エポン
2022年09月16日
EPON 210KGX ウェッジ

今日は、この懐かしいエポンのウェッジを試打しました。
試打したウェッジは EPON 210KGX ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

久しぶりに出会った、エポンのウェッジです。
このウェッジは以前試打したことがあるのですが、とても気に入っていて、エポンユーザーの友人から借りて試打させてもらいました。
彼はドライバーからパターにいたるまで、全ての番手をエポンで揃えていて、キャディバッグはもちろん、キャップやヘッドカバーまで、全てエポンでとても羨ましいです。

初めてこのウェッジを試打したのが、もう11年も前ということで、時の経つのがとても早いです。
試打していてとても楽しくて、テンションが爆上がりだったのを覚えています。
シンプルな形状による安心感といったらいいでしょうか?
最近のクラブはドライバーに限らず、ウェッジなどあらゆる番手のクラブに、メーカーが『至れり尽くせり』といえるほど、細かなところまで手が加えられていますが、昔のクラブはそうではありません。
大体の大まかな形が既に決まっていて、あとはプレイヤー自身が使い込んで『自分の形』にするというものでした。
それをこのウェッジにも感じ、手が加えられすぎていないので、『自分色』に染めていけそうです。

トップラインの厚さは適正です。

それ以外のことについては、過去に書いているので、ここでは割愛させていただきます。

構え感が一番印象的です。
久しぶりにエポンのウェッジを手にしましたが、こうして構えていると、ボーケイウェッジと顔がよく似ているな・・・。と思いました。
これは以前から感じていたことではありますが、やはり『瓜二つ』です。
今度機会があれば、同時に見比べてみたいと思いますが、似ているのは間違いありません。
ひとくちに軟鉄鍛造ウェッジといっても、メーカーによって、いろいろな顔があります。
『BS顔』『スリクソン顔』『プロギア顔』・・・。など、数え上げたらキリがありません。
このウェッジは明らかに『エポン顔』のウェッジですが、『ボーケイ顔』とよく似ているので、親戚というか『従兄弟』のような印象をもちました。
ネックからリーディングエッジ、そしてトップラインのカーブの具合が特に似ています。
シャープでカッコいいウェッジではありますが、それほど尖った感じはせずに、丸っこくて愛嬌もある顔をしているので、シビアな場面でもリラックスさせてくれそうです。
打感が柔らかく、操作性も高いのでとても楽しめました。
2021年07月23日
Technica Pro I アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Technica Pro I アイアン です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子です。

初めて手にしたTechnica Pro Iというアイアンです。
軟鉄の質感が美しい、このアイアンを私は知りませんでした。
まだまだ知らないメーカーがたくさんあるな・・・。と思いました。

しかし、このTechnica Proというアイアンは、おそらく多くのゴルファーが使ったことがある(OEMを含めて)であろうメーカー『エポン』の前身なのだと聞きました。

そう言われてみれば、ホーゼルに『EPON』の刻印があります。
エポンの前はテクニカプロというメーカーだったのでしょうか?
私はそういったゴルフクラブの流れといいますか、知識に乏しいので、新たな知識が得られるのはとても嬉しいです。

シャープでオーソドックスなアイアンです。
最近はハイテクタイプのアイアンが多くなりましたが、このアイアンはベーシックタイプで、シンプルな形状がたまりません。
エポンの前ということで、一体何年前のアイアンなのでしょうか?
それでも輝きは失われていません。
いいものは、時に時代の流れに逆行していくものです。
アイアンは大切に使えば『一生物』といえるクラブで、年月の経過とクラブの劣化は必ずしも比例せず、カッコ良さが増します。
フェース面の打痕やソールのキズなどで、使っている人のレベルが見て取れることがあり、アイアンをカッコ良くも悪くもできるのは、ユーザーであるゴルファー自身です。
このアイアンはかなり前のアイアンだと思いますが、劣化した感じもなければ、チープさやデザインの悪さなど全くありません。
それくらい、昔から日本のアイアンは優れているということです。

彫りの深さは標準的で、普通のハーフキャビティといったところでしょうか?
このバックフェースの形状を見て、あの伝説の名器EPON AF-301というアイアンを思い出しました。
私がベタ惚れしたアイアンです。
ポケキャビやアンダーカットキャビティなどを好まれる方には、このような形状はあまり親近感がもてないかもしれませんが、私は好感が持てます。
シンプルな形状で、見ているだけでフィーリングなども想像できますし、使用後の掃除も楽そうです。
いわゆる私にとって『大好物』といえるアイアンで、こうして見ているだけで、目尻が下がってきます。

ソール幅は標準的です。
狭いということはありません。
こうして見ても、かなりシンプルなソールだということが分かります。
最近のアイアンは、ソール形状にかなり工夫が見られますが、このアイアンにはそういったものは見られません。
こういったところが、今のアイアンと昔のアイアンの大きな違いではないでしょうか?
『平ら』に近い形状なので、丸っこいソール形状が好きな方には物足りなさがあるかもしれません。
丸っこいソール形状だと『ソールの一部』を使って滑らせる感覚ですが、このように平らだと『ソール全体』で面を使って滑らせる感覚・・・。といったらいいでしょうか?

ネックの長さは標準的です。
こうして見ても、かなり色気があり、目で楽しませてくれます。
最近、このようないい雰囲気のアイアンには出会っていないような気がします。
『形状美』といいますか、全体のフォルムがたまりません。
アイアン好きの私は、また目尻が下がってしまいました。
こうして見ると、少しだけグースが利いているようです。

素振りをしてみても、タイミングがとりやすく、いい感じです。
初めてではあっても、慣れ親しんだアイアンのように、親近感を覚えました。

ボールを前にして構えてみても、好感が持てましたし、懐かしいな・・・。と思いました。
やはり、この顔は前にも経験しています。
少しグースが利いていますが、気になるほどではありません。
トップラインもそうですが、リーディングエッジが真っ直ぐなのもすごくいいです。
最近は少し丸みがかっているものが多いような気がしていたのですが、昔は真っ直ぐなものがほとんどでした。
やはり『エポン顔』だな・・・。と思いました。
輪郭もそうですし、全体的にパッとしているといいますか、メリハリが利いています。
シャープでありながら、それほど尖った感じを出していないところもエポンらしいです。
トップラインの厚みもちょうどいい感じで、イメージがボヤけることもありません。
これまでたくさんのゴルフクラブを試打してきて、『構えやすいクラブ』というのは、ボールとクラブがお互い引き合っているかのような錯覚を覚えることがありますが、今日はまさにそんな感じです。
イメージでいえば、『宇宙戦艦ヤマト』のイスカンダル星とガミラス星のような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
このアイアンからは『万能型』の雰囲気が伝わってきて、カットに打ってもいいし、フェースを被せて潰し気味に打ってもいいよ・・・。というメッセージが届いたような気がしました。
試打を開始しました

『打感』はとても良いです。
予想していたとはいえ、抜群の打感でした。
適度な厚みと鉄の柔らかさ・・・。
それを堪能することができました。
厚みで押していきながら、独特な『乗っかり感』が味わえるアイアンです。
最近は弾き系の『薄い』打感が多いので、このような厚みで押していけるアイアンに出会えると嬉しくなります。

『球のあがりやすさ』という点では標準的で、特別変わった細工のようなものは感じられません。
ナチュラルなタイプで、これこそが自然な7番アイアンの上がり方だな・・・。と思いながら弾道を目で追っていました。
構えたときに浮かんだイメージ通りの出球と弾道の高さです。
どちらかといえばヒッター向けだと思いますが、そのハードルは決して高くありません。
むしろ、これくらいがちょうどいい・・・。という方は多いのではないでしょうか?

『安定性』という点では、見た目通りといいますか、キャビティの寛容さがありながらも、フルキャビティやポケキャビほどではありません。
ある程度のシビアさはあると思いますが、敬遠するほどではありません。
寛容すぎるアイアンが苦手な方には親しみやすいのではないでしょうか?

『操作性』は抜群です。
構えたときから、いろいろなイメージが浮かんできたのですが、そのイメージ通りの球筋を描くことができました。
少しグースが利いていますが、引っかかることもないですし、左が気になることはありません。
『曲線で遊べる』タイプのアイアンといったらいいでしょうか?
左右に曲げるのが楽しいアイアンです。
直進性や高すぎる寛容性で勝負するアイアンではありません。

飛距離性能は普通といいますか、7番アイアンらしい感じがするのですが、ディスタンス系を使い慣れておられる方には、飛ばないと感じられるかもしれません。
飛距離最優先のアイアンではないので、距離を求めておられる方には好まれにくいような気がします。
ハイテクタイプのアイアンではなく、完全にベーシックタイプのアイアンです。
試打後の感想

今大人気のエポンですら、私はそれほど多く接してきたわけではないですし、知らないことも多いのですが、その前身のモデルということで、どういうタイプなんだろう・・・?と思いながら試打していたのですが、全然変わったところはなく、むしろ普通の本格的なアイアンという印象をもちました。
今のハイレベルなアイアンたちと、真っ向から勝負できます。
それくらい、昔からしっかりした物作り(クラブ作り)がされてきたということです。
最近の、まるで『至れり尽くせり』といえるような、何から何までメーカーの細かな工夫や配慮がされたアイアンは確かにクラブにおいて『進化』ですし、素晴らしいと思うのですが、何故このような昔ながらのシンプルなタイプに惹かれてしまうんだろう?と考えていました。

それは、手が加えられすぎていないからこそ、『自分色に染める』ことができるからだな・・・。と思いました。
使い続けることによって、自分の色に染め上げて、それがクラブの個性につながるからです。
私は昔、「クラブをカッコ良くも悪くもするのは、ゴルファー自身だぞ・・・。」と先輩から言われたことがあり、そのときは意味がよく分からなかったのですが、ある程度経験を積んでくると、その言葉の意味が分かるようになってきました。
私がビギナー時代に、毎週のように通っていたゴルフ場には名物ベテランキャディさんがいらっしゃって、お客さんのクラブを見て、その人のハンディキャップがだいたい分かるということでした。
そのキャディさんは私の組にもよくついてくださったのですが、私のクラブを見る度に、
「お兄ちゃんはもっと頑張りなよ・・・。」と言われ、まだまだ力が足りないな・・・。と思ったことを覚えています。

何だか、昔のクラブに出会うと、昔の記憶まで蘇ってきます。
改めてゴルフクラブはゴルファーの人生に大きく関わっているのだと実感しました。
当然、このアイアンは現在発売されていないと思いますが、エポンで似たようなモデルを探してみたいです。
このアイアンによく似ているな・・・。と思ったEPON AF-301は確か『角溝』だったと思います。
ひと目見て気に入ったので、とても残念がったことを思い出しました。
そして『角溝禁止ルール』に適応すべく、すぐに発売されたのがEPON AF-302だったと思います。
AF-302もすごくいいアイアンでしたが、何故か私はAF-301のほうが気に入っていて、AF-302の魅力に気づけませんでした。
色々なパーツが組み合わさった、いわゆる『ハイテクタイプ』のアイアンもいいですが、私はやはりこのようなシンプルなタイプに惹かれますし、これからも買い続けるのは、このようなタイプだと思います。
毎日暑さが厳しいですが、このアイアンのおかげで、今日は少しだけ涼しい気分になることができました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2020年03月15日
エポン AF-505 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EPON AF-505 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH neo です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子 です。

久しぶりに出会った、エポンのアイアンです。
エポンのアイアンにはいい思い出がたくさんあるので、こうして再び出会えて、とても嬉しくなりました。
全体的な質感がとても綺麗で、エポンらしいです。
軟鉄らしい柔らかさを感じさせる仕上げではなく、どちらかといえばステンレスのフィーリングを連想させる仕上げになっていますが、高級感もあって好感が持てます。
エポンのアイアンといえば、私は真っ先にAF-Tourを思い出すのですが、このアイアンはミラー仕上げではなく、つや消しになっているのがいいです。
ミラー仕上げもいいですが、私はどちらかというと、このようなつや消しになっているほうが好きなので、より好感度が増しました。

ソールには大きなウェイトが2つ付いていました。
エポンでは見たことがなかったので少し驚きましたが、他のメーカーではよく見るので、流行といえるような気もします。
OEMメーカーとして他のメーカーのクラブを作る傍ら、自身のオリジナルブランドのクラブにも取り入れたのかもしれないですし、エポンファンの方からの要望があったのかもしれません。
ウェイトに数字は刻印されていないので、重さは判りません。
交換するタイプではないのかもしれません。

彫りの深さもたっぷりあります。
広めのポケキャビといったところでしょうか?

トップラインの厚さは標準的です。

ソール幅は少しワイドです。
今はソール形状にも、いろいろな工夫がされるようになりましたが、このアイアンのソールは比較的シンプルです。

ネックは少し短めですが、今のアイアンの中では標準的といえるでしょうか?
ヘッドが大きいので、少し『頭でっかち』に見えます。

フェース面にミーリングはありません。
とても綺麗なフェース面です。
今でも仕上げが雑だったり、チープに見えてしまうアイアンがありますが、このアイアンはとても好感が持てます。
エポンのクラブは高価だということもありますが、やはり細かなところまで手を抜いて欲しくはありません。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
できれば、もうちょっと重量が欲しかったのですが、特に不満はありません。
軽量タイプではありますが、シャフトもしっかりしていて、タイミングがとりやすいです。

ボールを前にして構えてみると、予想以上のいい顔をしていて、好感が持てました。
もっとクセがきついタイプかと思っていたのですが、違いました。
小顔感はないですが、かといって大顔でもなく、グースもきつくありません。
セミグースタイプといっていいように思います。
強いグースネックを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれませんが、私はストレートネックが好きなので、これくらいで抑えられているほうが構えやすいです。
いい顔をしていますが尖った感じはなく、大らかさがあってイメージも出しやすいです。
試打を開始しました

『打感』は、やや硬めでした。
ソフトな打感ではないですが、こういう打感も多くなりました。
ポケキャビらしく、厚みもなく『球乗り感』もなくて、どちらかというと球離れが速い打感です。
私がアイアンに求めたい打感ではないのですが、イージー系のアイアンにはよくある打感ですし、好まれる方も多いのではないでしょうか?

球はとてもあがりやすくてイージーです。
タフなアイアンではありません。
ワイドソールや2つのウェイトもよく効いているのでしょうか?
当たれば自動的にあがっていく・・・。という感じです。
とても構えやすくて、アスリートモデルっぽい構え感でありながら、あがりやすさに長けたアイアンなので、親近感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
ヒッタータイプの方にも合うと思いますが、スインガータイプの方には、もっとマッチしやすいのではないでしょうか?

『安定性』も高く、完全なるオートマチック系アイアンです。
打点のブレにも大らかさがあって、寛容なタイプです。
エポンのアイアンはこれまで、いくつか試打してきましたが、ここまで大らかなのは記憶がありません。
私はいくら大らかなアイアンであっても、構えづらいアイアンには魅力を感じませんが、このアイアンは構えやすくて大らかなので、好感を持ちました。
構えやすいのでイメージが出しやすいですし、実際に『物理的な性能』も高いので、相乗効果で安定性がアップしているように思います。
いい意味でのギャップがあって面白いです。

『飛距離性能』も優れていて、今のニーズに合っています。
軽く振って距離が出せるアイアンです。
スイートエリアも広いので、『点』ではなく『面』で飛ばしていける感じがします。
ロフトが立っていますが、それを感じさせないほどのあがりやすさと易しい飛びが、このアイアンの魅力の一部といっても過言では無いような気がします。

『操作性』は、まずまずです。
構えやすいので、左右への細工もできたのですが、どうしても大らかさが勝ってしまうので、大きく曲げるのにはあまり適していないアイアンだと思います。
マッスルバックに慣れていると、あの『反応の良さ・速さ』が体に染みついて、『最小限の工夫』で大きく曲げることができるのですが、このアイアンは極端にやっても、それほど曲げられませんでした。
あまり極端にやってしまうと大きなミスになりそうだったので、やめました。
融通が利くアイアンとはいえないかもしれませんが、そこがまた魅力といえるのではないでしょうか?
試打後の感想

オートマチック的な易しさと飛びを実現できるアイアンです。
易しいアイアンですが、ゴチャゴチャした感じがなく、すっきりしているのが魅力的です。

イージー系でありながら、決してチープではなく、仕上げも丁寧で高級感があるのもいいです。
さすがエポンだな・・・。と思いました。

易しさが嫌みになっていなくて、親しみやすさにつながっているという、数少ないイージー系アイアンです。
私は昔からマニュアルタイプのアイアンを使っていて慣れ親しんでいるので、オートマチックタイプのアイアンにはあまり魅力を感じないこともあるのですが、このアイアンは好感が持てました。
打感は物足りないところがありましたが、上がりやすさや寛容さを求めるのであれば仕方ないのかもしれません。
構え感がとてもいいです。

『飛びすぎ』なのも気になりますが、これもイージー系にはつきものといってもいいと思います。
ミスに寛容であがりやすいアイアンでも、ロフトが立っていない距離の出ない(ベーシックなタイプ)アイアンはあまり人気が出ないかもしれません。
あくまでも『易しく飛ばせる』というのがニーズに合っているのだと思います。

エポンのアイアンを使ってみたいけど、できれば他のメーカーのアイアンと同じように易しくて飛ばせるアイアンがいい・・・。という方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
OEMメーカーということで、他のメーカーのような宣伝が、ひょっとしたら出来ないところもあるのかもしれませんが、多く(ほとんど)のメーカーが遠藤製作所のお世話になっていることを多くのゴルファーが知っていることですし、宣伝や試打会などを開催してもいいのではないかな?と思いました。
いいクラブが多いので、全国で試打会も開催して欲しいですし、できれば試打クラブのレンタルも行って欲しいです。
※日本ではエポンですが、海外では『イーポン』と発音するようですね。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2018年08月05日
エポン AF-905 ハイブリッド U24

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-905 ハイブリッド のU24 です。

シャフトは RODDIO です。
ロフトは24度、クラブ長さは39インチ です。

EPONのハイブリッドです。
以前、21度を試打したことがあるのですが、今日は24度のモデルを手にすることができたので、迷わず試打してみることにしました。
エポンのクラブは何度でも試打したくなります。

いつ見ても、エポンのクラブは美しいな・・・。と思いました。
番手を問わず、エポンのクラブには美しさと高級感があります。
美しいだけでなく、クラブとしての機能も充分すぎるほど備わっているのも魅力です。

とてもシンプルなヘッドですが、バックフェース付近にある、この凹みのようなものが目立っています。
これも以前試打したモデルに見られました。

ネックの長さはしっかりとキープされていて、美しいです。
ハイブリッドも、アイアンのように上から打ちたい私は、この適度な長さに好感を持ちます。

適度な厚みのあるヘッドです。
シャロータイプが圧倒的に多い今、このクラブはややディープな感じです。
といっても、すごく厚みがあるということでもないので、『ノーマルディープ』といっていいでしょうか?

自然な感じのいい顔です。
シンプルなところがたまりません。
以前試打したモデルと同様、少しつかまえ顔に見えました。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
エポンとロッディオのコンビは珍しいですが、相性はいいようです。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
以前試打しているので、予想していた通りでした。
『出っ歯』なタイプで、フェース面もよく見えます。
球の拾いやすさとあがりやすさが感じられます。
私はもう少し出っ歯が抑えられているほうが好きなのですが、この顔は今もよく見かけますし、多くの支持を得られているのだと思います。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、いい感じです。

『音』も心地よくて好感が持てます。

球はあがりやすいですが、今のハイブリッドの中では標準的といえるでしょうか?
ロフトが24度ということ、私の感覚では『4番アイアン』になるのですが、今のアイアンはロフトが立ちすぎているので、何番に該当するかは分かりません。
今のハイブリッドは21度から23度くらいが、一番需要が大きいように思いますが、アイアンのロフトが立ってきたことによって、このようなクラブの人気も高まってみるように思います。

『安定性』も高く、気難しさはありませんでした。
美しいクラブですが、いわゆる『ハードルの高さ』のようなものは全く感じません。

『飛距離性能』も、いい感じですが、今のハイブリッドの中では標準的といえるように思います。
それほど飛距離に特化して開発はされていないと思いますが、『扱いやすさ』という点で、とても優れています。
色々なクラブを試打していると、同じメーカーの同じシリーズのモデルでも、番手によって、つながりがあまり良くないと感じることは結構あるものですが、このクラブに関してはそれがありません。
すごく自然な感じで、コースでも使い分けられるだろうな・・・。と思いました。

『操作性』は、まずまずでした。
左右にも曲げられましたが、あまり細工をするタイプではないように感じました。

美しさと易しさのバランスが優れた、いいクラブです。
2018年04月22日
エポン AF-155i ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-155i ドライバー です。

シャフトは DERAMAX です。
ロフトは11度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は49g、トルクは4.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は295g です。

エポンの新しいドライバーです。
昨年、AF-155というドライバーを試打しましたが、このドライバーは、その姉妹モデルのようです。
エポンらしい、高級感のあるドライバーです。

ヘッドの大きさが、かなりあります。
シャロー感がありますが、それほど極端な感じはしませんでした。

ソールのバックフェース寄りには、ウェイトがひとつだけ配置されていました。
数字が無かったので、重さは分かりませんでした。

ネックは短めで、重心の低さを感じさせます。

そして、何とネックには調整システムが搭載されていました。
他のメーカーではポピュラーな機能ですが、エポンに搭載されるとは思ってもみなかったので、驚きました。
エポンのクラブにたくさん出会っているわけではないので、詳しいことは分からないのですが、おそらくエポンでは初めてではないでしょうか?
この調整システムの有無によって、『155』と『155i』に分けられているのでしょうか?
エポンらしくない感じもしますが、この調整システムも、エポンファンの方からの要望に応える形となっているのかもしれません。
こうして見ていても、まだ信じられない感じがしますが、エポンドライバーに搭載されるのを心待ちにしておられた方も多いと思います。

1

3

5

7
それぞれ『1』『3』『5』『7』という数字がありました。
これはどういう意味なのでしょうか?
これまでのモデルからすると、フェースアングルを変えるようなシステムになっているのかもしれませんが、詳しいことは分かりません。
機能も複雑になっていますが、こうして見ているこちらの気持ちも複雑でした。
これも時代の流れでしょうか?
試打するのは、『1』のポジションです。

そして、ソールには溝がありました。
小さな溝ではなく、はっきりした溝です。
これもおそらくエポンでは初めてではないでしょうか?
数年前から多くのメーカーに搭載されている技術が、エポンにも採用されています。
深さは平均的です。

セミシャローバック形状といっていいと思います。
シャロー感のあるヘッドですが、今はもっとシャローなタイプもたくさんありますし、ある程度のバックフェースの高さもあるので、セミシャローという表現が適正のような気がします。
ディープというタイプではありませんでした。

フェース面は、エポンらしく美しいです。
このデザインも、これまでのエポンのドライバーで目にしてきました。

『顔』は、まずまずでした。
シャロー&ラージタイプだからでしょうか?
つかまえ系の顔に見えました。
今の主流ともいえる顔です。

そして、顔を見ているときに、日に照らされて、クラウンにカーボンの模様があることに気づきました。
どうやら、クラウンにカーボンが採用されているようです。
最近では、テーラーメイドやキャロウェイなど、大手有名メーカーにも採用されている技術ですが、ようやくエポンにも搭載された・・・。というところでしょうか?
これまでのエポンのドライバーの中では、かなり革新的なモデルといっていいような気がします。
クラウンにカーボンを組み込む目的は、ズバリ『低重心化』で間違いないと思います。
トラディショナルなイメージの強いエポンですが、今回はかなりハイテク感があります。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
見た感じと違う軽量感があり、ちょっと戸惑いました。
ヘッドは大きいですが、全体的には、『やや線の細い』印象をもちました。
装着されている『DERAMAX』という赤いシャフトは初めてで、まだ特徴がつかめていませんが、ちょっと慣れない感じだったので、素振りを多めにしました。
ハードなシャフトかと打つ前は思っていましたが、実際はそんなことはなく、真逆な感じでした。
結構『動く』感じのシャフトです。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
ソールの機能性を感じさせない、自然な構え感です。
少しフェースが左を向いているように見えたのですが、今はこれがノーマルで、対処できるような気がします。
つかまりそうな感じがしますし、フェース面もよく見えたので、球もあがりやすそうです。
顔はちょっとクセのあるタイプですが、エポンらしい高級感があって、目を細めて見ていました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
これまでのエポンには無い、高い機能性を感じさせるドライバーですが、打感はエポンらしくていい感じです。

『音』は、こもった感じはなく、はっきりしていますが、大きくなく、しっかりと振り抜いていくことができました。
インパクトが緩むこともありませんでした。

球はとてもよくあがりました。
つかまりがいいので、『ハイドロータイプ』だと感じました。
構えたときの印象通りでした。
今回は『1』のポジションで試打しましたが、ポジションを変えると、どのような球筋に変化していくのか、興味があります。

『安定性』は高いです。
シビアさは全くなく、オートマチックタイプのドライバーです。
今はイージー系ドライバーがたくさんありますが、このドライバーはまさにそんなタイプだと思いました。
エポンのドライバーはアスリート仕様のイメージも強いですが、昔からシャロータイプでイージー系のドライバーも発表していました。
このドライバーはかなり易しいので、これまでのエポンドライバーの中でも、おそらくトップクラスに入るほどのハードルの低さをもっているような気がします。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
つかまりの良い高めの弾道で、しっかりとキャリーを出していくことができました。
『コスリ系』の球は出にくい感じがしたので、安定して飛ばしていけるタイプだと思います。

『操作性』という点では、正直あまり秀でてはいないように感じました。
操作するタイプではないと思います。
見た目通りの性能で、オートマチック性が強く感じられたので、それを活かしていったほうがいいように感じました。
安定してハイドロー系が打てるので、その魅力を感じながら、易しく打っていくのがいいと思います。

エポンでは珍しい(おそらく初ではないでしょうか?)、調整機能付きのドライバーでとても驚きました。
まさかエポンがこういうタイプを発表するとは思ってもいませんでした。
しかし、これも時代の流れだと思いますし、それだけニーズも高いのだと思います。
今は調整機能付きドライバーが少しずつ減ってきているような気もするのですが、まだまだ健在です。
私はドライバーに調整機能をそれほど求めてはいませんが、必要だと感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

調整機能や溝が『革新的』ではありましたが、全体的な雰囲気や美しさは、これまでのエポンと変わらないので、そこに魅力を感じ、親近感をもつことができました。
ちょっと冒険はしてみるけど、きちんとおさえるところはきっちりおさえている・・・。といったところでしょうか?

エポンのヘッドはかなり高価ですが、今回は調整機能が搭載されているということもあり、さらに高くなっているのでしょうか?
そんなことを考えながら試打をしていました。
イージー系でハードルの低さが魅力的ですが、基本性能もしっかりしているので、エポンファンの方は勿論、調整機能付きドライバーを好まれる方にも試していただきたいと思いました。
2018年02月03日
エポン AF-905 ハイブリッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-905 ハイブリッド のU21 です。

シャフトは ATTAS HY350 です。
ロフトは21度、クラブ長さは39.5インチ、シャフトフレックスはR です。

エポンの新しいハイブリッドです。
ひと目でエポンと分かるくらい、この美しさ・高級感は際立っています。
デザイン的にも、これまでのモデルと大きな違いは無いように見えますが、それがまたいいのかもしれません。
今はハイブリッドもハイテク化が進んで、調整機能が付いたり、色々なパーツが組み合わさったりと複雑化している物もありますが、このクラブはとてもシンプルです。
もちろん前のモデルには無い新たな工夫がされていると思いますが、こうして見る限り、それが見られません。

結構厚みのあるハイブリッドです。
今はドライバー同様、ハイブリッドもシャロータイプが多くなりましたが、このクラブはスタンダードといった感じがします。

ソールが少しだけ凹んでいましたが、これにも重量バランスなど大きな理由があるのでしょうか?

