コブラ
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cobra AEROJET Fairway

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは cobra AEROJET Fairway の5番 です。

シャフトは TOUR AD for COBRA です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は62g、バランスはD1、トルクは4.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は322g です。

コブラ AEROJETのフェアウェイウッドです。
以前ドライバーを試打しましたが、今日はフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。

コブラのクラブはシンプルというよりは、『組み込み型』といいますか、ハイテクな印象があるのですが、このフェアウェイウッドもそのようなデザインです。
海外メーカーらしく、合理的な考えをもっているのかもしれません。

ソールには大きなウェイトが配置されていて、この位置にあるということは、それだけ重心が深いのだと思います。
ただ、このウェイトには『3』という数字があったので、おそらく3gということなのだと思いますが、大きさの割には軽い感じがします。
ウェイトといえば『タングステン』が真っ先に思い浮かびますが、このウェイトはタングステンではなく、アルミなのかもしれません。
ただ、真偽のほどは定かではないですが・・・。

ソールには『PWR BRIDGE』が組み込まれていて、ドライバーと同じです。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、それぞれひとつずつスリット(切れ目)のようなものがあります。
これはどういう効果が期待できるのでしょうか?
全く想像が付きませんが、わざわざこうしているのだから、大きな理由があるのは間違いありません。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『STD』ポジションです。

何気なくシャフトを見ていたら、『Made in Japan』の文字があり、テンションがあがりました。
クラブ全体が日本製なのでしょうか?
それともシャフトだけが日本製なのでしょうか?
昔も今もシャフトは日本製でも、ヘッドは海外製が多いので、それも仕方ないとは思いますが、昔は日本製が当たり前でした。
そういった当たり前の時代に戻れば嬉しいです。
もちろん性能や品質が高ければ海外製でもいいと思いますが、日本製だとさらに良くなります。
以前、『あるメーカー』のドライバーを試打したときに、あり得ないようなこと(製造ミスなのか、落ちてはいけないものが落ちた)があり、その製造国は『ある国』だったので、やはり日本製がいいな・・・。と思いましたし、日本製ならこのようなケアレスミスにはなりにくいのではないか?と思ったことを覚えています。
もちろん日本製なら全てが万能で失敗が無いということではありません。

見慣れたシャローです。
このような『円盤型シャロー』はコブラが先駆者だったイメージがあります。
なので、『コブラシャロー』と私は呼んでいます。

丸っこくて、親しみやすい顔をしています。
少し『つかまえ顔』に見えました。

近くでよく見てみたのですが、カーボンの模様は見られなかったので、おそらくカーボンコンポジットではないと思われます。
ドライバーはカーボンコンポジットでしたが、FWでは変えてきているようです。

コブラのクラウンマークがありました。
デザインがチェンジされたようですが、私は前のほうが好きです。

フェース面のデザインはシンプルで、スコアラインは『溝』になっていました。
トゥ側には『H.O.T.FACE』の文字があります。

装着されているグリップはシンプル且つ、ソフトなフィーリングで好感が持てます。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
最近はドライバーだけでなく、FWでもシャフトが50g台のことが多く、私はそこが不満で苦手意識をもっているのですが、コブラは海外メーカーだからでしょうか?
『軽すぎない』設定になっています。
『必ず』ではないですし、一概には言えませんが、ドライバーのシャフトが60g台であれば、FWは70g台にするのが自然な流れだと思うのですが、最近のクラブはそうなっていません。
ドライバーもフェアウェイウッドも50g台のシャフトが挿してあることが普通になってきました。
メーカーは基本『売れる』『売れやすい』クラブしか作らないので、それだけユーザーからの要望が大きいのでしょうか?
『軽い=易しい』は必ずしも当てはまりません。
ひとそれぞれに合った重さというものが必ずあります。
それなのに、もう10年くらいになるでしょうか?
アイアンの『スタンディングロフト化』と同じく、『クラブの軽量化』が止まりません。
なので最近のクラブ(特にフェアウェイウッド)に対して苦手意識をもつことがあるのですが、今日はそれがありませんでした。
ただ、もし私が相棒に迎え入れるのであれば、やはりもっと重量のあるシャフトにするのは間違いありません。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。
フェース面は左を向いているように見えるのですが、クラウンでそう感じさせないようになっていて、この『手法』は多くのメーカーで採用されています。
今は『つかまえ顔』でないと受け入れられないのでしょうか?
メーカーの工夫が功を奏したのか、方向性への不安は特にありません。
スプーンと違って、クリークになると『アゴの見せ方』が重要になってきますが、このクラブは好感が持てます。
試打を開始しました

『打感』は、まずまずです。
硬くなく、ややまったりした感じです。

『音』は高すぎず、大きすぎない音で、好感が持てました。

クリークということもあり、直打ちでも充分ボールを上げてくれ、タフさは感じません。
ただ、ある程度のHSがあったほうがいいようで、ヒッター向けのクリークだと思います。

『安定性』は球のつかまりが良く、高いです。
スイートエリアも広いようで、左右にブレる感じはしません。

『操作性』もいい感じで、左右へ曲げることもできましたが、どちらかといえば、『オートマ系』のクラブだと思います。

『飛距離性能』はとても優れていて、さすがコブラといったところです。
先日試打したドライバーの飛距離性能も凄いですが、このクラブはその流れに完全に乗っています。
先ほども書きました通り、ヒッター向けのクラブだと思いますが、ポテンシャルはとても高く、攻撃的なゴルフを展開していけそうです。
私は練習場で、ホームコースのホールをイメージしながら球を打っているのですが、このクラブなら、あのバンカーは越えるだろうな・・・。あの池は気にならなくなるだろう・・・。などと、いいイメージが浮かびました。
球はつかまりやすく、適度なあがりやすさと、少しスピンを抑えた弾道で、かなり直進力が強いです。
明らかに『ディスタンス系クリーク』で、スプーンにも興味を持ちました。
試打後の感想

飛びの性能が高いですが、全体的なバランスがとれているFWです。

この微妙に丸みを帯びているソール形状が、『滑りやすさ』を醸し出してくれているように感じました。
FWはティショットで使うこともありますが、『直打ち』が基本です。
なので、どうしても『抜けの良さ』『滑りやすさ』が求められますが、このクラブは好感を持ちました。
コースに出ても、『順目』なら楽ですが、肝心なのは『逆目のライ』のときに、上手く抜けてくれるか?ということです。
それが、このクラブのソールを見ていると、勇気をもらえそうです。

コブラは一時期、一世を風靡しましたが、『存在感』として、今はライバルメーカーの後塵を拝しているところもあります。
しかし、クラブの性能は決して劣っていません。
むしろ、かなり優位に立っていると私は思っています。

それはこのFWもそうですが、先日試打したドライバーも、かなりのスグレモノです。
それと、cobra LTDx LS ドライバーも素晴らしいですね。
AEROJETドライバーが発売されて、マークダウンしているようですが、既に生産されていないので、安く手に入れられるチャンスだと思っています。
飛距離における『コスパ』という点において、現在流通しているドライバーの中で『最強』といえるのではないでしょうか?
よく売れているクラブが必ずしも最高とは限らず、あまり注目されなかったクラブが実はハイスペックだったということは、過去に何度もあります。
なので、私たちゴルファーは常にアンテナを張っておく必要があります。

そういった意味でも、コブラには、これからも注目していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コブラ キャディバッグ
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cobra AEROJET アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは cobra AEROJET アイアン の7番 です。

シャフトは TRUE TEMPER ELEVATE MPH 95 です。
ロフトは26.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は101g、バランスはD1、トルクは1.7、キックポイントは先調子、クラブ総重量は413g です。

コブラ AEROJET シリーズのアイアンです。
先日ドライバーを試打しましたが、今日はアイアンを試打することができました。

オーソドックスなキャビティアイアンです。
ポケキャビのような『易しい』雰囲気が伝わってきます。
いろいろな工夫がされているようですが、ゴチャゴチャしていないところがいいな・・・。と思いました。
コブラのアイアンはラージサイズのイメージがありますが、このアイアンは違っていてノーマルサイズです。
海外メーカーアイアンによく見られる特徴ですが、輪郭の丸っこさが目立ちます。
私はもっとシャープなアイアンが好きですが、このようなアイアンもたくさん経験しているので、特に不満はありません。
このような工夫(丸っこい輪郭)はコブラやテーラーメイドのアイアンにはよく見られますし、ステンレスっぽい質感も共通しています。
私はアイアンの素材は軟鉄が一番好きなのですが、ステンレスも昔からありますし、耐久性という点でも優れた素材なので、使っておられる方はたくさんいらっしゃいます。
昔のPINGのアイアンなど、名器と呼ばれるアイアンはステンレスが多いのも事実です。

トゥ側に何か工夫がされているようです。
ウェイトか何か組み込まれているのでしょうか?

小さいので、よく見えませんが、バックフェースには『PWR BRIDGE』という文字があります。
どのような工夫がされていて、どのような効果が期待できるのでしょうか?
試打する前に、こうして想像力を働かせるのも、試打する楽しみのひとつでもあります。
最初は想像力を働かせながら試打しているのですが、試打しているうちに楽しくなって、そんなことを忘れてしまっていることも多いです。
もっと『試打モード』にならなければ・・・。と思うのですが、球を打つのが楽しくて、ついつい夢中になってしまいます。

彫りの深さはたっぷりありますが、通常のキャビティと変わりません。
バックフェース部分がボテッと膨れていないので、構えやすそうです。

トップラインは厚くて丸みを帯びていて、私の好みからは外れていますが、苦手意識が芽生えるほどではありません。


ソールの、この独特な形状が目立っていたので写真を撮りました。
この角度から見ると、ポケキャビのような雰囲気もありますし、コブラ独自の技術が注ぎ込まれているのだと思います。

ネックは、やや短めですが、今のアイアンではよく見られます。
グースが利いているのも分かりました。
私はこの角度から見て、そのアイアンの『色気』といいますか『艶っぽさ』を感じ、テンションがあがることがあるのですが、今日はそれが全くありません。
何の感情の起伏も無く、淡々と見つめていました。
しかし、それはこのアイアンに魅力が無いのではなく、私がこのアイアンの魅力に気づけないだけです。
ステンレスのアイアンでも、その見せ方によってはとても魅力的に感じますが、このアイアンにはそれがありません。
もちろん、これがスタンダードなのかもしれませんが、このような質感は海外メーカーらしいな・・・。と思いました。
近くでよく見ると、仕上げが少し雑でムラがあり、そこが不満です。
こういったところがよく見え、あまり気にしすぎないほうがいいのかもしれません。

ソールは全体的に丸みを帯びています。
抜けは良さそうですが、やや大味な感じで、細かな心配りというよりは、より効率的で大量生産っぽい特徴をもつアイアンです。
ちょっと表現は良くないかもしれませんが、『大味』な印象を受けました。
私はアイアン好きのゴルファーですが、今日はその私のセンサーがなかなか反応しません。
ただ単に、平坦な精神状態です。

ソール幅は標準的です。
もっとワイドなソールを予想していましたが、違います。
最近はこのように『広すぎない』ソールが多いような気がするのですが、これが今のトレンドなのでしょうか?
私はワイドソールのアイアンが苦手なので、このソール幅には好感が持てます。
ただ、この角度から見ると、ソールの削りが見られるものの、魅力的ではありません。

フェース面には細かなミーリングがありました。
ミーリングにもいろいろな種類がありますが、このアイアンのミーリングは円を描くようなタイプです。

トゥ側には『H.O.T.FACE』の文字があります。
これはドライバーにも見られ、特別な意味があるようです。

一番下のスコアラインが白く塗られています。
この目的はもう誰もが知るところだと思いますが、他のアイアンと違い、一番短くなっています。
この短さにも何か意味があるのかな?と思ったのですが、おそらく特に意味は無いのだと思います。

素振りをしてみると、やや軽量感はあるものの、シャフトはしっかりしていて、頼りなさはありません。
試打クラブにはカーボンシャフト装着モデルと、このスチールシャフト装着モデルの二種類があったのですが、こちらを選んで正解だったような気がします。
とはいっても、最近のカーボンシャフトの進化は凄まじいので、良い結果が得られそうな予感もしますが、私はスチールシャフトのほうが、何故か安心感があるので、なるべくスチールを選ぶようにしています。
昔、カーボンシャフト装着アイアンでラウンドして、大失敗をしたトラウマがまだ消えずに残っているのかもしれません。
あのときは、ボールがまるで『糸の切れた凧』のように、全くコントロールできず、すごく苦戦し、ラウンド後は疲労困憊でした。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。
見とれるようなことは無いですが、かといって苦手意識も芽生えません。
輪郭が丸っこくてグース。
おまけにステンレスの質感・・・。
よく見る海外メーカーらしい顔で、『洋顔』といっていいと思います。
フェース面のミーリングはとても細かいので、こうして構えた時に全く目立ちません。
グースネックではありますが、極端ではないので、普通に打っていけそうです。
試打を開始しました

まずは、この『飛距離性能』の高さに心が揺さぶられました。
これは明らかに飛びを狙ったモデルです。
コブラは『飛ぶ』というイメージが昔からあり、その流れがアイアンにもあるので、ディスタンス系だとは予想していましたが、その少し上を行く飛距離性能です。
いろいろな技術が今はアイアンに注ぎ込まれていますが、改めてアイアンの飛びは『ロフト』と『長さ』だな・・・。と感じました。
ロフトが26.5度の7番アイアンなんて、ちょっと前までは全く考えられなかったことです。
昔はきちんとロフト通りにアイアンが作られていましたが、今はそれが完全に崩壊してしまいました。
2番手どころか、3番手上の飛びです。
しかも、それが易しく飛ばしていけるのだから、多くのゴルファーに恩恵を与えるアイアンといっていいと思います。
1球目はちょっとミスをしたのが自分でも分かっていたので、飛んでいないだろうな・・・。と思いながら弾道を目で追っていたのですが、その私のミスを帳消しにするかのような飛びに、クラブの進化を感じずにはいられません。
しかし、その進化・易しさが本当にゴルファーの為になっているかは、また別問題ですが・・・。

『打感』は硬めで、正直好みではありません。
大体外観から予想した通りの打感でした。
ソフトさとか、球持ちの良さもなく、やや大味な打感です。

『球の上がりやすさ』という点では、普通ですが、かなりロフトも立っているということもあり、ある程度HSが無いと、球が浮ききらないかもしれません。
ディスタンス系アイアンには二種類があり、それは緩めのHSでも簡単にあがるタイプと、ある程度のHSを必要とするタイプで、このアイアンは後者のほうだと思います。
ヒッターが、より飛ばしたいというときに活躍してくれるアイアンといっていいのではないでしょうか?

『安定性』は高く、打った本人がミスしたと分かっていても、それを感じさせない大らかさがあります。
パッと見た感じでは通常のノーマルキャビティのようですが、見えないところに様々な工夫がされているのかもしれません。
繊細さ・シビアさとは無縁のアイアンで、この大らかさは多くのゴルファーから支持されるのではないでしょうか?
飛ばすために開発されたアイアンは寛容さも同じレベルに達していないと人気が出ないと思いますが、このアイアンはその両立が出来ているようです。

『操作性』は、まずまずです。
基本的にはオートマ系だと思いますが、少しだけ左右にも曲げることができました。
ミスには寛容で、曲げようとすると、少しだけ反応してくれる対応の良さがあります。
これが大顔タイプだと、かなり反応は鈍いだろうな・・・。と思いました。
安定性を求めるうえでも、そしてインテンショナルなショットを打つときも、できるだけ打感や音で、その球筋をイメージしたいですが、このアイアンにはそれが少し難しいです。
しかし、それは私がこのアイアンを扱いきれていないというのが一番に理由なのは間違いありません。
試打後の感想

いい意味で、海外メーカーらしい『合理的』なアイアンだと思います。
それは外見であったり、フィーリングであったり、飛びであったり・・・。

アイアンに求めるものは人それぞれ違いますし、このアイアンは今の流れに乗っているので、高い支持を集めるのではないでしょうか?
同じ海外メーカーのキャロウェイやテーラーメイド、タイトリスト、PINGなどと比べると、なかなか出会う機会が無いですが、性能的に決して負けていません。

充分な易しさと飛距離性能がありながら、これだけすっきりしたデザインにまとめているというのは、大きな魅力といえるのではないでしょうか?
ヘッドが大きすぎたり、妙に分厚すぎたり、ゴチャゴチャし過ぎていたり・・・。
そんなアイアンに出会うと、こちらも身構えてしまうことがありますが、今日はそれが無く、普通に打つことができました。

試打していて、難しいと感じるところはありませんでした。
強いてあげるとするなら、これだけの飛距離性能があるので、やはり『縦のコントロール』が上手くいきません。
普通にフルショットしているときはそれでいいのですが、刻みたいときに刻めないと、コースでは怖くて使えません。
実際のコースではフルショットできる場面よりも、コントロールショットしなければならない場面のほうが圧倒的に多いです。
そういったときに、このような飛びに特化したアイアンは難しく、かなり高い技術が要求されます。
ゴルフは『飛ばす』技術も重要ですが、『飛ばさない』技術はもっと重要かもしれません。

長所は短所でもあり、短所は長所でもあるということです。
飛距離を追求していくか、それとも距離感を大切にしていくか・・・?
人によって選択肢が分かれるところですが、私は後者のほうなので、このアイアンの飛びは凄いな・・・。と思いつつも、相棒に迎え入れることはありません。
ただそれは、このアイアンが良くないのではなく、あくまでも私のアイアンに対して求めるものが違うということに過ぎません。
飛距離や安定性を求めておられる方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

『飛びのコブラ』に相応しいアイアンです。
大きすぎず、ボテッとしていなくて、すっきりしているところに好感を持ちました。
これからのコブラも期待大です。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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cobra AEROJET Driver

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは cobra AEROJET Driver です。

シャフトは SPEEDER NX for COBRA です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は52.8g、バランスはD1.5、トルクは5.7、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は296g です。

コブラの新しいドライバーです。
先日、cobra LTDx LS ドライバーを試打しましたが、その後継モデルということでしょうか?
正直、デザインなどは前のモデルのほうが好きです。
あまり表現は良くないかもしれませんが、ちょっとチープに見えてしまいました。

ソールには『PWR SHELL PWR BRIDGE』という文字があります。
何やら、凄い技術が注ぎ込まれているようです。

ラージサイズ&シャロータイプで、コブラドライバーの個性が光ります。
ソールにカーボンの模様が見られました。
バックフェース付近にウェイトが組み込まれていて、『8』という数字があったので、おそらく8gということなのだと思います。

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『STD』ポジションで、試打するロフトは10.5度ですが、9度から12度まで変えられるようです。
フェースアングルを変えるだけでも画期的なのに、ロフトを変えることができるようになって、本当に便利な世の中になったな・・・。と思います。
昔はこういったことを全く考えつきませんでした。
クラブ開発者の斬新なアイデアを実現させるために、数え切れないほどの努力と失敗。
トライ&エラーがあったのは想像に難くありません。
いつの時代も、『情熱と熱意』が、次の扉を開くのではないでしょうか?

カーボンコンポジットです。

そして『AERO JET』という文字がありました。
何となく、『空気力学』に基づく工夫なのかな?と思いましたが、実際のところは分かりません。

コブラの控えめなクラウンマークがありました。
あまり目立たないので、あっても無くてもいいのではないか?と思いましたが、あったほうがいい・・・。という方はたくさんいらっしゃると思います。

フェース面のデザインが独特です。
コブラらしいデザインで、正直あまり美しいとは思わなかったのですが、このデザインにもおそらく理由があるのだと思います。
今はこのようにヒッティングエリアにスコアラインが無いドライバーが多くなりました。
雨の日のラウンドでは、スコアラインがあったほうが、水を逃がしていけるので心強いですが、このフェース面の質感なら雨の日でも問題無さそうです。

トゥ側には『H.O.T.FACE』という文字があり、やはり特別な工夫がされているようですが、それが何なのか分かりません。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
グリップのパターンも綺麗で、雑な感じはしません。
ヘッドやシャフト同様、グリップにも質感の良し悪しがあって、中にはすごくチープですぐにでも朽ちてしまいそうなものもあるのですが、このグリップは違います。
良い感触をずっと与え続けてくれそうな質感です。
そういえば、今はグリップの『テーパー感』をあまり感じません。
もちろん今もテーパーになっているとは思うのですが、昔ほど感じなくなりました。
どちらかといえば、テーパーよりも真っ直ぐに近い印象です。

見慣れたシャロー形状です。
『ノーマルシャロー』といったところでしょうか?

