異なるメーカーの比較
2022年10月02日
GRANDPRIX GP PLATINUM ドライバー & ESTIVANT ES 460D ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
打ち比べたドライバーは GRANDPRIX GP PLATINUM ドライバー と ESTIVANT ES 460D ドライバー です。
<左>GP PLATINUM のスペック
ロフトは9度、クラブ総重量は315g です。
<右>ESTIVANT ES 460D ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ総重量は299g です。

<上> RANDPRIX GP PLATINUM グランプリ オリジナルシャフト
<下> ESTIVANT PROTOTYPE-LD

どちらもタイプの異なるドライバーですが、今日はせっかく両方借りることができたので、打ち比べてみることにしました。
タイプは違っていても、高級感があり、チープなクラブでないということは共通しています。

両方とも何度か試打しているので、その性格は知っていますが、こうして見ていると、胸のときめきが抑えきれません。

ネックはGP PLATINUMのほうが長いです。

素振りをしてみると、GP PLATINUMのほうが易しく感じます。
ESTIVANT ES 460Dはシャフトが軟らかくて、タイミングを合わせるのが難しいです。


ボールを前にして構えてみると、GP PLATINUMのほうが好感が持てます。
ESTIVANT ES 460Dは、フェースがかなりのフックフェースで、構えづらいです。
なかなか慣れることができないですし、慣れたいとも思いません。
いろいろなクラブを試打して、ある程度慣れてきたところもありますが、強いフックフェースだけはどうしても慣れません。
試打を開始しました。

『打感』はGP PLATINUMのほうが好きです。
『音』も、GP PLATINUMの圧勝でした。
圧勝というよりは、ESTIVANT ES 460Dの音があまりにも大きすぎて馴染めなかったといったほうが正しいかもしれません。

『球のあがりやすさ』という点では、少しESTIVANT ES 460D ドライバーです。

『安定性』という点では、GP PLATINUMのほうが長けています。
ESTIVANT ES 460Dは、かなりのフックフェースということと、シャフトが軟らかすぎて、なかなかまとめることができません。

『飛距離性能』は圧倒的にGP PLATINUMです。
ESTIVANT ES 460Dも決してポテンシャルの低いドライバーだとは思いませんが、音が飛距離の邪魔をし、そして左に曲がりすぎてしまうので、どうしても飛距離に対して不利になってしまいます。
そして何より、モンスタードライバーである、GP PLATINUMが凄いドライバーだから、仕方ないのかもしれません。

『操作性』という点でも、GP PLATINUMです。
どちらも積極的に操っていくドライバーではないと思いますが、あえて優劣を付けるとすれば、GP PLATINUMのほうが優れています。

タイプの異なるドライバーですし、こういった結果になることは打つ前から分かっていました。
改めてGP PLATINUMは凄いドライバーだと思いましたし、もう発売されていないのが残念です。
なので、後継モデルに期待したいですし、ESTIVANT ES 460Dも後継モデルが発売されたら、是非試してみたいです。
私に合わなかったというだけで、性能が低いとは思っていません。
また今回のように、いろいろなクラブを打ち比べてみたいと思います。

2022年09月28日
EPON AF-101 ドライバー & FREIHEIT GXD EZ460 ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
打ち比べたドライバーは EPON AF-101 ドライバー と FREIHEIT GXD EZ460 ドライバー です。
<左>EPON AF-101 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ総重量は317g です。
<右>FREIHEIT GXD EZ460 ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ総重量は299g です。
ロフトは11度、クラブ総重量は311g です。

<上> GXD EZ460 Fire Express SL PROTOTYPE
<下> EPON Fire Express

タイプが違う、この2本のドライバーを打ち比べる機会に恵まれました。

どちらも高級感があり、見ていて癒やされます。

ネックの長さは、ほぼ同じで大きな差はありません。

<左>AF-101 <右>GXD EZ460
顔はAF-101のほうが圧倒的に好きです。

<左>AF-101 <右>GXD EZ460
ディープバックとシャローバックの違いがあります。

GXD EZ460

AF-101
ボールを前にして構えてみても、やはりAF-101のほうがいいですが、フックフェースを好まれる方はGXD EZ460のほうが合いやすいかもしれません。

<左>AF-101 <右>GXD EZ460
『打感』も、AF-101のほうが好きです。

<左>AF-101 <右>GXD EZ460
『音』もAF-101です。

<左>AF-101 <右>GXD EZ460
『球のあがりやすさ』は明らかにGXD EZ460のほうが優れています。

<左>AF-101 <右>ES 460D
『安定性』もGXD EZ460Dのほうが大らかで寛容さがあります。
AF-101も決して気難しいタイプだとは思いませんが、こうして打ち比べてみると、多少シビアなところはあるのかな・・・。と思いました。

<左>AF-101 <右>ES 460D
『飛距離性能』もAF-101のほうが、高いパフォーマンスを発揮してくれました。

『操作性』も、AF-101です。

総合的に見て、私にはAF-101のほうが合いやすいように感じましたが、これはその人による好みも大きく影響しているので、GXD EZ460Dドライバーが劣っているとは思いません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2022年09月14日
Mizuno Pro 221と 三浦技研 MB-5003

今日は、この2本の極上アイアンを打ち比べてみました。
打ち比べたアイアンは Mizuno Pro 221 と 三浦技研 MB-5003 アイアン の7番 です。

<左>Mizuno Pro 221 ダイナミックゴールドHT
<右>三浦技研 MB-5003 ダイナミックゴールド
<左>MB-5003 のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはX100 です。
<右>Mizuno Pro 221 のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200 です。

日本だけでなく世界中に素晴らしいアイアンメーカーがありますが、ミズノと三浦技研はその中でも特に素晴らしく、私の中では特別な存在です。
メーカーに対する信頼度もピカイチで、安心できます。
MPアイアン(MP-67)には過去にお世話になって、いい思い出がたくさんありますし、今使っているのは三浦技研のアイアンです。
ミズノも三浦技研も、『ビッグM』という称号を与えたくなる素晴らしいメーカーで、それが日本のメーカーというのも日本人として誇りに思います。
Mizuno Pro 221は以前試打したのですが、とても素晴らしいアイアンだったのでまた試打したいと思っていましたし、せっかくなら三浦技研のアイアンと比べてみることにしました。
同じマッスルバックのMB-5003です。
このアイアンは私が愛用しているもので、すごく気に入っています。

<上>Mizuno Pro 221
<下>三浦技研 MB-5003
トップラインはどちらもいい感じですが、こうして見比べてみると、MB-5003のほうが少し狭いのが分かりました。

<左>三浦技研 MB-5003
<右>Mizuno Pro 221
ソール幅はほとんど変わりません。

<左>三浦技研 MB-5003
<右>Mizuno Pro 221
ネックの長さはの違いは一目で分かりました。
MB-5003のほうが長いですが、だからといってMB-5003がロングということもなくノーマルで、Mizuno Pro 221が少し短いという印象です。

<左>三浦技研 MB-5003
<右>Mizuno Pro 221
どちらも見とれてしまうほどの美顔ですが、トップラインの見え方や小顔感、ネック周りのシュッとしたところなど、わずかにMB-5003に軍配が上がります。
こうして顔を見比べてみると、改めて7番アイアンはスコアライン13本が一番バランス良く綺麗に見えるな・・・。と思いました。
どちらも13本の美顔です。

<上>三浦技研 MB-5003
<下>Mizuno Pro 221
ミズノのグリップもいい感じではありますが、やはり私はツアーベルベットのほうが好きです。
しかし、これはどちらがいいというものではなく、好みに過ぎません。

Mizuno Pro 221

三浦技研 MB-5003
どちらも『逃がし顔』で素晴らしい構え感ですが、こうして見比べてみると、少しMB-5003のほうがいいといいますか、私の好みです。

<左>三浦技研 MB-5003
<右>Mizuno Pro 221
どちらも『至高の打感』で贅沢な感じがしますが、MB-5003のほうが『ワンランク』柔らかい感じがしました。
といってもMizuno Pro 221も硬くなく、すごくソフトで心地いい感触です。
MB-5003がズバ抜けているといったところでしょうか?

<左>三浦技研 MB-5003
<右>Mizuno Pro 221
『安定性』は互角で、優劣がつけられません。
どちらもマッスルバックらしく、『正直な』アイアンです。

<左>三浦技研 MB-5003
<右>Mizuno Pro 221
『球の上がりやすさ』は、ほぼ互角で優劣がつけられませんが、あえて言うならMizuno Pro 221かな・・・?と思いました。
しかし、これはかなりの微差です。

<左>三浦技研 MB-5003
<右>Mizuno Pro 221
『飛距離性能』も優劣がつけられなかったのですが、あえてつけるとするなら、Mizuno Pro 221です。

<左>三浦技研 MB-5003
<右>Mizuno Pro 221
いろいろと細かなところを検証しようと思っていましたが、メーカーは違っても似ているところも多く、さすがトップメーカーはきちんとおさえているところはおさえているな・・・。と思いました。
そして何より、試打しているのが楽しくて楽しくて、時間を忘れてしまいました。
最新のアイアンと、15年前のアイアンという新旧対決のようなところがありましたが、昔のクラブだからといって決して負けていなく、むしろ素晴らしいということを実感しました。
最新のアイアンも素晴らしいですが、それと同じくらいもっと昔から日本には素晴らしいアイアンがたくさんあるということです。

<左>三浦技研 MB-5003
<右>Mizuno Pro 221
久々に『酔いしれた』時間を過ごすことができました。
いいクラブはプレイヤーに何かしらのメッセージなり、プレゼントを残してくれるものだな・・・。と思いました。
ミズノと三浦技研。
そして他のメーカー。
この打ち比べは今後も続けていきたいと思います。
2022年09月11日
EPON AF-101 ドライバー & ESTIVANT ES 460D ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
打ち比べたドライバーは EPON AF-101 ドライバー と ESTIVANT ES 460D ドライバー です。
<左>EPON AF-101 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ総重量は317g です。
<右>ESTIVANT ES 460D ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ総重量は299g です。

<上> EPON Fire Express
<下> ESTIVANT PROTOTYPE-LD

今日はこの2本の打ち比べをしてみることにしました。
どちらも以前試打したことがあり、特にエポンAF-101は何度も試打していて大好きなドライバーです。
両方とも、久しぶりに試打する機会に恵まれました。

なかなか出会えないドライバーということもありますが、いい目の保養ができています。

ネックの長さもそうですし、ヘッドの形状も似ているように見えました。

両方とも、セミディープ形状といっていいと思います。

顔は圧倒的にEPON AF-101のほうが好きです。
それはESTIVANTのクラウンの模様が原因ではなく、フェースアングルの違いによるものです。
ESTIVANTは、かなりフェースが被っているように見えるので、構えづらくて苦手意識が強く出てしまいます。

STIVANT ES 460D ドライバー

EPON AF-101 ドライバー
ボールを前にして構えてみると、当然 EPON AF-101のほうがいいです。

『打感』もエポンです。

『音』もエポンで、圧倒しています。

『球のあがりやすさ』という点では、少しESTIVANTがリードしています。

『安定性』はエポンです。

『飛距離性能』もエポンが圧倒しています。

『操作性』もエポンです。

セミディープ形状で似ているところもありますが、顔もそうですし、フィーリング性能が全く違うので、大きな差が生じました。
私の中ではエポンが圧倒しましたが、これはあくまでも私の好みによるものなので、ESTIVANTのほうが好きだという方もいらっしゃると思います。

クラブには個性が大切なので、ESTIVANTもいいドライバーだな・・・。と思いましたが、久しぶりにAF-101を試打して、改めて素晴らしいドライバーだと思いました。
もうとっくに製造中止になっていますが、いいクラブというのは年月が経過しても色あせず輝きを放っているものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2021年03月14日
Wilson STAFF MODEL BLADE アイアン&ブリヂストンゴルフ TOUR B 202 MB アイアン

<左>Wilson <右>BRIDGESTONE
今日は、この2本のアイアンを試打しました。
試打したアイアンは Wilson STAFF MODEL BLADE アイアン と ブリヂストンゴルフ TOUR B 202 MB アイアン の7番 です。

シャフトはどちらもダイナミックゴールドです。
<右>ブリヂストンゴルフ TOUR B 202 MB アイアン のスペック
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは33度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は442gです。
<左>Wilson STAFF MODEL BLADE アイアン のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS300、シャフト重量は130g、バランスはD2.5、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は444g です。

Wilson STAFF MODEL BLADE アイアン

BRIDGESTONE GOLF TOUR B 202 MB アイアン
どちらも昨年試打して、すごく気に入ったアイアンです。
単品で試打することはあっても、こうして同じ日に試打する機会はめったに無いので、打ち比べて見ることにしました。
以前試打しているとはいえ、こうして見ているだけでもテンションがあがってきます。
この2つの美しいアイアンを見ていると、ゴルフクラブというのは球を打つだけでなく、目でも楽しませてくれるものだと再認識しました。
こうして見ているだけで、日頃の疲れも吹き飛びます。
今もそうですが、昔から美しいゴルフクラブはたくさんあります。

<左>Wilson <右>BRIDGESTONE
トップラインはほとんど差が見られませんが、少しウィルソンのほうが細いといいますか、狭く見えます。

<左>Wilson <右>BRIDGESTONE
ソール幅に、差はほとんど見られません。
あえて言うなら、ウィルソンのほうが、ほんの少しだけ広いように見えます。

<左>Wilson <右>BRIDGESTONE
ネックはウィルソンのほうが少し長いです。

<左>Wilson <右>BRIDGESTONE
どちらもすごくいい顔をしていますが、ウィルソンのほうがシャープな顔つきをしているので好きです。
BSのほうが少し丸っこさがあり、それはそれでいいのですが、どちらの顔が好きか?と聞かれればウィルソンと答えます。

Wilson STAFF MODEL BLADE アイアン

ブリヂストンゴルフ TOUR B 202 MB アイアン
どちらもとても構えやすくて、いいイメージが湯水のように湧いてきます。
改めて、ゴルフクラブの『易しさ』とは、寛容さだけにとどまらず、『いかにリラックスして構えられるか』とか『イメージの出しやすさ』が大きく関わっているのだと実感しました。
とにかくヘッドが大きいほうが安心感があって好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますし、好みは様々ですが、私はこのようなベーシックなタイプに惹かれます。
試打を開始しました。

<左>Wilson <右>BRIDGESTONE
2つとも素晴らしい打感ですが、どちらかといえばウィルソンの打感のほうが好きです。

<左>Wilson <右>BRIDGESTONE
『球のあがりやすさ』という点では、差がほとんど見られません。
少しだけウィルソンのほうが自然な感じがします。

<左>Wilson <右>BRIDGESTONE
『安定性』という点では、どちらも正直なタイプですが、少しだけウィルソンのほうが、おおらかな感じがします。

<左>Wilson <右>BRIDGESTONE
『飛距離性能』でも大きな差は見られませんが、少しだけBSのほうが前へ出ていました。
『操作性』は全くの五分で優劣はつけられません。
球を打っていて、すごく楽しかったので、夢中になってしまい、写真を撮るのを忘れてしまいました。
もっとたくさん撮っておけば良かったと、後から後悔しましたが、とても気分のいい一日でした。
すごく贅沢な日だったように思います。
2019年03月31日
ESTIVANT ES 460D ドライバー & テーラーメイド GLOIRE F ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
打ち比べたドライバーは ESTIVANT ES 460D ドライバー と テーラーメイド GLOIRE F ドライバー です。

<上> GLOIRE F Speeder757
<下> ESTIVANT PROTOTYPE-LD
<左>ESTIVANT ES 460D ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ総重量は299g です。
<右>GLOIRE F ドライバー のスペック
ロフトは8.5度(LOWER)、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはX、キックポイントは先中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は322gです。

先日試打した、クラウンが特徴的なESTIVANTと、白ヘッドドライバーの傑作ともいえる、テーラーメイドのグローレFを同時に借りることができたので、迷わず打ち比べてみることにしました。

ヘッドのほぼ全てが黒のESTIVANTと、ホワイトカラーが特徴的なグローレFと、対照的ですが、このような比較も面白いです。
似たようなモデルを打ち比べてみるのもいいですが、見た目も形状も大きく異なるクラブというのは、それぞれの個性があって興味深いです。
シンプルなヘッドのESTIVANTと、いろいろなパーツが組み合わさった機能的なデザインのグローレFですが、共通点といえばネックに調整機能が搭載されていることです。