ネックの長さはしっかりとありました。
低重心タイプが多いように思いますが、このクラブは少し重心が高いように見えます。
エポンなので当然ですが、ネックに調整機能は搭載されていませんでした。

こうして見ても、やはりスタンダードな形状です。
適度な厚みがあって、いい感じです。
ディープすぎないので易しそうな雰囲気を醸し出しながら、強い球も打てそうな感じがします。

いい顔をしています。
オーソドックスな感じです。
少しつかまえ系の顔に見えました。

フェース面のデザインはすごくシンプルです。
エポンらしいデザインといっていいかもしれません。
今はフェース面のデザインもメーカーによって色々と工夫されていますが、このクラブはオーソドックスなデザインです。
エポンらしい特徴といっていいのかもしれません。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
シャフトが少し軟らかめではありますが、タイミングもすぐに合わせることができましたし、普通に振っていくことができました。
頼りない感じはしませんでした。
アッタスも久し振りな感じがしますが、ハイブリッド用までラインアップされていて、種類が豊富になっています。
ヘッドメーカー同様、シャフトメーカーの競争も激しいように思います。
シャフトメーカーもたくさんありますが、間違いなく日本のメーカーが世界一優秀だと思います。
素晴らしいメーカーがひとつふたつではなく、たくさん存在していますし、他の国には見られません。
大手有名メーカーのシャフトも素晴らしいですし、それほど有名ではなくても素晴らしいシャフトが日本にはたくさんあるので、どれにしようか、ヘッド以上に迷ってしまいます。
これは嬉しい悩み・贅沢な悩みといえるのかもしれません。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
構えやすいです。
少し『出っ歯』なタイプです。
私の好みとしては、もう少し出っ歯が抑えられているほうがいいのですが、これまでもたくさん経験していますし、気になるほどではありませんでした。
むしろ、これくらいがちょうどいいという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今のスタンダードなハイブリッドの構え感といっていいように思います。
フェース面もよく見えて、球が高くあがりそうです。
ドライバーの大型化は460で収まりましたが、ハイブリッドは少しずつですが、進んでいるように感じます。
このクラブは21度のハイブリッドにしては、大きく見えました。
私はもう少しコンパクト感のあるほうが好きなのですが、この『大顔』に安心感をもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』は、とてもソフトでした。
エポンらしいフィーリングです。

『音』も、聞き慣れた感じの心地いい、耳にもそして周りにも優しい音です。
おとなしめの金属音がエポンらしいですし、この音を聞いているだけでも、クラブに対しての高級感を感じます。

球はあがりやすいです。
タフな感じは全くありませんでした。
今のハイブリッドの中では比較的厚みのあるほうだと思いますし、ヘッドも大きく見えたので、どうかな?と思うところはありましたが、標準的なあがりやすさでした。
しっかりと高さを出していくことができました。

『安定性』は、なかなか高くシビアな感じは全くしませんでした。
大きさが物語るように、寛容で大らかなハイブリッドという印象をもちました。
最近の『オートマ系』クラブは複数のウェイトが付いていたり、形状が複雑になっていたりするものが多くなってきましたが、このクラブはシンプルでありながら、充分な易しさをもっているところが魅力的でした。
ごちゃごちゃしていなくてすっきりしている分だけ、馴染むのも早いような気がします。

『飛距離性能』は、普通だと思いました。
標準的な21度のハイブリッドらしい、飛距離性能をもっています。
ボールがしっかりあがってくれるので、キャリーで狙っていけるタイプです。

『操作性』は、まずまずでした。
大らかな印象のほうが強いのですが、左右に曲げることもできました。
大型サイズのハイブリッドですが、球が逃げることなく、しっかりとつかまえてくれました。
どちらかといえばドロー系のほうが打ちやすいかな?と思いましたが、偏った性能はもっていませんでした。
大型で球のつかまりやすさでラインを出していけるハイブリッドです。

どちらかといえば、ヒッタータイプの方に合いやすいような気もするのですが、決してハードルが高いとは思いませんでした。
性能的にも尖ってなく丸い感じがして、どこかの部分が特出している感じはありませんでした。

高い品質と性能を持ち合わせ、『美』ということにも長けているエポンのクラブは所有欲を満たしてくれるように思います。
エポンのクラブがバッグに入っているだけで、テンションもあがってきます。

私はまだエポンのクラブを購入できていないのですが、私の友人にもエポンユーザーが増えてきました。
量販店などには並ばないクラブですが、やはりいいものはいい・・・。と着実にファンを増やしているのだと思います。

かなり高価なクラブですが、ずっと飽きずに永く使っていけることを考えると、決して高い買い物とはいえないのかもしれません。
安くて低品質のクラブをすぐに買い替えるよりも、高価でもずっと使っていくほうが愛着も湧いてきますし、ゴルフがより楽しくなるように思います。

久し振りにエポンのハイブリッドを試打することができて、とても嬉しく思いました。
いいクラブなので、友人たちにも、このクラブを紹介しようと思います。
2017年12月23日
エポン AF-155 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-155 ドライバー です。

シャフトは FUBUKI V60 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64.5g、トルクは4.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。

久し振りに出会った、エポンのニュードライバーです。
エポンらしい、美しいヘッドです。
高級感もあって、思わず見とれてしまいました。
エポンにチープなイメージは合いません。
いつも目で楽しませてくれます。

ラージサイズのドライバーです。
大きいですが不格好ではなく、全体的に美しく、曲線美がありました。
エポンには強い憧れがありますし、久し振りということでテンションがあがりました。

ネックは少し短めですが、今はよく見られる長さです。

フェース面も、これまでのエポンに見られたデザインになっています。
とても美しくて丁寧な仕上がりです。
こうして見ているだけで、柔らかそうな感じが伝わってきます。
『棘が無い』といいますか、丸みがあってあたりが柔らかそうな印象を受けます。
『木の葉』でいえば、『針葉樹タイプ』ではなく、『広葉樹タイプ』だな・・・。と思いました。

シャロータイプのヘッドです。
今主流の『超シャロー』というタイプではありませんが、ディープというよりは明らかにシャローです。
セミシャローといったところでしょうか?
エポンはディープなイメージが強いですが、これまでもシャロータイプのドライバーに出会ってきました。

顔はちょっと特徴的でした。
エポンにしては大顔な感じがします。
エポンドライバーといえば、どうしてもあの名器『AF-101』の印象が強いので、比較してしまうのかもしれませんが、ラージサイズのドライバーが無かったわけではありません。
それでも、このドライバーは大きく見えました。
ただ、フェースが被って見えないところに好感がもてました。
これまで、こういうタイプは殆どフェースが被っていましたが、このドライバーにはそれがありませんでした。
構えやすそうだな・・・。と思いました。
こういった『クセの無さ』というのも、エポンの特徴といえるのかもしれません。

素振りをしてみても、いい感じです。
クセがなく、タイミングも取りやすいです。
すぐに馴染むことができました。
初めてエポンのドライバーに出会ったときは、ファイヤーエクスプレスのシャフトが挿してあったのですが、その後はクレイジー装着モデルなども試打しましたし、色々なシャフトとの相性も良いのだと、改めて感じました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
大きさが目立ちますが、大味な感じはしません。
むしろ、『柔和さ』といいますか、穏やかな印象をもちました。
顔だけ見ていたときは感じなかったのですが、こうして構えてみると、少しつかまりそうな感じがしました。
フェードよりはドローのほうが、イメージが色濃くでました。
とはいっても、左に不安をもってしまうような構え感ではなく、あくまでも自然に振り抜いていけばいいと感じさせてくれました。
ロフトが10.5度ということもあると思うのですが、球がよくあがりそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
予想していた通りのグッドフィーリングでした。
フェース面を見たときの印象通りでしたし、このフィーリングはエポンで何度も経験してきたように思います。
『らしい打感』といったらいいでしょうか?

『音』も静かで良いです。
フィニッシュまで、気持ち良く振り抜いていくことができました。
エポンらしい音だと思いました。
エポンのクラブに『異音』はありえないと思っています。

球はあがりやすくて、イージーでした。
タフさは全く感じませんでした。
高弾道タイプで、キャリーもしっかり稼ぐことができました。
結構スピンも多い感じで、浮力がありました。

『安定性』も高く、イージーでした。
ラージサイズドライバーらしい、易しさがありました。
スイートエリアも広めで、シビアさは全く感じませんでした。
今のドライバーの多くが、ウェイトが付いていたり、調整機能が付いていたりしますが、このドライバーにはそれがありません。
とてもシンプルです。
しかし、大らかさのあるドライバーです。
球がブレる感じはしませんでした。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
これまでもエポンと同様の、高い性能をもっていました。
ソフトなフィーリングで気持ち良く振っていけるのもいいと思います。
これまでのモデルよりも飛距離性能が伸びたという感じは正直しなかったのですが、易しく飛ばしていけるところが、このドライバーの長所だと思いました。

『操作性』という点では、この大きさなので、大らかさのほうが少し勝ってしまっている感じがしましたが、少し左右に曲げることができました。
ラージサイズですが、球はしっかりとつかまってくれました。
それは、私がフッカーということもあると思いますし、装着されているシャフトの影響もあると思いました。
フェードヒッターの方にも合いやすいのではないでしょうか?
スライスを抑制してくれるドライバーだとは思いませんでしたが、このクセの無さと寛容さが大きな武器になるように感じました。

今はウェイトが付いているドライバーのほうが、このように何も付いていないドライバーよりも多いように思います。
なので、このドライバーに物足りなさを感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このドライバーの安定性は確かなので、是非試していただきたいと思いました。

ウェイトの効果は高いですが、このように無くても高いポテンシャルが期待できるドライバーもあるのだと、改めて実感しました。

シャロータイプだけどシャロー過ぎない。
美しくてカッコいいけど気難しいタイプではない。
そんな特長をもったドライバーです。

易しく飛ばしていきたいけど、美しくて所有欲を満たしてくれるドライバーを使っていきたい・・・。という方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
エポンというだけで、一目置かれるような気がします。

久し振りにエポンのニュードライバーに出会うことができ、楽しい時間を過ごすことができました。
2016年11月06日
エポン PersonalLIMITED EDITION アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン PersonalLIMITED EDITION アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

エポンのカッコいいアイアンです。
ポケキャビは、これまでも試打したことがあるのですが、このような『黒染め』は初めてです。
エポンのクラブを試打して、まだ数年しか経っていないので、詳しいことは分かりませんが、おそらく『エポン初』ではないでしょうか?
シブさがあって、とてもいい感じです。
普通のメッキタイプのアイアンやウェッジもいいですが、黒染めのアイアンやウェッジも好きです。
新品のときもいいですし、使い込んでいけば、さらにいい『味』が出てきます。
プレイヤーの『色』といいますか、特徴がクラブに現れやすいように思います。

形状的にはオーソドックスなポケキャビといったところです。
最近はポケキャビも、色々なタイプが増えてきて複雑化していますが、このアイアンはとてもシンプルです。
異材もコンポジットされていないようですし、アクセサリーのような物も見られません。

彫りの深さはたっぷりあります。
最近のポケキャビは彫りの浅いタイプも見られるようになりましたが、このアイアンはオーソドックスな・・・。といいますか、『深さ』がありました。
アイアンやウェッジは見た目で、そのクラブの性能を計り知ることができますが、このアイアンは重心が深そうです。
重心は深そうですが、厚くボテッとしていないところに好感を持てますし、そういったところが、さすがエポンといった感じがします。

適度なソール幅でした。
こうして見る前は、もっとワイドな感じを予想していたのですが、そうではありませんでした。
私はワイド過ぎるアイアンを苦手に感じるところがあるのですが、これくらいの幅ならば打ちやすそうな感じがします。
全体的に丸みを帯びていて、シャープというよりは、滑らかな印象をもちました。
最近の、他のアイアンには見られない、独特の質感がありました。

リーディングエッジは、とても滑らかに削られていました。
今は多くのメーカーがリーディングエッジを削っていますし、それがはっきりと分かるようにしていますが、このアイアンはそれらとはちょっと違っていました。
削りは見られるのですが、それが大袈裟でもなく、削った部分とそうでない部分との『境界』も滑らかです。
抜けの良さも感じさせますが、それ以上にプレイヤー自身が使い込んでいって、よりいい角度に仕上げていけそうな感じがします。
プレイヤーがクラブに合わせるのではなく、あくまでもプレイヤーにクラブを合わせるべきだと思うのですが、このようなアイアンはいい形でプレイヤーに馴染んでくれそうな感じがします。
それは『軟鉄アイアンの特徴』といっていいと思います。
プレイヤーの個性や特色といったものを、上手く吸収してくれそうな感じがします。
対してステンレス系のアイアンは、パッとはねのけてしまいそうに感じることもあります。
ステンレス系のアイアンが良くないというのではなく、あくまでも『素材の特色』といいますか、雰囲気によるものなのですが・・・。

ネックの長さは適度にありました。
長いというよりは、やや短めな感じがしますが、今のアイアンの中では標準的なほうだと思います。
これまでもよく見られた、『頭でっかち』なタイプのアイアンでないのがいいな・・・。と思いました。
重心が低すぎず、適度な高さを維持しているように見えます。
こうして見ても、少しグースが効いているのが分かりました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
シンプルで美しいフェース面です。
独特な感じがしました。
いい意味での『枯れた感じ』といったらいいでしょうか?
使い込んでいけばいくほど、いい味が出そうですし、柔らかそうな雰囲気がありました。
『上書きの楽しさ』といったらいいでしょうか?
『打球痕』が、いい感じで残ってくれそうだな・・・。と思いました。
一番下のスコアラインは白く塗られていました。
最近のアイアンでは、よく見られる工夫です。
1本だけでなく、2本塗られているアイアンも珍しくありません。
私は無いほうが好きなのですが、この白い線があったほうがラインを出しやすいという方も多いのではないでしょうか?
メッキタイプのアイアンに白い線を入れるよりも、このように黒いフェースに白い線があるほうがよく目立つので、効果はより大きいと思います。

このエポンのオリジナルグリップは、もうすっかりお馴染みです。
とてもソフトなフィーリングです。
アイアンに適したグリップだと思います。

トップラインは適度な厚さでした。
ほんの少し厚いかな?と思いましたが、気になるほどではありませんでした。
易しさを感じさせるアイアンですが、構えやすさにも気を配っているように見えました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
グースは少し利いていますが、それが滑らかになっていますし、どちらかといえば弱い感じもします。
ラインも出しやすそうです。
黒いヘッドだと引き締まって見えますし、ボールの白さが際立って見えます。
『色の対比』がいいな・・・。と思いました。
ヘッドも大きすぎないので、ボールが大きく見えました。
私は普段、『ターゲット9割』『ボール1割』を意識して構えているつもりなのですが、今日は少しボールの割合が多くなってしまうかな?と思いました。
『ターゲット7割』『ボール3割』くらいで構えてみようかな?と思いました。
スコアラインの『一本線』が少し気になりましたが、特に苦手に感じることはありませんでした。
これまでもたくさん経験しているからだと思います。
私はウッド系のクラウンマークもそうですし、アイアンのスコアラインの線も無いほうが好きです。
何だか限定されてしまうような感じがして、少し窮屈に感じることがあります。
ただ、それは私が『曲線』をイメージしたいからなのかもしれません。
『真っ直ぐな線(直線)』をイメージしたい方は、このような工夫があったほうがいいのかもしれません。
全体的にはとても好感のもてる構え感だったので、リラックスすることができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
心地いいフィーリングです。
厚み感はそれほどなく、厚みで押していける感じとはまたちょっと違いますが、『球当たりが優しい』といいますか、ボールに優しくコンタクトしてくれる感じがしました。
雑な感じのフィーリングではありませんでした。

『音』も好感がもてました。
軟鉄らしい、『優しい音』でした。
方向性と距離感を感じとりやすい音です。

球はあがりやすくて、イージーでした。
黒いヘッドで精悍さがありますが、性格の尖ったアイアンではありません。
ポケキャビらしい、『充分な易しさ』がありました。
大顔タイプではないので、敷居が高そう・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、親しみやすい部分がたくさんあるので、敬遠すべきではないと思います。

『安定性』も、いい感じでした。
ポケキャビらしい『物理的な易しさ』に加え、『構えやすさ』があるので、とても易しく感じました。
物理とフィーリングのバランスが取れているように感じました。
ポケットキャビティの長所である寛容さがあり、大らかなタイプでありながら、イメージが出しやすいので、ラインを出しやすく、実戦でも武器になるな・・・。と思いました。

『飛距離性能』は、まずまずでした。
最近の同じようなタイプのアイアンと比べると、それほど飛距離を追求するタイプのアイアンではないのかもしれません。
決して飛ばないタイプだとは思いませんでしたが、『適度な飛び』という言葉が合っているかな?と思いました。
最近の『ディスタンス系アイアン』の殆どが、このアイアンのようなポケキャビタイプです。
飛びに秀でたアイアンが多くなりました。
ドライバーのように飛距離を争うような時代に入っているのかもしれません。
アイアンに飛びを求めておられる方はたくさんいらっしゃるかもしれませんが、それほど求めていない。7番アイアンらしい距離があればそれでいい・・・。という方には合いやすいのではないでしょうか?

アイアンの飛びが凄くなって数年が経ちましたが、距離が出ることへの『反動』といいますか、デメリットを感じておられる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
ゴルフが難しくなった。自分の距離感とアイアンの飛距離性能がマッチしないので、狙いづらくなった。以前よりゴルフが複雑になってしまった・・・。など、様々な弊害も出ているのではないでしょうか?
私の周りでも、ディスタンス系アイアンから、ノーマル系アイアンに戻す動きがずいぶん前から出ています。
調子を戻している人が多いです。
アイアンはあくまでも『狙うクラブ』だと私は思っています。
ゴルフはスコア(打数)を競うスポーツである以上、『飛びすぎない』ことも性能の一部だと思います。

『操作性』は、まずまずでした。
曲げることも普通にできました。
変なクセは感じられず、左右へも同じように対応してくれました。
マッスルバックやハーフキャビティのような敏感さはありませんが、こちらの思いが伝わりづらいアイアンだとは思いませんでした。
ある程度の『ハンドルの遊び』があり、そこに易しさを感じることができました。

すっきりしたポケキャビだな・・・。と思いました。
とてもシンプルなアイアンだと思いました。
ポケットキャビティらしい易しさはあるのですが、ゴチャゴチャした感じがなくて、好感がもてました。

余計な物が付け加えられていない、純度の高いポケキャビといったらいいでしょうか?
私はこれまでたくさんの『機能性アイアン』と出会い、その都度『ハイテクさ』や『様々な工夫』などを感じるのですが、その反面、こちらのイメージがクラブに浸透しづらいと感じることも多いです。
『他人行儀』で試打していることも多いような気がします。
その点、このアイアンは気持ちを乗せていける感じがして、好感がもてました。

クラブはゴルファーにとっての大切な相棒である以上、やはりこちらのイメージを伝えていきたいと思います。
『二人三脚』でスコアを作っていきたいと思っています。
フィーリングなどの感性の部分はあまり重視しなくて、とにかく易しくて飛距離が出るアイアンが欲しい。という方もいらっしゃると思います。
しかし逆に、易しいアイアンが欲しいけど、ラージサイズは苦手だ。
飛びすぎるアイアンよりも、『適度な飛び』『らしい飛び』をするアイアンが好きだ。
という方には、是非試していただきたいと思いました。

エポンは高級なイメージがありますし、上級者の方も多く使っておられます。
なので、このアイアンも敷居が高そう・・・。と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際はそんなことはなく、ポケキャビらしい易しさが充分感じられるアイアンです。
易しさだけでなく、『自然な構えやすさ』『飛びすぎない』『フィーリングが良い』などの長所があります。

LIMITED EDITION という名前なので、限定モデルなのかな?と思いました。
以前パーソナルというアイアンを試打したことがあります。
このアイアンは限定モデルでした。
マッスルバックは敷居が高いところがあり、それほど多くの支持を集めづらいところもあるので、限定モデルなのも仕方ないかな・・・。と思うところもあるのですが、このアイアンはとても易しいですし、性格が尖っていません。
『易しすぎない』というところも、大きな魅力です。
程良い『さじ加減』ができているので、好感がもてました。
2016年10月20日
エポン Tour Wedge

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン Tour Wedge です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2 です。

エポンの新しいウェッジです。
まさか今日、エポンの新しいクラブに出会えるとは思っていなかったので、少し驚きました。
嬉しい驚きです。
大手有名メーカーなどは、ニューモデルの発売時期が大体決まっていることが多いですが、地クラブメーカーはそうでないことが多いように思います。
特にエポンは不定期な感じがして、発売の時期が分かりづらいことが多いです。
今日は思いがけず、エポンのクラブに出会うことができたので、気分もあがってきました。

シャープでシンプルなウェッジです。
少しだけ小顔な感じがします。
エポンのウェッジは元々、『大顔』のイメージはないのですが、このニューウェッジはこれまでの物よりも、少し小振りに見えました。
微妙なニュアンスを出していきたいウェッジは、大顔過ぎるとイメージがボヤけてしまうこともありますし、難しく感じることもあります。
なので、小顔タイプが易しく感じます。
このウェッジは、とてもいい雰囲気がありました。

トゥ側にある、小さなエポンマークがカッコいいです。
控えめなところが、とてもいいです。
以前試打した パーソナル というアイアンを思い出しました。
パーソナルはとても印象深いアイアンだったのですが、初めて試打して、もう4年以上経ったのかと思うと、月日の流れがとても早く感じられます。
あのアイアンは『数量限定モデル』でしたが、このウェッジはどうなのでしょうか?

完全なるフラットバック構造です。
アイアンと違い、ウェッジはフラットバック構造になっていることが多いですが、このウェッジはメーカー名やモデル名も刻印されていません。
エポンマークのみです。
こういったデザインだからこそ、逆に存在感を増しているように思えてきます。
シンプルなクラブには、どうしても惹かれます。
自分の色に染めたい・・・。という欲求が出てきます。

トップラインの厚さは適正です。
厚くもなく薄くもなく・・・。といった感じです。

ソール幅は広めでした。
最近のウェッジは広めの物が多いように思いますが、そういったことも含め、ワイドなタイプといえると思います。
ワイドソールを好まれる方は、親近感をもちやすいのではないでしょうか?
トゥからヒールにかけてテーパーになっているのではなく、ストレートに近いタイプです。
ソール全体が丸みを帯びていて、突っかかることなく、よく滑ってくれそうな印象をもちました。
『接地面積』が少なくて、綺麗に抜けてくれそうな映像が浮かんできました。
ウェッジのソールにも色々とあって、振り抜くときに『アクセルを踏むのをイメージできるタイプ』と、逆に『ブレーキが掛かってしまうのをイメージしてしまうタイプ』があります。
このウェッジは前者です。
ドライバーからパッティングまで、全て『加速しながら』打つものなので、アクセルを踏むイメージがもてるウェッジは好きです。
なので、このウェッジのソールは好感がもてました。

バンスは結構利いている感じがしましたが、トレーリングエッジが大きく削り込まれていました。
よく目立ちます。
バンカーのときにバンスを最大限活用しながらも、普通のアプローチのときに、開きづらくならないように配慮されているのではないかな?と思いました。
私はウェッジを開いて使うことが多いので、こういった工夫には魅力を感じます。
特にヒール側が大きく削られていたので、好感がもてました。
ハイバンスがあまり気になりませんでした。
今のウェッジは、このようにソール形状に色々な工夫が施されているものが多くなりました。

リーディングエッジは削られていませんでした。
今では少数派といっていいかもしれません。
今のクラブはウェッジだけでなく、ドライバーなど他の番手でも、まるで『至れり尽くせり』といった具合に、様々な工夫が施されています。
クラブというよりも、メーカーが私たちゴルファーに歩み寄ってくれている感じがします。
しかし、このウェッジにはそういったところは見られません
最小限度の工夫はするけど、あとはプレイヤー自身が使い込んでいって自分の物にして欲しい・・・。という、メーカーの思いがあるように感じられます。
『ツンデレ』ではないですが、こういったプレイヤーに委ねるところを残しておいてくれると、好感度も増します。
『追いかけたい願望』に近いのかもしれません。
こちらが追いかけたいのに、向こうから近寄ってくると、少し距離をとりたくなる感じに近いのかもしれません。
最初から何でも至れり尽くせりよりも、自分自身の形にするといいますか、自分自身の色に染めていきたい・・・。という思いがあります。
今は、リーディングエッジが削られて抜けのいいウェッジやアイアンが多いので、それらを使い慣れておられる方は、少し不安に感じられるかもしれません。
しかし、ちょっと前までは、こういうタイプが『当たり前』のように存在していましたし、特別気にすることはないように思います。

ネックの長さは適度にあって、好感がもてます。
かなりのロングネックだとは思いませんが、ウェッジであれば、最低これくらいの長さはキープして欲しいという長さがあるので、いい印象をもつことができました。
上から押さえ込みながらスピンを効かせていきたいので、どうしてもある程度のネックの長さを求めたくなります。
自分ではスピンを掛けたつもりでも、途中でほどけてしまっては何にもなりません。

フェース面には、ちょっと変わった工夫がされていました。
これまで見たことがないようなタイプです。
エポンのアイアンやウェッジに、ミーリングなどのイメージは全く無かったので意外でした。
指で触れてみると、『ギザギザ感』は無かったのですが、ややザラザラした感じがありました。
『角張っている』感じではなく、あくまでも『丸みを感じさせるザラザラ感』でした。
期待できそうな工夫だな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
構えやすいです。
オーソドックスな顔をしていました。
柔らかそうな感じが伝わってきました。
マニュアルタイプの構えやすさがあるのですが、何ともいえない大らかさのようなものもありました。
イメージははっきり出せるけど、『トゲトゲ』していない・・・。といいますか、『まろやかさ』のある顔をしているな・・・。と思いました。
適度に小顔なので、ボールとの大きさのバランスもすごくいいと思いました。
グースが弱いタイプなので、球を拾いやすそうに感じました。
強いグースを好まれる方には、少し構えづらいところがあるかもしれません。
ラインのイメージもはっきりと出せたので、とてもリラックスすることができました。

58度のウェッジなので、開いて構えてみました。
いい感じです。
開くことへの不安はありませんでした。
バンスは利いていますが、開きやすさを邪魔している感じはしませんでした。
トレーリングエッジの大きな削りが効いているような気がします。
ソールを丸く使っていけるのがいいと思いました。
丸く使っていけるので、開き加減を微妙に調節できます。
『3段階』『4段階』・・・。ではなく、『無段階の調整能力』といったらいいでしょうか?
微妙なニュアンスも出しやすいです。
ロブショットのイメージも色濃く出せました。
ほぼ真上に向かって打つような、『高さと重さで止める球』のイメージも出せました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
かなりいい感触が手に残ります。
フェース面が仕事をしてくれているのか、 『ボールの乗っかり』がとてもいいと思いました。
『乗せて運ぶ』ことがしやすいフィーリングです。

スピン性能はなかなか高いです。
強烈に止まるとか、バックスピンが効きすぎる・・・。ということではないのですが、ボールをよく止めてくれました。
フェース面の工夫がよく効いているのかもしれません。
ポンポンポン・・・。と、自分のタイミングといいますか、自分の止めるイメージと合致しやすい止め性能・・・。といったらいいかな?と思いました。
強烈に止まることも無い代わりに、スピンがほどけてダラダラと流れてしまうようなこともなく安定していました。
計算しやすいスピン性能だな・・・。と思いました。
実戦向きな感じがしました。
ロブ系のショットでも、ボールがいい感じに乗ってくれるので、フィーリングが出しやすいです。
いい感じの『フェース面とボールとの摩擦感』があるな・・・。と思いました。
今日は練習場のマットの上からでしたが、実戦でもおそらく芝やラフと喧嘩することなく、上手く折り合いをつけてくれそうだな・・・。と思いました。
『逆目のライ』で試してみたいです。

球はとても拾いやすいです。
打ち出しの角度も自然な感じで、イメージに合いやすいです。
球を拾うタイミングが常に一定な感じで、まとめやすいと思いました。

『安定性』という点では、今はキャビティタイプのウェッジも増えてきているので、それらと比べると正直さはあるのかもしれません。
ミスヒットに対する寛容さという点では、それほど大きくはないのかもしれません。
しかし、このようにロフトの寝ているクラブはキャビティタイプではなくても、ある程度の易しさを感じられると思いますし、神経質にならなくてもいいように思います。
それよりも打感がダイレクトに伝わってくるので、その『触感』を頼りに、ショットの精度を高めていけそうに感じます。
ラインがとても出しやすいですし、難しいと感じることはありませんでした。

『距離感』はとても合いやすいです。
ゴルフは『距離感を競うスポーツ』という一面もあると思いますし、特にウェッジは『距離感が命』といえる部分があると思います。
イメージよりも飛びすぎるウェッジに、何の魅力も感じません。
次に難しいアプローチが残るだけです。
『飛びすぎない』というのも、大切な性能の一部だと思います。
出球の高さも合いやすく、『球の乗り』がいいので、安心してターゲットを狙っていくことができました。

『操作性』はとてもいいです。
色々と細工をして遊ぶことができました。
反応のいいウェッジですが、どちらかといえば『大きな細工』ではなく、『中くらいから小さい幅での細工』に適しているのかな?と思うところもありました。
何となくですが、『セミ・オートマチック』のような印象も受けました。

このウェッジをパッと見て、とてもカッコいいウェッジだな・・・。と思ったのですが、そのいい印象のまま試打を終えることができました。
エポンのクラブは魅力的な物が多いですが、このウェッジもその魅力的なクラブの仲間に入ります。

仕上げもピカピカ光るミラー仕上げでないところも気に入りました。
このような落ち着いた感じの仕上げだと、より集中しやすいです。

派手さは全く無く、地味な感じもしますが、かなり工夫されていて機能的なところもありました。
『感性を邪魔しない機能性』といったらいいでしょうか?
全て受け入れられる感じです。

