ホンマ
2019年09月30日
ホンマ TOUR WORLD TW-W ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW-W ウェッジ の61度 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは61度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

ホンマのカッコいいウェッジです。
このウェッジは以前試打したことがあるのですが、今日は61度を手にすることができたので、迷わず試打することにしました。

シャープでありながら、軟鉄の柔らかさを感じさせます。

ソールにある、この凹みもおなじみです。
どういった効果が期待できるのでしょうか?

以前試打した57度モデル同様、ワイドソールタイプです。
トゥからヒールにかけて、テーパーになっているのではなく、ストレートタイプです。
ソールの広さも目立ちますが、丸っこい形状が印象的です。
高速感のあるソールだな・・・。と思いました。
どういうことかといいますと、ソールにも『高速感』『中速感』『低速感』の3つがあるということです。
それはあくまでも感覚的なことなのですが、『ソールの滑り具合や抜け具合』のスピード感のイメージです。
このウェッジを以前試打したこともありますし、この丸っこさを見てるだけで、素早く抜けてくれそうな感じがします。

こうして見ても、かなり丸っこいのが分かります。
今はソール形状が多様化してきました。
ウェッジは顔とソールで選ぶ時代に入ってきたのかもしれません。
昔は使いながらソールをグラインダーで削っていたりしましたが、今は多様化してきたので、最初から自分に合ったものをチョイスすることができるようになりました。

ネックの長さは適度にあります。
これは57度と、変わらないように見えます。

ホーゼルには『MADE IN JAPAN SAKATA』の文字があります。
ホンマのクラブには、必ずといていいほど見られます。
日本製というだけでなく、ホンマの酒田工場で自社生産しているということは大きな強みではないでしょうか?
今は多くのメーカーがOEMを採用していていますが、ホンマを含め数社だけが自社生産を続けています。
本当の意味でのメーカー、つまり『リアルメーカー』といえるでしょうか?
こういったリアルメーカーはエンドユーザーである私たちの細かな注文にも応えてくれることが多いです。

フェース面には細かなミーリングがありました。

装着されているグリップにも、ホンマのロゴがあります。

オーソドックスな顔つきをしていて、とても構えやすいです。

フェースを開いて構えやすいのも、大きな特長です。
ロフトが61度ということで、ロブウェッジという認識でいいと思うのですが、ロブショットは基本開いて使うので、開きやすさは絶対に外せないところです。
このウェッジはそれがすごくいいです。
ロブウェッジは『真上に飛び出すイメージ』が欲しいのですが、このウェッジはそれがありました。
ヒールから入れてトゥへと、スーッと抜いていくイメージが出せました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでとても良いです。
ソフトですが、球の重さをはっきりと感じ取ることができました。
いわゆる『ノー感なロブ』にはなりにくい、グッドフィーリングです。

球を拾いやすく、出球の高さもしっかり出せます。
スクエアに構えて普通のショットもいいですが、やはりこれだけロフトが寝ているクラブだと、開いて使うのが普通のような気がします。

スピン性能は高く、ボールがよく止まってくれました。
ロブ系のショットは『球の重さ』で止めたいときもありますし、それでいながらフワッと軽いタッチで寄せたくなります。
矛盾しているようなところがありますが、デリケートなショットになるので、いろいろな要素が絡み合います。
このウェッジはそれがとても易しく感じられました。

『安定性』は普通といったところで、特に変わったところは感じませんが、いい意味でのスタンダード感がありました。

構えやすいですし、打感がいいので、距離感が自然と合ってきます。
スコアメイクをする上で、『飛ばすショット』よりも『飛ばさないショット』のほうが重要性が増しますが、このウェッジは上に逃がして飛ばさないように球を運んでいけるので、とても安心できます。
微妙な距離感が出しやすいです。

『操作性』は高く、いろいろな球で遊ぶことができましたが、今日はほぼロブでずっと遊びました。
ソールが上手く滑ってくれるので、刺さったり突っかかったりといったミスは、かなり減るような気がします。
一番難しいとされるベアグランドでも対応してくれそうです。

ルールでは14本以内という本数制限があるので、ロブウェッジを抜かざるを得ないことが多いですが、最近ラウンドしていて、ロブウェッジの重要性が増してきているように思います。
もちろん、グリーンの状態やピンの位置によるところも大きいのですが、ロブを多用せざるを得ない場面が多くなりました。

そんなときでも、このウェッジならばきっと上手く対応してくれるだろうな・・・。と思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2019年09月01日
ホンマ T//WORLD XP-1 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA T//WORLD XP-1 ドライバー です。

シャフトは VIZARD 43 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は42.5g、トルクは6.8、バランスはD1、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は285g です。

ホンマの新しいドライバーです。
パッと見たときに、ホンマのクラブとは思えませんでした。
『HONMA』のロゴや、『モグラマーク』が無かったからかもしれません。
かなりのイメージチェンジがされています。
これまではカラフルな物が多かったのですが、このニューモデルはかなり落ち着いたデザインになっています。
『HONMA』のロゴや、『モグラマーク』はもう無くなってしまうのかな?と思っていたのですが、トゥ側にありました。

シャロータイプのヘッドで、今の流れをいっています。
ホンマは昔から『ディープ』のイメージもありますが、今は少なくなりました。
ディープよりもシャローのほうが易しくて設計自由度も高くなるのでしょうか?

ヒール側にはウェイトがひとつだけ配置されていました。
この位置にはよく見られます。
トゥ側にあるモデルを今は見なくなりました。
各メーカー、それだけ球のつかまりやすさに重きを置いているということなのではないでしょうか?
ウェイトに数字は刻印されていなかったので、重さは判らないですし、交換するタイプではないように見えました。

ソールには大きな溝があります。
テーラーメイドが流行らせ、いろいろなメーカーが追随してきましたが、一時期と比べると少なくなってきたように思います。
ホンマがニューモデルに採用しているということは、それだけの大きなメリットが期待できるからではないでしょうか?

溝の深さは結構ありますし、この深さや幅なども、深い研究によるものだと思います。
フェースの近くに大きな溝を入れるということは、強度的に大丈夫かな?と思ってしまいますが、こうして製品化される前に、メーカーによる耐久テストが充分されていると思うので、心配はいらないのかもしれないですし、あまり気にしないという方もいらっしゃるかもしれません。

ネックの長さは標準的です。
この角度から見ていると、以前試打したことのある、テーラーメイドのSLDRというドライバーを思い出しました。
このドライバーの溝には移動式のウェイトはありませんが、かなり似ているように見えます。

ネックには調整システムが搭載されていました。
テーラーメイドのような複雑な調整ができるようには見えないのですが、どのような調整機能なのでしょうか?

フェース面はとてもシンプルで美しいです。
このシンプルさは好感が持てます。

今主流のシャロータイプです。
シャロータイプにも、『美しいシャロー』と『そうではないシャロー』があるのですが、このドライバーは前者でした。
易しさを感じさせながらも、チープさは全くありません。
高級感を前面に押し出しているデザインではありませんが、『品(ひん)が良い』といいますか、何ともいえない、いい雰囲気を醸し出しています。
この雰囲気というものが、クラブには大切です。

装着されているグリップは、ややしっかりしたタイプです。
ソフト感はあまり感じられないですが、滑りにくくなっているので、雨の日のラウンドにも活躍してくれそうです。
昔からヘッドやシャフトには気を遣うけど、グリップはそうでもないな・・・。と感じられるクラブがありました。
それは今でもよく見られます。
しかし、このドライバーはグリップにも気を配っているのが分かります。
こういった細部にまで気を抜いていないのが、ホンマらしいところです。

顔は、これまでよく見てきたタイプです。
今は少し減ってきているように思いますが、このような『品の良いシャロー顔』は、昔からありました。
ややトライアングルに近い顔なので、セットアップがしやすいと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
ソール形状は複雑なところがありますが、クラウンはシンプルです。

派手さが無くシブいデザインですが重量感はなく、軽量タイプです。
シャフトも軟らかいですが、素振りを繰り返してタイミングを整えることができました。
振りすぎず、ややコンパクトな感じで打つことを心がけました。

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。
クセのない、大らかな顔をしています。
シャロー感が伝わってきますが、このような顔は昔からありますし、多くの支持を集めているように思います。
『ホンマ顔』だとは思いませんでしたが、『日本顔』といいますか、『地クラブ』でよく見てきた構え感です。
方向性への不安はないですし、球もよくあがりそうです。
ロフトは10.5度ということですが、『不自然なフェースの見え具合』はありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
ずっしりと球の重さが伝わってくるというよりは、やや軽めなフィーリングです。
硬いというよりは、ソフトな感じですが、それよりも軽いという表現が一番合っているように感じました。
ボールがフェースに乗るという感覚はなく、バーンと一瞬で弾き飛ばすような打感です。
軽めで手に嫌な衝撃は残らないのですが、『芯を感じにくい打感』だということも感じました。

『音』は、はっきりしていますが、高くなく大きすぎず、いい感じです。
インパクトが緩むこともなく、自然に振り抜けました。
ホンマのドライバーは、ごく一部だけ、音に好感が持てない物も過去にありましたが、基本的に好感の持てるクラブが多いように思います。

球はあがりやすく、かなり打ち出しが高いです。
ロフト(10.5度)ということもあると思いますが、ちょっと意外でした。
構えたときにフェース面が見えすぎなかったところや、テーラーメイドのSLDRのイメージとちょっと被っていたので、タフなタイプのドライバーではないか?と思っていました。
しかし、実際に打ってみるとそんなことはなく、親しみやすい性格になっていて、スインガータイプの方に合いやすいように作られたドライバーであることが分かりました。
タフさは全く感じません。

『安定性』もかなり高く、イージーです。
フェース面のデザイン通りのスイートエリアの広さがあるのではないかな?と思えるくらい、広く感じました。
全体的に軽くてシャフトも軟らかいですが、ヒッティングポイントはまとめることができました。
タイミングだけに集中して、あとは全てクラブに任せる感じで打っていったのですが、それが良かったのかもしれません。
今のクラブは『イージー系』が多いので、昔のようにプレイヤーがイニシアチブを握るのではなく、プレイヤーがやるべきところはやって、クラブに任せるところは任せて・・・。といった『分業制』が昔よりもはっきりしているように思います。
なので、『プレイヤーの技術の差』を結果に表しにくくなってきている時代という言い方もできるのかもしれません。

『飛距離性能』は、なかなか優れていますが、『一発の飛び』とか『最長飛距離』を狙っていくというタイプでなく、『最長』と『最短』の差が小さい、『平均飛距離』で勝負できるドライバーではないかな?と思いました。
方向性もそうですが、打ち出しもずっと安定していて、まとめやすい印象をもちました。
叩きにいくのではなく、ボールの『横っ面』を優しく『摩る(さする)』感じ・・・。といったらいいでしょうか?
そういうイメージで打っていくと、いい感じの放物線を描いていくことができました。
打ち出しが高く、キャリーもしっかり稼げるタイプです。
私はどちらかというと、やや低めのライナー系の弾道が好きなのですが、このドライバーは違うタイプでした。

『操作性』という点では、オートマチックの特性が強いですし、シャフトもかなり軟らかいので、自在に操作するという感覚はもてなかったのですが、そのいい意味での『不器用さ』が、またいいのかもしれません。
愚直なまでにミスに寛容で真っ直ぐに近い球筋を描くドライバー・・・。といった印象をもちました。
シャフトも先が走りますし、球のつかまりがいいドライバーですが、決してスライスを『撲滅』してくれるドライバーではないので、スライスに悩んでおられる方にとっての、『お助けクラブ』的なことはなりにくいかもしれません。
私はフッカーなので、左に曲げるのは難しくなかったのですが、クラブの性能としては、『ほぼ中立的』だという認識をもちました。

最初見たときに、黒とシルバーの『モノトーン感』があり、ソールに『HONMA』のロゴと、『モグラマーク』が見えなかったので、ホンマのクラブとは思わず、違うメーカーだと思っていました。
これからは、このようなデザインでいくのでしょうか?
ホンマの黄金時代の象徴ともいうべき『HONMA』のロゴと、『モグラマーク』は、もう消え去ってしまうのかな?と、ちょっとだけ寂しくなりましたが、トゥにあったので安心しました。
クラブの性能が良ければロゴやマークなんて無くてもいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれませんが、私はビギナー時代からホンマのクラブに慣れ親しんでいるので、どうしても思い入れがありますし、こだわる部分でもあります。

『T//WORLD』となっていますが、これまでの『TOURWORLD』と同じブランドだと思います。
TOURWORLDという名前で、ハードルが高そうに感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはなく、かなり親しみやすいクラブに仕上がっているので、多くの方に試していただきたいです。
BSの『TOURSTAGE』がViQなど、『易しいブランド』にも使われるようになったのと同じかな?と思いました。
『易しいツアーモデル』ということでいいのでしょうか?

ホンマは国内メーカーで、おそらくNo.1のプロ契約をもっているメーカーです。
これから先のトーナメントは、このドライバーで契約プロが戦うのでしょうか?
それともまだまだ違うモデルをメーカーが用意しているのでしょうか?
そんなことを考えながら試打していました。

ホンマらしくないデザインでしたし、『既視感』を感じましたが、これからも老舗メーカーとして、私たちゴルファーを大いに楽しませて欲しいです。
2019年04月19日
ホンマ TOUR WORLD TW747 V アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW747 V アイアン の7番 です。

シャフトは AMT TOUR WHITE です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は438g です。

とてもカッコいい、ホンマのニューアイアンです。
最新アイアンでありながら、ベーシックな雰囲気が感じられます。

シンプルなハーフキャビティで、昔からあるタイプです。
やはり、いいものはいつの時代もいいということではないでしょうか?
先日、私はホンマのカッコいいハーフキャビティを試打したばかりなのですが、微妙にデザインが違います。
ターゲットは、ほぼ同じなのではないでしょうか?

ハーフキャビティらしい、彫りの深さです。
ポケキャビを好まれる方には、物足りない部分があるかもしれませんが、私は昔から、こういうシンプルなタイプが好きです。
今は違うタイプを使っているのですが、いずれキャビティアイアンを使うことがあれば、このようなシンプルなタイプにすると思います。

トップラインの厚みはノーマルです。
この角度から見ても、かなり美しく、目尻が下がりっぱなしで、日頃の疲れも吹き飛びます。
さすがはホンマだな・・・。と思いました。

ソール幅も標準的ですが、今のアイアンの中では、やや狭いほうになるかもしれません。

リーディングエッジの削りが目立っていました。

トレーリングエッジの丸みも目立っています。
外見は昔のアイアンと瓜二つですが、こういった工夫が今のアイアンらしい特徴です。

ネックは、やや短めではありますが、今のアイアンでは普通といっていいように思います。

フェース面にミーリングは見られませんでした。

装着されているグリップはソフトというよりは、ややしっかりめなタイプです。
このグリップも最近よく見かけます。
私が初めて購入したアイアンはホンマだったのですが、当時はコード入りのグリップが一般的で、ちょっと使っただけで、すごく滑りやすくなるのが不満でした。
使っていれば、白い糸のようなものが出てくることもありました。
滑らないように、テニスのグリップにも使う、テープのようなものを巻いていたこともありますが、今はそういった工夫がいらなくなりました。
昔は今と違い、グリップの種類も多くありませんでした。
今はヘッドやシャフトだけでなく、グリップも自分好みに選ぶことができるのがすごくいいです。
グリップのフィーリングだけでも、ゴルフの楽しさは違ってきます。
ヘッドやシャフトと比べると、それほど目立つ存在ではないかもしれませんが、今のグリップはすごく進化しています。

惚れ惚れするほど美しい構え感です。
昔からある『ホンマ顔』です。
この顔はよく見ました。
ほどよい大きさとシャープな形状。
そして、美しいトップラインがいいイメージを鮮明に描かせてくれます。
私は笑みがこぼれっぱなしで、いいイメージが湯水のように湧き出ていました。
このアイアンのおかげで、私の打席の周りの空気が和んできたような気がします。
思わずスキップしたくなるほどの気分でした。
いい気分のまま、試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とても良いです。
予想通りのグッドフィーリングです。

球のあがりやすさは普通ですが、どちらかといえばヒッタータイプの方に合いやすいように思います。
今のアイアンは多機能タイプが多く、それらは見た目の印象以上に球があがりやすくなっていたりしますが、このアイアンは『見た目通り』の性能です。
『安定性』も、ハーフキャビティらしい、正直さがあるので、寛容さはあまり感じられないかもしれません。

『操作性』はとても高く、微妙なコントロールができます。
プレイヤーの意思をくみ取ってくれる、『手の延長』として働いてくれるアイアンです。
左右へも敏感に反応してくれました。
『小回り』の利くアイアンです。

『飛距離性能』は、やや飛ぶ感じがしますが、今では普通といったところでしょうか?
『ちょい飛び』といっていいかもしれません。
ホンマのカッコ良くてグッドフィーリングなアイアンです。
2019年03月27日
ホンマ TOUR WORLD TW-W ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW-W ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは57度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

久しぶりに出会った、ホンマのウェッジです。
今のホンマはどちらかというと、イージー系にシフトしていった印象が強いですが、このようなオーソドックスなタイプにも力を入れています。
ツアーワールドシリーズです。
私は昔からホンマに強い思い入れがありますし、私の周りでも最近ホンマの人気が復活しているので、嬉しく思っています。
先日、友人にドライバーを勧めてみたのですが、とても気に入ってくれました。
ホンマに限ったことではないですが、いいクラブはいいゴルファーを育てますし、何よりゴルフが楽しくなります。
日本には素晴らしいメーカーがたくさんあるので、どれにしようか迷ってしまうこともあるかもしれませんが、それもゴルフの楽しみのひとつです。
自分にマッチしたクラブはひとつだけとは限りません。
それくらい、今はどのメーカーもレベルが高いです。

軟鉄の雰囲気がある、ベーシックなタイプです。
今のウェッジは軟鉄以外も多くなりましたが、私はやっぱり軟鉄が好きです。
この見るからに柔らかそうな感じがたまりません。
早くも私の目尻は下がりっぱなしです。
ウェッジはクラブの中で摩耗することも多いので、『消耗品』に近いところもありますし、耐久性でいえばステンレスのほうが優れていると思いますが、それを大きく上回る魅力が軟鉄にはあります。
アイアン同様、私は軟鉄のウェッジしか購入したことがないですし、それはこれからもずっと続くと思います。
軟鉄に育てられた私は、それが当たり前のような気がします。

バックフェースはフラット感があって、シンプルです。
今はトップラインがテーパーのようになっていて、ちょっと膨らんでいるように見えるウェッジもありますが、このウェッジはそんなことはなく、かなりフラットなタイプです。


しかしソールにある、この四角い凹みが気になります。
かなり目立っていますが、これは重心位置をコントロールする為のものなのでしょうか?
これまでエスヤードやキャロウェイなど、丸い穴のような凹みは見たことがありますが、この形は初めて見ます。
丸い凹みと同じような効果が期待できるのでしょうか?

トップラインの厚さは標準的です。

ワイドなソール幅です。
トゥからヒールにかけて『テーパー』になっているのではなく、ストレートタイプです。
ソール幅の広さも目立ちますが、それと同じくらい、ソール全体の丸さが目立っていました。
平らなソールを好まれる方もいらっしゃると思いますし、このような丸いソールを好まれる方もいらっしゃいます。
どちらも滑りを良くするには有効だと思いますが、このように丸いソールは『接地面積の小ささ』と『フェースの開閉のしやすさ』で勝負できるような気がします。
今のウェッジはソール形状が多様化していますが、このウェッジは広めのソール全体に丸みを帯びているような形状です。

ネックの長さは適度にあります。
ボテッとした『寸胴タイプ』ではなく、シュッとしている『首長美人タイプ』です。
ウェッジらしいネック形状ですし、こうして見てもとても美しいので、いい目の保養ができます。

フェース面には、細かなミーリングのようなものがありました。
あまりに小さいので、写真では見えづらいのですが、確かにありました。
『金属のヤスリ』ではなく、『サンドペーパー』のような細かさといったらいいかもしれません。

装着されているグリップは、最近のホンマではよく採用されているタイプです。
『しっとりさ』はないですが、適度にソフトで、しっかりしている感じがします。
モグラマーク入りの、HONMAのロゴがカッコいいです。
このロゴは昔から変わりません。

ボールを前にして構えてみると、すごくいいです。
とても構えやすい『ホンマ顔』です。
ストレートタイプで、ほんのちょっとだけ『出っ歯』になっています。
昔から大好きな顔です。
ホンマらしい美顔で、安心しました。
グースタイプを好まれる方は、構えづらいかもしれませんが、私はストレートタイプが好きなので好感が持てました。
『ちょっとだけ』出っ歯になっているのもいいです。
出っ歯がきつすぎると難しく感じてしまうこともありますが、このように微妙な感じで抑えられていると、いいイメージが出しやすいです。
小顔タイプで、ボールが大きく見えてきます。
まさに『マニュアルタイプの構え感』です。

フェースも開きやすいです。
ソールの丸い形状が活きているのではないでしょうか?
開き具合をいくつかの『段階的に』ではなく、『無段階的』に微調整できるタイプです。
こういったところもすごくいいです。
フェース面など他の部分でもそうですし、今は特にソール形状が進化しているので、どうしてもアプローチが苦手だという方は、ご自身に合うウェッジを探してみられてはいかがでしょうか?
今は高性能なウェッジがたくさんあるので、その中からさらに良いものを選ぶことができると、ゴルフの楽しさはさらに広がります。
このウェッジは、ロブ系のイメージがとても出しやすいので大好きです。
ロブショットはバンカーショット同様、最初から直接ボールをヒットするわけではないので、『芝の当たり方』といいますか、『芝でタッチ』を出すことになりますが、このウェッジはそれがしやすいだろうな・・・。と、こうして構えていて感じました。
ロブショットは『だるま落とし』のように打っていきたいですし、『前』ではなく、『上』に飛んでいくイメージが欲しいです。
もっといえば、自分の顔の横(左頬)をかすめるように飛んでいくイメージ・・・。といったらいいでしょうか?
それくらい、真上に飛んでいくイメージが欲しいですが、このウェッジはそれができました。
さあ、これからどんな球で遊んでやろうか・・・。とワクワクしてきました。
ウェッジ好きの私にはたまらない時間です。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とても良いです。
ウェッジに適したグッドフィーリングです。
球持ちがいいので、乗せて運ぶ感覚がもてます。
今はドライバーに限らず、アイアンでも弾く感じのアイアンが増えてきましたが、ウェッジだけは今でも、このようなフィーリングが主流です。
距離を求めないクラブであれば、それは当然のことかもしれません。

『スピン性能』は高いです。
今主流の『適スピン性能』をもったウェッジです。
スピンはほどけにくく、しっかりと掛かってくれますが、それが強すぎないので、計算しやすいように感じます。
実戦的なスピン性能といっていいのではないでしょうか?

球も拾いやすくて、出球のイメージが揃っていました。
サンドウェッジは58度と決めておられる方もいらっしゃると思いますが、56度もすごくいいですし、中間の57度も適したロフトです。
58度を使っているけど、どうもしっくりこないな・・・。ちょっと難しいな・・・。という方は、1~2度立ったロフトを使ってみられるのもいいのではないでしょうか?
わずか1~2度ではありますが、それが使い勝手に大きな差がでます。
グースタイプではなく、出っ歯過ぎないので、すごく自然に感じられました。
あくまでも感覚的になのですが、このような優れたウェッジでスピンをかけられたボールは喜んで転がっているように見えてきます。

『安定性』という点では、普通です。
キャビティタイプのウェッジのような寛容さはないかもしれませんが、寛容すぎないからこそ、より正確に狙っていけるように感じます。
元々ロフトの寝ているウェッジでは、アイアンのようなシビアさは感じにくい特長がありますし、アイアンはキャビティを使っているけど、ウェッジはずっとフラットバックを愛用している・・・。という方も多いのではないでしょうか?

出球のイメージが出しやすく球持ちがいいので、距離感も必然的に合ってきます。
アプローチは『縦の距離感が命』のようなところがありますが、このウェッジだと、それが高い確率で出来ます。
ガツンという強い当たりだと、緩めたくなることがありますが、このウェッジの当たりは優しいので、しっかりと押していけるところがすごくいいです。
スピンがよく効いているので、転がりすぎることもないのが実戦的です。

『操作性』も高く、いろいろなショットを打たせてくれました。
ソールの丸さが機能している感じがします。
アプローチはいろいろなクラブを使い分けるという方と、SW一本で打ち分けるという方がいらっしゃると思いますが、このウェッジはとても守備範囲が広いので、後者の方にも頼もしい存在になってくれるのではないでしょうか?