どちらもショートネックタイプで、長さに大きな違いはありません。

顔には、大きな違いが見られます。
ESTIVANTのほうが黒でシュッとしているので好感が持てるのですが、フェースが被って見えるので、苦手意識が芽生えてしまいます。
顔の好みでいえば、完全にグローレFです。

素振りをしてみても、かなり違います。
シャフトの性能といいますか、個性が全く違います。
私は青いシャフトであるスピーダーのほうが振りやすくて好きです。
ESTIVANTに装着されている、PROTOTYPE-LD シャフトの軟らかさには、まだ対応できていません。

テーラーメイド GLOIRE F

ESTIVANT ES 460D
ボールを前にして構えた感じも大きく違います。
クセのあるESTIVANTと、安定感を感じさせるGLOIRE Fの違いがあります。
立体的なヘッドは好きですが、フェースが左を向いていると、すごく難しそうに感じます。
試打を開始しました。

まずは、この打球音の違いを感じました。
グローレFもはっきりしている音ではありますが、その音の質が全く違います。
私は断然、グローレFのほうが好きです。

『打感』は、どちらもなかなかいい感じですが、あえていうならグローレFです。

『球のあがりやすさ』という点では、同じロフトではないですが、ややグローレFのほうがあがりやすい印象をもちました。

『安定性』は断然、グローレFです。
久しぶりに試打して、その易しさを改めて感じました。

『飛距離性能』も、私はグローレFのほうが気持ちよく振れる分だけ好感を持ちました。
ESTIVANTも持っているポテンシャルがとても高いと思います。
音が改善されれば、もっと距離を伸ばしていけそうです。

『操作性』という点でも、グローレFのほうが扱いやすい感じがしました。
シャロータイプでありながら、クセのない感じのグローレFと、クセのあるESTIVANTでは、最初から結果が分かっていました。
どちらも球のつかまりがいいです。

ヘッドの色(白と黒)や形状(ディープorシャロー)など、個性の異なるドライバーの比較ですが、やはり音の違いが一番印象に残りました。

ESTIVANTの『静音モデル』が出れば、是非試打してみたいですし、グローレFは数年前のドライバーでありながら、今でも十分活躍できる高性能なドライバーです。
2019年02月16日
BUDDY Episode D ドライバー & プロギア RS ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
試打したドライバーは BUDDY Episode D ドライバー と PRGR RS ドライバー です。

<上>Fire Express MAX Plus 6 BUDDY
<下>Diamana FOR PRGR RS PRGR
<左>RS のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは4.7、クラブ総重量は308gです。
<右>BUDDY Episode D のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、キックポイントは中調子、トルクは3.3、クラブ総重量は310gです。

PRGRとBUDDYのドライバーを同時に試打する機会に恵まれたので、打ち比べてみることにしました。
どちらも高性能なドライバーで、いい印象をもっています。

最新のドライバーでありながら、形状の違いが見られます。
シャローとディープの違いはありますが、両方ともシンプルで美しいです。

<左>PRGR <右>BUDDY
ネックの長さに、大きな違いは見られませんでした。

<左>PRGR <右>BUDDY
こうして見ても、ディープバックタイプのBUDDYと、今の主流ともいえるシャロータイプのPRGRという違いが見られます。
今のシャロータイプの充実ぶりを知りながらも、やはりディープタイプには惹かれます。

<左>PRGR <右>BUDDY
顔の好みでは、圧倒的にBUDDYです。
BUDDYが正統派といえる顔をしているだけでなく、RSの顔はちょっとクセがあるので、あまり好きではありません。

<左>PRGR <右>BUDDY
素振りをしてみるとBUDDYのほうが、タイミングが取りやすいので好きです。
しかし、ヘッドとシャフトの相性ということで考えてみると、PRGRも負けていないと思います。
それぞれタイプが異なるということです。

BUDDY

PRGR
ボールを前にして構えてみても、明らかにBUDDYに魅力を感じますが、オートマチック系の顔を好まれる方でしたら、PRGRを好まれるのではないでしょうか?
タイプが異なるドライバーではありますが、共通していえるのは、どちらも高級感があって美しいということです。
試打を開始しました。

<左>PRGR <右>BUDDY
『打感』は、少しRSのほうがマイルドな感じです。

<左>PRGR <右>BUDDY
『音』にも違いがありました。
明らかにRSのほうが大きくて高いです。
RSの高い音もいいですが、私はBUDDYの音のほうが好きです。

<左>PRGR <右>BUDDY
『球のあがりやすさ』という点では、RSです。
これは、はっきりしていました。

<左>PRGR <右>BUDDY
『安定性』でも、RSです。
かなり大らかさが違うように感じました。
球のつかまりの良さも、RSが圧倒しています。

<左>PRGR <右>BUDDY
『飛距離性能』という点でも、RSのほうが秀でているように感じました。
しかも、『易しい飛び』です。
『大らかさのある飛び』といったほうがいいかもしれません。
ハードルが低いものの、高いレベルの飛距離性能をPRGR RSドライバーはもっています。

<左>PRGR <右>BUDDY
『操作性』という点では、明らかにBUDDYに軍配が挙がります。
これは打つ前から予想していた通りです。
似たタイプではなく、明らかにタイプが異なる2つのドライバーなので、違いもはっきりしていましたが、色々なクラブに出会えるのはとても幸せなことだと思いながら、練習場を後にしました。
2019年01月27日
EPON AF-101 ドライバー & アストロツアー VS-1 ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
試打したドライバーは EPON AF-101 ドライバー と アストロツアー VS-1 ドライバー です。

<上>アストロツアー VS-1 Fire Express MAX Plus 6
<下>EPON AF-101 Fire Express
<左>アストロツアー VS-1 ドライバー のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、キックポイントは中調子 です。
<右>EPON AF-101 ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは65S、トルクは3.8、キックポイントは中調子 です。

今日は、この2本のカッコいいドライバーを試打する機会に恵まれて、とても嬉しいです。
いいクラブとの出会いは、胸を熱くさせてくれます。

こうして見ていると、その美しさに見とれてしまいました。
VS-1のソールにある溝やウェイトが時代の流れを感じさせますが、基本的なコンセプトは似ているように思います。

ネックの長さには大きな違いはありませんが、少しだけAF-101のほうが長いです。

<左>VS-1 <右>AF-101
顔はよく似ています。
初めてVS-1を試打したときに、AF-101を思い出したのですが、こうして見比べてみて、その通りだと分かりました。

EPON AF-101 ドライバー

アストロツアー VS-1 ドライバー
ボールを前にして構えてみると、どちらもとても良いですが、あえていうなら、AF-101のほうが左に行かなさそうな雰囲気があって、好感が持てます。
試打を開始しました。

『打感』はAF-101のほうが好きです。

『球のあがりやすさ』という点では、少しVS-1です。

『音』は、圧倒的にAF-101のほうがいいです。
これは大差でした。

『安定性』という点では、ほぼ互角でした。

『飛距離性能』では、AF-101です。

『操作性』でも、AF-101のほうが優れていました。

初めてAF-101を試打したのが、もう10年も前になるというのが信じられないほど早く感じられます。
初めて試打したときの感動を今でも忘れることができません。
AF-101は歴史に残る名器です。
2018年11月11日
三浦技研 CB-1007 アイアン & A DESIGN GOLF A GRIND BX-I PRO FORGED アイアン

<左>BX-I PRO FORGED <右>CB-1007
今日は、この2本のアイアンを試打しました。
試打したアイアンは 三浦技研 CB-1007 アイアン と A DESIGN GOLF A GRIND BX-I PRO FORGED アイアンの7番 です。

シャフトはどちらも ダイナミックゴールドS200 です。
<右>三浦技研 CB-1007 のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ です。
<左>BX-I PRO FORGED のスペック
ロフトは31度、長さは37インチ です。

とてもカッコいいアイアンの競演です。
惚れ惚れする美しさがあります。
こういった、まるで工芸品かと思えるほどの美しいクラブに出会えるのも、ゴルフの楽しみのひとつといえます。
いい目の保養ができますし、私のワクワク感が止まりません。
目尻が下がりっぱなしです。

<左>BX-I PRO FORGED <右>CB-1007
彫りの深さは、左側のBX-I PRO FORGEDのほうがあります。
BX-I PRO FORGEDはボテッとした感じではなく、シュッとしていますが、こうして見比べてみると、CB-1007の薄さ・シャープさが目立ちます。
BX-I PRO FORGEDにはアンダーカットもあります。

<左>BX-I PRO FORGED <右>CB-1007
ソール幅はどちらも大きな違いはありませんが、ほんの少しだけBX-I PRO FORGEDのほうがワイドでした。

<左>BX-I PRO FORGED <右>CB-1007
ネックの長さも、ほとんど同じですが、少しCB-1007のほうが長いです。

<左>BX-I PRO FORGED <右>CB-1007
顔には、はっきりとした違いがありました。
グースの度合いとトップラインの厚みにも違いが見られます。
『今の』といいますか、『現代風』ということでいえば、左のBX-I PRO FORGEDだと思いますが、やはりCB-1007の顔の美しさには惹かれるものがあります。
『三浦顔』は、他にはない魅力があります。
どちらも男前ですが、あえていうなら私はCB-1007を選びます。
ここまでのシャープさを形にするメーカーは、今は少ないような気がします。
今のアイアンは小顔でも、丸っこいタイプが多くなりました。

CB-1007

BX-I PRO FORGED
ボールを前にして構えてみても、どちらもすごくいいですが、やはりCB-1007がいいな・・・。と思いました。
ストレートタイプとトップラインの薄さ。
そしてネック回りがシュッとしているところがたまりません。
今も軟鉄フォージドアイアンはたくさんありますが、これほど美顔はなかなか見られません。
『オートマチック感』のあるアイアンが多いなかで、ここまでの『マニュアル感』を出せるキャビティアイアンはなかなかありません。
マッスルバックに匹敵する扱いやすさを醸し出す構え感を、CB-1007はもっています。
どちらもとても構えやすいですが、やはりCB-1007のほうが、私は気に入りました。
しかし、セミグースを好まれる方や、少しトップラインの厚みがあったほうがいい・・・。という方は、BX-I PRO FORGEDのほうが合いやすいのではないでしょうか?
少し個性が分かれますが、共通しているのは、どちらも『大顔タイプ』ではないということです。
大顔タイプを好まれる方には親しみづらいところがあるかもしれません。
試打を開始しました。

『打感』はどちらもすごくいいですが、私はCB-1007のほうが好きです。
これは瞬時に決まりました。

『球のあがりやすさ』という点では、BX-I PRO FORGEDに軍配が挙がります。
BX-I PRO FORGEDは見た目のカッコ良さだけでなく、『易しさ』という機能性も持ち合わせています。
ハードルが高いタイプのフォージドアイアンではありません。

『安定性』という点でも、BX-I PRO FORGEDのほうが長けていました。
CB-1007はマッスルバックに近いシビアさがありますが、BX-I PRO FORGEDにはそういったシビアさは感じませんでした。
CB-1007で球を打ってBX-I PRO FORGEDで球を打つと、BX-I PRO FORGEDがセミオートマチックタイプに感じられます。

『飛距離性能』という点でも、BX-I PRO FORGEDのほうが高いです。
これは明らかに違いました。
CB-1007は飛びを求めた感じはしませんが、BX-I PRO FORGEDのほうが今のニーズに合わせた飛距離性能を持ち合わせています。
どちらがいいか、人によって分かれると思いますが、私はより自然といいますか、飛びすぎないほうが好きなので、CB-1007を選びます。
『操作性』という点では、どちらもハイレベルですが、CB-1007のほうが、より敏感に反応してくれました。
球がつかまりすぎないので、私はすごく易しく感じますが、CB-1007だとつかまりきらないという方は、BX-I PRO FORGEDのほうが合いやすいのではないでしょうか?
今日はA GRINDと三浦技研という、贅沢な試打となりました。
2018年09月15日
プログレス BB4 ドライバー & GTD GT455 Plus ドライバー

<左>BB4 <右>GT455 Plus
今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
試打したドライバーは プログレス BB4 ドライバー と GTD GT455 Plus ドライバー です。

シャフトはどちらも シャフトは フジクラ Speeder 661 EVOLUTION V です。
<左>BB4 のスペック
ロフトは10.5度、長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.7、キックポイントは先中調子 です。
<右>GTD GT455 Plus のスペック
ロフトは10.5度、長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.7、キックポイントは先中調子 です。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
BB4とGT455 Plusという素晴らしいドライバーの競演です。
どちらもつい先日試打したばかりですが、今日は2つとも借りることができたので、打ち比べてみることにしました。
両方とも素晴らしいドライバーなので、こうして見ているだけでワクワクしてきます。
周りに誰もいなければ、スキップしたくなるほどですが、今日はたくさんの方が練習しておられたので自重しました。
色々なクラブに接してきて、一度だけしか試打しないクラブはたくさんありますが、逆に何度でも試打したくなったり、購買意欲を強く刺激されたりするクラブもあります。
この2つのドライバーは後者で、購買意欲が強く刺激されています。
しかし、この2つ以外にも今年は既にいくつかの素晴らしいドライバーに出会えているので、ハイレベルな年といっていいですし、そのクラブに出会うことができた私は幸せ者です。
ゴルフが好きなだけで、何の取り柄もない私ですが、たくさんのクラブに出会えたおかげで、楽しいゴルフライフを歩んでおります。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
この2つのドライバーにはいくつかの共通点があります。
ヘッド全体が黒というのは勿論ですが、シャローというよりは適度な厚みもあって、『叩ける仕様』になっています。
ネックには調整機能が付いていて、ソールにはウェイトも組み込まれています。
相違点といえば、『溝の縦と横』といったところがありますが、どちらも高いパフォーマンスを発揮してくれます。
これまでに試打しているから飛ぶということは分かっているのですが、試打していなくても、この何ともいえない雰囲気はたまりません。
大手有名メーカーのクラブが素晴らしいのはもちろんですが、この2つのように大手とはいえなくても、素晴らしいメーカーにたくさん出会えるのが日本のいいところです。
海外に地クラブメーカーというのがあるか私は知らないのですが、もしあったとしても、おそらく日本の圧勝ではないかと思っています。
その質や性能の高さ。
細部にまでこだわったデザインなど、全体的なレベルの高さは凄いというしかありません。
品質や性能だけでなく、『美』という点でも優れています。
打感や音・構え感など、フィーリングにも手を抜いていません。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
ネックはGT455 Plusのほうが長いですが、ソケットを除くと、それほど違いは無いように見えます。
こうして見ていると、調整システムとネックの長さは、必ずしも関係していないのだということが判ります。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
どちらもセミディープタイプのドライバーです。
『強セミディープ』といっていいでしょうか?
それくらい、この2つのドライバーのポテンシャルの高さを実感しています。
ドライバーは飛距離を求める為のクラブといえますが、そのドライバーには『強弱』があるように感じることがあります。
打っていても頼りない感じで、距離も望めないドライバーは『弱』ですが、明らかに高いポテンシャルを持っていて飛びの性能が高いドライバーは『強』です。
この2つのドライバーは間違いなく『強』です。
しかも、そのハードルが決して高すぎない『強』です。
ドライバーに限らずFWやUT・アイアンなど、最近のクラブを試打していると『親しみやすさ』という点が、重要なポイントのように感じますが、このドライバーは難しすぎないという魅力もあります。
ただ、誰にでも合うとか、幅広い層に・・・。というタイプではなく、ある程度のHSはあったほうがいいのは明らかです。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
似たところも多い中、クラウンは大きく違います。
ノーマルなタイプのBB4に比べ、GT455 Plusはカーボンコンポジットになっています。
先日も記事に書きましたが、かなり目立つ模様です。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
どちらもオーソドックスな美顔です。
飛ばしたり、方向性を出したりするのには、『いい顔』が必須条件ですが、この2つのドライバーはそれを見事にクリアしています。
こうして見比べてみると、顔つきも違いました。
GT455 Plusのほうが、少しコンパクトに見えます。
BB4もいい顔をしているな・・・。と思いましたが、GT455 Plusと見比べてみると、ヘッド後方が少し伸びています。
しかし違和感などは全くなく、むしろ易しさを醸し出しています。
『顔』といいますか、全体的なフォルムという点では、私はGT455 Plusのほうが好みではあるのですが、できればもう少しカーボンの模様が目立たなくなるともっといいかな・・・。などと贅沢なことを思っていました。

