Jean-Carlo
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2018年05月27日
Jean-Carlo JC501 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Jean-Carlo JC501 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは57度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200 です。

初めて手にした Jean-Carlo のウェッジです。
これまでドライバーとアイアンは試打したことがあるのですが、ウェッジは初めてです。
Jean-Carlo というメーカーのことをまだよく知らないですが、ドライバーとアイアンを試打してみて、とてもいい印象をもっています。
こういうシンプルでクラシカルなデザインのクラブには惹かれてしまいます。

シンプル且つ、輪郭がシャープなウェッジです。
大きさは標準的です。

Jean-Carloの文字がカッコいいです。
初めて見たときは『ジーン』と読むのかと思っていましたが、『ジャン』と読むのだと教えてもらいました。

このクロスのようなマークもアイアンで目にしてきましたが、とてもカッコいいです。
シンプルなデザインですが、とてもインパクトがあります。

バックフェースはフラットなタイプです。
今はキャビティタイプのウェッジも普通に見かけますし、ウェイトが付いている物もあります。
色々な工夫がウェッジにもされるようになりました。
しかし、このウェッジはこれ以上無いというくらいにシンプルです。

トップラインの厚みは標準的です。
今は厚めの物も増えてきているので、そういう意味では『薄い』といえるのかもしれません。
テーパーになっている物もありますが、このウェッジは違いました。
トップラインの輪郭もシャープです。

ソール幅はワイドですが、今はこれくらいが標準といえるでしょうか?
トゥからヒールにかけて『テーパー』になっているタイプではなく、ストレートに近いです。

リーディングエッジの削りは見られませんでした。

逆にトレーリングエッジは丸みがありました。
バンスは結構利いていました。

ネックは適度な長さがありました。
『長さのバランス』がとれているといったらいいでしょうか?
適度な長さがあるので、こうして見ても、とても美しく見えます。

ホーゼルには『Made In JAPAN』の文字がありました。
日本製ということで、好感度もあがります。

フェース面にミーリングはありませんでしたが、とても綺麗です。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
かなり『出っ歯』なタイプです。
『出っ歯タイプ』はよく見かけますが、このウェッジはそれが強いです。
グースがきついタイプよりは出っ歯タイプのほうが好きですが、これはちょっと強いな・・・。と思いました。
ストレートタイプが好きな方でも、この出っ歯形状に苦手意識を持たれる方もいらっしゃるのではないかな?と思えるくらい、出っ歯が強いです。
これだけ強いと、『上から潰し気味に』というよりは、『刃先で拾う』イメージのほうが出やすいです。
昔はよく見られましたが、今では珍しいです。
できればもうちょっと抑えられているほうが好きですが、苦手というほどではありませんでした。

『フェースの開きやすさ』も、なかなかいい感じです。
出っ歯タイプなので、こうして開いて構えると、ヒールから斜めに拾っていくイメージが出しやすいです。
ロブ系のショットを好まれる方には、とても親しみやすい構え感といえるのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とても良いです。
『球の乗っかり』がいいです。
ガツンというよりは、軽い感じのフィーリングです。

スピン性能は、いい感じでした。
『激スピンタイプ』ではありませんが、安定してスピンが掛かり、計算しやすいです。

球はとても拾いやすく、しっかりと高さも出ていました。

『安定性』という点では普通だと思いますが、今は『易しい系』のウェッジもたくさんあるので、そういった意味では正直なところもあるのかもしれません。
いわゆる『易しさ』で勝負していないウェッジだと思いますが、気難しいタイプではなく、手にすればするほど馴染んでくれそうな感じがしました。

『操作性』は高いです。
フェースの開閉を使って、色々と遊ぶことができました。
マニュアル系のウェッジといっていいと思います。

シンプルで派手さの無い、シブいデザインがとても印象的でした。
ハイテクタイプではなく、ベーシックな印象のほうが強いので、こちらの気持ちも乗せていきやすいです。

ヘッド全体の輪郭がシャープなのも印象的でした。
今は丸っこいタイプも多いですが、このウェッジはシャープでカッコいいので、まずは目で楽しむことができましたし、バッグに入っていたら嬉しくなるだろうな・・・。と思いました。
所有感を満たしてくれるクラブです。

