マスダゴルフ
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マスダゴルフ ファストマッスルアイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ ファストマッスルアイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、クラブ総重量は446g です。

惚れ惚れするほどカッコいい、マスダゴルフのアイアンです。
そのあまりの美しさに、一瞬時が止まったように感じました。
ゴルフクラブはボールを打つ為の道具ではありますが、改めて道具としてだけでなく、工芸品としての美しさを感じました。
いい目の保養ができているのだと思います。
目線を外せませんでした。
このような美しいクラブは、見ているほうも楽しいですが、作っている側の方も楽しいのではないかな?と思いました。
作り手にとって、製品は自分の分身といってもいいのかもしれません。
作り手のプライドが垣間見られるときもありますし、熱意が感じられるときもあります。
このアイアンにも、そのような熱いものが感じられました。

とてもシャープなアイアンです。
一口にマッスルバックアイアンといっても、今は色々なタイプがありますが、このアイアンはとてもシンプルでクラシカルなタイプです。
無駄なものが一切ないアイアンです。
ピカピカ光るミラー仕上げではなく、落ち着いた感じの仕上げになっているので、好感度がさらにあがりました。
『映える』アイアンだな・・・。と思いました。

適度に小顔なのもいいです。
今はラージサイズのアイアンがとても多いですが、ラージサイズはキャビティにするから易しさもアップするように感じます。
マッスルバックのような芯の小さいアイアンでは、サイズが大きくなりすぎると、かえって難しさが増すような気がします。
扱いづらくなりそうです。
そういった点で見ても、このアイアンは適正な大きさだと思います。

フラットバックタイプのアイアンです。
最近はマッスルバックも色々な工夫がされていて、キャビティに近い物もありますが、このアイアンはフラットバックタイプです。
まさに『マッスルの中のマッスル』といったところでしょうか?
メタボ体型ではなく、これ以上削るところはない、計量前のボクサーのような体型といったところかな?と思いました。

トップラインの厚さは普通でした。
特別薄いという感じはしませんでした。

ソール幅もノーマルな感じがしました。
しかし、今はワイドソール化が進んでいるので、今のアイアンの中では狭いほうだと思います。
ソール幅は『狭め』ですが、こうして見ていても、かなりシャープな印象を受けます。


最近のアイアンにしては珍しく、リーディングエッジにもトレーリングエッジにも削りが入っていません。
特にリーディングエッジは、今ではもう『常識』といえるほど、どのメーカーのアイアンも削られています。
抜けの良さを追求しているのだと思います。
しかし、このアイアンにはそれがありませんでした。
とはいっても、昔はこのようなアイアンばかりでした。
最初から削られているアイアンが登場したのは、まだつい最近のことのように思います。
今は最初から抜けが良くなるように・・・。など、様々な工夫がされていますが、昔は『使い込んでいって自分の型に合わせる』といった考え方がありました。
それだけ一つのアイアンを長く使っていたのだと思います。
しかし、今はそうではありません。
最初から使いやすくなっている代わりに、どんどん買い替えるような流れになっているのかもしれません。
ドライバーほどではないですが、アイアンにも流行というものがあるような気がします。
このアイアンは数年前のモデルなのかな?と思い、尋ねてみたのですが、最新モデルだという返事が返ってきました。
懐かしさを感じさせるニューモデルです。

ネックの長さは普通でした。
しっかりとした長さはキープされていますが、ロングネックというほどでありませんでした。
こういったところが、今のアイアンらしいところだな・・・。と思いました。
昔はロングネックが当たり前でした。
昔のアイアンと比べると、少し短いです。
研究が進んで、今のボールに合う、適正な長さにしてあるのではないでしょうか?

フェース面にミーリングはありませんでした。
ミーリングはありませんが、とてもシンプルで美しいフェース面です。
スコアラインの数と間隔も適正で美しいと思いました。
7番アイアンらしいスコアラインだと思いました。
『和の美しさ』といいますか、『日本顔』をしたアイアンだな・・・。と思いました。
今はメーカーによっては、スコアラインの間隔を狭くして数を増やしているアイアンもあります。
スコアラインの数も様々です。
スコアラインが多ければ多いほどいいというものでもないと思いますし、ルールによって制限されているので、限界があると思いますが、私はこのアイアンのスコアラインの間隔と数がちょうどいいように思いました。
こうして近くで見ていても、フェース面にボールを乗せるイメージが自然と湧いてきます。
強いスピンを掛けてボールのカバー(今はウレタンが殆ど)を擦って止めるというよりも、適度に押して止めるというイメージを出しやすいフェース面の仕上げだな・・・。と思いました。
コントロール性能の高さを予感させます。
バックフェースに充分な肉厚のあるアイアンだからこそ、そう感じられるのかもしれません。
バーンと弾くというよりは、しっかりの乗せるというイメージが出やすいアイアンだと思いました。

ボールを前にして構えてみると、思わず笑みが出てしまいました
目尻が下がりっぱなしでした。
極上の構え感です。
適度な小顔もちょうどいいので、ボールとの大きさのバランスもいいです。
自然にいいイメージが出てきました。
『和顔の美しさ』だな・・・。と思いました。
最近のアイアンらしく、少しネック周りにボリュームがありますが、特に気になることはありません。
私はもう少しネック周りが絞られているほうが好きなのですが、このままでも全く不満はありません。
むしろ、今はこのようなタイプのほうが受け入れられやすいのだと思います。
アイアンが大きすぎないので、ボールが大きく見えてきました。
イメージが色濃く浮かんできました。
試打を開始しました。

素晴らしい打感でした。
『柔らかさ』と『厚み感』の融合といったらいいでしょうか?
軟鉄マッスルバックやハーフキャビティなど、適度な厚みのあるアイアンがもつ、素晴らしい打感を味わうことができました。
これだからマッスルバックやハーフキャビティはやめられないんだよな・・・。と思いました。
適度な厚みがある分、伝わってくる情報量も多いような気がします。
薄めで弾くタイプのアイアンは、飛距離が出る物が多いですが、伝わってくるものが少ないような気がすることがあります。

『球のあがりやすさ』という点では、7番アイアンらしいところがありますが、今のアイアンの中では、結構タフなほうかもしれません。
ある程度のHSがないと、球はしっかりと浮いてはくれないのかもしれません。
最近はロフトが立っていても、それをカバーするには有り余るくらいの工夫がされているアイアンが多いですが、このアイアンにはそういったものは見られません。
ごくノーマルで自然な感じです。

『安定性』という点では、マッスルバックらしく、シビアなところがありました。
それほど寛容さを求めるタイプではないと思います。
しかし、こういった正直なタイプだからこそ、クラブから教わることも多いと思いますし、プレイヤー自身のスキルアップに役立つことがあると思います。
例えば、昨日はナイスショットが100球中50球しか打てなかったけど、今日は55球打てるようになろう・・・。明日はもっと多く打てるように確率を上げていこう・・・。といった具合に、モチベーションアップにもつながるような気がします。
自分ではミスをしたのが解っていて、ミスしたはずなのにボールは殆ど曲がらず真っ直ぐ飛んでいったり、少しダフったはずなのに、それをカバーしてくれたり・・・。といったことが、今のアイアンを試打していると感じることがあります。
そういったことが易しさにつながるのかもしれませんが、私はミスしたらそれを正直に伝えてくれるクラブが好きなので、昔からアイアンの好みは変わっていないような気がします。
なので、このアイアンの正直さには魅力を感じました。

『飛距離性能』は標準的だと思いますが、今のアイアンの中でははっきりと飛ばないほうだと思います。
アイアンに距離を求めておられる方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。
正確に縦の距離を刻んでいきたい方に合いやすいアイアンです。
最近はアスリート系と呼ばれるようなアイアンでも、徐々に飛距離が出るようなタイプが多くなってきましたが、このアイアンはそれらとは違うタイプです。

とても高い操作性がありました。
マッスルバックの長所のひとつです。
微妙なニュアンスも伝えやすいです。
左右に大きく曲げることができました。
球持ちのいいアイアンらしく、乗せる感覚で球を運ぶことができました。

曲げにくいアイアンではなく、曲げやすいアイアンなので、ちょっとのことで大きく変化させていけるところがいいです。
自分の持ち球が高い確率で打ちやすいので、逆球が出る確率がとても低くなると思います。
ラージサイズのアイアンでは、逃がそうと思ってもそれが上手くいかなかったり、つかまえにいったのがつかまりきらなかったり・・・。と、『安定性』で勝負している分、こちらの思いが伝わりづらいところもあります。
しかし、このアイアンはとても敏感に反応してくれました。

長所は短所でもあり、またその逆も然りだと思います。
このアイアンのように敏感に反応しなくてもいい。どのように打ってもできるだけ真っ直ぐ飛んで欲しい。という方も多くいらっしゃると思います。
いい意味での鈍感さが欲しいという方もいらっしゃると思います。
そういった方には合いづらいかもしれませんが、オートマチック性ではなく、操る楽しさを求めていきたい方には、是非試していただきたいと思いました。

リーディングエッジやトレーリングエッジが削られていないですし、最小限の工夫しかされていないアイアンといっていいのかもしれません。
あとはプレイヤー自身が使い込んで、『自分の色』に染めていって欲しい・・・。というメーカーの思いが伝わってきます。
手が加わりすぎていない分、使いこなせたときの喜びは何倍にもなるのかもしれません。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、『ロデオの暴れ馬』を乗りこなすのと似たところがあるかな?と思いました。

とてもクラシカルなアイアンだと思いました。
キャリアの長い方には、懐かしく感じられるのではないでしょうか?
親しみやすいタイプのアイアンではないので、それほど多くの支持は集められないかもしれませんが、マッスルバックを好まれる方には魅力的なアイアンといえるように思います。
性格がまるくなく、尖っているからこその魅力もあるのだと思いました。
イージー系のアイアンには飽きてきた。そろそろ『正直系』のアイアンを使ってみたい・・・。という方にも、試していただきたいと思いました。
人によって違いがあると思いますが、結構易しく打てるものだな・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
『食わず嫌い』といいますか、これまで敬遠してきたけど、実際に打ってみるとそうでもなかったな・・・。普通に打てちゃうな・・・。という方もいらっしゃると思います。
『今のマッスル』には、そういった易しさがあるように思います。
シンプルな形状にも、プレイヤーに打ちやすくなるような工夫がされているように感じることが多いです。

易しいタイプのアイアンではありませんが、やはりいいものだな・・・。と思いました。
とても楽しめました。
また何度でも試打してみたいですし、もしまた試打する機会があれば、違うメーカーのマッスルバックアイアンと打ち比べてみたいと思いました。
私はマスダゴルフのクラブを手にした経験がそれほど多くないのですが、このアイアンを試打して、ますます興味をもちました。
まだまだ寒さは厳しいですが、このアイアンのおかげで、HOTな気分で練習場を後にすることができました。
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マスダゴルフ HC-01アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ HC-01アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

マスダゴルフの新しいアイアンです。
とてもカッコ良くて、いい雰囲気があります。
マスダゴルフのクラブを、まだそれほど多く試打しているわけではないのですが、インパクトは強いです。
『正統派』という言葉が似合うクラブが多いように思います。

全体的に角張った印象をもちました。
昔からよく見られたタイプです。
仕上げが美しいな・・・。と思いました。
こういったところはマスダゴルフらしい感じがします。
すごく丁寧に作られているように見えました。

彫りはそれほど深くなく、標準的なハーフキャビティといっていいでしょうか?
マッスルバックは難しいけど、彫りが深くて膨らんだ感じの厚ぼったいタイプのキャビティアイアンは苦手だ・・・。という方には馴染みやすい形状といえるのではないでしょうか?
今はキャビティアイアンも、ポケットタイプがとても多いので、このようなシンプルなキャビティアイアンは新鮮に感じられます。

ソール幅はノーマルです。
トゥ側とヒール側の差も、それほど大きくありません。

ネックは少し短く見えたのですが、今のアイアンの中では標準的といったところでしょうか?