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
やや軽量でシャフトも『動く』タイプですが、それほど苦手意識は芽生えませんでした。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。
ヘッド後方が伸びていて、直進性が高そうな顔です。
私の好みでは、ここまでの膨らみは必要なく、オーソドックスなほうが好きなのですが、この顔に安心感を持つという方もたくさんいらっしゃると思います。
顔の好みは『使っていたら慣れる』と言われることもありますが、慣れる部分と絶対に慣れない部分があります。
こうして見ても、かなりカーボンの模様がよく見えます。
見慣れた顔ですし、特に違和感などはありません。
フェース面だけでなく、クラウンも少し左を向いているように見えましたが、色がそれを目立たせないようにしています。
私は左へ巻いてしまいそうな顔は苦手なのですが、この顔は好みではないものの、強い苦手意識は芽生えませんでした。
試打を開始しました

1球目から、すごくいい球が打てて、我ながら少し驚いてしまいました。
最初、なかなかいいイメージが固まらなかったので、アバウトに打ってみたのですが、想像以上にいい球を打たせてくれました。
ややドローの力強い球です。
前のモデル同様、かなりポテンシャルが高いドライバーだということが、一球打って分かりました。
クラブのデザインなどから、もっと『ライトな感じ』といいますか、イージーさを前面に押し出しているドライバーだと予想していましたが、違います。
前のモデル同様、低スピン性能に長けていて、明らかに強い球が打てるドライバーです。

『打感』は、ややしっかりめですが、硬くなく好感が持てます。

『音』は、打つ前は甲高い音を予想していたのですが、違いました。
はっきりとした音で、どこか『包み込む』ような爽快感のある音です。
おそらくメーカーはそれほど音にこだわって開発はしていないと思うのですが、結果的に受け入れられやすい音になっている・・・。ということだと思います。

安定性は高く、球のつかまりがいいです。
構えたときの印象通りのつかまりやすさと、ロフト(10.5度)も影響しているのだと思います。
シビアさは全く感じずイージー系ですが、今はワイドスイートエリアが多いので、そういった意味でも、このドライバーはそれらと肩を並べる易しさがあります。
今は設計自由度が高まったせいなのか、顔の印象と実際に打ってみての印象が大きく異なることもありますが、このドライバーは顔の印象のままで、易しいです。

ロフト(10.5度)があるので、ある程度高さを出していけますが、低スピン性能が高く、棒球が打ちやすいので、ヒッター向けのドライバーといっていいと思います。
調整システムを使って、9度にしたら、かなりタフなドライバーに変貌しそうです。

高い直進性があり、なかなか意図的に曲げるのは難しいです。
球のつかまりがいいドライバーなので、ドロー系のほうが易しいと思います。
右に曲げようと、カットして打ったのですが、なかなか右に曲げられませんでした。
いい意味で、こちらの細かな要求は無視する(スルーする)ドライバーといった感じで、ある程度アバウトに、だいたいのラインを描いていけば、その通りに運べるドライバーだと思います。
試打後の感想

最初見たときは、かなりのイージー系で、スピン過多の吹き上がりやすいドライバーかと思っていたのですが、実際は違っていて、高いポテンシャルをもっているドライバーです。

ただ、できればデザインを変えた方が、もっと分かりやすいのかな・・・?と思うところがありました。
デザインという点でも、私は前のモデルのLTDx LSのほうが好きです。

実際に打ち比べていないので、はっきりとしたことは言えませんが、おそらく前のモデルのほうが、ポテンシャルが高いような気がします。
このドライバーも勿論高いポテンシャルをもっていますが、少しハードルを下げて、『親しみやすさ』にシフトしたように感じられました。

コブラは海外メーカーで、他にも素晴らしいメーカーがたくさんありますが、ドライバーに関して言えば、今はPINGとコブラの充実ぶりが凄いと感じます。

スピン過多で悩んでおられる方には、是非試していただきたいドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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cobra LTDx LS ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは cobra LTDx LS ドライバー です。

シャフトは SPEEDER NX for Cobra です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS です。

とてもカッコいい、コブラのドライバーです。
昨年、Black Limited Editionというドライバーを試打しましたが、今回はその姉妹モデルを試打する機会に恵まれました。

ラージサイズでコブラらしい形状です。
『機能美』といったらいいでしょうか?
いろいろなパーツが見られるものの、ゴチャゴチャした感じはなく、好感が持てます。

ソールのフェース寄りには大きなウェイトのようなものが2つ見られます。
ここの位置にあるということは重心が浅くなっているということなのかもしれません。

適度なネックの長さがあります。
ネックには調整システムが搭載されていて、試打するのは、この『STD°』です。
7.5度~10.5度までロフトを変えられるようで、7.5度で試してみたかったのですが、専用の工具がないので仕方ありません。

見慣れたシャローです。
今はこのような円盤のようなシャローが一般的になっていますが、その先導的役割を果たしたのがコブラです。
そして、コブラのシャロードライバーはパワフルなものが多いので、パワフルシャローといっていいように思います。

顔もいい感じです。
先日試打したBlack Limited Editionの顔はあまり好きではなかったのですが、このドライバーはクセも無く、好感が持てました。
かといって『中立顔』や『逃がし顔』というほどでもなく、『ややつかまえ顔』に見えますが、苦手意識は芽生えません。

カーボンコンポジットなのが分かりました。
これが今の主流なのでしょうか?
クラウンに大きな突起物が2つあり、おそらく空気抵抗を減らすためのものだと思われます。
こういった工夫で思い出すのはPINGです。

ボールを前にして構えてみても、好印象です。
方向性への不安は無く、真っ直ぐ飛びそうなイメージが湧いてきました。
ロフトが9度ということもあり、フェース面が見えすぎないのもいいです。
以前試打したBlack Limited Editionは『三角顔』でしたが、こちらは丸みがあり、好感が持てます。
三角顔はこれまでの経験から、直進性が高いイメージがありますが、『頑固』といいますか、融通が利かないところもあります。
真っ直ぐ飛んでいるうちはまだいいのですが、曲がり始めたらもう手が付けられないのが『三角顔』や『四角顔』です。
大らかそうであがりすぎをきにすることもなく、リラックスして構えることができました。

素振りをしてみると、やや軽量感はあるものの、特に問題もなく、タイミングも整えやすいです。
結構走る感じのシャフトだと思いますが、暴れずコントロールしやすい印象をもちました。
試打を開始しました

『打感』はとてもいいです。
ズシリとくる、球の質感が感じられ、これぞ『コブラフィーリング』といっていいように思います。
コブラ愛用者には馴染みのあるフィーリングといえるのではないでしょうか?
この程よい手応えがたまりません。

『音』も、好感が持てました。
高くなく、大きすぎることもなく、無難な音です。
叩いても全く問題ありません。
これまでも『抑え気味』に打たないといけないドライバーがたくさんあり、叩けないことにフラストレーションがたまってしまうこともありましたが、このドライバーにはそれがありません。
気持ちよく叩いていける心地よいドライバーです。

『球の上がりやすさ』という点では、かなりタフな部類に入り、人によって好みが大きく分かれると思います。
明らかにヒッター向けのドライバーです。
スピンが抑えられ、余分にあがる感じがしません。
『フォロースピン』を感じさせる弾道といったらいいでしょうか?
もちろん、実際はバックスピンが掛かっているのですが、それをあまり感じさせるフォロースピンで前に進むイメージをもちました。
ネックの調整機能を使ってロフトを寝かせれば、また違った弾道になると思いますが、今のままの9度では、低めといいますか、ロフトなりの抑えたライナー系の弾道です。
高い弾道を好まれる方は好まれないかもしれませんが、私はこのような低めのライナー系が好きなので、かなり気に入りました。
今すぐにでもコースで試したいほど魅力的です。

『安定性』も高く、球が左右にぶれることはありませんでした。
構えたときに、少しつかまりそうな印象をもっていたのですが、実際に打ってみるとそれほどでもなく、ほぼ真っ直ぐに近いドローボールを打たせてくれました。
ほぼ真っ直ぐといっていい弾道です。
今のドライバーの多くは『球のつかまり』がいいので、そういったものを好まれる方は、少し合いづらいところがあるかもしれません。
スライサーの方が、スライスを抑制するために作られたドライバーではないと思います。
スライサーの方は、このドライバーよりも昨年試打したBlack Limited Editionのほうが合いやすいのではないでしょうか?

『飛距離性能』は、かなり優れていて、いきなり『☆5つ』の弾道が飛び出しました。
ヒッタータイプの方には、是非試していただきたい、ハイポテンシャルなドライバーです。
この強弾道を見て、さすがコブラだな・・・。と思いました。
コブラのブランドイメージにピッタリ合う、高い飛距離性能です。
まさに『豪打を打つためのドライバー』といったところでしょうか?
しっかり叩いていきたい方の為のドライバーといって過言ではありません。

『操作性』という点では、まずまずです。
方向性が良く、かなりオートマチックな印象をもちましたが、一応左右に曲げることができました。
球がつかまり過ぎないので、右にも曲げることができましたが、いい意味で反応が速いタイプではないので、コースでインテンショナルなショットを打つには、それまでに練習場でたくさんの球数をこなし、そしてある程度の度胸がないと難しいように感じました。
私はこのドライバーをコースで使って、意図的に曲げてみたいとは思いません。
このドライバーのもつ大らかさを利用して、思いっきりぶっ叩いていきたいです。
試打後の感想

一球打って、かなり気に入りました。
少しつかまえ顔に見えましたが、いい意味で違った結果をもたらしてつかまり過ぎないのがいいです。

打感も私好みで、程よい球の抵抗感を楽しめるのがいいです。
叩いていってもストレスがなく、満足感があり、打っていて楽しくなります。
おそらく『フィーリング最優先』で作られたドライバーではないと思いますが、結果的に良いフィーリングが得られるドライバーです。
たくさんのドライバーの中でも、無難な打感や音が得られる物も少なくないですが、プレイヤーの脳を刺激し、打っていて楽しくなるドライバーはそれほど多くありません。
このドライバーにはそれがあります。

オートマチックタイプでありながら、やや尖った性格のパワフルドライバー。
このドライバーを試打しながら、PINGのLSを思い出していました。
昨日、以前試打した、『あるメーカー』のドライバーを再び試打していて、なかなかいい感じだったのですが、このドライバーはそれを遙かに上回ります。
飛距離性能で大きな違いがありました。

コブラは一時期に比べ、目にする機会が少なくなりましたが、そのパワーは一向に衰えていません。
むしろパワーアップしている印象です。
球を打つ度楽しくなり、購買意欲が大きく刺激されました。
今はゴルフクラブもかなり高騰していて、一本10万円を超えるものが少なくありません。
それに比べ、このドライバーはかなりリーズナブルな価格で、改めて価格と飛距離は必ずしも比例しないんだな・・・。と思いました。
高価なドライバーだから、必ずしも飛ぶとは限りません。

楽しくて、なかなか試打が止められません。
予定の球数と時間をオーバーしてしまいましたが、また何度でも試打したいですし、コブラのドライバーは改めていいな・・・。と思いました。
先ほども書きましたが、『万人向け』するドライバーではありません。
人によっては球があがりきらず、キャリー不足で飛距離が伸ばせないかもしれません。
ヒッター向け(特にパワーヒッター向け)のドライバーでターゲットは絞り込まれていると思います。
その中に当てはまる方には、是非試していただきたいです。
このドライバーに魅了される方は多いのではないでしょうか?
そして私と同じように、価格と飛距離は必ずしも比例しないと実感されない方もいらっしゃると思います。
コスパの高さという点でも、今流通しているドライバーの中で、間違いなくトップクラスに位置する、『パワフル激飛びドライバー』です。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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コブラ LTDx Black Limited Edition ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Cobra LTDx Black Limited Edition ドライバー です。

シャフトは フジクラ VENTUS BLUE です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は65g、トルクは3.1、キックポイントは中元調子です。

久しぶりに出会った、コブラのドライバーです。
最近はなかなか出会う機会が無かったのですが、いつも気に掛けていました。
それは過去にコブラのドライバーを所有していたこともありますし、素晴らしいクラブがたくさんあって、いい思い出がたくさんあるからです。
コブラといえば、やはりグレッグ・ノーマン選手が真っ先に思い浮かびますし、あとはタイガー・ウッズ選手やリッキーファウラー選手、ヘール・アーウィン選手、ジョン・デーリー選手のイメージも強いです。
コブラのウルトラミッドという白いプラスチックヘッドのドライバーをジョン・デーリー選手が使い、全米プロで練習ラウンドも無しに優勝し、その豪快な球に憧れて、私も購入しました。
今では考えられないほどの小顔ですが、とてもポテンシャルが高く、私にもいい思い出をたくさん作ってくれたドライバーです。
昨日、メーカーに対する漢字のイメージを書かせていただきましたが、コブラも『豪』とか『重』『爽』といった漢字が浮かびます。
豪快で、重い球を打てて、爽快感がある・・・。といった印象です。
あとは『パワフル』という言葉も、コブラには似合います。
過去に試打したドライバーでも、強烈な印象を残したものがありました。

ヘッド全体が黒に近い『濃いブルー』といったらいいでしょうか?
重厚感があって、いい感じです。
過去にカラフルなドライバーも発表していましたが、私はこのような色が好きです。
白いヘッドもいいですが、できれば球の重さをイメージしたいので、黒やこのような濃い色を好みます。
あとはやはりパーシモンカラーが昔から好きです。
ヘッドは大きくシャロー系で、今の主流といえます。
コブラのドライバーはディープなイメージもありますが、シャローの先駆けというメーカーでもあります。
重い球を連想させるには、黒が最適だと思います。
ティショット(ドライバーショット)では、軽くて羽が生えたような弾道をイメージしたい方もいらっしゃると思いますが、私は逆です。
グリーンに遠ければ遠いほど、重い球のイメージが欲しいです。
できれば、ゴルフボールではなく、同じ大きさの鉛の球が飛ぶようなイメージです。
重くて風に強い球が好きだということもありますが、ビギナー時代からシーサイドコースでたくさんゴルフをし、風の影響をたくさん受けてきたからだと思います。
私はビギナー時代からスピン過多で球も高くあがりすぎる傾向があり、かなり飛距離をロスしてきました。
だから低い球への憧れもありましたし、殻を破るには避けられない壁でした。
私の周りの上級者たちはみんな、低めの球でコントロールできていましたが、私はそれができず、いつも風に負けてコントロールできない球だったので、最初から勝負になりませんでした。
潮風は通常の風よりも重く、それに対抗するには球質も重くなければなりません。
そういった意味でも鉛のイメージがピッタリです。
とはいっても実際に球の重さが変わることはなく常に不変で、あくまでも『私のイメージとして』ということなのですが・・・。
グリーンに近づけば近づくほど球質が軽くなるイメージで、特にグリーン周りのバンカーやロブショットを打たなければならない状況では『羽毛のようさ軽さ』をイメージしています。
そのほうが、微妙なタッチが出しやすいからなのかもしれません。
軽い球でずっと苦労していましたが、次第に安定して重い球が打てるようになったのは、プロギアの『銀チタン』や『TR DUO』を使い始めてからだったように記憶しています。

ヘッド後方にはウェイトが配置されています。
数字が無いので重さは分かりません。
それと、その隣もアクセサリーなのか、ウェイトなのか分からないものが配置されています。
おそらく、ウェイトではないか?と思ったのですが、よく分かりません。
ただのアクセサリーなのかもしれませんが、この位置にあるということは、おそらくウェイトではないでしょうか?

ここの部分もよく目立っています。
ウェイトか何か、特別な工夫がされているように見えたのですが、実際のところは分かりません。
クラブメーカーにもいろいろなタイプがあって、モデルチェンジの度にデザインが大きく変わるところもあれば、あまり変えずにあくまでも『マイナーチェンジ』を何度か繰り返しながら発表していくところもあります。
コブラは前者で、デザインへのこだわりは無いのかもしれません。
こういったところが海外メーカーらしく、合理的な感じがします。
ネックには調整システムが搭載されていて、コブラのドライバーでは当たり前といったところでしょうか?

かなり変わったフェース面です。
初めて見ました。
フェース全体にミーリングがあるといいますか、ザラザラしています。
そしてフェース中央付近には『∞』の文字があり、これはどういう意味があるのでしょうか?
かなり思い切ったデザインですが、こういったことができるのもコブラのいいところだと思います。
『既視感』を感じることが多い、ここ数年の試打の中で、明らかに斬新さをもったデザインです。
このように感じられるのは年に数回あればいいほうで、今日は脳が揺さぶられました。
どういうフィーリングなんだろう?
どのような弾道が飛び出すんだろう?
と私の想像力がかき立てられ、早くも私のボルテージは最高潮です。

トゥ側には『H.O.T. FACE』の文字があり、特別な工夫がされているのだと知ることができました。
文字でいろいろな技術や工夫を表現しているクラブは多いですが、このように『文字が無くても(ある無しに関わらず)』その工夫が見られるクラブは珍しいです。
毎年、たくさんのゴルフクラブが発表されますが、その多くがフェース面にはあまり工夫をしていません。
クラブにとって一番デリケートな部分でもあり、ルールにも厳しく規制されているということもあると思うのですが、クラブのなかで『唯一のボールとの接点』なので、もっと工夫があってもいいな・・・。とずっと思っていました。
弾きを良くするために、ルールギリギリまで薄くすることはどのメーカーもやっていますが、少しでも違反すれば回収するはめになりますし、強度の問題もあります。
球を打ったらヘッドが凹んだり、割れてしまったドライバーはたくさんありました。
なので、フェース面の『薄さ=反発力』で勝負する時代はとっくに終わっていて、これからはこのような特殊な工夫が見られるようになるのかもしれません。
指で触ってみたときに、結構ザラザラしているので、これからはウェッジやアイアンだけでなく、ドライバーもミーリングが主流になるのかな?と思いました。
昨日試打したJBEAMのドライバーにもミーリングはありましたが、触感は全く違います。
どちらがいいというものではないですが、このドライバーは明らかに異質な感じがしました。
それは低品質ということではなく、『過去に例を見ない』という意味です。

トゥ側には『CNC MILLED』という文字があり、おそらくフェース面のミーリングのことを指しているのだと思います。

ネックの長さは標準的です。

試打するのは、この『STD』のポジションで、スタンダードという意味なのは想像に難くありません。

かなりのシャローです。
今はシャロー全盛時代ですが、シャローのはしりといえば、やはりコブラではないでしょうか?
コブラが、『円盤』といえるような『超シャロー』を発表してから、他のメーカーも一気にシャロー化が進んだような記憶があります。
あの頃はかなり違和感がありましたが、今ではすっかり見慣れました。

顔はかなり変わっています。
といいますか、奇妙といったほうがいいかもしれません。
これも、ある種の『トライアングルヘッド』といえるでしょうか?
ヘッド後方が、かなり伸びていて、まるでハンマーみたいだな・・・。と思いました。
ハンマーで釘を打ち付ける光景が浮かんだからです。
ルール上、ヘッドのフェース面からバックフェースまでの長さは、フェース面の長さ(トゥからヒールまでの長さ)よりも長くなってはいけないということになっています。
つまり、横が縦よりも長くなってはいけないということです。
そういったルールがあるので、このドライバーは横の方が長く見えますが、厳密に計測してみると問題ないのではないでしょうか?
いつも私はルール不適合のクラブがあってもいいと書かせていただいていますが、それはヘッドの大きさや反発係数であったり、アイアンやウェッジでいえば角溝であったりします。
当然、このヘッドの『縦と横の長さ』という点でも、ルールに適合しないモデルがあってもいいと思っています。
反発係数だけをルール度外視に作るのではなく、あらゆる面でルールを無視したドライバーが登場してもいいのではないでしょうか?
ただしそれらの全てにおいて、安全性がしっかりと確保されているということが最低条件になりますが・・・。
R&AやUSGAが決めたルールに全て従うのではなく、ゴルフ場にもローカルルールがあるように、日本独自の、日本国内でしか通用しないローカルルールがクラブにおいてあってもいいのではないか?と思っています。
競技ゴルフが全てではありません。
むしろ、競技に出場しないゴルファーのほうが多いというのが現実です。
大切なのはゴルフ人口を増やし、ゴルフがより身近で老若男女誰もが楽しめるスポーツにすることではないでしょうか?
最近は黒いクラウンが多かったのですが、このドライバーは紺色で、これもいいものです。
写真では見えづらいですが、カーボンの模様のようなものが見えたので、おそらくカーボンコンポジットだと思います。
そしてクラウンには二本の小さな『フィン』のようなものがあり、これはおそらく『空気力学』によるものではないでしょうか?
これで空気抵抗を減らし、ヘッドの挙動が安定するのかもしれません。

素振りをしてみると、かなりしっかりしていて、タイミングが合わせやすいです。
最近は『ソフトスペック』のクラブを試打することが多いので、久しぶりに気持ちよく振っていけたような気がします。
振っていっても暴れること無く、穏やかな印象のシャフトです。
かといって『粘る』タイプといよりは、やや走り感のあるシャフトで、今のニーズに合っているような気がします。

ボールを前にして構えてみると、やはり違和感があり、構えづらいです。
私の好みから、かなり離れた顔をしています。
ヘッド後方の伸びもありますし、フェースも被っているように見えました。
フッカーの私には構えづらいですが、スライサーの方で、高い直進性をイメージしたい方には、かなり頼もしい顔といえるかもしれません。
フックフェースで、ヘッド後方が伸びているので、左に向かって『やり投げ』をしているようなイメージが浮かんできました。
ただ、先ほども書きましたが『ハンマー』で打ち付けるイメージが浮かんできたのは久しぶりでしたし、いいことのように感じられました。
昔から、ドライバーはハンマーで打ち付けるイメージが求められてきましたし、それには腕を大きく振るというよりは、コックを正しく使って効率よく飛ばしていけるイメージが出せます。
いくら腕を速く振ろうが、コックを全く使っていなければ飛ばすことは難しいですが、逆に腕の動きを少し抑えても正しくコックが使えていれば、ヘッドの運動量が増加し、それが飛距離につながるのは多くの人が知るところです。
試打を開始しました

打感は好感が持てました。
コブラらしい、『分厚い』打感です。
ソフトというよりは、ややしっかりした打感ですが、硬くなく嫌な衝撃も残りません。
久しぶりに出会ったコブラのドライバーですが、ああ懐かしいな・・・。こういう打感を何度か経験したことがあるな・・・。と思いました。
これこそ、『コブラフィーリング』といったらいいでしょうか?
『球の重さ』をしっかりと感じ取ることができ、一球目から楽しむことができました。

『音』も、いい感じです。
こもった音ではなく、はっきりしていますが、高すぎず大きすぎず、気持ちよく叩いていくことができました。
打感や音も良く、次から次へと、どんどん打っていきたくなるフィーリングです。

『球のあがりやすさ』という点では、ヒッター向けなのは明らかです。
ヘッドの形状から、そして最近の傾向として、球があがりやすいモデルだろうと予測していましたが、ちょっと違いました。
明らかな『パワフルシャロードライバー』です。
これまでのラージ&シャローに見られた、高弾道でポワーンと飛ぶようなドライバーではありません。
ロフト9度ということもあると思うのですが、ライナー系の強い球が打てるドライバーです。
飛んでいる弾道を目で追いながら、久しぶりのコブラだけど、さすがコブラだな・・・。と思いました。
この強弾道がコブラたる所以です。
コブラに弱々しい弾道は似合いません。

