クリーブランド
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2018年11月14日
クリーブランド CBX ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは ダイナミックゴールド115 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはWEDGE、シャフト重量は105g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は456g です。

クリーブランドのカッコいいウェッジです。
ベーシックタイプではなく、とても機能的で斬新なデザインが特徴的です。
ハイテクな匂いのするウェッジです。

バックフェースには『FEEL BALANCING TECHNOLOGY』の文字があります。
バランスを感じる技術ということでいいのでしょうか?
クリーブランドの高い技術が注ぎ込まれているようです。

大きさは標準的です。
ラージサイズのウェッジではありません。

キャビティタイプのウェッジですが、クリーブランドでは普通になってきました。
フラットバックタイプのオーソドックスなタイプのウェッジもありますが、このようにキャビティでたくさんの工夫がされているウェッジもよく見られます。
ウェッジのキャビティ化は少しずつ進んでいるように思いますが、クリーブランドとフォーティーンのイメージが強いです。
私はウェッジにキャビティバック構造を求めていませんが、アイアンと同じようにウェッジもキャビティタイプを・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

トップラインは少し厚めに見えましたが、『標準』の範囲内です。
角張ってシャープなタイプではなく、少し丸みを帯びています。

ソール幅はワイドですが、今のSWとしては標準的といっていいと思います。

ソール形状は独特で、前後に大きく削られています。
これなら滑りが良くて、『刺さる』ことはないだろうな・・・。と思いました。
こういったところは、スリクソンのアイアンにも見られます。

ネックの長さは、ウェッジとしては、やや短いです。
もうちょっと長さが欲しいところですが、重心の低さにこだわっているのかもしれません。

フェース面には、はっきりとしたミーリングがありました。
結構目立っていますが、クリーブランドなので、ミーリングはあるだろうと思っていました。
ミーリング自体は特別変わったものではなく、これまでのクリーブランドウェッジに採用されてきたものです。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
バックラインが無いのがいいです。
ウェッジはフェースを回して(開閉して)使うことが多いので、バックラインが無いほうがいいです。
とはいっても全てのウェッジのグリップがバックライン無しというわけではなく、有りの物もありますし、それを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
私はウェッジに限らず、ドライバーやFW・UT・アイアンでも全て『無し』を挿しています。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
キャビティタイプで、かなり機能的なウェッジですが、こうして構えてみると、ノーマルタイプと変わりません。
クリーブランド伝統のティアドロップ型といっていいでしょうか?
見慣れた感じがします。
ストレートネックタイプなので、グースネックを好まれる方は合いづらいかもしれません。
私はグースがきついタイプは苦手で、かといって『出っ歯』が強すぎるのもあまり好きではないのですが、このウェッジはちょうどいいところで収まっています。

フェースを開いて構えてみたのですが、特に邪魔するところはなく、普通にできました。
ロブ系のイメージも出しやすいです。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
機能的なウェッジですが、フィーリングが邪魔されていませんでした。
今のウェッジの中でも、平均的なフィーリングです。
特に大きな不満はありません。

『スピン性能』は高いです。
ボールがよく止まってくれました。
やはりフェース面のミーリングがよく効いているのだと思います。

球も拾いやすく、しっかりと高さを出していくことができました。
ロブ系のショットにも挑戦してみたのですが、オーソドックスなタイプのウェッジと同じように、フワッと浮かすことができました。

『安定性』は、かなり高いです。
キャビティタイプなので予想はしていたのですが、すごく高いです。
構え感はマニュアル系でも、実際はオートマ系の寛容さを持ち合わせています。
この易しさが、最大の魅力といっていいのではないでしょうか?
正直、私はウェッジに、ここまでの寛容さが必要なのか?と思ってしまいますが、そう思わせるほどの易しさがあります。
そういったことを考えてみると、やはりキャビティにする効果はとても高いのだと思います。
ウェッジでも打点がブレてしまう方には、かなり心強い味方になってくれるのではないでしょうか?
高性能なオートマチックタイプのウェッジです。

『距離感』は、まずまずでした。
最初のうちは、ちょっと縦の距離が合わなかったのですが、次第に合うようになってきました。
それは重量が少し足りないということが自分でも分かっていました。
SWとしては、私には少し軽めですが、この『チョイ軽』くらいがちょうどいい・・・。という方にはベストマッチといえるのかもしれません。
DGでは重すぎる。
だけどNS PROなどの軽量スチールでは軽すぎてしっくりこない・・・。という方に試していただきたいです。

高い『安定性』が魅力のウェッジですが、操作性もなかなかいいです。
フェースを開閉して、色々と遊んでみたのですが、いい感じで対応してくれました。
オートマ性がありながら、ある程度の細工にも対応してくれる懐の深さがあるウェッジです。
バンスは結構利いている感じがしますが、いい感じでヒール側が削られているので、開きやすいのがいいのかもしれません。

易しくて親しみやすいウェッジですが、先日試打したフォーティーンのウェッジとはまた違うタイプです。
フォーティーンのウェッジはアプローチに特化していましたが、このウェッジは、アプローチは勿論、フルショットやハーフショットでも活きます。
オーソドックスな形状で、とにかく寛容さを求めたい・・・。という方には、最適なウェッジといえるのではないでしょうか?

ソール幅も広いですし、バンスも結構利いているので、バンカーが苦手だという方にも心強いパートナーとなってくれるのではないでしょうか?
あらゆる角度から見て、難しさを感じさせず、『易しさ』に特化したウェッジといっていいと思います。

ウェッジにもアイアンのような易しさという機能を求めたい・・・。
だけど異型や大顔タイプは嫌だ・・・。
構えたときに、違和感の無いタイプが欲しい・・・。
という方にはとても合いやすいと思いますし、メーカーもそういった方々を対象にして開発したのではないでしょうか?

先ほども書きましたが、グースネックタイプを好まれる方には、合いづらいところがあると思います。
ネック形状は、好みがはっきりと分かれるところなので、仕方ありません。

このウェッジにも、グースネックタイプやセミグースネックタイプが用意されているのでしょうか?
私はこのままの形状でいいですが、そういったタイプがあれば、また試打してみたいですし、ほぼ全ての層をカバーできるといえるような気もします。

クリーブランドは昔から、本当にウェッジにこだわりをもって、真剣に取り組んでいるメーカーだと思います。
私もこれまで、クリーブランドのウェッジを使ってきて、多くの場面でとても助けられました。
昔ながらのクラシカルな物から、このCBXのようにハイテクな物まで、バリエーションが豊富です。
私はこのようなオートマチックタイプのウェッジを使う予定は、今のところ無いですが、とても面白くていいウェッジだな・・・。と思いました。
クラブデザイナーの設計がしっかり機能していて、見た目だけでなく、性能として表れています。
これからもクリーブランドのウェッジには期待していきたいです。


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2018年08月30日
クリーブランド RTX-4 ツアーサテン ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX-4 ツアーサテン ウエッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は477g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
最近はなかなか出会えていないのですが、今日運よく試打することができて、とても嬉しく思いました。

シンプルな形状のウェッジです。
最近のクリーブランドはキャビティタイプもありますが、このウェッジは違います。

しかしバックフェースにある、このウェイトのようなアクセサリーが、よく目立っていました。
これはやはりウェイトなのでしょうか?
それとも違う意味があるのでしょうか?

ソール幅はノーマルです。
見慣れた感じがします。

リーディングエッジもトレーリングエッジも大きく削られていて、二分割しているようです。
この形状は、これまでも見てきました。
こうすれば、抜けが良くなる・・・。というメーカーの意図が伝わってきます。

ネックの長さは適度にありました。
ウェッジには欲しい長さがしっかりとキープされています。
クリーブランドのウェッジは元々、ショートネックのイメージは無く、ロングのイメージが強いですが、今回もその流れになっているようです。

ホーゼルには『FEEL BALANCE TECHNOLOGY』という文字がありました。
感じ方のバランス技術ということでしょうか?
よく分かりませんが、これまでに無い高い技術が採用されているようです。

トップラインの厚みはノーマルです。
特に薄いということはありませんでした。

フェース面にはミーリングがしっかりとありました。
クリーブランドのウェッジにはミーリングのイメージが強いですが、このウェッジもそうでした。
アイアンにはミーリングを入れないけど、ウェッジには入れているというメーカーも多いので、それだけメリットは大きいのだと思います。
ルールに違反しない範囲で、こういった工夫はどんどん取り入れていって欲しいです。
適正なスピン性能と、フライヤー軽減効果を期待しています。

装着されているグリップはツアーベルベットでとてもいいです。
フィーリングを大切にするウェッジやアイアンには最適で最強のグリップです。
日頃から使い慣れているということもありますし、大好きなグリップなので、このクラブに対して親近感も湧き、好感度も高まりました。
この何とも言えないしっとり感がたまりません。
色々なクラブを試打していると『ホーム感覚』になるときと、逆に『アウェイ感覚』になるときがあります。
今日はホーム感覚でした。
クラブに合わせることなく、また気を使うこともなく、いつも通りで試打していけばいいんだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
特別クセがあるというタイプではないのですが、『出っ歯』がちょっと目立っています。
極端な出っ歯ではないのですが、こうして構えてみると、結構目立っていました。
グースタイプを好まれる方には、構えづらいところがあるかもしれません。
私は強いグースよりは多少の出っ歯のほうが好きですが、もう少し抑えられているといいな・・・。と思いました。
ただ、こういう出っ歯は少し沈んでいるときなど、ライが良くないときでも、上手く拾っていけそうな感じがします。
これまで、そういう経験をたくさんしてきました。
今日は練習場のマットの上からなので、出っ歯が少し目立ちましたが、コースの芝の上では、それほど目立たないのかもしれません。
フェース面には、はっきりとしたミーリング加工がされていますが、こうして構えてみても、それが邪魔になりませんでした。
いつも通り、普通に構えることができました。

フェースは開きやすいです。
ソールの削りがよく効いています。
開いて構えてもバンスが邪魔することもなく、『据わり』がいいです。
ヒールから入れて斜めに抜いていくイメージも出しやすいです。
出っ歯タイプの特長のひとつといっていいと思うのですが、このように開いて構えると、ロブ系のイメージも強く出せます。
ボールが真上に近い感じでフワッと浮き上がり、スピンではなく、高さで止めるイメージも自然に出てきます。
グースタイプは高くフワッというよりは、やや低めに出てキュッと止める・・・。というイメージが出しやすいです。
しかし、グースタイプを使い慣れている友人によると、グースタイプでもフワッと浮かせるのは簡単だということです。
こういったところは、その人の好みや慣れといったところが大きいのかもしれません。
私はウェッジを選ぶときは、『開きやすさ』も重要視するので、そういった意味でも、このウェッジは好感が持てました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
『ガツン』と強くくるのかな?と思っていましたが、そうでもなく、『コツン』いう感じで、やや軽めなフィーリングでした。
フェースのミーリングがよく効いているのかもしれませんが、適度な食いつき感もありました。
他のメーカーのウェッジのような強烈な食いつき感ではないですが、フェースがしっかりとボールに働きかけているのが伝わってきました。

スピン性能は高いです。
クリーブランドのウェッジですし、フェース面のミーリングがあるので、スピン性能は高いだろう・・・。と思っていましたが、その通りでした。
いわゆる『激スピンタイプ』とは違う、『適スピンタイプ』といっていいように思います。
何と言っていいのか分かりませんが、『転がりのスピード感』が速すぎないので、距離感(足の長さ)の計算がしやすいです。
激スピンタイプのウェッジだと、確かにボールには強いスピンが掛かるのですが、距離感が合いづらくなってしまう・・・。ということもあります。
『食いつき感』に差が出てしまうこともあります。
慣れるまで時間と球数が必要になってきますが、このウェッジだと、そういうことが無く、すぐに実戦でも使っていけそうな感じです。
ショートアプローチでもしっかりとスピンが掛かっていて、途中でほどけるような感じはありませんでした。
ボールがしっかりとフェースに乗っかってくれる感覚がありました。

球は拾いやすく、しっかりと出球の高さがありました。
予想通り、ロブ系のショットも易しいです。
球の勢いを殺した、フワッという球が打ちやすいです。

『安定性』は普通で、特別難しいとか易しいというタイプではありませんが、最近の高性能なキャビティタイプのウェッジを使い慣れておられる方には、正直さを感じることがあるかもしれません。
しかし、ロフトの寝ているウェッジは、アイアンのようにフラットバック構造になっていても、それほどシビアさが顔を出さないという長所があります。
多少『出っ歯』になっていることで、拾いやすさが向上して、それが易しさにつながっている・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

距離感は出しやすいです。
構えやすくて、出球の高さが合いやすいので距離感も自然に合ってきます。
これ以上『出っ歯』が強すぎると、ちょっときつくなってしまうかな・・・。と思いました。

『操作性』はとても高いです。
フェースの開閉がしやすいですし、色々な球で遊ぶことができました。
このようなマニュアルタイプのウェッジは、一本で色々な仕事をしてくれるので頼もしいです。
14本以内という制限があるので、このようなクラブは重宝します。

このウェッジはクリーブランドの最新モデルなのだそうですが、クラシカルなところも充分残していて、フィーリングを大切にしているところが素晴らしいです。
機能が邪魔していません。
これまでの経験が活かせるクラブは安心できます。

バックフェースにある、この特徴的なパーツがどのような威力を発揮しているのかが、よく分かりませんでしたが、易しくていいウェッジだな・・・。と思いました。
おそらく、大きな意味があると思うのですが、試打している間、ずっとこのパーツの存在を忘れてしまっていました。

このウェッジの印象的なところは、多少出っ歯なところと、高いレベルでのスピンの安定性です。
先ほども書きました通り、『スピード感』が合うので、計算もしやすいです。
計算しやすいということは、よりアグレッシブに攻めていけるということにもつながります。

バンスがそれほど強く効いているタイプではないので、ハイバンスタイプのウェッジを使っておられる方は少し難しそうに感じられるかもしれません。
しかし実際にはソールはよく滑ってくれますし、抜けがいいので、『刺さる』ということもなりにくいような気がします。
ちょっとだけ開いて使えば、易しさは格段にアップするので、敬遠されず試していただきたいと思いました。

聞くところによると、このウェッジは、ロフトは当然ながら、バンスも豊富なバリエーションが用意されているとのことで、自分に合ったウェッジを最初から選びやすいというところも魅力です。
今は昔のように、ウェッジを購入してからグラインダーなどで削ることが少なくなりました。
メーカーがあらゆるユーザーの好みに対応していけるように企業努力してくれています。

もしまた試打することができたら、是非バンカーでも試してみたいです。
ウェッジの老舗メーカーであるクリーブランドらしい、ハイレベルなウェッジです。
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2017年04月19日
クリーブランド RTX-3 BLADE ツアーサテン ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX-3 BLADE ツアーサテン ウエッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は476g です。

クリーブランドのカッコいいウェッジです。
クリーブランドのウェッジは美しさとハイテクのバランスがとれている印象があるのですが、このウェッジもそんな感じがしました。

とてもシンプルな形状です。
先日、キャビティタイプのウェッジを試打しましたが、このウェッジは昔からのフラットバック構造です。
やはりウェッジはこのほうがしっくりくる感じがします。
独特の艶消し感があって、柔らかさと落ち着き感を醸し出しています。

ソール幅はノーマルな感じです。
ワイドではありませんでした。
トゥからヒールにかけてテーパーになっているのではなく、ストレートに近いタイプです。
最近はこういうタイプが多くなりました。

バンスの利きは弱い感じがしますし、トレーリングエッジが大きく削り込まれていました。
先日試打したキャビティタイプのウェッジと同じです。
色々なウェッジのソールを見てきましたが、とても珍しい感じがします。
ロフトが58度なのでサンドウェッジという認識でいいと思うのですが、こういうタイプのサンドウェッジは『希少』といえるような気もします。
まるでPWかAWのソールを見ているようです。
ワイドソールでハイバンスタイプのサンドウェッジを好まれる方は苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
ソール(バンス)形状で『弾き』を連想させる物と『切れ』を連想させる物がありますが、このウェッジは後者です。
バンカーを苦手にしておられる方も、苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。