私の友人の中に、レフティの人がいます。
その人が最近エポンにすごく興味を持っているのですが、レフティ用も用意されているのかな?と思いました。
もしそうだとしたら、このウェッジを勧めてみたいな・・・。と思いました。
彼の喜ぶ顔が見られそうです。

私はエポンのクラブに魅力を感じながら、まだ購入できていないので、早く購入することができたらいいな・・・。と、常に思っています。
『オールエポン』でゴルフ場に行ったら、ずっとテンションが上がりっぱなしだろうな・・・。と思いました。
そうするには、一体いくらのお金が必要なのか?と思うと、少し怖い気もしますが・・・。

このシンプルな外見は、別の角度から見ると、難しそうな印象を与えてしまうかもしれません。
易しくなるような工夫がされているようには見えないかもしれません。
アイアンのマッスルバックが敬遠されることもあると思いますが、それと同じくらい、この完全なるフラットバック構造に敷居の高さを感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしウェッジはロフトが寝ているので、元々大きくは曲がりづらいですし、易しく感じられる部分もたくさんあると思います。
特に顔がいいと、易しさは何倍にもなります。
そして打感がいいから、それが長く続きます。
フェース面の工夫による『適度なスピン性能』も、いいところだと思います。
シンプルではありますが、決してシンプルなだけではない、クラブ(ウェッジ)に求められる機能がギュッと詰まっているように感じました。
エポンユーザーの方はもちろん、『初エポン』を何にしようか?と迷っておられる方がいらっしゃったら、このウェッジから始めてみる・・・。というのも、ひとつの方法ではないでしょうか?
2016年07月06日
エポン AF-205 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-205 フェアウェイウッド の3番です。

シャフトは FUJIKURA Speeder FW です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は73.5g、トルクは3.2、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は338g です。

久し振りに出会った、エポンの新しいフェアウェイウッドです。
これまでのモデルと大きな違いは見られないような気もするのですが、エポンらしい美しさ・高級感が漂っています。
エポンのクラブに出会うといつも、贅沢な気分になります。
こうして見ているだけで、いい目の保養ができます。
以前試打した203によく似ているので、後継モデルということでいいのだろう・・・。と思いました。

オーソドックスな形状です。
最近のFWはシャロー系が多いですし、このクラブもそのようになっていますが、それほど極端ではありません。
程良くいい感じに整っているように見えます。

ネックは短めですが、今のFWの中では標準的といえるかもしれません。
調整機能も付いていなければ、ウェイトも見られません。
たくさんの『付属品』だらけのクラブが今はたくさんありますが、このシンプルさに魅力を感じました。
ピュアな感じがします。
クラブに調整機能を求めておられる方には物足りないところかもしれません。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ凹みが見られました。
これは微妙な重心設計によるものでしょうか?
それともデザインに過ぎないのでしょうか?
こういった工夫は、これまでも見られました。

セミシャローといっていいでしょうか?
今はもっとシャローな物が多いので、少し厚みがあるようにも見えるのですが、ディープというほどでもないと思いました。
シャローな印象のほうが強いです。
実際に見比べてみないと詳しいことは分かりませんが、前のモデルの203よりも少しシャローな感じがします。

エポンらしく、いい顔をしています。
変なクセの無い、シュッとした感じがします。
いかようにも対応してくれそうな雰囲気があります。
『エポン顔』といっていいように思います。
独特の丸っこさとシャロー感がありました。
バルジがシャープな印象を受けました。

素振りをしてみても、なかなかいい感じでした。
シャフトもよく走るタイプです。
こういうタイプはあまりタメずに、すっと穏やかに解放する感じがちょうどいいような気もします。
タイミングもすぐに整いました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
とても構えやすいです。
これまで何度も出会ってきたエポンらしい構えやすさです。
フェースが被っているようには見えませんでしたが、つかまりやすそうな印象を受けました。
右に逃がすというよりは、つかまりやすいイメージのほうが、色濃く出ました。
ボールとの大きさの対比も、いい感じです。
ティアップして打つときと違い、直打ちはヘッドが大きすぎると難しさを感じることもありますし、違和感につながることもあります。
イメージが出ないこともあります。
しかし、このクラブにはそういったマイナス的なことは感じませんでした。
ちょうどいい感じの大きさです。
私はもう少し小顔でもいいと思いましたが、この大きさでも全く不満はありません。
スプーンではありますが、球がよくあがりそうだったのでティアップせず、このまま直打ちで試してみることにしました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでとても良いです。
エポンらしいフィーリングです。
これまでエポンのFWやドライバーを試打してきているので、このようなフィーリングを予想していたのですが、その予想通りのグッドフィーリングでした。
ソフトですが、ボヤけた感じはなく、しっかりと球の質感を感じとることができました。
コントロールしやすい打感だと思いました。

『音』も好感がもてました。
はっきりしていますが、大きすぎずちょうどいい感じです。
気持ち良く振り切ることができました。

『安定性』という点では、平均的だと思いました。
シビアさは感じませんでしたが、『高い直進性』とか『曲がりにくい』というタイプではないと思いました。
ある程度の『正直さ』があり、『易しさ』とのバランスが取れているように感じました。

『球のあがりやすさ』は、良いです。
直打ちでも充分あげてくれました。
タフな感じはしませんでした。
球も拾いやすいですし、構えたときの出球のイメージと合っていました。
先が動く感じのシャフトが装着されているのも、大きく関係していると思います。
タフさは感じないですが、あがりやすさを強調したFWではないと思いました。
あがりやすさ・曲がりにくさということでいえば、もっと秀でているFWは他にもたくさんあると思います。
易しさを追求したタイプではないですが、『極端過ぎない』のがいいと思いました。
こういったところも、エポンの魅力といえるような気がします。
ある程度の機能はクラブに持たせているけれど、それが行きすぎていなくて、後はプレイヤーに委ねている感じ・・・。といったらいいでしょうか?

『飛距離性能』は、いい感じでした。
エポンらしいレベルの高さを感じました。
ボールも力強いです。
シンプルな作りになっていて、余計な雑味が無い分、それが飛距離にもつながっているのではないかな?と思いました。
私はこれまでもエポンのドライバーやFWのシンプルなヘッドで、高い飛距離性能を体感してきました。

『操作性』は、まずまずだと思いました。
それほど敏感に反応するタイプではないように感じましたが、左右へ曲げるのも、そつなくこなしてくれました。
細工をしていくというよりは、できるだけ自然に振り切りたい感じがしました。
私がフッカーということもありますし、装着されているシャフトも関係していると思うのですが、スライス・フックでいえば、フックのほうが少し易しいような印象を受けました。

シンプルで美しさがあり、フィーリングや飛距離性能に長けたFWです。
エポンらしい、いい雰囲気がありました。
ブランドイメージを損ねていないので好感がもてますし、安心できます。

こうしてシンプルなヘッドで高い飛距離性能を実感していると、改めて調整機能やウェイトは『補助機能』に過ぎないのだと思いました。
もちろん、プレイヤーに合わせて微調整が容易にできるのはとても画期的なことだと思いますが、それが全てではないのだと思いました。

中には無理に調整機能を付けてしまったせいで、飛距離性能などが犠牲になっているようなクラブもありました。
そういったクラブにはあまり魅力を感じませんが、もちろん調整機能やウェイト付きのクラブで素晴らしい物もたくさんあります。
それは調整機能によって基本性能が犠牲になっていないクラブです。

調整機能付きクラブを使っているけど、どのポジションが一番自分に合っているのか分からない・・・。という方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
その日の体調などにもよって違うと思いますし、変えすぎることによって、また余計な迷いのようなものが生じてくるのかもしれません。
そういったときに、あえてこのような『何も無い』クラブで球を打ってみることも有効なのかな?と思いました。
その人に合ったヘッドとシャフトの組み合わせ。
そしてスペック。
そういったことが大切なのだと改めて感じました。

このエポンの新しいFWは、エポンらしく美しさとフィーリングの良さが素晴らしいと思いました。
『易しすぎない』ということも、これまでのエポンユーザーの方のハートをキャッチするのではないでしょうか?
他のメーカーのFWのような『ハイテク感』はないのですが、このシンプルで美しく造られていることこそが『ハイテク』なのだと思いました。
機会があれば、また何度でも試打したいフェアウェイウッドです。
このクラブのおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。
2015年12月05日
エポン AF-105 ドライバー & AF-101 ドライバー

<左>AF-105 <右>AF-101
今日は、この2本のエポンのドライバーを同時に試打する機会に恵まれました。
試打したドライバーは、AF-105 と AF-101 です。

<上>AF-101 QUADRA FIRE EXPRESS 65
<下>AF-105 ATTAS G7
<左>AF-105 のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.8、キックポイントは中調子 です。
<右>AF-101 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は69g、トルクは3.7、キックポイントは先中調子 です。

<左>AF-105 <右>AF-101
エポンの最新ドライバーと、『名器』の共演です。
エポンのドライバーで初めて手にしたのが、AF-101だったのですが、とても衝撃を受けました。
今でもエポンといえば、このドライバーのことを思い出します。
最新モデルのAF-105を試打したときに、101にすごく似ているな・・・。と思っていたので、いつか打ち比べてみたいと思っていました。
今日はその願いが叶って、とても嬉しく思いました。

<左>AF-105 <右>AF-101
こうして見比べてみても、やはりすごく似ています。
細かいデザインの違いはありますが、かなり近い存在といっていいように思います。
どちらも美しさと質感の良さが際立っています。
それでいて、飛距離性能が優れているのだから、まさに『美』と『力』を兼ね備えたドライバーといえるのかもしれません。

<左>AF-105 <右>AF-101
ネックの長さは大きな違いはないですが、ほんの少しだけ101のほうが長く見えました。

<上>AF-105 <下>AF-101
105のフェース面を見たときに、101にすごく似ているな・・・。と思っていたのですが、こうして見比べてみても、その通りでした。
ただ、スコアラインの数が違います。
5本の101に対して、105は7本あります。
とはいっても、ここの部分でヒットするわけではないので、あまり気にしなくてもいいかな?と思いました。

<左>AF-105 <右>AF-101
顔も、かなり似ています。
しかし、こうして見比べてみると、105のほうが、少しだけヘッド後方が伸びていました。
こういったところはいかにも『今のドライバー』といえるのかもしれません。

AF-101

AF-105
ボールを前にして構えてみても、どちらもとても構えやすいです。
いいイメージがどんどん湧いてきましたし、リラックスして構えることができました。
やはり、極上のドライバーを構えているだけで、気持ちの入り方が違うな・・・。と思いました。
1つだけでもそうなのに、こうして2つ同時に試打することができるのはとても贅沢なことだと思いました。
試打を開始しました。

<左>AF-105 <右>AF-101
『打感』はどちらもとても良くて、優劣がつけられませんでした。
柔らかさの中に『しっかり感』があります。
硬くはなく、かといってボヤけた感じのフィーリングでもありません。
球の質感をはっきりと感じとることができました。

<左>AF-105 <右>AF-101
『あがりやすさ』という点では、ロフトもシャフトも違うので比較できませんが、今日の段階ではやはり105だと思いました。
どちらもタフ過ぎず、かといって無駄にあがるタイプではありません。
しっかりと振っていけるタイプです。
『安定性』という点では、ほんの少しだけ105かな?と思いましたが、大きな差はありませんでした。

<左>AF-105 <右>AF-101
『飛距離性能』はどちらもハイレベルで優劣がつけづらいです。
もちろん最新モデルの105のポテンシャルの高さを感じましたが、101も『色褪せない高性能』をもっています。
強烈な飛びは健在です。
今日はシャフトもロフトも違うので、正確な打ち比べはできていないのですが、おそらく同じシャフトとロフト・長さであっても、101が見劣りすることはないだろう・・・。と思いました。
こういった『色褪せない』『長く使っていける』というところが、エポンドライバーのいいところなのかもしれません。
『操作性』はほんの少しだけ101のほうが、反応がいいかな?と思いましたが、これも大きな違いではありませんでした。
こうして打ち比べてみて、やはり105は101にすごく似ているな・・・。と思いました。
103なども含め、これまで試打してきたドライバーのなかで、105が最も101に近いと思いました。
私はまだエポンのキャップしか購入できていませんが、できれば廃番になる前に105を購入したい・・・。と思いました。
とはいっても、私のエースドライバーはCRZ435で、これが変わることはありません。
しかし、エポンも良い相棒として迎え入れたくなりました。
かなり高価なドライバーなので、とても贅沢な望みであるのは間違いありません。
2015年11月07日
エポン AF-105 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-105 ドライバー です。

シャフトはATTAS G7 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.8、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

EPONのニュードライバーです。
試打をするときはいつも行き当たりばったりで、計画性が無いのですが、思いもかけずEPONのニュードライバーに出会うことができて、気持ちが高ぶってしまいました。
胸の鼓動が抑えられません。
EPONはニューモデルが発売される時期が他のメーカーと比べ、イレギュラーな感じもするのですが、今日は運良く出会うことが出来てラッキーだな・・・。と思いました。
初めて試打してからすごく魅了されているメーカーなので、ドキドキしました。
私はこれまでずっとエポンのユーザーになりたいと思っていたのですが、ようやくなることができました。
とはいっても、キャップを購入したに過ぎないのですが・・・。
エポンのキャップを被って、コースや練習場に行っています。
嬉しくてたまりません。

シャロー系のドライバーが今は圧倒的に多いですが、このドライバーはディープなタイプです。
エポンもシャローなドライバーを発表していたこともありますが、基本的にはディープな印象のほうが強いです。
私にとって、AF-101は特別な存在です。
今のドライバーはチタンが殆どだと思いますが、同じチタンでも『千差万別』といいますか、色々なタイプがあります。
質感なども違っていて、美しいものもあれば、そうでもないものもあります。
このドライバーは、これまでのエポンドライバーと同じく、とても美しいです。
さすがエポンといった感じがします。
金属(特にチタン)を知り尽くしているメーカーといったらいいでしょうか?

ネックの長さは少し短く見えましたが、今のドライバーの中では平均的なほうかもしれません。
調整機能が付いていない、このシンプルなヘッドに魅力を感じます。
それにしても美しいな・・・。と思いながら、しばらく見つめていました。
目で楽しめるドライバーです。
打つ前に、既に得することができている感じがします。
気持ちもどんどん盛り上がってきました。

全体的な形状などでも感じていたのですが、このフェース面のデザインがAF-101によく似ているな・・・。と思いました。
以前試打したAF-103も似ている感じがしましたが、このフェース面のデザインとは違っていました。
AF-105は、AF-101の復刻版なのかな?と思いました。
数年前に初めてAF-101に出会い、その魅力にとりつかれ、是非購入したいと思っていたのですが、かなり高価なヘッドですし、小遣いが貯まる前に廃番になってしまったので、悔しい思いをしていました。
なので、メーカーが私のようなAF-101のことを忘れられないゴルファーの為に極力AF-101に近づけてニューモデルを発表してくれたのかな?と勝手に思ってしまいました。

今はシャロー系が圧倒的に多いので、このドライバーはディープタイプといっていいと思います。
しかし、昔のドライバーを体験している私には『セミディープ』といったほうが近いような気がします。
1つ確実にいえるのは、このドライバーは『どの角度から見ても美しい』ということです。

すごくいい顔をしています。
やはりAF-101に似ているな・・・。と思いました。
この高級感あふれる顔と、美しい丸みが私の脳を揺さぶってきます。
これから、このドライバーで球を打つことができるんだ・・・。と思うだけで、ワクワクしてきます。
子供の頃、初めて遊園地に行って、何に乗ろう?という時と似ている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
大人になった今では、遊園地に行くことはないですし、今の遊園地について知らないことも多いのですが、今の私の遊園地の代わりになっているのが、ゴルフ場や練習場です。
特にアプローチグリーンやバンカー練習場は、最高の遊び場所です。
いくら長い時間いても、飽きることがありません。
いつも草や砂と戯れています。

素振りをしても、好感がもてました。
何といいますか、無難な感じがしました。
エポンのドライバーにはファイヤーエクスプレスやクレイジーのイメージが強いのですが、このアッタスのニューシャフトとの相性も良さそうだな・・・。と思いました。
大手有名メーカーのドライバーは最初から『純正』といわれるシャフトが装着されていることが多いです。
勿論、今はメーカーによって、最初からカスタムシャフトが装着されていることもあります。
しかし、エポンのように『パーツ売り』だと、最初から自分の好きなシャフトで組むことができるというメリットがあります。
ヘッドとシャフトには相性がありますし、人によっても好みが分かれるので、どれがベストマッチかは分かりづらいですが、色々と想像してみるだけでも楽しいです。
有名メーカーのドライバーは簡単にシャフトを交換できるようになっている物があるので、そういった意味では、このドライバーは工房に行って『リシャフト』という形を取らざるを得ません。
そこがデメリットかな?と思うのですが、これは昔からのことですし、今のドライバーがすごく便利になったのは間違いありません。
調整機能付きのクラブは、強度を余計に高めなければならないので、何となく『分厚さ』のようなものを感じることがあります。
他のメーカーのクラブは厚みも均一でなく、『不揃い』な印象をもつことも少なくありません。
しかし、このエポンのクラブは必要最小限まで薄く作られているように見えます。
必要な強度を保ちながらも、ルールギリギリの反発力を維持するために、精巧に作られている印象があります。
作り手の『目がいき届いている』といいますか、雑に作られている感じは全くしません。

ボールを前にして構えてみても、かなりいいです。
この構えやすさは予想していましたが、すごく気に入りました。
弾道のイメージもしやすいです。
左が怖くないので、気持ち良く振り切っていけそうです。
タフそうなイメージはなく、球もあがりやすそうですが、高弾道というよりは中弾道のイメージが湧いてきました。
方向性の不安はなく、高くあがりすぎる感じもしなかったので、細工をせずに打っていけそうだな・・・。と思いました。
両肩の力が抜け、すごくリラックスすることができました。
こうして構えているだけで笑みがこぼれてきますし、大地からのパワーをもらっているように感じられます。
重心が浮つかず、どっしりと構えることができました。
私の精神状態を表しているようでした。
試打を開始しました。

『打感』はすごくいいです。
柔らかさの中に、しっかりと乗る感じがありました。
とても好きな打感です。
101の打感も、こんな感じではなかったかな?と思いました。

『音』も、とてもいいです。
期待通りの音でした。
優しく鼓膜をくすぐる音です。
インパクトが揃いやすい音だと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、適度なあがりやすさを感じ、タフな印象は無かったのですが、今のドライバーの中では、普通といったところかな?と思いました。
スピンも結構掛かっているように感じましたし、今流行りの低スピン系ではないと思いました。
球がドロップすることなく、綺麗に伸びていきました。
高弾道ではなく、中高弾道といったところかな?と思いました。
目で追いやすい弾道でした。

『安定性』も、いい感じでした。
シビアな感じはしませんでした。
ただ、今は高安定性のドライバーがたくさんありますし、『曲げにくい』と感じることも多いです。
そういった意味では、このドライバーは『易しい』という部類には入らないのかもしれません。
高い直進性よりも、この『クセのなさ』を楽しんでいくのもいいのではないかな?と思いました。

『飛距離性能』はとても優れていて、さすがだな・・・。と思いました。
弾道がかなり力強いです。
キャリーをしっかり稼いでいけました。
初速がかなり速くて、勢いがありました。
スピンが足りないと弾道も不安定になってきたりすることもありますが、このドライバーにはそのようなことを感じませんでした。
飛んだり飛ばなかったり・・・。といったことにはなりにくく、『安定した飛び』を得られるドライバーだと思いました。

『操作性』は、なかなか良い感じでした。
左右に曲げることもそれほど難しくありませんでした。
ただ、どちらかといえば、あまり細工をせずに素直に振り抜いていきたいタイプだと思いました。
こういったところは、今のドライバーの特色のような気がします。

やはり、エポンのドライバーはいいな・・・。と思いました。
アイアンやユーティリティなどもいいですが、やはり『ウッド系』はとても魅力的です。
他のメーカーではなかなか見られない、『質感』を楽しむことができます。

チタンドライバーをいつもたくさん試打していながら、今日はチタンを楽しめたような気がしました。
一口にチタンといっても、やはり色々とあるものだな・・・。と思いました。
余計なところに手を加えすぎず、クラブの性能や質の高さで勝負しているように感じました。
金属を丁寧に扱う・・・。といいますか、メーカーの得意とするところが形になって表れているように思います。

第一印象のときから思っていましたが、試打していても、ずっとAF-101のことが頭にありました。
すごく似ているな・・・。と改めて感じました。
これまでもAF-101を思い出すエポンドライバーがいくつかありましたが、この105が最も近いタイプなのではないかな?と思いました。
今度機会があれば、他のモデルと打ち比べてみたいと思いました。

楽しくて、時間があっという間に過ぎていきました。
予定よりもかなり多くの球を打ってしまいました。
私は練習場ではいつも球を曲げて楽しむことが多いのですが、今日はあまり細工をせずに、このドライバーの美しさや質感・フィーリングを楽しみました。
エポンはヘッドだけでもかなり高価なので、おそらくこのドライバーの例外ではないと思います。
なので、すぐには購入できないかもしれませんが、購入できたらいいな・・・。と思いました。
11月に入って、寒さを感じる日もあれば、数日は暑い日も続きました。
不安定な気候が続きますが、できればもうしばらく暖かい日が続いて芝の緑が維持されるといいな・・・。と思いました。
ゴルフ場の綺麗な風景に、この美しいドライバーはマッチするだろうな・・・。と思いましたし、このドライバーでラウンドすることができたら、すごく楽しいだろうな・・・。と思いました。
2015年07月26日
エポン ZERO 改 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン ZERO 改 ドライバー です。

シャフトは LOOP prototype CL です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.9 です。

エポンのとてもカッコいいドライバーです。
ほぼ黒一色といっていい、『単一カラー』のドライバーです。
今はカラフルなドライバーも見かけるようになりましたが、やはり黒一色というのはとてもシブくてカッコいいです。
名前がZERO 改ということなので、3年前に試打したZEROの後継モデルというのが分かります。
ZEROはとてもタフなドライバーでしたが、打感が良くてライナー系の力強い弾道が印象深いです。
『改』となっているので、ZEROの改良版ということなのでしょうか?
このようなネーミングも面白いな・・・。と思いました。

前のモデル同様、ディープ感がすごくあります。
最近はディープ系のドライバーも少しずつ見かけるようになりましたが、このドライバーはそれらとは一線を画すような感じがします。
『ディープ中のディープ』といったらいいでしょうか?
前のモデルもいい感じでしたが、この改は黒なので精悍さが、より増して見えます。
複数のウェイトはもちろん、今は調整システムが『標準化』といわれるくらいまで身近なものになりましたが、このドライバーにはそういったものは一切見られません。
これ以上ないといえるくらい、シンプルな構造です。
エポンのドライバーには、このシンプルなヘッドのほうが似合うような気もします。

唯一変わったところといえば、このバックフェースの凹みです。
これも適正な重量バランスを考えてのことでしょうか?
見た目のインパクトは多少ありますが、それでもやはりすごくシンプルなヘッドだと思います。
シンプルなヘッドには、『いいドライバー』が多いことを、これまでの経験で知っています。

ネックは短めです。
ヘッド全体がまるで球体のように丸みを帯びています。
今はシャローなタイプのほうが圧倒的に多く、『円盤状』の物もあります。
昔はこのようなディープなヘッドもよく見かけましたが、最近は見かけなくなったので、希少性もあると思いましたし、何より美しいです。
目で楽しむことができました。

『X』と表示されていました。
普通、ここには『9.5』や『10.5』など、ロフトが表示されることが多いですが、このドライバーには『X』となっていました。
Xとは、どのような意味があるのでしょうか?
表示ロフトとリアルロフトが違っていることが多いのは多くのゴルファーが知っていますし、敢えて表示しないのもいいのかな・・・。と思っています。

フェース面の仕上げはとても美しいです。
さすがはエポンといったところです。
今はドライバーのフェース面のデザインが多様化していて、様々な模様が見られるようになりました。
アイアンやウェッジだけでなく、ドライバーにもミーリングのある物まで登場してきました。
しかし、このドライバーは至ってシンプルです。
時は流れて多様化しても、このようなシンプルなデザインで充分なのかな?と思いました。
たくさんのドライバーを試打してフェース面を見ていると、『やる気を出させてくれるタイプ』と、『やる気がもうひとつ出ないタイプ』があります。
このドライバーは前者です。
インパクトの瞬間、ボールが上手く乗ってくれそうだな・・・。と思いました。
インパクトからフォローにかけてイメージさせてくれるフェース面です。

前のモデル同様、とてもいい顔をしています。
一目惚れしてしまいました。
ZEROの後継モデルということで、この美顔は予想していました。
最近は『異型』を全く見なくなり、整った顔が増えてきましたが、ここまで目で楽しませてくれるドライバーはなかなか無いな・・・。と思いました。
『没個性』的なドライバーも増えてきましたが、このドライバーの美しさは、明らかに『個性』です。
オリジナリティがあるように思いました。
大顔ではなく、コンパクトにまとまっています。
やや洋なし型に見えます。

ディープバックタイプです。
シャローバックを見慣れているので、この厚みが新鮮に感じられます。
『難しい』『易しい』ということはひとまず置いておいて、目で楽しむことができ、すぐにでも球を打ってみたくなります。
気持ちが盛り上がってきました。

素振りをしてみた感じはまずまずでした。
装着されているLOOPというシャフトは、それほどハードな感じはせずに、結構『動くタイプ』といいますか、走りやすい感じがしました。
先端付近が動く感じがしました。
もう少し粘ってくれてもいいかな?と思いましたが、このままでも特に不満はありません。
この走り感に好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
かなり構えやすいです。
クセのない、オーソドックスなタイプです。
ディープタイプらしい、適度なコンパクト感があって、キュッと引き締まって見えます。
シャロータイプは『フェースの左右』を大きく使っていけそうに感じますが、このようなディープタイプは『フェースの上下』を大きく使っていくことができるので魅力的です。
思わず笑みがこぼれてしまいました。
いいイメージが次から次へと、どんどん湧き出てきました。
呼吸も深くなり、リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

一球目から、少し驚きました。
何を驚いたのかといいますと、構えた感じや打感・音による弾道のイメージと、実際の弾道がピッタリと合致していたことです。
最近のドライバーで、ここまでピッタリと合った物はありません。
イメージ通りの、いい弾道でした。
これまでは、イメージよりは少し高くあがっていたり、打感と音のイメージがピッタリ合っていなかったりする物が多くあったのですが、このドライバーは合致していました。
とても珍しいことだと思いました。

『打感』はすごくソフトというよりは、少ししっかりめでしたが、外観からこのような打感は予想していました。
硬すぎず、またボヤけた感じの打感ではないので、好感がもてます。
おそらく打感だけでいえば、前のモデルのZEROのほうがソフトなのではないかな?と思いましたが、実際に打ち比べていないので、はっきりとしたことがいえません。
今度機会があれば、打ち比べてみたいと思います。

『音』は、ややはっきりめで、好感がもてました。
エポンらしい、上質な音だと思いました。
いくらでも耳にしていたくなります。
インパクトが緩むこともありませんでした。
むしろインパクトを揃えてくれるといいますか、整えてくれる音だと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりタフなので、それほど多くの支持は得られないのかもしれません。
明らかにターゲットを絞っているように思います。
前のモデルのZEROもヒッタータイプ向けでしたが、このドライバーも全く同じだと思いました。
『高弾道』『中弾道』ではなく、明らかに『ライナー系』で飛ばしていけるタイプです。
このタフさは、今のドライバーの中でも、おそらく1,2を争うほどではないでしょうか?
それくらい、あがりにくいタイプです。
もちろんシャフトを替えれば、また違った感じになると思いますし、このドライバーにはLOOPというシャフトが挿してあり、それほどハードなシャフトだとは思わなかったのですが、それでも球は浮きすぎることはありませんでした。
『あがりやすい』タイプのドライバーでないことは明らかです。

『安定性』は、かなり正直なタイプだと思いました。
今は直進性が高く、『大きく曲げにくい』と感じられるドライバーが多いですが、このドライバーは『真逆』なタイプです。
正直なところがあるので、ショットの成否を確かめたり、スイングの精度を測ったりするのには適していると思いますが、『ミスに対しての寛容さ』や『曲がりにくさ』を求めておられる方には、馴染みにくいところがあるかもしれません。
今の大きなニーズには応えていないといえるのかもしれません。

『飛距離性能』という点では、人によってかなり好みが分かれると思いますが、私はとても気に入りました。
これまでも書いてきましたが、私は高い弾道よりもライナー系のほうが好きなので、このようなタイプには魅力を感じます。
高くあがりすぎず、低く『風を切る弾道』が好きです。
その弾道のイメージと、このドライバーが放つ弾道のイメージがピッタリと合っていました。
吹き上がりを気にせず、気持ちよく叩いていくことができました。