『安定性』は高く、シビアさは全く感じませんでした。
いい意味でアバウトに打っていけるドライバーで、そのアバウトさが『躊躇』という言葉をかき消して、ただひたすら打ちまくる・・・。といったことに専念させてくれるように感じました。
スイートエリアもかなり広いようです。
少々の打点のブレには動じない、『腰の重さ』といったらいいでしょうか?
どっしり構えているな・・・。という印象をもちました。
顔の印象からも、つかまりが良さそうに感じていましたが、その通りの結果が出ました。
日頃、スライスに悩んでいてつかまりのいいドライバーを探しておられる方には、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
途中から曲がりが大きくなるということもなく、打ち出した方向にそのまま突き進んでいくような高い直進性をもったドライバーです。
打ち出し方向にそのまま真っ直ぐ飛んでいく球を見ながら、『猪突猛進』という言葉が浮かんできました。
それくらい真っ直ぐで、『曲がるのが苦手』といえるくらいの高い安定性と直進性をもったドライバーです。

『飛距離性能』がかなり高く、さすがコブラだと思いました。
先ほども書きましたが、コブラらしい強弾道です。
今日はこのドライバーの他に、以前試打した他の海外メーカーのドライバーも用意して打ち比べてみたのですが、球の強さや到達地点がまるで違います。
この飛びの違いは大きなアドバンテージです。
もちろん、そのドライバーはスペック的にも物足りないもので、正確なヘッドだけの比較ではなかったのですが、軽すぎて当たり負けしてしまうようなドライバーでは、このコブラには対抗できないということを実感しました。
久しぶりに『振らせてくれる』ドライバーに出会ったような気がします。
しばらく軽量級が続き、その軽さに合わせて試打するようにしているのですが、今日はそんな加減は必要ないように感じました。
リミッターをかけず、自然に振らせてくれるので、一球一球満足度が高いです。
ライナー性の強い球が打て、その勢いがなかなか衰えません。
高弾道ビッグキャリータイプを好まれる方には、やや高さ不足に感じられるかもしれませんが、それは調整システムを使えば、ある程度対応できるのだと思います。
装着されているVENTUSというシャフトも、このヘッドとの相性がバッチリなようで、強く押していけるところがいいです。

『操作性』という点では、あまり秀でていません。
曲げようと思っても、なかなか曲げるのには苦労します。
ただ、私はフッカーということもありますし、フックフェースなので、スライス系よりもフック系のほうが打ちやすいのは確かです。
構えたときに、かなり左を向いているように見えたので、私は少し右に向きを変え、『気持ちカット気味』に打ってみたのですが、それで気持ちいいストレートボールを打つことができました。
フェードヒッターの方は、何も細工をせずに、そのまま打っていかれるのがいいのではないでしょうか?
試打後の感想

かなりポテンシャルが高くて、さすがコブラです。
打感や音もいいですが、もうひとつのフィーリング性能というべき、『構えやすさ』が私には大きなマイナスでした。
何度か経験したとはいえ、やはり苦手意識は拭えません。
ただ、それ以外は大きな不満が無いどころか、かなり好感を持ちました。

球のつかまりが良くて、高い直進性があり、高い飛距離性能を求めていて、この顔が気にならないという方には、魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
あくまでも感覚的にですが、この高い直進性は『直進性の雄』である、PINGと双璧をなすといっていいと思います。
それくらい、球が曲がらず真っ直ぐ飛んでいきました。
『ワンパターン』『再現映像を見ているような』という表現がピッタリなくらいの高い安定性があるドライバーです。
それは『横の幅(方向性)』もそうですし、『縦の幅(高さ)』にもいえます。
スプレータイプのドライバーにもたくさん出会ってきましたが、このドライバーは全く違うタイプで、絞りを利かせて『出幅を小さくできる』といったらいいでしょうか?
方向性がばらつかず、かなり絞りこんでいけるドライバーです。
ティショットはとてもプレッシャーが掛かりますが、それを無難にいいところへ運んでいけると、スコアメイクがすごく楽になります。
それが、このドライバーでは行いやすいということです。

シャローヘッドの頼りなさは全くありません。
飛距離も方向性も高い次元で安定しています。
器用さはなく、どちらかといえば不器用なタイプだと思いますが、その不器用さがまた武器になるのだと思います。

ボクシングはウェイトによって階級が設定され、それぞれ世界チャンピオンがいますが、このドライバーはそういった意味ではライトヘビー級のチャンピオンといったところだな・・・。と思いながら試打していました。
ただ、このドライバーはスペック的にもヒッター向けなので、幅広い層に合いやすいとはいえないと思います。
ライナー系の強い球が打てますが、逆に球が浮かないという方もいらっしゃるかもしれません。
すごくハードなドライバーではないものの、HSは最低でも40台後半はあったほうがいいような気もします。
硬派で無骨な感じのするドライバーです。

こういった素晴らしいドライバーがたくさんあるので、日本でもっとコブラのドライバーを見かけることが多くなればいいな・・・。と思いました。
もちろん他のメーカーも素晴らしいですし、ショップの売り場面積が限られていますが、私たちユーザーは少しでも多くの選択肢から選んでいきたいので、コブラもその中に入って欲しいです。
もちろん実際は扱ってみるお店もたくさんあると思いますが、その多くが注文販売ということになっていて、実物をテストする機会はそう多くないような気がします。
幅広い層に対応したクラブを目指して、各メーカーがしのぎを削っていると思いますが、幅広い層に対応しているということは、それだけ小さな不満もあるということです。
それはごく小さなものかもしれないですし、看過できないほどの大きなものかもしれません。
私はこのドライバーのもつ高いポテンシャルは魅力的でしたが、先ほども書きました通り、顔がどうしても受け入れられませんでした。
それが、このクラブに対する最大の不満です。
なので、同じポテンシャルで、クセがなくもっといい顔をしたドライバーであれば、かなり購買意欲が刺激されたと思います。
このモデルはすごくいいですし、また次のモデルにも期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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コブラ VERSATILE ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ VERSATILE ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはS200 です。

久しぶりに出会った、コブラのクラブです。
コブラはドライバーのイメージが強いですが、カッコいい軟鉄アイアンを試打したことがありますし、いい印象が残っています。
コブラのウェッジはとてもレアな感じがしますが、こうして手にすることができて、とても嬉しいです。

シャープでカッコいいです。
今はウェッジもキャビティタイプがあったり、ちょっと膨れていたりするものもありますが、このウェッジはオーソドックスなタイプで、絞り込まれている印象があります。
コブラのアイアンは機能的なものもありましたが、このウェッジは機能的というよりは、ベーシックなタイプです。

このウェッジの特徴といえば、ソールの凹みです。
よく目立っています。
これはどんな効果が期待できるのでしょうか?
他のメーカーでは見られない工夫ですが、おそらく大きな意味があるのだと思います。

このコブラのマークが懐かしいです。
以前と比べると今は、見かける機会が少なくなっていますが、一世を風靡したメーカーです。
コブラといえば、やはりグレッグ・ノーマン選手やジョン・デーリー選手のイメージがあまりにも強いですが、プロ入り直後のタイガー・ウッズ選手もキングコブラのドライバーを使っていたことはあまりにも有名です。
マスターズを制しました。
私は全米プロで優勝したジョン・デーリー選手に憧れて、ULTRA MIDという白いヘッドのドライバーを使っていたことがあります。
今はインターネットで簡単に探せますが、当時はまだ無かったので、いろいろなショップを探し回って、ようやく見つけて購入したときは嬉しくて枕元に置いて寝たほどです。
今はリッキー・ファウラー選手がコブラのクラブを使って大活躍しています。
オレンジ色といえば、リッキー・ファウラー選手を思い浮かべます。

こうして見ても、ソールの凹みが目立ちます。

トップラインの厚さは標準的です。

ソール幅はSWとして、標準的です。
最近はアイアンだけでなく、ウェッジもワイドソール化が進んでいるように思いますが、このウェッジはノーマルです。
ワイドソールを好まれる方や、バンカーショットが苦手な方は、少し狭く見えてしまうかもしれません。

ソールの広さよりも、この丸さが目立っていました。
今はウェッジのソール形状も多様化していて、平らに近いものもありますが、このウェッジは丸いソールです。
リーディングエッジやトレーリングエッジも少し削られていて、抜けが良さそうです。
バンスはそれほど利いていないように見えました。
この部分だけを見ると、SWというよりは、AWかPWのようにも見えます。
そう見えるほどのバンスです。
ハイバンスタイプを好まれる方は物足りなく見えるかもしれませんが、私はバンスが強すぎないものが好きなので、好感が持てました。

ネックの長さは適度にあります。
ウェッジらしい長さといってもいいかもしれません。
スピンが利きやすそうなので、頼もしい長さでもあります。

フェース面には細かなミーリングがあります。
最近はミーリングのあるウェッジが増えてきました。
そのバリエーションは様々で、このウェッジは近くでよく見ないとわからないほどの細かさですが、指で触れてみると、結構ザラザラした感じはありました。

装着されているグリップはなかなか見ないタイプですが、好感が持てました。
適度なソフトさがありながらも、滑るタイプではなく凹凸感があって、しっかりと受け止めてくれるグリップ力があります。
このようなタイプのグリップはフェースを回して(開閉)使うときも頼もしく感じられます。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
とても構えやすいです。
思わず見とれてしまうようなことはなかったのですが、普通に落ち着いて構えることができました。
今はグースタイプのウェッジの人気が高いですが、このウェッジはストレートタイプで、ちょっとだけ出っ歯になっていて、ラウンドが付いています。
つかまるイメージが欲しい方には、少し構えづらいところがあるかもしれません。
よくある、オーソドックスなタイプです。
ネック周りがギュッと絞り込まれているのもいいです。
最近はここの部分がボテッとした感じのアイアンやウェッジが多くなりましたが、私はこの昔ながらのクラシカルな顔が好きです。
シュッとしているので、余計なイメージが湧かなくていいです。
カットに打っていくイメージも出しやすいので安心感が増します。

開いて構えてみたのですが、いい感じでした。
バンスが邪魔することもなく、自然に構えられました。
ボールの下をスパッと抜く、ロブショットのイメージも出しやすいです。
いいイメージがどんどん増幅していき、私の頭の中は既に『エンジョイモード』全開です。
試打を開始しました。

まず感じたのが、この『超ソフト』な打感です。
超ソフトで、ライトな打感です。
いい意味で、ボールの抵抗感をあまり感じさせない、軽さがあります。
ゴルフクラブの打感にも、ボクシングのように階級があるとすれば、このウェッジはヘビー級ではなく、完全にライト級といいますか、もっといえばミニマム級といっていいかもしれません。
とても魅力的な打感です。
最初からフェースを開いてロブ系で打ってみたのですが、すごくいい感じでした。
あくまでも私の感覚ですが、ランニングやピッチショットなど足(ラン)を使うときは、ある程度の球の質感といいますか、抵抗感が欲しいときがありますが、ロブ系のショットのときは、このウェッジのように超ソフトで軽い感じの打感がいいです。
『クリネックスショット』を打つときにも、このソフトな打感はイメージが合いやすいです。
ボールではなく、ティッシュペーパーを上から舞い上がらせてターゲットにフワッと落とす感覚・・・。といったらいいでしょうか?
そんな感覚を、このウェッジで楽しむことができました。
ソフトでありながら軽さもあるので、その分だけ、こちらの主張をクラブに伝えられるような感覚です。
ガツーンという打感ではなく、フワッという打感です。
最初に見たときから、柔らかそうな雰囲気があるな・・・。と思っていたのですが、実際に打ってみると、予想以上の柔らかさがありました。

球も拾いやすくてイージーです。
出球の高さのイメージも合いやすいです。
ストレートタイプということもあると思いますし、DGという高性能なシャフトが挿してあるということも大きいのは間違いありません。
ドライバーのときはヘッド(主にロフト)だけでなく、シャフトであげるイメージも加えたいですが、ウェッジでのアプローチではシャフトであげるイメージは極力排除したいと思っています。
なので、先が動きすぎるシャフトは苦手です。
昔から言われている『ロフトを信じる』という言葉の通り、ウェッジのロフトだけで上げるイメージが欲しいです。
そうでないと出球のイメージが出しづらいですが、今日はとてもイージーでした。
余計な動きをしないシャフトは信頼できます。

スピン性能も高いです。
いわゆる『激スピン』タイプではないですが、よく掛かっていて、ボールを止めてくれました。
これくらいがちょうどいいという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『適スピン』でソフトなフィーリングなので、かなり『タッチ』を出しやすいです。
右の手のひらで押し運ぶ感覚・・・。といったらいいでしょうか?
利き手で微妙なフィーリングを出しながら、ターゲットまでフワッと運んでいって、あとはクラブが止めてくれる・・・。というプレイヤーとクラブとの共同作業が楽しめるウェッジです。
まさに『分業制』といったところでしょうか?

『安定性』という点では普通といいますか、易しさ最優先ではないですが、気難しさのようなものは感じなかったですし、ラインも出しやすいので、親近感をもてました。
キャビティタイプのウェッジに慣れておられる方は、ひょっとしたら気難しさのようなものを感じられるかもしれませんが、決してハードルが高いタイプではありません。
あくまでも『ノーマルの範囲』です。

『距離感』も出しやすくてイージーです。
先ほども書きましたが、グースタイプを好まれる方には、合いづらいところがあるかもしれませんが、それ以外の方でしたら、かなり親しみやすいのではないでしょうか?
超ソフトで心地良い打感を楽しみながら球を運んでいけるウェッジです。

『操作性』も高く、いろいろな球で遊ぶことができました。
フェースの開閉がしやすいので、かなり『幅』をもたせることができます。
今はオートマチックタイプのウェッジも増えてきましたが、このウェッジは完全にマニュアルタイプのウェッジです。
アプローチが好きな方。『業師(わざし)』の方には、是非試していただきたいです。

このウェッジで一番印象に残ったのは、超ソフトな打感です。
最近はソフトなフィーリングのウェッジも多いですが、それらの多くが『ボールの側(カバー)の硬さ』を感じやすいといいますか、少しの抵抗感がありますが、このウェッジはそれをあまり感じませんでした。
最初から最後まで、このソフトなフィーリングを楽しむことができました。

スピン性能も高いので、実戦向きな感じがします。
計算しやすいので、手の延長として働いてくれそうです。

コブラはウェッジのイメージはあまり無かったのですが、このウェッジはとてもいいな・・・。と思いました。
機会があれば、また何度でも試打したいです。
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コブラ KING FORGED TEC アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ KING FORGED TEC アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH">N.S.PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、キックポイントは中調子 です。

新しいコブラのアイアンです。
それほど出会う機会は多くないですが、昔から馴染みがありますし、気になるメーカーです。
派手さは無く、落ち着いたデザインになっています。

色々な物が組み合わさった、機能性を感じさせるアイアンです。
コブラらしい感じがします。
以前はとてもカッコいい軟鉄マッスルバックやハーフキャビティなどもありましたが、ここ数年は機能性を感じさせるアイアンばかりのような気がします。

彫りは、それほど深くはないですが、色々な物が組み込まれているように見えます。

特にバックフェース中央にある、このアクセサリーのような物と、トゥ側とヒール側にあるウェイトのような物が目立っていました。

ソール幅は広めです。
今はもっとワイドな物もたくさんあるので、極端なワイドではありませんが、私の中では明らかにワイドなタイプです。
こうして見ていても、一口に『ソール』といっても色々とあるものだな・・・。と思いました。
それは形状などもそうなのですが、何といいますか『見とれてしまうような美しさ』といいますか、何ともいえない魅力があるアイアンがあり、目で楽しむことができます。
このアイアンはそういうタイプとはちょっと違っていて、淡々と見ていられる感じでした。
気持ちが揺れ動くことは全くありませんでした。

ネックの長さは平均的です。
よく見られる長さです。
グースが利いているのが解りましたが、極端に大きくなっているのではなく、全体的に少しずつ利いている感じです。
これくらいなら苦手意識をもたず打っていけるかな?と思いました。

フェース面にミーリングは見られませんでした。

トップラインはやや厚めでした。

このオリジナルグリップの模様が少し変わっていました。
適度にグリップ力もありますし、好感がもてました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
トップラインの厚さは少し目に入りましたが、イメージに大きく影響することはありませんでした。
グースも利いていましたが、きつくないので普通に構えることができました。
余計な細工をすることなく、普通の範囲内で打っていけそうだな・・・。と思いました。
気持ちがグッと盛り上がることはなかったのですが、大きなマイナスな部分はありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずでした。
何といえばいいのか解りませんが、『ワンピース感』のある打感ではなく、色々な物が組み合わさってできた打感といったらいいでしょうか?
機能性タイプのアイアンらしいフィーリングでした。

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
今のアイアンの中でも標準的なほうだと思います。
タフなアイアンではないと思いました。

『安定性』は、なかなか高いと思いました。
それほど『大きさ』にこだわったアイアンではないと思うのですが、色々なパーツが組み合わさった効果といえるのでしょうか?
適度な易しさがあるな・・・。と思いました。
シビアな印象は全くありませんでした。

『飛距離性能』は、なかなか優れている感じがしましたが、今のアイアンの中では普通といったところでしょうか?
特に驚くようなことはありませんでした。
何年か前では考えられなかった飛距離が、今は当たり前になっているので、技術革新は凄いな・・・。と思ってしまいます。
コブラは昔から『飛び』のイメージが強いですが、このアイアンにもその伝統が受け継がれているように思います。

『操作性』は、なかなか良い感じでした。
外見はなかなかの高安定性タイプのアイアンに見えますが、実際は偏った性格でもなく、左右に曲げることにも対応してくれました。
曲げにくいということはありませんでした。
球のつかまりはいいほうだな・・・。と思いました。
私はフェースターンを大きく使っていきたいタイプなので、できればもう少しターンのタイミングがつかみやすいと易しく感じるのですが、このアイアンはどちらかというとあまりフェースターンをしたくない・・・。という方に合いやすいのではないでしょうか?
操りやすさを残していながらも、基本的にはオートマチック系のアイアンだと思いました。

色々な工夫が見られますが、正直それほど新鮮さは感じませんでした。
しかし、アイアンでは仕方のないことなのかもしれません。
あまりに斬新すぎると却ってそれがマイナスに働いてしまうかもしれません。

コブラは今ではリッキー・ファウラー選手のイメージが強いです。
私が大好きな選手の一人です。
聞いたところによると、おばあさんが日本の方だということなので、余計に親近感が湧きます。
ミドルネームが確か『ユタカ』だったように思います。

リッキー・ファウラー選手は、いつメジャーを獲ってもおかしくない選手ですし、もっと強くなればツアーが盛り上がるだろうな・・・。と思いました。

コブラというメーカーも、昔のような勢いが今はあまり感じられませんが、これからも私たちゴルファーをワクワクさせるようなクラブを開発して欲しいと思いました。
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コブラ FLY-Z ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ FLY-Z ドライバー です。

シャフトは Speeder です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは4.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308gです。

落ち着いた感じの、コブラのニュードライバーです。
先日、オレンジ色のドライバーを試打したのですが、今日は白いドライバーです。
オレンジ色もいい感じでしたが、見慣れているせいか、この白い色のほうが落ち着いた感じがします。

全体的な形状は今の主流といいますか、オーソドックスな感じがします。
コブラらしいシャロー感の強いドライバーです。

ネックには調整システムが搭載されていました。
この調整機能も、コブラらしいところです。
ちょっと前まで、この調整システムも複雑化しそうな流れもありましたが、今は落ち着いてきたように思います。
あまり複雑になりすぎてしまっても、それほどメリットは大きくないのかもしれません。
却って迷いが生じてしまうことになりかねません。
調整して絶対に曲がらないとか、驚くほど飛距離が伸びた・・・。というのであればいいのですが、そういった声は聞こえてきません。
あくまでも『微調整』という認識のほうがいいのかもしれません。
競技であれば、ラウンド中調整できませんが、もしできたらまた面白いだろうな・・・。と思いました。

このドライバーは、ロフトを調整できるようです。
これまでのコブラのドライバーと共通するところです。
今は重心が前に集まっているドライバーも増えてきて、ロフトを寝かせるような動きも見られますが、これまで通り深い重心のタイプでは、それほど寝かさなくてもいいように思います。
ただ、できれば『リアル=表示』ロフトであって欲しいと思っています。
最近はドライバーにロフト表示をしないタイプも増えてきましたが、あまりにもリアルと表示の差がありすぎるのであれば、それもいいのではないかな?と思っています。
そのほうがゴルファー心理にも影響しづらいのではないでしょうか?

ネックは短めですが、今は見慣れた長さです。
ネックに調整システムが搭載されているものは、結構長めの物も多いですが、このドライバーは短めです。
シンプルな調整システムだからでしょうか?

