クリーブランド
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2023年08月04日
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クリーブランド RTX DEEP FORGED 2 ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Cleveland RTX F-FORGED II ウエッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は115g、バランスはD4、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は472g です。

クリーブランドのニューモデルです。
毎回、クリーブランドのウェッジには楽しませてもらっていますが、今回のニューモデルにも大きな工夫が見られます。

大きさは標準的ですが、『小顔感』はありません。
クリーブランドのウェッジはキャビティタイプもありますが、どちらかといえばフラットバックのイメージが強いです。
しかし、このウェッジはどちらかといえば『凸型キャビティ』といいますか、フラットバックに厚みを足したように見えます。

この角度から見ても美しく、機能性も高そうです。
釣りをされる方でしたら理解していただけると思うのですが、キスやカレイを釣る針は『流線型』が適していて、その形状がアイアンやウェッジなどと共通しているように昔から感じていたのですが、このウェッジもそんな印象をもちました。
『流れるような』形状が、良い印象を醸し出してくれます。

ヒッティング部分が肉厚になっていて、打感にも配慮されているのではないでしょうか?
こういった工夫は過去のモデルにも見られました。
RTX DEEP FORGED ウェッジはフェース中央付近が肉厚になっていますが、このモデルは厚みがトゥ側に伸びています。
これも流行なのでしょうか?
最近はアイアンでもトゥに重さを集めているものが多く見られるようになりました。
凸型キャビティに見えますが、真逆の『凹型』でなくて良かったと思います。
ウェッジに要らないのは『弾き感』です。
弾き感・スピード感は要りません。
これがあると、距離感が合わせづらくなります。
ヒッティング部分が肉薄になると弾き感が出てしまいますが、肉厚にしているのでそれが防げているのがいいです。
ボールに『当たり負け』しないスローボールが理想です。

ヒール側には『DEEP FORGED 2』という文字があります。
厚みのある鍛造の2代目ということなのでしょうか?
意味がよく分かりませんが、おそらく大きな意味があるのだと思います。

トップラインの厚みは標準的です。
このトップラインの形状や厚みは、これまでのモデルと共通しています。

ネックの長さも、これまでと同じです。
顔だけでなく、この『後ろの部分』といいますか、ネックの長さや形状などもクリーブランドらしい特徴が見て取れます。
ホーゼルの微妙な『テーパー』。
ほぼストレートで、ほんのちょっとだけグースが利いている。
軟鉄らしい、独特の質感。
まるでデジャブのようです。

ソール幅は少し広く見えましたが、サンドウェッジということでいえば、標準的といえるでしょうか?
こうして見ても、ソール全体が丸みを帯びているのが分かります。

角度を変えてみても、やはり丸さが目立っています。
ダンロップのクラブといえば、『二分割ソール』のイメージがありますが、このウェッジはそこまでではありません。
しかし、かなり抜けが良さそうです。
バンスは通常よりも膨らんでいるので、『ややハイバンス』といったところでしょうか?
今は、これくらいのバンスが多いです。

リーディングエッジは大きく削られておらず、軽く『面取り』されています。

逆にトレーリングエッジは丸みが強調されていて、多く見かけるようになりました。
ウェッジのフェースを開いて使いたい私はこのような工夫は大歓迎です。
『ソールのお尻』とでもいうべきでしょうか?
トレーリングエッジでタッチを出すように考えられているようです。
ウェッジはフェース面もそうですが、ソールでタッチを出していくクラブなので、ソール形状はとても重要で、けっして軽視できません。
ウェッジのソールをグラインダーで削ることに抵抗がある方は多いと思いますが、まずは使わなくなったウェッジのソールを削って、どうすれば一番自分に合うかいろいろと試してみると自分の傾向がつかめるので確実性が上がり、アプローチが楽しくなりますね。
人気のクラブではなく、『自分に合った』クラブを使うことが大切です。
私は昔からハイバンスタイプが苦手で、特にヒール側が膨らんでいるものには苦戦しました。

フェース面にはミーリングがあります。
近くでよく見ないと見えないような細かなミーリングではなく、ひと目で分かるほどはっきりしています。
クリーブランドのウェッジなので、これは予想していました。
クリーブランドウェッジのミーリングで良いのは、これだけはっきりしたミーリングでありながら、構えやすいということです。
フェース面を指で触ってみても、かなりザラザラしていますし、よく目立っていますが、構えたときにそれが邪魔に感じません。
これまでのミーリングとは、また違う形状になっていて、これもメーカーによる改善なのではないでしょうか?
まるで精密機械のようなミーリングです。
美しいですし、かなり手間が掛かっているだろうな・・・。と思いました。

装着されているグリップはツアーベルベットで最高です。
アイアンやウェッジに最適なグリップで、おまけにバックラインが無いのが個人的にすごくいいな・・・。と思いました。
私はどの番手のクラブでも、グリップはバックライン無しを好んで使っています。
バックラインがあるから難しいということではないのですが、無いほうが昔からなぜかしっくりきます。
クリーブランドファンとしては、できればクリーブランドのロゴを見たかったです。

ボールを前にして構えてみても、『安定の構え感』といったらいいでしょうか?
クリーブランドらしい構えやすさがありながら、これまでと少し違うような感じがします。
細かな変化なのですが、少し違って見えました。
フェース面を斜めに使うイメージが出しやすいですし、逃がすイメージも自然と湧いてきます。
最近は『フルフェース』といいますか、『フルスコアライン』でトゥ側が膨らんだウェッジも見られるようになってきましたが、私はやはり、このようなオーソドックスなタイプが好きです。
そして『据わりの良さ』があって、さすがクリーブランドだな・・・。と思いました。
ストレートというよりは、ほんの少しだけグースが利いているので、構えやすいという方は多いのではないでしょうか?

フェースも開きやすく、邪魔に感じるところはありません。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、とても良いです。
ゴルフには『2つのbite(バイト)=噛む』があって、ひとつは芝がボールを噛んで止める。
そしてもうひとつはフェース面がボールを噛んで球持ちの良さとハイスピンを実現させる。
このウェッジはフェース面がよくボールを噛んで(食いついて)くれて、球持ちも最高です。
フェース面が滑ったり、肉厚が薄くて弾き感のあるようなウェッジでは、このようなフィーリングは味わえません。
『球持ちの良さ』は、ウェッジではとても大切な要素です。
ストロークをする以上、どのクラブで打ってもボールは前に飛ぶものですが、ウェッジではそれだけでは物足りません。
時には『真上に』。
そして場合によっては、『後ろ』に戻ってきて欲しいときもあります。
そのイメージが無いと寄せられないことがありますが、このウェッジはそういったことが出来そうです。

球は拾いやすく、出球のイメージも合いました。
58度のウェッジはロフトが寝ている分だけ、56度のウェッジよりもシビアさが増しますが、それを球持ちの良さでカバーしている・・・。という感じでしょうか?
コツン、コツンとボールが食いついて、インパクトからフォローにかけて運べる感覚がたまりません。

スピン性能はとても高くて、よく止まりました。
クリーブランドのウェッジは元々、ハイスピンタイプが多いですが、それがさらに進化しているようです。
角溝が禁止になっても、まだまだ高いスピン性能がメーカーの努力によって、実現できているんだな・・・。と思いました。
このハイスピンの大きな要因は間違いなく、フェース面にある、これまで見られなかったミーリングです。
今日も天気が良く、毎日うだるような暑さが続いていますが、試打しながら雨の日のラウンドをイメージしていて、このクラブなら雨で滑ることなく、ボールをきっちりと『乗せて』運べそうだな・・・。と思いました。
ルール適合モデルでスピン性能を第一に求めている方には、使ってみる価値があるのではないでしょうか?

『安定性』もいい感じで、シビアさは全く感じません。
オートマチックタイプというほどではないですが、普通に打っている限り、大きなミスにはなりにくいように感じました。
それはバックフェースの形状や、その他の工夫によるものなのでしょうか?
カッコいいウェッジですが、気難しいタイプではなく、比較的親しみやすいところが魅力的です。

『距離感』もよく合いました。
30Yや50Yはもちろん、最近は5Yのような短い距離のキャリーもよく試しているのですが、このウェッジは出球のイメージが出しやすく、スピード感も合いやすいのでシビアにターゲットの円を絞り込んで運んでいくことができました。
以前も書きましたが、ウェッジでは『ファストボール』ではなく、いかに『スローボール』でボールの勢いを殺していけるかが大きなポイントになってきますが、このウェッジはそれができています。
『飛ばさない』『飛びすぎない』性能も大切です。

『操作性』は抜群で、いろいろな球で運ぶことができました。
フェースの開閉も問題なく、ソールもよく仕事をしてくれました。
絶妙な安定感と操作性のバランスがとれたウェッジです。
試打後の感想

最近、ゴルフクラブについて、ニューモデルは登場しているけど、正直それほど進化といいますか、性能アップしていないな・・・。と思えるものが多いですが、このウェッジは確実に進化しています。
それは『スピン性能』です。
食いつきも良く、明らかにアップしています。

性能アップしていながら、顔や据わりの良さ・質感など、全体的なところもクリーブランドらしさが失われていないところがさすがだな・・・。と思いました。
メーカーによっては、ニューモデルが前のモデルと大きくかけ離れたものになっていて、これまでのファンを困惑させてしまっている・・・。ということも普通にあります。
それで、これまでのユーザーが離れていってしまう・・・。ということもありますが、このウェッジはこれまでのクリーブランドユーザーはもちろん、他のメーカーを使っておられる方も取り込んでいくのではないでしょうか?

それくらい、魅力的なウェッジです。
そして、さらに素晴らしいのが、これだけ高い性能や品質をもちながら、価格が標準的な幅に抑えられているということです。
最近はウェッジでも、かなり高価なものも見られるようになってきましたが、このウェッジは通常の価格帯で、かなりメーカーが努力しているのではないでしょうか?
ひょっとしたら、このウェッジは海外製で、それで安くなっているのかな・・・?と思い、店員さんに後から調べてもらったのですが、『日本製』ということでした。
『メイドインジャパン宮崎』でしょうか?
もちろん、かなりメーカーの努力もあったと思いますが、これだけ高性能・高品質で価格を抑えられたクラブが作れるのであれば、もうわざわざ海外で作ることも無いような気がします。
やはり『MADE IN JAPAN』は魅力的です。

クリーブランドは老舗メーカーであり、保守的なところもありますが、かなり革新的といいますか、他社との差別化が顕著に見られます。
それはやはりダンロップが買収してからではないでしょうか?
これまでスリクソンのウェッジが普通に売られていましたが、今はクリーブランドに一本化されています。
私は昔からクリーブランドのウェッジを使ってきましたが、昔を知る者として、最近のモデルのハイテク化が凄いな・・・。と思いながら、大切なところは変えずに残しておいてくれるところがすごく嬉しいです。
今日は楽しい時間を過ごすことができました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2023年04月20日
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Cleveland RTX 6 ZIPCORE ツアーサテン ウエッジ
『ハイテクとフィーリング性能が融合した、極上のウェッジ』

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Cleveland RTX 6 ZIPCORE ツアーサテン ウエッジ です。

シャフトは N.S.PRO 950GH neo スチールシャフト です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は91g、キックポイントは中調子、トルクは1.7,クラブ総重量は452g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
クリーブランドのウェッジは昔から愛用してきて、すごく愛着といいますか、親近感を持っています。
そして、『変な物は作らない』という安心感もあります。

奇をてらったところはなく、オーソドックスな形状です。
最新モデルであっても、この外見は過去のモデルと変わらないですし、それがメーカーの狙いでもあるのではないでしょうか?

通常のフラットバックタイプのウェッジです。
クリーブランドのウェッジはキャビティもありますし、RTX DEEP FORGEDのように、バックフェースの形状にこだわっているものもありますが、このウェッジは特に変わった工夫は見られません。

このトップラインの見え方も、クリーブランドらしいです。
まるで過去のモデルを見ているかのような既視感があります。

ソール幅も標準的で、これまでのクリーブランドウェッジと共通しています。
こうして見ていても、すごく『据わり』が良くて、芝に対する『滑り』も良さそうです。
今は各メーカー、ウェッジのソールには様々な工夫がされていますが、その先進的メーカーのひとつがクリーブランドではないでしょうか?

ソールの削りには、かなり工夫が見られます。
メーカーによっては、平らに近いものもありますが、このウェッジは違っていて、まるで『山』のようです。
リーディングエッジは軽く『面取り』してあるくらいですが、トレーリングエッジは大きく削られています。
バンスの利きはサンドウェッジとしては標準です。

ネックの長さがしっかりキープされていて、それも私がクリーブランドウェッジを好きな理由のひとつです。
今は結構短めが流行っているように感じられますが、私はこれくらいの長さがあったほうが安心できます。
真っ直ぐではなく、微妙に太さが違っていて、何と言いますか『くびれ』のようです。
この独特なネックの形状にも、メーカーのこだわりが感じられます。
おそらく、何かの意味があるのではないでしょうか?

フェース面には細かなミーリングがあります。
スコアラインが無いところには大きめの目立つミーリングがあり、これは『フルフェース』に近づけるための工夫なのかな?と思いました。
スコアラインがあるところは、細かくて目立たない『円』のようなミーリングです。
指で触ってみたのですが、かなりザラザラしています。
『ギザギザ』といったほうがいいかもしれません。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
ただ、できればClevelandのロゴが入っていたら嬉しいです。

クリーブランドらしい、秀逸な構え感です。
構えていて、ここまで目を喜ばせてくれるウェッジはそうあるものではありません。
以前と違って今は『ストレートタイプ』が多く、好感のもてるウェッジは多いのですが、淡々としている・・・。といいますか、あまり感情の起伏を生まないものが多いです。
いい顔をしているけど、そこから先が無い感じ・・・。といったらいいでしょうか?
あまり訴えてこないですが、このウェッジは違います。

リーディングエッジの絶妙な『丸みを帯びた出っ歯具合』がたまりません。
このわずかな部分で拾いやすさのイメージが大きく変わってきます。
そういった絶妙な加減ができるのも、『クリーブランドならでは』です。
ストレートよりも、若干出っ歯のほうが悪いライでも球を拾いやすそうですし、フワッと軽い球で寄せるイメージも出しやすいです。
とはいっても、これ以上出っ歯が強くなると、それはそれで違和感を生んでしまいます。
ちょうどいいさじ加減ができるところに、クリーブランドウェッジの魅力を感じ、それはこのモデルだけでなく、過去のモデルから継承され続けていることです。

そして『据わりの良さ』も、クリーブランドはバツグンです。
開いてもぐらつかず安定していて、いいイメージが自然と浮かんできます。

『打感』はソフトで、『食いつき感』が、かなりあります。
クリーブランドのウェッジは他のメーカーと比べ、食いつき感が強い印象がありますが、それでもこのウェッジは、それがさらに強化されているようです。
ソフトで食いつきが良く、『球の乗っかり感』があるので、『乗せて運ぶ』ことができ、ウェッジには最高のフィーリングです。
一球打って、すごく魅力を感じました。

スピン性能はかなり高く、ボールがよく止まってくれます。
この『止め感』が合いやすいのも、私がずっとクリーブランドを愛用してきた一因です。
スピン性能が高いウェッジはソフトな打感というだけでなく、ボールよりもフェース面のほうが柔らかいんじゃないか?と思えるほどの柔らかさがあるものですが、このウェッジがまさにそんなタイプです。

球を拾いやすく、出球の高さをしっかり出していけました。
他の番手のクラブと違い、ウェッジは『球の軽さ』を出していくことが求められることがあります。
『クリネックスショット』といわれるような、フワッとした軽い球でないと寄せきれない場面もありますが、歴代クリーブランドのウェッジはそれが得意です。
ただ軽いだけでなく、スピンもしっかり入っているので、すぐに止まってくれます。
程よい高さを出していきながら、かなりスピンが効いているので、グリーンを奥に外したときも活躍してくれそうです。

『操作性』は最高レベルで、いろいろな球で遊ぶことができました。
転がしはもちろん、ロブ系にも強いウェッジです。

構えやすくて、打感のタッチが合いやすいので、距離感も整いやすいです。
できれば、もう少し重量のあるシャフトのほうが易しかったと思うのですが、こればかりは仕方ありません。
なかなか思うようなスペックで試打できませんが、試打できるだけで嬉しいです。
以前も書きましたが、距離感は『出球の高さ』が重要になってきますが、このウェッジはその出球がすごく安定しているので、距離感も合いやすいのが特長です。

キャビティバック構造ではないですが、『安定性』も高く、気難しい感じはしません。
ラインも出しやすくて安定しています。
これは安定した『食いつきの良さ』と、ソールがよく仕事をしてくれているからだと思いました。

ウェッジの試打は他の番手に比べて、何倍もの時間と球数を要することが多く、今日もそうなってしまいました。
打つ前から既に魅了されていたということもありますし、実際に試打しても、このウェッジの性能の高さを実感しました。

メーカーが、かなり気合いを入れて開発しているのがよく分かります。
最新のハイテク技術が『これでもか』というくらいたくさん注ぎ込まれていながら、それがフィーリングを邪魔せず、『仲良し』です。

普通、ハイテクばかりが前面に出てしまうと、フィーリングが疎かになってしまいますが、このウェッジにはそれがありません。
フェース面のギザギザも、構えたときは全くといっていいほど気にならず、クラシカルなウェッジの雰囲気を醸し出しています。
この絶妙なバランスがさすがだな・・・。と思いました。

メーカーの生み出したハイテクを堪能しながら、フィーリングでも楽しめるという、『いいとこ取り』したウェッジです。
ハイテクばかりが主張して、プレイヤーの感覚を阻害してはダメで、逆にフィーリングは良くても、スピン性能などが劣ってしまうと、今のハイレベルなクラブ競争を勝ち抜くことはできませんが、このウェッジはそれがしっかりとできています。

どのクラブも開発途中にかならず『マシンテスト』すると思いますし、そのデータを基に様々な改良が加えられていると思います。
しかし、それだけではダメで、最終的に打つのは機械でなく、人間です。
ヒューマンテストこそが最重要で、それを疎かにしているな・・・。と思えるクラブはウェッジだけでなく、色々なメーカーで見られました。

最新技術が注ぎ込まれていますが、それは『冷たい技術』でなく、『血の通った熱い技術』という印象をもちました。
全体的な大きさや形状。
そして構えやすさなど、歴代モデルの良いところをしっかりと継承していきながら、さらに一歩前進したウェッジだと思います。
このウェッジの魅力は構えやすさや打感・操作性の高さなど、いろいろありますが、最大の魅力は『スピン性能の高さ』です。
これは明らかに進歩しています。
元々クリーブランドのウェッジはスピン性能が高く、ボールがよく止まってくれましたが、印象としてはやや『おとなしい性格』。
しかし、このウェッジはおとなしいだけでなく、少し主張していると感じられるほど、高いスピン性能を誇っています。
国内メーカー及び海外メーカーもたくさんの優れたウェッジを発表していますが、ここまでスピンが効いているのはなかなかありません。
ノーメッキのほうが、スピンがよく効くからノーメッキにしている・・・。という方もいらっしゃると思いますが、実際はメッキでもノーメッキでも大きな違いは無いということが広く知られています。
このウェッジはメッキですが、食いつきの良さがピカイチで、おそらくルール内で最高のパフォーマンスを発揮してくれるといっても過言ではありません。

これだけの高性能なので、限定モデルのような高価な価格設定になっているのかと思っていたのですが、実際はそんなことはなく、通常のモデルと同じ価格帯ということで、かなりコスパが高いウェッジということが分かりました。
質感も良く、見ていて飽きません。
仕上げも綺麗でチープさも全く見られません。
新品のときにカッコいいのはもちろんですが、使い込んでいってもいい味が出るだろうな・・・。と思いました。

さすがクリーブランドだな・・・。
やっぱりクリーブランドはいいな・・・。と、このクラブを見ながら呟いていました。
ライバルメーカーのウェッジも素晴らしいものはたくさんありますが、やはり私はクリーブランドのウェッジに注目していきたいと思います。
ハイテクとフィーリングのバランスがとれた、高性能なウェッジです。
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Cleveland RTX 6 ZIPCORE ツアーサテン ウエッジ です。

シャフトは N.S.PRO 950GH neo スチールシャフト です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は91g、キックポイントは中調子、トルクは1.7,クラブ総重量は452g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
クリーブランドのウェッジは昔から愛用してきて、すごく愛着といいますか、親近感を持っています。
そして、『変な物は作らない』という安心感もあります。

奇をてらったところはなく、オーソドックスな形状です。
最新モデルであっても、この外見は過去のモデルと変わらないですし、それがメーカーの狙いでもあるのではないでしょうか?

通常のフラットバックタイプのウェッジです。
クリーブランドのウェッジはキャビティもありますし、RTX DEEP FORGEDのように、バックフェースの形状にこだわっているものもありますが、このウェッジは特に変わった工夫は見られません。

このトップラインの見え方も、クリーブランドらしいです。
まるで過去のモデルを見ているかのような既視感があります。

ソール幅も標準的で、これまでのクリーブランドウェッジと共通しています。
こうして見ていても、すごく『据わり』が良くて、芝に対する『滑り』も良さそうです。
今は各メーカー、ウェッジのソールには様々な工夫がされていますが、その先進的メーカーのひとつがクリーブランドではないでしょうか?

ソールの削りには、かなり工夫が見られます。
メーカーによっては、平らに近いものもありますが、このウェッジは違っていて、まるで『山』のようです。
リーディングエッジは軽く『面取り』してあるくらいですが、トレーリングエッジは大きく削られています。
バンスの利きはサンドウェッジとしては標準です。

ネックの長さがしっかりキープされていて、それも私がクリーブランドウェッジを好きな理由のひとつです。
今は結構短めが流行っているように感じられますが、私はこれくらいの長さがあったほうが安心できます。
真っ直ぐではなく、微妙に太さが違っていて、何と言いますか『くびれ』のようです。
この独特なネックの形状にも、メーカーのこだわりが感じられます。
おそらく、何かの意味があるのではないでしょうか?

フェース面には細かなミーリングがあります。
スコアラインが無いところには大きめの目立つミーリングがあり、これは『フルフェース』に近づけるための工夫なのかな?と思いました。
スコアラインがあるところは、細かくて目立たない『円』のようなミーリングです。
指で触ってみたのですが、かなりザラザラしています。
『ギザギザ』といったほうがいいかもしれません。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
ただ、できればClevelandのロゴが入っていたら嬉しいです。

クリーブランドらしい、秀逸な構え感です。
構えていて、ここまで目を喜ばせてくれるウェッジはそうあるものではありません。
以前と違って今は『ストレートタイプ』が多く、好感のもてるウェッジは多いのですが、淡々としている・・・。といいますか、あまり感情の起伏を生まないものが多いです。
いい顔をしているけど、そこから先が無い感じ・・・。といったらいいでしょうか?
あまり訴えてこないですが、このウェッジは違います。

リーディングエッジの絶妙な『丸みを帯びた出っ歯具合』がたまりません。
このわずかな部分で拾いやすさのイメージが大きく変わってきます。
そういった絶妙な加減ができるのも、『クリーブランドならでは』です。
ストレートよりも、若干出っ歯のほうが悪いライでも球を拾いやすそうですし、フワッと軽い球で寄せるイメージも出しやすいです。
とはいっても、これ以上出っ歯が強くなると、それはそれで違和感を生んでしまいます。
ちょうどいいさじ加減ができるところに、クリーブランドウェッジの魅力を感じ、それはこのモデルだけでなく、過去のモデルから継承され続けていることです。

そして『据わりの良さ』も、クリーブランドはバツグンです。
開いてもぐらつかず安定していて、いいイメージが自然と浮かんできます。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、『食いつき感』が、かなりあります。
クリーブランドのウェッジは他のメーカーと比べ、食いつき感が強い印象がありますが、それでもこのウェッジは、それがさらに強化されているようです。
ソフトで食いつきが良く、『球の乗っかり感』があるので、『乗せて運ぶ』ことができ、ウェッジには最高のフィーリングです。
一球打って、すごく魅力を感じました。

スピン性能はかなり高く、ボールがよく止まってくれます。
この『止め感』が合いやすいのも、私がずっとクリーブランドを愛用してきた一因です。
スピン性能が高いウェッジはソフトな打感というだけでなく、ボールよりもフェース面のほうが柔らかいんじゃないか?と思えるほどの柔らかさがあるものですが、このウェッジがまさにそんなタイプです。

球を拾いやすく、出球の高さをしっかり出していけました。
他の番手のクラブと違い、ウェッジは『球の軽さ』を出していくことが求められることがあります。
『クリネックスショット』といわれるような、フワッとした軽い球でないと寄せきれない場面もありますが、歴代クリーブランドのウェッジはそれが得意です。
ただ軽いだけでなく、スピンもしっかり入っているので、すぐに止まってくれます。
程よい高さを出していきながら、かなりスピンが効いているので、グリーンを奥に外したときも活躍してくれそうです。

『操作性』は最高レベルで、いろいろな球で遊ぶことができました。
転がしはもちろん、ロブ系にも強いウェッジです。

構えやすくて、打感のタッチが合いやすいので、距離感も整いやすいです。
できれば、もう少し重量のあるシャフトのほうが易しかったと思うのですが、こればかりは仕方ありません。
なかなか思うようなスペックで試打できませんが、試打できるだけで嬉しいです。
以前も書きましたが、距離感は『出球の高さ』が重要になってきますが、このウェッジはその出球がすごく安定しているので、距離感も合いやすいのが特長です。

キャビティバック構造ではないですが、『安定性』も高く、気難しい感じはしません。
ラインも出しやすくて安定しています。
これは安定した『食いつきの良さ』と、ソールがよく仕事をしてくれているからだと思いました。
試打後の感想

ウェッジの試打は他の番手に比べて、何倍もの時間と球数を要することが多く、今日もそうなってしまいました。
打つ前から既に魅了されていたということもありますし、実際に試打しても、このウェッジの性能の高さを実感しました。

メーカーが、かなり気合いを入れて開発しているのがよく分かります。
最新のハイテク技術が『これでもか』というくらいたくさん注ぎ込まれていながら、それがフィーリングを邪魔せず、『仲良し』です。

普通、ハイテクばかりが前面に出てしまうと、フィーリングが疎かになってしまいますが、このウェッジにはそれがありません。
フェース面のギザギザも、構えたときは全くといっていいほど気にならず、クラシカルなウェッジの雰囲気を醸し出しています。
この絶妙なバランスがさすがだな・・・。と思いました。

メーカーの生み出したハイテクを堪能しながら、フィーリングでも楽しめるという、『いいとこ取り』したウェッジです。
ハイテクばかりが主張して、プレイヤーの感覚を阻害してはダメで、逆にフィーリングは良くても、スピン性能などが劣ってしまうと、今のハイレベルなクラブ競争を勝ち抜くことはできませんが、このウェッジはそれがしっかりとできています。

どのクラブも開発途中にかならず『マシンテスト』すると思いますし、そのデータを基に様々な改良が加えられていると思います。
しかし、それだけではダメで、最終的に打つのは機械でなく、人間です。
ヒューマンテストこそが最重要で、それを疎かにしているな・・・。と思えるクラブはウェッジだけでなく、色々なメーカーで見られました。

最新技術が注ぎ込まれていますが、それは『冷たい技術』でなく、『血の通った熱い技術』という印象をもちました。
全体的な大きさや形状。
そして構えやすさなど、歴代モデルの良いところをしっかりと継承していきながら、さらに一歩前進したウェッジだと思います。
このウェッジの魅力は構えやすさや打感・操作性の高さなど、いろいろありますが、最大の魅力は『スピン性能の高さ』です。
これは明らかに進歩しています。
元々クリーブランドのウェッジはスピン性能が高く、ボールがよく止まってくれましたが、印象としてはやや『おとなしい性格』。
しかし、このウェッジはおとなしいだけでなく、少し主張していると感じられるほど、高いスピン性能を誇っています。
国内メーカー及び海外メーカーもたくさんの優れたウェッジを発表していますが、ここまでスピンが効いているのはなかなかありません。
ノーメッキのほうが、スピンがよく効くからノーメッキにしている・・・。という方もいらっしゃると思いますが、実際はメッキでもノーメッキでも大きな違いは無いということが広く知られています。
このウェッジはメッキですが、食いつきの良さがピカイチで、おそらくルール内で最高のパフォーマンスを発揮してくれるといっても過言ではありません。

これだけの高性能なので、限定モデルのような高価な価格設定になっているのかと思っていたのですが、実際はそんなことはなく、通常のモデルと同じ価格帯ということで、かなりコスパが高いウェッジということが分かりました。
質感も良く、見ていて飽きません。
仕上げも綺麗でチープさも全く見られません。
新品のときにカッコいいのはもちろんですが、使い込んでいってもいい味が出るだろうな・・・。と思いました。

さすがクリーブランドだな・・・。
やっぱりクリーブランドはいいな・・・。と、このクラブを見ながら呟いていました。
ライバルメーカーのウェッジも素晴らしいものはたくさんありますが、やはり私はクリーブランドのウェッジに注目していきたいと思います。
ハイテクとフィーリングのバランスがとれた、高性能なウェッジです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022年12月26日
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クリーブランド CVX ZIPCORE ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Cleveland CVX ZIPCORE ウエッジ です。

シャフトは Diamana for CGII です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはWEDGE、シャフト重量は57g、キックポイントは中調子、トルクは2.9,クラブ総重量は416g です。

クリーブランドのニューウェッジです。
クリーブランドといえば、ウェッジですが、最近はドライバーやFWなどが登場してこないのでさみしく思っています。
しかし、今はダンロップ傘下ということで、スリクソンやゼクシオがその穴埋めをしているのではないでしょうか?

