました。
こういった工夫は、これまでも他のメーカーのウェッジで見てきました。
真っ先にフォーティーンのウェッジを思い出しました。

ボールを前にして構えてみると、とてもいい感じでした。
オーソドックスな感じで、奇をてらったところがありません。
ソールにある3つのウェイトを見ると、かなり『機能性』をもたせていて、ちょっとクセのある感じかな?と思っていましたが、そうではなく、オーソドックスなところに魅力を感じました。
球も拾いやすそうですし、何ともいえない『柔らかいフィーリング』を連想させてくれました。
いい顔をしているので、『出球の高さ』が自然にイメージできました。
いいクラブというのは、色々なイメージがつながって出てくるものだと思いますが、このウェッジはまさにそんな感じがしました。
逆に好感のもてないクラブは、なかなかつながっていきません。

『開きやすさ』は、まずまずでした。
開きづらいということはないですが、ちょっとバンスが効きすぎているかな?と思いました。
やはり、ちょっとだけ削りを入れたくなりました。
しかし、大きな不満というほどではありませんでした。
『カット』に入れるイメージが出せました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とてもいいです。
見た目、とても柔らかそうな感じがしていましたが、実際に打ってみても、その通りのグッドフィーリングでした。
球乗せ感もいいです。
この心地良いフィーリングはたまりませんでした。

スピンはよく掛かりました。
フェースのミーリングがよく効いているのだと思います。
ボールへの食いつきが、とても良いです。
フェース面でボールをしっかりとキャッチして運んでいくことができました。
このスピン性能の高さは、心強い感じがします。

球は拾いやすく、出球の高さのイメージも合いやすいです。
初対面ではあっても、それを感じさせない易しさがありました。

『安定性』は、今はイージー系ウェッジがたくさんあるので、それらと比べると『易しさ』をそれほどウリにはしていないように思いますが、ラインも出しやすいですし、易しいと思いました。
ノーマルな易しさといいますか、感性に訴えかける易しさという感じがしました。
高慣性モーメントの易しさとは違う、イメージしやすい易しさといったらいいでしょうか?
感覚的なものなので数字には表れにくい部分ですが、人間が使う以上、必ずあるものだと思います。

安定性のあるシャフトが装着されているということもありますし、距離感も合いやすいです。
落としどころの円にきちんと運んでいくことができました。
出球の高さのイメージが合いやすいので、必然的に距離感も合ってきます。

『操作性』は高いです。
『開閉』を使っていくことができました。
オートマチックタイプではなく、完全にマニュアルタイプのウェッジだと思いました。
色々と細工をして遊ぶことのできるウェッジです。

打感や操作性がとても魅力的なウェッジですが、ソールにあるウェイトを交換すれば、また印象も変わるような気がしました。
今度機会があれば、是非ウェイトを交換してみたいと思いました。

ウェッジでウェイトを交換することができるのはとても珍しいですが、とても理に適っていると思うので、これから追随するメーカーも出てくるのではないでしょうか?
ドライバーのようなヘッド体積が大きくて重心深度のあるクラブよりも、アイアンやウェッジのような重心が浅いクラブのほうが、ウェイトを移動ないし交換するメリットも大きいのではないかな?と思いました。

イオンスポーツはドライバーのイメージがとても強いのですが、このウェッジはとてもいいと思いました。
軟鉄なので、ライ角やロフトを調整しやすいのも、大きなメリットです。
今はステンレスタイプのウェッジも多いですが、ライ角を調整しづらいので、方向性が合っていないときには使いづらくなってしまいます。

ウェイトを交換することができるメリットは大きいですが、自分に合うようにライ角を調整することのメリットのほうが大きいような気がします。
このウェッジは、その『2つのいいとこ取り』ができているウェッジだと思いました。

グースタイプを好まれる方には合いづらいところもあると思います。
このウェッジはグースタイプが用意されているのか分かりませんが、ストレートネックが苦手な方の為に、グースタイプも用意されているといいな・・・。と思いました。

実戦でもすぐに試してみたいと思いました。
1度試打したら、ずっと印象に残りそうなウェッジです。
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2016年06月02日
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イオンスポーツ GIGA HS797 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ GIGA HS797 ドライバー です。

シャフトは FUJIKURA Speeder 661 EVOLUTION II です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は69g、トルクは3.8、キックポイントは中調子、クラブ総重量は313g です。

久し振りに出会った、イオンスポーツのドライバーです。
まだ試打した経験は多くないのですが、いい印象が残っています。
個性的で優れた性能をもっているクラブが多いように思います。

イオンスポーツらしい、硬派な感じがします。
全身『黒』がとてもカッコいいです。
色々なメーカーで採用された『白いヘッド旋風』も落ち着いてきたのかな?と最近は思います。
もちろん、これからも白いヘッドは人気があると思いますし、黒いヘッドも人気を保ち続けていくと思います。
私は白いヘッドも好きですが、どちらかといえば黒いヘッドのほうが好きです。
特に、このドライバーのように全身が黒だとカッコ良さが増しますし、挑戦意欲が刺激されます。
何と言っていいか、言葉が見つからないのですが、このドライバーはとてもいい雰囲気があって、まるで『黒い騎士』のようだな・・・。と思いました。

ネックは長めです。
調整機能も付いていないのに、この長さがあるのは、最近では珍しいです。
一昔前のドライバーを見ているようです。
おそらく、これも適正な重心高さなどが計算されているのだと思います。

とてもいい顔をしています。
おそらくいい顔をしているだろうな・・・。と思ってはいたのですが、イオンスポーツのドライバーをまだたくさん試打しているわけではないので、その傾向が解らないところもあります。
しかし、これまでもマイナスのイメージは無かったので、この顔は予想できていました。
どんどんやる気が漲ってきました。
最初に顔を見て、やる気が出るタイプと、少し注意しなければ・・・。と思うタイプがあります。
そして、さらに苦手意識ばかりが先行してしまって、興味がもてないクラブもあります。
このドライバーは完全にやる気が出るタイプです。
このHS797というドライバーが最新モデルなのだそうですが、最新モデルであっても奇をてらったりせず、いい顔であり続けていることはとても嬉しいです。
思わず笑みがこぼれてしまいました。

ディープタイプのヘッドです。
とはいっても、『分厚い』という感じでもないので、『セミディープ』といっていいように思います。
シャロータイプを好まれる方は、敬遠されるかもしれません。
最近はシャロータイプでも、かなり力強くて高性能な物が増えてきていますが、やはりこのようなディープな物を見ると、懐かしく感じますし、気持ちが盛り上がってきます。
昔のいい思い出が蘇ってきます。

フェース面がとても綺麗だな・・・。と思いました。
とても丁寧に仕上げられているのが解ります。
この繊細さは日本のメーカーらしい特長です。
昔だけでなく、今でも結構チープに見えるフェース面のドライバーに出会うことがあるのですが、このドライバーはとても高級感があります。
こういうフェース面でボールを打つと、プレイヤーだけでなく、飛んでいくボールも喜んでしまうんじゃないか?と思えてきます。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、それぞれ2つずつウェイトが配置されていました。
小さめのウェイトです。
今は大きいウェイトが『どんと1つだけ』ということも珍しくないですが、このように小さなウェイトを複数配置しているということは、それだけ緻密な計算がされているのかもしれません。
より細かな調整ができるような気がします。
専用の工具を使えば、簡単に取り外せそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?