軟鉄のいいところが凝縮された、ホンマのハイレベルなウェッジです。
顔や打感の良さが凄いですが、それ以外にもバランスがとれています。

あくまでも私の好みで・・・。ということになりますが、欠点らしい欠点は見つけられませんでした。
すごく実戦的で、手の延長として働いてくれるウェッジです。

私はゴルフを始めた頃から、ホンマのPP-101というウェッジを使っていたので、ホンマのウェッジには愛着があるのですが、おそらくPP-101よりも、このニューウェッジのほうが顔の良さはもちろん、スピン性能も高いと思います。
実際に打ち比べてみたわけではないですし、私の中でPP-101はとにかく使い潰してしまい、すり減ってしまった印象が強いのですが、おそらく未使用のものと比べても、このTW-Wのほうが優れていると思います。
最新のモデルが必ずしも最高とは限りませんが、さすがに20年以上前のクラブと比べると、その差は歴然です。
大きな差があります。
昔のクラブも美しいものはたくさんありましたが、今のクラブは美しいだけでなく、そこに『科学の力』が加わっていますし、メーカーの深い研究によって、見た目以上に進化しています。

アイアンのようにキャビティタイプのウェッジでないと嫌だ・・・。という方。
軟鉄でなく、ステンレスを使いたいという方。
小顔タイプが苦手だという方。
いろいろなワザを使わないので、マニュアルタイプではなく、オートマチックタイプのウェッジを使いたいという方。
ストレートネックは苦手で、グースネックを使いたいという方。
そういった方々には合いづらいところがあるので、違うタイプのほうがいいような気もします。

人によって好みは分かれますが、私はとても気に入りました。
久しぶりに『ホンマ顔』の優れたウェッジに出会うことができて、満足です。
また、このウェッジでいろいろと遊びたいと思います。
2019年03月10日
ホンマ TOUR WORLD TW-U

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW-U の4番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド 95 です。
ロフトは22度、クラブ長さは38.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは中元調子 です。

久しぶりに出会った、ホンマのアイアン型ユーティリティです。
ホンマは定期的にアイアン型ユーティリティを発売してくれているので、アイアン型が好きな私はとてもありがたく思っています。

ラージサイズのユーティリティです。
サイズもそうですが、かなりプクッと膨れていて、『中空感たっぷり』です。

トゥ側には大きなウェイトがあり、よく目立っていました。
これは、おそらく交換するタイプではないと思います。

ソール幅はワイドです。
これまでのアイアン型ユーティティと同じような幅ですが、前に試打したモデルはもっとシュッとしていて、アイアンに限りなく近かったので、また昔の形に戻ってしまったのかな?と思いました。
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ネックは、やや短めですが、アイアン型ユーティリティの中では普通といえるでしょうか?
寸胴タイプで、頭でっかちに見えます。

バックフェースの中央部分が凹んでいました。
こうすることで、重心を低くしているのでしょうか?

ミーリングは無く、ごく普通のフェース面でした。
特に変わった工夫は見られません。

装着されているグリップは、これまでもホンマのクラブで何度も出会ってきたタイプです。
適度なソフトさがありながら、手にしっかりと馴染み滑りにくさがあります。

素振りをしてみた感じは、なかなかいいです。
ホンマはダイナミックゴールドをずっと採用しないメーカーだという認識をもっているので、前のモデルにも採用されていましたが、ダイナミックゴールドという名前のシャフトが挿してあるのがちょっとだけ不思議に感じました。
とはいっても、このシャフトは軽量タイプなので、ホンマの狙いは変わっていないのかもしれません。
ホンマはもうずっと『軽量』で勝負しているように感じます。

ボールを前にして構えてみると、あまり好感はもてませんでした。
ラージサイズで、かなり大味な感じがします。
昔からある、アイアン型ユーティリティと同じような顔で、魅力的ではありませんでした。
これだけ大顔にしてあるから、トゥ側にウェイトが配置されているのかもしれません。
これまでもアイアン型ユーティリティという名前でありながら、アイアンと同じ感覚で構えられないクラブはたくさんあります。
そういった点では、このクラブはアイアンと同じような感覚で構えることができますが、魅力を感じませんでした。
『出球のイメージ』が湧いてきません。
私は前に試打したモデルのほうが圧倒的に好きです。
何故、こうしちゃったんだろう?ひょっとしたら前のモデルは難しくて打てない・・・。と不評だったのかな?と思いました。
このクラブはこれまでたくさん出会ってきたタイプです。
ラージサイズでグースの利きも強いです。
最新モデルでありながら、また昔に戻ってしまった印象をもちました。
目で楽しむことはなく、淡々と見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』は予想していた通りのフィーリングで、あまり好感が持てませんでした。
いかにも中空らしい、『ペチャッ』とした打感です。
最近の中空アイアンは、結構フィーリングが良くなってきているような気がしていたのですが、このクラブは違いました。
昔ながらといいますか、中空らしいクラシカルなフィーリングです。
最新のモデルでありながら、フィーリングにはあまり力を入れていないんだな・・・。と思いました。
打感を良くする為の工夫が全く感じられませんでした。

『球のあがりやすさ』は普通です。
タフではないですが、特別あがりやすくなっているとは思いませんでした。
このクラブは4番ということですし、ロフトが22度ということで、ノーマルロフトの4番アイアンと同じですが、これならば普通の4番アイアンを使うか、ハイブリッドタイプのユーティリティを使ったほうがいいような気がしました。

『安定性』は高く、ラージサイズの特長のひとつでもある大らかさがあります。
大船タイプの、いい意味での鈍感さのようなものが感じられました。
このようなラージサイズのクラブを好まれる方には、とても親しみやすい性能といえるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では普通で、特に秀でているということはありませんでした。
ごく普通のディスタンス性能です。
最新モデルなので、おそらく最新の技術がたくさん注ぎこまれていると思うのですが、それがどこにあるのか、私は感じ取ることができませんでした。

『操作性』という点でも、あまり秀でているタイプではないと思います。
アイアンのように構えられるので、それなりの扱いやすさもあるのですが、これだけ大顔だと、慣れるまで時間がかかりそうです。
反応の良さは感じませんでした。

あらゆる面で、前のモデルのほうが良かったのに、どうしてこのような形に戻しちゃったんだろう?と思いながら、ずっと試打を続けていました。
このクラブは昔に戻ったような感じがしますが、それもニーズに合わせてのことなのかもしれません。

アイアン型ユーティリティを使っておられる方で、このようなラージサイズ&ワイドソールタイプの、『セミオートマチックタイプ』を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私には合いづらいですが、それはあくまでも私の好みによるものなので、違うタイプを好まれる方もいらっしゃるのは当然のことです。

このクラブにはあまり魅力を感じなかったのですが、これからもホンマのクラブには期待していきたいです。
2019年02月17日
ホンマ TOUR WORLD TW747 Vx アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW747 Vx アイアン の7番 です。

シャフトは VIZARD IB-WF です。
ロフトは30度、クラブ長さは37.125インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.6、キックポイントは手元調子 です。

ホンマのカッコいいキャビティアイアンです。
普通のフルキャビティですが、バックフェースのデザインがオシャレです。
ホンマといえば、昔からパーシモンの優秀さが有名ですが、アイアンにも定評があります。
ウッドとアイアンのバランスが取れているゴルフ総合メーカーです。
他の大手メーカーと違い、『ゴルフオンリー』というのが、昔から私がホンマに対して好意を持っていたところでもあります。
このアイアンの美しさを見て、さすがはホンマのアイアンだな・・・。と嬉しくなりました。

フルキャビティですが、ラージサイズではなく、ノーマルです。
シャープな形状でありながら、輪郭は適度に丸みがあって、尖った感じはしません。
軟鉄のいい感じが出ているな・・・。と目を細めながら見ていました。
最近のホンマは機能的なアイアンばかり試打してきたので、このようなベーシックなタイプは久しぶりな感じがします。
昔からホンマの軟鉄アイアンに慣れ親しんでいる私はとても嬉しく、そして興味津々で、このアイアンのことを見ていました。

トゥ側にはウェイトのようなものが組み込まれているのが分かりました。
やはりタングステンでしょうか?
バックフェースの形状といい、この位置にウェイトが配置されているということもあって、このアイアンはセンターではなく、ややトゥよりに重量をもってくるような設計になっているのかもしれません。
私はどちらかというと、センターから少しヒール寄りでヒットすることが多いのですが、少しトゥ寄りでヒットされる方もたくさんいらっしゃいます。
そういった方々の為に設計されたアイアンなのでしょうか?

彫りの深さはたっぷりとありますが、昔からあるフルキャビティアイアンです。
最近はポケキャビが多いですし、中空も増えてきましたが、このアイアンはノーマルなタイプです。

トップラインの厚さは標準的です。
今のアイアンはトップラインの厚みも多様化していて、バリエーションが豊富になりました。
昔は薄い物が多くありましたが、今は薄いのを嫌う方もいらっしゃると思います。
厚ければいいというわけでもないと思いますし、人それぞれ好みが分かれる部分なのは間違いありません。
私は昔ながらのオーソドックスなタイプが好きなので、このアイアンのトップラインは好感が持てました。

ソール幅も標準的です。
薄くもなく、かといって厚いタイプでもありません。
このアイアンの形状・大きさにマッチしたソール幅です。
今はだんだんと『ワイドソール化』しているように思いますが、このアイアンはそういったタイプではありません。
色々なアイアンを試打していると、一目見ただけで、このアイアンはバランスが崩れてしまっているな・・・。どこに重きを置いて設計しているんだろう・・・?などと感じてしまう物もありますが、このアイアンはとてもバランスが取れているので、好感が持てます。

ネックは適度な長さが保たれています。
昔からすると、やや短めですが、今はこれくらいが標準的といっていいように思います。
私は、この『後姿』といっていいのか分かりませんが、正面からではなく、この角度からクラブを見るのが好きで、そのクラブの全体的な雰囲気などを感じ取っています。
このアイアンは何ともいえない、いい雰囲気があります。

フェース面にミーリングはありませんでした。
スコアラインの数や間隔もベストです。
こういったところは、メーカーによって色々と違いが見られます。
日本のメーカーと海外のメーカーで違うこともあります。
特にキャロウェイはスコアラインの間隔が狭くて数が少し多いイメージがあり、それが『洋』だとすると、このアイアンは完全に『和』です。
洋もいいですが、私は和のほうが好きです。
昔からたくさんのアイアンを試打してきて、7番アイアンのスコアラインの数は『13本』がベストだと思っています。
もちろん、それよりも少し多くても、逆に少なくても問題は無いのですが、13本が『基準』です。
それはあくまでも私の中のことなのですが・・・。
このアイアンは昔ながらの13本になっているので、好感度がさらにあがります。
スコアラインの数や間隔なんて気にしてないよ・・・。という方もいらっしゃると思いますが、私は昔から自分なりの物差しをもっています。
スコアラインの間隔が狭ければ狭いほうが、スピンが掛かるということでもないですし、そういったところもルールではっきりと定められています。
各メーカー、『ルールに抵触しない範囲』で、様々なアプローチをかけています。
色々なフェース面がありますが、私はこのアイアンのようなノーマルなタイプが好きです。
アイアンのフェース面を見ていると、使っていけばいくほど『いい味が出る』といいますか、カッコよくなるタイプもあれば、逆に『使い減り』するといいますか、くすんでしまったりチープに見えてしまったりするものもあります。
このアイアンは完全に前者です。
長く使い込んでいきたくなる顔(フェース面)をしています。

装着されているグリップは、グリップ力があって滑りにくいタイプです。
これまでのモデルにも採用されています。
せっかく、ここまでヘッドがいいのだから、ツアーベルベットだともっと良かったな・・・。と思ったのですが、それはあくまでも私の好みなので仕方ありません。
このグリップのしっかり感・滑りにくさに好感をもたれる方もたくさんいらっしゃると思いますし、私自身もこのグリップに対して、特に大きな不満はありません。

素振りをしてみると軽量感はありますが、それほど頼りない感じはしませんでした。
久しぶりにカーボンシャフト装着モデルを試打することになりました。
できればスチールを・・・。と思ったのですが、このシャフト装着モデルしかありませんでした。
ホンマはヘッドだけでなく、シャフトやグリップも全て『自社生産』していると聞いたことがあるので、他者であるトゥルーテンパーや日本シャフトのシャフトではなく、このカーボンが『純正』なのかもしれません。
このヘッドにカーボンシャフトは『ミスマッチ』ではないかな?と思うところもあったのですが、このまま続けることにしました。

ボールを前にして構えてみると、そのあまりのいい顔に笑みがこぼれました。
目尻は下がり口角はあがって、『ニタ~ッ』としてしまいました。
他のメーカーも含め、軟鉄アイアンでも結構クセのあるものが増えてきたように感じるのですが、このアイアンはクセがなく、いい顔をしていて構えやすいです。
大きさもちょうどいいですし、いいイメージがどんどん湧き出てきます。
リーディングエッジとトップラインが『綱引き』をしているような感覚・・・。といったらいいでしょうか?
お互いがいい意味で引っ張り合い、それでバランスが取れているように感じられました。
バランスが取れていないアイアンだと、どちらかが崩れてしまっているように見えてしまいます。
そういうアイアンは今でもたくさんあります。
『MP顔』でも『BS顔』でも『SRIXON顔』でもない、『HONMA顔』です。
どれも男前なアイアンたちですし、他にもまだまだたくさんあり、それらを挙げればキリがありません。
美しくて構えやすいアイアンは、いい目の保養になりますし、何よりナイスショットのイメージを高めてくれるので、成功の確率がグンと跳ね上がります。
一口に『易しいクラブ』といっても、人によって様々です。
ある人はとにかく大きくてスイートエリアが広いタイプ・・・。ということもあると思いますし、あがりやすさ・トップやダフりに強いアイアンが易しいということもあると思います。
小顔を敬遠される方は多いかもしれません。
私はこのアイアンのように大きすぎず、いいイメージがどんどん湧き出て笑顔にさせてくれるアイアンが好きですし、易しいと感じます。
ストレートタイプなので、グースタイプを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれないですし、ラージサイズを使い慣れておられる方には小さく見えて、難しそうに感じられるかもしれません。
そういった意味で、フルキャビティでありながら、幅広い層に合う・・・。ということにはなりにくいのかもしれません。
しかし昔からある形状と大きさですし、今はそれだけアイアンの形状や大きさ・機能性が多様化してきたということになります。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、好感が持てました。
イメージした通りの柔らかさです。
マッスルバックやハーフキャビティのような『厚み感』はあまり感じませんでしたが、この打感も好感が持てます。
最初見たときに、バックフェースの形状やトゥ側にウェイトのようなものがあるということで、少しヒール寄りで打つことが多い私は、打感がちょっとボヤけてしまうのかな?と、ちょっとだけ思ったのですが、そんなことはありませんでした。
これまで通り普通に打感を楽しむことができましたし、こういったタイプは初めてではないので、予想していました。
トゥ側にある工夫が、フィーリングの邪魔をすることはありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、
まずまず・・・。という印象をもちました。
打つ前にイメージしていた弾道よりは少し抑えられていて、『昔ながらの7Iの打ち出し』という感覚ではなく、6番に近い感じがしたのですが、それをシャフトが少し抑えてくれているのかな?と思いました。
すごくよくあがるというタイプではないのですが、タフさはありませんでした。
今の7番アイアンの中では、『中間』といったところでしょうか?
ただ、このアイアンにスチールシャフトが挿してあると、かなりタフに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そういった意味では、やはりこのカーボンが『純正』ということになるのかな?と思いました。
どちらかといえば、ヒッタータイプの方に合いやすいアイアンといった感じがします。

『安定性』はフルキャビティらしい易しさを充分感じることができました。
トゥ側にあるウェイトのようなものは何の為にあるのだろう?重心距離を長くする為かな?と思いましたし、そういった意味もあると思うのですが、先日試打したバルドのアイアンのように、『インパクトでブレにくくなる』という効果も期待できるのではないかな?と思いました。
トゥ側が『当たり負け』しない感じがしました。
私は『ピュア』なままでもいいと思ったのですが、こういった見た目を変えずに様々な工夫をしてくれているメーカーの企業努力には頭が下がります。
ヘッドにタングステンなどのウェイトを組み込むのはノーマルサイズよりも、ラージサイズのほうが効果は大きいような気がします。

『飛距離性能』は高めで、打つ前の予想とは違っていました。
もっとベーシックなタイプかと思っていましたが、私の感覚では『一番手以上』違います。
ちょっと飛ぶ6番アイアンだけど、『7と刻印されている』といった印象をもちました。
最近はこういったことが普通になってきているので、特別驚くようなことはないのですが、ホンマの、そしてこういうタイプで『番手ずらし』をしてきているのが意外でした。
飛ぶようにすれば、そのデメリットを解消する為の、いわゆる『お助け機能』が搭載されていることが多いですが、このアイアンはそういったことが無いので、難しく感じられるかもしれません。
私には『飛び過ぎ』に感じるのですが、こういったことも、時代の流れなのかもしれないですし、メーカーもニーズに合わせて作っているのだと思います。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
安定感があり易しいタイプのアイアンですが、操ることに対しても、いい感じで反応してくれました。
左右に同じように打っていくことができました。
易しくて大らかさが全面に出たアイアンではありますが、その『オートマ性』が強すぎないところが魅力的です。

最近のホンマはBeZEALの印象が強かったのですが、このTOUR WORLDシリーズも充実しています。
ホンマは色々なタイプのゴルファーに対応していけるよう、様々なブランドを展開しています。

易しめのTOUR WORLDもありましたが、このアイアンは『中間的』といった印象をもちました。
見た目のカッコよさは、さすがホンマといったところで、目で楽しむことができました。

すごくシンプルなキャビティアイアンで、最初は単一素材だと思っていましたが、おそらく『複合素材』なのではないでしょうか?
トゥ側にあるウェイトのようなものが大きな工夫ですが、正直私は『無くてもいいな・・・。』と思いました。

軟鉄の柔らかさと全体的な雰囲気を堪能し、そのカッコよさ・美しさに目が喜び、楽しい時間を与えてくれたアイアンです。

ポケキャビや中空でないと嫌だ・・・。という方もいらっしゃると思いますが、私はこのようなノーマルなキャビティのほうが好きなので、今日はとても楽しめました。

今日はカーボンシャフト装着モデルでの試打でしたが、できればスチール装着モデルでも試してみたいです。
2019年02月03日
ホンマ TOUR WORLD TW747 455 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW747 455 ドライバー です。

シャフトは VIZARD for TW747 50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは4.9、バランスはD2、キックポイントは中調子 です。

ホンマのカッコいいドライバーです。
昨年460を試打したのですが、このドライバーは455なので、おそらく5ccほどヘッド体積が小さくなっているのだと思います。

形状的には、やや立体的で適度な厚みもあります。
立体的ではありますが、それほどコンパクト感はありません。
ホンマらしく、丁寧で美しく、高級感のあるヘッドに仕上がっています。
OEMではない、自社生産の強みといったところでしょうか?

ソールにはトゥ側にウェイトがひとつだけ配置されています。
かなり大きなウェイトですが、数字が刻印されていないので、重さは分かりません。

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されています。
最初見たときは、ホンマらしくないような気もしたのですが、今はすっかり見慣れました。
調整システムに対するニーズが高いからなのだと思います。

フェース面のデザインはとてもシンプルで美しいです。
雑な感じは全く無く、何とも言えない魅力があります。
ホンマにチープなクラブは似合いません。

セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
立体的なヘッドですが、ディープバックタイプではありません。
今はシャローバック全盛ですし、先日試打した460も、このドライバーよりはシャロー感があるので、セミシャローという表現が一番ピッタリくるような気がします。
顔のいいドライバーを使いたいけど、ディープバックタイプはちょっと苦手だな・・・。という方も、このシャローバックを見たら、親近感も増すのではないでしょうか?

顔の印象はまずまずでした。
もっと投影面積が小さく、まとまった感じなのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
結構大きく見えましたし、シャローな感じもします。
ただ、特にクセは見られないので、構えやすいだろう・・・。と思いました。
思わず見とれてしまうほどの美顔ではありませんが、マイナス的なところはありません。

装着されているグリップは、しっかりしたタイプです。
これまでのモデルにも採用されています。

素振りをしてみると、とてもいい感じです。
それほどハードなタイプではありませんが、頼りなさは無くしっかりしています。
タイミングも取りやすく、ヘッドの動きを把握しやすいです。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
ヘッド後方が少し膨らんでいるように見えて、それほど小顔感はありませんが、これくらいがちょうどいい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
方向性に対するクセはなく、ラインも出しやすそうです。
少し逃がすイメージも出せたので、フッカーの私には易しく感じさせるところもありました。
試打を開始しました。

『打感』は、『すこぶる』良いです。
『吸い付くような打感』といったらいいでしょうか?
過去にも何度か感じてきたフィーリングですが、最近では少なくなってきたような気がします。
フェースとボールがお互い引き合っているような感覚といったほうがいいかもしれません。
あくまでも感覚的にですが、フェースの芯とボールの芯が吸い付きあっているような感じで、ジャストミートしかできないような感覚です。
硬い打感ではなく、とてもソフトなのですが、それにプラス『吸い付くような』という言葉がプラスされる絶妙なフィーリングで楽しめました。

『音』は控えめな感じなのですが、決してこもった感じではなく、はっきりしていて、インパクトを感じやすいです。
これならばいくら振っても邪魔になりません。
気持ちよく振り抜くことができました。

『球のあがりやすさ』は、今のドライバーの中では、少しタフなタイプで、好みがはっきりと分かれるかもしれません。
このドライバーでは球が浮きづらいので、460のほうが好きだ・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
ライナー系の力強い球が打てるタイプで、あがりやすさをそれほど強調してはいないドライバーです。
浮きすぎないドライバー・・・。といったらいいでしょうか?
強い球が打てるドライバーですが、それほど低スピン性能が長けているとは思いませんでした。
重心の低さも、ある程度あるようです。

『安定性』という点では、標準的な感じがします。
曲がりにくいという感じはしませんが、気難しいタイプでもありません。
あくまでも『標準的』といったところです。
普通に打っている限り、特に問題なくラインを出していける『とっつきやすさ』があります。
こういったところは他のメーカーも含め、今のアスリートモデルの特徴のひとつといっていいのではないでしょうか?
易しすぎないけど、決して気難しいタイプではなく、親しみやすさも残されています。
スイートエリアも、結構広く感じました。

『飛距離性能』は優れていて、予想以上のパフォーマンスを発揮してくれました。
一球目から、かなり弾き感があって、強い弾道を打たせてくれました。
初速が速く、ボールにターボエンジンが搭載されているような加速感があります。
適度に易しさのあるドライバーですが、インパクト時のエネルギーロスが小さく、ボールに効率よく伝わっているような感覚がありました。
『厚み系』ドライバーのいいところなのかもしれません。
ボールがピンポン球のように弾け飛んでいくのを見ながら、頼もしさを感じました。
かなりポテンシャルの高いドライバーです。

『操作性』は、いい感じで左右どちらにも対応してくれました。
ナチュラルな感じがしますが、スライスを抑制してくれるタイプではないので、スライスに悩んでおられる方には、多少難しく感じられるところがあるかもしれません。
ただ、このドライバーには調整機能が搭載されているので、それを上手く活用すれば、かなり克服できるのではないでしょうか?

