ツアーエッジ
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2023年03月02日
Tour Edge Exotics C721アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Tour Edge Exotics C721アイアン


シャフトは Elevate95VSS スチールシャフト です。
ロフトは30度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは2.2 です。

久しぶりに出会った、ツアーエッジです。
一時期、よく出会いましたが、最近はなかなか出会いません。
クラブ業界に新たに参入してくるメーカーもあれば、撤退するメーカーもあり、老舗・中堅メーカーといえど安心できない時代なのかもしれません。
ツアーエッジはこれまでいくつか試打してきましたが、まだその経験が少ないので、それほど強い印象はありません。

シンプルで美しいデザインです。

少しプクッと膨らんだ感じがするので、おそらく中空だろうと思いました。

ハーフキャビティのような外見ではありますが、こうして見ても、やはり膨らんだ感じはあります。

トップラインは少し厚めですが、極端ではありません。

ソール幅はノーマルです。

ソール全体に少し丸みを帯びています。

ネックは、やや短めですが、今のアイアンの中では標準といったところでしょうか?

ホーゼルに凹みがあるのが印象的です。
これを見ると、すぐにPINGを思い出すのですが、同じような理由からなのでしょうか?

フェース面にミーリングはありません。
いろいろなアイアンを見てきて、ここの部分が一番、メーカーの判別がしにくいところだと思います。
つまり、国内外メーカー問わず、殆どがこのようなフェース面だということです。
いわゆる『スタンプ式』の、手がかかっていないのがよく分かります。
今時、手間のかかる、一本一本スコアラインを彫ることはしないのだと思います。
私はフェース面にミーリングがあっても無くてもいいですが、できれば『スタンプ』でなく、『彫り』を感じさせるフェース面であって欲しいと思っています。
唯一のボールとの接点が、一番単純に早く製作されてしまうところに物足りなさを感じざるを得ません。
『手間』や『均一性』という点で考えると、スタンプ式が最も効率がいいと思うのですが、メーカー毎の個性がもっと見られると嬉しいです。
『作り手の魂』が感じられれば、私たち『使い手』も魂を込めて球を打つ・・・。というものです。
しかし、最近はそのようなクラブになかなか出会えません。
私が夢を見すぎなのかもしれません。
しかし、この『ロマン』を無くしてしまうと私ではないような気がします。

トゥ側には『DIAMOND FACE 2.0』という文字がありました。
どういうことなのでしょうか?
フェース面は普通で、とてもダイヤモンドが使われているとは思えないですし、もし使われていたらとんでもない値段になってしまうと思います。
ダイヤモンドが最も硬度のある石だということは広く知られていますが、それほど硬いフェース面だということなのでしょうか?

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
初めて手にするシャフトですが、結構しっかりしていて頼りなさはありません。
軽量スチールですが、不自然な挙動もなく、適度な粘りもあります。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
すごく極端な『異型』でもなく、無難な顔ではありますが、見とれるようなこともなく、普通です。
ちょっとグースが利いていますが、『プル角』は結構抑えられているような印象を受けました。
こういったところは高身長で手足の長い海外選手向けの海外メーカーらしい特徴といえるのかもしれません。
今はプル角が強めで『被る』タイプのアイアンが多いですが、このアイアンはちょっと違っていて『逃がす』イメージも出しやすいです。
いわゆる『開く』イメージのアイアンです。
試打を開始しました

『打感』は中空らしい、薄めでペチャっとしたところがありました。
予想の範囲内で、特に変わったところはありません。
球がフェースに乗る感覚は無く、球離れが速い打感です。

球はあがりやすくて、タフさは全く感じません。
見た目はシンプルでカッコいいデザインになっていますが、ハードルの高さのようなものはなく、親しみやすい性能になっています。
スインガータイプの方にも合いやすいのではないでしょうか?

『安定性』も高く、気難しさは感じません。
普通の中空。
普通のノーマルキャビティのような寛容さを感じます。
打感が少しボヤけたところがありますが、それがこの寛容さとリンクしているような気がしました。

『飛距離性能』も優れていて、易しく飛ばせるタイプです。
ディスタンス系ではありますが、飛び抜けて飛距離が出るタイプではなく、今のアイアンの中でも普通といっていいような気がします。

『操作性』も普通といったところでしょうか?
ただ私は構えたときにあまりイメージが出なかったので、積極的に曲げてみたいとは思いませんでした。
打つ前と、構えたときのイメージはとても大切です。
試打後の感想

いい意味で、今風の無難なアイアンという印象をもちました。

これといった特長は感じませんでしたが、性能的にバランスはとれていると思います。

これまでの中空は『いかにも中空』という『膨らみ』が強調されたものが多く、違和感もあったのですが、このアイアンはそれがありません。

中空独特な膨らみが苦手だという方も、このアイアンは好感を持たれやすいような気がします。

なかなか出会えないメーカーではありますが、これからも手にすることがあれば、積極的に試打してみたいと思います。

私たちゴルファーをワクワクさせるようなクラブを作り続けてもらいたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心より感謝いたします。
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2015年08月30日
ツアーエッジ エキゾティクス CB3 BLACK フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ツアーエッジ エキゾティクス CB3 BLACK フェアウェイウッド です。

シャフトは 三菱レイヨン Diamana B 70 です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は74g、トルクは3.0、バランスはD2、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は336gです。

とてもカッコいいツアーエッジのFWです。
これまで試打した数は少ないのですが、いい印象が残っています。
CB PROというフェアウェイウッドは、ソールが特徴的でしたが、基本性能もしっかりとしていて、とても好きでした。
このクラブはオーソドックスです。
正統派な感じで、ブラックがとてもシブいです。

ディープというよりは、ややシャローな感じがします。
ソールの形状も良くて、滑りやすそうだな・・・。と思いました。
チープな感じは全く無く、いい雰囲気が伝わってきます。
ソールには凹凸があるのですが、今のFWの中では比較的シンプルなほうだと思いました。