トップラインは少し厚く見えたのですが、気にならないレベルでした。

ホーゼルには『JAPAN MADE』の文字が刻まれていました。
このクラブへの好感度がさらに増しました。
すごく丁寧で美しい仕上がりになっているな・・・。と思っていたのですが、日本製ということがやはり関係しているのかな?と思いました。
独特の美しい質感があったので、打つ前に、まず『目で楽しませてくれるクラブ』だと思いました。
気持ちがどんどん盛り上がってきました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルで美しいフェース面です。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
予想していたよりも、かなりいい顔をしていました。
これまで試打してきたアイアンやウェッジなどから、グースタイプのイメージが強かったので、このアイアンもそのようなタイプだろうと思っていたのですが、そうではありませんでした。
とても好感がもてました。
私はグースの利きが強いタイプが苦手なのですが、このアイアンはすごく楽な気分で落ち着いて構えることができました。
ストレートネックというよりは、セミグースといったほうが近いように思いましたが、このアイアンの構え感は好印象でした。
逃がすイメージが出しやすいアイアンです。
左に引っ掛かるイメージが出なかったので、気持ち良く振り抜いていけそうな予感がしました。
それほど小顔感はなく、少し大きく見えたのですが、セミラージサイズというほどでもないと思いました。
トップラインの厚さも気になりませんでした。
思わず見とれてしまう・・・。ということはなかったのですが、左への心配を払拭してくれる顔をしていたので、好感度がどんどんあがっていきました。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
一球目から心地良い感触を楽しむことができました。
すごくソフトな打感です。
軟鉄アイアンの長所だと思います。

『球のあがりやすさ』という点では、標準的な感じがしました。
ウェイトなどが組み込まれているような、かなり低重心でボールを上げやすくしているアイアンが今は多いですが、このアイアンは違うと思いました。
『純度にこだわった』といいますか、すごくシンプルでクリアな印象をもちました。
7番アイアンらしい高さだと思いました。
イメージも合いやすいです。

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしい敏感さがあるな・・・。と思いました。
いわゆる『イージー』なタイプではないので、アイアンに易しさを求めておられる方には、難しく感じられるところがあるかもしれません。
正直なタイプなので、自分自身のショットの精度をつかんでおくには最適なアイアンだな・・・。と思いました。

『飛距離性能』という点では、本来の7番アイアンらしい感じがしますが、今は『飛び系』のアイアンが多いので、それらと比べると明らかに飛ばないほうだと思います。
しかし、その分『出球の高さ』のイメージも合いやすいですし、それが距離感にもつながってくるように思います。
性格に『自分の距離』を刻んでいきたい方には、心強い相棒となってくれるのではないでしょうか?

『操作性』はとても良いです。
素直に反応してくれます。
構えたときのイメージをそのまま伝えていきやすいアイアンだと思いました。
私はフッカーなので、左へ曲げることもできましたが、右に『かわしていく』といいますか、逃がすことがとても易しかったので、楽に感じました。
『直進性』というよりは自分の持ち球、『曲線』で勝負していけるアイアンだと思いました。
私は曲げることが大好きなので、このアイアンには魅力を感じました。

逃がすイメージを出しやすいアイアンです。
アイアンに限らずドライバーなどでもそうですが、逃がすイメージが出せると左への許容度も大きくなるので、安心感が増します。

逆にスライサーの方はつかまるイメージが欲しいところだと思いますが、このアイアンはストレート過ぎず適度にグースも利いているので、いいイメージが出せる・・・。という方も多いのではないでしょうか?
ハーフキャビティなので、それほど『易しさ』が強く感じられるタイプではないと思いますが、結構守備範囲が広そうなアイアンだと思いました。

先ほども書きましたが、それほど小顔感はなく、少しだけ面長な感じもしましたし、『フェースターン』を強く出すイメージでもありませんでした。
私はフェースターンを大きく使うタイプなので、できればもう少し小顔感があって、ヒール側が絞られていると、もっと易しく感じたかな?という思いもあったのですが、このままでも充分反応してくれましたし、難しく感じることはありませんでした。

意思が伝わりやすい印象をもちました。
オートマチックタイプというよりは、マニュアルタイプといっていいと思います。

以前、CB-01というアイアンを試打したときに、グースがきつかったので、苦手意識をもってしまいました。
もしグースが弱いタイプだったら、すごく易しく感じられ好感度が上がっただろうな・・・。と思ったことを覚えています。

このアイアンは、その私の思いに応えてくれたような気がしました。
キャビティ部分などの違いはありますが、このアイアンを一目見たときから、ずっとCB-01のことを思い出していました。

アイアン好きの私にはたまらないアイアンでした。
仕上げも美しく、購買意欲も刺激されてしまいました。
また何度でも試打してみたいですし、コースでも試してみたいと思いました。
練習ラウンドではなく、いきなり試合で試してみるのも面白いな・・・。と思いました。
アイアン好きの方には、是非試していただきたいアイアンです。
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マスダゴルフ CB-01アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ CB-01アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

とてもシブくてカッコいい、マスダゴルフのニューアイアンです。
マスダゴルフのアイアンといえば、以前試打したマッスルバックを思い出すのですが、このキャビティアイアンも、いい雰囲気があります。
落ち着いた感じがします。

フェース高もそれほど高くなく、輪郭も適度に丸みを帯びています。
それほどシャープな感じはしませんでした。
親しみやすくなるように作られているのかな?と思いました。


彫りの深さは、じゅうぶんあります。
最近はポケキャビも多いですが、このアイアンはシンプルなフルキャビといっていいと思います。
シンプルなクラブは好きなので、このアイアンにも興味がどんどん湧いてきました。
よく見ると、微妙にアンダーカットが入っていました。

ソール幅は少し広く見えましたが、これくらいが今はノーマルといえるのかもしれません。

ネックは、やや短めです。
こうして見ても、グースが強いのが分かりました。
私が苦手にしているタイプです。
最近は、ここまで強いグースのアイアンは珍しいように思います。
マスダゴルフは本格的でこだわり抜いたイメージがあるので、このグース形状にも、大きな理由があるのだと思います。

トップラインは少し厚めでした。

ホーゼルに記されている、この『JAPAN MADE』の文字が、このアイアンの質の高さを感じさせますし、やる気もアップします。
やはり日本製にはたまらない魅力があります。
性能の高さや美が感じられるところなどもありますが、やはり何といっても『精度の高さ』が大きな魅力です。
海外製のクラブにも素晴らしいものはたくさんありますが、やはり日本製は信頼できます。
ゴルフクラブに限ったことではありませんが、日本製というだけで、その製品のポイントはグッとアップします。

リーディングエッジとトレーリングエッジには削りが入っていて、抜けも良さそうです。
全体的に丸みを帯びているな・・・。と思いました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通の、美しいフェース面です。

ボールを前にして構えてみると、正直苦手意識が先行してしまいました。
やはりグースネックがすごく目立っています。
私にはなかなか打ちこなせないネック形状です。
左に巻いてしまいそうですし、ダフりそうな印象ももちました。
ダフりを警戒し過ぎると、今度はトップが出てしまうかもしれない・・・。と思いました。
グースの利きは強いですが、面長なタイプなので、それぞれが上手く相殺されているのかな?と思いました。
いずれにせよ、私には難しいタイプのアイアンでしたが、マスダゴルフのアイアンということで、このまま試打することにしました。
こうして構えてみると、構えやすいクラブというのは、例えば真っ暗な夜道を歩かなければならないときに、懐中電灯で足下を照らして歩くようなものだな・・・。と思いました。
これから打つボールの方向性や落としどころをある程度把握できるので、安心できます。
対して、構えづらくてイメージが出せないクラブは、夜道で何も持たずに歩くようなものかもしれない・・・。と思いました。
どこに飛んでいくか分からないですし、ある程度『行き当たりばったり』のところがあります。
少し怖い感じもしますが、今日は練習場で良かったな・・・。と思いました。
これがもしコースだったとしたら、このままフリーズしてしまうかもしれない・・・。と思いました。
人によって好みが分かれるところだと思いますが、やはり構えやすいクラブのほうが安心できます。
私はストレートタイプが好きですが、今主流のセミグースではなく、昔ながらの強いグースを好まれる方には、とても構えやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
私は左に巻いてしまいそうなイメージが一番強く出たので、そこに気をつけていこう・・・。と思いました。
いつもはプラスイメージばかりが頭に浮かんでくるのですが、今日はそうもいかなかったので、少し苦戦するかな?と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、良いと思いました。
軟鉄らしい、ソフトなフィーリングでした。
このアイアンの美しさにマッチする打感の良さだな・・・。と思いました。

球はあがりやすいです。
タフな感じはしませんでした。
外見から予想できていた球のあがりやすさでした。

『安定性』も高いです。
かなり寛容な感じがします。
今はゴチャゴチャした感じのアイアンも多いですが、このアイアンはシンプルさがありながら、機能性も決して劣っていないと思いました。
マスダゴルフのアイアンは難しそう・・・。と敬遠しておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このアイアンはそんなことは全くないので、是非試していただきたいと思いました。
ただ、このようなグースタイプを好まれる方に限りますが・・・。

『飛距離性能』はまずまずだと思いました。
私の中では飛ぶアイアンになるのですが、今はもっと飛ぶアイアンがたくさんあるので、それらと比べると距離で目立つ感じはしませんが、今のニーズに応えているアイアンだと思います。
少し軽めに振って距離を稼いでいきたいアイアンです。

『操作性』は少し難しく感じました。
しかし、これは私がグースタイプを苦手にしているからだと思います。
グースタイプを好まれる方は、とても扱いやすいのではないでしょうか?

全体的にとても美しい仕上がりで、丁寧に造られているのがよく分かります。
雑な感じやチープな感じは全くしませんでした。
しかし、一番の特徴はやはり『グースネック』だと思います。
ここにもメーカーの強いこだわりがあるのだと思います。

昨年試打したウェッジも、強いグースが印象的でした。
私はマスダゴルフのクラブに接した経験がそれほど多くないので、よく分からないところもたくさんあるのですが、マスダゴルフはずっとグースネックにこだわっているのでしょうか?
以前も書きましたが、昔から『名器』と呼ばれるクラブにはグースネックが多いです。

真っ直ぐなところをわざわざ曲げる工程を足しているので、大きな意味があるのだと思いますし、優れた構造だとは思うのですが、私にはやはり敷居の高いクラブになってしまいます。
構えただけで緊張しますし、どうしても馴染めません。
このアイアンでもしストレートタイプがあったとしたら、是非試してみたいと思いました。

今は各メーカーのアイアンの個性も小さくなっていて、目立つ存在は少ないです。
そういったことを考えてみても、このアイアンはとても個性的です。
ここまでグースの強いアイアンは最近では珍しいですし、大きな理由もあるのだと思います。
昔からグースタイプのアイアンのニーズは高いですし、このアイアンも人気が高まるのではないでしょうか?
私には馴染みづらいアイアンなので、また次のモデルに期待したいです。
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マスダゴルフ スタジオウェッジ M425

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ スタジオウェッジ M425 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は469gです。

久しぶりに出会った、マスダゴルフのウェッジです。
マスダゴルフのクラブは、それほど多く接してはいないのですが、いいメーカーだな・・・。という印象があります。
『通の人が使うクラブ』というイメージがあります。

ウェッジでは珍しい、キャビティ構造になっています。
私はウェッジにはキャビティ構造の必要性を殆ど感じていないのですが、マスダゴルフがやることだから、きっと大きな意味があるのだろう・・・。と思いました。
一時期はよく見かけたのですが、最近はあまり見なくなった『ノーメッキ』の風合いがとてもシブいです。

キャビティタイプのウェッジでも、『ハーフキャビティ』っぽい物は見かけますが、このウェッジは彫りも結構深めです。
はっきりとしたキャビティ構造になっています。

ソール幅は普通に見えますが、今のSWの中では、やや狭いほうかもしれません。
テクニックを活かせそうな感じがします。

ソール形状にも工夫が見られます。
リーディングエッジも、トレーリングエッジも削りが入っていて、抜けも良さそうです。
バンスも、結構利いています。

ネックの長さは、標準的な感じです。
こうして見ても、グースがかなり利いているのが解りました。
ちょっと苦手なタイプだな・・・。と思いました。

角度を変えて顔を見てみたのですが、やはりかなりグースが利いています。
最近ではすごく珍しくなったように思います。
『セミ・グースタイプ』は今でもよく見かけますが、ここまではっきりとしたグースネックは見かけなくなりました。
私はグースが弱いタイプが好きなのですが、この強いグースを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
最近はストレートタイプが多いので、「待ってました。」という方もいらっしゃるかもしれません。