ソールには『SMARTPAD』と記されていました。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

ヘッド後方にウェイトがひとつだけ配置されていました。
先日試打したオレンジ色のドライバーは前後に動かせるタイプでしたが、このドライバーは動かせないようです。
バリエーションでいうと、オレンジ色のドライバーに軍配が上がるのかもしれませんが、このシンプルさがまたいいな・・・。と思いました。

かなりのシャローヘッドです。
コブラらしい感じがします。
『コブラシャロー』といったらいいでしょうか?
独特な雰囲気があります。

顔もコブラらしさがありました。
投影面積が大きく、ヘッド後方が伸びているのがよく解ります。
あくまでも顔だけの好みでいうと、先日試打したオレンジ色のドライバーのほうが私は好きです。
しかし、このような顔もずいぶんと見慣れた感じもしますし、経験も積んでいるので、どのようにして打っていいか解らない・・・。ということはありませんでした。
オレンジ色のドライバー同様、このドライバーは白いヘッドに白いシャフトが装着されています。
色の統一感にこだわっているのでしょうか?
白い色が好きな方にはたまらないものなのかもしれません。

素振りをしてみると、結構先が動く感じがしました。
スピーダーならではといったところでしょうか?
粘るというよりは走るタイプのシャフトです。
今は粘り系よりも走り系の人気のほうが高いような気もします。
私は動きすぎるシャフトは苦手に感じることもあるのですが、このシャフトは普通に打っていけそうだな・・・。と思いました。
苦手意識は芽生えてきませんでした。

ボールを前にして構えてみると、少し大顔なタイプではありますが、特に問題ないと思いました。
曲げるよりも、真っ直ぐ打ち出したい・・・。と思わせる構え感です。
曲線のイメージラインは頭に描けませんでした。
真っ直ぐの線が一本浮かんできました。
結構太い線でした。
あくまでも構え感でいうと、オレンジ色のほうが私は構えやすく感じたのですが、このドライバーも大きな不満はありませんでした。
かなりオートマチック感があるので、それを確かめる感じで打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』が思っていたよりも良かったのが意外でした。
先日試打したオレンジ色のドライバーの打感があまり好きではなかったので、このドライバーの打感は意外でした。
同じメーカーで、同じ時期に発売されているモデルなので、おそらく同じようなフィーリングだろう・・・。と思っていました。
しかし、実際に打ってみると全く違っていました。
『ガツン系』ではなく、ソフトな感じの打感でした。
すごくソフトというよりも適度な手応えがあるのですが、好感のもてる打感です。
構え感ではオレンジ色のほうが好きですが、打感では圧倒的にこちらのほうが私は好きです。

『音』は少し大きめでしたが、許容範囲内でした。
これ以上大きくなると、少しマイナスになってしまうかな?と思いました。

球はとてもあがりやすいです。
見た目通りの上がりやすさです。
高弾道でしっかりとキャリーを稼いでいけるタイプです。
タフな感じは全くしませんでした。
ロフト(10.5度)通りの高弾道でした。
最近はシャローヘッドでも結構タフな物があり、見た目とのギャップのあるドライバーもありますが、このドライバーは『見た目通り』だと思いました。
見た目と実際の打った感じの違いで、そのドライバーを敬遠しておられる方もいらっしゃると思いますが、このドライバーはそんなタイプではないので、親しみやすさがあると思います。
バックフェース寄りのウェイトが1つだけあるということは、深重心設計なのでしょうか?
浅重心設計も素晴らしいと思いますが、多くの日本人ゴルファーに合いやすいのは深重心設計なのかもしれません。
これからも浅重心設計ドライバーは発売されると思いますが、『超浅重心』で、これ以上浅く出来ない・・・。というよりも『ちょい浅重心』くらいがちょうどいいのかな?と思いました。

『安定性』も、かなり高いです。
なかなかブレる感じがしません。
コブラが昔から得意としている『ワイドスイートエリア』タイプで間違いないだろう・・・。と思いました。
こういった寛容性の高いヘッドだからこそ、動く感じのシャフトとの相性もいいのだと思います。
シビアなヘッドでは、ある程度粘ってくれるほうが扱いやすいような気もします。
動く(特に先端)シャフトは気を遣うことも多いです。

『飛距離性能』も、なかなか高いと思いました。
弾き性能が高く、初速が速く感じられました。
フェース面に色々な工夫が施されているのだと思います。
飛び出すボールの勢いも強く感じられました。
安定して飛ぶので、平均飛距離も望めそうです。

『操作性』という点では、これだけ直進性が高いので、大きく曲げることは難しく感じたのですが、何とか左右に曲げることができました。
動くシャフトだと、極端にすることが怖く感じてしまいます。
このドライバーは大型ヘッドですが、球のつかまりもいいと思いました。
私がフッカーだからかもしれませんが、スライス系よりもフック系のほうが易しく感じました。
つかまりはいいですが、予想以上につかまり過ぎなかったので、安心できました。

易しさと平均レベル以上の性能が凝縮されたドライバーだな・・・。と思いました。
特に変なクセのようなものはありませんでした。
ヘッドが白いせいか、爽やかなイメージを持っていたのですが、実際に打ってみてもそのイメージと合致しました。

ドライバーだから飛距離は欲しいけれど、それ以上に直進性が欲しい・・・。
飛んだり飛ばなかったりといったことがなく、安定した飛距離が欲しい・・・。
という方にお勧めしたいと思いました。
私がゴルフを始めたときはパーシモン全盛だったので、スタートホールのティショットはかなり緊張し、ボールも曲がっていましたが、今はかなり改善されました。
勿論、今でも緊張感が無くなることはないですが、昔のように考えられないようなところからセカンドショットを打つことはなくなりました。
クラブの進化という恩恵にあずかっているのは間違いありません。
このドライバーも、スタートホールでのプレッシャーを緩和してくれる、易しさのあるドライバーだな・・・。と思いました。

コブラのドライバーなので、敷居が高そう・・・。とか、アスリート仕様ではないかな?と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに昔はハードなドライバーが多かったですが、このドライバーもそうですし、ここ数年コブラのドライバーは親しみやすさという点でも大きく進化しました。
他の海外メーカー(テーラーメイドやキャロウェイ、タイトリストなど)と比べると、それほど出会う機会は多くないですが、試してみる価値は充分あると思っています。
流通の少なさ=低品質ではありません。
できればたくさんの方に、このドライバーを試していただきたいと思いました。

先日試打したオレンジ色のドライバーもいいドライバーだとは思いましたが、私はこの白いドライバーのほうが圧倒的に気に入りました。
どちらかを購入するとするならば、迷わずこちらを選びます。
もし、違う色があれば、それも試してみたいと思いました。
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コブラ FLY-Z アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ FLY-Z アイアン の7番 です。

シャフトは XP95 です。
ロフトは30.5度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は95g、トルクは2.3、キックポイントは先中調子 です。

コブラの新しいアイアンです。
久しぶりにコブラのアイアンに出会って、少し印象が変わったな・・・。と思いました。

バックフェースにある、このアクセサリーのようなものが、よく目立っていました。
昔試打した、テーラーメイドのバーナーアイアンを思い出しました。
同じような効果が期待できるのでしょうか?
何らかの意味があるのだと思います。

全体的な輪郭も丸っこくて、やや面長なタイプです。
海外メーカーらしいアイアンだと思いました。
フィーリングよりも、まずは機能性を重視しているのかもしれません。

彫りの深さも充分あります。
私はポケットキャビティを購入したことはまだ無いのですが、このポケットの大きさに安心感をもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ワイドソールです。
このソール幅は、予め予想していました。

ソールにはとても浅い溝がありました。
テーラーメイドのアイアンを思い出しました。
このアイアンの溝も、飛距離性能を向上させる為のものなのでしょうか?
溝には『SPEED CHANNEL』と記されていました。
今のアイアンは昔では想像もつかないくらい、様々な機能が付け加えられています。

ネックは短めです。
結構太さもあるので、『寸胴』的な感じがします。
どっしりした印象を受けます。

トップラインは厚めでした。

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
なかなか見ない模様(パターン)になっています。
今日は天気が良かったのですが、もし雨の日だったらどうなっていたかな?と思いました。
結構滑りやすくなるんじゃないかな?と思いました。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、それぞれウェイトのようなものが見られました。
トゥ側とヒール側の重量を増すことにより、慣性モーメントを高めているのでしょうか?

フェース面にはミーリングはありませんでした。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
トップラインの厚さも目立っていて、グースの利きもありますが、許容範囲内だと思いました。
正直、私が求める顔とは異なるのですが、このようなタイプのアイアンはたくさん経験していますし、強い苦手意識は芽生えませんでした。
気持ちがすごく盛り上がることはなく、淡々としたところもあったのですが、緊張せずに構えることができました。
ヘッドが大きすぎないのがいいと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
予想していたよりも、いいフィーリングでした。
いい意味で予想を裏切られました。
バックフェースのアクセサリーのようなものが、よく効いているのでしょうか?

球はあがりやすくて、タフな感じは全くしませんでした。
重心がかなり低く、深さもあるのだと思います。
昔の高重心アイアンは、上げる為に結構コツのようなものがありましたが、このアイアンもそうですし、最近のアイアンは、いい意味で『アバウト』的に打っていけるように思います。
ボールをサラッと拾うような感じで、ボールがあがっていく印象をもちました。

『安定性』は高いと思いました。
左右にブレる感じはしませんでした。
決して『曲がりづらい』というタイプだとは思いませんが、かなり大らかさをもったアイアンだと思いました。
フェースターンをあまり意識せずに打っていきたい・・・。という方にも、易しく感じられるではないでしょうか?

『飛距離性能』は優れていて、今のアイアンらしい感じがします。
主流といえるように思います。
『番手感覚』を失わせるアイアンといえるのかもしれません。
よく飛ぶので、どうしても『アバウト感』の中で合わせていかなくてはいけないように思いました。
やはりメリットがあればデメリットもあるのは仕方ありません。
『表裏一体』だと思います。

『操作性』はまずまずでした。
あまり大きく曲げられる感じはしなかったのですが、左右に曲げることができました。
トゥ側とヒール側にウェイトのようなものがあったからでしょうか?
フェースターンのタイミングは少し取りづらい感じがしました。
時々タイミングがズレて、右に抜け気味の球が出てしまいました。
慣れるまで数球を要しました。

コブラらしい、といいますか、海外メーカーらしい機能性溢れるアイアンでした。
様々な工夫が施されているのが外見からも解りましたが、実際に打ってみても、その印象が変わることはありませんでした。

まだまだ、このようなタイプのアイアンが続くと思いますが、そろそろまた違った形のアイアンに出会いたいと思いました。
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コブラ FLY-Z + ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ FLY-Z + ドライバー です。

シャフトは ATTAS 6☆ です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は64g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は316gです。

コブラの新しいドライバーです。
久しぶりに出会ったコブラですが、相変わらずカッコいいな・・・。と思いました。
シャロー化が進んで、昔の硬派なイメージは無くなりましたが、それでもやはり魅力的なメーカーです。
昔はグレッグ・ノーマン選手が使っていましたし、タイガー・ウッズ選手やジョン・デーリー選手、ヘイル・アーウィン選手のイメージが今でもあります。
今はやはり、リッキー・ファウラー選手が有名でしょうか?

昔はシンプルで重厚さもありましたが、ずいぶん変わったような気がします。
ハイテク化が進んでいるように見えます。
これも時代の流れでしょうか?

ネックは、やや短めに見えますが、今のドライバーの中では普通だと思います。

ネックには調整システムが搭載されていました。
今はとてもポピュラーになりました。
『標準装備』といっていいほど、一般化しています。
私はそれほど強くは求めていませんが、この調整システムがあるか無いかで、クラブを選択しておられる方も多いのではないでしょうか?

ロフトを調整できるようです。
これは昨年試打した BIO CELL ドライバー と共通するところです。

ソールにあるウェイトが移動できるようです。
これによって、重心の深さを調整できるのだということが解ります。
今年出会った、ミズノのドライバーを思い出しました。
ミズノのドライバーは3カ所移動できるようになっていましたが、このドライバーはこうして見る限り2カ所のようです。
2カ所あれば充分ということでしょうか?
私は子供の頃、紙飛行機を作って飛ばすのが大好きで、毎日のように作っては遊んでいました。
色々な形の紙飛行機を作って飛ばしていましたが、遠くに飛ばすコツは、『先端を少し重くする』ということです。
先端部分を折って紙の厚さを増してみたり、クリップなどを挟んだりして重量を増していました。
先が重くなり過ぎると、今度は先端がおじぎしてしまって、全く飛ばなくなりますが、適度な重さだと推進力が増しますし、安定性も高まります。
紙飛行機の形や大きさによって、微妙なバランス調整が必要ですが、上手くバランスが取れたときはすごくよく飛びます。
このドライバーのウェイト移動システムを見ていたら、その頃をふと思い出してしまいました。
物理的なメカニズムは、紙飛行機とドライバーでは違うのかもしれませんが、『ちょい先重』が飛ばしのキーワードといえるのかもしれないな・・・。と思いました。
とはいっても、重心深度が深くて飛距離性能に優れたドライバーにもたくさん出会ってきているのですが・・・。

近くでよく見てみると、『BACK CG FLIP ZONE FRONT CG』と記されていました。
このウェイトを移動するシステムのことのようです。
『CG』とは、どんな意味なのかな?と思いました。
すぐに浮かぶのは『コンピューターグラフィック』なのですが、そういった意味ではないだろう・・・。と思いました。

コブラの『伝統』といってもいい、シャローヘッドです。
ずいぶんと見慣れた感じがします。
他のメーカーに比べ、コブラはシャロー化が早かったですが、それが今でも続いているように思います。
昔は頼りないシャローが多くありましたが、今は優れたシャローがたくさんあります。
このドライバーからも、いい雰囲気が伝わってきます。

このラムキンタイプのオリジナルグリップも、ソフトでとてもいい感じです。
このソフトなフィーリングは懐かしいな・・・。と思いました。
最近は使っていませんが、昔はよく使っていました。
特にパターのグリップでの印象が強いです。

フェース面も個性的です。
フェース面の、ほぼ全てがスイートエリアではないか?と思えてきます。
反発力も高そうですし、色々なところでヒットしても上手く運んでくれそうです。
『一点集中』というよりは『大量拡散』といった印象を受けました。
こういったところも、コブラならではのような気がします。

このオレンジ色のヘッドが目を惹きますし、眩しいな・・・。と思いました。
かなりインパクトがあります。
コブラでオレンジ色といえば、やはりリッキー・ファウラー選手を思い出しますが、このドライバーはリッキー・ファウラー選手モデルなのかな?と思いました。
オレンジ色のヘッドは珍しいですが、形状自体はオーソドックスな感じがします。
奇をてらっている感じはしませんでした。
今はドライバーの色もカラフルになってきましたが、このオレンジ色を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ヘッドの色がオレンジだからでしょうか?
装着されているシャフトもオレンジ色でした。
アッタス6はブルーのイメージが強いですが、このヘッドに合わせて色を変えているのでしょうか?
メーカーのこだわりなのかもしれません。
昨年試打した BIO CELL ドライバー は、青いヘッドに青いシャフトでした。
ヘッドとシャフトの色を揃える必要は無いと思いますが、こういったこだわりのようなものは、とても好感がもてます。
私はどちらかといえば『モノトーン』が好きです。
黒いヘッドに、シャフトは黒かシルバーなど、目立ちにくい色をなるべく使いたいと思っています。
しかし、ゴルフクラブをカラフルにするのも、また新たな楽しみといえるのかもしれません。
ゴルフウェアだけでなく、ゴルフクラブも『カラーコーディネート』の時代に入ったのかもしれません。
今回試打したモデルに装着されているグリップは、白と黒の『ラムキンカラー』だったので、いずれオレンジ色もラインアップされるのかもしれないな・・・。と思いました。

素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングもすぐに合いました。
このアッタス6は『カスタム』で、他に『純正』が用意されているのかな?と思ったのですが、訊くところによると、このシャフトが純正なのだそうです。
すごく合っているな・・・。と思いました。
ヘッドとシャフトのバランスがとれているように思いました。
他のメーカー(特に海外メーカー)では、ヘッドは好感がもてたのに、装着されているシャフトがもうひとつであまりいい印象が残らなかった・・・。ということが少なくありません。
頼りなく感じるシャフトが装着されていることがとても多いです。
しかし、コブラは海外メーカーでありながら、すごくいいバランスで組んでいるな・・・。と思いました。
日本メーカーが採用されているのも嬉しいところです。
ヘッドもそうですがシャフトでも、日本のメーカーは世界のトップメーカーといっても過言ではないと思っています。
私にはやや派手なカラーリングですが、このドライバーに対する興味がどんどん湧いてきました。
気持ちも盛り上がってきました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
これまでたくさん経験してきた『コブラ顔』だな・・・。と思いました。
今まで蓄積されたイメージのまま振っていこう・・・。と思いました。
オレンジ色が、かなり派手に見えますが、違和感はそれほどないですし、邪魔に感じることはありませんでした。
緊張することもなく、リラックスすることができました。
ヘッドの形状がオーソドックスだったからなのかもしれません。
これがもし異型だったとしたら、おそらく違和感も強かったと思いますし、緊張感が増していたと思います。
あまり曲げるイメージは出なかったので、まずは細工をせずに、そのまま振り切っていこう・・・。
ヘッドよりもシャフトに頼る感じで振っていくことにしました。
試打を開始しました。

打感は好感がもてませんでした。
硬めで、少し衝撃が残りました。
最近では、このような打感は珍しいような気もしました。
『浅重心設計独特』の『ガツン系』といったところでしょうか?
ソフトな感じは全くしませんでした。
今日はウェイトが前(フェース寄り)のポジションだったので、このようなフィーリングだったのかもしれない・・・。
ひょっとしたら後ろに下げると、フィーリングも多少変わったのかもしれないな・・・。と思いました。
残念ながら、今日は調整することができなかったのですが、また試打する機会があれば調整してみたいと思いました。

『音』はやや大きめで高いです。
あまり好みの音ではありませんでした。
構えやすさはまずまずでしたが、打感と音が私の好みとは大きく離れていました。

球はあがりやすいと思いました。
タフな感じはしませんでした。
ウェイトのポジションからいって、おそらく『浅重心』になっていると思うのですが、球があがりづらくてキャリーが稼げない・・・。ということはありませんでした。
構えたときにイメージした高さにあがっていきました。
『ライナー系』ということでもなく、しっかりと高い弾道で飛んでいきました。
ロフトが10度に調整されていたということもあると思うのですが、ウェイトも適度な位置にあって、浅重心『過ぎない設計』になっているのかな?と思いました。
訊くところによると、あるメーカーの浅重心設計ドライバーはそれほど売れなくて、すぐに次の改良モデルが開発されたのだそうです。
飛距離性能に優れていても、そのクラブの性格が尖りすぎていたら、日本市場ではあまり受け入れられないのかもしれません。
そういったことを各メーカーが熟知して、『浅重心過ぎない』クラブになっているのかな?と思いました。
浅重心設計ドライバーも優れていると思いますが、受け皿が大きいのは深重心設計のほうかもしれないな・・・。と思いました。

『安定性』は高いです。
最初からほぼ真っ直ぐに近い球を打つことができました。
ラージサイズなので、少し逃げる感じかな?と思っていましたが、予想していたよりも球がつかまりやすく、ドロー系のボールも打ちやすいと思いました。
装着されているシャフトの影響もあるのだと思います。
フェース面を見たときに、これはスイートエリアが広そうだぞ・・・。と思ったのですが、実際に打ってみてもその通りでした。
シャフトが高性能なので打点がブレる感じはしなかったのですが、トゥ寄りで打ったりヒール寄りで打ったりしてみても、それほど球筋がブレる印象はありませんでした。
コブラらしい、寛容さをもったドライバーだな・・・。と思いました。
ラインも出しやすいドライバーです。

飛距離性能も高いと思いました。
弾きがよく、ボールが強く飛び出していきました。
先ほども書きましたが、高さも充分出せました。
叩きにいっても吹き上がりにくいポテンシャルの高さをもっています。

『操作性』はまずまずでした。
左右に曲げるのも難しくありませんが、シャロー感を強く感じたせいか、あまり曲げて攻めたくはないな・・・。と思いました。
球のつかまりはいいと思いましたが、予想以上につかまり過ぎることもなかったので、安心して振っていくことができました。
フェードヒッターの方にも扱いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?
今のドライバーには、結構クセのある物もありますが、このドライバーは変なクセはなく、どちらかというと『ニュートラル』なタイプだと思います。

今日は専用の工具が無かったので、調整することができず残念だったのですが、もしロフトを変えたり、ウェイトを後ろに下げてみたりすればどうなるんだろう・・・。と、すごく興味をもちました。
ウェイトのポジションは、浅重心タイプだと思いますが、タフ過ぎず親しみやすいところも残してあるように思いました。

今日はロフト10度で試してみたのですが、できればもっとロフトを立ててみたいな・・・。と思いました。
そうすると、もっと弾道を抑えられ、ライナー系の球が打ちやすくなるのではないか?と思いました。
何度から何度まで変えられるのか尋ねてみたところ、『8.5度~11.5度』までという答えが返ってきました。

まさに『マルチドライバー』といえるのではないでしょうか?
ちょっと前まで、ドライバーを変えるときは『ロフト』が大きな選択基準のひとつでしたが、今はこのように色々と変えることができて、買った後でも簡単に自分好みにカスタマイズできるようになりました。
購入後の失敗が少なくなりました。
ロフト表示が最初から無いドライバーも増えてきました。

先日も書きましたが、『リアルロフト』と『表示ロフト』に大きな差があるのであれば、あえて表示しないのもいいのではないかな?と思います。
2度以上違うことも多いので、購入の際の目安にもなりづらいです。
このドライバーのようにユーザー自身が、自分に合ったロフトに変えられるシステムはとても素晴らしいと思います。
ただ、そのときのロフトは正確であって欲しいと思います。

オレンジ色がとても印象深いので、これは『リッキー・ファウラー選手仕様』なのだろう・・・。と思っていたのですが、他の色もいくつかラインアップされているのだそうです。
黒はもちろん、白い色も用意されているのだと訊きました。
もし、また試打する機会に恵まれたとしたら、今度は真っ先に黒を試してみたいと思いましたし、その次は白いヘッドを試してみたいと思いました。
また違った印象をもつかもしれません。

先ほども書きましたが、打感と音が私の好みではなかったので、正直購買意欲が刺激されることはありませんでした。
このドライバーのもつポテンシャルを感じながらも、テンションが上がりきることなく、淡々と試打していたように思います。
もし、打感と音が良かったら、もっと気持ちがこもっていた試打ができていたように思います。
最近は昔ほどコブラのクラブに出会うことはありませんが、また試打することができたら、是非試打してみたいと思いました。
昔のような大きな存在感を示して欲しいと思っています。
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コブラ BIO CELL ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ BIO CELL ドライバー です。

シャフトは UST Mamiya ATTAS 6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は64g、トルクは3.3、クラブ総重量は315gです。

カラフルでとてもカッコいいコブラのドライバーです。
この色合いはとてもインパクトがあります。
ブルーは好きな色なので、好感がもてます。
聞くところによると、このブルー以外にも違う色もラインアップされているそうです。
コブラのドライバーは久しぶりなので、ワクワクします。

この角度から見ても、シャロー感がすごく伝わってきます。
最近のコブラはシャローヘッドのイメージが強いので、このドライバーも、その流れにあるような気がします。
『BIO CELL』とは、どういう意味があるのでしょうか?

ネックは、やや短めです。
今主流の長さといってもいいように思います。

ネックには調整システムが搭載されていました。
このシステムも、すっかりお馴染みになりました。
簡単にシャフトが交換できるようになっているのだと聞きました。

ネックのところに『9.5°』と表示されていました。
他にも色々なロフトに変更できるのでしょうか?
今は調整システムも、複雑化しています。

ソールには『SMART PRO』と記されていました。
『賢いプロモデル』ということなのでしょうか?