久しぶりにホンマの『当たり』ドライバーに出会ったような気がしました。
ホンマは昔から馴染みがあって、常に注目しているメーカーのひとつですが、正直いいまして、ここ数年はそれほど心が踊らされることなく、淡々と試打をしていました。
いいドライバーだな・・・。と思ったことはあるのですが、それほど興味を持つことができませんでした。
一度試打したっきり、もう二度と手にしなかったドライバーもたくさんあります。
外観はカッコいいのに、肝心の音が全然ダメだったドライバーもありました。

昔のようなホンマらしさは消え、他のメーカーとの差別化も難しくなりました。
もうホンマのクラブに胸が熱くなり、使うことはないのかな・・・?と思う期間が長く続きましたが、このドライバーに出会って、また胸が熱くなりました。
先日試打した460も、いいドライバーだと思いますが、私は断然こちらのほうが好きです。

吸い付くような打感と控えめでありながらはっきりとした音。
そして、パワフルな弾道に一瞬で惹かれてしまいました。
昔から、ホンマのクラブがもつフィーリングが好きだったのですが、今日はそれを改めて強く感じることができました。

また何度でも試打したい、魅力的なドライバーです。
2019年01月20日
ホンマ TOUR WORLD TW747P アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW747P アイアン 7番 です。

シャフトは VIZARD for TW747 50 です。
ロフトは28.5度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはR、バランスはD0、クラブ総重量は383g です。

ホンマの新しいキャビティアイアンです。
見るからに易しそうな雰囲気があります。
昔から変わらない、モグラマークの入ったHONMAのロゴが輝かしいです。
このマークを見るだけで、昔に戻れるような気がします。

よく見られる、オーソドックスなキャビティアイアンです。
小顔というよりは、やや面長な感じがします。
キャビティタイプでありながら適度に引き締まっていて、ボテッとしていないところがいいです。

トゥ側には『TUNGSTEN』の文字がありました。
形を膨らませたり、大きくしたりしない為には、比重の大きい異材を組み込むのが理にかなっているのだと思います。
今はポピュラーな工夫です。
重心が低ければ低いほど易しくなるとは思わないですし、適度な高さというものがあると思うのですが、今はアイアンに限らず、ドライバーやFW・UTでも重心の低い物が圧倒的に多いです。
しかし、ウェッジとパターは今でも高重心の物が普通に見られます。

彫りの深さは適度にあります。
こうして見ると、ハーフキャビティに近いものがありますが、気難しさのようなものは全く感じられません。

トップラインの厚みは標準的です。

ソール幅は少しワイドですが、今のアイアンの中では平均的といっていいように思います。

ネックの長さも標準的です。
短すぎず、適度な長さがあるので、好感が持てました。

フェース面にミーリングは見られませんでした。

装着されているグリップはソフトというよりは、ややしっかりめなタイプです。
場所によってグリップパターンが違っていて、雨の日でも滑りにくそうな感じがします。

素振りをしてみると、かなり軽量感がありました。
TWシリーズは、いわゆる『アスリートモデル』だと思うのですが、このアイアンはすごくハードルを下げている感じがします。
ツアーワールドというよりは、べレスに近い印象をもちました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
やや面長なところがありましたが、変なクセのようなものはなく、普通に構えることができました。
ただ、こうして構えていて、気持ちが盛り上がってきて、テンションがあがっていく・・・。ということはなく、淡々と見つめていました。
大きな不満は無いけれど、『自分の中のエリア』にはないクラブだな・・・。と思っていました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
ガツンという感じはなく、ソフトさもあったのですが、球の重さがはっきりと伝わってくるというよりは、少しライトな感じのフィーリングです。
ホンマのアイアンは昔から好きですが、私がアイアンに求めたいフィーリングではありませんでした。
ただ、これはあくまでも私の好みなので、このフィーリングを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。

球はあがりやすくて、とてもイージーです。
タフなタイプのアイアンではありません。
ヒッター向けというよりは、スインガータイプの方に合いやすいアイアンといえるように思います。

安定性も高く、大らかさが感じられます。
クセの小さい、オートマチック系のアイアンです。
ミスヒットに対する寛容さも、充分持ち合わせています。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
これが、このアイアンの最大の長所といっていいのではないでしょうか?
しっかり振って結果を出すというよりは、軽く振って結果を出すタイプのアイアンだと思いました。
あまり振りすぎてしまうと、シャフトがやや暴れる感じがします。
あくまでもゆっくりと、穏やかな感じで振っていくのがいいように思いました。

『操作性』は、まずまずでした。
左右に曲げることもできましたが、それほど大きくは曲げられませんでした。
扱いやすさよりも、大らかさのほうが勝ってしまうアイアンです。

易しくて飛距離の出せるアイアンです。
先ほども書きましたが、しっかりめよりは、軽めに振っていったほうが、いい結果が得られました。

バックフェースのトゥ側にオレンジ色のパーツが組み込まれていて、オレンジ色という特性から、易しそうな雰囲気がありますが、実際にその通りでした。

アイアンに易しさを求めたいけど、それと同じくらい飛距離も求めたい。
軽く振って距離を出していきたい・・・。という方に合いやすいアイアンだと思います。

かなり軽量感があるので、ベテランゴルファーの方にも人気を集めるのではないでしょうか?
今は女性ゴルファーの方が、男性用クラブをそのまま使うことが珍しくなくなりましたが、このアイアンもそんなタイプのクラブではないかな?と思いました。

色々な工夫がされているのがよく分かりますが、それが度を越していないのがいいです。
ゴチャゴチャした感じがなく、すっきりしたデザインになっているところに魅力を感じました。

ツアーワールドということで、おそらくアスリート仕様だと思うのですが、このアイアンはかなり親しみやすくなっていてハードルも低いので、上級者の方はもちろん、幅広い層に受け入れられると思います。
ホンマブランドに憧れをもっているけど、どうも難しそうだな・・・。と敬遠しておられる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、このアイアンはそういった方にも、是非試していただきたいです。
2018年12月11日
ホンマ TOUR WORLD TW747 460 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW747 460 ドライバー です。

シャフトは VIZARD です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ です。

久しぶりに出会った、ホンマのドライバーです。
ずいぶん見ない間に機能的なデザインになったような気もしますが、今は多くのメーカーがこのようなタイプなので、それに合わせた形といえるのかもしれません。
オレンジ色のインパクト大です。

ラージサイズでシャロー感もありますが、薄っぺらい印象はありません。
適度に盛り上がっていて、厚みがあります。

このオレンジ色のソールがよく目立っています。
数字が刻印されていないので、重さは分かりません。
ウェイトの上には、『NON-ROTATING SYSTEM』という文字があったので、交換するタイプではなく、固定なのかもしれません。

バックフェース付近にもウェイトがあります。
この位置にあるのも、よく見られます。
このウェイトにも刻印はありませんでした。

ネックには調整システムが搭載されています。
ホンマでは珍しいような気もしますが、今まで無かったわけではありません。
以前試打したことのある、パーフェクトスイッチ390 というドライバーを思い出しました。

試打するのは、このポジションです。

シャローバックタイプですが、今はこういう形が一番多いように思います。
フェース高は充分あります。

顔はちょっとつかまりそうな感じですが、こういうタイプのヘッドだと、これくらいが普通といえるでしょうか?
逃がし顔のドライバーを見つけるほうが難しくなりました。

装着されているグリップは、これまでも経験してきました。
先日試打したFWなどと、同じグリップです。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
軽量タイプのドライバーですが、暴れる感じはあまりなく、タイミングがとりやすいです。
何か特別なことがされているのでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、つかまりそうな感じがしたのと、いわゆる『プル角』がよく効いているな・・・。ということを感じました。
フックのイメージは出ますが、スライスのイメージは全くといっていいほど出ません。
フェースがかなり上を向いているように見えました。
ロフトが10.5度ということですが、もっと寝ているように見えて、ちょっと違和感がありました。
ただ構えにくくて全く打てない・・・。ということでもないですし、こういったことは昔から普通にあるので、あまり気にしないようにしました。
ホンマだけは『リアル』で勝負して欲しかったな・・・。と思ってしまったのですが、多くのメーカーがこのようにしているので、ホンマだけはそうしないというのは時代の流れにそっていないのかもしれません。
口をポカンと開けて、それを横から見たときの構え感といったらいいでしょうか?
そんな独特の構え感です。
試打を開始しました。

『打感』は、やや硬めでした。
ソフトという感じではなく、ズシリと来て、ちょっと衝撃が残りました。
正直、それほど好きな打感ではないのですが、こういった打感も昔からありますし、あまり気にはなりませんでした。

『音』は大きいですが高すぎず、インパクトが緩むこともありませんでした。
好みの音とはまたちょっと違うのですが、大きな不満はありません。

球はとてもあがりやすくてイージーです。
調整システムも搭載されていますし、かなり幅広い層に対応しているのではないでしょうか?
『低スピン性能』はあまり感じられず、やや多めといった感じでした。
今日は練習場で時折風が強く舞っていたのですが、その風に球が乗ってしまうところがありました。
今日のような日は、もうちょっと低く抑えたいと思うのですが、『あがってしまう』タイプなので、なかなか上手くいきませんでした。

『安定性』は高いです。
スイートエリアが広く、球がつかまりやすいので、右にプッシュすることもありませんでした。
シビアさを感じさせない、大らかなタイプのドライバーです。

『飛距離性能』は、なかなか優れていました。
高弾道でキャリーをしっかり稼げるタイプです。
最初見たときはヒッター向けかな?と思ったのですが、スインガータイプの方に合いやすいのではないでしょうか?
強く叩くというよりは、大きくゆったりと振って距離を出していきたいドライバーだと思います。

『操作性』という点では、『オートマ性』が勝ってしまうので、あまり操作するタイプではないと思うのですが、左右にも曲げてみました。
どちらかといえばフック系のほうが易しいと感じました。
装着されているシャフトはハードなタイプではありませんが、しっかりしていて操りやすいです。
『軟らかくて骨のあるタイプ』といったらいいでしょうか?

ホンマではあまり見られない機能的なタイプのドライバーですが、様々なハイテクが搭載されているのだろうと思います。
フィーリング性能などはちょっと不満が残りましたが、全体的なバランスは取れているように思います。

これからもホンマには期待していきたいです。
2018年11月22日
ホンマ TOUR WORLD TW747 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW747 フェアウェイウッド の3番です。

シャフトは VIZARD for TW747 です。
ロフトはHL、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD2、クラブ総重量は321g です。

ホンマ ツアーワールドシリーズのフェアウェイウッドです。
先日ユーティリティを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。

ディープというよりは、かなりシャロー感のあるFWです。
TWといえば、ホンマの中でもアスリート仕様のモデルという認識をもっているのですが、『骨太感』というよりは、かなり親しみやすそうな感じがします。
これが今の流れなのかもしれません。

ソールには大きなウェイトがひとつだけあります。
数字が刻印されていなかったので重さは分かりませんが、この位置にあるということで、かなり重心の深さがありそうです。

ネックの長さは適度にあります。
ロングというタイプではなく、あくまでも標準的です。

かなりシャロー感があります。
『見慣れたシャロー』という感じです。
多くのメーカーに採用されている形状なので、この角度から見ても、ホンマらしさは見られません。

ホンマらしい、整った顔です。
投影面積が大きく、シャローなタイプの顔です。
小振りでギュッと凝縮されたタイプとは真逆です。
こうして見ていると、少しだけ『つかまえ顔』に見えました。

どの角度から見てもそうですが、フェース面の仕上げも丁寧で美しいです。
さすがOEMに頼らず、自社生産による『目の届くモノづくり』をしているメーカーといったところでしょうか?
チープさも全くありません。
ホンマには特別な思いがあるので、月日が流れても、いつも注目しています。
しかし昔と違って、ずいぶんと大衆化したといいますか、他のメーカーとの違いが見いだせなくなったというのが率直な感想です。

装着されているグリップは、しっかりとしていて滑りにくいタイプです。
最新モデルに採用されています。

素振りをしてみると、かなり軽量感があって、シャフトも軟らかく感じます。
これが今の『スタンダードのS(スティッフ)』でしょうか?
顔の良さや全体的な雰囲気が崩さず、どんどん軽量化・軟化していっているような気がします。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
少しつかまりそうですが、不安は殆どありません。
このシャローには、これくらいがちょうどいいのかな?と思いました。
日本メーカーらしい、整った『和顔』で、クセの小さい主張しすぎない構え感です。
今はクラウンにも色々な色が採用されていますが、やはりこの黒が『スタンダード』だな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
柔らかいというよりは、やや硬い感じの打感です。
強くヒットすると、少し手首に衝撃が残る感じがしましたが、大きな不満はありません。
打つ前はもう少しソフトなフィーリングを予想していたのですが、実際は違いました。
しかし、こういったフィーリングも、これまでたくさん経験しているので、特別驚くようなことはありませんでした。

『音』は、高くて大きいのですが、苦手に感じるほどではありませんでした。
この音は『予想の範囲内』でしたし、インパクトが緩むこともありませんでした。

球はとてもよくあがってくれます。
直打ちでも、充分な高さを出していけました。
見た目通り、かなりイージーで親しみやすい性格をしています。

『安定性』も高く、シビアさは全く感じません。
大らかで、どちらかといえば、オートマチック系のFWです。

『飛距離性能』は普通です。
特別よく飛ぶという感じはしませんでした。

『操作性』はまずまずですが、左右にも曲げることはできました。
シャロー感が強いせいか、どちらかといえば、あまり細工をしたくないタイプです。

易しくて親しみやすいホンマのニューFWです。
ニューモデルということですが、外観や性能的なことなど、目新しさは正直感じませんでした。
最初から最後まで、ずっと『既視感』をもちながら試打していました。

しかし、それが今のクラブに求められている性能であるとするならば、仕方ないのかな?と思いました。

これからもホンマには期待していきたいです。
2018年10月31日
ホンマ TOUR WORLD TW747 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW747 ユーティリティ です。

シャフトは VIZARD UT-H7 です。
ロフトは22度、クラブ長さは39.5インチ、シャフト重量は65g、バランスはD2.5、クラブ総重量は371g です。

久しぶりに出会った、本間TWシリーズのニューモデルです。
なかなかニューモデルに出会うことが無かったので、どうしたのかな?と思っていたのですが、今日こうして出会うことができて、とても嬉しく思いました。

オーソドックスな形状のUTです。
ウェイトなども見られず、とてもシンプルです。
オレンジの色がよく目立っていて、親しみやすい感じがします。
昔の、『孤高』な感じは無くなりました。
『本間でなければ』というのは、今はもう全く無く、他のメーカーと完全に肩を並べたような感じがします。(並ばれたといったほうがいいかもしれません)
モグラマークは健在ですが、何となくモグラマークが泣いているように見えました。

ネックの長さは適度にありました。
最近はこういうタイプが増えてきたような気がします。
TWシリーズだからでしょうか?

適度な厚みのあるヘッドです。
最近はシャロータイプが圧倒的に多いので、このようなタイプはちょっと珍しいような気もしますが、とても好感がもてます。

フェース面はとてもシンプルで美しいです。
このシンプルなデザインは昔から変わりません。
最新モデルで、このようなタイプだということは、ミーリングなどはあまり意味が無いことなのでしょうか?
シンプルで美しいだけでなく、丁寧な仕上がりがホンマらしいです。
ホンマは『自社生産』という数少ない方法を採用していますし、『目の届くモノづくり』をしているメーカーです。
雑であったり、チープな仕上げは許されない・・・と、昔からのホンマファンである私は思ってしまいます。

顔は見慣れた感じのオーソドックスなタイプです。
今のUTといえば、『この顔』といっていいと思います。
小顔というよりは、少し大きく見えました。
私の中での『ど真ん中のストライク』ではないのですが、比較的クセの無い顔で好感がもてます。

装着されているグリップは、しっかりしたタイプです。
滑りにくく、グリップ力があります。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
シャフトも特にクセは無く、振りやすいです。

ボールを前にして構えてみると、普通だな・・・。と思いました。
もちろん、いい意味です。
これまでたくさん経験してきた構え感です。
無難であると同時に、個性が無いともいえます。
他の多くのメーカーにも採用されているので、このクラブが『ホンマ顔』には見えませんでした。
そういえば、これまで『BS顔』や『スリクソン顔』『MP顔』『タイトリスト顔』などがありましたが、『ホンマ顔』というのは浮かびません。
それだけ、今のホンマに昔のような個性が無くなってきているのだと思います。
こうして構えているだけでは、どこのメーカーのユーティリティなのか分かりません。
クラウンの色は黒ですし、オーソドックスなタイプなので好きなはずなのですが、何故か淡々としていてあまり気持ちが盛り上がらないまま見ていました。
本当はすごくいいはずなのに、気持ちが盛り上がりません。
私のホンマに対する期待値が、他のメーカーよりも高すぎるのかもしれません。
試打を開始しました。

『打感』は好感が持てました。
しっかりしているのですが、硬くなく心地よい感触が残ります。
これまでたくさん経験してきた打感です。

『音』も、はっきりしていて心地いいです。
やや高めの音ですが、大きすぎずインパクトが緩むこともありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
特別よくあがるとか、逆にハードであがりにくいということもありませんでした。
ただ、どちらかというとヒッタータイプの方に合いやすいような気がします。

『安定性』も平均的です。
高い直進性があるとか、曲がりにくいというタイプではありませんでしたが、シビアさのようなものは感じませんでした。

『飛距離性能』も普通で、特別よく飛ぶという印象はありませんでした。
そこそこの易しさと、そこそこの飛距離でバランスがとれているように感じました。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
左右へ曲げることは難しくありませんでした。
球もしっかりつかまってくれました。

最新モデルなので、おそらくこれまでに無い最新の技術がたくさん取り入れられているのだと思うのですが、私の鈍い感性ではそれを見つけ出すことができませんでした。
最新モデルではありますが、目新しさのようなものはありませんでした。

既視感を感じながら、ずっと試打しました。
いい意味でいえば、クセが無いので親しみやすいですが、逆にいえば、存在感がやや薄くて、印象に残りづらい感じがしました。

このようなユーティリティは、これまでもたくさん試打してきたような気がします。
2018年05月16日
ホンマ BERES S-06 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ BERES S-06 フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは ARMRQ X です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはR、バランスはD0 です。

ホンマベレスの美しいフェアウェイウッドです。
ベレスらしく高級感がありますが、それが嫌味になっていないところがいいな・・・。と思いました。
センスのいいデザインです。

形状的には、かなりシャローです。
この薄さが、今のトレンドといえるでしょうか?
薄さが目立っていますが、形は崩れていません。

ヒール側にある、このアクセサリーがよく目立っています。
場所的にウェイトかな?と思ったのですが、実際のところは分かりません。
よく見てみると、中には☆が2つありました。
これは重さを表しているのでしょうか?
昔からホンマは☆で、スペックを表していることが多いです。

ソールには溝がありました。
多くのメーカーが採用しているので、それだけメリットが大きいのだと思います。
後発的な印象は拭えませんが、機能性を考えると仕方ないのかもしれません。
これからは溝の研究も進み、もっと複雑化してくるのではないでしょうか?

溝は、それほど深くありません。

ネックの長さは適度にありました。
最近は、このようなシャロー形でネック長のあるクラブが多くなったように思います。
これも流行なのでしょうか?

かなりのシャローヘッドです。
今は殆どが、このような形状です。
シャローバックタイプであっても、ディープフェースなクラブもありますが、このクラブはシャローフェースです。

顔は、いい感じです。
クセのないところに好感がもてます。
昔のベレスは確かに高級感があって美しかったのですが、クセのある顔も少なくありませんでした。
なので、このクラブもそうなのかな?と思いましたが、そんなことはなく、自然ないい顔をしていました。
クラウンが茶色になっていて、高級感と同時に『落ち着き感』があります。
こういったところにも、センスの良さを感じます。

フェース面のデザインはシンプルです。
特に変わった工夫は見られませんでした。

装着されているグリップも、しっかり感とソフトさが共存していて、好感がもてます。
適度な滑りにくさもあります。

素振りをしてみると、かなり軽くて軟らかさもありますが、これは予想していました。
ベレスシリーズらしいスペックといっていいと思います。
ドライバーの『軽量化』『シャフトの軟化』にリンクするように、FWも変化していきました。
昔はメンズクラブとレディスクラブがはっきりと分かれていましたが、今はかなりソフトスペックのメンズクラブも多いので、女性の方でそのまま使っているという方も増えてきたように思います。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
クセがなく、易しそうな感じが伝わってきます。
方向性に対する不安も無く、球があがりやすそうです。
バルジは、やや真っ直ぐな感じでした。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりした感じで、球の重さも伝わってきました。
ソフトというフィーリングではありませんが、好感のもてる打感です。

『音』は、やや高めでしたが大きすぎず、いい感じでした。
インパクトが緩むこともなく、振り切ることができました。

球はとてもあがりやすいです。
直打ちでも、充分あげてくれました。
タフさは全く感じられませんでした。

『安定性』も、いい感じでした。
構えやすいのでラインも出しやすいですし、適度な直進性もありました。
シビアさは感じませんでした。
大らかなタイプのFWです。

『飛距離性能』は、普通でした。
特別秀でているとは思いませんでしたが、ベテランゴルファーの方が易しく飛ばしていける良さがあります。
キャリーもしっかり稼いでいけるタイプです。
スピンも多めで、多少吹き上がる感じがしましたが、それは『易しさ』につながっているように感じました。

『操作性』は、まずまずでした。
顔がいいのですが、どちらかといえば、あまり細工をしたくない感じがしました。
左右に曲げることもできましたが、できれば自分の持ち球を活かして打っていきたいタイプです。

美しさと顔の良さが印象に残りました。
色々な工夫もされていて、ハイテクなところも見られますが、それが嫌味になっていないのもいいです。

ベテランゴルファーの方のニーズに合った、バランスの取れたFWだと思います。
2018年03月08日
ホンマ BERES IS-06 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ BERES IS-06 アイアン の7番 です。

シャフトは ARMRQ X 47 です。
ロフトは28.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、バランスはC8、クラブ総重量は368g です。

ホンマベレスシリーズの新しいアイアンです。
先日試打したユーティリティ同様、とても美しく目を引くデザインで、思わず手に取って見ていました。
ゴールドが目立つデザインで、高級感があります。
セレブリティの方に人気が出そうなデザインですが、このようなデザインは国内よりも、海外のほうが、人気が高いと聞いたことがあります。

やや大きめのヘッドですが、奇をてらったところは無く、オーソドックスなポケキャビです。

彫りの深さは充分あります。

トップラインは少し厚めですが、気になるほどではありません。

ソール幅はワイドですが、これも今では『普通の範囲内』といっていいかもしれません。
今は、いわゆる『アスリートモデル』といわれるようなアイアンでも、これくらいのソール幅は普通にあります。
ソールの広さも目に入りましたが、それよりも形状のほうが目立っていました。
かなり丸みを帯びているのが分かります。
昔は平らなものばっかりでしたが、今は色々な形状が見られるようになりました。
もちろん平らに近いタイプは今でも見られますし、このアイアンのような丸みを帯びているものも少なくありません。

リーディングエッジが削られているのが分かりました。
抜けが良さそうです。

ネックは見慣れた長さです。
少し短く見えますが、今はこれくらいが普通といっていいように思います。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
今は、他のメーカーではなかなか見られないのですが、スコアラインが黒いのが印象的で、昔愛用していた『Hiro Honma PP-727』を思い出しました。
懐かしいです。
フェース面の仕上げも丁寧です。

装着されているグリップは、先日試打したユーティリティと同じです。
ソフトなフィーリングで好感がもてます。

素振りをしてみると、BERESシリーズということもあり、かなり軽量感があって、ソフトなスペックに仕上がっているのが分かりました。
私はかなり軽く感じたので、いつもよりもコンパクトにして、暴れないように振っていくことにしました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
思っていたよりもクセが強くなくて、苦手意識も無く、普通に構えることができました。
やや面長な感じと、グースも少し利いていますが、それが強すぎないのがいいです。
この大きさには、これくらいのグースがちょうどいいのかもしれません。
気持ちが揺れ動くことはなく、落ち着いて淡々とした感じで見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
打つ前はもっとソフトなフィーリングを予想していたのですが、違いました。
少し『ゴツい系』といったらいいでしょうか?
インパクト時の手応えが充分過ぎるほど伝わってきました。
『ゴムのボール』を打っているような感覚でした。
こういうタイプなので、『球の乗り』はそれほど無いだろう・・・。と思っていましたが、その通りの打感でした。
『球の乗り』よりも『強く弾く』タイプのアイアンです。

球はあがりやすくて、イージーでした。
タフな感じは全くありません。
振りすぎてしまうと暴れてしまいそうだったので、ずっとソフトに、ゆっくり振っていこう・・・。と思っていたのですが、球はじゅうぶんあがってくれました。
あげようとしなくても、クラブが勝手に上げてくれる感じです。
キャリーもしっかり稼ぐことができました。

『安定性』も高いです。
予想通りでした。
スイートエリアも、かなり広いのではないでしょうか?
大らかなタイプのアイアンです。

『飛距離性能』は優れていました。
今のアイアンの『王道』を行く・・・。といったらいいでしょうか?
『易しさ』と『距離』の両立ができているアイアンです。
フェースの弾きがいいので、初速も速いです。
『スピードボール』を放つアイアンといったいいでしょうか?
球を打つときやスイングをするとき、どこか『スローモーション』に見えるといいますか、感じられることがあるのですが、今日はずっと『スピード感』がありました。
このスピード感も、今のアイアンの特徴のように思います。

『操作性』という点では、オートマチック性能が勝ってしまうので、思い通りに曲げられるというわけにはいきませんでしたが、左右にも曲げることができました。
このアイアンは結構構えやすいほうなのですが、やはり『扱う』には、『適度な重さ』があったほうが易しいな・・・。と改めて感じました。
私がこのアイアンの軽さになれるには、まだまだ時間と球数が足りないように感じましたし、正直慣れずに今のままでいいと思いました。

ゴールドが目立ち、目を引くデザインですが、ホンマらしく基本性能もしっかりしていました。
高級感があるので、多くの方に好まれやすいと思いますし、今の『トレンド』でもある『易しさ』と『飛距離』が優れているので、時代にもきちんと乗っています。
歯を食いしばらなくても、微笑みながら易しく飛ばしていけるタイプのアイアンといったらいいでしょうか?
飛ばす為の工夫が、たくさんされているような気がします。