ミーリングがあるか見てみましたが、ありませんでした。
フェース面を指で触れてみたのですが、エッジがかなり立っているのが解りました。
スピン性能に期待がもてそうだな・・・。と思いました。

正直、かなり構えづらいです。
どのように打っていいのか、解りませんでした。
昔からグースネックタイプのウェッジはたくさんありましたが、私は敬遠してきたので、このような苦手意識が芽生えてしまうのだろうと思います。
最初の何球かはミスショットばかり出てしまうだろうな・・・。と思いました。
いいイメージが出せませんでした。
緊張して、少し固まってしまったような気がしました。
試打を開始しました。

最初からダフってしまいました。
私の悪いクセです。
グースのきついタイプだとダフってしまうことが多いです。
昔からそうです。
グースタイプのウェッジの経験値がストレートタイプと比べると、圧倒的に少ないのも、その要因だと思います。
慣れるまで、しばらくかかりました。

『打感』はソフトな感じで良いと思いました。

『スピン性能』は高いと思いました。
『乗せ感』を活かしやすい感じです。
それほど『食いつき感』は感じませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、グースタイプの特長のひとつだと思いますが、少し低く出していけるのがいいと思いました。
これだけグースが利いているので、球は拾いづらい感じがしたのですが、これも人によって好みが分かれるところだと思います。
昔からグースネックタイプはたくさんありますし、私も何度かトライしてみましたが、どうしても馴染めませんでした。
そして、次第に敬遠するようになりました。
普通のストレートタイプのほうが、私は易しく感じます。

『安定性』は、まずまずだと思いました。
これだけロフトが寝ているクラブなので、『キャビティ構造の優位性』を感じることはありませんでした。
普通のウェッジのように『フラットバック構造』で充分じゃないかな?と思いました。

最初から、かなりダフってしまったので、なかなか距離感も合わせづらい感じがしました。
距離を合わせるよりも、まずは上手く拾っていくことのほうに注意がいきました。
インパクトのタイミングが、なかなか揃いませんでした。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
私は苦手ですが、グースネックを得意にしておられる方には、おそらくたまらない魅力があるのだろうと思います。
いつもはウェッジで、色々と細工をしてみたいと思うのですが、今日はなかなかそこまで気持ちがノっていきませんでした。

最近では、ここまではっきりしたグースタイプのウェッジは珍しいと思います。
強いグースタイプのアイアンも見かけなくなりました。
今は『セミグース』が一番多いような気がします。

このウェッジがもつ、『軟鉄の風合い』や『ノーメッキのシブさ』を感じながらも、苦手意識が最後まで消えることはありませんでした。
少し呼吸も浅くなっていたように思います。
私には親しみづらいタイプのウェッジでした。

しかし、このウェッジが劣っているとか、性能が低いとは全く思いませんでした。
グースタイプを好まれる方はたくさんいらっしゃいますし、グースタイプのメリットもたくさんあるのだろうと思います。
昔から『名器』と呼ばれるアイアンやウェッジには、グースネックタイプがとても多いです。
特に海外メーカーの名器と呼ばれるようなクラブは、グースタイプが多いです。
ゴルフクラブの歴史のなかでも、グースタイプのクラブは多いです。
それだけ、グースネックが優れているということなのだと思います。

先日、月例で一緒だった方が、かなりアプローチが上手だったのですが、その方は、強いグースネックタイプのウェッジを使っておられました。
低く出して、キュッと止めるアプローチが絶妙でした。
私はこのようなグースがきついタイプでは開いて構えたり、ロブ系のショットにトライしてみようとは、なかなか思えないのですが、その方はとても上手に打ちこなしておられました。

私はこれからも、グースのきついウェッジやアイアンを購入することはないと思いますが、グースタイプにはストレートタイプにはない魅力もあるのだと思います。
最近はなかなか見かけないグースネックタイプのウェッジですが、ニーズがあるのは確かだと思いますし、また昔のように増えてくるのではないでしょうか?
今度マスダゴルフのウェッジを試打することがあれば、できればストレートタイプがいいな・・・。と思いました。
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マスダゴルフ スタジオウェッジ タイプG

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ スタジオウェッジ タイプG です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は469gです。

マスダらしい、とてもいい雰囲気のあるウェッジです。
マスダゴルフのウェッジを手にするのは初めてですが、一目で惹かれてしまいました。
このシンプルな造りがとてもいいです。

この独特な風合いがとても個性的だと思いました。
艶消しな感じのウェッジは多いですが、このウェッジは『軟鉄』というよりは、ステンレスに近い風合いだな・・・。と思って、一応店員さんに尋ねてみたのですが、やはり『ステンレス』ということでした。
私は軟鉄がアイアンでもウェッジも一番好きですが、ステンレスもこれまでたくさん出会ってきたので、特に大きな不満はありません。
まだ新品同様なのに、既に何年か使い続けてきた感じの風合いがたまりません。
ジーンズでいうと、まさに『ユーズド加工』と同等といった感じかな?と思いました。

マスダゴルフのイメージにピッタリと合う、かなりの『フラットバック構造』です。
私は昨年出会ったマッスルプロトアイアンを思い出しました。
色々な高い機能が搭載されたクラブもいいですが、やはりこういった昔ながらのシンプルな形状のクラブには魅力を感じます。
クラブの機能や性能が出しゃばり過ぎず、プレイヤーの技量や感覚に委ねてくれていそうなところが好きです。
構えたときにイメージを出しやすくて、狙った場所に球を運んでいきやすいクラブでないと、手にしても不安に感じます。
そういった点でいうと、このウェッジはとても好感がもてます。

『ソール幅』はアプローチウェッジということもあり、それほど広すぎる感じはしません。
今のウェッジの中でも、比較的ノーマルなほうだと思います。

ソール幅がほぼ同じでストレートに見えるのも、このウェッジの個性だと思いました。
今はアプローチウェッジでも、トゥからヒールにかけて細くなる、いわゆる『テーパー』になっているものが多いように思うのですが、このウェッジはほぼストレートに見えます。

『ネックの長さ』は、長めだと思いました。
ただ、それほど極端に長いとは思わなかったですし、よく見かける長さです。
それよりも、この角度から見て、かなり『グースネック』だな・・・。と思いました。

ホーゼルには『◀G▶』と記されていました。
どういった意味があるのだろう?と思っていました。
『がちょう』という意味の『GOOSE』の略なのでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、やはりまず『グース』の効き具合が目に入りました。
私はどちらかというとストレートなほうが好きなのですが、グースを好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方々には、とても構えやすく感じられるのではないでしょうか?
この適度なグースと、丸顔に近い形状から、『和風の顔』をしたウェッジだな・・・。と思いました。
昔から、こういったタイプの顔をしたウェッジはたくさん出会ってきました。
できることならば、もう少し『シュッ』とした顔であれば、もっといいな・・・。と思ったのですが、この顔に安心感をもたれる方はとても多いのではないでしょうか?
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『食いつきのよい打感』です。
柔らかいというよりは、明らかにフェース面がボールに喰いついてくれている感じがしました。
結構しっかりとしたフィーリングだと思いました。

フェース面をよく見てみると、ミーリング加工が施されていました。
これが『食いつきの良さ』の主な要因なのでしょうか?
しっかりとインパクトでボールの質感を感じることができ、乗せていける感覚をもつことができました。

スピン性能も、なかなかいい感じで、ボールをしっかりと止めてくれていました。
アプローチでも、アグレッシブにカップを攻めていけそうです。

『球のあがりやすさ』という点では、グースが効いているせいか、多少低く出ていく感じがありましたが、特にフィーリングが大きく変わることもなく、通常の感覚で打っていくことができました。
私はストレートネックのほうが球を拾いやすく感じますし、フワッと上げやすいのですが、このウェッジもそれほど難しい感じはしません。
ただ、どちらを選ぶとするならば、私はやはり日頃使い慣れたストレート系を選ぶと思います。
これはどちらかがいい・・・。というものではなく、あくまでもプレイヤーの好みやスタイルによるところが大きいのだと思います。

『安定性』という点でも、難しくなく、とても楽に感じやすいタイプだと思います。
ラインを出しやすく、そこから大きく散らばる感じがしません。

『操作性』という点でもいい感じで、高性能なウェッジだと思いました。
色々な球が打ちやすく感じられました。
今日はちょっとできなかったのですが、もし今度できるならばベアグランドやバンカー、深いラフなどでも試してみたいと思いました。

『飛距離性能』という点では、通常のアプローチウェッジと同じ感じで、特に大きく変わったところはありません。
ロフトが『52度』ということはAWの基本だと思いますし、『48度』がPW、『56度』がSWの『黄金ロフト』といえるのではないでしょうか?
今のアイアンは『ロフトピッチ』にかなりバラつきがありますが、よりシンプルで且つ距離感をシビアに出していきたいのであれば、『4度間隔』がとても理にかなっているように思います。
飛び過ぎるウェッジには、何の魅力も感じません。
今はストロングロフト化がアイアンでかなり進んでいますが、いずれウェッジにも進んでいくのでしょうか?
もし、そうなったとしたら、かなりゴルフが難しくなるように思います。

マスダらしい、とても高性能でシンプルなウェッジだと思いました。
派手さがないのがとてもいいです。
独特な風合いもとても魅力的でした。

ただ正直いうと、私は購買意欲が刺激されることがありませんでした。
いいウェッジだな・・・。とは思いましたが、購入したいとは思いませんでした。
やはりグースネックということもありますし、他のメーカーのウェッジと大きく変わっているところが見られなかったからです。

設計自由度がドライバーなどに比べて、ウェッジはとても小さいと思いますし、あまり大きく変えてしまうと却ってマイナスになってしまうと思います。
そういった意味でも、他のメーカーのウェッジと大きく変わらないということは、それだけ『守らなければならない点』をしっかりと守っているということがいえるのだと思います。
最近のアイアンなどでもそうですが、大きく驚かされるようなことが少なくなりました。

テーラーメイドやプロギアなどは、すごく斬新さを感じることもありますが、マスダゴルフのクラブは、ちょっとタイプが異なるような気がします。
ドライバーなど、かなり個性的な設計も見られますが、どちらかといえば保守的なのかな?と思ってしまいます。

ただ、これからもマスダゴルフのクラブには期待していきたいですし、また試打する機会に恵まれたら積極的に試打してみたいと思っています。
同時にラインアップされているという、ストレートタイプもぜひ試してみたいです。
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マスダゴルフ VP-6 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ VP-6 ドライバー です

シャフトは CRAZY Nero CB-50 W です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは7.7、トルクは3.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は328gです。

久しぶりに出会った、マスダゴルフのドライバーです。
マスダゴルフのドライバーは、これまであまり数多く出会ったわけではないのですが、とても個性的なデザインなので、すぐに解ります。

マスダのドライバーといえば、やはり、このソールのほぼ中央部にあるウェイトのようなものが特徴的です。
『センターバランス設計』という言葉を思い出すのですが、このドライバーにも前のモデルと同じような設計になっているのでしょうか?

しかし、このニュードライバーには、それだけでなくヘッド後方にも、もうひとつウェイトのようなものがあります。
より深重心設計になっているのでしょうか?