『操作性』は、かなり高いです。
構えたとき、それほど引っ掛かる感じがしなかったのですが、フックもとても易しく打つことができました。
私がフッカーだということもあると思うのですが、装着されているシャフトの性能も大きく関係しているように感じました。
先がビュッと走ってつかまえる感じがしました。
正直、私はもう少し堪えてくれるほうが易しく感じるのですが、ヘッド自体は元々つかまりやすいタイプではないので、これくらいがちょうどバランスがとれているのかもしれません。
私はいつもよりも少し逃がす感じで、ちょうど曲がり幅を抑えられるように感じました。
また違うシャフトだと、もっと楽しみが増えてくるだろうな・・・。と思いました。
あまり興味のもてないヘッドだと、色々なシャフトとの組み合わせを考えることができませんが、このドライバーの場合はたくさん考えることができました。
右に曲げることも簡単でした。

今は海外メーカーのドライバーで、シャロータイプのヘッドでも重心を前にもってきて『低スピン性能』に長けたドライバーが増えてきましたが、このドライバーは同じ低スピンタイプでも、タイプが異なると思いました。
重心深度はそれほど浅くないような気もするのですが、低スピン性能が高いのは間違いないです。
気持ちよく叩いていけるドライバーです。

左右に大きく曲げることができました。
ここ数年、曲がりにくいドライバーが圧倒的に多かったので、この曲がり幅の大きさは、ある意味新鮮でした。
かなり極端に打ったので、コースではおそらくO.Bだろうな・・・。という球も打ちました。
見た目通りのマニュアルタイプのドライバーでした。

今のドライバーは飛距離性能に長けている物が多く、昔ほど『メーカー間の格差』は大きくないと思います。
なので、曲がりにくさが勝負のところもあると思います。
今は多くのゴルファーが『飛距離』よりも、『曲がりにくさ』を求めているのではないでしょうか?
特に、スタートホールのティショットを無難にパスしていきたい・・・。というのは、誰もが思うところではないでしょうか?
もちろん、飛距離は私たちゴルファーにとって『永遠のテーマ』ですし、決して諦めるものではありませんが、『あと5センチ、10センチ』飛ばすよりも、フェアウェイキープ率を高めたい、O.Bを無くしたい・・・。という方のほうが多いのではないでしょうか?
そういった意味でも、このドライバーは多くの支持は得られないと思います。
ミスがはっきりと出ますし、コースでもO.Bが出てしまうかもしれません。
ミスをカバーしてくれるドライバーではありません。

しかし、オールマイティなタイプではなく、完全にターゲットを絞り込んでいる、性格の尖ったドライバーが好きだという方や、オートマチックタイプには飽きた、自分のイメージをボールに伝えたい、持ち球を活かしたい・・・。という方も多くいらっしゃると思います。
そういった方々に、是非試して頂きたいと思いました。
叩けるドライバー。ライナー系のドライバー。球筋を打ち分けやすいドライバー。だと思いました。
顔の良さなどもあり、私はかなり購買意欲が刺激されてしまいました。
ただ、おそらくシャフトは違うタイプを選ぶだろう・・・。と思いました。
今日は、とても楽しい試打ができました。
2015年06月04日
エポン AF-302 & 303 アイアン

<左>302 <右>303
今日は、この2本のエポンのアイアンを同時に試打することができました。
試打クラブは エポン AF-302 と 303 アイアン の7番です。

シャフトはどちらもダイナミックゴールドです。
<左>302 のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。
<右>303 のスペック
ロフトは33度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

エポンAF-300シリーズの人気モデルです。
最新モデルと、そのひとつ前のモデルを同時に手にすることができたので、打ち比べてみようと思いました。
同時発売で違うモデルを打ち比べてみることはあっても、ひとつ前のモデルと打ち比べることはそれほど多くないので、今日はとても嬉しく思いました。

全体的な印象はちょっと違います。
303のほうがキャビティ部分が多くなっていて、より易しさに焦点を合わせて作られているように見えます。
今はイージー系クラブの人気が高いので、そのニーズに応えた形になっているのでしょうか?
形状以外でいえば、仕上げの方法も違っています。
部分的にミラー仕上げになっている302と、全体的に艶消しタイプの303です。
どちらもいい感じではありますが、私は艶消しタイプのほうが好きなので、仕上げという点では303がいいな・・・。と思いました。

彫りの深さも結構違います。
ニューモデルの303のほうが、かなり深いです。
初めて303を試打したときにも思っていましたが、やはり303は500シリーズに近い感じがします。
一方の302は、前のモデルの301の流れを上手く汲んでいるように見えます。
どちらがいいか、人によって好みが分かれるところだと思いますが、ヒッティングポイントは肉厚になっていて欲しいので、私は302のほうが好きです。

<左>302 <右>303
ソール幅は大きな違いはないのですが、ほんのちょっとだけ303のほうがワイドに見えました。

<左>302 <右>303
ネックの長さは、303のほうがちょっとだけ短いです。

<左>302 <右>303
顔の感じもちょっと違います。
面長感のある303と、適度にコンパクトな印象の302です。

<左>302 <右>303
トップラインの厚さは、少しだけ303のほうが厚く見えました。
ノギスで測れば明確な数字が出ると思いますが、目で見る限りは、ごく僅かな差です。

303

302
ボールを前にして構えてみると、どちらもいい感じですが、302のほうが小顔感があり、まとまっているので、より好感がもてました。
303もいい感じです。
どちらも以前試打したことがありますし、エポンのクラブなので、気持ちも盛り上がってきました。
試打を開始しました。

<左>302 <右>303
『打感』はどちらもいい感じですが、少しだけ302のほうがいいかな?と思いました。

<左>302 <右>303
『球のあがりやすさ』は大きな違いはありませんが、より敷居が低くなっているのは、ニューモデルである303だと思いました。
タフな感じはしません。
300シリーズはアスリート仕様のイメージもありますが、それをあまり感じさせないのが303だと思います。
名前だけの違いですが、303ではなく『504』という名前でも良かったのかな?と思いました。
303の次のモデルである、304がどのような形状になるのかが、とても楽しみです。
発売はまだまだ先のような気もします。
おそらく数年後ではないでしょうか?

『安定性』という点では、303だと思います。
かなり寛容さが感じられます。
軟鉄の優れたオートマチックタイプのアイアンといっていいと思います。

<左>302 <右>303
『飛距離』は少し303のほうが高いかな?と思いましたが、操作性が高いのは302のほうだと思いました。
私はまだ301からしか試打していないので、よく解りませんが、やはり303は300シリーズよりも500シリーズのほうがイメージに合いやすいような気もしました。
これはもうアイアンでやり尽くしちゃったのかな?と思いました。
大体のことは既に形になっているのかもしれません。
新しい形の物は生まれにくいような気もします。
アイアンというクラブの特性上、これは仕方のないことなのかもしれません。
バックフェースのデザインも似たようなものが多く、大きく変わったものは見られません。
あまり変えすぎてしまうと、アイアン本来の機能が失われることにもなりかねません。
最新モデルが必ずしも最高ではないと、たくさんのクラブを試打していると、よく思います。
今回のニューモデルの303もいいアイアンだと思いますが、どちらかを選ぶとするならば、私は302を選びます。
2015年04月21日
エポン AF-Tour アイアン & AF-Tour CB アイアン

今日は、この2本のアイアンを試打しました。
試打したアイアンは エポン AF-Tour アイアン と AF-Tour CB アイアン の7番 です。

<左>AF-Tour CB <右>AF-Tour
シャフトはどちらもダイナミックゴールドです。
<右>エポン AF-Tour のスペック
ロフトは36度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。
<左>エポン AF-Tour CB のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

どちらもとてもカッコいいエポンのアイアンです。
最新モデルのハーフキャビティと、高性能なマッスルバックを同時に試打する機会に恵まれたので、試打してみることにしました。
どうしても気持ちが高ぶってしまいます。

どちらもシャープで、いい雰囲気があります。
アイアン好きの私は見とれてしまいます。

こうして見比べてみても、左のAF-Tour CBはハーフキャビティですが、彫りは浅いな・・・。と改めて思いました。

<左>AF-Tour CB <右>AF-Tour
ソール幅は一目で違いが解りました。
マッスルバックのほうが明らかに薄いです。
こういったところが、最新モデルと数年前のモデルとの違いなのかもしれません。
今のアイアンはマッスルバックでも、結構ソール幅が広くなっているように思います。

<左>AF-Tour CB <右>AF-Tour
ネックの長さは、それほど大きな違いではありませんが、少しMBのほうが長いです。

<左>AF-Tour CB <右>AF-Tour
トップラインの厚さも、大きな違いはありませんが、少しMBのほうが薄いです。
近くで、よく見ないと解りづらいほどの微差です。

<左>AF-Tour CB <右>AF-Tour
顔の印象も違っていました。
右のMBのほうが明らかに小顔です。
左のAF-Tour CBも、今のアイアンの中では小顔タイプではありますが、こうして見比べてみると、その違いは明らかでした。

AF-Tour

AF-Tour CB
ボールを前にして構えてみても、どちらも甲乙付けがたいほどの構えやすさです。
多少大きさの違いはありますが、イメージの出方はそれほど変わりませんでした。
両方とも、いいイメージが出せました。
試打を開始しました。

<左>AF-Tour CB <右>AF-Tour
『打感』はどちらもとても良いです。
敢えていうなら、MBだな・・・。と思いました。

『安定性』という点では、どちらもシビアなタイプのアイアンではありますが、やはりキャビティタイプの長所が出たのか、CBのほうが少し寛容だな・・・。と思いました。

<左>AF-Tour CB <右>AF-Tour
『あがりやすさ』という点では、どちらもナチュラルな感じで、イメージと合いやすいのですが、敢えていうならばMBのほうが昔ながらの7番アイアンの弾道だな・・・。と思いました。
私のホームコースは砲台グリーンが多いので、『上から落として狙う』ということでいえばMBのほうが易しいように感じました。

<左>AF-Tour CB <右>AF-Tour
『飛距離性能』は少しCBかな?と思いましたが、これはとても小さな差でした。

<左>AF-Tour CB <右>AF-Tour
『操作性』という点では、どちらもかなりのハイレベルですが、より敏感に反応してくれるのは、やはりMBだと思いました。

やはりエポンのアイアンはいいな・・・。と思いました。
こうして2つを同時に打ち比べることができたのはとても幸運でした。
なかなか機会が無いので、試打ということを忘れて楽しんでいました。
また何度も試打を楽しみたいです。
2015年03月08日
エポン AF-Tour CB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-Tour CB アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

EPONの新しいモデルです。
名前からして、エポン AF-Tour アイアンの後継モデルであることは、想像に難くないです。
あのアイアンに出会ってから、数年が経っていますが、今でも印象に残っています。
自然なあがりやすさで、『上から落とす』ということを実感できたアイアンでした。
最近の『スタンディングロフト』+『超低重心』のアイアンでは、なかなか味わえない弾道でした。
大好きなアイアンなので、今日はその後継機種に出会うことができて、とても嬉しく思いました。

先日試打した AF-303 は、『艶消しタイプ』でしたが、この AF-Tour CB は艶があるタイプです。
どちらもいい感じではありますが、私は『艶消しタイプ』のほうが好きです。
しかしエポンは、この艶のあるイメージのほうが強いです。
ミズノなどのように、仕上げの方法なども、細かく注文できる『カスタムオーダー』があるといいな・・・。と思いました。
『世界で自分だけの一本』というクラブだと、愛着の湧き方も全く違います。

名前の通り、マッスルバックではなく、キャビティ構造になっています。
ハーフキャビティといっていいと思います。
エポンはマッスルバックのイメージもあります。
AF-Tour もそうですし、パーソナルアイアン の存在感は際立っていました。
マッスルバックは、もう発売しないのでしょうか?

彫りも浅めで、オーソドックスなハーフキャビティといった感じがします。
この角度から見ても、特に変わったところは見られませんでした。
今は『機能性』といいますか『ハイテク』なアイアンも多く見られますが、このアイアンにはそのようなことは全く感じられません。
とてもシンプルで美しい、ベーシックなアイアンです。
様々な機能が凝縮されたハイテクアイアンもいいですが、このようなシンプルで美しいアイアンには惹かれます。
アイアン好きの私には、たまらない魅力があります。
しばらく、こうして見ていて、目で楽しんでいました。
エポンのアイアンは、やはりいい雰囲気があるな・・・。と思いました。
気持ちが和んできました。

ソール幅は普通だと思いました。
特に狭いとは思いませんでした。
こういったところが、『今のアイアン』の特徴といえるのかもしれません。
昔のハーフキャビティとは、大きく違うところだと思います。
見た目のシャープさは殆ど同じでも、あがりやすさがすごくアップしています。
なので、難しそうに見えても、結構打ちやすかった・・・。という方も多いのではないでしょうか?

ネックは、やや短めでした。
もう少し長いだろうと思っていたので、少し意外でした。
しかし、最近はマッスルバックやハーフキャビティでも、昔ほどのロングネックは見かけなくなっているので、これもやはり時代の流れなのかな?と思いました。
適度なロングネックには、何ともいえない美しさ・魅力がありますが、このアイアンはちょっと違うかな?と思いました。
しかし、いい雰囲気はありました。
ロングネックは難しそうで敷居が高く感じるが、ショートネックは球があがりやすそうで、親しみがもてる・・・。という方も多いのではないでしょうか?

リーディングエッジは微妙に『削り』が入っていました。
抜けが良さそうです。
今の多くのアイアンは、このような工夫がされています。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
これまで多く出会ってきた、エポンのアイアンらしいフェース面です。
こうして見ているだけでも、『ガツン』という硬い感じではなく、まったりとした柔らかそうな印象を受けました。
ドライバーなどに比べて、比較的シンプルな形状が多いアイアンは、色々な角度から『語る』感じがしますが、このアイアンもそのように感じられました。
シンプルだからこそ、訴えてくるものがあるように思います。
余計な雑味の無い、クリアな感じがします。

このエポンオリジナルグリップも、すごくいいです。
これまでもたくさん出会ってきましたし、すごく好感をもっています。
ソフトな握り心地で、しっとり感があります。
微妙なフィーリングを出していきたいアイアンやウェッジには、適したグリップだと思います。

ボールを前にして構えてみても、とても魅力的でした。
今はセミラージサイズや、ラージサイズのアイアンも多いですが、このアイアンは明らかに『小顔』に入ると思います。
マッスルバックと遜色ない構え感です。
その美しい顔に惚れ惚れしていました。
しばらく見つめていたいと思いました。
いいイメージがたくさん出ました。
形状の美しさもそうですが、大きさがちょうどいいな・・・。と思いました。
ボールとの『大きさのバランス』が取れているように思いました。
大型サイズのアイアンは、『大味』に感じることも多いですし、イメージがボヤけてしまったり、曲がりにくいはずが大きく曲がったりすることもあります。
このアイアンには、それがありませんでした。
『適度な大きさ』だな・・・。と思いました。

例えていうならば、コップ一杯の水(約180cc)を、容量200ccのグラスで飲む・・・。といったところでしょうか?
ちょうどいい大きさです。
これがもし『10リットルのバケツ』や『大きなタライ』だったとしたら、とても飲みにくいです。
180ccの水を飲むには大きすぎます。
『大は小を兼ねる』といいますし、もちろん飲めないことはないですが、かなり難しいです。
また、飲むだけでなく、180ccの水を地面に撒くときでも、200ccのコップでは簡単に狙うことができますが、10リットルのバケツやタライでは、大きすぎて難しくなってしまいます。
狙ったところに落ちにくく、散らばってしまいます。
余計な力も使ってしまいます。
ゴルフとは直接関係ないですが、ふとそのようなことを考えていました。
また、この適度な大きさも、人によって多少変わるかもしれません。
私はこれくらいの大きさがちょうどいいように感じました。
人によっては、250ccくらいか、300ccくらいの大きさのコップがちょうどいいのかもしれません。
もう少し小顔になると、今度はボールが大きく見えてくるので、違う易しさが出てきます。
ボールが大きく見えると、イメージの鮮明さが増します。
今日は、そういった諸々のことを感じることができたので、とてもリラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

すごくソフトな打感です。
フェースとボールがお互い反発しあうのではなく、仲良くしている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
馴染みやすいフィーリングです。
フェースにボールを乗せて運んでいけます。
今はアイアンも、ドライバーのように『反発力』の高いモデルも増えてきましたが、このアイアンはそれらとは真逆のような感じがしました。
この『乗っかり感の良さ』は、反発系では味わうことができません。
乗せて運んでいけるからこそ、コントロール性能があがるように思います。

球は自然な高さであがっていきました。
イメージしていた通りの出球の高さでした。
高機能性アイアンとは違う、『ナチュラルなあがりやすさ』だと思います。
ある程度のHSがあったほうがあがりやすいとは思いますが、高機能性アイアンの出球の高さがイメージとは合いづらい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしい、シビアさはあると思いました。
ミスヒットに対しての寛容さを求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
正直なアイアンだと思いました。
今は寛容なアイアンに対するニーズが高まっていると思いますが、私はこのような正直なタイプのほうが好きですし、ずっと永く使っていきたいと思っています。
絶対にミスしないのが一番ですが、それはあり得ないので、ミスしたらそれを敏感に感じ取ることができるアイアンに魅力を感じます。
そのほうがすぐに修正できますし、永いスランプには入りづらいです。
対して、自分ではミスしていると解っていても、それが弾道で表れなかったり、どこでヒットしたかもインパクトで感じ取れなかったりすると、難しく感じますし、少し怖く感じます。
親近感も湧きません。
調子も、だんだん落ちてきます。
なので、私はこのアイアンの正直さに魅力を感じました。

『飛距離性能』は普通だと思いました。
今は飛距離性能に優れたアイアンがたくさんあるので、それらと比べると飛距離性能という点では、劣るかもしれません。
アイアンにも『飛び』を求めておられる方には、物足りないところがあるかもしれません。
飛距離よりも、距離感を優先したアイアンといっていいと思います。

『操作性』は抜群でした。
自在なアイアンだと思いました。
反応がすごくいいです。
左右どちらにも素直に対応してくれました。
こちらの意思が伝わりやすいアイアンだな・・・。と思いました。
最近はアイアンでも大きく曲げづらい物も増えてきましたが、このアイアンは真逆だと思いました。
自分の持ち球を大切にできますし、曲げる楽しさを味わうことができるアイアンだと思います。
『真っ直ぐ』をイメージするよりも、少し曲げたイメージのほうが距離感を出しやすい・・・。という方は結構多くいらっしゃるのではないでしょうか?
真っ直ぐよりも自分の持ち球で、その曲がり幅で縦の距離感をつかんでおられる方は多いのではないでしょうか?

グリーンを直接狙うときには、グリーンを『四分割』して、攻めていく・・・。という方も多いと思いますが、このアイアンのように自在で融通が利くタイプは、それが易しく感じられるのではないでしょうか?
たとえ外したとしても、保険を掛けていきやすいのも、このようなタイプのアイアンだと思います。
イメージの伝わりやすさが、易しさにつながっているように思いました。

最新モデルですが、特に新しく感じるところはありませんでした。
これまでたくさん出会ってきた『カッコよくて、グッドフィーリングのアイアン』という印象をもちました。
ヘッド自体もシンプルですが、おそらく中にも特別な素材などは組み込まれていないだろう・・・。と思いました。

今は見た目よりは、かなりイージーなタイプのアイアンも見かけるようになってきましたが、このアイアンは『見た目通り』だと思いました。
正直なタイプのアイアンなので、幅広い層に対応しているとはいいづらいところもあるかもしれません。
最近は軟鉄アイアンもイージーなタイプが増えてきましたが、このアイアンはそういった感じはなく、『昔ながらの』オーソドックスなタイプだと思います。
飛距離性能も、それほど優れているとは思えなかったので、『飛距離最優先』という方にも、合いづらいかもしれません。
機能性よりも、『フィーリング』や『操作性の良さ』が印象に残りました。

軟鉄の『正統派』といっていいアイアンです。
アイアン好きの私は、このアイアンに魅了されながら、楽しい時間を過ごすことができました。
このアイアンでラウンドしてみたいな・・・。と思いました。
また試す機会があれば、何度でも試してみたいです。
2015年02月22日
エポン AF-303 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-303 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは33度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

待望のEPONのニューアイアンです。
私はずっと待っていました。
前のモデルのAF-302が発売されて数年が経ち、いつニューモデルが発売されるんだろう?と、ずっと待ち続けていました。
なので、今日はようやくその念願が叶って、とても嬉しく思いましたし、気持ちの昂ぶりを抑えることができませんでした。

とても易しそうなフルキャビティアイアンです。
形状自体は、これまでもたくさん出会ってきたようなタイプです。
ニューモデルではあっても、それほど目新しさを感じさせず、落ち着いた雰囲気があります。
そこがまたいいのかもしれません。
他のメーカーの『機能性重視アイアン』のように、色々な部品がたくさん組み込まれているようには見えません。
『複雑さ』ではなく、『シンプルさ』が魅力を高めています。
私はこれまでAF-301と302しか、『300シリーズ』を試したことがないのですが、このアイアンは全体的な雰囲気として、『500シリーズ』に近いような印象も受けます。


彫りも深く、オーソドックスなフルキャビティといっていいと思います。
予想に反しての『セミラージサイズ』です。
バックフェースのデザインも少し凝っていますが、この形状に特に大きな意味はないような気がします。
今流行のポケットキャビティではありませんが、とても易しそうな感じがします。

ソール幅は広いです。
これまでのAF-300シリーズと比べても、おそらく一番広いのではないでしょうか?
この幅の広さに安心感をもたれる方も多いのではないでしょうか?

ネックは短めです。
いわゆる『頭でっかち』なアイアンです。

トップラインはちょっと厚めでした。
このようなタイプのアイアンでは、これくらいが標準といえるでしょうか?

リーディングエッジにも削りが入っていたので、抜けも良さそうです。
今のアイアンの多くは、このようになっています。

フェース面にはミーリングは見られませんでした。
とてもシンプルで美しいフェース面です。

このオリジナルグリップも、しっとりとしていて握りやすいです。
色もカラフルになりました。
今は他のメーカーでも赤いグリップを見かけるようになりましたが、ついにエポンもその流れがいっているのでしょうか?
私はオーソドックスな黒を好みますが、このようにカラフルになるのは、とてもいいことだと思います。
人それぞれ、好きな色のグリップを使うことで、ゴルフの楽しさも増していくのかもしれません。
ゴルフファッションといえば、主にウェアということになると思うのですが、クラブもオシャレをする時代がやってきているのかもしれません。
私は『モノクロ感』といいますか、あまり派手さが無いオーソドックスなクラブが好きですが、色でも選択肢が増えるのはいいことだと思いました。
ドライバーでは、色々と選ぶことができる物もあると、以前友人から訊いたことがあります。

ボールを前にしてみても、いい感じでした。
なかなか構えやすいな・・・。と思いました。
クセのない形状です。
構えるまでは、もうちょっとクセのある顔を予想していたのですが、実際は違っていました。
『繊細さ』というよりは『大らかさ』を感じさせる感じなのですが、このクセのないところが『AF-300シリーズ』の特徴なのかな?と思いました。
グースの強さを覚悟していたのですが、それほどでもありませんでした。
ラインも出しやすそうだな・・・。と思いました。
あくまでも私の好みとしては、もう少し小顔がいいのですが、この大きさに安心感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
この適度な大きさとクセのない形状が、多くの方に親しみをもたらすような気がしました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
程良い柔らかさがあり、好感がもてました。
厚み感があって、しっとりと乗る感じではなく、どちらかといえば『バチーン』という感じなのですが、イメージが壊れることはありませんでした。

球はとてもあがりやすいです。
見た目通りの易しさです。
タフな感じは全くしませんでした。
出球の高さが、イメージよりも少し高く感じました。
このあがりやすさは、おそらく『AF-300シリーズ』の中でも、トップだと思います。

『安定性』も高いです。
フルキャビティらしい易しさが充分感じられます。
少々の打点のブレにも大らかで、そっと優しく応えてくれているように感じました。
シビアさは全くありませんでした。

『飛距離性能』は、なかなか優れているな・・・。と思ったのですが、今は飛び系アイアンがとても多いので、そういったことを考えると、それほど目立つ存在とはいえないのかもしれません。
今のアイアンの中では、『飛距離』という点で、埋もれてしまうのかもしれません。
しかし、私の感覚ではやはり飛ぶ感じがします。

『操作性』は、まずまずだと思いました。
一球目からフック系の球が出たのですが、それは私がフッカーだからで、何も考えず普通に打った結果だからなのかもしれません。
右にも曲げてみたのですが、簡単に曲げることができました。
ただ、どちらかといえば『オートマチックタイプ』で、『大らかさ』が勝っているように思います。
小さく曲げることは簡単でしたが、大きく曲げるには、かなり極端なことをしなければいけないように感じました。

数年ぶりに『AF-302』の後継モデルに出会うことができて、ずっとテンションがあがりっぱなしでした。
ようやく出会えた・・・。という思いがありました。
これまでのモデルよりも、かなり『イージーさ』がアップしているように思います。

こういったところは、今の多くのニーズに応えてのことなのかもしれません。
『シビアさ』よりも『大らかさ』のほうが明らかに勝っているアイアンです。

AF-302の登場から数年が経っていて、なかなかニューモデルが発売されなかったので、
どうしたんだろう?もうアイアンに対してやることが無くなっちゃったのかな?
と思ったこともありましたが、今の多くのアイアンは特に目新しい感じはしないものが殆どなので、あまり大きな変化は無くても、定期的にニューモデルが発売されるといいな・・・。と思いました。

エポンのクラブに初めて出会ったときは衝撃的でしたし、すごく気に入りました。
ドライバーなども魅力的ですが、アイアンにも名器が多いです。
兵庫県は『刀鍛冶の文化』、新潟県は『鍋釜を作る文化』が残っていて、その高い技術が今のクラブ造りにも活かされているのだと、以前訊いたことがあります。
だから、どちらも場所は違えど、金属を扱うのがとても上手いんだな・・・。と思いました。
改めて『モノづくりニッポン』だと思いました。

私はエポンのクラブに出会って、まだ日が浅いのですが、とても大きな存在感を放っているメーカーです。
大型ショップに並ぶことはないですし、他のメーカーのように試打会なども行われていないようです。
なので、なかなか出会うことが無い・・・。という方も多くいらっしゃると思います。
いいクラブが多いので、多くの方に試していただきたい・・・。と、いつも思っています。

私はこれまで『AF-300シリーズ』は、『301』『302』と、この『303』に出会ってきました。
どれもすごく気に入っていますが、あくまでも私の好みでいえば
301>302>303
です。
AF-301が一番心に残っていますし、好きです。
しかし、301は、いわゆる『角溝規制』に適合していないモデルということが残念でした。
その後に発売された302も、すごく気に入っているのですが、301と比べると、301のほうがいいな・・・。と思いました。
それはフェース面の溝ではなく、全体的な形状や雰囲気などからくるものです。
これはただ単に感覚的なことや、好みに過ぎません。

AF-300シリーズは少し難しそう・・・。
だから『AF-500シリーズ』ばかり使ってきた・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このニューモデルである『AF-303』は易しさにも優れているアイアンです。
『500シリーズ』を使ってこられた方にも、素直に受け入れられやすいのではないでしょうか?
今は、このアイアンのように易しさは優れているけれども、決して形は崩れていない『正統派』が多くの支持を集めているように思います。
マッスルバックやハーフキャビティのようなシャープさなどはないけれど、大らかさで勝負していけるアイアンが主流だと思います。
『初エポン』に、このアイアンを選ぶ・・・。というのも、大いにアリなのではないでしょうか?
エポンのクラブを試打するときは、とてもワクワクします。
また試打してみたいと思いましたし、もしチャンスがあれば302と打ち比べてみたいです。
2015年01月12日
エポン 504D ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン 504D ドライバー です。

シャフトは FUJIKURA Speeder EVOLUTION 661 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.7、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は315g です。

久しぶりに出会った、エポンのドライバーです。
この圧倒的な存在感がたまりません。
エポンのドライバーに初めて出会ってから数年が経ちましたが、やはりいいな・・・。と思いました。

シャロータイプのドライバーです。
エポンはZEROのようなディープタイプのドライバーもありますが、最近はシャロータイプのほうが多いように思います。
やはり今は、球があがりやすいシャロータイプが大きな支持を集めているのかもしれません。

ネックの長さはノーマルだと思いました。
今はショートネックも多いですが、このドライバーはそれほど短い感じはしませんでした。


見慣れた感じのシャローバックです。
今の主流といってもいいように思います。
私はもう少し厚みが欲しいな・・・。と思ってしまうのですが、このシャローなところに魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ凹みが見られました。
これも何らかの意味があるのかもしれません。
これまでたくさん見てきたような気もします。

顔はちょっと特徴があるな・・・。と思いました。
投影面積が大きくシャローな感じもしますが、フェースが被っているように見えました。
最近では珍しいと思えるくらい、強く被っているように見えました。

振り感はまずまずです。
この大型シャローヘッドに、この走り系のシャフトは上手くマッチしているように感じました。
ただ、フェースが被っているように見えたので、必要以上につかまり過ぎてしまうかもしれない・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、やはり構えづらい感じがしました。
今どき珍しいな・・・。と思いました。
左へグルグル回る渦巻きがイメージで浮かんできました。
野球のバットを立てて、グリップエンドに額をつけて、そのまま左回りで速く回る感じ・・・。といったらいいでしょうか?
目が回りそうでした。
少しクラクラする感じがしました。
今日はちょっと苦戦しそうだぞ・・・。と思いました。
かなり右を向いて、そこから回していくしかないように感じました。
いつも通り構えていては、難しいのではないか?と思いました。
呼吸が浅くなっているのを感じたので、一旦アドレスを解いて深呼吸をし、再び構え直しました。
試打を開始しました。

『打感』は硬すぎず、しっかりとした感じで、好印象でした。

『音』は少し大きめですが、全く問題ない範囲です。
爽快感のある音です。

球はあがりやすいです。
はっきりとした高弾道系です。
ロフトは9.5度ということですが、それを感じさせない弾道の高さです。
ハードな感じは全くしませんでした。

『安定性』という点では、このような大型ヘッドですし、おそらく寛容なタイプだと思うのですが、私には難しく感じられました。
左へ行かせないように、かなり気を遣いました。
スイートエリアは広めだと思います。

『飛距離性能』は、つかまりのいいフック系でレベルの高さを感じました。
最近は、このように『つかまりの良さ』で距離を伸ばしていくタイプのドライバーが増えてきたように思います。
加速系シャフトとの相性もいいと思いました。
日頃、球がつかまりきらずに、右にこすってしまう・・・。という方は是非試してみられてはいかがでしょうか?

