ヨネックス - ゴルフクラブ試打日記。


ヨネックスのカテゴリー記事一覧

メイン さらに古い記事一覧へ≫

ヨネックス

      
2022年09月08日
  

ヨネックス EZONE CB702 Forged アイアン

                 

ヨネックス EZONE CB702 Forged アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
ヨネックス EZONE CB702 Forged アイアン の7番です。



REXIS Steel Core
シャフトは REXIS Steel Core です。

ロフトは31度、クラブ長さは37.5インチ、キックポイントは中元調子 です。



正面
久しぶりに出会った、ヨネックスのアイアンです。

ヨネックスのアイアンはいろいろなタイプがありますが、このアイアンは軟鉄の柔らかそうな雰囲気があります。



側面
シャローフェースタイプのアイアンで、その分ちょっと面長に見えました。

こういったところは、ヨネックスアイアンの特徴といっていいように思います。



彫りの深さ
彫りの深さはたっぷりあって、『フルキャビティ』あるいは『ディープキャビティ』といっていいのかもしれません。



トップライン
トップラインは少し厚く見えましたが、これくらいであれば、構えづらくなることはないと思います。



ソール幅
ソール幅は少しワイドですが、ヤマハのアイアンでは普通です。

こうして見ると、BSのアイアンやヤマハのアイアンと質感が似ているように感じました。



ソール形状
ソール形状は二分割のようになっていて、抜けがかなり良さそうです。

芝に刺さったり、抜けずに止まってしまったり・・・。といったイメージは湧いてきません。

スーッと芝の上を上手く滑ってくれそうな印象を与えてくれます。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。



EZONE CB702
ホーゼルには『EZONE CB702』の刻印がありました。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは無く、普通です。

スコアラインの間隔が空いているな・・・。と思いながら、数を数えてみたのですが、12本でした。

7番アイアンで私が好きなのは13本で、だいたいそれ以上の数になっていると思うのですが、このアイアンは違います。

しかし、こういったアイアンは昔からあるので、特に珍しいとは思いません。

スコアラインの間隔や数だけでスピンが変わるわけではないので、奥が深いです。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはツアーベルベットで最高ですし、YONEXのロゴもカッコいいです。

アイアンには最適なグリップで、おまけにバックラインも入っていなくて、さらに好感度があがりました。

バックライン有りのほうが好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますが、私は無いほうが好きです。



振り感
素振りをしてみると、スチールとは違う、カーボン独特の振り感(しなり感)がありましたが、頼りない感じはしませんでした。

むしろ、カーボンを使い慣れておられる方には、馴染みやすい振り心地ではないでしょうか?



構え感
ボールを前にして構えてみると、予想していた以上に、いい出来でした。

あまり面長感はなく、トップラインの厚みは少し見えますが、気になるほどではありません。

グースも少し利いていますが、これくらいであれば許容範囲内です。

アイアンを構えてみて、『騒がしい顔』と『静かで穏やかな顔』を感じることがあるのですが、このアイアンは後者で、落ち着いて構えることができました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はマイルドで、いい感じです。

このフィーリングはヨネックスフォージドアイアンらしいな・・・。と思いました。

過去にも経験したことがある打感です。



トゥ側
球はとても高くあがりました。

構えたときはロフトが立って見えたこともあり、やや低めのライナー系で飛んでいくのかな・・・。と思っていたのですが、違いました。

『最初から高弾道』といったらいいでしょうか?

打ち出しは低く、その後『めくれるように』という弾道ではなく、打ち出しから高弾道でキャリーを稼いでいけるタイプのアイアンです。



バックフェース
『安定性』は高く、フルキャビティの親しみやすさを感じます。

大らかで、少々のブレには動じない寛容さがあります。



飛距離性能
『飛距離性能』は高く、明らかにディスタンスタイプです。

ヨネックスは元々、飛距離にかなり力を入れているメーカーで、そのイズムをアイアンにも注ぎ込んでいるのではないでしょうか?