トゥ側の凹み

ヒール側の凹み
トゥ側とヒール側にそれぞれ凹みがあります。
こういった工夫はこれまでもたくさん目にしてきましたし、つい先月試打したばかりのアストロツアーのドライバーを思い出しました。
この形状は空気力学に基づくものなのでしょうか?
それともデザイン的な要素が強いのでしょうか?
私はマスダゴルフのクラブをあまり手にしたことがないので、メーカーのポリシーや考えなどがもうひとつよく解らないのですが、高い技術が組み込まれているように思いますし、他のメーカーにはなかなか見られない個性的な一面も感じられます。
同じようなタイプのクラブが多い中、個性を感じられるクラブには、とても興味があります。
クラブに対する好奇心は、ゴルフを始めた頃からずっと変わることはありません。

今は、色々なカラフルなクラブが増えてきているなかで、このドライバーは至ってシンプルなデザインです。
それだけ、性能に自信があるということなのではないでしょうか?
最近、私の周りにはマスダゴルフのクラブを使っている人をなかなか見かけないのですが、今度出会うことができたら、ぜひ感想を聞いてみたいと思っています。

こうして見ていても、どちらかといえば、ややシャローな感じがします。
他のメーカーのドライバーのように『超・シャロー』というのではありませんが、『ディープ』という印象はありません。
ヘッドの厚みが薄いというよりは、後方に少し伸びている・・・。といったほうがいいのかもしれません。
こういったところは、今のドライバーの『トレンド』といっていいような気がします。

顔はまずまずだな・・・。と思いました。
今は『艶消しの白』ドライバーが圧倒的な存在感を放っているなかで、このような光沢感のあるオーソドックスなブラックはとても落ち着きを感じさせてくれます。
高級な感じもしますし、丁寧に作られている印象があります。
しかし、いずれ他のメーカーのように『ホワイトモデル』も登場させるのでしょうか?

形状自体に大きな特徴は見られなかったのですが、色的に個性がありました。
いわゆる『ダブルカラー』です。
ちょっと前まで、フックフェースに見えないような工夫として、よく目にしていたのですが、最近はとても少なくなったような気がします。
こうして見ていても、極端なフックフェースだとは思わなかったのですが、『より構えやすく』というメーカー側の配慮なのでしょうか?
私は黒であれ、白であれ、『シングルカラー』を好むので、ここに少し不満を感じました。

素振りをしてみた感じは、適度な重量感としっかり感があって、とてもいい感じでした。
ヘッドを見ずに、ひたすらビュンビュンと振っていくだけで、いいショットのイメージが出せました。
タイミングも取りやすく感じました。

ボールを前にして構えてみると、やはりこの二重の色が目に付きます。
少し違和感を感じてしまいます。
以前だったら、かなり構えづらくて強い苦手意識をもったと思うのですが、今日はそれほど強く感じませんでした。
これまでたくさん同様のドライバーを目にしてきたので、多少慣れてきたのでしょうか?
しかし、あくまでも私の好みとしては、シンプルな色でオーソドックスな形状の『ナチュラル感』のある構え感をもったドライバーが好きです。
クラブが細工され過ぎて、どちらかに偏った感じよりも、ある程度『ニュートラル感』があり、プレイヤーにイニシアチブを持たせてくれるようなクラブが私は好きです。
しかし、このようなフックフェースが今もたくさんあるということは、やはりこうしないと球がつかまりづらいからなのかもしれません。
私のようなフッカーには苦手意識を持ちやすい形状でも、逆の球筋の方には安心感を持ちやすい形状といえるのかもしれません。
見惚れてしまうようなこともなく、色々な球筋のいいイメージが湧いてくる・・・。ということでもなかったのですが、躊躇せずに打っていけそうな感じがしました。
テンションもあがり過ぎず、淡々としている私がいました。
色や形状的には少し不満がありましたが、『ヘッドの据わり』は良いと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は好感が持てました。
割としっかり目の打感で、ボールを強く押し込んでいける感じがしました。
硬すぎず、手にストレスを感じません。

しかし、『音』があまり好きにはなれませんでした。
インパクトの時に、普通の『ビシィッ』という音と、一瞬遅れて『キン』という甲高い音がしました。
いわゆる『二重音声』といいますか、登山をしたときのあの『ヤッホー』と言ったときに返ってくる『やまびこ』を思い出してしまいました。
とても珍しい音だと思いました。
甲高い音も、耳がキンキンする・・・。とか、音が大きすぎて周りが気になり過ぎてしまう・・・。というほどでもなかったのですが、この音には好感がもてませんでした。
球数をこなしていけばいくほど、最初から高くないテンションが少しずつ下がり始めてしまいました。

『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりとしていて、最近の高弾道タイプのドライバーとは明らかに異なるように感じました。
特別にタフだとは思わなかったのですが、今のドライバーの中では、結構タフな部類に属するのかもしれません。
このドライバーのロフトは9.5度ということで、これがいわゆる『リアル』なのかどうかわかりませんが、『シングルロフト表示』らしい頼もしさを感じました。
今はロフト表示があまり大きな意味がないように思えてくることも少なくないのですが、今日は信頼してもいいのではないかな?と思えるような『実直さ』を感じました。
球が高くあがり過ぎてしまい、『スピン過多』のドライバーには、どうしても頼りなくて不安を感じてしまいます。
吹き上がりを気にせずに、気持ちよく振り切っていけるドライバーには安心感があります。
そういった点でも、このドライバーはいわゆる『骨太』な感じで好感がもてました。

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
やや構えづらい感じはしましたが、しっかりとラインを出していくことができました。
これがもし、『スクエアフェース』だったら、やはり右へプッシュしやすいのかな?と思いました。
ヘッド後方のウェイトのようなものが、よく効いているのか解りませんが、ある程度重心深度が深くなっているのでしょうか?
打出し方向から、ボールが大きく外れる感じはしませんでした。
もしラウンドで試してみたら、結構セーフティにティショットを運んでいけるんじゃないかな?と思いました。

『飛距離性能』が、このドライバーの一番の特長だと思います。
低スピン系で力強く真っ直ぐ飛んでいってくれます。
高くあがり過ぎないので、飛距離に安定感も感じられます。
見た目の印象よりも、結構叩いていけるドライバーだと思いましたし、ボールがしっかりと前に進んでいってくれました。
この飛距離性能の高さは、今年出会ったドライバーの中でも、結構いいところにいっているのではないかな?と思えるほどの好印象でした。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
あまり大きくは曲がりづらかったのですが、左右に曲げてみることもできました。
しかし、あまり極端にやり過ぎてしまうと私の場合、大きなフックボールを打ってしまいそうになったので、適当なところで自重することにしました。
フェースターンを小さくとっていきたい方には、扱いやすいドライバーといえるのかもしれません。

久しぶりに出会った、マスダゴルフのドライバーでしたが、見た目の印象よりも『物理的な性能』が高いドライバーだという印象をもちました。
主にフィーリング面など、私にはやや不満に感じてしまうところもあったのですが、全体的なレベルは高いドライバーだと思います。
なかなか出会うことがないけれども、その性能の高さは折り紙つきの、いわゆる『地クラブメーカーの実力』が発揮された・・・。ということでしょうか?

私は購買意欲が刺激されることはなかったのですが、こういった大型ヘッドで球のつかまりが良くて低スピンで飛ばしていきたい方には、魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
私のように左への不安感を常に心に持ち続けている者にとっては、やや難しく感じるところもあったのですが、もっと練習を積んで行って、どのようなドライバーに出会っても、楽に打てるようになりたいと思いました。
これからもマスダゴルフのクラブに出会うことができたら、積極的に試打をしてみたいです。
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マスダゴルフ V-720 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ V-720 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は443gです。

マスダゴルフらしい、シンプルでとてもカッコいいアイアンです。
マスダゴルフのアイアンといえば、昨年出会った、あのマッスルバックがとても印象的なのですが、このアイアンも、いい雰囲気をもっています。

最近は『アンダーカットキャビティ』や『ポケキャビ』が多い中、このアイアンは、昔ながらのオーソドックスなキャビティアイアンです。
何となく懐かしさを感じます。

『彫り』も、最近のアイアンの中でも、かなり浅いほうだと思います。

『ソール幅』も、やや狭い感じがします。

ただ、ネックはそれほどロングという感じはしませんでした。
こういったところは、いかにも『今のアイアン』という感じがしますし、あのマッスルバックとは大きく異なるところだと思います。

ボールを前にして構えてみると、ほんの少しトップラインが厚いかな?と思ったのですが、違和感は全くありませんでした。
構える前に感じていた『シャープさ』は、こうして構えてみるとあまりありませんでした。
どちらかというと『マニュアル系』というよりは『セミオートマチック系』の顔をしたアイアンだと思いました。
変なクセがないので、とても構えやすかったのですが、見とれてしまうほど美しい顔だとは、正直思いませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
軟鉄の良さが充分に楽しめます。

『球のあがりやすさ』という点では、決してあがりやすいタイプとはいえないのかもしれませんが、特にタフだとも思いませんでしたし、昔からある7番アイアンだと思いました。
やはり『ノーマルアイアン』なのだと思いました。
あのマッスルバックが、今でも強烈に印象に残っていて、このアイアンもタフなのか?と思っていたのですが、実際はそれほどタフな感じはしませんでした。

『安定性』という点では、いい感じだと思いました。
シビアな感じはしなかったですし、キャビティの易しさを感じることができました。

『飛距離性能』という点では、それほど距離を稼ぐタイプではないのかもしれませんが、私はやはりこれくらいまでのほうが安心できます。
飛距離重視の方には、やや合いづらい部分があるかもしれません。

『操作性』はとても良く、見た目通りの扱いやすさだと思いました。
左右どちらにも、すごく反応してくれます。
イメージ通りの軌道を描かせてくれるアイアンは、とても安心できますが、そういった意味でも、このアイアンはとても大きな安心感をもたらしてくれると思いました。

あまり手にすることのない、マスダゴルフのアイアンでしたが、なかなかいい感じで試打を終えることができました。
すごくテンションが上がることもなく、終始冷静に試打をしていたように思うのですが、特に緊張したり、余計な気をつかうこともなかったので、とても楽に試打できたように思います。

おそらく、いろいろな新しい技術などが搭載されているのだろうとは思うのですが、正直、私の鈍い感性ではそれを敏感に感じ取ることはできませんでした。
これまでたくさん出会ってきた、ごく普通の『軟鉄キャビティ』といった感じです。

購買意欲が大きく刺激されることもなかったのですが、また試打する機会に恵まれたら、試打してみたいと思いました。
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マスダゴルフ V-UT

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ V-UT のV3 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。
ロフトは20度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は119g、バランスはD2、キックポイントは中/元調子、クラブ総重量は399g です。

初めて出会った、マスダゴルフのユーティリティです。
このクラブのことは以前から知っていて、試打してみたいな・・・。とすごく思っていました。
先日試打した、キャスコのユーティリティといい、ロイコレやプロギア・・・。など、今は優れたユーティリティがたくさんあります。

こうして見ていても、とてもシンプルなデザインだと思いました。
こうしたシンプルなデザインのクラブには、いつも好感をもちます。
打ちやすそうなユーティリティだな・・・。と思いながら眺めていました。

最近のユーティリティの中では、かなりのロングネックだと思います。
ネックが長いと高重心を予想しますが、その分『操作性』が高まっているように思うので、私は好感がもてます。
シャフトがスチールということも相まって、こういった形状のユーティリティの中では、かなり『アイアン感覚』に近い感じで打っていけるクラブなのではないか?と思いました。

『顔』も、やや特徴的で、いわゆる『フェースプログレッション』が効いている感じがします。
ユーティリティには、とても多い顔ですし、このような形状に安心感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
あくまでも私の好みでは、ストレートになっているものが構えやすく感じるのですが、これまでもこのような形状のユーティリティはたくさん経験しているせいか、特に違和感などは感じませんでした。

素振りをしてみた感じは、とても振りやすくていいフィーリングを得ることができました。
適度な重量感と粘り感があって、すごく安心感がありました。
このユーティリティに装着されているシャフト『N.S.PRO MODUS3 TOUR 120』は、私は初めてではなく、以前他のメーカーのアイアンで試したことがあり、とても好感をもっています。
スチールシャフトといえば、私の中では『ダイナミックゴールド』がかなりの部分を占めていて、その他では『K’S TOUR』に好印象を持っており、これまでどちらかというと『NS PRO』には苦手意識を持っていました。
しかし、このシャフトは違います。
一球目からすごくいい感じで球を打っていくことができ、すごく気に入ったのをよく覚えています。
なので、今日もすごく安心できる・・・。いいますか、信頼感をもって振っていくことができました。
やはりスチールは、こういったフィーリングが欲しいな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまず・・・。だと思いました。
ユーティリティは上がりやすい・・・。という認識はあっても、14本のセッティングの中では、ロフトが立っているほうなので、構えたときにはこのようにフェース面が見えていたほうが安心される方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『ストレート』になっているよりも、このような形状のほうが、球がつかまりやすそうな印象をもたれる方もたくさんいらっしゃると思います。
『構えやすさ』という点では、私の中では先日試打した『キャスコ』のユーティリティに好感を持つのですが、『振りやすさ』という点では、断然こちらだ・・・。と思いました。
『構えやすさ』と『振りやすさ』では、どちらが凌駕しているのかが見ものだ・・・。などと考えていました。
正直、それほど色々なイメージが湧いてくる感じではなく、あまり操作できる感じはしなかったのですが、まずはできるだけ素直に振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