ネックの長さは適度にありました。
クリーブランドウェッジのネックは、適度な長さがあるので、好感がもてますし、信頼できます。
きちんとスピンを掛けていけそうです。

ホーゼルには『FEEL BALANCING TECHNOLOGY』という文字がありました。
クリーブランド独自の、新たな技術が組み込まれているのだと思います。
外見はとてもシンプルですが、見えないところに色々な工夫がされているのだと思います。
見た目はシンプルで実はハイテク・・・。
とても興味がもてます。

オリジナルグリップはベルベットタイプで、とても良いです。
シンプルで絶妙なフィーリングが出せるグリップです。
私はずっとこのグリップを愛用しているので、親近感がもてます。
他にも色々な高性能なグリップが発売されていますが、私はこのグリップが一番好きですし、信頼しています。
このグリップを『指名買い』しています。
私がずっと変えていないのは、ツアーベルベットとダイナミックゴールドだということが、これまでのクラブを見てきて分かります。
色々な物を試してみるけど、結局はここに戻ってきちゃう・・・。感じがします。
他にもいいものはたくさんありますが、これはもう『信頼』とか『慣れ』という部分が大きいのかもしれません。

リーディングエッジの削りは特に目立っていませんでした。
最近のウェッジでは珍しいような気もします。
しかし、ウェッジのトップメーカーであるクリーブランドのニューモデルだから、これにもきっと理由があるのだと思います。

トップラインの厚さはノーマルでした。
見慣れた厚さです。

フェース面にミーリングがありました。
クリーブランドといえば、これ・・・。という感じの見慣れたミーリングです。
機械的な感じもしますし、研究され尽くした感じのミーリングです。
ミーリングにも『マニュアル性』を感じさせるものと、『オートマチック性』を感じさせるものがあるように思うのですが、このウェッジのミーリングは後者でした。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
ストレートタイプで、構えやすいです。
ちょっとだけ『出っ歯』になっていました。
この出っ歯の具合がきつすぎると苦手意識が芽生えてしまうこともあるのですが、このウェッジはちょうどいい感じでした。
球を拾いやすそうです。
グースタイプの好まれる方は、ちょっと合いづらいところがあるかもしれません。
ヘッドの据わりも、いい感じです。

フェースの開きやすさも、なかなかいい感じでした。
トレーリングエッジの削りにより、ロフトを寝かせて打ちやすいタイプのウェッジだと思いました。
ロブウェッジのような印象をもちました。
ウェッジは他のクラブと同様、『前に運ぶ』イメージをもちたいですが、それと同じくらい、『空中に浮かす』といいますか『高さを出して勢いを抑える』というイメージが欲しいときもあるのですが、このウェッジは好感がもてました。
サンドウェッジとロブウェッジの割合が五分五分のような印象をもちました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
外見からくる印象通りでした。

『スピン性能』は安定していました。
球の乗りも良かったですし、安定してレベルの高いスピンを掛けてくれる感じがしました。
こちらがスピンを掛けにいかなくても、サッと拾う感じで、計算のたちやすい安定したスピンが掛かりました。
掛かりすぎたり、途中でほどけたり・・・。といったことにはなりにくいように感じました。

球は拾いやすくて、出球の高さのイメージも合いやすいです。
フワッとした柔らかい球が打ちやすいな・・・。と思いました。

『安定性』という点では、普通といいますか、易しさが強く感じられるタイプではないと思いました。
ラインも出しやすいですし、余計な動きはしませんが、シビアに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
バンスを積極的に使って滑らせていく・・・。というよりも、ダイレクトに『コツン』という感じで拾っていく感じが合っているのかな?と思いました。

『距離感』は出しやすいです。
クリーブランドらしい、『縦の合いやすさ』を感じました。
クリーブランドのウェッジは初めてのモデルであっても、距離感が合わせやすい物が多いので、安心できます。
昔から慣れ親しんでいるというのもあると思うのですが、ウェッジに大切な距離感をメーカーが大切にしているからではないかな?と思います。

『操作性』は、いい感じでした。
ソール形状を見たときに、ロブ系がいけるんじゃないかな?と思ったのですが、実際に試してみても、その通りでした。
高さを出してフワっと落としていくのが易しく感じました。
バンカーでもいいと思いますが、バンカーよりもロブウェッジに近い感じで開発されているのではないかな?と思いました。
フェースの開閉も普通にできたので、色々と遊ぶことができました。

贅肉がついていなくて、むしろかなり削り込まれているウェッジだな・・・。と思いました。
メッキ仕上げでなく、艶消しだったのも、すごくいいです。
最近のウェッジには見られない仕上げだな・・・。と思いました。
こういう雰囲気のあるウェッジは大好きです。

構えやすくて打感もいいですし、安定したスピンが得られるので、コースでもシビアな場面で活躍してくれるだろう・・・。と思いました。
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2017年02月14日
クリーブランド RTX-3 CAVITY BACK ツアーサテン ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX-3 CAVITY BACK ツアーサテン ウエッジ です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は96g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は450g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
久し振りにクリーブランドのウェッジに出会い、嬉しく思いました。
一目見て、ちょっと変わったウェッジだな・・・。と思いました。
キャビティタイプで、かなり工夫されている感じがします。

機能性を感じさせるデザインです。
クリーブランドは本格的なオーソドックスなタイプのウェッジもあれば、このウェッジのように様々な工夫が取り入れられているウェッジもあります。

バックフェースにある、この黒いパーツが目立っていました。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

ソール幅は普通ですが、最近はワイドソールを見慣れているせいか、少し狭く見えます。


トレーリングエッジが大きく削られていました。
ここまで大きく削られているのは珍しいです。
あまり見かけません。
思い切った設計をしているな・・・。と思いました。
今のウェッジは、多様化しています。
このソール形状は、バンカーを苦手にしておられる方が見ると、少し苦手意識が芽生えてしまうかもしれない・・・。と思いました。

ネックは短めというよりは、はっきりと短いです。
ここまで短いのも、最近はあまり見かけません。
私はロングネックタイプが好きなので、この短さは少し物足りない感じがしましたが、バックフェースの工夫もそうですし、あえてこの長さにしているのだろう・・・。と思いました。
ノーマルタイプのウェッジとは、別の角度から攻めて設計されているように見えました。

ホーゼルには『FEEL BALANCING TECHNOLOGY』と表記されていました。
クリーブランド独自の技術なのだと思います。

トップラインの幅はノーマルでした。

フェース面には、細かなミーリングがありました。
これまでのモデルにもあったので、予想はしていました。
とても丁寧で美しいミーリングです。
主張し過ぎてしません。
これなら構えたときに邪魔にならないだろう・・・。と思いました。
指で触れてみたのですが、適度なザラザラ感がありました。

このオリジナルグリップはとてもいいです。
ベルベットタイプで、ソフトなフィーリングが楽しめます。
他のグリップには無い、何ともいえない『しっとり感』があります。
微妙な距離感を出していくうえで、とても頼りになるグリップです。
今は各メーカーのグリップも個性的な物が増えていますが、グリップは消耗品です。
特にウェッジは消耗が激しくなると思います。
新品のときはまだいいのですが、使っていくうちに交換したくても同じグリップが無いと不満が残ってしまいます。
しかし、このグリップならば、クリーブランドのロゴは無くても、同じグリップは手に入りやすいので安心です。

ボールを前にして構えたときに、ちょっといつもと違うな・・・。という感覚がありました。
それは『顔つき』というよりも、『ソール形状』『据わり感』によるものです。
トレーリングウェッジの削りの大きさを感じました。
スクエアに構えたときも、開きやすくなっているように感じました。
『据わる感覚』が、これまでの物とちょっと違っている感じがしました。
ネック部分も気になりました。
少しグースになっていますが、ほんの少し『出っ歯』タイプになっています。
昔から見かける顔ではありますが、少し苦手に感じる部分があります。
『ストレート』『グース』でいうと、私はグースに見えました。
ネック形状と、『据わり感』がいつもと違うので、ちょっと構えづらいな・・・。と思いました。

フェースは開きやすいです。
ソールを丸く使っていけるタイプです。
今は開きやすいウェッジが増えてきました。
このウェッジは開き気味くらいが、ちょうど『スクエア』といえるのではないかな?と思いました。
試打を開始しました。

一球目はちょっとダフってしまいました。
大きなダフりではなかったのですが、はっきりと分かりました。
それは『構え感』によるところもあったと思うのですが、今日の場合はウェッジではあまり使い慣れないシャフトによるところがあるのではないかな?という思いがありました。
私には重量感がやや足りない感じがしましたし、手元でコントロールしづらくて、ちょっとミスしてしまったのかな?と思いました。
しかし、これはすぐに修正できると思いました。
一旦打席を外して深呼吸をして、再び試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
すごくソフトというよりは、ややしっかりした感じがありましたが、好感のもてる打感です。
球の重さを感じ取れましたし、運ぶイメージが出せました。

スピン性能は、なかなか高いです。
安定している感じがしました。
『激スピン』で強く戻ってくるというよりも、安定して止めてくれる印象をもちました。
フェース面のミーリングがしっかりと仕事をしてくれているのだと思います。
『球の乗っかり感』もありました。
一瞬『くっつく』感じがするので、コントロールしやすいです。

『球のあがりやすさ』は普通です。
イメージした通りにあがってくれました。
機能性を感じさせるウェッジではありますが、ナチュラルなところもしっかり残っていると感じることができました。

『安定性』は高いです。
キャビティバック構造の長所が出ているように思います。
この部分が、このウェッジの一番の特長といえるのではないでしょうか?
かなり機能性の高いウェッジだと思います。
打点が少しブレたのですが、それをあまり感じさせない高い安定性能がありました。
車でいえば、完全にセダンタイプだな・・・。と思いました。

『距離感』は少し合いづらいところがありましたが、球数を重ねていって合わせることができました。
いつもとは少し違う感覚での試打になりましたが、このウェッジは他のシャフトもラインアップされているそうなので、次回は違うシャフトでも試してみたいと思いました。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
安定性が秀でたウェッジだと思いましたが、フェースも開きやすかったですし、色々と細工をして遊ぶことができました。
高い安定性がありますが、いざとなったときにも頼れるウェッジではないかな?と思いました。

昔からのクリーブランドウェッジファンの私としては、かなり機能的といいますか、革新的なウェッジだと思いますが、メーカーによるたくさんの工夫が取り入れられているのだと思います。
ハイテクタイプのウェッジといっていいのかもしれません。

高性能なウェッジですが、私にはちょっと合いづらいところもあったので、購買意欲が刺激されることは、正直無かったのですが、面白いウェッジだな・・・。と思いました。

これからも、クリーブランドウェッジには期待していきたいです。
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2016年06月08日
クリーブランド RTX F-FORGED ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX F-FORGED ウェッジ です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は96g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は449g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
クリーブランドのウェッジは昔から馴染みがあるので、ニューモデルに出会うとワクワクします。
今は各メーカー、ウェッジに力を入れていますし、大手だけでなく様々なメーカーからウェッジが発売されています。
クリーブランドは老舗メーカーといっていいと思います。

全体的に丸っこくて、易しさを感じさせます。
シャープな感じはあまりありませんが、このようなタイプのウェッジもよく見かけるようになりました。

このウェッジの特徴は何といっても、この凹みです。
とても珍しいです。
今はキャビティタイプのウェッジも増えてきましたし、メーカーによって、様々な形状が見られるようになりました。
ヒール側が凹んでいるということは、トゥ側に重量をもっていって、重心距離を少し長くしているのかな?と思いました。

ソール幅は広いです。
これまでのクリーブランドのウェッジの中でも、広いほうだと思います。
ワイドソールを好まれる方には、頼もしい幅といえるのではないでしょうか?
こうして見ていると、バンカー内で砂をパンパン弾くイメージが出てきました。
砂を『切る』というよりは、『弾く』というイメージを持ちやすいソール形状と幅だな・・・。と思いました。

ネックは少し短めです。
ウェッジとしては短く感じますし、もうちょっと長さが欲しいところですが、これにもメーカーの緻密な計算がされているのだと思います。
上から潰し気味にいくよりも、少し横から入れて拾っていくタイプのウェッジなのかな?と思いました。

バンスもかなり利いています。
最近はハイバンスウェッジの人気が高いですし、よく見かけるようになりましたが、それらと比べても、このウェッジはかなりバンスが利いているように見えました。

トップラインの厚さは、平均的でした。
それほど厚いという印象はなく、普通に構えられそうだな・・・。と思いました。
トップラインが厚すぎたり、丸みが強すぎたりすると、構えたときにイメージが少し出にくいときもあるのですが、これくらいなら全く問題ないだろう・・・。と思いました。

このオリジナルグリップは、いい感じです。
クリーブランドはベルベットタイプのイメージが強いですが、このグリップはまた新しいタイプです。
ベルベットのようなしっとり感とはちょっと違うのですが、ソフトなフィーリングで好感がもてました。
私はツアーベルベットが一番好きなのですが、それでもこのグリップはしばらくの間使ってみてもいいかな・・・。と思えるほどでした。

フェース面にはミーリングがありました。
はっきりしていて、よく目立っています。
クリーブランドらしい、ハイテクを感じさせるミーリングです。
今は色々なミーリングがありますが、このミーリングを見ているだけで、クリーブランドのウェッジだと分かります。

スコアラインの無い、このトゥ側にも溝のようなものがありました。
スコアラインにあるミーリングとは全く違うタイプで、何本かの線が弧を描いているようでした。
これにも、何か意味があるのでしょうか?
こういったところはとても珍しいです。

ボールを前にして構えてみると、これまでのクリーブランドのウェッジとはちょっと違うな・・・。と思いました。
『ティアドロップ型の本家』ともいえるクリーブランドのウェッジとは違う、丸型に近い印象をもちました。
グースも利いていました。
グースがきつすぎることはなかったのですが、よく目立っていました。
今の主流といっていい顔だと思います。
多くのニーズに応えているのだと思います。
ダンロップ傘下になって『洋顔』ではなく、『和顔』に近い感じで開発されているのかもしれない・・・。と思いました。
グースは利いていますが、ヘッドは大きすぎないので、ボールとのバランスはとれているように感じました。
少しダフりそうなので、まずはそこに気をつけていこう・・・。と思いました。
フェース面にミーリングがありますが、こうして構えたときにそれが邪魔に感じないところに好感がもてました。
これまでミーリングのあるウェッジを構えてみて、そのミーリングがあまりにも目立ちすぎていて、イメージが出しづらい・・・。ということも何度かあったのですが、このウェッジではそういったマイナス要素はなかったので、さすがクリーブランドだな・・・。と思いました。
長所が逆に短所にもなってしまうこともありますが、そういったことが無いのがいいな・・・。と思いました。

開きやすさはまずまずでした。
今はハイバンスなタイプでも、バンスがあまり邪魔をせずに開きやすい物も多くなってきましたが、このウェッジはちょっと違うかな?と思いました。
あまり開いて使うタイプではないように感じました。
開きづらいタイプではないですが、極端なことはしないほうがいい・・・。と、直感しました。
色々な細工をするイメージが湧いてこなかったので、まずはおとなしく無難な感じで打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
すごくソフトというよりは、少ししっかりとした感じもあったのですが、好感のもてる打感です。
この打感なら距離感も出していけそうだな・・・。と思いました。

スピン性能は高いです。
クリーブランドらしい、レベルの高さです。
ボールがよく止まってくれました。
スピンが効きすぎたり、逆に滑って効きが弱かったり・・・。ということにはなりにくいように感じました。
ミーリングがよく効いているのでしょうか?
安定して高いスピン性能を発揮してくれるので、『スピンの優等生』という印象をもちました。