一番印象に残ったのは、『出っ歯』ですが、試打していて難しく感じなかったですし、普通に球を運ぶことができました。
ただ、強いグースタイプのウェッジを好まれる方には合いづらいところがあるかもしれません。
好みがはっきり分かれると思います。

おそらく高い技術による、様々な工夫がされていると思うのですが、それを感じさせないところもいいな・・・。と思いました。
特に目立った工夫はされていないように見せておきながら、実はとてもたくさんの技術が注ぎ込まれているように感じました。

今はウェッジの『ハイテク化』も進み、色々なタイプが見られるようになりましたが、ルールの範囲内で、そういった工夫はどんどんして欲しい・・・。と思う反面、このようなシンプルなタイプにも惹かれます。
『飽きが来ない美しさ』といったらいいでしょうか?
永くつきあっていけそうです。

大手有名メーカーのウェッジも素晴らしいものがたくさんありますし、このJean-Carloのように、それほどたくさんの方の目に触れることがないメーカーのウェッジも素晴らしいものが多いです。
まさに『群雄割拠』といったところでしょうか?

しかし、バッグに入れられるクラブの本数はルールで決められていますし、どれかを選ばなければなりませんが、いいクラブが今は本当に多いので、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
最終的には『自分の好み』になると思うのですが、こういったクラブを選ぶときの迷いも、ゴルフの楽しみのひとつだな・・・。と、このウェッジを試打しながら思いました。
いいウェッジに出会うことができました。
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2018年04月06日
Jean-Carlo JC501 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Jean-Carlo JC501 ドライバー です。

シャフトは LOOP PROTOTYPE GK です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は68g、トルクは3.4 です。

初めて手にしたJean-Carloのドライバーです。
先日アイアンを試打することができたのですが、今日はドライバーに出会うことができました。
私はこのメーカーのことを全く知らないので、興味津々です。
アイアンを試打した時点で、いい印象が残っています。
『ジーンカルロ』と読むのかな?と思っていたのですが、『ジャンカルロ』と読むのだと教えてもらいました。
日本には本当にたくさんのメーカーがあるものだと改めて思いました。

結構厚みのあるヘッドです。
今はシャロー系が圧倒的に多いですが、少しずつ厚みのあるヘッドも見かけるようになりました。
シャロータイプがどうしても苦手だ・・・。という方は結構いらっしゃると思いますし、今は昔と違って、親しみやすいディープもあり、私たちユーザーに多くの選択肢が与えられていることは、とてもいいことだと思います。
『選べる喜び』は、ゴルフの楽しさの一部です。
ヘッドが全体的に黒で、とてもカッコいいです。
黒いヘッドが好きな私は、この重厚感溢れるデザインに好感を持ちました。

まず目に付くのが、この2つのウェイトです。
ソールにウェイトが組み込まれているのは珍しくないですが、このような位置に配置されているのは珍しいです。
海外メーカーのようにウェイトを移動できるシステムではないですが、この配置にも大きな理由があるのだと思います。
専用の工具ではなく、普通の六角レンチで簡単に取り外せそうです。
ウェイトには数字が刻印されていなかったので、重さは分かりませんでした。
交換するタイプではないのかもしれません。

この独特なソール形状は一度見たら忘れられません。
かなり個性的です。
日本の美しい風景のひとつでもある、『棚田』を思い出しました。
このソール形状にも、深い研究による大きな理由があるのではないでしょうか?
個性的なクラブが大好きな私は、このドライバーに対する興味がどんどん湧いてきました。

トゥ型にはクロスのような模様がありました。
先日試打したアイアンと同じです。
これが、このメーカーのトレードマークということになるのでしょうか?
トゥ側には『Standard in Modern Times』という文字がありました。
モダンタイムスという文字を見て、あの名優チャップリンさんの映画を思い出しました。
『現代のスタンダード』という意味になるのでしょうか?