大きさは標準的ですが、バックフェースにたくさんの工夫が見られます。
クリーブランドのウェッジはシンプルなフラットバックタイプもあれば、このような高い機能性を感じさせるデザインもあり、『二極化』が進んでいるようです。
アイアンやウェッジは見た目で、ほぼ性能を把握しやすいので、このウェッジは親しみやすいオートマチックタイプであることが分かります。

彫りは結構深く見えますが、そこに黒いパーツが組み込まれているので、普通のキャビティタイプのウェッジのように見えました。
この黒いパーツはどのような意味があるのでしょうか?
『ZIP CORE』と表記されています。

トップラインの厚さは標準的で、何か組み込まれているように見えました。

ソール幅はややワイドではありますが、SWということを考えると普通といえるでしょうか?

かなり丸みを帯びたソール形状が印象的です。
各メーカー、いろいろなタイプのウェッジが登場してきて、平らなタイプもあれば、このように『隆起している』といいますか、丸みを帯びていて、抜けのスピード感もイメージしやすいですし、状況によって、『ソールの当たる(設置する)位置』を微妙にずらして様々なショットを打てそうに見えます。
ダンロップといえば、今は『二分割ソール』のイメージが強いですが、このウェッジもそのようになっていました。
トレーリングエッジも大きく削られていますが、バンスの利きは普通です。
バンカーショットが苦手だ・・・。という方のなかに、バンスが大きく膨らんでいて、トレーリングエッジも削られていないほうがいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。

ウェッジらしいネックの長さがあり、昔から変わりません。
クリーブランドのウェッジは昔から愛用してきて大好きなのですが、このネックの長さがあるというのも、その大きな要因のひとつになっています。
最近はアイアンに倣ってなのか、やや短めのウェッジも登場していますが、私はこれくらい長さがあるほうが好きです。
ボーケイやキャロウェイなどのウェッジも大人気で私も好きですが、このネックの長さなどもあり、私はクリーブランドのウェッジのほうが親近感をもっています。

フェース面にはとても綺麗なミーリングが刻まれています。
このミーリングにもメーカーによって違いが見られ、雑に見えるものもあれば、このウェッジのようにとても綺麗なものもあります。
綺麗さがスピン性能に必ずしも直結するとは思いませんが、やはり綺麗なものは魅力的ですし、雑なタイプよりも手に取って使いたくなります。
フェース面はボールとの唯一の接点なので、気を抜いていい部分ではありません。
アイアンではあまり気にしませんが、ウェッジのフェース面を指で触ったときに、『ザラザラ感』が欲しいですし、指を止めてくれる『制動力』といったらいいでしょうか?
そのようなものを求めます。
指で触って、つるつる滑るようなフェース面よりも魅力的です。
ソール形状だけでなく、このミーリングも『二分割』されているようで、トップラインに近いほう(つまり上側)はスコアラインと平行にミーリングが刻まれていますが、下部(実際に球をヒットするポイント)は円を描くようになっています。
これにも、大きな理由があるのではないでしょうか?
そして、その『コントラスト』といいますか、『ミーリングの深さの度合い』は、下部のほうが浅く見えました。

ウェッジに最適なグリップが挿してあります。
このソフトなフィーリング。
そして、独特なしっとり感が、距離感をさらに高めてくれます。
グリップにおける『敏感度指数』というものがあるとするならば、ツアーベルベットは私のなかでトップクラスなのは間違いありません。
元々、このグリップばかりを使ってきているということもありますが、色々なグリップも試打してきていて、やはりツアーベルベットが私は一番好きです。
DGのように『慣れている』ということもありますし、『余計なことをしない』という安心感もあるのかもしれません。
良いフィーリングだから楽しくなり、一球でも多く打ちたくなります。
それが積もり積もって、大きな成長へとつながるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、すごく好感が持てました。
こうして構える前は、独特な感じで少し構えづらい顔を予想していたのですが、違います。
これまで何度も見てきた『クリーブランド顔』です。
普通のフラットバックタイプの顔と変わりません。
機能性を高め、易しさをアップさせていながら、顔を変えないという素晴らしいデザインです。
寛容さという『物理的な易しさ』も大切ですし、構えやすさという『感覚的な易しさ』も決しておろそかにできません。
このウェッジはまさにそれが両立できています。
見慣れた顔。
ほんの少し出っ歯で丸みを帯びたリーディングエッジ。
逃がすイメージが出しやすい。
ヒール部分がボテッとしていなくて、シュッとしている。
最新モデルではあっても、ずっと使い続けてきたウェッジを思い出させてくれます。
そして、これは他社にはないことですが、『抜群の据わりの良さ』があります。
クリーブランドウェッジは、この『据わりの良さ』も大きな魅力で、アドレスが一瞬で決まります。
いい顔をしていても、『据わり』が良くないウェッジは今も多いですし、悪くはなくても、少しもたついてしまうな・・・。というものも少なくありません。
その点、クリーブランドのウェッジはいつもすぐに決まります。
飛行機の着陸に例えると、ソフトランディングとハードランディングくらいの違いがあるでしょうか?
もちろん、クリーブランドのウェッジはソフトランディングです。
ソフトランディングだと、ソールがスーッと滑ってくれ、ボールに対してソフトにコンタクトして穏やかな球が打てます。
対してハードランディングだと、ソールが跳ねたり、着地が曖昧になったりして、トップやダフりの確率が高まります。
ただし、これはあくまでも私の感覚によるものですし、他のメーカーが良くないということではありません。
クラブを構えたときに、安心感を全てのゴルファーが求めるものだと思います。
その安心感は『大きさ』という方もいらっしゃると思いますし、グースネックという方もいらっしゃると思います。
人それぞれですが、私はこのように慣れ親しんだオーソドックスなタイプが好きです。
強いグースネックを好まれる方は、あまり親しみを感じないかもしれません。

フェースを開いて構えてみたのですが、これもいい感じでした。
こうして構えていると、『マニュアルタイプ』のウェッジを構えているようです。
マニュアルタイプのウェッジやアイアンは『重心が前』で、このようなオートマチックなタイプは『やや後ろ』というイメージがありますが、実際はそれほど大きな差は無いと思います。
ウェッジのフェース面の使い方もいろいろあって、『真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す』という方もいらっしゃいますが、私は昔から『斜め』に使っていきたいタイプで、もちろん真っ直ぐも使いますが、斜めのほうが使用頻度は高いです。
なので、このウェッジのように『逃がしやすい顔』が好きですし、通常時はもちろん、開いたときも『据わりの良さ』が大切になってきます。
そういった意味でも、このウェッジにはすごく親近感をもちました。
こうして開いて構えるとボールは右に滑っていくのではないか?とビギナーの方は思われるかもしれませんが、実際はそうではなく、ウェッジのようにロフトが寝たクラブだと、『振った方向』にボールが飛んでいくので、それを体感されると、アプローチが楽しく、また技が増えていくのではないでしょうか?
フェースを開くことでウェッジの真価が発揮されますし、アプローチが易しく、そして楽しくなってくるのは確かです。
不器用でゴルフセンスの無い私が言うのだから間違いありません。
『技の引き出し』が多ければ多いほど有利になりますが、できるだけシンプルで、最初に浮かんだ方法が最も成功率が高いことを私は経験から学んでいます。
ドライバーから、アイアン・ウェッジ・パターまで、様々な形状のクラブがありますが、ウェッジほどいろいろなイメージや思い出が浮かんでくるクラブはありません。
すごく構えやすくていいな・・・。と思いながら、ああ、また今日の長い試打になるんだろうな・・・。と思いました。
アプローチ練習が、私の最も好む練習だからです。
試打を開始しました

『打感』はソフトで好感が持てました。
ほんの少し『薄い』感じがし、『濃厚』というよりは、やや『淡泊』なところもありますが、実戦でも使えるグッドフィーリングです。
柔らかくて『球持ち』も悪くありません。

球はとても拾いやすく、出球の高さもイメージに合います。
ソールがよく滑ってくれるので、少々ダフり気味にボールの下をすくいたくなるウェッジです。
通常のままでもいいですが、少し開いて滑らせるとすごく易しく、限りなくミスを軽減してくれるように思います。
ロブ系のウェッジも簡単で、『軽い球質』で、フワッとした球を打つことができました。

『スピン性能』は高く、安定しています。
それも、このミーリングが影響していると思いますし、ソールもよく仕事をしてくれているのは間違いありません。
ウェッジは『フェースとソールの共同作業』が重要だと思っているのですが、まさにそんな感じです。
適度にボールへの『食いつき』もありながら、スピーディに抜いていけるので、ハイスピンで安定しているのだと思います。

『安定性』は高く、オートマチックタイプのウェッジといっていいと思います。
構えたときはマニュアル系。
実際に打ってみると、オートマ系の易しさがある・・・。
そういった、いい意味でのギャップのあるウェッジです。
しかも易しいだけでなく、打感もほとんど犠牲になっていません。

『球の乗り』がいいので、距離感も出しやすいです。
しかし、私には軽すぎたので、最初のうちは気を遣うところがあり、何球かアバウトに打っていき、その傾向をつかみながら縦の距離を詰めていきました。
装着されているシャフトはウェッジ用の高性能なシャフトだとは思いますが、やはり私にはこれまで通り、『ライト』ではなく、『ノーマルウェイト』のスチールのほうが易しく感じられました。
最近はカーボンでもスチール並みの重量のあるシャフトも増えてきているので、そちらでも試してみたいです。
ドライバーのように飛距離を求めるクラブであれば、『ムチのようなしなり』を求めたくなりますが、飛ばさない・飛ばす必要の無いウェッジは逆に『鉄の棒』のような、一切のしなりを抑えた無表情ともいえるような安定感のあるシャフトが欲しくなります。
動く以上、必ず『しなり』は出てきますが、先がしなるとかなりコントロールが難しくなるので、そういった意味でも、このウェッジに挿してあるシャフトは少し物足りない感じがしました。
このシャフトは『ウェッジフレックス』ということで、これまでも同じようなフレックスのカーボンシャフトを試してきて、やはり千差万別だな・・・。と思いました。
どういう特性、そしてどのような理由から『ウェッジフレックス』と明示しているのでしょうか?
それを自分なりに探りながら球を運んでいたのですが、最後までつかむことができませんでした。
もう少し重量があれば、アイアンでも試してみたいです。

『操作性』はなかなか良くて、いろいろな球で遊ぶことができました。
クラブの特性上、ウェッジ(SW)はパターの次に重いクラブであるべきだと思いますが、必ずしもそうなっていないセッティングの方もいらっしゃいます。
SWが得意で、グリーン周りは全てSWを使っている・・・。という私の友人は、少し軽めのサンドウェッジを使っていて、良い結果を出しています。
そのウェッジを私も試させてもらったことがあるのですが、私には軽すぎて少し違和感がありました。
ただ、このウェッジは彼にも合いやすいかもしれません。
試打後の感想

最初見たときは、よくあるオートマ系のウェッジで、構えづらいんだろうな・・・。と思っていましたが、実際は違っていて、『マニュアル顔』をしています。
さすがクリーブランドだと思いました。

適度な大きさなので、ボールとの対比も良く、ボールの存在感を消していません。
大顔過ぎたり、異型だとそれだけでクラブの存在感だけが際立ってしまい、ボールの存在感が消されてしまうことがありますが、このウェッジは違います。
クラブも、そしてボールもバランス良く、お互いの存在感を際立たせているように感じました。

マニュアル顔でありながら、オートマ系の易しさがあるウェッジです。
しかし正直言って、もうちょっとバックフェースのデザインを検討しても良かったのではないか?と思いました。
実際はとても高品質なウェッジだと思いますが、最初見たとき、少しチープに見えてしまったのも事実です。

ドライバーやFW・UTなど『ウッド系』のクラブはソールになりますが、アイアンやウェッジはバックフェースのデザインが『第一印象の顔』となります。
この第一印象がとても大切で、そこが良くないと手に取ってみたいとは思わないですし、打って良い結果が得られたとしても、『最高の満足度』は得られません。
まずは『目で惚れさせて』、そして実際に打ってさらに惚れさせる必要があります。
そういった意味でも、もっと改良の余地はあったのではないかな?と思いました。

ただ、これはあくまでも私の好みですし、このデザインが好きだという方はたくさんいらっしゃると思います。
それと、構えやすくて易しいので、実戦的なクラブであることは間違いありません。
高機能でありながら、その高機能が故の『にごり感』といいますか、邪魔する感じもないので、実戦でも使ってみたいと思えるウェッジです。
ただし、もし使うのであれば、DGかモーダスのような『適度な重量』のあるモデルを選ぶと思います。
今回試打したのはディアマナですが、これまで通りスチールシャフトもラインアップされているということなので、また機会があればそちらも試してみたいです。

『究極』という言葉は、今はあまり使われないかもしれませんが、数あるメーカーのウェッジのなかで、この言葉に一番近いのはクリーブランドではないかな?とずっと前から思っていました。
易しくてカッコいい・・・。
そして扱いやすい。
さすが『ウェッジの第一人者』といえるクリーブランドだな・・・。と思いました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022年10月09日
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クリーブランド RTX FULL-FACE ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は115g、キックポイントは手元調子、トルクは1.2,クラブ総重量は478g です。

久しぶりに出会った、クリーブランドのウェッジです。
前のモデルを試打してから、しばらく間が空きましたが、基本的なデザインが変わっていないところに安心するといいますか、ホッとしました。
クラブを斬新なデザインにするあまり、形が崩れてしまったクラブもたくさんあるからです。
これなら前のほうが良かったな・・・。と思うことが少なくないですが、さすがクリーブランド、分かってるな・・・。と思いました。

標準的な大きさで、特に変わったところは見られません。
トゥ側に『FULL-FACE』という文字があり、どういうことだろう?と思いました。
フルフェースというと、真っ先にヘルメットを連想しますが、それがゴルフクラブに使われているということで興味津々です。

トップラインが少し膨らんで見えたので、角度を変えてみたら、このようになっていました。
クリーブランドのウェッジではよく見られる工夫です。
フォーティーンなどのように極端ではないですが、このウェッジもトップラインを少し厚くして重心を高くしているのではないでしょうか?
ただ単に重心を高くしたいのであれば、ソールにいくつかの穴を開けたほうが効果的な気もするのですが、こうすることの理由もあるのだと思います。

標準的なフラットフェースのウェッジで、特別な工夫などは見られません。
クリーブランドはキャビティバックタイプのウェッジもありますが、このようなシンプルなフラットフェースタイプが圧倒的に多いです。
私は今、キャビティタイプのアイアンをメインに使用していますが、ウェッジにキャビティ構造は求めていません。
しかし、キャビティにはキャビティの良さもありますし、それを求めておられる方もたくさんいらっしゃると思います。

トップラインの厚さは標準的で、トゥ側のほうが少し厚くなっています。
こういった工夫は他社のウェッジでも見かけたことがありますし、トゥ側を重くする理由もあるのではないでしょうか?
私は今、アイアンやウェッジに鉛を貼っていませんが、もし貼るとしたらヒール側に貼りたいと思います。
フェースセンターよりも少しヒール側でヒットしたいということもありますし、重心距離を短めにして反応速度を高めるのと、少しでも手元近くに重心を置いておきたいからです。
ゴルフの難しさは、シャフトの中心軸に、ヒッティングポイントが無いことです。
これが野球との一番の違いで、これが遠くなればなるほど難しくなりますが、距離が稼ぎやすくなるのも事実です。

ソール幅は標準的ですが、こうして見てもかなりソール全体が丸みを帯びているのが分かります。
最近は『二分割ソール』やヒール側が大きく落とされて(削られて)いるものなど、ソール形状のバリエーションが豊富になってきました。
しかし、ここまでソール全体で丸みが強調されたものは少ないように思います。
私はソール形状を見て、ソールの『滑り速度』をイメージするのですが、このウェッジはかなり芝やラフの抵抗が少なく、素早く抜けてくれそうです。

クリーブランドはダンロップに買収されましたが、ダンロップといえば、今は『二分割ソール』です。
なので、このウェッジもそうなのかと思いましたが、そこまでではありません。
ソール全体の丸みが強く、ソールのどこを使っても、上手く滑ってくれそうです。
アプローチで怖いのはシャンクがありますが、それ以外にも『ザックリ』があります。
私はこれまで数え切れないほどたくさんザックリをやってしまいました。
それは私の技術の未熟さからくるものですが、今はフェースを開いてソールを使うようにすれば、かなり防げるということを経験でつかんでからはそういったミスを激減し、精度を高めることができるようになりました。
朝から晩までアプローチグリーンにいて、ひたすらボールや芝と戯れていて、ご褒美をもらったような気分です。
アプローチではフェース面よりもソールを意識することのほうがが大切なのだということを学びました。
『タッチ』はフェース面でなく、ソールで出すものだということです。
そういったことから考えてみても、このウェッジはかなり魅力的といいますか、コースでも有効に使っていけそうに感じられました。
バンスの利きは『やや弱め』といったところでしょうか?

適度なネック長さがあるのが魅力的です。
最近は各メーカー、少しずつ短くなっているような気がするのですが、クリーブランドはずっと、この長さを維持してくれています。
だから、私はクリーブランドのウェッジを昔から好んで使っているのかもしれません。
今までいろいろなメーカーのウェッジを使ってきましたが、クリーブランドを使っていた時期が圧倒的に長いです。
それはこのネックの長さだけでなく、『据わりの良さ』も大きく関係しているのですが・・・。

ホーゼルには『ZIP CORE』と刻印されています。
クリーブランド独自の技術なのではないでしょうか?

このフェース面を見て驚きました。
フェース面のほぼ全てに、スコアラインとミーリングが刻まれています。
これが『FULL-FACE』という意味なのだということは明らかです。
以前試打したテーラーメイドのウェッジを思い出しました。
ゴルフクラブ業界で、テーラーメイドは『改革者』でありながら、『流行を作るメーカー』というイメージがあり、やはりテーラーメイドがやれば他のメーカーも追随するのかもしれません。
今のドライバーに多く見られるカーボンコンポジットも、テーラーメイドが再ブームの火付け役となっています。
このフェース面は、かなり理にかなった構造だと思いますが、正直私はあまり好きではありません。
構えづらいですし、こんなに広くフェース面でヒットしないからです。
以前、ゴルフ雑誌をまだ読んでいた頃、ある有名なレッスンプロの言葉で、
「ゴルフをする上で一番大切なことは?」
という問いがありました。
私は何だろう?と思って読み進めたのですが、それは『芯で打つこと』でした。
芯で打たないと正しい距離感も身につかないし、ボールは飛ばないし・・・。など、なるほどなぁと思いました。
とても大切なことだと思いましたが、私はそれが全てだとは思わなかったですし、それは今も変わりません。
芯だけで打つことが全てではないからです。
ミスヒットすることも普通にありますし、ミスヒットして結果オーライで良い結果が得られたこともたくさんありましたし、あえて芯を外す打ち方もあります。
それは特にグリーン周りの下り斜面での寄せで、芯を外してボールの勢いを殺さなければいけないときです。
そういった場面でジャストミートしたら、どこまで転がってグリーンをオーバーしてしまうか分かりません。
そんなとき、打点をずらしてトゥ側でヒットして勢いをできるだけ殺して、いわゆる『死に球』で寄せるしか手段がないですし、バンカーショットでも有効です。
それを私は自分自身の数多くの失敗経験から学んだことなのですが、ある有名な殿堂入りしたゴルファーもあえて芯を外して寄せることは多いとおっしゃっていたので、私の考えは間違っていなかったんだと確信に変わりました。
ヒールを浮かせてボールの近くに立ち、パッティングのような打ち方で寄せをやられた方は多いのではないでしょうか?
昔から行われている、アプローチ方法で、『芯』でヒットする打ち方ではありません。
そういったときに、このウェッジは大活躍してくれるのではないでしょうか?
これだけフェース面のほぼ全てにスコアラインとミーリングが刻まれていたら、スピン量も増え、グリーン奥に外してしまったときもアグレッシブに攻めていけそうです。
アメリカツアーでも、このようなウェッジが大人気ということで、やはり芯を外して打つ打ち方は万国共通なのだと思います。
人によって好みが分かれるところだとは思いますが、ルールに違反しないのであれば、どんどんこのような画期的なクラブを開発してもらいたいです。
ただ、私はあまり使う気にはなれないのですが・・・。
これも時間と球数をこなしていって慣れれば、また考えが変わるのかもしれません。

独特な顔です。
他のメーカーで経験しているとはいえ、なかなか慣れません。
どの番手のクラブでもそうですが、特にウェッジでは美顔を求めるので、このウェッジの顔は好きになれません。
溝(スコアライン)がたくさんあるからこその『のっぺらぼう』といったらいいでしょうか?
クラブの表情が全く読めません。
これがもし大顔タイプだったら、さらに構えづらさが強調されて難易度が上がってしまうだろうな・・・。と思いました。
ちょうどいい流線形で、逃がすイメージも出しやすいですがヘッド後方のトゥ側が膨らみすぎです。
クリーブランドはもう『日本メーカー』といっていいと思うのですが、こういった顔はやはり『洋顔』といいますか、海外メーカーらしい感じがします。
少し大味な印象をもちました。
ただ、これまでのクリーブランドウェッジと同様に『据わり』はとてもいいので、さすがクリーブランドです。
顔がいいのに『据わり感』がイマイチなウェッジもたくさんありますが、クリーブランドはそれがとても良く、アドレスが一瞬で決まりました。
一瞬で決まるのでイメージも色濃くでますし、それが濃いうちに打てば成功率がグンと上がります。

フェースはとても開きやすいです。
バンカーに限らず、グリーン周りのアプローチで、開き具合の大小はありますが、このように開いて使うことのほうが多いので、開きやすさは絶対に外せません。
このウェッジはバンス(特にヒール側)が邪魔しないので、『無段階的』に開き具合を調整できます。
他のメーカーのウェッジでは『二段階』であったり『三段階』であったりすることもあるのですが、このウェッジはさらに細かい調整ができる『無段階』レベルです。
車でいえば、とても優秀なトランスミッションを積んでいるのと同じ・・・。といったらいいでしょうか?
スムーズな運転には高性能なトランスミッションは欠かせません。
試打を開始しました

『打感』はソフトでとても良いです。
予想していた通りのグッドフィーリングで、好感が持てました。
軟鉄の柔らかさと、ボールの乗っかり感がたまりません。
あくまでもイメージですが、ボールがフェースと接触して、回転するのではなく、無回転のイメージでボールに乗っかり(くっついて)、離れる前に強烈なスピンが掛かっていて欲しいのですが、このウェッジはまさにそんな感じです。
一瞬、くっつくような感覚がたまりません。
シビアな場面で使うことの多いウェッジは、この『くっつき感』があるかないかで、距離感の出しやすさが変わってきます。
弾き系のウェッジでは、ここまでのグッドフィーリングは得られません。

球はとても拾いやすく、高さも出せました。
『スコアライン一本分』だけ『出っ歯』になっていて、刃先で拾えるウェッジです。
これはライが悪いときに有効で、これまで何度も助けられてきました。
グースネックを好まれる方には打ちづらいところがあるかもしれません。

スピン性能はとても高いです。
フェースの食いつきも良く、乗っかりがいいので、その分スピンが掛かるような気がします。
フェースのミーリングが仕事をしてくれているのがよく分かりました。
最近のボールはウレタンなので、余計に掛かりやすいように感じます。
昔のバラタカバーなどは、結構摩耗が激しくスピン性能の落ちが早かったような印象がありますが、今のボールはそういったところもすごく優秀で、角溝でなくても充分止められるようになりました。

オートマチックタイプのような寛容さは無いですが、気難しさのようなものは感じません。
転がすのもいいですが、あげることに特化したウェッジだと思います。

操作性は『最高レベル』といっていいほど高いです。
やはりウェッジの操作性はヘッドの適正な大きさと、ソール形状が、かなりのウェイトを占めていることが分かります。
先ほども書きましたが、『無段階』に細かく開閉を使うことができるので、『ノーマルロブ』だけでなく、『ハーフロブ』『スリークォーターロブ』『ショートロブ』など、様々なロブショットを打つことができるウェッジです。

構えづらさは正直抜けなかったのですが、距離感は合いました。
フワッとしたロブ系で寄せていけるウェッジです。
以前も書きましたが、ドライバーやスプーンのように飛距離を出すためのクラブは『スピード感』が重要ですが、距離を出さなくていいといいますか、出してはいけないクラブであるウェッジは違います。
スピード感ではなく、『非スピード感』といったらいいでしょうか?
『スローモーション感』といったほうがいいかもしれません。
いかにスローなボールを打つことができるかが勝負になってきますが、このウェッジはそれがとても高いレベルでできます。
球の勢いを殺して、できるだけ同じスピード感で寄せていきたい方には、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
試打後の感想

独特な顔が印象的でしたが、それ以外はとても好感を持ちました。
顔の好みは人それぞれなので、このフェース面いっぱいのスコアラインとミーリングが好きだという方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ウェッジを私はフェースを開いてカットで打つことが多いのですが、そうするとフェース中央ではなく、トゥ寄りで打つことが多くなります。
そうすると球の勢いは殺せるのですが、肝心のスピンが減ってしまうこともあり、イメージよりもよく転がった・・・。ということがたくさんありました。

それがこのウェッジでは改善されそうです。
止めたいときにしっかり止めてくれるウェッジといって過言ではありません。
適合モデルであれば、ルールの範囲内で新たなアイデアで斬新なものを。
そしてあえてルールを無視した『非適合モデル』も開発して欲しいです。

いいクラブだと思いましたし、試打しても楽しめましたが、私はこのウェッジを購入することはありません。
その理由はやはり『顔』です。
理にかなった顔だとは思いますが、どうしても私は好きになれませんでした。
これまでも書いてきましたが、球を打つ前にまずは目で楽しみたいと思っています。
しかし、今日はそれができませんでした。
一瞬、ぎょっとするような奇抜な顔で、このクラブの性能の高さを感じながらも、物足りなさを感じていたからです。

どのクラブもそうですが、特にウェッジは『見とれる』ような美しい顔をした物を使っていきたいと、ずっと考えています。
どの番手よりも、一番手にする時間が長いというのもあるのかもしれません。
ライン(方向性)もそうですし、落としどころをシビアに設定しないといけないアプローチでは、やはり顔の良さは必須条件です。
とはいっても、この顔で全く問題ないという方や、むしろ好きだという方もたくさんいらっしゃると思うので、そうするとこのクラブの顔が欠点ではなくなります。
特にトゥ寄りでヒットすることが多い方には、是非試していただきたいウェッジです。

このような顔がこれからスタンダードになるのか、それともしばらく見なくなるようになるのか分かりませんが、あらゆる可能性を探って、これからも私たちを楽しませるクラブをどんどん世に送り出してもらいたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2021年03月30日
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クリーブランド RTX DEEP FORGED ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Cleveland RTX DEEP FORGED ウエッジ


シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は95g、キックポイントは手元調子、トルクは1.7,クラブ総重量は455g です。

とてもカッコいいクリーブランドのウェッジです。
軟鉄の質感がとてもいい雰囲気を醸し出していて、柔らかそうな印象を与えてくれます。
私は昔からクリーブランドのウェッジにはとてもお世話になっていて、いまだに『ノーメッキ』のイメージが強いのですが、このウェッジはオーソドックスなメッキタイプです。
しかし、ピカピカ光るタイプではないので、好感が持てます。
メッキタイプのウェッジでも、仕上げが雑でチープなウェッジもありますが、このウェッジはすごく綺麗で見ていて楽しくなります。
打つ前に、まず目で楽しめるウェッジです。
さすがダンロップだな・・・。と思いました。
ダンロップのクラブにチープなものは似合いません。
クラブ業界を引っ張ってきた、老舗メーカーとしてのプライドが感じられます。

