エスヤード
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エスヤード XT ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エスヤード XT ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン XTオリジナルシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46.5インチ、シャフトフレックスはS1、バランスはD1、クラブ総重量は299gです。

全体的にピカピカしていて、高級感溢れるドライバーです。
エスヤードはとても美しいクラブが多いです。
今年に入ってから、T.388 とか、XVというアスリート色の強いドライバーに出会ってきましたが、このXTは本来のエスヤードらしいドライバーです。

ミラー仕上げといいますか、このようにピカピカしたヘッドを好まれる方はとても多いと思います。
私はどちらかというと、艶消しなタイプのほうが好きなのですが、改めてこのヘッドの高級感・美しさを実感しました。

やはり・・・。といいますか、どちらかといえばシャローヘッドといっていいように思います。
T.388やXVのような立体感はあまり感じられません。

ソールの後方が少し凹んでいました。
これにも深い理由があるのでしょうか?

月のようなアクセサリーがとても美しいです。
これはエスヤードドライバーの特徴といっていいように思います。
物理的性能というよりも、美しさにこだわっているように感じましたし、テークバックをしやすくなるなどの精神的な効果があるのではないかな?と思いました。

セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
すごく薄いということはないのですが、私にはやはり薄く見えてしまいます。
肉厚感は感じませんでした。

ほんの少しフックフェースかな?と思ったのですが、特に気になるほどではありませんでした。

素振りをしてみても、予想通り軽いです。
しかし、これくらいの軽さも慣れているので、振りづらい感じはしませんでした。
シャフトフレックスも、S1ということでしたが、硬く感じることはありませんでした。

ボールを前にして構えてみても、今日は46.5インチという長さをあまり感じることはありませんでした。
46インチを超えると私の感覚では、かなり『長い』ということになるのですが、今日はそれを強く感じることがありませんでした。
『やや長尺』といった感じでした。
しかし、フックフェースが気になりました。
単に顔だけを見ていた時はそうでもなかったのですが、こうしてボールを前にして構えてみると、不安感が増大してしまいました。
少し呼吸が浅くなっているのを感じました。
左に気を付けなければ・・・。と思いました。
ただ、これは左方向への不安を常に抱えている私の印象であって、ボールを強くつかまえたいと考えておられる方には、構えやすいのかもしれません。
不安を感じながらも、試打をしてみることにしました。
試打を開始しました。

1球目は、やはりフックボールを打ってしまいました。
動揺がそのまま球筋に表れてしまいました。
やはりメンタルな部分がとても大きいと思いましたし、私の技量不足も感じました。
この結果は、クラブよりも私の心の有様が大きく関わっているのだと思いました。
このドライバーは少しフックフェースではありますが、本来はそれほどきつくはないので、あまり気にし過ぎないほうがいいのだと思いました。
こういった顔のドライバーは、これまでもたくさん出会っていますし、ある程度の経験を重ねているつもりでしたが、今日は1球目からミスをしてしまいました。
これが練習場で良かったな・・・。と思いました。
もしコースだったら、大きなトラブルになっていたと思います。
深呼吸をして気を取り直して、アドレスを微妙に変えて、再び試打を開始しました。

打感はソフトでした。
抵抗感がとても少なく感じました。

音も小気味いい感じで、とても良いと思いました。

球はとてもあがりやすいですし、弾道も高めです。
よほどのミスをしないかぎり、球は自然と高くあがるように感じました。

『安定性』という点でも、高い性能をもっていると思います。
スイートエリアは広く、シビアな感じはしませんでした。
こういった易しいドライバーで、1球目からミスショットをしてしまった自分自身が恥ずかしくなりました。
長尺の難しさはあまり感じませんでした。

『飛距離性能』という点では、このようなスペックを求めておられる方には、とても魅力的といえるドライバーなのではないでしょうか?
T.388やXVと違い、ベテランゴルファーの方に親しみやすいドライバーだと思います。
このヘッドがもつ弾きの良さと長尺の有利さが見事に合致したドライバーだといっていいのではないでしょうか?
ポテンシャルの高さを感じました。

『操作性』という点では、最初に抱いてイメージよりもいいと思いました。
私が普通に打っていけば、やはりフック系が出てしまいやすくなるのですが、スライス系にもチャレンジしてみたら、思っていた以上に易しく打つことができました。
ただ、それほど大きく右に曲がる感じはしなかったので、やはりこの顔の印象通り、球のつかまりがいいドライバーだと思いました。

これまでのエスヤードのイメージにピッタリと合う、高級感溢れるドライバーでした。
基本的な性能も高いと思いました。
ロフトが9.5度ということや、フレックスがS1というハードさは全く感じませんでした。

私がこういったタイプのドライバーを使うのは、まだまだ早すぎる感じがしますし、おそらく実戦で使うことはこれからも無いような気もするのですが、いい印象が残りました。
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エスヤード XV アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エスヤード XV アイアン の3番 です。

シャフトは オリジナルスチールシャフト です。
ロフトは21度、クラブ長さは38.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は94g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は400g です。

エスヤードのイメージにピッタリと合う、とても美しくて品のあるアイアンです。
ドライバーがとてもカッコ良くて、ややハード系なので、いつかエスヤードのマッスルバックやハーフキャビティなども見てみたいものです。

こうして見ても、高機能そうな感じはしますが、それが不恰好になっていないところにセンスの良さを感じます。
いくら機能性が向上しても、構えづらかったり、目で楽しめないクラブにはあまり魅力を感じません。
その点、このアイアンはいい具合に『さじ加減』ができているような気がします。

彫りの深さは結構あるので、こういったところは今のアイアンらしいところかな?と思いました。
今まで、こういった形状のアイアンをたくさん見てきました。

ワイドソールです。
ある程度の重心の低さが保たれているようです。
私はソールの広すぎるアイアンが苦手なのですが、これくらいであれば特に大きな苦手意識は芽生えてきませんでした。

それよりもヒールにある、この丸い物がとてもよく目立っていました。
きっと何等かの意味があると思うのですが、どのような効果が期待できるのでしょうか?
これは打ってみるのがとても楽しみだぞ・・・。と思いました。

ネックは短めだと思いました。
ただ、今のアイアンの中では比較的ノーマルなほうかもしれません。

フェース面のスコアラインを見ていると、何となくキャロウェイのアイアンを思い出しました。
スコアラインの間隔も狭く、スピンにもこだわっているように見えます。

以前試打したドライバー同様、このエスヤードオリジナルグリップもなかなかいい感じです。
手にしっかりと引っかかってくれるので、雨の日のラウンドでも活躍してくれそうです。
私はコード系よりも、こういったラバー系が好きなので、このクラブに対する好感度が増していきました。

素振りをしてみると、思っていた以上に軽く感じて、そこがちょっと不満でした。
もう少し『しっかり感』があってもいいかな?と思いました。
装着されているオリジナルシャフトがどんな性格のシャフトなのか、私にはよく解らないのですが、慣れるまで少し時間が必要かな?と思いました。

ボールを前にしても、率直に構えやすいと思いました。
グースは多少効いているのですが、それがきつ過ぎないのがいいです。
トップラインも厚めではありますが、厚過ぎないので好感がもてました。
そして何より『面長感』を感じなかったのが大きなポイントでした。
特にアイアン型ユーティリティに多いのですが、面長感があると、どうしてもフェースターンがしづらくてつかまりが悪くなってしまいます。
どうしてもっと小顔のユーティリティが発売されないんだろう?と、いつも不思議に思っていました。
このクラブはユーティリティではなく、アイアンというカテゴリーに入ると思うのですが、とても構えやすくて好印象でした。
シャープさはあまり感じなかったのですが、程よい感じでまとまっていました。
このアイアンは3番アイアンということでしたが、ロングアイアンを構えているという意識はありませんでした。
ミドルアイアンに近い構え感でした。
このアイアンの顔に見惚れるようなことはなかったのですが、特に緊張したり肩に力が入ったりすることもなく、楽な気分で構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずでした。
ソフトではありますが、少し物足りない感じがしました。
しかし、大きな不満は無いですし、こういった形状であれば仕方のないことなのかな?と思いました。

球はとてもあがりやすくて、3番アイアンということを忘れてしまいそうでした。
試打している間、ずっと『6番アイアン』くらいの感覚で打っていました。
これだけあがりやすくなっているので、『アイアンセットの中の3番』というよりは『ユーティリティアイアンの3番』という印象のほうが強いと思いました。
タフな感じは全くしませんでした。

『安定性』という点でも、高い性能を感じました。
こういったポケットのあるアイアンらしい易しさを感じました。
3番アイアンというだけで、難しそう・・・。と感じられる方もいらっしゃると思いますし、そもそも打ったことがない・・・。という方も多いと思います。
今はそれだけFWやUTの需要が増えてきたのだと思います。
そういった意味では、このアイアンはアイアンを苦手にしておられる方には少し敷居の高そうな印象をもたれるかもしれませんが、実際にはそれほどでもないので、是非試してみていただきたいと思いました。

『飛距離性能』という点では、3番アイアンということを考えると、これくらいが飛んで当然かな・・・。と思いました。
よく飛んではいますが、特に秀でている感じはしません。
それよりも『易しく高確率で飛ばしていけるアイアン』というほうがしっくりきます。
『シビア系』でなく、あくまでも『イージー系』のアイアンなので、『狙って飛ばす』というよりも『ある程度の大らかさを利用しながら運んでいく』といったほうがいいのかもしれません。
こういったところはユーティリティアイアンに近いかな?と思いました。

『操作性』という点では、あまり敏感に反応する感じはしなかったのですが、とりあえず左右に曲げてみることもできました。
先ほども書きましたが、『面長感』がきつくないので、球が適度につかまって、いい感じのドローボールを打つことができました。
私はフェースローテーションを多く使うタイプなので、こういったタイプのアイアンには魅力を感じます。
それでいながら、どちらかといえば『オートマチック系』にも感じるので、慣れてきたら心強い武器になってくれるのかな?と思いました。

なかなかの構えやすさとイージーさをもった3番アイアンではありますが、全体的に見てちょっと物足りない感じがしました。
それは『重量感』です。
ちょっと軽すぎました。
シャフトが頼りない感じがしました。
できれば違うシャフトで試してみたいです。

今は3番アイアンを殆ど見かけなくなりましたし、4番・5番をバッグから抜いておられる方も増えてきました。
UTやFWの本数がすごく増えてきたように思います。
私はUTやFWが未だに下手なので、どうしてもアイアンの本数が多いのですが、こういったアイアンが登場してくると、またアイアンの本数も増やしてみようかな?という方も多くなるのではないでしょうか?