『操作性』という点では、私は難しく感じました。
構えづらかったので、なかなかイメージも出せませんでした。
左右に打ち分けるというよりも『方向限定』といいますか、真っ直ぐから右にはなかなか行かないように感じました。
右に曲げるイメージもなかなか出せませんでした。

久しぶりにEPONのドライバーに出会うことができて、ワクワクしていましたが、このドライバーは私にはちょっと合いづらい感じがしました。
つかまえ系よりも、私はどちらかというと逃がし系を好むのですが、このサイズや形状などでは、逃がし系はあまりニーズが無いのかしれません。
逃がし系にするなら、もう少し厚みをもたせて、コンパクトにしたほうがいいのかな?と思いました。

このドライバーに限らず、最近はつかまえ系のドライバーも多くなりましたが、構えたときに打っていけそうだぞ・・。と思えるものと、このドライバーのように、ずっと苦手意識が消えないものもあります。
今日はずっと頭の中がモヤモヤした感じが残ってしまいました。

また次のモデルに期待したいと思いましたし、今年はEPONのニューアイアンが発売されるということで、そちらにも期待したいです。
『AF-302』の後継モデルかな?と思いました。
2014年12月14日
エポン XL45 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン XL45 ウェッジです。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は475gです。

EPONの新しいウェッジです。
銅仕上げがとても懐かしいです。
とてもクラシカルな感じがします。
昔は普通によく見かけていたのですが、最近はほとんど見なくなりました。
『ノーメッキ』が流行りだしてから、見なくなったような気もします。

この何ともいえない質感がたまりません。
新品でも、既に何年も使い込んだような独特の雰囲気を味わえます。
使い込んでいけばいくほど魅力を増すタイプのウェッジです。
打感が柔らかそうで、スピンが効きそうな感じがします。
昔から、そういったウェッジにたくさん出会ってきたからかもしれません。
私の周りでも、ウェッジだけは『カッパータイプ』を愛用している人がたくさんいました。

ソール幅は、ややワイドに見えますが、サンドウェッジということで考えてみると、普通といえるのかもしれません。
今はロフト表示が圧倒的に多いので、このように『S』と表示されていると、懐かしくもあり、貴重に思えてきます。
先日も書きましたが、いずれアイアンもウェッジのように全て番手表示ではなく、ロフト表示してみるのもいいんじゃないかな?と思っています。
そのほうがいいこともたくさんあるように思います。
『番手による距離感』というよりも、『ロフト角による距離感』のほうが合いやすいような気もします。
プレイヤー自身も、『ロフトピッチの感覚』を養いやすいのではないでしょうか?
今の多くのアイアンセットはロフトピッチがバラバラなものが多いです。

バンスはよく効いています。
昔のSWを見ているようでした。
ウェッジはソール形状が特に大切ですし、バンスも大きく関わってきます。
人によって好みが分かれるところだと思います。
このバンスの大きさに魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?
最近はハイバンス仕様が多くなりましたし、それだけ見直されてきているのかもしれません。

ネックの長さは、じゅうぶんあります。
ウェッジには、これくらいの長さは必要だと思います。
スピンをしっかり掛けられそうな感じがします。
こうして見ていても、グースがかなり利いているな・・・。と思いました。

フェース面にミーリング加工は見られませんでした。
ごく普通のフェース面です。
銅の風合いが良くて、すごくいい雰囲気があります。
昔から『打感の柔らかさ』でボールを止めていたように思います。
『強い食いつき感』というよりも、『タッチの柔らかさ』でスピン性能が得られていた記憶があります。

トップラインの厚さは普通といったところでしょうか?
特に目立つ感じはしませんでした。

ボールを前にして構えてみると、かなり強いグースに、一瞬固まってしまいました。
私の苦手なタイプです。
これは難しそうだぞ・・・。と思いました。
どう打っていいのか、なかなかイメージが出ません。
しばらく『にらめっこ』が続き、次第に緊張感が増してきました。
先日も、違うメーカーのグースタイプのウェッジで苦戦してしまったので、今日は何とか上手く打てるといいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

1球目から、シャンクしてしまいました。
自分でも信じられないほど、ボールは右に消えていきました。
これが練習場で良かったな・・・。と思いました。
もしコースだったとしたら、ボギーどころかダブルボギー以上になっていただろう・・・。と思いました。
構えたときに、かなり苦手意識が芽生えてしまい、普通に打てばダフるのが解っているので、それを何とかしようと変に細工してしまったのかもしれません。
自分でもどのように打ったのか、思い出せませんでした。
それは明らかにクラブのせいではなく、私自身のスイングによるものだということが解っていました。
小手先で、かなり変な打ち方をしていたのだと思います。
いくらいいクラブでも、私のようにデタラメなスイングをしてしまえば、いいショットは生まれません。
私が苦手なタイプのクラブではありますが、せっかくいいクラブを手にできているのに、それを上手く生かし切れない自分自身に歯がゆさを感じました。
2球目を打つ前に、一旦打席を外し、呼吸を整えました。

2球目はシャンクせずに打つことができました。
しかし、ダフってしまいました。
人工マットの上からでもはっきりと解るくらいダフってしまいました。
なかなか苦手意識を克服できない、技量の浅さを悔しく思いました。
私の周りにはグースタイプを使っておられる方もたくさんいらっしゃいますし、私の友人はグースタイプでもストレートタイプでも、上手くそつなくこなします。
それがなかなか出来ない、私自身を歯がゆく思いました。
ダフりを連発しながらも、何とかショットを整えていこう・・・。と思いました。

打感はソフトで、いい感じでした。
やはり軟鉄はいいな・・・。と思いました。
『球の乗っかり具合』も、すごくいいです。
フォローでフィーリングを出していける感じです。

『スピン性能』も、なかなか優れているな・・・。と思いました。
一瞬『フワッと』する感じが、すごくいいです。
球の勢いを上手く殺していけるタイプのウェッジです。
最新のミーリングウェッジのもつスピン性能とはちょっと違う、『クラシカルな感じの止め性能』といったらいいでしょうか?

最初のうちから、かなりダフってしまったりして、なかなか拾いづらい感じがしたのですが、グースタイプを好まれる方には、拾いやすいのかもしれません。
感覚的に、2~3本くらい上のスコアラインで乗せていくイメージのほうが、拾いやすくなるのかな?と思いました。

『安定性』という点でも、少し苦戦してしまいました。
これだけオフセットが効いているので、グースネックタイプを好まれる方は『包み込むイメージ』が出しやすいかもしれません。
しかし、私は包み込むというよりも、『左に巻き込むイメージ』のほうが先行してしまいました。
自分の出したいラインよりも、少し左に飛んでいってしまう感じがしました。

距離感も、最初からシャンクしたりダフったりしたので、なかなか上手く合わせることができませんでした。
『上下のブレ』が大きくて、落としどころが少しバラついてしまいました。
頭の中の『モヤモヤ感』が、ずっと取れなかったからなのかもしれません。

『操作性』という点でも、グースタイプを好まれる方にはたまらないものがあるのだと思います。
フェースを開いたり閉じたり、色々なことができるのだと思います。
バンスも結構利いているので、このバンスを利用した打ち方もでき、まさに『手の延長』として使っていけるのではないでしょうか?
私は色々なことをやろうとはなかなか思えなかったのですが、クラブ自体がもつポテンシャルは、きっと高いものがあるのだと思います。

今は『セミグースタイプ』が一番多いように思います。
しかし、こういったグースタイプも、これから少しずつ増えていくのではないでしょうか?
今は少数派といえるのかもしれませんが、昔からずっと存在しつづけていますし、好まれる方も多いと思います。

今はストレートタイプ(またはセミグースタイプ)のウェッジを使っているけど、どうもしっくりこない・・・。扱いづらい・・・。方向性が出しにくい・・・。などと感じておられる方は、一度このような強いグースタイプを試してみられてはいかがでしょうか?
ネック形状が変わって、すごく扱いやすくなった・・・。ということは、普通に起こりうることです。
アプローチの精度が上がった・・・。という方も多いと思います。

『銅仕上げ』もそうですし、ここまでグースが利いているのも、最近ではあまり見ないので、懐かしさを感じながら試打をしていました。
これまでも、グースネックタイプは何度も試してきて、練習もしてきたつもりですが、どうしても馴染めません。
私は敬遠するようになりましたが、多くのファンを獲得しているのは間違いないと思います。

エポンのウェッジということで、何か特別な感じもしていましたが、全体的には昔ながらのクラシカルなウェッジだな・・・。という印象が勝りました。
グースタイプは今も需要があると思いますし、『銅仕上げ』に昔からこだわっておられる方もいらっしゃると思います。
メーカーは今回、あえてそのような方々の為に、この『XL45』というウェッジを発売したのではないでしょうか?
このウェッジのストレートタイプが発売されているか尋ねてみたのですが、『グースのみ』ということだったので、私は次のモデルに期待したいと思いました。
2014年09月24日
エポン AF-903 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-903 ユーティリティ です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。
ロフトは23度、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は409g です。

エポンのアイアン型ユーティリティです。
以前901を試打したことがあるのですが、もう4年も前になるのかと思うと、月日の経つのがとても早く感じられます。
アイアン型ユーティリティはあまり多くないですが、アイアンが好きな私はずっと待ち続けています。
『アイアンの延長』として使っていきたいと、いつも思っているので、ニューモデルに出会うと嬉しくなります。
エポンなら、なおさら嬉しいです。

とてもオーソドックスな形状です。
奇をてらったところは一切なく、見慣れた感じのユーティリティです。
こういったオーソドックスなところも、エポンの魅力なのかもしれません。

かなりのワイドソールです。
ソール自体も丸みを帯びていますし、リーディングエッジとトレーリングエッジの削り込みがよく目立っています。
抜けが良さそうです。

ネックは短めです。
こうして見ても、グースがよく利いているのが解ります。
グースの弱いアイアン型ユーティリティは、打つのが難しいのでしょうか?
グースを利かせて、球のつかまりを良くする必要があるのでしょうか?
すっきりとしたネック形状のアイアン型ユーティリティを殆ど見たことがありません。

ソールには『23』の文字が刻まれていました。
これがロフトを表しているのは想像に難くありません。
マイケル・ジョーダンさんの現役時代の背番号ではないと思います。(BSの名器『MR-23』は、丸山選手が好きだったマイケル・ジョーダンさんの背番号だと聞いたことがあります。)
ロフトが表示されているのは、ウェッジではもう常識となっていますが、ユーティリティでは珍しいように思います。
以前も書きましたが、いずれアイアンも『ロフト表示』すればいいんじゃないかな?と思っています。
番手ではなく、全てロフトで表すと面白いのではないか?と思っています。
これまでとは違った感覚になるかもしれません。
自分の使っているドライバーやFW、UT、ウェッジのロフトは把握しているけど、アイアンはちょっと曖昧だ・・・。という方は多いのではないでしょうか?
アイアンが全て『番手表示』ではなく『ロフト表示』されれば、『ストロングロフト』という言葉も使われなくなるのではないでしょうか?
まだまだ現実的ではないかもしれませんが、いずれロフト表示されたアイアンが登場するのではないかな?と思っています。
ゴルフの格言のひとつに『ロフトを信じる』というものがありますが、アイアンのロフトもきちんと把握することによって、また新しいゴルフが展開されるような気もします。
このユーティリティは、ロフトが23度ということなので、番手でいえば『4番』ということでいいのでしょうか?

アイアン型ユーティリティでは、オーソドックスなフラットバック構造になっています。
おそらく『中空構造』であることは間違いないので、この形状で充分だと思いました。
以前試打した901はキャビティバック構造になっていましたが、このニューモデルはオーソドックスなフラットバックになっています。

一応、ミーリングが彫られているか、よく見てみたのですが、ありませんでした。
非常にオーソドックスで綺麗なフェース面でした。
ある程度距離を求めていきたいユーティリティには、ミーリングはあまり必要ないのかもしれません。
ただ、これまで何度も書いてきましたが、『フライヤー』を抑制する効果が期待できるのであれば、ユーティリティにもミーリングがあったほうがいいのではないかな?という思いもありました。
私はゴルフを始めて、数え切れないほどたくさんのミスショットを打ってきましたが、『バナナフック』と『フライヤー』がとても怖いです。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
予想していた通りの構え感でした。
すごく見慣れた感じがします。
これまでたくさん出会ってきたアイアン型ユーティリティと同じようにバックフェースの膨らみが気になったのですが、これは仕方ないことなのかもしれません。
なかなかすっきりとした感じのユーティリティに出会えません。
『アイアン型』ではあっても、なかなかアイアンと同じような感覚はもてません。
このバックフェースの膨らみがあるからこそ、球があがりやすくなっているのだろうと思うのですが、もう少し『見え方』に工夫があってもいいんじゃないかな?と思いました。
これまでアイアン型ユーティリティで、最高の構え感をもっていたクラブは、昨年試打した『タイトリスト 712U ユーティリティアイアン』です。
アイアン型ユーティリティは、あまり多く発売されないということもありますが、今でも、このクラブを超える物に出会っていません。
このAF-903に大きな不満はありませんが、それほどワクワクすることもなく、淡々とした感じで見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
中空構造独特の、あの『ペチャッ』とした感じがあります。
マッスルバックのように『厚みで押していける』感じとは、真反対のような感じもしますが、大きな不満はありませんでした。
アイアン型ユーティリティの打感は、こんな感じだろう・・・。という思いがずっとありました。
手に嫌な衝撃も残らなかったですし、ソフトな感じもしました。

球はあがりやすいな・・・。と思いました。
イメージしていたよりも、弾道が高めでした。
これまでのアイアン型ユーティリティの中では、弾道も高めに感じられました。
やはりワイドソールが、よく効いているのでしょうか?
FWやウッド型ユーティリティは高く上がりすぎて、もうひとつ感じがつかめないけど、アイアン型になってしまうと、途端に上がりづらくて使いづらかった・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。
これまでアイアン型ユーティティを使っておられた方にとっても、イージーに感じられるのではないでしょうか?
装着されているシャフトがモーダスだったので、DGに替えると、もっと低く抑えていけたんじゃないかな?と思いました。

『安定性』は平均的だな・・・。と思いました。
特別シビアな感じもしなかったですし、高い直進性があるようにも思いませんでした。
アイアンと同じように、見た目の印象が、そのまま性能として表れているように感じました。

『飛距離性能』は普通だと思いました。
特別にすごく『飛ぶ』という感じはしませんでした。
『予想通りの飛び』でした。
アイアンのようにターゲットを絞り込んで狙っていく・・・。という感じはしなかったのですが、『運ぶ』イメージが出しやすかったので、そこが好印象でした。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
左右に曲げるのも難しくありませんでした。
かなり大きく曲げることもできました。

すごくオーソドックスなアイアン型ユーティリティだという印象が残りました。
ニューモデルではありますが、特に変わったと感じるところはなく、ノーマルな感じでした。

今のクラブはハイテクな物がたくさんあるので、そういった意味では、このクラブはすごくシンプルな感じがしましたが、このシンプルさがまたいいのかもしれません。
シンプルだからこそ、クリアなイメージが出せる・・・。といいますか、最初から固定されていないところがいいのかもしれません。
プレイヤー個人個人がもつ、感性が活かしやすいような気がします。

機能性の高いクラブは確かにすごく便利ですが、便利すぎることによって、迷いが生じたり、感性を活かしづらくなったり・・・。といったマイナス的なことも起こりうるような気もします。

今はドライバーに限らす、ユーティリティでも調整機能付きの物が増えてきましたが、このクラブには付いていません。
エポンのクラブは調整システムのイメージは無いですが、いずれ搭載されるようになるのでしょうか?

一時期に比べ、今は調整システムも落ち着いたように思うのですが、まだまだ続くと思います。
調整システムはすごく便利だと思いますが、まずは『合うヘッド』と『合うシャフト』を選ぶことが先決のような気がします。

それをクリアしてからの調整機能だと、より威力を発揮するように思います。
調整システムを『メインの機能』とするのではなく、あくまでも『サブ的な機能』として接するのがいいのではないか?と思っています。

『変わらない良さ』というものがあるんだな・・・。と改めて感じました。
シンプルさが、また魅力的でした。
また試打する機会があれば、是非試打してみたいです。
2014年04月19日
エポン I-33 パター

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン I-33 パター です。

シャフトは オリジナルスチールシャフト です。
ロフトは3度、クラブ長さは34インチ、クラブ総重量は533gです。

初めて手にした、エポンのパターです。
これまで、ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジは試打したことがあるのですが、パターは初めてです。
以前、同じ名前のI-33が発売されましたが、すぐに売り切れになったと聞いたことがあります。
このパターは、その復刻版なのでしょうか?
それとも後継機種ということなのでしょうか?

こうして見ても、ごくノーマルなPING型パターに見えました。
見慣れた感じの、オーソドックスな感じがします。
つい先日、PINGのパターを試打したばかりなのですが、立て続けにカッコいいパターに出会うことができて、とても嬉しく思いました。
PING型のパターを発売するメーカーはたくさんありますが、EPONということで、さらに魅力が増しているように感じました。
PING型のパターを好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますが、他にもL字マレットや普通のマレットも発売して欲しい・・・。と思っておられるエポンファンの方も多いのではないでしょうか?

先日試打したPINGのパターは、いかにも新品という感じがしていましたが、このパターは最初からいい雰囲気が漂っています。
いい意味での『USED感』といったらいいでしょうか?
新品ではありますが、結構使い込んだテイストが感じられます。
真新しさを感じさせるクラブもいいですが、このパターの落ち着いたフォルムに見とれてしまいました。

先日試打したPINGのパターは、フェース面にインサートといいますか、特別な溝のようなものが組み込まれていましたが、このパターは、これまでたくさん出会ってきたノーマルな感じがします。
『削り出し』なのでしょうか?

フェース面には独特の凹凸があって、それが模様のようになっています。
この模様は、これまで他のメーカーのパターでも、よく見られました。

ヒールには『I-33』の文字が刻まれています。

トゥ側には、『S20C FORGED 5×MILLED』の文字が刻まれています。
柔らかい打感が特徴の、S20Cの鍛造ということなのでしょうか?

ネックの部分にある、EPONマークが控えめで、オシャレです。

ソールはミラー仕上げになっていて、ピカピカ光ります。
色は違いますが、前日試打したPINGのパターと似ているな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、さすがはEPONだな・・・。と思いました。
とても構えやすいです。
何といったらいいのでしょうか?
『ボールとの垂直感』がよく出ているな・・・。と思いました。
これまで、色々なメーカーのPING型のパターで転がしてきましたが、時には被っていたり、逆に開いたりしていて、『垂直感』が出ていないパターにも出会ってきました。
ゴルファーなら誰もが知っているような有名なパターメーカーの物でしたが、やはり『当たり外れ』はあるのかな?と思ったことを覚えています。
しかし、このパターは違います。
『正確さ』が感じられました。
精度が高いと思いました。
ボールを転がすラインが色濃く浮かんできました。
いいイメージをもつことができました。
試打を開始しました。

この何ともいえない柔らかい打感に、思わず笑みがこぼれてしまいました。
先日試打したPINGのパターもとても柔らかいのですが、このパターはまた違ったフィーリングです。
何といったらいいのでしょうか?
あくまでも自然な柔らかさ。
吸い込む感じの柔らかさとはまたちょっと違う『メタルタッチ』の柔らかさ・・・。といったらいいでしょうか?
『芯のある柔らかさ』に、心が和みました。
ずっと遠征や出張が続いていて、久しぶりに我が家に帰った『安堵感』といったらいいでしょうか?
遠征先や出張先で、足を伸ばして入る温泉は格別なのですが、それでも我が家に帰って、小さな湯船に浸かる『落ち着き感』といった感じでしょうか?
ホッとする感じです。
ボールの芯と、フェースの芯がうまくコンタクトすると、こんなにも柔らかいフィーリングになるんだな・・・。と改めて感じました。
フェース面を指で触ってみても、当然ながら金属の硬さと、凹凸によるザラザラ感があるのですが、ボールをヒットしたときには、すごく柔らかく感じるのが不思議に思えてきます。
転がっているボールも、喜んでいるように見えてきます。

球の転がりも、とてもいいです。
一球目から、距離感がバッチリ合いました。
PINGのパターも転がりが良く、柔らかいフィーリングでしたが、このEPONのパターは適度に食いつき感がありますし、ブレにくい感じがしました。

やはり、このフェース面の模様も、大きく影響しているのではないでしょうか?
ボールが滑る感じはしません。
食いつきが良く、いい意味で『押して』いけるので、小さなテークバックでイメージしたスピードを出していけます。
なので、正確性が出てきます。
最小限の小さな動きで、転がしていけるので、再現性も高くなるように感じました。

『安定性』という点では、ごく普通のPING型パターといった感じがしますが、いい意味で『小さく打っていける』ので、誤差を小さくしていける感じがしました。
オデッセイなど、今は『樹脂』や『インサート』のあるパターの人気が高いですし、私もそういったパターの良さを実感しているのですが、改めて『メタルタッチ』の良さを感じました。

コースの『本グリーン』と違い、練習グリーンはやや荒れていて、結構凹凸があったり、芝が枯れているところなどあったりして、状態は決して良くはなかったのですが、このパターはとてもいい転がりをボールに与えてくれているように感じました。
『凹凸を消した転がりの良さ』といったらいいでしょうか?
しっかりと転がしていくことができました。
今はパターのフェース面も、色々な工夫が施されるようになりましたが、改めて、こういった『ノーマル』な工夫の良さを感じ取ることができました。

ネックの長さもしっかりとありますし、やや上から打っていきたい方にも、とてもフィーリングが合いやすいのではないでしょうか?
とても丁寧に造られているのがよく解りましたし、エポンのクラブなので、ある程度覚悟はしていたのですが、やはり今の多くのパターと比較しても高価でした。
それでも購買意欲が刺激されてしまいました。

他のメーカーの『巨大な』パターの性能の高さも感じますが、やはりオーソドックスなタイプのパターのほうが使いやすいな・・・。と思いました。
先日、あるメーカーの大きなパターをコースで試してみたのですが、物理的といいますか計算上の易しさはあるんだろうな・・・。と思ったのですが、ちょっと苦戦してしまいました。
なかなか融通が利かない感じがしました。
パターでダフることは普通ありませんが、その日は2回ほどダフってしまい、大きくショートしてしまいました。
まだまだ大きなヘッドのパターに慣れていないのだと思いました。
もし、このパターをコースで試すことができたらいいな・・・。と思いました。
すごく楽しいラウンドになるだろう・・・。と思いました。
このパターで転がすのがとても楽しくて、ついつい予定よりも時間をオーバーしてしまいました。
また機会があれば、是非試打してみたいです。
2014年04月06日
エポン AF-203

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-203 の5番 です。

シャフトは ファイアーエクスプレス FW Type-D 65 です。
ロフトは18度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は70g、トルクは2.6、キックポイントは中調子、クラブ総重量は340gです。

久しぶりに出会った、エポンのFWです。
エポンらしく、シンプルで美しいデザインです。
今はドライバーに限らず、FWでも調整システムが搭載されているものが多くなりましたが、エポンは今後どうなるのでしょうか?
私はこのままのシンプルな設計がいいと思っていますが、調整システムが搭載されたモデルを心待ちにしておられるエポンファンの方もいらっしゃると思います。

見とれてしまうほど美しいです。
これまで出会ってきたエポンのドライバーのように、とても美しくて高級感があるな・・・。と思っていたのですが、やはり『チタン』なのだそうです。
昔からチタンのFWはありましたが、少数派といえる存在でした。
しかし、エポンはずっとチタンを採用しているように思います。
チタンの扱い方を熟知しているメーカーといっていいのではないでしょうか?
エポンはウッドやアイアン、ウェッジなど、どれも素晴らしいクラブが多いですが、特にウッド系は素晴らしいクラブが多いです。
この圧倒的な美しさに、いつも心がときめいています。
ウッド系のクラブが得意なメーカーは他にもたくさんありますが、なかなかここまで美しさを表現できていないように思うこともあります。
エポンの凄いところは、この美しさが打感はもとより『飛距離』につながっているところです。
初めて出会ったエポンドライバーの衝撃はとても強いものがありました。

ネックの長さは、標準的に見えました。
程良い長さだと思います。
とてもカッコいいので、いい目の保養ができました。
桜の季節に相応しい美しさに見えました。
『本格的なゴルフシーズンを告げる美しさ』といったところかな?と思いました。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
最近のFW(5W)の中では、明らかに厚みがあります。
こういったディープ系のウッドはとても珍しいです。
前のモデルから、フルモデルチェンジしたように見えました。

トゥ側の凹み

ヒール側の凹み
トゥ側とヒール側には、それぞれ独特な曲線の凹みがありました。
これも空気抵抗などを計算に入れて組み込まれているのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?
いずれにせよ、とても品があるな・・・。と思いました。

エポンらしく、とても男前です。
ただ、ちょっとだけ驚きました。
FWというよりも『UT』といった感じです。
かなりコンパクト感があります。
これまでたくさん出会ってきた『5Wらしいシャロー感』は全くありませんでした。
小顔でディープな感じがします。
このAF-203は『FW』ではなく『UT』というカテゴリーに入るのかな?と思いました。

<左>AF-203 <右>ロイコレTRC
かなりコンパクトに見えたので、今日はちょうど『マイUT(ロイコレTRC)』をバッグに入れていたので、見比べてみることにしました。
こうして見比べてみると、やはり大きな違いを感じますが、単独で見るとUTに見えてしまいます。
マイUTもロフト18度なのですが、印象も違って見えます。
私はこういったディープ感のあるクラブは大好きですが、FWにはシャロー感を求めたい・・・。という方には、やや難しそうな印象をもたれるかもしれません。

素振りをしてみると、すごくいい感じです。
この美しいヘッドと、高性能なファイヤーエクスプレスの相性がバッチリだと思いました。
早くボールを打ちたい衝動に駆られました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
ただ、やはりUTを構えている・・・。という印象をもちました。
これだけコンパクト感のある5Wは珍しいです。
形状的にはとても美しいです。
エポンらしい品の良さが感じられます。
FWにはもっとシャロー感が欲しい・・・。と思われる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
ここは人によって好みが大きく分かれるところだと思いますが、私は好きです。
いいイメージがすぐに出ました。
試打を開始しました。

『打感』はすごくいいです。
エポンなので、この打感の良さは当然といえるところがあるのですが、期待通りのグッドフィーリングでした。
これまで出会ってきたドライバーのフィーリングを思い出しました。
この何とも言えないソフトな打感には魅了されっぱなしでした。

『音』も、いい感じです。
控えめな金属音が心地いいです。
この音を聞くだけでエポンのクラブでボールを打っているんだ・・・。と思えることができます。
私にとって至福のひとときです。

『球のあがりやすさ』という点では、FW(特に5W)ということを考えてみると、結構タフなほうだと思いました。
勿論、全然球があがらないようなタイプではなく、高い弾道も打てるのですが、ある程度使い手は選ぶのかもしれません。
ヒッタータイプの方に合いやすいような気がします。
敷居が高すぎる感じはしませんが、好みが分かれるところだと思います。
今のFWは球があがりやすいタイプが圧倒的に多いので、そういったことを考えてみると、このFWは異彩を放っているようにも見えました。
しかし、それがこのクラブの個性ですし、メーカーも敢えてそのようにしているのだと思います。
18度のUTを日頃から使い慣れておられる方にとっては、特に難しく感じることはないと思いますが、シャロー系のクリークを使い慣れておられる方には、タフに感じられるかもしれません。

『安定性』という点では、普通かな?と思いました。
特にシビアな感じはしませんでしたが、大きなミスを見逃してくれるような寛容さはあまり感じませんでした。
広いスイートエリアやミスヒットしても見逃してくれるイージーさを求めておられる方には、合いづらい部分があるかもしれません。
『ごまかし』があまり利かず、結構正直なところがあるように思います。

『飛距離性能』という点では、かなりいい感じです。
エポンは本当に『美』と『飛距離』の両立が出来ているメーカーだと思います。
今は高い機能性が搭載されているFWも増えてきましたが、このFWは至ってシンプルです。
しかし、そのシンプルさがありながら大きな飛距離を稼いでいけるのだから、クラブ造りは本当に奥が深いものだな・・・。と思います。
飛距離性能がいいので、かなりコンパクトなドライバーで、いわゆる『直ドラ』しているような気分になりました。

ヘッドもそうですが、装着されているファイヤーエクスプレスも、かなりの高性能シャフトだと思いました。
この大きな飛びは、シャフトの力も大きく関わっているのは間違いありません。

『操作性』という点では、いい感じでした。
最近の5Wの中では、かなり扱いやすいほうだと思います。
左右に大きく曲げることは容易にできたのですが、できればあまりしたくないな・・・。と思いました。
この美しいヘッドを見ながら、構えた通りできるだけ真っ直ぐに近い感じで打ち出していきたいと思いました。
左右どちらかにクセのあるタイプのクラブではないので、色々なタイプの方に合いやすいのではないでしょうか?