オーソドックスなタイプのウェッジです。
フラットバックタイプではなく、いろいろな工夫が見られますが、シンプルな形状で親近感が湧きます。
これならば、感覚を邪魔されず『クリア』な感じで打っていけそうです。



フラットバック構造といっていいと思いますが、厳密にいえば、キャビティタイプといえるでしょうか?
しかし普通のキャビティはフラットバックを削るといいますか、『くり抜く』感じで、『マイナス』タイプの形状ですが、このウェッジは反対の『プラス』タイプです。
クリーブランドはいち早くウェッジに『キャビティ構造』を採用したメーカーというイメージがあるのですが、それは『凹型』でした。
しかし、このウェッジは真逆の『凸型』です。
ウェッジに限らずアイアンでもキャビティタイプはたくさんありますが、私はこのような『凸型』のほうが好きです。
『寛容さ』ということを考えれば『凹型』のほうが有利なのかもしれませんが、それだと大切な打感が犠牲になることもあり、残念に思うことがあります。
元々、ロフトが寝ているウェッジは『凹型キャビティ』にしなくても、すごく曲がるということもなりにくいですし、方向性を出しやすいです。
大切なのはバックフェースをキャビティにすることよりも、『構えやすさ』と『ソールのタッチ』です。

トップラインも、いい感じです。
クリーブランドなので、この形状・厚さは最初から予想していました。
このトップラインひとつで、構えやすさが大きく変わってくるので大切な部分ですが、このウェッジは好感が持てます。

ソール幅はSWという点で考えると、やや狭いです。
バンカーが苦手な方は安心感が得られないソールかもしれないですし、こうして見ても、それほど砂を弾くイメージは湧いてきません。
トゥからヒールにかけて、ストレートに近いものもあれば、テーパーになっているものもありますが、このウェッジは微妙なカーブを描いていて、中央付近が一番広くなっています。
見るからにマニュアルチックなソール形状です。
プレイヤーの好みによって、いかようにも対応してくれそうです。
平らではなく、かなり丸みがあって、特にトレーリングエッジ側が目立っています。
ヒール側の削り込みが大きいので、開きやすいだろうな・・・。と思いながら見ていました。

角度を変えて見ると、かなり丸っこいです。
バンスは結構あるように見えましたが、かなり削り込まれていて、工夫されているのが分かります。
見るからに柔らかそうなタッチが出せそうなソールです。
ウェッジはソールを見ているだけで、球を拾うときやソールを滑らせるときのタッチやスピード感をイメージするのですが、このウェッジは柔らかそうで、早く打ってみたくなりました。
こういった細かいところまで、こだわって作られているのが日本メーカーらしい特徴で、大雑把なところは見られません。
むしろ『繊細さ』を感じます。
大雑把なウェッジを『1メートル刻みのタッチ』だとすれば、このウェッジは『10センチ刻みのタッチ』といったところでしょうか?
このソールを見ながら、そのようなことを考えていました。

ネックは適度な長さがあります。
最近のウェッジでは長めだと思いますが、昔のモデルと比べると、それほどロングというほどでもありません。
ホーゼルはストレートなタイプではなく、微妙にテーパーになっていて、絶妙な重心バランスが保たれているのではないでしょうか?
ウェッジ好きの私はいつもウェッジを試打するときは、いろいろな場所を細かく見ているのですが、今日は特に見るところが多いような気がします。

フェース面にミーリングがあり、クリーブランドのウェッジなので予想していました。
ウェッジにミーリングがあるのはよく見かけるのですが、メーカーによっては雑に見えたり、あまり効果がないだろう・・・。と思えるものもあります。
そして、そのミーリングにどのような意味があるのか、メーカーも不明なのではないか?と思えるものもあるのですが、このクリーブランドのウェッジは深い研究と何度も繰り返されてきた実験によって、理由が明確な気がします。
すごく綺麗で整っているのもクリーブランドウェッジの特徴です。
スコアラインと平行で均一に刻まれていて、こういったところを見ると、『機械的』といいますか、『コンピュータ制御』されているように感じます。
人間と機械の混合といったところでしょうか?
これもクリーブランドウェッジの特長のひとつであり、これまでたくさん試打して好感をもっているので、信頼感があります。
SWのスコアラインは、だいたい『16本以上』が多いと思うのですが、このウェッジは19本あって、やや多めです。
なので必然的にスコアラインの間隔が狭くなりますが、その狭い中にミーリングがしっかりと刻まれています。
これはコンピュータ制御されているのではないでしょうか?
スコアラインとスコアラインの間に、ミーリングが4本ずつ等間隔に刻まれていました。
フェース面を指で触ってみても、結構ザラザラした感じがします。

スコアラインだけでなく、トゥ側にも綺麗なミーリングがありましたが、これは過去に試打したモデルにも見られました。
こちらはスコアラインと平行ではなく、波打つような曲線です。
以前試打したテーラーメイドのウェッジは、フェース面のほぼ全面にスコアラインがあり、トゥで打ってもいいような設計になっていましたが、このウェッジもスコアラインは無いものの、このミーリングを見ると、結構いけるんじゃないか?と思えてきます。

装着されているグリップは『王道』といってもいい、ツアーベルベットでした。
最近、ダンロップはこのグリップを採用していることが多く、このウェッジもそうでした。
もちろん、ツアーベルベット以外にも素晴らしいグリップはたくさんありますが、私はこのグリップが一番好きで、マイクラブにもずっと挿し続けています。
このグリップのおかげで、微妙な距離感や『押し引き』ができるので手放せません。
ソフトというだけでなく、しっとりしているので、手の感覚が敏感になります。
バックラインが入っていないのもいいです。
フェースを回して(開閉して)使うことが多いウェッジは、バックライン無しのほうが同じように握れるので有利な気がします。(とはいっても、私は全ての番手のクラブでグリップはバックライン無しを愛用しています。)
ただ、ウェッジでもバックライン有りを挿しておられる方もたくさんいらっしゃるので、こういったところは人それぞれの好みなのかもしれません。

ボールを前にして構えてみても、さすがクリーブランドです。
安心感をもてる構えやすさで、目尻が下がりました。
ヒール側がボテッとしていなくて、キュッと絞り込まれている、絶妙なティアドロップ型です。
クリーブランドファンとしては、テンションがあがる美顔で、いいイメージがバンバン湧いてきました。
スコアラインのミーリングはほとんど目立たず、スコアラインではないトゥ側のミーリングが少し見えましたが、全く問題はありません。
トップラインの厚みも、いい感じで隠れています。
ほんの少し『出っ歯』になっているので、少々薄めでも球を拾いやすそうです。
グースタイプを好まれる方は構えづらいかもしれません。
『出っ歯』になっているので球を拾いやすそうですが、それがあまり強調されすぎてしまうと、私は構えづらく感じてしまいます。
このウェッジはちょうどいい塩梅(あんばい)です。
リーディングエッジが真っ直ぐに近いウェッジも多いですが、このウェッジは丸みがあるので、フェースの開閉を使って、柔らかいタッチを出していけそうに感じられ、このマニュアル感がたまりません。
今はドライバーやFW・UT・アイアン・パターに限らず、ウェッジもオートマチックタイプの人気が高まっているようですが、私は断然マニュアルタイプが好きです。
そして、クリーブランドのウェッジではいつも書きますが、この『据わりの良さ』がたまりません。
何とも言えない据わりの良さで、ここまでのものは他のウェッジではなかなか出会えません。
他にもたくさん素晴らしいウェッジメーカーがありますが、クリーブランドが頭一つ抜け出ているような気がします。
据わりがいいので、アドレスが一瞬で決まります。
『アドレスの決まりの早さ』というものを競ったら、私の中ではクリーブランドがダントツです。
ソール全体で据わるのではなく、ヒール側のある一部分に集中して据わる感覚・・・。といったらいいでしょうか?
それですぐに準備OKとなります。
野球で言えば、キャッチボールを繰り返して、肩が充分温まったような状態です。
いつでもスタートできます。
あくまでも私の感じ方なので、上手く表現できないのですが、クリーブランドのウェッジには昔からこのように感じることが多いです。
昔からたくさん接してきたという安心感もあると思いますし、言葉では言い表せない親近感のようなものもあるのかもしれません。

フェースを開いて構えてみたのですが、予想通り、かなり構えやすいです。
開いても邪魔するものがありません。
最近は開きやすいウェッジが多くなりました。
それだけ、ソールの形状が進化しているのだと思います。
ウェッジでのアプローチが苦手だという方の多くが、フェースを開いて使えていないので、一度開いて使う易しさを覚えてしまうと、嘘のように易しくなり、アプローチが得意になるのではないでしょうか?
いろいろな使い方ができますが、ウェッジは『開いて使ってナンボ』といったところがあります。
前に進む力を上に逃して微妙な距離感を出したり、当たりを弱くすることで、足(ラン)を抑えたりすることもできます。
このように無段階でプレイヤーのイメージを細かく受け取ってくれるクラブはウェッジしか無いのではないでしょうか?
あげようとしなくても、フェースを斜めに使うだけで、簡単にフワッとした球が打てるようになります。
私もビギナーの頃は、こうして開いて構えることに不安をもっていたのですが、一度コツをつかんでしまうと、すごく易しく感じますし、アプローチにのめり込んでいった理由のひとつでもあります。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、好感が持てました。
予想通りのグッド・フィーリングです。
柔らかくて、『ガツン』という感じではありません。
優しくスーッと乗せて運んでいける感じ・・・。といったらいいでしょうか?
『乗せること』を楽しめるウェッジといっても過言ではありません。
フェース面のミーリングがよく効いているのだと思います。
ボールの『乗っかり』がすごくいいです。

『スピン性能』は、かなり高いです。
『密度の高いスピン性能』といっていいように思います。
ボールの『乗り』がいいので、必然的にスピンも多くなる感じです。
こちらに特別な技術は要りません。
普通に球を拾っていくだけで、自然とスピンが掛かります。
『オートマチックなスピン性能』といっていいと思います。
タイプ的にはマニュアルタイプのウェッジですが、スピン性能に関しては『オートマチックタイプ』といっていいかもしれません。
高いスピンが安定して掛かります。
スピンが掛かりすぎたり、掛からず滑ってしまう・・・。といったことにもなりにくいです。
ボールがよく止まってくれました。

球も拾いやすく、出球の高さのイメージも合いやすいです。
低く抑えて打つこともできますが、優しくフワッとした球を打ちやすいところに好感が持てます。
SWのロフトといえば、だいたい『58度』か『56度』が主流だと思いますが、58度よりも56度のほうが出球のイメージがしやすく、距離感が合いやすいという方も多いのではないでしょうか?
私はアプローチ練習が好きで、SWを使うことが多いですが、アプローチの基準はSWではなくPWにおいています。
ピッチエンドランで距離感をつかんでいますし、その日の調子やグリーンの状態を測っています。
それはキャリーとランの割合が5:5になるからです。
私はPWのロフトは『48度』という認識を昔からもっていて、番手の間を『4度ピッチ』とすると、SWは56度のほうがマッチしやすいと思いますし、そういった点でも、このウェッジは理にかなっているような気がします。
SWは56度にして、60度のLWを入れるという選択肢もアリだと思います。

『安定性』という点では、普通ですが、特別シビアな感じはしません。
構えやすいのでラインをイメージしやすく、そのラインに乗せやすいのが特長です。
できればもう少し重量感があったほうが、『一定感』が増して、さらにいいと思うのですが、試打したモデルはこの軽量スチールしか無かったので仕方ありません。
店員さんに聞くと、このウェッジはDGもラインアップに加えられているということなので、ぜひそちらも試してみたいですし、モーダスはもっと重量のあるウェッジ用もあるので、そちらも試してみたいです。
重力は常に一定なので、ある程度の重さを利用したほうが、安定性が増します。

『操作性』は最高レベルです。
最初見たときから、そして構えてみてもそのように感じていましたが、実際に打ってみても、抜群の扱いやすさがありました。
『ソールを楽しめるウェッジ』といったらいいでしょうか?
フェースをいろいろ回して楽しむことができました。
ロフトは58度ではなく56度ですが、ロブ系のショットも簡単です。
今はドライバーをはじめ、マニュアルタイプのクラブが激減してきましたが、ウェッジとパターは今でも健在です。
それはオートマチックタイプには出せない、マニュアルタイプの味があるからではないでしょうか?
フェースのタッチと、ソールのタッチが上手く合致して、いろいろな球を『表現』できるウェッジといってもいいかもしれません。
こうしてウェッジで遊んでいると、ゴルファーはただ単にスコアを競うだけでなく、いろいろな球を駆使する『表現者』なのかもしれない・・・。と、このウェッジを試打しながら感じていました。
そう感じるほど、このウェッジの操作性は高く、ウェッジ好きな私は夢中になって楽しんでいました。

構えやすく、出球のイメージが合いやすいので、距離感も出しやすいです。
少々薄めに拾っても突っかかることなく、自然にあがってくれました。
かなりソールが仕事をしてくれているのだと思います。
こういうウェッジは逆目のライやベアグランドでも大活躍してくれそうです。
ボールの乗っかりが良く、『接触時間』が長いので、その分ボールをコントロールしやすくなります。
試打後の感想

久しぶりのクリーブランドウェッジだったのですが、やはりいいな・・・。と思いました。
絶妙なフィーリングは健在でありながら常に進化しているようです。

ゴルフクラブはハイテク化すればするほど、逆にそれが邪魔に感じられることもありますが、このウェッジはそのマイナスがありませんでした。
ベーシックなところと、最新の技術が上手く融合しているウェッジです。

先ほども書きましたが、『凹型』ではなく、『凸型』なのがすごくいいです。
打感を犠牲にしないハイテク感に好感度が爆上がりしました。

私が初めてノーメッキのウェッジを使いだしたのがクリーブランドで、その後もいろいろなものを使い続けてきました。
その頃もすごくいい印象をもっていましたが、最近はその進化がとどまるところを知らず、かなり高性能になっています。
一見、難しそうで『技』を要求されそうでも、実際はすごく楽で、ウェッジが仕事をしてくれるようになりました。

このウェッジのもつスピン性能がすごく高いので、プレイヤーはスピンを掛けることに意識を集中しなくても、『落とし所』さえ間違えなければ自然に寄っていく、あるいはそのままチップインということも充分考えられます。
スピン性能が高く、かなり『止まり感』があるので、人によってはもう少し転がってくれたほうが距離が合いやすい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。

どの番手のクラブでも試打は楽しいものですが、ウェッジは特別で、完全に試打を忘れて『お楽しみモード』になってしまうことも少なくありません。
今日もまさにそんな状態で、気がつけば実戦感覚で、いろいろなシチュエーションをイメージしながら楽しんでいました。
あっという間に時間が過ぎて、このウェッジをすぐにでもコースで使いたくなるほどでした。
購買意欲が強く刺激され、今日はなかなか寝付けないだろうな・・・。と思いながら、練習場を後にしました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2020年10月24日
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クリーブランド RTX ZIP CORE ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX ZIP CORE ウエッジ


シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は478g です。

クリーブランドのNEWウェッジです。
今回もすごい工夫がされていそうです。
これまでのウェッジとはデザインがちょっと違います。

大きさは標準的ですが、それほどシャープさはありません。
特にトップラインのトゥ側の膨らみが目立ちました。

そこには『ZIP CORE』という文字がありました。
これはどういう工夫なのでしょうか?

トップラインの厚みはストレートでなく、膨らみをもたせてあります。
そしてバックフェースが丸いのも特徴的です。
これらの工夫は適正な重心高さを実現するためではないでしょうか?

キャビティタイプのウェッジが増えてきましたが、このウェッジは違います。
とはいっても、『フラットバック』というよりは『ラウンドバック』といっていいほど、丸みが目立ちます。

トップラインには膨らみをもたせてありますが、こうして見てもそれが邪魔に見えないので、構えても良さそうです。

ソール幅は標準的です。
最近多い、トゥからヒールにかけて、ストレートに近いタイプです。
こうして見ても、ソール形状の工夫が見られます。
かなり大体に削りこまれていて、丸さが目立ちます。

角度を変えてみても、かなり丸い形状なのが分かります。
『馬の背ソール』といったらいいでしょうか?
ソール全体に丸みがあり、『抜けの良さ』と『設置面積の小ささ』の両方が良さそうです。
『突っかかる』とか『刺さる』というイメージは全く浮かんできません。

ソールの丸さとバックフェースの丸さが、まるで『対』のようです。
ソールの丸さが『凸型の丸さ』だとすれば、このバックフェースの丸さが『凹型の丸さ』といったらいいでしょうか?
これだけ丸みが目立っているから、オーソドックスなタイプでありながら、それほどシャープさを感じなかったのかもしれません。
直線は外国製品でも作れますが、『曲線の美しさ』ということでいえば、日本製にかなうものは無いと、以前TVで見たことがあります。
ダンロップのクラブなので、やはり日本製なのでしょうか?
MADE IN MIYAZAKI かもしれません。

クリーブランドらしく、ネックの長さはたっぷりあります。
ウェッジには、これくらいの長さは維持して欲しいです。
これほどの長さは、他のメーカーではなかなか見られないように思います。
この真っ直ぐなネックの伸びがいいですね。
見ているだけで、目尻が下がります。

フェース面にはミーリングがありました。
クリーブランドのウェッジなので、これは当然といえます。
クリーブランドウェッジのミーリングは一言、『美しい』です。
スピン性能を高めるのが最大の目的なのは間違いないですが、それだけでなく、そのミーリングやスコアラインがとても美しく、まさに『機能美』といっていいほど洗練されています。
それは今に始まったことではなく、クリーブランドがミーリングを採用し始めてからずっと続いています。
スコアラインにあるミーリングよりも、スコアラインではないトゥ側のミーリングのほうが目立っています。
スコアラインも一本一本がすごく綺麗で丁寧に仕上げられています。
メーカーによっては、今でも雑な仕上げのウェッジがありますが、クリーブランドはとても綺麗です。
私はどの番手のクラブも好きですが、特にウェッジは大好きで一番手にする時間が長いので、特別な存在でもあるのですが、このウェッジはとてもいい印象をもちました。
このフェース面を見ているだけで、『当たりの柔らかさ』と『ハイスピン』がイメージできます。

装着されているグリップはツアーベルベットで最高のフィーリングです。
ウェッジに最適といっていいグリップです。
このしっとりとしたフィーリングがたまりません。
Clevelandのロゴが無かったので、クリーブランドファンに方には残念なところかもしれませんが、あまり気にしないという方も多いような気がします。
バックラインが無いところがまたいいです。
フェースを回して使うウェッジはバックラインが無いほうが私はいいと思うのですが、今でもウェッジにバックライン有りのグリップを採用しているメーカーが多いですし、それだけバックライン有りが求められているのかもしれません。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じです。
ネックがキュッと絞り込まれているのが良く、これぞ『クリーブランド顔』といえます。
今はこの部分が広くてボテッとしたウェッジが多く、それらが良くないということではないのですが、やはりこのように絞り込まれているほうが私は好きです。
昔のウェッジはこのような顔が多かったのですが、今は広くなっている物も多いです。
構えたときにスコアラインのミーリングはあまり目立ちませんが、トゥ側のミーリングは目立っていました。
しかし構えづらいということはないですし、普通に構えることができました。
昔からある、お馴染みの顔ではありますが、こういった工夫が進化といえるような気がします。
グースの利きは弱く、ほんの少しだけ『出っ歯』になっているタイプです。
トップラインやバックフェースだけでなく、『歯(リーディングエッジ)』も丸みがあるウェッジです。
『トリプルラウンド』といったらいいでしょうか?

フェースを開いてみても、いい感じです。
ヒールからトゥへと、フェース面を斜めに使っていくイメージが出せます。
ロブショットを打つときは、ボールが真上に飛ぶというよりは『浮く』イメージが欲しいですが、このウェッジではそれができました。
試打を開始しました

『打感』はとても柔らかくて、好感が持てました。
球の乗っかり具合もすごくいいです。

球も拾いやすくイージーです。
私には『グースでない易しさ』を感じられ、なおかつソールがよく滑ってくれるので、ボールの手前から少し『さらっていく感じ』で拾っていくことができました。
出球のイメージも合いやすく、オーソドックスな易しさを感じます。
ハイテクタイプのウェッジであることは変わりないのですが、それが嫌みになっていなくて、ベーシックタイプのような親しみやすさがあります。

スピン性能はかなり高く、ボールをよく止めてくれました。
フェースの性能とソールの性能が上手くマッチして、このスピン性能の高さを生んでいるのではないでしょうか?
特別なワザを必要とせず、普通に拾うだけでボールにスピンを掛けてくれました。
ヘッドをガツンと入れるのではなく、そっと優しく乗せていく感じがちょうど良いです。

構えやすくてラインが出しやすくイージーですが、キャビティタイプのような寛容さは無いのかもしれません。
しかし普通に打っている限り、難しく感じるところはないですし、『易しすぎない易しさ』といったらいいでしょうか?
これまでの経験を活かせる易しさがあります。
見た目以上の易しさがあるのも事実です。
オーソドックスなタイプですが気難しさはなく、寛容なところもあるので、幅広い層に親しみやすいウェッジといっていいように思います。

『距離感』も合いやすいです。
打感がソフトなので、『タッチ』を出しやすいです。
出球のスピードといいますか、強さのようなものは『フェースの開閉』で使い分けられるように思いますし、あくまでもイメージですが、フェースを開いたときは上からティッシュペーパーを落としたような軽さを醸し出してくれ、閉じ気味に打ったときはスピード感があり、ピンポン球を手で転がすような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
微妙なさじ加減ができるウェッジです。

『操作性』も高く、色々な球で遊ぶことができました。
この58度があれば、無理にロブウェッジを入れなくてもいいかな・・・。と思えるほど、ロブ系のショットも簡単ですし、たくさんの可能性を秘めたウェッジです。
ショットのバリエーションが豊富な、守備範囲の広いウェッジといえるでしょうか?
『業師』の方に使っていただきたいウェッジです。
試打後の感想

ドライバーのように飛距離を求めるクラブは『スピード感』が求められます。
それはドライバーだけでなく、スプーンなどもそうですし、今のアイアンもそのようなタイプが多くなりました。
フェースの弾き・初速の速さが求められているのかもしれません。

しかし、短い距離を打ち分けるウェッジにはスピード感は不要です。
むしろ、『スロー感』が欲しいです。
ゆっくりであればあるほどアバウト感は消え、縦の距離を合わせやすくなります。

飛ばすことが性能であれば、飛ばさないことも性能。
そして、スローなことも性能。
ガツンと強く打ってしまえば、どうしてもコントロール性能が落ちてしまいますが、そうさせないのが優れたウェッジの特徴といえます。

このウェッジにはそれがありました。
スピンを掛けるには、ある程度強く打って、ボールをしっかりとフェースに食い込ませなければいけないんじゃないか。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このウェッジだとそういったことは不要で、自然とフェースにボールが乗ってくれ、プレイヤーは一定のリズムでボールを拾っていくだけで、充分スピンを掛けて止めてくれます。
ソフトタッチでハイスピンを得られるウェッジです。

そういった意味では、それほど『ワザ』を必要としないウェッジといえるのかもしれません。
もちろん、使い手に高い技術があって、それにもしっかりとついてきてくれると思いますが、ウェッジがプレイヤーに要求するものはそれほど多くないのではないかな?と思いました。
見た目はとてもカッコ良くてマニュアルタイプのウェッジですが、そういった意味での『懐の深さ』といいますか、『寛容さ』のようなものは充分持ち合わせているウェッジです。
それは、メーカーの深い研究によるものが大きいのではないでしょうか?

1.ラージサイズのウェッジが好きだという方。
2.アイアンと同じように、キャビティタイプのウェッジを使いたいという方。
3.強いグースが好きな方。
4.もっとネックが短くてワイドソールの低重心タイプのウェッジを使いたいという方。
5.この特徴的なティアドロップ型がどうしても馴染めないという方。
には合いづらいところがあるかもしれませんが、それ以外の方にはとても頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
かなりのハイテクが搭載されたウェッジですが、それが嫌みになっていなくて、自然に溶け込んでいる感じに好感が持てましたし、試打していて楽しめました。
さすがはクリーブランドです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2020年09月17日
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クリーブランド CFX ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CFX ウエッジ


シャフトは ダイナミックゴールド115 です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはWEDGE、シャフト重量は105g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は459g です。

クリーブランドの機能性を感じさせるウェッジです。
ウェッジにおいて、世界のトップメーカーとしての地位を築いたクリーブランドはオーソドックスでシンプルなタイプが多いですが、このようなタイプも、ここ数年目立ってきています。
アイアンではポケットタイプのキャビティを使っておられる方は、親近感をもちやすいのではないでしょうか?

ヘッド全体が少し大きく見えますが、極端ではありません。
あくまでも『標準の範囲内で大きめ』といった感じです。
大顔タイプが苦手なので、この大きさには好感が持てます。
バックフェースには色々な工夫がされていて、近未来的なデザインに見えますが、ゴチャゴチャしていないので、嫌な感じはしません。
ただ見た目では『重そう』な感じが伝わってきます。
シンプルなフラットバック形状だと、『素材だけの重さ』だけなのに対し、このウェッジは『パーツの重さ』も加わって、重心やバランスが少し変わっているかもしれないと思いました。

トゥ側には『HOLLOW-CAVITY』の文字があります。
これは、このウェッジのキャビティ形状のことだと分かりました。
以前、他のメーカーのクラブで、このような文字を見たことがあります。

クリーブランドらしいデザインです。
シンプルさはありませんが、センスの良いデザインだな・・・。と思いました。
全体的な質感から、少し硬そうな印象をもちましたが、極端ではありません。

トップラインは少し厚めで、テーパーになっています。
このような工夫は多く見られるようになりました。

ソール幅はワイドですが、こうして見ても、このソールが独特な形状をしているのが分かります。
『二面性』といったらいいでしょうか?
このような形状はスリクソンを思い出すのですが、クリーブランドはダンロップに買収されたので、この形状も当然といえるのかもしれません。

角度を変えてソールを見たのですが、かなりはっきりしています。

ネックの長さはしっかりとキープされていますが、これまでのクリーブランドウェッジと比べると短いです。
重心を低くするような設計になっているのでしょうか?