『球の拾いやすさ』は、まずまずでした。
私はもう少しグースの効きが弱いほうが好きなのですが、拾いづらいというほどでもありませんでした。
私なりにちょっと工夫が必要なのですが、球を拾うことができました。
グースタイプの大きな利点のひとつといっていいと思うのですが、少し低めに出していけるので、易しく感じられる方も多いのではないでしょうか?
優しく大きめに振って『フワッと』上げていくよりは、少しカツンといれてスピンを効かせるほうが好きだ・・・。という方には、とても親しみやすいウェッジだと思います。

『安定性』も、ウェッジの中では高いほうだと思います。
シビアさは感じませんでした。
ソールの広さやバンスの効きも、易しさにつながっているような気がします。
よく滑ってくれるので、『点』ではなく『線』でボールを拾って運んでいけるウェッジだと思いました。

『距離感』は、最初の何球かは少し合いづらいところがあったのですが、すぐに修正できました。
球を拾うことに意識が集中し過ぎていたのかもしれません。
出球のイメージをいつもより少し低く、そして手前に落とす感じでちょうど距離感が合ってきました。

『操作性』はまずまずでした。
どちらかというと、細工をするタイプというよりは、寛容さで勝負するタイプなのかな?と思いました。
オートマチック的な感じがしました。

これまでのクリーブランドにはない、様々な工夫が感じられましたし、幅広い層に対応しているウェッジだな・・・。と思いました。
マニュアルタイプのイメージが強いクリーブランドのウェッジの中で、画期的なオートマチックタイプといっていいような気がします。

グースタイプではありますが、きつすぎないので扱いやすい・・・。と感じられる方も多いのではないでしょうか?
ワイドソールでバンスも効いているので、バンカーが苦手な方にも適しているのではないかな?と思いました。
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2015年06月24日
クリーブランド 588 RTX 2.0 CB ブラックサテン ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド 588 RTX 2.0 ブラックサテン ウェッジ です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.375インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は446g です。

黒くてシブい、クリーブランドのウェッジです。
この独特な風合いはクリーブランドらしいところだと思います。
ウェッジを得意にしているメーカーの風格のようなものが感じられます。

ウェッジでは珍しいキャビティバック構造になっています。
アイアンはともかく、ウェッジではあまり見ません。
ロフトの多いウェッジは、アイアンに比べ、キャビティにするメリットがそれほど大きくないのだと思います。
ウェッジのキャビティも色々ありますが、フォーティーンのウェッジや、先日試打したムジークのウェッジとは、またちょっとタイプが異なります。

彫りはかなり浅く、マッスルバックに限りなく近いハーフキャビティといっていいのだと思います。
こうすることによって、どのようなメリットが生まれるのでしょうか?

ソール幅は標準的です。
シャープなところはシャープでありながら、ソールのこの独特な丸みがすごくいいです。
滑りも良さそうです。

クリーブランドらしい、ロングネックになっています。
とても美しい、首長(くびなが)ウェッジです。
ついつい見とれてしまいました。

この2つのドットは、どのような意味があるのでしょうか?

フェース面には、かなりはっきりしたミーリングがありました。
これまで出会ってきたクリーブランドのウェッジと共通するところです。
今は色々なメーカーのウェッジがミーリングを採用していますが、このようなタイプは珍しいです。
クリーブランドの深い研究によって生まれたものだと思います。

バンスは利いています。
見慣れた角度です。
バンスが結構利いていますが、適度に丸みを帯びていて、主張しすぎていないのがいいと思いました。

このオリジナルグリップがすごくいいです。
微妙なフィーリングを出したいときに、やはりベルベットタイプは最高です。
好感度がさらにあがりました。

ボールを前にして構えてみても、好印象でした。
構えやすいです。
いいイメージが出せました。
この『据わりの良さ』は、クリーブランドの大きな特長のように思います。
瞬時にクラブをいい位置に据えることができました。
こういった感覚は『クリーブランドのウェッジならでは』といった感じがします。
フェース面のミーリングが目立っていますが、特に違和感のようなものはありませんでした。
見慣れた感じがします。
できればもう少し目立たないほうがいいのですが、このミーリングが高性能であることは既に経験済みなので、特に気になりませんでした。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
球の乗っかり具合も、ちょうどいい感じです。

『スピン性能』は高いです。
ボールがよく止まります。
安定した感じのスピン性能なので、計算がしやすそうだな・・・。と思いました。

球も拾いやすいです。
とてもあがりやすくて、いい感じです。

『安定性』は、まずまずといったところでしょうか?
キャビティ構造による易しさを実感することは正直なく、普通のマッスルバックのままでもいいんじゃないかな?と思ったのですが、マッスルバックよりは少し易しさもアップしているのかもしれません。
普通に打っている限り、その易しさを感じとることはできなかったのですが、おそらくそれなりの理由があるのだと思います。

『距離感』も合いやすいです。
初対面を感じさせない易しさです。
いいイメージが湧き、その狙ったところにボールを運ぶことができました。
いわゆる『言うことを訊いてくれる』ウェッジなので、一球一球がとても楽しめました。

『操作性』も高いです。
バンスが利いていますが、邪魔に感じることはありませんでした。
色々と細工をして遊ぶことができました。
キャビティ構造なので、オートマチックタイプかと思っていましたが、実際はかなりのマニュアルタイプだと思いました。
細工をしたりして、微妙なニュアンスを伝えていきたいけれど、できるだけ寛容さも欲しい・・・。という方には、とても心強い相棒となってくれるのではないでしょうか?

今はウェッジも、かなり高額なタイプが増えてきました。
『2万円オーバー』の物も珍しくなくなりました。
それらはただ値段が高いだけでなく、それに相応しい素晴らしいウェッジが多いです。

このウェッジは、かなり抑えられた価格設定になっているのがとても魅力的でした。
リーズナブルな価格でも、決してチープではない、むしろ所有欲を満たしてくれる高性能でカッコいいウェッジです。
構えやすさや打感はもちろん、スピン性能もいいので、コストパフォーマンスはとても高いと思いました。

私はウェッジにはキャビティ構造を求めていないので、おそらくこれからも普通のタイプを購入すると思いますが、このウェッジもいいな・・・。と思いました。
今度は実際の芝の上で、このキャビティバックがどれだけ威力を発揮してくれるのか試してみたいと思いました。

様々なハイテクが搭載されていながら、決してフィーリングを邪魔しない、実戦向けのウェッジだと思いました。
やはりクリーブランドのウェッジはいいな・・・。と思いましたし、老舗メーカーの実力の高さを実感しました。
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2015年01月10日
クリーブランド 588 RTX 2.0 ブラックサテン ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド 588 RTX 2.0 ブラックサテン ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.125インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.2、バランスはD4、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は472g です。

クリーブランドのカッコいいウェッジです。
私が初めて購入した『ノーメッキ』のウェッジがクリーブランドだったので、やはりクリーブランドには愛着がありますし、何か安心感のようなものがあります。
これまで使ってきて、すごく信頼できたからなのかもしれません。

形状はオーソドックスです。
クリーブランドのウェッジは、この『ブラック仕様』がよく似合います。
落ち着いていて引き締まった感じが、とてもいい雰囲気を醸し出しています。

ソール幅はノーマルな感じです。
ソールが丸みを帯びているのがよく解ります。
トゥ側からヒール側にかけて、真っ直ぐではなく、微妙な曲線になっています。
『見返り美人の曲線』を思い出していました。
あまり見ない形状です。
これもクリーブランドの研究の成果によるものでしょうか?

トレーリングエッジが、ここまで丸いのも珍しいような気がします。
結構目立っています。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

ネックの長さも、しっかりと確保されています。
さすがはクリーブランドといった感じがします。
今のウェッジに多い、いわゆる『首長(くびなが)美人』です。
ある程度ネックの長さがキープされているほうが、スピンを掛けやすいイメージが、私には定着しています。
途中でスピンがほどける印象がありません。

トップラインの厚さも、ちょうどいい感じです。
全体的にすごくシャープな印象ではないのですが、ところどころを見ると、いい具合にまとまっています。
クリーブランドは、今はもうダンロップの中に組み込まれていますが、これまでのノウハウが上手く活かされているのではないでしょうか?

このオーソドックスなフラットバック構造も魅力的です。
今はウェッジもキャビティ構造の物が増えてきましたが、私はこのようなオーソドックスなタイプが好きです。
より繊細なイメージを伝えたいウェッジでは、必要以上の寛容さを私は求めていません。
オートマチックタイプではなく、マニュアルタイプだからこそ出しやすいフィーリングもあるように思います。
ゴルフクラブなので、やはり『物理的な性能』も求められると思うのですが、それ以上に『プレイヤーのフィーリングの引き出しやすさ』が求められるのではないでしょうか?
そういったことを考えたときに、このように昔ながらの形状をしたウェッジを見ると、魅力的に見えます。

フェース面には、とてもはっきりとしたミーリングがありました。
今はメーカーによっても、様々ですし、目立たないような物もあります。
しかし、このウェッジのミーリングはよく目立ちます。
『蛇腹(じゃばら)』のようなミーリングだな・・・。と思いました。
クリーブランドらしい感じがします。
『模様』のようなミーリングもありますが、このミーリングはスコアラインと上手く『リンク』しているように思います。
『新溝規制』によって、角溝にできなくなったところを何とか補おうとしているような感じがします。

ベルベットタイプの、このオリジナルグリップも、すごくいい感じです。
繊細なフィーリングを出していきたいウェッジには最適のグリップです。
さらに好感度がアップしました。

とても構えやすいです。
いいイメージがどんどん出てきました。
『ティアドロップタイプの原型』といってもいい顔をしているな・・・。と思いました。
年月が経っても、このクリーブランドウェッジの顔の良さは不変だな・・・。と思いましたし、そこがすごくいいところだと思いました。
初めて試打するクラブでも、これまでの経験や感覚を活かしやすいところが魅力的です。
ミーリングも見えたのですが、あまり気にはなりません。
すごく落ち着いて構えることができました。
ウェッジで色々と細工をして打つのが好きなので、どんな球からスタートしようかな?と思ったのですが、まずは素直にこのウェッジのフィーリングを確かめるようにして打つことにしました。
ワクワクしてきました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、いい感じでした。
ミーリングが効いているのでしょうか?
結構『食いつき感』もありました。

スピン性能も高いと思いました。
ボールを止めにいきやすいウェッジだと思いました。
今は高性能な新溝ルール適合ウェッジがたくさんありますが、このウェッジはそれらの中でも、結構いいところにあるな・・・。と思いました。
『計算しやすいスピン性能』といったらいいでしょうか?

球はとても拾いやすくてイージーです。
出球の高さのイメージも合いやすいです。
『ポーン、ポーン』という感じで、オートマチック的に高さを揃えていくことができました。

ラインも出しやすいです。
いい意味で、すごく『普通』だと思いました。
懐かしさと、『勝手が分かる易しさ』といったらいいでしょうか?
旅に出ると、色々な新しい宿に泊まりたい・・・。という方も多いと思いますし、逆に勝手が分かる気心がしれた『定宿』に泊まりたい・・・。といらっしゃると思います。
私はどちらかというと、後者のほうで、勝手が分かる安心感を求めているような気がします。
ちょっと話は逸れてしまいましたが、このウェッジを試打していて、定宿に宿泊しているような安心感をもつことができました。

『操作性』もいい感じです。
色々と細工をして打つことができました。
今は『オートマチックタイプ』のウェッジも増えてきましたが、このウェッジは『マニュアルタイプ』だと思います。
特殊なミーリングが施されていて、至るところに『ハイテク』が搭載されているようにも感じるのですが、フィーリングを邪魔しないマニュアルタイプのウェッジだと思いました。

構えやすくて、いいイメージが強く出せたので、距離感もすごく合いやすいです。
一球目から、かなりシビアにターゲットを絞り込んでいったのですが、このウェッジがその『円の中』に上手くボールを運んでくれました。
出球の高さのイメージが合いやすいので、必然的に距離感も合いやすくなります。

私が好きなストレートネックタイプだったころも良かったのかもしれません。
今は『セミグースタイプ』がとても多いように思うのですが、このウェッジはストレートタイプといっていいと思います。
いつも通りの感覚で球を拾っていくことができました。
インパクトのタイミングも合いやすいです。

やっぱりクリーブランドのウェッジはいいな・・・。と思いました。
昔から、『ウェッジのトップメーカー』という印象があります。
ドライバーやアイアンなどもいいですが、やはりウェッジは別格のような感じがします。
ウェッジの存在感を強く際立たせてくれたメーカーだと思います。
クリーブランドの功績はとても大きいと思います。

最新モデルですし、色々な工夫が施されていると思うのですが、変えていいところと変えてはいけないところの区別がはっきり出来ているように思いました。
いいウェッジだな・・・。
楽しいな・・・。
と思いながら、あっという間に時間が過ぎていきました。

色々と細工をして楽しむこともできましたが、ノーマルなショットの再現性の高さもハイレベルだと思いました。
『手の延長』として使っていくことができましたし、フェースへのボールの乗っかり感を感じ取ることができました。

今はウェッジでも、かなり高価な物が増えてきていますし、全体的な価格にバラつきがあるように思います。
必ずしも高価であればいいというものでもないと思いますし、高価だからこそ私たちラストユーザーの心を揺さぶるようなところもあるのかもしれません。
このウェッジはすごくいい感じだったので、かなり高価なのかな?と思い、尋ねてみたのですが、とてもリーズナブルな価格設定になっていました。
間違いなくコストパフォーマンスは高いな・・・。と思いました。
海外製なのかな?と思っていたのですが、『日本製』と訊いて、ますます購買意欲が刺激されました。
ウェッジに『オートマチック性』よりも『マニュアル性』を求めておられる方に、とても魅力的なウェッジではないかな?と思いました。

すごく楽しい練習ができました。
ウェッジ好きの私は、予定の球数よりも多く楽しんでしまいました。
できればアプローチグリーンで試してみたかったのですが、今日はできなかったので、また試す機会があればトライしてみたいです。
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2013年12月17日
クリーブランド クラシック ハイブリッド ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド クラシック ハイブリッド ユーティリティ のU3 です。

シャフトは Matrix OZIK XCON-h6 です。
ロフトは20.5度、クラブ長さは40.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは5.8、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は332g です。

クリーブランドの新しいユーティリティです。
『クリーブランドの』というよりは『ダンロップの』といったほうがいいのかもしれませんが、私はやはりクリーブランドを別のブランドとして見たくなります。
名前に『ハイブリッド』と『ユーティリティ』という単語がくっついているのが面白いと思いました。

ソールの形状にとても個性が感じられます。
昔、大ヒットしたテーラーメイドの『ゲタ履きソール』を思い出します。
あのクラブが登場してから、他のメーカーのクラブ(特にキャロウェイなど)のソール形状にも工夫が施されるようになったように思います。

近くで見ても、かなり滑り性能が良さそうです。
設置面積も小さそうです。
FWでこういった工夫は、これまでもよく見られてきましたが、UTではちょっと珍しいように思います。
『尖った出っ張り』の両横にあるものはウェイトでしょうか?