200ヤード前後の距離をUTやFWではなく、アイアンで狙っていきたい・・・。という方には、とても魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?
ロングアイアンの敷居の高さを全く感じさせません。
よく考えられているな・・・。と思いました。

私は今、自分のバッグに3番アイアンを入れているのですが、このエスヤードのアイアンよりもしっかりしていますし、親しみやすいので、それほどこのアイアンに魅了されることは無かったのですが、いいクラブだな・・・。と思いました。
他のメーカーには見られない、『いい個性』が感じられました。
色々なクラブを試打していて、『個性』を感じにくくなっていますが、ここ数年、特にその傾向が強いです。
いい意味でいえば『無難』といえるのかもしれませんが、個性が感じられないので、別にこのメーカーのクラブでなくても・・・。という思いも当然出てきます。
そういった点で考えてみても、ここ最近のエスヤードはとても良くなっているような気がします。
先日試打したウェッジなどもそうですが、このアイアンにもメーカーのポリシーのようなものが感じられました。

印象に残りやすいクラブが多いので、これからもエスヤードには期待していきたいと思いました。
今、海外メーカーのFWやUTの人気が凄いですが、エスヤードも国内メーカーとして、人気が爆発するような素晴らしいクラブをこれからも発表して欲しいです。
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エスヤード XV ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エスヤード XV ドライバー です。

シャフトは ROMBAX for S-YARD です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.2、シャフト重量は65g、バランスはD2、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は315gです。
今年の全米オープンは最後までとてもスリリングな展開で面白かったです。
また、丸山茂樹選手の解説がとても良かったです。
場面に応じて適切なことを、いいタイミングで解説しておられました。
選手としてアメリカツアーで戦った経験も長いですし、その豊富な知識も魅力的でした。
とてもクォリティの高い解説でした。
特に『プラグ』という表現は勉強になりました。
丸山選手はまだ解説者として落ち着くには若すぎる年齢ですし、怪我のことはありますが、まだまだプレイヤーとしての雄姿を見たいと思っています。
そして、できることならば、またプレイの合間に『プレイヤーズゲスト』でありながらメイン解説者として、私たちゴルファーを楽しませて欲しいと思っています。
全英オープンも是非お願いしたいと思っています。
プレイヤーにも才能が必要だとしたら、解説者にも才能というのがあるのかもしれません。
そういった意味では、丸山選手はその両方の才能があるように思えました。
ゴルフに限ったことではないですが、スポーツ中継には『名実況』と『名解説』が欠かせません。
テレビ朝日での中継は安定感抜群で、これまでもゴルフ以外のスポーツ中継でも実績のある森下アナウンサーと、丸山選手の解説は名コンビになりそうな予感がします。
聞くところによると、今はゴルフが好きな方でも、トーナメント中継をあまり観ない・・・。という方や、TV画面はつけているけど、音声を消している・・・。という方が結構いらっしゃるそうなのですが、丸山選手のような名解説者が増えると、また人気が出そうです。
私はNHK BS-1のUSPGA TOURが大好きで、中継があるときはいつも録画して楽しんでいます。
メジャーでない普通のトーナメントをメジャー以上に楽しんでいるのですが、それも名解説者の佐渡充高さんの存在があるからです。
いつか日本オープンの解説を佐渡さんにやっていただければ、とても楽しいだろうな・・・。と、ずっと思っております。
基本的にゴルフの解説者はひとりでいいと思っているのですが、佐渡さんと丸山選手のダブル解説も面白いだろうと思いました。

さて、このドライバーですが、エスヤードのニュードライバーです。
つい先日、T.388というドライバーを試打したばかりのように思うのですが、早くもその次のモデルに出会うことができました。
エスヤードのニューモデルだということを説明されるまでは、どこのメーカーのドライバーなのかが、よく解りませんでした。
T.388と雰囲気がちょっと違います。
この『XV』とは、どういった意味があるのでしょうか?

こうして見ても、かなり立体的な感じがします。
シャローヘッドが多い今、これだけのディープ感は貴重な感じがします。
最近のエスヤードは他のメーカーとちょっと距離を置いて、独自の道を歩んでいるように思えます。
いい意味での個性があります。
いつも色々なクラブを試打していると、メーカー名は違っていても、なかなか個性が感じられない物が多いですが、このドライバーにはすごく個性が感じられますし、エスヤードのこだわりが感じられます。
『飛ぶ』とか『曲がらない』という前に、まず『クラブは美しくあるべき』だと私は思っているのですが、そういった意味でも、このドライバーはとてもいいです。
見ていて楽しい気分になってきました。
美しく感じられないクラブだと、こちらの気持ちも雑になってしまうような気がします。
今日はとても丁寧な気持ちになることができました。

ネックはそれほど長くはありません。
こういったところは、以前試打したT.388と共通しているように思います。
ディープヘッドと共に、ロングネックのドライバーはすごく少なくなったように感じます。
この『後姿』も、とても絵になります。
見ているだけで、気持ちが癒されます。

T.388同様、このアクセサリーのような物がとてもオシャレです。
これはやはりウェイトのような役目を果たしているのでしょうか?
それとも単にデザインだけのことなのでしょうか?
すごく美しいですし、高級感があります。
やはり、こういった美しいクラブに、いつも出会っていきたいと思っています。
こちらの『気分のノリ』がまるで違ってきます。
見ているだけでワクワクさせてくれるクラブに出会う度に、幸せを感じます。

フェース面のデザインはT.388とは大きく異なります。
明らかにこちらのXVのほうがカッコいいです。
『X模様』だったので、ヤマハ インプレスのドライバーを思い出しました。
インプレスドライバーはとても反発力が強いので、このドライバーも、かなり強いんだろう・・・。という予測が立ちました。

この整った顔と『艶消し』であるところは、T.388と共通するところです。
すごくいい感じがします。
これがこれからのエスヤードの個性になりそうです。
今は他のメーカーのドライバーでも、こういった『艶消し』タイプのドライバーが増えてきましたが、私はこういった工夫は大好きです。
光の反射を気にしなくていいですし、より叩ける印象があります。
このドライバーも立体的な感じがしますが、T.388よりも、少しだけヘッド後方が膨らんでいるかな?と思いました。

トゥ側の突起物

ヒール側の突起物
ソールのトゥ側とヒール側には丸みを帯びた膨らみがありました。
とてもカッコいいな・・・。と思いました。
これも重心配分を計算されてのことなのでしょうか?
それともデザイン上のことなのでしょうか?

このディープバックがとても魅力的です。
今はシャローな物が圧倒的に多いので、すごく珍しく見えます。
しかし、ちょっと前まで、こういったタイプのドライバーばかりでしたし、今はシャローバックでもかなり頼りになるクラブが増えてきたので、外見だけでは測れないところもあります。
設計自由度の高いドライバーのいいところなのかもしれません。
自分の気持ちを込めて、強く叩いていきたい私は、こういったディープバックを見ると、思わずやる気が出てきます。
挑戦意欲が掻き立てられます。
気持ちが引き締まりました。

このエスヤード オリジナルグリップも、なかなかいい感じでした。
適度にソフトでありながら、手との密着感も良くて、滑る感じがしません。
このドライバーにはピッタリと合っているグリップだと思いました。

素振りをしてみた感じは、思っていたよりもタフさはなく、これまでたくさん接してきた多くのドライバーとあまり変わらないように感じます。
315gという重さは、300g以下のドライバーを使い慣れておられる方には、多少重く感じられるのかもしれません。
そういった意味では、ヤングゴルファーの方やHSが速い方に合いやすいのかもしれません。
しかし、装着されているランバックスのシャフトは『S』フレックスではありますが、決して硬くはないので、敷居の高いドライバーだとは思いませんでした。
それほど際立った振り感ではなかったのですが、比較的すぐにタイミングが合いましたし、親しみやすさを感じました。

ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。
ヘッドが小振りで、かなりの男前です。
構えているだけで気持ちが楽になりますし、思わず笑みがこぼれてきます。
イメージも強く出すことができました。
ディープ感はあるのですが、それほど小顔過ぎる感じでもありません。
今度見比べてみたいのですが、T.388のほうが小顔感が強かったような気もします。
厚みが感じられますが、何となく球もよくあがりそうです。
『低いライナー系』というよりは『中高弾道』のイメージが出ました。
方向性では偏ったところもなく、変なクセも見られないので、どちらにも対応してくれそうだな・・・。と思いました。

ヘッド自体は、今のドライバーの中でも比較的小振りなほうだと思うのですが、少し『短尺』に感じました。
45.25インチという長さは決して短いとは思わないのですが、日頃46インチを超えるような長尺にたくさん接してきているせいか、このドライバーが少し短く見えました。
私は長尺ドライバーを振り切る技術がまだ身についていないので、こういった短く感じさせてくれるドライバーに出会うと、すごく易しく感じます。
振り切っていくのが、とても楽に感じられます。
長尺だと上手く振りきれないので、どうしても『当てる』ということが意識の中に芽生えてくるのですが、これだけ短く感じると『振る』ということに意識をもっていくことができます。
すごくリラックスしているのが、自分でもよく解りました。
このいい気分のまま、まずは気持ちよく振りきっていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでとてもいいです。
何と言いますか、ボールがフェース面にしっとりとまとわりつく感じです。
弾きが良いせいか、何かこう『押して』いける感じがしました。
顔の良さに見合う、打感の良さがありました。

『音』も静かで、とても好感がもてました。
すごく品があります。
いくら顔が良くて打感がソフトでも、音が良くなければ全てが台無しになってしまいますが、このドライバーはその3つが上手くバランスが取れています。
エスヤードらしく、『感性』にも訴えかけてくるドライバーです。
『飛ぶ』とか『曲がらない』というよりも、こういったところに、そのメーカーのイメージが付くように感じます。
エスヤードのクラブに接した経験が、私はまだ浅いのですが、今年に入ってすっかりファンになってしまいました。

『球のあがりやすさ』という点では、思っていた以上に上がりやすくて易しく感じました。
このようなディープヘッドではありますが、それほどタフな感じはしません。
今はドライバーでもフェアウェイウッドでも『浅重心』が流行っているようですが、このドライバーは見た目の印象よりも『深重心』なのでしょうか?
PINGのドライバーのような深重心だとは思いませんが、このドライバーも適度な重心の深さがあるのでしょうか?
ロフト以上に球が浮きやすい感じがしました。
『高~い弾道』というよりも、球が『浮きやすい』という印象をもちました。
シャローヘッドであれば、こういったことはよくあるのですが、このドライバーのようなディープ感がありながら、これだけよくあがってくれるのは、きっと目に見えない部分で色々な工夫が組み込まれているに違いない・・・。と思いました。
気持ちよく叩いていって、自然と高さも出せるドライバーだと思いました。