ソールのほぼ中央部分にも、小さなウェイトがひとつだけ配置されていました。
そして、HS797の文字の下に、『SILICON TITANIUM』の文字がありました。
シリコンチタンって何だろう?と思いました。
どういうことなのかよく解りませんが、何やら特別な工夫がされているようです。
ヘッド全体なのかな?それともフェース面のことなのかな?と思いました。

ソールには小さな溝がありました。
深くなく浅い溝です。
今は幅が広くて深い溝のあるドライバーも増えてきましたが、このように控えめな溝のドライバーもたくさんあります。
どちらがいいとは一概にいえないのかもしれません。
単純に『強度』ということで考えてみると、溝はマイナスになってしまうのではないかな?と思うのですが、それで高い飛距離性能が得られるのであれば、仕方のないことなのかもしれません。
一長一短あるのだと思います。

ソールに小さな凹みがあるのを見つけました。
これも大きな理由があるのでしょうか?

素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。
この黒いヘッドとオレンジ色のシャフトの相性はバッチリだと思いました。
タイミングもすぐに合いました。

ボールを前にして構えてみると、とてもいい感じでした。
構えやすいです。
すごく楽に構えられます。
変なクセのない『純』なドライバーだと思いました。
つかまるでもなく逃がすでもない、『中立』な感じの顔に見えました。
私は『逃がし顔』のドライバーが好きなのですが、このようなニュートラルなタイプも大好きです。
縦と横との『垂直感』が出せる構えやすさがありました。
ラインが自然にイメージされます。
微妙にバルジが利いていて、いい味を出しています。
つかまえにもいきやすいですし、逃がしていくのも易しそうな顔をしています。
フェース面の見え具合も、とてもいいです。
ほぼ『ロフト通り』の見え具合でした。
今は『9.5度』と表示されていても、なかなかそうは見えないドライバーが多いですが、このドライバーは違和感の無い見え具合です。
『表示ロフト』と『リアルロフト』は、限りなく近いのではないでしょうか?
方向だけでなく、出球の高さも合いやすそうだな・・・。と思いました。
いいイメージが出せました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
独特のまったり感がありました。
美しいフェース面に見合った、好感のもてる打感です。

『音』も、とても良いです。
大きすぎず小さすぎず、心地いい音です。
こもった感じではなく、はっきりしています。
最近のドライバーの中でも、抜群の音だと思いました。
しかしヒットする部分を変えて打ってみると、大きく音が変わりました。
甲高い音もあったので、ある程度打点を揃えていかないと、いい音は聞けないな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、見た目通り、明らかにヒッター向けといっていいと思います。
ある程度のHSは要求されるかもしれません。
しかし、予想していたよりは球は浮いてくれましたし、あがりやすい印象ももちました。
結構あがってくれました。
低いライナー系というほどではなく、『中弾道』といったところでしょうか?

『安定性』という点では、やや正直なタイプです。
ヘッドにはウェイトが装着されていたので、ある程度のイージーさはあるのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
『寛容さ』よりは、『正直さ』のほうが勝っているドライバーです。
高い直進性があるとは思いませんでした。
特にスライサーの方には合いづらいところがあるかもしれません。
球が自然につかまってくれるタイプではないと思います。
私はフッカーなので易しく感じましたが、球がつかまりきらず、右に抜けてしまうという方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、先走り系でつかまりやすいシャフトにすれば、もっと良くなると思います。
スイートエリアも、今のドライバーの中では広くないほうだと思います。

『飛距離性能』はとても良いです。
かなり力強い球が打てます。
低スピン系で、しっかり叩いていけます。
スピン過多を気にして緩めて打つのではなく、しっかり打っていけるので、私は気に入りました。
前に進む力が強いです。
風にも強そうな頼もしい弾道でした。

『操作性』はいい感じでした。
扱いやすいな・・・。顔の印象通りのドライバーだな・・・。と思いました。
左右どちらにも対応してくれました。
球がつかまり過ぎないので、左を怖がらずしっかりと振っていけました。
スライス系も易しく打たせてくれました。
『球持ち』がいいというよりは、弾き感のほうがありますが、左右に曲げるのは難しくありませんでした。

かなりのハイテクとカッコ良さが融合したドライバーです。
打つ前からすごく惹かれていた部分があったのですが、実際に球を打ってみても、好感度は維持されました。

オートマチックっぽい外見ではありますが、中味はマニュアル系といっていいと思います。
『易しい』というタイプのドライバーではないと思います。

今は、このようなタイプのドライバーでも、少しフックに見える物が多いですが、このドライバーはそのように見えなかったところがとても気に入りました。
フェース面が見えすぎず、『表示通り』に見えたところも気に入りました。
最近では少数派といっていいと思いますが、こういったところも気に入りました。

『構えやすさ』『打感』『音』というフィーリング性能と、飛距離性能に優れたドライバーだと思いました。
『あがりやすさ』や『寛容さ』という点では、他のドライバーのほうが優れているような気もしますが、そこがまたいいのかな?と思いました。
性格的に丸くなく、やや尖ったところがあるかもしれませんが、その尖ったところがまた魅力的です。

今はイージー系への支持のほうが多い時代だと思うので、爆発的な人気にはつながりにくいかもしれません。
幅広い層に対応しているドライバーではないと思います。
しかし、こういうタイプが好きだ。こういうタイプでないと打った気がしない・・・。など、好まれる方が多いのもまた事実だと思いますし、そういった方々に是非試していただきたいドライバーです。
イージー系のドライバーだと、なかなか自分のイメージした弾道が打てない・・・。という方にも試していただきたいです。

外見のカッコ良さだけでなく、中味もぎっしり詰まった硬派で魅力的なドライバーです。
打つ前から、独特のいい雰囲気があるな・・・。と思っていましたが、その印象が崩れることなく、好印象のまま試打を終えることができました。
是非コースでも試してみたいドライバーです。
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2016年05月06日
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イオンスポーツ ツアープライド M1 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ ツアープライド M1 アイアン の7番です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は433g です。

久しぶりに出会った、イオンスポーツのアイアンです。
イオンスポーツのクラブを試打する機会はそれほど多くないのですが、今日はこのアイアンを試打する機会に恵まれました。

シンプルで美しいマッスルバックアイアンです。
形状もオーソドックスですし、適度な小顔感があって、好感がもてます。

ソール幅は狭いです。
今のアイアンでは、なかなか見られない狭さです。
まるで昔のアイアンを見ているようです。

ネックの長さは標準的です。
ロングではありませんでした。
こういったところが『今のアイアン』という感じがしますし、見慣れた印象があります。
ウェッジでは今でも見られますが、ロングネックのアイアンは殆ど見かけなくなりました。

ホーゼルに刻まれている『MADE IN JAPAN』の文字が誇らしげに見えます。
さらに興味が湧きました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
見慣れた感じの美しいフェース面です。
こうして見る限り、とてもシンプルで必要最小限の物しか搭載されていないように見えます。
今はアイアンも機能性が高い物も増えてきましたが、このアイアンは真逆な感じがします。

トップラインの幅はノーマルです。
今は厚い物が増えてきているので、そういった意味では薄いほうになるのかもしれませんが、マッスルバックアイアンでは、これくらいが標準的だと思います。