この美しいブルーが目を惹きます
『ショッキングブルー』といってもいいでしょうか?
今は白や赤など、ヘッドの色も多様化してきました。
人によって、色々と好みが分かれるところだとは思いますが、私はブルー系統の色は大好きです。
理想を言えば、オードックスな『黒』か『パーシモンカラー』がベストではあるのですが、ブルー系のドライバーにも、いい思い出があります。
できれば、もうちょっと濃いブルーがいいかな?と思いました。
『紺』に近い色のほうが、構えやすいような気もしましたが、この色でも特に不満はありません。
シャフトのブルーとの色の組み合わせが綺麗だな・・・。と思いました。


写真では見えづらいのですが、クラウンのバックフェース寄りには、薄く模様がはいっていました。
これにはどんな効果が期待できるのでしょうか?
これだけ薄いので、『視覚効果』を狙っているようには思えませんでしたが、おそらく何らかの意味があるのだろう・・・。と思いました。

コブラらしい、シャローヘッドです。
これまでのコブラのヘッドと共通するところだと思います。
このシャロー形状に安心感をもたれる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

フェースの中央には『BiO FACE』と記されていました。
何やら、新しい技術が組み込まれていそうです。

フェース面のトゥ側には『E9』と記されていました。
どういった意味があるのでしょうか?

まずまずの構え感です。
どちらかというと、球がつかまりそうな印象を受けました。
球もあがりやすそうですし、どちらかといえば『大らか』に打っていくタイプのドライバーだと思いました。
あまり繊細な感じを出していくよりも、いい意味で『アバウト』に打っていくほうがいいような気がしました。
試打を開始しました。

『打感』は想像していたよりも、ソフトだと思いました。
何といいますか、『まったり』とした感じです。
懐かしいフィーリングです。
昔は結構あったような気がします。

『音』は大きすぎなくて良いと思いました。
インパクトを邪魔しない、無難な感じの音です。

球はあがりやすいです。
タフな感じは全くありませんでした。
今は10.5度でも、結構タフなドライバーもありますが、このドライバーは9.5度でも、イージーな部類に属すると思います。
敷居も低いと感じました。

『安定性』も高く、シビアな感じは全くしません。
これまでのコブラのドライバーと共通する易しさです。
スイートエリアも、かなり広く感じられました。

『飛距離性能』は、まずまずだと思いました。
ある程度予想していた通りの飛距離性能です。
キャリーをしっかり稼いでくれるタイプのドライバーです。
このままでもいい感じでしたが、調整機能を使えば、もっと飛距離を伸ばせそうです。

装着されている、この青いシャフトも好感がもてました。
走るタイプのシャフトです。
イメージでは、もうちょっと堪える感じかな?と思っていたのですが、予想していた以上に走る感じがしました。
先端が動く感じで、球がつかまりやすい印象をもちました。
『走り系』のシャフトは、これまでもたくさん出会ってきましたし、中にはちょっとクセのある物もありましたが、この青いシャフトはそれほど大きなクセは感じられなかったので、すぐに馴染むことができました。
アッタスのニューモデルなのだそうです。
名前は『ロックスター』ということで、やはりネーミング上手だな・・・。と思いました。
次のモデルは、まず間違いなく『7』だと思うので、『ラッキーセブン』という名前なのかな?と思いましたが、そう単純ではないような気もします。
アッタスはカラフルな色が多いですが、このブルーもとてもよく目立ちます。

『操作性』も、まずまずだと思いました。
あまりインテンショナルなショットを打ちたくなるタイプのドライバーではないと思ったのですが、一応左右に曲げることもできました。
できれば、このドライバーの持つ寛容さで勝負していきたい・・・。と思いました。

コブラのドライバーは久しぶりでしたが、なかなかいい印象をもちました。
美しいブルーがとても印象的ですが、基本性能もしっかりしています。
『イージー性能』も、高いと思いました。
かなり幅広い層から支持を集めるのではないでしょうか?

コブラのドライバーは昔から馴染み深くて、特別な思いもありますが、なかにはあまり好感のもてなかった物も以前ありました。
そのドライバーは一回試打しただけで、その後手にすることはありませんでした。
やや期待外れな感じがしました。

なので、このドライバーはどうなのかな?また同じ感じなのかな?という思いもあったのですが、予想以上にいい印象をもったまま試打を終えることができました。
特別、ここの部分が秀でている・・・。ということは感じられなかったのですが、性能のバランスが取れているように思いました。
尖った部分は全く感じられませんでした。
ブルーが美しい、イージー系のドライバーです。

今度、機会があれば『純正』のシャフトでも試してみたいと思いますが、このアッタス6との相性も、すごくいいと思いました。
アッタス6が装着されていたから、ここまで好感度も上がっていたのかもしれません。
簡単に色々なシャフトを試すことができるシステムは、本当に素晴らしいと思いました。
これからも、コブラには期待していきたいです。
今日も暑さの厳しい日でしたが、この美しいブルーのおかげで、ほんのちょっとだけ涼感が得られたような気もしました。
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コブラ BIO CELL アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ BIO CELL アイアン の7番 です。

シャフトは TRUE TEMPER XP95 です。
ロフトは30.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200 です。

久しぶりに出会った、コブラのアイアンです。
しばらく見ない間に、ずいぶんとデザインも変わりました。

バックフェースの、このアクセサリーのような物がよく目立っています。
まさに『装飾品』といった感じがします。
こういった形状にするのは、それなりの理由があると思うのですが、『機能性』というよりは『見た目』のほうが大きいような気がします。

個性的なデザインですが、全体的な形状は、ごくノーマルな感じがします。
これまでたくさん出会ってきたタイプのアイアンだと思いました。

彫りの深さも、しっかりとあります。
見るからに機能性が高そうな印象を受けます。

ソール幅は、やや広めですが、これくらいの幅が今はとても多いと思います。
全体に丸みを帯びています。

ネックの長さは、やや短めで、ずんぐりむっくりといった感じがします。

フェース面にミーリングがあるのか、見てみましたが、このアイアンには見られませんでした。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずだな・・・。と思いました。
グースの利きと、トップラインの厚みが見られます。
全体的な輪郭も、シャープな感じはあまりせずに、丸っこい感じがしました。
見とれるようなこともなく、淡々とした気持ちでいたのですが、特に大きな違和感などはありませんでした。
最初から、ある程度想定していた通りの構え感でした。
試打を開始しました。

『打感』は、やや物足りない感じもしましたが、だいたいこんな感じだろう・・・。と予想していたので、大きく気持ちが揺らぐことはありませんでした。
アイアンにも『打感を楽しめるタイプ』と『そうでないタイプ』に分かれると思うのですが、このアイアンは後者のほうかな?と思いました。
『芯のある打感』というよりは、やや『分散系』の打感だと思いました。

球はあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
今のアイアンの主流ともいえる、イージー系のアイアンといっていいと思います。
このイージーさも、ある程度予想していました。

『安定性』は、かなり高いと思いました。
寛容さがじゅうぶんにあります。
コブラのクラブはドライバーに限らず、ここ数年『ワイドスイートエリア』の印象が強いですが、このアイアンも、まさにそんな感じがしました。
打点のブレに寛容なアイアンを探しておられる方には、試してみられる価値はあるのではないでしょうか?

『飛距離性能』も優れています。
ロフトは立っていますが、じゅうぶん過ぎるほどキャリーを稼いでいけますし、それによる飛距離性能も高いと思いました。
コブラは昔から『飛び』だとか『力強い』というイメージが強いですが、このアイアンもまさにそんな感じがしました。
アイアンにも飛距離性能を求めていきたい方には、とても合いやすいのではないでしょうか?

『操作性』は普通かな?と思いました。
寛容さが感じられますが、左右に曲げることも特に難しく感じることはありませんでした。
普通に構えて、普通に打っていける感じがしました。

最近はコブラのクラブに出会うことがなかったので、今日は久しぶりに出会うことができて、嬉しく思いました。
しかし、印象はずいぶんと変わりました。
昔のイメージとは大きくかけ離れました。

コブラは、あの白い(厳密にはクリーム色に近い)のプラスチックヘッドの『ウルトラミッド』やキングコブラのイメージが強く『硬派』な印象があったのですが、最近は大きく変化したような気がします。

このアイアンは、まず個性的なデザインは目に入りましたが、性能的にはオーソドックスな感じがしました。
今風のアイアンといっていいと思います。

このアイアンに、大きく気持ちが揺さぶられたり、テンションが上がったりすることは無かったのですが、これからも昔のようなカッコ良くて挑戦意欲を刺激してくれるようなクラブに出会いたいと思いました。
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コブラ AMP ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ AMP ドライバー です。

シャフトは ROMBAX です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は58g、トルクは4.0、キックポイントは中調子、バランスはD2 です。

久しぶりに出会った、コブラのニュードライバーです。
コブラは毎回、バラエティーに富んだ新製品を私たちゴルファーに届けてくれますが、今回のこのドライバーもちょっと変わっているようです。

平べったい感じは予想できましたが、このオレンジ色のラインがとても印象的です。
昨年から白いヘッドが一世を風靡していますが、これからはヘッドの色がどんどんカラフルになっていくのでしょうか?

『顔』は比較的オーソドックスな感じでした。
ちょっと変わった形を予想していたのですが、とても安心して見ていられる、ノーマル顔だと思いました。
すごくシンプルな感じがします。
それと、このカラーリングと光沢感から、何となくですが、昔のメタルドライバーを思い出しました。
今はメタルドライバーはちょっと考えられないので、このドライバーは勿論チタンだと思うのですが、何故かメタルの印象のほうが強く感じられました。
『チタン』と一言で言っても、色々なタイプの物があると思うのですが、このドライバーは独特の雰囲気を持っているな・・・。と思いました。

こうして見ていても、特に変わった感じはしませんでした。
これまでたくさん出会ってきた他のメーカーのドライバーと大差ないように感じます。

コブラらしい・・・。といいますか、当然ながらネックにはチューニング用のビスが付いていました。

今回試打したポジションは『N』でした。

フェース面のトゥ側に『DUAL ROLL』と記されていました。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

トゥ側には『ADVANCED MATERIAL PLACEMENT』と記されていました。
ADVANCED=高度
MATERIAL=材料
PLACEMENT=配置
ということで、『高度な材料がこのドライバーには配置されている』ということでいいのでしょうか?
メーカー側の、かなりの自信が伺えます。

素振りをしてみると、シャフトがかなり軟らかいです。
このドライバーは、いわゆる『日本仕様』なのだそうで、しかもフレックスが『SR』でしたが、とても軟らかく感じられました。
かなり暴れる感じがして、なかなかタイミングが合いませんでした。
重量的にも軽めで、しっかりした感じはしませんでした。
顔はまずまずだったのですが、振ってみると、かなり苦手なタイプのドライバーだと思いました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
フックフェースではないので、とても安心して構えることができましたし、左への心配をしなくてもよさそうだと思いました。
球もとてもよくあがりそうな感じです。
こうして見ていても、やはり昔の『メタルヘッド』や『ジュラルミンヘッド』を思い出していました。
あの頃が懐かしいなあ・・・。と思いました。
今のドライバーは、ほぼ100%といっていいくらい、チタンだと思いますが、昔はメタル、カーボン、ジュラルミン、アルミ、プラスチック・・・。など、色々な素材がありました。
そういった意味では、昔のほうがクラブの個性が強かったのかもしれません。
しかし、今のようにチタンが長く続いているということは、これに代わる素材は今のところ見つかってはいないのだと思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その独特な打感です。
正直、あまりいいとは思いませんでした。
硬いということはなかったのですが、何と言いますか球を打っていても程よい手応えが得られませんでした。
練習でもそうですが、試打をしているときも、球数を重ねるごとにスイングの強度を次第に高めていくのですが、今日はそういった感じが全くしませんでした。
『1球ごとのつながり』がなく、1球1球で完結してしまっていました。
『いい流れ』をつくることができませんでした。
ゴルフスイングにおいて『脱力』という言葉はいい意味で使われることが多いですが、今日はあまりいい意味ではないほうの『脱力感』を感じてしまいました。

『音』にも、物足りなさを感じてしまいました。
決して甲高いとか、耳鳴りがしそうな音ではなく、むしろおとなしめの音なのですが、打っていても楽しくありませんでした。
これはちょっと馴染めないな・・・。と思いました。

球はとてもよくあがりました。
これは打つ前からの予想通りでした。

『安定性』という点では、本来は高いのだと思うのですが、私ではその高性能を導き出してあげることができませんでした。
シャフトも難しく感じ、左右へ散らばってしまいました。
そして、何より『打感』と『音』が難しくさせている大きな要因だと思いました。
スパッときれいに振り抜ける感じができずに、インパクトからフォローにかけて、やや詰まってしまいました。

『飛距離性能』という点では、コブラのイメージ通り、本来はとても高いのかもしれませんが、私はそれを感じることができませんでした。
気持ちよく振ることができなかったので、必然的に距離も伸ばせませんでした。
途中でおじぎする球ばかり打ってしまいました。
飛ばそう・・・。という気持ちにもなれませんでした。

『操作性』という点では、なかなか馴染めなかったので、少し難しく感じてしまいましたが、球がつかまり過ぎないところに好感がもてました。
どちらかというとフェード系が打ちやすいドライバーといえるのではないでしょうか?
しかし、私は色々な球を打ってみよう・・・。という気が起こりませんでした。

とても馴染みにくいドライバーでした。
最初は20球くらい球を打とうと思っていたのですが、今日は7球で止めてしまいました。
それ以上球を打ちたいとは思いませんでした。
どうしてもフィーリングが合いませんでした。
このドライバーに対して、あまり興味も持てませんでした。
あまりいい表現ではありませんが、このドライバーが『チープ』に感じられました。
今回試打した、この『コブラ AMP』というドライバーは、これからもおそらく手にすることはないと思いますが、また次のコブラのドライバーに期待したいです。
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コブラ S3 MAX アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ S3 アイアン の7番 です。

シャフトは FST コブラオリジナル スチール です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は102g、トルクは2.0、バランスはD3、キックポイントは中調子です。

ある意味、とてもコブラらしい、思い切ったデザインのアイアンです。
今は色々なタイプのアイアンがたくさんありますが、このアイアンはかなりキャビティ部分が大きくなっています。
かなり個性的だと思います。

『ソール幅』も、かなりワイドな感じがします。
最近ではあまり見かけなくなったような気もしますが、これくらいの幅のアイアンは昔からたくさんありました。
海外メーカーらしい感じがします。

ホーゼルもかなり短い感じがしますし、『低重心』をとことん突き詰めていけば、こういった形状になるのでしょうか?
ドライバーにせよ、アイアンにせよ『低重心』が必ずしも易しさに結び付くとは思いませんが、これは人によって好みや嗜好なども変わってくると思いますし、こういったタイプのアイアンを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
『グース』もかなり効いていて、私にはやや難しく感じるタイプのアイアンだと思いました。

『彫り』も、かなり深い感じがします。
この『彫りの深さ』だけで見ても、『世界最大級』といえるのではないでしょうか?
この角度からアイアンを見ると、そのアイアンが『打感』にこだわりをもっているのか、それとも『あがりやすさ』『ミスに対する寛容さ』を重視しているのかが、だいたい解るのですが、このアイアンは明らかに『打感』よりも、『ミスに対する寛容さ』が重視されているのだと思いました。
フィーリング性能はともかく、かなり『大らかな』アイアンだという雰囲気が伝わってきます。

ボールを前にして構えてみると、その独特な雰囲気に、かなり苦手意識を持ちました。
海外メーカーらしい構え感ではありますし、何度も出会っている感じがするのですが、どうしても馴染むことができません。
どのようにして振っていいのかすら分からなくなってしまいます。
弾道のイメージも殆ど湧いてくることはありませんでした。
いつもは積極的に打っていこう・・・。と思うのですが、今日は何故か気持ちが最初から『守り』に入ってしまっていたような気がします。
背中に若干の汗をかきながら、試打を開始しました。

打ち始めから、5球連続でダフってしまいました。
当然球も変なところへ飛んで行ってしまい、私自身、かなり変なスイングとタイミングで打っていることがはっきりとわかりました。
やはり私にはかなりハードルの高いクラブなのだと思いましたし、私自身のスイングがまだまだ未熟なことを嫌というほど実感しました。
精神的な脆さも感じました。
その後、なんとか少しずつまとめていくことができました。

『安定性』という点では、本来はかなり高い性能を持っていると思うのですが、私ではなかなかこのアイアンのいいところを引き出していくことができませんでした。
時々、いい方向へ打っていくことができたのですが、まるでイメージできていない打球でしたし、そういった打球というのは、所詮『結果オーライ』に過ぎないと思いました。

『操作性』という点でも、なかなか色々な球を打つ気が起こりませんでした。
そこまで余裕がなかった・・・。というのが、正直なところです。

『打感』は、まずまず・・・。といいますか、予め予想していた通りの感触でした。

『球のあがりやすさ』という点では、このアイアンの『最大級』といってもいいほどの低重心が多くのゴルファーにとって、アドバンテージを与えてくれるのではないでしょうか?
私は上からつぶしていきたいタイプなので、なかなかこういったアイアンに馴染むことができませんでしたが、こういったタイプのアイアンを使い慣れておられる方には、球があがりやすくて好感をもたれるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点でも、かなりのパフォーマンスが期待できそうな気がします。
今日の私は球がバラついてしまって、ショットの確実性上げていくことが困難に感じられたのですが、それは私の技術やメンタルの未熟さからくることが大きな要因だと思いました。

今日はこのアイアンにかなり苦戦をしてしまい、なかなかいい感じの試打をすることができませんでしたが、もっと練習を積んで対応できるようになりたいです。

私には難しいタイプのアイアンでしたが、コブラには昔からいい思い出がありますし、とても好きなメーカーなので、これからも期待していきたいです。
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コブラ S3 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ S3 ドライバー です。

シャフトは フジクラ モトーレ S3 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.7、キックポイントは中調子、バランスはD3、クラブ総重量は312gです。

コブラらしいデザインのニュードライバーです。
黒と黄色の『タイガーカラー』が、すっかり定番となったような気がします。
昨年が『S2』で今年は『S3』なので、来年は『S4』になるのでしょうか?

この溝のようになっているところは、空気を上手く逃がして空気抵抗が減るように設計されているのでしょうか?
最近は、こういったタイプのドライバーがすごく増えてきました。
効果がどれだけあるのかは分かりませんが、少しでも空気抵抗を減らしてくれるのであれば、どんどん投入して欲しいと思います。

最近の流行りだと思うのですが、このドライバーもヘッド後方が少し伸びているような感じがします。
それ以外は特に変わったところはありませんでした。


コブラの大きな特徴のひとつでもあると思うのですが、このドライバーもチューニングシステムが採用されています。
以前試打した『テーラーメイド R11』ほどの複雑な変化は望めないのかもしれませんが、こういったシステムで恩恵を受けられる方もたくさんいらっしゃると思います。

それと同時に、このコブラ独特のフェース面がすごく個性的だと思いました。
実際はそんなことはないと思いますが、この『スコアライン』が刻まれていないところが全て『スイートエリア』ということになるのでしょうか?
もしそうだとしたら、すごい広さです。
これまでもコブラのドライバーは、『ヒッティングポイント』にスコアラインが無い物が多いですが、このドライバーはかなりそれがはっきりしているように思いました。
つい先日試打した JBEAMのドライバー とは、まるで正反対です。
ドライバーのようなロフトの立っているクラブは、スコアラインが無い方が、ボールとの接触面積が大きくなり、スピンが掛かりやすくなる・・・。というのを以前TVで観たことがあります。
それと同時にスコアラインが無いほうが、フェース面の強度が保てるので、よりルールギリギリまでフェース面を薄くすることができるのだということも以前知りました。
だとしたら、このドライバーについているスコアラインは何の役になっているのでしょうか?
これまでのような『スコアラインの役割』というよりは、こうして見て『スイートエリア』の位置を教えてくれる存在になっているのではないかな?と思いました。
たしか海外のメーカーだったと思うのですが、以前スコアラインが全く刻まれていないドライバーが発売されたことがあります。
今ではそれほど違和感を感じませんが、その時はすごく感じました。
見た目も良くないですし、何だか滑りそうな感じがしていました。
一応試打クラブもあったのですが、試打することはありませんでした。
今だったら、どんな感じなのか迷わず試打するのですが、その時は手にする気になれませんでした。
しばらくして、そのドライバーが店頭から消えましたが、聞くところによるとあまり人気が出なかったのだそうです。

素振りをしてみても、しっかり感があり、とても振りやすく感じました。
すぐに感じをつかむことができました。
今のドライバーの中では、割としっかりとしているほうだと思いますが、決してタフ過ぎる感じはしなかったですし、親しみやすい感じがしました。
コブラらしい『骨太さ』が感じられるドライバーだと思いました。

ボールを前にして構えてみると、叩けそうな感じと、球があがりやすそうな感じが入り混じっていました。
これまでの経験上、おそらく叩けるドライバーだと思うのですが、ディープヘッドドライバーが醸し出すようなタフさは感じられませんでした。
今のドライバーの中では、割とオーソドックスなほうだと思います。
ヘッド後方が少し目立つ感じがしますし、直進性が強そうな感じのドライバーだと思いました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、前回のモデル同様、いい感じでした。
わりとしっかりとしたドライバーだと思いますが、タフな感じはしません。
フェースの高さがキープされているので、叩いていくのにあまり躊躇しないですし、シャローバック形状になっているので、球が自然と高くあがっていくような感じがします。
ロフトは立っていますが、『重心深度』は深いのでしょうか?
今は殆どディープバック形状のドライバーを見かけないですし、こういったシャローバック形状のドライバーはコブラが他のメーカーよりも『先駆者』といった感じがします。
初めて見たときは、ずいぶんと驚いたものですが、今はこういった形状が主流になってきました。
このドライバーはスペック的にいっても、明らかに『ヒッタータイプ』向けだと思いますが、その敷居は決して高すぎず、親しみやすさを残しているように感じられました。

『打感』は、コブラらしいソフトな感じでした。
気持ちよく振り抜いていくことができました。

『音』にも好感がもてました。
全く邪魔をしない音なので、どんどん勢いに任せて打っていくことができます。

『安定性』は、かなり高い感じがしました。
コブラのドライバー特有の『スイートエリアの広さ』は健在だと思いました。
少々の打点のブレには、全く動じない懐の深さが感じられます。
直進性が高く、球筋がなかなか乱れる感じはしませんでした。
叩くのが怖くないドライバーだと思いました。

『飛距離性能』という点でも、コブラらしいレベルの高さを持っています。
前のモデルよりも大きく性能がアップしたとは正直思わなかったですが、これまでのいい状態をずっとキープできている・・・。といったらいいでしょうか?
抜群の安定性と球のあがりやすさが、飛距離にも結び付いているような気がします。

『操作性』という点では、なかなか敏感に曲がってくれる感じはしませんでしたが、こういったところも構えたときにだいたい想像できていたので、驚くことはありませんでした。
左右どちらにもとりあえずは曲げてみたりもしましたが、あまり極端には曲がりづらい感じがしました。
どちらかというと『セミオートマチック』的なドライバーといったらいいでしょうか?
扱いづらい感じはしませんでしたが、ある程度『自動運転』にしておいて、クラブに任せたほうがいいように思いました。

正直いいまして、全体的にそれほど驚くこともなく、またこれまでのモデルよりも大幅な変更がなされたようには思いませんでした。
かなりの微細な『マイナーチェンジ』だと思いました。
『慣性モーメント』など、数値的なことはわかりませんが、かなりのハイレベルなのではないでしょうか?
とにかく『直進性の強さ』が一番感じられました。

今日はノーマルなままのポジションで試してみましたが、これを変えてみるとまたかなりの違いが実感できそうです。
おそらく私には、この最初からの『ノーマルポジション』が一番合っているように思いますが、今度機会があれば色々と試してみたいと思いました。

クラブにとって重要な基本的性能の高さは、かなりのものがありながら、コストパフォーマンスに優れ、我々ゴルファーの懐にも優しい、親しみやすいドライバーだと思いました。
このようなタイプのドライバーには、これまでもたくさん出会ってきているので、正直言って『新鮮さ』は殆ど感じませんでしたが、慣れているせいか、すぐにでも実戦投入できる感じがしました。
また何度も試打したいです。
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コブラ S3 アイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ S3 アイアン の7番 です。

シャフトはNS PRO950GHです。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は95g、トルクは1.9、バランスはD2、キックポイントは中調子です。

コブラの新しいアイアンです。
とてもコブラらしいデザインのアイアンです。
見るからに『高機能』といいますか、打ちやすそうな雰囲気を漂わせています。

『E9 FACE TECHNOLOGY』と記されています。
どんなテクノロジーなのでしょうか?