私は昔からホンマのアイアンに慣れ親しんできたので分かるのですが、ホンマのクラブはカーボンシャフトを装着すると、値段が何倍にも膨れあがりました。
私が購入したPP-727といアイアンには最初からダイナミックゴールドが挿してあって、『ハガネスチール』同様、一番安かったのですが、カタログを見ると同じモデルでも、カーボンシャフト装着モデルの値段を見て、そのあまりの高額な値段にびっくりしたのを覚えています。
一体誰が買うんだろう?大企業の社長さんかな?と思ったことを覚えています。
今も少しは名残のようなものがあるのかもしれませんが、昔は『値段が高いから売れた』という時代が確かにありました。
クラブの値段が、そのまま性能の高さと比例しているように考えられていました。
しかし、今は必ずしもそうではないということを、多くのゴルファーが知っていると思います。
もちろん高価で高性能なクラブはたくさんありますが、結構親しみやすい値段でも、高性能なクラブはあります。
値段が性能に、必ずしもイコールしません。

そんなにカーボンシャフトはいいのか・・・。
どんな感じなんだろう・・・?
飛距離も大きく変わるのかな?などど、興味津々でしたが、結局そのままスチールシャフトを使い続けました。
その高価なクラブを実際に振ったこともあるのですが、あの軽さと動く感じがどうも馴染めませんでした。
私はスチールで正解だったな・・・。と思っていますが、今はカーボンシャフトもすごく進化しているので、スチール派の方でも、親しみやすいものがたくさんあります。
今はいいものがたくさんありすぎて逆に迷ってしまうこともありますが、私がビギナーの頃は今よりも選択肢が少なかったので、それが良かったように思います。

カーボンシャフトにもグレードがあって、値段もかなり開きがありました。
まさに『バブル絶頂』で、高所得者の為のスペックといった感じがしました。

このアイアンの場合はどうなのかな?と思いましたが、昔ほどの値段ではないと思いますし、今は親しみやすい値段のクラブのほうが多いように思います。
国内で、しかも伝統と実績のある『酒田工場』で精密に作られていることを考えると、コストパフォーマンスも高いような気がします。

スペック的に私には合いづらいところもありましたが、ベレスらしい高級感があって、しかも変なクセがないところが気に入りました。
打感などは正直もうひとつだと思いましたが、それは私が慣れ親しんだタイプと違うからだと思いますし、この弾く感じを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
これからもホンマには期待していきたいですし、私たちゴルファーをワクワクさせてくれるクラブを待ち続けたいと思います。
2018年03月02日
ホンマ BERES U-06 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ BERES U-06 ユーティリティ です。

シャフトは ARMRQ X です。
ロフトは22度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはR、バランスはD0 です。

ホンマベレスシリーズの新しいユーティリティです。
ホンマの中で、『TW』はアスリート仕様で、『BERES』はエグゼクティブゴルファーの為のブランドといえるでしょうか?
久し振りにベレスのニューモデルに出会うことができ、気持ちが高まりました。

シャロー感があるのは普通だと思いますが、少し大きいように感じました。
今はユーティリティの大きさも多様化してきました。
ベレスらしく、高級感があって美しいです。
美しいクラブはいつもゴルファーの心を癒やしてくれますが、このクラブにもそのようなものを感じました。
ホンマのクラブは美しくて所有欲を満たしてくれるのはもちろん、存在感がないといけないと私は思っています。
他とは違う、ホンマらしさをずっと持ち続けて欲しいと、昔からのホンマファンの私は思ってしまいます。

ヒール側にはウェイトが配置されていました。
この位置にあるということは、球のつかまりの良さと重心の深さを追求しているのでしょうか?
専用の工具を使えば、簡単に取り外しができそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?
数字が刻印されていなかったので、重さはわかりませんでした。

トゥ側にある、このゴールドのようなアクセサリーも目立っていました。
これにはどういう意味があるのでしょうか?
単なるデザインではなく、おそらく何か大きな意味があるのだと思います。

ネックの長さは適度にありました。
最近はショートタイプが多いので、そういう点で考えると『ロング』といえるかもしれません。
この長さにも、メーカーの細かい計算があるのだと思います。

シャロータイプのヘッドです。
重心が低そうで、球があがりやすそうです。
最近はシャローバックタイプであっても、『フェース高』があって、クラウンが盛り上がっているような物も見られますが、このユーティリティはそういう感じはしませんでした。
『全体的なシャロー』という印象です。

フェース面のデザインはシンプルで美しいです。
ここに大きな工夫は見られませんでした。

顔の印象は、まずまずでした。
グースタイプで、やや大きめの顔です。
こういったところも、ベレスらしいといえるのかもしれません。
『易しさ』を追求したら、このような顔になったといえるような気もします。

装着されているグリップは、定番といえるタイプです。
ソフトで好感のもてるフィーリングです。

素振りをしてみると、かなり軽く感じましたが、予想の範囲内でした。
シャフトも軟らかいですし、全体的に、ソフトスペックに仕上がっています。

ボールを前にして構えてみると、ちょっとクセがある感じがしましたが、これまでも経験していますし、違和感はありませんでした。
球がつかまりそうな感じがしました。
フェース面もよく見えたので、高弾道のイメージが湧いて来ました。
少し個性的な感じがしますし、昔は見られませんでしたが、今は多いので『定番の顔』というよりは『ニューフェース』といえるのかもしれません。
多くの方が、この構え感に好感を持たれるのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
適度なソフトさもあって、好感がもてました。

『音』は、いい感じでした。
大きすぎず、インパクトを邪魔しないので、気持ち良く振り切ることができました。

球はとてもあがりやすくて、弾道も高いです。
構えた時にあがりやすそうだな・・・。と思っていましたが、予想よりも高めの弾道でした。
ロフトが22度ということは、私の感覚では『3番アイアン』くらいになるのですが、このようにあがりやすくて高性能なUTが今はたくさんあるから、UTの支持が大きいのも頷けるな・・・。と思いました。
BERESブランドなので、当然といえば当然ですが、かなりイージーで親しみやすいクラブに仕上がっています。
タフさは全くありません。
22~23度のクラブやUTではなく、FWを使っているけど、できればUTも試してみたい・・・。という方は、是非お勧めしたいと思いました。
弾道がかなり高く『舞い上がる』感じなので、ショートアイアンのようにグリーンを上から狙っていくイメージが出しやすいだろうな・・・。と思いました。

『安定性』も高く、大らかさがありました。
『セミオートマチックタイプ』といっていいでしょうか?
球のつかまりがとてもいいですし、普通に打てば大きなミスにはなりにくいように感じました。
UTを普段から使っているけど、自然とつかまるタイプのUTを使いたい・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。

『飛距離性能』は普通です。
特別よく飛ぶという感じは正直しなかったのですが、コンスタントに稼いでくれるので、安心感があります。
『安定して飛ばしていける』印象をもちました。
『卓越した飛距離』というよりも、『安定した飛距離』で狙っていきやすいUTといっていいように感じました。

『操作性』という点では、まずまずでした。
最初顔を見たときに、少し大顔に見えていたのですが、球のつかまりはいいですし、右に抜ける感じはしませんでした。
あまり操作するタイプではないと思いますが、左右どちらかといえば、左へ曲げるほうが易しいかな?と思いました。

ベレスらしい、美しさと易しさを兼ね備えているクラブです。
神経質なところがなく、すごく寛容で穏やかな印象をもちました。

弾道の高さが印象的で、上から攻めていけるのがいいと思いましたし、グリーンを直接狙っても、『高さで止めていける』ように感じました。
アイアンが苦手で、UTを多くしたい方には、とても好感のもてるクラブといえるのではないでしょうか?
2017年12月11日
ホンマ Be ZEAL 535 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ Be ZEAL 535 フェアウェイウッド の5番です。

シャフトは VIZARD for Be ZEAL 535 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはSR、バランスはD1、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は314g です。

ホンマBe ZEALシリーズのフェアウェイウッドです。
ホンマらしい美しいデザインです。
先日試打したアイアンは赤が目立っていましたが、このフェアウェイウッドはブルーが印象的です。

こうして見ていても、かなりシャローな感じがします。
ここまで薄さを感じるFWは、最近では珍しいです。
薄いタイプではありますが、何ともいえないシャープな形状で、しばらく見つめてしまいました。

ネックの長さは標準的です。
調整機能は搭載されていませんでした。

ホンマのクラブには見られる『MADE IN JAPAN SAKATA』の文字が、好感度をさらに上げます。
きちんと製品管理されているんだろうな・・・。と思いました。
設計やデザインだけでなく、最終的な検品がとても大切ですが、メーカーによっては、その最終的なところが少し疎かに感じることがあります。
いわゆる『当たり外れ』があるように思います。
それは、ゴルファーならば誰もが知っている有名メーカーです。

ソールのフェース寄りには溝がありました。
よく目立っています。
深さも結構ありました。
テーラーメイドのRBZが登場してから、この溝を多くのメーカーが採用してきているので、特別珍しい感じはしませんが、ついにホンマも採用したんだな・・・。と思いました。
多くのメーカーが採用しているのだから、高い効果が期待できると思うのですが、できればホンマが先陣を切って世に送り出して欲しかったな・・・。と思いました。
私が夢中になっていた頃のホンマは『唯一無二』といいますか、他のメーカーには無い独特なものがあり、そこが魅力的だったのですが、今は多くのメーカーと肩を並べているように思います。
昔のようなホンマの優位性を今は感じません。
しかし、それは他のメーカーのレベルも上がってきているともいえるのですが・・・。

溝には『GROOVE POWER AREA』の文字がありました。
やはり、大きな理由があるのだと思います。

バックフェースの近くには、とても美しいアクセサリーがありました。
位置から、おそらくウェイトだと思うのですが、そう見せないように工夫されています。
こういった工夫は、これまでも見られました。

シャローバックタイプのFWです。
クリークということもありますが、かなり球があがりやすそうです。
ドライバーに限らず、今はディープなFWを探すのも難しくなりました。

なかなかいい顔をしていました。
少しつかまえ系の顔に見えました。
このブルーが美しいです。
『ゼクシオブルー』を思い出しました。
メーカーは違えど、色が似てくるということは、それだけ色のバリエーションが限られているということなのかもしれません。
無難な色だと思いましたし、ブルーは集中力を高めてくれる色なので、クラブには適していると思います。

フェース面のデザインも美しくて好感がもてます。
丁寧さもあって、ホンマらしいな・・・。と思いました。
メーカーによっては、フェース面にあまり魅力を感じないものもあるのですが、このFWは好感がもてました。
打感も柔らかそうで、弾きも良さそうです。

装着されているグリップは、機能性の高いタイプです。
シンプルな模様ではなく、場所によって、色々とパターンが違っています。
グリップ力もあって、滑りにくいタイプです。
しっとりした感じは無いですが、しっかり振って強いインパクトを迎えられそうな感じがしました。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
クリークにしては、かなり軽量タイプだと思いますが、このBe ZEALシリーズでは普通といえるでしょうか?
男性の方は勿論ですが、女性の方でも振りやすいと感じられる方はいらっしゃるのではないでしょうか?
最近は男性用のクラブを使っておられる女性の方も多くなってきました。
もちろん、シャフトなどを変えていることも多いですが、そのままで使っておられる方も普通に見かけます。
逆に、私たち男性ゴルファーが女性用のクラブを使うのは難しい面が多いように思います。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
少しつかまりそうな感じがしましたが、苦手意識のようなものは芽生えませんでした。
そのまま普通に打っていけそうな感じがしました。
シャロー感はありますが、形が崩れていないですし、ヘッドも大きすぎないので、イメージは出せました。
あまり振ってしまうと暴れる感じがしたので、まずはタイミングを重視してコンパクトに振っていくことにしました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめでした。
外見の印象から、もっとソフトで軽めの打感を予想していたのですが、ちょっと違いました。
しかし、特に不満は無いですし、手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。

『音』は、はっきりしていますが、大きすぎず高すぎず、なかなかいい感じでした。
『聞き惚れる』音ではなかったのですが、不満はありませんでした。

球はとてもよくあがりました。
クリークということもあると思いますし、この形状なので、フェース面のどこでヒットしても球が浮いてしまう・・・。といった感じでした。
少々薄めにヒットしても、しっかりと上げてくれました。
かなりの低重心化が図られているのでしょうか?
直打ちの場合、FWはボールの手前から滑らせて打つ打ち方が求められますが、このFWはそれがとても自然にできました。
弾道はかなり高く、正直高過ぎだな・・・。と思えるほどだったのですが、パー5のセカンドなどでグリーンを直接狙うとき、この高さは武器になるし、勇気をもらえるような気がしました。
私のホームコースは砲台グリーンが多いせいか、どうしても上から落とすイメージが欲しくなります。
センスのいいデザインでカッコ良さもありますが、決してハードルが高いタイプではなく、幅広い層に対応しているFWであることは間違いありません。

『安定性』も高く、シビアさは全く感じませんでした。
寛容なところもあって、ラインも出しやすいです。
装着されているシャフトがマッチする方には、かなり心強い相棒になってくれるのではないでしょうか?
私は振りすぎてしまうと暴れる感じがしたので、タイミング重視でコンパクトに振っていくことを心がけました。

『飛距離性能』は、普通だと思いました。
なかなかいい感じではありますが、特別秀でているとは思いませんでした。
しかし、それはこのFWの飛距離性能が劣っているというのではなく、今はそれだけ優秀なFWがたくさんあるということです。
レベルの『底上げ』が今はできていると思います。

『操作性』は、まずまずでした。
球はつかまりやすいですが、右にも曲げることができました。
もうちょっとしっかりしたスペックだったら、もっと遊べたような気もしたのですが、それは仕方ないことだと思いました。
寛容さのあるクラブですが、扱いづらさのようなものはありませんでした。

このクラブを初めて見たときから、美しいな・・・。と思っていました。
打つ前に目で楽しむことができました。
センスのいいデザインは、いい目の保養になります。

基本性能もしっかりしていて、デザインに見劣りしません。
今は『ゴチャゴチャ系』のFWも見られますが、このクラブはシンプルなので、そこにも魅力を感じました。

ホンマといえば、最後までパーシモンにこだわり続けたメーカーなので、あの頃からタイムスリップして今のクラブを見たら、きっと驚くだろうな・・・。と思いました。

今のホンマは『契約プロの数』がおそらく一番多いと思いますし、来シーズンもTVでたくさんホンマのロゴが見られるのではないでしょうか?
2017年11月21日
ホンマ Be ZEAL 535 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ Be ZEAL 535 アイアン の7番 です。

シャフトは VIZARD for Be ZEAL 535 です。
ロフトは28.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、バランスはC9、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は369g です。

ホンマ Be ZEAL シリーズのニューアイアンです。
ホンマは軟鉄アイアンのイメージがとても強いのですが、このシリーズはそれらとは違うイージーモデルという位置づけでいいのでしょうか?
前のモデル同様、かなり機能的でハイテクな感じのアイアンです。

ラージサイズのポケキャビです。
これまで、たくさん見てきました。
今のアイアンは二極化しているように思いますし、こういうタイプは『もうひとつのスタンダード』といえるのかもしれません。
昔からホンマを知っている方には、こういうタイプはホンマらしくない感じがするかもしれませんが、昔から『易しめ』のクラブが無かったわけではないので、これもホンマの一部といえるような気もします。
ただ、形状やパーツなどがかなり複雑化していて、これも時代の流れなのかもしれません。

彫りの深さはたっぷりありました。
近くでよく見てみると、アンダーカットが入っているように見えました。

トップラインは厚めでした。
こういうタイプのアイアンには、これくらいが適正といえるのかもしれません。

ソール幅はワイドで、重心も低そうです。
ワイドではありますが、極端に広くないので、打ちやすそうな感じがしました。


ヒールとトゥにある、この切れ目(スリット)が目に入りました。
とても珍しくて、見た目のインパクト充分です。
どういう効果が期待できるのでしょうか?
これくらいの浅くて短いスリットであれば、重心配分には大きく影響しないような気もするのですが、これにもメーカーの深い研究と計算があるのだと思います。
こういったところは前のモデルには見られなかったですし、他のメーカーのアイアンにも見られません。
こういう新たな工夫や進化が見られたときは、とても嬉しくなります。

ネックは、やや短めですが、今のイージー系アイアンの中では普通といっていいように思います。
ロングネックタイプを敬遠される方には、親しみやすさを感じやすい長さといえるのではないでしょうか?

フェース面は『貼り付けタイプ』でした。
あ~あ。ホンマもついにこのようなアイアンを発表したのか・・・。と少し残念に思いました。
フェースは貼り付けタイプではなく、ワンピースタイプであって欲しいと思うのですが、これもメーカーの新たな挑戦なのかもしれません。
ただ、『らしくない』と思いました。
一時期、チタンフェースタイプのアイアンが流行ったことがあるので、おそらくこのアイアンも同様のチタンフェースタイプだと思います。
私はこういうタイプは正直あまり好きではないのですが、こだわらない、むしろ好きという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ミーリングはありませんでした。

オリジナルグリップも、少し個性的でした。
最近はソフトなタイプが多いですが、このグリップはソフトというよりは『しっかり』といいますか、少し硬い感じがしました。
あくまでも私の感覚では、『少し冷たい』感じのするグリップです。
ベルベットタイプは独特のしっとり感があって、体温に近いような温かみがあるように感じることもあるのですが、このグリップは全く違うタイプです。
グリップは、その表面の形状や硬さだけでなく、感じる温度でもフィーリングは変わってきます。
とはいっても、昔からこのようなグリップはあったので、特に苦手意識は芽生えませんでした。
グリップパターンも複雑で、場所によって変化していました。

素振りをしてみても、かなり軽さを感じました。
装着されているシャフトがカーボンシャフトなので、できればスチールを・・・。と思ったのですが、この1本しか無かったので、そのまま試打することにしました。
とはいっても、ホンマはヘッドだけでなく、シャフトにも強いこだわりのあるメーカーなので、このシャフトもヘッドとの相性を考えて開発されているのだろう・・・。と思いました。
こういうタイプのアイアンで球を打つときの私なりのコツといいますか、方法としては雨の日と同じような感じで、少しコンパクトでいつも以上にゆっくり振っていくようにしています。
決して打ち急がないように・・・。と心がけています。

ボールを前にして構えてみると、思っていた以上にクセが強くないのがいいな・・・。と思いました。
ラージサイズでグースの利きも目立っていますが、強すぎず適度なところで抑えられているのがいいです。
トップラインの厚さも目立っていますし、私の中のストライクゾーンからは外れているのですが、違和感などはありませんでした。
こういうラージサイズにはグースが当たり前なんだろうな・・・。と思いました。
7番にしてはかなりロフトが立っているので、出球のイメージがもうひとつ湧いてきませんでした。
先日、私はドライバーなど重心深度の深いクラブはライナー系のイメージが欲しいので『絶壁感』を求めたくなると書きましたが、アイアンやウェッジなど重心の浅いクラブは逆にフェースは寝ていて『打ち出しの高さ』を求めたくなります。
こういった感覚は私だけなのかもしれませんが・・・。
最近試打するアイアンの多くが『スタンディングロフト』なので、なかなかそういうわけにはいきませんが、これも時代なのかもしれません。
こうして見ていると、7番のフェースには見えず、少し大きめの5番くらいに見えました。
イメージがなかなか出てこなかったので、まずは『出たとこ勝負』的な感じで打ってみるしかない・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、かなりしっかりめといいますか、硬い感じがしました。
正直、あまり好きにはなれませんでした。
アイアン独特の『くっつく感じ』もなかったですし、逆に球離れが速いように感じました。
しっかりと乗せて運ぶのではなく、バーンと弾いて飛ばしていく感じでした。
形こそアイアンのようではあるけれど、感覚的には全く違うタイプのクラブなのかな?と思いました。
私が好むタイプではないのですが、人の好みは様々ですし、こういった機能的なフィーリングを好まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

球はとてもあがりやすくて、イージーです。
どのように打ってもあがっちゃう感じです。
少々薄めにヒットとしても、しっかり浮いてくれました。

『安定性』も、かなり高いです。
今は高安定性のアイアンが多いですが、このアイアンはそれらの中でもトップクラスといっていいのではないでしょうか?
それくらい、このアイアンの高安定性能を感じました。

『飛距離性能』も優れていて、今の多くのニーズにしっかりと応えているな・・・。と思いました。
ただ単に飛ばせるアイアンではなく、『易しく飛ばせる』というのが、今のディスタンス系アイアンの特徴だと思いますが、このアイアンもまさにそんなタイプだと思いました。
私はアイアンに飛びをそれほど求めていませんが、ここまで性格がはっきりしていると逆に面白いな・・・。と思いました。
キャリーをしっかり稼げますし、ボールを弾く感じが強いです。
少々ミスヒットしても、距離がそれほど変わらないのも、このアイアンの魅力です。
私はこういうラージタイプのアイアンでは、少しトゥ寄りに打点がズレてしまうことがあります。
今日もそのようになったのですが、距離が落ちている感じはありませんでした。
『横のスイートエリア』も広そうです。

『操作性』という点では、『曲げにくさ』が勝ってしまうので、それほど反応がいいタイプではないと思いますが、左右に曲げることもできました。
グースが効いているタイプではありますが、強く引っ掛かるという感じはあまりなくて、少し逃がしていける感じがしました。
『弾き系』の特徴なのかな?と思いました。
少しクセのある顔をしていますが、性格的にはほとんど『中立』といえるのではないかな?と思いました。

構え感もそうですし、特に打感は私の好みから大きく外れてしまっていました。
しかし、こういうタイプもアリなのだと思います。
メーカーも、多様化するゴルファーの好みに応えるべく、色々なクラブを発表しているのは間違いありません。

フェースに球が乗っかる感じはなく、バーンと弾く感じです。
こういう打感で、しかもロフトが立っているアイアンで縦の距離を微妙に調節できる方がいれば、その方はかなり感性が鋭くて対応能力の高い方なのだと思います。

私はどうしても距離感を出せず、イメージよりも飛んで行ってしまう弾道を目で追いながら、全く違うタイプのアイアンなんだな・・・。と思いました。
アイアンは『狙ったところに落としてきっちり止める』というのではなく、『少しでも飛ばしたい。しかも楽に』という方に合いやすいのではないでしょうか?