『安定性』という点では、比較的普通だと思いました。
特に難しいということもなく、かといって極端な寛容さも感じませんでした。
不自然さが無いので、こちらのイメージを伝えやすいところに魅力を感じました。
昔からディープヘッドのドライバーはサイドスピンが掛かりやすいので、思っていた以上に曲がりやすい・・・。というイメージもありましたが、最近のドライバーはこういったところにも手が加えられているように感じます。
ウェイトなども見られないですし、とてもシンプルな形状のヘッドですが、やはりヘッド内部に色々な工夫が散りばめられているのだろうと思いました。

『飛距離性能』という点でも、いい印象をもちました。
『ぶっ飛び』とか『驚くような飛び』という感じではなく、ある程度予想していた通りの飛びだったのですが、その予想はある程度高い位置に置いてあったので、それに負けない飛びに魅力を感じました。
何と言いますか、クラブの性能にディペンドし過ぎず、プレイヤーのスキルで飛ばしていけるタイプのドライバーだと思いました。
叩きたい人が気持ちよく叩いて、ボールを遠くに飛ばしていけるドライバーだと思います。
そういった意味では、ある程度好みが分かれるところだと思いますし、いわゆる『万能』に近いタイプのドライバーだとは思いませんが、その分だけ好きな人にはたまらない魅力もあるのではないでしょうか?
最近流行りの『低スピン系』だとは思いませんでしたが、前に進む力も強いですし、キャリーをしっかりと稼いでいくことができました。

『操作性』という点では、とてもいい印象をもちました。
この小顔感からくる扱いやすさは抜群でした。
フェースターンもしやすいので、球が自然とつかまります。
私はフッカーで左方向へのミスをすごく嫌いますが、それでもフェースをターンさせてしっかりと捕まえていきたい・・・。と、いつも思っています。
そういった意味でも、このドライバーはとても易しく感じられました。
極端なフックフェースで球を強引につかまえていく・・・。というよりも、私はこのような『自然なターン』でつかまえていきたいと考えています。
フェースが被っているようには見えませんでしたが、とても球がつかまりやすい印象をもちました。
意図的に右に曲げることも難しくありませんでした。
融通が利くドライバーだな・・・。と思いました。

実際に見比べてみないとよく解りませんが、おそらくT.388よりも、若干ディープだと思います。
それでいながら、ディープヘッド特有のタフさは感じられませんでした。
むしろ、こちらのXVのほうが球があがりやすいんじゃないかな?と思えるほどでした。
顔の良さはほぼ互角のような気がしますが、T.388のほうが、少しだけ小顔かな?と思いました。
これまでも書いてきましたが、私は『460cm3』が必ずしもベストな大きさではないと思っています。
ルールの上限がその大きさなのであって、それ以下でも十分な気がします。
もちろん、460cm3でも素晴らしいドライバーはたくさんありますが、私はもう少し小振りなほうが易しく感じます。
このXVドライバーは『450』ということでしたが、数字以上に小さく見えました。
やはり『ディープ形状』だからでしょうか?

T.388を試打したときにも感じていましたが、すごく贅沢なドライバーだな・・・。と思いながら試打をしていました。
全体的な美しさ・高級感がとても強いです。
私は球を打つ前に、まずクラブの美しさを目で楽しいみたい・・・。と思っているのですが、今日は存分に楽しむことができました。
ただ、値段を聞いて、やはりそれくらいの価格設定は仕方ないのかな?と思いました。

球を絶対曲げたくないので、高い直進性を求めておられる方。
球がとてもあがりやすくて、高弾道なドライバーを求めておられる方。
『300g以下』のドライバーを使いたい方。
には、やや合いづらい部分があるかもしれませんが、基本的には難し過ぎないドライバーなので、多くの方に試していただきたいと思いました。
私には価格的に敷居が高いドライバーだと思いましたが、それ以外はとても親しみやすい感じがしました。
また機会があれば何度でも試してみたいドライバーです。
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エスヤード BOLD ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エスヤード BOLD ウェッジ です。

シャフトは オリジナルスチールシャフト です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、バランスはD4、クラブ総重量は472gです。

とても珍しい、エスヤードのウェッジです。
これまでエスヤードはドライバーやアイアンは試打したことがあるのですが、ウェッジはおそらく初めてのような気がします。
この全体的なルックスも、とても個性的です。

まず目に付いたのが、ソールにある4つの丸い穴です。
見事にくり抜かれています。
この目的はもう『一目瞭然』です。
『高重心』にする為です。
ソールをくり抜いて、ソール部分の重量を少なくして重心を上げています。
昔はプロのウェッジなどでも、よく見かけていましたが、最近はあまり見かけなくなりました。
最初から製品として、このようになっているのは、すごく珍しいことだと思いました。
他のメーカーには見られない、いい個性だと思います。
やはり、こういった個性には魅力を感じます。
今年の1月に『T.388』というドライバーを試打したときにも感じていたのですが、エスヤードはずいぶん変わったような印象をもちます。
すごくいい方向に向かっているような気がします。
T.388ドライバーのことは、今でも強く心に残っています。
ああ、またあのドライバーを試打したいな・・・。と思いました。

ソール部分がくり抜かれているだけでなく、トップラインのところにも、ウェイトのようなものが3つ見られます。
おそらくウェイトの役目を果たしているのだろうと思うのですが、この役目もやはり『高重心』にする為だと思います。
昔は鉛でプレイヤーが自分好みに調整してきていた工夫が、今はメーカーが最初からこのようにしていく時代に突入したのかもしれません。
微妙な調整はやはり今でも鉛が一番だと思いますが、こういった思い切った設計はすごいと思いましたし、好感が持てます。
見るからにスピンが効きそうですが、全体的に『黒染め』なので、余計そう感じさせます。
黒染めでノーメッキだと、いい感じで錆びていくのがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私の周りには、わざと水を張ったバケツにクラブを入れて錆びやすくしている人もいます。
私にはなかなかできないことです。
クラブを水で洗ったらすぐに乾いたタオルで拭いて、あとはアイアン用のオイル(私の場合KURE5-56)を塗ってベストな状態に維持しておきたくなります。
使っていくうちに錆びてしまうのは仕方のないことですが、わざと錆びさせたくはありません。
大切な相棒に風邪を引かせてしまっては申し訳ありません。

ミーリングがあるのかな?と思って、よく見てみたのですが、やはりそれらしいものが見られました。
今はメーカーによって、色々なタイプのミーリングがありますが、このエスヤードのウェッジはスコアラインと並行に細かなミーリングのようなものがありました。
どれだけスピンのこだわっているんだろう・・・?と思いました。
ミーリングがあればどれだけスピン性能が上がるかは、微妙なところかもしれないですし、ミーリングのタイプによって、それぞれ違ってくると思うのですが、こうして見る限り、このBOLDというウェッジはすごくスピン性能にこだわって作られているように感じました。
ルールに違反しないのであれば、こういった工夫はどんどん進めて欲しいと思っています。

この角度から見ても、今では『少数派』といってもいい『キャビティ形状』です。
ウェッジではあまり見られない形状です。
やはり、こうすることによって、適度な重心位置がキープされているのでしょうか?

こうして見ていても、やはり独特なウェッジだと思いました。
しかし、私は高重心なウェッジは大好きです。
昔からたくさん手にしてきました。
ウェッジにもアイアンなどと同様に、かなりの低重心を好まれる方もいらっしゃるとは思いますが、ウェッジが低重心過ぎるとスピンが掛かりづらいですし、たとえ掛かったとしてもグリーンにバウンドしたらほどけやすい印象があります。
ある程度高重心で、しっかりと押さえこんでいけるとスピンが掛かりやすくなるので、アグレッシブなゴルフがしやすくなります。
低重心=易しい
高重心=難しい
というイメージをもっておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではなくて、あえて高重心のほうが易しく感じられることもあるのだと私は思っています。
『新溝ルール』があるので、これからはこういった『高重心ウェッジ』が求められるのではないでしょうか?

ソール幅は、普通だと思いました。
このウェッジは58度なので、SWという認識でいいと思うのですが、SWとして考えると少しソールが狭いような感じもします。
しかし、極端に狭いとは思いませんし、特に変わった感じはしませんでした。
他の番手のウェッジだと思えば、ずいぶん見慣れたソール幅のような気がします。
ソールも丸みを帯びていて、抜けが良さそうだな・・・。と思いました。
トゥからソールにかけて、テーパーもきつくありません。
比較的、ストレートに近い幅だと思います。
今は、こういったタイプのウェッジが増えてきました。

ネックの長さも、標準的です。
かなり高重心にこだわっていそうなので、極端なロングネックなのか?と思っていたのですが、特に長いとは思いませんでした。
しかし、しっかりと長さもキープされていますし、いい感じで球を押さえこんでいけそうな予感がしました。
スルーボアとか、ショートホーゼルのウェッジだと、少し難しそうな印象をもってしまうこともあるのですが、これくらいの長さがキープされていると、扱いやすそうに感じられます。
私はこういう雰囲気をもったウェッジが大好きです。

ホーゼルには『K.K. Forged』と記されてありました。
Forgedは『鍛造』でいいと思うのですが、『K.K.』って何だろう?と思いました。
いずれにせよ、すごくこだわって作られているようです。

このエスヤード オリジナルグリップも独特です。
最近よく見かける、『しっかりとした』といいますか『凹凸を感じやすい』グリップです。
しっとりとなめらかなフィーリングとは、またちょっと違いますが、こういったフィーリングを好まれる方も多いのではないでしょうか?