ネックは長めです。
なかなかいい感じだな・・・。と思いました。

顔は標準的な部類かな?と思いました。
特に奇をてらったところは無く、これまでもたくさん出会ってきた顔のように思います。

素振りをしてみても、特にハードな感じもしなかったですし、『国内メーカーらしい』スペックだな・・・。と思いました。
クリーブランドは、やはりウェッジのイメージが強烈ですが、これからはこういったユーティリティにも力を入れていくのでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
これまでも出会った感じがするので、特に心が動くことなく、淡々と見つめていました。
グースがきつくなく、やや『出っ歯』にも見えるので、打ちやすそうな感じもします。
見惚れるほどの構え感ではないのですが、特に不具合を感じることはありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずだな・・・。と思いました。
ある程度予想していた打感でした。

『音』も特に大きすぎることもなく、邪魔をしないので、打ちやすいと感じました。

球はあがりやすいので、とても易しく感じます。
ロフトが20.5度ということは、『3番アイアン』くらいに感じるのですが、この球のあがりやすさは、『6番アイアン』くらいでしょうか?
こういった易しいUTがたくさん登場してくるから、どんどんロングアイアンの活躍の場は少なくなってきているように思いますし、UTを使うほうが合理的なところも多いのだと思います。

『安定性』という点でも、高いと思いました。
ある程度の寛容さをもっていますし、シビアな感じは全くしませんでした。

『飛距離性能』という点では、まずまずかな?と思いました。
特に優れた飛距離だとは思いませんでしたが、これくらいのほうが扱いやすいのかもしれません。
コントロールしていける距離性能といえるのかもしれません。

『操作性』という点でも、まずまずだと思いましたが、どちらかといえば、直進性のほうが長けているかな?と思いました。
とても標準的なUTだと思いました。

クリーブランドはUTのイメージはあまり無いのですが、いいクラブだな・・・。と思いました。

私は今、21度前後のUTを使う予定は無いので、購買意欲が強く刺激されるほどではなかったのですが、違う番手でも試してみたいと思いました。

抜けの良さは、練習場のマットの上からだったので、よく解りませんでしたが、きっといいだろうな・・・。と、これまでの経験から思います。

性能のバランスが取れていて、性格的に尖った部分が見られませんでした。
特別、ここが優れている・・・。というところは見つけにくかったのですが、逆にいえば大きな欠点も見られないといえるのかもしれません。
また機会があれば、試打してみたいと思いました。
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2013年09月23日
クリーブランド 588 RTX CB ブラックパール ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド 588 RTX CB ブラックパール ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35.125インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.2、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は472g です。

ウェッジメーカーとして、昔から実績のあるクリーブランドのニューウェッジです。
クリーブランドのウェッジはずっと使っていたことがありますし、何度も助けられてきました。
昔はとてもオーソドックスで本格的な物が多かったように思うのですが、最近はとても機能的な感じがします。
ダンロップ傘下になったからでしょうか?
スリクソンやゼクシオのウェッジも、いつの間にか見なくなりました。

ウェッジにしては珍しいキャビティ形状です。
ハーフキャビティといっていいでしょうか?

形状的にとてもオーソドックスで好感がもてます。
キャビティバック形状ではありますが、全体的な印象としては、これまでのモデルと同じように感じます。

ソール幅は、ごくノーマルな感じがしました。
ロフトが52度ということで、『AW』という位置づけでいいと思うのですが、広すぎず標準的に見えます。
テーパーもあまりついておらず、平行に近い感じです。
これはこれまでのクリーブランドのウェッジに共通するところだと思います。

ネックがしっかりと長くキープされているので、好感がもてます。
この長さに勇気がもらえます。

黒いアイアンやウェッジというのは、スピンが掛かりそうな印象もありますし、使えば使うほど、いい感じに仕上がってくれます。
ソールの傷やフェース面の打球痕のひとつひとつに思い出が刻まれます。
それと天気の良い日の『日光の照り返し』も軽減されるので、構えやすいです。
今日は天気が良かったので、日光に照らしてみることにしました。
打席は日陰だったので、ちょっと日の当たる場所まで行き、照らしてみました。
思っていた以上に、照り返しもありますが、これくらいまでならば『許容範囲』といった感じがします。
ただ、できればもっと日光を吸収してくれるといいかな?と思いました。

トゥ側には『ROTEX FACE』と記されていました。
どういった意味なのでしょうか?
何やら特殊な加工がフェースに施されているんだろう・・・。と思いました。
今は様々な特徴をもったウェッジに出会うことが多くなりました。


フェース面には、これまでのクリーブランドのウェッジと同様に、とても目立つミーリングが施されていました。
このミーリングはメーカーによって、とても大きく違ってくるところだと思います。
細かな溝が斜めに刻まれている物もあれば、このウェッジのようにとても目立つ溝が平行に刻まれている物もあります。
どれも一長一短があると思いますし、まだまだ研究の余地が残っているのかもしれません。
ルールに違反しないのであれば、こういった工夫はどんどん行って欲しいと私は思っています。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい印象をもちました。
珍しいキャビティタイプのウェッジではありますが、構えた感じはとてもオーソドックスです。
『正統派』といった感じがします。
ヘッドの据わりも良く、すぐにセットアップが完了しました。
ああ、これはいつもの感覚で打てば、きっといい感じで球を運んでいくことができるな・・・。と感じさせてくれました。
シビアな場面で使うことも多いウェッジは、違和感などがあると、他の番手のクラブよりも拒否反応が大きくなることもあります。
頭の中で感じる苦手意識だけでなく、皮膚感覚で心地悪さを感じることもあります。
ミスショットのイメージばかりが先行してしまうこともあります。
しかし、このウェッジは、そういったマイナス的な要素は全くありませんでした。
これまでのクリーブランドの実績と高い信頼感が、このウェッジの好感度を益々上げていったような気がします。
楽な気分で構えることができ、いいイメージを出すことができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、喰いつき感があります。
やはり、ミーリングがよく効いているのでしょうか?

球も拾いやすく、とてもイージーです。
ソールもいい感じで滑ってくれ、邪魔をすることがありません。

スピン性能も、とても高いと思いました。
フェース面がボールに易しくタッチしていきながらも、しっかりと食いついてくれる感じです。
何と表現していいのか、よく解りませんが、『ハリセン』をたたんで、その凹凸を指でなぞったような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
いい感じの『ギザギザ感』があり、それがボールに上手い具合にスピンを掛けてくれているように感じられました。
ダラダラと転がっていくのではなく、キュッと止まってくれます。
途中でスピンがほどけるようなこともなく、しっかりと止めてくれました。
30ヤードくらいの短いアプローチでも、しっかりとボールに喰らいついて、強烈なスピンが掛かりました。
『勇気をもらえる』スピン性能だと思いました。
これならば、ランを短く見積もることができるので、よりアグレッシブにキャリーで突っ込んでいけそうです。
ピッチショットが楽なウェッジだと思いました。
ただ、かなり『食いつき』がいいせいか、あまり極端に開きすぎると、着地してからボールが右に流れてしまうので、あまり開きすぎないほうがいいように感じられました。

『安定性』という点でも、高いと思いました。
ロフトが寝ているウェッジは、本来であれば、こういったキャビティ構造はあまり必要ないような気がするのですが、今日はこのキャビティ構造の持つ易しさを感じました。
普通、ウェッジは『フラットバック構造』が主流だと思いますし、ロフトが寝て高くあがりやすい分、あまりシビアさは感じません。
しかし、このウェッジはキャビティになっています。
打点のブレには寛容な感じがしました。
見た目はとても締まっていて、いかにも『マニュアルタイプ』に見えなくもないのですが、実際はかなり『オートマチック』的な印象をもちました。
あらゆる技を使って、ピンに寄せていく・・・。というよりも、あくまでもシンプルに、大らかさを感じながら攻めていけるタイプのウェッジだといえるのではないでしょうか?
色々な攻め方をするのではなく、なるべく確実な方法で、シンプルでより『ワンパターン的』にボールを運んでいける感じがしました。

飛距離性能という点でも、アプローチウェッジらしい、性能があります。
100ヤード以内での使用頻度が、かなり多くなりそうです。
フルショットはもちろん、スリークォーターショット、ハーフショットでも、イメージしたところに、ボールを着地させることができました。
今はアイアンでもドライバーと同様に『飛び性能』が重要視されている時代なのかもしれませんが、ウェッジはまだそこまではいっていないのだと思います。
アイアンにも『飛ぶ』ということよりも『距離感』のほうが大切だと思っていますが、ウェッジはそれ以上です。
シビアな場面で飛び過ぎてしまうと、スコアを大きく崩していくことになりかねません。
アイアンのロフトが立ってきた分だけ、ウェッジとの兼ね合いが難しくなってしまうこともあると思いますが、こういったスタンダードな距離性能をもったウェッジだと、コースでも活躍してくれそうです。
パター>ウェッジ>ショートアイアン・・・。といった具合に、使用頻度の高いクラブほど、『距離感』がより求められるのだと思います。
『飛び過ぎ』は、いいことではありません。
ゴルフを難しくするだけです。

『操作性』という点では、まずまずでした。
すごく扱いやすいウェッジですが、先ほども書きました通り、できるだけシンプルに使っていきたいウェッジです。
いい意味での『ワンパターン』でピンに攻めていきたい感じがします。

私はキャビティタイプのウェッジを、あまり手にしたことが無いですし、本来ならばフルバックで充分だと思っています。
ウェッジにまで、キャビティ構造を求めたいとは思ったことがありません。
しかし、このウェッジを試打してみて、キャビティタイプのウェッジもいいものだな・・・。と思いました。
とても易しくて、敷居の低いウェッジだと思いました。

ウェッジは『意外と』といいますか、結構『芯』でとらえるのが難しいクラブです。
アイアンでは芯をとらえるけれど、ウェッジだとどうしても上手くいかない・・・。と感じておられる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
それはウェッジのもつ、特異性がそうさせているのかもしれませんし、もちろん『重心の高さ』なども関係しているのだと思います。
ロフトが寝ているので、多少のミスヒットでも球は上がってくれますし、バックスピンが多い分、余計なサイドスピンは掛かりづらいです。

ウェッジではミスヒットしても、それをあまり感じさせないことも少なくなく、そこそこの場所までボールを運んでくれます。
しかし、やはりショットの精度を高めていくには、ある程度芯でとらえる技術が必要になってくると思います。
そういったときに、このウェッジのような寛容なウェッジだと、それが易しく感じられるのではないでしょうか?
このウェッジは今日が初対面でしたが、最初から最後まで、シビアな感じは一切しませんでした。
『イージー』という印象が強く残りました。

クリーブランドという、ウェッジの代表的なメーカーですし、この引き締まった外見から、難しそうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はとても親しみやすく、敷居も高くないウェッジなので、多くの方に試していただきたいと思いました。
残念ながら、今日は練習グリーンでの試打ができなかったのですが、今度機会があれば、ぜひ試してみたいと思っています。

今は多くのクラブが海外製で、このクラブも当然ながらそうだろうと思っていたのですが、日本製だと聞いて、より『好感度』と『親近感』が増してきました。
品質と性能がしっかりと保たれていれば海外製でも全く問題は無いのですが、やはり日本製と聞くと、好感度がアップしていきます。
購買意欲も刺激されました。
今回の、このキャビティタイプもいいですが、今度はノーマルなフラットバックタイプも試打してみたいです。
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2013年07月10日
クリーブランド CLASSIC XL ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CLASSIC XL ドライバー です。

シャフトは Miyazaki B.Asha4 カーボンシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは6.4、シャフト重量は50g、バランスはD5、キックポイントは先調子、クラブ総重量は290gです。

黒い色がとても個性的な、クリーブランドのドライバーです。
最近は白いヘッドをよく見かけるせいか、このようにほぼ『全身黒』といったドライバーが新鮮に見えました。
『ハードボイルド』という言葉がよく似合います。
『男の黒』といったところでしょうか?

色の違いはあれど、昨年試打した CLASSIC TOUR ドライバー によく似ているような気がします。
大好きなドライバーで、今でも強く印象に残っています。
色々な色のドライバーがあっていいと思いますが、『パーシモンテイスト』が感じられるクラブには、すごく魅力を感じます。
このドライバーはパーシモンカラーではありませんが、黒で統一されていて、締まって見えるので好感がもてます。
膨張色でヘッドが大きく見えたほうが安心感を得られやすいという方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はある程度締まって見えたほうが弾道もイメージしやすくて、こちらの思いを伝えやすいので、易しく感じます。
なので、もし全く同じモデルで『黒』と『白』が同時発売されていたら、私は迷わず『黒』を選びます。
しかし、白いヘッドを好まれる方はとても多いと思うので、いずれ白いヘッドのアイアンやウェッジも発売されるようになるのではないでしょうか?

『DESIGNED IN HUNTINGTON BEACH,CA』と記されていました。
カリフォルニアのHUNTINGTONというビーチでデザインされたということなのでしょうか?
どういった意味があるのか、よく解りませんでした。

予想通りのシャローバックです。
こういった形状も、CLASSIC TOUR によく似ている感じがしました。
すごく易しそうな印象を受けました。

ネックの長さも、しっかりとキープされています。
こうして見ても、シャローバックでありながら、適度な厚みがキープされているので、親しみやすさを感じました。
強く叩いていけそうです。
ボールに力を伝えやすそうな感じがします。

フェース面のスコアラインの一番下の一本だけが溝になっているのが不思議でした。
他のスコアラインは凹凸が無く、フラットなのですが、この下の一本だけ溝になっています。
どういった意味があるのでしょうか?
強度の関係で、他のスコアラインに溝をつけることができなかったのでしょうか?
フェース面のスコアラインに溝が無いのは、スリクソンのZシリーズと共通しているように思いました。
やはり、同じ理由によるものなのでしょうか?

顔はまずまず・・・。だと思いました。
ちょっとだけ『つかまえ顔』に見えました。

素振りをしてみると、イメージほどハードではありませんでした。
全体的に黒なので、ヘビーな印象もあったのですが、実際はそんなことはありませんでした。
むしろライトな感じでした。
全体的な重量感も感じなかったですし、シャフトも硬くはありませんでした。
これは『日本仕様』なのでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、やはり『つかまえ顔』がちょっと気になりました。
自分の中での『左注意報』を発令しなければならないかな?と思ったのですが、『左警報』ではなかったので、そこが救いのように感じられました。
フェース面がすごく上を向いている感じがして、少し違和感がありました。
このドライバーのロフトは10.5度ということですが、おそらくそれ以上はあるだろう・・・。と思いました。
私は構えたときに、フェース面の『絶壁感』が欲しく、あまり見え過ぎるものは得意ではありません。
スイング中に、どうしても余計な動きをしてしまいそうです。
球が高くあがり過ぎてしまうような気がしたので、なるべく抑えて打っていこう・・・。と思いました。
それ以外はなるべく余計なことはしないように心がけました。
手先で振りにいってしまうと、大きなミスが出てしまうので、あくまでも体全体で振っていこう・・・。と思いました。
やや構えづらく感じたせいか、呼吸が少し浅くなっているのが解りました。
深呼吸を繰り返して、何とか気持ちを落ち着けて打っていこうと言い聞かせました。
試打を開始しました。

『打感』はマイルドな感じで、好感がもてました。
手に嫌な衝撃は残りませんでした。

『音』も爽快感があって、いい感じでした。
ハードヒットしなくても、心地いい音が耳に届いてきました。

『安定性』という点では、予想していた以上に高いと思いました。
フェースが被って見えたので、左方向への警戒をしていたのですが、思っていた以上に打ち易く、ラインを出していくことができました。
ただ、油断をして打ちすぎてしまえば、左に行ってしまったので、そこが課題でした。
私はフッカーのせいか、このドライバーはちょっとつかまり過ぎる感じがしましたが、日頃球がつかまりづらいと感じておられる方には、とても易しく感じられるのではないでしょうか?
クラブ自体に極端なクセは感じませんでした。

球がとてもあがりやすくて、タフな感じは全くしませんでした。
しっかりと高さを出していくことができました。
ランよりも、キャリーでしっかりと距離を稼いでいけるタイプのドライバーだと思います。
私には高すぎる感じもしたのですが、また今度機会があれば違うロフトでも試してみたいと思いました。

『飛距離性能』という点では、いい感じではありますが、特に大きなポテンシャルを感じることはありませんでした。
ただ、それはこのドライバーの飛距離性能が劣っているのではなく、周りのハイレベルなドライバーたちと比べると、特別に秀でていると感じなかった・・・。ということです。
今のハイレベルなドライバーの中では、これくらいは当然といえるように思いました。

『操作性』という点では、まずまず・・・。かな?と思いました。
とりあえず左右に曲げられましたが、あまり敏感に反応してくれる感じではありませんでした。

見た目は黒で、いかにもハードそうですが、実際はそうでもありませんでした。
親しみやすく、敷居の低いドライバーだと思いました。

おそらく、CLASSIC TOUR ドライバー よりは、球のつかまりが多少良くなっているような気もしたのですが、それ以外は大きな変化は感じられませんでした。
実際に打ち比べてみないと詳しいことは解りませんが、『フルモデルチェンジ』というよりは、明らかに『マイナーチェンジ』といった感じでした。
しかし私は前のモデルである、CLASSIC TOUR ドライバー のほうが魅力を感じました。

久しぶりのクリーブランドのニュードライバーということで期待していましたが、大きな変化は見られませんでした。
全体的なブラックと『つかまえ顔』が特徴的でしたが、敷居も高くなく、親しみやすいドライバーだと思いました。

クリーブランド(ダンロップ)はドライバーよりも、ウェッジに力を入れているように思いますが、また以前のように色々なドライバーに出会いたいと思っています。
日本のツアーよりも、海外のツアーのほうが見かける頻度も高いように思いますが、これからも私たちゴルファーを魅了し続けて欲しいと思います。

また次のモデルに期待したいです。
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2012年05月17日
クリーブランド CG17 ブラックパール ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CG17 ブラックパール ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35.125インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.2、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は471g です。

クリーブランドらしい、黒染めがよく似合うカッコいいウェッジです。
微妙な距離感や優れた高性能が要求されるウェッジには、やはり黒い色がよく似合います。
白などのような『膨張色』は『大らかさ』や『軽量感』を感じますが、黒い色は『精悍さ』や『重量感』を感じさせます。
いずれ、白い色のウェッジもポピュラーになってくるのではないか?と思っているのですが、改めてこの黒い色はウェッジやアイアンにはとても適している色だと思いました。

このウェッジは新製品ということですが、これまでのクリーブランドのイメージに合う、研ぎ澄まされた形状だと思いました。
いいところは継承していく・・・。ということは、ゴルフクラブに限らず、とても大切なことだと思います。
まさに『温故知新』といったところでしょうか?