かなりのハイテクアイアンだと思いました。
ハイテクな代わりに、フィーリングが少し濁っているといえば表現が良くないかもしれませんが、クリアな感じはしませんでした。
もちろん、慣れていけば気にならないのかもしれませんが、私は慣れたくないな・・・。と思いました。

アイアンといえばホンマ。といわれるくらい、昔から定評のあるメーカーですが、そのアイアンを知り尽くしたメーカーが、その高い技術力を活かして完成させたオートマチック系アイアンといっていいのではないでしょうか?
このアイアンも面白いと思いましたが、おそらくこれから発売されるであろう、ホンマの軟鉄アイアンを心待ちにしたいと思いました。
ホンマのニューモデルを、これからも期待しています。
2017年07月12日
ホンマ TOUR WORLD TW-U FORGED ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW-U FORGED ユーティリティ の3番 です。

シャフトは Dynamic gold AMT です。
ロフトは21度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

久し振りに出会ったホンマのユーティリティです。
ホンマのユーティリティといえば、『鯱(しゃち)』という名器をすぐに思い出すのですが、それ以外にも色々なユーティリティを発表してきました。
最新モデルということで、期待がもてます。

シンプルなアイアン型ユーティリティです。
ユーティリティというよりは、普通の3番アイアンのような雰囲気もあります。
おそらく中空構造だと思うのですが、それをあまり感じさせないところいいな・・・。と思いました。
易しさを追求しながら、形が崩れていないところに好感を持てました。

このユーティリティの特徴は何といっても、バックフェースにある、この2つのウェイトです。
以前試打したユーティリティはひとつだけでした。
トゥ側とヒール側に配置しているということで、おそらく慣性モーメントを高める狙いがあるのだろう・・・。と思いました。

トゥ側

ヒール側
何gなのかな?と思い、近くでよく見てみたのですが、数字は表示されていませんでした。
専用の工具を使えば簡単に取り外せそうですが、色々な重さが用意されてはいないのかもしれません。

リーディングエッジは微妙に削られている感じがしました。
削られているというよりは、鋳造で最初から形作られているといったほうが正しいかもしれません。

ソール幅はワイドですが、アイアン型ユーティリティとして考えると、それほど広くないほうだと思います。
これがもし3番アイアンだったら、かなりのワイドソールということになるのですが、こういったところがアイアンとユーティリティの大きな違いのひとつといえるような気がします。

ネックの長さは普通でした。
もっとショートタイプを予想していましたが、適度な長さがありました。
アイアン型ユーティリティは、いわゆる『頭でっかち』タイプが多いように思いますが、このクラブはアイアンの雰囲気も醸し出しています。
できる限り、アイアンに近い感じで作っていこう・・・。というメーカーの狙いがあるのではないかな?と思いました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通のフェース面です。

トップラインはちょっとだけ厚く見えましたが、気になるほどではありません。
丸みを抑えてシャープな感じがするので、イメージも出しやすいだろう・・・。と思いました。

オリジナルグリップは、結構しっかり感のあるタイプです。
私が好むツアーベルベットタイプではありませんが、こういうタイプを好まれる方も多いのではないでしょうか?
繊細なフィーリングというよりは、どちらかというと、やや大胆に打っていきたい感じがしました。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてましたし、珍しいな・・・。と思いました。
どこが珍しいのかといいますと、かなりの『小顔』です。
普通の3番アイアンと比べても、小顔なほうだと思います。
これが珍しいといいますか、意外でした。
もっと大顔でボテッとした感じなのかと思っていましたが、全く違いました。
適度に小顔でシュッとしていました。
これはいいな・・・。と思いました。
ここまで小顔なのは、アイアン型ユーティリティとしては初めてではないでしょうか?
これまで出会ってきた多くのアイアン型ユーティリティの短所として、大顔で構えづらい・イメージが出しづらい・・・。というのがあります。
なので、あえてアイアン型ユーティリティではなく、普通のユーティリティを使ったほうがいいと思えることも多いのですが、このクラブはとてもいいです。
アイアン好きの私も、この構え感は親しみがもてました。
グースの利きも目立ってはいますが、小顔がそれを上手くカバーしているように見えました。
ロフトの立ったアイアンは元々球がつかまりにくい傾向があるので、これくらいグースが利いていたほうがいいのかな?と思いました。
できれば私はもっとグースが弱いほうがいいな・・・。と思うのですが、このクラブから嫌な感じは全く伝わってきませんでした。
普段、ラージサイズやセミラージサイズのアイアンを使っておられる方には、このクラブはとても小さく見えると思いますし、苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
大らかさも感じにくいかもしれません。
人によって、かなり好みが分かれるところだとは思いますが、私はとても好感がもてましたし、このクラブに対して、どんどん興味がもてるようになりました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
すごく柔らかいというよりは、ややしっかりした感じがしましたが、嫌な衝撃が手に残ることもありませんでした。
球の重さをズシリと感じることができました。
球の乗りがいいというよりは、少し跳ねる感じがしました。
中空独特のフィーリングだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりしっかりとしたといいますか、あがりやすさを最優先して作られてはいないと思います。
あくまでもアイアンが好きで、『アイアンの延長』として使っていきたい方の為のユーティリティといえるのではないでしょうか?
最近は3番アイアンを全く見なくなりましたし、アイアンセットを5番あるいは6番から・・・。という方も多くいらっしゃいます。
そういった方には合いづらいかもしれません。
今はアイアンのロフトが立っていて『スタンディングロフト化』が進んでいますが、そういうアイアンを好まれる方にも合いづらいところがあるかもしれません。
『ノーマルロフト』のアイアンを愛用し、『ロフトピッチ』を大切にしておられる方の為のUTといえるのではないでしょうか?
3番アイアンで球があがりやすくなるように設計されているとは思うのですが、ある程度のHSが無いと、球は浮ききらないような気もします。
高~い弾道というよりは、『ライナー系』で充分。と思っておられる方には、意外と打ちやすいのではないでしょうか?

『安定性』という点では、今のイージー系アイアン型ユーティリティと比べると、明らかに性格の違うクラブだと思いました。
適度な大きさで、ラインも出しやすいです。
ラージサイズのユーティリティのような、右にプッシュする感じはなく、球はしっかりつかまってくれました。
スイートエリアが広くて大らかなタイプではないですが、この易しすぎないところがまた魅力なのかもしれません。

『飛距離性能』という点では、普通だと思いました。
特別飛距離性能が秀でているという感じはしなかったのですが、『らしい飛び』だと思いました。
『らしい飛び』というのは、『3番アイアン』あるいは『アイアン型UTの3番』らしい飛びということです。
飛びすぎず、ラインも出しやすいので、狙って行きやすい感じがします。
飛びよりも、アイアン本来の役目である『狙う』ということを目指して作られたクラブといえるのではないでしょうか?

『操作性』は、いい感じです。
最初構えたときに球がつかまりやすそうだな・・・。と思ったのですが、実際に打ってみても、その通りでした。
右にも曲げられましたが、プッシュする感じがなかったので、安心して曲げていくことができました。
曲がりにも『意図した曲がり』と『意図しない曲がり』があると思うのですが、このクラブは意図した曲がりを打ちやすいのがいいです。
『適度な大きさ』のメリットを充分感じました。

私はアイアンやウェッジ系のクラブが好きなのですが、アイアン型UTはなかなかいいのが無いな・・・。と昔から思っていました。
しかし、タイトリストのUTやスリクソンのUTなど、ここ数年親しみのもてる物も増えてきました。

アイアン型UTなのだから、アイアンの感覚で構えられる物が欲しいとずっと思っていました。
全体的な形は確かにアイアンに近いけど、実際に構えてみると、全く違うタイプだったということも多くありました。
それは今でもありますが、アイアンに近いタイプも増えてきたので、嬉しく思っています。

ユーティリティに対する考え方は『アイアンの延長』としてとらえているのか、それとも『ウッドの短い番』としてとらえているのかで、求めるクラブは違ってくると思います。
私は『アイアンの延長』としてとらえているので、こういうアイアンと同じ感覚で構えられるUTには魅力を感じます。

中空タイプなのは間違いないと思いますが、ボテッとした腫れぼったいタイプではなく、キュッとしまった感じがするのもいいな・・・。と思いました。
構えたときだけでなく、全体的な雰囲気もアイアンに近いものがありました。

以前試打したUTよりも、私は断然こちらのほうが気に入りました。
クラブとしての中途半端さは無く、強い個性を発揮していました。
幅広い層に対応しやすいタイプだとは正直思いませんが、こういう適度な大きさで構えやすいアイアン型UTを待っていた・・・。という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

ホンマから、このようなUTが発売されるとは思いませんでしたが、メーカーの本気度が伺えますし、とても好感がもてました。
今日は練習場でしたが、次は是非コースで試してみたいと思いました。
2017年01月19日
ホンマ TOUR WORLD TW737Vs アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはホンマ TOUR WORLD TW737Vs アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS TOUR 105 です。
ロフトは30度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD2、クラブ総重量は425gです。

ホンマのカッコいいアイアンです。
正統派といっていい雰囲気があります。
派手さは無く、シンプルで魅力的です。
デザインでなく、性能で勝負している感じがします。

シャープなアイアンです。
腫れぼったいところはなく、とてもすっきりしています。
こうして見ていても、すごくいい感じが伝わってきますし、すぐに打ちたくなります。

オーソドックスなキャビティアイアンといっていいと思います。
ハーフキャビティというよりは、ノーマルなキャビティといったほうがいいように思います。
最近はポケキャビが圧倒的に多いので、とてもシンプルですっきりしているように感じます。
ポケキャビの進化も凄いですし、人気も高いですが、私はおそらくこれからもポケキャビを購入することはないと思うので、このようなシンプルなキャビティアイアンに惹かれます。

トップラインは適正な感じがします。

ソール幅もスタンダードな感じがします。
最近のアイアンはワイドな物が多いので、それらと比べると、少し狭いほうかもしれません。

ネックの長さはちょうどいい感じです。
短いタイプではありませんでした。
適度な長さがあるので、しっかりと上からとらえていけそうだな・・・。と思いました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
普通のフェース面です。
ホンマのアイアンにミーリングのイメージはありませんが、いずれ採用されることになるのでしょうか?

このオリジナルグリップは、最近のホンマのアイアンに、よく見られます。
しっとり感よりは、グリップ力を感じます。
グリップのパターンも、場所によって変わっていました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
ホンマらしい美顔です。
とても構えやすいです。
シャープな感じがします。
ストレートタイプなので、私はラインをイメージしやすいと感じました。
いつも通り打っていけばいいというリラックス感がありました。
試打を開始しました。

『打感』は、しっかりめでした。
ソフトというよりは、しっかりとした印象が残りました。
球の重さ・衝撃感を感じることができました。

球のあがりやすさという点では、あがりやすいというよりは、少しタフなほうだと思いました。
明らかにヒッター向けのアイアンといっていいと思います。
球があがりやすくなるような工夫は特に感じませんでした。

『安定性』という点では、普通のキャビティアイアンといった感じがします。
より大らかなキャビティアイアンを使い慣れておられる方には、ややシビアに感じられるかもしれません。
易しすぎないので、自分の感覚を活かしやすい長所があると思います。

『飛距離性能』という点では、最近のアイアンらしく、優れていました。
このような本格的なアイアンで、距離感よりも、飛びに長けたクラブ造りをしていると感じました。
『易しい飛び』とはちょっと違うので、難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ミスヒットには正直に反応するので、敷居が低いとはいえないかもしれません。

『操作性』は高く、左右にも上手く対応してくれました。
扱いやすいアイアンです。
左右どちらにも偏ったところはありませんでした。

ホンマらしい、カッコ良くて魅力的なアイアンでした。

最近のアスリートモデルアイアンの中でも、飛距離性能に長けている感じがするので、飛距離を求めていきたい方には合いやすいのではないでしょうか?
2016年12月10日
ホンマ TOUR WORLD TW737 445 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW737 445 ドライバー です。

シャフトはVIZARD EX-C65S です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは65S、シャフト重量は65g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は315gです。

ホンマのニュードライバーです。
先日は460というドライバーを試打しましたが、今日はこの445という名前のドライバーを手にすることができました。
この数字が、ヘッド体積であることは想像に難くないです。

シンプルで美しいドライバーです。
ホンマらしい高級感もあります。
ホンマは一時期、ベテランゴルファー用クラブに偏っていたこともありましたが、最近は違います。
数年前から変わりました。
このドライバーも、アスリート色が強く感じられます。
数あるメーカーの中で今、一番多くの契約プロを抱えているメーカーといってもいいのではないでしょうか?
今はあえてプロと契約しないメーカーも増えてきているそうです。

ネックの長さはちょうどいい感じです。
最近のドライバーの中では、やや長めかもしれませんが、これくらいがとても美しく見えます。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。
ホンマは以前、パーフェクトスイッチという調整機能付きドライバーを発売していて、その印象は今でも残っているのですが、最近のモデルでは見られません。
調整機能は不要だという、メーカーの判断によるものでしょうか?
それともまた復活するのでしょうか?
最近のクラブは調整機能がついていない物のほうが多いように感じますし、ブームは去りつつあるのかもしれません。
しかし、メーカーによっては今でも搭載されていますし、まだまだ続くと思います。
私は調整機能を重視していませんが、調整機能付きのドライバーを購入条件に挙げておられる方もいらっしゃると思います。

ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。
以前試打した460と同じです。
この位置にあるということは、浅重心モデルなのでしょうか?
他のメーカーのドライバーにもありますし、見慣れた感じがします。

ディープタイプのヘッドです。
厚みがあります。
『フェース高』も、しっかりあります。
シャロータイプが全盛の今、あまり見られませんが、このようなディープタイプを好まれる方も多くいらっしゃると思います。
叩けるイメージ。操作しやすいイメージが、このディープタイプのヘッドにはあります。

このオリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
ソフトというよりは、しっかりめなフィーリングです。
滑りにくいタイプです。
バックラインがありました。

いい顔をしています。
ディープタイプらしい、シュッとした感じがします。
くどくないといいますか、あっさりした男前だと思いました。
大顔タイプではないので、不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
小顔タイプを好まれる方は好感を持ちやすいのではないでしょうか?
好みが分かれるところだと思いますし、メーカーもあえてターゲットを絞り込んでいるのだと思います。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
ディープタイプのドライバーなので、もっとハードな設定になっているのかと思っていましたが、そうではありませんでした。
特別重いとか、硬いという印象はありませんでした。
ガチガチなタイプではなく、結構動く感じがしました。
先が堪えるという印象はありませんでした。
今のシャフトの中でも、比較的オーソドックスな印象をもちました。

ボールを前にして構えてみると、とても好感がもてました。
いい顔をしているということもあるのですが、この絶妙な『逃がし顔』がたまりません。
気持ち良く振っていけそうな感じがしました。
左へつかまりすぎず、上手く逃がしていけそうです。
フッカーには構えやすいですが、スライサーの方には苦手意識をもたれやすいかもしれません。
つかまるイメージが欲しい方には、合いづらいかもしれません。
最近はディープタイプのドライバーでも、結構つかまえ系の顔をしている物もありますが、このドライバーは昔ながらの『逃がし系』です。
最新ドライバーではありますが、昔のいいところを、そのままもってきたような感じがします。
リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめでした。
ソフトで球持ちがいいという感じではありませんでした。
フェースに乗るというよりは、バンと弾く感じのフィーリングでした。
予想していたフィーリングとは違っていたので、意外でした。
もっとソフトなフィーリングを予想していました。

『音』は、おとなしめの金属音でした。
特に不満の無い音です。
最近のホンマのドライバーの音といえば、昨年試打した TW727 430 というドライバーの印象が強烈に残っているのですが、このドライバーの音は改善されていました。
同じディープタイプで小顔なので、ひょっとしたら?と思っていましたが、違う音だったので、良かったな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、このヘッドの印象通り、結構タフなタイプです。
ライナー系の球が出やすいです。
このドライバーのロフトは10.5度ということですが、これまでたくさん出会ってきた『二桁ロフト』らしいあがりやすさはありませんでした。
低スピン性能も高く、かなり叩いていけるタイプのドライバーです。
普段、9度や9.5度のドライバーを使っているという方も、まずはこの10.5度を試してみられるのがいいのではないでしょうか?
かなりしっかりした10.5度といっていいと思います。
ある程度のHSを要すると思いますし、人によっては球があがりきらずにドロップして飛距離を稼げない・・・。ということもあるかもしれません。

『安定性』という点では、決して安定性最優先ではないですし、高い直進性があるとは思いませんでしたが、シビア過ぎる感じもしませんでした。
『平均的』といった印象をもちました。
ただ、先ほども書きましたが、球がつかまりやすいタイプではないので、日頃スライスに悩んでおられる方には難しく感じられるところがあるかもしれません。
フッカーの私には易しく感じるところがありましたし、人によって好みが分かれるところだと思いますが、こういったところも、このドライバーの『個性』といっていいのだと思います。
『みんなにいい顔をしない』ドライバーといったところでしょうか?

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
低スピン性能が高くて、浮き上がる力よりも前に確実に進む力のほうが大きいように感じました。
『浮力よりも推進力』といったらいいでしょうか?
私は昔から『スピン過多』で、いつも距離をロスしていたので、今の低スピン性能に長けたドライバーはとても頼もしく感じます。
球がつかまり過ぎず気持ち良く振っていけるので、飛距離を稼げたところもあったように思います。
低スピン性能によるところと、方向を気にせず振り切っていくことができた相乗効果も大きかったように思います。
球の弾きもいい感じでした。
ビッグキャリーを稼いで行くというよりも、風に強く確実にランを稼いでくれるタイプだと思いました。

『操作性』は高いです。
右に曲げることも易しいです。
最近はつかまりが良くて、右に抜けにくくなっているドライバーも増えてきましたが、このドライバーはそれらとは違うと思いました。
大きく曲げることが難しいと感じるドライバーも多いですが、このドライバーにはそういったことは感じませんでした。
私はフッカーなので安心できましたし、元々フェースローテーションを使っていきたいタイプなので、易しく感じるところもありました。
こちらの意思が伝わりやすい印象をもちました。

ウェイトがひとつあるだけで調整機能も付いていないですし、幅広い層をターゲットにしてはいないと思います。
今は多くのメーカーのドライバーが、ひとつのモデルで、より幅広い層に対応していけるような様々な工夫がされています。

しかし、このドライバーは違っていました。
かなりターゲットを絞り込んでいると思います。
しかし、そのターゲットの中に入る方にとっては、かなり扱いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?

驚くほどよく飛ぶという印象は無かったですし、いい意味で『予想の範囲内』でした。
フィーリングは予想とはちょっと違っていましたが、飛距離性能やあがりやすさなどは、驚くようなことはありませんでした。

かなり骨太で男前だったところも、印象に残りました。
こういったカッコいいドライバーは挑戦意欲を掻き立ててくれます。

いわゆる『イージー系』のドライバーではないですし、大きな支持を得ることは無いかもしれませんが、ターゲットを絞り込んでいるところがいいな・・・。と思いました。
メーカーの考えがはっきりしている感じがして、好感がもてましたし、私たちユーザー側もクラブを選びやすくなります。
最近はディープ系でも、少し易しめのモデルもありますが、このドライバーはしっかりとした骨太タイプのドライバーだと思いました。
2016年12月01日
ホンマ TOUR WORLD TW-BM アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはHONMA TOUR WORLD TW-BM アイアン の7番 です。

シャフトは VIZARD IB95 です。
ロフトは32度、クラブ長さは37.125インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は419gです。

ホンマらしい、シンプルでカッコいいマッスルバックアイアンです。
最近はマッスルバックも色々な形がありますが、このアイアンはとてもシンプルで『昔ながら』の顔をしています。
一目見て、思わず手に取ってみました。
美しいアイアンを目にすると、手にとってみたくなります。

かなりシャープな感じがします。
ホンマらしさが出ています。

ソール幅は狭いです。
『異材』なども組み込まれていないようです。

リーディングエッジの削りはほとんど見られませんでした。
今は大きく削られているアイアンも珍しくはないですが、メーカーによって違いがあるのが面白いです。

ネックの長さは、結構ありました。
今のアイアンの中では、『ロングタイプ』になると思います。

ホーゼルにある、この『MADE IN JAPAN SAKATA』がいいです。
ホンマのクラブにはいつも見られるものですが、やはりいいな・・・。と思います。
生産地が、そしてそれが限定されているということで、『作り手』が見える感じがします。
酒田工場は名器を作り出す工場として、多くの実績を残しています。

『TW-BM』という文字がありました。
TWはツアーワールドということだと思うのですが、BMがよく分かりませんでした。
マッスルバックならMBになりますが、BMはどういう意味なんだろう?と思いました。

トップラインはノーマルです。
厚くはなかったのですが、特別薄いという感じでもありませんでした。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通の、見慣れた感じのフェース面です。
先日試打したミズノのアイアンもそうでしたが、アイアンのトップメーカーでもあるホンマがミーリングを採用していないのは、必要性が無いということなのかもしれません。

このオリジナルグリップはまずまずでした。
しっとり感というよりは、滑りにくさが強調されたグリップです。
ホンマのロゴが光って見えます。
グリップは消耗品ですし、ゴムなので使わなくても硬化するので、月日が経てば交換することになりますが、このオリジナルグリップはホンマから発売されているのでしょうか?
もしそれであればいいな・・・。と思いました。
番手でグリップが変わってしまえば統一感はとれません。

素振りをする前に、手に持った時点で軽さを感じていました。
装着されているのがカーボンシャフトなので予想の範囲内ではあったのですが、やはり軽いな・・・。と思いました。
最近はカーボンシャフトも、もっと重量感のある物が増えてきましたが、このシャフトはそうでもありませんでした。
マッスルバックにはしっかりとした重さのあるシャフトが合いやすいと思うのですが、敢えてこのシャフトを装着しているということは、それだけメーカーがこのシャフトの性能に自信があるということなのだと思います。
しかし、私にはちょっと軽く感じましたし、せっかくホンマのアイアンを試打するのだから振り慣れたスチールシャフト装着モデルを探しました。
しかし、見当たりませんでした。
このカーボンシャフトが『純正』なのだと聞きました。
ホンマはヘッドだけでなく、シャフトにも力を入れているので、これも自然な流れなのかと思いました。
軽量感はあるのですが、頼りない感じのシャフトではないと思いました。
このヘッドに合わせて開発されたシャフトなのかな?と思いました。
これまでアイアンに装着されているカーボンシャフトは割と先が暴れるタイプの物が多かったように思うのですが、このシャフトは違っていました。
先がしっかりしているように感じました。
先が暴れないので、方向性を保ちやすいのではないかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
小顔というよりは少し面長に見えました。
しかし苦手に感じるほどではありませんでした。
セミラージサイズというほどでもなく、スタンダードサイズに分類されると思います。
グースもきつくないですし、この面長な顔との相乗効果なのかもしれません。
逃がしやすいイメージが湧いてきました。
私はフッカーなので逃がすイメージを出しやすいクラブは易しく感じますし、安心感があります。
逆にスライサーの方には、やや構えづらいところがあるかもしれません。
球がつかまりにくそうだな・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ドローというよりはフェード系のイメージが強く出ました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
マッスルバックらしい厚みのある打感で、まったりとしていました。
ホンマアイアンらしい打感でした。

『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりも高くあがったので、少し意外でした。
高くあがっていくので、上から攻めるイメージが出しやすいです。
『横から』というよりは、しっかりと『上から』打っていきたいアイアンだな・・・。と思いました。
この弾道の高さは、シャフトはもちろん、ヘッドにも色々な工夫がされているのかもしれません。

『安定性』はマッスルバックらしい正直なところがあり、『易しさ最優先』という感じはしなかったのですが、尖った感じはしませんでした。
正直なところはありますが、それがシビア過ぎる感じはありませんでした。
普段からマッスルバックやハーフキャビティを愛用しておられる方には、親しみやすいところもあるのではないでしょうか?

『飛距離性能』は、まずまずでした。
マッスルバックアイアンの中では、結構飛ぶほうではないでしょうか?
高めの弾道で、しっかりとキャリーを稼ぐことができました。

『操作性』はとても高いです。
特に右に曲げることが易しいです。
装着されているカーボンシャフトは、軽量感はあるものの、特にクセのようなものはなく、扱いやすい印象をもちました。
左につかまり過ぎないので、方向性を気にせず気持ち良く振っていくことができました。
ただ、軽さに慣れるのに少し時間がかかりました。
これは、このシャフトというよりも、私のカーボンシャフト装着アイアンに対する経験値が不足しているからだと思いました。

いいアイアンだと思いましたし、面白いシャフトだと思いましたが、やはり私にはちょっと合いづらいところがあるな・・・。と思いました。
私には重量感が足りませんでした。
これは最初から最後までずっと感じていました。
軽量感をすごく感じたので、ずっと気を遣っていました。
私にはこの軽量感は不要です。
カーボンシャフト装着モデルしかないのであれば、もっと重量のあるカーボンシャフトに差し替えたいと思いました。

軽いのはメリットもあると思いますが、逆にデメリットもあると思います。
私は難しく感じました。
全体的な重さが足りなかったせいか、最初の何球かは少し薄めの球を連発してしまいました。
重さを利用して振ることができませんでした。
いつもの感覚が通用しない感じがして、敷居の高さを感じました。

この軽さは好みがはっきりすると思います。
私は苦手に感じましたが、逆に好感を持たれる方もいらっしゃると思います。
マッスルバックを使いたいけど、これまでのスチールではどうしても重くて振り切れない・・・。という方には、とても合いやすいのではないでしょうか?
軽量感は欲しいけど、だからといって『ヤワ』なシャフトは使いたくない。
軽いけど、しっかりと方向性を出しやすいシャフトを装着したアイアンが欲しい・・・。という方には魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

数年前に比べ、今は多くのメーカーがマッスルバックを発売していますし、その殆どがスチールシャフト装着モデルです。
しかし、ホンマは変えてきました。
このアイアンは画期的といえるかもしれません。
いわゆる『イージー系』アイアンに装着されるイメージの強かったカーボンシャフトをマッスルバックに採用してきました。
他のメーカーも追随するかもしれません。

ただ、私はこれまで通り、スチールシャフトがいいと思いましたし、カーボンにする理由を未だに見つけられずにいます。
今使っているクラブが振れる間は、このまま変えずにいこうと思っています。
重すぎるといけませんが、適度な重さは『武器』になります。
スイングの安定をもたらしてくれます。
重力を利用できるので、再現性も高めやすくなります。
このアイアンはカーボンシャフトが『純正』だと聞いたのですが、スチールシャフト装着モデルも発売されているのかな?と思い尋ねてみたのですが、このシャフトのみということでした。
私にはちょっと縁遠いアイアンだな・・・。と思いました。

私は昨年試打したTOUR WORLD TW727 M アイアン のほうが好きです。
前のモデルですが、この最新モデルに劣っているところは無いと思います。
これはどちらが優れているということではなく、好みの問題なのかもしれませんが、もしどちらかを選ぶとするならば、私は迷わず TW727 M を選びます。
顔・打感・重量感・操作性・・・。
TW727 M のほうが好きです。
昨年の前半を代表するような素晴らしいアイアンです。
この TW-BM というニューモデルも、ホンマらしい高性能なアイアンだと思いましたが、私は次のモデルに期待したいです。
2016年11月08日
ホンマ TOUR WORLD TW737 P アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW737 P アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は419gです。

カッコいい、ホンマのニューアイアンです。
特別目立ったところは無く、落ち着いたデザインが印象的です。
いい雰囲気があります。

ポケキャビの中では、シュッとしているほうだと思います。
シャープなタイプです。
本格派ポケキャビといったところでしょうか?