ネックの長さはやや短めに見えるのですが、今のFWの中では標準的といえるのかもしれません。

シャローバックタイプです。
今はもっとシャローな物が多いので、それほど薄さを感じませんが、やはり私の中ではシャローなタイプに入ります。
ドライバーよりも、FWのほうがディープな物を探すのが難しくなったような気もします。
シャローなタイプは『形状としての美しさ』をあまり感じないことも多いのですが、このクラブは美しいな・・・。と思いました。

とても男前です。
この整った形は最近では珍しいような気もします。
数年前のような『異型ヘッド』は今では見なくなりましたが、それでも『機能的な顔』はよく見かけます。
構えづらくはないけれど、機能性を感じさせる顔をもったFWはたくさんあります。
そういった意味では、このクラブはとてもシンプルな顔をしているな・・・。と思いました。
機能性も重要だけど、顔の良さにこだわって作られているのではないかな?と思いました。
最近ではあまり見ない顔ですが、昔はよく見られたような気もします。
艶消しタイプの、この濃いシルバーもすごくいいです。
晴れの日でも眩しくないというのは、大きなメリットです。
バルジの微妙なカーブがとても美しいな・・・。と思いました。
適度な逃がし系で、いい顔をしています。
思わず目尻が下がってしまいました。

このアクセサリーのような物も目立っていました。
この位置にあるということは、単なるアクセサリーではなくて、ウェイトの役目を果たしているのでしょうか?

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれナイキのスウッシュマークのような模様がありました。
これには、どんな意味があるのでしょうか?

トゥには『Combo-Brazing Tour Distance』と記されていました。
飛距離を生み出すために、特別な工夫が施されているようです。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
リラックスして構えることができました。
余計な不安や雑念などがわくこともありませんでした。
逃がすイメージを出しやすいので、楽な気持ちになれました。
真ん中から左を広く使っていけそうです。
左へのプレッシャーが緩和されます。
スライサーの方は、少し苦手に感じられるかもしれません。
ヘッドが大きすぎないのもいいと思いました。
ドライバーが大きくなるにつれて、FWも最近は少しずつ大きくなっているように感じることも多いのですが、このように小振りなのは珍しいような気もします。
この大きさは今では『個性』といえるような気がしました。
もう少し大きいほうが安心できる・・・。という方もいらっしゃると思いますが、私はこれくらいの大きさが大好きです。
人によって、好みが分かれるところかもしれません。
いいイメージが自然にわいてきました。
試打を開始しました。

『打感』は、どちらかというと柔らかい感じで、球の重さ・質感をボヤけることなく、クリアに感じとることができました。
好感のもてる打感です。

『音』も、いい感じです。
はっきりとした金属音が心地いいです。
大きすぎず、高すぎず、ちょうどいいです。
大好きな音です。

『球のあがりやすさ』という点では、今のFWの中では、それほど秀でているとは思いませんでした。
ナチュラルな感じです。
浮きやすさ・あがりやすさはあまり感じませんでした。
明らかにヒッター用だと思います。
高~くあがるというよりは、ライナー系に近い弾道です。
今日は最初からずっとティアップせずにマットの上からの直打ちで試してみました。

『安定性』という点では標準的な感じがしますが、今のFWの中では明らかに正直なタイプだと思います。
シャフトがしっかりしていますし、それほどブレることはないのですが、『曲がりにくさ』『高い直進性』を求めるタイプではないように思います。
私はフッカーなので、このクラブは易しく感じましたが、スライスに悩んでおられる方は、球がつかまりきらず右に逃げすぎてしまうかもしれません。
そういったときは先走り系のつかまりやすいシャフトだと、もっと易しくなるのではないかな?と思いました。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
ライナー系の力強い弾道がグーンと伸びていく感じがとてもいいです。
風が強い日でも勇気を与えてくれる、心強い弾道だと思いました。
球があがりやすいタイプではないので、球があがりきらず、それほどメリットを感じられない方もいらっしゃるかもしれません。

『操作性』は良いです。
左右に曲げるのも簡単でした。
ただ、思っていたよりも大きく曲がらなかったので、意外な直進性もあるのかな?と思いました。
イージー過ぎるタイプではないけど、決して神経質というほどでもない、ちょうどいいさじ加減ができているのかな?と思いました。
顔がとても良かったということもあると思うのですが、いいイメージがずっと残ったまま打つことができました。

最近のクラブは見た目硬派そうに見えても、実際はそれほどでもなかった・・・。という物が増えてきました。
見た目と実際の、いい意味でのギャップのあるクラブが多くなりました。
そのギャップはメーカーの企業努力といっていいと思います。
顔の良さがあって、いかにも本格的な外見だけど、実際はとてもイージー・・・。

しかし、このクラブはある程度『見た目通り』な感じがしました。
初めて見たときの感想と、実際に球を打ってみた感想に大きな隔たりはありませんでした。
いい意味で『予想通り』といった感じがしました。

このFWは最新モデルなので、おそらく色々なところに最新の技術が組み込まれているのだと思いますが、ずっと、ちょっと前のFWを打っているイメージをもちながら試打をしていました。
男前でフィーリングのいい、良い頃のFWをそのまま継承しているように思いました。

顔の良さと、打感・音の良さが特に印象に残りました。
このようなフィーリングのいいクラブは大好きです。
易しさに特化した、いわゆる『イージー系』ではないので、それほど多くの支持を集めることはないかもしれませんが、このようなタイプを好まれる方にはたまらない1本となるのではないでしょうか?