よくある『番手ずらし』の飛びで、7番アイアンとは思えない距離を易しく打たせてくれるアイアンです。



操作性
『操作性』はまずまずで、左右に曲げることもできました。

フルキャビティらしい大らかさもありながら、それなりに反応してくれるので、コースでも役立ちそうです。



試打後の感想


ヒール側
最初見たときから、シンプルでカッコいいキャビティアイアンという印象をもっていて、かなり易しさにも長けているだろうな・・・。と思っていました。



YONEX EZONE CB702 Forged アイアン
実際に打ってみても、まさにその通りのアイアンで、予想を裏切らないアイアンです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2021年07月29日
  

ヨネックス Royal EZONE アイアン

                 

ヨネックス Royal EZONE アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブヨネックス Royal EZONE アイアン の9番です。



RX-05RE
シャフトは RX-05RE です。

ロフトは38度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはR です。



正面
ヨネックスロイヤルイーゾーンの新しいアイアンです。

全体が黒で統一されていて、とてもシブいデザインになっています。



Royal EZONE
高級感のあるデザインです。

ヨネックスのクラブはアスリート仕様から、ビギナー向け、エグゼクティブゴルファー向けと、幅広いジャンルに分かれています。



側面
ラージサイズで、フェース高が低い、いわゆるシャローフェースタイプのアイアンであることがわかります。



彫りの深さ
彫りの深さはたっぷりあります。



トップライン
トップラインは厚めではありますが、極端ではありません。

輪郭がシャープで丸みを帯びていないので、しっかりとしたイメージが出せそうです。

こうして見ていても、このアイアンはイージー系にありがちな『ボヤけたところ』が今のところ見られません。



ネック長さ
ネックは短めです。



ソール形状
ワイドソールではありますが、これくらいは今の標準といえる広さで、アスリート仕様のアイアンでも、これくらいはよく見られます。

『二分割』されているような形状で、スリクソンのアイアンを思い出しました。



ミーリング無し
質感の良いフェース面です。

フェース面にミーリングは見られませんが、チープさも無く、とても綺麗に仕上がっています。



オリジナルグリップ
YONEXのロゴがカッコいいグリップです。

このグリップはドライバーで出会っていて、好感を持っています。



振り感
素振りをしてみると、かなり軽量感があります。

ヘッドが黒なので重厚感がありますが、クラブ全体は軽量タイプのアイアンです。

私はアイアンの『重さ』を利用して球を打っているのですが、逆に『軽さ』を利用して打っておられる方もいらっしゃると思います。

そういった方に受け入れられやすい軽さといえるのではないでしょうか?



構え感
ボールを前にして構えてみると、正直好みでないといいますか、苦手なタイプになるのですが、これは予想していました。

海外メーカーのように、かなりグースがきつく、遅れて腰掛けているように見えます。

ラージサイズではありますが、ヘッドが黒だからなのか、それほど気になりません。

オフセットがきついと、インパクトのタイミングをどうとっていこうかと、いつも悩むのですが、まずは行き当たりばったりでも打ってみることにしました。

イメージが浮かばず、モヤモヤしていました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は好感が持てませんでした。

ガツンという硬い感じと、薄さを感じる打感です。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。

このソール形状を見るとイメージしやすいですが、滑らせる感じで打つのが合っているアイアンといっていいと思います。

アイアンのソールには『切る』イメージのものと、『滑らせる』イメージのものがありますが、このアイアンは後者です。

重心が低くて深いので、横から拾うのに適しています。



バックフェース
『安定性』はかなり高く、完全なるオートマ系アイアンです。

スイートエリアが横だけでなく、縦にも広がっている感じがします。

インパクトを『点』ではなく、『面全体』で行っていけるアイアンといえるのではないでしょうか?



飛距離性能
『飛距離性能』は優れていますが、このようなイージー系アイアンでは普通といえるでしょうか?

球の乗っかりの良さではなく、『弾き感』で勝負していくアイアンです。

この『接触時間の短さ』を好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。



操作性
『操作性』という点では、なかなか思うようにいかず、苦戦してしまいました。

最初からダフり気味に入ってしまったこともあり、タイミングを取るのが難しく感じられました。

気を抜けば引っかけそうで、それを注意していました。

小顔タイプは重心距離が短いので、自然につかまえやすくなりますが、重心距離が長くてグースがきついタイプだと、その『つかまえ具合』を調整しづらく、操れる感じはしません。

こういったところがオートマチックタイプの長所でもあり、短所でもあるのだと思います。



試打後の感想


ヒール側
高級感があって、デザインも美しいですが、値段が良心的といいますか、普通のアイアンと変わらないのがいいな・・・。と思いました。

高級感のあるクラブは驚くような価格設定がされているものが多かったのですが、最近は少なくなっています。



YONEX Royal EZONE アイアン
ゴルフクラブ(例えばドライバー)は高ければ高いほど、よく飛ぶだろう・・・。と思われがちなところが昔からありますが、実際はそんなことはありません。