ポケキャビの中では彫りが浅いほうですが、これまでもたくさん出会ってきましたし、それらの多くにいい印象が残っているので期待感が高まってきます。
易しいだけではない、余分なところを足していないように見えます。

ソール幅はノーマルです。
最近のアイアンはワイドな物が多いので、それらと比べると少し狭い感じもしますが、これくらいがちょうどいいような気がします。
全体的に丸みを帯びていました。
特にトレーリングエッジの丸みが目立っていました。

リーディングエッジの削りは、あまり目立っていませんでした。
『削っている』というよりも、軽くグラインダーで『なでている感じ』といったらいいでしょうか?
使い込んでいけば、いい形になりそうです。

ネックの長さはノーマルです。
今のアイアンの標準的な長さだと思います。
今は多くのアイアンが『低重心化』しているように思います。
昔のようなロングネックで重心の高いアイアンは殆ど見られなくなりました。

この『TW737P』という文字を見て、懐かしいな・・・。と思いました。
昔、一世を風靡した『PP737』を思い出しました。
『717』『727』『737』という3つのモデルがあって、私の周りでは737が一番人気でした。
次いで717で、727の順番になっていました。
私は727というアイアンをずっと使っていたのですが、私の周りでは私1人でした。
後は737か717を使う人が多かったように思います。
ホンマが一番輝いていた時代だと思います。
今のホンマも素晴らしいですが、私は昔のホンマを知っているので、違う良さがあるように思います。
『職人気質のメーカー』という感じが昔からしていました。
繊細な感性をもった腕の立つ職人さんがたくさんいて、工房をそのまま大きくしたメーカーという印象がありました。
私はずっとホンマを愛用していましたが、他には当然ブリヂストンやダンロップなども人気でした。
しかし親会社がゴム会社ではなく、『ゴルフだけのメーカー』ということで、ホンマがより好きでした。
ミズノは昔からスポーツ用品総合メーカーでしたが、ホンマは『ゴルフだけ』のメーカーというところが好きでした。
モグラマークの入っている『HONMA』のロゴは今も健在です。
私はゴルフが下手でも、いつも誇りをもってホンマのクラブを使っていました。
ホンマのクラブにはたくさんのことを教わりました。
敏感なクラブだからこそ、『フィードバック』が大きいと思います。
いつも、何か伝わってくるものがありました。
反省と実践の毎日でした。

フェース面にミーリングはありませんでした。
軟鉄らしく、見るからに柔らかそうな感じがします。
ガツーンと強く打つのではなく、ボールを優しく包み込んで打ちたくなります。

このオリジナルグリップは、結構しっかりしていました。
ソフトというよりは滑りにくさを強調したタイプです。
雨の日でも活躍してくれそうです。
グリップのパターンが変わっていました。
最近は、こういうタイプのグリップが多くなりました。

トップラインは厚すぎず、適正な幅に収まっていました。

ボールを前にして構えみると、なかなかいい感じだな・・・。と思いました。
ほんの少し大きく見えたので、私には『セミラージサイズ』に見えたのですが、最近のアイアンの中では『ノーマルサイズ』になるのかもしれません。
グースもきつくなく、『ライン取り』が易しそうだな・・・。と思いました。
昔から思うことですが、ホンマのアイアンは『流線型タイプ』が多いように思います。
アイアンらしいいい形をしているのですが、『丸型』というよりは『流線型』という言葉が合うように思います。
釣りをしておられる方にはご理解いただけると思うのですが、釣りには狙う魚によって釣り針の形も変わってきます。
流線形針があれば、丸形針もありますし、もっといえば『チヌ針』『グレ針』『アユ針』・・・。など無数にあります。
私は子供の頃から魚釣りが大好きで、砂浜での投げ釣りをよくしていました。
キスやカレイが対象だったので、使う針は流線形でした。
口が小さい魚に有効な針です。
このアイアンを見て、昔の釣りの記憶が蘇ってきました。
他のメーカーのアイアンも、流線形はよく見かけますが、ホンマは独特な雰囲気があるように思います。
昔から、よく馴染んできたからかもしれません。
逃がすイメージも出しやすいです。
『信頼感のある構えやすさ』といったらいいでしょうか?
このアイアンには、そのようなことを感じました。
流線形でなく、他の形に見えるアイアンは今でもありますが、アイアンには流線形が適しています。
『和顔』『洋顔』だけでない、『流線形』『丸型』など、アイアンの顔にも色々とあるように思います。
リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、好感がもてました。
フェース面を見たときに、この柔らかいフィーリングを予想していたのですが、その通りのフィーリングでした。

バックフェースに取り付けられている、このアクセサリーのような物も、大きく関係しているのではないでしょうか?
ソフトさと軽さの両方が感じられるフィーリングです。

球はあがりやすいです。
タフな感じは全くしません。
今のイージー系アイアンの中でも標準的といっていいと思います。

『安定性』は、なかなかいい感じです。
ポケキャビらしい寛容さがありました。
ミスヒットに強く、ヘッドがブレにくい感じがしました。
構えやすかったので、ラインを出しやすいのも好印象でした。

『飛距離性能』は優れていました。
落ち着いたデザインですが、飛距離にも長けていると思いました。
見た目の主張はあまりしないけど、実際に打ってみたら強く感じる部分がありました。
1番手以上は確実に違う飛びです。
よく飛びますが、そこに難しさはありませんでした。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
左右に曲げるのも簡単でした。
『中立』的な性格をしているので、自分の持ち球で勝負していけるタイプのアイアンだと思いました。

とても落ち着いたデザインですが、そこには色々な技術が組み込まれているように思いました。
ホンマらしいアイアンだと思いました。
ホンマは『パーシモン』のイメージが強いですが、昔からアイアンも得意なメーカーです。

ウッド系が得意なメーカーがあれば、逆にアイアンやウェッジ系が得意なメーカーもあります。
しかし、両方得意というメーカーは少ないように思います。
それは昔からホンマが『自社生産』しているからではないでしょうか?
優れた製品を作りながら、常に『作り手(職人)』を鍛え上げていたように思います。

山形県の酒田工場で『国内生産』していることも強みだと思います。
今はゴルフクラブの多くが海外で生産されていて、国内は少数派です。
ホンマのような大きくて有名なメーカーでは珍しいことだと思います。
しかし、それがまた魅力でもあります。
国内で、しかも『作り手が見えるような』メーカーのクラブは信頼性が増します。

ホンマはもう何年も前から、DGを採用しなくなりました。
もちろん、受注では受け付けているそうですが、普通の製品には組まれなくなりました。
理由はもちろん、売れにくいから・・・。なのだそうです。
ホンマだけでなく他のメーカーでも、一時期DGは敬遠される傾向にありました。

『重い』とか『硬い』というイメージが先行してしまって、軽量スチールやカーボンに人気が流れていったのだと思います。
しかし今はDGの人気も復活しているように思いますし、モーダスなど他のシャフトも素晴らしい物が増えてきたので、また採用されると嬉しいな・・・。と思いました。
いいアイアンだな・・・。とは思っていたのですが、ずっと『軽さ』が気になっていたので、そういったことを考えてしまいました。
適度な重量はスイングの安定感を高めますし、武器になります。
軽すぎるクラブは難しさが顔を出すこともあります。
とはいっても、適正な重さは人によって千差万別なので、あまりにも種類が多くなってしまいそうですが・・・。

昨年は727というアイアンを試打していたので、次は737かな?と思っていました。
その通りになりました。
来年は747になるのでしょうか?
ボーイングを連想します。

ホンマのこだわりと高い技術が組み込まれた、高性能で親しみやすいアイアンです。
イージー系アイアンが好きだけど、構え感や打感などにもこだわっていきたい・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。
2016年10月13日
ホンマ TOUR WORLD TW737 460 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW737 460 ドライバー です。

シャフトは VIZARD です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは65S、シャフト重量は65g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は315gです。

ホンマの新しいドライバーです。
ホンマらしい、美しいデザインです。
昨年、前のモデルを試打したので、次は『737』かな?と思っていました。

ソールにある、ウェイトがよく目立っていました。
フェース寄りにあるので、浅重心タイプであることが分かります。
これまで他のメーカーのドライバーで見てきましたが、ホンマでは初めてのような気がします。
後追い的な感じもしますが、飛ばすにはやはり浅い重心が有利ということになるのでしょうか?
なので、敢えて他のメーカーと同じようなことをしているのかな?と思いました。

形状はオーソドックスな感じです。
ウェイトの存在感が際立っていますが、それ以外は特に変わったところはなく、シンプルなヘッドです。
シャロー系で、ヘッドも大きく見えます。

ネックの長さは標準的です。
長くもなく、短くもないという感じです。
ネックには、調整機能は搭載されていませんでした。
ホンマは以前、調整機能付きドライバーを発売していたので、そのイメージも多少残ってはいるのですが、最近のモデルでは見られません。
一時期、多くのメーカーが採用していたシステムですが、今は落ち着いたような気がします。
クラブ調整を工房やショップに頼むのではなく、所有者自らが簡単に行えるというのは、とても画期的なことだと思いますが。実用性として、それほど大きなメリットは無かったのかな?と思います。
調整することによって、また新たな迷いが生じてしまうこともあるのかもしれません。
もちろん、メリットは大きいですが、同時にデメリットも生んでしまったのかもしれません。
しかし、いいものを作ろう・・・。これまでにない新しいものを作ろう・・・。というメーカーの姿勢には頭がさがるばかりです。

シャローバックタイプです。
この形状を見て、安心感をもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今は、こういうタイプが主流といっていいと思います。

いい顔をしています。
ヘッドは大きく見えますし、シャロー感があってあがりやすそうな印象を与えてくれますが、形が崩れていないのがいいと思いました。
以前はシャロータイプで、形が崩れてしまっている物も少なくなかったように思うのですが、最近のドライバーの中で、極端におかしいと思えるものは見なくなりました。
やはり見た目はとても大切だと思います。
見た目や美しさなども、『性能の一部』であると、私は昔から思っています。

素振りをしてみた感じは、まずまずです。
最近のドライバーの中では、結構しっかりとしたスペックに仕上がっています。
全体的な重量は今のドライバーの中では結構あるほうだと思いますが、シャフト自体はそれほど硬くありません。
ホンマはシャフトも『自社開発』ということですが、このヘッドにはこのシャフトがベストの組み合わせなのでしょうか?
ホンマのシャフトは昔、発売されて一時ブームにもなった、『ARMRQ』を思い出すのですが、それよりもさらに進化したシャフトなのでしょうか?

このオリジナルグリップは、かなり工夫が見られます。
最近のドライバーの特徴といえるように思います。
場所によって、色々なパターンになっていました。
ラバータイプのグリップですが、すごく軟らかいというよりは、ややしっかりとしたグリップだと思いました。
アイアンやウェッジには、もっとしっとり感が欲しいところですが、ドライバーのグリップはこれくらいしっかりした感じがあってもいいな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
いい意味で、特徴の無い構え感だと思いました。
これまでたくさん出会ってきたように思います。
苦手意識は全く芽生えなかったですし、普通に打っていける感じがしました。
マニュアル性というよりは、オートマチック性を感じたので、このまま素直に打ってみよう・・・。と思いました。
『最新ドライバーのオーソドックス感』といったらいいでしょうか?
その新鮮な感覚を活かしてみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、しっかりめでした。
やや硬く感じました。
実際に球を打つ前は、もう少し柔らかい打感を予想していたので、ちょっと意外でした。
『浅重心』らしい、しっかりとした打感でした。
違う言葉で表現すると、『ゴツい』感じです。
こういう打感は、これまでも他のドライバーで経験しています。

音は、はっきりしていますが、大きすぎず不満はありません。
邪魔をするような音ではありませんでした。
周りが気になることもありませんでした。
『聞き惚れる』という音でもない代わりに、大きな不満があるということもなく、無難な音だと思いました。
ただ、私は左耳で音を聞くクセがついているので、今日は少し左の耳がジンジンする感じがありました。
私が強く叩きすぎているのかもしれない・・・。と思いました。
もっと優しく、ソフトに振ったほうがいいのかもしれない・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』は、まずまずでした。
見た目の印象よりも、結構しっかりしているな・・・。と思いました。
打ち出しはしっかりと出ていましたが、吹き上がるというよりは、強く前に突き進んでいく感じでした。
『高弾道』というよりは『中高弾道』といえるように感じました。
これがもし『深重心タイプ』だったら、おそらく『お尻(バックフェース付近)』が下がって、もっと高い弾道になるだろう・・・。と思いましたが、このドライバーは少し抑えられている感じがしました。
浅い重心タイプのドライバーがもつ、『見た目とのギャップ感』といったらいいでしょうか?
しっかりしている感じがしました。

『安定性』という点では、標準的といったところかな?と思いました。
シビアさは感じませんが、安定性最優先で開発されたドライバーではないと思います。
最近のイージー系ドライバーとは一線を画す感じがします。
『ボールの芯』と『フェースの芯』を、しっかりとコンタクトさせていかないと、パフォーマンスの落ち込みが大きいような気もしました。
装着されているシャフトは『中調子』とのことでしたが、『先中調子』くらいに感じられました。
結構動く感じだったので、もう少し安定しているとまとめやすくなるかな?と思いました。
とはいっても、それほど頼りないシャフトではないという印象も持ちました。

『飛距離性能』は、まずまずでした。
予想していたところまで、確実に運んでくれました。
シャロータイプのドライバーではありますが、しっかりと叩いていけるのがとてもいいと思いました。
最初の打ち出しはやや高めでしたが、そこから大きく吹き上がることなく、それを維持しながら飛んでいく感じでした。
こういったところが、昔のドライバーとの大きな違いだと思います。
見た目だけでは、昔(数年前)のドライバーと似ているところが多いですが、『低スピン性能』は大きく向上しています。
ポテンシャルの高いドライバーだと思いますが、これまでも同様のドライバーにたくさん出会ってきているので、驚くようなことはありませんでした。

『操作性』という点では、左右に曲げることはできましたが、できればあまり操作したくないタイプのように感じられました。
ラージサイズで『頭(フェース寄り)』が重いタイプのドライバーなので、細工をし過ぎてしまうと思っていた以上に暴れてしまうこともあるので、自然な感じで振っていくのがいいと思いました。
ヘッドが大きいですが、球のつかまりはいいので、そういうところも、このドライバーの特長のひとつといえるように思います。
最近は『低スピン性能』だけでなく、『つかまりの良さ』で飛ばしていくドライバーが増えてきたように思います。

ホンマらしい、自然な感じのドライバーだと思いました。
奇をてらったところはなく、シンプルなところがいいです。
浅重心タイプということが、ホンマにしては珍しいと思いましたが、それ以外は過去のモデルとイメージが被るところがいくつかありました。
前のモデルよりも、確実にタフな感じに仕上がっていると思います。

最近のホンマの活躍は凄まじいものがあります。
トーナメント中継を見ていても、ホンマのロゴを見かけることが多くなりました。
契約プロの数がすごく増えました。
おそらく、日本のメーカーの中ではトップなのではないでしょうか?
かつてのBS(ブリヂストン)を見ているようです。
昔のホンマも、プロがよく使っていましたが、契約といいますか、今の宣伝のようなことはしなかったように思います。
『宣伝しなくても売れる』『使いたい人が使う』というイメージがホンマにはありました。
今もありますが、昔は『ホンマショップ』がたくさんあって、そういうお店しかホンマのクラブやグッズを購入することはできませんでした。
しかし今は、色々なお店で買うことができるようになりました。

プロが使うからそれが売り上げにつながるということもあると思いますが、昔のようなことはないと思います。
今はプレイヤー自身が、いかに自分に合ったクラブを使うことが大切か・・・。ということをよく知っているからだと思います。
プロが使うからいいクラブ・・・。という認識も、今は薄まってきているように感じます。

このドライバーは、見た目はイージー系ですが、結構しっかりしているので、ちょっと難しいな・・・。球があがりづらいな・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
『易しさ』でいえば、前のモデルのほうが上かもしれません。
実際に打ち比べてみないと詳しいことは分かりませんが、そのような印象をもちました。

ヒッター向けドライバーであることは間違いないと思います。
深重心よりも浅重心のほうが、自分の弾道のイメージに合いやすい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。
先日も書きましたが、浅重心タイプは素晴らしいですが、深重心タイプも素晴らしいです。
そしてもっと素晴らしいのが、今はそれをプレイヤー自身が選ぶことができるということです。
自分にはどのタイプが合いやすいのか?ということを実際に試打して試すことが簡単にできる時代になりました。
ホンマらしい硬派なところもありますが、決して難しすぎないですし、高い機能性も感じられるので、ホンマファンの方はもちろん、まだホンマのドライバーを使ったことがない・・・。という方にも試していただきたいと思いました。
2016年06月14日
ホンマ BERES IS-05 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ BERES IS-05 アイアン の7番 です。

シャフトは ARMRQ∞ です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR です。

ホンマベレスのアイアンです。
ホンマらしく、高級感が溢れています。
目を惹くデザインです。

ラージサイズのアイアンです。
ベレスらしい感じがします。

彫りの深さはたっぷりあります。
アンダーカットもありました。

ワイドソールタイプです。
今の主流といえる広さです。

ネックの長さは、まずまずでした。
もっとショートを予想していたのですが、そうでもありませんでした。
見慣れた長さです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
とても丁寧に造られている感じがします。

トップラインは厚めです。

このオリジナルグリップは、なかなかいい感じでした。
ソフトなフィーリングで、滑りにくさもありました。

ボールを前にして構えてみると、大顔タイプでグースも利いていました。
予想していた顔でした。
今はグースタイプが多くなりました。
私はグースが弱いほうが好きなのですが、大型化とグースは切っても切れない関係なのかもしれません。
イメージは少し出づらかったのですが、まずはこのアイアンに任せる感じで振ってみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめでした。
ソフトというよりはしっかりという感じでした。
すごく硬くて手に衝撃が残るということはありませんでした。
吸い付くというよりも、弾く感じのほうが強いです。

球はあがりやすいです。
浮きすぎてしまうな・・・。と思えるくらい、よく浮いてくれました。
タフなアイアンではありません。

『安定性』も高く、イージーなアイアンだと思いました。
スイートエリアも広めで、少々のブレには動じない強さのようなものを感じました。
普通のキャビティではない、ポケキャビの長所が最大限活かされている感じがします。

『飛びの性能』も優れていました。
2番手くらいは違う飛びでした。
最近はこのようなタイプが多いです。
アイアンにも飛距離を求めておられる方に合いやすいのではないでしょうか?

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
構えたときに大顔が気になったので、右に逃げやすいかな?と思っていたのですが、予想していたよりも球のつかまりが良く、方向性を出していくことができました。
昔の大顔タイプのアイアンにありがちだった、右に抜けていくような球は出づらいアイアンだと思いました。
グースということも関係していると思いますし、大型サイズの欠点である球のつかまりづらさを解消しているように思います。

ベレスらしく『美』もありますし、易しさと飛びに優れたアイアンだと思います。
今の時代に合ったアイアンといえるのかもしれません。
2016年01月29日
ホンマ Be ZEAL 525 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ Be ZEAL 525 ドライバー です。

シャフトは VIZARD for Be ZEAL です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は48g、トルクは5.9、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は292g です。

ホンマの新しいシリーズのドライバーです。
先日アイアンを試打することができましたが、今日はドライバーを試打する機会に恵まれました。

今主流ともいえる形状です。
特に大きく変わったところは見られません。
新しいシリーズではあっても、目新しい感じはしません。
しかし、それがまたいいところなのかもしれません。

シャロータイプのヘッドです。
今は、この形状がスタンダードといっていいように思います。

ネックの長さは平均的です。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、それぞれウェイトがひとつずつ配置されていました。
これまでたくさん見られてきた工夫です。
調整機能が搭載されていないので、とてもシンプルに見えました。

このアクセサリーのようなものはウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーなのでしょうか?

フェース面に溝が無いのも、すっかりお馴染みになりました。
初めて見たときはびっくりしましたが、今では多く見られます。
ウェッジのようにロフトが寝ているクラブはスコアラインがあったほうがスピンが高まるけど、ドライバーのようにロフトが立っているクラブはスコアラインが無いほうがボールとの接地面積が多くなり、スピンが増えやすくなるということを以前聞いたことがあります。

顔はいわゆる『つかまえ系』だと思いました。
フェースが被っているように見えました。
私が得意とするタイプではないのですが、これまでもたくさん経験しているので、その経験を活かしていこう・・・。と思いました。

このオリジナルグリップには、ホンマのこだわりが感じられます。
グリップのパターンが複雑で、滑りにくくなっています。
右手と左手の役割を熟知してデザインされたのかもしれません。
滑りにくくてグリップ力があります。
ドライバーには適したグリップだと思いました。

素振りをしてみると、見た目の印象以上にソフトスペックに仕上がっている感じがしました。
ハードなタイプではありません。
軽量でシャフトもすごく動きます。
こういったところを感じながら、このBe ZEALという新しいブランドのポジションといいますか、特性が見られたような気がします。
ハードに仕上げずに敷居を低くして、幅広い層に対応できるように作られているようです。

ボールを前にして構えてみると、やはりフェースが被っているのが気になりました。
左へ行きすぎないように注意していこう・・・。と思いました。
私は左へのミスが怖いので構えづらく感じたのですが、日頃から球がつかまりづらい、右に抜けてしまう・・・。という方には構えやすいのかもしれません。
好みが分かれるところだと思います。
このままだとちょっと立ちづらいので、いつもよりも右に向く度合いを強めて構えました。
右から回していくイメージでないと、なかなかテークバックできないな・・・。と思いました。
まずはちょっと『様子見』的に打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はしっかりめでした。
少し手に衝撃が残る感じでした。
ソフトな感じはしませんが、この打感はこれまでもたくさん経験してきました。

『音』は、はっきりしているのですが、高くなく好感のもてる音です。
音によってインパクトが緩んだり詰まったりすることもありませんでした。

球はあがりやすくて、タフな感じはしませんでした。
構えたときのイメージよりも高くあがっていきました。
球のつかまりがいいので、『ハイドロー仕様』といえるでしょうか?
とはいっても、私には『ハイフック』といえるような気もしたのですが・・・。

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
私には左に行きやすくて、なかなか右に抜けるようなことがありませんでした。
かなり方向を『限定』していけるように感じました。
そういった意味では安定しているのかもしれません。
フェース面を見ても分かるようにスイートエリアも、かなり広く感じられました。
『大らかさ』と『球のつかまりやすさ』が、高い安定性を生み出しているのかもしれません。

『飛距離性能』という点では、左に行きすぎてしまったので、少しロスしてしまったところもあったのですが、それは私の打ち方が悪く、このドライバーに対応できていないというところもあると思いました。
このドライバーでちょうど真っ直ぐ行く、少しドローが掛かる・・・。という方には、合いやすいのかもしれません。
弾道も高めなので、キャリーも伸ばしていけそうです。

『操作性』という点では、少し難しく感じられましたが、右にも曲げることができました。
かなり極端に打ってみましたが、普通に打って、このドライバーがもつ『つかまりの良さ』を利用したほうが得策だと思いました。
少しシャフトが『当たり負け』してしまう感じがあったので、違うスペックのシャフトだと、もっと扱いやすさも増すのではないかな?と思いました。

最新モデルで、新たなブランドということでしたが、正直斬新さは感じませんでした。
これまでたくさん出会ってきたドライバーとイメージが完全に被ってしまいました。
しかし、実際はこれまでにない新たな工夫が組み込まれているのだと思いますし、それを私が感じ取れなかったのだと思います。

ヘッド自体のポテンシャルは普通だと思いました。
特別高いとは、正直思いませんでした。
ただ、それはこのドライバーが見劣りするのではなく、今はそれだけハイレベルなドライバーがたくさんあるということですし、それらに少し埋もれてしまう感じがするということです。
目新しさのようなものも感じませんでした。

私が初めてホンマのドライバーを購入して、かなりの年月が経ちましたが、もう何年も購入していません。
ホンマのクラブは昔から素晴らしいですが、他にも素晴らしいメーカーがたくさん登場してきたので、なかなか購入にまでは至っていません。
しかし、興味がもてなかった時期があったのも事実です。

ホンマのクラブを購入するにはもうしばらく時間が掛かるような気もしますが、これからも期待していきたいと思いました。
他のメーカーには無い、『ホンマらしさ』を求めていきたいと思います。
『老舗メーカーの自力』に期待したいです。
2016年01月20日
ホンマ Be ZEAL 525 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ Be ZEAL 525 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは28.5度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD2、クラブ総重量は414gです。

久しぶりに出会った、ホンマのアイアンです。
これまでのホンマのアイアンとは、ちょっと違う印象があります。
今の流行系といっていいアイアンです。

『Be ZEAL』という新しいブランドのようです。
昔からのホンマユーザーである私は『PPシリーズ』や『LBシリーズ』を真っ先に思い出すのですが、新たな展開を見せています。
ZEALは熱意という意味なので、『熱意を持って』というコンセプトなのかな?と思いました。
ホンマらしい表現だな・・・。と思いました。

シャープというよりは、やや厚ぼったい感じで、ポケットタイプです。
ラージサイズのアイアンです。
こうして見ていると、数年前のゼクシオアイアンを思い出しました。

彫りの深さもたっぷりあります。
この中に『易しさ』がたっぷり詰まっているように感じられました。
ホンマのアイアンに、このようなイメージがあまり無いのですが、他のメーカーからはたくさん発売されてきているので、特に珍しいとは思いませんでした。

トップラインも厚いです。

ワイドソールタイプです。

ネックは少し短く見えましたが、今のアイアンの中では標準的といったところでしょうか?