とても構えやすいです。
無駄が無く、シェイプされた感じがします。
かなり小顔なので、ボールが大きく見えるのがいいです。
これだけ小さいと、難しそう・・・。とか、ちゃんと当たるかな?曲がりやすそう・・・。という印象をもたれやすいかもしれません。
もう少し大きいほうが安心できる・・・。という方もいらっしゃると思います。
そういった意味では幅広い層に受け入れられないのかもしれませんが、この形状と大きさがたまらない・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
『ストレート感』はそれほど強くなく、少しだけグースが利いているようにも見えたのですが、これくらいであれば全く問題ない範囲だと思いました。
いいイメージが湧いてきました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもいいです。
軟鉄マッスルバックらしい、柔らかさと適度な厚みのある素晴らしい打感です。
フェースにボールを乗せる感覚を楽しむことができました。
この『球乗せ感』があるからこそ、扱いやすさが増し、精度も高められるように思います。

『球のあがりやすさ』という点では、普通といった感じがしますが、今はかなりあがりやすいアイアンが多いので、難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ある程度のHSが無いと、球が浮ききらないかもしれません。

『安定性』という点では、かなりシビアです。
マッスルバックらしい正直さを感じました。
ミスをしたら、それをはっきりと伝えてくれるところがいいと思いました。
スイートスポットも、かなり狭い感じがします。
高い再現性が求められるアイアンといえるように思います。

『飛距離性能』も、それほど優れているとは思えません。
『ノーマルディスタンス』といったらいいでしょうか?
このようなタイプで距離を求めてしまうと、難易度だけが上がってしまうように思います。
今は7番アイアンでも、かなり距離にバラつきがありますが、このアイアンは本来の7番アイアンらしい感じがします。
アイアンに距離を求めておられる方には、不満に感じられるところがあるかもしれません。
『距離感』『番手感覚』『ロフトピッチ』を大切にしたい方には馴染みやすいのではないでしょうか?
飛びすぎないで、正確に距離を刻んでいけるタイプのアイアンです。

『操作性』は『素晴らしい』の一語に尽きます。
左右にもすごく敏感に反応してくれました。
最近は曲げることはできるけど、なかなか大きく曲げづらい・・・。と感じられるアイアンが増えてきました。
しかし、このアイアンは違っていました。
ちょっとのニュアンスでクラブは応えてくれましたし、大きく曲げることができて、楽しくなりました。
完全に『手の延長』として機能してくれました。

最近は『曲げづらい』とか『オートマチック感が強すぎて、こちらのイメージが伝わりづらい』と感じられるクラブも多くなりました。
オートマチックタイプは決して悪くはないですし、それはそれでいいと思うのですが、やはりこちらの思いを素直にボールに伝えてくれるクラブには魅力を感じます。
『手の延長』となってくれるクラブには信頼がもてます。

そういった意味でも、このアイアンは好感がもてました。
飛んでいるボールが活き活きとしているように見えました。
『思いが乗った球』というのは、頼もしいですし、とても美しいな・・・。と思いました。

一口にマッスルバックといっても、今はメーカーの技術が向上して、色々なタイプが登場してきました。
見た目よりはイージーなタイプも増えてきました。
しかし、このアイアンはそれらとは全く違うタイプの、『古風』な感じがします。

『易しさ』に対して、工夫がされているようには感じませんでした。
すごくシンプルで、贅肉が全く無いように見えました。
メーカーも、かなりターゲットを絞り込んでいるように見えます。
マッスルバックでも色々なタイプがありますが、このアイアンはかなりシビアといいますか、『正直』なほうだと思います。

イオンスポーツのクラブはそれほど多く接してきていないので、まだまだ知らないことも多いのですが、マッスルバックを発売しているんだな・・・。と思いましたし、美しくてフィーリングのいいクラブなので、好感度が増しました。
これまで高性能なドライバーのイメージが強かったのですが、アイアンもいい感じだな・・・。と思いました。
マッスルバックもいいですし、キャビティタイプもいいです。
それらを総合して、やはり『軟鉄アイアン』はいいな・・・。と思いました。

かなり正直なタイプなので、普段からマッスルバックを愛用しておられる方は難なく使っていけると思いますが、マッスルに近いハーフキャビティを使い慣れておられる方には多少シビアに感じられるかもしれません。
『マッスルらしいマッスル』といえるような気がします。
この正直さがまた魅力なのですが、今はそれほど多くの支持は集められないかもしれません。
敢えてこのような難しいクラブにしなくても、今は易しくて高機能なアイアンがたくさんある・・・。といって敬遠されるかもしれません。
確かに『易しさも性能のひとつ』だと思います。

最新のアイアンというよりは、とてもクラシカルな印象をもちました。
昔のアイアンの匂いがずっとしていました。
試打しながらずっと、正直なアイアンだな・・・。と思うのと同時に、どこか懐かしさを感じていました。
また試打する機会に恵まれれば、試打してみたいです。
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2015年08月09日
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イオンスポーツ GIGA HS787 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ GIGA HS787 フェアウェイウッド の5番です。

シャフトは ATTAS FW です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.3、キックポイントは中調子 です。

初めて手にした、イオンスポーツのFWです。
これまでドライバーやアイアンは試打したことがあるのですが、フェアウェイウッドは初めてです。
ドライバー同様、しっかりとした作りになっているようです。
チープさなどは全く感じられませんでした。

ディープではなく、シャローなタイプでした。
こういったところは、今のFWの特徴といっていいのかもしれません。

角度を変えて見ても、程良いシャロー感があります。
ただ薄いだけでなく、カッコ良さがあるな・・・。と思いました。
球もよくあがりそうです。

ネックの長さは、思っていたよりはありました。
もう少し短い感じを予想していたのですが、違っていました。
ロングネックというほどでもないと思いますが、今のFWはショートタイプが多いので、それらと比べると長く見えてしまいます。
FWだけでなく、アイアンやウェッジでもそうですが、適度なネックの長さだと、上から押さえ込んでいけるといいますか、拾っていける感じがするので、好感がもてます。

バックフェース付近にソールが2つ配置されていました。
この位置にあるということは、ある程度重心の深さを意識しているのでしょうか?
専用の工具を使えば交換できそうです。

顔はまずまずだと思いました。
5Wということもあると思うのですが、少し『出っ歯』なタイプです。
球を拾いやすそうです。
そういえば、最近はグースタイプのFWを見かけなくなりました。
一時期はよく目にしていたのですが、最近は見ません。
これも流行りというものがあるのだと思いますし、いずれグースタイプも復活してくるのかもしれません。
ただ、私はグースタイプのFWは苦手なのですが・・・。

素振りをしてみると、いい感じでした。
タイミングも合いやすく、気持ち良く振っていけます。
クリークらしく、小気味よく振っていくことができました。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
球を拾いやすそうです。
『歯』が仕事をしてくれるタイプだな・・・。と思いました。
ここでいう『歯』というのは、やや出っ歯な感じのフェース面のことです。
これまで、このようなタイプのFWはたくさん出会ってきているので、その経験を活かしていければいいな・・・。と思いました。
見とれるほど美しいとは、正直思わなかったのですが、リラックスして構えることができました。
逃がしやすそうだな・・・。と思いました。
左を気にせず、気持ち良く振り抜いていけそうな印象をもちました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
少しこもった感じの打感だったのですが、嫌な衝撃もなく、特に大きな不満はありませんでした。

『音』は大きすぎず、いい感じでした。

球はあがりやすいです。
タフな感じは全くしません。
シャロータイプの長所が感じられます。
少し薄めにヒットしても、上手く拾って上げてくれました。

『安定性』は、なかなかいい感じだな・・・。と思いました。
ラインも出しやすく、大きくブレることもありませんでした。

『飛距離性能』は平均的だと思いました。
特別秀でているとは思わなかったのですが、他のメーカーのFWと打ち比べてみても見劣りする感じはしませんでした。
今は特別飛距離に特化したFWと、どちらかといえば安定性といいますか、『狙いやすさ』『落としやすさ』に秀でたFWがあるように思います。
このFWは後者のほうだと思いました。