この3番をすごく気に入ったので、また機会があれば違う番手でも試してみたいと思いました。
最近の流行に、それほど乗っている感じはしませんが、いいクラブだな・・・。と思いました。
ツアーエッジのクラブを試打した経験は、それほど多くありませんが、今日また好感度が上がりました。
最新モデルを試打しながら、ずっと懐かしさを感じていたように思います。
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2015年06月27日
ツアーエッジ エキゾティクス XCG-7 Beta ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ツアーエッジ エキゾティクス XCG-7 Beta ドライバー です。

シャフトは MATRIX です。
ロフトは9.5度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は72g、トルクは3.5、クラブ総重量は326g です。

とてもカッコいいツアーエッジのドライバーです。
以前試打したドライバーと、すごくよく似ています。
『瓜二つ』といっていいほど似ています。
このドライバーは『Beta』ということなので、マイナーチェンジモデルなのかな?と思いました。

形状自体も大きな違いは無いようです。
全体的なデザインも、よく似ています。

見慣れた感じのネックの長さです。

9.5
ネックには調整システムが搭載されていて、試打するのは、この『9.5』のポジションです。

8.5

10.5

11.5 12
他にも、8.5度から12度までロフトを変えられるようです。

9U 10U

11U
Uは『アップライト』ということなのかな?と思いました。
ライ角を調整できるのでしょうか?

このオリジナルグリップも、ソフトでいい感じです。

以前試打したドライバー同様、この艶消しな感じがとてもいいです。
黒というよりは、『濃いシルバー』といったほうが近いです。

トゥ側

ヒール側

トゥ側とヒール側の出っ張りや、バックフェースの凹みも前に試打したモデルと共通していますが少し形が違うようです。
やはり、同じコンセプトで開発されたんだな・・・。と思いました。

シャローバック形状です。
フェース高が高く、シャローバックになっています。
こういったタイプのドライバーも、たくさん出会ってきました。
シャローバックはともかく、フェース高が高いのはとても好感がもてます。
ある程度ディープなほうがフェースを縦に使えるので、安心感があります。
シャローフェースは少し気を遣うこともあります。

まずまずの顔だと思いました。
どちらかというと『つかまえ系』の顔をしているように見えました。
フッカーの私は少し逃がし系のほうが安心できるのですが、これくらいでも特に問題ないと思いました。
フェースが被っているドライバーでも、苦手意識が芽生えてしまうモデルもあれば、それほどでもないモデルもあります。
このドライバーは後者のほうです。
しかし、もし調整できるのであれば、もっと逃がし気味の顔で試してみたいという気持ちはありました。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
結構しっかりしていると思いました。
ヘッドの利きもいいですし、シャフトもグラつく感じはしません。
『振っていけそうな』ドライバーです。
以前試打したドライバーもそうですし、ツアーエッジは結構しっかりめのクラブを発表しているように思います。
他のメーカー(特に国内メーカーや海外メーカーの日本市場向けモデル)は、かなりソフトめのスペックになっていることが多いので、このようなしっかりとしたスペックだと新鮮に感じます。
フレックス表示の『S』は、かなり幅広く使われていますが、これくらいが本来のSのような気もします。
『S』は『スティッフ(硬い)』という意味ですが、このシャフトは『硬い』というよりは『しっかりとした』という印象のほうが強いです。
余計な気を遣うこともないので、すぐにタイミングが合いました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
やはり球がつかまりそうだったので、少し右を向いて回していこうと思いました。
普通に構えると、苦手な方向へ曲がってしまいそうな感じがしました。
フェース面も見えすぎず、球があがり過ぎるイメージはありませんでした。
高い弾道というよりは『強い弾道』をイメージできました。
『横のイメージ(左右の幅)』よりは『縦のイメージ(高さ)』のほうが出しやすいドライバーだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はマイルドな感じで好感がもてました。
響く感じがしないのがいいと思いました。
嫌な衝撃も手に残りません。

『音』も小さめで、小気味いいです。
邪魔をしない音です。
このようなフィーリングは少し意外でした。
もう少し『派手め』な感じかと思っていたのですが、実際はそうでもありませんでした。
しかし、以前試打したドライバーを思い出せば、これも当然なのかな?と思いました。

『球のあがりやすさ』は普通だと思いました。
特別あがりやすい感じはしなかったのですが、タフなタイプで球がドロップする・・・。という印象もありませんでした。
ちょうどいいところでの『さじ加減』ができているのかもしれません。
中弾道といったところだと思います。
しかし、ヒッタータイプの方に合いやすいタイプなのは間違いありません。
クラブの重さも、今のドライバーの中では重いほうだと思います。
ある程度のパワーがあったほうがいいのかもしれません。

『安定性』は、結構高いな・・・。と思いました。
シビアな感じはしませんでした。
ラインも出しやすくイージーだと思いました。
構えたときの印象ほどつかまり過ぎないのもいいと思いました。
私の場合、ちょっと油断するとフックを打ってしまいそうだったのですが、シャフトが動きすぎて巻いてしまうこともなかったので、ラインの幅から大きく逸れることはありませんでした。
『叩けるイージー系』といったらいいでしょうか?

『飛距離性能』は、いい感じでした。
つかまりが良く、力強い球が打てます。
どんどん振っていきたい方に合いやすいドライバーだと思います。
やはり、ヒッタータイプ向けのドライバーだな・・・。と思いました。
今は結構ターゲットを広くしている・・・。といいますか、なるべく幅広い層を1つのクラブでカバーできるような作り方がされていることが多いと思うのですが、時にはそれが『曖昧さ』につながってしまうこともあり、はっきりしないこともあります。
このドライバーは結構はっきりしていて、個性が感じられます。

『操作性』という点では、まずまずでした。
左右に曲げることも難しくはなかったのですが、あまり細工をしたい感じにはなれませんでした。
シャロー感を感じたからなのかもしれません。
あまり意図的に曲げるイメージが出せませんでした。

今の多くのドライバーは『460cc』だと思います。
このドライバーは、少しヘッド体積が抑えられているそうなのですが、私には小顔に見えませんでした。
これまでたくさん出会ってきた『460ccのドライバー』だと思っていました。
『ディープさ』よりも『シャローさ』のほうが強く感じられたからかもしれません。
ヘッド体積を少し抑え気味にしていながらも、小さく見せないような技術があるのかな?と思いました。
小顔でコンパクトにまとまったタイプが苦手だ・・・。という方も、このドライバーは安心できる・・・。という方も多いのではないでしょうか?