GT455 Plus

BB4
ボールを前にして構えてみると、どちらもとても良いです。
少しつかまりが良さそうに見えるのはGT455 Plusのほうですが、これはネックのポジションが『NU』になっているからなのかもしれません。
対してBB4はオーソドックスな感じで、やや投影面積も大きいですが、フェースが被っているようには見えなかったので、方向性への不安は全くありませんでした。
ちなみに、BB4のネックポジションは『N』です。
どちらも初めて試打したときと同じポジションで打ち比べてみました。
構え感の好みは人それぞれ違うと思いますが、より大きく見えて安心感をもちやすのはBB4だと思います。
私は小ぶりなタイプが好きなので、どちらかといえばGT455 Plusに魅力を感じます。
こうして見ているだけでも、とても贅沢な時間に感じられ、今日の幸運に感謝しました。
試打を開始しました。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
『打感』はGT455 Plusのほうがソフトなフィーリングで好感をもちました。
GT455 Plusと比べると、BB4は少し硬いフィーリングです。
この違いは、はっきりしていました。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
『音』は、どちらもそれほど違いはありませんが、BB4のほうが少しだけ高いです。
どちらもインパクトを邪魔しない、『飛ばしていける音』です。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
『球のあがりやすさ』という点では、BB4のほうが秀でています。
どちらも強い弾道が魅力ですが、少しBB4のほうが、打ち出しが高くて浮きやすいです。
GT455 Plusのほうが少しタフな感じがします。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
『安定性』という点でも、少しBB4のほうが秀でているように感じました。
どちらも飛距離に優れたドライバーでありながら、それほどシビアさを感じさせないのが魅力ではありますが、こうして打ち比べてみると、BB4のほうが寛容なところがありました。
スイートエリアも、BB4のほうが広いと思いますし、重心深度も深いような気がします。
両方ともシビアで気難しいタイプではありませんが、この2つのドライバーを候補に絞っていて、より『安定性』『易しさ』を求めていきたいのであれば、私はBB4のほうが合いやすいように思います。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
『飛距離性能』という点では、どちらもかなりのハイレベルでなかなか優劣を見いだせなかった・・・。というのが正直なところです。
低いレベルではなく、かなり高いレベルでの争いとなってしまいました。
ドライバーを打ち比べるとき、飛距離性能の違いがはっきりしていることが多くて、迷うことは少ないのですが、今日はすぐに結果が出せませんでした。
何球も何球も打ち比べてみて、ようやく違いが少しずつ見えてきました。
私の場合、『一発の飛び』。
つまり『最大飛距離』という点では、おそらくGT455 Plusだと思いますが、『安定した飛び』という点では、ややBB4に分があるように感じました。
『最大飛距離』か『平均飛距離』か・・・。ということで選ぶというのもアリのような気がします。
ただ、この飛距離の違いは、おそらく人によって結果も変わってくるのではないでしょうか?
BB4のほうが、自分には合っている・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
それくらい、ハイレベルな攻防を繰り広げていました。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
『操作性』は、少しGT455 Plusのほうが勝っていました。
どちらも飛距離がウリで、操作性を求めて開発はされていないように思うのですが、こうして打ち比べてみると、GT455 Plusのほうが『曲げる楽しみ』がありました。
BB4もなかなかいい感じですし、いわゆる『曲げにくい』ドライバーではありません。
私の場合、自然に打つなら、いい感じのドローが出やすくて、球のつかまりもいいです。
私はひたすら真っ直ぐな球を追及するというよりも、曲げて楽しみたいという思いがあるので、そういう意味でGT455 Plusは魅力的です。

<左>BB4 <右>GT455 Plus
この2つのドライバーを試打していて、『剛』『柔』という言葉が頭に浮かびました。
『剛』と『柔』の違いを感じていました。
どちらもかなり強い(高性能)なドライバーで、武道家でいえば、間違いなく『達人』の域に達しています。
『柔よく剛を制す』という言葉が柔道にありますが、その言葉を試打しながら思い出していました。
ただ、今回の場合、剛が柔に負けているのではなく、その逆も無いということです。
剛はGT455 Plusで、柔はBB4です。
大人気漫画『北斗の拳』でいえば、ラオウがGT455 Plusで、トキがBB4だな・・・。と思いながら、この至高のドライバーたちを楽しんでいました。
ラオウのあの豪快な拳はとても魅力的ですが、トキのように悪人を倒すときの、たしか『有情拳』という名前だったと思いますが、苦痛を与えない倒し方にすごく惹かれたのを思い出します。
そんなことを考えながら、今日はこの2つのドライバーを楽しみました。
両者の比較は、
飛距離・・・甲乙つけがたい
顔・・・GT455 Plusのほうが少し小ぶり
打感・・・GT455 Plusのほうがソフトで好感が持てる
あがりやすさ・・・BB4
安定性・・・BB4
操作性・・・GT455 Plus
といったところです。
2018年08月28日
BUDDY Episode D ドライバー & アストロツアー VS-1 ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
試打クラブは BUDDY Episode D ドライバー と アストロツアー VS-1 ドライバー です。

シャフトはどちらも Fire Express MAX Plus 6 です。
<右>BUDDY Episode D のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、キックポイントは中調子、トルクは3.3、クラブ総重量は310gです。
<左>アストロツアー VS-1 のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、キックポイントは中調子、トルクは3.3、クラブ総重量は310gです。

2本の男前ドライバーです。
最近はシャロータイプが多いですが、この2つのドライバーはディープタイプで、それだけでも存在感があります。
どちらも先日試打したばかりですが、男前のディープタイプということで打ち比べてみたいと思っていました。
ディープタイプのドライバーはアイアンに例えるならば、マッスルバックやハーフキャビティのような感じで、目にすると試打せずにはいられません。

キュッと引き締まっています。
黒い色ということもあると思いますが、この立体的な形状が印象的です。
見とれてしまうほどの美しさがあります。

ネックは少しBUDDYのほうが長いです。

どちらもかなりの男前で好感が持てますが、あえていうなら、より丸形っぽいアストロのほうが好きです。

この適度な厚みが魅力的です。
シャロータイプばかり見ているので、新鮮な感じもします。
いいクラブというのは、正面だけでなく、こうして背面に回っても美しさが際立っています。

アストロツアー VS-1

BUDDY Episode D
この2つのハイレベルな構え感にテンションがあがりっぱなしでした。
目の保養になりますし、爽やかな気分になれます。
シャロータイプのフックフェースを好まれる方には、やや構えづらいところがあるかもしれませんが、私はこういうタイプが昔から好きです。
どちらもとてもいいのですが、BUDDYは少し『面長感』があります。
小ぶりな感じのアストロに魅力を感じました。
試打を開始しました。

『打感』は、アストロのほうが少しソフトな感じがしました。

『音』は、明らかにBUDDYのほうが好きです。
アストロの高くて大きい音にはどうしても馴染めません。

『球のあがりやすさ』という点では、アストロが少しリードしているように感じました。

『安定性』という点でも、アストロのほうが高いように感じました。

『飛距離性能』という点では、どちらもハイレベルで同じような弾道ですが、BUDDYのほうが力強くポテンシャルが高いように感じました。

操作性という点では、BUDDYのほうがいいです。

どちらも硬派でカッコいいドライバーですが、違いも見られました。
アストロドライバーの音が良くなれば、さらにレベルアップするのは間違いないと思います。
2018年08月26日
グランプリ GP PLATINUM ドライバー & ロマロ Ray TYPE R ドライバー

今日は、この2本のドライバーを試打しました。
試打クラブは グランプリ GP PLATINUM ドライバー と ロマロ Ray TYPE R ドライバー です。

<上>FireExpress HR6 Ray TYPE R
<下>グランプリ オリジナルシャフト GP PLATINUM
<右>グランプリ GP PLATINUM のスペック
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は315g です。
<左>ロマロ Ray TYPE R ドライバー のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトレックスはS、クラブ総重量は313g です。

グランプリとロマロという、優れた地クラブメーカーのドライバーを同時に手にすることができたので、迷わず打ち比べてみることにしました。



久しぶりにGP PLATINUMに出会うことができて、信じられない気持ちと嬉しさが入り混じっていました。
ロマロのドライバーも好きですが、やはりグランプリは特別な存在です。
こうして見ているだけでも、ワクワクどころか胸がときめいてたまりません。
どちらも、それほど多く試打できてはいないのですが、大好きなメーカーです。
特にグランプリのドライバーには心が震えます。
初めて試打したときの、あの強烈な印象は今でもはっきり残っています。
クラブの作りやデザインだけが印象に残るドライバーもありますが、このグランプリ GP PLATINUMは違います。
その強烈な弾道が一番印象に残っています。
昨年、私は『ブルーモンスター』ドライバーに出会いましたが、このGP PLATINUMは『元祖モンスター』といえます。
まだ鮮明に記憶に残っていますが、初めて試打してから、もう7年の時が経つというのが信じられないほどです。

どちらもラージサイズ&シャロータイプのドライバーです。
今の主流といっていい形状です。
私はどちらかというと、シャロータイプよりもディープタイプのドライバーに魅力を感じることが多かったのですが、このグランプリのドライバーに出会って、全く印象が変わったと今でも思っています。
それくらい、私にとって強烈なインパクトを残したドライバーです。
もうGP PLATINUMは生産されていないようなので残念ですが、このドライバーを所有しておられる方はとてもラッキーだと思います。

ネックの長さは大きな違いがありました。
明らかに右のGP PLATINUMのほうが長いです。

顔にも大きな違いがありました。
私は断然、GP PLATINUMのほうが好きです。
GP PLATINUMの、独特のバルジを初めて見たときは珍しいな・・・。と思いましたが、もう見慣れました。
Ray TYPE Rは私の好みからは外れていますが、フックフェースを好まれる方は、GP PLATINUMよりも好感をもたれやすいのではないでしょうか?

同じようなタイプのシャロー形状です。
昔ならば『頼りない』という印象もありましたが、今は『パワフルシャロー』という言葉が似合う、頼もしいシャローが増えてきました。
その草分け的な存在というのが、私にとってGP PLATINUMです。

GP PLATINUM

Ray TYPE R
ボールを前にして構えてみても、やはり違いがはっきりしています。
私にはGP PLATINUMのほうが構えやすいです。
フェースの向きがいいです。
それは『左右』だけでなく、『上下』もあります。
方向性も出しやすいですし、フェース面が見えすぎないのがいいです。
球のつかまりやすさとあがりやすさを求めたい方は、RomaRo Ray TYPE Rのほうが好感をもたれやすいように思います。
試打を開始しました。

『打感』はグランプリのほうが好きです。

『音』は少しロマロのほうが大きいですが、全く問題なく、優劣はつけられませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、Ray TYPE Rのほうが優れていました。
球の浮きやすさ・弾道の高さが際立っています。
『ハイフック仕様』ドライバーといっていいかもしれません。

『安定性』という点では、GP PLATINUMです。
Ray TYPE Rもシビアさは感じず、寛容なタイプですが、私にはつかまり過ぎました。

『飛距離性能』は明らかにGP PLATINUMです。
ロマロのドライバーも素晴らしいですが、今日改めてグランプリのモンスターぶりを体感しました。
強烈な弾道は健在です。
初めて試打したときのままです。

『操作性』という点でも、グランプリのほうが長けていました。
ロマロのドライバーはつかまりが良すぎて、私には扱いづらいところがありました。
今のドライバーはそれほど操作性を求められてはいないと思いますし、クセのあるドライバーが増えてきましたが、私はクセの少ないGP PLATINUMに魅力を感じました。

私はこれまで、必ずしも『最新=最高』ではないと記事でも書いていますが、今日はそれを強く再認識しました。
初めて試打して7年の月日が経っていても、色あせず衰えない高性能があります。
それをGP PLATINUMというドライバーはもっています。
RomaRo Ray TYPE Rドライバーも、今のニーズに合った素晴らしいドライバーですが、私はあらゆる面で、GP PLATINUMの優位性を感じました。
購入できなかったのが残念でなりませんが、今日は久しぶりに試打することができて、とても楽しい時間を過ごすことができました。
2018年08月19日
プロギア RS F ドライバー & ロマロ Ray TYPE R ドライバー

今日は、この2本のドライバーを試打しました。
試打クラブは プロギア RS F ドライバー と ロマロ Ray TYPE R ドライバー です。

<上>FireExpress HR6 Ray TYPE R
<下>Diamana FOR PRGR RS F
<左>Ray TYPE R のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.4、クラブ総重量は313g です。
<右>RS F のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは4.7、クラブ総重量は308gです。

プロギアとロマロの打ち比べです。
どちらも以前試打したことがあるのですが、同時に試打できる機会はなかなかないので、迷わず打ち比べてみることにしました。

両方ともシャロー&ラージサイズのドライバーです。
今の主流といえる形状です。
大手有名メーカーのプロギアと、地クラブの有名メーカーのロマロという違いはありますが、共通していえるのは、両方とも優れているということです。
大手メーカーでも地クラブメーカーでも、高性能で高品質なゴルフクラブを作る能力があるのが、日本の素晴らしいところです。
私たちゴルファーにはとても嬉しいことです。
選択の幅が広がるのは、よりマッチしたクラブに出会う可能性が広がるということでもあります。

ネックの長さはあまり変わりませんが、少しロマロのほうが長く見えました。

<左>Ray TYPE R <右>RS F
顔は大きな違いがありました。
私は断然RS Fのほうが好きですが、つかまり顔を好まれる方でしたら、ロマロのほうがいいかもしれません。
次回はRS Fではなく、RSと見比べてみたいです。

RS F

Ray TYPE R
ボールを前にして構えてみても、かなり違いがあります。
クセがきつくないプロギアと、フェースが被っていてクセのあるロマロです。
私はRS Fのほうがリラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

<左>Ray TYPE R <右>RS F
『打感』はどちらも好感がもてますが、ロマロのほうがソフトでした。

<左>Ray TYPE R <右>RS F
『音』も、ほぼ互角ではありますが、あえていうならロマロのほうがいいです。

<左>Ray TYPE R <右>RS F
『球のあがりやすさ』という点でも、どちらもよくあがりますが、ロマロのほうが、弾道が高いです。

<左>Ray TYPE R <右>RS F
『安定性』という点では、RS Fのほうが勝っていました。
スイートエリアの広さもありますし、ラインを出しやすいのがいいです。

<左>Ray TYPE R <右>RS F
『飛距離性能』という点でも、RS Fのほうが優れているように感じました。
ロマロのドライバーも高性能ですが、こうして打ち比べてみると、すぐに違いが判りました。

<左>Ray TYPE R <右>RS F
『操作性』という点では、どちらも操るタイプではありませんが、あえていうならRS Fです。
両方ともつかまりのいいドライバーですが、ロマロはつかまりすぎる感じで、扱いづらい印象をもちました。
スライサーの方にはロマロのほうが合いやすいかもしれません。

<左>Ray TYPE R <右>RS F
どちらもタイプは違いますが、今のハイテクが詰まった高性能なドライバーです。
2018年08月12日
Zodia Z921CC ドライバー & ミズノ GX ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
試打したドライバーは Zodia Z921CC ドライバー と ミズノ GX ドライバー です。

<上>MFUSION D ミズノ
<下>Fire Express MAX Plus 6 Zodia
<右>Zodia Z921CC ドライバー のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、クラブ総重量は313gです。
<左>ミズノ GX ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは5.0、クラブ総重量は289gです。

ミズノとゾディアの打ち比べです。
どちらも大好きなメーカーですが、同時に手にしたのは初めてです。
このような機会はめったに無いので、打ち比べてみることにしました。
今日のようにドライバーもいいですが、できればアイアンやウェッジも打ち比べてみたいです。
どんな感じだろう?と想像するだけでワクワクしてきます。