『彫り』も、かなり深いですし、この形状に色々な工夫が施してあるように見えます。
海外メーカーのアイアンは、こういった彫りの深いものが多いですが、そういえば西洋の方々の顔は、我々日本人よりも、かなり彫りも深いなあ・・・。と関係ないことを考えていました。
今は(というか、ずいぶん前からですが)、海外メーカーのクラブでも日本で作られている物が多いですし、たくさんの国や地域(特にアジア圏)で作られているものが殆どだと思います。
ゴルフクラブとは直接関係ないのですが、私は普段プライベートではジーンズを履くことが多く、昔からリーバイスを愛用してきました。
『MADE IN USA』の『501』や『505』を主に愛用してきて、自宅に20本くらい所有しています。
しかし、数年前に載った新聞の記事で、リーバイスのアメリカ工場は全て閉鎖され、その全てを違う国で作ることになると知って、私はすごくショックを受けました。
『MADE IN USA』の尻ポケットのステッチの浅い感じがすごく好きでした。
今はかなり深くなり過ぎているように思います。
おまけにジーンズの値段もすごく高くなりました。
ちょっと前まで『7~8千円』くらいで購入できていたのが、今では軽く1万円を越します。
品質自体に大きな変化は見られないのですが、このデフレの時代にジーンズはとても珍しい存在だと思います。
そのせいか、今では自宅にあるリーバイスのジーンズは勿体なくて履かずに保管していて、安いブランドのジーンズを履くことが多いです。
そのブランドはとても安いですが、品質がすごくしっかりとしていて、気に入っています。
そういったことはゴルフクラブにもいえると思います。
今はリーズナブルな物から、とても高価が物まで幅広くありますが、価格が安くても高性能なクラブはたくさんあります。
私がゴルフを始めた頃は、安いクラブはそれなりの品質であったりすることも多々あったのですが、今は一概にはいえません。
安くてもいいクラブはたくさんあります。
あの南アフリカの伝説の名プレイヤー、ゲーリー・プレイヤー選手が東京銀座で安く購入したパターでメジャーを制した話は、あまりにも有名な話です。
このアイアンを見ていたら、ふとそんなことを考えていました。
ただ、このアイアンが安そう・・・。とかチープな感じは全くしなかったのですが、コブラやマグレガーなどは品質の高さの割には価格設定が低めでコストパフォーマンスが高いクラブが多いせいか、そういったことをつい考えていました。

はっきりと『ショートホーゼル』だと思いますし、『ワイドソール』でもあります。
『グース』もよく効いています。
こういったところは、予め予想の範疇でした。

この『トゥ側』にある、『7』の刻印も珍しい感じがします。
今はまだもっとソールの中央寄りにあるものが多いですが、こういったことも他のメーカーのアイアンで何度か目にしているのでそれほど驚くことはありませんでした。
ちょっと変わった感じもしますが、コースや練習場でキャディバッグからアイアンを取り出す時に、ここの位置に番手の数字があるとすごく見やすいと思います。
私は間違えたことはないですが、『6』と『9』を間違えて抜いてしまうことも少なくなるような気がします。

素振りをしても、すごくポピュラーな感じがします。
何年か前から、一番支持されているアイアン用シャフトですし、それだけこのアイアンに『易しさ』を感じておられる方がたくさんいらっしゃるからではないでしょうか?
その一番支持されているシャフトと、この易しそうなヘッドの『コラボ』は、とてもマッチしているように思います。

ボールを前にして構えた感じは、この『グース形状』に目が行きましたが、それ以外は特にクセもなく、すごくシンプルな感じがしました。
私はストレートネック形状を好むので、やや構えづらく感じるところがあるのですが、グースネック形状を好まれる方には、たまらない『顔』をしたアイアンといえるのではないでしょうか?
『トップライン』も厚めな感じがしますし、それほどシャープな印象は持ちませんでしたが、よく見かけるような形状のアイアンで、ある意味『今の基準』といえるようなアイアンなのかもしれません。
このようにグースがキツいと、どうしても私は『左へひっかけそう』とか、『タイミングが合わずにミスしてしまいそう』といった印象を持ってしまうのですが、そういった『マイナスイメージ』は年々薄らいできました。
この『ゴルフクラブ試打日記』というブログを書く前までは、おそらく試打していなかったようなタイプのアイアンですが、記事を書くようになってからは、敬遠することは極力しないようにしているので、それによる『経験値』が増えて少しは対応できるようになったのかもしれません。
正直、それほどいいイメージを描きやすい顔ではないですし、打つ前は色々なラインを頭に描いていきたいですが、今日はまず先に感触を確かめる感じで打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『打感のソフトさ』です。
打つ前は少し硬い感じを予想していたのですが、実際はかなりソフトな感じで、すごく好感が持てました。
1球目から、すごくいい感触を味わうことができました。
このアイアンは、かなり特徴的なデザインになっていますが、『打感』という点では、決して大味な感じではなく、すごく心地いい感じがとても印象的でした。

『安定性』という点が、このアイアンの最も大きな特長だと思います。
かなりミスに対しての寛容さが大きいアイアンです。
打点がブレやすい方、アイアンには、まず第一に『易しさ』を求めていきたい方にとって、かなりメリットの大きいアイアンといえるのではないでしょうか?
『易しさ』と一口に言っても、人それぞれ感じ方が大きく異なるところがあると思いますが、少なくとも軽量スチールを使って、ミスに対する寛容性の大きさ(=スイートエリアの大きさ)を『易しさ』と捉えておられる方には、かなり期待値が高まるのではないでしょうか?
スペック的にいって、私にはやや合いづらい部分もあるのですが、今日は1球目からいい感じで打つことができたからでしょうか?
すごくイージーなアイアンだと思いました。
コブラは数年前から、ドライバーにせよ、アイアンにせよ、『慣性モーメント』の大きいクラブが多い・・・。というイメージがありますが、このアイアンもそのイメージを突っ走っている『易しさ最優先』のアイアンだと思いました。
今日はシビアな感じは全くしませんでした。
こういったやや『ラージサイズ』のアイアンだと、私は『トゥ寄り』で打ってしまう悪いクセが出てしまうことも多く、今日もそういった傾向が見られたのですが、それでもなかなか大きなミスにはつながりにくい感じがしましたし、打感も大きく損なうことはありませんでした。

『球の上がりやすさ』という点でも、かなり親しみやすさが感じられるのではないでしょうか?
『コブラ』というと、これまでもグレッグ・ノーマン選手やジョン・デーリー選手など、いかにもハードヒッター御用達のクラブというイメージがありましたが、このアイアンのように最近はかなり幅広い層に受け入れられるクラブが目立ちます。
スインガータイプの方に、このアイアンはかなり高いパフォーマンスを発揮してくれると思います。
低重心だと球が上がりやすい・・・。とは、必ずしも思いませんが、すごく計算しつくされて設計されているのではないでしょうか?
このようにグースがきついと、どうしても球が拾いづらそうなイメージが昔からありますが、これまでたくさん接してきたので、慣れてきたというのもあると思いますし、今日もそれほど拾いづらいとは感じませんでした。
アイアンショットでの、『ダウンブロー』が苦手で、球が浮きづらい・・・。と日頃感じておられる方も、このアイアンはすごく易しく感じられる方が多いのではないでしょうか?
敷居の高いアイアンだとは、全く思いませんでした。

『飛距離性能』が優れていることは、打つ前からだいたい分かっていたことではありますが、このアイアンも最近のアイアンらしく、かなり秀でています。
私には飛び過ぎる感覚があるので、実戦で使うとなると、かなり不安を感じてしまうと思いますが、今のニーズを考えると、こういったアイアンがたくさん求められているのだと思います。
このような『ストロングロフトアイアン』をたくさん試打してきて、よく感じるのですが、その敢えて『ロフトを立てるといった意味』は、『飛ばす』ということも勿論ありますが、年月の経過によって、落ちてきた飛距離をまた取り戻したい・・・。と考えておられる方の為にあるのではないでしょうか?
私はこれからもロフトを立てる予定はないですし、ずっと今のままのフィーリングでいきたいと考えていますが、やはりアイアンでも飛距離を稼いでいきたいと考えておられる方が多いのだと思います。

『打感』が良かったからでしょうか?
『操作性』という点でも、結構いい感じがしました。
かなり直進性の高いアイアンだと思いますし、なかなか大きく球を曲げていきづらい感じはしましたが、それでも多少は『フック』『スライス』も打つことができました。
なかなか自分の思い描いていたラインには、乗せづらい感じもしましたが、コースで大失敗をしてしまうタイプのアイアンではないと思いました。
しかし、やはりこういったタイプのアイアンは、あまりインテンショナルな球を打たないほうが、いい結果は出やすいのではないかな?と思いました。
ドライバーやフェアウェイウッドなどに限らず、アイアンで球を曲げる練習はとても楽しいものですが、今日はなかなか極端なショットが打てなかったので、多少『単調』になってしまったような気もします。
しかし、その『単調』は、『いい単調』なのではないかな?と思いました。

今日は久しぶりにコブラのニューアイアンに出会うことができて、とても楽しい試打ができました。
完全に『オートマチックタイプ』のアイアンだと思いますが、こういったタイプのアイアンがとても多いことを考えると、やはりそれだけたくさん求められているからだと思います。
『グース』は多少きつい感じがしましたが、それ以外は特に変なクセもなく、意外と馴染むのも早く感じられました。
私がアイアンに求めるものとは、またちょっと違ったタイプのアイアンでしたが、すごくいい印象を持ったまま試打を終えることができました。
コブラは、その『思い切った設計』といいますか、その特徴的な『デザイン』や『機能性』などから、少しテーラーメイドに近いイメージを私は持っているのですが、新製品の出る頻度はテーラーメイドには及びません。
できれば、もっとたくさんのクラブに出会っていきたいと思っているのですが、作るメーカー側としては大変なことだと思います。
今日も花粉の飛散はすごくて、試打をしている間もずっと目のかゆみや鼻のムズムズ感に襲われていましたが、私としてはいい練習ができた一日でした。
TVのCMを見ていたら、『イオン』の力で花粉を寄せ付けない薬があると知ったのですが、その薬にすごく興味を持ちましたし、そんな機能を持った『花粉症ゴルファー御用達ゴルフクラブ』というのが発売されたら面白いな・・・。などと勝手な感想を持ってしまいました。
花粉の季節が過ぎ去ってからが、私にとっての『本当の春』なので、春はまだまだ遠いな・・・。と思いました。
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コブラ S2 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ S2 ドライバー です。

シャフトは フジクラ コブラ・モトーレ S2 60Jです。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、トルクは3.5、キックポイントは中元調子、バランスはD2、クラブ総重量は312gです。

待望のコブラのニュードライバーです。
これまでもコブラのドライバーはいい思い出がたくさんあるのですが、昨年は特に印象深いドライバーに出会うことができて、私にとってはとてもいい一年だったと思っています。
2007年にも『コブラ X/SPEED PRO Dドライバー』という大変素晴らしいドライバーに出会い、今でもその強烈な印象は忘れることができません。
これからも心に残っていく、名作だと思っております。
コブラは海外メーカーであり、その卓越した飛距離性能は昔からよく知られていたことですが、何といいますか『フィーリング』が合いやすいメーカーだとずっと思っていました。
時には、かなり苦手に感じるクラブに出会ったこともありますが、全体的にみるとその多くがいいイメージを持っています。
やはりグレッグ・ノーマン選手、ジョン・デーリー選手、ヘイル・アーウィン選手など、憧れの選手のイメージが強いので、自分の腕前を考えもせず、そういった一流選手に少しでも近づきたいとずっと思っていました。

今年の干支である、寅(虎)をイメージさせるデザインだと思いました。
先日 ミズノ JPX AD ドライバー を試打した時にも、同じようなことを感じていたのですが、このドライバーはより『虎っぽいデザイン』になっている感じがします。
今年はこういったデザインのクラブが多くなるのでしょうか?
黒と黄色はとても相性のいい色だと思うので、見ていて美しいなあ・・・・。と思いました。
昨年のモデルもすごくカッコ良かったですが、今年のデザインもより『黒さ』が増してカッコ良くなった感じがします。

このドライバーは、コブラのドライバーによく見られた『チューニングシステム』が見られます。
特に『L5V』をすぐに思い出します。

今は『N』(ニュートラル)のポジションになっていますが、

『C』(クローズ)と

『O』(オープン)の計三種類があります。
『テーラーメイド』や『ナイキ』よりは、バリエーションが少ないですが、大きな効果が見込めそうです。
よりたくさんの種類の弾道が打ち分けられるのは、大きな魅力ではありますが、要は自分に合っているセッティングにすればいいだけで、あまり多くありすぎても却って迷いが生じてしまうのかもしれません。
『フェースアングル』を変えられる・・・。というのは、やはりとても画期的なシステムなのだと思います。

素振りをしてみても、とてもいい感じです。
昨年誕生した名器 S9-1 PRO-D や S9-1 PRO-S を思い出します。
すごく振りやすい感じがしました。
割としっかりとしたセッティングになっていると思いましたし、タイミング良くビュンビュン振っていける感じがしました。
振っていてグラグラする感じはしません。
やはりコブラのドライバーはいい感じがすごくします。

ボールを前にして構えてみると、割と『落ち着いた顔』で、楽に構えることができました。
やや『ヘッド後方』が伸びている感じもしますが、これくらいはもう今では『常識化』している感じもしますし、別に珍しいことではないと思いました。
『構えづらさ』は全く感じません。
直進性が強そうだな・・・。と思いました。
こういった『構え感』は、昨年の『S9-1 PRO-D』よりも、『S9-1 PRO-S』に近い感じだと思いました。
かなり直線に近い、色濃い感じのイメージラインを描くことができました。
『イメージライン』は、大抵ドローやフェードといった感じでいきたいのですが、今日はかなり真っ直ぐに近い感じがしました。
上手くクラブが導いてくれそうな感じがしたので、今日はこのクラブに全て『おまかせ』でいってみよう・・・・。と思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『球のあがりやすさ』です。
かなり上がりやすい感じがしました。
見た目は、こういった黒いデザインですし、もっとタフな感じかと思っていたのですが、予想以上に上がりやすく感じました。
おそらく昨年の好印象ドライバー『S9-1 PRO-S』よりも、少し上がりやすくなっているのではないでしょうか?
今日試打した感じでは、そんな風に感じられました。
今度機会があったら、同時に試打してみて比較したいと思います。
シャフトは割としっかりとしている感じもしますが、程良く球を上げてくれている感じがしました。
『シャローヘッド』ではありますが、叩いていける感じがしました。
昨年のモデルの『S9-1シリーズ』は、確かに高性能だけど、ちょっとタフだった・・・。と感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方にも、このドライバーは上がりやすく感じられやすいのではないでしょうか?
昨年のモデルよりも『イージーさ』が進化したような気がします。

『打感』も、すごくいい感じです。
この打感は昨年よりも、大きく進化したとは思わなかったのですが、相変わらずいい感触だと思いました。
すごく心地良い感触を初球から楽しむことができました。
ここ数日、どうやら花粉がチラホラ飛散しているようで、私の目と鼻はつらくなってきているのですが、今日はそんなモヤモヤ感も一緒に吹き飛ばしていってくれそうなほどの『爽快感』を味わうことができました。
昨年、花粉の記事を書いたことをよく覚えているのですが、こうしてみると一年がとても早く感じられます。
私の目と鼻は『花粉』に対して、かなり敏感なのですが、その感覚がもっとゴルフに活かされれば・・・・。といつも思っています。
相変わらず、鈍感さばかりが目立っています。

『音』も、やはりいい感じの音でした。
昨年のモデルから大きく変わった感じはしないのですが、昨年のモデルもすごく良かったので、それが上手く継承されている感じがします。
とても心地良く耳に届いてくるので、打っていてもすごく楽しくなってきました。
やはり同じ球を打つのなら、このような『爽快感』を味わったほうが得だと思いました。
この音は、ずっと聞いていたいな・・・・。と思わせる音です。
『打球音』という分野では、私はやはり『ダンロップ』を真っ先に思い出しますし、世界の最先端企業だと思っているのですが、最近は他のメーカーのクラブもすごく良くなってきていると思います。
時々、馴染むことのできない音を発するドライバーに出会うこともありますが、大多数のドライバーの音はみんな良くなってきていると思います。
これが国産メーカーに限って言えることなら、まだ解るのですが、海外メーカーのクラブの『フィーリング性能』もすごく向上した感じがします。

『安定性』も、抜群に高い感じがしました。
やはり、かなり『スイートエリア』が広い感じがします。
『スイートスポット』というよりは、『スイートエリア』といった感じです。
多少打点がブレても、ヘッドがボールに『当たり負け』することなく、そのままボールを押し切ってくれる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
見た目以上に易しい感じがしました。
『イージードライバー』だと思います。
これが頼りないセッティングだと、タイミングにバラつきが出たり、不安に感じるところも多々ありますが、易しいヘッドと、しっかり目のシャフトのマッチングがとても良い感じがしました。
『上がりやすさ』同様、『安定性』という点でも、昨年のモデルよりも、少し向上しているのではないでしょうか?
かなり打ちやすいです。
少し打点がズレても、それほど感触が悪くなりづらい面もありますが、ちょうどいいところで捉えたときの感触はたまりません。
日々のストレスや今日の寒さも吹き飛ばしてくれる感じです。
息を吐いても、ずっと白いままですが、それも何だか楽しく感じさせてくれていました。

『操作性』という点では、まずまず・・・・。といった感じでした。
普通に打っていく感じでは、なかなか曲がりづらい部分を感じましたし、やはりこの『直進性』が大きな武器のような気がします。
今日は『Nポジション』でしたが、これが『O』や『C』にしたら、かなり違った感じになるだろうと思います。
しかし、私はこの『N』が一番合っている感じがしましたし、この『N』の中で球を操作していきたいと思いました。
この『チューニングシステム』は、大きな魅力ではありますが、『N』のままが一番いい感じだと思うので、敢えて変えてみたいとは思いませんでした。
『フック』も『スライス』も打つことはできましたが、微妙な感じにはなかなかしづらい感じがしました。
極端に大きく曲げていく感じでないと、なかなか曲げづらくも感じてしまいました。

『飛距離性能』は、さすがは『コブラ』です。
高い性能を持っています。
正直いって、昨年のモデルと大差ない感じもするのですが、昨年のモデルがとても好印象だったので、そのイメージのまま今日は打っていくことができました。
やはりコブラは『ヒッタータイプ向け』のドライバーを作るのが上手いメーカーなのだと思います。
だからでしょうか?
私は今よりもまだキャリアがずっと浅かった頃から、コブラのドライバーにはいい印象を持っていました。
打感は決して硬くないですが、フェースが上手くボールを弾き飛ばしてくれている感じです。
『ボール初速』も、かなり稼げている感じです。
この『球足の速さ』を見ていたら、『マッハスピード』という言葉を思い出しました。
最近の他のメーカーのクラブに書かれてあった言葉ですが、このドライバーの弾道の速さも、まさに『マッハスピード』に相応しい感じがしました。
かなりたくさんの方が、大きく飛距離を稼いでいくことができるのではないでしょうか?