『振れる』『叩ける』ドライバーだな・・・。と思いました。
最近は気を遣わないといけないようなドライバーも多いので、このようなしっかりしたモデルに出会うと、新鮮に感じますし、印象にも残りやすいです。
今は『似たようなタイプ』のドライバーが多いです。
このドライバーは明らかに『個性』を感じました。

今日は何も調整せずに『9.5度』のままで試打したのですが、せっかく調整機能が付いているので、また試打する機会があれば色々と調整してみたいと思いました。
この9.5度のままでは球があがりづらくて難しい・・・。という方でも、1度寝かせるだけですごくあがりやすくなるのであれば、安心できます。
スペックを選び間違えた・・・。ということが無くなるのかもしれません。

調整機能付きのドライバーでロフトなどを変えると『見え方』が大きく変わりすぎてしまい、構えづらくなって、結局元のままに戻した・・・。という声を聞いたことがあります。
フェースアングルなども変えずに、元のままが一番良かった・・・。という声も聞いたことがあります。
私は調整機能付きドライバーを購入したことがないので、よく分からないのですが、やはり調整機能にもメリットデメリットがあるのかもしれません。
このドライバーはどうなのでしょうか?

私は調整機能よりも、このドライバーがもつ『基本的性能の高さ』に魅力を感じました。
しっかりしたドライバーだと思いました。
これまで様々な調整機能付きドライバーを試打してきて、中には調整機能だけが一人歩きをしていて、肝心の基本性能がおろそかになっていると感じた物もありました。
私はそういったドライバーには全く魅力を感じず、二度と手にしていません。
しかし、このドライバーはそういった印象はありませんでした。
しっかりと『芯』のあるドライバーだと思いました。

ツアーエッジのクラブはまだそれほど多く出会ってきてはいないのですが、また機会があれば何度でも試打してみたいと思いました。
また試打してみたいな・・・。と思わせてくれるドライバーでした。
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2015年03月15日
ツアーエッジ エキゾティクス XCG-7 ハイブリッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ツアーエッジ エキゾティクス XCG-7 ハイブリッド の4番 です。

シャフトは MATRIX EXOTICS RED です。
ロフトは22度、クラブ長さは40.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は67g、トルクは3.7、バランスはD2、クラブ総重量は350gです。

とてもカッコいいツアーエッジのハイブリッドです。
初めて手にするのですが、いい雰囲気があるな・・・。と思いました。

形状自体はオーソドックスな感じです。
シャロー過ぎることもありません。
引き締まった感じがして、好感がもてます。

ネックの長さも、しっかりあります。
最近のクラブで、ここまでロングネックの物は珍しいです。
アイアンのように、上から押さえていけそうな感じがします。
調整システムは搭載されていませんでした。

セミディープ形状といっていいでしょうか?
適度な厚みがあります。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には突起物のようなものがあります。
これは以前試打したドライバーと共通しています。
重量配分など、何らかの意味があるのでしょうか?

ヘッド後方にも、アクセサリーのようなものがあります。
これも、ドライバーと共通しています。

オーソドックスで、整った顔をしています。
好感のもてる顔です。
ツアーエッジのクラブを手にした経験がまだ少ないので、どのような傾向なのかが、まだよく解らないのですが、このハイブリッドや、以前試打したドライバーなどで考えてみると、オーソドックスで正統派という印象を受けます。
奇をてらった感じがしないのが、とてもいいです。

クラウンが、いわゆる『艶消し』タイプなのも、すごくいいです。
これならば晴れの日でも眩しくありません。

しっかりとした振り感です。
頼りない感じは全くしません。
フレックスは『S』なのですが、これくらいが本来のSだな・・・。と思いました。
海外仕様なのでしょうか?
それとも日本仕様で、はじめからこのしっかり感を出しているのでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。
構えやすいです。
いいイメージが自然に湧いてきました。
試打を開始しました。

『打感』は、少ししっかりめでした。
硬くなく、好感のもてる打感です。

『音』も、いい感じでした。
小気味いい金属音が、優しく耳に届いてきました。
高すぎず、大きすぎない音です。

球はよくあがってくれました。
イメージしていたよりも、弾道が高めでした。
低スピン系ではなく、しっかりとスピンも掛かっているように感じました。
こんなにあがると却って使いづらいかな?と思うほどでした。
このクラブは22度なので、違う番手でも試してみたいと思いました。

『安定性』も好感がもてました。
寛容さが最優先されている感じはしなかったのですが、構えやすさと、適度なしっかり感があって、ラインを出しやすく外しにくい感じがしました。
実戦でもすごく信頼できそうな予感がしました。

『飛距離性能』という点では、今のUT(ハイブリッド)の中では、標準的なほうかもしれません。
今は、いわゆる『飛び系』のUTも多いので、このクラブがそれらと比べて特別秀でている感じはしなかったのですが、いい感じなのは確かだな・・・。と思いました。
高弾道を求めておられる方には、とても合いやすいと思いますが、しっかりとしたスペックなので、ヒッタータイプの方に合いやすいような気がしました。
『振っていける』ハイブリッドといった感じがしました。

『操作性』は、まずまずでした。
左右に曲げるのも難しくありませんでした。
クセが無いニュートラルタイプのハイブリッドだと思いました。

初めて出会ったツアーエッジのハイブリッドでしたが、いい印象のまま試打を終えることができました。
ロングネックタイプですし、見た目はとても本格派な感じもしますが、難しすぎて敷居が高い・・・。という感じはしませんでした。

先ほども書きましたが、私にはちょっとあがり過ぎる感じがするので、もっとロフトが立ったモデルのほうが使い勝手がいいように思いました。

いい意味で、オーソドックスなクラブだと思いました。
特別、ここが飛び抜けて優れている・・・。とか、ここが大きな特長。
といった感じはしませんでした。
しかし、バランスが取れているように思いました。

構えやすくて、ラインを出しやすいハイブリッドでした。
好感がもてたので、また機会があれば何度でも試打してみたいと思いました。
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2015年01月31日
ツアーエッジ エキゾティクス XCG-7 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ツアーエッジ エキゾティクス XCG-7 ドライバー です。