こうして見ても、かなりタイプが違うということが判ります。
シャロータイプのミズノと、ディープタイプのゾディアです。
機能性を感じさせるミズノと、シンプルなゾディアという違いもあります。

ネックの長さは、ほぼ同じで大きな違いは見られませんでした。

顔は、かなり違いました。
ラージサイズのGXと、コンパクトで整った921CCです。

素振りをしてみても、かなり違いを感じました。
GXはかなり軽量タイプですが、今はこういったタイプが大半を占めるように思います。
ちょっと前までは、ドライバーで300gを切ると、かなり軽量だな・・・。と思っていたのですが、今はそれが大半ですし、280g台のドライバーもたくさんあります。
対してゾディアのほうは、『昔ながら』といいますか、適度な重さがあります。
昔はドライバーの重さもある程度統一されていたといいますか、重量の幅は今よりも狭まっていましたが、今はバリエーションが豊富になりました。
軽いクラブを好まれる方も多くいらっしゃると思いますが、『適度な重さ』は人によって違いますし、あまり軽すぎると、その弊害も出てくると思います。

ミズノ GX

Zodia Z921CC
ボールを前にして構えてみても、違いがはっきりしています。
私は断然921CCのほうが好きですが、GXの大きさに好感をもたれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』はどちらもソフトで良いですが、GXのほうが少し軽くて、弾き感がありました。

『音』は、どちらもほぼ同じ感じで、甲乙つけがたいです。

『球のあがりやすさ』という点では、明らかにGXです。

『安定性』という点でも、GXのほうが大きくリードしています。

『飛距離性能』はどちらもハイレベルですが、少しだけGXのほうが高いように感じました。

『操作性』という点では、921CCです。
クセの無さが魅力です。
どちらもタイプは違いますが、色々なメーカーのクラブを打ち比べてみるのは、とても楽しいです。
2018年07月22日
アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-201MB & 三浦技研 MB-5003 アイアン

今日は、この2本のアイアンを試打しました。
試打したアイアンは アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-201MB と 三浦技研 MB-5003 アイアン の7番 です。

シャフトはどちらもダイナミックゴールドです。
<左>KS-201MB のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200 です。
<右>MB-5003 のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200 です。

どちらも、とてもカッコいいマッスルバックアイアンです。
マッスルバックアイアンは最近増えてきましたが、それでもキャビティと比べると、まだまだ少ないので、今日はラッキーな日だと思いました。
美しいクラブが大好きなので、こうして見ているだけで目尻が下がってしまいます。

アイアンメーカーとして優れている、三浦技研とアキラプロダクツのアイアンを同時に試打できるのは、とても贅沢なことです。
こうして打ち比べるのは初めてじゃないかな?と思いました。
どちらも以前試打していますが、とても印象深いアイアンです。
特に三浦技研MB-5003は、私の中での『キング・オブ・マッスル』といっていい、特別な存在です。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
右側のMB-5003には見られませんが、左側のKS-201MBには少しだけリーディングエッジの削りが見られました。
こういったところは、数年前のモデルと最新モデルとの違いといえるでしょうか?
今はリーディングエッジが削られているアイアンが多くなりました。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
ソール幅はどちらも狭いタイプで、殆ど同じでした。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
ネックは、ほんの少しだけMB-5003のほうが長いです。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
顔つきは違っていました。
KS-201MBもいい顔をしていますが、私は断然MB-5003のほうが好きです。
KS-201MBは最近よく見られる『今風(いまふう)』の顔といっていいのかもしれません。
ちょっとだけクセがあります。
それに比べ、MB-5003はクラシカルな顔で、全くクセがありません。
この美顔も、『キング・オブ・マッスル』たる所以です。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
トップラインの厚みにも、違いがありました。
はっきりとした違いです。
明らかにKS-201MBのほうが厚いです。

MB-5003

KS-201MB
ボールを前にして構えてみると、どちらもとても構えやすいですが、私はMB-5003のほうが構えやすいです。
KS-201MBが普通だとすると、MB-5003は、よりクリア感があるように感じます。
KS-201MBは少しエラが張っているように見えますが、今のアイアンは多くがこのようになっています。
その点、MB-5003はエラが張っていなくてスッキリした男前です。
試打を開始しました。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
『打感』は、MB-5003のほうがソフトで好感が持てました。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
『球のあがりやすさ』は、互角でした。

『安定性』も互角でした。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
『飛距離性能』にも違いは見られませんでした。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
『操作性』はどちらもとても優れていて、優劣はつけられませんでした。

<左>KS-201MB <右>MB-5003
どちらもハイレベルなマッスルバックですが、顔や打感という点でMB-5003のほうが好きです。
最新モデルも素晴らしいですが、数年前のモデルも今のクラブと互角かそれ以上に競えるということを、今日改めて実感しました。
2018年06月14日
テーラーメイド P970 アイアン & キャロウェイ X FORGED アイアン

今日は、この2本のアイアンを打ち比べてみました。
試打クラブは テーラーメイド P970 アイアン の7番 と キャロウェイ X FORGED アイアン の7番 です。

<上>ダイナミックゴールド X FORGED
<下>ダイナミックゴールド105 P970
<左>P970 のスペック
ロフトは30.5度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子 です。
<右>X FORGED のスペック
ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

<左>P970 <右>X FORGED
ソール幅は、ほぼ同じでした。

<左>P970 <右>X FORGED
ネックの長さも、ほぼ同じでしたが、少しだけX FORGEDのほうが長く見えました。

<左>P970 <右>X FORGED
トップラインも大きな違いは見られませんでした。

<左>P970 <右>X FORGED
顔つきはちょっと違っていました。
好みが分かれるところだと思いますが、私はX FORGEDのほうが好きです。
ただ、今はグースが利いているほうが支持されていると思うので、P970を好まれる方も多いような気もします。

<上>P970
<下>X FORGED
装着されているグリップはどちらもベルベットタイプで、最高です。
このしっとり感は、アイアンに最適です。

キャロウェイ X FORGED アイアン

テーラーメイド P970 アイアン
ボールを前にして構えてみると、どちらもとても構えやすいですが、私はグースが弱いX FORGEDのほうが好感を持ちました。
試打を開始しました。

<左>P970 <右>X FORGED
『打感』はどちらもソフトで良いのですが、ほんの少しだけ『球の重み』を感じやすいX FORGEDに好感を持ちました。
『球のあがりやすさ』という点では、P970です。
『安定性』という点でも、P970のほうが少し高いように感じました。
『飛距離性能』という点でも、P970がリードしていました。
『操作性』という点では、五分でした。
どちらもキャロウェイとテーラーメイドを代表する美しさと高フィーリングのアイアンです。
素晴らしいアイアンの競演でした。
性能はやや違いますが、どちらかを選ぶとするならば、私はX FORGEDにします。
2018年06月13日
フォーティーン GelongD CT-416 ドライバー & ミズノ GX ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
試打したドライバーは フォーティーン GelongD CT-416 ドライバー と ミズノ GX ドライバー です。

<上>MD-350ZD フォーティーン
<下>MFUSION D ミズノ
<右>フォーティーン GelongD CT-416 ドライバー
ロフトは9度、クラブ長さは47.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.2、クラブ総重量は302gです。
<左>ミズノ GX ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは5.0、クラブ総重量は289gです。

どちらも先日試打して、とても印象深いです。
今日は同時に試打する機会に恵まれたので、打ち比べてみることにしました。
両方とも高性能なドライバーですが、こうして見ていると違いも見られます。
色々な工夫がされているミズノと、すごくシンプルなフォーティーンです。

どちらもラージサイズのドライバーです。
質感がいいのはミズノでした。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
ネックの長さは、ほぼ同じでしたが、フォーティーンのほうが少し長く見えました。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
こうして顔を見比べてみると、フォーティーンのコンパクト感が際立って見えて、ミズノGXの大きさが目立ちました。
顔は大きな違いがありました。
共通しているのは、どちらもフェースが左を向いているということです。

装着されているグリップにも違いが見られます。
ソフトなフィーリングのフォーティーンと、機能的で滑りにくいタイプのミズノという感じです。
どちらもいいグリップですが、フォーティーンのグリップのほうが、しっとりした感じがあるので、好感がもてました。

フォーティーン GelongD CT-416 ドライバー

ミズノ GX ドライバー
ボールを前にして構えてみると、どちらもクセのあるタイプですが、どちらかといえば、フォーティーン GelongD CT-416 ドライバーのほうが構えやすく感じました。
大きさやシャロー感を求めたい方は、ミズノGXのほうが、安心感を得られやすいのではないでしょうか?
試打を開始しました。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
『打感』は、どちらも良いですが、少しGXのほうが柔らかく感じました。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
『音』は、どちらもはっきりとした音で好感がもてました。
音の優劣はつけられませんでした。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
『球のあがりやすさ・高さ』という点では、GXです。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
『安定性』という点でも、GXのほうが高く感じました。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
飛距離性能という点では、どちらも高い性能をもっていますが、『一発の飛び』という点では、CT-416で、安定した飛びといえば、GXだと思いました。
ハイレベルな争いとなってしまいました。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
『操作性』という点では、CT-416です。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
色々な工夫が外見からも分かるミズノと、外見からはすごくシンプルに見えるフォーティーンの違いがありましたが、こうして打ち比べてみても、シンプルなフォーティーンは全く負けていないと思いました。

<左>ミズノ <右>フォーティーン
今は大手有名メーカーのドライバーもそうですし、地クラブメーカーのドライバーも素晴らしいものが多いです。
高品質・高性能なドライバーが世に溢れています。
この2つのドライバーも、その仲間入りをしている優秀なドライバーです。
2018年06月02日
muziik On The Screw ウェッジ & BALDO STRONG LUCK WEDGE VERSION 2

今日は、この2本の素敵なウェッジを打ち比べることができました。
試打したウェッジは muziik On The Screw ウェッジ と BALDO STRONG LUCK WEDGE VERSION 2 です。

シャフトはどちらも ダイナミックゴールドS200 です。
<右>muziik On The Screw ウェッジ のスペック
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。
<左>BALDO STRONG LUCK WEDGE VERSION 2 のスペック
ロフトは57度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

この2本の優れたウェッジを再び試打する機会に恵まれて、とても嬉しく思いました。
どちらも以前試打したことがあるのですが、こうして打ち比べることができるとは思っていませんでした。
ウェッジやアイアンは『メッキタイプ』が多いですが、このように『黒染め』や『ノーメッキタイプ』などは少なくなってきているので、今日はラッキーだな・・・。と思いました。

どちらもオーソドックスで精悍さのあるウェッジです。
ムジークのウェイトが目立ちますが、決して嫌味にはなっていなくて、いいアクセントになっています。

<左>BALDO <右>muziik
ソール幅は、右のmuziikのほうが広いです。

<左>BALDO <右>muziik
ネックの長さには大きな違いはありませんが、少しバルドのほうが長いです。
両方ともウェッジには適した、いい長さです。

<左>BALDO <右>muziik
どちらもいい顔をしていますが、あえて選ぶなら、私はバルドを選びます。
バルドのウェッジにある、フェース面のミーリングが目に入りますが、気になるほどではありませんでした。
こうして見ていると、この素晴らしいウェッジを2つも試打することができるということが、とても贅沢なことだと思いましたし、恵まれているな・・・。と思いました。
嬉しくてたまりません。
何故だか解らないのですが、昔からいいクラブに出会うと、右脳が少しカーッと熱くなるように感じることがあるのですが、今日もそうなりました。
とても楽しくて喜んでいるので、右脳がすごく刺激されているのでしょうか?
今日の天気のように、私の心は晴れ晴れとしていました。
『利き手』というのはありますが、『利き脳』というのもあるのかもしれません。
私は、普段は右利きですが、左手で箸も使えますし、文字も書けます。
昔右手をケガしてしばらく使えない時期があり、左手で練習をしたらすぐに使えるようになりました。
『利き目』は左目で、『利き足』も左足です。
『利き耳』も左です。
ゴルフやテニス・バドミントン・卓球では右打ちですが、野球は右投げで、スイッチヒッターです。
相手が右ピッチャーの時でも右打席に立つことがありますが、そのときは一発長打を狙っているときです。
パンチ力があるのは右打席です。
対して左打席に立つときは、長打よりもアベレージといいますか、確実性を求めているときが多いです。
電話の受話器を取るときも左で、鞄を持つのも左が多いですし、電車やバスのつり革をつかむときも左が多いです。
利き手でないほうを鍛えているという意識もありますし、日頃から利き手がすぐに使えるように空けておくという意識があるのかもしれません。
『利き手』は勿論、この『利き目』や『利き足』などでも、スイングの仕方を工夫すれば、もっと距離を伸ばせて確実性も高められるように思いますが、利き目や利き足・利き耳などを意識したことがある方は少ないかもしれません。
人が出来ることが自分には苦手で、逆に自分が簡単にできることが、人は難しく感じている・・・。ということは普通にあることだと思いますし、ゴルフスイングも全てが教科書通りではなくて、人それぞれの個性があるべきだと思います。

muziik

BALDO
どちらも構えやすいウェッジです。
私の好みでは、BALDOなのですが、muziikもいい味を出しています。
両方とも、変なクセのない自然な構えやすさで、安心感があります。
どちらもストレートタイプというよりは、ややグースが利いているタイプですが、それが大きすぎず控えめな感じなので、苦手意識などは全く芽生えません。
普段通り打っていけますし、以前試打したときのいいイメージが蘇ってきました。
試打を開始しました。

<左>BALDO <右>muziik
『打感』はどちらもソフトで良いですが、あえて選ぶなら、私はバルドを好みます。

<左>BALDO <右>muziik
『球の拾いやすさ』『あがりやすさ』は、ほぼ互角で優劣はつけられませんでした。

『スピン性能』は、少しバルドのほうが高いように感じました。
ムジークもいい感じでしたが、バルドのほうが、より止めやすい感じがしました。

『安定性』という点では、少しムジークのほうが勝っているかな?と思いました。

<左>BALDO <右>muziik
『距離感』は、どちらも出しやすく優劣をつけられませんでした。

<左>BALDO <右>muziik
『操作性』という点では、少しバルドのほうが高いように感じました。
バルドは見た目通り『マニュアルタイプ』のウェッジで、ムジークは少しオートマチック的な要素があるように感じました。
バルドはドライバーのイメージが強く、ムジークはFWのイメージが強いですが、ウェッジもいいな・・・。と思いました。
2018年05月19日
ミズノ GX ドライバー & ONOFF DRIVER AKA

今日はこの2本のドライバーを打ち比べてみました。
試打クラブは ミズノ GX ドライバー と ONOFF DRIVER AKA です。

<上>MIZUNO GX ドライバー MFUSION D カーボンシャフト
<下>ONOFF DRIVER AKA SMOOTH KICK MP-518D
<左>ONOFF DRIVER AKA のスペック
ロフトは11度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は46g、トルクは5.8、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は287g です。
<右>MIZUNO GX ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は49g、トルクは5.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は289gです。

オノフとミズノのニュードライバーの打ち比べです。
どちらもよく試打しているメーカーですが、こうして打ち比べるのは、おそらく初めてだと思います。

黒を基調としたミズノと、赤を基調としたオノフです。
どちらも特徴がよく出ています。
黒はヘッドに適していて無難な色ですが、赤はインパクトのある色ですが、場合によってはデザインがおかしくなってしまう色でもあります。
しかし、それを感じさせないセンスのいいデザインは、さすがオノフといった感じです。
洗煉されていてオシャレな印象がオノフにはあります。
どちらもラージサイズのドライバーです。

ネックの長さの違いは、はっきりしていました。
標準的なミズノと、短めのオノフです。
どちらもソールに溝のあるドライバーですが、その本数も違えば幅や深さも違います。
ウェイト有無の違いもあります。

顔は大きな違いがありました。
どちらも見とれるような美顔だとは思いませんが、これが今のドライバーの顔といえるのかもしれません。
ちょっとクセのある顔が今の主流といえるでしょうか?
あえていうと私は右の、ミズノのほうが好きです。

両方ともシャローバックタイプのドライバーです。
見慣れた形状です。

フェース面のデザインは違っていますが、それぞれ個性があっていいです。
飛距離の為には、どちらのデザインのほうが優れているのか私には分かりませんが、メーカーそれぞれの研究があるのだと思います。
アイアンでフライヤーは嫌ですが、ドライバーならば大歓迎といったところもあります。
ただし飛びすぎてラフや池など、トラブルに繋がらなければですが・・・。
ドライバーが曲がってトラブルはよくありますが、飛びすぎてトラブルということも、よくあります。