FWというよりはUTという印象が最後まで残りました。
ひょっとしたら、メーカーはこのクラブをUTというカテゴリーに入れているのかもしれない・・・。と思ったのですが、詳しいことはよく解りません。
今度機会があれば『3番』も試打してみたいと思いました。
この5番のように小顔でディープ感のあるヘッドなのでしょうか?
とても興味があります。

私はエポンのクラブに出会う機会があまりなく、経験が不足しています。
でも、すごく魅力を感じています。
なかなか出会えないですが、今日はニューモデルのFWを試打することができました。
とてもラッキーな日でした。

エポンらしい、美しさ・フィーリングの良さを充分過ぎるほど感じ取ることができました。
『イージー路線』というよりは、どちらかというと『セミハード路線』といえるのかもしれません。
一般的な敷居が低くて、幅広い層に対応しているようにはあまり思えませんでした。
ある程度のHSがあったほうが合いやすいような気がしました。
普通、これだけ『高級路線』でいくと、シャロー感が強くてかなり球があがりやすくなっているものが圧倒的に多いですが、今回は全く違う印象をもちましたし、こうしたことができるのも『エポンの強み』のような気がします。

きちんとヒットできたときの飛距離性能はすごいものがありました。
球が浮きやすいタイプだとは思いませんでしたが、こういったタイプのクラブできちんと高さを出していける方にとっては、かなり大きなパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?
これだけ確実に飛んでくれて、フィーリングもいいので、これからはFWもチタンに移行していくんじゃないかな?と思いました。

チタンはドライバーだけの時代ではなくなるのかもしれません。
勿論、昔からFWでもチタンが使われてきましたが、これからはもっと顕著になっていくのかもしれません。
FWでも飛距離が求められる時代に入ってきて、チタンの重要性が増してくるのかもしれません。
一口に『チタン』といっても色々あるようですが、エポンのチタンは、かなり高品質であることは間違いないと思います。
チタンドライバーでも、中には『チープ』に感じられる物も少なくないですが、エポンはいつも品質の高さを感じます。
『質感』が違います。
手にするだけで、こちらのテンションも自然と上がってきます。

エポンのクラブということで、ある程度覚悟はしていたのですが、値段を聞いて、やはり高価なんだな・・・。と思いました。
このヘッドの美しさやフィーリングの良さなども、それだけの価値は充分にあるのだと感じました。
エポンという信頼のあるブランドというのもありますし、この品質は安心できます。
かなり高級感を感じました。
目だけでも、充分楽しむことができるクラブです。

価格的に私にとって、かなり敷居が高いので、なかなかエポンユーザーにはなれていないのですが、私の周りにはエポンファンがたくさんいるので、明日早速このFWを紹介してみよう・・・。と思いました。
彼らの喜ぶ顔が浮かんできますし、私も何度も試打を楽しみたいと思いました。
価格的に親しみづらいところもあるのですが、エポンにはこれからもこのようなクラブを作り続けて欲しいと思いました。
私たちの憧れであって欲しいです。
『エポンユーザー』になれる喜びをもてるクラブ造りをこれからもして欲しいと思いました。
今日は予定よりも多く球数を打ってしまいました。
試打を終えると、爽快感しか残っていませんでした。
このクラブを返却するときに、後ろ髪を引かれる思いもしたのですが、充実した時間を過ごすことができ、満面の笑みで、練習場を後にすることができました。
2013年10月18日
エポン AF-153 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-153 ドライバー です。

シャフトは QUADRA Fire Express 65 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は67g、トルクは3.8、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は314g です。

エポン『AF-150シリーズ』のニューモデルです。
この時期にエポンのニュードライバーに出会えるとは思ってもいませんでした。
あまり出会う機会は多くありませんが、やはりいつもワクワクします。
こういった美しいクラブが似合うようなゴルファーになりたいと、いつも考えています。

150シリーズということで、ある程度のシャローを予想していましたが、やはりその通りのようです。
前のモデルの152や、その前のモデルの151も、同じような印象が残っています。
今回は、どこが改良されているのでしょうか?

ソールには独特な凹みがあります。
これは重量配分によるものでしょうか?
それとも見た目のインパクトを狙ったものなのでしょうか?

ネックの長さは、やや短めです。
これは、これまでのモデルと共通するところだと思います。

フェース面のデザインは前のモデルのAF-152に、とてもよく似ています。
やはり後継モデルなんだな・・・。と思いました。

極端なシャローではありませんが、やはりディープというよりはシャローな印象を受けます。
しかし、今はこれくらいがノーマルなのではないかな?と思えるくらい、同じような形状がたくさんあります。
ディープな物も少しずつ目にするようになりましたが、やはりある程度シャローなほうが支持されやすいのでしょうか?

顔はエポンのイメージにピッタリと合う、品の良さと高級感が感じられ好感がもてます。
ちょっと前まで、こういったタイプのドライバーは、やや馴染みづらい形状のものが多かったのですが、最近のドライバーはとてもすっきりしています。
フェースが被っていないかが特に気になったのですが、このドライバーは被っているようには見えなかったので、好感度が増していきました。
気持ちがどんどん高まっていきました。
やはり、いい顔をしたクラブに出会うと安心します。

素振りをした感じも、なかなかいいです。
エポンのドライバーとファイヤーエクスプレスの相性はバッチリだということを、これまでもたくさん経験しているので、早く球を打ちたくなりました。
ハードな感じはないですし、幅広い層に受け入れられやすいスペックに仕上がっていると思います。
できれば、もう少ししっかりとしたスペックのほうがいいな・・・。とは思ったのですが、試打クラブはこの一本しかなかったので、このまま試打をすることにしました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても整った顔をしているので、素直な球筋をイメージしやすいです。
両肩の余分な力が抜け、呼吸も自然と深くなりました。
ヘッドに大きさを感じるので、安心感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
方向を気にせず、気持ちよく振り抜いていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトです。
これは前のモデルにも共通するところだと思います。
この打感の良さが、やはりエポンだな・・・。と思いました。
適度な弾き感も感じられました。

『音』は少し大きめで、はっきりとしています。
少し耳に残る感じでしたが、全く問題ありませんでした。

球はとてもよく上がってくれました。
これまでの151、152もそうでしたが、この153はさらに弾道が高い感じがします。
『低弾道・低スピン』のドライバーも増えてきましたが、このドライバーは明らかに弾道が高いです。
ライナー系の球よりも、高めの弾道でしっかりとキャリーを稼いでいきたい方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
ロフト9.5度という感じの高さではありませんでした。
おそらく『リアル』は違うんじゃないかな?と思ったのですが、この弾道の高さ・球の浮きやすさは大きなアドバンテージに感じられる方も多いのではないでしょうか?
このAF-153は、10.5度のモデルもラインアップされているようですが、まずはこの9.5度のモデルを試してみられるのもいいのではないかな?と思いました。
かなり敷居の低いドライバーだと思います。
もう少し低く抑えていきたいな・・・。と思ったのですが、なかなか思うようにはいきませんでした。
『半自動的に』という感じで、球が高く上がってしまう・・・。という印象をもちました。

『安定性』も高く、シビアな感じは全くしません。
大型ヘッドがもつ大らかさ・・・。といったらいいでしょうか?
いい意味でアバウトに打っていけるドライバーだと思いました。
形もいいので、気持ちが惑わされないところもいいです。
素直に真っ直ぐ打っていける感じがしました。

『飛距離性能』という点ではヒッタータイプの方よりも、どちらかといえばスインガータイプの方に大きなメリットがあるのではないでしょうか?
勿論、シャフトなどを選んでいけば、色々な方に合うように思いますが、基本的にはスインガータイプを対象にして作られたドライバーだと思います。
高弾道と弾きの良さで飛ばしていきたい方には、とても魅力的な存在といえるのではないでしょうか?
エポンのドライバーはフィーリングの良さと、その飛距離性能の凄さが、大きなウリですが、このドライバーもまさにそのイメージにピッタリと合います。
大手有名メーカーのように、派手な宣伝はしないメーカーですが、品質が優れているのは間違いないところですし、宣伝をしなくても既に多くのファンを獲得しているように思います。

『操作性』という点では、あまり曲げたくなるタイプのドライバーではありませんでした。
もちろん、何とか曲げようと試み、ある程度曲げることはできましたが、極端なことはしたくありませんでした。
やはり自然な感じで、そのまま振り抜いていくのが一番だと思いましたし、こういったドライバーが最近は増えてきたように思います。
『不自然な直進性』を感じさせるドライバーも、数年前にはよく見られましたが、こういった『ナチュラルな感じの直進性』のあるドライバーが私は好きです。
『慣性モーメント』で高い数値が得られたドライバーもたくさんありましたし、形状的に違和感を覚えるものもたくさんありました。
私はそういったクラブでミスショットをたくさん打ってきました。
普通に打てば曲がりっこないはずのドライバーなのに、私は大きく曲げてしまいました。
かなり私のスイングも乱れていたのだと思いますし、それ以上に心が掻き乱されていたような気がします。
しかし、このAF-153のように楽に構えることができて、そのまま振り抜いていけるドライバーだとすごく易しく感じます。
やはり心の乱れは球筋の乱れに直結するのだと思います。
今日はすごく落ち着いた状態で、ずっと試打を楽しむことができました。

アスリート色はあまり感じられませんが、高品質であるのは間違いないところです。
エポンなので、おそらくかなり高価なんだろう・・・。と思い、値段を尋ねてみたのですが、やはりその通りでした。
性能的にはとても敷居の低いドライバーですが、価格的には私にはやはり敷居の高さを感じました。
しかし、これだけ丁寧に作られていて、性能も高いレベルで維持されているのだから仕方のないことなのかもしれません。
永く愛着をもてるクラブであれば、『年計算』あるいは『日割り計算』すれば、結局は安く済むのかもしれません。
ある程度価格が低く抑えられていても、すぐに飽きてしまったり、魅力を失ってしまうクラブであれば、『高い買い物』になってしまうこともあるのかもしれません。
私はそういったクラブにも、これまでたくさん出会ってきたような気がします。

同じ手にするのであれば、いずれ『名器』と呼ばれるようなクラブにしたいと考えています。
とはいっても、私自身がとてもちっぽけなゴルファーなので、クラブに申し訳ない・・・。と思うことがとても多いのですが・・・。
『分不相応』ともいえるような素晴らしいクラブたちが、ビギナー時代からいつも私の相棒になって支えてくれていたように思います。
そのクラブに応えるには、私がいいスイングをして、ナイスショットを連発するしかない・・・。と考えています。
いいスコアが出せたときは『クラブのおかげ』で、悪いスコアだったときは『全て私の責任』だと思っています。
クラブはいいのに、私のスイングが・・・。と思えることが、これまでも数え切れないほどありました。
練習場でもそうですが、コースに出ても、いつもミスばかりしています。
クラブに申し訳ない・・・。と思うことが多すぎて、自分の未熟さを痛感します。
いくらクラブが良くても、使い手がこれじゃ・・・。と思うことが多いです。
クラブを磨きながら、いつも反省をしています。

このエポンのニュードライバーも、きっと多くのゴルファーならびにエポンファンを魅了するんだろうな・・・。と思いました。
エポンのニューモデルを心待ちにしておられる方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
他のメーカーでは、たまに『廉価版』ともいえるようなクラブを発表することもあるようですが、エポンはこのままでいいと思っています。
安価ではないので購入しづらいところもありますが、この品質と価格だからこそ、多くのファンを獲得しているのだと思います。
低品質で高価であれば問題外ですが、この高品質でこの価格であれば納得される方も多いのではないでしょうか?
ゴルフクラブも他の商品と同じように安いほうがいい・・・。まずは価格重視・・・。という方もいらっしゃると思いますが、ゴルファー心理として、ある程度高価なクラブを使いたい・・・。ということもあると思います。
そういった点で考えてみて、いったいどの価格帯がちょうどいいのかが難しいところだと思いますし、多くのメーカーがそこに重きを置いているのではないでしょうか?
エポンのクラブはたとえニューモデルが発売されても価格が下がらないということなのだそうで、そこがまたいいところなのかもしれないな・・・。と思いました。

構えやすさ・打感・音に優れ、エポンらしいドライバーだと思いました。
高機能なドライバーが増えていくなかで、このドライバーはとてもシンプルに見えました。
しかし、それがメーカーの自信なのかもしれないですし、敢えてそうしているのではないかな?と思いました。
色々な調整機能が付いたドライバーも増えてきて、とても画期的なことだと思うのですが、ヘッドは勿論、『合うシャフト』を使うことがとても重要なのだということを改めて再認識しました。
調整機能を付ければ人気が出る・・・。というものではないような気がします。
今、中古ショップに行けば、たくさんの調整機能付きのクラブが並べられているのだそうです。
『自分に合うように調整できる』ということはとても魅力的なことではありますが、中古ショップにたくさんの調整機能付きのクラブが並べられているということは、それだけではダメなのだということなのかもしれません。
ただ、その中にはプレイヤー自身が、単にそのクラブに『飽きただけ』とか『他のクラブに目移りしてしまった』ということも多分に含まれているとは思うのですが・・・。

友人の話によると、たまにエポンのクラブを中古ショップで見かけることがあるそうです。
しかし、そのクラブの状態がいいと、すぐに売れてしまうのだそうです。
次の日に行けば『売り切れ』ということも少なくないのだそうです。
やはり、いい物はたとえ新品でなくても売れるものだと思いますし、価格が多少安くなったことによって、購入したいと考える方もたくさんいらっしゃると思います。
シャフトと併せて一本が10万円以上もするので、なかなか手に届きにくいところがあるのですが、やはり多くの方が魅力を感じておられるのではないでしょうか?
私は未だにエポンのクラブを購入できていませんが、エポンのクラブを使っている友人たちの楽しそうで、しかもクラブを大切に扱っているところを見ると、とても微笑ましい気分になれます。
このドライバーも、早速友人たちに紹介してみよう・・・。と思いました。
2013年04月10日
エポン AF-503 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-503 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は438gです。

EPON AF-500シリーズのニューモデルです。
軟鉄独特の美しい風合いと、見るからに易しそうな形状が上手くドッキングしています。
私はどちらかというと『AF-300シリーズ』が好きなのですが、この500シリーズも何度か試打していて、いい印象をもっています。
今年は300シリーズは発売されないのでしょうか?
来年になるのでしょうか?
この503の前のモデルの502を初めて試打したのが2009年ということで、4年も経っていたのかと思うと、月日の流れがとても早く感じられます。
502の印象は今でも強く残っています。
大手有名メーカーではモデルチェンジがほぼ毎年のように行われていますが、エポンは4年ぶりということになります。
やはりOEMメーカーとして、他のブランドのアイアンを作るのに忙しいからでしょうか?
それと、昨年試打したパーソナルのことが忘れられません。
限定発売だったので、売り切れになったのは残念ですが、また私たちを魅了してくれるようなマッスルバックアイアンを発売して欲しいと思います。
マッスルバックは確かに一般的に親しみづらい部分があるかもしれませんが、マッスルバックを発売してくれるメーカーはアイアンに対して『本気』であるということが伺えますし、そういったメーカーのアイアンを使いたいと思っています。
『易しさ』だけに特化しているのではなく、常に自分自身を向上させてくれ、使っていて楽しい・・・。と思えるようなクラブを相棒に選んでいきたいと私は思います。

全体的な形はとても整っていますが、尖がった感じはしません。
AF-500シリーズらしい、易しさが感じられます。
私の周りでもエポンのアイアンは人気が高いですが、この500シリーズは特に高いように思います。
マッスルバックや300シリーズのようなハードさは無く、かといって700シリーズよりもまとまっている感じのする500シリーズは、『ちょうといい頃合い』といったところでしょうか?
程よい『さじ加減』ができているのかもしれません。

この独特のバックフェースのデザインに目が行きました。
基本的なコンセプトは、これまでの物と大きく変わらないような気がするのですが、ややメカニック的になったような気がします。
『慣性モーメント』が効いているんだろうな・・・。と思いながら見つめていました。

彫りも結構深く、いかにも『今風(いまふう)』のアイアンといった感じがします。
ポケットもしっかりとあり、重心も深そうな印象があります。

ソール幅は、はっきりと広いと思いました。
打ちづらそうに感じるほどのワイドソールではありませんが、今の他のアイアンと比べても、結構広いほうだと思います。
ソールにタングステンなどの異材がコンポジットされているのか、見回してみたのですが、こうして見る限り見当たりませんでした。

ネックも短めです。
ネックが短くて、ソールが厚い、いわゆる『頭でっかち』タイプのアイアンです。
今はこういったタイプのアイアンが増えてきました。
重心も低そうです。
高重心のアイアンに苦手意識をもっておられる方には、こういったアイアンだと安心感を得られる方も多いのではないでしょうか?

ミーリングは刻まれていませんでした。
フェース面だけを見ると、すごくノーマルな感じがします。

ボールを前にして構えてみて、すごくいいな・・・。と思いました。
おそらく、これまでの『AF-500シリーズ』の中で、一番顔がいいんじゃないかな?と思いました。
これまでの物よりも『面長感』が薄くなっています。
『小顔』とまではいきませんが、すごくまとまっている感じがしました。
グースもきつ過ぎないので、すごく構えやすいです。
イメージラインも出しやすいです。
グースが強いアイアンを好まれる方は、あまりいい印象をもたれないかもしれませんが、私はこのアイアンの顔がすごく気に入りました。

できることならば、もう少し小顔でもいいかな?と思ったのですが、これくらいでも不具合は全く感じませんでした。
私がこれまで出会ってきたAF-500シリーズの中で、最高の構えやすさをもったアイアンだと思いました。
構えづらいアイアンを手にしたときは、頭が『キンキン』する感じがあるのですが、今日はそういったことも無く、すごく穏やかな気分で構えることができました。
脳がすごくリラックスしているように感じられました。
少しだけ『面長感』もあるので、そこが魅力的だ・・・。と感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
顔は整ってはいますが、色々な曲線をイメージする感じではなく、どちらかというと真っ直ぐに近い線がイメージできたので、『オートマチック的』なアイアンなんだろうな・・・。と思いました。
両肩に力が入らず、呼吸も整い、すごく穏やかな気分で構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、とてもソフトで好感がもてました。
嫌な抵抗感などは全くありません。
ボールをフェースに乗せやすい感じがしました。
『ターゲットへ運ぶ』というシンプルな発想で打っていけるアイアンです。
『厚み』はそれほど感じないので、マッスルバックのように『厚みで押していく』感じではないのですが、この『乗せる感覚』は好感がもてました。

『球のあがりやすさ』という点でも、とても秀でていると思いました。
ストロングロフトであることを感じさせない球のあがりやすさ・浮きやすさです。
アイアンで、『上から』打つのが苦手な方も、このアイアンはすごく易しく感じられるのではないでしょうか?
ボールを拾っていく感覚で、すごく自然にあがってくれます。
低重心アイアンらしい、敷居の低さです。
EPONのクラブはアスリートゴルファーからの支持も高いですし、美しさが際立っています。
そういったこともあって、『上級者用』とか『ハードヒッター用』というイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このアイアンはそんなことはありません。
すごく敷居の低いアイアンです。
エポンのアイアンを使ってみたいけど、球があがりやすくて、構えやすいアイアンがいい・・・。という方は、是非一度試してみられてはいかがでしょうか?

『安定性』という点でも、こういったキャビティ形状らしい易しさが充分に感じられます。
かなり寛容な感じがしました。
構えやすかったので、イメージラインも出しやすかったのですが、このアイアンの『物理的な易しさ』との相乗効果のおかげで、すごくまとめやすい感じがしました。
『シビアさ』という言葉とは無縁のアイアンだと思います。
球はいい感じで飛んでいってくれるのですが、どこでヒットしているかがちょっとつかみづらかったので、フェース面を確認したら、結構いいところでまとまってくれていました。
それはやはりこのアイアンの『顔の良さ』と『適度な重量感』に加え、『安定感抜群のシャフト』のおかげだと思いました。
しかし、聞くところによると、このアイアンはいわゆる『軽量スチール』で発売されるようです。
そうすると、またちょっと違う印象をもってしまうかもしれませんが、おそらく多くの方が軽量スチールを挿されるのではないか?と思っています。
ダイナミックゴールドは、やはり『AF-300シリーズ』や『マッスルバック』が自然なのかもしれません。

『飛距離性能』も優れていて、今の多くのゴルファーのニーズに合っていると思います。
アイアンでも飛ばしたい、番手でライバルに負けたくない・・・。という方にも『もってこい』なのかもしれません。
軽く打っていっても、あんなに飛んでいくのか・・・。と、少し目を疑いました。
『ストロングロフト』という言葉が今は一般化したように思いますし、『ストロング(強い)』というと、いかにも聞こえはいいですが、要は『ロフトが立っている』ということです。
なので、これからは言い方を変えて『スタンディングロフト』という表現方法でもいいんじゃないかな?と思いました。
『飛ぶ』アイアンが強いのではなく、『狙ったところに落とせてボールを止められ距離感の出せる』アイアンが強いのだと私は思っています。
ロフトが立って距離も出やすくなり、球のあがりやすさも進化しているので、今のアイアンは昔に比べると、すごく印象も変わりました。
私の感覚では明らかに『1番手以上』飛んでしまうので、なかなかイメージと合いづらいところがありますが、今はこういったアイアンのほうが多いのかもしれません。
距離は『6番アイアン以上』で、球のあがりやすさは『8番アイアンくらいと同等』かな・・・?と思いました。

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
構えたときのいい印象があったので、色々と曲げてみよう・・・。と思ったのですが、思っていたように大きく曲げることができませんでした。
一応左右に曲げてみましたが、『曲げ幅』という点では、小さくまとまってしまいました。
かなり顔のいい『オートマチック系アイアン』だと思いました。
操作性よりも、直進性のほうが高く感じられます。
こういったところは、このようなアイアンの長所といえるのかもしれません。

エポンらしい、高性能なアイアンだと思いました。
打感や飛距離なども良かったですが、一番印象に強く残ったのは『顔の良さ』です。
本当に『500シリーズ』だろうか?と思えるほどの、まとまった顔をしています。
『300シリーズ』との境界線が無くなったように思います。
構え感という点で、『300シリーズ』にすごく近くなったような気がします。

数々のメーカーのクラブ製作を担っているメーカーのオリジナルブランドですし、かなりこだわった感じがします。
これまで『500シリーズ』はどちらかというと『300シリーズ』の陰に隠れていたような印象を私は持っていたのですが、このアイアンはとてもいい印象をもちました。
『物理的な易しさ』がかなり感じられるアイアンではありますが、『構え感』や『打感』などの重要項目が犠牲になっていません。
上手くバランスが取れていると思います。

多くの方が気にされないと思いますが、私はこういった『溝の中』にゴミなどが入ったら、どうやって処理しようか・・・?などと考えてしまうことがあります。
これまでも何度か書きましたが、私はラウンド後はもちろん、練習場で使用した後も、『その日のうちに』完全に綺麗にしておかないと落ち着かない性分なので、どうしてもこういったことが気になってしまいます。
キャビティアイアンを所有していたこともありますが、普通のノーマルなアイアンだったので、掃除も楽でした。
しかし、私のように気にされる方はあまりいらっしゃらないだろうと思いますし、実際に使っている友人に聞いても、それほど気にしたことがない・・・。という人が殆どです。
ポケットの形状などにもよるとは思いますが、そんなにゴミなどの異物は入りにくいんじゃないかな?という思いもあります。

最近はFWから端を発してドライバーなどでも『浅重心』がブームになりつつあるように思いますが、そのメリットを感じられるのはある程度ヘッドスピードが速い方だけなのかもしれません。
好みがはっきりと分かれるような気がします。
アイアンは、こういった『深重心』がこれからも主流になっていくのではないでしょうか?
ドライバーやフェアウェイウッドなどよりも、もっと球を操作して『遊んでいきたい』クラブであるアイアンですが、今は『マニュアルタイプ』よりも『オートマチックタイプ』のほうが受け入れられやすいような気もします。
これまでは『オートマチック系』というと、顔が良くなかったり、グースがきつ過ぎたりしてダフリ易かったり、球を拾いづらかったり・・・。という難しい印象があったのですが、このアイアンは全然違っていました。
むしろ、『イージーなイメージ』だけが残りました。
ボールが思っていたよりも、かなり飛んでしまうので、私がコースで使うにはかなりの勇気がいるような気もするのですが、アイアンにも飛距離を求めておられる方はたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々に是非試していただきたいアイアンです。

今日は思いもかけず、エポンのニューアイアンに出会うことが出来て、幸運な一日でした。
私の周りにはエポンのクラブが大好きな友人がたくさんいるので、明日早速このニューアイアンを勧めてみようと思いました。
このアイアンもいい印象を持ちましたが、私は次の『300シリーズ(おそらくAF-303?)』や、ニューマッスルバックを楽しみに待ちたいです。
2013年03月01日
エポン 213STX ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン 213STX ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は468gです。

エポンらしい、とても美しいウェッジです。
前のモデルの210KGX ウェッジ同様、バックフェースの形状に個性が感じられます。
エポンということで、とても高機能そうな印象をもってしまいます。
ウェッジは、できるだけシンプルな形状がいいと、私は思っているのですが、これくらいの工夫であれば何の不満もありません。

シャープで整った印象があります。
こういったところは、さすがエポンだと思います。
機能性を追い求め過ぎて、形を崩してしまっているクラブにもたくさん出会ってきましたが、そうならないように作ってあるのが、エポンのクラブだと思っています。
とはいっても、私はつい最近(数年前)、エポンのクラブに出会ったばかりなのですが・・・。

こうして見ても、結構凹んでいるのが解ります。
キャビティ効果や、少しでも高重心になるように設計されているのでしょうか?
それとも、見た目のインパクトを狙っているのでしょうか?
色々なメーカーのクラブを造る、いわゆるOEMメーカーのオリジナルブランドなので、強いこだわりが感じられます。

ソール幅は、ややワイドに見えました。
テーパーはそれほどきつくありません。
バンスは結構効いているな・・・。と思いました。
全体的に丸みを帯びているので、抜けも良さそうだな・・・。と思いました。

ネックの長さが、しっかりとあるので好感を持つことができました。
最近はアイアンでも、セミショートが流行っているように感じるのですが、より繊細なフィーリングを出してスピンを掛けていきたいウェッジは、ある程度長さがあったほうが有利のように感じます。
何でもかんでも低重心にする必要性はありません。
そういった意味でも、このウェッジの『後姿』に好印象をもちました。
『男は背中で語る』という言葉がありますが、こういったところを見ると、まさに『クラブは背中で語る』といったところでしょうか?
主張は強すぎないものの、伝わってくるもがあります。

フェース面にミーリングがあるのか調べてみたのですが、刻まれていませんでした。
ただ、指でフェース面に触れてみて、結構『引っかかり』がいいと感じました。
つるつる滑る感じはしません。
スピンも期待できそうな予感がしました。

ボールを前にして構えてみると、少しグースが効いているように感じたのですが、苦手意識をもつことはありませんでした。
このように感じさせるところが、まさに『エポンマジック』といえるのではないかな?と思いました。
違和感はありませんでしたし、『やる気モード』がどんどん上昇していきました。
私はどちらかというと『ストレートネック』が好きなのですが、このウェッジのような『セミグース』を好まれる方はとても多いのではないでしょうか?
グースがきつ過ぎることはありませんでした。
いわゆる『日本顔』の代表格といっていい形状のウェッジだと思います。
バンスが効いているように見えていたのですが、『据わり』も悪くありませんでした。
肩の力が抜け、平常心で構えることができました。
まずは、気持ちよく振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

打感はマイルドな感じで、軟鉄の良さを充分感じることができました。
フェース面がしっかりとボールをホールドしてくれるように感じました。
ボールを『乗っける感覚』といったらいいでしょうか?
インパクトからフォローにかけて、フィーリングを出していきやすいウェッジだと思いました。
フェース面はミーリングも無かったですし、ごく普通に見えたのですが、目には見えない特別な工夫が施されているのでしょうか?