素振りをしてみると、予想以上に軽さを感じました。
総重量が472gなので、SWとしても標準的な部類に入ると思うのですが、それでも私は軽く感じました。
装着されているオリジナルのスチールシャフトが、何となく手元側にバランスを感じたせいなのかもしれません。
やや物足りないかな?と思えるほどの軽量感がありました。
ただ、シャフト自体はしっかりとしていますし、頼りない感じはしません。
ウェッジには『先軽感』があったほうが扱いやすくて易しい・・・。と感じられる方には、すごく振りやすく感じられるのではないでしょうか?
最初はイメージと合わなかったのですが、素振りを繰り返して、次第にフィーリングが馴染むようになりました。
振った感じでは、ヘッドよりもシャフトが面白い・・・。という印象が残りました。

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じでした。
色々な機能が詰め込まれているウェッジなので、少しゴチャゴチャした構え感なのか?と思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
比較的オーソドックスな『和顔』といえるような感じがします。
少しグースも効いてはいますが、極端ではないので、苦手意識は芽生えませんでした。
うまくボールを拾っていけそうな印象がありました。
『カット』のイメージを出しやすいウェッジだと思いました。
私はこういうイメージを抱かせてくれるウェッジが好きで、特にバンカーで威力を発揮してくれます。
最初は『オートマチック的』な印象をもっていたのですが、こうして構えてみると『マニュアル感』もじゅうぶん感じられます。
操作していきたい・・・。細工をしたい・・・。という思いがある私は、こういった扱いやすそうな雰囲気のあるウェッジは大好きです。
トップラインのところに組み込まれていたウェイトのような物の印象も、こうして構えているといい感じで消えていました。
自然に構えることができました。
試打を開始しました。

打感はまずまず・・・。といいますか、なかなかいい感じでした。
実際に打つまで、このウェッジの打感がイメージできなかったのですが、打ってみるといいフィーリングを得ることができました。
外観からか、何となくつかみにくくてボヤけた打感なのかな?と思っていたのですが、そうでもありませんでした。
しっかりとインパクトを感じることもできました。
フェース面にはミーリングのようなものもありましたが、それほど『食いつき感』は感じられませんでした。
ただ、しっかりとボールを乗せてくれるので、フォローでも距離感を出していける感じに好感がもてました。

『球のあがりやすさ』は普通のSWと同等です。
特にタフな感じもしません。
シャフトもしっかりとはしていますが、変なクセはありませんでした。
気持ちよくボールを拾っていくことができ、それをフェース面に乗せて、狙った落とし場所まで運んでいける易しいウェッジだと思いました。
バンスはそれほど効いているようには感じなかったのですが、ほんの少しだけ開きづらい感じもしたので、もし購入したら、少しヒール側のところを削るのではないかな?と思いました。
『高重心』というと、球があがりにくそうなイメージをもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうでもないので、決して敷居の高いウェッジではないと思います。

『安定性』という点では、普通だと思いました。
特に難しく感じることもなかったですし、これくらいが『58度ウェッジらしさ』といえるような気がします。
色々な工夫が組み込まれているので、少し『腫れぼったい感じ』があるのかな?と思ったのですが、球を打ってみると、すごくシンプルな感じがしました。
『筋肉』はあれど、『贅肉(ぜいにく)』は無い・・・。といった感じがします。

『スピン性能』は高いと思いました。
インパクトのときの『食いつき感』は強くなかったのですが、いい感じでボールを止めてくれます。
強くバックスピンが効いて、芝から煙が上がってしまうようなイメージではないのですが、コンスタントにボールを止めてくれるウェッジだと思いました。
このウェッジは勿論、新溝ルール適合モデルですが、これがもし『角溝』だったら?と思うと、ワクワクしてしまいました。
ミーリングがよく効いている感じはあまりしなかったのですが、適度な重心の高さがボールを押さえこんでいけているのか、いい感じでピタピタ止まってくれました。

距離感も合わせやすくて、易しいウェッジだと思いました。
初対面ではあっても、すぐに打ち解けあったような感じです。
構えたときのイメージ通りの高さで、着地させたい場所にボールを優しく包み込むように運んでいってくれました。

操作性という点でも、扱いやすくて好印象をもちました。
これだけロフトが寝ているので、左右に大きく曲げることは難しいですが、『高低』もそうですしロブ系の球も打ち易く感じました。
球数をこなしていけばいくほど『オートマチック感』が薄れ『マニュアル感』が強くなりました。
『操作したい』という思いがある私は、こういったタイプのウェッジには好感がもてます。
面白いウェッジだな・・・。と思いました。

スコアラインもちょっと変わっているので、練習後の掃除にちょっと時間が掛かりそうに感じられました。
ヘッド全体の形状は比較的オーソドックスではありますが、フェース面が少し変わっていると思いました。
スコアラインやミーリングにも強い個性を感じました。
他のメーカーのウェッジにはなかなか見られない、斬新さがありました。

とても珍しいウェッジでしたし、強い個性が感じられました。
今のウェッジで、ここまで『高重心』にこだわった物は無いのではないでしょうか?
ソールに穴の開いたウェッジを雑誌などで見たことがあるけど、使ってみたことがない・・・。という方にはとても興味深いウェッジといえるのではないでしょうか?
ウェッジに高重心というのは、切っても切れない関係があるように思います。
外観はとても個性的で、少しゴチャゴチャした印象もあったのですが、メーカーがウェッジに求める性能を形にしたら、このようになったのだと思います。
構えやすさが犠牲になっていないので、すごくいい印象をもちました。
今度もしチャンスがあれば日頃、扱いなれているスチールシャフトでも試してみたい・・・。と思いました。

スピン性能は高いと思いましたが、予想していたような『激スピン』だとは思いませんでした。
インパクトの時に、強く引っかかるといいますが、喰いつき感もそれほど感じなかったせいなのかもしれません。
スコアラインの『耐久性』も少し気になりました。
しかし、高いスピン性能があることは間違いないので、ウェッジにスピン性能を求めておられる方には是非試していただきたいと思いました。
このウェッジの値段を聞いて、ウェッジとしてはかなり高価なので、少しびっくりしてしまいましたが、それだけメーカーがこのウェッジに自信をもっているのだと思いますし、開発や製造などにもコストが掛かっているのだと思います。
ドライバーでも『高価だから飛ぶ』とか、ウェッジでは『高価だからスピンが掛かる』というものでは必ずしもありませんが、このウェッジの値段にはしっかりとした『理由』があるのだと思いました。
また機会があれば試してみたいと思いましたし、このウェッジのことをもっと深く知りたいと思いました。
今日はできなかったのですが、バンカー練習場でも試してみたいと思いました。
先ほども書きましたが、ドライバーから始まって、このウェッジもそうですが、エスヤードに対するイメージがすごく変わってきそうです。
親しみやすさが増しました。
これまではちょっと親しみづらいスペックのクラブが多かったので、あまり親近感は湧いていませんでした。
しかし、これからは期待できそうです。
この流れでいくと、いずれマッスルバックアイアンなども発売されるのでしょうか?
そんなことを考えるとワクワクするのですが、これからのエスヤードのクラブに期待していきたいと思いました。
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エスヤード T.388 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エスヤード T.388 ドライバー です。

シャフトは GRAPHITE DESIGN TourAD S-YARD オリジナルシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.5、シャフト重量は65g、バランスはD2、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は312gです。

久しぶりに出会ったエスヤードのドライバーです。
高級感を感じるのは昔から共通していえることですが、かなりシャープになってカッコよくなった感じがします。
これまでのエスヤードのドライバーで、ここまでの雰囲気をもった物があったでしょうか?

シャロー感を感じるドライバーが多い中で、このドライバーはしっかりと厚みを感じ取ることができます。
こういったところは、すごく好感がもてますし、他のメーカーからも登場してきているように思います。
シャロー・・・易しい
ディープ・・・難しい
とは一概に言えませんが、やはりこういった立体的で叩けそうな形状のドライバーには魅力があり、バランスの良さを感じます。

厚み感のあるヘッドではありますが、ネックはそれほど長くはありません。
こういったところは、今のドライバーの特徴といえるような気がします。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、溝のようなものがありました。
こういった工夫は、他のメーカーでもよく見られることですし、やはり『空気抵抗』などを減らす効果が期待できるのでしょうか?
それにしても、この微妙な曲線がとても品があるな・・・。と思いました。
『美』を追求しているクラブだと思いました。
やはり、こういった美しいクラブを目にしているだけで、こちらの気分もすごく良くなってきます。

ヘッド後方に、アクセサリーのような物が見られました。
この位置に見られるということは、やはりウェイトの役目を担っているのでしょうか?
それにしても、最近はこのようにオシャレになっている物が多いですし、とてもいいことだと思います。
こうして見ている限り、交換はできないようですが、見た目のインパクトがあります。
こういったところにも、クラブデザイナーのセンスの良さが伺えます。

この微妙なディープバックがたまりません。
それほど厚過ぎる感じはしないのですが、適度な厚みがキープされているように感じます。
フォーティーンのドライバーのように『ハイバック』にはなっていなくて、あくまでもオーソドックスなディープバックといった感じです。
こういった形状は、これまでもたくさん見てきましたし、いい印象が残っています。
こうして見ていると、ゴルフクラブというアイテムは、改めて『曲線の美しさ』を感じさせるものなのだな・・・。と思いました。

ヘッド後方のちょうどバックフェースのところに、『CENTRALIZED POWER ZONE』と記されていました。
つまり、パワーゾーンを集中させた・・・。ということでいいのでしょうか?
どういった工夫が施されているのでしょうか?
スイートエリアを広くして、力の『分散』が起きるのではなく、あくまでも多少『芯』は小さくなってしまうけど、その芯でとらえたときのパワーは凄い・・・。ということなのでしょうか?
昔のパーシモンのような、あのナイスショットとミスショットの大きな違いが感じられるドライバーなのでしょうか?
今のドライバーは易しくなり過ぎている一面もあって、ミスショットを把握しづらくなっているように思います。
打つショット全てがナイスショットであれば、それが一番いいのですが、実際にはあり得ないので、ミスをしたら、それを知らせてくれるクラブのほうが、私は安心できますし永く付き合っていきたいと思っています。
そういった点で考えてみても、このドライバーには打つ前から魅力が感じられました。

T.388の『388』って、どういう意味なんだろう?と思っていたのですが、店員さんの話によると、ヘッド体積のことだそうです。
なるほど・・・。それなら解りやすいな・・・。と思いました。
私が今、愛用しているドライバーは『435』という数字があるのですが、ヘッド体積は435ccではないので、どういった意味があるんだろう?としばらく考えたことがありますが、やはりこのドライバーのように単純明快な名前がついていると解りやすいのでいいです。
『400cc未満』のヘッドを小さい・・・。と感じられる方も多いかもしれません。
ヘッドが大きいほうがミスヒットに強くて有利だ・・・。と考えておられる方も多いかもしれません。
ただ、最初から『ミスありき』で考えるのではなく、もっとナイスショットを前提にして考えてみてもいいんじゃないかな?と思うことはあります。
勿論、ゴルフのショットに100%完璧ということは稀で、その殆どがミスショットなわけですが、その中にはヘッドが大きいがゆえに起こりうるミスもあるように思います。
あくまでも私の感覚なのですが、ヘッドがある程度コンパクトなほうが打点のブレは小さいです。
ヘッドが大きくて、シャロー感の強いドライバーだと、どうしても打点があちこちにブレ易くなってしまいます。
そういった点で考えてみても、このドライバーの『適度な大きさ』には魅力を感じます。

顔もすごくいいです。
かなりの男前です。
贅肉のない、引き締まった顔をしています。
それと、この絶妙な『艶消し感」がたまりませんでした。
『極上のマットブラック』といったらいいのでしょうか?
すごく品があるな・・・。と思いました。
私はこのクラウン部分は艶消しでも、艶ありでもどちらもいいのですが、このドライバーにはすごく魅力を感じました。
最近のドライバーで艶消しといえば、『MIZUNO MP クラフトH4 パワーバージョン ドライバー』を思い出すのですが、あくまでも私の好みとしては、あのミズノのドライバーよりも、こちらのエスヤードの艶消し感のほうが圧倒的に好感がもてます。