コブラのドライバーは、昔からよく飛ぶ・・・・。というイメージをずっと持っていました。
それはやはりグレッグ・ノーマン選手やジョン・デーリー選手などのロングヒッターの影響もあると思うのですが、やはりいいイメージがずっとあります。
私はヘビはあまり好きではありませんが、攻撃的で、いかにカッコいい感じの『コブラ』というのは、イメージ戦略的にもいい感じがします。
アグレッシブ・ゴルフの象徴のような気もします。
しかし、日本でプレーしている限り、プレー中に『コブラ』に出会うことはないので、今度『まむし』というメーカーやブランドが出てきても面白いのではないでしょうか?
『まむし』は、もっと日本人には馴染み深い感じがします。

今日は、このコブラのニュードライバーを試打できて、とても嬉しく思いました。
昨年は一度に色々なモデルが登場したのですが、今年はどうなのでしょうか?
色々なクラブに出会いたいと思っていますし、きっとメーカー側も色々な素晴らしいクラブを発表してくれるような気がします。
ただ、私はやはり昨年のモデルが今でも大変気に入っているので、何となく『お腹いっぱい』的なところがあるのですが、今日はこの素晴らしいドライバーに出会うことができて、さらにお腹がふくれたような気もします。
『いいクラブ』というのは、やはりゴルファーの気持ちも身体もいっぱいにしてくれるものだと思いました。
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コブラ ZL ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ ZL ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン TourAD です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50g、トルクは5.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308gです。

コブラのニュードライバーです。
派手さはないですが、落ち着いた感じでとてもセンスのあるデザインだと思いました。
色づかいは、以前試打したS2 フォージドアイアンに似ている感じです。
『ZL』とはどんな意味だろう?と思い、店員さんに聞いてみると、『ZERO LIMITS』の略だそうです。
どんなコンセプトなのかは説明を受けたのですが、詳しい内容をちょっと忘れてしまって、とにかく『最大の飛距離を追求する』といったことのようだったと思います。
さすがは、コブラらしいな・・・・。と思いました。
やはり『コブラ』は、ただ易しいだけのクラブではなく、ある程度『硬派』な部分を持っていて欲しいと思っています。
その方が『ブランドイメージ』を保てるような気がします。
コブラといえば、やはり私はジョン・デーリー選手やグレッグ・ノーマン選手を思い出すので、これからも男性的でカッコいいクラブを発表し続けて欲しいと思っています。

今年の『コブラ』のドライバーは、とても素晴らしいものが多く、『当たり年』だと思っております。
特に『S9-1 PRO-D』と『S9-1 PRO-S』は、とても印象深く『名器』と呼ばれるに相応しいドライバーだと思います。
私は今年、この2本の素晴らしいドライバーに出会えたおかげで一年間、とても楽しいゴルフライフを過ごさせて貰ったような気がしています。
おそらくこれからもずっと私の記憶から消えることはないと思います。
コブラのドライバーは昔から好きでしたが、今年はさらにその好感度が高くなった年だと思います。

ネック部分に何やら『ネジ』のようなものが見えます。
以前試打したこともある『L5V ドライバー』を思い出しました。

現在のポジションは『N』になっています。
『N(ニュートラル)』
『O(オープン)』
『C(クローズド)』
の3つがあるようです。
フェースアングルを変えることによって、弾道を調整するシステムになっているのは、これまでもありました。
『テーラーメイド』も似たようなシステムがありますが、内容が少し違うようです。
今日はこのままの『N』ポジションで試打をしてみることにしました。

素振りをしてみると、見た目の印象とは逆に、やや軽い感じがしました。
シャフトも『ハード』というよりは『ソフト』な感じがします。
最近は、このような『ソフトスペック』のドライバーがメーカー問わず多いような気がします。
ただ、このドライバーは『コブラ』の契約プロが実際に使用していて試合で好成績を残しているところを見ても、やはりただ易しいだけのドライバーではなく、基本的な性能などもすごく高いのだと思います。
ただ、『スペック』は、かなり違っているとは思うのですが・・・・・。

ボールを前にして構えてみると、その構えやすい顔と同時にすごく打ちやすそうな印象を与えてくれていました。
球がよくあがりそうですし、『スイートエリア』も広そうです。
ヘッド後方が少し伸びていますし、そこから『直進性の高さ』を感じさせてくれます。
これまでの同じようなタイプに見られた『操作性』というよりは『安定性重視』のドライバーなのではないかな・・・・?と思いました。
女性の顔に例えると、『美人顔』というよりは『可愛い顔』といった感じでしょうか?
手に届かない『高嶺の花』というよりは、親しみやすくて愛くるしい『地元のヒロイン』といったところでしょうか?
この『Nポジション』は、少し『クローズ』になっているのだそうですが、全くといっていいほど気になりませんでした。
店員さんに言われるまで気付きませんでした。
いいイメージをもったまま試打を開始することができました。

まず感じたのが、その『ソフトな打感』です。
打っていて、すごく心地良い感じがしました。
昨日出会った『PING G15』とは、また少し違った感触ですが、このドライバーの感触もとても好感を持つことができました。
『フェース』に乗せていける感じがとてもいいです。
インパクトからフォローにかけて、すごく振り抜きやすい感じがしました。
何球打っても飽きることがありませんでした。

『音』も、すごく感じのいい音だと思いました。
『鼓膜に優しい』、いい音だと思います。
心地いい音が耳をくすぐる感じ・・・・・。とでもいうのでしょうか?
実際は全く違う感じの『音』や『声』なのですが、このドライバーの音を聞いていたら、山へハイキングに行ったときに聞こえる『鳥のさえずり』を何となく思い出していました。
そういった楽しい『音』や『声』を耳にすると、歩いているのがとても楽しくなってきますが、このドライバーの音も、『ボールを打つ』という動作を楽しくさせてくれている感じがしました。
いい演出をして貰っているように感じられました。
最近は、こういったいい感じの音をしたドライバーに出会える機会が増えたので、私はとても嬉しく思っています。
私はラウンドするよりも、ひょっとしたら練習する方が好きなんじゃないかな?と思うことが多いのですが、今日はまさにそういった『練習するということ』がとても楽しく感じられる日でした。

『球のあがりやすさ』という点でも、かなりの高得点です。
『ロフト9.5度』を感じさせない『高弾道』だと思いました。
かなりいい感じでボールを上げてくれます。
ここ数年のコブラのドライバーは『ワイドスイートエリア』をとても強く感じるのですが、このドライバーも決して例外ではなく、かなり上下左右に広い感じがしました。
少々下目に当たっても、楽にボールが上がってくれます。
全く『タフ』な感じはしなかったので、打っていても『疲れ』を感じることがありませんでした。
打てば打つほど楽しくなってきました。

『安定性』という点でも、かなり高い感じがしました。
予想していたよりも『球のつかまり』が良く、こちらがつかまえにいかなくても、クラブがしっかりとつかまえてくれている感じがしました。
やはり若干の『クローズフェース』も効いているのでしょうか?
見た目には殆ど気付かないので、違和感を感じることもなく、それでいてこの高性能なのだから、より印象度が良くなりました。

『ヘッド後方のヒール側』にある、このウェイトのような物も、この『つかまりの良さ』『球のあがりやすさ』に大きく貢献しているのでしょうか?
私が普通に打っていくならば、自然と『ドロー系』になっていったのですが、つかまり過ぎる感じはしなかったですし、左への恐怖感を感じることはありませんでした。
『フックフェース』には、かなりの苦手意識があったのですが、少しずつ慣れてきたのもあると思いますし、このドライバーくらいの『被り』なら、嫌な感じがすることなく楽に打っていくことができました。
やはりこのドライバーも、最近のクラブ開発におけるキーワードともいえる、『感性』を大切にして開発されているのではないでしょうか?
『マシンテスト』と実際の『人間によるテスト』では、その結果が大きく異なることはこれまでもたくさんあったようですし、最近はより人間によるテストを重視しているのではないでしょうか?
正直いいまして、もう少し『重量感』や『しっかり感』があると、私にとってはもっといい結果が得られるような気がしたのですが、やはりそれは仕方のないことだと思いました。
しかし、全体的にとてもいいフィーリングを感じました。
『フレックスS』『ロフト一桁』の敷居がかなり低くなったような気にさせてくれるドライバーだと思います。

『操作性』という点では、やはりこれまでのこういったタイプのドライバーと同様な感じがしました。
比較的『ハンドルの遊び』があるドライバーだと思いますし、それほど敏感に色々なイメージを汲み取ってくれるタイプではないのかもしれません。
やはり『直進性』『安定性』が優位を占めているドライバーのような気がします。
しかし、左右に曲げてみることにもトライしてみましたが、それほど難しすぎる感じはしませんでした。
ただ、イメージよりは『曲がり幅』が小さかったので、やはりあまり極端に曲げていくタイプのドライバーではないような気がしました。
極端な『インテンショナルショット』は多少打ちづらいかもしれませんが、『再現性の高い』ショットを打ちやすくしてくれるドライバーといっていいのではないでしょうか?
かなり幅広い層から支持を集められそうな気がします。

『飛距離性能』という点でも、コブラらしいハイレベルな感じがしました。
高弾道で活きのいい球がグーンと伸びていく感じです。
明らかに『キャリー』を稼いでいけるタイプのドライバーです。
球を低く抑えて風の下をくぐらせる・・・・。といったイメージの弾道ではなく、かなり高い弾道で風に乗せていく・・・・。といった感じがしました。
風がアゲている時は、少し苦戦してしまうかもしれませんが、少し『ティ』を低くしても上手く球を拾ってくれるドライバーなので、思い切ってティを低めにして打ってもそれほど難易度が上がらないような気がします。
この写真の後、『ゴムティ』を低いものに変えて打ってみたのですが、とてもいい感じで打つことが出来ました。
このドライバーのシャフトは『S』ですし、『ロフト』も9.5度になっていますが、結構『ソフト』な仕上がりになっているので、日頃『10.5度』を使っておられる方や、『SR』を使っておられる方も、少し『オーバースペック』と思えるかもしれませんが、試してみる価値があるのではないでしょうか?
意外と打ちやすいな・・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

このドライバーは、かなり『打ちやすさ』に秀でたドライバーだと思います。
それでいて『フィーリング性能の三大要素』も高い、『優れ物』だと思いました。
さらに、多くのゴルファーが求める『飛距離性能』でも高いパフォーマンスを発揮してくれる、頼れるドライバーといえるような気がします。
『フェースアングル』を三種類変えられるようですが、私はこの『N(ニュートラル)ポジション』がベストのような気がしました。
ただ、『O(オープン)ポジション』にも興味があるので、今度出来ることならそのポジションで再びトライしてみたいと思いました。

今年の年明け早々にコブラの素晴らしいドライバーに出会えましたが、年末が近くなってきて、またここでコブラの素晴らしいドライバーに出会うことが出来ました。
まさに『大豊作』の年といえるのかもしれません。
『S9-1 PRO-D』『S9-1 PRO-S』というドライバーがあまりにも気に入っていて、その好印象は決して消えないと思うのですが、このドライバーもかなりの好印象が残りました。
どちらかというと、私には『S9-1 PRO-D』『S9-1 PRO-S』の方が合っているような気がするのですが、このドライバーもまた是非試打してみたいと思わせてくれるクラブです。
すごくいい気分のまま試打を終えることができました。
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コブラ S2 アイアン

今日は、このクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ S2 アイアン の7番 です。

シャフトはNS PRO950GHです。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は95g、トルクは1.9、バランスはD2、キックポイントは中調子です。

コブラのニューアイアンです。
つい先日、同じモデルの『フォージドアイアン』を試打したばかりなのですが、このアイアンもなかなか打ちやすそうな印象を与えています。
『彫りの深い』キャビティですし、凹みもしっかりとついています。

『ホーゼル』も短めですし、かなりの『グースネック』です。
ある意味、海外メーカーらしいアイアンだと思いました。

『ソール幅』は予想に反して、それほど広すぎない感じがして、私は好感を持てました。
これくらいの幅なら、私でも打てそうな気がしました。

この角度から見たときに、私は少し驚きました。
『トゥ』の所に何か黒い物がついています。
今まで、こういった物を見た記憶がありません。
おそらく、何かの為の創意工夫だとは思うのですが、こうやって視界に入ってくるほど極端なものはちょっと記憶にありません。
これまでも『トゥ』や『ヒール』に何かをインサートしているものはありましたが、それは視界に入らないように『埋め込まれて』いたものばかりでしたが、このアイアンは敢えて目に付くようにしています。
そこに『コブラの自信』が伺えますし、かなり『ハイテク』なアイアンであることが容易に伺えます。

素振りをしてみると、これまでの多くのアイアンと同じような感じです。
特に強く印象に残る感じはしませんでしたし、最近の『主流』といえる『振り心地』だと思いました。

ボールを前にして構えてみると、予想していたよりも構えやすく感じました。
『グース』が、かなり目に付いたのですが、それ以外は特に気になるところはありませんでした。
『トップライン』のところに、やはり黒い物が見えます。
『トゥ』の所についているものと同じものだろう・・・。と思いました。
私は構えたときに、なるべく余計なものが目に付かない方がいい感じで構えることができるのですが、この黒い物はそれほど気になりませんでした。
むしろ、『トップライン』が薄く見えるような効果があるように思えて、それが好印象でした。
店員さんの説明によると、この黒い物(軽量ポリマーというのだそうですが)によって、より低重心が実現されているのだそうです。

見るからに低重心なアイアンですが、それを更に低重心にしているのでしょうか?
あまり重心を下げすぎると今度は弊害が出てきてしまうような気がしますし、この黒い物の効果はそれほど大きくはないのではないかな?と思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、そのソフトな打感です。
すごくいい感じだと思いました。
彫りの深いキャビティ独特の、ボヤける感じはせずに、はっきりと感じ取ることができました。
打つ前は正直いって、それほど期待していなかった『打感』ですが、予想外にいい感じだと思いました。
やはり各メーカー、フィーリング性能に力を入れてきているのでしょうか?
先日試打した『フォージドアイアン』とは、また少し違った感触ですが、このアイアンの打感も優れています。

『球のあがりやすさ』という点でも、なかなかいい感じです。
かなり『グース』がきついので、やや球を拾いづらい印象があったのですが、今日はどういう訳か一球目からいい感じで打っていくことができ、好印象でした。
それほど球を拾いづらい感じがしませんでした。
『グース』がきついと、私は『トップ』したり、あるいは逆に『ダフったり』と、球をつかまえるタイミングがつかめずに大きなミスをしてしまうことがあるのですが、今日はそのミスは殆ど出ませんでした。
時々、薄目にも当たったりしたのですが、なかなかいい感じで球を上げてくれていました。
やはり『トゥ』や『トップライン』に施されている、『黒い物』がよく効いているのでしょうか?

『安定性』という点でも、やはり最近の『高慣性モーメントアイアン』だと思いました。
このアイアンは今の最新アイアンではありますが、『慣性モーメント』という点だけで考えてみると、決して『史上最大』というわけではないような気がします。
このアイアンよりも、理論上大きいものは過去にもたくさんあったと思います。
過去のそのようなアイアンよりも、私は構えやすく感じられたせいなのか、球も思ったよりも暴れる感じがしませんでした。
ただ、少しでも気を抜いていると、『フック』が出やすい感じがしました。
やはり『球のつかまり』がいいアイアンだと思います。
スライサーの方に易しいアイアンといってもいいのではないでしょうか?
『逃がし顔』というよりは、明らかに『捕まえ顔』のアイアンですし、普段ならやや苦手と感じるタイプなのですが、今日はそれほどこのアイアンを難しく感じることはありませんでした。
私でも易しく打たせてくれる、守備範囲の広いアイアンだと思いました。

『操作性』という点では、やや難しい感じがしたのですが、これはやはりこういったアイアンを使いこなせない私の技術の低さが大きな理由だと思いました。
左右どちらにも打っていくことは一応出来たのですが、右へはなかなか大きく曲げづらい感じがしました。
直進性の強いアイアンだと思いましたし、曲げづらい印象がありましたが、敢えて曲げるとするならば『フック』の方がより易しい感じがしました。

『飛距離性能』という点でも、やはり最近のアイアンだと思いました。
よく飛びます。
メーカー側も敢えてロフトを立てているのだと思いますし、『飛距離型アイアン』といえるのだと思います。
今のアイアンのほとんどがこういったタイプ・・・・。といえる気がしますし、珍しい感じはなくなり、『メーカーの差別化』が難しくなったような気がします。
高い『安定性』・『打ちやすさ』や、この飛距離性能をみても、メーカーがターゲットとするゴルファー像が容易に浮かんできますし、今はこういったアイアンが多く求められているのだと思います。
アイアンに『易しさ』や『飛距離性能』を求めておられる方には、このアイアンはとてもマッチしているのではないでしょうか?
加えて『フィーリング性能』も良い、優れものです。

今日試打したこのアイアンは、つい先日した『フォージドアイアン』とイメージがダブるところもあり、どちらかというと、私は『フォージドアイアン』のほうが使いやすい感じがしましたが、このアイアンも予想以上にいい印象が残りました。
おそらくこれ以上『ラージ化』『ワイドソール化』が進むと、私には難しかっただろう・・・。と思いますし、私にとっても『許容範囲内での大きさ』といった感じがしました。
ちょうとギリギリのラインで止まってくれた感じです。

様々なハイテクが組み込まれていながらも、それが決して嫌みにならないセンスの良さを感じさせてくれます。
とても品の良いアイアンだと思いました。
この『軽さ』と『グースの大きさ』が、正直いって私は難しく感じたところではありますが、これが苦に感じない方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々には、すごくこのアイアンは打ちやすくて、飛距離も稼げる『オールラウンドプレーヤー』的なアイアンといえるのではないでしょうか?
打点がバラついてしまう方にも、このアイアンは易しく感じられるのではないでしょうか?
小さなミスをミスにしない、『キャパシティの大きさ』を持ち合わせたアイアンだと思います。

まだキャリアが浅い方にも、じゅうぶん勧められるアイアンだと思いましたし、ベテランゴルファーの方にも幅広く人気が出そうだと思いました。
メーカーがマーケティングを充分に調査した結果このようなアイアンになったのだと思いますし、今の需要にあったアイアンだと思います。
コブラのクラブはこれまで、使いやすかったり、使いづらかったり・・・・。と、その差が激しいイメージがあるのですが、このアイアンはかなり幅広い層に受け入れられそうな万能的な要素を持っているような気がします。
今度見かけた時も、また試打してみたいと思いましたし、『フォージドアイアン』と一緒に試打して比較してみたいです。
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コブラ S2 FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ S2 FORGED アイアン の7番です。

シャフトはNS PRO950GHです。
ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD1、キックポイントは中調子です。

久し振りのコブラのニューアイアンです。
コブラのアイアンといえば、昨年試打した PRO MB アイアンや 2008 PRO CB アイアンの好印象が忘れられません。
ドライバー作りには定評のあったコブラですが、ついに本格的な素晴らしいアイアンを手がけてきたな・・・・。と思ったのをよく覚えています。
しかし、今回のアイアンはそれとはまた違う、これまでよく見られた形状のアイアンです。

かなり『彫りが深い』設計になっています。
このような日頃、なかなか目に付きにくい所に『コブラマーク』があるのがオシャレです。
目に見えないところにも気を配る・・・・・。
人間のファッションもクラブのデザインも同じだと思いました。
ここまで『彫り』が深いと、なんだか『フィーリング面』や『打球の勢い』などが心配になってくるのですが、今の新しい技術により、それが克服されているのかもしれません。
『FORGED』(鍛造)の文字がありますが、鍛造にもいろいろとあるものだな・・・・。と思いました。

素振りをしてみても、よく見られる普通のアイアンだと思いました。
もうすっかり『定番』といった感じのアイアンだと思います。
『大きめのキャビティ』『NS PRO』『D1』といったアイアンを、メーカーは違えどよく見かけるようになりました。
やはり今は、こういったスペックは一番の『売れセン』なのだと思います。

ボールを前にして構えた感じは、『なかなかいい顔』だと思いました。
やや『グース』は目に付きましたが、難しく感じるほどではありませんし、ヘッドの大きさも程良い感じがしました。
こうして構えていても、全く難しそうな感じは伝わってきません。
『シビア』『タフ』といった言葉とは縁遠いアイアンだと思いました。
及第点のイメージをもったまま、アドレスすることができました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『ソフト』な打感です。
1球目からいい感じで打てたので、このアイアンが持つ『打感の良さ』を感じとることができました。
『やや軽めの打感』だと思いました。
このアイアンは『軟鉄鍛造』なのだそうですが、これまでの『軟鉄鍛造アイアン』の感じとは、ちょっと違ったように思えました。
やや厚みが足りない感じは正直しましたし、『食いつき感』といいますか、『乗っかり感』がやや薄目だと思いました。
いい意味で手に『抵抗感』が残らないのですが、もうちょっと『手応え』を感じてみたいかな・・・・?などと考えていました。
ただ、決して大きな不満が残るわけでもなく、むしろいい感じの方が大きく残りました。
このアイアンの打感の好感を持たれる方も、きっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

球はかなりあがりやすく感じられました。
なかなかの『ソール幅』だと思いますし、程良い『低重心設計』なのだと思います。
これより極端に『幅広』が進んでしまうと、私は『難しさ』を感じてしまいますが、これくらいまでなら苦手意識を持たずに打っていくことができました。
本当はそんなことはないと思うのですが、これまで色々なクラブに出会ってきた経験からくる、私のあくまでもイメージとして、
『幅広過ぎるアイアン』は
1.球を拾いづらい
2.ソールが跳ねそう
3.悪いライに対応しづらい
4.ダフりそう
といったマイナスイメージがあり、それが『先入観』につながっています。
なので、私は出来るだけ標準的なものを選ぶようにしています。

『安定性』という点では、さすがはこの『彫りの深い』思い切った『キャビティアイアン』だと思いました。
このヘッドの大きさで、おそらく最大級の『慣性モーメント』を実現できているのではないでしょうか?
軽量スチールを打ちこなせない私でも、今日はかなり楽に感じることができました。
第一印象通り、全く『シビアさ』はありません。
『フォージドアイアン』は難しい・・・・・。と敬遠しておられる方も、このアイアンを試したら、かなり印象が変わってくるのではないでしょうか?
かなり『スイートエリア』が広く感じましたし、球が大きくバラついてしまう感じはしませんでした。

『操作性』という点では、なかなかいい感じだと思いました。
やや『グース』がついているので、少し難しい感じかと予想していたのですが、思っていたよりも扱いやすいアイアンだと思いました。
左右に曲げるのも容易に行えましたが、『球のつかまり』がいいアイアンだと思ったので、どちらかといえば左へ曲げる方が楽な感じがしました。
『スライサー』の方には、さらに易しく感じられるのではないでしょうか?
ただ、やはり『マッスルバック』のような『曲げやすさ』を持ち合わせたアイアンではなく、できるだけ『安定性』と『曲げ幅の小ささ』で勝負すべきアイアンなのだと思いました。

『飛距離性能』という点では、やはり良く飛ぶアイアンだと思いました。
最近はかなり見慣れた感じがするので、驚きこそはしませんでしたが、やはり『飛距離系』のアイアンだと思いました。
これまでの『フォージドアイアン』というのは、どちらかというと『飛距離』よりは『フィーリング面』や『コントロール性』を重視したものが圧倒的に多かったような気がするのですが、このアイアンは『フィーリング性能』も高いですが、それよりも『飛距離性能』の方が秀でているアイアンだと思います。
『ミスヒット』に強く、フィーリングも良くて、飛距離の出るアイアンを使いたい・・・・。という方には、すごく頼れる相棒となってくれるのではないでしょうか?