装着されているグリップにも、違いがあって面白いです。
今は各メーカーがグリップにも工夫をしています。
両方とも見比べてみて、それぞれパターンが違うのですが、どちらもいいので、優劣はつけられませんでした。

ミズノ GX

ONOFF DRIVER AKA
ボールを前にして構えてみても、違いがあります。
私はミズノのほうが構えやすいです。
試打を開始しました。

『打感』はミズノのほうが好きです。

『音』は、圧倒的にミズノです。

『球のあがりやすさ』という点では、どちらもあがりやすいタイプですが、あえていうならオノフです。
しかし、これはロフトなども違うので、正確な比較ができていませんが、おそらく同じロフト(表示ロフト)であっても、結果は同じだと思います。

『安定性』という点では、ミズノのほうが勝っているように感じました。
たくさんの工夫が上手く機能している感じがします。

『飛距離性能』という点でも、私はミズノのほうが勝っているように感じました。
オノフもイージー系ドライバーの中では平均的なほうだと思いますが、こうして打ち比べてみると、違いがよく分かります。
球の勢いや伸びも、ミズノのほうが勝っていました。
しかし、これは打感や音などのフィーリング性能が勝っているところも大きく関わっているような気がします。
音に馴染めないと、距離は望めません。

『操作性』という点では、どちらも操作するタイプではないのですが、あえているならば、オノフかな?と思いました。
ミズノGXのほうが『オートマ性』が強いように感じました。

ミズノとオノフという、国内人気メーカーの打ち比べでした。
今回は(あくまでも私の中でのことですが)、ミズノに軍配があがりましたが、これからのオノフの巻き返しにも期待したいです。
2018年05月12日
EPON AF-101 ドライバー & Zodia Z921CC ドライバー

今日はこの2本のドライバーを打ち比べてみました。
試打クラブは EPON AF-101 ドライバー と Zodia Z921CC ドライバー です。

<上>Zodia Z921CC Fire Express MAX Plus 6
<下>EPON AF-101 Fire Express
<左>Zodia Z921CC ドライバー のスペック
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、キックポイントは中調子 です。
<右>EPON AF-101 ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは65S、トルクは3.8、キックポイントは中調子 です。

エポンとゾディアの打ち比べです。
豪華な競演です。
先日、このゾディアのドライバーを試打したときに、AF-101に似ているな・・・。と思っていたので、いつか機会があれば打ち比べてみたいと思っていました。
今日は思いがけなく、その願いが叶い、とても嬉しく思っています。
何という贅沢な日なんだろう・・・。と思いました。

エポンのAF-101に初めて出会ったのが、もう9年も前なのかと思うと、とても早く感じられます。
初めて出会って試打し、その衝撃は凄まじいものでした。
飛距離性能が高く、打感や音にもすごく魅力を感じました。
他のメーカーのドライバーと打ち比べていて、飛距離性能が圧倒していたのもよく覚えていて、そのインパクトの強さは忘れられません。
これまで数え切れないほどたくさんのゴルフクラブを試打してきましたが、AF-101は生涯記憶に残り続けるドライバーです。
AF-101を試打したときに、このドライバーが2009年のドライバー・オブ・ザ・イヤーに輝くだろうな・・・。と思っていました。
もうこれを超えるドライバーに出会うことはないだろう・・・。と思っていました。
しかし、同じ年にJBEAMのBM-435という素晴らしいドライバーに出会い、ドライバー・オブ・ザ・イヤーはBM-435になりました。
何という、ハイレベルな年だろう・・・。と思いましたし、贅沢にも感じられました。
AF-101は『準グランプリ』に輝きましたが、他の年だと間違いなくグランプリに輝いていたと思います。
2年経って、私はBM-435と同型モデルである、CRZ435というドライバーを購入し、今に到っています。
AF-101はとっくに廃番になっているので、今はもう購入することはできないのですが、BM435(CRZ435)は今でも購入することができるロングセラーモデルです。
まさかAF-101がすぐに廃番になるとは思っていなかったので、先にAF-101を購入したほうが良かったかな?と思うときもありましたが、私によりマッチしているのはCRZ435だったので仕方ないですし、正しい選択をしたのだと自分自身に言い聞かせています。
CRZ435はひとつだけでなく、同じスペックの物をもう一つ持っています。
このドライバーが無いと、私のゴルフは成り立ちません。
それくらい信頼している頼もしい相棒です。

このAF-101はエポンファンである、私の友人が貸してくれたものです。
彼には私がエポンのクラブを紹介して、すごく気に入り、ドライバーからパターまで全てエポンで、キャディバッグやキャップもエポンです。
まだキャップしか購入できていない私はとても羨ましく思うのですが、エポンに出会って彼のゴルフがすごく良くなりましたし、何より彼が楽しそうにゴルフをしているのを見て、紹介して本当に良かったな・・・。と思います。
ゴルファーにとって、ゴルフクラブとの出会いは、とても大切です。
いいクラブに出会うだけで、ゴルフの質が高まり、ゴルフの楽しさも倍増します。
彼は今日、私の為にわざわざ練習場まで持ってきてくれ、貸してくれました。
私がAF-101に惚れ込んでいたのを知っています。
彼の友情と優しさに感謝です。

こうして見ていても、どちらもとても美しくて魅力的なドライバーです。
とてもいい目の保養ができています。
目尻が下がりっぱなしで、口角は上がりっぱなしです。
どちらも『恵比寿顔』にしてくれるドライバーです。
ゴルフクラブはゴルフボールを打つ為の道具ではありますが、このクラブのように、目で楽しませる要素も大切です。
まずは目で見て、打ってみたいと思えるクラブでないと、なかなか手に取ることはありません。
ゾディアにはウェイトがひとつだけ付いていますが、それ以外は特に何も見られず、どちらもシンプルなドライバーです。
『調整機能に逃げない』高性能ドライバーといったところでしょうか?

ネックの長さは、ほぼ同じですが、少しだけAF-101のほうが長いです。
ゾディアのドライバーを試打したとき、この角度から見て、AF-101に似ているな・・・。と思ったので、今日こうして見比べてみることができて、とても幸運だと思いましたし、すっきりした気分です。
やはりとても似ています。
立体的で角張ったところがなく、輪郭の曲線がとても美しいです。
シャロータイプではない、ディープタイプのボリューム感があります。

顔の違いは、はっきりしていました。
コンパクトでオーソドックスな感じのAF-101と、ややシャロー形状でつかまりそうなZodia 921ccです。
こういった顔は、『今の顔』といえるような気がします。
この顔の違いが、そのまま年月の流れといったところでしょうか?
顔の好みは人によって分かれると思いますが、私はAF-101のほうが好きです。

フェース面のデザインも違っていました。
全体的にスコアラインの入っているゾディアと、ヒッティングポイントにスコアラインの入っていないエポンです。
どちらもオーソドックスでよく見られるデザインです。
高級感のある、美しいフェース面です。

EPON AF-101

Zodia Z921CC
どちらもとても構えやすいです。
敢えて言うなら、私はAF-101を選びますが、ゾディアのドライバーも今風(いまふう)な感じで好感がもてます。
つかまり感・あがりやすさをイメージしやすいのは、ゾディアでした。
日光に照らされ、ゾディアドライバーのクラウンのカーボン模様がよく見えました。
そうだった、このドライバーのクラウンはカーボンだったな・・・。と思い出しました。
試打を開始しました。

『打感』はどちらもすごく良いですが、AF-101のほうが少し『しっかり感』があって、Z921CCは少し軽めに感じられました。
敢えてどちらかを選ぶとするならば、私はAF-101を選びます。

『音』もとても良く、優劣がつけづらいです。
両方に共通しているのは、爽快感があるということです。
打っていて楽しいです。
少しだけ921CCのほうが、音が高いです。

『球のあがりやすさ』という点では、少しZ921CCのほうが長けているように感じました。

『安定性』という点でも、少しZ921CCだと思いました。
AF-101も、決してシビアなタイプではないですが、こうして打ち比べてみると、ゾディアのほうが寛容な感じがしました。

『飛距離性能』は、どちらもとても高いですが、AF-101のほうが少し飛んでいるように感じました。
しかし、それはゾディアのドライバーが劣っているというよりは、私にはAF-101のほうが合っているといったほうがいいのかもしれません。
発売されて数年が経ち、廃番となったモデルではありますが、全く色褪せていません。
いいクラブは色褪せません。
魅力を保ち続けている、この美しさと力強い弾道はさすがだと思いました。

『操作性』という点では、少しAF-101だと思いました。
球のつかまりがいいのはZ921CCです。
より『易しさ』を求めていくのであれば、Z921CCのように思います。

久し振りにAF-101に出会い、テンションは上がりっぱなしでした。
どちらもなかなか出会えるクラブではないのですが、今日は運良く試打することができて、嬉しさ全開の一日でした。
目で楽しみ、打感を手から全身で楽しみ、音を耳で楽しみ・・・。という感じで、一球一球の密度がとても高いものになりました。
ワクワク感が止まりません。
Z921CCもいいドライバーですし、AF-101を所有しておられる方は、本当に幸せな方だと私は思います。
最初から最後までずっと笑みが絶えなかったですし、ご機嫌でした。
AF-101を貸してくれた友人も一緒に練習したので、彼にはささやかではありますが、缶コーヒーをごちそうさせてもらいました。
彼の優しさに感謝した一日でした。
2018年05月02日
MIZUNO GX ユーティリティ & ADAMS GOLF IDEA SUPER LS Hybrid

今日は、この2本のユーティリティ(ハイブリッド)を打ち比べてみました。
試打クラブは ミズノ GX ユーティリティ と ADAMS GOLF IDEA SUPER LS Hybrid です。

<上>ADAMS SUPER S by MITSUBISHI RAYON CARBON カーボンシャフト
<下>MIZUNO MFUSION U カーボンシャフト
<左>ADAMS GOLF IDEA SUPER LS Hybrid のスペック
ロフトは22度、クラブ長さは40.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、シャフト重量は65g、バランスはD1、キックポイントは先調子、クラブ総重量は350gです。
<右>MIZUNO GX ユーティリティ のスペック
ロフトは21度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは4.9、シャフト重量は52g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は326gです。

ユーティリティの最新モデルと、数年前のモデルを打ち比べる機会に恵まれました。
それぞれ似ているところもあり、相違点もありますが、どちらも高性能であることは共通しています。
こうして見ていると、数年経ってもあまり変わっていないんだな・・・。と思えてきます。

久し振りにアダムスのハイブリッドに出会うことができて、とても嬉しく思いました。
このクラブはとても気に入っていて、印象深いです。
これまでたくさんのハイブリッドを試打してきましたが、間違いなく『名器』と呼べるクラブです。

数年前のモデルなので、もうこのクラブの新品を購入することはできませんが、このクラブを所有しておられる方はとてもラッキーだと私は思います。
このクラブが高いパフォーマンスを発揮したことは、今でもよく覚えています。
あの弾道の強さ・飛距離は今でも心に残っています。

私は中古ショップに行くことは殆ど無いのですが、今度このクラブがあるか、探してみようかな・・・。と思いました。
それくらい、気に入っているクラブです。

白と黒のユーティリティです。
一時期に比べ、今は白いヘッドも少し落ち着いた感がありますが、アダムスのハイブリッドを試打したときは、白いヘッドが全盛だったと思います。
テーラーメイドが火付け役となって流行したホワイトヘッドですが、今でも高い人気があります。
こうして見ていると、どちらも色々な工夫が見られ、機能的なタイプであることが分かります。

ネックの長さは、少しアダムスのほうが長いです。

顔の印象は、どちらも個性があり、違いが見られました。
白と黒という対称的な色で、見え方の違いはありますが、それを差し引いたとしても、アダムスのほうが少し大きく見え、シャロー感もありました。
先月、このミズノGXユーティリティを初めて試打して、少し大きいな・・・。と思ったのですが、もっと大きいものがあるのだということが分かりました。
光沢感のある黒と、艶消しタイプの白という違いもありましたが、それ以上に形状や大きさの違いがはっきりしていました。
シュッとしていて『和の感じ』があるのは、やはりミズノです。

<上>ADAMS
<下>MIZUNO
トゥ側の形状にも違いが見られます。
オーソドックスで尖った感じのミズノと、四角形のようなアダムスです。
アダムスの形は、テーラーメイドやキャロウェイなど、海外メーカーでよく見られます。
海外メーカーらしいトゥ側の形状といえるのかもしれません。
ちょっと特徴的ではありますが、構えた時に邪魔にならないので、全く気になりません。

どちらもソールに溝があります。
アダムスのクラブが発売された頃に溝が流行りはじめたと思うので、もう数年が経つのだと思うと、早く感じられます。
今は多くのメーカーが、溝を採用しています。

溝の深さには、大きな違いはありませんでした。
ポピュラーになった溝ですが、どれくらいの深さや幅がベストなのか、興味があります。

ミズノのUTのクラウンには溝はありませんが、アダムスにはあります。
これは大きな違いです。
最新モデルで採用されていないということは、クラウンに溝は必要ないのかな?と思うところもありますが、先日試打したロッディオのドライバーのように、採用されているモデルもあるので、一概には言えません。

どちらもシャローバック形状で、大きな違いは見られませんでした。

素振りをしてみると、どちらもタフな感じはしませんが、GXユーティリティと振り比べてみると、アダムスのほうが、ややしっかりしている感じがします。
アダムスのハイブリッドも、三菱レイヨンのシャフトが挿してありますし、『日本仕様』だと思うのですが、GXのほうがアンダーなスペックに仕上がっているように感じました。
これが『MP』だと、また違う感じになっていたのかもしれません。
GXは、かなりイージーなブランドだという認識をもっているので、この違いも当然なのかな?と思いました。


ボールを前にして構えてみても、どちらもいいです。
『和顔』のミズノと、『洋顔』のアダムスといった感じもしますが、両方とも感性を邪魔しない顔をしています。
どちらも、やや『出っ歯』タイプなのですが、それが強調されていないのがいいです。
出っ歯でフェース面もよく見えるので、球があがりやすそうなイメージをもたれる方も多いのではないでしょうか?
どちらも以前試打していますが、アダムスのほうが強烈な弾道のイメージが残っているせいか、期待感が膨らみました。
試打を開始しました。

『打感』はどちらも良いですが、ミズノのほうがソフトで、『球当たり』が優しい感じがしました。
アダムスは、やや『どっしり』とした感じがします。
打感の好みでいえば、ミズノです。

『音』は、どちらもはっきりしていますが、大きすぎず程良い感じで、甲乙つけがたいです。
気持ち良く振っていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、ロフト(表示)などが違うので、正確な比較はできないのですが、今の段階では明らかにミズノです。
スインガー向けのGXと、ヒッター向けのIDEAといったところでしょうか?