打席は日陰だったので、ヘッドを日光に照らしてみたら、どのようになるんだろう?と思い、照らしてみました。
やはり、光を反射することなく、眩しくありません。
これならば、天候や晴天の日のティイングランドの向きなどに影響されることもありません。
とてもいい感じです。

ヘッドだけでなく、シャフトも艶消しな感じだったので、同じように照らしてみました。
やはり光ることなく、上手く吸収してくれている感じがします。
ヘッドだけでなく、シャフトにも光沢感が出ないように最初からデザインされているのでしょうか?
こういったタイプのシャフトはとても珍しく思います。

このエスヤードのオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
ラバータイプではありますが、やや凹凸がはっきり感じられます。
ツアーベルベットを『しっとり』だとすると、このグリップは『しっかり』といった感じかな?と思いました。
最近はコード入りのグリップが少なくなったように思いますが、その分、ラバータイプのバリエーションが増えてきたように思います。

素振りをしてみると、ヘッドの雰囲気から感じたようなタフさは感じませんでした。
少し軽く感じましたが、これには個人差もあると思います。
もう少し重量感があってもいいかな?と思ったのですが、今の多くのドライバーの『標準値』といえるスペックなのかもしれません。
300g以上あるドライバーを重く感じられる方もいらっしゃると思いますし、そういった意味では、やはり好みが分かれるのかもしれません。
ただ、大手有名メーカーのアスリートモデルと呼ばれるドライバーを普段から愛用しておられる方には、特にタフには感じられないのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
形がとても整っていて、楽にセットアップできました。
頭の中で、いいイメージがどんどん湧き出てきました。
ロフトは9.5度ということで、実際はそれよりも少し寝ているようにも見えたのですが、特に大きな不満はありませんでした。
先日試打したドライバーと違い、あくまでも『ドライバー』という認識をもって構えることができました。
これだけ構えやすいドライバーなので、どうしてももっと欲が出てしまい、できればもう少しライナー系をイメージしたいな・・・。などと考えていたのですが、それはすごく贅沢なことなのかもしれない・・・。と思いました。
とにかく、このドライバーの試打を楽しむことにしました。
試打を開始しました。

打感は一言でいって『ソフト』で、とても心地いいです。
手に嫌な衝撃は全く残りません。
柔らかいのですが、ボヤけた感じは無く、フェース面のどこでヒットしているかが解りやすかったので、安心できました。
この打感ならば、何球でも試打を楽しんでいたくなります。

音も、すごくいい感じです。
『ビシィッ』という締まった音が耳を優しく刺激してきます。
とても心地いいので、ついつい球数が多くなってしまいます。
『構えやすさ』『打感』『音』は、フィーリングの三要素だと私は思っていますし、ここが上手く揃っていると、そのクラブに品格を感じるのですが、今日はまさにそんな品格を感じるドライバーに出会いました。
ドライバーには構え感や打感、音などよりも、まず何と言っても『飛距離』だ・・・。という方もいらっしゃると思います。
確かにドライバーは飛距離を追求していくクラブなので、そういったことも正しいとは思うのですが、私は構えづらかったり、打感や音が合わなかったりすると、そのクラブに興味が持てず深く知ろうとは思えません。
球を打っていても楽しくありません。
年に何回かは予定よりも早く切り上げてしまうようなクラブに出会うこともあります。
しかし、今日は全く違います。
とても楽しくハイテンションで試打をしていました。

『球のあがりやすさ』という点では、ある程度のHSは要すると思います。
メーカーもヘッドスピードが速めの方を想定して、このドライバーを開発したのではないでしょうか?
シャフトも結構しっかりしていましたが、ヘッド自体も叩けるように設計されているように思います。
私は強く叩いていきたいタイプなので、こういった叩きやすいドライバーにはすごく魅力を感じます。
しかし、ヘッドもシャフトも決してタフ過ぎるタイプではなく、誰も寄せ付けないような近寄りがたい印象はありませんでした。
シャロー形状の高弾道で球が浮きやすいドライバーを好まれる方には、やや合いづらい部分があるかもしれませんが、ディープ系ドライバーを好まれる方は試してみられる価値が大いにあるのではないでしょうか?

『安定性』という点では、顔が整っているので、ライン出しがすごく易しく感じられました。
しかし、ミスヒットにはある程度のシビアさは持ち合わせているように思います。
今の多くのドライバーの中では、スイートエリアは狭いほうかもしれません。
打点がブレると、方向性もそうですが、飛距離がガクンと落ちてしまうので、そこがシビアに感じられる方は多いかもしれません。
それほど『お助け機能』がたくさん付いているようには思えませんでした。
しかし、こういったシビアなドライバーを安定して打てるようになれば、かなりスイングの精度も上がっているのではないかな?と思いました。
誰にでも易しく打てるタイプではないかもしれませんが、日頃から素振りなどの質の高い練習をしておられる方にはそれほど手強い感じはしないのではないでしょうか?
物理的な性能・・・。つまりワイドスイートエリアをまず第一にドライバーに対して求めておられる方には、合いづらいかもしれません。
しかし、スイートエリアの広さよりも、構えやすさ、顔の良さなどを重要視される方には、とても魅力的に感じられるのではないでしょうか?
私は大型で、特に面長なヘッドのドライバーやアイアンだと、打点は散らばりやすい傾向にあるのですが、このドライバーのように適度な小顔で締まっていると、打点をまとめやすく感じます。
今日も、普通に打っている限り、打点も散らばることなく、球筋も大きく乱れることはありませんでした。
私は極端すぎるワイドスイートエリアよりも、構えやすさを求めていきたい・・・。と改めて感じました。

『操作性』という点では、すごく良いと思いました。
最近のドライバーの中でも、重心距離が結構短いのではないでしょうか?
ヘッドもターンしやすいので、とても扱いやすく感じます。
私はフェースローテーションを多く使うタイプなので、こういったドライバーは易しく感じます。
私と同じくフッカーの方の中には、重心距離が長めでフェースが返りづらいタイプのドライバーを好まれる方はとても多いと思います。
それはすごくよく解ります。
しかし、私は昔からこのような重心距離の短めなクラブが好きです。
左へのつかまり過ぎにはいつも警戒しながらも、しっかりとボールをつかまえていきたい・・・。と思っています。
フェースアングルがきついドライバーは意識的に逃がしていきたくなりますが、このドライバーはそんな小細工をすることなく、自然に気持ちよく振り抜いていくことができました。
今は、こういったタイプのドライバーでも、ほんの少しだけフェースが被っている物も少なくないですが、このドライバーは全くの『ニュートラル』といいますか『スクエア』に見えました。
なので、左右どちらにもとても易しく対応してくれたように思います。
私が日頃から追い求めている球筋のフェードボールがすごく打ちやすく感じました。
構えたときのラインに乗せやすいドライバーだと思いました。
この扱いやすさならば、コースでも勇気をもってフェードボールでコースを攻めていけそうです。
いわゆる『直進性』は、今のドライバーの中でも、それほど強くないですし、スライスに悩んでおられる方には難しく感じられるかもしれません。
こういったニュートラルなタイプのドライバーでスイングを修正していってスライスを克服していきたい・・・。と思っておられる方には、上達の手助けをしてくれるドライバーといえるのかもしれません。
しかし、あくまでもクラブのお助け機能を最大限に使っていきたい・・・。という方には、合いづらいような気もします。

『飛距離性能』という点でも、なかなかいい感じでした。
私はこれまでたくさんの高性能ドライバーに出会ってきているので、どうしても少しハードルが上がってしまうのですが、そういったことを考えてみても、このドライバーは上のレベルに属していると思います。
明らかに『振れる』『叩ける』方にお勧めしたいドライバーです。
弾く性能も高いと思いますが、あくまでもプレイヤーのポテンシャルが、より大きく求められるような気がします。
ヘッドスピードでいえば、『40後半以上』の方にとって、とても大きなパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?

試打するのがとても楽しいドライバーでした。
時間を忘れ、夢中で打ち続けていました。
球数も、予定していたよりもたくさん打ってしまいました。
時間に余裕があれば、いくらでも球を打っていたくなるドライバーです。

エスヤードのドライバーは、これまでも高級感溢れる物が多かったですが、このT.388というドライバーはそういったイメージもありながら、間違いなく『極上』と呼べるハイセンスなドライバーです。
エスヤードといえば、私はやはり芹澤信雄選手を思い出しますし、このブランドが立ちあがったときは品切れがしばらく続くほどの大人気でした。
高価なドライバーでしたが、すごく売れていましたし、コースや練習場でよく見かけました。
高価だったということもありますし、クラブのタイプ的にも私には合いづらいブランドだな・・・。と思っていたこともあり、それほど親近感が湧かなかったこともあるのですが、このドライバーにはすごく魅力を感じました。

これまでのエスヤードのイメージを大きく覆す画期的なドライバーです。
このT.388によって、ブランドイメージが一新されそうです。
エスヤードなので、やはりある程度高価なことは間違いないだろう・・・。と思い、一応値段を聞いてみたのですが、やはり9万円以上するとのことでした。
性能やフィーリング的には親近感をもちましたが、価格的には敷居の高さを感じてしまいました。
特に、もし購入するとするならば、間違いなくリシャフトをすると思うので、価格はもっと高くなってしまいます。
それでも、このドライバーをバッグに入れておきたいと思いましたし、今日一日だけでお別れするのは残念な気持ちでいっぱいでした。

あくまでも私の中でのことですが、『エスヤード史上、最高のドライバー』です。
この完璧なまでの美しさとフィーリングの良さ、操作性の良さは深く私の心に突き刺さりました。
すごく印象深いドライバーです。
まだ1月というのに、早くも強烈なインパクトを残すドライバーに出会ったような気がします。
『ワイドスイートエリアなど、物理的な有利さ』というよりも、視覚や聴覚、触覚などの『五感』で楽しませてくれ、それがプレイヤーのモチベーションを上げてくれ、物理的な易しさを凌駕しているように感じました。
勿論、このドライバーの物理的な高性能も高いと思うのですが、今日はそういったことよりも、このドライバーのもつ圧倒的な美しさや独特の雰囲気に包みこまれていたような気がします。
あと1球・・・。いやあと5球・・・。というように、なかなか試打を終える踏ん切りがつきませんでした。
『試打』ということを忘れ、後半は完全に楽しんでいたように思います。
このドライバーの美しさやフィーリングの良さ、飛びの確かさ、操作性の良さを、多くの方に実感していただきたいと思いましたし、私も機会があれば、また何度でも試打を楽しみたいです。
当然のことながら、購買意欲が強く刺激されましたし、このドライバーのことがなかなか頭から離れずに寝付けない夜になってしまうな・・・。と思いました。
とても楽しい気分のまま練習場を後にすることができました。
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セイコーエスヤード X-Lite ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは セイコーエスヤード X-Lite ドライバー です。