こういった形状のアイアンなので、打つ前はやや『大味』な感じのアイアンなのかと思っていたのですが、実際に打ってみるとそうでもなく、とても繊細な面も持ち合わせているアイアンだと思いました。
このアイアンがプレーヤーに要求するものは、決して高すぎるものではないと思いましたし、手が届かない感じではありません。
『アスリートゴルファー』の方は勿論、まだキャリアの浅い方でも、うまく対応してくれるアイアンだと思いました。
このえぐれた『キャビティ部分』同様、かなり『懐の深い』一面も持っていると思います。
難しすぎず、かといって易しすぎず、今、この世に存在する全てのアイアンで比較しても、ちょうど『真ん中』あたりに位置するのではないかな・・・・?と思いました。
すべてにバランスがとれているような気がします。
『マッスルバック』は難しい・・・・・。かといって易しすぎるアイアンは使いたくない・・・・。と考えておられる方にも試してみる価値は大いにあると思います。

これまで『軟鉄鍛造』を使ったことがない方でも、このようなアイアンで『軟鉄デビュー』されるのもいいのではないでしょうか?
フィーリングも良く、すごく打ちやすく感じられる方も多いと思います。

最近の『ストロングロフト化』によって、確かに飛距離は出るようになったけど、球がつかまりづらくなり右へスッポ抜けるようになった、距離のバラつきが多くなった、方向性が安定しなくなった・・・・・。など知人の意見を聞いたことがあります。
確かにいいところがあれば、必ず悪いところもあるのだと思いますし、それは『表裏一体』で、決して切り離すことはできないのかもしれません。
私は『ストロングロフト』のアイアンを実戦では使わないのですが、知人の意見を聞いていると、やはりいいことだけではないんだな・・・・。と思います。
そういったことも含めて、まだまだクラブ開発の『余地』が残されているのだと思いますし、これからの『研究課題』なのかもしれません。
そんなことを考えながら、このアイアンを試打していたのですが、このアイアンの『高い安定性』と『球のつかまりの良さ』を感じていると、それまでの不利な条件をかなり克服できているのではないかな?とも思いました。
多くのゴルファーのニーズに応えたアイアンといってもいいのかもしれません。
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コブラ ドライバー S9-1 PRO-D と PRO-S
<左>PRO-S <右>PRO-D
今日は、この2本のコブラのドライバーを比較試打してみました。
試打クラブは コブラ S9-1 PRO-D と PRO-S です。
<上>PRO-D <下>PRO-S
<右>PRO-Dのスペック
シャフトはフジクラ ランバックス 6C09です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.0、シャフト重量は65g、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は321gです。
<左>PRO-Sのスペック
シャフトはフジクラ ランバックス 6C09です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.0、シャフト重量は65g、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は321gです。
<左>PRO-S <右>PRO-D
どちらも今年のコブラを代表する素晴らしいドライバーです。
ここ数年、コブラのドライバーは、すごくいい物と、かなり扱いづらい物とにはっきりと分けられていた感じがするのですが、この2本はまさに『秀作』です。
試打クラブが空いている度に、借りて打席でよく楽しんでいます。
いつもは『PRO-D』ばかりを借りていたのですが、そういえば一緒に試打したことは無かったなあ・・・。と思い、今日は同時に試打してみることにしました。
<左>PRO-S <右>PRO-D
素振りをしてみても、やはりどちらもすごくいい感じです。
同じスペックではありますし、振った感じでは差がつきませんでした。
いつも『PRO-S』も見かけてはいたのですが、『PRO-D』ばかりを試打してきたので、何故この素晴らしいドライバー(PRO-S)をあまり試打しなかったのだろう・・・・・?と考えていました。
どちらもすごくいい感じで、全くブレる感じがしません。
気持ちよく振り抜いていけます。
PRO-D
PRO-S
ボールを前にして構えた感じは、やや『PRO-D』の方がいい感じもしたのですが、『PRO-S』も、全く嫌な感じはしません。
多少ヘッド後方が伸びてはいますが、それが『今の時代の流れ』かもしれませんし、ずいぶんと見慣れた感じがします。
こういったヘッドを初めて見た頃は、すごく驚いたものですが、今では『主流』といった感じがします。
それに比べ『PRO-D』は、すっきりとしていて相変わらず美しくて構えやすい『顔』です。
こうして構えていてると、やはり
PRO-D=ハードトップ
PRO-S=セダン
といった感じがします。
しかし、『PRO-S』は、限りなく『ハードトップ』に近い『セダン』なのだと思いました。
試打を開始しました。
<左>PRO-S <右>PRO-D
『打感』はどちらも全くの互角です。
すごくいい感じです。
何度打っても、この良さは色褪せることがありません。
ついつい時間を忘れてしまいそうになります。
<左>PRO-S <右>PRO-D
『音』も、やはり互角です。
すごく『耳に優しい音』だと思います。
今でもはっきりと覚えているのですが、以前試打したドライバー『コブラ M/SPEED LD ドライバー』を試打したときの、あの耳鳴りがしそうな感じはとても印象深いです。
その頃は他のメーカーからも『異音ドライバー』が発売されていましたが、これからそういったドライバーが増えていったら、しばらく新しくドライバーを新調することはないな・・・・。と思っていました。
『音』という点では、私は全く譲ることができません。
試打していても、音が合わないとすぐに止めてしまうこともありますし、いくら飛ぶドライバーでも決して購入しません。
幸い、そういった『異音ドライバー』は長続きはせず、次第に沈静化していったので、すごく嬉しく思います。
一時、コースや練習場で『異音』が鳴り響いていましたが、今では殆ど聞かれなくなりました。
やはり『音』でなく、『弾道の力強さ』『正確性』で周りを圧倒したいものだと思います。
いつかは、その音を聞いているだけで周りの人が幸せになれるような音が発明されたら面白いな・・・・。などと考えていました。
<左>PRO-S <右>PRO-D
『球のあがりやすさ』という点では、ほんの少し『PRO-S』なのかな?とも思ったのですが、殆ど変わらない感じもしました。
『PRO-D』も決してあがりづらいドライバーだとは思いませんし、程良い高さを維持してくれています。
どちらも適度な『弾き感』を感じられ、いい感じのスピンを効かせてボールを運んでいってくれている感じがしました。
『PRO-D』はいつもよく試打していて、『PRO-S』は久し振りだったのですが、改めてすごくいい印象を持ちました。
『PRO』と名が付いてしまうと、どうも難しすぎるイメージを持ってしまいますが、やはり最近のクラブは以前と比べて随分と敷居が低くなっていると思います。
どちらも決して『タフ』な感じはしません。
むしろ難しすぎずに易しすぎない・・・・。という、『バランスの良さ』を感じました。
<左>PRO-S <右>PRO-D
『安定性』という点でも、やはり高いレベルでなかなか優劣が付きにくい感じが、今日はしました。
どちらも『直進性』が強いドライバーだと思いますし、無理に曲げようとしない限り、殆ど大きなミスにはつながらない感じがします。
敢えていうならば、やはりこの『シャローヘッド』の分だけ、一般的に受け入れられやすいのかもしれませんが、この『PRO-D』も、私はすごくいい感じだと思います。
『当たり負け』したり、ヘッドが余計な動きをする感じがしないので、楽な気持ちで大きく振っていけます。
『ヘッドの暴走』を気にし過ぎるあまり、躊躇してしまうことも、これまではありましたが、この2本のドライバーにはそんな心配は無用だと思いました。
スイング中にどこか躊躇してしまうと、それがスイングの乱れにもつながるように思うのですが、この2本のドライバーなどは振っていく度に上手くなっていくような気がします。
<左>PRO-S <右>PRO-D
『操作性』という点では、やや『PRO-D』の方だと思いましたが、『PRO-S』も、すごくいい感じです。
特にいい感じの『フェードボール』打ちやすかったので、すごく心地良い気分になりました。
『ドローボール』・・・・・美しい球
『フェードボール』・・・・強い球(試合に強い球)
だと私は思っているのですが、今日はその『強い球』を自然な感じで打つことができて、とても満足度が高い一日になりました。
『フェードボール』に私はすごく憧れていて、友人のボールなどは、思わず見とれてしまいます。
『曲がり幅』もすごく安定しているので、狭いホールでも臆することなくドライバーを使っていけます。
私も友人のような『確実性の高いフェードボール』を打てるよう、練習を積んでいきたい・・・・。と思います。
<左>PRO-S <右>PRO-D
『飛距離』という点では、なかなか優劣がつかない感じがしました。
おそらく私のようなタイプには『PRO-D』の方が、合っているのだと思いますが、この『PRO-S』も、すごくいいです。
かなりボールを遠くへ弾き飛ばしてくれています。
自分の持つ『スキル』に対して、軽過ぎるクラブで打ったボールは、打った直後はよく飛んでいるような感じがすることもありますが、ボールの所までいってみると、意外と飛んでいない・・・・。と感じることが多く、かなり無駄な部分が多いようにこれまでの経験から感じます。
しかし、この2本のドライバーのように適度な重さがあるドライバーで、勢いよく飛び出したボールは、やはりよく飛んでいるものだ・・・。とよく感じます。
以前、あるプロの特集をしていた番組を観ていて、そのプロが
「飛距離』を追求するために『軽いクラブ』も色々試していったけど、結局は軽いクラブでは理想とする球を打つことができなかった・・・・。最終的には重いクラブにたどり着いてしまった・・・・。」
という言葉をすごくよく覚えています。
私も「その通りだな・・・・。」と思いながら、その番組をずっと最後まで観ていました。
私の友人たちにも、せっかく持って生まれたパワーがあるのに、軽過ぎるクラブを使っている人がいるのですが、彼を見ていて「勿体ないなあ・・・。」と思ってしまいます。
『身体に無理な負担をかけない』
『振り切れる範囲で・・・・』
という条件がつきますが、できるだけ重量感があるクラブを使った方がメリットは大きいように思います。
『ロフト』や『シャフトフレックス』に興味を持たれる方は多いと思いますが、『クラブ重量』『シャフト重量』『シャフトトルク』といったところには、あまり関心を持たれない方も多いのではないでしょうか?
<左>PRO-S <右>PRO-D
球がつかまりやすいのは、若干『PRO?D』だと思いましたが、どちらも『つかまりすぎず』かといって『右へ滑る感じ』もしないので、すごく安心して打っていけます。
やはりどちらかというと、
『操作性のPRO-D』
『直進性のPRO-S』
といえるのでしょうか?
スペック的には殆ど近いと思うので、それほど極端な違いは、色々な角度から見ても感じられませんでした。
<左>PRO-S <右>PRO-D
昼間は高校野球、夜はプロ野球、そして深夜は世界陸上・・・・。といった感じでスポーツ観戦が好きな私には楽しい毎日が続きますが、是非オリンピックでゴルフも正式種目に加えて欲しいと思います。
『アマチュアスポーツの祭典』と、元々は言われていたオリンピックですが、ゴルフも野球やバスケットなどのようにプロも参加できるようになるのでしょうか?
タイガー・ウッズ選手を観るのも楽しみですし、石川遼選手や上田桃子選手、宮里藍選手、横峯さくら選手など若い力が頑張る姿を見たいと思います。
もし、2016年に東京で開かれる事が決定すれば、是が非でも観戦に行きたいです。
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コブラ S9-1 PRO-D ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ S9-1 PRO-D ドライバー です。

シャフトは Fujikura ROMBAX 7C09 です。

ロフトは8.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は73g、トルクは2.8、バランスはD3、キックポイントは元調子、クラブ総重量は326gです。

大好きな『コブラ』のドライバーです。
今年試打したドライバーの中で、この『S9-1 PRO-D』は、とてもいいイメージが残っているのですが、このドライバーのスペックはちょっと違います。
このドライバーは私の友人が最近購入したクラブで、パワーヒッターの彼から、ドライバーを買い換えたいので、どれがいいだろうか・・・?とアドバイスを求められていたので、私は彼のようなタイプにはこのドライバーがいいだろうと薦め、彼は迷わず購入しました。
まだ購入したばかりで、彼に合うように『微調整』はしていないのですが、今、すごくいい感じで打てているので、しばらくはそのままにするそうです。

素振りをしてみても、すごくいい感じです。
振りやすい『ヘッドバランス』と、この『しっかり感』がたまりません。
ヘッドがブレ過ぎる感じがしないので、すごくタイミングが合いやすいです。
軟らかすぎたり、『ヘッドの効き』が弱いクラブだと、ちょっと躊躇してしまったり、『タイミングを伺う』時もあるのですが、このドライバーはそういった感じがしないので、『トップ』から思い切って振り切っていけます。
シャフトも余分な『しなり過ぎ』が無く、『ジャスト』のタイミングで戻ってきてくれるので、『再現性の高い』スイングができる感じがしました。
以前試打した、同じ『S9-1 PRO-D』よりは、シャフトが少し『ハード』なセッティングになっていますが、それほどハード過ぎる感じはしませんでした。

ボールを前にして構えた感じはこれまで同様、すごくいい感じがします。
とてもいい『顔』です。
この『構えやすさ』と、これまでのいい印象が強く残っているせいか、すごく楽な気分で構えることができました。
呼吸も浅くならず、自然とゆっくりと大きく行えているので、肩に余計な力が入らず、いい『アドレス』をさせてくれるドライバーです。
試打を開始しました。

1球目から『ナイスショット』が打てたせいか、やはりその『打感の良さ』を感じました。
すごく心地良いです。
この打感の良さは、私を夢中にさせます。
何球も何球も打っていたくなる打感です。
いい意味で『脳が揺さぶられる感じ』といったらいいでしょうか?
この打感の良さは、以前試打したスペックのものと全く変わらず、秀逸だと思いました。

この『打感の良さ』に、一昨年試打した『テーラーメイド r7 スーパークワッド TPドライバー』を思い出していました。
何球打っても、全く飽きがきません。
私はいくら球が飛んでも、打感の良くないクラブは、あまり球数を打たないことが多いのですが、このドライバーは何球でも時間の許す限り打っていたい・・・・・。と思わせる打感です。

『音』も、勿論これまで通り、すごくいい感じの音です。
集中力をとぎれさせません。
同じ球数でも『密度の濃い練習』が行えます。
甲高くて周りを圧倒するような音を好まれる方には、やや物足りない音かもしれませんが、私は静かな音が好きなので、ちょうどいい感じがします。
練習場で、このドライバーを隣の打席の人が打っていても、その音に対して不快に感じられる方はおそらくいらっしゃらないのではないでしょうか?
やはり『名器』とは、その『性能の高さ』はもとより、プレーヤーの力を引き出しつつ、決して『邪魔をしない』クラブのことを言うのだなあ・・・・。などと考えていました。

『球のあがりやすさ』という点では、私はいい感じだと思いました。
この『ロフト』ではありますが、上がりづらい感じはしませんでした。
『ドロップ』する感じもなく、いい回転の球が打てている・・・・。と感じられました。
以前試打した『9.5度モデル』よりは、やはり弾道が抑えられている感じがしましたが、『タフさ』はそれほど感じられませんでした。
球が上がりすぎないので、『上がりすぎ』を気にすることなく、『自然体』で打っていけます。
余計な細工をする必要が全くありません。
誰にでもあがりやすい・・・・。とはいえないとは思うのですが、パワーヒッターの方で、日頃『上がりすぎ』による、『飛距離ロス』をしておられる方や、風に強いボールを打ちたい方には、すごくマッチしているのではないでしょうか?
風がアゲている時は、叩いたら余計吹き上がりやすい・・・・。とは解っていても、どうしても叩いていきたくなります。
しかし、結果はやはり思わしくありません。
そういった時にも、こういったドライバーは威力を発揮してくれる・・・・。と思いました。
普通の『ティ』の高さだと、これまでよりもやや弾道を抑えていけますが、ちょっと高くしたい・・・。という時には、『ティ』の高さをちょっと高くするだけで、比較的簡単に高い球が打てる感じがしました。
これまでにもよく見られた『低重心過ぎるドライバー』(超シャローヘッドドライバー)というのは、どこに当たってもボールが高く上がってしまうので、そういった調整がしづらいのですが、このドライバーはそういった『弾道の調整』がしやすい感じがして好感を持てました。

『安定性』という点でも、以前したモデルと同様のレベルの高さを感じました。
こういったスペックのクラブだと、かなりシビアな感じがすることも、これまでは多かったのですが、このドライバーにはそういったものをあまり感じません。
見た目は結構『ハード』な感じもするのですが、結構『慣性モーメント』も広いのではないのでしょうか?
決して球が曲がらない・・・・。というドライバーではありませんが、それを気にすることなく気持ちよく振り抜いていけば、いい球が打てる確率が上がる感じがしました。
『見た目の良さ(構えやすさ)』、『振り抜きやすさ』『適度な重量感』『バランスの良さ』から、私はすごく振りやすく感じます。
球が色々な方向へ散らばってしまう感じはせずに、まとめていきやすい感じがしました。

『操作性』という点でも、私はすごく高いレベルだと思いました。
球もよくつかまりますし、昔の『ロフトが立ったドライバー』によく見られた、『逃がし感』といいますか『プッシュ感』が感じられませんでした。
見た目通り、『フックフェース』ではありませんが、比較的『重心距離』が短めに設定されているのでしょうか?
ヘッドも自然とターンしやすいですし、その結果、この『つかまりの良さ』につながっているのかもしれません。
このドライバーはそれほど『フェースローテーション』を意識するタイプのドライバーではないように思うのですが、自然とそれが行える感じがしました。
海外メーカーのクラブでありながら、どことなく『日本メーカー』の特長も兼ね備えている感じがしました。
日本製クラブしか使わないし、興味がない・・・・。という方も中にはいらっしゃるとは思うのですが、このドライバーはそういった方々にも是非試していただきたいクラブだと思います。
『ドロー』『フェード』と、どちらもすごくいい感じで打っていけたのですが、どちらかというと私は持ち球の『ドロー系』の方が打ちやすい感じがしました。
『球のつかまり』はすごくいいのですが、つかまり過ぎたり、引っかかる感じもしないので、私は『左への恐怖心』を感じることなく、比較的楽な気持ちで打っていけました。

『飛距離性能』という点でも、以前試打したモデル同様、すごく高いものを感じました。
『トップ』から『ダウンスイング』にかけての、『ヘッドの勢い』が、そのまま上手くボールに乗っかって弾き飛ばしてくれる感じです。
『45インチ』というと、昔はかなりの『長尺』でしたが、今ではすっかりと『スタンダード』になったと思います。
すごくシャープに振り切っていけます。
いくら力を込めても、『当てただけ』『ぶつけただけ』のスイングだと、ボールを遠くへ飛ばすことは難しいと思うのですが、このように振り切ることがすごく重要なのだと、改めて感じさせてくれます。
すごく『体重の乗った』といいますか、『ウェイトシフト』がそのまま活かされた感じがしました。
以前試打したモデル(9.5度)よりも、若干『弾道の高さ』が抑えられているので、私はどちらかというと、このモデル(8.5度)の方が飛んでいるような気もしました。

このドライバーの持ち主である私の友人も、パワーはあるものの、『打ち出し角度』が高すぎたり、『つかまりの悪い球』を打っていたので、『飛距離』『方向性』共に損をしていたのですが、このドライバーに変えてから、すごくいい球を打っています。
クラブひとつでこれほど変わるものなのか・・・・・?と、彼は驚いているようでしたが、彼は今まで自分の折角のパワーを活かしきれていないクラブを使っていたので、それまでが勿体ない・・・。と私は感じていました。
クラブを選ぶ時は、決して見栄を張ったりせずに、自分に合ったスペックを選ぶことが重要ですが、それと同時に、決して自分の能力を『過小評価』し過ぎてクラブを選ぶのもよくないと私は思います。
私の周りは、『素振り』をしている人が多く、比較的キャリアの浅い人でも『ハードヒッター』が続々出ているように感じられるのですが、このドライバーの持ち主である、彼もこれまで特にスポーツ歴が無かったにもかかわらず、どんどんHDCPを減らし続けています。
このドライバーで、練習場でも鋭い当たりを連発しています。
右への『フケ球』がなくなり、かなり『方向性』も良くなってきました。

正直いって、このドライバーのこのスペックだと、使う人はかなり限られてくるとは思います。
しかし、上昇志向の強い若い方や、『野球経験者』の方など、『振る』ということに身体が自然と対応できている方には、『合う』『合わない』関係なく、まずは試していただきたい・・・・。と思います。
こういったクラブに苦手意識を持たれる方もいらっしゃるとは思いますが、逆にすごく好感を持たれる方もきっと多いのではないでしょうか?
以前も書きましたが、このドライバーは車に例えると、明らかに『ハードトップ車』ですし、『快適性』を求める『セダン』ではありません。
しかし、その『ポテンシャルの高さ』『グリップ感』『トルク感』『ハンドルの遊びの少なさ』など、好きな人にはたまらない性能を持ち合わせているのだと思いました。
私はこれまで、色々なクラブを試打してきて、一度試打したきり、見かけても二度と手にしないクラブも多いのですが、このドライバーは目にする度に打ってしまいたくなるクラブです。
打っていて、とても心地良い感じが楽しめるドライバーです。
私は改めて、このドライバーを持ち主である友人に薦めて良かったな・・・・。と思いました。