シャフトは Matrix です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS です。

久しぶりに出会った、ツアーエッジのドライバーです。
ツアーエッジのクラブは、これまで試打してきた経験が少ないので、まだ解らないところも多いですが、このドライバーはとてもいい雰囲気を感じとることができました。
昨年、素晴らしいフェアウェイウッドに出会うことができましたが、今日はドライバーを試打する機会に恵まれてとても嬉しいです。

全身ブラックで、とてもカッコいいです。
今はドライバーのヘッドの色も増えてきましたが、やはりブラックはヘッドの色に適しているな・・・。と改めて思いました。
白いヘッドなどで、『軽さ』を感じ取りたい・・・。という方もいらっしゃると思いますが、私はどちらかというと『軽量感』よりは『重量感』を感じたいと思っています。
軽さによる『ヘッドスピードアップ』のイメージよりも、『しっかりと振っていける』という感じや『球の重さ』をイメージしたいと思っています。
『速くても軽い球質』よりも『風に強い重い球質』を求めたくなります。
そういったときに、黒いヘッドは、そのイメージが出しやすいです。
形状的に見ると、ディープな感じはなく、シャロー感が強いです。

いい顔をしています。
ディープ感はあまり感じませんが、球があがりやすそうな感じがします。
『丸型』というよりは、ややトライアングルっぽい形状です。
よく見られる顔です。
やや『つかまえ顔』に見えました。

クラウンが艶消しタイプで、とてもシブいです。
今はこの艶消しタイプは少数派のような気もしますが、私はとても好きです。
日に照らしてみても、まぶしくありません。

とてもカッコいいデザインです。
派手さはないですが、この硬派な感じがたまりません。
重量感を感じさせますし、いかにも叩いていけそうです。
ツアーエッジのクラブに対する経験値はまだ浅いですが、率直にカッコいいな・・・。と思いました。

シャローバックです。
球が上がりやすそうな印象を受けます。
カッコ良さと、易しさの両立ができているように見えました。

このオリジナルグリップも、いい感じです。
なかなか見かけない模様ですが、グリップ力もあって、滑りにくくなっています。
硬すぎず、手に馴染みやすいのが好印象でした。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側が微妙に膨らんでいました。
これには、どのような効果が期待できるのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?

ヘッド後方付近は凹んでいて、アクセサリーのような物がついています。
これは重量配分などを計算されてのことでしょうか?

ネックは、やや短めに見えましたが、今のドライバーの中では、それほど珍しい感じはしません。
こうして見ても、美しい形状だな・・・。と思いました。

ネックには調整システムが搭載されていました。
今はとてもポピュラーになりました。
『付いているのが普通』といった感じもしますが、こういったシステムを採用しないメーカーのクラブの人気がまだまだ高いことを考えると、どちらがいいとは単純にいえないのかもしれません。
メーカーとしては、搭載しておいたほうが売りやすい・・・。ということもあるのかもしれません。

試打するのは、この『10.5』のポジションです。
他にも、

9.5

9U

10U 11U

12
様々な表記がされていました。
ロフトを調整できるようです。
専用の工具があれば、9.5で試してみたい・・・。と思っていたのですが、無かったので、このままの10.5で試してみることにしました。

素振りをしてみた感じは、結構しっかりしているな・・・。と思いました。
軟弱な感じはしません。
振っていけるタイプです。
装着されているシャフトのフレックスは『S』だったのですが、これくらいが本来のSかな?と思いました。
『硬い』とは思いませんでしたが、『しっかりしている』と思いました。
『スティッフ』ではなく、『しっかりしている』のSだと思いました。
シャフトのフレックス表記は、多くのゴルファーがメーカーや、そのモデルなどによってバラバラなことを体感しておられると思いますが、このドライバーもまさにそんな感じでした。
今は『本当にS』だろうか?と思えるシャフトにもたくさん出会いますが、このシャフトはすごく自然な感じがします。
ツアーエッジというメーカーのことを私はあまり知らないのですが、このドライバーは『日本仕様』ではなく、『海外仕様』なのかな?と思いました。
どちらにせよ、軟らかすぎるシャフトよりは、こうして『振れる』シャフトのほうがタイミングも合いやすく易しく感じられるので、好感がもてました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
やや『つかまえ系』に見えたので、少し逃がし気味に打っていこう・・・と思いました。
得意とする構え感ではなかったのですが、すごく難しそうで打てそうにない・・・。というほどではありませんでした。
少し、こちらが工夫をすることで、上手く折り合いがつけばいいな・・・。と思いました。
球はあがりやすそうで、つかまりやすそうな印象を受けました。
こういったタイプのドライバーも、今は多いように思います。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
硬くはないのですが、どちらかといえば、ややこもった感じだな・・・。と思いました。
特に大きな不満はありませんでした。
球の重さをずっしりと感じるというよりは、やや軽めの打感だと思いました。

『音』は、はっきりとしていますが、大きすぎず好感がもてました。
インパクトを調整しなくてもいいので、気持ちよく振り抜いていくことができました。

球はとてもよくあがっていきました。
ロフトが10.5度ということもあるのかもしれませんが、イメージしていたよりも高くあがりました。
次回また試打する機会があれば、ぜひ9.5°で試してみたいと思いました。
今は海外メーカーのドライバーで、10.5°でも結構タフなタイプのドライバーもありますが、このドライバーにはそのようなことは感じませんでした。
ただ、全体的な重量感やシャフトのしっかり感などもありますし、ヒッタータイプの方に合いやすいドライバーだと思います。
ある程度のヘッドスピードがあったほうが合いやすいかもしれません。