ホーゼルには『FEEL BALANCING TECHNOLOGY』の文字がありました。
これは、過去のモデルでも見たことがあります。

フェース面にはミーリングがありました。
クリーブランドなので予想していたのですが、ひと目で分かるほど、はっきりしています。

装着されているグリップは好感を持ちました。
ソフトなフィーリングで、タッチが出しやすいです。
クリーブランドのロゴもかっこいいです。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
『クリーブランド顔』といっていいと思います。
ただ、見とれることはありませんでした。
あくまでも感覚的なことなので、説明はしづらいのですが、スーッと引き込まれるようなことはありませんでした。
このウェッジはオートマ系だと思いますが、こうして構えてみると、マニュアルタイプのようにも見えてきます。
ティアドロップ型で、ほんの少しだけ『出っ歯』になっています。
球を拾いやすそうですし、打ち出しの高さをイメージしやすいところがいいです。
グースネックを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれません。

フェースを開いて構えてみたのですが、いい感じです。
ヒール側が邪魔しないので、『浮かずに』構えられます。
ボールの下をスパッとカット気味に振り抜いていくイメージが出せました。
イメージとしては、日本料理店で板前さんが、魚を三枚におろしたり、刺身にするときの見事な包丁さばきといったらいいでしょうか?。
雑に潰して魚肉の旨みがにじみ出てしまうのではなく、細胞を傷つけず、旨みを閉じ込めておくような、静かな切り方です。
豪快さがウリで、調理中も大きな音をたて、大きな鍋使いなどが特徴的で魅力的な中華料理が『動』だとすると、繊細さと素材の味を大切にする調理法、そして見た目の美しさだけでなく、所作の美しさもある日本料理は『静』といったところでしょうか?
どちらも美味しい料理ですが料理だけでなく、料理人の服装や器など、細部にまでこだわっているのは日本料理だと思います。
『神は細部に宿る』という言葉があります。
試打を開始しました

『打感』は、なかなかいい感じでした。
『最高の』『絶妙の』打感というほどではなく、厚みで押していく感じが少し足りないような気もしたのですが、大きな不満はありません。
ウェッジには色々な性能が求められますが、その一つに『乗っかり感』があります。
球が乗っかってくれる感じがあると、コントロール性が増し、微妙な距離感や高さを出しやすくなります。
それがこのウェッジにはあまり感じられなかったのですが、『オートマ系』なので仕方ないかな?と思いました。
ただフェースが滑ることもなく、適度に食いついてくれている感じがしました。
これはミーリングによるものなのかもしれません。

『スピン性能』は高いです。
ボールがよく止まりました。
よく止まるだけでなく、『足』が安定していました。
つまり『転がる距離』が安定しているので、どこまで運んでいけばいいかを計算しやすいというメリットがあります。
転がりすぎたり、逆に止まりすぎたりして戻ってきてしまうといったことにはなりにくいように感じました。
カップに寄せていくには、頭の中で『足し算』や『引き算』を使っていくことがありますが、このようによく止めてくれるウェッジは『0(ゼロ)』を最終的な答えとして出しやすいような気がします。
オーバー目にキャリーさせてバックスピンで寄せていくには高い技術が求められますし、頭の中で複雑な計算が必要になってきます。
それで寄せられればいいのですが、そういったことは難しいです。
しかし、このウェッジはそういった難しい計算をしなくても、シンプルに落としどころだけに集中していけるので、実戦でも大いに役立ってくれそうです。
『シンプル・イズ・ベスト』です。

球は拾いやすく、打ち出しもしっかり出ていました。
ソールがよく滑ってくれるので、リーディングエッジでしっかりとボールをキャッチしなくても、ボールの前後を(いい意味で)アバウトに滑らせる感じがちょうどいいように思います。
その為に重心を高くしていないのではないか?と思いました。
構えた感じはマニュアルタイプっぽいですが、実際はオートマ系で『上から拾う』のではなく、『横から滑らせる』イメージが合いやすいウェッジだと思います。

『安定性』はかなり高く、今のウェッジの中でも間違いなくトップクラスにあると思います。
オートマチックタイプで、寛容さをもったウェッジです。
縦にも横にもブレに強く、シビアさは全く感じません。
この大らかさは明らかに武器になります。
これまで、アイアンも含め、オートマ系は『いかにも』といった感じで、構えづらかったり、余計なイメージがついてしまったりすることもありましたが、このウェッジはオーソドックスな顔で構えやすくなっているので、これまでのクリーブランドの顔が好きだという方にも好感を持たれやすいのではないでしょうか?
元々持っている大らかさに加え、『構えやすさ』という武器が加わり、さらに安定感が増しているように感じました。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
大らかでオートマ系のウェッジですが、フェースを開きやすく、ロブ系のショットがしやすいところに魅力を感じました。
ソールがよく滑ってくれるので、逆目のライでもフェースが被ることなく、しっかりと振り抜いていけそうです。
ただ、『先軽感』といったらいいでしょうか?
バンカーが好きな方には、おそらく理解していただけるのではないかと思うのですが、バンカーではヘッドの利きを極力感じないようにしてショットしたい場合があります。
もちろん、ヘッドやクラブ全体の重さを利用してバンカーショットをするのですが、砂を薄くカットしていきたいときなどは、ヘッドが『軽い』イメージが欲しくなるときがあり、そのときにこのウェッジはどうなのかな?と思いました。
今度機会があれば、バンカーでも試してみたいと思います。

『距離感』も合わせやすく、無難なウェッジだな・・・。と思いました。
先ほども書きましたが、『足』がかなり安定していてよく止まってくれるので、キャリーだけに意識を集中させればいいです。
ソールがよく滑ってくれるので、突っかかってダフるといったことにはなりにくいように感じました。
『滑らせて寄せる』ことができるのが、このウェッジのいいところです。
ソール形状が工夫されていてフェースを開きやすいですが、このウェッジはフェースを開いて構えるのが苦手だという方にも、易しくて親しみやすいウェッジといえるのではないでしょうか?
試打後の感想

構えたときにはマニュアル系で、実際の性能はオートマ系というところが面白く、印象に残りました。

バンスの利きはそれほど無いように見えたので、バンカーが苦手な方は、もう少しバンスが利いているほうが易しいかもしれません。
しかしウェッジはフェースを開けば自然とバンスが利いてくるものなので、これくらいでもいいと私は思うのですが、先ほども書いた通り、どうしてもフェースを開いて構えるのが苦手だという方には、もっとバンスが利いたモデルのほうがいいのかもしれません。

今は多くのメーカーがウェッジのロフトやバンスのバリエーションを増やしているので、おそらくこのウェッジもそうなのではないでしょうか?
昔は使いながら自分に慣らしていく『慣らし運転』をしていくのが当たり前のように行われていましたが、今は『最初』から自分に合った形状が選べるようになりました。

最初見たときから、軟鉄っぽくない質感だな・・・。と思っていたのですが、店員さんからステンレスだと後から聞いて、それなら耐久性が高いはずなので、ソールやフェース面のミーリングの摩耗が抑えられるのではないか?と思いました。
アイアンなどは大切に使えば、ほぼ一生使えるクラブといえますが、ウェッジはそうはいきません。
クラブの中で『唯一の消耗品』といっていいほど、摩耗するクラブです。
もちろんプロと違い、普通のアマチュアであれば、そこまで気にする必要はないのかもしれませんが、どうしても使っていくうちに最初の頃の性能を出せなくなってしまいます。
それは軟鉄でもステンレスでも変わりません。
ただステンレスは軟鉄よりも耐久性において優れているので、メーカーもあえてステンレスにしたのかもしれません。

ただし、ステンレスは軟鉄のように『微調整』が難しいので、自分に合った『角度』を見つけにくいかもしれません。
私はアイアンやウェッジにステンレスを選ばない大きな理由のひとつでもあります。
PINGのウェッジのようにネックに凹みがあれば、調整できるのかもしれませんが、このウェッジにはそれがないので、そこが気になりました。

『微調整』には少し目をつむらなければならないかもしれませんが、『構えやすさ』『打感』『安定したスピン』『寛容さ』『球の拾いやすさ』が見事に調和されたオートマチック系の秀作といえるウェッジです。
構えやすくて、大らかなタイプなので、『技』で寄せるのではなく、できるだけクラブに任せて『安定して』寄せていきたい方には、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2019年07月24日
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クリーブランド RTX F-FORGED II ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX F-FORGED II ウエッジ です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は96g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は446g です。

クリーブランドのキャビティタイプのウェッジです。
クリーブランドはウェッジの老舗メーカーとして有名ですが、その製品の素晴らしさだけでなく、バリエーションの多さでもトップクラスといえます。

ラージサイズのウェッジです。
大きさは目立ちますが、ヘッド全体の形状は崩れていません。

彫りの深さは、かなり大きいです。

最大限といってもいいように思います。
今はキャビティタイプのウェッジを普通に見かけるようになりましたが、その発端といいますか、きっかけになったのはクリーブランドだと思います。

ソール幅はワイドですが、極端ではありません。
こうして見ても、かなり工夫されているのが分かります。

ソール形状も独特です。
リーディングエッジにも削りは見られますが、それ以上にトレーリングエッジが大きく削られています。
これまでの経験上、こういったタイプはロブ系のショットに強い印象があります。

ネックは、やや短めです。
私はもうちょっと長めがいいですが、これくらいがいいという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ロングネックだと上から拾うイメージが出しやすいですが、これくらいの長さだと横からさらっていくイメージが出しやすいです。

フェース面にはきれいなミーリングがありました。
クリーブランドのウェッジなので、これは予想していました。
クリーブランドはあらゆる面において深い研究が見られます。

装着されているグリップはベルベットタイプで最高です。
好感度ポイントがひとつあがりました。
このしっとり感は何物にも代えられません。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
私の好きな『マニュアル系の顔』ではなく、『オートマ系の顔』をしています。
ラージサイズですし、グースの利きもあります。
しかし、それが極端ではなく、程良い感じで収まっているところがいいです。
構えづらいということはありませんでした。
このような構え感は、上からガツンとぶつけるのではなく、手前からソーッと滑らせる感じがちょうどいいように思います。
今は、こういう顔が一番支持されているのではないでしょうか?

オートマ系なので、あまりフェースの開閉を使うイメージは出ないですが、一応開いてみました。
邪魔するところは全くなく、普通に開くことができました。
しかし、これまでの経験から、このようなやや大きめのウェッジで極端なことをしてしまうと、大きなミスにつながることもあるので、オートマ系らしい普通の打ち方で試打することにしました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでいい感じです。
見た目通りの柔らかさといったらいいでしょうか?
打つ前から、ソフトな打感だろうな・・・。と思っていました。

スピンはよく効いてくれました。
高いレベルでの安定性もあります。
ボールがよく止まってくれましたし、それがいつも安定しているのがいいです。
フェースのミーリングがよく効いているのだと思います。
試打していて、それほど食いつき感は感じなかったのですが、しっかりとコンタクトしてくれているのが分かりました。

グースがちょっと利いていますが、球も普通に拾いやすいです。
私はグースタイプだとダフってしまいやすくなるという悪い癖があるのですが、このウェッジは元々ダフってもいいようになっているので、私の弱点が弱点にならないところがいいです。
『ソール力』が強いウェッジです。

『安定性』は、かなり高いです。
オートマ系のウェッジなので、予想できてはいましたが、大きなクセのなさで、この高い安定性をもっているという点では、今のウェッジの中でも、『最高レベル』といっていいのではないでしょうか?
打点のブレにも動じず、球筋が乱れにくいのが大きな魅力です。

『距離感』は最初ちょっと合いづらく、イメージよりも少し飛んでしまいましたが、それは『慣れ』という部分もありますし、ある程度球数をこなしていって修正することができました。
私にはやや軽いウェッジですが、これくらいの軽さがちょうどいいという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずです。
オートマ系なので、マニュアル系のような『幅広い遊び』はしづらい感じがしましたが、フェースの開閉もできますし、ロブ系も易しくできました。
易しくて守備範囲の広いウェッジです。

マニュアル系でなく、オートマ系のウェッジで打感と安定性を求めておられる方には、かなり有効なウェッジといえるのではないでしょうか?

バランスのとれたウェッジです。
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2019年03月20日
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クリーブランド RTX 4 FORGED ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX 4 FORGED ウエッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は115g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は467g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
クリーブランドはいつも不定期にニューモデルが登場するイメージがありますが、今回も予想しないときに出会うことができました。
クリーブランドのウェッジは名器揃いなので、ウェッジ好きの私としては、とても嬉しいです。

トゥ側にある『FORGED』が、よく目立っています。
他のメーカーではフォージドは普通ですが、クリーブランドのウェッジで、この文字が表記されているのは珍しいように思います。
メッキタイプのニューモデルです。
クリーブランドのウェッジといえば、『ガンメタ』か『ノーメッキ』のイメージが今でも強いですが、このメッキタイプもたまりません。

形状的にはオーソドックスなタイプです。
クリーブランドらしい特徴ともいえます。
クリーブランドは、今では機能的なキャビティタイプも発表していますが、基本は外さないといいますか、きちんと守るべきところは守っているように思います。
先ほども書きましたが、ガンメタのイメージが強いので、このようなノーマルなメッキタイプは新鮮に見えます。
軟鉄っぽい柔らかさといったらいいでしょうか?
見るからに柔らかそうなフィーリングが伝わってきます。
打つ前に、まずは目で楽しむことのできるウェッジです。

フラットフェースタイプのウェッジですが、薄っぺらい感じではなく、適度に肉厚感があります。
いろいろな工夫がされていて、単なるフォージドウェッジではないような雰囲気がありました。
早くも、このウェッジに興味津々です。

トップラインには適度な厚みがありました。

真っ直ぐではなく、テーパーになっています。
フォーティーンのウェッジを思い出しますが、最近は他のメーカーでも見られるようになりました。
こうすることで、適度な重心の高さが維持されているのでしょうか?

ソール幅は標準的です。
ロフトが52度ということで、アプローチウェッジという認識でいいと思うのですが、厚すぎず薄すぎず標準的な幅で、ややシャープなタイプです。

ソール付近にある、この段差のようなものがあるのですが、あまり見ない工夫です。
これにはどういった意味があるのでしょうか?

ロングネックタイプです。
クリーブランドらしい長さといっていいように思います。
クリーブランドにはショートネックのイメージはなく、これくらいの長さが普通です。
『勇気をもらえる長さ』といったらいいでしょうか?
スピンを確実にかけられそうな感じがします。

フェース面にはミーリングがありました。
これもクリーブランドウェッジらしい特徴です。
スコアラインと平行に刻まれています。
かなり細かく薄いラインなのですが、近くでよく見てみると、スコアラインとスコアラインの間に4本ずつ線が入っていました。
指で触れてみると、それほどザラザラした感じはないのですが、このミーリングも、かなり威力を発揮してくれそうです。
ミーリングのタイプは、これまでのクリーブランドウェッジと同じように見えますが、手で触る『ザラザラ感』は、やや薄まったように感じられます。

スコアラインよりも、トゥ側にある、このミーリングのようなものが目立っていました。
指で触れてみると、かなりザラザラ感があります。
スコアラインよりも、こちらのほうがザラザラしています。
こういったものは初めてではないですが、前に出会ったウェッジはスコアライン(ヒッティングエリア)と同じミーリングになっていて、製造工程によるものだと思っていたのですが、このウェッジの場合は違います。
これにはどういう意味があるのでしょうか?
このトゥ側でもヒットすることを前提にしているのでしょうか?
先日試打した、テーラーメイドのウェッジ を思い出しました。

最高のグリップが装着されていました。
アイアンやウェッジには最適なグリップです。
ソフトなフィーリングと、このなんともいえない『しっとり感』がたまりません。
このソフトなフィーリングを楽しめることがすごくいいですし、微妙なフィーリングを出していくにも最適なグリップです。
バックラインが入っていないのもいいです。
今は調整機能付きのクラブ以外では、ほとんどがバックライン有りになっているので、それだけニーズがあるのだと思いますが、私はどの番手でもバックライン無しを挿しているので、好感が持てます。
フェースを回して使うことの多いウェッジは特にバックライン無しのほうが有利だと思うのですが、これまでもバックライン有りのウェッジをたくさん試打してきました。

ボールを前にして構えたときに、まず出た言葉が『すこぶるいい』です。
かなりいい顔をしています。
しかし、なんとなくクリーブランドっぽくないな・・・。という印象をもちました。
クリーブランドの代名詞ともいえる『ティアドロップ形状』なのですが、どことなく『和顔』といいますか、日本のメーカーっぽい顔に見えました。
ただこれは、ダンロップなので当たり前なのかもしれません。
これまでクリーブランドのウェッジを愛用してきたこともあるので、この顔といいますか雰囲気はちょっと意外でしたが、親近感がもてました。
ストレートタイプで、ちょっとだけ『出っ歯』になっているので、球を拾いやすそうです。
グースタイプを好まれる方には、構えづらいところがあるかもしれません。

52度のウェッジなので、56度や58度・60度のウェッジほど大きく開くことは無いのですが、一応開いて構えてみました。
バンスが邪魔することもなく、自然でした。
52度でありながら、フワッと浮かせるロブ系のイメージも出せました。
かなり好みのタイプなので、私の目尻は下がりっぱなしでした。
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトです。
最初にパッと見たときに感じたイメージとマッチしていました。
すごく柔らかい打感で、球の乗っかりもいいです。
この心地良い打感は、今のハイレベルなウェッジがたくさんあるなかで、間違いなくトップクラスに入ります。

スピンも安定していて、高いパフォーマンスを発揮してくれました。
球の乗っかりがいいので、確実にスピンが掛かり、不安を感じさせません。
計算しやすいので、アグレッシブに攻めていけそうです。
激スピンタイプではありませんが、この安定した『適スピン性能』は、多くのゴルファーから支持されるのではないでしょうか?

球も拾いやすくて、いい感じです。
このようなストレートタイプで、ちょっと『出っ歯』だと、少し先で薄くヒットしても、上手く拾ってくれる易しさがあります。
グースタイプが好きで低く出していったほうが、イメージが出やすい・・・。という方には、合いづらいところがあるかもしれません。

『安定性』は普通です。
特別寛容なタイプだとは思いませんが、ウェッジとしては普通だと思います。
ラインも出しやすいですし、不安に感じるところは全くありません。
キャビティタイプのウェッジを使い慣れておられる方は、多少シビアに感じるところがあるかもしれません。

『距離感』も出しやすいので、かなり突っ込んでいけそうです。
顔がいいのでイメージが出しやすいですし、適度な重さがあるので、その重さを利用していけるところもいいです。
最近はDGが少なくなってきているように感じますが、このウェッジには装着されていて嬉しくなりました。
N.S.950GHも素晴らしいシャフトだと思いますが、私にはウェッジで使うには難しく感じられるところがあります。

『操作性』は高く、いろいろな球で遊ぶことができます。
こちらの要求にしっかりと応えてくれる頼もしさがあります。
スピンもよく掛かりますし、かなり実戦的なウェッジです。

顔の良さやスピン性能の安定感・確かさを強く感じましたが、一番印象に残ったのはソフトな打感です。
これまでもクリーブランドのウェッジの打感は好感を持っていましたが、それがさらに高まりました。
この『当たりの優しさ』と『球の乗りの良さ』は、ウェッジ好きの私にはたまりません。

一球打つ度、その心地良いフィーリングを味わうことができ、密度の濃い時間を過ごすことができました。
試打ということを忘れて、完全に楽しんでしまいました。
ウェッジを試打していると、よくこのようになります。

カッコいいな・・・。打感がいいな・・・。と、少しでも長く楽しみたいと思いながら、球を運んでいました。
打感もいいですが軟鉄ということで、自分に合うようにロフトやライ角を調整できるのが最大の魅力です。

自分専用にカスタマイズされたクラブは、まさに『世界に一本だけの自分のためのクラブ』に大変身しますし、『手の延長』として活躍してくれます。
昔からステンレス系のウェッジはありますが、こういったことは軟鉄のほうが明らかに優れている点です。

このウェッジに購買意欲が強く刺激されてしまいました。
また何度でも、このウェッジを楽しみたいです。
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2018年11月14日
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クリーブランド CBX ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CBX ウエッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド115 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはWEDGE、シャフト重量は105g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は456g です。

クリーブランドのカッコいいウェッジです。
ベーシックタイプではなく、とても機能的で斬新なデザインが特徴的です。
ハイテクな匂いのするウェッジです。

バックフェースには『FEEL BALANCING TECHNOLOGY』の文字があります。
バランスを感じる技術ということでいいのでしょうか?
クリーブランドの高い技術が注ぎ込まれているようです。

大きさは標準的です。
ラージサイズのウェッジではありません。

キャビティタイプのウェッジですが、クリーブランドでは普通になってきました。
フラットバックタイプのオーソドックスなタイプのウェッジもありますが、このようにキャビティでたくさんの工夫がされているウェッジもよく見られます。
ウェッジのキャビティ化は少しずつ進んでいるように思いますが、クリーブランドとフォーティーンのイメージが強いです。
私はウェッジにキャビティバック構造を求めていませんが、アイアンと同じようにウェッジもキャビティタイプを・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

トップラインは少し厚めに見えましたが、『標準』の範囲内です。
角張ってシャープなタイプではなく、少し丸みを帯びています。

ソール幅はワイドですが、今のSWとしては標準的といっていいと思います。

ソール形状は独特で、前後に大きく削られています。
これなら滑りが良くて、『刺さる』ことはないだろうな・・・。と思いました。
こういったところは、スリクソンのアイアンにも見られます。

ネックの長さは、ウェッジとしては、やや短いです。
もうちょっと長さが欲しいところですが、重心の低さにこだわっているのかもしれません。

フェース面には、はっきりとしたミーリングがありました。
結構目立っていますが、クリーブランドなので、ミーリングはあるだろうと思っていました。
ミーリング自体は特別変わったものではなく、これまでのクリーブランドウェッジに採用されてきたものです。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
バックラインが無いのがいいです。
ウェッジはフェースを回して(開閉して)使うことが多いので、バックラインが無いほうがいいです。
とはいっても全てのウェッジのグリップがバックライン無しというわけではなく、有りの物もありますし、それを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
私はウェッジに限らず、ドライバーやFW・UT・アイアンでも全て『無し』を挿しています。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
キャビティタイプで、かなり機能的なウェッジですが、こうして構えてみると、ノーマルタイプと変わりません。
クリーブランド伝統のティアドロップ型といっていいでしょうか?
見慣れた感じがします。
ストレートネックタイプなので、グースネックを好まれる方は合いづらいかもしれません。
私はグースがきついタイプは苦手で、かといって『出っ歯』が強すぎるのもあまり好きではないのですが、このウェッジはちょうどいいところで収まっています。

フェースを開いて構えてみたのですが、特に邪魔するところはなく、普通にできました。
ロブ系のイメージも出しやすいです。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
機能的なウェッジですが、フィーリングが邪魔されていませんでした。
今のウェッジの中でも、平均的なフィーリングです。
特に大きな不満はありません。

『スピン性能』は高いです。
ボールがよく止まってくれました。
やはりフェース面のミーリングがよく効いているのだと思います。

球も拾いやすく、しっかりと高さを出していくことができました。
ロブ系のショットにも挑戦してみたのですが、オーソドックスなタイプのウェッジと同じように、フワッと浮かすことができました。

『安定性』は、かなり高いです。
キャビティタイプなので予想はしていたのですが、すごく高いです。
構え感はマニュアル系でも、実際はオートマ系の寛容さを持ち合わせています。
この易しさが、最大の魅力といっていいのではないでしょうか?
正直、私はウェッジに、ここまでの寛容さが必要なのか?と思ってしまいますが、そう思わせるほどの易しさがあります。
そういったことを考えてみると、やはりキャビティにする効果はとても高いのだと思います。
ウェッジでも打点がブレてしまう方には、かなり心強い味方になってくれるのではないでしょうか?
高性能なオートマチックタイプのウェッジです。

『距離感』は、まずまずでした。
最初のうちは、ちょっと縦の距離が合わなかったのですが、次第に合うようになってきました。
それは重量が少し足りないということが自分でも分かっていました。
SWとしては、私には少し軽めですが、この『チョイ軽』くらいがちょうどいい・・・。という方にはベストマッチといえるのかもしれません。
DGでは重すぎる。
だけどNS PROなどの軽量スチールでは軽すぎてしっくりこない・・・。という方に試していただきたいです。

高い『安定性』が魅力のウェッジですが、操作性もなかなかいいです。
フェースを開閉して、色々と遊んでみたのですが、いい感じで対応してくれました。
オートマ性がありながら、ある程度の細工にも対応してくれる懐の深さがあるウェッジです。
バンスは結構利いている感じがしますが、いい感じでヒール側が削られているので、開きやすいのがいいのかもしれません。

易しくて親しみやすいウェッジですが、先日試打したフォーティーンのウェッジとはまた違うタイプです。
フォーティーンのウェッジはアプローチに特化していましたが、このウェッジは、アプローチは勿論、フルショットやハーフショットでも活きます。
オーソドックスな形状で、とにかく寛容さを求めたい・・・。という方には、最適なウェッジといえるのではないでしょうか?

ソール幅も広いですし、バンスも結構利いているので、バンカーが苦手だという方にも心強いパートナーとなってくれるのではないでしょうか?
あらゆる角度から見て、難しさを感じさせず、『易しさ』に特化したウェッジといっていいと思います。

ウェッジにもアイアンのような易しさという機能を求めたい・・・。
だけど異型や大顔タイプは嫌だ・・・。
構えたときに、違和感の無いタイプが欲しい・・・。
という方にはとても合いやすいと思いますし、メーカーもそういった方々を対象にして開発したのではないでしょうか?

先ほども書きましたが、グースネックタイプを好まれる方には、合いづらいところがあると思います。
ネック形状は、好みがはっきりと分かれるところなので、仕方ありません。

このウェッジにも、グースネックタイプやセミグースネックタイプが用意されているのでしょうか?
私はこのままの形状でいいですが、そういったタイプがあれば、また試打してみたいですし、ほぼ全ての層をカバーできるといえるような気もします。

クリーブランドは昔から、本当にウェッジにこだわりをもって、真剣に取り組んでいるメーカーだと思います。
私もこれまで、クリーブランドのウェッジを使ってきて、多くの場面でとても助けられました。
昔ながらのクラシカルな物から、このCBXのようにハイテクな物まで、バリエーションが豊富です。
私はこのようなオートマチックタイプのウェッジを使う予定は、今のところ無いですが、とても面白くていいウェッジだな・・・。と思いました。
クラブデザイナーの設計がしっかり機能していて、見た目だけでなく、性能として表れています。
これからもクリーブランドのウェッジには期待していきたいです。
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2018年08月30日
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クリーブランド RTX-4 ツアーサテン ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX-4 ツアーサテン ウエッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は477g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
最近はなかなか出会えていないのですが、今日運よく試打することができて、とても嬉しく思いました。

シンプルな形状のウェッジです。
最近のクリーブランドはキャビティタイプもありますが、このウェッジは違います。

しかしバックフェースにある、このウェイトのようなアクセサリーが、よく目立っていました。
これはやはりウェイトなのでしょうか?
それとも違う意味があるのでしょうか?