『操作性』はまずまずでした。
右に曲げるのも難しくありませんでした。
つかまり過ぎないので、フッカーの私は気持ち良く振り抜いていくことができました。

全体的にいい感じでまとまっていて、特別ここが他のメーカーと比べて秀でている・・・。という印象はなかったのですが、イオンスポーツらしいしっかりとしたクラブだと思いました。

試打をしながら、気持ちが大きく揺さぶられるとか、購買意欲が強く刺激されたということはなかったのですが、また試打する機会があれば試打してみたいです。
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2012年08月11日
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イオンスポーツ ZEDD SATE ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ ZEDD SATE ドライバー です。

シャフトは ファイヤーエクスプレス です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は67g、トルクは3.8、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は332gです。

イオンスポーツのニュードライバーです。
イオンスポーツのクラブには、あまり縁がないのですが、今日は運よく試打する機会に恵まれました。
今は外見だけでは、メーカーの個性がなかなか感じられないことが多いのですが、このイオンスポーツのドライバーはひと目で解ります。
独特なソール形状にこだわりがすごく感じられますし、この形状には大きなメリットがあるのだと思います。

『H-MONOCOQUE BODY』というのも、このイオンスポーツのドライバーの大きな特徴といっていいと思います。
モノコック構造とは、主に自動車などの工業製品に用いられる技術であるということを以前聞いたことがあるのですが、そういった技術をゴルフクラブにも応用しているのだと思います。
今はたくさんの技術がありますが、そういった技術を駆使して、ゴルフクラブの性能が上がるということはとても画期的なことだと思います。
まさに『モノづくりニッポン』といったところでしょうか?
これからもどんどん、こういった先端技術を駆使して欲しいと思います。
そのクラブを一目見ただけで、どのメーカーのクラブかが解る・・・。というクラブが今はとても少なくなりましたが、そういった点で考えてみても、イオンスポーツのドライバーには個性が感じられるので、好感がもてます。

このドライバーを見たときに、まず、この美しい緑のラインが目に入りました。
すごくたくさん使われている感じではないのですが、とてもいいアクセントになっています。
美しいクラブだな・・・。と思いました。

ヒール側のウェイト

トゥ側のウェイト
ヒール側とトゥ側に、それぞれひとつずつウェイトが組み込まれています。
こういった工夫は今は既に『常識』とまでなっているので、どのような効果が期待できるかがすぐに解るのですが、今はそれにプラスして『交換ができるかどうか』ということに論点が移っているような気がします。
今は多くのメーカーが交換できるタイプを採用しているのですが、このクラブはどうなのでしょうか?

ネックの長さは、今のドライバーの中でも、ごく標準的な部類だと思います。
今はディープヘッドに限らずシャローヘッドであっても、結構ネックがあるものが増えてきています。
これは計算し尽くされた長さなのでしょうか?
今のドライバーの性質上、これくらいの長さがベストなのでしょうか?
私はドライバーに限らず、アイアンなどでもそうですが、きちんとネックのあるクラブが好きなので、これくらいの長さがキープされている、このドライバーには好感がもてます。

顔はとても整っていて、好感がもてました。
形状的にもすごく洗練されている感じがしますし、独特の光沢感が美しいです。
まさに『メイドインジャパンの美しさ』だな・・・。と思いました。
今流行している、ホワイトヘッドドライバーは、どちらかというと光沢感がないほうが、私は構えやすくて好感がもてるのですが、こういったスタンダードともいえる『美しいブラック』には、この光沢感は高級感が感じられ、とてもいい雰囲気が漂ってきます。
もっと色々なところを見て判断しなければならないと、いつも思っているのですが、私はどうしても、この『顔』を最重要視します。
この顔が良くないと、打つ前から興味が薄れ、どんどんテンションが下がってしまいます。
今は正統派な顔でありながら、いかに性能をアップさせていくか・・・。ということもクラブ作りにおける重要なテーマになっているのではないでしょうか?
そういった点で考えてみると、このドライバーにはすごくいい印象をもちます。

素振りをしてみると、シャフトがかなり軟らかく感じられ、重量ほどの重さも感じません。

ヘッドの効きも、まずまずではありますが、このファイヤーエクスプレスは『動くシャフト』であり、しかもフレックスが『SR』ということで、まずはタイミング重視で振っていこう・・・。と思いました。
タイミングが上手く取れれば、すごく飛距離が期待できるシャフトなので、そのタイミングを大切にしながら、決して上半身だけで打たないように自分自身に言い聞かせました。

ボールを前にして構えてみても、形が整っているので、構えやすく感じました。
『左右のライン』に対する不安感はありません。
ただ、こうして構えたときにフェース面が見え過ぎのような気がしました。
このドライバーのロフトは『10度』ということなのですが、どう見ても10度には見えませんでした。
おそらく11度以上はあるんじゃないかな?と思いました。
『表示ロフト』と『リアルロフト』が違うのは、主に『大手有名メーカー』の常識みたいなところがありますが、このイオンスポーツもそうなのでしょうか?
地クラブメーカーは大手有名メーカーと比べても、『リアルロフト』と『表示ロフト』が一致している場合が多いと思うのですが、このドライバーはどうなのでしょうか?
イオンスポーツというメーカーが『地クラブメーカー』といえるのかどうか解りませんが、このフェース面の見え具合には少し疑問を感じてしまいました。
ボールを打出したい角度よりも高~く上がっていくイメージが強く出てしまいました。
もし、このドライバーのロフトがリアルで10度だったとしたら、私自身の目の悪さを反省しなければならないのですが、何度見ても10度の感じはしませんでした。
このドライバーが最初から『11度』というのであれば、そのようなイメージで構えられたように思うのですが、『クラブにある表示』と、『私自身の感覚』のミスマッチ感がどうしても違和感を感じてしまいました。
多くの方が、この『フェース面の見え具合』をあまり気にしておられないかもしれません。
『フェースアングル』さえ合っていれば、『ロフトの立ち具合』なんてどうでもいい・・・。と仰る方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私はどうしてもここが気になります。
私はこれまでの経験上、ドライバーショットでボールが上がり過ぎるのを嫌うので、どうしてもややライナー性の球を打ちたくなります。
それには、構えたときにある程度のロフトの『絶壁感』がどうしても欲しいです。
高~くあがる・・・。というよりも、自分のイメージした高さに打ち出したいという思いがあります。
そうでないと、ついついスイング中に余計な動作をしてしまうことがあります。
高くあがり過ぎないように、無意識にロフトを被せにいって、『ドフック』をこれまでも何度も打ってきました。
私の技量が足りないのは私自身がよく解っていることなのですが、自然な感じで振り切っていけるドライバーが楽です。
顔が全然良くないドライバーだったら、ここまで望まずに、ある程度妥協していたのかもしれませんが、せっかく『いい顔』をしているのに、少し勿体ないな・・・。と思いました。
この手にしているクラブがドライバーではなく、『ブラッシー』だと思えば、それほど違和感は感じません。
まずは細工をしないで、このドライバーの個性を感じながら、ボールを打ってみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は好感がもてました。
割としっかり目の打感で、ボールを弾いてくれているのがよく解ります。
今は一時期に比べ、こういった『弾き感』が感じられるドライバーが増えてきたように思います。
これからしばらくは、こういった『弾き』がトレンドになっていくのでしょうか?
『SLEルール』適用後、こういった強い弾き感は、大手有名メーカーのドライバーでは、あまり感じられなくなりました。