シャフトは X-Liteドライバー専用軽量オリジナルカーボン です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS2、トルクは6.2、シャフト重量は41g、バランスはC8、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は273gです。

エスヤードのとても美しいドライバーです。
すごく高級感あふれるデザインになっています。
エスヤードのドライバーを試打するのは、ずいぶん久しぶりなのですが、相変わらずの高級感がさすがだと思いました。
ヤングゴルファーやアスリートゴルファーではなく、ベテランゴルファーの方を対象として開発されているクラブだと思うのですが、このクラブの放つ雰囲気はすごくいいです。
こういった美しいクラブを手にするだけで、自分も一歩前進できたような気がします。

ヘッド全体が光沢感いっぱいの『ミラー仕上げ』になっていて、ピカピカに輝いています。
こういったところも、エグゼクティブゴルファーの心を強く刺激するのではないでしょうか?
私はどちらかというと、ドライバーにせよ、アイアンにせよ、あまり輝かない感じの『サテン仕上げ』のクラブを好むのですが、こういった美しいクラブも、とてもいいものだと思いますし、これからもずっと存在し続けて欲しいと思っています。

エスヤードらしい、このデザインがとても特徴的です。
こういったことは、これまでのエスヤードのドライバーでも見られました。
どのような効果が得られるのか、私には分かりませんが、こういったちょっとした心遣いのような物に、とても『品の良さ』といいますか、『日本らしさ』を感じます。
念の為、店員さんに、このドライバーの生産国を訪ねてみると、やはり日本製ということでした。

こうして見ていても、すごく上品に仕上がっています。
多少フェースが被っているようにも見えたのですが、これはもう『セット』のようになっていて、いわば『パターン化』されたようにも思います。
こういったところはメーカー問わず、共通しているように思います。
それほど大きな違和感は感じませんでした。

素振りをしてみても、すごく軽いですが、振りやすく感じました。
今はまだ軽く感じてしまいますが、年月の経過と共に、今使っているドライバーが振れなくなってきたら、このような雰囲気をもったドライバーを振っていきたい・・・。と考えていました。
シャフトもけっこうしなりますし、タイミングが合えば、かなりの飛距離性能が期待できそうです。
こういった軽量感のあるクラブは、今の自分の技量が問われているところがあるので、自然と気合が入りました。

ボールを前にして構えてみても、すごくいい感じがしました。
あまりフックフェースを感じさせないようになっているようです。
球はよく上がりそうな雰囲気が伝わってきましたが、それほど大きく左へ曲がりそうな感じはせずに、対処しやすそうな感じがしました。
すごく上品なドライバーだと思いました。
『叩く』というイメージはあまり湧かなかったのですが、まずはタイミングを計りながら、決して上体だけで打たないよう気を付けていこうと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずだと思いました。
程よい感触に手が喜んでいる感じです。
適度な柔らかさをもった、いいドライバーだと思いました。
この『ミラーフェース』特有の『弾き感』が感じられました。

『音』も、すごく静かな音で好感が持てました。
集中して試打に臨めましたし、不快に感じる部分は全くありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりの高得点です。
すごくよく上がってくれますし、弾道もかなり高めだと思いました。
どちらかというと、ソフトスペックに仕上がっているドライバーなので、やはりヒッタータイプの方よりはスインガータイプの方に適していると思いますが、この弾道の高さは多くのゴルファーの支持を得られやすいのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、かなりレベルが高いです。
スイートエリアも、すごく広いのではないでしょうか?
ただ、少しでも叩きにいくと、暴れやすい感じがあったので、私の感覚では少し抑え気味がベストだと思いました。
しかし、これはヘッドの性能というよりも、このシャフトを使いこなせていない私に原因があるように思いました。

『飛距離性能』という点でも、今のドライバーらしく、かなりのパフォーマンスが期待できそうです。
ヒッタータイプの私には、あまり有利には働かないようにも思ったのですが、飛距離云々というよりも、打っていて楽しいな・・・。と思える部分がありました。
『アスリートゴルファー』の方よりは、明らかに『ベテランゴルファー』の方にマッチしたドライバーだと思います。
こういったところは、打つ前からの予想と外れることはありませんでした。
ただ、このドライバーはとても若々しくて爽やかなイメージが伝わってきますし、ベテランゴルファーの方に限らず、多くの方が試してみられる価値のあるドライバーといえるのではないでしょうか?
すごく洗練されている印象を受けました。
エスヤードは、その誕生当時から『飛ぶ』と評判になり、まさに『飛ぶように』売れたドライバーですが、その伝統はうまく引き継がれているように思います。

『操作性』という点では、こういったタイプのドライバーの中では、かなりいいと思いました。
本来はあまり左右に打ち分けていくタイプではないと思うのですが、今日は結構打ち分けていくことができました。
大型ヘッド独特の『滑り感』といいますか『抜ける感じ』は、あまりしませんでした。
思っていたよりも『左への恐怖感』を感じなかったですし、左方向へ行きすぎずに上手くとどめておいてくれたような気がしました。
こういったタイプのドライバーで安定したフェードボールを打っていくには、私はまだまだ修行不足ですが、もっともっと練習を積んで実戦で使えるフェードボールを会得したいと考えています。
ややタイミングが取りづらいところはありましたが、それほど扱いづらい感じはしませんでした。

見た目の印象通り、最後までその『品質の高さ』を感じたドライバーでした。
昔は『見た目の高級感』と『性能の高さ』が、必ずしも一致しなかったクラブが結構ありましたが、今はそんなクラブは通用しません。
高級感だけあって価格が高いクラブは、ゴルファーの支持を得られません。
そういった意味でも、このドライバーはとてもうまくこの二つが両立できていて、ハイレベルな感じがしました。
『美』と『実』の両方が揃っています。

私がこういったタイプのドライバーをエースドライバーとして使っていくには、まだまだ先のことだと思いますが、いずれ今使っているドライバーが振れなくなってきて、スペックを変えるとしたら、こういったドライバーを使っていきたい・・・。と思いました。
打ち終わった後に、すごくいい印象が残りました。
妙な苦手意識も感じませんでした。

先週発生した地震による、大きな悲しみは決して癒えることはないですし、それは私だけでなく全ての日本人にとって同じだと思います。
海外からの支援のニュースもとても心強く感じました。

ゴルフは日常生活には直接影響はしないのだと思いますし、今はスポーツとしてとらえられていますが、私がゴルフを始めた頃はとても『贅沢なもの』とい認識がありました。
大きな災害を受けた今とあっては、特にそういった認識が正しいような気がします。
TVで観る、避難生活を送っておられる方々の様子が頭から離れず、それでいながら、こうしてゴルフクラブを試打している私自身にいささかの矛盾を感じました。
苦しい生活を送っておられる方々に申し訳ないと思いました。
ゴルフは確かに生活するうえで、必要不可欠なものではないのかもしれませんが、私たちゴルフが好きな人にとっては『大きな希望』であるようにも思います。
私はゴルフが好きなだけで他に何の取り柄もありませんが、そういった意味からも今回記事を更新させていただきました。
今は日本全国で『節電』の動きが出ていますので、私も是非協力させていただきたいと思いました。
私たちの生活にもいささかの不便は感じますが、被災された方々と比べると、そんなことはいってられません。
日本全体が頑張っていくべき時なのだと思います。
これからも私が今できることを考えて実行していきたいです。
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セイコーエスヤード エグゼライト アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは セイコーエスヤード エグゼライト アイアン の7番 です。

シャフトは Exelightアイアン専用カーボンシャフト です。
ロフトは30度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはR1、バランスはC8、キックポイントは先調子です。

高級感溢れる『セイコーエスヤード』のアイアンです。
やはりこういったデザインのクラブは『富裕層向け』なのだと思います。
手にした感じもすごく軽いですし、これほど光っていると目がチカチカしてきます。

比較的『彫り』の深いアイアンだなあ・・・・。と思って見ていたら、このアイアンは『中空』なのだそうです。
なるほど・・・。と思いましたし、そうでないと、この軽さは出せないと思いました。
これが『無垢』のアイアンだと、この大きめのヘッドですし、かなり重さが増してくるので、このカーボンシャフトでは支えられないだろう・・・・。と思いました。
ヘッドも効きすぎて、とてもまともには打てそうにもない感じがしました。

素振りをしてみても、やはりかなり軽くて難しい感じがしました。
適度な重量感のあるクラブだと楽にできることが、こういったアイアンではなかなか楽にさせてくれません。
自分のスイングが不安定になっているのを感じます。
最近、スイングの調子が悪いので、こういったアイアンで矯正してやろうと思いました。
ある程度の重量感のあるクラブでは気付かないことが、こうした軽いクラブだと気付きやすくなることがあります。
日頃、クラブの重量に頼り切ってスイングしていたので、たまにはその重量感を取り除いて、スイングをシェイプアップしようと思いました。
この軽いアイアンで、私のスイングの『悪い膿(うみ)』を全部出してやろうと思いました。

ボールを前にして構えた感じは、『まずまず』です。
決して構えづらい感じはしませんでしたし、違和感は感じませんでした。
やはり、少し『ラージサイズ』だとは思いましたが、これくらいの大きさの方が安心感を感じられる方も多いのだと思います。
割とすんなりとセットアップできましたし、ある程度の『イメージライン』を頭の中に描いていくことができました。
『アスリートタイプ』といわれるアイアンが持っている、『シャープさ』は感じませんが、『品の良い』アイアンだと思いました。
試打を開始しました。

最初はやはり苦戦してしまいました。
素振りをしていた時に感じたものが、やはり出てしまった感じです。
こういったアイアンを打つコツが未だにつかめずに、いつも『行き当たりばったり』になってしまうのですが、今日もそういった内容になってしまいました。
なかなかタイミングが合わずに、やや苦戦してしまいました。
1球目から『フック』が出てしまいました。
しかし、これは自分のスイングが悪いからだ・・・。クラブのせいではない・・・。と思い、試打を続けました。
20球程打って、ようやくなんとか『当たる』ようになってきました。

『安定性』という点では、やはりかなり高いのだと思います。
結構打点がブレたりしたのですが、それを感じさせない安定感です。
見た目以上にかなり『慣性モーメント』が高いのでしょうか?
私はこのようなタイプのアイアンだと、どうしても打点がブレる傾向にあるのですが、それを上手く受け止めてくれる感じです。
『トゥ寄り』に当たっても、結構いい感じで打っていくことができました。
私は『修行』のつもりで、このアイアンを打っていたのですが、その『山』は思っていたよりも険しくはないのではないか・・・・?と思うようになってきました。
球数をこなしていく度に、なかなかいい感じで球を揃えていくことができるようになりました。
そうして、こういった軽いクラブだからこそ、決して手先で打たずに、普段通り全身を使って打たなければならない・・・・・。と強く感じました。
カーボンシャフト装着アイアンを使用しておられる方で、日頃『左右の打点のブレ』に悩んでおられる方には、このアイアンはかなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?