ソール幅はノーマルです。
見慣れた感じがします。

リーディングエッジもトレーリングエッジも大きく削られていて、二分割しているようです。
この形状は、これまでも見てきました。
こうすれば、抜けが良くなる・・・。というメーカーの意図が伝わってきます。

ネックの長さは適度にありました。
ウェッジには欲しい長さがしっかりとキープされています。
クリーブランドのウェッジは元々、ショートネックのイメージは無く、ロングのイメージが強いですが、今回もその流れになっているようです。

ホーゼルには『FEEL BALANCE TECHNOLOGY』という文字がありました。
感じ方のバランス技術ということでしょうか?
よく分かりませんが、これまでに無い高い技術が採用されているようです。

トップラインの厚みはノーマルです。
特に薄いということはありませんでした。

フェース面にはミーリングがしっかりとありました。
クリーブランドのウェッジにはミーリングのイメージが強いですが、このウェッジもそうでした。
アイアンにはミーリングを入れないけど、ウェッジには入れているというメーカーも多いので、それだけメリットは大きいのだと思います。
ルールに違反しない範囲で、こういった工夫はどんどん取り入れていって欲しいです。
適正なスピン性能と、フライヤー軽減効果を期待しています。

装着されているグリップはツアーベルベットでとてもいいです。
フィーリングを大切にするウェッジやアイアンには最適で最強のグリップです。
日頃から使い慣れているということもありますし、大好きなグリップなので、このクラブに対して親近感も湧き、好感度も高まりました。
この何とも言えないしっとり感がたまりません。
色々なクラブを試打していると『ホーム感覚』になるときと、逆に『アウェイ感覚』になるときがあります。
今日はホーム感覚でした。
クラブに合わせることなく、また気を使うこともなく、いつも通りで試打していけばいいんだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
特別クセがあるというタイプではないのですが、『出っ歯』がちょっと目立っています。
極端な出っ歯ではないのですが、こうして構えてみると、結構目立っていました。
グースタイプを好まれる方には、構えづらいところがあるかもしれません。
私は強いグースよりは多少の出っ歯のほうが好きですが、もう少し抑えられているといいな・・・。と思いました。
ただ、こういう出っ歯は少し沈んでいるときなど、ライが良くないときでも、上手く拾っていけそうな感じがします。
これまで、そういう経験をたくさんしてきました。
今日は練習場のマットの上からなので、出っ歯が少し目立ちましたが、コースの芝の上では、それほど目立たないのかもしれません。
フェース面には、はっきりとしたミーリング加工がされていますが、こうして構えてみても、それが邪魔になりませんでした。
いつも通り、普通に構えることができました。

フェースは開きやすいです。
ソールの削りがよく効いています。
開いて構えてもバンスが邪魔することもなく、『据わり』がいいです。
ヒールから入れて斜めに抜いていくイメージも出しやすいです。
出っ歯タイプの特長のひとつといっていいと思うのですが、このように開いて構えると、ロブ系のイメージも強く出せます。
ボールが真上に近い感じでフワッと浮き上がり、スピンではなく、高さで止めるイメージも自然に出てきます。
グースタイプは高くフワッというよりは、やや低めに出てキュッと止める・・・。というイメージが出しやすいです。
しかし、グースタイプを使い慣れている友人によると、グースタイプでもフワッと浮かせるのは簡単だということです。
こういったところは、その人の好みや慣れといったところが大きいのかもしれません。
私はウェッジを選ぶときは、『開きやすさ』も重要視するので、そういった意味でも、このウェッジは好感が持てました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
『ガツン』と強くくるのかな?と思っていましたが、そうでもなく、『コツン』いう感じで、やや軽めなフィーリングでした。
フェースのミーリングがよく効いているのかもしれませんが、適度な食いつき感もありました。
他のメーカーのウェッジのような強烈な食いつき感ではないですが、フェースがしっかりとボールに働きかけているのが伝わってきました。

スピン性能は高いです。
クリーブランドのウェッジですし、フェース面のミーリングがあるので、スピン性能は高いだろう・・・。と思っていましたが、その通りでした。
いわゆる『激スピンタイプ』とは違う、『適スピンタイプ』といっていいように思います。
何と言っていいのか分かりませんが、『転がりのスピード感』が速すぎないので、距離感(足の長さ)の計算がしやすいです。
激スピンタイプのウェッジだと、確かにボールには強いスピンが掛かるのですが、距離感が合いづらくなってしまう・・・。ということもあります。
『食いつき感』に差が出てしまうこともあります。
慣れるまで時間と球数が必要になってきますが、このウェッジだと、そういうことが無く、すぐに実戦でも使っていけそうな感じです。
ショートアプローチでもしっかりとスピンが掛かっていて、途中でほどけるような感じはありませんでした。
ボールがしっかりとフェースに乗っかってくれる感覚がありました。

球は拾いやすく、しっかりと出球の高さがありました。
予想通り、ロブ系のショットも易しいです。
球の勢いを殺した、フワッという球が打ちやすいです。

『安定性』は普通で、特別難しいとか易しいというタイプではありませんが、最近の高性能なキャビティタイプのウェッジを使い慣れておられる方には、正直さを感じることがあるかもしれません。
しかし、ロフトの寝ているウェッジは、アイアンのようにフラットバック構造になっていても、それほどシビアさが顔を出さないという長所があります。
多少『出っ歯』になっていることで、拾いやすさが向上して、それが易しさにつながっている・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

距離感は出しやすいです。
構えやすくて、出球の高さが合いやすいので距離感も自然に合ってきます。
これ以上『出っ歯』が強すぎると、ちょっときつくなってしまうかな・・・。と思いました。

『操作性』はとても高いです。
フェースの開閉がしやすいですし、色々な球で遊ぶことができました。
このようなマニュアルタイプのウェッジは、一本で色々な仕事をしてくれるので頼もしいです。
14本以内という制限があるので、このようなクラブは重宝します。

このウェッジはクリーブランドの最新モデルなのだそうですが、クラシカルなところも充分残していて、フィーリングを大切にしているところが素晴らしいです。
機能が邪魔していません。
これまでの経験が活かせるクラブは安心できます。

バックフェースにある、この特徴的なパーツがどのような威力を発揮しているのかが、よく分かりませんでしたが、易しくていいウェッジだな・・・。と思いました。
おそらく、大きな意味があると思うのですが、試打している間、ずっとこのパーツの存在を忘れてしまっていました。

このウェッジの印象的なところは、多少出っ歯なところと、高いレベルでのスピンの安定性です。
先ほども書きました通り、『スピード感』が合うので、計算もしやすいです。
計算しやすいということは、よりアグレッシブに攻めていけるということにもつながります。

バンスがそれほど強く効いているタイプではないので、ハイバンスタイプのウェッジを使っておられる方は少し難しそうに感じられるかもしれません。
しかし実際にはソールはよく滑ってくれますし、抜けがいいので、『刺さる』ということもなりにくいような気がします。
ちょっとだけ開いて使えば、易しさは格段にアップするので、敬遠されず試していただきたいと思いました。

聞くところによると、このウェッジは、ロフトは当然ながら、バンスも豊富なバリエーションが用意されているとのことで、自分に合ったウェッジを最初から選びやすいというところも魅力です。
今は昔のように、ウェッジを購入してからグラインダーなどで削ることが少なくなりました。
メーカーがあらゆるユーザーの好みに対応していけるように企業努力してくれています。

もしまた試打することができたら、是非バンカーでも試してみたいです。
ウェッジの老舗メーカーであるクリーブランドらしい、ハイレベルなウェッジです。
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2017年04月19日
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クリーブランド RTX-3 BLADE ツアーサテン ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX-3 BLADE ツアーサテン ウエッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は476g です。

クリーブランドのカッコいいウェッジです。
クリーブランドのウェッジは美しさとハイテクのバランスがとれている印象があるのですが、このウェッジもそんな感じがしました。

とてもシンプルな形状です。
先日、キャビティタイプのウェッジを試打しましたが、このウェッジは昔からのフラットバック構造です。
やはりウェッジはこのほうがしっくりくる感じがします。
独特の艶消し感があって、柔らかさと落ち着き感を醸し出しています。

ソール幅はノーマルな感じです。
ワイドではありませんでした。
トゥからヒールにかけてテーパーになっているのではなく、ストレートに近いタイプです。
最近はこういうタイプが多くなりました。

バンスの利きは弱い感じがしますし、トレーリングエッジが大きく削り込まれていました。
先日試打したキャビティタイプのウェッジと同じです。
色々なウェッジのソールを見てきましたが、とても珍しい感じがします。
ロフトが58度なのでサンドウェッジという認識でいいと思うのですが、こういうタイプのサンドウェッジは『希少』といえるような気もします。
まるでPWかAWのソールを見ているようです。
ワイドソールでハイバンスタイプのサンドウェッジを好まれる方は苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
ソール(バンス)形状で『弾き』を連想させる物と『切れ』を連想させる物がありますが、このウェッジは後者です。
バンカーを苦手にしておられる方も、苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。

ネックの長さは適度にありました。
クリーブランドウェッジのネックは、適度な長さがあるので、好感がもてますし、信頼できます。
きちんとスピンを掛けていけそうです。

ホーゼルには『FEEL BALANCING TECHNOLOGY』という文字がありました。
クリーブランド独自の、新たな技術が組み込まれているのだと思います。
外見はとてもシンプルですが、見えないところに色々な工夫がされているのだと思います。
見た目はシンプルで実はハイテク・・・。
とても興味がもてます。

オリジナルグリップはベルベットタイプで、とても良いです。
シンプルで絶妙なフィーリングが出せるグリップです。
私はずっとこのグリップを愛用しているので、親近感がもてます。
他にも色々な高性能なグリップが発売されていますが、私はこのグリップが一番好きですし、信頼しています。
このグリップを『指名買い』しています。
私がずっと変えていないのは、ツアーベルベットとダイナミックゴールドだということが、これまでのクラブを見てきて分かります。
色々な物を試してみるけど、結局はここに戻ってきちゃう・・・。感じがします。
他にもいいものはたくさんありますが、これはもう『信頼』とか『慣れ』という部分が大きいのかもしれません。

リーディングエッジの削りは特に目立っていませんでした。
最近のウェッジでは珍しいような気もします。
しかし、ウェッジのトップメーカーであるクリーブランドのニューモデルだから、これにもきっと理由があるのだと思います。

トップラインの厚さはノーマルでした。
見慣れた厚さです。

フェース面にミーリングがありました。
クリーブランドといえば、これ・・・。という感じの見慣れたミーリングです。
機械的な感じもしますし、研究され尽くした感じのミーリングです。
ミーリングにも『マニュアル性』を感じさせるものと、『オートマチック性』を感じさせるものがあるように思うのですが、このウェッジのミーリングは後者でした。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
ストレートタイプで、構えやすいです。
ちょっとだけ『出っ歯』になっていました。
この出っ歯の具合がきつすぎると苦手意識が芽生えてしまうこともあるのですが、このウェッジはちょうどいい感じでした。
球を拾いやすそうです。
グースタイプの好まれる方は、ちょっと合いづらいところがあるかもしれません。
ヘッドの据わりも、いい感じです。

フェースの開きやすさも、なかなかいい感じでした。
トレーリングエッジの削りにより、ロフトを寝かせて打ちやすいタイプのウェッジだと思いました。
ロブウェッジのような印象をもちました。
ウェッジは他のクラブと同様、『前に運ぶ』イメージをもちたいですが、それと同じくらい、『空中に浮かす』といいますか『高さを出して勢いを抑える』というイメージが欲しいときもあるのですが、このウェッジは好感がもてました。
サンドウェッジとロブウェッジの割合が五分五分のような印象をもちました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
外見からくる印象通りでした。

『スピン性能』は安定していました。
球の乗りも良かったですし、安定してレベルの高いスピンを掛けてくれる感じがしました。
こちらがスピンを掛けにいかなくても、サッと拾う感じで、計算のたちやすい安定したスピンが掛かりました。
掛かりすぎたり、途中でほどけたり・・・。といったことにはなりにくいように感じました。

球は拾いやすくて、出球の高さのイメージも合いやすいです。
フワッとした柔らかい球が打ちやすいな・・・。と思いました。

『安定性』という点では、普通といいますか、易しさが強く感じられるタイプではないと思いました。
ラインも出しやすいですし、余計な動きはしませんが、シビアに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
バンスを積極的に使って滑らせていく・・・。というよりも、ダイレクトに『コツン』という感じで拾っていく感じが合っているのかな?と思いました。

『距離感』は出しやすいです。
クリーブランドらしい、『縦の合いやすさ』を感じました。
クリーブランドのウェッジは初めてのモデルであっても、距離感が合わせやすい物が多いので、安心できます。
昔から慣れ親しんでいるというのもあると思うのですが、ウェッジに大切な距離感をメーカーが大切にしているからではないかな?と思います。

『操作性』は、いい感じでした。
ソール形状を見たときに、ロブ系がいけるんじゃないかな?と思ったのですが、実際に試してみても、その通りでした。
高さを出してフワっと落としていくのが易しく感じました。
バンカーでもいいと思いますが、バンカーよりもロブウェッジに近い感じで開発されているのではないかな?と思いました。
フェースの開閉も普通にできたので、色々と遊ぶことができました。

贅肉がついていなくて、むしろかなり削り込まれているウェッジだな・・・。と思いました。
メッキ仕上げでなく、艶消しだったのも、すごくいいです。
最近のウェッジには見られない仕上げだな・・・。と思いました。
こういう雰囲気のあるウェッジは大好きです。

構えやすくて打感もいいですし、安定したスピンが得られるので、コースでもシビアな場面で活躍してくれるだろう・・・。と思いました。
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2017年02月14日
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クリーブランド RTX-3 CAVITY BACK ツアーサテン ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX-3 CAVITY BACK ツアーサテン ウエッジ です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は96g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は450g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
久し振りにクリーブランドのウェッジに出会い、嬉しく思いました。
一目見て、ちょっと変わったウェッジだな・・・。と思いました。
キャビティタイプで、かなり工夫されている感じがします。

機能性を感じさせるデザインです。
クリーブランドは本格的なオーソドックスなタイプのウェッジもあれば、このウェッジのように様々な工夫が取り入れられているウェッジもあります。

バックフェースにある、この黒いパーツが目立っていました。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

ソール幅は普通ですが、最近はワイドソールを見慣れているせいか、少し狭く見えます。


トレーリングエッジが大きく削られていました。
ここまで大きく削られているのは珍しいです。
あまり見かけません。
思い切った設計をしているな・・・。と思いました。
今のウェッジは、多様化しています。
このソール形状は、バンカーを苦手にしておられる方が見ると、少し苦手意識が芽生えてしまうかもしれない・・・。と思いました。

ネックは短めというよりは、はっきりと短いです。
ここまで短いのも、最近はあまり見かけません。
私はロングネックタイプが好きなので、この短さは少し物足りない感じがしましたが、バックフェースの工夫もそうですし、あえてこの長さにしているのだろう・・・。と思いました。
ノーマルタイプのウェッジとは、別の角度から攻めて設計されているように見えました。

ホーゼルには『FEEL BALANCING TECHNOLOGY』と表記されていました。
クリーブランド独自の技術なのだと思います。

トップラインの幅はノーマルでした。

フェース面には、細かなミーリングがありました。
これまでのモデルにもあったので、予想はしていました。
とても丁寧で美しいミーリングです。
主張し過ぎてしません。
これなら構えたときに邪魔にならないだろう・・・。と思いました。
指で触れてみたのですが、適度なザラザラ感がありました。

このオリジナルグリップはとてもいいです。
ベルベットタイプで、ソフトなフィーリングが楽しめます。
他のグリップには無い、何ともいえない『しっとり感』があります。
微妙な距離感を出していくうえで、とても頼りになるグリップです。
今は各メーカーのグリップも個性的な物が増えていますが、グリップは消耗品です。
特にウェッジは消耗が激しくなると思います。
新品のときはまだいいのですが、使っていくうちに交換したくても同じグリップが無いと不満が残ってしまいます。
しかし、このグリップならば、クリーブランドのロゴは無くても、同じグリップは手に入りやすいので安心です。

ボールを前にして構えたときに、ちょっといつもと違うな・・・。という感覚がありました。
それは『顔つき』というよりも、『ソール形状』『据わり感』によるものです。
トレーリングウェッジの削りの大きさを感じました。
スクエアに構えたときも、開きやすくなっているように感じました。
『据わる感覚』が、これまでの物とちょっと違っている感じがしました。
ネック部分も気になりました。
少しグースになっていますが、ほんの少し『出っ歯』タイプになっています。
昔から見かける顔ではありますが、少し苦手に感じる部分があります。
『ストレート』『グース』でいうと、私はグースに見えました。
ネック形状と、『据わり感』がいつもと違うので、ちょっと構えづらいな・・・。と思いました。

フェースは開きやすいです。
ソールを丸く使っていけるタイプです。
今は開きやすいウェッジが増えてきました。
このウェッジは開き気味くらいが、ちょうど『スクエア』といえるのではないかな?と思いました。
試打を開始しました。

一球目はちょっとダフってしまいました。
大きなダフりではなかったのですが、はっきりと分かりました。
それは『構え感』によるところもあったと思うのですが、今日の場合はウェッジではあまり使い慣れないシャフトによるところがあるのではないかな?という思いがありました。
私には重量感がやや足りない感じがしましたし、手元でコントロールしづらくて、ちょっとミスしてしまったのかな?と思いました。
しかし、これはすぐに修正できると思いました。
一旦打席を外して深呼吸をして、再び試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
すごくソフトというよりは、ややしっかりした感じがありましたが、好感のもてる打感です。
球の重さを感じ取れましたし、運ぶイメージが出せました。

スピン性能は、なかなか高いです。
安定している感じがしました。
『激スピン』で強く戻ってくるというよりも、安定して止めてくれる印象をもちました。
フェース面のミーリングがしっかりと仕事をしてくれているのだと思います。
『球の乗っかり感』もありました。
一瞬『くっつく』感じがするので、コントロールしやすいです。

『球のあがりやすさ』は普通です。
イメージした通りにあがってくれました。
機能性を感じさせるウェッジではありますが、ナチュラルなところもしっかり残っていると感じることができました。

『安定性』は高いです。
キャビティバック構造の長所が出ているように思います。
この部分が、このウェッジの一番の特長といえるのではないでしょうか?
かなり機能性の高いウェッジだと思います。
打点が少しブレたのですが、それをあまり感じさせない高い安定性能がありました。
車でいえば、完全にセダンタイプだな・・・。と思いました。

『距離感』は少し合いづらいところがありましたが、球数を重ねていって合わせることができました。
いつもとは少し違う感覚での試打になりましたが、このウェッジは他のシャフトもラインアップされているそうなので、次回は違うシャフトでも試してみたいと思いました。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
安定性が秀でたウェッジだと思いましたが、フェースも開きやすかったですし、色々と細工をして遊ぶことができました。
高い安定性がありますが、いざとなったときにも頼れるウェッジではないかな?と思いました。

昔からのクリーブランドウェッジファンの私としては、かなり機能的といいますか、革新的なウェッジだと思いますが、メーカーによるたくさんの工夫が取り入れられているのだと思います。
ハイテクタイプのウェッジといっていいのかもしれません。

高性能なウェッジですが、私にはちょっと合いづらいところもあったので、購買意欲が刺激されることは、正直無かったのですが、面白いウェッジだな・・・。と思いました。

これからも、クリーブランドウェッジには期待していきたいです。
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2016年06月08日
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クリーブランド RTX F-FORGED ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX F-FORGED ウェッジ です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は96g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は449g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
クリーブランドのウェッジは昔から馴染みがあるので、ニューモデルに出会うとワクワクします。
今は各メーカー、ウェッジに力を入れていますし、大手だけでなく様々なメーカーからウェッジが発売されています。
クリーブランドは老舗メーカーといっていいと思います。

全体的に丸っこくて、易しさを感じさせます。
シャープな感じはあまりありませんが、このようなタイプのウェッジもよく見かけるようになりました。

このウェッジの特徴は何といっても、この凹みです。
とても珍しいです。
今はキャビティタイプのウェッジも増えてきましたし、メーカーによって、様々な形状が見られるようになりました。
ヒール側が凹んでいるということは、トゥ側に重量をもっていって、重心距離を少し長くしているのかな?と思いました。

ソール幅は広いです。
これまでのクリーブランドのウェッジの中でも、広いほうだと思います。
ワイドソールを好まれる方には、頼もしい幅といえるのではないでしょうか?
こうして見ていると、バンカー内で砂をパンパン弾くイメージが出てきました。
砂を『切る』というよりは、『弾く』というイメージを持ちやすいソール形状と幅だな・・・。と思いました。

ネックは少し短めです。
ウェッジとしては短く感じますし、もうちょっと長さが欲しいところですが、これにもメーカーの緻密な計算がされているのだと思います。
上から潰し気味にいくよりも、少し横から入れて拾っていくタイプのウェッジなのかな?と思いました。

バンスもかなり利いています。
最近はハイバンスウェッジの人気が高いですし、よく見かけるようになりましたが、それらと比べても、このウェッジはかなりバンスが利いているように見えました。

トップラインの厚さは、平均的でした。
それほど厚いという印象はなく、普通に構えられそうだな・・・。と思いました。
トップラインが厚すぎたり、丸みが強すぎたりすると、構えたときにイメージが少し出にくいときもあるのですが、これくらいなら全く問題ないだろう・・・。と思いました。

このオリジナルグリップは、いい感じです。
クリーブランドはベルベットタイプのイメージが強いですが、このグリップはまた新しいタイプです。
ベルベットのようなしっとり感とはちょっと違うのですが、ソフトなフィーリングで好感がもてました。
私はツアーベルベットが一番好きなのですが、それでもこのグリップはしばらくの間使ってみてもいいかな・・・。と思えるほどでした。

フェース面にはミーリングがありました。
はっきりしていて、よく目立っています。
クリーブランドらしい、ハイテクを感じさせるミーリングです。
今は色々なミーリングがありますが、このミーリングを見ているだけで、クリーブランドのウェッジだと分かります。

スコアラインの無い、このトゥ側にも溝のようなものがありました。
スコアラインにあるミーリングとは全く違うタイプで、何本かの線が弧を描いているようでした。
これにも、何か意味があるのでしょうか?
こういったところはとても珍しいです。

ボールを前にして構えてみると、これまでのクリーブランドのウェッジとはちょっと違うな・・・。と思いました。
『ティアドロップ型の本家』ともいえるクリーブランドのウェッジとは違う、丸型に近い印象をもちました。
グースも利いていました。
グースがきつすぎることはなかったのですが、よく目立っていました。
今の主流といっていい顔だと思います。
多くのニーズに応えているのだと思います。
ダンロップ傘下になって『洋顔』ではなく、『和顔』に近い感じで開発されているのかもしれない・・・。と思いました。
グースは利いていますが、ヘッドは大きすぎないので、ボールとのバランスはとれているように感じました。
少しダフりそうなので、まずはそこに気をつけていこう・・・。と思いました。
フェース面にミーリングがありますが、こうして構えたときにそれが邪魔に感じないところに好感がもてました。
これまでミーリングのあるウェッジを構えてみて、そのミーリングがあまりにも目立ちすぎていて、イメージが出しづらい・・・。ということも何度かあったのですが、このウェッジではそういったマイナス要素はなかったので、さすがクリーブランドだな・・・。と思いました。
長所が逆に短所にもなってしまうこともありますが、そういったことが無いのがいいな・・・。と思いました。

開きやすさはまずまずでした。
今はハイバンスなタイプでも、バンスがあまり邪魔をせずに開きやすい物も多くなってきましたが、このウェッジはちょっと違うかな?と思いました。
あまり開いて使うタイプではないように感じました。
開きづらいタイプではないですが、極端なことはしないほうがいい・・・。と、直感しました。
色々な細工をするイメージが湧いてこなかったので、まずはおとなしく無難な感じで打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
すごくソフトというよりは、少ししっかりとした感じもあったのですが、好感のもてる打感です。
この打感なら距離感も出していけそうだな・・・。と思いました。

スピン性能は高いです。
クリーブランドらしい、レベルの高さです。
ボールがよく止まってくれました。
スピンが効きすぎたり、逆に滑って効きが弱かったり・・・。ということにはなりにくいように感じました。
ミーリングがよく効いているのでしょうか?
安定して高いスピン性能を発揮してくれるので、『スピンの優等生』という印象をもちました。

『球の拾いやすさ』は、まずまずでした。
私はもう少しグースの効きが弱いほうが好きなのですが、拾いづらいというほどでもありませんでした。
私なりにちょっと工夫が必要なのですが、球を拾うことができました。
グースタイプの大きな利点のひとつといっていいと思うのですが、少し低めに出していけるので、易しく感じられる方も多いのではないでしょうか?
優しく大きめに振って『フワッと』上げていくよりは、少しカツンといれてスピンを効かせるほうが好きだ・・・。という方には、とても親しみやすいウェッジだと思います。

『安定性』も、ウェッジの中では高いほうだと思います。
シビアさは感じませんでした。
ソールの広さやバンスの効きも、易しさにつながっているような気がします。
よく滑ってくれるので、『点』ではなく『線』でボールを拾って運んでいけるウェッジだと思いました。

『距離感』は、最初の何球かは少し合いづらいところがあったのですが、すぐに修正できました。
球を拾うことに意識が集中し過ぎていたのかもしれません。
出球のイメージをいつもより少し低く、そして手前に落とす感じでちょうど距離感が合ってきました。

『操作性』はまずまずでした。
どちらかというと、細工をするタイプというよりは、寛容さで勝負するタイプなのかな?と思いました。
オートマチック的な感じがしました。

これまでのクリーブランドにはない、様々な工夫が感じられましたし、幅広い層に対応しているウェッジだな・・・。と思いました。
マニュアルタイプのイメージが強いクリーブランドのウェッジの中で、画期的なオートマチックタイプといっていいような気がします。

グースタイプではありますが、きつすぎないので扱いやすい・・・。と感じられる方も多いのではないでしょうか?
ワイドソールでバンスも効いているので、バンカーが苦手な方にも適しているのではないかな?と思いました。
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2015年06月24日
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クリーブランド 588 RTX 2.0 CB ブラックサテン ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド 588 RTX 2.0 ブラックサテン ウェッジ です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.375インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は446g です。

黒くてシブい、クリーブランドのウェッジです。
この独特な風合いはクリーブランドらしいところだと思います。
ウェッジを得意にしているメーカーの風格のようなものが感じられます。

ウェッジでは珍しいキャビティバック構造になっています。
アイアンはともかく、ウェッジではあまり見ません。
ロフトの多いウェッジは、アイアンに比べ、キャビティにするメリットがそれほど大きくないのだと思います。
ウェッジのキャビティも色々ありますが、フォーティーンのウェッジや、先日試打したムジークのウェッジとは、またちょっとタイプが異なります。

彫りはかなり浅く、マッスルバックに限りなく近いハーフキャビティといっていいのだと思います。
こうすることによって、どのようなメリットが生まれるのでしょうか?

ソール幅は標準的です。
シャープなところはシャープでありながら、ソールのこの独特な丸みがすごくいいです。
滑りも良さそうです。

クリーブランドらしい、ロングネックになっています。
とても美しい、首長(くびなが)ウェッジです。
ついつい見とれてしまいました。

この2つのドットは、どのような意味があるのでしょうか?

フェース面には、かなりはっきりしたミーリングがありました。
これまで出会ってきたクリーブランドのウェッジと共通するところです。
今は色々なメーカーのウェッジがミーリングを採用していますが、このようなタイプは珍しいです。
クリーブランドの深い研究によって生まれたものだと思います。

バンスは利いています。
見慣れた角度です。
バンスが結構利いていますが、適度に丸みを帯びていて、主張しすぎていないのがいいと思いました。

このオリジナルグリップがすごくいいです。
微妙なフィーリングを出したいときに、やはりベルベットタイプは最高です。
好感度がさらにあがりました。

ボールを前にして構えてみても、好印象でした。
構えやすいです。
いいイメージが出せました。
この『据わりの良さ』は、クリーブランドの大きな特長のように思います。
瞬時にクラブをいい位置に据えることができました。
こういった感覚は『クリーブランドのウェッジならでは』といった感じがします。
フェース面のミーリングが目立っていますが、特に違和感のようなものはありませんでした。
見慣れた感じがします。
できればもう少し目立たないほうがいいのですが、このミーリングが高性能であることは既に経験済みなので、特に気になりませんでした。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
球の乗っかり具合も、ちょうどいい感じです。

『スピン性能』は高いです。
ボールがよく止まります。
安定した感じのスピン性能なので、計算がしやすそうだな・・・。と思いました。

球も拾いやすいです。
とてもあがりやすくて、いい感じです。

『安定性』は、まずまずといったところでしょうか?
キャビティ構造による易しさを実感することは正直なく、普通のマッスルバックのままでもいいんじゃないかな?と思ったのですが、マッスルバックよりは少し易しさもアップしているのかもしれません。
普通に打っている限り、その易しさを感じとることはできなかったのですが、おそらくそれなりの理由があるのだと思います。

『距離感』も合いやすいです。
初対面を感じさせない易しさです。
いいイメージが湧き、その狙ったところにボールを運ぶことができました。
いわゆる『言うことを訊いてくれる』ウェッジなので、一球一球がとても楽しめました。

『操作性』も高いです。
バンスが利いていますが、邪魔に感じることはありませんでした。
色々と細工をして遊ぶことができました。
キャビティ構造なので、オートマチックタイプかと思っていましたが、実際はかなりのマニュアルタイプだと思いました。
細工をしたりして、微妙なニュアンスを伝えていきたいけれど、できるだけ寛容さも欲しい・・・。という方には、とても心強い相棒となってくれるのではないでしょうか?

今はウェッジも、かなり高額なタイプが増えてきました。
『2万円オーバー』の物も珍しくなくなりました。
それらはただ値段が高いだけでなく、それに相応しい素晴らしいウェッジが多いです。

このウェッジは、かなり抑えられた価格設定になっているのがとても魅力的でした。
リーズナブルな価格でも、決してチープではない、むしろ所有欲を満たしてくれる高性能でカッコいいウェッジです。
構えやすさや打感はもちろん、スピン性能もいいので、コストパフォーマンスはとても高いと思いました。

私はウェッジにはキャビティ構造を求めていないので、おそらくこれからも普通のタイプを購入すると思いますが、このウェッジもいいな・・・。と思いました。
今度は実際の芝の上で、このキャビティバックがどれだけ威力を発揮してくれるのか試してみたいと思いました。

様々なハイテクが搭載されていながら、決してフィーリングを邪魔しない、実戦向けのウェッジだと思いました。
やはりクリーブランドのウェッジはいいな・・・。と思いましたし、老舗メーカーの実力の高さを実感しました。
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2015年01月10日
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クリーブランド 588 RTX 2.0 ブラックサテン ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド 588 RTX 2.0 ブラックサテン ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.125インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.2、バランスはD4、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は472g です。

クリーブランドのカッコいいウェッジです。
私が初めて購入した『ノーメッキ』のウェッジがクリーブランドだったので、やはりクリーブランドには愛着がありますし、何か安心感のようなものがあります。
これまで使ってきて、すごく信頼できたからなのかもしれません。

形状はオーソドックスです。
クリーブランドのウェッジは、この『ブラック仕様』がよく似合います。
落ち着いていて引き締まった感じが、とてもいい雰囲気を醸し出しています。

ソール幅はノーマルな感じです。
ソールが丸みを帯びているのがよく解ります。
トゥ側からヒール側にかけて、真っ直ぐではなく、微妙な曲線になっています。
『見返り美人の曲線』を思い出していました。
あまり見ない形状です。
これもクリーブランドの研究の成果によるものでしょうか?

トレーリングエッジが、ここまで丸いのも珍しいような気がします。
結構目立っています。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

ネックの長さも、しっかりと確保されています。
さすがはクリーブランドといった感じがします。
今のウェッジに多い、いわゆる『首長(くびなが)美人』です。
ある程度ネックの長さがキープされているほうが、スピンを掛けやすいイメージが、私には定着しています。
途中でスピンがほどける印象がありません。

トップラインの厚さも、ちょうどいい感じです。
全体的にすごくシャープな印象ではないのですが、ところどころを見ると、いい具合にまとまっています。
クリーブランドは、今はもうダンロップの中に組み込まれていますが、これまでのノウハウが上手く活かされているのではないでしょうか?