『安定性』という点では、ヘッドの性能だけでいえば、おそらくミズノだと思うのですが、シャフトがしっかりしている分、アダムスのほうがまとめやすい感じがしました。
当然ではありますが、クラブはシャフトによって大きく性能が変わってきます。

『飛距離性能』という点では、どちらもハイレベルではありますが、私にはアダムスのほうが飛ばせるように感じました。
これは微差ではなく、はっきりしていました。
最新モデルのGXが数年前のモデルに負けるということではなく、数年経っていても、優れているものは優れているということです。
GXの性能が低いとは思いませんし、それくらい、このアダムスのハイブリッドが高性能だということです。

『操作性』という点でも、少しアダムスのほうが秀でている感じがしました。
最新モデルのUTと数年前のUT(ハイブリッド)という珍しい打ち比べになってしまいましたが、改めて、いいクラブというのはいつまで経ってもいいものだということを再認識することができました。
食品のように、時間が経つと腐るということはありません。
大切に使っていれば、ずっと高いパフォーマンスを発揮してくれます。
クラブが色褪せるときというのは、ボールが大きく変わったときかもしれません。
素材や構造など、ボールが大きく変化し、それに対応しきれなくなったクラブは色褪せてしまって『お役御免』ということになってしまうのかもしれません。
しかし、ウレタンボールが登場してもうずいぶん経っていますし、革新的な新素材が開発されない限り、これからもおそらく変わらないように思います。
ということは、数年経ったクラブでも充分使えるということですし、肝心な性能でも全く劣っていません。
優れたクラブは、これまでもたくさんありますし、このアダムスのハイブリッドはその最たる物のひとつといってもいいと私は思います。
勿論、最新モデルにも優れたところはたくさんありますが、いいクラブは色褪せないのだと改めて実感しました。
クラブの感覚が体に染みこんだり、逆にこちらのイメージをクラブに伝えやすくなったり、愛着が湧いたりして、長年使っているクラブのほうが、使い始めのクラブよりもいいことがあると思います。
これまでも書いてきていますが、必ずしも『最新』=『最高』ではありません。
今のクラブが最高ではなく、ちょっと前のクラブのほうが良かったということは、私はたくさん経験しています。
今回打ち比べたUT(ハイブリッド)は、機能的なところなど似ているところもありましたが、違うタイプであることは明らかなので、好みによるところが大きく出たのかもしれません。
ミズノのGXのほうが、打ちやすくて飛距離も出るという方もいらっしゃると思います。
大切なのは相棒であるクラブを大切にし、愛着をもって接するということではないでしょうか?
今日は面白い打ち比べができました。
最近はあまりアダムスのクラブに出会いませんが、また素晴らしいニューモデルに出会いたいです。
2018年04月26日
ミズノ GX フェアウェイウッド & フォーティーン CF-218 フェアウェイウッド

今日は、この2本のフェアウェイウッドを打ち比べてみました。
試打クラブは ミズノ GX フェアウェイウッド と フォーティーン CF-218 フェアウェイウッド です。
どちらも3Wです。

<上>MIZUNO GX フェアウェイウッド MFUSION D カーボンシャフト
<下>FOURTEEN CF-218 フェアウェイウッド FT-15f カーボンシャフト
<左>FOURTEEN CF-218 フェアウェイウッド のスペック
ロフトは15度、クラブ長さは43.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、トルクは4.3、バランスはD0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は318gです。
<右>MIZUNO GX フェアウェイウッド のスペック
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、トルクは4.2、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は307gです。

ミズノとフォーティーンの最新FWです。
今日は、この2本のFWを借りることができたので、打ち比べてみることにしました。
どちらも先日試打したばかりですが、いい印象が残っています。

今のFWの特徴といってもいいと思いますが、両方ともかなりシャロー感があります。
シャロータイプではありますが、形が崩れていないところが魅力です。

<左>CF-218 <右>GX
ネックの長さは、ほぼ一緒で、大きな違いは見られませんでした。

<左>CF-218 <右>GX
ソール形状は大きな違いがあります。
すごくシンプルなフォーティーンと、かなりたくさんの機能が積み込まれているミズノといった感じです。

<左>CF-218 <右>GX
こうして見ていても、どちらもかなりシャロー感が強いです。
このシャロー感は、大きな違いが無いように見えます。

<左>CF-218 <右>GX
どちらもいい顔をしています。
顔だけ見ていても、シャロー感が伝わってきます。
こうして見比べてみると、GXのほうがコンパクトに見えて、好感がもてました。

<上>GX <下>CF-218
装着されているグリップにも違いがあります。
機能的でグリップの力のあるミズノと、シンプルでしっとり感のあるフォーティーン。
どちらもいいですが、あえて選ぶなら、私はフォーティーンのグリップを選びます。

<左>CF-218 <右>GX
素振りをしてみても、どちらもかなりの軽量感があり、いかにも『今のFW』といった感じがします。
重さが足りない感じがしますが、以前も試打していますし、特に不安はありませんでした。

FOURTEEN CF-218

MIZUNO GX
ボールを前にして構えてみても、どちらも構えやすいです。
あえて選ぶとするならば、私はGXを選びます。
これは迷うことなく、『即決』でした。
フォーティーンの顔もいい感じではありますが、こうして見比べてみると、違いが結構あるものだと感じます。
ミズノGXのほうが精悍さもあって、自然な感じがしました。
フォーティーンCF-218のほうが浮きやすそうなイメージが出ました。
『易しさ色』が濃いのはフォーティーンのほうでした。
試打を開始しました。

<左>CF-218 <右>GX
『打感』は、どちらもソフトで良いですが、GXのほうが少しクリアな感じで好感がもてました。

<左>CF-218 <右>GX
『音』も、同じような感じで好感がもてますが、あえて選ぶとするならば、私はGXを選びます。

<左>CF-218 <右>GX
『球のあがりやすさ』という点でも、拮抗していて、レベルの高い争いとなってしまいました。
共通しているのは、かなりあがりやすいということです。
両方ともスプーンですが、直打ちでも充分あげてくれました。
今のニーズに合っている易しさだな・・・。と思いました。
しばらく打ち比べてみたのですが、今日は優劣を見いだすことができませんでした。

<左>CF-218 <右>GX
『安定性』という点でも、どちらも高いですが、あえていうならGXだと思いました。

<左>CF-218 <右>GX
『飛距離性能』はGXです。
これは結構はっきりしていました。

<左>CF-218 <右>GX
『操作性』という点では、どちらもイージーで安定性を求めていくタイプのように感じるのですが、曲げようと思えば曲げられるのが魅力的です。
シャロー感が強いですが、完全なるオートマチックタイプでもなく、『操作』して運んでいける余地を残してくれているように感じました。
普通に打てば曲がりづらいタイプですし、安定していますが、少しCF-218のほうが細工をしやすい感じがしました。

<左>CF-218 <右>GX
シンプルなソールデザインのCF-218と機能性を感じさせるGXですが、両方とも結構共通点があるように感じました。
可能性が大きいといいますか、ポテンシャルの高さではGXだと思います。
両方とも素晴らしいFWですが、総合的に見て、私はGXのほうが好感を持ちました。
2017年12月02日
ミズノ Mizuno Pro MP-118 アイアン & 三浦技研 MB-5003 アイアン

今日は、この2本の素晴らしいアイアンを試打しました。
試打したアイアンは ミズノ Mizuno Pro MP-118 アイアン & 三浦技研 MB-5003 アイアン の7番 です。

<上>ダイナミックゴールド MB-5003
<下>ダイナミックゴールド120 MP-118
<左>MP-118 のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200 です。
<右>MB-5003 のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200 です。

ミズノと三浦技研のアイアンを同時に試打することができて、テンションがあがりっぱなしでした。
アイアンというクラブを語るとき、この2つのメーカーは外せないように思います。
どちらも別々で試打したことはあるのですが、同時に試打するのは初めてで、とても幸運でした。
気持ちの昂ぶりを抑えることができません。

両方とも、シンプルで美しいアイアンです。
今は機能性重視のアイアンも増えてきて、それはそれで素晴らしいと思うのですが、やはりこのようなシンプルなアイアンに惹かれます。
プレイヤーとしての技量をクラブに問われている感じがしますし、使いこなしてやるぞという気概も生まれます。

<左>MP-118 <右>MB-5003
ソール幅は、右のMB-5003のほうが少し狭いです。
僅差ではなく、ひと目で分かるほどです。

<左>MP-118 <右>MB-5003
ネックの長さにも違いが見られました。
MB-5003のほうが明らかに長いです。
こういったところは最新モデルのアイアンと、数年前のモデルとの違いのように思います。
同じマッスルバックでも、ソール幅やネックの長さが変化していて、より易しさが増しています。
マッスルバックは確かに、『易しさ』をウリにはしていないと思いますが、昔のモデルよりは明らかにハードルが低くなってきているので、敬遠されず、多くの方に試していただきたいと思っています。
易しいだけのクラブに飽きてしまった、物足りなく感じるようになった・・・。という方も、このようなタイプのアイアンを試す時期に来ているのではないでしょうか?
ゴルフはスコアを競うスポーツですが、必ずしも易しいクラブを使ったほうがいいスコアがでるというものでもないので、ゴルフは本当に奥の深いスポーツなのだと感じます。

<左>MP-118 <右>MB-5003
トップラインはMB-5003のほうが狭いです。
これもひと目で分かりました。

どちらも、かなり整った顔をしています。
アイアンの『男前選手権』に出ても、ワンツーフィニッシュを迎えられそうだな・・・。と思いました。
しかし、全く同じタイプの顔というわけでもなく、左のMP-118のほうが、ネック廻りが少し膨らんでいるように見えますが、これも今のアイアンの特徴といっていいのかもしれません。
対してMB-5003は、昔ながらのシュッとした顔で好感がもてます。
『今風(いまふう)』の顔とはいえないのかもしれませんが、どちらが好きかと問われれば、私は迷わずMB-5003だと答えます。
しかし、これは『顔の優劣』ということではなく、あくまでも私の好みに過ぎません。

MB-5003

MP-118
どちらも甲乙付けがたいほどの構えやすさです。
思わず目尻が下がってしまいました。
いいイメージがいくらでも浮かんできます。
このイメージの出やすさが、アイアンやウェッジドライバーなどクラブの易しさに直結するように思います。
構えづらいクラブは、いくら物理的性能が高くでも、難しく感じることが多いです。
これまで蓄積してきた経験をそのまま活かせる構えやすさをもったクラブは、たとえ初対面でも親近感がもてます。
どちらも秀逸の構えやすさがありますが、あえて選ぶとするなら、やはりMB-5003のほうが好きです。
試打を開始しました。

どちらも素晴らしい打感で、心地良い感触がしばらく残ります。
MB-5003が『王道の打感』だとすると、MP-118は『研ぎ澄まされた最新鋭の打感』といったところでしょうか?
同じマッスルバックでも、色々とあるものだと思いました。
かなりハイレベルの争いですが、MP-118のほうがほんの少しだけ『厚み感』があって、ソフトな感じがしました。

<左>MP-118 <右>MB-5003
『球のあがりやすさ』という点では、甲乙がつけられませんでした。
どちらもイメージ通りの高さに飛んで行ってくれます。
出球の高さのイメージが合いやすいので、グリーンを上から狙っていけるタイプです。
ディスタンス系のアイアンでは、なかなかこのような感じにはなりません。
今は速いグリーンが多いので、上から落として止めるイメージがもてると、安心感がもてます。
アイアンには『飛び』ではなく『止め』を求めていきたいのですが、この2つのアイアンはその私の想いに応えてくれました。

『安定性』という点でも、どちらも正直なタイプで、大きな差が見られませんでした。
ただ、MP-118のほうが、少し易しさがあるように感じました。

『飛距離性能』という点でも、大きな違いは見られませんでした。
縦の距離感が合いやすいアイアンです。

『操作性』という点でも、どちらもハイレベルで、優劣が付けられませんでした。
『手の延長』として働いてくれるアイアンです。
先日も書きましたが、今はドライバーをオートマチックタイプにして、アイアンやウェッジはマニュアルタイプにしておられる方が増えてきたように思います。
ティショットでは、易しくある程度のいいところに運んでいって、『狙う』クラブであるアイアンには高い操作性を求めておられる方が多いのではないでしょうか?
構えやすいということは、ラインも出しやすいということですし、いわゆる『保険』も掛けやすいということになります。
コースや天候など様々な状況を考慮しながら、自分でプランを立ててコースの『アンクルパー』と戦うのはゴルフの醍醐味といえるのではないでしょうか?
最新モデルと、数年前のモデルとの競演でしたが、改めていいクラブというのは年月が経っても色褪せないのだと実感しました。
どちらも打つ前に目で楽しませてくれるタイプのアイアンで、打つ前から気分が高まってしまいましたが、実際に球を打っても楽しくてたまりませんでした。
ミズノと三浦技研の2つの優秀なアイアンを試打できて、今日はとても贅沢な一日でした。
2017年11月26日
三浦技研 MG-S01 ウェッジ&アキラプロダクツ PROTOTYPE H-858 ウェッジ

今日は、この2本のウェッジを試打しました。

シャフトはどちらも ダイナミックゴールドS200 です。
<右>アキラプロダクツ PROTOTYPE H-858 ウェッジ のスペック
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ です。
<左>三浦技研 MG-S01 ウェッジ のスペック
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ です。

三浦技研とアキラの、高性能ウェッジの競演です。
以前どちらも試打したことがあるのですが、今日は同時に試打する機会に恵まれたので、打ち比べてみることにしました。
三浦技研とアキラのウェッジを2本手にしていることが、とても贅沢なことだと思いました。
色々なクラブを試打していて、とても嬉しい時間です。

どちらもカッコ良くて、ハイレベルなウェッジです。
ウェッジ好きの私にはたまりません。
どちらもシンプルな形状で、贅肉が付いていません。

<左>MG-S01 <右>H-858
ソール幅は、ほぼ同じでした。
こうして見ても、アキラのソール形状がよく目立っていました。
トレーリングエッジの削りも、アキラのほうが大きいです。

<左>MG-S01 <右>H-858
ネックの長さも、ほぼ同じでした。
しかし、右のアキラのほうが、ネックが細いです。
最近のウェッジやアイアンは、ネック廻りが広いものが多いように思いますが、私はネック廻りがシュッとしているほうが好きです。

<左>MG-S01 <右>H-858
どちらも、とてもいい顔をしています。
ハイレベルな男前ウェッジです。
こうして見ていても、少しタイプが違うのに気づきました。
やはり、右のアキラのほうが、ネックが絞り込まれていて、シュッとした感じがします。
昔はこういうウェッジが多かったのですが、今はそれほど多いようには思いません。
両方ともとてもいい顔ですが、あえて選ぶとするなら、私はアキラのウェッジの顔が好きです。

<上>H-858
<下>MG-S01
トップラインの厚さも、ほぼ同じですが、ほんの少しだけアキラのほうが細いように見えました。

H-858

MG-S01
どちらもとても構えやすいです。
いいイメージが泉のように湧いてきて、枯れません。
目尻が下がりっぱなしでした。
試打を開始しました。

<左>MG-S01 <右>H-858
『打感』はどちらもとても良いですが、三浦の柔らかさは群を抜いているな・・・。と思いました。
この柔らかさは何だろう?と思いました。
鍛造というだけでなく、素材にまでこだわり抜いているところが、この好打感を生み出しているのでしょうか?

<左>MG-S01 <右>H-858
『スピン性能』は、明らかにアキラでした。
これははっきりしていました。
三浦のウェッジのスピンも悪くないですが、アキラは高すぎるのかもしれません。

<左>MG-S01 <右>H-858
『球の拾いやすさ』は、ほぼ同じでした。
優劣はつけられませんでした。

『安定性』も同じでした。
とても構えやすいので、ラインも出しやすく安定していました。

<左>MG-S01 <右>H-858
『距離感』の合わせやすさも同じでした。
どちらもとても優秀です。
『皮膚感覚』で操れるウェッジといっていいでしょうか?