『音』は何と言いますか『乾いた感じの音』で、とても心地いいと思いました。
甲高くないのがいいです。
とても気持ちよく振りきっていくことができます。

『球のあがりやすさ』という点では、やはりとてもよくあがりました。
かなり弾道が高いです。
ロフトが寝ているところもあると思いますし、この装着されているファイヤーエクスプレスがボールに充分な高さを出してくれているように思いました。
私にとっては明らかに『高くあがり過ぎ』ではあるのですが、この弾道の高さ、球の浮きやすさに好感をもたれる方は多いのではないでしょうか?
結構重量感があるドライバーではありますが、それほどタフ過ぎるドライバーではないので、スインガータイプの方にも打ちやすく感じられる方が多いのではないでしょうか?
結構ディープフェースなドライバーではありますが、実際に球を打ってみるとタフな感じは全くしません。
やはりドライバーは実際に打ってみないと、外見だけでは、その性能が解りづらいところが大いにあります。
こういったところがアイアンなどと違うところだと思います。

『安定性』は高いと思いました。
スイートエリアも広い感じがしましたし、シビアな感じは全くしません。
トゥ側とヒール側に配置されているウェイトもよく効いていると思うのですが、とても直進性の高いドライバーだと思いました。
その直進性の高さには、この『顔の美しさ』が大きく関係しているように思います。
やはり顔がいいドライバーでないと、ここまでラインを出しやすくはありません。
私にとって高くあがり過ぎるドライバーではありますが、左右のラインの出しやすさはとても秀でていると思いました。
そして、この弾道が高いところも、ボールが曲がりづらくなっている大きな要因だと思います。
余計なサイドスピンよりも、明らかにバックスピンのほうが多く出やすいドライバーだと思いました。

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じだと思いました。
しっかりとキャリーを稼いでいってくれるタイプですし、ボールを力強く弾き飛ばしてくれるところが頼もしいです。
それに、やはりこの『モノコック構造』が大きく影響しているのでしょうか?
かなり研究が進んでいるように感じられました。
ただ、正直いいまして、私には弾道が高すぎて、ロスを感じてしまいました。
もっと高さを抑えていったほうが、明らかに距離を伸ばせたと思います。
スピンもやや多い感じでしたが、これまでのシャロー系のドライバーよりは、少し抑えられているような感じもしました。
次回は、また違ったスペックで試してみたいと思いました。

『操作性』という点では、少し難しく感じられました。
やや操作しづらい感じがしました。
あまり意図的に曲げていくタイプではないと思いました。
一応、左右にも曲げてみましたが、あまり操れている感じはしませんでした。
たまにいい感じの曲線を描いていくこともできたのですが、それはあくまでも『結果オーライ』的な感じで、それを連続させていくことは、少し難しく感じてしまいました。
できるだけ『オートマチック』に打ちたいクラブだと思いますし、いわゆる『面長』なせいか、フェースターンが少ししづらい感じがしました。

とてもカッコいいドライバーですし、高級感もすごく感じます。
このドライバーの価格を効いて、ああなるほど・・・。と思えました。
とても高性能なドライバーだと思います。

外見的には、いかにもタフな感じで、ある程度ヘッドスピードが無いと打ちこなせないんじゃないか?と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
むしろ、ハードヒッターよりも、平均的なヘッドスピードの方を対象にしているドライバーだと思いました。
見た目の印象よりも、かなり敷居を下げてきている感じがします。
『弾きの良さ』『弾道の高さ』『直進性の高さ』で勝負していけるドライバーです。
ドライバーに『高いレベルでのオートマッチック性』を求めておられる方には、とても魅力的に感じられるドライバーといっていいのではないでしょうか?

『ディープ感』がありながらも、全体的には『シャロー感』のほうが勝るドライバーです。
今のドライバーらしい、『いいとこ取り』した感じもします。
私はイオンスポーツのクラブには、それほど多く接したことがないので、詳しくは解らないのですが、おそらく今回のこの『ZEDO SATE』というドライバーは、これまでのイオンスポーツのドライバーの中でも、かなり優れている部類に入るのではないでしょうか?
ある海外メーカーのように、新製品がどんどん誕生してくる・・・。という感じはありませんが、一つ一つのニューモデルを丹念に生み出している・・・。という印象があります。
このドライバーをパッと見たときに、グリーンがとても目立っていて、美しいドライバーだな・・・。と思ったのですが、その美しさに負けない、性能の高さをもったドライバーだと思います。
クラブを『消耗品』として扱うのではなく、『永年の相棒』として付き合っていけるドライバーといっていいのではないでしょうか?
スペック的に、私にはやや馴染みづらい部分もあったのですが、私はまた次のモデルにも大いに期待したいです。
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2009年12月05日
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イオンスポーツ ZEDD H モノコック ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ ZEDD H モノコック ドライバー です。

シャフトは フジクラモトーレ です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は52g、トルクは5.6、キックポイントは先中調子、バランスはD1、クラブ総重量は303gです。

久し振りのイオンスポーツのドライバーです。
前回試打したのは最近では珍しい高反発モデルでしたが、このドライバーはルール適合モデルです。
『イオン』らしい、個性的なデザインだと思いました。
あまり出会う機会は多くないメーカーではありますが、なかなかいい印象があります。

店員さんの説明によると、こういったイオン独特のデザインは『Hモノコックボディー構造』というのだそうで、インパクトのエネルギーを効率よくボールに伝えることができるのだそうです。
こういった構造にするだけで、そのような効果があるというのは、やはりクラブ作りというのは、まだまだ奥が深いと思いますし、これからもどんどん進化していくような気がします。
ずいぶんと個性的なデザインですが、構えたときに邪魔しないので、こういったことはどんどんやって欲しい感じがします。
『異型ヘッド』など、構えた時に違和感を感じるクラブには苦手意識が芽生えてしまいますが、このように『ソール』に行うのはいっこうに差し支えありません。

こうして見ていても、すごく球があがりそうです。
難しそうな感じは一切伝わってきません。

素振りをしてみると、その『軽さ』『軟らかさ』を、まず感じたのですが、頼りなく感じることはありませんでした。
なかなかいい感じで振っていくことができました。
ビュンビュンとシャフトもよくしなってくれます。
振った感じは『290g台』の軽さを感じました。
こういった感じのドライバーは力一杯振っていくのではなく、タイミングに気をつけながら振っていこう・・・・。と自分自身に言い聞かせました。

ボールを前にして構えた感じは、とてもオーソドックスで美しいヘッドだと思いました。
変なクセは全くありません。
これまでのこういったタイプのドライバーはどちらかというと『フックフェース』が多かったように思うのですが、このドライバーは本格的な『スクエアフェース』です。
とても構えやすく感じました。
球が高く上がりそうな印象は受けましたが、自分の目標するラインに乗せていきやすい感じがしました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『ソフトな打感』です。
打つ前はもっと硬い感じを予想していたのですが、予想に反してとてもいい感じの感触だと思いました。
球とフェースがくっつくような・・・・。という感じではないのですが、とてもソフトな感じで嫌な衝撃が残りませんでした。
適度な『弾き感』を感じられ、好印象を感じることができました。