『ソール幅』は、まずまず・・・。だと思いました。
ロフトが52度ということで、『アプローチウェッジ』や『ピッチングサンド』といったポジションになると思うのですが、これくらいの幅だと、アイアン感覚でボールを拾っていけそうな感じがします。
最近はサンドウェッジ以外でも、結構バンスが効いているものが少なくないように思うのですが、このウェッジは比較的ノーマルな感じに見えました。
ウェッジを特別な存在として見るのではなく、あくまでも『アイアンの延長』といったところなのでしょうか?

ロングネックなので、私にはとても魅力的に見えました。
やはりスピンを掛けやすくするには、ある程度の重心の高さがあったほうが有利だと思います。
今は殆ど見かけませんが、昔は私の周りにもプロのようにウェッジのソール部分を何か所か丸くくり抜いて、少しでも重心を高くしているウェッジをよく見かけました。
もちろんボールの進化などもあると思うのですが、クラブが最初からいい状態になるように設計されているので、今はそこまでする必要があまりないのかもしれません。
しかし、時々すごく改造されたウェッジを見かけることがあります。
どのクラブにもいえることだと思うのですが、特にウェッジは手を掛けたくなるクラブです。
手をかければかけるほど、スピンを効かせてくれたり、球をフワッと持ち上げてターゲットまで運んでくれるような気がします。

最近のウェッジの大きな特徴のひとつだと思うのですが、このクリーブランドのウェッジにも、フェース面に『細かな』というよりは、明らかに『はっきりとした』ミーリングが施されていました。
すぐにわかるほど目立っています。
今は各メーカーによって、このミーリングの形状も様々ですが、このウェッジはギザギザな感じになっていました。
確かに、こうすることによって、フェース面とボールの接する面積が少しでも大きくなるような気がします。
しかし、指でフェース面を触れてみたのですが、思っていたよりも『ザラザラ感』はありませんでした。

スコアラインのトゥ側とヒール側に、それぞれ『MILLED-LASER』と記されていました。
完全ハンドメイドである、いわゆる『手彫り』ではなく、オートメーション化による機械で正確に刻まれているのかな?と思いました。
大量生産されない、少数のハンドメイドのクラブに憧れますが、それは価格が高価になってしまうので、できるだけ機械で早く大量に生産したほうが、ひとつひとつのクラブの価格も安くなると思います。
私はクラブの性能や品質が高く保たれていれば、製造国はどこでもいいと思っているのですが、このクラブが日本製だと聞いて、ポイントが少しアップしてしまいました。
きちんとした品質管理の下で製造されているんだろうな・・・。と思いました。
スコアメイクやゴルフをエンジョイするということにおいて、どのクラブも重要ではありますが、ウェッジの比率は特に高いです。
そういったときに、信頼できる工程で作られたウェッジは、とても頼もしく見えます。
少なくとも、コースで裏切られるようなことはないだろうな・・・。と思います。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じでした。
クリーブランドの『伝統』といっていいと思うのですが、このティアドロップ形状がたまりません。
『メイドインジャパン』のウェッジではあっても、これまでのクリーブランドの伝統を引き継いでいる『洋顔』のウェッジだと思いました。
クリーブランドがダンロップ傘下になって、すぐにスリクソンのウェッジが姿を消してしまったのですが、この顔の美しさは、これまでスリクソンのウェッジを使っておられた方も、満足されるのではないでしょうか?
勿論、これまでのクリーブランドユーザーの方にも、安心感を与えてくれる顔だと思います。
精悍さが感じられ、とても心強いです。
『黒(ウェッジ)と白(ボール)のコントラスト』が美しかったからでしょうか?
ボールとの『くっつき性能』も高そうだな・・・。と思いながら見つめていました。
試打を開始しました。

『高さ』も自然な感じで出していくことができ、とても自然体で打っていけるウェッジだと思いました。
グースネックを好まれる方には、やや扱いづらい部分があるかもしれませんが、私はこれくらいのストレートなほうが、ボールを拾いやすく感じるので、易しく感じます。
高さが安定しているので、自然と距離感もすぐにつかんでいくことができました。

『打感』も、とてもソフトな感じで好感がもてました。
とてもよく目立つミーリングと、黒いヘッドの印象からか、打つ前はもう少し『食いつき感』があるのかな?と思っていたのですが、実際は喰いつき感よりもソフト感のほうが感じられました。
とても心地いい感触です。

『スピン性能』という点では、正直『激スピン』というタイプのウェッジではないと思いました。
勿論、スピン性能が劣っているとは思わなかったですが、強烈にスピンが掛かる感じはしませんでした。
店員さんの話によると、このウェッジは耐久性が優れているのだそうで、長い間高いスピン性能が維持されているということだそうです。
つまり、安定したスピンが長く続くということは、使い続けていけばいくほど、その感覚が手に馴染みやすいということになるのでしょうか?

私はアプローチ練習やバンカー練習が大好きで、いつもたくさんするので、ウェッジ(特にサンドウェッジ)では、バンカーやベアグランドなどタフな状況で使うことがとても多いです。
悪いライを選んで練習することが多いです。
なので、バンカー練習をたくさんする前提で、ウェッジを見ることが多いです。
必然的にソールやスコアラインの摩耗が気になってしまいます。
購入したときは良くても、月日の経過と共に、その性能が落ちていくことは仕方のないことなのだと半分あきらめているところがあります。
しかし、このウェッジは耐久性が高いということで、そこにとても惹かれました。
私がたくさんバンカーやアプローチの練習をしても、それに耐えてくれるウェッジであるのであれば、とても魅力的に感じます。
新溝規制が施行されるようになって、確かに角溝の頃のような強烈なバックスピンは掛かりづらくなったのかもしれませんが、今の新溝規制適合ウェッジのほうが、距離感をつかみやすくなった・・・。と感じておられる方も実は多いのではないでしょうか?
特に私の周りにはそういった声をよく効きます。
本来はやはりもっとスピンを掛けたいと思うのですが、やはりみんなルールに則って上手く対応できているのだと思います。
『足』を使ったアプローチが上手い人が私の周りにはとても多いです。

『安定性』という点でも、すごくラインを出しやすくて、とても易しく感じました。
見た目はとてもシンプルでカッコいいですが、半分『オートマチック』的に打っていけるウェッジだと思いました。

距離感も合いやすく、100ヤード以内がとても容易に感じられました。
52度のウェッジは、私は『ピッチエンドラン』で多用しているのですが、このウェッジもおそらく、その役目を担ってくれるだろうな・・・。と思いました。
きつく止まり過ぎないので、ランで入れにいきたいときにも重宝するだろうな・・・。と思いました。

『操作性』も高く、フェースの開閉も問題なくできました。
ウェッジでは色々な技を持っておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、このウェッジはそういった方々の高いテクニックを存分に引き出してくれるような気がします。
それでいながら、シンプルでワンパターン的なショットも打ちやすいところも魅力のひとつです。

クリーブランドらしい、高性能なウェッジだと思いました。
昔ながらの『いい風合い』は残しつつも、進化を止めない近代的な一面も見られました。
ウェッジの素晴らしいメーカーはたくさんありますが、やはり『クリーブランド』と『タイトリスト ボーケイ』の二大巨頭の存在感はとても大きいような気がします。
特にクリーブランドの功績はとても大きいように思います。
私はクリーブランドのウェッジでアプローチショットを学ばせてもらいましたし、いい思い出がたくさんあります。
これからも、このようなカッコ良くてフィーリングも良い、高性能なウェッジをたくさん発表して欲しいと思いました。
クリーブランド CG17 フォージド ウェッジ
クリーブランド CG17 クロム ウェッジ
ダンロップ クリーブランド 限定プロモデルキャップ CGH2192X
ダンロップ スリクソン オートフォーカス 限定レディスキャップ SLH2145X
ダンロップ スリクソン オートフォーカス 限定レディスバイザー SLH2346X
スリクソン 限定キャディバッグ GGC-S024L
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2012年04月21日
クリーブランド CLASSIC TOUR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CLASSIC TOUR ドライバー です。

シャフトは Miyazaki Kusala Black 61 カーボンシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.5、シャフト重量は61g、バランスはD4、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は310gです。

とても懐かしい感じがするクリーブランドのニュードライバーです。
私たちパーシモン世代には、とても嬉しく感じるデザインです。
何と言いますか、見るからに落ち着くことができます。
ビギナーの頃の懐かしい思い出が次々と蘇ってきました。
今とは違い、あの頃は『スコア』や『方向性』は気にせずに、とにかく『ブッ叩いて』いました。
100球のうち、何球かは芯を喰って、心地よい感触を楽しむことができれば、それで満足でした。

今は、白いヘッドや、様々なチューニング機能が付いたドライバーの人気が凄いですが、このドライバーはとてもシンプルです。
それどころか名前の通り、とてもクラシカルな感じがします。
ただ単に昔のデザインに戻しただけならば、これだけクラブのレベルが上がっている今では、多くの支持が得られないと思いますが、海外で大人気だということで、目に見えないところにたくさんの技術が組み込まれているのだろうと思いました。

Miyazakiのシャフトといえば、 これまでも『雪』や『水』がありましたが、今回は『氷』です。
この文字の連打がとても個性的です。
友人の話によると、今、Miyazakiシャフトは海外で大人気なのだそうですが、海外の方は、この文字の連打をどのように感じておられるのでしょうか?

シャフトに貼られているシールには『Head made In China Shaft made In Japan』とありました。
その下に『Assembled in USA』とあったので、アメリカで組み立てられたのだということが解ります。
つまり、海外製のヘッドと日本製のシャフトとのコラボドライバーなのだと思いました。
アメリカも日本同様、人気シャフトメーカーが多い中、それでも日本製のMiyazakiシャフトの人気が高いということはさすがだと思いました。
私もスリクソンのドライバーでMiyazakiシャフトを経験していますが、とても気に入っています。

トゥ側に『310』とありました。
何を示す数字なのでしょうか?
それとも特に意味は無くて、モデル№に過ぎないのでしょうか?

とてもカッコいいエンブレムのような物が組み込まれていました。
伝統や歴史を感じさせますし、何だか気持ちが引き締まります。

あらゆる角度から見ても、懐かしい『パーシモンテイスト』が感じられます。
フェースは結構ディープフェースだと思いました。

しかし、ヘッド後方は薄くて、いわゆる『シャローバック形状』です。
『ディープフェース』&『シャローバック形状』のドライバーには、これまでも何度も出会ってきているので、親しみやすい感じがしました。
昔のシャローバック形状のドライバーは頼りないものがたくさんありましたが、最近のシャローバックドライバーは頼れるものが増えてきたように思います。

『ネックの長さ』は、ここ最近のドライバーの中では、かなり長い方だと思います。
シャローさを感じさせるヘッドではありますが、操作性も高めているのかな?と思いました。

『顔』は、やはりパーシモンを思い出させる、とてもクラシカルなデザインです。
白いヘッドが多い今は、こういった懐かしい色がとても新鮮に感じられますし、昔のパワー全開で打っていた頃を思い出したせいか、今日はいつもよりも力が漲ってきたような気がしました。
『パーシモンカラー』と一口に言っても、『黒』に近い色や『こげ茶色』『赤いに近い色』など様々ですが、このドライバーはとても黒に近い茶色でした。
パーシモンヘッドの海外メーカー(特にマグレガー)は、昔から私の憧れだったのですが、今日は何となくその記憶が蘇ってくるようでした。
ただ、このドライバーは、実際はパーシモンヘッドではないので、『見た目が均一』だな・・・。と思いました。
どういうことかといいますと、昔のパーシモンヘッドは『木目模様』がひとつひとつ違っていて、それがとても個性的で同じモデルでも『美しい模様』と『そうでない模様』がはっきりと分かれていました。
なので、同じメーカーの同じモデルのドライバーでも、『全く同じ』ということはありませんでした。
まさにクラブも『生き物』だったのだと思います。
私はメーカーなどにもこだわっていましたが、それ以外にも『木目の美しさ』でドライバーやフェアウェイウッドを選んできました。
パーシモンの生産地は強度などから『北米産のパーシモン』が多かったのですが、パーシモンヘッドのドライバーで球を打っているときに、
このドライバーもきっと厳しい寒さで鍛えられて締まった木質になったんだろうな・・・。
と、よく思っていました。
今の高品質なチタンドライバーが多い時代には、考えにくいことかもしれませんが、クラブによってはフェース面が凹んでしまったり、ヘッドの一部が欠けてしまったり、割れるということもありました。
また、木なので湿気には弱く、ソールにビスで組み込まれていたバックルが浮き上がってしまうようなこともありました。
そんなことを思い出しながら、このドライバーを改めて眺めてみると、やはり『金属のヘッド』だな・・・。と思いました。
それと、せっかくパーシモンを思い出させるデザインなのだから、できればもう少し『立体感』というか『小顔感』が欲しいな・・・。と思ってしまいました。
ヘッド後方が伸びているように思いましたし、こういった形状はやはり『クラシック』というよりは『現代風』というニュアンスのほうが近いように思います。

クラウンマークでもある、このClassicの文字がとてもオシャレです。
今は昔に比べ、クラウンマークが付いているドライバーが少なくなったように思います。
私はクラウンマークがあってもなくてもどちらでも構わないのですが、左右に曲げるイメージを持ちやすいのは『無いドライバー』です。
『ヘッドを真っ直ぐ引く』とか『スイートエリア』を意識しやすいのは、クラウンマークが『あるドライバー』なのかもしれません。