『操作性』はどちらもとてもハイレベルですが、少しアキラのほうがいいように感じました。
止めやすい(止まりやすい)ということが分かっているので、アグレッシブに打っていけますし、色々な球を打つ余裕を与えてくれるように感じました。

とても優秀で贅沢なウェッジです。
打感の三浦。
スピンのアキラという印象をもちました。
2017年08月27日
ダンロップ スリクソン Z765 リミテッドモデル ドライバー & Ryoma MAXIMA TYPE-V ドライバー

今日は、この2本のドライバーを試打しました。
試打したドライバーは スリクソン Z765 リミテッドモデル ドライバー と Ryoma MAXIMA TYPE-V ドライバー です。

<上>MAXIMA TYPE-V TourAD M2-V
<下>Z765 リミテッドモデル Miyazaki Kaula MIZU 6
<左>Z765 リミテッドモデル のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は61g、トルクは3.4、キックポイントは中調子 です。
<右>MAXIMA TYPE-V のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは65S、トルクは3.8、キックポイントは中調子 です。

ハイレベルなドライバーの競演です。
どちらも以前試打したことがあるのですが、今日はたまたま同時に試打する機会に恵まれたので、打ち比べてみることにしました。
ダンロップとリョーマのクラブを同時に試打するのはとても珍しいので、今日は幸運な日だと思いました。

こうして見ていても、どちらも美しいな・・・。と改めて思いました。
高級感がありますし、ダンロップにもリョーマにも、チープなイメージは似合いません。
この質感のいいドライバーを見ていると、自然にテンションも上がってきます。
最近はシャロータイプを試打することが多いですが、このドライバーは適度な厚みがあって好感がもてます。

ネックの長さには大きな違いは見られませんが、ちょっとだけ Z765のほうが長く見えました。

<左> TYPE-V <右>Z765
どちらも小振りで丸っこさもあって、いい顔をしています。
甲乙付けがたいですが、Z765のほうが、よりシャープな感じがしました。

グリップにも違いがありましたが、あえていうなら私はスリクソンのほうが好きです。
しかし、『滑りにくさ』『グリップ力』という点では、リョーマに装着されているグリップのほうが長けている感じがします。

素振りをしてみると、どちらもいい感じですが、あえて選ぶとするなら、Z765のほうが親しみやすい感じがしました。

Z765

MAXIMA TYPE-V
ボールを前にして構えてみても、どちらもとてもいいです。
いいイメージが出せました。
MAXIMA TYPE-Vの丸っこさが、マイドライバーのCRZ435に少し似ている感じがして、親近感をもちました。
試打を開始しました。

『打感は、少しMAXIMA TYPE-Vのほうが柔らかく感じました。
どちらも適度な手応えのある打感です。

『音』は大きさという点では、特に違いは無かったのですが、高さという点では、少しZ765のほうが高い音でした。

『あがりやすさ』という点では、MAXIMA TYPE-Vでした。
結構はっきりしていました。

『安定性』という点でも、MAXIMA TYPE-Vに軍配があがりました。
リョーマドライバーの直進性の高さを久し振りに体感しました。

『飛距離性能』という点でも、MAXIMA TYPE-Vでした。
これもはっきりしていました。
Z765も高性能なドライバーだとは思うのですが、私は初めて試打したときから、物足りなさを感じていました。
リョーマは相変わらずの飛びなので、この結果は予想していた通りでした。
Z765は落ち際に弱いといいますか、もっと粘ってくれればいいのに、結構早く落ちていくのに物足りなさを感じていました。
私はリョーマのほうが、ポテンシャルが高いように感じます。

『操作性』という点では、Z765だと思いました。
左右にもきちんと反応してくれました。
リョーマは曲がりにくい感じがしました。

どちらもハイレベルなドライバーですが、打ち比べてみると結構差がはっきりと出ました。
スリクソンの次のモデルに期待したいです。
対してリョーマはニューモデルが発売されるのに、結構年月がかかるので、もっと早くなればいいな・・・。と思っています。
このニューモデルもいいですが、私は前のモデルのほうが好きです。
2017年08月12日
エポン AF-Tour CB アイアン & grindworks CB1-FORGED Cavity Back アイアン

今日は、この2本のアイアンを試打しました。
試打したアイアンは EPON AF-Tour CB アイアン と grindworks CB1-FORGED Cavity Back アイアン の7番 です。

シャフトはどちらもダイナミックゴールドS200です。
<左>エポン AF-Tour CB のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。
<右>grindworks CB1-FORGED Cavity Back アイアン のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

どちらも、とてもカッコいい軟鉄キャビティアイアンです。
その何とも言えない雰囲気がたまりません。
落ち着いた感じがして、思わず手に取ってしまいました。
grindworksのアイアンは、まだ試打した経験が少ないのですが、今日は運良く借りることができ、同時にエポンのアイアンも借りることができたので、打ち比べてみることにしました。
いいアイアンに出会えて、ウキウキした気分になりました。

メーカーは違いますが、すごく似た感じがします。
それはバックフェースのキャビティ形状が似ているということもありますが、それ以外にも共通点があるような気がしました。
エポンのアイアンが美しいのはもう当たり前のように思いますが、それに負けない美しさがある、このgrindworksのアイアンも凄いな・・・。と思いました。
メーカーの有名・無名は関係ないんだということが分かります。
そう思わせてくれる日本に住んでいて、私は本当に幸せ者です。
大手有名メーカーのクラブも素晴らしいですが、有名ではなくても素晴らしいメーカーが日本にはたくさんあります。

<左>EPON AF-Tour CB <右>grindworks CB1-FORGED Cavity
ソール幅は、エポンのほうが少しだけワイドでした。

<左>EPON AF-Tour CB <右>grindworks CB1-FORGED Cavity
ネックの長さはほんの少しですが、エポンのほうが長いです。
しかし、これは大きな差ではありませんでした。

<左>EPON AF-Tour CB <右>grindworks CB1-FORGED Cavity
顔はどちらもとても良くて、似たようなところもあるのですが、あえて選ぶなら、grindworks CB1を選びます。
より自然といいますか、クラシカルな雰囲気があって好きです。
少しシャープな印象もありました。
どちらもセミグースタイプのアイアンですが、グースがそれほど強調されていない感じがして、grindworksに好感がもてました。

<上>grindworks CB1-FORGED <下>EPON AF-Tour CB
トップラインもほぼ同じで、肉眼ではなかなか違いが見分けられませんでした。
ノギスで測ってみたくなりました。

grindworks CB1-FORGED Cavity Back アイアン

EPON AF-Tour CB アイアン
どちらも、かなり構えやすいです。
いい雰囲気があり、イメージがどんどん出てきます。
いい顔をしているのですが、どこか柔らかそうといいますか、ふんわりとしたものを感じました。
ナイスショットのイメージしか浮かんできませんでした。
気持ちもどんどん盛り上がってきました。
試打を開始しました。

<左>EPON AF-Tour CB <右>grindworks CB1-FORGED Cavity
『打感』はどちらもとても良いです。
軟鉄アイアンのグッドフィーリングを楽しむことができました。
優劣はつけられませんでした。

『安定性』も同じような感じです。
どちらも『易しさ最優先』のアイアンではありませんが、そういうアイアンだからこそ味わえる扱いやすさといいますか、反応の良さを楽しめます。
何球打っても飽きがこないタイプです。

<左>EPON AF-Tour CB <右>grindworks CB1-FORGED Cavity
『球のあがりやすさ』もほぼ同じでした。
ほんの少しだけエポンのほうがあがりやすいかな?と思いましたが、大きな差ではありませんでした。

<左>EPON AF-Tour CB <右>grindworks CB1-FORGED Cavity
『飛距離性能』も同じような感じで、優劣がありませんでした。
どちらもディスタンス系のアイアンではなく、『ナチュラル系』といいますか、アイアンが本来もっている『距離の打ち分け』『コントロール性』に長けたアイアンです。

<左>EPON AF-Tour CB <右>grindworks CB1-FORGED Cavity
『操作性』も同じような感じでした。
すごく反応がいいので、球を打っていても楽しいです。
今はアイアンもドライバーのように曲がりにくいタイプが多くなってきましたし、それだけニーズがあるのだと思います。
クラブの好みは多様化していますが、私はそういうオートマチック的なアイアンよりも、この2つのアイアンのようにマニュアルタイプのほうが好きです。
どちらも反応が良く、左右同じように対応してくれました。

<左>EPON AF-Tour CB <右>grindworks CB1-FORGED Cavity
エポンのアイアンが素晴らしいのは、私は身をもって体感しているのですが、このgrindworksのアイアンもすごくいいな・・・。と思いました。
あっと驚くような性能があるわけではないのですが、この『スタンダード感』といったらいいでしょうか?
いい意味で『予想の範囲内』であることがいいな・・・。と思いました。
カッコいいですし、フィーリングもすごくいいです。
バックフェースのデザインもオシャレだと思いました。
大手有名メーカーのように、周りにあまり使っている人がいないというのもプラスの材料といえるのかもしれません。
エポンのアイアンもいいな・・・。と思いましたが、このgrindworksの CB1-FORGED Cavity Back というアイアンは魅力的でした。
アイアン好きの私は購買意欲が刺激されてしまいました。
機会があれば、また何度でも試打して楽しみたいです。
今日は思わぬところで、いいクラブに出会い、その幸運に感謝しました。
2017年08月02日
スリクソン ZU65 ユーティリティ & ホンマ TOUR WORLD TW-U FORGED ユーティリティ

今日は、この2本のアイアン型ユーティリティを試打しました。
試打クラブは スリクソン ZU65 ユーティリティ の3番と ホンマ TOUR WORLD TW-U FORGED ユーティリティ の3番 です。

<上>ダンロップ スリクソン ZU65 ユーティリティ N.S.PRO 980GH DST
<下> ホンマ TOUR WORLD TW-U FORGED ユーティリティ N.S.PRO MODUS3 TOUR 105
<右>ホンマ TOUR WORLD TW-U FORGED ユーティリティ のスペック
ロフトは21度、クラブ長さは38.75インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは手元調子 です。
<左>スリクソン ZU65 ユーティリティ のスペック
ロフトは20度、クラブ長さは39.25インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中手元調子 です。

ダンロップとホンマの、優れたアイアン型ユーティリティの競演です。
どちらもとても以前試打したことがあって、とても気に入っているので、いつか打ち比べてみたいと思っていました。
今日はその想いが叶って、とても嬉しいですし、ワクワクしてきました。

どちらも本格派という言葉が相応しいクラブです。
名称にはユーティリティが付いていますが、こうして見ていると、アイアンのテイストを失わないように作られている感じがします。
あくまでも『アイアンの延長線上』に位置づけられているのが分かります。

<左>スリクソン <右>ホンマ
ソール幅はスリクソンのほうがワイドでした。
これはすぐに見分けが付きました。

<左>スリクソン <右>ホンマ
ネックの長さは、ホンマのほうが少し長いです。
これもすぐに分かりました。

<上>ホンマ <下>スリクソン
トップラインの厚みも違っていました。
スリクソンのほうが、ワイドです。
はっきりしていました。

<左>スリクソン <右>ホンマ
顔も違いがありました。
明らかにホンマのほうが小顔で、より『アイアンテイスト』が強いです。
こうして見比べてみると、スリクソン ZU65はユーティリティの特色が出ている感じもします。
しかしどちらも、今のアイアン型ユーティリティの中でトップクラスのアイアンらしいユーティリティであることに変わりありません。
これまで、多くのアイアン型ユーティリティに不満をもっていた私は、この2本は大好きです。
あとはタイトリストの712Uだな・・・。と思いました。

オリジナルグリップにも違いがありました。
わりとしっかりとした感じで滑りにくいホンマのグリップと、しっとりとしたフィーリングが素晴らしいベルベットタイプのグリップを装着したスリクソンです。
人によって好みが分かれるところだと思いますが、私は断然スリクソンのグリップのほうが好きです。

HONMA TOUR WORLD TW-U FORGED ユーティリティ

SRIXON ZU65 ユーティリティ
ボールを前にして構えてみても、どちらも好感がもてましたが、私はホンマのほうが好きです。
普通にアイアンの感じが出せます。
ユーティリティではなく、アイアンを構えているんだと思えます。
スリクソンもいい感じですが、こうして比べてみると、その差ははっきりしていました。
ただホンマは小顔感もあるので、この小ささを気にされる方もいらっしゃるかもしれません。
スリクソンのほうが、安心感があるという方もいらっしゃると思います。
試打を開始しました。

<左>スリクソン <右>ホンマ
『打感』はどちらも大きな違いはないのですが、ホンマのほうが少し『芯』がある感じがしたので、あえて優劣をつけるとするならば、ホンマにしたいと思います。

<左>スリクソン <右>ホンマ
『球のあがりやすさ』は、少しスリクソンのほうがあがりやすいと思いました。
しかし、これはシャフトも違うのではっきりとしたことは分かりません。
ただ、もし同じシャフトだったとしても、おそらくスリクソンのほうが少しだけあがりやすいのではないかな?と思いました。

『安定性』は、少しスリクソンのほうが高いような気がしました。
しかし、これは大きな違いではありませんでした。
どちらも寛容さをウリにしたモデルではないと思います。
ある程度ユーザー層を絞っていると思います。
共通しているのは、ウッド系よりもアイアン系のクラブを好まれる方には親しみやすいクラブだということです。

<左>スリクソン <右>ホンマ
『飛距離』も、大きな違いは見られませんでした。
あえていうなら、私はホンマのほうがちょっとだけ出ているかな?という感じでした。
『操作性』も、ホンマのほうが少し扱いやすい感じがしました。
反応の良さを感じました。
どちらも優れたアイアン型ユーティリティですが、こうして打ち比べてみると、細かな性格の違いもあるのだと分かりました。
この2本が牽引役となって、これからも素晴らしいアイアン型ユーティリティが誕生していってくれたら嬉しいです。
2017年07月18日
CRAZY CRZ435 ドライバー & テーラーメイド GLOIRE F ドライバー

今日は、この2本のドライバーを打ち比べてみました。
打ち比べたドライバーは、 CRAZY CRZ435 ドライバー と テーラーメイド GLOIRE F ドライバー です。

<上> CRZ435 CB-50W
<下>GLOIRE F Speeder757
<右>CRZ435 ドライバー のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2、キックポイントは中調子、バランスはD3、クラブ総重量は327gです。
<左>GLOIRE F ドライバー のスペック
ロフトは8.5度(LOWERにセット)、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはX、キックポイントは先中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は322gです。

黒ヘッドの雄CRZ435と、白ヘッドの雄GLOIRE Fの競演です。
どちらもかなり高性能で気に入っているドライバーです。
CRZ435はマイドライバーで、セカンドモデルです。
初めてCRZ435を購入してすごく気に入っていったので、是非『予備』を買っておきたいと思い、初めて買ったモデルと同じスペックで購入しました。
GLOIRE F もすごくいいドライバーで、大好きなドライバーです。
このドライバーは友人が愛用しているもので、彼から貸してもらいました。

CRZ435とGLOIRE F をいつか打ち比べてみたいな・・・。という思いはありましたが、もし打ち比べても記事には書かないだろう・・・。と思っていました。
それはスペックの違いが大きいからです。
しかし、今日は記事に書かせて頂くことにしました。

それはGLOIRE F に挿してあるSpeeder757のフレックスがXだったからです。
なかなかXフレックスのシャフトを試打することは無いので、貸してくれた友人に感謝しました。
CRZ435に挿してあるCB-50Wのフレックスは8.2ですが、これはXということになるので、是非打ち比べてみよう・・・。と思いました。
練習場にドライバーを持ってこないことも多いですが、今日は持ってきていてラッキーだと思いました。
ちなみにフレックスの目安でもある振動数を計測してもらったら、CB-50Wが292cpmで、Speeder757が279cpmでした。
同じフレックスでも、メーカーによってかなり違いがあるものだと思いました。
必ずしも振動数が全てではありませんが、目安であることは間違いありません。
硬さというのは人によって感じ方が大きく異なりますが、数値で表そうとすれば、振動数ということになると思います。

ネックは、CRZ435のほうが少し長いです。
どちらも『調整機能付き』ドライバーです。
とはいっても、ウェイトを交換するだけのCRZ435と、ウェイトは交換できないけど、ロフトを変えられるGLOIRE Fの違いがあります。
CRZ435を使って数年が経っていますが、私は未だにウェイトを外したことがありません。
鉛なども貼っていません。
クラフトマンに調整してもらったまま使っています。
GLOIRE Fのオーナーである友人も、ロフトを一度調整して、あとは変えていないそうです。
このようなロフトを変えられるドライバーはシャフトが回ってしまうので、バックライン無しのグリップを使うのが鉄則のようで、一度決めたら変えないのがいいと聞きました。
バックライン有りをどうしても使いたいという方は、もう変えないということを決断して使うのがいいそうです。
『LOWER』にセットして、シャフトのスパインもそれに合わせているそうです。

ディープタイプのヘッドとシャロータイプのヘッドです。
ディープタイプの力強さは今さら言うまでもありませんが、最近は力強いシャローもたくさんあります。
その代表格といっていいのが、テーラーメイドのドライバーだと思いますし、グローレFはそれに易しさが組み合わさっています。
私が信頼しきって何年も使っているドライバーと、友人の愛用しているドライバーを打ち比べることができるのは、とても贅沢なことのように思えました。