『安定性』はまずまずだと思いました。
今のドライバーの中でも、平均的なレベルだと思いました。
今は易しいドライバーがとても多いので、そういった意味でも、このドライバーはイージーな印象をもちました。
スイートエリアも、結構広いように思います。
シビアな感じはしませんでした。
途中から大きく曲がることもなく、想定したラインに乗せやすい感じがしました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じだな・・・。と思いました。
つかまった感じの、高い弾道が打ちやすいです。
キャリーをしっかりと出していくことができましたし、つかまりのいいドライバーが放つ独特の、弾道の力強さを感じました。
右に滑りにくいタイプのドライバーだと思いました。
あくまでも私の好みでいえば、もう少しつかまり感を抑えたいところがあったのですが、今の大型シャロー系ヘッドでは、これくらいがスタンダードなのかもしれません。
このつかまりやすさに好感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずだと思いました。
私の場合、普通に打つならフック系が出やすかったのですが、スライス系にもトライしてみて、このドライバーはそれに応えてくれました。
何が何でもフックしか出ない・・・。というような一昔前のドライバーとは違うように思いました。
結構順応性があるように感じました。
どうしても左につかまえ過ぎないようにしたいので、このドライバーでずっと練習していると、少し『カット気味』に打っていくクセがついてしまうかな?と、一瞬頭をよぎりました。

ハードな感じはしませんでしたが、適度にしっかりしているシャフトと、このシャロー系ヘッドの相性はいいように思いました。
ヘッド全体は黒くてシブいですが、敷居が高い印象は全くありませんでした。
私は少し左に気をつけていかなければ・・・。という思いがありましたが、それ以外は気にすることもなく、普通に打っていくことができました。

弾道が私には、やや高すぎる感じがしましたし、つかまり過ぎる感じがしたので、ロフトを変えればもっと印象も変わるだろう・・・。と思いました。
このように色々と調整して、自分の好みに変えていけるところが、調整機能付きドライバーの大きな利点なのだと思います。

自分はスライス系だから、調整機能を使ってフックボールを打とう・・・。というのではなく、あくまでも『微調整』という認識で付き合っていくのがいいように思います。
やはり日頃の素振りで、自身のスイングを磨き続けることが、大前提のような気がします。
一年中『素振り日和』ですが、今のように寒い季節は特に素振りに適しています。
何回か振っているだけで、体の中からポカポカ温まってきます。

あまり馴染みのないメーカーのドライバーでしたが、このドライバーには好印象をもつことができました。
また試打してみたいですし、そのときは色々と調整してみて、違う顔を見てみたいです。
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2014年09月20日
ツアーエッジ エキゾティクス CB PRO フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ツアーエッジ エキゾティクス CB PRO フェアウェイウッド です。

シャフトは FUJIKURA SPEEDER 757 です。
ロフトは14.5度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は77g、トルクは2.6、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は330gです。

初めて手にする、ツアーエッジのフェアウェイウッドです。
あまり馴染みのないメーカーではありますが、カッコいいイメージがあります。

初めて出会った、このFWも、いい雰囲気を醸し出しています。
高級な感じもしますし、形状美のあるクラブです。

しかし、何といっても、この独特なソール形状が目を惹きました。
このようなクラブを初めて見ました。
まるで波がうねっているようです。
『衝撃的』といっていいくらい、個性的です。



角度を変えてみても、この波のような凹凸がよく目立っていました。
ティアップするときは大丈夫だと思いますが、『直打ち』ではどうなるんだろう?と思いました。
この出っ張った部分が、ソールの滑りを邪魔してしまうんじゃないかな?と思いました。
ソール面は『均一で滑らかに』に仕上げていくもの・・・。という固定概念を根本から変えていくような形になっています。
それとも、この独特な凹凸は、全て計算され尽くしたもので、これによって滑り性能がアップしているのかな?と思いました。
いずれにせよ、この形状には大きな意味があるのだと思います。

ネックの長さは、標準的といったところだな・・・。と思いました。
こうして見ても、このクラブの美しさがよく解ります。
いいクラブに共通する『何とも言えない雰囲気』をもっています。
丸っこさもありますが、輪郭がシャープで、カッコいいです。
これまで同じような、いい雰囲気をもった名器と呼ばれるクラブにたくさん出会ってきました。

ややシャローな感じがします。
ディープ感というよりは、明らかにシャロー感のほうが強いです。
こういったシャローなところは、今のクラブらしいところなのかもしれません。
昔はシャロー系のクラブは、形がやや崩れてしまっているように感じることもあったのですが、このクラブもそうですし、最近のシャロー系クラブは、本当に形が整ってきました。
こうして見ていても、その美しさに思わず笑みがこぼれてきました。
気持ちが和みました。
やはり、目で見て美しいクラブを試打できる・・・。ということは、気持ちの盛り上がり方も違ってきます。

ヒール側

トゥ側
バックフェースのヒール側とトゥ側には、それぞれ丸い凹みがありました。
これは空気力学によるものなのでしょうか?

ヒールのところには『Limited Edition』と記されていました。
何ともいえない特別感があります。
限定モデルなのでしょうか?

すごくいい顔をしています。
かなり男前で、しかも小振りです。
思わず目尻が下がってしまいました。
『ど真ん中のストライク』といった顔をしています。
この整った顔を見ているだけで、ツアーエッジというメーカーの『品位の高さ』のようなものを感じます。
これまで、機能性にこだわり過ぎるあまり、顔などが置き去りになった感じのクラブにもたくさん出会ってきましたが、このクラブのように顔の美しさがあって、それに機能性が付け加えられていると、好感度が倍増します。
いい顔をしたクラブは、いいインスピレーションを与えてくれますし、それがナイスショットにもつながります。
構えづらいクラブで、たとえナイスショットをしても、高い満足度は得られません。
心の中にモヤモヤしたものが残ることもあります。
そういったことを考えてみても、このクラブはかなり好印象でした。
とはいっても、やはりソールの凹凸が気になっていました。