リーディングエッジには巧みに削りが入っていて、抜けが良さそうです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
すごく見慣れた感じがします。
チタンが貼り付けられているのではないかな?と思い、店員さんに尋ねてみたのですが、やはりチタンフェースということでした。
昔から、同様のアイアンにたくさん出会ってきました。
ここまでは、ホンマらしい個性はあまり感じられませんでした。

このオリジナルグリップは変わっていました。
色々な模様がありました。
これもかなり研究されているように見えます。
実際に握ってみても、硬すぎず適度にグリップ力があっていい感じです。
私が愛用しているツアーベルベットのようなしっとりとした感じはあまりなかったのですが、このグリップにも好感がもてました。
『距離感』を大切にするよりも、『飛距離』を求めていきたいタイプのアイアンであれば、このようなグリップもアリなのではないかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみても、やはりゼクシオのアイアンによく似ているな・・・。と思いました。
大きさやグースの度合いなどもそっくりです。
イージー系の顔をしています。
しかし変なクセは無く、違和感などは特にありませんでした。
見とれるようなことはなかったのですが、大きな苦手意識も芽生えてきませんでした。
これまでたくさん出会ってきている顔をしているので、その経験を活かして打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
すごくソフトでフェースにボールがしっかりと乗るというよりは、明らかに弾き感がありました。
音ではなく、あくまでも打感で、バーンと弾く感じがしました。
これまでたくさん経験してきたフィーリングです。

球はあがりやすくて、イージーでした。
タフな感じはしませんでした。
見た目通りのあがりやすさでした。
実際に芝の上で試してみないと詳しいことは分かりませんが、抜けもかなり良さそうです。
いい感じで滑ってくれる感じがしました。

『安定性』も高く、優れたオートマチック系だと思いました。
少々の打点のブレにも反応しにくい大らかさがありました。
スイートエリアといいますか、『曲がりにくいエリア』が、かなり広く感じられました。
球をひたすら真っ直ぐに近いイメージで飛ばしていきたい・・・。という方には、とても合いやすいのではないでしょうか?
グースの利きも目立っていますが、このグースの度合いがラージサイズにちょうどいいのかもしれません。
球が逃げることもなく、しっかりとつかまっていました。

『飛距離性能』も優れていました。
今はこういったタイプが多いので、予め予想していたのですが、やはりよく飛ぶな・・・。と思いました。
完全に『番手感覚』がつかめません。
一体何番のアイアンで打っているのか解らなくなってしまいましたが、これがいいのかもしれません。
今はこういったタイプのアイアンの人気が高いので、多くの支持を集めることもできるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、左右にも曲げることはできましたが、大らかさのほうが勝っていました。
見た目通り、完全にオートマチックタイプのアイアンだと思いました。
左右にも対応してくれましたが、大きく曲げることは難しく感じられました。

イージー系とディスタンス系の性格を兼ね備えているアイアンです。
今の主流といっていいように思います。
他のメーカーからもたくさん登場してきている大らかなタイプでもあります。

試打しているときは、ずっとホンマのアイアンということを忘れていたように思います。
最初に見たときもそうだったのですが、実際に球を打ってみて、やはりゼクシオによく似ているな・・・。と思いました。

ホンマらしいたくさんの優れた技術が組み込まれていると思うのですが、かなりゼクシオを意識しているように感じました。
ゼクシオは『国民的ブランド』といえると思いますが、ホンマもそうでありたい・・・。という『熱意』が感じられました。

昔から、ホンマのクラブは『高価で手が出しづらい』『難しい』『上級者用』『ある一部の人の為のクラブ』・・・。などといったイメージもありましたが、ずいぶん変わったように思います。
多くにニーズに合った、『売れやすいクラブ』を目指して作られているように感じました。

ホンマのクラブには憧れるけど、ちょっと敬遠してしまう・・・。という方にも是非試していただきたいと思いました。
かなりのイージータイプで敷居の低さが長所にもなっています。
イージー系のアイアンの中には、時には雑な作りになっていたり、大味に感じられたりすることもありますが、このアイアンにはそのようなマイナスはありませんでした。
このように感じられたところも、ゼクシオアイアンと共通しているところだと思います。
ホンマは昔からクラブ作りにはこだわりをもっているメーカーですが、このアイアンにもメーカーとしてのプライドが感じられました。

イージーだけど、大雑把になっていない。
易しさがあって、飛距離性能も追求されている。
そんなアイアンだと思います。
ホンマは昔から馴染みのあるメーカーですし、このBe ZEALというブランドがどのように続いていくのか、とても楽しみです。
2015年03月31日
ホンマ TOUR WORLD TW-W

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW-W です。

シャフトはダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は471gです。

シンプルでとても美しい、ホンマのウェッジです。
軟鉄の風合いも、すごくいいです。
打感が柔らかいだろうな・・・。と、こうして見ているだけで感じられます。

今はアイアンやウェッジも、形状が複雑な物を見かけるようになりましたが、このウェッジはシンプルで、最低限の物しか付いていないように見えます。
ゴルフとは直接関係ないですが、『水泳』を連想しました。
余計な物が付いていないので、身軽に泳げる感じがします。
たくさんの服を着て泳ぐと、いくら泳ぎが得意でも上手く泳ぐことができません。
このウェッジは、とても速く泳げそうな印象をもちました。

トップラインの厚さも、ちょうどいいです。

ロフトが52度ということで、『AW』ということでいいと思うのですが、AWとしては、ソール幅はノーマルな感じがします。
ホンマはPWが『10』、AWが『11』。
というように昔から表示されていました。
つまり『10番アイアン』『11番アイアン』ということになっていたと思うのですが、私は10番をピッチング。
11番をアプローチと呼んでいました。
このウェッジはロフト表示だけだったので、これも時代の流れかな?と思いました。
今はウェッジの『別売り』が当たり前なのだと思います。

適度なネック長さです。
スピンもよく掛けられそうです。
この角度から見ても、美しいな・・・。と思いました。

フェース面には、細かなミーリングがありました。
指で触れてみても、ザラザラ感がありました。

リーディングエッジが大きく緩やかに削られていました。
『抜け』にも配慮されているようです。
『逆目のライ』でも、上手く対応してくれそうだな・・・。と思いました。
FWやUTもそうですが、ウェッジも『滑り性能』が求められます。
いいライは勿論ですが、たとえ難しいライであっても、上手く滑って抜けてくれると、ショットの成功確率が高まります。

ホーゼルには『TW-W』と刻印がありました。
『TW』というと、私はすぐにタイガー・ウッズ選手を思い出すのですが、この場合は『ツアーワールド』という意味なのだと思います。
ツアーワールドのウェッジということでいいのでしょうか?

この『MADE IN JAPAN SAKATA』の文字が、さらにこのクラブのグレードを上げているように思いますし、信頼性も増します。
ゴルフクラブが『きちんと』完成形になるまでには、大きく分けて三段階必要だと私は思っています。
それは『メーカー』『クラフトマン』『プレイヤー』です。
この3つの力が必要で、それが上手く組み合わさって初めて完成すると思います。

最初はメーカーです。
信頼のできる自社生産で誇りをもって、クラブ製作に携わっているメーカーは、意外と少ないように思います。
今はOEMが当たり前ですし、海外生産が殆どです。
しかし、それをやらずに敢えて自社生産で、『目の届くクラブ造り』をしているというところに信頼がおけます。
ホンマは、まさにその数少ないメーカーのひとつだと思っています。
クラブ製作を他社に依頼して販売したほうが、コストもかからず利益を上げやすいのかもしれませんが、『目の届くクラブ造り』をしているメーカーは魅力的です。
『品質』や『精度』の高い製品を造るのは、日本のメーカーが優れています。
それはゴルフクラブに限ったことではありません。

そして2つめは『クラフトマン』の存在です。
信頼のおけるメーカーのクラブを、今度はプレイヤーに合うように組み立ててくれる人の存在が必要不可欠です。
クラブメーカーによっては、このクラフトマンの仕事も担ってくれるところもあるようですが、殆どがそうではありません。
私には信頼のおける、とても頼もしいクラフトマンがいて、いつもお世話になっています。
私のクラブ調整をしているところを何度も見させてもらったことがあるのですが、とても繊細で根気の要る作業ばかりです。
彼の真剣な顔を見ていると、下手な球は一球たりとも打てないな・・・。と思い、気合いが入ります。
そうして組み立てられた、『世界にひとつだけの私の為だけに造られたクラブ』は頼もしい相棒になってくれます。
ゴルフライフを豊かにしてくれます。
愛着が湧かないはずがありません。

そして、3つめは『プレイヤー自身』です。
いくら優れたクラブでも、最高の調整がされていても、プレイヤー自身が使い込んでいかなければならないと思っています。
ある程度使い込んで、様々な場面などで共に時間を過ごして、そのクラブに対する信頼性がさらにアップするように思います。
こちらの意思が伝わりやすくなるまで、使い込んでいく時間が必要だと思います。
そうして、そのクラブが、そのプレイヤーにとっての『最高の相棒』になってくれるのだと、これまでの経験から強く感じます。
つまり、『メーカー』と『クラフトマン』『プレイヤー』による『三位一体』が絶対必要だと思います。
このクラブを見ながら、そんなことを考えていました。
ホンマのクラブを昔から使っていた・・・。というからではありませんが、ホンマには昔から信頼をおいていましたし、『作り手のあたたかみ』のようなものを感じていました。
そのように感じられるメーカーは実は少ないです。
冷たく感じられるクラブは結構あります。
『仏作って魂入れず』という言葉を思い出したこともあります。
これまでたくさんのクラブを試打してきて、そのように感じます。

このオリジナルグリップも何度か経験してきましたが、とてもいい感じです。
滑りにくくなっていて、適度に柔らかさもあります。

オーソドックスで構えやすいです。
見とれるようなことはなかったのですが、リラックスして構えることができました。
『顔』だけでいうと、何年か前に出会ったウェッジのほうが、いい顔をしていたな・・・。と思いましたが、このウェッジにも特に不満はありませんでした。
何となくではあるのですが、『ボーケイウェッジ』を思い出しました。
今度機会があれば、見比べてみたいと思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、いい感じでした。
予想通りのフィーリングでした。
『球の食いつき感』がとてもいいな・・・。と思いました。
以前試打したBSのウェッジを思い出しました。
それくらい、食いつきの良さを感じることができました。
食いつきがいいので、面でグッと押していけました。

スピン性能も高いと思いました。
ボールがよく止まってくれました。
『計算しやすいスピン性能』といった感じがしました。
このスピン性能だと、コースでも頼もしく感じるだろうな・・・。と思いました。

球も拾いやすいです。
出球の高さも、イメージにピッタリと合います。
スッと自然な感じでボールにコンタクトできました。
今はグースタイプのウェッジの人気も高いですが、やはり私はこのようにグースが弱いタイプのほうが易しく感じます。

『安定性』という点では、普通だと思いました。
特別ミスに寛容な感じはしませんが、ウェッジはこれくらいがちょうどいいように思います。
ラインも出しやすくて、いい感じでした。

『距離感』も、すぐに合いました。
落としどころをまとめることができました。
『球の拾いやすさ』と、『高さのイメージ』が合いやすかったのが、この距離感の合いやすさにつながったように思います。
装着されているシャフトも慣れ親しんだ物ですし、『余計な動き』をしないのが、すごく良いと思いました。
シビアな場面で使うことの多いウェッジは、予測しない動きをされるとスコアを作っていくことができません。

『操作性』も、いい感じでした。
私はウェッジを開いて使うことも多いのですが、このウェッジはそれが容易に行えました。
色々なフェース面の角度で勝負できるので、一本のクラブにおけるショットのバリエーションも増やしていけます。

ホンマのウェッジは久しぶりでしたが、やはりいいな・・・。と思いました。
かなりシンプルですが、このシンプルさが魅力的でした。
私はコーヒーが大好きでよく飲むのですが、このウェッジは余計な物が混ざっていない、『純度の高いブラックコーヒー』といったところかな?と思いました。

ウェッジを手にしてしまうと、予定通りに終わることができないことが多いのですが、今日もそうなってしまいました。
『球を操作する喜び』を、ずっと体感していました。
このウェッジのおかげで、ボールがまるで生き物のように感じることができました。

残念ながら今日は、アプローチグリーンで試すことができなかったので、また試打する機会があれば試打してみたいと思いました。
楽しい時間を過ごすことができました。
2015年02月27日
ホンマ TOUR WORLD TW727 430 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW727 430 ドライバー です。

シャフトは VIZARD YZ65 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.8、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は317gです。

ほぼ全身ブラックで立体感のある、ホンマのニュードライバーです。
昨年試打した TOUR WORLD TW717 430 ドライバー の後継モデルであることは想像に難くありません。
印象はちょっとだけ変わっていますが、カッコいいところはしっかりと受け継がれています。
今年に入って、ホンマのニュードライバーは4つめです。
他のメーカーでは『三兄弟』が多いですが、ホンマはひとつ多いです。
それだけ幅広い層に対応できるように・・・。ということなのでしょうか?

丸っこくて、いい形をしています。
黒い色ということもあると思うのですが、とてもパワフルな印象を受けます。
今はシャローヘッド全盛ですが、最近は、このような厚みのあるヘッドも少しずつ見かけるようになりました。
それほど高いニーズがあるとはいえないのかもしれませんが、こういった形を好まれる方もたくさんいらっしゃるからだと思います。
このような形状は、日本メーカーだけのような気がします。
最近、海外メーカーでは、ほぼ全てがシャローといってもいいように思います。
体積もルールギリギリの『460cc』が殆どだと思います。

ネックの長さも、しっかりとあります。
ディープヘッドとロングネックは、よく似合います。
こうして見ていても、すごく叩けそうな感じがします。
実際に持ってみて・・・。というよりも、まずは『見た目』で重量感を感じさせてくれるドライバーだな・・・。と思いました。
白いヘッドが好きで使い慣れておられる方には、少し馴染みづらいかもしれませんが、私はこのようなタイプは大好きです。

今のドライバーの中でも、明らかにディープタイプといっていいように思います。
昔のようなディープではなく、あくまでも『今風(いまふう)のディープ』といっていいように思います。
私の中では『セミ・ディープ』に入ります。

ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。
ここが前のモデルと大きく違うところです。
そして、今年出会った3つのモデルと、ウェイトの数や位置も違っています。
このヘッドには、ひとつだけがベストなのでしょうか?
おそらくメーカーによる綿密な計算がされているのだと思います。
ソールの中央よりも、少しフェース寄りにウェイトがあります。
この位置がベストな重心位置なのでしょうか?
今は『浅重心設計』が流行っているので、このドライバーも、おそらくそのようになっているんだろう・・・。と思いました。
今まで似たようなタイプのドライバーにはたくさん出会ってきました。

特徴的な顔をしています。
独特な艶消し感があります。
とてもインパクトがあります。
この艶消し感は、前のモデルから引き継がれているところです。
ただ、あくまでも私の好みとしては、この艶消し感だったら、少しグレーな感じが入っていてもいいかな・・・。と思いました。
この黒い色の艶消し感もいいのですが、何となく質感が違うような気がしました。
私は前のモデル(TW717 430)の顔のほうが好きです。
ただ、違和感などは全くありませんでした。
見とれてしまうような仕上がりではありませんでした。
形状的にはとてもいいです。
変なクセの無い、オーソドックスなタイプです。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
シャフトも結構しっかりしていますし、タイミングもとりやすいです。
それほど走るタイプではなく、どちらかといえば少し堪えてくれる感じもします。
こちらのイメージも伝えやすく、タイミングが取りやすい印象を受けました。
今日は叩きにいけそうな雰囲気がすごくあるな・・・。と思いました。
最近では、なかなかこのような感じはしません。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
どちらかに偏った顔ではないので、こちらのイメージが伝わりやすそうな感じがしました。
なので、ヘッドは大きく見えなかったのですが、安心感がありました。
適度に小顔感があって良かったのですが、それほど小顔過ぎる感じはしませんでした。
普通に見慣れた感じの大きさです。
いいイメージがどんどん膨らんできました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
硬くなく、適度にソフトでいいと思いました。
手に嫌なフィーリングも残りませんでした。

しかし、この『音』が全く馴染めませんでした。
やや高くて、軽めの音でした。
時々『ピョコン』という感じの音もでました。
打つ前は、このような音がするとは思っていなかったので、とても意外でした。
あまりにも、この音が意外だったので、当たった場所が悪かったのかな?と思ったのですが、普通にいいところでとらえることができていました。
ボールが悪いのかもしれない・・・。と思いましたが、普段通い慣れている練習場ですし、一応マイドライバーでも試してみたのですが、これまで通り、普通にいい音でした。
やはり、このドライバーの発する音が、私には合っていないのだと思いました。


練習ボールには、コースボールも時々混ざっているので、それでも一応試してみたのですが、やはり結果は同じでした。
ヘッドの中に消音材を詰めたらどうなるかな?などと考えていました。
今年に入って、ホンマのニュードライバーは4本目ですが、ヘッドサイズはコンパクトになるにつれて、音も悪くなるような感じがしました。
先日試打した『455』の音も、好感がもてませんでしたが、この430ほどではありませんでした。
ホンマのドライバーは、それほど音にこだわっているイメージは無いのですが、メーカーは敢えて、このような音にしているのでしょうか?

全体的に、とてもカッコ良くて構えやすいドライバーでも、音が良くないと一気に気持ちも冷めてしまいます。
『百年の恋も冷める』という言葉を思い出しました。
それくらい、このドライバーの発する音は好きになれませんでした。
違和感たっぷりの音でした。
私は強く振るタイプなので、どうしても音が大きくなりがちというのもあるかもしれません。
しかし、それを差し引いたとしても、この音には好感がもてませんでした。
この音が好きだという方もいらっしゃると思いますが、私は好きになれませんでした。
10球打って、10球全て馴染めませんでした。
周りも気になってしまいました。
メーカーも、敢えてこのような音にしていると思うのですが、このドライバーはタイプ的に『振っていく』『叩いていく』タイプのドライバーだと思います。
なので、もっと違う音のほうがいいんじゃないかな?と私は思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、ライナー系で強く出るタイプです。
見た目通りの印象でした。
誰にでも球があがりやすくなっているタイプのドライバーではありません。
メーカーが、明らかにユーザーを絞ってきているように思います。
タフなタイプのドライバーではありますが、ドロップするようなことはありませんでした。
適度に浮いてくれました。
装着されているシャフトのおかげなのかもしれません。
昨年のモデルには無かったウェイトがこのニューモデルには付いていますが、球の浮く感じや推進力にはそれほど大きな違いは無いように感じました。
今度機会があれば打ち比べてみたいと思います。

『安定性』という点では、今のドライバーの中でも、はっきりとシビアなほうだと思います。
オートマチックタイプではなく、完全にマニュアルタイプです。
高い直進性を求めていくよりも、自分で操作していきたい・・・。という方に合いやすいと思いました。
昔はこのようなドライバーがたくさんありましたが、今は少なくなりました。
大きく曲げにくいドライバーがとても多いですが、このドライバーはそれらとは真逆のような印象をもちました。

『飛距離性能』は、かなり好みが分かれると思いますが、ポテンシャルは高いと思いました。
私は高くあがるよりも、このようにライナー系で飛ばしていきたいので、魅力を感じましたが、キャリー不足で距離を稼ぎづらい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
いい感じの弾道だな・・・。とは思ったのですが、先ほども書きました通り、どうしても『音』が馴染めなかったので、なかなかいいインパクトを迎えることができませんでした。
球数をこなしていくうちに、『疑問』や『不満』といった『迷路』にどんどんはまってしまうような感覚をもちました。
最後まで振り切っても、満足感は得られませんでした。
それどころか、どんどんインパクトが緩んでしまうような感じがしました。
『飛距離性能』や『安定性』には、やはり『音の良さ』が欠かせません。
ヘッドのもつポテンシャルは感じながらも、私は全く満足できませんでした。

『操作性』という点では、いい感じでした。
クセの無い顔をしていましたし、曲がりにくいドライバーではないので、左右どちらにも上手く反応してくれました。
ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも扱いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?

弾道と音のイメージが全く合っていませんでした。
力強い弾道ですが、それを表現する音がかみ合っていませんでした。
ちょっと例えは違うかもしれませんが、『F1サーキット』に行って、その迫力のあるエンジン音を聞くのではなく、昔よく耳にした豆腐屋さんの『プープー』という音を聞くような感じかな?と思いました。
極端な例えですが、それくらい、このドライバーの音と、弾道の強さには大きな隔たりのようなものを感じました。
『期待外れ』といった感じがしました。

このカッコいい外見にすごく期待していたのですが、風船から空気が抜けるように、私の期待感もしぼんでしまいました。
前のモデルと性格は似ていますが、明らかに前のほうが良かったな・・・。と思いました。
音もそうですし、全体的な質感なども、私は前のほうが好きです。

今日は、このドライバーで50球以上は打って楽しむぞ・・・。と思っていましたが、とてもそこまで打つことができませんでした。
テンションが下がりましたし、周りにも気を遣いました。
練習場はほぼ満席状態だったので、このドライバーを打つのを途中で諦め、アイアンの練習に変更しました。

先ほども書きましたが、ホンマはダンロップのような音にこだわるメーカーという印象はありませんが、『異音』という印象もありません。
なので、この音はとても意外でした。
打つ前はすごく意気込んでいたので、出鼻をくじかれたような気もしました。
今日の記事は殆どが、この『音』についての感想になってしまいましたが、それくらいこの音に印象は強く残りました。
最近はどのメーカーも音が良くなって、『無難』なものが増えてきました。
なので、このドライバーの音はとても珍しいと思いました。

購買意欲は全くわきませんでしたが、また来年の次のモデルに期待したいと思いました。
今の流れでいきますと、おそらく『TW737 430』になると思うので、そのニューモデルを待ちたいと思いました。
ホンマの『727』という数字は、私にとって、とても思い入れがあるのですが、今回は残念でした。
予定よりも、ちょっと早めに練習場を後にしました。
2015年02月24日
ホンマ TOUR WORLD TW727 M アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW727 M アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は447gです。

惚れ惚れするほどカッコいいホンマの新しいマッスルバックアイアンです。
昨年、ホンマ TOUR WORLD TW717 M アイアンというマッスルバックに出会ったのですが、このアイアンもいい雰囲気があります。
来年は『737』になるのでしょうか?

ホンマは、これまでも色々なタイプのアイアンを発表していますが、やはり私の中ではマッスルバックのイメージが強いです。
ホンマには、楽しい思い出がたくさんあります。
ホンマのアイアンは正統派のイメージが強いですが、このアイアンもその流れを汲んでいます。
シャープで、とてもカッコいいです。

ソール幅は、今のアイアンの中では狭いほうかもしれませんが、昔のアイアンの印象が強く残っている私には、やや広く見えました。
同じマッスルバックアイアンでも、昔と今とではソール幅が、かなり違うように思います。

ネックの長さはしっかりとありますが、それほど長くはありません。
昔のようなロングネックタイプとは、ちょっと違います。
こういったところを見ると、やはり今のアイアンなんだな・・・。と思います。

フェース面にはミーリングはありませんでした。
ホンマらしく、美しい仕上がりになっています。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、それぞれ『切れ込み』のような凹みが見られました。
これにはどのような効果が期待できるのでしょうか?
空気抵抗の関係でしょうか?
それとも見た目の印象をちょっと変える為だけのものなのでしょうか?