素振りをしてみても、予想よりもしっかりとした感じで、とても振りやすいと思いました。
やはり『米国仕様』だからでしょうか?
このシャフトのフレックスは『S』ということでしたが、かなりしっかりとした『S』だと思います。
日本メーカーの多くのドライバーの軟らかすぎる『S』に慣れていると、このドライバーがとても硬く感じられます。
硬すぎて振れない・・・。ということもなく、むしろブレる感じがしないので、タイミングが取りやすいのですが、このドライバーを硬く感じられる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
『X』くらいの硬さに感じられる方もいらっしゃるような気がします。
ただ、せっかくこれだけしっかりとしているのだから、もう少し重量があってもいいな・・・。と正直思いました。
振っていて『重量感』が、少し足りない感じがしました。
ヘッドはよく効いています。
ヘッドバランスが大きめのドライバーを好まれる方には、とてもタイミングが取りやすいのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、とても好印象でした。
構えてみるまでは、少し『フックフェース』になっているのかな?と思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
むしろ、上手い具合に逃がしていけそうだな・・・。と思いながら眺めていました。
ヘッド後方が少し膨らんでいるせいか、『直進性』が強いのかな?と思いました。
この美しい『パーシモンカラー』が『適度な重量感』を与えてくれ、力を上手く込めて打てそうな予感がしました。
ボールを曲げるイメージも持てましたが、その曲がり幅はやや小さ目にイメージできました。
とにかく、『すごくいい空気』が私の周りを包んでいるようでした。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかめで好感がもてました。
何と言いますか『マイルド』な打感だと思いました。
当然と言えば当然なのですが、やはり昔の『パーシモン』&『糸巻きボール』の、芯を喰った時のあの『くっつく感じ』ではなく、今風の『球離れの早い』打感ではありますが、これはヘッドや素材によるところなので、仕方ないですし、この打感もすごくいいものだと思います。
手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。

『音』は少し高めではっきりとしているのですが、大きすぎないので全く不満はありませんでした。
むしろ気持ちを乗せていきやすい、集中力を高めてくれる音だと思いました。
『フィーリングの三原則』を『構え感』『打感』『打球音(インパクト音)』の3つだとすると、構えた感じはクラシカルな感じで、打感と音はモダンな感じがしました。
打つ前のフィーリングと打ったときのフィーリングの差があるところが面白いな・・・。と思いました。

『安定性』という点では、このような『薄さ』を感じさせるヘッドで、しかも『シャローバック』なので、かなり直進性が高く、ミスに対しての寛容さもあるのかと思っていたのですが、実際はやや違った印象をもちました。
シビア過ぎるドライバーではありませんが、それほど極端な寛容さは感じられませんでした。
ミスにはミスとはっきりと感じさせてくれるドライバーだと思います。
最近の寛容性の高いドライバーにたくさん出会ってきたせいか、このドライバーにはある意味『正直さ』のようなものを感じました。
ドライバーに『直進性の高さ』や『ミスに対しての寛容さ』を求めておられる方には、やや敷居が高く感じられるかもしれません。
シャフトも、車で例えるならば、いわゆる『レーシングタイプのハンドル』といった感じで『遊びが少ない』ような印象をもちました。
ただ、先ほども書きましたが、私としてはもう少し重量感があったほうが、このドライバーの特性をもっと活かせたような気がしました。
シャフトの『しっかり感』と『重量感』のバランスが少し合っていないように感じました。
軽くて軟らかいシャフトも難しいですが、軽くて硬いシャフトはまた違った意味で難しく感じます。
今は『300g未満』のドライバーも多いですし、そういったドライバーを日頃から使い慣れておられる方には、このドライバーは重く感じられるのかもしれませんが、私がこれまで出会ってきた、たくさんのドライバーのなかでは、それほど重量感あるほうだとは思いませんでした。
やはり、これも『好み』や『慣れ』といったところも大きく左右するとは思うのですが・・・。

『球のあがりやすさ』という点でも、予想していた以上に高くあがり過ぎない感じがしました。
シャローな形状なので、高~くあがってしまうのかな?と思っていたのですが、実際は少し違っていました。
弾道も高すぎず、『高弾道』というよりは、どちらかというと『中・高弾道』といったところかな?と思いました。
しかし、これはやはり、この装着されているMiyazakiの性能も強く反映されているのだと思いました。
球を自らが積極的に上げてくれるシャフトではないですし、重量感はそれほどありませんが、ある程度プレイヤーにスキルを要求してくるのかもしれません。
見た目の印象よりもタフに感じられる方も多いのではないでしょうか?
シャフトを『棒』のように感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

『飛距離性能』という点では、好みが明確に分かれるような気がします。
シャロー系のドライバーの中でも、はっきりとした『ヒッター向け』といっていいように思います。
ある程度のヘッドスピードがないと、球があがりきらずに距離を稼いでいくことができないように思われます。
見た目の印象よりも敷居の低いドライバーではないと思いました。
しかし裏を返せば、ヒッタータイプの方で、『低スピン系』で飛ばしていきたい方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
あまり吹き上がる感じがしないので、気持ちよく叩いていくことができます。
『吹き上がり過ぎ』『球のつかまり過ぎ』を気にしなくていいので、スイングにも心にもブレーキが掛かりません。
それが結果的に距離を伸ばしていけるように思います。
幅広い層に向けたドライバーではありませんが、このドライバーが合う方には、すごく心強い存在となってくれるのではないでしょうか?
シャフトも、また違ったタイプにすれば、もっと敷居も低くなるような気がします。

『操作性』という点では、私は最初あまり期待していなかったのですが、思いのほか扱いやすいドライバーだと思いました。
シャローな感じ(特にシャローバック形状)の印象が強いので、直進性の強さを予想していたのですが、とても『曲げやすい』ドライバーです。
球がつかまり過ぎないので、私のようなフッカーにはとても安心できます。
左右どちらにも曲げて打つことができましたが、どちらかといえば『フェード系』が打ちやすいドライバーだな・・・。と思いました。
今のドライバーの中でも、『球のつかまり』がそれほどいいほうではないので、ハードヒッターの方でもスライスに悩んでおられる方には難しく感じられるかもしれません。
今たくさん出会うことができる『スライス軽減』『スライス撲滅』ドライバーとは、大きく性格が異なります。
『スイング軌道』や『イメージ』『精神状態』が、そのままボールに反映されやすいドライバーだと思います。

難し過ぎるドライバーではありませんが、決して一般的な敷居の低いドライバーだとは思いませんでした。
ミスヒットに対する寛容さも、それほど大きくなく、ヘッドスピードやミート率も、ある程度要求してくるドライバーだと思います。
形状的には、やや『オートマチック系』に見えたのですが、実際の性能は『マニュアル系』に近いと思いました。
ドライバーにオートマチック性を求めていきたい方には、多少難しく感じられるかもしれません。
しかし、球筋をある程度自分でコントロールしていきたい方には、見た目以上の親しみを持ちやすいのではないでしょうか?
こういった操作性の高さが、いわゆる『クラシック』という名称に相応しいと思いました。

『日本仕様』に慣れておられる方には、やや手ごわいと感じられるかもしれません。
『米国仕様』に慣れておられる方には、比較的オーソドックスといいますか、ノーマルなタイプに感じられると思いますが、このドライバーがピッタリとマッチする方には、まさに『手放せない一本』になるのではないでしょうか?
価格設定もかなり高めなのではないか?と思っていたのですが、予想以上に低価格でコストパフォーマンスにも優れていると思いました。
今は色々なカラーのドライバーが登場してきていますし、今年のマスターズチャンピオンのババ・ワトソン選手のピンクカラーはとても衝撃的でした。
私がピンクのドライバーを使うことは、おそらくないと思いますが、ルール上、問題ないのであれば、どんどんカラフルなドライバーが出てきてもいいと思っています。
ただ、そういったなかで、今回のこのドライバーのような『パーシモンカラー』には、特別な思いがありますし、今日はいつも以上に体にパワーがみなぎっていたように思います。
『色が人の心を左右する』ということは昔から言われてきていることですが、今日は改めてそのことを痛感しました。
テーラーメイドが白いヘッドのドライバーを発表して、他社が追随したように、今回のこのクリーブランドの『パーシモンカラー』を他のメーカーからも発売されると嬉しく思います。
このドライバーの人気が爆発すれば、いずれ『日本仕様』として発売されるのではないか?と思うのですが、その時は是非一人でも多くの方に、このドライバーの性能を堪能していただきたいと思いました。
見た目は過去に『タイムスリップ』した感じですが、性能は『最先端』の高性能なドライバーだと思いました。
このドライバーにまた出会うことがあれば、何度でも試打したいと思いましたし、他のメーカーのドライバーとの比較もしてみたいと思いました。
とてもいい気分で練習場を後にすることが出来ました。
クリーブランド マッシー ハイブリッド ユーティリティ
クリーブランド CG16 アイアン
クリーブランド CG16ツアー アイアン
クリーブランド CG17フォージド ウェッジ
クリーブランド CG17クロム ウェッジ
クリーブランド CG17 ブラックパール ウェッジ
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2011年06月22日
クリーブランド CG1 ツアーアイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CG1 ツアーアイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS300、シャフト重量は121g、トルクは1.2、バランスはD2、キックポイントは手元調子 です。

クリーブランドのとてもカッコいいマッスルバックアイアンです。
このアイアンを試打してみたい・・・。と、私はずっと思っていて、今日はようやくその念願が叶いました。
『易しさ』や『機能性』を併せ持つキャビティ(特にポケキャビやアンダーカットキャビティ)も素晴らしいアイアンだと思いますが、やはりこのシンプルな形状には、すごく惹かれるものがあります。
マッスルバックの打感の『厚み』を一度味わってしまうと、忘れることができません。

余計な贅肉のついていないマッスルバックだから当然ではありますが、この鋭い感じがさらにモチベーションをアップさせてくれます。
クリーブランドのアイアンは何度か試打したことはありますが、マッスルバックは初めてなので、すごく気持ちが高揚します。
色々なクラブを試打していて、とてもワクワクする瞬間です。

『ソール幅』は、やはり細めな感じです。
ワイドソールを使い慣れておられる方には、やや不安を感じられるかもしれません。

ホーゼルの長さも長めではありますが、先日『マスダゴルフ』のマッスルバックを経験しているので、特に長いという印象はなく、ごく標準的でマッスルバックらしい長さだと思いました。
今はマッスルバックでも、ややショートネックっぽい物も見かけますが、このアイアンはそういった物とは、一線を画すノーマル的な感じがしました。
アイアンはドライバーと違い、『距離感』が重要なクラブなので、ストレートボールよりも、自分の持ち球のほうが距離感をつかみやすい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
なので、『安定性』よりも『操作性』を高めていくには、こういった形状のほうが有利なのだと思います。

これまでのマッスルバック同様、この厚くなっている感じがたまりません。
ミスに対して、それほど寛容ではないけれども、いいショットをしたときのご褒美はキャビティでは味わえない部分もあるのだと思います。
だからマッスルバックはやめられないのかもしれません。
しかし、今はかなりフィーリングの優れたキャビティアイアンもたくさん登場してきていますし、マッスルバックだけにこだわる必要もないと思うのですが・・・。

素振りをしてみても、かなりいい感じです。
こういったタイプのアイアンには、ダイナミックゴールドなどのようなある程度『重量感』や『粘り感』のあるシャフトでないと、不安に感じますし、真価を発揮できないような気がします。
ミスに対してシビアなアイアンで、軽すぎたり、軟らかすぎるシャフトだと、おそらく私にとって、かなりハードルが上がるような気がします。
特に適度な重量感が無いと、かなりスイングがバラついてしまいます。

ボールを前にして構えてみても、予想通りとても構えやすくていい目の保養ができました。
あまりにも美しい顔なので、
「ボールとフェースがくっついちゃうんじゃないかな?」
と思えるくらい、この2つの関係がしっくりしていました。
余計な心配や不安も一切なく、楽に構えることができましたし、この雰囲気を楽しんでいこうという気にさせてくれました。
いいイメージがどんどん膨らんできたので、自然とテンションも上がっていきました。
試打を開始しました。

まずは、この『操作性の良さ』に感動しました。
これまでもこういったタイプのアイアンに感じていたことではありますが、『芯』が小さいからこそ、感じられるものがあるような気がします。
夜空という『黒いキャンバス』に、ボールという『白いクレヨン』で線を描いているような感覚を憶えました。
マッスルバックなので、微妙なカーブを描いていくことができます。
安定性の高いキャビティアイアンでは、なかなかこういった感覚は生まれません。
直線ばかりでない、左右の微妙な曲線がとても美しいと思いました。
次はどんなラインを描いてみよう・・・。と、次から次へと候補が頭の中に浮かんできます。
周りの風景が消え、かなり集中できている時の感覚です。

『打感』がいいことは、言うまでもないのですが、この素晴らしい打感のおかげで、今日の蒸し暑さも忘れ、ひたすら球を打ち続けていました。
何球でも時間の許す限り打っていたくなります。
最近の易し過ぎるアイアンは、フェース面の何処でヒットしたのかが解りづらい物もありますが、このアイアンはすごく解りやすいです。
なので惰性で打つこともなく、一球一球丁寧にチェックしながら打っていくことができるので、いい時はその調子を維持しやすいですし、逆に調子が悪い時はその悪い時間をできるだけ短くすることができます。
『いいクラブ』の条件のひとつに、『ミスを感じさせないクラブ』よりは『はっきりとミスしたことを知らせてくれるクラブ』というのがあるのではないでしょうか?

『球のあがりやすさ』という点では、予め予想の通りでした。
これまで出会ってきた、『マッスルバック』+『ダイナミックゴールド』が持つ、スタンダードな上がり感です。
すごくシンプルなアイアンなので、特に球があがるような工夫などが施されているとは思えなかったですし、低重心アイアンや軽量シャフトなどを愛用しておられる方には、かなりタフに感じられるかもしれません。
最近のアイアンの中でも、はっきりと『高重心』なほうだと思います。
しかし、アイアンショットを磨いていきたければ、こういった高重心アイアンを使うことはとても意味があることだと思います。
低重心過ぎるアイアンは、どうもフィーリングが合わない・・・。という方は、こういった昔ながらのアイアンを試してみられる価値もあるのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、やはりマッスルバック形状なので、それほど『芯』は大きいとは思わなかったですし、易しさが全面に感じられるアイアンではないのだと思います。
アイアンに『易しさ』を求めておられる方が選ぶアイアンではないですし、逆にこういったアイアンを選ばれる方は、易しさを第一に考えてはおられないと思います。
やはりクラブというのは、その人の『好み』や『クラブに求めるもの』はもちろんですが、『これから先の自分』を思い描いて選んでいくべきなのかもしれません。
ある程度のミート率が要求されるので、一般的には敷居が高いと言わざるを得ないのかもしれないですが、それを安定性抜群の高性能ロングセラーシャフトであるダイナミックゴールドがカバーしてくれているので、それほど難しく感じない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点でも、こういったアイアンなので、明らかに『飛ばす』というよりは『刻む』『狙ったところに落とす』といった発想になれるところがいいです。
アイアンの『真骨頂』を発揮している・・・。といったらいいでしょうか?
飛距離系のアイアンを求めておられる方には、合いづらいところもあると思いますが、アイアンには飛距離よりも距離感を重要視し、飛び過ぎないところに魅力を感じる方には、すごくマッチしやすいのではないでしょうか?

初めて出会ったクリーブランドのマッスルバックですが、最初から最後までずっと楽しむことができました。
心が退屈に感じることもなく、ずっと夢中で打ち続けることができました。
やはりメーカーの垣根を越えて、マッスルバックは魅力的だな・・・。と思ってしまいます。
新しいアイアンを見つけても、時々試打しないこともあったりするのですが、マッスルバックは試打せずにはいられません。
難しいとは解っていても、その美しさに魅了されてしまい、手にしてしまいます。

以前も書きましたが、アイアンはドライバーなどに比べて、『意外性の少ないクラブ』といっていいと思います。
特にマッスルバックだと、打つ前から大体の予想はつきますし、その予想が大きく外れることはありません。
つまり、見た目でそのアイアンの性能やフィーリングが伝わりやすい部分がかなりあると思います。
今日もまさにそんな感じがした一日でした。

マッスルバックで、しかもソールも薄いですし、ネックも長めでタフなアイアンではあると思うのですが、先日のマスダゴルフのアイアンの印象があまりにも強烈だったので、このアイアンは『タフ』というよりは『スタンダード』といった印象を最後まで持ち続けていました。
まるで手が届かないような難しさは一切感じませんでした。
私が今使っているアイアンもマッスルバックなのですが、今度買い替える時は久しぶりにキャビティにしてみようかな?と思っていました。
それくらい、今は魅力的なキャビティアイアンがたくさんあります。
しかし、このクリーブランドのアイアンや、先日のマスダゴルフのアイアンに出会ってしまうと、やはりまたマッスルバックを買って、自分のスイングをもっと締めていくのもいいのかな?と思いました。
易し過ぎるクラブを使い続けていくと私の場合、どうしてもスイングや心に隙が出来てしまうところがあるので、自分を緩めないようにすることも必要だと思いました。
今日はこのアイアンのおかげで、とても楽しい練習ができたので、また是非試打して楽しい時間を過ごすことができたらいいな・・・。と思いました。
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2011年04月28日
クリーブランド ランチャー SL290 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー SL290 ドライバー です。
写真を撮り忘れてしまったのですが、シャフトは アクションライト5.0 カーボンシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.875インチ、シャフトフレックスはS、トルクは5.9、シャフト重量は54g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は300gです。

クリーブランドの新しいドライバーです。
先日『310』というドライバーを試打したのですが、今回は『290』という名のドライバーです。
この数字はいったいどういった意味があるのでしょうか?
『ヘッド体積』の数字が名前に使われることが多いですが、このドライバーはそういったことではないようです。
『290ヤード』以上飛ばすことを目指しているのでしょうか?