ヒール側には『Forged β Titanium JC501Dr Gracieux Art Design Mid』と記されていました。
鍛造ベータチタンということと、JC501ドライバーという名前は分かったのですが、それ以後の意味がよく分かりませんでした。
他のメーカーとは違い、『手書き風』の文字が新鮮に見えます。
ゼロではないですが、このような文字が使われるのは珍しいです。
muziikのドライバーを思い出しました。

フェース面のデザインはとてもシンプルです。
スコアラインも5本しかありません。
今は複雑な模様がされていたり、ミーリングが施されていたりと、各メーカー工夫が凝らされていますが、このドライバーはとてもシンプルです。
シンプルではありますが、何となく『球を押す力』が強そうに感じられました。
シャローフェースではありませんが、それほどディープフェースというタイプでもありません。
『フェース高』は、それほど高くありません。

セミシャローバック形状といっていいと思います。
円盤のような『超シャローバックタイプ』が今も多くて、それだけニーズもあると思うのですが、最近は少しずつこのような厚みの変化も見られるようになりました。
薄すぎないけど、かといって厚みがあってタフな印象を与えない形状といえるのかもしれません。
昔なら確実にシャローといえますが、今は『セミディープ』に限りなく近い『セミシャロー』が正しいように思います。

いい顔をしています。
シャロー感はあるのですが、形が整っていて美しいです。
メタル時代に愛用していた、『ツアーチャンプクアトロ』というドライバーを思い出しました。
今は当然のように行われている『リシャフト』ですが、当時はまだそれほど一般的ではありませんでした。
しかし、私はツアーチャンプクアトロのヘッドに『ケンズチャンプ』や『ターボテック』というシャフトを挿して、ゴルフをエンジョイしていました。
とてもいい思い出がたくさんあります。
ソールは黒ですが、クラウンは黒というよりは『濃いシルバー』といったほうがいいように思います。
濃いシルバーが美しいです。
メタルの頃を思い出しました。
たくさんのメタルドライバーを使い、ゴルフをエンジョイしていたのですが、その時にいわゆる『メタル肘』というケガをしてしまい、慢性的な右肘内側の痛みに悩まされていました。
メタルドライバーは私には合いづらいのだと分かっていましたが、それに変わる素材が見つからず、痛みに耐えながらゴルフをしていました。
ゴルフ仲間でもある医者の友人から、ゴルフを休めば痛みも治まるといわれたのですが、私にゴルフを休むことはできません。
こんな楽しいものを休むという選択肢は私にはありませんでした。
今もそうですが、その頃も常に頭の中はゴルフでいっぱいでした。
『塗るシップ薬』を塗ったり、時にはアイシングをしたりしながら、ゴルフをしていました。
右ひじの痛みにずっと悩まされていました。
そしてしばらくして、チタンドライバーが登場してきて、私は救われました。
右ひじの痛みが嘘のように消えました。
今でも再発していません。
今もこうしてゴルフが楽しめるのはチタンのおかげといっても過言ではありません。
このドライバーはベータチタンということですが、どういう特性があるのでしょうか?

素振りをしてみても、とてもいい感じです。
装着されているシャフト『LOOP』は時々出会うことができ、とてもいい印象をもっています。
自然なしなり感でクセのなさが気に入っているのですが、色々なタイプがラインアップされているようです。
このシャフトも振りやすく、タイミングが合いやすいです。
ハードなタイプではありませんが、頼りなさのようなものは感じません。