最初の3球は、ややつかまり過ぎて少し引っかかり気味な球を打ってしまいました。
しかし、これはクラブ云々というよりも、私自身のスイングのせいだ・・・。と思ったので、すぐに修正することができました。
感覚を合わせていくのに、それほどたくさんの球数を要することはありませんでした。

『打感』は、なかなか良い感じでした。
ある程度予想できていた感じのグッドフィーリングです。
これまでこういった、いいフィーリングのユーティリティには、たくさん出会ってきたような気がします。

『音』に関しても、いい音だと思いました。
程よい金属音が耳を優しく刺激しました。
こういった音は『出球の方向』といいますか、『打出し方向』の予測がとても立てやすいので、すごく楽に感じます。
このように感じられている時は、ビギナー時代からの私の悪いクセである『ヘッドアップ』も影を潜めています。
やはりクラブによって、スイングは良くも悪くもなるものだ・・・。と至極当然のことを感じていました。

『球のあがりやすさ』という点でも、私は好感をもつことができました。
全体的にしっかりとしたスペックですし、誰にでもあがりやすい・・・。というタイプのクラブではないように思います。
スインガータイプの方には、ややタフに感じられるかもしれないですし、明らかにヒッタータイプの方が対象となっているユーティリティだと思います。
同じユーティリティでも、『キャスコ パワートルネード ユーティリティ』とは、明らかに性格の異なる感じがしました。
このクラブは、カーボンシャフトもラインアップされているそうで、そちらを選ぶとまた幅広い層に対応していけるように思うのですが、私にはこのスチールのほうが打ちやすいだろうと思いました。
これはやはりどちらがいい・・・。というものでもなく、あくまでもその人の好みによるところも大きいのだと思います。

『安定性』という点では、なかなか高い性能をもっていると思いました。
タイミングが合いやすく、打点も揃いやすかったせいか、シビアな感じはしませんでした。
シャフトがすごくいいので、アイアン感覚でラインを出していくことができました。
クラブ全体が暴れる感じがしないので、すごく精度を高めていくことができたような気がします。
やはりクラブはシャフトだな・・・。と思いながらラインを確認していました。

『飛距離性能』という点では、比較的『平均的』な感じだと思いました。
正直、それほど飛び抜けて飛距離性能が秀でているとは思いませんでした。
むしろノーマルな感じで、気楽に運んでいけるタイプのユーティリティだと思いました。
どのクラブでも少しでも飛んだ方がいい・・・。そのほうがスコアメイクも有利になる・・・。と考えておられる方もいらっしゃると思いますが、私はどちらかというと違う考えで『飛び過ぎないのがいい』と思ってしまうタイプです。
なので、このユーティリティにはすごく好感を持ちました。
『置きにいく』という表現は、あまりいい意味で使われないことが多いですが、今日はいい意味で『置きにいく』ことができて、とてもまとめやすく感じられました。
『最高のショット』と『そうでないとき』のショットの落差がそれほど大きくないので、すごく自信をつけていけそうだと思いました。

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
球がすごくつかまりやすいので、私の場合、スライス系よりもフック系のほうが打ちやすく感じました。
シャフトもしっかり目なので、何が何でもスライスを撲滅してくれるクラブだとは思いませんでしたが、スチールシャフトを好み、尚且つユーティリティでの球のつかまりを良くしたい・・・。と考えておられる方にとっては、かなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
私はいつもフックを警戒しているところがあるのですが、今日はそれほどナーバスになることなく、楽な気分で打っていくことができました。
しかし、もしこのクラブが重量感が足りなかったり、粘りが少なかったりすると、もっと難易度が上がっていたような気がします。
私はもし、このクラブを実戦で使うとするならば、今日のこのスペックで使っていきたいと思いました。

初めて手にしたマスダゴルフのユーティリティでしたが、とても好印象のまま試打を終えることができました。
マスダゴルフといえば、私はやはりドライバーのイメージが強いですし、先日試打したマッスルバックアイアンの印象がとても強く残っています。
まだそれほど多くのクラブを手にしてきたわけではないのですが、マスダゴルフのクラブにも、とても興味を持ちました。

今回のこのユーティリティは、『易しさ』が全面に感じられるクラブではないと思いますが、決して難し過ぎないので、たくさんの方に試していただきたいです。
最近はユーティリティでも、アイアン感覚で打てる物が多くなっていますが、この『マスダ V-UT』というクラブは、その最たるもののひとつだといっていいように思います。
アイアン感覚で球を運んでいきたい私は、すごく気に入りました。
もし機会があれば、是非コースで試してみたいです。
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マスダゴルフ マッスルプロトアイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ マッスルプロトアイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはX100、シャフト重量は119g、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は449g です。

初めて手にしたマスダゴルフのアイアンです。
とてもシンプルでカッコいいマッスルバックアイアンです。
マスダゴルフのクラブに出会える機会は少ないので、今日はとても嬉しく思いましたし、やはりマッスルバックというのは、とても気持ちを高ぶらせてくれます。
余計な物は一切ついていない、この『シンプルさ』がとても美しいです。
今のクラブは、まず『機能性』が重視されているところがありますが、昔のクラブは工芸品のような『美しさ』をもっていたものがたくさんありました。
そういった意味でも、このアイアンは昔に戻ったような気がします。

しかし何と言っても、まず目に付いたのが、この『ネックの長さ』です。
最近のアイアンでは、見たことない『超・ロングネック』です。
見るからに『高重心ですよ』といっているようです。
昔はこういったアイアンがたくさんあったので、こうして見ていてもすごく懐かしい感じがします。
まるでタイムスリップでもしたかのようです。
何となくなのですが、『首長竜』みたいだな・・・。と思いました。
同じマッスルバックアイアンでも、恐竜に例えると、このアイアンは『ブロントザウルス』で、他のアイアンは『ティラノサウルス』や『ステゴサウルス』のようだな・・・。と思っていました。
そんな感じが、このロングホーゼルにはありました。
重心は高くなるので、当てただけで球が浮いてくれるようなアイアンではないですし、ある程度のヘッドスピードなども要求されるとは思いますが、アイアンに必要な『スピン』を掛けていくには、こういったクラブはとても有利だということをこれまでの経験から学んでいます。

まるで『刀』を思わせるようなシャープで、とてもカッコいいアイアンです。
惚れ惚れするくらい美しいです。
ゴツゴツした感じが全くなく、『プレーン』な感じが何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
『大雑把さ』や『ファジー』な感じもしません。
すごくクリアな感じがします。

こうして見ていても、必要なところだけ肉厚になっていて、それ以外の余計な物は一切排除されている・・・。といったところでしょうか?
こういった美しさ・シンプルさがマッスルバックの魅力のひとつだとは思うのですが、『難しそう』と、敬遠される方が多いのも事実だと思います。
しかし、私はとても挑戦意欲を掻き立てられます。

『ソール幅』も、かなり薄いです。
『低重心』という言葉とは、大きくかけ離れているアイアンといっていいのではないでしょうか?
しかし、ワイドソールアイアンが苦手な方は、これくらいの幅に魅力を感じられると思いますし、ヘッドが上手く入りやすい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

素振りをしてみても、この適度な重量感がとてもいいです。
タイミングも取りやすいですし、暴れる感じがしないので、こういったタフなアイアンには、このシャフトはとても相性がいいような気がします。
このアイアンで、軽量スチールが挿してあると、私にはかなり難易度が上がってしまいます。
軽いクラブだと、どうしても手で余計な操作をしてしまうこともあるのですが、これくらいしっかりとした感じがあると、身体全部を効率的に使って振っていける感じがするので、自然とミート率も上がるような気がします。

ボールを前にして構えてみると、その身震いするほどの美しい顔に、思わず見入っていました。
アイアンに求める『構え感』を全て兼ね備えている感じがしました。
余計な『贅肉』は一切ついていません。
『グースネック』や『トップラインの厚さ』『ヘッドの大きさ』などに安心感を持たれる方には、やや不安に感じられるかもしれませんが、私はこういった顔に魅力を感じます。
左右のイメージもそうですが、これくらい『顔』が良いと、弾道の高さも、すごくイメージしやすいです。
この美しい顔をしたクラブとペアを組んでいる、このボール自身も喜んでいるんじゃないかな・・・?などと思ってしまいます。
これくらいネックが長いと、あくまでも私の感覚なのですが、『ボールを押し込んでいける』感じがして、魅力を感じます。
私自身の日頃の練習を、このアイアンにテストされているようで、いつもはクラブを試している私が、今日は逆に試されているような感覚をもちました。
ミスをしたら、このアイアンにその原因を教えてもらおう・・・。と思っていました。
易し過ぎるアイアンでは、自分がミスをしても、それを気付きにくいところもありますが、こういったタイプのアイアンは正直に、はっきりと教えてくれるので、優れた『相棒』でありながら『コーチ』のような役目も担っているような気がします。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、やはり『タフ』な部分がすごく感じられると思います。
一般受けはしないアイアンだと思います。
最近は数年前に比べ、かなり『締まった』感じのアイアンが増えてきましたが、このアイアンはそれらの中で『トップ』といっていいほどの締まった感じのするアイアンです。
フェースとボールが接触さえすれば自動的に球が浮いてくれる感じはしませんが、すごく易しい感じでスピンが掛かってくれるので、より『ナチュラル』な感じで『高さ』を出していくことができました。
やはり7番アイアンのロフトは『34度』くらいまでだな・・・。などと思っていました。
『バードウォッチ』といいますか、『俯瞰(ふかん)』で見ることのできるアイアン・・・。といったらいいでしょうか?
ターゲットとなるグリーンの中央、あるいはピンに向かってスピンを効かせながら『上から』攻めていけるアイアンだと思います。
横から攻めるのではなく、上から落としていけるので、『3D感覚』で攻めていけるといったらいいでしょうか?
昔ながらのアイアンです。
最近のストロングロフトアイアンには感じられないフィーリングです。
練習場のグリーンによく噛んでくれている感じがしたので、より安心してアグレッシブに攻めていけそうな感じがしました。
スピンがほどける感じもしませんでした。

『打感』は予想通りとても柔らかくて、何ともいえない感触を一球目から楽しむことができました。
軟鉄鍛造アイアンが持つ、極上の打感を楽しむことができました。
それに加え、マッスルバックの肉厚感がボールを勢いよく打ち出してくれているように感じました。
色々なアイアンを目にしていて、特にマッスルバックは必ずといっていいほど試打をするのですが、それはこういった楽しみがあるからだと思います。
何度経験しても、この感触に飽きることがありません。
難しいアイアンでありながら、いいスイングができた時は、大きなご褒美をプレゼントしてくれます。
易し過ぎるアイアンで、あまりフィーリングが合わないままナイスショットをしても、何だかスッキリしないと感じることがありますが、こういったアイアンだとすごくダイレクトに伝わってくるので、満足感が高いです。
いわゆる『結果オーライ』では、あまり大きな満足感は得られません。
とはいっても、実際の私のラウンドは、結果オーライが実に多いのですが・・・。