『310』同様、光沢感がありますし、かなりシャローなヘッドです。
『310』も私の印象では『シャローヘッド』でしたが、このドライバーは更にはっきりしています。
やはりこれからもこういったシャローヘッドはどんどん登場してくるのではないでしょうか?

こうして見ていても、かなり左を向いている感じがします。
かなりのシャローヘッドと、このフックフェースということを考えてみても、このドライバーがこれまでたくさん出会ってきた『ハイドロー設計』ドライバーといえるのではないか?という予測が簡単に立てられました。

素振りをしてみても、かなりソフトに仕上がっている感じがしました。
こういったスペックのドライバーは、これまでもたくさん出会ってきているように思うのですが、どうもなかなか馴染めない感じがします。
この『軽さ』と『シャフトの軟らかさ』は、なかなかタイミングが取りづらい感じがしました。

ボールを前にして構えて見ても、やはり苦手な感じがしました。
多少『ディープ』になっていて、少しフェースが被っている程度ならば、何とか修正することができそうな気もするのですが、こういった『シャロー』なヘッドでフェースが被っていると、なかなか融通が利かない感じがします。
これは少し厄介なタイプだぞ・・・。と思いました。
私はこういった、タイプの顔をしたドライバーを構えると、どうしても無意識に左へ行かせたくないと、かなり『カット目』にヘッドを入れてしまっていることがあるのですが、今日はなるべくそういったことをしないで、まずはこのドライバーのクセをつかんでいこうと思いました。
高~いフックボールばかりがイメージされてしまいましたが、何とか呼吸を整えて試打を開始しました。

『打感』は、とてもソフトで好感が持てました。
このヘッドの『光沢感』に見合う素晴らしい打感だと思いました。
つかまりが弱い時の打感よりも、つかまりの強い時の打感のほうが、いい手ごたえを感じることができますが、今日はそんな程よい手ごたえと絶妙な柔らかさを感じることができました。

『音』も、とてもいい感じでした。
これまで出会ってきた、たくさんのいい音をしたドライバーと肩を並べるような好印象な音を発するドライバーです。

『安定性』という点では、本来はとても優れているのだと思いますが、私には少し難しく感じられました。
球がよくつかまる感じのドライバーですが、打つ前に思っていたよりも大きく左へ曲がることはなかったので、そこには好感をもつことができました。
ただ、この装着されているシャフトが私にはやや難しく感じられました。
なかなかタイミングが合わず、少し暴れる感じがしました。

『球のあがりやすさ』という点では、見た目通り、かなりのレベルの高さだと思いました。
こういったところは、これまでもたくさん経験しているので、その『予測の範囲内』といったところなのですが、正直私はもっと抑えていかないと、ロスが大きいように思われました。
叩いていきたい私にはあまり合っていないようです。

『操作性』という点では、正直難しく感じられました。
やはり、こういったタイプのドライバーで色々な球を打つこと自体が不自然なことなのかもしれないですが、ついつい私は色々な球を打ってみたくなります。
いつもは楽しくできることが、今日はなかなか上手くいかない感じがしました。
決して『絶対スライスが出ないドライバー』ではないですし、とりあえず右へ曲げてみることもできましたが、なかなか思うような球が出ませんでした。

『飛距離性能』という点では、私では上手くこのドライバーの性能の高さを引き出すことができなかったのですが、決して劣っているとは思いませんでした。
同様の『ハイドロー設計ドライバー』の中では、かなり優れているほうではないでしょうか?
日頃、球のつかまりが弱く、また『キャリー不足』に悩んでおられる方には、かなり易しく感じられるのような気がします。

全体的に見て、やや苦手意識が残ったドライバーでした。
時々いい感じの球を打っていくことができたのですが、それを続けていくことは難しく感じられました。
ただ、親しみやすさは年々増してきているような気がします。
これまでは、いかにも『欧米色』が強い感じがしていた『クリーブランド』のドライバーですが、このドライバーは他のメーカーの『メイドインジャパンドライバー』と、すごく似ているように思います。
新製品ではありますが、珍しい感じは全くしなくて、むしろこれまでよく出会ってきているような感じのするドライバーでした。

SRIスポーツ傘下となって、かなりイメージが変わった感じのする、クリーブランドのドライバーですが、すごく親しみやすいデザインと光沢感・質感があるので、大きな違和感を感じることはありませんでした。
これからダンロップは、『スリクソン』と『ゼクシオ』で出来ないことを、この『クリーブランド』でやってくるのではないでしょうか?
クリーブランドといえば、やはりウェッジがすぐに思い出されますが、これからもドライバーなど、それ以外のクラブにも期待したいと思いました。
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ネバーコンプロマイズ NCX-PLY TYPE-10
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2011年03月27日
クリーブランド ランチャー TL310 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー TL310 ドライバー です。

シャフトは アクションライト6.0 カーボンシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.2、シャフト重量は62.5g、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。

クリーブランドのニュードライバーです。
SRIスポーツがクリーブランドを買収したからでしょうか?
すごく日本的なデザインになっているように思います。
ピカピカ光って光沢感満点です。

クリーブランドといえば、やはりあの『クラウン部分』が凹んだ形のドライバーの印象が強いですが、このドライバーはすごくノーマルです。
『ダンロップ』が係わることになるので、これからはそういったドライバーは出にくいのではないでしょうか?
私はあの独特な形状のドライバーは性能的にはとてもいいと思っていたのですが、いかんせん見た目が良くありませんでした。
ゴルフクラブには、高い性能が求められているのは勿論ですが、見栄えの良さがとても大切なので、メーカー側としてはとてもたいへんなことだと思います。

ヘッド全体が、かなり『シャロー感』に包まれています。
こういったところはこれまでのクリーブランドのドライバーと共通しているところだと思います。
ちょっと前までのシャローヘッドドライバーはやや頼りない感じのする物も多かったですが、最近のドライバーは結構頼れるようになってきました。
『骨太』な感じのシャローヘッドドライバーを見かけるようになりました。

フェース面のトゥ側のところに『440cc』と書かれてあるのですが、それほどコンパクト感は感じませんでした。
日頃よく見かける投影面積の大きい、シャローヘッドドライバーのように見えました。

『顔』も、比較的オーソドックスな感じがしました。
最近よく見かけるようになった顔で、特に珍しい感じはしませんでした。

素振りをしてみると、振りやすくていい感じがしました。
これまでのシャローヘッドドライバーによく見られたような『振り遅れ感』や『暴れ感』のようなものは感じませんでした。
しっかりとついてきてくれました。

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすく感じられました。
やはり『ディープ感』よりは『シャロー感』を感じますし、約20cc小さくなったようなコンパクト感はあまり感じませんでした。
これがもっと立体的な形状のヘッドだったら、また違った印象になるような気がします。
それほど色々なラインのイメージが湧いてくる感じではありませんでしたが、違和感などは全く感じませんでした。
球のつかまりも良さそうですが、引っかかりそうな印象は感じませんでした。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『易しさ』といいますか、『安定性の高さ』です。
かなりイージーなドライバーだと思いました。

『ソール』のトゥ側のところに『TOUR』と記されてありますし、いわゆるツアーモデルなのだと思いますが、そんなシビアな感じは全くしませんでした。
ちょっと前まで、『ツアーモデル』とか『プロ』などといった言葉がクラブにつけられていると、かなり敷居の高いものが多かったですが、このドライバーにはそんな感じは全くしません。
すごく敷居が低い感じがしましたし、難しく感じる部分はありませんでした。
『スイートエリア』も、かなり広いのではないでしょうか?

『球のあがりやすさ』という点でも、秀逸です。
形状からくる印象そのままの高弾道ドライバーです。
タフな感じは全くしません。
装着されているシャフトは、『MIYAZAKI』のシャフトなのだそうですが、すごく親しみやすいシャフトに仕上がっているような気がします。
ヒッタータイプの方は、もう少ししっかりしていてもいいんじゃないかな?と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
9.5度というロフトを感じさせない、『球の浮きやすさ』『弾道の高さ』でした。

『打感』はとてもソフトな感じで好感が持てました。
このドライバーを初めて見た時から、打感が良さそうな感じがしていましたが、予想通りのグッドフィーリングでした。
『MADE IN JAPAN』ということなのだそうですし、品質の高さをすごく感じます。

『音』も、すごく好感がもてました。
最近は音のいいドライバーが増えてきて、打つ前からすごく安心しているところがあるのですが、このドライバーもそんな『高音質』のドライバーだと思いました。

『操作性』という点では、扱いづらい感じはしなかったのですが、それほど大きく左右に曲げやすい感じはしませんでした。
やはり『直進性の高さ』のほうが優位に立っているドライバーなのだと思いました。

『飛距離性能』も高いと思いました。
球をまとめやすいので、『平均飛距離』も伸びる感じがしましたし、今日は『長尺の難しさ』をあまり感じませんでした。
私個人的には、また違ったスペックのドライバーだと、もっと距離が稼げたような気もするのですが、このスペックのドライバーもすごくいい印象を持ちました。
『一発の飛び』というよりは、『まとまった飛び』といったらいいでしょうか?
『最高飛距離』と『最低飛距離』の落差がそれほど大きくなることはないように感じられました。
この安定性の高さと、長尺の効果が上手く噛み合っているように感じました。

海外メーカーでも、日本製のドライバーはたくさんありますし、珍しいことではありません。
海外製のドライバーもいいですが、やはり日本製のドライバーには魅力を感じます。
特にこのドライバーは『メイドインジャパン』でありながら、価格設定も高すぎずに親しみやすいところに好感が持てました。
『ミス』にも『財布』にもやさしいドライバーです。
『ツアーモデル』という名の割には、すごくイージーなドライバーですし、これといった欠点は見当たりません。
すごく『コストパフォーマンス』にも優れたドライバーだと思います。

今日は25球ほど、このドライバーを楽しんだのですが、最初から最後まで『易しい』という言葉がずっと付いて回りました。
いろいろなメーカーも含めて、『TOUR』の名が付くドライバーの中で、おそらく『史上最高の易しさ』をもったドライバーなのではないかな?と思いました。
クリーブランドといえば、やはりウェッジが有名ですし、私も初めて『ノーメッキ』のウェッジを購入したのは、クリーブランドでした。
それからも色々なメーカーのウェッジを使っていますが、やはりクリーブランドは外せません。
いい思い出がたくさんあります。
ウェッジ(特にサンドウェッジ)は私にとっては14本のクラブセットの中で、最も摩耗が激しく、いわば『消耗品』のようになっているところもあるのですが、これからもクリーブランドのウェッジは欠かせません。
それと同時に、今日試打したような素晴らしい『イージードライバー』に出会うことができると、ドライバーまで欲しくなってしまいました。
気を全く遣わなくていいドライバーです。
『ダンロップ』といえば、『スリクソン』と『ゼクシオ』の二大ブランドに分かれますが、このドライバーはどちらかというと『ゼクシオ』に近いポジションにあるのかな?と思いました。
これからもクリーブランドのドライバーには注目していきたいと思いました。
クリーブランド ランチャー FL フェアウェイウッド
クリーブランド MASHIE ユーティリティ
クリーブランド CG16 アイアン
クリーブランド CG16 ツアーアイアン
クリーブランド HB3 アイアン
クリーブランド CG1 TOUR アイアン
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2010年03月04日
クリーブランド ランチャー DST ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー DST ドライバー です。

シャフトは ランチャー DST ドライバー ディアマナシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、トルクは3.8、シャフト重量は51g、バランスはD4、キックポイントは先調子、クラブ総重量は296gです。

クリーブランドの新しいドライバーです。
クリーブランドらしい、大型ヘッドドライバーです。
最近はどのメーカーも、少し小型のモデルもラインアップされているようで、この『クリーブランド ランチャー DST』も『430㎤』のモデルがあるそうです。
私はあまりヘッドが大きすぎないほうが好きなので、今度は是非その小振りなモデルを試してみたいと思います。
私もそうですが、ヘッドが少し小さくなるだけでも、すごく打ちやすい・・・・。と感じられる方も実はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
大きくなればなるほど、易しい・・・。とは単純にいえない部分があるような気がします。
ヘッドの形も、割とオーソドックスな感じがしますし、クラブ全体から『易しさ』を感じ取ることが出来ました。

これまで、クリーブランドのドライバーといえば、クラウン部分が大きく凹んでいるものがとても印象深いのですが、昨年試打した『ランチャードライバー』同様、このドライバーもクラウン部分が凹んでいません。
クラウン部分が凹んでいることによる低重心は、『カーボンコンポジット』にするよりも効果が高い・・・。と以前、人から聞いたことがありますし、実際に試打してみてとても素晴らしい機能だなと思っていました。
しかし、いかんせん見た目に違和感を感じられた方もたくさんおられたと思います。
機能的にはいくら優れていても、それが即ユーザーの支持につながらない・・・。ということがゴルフクラブには起こり得ることなのだと思います。
特に、『ハイボア XLS ドライバー 』は、見た目はともかく機能的には私はとても気に入っていたドライバーでした。
しかし、私の周りは勿論、練習場やコースでも実際に使っておられる方を見かけることはありませんでした。
機能や性能といったことは勿論大切ですが、やはり『見た目』『見栄え』といったものが大きく要求されるのだと思います。
美しくて一目惚れするようなクラブを使うからこそ、ゴルフが楽しいのかもしれません。
見た目は気に入らないが、曲がらないから買った・・・。というのは、ひょっとしたら飽きるのも早いのかもしれません。
ゴルフがつまらないものになってしまうかもしれません。
『クリーブランド』は、ドライバーよりも、ウェッジのほうが圧倒的に有名ですが、それはその基本性能の高さはもとより、その『美しさ』が多くのゴルファーを魅了しているからではないのでしょうか?
私もこれまでクリーブランドのウェッジには、ずいぶんと助けられてきました。
『ノーメッキ』のウェッジを最初に購入したのも、『クリーブランド』でした。
そうやって考えてみると、クリーブランドとのお付き合いも随分と長くなっているのだな・・・。と思います。