『音』も、予想以上に静かめでいい感じの音だと思いました。
すごく集中して打てる音です。
ちょっと前までよく聞こえていた、あの甲高い音は最近は殆ど聞かれなくなったような気がします。
密度の濃い練習が出来ている感じです。
周りも気にせず伸び伸び打つことができました。

『安定性』という点でも、本来はとても高いのだと思います。
この試打クラブのスペックが、やや私には合っていないのか、最初の数発は少しまとめづらい感じもしたのですが、意外と早く慣れることができました。
やはり叩きにいっては、ダメなタイプのドライバーだと思いました。
『ヒッタータイプ』の方よりは、『スインガータイプ』の方に、より適しているのかもしれません。
『スイートエリア』も、かなり広い感じがしましたし、『シビア』な感じは全くしませんでした。
見た目は結構本格的で、難しそうな外見にも見えましたが、実際はとても『ソフト』で親しみやすいドライバーだと思いました。
このドライバーの高安定性を実感される方も、きっとたくさんいらっしゃると思います。

『操作性』という点では、まずまず・・・。といった感じです。
それほどコントロールしていくタイプのドライバーではないのかもしれませんが、扱いづらい感じはしませんでした。
もう少ししっかりしたスペックのクラブを選ぶことが出来れば、もっと印象は良かったと思ったのですが、このスペックしかなかったので、少し私には難しく感じられた部分もありました。
左右に曲げていくことも、それほど苦になりませんでしたが、曲げにいくと予想以上に曲がってしまう感じがしたので、慣れるまでにはもっと時間がかかる感じがしました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなり高い弾道で飛ばしていける『高弾道ドライバー』だと思いました。
このヘッドもそうですし、シャフトがよく上げてくれている感じがしました。
本当はもっと低く打ってみたい感じもしたのですが、それは少し難しい感じがしました。
かなり『キャリー』を稼いでいけるタイプのドライバーなので、きっと多くの方が好感を持たれるのではないでしょうか?
『イオン』というメーカーは、私はあまり馴染みがないのですが、ファンも多くて人気が高いので、そういったファンの方々にも、このドライバーは高い評価を得られるのではないでしょうか?
見た目以上に『易しい』ドライバーで、かなり敷居が低い感じがしました。
それでいて『基本的な性能』や『品質』は高いドライバーだと思います。

『飛距離性能』という点でも、やはりこの『モノコックボディ』やシャフトの高性能が充分活かされているのではないでしょうか?
きっと多くの方々に、高いパフォーマンスを発揮してくれる感じがします。
スペック的にも、私にとって『ベストマッチ』とは言い難い部分があったので、私ではこのドライバーの性能を最大限に引き出すことが出来なかった感じがしたのですが、打っていてとても気持ちよく練習することができました。
また今度、違うスペックで試打できるチャンスに恵まれたら、是非またトライしてみたいと思いました。
試打を終えて、とても心地良い感じだけが残りました。
以前試打した『GIGA グランドスラム』は、『高反発ドライバー』でしたが、この『ルール適合ドライバー』でも、それに負けない高い性能を持っていると思いました。
少なくとも、私にはこの『ZEDD H モノコック ドライバー』の方がいい印象が残りました。
イオンスポーツのハイレベルなドライバーだと思いました。
またトライしてみたいです。
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2009年09月18日
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イオンスポーツ GIGA CB-781 フォージド アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ GIGA CB-781 フォージド アイアン の7番です。

シャフトはNS PRO950GHです。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は416gです。

初めて手にする、イオンのアイアンです。
今はいろいろなカラーリングが施されているクラブが多い中、このアイアンは単色でとてもシンプルなデザインになっています。
ショップの中では、他のクラブに隠れてしまいそうでしたが、運良く見つけ出すことができました。
もう、すっかりとお馴染みとなった、かなり『彫り』の深いアイアンです。
単なる彫りの深いキャビティアイアンではなくて、『ヒール部分』に何か組み込まれています。
これも新たな工夫なのでしょうか?
『トゥ側』に色々なものが付きすぎていると、なんとなく扱いづらそうな印象を受けますが、『ヒール側』だとヘッドの返りがスムーズに行えそうな感じがして好印象です。

ボールを前にして構えてみると、すごくすっきりとしていて構えやすく感じました。
少し『グース』が目に付いたのですが、難しさを感じさせるほどではありませんでした。
第一印象は色々なものが付いていて、ちょっと『ごっつい』感じかな?と思っていたのですが、構えてみると非常にシンプルで構えやすいです。
余計なものが全く見あたりません。
『イオン』というメーカーはあまり馴染みがなく、今年試打したドライバーの印象だと、やや縁遠い存在なのかとも思っていたのですが、このアイアンを見る限りそんな感じは消えていきました。
すごく興味をそそられる『構えやすさ』です。
国内外にアイアンの素晴らしいメーカーはたくさんありますが、それらに引けを取らない『構えやすさ』です。
こうして構えただけで、すごくいいイメージが湧いてきました。
充分素振りを繰り返して試打を開始しました。

まず感じたのが、そのすごく『ソフトな打感』です。
とてもいい感触です。
やはり軟鉄鍛造はいいなぁ・・・・・。と思っていたら、店員さんの説明によると、このアイアンは今よく使われている『S20C』という素材を使っているのだそうです。
他のメーカーでも多く使われており、やはり『S20C』という素材はこれからもどんどん登場してくるだろうと思いました。
私は『軟鉄鍛造』しか購入しませんが、それは『S25C』でも『S20C』でもどちらでも良いと、正直思いました。
今、注目されている『S20C』ですが、『S25C』に比べ、どれだけの優位性があるのかは、私の曇った感性では感じ取ることができませんでした。

『球のあがりやすさ』という点でも、予想通りすごく上がりやすく感じました。
構えた時にはすごくシンプルに見えた、このアイアンですが、見た目以上に『低重心化』されているのではないでしょうか?
今は、ほとんど『高重心アイアン』を見かけなくなりましたし、その『線引き』をどこで行うのかも、今ひとつはっきりしませんが、あくまでも私の感覚としてはこのアイアンは『低重心アイアン』に属する・・・・。と思いました。
私にとってはかなり立ったロフト(32度)ではありますが、このヘッド性能とシャフト性能が上手く調和されており、すごく上がりやすく感じましたし、高い弾道を描いていくことができました。
最近は『ロフト以上』の高さを出せるアイアンが増えてきたように思えるのですが、それはやはりヘッドやシャフトのあらゆる性能が向上したのが大きな要因ではないでしょうか?
構えた時にすごくシンプルなので、難しそうな印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に打ってみると、意外と易しいな・・・・。と思われる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

『安定性』という点では『まずまず』だと思いました。
決して『シビア』なアイアンだとは思いませんでしたし、『敷居の高さ』を感じません。
ただ、やはりあまり大きなミスは見逃してはくれないアイアンだと思います。
高いミート率で打っていける方には、このアイアンはすごくいい感じで打っていけると思いますが、ショットのミスを『クラブの易しさ』でカバーしていきたい・・・・・。と思っておられる方には、多少『タフ』に感じられるかもしれません。
この『ヒール側』に付いているものが効いているのでしょうか?
結構『ヒール寄り』で打っていっても、なかなかいい感じで球を運んでいくことができたので、私は好感触を得ることができました。
球も比較的安定していて、まとめやすい感じがしました。