『安定性』という点では、やはりかなり『シビア』ですし、それに加え、この『タフさ』がかなり難易度を上げているような気がします。
左右のブレにもシビアですし、球が浮きやすいアイアンではないので、難しく感じられる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
明らかに『ヒッター向け』だと思いますし、そこにプラス『正確性』が要求されます。
なので、『敷居』の高いアイアンだと思いますし、ごく一部の方に向けて作られたアイアンといっていいような気がします。
しかし、この前TVで、
「現代人の足の機能が衰えてきている・・・。それはあまり歩かなくなったこともあるし、靴が良くなり過ぎたのが原因」
というのを観て、いつもゴルフのことが頭から離れない私は思わずハッとなりました。
このことはゴルフのスイングにもいえるのではないか?と思っていました。
最近のクッション性能が優れた靴を履き慣れてしまって、足の裏の感覚が衰えてきているのだそうです。
昔ながらの『鼻緒』のついた下駄などがすごくいいのだそうですし、できれば『裸足』がいいそうです。
足の指で地面をキャッチする感覚がとても大切なのだそうです。
真夏や真冬のアスファルトの上を裸足で歩くことは現実的ではないですし、衛生上の問題などもあるので、外も裸足というわけにもいかないですが、もう一度履物に目を向けることも必要なのではないか?と思いました。

アイアンに限らず、最近の易し過ぎるクラブが多くなり過ぎて、スイングの崩れに気づかない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
スイングの形にこだわり過ぎるのは、あまり良くないことかもしれませんが、ミスをしてもそれを気付かせてくれないクラブを使い続けることは、長い目で見たら、決していいことではないような気がします。
『いいクラブ』というのは、『易しさ』ばかりが全面に感じられるクラブのことではなく、『グリップ』を含め、スイングやタイミングの乱れなどをすぐに教えてくれ、それに気付かせてくれるクラブのことを言うのではないでしょうか?
勿論、ゴルフを『付き合い程度』や『仕事・人付き合いの一環』と捉えておられる方には、それほど深く考える必要はないのかもしれませんが、少しでも上達していきたい・・・。と考えておられる方には、あまり『オートマチック』過ぎるクラブを使い続けることは良くないことなのかもしれません。
『足の感覚』。
特に『足の裏の感覚』は、ゴルフにとってすごく重要なことですし、ゴルフに限らず『野球』や『テニス』『バドミントン』『バレーボール』『バスケットボール』『卓球』・・・。など立って行うスポーツには足の裏の感覚がとても大切なことは、経験者の方ならどなたでも理解しておられると思いますし、スポーツだけでなく、『剣道』や『柔道』『空手』などの武道や『ボクシング』などの格闘技でも足の裏の感覚はとても重要だと思います。
ボクシングのダウンシーンを見ていると、その多くが『ダメージの蓄積』などもありますが、いわゆる『足が揃って』しまっている(踏ん張りが効かない)時にパンチを受けて、ダウンすることが多いです。
何だか、かなり横に逸れてしまいましたが、このかなり『タフ』で『シビア』なアイアンで球を打っていると、そんなことを考えていました。

『飛距離性能』という点では、やはりこういった『ノーマル』なタイプのアイアンなので、それほど多くは望めないのかもしれませんが、『正確に刻む』といったことを考えるとこれくらいがベストな気がします。
このアイアンで、単にロフトを立てたり、長さを長くしてしまうと、『距離が伸びる』というメリットよりも、難しくなるデメリットのほうが大きくなるので、あまり得策ではないような気がしますし、そうなってくると、きちんと『6番』あるいは『5番』といった刻印されるように思います。
アイアンヘッドに、かなりの工夫を施して、『易しさ』というものがないと、『ストロングロフト』や『長尺化』は難しいのが現実だと思います。
ミスに対する『シビアさ』も顕著でありながら、ある程度のヘッドスピードもないと球は浮いてくれないので、距離も出せないかもしれません。
今は易しいクラブが求められているので、このアイアンはかなり特異な感じもしますが、使い続けていくと、そのゴルファーのポテンシャルは間違いなく上がっていく・・・。といってもいいのではないでしょうか?
『巨人の星』の『大リーグボール養成ギブス』ではありませんが、日頃、こういったクラブを手にしていると、後で大きなプレゼントが待っているような気がします。
『易しさ』だけに目を向けているのは、あまり良くないことなのかもしれません。

『操作性』という点では、抜群でした。
はっきりいって『最高レベル』です。
左右にもすごく打ちやすかったですし、敏感に反応してくれるので、とても心強いです。
『慣性モーメント』が大きく、曲がりにくいアイアンは、かなり極端なことをしないと、なかなか思うようにいかないことも多いですが、このアイアンはすごく反応がいいので、自分のスイングのままで勝負できる感じがします。
イメージするだけで、それをアイアンが敏感に感じ取ってくれる・・・。といった感じがします。
乗馬には『人馬一体』という言葉があるそうですが、そういった意味でいうと『人鉄一体』といったらいいでしょうか?
こういったアイアンで球を打っていると、球筋もイメージしやすいですし、頭の中でイメージしているゴルフ場のレイアウトが鮮明に浮き上がってくる感じがします。
今は『操作性』よりも『安定性』『球のあがりやすさ』が求められている時代だと思いますし、そういったことを考えると、あまり多くの支持は受けられないのかもしれませんが、逆にすごく魅力的に感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ここ数年、マッスルバックも復活してきて、これまでも『三浦技研』『EPON』『ブリヂストン』『ナイキ』『フォーティーン』『タイトリスト』『ミズノ』・・・。など、数々の素晴らしいマッスルバックアイアンに出会ってきました。
しかし、『タフさ』という点では、一昨年出会った『ロイヤルコレクション RC Forged アイアン』が私の中で、ナンバー1です。
このアイアンの印象度はとても強いです。
今日試打した、この『マスダゴルフ マッスルプロトアイアン』は、それに匹敵するほどの『タフさ』と『シビアさ』を併せ持っているアイアンです。
まさに『キング・オブ・マッスルバック』といっていいアイアンだと思いました。
キャビティアイアンのチャンピオンを決める大会を『C-1』とするならば、マッスルバックのチャンピオンは『M-1』といっていいのかもしれません。
そういった意味で言うと、このアイアンは間違いなく私の中での『M-1チャンピオン』だと思いました。
正直、かなり使い手を選ぶアイアンだといっていいのだと思いますし、敬遠される方も多いかもしれません。
しかし実際に使ってみて、得られることも多いのではないでしょうか?
また新たな発見に出会えることもあるのではないでしょうか?

最近は『個性』の少ないアイアンが多く、どれもあまり大きな違いはないように思うこともあるのですが、このアイアンは、はっきりと個性が感じられます。
その一番大きな個性は、やはりその『ロングネック』です。
このネックの部分は、年々短くなっていて、マッスルバックでもあまり長い物を見かけなくなりました。
そういったことに慣れてしまっていたのか、今日はすごく驚かされましたし、思わず手に取って眺めていました。
そして実際に試打してみて、その『タフさ』を感じながら、フィーリングの良さを楽しんでいました。
何球も夢中になって打ち続けていました。
すごく敏感に反応してくれるので、一球ごとにターゲットを変え、色々な球を打って楽しい時間を過ごすことができました。
ふと気が付けば120球以上、休憩なして黙々と打っていました。
私にとって、球数と時間を忘れさせてくれるアイアンでした。

今年に限らず、昨年・一昨年と、私はたくさんの素晴らしいアイアンに出会う機会に恵まれたのですが、この『マスダゴルフ マッスルプロトアイアン』というアイアンは、間違いなく印象に強く残り続けると思います。
易しいクラブがダメで、難しいクラブがいい・・・。というのでは決してないですが、こういった挑戦し甲斐のあるクラブに出会えるだけで、いつもとは違った何かを感じることができるような気がしますし、昔はたくさんあったので、『懐かしさ』という部分も感じていました。
アイアンに限ったことではないのですが、最近出会っているクラブを見ると、特にドライバーなどはヘッドの大きさも『コンパクト化』が進んでいますし、少しずつ以前に戻っているのでしょうか?
勿論、流行というのは、巡り巡ってくるものですし、いずれまた『460cc』が主流になったり、『長尺化』や『異形ヘッド』『甲高い音』なども流行ってくるのかもしれません。
『チタン』以外の素材も開発されるかもしれません。
そういったことを考えると、すごくワクワクしますし、『5年後』『10年後』のクラブが想像できません。
しかし、今回出会ったアイアンのように『原点』ともいえるようなクラブは決して無くなって欲しくはありません。
『100年後』あるいはそれ以降のゴルファーが昔のクラブを見た時に、『美しい』と感じるクラブが数多くあって欲しい気がしますし、そんな時代に生きていたいと思います。
今日はこのアイアンに出会えたおかげで、ずいぶんと楽しませてもらいましたし、普段あまり考えないようなことも考えてしまいました。
私の後輩に、タフなアイアンを探している人がいるので、私は迷わずこのアイアンを勧めてみようと思いました。
久々に『骨のある硬派』なアイアンに出会えた一日でした。
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マスダゴルフ V-430 & V-460 ドライバー

<左> V-460 <右>V-430
今日は、この2本のドライバーを比較試打してみました。
試打クラブは マスダゴルフ V-430 と V-460 ドライバー です。

<上> V-460 <下>V-430
<左>V-460 のスペック
シャフトは メモライズM04 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは4.1、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は306gです。
<右>V-430のスペック
シャフトは MAGMAX FSP for ATHLETE です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.8、シャフト重量は65g、バランスはD2、クラブ総重量は312gです。

<左> V-460 <右>V-430
どちらも以前試打したことがあるのですが、今日は運良くこの2本の試打クラブを同時に借りることが出来たので、比較してみることにしました。
両方とも、見た目はすごく似ていますが、その大きさはもとより、ソール中央の『ウェイト』のようなものの位置が違います。
やはり『V-460』のほうが、重心が深いのでしょうか?
こうして見ていると、『ソール部分の凹み』の位置が違うことにも気付きました。
左の『V-460』は『トゥ側』に凹みがあるのに対し、右の『V-430』は『後ろ側』にあります。
これによって『球のつかまり』を、より良くしたり、球があがり過ぎたりしないような色々な工夫が施されているのでしょうか?
『V-430』と『V-460』ということで、単純に『ヘッド体積』だけが違うのではないのだと思いました。
それぞれ別々に試打していたときは気付かなかったのですが、こうして見てみると、色々なことに気付かされます。

<左> V-460 <右>V-430
どちらも、大変美しい形状のヘッドです。
大きさの違いもそうですが、左の『V-460』のほうが、ヘッド後方が伸びていることが見て取れます。
名前の通り、ヘッド体積は『V-430』が430㎤で、『V-460』が460㎤なのだそうですが、『30㎤』という数値以上に大きさの違いが感じられました。
『V-430』が、よりコンパクトに見えました。
ヘッドの大きさの違いはあれど、どちらもとても品の良い美しいヘッドだと思いました。

<左> V-460 <右>V-430
素振りをしてみると、どちらも振りやすい感じがしました。
敢えていうならば、『V-430』のほうが少しタイミングが合いやすい感じがしますが、どちらもそれほど大きな違いはないような気がしました。
両方とも、本格的な美しさをもったドライバーですが、決してタフな感じはしませんでした。
振っていくうちに、以前試打したときの感覚が蘇ってくるようでした。
こうして見てみると、『ネックの長さ』が違うことにも気付きました。

V-430

V-460
ボールを前にして構えてみると、やはりその大きさや形状の違いをはっきりと感じることが出来ました。
私の好みでいえば、明らかに『V-430』なのですが、『V-460』のほうも、決して嫌な感じはしませんでした。
むしろ『460㎤』の大きさのヘッドの中では、とても品のある顔だと思いました。
扱いやすそうなのは、やはり『V-430』です。
いいイメージを出していくことが出来ました。
試打を開始しました。

<左> V-460 <右>V-430
『球のあがりやすさ』という点では、明らかに『V-460』です。
ロフトが違うので、当然ではありますが、やはり『重心深度』や『重心の高さ』なども違ってきているのだと思います。
シャフトによる違いも感じられます。
どちらもそれほどタフなシャフトではありませんが、こうして打ち比べてみると『V-460』に装着されている『メモライズM04』のほうが、球が自然とあがりやすいシャフトだと思いました。
より安心して叩いていけるのは、私は『V-430』だと感じました。

<左> V-460 <右>V-430
『打感』は、ほぼ互角・・・。といった感じで大きな違いは感じられませんでした。
『音』という点でも、どちらもあまり大きな違いはないように感じたのですが、今日試打した限りでは、少し『V-460』のほうが、はっきりとした音のように感じられました。