『球のあがりやすさ』という点でも、ごく標準的でいい感じでした。
グースがきついと、球を拾いにくく感じることがあるのですが、このウェッジにはそういった不具合を感じません。
いつも通りの感覚で打っていくことができました。
クラブが余計なことをしない、『ナチュラル』なウェッジだと思いました。

『安定性』という点では、こういったキャビティ形状が効いているとは思わないのですが、易しく感じられました。
難しい感じは一切しません。

スピン性能という点では、やや高めといったところかな?と思いました。
ボールの乗っかり感がいいので、もっとスピンが効いているのか?と思ったのですが、結構ランも出ました。
30Y、50Yのアプローチを多くやってみたのですが、予想していたよりも転がる感じがしました。
スピンがほどけている・・・。というのではなく、あくまでも『計算されたスピン』といったほうがいいのかもしれません。
『激スピン』というよりは『適スピン』といったところでしょうか?
スピンが掛かり過ぎるウェッジはどうも距離感が出しづらい・・・。ある程度ランも出していったほうが距離感も合いやすい・・・。という方には、とても魅力的なウェッジといえるのではないでしょうか?

『操作性』という点でも、いい感じでした。
ややグースが効いていることと、バンスの大きさも気にはなりましたが、特別扱いづらい感じはしませんでした。
グース形状を好まれる方、バンスを使ってアプローチしたい方には、とても馴染みやすいウェッジといえるのではないでしょうか?
バンカーショットでも、砂を爆発させていけそうです。
ヘッドの抜いていってボールを止めたい・・・。という方にも、このウェッジは易しく感じられるのではないでしょうか?
結構受け皿の大きいウェッジだと思いました。

距離感の合いやすさは、これまでのウェッジと同等で、とてもいい感じです。
サンドウェッジには『56度』や『57度』『58度』などがありますが、『56度』が一番使いやすい・・・。という人は私の周りにもすごく多いです。
特にアプローチショットでは、ある程度ロフトが立っていたほうが、インパクトが『点』にならないので、許容範囲が広がり、大きなミスになりにくい利点があるように思います。
このウェッジも、そんな易しさ・距離感の出しやすさを感じました。
多くの日本人ゴルファーに好まれる『スタンダードウェッジ』だと思いました。

久しぶりにエポンのニューウェッジに出会うことができましたが、とても楽しむことができました。
変なクセが全くといっていいほど見られないので、多くの方に支持されるように思います。
軟鉄鍛造をまだ使ったことが無い・・・。という方、エポンのクラブをまだ手にしたことが無い・・・。という方にも、是非試してみていただきたいと思いました。

エポンもクラブによっては、かなり尖った印象のある物(例えばEPON ZEROドライバー)もありますが、このウェッジはすごく『丸い』感じがします。
ちなみに、この『尖った』というのは、『使い手を選ぶ』という意味で、『丸い』というのは、『使い手を限定しない』という意味です。
エポンのクラブは感性の鋭い上級者の方が使うイメージがあり、少し敬遠しておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このウェッジは、そんな必要は全く無いと思います。
親しみやすいクラブだと思います。

先ほども書きましたが、正直『激スピン』だとは思いませんでした。
ただ単に『スピン性能』だけを求めるのであれば、他のメーカーのウェッジのほうが、もっと高性能な物があると思います。
しかし、ある程度ランを計算に入れたほうが、『攻めのアプローチ』をしやすい・・・。という方には、是非お勧めしたいと思っています。
『適正なスピン』でバーディを狙ったり、パーを拾いやすくなったりするような気がします。

私の周りにはエポンファンの友人がたくさんいるので、明日早速、このウェッジを勧めてみようと思いました。
彼らの喜ぶ顔が今から目に浮かびます。
エポンというメーカーは、確かにそれほど知名度は高くないのかも知れませんが、既にたくさんのファンを獲得していますし、好きな方にはたまらないメーカーだと思います。
私も早くエポンユーザーになりたいと思っています。

今日は、このウェッジのおかげで、とても楽しい試打ができました。
できればアプローチグリーンやバンカーでも試してみたいと思いました。
エポンらしい高品質で、とても『スタンダード感』を強く感じたウェッジです。
2013年01月27日
エポン AF-103 ドライバー & ZERO ドライバー

<左>AF-103 <右>ZERO
今日は、この2本のエポンのドライバーを試打しました。
試打したドライバーは、AF-103 と ZERO です。

<上>AF-103 FUJIKURA ROMBAX TYPE-S
<下>ZERO FSP MX-4N
<左>AF-103 のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.6、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は311gです。
<右>ZERO のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはSX、シャフト重量は75g、トルクは2.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は325gです。

<左>AF-103 <右>ZERO
どちらも、とても好印象度の高い、エポンのドライバーです。
こうして見ていても、その高級感・存在感は凄いです。
私はまだエポンのドライバーを所有できていませんが、もっと練習を重ね、エポンのドライバーが似合うようなゴルファーになりたいと思っています。
こうして見ているだけで、テンションがすごく上がってきます。

<左>AF-103 <右>ZERO
両方とも、『ディープ系』のヘッドだと思っていたのですが、こうして見比べてみると、ZEROのほうが少しディープな感じがします。

<左>AF-103 <右>ZERO
ネックの長さも、ZEROのほうが少し長いです。
同時に試打するのは今日が初めてなのですが、以前試打したときの印象では、ZEROに比べ、AF-103のほうが球があがりやすかった感じが残っているのですが、やはりAF-103のほうが少し重心も低いのでしょうか?

<左>AF-103 <右>ZERO
顔はどちらもすごくいいですが、ZEROのほうが少しだけ小顔に見えます。
ZEROは、いわゆる『逃がし顔』なのに対し、AF-103は『中立顔』に見えます。
左右どちらにも易しく対応していけそうな印象があります。
対してZEROはフェード系のイメージを出しやすいです。

<左>AF-103 <右>ZERO
素振りをしてみた感じは、どちらもシャフトが違うので、ちょっとフィーリングが異なりましたが、とても楽に振ることができました。
ランバックスのシャフトは今大人気ですし、ZEROに装着されているFSPのシャフトも久しぶりだったのですが、改めていいシャフトだな・・・。と思いました。
今、シャフトで有名なメーカーといえば、グラファイトデザイン、三菱レイヨン、藤倉シャフト、USTマミヤなどがあると思うのですが、それ以外にも、まだまだたくさんのいいメーカーがあるのだと改めて思いました。
ヘッドなどもそうですが、このような豊富なシャフトに出会うことができるということは、ゴルファーとして、とても幸せなことだと思います。

AF-103

ZERO
ボールを前にして構えてみても、どちらもすごくいい感じです。
ナイスショットのイメージしか浮かんできません。
不安要素は一切ありませんでした。
フッカーである私は、ZEROの逃がし顔に魅力を感じますし、左を怖がらず叩けそうなので安心できるところがありますが、スライスに悩んでおられる方には、不安を感じ、構えづらいのかもしれません。
『つかまり顔』を好まれる方でしたら、この2つのドライバーは合いづらいかもしれません。
しかし、逃がし顔だったり、中立顔だからこそ、構えるときにわざとフェースを被せたりすることもできるのですが、最初から強いフックフェースだと、もっと被せることはできても、スクエアかオープンに開いて構えることはとても難しいと思います。
最初から弾道が限定されているのがフックフェースのような気がします。
どちらも、とても構えやすいドライバーですが、一般的にはAF-103のほうが受け入れられやすいのかもしれません。
私はどちらもすごくいいイメージが出せました。
呼吸も整い、いつでも打ち出していけそうでした。
タイミングが取りやすい顔をしたドライバーというのは、こういったドライバーたちのことを言うんだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

<左>AF-103 <右>ZERO
『球のあがりやすさ』という点では、シャフトが違うので、何ともいえない部分もあるのですが、もし同じシャフトで同じスペックだったとしても、明らかにZEROのほうがタフだと思います。
タフ過ぎず、多くの方に受け入れられやすいタイプのAF-103と、明らかにユーザーを絞った感じのZERO・・・。というように性格が全く異なります。
私はZEROのライナー系の打球がすごく好きなのですが、球があがりづらい・・・。と感じられる方は多いかもしれません。
今回は同じ『10.5度』というロフトでしたが、大きな違いがありました。
先日、違うメーカーの『10.5度(あくまでも表示ロフト)』というドライバーを試打したのですが、それとも全く違います。
『ロフト角』という概念が大きく揺らいでしまうような感覚をもってしまいます。
球のあがりやすさというのはロフトが全てではなく、他の要素の絡み合うものですが、それでもやはり大きな目安であることに変わりありません。
AF-103は使えても、ZEROはタフ過ぎて使いづらい・・・。という方は多いかもしれません。
逆にZEROを打ちこなせる方は、AF-103は難なく打てるように思います。
高~い弾道というのは、見た目いかにも飛んでいそうですが、実際にはそうでもないことが多いです。
対してやや低めのライナー系の球は飛んでいないように思えても、意外と飛んでいる・・・。ということが多いです。
飛ばしたい時は低く打っていく・・・。という方は多いのではないでしょうか?
そういったときに、このZEROのようにあがり過ぎず、低スピン系の球が打ちやすいドライバーは大きな味方になってくれるような気がします。

<左>AF-103 <右>ZERO
『安定性』という点では、明らかにAF-103のほうが高いと思います。
ZEROは球があがりにくいタイプなので、容易にサイドスピンも掛かりやすいですし、スイートエリアもそれほど広い感じはしません。
タフでシビアなZEROドライバー・・・。といったところです。

<左>AF-103 <右>ZERO
『打感』はAF-103もすごくいいですが、ZEROも負けてはいません。
『陶酔』という言葉を連想するほど、この2つの打感に酔いしれたような気がします。
AF-103を初めて試打したときに、AF-103は『AFシリーズの中で最高の打感』ということを聞いたのですが、こうして打ち比べてみても、ZEROのフィーリングの良さを改めて感じました。
どちらもすごくレベルの高い打感ですが、今日はZEROの印象度が強く残りました。
やはり、いつもこういったグッドフィーリングのドライバーを打てるような環境に身を置いていたい・・・。と思いました。

<左>AF-103 <右>ZERO
『音』は互角・・・。といった感じで、どちらもすごくいいです。
何度も聞き分けてみたのですが、優劣がつけられませんでした。
音というのは、そのクラブに対しての『品(ひん)』を感じやすいところだと私は思っているのですが、この耳に心地いい音を聞いていると、この2つのエポンのドライバーの品の良さを改めて感じます。
今は、色々なメーカーで様々な機能が付いたドライバーが発売されていますが、やはりこのようにプレイヤーを『やる気』にさせてくれるクラブというのはすごくいいな・・・。と思いました。
いくらクラブの性能が高くても、プレイヤーの持つポテンシャルが充分に発揮できなければ、いい内容のショットは得られないように思うのですが、そういった意味でも、この2つのドライバーにはすごく魅力を感じます。
球を打っているのが、とても楽しいです。

<左>AF-103 <右>ZERO
『飛距離性能』という点では、どちらもすごくいいですが、敢えていうならばAF-103ではないか?と思っています。
いわゆる『受け皿が広い』感じがします。

<左>AF-103 <右>ZERO
『操作性』という点では、私はZEROに、より魅力を感じました。
AF-103も悪くはないですが、操作性よりも安定性の方が長けているような気がします。
細工をするというよりは、どちらかというとナチュラルに振っていきたいタイプのドライバーです。
対してZEROは色々と操作できるので楽しいです。
フッカーの私にはとても気持ちよく振りきっていけます。
こういった『逃がし系』のドライバーで左を気にせずに思い切って振り切ってドローボールを打つのが、とても楽しく、また心地よく感じました。
球がつかまり過ぎず、『安全地帯』に運んでいきやすいですが、スライス系の球はいくらでも打てました。
大きく右に曲がるバナナスライスも容易に打たせてくれました。
私は、この球がつかまり過ぎないところがいいと思いました。
寒さがとても厳しいですが、飛んでいく弾道を目で追っていきながら、思わず目を細めてしまいました。
吐く息は白く、手もかじかんでしまいますが、テンションだけはずっと上がりっぱなしでした。

<左>AF-103 <右>ZERO
今日は、この2つのエポンのドライバーを同時に試打することができて、とてもラッキーな日でした。
AF-103もすごく購買意欲が刺激されているドライバーですが、改めてZEROにもすごく魅力を感じました。
今の段階では、ややZEROがリードしている・・・。といった感じです。
ただ、やはりエポンのドライバーということで、価格的な面で敷居の高さを感じてしまいますし、何だか気おくれしてしまいます。
しかし、値段を全く無視してクラブという観点だけで考えると、両方ともとても素晴らしいドライバーです。
今日はこの2つのドライバーを予定よりも多く打ちすぎてしまったせいか、試打を終える頃には体も温まっていました。
この2つのEPONのドライバーのおかげで、心も体も温かく感じた一日でした。
2012年10月25日
エポン AF-103 ドライバー & AF-101 ドライバー

<左>AF-103 <右>AF-101
今日は、この2本のエポンの極上ドライバーを同時に試打する機会に恵まれました。
試打したドライバーは、AF-103とAF-101です。

<上>AF-103 ATTAS 4U 6S
<下>AF-101 QUADRA FIRE EXPRESS 65
<左>AF-103 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、トルクは3.8、キックポイントは中調子、クラブ総重量は316gです。
<右>AF-101 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は69g、トルクは3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。

<左>AF-103 <右>AF-101
左側のAF-103は最新モデルですし、右側のAF-101は、私が初めて出会ったエポンのドライバーで、その『美しさ』『性能の凄さ』にとても魅了されたクラブです。
あれからエポンのドライバーに何本か出会ってきましたが、あくまでも私の中でエポンのドライバーといえば、この『AF-101』を先ず真っ先に思い浮かべます。
先日、AF-103を試打したときに、何となく101に似ている印象を持っていたので、機会があれば同時に試打してみたい・・・。と思っていました。
今日はその念願が叶いました。
できれば同じシャフトで試してみたかったのですが、なかなか思うようにはいかないことも多いです。
とにかく、この2つの極上ドライバーに再び出会うことができて、既に私のボルテージは最高潮にまで上がっていました。
ファイヤーエクスプレスは私にとって、もうすっかりお馴染みのシャフトですし、アッタスの緑色のシャフト、4Uも何度か試打していて、いい印象が残っています。

<左>AF-103 <右>AF-101
こうして見比べてみても、どちらもため息が出てしまうほど美しいです。
エポンのクラブなので高級感をすごく感じますが、この美しさはさすがの一言に尽きます。
『所有感』を満たしてくれるドライバーたちです。
これから、この2本のドライバーでボールを打つことができるんだ・・・。と思うだけでワクワクしてきます。
101には『JAPAN FORGED』という文字があるのですが、ニューモデルの103にはありません。
101を初めて試打したときに、この『JAPAN FORGED』という文字にもすごく魅力を感じたので、できれば次回作では復活して欲しいな・・・。と勝手に思っています。
ひょっとしたら、103はメイドインジャパンではないのでしょうか?
いずれにせよ、とても美しいヘッドです。
ただ、こうして見比べてみて、デザイン的に私の好みとしては、101に軍配があがります。
103も、すごくいいですが、101のほうがすっきりした感じがします。

<左>AF-103 <右>AF-101
フェース面のスコアラインは大きく違います。
先日103を試打したときに、スコアラインが普通に入っていることに気づいていたのですが、101はヒッティングエリアだけ『溝なし』になっています。
どちらがいいとは一概に言えないのかもしれないですが、スコアラインがあったほうが雨の日の『水切り』に役立つと思います。
ただ、スコアラインを無くすと強度が増すので、ルールギリギリまでフェース面を薄くすることができ、反発力を高められますし、スピンの効いた球が打ちやすくなる・・・。というのを聞いたことがあります。
AF-103というドライバーは、どちらかというと102よりも101に近いんじゃないか?と初めて試打したときに思ったのですが、このスコアラインという点でいうと、102に近いのかな?と思いました。
ただ、102のスコアラインはもっと複雑でしたが・・・。

<左>AF-103 <右>AF-101
ネックの長さも、ほぼ同じで全体的な形状も、すごく似ていると思いました。
ただ、101のほうが少しディープバックで立体感が感じられました。

<左>AF-103 <右>AF-101
顔も、どちらもかなりの『男前』で、すごく整っています。
両方とも、それほど『ディープ感』を感じさせない造りになっていますが、気持ちよく振りきっていけそうな、いい顔をしています。
こうして見比べてみて103は、やはり101の後継モデルなのではないか?と改めて思いました。
102の顔もすごく好きなのですが、102の印象とは、ちょっと違うように思います。

AF-103

AF-101
ボールを前にして構えてみても、どちらも惚れ惚れしてしまうほどの美しさと『至高の構えやすさ』です。
ナイスショットのイメージしか浮かんできません。
子供のときに、初めて遊園地のジェットコースターに乗る前や、初めて海外旅行に行ったときの、あのワクワク感が蘇ってきました。
足が細かく震えているように感じられました。
どちらも既に試打したことのあるクラブではありますが、決して『飽きさせない』といいますか、いつも新鮮な気持ちにさせてくれるドライバーです。
こうして構えながら、なるべく早くエポンユーザーにならなければ・・・。と思いました。
試打を開始しました。

<左>AF-103 <右>AF-101
『打感』はどちらも甲乙つけがたいくらい、いい打感だと思いました。
103を試打したときに、『AFシリーズの中で、最高の打感』というのを聞いたのですが、こうして打ち比べてみても、特に大きく秀でているようには思いませんでした。
勿論、すごくいい打感なのですが、101を大きく凌駕しているとは思えませんでした。
どちらも、かなりハイレベルな『グッドフィーリングドライバー』です。
球を打つのが楽しくなってきます。

<左>AF-103 <右>AF-101
『音』も、とても似た感じだったのですが、ほんの少しだけ103のほうが大きいように感じられました。

<左>AF-103 <右>AF-101
『球の上がりやすさ』という点では、少し103かな?と思ったのですが、大きな差はありませんでした。
シャフトが違うので決めつけることはできませんが、もし同じシャフトで同じスペックだったとしたら、ほんの少しだけ103のほうがあがりやすくなっているのではないかな?と思いました。
アッタス4Uもファイヤーエクスプレスもタフ過ぎず、ボールを上げてくれるタイプで、エポンのヘッドとの相性はバッチリだと思いました。
どちらも『叩いていけてタフ過ぎない』ドライバーです。

<左>AF-103 <右>AF-101
『安定性』は少し103かな?と思いました。
勿論、これもシャフトによるところが大きいのですが、ファイヤーエクスプレスは『動きやすい』シャフトで、『ライン出し』というよりは『飛距離』に長けているシャフトだと思います。
対して、アッタス4Uは適度に球がつかまりながらも、しっかりとラインを出していきやすいシャフトだと思います。
ヘッド自体の性能という点でも、おそらく少しだけ103のほうが、寛容性が大きいのではないかな?と思いました。

<左>AF-103 <右>AF-101
『飛距離性能』という点では、どちらもエポンらしい、かなりのハイレベルな争いになってしまいました。
101は数年前のモデルですが、改めてその飛距離性能の凄さを実感しました。
装着されているシャフト、ファイヤーエクスプレスも、相変わらず凄いです。
ボールが『ピンポン玉』のように圧倒的な弾き性能で、力強く弾き飛んでいってしまいました。
対する103も、すごい飛びで、ボールがあっという間に飛び去っていきました。
かなりの初速の速さを感じますし、なかなか失速しません。
昔のドライバーを鈍行列車に例えるとしたら、この2つのドライバーは間違いなく『新幹線のN700系』かな?と思いながら、弾道を目で追っていました。
そう感じてしまうほど、どちらも初速が速いドライバーです。
なかなか甲乙つけがたいのですが、今日の感じだと、101のほうがいい感じで距離を稼いでいくことができたような気がします。
勿論、これもシャフトなど他のスペックを同じにしないと正確な比較はできないのですが、敢えて今日のこのままのスペックで感じたのは『101の凄さ』です。
ただ、103も負けていないですし、4Uもすごくいい感じです。

<左>AF-103 <右>AF-101
『操作性』という点では、ほぼ同じだと思いました。
どちらもできれば、自然なままで打っていきたいドライバーですし、あまり細工をしたい感じはしません。
しかし、敢えて曲げてみても、どちらも素直に反応してくれました。
直進性が強すぎるドライバーとは、大きく異なる点です。

103に装着されている、このアッタス4Uも、最初は『左に行きづらいシャフト』と聞いていたので、『ディアマナ アヒナ』のようなタイプを想像していたのですが、試打してみると実際は違っていて、とても球のつかまりのいいシャフトだと思いました。
ドロー系が打ちやすいです。
大きく引っ掛かることがないので、安心して振っていけますし、楽に感じられるシャフトです。
発売前から、すごい話題だったそうで、プロがこぞって使用している・・・。というのを友人から聞いたのですが、『プロ仕様』のハードルが高いシャフトという印象はありません。
プロの使用にも耐えながら、一般のアマチュアゴルファーにも対応している懐の深いシャフトだと思います。
もちろん、『プロ支給モデル』と『一般発売モデル』とは大きく違っているのかもしれませんが・・・。
前のモデルの黄色いシャフト『ATTAS3』よりも、私はこの緑色のシャフト『4U』のほうが好きです。
今日は、2本のエポンの素晴らしいドライバーに出会うことができて、とても幸せな一日でした。
特に101は思い入れの強いドライバーで、購入できなかったことが残念だったのですが、103のような素晴らしいドライバーに出会うことができて、このチャンスを逃がさないようにしなければならないと思いました。
今日は予定よりも、かなり長い時間を、この2本のドライバーと共に過ごしました。
『別れが辛い』ドライバーたちでした。
2012年09月26日
エポン AF-103 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-103 ドライバー です。

シャフトは ROMBAX TYPE-S 65 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.6、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は318gです。
先日はあたたかいコメントを寄せてくださいまして、本当にどうもありがとうございました。
とても楽しく読ませていただきましたし、元気を頂きました。
色々な用事などに時間をとられ、時の経つのがとても早いのですが、なるべく早く返信させていただきたいと思っております。
時間の自由はなかなかききませんが、体調は万全ですので、もっともっとたくさんのゴルフクラブに出会っていければ・・・。と考えています。
これからもどうかよろしくお願いします。

さて、このドライバーですが、待望のエポンニュードライバーです。
今年の秋に発売されると聞いていたのですが、早くも実物に出会うことができました。
エポンらしい、高級感が感じられ、美しいヘッドに仕上がっています。
スリクソンやPINGなど、高性能でありながら、ある程度価格が抑えられているドライバーが登場してきましたが、このドライバーは、どう見ても高そうです。
やはり、ヘッドだけで6万円以上するのでしょうか?
こうして見ていても、AF-102のデザインにとてもよく似ています。
AF-102の後継機種なのかな?と思いました。
初めて出会ったときの光景が思い出されるようでした。
もう2年以上前のことなので、ようやくニューモデルが発売されたか・・・。という感じです。
大手有名メーカーなどでは、なかなか考えられないことかもしれません。

丸みがあって、とても美しいです。
ヘッドの形状は、とてもシンプルです。
こうして見る限り、ウェイトなどの異材は組み込まれていないようです。
勿論、『ライ角調整』や『フェースアングル』などの調整機能も付いていないようです。
いずれ、エポンも調整機能付きのドライバーが登場してくるのでしょうか?
しかしエポンは、このシンプルさがエポンらしいところなのかもしれません。
『カスタムチューニング』よりも、『シンプル イズ ベスト』を目指しているのかな?と勝手に思ってしまいました。

ヘッド後方部分の独特な形状に目が行きました。
ふと、つい先日試打した エポン パーソナルアイアン を思い出しました。
あの極上アイアンと、このカッコいいドライバーをキャディバッグに入れて、コースに行けたら、どんなにか楽しいだろう・・・。と思ってしまいます。
あのパーソナルアイアンの『顔の良さ』『フィーリング』は強烈でした。
なかなか色褪せることがありません。
というか、ずっと心に残り続けるアイアンだと思います。
限定発売なので、売り切れる前に何とか手に入れたい・・・。と思っているのですが、なかなか思うようにはいきません。
もう売り切れているかもしれません。
幸い、このAF-103は限定ではないようなので、時間的な余裕はまだありそうです。
2009年に、初めてAF-101という極上のドライバーに出会い、すっかり魅了され、購入しようと考えていたのですが、購入できないまま生産が終了してしまったという苦い経験があるので、今回は何としても、この貴重なチャンスをものにしたい・・・。と思いました。

全体的に立体感が感じられるヘッドではありますが、ややシャローバックにも見えます。
今のドライバーは、こういった『セミシャロー』が多いので、このドライバーが特別シャローには見えないのですが、どうしてもAF-101のイメージが抜けないせいか、このAF-103というニューモデルはほんの少しだけシャローに感じられました。
少なくとも『ディープ』という感じはしませんでした。
今度機会があれば、AF-101と見比べてみたいと思います。
私は元々シャロー過ぎるドライバーは苦手だったのですが、最近はかなり高性能で叩けるモデルも登場してきていますし、このドライバーも薄すぎないので、苦手意識は芽生えてきませんでした。
むしろ、とても美しい曲線だな・・・。と思いながら見つめていました。
エポンのクラブには、いつも『いい目の保養』をさせてもらっています。

ネックの長さは特に大きく変わったところは見られず、標準的な長さだと思いました。
これまでのエポンのドライバーに共通する長さだと思います。
やっぱり美しいなあ・・・。と見惚れてしまいました。

顔も全くの『正統派』といいますか、かなりの『男前』で、奇をてらった感じがしません。
何となくAF-101に似ている感じがします。
ソールのデザインはAF-102で、上部のデザインはAF-101に近い印象をもちました。
ソールとクラウンという『二つの顔』には、101と102の要素が上手く混在されているように感じられました。
やはり後継機種なんだな・・・。と思いました。
今は多くのメーカーのクラブでも、後継モデルといっても、前のモデルをあまり踏襲していなかったり、デザインや機能がガラリと変わってしまうことが多いですが、このAF-103は明らかに前のモデルからの流れを汲んでいるようです。

素振りをしてみても、かなりいい感じです。
全体的な重さはあまり感じませんが、頼りない感じはしません。
このナチュラルな美しさをもったヘッドと、変なクセがなく、自然に振っていけるシャフトにもいい印象をもちました。

このフジクラ ランバックスのニューシャフトは、これまでも何回か試打したのですが、とても振りやすくていい印象があります。
あまり尖ったところもなく、主張してくる感じはしないので、こちらのイメージで振っていけます。
気を遣いすぎなくていいシャフトなので、楽な気分で振っていけます。
決してタフなシャフトではありません。
エポンのヘッドには、クレイジーやファイヤーエクスプレス、グラファイトデザイン・・・など、そうそうたるメーカーのシャフトを組み合わせてみたいと思うのですが、このランバックスとの相性もいいな・・・。と思いました。

こうして構えてみても、やはりAF-101を思い出しますし、とてもいい顔です。
102も好きですが、私はどちらかというと101のほうが好きなので、すごくいい印象をもちました。
ヘッドも大きく見えますが品が良く、形も整っているので、いいイメージを出すことができました。
違和感という言葉とは、全く無縁のドライバーです。
『自然流』という言葉がぴったりくるドライバーだな・・・。と思いました。
あまり余計なことはせずに、自然な感じで気持ちよく振っていける感じがします。
ゴルフクラブは『美しくあるべき』だと私は考えていますし、そのようなクラブでないと、なかなか興味をもてません。
そういった意味でも、このドライバーにはすごく興味をそそられました。
どんどんAF-101のイメージとダブってきました。
ミスショットなど、マイナス的なイメージは全く湧いてきませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は、とても良いです。
硬すぎないですが、柔らかいというよりは、ややしっかりめな感じでした。
弾き感も感じられましたし、ボールの初速の速さが感じられます。
エポンのドライバーなので、やはりルールギリギリの反発係数になるように作られているのでしょうか?
優れた鍛造技術も、このドライバーに取り入れられていて、それがこのフィーリングの良さを生み出しているのでしょうか?
この打感も、AF-101に近い感じだと思いました。
何とも言えないような『乾いた打感』といったらいいでしょうか?
心地良い感触だけが残ります。
AF-102の、あの柔らかい打感もすごく好きなのですが、この『しっかり感』と『球の重さ』が感じられる打感には、とてもいい印象をもちました。
聞くところによると、この103は『AFシリーズの中で、最高の打感』ということなのだそうですが、正直、私の鈍い感性では、どこが最高なのかがよく解りませんでした。
これまでのエポンのドライバーのように、とても好感がもてる打感だったのですが、それでもこれまでのなかで『最高』という感じはしませんでした。
このAF-103だけが、ひとつだけ抜きんでているというよりも、みんな全体的にハイレベル・・・。といった感じがしました。
また試打する機会があれば、もう一度検証してみたいと思いましたし、違う練習場での違うボールでも試してみたいと思いました。

『音』は、ややはっきり目の音ですが、全く苦手な感じがしません。
むしろ、心地よくて聞きごたえのある音です。
インパクトが緩むことは全くなく、逆にタイミングを自然と揃えてくれる音だと思いました。
『服装の乱れは心の乱れ』という言葉を耳にしたことがあるのですが、ゴルフに関して言えば、『音の乱れはショットの乱れ』といえるような気がします。
音が良くないと、ショットに乱れをきたしてしまいます。
余計な動きが出てしまったり、しなくてもいい加減をしてしまうこともあります。
『当てるスイング』になってしまうこともあります。
逆に音が良いとショットの内容も、すごく良くなってきます。
AF-101を始めて試打したときに、その音が大好きだったのですが、このAF-103の音もすごく好感がもてました。
『構え感』『打感』『音』の三拍子が揃ったグッドフィーリングなドライバーです。

『球のあがりやすさ』という点では、どちらかというとヒッタータイプの方に合いやすいような気もしますが、決して敷居は高いとは思いませんでした。
やや高めのキャリーをしっかりと稼いでいくことができました。
今回試打したモデルは9.5度でしたが、10.5度のモデルもラインアップされているそうなので、より選択肢は広がるように思います。
今年の春に出会った ZERO というドライバーの印象がとても強く残っているのですが、このドライバーはZEROよりは明らかに敷居は低いです。
『ライナー系』のZEROに比べ、この103は『中高弾道』といっていいように思います。
ZEROはタフ過ぎて全く打てなかった・・・。という方も、この103は親しみやすいと感じられる方が多いのではないでしょうか?
101や102を使ってこられた方には、すぐに馴染めるほどのあがりやすさだと思います。
今度もし機会があれば、10.5度のモデルも試打してみたいと思うのですが、おそらくこの2つロフトで多くのゴルファーの支持を得られるのではないでしょうか?