素振りをしてみると、いい感じでした。
顔の良さに見合う、振りやすさでした。
タイミングもすぐに合いました。
男前のクラブなので、ハードそうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそれほどでもないので、多くの支持が得られるのではないかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみても、すごくいい感じです。
かなり小顔感があります。
このクラブはロフトが14.5度ということで、『3W』という認識でいいと思うのですが、最近の3Wの中では、明らかに小顔です。
ちょっと前までの『5W』のようです。
私は小顔のクラブが好きなので、このFWには好感をもつことができたのですが、この大きさは人によって好みがはっきりと分かれるところではないかな?と思いました。
もう少し投影面積が大きいほうが安心感を得られやすい・・・。という方も多いかもしれません。
大きすぎたり、異型だったりすると、イメージがあやふやだったり、乱れてしまったりすることがあるのですが、このクラブはとてもいい感じでした。
色々な球筋のイメージを色濃く頭の中に描いていくことができました。
曲がりにくくて、真っ直ぐなイメージをもちたい方は、もう少し大きめのほうが合いやすいのかもしれませんが、私はどちらかというと直線よりも、『ちょっとの曲線』をイメージしたいので、このクラブの構え感はとても好感がもてました。
いいイメージしか湧いてこなかったので、とてもリラックスすることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じです。
いい意味で、あまり衝撃が伝わってこない感じです。
ソフトな打感でした。

『音』も、とても静かで好感がもてました。
いくらでも振っていける感じがしました。
『構えやすさ』『打感』『音の良さ』という『フィーリングの三要素』が揃っていたせいか、このクラブに『品格』のようなものを感じました。
あまり出会うことのないメーカーのクラブなので、最初は手探り状態で入っていったのですが、どんどん好感度が増していきました。

『球のあがりやすさ』という点では、今のFWの中では、結構タフなほうだと思いました。
ヘッド形状はシャローな印象があったのですが、高~くあがっていくようなタイプではありませんでした。
しっかりと抑えていける感じがしました。
とはいっても、このクラブのロフトが14.5ですし、マットの上からの直打ちだったので、これも当然のことなのかもしれないな・・・。と思いました。
その後、何球か、ティアップして打ったのですが、いい感じで高い球も打つことができました。
しかし、やはりソールの凹凸が気になったので、マットからの直打ちに切り替えました。

『安定性』という点では、今のFWの中でも、はっきりとした『正直タイプ』だと思います。
寛容さが前面に出ているような感じはしませんでした。
ミスヒットに対しても、それを素直に伝えてくれる感じがしました。
FWにもドライバーと同じように高い直進性やミスヒットに対する寛容さなどを求めておられる方には、少し合いづらいところがあるかもしれません。
スイートエリアの広さも、『普通』といったところかな?と思いました。
ワイドスイートエリアという感じはしませんでした。

『飛距離性能』という点では、いい感じでしたが、今はかなり高性能な飛び系FWがたくさんあるので、そういったことを考えてみると、ノーマルな感じかな?と思いました。
しかし、飛び性能がいいことは間違いありません。

『操作性』は良いと思いました。
フッカーである私は、フック系のほうが打ちやすく感じたのですが、スライス系にも上手く反応してくれました。
逃がしていける球が打ちやすいのは、左への恐怖心を常に持っている私には心強く感じられます。

色々なクラブを試打していると、あまり個性的に感じられなかったり、他のメーカーのクラブのアイデアをそのまま取り入れているようなクラブにも、よく出会います。
流行などもあるので仕方のないことかもしれませんが、やはり他のメーカーには見られない独創性のあるクラブには強く惹かれます。
このツアーエッジのFWも、すごくいい印象が残りました。

初めて試打したツアーエッジのFWだったので、最初のうちはどんな感じなんだろう?という思いもあったのですが、とてもいい印象が残りました。
特に強く残ったのが、やはりソール形状です。
すごく滑りがいいな・・・。と思いました。
実際に球を打つまでは、これだけ凹凸がはっきりしていれば、突っかかるんじゃないかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。
むしろ、スムーズに滑ってくれました。
『接地面積』が小さくなったことによるメリットなのでしょうか?

最初は少し不安な思いもあったのですが、実際に打ってみて、ソール形状に対する不安を感じることは全くありませんでした。
顔の良さにつられ、そのまま気持ちよく打っていくことができたような気がします。
今日は練習場のマットの上からだったので、次回は実際のコースで試してみたいと思いました。

他のメーカーのFWには見られない、この『滑りの良さ』は、大きな武器になると思います。
実際の芝やラフでは、どのように働いてくれるんだろう・・・?と思いながら球を打ち続けていました。

コースではいいライだけでなく、むしろ悪いライから打たなければならないことのほうが多いです。
プレイヤー自身がコントロールしきれない『運』というものなのかもしれません。
ディボット跡などもそうですし、特に『逆目のライ』からでは、どのような滑り方をしてくれるんだろう?と思いました。
そこにすごく興味がありました。

このソール形状はとても珍しいですが、優れているのは間違いないと思いました。
他のメーカーからも、似たようなタイプのクラブが登場してくるかもしれないな・・・。と思えるほどでした。
このような凹凸は無いですが、私が昔愛用していた、ブリヂストンレイグランデのFWを思い出しました。

とても個性的なソール形状が一番の特長ですが、それ以外にも『構えやすさ』『打感の良さ』『音の良さ』『コントロール性の高さ』も、魅力的でした。
今流行の『調整機能』は搭載されていないので、そこに物足りなさを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
私はこのシンプルなままでいいと思うのですが、人によって好みが分かれるところだと思いました。
いいイメージのまま、試打を終えることができました。
最初は少し不思議な感じでしたが、球数をこなしていくうちに、どんどん楽しくなってきました。
このFWにはすごく好感がもてたので、今度は違う番手でも試してみたいと思いました。
素晴らしいメーカーは本当にたくさんありますし、これだけたくさん出会うことができると、選択肢が増えすぎて迷ってしまう・・・。という嬉しい悩みも出てきてしまいそうです。
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2009年06月22日
ツアーエッジ エキゾティクス XCG ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ツアーエッジ エキゾティクス XCG ドライバー です。

シャフトはグラファイトデザイン クアトロテック MD-6X です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.5、キックポイントは中調子です。

初めて手にする『ツアーエッジ』のドライバーです。
名前だけは聞いたことのあるメーカーですが、こうして実際に目にするのは初めてです。
なかなかカッコいいデザインだと思いました。
いつもそうですが、初めて手にするメーカーのクラブというのは、とてもドキドキします。
慣れ親しんだメーカーのクラブですと、ある程度の予測が立つのですが、初めてだとそうもいきません。