<左> V-460 <右>V-430
『安定性』という点では、どちらもとても高いと思いますが、敢えていうなら『V-460』のほうだと思います。
やはりこちらのほうが、一般的にも敷居が低いドライバーなのだと思います。
しかし、両方ともすごく打ちやすいので、決して難しすぎるドライバーだとは思いませんでした。

<左> V-460 <右>V-430
『操作性』という点では、私は『V-430』のほうが扱いやすい感じがしました。
『飛距離性能』という点では、どちらもなかなか差が見いだせない感じがしましたが、敢えて今日の感じでは『V-460』のほうだと思いました。
いずれにせよどちらも、全体的にバランス良くレベルの高いドライバーだと思いました。
これといった欠点が見つかりません。
構えやすいですし、イメージに乗せていきやすいドライバーだと思います。
大きなミスは出にくいドライバーだと思いました。
あまり目にする機会には恵まれませんが、また出会う機会があれば、試打してみたいです。
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マスダゴルフ V-430 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ V-430 ドライバー です。

シャフトは MAGMAX FSP for ATHLETE です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.8、シャフト重量は65g、バランスはD2、クラブ総重量は312gです。

マスダゴルフの新しいドライバーです。
先日は『V-460』を試打したのですが、今日は少し小さいモデルの『V-430』です。
他のメーカーでもよく見られますが、今は少しずつ『ヘッドの小型化』が進んでいるのでしょうか?
『460㎤』は残しつつも、一回り小さいサイズのヘッドをよく見かけるようになりました。
ドライバーでもアイアンでも『小顔』を好む私としては、こういった傾向はとても嬉しいことだと思っています。
私の場合、クラブのヘッドが大きい・・・。と感じてしまうと、『ミート率』も落ちてくる傾向があるのですが、適度に『小顔』だと、いい感じでまとめていきやすい感じがします。
なので、大きすぎるフェースの部分は、時々余計な部分に感じることもあります。
出来るだけ絞っていければ・・・。と思うことがよくあります。
まさか『400㎤以下』には、なかなか進んでいかないと思いますが、解りません。
ひょっとしたら、昔のように『300㎤台』のヘッドが、また復活してくるかもしれません。

こうして見ていても、先日試打した『V-460』同様、とても個性的でありながらシンプルなデザインになっていると思いました。
『ヘッド体積』以外、それほど大きな違いはないような気がします。
前回の『V-460』は、とてもいい印象だったので、今回はさらに期待できそうだと思いました。
『460㎤』という大きさは、私にとって必ずしも『ベストマッチ』とはいえない大きさなので、小型化してくれるのは、より好感度が増してくる感じがします。
このメーカーのクラブには、なかなか出会うことができないので、今日はじっくりと目に焼き付けておこう・・・。と思いました。

素振りをしてみると、なかなかいい感じで振ることができました。
シャフトもそれほど硬い感じはしませんでしたが、頼りない感じではありませんでした。
タイミングも合いやすく感じましたし、振っていて変な違和感を感じることはありませんでした。
『マスダゴルフ』のクラブは、あまり馴染みがありませんが、そんな私でも比較的楽に打っていけそうな予感がしてきました。

ボールを前にして構えてみると、すごく構えやすくて美しい顔だと思いました。
多くの日本メーカーが持つ『美しさ』を持ったヘッドだと思います。
『ジャパニーズ・スタンダード』といったところでしょうか?
この構えやすさにはとても好感を持つことができました。
いいイメージが脳内を駆けめぐっていったような気がします。
『セットアップ』が一発で決まりました。
始動がすごくしやすいと感じました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、予想通り・・・。といった感じがしました。
これまで多く経験してきた感じです。
適度に上がりやすいですし、全く『タフ』な感じはしません。
比較的叩きやすいドライバーだと思いますし、フェース面に上手くボールを乗せていきやすい感じがしました。
『ロフト9.5度』ということですが、『ライナー性』の球を打ちやすいのは、昨日試打した『jBEAM FX BMα-440 ドライバー』のほうだと思いました。
どちらも日本メーカーらしい、品質の高さを感じます。
『マスダ』は、『jBEAM』よりは、かなり有名なメーカーだと思いますが、私は今、『jBEAM』のドライバーにすっかり心を奪われてしまった感じです。

『打感』も好感を持つことができました。
『柔らかい』というよりは、手にしっかりと残る感じ・・・・。といったところでしょうか?
とてもいい感じの打感だと思いました。
このような美しいヘッドですし、やや小顔になっているところなどから、いわゆる『アスリート仕様』になっているドライバーだと思うのですが、こういった感触の良さは、やはりアスリートゴルファーを意識しているような気がしました。

『音』も、小気味よい感じで、とても心地いい感じがしました。
鋭い感じの音が短く響いてくるおかげで、リズム良く打っていくことが出来ました。
『構えやすさ』は最高レベルですし、『打感』や『音』も、かなりレベルが高いと思いました。

『操作性』も、いい感じです。
やはりこのような少し小型化しているヘッドは、『操作性』を重視しているのだと思います。
すごく構えやすかったですし、いいイメージラインを描いていくことができ、それがこの『操作性』や『振り抜きやすさ』につながっているような気がします。
手にしっかりと馴染んでいく感じがしました。

『飛距離性能』という点でも、なかなかの高性能だと思いました。
昨日試打したドライバーの印象があまりにも強烈に残っているので、今日はまたちょっと違った印象を持ちましたが、飛距離性能という点でも、決して他のドライバーに劣っていないと思いました。
私にとっては、昨日の『jBEAM』のほうが、はるかにいいパフォーマンスを発揮してくれると感じましたが、このドライバーの性能も高いですし、多くの方が好印象を抱かれるのではないでしょうか?
『中・高弾道』といった感じで、『キャリー』も充分に稼いでいくことができました。
割と気持ちよく叩いていくことができました。

『安定性』という点でも、ヘッドが少し小型化してはいますが、『460㎤ヘッド』並の高い安定性を持っているドライバーだと思います。
ヘッドはとても美しい形ですし、それほど小さく感じません。
このヘッドに、かなりたくさんの方が安心感を感じられるのではないでしょうか?
『スイートエリア』も、それほど狭くてシビアな感じはしませんでした。
このような美しいヘッドだと、どうしても『上級者用』と決めてかかっておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、今日試打した感じでは、全くそんなことはないと思いました。
『美しさ』と『敷居の低さ』を両立しているドライバーだと思います。

この角度から見ても、やはり美しいヘッドだなぁ・・・・。と思いました。
あらゆる角度から見ても、どんどんこのドライバーに対して好感度が増していきました。
『マスダゴルフ』のクラブには、あまり馴染みがありませんが、これまで出会ってきたクラブの印象からすると、とても『フィーリング』にこだわってクラブ開発をしているメーカーなのだと思います。
今は多くのメーカーが、こういったなかなか数値では表しにくい『フィーリング』というものを重視していると思うのですが、数年前まではそれほど重視されていなかったような気もするので、今のこの『フィーリング重視志向』は私にとって、とても嬉しいことだと思います。
他の日本製メーカーにもいえることだと思いますが、『日本人の持つ美的感覚』といいますか、四季のある日本ならではの美しさの中で生きてきた日本人の持つセンスの良さのようなものを感じます。
クラブの美しさは、ウッドは勿論ですが、『アイアン』や『ウェッジ』にとても強く反映されてくるので、今度は『マスダゴルフ』のアイアンやウェッジなども試打してみたいと思いました。

今はどのメーカーのクラブも、かなり『物理的性能』が優れているので、このドライバーの高性能がそれほどずば抜けているような感じは正直しませんでした。
しかしバランス良く、とても高いレベルで維持されているのは間違いないです。
私の周りでは『マスダゴルフ』のクラブを使っている人を見かけることがないので今度、この素晴らしいドライバーをみんなに紹介してみようと思いました。
私の周りには『クラブの美しさ』に、こだわっている人がとても多いので、このドライバーはそんな彼等の要求にも見事応えていけそうです。
これからもこのような素晴らしいドライバーに出会うことが出来たら、『マスダゴルフ』に対しての印象度は益々アップしていくようjな気がします。
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マスダゴルフ V-460 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ V-460 ドライバー です。

シャフトは メモライズM04 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは4.1、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は306gです。

久し振りに出会った『MASDA GOLF』のドライバーです。
普段、慣れ親しんだ大手有名メーカーのニュークラブも、とても楽しみではありますが、この『マスダゴルフ』のように、日頃なかなか手にする機会に恵まれないメーカーのニュークラブには、すごくワクワクするものがあります。
どのようなクラブになっているのだろう・・・?と、いつも出会う機会を伺っています。
今日は運良く、このドライバーを手にすることができました。

『派手さ』はないデザインですが、この『ソール部分』に装着された『ウェイト』のようなものが、とても特徴的です。
初めてこのようなものを見たときは驚きましたが、今では他のメーカーのクラブにも、同じようなものがよく見られるので、それほど驚くことはありません。
このような工夫は今では既に『常識』となった感じがします。
『ソール部分』に何も装着されていないで、全くの平坦な作りになっている物のほうが、今では少数派のような気がします。
このドライバーも、これまで通り『重心』の調整などに、この『ウェイト』のようなものがすごく役立っているのだと思います。

素振りをしてみると、やや軽くて、『ヘッドの効き』も少し弱い感じがしました。
イメージ的には、もっと『ハード』な部分が感じられるのかと思っていたのですが、意外と『ソフト派』のドライバーのような気がしました。
『シャフトフレックス』も『S』ということでしたが、意外と軟らかくてよくしなる感じがしました。
『しなり感』は比較的強い感じですが、タイミングがとりづらいほどではありませんでした。
これくらいならば、すぐにフィーリングを合わせていける感じがしました。

ボールを前にして構えてみると、ヘッド後方が少し膨らんでいる感じがしたのですが、全く構えづらくはありませんでした。
店員さんの話によると、少しだけ『フックフェース』になっているのだそうですが、違和感を感じませんでした。
結構球がつかまりそうだ・・・。とは思っていましたが、引っ掛けそうな印象は芽生えてきませんでした。
とてもいい感じでセットアップできました。
まだ『二度目のマスダ』ではありますが、構えやすくて美しいクラブを作るメーカーだ・・・・。という認識を持ちそうです。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では予想通り、よく上がってくれました。
こういった形状ですし、この『ロフト』(10.5度)も、よく効いていると思います。
程良い『低重心ドライバー』といえるのでしょうか?
これまでの他のメーカーの同じような形状のドライバーと似た感覚を持ちました。
先ほども書きましたが、私はあまり『マスダ』のクラブに関しての知識はないのですが、『センターバランス』という言葉だけは知っています。
このドライバーもその『センターバランス』が取り入れられているのでしょうか?
私には、これまでの他のメーカーとそれほど大きな違いはないようにも感じられたのですが、それは私の感覚が鈍いからなのかもしれません。
感覚の鋭い方ならば、このメーカーと他のメーカーとの違いをすぐに感じ取ることが出来るのかもしれません。

『打感』という点では、いい感じだと思いました。
嫌な衝撃も手に残りませんし、打っていて全くストレスを感じません。
何といいますか、上手く表現できないのですが、この『フェース面通りの打感』だと思いました。
『ミラーフェース』は『弾き感』が強そう・・・。とか、このような『艶消しフェース』は『しっかり感』がありそう・・・・。などと、これまでの経験上感じてしまいますが、このドライバーの打感はまさにそういった『しっかり感』を感じ取ることができました。
とても丁寧で、しっかりとした作りになっている感じがしましたし、『質の高さ』を感じさせる打感だと思いました。

『音』も、落ち着いた感じで好感を持てました。
やはり『フェース面に見合った音』といった感じがします。
馴染みの少ないメーカーのクラブというのは、どのようなフィーリング性能なのか、経験値が少ないので、全く想像がつかないところがありますが、少なくともこのドライバーのフィーリングは、なかなかいい感じがしました。
しっかりと気持ちよく叩いていける感じがしました。
周りを気にすることなく、自分の練習の没頭できます。