『安定性』という点では、大型ヘッドらしい寛容さも感じられます。
あまりシビアな感じはしませんでした。
打点も乱れる感じはしなかったのですが、それはこのヘッドの美しさと優れたシャフトによるところも大きいのではないかな?と思いました。
構えたときに、とにかく『自然』という言葉が浮かんできたので、その言葉のまま振り切っていくことができたのが良かったのかもしれません。
スイング中にブレーキが掛かるところが全くありませんでした。
今の流行といってもいいのですが、このドライバーにもウェイトを組み込んでみたり、各個人に合うように調整機能を持たせると、もっと『物理的な安定性』が望めるのかもしれません。

『飛距離性能』という点でも、エポンらしい高性能なドライバーだと思いました。
これまでのノウハウがしっかりと組み込まれているような気がします。
今はたくさんのドライバーがあり、その中でもハイレベルと感じられるドライバーは、大きく2つに分けられるような気がします。
それは『弾きが強くて初速が速いタイプ』と『ややライナー系で押しが効いてランが強く出るタイプ』です。
前者は、今年出会ったドライバーでいえば、バルドのドライバーですし、後者の代表格といえば、私が愛用しているCRZ435です。
今年は前者のタイプのドライバーが増えてきたように思います。
弾きの良さでボールを飛ばしていくようになっていると思います。
そういった意味でも、このドライバーも弾きのいいタイプです。
ボールにターボエンジンが付いているように感じられるほど、速くて力強い弾道がとても魅力的です。
ボールもしっかりと上がってくれるので、ドロップ感を感じられる方は少ないのではないでしょうか?
弾きの強さと、ある程度の敷居の低さがうまく両立され、それがこのドライバーの飛びの大きな要因のような気がします。

『操作性』という点でも、とりあえず左右に曲げてみたのですが、あまり意図的に曲げたくはないドライバーだな・・・。と思いました。
こういったところはAF-101を始めて試打したときと同じ感覚です。
元々、それほど敏感に反応させていくタイプではないと思いますし、自分の持ち球を活かしながらも、ある程度小さい曲がり幅で勝負していくべきだと思いました。
球が不自然につかまり過ぎるドライバーではないので、私のようなフッカーにも易しく感じられますが、球がプッシュする感じもしなかったので、フェード系を持ち球にしておられる方にも、かなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
『打ち出し方向』から、それほど大きく外れる感じはしませんでした。
やはり、シャフトとのマッチングもいいからなのでしょうか?

第一印象は102に似ているな・・・。という感じだったのですが、構えてみたときもそうですし、球数をこなしていけばいくほど、101とイメージがダブってきました。
101を購入できなかった私にとって、これは『チャンス』だと思いました。

ただ、これまでのエポンのクラブに出会ってきて感じることなのですが、他のメーカーがたくさん売ろうとする姿勢が強く感じられるのに対し、エポンにはそれがあまり感じられません。
大手有名メーカーのように『型落ち』したからといって、安くなることはありません。
好きな人だけ買ってくれればいい・・・。というスタンスが感じられます。
やはりOEMメーカーだからでしょうか?
他のメーカーのクラブを造るだけで、採算がとれているのでしょうか?
これだけたくさんの素晴らしいクラブを発表しているので、おそらくゴルフ雑誌などでもたくさん取り上げられているだろう・・・。と思ったのですが、友人に聞いてみると、殆ど登場することはないのだそうです。
そこには、色々な事情などがあるのかもしれませんが、こういった素晴らしいクラブを造るメーカーの知名度はもっとアップしていいように思います。
ただ、値段的にかなりハードルが高いのですが・・・。

聞くところによると、今エポンはとても忙しくて、なかなか生産が追い付かないのだそうです。
そういったメーカーは、とても少ないと思います。
多くのメーカーが在庫を抱えて安売りをかけているのに対し、そうしなくてもいいメーカーというのはとても強いような気がします。
やはり『売れるメーカー』と、そうでないメーカーの差は大きいのかもしれません。
注文が多すぎて生産が追い付かない・・・。というのは、このエポンと『テーラーメイド RBZ TOUR FW』など、ごく限られた機種だけなのかもしれません。
『売れるクラブ』が必ずしも万人向けで優れているとは思いませんが、それだけたくさんの支持を集めていることは確かだと思います。
品質や性能もあると思いますが、やはりそこには『流行』というものも必ずあるように思います。

日本の景気がなかなか良くなりませんが、練習場でたくさんの方が練習しておられる姿を見るとすごく嬉しくなります。
小学校低学年のような小さなお子さんの姿も見られるようになりました。
ゴルフは老若男女問わず、誰もが楽しめるスポーツです。
コースに行かなくても、練習場で球を打っているだけで楽しいですし、日頃のストレスも発散できるので、精神衛生的にもいいです。
そういったことに加え、このような極上のクラブを手にすると、ゴルフがますます楽しくなってきます。
エポンは実績は充分ですが、知名度という点では、まだそれほど多く知られてはいないのかもしれません。
しかし、それでもこういったいいクラブをたくさんの方に試していただきたいと思いました。
OEMメーカーということで、あまり表立った活動はひょっとしたらしづらいのかもしれません。
しかし、それでも敢えて『試打会』を全国で開催してもらえたら嬉しいです。
今日、このAF-103という素晴らしいドライバーに出会ったのですが、初めてAF-101に出会ったときのようなハイテンションには正直、なりませんでした。
夜、寝つきが悪くなるほど脳が揺さぶられることもありませんでした。
ずっと一定のテンションで、淡々と試打をしていたように思います。
しかし、それは退屈していたのではなく、このドライバーをじっくり楽しもう・・・。と思ったからなのかもしれません。
少しでも長い時間、このドライバーに接していたいと思いました。
AF-101のあの鮮烈なイメージが、今日はいたるところでダブっている感じがして、どちらかというとAF-102よりも『AF-101の後継モデル』という位置づけになるのではないかな?と思いました。
私のようなAF-101を買い損ねた者の為に、メーカーが発売してくれたのかな?と勝手に想像してしまいました。
購買意欲も刺激されましたし、また試打する機会があれば、どんどん試打していきたいです。
夏の厳しい暑さから解放され、ようやく少しずつ涼しくなってきましたが、今日はこのドライバーのおかげでとても楽しい秋の一日を満喫することができました。
2012年09月17日
エポン パーソナル アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン パーソナル アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは36度、クラブ長さは36.5インチ、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は455gです。

エポンのイメージに合う、とてもシンプルでかっこいいアイアンです。
この、あまりものシンプルさに、『無垢』といった言葉を連想しました。
先日試打した、スリクソンのZ925も、かなり美しいミラー仕上げでしたが、こちらもすごく美しいです。
何と言いますか、この独特な雰囲気に圧倒されてしまいそうです。
これからアイアンは、ミラー仕上げが流行っていくのでしょうか?

トゥ側の控えめな大きさであるエポンマークが、とてもオシャレです。
普通、メーカー名であったり、モデル名が彫られていることが多いのですが、このアイアンは小さなエポンマークひとつだけです。
それだけ、このアイアンが特別な存在なのでしょうか?

全体的に、すごく薄くてシャープな印象のあるアイアンですが、ヒッティングポイントの後ろ側が肉厚になっているところに、見た目だけでなく、フィーリングにもこだわっているのが感じられます。
いつも思うことですが、こういった美しいクラブを目にするだけで、いい目の保養ができますし、気持ちが昂ります。
日頃の疲れなど、どこかへ吹っ飛んでいきます。
慢性的な疲れ目や肩の凝りに悩まされているのですが、このアイアンを見ているときは、そんなことを忘れてしまいました。

この独特な形状が、よく目立ちます。
とてもセンスのあるデザインだな・・・。と思いました。
今は多くのメーカーが機能性をもたせたりする為に、ヘッドを色々な形状にしたりしていますが、このアイアンは『打ちやすさ』などよりも、『機能美』に重点が置かれているように思われます。
『クラブは、まず美しくあるべき』だと、私はずっと思っているのですが、このアイアンはまさにその言葉通りだと思いました。
やはり『やる気』にさせてくれるクラブでないと、ボールを打っていても楽しさが半減してしまいます。
クラブに『惚れる』からこそ、ゴルフがより楽しくなるのだと思いますし、ナイスショットの確率が高まるような気がします。
私の記事を読んでくださっている方から頂くコメントの中に、時々「どのクラブがいいか?」というご質問を頂戴することがあります。
勿論、どのクラブが易しいか?球があがりやすいか?などといったことが気になられる方が多いような気もするのですが、そういったことも大切ですが、まずはプレイヤー自身が『クラブに惚れる』ということが大切なのではないでしょうか?
ある程度ゴルフを永くやっていると、時にはこれまでの思いや考え方がブレたりすることもあると思うのですが、このことだけはずっとブレたことがありません。
好きなクラブを使うからゴルフは楽しいし、上達意欲も湧いてくるのだと思います。
いくら易しくて飛ぶと評判のクラブでも、プレイヤー自身がそのクラブを好きになれなければ、プレイヤーのスキルも上がらないと思いますし、クラブがもつポテンシャルも充分に発揮されないと思います。
物理的に易しいはずのアイアンをたくさん試打してきて、数多くのミスショットを打ってしまった私は特にそう実感します。

どこからどう見ても『美しい』という言葉が当てはまるアイアンです。
何故、こんなに美しいのでしょうか?
エポンだからでしょうか?
いや、おそらくエポンでなくても、この形状の美しさには魅了されていたと思います。
この美しいアイアンで球を打つのも嬉しいのですが、むしろ部屋に飾っておいて、目で楽しむ為のアイアンではないかな?と思えるほどでした。
アイアンはドライバーと違い、地面のあるボールを打つので、どうしてもソールに傷が付きやすくなりますが、この圧倒的な美しさを目にしていると、傷つけたくない・・・。という思いが強くなってしまいます。
ただ、クラブは『ボールを打ってナンボ』のところがあると思いますし、それが本来の姿なのだと思うのですが、このアイアンはゴルフクラブであると同時に、匠の技によって完成された『伝統工芸品』という感じがします。
昔のホンマやMPアイアンに共通するところだと思います。

こうして見ていても、やはり『薄さ』を感じますし、シャープな形状になっています。
肉厚になっているところと、そうでないところがはっきりとしています。
『超・ワイドソール』のアイアンを使い慣れておられる方には、この『薄さ』は馴染みにくく感じられるかもしれません。
しかし、ある程度『ボールを押していける』アイアンというのは、こういったアイアンが多いような気がします。
手の感覚をボールに伝えていきやすそうな薄さです。
厚ぼったいアイアンには、こういったことはなかなか感じられません。
何でもオートマチックであればいいというのではないのだと思います。

ソール幅は、やや狭い感じがします。
極端に狭くなっている感じはしませんが、やはり今の7番アイアンの中で狭いほうだと思います。
この角度から見ても、このアイアンがとても角張っていてシャープなアイアンであるということがよく解ります。
今はマッスルバックでも、ウェイトなどの異材が組み込まれていることも珍しくありませんが、こうして見る限り、このアイアンには見られません。
本来の姿である、『単一構造』なのでしょうか?

ネックは思っていたよりも、長くありません。
むしろ短めな印象を受けます。
こういったところは昔のアイアンとは大きく異なる『現代的』な部分といえるのでしょうか?
ロングネックに苦手意識をもっておられる方にも、これくらいの長さであれば、親しみやすく感じられるのではないでしょうか?
このアイアンは、他のメーカーのアイアンを寄せ付けないほどの圧倒的な美しさをもっているのですが、こういったネックの長さは、他のメーカーのアイアンと共通するところだと思いました。
やはり、今はあまりロングネック過ぎるものは流行らないのでしょうか?

ボールを前にして構えたときに、その圧倒的な美しさにため息が出ました。
この完璧なまでのフォルムは何だろう・・・?と思ってしまいました。
エポンですし、マッスルバックなので、構えやすいということはある程度予想していたのですが、他を圧倒する美しさがあります。
マッスルバックで構えづらかったり、『異型』に感じるアイアンに出会ったことはないですが、そんな美しいマッスルバックの中でも、このアイアンは『王様』といっていいくらい、整った顔をしています。
『アイアンの顔』というのは、本来こういう顔であるべきではないか?ということをメーカーが私たちゴルファーに提案しているような気がします。
『メーカーの主張』が感じられました。
同じエポンの マッスルバックAF-Tour アイアン もいい顔をしていますが、こちらの『パーソナル』のほうが、断然いい顔をしています。
やはり『マッスルバックの顔』にも色々とあるものだな・・・。と改めて思いました。
グースネックを好まれる方にとって、あまりいい顔とはいえないのかもしれませんが、ストレートを好む私にはたまらない魅力的な顔です。
すごくいいイメージが湧きましたし、すぐにでも打ってみたくなる反面、もう少し見つめていたい・・・。という思いと、やはり『見るだけ』にしておいたほうがいいのかな?と思ってしまうところもありました。
打つことに対して少し迷いがありながらも、自分自身の心をすごくクリアにしてくれているように感じられました。
こういった素晴らしいアイアンに出会えたことを感謝しなくてはいけない・・・。と思いました。
試打を開始しました。

まず、この極上の打感にシビレてしまいました。
何ともいえない、心地良い感触にテンションがMAXにまで達してしまいました。
軟鉄の素晴らしさが充分に感じられると共に、『厚み』のある打感です。
『球のくっつき感』が半端じゃないです。
フォローでコントロールできる・・・。といったらいいでしょうか?
軟鉄で厚みのあるアイアンの大きな特長だと思います。

『球のあがりやすさ』という点では、ある意味『ナチュラル』といいますか、昔ながらのあがりやすさだと思います。
今、こういったタイプのアイアンを見かけるのはとても珍しくなったように思います。
球は拾いやすいですし、イメージした高さにボールを送り出していけます。
『ストロングロフト』でありながら、『ワイドソール』『タングステン充填』・・・。などといった技術や工夫が施されていない、『ピュアなあがりやすさ』といったらいいでしょうか?
『スピンの効いた自然な高さ』だと思いました。
まさに、このアイアンの美しい外観に見合った球のあがりやすさだと思います。
ただ、ある程度のショートネックというところや、昔のアイアンほどソールも狭くないことなどからも、ある程度低重心であがりやすくなっているのかもしれません。

『安定性』という点では、やはりマッスルバックらしい、シビアさは充分に感じられます。
スイートスポットも『点』といっていいように思います。
寛容さを求めておられる方には、合いづらいアイアンだと思います。
昔はともかく、今はこういったミスにシビアなアイアンは、それほど多くの支持を得られないかもしれません。
だからでしょうか?
このアイアンは『限定発売』なのだそうです。
たくさん作り過ぎて在庫をたくさん抱えてしまうよりも、ある程度生産数を限定しておいたほうがいい・・・。というのは、賢明な策だと思います。
しかし購入しようと、せっかくお金をコツコツ貯めていたのに、いざ貯まって購入しようとしたら、売り切れというのは残念でなりません。
私はこれまでそういった思いをたくさんしてきました。

『飛距離性能』という点では、本来の7番アイアンらしいところだと思います。
今のハイテクアイアンと比べると、全く飛ばないと感じられる方は多いのではないでしょうか?
ロフトが立てば、それだけ飛距離も望めますが、その代わり球が浮きづらくなったり、サイドスピンが掛かりやすくなるので、球が曲がってしまう・・・。などといったマイナスな面も出てくるように思います。
そういったことを今の多くのハイテクアイアンは上手に克服していると思うのですが、このアイアンはそういった創意工夫が見られずに、いたってシンプルです。
アイアンは『飛ばす』よりも『狙う』クラブであるということを、メーカーが主張しているようです。
飛ばすということは、ロフトを立てるよりも、プレイヤーの技量が大切だといっているのかもしれません。
勿論、エポンも飛距離に長けたアイアンを発表していますが、本来はこういったアイアンを作りたかったのではないかな?と勝手に思い込んでしまいました。

『操作性』という点では、打感と同様に『最高レベル』で、『球を操る楽しさ』を充分に味わうことができました。
構えやすくて美しいアイアンというのは、こちらの意思に、こうも敏感に反応してくれるものなのか・・・。ということを改めて感じました。
車で例えたら、間違いなく『F1タイプ』といっていいほどの、レスポンスの良さがあります。
『ハンドルの遊び』も、かなり小さく、微妙な変化にも鋭い反応が返ってきそうです。
『セダンタイプ』のアイアンとは全く性質が異なります。
ただ、この圧倒的な美しさから、少し親しみづらい部分もあるのかな?と思ったのですが、それほど敷居が高すぎるとは思いませんでした。
普段、マッスルバックを愛用しておられる方には、何ら支障はないと思われます。
改めて、本来のアイアンの『ショットの精度に対する反応』は、これくらいがいいのかな?と思ってしまいました。

今日はずっと、このアイアンの魅力に引き込まれてしまいました。
つい先日、スリクソンの素晴らしいマッスルバックZ925を試打したばかりですが、私はこちらのエポンのアイアンのほうが強い印象が残りました。
勿論、後に出会ったほうが強い印象が残りやすいということはあるのですが、もし順序が逆であっても、結果は同じであったように思います。
Z925に不満はないですし、むしろすごく気に入っているアイアンではありますが、このエポンパーソナルには何かこう、他のアイアンにはない雰囲気が感じられました。
まさに『王者の貫録』といったらいいでしょうか?
『原点』という言葉を思い出すほど、このアイアンの完成度の高さを感じました。
完成度の高さ=『ミスに対する寛容さ』や『飛距離性能』ではなくて、『余分な物が含まていないナチュラルさ』や『プレイヤーの技量を高めてくれる懐の深さ』といったものではないかな?と、このアイアンで試打をしていたら思いました。

エポンの量産型マッスルバックである『AF-Tour』も、すごく好きなアイアンですが、このアイアンと比べてみると、見劣るということはないのですが、その『オーラの大きさ』が全く違うように思われました。
同じシビアさがあるのであれば、私は即決で、このパーソナルを選びます。
それは、このアイアンが『限定品』だからというのではなく、もし量産型であったとしても、このパーソナルを私は選びたいと思います。
その一番の大きな違いは『顔の良さ』です。
私はこれまでたくさんの『美顔アイアン』に出会ってきましたが、これほどまでに完璧な美しさをもったアイアンはなかったような気がします。
それくらい、このアイアンの顔に魅了されてしまいました。

AF-Tourを初めて試打したときにも感じていたのですが、これくらいナチュラルにロフトが付いていて、ボールが上がってくれると、『パラシュート』のようにボールを落としていける感覚がもてます。
狙ったラインにボールを出して、弾道の頂点をイメージして、そこからボールを落下させていけるイメージがもてます。
今の多くのストロングロフトアイアンも、距離がでるのは素晴らしいと思うのですが、こういった感覚はなかなかもてません。
易しい反面、こちらのイメージがなかなか伝わらずに、『結果オーライ』で打ってしまっている私がいます。

このエポンの限定アイアンに出会えたことをすごく幸運だと思う反面、またなかなか眠れなくなってしまうな・・・。と思いました。
初めて目にしたときに、その圧倒的な美しさに心を奪われてしまったのですが、実際に球を打ってみると、その魅力は倍増してしまいました。
あまりにも美しいので、球を打ってしまうことに対して、躊躇してしまうところもありましたが、実際に球を打ってしまうと、その心地よい感触や反応の良さなどから、どんどん球を打ちたくなりました。
最近は時々テンションがあがりきらないこともあるなかで、今日は最初から『テンション全開』になってしまいました。
こういったところをもっと抑えていくことができれば、スコアメイクにも役立つのではないか?と思うのですが、やはりいいクラブに出会ったときには抑えきれない喜びというものがあります。

このアイアンがキャディバッグに入っているだけで、すごく嬉しくなりますし、球を打つことの楽しさに加え、使用後の手入れの時間がいつも以上に楽しくなるのは間違いないな・・・。と思いました。
あくまでも気のせいですが、このような美しいアイアンに触れているだけで、こちらのショットも美しくなるような気もしますし、心の曇りも消え、晴れやかな気分にさせてくれます。
自分を高めていくには、常に一流の物に接することが大切・・・。という言葉を以前聞いたことがあるのでしょうが、今日はまさにその言葉の意味を痛感しました。
こういったところは『絵画の鑑賞』や『美しい音楽』を耳することなどにもつながるのかもしれません。
それくらい、このアイアンの美しさに魅了されてしまいました。
まさに『芸術的作品』といってもいいのではないでしょうか?

基本的性能は、あくまでも昔ながらの『ナチュラル』な感じで、今のアイアンと比較しても『物理的性能』という意味では秀でているところはないのかもしれません。
ミスにはシビアですし、球は曲がりやすいです。
ボールがフェース面に触れさえすれば、自然とあげてくれるタイプのアイアンではありません。
スイングの内容は勿論、そこに至るまでのルーティーンまでも問われるような気がします。
『限定品』ということが残念ではありますが、まだ軟鉄鍛造の本格的なマッスルバックに接したことがない・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。
『易しいアイアン』に触れ、ゴルフが易しくなったことも事実だと思いますが、こういったアイアンの魅力にも触れていただきたいと思いました。

今年は『アイアンの当たり年』なのかな?と思いました。
勿論、昨年も ヤマハ インプレスX V FORGED TOURMODEL アイアン を筆頭に、いいアイアンにたくさん出会ってきたのですが、今年は何となく雰囲気が違っているような気がします。
このアイアンが久々のエポンのマッスルバックということもありますし、先日試打したスリクソンZ925のように珍しいマッスルバックに出会うことができました。
マッスルバックは難しくて親しみづらいアイアンであることは、殆どのゴルファーが知っているところだと思います。
しかし、その難しさがありながらも、決して無くなることのない大きな魅力もあるから、今でも存在し続けているのだと思います。
おそらく、もう少しすれば『MPアイアン』のニューモデルもラインアップされるだろうと思いますし、今からとても楽しみです。
しかし、それでも今日はこの『エポン パーソナル』という美しいアイアンの魅力をずっと感じていました。
これからもずっと、私の心に生き続けることは間違いないと思います。
2012年06月09日
エポン ZERO ドライバー & AF-101 ドライバー

<左>AF-101 <右>ZERO
今日は、この2本のエポンドライバーを試打しました。
試打クラブは、ZERO ドライバー と AF-101 ドライバー です。

<上>AF-101 QUADRA FIREEXPRESS 65
<下>ZERO CRAZY Nero CB-50 W
<左>AF-101 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は69g、トルクは3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。
<右>ZERO のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは7.7、シャフト重量は73g、トルクは3.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は321g です。

<左>AF-101 <右>ZERO
どちらも、エポンの極上ドライバーです。
かたや最新ドライバー。
かたや残念ながら廃番となってしまいましたが、その高性能は全く色あせません。
こうして見ているだけで、いい目の保養になります。
美しいクラブというのは、その存在だけでゴルファーの心を和ませてくれます。

<左>AF-101 <右>ZERO
このような極上ドライバーでラウンドできたら、とても楽しいだろうな・・・。と、いつも思ってしまいます。
今年中には、待望の後継モデルである『AF-103』が発売されるそうなので、今からとても楽しみです。
今度こそは購入できるように、小遣いを少しずつ貯めているところです。
しかし、かなり高価であることは想像に難くないので、私にとってはやはり敷居の高いメーカーと言わざるを得ません。

ZERO

AF-101
ボールを前にして構えてみても、やはりどちらもすごくいいです。
絶妙な曲線がとても美しいです。
計算され尽くしたカーブなのかもしれません。
AF-101も、どちらかといえば洋梨型かな?と思っていたのですが、こうして見比べてみると、ZEROのほうが、かなり洋梨型っぽいです。
どちらも以前試打をしていますし、特にAF-101はもうたくさん試打を重ねてきているので、すごくいい雰囲気が伝わってきます。
『我が家の庭』といった感じかな?と思っていたのですが、人から借りた物なので、『勝手知ったる他人の庭』といったところなのかもしれません。
すごくいいイメージが湧いてきたところで、試打を開始しました。

<上>ZERO <下>AF-101
『打感』は、どちらもすごく良くて、なかなか甲乙がつけられません。
程よい感触と、適度な弾き感がすごく感じられます。
何球でも打っていたくなります。

<左>AF-101 <右>ZERO
『球のあがりやすさ』という点では、ZEROのほうがロフトは寝ていますが、明らかにタフだと思います。
勿論、シャフトが違うので、正確なところは解りませんが、おそらくシャフトなど他のスペックが同じでも、おそらくZEROのほうが敷居が高いと思います。
どちらも気持ちよく叩いていけるドライバーですが、より強く叩いていけ低スピンを期待できるのは『ZERO』だと思います。

<左>AF-101 <右>ZERO
『安定性』という点では、AF-101のほうが、多少敷居が低い感じがします。
少しのミスに、より敏感に反応しやすいのはZEROだと思います。
そういった意味でもZEROのほうがタフでありながら、ミスに対してもシビアといえるのかもしれません。
『飛距離性能』という点では、どちらもいい感じではありますが、より親しみやすさを感じやすいのはAF-101ではないか?と思います。
ZEROもすごくいい感じでボールを弾き飛ばしてくれてはいますが、かなり好みが分かれると思います。
私はZEROにも魅力を感じましたが、それでもAF-101の安定した飛距離性能に魅力を感じました。
どちらもとても高価なドライバーなので、なかなか手に入れにくいドライバーではありますが、『楽しいドライバー』であることには違いありません。
エポンファンの方は勿論ですが、『フィーリング』『美しさ』『飛距離性能』の三拍子がそろっているドライバーが欲しい・・・。という方には、是非お勧めしたいドライバーです。
友人の話によると、中古ショップでも時々AF-101を見かけることがあるそうなので、今度見に行ってみようかと思っています。
しかし、すぐに売れてしまうのだそうです。
ただ、目にすることができても、おそらく購入しないのではないかな?と思っているのですが・・・。
できることなら、是非新品を購入して、何とか私の『所有感』を満たしていければ・・・。と考えています。
なので、今発売されているAF-102か、まだ発売されていないモデルであるAF-103を待たなければなりません。
待ち遠しいですが、こうして楽しみに待っている時間も楽しいものです。
今日は、この2本のドライバーのおかげで、とても充実した時間を過ごすことができました。