顔の違いは、はっきりしていました。
もちろん『黒』と『白』という色の違いもありますが、こうして見比べてみると、CRZ435は小さく見えます。
普段使っていて、これが当たり前だと思っているので、小顔だと思ったことはないのですが、こうして見比べてみると、はっきりとした違いが分かりました。
いつも色々なクラブを試打しているのですが、マイクラブとは別物として見ているので、比べてみようとは思わないことが多いです。
でも年に何本かは比べてみたいと思えるドライバーに出会います。
タイプが違っているとは解っていても、打ち比べてみたいと思えるドライバーがあります。
GLOIRE Fはその中の一本です。

素振りをしてみても、違いがはっきりしていました。
スペックが違っているので当然かもしれませんが、GLOIRE F のほうが軟らかくて、しなやかな感じがします。
ハードな印象はありませんでした。
もちろんグローレFに装着されている元々のオリジナルシャフトよりは、はるかにしっかりしていると思うのですが、こうして比較してみると性格の違いをはっきりと感じとることができました。
私のドライバーは、他の方から『重い』とか『すごく硬い』・・・。よくこんなの振ってられるね・・・。と言われることがたまにありますが、毎日バット素振りをしている私は、マイドライバーが重いとか硬いと感じたことはありません。
しっかりしているとは思いますが、硬いとは感じません。
むしろタイミングがとりやすくて、安心して使っています。
軽すぎたり軟らかすぎるシャフトのほうがタイミングが取りづらくて、難しく感じます。
マイドライバーは私にとっての『基準線』のようなところがあり、このドライバーが振れているうちは他のクラブもスペックを変える必要が全く無いと思っていますし、ゴルフの内容を変えるつもりもありません。
いつも通り、気持ち良く振り抜いていきたいと思っています。


ボールを前にして構えてみると、両方ともとても構えやすいですが、左右どちらにも対応していて、逃がすイメージも出しやすいCRZ435と、ほぼ中立で、どちらかといえばつかまりそうなイメージのグローレFの違いがあります。
ヘッドが大きく見えますし、白いヘッドを好まれる方は圧倒的にグローレFを好まれるのではないでしょうか?
白いヘッドも好きですが、私は黒いヘッドのほうが好きで、大顔なタイプよりもやや小顔なタイプのほうが好きなので、CRZ435はやっぱりいいな・・・。と思いました。
使い慣れているという有利さもあり、私はCRZ435がいいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はどちらもとてもいいですが、CRZ435のほうが少ししっかりしていて、よりクリアな感じがしました。
グローレFもソフトで良いのですが、こうして打ち比べてみると、少しこもった感じもありました。
しかし、どちらも好感のもてるフィーリングです。

『音』は、CRZ435のほうが少し高めでした。

『安定性』という点では、明らかにグローレFのほうが勝っていると思いました。
CRZ435も、決してシビアさが全面に出ているタイプではないと思いますが、グローレFの大らかさを強く感じました。
美しいオートマチック系ドライバーといっていいと思います。
グローレFは飛びに優れていますが、この大らかさがあるからこそ、人気に火が付いたのだと思います。
ヘッドも違いますが、シャフトの性格の違いも感じとることができました。
自然に振って球を操作しやすいCB-50Wと、結構走る感じでシャフトが仕事をしてくれるスピーダーという違いもありました。
今は仕事をしてくれるシャフトが多くなったように思います。
シャフトの高性能化が進んでいます。
スピーダーエボリューションは、これまでもいくつか試していますが、この青いモデルが一番飛びに優れているのではないか?と思っています。
初期のモデルでも最新モデルに劣るということはないと思います。

『球のあがりやすさ』という点でも、明らかにグローレFのほうが勝っていると思いました。
打ち出しも高く、しっかりとしたキャリーが出せます。
このグローレFはロフト調整をしていて『LOWER』に合わせていて、目盛が3つ『STD LOFT』からずれています。
一目盛は『0.5度』だと聞いたので、10-(0.5×3)=8.5度ということになると思うのですが、それでもグローレのほうがあがりやすいと感じました。
それは単にロフトだけでなく、ヘッドの重心深度などもあると思いますし、シャフトの性能によるところも大きいです。
グローレFをトゥ側とヒール側からじっくりと見てみたのですが、ロフトが8.5度になっているようには見えませんでした。
もう少し寝ているように見えました。
今度正確に計測してもらうことにしました。
とはいっても、今は『リアル』がそれほど求められていないのかもしれません。
あくまでも『表示』の中でのイメージで使っていく時代なのかもしれません。
たくさんのドライバーを試打していて、そのように感じます。

『飛距離性能』は、どちらもかなりハイレベルですが、私には使い慣れているということもありますし、クセを知り尽くしている感じもするので、CRZ435のほうが合いやすいかな?と思いました。
飛びという点では、どちらも優れているドライバーですが、性格は異なるところもあります。
易しくキャリーで飛ばしていけるタイプのグローレFと、低スピン性能が高くライナー系で力強い弾道が魅力のCRZ435。
好みによって分かれるとは思いますが、今はグローレタイプのほうが、人気が出やすいかもしれません。
飛びにはこだわっていきたいけど、『易しい飛び』『オートマチック的な飛び』を求めていきたい・・・。という方は多いのではないでしょうか?

『操作性』では、明らかにCRZ435のほうが勝っていました。
ヘッドもそうですし、シャフトも反応がいいです。
私は球筋を調整したいタイプで、『ちょいフック』『ちょいスライス』を打ちたいと思っています。
このドライバーを初めて試打したときに、それがすごく易しく感じたので購入に至ったのですが、それは今でも変わりません。
私をいつも助けてくれています。
ゴルフをプレーしていると、どうしても球筋を変えたくなるホールがいくつかあります。
いつもオートマチック的に真っ直ぐ飛ばしていければいいのですが、そうでないホールもあります。
コースレイアウトなどによって、真っ直ぐではダメなホールもあります。
左が怖いな・・・。右に置いておきたいな・・・。と思えるホールもありますし、逆に右が怖いホールもあります。
そういったときに扱いやすいドライバーだと、コースマネージメントが易しくなります。
私は今のドライバーを使いだして『逆球』を打ったことがありません。
ゴルフをプレーしていて、怖いと感じるものはたくさんありますが、その最たるものが逆球ではないかと私は思っています。
逆球が出てしまうと、ほぼ間違いなくトラブルになりますし、スコアを崩す原因になってしまいます。
ラージサイズのドライバーを使っていて、もっとつかまえようと思ったけどつかまりきれずに右にプッシュしてしまった・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方は、少し小振りなヘッドを試してみられるのも有効なのかもしれません。

タイプはそれぞれ違いますが、どちらも総合力の高いドライバーです。
とてもハイレベルな争いになってしまいました。
グローレFはもうずいぶん前にニューモデルが発売されているので、このモデルはもう新品で購入するのは難しいと思います。
対してCRZ435(JBEAM BM-435)は、今でも購入できるロングセラーモデルです。
こういったところは大手メーカーには無い、地クラブメーカーの長所といえるのかもしれません。
いい物はいつまで経ってもいいですし、色褪せることはありません。
ロングセラーは、どのメーカーも目指すところではないでしょうか?
私はCRZ435をずっと使い続けていますが、それには理由があります。
他のメーカーの最新ドライバーをいつも試打していますが、マイドライバーが古いとか見劣りするという感じは全くありません。
むしろ、今でもずっと輝き続けている頼もしい相棒だな・・・。と思っています。
特に飛びの性能はピカイチです。
グローレFの持ち主である友人は、昨年発売された最新モデルも購入して使っているそうですが、このひとつ前のモデルのほうが気に入っているとのことでした。
性能的に大きな違いはないのだそうですが、何故か『勝ち運』が前のモデルにあるのだそうです。
最新モデルでコンペなどに臨んでも、思った成績が挙げられなかったことが続いたそうですが、前のモデル(このドライバー)に戻すといくつか優勝したり『ベスグロ』を取ったりしているそうです。
不思議なことだと思いますが、単なる巡り合わせに過ぎないのかもしれません。
心理的なことかもしれないですし、それ以上にゴルファーとクラブとの『縁』が関係しているといえるような気もします。
最新モデルは確かに素晴らしいものが多いですが、それまでのクラブでもいいものはたくさんあるのだと、私は強く感じます。
それはたくさんのクラブを試打してきた私の実感です。
私がゴルフを始めた頃と比べると、今はいいクラブがたくさんあり、溢れています。
私がビギナーの頃はあまり選択の余地がありませんでしたが、今はたくさんあってかえって迷ってしまうことも多いかもしれません。
ゴルファーである以上、自分にあった最高のクラブに出会いたいというのが共通の願いだと思いますし、そういったクラブをこれからも探し求めていきたいと思います。
私はこれからもゴルフを続けていきますが、この2つのドライバーのことはずっと私の中で生き続けると思います。
いつもはショートアイアンやウェッジ中心の練習をしている私ですが、今日はこの2本のドライバーを思いっきり楽しみました。
2017年05月19日
ミズノ MP-66 アイアン & エポン AF-Tour アイアン

今日は、この2本のアイアンを試打しました。
試打したアイアンは ミズノ MP-66 アイアン と エポン AF-Tour アイアン の7番 です。

シャフトはどちらもダイナミックゴールドです。
<左>エポン AF-Tour のスペック
ロフトは36度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。
<右> ミズノ MP-66 アイアンのスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

MPアイアンとエポンアイアンの豪華な組み合わせです。
とても贅沢なことだと思いました。
気持ちの高まりを抑えきれません。

<左>AF-Tour <右>MP-66
どちらもとてもいい顔をしていますが、あえていうならMP-66のほうがいいかな・・・。と思いました。

<左>AF-Tour <右>MP-66
ソール幅は、ほんの僅かですが、MP-66のほうが狭いです。

<左>AF-Tour <右>MP-66
ネック長さは、ほぼ同じで違いは見られませんでした。

<下>AF-Tour <上>MP-66
トップラインは、MP-66のほうが少しだけ厚く見えました。

MP-66

AF-Tour
どちらもとても構えやすいです。
こういったところにも、メーカーの特徴が出ているように思います。
両方とも、とてもいい印象があるので、安心して構えられました。
試打を開始しました。

<左>AF-Tour <右>MP-66
『打感』はどちらもすごくいいですが、どちらかを選ぶとするならば、私はMP-66を選びます。
独特の柔らかさに加え、何ともいえないまったりした感じがたまりません。

<左>AF-Tour <右>MP-66
『球のあがりやすさ』は大きな違いはありませんが、より高くあがりやすいのはAF-Tourです。
どちらも『ナチュラルタイプ』のアイアンですが、より高く上から落としていけるのはAF-Tourだと思いました。

『安定性』も大きな違いは見られませんでしたが、少しMP-66のほうが勝っているかな?と思いました。

『飛距離』『操作性』は大きな違いは見られず、甲乙をつけられませんでした。
この操作性の高さは、かなりハイレベルです。
さすがは、トップメーカーの秀作アイアンだと思いました。
2017年04月17日
三浦技研 MB-5003 アイアン & マスダゴルフ ファストマッスルアイアン

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
今日は、この2本のマッスルバックアイアンを試打しました。
試打クラブは 三浦技研 MB-5003 アイアン と マスダゴルフ ファストマッスルアイアン の7番です。

シャフトはどちらもダイナミックゴールドS200です。
<右>三浦技研 MB-5003 アイアン のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200 です。
<左> マスダゴルフ ファストマッスルアイアン
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200 です。

三浦技研とマスダゴルフの素晴らしいマッスルバックを同時に試打する機会に恵まれ、とても嬉しく思いました。
早くもテンション全開といったところです。
こうしてふたつのアイアンを見ていると、ゴルフクラブというのは、やはり目で楽しむものだな・・・。と思います。
色々なパーツが組み合わさっていない、ワンピース感がたまりません。
どちらもフォージドアイアンですが、『削り出し』が一番贅沢な方法なのかもしれない・・・。と思いました。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
どちらも、かなりいい顔をしています。
極上の美顔といったらいいでしょうか?
こうして見比べてみると、ファストマッスルアイアンのほうが、輪郭がシャープな印象を受けました。
よりつかまりにくい、『逃がす』イメージを出しやすいのは、MB-5003のほうです。
どちらも小顔タイプのアイアンですが、MB-5003のほうが、より小顔に見えました。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
ソール幅は、ほぼ同じですが、ファストマッスルのほうが狭いです。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
ネックの長さは大きな違いはありませんが、ファストマッスルのほうが少し長いです。
こうして見ていると、改めてロングネックタイプの美しさを感じました。
いいイメージしか浮かんできません。
実際に球を打つ前から既に勝負は始まっているんだな・・・。と思いました。
いわゆる『今風(いまふう)』のアイアンではありませんが、この時を超えた感じのするアイアンの美しさに気持ちの高まりを抑えることができませんでした。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
トップラインは明らかにMB-5003のほうが狭いです。
これは一目瞭然でした。

MB-5003

ファストマッスル
ボールを前にして構えてみると、どちらもとても良いのですが、敢えて私の好みでいいますと、MB-5003に軍配を挙げたいと思いました。
しかし、これはどちらもとても優れていて、『優劣』という分け方ではありません。
あくまでも私の好みによるものです。
MB-5003に比べ、ファストマッスルは少し『エラ』が張っている感じがしました。
もう少しネック周りがスッキリしているといいな・・・。と思いました。
しかし、今はこういう感じのアイアンが多いですし、このほうが親しみやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
かなり気分が高揚したまま、『涼しい時間』が過ぎていきました。
試打を開始しました。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
『打感』はどちらもかなりハイレベルですが、あえていうなら私はMB-5003のほうが好きです。
MB-5003のほうが少し打感に厚みがあるかな?と思った程度ですが、この厚み感が球を押していきやすくしてくれます。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
『球のあがりやすさ』はどちらもとても似通っていて、優劣をつけることができませんでした。
共通していえるのは、より自然で適度な高さがあるので、グリーンを上から攻めていけるということです。

『安定性』も、同じような感じで差が見つけられませんでした。
とても正直なタイプです。
しかし、この正直なところがまた魅力でもあります。
セダンタイプの安定性とは違う、スポーツカーというよりはF1マシンのようなレスポンスの良さといったらいいでしょうか?
極端にいってしまえば、大型のバスやトラックなどのハンドルの大きさとF1マシンのハンドルの大きさの違いといったらいいのかもしれません。
かなり小振りな分だけ、より敏感に反応してくれるので、プレイヤーは動かす部分が小さいまま扱いやすいということになるように思います。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
『飛距離性能』という点では、どちらも飛ばすタイプのアイアンではありません。
正確に狙ったところに落としていくタイプのアイアンです。
縦の距離感で勝負していけるアイアンです。
アイアンに飛距離を求めておられる方には合いづらいかもしれません。
こうして2つのアイアンを打ち比べてみても、飛距離の優劣がつけられませんでした。
予想以上に飛びすぎないところに、大きな安心感を得ることができました。
この安心感がコースで、アグレッシブに攻めていきやすくしてくれます。
どれだけ飛んでしまうのか分からなければ、不安が残りますし、ずっと保険を掛けっぱなしになってしまうかもしれません。
アイアンに求めるものが人によって大きく分かれていくところだと思います。

『操作性』はとても高く、一球一球噛みしめるように楽しんで打つことができました。
今の『主流』と呼ばれるアイアンでは、なかなか味わえないような反応の良さに、『球を操る楽しさ』を味わうことができました。
これだけ小振りで反応がいいから、いわゆる『逆球』はかなり出にくいように思います。
今は特にドライバーが大型化して、スイートエリアや反発エリアは広がったものの、逆球が出やすくなってしまった・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ヘッドが大きければ大きいほど易しいとは一概に言えないような気がします。
アイアンはドライバーほど大型化していないので、ドライバーとの大きさの格差が生じてしまいます。
ドライバーの打ち方とアイアンの打ち方を昔よりもさらに極端に変えていかなくてはならないと感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今は球を曲げにいく時代ではないのかもしれません。
アイアンもなるべく真っ直ぐな軌道で攻めていくのがトレンドなのかもしれません。
しかし、この2つの素晴らしいアイアンで球を打ってみて、改めて曲げる楽しさを味わうことができましたし、飛んでいくボールに自分の意思が伝わった感じがして嬉しくなりました。
球を打つ楽しさがいつもの試打の何倍にもなったような気がします。
どちらも以前試打したことのあるアイアンですが、この2つのアイアンを貸してくれた友人に感謝したいと思います。