このオーソドックスなフラットバック構造も魅力的です。
今はウェッジもキャビティ構造の物が増えてきましたが、私はこのようなオーソドックスなタイプが好きです。
より繊細なイメージを伝えたいウェッジでは、必要以上の寛容さを私は求めていません。
オートマチックタイプではなく、マニュアルタイプだからこそ出しやすいフィーリングもあるように思います。
ゴルフクラブなので、やはり『物理的な性能』も求められると思うのですが、それ以上に『プレイヤーのフィーリングの引き出しやすさ』が求められるのではないでしょうか?
そういったことを考えたときに、このように昔ながらの形状をしたウェッジを見ると、魅力的に見えます。

フェース面には、とてもはっきりとしたミーリングがありました。
今はメーカーによっても、様々ですし、目立たないような物もあります。
しかし、このウェッジのミーリングはよく目立ちます。
『蛇腹(じゃばら)』のようなミーリングだな・・・。と思いました。
クリーブランドらしい感じがします。
『模様』のようなミーリングもありますが、このミーリングはスコアラインと上手く『リンク』しているように思います。
『新溝規制』によって、角溝にできなくなったところを何とか補おうとしているような感じがします。

ベルベットタイプの、このオリジナルグリップも、すごくいい感じです。
繊細なフィーリングを出していきたいウェッジには最適のグリップです。
さらに好感度がアップしました。

とても構えやすいです。
いいイメージがどんどん出てきました。
『ティアドロップタイプの原型』といってもいい顔をしているな・・・。と思いました。
年月が経っても、このクリーブランドウェッジの顔の良さは不変だな・・・。と思いましたし、そこがすごくいいところだと思いました。
初めて試打するクラブでも、これまでの経験や感覚を活かしやすいところが魅力的です。
ミーリングも見えたのですが、あまり気にはなりません。
すごく落ち着いて構えることができました。
ウェッジで色々と細工をして打つのが好きなので、どんな球からスタートしようかな?と思ったのですが、まずは素直にこのウェッジのフィーリングを確かめるようにして打つことにしました。
ワクワクしてきました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、いい感じでした。
ミーリングが効いているのでしょうか?
結構『食いつき感』もありました。

スピン性能も高いと思いました。
ボールを止めにいきやすいウェッジだと思いました。
今は高性能な新溝ルール適合ウェッジがたくさんありますが、このウェッジはそれらの中でも、結構いいところにあるな・・・。と思いました。
『計算しやすいスピン性能』といったらいいでしょうか?

球はとても拾いやすくてイージーです。
出球の高さのイメージも合いやすいです。
『ポーン、ポーン』という感じで、オートマチック的に高さを揃えていくことができました。

ラインも出しやすいです。
いい意味で、すごく『普通』だと思いました。
懐かしさと、『勝手が分かる易しさ』といったらいいでしょうか?
旅に出ると、色々な新しい宿に泊まりたい・・・。という方も多いと思いますし、逆に勝手が分かる気心がしれた『定宿』に泊まりたい・・・。といらっしゃると思います。
私はどちらかというと、後者のほうで、勝手が分かる安心感を求めているような気がします。
ちょっと話は逸れてしまいましたが、このウェッジを試打していて、定宿に宿泊しているような安心感をもつことができました。

『操作性』もいい感じです。
色々と細工をして打つことができました。
今は『オートマチックタイプ』のウェッジも増えてきましたが、このウェッジは『マニュアルタイプ』だと思います。
特殊なミーリングが施されていて、至るところに『ハイテク』が搭載されているようにも感じるのですが、フィーリングを邪魔しないマニュアルタイプのウェッジだと思いました。

構えやすくて、いいイメージが強く出せたので、距離感もすごく合いやすいです。
一球目から、かなりシビアにターゲットを絞り込んでいったのですが、このウェッジがその『円の中』に上手くボールを運んでくれました。
出球の高さのイメージが合いやすいので、必然的に距離感も合いやすくなります。

私が好きなストレートネックタイプだったころも良かったのかもしれません。
今は『セミグースタイプ』がとても多いように思うのですが、このウェッジはストレートタイプといっていいと思います。
いつも通りの感覚で球を拾っていくことができました。
インパクトのタイミングも合いやすいです。

やっぱりクリーブランドのウェッジはいいな・・・。と思いました。
昔から、『ウェッジのトップメーカー』という印象があります。
ドライバーやアイアンなどもいいですが、やはりウェッジは別格のような感じがします。
ウェッジの存在感を強く際立たせてくれたメーカーだと思います。
クリーブランドの功績はとても大きいと思います。

最新モデルですし、色々な工夫が施されていると思うのですが、変えていいところと変えてはいけないところの区別がはっきり出来ているように思いました。
いいウェッジだな・・・。
楽しいな・・・。
と思いながら、あっという間に時間が過ぎていきました。

色々と細工をして楽しむこともできましたが、ノーマルなショットの再現性の高さもハイレベルだと思いました。
『手の延長』として使っていくことができましたし、フェースへのボールの乗っかり感を感じ取ることができました。

今はウェッジでも、かなり高価な物が増えてきていますし、全体的な価格にバラつきがあるように思います。
必ずしも高価であればいいというものでもないと思いますし、高価だからこそ私たちラストユーザーの心を揺さぶるようなところもあるのかもしれません。
このウェッジはすごくいい感じだったので、かなり高価なのかな?と思い、尋ねてみたのですが、とてもリーズナブルな価格設定になっていました。
間違いなくコストパフォーマンスは高いな・・・。と思いました。
海外製なのかな?と思っていたのですが、『日本製』と訊いて、ますます購買意欲が刺激されました。
ウェッジに『オートマチック性』よりも『マニュアル性』を求めておられる方に、とても魅力的なウェッジではないかな?と思いました。

すごく楽しい練習ができました。
ウェッジ好きの私は、予定の球数よりも多く楽しんでしまいました。
できればアプローチグリーンで試してみたかったのですが、今日はできなかったので、また試す機会があればトライしてみたいです。
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2013年12月17日
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クリーブランド クラシック ハイブリッド ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド クラシック ハイブリッド ユーティリティ のU3 です。

シャフトは Matrix OZIK XCON-h6 です。
ロフトは20.5度、クラブ長さは40.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは5.8、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は332g です。

クリーブランドの新しいユーティリティです。
『クリーブランドの』というよりは『ダンロップの』といったほうがいいのかもしれませんが、私はやはりクリーブランドを別のブランドとして見たくなります。
名前に『ハイブリッド』と『ユーティリティ』という単語がくっついているのが面白いと思いました。

ソールの形状にとても個性が感じられます。
昔、大ヒットしたテーラーメイドの『ゲタ履きソール』を思い出します。
あのクラブが登場してから、他のメーカーのクラブ(特にキャロウェイなど)のソール形状にも工夫が施されるようになったように思います。

近くで見ても、かなり滑り性能が良さそうです。
設置面積も小さそうです。
FWでこういった工夫は、これまでもよく見られてきましたが、UTではちょっと珍しいように思います。
『尖った出っ張り』の両横にあるものはウェイトでしょうか?

ネックは長めです。
なかなかいい感じだな・・・。と思いました。

顔は標準的な部類かな?と思いました。
特に奇をてらったところは無く、これまでもたくさん出会ってきた顔のように思います。

素振りをしてみても、特にハードな感じもしなかったですし、『国内メーカーらしい』スペックだな・・・。と思いました。
クリーブランドは、やはりウェッジのイメージが強烈ですが、これからはこういったユーティリティにも力を入れていくのでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
これまでも出会った感じがするので、特に心が動くことなく、淡々と見つめていました。
グースがきつくなく、やや『出っ歯』にも見えるので、打ちやすそうな感じもします。
見惚れるほどの構え感ではないのですが、特に不具合を感じることはありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずだな・・・。と思いました。
ある程度予想していた打感でした。

『音』も特に大きすぎることもなく、邪魔をしないので、打ちやすいと感じました。

球はあがりやすいので、とても易しく感じます。
ロフトが20.5度ということは、『3番アイアン』くらいに感じるのですが、この球のあがりやすさは、『6番アイアン』くらいでしょうか?
こういった易しいUTがたくさん登場してくるから、どんどんロングアイアンの活躍の場は少なくなってきているように思いますし、UTを使うほうが合理的なところも多いのだと思います。

『安定性』という点でも、高いと思いました。
ある程度の寛容さをもっていますし、シビアな感じは全くしませんでした。

『飛距離性能』という点では、まずまずかな?と思いました。
特に優れた飛距離だとは思いませんでしたが、これくらいのほうが扱いやすいのかもしれません。
コントロールしていける距離性能といえるのかもしれません。

『操作性』という点でも、まずまずだと思いましたが、どちらかといえば、直進性のほうが長けているかな?と思いました。
とても標準的なUTだと思いました。

クリーブランドはUTのイメージはあまり無いのですが、いいクラブだな・・・。と思いました。

私は今、21度前後のUTを使う予定は無いので、購買意欲が強く刺激されるほどではなかったのですが、違う番手でも試してみたいと思いました。

抜けの良さは、練習場のマットの上からだったので、よく解りませんでしたが、きっといいだろうな・・・。と、これまでの経験から思います。

性能のバランスが取れていて、性格的に尖った部分が見られませんでした。
特別、ここが優れている・・・。というところは見つけにくかったのですが、逆にいえば大きな欠点も見られないといえるのかもしれません。
また機会があれば、試打してみたいと思いました。
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2013年09月23日
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クリーブランド 588 RTX CB ブラックパール ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド 588 RTX CB ブラックパール ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35.125インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.2、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は472g です。

ウェッジメーカーとして、昔から実績のあるクリーブランドのニューウェッジです。
クリーブランドのウェッジはずっと使っていたことがありますし、何度も助けられてきました。
昔はとてもオーソドックスで本格的な物が多かったように思うのですが、最近はとても機能的な感じがします。
ダンロップ傘下になったからでしょうか?
スリクソンやゼクシオのウェッジも、いつの間にか見なくなりました。

ウェッジにしては珍しいキャビティ形状です。
ハーフキャビティといっていいでしょうか?

形状的にとてもオーソドックスで好感がもてます。
キャビティバック形状ではありますが、全体的な印象としては、これまでのモデルと同じように感じます。

ソール幅は、ごくノーマルな感じがしました。
ロフトが52度ということで、『AW』という位置づけでいいと思うのですが、広すぎず標準的に見えます。
テーパーもあまりついておらず、平行に近い感じです。
これはこれまでのクリーブランドのウェッジに共通するところだと思います。

ネックがしっかりと長くキープされているので、好感がもてます。
この長さに勇気がもらえます。

黒いアイアンやウェッジというのは、スピンが掛かりそうな印象もありますし、使えば使うほど、いい感じに仕上がってくれます。
ソールの傷やフェース面の打球痕のひとつひとつに思い出が刻まれます。
それと天気の良い日の『日光の照り返し』も軽減されるので、構えやすいです。
今日は天気が良かったので、日光に照らしてみることにしました。
打席は日陰だったので、ちょっと日の当たる場所まで行き、照らしてみました。
思っていた以上に、照り返しもありますが、これくらいまでならば『許容範囲』といった感じがします。
ただ、できればもっと日光を吸収してくれるといいかな?と思いました。

トゥ側には『ROTEX FACE』と記されていました。
どういった意味なのでしょうか?
何やら特殊な加工がフェースに施されているんだろう・・・。と思いました。
今は様々な特徴をもったウェッジに出会うことが多くなりました。


フェース面には、これまでのクリーブランドのウェッジと同様に、とても目立つミーリングが施されていました。
このミーリングはメーカーによって、とても大きく違ってくるところだと思います。
細かな溝が斜めに刻まれている物もあれば、このウェッジのようにとても目立つ溝が平行に刻まれている物もあります。
どれも一長一短があると思いますし、まだまだ研究の余地が残っているのかもしれません。
ルールに違反しないのであれば、こういった工夫はどんどん行って欲しいと私は思っています。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい印象をもちました。
珍しいキャビティタイプのウェッジではありますが、構えた感じはとてもオーソドックスです。
『正統派』といった感じがします。
ヘッドの据わりも良く、すぐにセットアップが完了しました。
ああ、これはいつもの感覚で打てば、きっといい感じで球を運んでいくことができるな・・・。と感じさせてくれました。
シビアな場面で使うことも多いウェッジは、違和感などがあると、他の番手のクラブよりも拒否反応が大きくなることもあります。
頭の中で感じる苦手意識だけでなく、皮膚感覚で心地悪さを感じることもあります。
ミスショットのイメージばかりが先行してしまうこともあります。
しかし、このウェッジは、そういったマイナス的な要素は全くありませんでした。
これまでのクリーブランドの実績と高い信頼感が、このウェッジの好感度を益々上げていったような気がします。
楽な気分で構えることができ、いいイメージを出すことができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、喰いつき感があります。
やはり、ミーリングがよく効いているのでしょうか?

球も拾いやすく、とてもイージーです。
ソールもいい感じで滑ってくれ、邪魔をすることがありません。

スピン性能も、とても高いと思いました。
フェース面がボールに易しくタッチしていきながらも、しっかりと食いついてくれる感じです。
何と表現していいのか、よく解りませんが、『ハリセン』をたたんで、その凹凸を指でなぞったような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
いい感じの『ギザギザ感』があり、それがボールに上手い具合にスピンを掛けてくれているように感じられました。
ダラダラと転がっていくのではなく、キュッと止まってくれます。
途中でスピンがほどけるようなこともなく、しっかりと止めてくれました。
30ヤードくらいの短いアプローチでも、しっかりとボールに喰らいついて、強烈なスピンが掛かりました。
『勇気をもらえる』スピン性能だと思いました。
これならば、ランを短く見積もることができるので、よりアグレッシブにキャリーで突っ込んでいけそうです。
ピッチショットが楽なウェッジだと思いました。
ただ、かなり『食いつき』がいいせいか、あまり極端に開きすぎると、着地してからボールが右に流れてしまうので、あまり開きすぎないほうがいいように感じられました。

『安定性』という点でも、高いと思いました。
ロフトが寝ているウェッジは、本来であれば、こういったキャビティ構造はあまり必要ないような気がするのですが、今日はこのキャビティ構造の持つ易しさを感じました。
普通、ウェッジは『フラットバック構造』が主流だと思いますし、ロフトが寝て高くあがりやすい分、あまりシビアさは感じません。
しかし、このウェッジはキャビティになっています。
打点のブレには寛容な感じがしました。
見た目はとても締まっていて、いかにも『マニュアルタイプ』に見えなくもないのですが、実際はかなり『オートマチック』的な印象をもちました。
あらゆる技を使って、ピンに寄せていく・・・。というよりも、あくまでもシンプルに、大らかさを感じながら攻めていけるタイプのウェッジだといえるのではないでしょうか?
色々な攻め方をするのではなく、なるべく確実な方法で、シンプルでより『ワンパターン的』にボールを運んでいける感じがしました。

飛距離性能という点でも、アプローチウェッジらしい、性能があります。
100ヤード以内での使用頻度が、かなり多くなりそうです。
フルショットはもちろん、スリークォーターショット、ハーフショットでも、イメージしたところに、ボールを着地させることができました。
今はアイアンでもドライバーと同様に『飛び性能』が重要視されている時代なのかもしれませんが、ウェッジはまだそこまではいっていないのだと思います。
アイアンにも『飛ぶ』ということよりも『距離感』のほうが大切だと思っていますが、ウェッジはそれ以上です。
シビアな場面で飛び過ぎてしまうと、スコアを大きく崩していくことになりかねません。
アイアンのロフトが立ってきた分だけ、ウェッジとの兼ね合いが難しくなってしまうこともあると思いますが、こういったスタンダードな距離性能をもったウェッジだと、コースでも活躍してくれそうです。
パター>ウェッジ>ショートアイアン・・・。といった具合に、使用頻度の高いクラブほど、『距離感』がより求められるのだと思います。
『飛び過ぎ』は、いいことではありません。
ゴルフを難しくするだけです。

『操作性』という点では、まずまずでした。
すごく扱いやすいウェッジですが、先ほども書きました通り、できるだけシンプルに使っていきたいウェッジです。
いい意味での『ワンパターン』でピンに攻めていきたい感じがします。

私はキャビティタイプのウェッジを、あまり手にしたことが無いですし、本来ならばフルバックで充分だと思っています。
ウェッジにまで、キャビティ構造を求めたいとは思ったことがありません。
しかし、このウェッジを試打してみて、キャビティタイプのウェッジもいいものだな・・・。と思いました。
とても易しくて、敷居の低いウェッジだと思いました。

ウェッジは『意外と』といいますか、結構『芯』でとらえるのが難しいクラブです。
アイアンでは芯をとらえるけれど、ウェッジだとどうしても上手くいかない・・・。と感じておられる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
それはウェッジのもつ、特異性がそうさせているのかもしれませんし、もちろん『重心の高さ』なども関係しているのだと思います。
ロフトが寝ているので、多少のミスヒットでも球は上がってくれますし、バックスピンが多い分、余計なサイドスピンは掛かりづらいです。

ウェッジではミスヒットしても、それをあまり感じさせないことも少なくなく、そこそこの場所までボールを運んでくれます。
しかし、やはりショットの精度を高めていくには、ある程度芯でとらえる技術が必要になってくると思います。
そういったときに、このウェッジのような寛容なウェッジだと、それが易しく感じられるのではないでしょうか?
このウェッジは今日が初対面でしたが、最初から最後まで、シビアな感じは一切しませんでした。
『イージー』という印象が強く残りました。

クリーブランドという、ウェッジの代表的なメーカーですし、この引き締まった外見から、難しそうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はとても親しみやすく、敷居も高くないウェッジなので、多くの方に試していただきたいと思いました。
残念ながら、今日は練習グリーンでの試打ができなかったのですが、今度機会があれば、ぜひ試してみたいと思っています。

今は多くのクラブが海外製で、このクラブも当然ながらそうだろうと思っていたのですが、日本製だと聞いて、より『好感度』と『親近感』が増してきました。
品質と性能がしっかりと保たれていれば海外製でも全く問題は無いのですが、やはり日本製と聞くと、好感度がアップしていきます。
購買意欲も刺激されました。
今回の、このキャビティタイプもいいですが、今度はノーマルなフラットバックタイプも試打してみたいです。
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2013年07月10日
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クリーブランド CLASSIC XL ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CLASSIC XL ドライバー です。

シャフトは Miyazaki B.Asha4 カーボンシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは6.4、シャフト重量は50g、バランスはD5、キックポイントは先調子、クラブ総重量は290gです。

黒い色がとても個性的な、クリーブランドのドライバーです。
最近は白いヘッドをよく見かけるせいか、このようにほぼ『全身黒』といったドライバーが新鮮に見えました。
『ハードボイルド』という言葉がよく似合います。
『男の黒』といったところでしょうか?

色の違いはあれど、昨年試打した CLASSIC TOUR ドライバー によく似ているような気がします。
大好きなドライバーで、今でも強く印象に残っています。
色々な色のドライバーがあっていいと思いますが、『パーシモンテイスト』が感じられるクラブには、すごく魅力を感じます。
このドライバーはパーシモンカラーではありませんが、黒で統一されていて、締まって見えるので好感がもてます。
膨張色でヘッドが大きく見えたほうが安心感を得られやすいという方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はある程度締まって見えたほうが弾道もイメージしやすくて、こちらの思いを伝えやすいので、易しく感じます。
なので、もし全く同じモデルで『黒』と『白』が同時発売されていたら、私は迷わず『黒』を選びます。
しかし、白いヘッドを好まれる方はとても多いと思うので、いずれ白いヘッドのアイアンやウェッジも発売されるようになるのではないでしょうか?

『DESIGNED IN HUNTINGTON BEACH,CA』と記されていました。
カリフォルニアのHUNTINGTONというビーチでデザインされたということなのでしょうか?
どういった意味があるのか、よく解りませんでした。

予想通りのシャローバックです。
こういった形状も、CLASSIC TOUR によく似ている感じがしました。
すごく易しそうな印象を受けました。

ネックの長さも、しっかりとキープされています。
こうして見ても、シャローバックでありながら、適度な厚みがキープされているので、親しみやすさを感じました。
強く叩いていけそうです。
ボールに力を伝えやすそうな感じがします。

フェース面のスコアラインの一番下の一本だけが溝になっているのが不思議でした。
他のスコアラインは凹凸が無く、フラットなのですが、この下の一本だけ溝になっています。
どういった意味があるのでしょうか?
強度の関係で、他のスコアラインに溝をつけることができなかったのでしょうか?
フェース面のスコアラインに溝が無いのは、スリクソンのZシリーズと共通しているように思いました。
やはり、同じ理由によるものなのでしょうか?

顔はまずまず・・・。だと思いました。
ちょっとだけ『つかまえ顔』に見えました。

素振りをしてみると、イメージほどハードではありませんでした。
全体的に黒なので、ヘビーな印象もあったのですが、実際はそんなことはありませんでした。
むしろライトな感じでした。
全体的な重量感も感じなかったですし、シャフトも硬くはありませんでした。
これは『日本仕様』なのでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、やはり『つかまえ顔』がちょっと気になりました。
自分の中での『左注意報』を発令しなければならないかな?と思ったのですが、『左警報』ではなかったので、そこが救いのように感じられました。
フェース面がすごく上を向いている感じがして、少し違和感がありました。
このドライバーのロフトは10.5度ということですが、おそらくそれ以上はあるだろう・・・。と思いました。
私は構えたときに、フェース面の『絶壁感』が欲しく、あまり見え過ぎるものは得意ではありません。
スイング中に、どうしても余計な動きをしてしまいそうです。
球が高くあがり過ぎてしまうような気がしたので、なるべく抑えて打っていこう・・・。と思いました。
それ以外はなるべく余計なことはしないように心がけました。
手先で振りにいってしまうと、大きなミスが出てしまうので、あくまでも体全体で振っていこう・・・。と思いました。
やや構えづらく感じたせいか、呼吸が少し浅くなっているのが解りました。
深呼吸を繰り返して、何とか気持ちを落ち着けて打っていこうと言い聞かせました。
試打を開始しました。

『打感』はマイルドな感じで、好感がもてました。
手に嫌な衝撃は残りませんでした。

『音』も爽快感があって、いい感じでした。
ハードヒットしなくても、心地いい音が耳に届いてきました。

『安定性』という点では、予想していた以上に高いと思いました。
フェースが被って見えたので、左方向への警戒をしていたのですが、思っていた以上に打ち易く、ラインを出していくことができました。
ただ、油断をして打ちすぎてしまえば、左に行ってしまったので、そこが課題でした。
私はフッカーのせいか、このドライバーはちょっとつかまり過ぎる感じがしましたが、日頃球がつかまりづらいと感じておられる方には、とても易しく感じられるのではないでしょうか?
クラブ自体に極端なクセは感じませんでした。

球がとてもあがりやすくて、タフな感じは全くしませんでした。
しっかりと高さを出していくことができました。
ランよりも、キャリーでしっかりと距離を稼いでいけるタイプのドライバーだと思います。
私には高すぎる感じもしたのですが、また今度機会があれば違うロフトでも試してみたいと思いました。

『飛距離性能』という点では、いい感じではありますが、特に大きなポテンシャルを感じることはありませんでした。
ただ、それはこのドライバーの飛距離性能が劣っているのではなく、周りのハイレベルなドライバーたちと比べると、特別に秀でていると感じなかった・・・。ということです。
今のハイレベルなドライバーの中では、これくらいは当然といえるように思いました。

『操作性』という点では、まずまず・・・。かな?と思いました。
とりあえず左右に曲げられましたが、あまり敏感に反応してくれる感じではありませんでした。

見た目は黒で、いかにもハードそうですが、実際はそうでもありませんでした。
親しみやすく、敷居の低いドライバーだと思いました。

おそらく、CLASSIC TOUR ドライバー よりは、球のつかまりが多少良くなっているような気もしたのですが、それ以外は大きな変化は感じられませんでした。
実際に打ち比べてみないと詳しいことは解りませんが、『フルモデルチェンジ』というよりは、明らかに『マイナーチェンジ』といった感じでした。
しかし私は前のモデルである、CLASSIC TOUR ドライバー のほうが魅力を感じました。

久しぶりのクリーブランドのニュードライバーということで期待していましたが、大きな変化は見られませんでした。
全体的なブラックと『つかまえ顔』が特徴的でしたが、敷居も高くなく、親しみやすいドライバーだと思いました。

クリーブランド(ダンロップ)はドライバーよりも、ウェッジに力を入れているように思いますが、また以前のように色々なドライバーに出会いたいと思っています。
日本のツアーよりも、海外のツアーのほうが見かける頻度も高いように思いますが、これからも私たちゴルファーを魅了し続けて欲しいと思います。

また次のモデルに期待したいです。
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2012年05月17日
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クリーブランド CG17 ブラックパール ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CG17 ブラックパール ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35.125インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.2、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は471g です。

クリーブランドらしい、黒染めがよく似合うカッコいいウェッジです。
微妙な距離感や優れた高性能が要求されるウェッジには、やはり黒い色がよく似合います。
白などのような『膨張色』は『大らかさ』や『軽量感』を感じますが、黒い色は『精悍さ』や『重量感』を感じさせます。
いずれ、白い色のウェッジもポピュラーになってくるのではないか?と思っているのですが、改めてこの黒い色はウェッジやアイアンにはとても適している色だと思いました。

このウェッジは新製品ということですが、これまでのクリーブランドのイメージに合う、研ぎ澄まされた形状だと思いました。
いいところは継承していく・・・。ということは、ゴルフクラブに限らず、とても大切なことだと思います。
まさに『温故知新』といったところでしょうか?

『ソール幅』は、まずまず・・・。だと思いました。
ロフトが52度ということで、『アプローチウェッジ』や『ピッチングサンド』といったポジションになると思うのですが、これくらいの幅だと、アイアン感覚でボールを拾っていけそうな感じがします。
最近はサンドウェッジ以外でも、結構バンスが効いているものが少なくないように思うのですが、このウェッジは比較的ノーマルな感じに見えました。
ウェッジを特別な存在として見るのではなく、あくまでも『アイアンの延長』といったところなのでしょうか?

ロングネックなので、私にはとても魅力的に見えました。
やはりスピンを掛けやすくするには、ある程度の重心の高さがあったほうが有利だと思います。
今は殆ど見かけませんが、昔は私の周りにもプロのようにウェッジのソール部分を何か所か丸くくり抜いて、少しでも重心を高くしているウェッジをよく見かけました。
もちろんボールの進化などもあると思うのですが、クラブが最初からいい状態になるように設計されているので、今はそこまでする必要があまりないのかもしれません。
しかし、時々すごく改造されたウェッジを見かけることがあります。
どのクラブにもいえることだと思うのですが、特にウェッジは手を掛けたくなるクラブです。
手をかければかけるほど、スピンを効かせてくれたり、球をフワッと持ち上げてターゲットまで運んでくれるような気がします。

最近のウェッジの大きな特徴のひとつだと思うのですが、このクリーブランドのウェッジにも、フェース面に『細かな』というよりは、明らかに『はっきりとした』ミーリングが施されていました。
すぐにわかるほど目立っています。
今は各メーカーによって、このミーリングの形状も様々ですが、このウェッジはギザギザな感じになっていました。
確かに、こうすることによって、フェース面とボールの接する面積が少しでも大きくなるような気がします。
しかし、指でフェース面を触れてみたのですが、思っていたよりも『ザラザラ感』はありませんでした。

スコアラインのトゥ側とヒール側に、それぞれ『MILLED-LASER』と記されていました。
完全ハンドメイドである、いわゆる『手彫り』ではなく、オートメーション化による機械で正確に刻まれているのかな?と思いました。
大量生産されない、少数のハンドメイドのクラブに憧れますが、それは価格が高価になってしまうので、できるだけ機械で早く大量に生産したほうが、ひとつひとつのクラブの価格も安くなると思います。
私はクラブの性能や品質が高く保たれていれば、製造国はどこでもいいと思っているのですが、このクラブが日本製だと聞いて、ポイントが少しアップしてしまいました。
きちんとした品質管理の下で製造されているんだろうな・・・。と思いました。
スコアメイクやゴルフをエンジョイするということにおいて、どのクラブも重要ではありますが、ウェッジの比率は特に高いです。
そういったときに、信頼できる工程で作られたウェッジは、とても頼もしく見えます。
少なくとも、コースで裏切られるようなことはないだろうな・・・。と思います。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じでした。
クリーブランドの『伝統』といっていいと思うのですが、このティアドロップ形状がたまりません。
『メイドインジャパン』のウェッジではあっても、これまでのクリーブランドの伝統を引き継いでいる『洋顔』のウェッジだと思いました。
クリーブランドがダンロップ傘下になって、すぐにスリクソンのウェッジが姿を消してしまったのですが、この顔の美しさは、これまでスリクソンのウェッジを使っておられた方も、満足されるのではないでしょうか?
勿論、これまでのクリーブランドユーザーの方にも、安心感を与えてくれる顔だと思います。
精悍さが感じられ、とても心強いです。
『黒(ウェッジ)と白(ボール)のコントラスト』が美しかったからでしょうか?
ボールとの『くっつき性能』も高そうだな・・・。と思いながら見つめていました。
試打を開始しました。

『高さ』も自然な感じで出していくことができ、とても自然体で打っていけるウェッジだと思いました。
グースネックを好まれる方には、やや扱いづらい部分があるかもしれませんが、私はこれくらいのストレートなほうが、ボールを拾いやすく感じるので、易しく感じます。
高さが安定しているので、自然と距離感もすぐにつかんでいくことができました。

『打感』も、とてもソフトな感じで好感がもてました。
とてもよく目立つミーリングと、黒いヘッドの印象からか、打つ前はもう少し『食いつき感』があるのかな?と思っていたのですが、実際は喰いつき感よりもソフト感のほうが感じられました。
とても心地いい感触です。

『スピン性能』という点では、正直『激スピン』というタイプのウェッジではないと思いました。
勿論、スピン性能が劣っているとは思わなかったですが、強烈にスピンが掛かる感じはしませんでした。
店員さんの話によると、このウェッジは耐久性が優れているのだそうで、長い間高いスピン性能が維持されているということだそうです。
つまり、安定したスピンが長く続くということは、使い続けていけばいくほど、その感覚が手に馴染みやすいということになるのでしょうか?