『操作性』という点では、なかなかいい感じだと思いました。
左右に曲げるのも、比較的楽に行えましたし、特に扱いづらい感じはしません。
ただ、弾道を抑えるのは、このシャフトでは私にはやや難しい感じがしました。
上げたくなくても上がっちゃう・・・・・。そんな感じがしました。
『フェースターン』しやすく感じられたので、右への『プッシュ球』がでる気配は微塵も感じられませんでしたし、つかまりの良い勢いのある球を打っていくことができました。
『スライス』『フック』どちらもいい感じで打てましたが、私はどちらかというと『フック』の方が打ちやすい感じがしました。

『飛距離性能』という点でも、やはり私の普段の感覚では、よく飛ぶ方だと思いました。
明らかに私の『6番アイアン』よりは若干飛びます。
なので、なかなか距離感が合いづらい感じもするのですが、こういったアイアンに慣れておられる方でしたら、何の不都合も感じることなく使っていけると思います。
『ロフト30度以下』の7番アイアンが決して珍しくなくなった昨今では、その中ではこのアイアンはそれほど『トップクラス』に飛ぶアイアンではないのかもしれませんが、『飛距離』にもこだわりつつ『距離感』を大切にしていきたい方には、これくらいがちょうど『バランス的』にもいいのではないでしょうか?
アイアンは飛べば飛ぶほど難しくなってくるので、これくらいまでがいいのかな・・・・?と思いました。

今日、初めて試打した『イオン』のアイアンですが、思いの外好印象でした。
やはりクラブというものは、見ているだけでなく実際にこうして手にしてみないと解らないものだな・・・・。と思いました。
このアイアンもそうですが、最近は構えやすいアイアンが増えてきているようなので、私はすごく嬉しく思っていますし、こうして色々なクラブを試打していてもミスをする確率が下がってきたような気がします。
『構えやすさ』というのは、人それぞれの感覚だと思いますし、私は『小顔』で『オーソドックスな形』を好みます。
『グース』も、あまり付きすぎていると私は難しく感じてしまいます。
しかし、『ヘッドが大きい』『ソール幅が広い』『グースが大きい』といったアイアンが好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
だからメーカー側も、様々なゴルファーの要求に対応する為に、色々なアイアンを開発しているのだと思います。

私は対応能力が低いので、苦手なクラブに出会うと、とたんにミスしてしまうことがあるのですが、私の友人や私の師匠であるレッスンプロはほとんどのクラブを苦もなく打ちこなします。
『レディースクラブ』まで上手く打ちこなせているのを見た時はすごく驚きましたし、自分の未熟さを痛感しました。
見た目や重量感などだけで苦手意識を持たないようにし、もっと『対応能力の幅』を広げていけるように、これからも訓練をしなければならない・・・・。といつも思っています。
なかなか思うようにはいかないのが現実なのですが・・・・・。
そんなことを考えながら、このアイアンの試打を終えたのですが、今日は未熟な私でも十分に楽に打たせてくれるアイアンでした。
あまり馴染みのないメーカーではありますが、国産メーカーのアイアンらしい『美しさ』と『機能性』を持ち合わせた高性能アイアンだと思いました。
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2009年07月26日
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イオンスポーツ GIGA グランドスラム ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ GIGA グランドスラム ドライバー です。

シャフトはフジクラ ランバックス プレミアムカーボン です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は53g、トルクは4.7、バランスはD0、キックポイントは先調子、クラブ総重量は297gです。

久し振りの『イオンスポーツ』のドライバーです。
以前一度だけ手にしたことがあるのですが、今日はとても久し振りです。
『グランドスラム』という名前がついていますが、『ゴルフ』や『テニス』をやっている、多くの方がこの名前に憧れのようなものを抱くのではないでしょうか?
このドライバーは今ではとても珍しい、いわゆる『高反発ドライバー』です。
『SLEルール』が適用されるようになってから、こうした新製品での『高反発ドライバー』は、すごく珍しいと思うのですが、それだけ今でも需要が少なからず、あるからなのだと思いますし、メーカー側もそれに応えているのだと思います。
競技に出場している私には使うことができないドライバーですが、ゴルファーの全てが競技に出ているわけではありません。
『プライベートラウンド』で楽しみたい・・・・・。と考えておられる方も、たくさんいらっしゃると思います。
そういった方々の要望に応えて開発されたドライバーなのだと思います。

こうして見ても、いかにも『高反発』という感じがヘッド全体から滲み出ている感じがします。
シャフトもそれに応えるように、光り輝いています。
クラブ全体がとても『きらびやか』といいますか、光沢があり、『高級感』が醸し出されています。
シャフトに貼られている『シール』に価格が表示されていて、『¥126,000』とあったのでびっくりしました。
やはり『エグゼクティブゴルファー』、『富裕層』を対象としたドライバーなのだと思いました。
『クラブの長さ』や、このデザインなどを見ても、やはりベテランの方に向いているのだろう・・・。と思いました。

素振りをしてみると、全体的にかなり軽くは感じたのですが、フレックス『R』という割には結構しっかりとした感じもしました。
あるメーカーのドライバーの『R』は、とても軟らかすぎて上手く振ることが出来ませんが、このドライバーは意外と振っていける感じがしました。
やはりメーカーによって、その表示はバラバラなんだな・・・・・。と思いました。
『ヘッドの効き』も『まずまず』で、意外と早く慣れることができそうな感じもしました。
振っていても、いい感じの音が耳に届いてきました。

ボールを前にして構えた感じは、このロフト(10.5度』ということもあり、やや『フェース面』が見え過ぎに感じられたところと、少し『フックフェース』が気にはなりましたが、それによる『構えづらさ』は感じませんでした。
なかなかいい感じで構えることが出来ました。
左へ引っ掛けそうなイメージも湧きませんでした。
ヘッドのこの赤いデザインに、とても『センスの良さ』を感じました。
『赤』と『エメラルドグリーン』と、色こそ違いますが、以前試打したことがある、『カタナ スナイパーX』を思い出しました。
『極端なフックフェース』のドライバーは、構えただけで頭痛がしそうですが、このドライバーは割と落ち着いて構えることができました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『音』です。
最近は、割と『おとなしめの音』が多いと思うのですが、このドライバーは、はっきりと『高い感じの音』だと思いました。
いかにも『高反発らしい音』です。
このやや『甲高い音』が、ゴルファーに『飛ばしている』と感じさせてくれるのだと思います。
私は正直いって、もっとおとなしい感じの音が好きなのですが、決して耳障りで苦痛を感じる音ではないと思いました。
やや『周りが気になってしまう音』ではありますが、それほど気にしすぎるほどではないと思います。
1~2年前の『異型ドライバー』にあったような、耳鳴りがしそうな甲高い音ではありません。
私にはあまり合わない感じの音のようにも思えたのですが、高反発を求めておられる方は、きっとこういった音を好む方が多いのだろうと思います。

『打感』は、ややしっかりとした感じです。
『吸い付くような』感じではありませんが、いかにも球離れが速そうな感じの感触です。
『インパクト』から『フォロー』にかけて、ボールを運んでいく感じ・・・・。というのではなく、『インパクト勝負』みたいな感じがしました。
『インパクト』は、あくまでも『ゾーン』でイメージしたいのですが、何となくこのドライバーだと『点』になってしまう感じがしました。
こういった感触は、昔の『高反発全盛時代』には、たくさんあったような気がします。
ほんの数年前までの、各メーカーが『反発力』にしのぎを削っていたころを思い出しました。