球もあがりやすいですし、こういったところは想像通りです。
この角度から見ても、日頃見慣れている『オーソドックス』なアイアンと似ているような感じがしました。

『ソール幅』も、これまで見てきた同じようなタイプのアイアンに比べて広すぎないところに好感を持てました。
この部分が、意外と早く打てるようになって要因のひとつなのかな?と思いました。
こういった所にも『品の良さ』を感じます。

『打感』はまずまず・・・。といった感じです。
思っていたよりはいい感じでした。
このアイアンのような『広いスイートエリア』を持つクラブの特徴なのだと思いますが、打点が多少ブレてもそれを感じにくいところがあります。
日頃使い慣れているアイアンだと、どこで打ったか、その感触だけで判断しやすいところがあるのですが、こういったアイアンにはその感覚が届きません。
自分の感覚よりも、クラブの性能を頼りにしなければならない感じがします。
そういったところが、このようなクラブの難しさだと思います。

『操作性』という点では、やはり苦戦してしまいました。
無理に曲げていこうとすると、かなり大きなミスショットが出てしまうこともありました。
なかなか自分のイメージラインには乗せていけない感じがしました。
直進性が高いアイアンなのだと思いますし、やはり自在に球を操作するタイプのアイアンではないのだと思いました。
『スライス』を打とうとしたら、右への『プッシュ球』、『フック』を打とうとしたら、『ダグフック』が出てしまいました。
やはりこういったアイアンでは、球を意識して曲げていくことは不自然なことなのだと思いました。

『飛距離性能』は、思っていた通り、結構稼いでいけるアイアンだと思いました。
こういった感覚には、ずいぶん慣れてきた感じがします。
ただ、飛距離はある程度稼いでいけるのですが、『球質が軽い』感じがしますし、『上空にあるハザード(風)』には、やはり弱いだろうなあ・・・・・。と思いました。
『縦の誤差』も、比較的多めに見ておかなければならない感じがしました。

このアイアンは、これまでの『エスヤード』のイメージに沿った、グレードの高いアイアンだと思いました。
これまで試打してきたエスヤードのアイアンでは、『セイコーエスヤード GT TypeS アイアン』が、とても好印象で今でもはっきりと覚えているのですが、このアイアンはやはりそういったアイアンとは全く違ったタイプのアイアンなのだと思います。
しかし、このアイアンも球数をこなしていくうちに次第に苦手意識が薄まるような感じがしましたし、比較的オーソドックスに近い形状に好感を持つことができました。
このアイアンの『レベルの高さ』を感じました。

全身から放たれる『光沢感』や『金ピカ』なところだけでなく、こういった形状の良さに、このアイアンの『質の高さ』を私は感じました。
このようなデザインのアイアンは、『ベテランゴルファー』『エグゼクティブゴルファー』の方に合うのだと思いますし、私自身『スチールシャフト』が振れなくなったら、いずれこういったアイアンに手を伸ばすのかな・・・・?と一瞬思いました。
しかし、これからもおそらく『スチールシャフト』を使い続けると思いますし、それが私にとっての『生命線』のような気がします。
スチールシャフトが振れなくなったら、おそらく私はゴルフを続けていないのではないかな・・・・?と思います。
私の所属コースに、人生におけるかなりの『大・大先輩』である方は、70歳を過ぎている今でも『ダイナミックゴールド』を使い続けておられます。
実際の球もとても鋭く、とてもグランドシニアの打球とは思えません。
日頃節制をして、トレーニングは欠かさないのだそうです。

私は普段、ラウンド中は進行上などの、よほどの理由がない限り、カートには乗らずに歩くようにしているのですが、その方も殆どカートには乗りません。
とてもキビキビ歩いておられますし、『ゴルフが若い』です。
私たちと同じバックティからスタートしていきます。
私の身近には、そういった素晴らしいお手本となる方がいらっしゃるので、とても幸せなことだと思いますし、私はその方を目標にしております。
とても高い目標ではありますが、ずっと追い続けていきたいと思っております。
『夏の疲れ』もかなり取れて、体調がずいぶん良くなってきましたし、今日はこのかなり苦手なタイプのアイアンのおかげで、日頃のスイングの『悪い膿(うみ)』がだいぶ出せた感じがしました。
それを日頃の素振りに活かし、上手くなりたいと思いました。
今日は、とても意義深い一日でした。
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セイコーエスヤード GT TypeS アイアン
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは セイコーエスヤード GT TypeS アイアン の7番 です。
シャフトはNS PRO 950GHです。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD2、キックポイントは中調子です。
今日は仲間達とのプライベートラウンドだったのですが、イージーミスを連発してしまい、自分自身にすごく腹が立ってゲンコツを何度も自分の頭に落としました。
最初から最後まで、ずっと調子が悪く大変なラウンドでした。
やはり先日のダメージがまだ癒えていないのかな・・・・?と思いましたし、これが実力なのかもしれない・・・・・。と思いました。
私はいくら調子が悪くても、クラブに当たることはありません。
地面に叩きつけたり、放り投げることはしません。
自分で選んだクラブです。
悪いはずがありません。
悪いのは自分自身です。
日頃、ゲンコツを落とす時は、周りの人達に気づかれないように静かに落とすのですが、今日は、かなり力強くゲンコツを落として大きな音がしたので、仲間がびっくりしていました。
このままでは寝付きが悪いと思い、コースを後にして、すぐ練習場に直行しました。
そして、このアイアンに出会いました。
このアイアンは『エスヤード』のニューアイアンです。
とてもシンプルで美しいアイアンだと思いました。
このメーカーのアイアンを手にするのは、すごく久し振りなのですが、このアイアンにはとてもいい印象をもちました。
『セイコーエスヤード』というと、どうしても『シニア向け』のイメージがブランド誕生時からつきまとうのですが、こうしたシンプルで本格的なアイアンを目にすると、それだけではなく、『アスリートタイプ』にも力を入れてきているメーカーなのだと思います。
先日試打した、同シリーズのドライバーも好印象で、今でもはっきりと覚えています。
素振りをしてみても、とてもいい感じをつかむことができました。
全く余計なことをしない、それでいて高性能な感じがしました。
本当は『ダイナミックゴールド装着モデル』を探していたのですが、やはり、このシャフトしかない・・・・。とのことだったので、このアイアンで試打することにしました。
以前に比べ、この軽量スチールにもだいぶ慣れてきましたし、それほど苦手意識は感じなくなりました。
『ダイナミックゴールド』を『10』の力で振っているとすると、こうした『軽量スチール』は、あくまでも私のイメージ上のことですが、『7~8』位の力でちょうどいいような感じがしました。
何度も素振りを繰り返し、振っていく度にいいフィーリングをつかむことができました。
ボールを前にして構えてみると、とても美しくて構えやすいアイアンだと思いました。
ややヘッドが大きく、『セミラージサイズ』のアイアンだと思ったのですが、それほど大きさが際立っていないので、すんなりと構えることができました。
私の好みでいうと、もう少し『小顔』が好きなのですが、このヘッドの大きさも嫌な感じは全くしませんでした。
むしろ、いい印象を持ちました。
シンプルで美しい形状のアイアンを使いたいけれど、小さいヘッドは難しく感じるから嫌だ・・・・。出来ればやや大きめのヘッドがいい・・・・・。と感じておられる方には、とても構えやすく感じられるのではないでしょうか?
小さいヘッドに不安を感じられる方も、このヘッドの大きさだとその不安感を払拭してくれるような気がします。
私はある程度の『小顔』の方が、『ミート率』が安定しますし、ボールの飛び出す『イメージライン』もはっきりと脳の中に描くことができますし、細工をするときも、それが敏感に反映されるので、やはり扱いやすい感じがします。
しかし、それは『慣れ』といった部分が大きいのだと思いますし、各々(おのおの)の好みによるところも大きいのだと思います。
このアイアンを構えた時も、いい『イメージライン』を描くことができました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『打感の良さ』です。
このような『本格的』な形状ですし、『フォージドアイアン』ということで、予想は容易に立てられましたが、やはり予想通りでした。
かなり心地良い感じが手に残りました。
こうして何度も打ちながら、昔のキャビティアイアンの打感のことを考えていました。
昔のキャビティは、打感がもうひとつの物も多かったのですが、今のアイアンはそんなことはありません。
『打感の貧弱さ』『曖昧さ』などが薄れてきているような気がします。
『使える打感』といいますか、実戦でもこの打感の良さは頼りになると思いました。
『飛距離』よりも『コントロール』重視の方は、『打感』にはすごくこだわってらっしゃる方が多いと思うのですが、このアイアンはそういった方々の要求にも応えてくれる高いフィーリング性能をもったアイアンなのだと思います。
このアイアンに装着されているグリップが、衝撃を吸収してくれるグリップなのだそうでして、それもこの打感の良さにつながっているのかもしれません。
私が試打した限りでは、正直いいまして、それほどこのグリップの『衝撃吸収能力』を強く感じることはできませんでした。
おそらく日頃から使い慣れている、『ツアーベルベット』でも、好感触だったと思います。
しかし、これは私の感覚が鈍いからで、感覚の鋭い方ならば、このグリップの良さをはっきりと感じ取ることができるのかもしれません。
私はグリップには、『掌に吸い付くような柔らかさ』を求めているのですが、特にアイアンには『柔らかさ』と同時に『距離感のつかみやすさ』を強く求めています。
そういった点で、日頃使い慣れている『ツアーベルベット』は最高です。
このアイアンのグリップもいい感じではありましたが、どちらかを選択するとなれば、やはり『ツアーベルベット』なのかな?と思いました。
『球の上がりやすさ』も、すごくいい感じがしました。
1球目を打った瞬間に、すごく球が上がるなぁ・・・・。と思いました。
このアイアンは『34度』ということで、『ストロングロフト』が常識となりつつある今とあっては、かなり『ロフトが寝ている』アイアンなのだと思います。
『29度』や『30度』をよく目にするようになりましたが、このアイアンはそういったものよりも『5~6度』寝ています。
こうしたところを見ても、やはりメーカーが意識するゴルファー像が浮かび上がってくる・・・・・。というものです。
この『軽量スチール』の性能もあるでしょうが、この『ロフト』との相乗効果で、すごく高弾道の球を1球目から打つことができました。
私のアイアンよりは『2度』立っていることになりますが、それを感じさせないほどの『普段通りの弾道の高さ』だと感じました。
うまく表現できないのですが、練習場にある『グリーン』に向かって、真上から『パラシュート』を降下させるように落とせる』感じがしました。
こういった感じの弾道なら、『高速化』が進む、私のホームコースの『難グリーン』にも『スピン』+『高さ』でボールを止められそうなので、よりアグレッシブに攻めていけそうな気がします。
『ストロングロフトアイアン』でグリーンを積極的に攻めていくことに、私は『怖さ』を感じるのですが、このようなアイアンだと、普段通りの感覚で打っていけるので、より『スコアメイク』も楽になるような気がします。
アイアンには、やはり『飛び性能』よりも『止め性能』の方が重要なのだと思います。
『ソールの幅』も、適度な感じです。
広すぎず、狭すぎず、ちょうどいい感じです。
このアイアンの『バランスの良さ』を感じさせてくれます。
『安定性』という点でも、私はとても易しい感じがしました。
何と言いますか、『ヘッド全体でボールを包んでくれる感じ』といいますか、ボールに余計な動きはさせずに『ターゲットへと上手く導き出してくれている』感じがしました。
『キャビティ本来の易しさ』が充分に出ているアイアンだと思いました。
普通に打っていくなら、何の難しさも感じないアイアンです。
1球目から『ナイスショット』が打てた・・・・。というのもあるでしょうが、すごく打ちやすいアイアンだと思いました。
全く『シビア』な感じはせずに、すごく『イージー』な感じがしました。
ただ、『イージー』といっても、やはり『いいかげん』な感じは許してくれないアイアンだと思いました。
かなり極端に『トゥ』や『ヒール』で打ってみたのですが、その時はさすがに大きなミスにつながりました。
決して難しすぎるアイアンではありませんが、やはりある程度の『スイング精度』は求められているような気がします。
『飛距離性能』という点では、先ほども書きましたが、やはり『より遠くへ飛ばす』というよりは、『7番アイアンの持つ本来の距離』に運んでくれるタイプのアイアンだと思います。
最近のアイアンにしては、かなり『ロフト』が寝ていますし、アイアンに飛距離を求めておられる方には、あまり向かないような気がします。
しかし、このようなアイアンを使われる方は、『飛距離』というよりも、より『実戦的』なアイアンを求めておられると思いますので、そういった方にはすごくマッチしやすいと思います。
私の7番アイアンよりは、やはりよく飛びますが、これくらいの『距離差』ならば、ある程度の回数をこなせばすぐに距離感を合わせやすい感じがしました。
私もコースで使ってみたくなりました。
『操作性』という点でも、やはりすごくいい感じでした。
『フック』や『スライス』を打つのも、これまで通り、とても『楽に』、そして『楽しく』行うことができました。
『グース』が効き過ぎていないのもいいと思いましたし、ヘッドが大きすぎると、それにより弾道もややブレる感じがすることもあるのですが、今日はそういった『ブレ』を全く感じずに楽しく練習することができました。
見た目の『シンプルさ』以上に『スイートエリア』も広いのかもしれません。
ただ、先ほども書きましたが、決して大きなミスは許してはくれません。
しかし、それほど『ナーバス』になることなく、楽な気持ちで球を曲げていけるアイアンだと思いました。
『ダウンブロー』が苦手な方には、やや難しいアイアンといえるのかもしれませんが、決して敬遠すべきアイアンではありませんし、難しすぎず、そしてアイアンを上手くなりたいのなら、こういったアイアンを使われるのはとても意義深いことなのではないでしょうか?
球もよく拾ってくれますし、少々『薄目』に当たっても、それを感じさせない『懐の深さ』を持っているような気がします。
使っていく度に、このアイアンの良さを感じ取ることができるように思います。
今日は予定の球数よりも、多く打ってしまいました。
打つのが楽しくなるアイアンですし、何球打っても全く飽きることがありません。
全体的にかなりバランス良くレベルの高いアイアンだと思いました。
この素晴らしいアイアンに出会えて、今日のふがいないラウンドのモヤモヤがすっかり晴れた気分です。
あまりにも好印象だったので、今度はマイクラブと一緒に打って比較してみよう・・・・・。と思いました。
今日は、このアイアンを打つのが楽しく、自分のアイアンを打つのを忘れてしまいました。
今年の私の中での、『アイアン・オブ・ザ・イヤー』の有力候補の一角だと思いました。
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セイコーエスヤード GT ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは セイコーエスヤード GT ドライバー です。