ボールを前にして構えてみても、好感を持てました。
自然な感じで、構えやすいです。
最初見たときはディープ系の印象も少しあったのですが、こうして構えてみると、ディープというよりはシャローな印象のほうが強いです。
クセが無いので、方向性への不安は全くありませんでした。
シャローな感じがしたので、球もあがりやすそうに見えました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、このドライバーのもつ、高い飛距離性能です。
一球打っただけで、これは凄いな・・・。他のドライバーとはちょっと違うな・・・。と思いました。
ややライナー系の強い球が打てるドライバーです。
フェースの弾きは良く、初速も速いのですが、勢いがなかなか衰えません。
いつもなら、そろそろ球が『お辞儀』し始める頃だ・・・。と思えるところでも、このドライバーから放たれた球はお辞儀することなく、そのままグーンと伸びていってネットに突き刺さりました。
ん?これは凄いな・・・。強い球だな・・・。と思いました。
打つ前から、いい印象はもっていましたが、正直、それほど飛距離性能には期待していませんでした。
ポテンシャルはある程度ありそうだけど、あくまでも『普通の範囲内』といったところだろう・・・。と思っていました。
Jean-Carloというメーカーを全くといっていいほど知らないですし、ドライバーも初めてなので、その傾向がつかめていないというのもあるのですが、見ただけでは分からないものだな・・・。と改めて思いましたし、その意外性がまた面白いところでもあります。
『馬力』のある伸びです。
ゴルフクラブを試打していて、あまり『馬力』という言葉は浮かんできませんが、このドライバーの弾道を見ていると馬力という力強い言葉が浮かびました。
明らかにボールに強い力が伝わっているのが分かる弾道です。
ボールに『根性』があるといってもいいのかもしれません。
すぐに落ちずに、『引力に抗う力』といったらいいでしょうか?
球の伸びがよく、キャリーもしっかり稼ぐことができました。
高~くあがってキャリーが稼げるタイプのドライバーが今は多いですが、このドライバーは『高弾道』というよりは『強弾道』でしっかりとキャリーを稼いでいけるタイプです。
今は弾きが良くてスピン性能が抑えられているドライバーが多いですが、これからはそれに加え、『堪える力』といいますか、『落ちそうで落ちない』ということが飛びのキーワードになってくるのではないでしょうか?
『打ち始め』だけでなく、打ったあとのその後の弾道で距離は大きく違ってくるように思いますが、最近の飛びに優れたドライバーを試打していると、そういったことを感じました。
ヘッドにも色々な工夫がされているのは間違いないですし、ソールに配置されているウェイトの効果も大きいのだと思います。
私はライナー系の打球が好きですが、ライナー系はすぐに落ちてきそうなので、あまり好きではない・・・。高い放物線を描いていきたい・・・。という方も、このドライバーの放つ伸びのある球に魅力を感じやすいのではないでしょうか?
高くあがりすぎないですが、球の伸びがいいので、効率良く飛ばしていけるように感じました。
毎年、たくさんのドライバーを試打していて、ハイレベルな物はたくさんありますが、一球打っただけで、これはいい・・・。凄いな・・・。と思える物は、実はそう多くありません。
このドライバーは、その数少ないドライバーのひとつです。

『打感』は好感がもてました。
柔らかくて良いフィーリングです。
『ガツン』とくることもなく、むしろ『フワッ』に近い感じでした。
球の伸びは凄いですが、打感は決して衝撃が強いタイプではなく、ソフトで優しい感じで、このいい意味でのミスマッチ感がいいな・・・。と思いました。

『音』は、はっきりしているのですが、高すぎず大きすぎず、良い感じの音です。
インパクトが緩むこともなく、気持ち良く振り切ることができました。
周りが気になることもなく、試打を楽しめました。

『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりもあがりやすくて、イージーでした。
打つ前は少しタフなタイプなのかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。
タフさはあまり感じませんでしたが、低スピン性能は高いと思います。
叩いても吹き上がる感じはしませんでした。
適度な範囲(高すぎない)の高めの弾道で、スッと糸を引くように真っ直ぐ伸びていく感じでした。
ソールにウェイトが2つあり、個性的なデザインではありますが、それ以外は特に変わったところは見られず、比較的シンプルなヘッドといっていいかもしれません。
『ゴチャゴチャ感』はありませんが、こういうシンプルなタイプのほうが、高いポテンシャルを持っていることが多いような気がします。
性能が高いから、あえてあまり付け加えないでいいということなのではないでしょうか?

『安定性』は高いです。
シビアさは感じませんでした。
カッコいいヘッドではありますが、気難しいタイプではありません。
見た目の印象通り、寛容なタイプです。
他のメーカー(特に海外メーカー)のような、『曲がりにくさ』『高い直進性』は無いのかもしれませんが、このままでも充分な、むしろこれくらいでちょうどいい・・・。と思えるほどの寛容さがあります。
イージーなタイプですが、『易しすぎない』ので、感性を邪魔しないという利点もあるのかもしれません。
ヘッドも易しいですが、装着されているシャフトの性能の高さも、この高い『安定性』と『飛距離』につながっているように感じました。
ヘッドとシャフトの相性はバッチリだと思いました。