このオリジナルグリップも、何度か手にしていますが、いい感じです。
適度なしっとり感がありながら、滑りにくくなっています。

トップラインはノーマルな感じがします。
特別薄いという感じはしませんでしたが、今はマッスルバックやハーフキャビティなどでも、結構厚みのあるものが増えてきました。
そういった意味でいうと、このアイアンはとてもオーソドックスな感じがします。
私は厚すぎるタイプはあまり好きではないので、このアイアンの適度な厚みに好感をもちました。

『最高レベル』の構えやすさです。
思わず見とれてしまいました。
しばらくじっと見つめてしまいました。
すぐに打っていきたい・・・。という思いと、しばらく見つめていたい・・・。という思いが、私の中を交錯して、結局しばらく見つめていたい・・・。という思いが勝って、一旦打席を外して席に座り、この美しい顔を見つめていました。
今はマッスルバックも少しずつ増えてきて、メーカーそれぞれの顔がありますが、このホンマの727マッスルバックは、かなりの美顔です。
ずっと見ていて、ため息が出てしまいました。
この美しさは何だろう?さすがはホンマだな・・・。と思いました。
数年前までは、ホンマのイメージはかなり親しみづらいものがあり、新しく『TOUR WORLD』というアスリート向けのブランドが誕生しました。
それから、だんだんと親近感も増していったのですが、どこか心の中に
まだまだだな・・・。という思いがありました。
特に大きな不満はなく、どれも素晴らしいものばかりだったのですが、どこか物足りなさのようなものを感じました。
しかし、このTW727 M アイアンを見て、ホンマが『完全復活』したような印象をもちました。
昔のいい頃に戻ったような気がしました。
これならば、ホンマは大丈夫だな・・・。と思いました。
すごくいいイメージがどんどん出てきました。
殆ど真っ直ぐのイメージは無く、左右に曲げるイメージを強く出すことができました。
ずっと目尻が下がりっぱなしでした。
ワクワク感が止まりませんでした。
試打を開始しました。

柔らかくて、とてもいい打感でした。
フェースへのくっつき感がすごくあります。
乗せて運ぶイメージを出せました。

球も自然な感じで上がってくれました。
『スタンディングロフト』と『超低重心』という『ハイテク感のある上がりやすさ』とは違う、ナチュラルな上がりやすさです。
昔ながらの高弾道です。
出球の高さのイメージがピタリと合いました。
これならばホームコースの砲台グリーンでも、しっかりと止めていけるだろう・・・。と思いました。

『安定性』という点では、このような形状なので、それほど高いとはいえないのかもしれません。
アイアンに『曲がりにくさ』や『安定性』を求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
何球か続けて打っていったのですが、真っ直ぐという球は殆どありませんでした。
左右どちらかに微妙に曲がっていく感じがとても自然に感じられました。
このような反応のいいアイアンだと、『フェース面の管理』がしやすいです。
『フェース面の向き』などもそうですし、かなりミスヒットしても、それを殆ど感じさせないようなアイアンも今はたくさんありますが、私はこのように反応が良くて、ミスしたらそれをはっきりと感じ取ることができるアイアンに魅力を感じます。

『飛距離性能』という点では、ノーマルな感じがします。
今はこのようなノーマルなタイプのアイアンは、かなり少ないように思います。
今のアイアンの中では、明らかに飛ばないほうだと思いますが、アイアンに『飛びすぎない』ということが大切だ・・・。という方には、とても合いやすいのではないでしょうか?
いくら飛んでも、それをコントロールできなければスコアメイクは難しくなりますが、このアイアンだと『飛びすぎない』という安心感があり、距離感も出しやすいので、アグレッシブにグリーンを攻めていけそうです。
アイアンに『飛びの性能』を求めておられる方には、やや物足りないところがあるかもしれません。

『操作性』は今の全てのアイアンの中でも、『最高レベル』です。
先ほども書きましたが、左右どちらかに微妙に曲がる球が打ちやすく、オートマチック的に真っ直ぐ打つ感じはしませんでした。
最近はとりあえず左右に曲げることはできるけど、大きく曲げることは難しい・・・。と感じられるアイアンが増えてきました。
このアイアンとは真逆のタイプです。
私は曲げる練習が大好きなので、すごく楽しめました。
飛んでいくボールを目で追いながら、とても美しく見えました。

すごくいいアイアンだな・・・。と思いました。
昨年の717Mもすごくいいですが、どちらかというと私はこのニューモデルの727 M のほうが、より魅力を感じました。
球を打っているのがとても楽しくて、試打ということを忘れて、ひたすら打ってしまいました。
一球でも多く球を打ちたい・・。と思いましたし、このアイアンの美しい顔を記憶に残しておきたい・・・。と思いました。

ホンマのマッスルバックで『727』というネーミングは、私にとって特別なものがあります。
私が初めて購入したアイアンが、ホンマ(ヒロホンマ)の『PP-727』というマッスルバックアイアンでした。
このアイアンには姉妹モデルがあって、『717』と『737』がありました
私の周りでは『737』の人気が一番高く、その次は『717』でした。
『727』を使っているのは私だけでした。
しかし、私はすごく愛着をもっていて、10年以上使い続けました。
ヘッド(バックフェース)の形状は少し違っていましたが、この3つのモデルにそれほど大きな違いはなく、『モグラマーク』の位置が違っているな・・・。ということを覚えています。

私はホンマの『PP-727』というアイアンにスイングを教わりました。
最初のうちは、マッスルバックではなく、なるべく易しいアイアンを使ったほうがいいと、よく言われます。
私もその通りだと思うので、後輩たちには易しめのアイアンを勧めています。
今は易しくていいアイアンがたくさんあるからです。

しかし、私がゴルフを始めた頃は、今のように選択肢がたくさんあるわけではなく、少ないものから選ばなければなりませんでした。
もちろん、キャビティもありましたが、かなり構えづらいものが多かったので、敬遠していました。
私はマッスルバックからスタートしましたが、その頃はそれが特に珍しいことではありませんでした。
私の先輩でもマッスルバックからスタートした方がたくさんおられました。
今は難しいクラブは敬遠されがちですが、昔はクラブは難しくても、それを克服してやろう・・・。という気概のようなものを多くのプレイヤーがもっていたような気がします。
『ゴルフは難しくて当たり前』『球は曲がって当たり前』といったところがありました。
プレイヤーがクラブに歩み寄っていた時代だと思います。
しかし今は全く状況が異なります。
完全に逆転しました。
クラブがプレイヤーの技量や好みに細かく対応できるようになっています。
『調整システム』が、その『最たるもの』といえるのかもしれません。
プレイヤーにクラブを合わせるようになりましたし、それが正解なのだと思います。

私はPP-727というアイアンに惚れ込んでいましたし、ミスショットを打っても、スコアが悪くても、ずっと大切に使ってきました。
他のアイアンに興味が移ることもありませんでした。
ミスショットの原因はクラブにあるのではなく、全て自分自身にあるからだということが、最初から解っていたからだと思います。
かなりシビアなクラブだったので、色々なことを教わったように思います。
今のイージー系クラブも素晴らしいですが、イージー過ぎる故、なかなか伝わりづらいところもあるような気がします。

今のマッスルバックよりも、かなり高重心だったので、『横からはらう』とか『すくい上げる』というイメージでは全くボールは上がってくれませんでした。
むしろ逆に上からボールを潰していくほうが球があがるものなのだということに気づくことができました。
低いライナーをイメージして打ったほうが、逆に高い球を打つことができました。
昔のアイアンは今よりももっとロフトが寝ていたので、しっかりと捉えることができたときは、とてもいい感じで球があがってくれました。
『ダウンブロー』や『ハンドファースト』といった言葉を知らなくても、自然とそうなっていたのかもしれません。

私はまだまだ修行中の身ですし、決して上級者といえるレベルには到達できていませんが、PP-727という素晴らしいアイアンに出会い、惚れ込んでずっと使い続けることができたからこそ、今でもゴルフが大好きですし、アイアンが好きなのだと思います。
『難しい』とか『易しい』とか、クラブをいい表す言葉はたくさんありますが、大切なのは、そのクラブに惚れ込んでずっと使い続けていけるか?ということではないでしょうか?
このクラブを使うと、ゴルフが楽しい、すごく愛着が湧く・・・。ということが大切なのだと私は思います。
ゴルファーにとって、欠かすことのできない『相棒』に出会えることは、とても幸せのような気がします。
PP-727は私にとって相棒でありながら、『コーチ』『師匠』といった存在でもありました。
ホンマのマッスルバックで『727』というネーミングだったので、どうしても昔のことをたくさん思い出してしまいました。
同じマッスルバックでも、昔と今とではソール幅も違いますし、ネックの長さも違います。
ソール形状も抜けが良くなるような工夫がたくさん見られるようになりました。
昔のアイアンでは『ミーリング』は考えられなかったと思います。

ツアーワールドというブランドが誕生してきて、すごく好感度もあがりましたが、少しまだ距離を感じていた部分があったように思います。
魅力を感じましたが、強い購買意欲が刺激されることはなかったように思います。
しかし、この『727 M』には、とても魅了されてしまいました。
購買意欲も刺激されました。
昔は『ホンマ一辺倒』だった私が、ホンマのクラブやそれ以外の用品を使わなくなって、かなりの年月が経ってしまいました。
このアイアンに出会ったことにより、ホンマへの興味がすごく湧いてきました。
ホンマは一時期、『ダイナミックゴールド』を外していたことがありました。
勿論、『注文』では受け付けるけど、普通に売られているものは全て『軽量スチール』が装着されていました。
そういったことなども、ホンマに対して、親近感がもてなかった要因のような気がします。
しかし、このアイアンは最初からダイナミックゴールドが挿してありましたし、何よりこの『美しい顔』と『打感』『操作性の高さ』に魅了されました。
とても楽しい時間を過ごすことができました。
しばらくは、このアイアンのことが頭から離れず、ずっと考えてしまうだろう・・・。と思いました。
予定の球数と時間をオーバーし、後ろ髪を引かれる思いで練習場を後にしました。
2015年02月15日
ホンマ TOUR WORLD TW727 455 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW727 455 ドライバー です。

シャフトは VIZARD YZ65 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.8、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は315gです。

ホンマ727シリーズのニュードライバーです。
先日、455sを試打したばかりですが、今日はこの455を試打する機会に恵まれました。

これまでのモデル同様、とても美しいです。
高級感を感じますし、丁寧に造られているのが解ります。
455sよりはディープな感じがしますが、それほど強く感じることはありませんでした。
これまでたくさん出会ってきた、『ノーマルタイプ』といっていいように思います。
この美しさに力強さを感じます。

ネックの長さは、これまで試打してきたモデルと同じような感じです。
この角度から見ても、このヘッドの美しさを強く感じます。
いい目の保養ができました。

ソールには2つのウェイトが配置されていました。
455sと同じ数ですが、配置されている場所が違います。
この位置にあるということは、重心を深くするよりも、やや浅めに設定しているのでしょうか?
ウェイトの位置によって、そのドライバーの性格が解るところがあるように思います。

シャロー系のドライバーが多いですが、このドライバーは明らかにディープタイプといっていいように思います。
適度な厚みがあって、美しいです。
この厚みは今では『希少』といってもいいかな?と思いました。
昔の『ゲンコツ』のようなタイプではなく、『なだらかな厚み』といったらいいでしょうか?
それほどタフそうな印象はもちませんでした。
455sよりも厚みがあるのは確かですが、ディープすぎる感じはしませんでした。
昔から、このようなタイプのドライバーにたくさん出会ってきましたし、この厚みが主流だった時代が長く続いたからなのかもしれません。

正統派といっていい顔です。
最近はドライバーもすごく進化していて、驚くようなデザインのモデルにも出会うことはありますが、このドライバーは昔からのオーソドックスな感じです。
まずはクラブの美しさを目で楽しみたい私は、好感がもてました。

素振りをしても、なかなかいい感じです。
タイミングも合いやすいですし、しっかりとついてきてくれます。
先が動きすぎないので、神経を使いすぎなくてもいいな・・・。と思いました。
しっかりと最後まで振っていくことができました。

なかなかいい構え感です。
安心感をもてる構えやすさです。
ヘッドはやや大きめに見えますが、適度な立体感があって、叩けそうな雰囲気があります。
高~くあがる感じではなく、どちらかというとライナー系の強い球が打てそうな印象をもちました。
最近のドライバーは、構えたときに『目が散る』といいますか、視点が定まりにくかったり、イメージラインがボヤけてしまったりするものもありますが、このドライバーはしっかりと固定することができました。
心がフワフワすることもなく、どっしりと構えることができました。
とてもリラックスすることができ、いいイメージが浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかくていい感じでした。
手のひらで包み込んで、そこから押し出していくイメージでボールを運ぶことができました。

『音』は大きめでした。
もう少し『おとなしめ』の音のほうがいいな・・・。と思いました。
少し耳に残る感じです。
これくらいまでが苦手に感じる音と、その逆の『境界線』くらいだな・・・。と思いました。
できればもっと小さいほうがいいと思いましたし、どちらかといえば好感がもてない音でした。
インパクトが緩むほどではなかったのですが、周りが少し気になりました。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中では、明らかにタフな部類に属すると思います。
ライナー系の強い球が打てるタイプです。
高弾道で、ビッグキャリーを打っていくタイプではありません。
『ヒッター向け』といいよりも、『ヒッター限定』といったほうがいいかもしれません。
今のドライバーの中でも、明らかに『骨太』な感じがします。
スピンが少ないので、強く叩いていって距離を稼いでいけるドライバーです。
幅広い層に合うように作られていないのは明らかでした。
かなり好みが分かれるところだと思います。

『安定性』という点では、今の寛容なドライバーがたくさんあるなかで、このドライバーは『正直』なタイプだと思いました。
サイドスピンも掛かりますし、高い直進性があるようには思えませんでした。
ミスに対しての結果も、ある程度出やすいと思いました。
ドライバーに対して、寛容さを求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
球がつかまりやすい感じはしなかったので、特にスライサーの方には難しく感じられるかもしれません。

『飛距離性能』という点では、好みが分かれるところだと思いますが、私は好感がもてました。
このドライバーのようにライナー系の弾道は好きなので、いい印象をもつことができました。
伸びのある中弾道で、確実に前に運んでくれました。
振った分だけ、確実にボールに力が伝わりやすい感じがしました。
上に上がりすぎて、推進力が削がれるような感じもしませんでした。
昔のドライバーによく見られた長所なのですが、ヘッドが『当たり負け』する感じはありませんでした。

『操作性』という点では、なかなかいい感じでした。
左につかまり過ぎず、右に逃がしていけるのがいいと思いました。
私のようなフッカーには、とても楽に振っていけるドライバーです。
ただ、先ほども書きましたが、スライサーの方には合いづらいかもしれません。
シャフトを交換すれば、もっとつかまりやすくなるような気もしますが、私はこれくらいが易しく感じました。

調整機能が付いていれば、多少は融通が利くところもあったのかもしれませんが、このドライバーにはそれが付いていないので、ユーザーをかなり絞り込んでいるように思います。
『ウェイトだけ』という『最低限度のお助け機能』しかありません。
今はアスリート仕様のドライバーでも、すごくイージーなタイプも多いですが、このドライバーはそれらとは違うように思いました。

最新モデルではありますが、昔ながらの『頑固さ』といいますか、『プレイヤーに歩み寄りすぎていない』感じがしました。
今は国内メーカーでも、調整機能が付いているものや、シャロー系が全盛ですが、メーカーはあえてこのクラシカルな雰囲気のドライバーに仕上げたのではないでしょうか?
調整機能よりも、いいヘッドと、自分に合った極上のシャフトの組み合わせで気持ちよく振っていきたい・・・。という方をターゲットにしているように感じました。

何年か前のホンマのイメージとは大きく変わりました。
アスリート色が強くなりました。
幅広い層に対応できるようなタイプのドライバーではないので、正直それほどたくさんの支持は集めないような気もします。
先日試打した『455s』や『460』のほうが人気も出やすいような気もします。
しかし、それよりも、もっと強くしっかりと振っていきたい・・・。という方の為のドライバーといっていいのだと思います。

ディープタイプのドライバーですが、それほど強いディープだとは思わなかったですし、実際に球を打ってみてもドロップする感じもなく、程良い高さのキャリーを稼ぐことができました。
上げにいかず、抑えにいかず、そのままの感じで細工をせずに打っていけるドライバーだと思いました。

『音』がちょっと馴染めなかったので、購買意欲が強く刺激されるということはなかったのですが、弾道の力強さは魅力的でした。
また試打する機会があれば、是非トライしてみたいと思いました。
2015年02月08日
ホンマ TOUR WORLD TW727 455s ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはホンマ TOUR WORLD TW727 455s ドライバー です。

シャフトは VIZARD YA65 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は62.5g、トルクは3.9、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

ホンマらしい、カッコいいドライバーです。
本格的で、いかにも正統派といった感じがします。
派手さは無いですが、この落ち着いたところに好感がもてます。
先日『460』を試打して、いい印象がもてたので、違うモデルも試してみたい・・・。と思っていました。
ホンマは私にとって、とても思い入れのある、特別なメーカーのひとつです。
ビギナーの頃から、ホンマのクラブにスイングを教えてもらいました。

ややシャローな感じもしますが、この形状も今ではノーマルな部類といえるのかもしれません。
それだけディープタイプが少なくなったのだと思います。
今は『超シャロー』がたくさんあるので、このヘッドがそれほど薄い感じはしません。
造りがすごくしっかりしていて、美しいな・・・。と思いました。
『作り手が見えるクラブ』がもつ安心感。といったらいいでしょうか?
実績のあるメーカーだからこそもっている風格のようなものが感じられます。

『455s』と記されていました。
ヘッド体積が455ccで、シャロータイプということなのかな?と思いました。
もし、そうだとしたら『455D』もラインアップされているのかな?と思いました。

ネックは、やや短めに見えますが、今はこれくらいが主流といったところでしょうか?
調整システムが搭載されていないのも、新鮮に見えてしまいます。
調整システムがあったほうがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思いますが、私は無理に無くてもいい・・・。と思っているので、このスッキリしたところに好感がもてます。

ソールにはウェイトが2つ配置されていました。
先日試打した『460』と同じ位置です。
球のあがりやすさと、つかまりやすさを考慮しているのでしょうか?
ヘッドは結構大きく見えるのですが、重心距離を短く、また重心深度を深く設定しているのかもしれません。

こうして見ると、やはりシャローだな・・・。と思いますが、今はこれくらいが多数派のような気がします。
シャロー系ドライバーでも、昔は頼りないものがたくさんありましたが、今は頼れる高性能なものがたくさんあります。
このドライバーも、おそらくそのタイプだろう・・・。と思いました。

このオリジナルグリップは以前も試してみましたが、とてもいい感じです。
『機能性』が感じられるグリップです。
メーカーがちゃんとグリップまでこだわっている感じが伝わってきます。
グリップのパターンが場所によって違っていて、適度なグリップ力もあります。
グリップを緩く握るのが怖い・・・。という方もいらっしゃると思いますが、このようなグリップなら、その怖さを軽減できるのではないかな?と思いました。
そして緩く握ったほうが、ヘッドが走りやすいことを体感されるのではないでしょうか?
今まで耳にしていた音とは全く違う鋭い音を聞くことができるように思います。
このグリップはバックラインがあったので、できれば無いほうがいいな・・・。と思ったのですが、これは好みが分かれるところだと思います。
今のままのバックライン有りのほうがいい・・・。という方も多いと思います。
色々なクラブを試打していると、バックライン有りのほうが多いように感じます。
それだけ、たくさんの支持を集めているからだと思います。

クセの無いいい顔をしています。
角度を変えて見たときに、シャローな印象をもちましたが、こうして『顔』として見てみると、『立体顔』と『平面顔』のちょうど中間くらいかな?と思いました。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
軟らかめではありますが、それほど頼りない感じはしませんでした。
しっかりとついてきてくれる感じがしました。
遅れすぎず、走ってくれるタイプだと思いました。

構えやすいです。
ヘッドは大きめですが、大きすぎないのがいいと思いました。
イメージがボヤけることもなく、しっかりと出していくことができました。
こうして構えている直前に、このヘッドの体積が455ccだと教えてもらったのですが、私は460ccに見えていました。
やはり5ccくらいでは大きな違いはないのかな?と思いました。
このヘッドをもっとディープにすれば、小顔感も出てくると思ったのですが、これくらいの形状がベストなのかもしれません。
逃がす・・・。というよりは、どちらかというと『つかまえる』イメージが出せました。
球もあがりやすそうな印象をもちました。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
ソフトですが、こもった感じがなく、はっきりしています。
『芯のある打感』といったらいいでしょうか?
ボールの芯を、フェースの芯で打ち抜くイメージを出すことができました。
フェースにボールを乗せる感じが出せました。
気持ちを球に乗せていきやすい打感だな・・・。と思いました。

『音』も、いい感じでした。
はっきりとしているのですが、大きすぎない『適正音量』だと思いました。
インパクトを邪魔することもありませんでした。
昔から、『インパクトはあくまでも通過点』といわれてきましたが、今日はそれを体感することができたような気がします。

球もあがりやすくて、親しみやすいタイプだと思いました。
タフな感じはしませんでした。
しっかりとキャリーを出すことが出来ました。
高さを出せるのですが、高く上がりすぎないのがいいと思いました。
『一桁ロフトらしい』高さ。といったらいいでしょうか?
余分に高くあがりすぎないので、こちらも余計なことをせずに、振り抜いていくことだけに集中することができました。
シャロー系のドライバーではありますが、どちらかといえばヒッタータイプの方に試していただきたいと思いました。

『安定性』も、なかなか高いな・・・。と思いました。
シビアな印象はありませんでした。
シャロー系ドライバーらしい寛容さもありました。
見た目はとても本格的でカッコいいドライバーですが、大らかさもあるな・・・。と思いました。
球がどちらかにブレてしまうようなこともありませんでした。
『一本線を引く』感じで、ラインを出していくことができました。
ただ、あまり振りすぎてしまうと、シャフトが動きすぎる感じがしたので、そこを注意しなければいけないな・・・。と思いました。
少しご機嫌を伺う感じがちょうどいいかな?と思いました。

『飛距離性能』も優れていると思いました。
適度な高さも出していけますが、グーンと力強く伸びのある球を打つことができました。
途中から大きく失速する感じもありませんでした。
落下角度も緩やかでした。
打ったときのイメージよりも、ボールはさらに前に出ているような印象を受けました。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
左右にも普通に曲げることができましたが、どちらかといえばあまり曲げたくないタイプです。
大きく曲げることは難しく感じられました。
球のつかまりもいいので、結構『カット』に打っていったのですが、イメージよりも大きく右に曲がる感じはしませんでした。
『大きな曲線』というよりも、『小さな曲線』で勝負していけるドライバーだと思いました。

先日試打した『460』同様、この『455s』にも、いい印象をもつことができました。
この2つの違いは何なのでしょうか?
『5cc』のヘッド体積の違いだけなのでしょうか?
今度機会があったら、打ち比べてみたいと思いました。

全体的に高級感があって美しいドライバーだと思いました。
チープな感じは全くしませんでした。
ホンマらしい、いい雰囲気があります。
球を打ってみても、好感がもてました。
所有欲を満たしてくれるドライバーです。

先ほども書きましたが、どちらかといえばヒッター向けのドライバーだと思います。
シャロータイプではありますが、結構しっかりしている印象をもちました。
装着されているシャフトも、ハードな感じはしませんでしたが、結構ついてきてくれますし、頼りない感じはしませんでした。

今日試打したモデルは9.5度でしたが、10.5度もラインアップされているそうですし、たくさんのシャフトが用意されているのだと訊きました。
豊富なバリエーションの中から、自分に合ったスペックを探す楽しみがあるのはとてもいいことだと思いました。
今回試打したシャフトは結構走るタイプなので、もっと粘る感じが欲しい・・・。という方にも、違うタイプのシャフトが用意されているのが魅力的でしたし、私たちユーザーの心を揺さぶるな・・・。と思いました。
ヘッドだけでなく、シャフトも『メイドインジャパン』。
しかも、これまで数え切れないほどたくさんの名器を生み出した『酒田工場』で作られているというのが信頼性を増します。
『作り手の見えるメーカー』というのは、とても少ないと思います。
昔から、ホンマはそこにこだわってきたように思います。

シャロー系がもつ『親しみやすさ』がありながらも、頼りなさのようなマイナス的なことが感じられませんでした。
今はかなり高機能なドライバーがたくさんあるので、このドライバーは少しシンプルに見えますが、おそらく見えないところにもたくさんの新しい技術や工夫がギュッと凝縮されているのだと思います。
このドライバーにはいい印象をもつことができたので、できれば違うシャフトでも試してみたいです。