『安定性』という点では、かなり高いと思いました。
球のつかまりもいいですし、この大型ヘッドでも右へフケる感じはしませんでした。
私には少し『フェースローテーション』が使いづらい感じがしたのですが、それでも打ちづらい感じはしませんでした。
最近は寒さが大変厳しく、今日も私はやや『縮こまったスイング』を最初の何球かはしてしまったのですが、それでもこのドライバーは安定してボールを運んでくれていました。
私の悪いスイングをかなりカバーしてくれている感じがしました。
こういった『大型ヘッド』なので、『スイートエリア』が広いのは、もう常識となった感じがしますが、やはり『適度な重量配分』や『シャフトの高性能』など、様々な要因が絡み合っているのでしょうか?
多少の『フックフェース』も気にならないので、『左への恐怖心』も殆ど感じられなかったのも、いい結果が得られた要因のような気がします。
やはりゴルフはメンタルな面がとても大きいので、セットアップしたときに少しでも不安感を感じてしまうと、それがすぐにショットに表れますが、今日はそういった『見えない敵』と戦わずにすみました。

『操作性』という点では、どちらかというと『曲がりづらいドライバー』だと思いました。
勿論、左右に曲げてみて、それなりの扱いやすさも感じられたのですが、やはり『安定性』のほうが強く感じられるドライバーだと思いました。
球がつかまりやすいので、フック系も楽に打てましたし、逆のフェード系も苦にはなりませんでした。
しかし、こういったタイプのドライバーは、やはりそれほど球筋を変化させるタイプではないと思いますし、それをしようとするとかなりの球数が必要になってくると思います。
球の曲がり幅を抑えて、正確性を求めていきたい方には、すごくいいのではないでしょうか?
球がよくあがりやすいドライバーではありますが、比較的抑えて打つことも容易に行えたので、とても好感をもちました。

『飛距離性能』という点でも高いと思いました。
『安定性』と『飛距離性能』が強く感じられるドライバーだと思います。
曲がり幅を小さく抑えていけるので、ロスが少なく飛距離につなげていけるのではないでしょうか?
数年前までによく言われていた『弾き性能で飛ばす』というよりは、『全体のバランス感で飛ばす』といったところでしょうか?
今日は、昨年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』の上位にランキングしたドライバーも持ってきていて、比較してみたのですが、私にはそのランキングしたドライバーのほうが明らかに合っている感じがしましたが、このドライバーにもすごくいい印象をもちました。
全体的にレベルの高いドライバーだと思いました。
かなりの優等生です。

まだお付き合いが浅い『マスダ』のクラブですが、今日はとてもいい印象をもったまま試打を終えることができました。
名前だけは聞いていても、実際に手にしたことがなかったので、どちらかというと私には『敷居の高いメーカー』といったイメージも持っていたのですが、意外と打ちやすく感じられたので、親しみ感が増してきました。
思っていたよりも、難しくないクラブを作るメーカーなのかもしれません。
やはりイメージだけ持っているよりも、こうして実際に手にしてみることで、その印象は大きく変わってくるものだと思いました。

これからもおそらく、それほど多く出会う機会に恵まれることはないような気もしますが、また出会う機会があれば是非手にしてみたいメーカーだと思いました。
昨年はドライバーからフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンで、あまりにも素晴らしいクラブにたくさん出会ってきたので、とても印象深い年になりましたが、今年はいったいどんな年になるのでしょうか?
私の苦手な『異型ドライバー』も、今年再び登場してくるのでしょうか?

『マスダゴルフ』というメーカーのクラブは、それほど多く目にはしませんが、有名メーカーですし、品質の高いクラブをつくるという印象をもちました。
もっと『独自路線』でクラブ開発をしているイメージもあったのですが、意外とオーソドックスな感じもしました。
このドライバーは昨年の夏に発表されたそうですが、今後もマスダゴルフのクラブに注目していきたいです。
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マスダゴルフ V-ROD ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ V-ROD ドライバー です。
シャフトはフジクラ ランバックス 6Z08です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65.5g、トルクは3.8、キックポイントは中調子です。
初めて、手にした『マスダ』のクラブです。
このメーカーに対しては、ほとんど知識もなく、おそらく手にすることはないだろう・・・・・。と思っていました。
ところが日頃お世話になっている、クラフトマンの工房に中古クラブとして、1本だけこのクラブが入ってきたので、迷わず試打させてもらうことにしました。
素振りをした感じは、適度な重量感とバランスの良さを感じました。
とても振りやすい感じがしましたし、いいフィーリーングをつかむことができました。
見た目は結構、ハードそうだったのですが、決して『重い』とか『硬い』という感じはしませんでした。
他のメーカーにも見られる、通常の『アスリートタイプ』のドライバー・・・・。という感じがしました。
ところが、構えたときに思わず「うわっ。」と呟いてしまいました。
『丸形』というよりは、『洋梨型』に近いと思うのですが、かなりヘッドが大きく見えてしまいました。
このヘッド体積は『450㎤』なのだそうですが、ルールギリギリの『460㎤』に思えるほど、大きく見えてしまいました。
『重心距離』が長そうなドライバーです。
違和感を感じて打てない・・・・。というほどの構えづらさではないのですが、少々私の好みとは違っていました。
こうして構えていると、昔『プッシュ球』が直らずに苦労していた頃を思い出しました。
球が全くつかまらず、ほとんど右へとフケていました。
飛距離を出そうと強く叩くと、却って右へと大きく曲がってしまい、『OB』を連発していた頃を思い出していました。
引っかかりそうな感じがしなかったのは、とても良かったのですが、それほど『美しい顔』とは正直思えませんでしたし、いいイメージを頭の中に描くこともできませんでした。
しかし、これはあくまでも私の好みであり、この『顔』に構えやすさを感じられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、この『大きさ』や『形』にも、きっと大きな理由があるのだと思います。
試打を開始しました。
まず、『打感』がいいドライバーだと思いました。
打つ前には、やや硬そうな印象もあったのですが、思いの外好印象でした。
『吸い付くような柔らかさ』という感じではないのですが、決して手に嫌な衝撃が残りませんし、適度な心地よさが後に残ります。
私はこういった打感は好きだな・・・。と思いました。
適度な『弾き感』も感じることができました。
『音』もいい感じでした。
練習に集中できる音です。
いくら叩いても、決して甲高くならずに『適度な音の幅』を維持している感じがしました。
昨年・一昨年に比べ最近は、かなり『音の良い』ドライバーが増えてきた感じがするのですが、やはりメーカー側も『音』に気を使った開発をしているのでしょうか?
それとも、敢えてああいった甲高い音にしていたのでしょうか?
そういった音の方が、多くのゴルファーに受け入れられると予想していたのでしょうか?
少なくとも、私はああいった音はすごく苦手ですし、最近は練習場やコースでも耳に響くような音を聞かなくなったので、すごく練習やスコアメイクに集中できるようになりました。
私はすごく助かっていますし、『音』に関しては、さらに進歩しているような気がします。
またいずれ、時が経てばああいった音が復活するのでしょうか?
だとしたら、私にはまた辛い時期がやってくるのだと思いました。
『安定性』という点でも、私は予想以上にいい感じがしました。
こういった形状ですので叩きやすいのですが、ことのほか『高安定性ドライバー』だと思いました。
シャフトも適度にしなり、よくついてきてくれるので、振り遅れる感じもせずにすぐにタイミングを合わせることができました。
第一印象は、やや難しそうな感じだったのですが、意外と打ちやすいドライバーだと思いました。
『打点』も、一点に集まっている感じで、それほどバラつく感じがしませんでした。
右へスッポ抜けたり、球を捕まえすぎたりしない、『過不足のないドライバー』だと思いました。
ちょうどいい感じです。
『球の上がりやすさ』という点では、最近の他のメーカーにもみられる『ロフト9.5度』のドライバーと同じ感じがしました。
極端に上がり過ぎる感じもしませんでしたし、『ドロップ』する感じもしませんでした。
だいたいの予想通りの弾道の高さだと思いました。
『打点』を一点にまとめやすく、『高さ』を揃えやすい感じがしたので、大きく『距離感』が狂ってしまうドライバーではないと思いました。
『シャローバック』全盛の今とあっては、やや『ディープバック』形状になるのかもしれませんが、決して『上がりづらい』とか、『曲がりやすい』という印象はありませんでした。
全てがこれまで通り・・・・。といった感じがしました。
『操作性』という点では、『まずまず』といった感じです。
『フック』や『スライス』も試してみて、それなりに打つことができたのですが、やはりこういったドライバーはそれをあまりやらない方がいいような気がしました。
『球筋を操作する』というよりは、『自分の持ち球の精度を上げて打つ』という方がいいような気がします。
今は、『操作性』よりも『安定性』『直進性』に重点を置かれたクラブ開発が主流だと思うのですが、このドライバーもやはり、この『高安定性』でコースを攻めていくべきなのだと思いました。
『飛距離性能』という点でも、私はとてもいい感じがしました。
かなりレベルの高い『飛距離性能』を持っているといえるのではないでしょうか?
弾道が力強く、なかなか勢いが弱まる感じがしませんでした。
今年試打した中でも『1番』という感じではないのですが、『トップクラス』に入るほどの『ハイレベル』なドライバーだと思います。
比較的楽に振り切っていけるのもいいような気がしました。
このドライバーが持つ、『基本性能の高さ』を感じましたし、『洋梨型ヘッド』が好きな方にはたまらないのではないでしょうか?
見た目以上に球がつかまりやすく、それがこの『飛距離性能』に関係しているのかもしれません。
試打が終わり、このクラブをクラフトマンに返す時に、このドライバーについて彼に色々と調べてもらいました。
すると、このドライバーは
1.ヘッドはクラブ本来の機能を最大限に引き出す為に『センターバランス設計』になっている。
2.ヘッドの不必要な動きを最小限に抑え、飛距離ロスや曲がりにつながるインパクト時の当たり負けを防ぎ、飛距離やコントロール性能を高めることができる。
3.また、この『センターバランス設計』というのは、ヘッドの真ん中に『重心』を置くことで、スイング中にヘッドが安定し、使えば使うほどスイングが良くなるのだそうです。
なるほど、聞いただけでとてもいいドライバーのように思えてきました。
実際に試打してみても、『構え感』以外はとても良く、高性能なドライバーだと思ってはいたのですが、こうしてそのクラブについてのメーカーの『言葉』を聞くと、その良さが『三倍増』した感じがします。
かなり『プラスアルファ』される感じがします。
と同時に、やはり試打をするときは、こうした『メーカー側の宣伝文句』を聞かない方が、より自分の感覚で感じることができるのだと、改めて強く感じました。
おそらく試打する前に、こうしたことを聞いてしまうと、自分の感じた以上にこのドライバーが素晴らしい物に『変身』していたでしょう。
やはり『先入観』を持たない方が、より『ピュア』に感じることができるのだと思いました。
正直いいまして、私はこの『センターバランス設計』の良さを、それほど強く感じることができませんでしたし、他の事柄についても、それほど大きく感じることはありませんでした。
しかし、これはあくまでも私の感覚が鈍いからなのであって、他の多くの方はこの『センターバランス設計』や他の良さを強く感じられるのかもしれません。
このドライバーの『高品質』『高性能』は感じつつも、他のメーカーの『高品質』『高性能』ドライバーも、かなりレベルが高いので、このドライバーがそれら他のメーカーのドライバーを一気に凌駕しているようには感じられませんでした。
しかし、素晴らしいドライバーであることは間違いありません。
ただ、残念なのはやはりこういった素晴らしいドライバーを、なかなか実際にこうして目にするチャンスが少ないことです。
いくら素晴らしいクラブでも、それがゴルファーのとって縁遠いものとあっては、とても勿体ないことだと思います。
様々な理由があって、こうした流通の仕方になっているのかもしれませんが、我々ゴルファーはとても貪欲なものです。
いいクラブは使わずにはいられません。
そのクラブを使うことにより、自分のゴルフが良くなるのなら、また飛距離が1センチでも伸ばせるのなら、是非とも使ってみたい・・・・・。と思うものです。
メーカー側にも、こういった所にも少し配慮して欲しい感じがしました。
このドライバーがもっと多くの人の目に触れれば、もっとファンは拡大していくものと思います。
私は、今日初めての『マスダ』のドライバーでしたが、とても好印象を持つことが出来ました。
また目にすることができれば、再びトライしたいです。