私はアプローチ練習やバンカー練習が大好きで、いつもたくさんするので、ウェッジ(特にサンドウェッジ)では、バンカーやベアグランドなどタフな状況で使うことがとても多いです。
悪いライを選んで練習することが多いです。
なので、バンカー練習をたくさんする前提で、ウェッジを見ることが多いです。
必然的にソールやスコアラインの摩耗が気になってしまいます。
購入したときは良くても、月日の経過と共に、その性能が落ちていくことは仕方のないことなのだと半分あきらめているところがあります。
しかし、このウェッジは耐久性が高いということで、そこにとても惹かれました。
私がたくさんバンカーやアプローチの練習をしても、それに耐えてくれるウェッジであるのであれば、とても魅力的に感じます。
新溝規制が施行されるようになって、確かに角溝の頃のような強烈なバックスピンは掛かりづらくなったのかもしれませんが、今の新溝規制適合ウェッジのほうが、距離感をつかみやすくなった・・・。と感じておられる方も実は多いのではないでしょうか?
特に私の周りにはそういった声をよく効きます。
本来はやはりもっとスピンを掛けたいと思うのですが、やはりみんなルールに則って上手く対応できているのだと思います。
『足』を使ったアプローチが上手い人が私の周りにはとても多いです。

『安定性』という点でも、すごくラインを出しやすくて、とても易しく感じました。
見た目はとてもシンプルでカッコいいですが、半分『オートマチック』的に打っていけるウェッジだと思いました。

距離感も合いやすく、100ヤード以内がとても容易に感じられました。
52度のウェッジは、私は『ピッチエンドラン』で多用しているのですが、このウェッジもおそらく、その役目を担ってくれるだろうな・・・。と思いました。
きつく止まり過ぎないので、ランで入れにいきたいときにも重宝するだろうな・・・。と思いました。

『操作性』も高く、フェースの開閉も問題なくできました。
ウェッジでは色々な技を持っておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、このウェッジはそういった方々の高いテクニックを存分に引き出してくれるような気がします。
それでいながら、シンプルでワンパターン的なショットも打ちやすいところも魅力のひとつです。

クリーブランドらしい、高性能なウェッジだと思いました。
昔ながらの『いい風合い』は残しつつも、進化を止めない近代的な一面も見られました。
ウェッジの素晴らしいメーカーはたくさんありますが、やはり『クリーブランド』と『タイトリスト ボーケイ』の二大巨頭の存在感はとても大きいような気がします。
特にクリーブランドの功績はとても大きいように思います。
私はクリーブランドのウェッジでアプローチショットを学ばせてもらいましたし、いい思い出がたくさんあります。
これからも、このようなカッコ良くてフィーリングも良い、高性能なウェッジをたくさん発表して欲しいです。
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2012年04月21日
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クリーブランド CLASSIC TOUR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CLASSIC TOUR ドライバー です。

シャフトは Miyazaki Kusala Black 61 カーボンシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.5、シャフト重量は61g、バランスはD4、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は310gです。

とても懐かしい感じがするクリーブランドのニュードライバーです。
私たちパーシモン世代には、とても嬉しく感じるデザインです。
何と言いますか、見るからに落ち着くことができます。
ビギナーの頃の懐かしい思い出が次々と蘇ってきました。
今とは違い、あの頃はスコアや方向性は気にせずに、とにかく『ブッ叩いて』いました。
100球のうち、何球かは芯を喰って、心地よい感触を楽しむことができれば、それで満足でした。

今は、白いヘッドや、様々なチューニング機能が付いたドライバーの人気が凄いですが、このドライバーはとてもシンプルです。
それどころか名前の通り、とてもクラシカルな感じがします。
ただ単に昔のデザインに戻しただけならば、これだけクラブのレベルが上がっている今では、多くの支持が得られないと思いますが、海外で大人気だということで、目に見えないところにたくさんの技術が組み込まれているのだろうと思いました。

Miyazakiのシャフトといえば、 これまでも『雪』や『水』がありましたが、今回は『氷』です。
この文字の連打がとても個性的です。
友人の話によると、今、Miyazakiシャフトは海外で大人気なのだそうですが、海外の方は、この文字の連打をどのように感じておられるのでしょうか?

シャフトに貼られているシールには『Head made In China Shaft made In Japan』とありました。
その下に『Assembled in USA』とあったので、アメリカで組み立てられたのだということが解ります。
つまり、海外製のヘッドと日本製のシャフトとのコラボドライバーなのだと思いました。
アメリカも日本同様、人気シャフトメーカーが多い中、それでも日本製のMiyazakiシャフトの人気が高いということはさすがだと思いました。
私もスリクソンのドライバーでMiyazakiシャフトを経験していますが、とても気に入っています。

トゥ側に『310』とありました。
何を示す数字なのでしょうか?
それとも特に意味は無くて、モデル№に過ぎないのでしょうか?

とてもカッコいいエンブレムのような物が組み込まれていました。
伝統や歴史を感じさせますし、何だか気持ちが引き締まります。

あらゆる角度から見ても、懐かしい『パーシモンテイスト』が感じられます。
フェースは結構ディープフェースだと思いました。

しかし、ヘッド後方は薄くて、いわゆる『シャローバック形状』です。
『ディープフェース』&『シャローバック形状』のドライバーには、これまでも何度も出会ってきているので、親しみやすい感じがしました。
昔のシャローバック形状のドライバーは頼りないものがたくさんありましたが、最近のシャローバックドライバーは頼れるものが増えてきたように思います。

『ネックの長さ』は、ここ最近のドライバーの中では、かなり長い方だと思います。
シャローさを感じさせるヘッドではありますが、操作性も高めているのかな?と思いました。

『顔』は、やはりパーシモンを思い出させる、とてもクラシカルなデザインです。
白いヘッドが多い今は、こういった懐かしい色がとても新鮮に感じられますし、昔のパワー全開で打っていた頃を思い出したせいか、今日はいつもよりも力が漲ってきたような気がしました。
『パーシモンカラー』と一口に言っても、『黒』に近い色や『こげ茶色』『赤いに近い色』など様々ですが、このドライバーはとても黒に近い茶色でした。
パーシモンヘッドの海外メーカー(特にマグレガー)は、昔から私の憧れだったのですが、今日は何となくその記憶が蘇ってくるようでした。
ただ、このドライバーは、実際はパーシモンヘッドではないので、『見た目が均一』だな・・・。と思いました。
どういうことかといいますと、昔のパーシモンヘッドは『木目模様』がひとつひとつ違っていて、それがとても個性的で同じモデルでも『美しい模様』と『そうでない模様』がはっきりと分かれていました。
なので、同じメーカーの同じモデルのドライバーでも、『全く同じ』ということはありませんでした。
まさにクラブも『生き物』だったのだと思います。
私はメーカーなどにもこだわっていましたが、それ以外にも『木目の美しさ』でドライバーやフェアウェイウッドを選んできました。
パーシモンの生産地は強度などから『北米産のパーシモン』が多かったのですが、パーシモンヘッドのドライバーで球を打っているときに、
このドライバーもきっと厳しい寒さで鍛えられて締まった木質になったんだろうな・・・。
と、よく思っていました。
今の高品質なチタンドライバーが多い時代には、考えにくいことかもしれませんが、クラブによってはフェース面が凹んでしまったり、ヘッドの一部が欠けてしまったり、割れるということもありました。
また、木なので湿気には弱く、ソールにビスで組み込まれていたバックルが浮き上がってしまうようなこともありました。
そんなことを思い出しながら、このドライバーを改めて眺めてみると、やはり『金属のヘッド』だな・・・。と思いました。
それと、せっかくパーシモンを思い出させるデザインなのだから、できればもう少し『立体感』というか『小顔感』が欲しいな・・・。と思ってしまいました。
ヘッド後方が伸びているように思いましたし、こういった形状はやはり『クラシック』というよりは『現代風』というニュアンスのほうが近いように思います。

クラウンマークでもある、このClassicの文字がとてもオシャレです。
今は昔に比べ、クラウンマークが付いているドライバーが少なくなったように思います。
私はクラウンマークがあってもなくてもどちらでも構わないのですが、左右に曲げるイメージを持ちやすいのは『無いドライバー』です。
『ヘッドを真っ直ぐ引く』とか『スイートエリア』を意識しやすいのは、クラウンマークが『あるドライバー』なのかもしれません。

素振りをしてみても、予想よりもしっかりとした感じで、とても振りやすいと思いました。
やはり『米国仕様』だからでしょうか?
このシャフトのフレックスは『S』ということでしたが、かなりしっかりとした『S』だと思います。
日本メーカーの多くのドライバーの軟らかすぎる『S』に慣れていると、このドライバーがとても硬く感じられます。
硬すぎて振れない・・・。ということもなく、むしろブレる感じがしないので、タイミングが取りやすいのですが、このドライバーを硬く感じられる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
『X』くらいの硬さに感じられる方もいらっしゃるような気がします。
ただ、せっかくこれだけしっかりとしているのだから、もう少し重量があってもいいな・・・。と正直思いました。
振っていて『重量感』が、少し足りない感じがしました。
ヘッドはよく効いています。
ヘッドバランスが大きめのドライバーを好まれる方には、とてもタイミングが取りやすいのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、とても好印象でした。
構えてみるまでは、少し『フックフェース』になっているのかな?と思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
むしろ、上手い具合に逃がしていけそうだな・・・。と思いながら眺めていました。
ヘッド後方が少し膨らんでいるせいか、『直進性』が強いのかな?と思いました。
この美しい『パーシモンカラー』が『適度な重量感』を与えてくれ、力を上手く込めて打てそうな予感がしました。
ボールを曲げるイメージも持てましたが、その曲がり幅はやや小さ目にイメージできました。
とにかく、『すごくいい空気』が私の周りを包んでいるようでした。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかめで好感がもてました。
何と言いますか『マイルド』な打感だと思いました。
当然と言えば当然なのですが、やはり昔の『パーシモン』&『糸巻きボール』の、芯を喰った時のあの『くっつく感じ』ではなく、今風の『球離れの早い』打感ではありますが、これはヘッドや素材によるところなので、仕方ないですし、この打感もすごくいいものだと思います。
手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。

『音』は少し高めではっきりとしているのですが、大きすぎないので全く不満はありませんでした。
むしろ気持ちを乗せていきやすい、集中力を高めてくれる音だと思いました。
『フィーリングの三原則』を『構え感』『打感』『打球音(インパクト音)』の3つだとすると、構えた感じはクラシカルな感じで、打感と音はモダンな感じがしました。
打つ前のフィーリングと打ったときのフィーリングの差があるところが面白いな・・・。と思いました。

『安定性』という点では、このような『薄さ』を感じさせるヘッドで、しかも『シャローバック』なので、かなり直進性が高く、ミスに対しての寛容さもあるのかと思っていたのですが、実際はやや違った印象をもちました。
シビア過ぎるドライバーではありませんが、それほど極端な寛容さは感じられませんでした。
ミスにはミスとはっきりと感じさせてくれるドライバーだと思います。
最近の寛容性の高いドライバーにたくさん出会ってきたせいか、このドライバーにはある意味『正直さ』のようなものを感じました。
ドライバーに『直進性の高さ』や『ミスに対しての寛容さ』を求めておられる方には、やや敷居が高く感じられるかもしれません。
シャフトも、車で例えるならば、いわゆる『レーシングタイプのハンドル』といった感じで『遊びが少ない』ような印象をもちました。
ただ、先ほども書きましたが、私としてはもう少し重量感があったほうが、このドライバーの特性をもっと活かせたような気がしました。
シャフトの『しっかり感』と『重量感』のバランスが少し合っていないように感じました。
軽くて軟らかいシャフトも難しいですが、軽くて硬いシャフトはまた違った意味で難しく感じます。
今は『300g未満』のドライバーも多いですし、そういったドライバーを日頃から使い慣れておられる方には、このドライバーは重く感じられるのかもしれませんが、私がこれまで出会ってきた、たくさんのドライバーのなかでは、それほど重量感あるほうだとは思いませんでした。
やはり、これも『好み』や『慣れ』といったところも大きく左右するとは思うのですが・・・。

『球のあがりやすさ』という点でも、予想していた以上に高くあがり過ぎない感じがしました。
シャローな形状なので、高~くあがってしまうのかな?と思っていたのですが、実際は少し違っていました。
弾道も高すぎず、『高弾道』というよりは、どちらかというと『中・高弾道』といったところかな?と思いました。
しかし、これはやはり、この装着されているMiyazakiの性能も強く反映されているのだと思いました。
球を自らが積極的に上げてくれるシャフトではないですし、重量感はそれほどありませんが、ある程度プレイヤーにスキルを要求してくるのかもしれません。
見た目の印象よりもタフに感じられる方も多いのではないでしょうか?
シャフトを『棒』のように感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

『飛距離性能』という点では、好みが明確に分かれるような気がします。
シャロー系のドライバーの中でも、はっきりとした『ヒッター向け』といっていいように思います。
ある程度のヘッドスピードがないと、球があがりきらずに距離を稼いでいくことができないように思われます。
見た目の印象よりも敷居の低いドライバーではないと思いました。
しかし裏を返せば、ヒッタータイプの方で、『低スピン系』で飛ばしていきたい方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
あまり吹き上がる感じがしないので、気持ちよく叩いていくことができます。
『吹き上がり過ぎ』『球のつかまり過ぎ』を気にしなくていいので、スイングにも心にもブレーキが掛かりません。
それが結果的に距離を伸ばしていけるように思います。
幅広い層に向けたドライバーではありませんが、このドライバーが合う方には、すごく心強い存在となってくれるのではないでしょうか?
シャフトも、また違ったタイプにすれば、もっと敷居も低くなるような気がします。

『操作性』という点では、私は最初あまり期待していなかったのですが、思いのほか扱いやすいドライバーだと思いました。
シャローな感じ(特にシャローバック形状)の印象が強いので、直進性の強さを予想していたのですが、とても『曲げやすい』ドライバーです。
球がつかまり過ぎないので、私のようなフッカーにはとても安心できます。
左右どちらにも曲げて打つことができましたが、どちらかといえば『フェード系』が打ちやすいドライバーだな・・・。と思いました。
今のドライバーの中でも、『球のつかまり』がそれほどいいほうではないので、ハードヒッターの方でもスライスに悩んでおられる方には難しく感じられるかもしれません。
今たくさん出会うことができる『スライス軽減』『スライス撲滅』ドライバーとは、大きく性格が異なります。
『スイング軌道』や『イメージ』『精神状態』が、そのままボールに反映されやすいドライバーだと思います。

難し過ぎるドライバーではありませんが、決して一般的な敷居の低いドライバーだとは思いませんでした。
ミスヒットに対する寛容さも、それほど大きくなく、ヘッドスピードやミート率も、ある程度要求してくるドライバーだと思います。
形状的には、やや『オートマチック系』に見えたのですが、実際の性能は『マニュアル系』に近いと思いました。
ドライバーにオートマチック性を求めていきたい方には、多少難しく感じられるかもしれません。
しかし、球筋をある程度自分でコントロールしていきたい方には、見た目以上の親しみを持ちやすいのではないでしょうか?
こういった操作性の高さが、いわゆる『クラシック』という名称に相応しいと思いました。

『日本仕様』に慣れておられる方には、やや手ごわいと感じられるかもしれません。
『米国仕様』に慣れておられる方には、比較的オーソドックスといいますか、ノーマルなタイプに感じられると思いますが、このドライバーがピッタリとマッチする方には、まさに『手放せない一本』になるのではないでしょうか?
価格設定もかなり高めなのではないか?と思っていたのですが、予想以上に低価格でコストパフォーマンスにも優れていると思いました。
今は色々なカラーのドライバーが登場してきていますし、今年のマスターズチャンピオンのババ・ワトソン選手のピンクカラーはとても衝撃的でした。
私がピンクのドライバーを使うことは、おそらくないと思いますが、ルール上、問題ないのであれば、どんどんカラフルなドライバーが出てきてもいいと思っています。
ただ、そういったなかで、今回のこのドライバーのような『パーシモンカラー』には、特別な思いがありますし、今日はいつも以上に体にパワーがみなぎっていたように思います。
『色が人の心を左右する』ということは昔から言われてきていることですが、今日は改めてそのことを痛感しました。
テーラーメイドが白いヘッドのドライバーを発表して、他社が追随したように、今回のこのクリーブランドの『パーシモンカラー』を他のメーカーからも発売されると嬉しく思います。
このドライバーの人気が爆発すれば、いずれ『日本仕様』として発売されるのではないか?と思うのですが、その時は是非一人でも多くの方に、このドライバーの性能を堪能していただきたいです。
見た目は過去に『タイムスリップ』した感じですが、性能は『最先端』の高性能なドライバーという感じがします。
このドライバーにまた出会うことがあれば、何度でも試打したいと思いましたし、他のメーカーのドライバーとの比較もしてみたいです。
とてもいい気分で練習場を後にすることが出来ました。
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2011年06月22日
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クリーブランド CG1 ツアーアイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CG1 ツアーアイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS300、シャフト重量は121g、トルクは1.2、バランスはD2、キックポイントは手元調子 です。

クリーブランドのとてもカッコいいマッスルバックアイアンです。
このアイアンを試打してみたい・・・。と、私はずっと思っていて、今日はようやくその念願が叶いました。
『易しさ』や『機能性』を併せ持つキャビティ(特にポケキャビやアンダーカットキャビティ)も素晴らしいアイアンだと思いますが、やはりこのシンプルな形状には、すごく惹かれるものがあります。
マッスルバックの打感の『厚み』を一度味わってしまうと、忘れることができません。

余計な贅肉のついていないマッスルバックだから当然ではありますが、この鋭い感じがさらにモチベーションをアップさせてくれます。
クリーブランドのアイアンは何度か試打したことはありますが、マッスルバックは初めてなので、すごく気持ちが高揚します。
色々なクラブを試打していて、とてもワクワクする瞬間です。

『ソール幅』は、やはり細めな感じです。
ワイドソールを使い慣れておられる方には、やや不安を感じられるかもしれません。

ホーゼルの長さも長めではありますが、先日『マスダゴルフ』のマッスルバックを経験しているので、特に長いという印象はなく、ごく標準的でマッスルバックらしい長さだと思いました。
今はマッスルバックでも、ややショートネックっぽい物も見かけますが、このアイアンはそういった物とは、一線を画すノーマル的な感じがしました。
アイアンはドライバーと違い、『距離感』が重要なクラブなので、ストレートボールよりも、自分の持ち球のほうが距離感をつかみやすい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
なので、『安定性』よりも『操作性』を高めていくには、こういった形状のほうが有利なのだと思います。

これまでのマッスルバック同様、この厚くなっている感じがたまりません。
ミスに対して、それほど寛容ではないけれども、いいショットをしたときのご褒美はキャビティでは味わえない部分もあるのだと思います。
だからマッスルバックはやめられないのかもしれません。
しかし、今はかなりフィーリングの優れたキャビティアイアンもたくさん登場してきていますし、マッスルバックだけにこだわる必要もないと思うのですが・・・。

素振りをしてみても、かなりいい感じです。
こういったタイプのアイアンには、ダイナミックゴールドなどのようなある程度『重量感』や『粘り感』のあるシャフトでないと、不安に感じますし、真価を発揮できないような気がします。
ミスに対してシビアなアイアンで、軽すぎたり、軟らかすぎるシャフトだと、おそらく私にとって、かなりハードルが上がるような気がします。
特に適度な重量感が無いと、かなりスイングがバラついてしまいます。

ボールを前にして構えてみても、予想通りとても構えやすくていい目の保養ができました。
あまりにも美しい顔なので、
「ボールとフェースがくっついちゃうんじゃないかな?」
と思えるくらい、この2つの関係がしっくりしていました。
余計な心配や不安も一切なく、楽に構えることができましたし、この雰囲気を楽しんでいこうという気にさせてくれました。
いいイメージがどんどん膨らんできたので、自然とテンションも上がっていきました。
試打を開始しました。

まずは、この『操作性の良さ』に感動しました。
これまでもこういったタイプのアイアンに感じていたことではありますが、『芯』が小さいからこそ、感じられるものがあるような気がします。
夜空という『黒いキャンバス』に、ボールという『白いクレヨン』で線を描いているような感覚を憶えました。
マッスルバックなので、微妙なカーブを描いていくことができます。
安定性の高いキャビティアイアンでは、なかなかこういった感覚は生まれません。
直線ばかりでない、左右の微妙な曲線がとても美しいと思いました。
次はどんなラインを描いてみよう・・・。と、次から次へと候補が頭の中に浮かんできます。
周りの風景が消え、かなり集中できている時の感覚です。

『打感』は好感が持てました。
最近の易し過ぎるアイアンは、フェース面の何処でヒットしたのかが解りづらい物もありますが、このアイアンはすごく解りやすいです。
なので惰性で打つこともなく、一球一球丁寧にチェックしながら打っていくことができるので、いい時はその調子を維持しやすいですし、逆に調子が悪い時はその悪い時間をできるだけ短くすることができます。
『いいクラブ』の条件のひとつに、『ミスを感じさせないクラブ』よりは『はっきりとミスしたことを知らせてくれるクラブ』というのがあるのではないでしょうか?

『球のあがりやすさ』という点では、予め予想の通りでした。
これまで出会ってきた、『マッスルバック』+『ダイナミックゴールド』が持つ、スタンダードな上がり感です。
すごくシンプルなアイアンなので、特に球があがるような工夫などが施されているとは思えなかったですし、低重心アイアンや軽量シャフトなどを愛用しておられる方には、かなりタフに感じられるかもしれません。
最近のアイアンの中でも、はっきりと『高重心』なほうだと思います。
しかし、アイアンショットを磨いていきたければ、こういった高重心アイアンを使うことはとても意味があることだと思います。
低重心過ぎるアイアンは、どうもフィーリングが合わない・・・。という方は、こういった昔ながらのアイアンを試してみられる価値もあるのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、やはりマッスルバック形状なので、それほど『芯』は大きいとは思わなかったですし、易しさが全面に感じられるアイアンではないのだと思います。
アイアンに『易しさ』を求めておられる方が選ぶアイアンではないですし、逆にこういったアイアンを選ばれる方は、易しさを第一に考えてはおられないと思います。
やはりクラブというのは、その人の『好み』や『クラブに求めるもの』はもちろんですが、『これから先の自分』を思い描いて選んでいくべきなのかもしれません。
ある程度のミート率が要求されるので、一般的には敷居が高いと言わざるを得ないのかもしれないですが、それを安定性抜群の高性能ロングセラーシャフトであるダイナミックゴールドがカバーしてくれているので、それほど難しく感じない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点でも、こういったアイアンなので、明らかに『飛ばす』というよりは『刻む』『狙ったところに落とす』といった発想になれるところがいいです。
アイアンの『真骨頂』を発揮している・・・。といったらいいでしょうか?
飛距離系のアイアンを求めておられる方には、合いづらいところもあると思いますが、アイアンには飛距離よりも距離感を重要視し、飛び過ぎないところに魅力を感じる方には、すごくマッチしやすいのではないでしょうか?

初めて出会ったクリーブランドのマッスルバックですが、最初から最後までずっと楽しむことができました。
心が退屈に感じることもなく、ずっと夢中で打ち続けることができました。
やはりメーカーの垣根を越えて、マッスルバックは魅力的だな・・・。と思ってしまいます。
新しいアイアンを見つけても、時々試打しないこともあったりするのですが、マッスルバックは試打せずにはいられません。
難しいとは解っていても、その美しさに魅了されてしまい、手にしてしまいます。

以前も書きましたが、アイアンはドライバーなどに比べて、『意外性の少ないクラブ』といっていいと思います。
特にマッスルバックだと、打つ前から大体の予想はつきますし、その予想が大きく外れることはありません。
つまり、見た目でそのアイアンの性能やフィーリングが伝わりやすい部分がかなりあると思います。
今日もまさにそんな感じがした一日でした。

マッスルバックで、しかもソールも薄いですし、ネックも長めでタフなアイアンではあると思うのですが、先日のマスダゴルフのアイアンの印象があまりにも強烈だったので、このアイアンは『タフ』というよりは『スタンダード』といった印象を最後まで持ち続けていました。
まるで手が届かないような難しさは一切感じませんでした。
私が今使っているアイアンもマッスルバックなのですが、今度買い替える時は久しぶりにキャビティにしてみようかな?と思っていました。
それくらい、今は魅力的なキャビティアイアンがたくさんあります。
しかし、このクリーブランドのアイアンや、先日のマスダゴルフのアイアンに出会ってしまうと、やはりまたマッスルバックを買って、自分のスイングをもっと締めていくのもいいのかもしれません。
易し過ぎるクラブを使い続けていくと私の場合、どうしてもスイングや心に隙が出来てしまうところがあるので、自分を緩めないようにすることも必要だと思いました。
今日はこのアイアンのおかげで、とても楽しい練習ができたので、また是非試打して楽しい時間を過ごしたいです。
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2011年04月28日
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クリーブランド ランチャー SL290 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー SL290 ドライバー です。
写真を撮り忘れてしまったのですが、シャフトは アクションライト5.0 カーボンシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.875インチ、シャフトフレックスはS、トルクは5.9、シャフト重量は54g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は300gです。

クリーブランドの新しいドライバーです。
先日『310』というドライバーを試打したのですが、今回は『290』という名のドライバーです。
この数字はいったいどういった意味があるのでしょうか?
『ヘッド体積』の数字が名前に使われることが多いですが、このドライバーはそういったことではないようです。
『290ヤード』以上飛ばすことを目指しているのでしょうか?

『310』同様、光沢感がありますし、かなりシャローなヘッドです。
『310』も私の印象では『シャローヘッド』でしたが、このドライバーは更にはっきりしています。
やはりこれからもこういったシャローヘッドはどんどん登場してくるのではないでしょうか?