素振りをしても、なかなかいい感じです。
この純正のシャフトのフレックスは『R』ということですが、とてもしっかりとしていてタイミングがとりやすい感じがしました。
今でもよく目にしますが、『S』というフレックスで売られているクラブでも、首を傾げたくなるような物にもたくさん出会ってきました。
勿論『硬さ』というのは、人それぞれ感じ方が違うのは当然だと思いますが、同じメーカーでもモデルによって大きく違ってきているのは、あまりいいことではないような気がします。
今はメーカーによっては、『振動数』を公表してくれていますし、そういったひと目で解る『数値的な目安』を表示してくれると、とてもありがたいと思います。
『S』とか『R』というのは、とても曖昧な感じがしますし、その中間の『SR』というものまでが今は一般的になっています。
そういった意味でも、このシャフトの『R』は、とてもしっかりとしていると感じました。
すごくいい感じです。
これこそが本当の『R(レギュラー)』といっていいのだと思います。
普段、軟らかめの『S』を使っておられる方でも、このシャフトは割としっかりとした印象を持たれる方も多いのではないでしょうか?
それでいて決して硬すぎないですし、重量的にも軽いので、かなり多くの方が振りやすく感じられるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみた感じは、ヘッドの大きさは感じますが、それほどクセがなく構えやすい部類の『ラージサイズドライバー』だと思いました。
『球のつかまり』が良さそうだな・・・。と思いました。
クリーブランドのウェッジの美しさは世界中のゴルファーが認めるところだと思いますが、そういったところがこのドライバーにも活かされているのでしょうか?
ヘッドが大きいだけのクラブだと『大味』に感じてしまうことも、これまで多かったのですが、このドライバーは大型でありながらも、そんな『大味』な感じはしませんでした。
色々な弾道がイメージできる・・・。といった感じではなかったのですが、球が暴れそうな感じはしませんでした。
ボールが打ち出し方向へ真っ直ぐ飛んでいく画が浮かびました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『安定性の高さ』です。
こういった大型ヘッドドライバーが、『高慣性モーメント』なのは、もう『常識化』していることだと思いますし、それほど驚くことではないのですが、やはり高性能なドライバーだと思いました。
スイートエリアもかなり広い感じがしましたし、全くシビアな感じはしません。
とても易しいヘッドだと思います。
しかし、それ以上に好感を持ったのが、やはりこのシャフトです。
こうして球を打っていても、日頃よく出会っている『S』と変わらない感じがしました。
『硬い』という感じは全くしませんでしたが、いい感じでしっかりしていると思いました。
とても好感の持てる『R』です。
『R』というと、軟らかいから自分には使えない・・・。と考えておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、日本メーカーの『S』は、とても軟らかい物が多いので、日頃『S』を使っておられる方も、このドライバーのフレックスが丁度いい・・・。と感じられる方も多いような気がします。
やはりいいシャフトがあってこその、高性能ヘッドなのだと思います。
いいシャフトが付いていると、クラブの難易度が全く違ってきます。
今日はそんなことをすごく感じました。
かなり曲がりづらく、直進性の強い球を打っていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点でも、この形状のまま高弾道で飛んでいきます。
私にとっては、正直上がり過ぎな感じもしましたが、これはロフトやシャフトを選んでいけば、もっといい感じになるような気がしました。
かなりの『ビッグキャリー』が稼げるドライバーだと思います。
私は『R』のフレックスの試打クラブを手にすることはあまりないのですが、今日試打したこの『ランチャー DST ドライバー』の『R』は、最近では珍しいほどの『叩けるR』だと思いました。
多少『スピン過多』になっているのかな?とも思ったのですが、いい印象をもったまま試打を続けることが出来ました。

『打感』も、割とマイルドでありながら、手にしっかりと伝わってくる感じに好感を持てました。
繊細な感じはしなかったのですが、これくらいの打感だと充分こちらのフィーリングを出していけます。
適度な『弾き感』も感じることが出来ました。
ボヤけた感じもしなかったですし、適度に『球の質感』を感じとることが出来ました。

『音』も大き過ぎず、好感を持つことができました。
以前試打した『ハイボア XLS ドライバー 』は、その『音の大きさ』が気になったのもよく覚えているのですが、このドライバーはとても安心して聞いていられる音に『進化』していると思いました。
すごく『グッドフィーリング』です。
集中力が増していく感じがしました。

『操作性』という点では、少し苦戦してしまいました。
元来曲がりにくいドライバーだと思いますし、それを曲げていくにはかなり極端な打ち方をしていく必要があるような気がしました。
この操作性という点では、やや大味な感じもしました。
やはりそれほど微妙な変化を楽しめるタイプのクラブではないような気がします。
一応、左右にも曲げてみましたが、微妙なニュアンスが伝わりづらい感じはしました。
やはり『操作性』を上回る『直進性』が、このドライバーの大きな武器なのだと思います。
今は『操作性を求めるクラブ』と『直進性を求めるクラブ』の二極化が進んでいると思うのですが、このドライバーは間違いなく後者だと思いました。
この『曲がりにくさ』は、コースに出ても大きな武器になってくれると思いますし、多くのプレーヤーに安心感を与えてくれると思います。

『飛距離性能』という点では、このクラブの『軽さ』から、ちょっとどうなのかな?と正直思ったのですが、この『軽さ』が長所に感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。
しっかりとしたクラブが欲しいけど、重いクラブは振りづらい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
重さが合わず、タイミングがつかめない方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方には、このドライバーのように、やや軽量でありながらしっかりとしているドライバーがとてもフィットしているのではないでしょうか?
『300g前後』のドライバーを愛用しておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった大多数のユーザーに支持されるドライバーといっていいような気がします。
余計な曲がりが少ない『ビッグキャリー』が打ちやすいドライバーだと思います。

海外メーカーの特徴といってもいいくらい、この特殊な形状は、最初見た時は驚きました。
コブラやクリーブランドなどは、こういったクラブをたくさん発表してきました。
最初こそは少し物珍しい感じもしましたが、今ではすっかり『市民権』を得たような気がします。
コースや練習場に行っても、このような形状のドライバーをたくさん目にするようになりました。
多くのゴルファーがこのようなタイプのドライバーを求めておられるのだと思います。
今はキャリアが比較的浅い方でも、それほど苦もなく曲がらない球を打つことが出来る時代になりました。
私がゴルフを始めた頃は1ラウンドするのに、ボール1ダースでも足りないことがよくありました。
しかし今では、私の後輩たちもキャリアが半年足らずにも関わらず、すごくいい球を打っています。
勿論彼等の日頃の努力もありますが、このようなクラブの進化がそれを支えているのは間違いないところだと思います。

クリーブランドのドライバーは、昨年試打した『ランチャードライバー』もそうですし、このドライバーにも好印象を感じました。
私は曲がりづらいドライバーよりも、少しはこちらの要求を汲み取ってくれて曲げやすいドライバーに魅力を感じたりもするのですが、こういった直進性の強いドライバーは、やはりいいものだと思いました。
構えやすいですし、打感や音もいいので、何球でも打ち続けることが出来ます。
ただ、こうした曲がりづらいドライバーの、その『性能の高さ』に甘え過ぎていると、自分のスイングやタイミングの狂いには鈍くなってしまうような気もしました。
あまりにも長く使いすぎると、スイングの崩れも大きくなってしまうのではないか・・・?と少し不安に感じました。
それくらい曲がりづらいドライバーだと思います。
スイングの調整には、あまり向かないドライバーといえるのかもしれません。
しかし、そういったことはとりあえず置いておいて、ひたすら易しく真っすぐ飛ばしていきたい方には、とてもいいパフォーマンスを発揮してくれるドライバーなのだと思いました。
これからもしばらくは、こういったコンセプトでクラブ開発がメーカー問わず行われていくと思います。
価格設定も比較的リーズナブルなところにも好感を持てます。
『低価格』『高性能』が実現されている親しみやすいドライバーだと思いました。
クリーブランド ランチャー DST ツアー ドライバー
クリーブランド キャディバッグ CGC-8002
クリーブランド キャディバッグ CGC-8003
クリーブランド ボストンバッグ CGB-8001
クリーブランド ボストンバッグ CGB-8003
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2009年09月22日
クリーブランド ランチャー ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー ドライバー です。

シャフトはLS01 グラファイトです。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、トルクは5.3、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は302gです。

久し振りに出会った、クリーブランドのドライバーです。
このソール中央にある、うずまきのようなクリーブランドのマークを見ていたら、何となく昔、子供の頃TVで見ていた仮面ライダーの『ショッカー』などの戦闘員を思い出しました。
LAUNCHERという言葉を調べてみると、ミサイルなどの『発射装置』という意味がでてきました。
なるほど、ドライバーにはぴったりのネーミングだと思いました。
いかにも遠くへ飛びそうな名前です。
キャロウェイの『ビッグバーサ』は『大砲』という意味だそうですが、それに匹敵するほどの上手いネーミングだと思いました。

かなりの『シャローヘッド』です。
クリーブランドのドライバーといえば、もうすっかりこのイメージが定着しています。
これからは、少しずつ『ディープ化』に進むような気もしているのですが、クリーブランドはこれからもこういった路線でいくのでしょうか?
クリーブランドのディープヘッドドライバーも見てみたい気がします。
初めて見たときはこういった形状にすごく驚いたものですが、今ではずいぶんと見慣れた感じがします。
コブラのドライバーを思い出しますし、海外メーカー独特の形状だと思いました。
日本のメーカーも『扁平ドライバー』を作っていますが、なかなかここまでの形を見ることはないように思います。

素振りをしてみると、すごく軽い感じに少し驚きました。
予想していたよりは、かなり軽くてシャフトも軟らかい感じがしました。
『ロフト9度』ということもあり、もう少し本格的な設計になっているのかとも思ったのですが、意外と『ソフト路線』のドライバーなのだと思いました。
このクラブを振っていて、もう少し『締まったスペック』のシャフトの方が振りやすいのではないかな・・・?と思いました。

ボールを前にして構えてみても、やはりかなりヘッド後方が膨らんでいるのに気付きました。
こういった感じは『予想の範囲内』といったところでしたし、やや構えづらい形状ではありますが、それほど驚くことはありませんでした。
ヘッドも大きくて、『薄さ』が強調される『構え感』なのですが、『ライン出し』はまずまずいい感じで行うことができました。
初めてこのような形状のドライバーを見たときは、一体どのような弾道になるのか予想もつかなかったのですが、経験を積むにつれ少しずつ慣れてきたような感じもします。

やや特異な形状ですし、惚れ惚れするほどの美しさは持っていないのかもしれませんが、高い機能性を追求していったら、このような形になっていったのだろう・・・・。と思いました。
これまでの経験上、曲がりにくいんだろうなあ・・・・。と思っていました。
クリーブランドのドライバーといえば、これまでは『クラウン部分』が凹んでいたものがよく見られましたが、このドライバーはそうなっていません。
『クラウン』だけでいうと、至ってノーマルです。
これからは、そういった形状のクラブは開発されないのでしょうか?
試打を開始しました。

まず第一に感じたのが、その意外にも静かな『音』です。
私はクリーブランドのドライバーといえば、『 ハイボア XLS ドライバー 』を真っ先に思い出しますし、そのドライバーは曲がりにくくて飛距離も出るので、結構気に入っていたのですが、唯一といいますか、最大の欠点はその『甲高い音』でした。
これまでのそういったドライバー同様、甲高い音だったので、そこが残念でなりませんでした。
しかし、このドライバーは違います。
すごく落ち着いた感じの静かな音だと思いました。
海外メーカーで、しかもこういった形状のドライバーだと、音も必然的に甲高いイメージが定着しているのですが、このドライバーの意外ともいえるほどの静かな音に私は少し驚きました。
とても好感の持てる打球音だと思いました。
これまで、甲高い音が多かったので、メーカーがわざとそういう音にしているのか、又はどうしてもこうなってしまうのかは解りませんでしたが、
何だ、やれば出来るんじゃないか・・・・。
と思いました。

『打感』もすごくソフトで好感を持てました。
この感触にも正直以外な感じがしました。
これまでのこういった類のドライバーとは、はっきりと『一線を画す』感じがします。
『構えづらさ』という問題は多少ありますが、『音』『打感』という点では、とても好印象です。
見とれてしまうのほどの美しいドライバーではありませんが、『音』『打感』という点がとても高得点なので、打っていても楽しくなってきました。

『球のあがりやすさ』という点では、この形状ですし、かなり上がりやすい感じがしました。
『扁平ドライバー』の本領発揮といったところでしょうか?
ボールをフェースにぶつけるだけで、自然と球が高くあがっていく感じです。
全く『ドロップ感』を感じません。
かなり弾道が高くなっていきました。
先日試打した『本間のドライバー』は『ロフト10度』でしたが、そのドライバーよりも、明らかにこの『ロフト9度ドライバー』の方が上がりやすい感じがしました。
勿論、シャフトなどもかなりこちらの方が上がりやすい設計になっているのだとも思うのですが、この『シャローヘッド』を見ていると、ヘッド形状で大きく変わってくるものだな・・・。と思います。

『安定性』という点では、これまでのこういった形状のドライバー同様、かなり高いと思いました。
やはりかなり『スイートエリア』が広いのだと思いますし、多少打点がブレてしまったのですが、それを感じさせないほどの『推進力』『直進力』を持っているようです。
もう少し、シャフトがぐらつかなければ、もっといい結果が残せたような気がするのですが、これは仕方のないことだと思いました。
こういう形状ですし、あまり『叩く』というイメージでは打っていきづらいところもあったのですが、なかなかいい感じで打っていくことができました。
『音』『打感』という点は、ちょっと意外な感じもしましたが、『安定性』という点では打つ前からの予想通りといったところです。

『操作性』という点では、やや苦戦してしまうところが正直ありました。
『スライス』『フック』を打ち分けてみよう・・・・。と思ったのですが、やはりこういった形状ではなかなか思うようにいきません。
このシャフトもやや難しい感じがしました。
『スライス』や『フック』を打っても、途中からセンター方向に戻ってきてくれなければ何にもなりませんが、今日はどうもそのまま突っ切っていく感じが目に付きました。
『スライス』を打とうとしてもそのまま『プッシュ気味』の球が出ることもしばしばありましたし、『フック』を打とうとしても、そのまま左への『プルフック』ばかりが出てしまう時もありました。
やはり球を自在に曲げていくには難しいドライバーだと思いましたし、せっかく高い『直進性』があるのだから、この性能を活かした方が得策だと思いました。
自在に曲げることを想定して、このようなドライバーは設計されていないのだと思います。
予期せぬところで球が曲がってしまった・・・・。ということがないように、直進性をもたせてあるのだと思いました。
左右に曲げてみて、私はどちらかというと、右へ曲げていく方が楽かな・・・・?と思いました。

『飛距離性能』という点では、私はなかなかいい感じだと思いました。
かなり高く上がっていきますし、正直私はもう少し抑えていきたいところもあったのですが、球もそれほど吹き上がる感じもしませんでしたし、『左右の曲がり幅の小ささ』が飛距離性能に直結しているような気もしました。
そして何より、先ほども書きましたが、『音』『打感』が良いので、気持ちよく打つことができて、それがいい結果につながっているような気がします。
インパクトで緩むことなく、気持ちよく打っていくことができました。
やはり『フィーリング性能』が良いと、それが結果的に飛距離へとつながっていくのだな・・・・。と思いました。
『音』『打感』が良いので、これまで試打してきた『 ハイボア XLS ドライバー 』や『 ハイボア モアイ XLS ドライバー』よりも好印象でした。

私はこれまで、こういった『シャローヘッドドライバー』にはいい思い出が少ないような気がしているのですが、このドライバーに関してはなかなかいい印象が残りました。
『構え感』『操作性』というところにやや難があり、そこをとても重視している私としては少し残念な気もしているのですが、それ以外はとてもいい感じだと思いました。
これまでも各メーカーの『扁平ドライバー』をたくさん試打してきましたが、その殆どは一度試打したっきり、目にしても手にすることがないクラブが殆どです。
視界にすら入ってこない物もあります。
しかし、このドライバーは、はっきりと視界に入ってきますし、また目にすることがあれば、是非また試打をしてみたい・・・・。と思わせるものがありました。

クリーブランドといえば、やはりウェッジが有名ですが、これからはドライバーにも期待していきたいと思いました。
そしていつか惚れ惚れするような美しいドライバーを打ってみたいと思いました。
ウェッジではとても美しいものを量産しているクリーブランドです。
今度はそれ以外のクラブでも美しくて高性能なクラブを楽しみに待ちたい・・・・。と思いました。
ティアドロップ TDXII ドライバー
スネークアイ ゴルフ SEDR-9101 ドライバー
クリーブランド ランチャー ユーティリティ
クリーブランド 588TAフォージド ウェッジ
プロギア 500ウェッジ
ジパング スタジオ 琉球ごるふ キャディバッグ ZSCB-84R シーサー スタンド