素振りをしてみると、なかなかのバランス感ですし、いい感じで振っていけました。
ヘッドが『走りすぎず、遅れすぎず・・・・』といった感じでしょうか?
余計なことをしない感じで、こちらのフィーリングで振らせてくれる感じです。
やや軽くはありますが、これくらいが現在の主流といえるのだと思います。

ボールを前にして構えた感じは、とても構えやすい・・・・。と思いました。
大型ヘッドではありますが、ボールが引っかかる感じもしませんし、苦手意識も芽生えてきませんでした。
『バルジ』に適度な丸みがあり、それを見ていると、私は『操作性の良さ』を感じます。
最近は、ほぼ『ストレート』に近いものが主流だと思うのですが、この『丸み』に『安心感』や『美しさ』を感じられる方も多いと思います。
構えた感じでは、『ドロー』というよりも、『フェード』の方がイメージしやすい感じがしました。
『フックフェース』ばかりを見てきた感じもしますが、こうして『いい顔』のクラブに出会えると、『砂漠の中にオアシス』を見つけたような気分になってきました。
かなり落ち着いて構えることができました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『静かな音』です。
思っていたよりも、はるかに静かで練習に集中できます。
最近は音が静かな物が増えてきて、私としてはとても嬉しいのですが、その中でもかなりの『静音設計』だと思いました。
私はとても好感の持てる音だと思いました。
球数をこなしていく度に、集中力も増してくるような気がします。

『打感』という点では、『軽い』という表現がすぐに浮かびました。
決して物足りない感じの『軽さ』ではなく、『ソフトで手に嫌な衝撃が残らない軽さ』だと感じました。
何球打っていても、疲れが残らない感じです。
予定よりも数多く打ってしまいます。
『構えやすさ』『音』『打感』という『フィーリング三拍子』が揃っているドライバーです。

『球のあがりやすさ』という点では、この形状と『ロフト10.5度』ということもあり、私はかなり『打ち出し角の高さ』を感じました。

普段より『小指一本』くらい、低くしてもいい感じかな?と思ったのですが、残念ながら練習場の私の打席には、このひとつしか『ゴムティ』が無かったのが少し残念でした。
今は、こうした『高弾道ドライバー』は驚きませんが、『ディープ・ヘッド』全盛の頃だと、かなり驚いたと思います。
『キャロウェイ・ビッグバーサ』を初めて見た時を思い出しました。
すごく驚いたものです。
これまでの『クラブの常識・概念』が覆されたような気がしました。
今は解説者としても活躍されている、牧野 裕選手が試合で使って好成績を挙げ、それから一気に人気に火がついたドライバーでした。
最初は好き嫌いがはっきりとしていた『ビッグバーサ』ですが、その高性能をみんな実感すると、それまでその『円盤』のようなドライバーを否定していた人達も、次第にキャディバッグに入れ始めていたのを思い出しました。
いつの時代もそうですが、『今日の非常識は、明日の常識』に、つながるのだと思います。
新しい物を生み出すときには、それなりの『抵抗』や『障害』などがつきまとうものですが、それを突き破ると、今度はかなりの『追い風』が吹いてくれるものだと思います。
この角度から見ていて、そんなことをふと考えていました。

『安定性』という点では、私は『まずまず』といった感じがしました。
決してバラつきやすい感じはせずに、比較的まとめやすい感じがしたのですが、これまでの『超・ワイドスイートエリア』『高慣性モーメント』のドライバーよりは、若干低く抑えられているのかな・・・・?と思いました。
しかし、決して曲がりやすい感じはしません。
普通に打っていくなら、かなりいい感じの球を打つことができました。
ただ、『スライサー』の方には、やや難しく感じられるかもしれません。
ひょっとすると、右へ滑りやすい感じがするかもしれませんし、球がつかまりづらく感じられるかもしれません。
決して『スライスを抹消』してくれるドライバーではない・・・・・。と思いました。
しかし、決して敬遠すべきドライバーではないと思いますし、練習を重ねていって、スイングが『シェイプアップ』されると、『スライス』から『フェード』へとシフトしていけるドライバーなのだと思いました。
『フッカー』の方には、かなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
左へ引っかかり過ぎる感じもしませんでしたし、かといって右へ『プッシュ』する感じもしませんでした。
いい感じの『ドローボール』を打つことができました。

『飛距離性能』という点でも、私はいい感じだと思いました。
高性能クラブばかりが目に付く今では、決して『最も飛ぶ』とはいえないのかもしれませんが、秀でていることに間違いはないと思いました。
それほど『反発力』で飛ばすタイプではないように感じたのですが、程良い『弾き感』と『球持ち感』を兼ね備えたドライバーといってもいいのではないでしょうか?
『構えやすさ』『音』『打感』がいいからでしょうか?
気持ちよく振っていけるからなのか、ボールは力強く飛んでいってくれました。
『フィーリング性能』が悪いクラブですと、ボールにブレーキがかかってしまう感じがすることもあるのですが、このドライバーの場合は『アクセル一杯』踏み込んだ感じがします。

『操作性』という点でも、私はなかなかいい感じだと思いました。
『フック』も『スライス』も比較的楽に打っていける感じがしました。
決してどちらかの方向に『一辺倒』なドライバーではありません。
特に大きなスライス、『バナナスライス』を打つのが楽しくなってきました。
これほど大きく曲げる必要は、実戦ではまずありませんが、練習場で打っていると楽しくなってきました。
日頃は、より実戦的なことを考えながら、コースの中にいるつもりで練習しているのですが、たまにはこうした『遊び心』をもって練習するのもいいものだと思いました。
とても気持ちよく、楽しく練習することができました。
『ツアーエッジ』のクラブに出会える機会には、なかなか恵まれませんが、また見かけることがあったら試してみたい・・・。と思いましたし、これからも注目していきたいです。