こうして見ていても、かなり左を向いている感じがします。
かなりのシャローヘッドと、このフックフェースということを考えてみても、このドライバーがこれまでたくさん出会ってきた『ハイドロー設計』ドライバーといえるのではないか?という予測が簡単に立てられました。

素振りをしてみても、かなりソフトに仕上がっている感じがしました。
こういったスペックのドライバーは、これまでもたくさん出会ってきているように思うのですが、どうもなかなか馴染めない感じがします。
この『軽さ』と『シャフトの軟らかさ』は、なかなかタイミングが取りづらい感じがしました。

ボールを前にして構えて見ても、やはり苦手な感じがしました。
多少『ディープ』になっていて、少しフェースが被っている程度ならば、何とか修正することができそうな気もするのですが、こういった『シャロー』なヘッドでフェースが被っていると、なかなか融通が利かない感じがします。
これは少し厄介なタイプだぞ・・・。と思いました。
私はこういった、タイプの顔をしたドライバーを構えると、どうしても無意識に左へ行かせたくないと、かなり『カット目』にヘッドを入れてしまっていることがあるのですが、今日はなるべくそういったことをしないで、まずはこのドライバーのクセをつかんでいこうと思いました。
高~いフックボールばかりがイメージされてしまいましたが、何とか呼吸を整えて試打を開始しました。

『打感』は、とてもソフトで好感が持てました。
このヘッドの『光沢感』に見合う素晴らしい打感です。
つかまりが弱い時の打感よりも、つかまりの強い時の打感のほうが、いい手ごたえを感じることができますが、今日はそんな程よい手ごたえと絶妙な柔らかさを感じることができました。

『音』も、とてもいい感じでした。
これまで出会ってきた、たくさんのいい音をしたドライバーと肩を並べるような好印象な音を発するドライバーです。

『安定性』という点では、本来はとても優れているのだと思いますが、私には少し難しく感じられました。
球がよくつかまる感じのドライバーですが、打つ前に思っていたよりも大きく左へ曲がることはなかったので、そこには好感をもつことができました。
ただ、この装着されているシャフトが私にはやや難しく感じられました。
なかなかタイミングが合わず、少し暴れる感じがしました。

『球のあがりやすさ』という点では、見た目通り、かなりのレベルの高さだと思いました。
こういったところは、これまでもたくさん経験しているので、その『予測の範囲内』といったところなのですが、正直私はもっと抑えていかないと、ロスが大きいように思われました。
叩いていきたい私にはあまり合っていないようです。

『操作性』という点では、正直難しく感じられました。
やはり、こういったタイプのドライバーで色々な球を打つこと自体が不自然なことなのかもしれないですが、ついつい私は色々な球を打ってみたくなります。
いつもは楽しくできることが、今日はなかなか上手くいかない感じがしました。
決して『絶対スライスが出ないドライバー』ではないですし、とりあえず右へ曲げてみることもできましたが、なかなか思うような球が出ませんでした。

『飛距離性能』という点では、私では上手くこのドライバーの性能の高さを引き出すことができなかったのですが、決して劣っているとは思いませんでした。
同様の『ハイドロー設計ドライバー』の中では、かなり優れているほうではないでしょうか?
日頃、球のつかまりが弱く、また『キャリー不足』に悩んでおられる方には、かなり易しく感じられるのような気がします。

全体的に見て、やや苦手意識が残ったドライバーでした。
時々いい感じの球を打っていくことができたのですが、それを続けていくことは難しく感じられました。
ただ、親しみやすさは年々増してきているような気がします。
これまでは、いかにも『欧米色』が強い感じがしていた『クリーブランド』のドライバーですが、このドライバーは他のメーカーの『メイドインジャパンドライバー』と、すごく似ているように思います。
新製品ではありますが、珍しい感じは全くしなくて、むしろこれまでよく出会ってきているような感じのするドライバーでした。

SRIスポーツ傘下となって、かなりイメージが変わった感じのする、クリーブランドのドライバーですが、すごく親しみやすいデザインと光沢感・質感があるので、大きな違和感を感じることはありませんでした。
これからダンロップは、『スリクソン』と『ゼクシオ』で出来ないことを、この『クリーブランド』でやってくるのではないでしょうか?
クリーブランドといえば、やはりウェッジがすぐに思い出されますが、これからもドライバーなど、それ以外のクラブにも期待したいです。
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2011年03月27日
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クリーブランド ランチャー TL310 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー TL310 ドライバー です。

シャフトは アクションライト6.0 カーボンシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.2、シャフト重量は62.5g、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。

クリーブランドのニュードライバーです。
SRIスポーツがクリーブランドを買収したからでしょうか?
すごく日本的なデザインになっているように思います。
ピカピカ光って光沢感満点です。

クリーブランドといえば、やはりあの『クラウン部分』が凹んだ形のドライバーの印象が強いですが、このドライバーはすごくノーマルです。
『ダンロップ』が係わることになるので、これからはそういったドライバーは出にくいのではないでしょうか?
私はあの独特な形状のドライバーは性能的にはとてもいいと思っていたのですが、いかんせん見た目が良くありませんでした。
ゴルフクラブには、高い性能が求められているのは勿論ですが、見栄えの良さがとても大切なので、メーカー側としてはとてもたいへんなことだと思います。

ヘッド全体が、かなり『シャロー感』に包まれています。
こういったところはこれまでのクリーブランドのドライバーと共通しているところだと思います。
ちょっと前までのシャローヘッドドライバーはやや頼りない感じのする物も多かったですが、最近のドライバーは結構頼れるようになってきました。
『骨太』な感じのシャローヘッドドライバーを見かけるようになりました。

フェース面のトゥ側のところに『440cc』と書かれてあるのですが、それほどコンパクト感は感じませんでした。
日頃よく見かける投影面積の大きい、シャローヘッドドライバーのように見えました。

『顔』も、比較的オーソドックスな感じがしました。
最近よく見かけるようになった顔で、特に珍しい感じはしませんでした。

素振りをしてみると、振りやすくていい感じがしました。
これまでのシャローヘッドドライバーによく見られたような『振り遅れ感』や『暴れ感』のようなものは感じませんでした。
しっかりとついてきてくれました。

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすく感じられました。
やはり『ディープ感』よりは『シャロー感』を感じますし、約20cc小さくなったようなコンパクト感はあまり感じませんでした。
これがもっと立体的な形状のヘッドだったら、また違った印象になるような気がします。
それほど色々なラインのイメージが湧いてくる感じではありませんでしたが、違和感などは全く感じませんでした。
球のつかまりも良さそうですが、引っかかりそうな印象は感じませんでした。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『易しさ』といいますか、『安定性の高さ』です。
かなりイージーなドライバーだと思いました。

『ソール』のトゥ側のところに『TOUR』と記されてありますし、いわゆるツアーモデルなのだと思いますが、そんなシビアな感じは全くしませんでした。
ちょっと前まで、『ツアーモデル』とか『プロ』などといった言葉がクラブにつけられていると、かなり敷居の高いものが多かったですが、このドライバーにはそんな感じは全くしません。
すごく敷居が低い感じがしましたし、難しく感じる部分はありませんでした。
『スイートエリア』も、かなり広いのではないでしょうか?

『球のあがりやすさ』という点でも、秀逸です。
形状からくる印象そのままの高弾道ドライバーです。
タフな感じは全くしません。
装着されているシャフトは、『MIYAZAKI』のシャフトなのだそうですが、すごく親しみやすいシャフトに仕上がっているような気がします。
ヒッタータイプの方は、もう少ししっかりしていてもいいんじゃないかな?と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
9.5度というロフトを感じさせない、『球の浮きやすさ』『弾道の高さ』でした。

『打感』はとてもソフトな感じで好感が持てました。
このドライバーを初めて見た時から、打感が良さそうな感じがしていましたが、予想通りのグッドフィーリングでした。
『MADE IN JAPAN』ということなのだそうですし、品質の高さをすごく感じます。

『音』も、すごく好感がもてました。
最近は音のいいドライバーが増えてきて、打つ前からすごく安心しているところがあるのですが、このドライバーもそんな『高音質』のドライバーだと思いました。

『操作性』という点では、扱いづらい感じはしなかったのですが、それほど大きく左右に曲げやすい感じはしませんでした。
やはり『直進性の高さ』のほうが優位に立っているドライバーなのだと思いました。

『飛距離性能』も高いと思いました。
球をまとめやすいので、『平均飛距離』も伸びる感じがしましたし、今日は『長尺の難しさ』をあまり感じませんでした。
私個人的には、また違ったスペックのドライバーだと、もっと距離が稼げたような気もするのですが、このスペックのドライバーもすごくいい印象を持ちました。
『一発の飛び』というよりは、『まとまった飛び』といったらいいでしょうか?
『最高飛距離』と『最低飛距離』の落差がそれほど大きくなることはないように感じられました。
この安定性の高さと、長尺の効果が上手く噛み合っているように感じました。

海外メーカーでも、日本製のドライバーはたくさんありますし、珍しいことではありません。
海外製のドライバーもいいですが、やはり日本製のドライバーには魅力を感じます。
特にこのドライバーは『メイドインジャパン』でありながら、価格設定も高すぎずに親しみやすいところに好感が持てました。
『ミス』にも『財布』にもやさしいドライバーです。
『ツアーモデル』という名の割には、すごくイージーなドライバーですし、これといった欠点は見当たりません。
すごく『コストパフォーマンス』にも優れたドライバーだと思います。

今日は25球ほど、このドライバーを楽しんだのですが、最初から最後まで『易しい』という言葉がずっと付いて回りました。
いろいろなメーカーも含めて、『TOUR』の名が付くドライバーの中で、おそらく『史上最高の易しさ』をもったドライバーなのではないかな?と思いました。
クリーブランドといえば、やはりウェッジが有名ですし、私も初めて『ノーメッキ』のウェッジを購入したのは、クリーブランドでした。
それからも色々なメーカーのウェッジを使っていますが、やはりクリーブランドは外せません。
いい思い出がたくさんあります。
ウェッジ(特にサンドウェッジ)は私にとっては14本のクラブセットの中で、最も摩耗が激しく、いわば『消耗品』のようになっているところもあるのですが、これからもクリーブランドのウェッジは欠かせません。
それと同時に、今日試打したような素晴らしい『イージードライバー』に出会うことができると、ドライバーまで欲しくなってしまいました。
気を全く遣わなくていいドライバーです。
『ダンロップ』といえば、『スリクソン』と『ゼクシオ』の二大ブランドに分かれますが、このドライバーはどちらかというと『ゼクシオ』に近いポジションにあるのかな?と思いました。
これからもクリーブランドのドライバーには注目していきたいです。
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2010年03月04日
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クリーブランド ランチャー DST ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー DST ドライバー です。

シャフトは ランチャー DST ドライバー ディアマナシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、トルクは3.8、シャフト重量は51g、バランスはD4、キックポイントは先調子、クラブ総重量は296gです。

クリーブランドの新しいドライバーです。
クリーブランドらしい、大型ヘッドドライバーです。
最近はどのメーカーも、少し小型のモデルもラインアップされているようで、この『クリーブランド ランチャー DST』も『430㎤』のモデルがあるそうです。
私はあまりヘッドが大きすぎないほうが好きなので、今度は是非その小振りなモデルを試してみたいと思います。
私もそうですが、ヘッドが少し小さくなるだけでも、すごく打ちやすい・・・・。と感じられる方も実はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
大きくなればなるほど、易しい・・・。とは単純にいえない部分があるような気がします。
ヘッドの形も、割とオーソドックスな感じがしますし、クラブ全体から『易しさ』を感じ取ることが出来ました。

これまで、クリーブランドのドライバーといえば、クラウン部分が大きく凹んでいるものがとても印象深いのですが、昨年試打した ランチャードライバー 同様、このドライバーもクラウン部分が凹んでいません。
クラウン部分が凹んでいることによる低重心は、『カーボンコンポジット』にするよりも効果が高い・・・。と以前、人から聞いたことがありますし、実際に試打してみてとても素晴らしい機能だなと思っていました。
しかし、いかんせん見た目に違和感を感じられた方もたくさんおられたと思います。
機能的にはいくら優れていても、それが即ユーザーの支持につながらない・・・。ということがゴルフクラブには起こり得ることなのだと思います。
特に、ハイボア XLS ドライバー は、見た目はともかく機能的には私はとても気に入っていたドライバーでした。
しかし、私の周りは勿論、練習場やコースでも実際に使っておられる方を見かけることはありませんでした。
機能や性能といったことは勿論大切ですが、やはり『見た目』『見栄え』といったものが大きく要求されるのだと思います。
美しくて一目惚れするようなクラブを使うからこそ、ゴルフが楽しいのかもしれません。
見た目は気に入らないが、曲がらないから買った・・・。というのは、ひょっとしたら飽きるのも早いのかもしれません。
ゴルフがつまらないものになってしまうかもしれません。
『クリーブランド』は、ドライバーよりも、ウェッジのほうが圧倒的に有名ですが、それはその基本性能の高さはもとより、その『美しさ』が多くのゴルファーを魅了しているからではないのでしょうか?
私もこれまでクリーブランドのウェッジには、ずいぶんと助けられてきました。
『ノーメッキ』のウェッジを最初に購入したのも、『クリーブランド』でした。
そうやって考えてみると、クリーブランドとのお付き合いも随分と長くなっているのだな・・・。と思います。

素振りをしても、なかなかいい感じです。
この純正のシャフトのフレックスは『R』ということですが、とてもしっかりとしていてタイミングがとりやすい感じがしました。
今でもよく目にしますが、『S』というフレックスで売られているクラブでも、首を傾げたくなるような物にもたくさん出会ってきました。
勿論『硬さ』というのは、人それぞれ感じ方が違うのは当然だと思いますが、同じメーカーでもモデルによって大きく違ってきているのは、あまりいいことではないような気がします。
今はメーカーによっては、『振動数』を公表してくれていますし、そういったひと目で解る『数値的な目安』を表示してくれると、とてもありがたいと思います。
『S』とか『R』というのは、とても曖昧な感じがしますし、その中間の『SR』というものまでが今は一般的になっています。
そういった意味でも、このシャフトの『R』は、とてもしっかりとしていると感じました。
すごくいい感じです。
これこそが本当の『R(レギュラー)』といっていいのだと思います。
普段、軟らかめの『S』を使っておられる方でも、このシャフトは割としっかりとした印象を持たれる方も多いのではないでしょうか?
それでいて決して硬すぎないですし、重量的にも軽いので、かなり多くの方が振りやすく感じられるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみた感じは、ヘッドの大きさは感じますが、それほどクセがなく構えやすい部類の『ラージサイズドライバー』だと思いました。
『球のつかまり』が良さそうだな・・・。と思いました。
クリーブランドのウェッジの美しさは世界中のゴルファーが認めるところだと思いますが、そういったところがこのドライバーにも活かされているのでしょうか?
ヘッドが大きいだけのクラブだと『大味』に感じてしまうことも、これまで多かったのですが、このドライバーは大型でありながらも、そんな『大味』な感じはしませんでした。
色々な弾道がイメージできる・・・。といった感じではなかったのですが、球が暴れそうな感じはしませんでした。
ボールが打ち出し方向へ真っ直ぐ飛んでいく画が浮かびました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『安定性の高さ』です。
こういった大型ヘッドドライバーが、『高慣性モーメント』なのは、もう『常識化』していることだと思いますし、それほど驚くことではないのですが、やはり高性能なドライバーだと思いました。
スイートエリアもかなり広い感じがしましたし、全くシビアな感じはしません。
とても易しいヘッドだと思います。
しかし、それ以上に好感を持ったのが、やはりこのシャフトです。
こうして球を打っていても、日頃よく出会っている『S』と変わらない感じがしました。
『硬い』という感じは全くしませんでしたが、いい感じでしっかりしていると思いました。
とても好感の持てる『R』です。
『R』というと、軟らかいから自分には使えない・・・。と考えておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、日本メーカーの『S』は、とても軟らかい物が多いので、日頃『S』を使っておられる方も、このドライバーのフレックスが丁度いい・・・。と感じられる方も多いような気がします。
やはりいいシャフトがあってこその、高性能ヘッドなのだと思います。
いいシャフトが付いていると、クラブの難易度が全く違ってきます。
今日はそんなことをすごく感じました。
かなり曲がりづらく、直進性の強い球を打っていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点でも、この形状のまま高弾道で飛んでいきます。
私にとっては、正直上がり過ぎな感じもしましたが、これはロフトやシャフトを選んでいけば、もっといい感じになるような気がしました。
かなりの『ビッグキャリー』が稼げるドライバーだと思います。
私は『R』のフレックスの試打クラブを手にすることはあまりないのですが、今日試打したこの『ランチャー DST ドライバー』の『R』は、最近では珍しいほどの『叩けるR』だと思いました。
多少『スピン過多』になっているのかな?とも思ったのですが、いい印象をもったまま試打を続けることが出来ました。

『打感』も、割とマイルドでありながら、手にしっかりと伝わってくる感じに好感を持てました。
繊細な感じはしなかったのですが、これくらいの打感だと充分こちらのフィーリングを出していけます。
適度な『弾き感』も感じることが出来ました。
ボヤけた感じもしなかったですし、適度に『球の質感』を感じとることが出来ました。

『音』も大き過ぎず、好感を持つことができました。
以前試打した『ハイボア XLS ドライバー 』は、その『音の大きさ』が気になったのもよく覚えているのですが、このドライバーはとても安心して聞いていられる音に『進化』していると思いました。
すごく『グッドフィーリング』です。
集中力が増していく感じがしました。

『操作性』という点では、少し苦戦してしまいました。
元来曲がりにくいドライバーだと思いますし、それを曲げていくにはかなり極端な打ち方をしていく必要があるような気がしました。
この操作性という点では、やや大味な感じもしました。
やはりそれほど微妙な変化を楽しめるタイプのクラブではないような気がします。
一応、左右にも曲げてみましたが、微妙なニュアンスが伝わりづらい感じはしました。
やはり『操作性』を上回る『直進性』が、このドライバーの大きな武器なのだと思います。
今は『操作性を求めるクラブ』と『直進性を求めるクラブ』の二極化が進んでいると思うのですが、このドライバーは間違いなく後者だと思いました。
この『曲がりにくさ』は、コースに出ても大きな武器になってくれると思いますし、多くのプレーヤーに安心感を与えてくれると思います。

『飛距離性能』という点では、このクラブの『軽さ』から、ちょっとどうなのかな?と正直思ったのですが、この『軽さ』が長所に感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。
しっかりとしたクラブが欲しいけど、重いクラブは振りづらい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
重さが合わず、タイミングがつかめない方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方には、このドライバーのように、やや軽量でありながらしっかりとしているドライバーがとてもフィットしているのではないでしょうか?
『300g前後』のドライバーを愛用しておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった大多数のユーザーに支持されるドライバーといっていいような気がします。
余計な曲がりが少ない『ビッグキャリー』が打ちやすいドライバーだと思います。

海外メーカーの特徴といってもいいくらい、この特殊な形状は、最初見た時は驚きました。
コブラやクリーブランドなどは、こういったクラブをたくさん発表してきました。
最初こそは少し物珍しい感じもしましたが、今ではすっかり『市民権』を得たような気がします。
コースや練習場に行っても、このような形状のドライバーをたくさん目にするようになりました。
多くのゴルファーがこのようなタイプのドライバーを求めておられるのだと思います。
今はキャリアが比較的浅い方でも、それほど苦もなく曲がらない球を打つことが出来る時代になりました。
私がゴルフを始めた頃は1ラウンドするのに、ボール1ダースでも足りないことがよくありました。
しかし今では、私の後輩たちもキャリアが半年足らずにも関わらず、すごくいい球を打っています。
勿論彼等の日頃の努力もありますが、このようなクラブの進化がそれを支えているのは間違いないところだと思います。

クリーブランドのドライバーは、昨年試打した『ランチャードライバー』もそうですし、このドライバーにも好印象を感じました。
私は曲がりづらいドライバーよりも、少しはこちらの要求を汲み取ってくれて曲げやすいドライバーに魅力を感じたりもするのですが、こういった直進性の強いドライバーは、やはりいいものだと思いました。
構えやすいですし、打感や音もいいので、何球でも打ち続けることが出来ます。
ただ、こうした曲がりづらいドライバーの、その『性能の高さ』に甘え過ぎていると、自分のスイングやタイミングの狂いには鈍くなってしまうような気もしました。
あまりにも長く使いすぎると、スイングの崩れも大きくなってしまうのではないか・・・?と少し不安に感じました。
それくらい曲がりづらいドライバーだと思います。
スイングの調整には、あまり向かないドライバーといえるのかもしれません。
しかし、そういったことはとりあえず置いておいて、ひたすら易しく真っすぐ飛ばしていきたい方には、とてもいいパフォーマンスを発揮してくれるドライバーです。
これからもしばらくは、こういったコンセプトでクラブ開発がメーカー問わず行われていくと思います。
価格設定も比較的リーズナブルなところにも好感を持てます。
『低価格』『高性能』が実現されている親しみやすいドライバーです。
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2009年09月22日
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クリーブランド ランチャー ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー ドライバー です。

シャフトはLS01 グラファイトです。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、トルクは5.3、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は302gです。

久し振りに出会った、クリーブランドのドライバーです。
このソール中央にある、うずまきのようなクリーブランドのマークを見ていたら、何となく昔、子供の頃TVで見ていた仮面ライダーの『ショッカー』などの戦闘員を思い出しました。
LAUNCHERという言葉を調べてみると、ミサイルなどの『発射装置』という意味がでてきました。
なるほど、ドライバーにはぴったりのネーミングだと思いました。
いかにも遠くへ飛びそうな名前です。
キャロウェイの『ビッグバーサ』は『大砲』という意味だそうですが、それに匹敵するほどの上手いネーミングだと思いました。

かなりの『シャローヘッド』です。
クリーブランドのドライバーといえば、もうすっかりこのイメージが定着しています。
これからは、少しずつ『ディープ化』に進むような気もしているのですが、クリーブランドはこれからもこういった路線でいくのでしょうか?
クリーブランドのディープヘッドドライバーも見てみたい気がします。
初めて見たときはこういった形状にすごく驚いたものですが、今ではずいぶんと見慣れた感じがします。
コブラのドライバーを思い出しますし、海外メーカー独特の形状だと思いました。
日本のメーカーも『扁平ドライバー』を作っていますが、なかなかここまでの形を見ることはないように思います。

素振りをしてみると、すごく軽い感じに少し驚きました。
予想していたよりは、かなり軽くてシャフトも軟らかい感じがしました。
『ロフト9度』ということもあり、もう少し本格的な設計になっているのかとも思ったのですが、意外と『ソフト路線』のドライバーなのだと思いました。
このクラブを振っていて、もう少し『締まったスペック』のシャフトの方が振りやすいのではないかな・・・?と思いました。

ボールを前にして構えてみても、やはりかなりヘッド後方が膨らんでいるのに気付きました。
こういった感じは『予想の範囲内』といったところでしたし、やや構えづらい形状ではありますが、それほど驚くことはありませんでした。
ヘッドも大きくて、『薄さ』が強調される『構え感』なのですが、『ライン出し』はまずまずいい感じで行うことができました。
初めてこのような形状のドライバーを見たときは、一体どのような弾道になるのか予想もつかなかったのですが、経験を積むにつれ少しずつ慣れてきたような感じもします。

やや特異な形状ですし、惚れ惚れするほどの美しさは持っていないのかもしれませんが、高い機能性を追求していったら、このような形になっていったのだろう・・・・。と思いました。
これまでの経験上、曲がりにくいんだろうなあ・・・・。と思っていました。
クリーブランドのドライバーといえば、これまでは『クラウン部分』が凹んでいたものがよく見られましたが、このドライバーはそうなっていません。
『クラウン』だけでいうと、至ってノーマルです。
これからは、そういった形状のクラブは開発されないのでしょうか?
試打を開始しました。

まず第一に感じたのが、その意外にも静かな『音』です。
私はクリーブランドのドライバーといえば、『 ハイボア XLS ドライバー 』を真っ先に思い出しますし、そのドライバーは曲がりにくくて飛距離も出るので、結構気に入っていたのですが、唯一といいますか、最大の欠点はその『甲高い音』でした。
これまでのそういったドライバー同様、甲高い音だったので、そこが残念でなりませんでした。
しかし、このドライバーは違います。
すごく落ち着いた感じの静かな音だと思いました。
海外メーカーで、しかもこういった形状のドライバーだと、音も必然的に甲高いイメージが定着しているのですが、このドライバーの意外ともいえるほどの静かな音に私は少し驚きました。
とても好感の持てる打球音だと思いました。
これまで、甲高い音が多かったので、メーカーがわざとそういう音にしているのか、又はどうしてもこうなってしまうのかは解りませんでしたが、
何だ、やれば出来るんじゃないか・・・・。
と思いました。

『打感』もすごくソフトで好感を持てました。
この感触にも正直以外な感じがしました。
これまでのこういった類のドライバーとは、はっきりと『一線を画す』感じがします。
『構えづらさ』という問題は多少ありますが、『音』『打感』という点では、とても好印象です。
見とれてしまうのほどの美しいドライバーではありませんが、『音』『打感』という点がとても高得点なので、打っていても楽しくなってきました。

『球のあがりやすさ』という点では、この形状ですし、かなり上がりやすい感じがしました。
『扁平ドライバー』の本領発揮といったところでしょうか?
ボールをフェースにぶつけるだけで、自然と球が高くあがっていく感じです。
全く『ドロップ感』を感じません。
かなり弾道が高くなっていきました。
先日試打した本間のドライバーは『ロフト10度』でしたが、そのドライバーよりも、明らかにこの『ロフト9度ドライバー』の方が上がりやすい感じがしました。
勿論、シャフトなどもかなりこちらの方が上がりやすい設計になっているのだとも思うのですが、この『シャローヘッド』を見ていると、ヘッド形状で大きく変わってくるものだな・・・。と思います。

『安定性』という点では、これまでのこういった形状のドライバー同様、かなり高いと思いました。
やはりかなり『スイートエリア』が広いのだと思いますし、多少打点がブレてしまったのですが、それを感じさせないほどの『推進力』『直進力』を持っているようです。
もう少し、シャフトがぐらつかなければ、もっといい結果が残せたような気がするのですが、これは仕方のないことだと思いました。
こういう形状ですし、あまり『叩く』というイメージでは打っていきづらいところもあったのですが、なかなかいい感じで打っていくことができました。
『音』『打感』という点は、ちょっと意外な感じもしましたが、『安定性』という点では打つ前からの予想通りといったところです。

『操作性』という点では、やや苦戦してしまうところが正直ありました。
『スライス』『フック』を打ち分けてみよう・・・・。と思ったのですが、やはりこういった形状ではなかなか思うようにいきません。
このシャフトもやや難しい感じがしました。
『スライス』や『フック』を打っても、途中からセンター方向に戻ってきてくれなければ何にもなりませんが、今日はどうもそのまま突っ切っていく感じが目に付きました。
『スライス』を打とうとしてもそのまま『プッシュ気味』の球が出ることもしばしばありましたし、『フック』を打とうとしても、そのまま左への『プルフック』ばかりが出てしまう時もありました。
やはり球を自在に曲げていくには難しいドライバーだと思いましたし、せっかく高い『直進性』があるのだから、この性能を活かした方が得策だと思いました。
自在に曲げることを想定して、このようなドライバーは設計されていないのだと思います。
予期せぬところで球が曲がってしまった・・・・。ということがないように、直進性をもたせてあるのだと思いました。
左右に曲げてみて、私はどちらかというと、右へ曲げていく方が楽かな・・・・?と思いました。

『飛距離性能』という点では、私はなかなかいい感じだと思いました。
かなり高く上がっていきますし、正直私はもう少し抑えていきたいところもあったのですが、球もそれほど吹き上がる感じもしませんでしたし、『左右の曲がり幅の小ささ』が飛距離性能に直結しているような気もしました。
そして何より、先ほども書きましたが、『音』『打感』が良いので、気持ちよく打つことができて、それがいい結果につながっているような気がします。
インパクトで緩むことなく、気持ちよく打っていくことができました。
やはり『フィーリング性能』が良いと、それが結果的に飛距離へとつながっていくのだな・・・・。と思いました。
『音』『打感』が良いので、これまで試打してきた『 ハイボア XLS ドライバー 』や『 ハイボア モアイ XLS ドライバー』よりも好印象でした。

私はこれまで、こういった『シャローヘッドドライバー』にはいい思い出が少ないような気がしているのですが、このドライバーに関してはなかなかいい印象が残りました。
『構え感』『操作性』というところにやや難があり、そこをとても重視している私としては少し残念な気もしているのですが、それ以外はとてもいい感じだと思いました。
これまでも各メーカーの『扁平ドライバー』をたくさん試打してきましたが、その殆どは一度試打したっきり、目にしても手にすることがないクラブが殆どです。
視界にすら入ってこない物もあります。
しかし、このドライバーは、はっきりと視界に入ってきますし、また目にすることがあれば、是非また試打をしてみたい・・・・。と思わせるものがありました。

クリーブランドといえば、やはりウェッジが有名ですが、これからはドライバーにも期待したいです。
そしていつか惚れ惚れするような美しいドライバーを打ってみたいです。
ウェッジではとても美しいものを量産しているクリーブランドです。
今度はそれ以外のクラブでも美しくて高性能なクラブを楽しみに待ちたい・・・・。と思いました。