シャフトはエスヤードGTドライバー専用シャフトです。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46.5インチ、シャフトフレックスはR1、トルクは5.0、バランスはD0、キックポイントは先調子、クラブ総重量は295gです。

エスヤードのニュードライバーです。
先日、『 GT TypeS 』ドライバーを試打したのですが、このドライバーはそれの『シャローヘッド版』といえるのでしょうか?
落ち着いたデザインでありながら、全体的に光沢があり、とても高級感を感じます。
手にした感じは全体的に軽めですが『ヘッドの効き』は、まずまずだと思いました。

素振りをした感じは、この『軽さ』と、『シャフトのしなり』をすごく感じました。
軟らかいシャフトではありますが、それほど振りづらい感じはしませんでした。
軽めで軟らかいシャフトは、やや苦手にしているので、念入りに素振りを繰り返しました。
『長尺』による、振りづらさは感じませんでした。

ボールを前にして構えた感じは、この『丸っこい形』がすぐ目に付きました。
今まで、色々な形のヘッドを見てきましたが、これほどまでに『丸いヘッド』は記憶がありません。
ヘッド全体が『円』になっているようです。
『フックフェース』が目に付きました。
やはり、こういったところは最近の流行を汲んでいる感じがします。
私には構えづらい形状なのですが、試打を中止してしまおう・・・・・。という気がしませんでした。
こういったドライバーもあるものだ・・・・。と思っていましたし、どういう感じで打てばいいのかが少し解ってきた感じもしますし、ちょっとは慣れてきたのかもしれません。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『方向性』です。
やはり普通に打つ感じでは、つかまりのよい『フックボール』が打てる感じがしました。
ただ、引っかかる感じはしなくて、この『ラージサイズ』と、『重心距離が長い』せいなのでしょうか?
意外と『フェード系』の球も打ちやすい感じがしました。
どちらにしても曲がりがそれほど大きくなく、『直進性』が強く、ある一定の幅にボールを収められる感じがしました。
コースで使っても、それほど大きなミスにはつながりづらいだろう・・・・。と思いました。

『安定性』は、このスペックにしては、かなり高い感じがしましたし、結構強めに叩いていっても最近のクラブは曲がりが少ないと感じました。
昔は『イチかバチか』という感じで、勝負にいくこともあったのですが、今は『イチ』ばかりのような気がします。
まず『バチ』はでません。
それほど、クラブ性能は進歩しているのだと思いますし、我々ゴルファーは大きな恩恵を受けているのだと思います。

『打感』は、とてもいい感じがしました。
思っていた以上に『ソフト』ですし、手に心地良い感触が残ります。
数年前のこういった『ラージサイズヘッド』のドライバーと、今のドライバーとでは全然『フィーリング性能』が違うような気がします。
かなり進歩している感じがします。
ちょっと前までは、『飛距離』『安定性』を手に入れる為に、『フィーリング性能』は少し置き去りになっていたような気がするのですが、このドライバーも含め最近のクラブは、かなりこういったところにも力を入れて開発されているような気がします。
昔の手に響く感じがしません。
心地良い感触が手に残るだけです。

『音』は、正直少し大きいなあ・・・・。と思いました。
幸い、今日は隣の打席に誰もいなくて、それほど周りを気にする必要がなかったのですが、正直もう少し抑えめの方が打ちやすい感じはしました。
ただ、決して大きすぎて打つのを止めてしまう・・・・・・。という感じではなく、もっと小さい方が『よりいい』という感じです。
最近のドライバーの音は、『縮小傾向』にある・・・・。といいますか、抑え気味の物が多くなり、私は喜んでいたのですが、このドライバーはやや違った感じがしました。
しかし、これも私が強めに叩いていったところも大きいのだと思います。
このドライバーは『スインガータイプ』の方を対象として、作られていると思うので、そういった方が使われると、結構『いい音』なのではないでしょうか?

『球のあがりやすさ』という点では、この『シャローヘッド』と『ロフト』、『シャフト性能』の3つのバランスが相まって、かなりの『高弾道ドライバー』といえると思います。
打ち出した瞬間から、かなり高くボールが上がる感じがしますし、この高弾道ボールは大きな弧を描いて練習場のネットに突き刺さっていきました。
自然と高いボールが出るので、こういったドライバーで低い球を打つのは難しい感じがしましたし、自然ではない感じがしました。
高弾道の『ビッグキャリー』で攻めていくタイプのドライバーだと思います。
球が上がりきらずに悩んでおられる方にも、このドライバーは大きな力になってくれるのではないでしょうか?

『操作性』という点でも、打つ前は『フック一辺倒』のドライバーだと予想していたのですが、先ほども書いた通り、意外と『スライス系』の球も打つことができました。
球のつかまりはいいのですが、つかまりすぎずに抜けてくれるので、それほど左を気にしすぎる必要はないと思いました。
私が自然に打つなら、やはり『フック系』ですが、決して『スライス系』が打ちづらい感じもしなかったですし、『スライス撲滅ドライバー』ではないと思いました。
『フック』『スライス』どちらもバランスよく打っていきたかったのですが、このドライバーはそれを容易にさせてくれる感じはしませんでした。
やはりできるだけ、『曲がり幅』を小さくして、『直進性』で勝負した方がこのドライバーの特性を活かせる感じがしました。

『飛距離性能』では、かなり大きな期待が持てると思います。
高弾道の『ビッグキャリー』で、なかなかボールが失速せずに突き抜けていく感じがしましたし、この『小爆発音』と共に、勢いのある力強い球が打てました。
『吹き上がり感』も、それほど感じませんでした。
いつもの練習場のボールに、小さなエンジンでも積んでいるんじゃないか・・・・?と感じてしまうほどです。
『46.5インチ』という、長尺も理由だと思うのですが、このヘッドの『弾き性能』も、かなり高い感じがしました。
打つ前は、こういったドライバーにはそれほど期待していなかったのですが、その予想を裏切る大きな『飛距離性能』を持ち合わせたドライバーだと思いました。
『飛距離性能』と『安定性』を求めておられる方は、試してみる価値はとても高いのではないでしょうか?

この角度から見ても、日本製ドライバーのもつ『光沢感のある美しさ』を感じます。
『作りが丁寧』といった雰囲気が伝わってきますし、このドライバーがもつ高性能と、この美しさがマッチしていると思いました。
『フックフェース』は、かなり苦手としているのですが、今日は不思議とそれほど難しさを感じませんでした。
打つ時の、自分なりの『調整』や『工夫』で何とかなる感じがしました。
少しは自分の適応能力も上がってきたのかな?と思うと同時に、このドライバーに対する好印象が残った一日でした。