『操作性』は、まずまずでした。
シャローな感じもしますが、球もつかまりやすいです。
私はドロー系のほうが自然な感じがしました。
右に曲げることにもチャレンジしてみて、曲げることができました。
右に曲げても、球が強いです。
滑ったり抜けたりといった感じではなく、つかまったフェードボールが打ちたいというフェードヒッターの方も多くいらっしゃると思いますが、そういった方にも是非試していただきたいと思いました。
今は操作するタイプではなく、できるだけ曲がり幅の小さいドライバーのニーズが高いように思いますが、このドライバーは、そのニーズにしっかりと応えていると思います。
カッコいいドライバーですが、気難しいタイプではありません。

かなり強い球が打てますし、叩いていけるドライバーなので、どちらかといえばヒッター向けのドライバーだとは思うのですが、意外なほどその『守備範囲』が広くて、使い手を限定しているようには感じませんでした。
もちろん、色々なロフトが用意されていると思いますし、ソールにあるウェイトが交換できるのであれば、さらにその守備範囲が広がるような気がします。
調整機能が付いていないと嫌だ・・・。
もっとシャローでフックフェースなほうがいい・・・。
プロが使っているような、大手有名メーカーのクラブしか使いたくない・・・。
という方には合いづらいところがあるかもしれませんが、優れたドライバーであることは間違いないので、多くの方に試していただきたいと思いました。

初めて手にしたJean-Carloのドライバーですが、とてもいい印象をもちました。
アイアンを試打したときよりも、このドライバーを試打してからのほうが、メーカーに対する好感度も高まりました。
初めて手にするメーカーのクラブは、その傾向などが分からないということもありますし、どうかな?と思うところと、知らないというワクワク感もあります。
このドライバーは、ずっとワクワクしながら試打を楽しむことができました。
最初見たときは、その個性的なデザインに目がいったのですが、決してデザインだけでなく、基本性能もしっかりしています。
特に飛びの性能が高いですし、見た目ほどのハードルの高さもありません。
フィーリングも好感がもてました。
あとは『値段』だな・・・。と思いました。
おそらく、かなり高価だろう・・・。とは思いましたが、購買意欲が刺激されてしまいましたし、すぐにでもコースで試してみたいと思えるドライバーです。
このドライバーに出会えた幸運に感謝したいです。
私は、いいクラブに出会えたときは、すぐに仲間達に伝えたくなり、彼らの笑顔が見たくなるので、明日早速このドライバーのことを彼らに紹介してみよう・・・。と思いました。
仲間たちの喜ぶ顔を見るのが、この上ない喜びなので、明日が待ち遠しいです。
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2018年03月19日
Jean-Carlo JC501 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Jean-Carlo JC501 アイアン の7番 です。

シャフトは K's Tour 115 です。
クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は115g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は437g です。

初めて手にした、Jean-Carloという名前のクラブです。
トゥ側に『JC501』と表記されているので、おそらくこれがモデル名なのだと思います。
Jean-Carloというメーカーを私は知りませんでした。
今日初めて知りました。
本当にまだまだ知らないメーカーがたくさんあるな・・・。ということを、いつも感じます。

シャープでカッコいいハーフキャビティアイアンです。
今はハーフキャビティも、色々なデザインがありますが、このアイアンはとてもシンプルです。
クラシカルな雰囲気が漂っています。

彫りも浅く、ほぼマッスルバックと同じといってもいいような気がします。
このシンプルさがとても魅力的です。

トップラインの厚さも適正です。

ソール幅は少し広く見えましたが、今のアイアンの中では標準的といえるように思います。
メッキがよく利いていて、何といいますか『つるっ』とした感じがありました。
メッキも雑な感じがしません。
三浦技研のようだな・・・。と思いました。
仕上げが綺麗です。

リーディングエッジの削りは、特に見られませんでした。

しかしトレーリングエッジは削られていて、丸みがありました。
こういったところは各メーカー特色がでるので面白いです。
ソールの形状も平らというよりは、緩やかに丸みを帯びている感じで、抜けが良さそうです。
芝の上を軽快に滑ってくれそうな感じのソール形状です。