『球のあがりやすさ』という点でも、このヘッド形状ですし、その他のスペックの特徴がよく出ている『高弾道ドライバー』だと思いました。
すごく高くボールが上がっていきます。
正直いって、私には上がりすぎる・・・・。と、強く感じられたのですが、これは私のような者に合うように作られているのではないので、至極当然のことだ・・・・。と思いました。
ヘッドスピードが『36~40m/s』くらいのゴルファーを対象としているのだそうで、そういった方々には、この高弾道設計はとても魅力的に感じられるのではないでしょうか?
かなり大きな『キャリーボール』を打っていけるドライバーだと思いました。

『安定性』という点でも、私は予想していた以上に高い・・・・。と感じました。
打つ前は、このスペックだし、ちょっと弱々しい感じの『プッシュ球』が出やすいのかな・・・・?と思っていたのですが、意外なほど『球のつかまり』もよく、右へ行く感じがしませんでした。
この若干の『フックフェース』が効いているのでしょうか?
私は1球目から『フックボール』が出てしまいました。
『ドロー』というよりは、明らかに『フックボール』でした。
予想以上に球がつかまるので、自分の中では、少し調整していかないといけない感じがしました。
『高反発』を使い、飛距離を伸ばしながらも、球を上げていきたい『スライサー』の方に、すごくマッチしているのではないでしょうか?
それと同時に、『フッカー』の方は、慣れないうちはやや苦戦してしまうかもしれません。
最初のうちは、少し『扱いづらさ』を感じてしまい、1球だけちょっとダフってしまったのですが、その時に少し『火花』が出て、何となく懐かしく感じていました。
昔、『メタル』から『チタン』へと変化していくときに、私はこの『火花』が出ることに驚き、仲間たちとよく話していました。
『メタル』だと火花が出ませんでしたが、『チタン』だと簡単に火花が出ます。
『ナイターゴルフ』をしていた時は、一瞬だけの『小さなねずみ花火』を見たような感じがしていました。
今日は久し振りに、その火花を見て、その頃を懐かしく思い出していました。

『操作性』という点では、私はやや苦戦してしまいました。
『ドロー』から『フック』にかけては、難なく打っていけるのですが、『フェード』『スライス』が、なかなか難しい感じがしました。
勿論、打とうと思えば打っていけるのですが、かなり極端にやらないと右へは曲がりづらいですし、その曲がり幅をなかなかコントロールするのは難しい感じがしました。
『直進性』も、なかなか高いとは思ったのですが、『ストレート』というよりは、『ややドロー』『ナチュラルドロー』といった感じかな・・・・?と思いました。
構えた時に、それほど左へ行きそうな感じはしなかったのですが、実際に打ってみると、かなり自然と球がつかまってくる感じです。
それはやはりこのロフトが『寝た』(10.5度)と、『フックフェース』が大きく影響していると思いますし、それほど極端に『フックフェース』に見せていないところも、『球のつかまり』を良くしている要因のような気がしました。

『フックフェース』が目に付きすぎると、どうしても左へ行かせまい・・・・。として、自然と『カット軌道』で打ったり、『フェース』を開き気味にしてインパクトをしたくなりますが、そうさせない感じがこのドライバーにはあります。
高反発が出始めの頃は、『球がつかまりにくい』と感じるものがすごく多く、一時『スライサー』が増えていったような感じもあるのですが、このドライバーはすごく『球がつかまりやすい高反発ドライバー』です。
これは打つ前から予め予想はできていたことですが、やはり私にはこういったドライバーを操作するのは難しい感じがしました。
『高反発』がもてはやされるようになって、『操作性』が犠牲になった・・・。と私は強く感じていて、ルールで規制され『低反発』になり、自然と『操作性』が戻ってきた感じがするのですが、このドライバーは、昔の『高反発全盛』の頃を思い出させる感じです。
勿論、このドライバーは『操作性』というよりは、高反発を活かした『飛距離性能』が最大の売りなのだと思いますし、あまり色々な球を打ち分けるタイプなのではないと思います。

『飛距離性能』という点では、やはりこの『高反発』に、かなり多くの方が恩恵を被るのではないでしょうか?
この大きな『反発力』と、46インチという『長尺仕様』が上手く作用し合い、かなり高い飛距離性能が期待できると思います。
いかにも高反発らしい、『初速の速さ』や『勢い』も感じられます。
私はこの『高反発独特』の高性能を感じながらも、上がりすぎる弾道を見ながら、『ロスの大きさ』も感じました。
もっと低く抑えていかないと、明らかに損をしていると思いました。
私は強く叩いていきたいタイプなのですが、そうするとこういったドライバーの性能を引き出せない感じがしました。
『スインガータイプ』の方に、やはりマッチしているのだと思います。
高反発だから強く打てば打つほど、その『反発性』が上がる・・・。といった感じはせず、ある程度の『力加減』で打ったほうが、こういったドライバーの性能を引き出しやすいのではないか・・・・?と思いました。
『飛距離性能』という点で考えると、普段使い慣れているドライバーの方が、私には距離を稼ぎやすい感じがしました。
『高反発=誰が打っても必ず飛ぶ』といったものでもないように思います。
当然のことですが、やはり自分に合ったスペックのクラブが、『ゴルファーの技量』と『クラブの性能』を最大限に引き出すことができるのだと思いました。

このドライバーは『新時代の高反発』というのではなく、『高反発全盛』の頃によく見られた『高反発ドライバー』だ・・・。と感じられました。
正直いって、それほど『目新しい』感じはしませんでした。
『高反発ドライバー』をたくさん手にしてきたので、『目新しさ』というよりは『懐かしさ』を感じました。
それが、ルール改正の為に高反発の新製品を手にすることが困難になり、それを求める『ゴルファーのニーズ』に応える為に開発されたドライバーなのだと思いました。
ゴルフクラブに限らず、どの製品を作り出すメーカーも、『ユーザーの声』を敏感に感じ取らなければなりませんし、それが企業としての生命線なのだと思います。
『ルール適合モデル』ではないので、競技ゴルファーには広がっていかないのかもしれませんが、このドライバーは今、すごく人気が出ているらしく、ユーザーが増えているのだそうです。
それだけゴルファーの『飛距離』に対する欲求は強いのだと思います。
このドライバーが『火種』となって、また再び『高反発ドライバー』の人気が復活するかもしれません。
競技には使うことができませんが、プライベートラウンドや練習場でその大きな飛距離性能を楽しむことができます。
『ルール適合』ではなくても、昔の飛距離が戻ることによって、ゴルフが若返る・・・・。といったこともあるのだと思います。
そういったこともまた『ゴルフの楽しみ方』のひとつなのだと思います。

このドライバーのグリップは、ゴムの柔らかさを充分に感じ取れる、とても好感触のグリップだと思いました。
私が愛用している『ツアーベルベット』よりも、ほんの少し硬い感じもしたのですが、『手の接触感』といいますか『握り感』が良いグリップだと思いました。
適度に柔らかく、そして滑りにくい感じの、使いやすいタイプのグリップだと思いました。

最後にドライバーの性能とは、直接関係はないのですが、このヘッドカバーはとても使いやすいです。
『マグネット式』になっていて、とても開閉がしやすく、ヘッドへの脱着がすごく楽です。
昔から、ヘッドカバーは『靴下タイプ』のものや『マジックテープタイプ』のものが多かったのですが、このヘッドカバーはとてもよく考えられています。
ゴルファーの使い勝手をよく考えているんだなあ・・・・。と思いました。
これからも『イオンスポーツ』のクラブを注目していきたいですし、もっと簡単に手にすることができたら嬉しいです。