ネックの長さは標準的です。
見慣れた長さです。

ホーゼルに『MADE IN JAPAN』と刻印されていたので、日本のメーカーだということが分かりました。
バックフェースのトゥ側に『クロス(十字架)』のようなマークがあったので、ひょっとしたら海外のメーカーなのかな?と思っていましたが、日本のメーカーだと知り、さらに興味がでてきました。
老舗メーカーなのでしょうか?
それとも新しいメーカーなのでしょうか?
私は知らないメーカーがまだまだたくさんあるな・・・。と改めて思いました。
日本国内でクラブ造りの聖地といえば、まず兵庫県を思い出すのですが、このメーカーもそうなのでしょうか?
それとも違う地で造られているのでしょうか?
日本には聖地がたくさんあります。

『FORGED』の文字も好感度を高めます。
初めてのメーカーですが、どんどん親近感が湧いてきました。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
ごく普通のフェース面です。
正直、美しいな・・・。と思うことはありませんでした。
アイアンのフェース面にも、色々なタイプがあります。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
久し振りのK's Tourですが、やはりいいな・・・。と思いました。
とても好感のもてるスチールシャフトです。
私はゴルフを始めたときからずっとスチールシャフト(DG)を使っていて、これからもそうなると思いますが、DG以外では、このK's Tourもすごく気に入っています。
先日モーダスの130というシャフトも試す機会があり、こちらもすごく気に入りました。
もし、DG以外に挿すとしたら、今のところモーダスの130にしようと思っています。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
特にクセは無く、構えやすいのですが、見とれるほどではありませんでした。
シャープというよりは、少し丸っこい感じがありました。
グースは利いていますが、強すぎないので不安はありませんでした。
今の主流ともいうべき、セミグース形状です。
少しだけ面長に見えたのですが、気になるほどではなく、ボールとの大きさの対比もいい感じでした。
ワクワクというよりは落ちついた感じで、淡々と見つめていました。
いつでも準備OKでした。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
この外観からイメージできる打感そのもので、グッドフィーリングでした。
球の乗りも、すごくいいです。
今のアイアンは『弾いて飛ばす』タイプが増えてきましたが、このアイアンは昔ながらの『乗せて運ぶ』ことがしやすいタイプです。
一球一球打っていくのが楽しいです。

『球のあがりやすさ』という点でも、いい感じです。
自然な感じのあがりやすさです。
ハイテクタイプのアイアンではなく、ベーシックタイプなので、この自然な感じのあがりやすさはだいたい予想していましたが、その予想通りだったので、親しみがもてました。

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしい正直さがあって、決して『易しさ優先』ではないと思いますが、敬遠すべきアイアンではないと思います。
易しいアイアンは確かにいいけど、どうしても打感がボヤけて方向性を出しづらい・・・。球をつかまえようとしてもつかまりきらずに抜けてしまう・・・。といったことを感じたことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
このアイアンはある程度の正直さはありますが、ラインを出しやすいですし、余計な動きをしないので、安心感がありました。

『飛距離性能』という点では、標準的でした。
7番らしい飛距離だと思いました。
今のディスタンス系アイアンの飛距離に慣れておられる方には、物足りないところがあるかもしれません。
飛距離最優先のアイアンではないですが、『狙う』ことができるので、スコアメイクにはとても役立つのではないでしょうか?

『操作性』は高いです。
左右へ曲げるのも易しくて、扱いやすいアイアンです。

シンプルでシャープな形状ではありながらも、どこかマイルドな雰囲気があるな・・・。と思いました。
細部にわたるまで綺麗で、落ち着いた美しさのあるアイアンです。

細かいところは色々と工夫されているようですが、基本的にはシンプルなベーシックタイプのアイアンといっていいように思います。

異材やたくさんのパーツが組み合わさった『ハイテクタイプ』のアイアンもいいですが、このようなアイアンらしいアイアンもいいものだと思いました。
何といいますか、『使い減り』しない魅力があります。
新品のときはもちろん美しいですし、使い込んでいけばいくほどカッコ良さも出てくるような気がします。
長くつきあっていけそうな、飽きの来ないタイプのアイアンです。

Jean-Carloというメーカーは初めてで、今日まで知りませんでしたが、このアイアンに出会ったおかげで、いいイメージが残りました。
機会があれば、また何度でも試打したいですし、違うモデルも試してみたいです。
今日は、いいアイアンに出会うことができた、ラッキーな日でした。