値段と飛距離は比例しません。

いろいろなクラブを試打していて、このクラブはオモチャみたいだな・・・。と感じたことは何度もありますが、今は少なくなっています。



YONEX Royal EZONE アイアン
仕上げが雑でチープな感じのするクラブは今でも見かけますが、このアイアンはそんなことはありません。

全体的にとても綺麗で質感もいいです。



YONEX Royal EZONE アイアン
昔はラージサイズのイージー系は『大味』なものが多く、『食傷気味』だったこともあるのですが、最近はこのアイアンのようにかなり改善されているように思います。



YONEX Royal EZONE アイアン
形状や軽さなど、私の好みから外れているところはあったのですが、元々私が好むタイプではないので仕方ありません。

むしろ、このような形状や軽さを好まれる方は多いのではないでしょうか?



YONEX Royal EZONE アイアン
寛容であがりやすく、質感も良いアイアンです。






構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2021年03月21日
  

ヨネックス Royal EZONE ドライバー

                 

ヨネックス Royal EZONE ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
ヨネックス Royal EZONE ドライバー です。



RX-05RE
シャフトは RX-05RE です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は37g、トルクは5.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は275g です。



正面
ロイヤルイーゾーンシリーズのニュードライバーです。

前のモデルも試打したことがあるのですが、このニューモデルのほうがカッコよくなっています。

高級感もあって、センスのいいデザインです。

ヨネックスはアスリートモデルから、このようなエグゼクティブゴルファー向けのクラブにも力を入れています。



側面
ラージサイズ&シャローという、今の主流といえる形状ですが、黒なのでビシッと締まって見えるのがいいです。

白のような膨張色を好まれる方も多いと思いますが、このようなラージサイズだと黒はよく映えます。

チープさは無く、全体的な質感がすごくいいです。



ウェイト
バックフェース付近にウェイトがひとつあります。

今はほとんどがこの位置です。

ちょっと前まで、いろいろな場所に複数のウェイトが配置されているものが多かったのですが、最近はこのようにひとつが多くなってきました。

絶妙なバランス・重心位置を決めるのはひとつで充分ということでしょうか?

『8』という数字があったので、8gということでいいのだと思います。

ウェイトとしては、標準的な重さです。

全体的に軽めのクラブなので、ウェイトが重すぎるとバランスがとれないのかもしれません。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていて、試打するのは『S』のポジションです。



2G-Namd Flex Force
トゥ側には『2G-Namd Flex Force』の文字があります。

どのような意味か分かりませんが、ヨネックス独自の工夫がされているようです。

『Flex』という文字があったので、ダイワ(現グローブライド)と同じようにヨネックスも『カーボン』の印象が強いので、ヘッドというよりはシャフトに対する工夫なのかもしれません。



MADE IN JAPAN
『MADE IN JAPAN』の文字が誇らしいです。

最近はクラブに生産国を表示しないものが多いですが、日本製は好感度が高まるので、表示されているのかもしれません。

品質や精度・性能が充分担保されているのであれば、どの国でもいいような気もしますが、やはり日本製は特別ですし、親近感も湧きます。

ゴルフクラブに限らず、メイドインジャパンは日本国内だけにとどまらず、世界から高い信頼と評価を受けています。



フェースのデザイン
フェース面のデザインが独特です。

ヨネックスらしいデザインで、以前も目にしたことがあります。

正直、あまりカッコいいデザインだとは思いませんが、これにも何か意味があるのだと思いますし、個性があるのはいいことです。

ミーリングのような溝が、ヒッティングエリアにあり、それが縦に入っていました。

これも実戦で役立つように工夫されているのではないでしょうか?



シャローヘッド
見慣れたシャローヘッドです。

今はこのように『お尻が重たそう』な形状がほとんどで、これでないと嫌だという方もいらっしゃるような気もします。

ディープバックタイプは全く見なくなりました。



顔
顔は正直、好みではありませんでした。

かなりのフックフェースです。

一時期はよく見られましたが、最近では珍しいような気がします。

最近はフックの度合いといいますか、『見え方』が極端にならないよう、緩和されていたように思うのですが、このドライバーは『きつめ』なフックです。

私には苦手なタイプの顔なのですが、ラージサイズでシャローにするには、これくらいの『被り』が必要になってくるのかもしれません。

クラウンにカーボンの模様が見えたので、おそらくカーボンコンポジットされているのだと思います。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは、独特なパターンが印象的です。

それほどソフトな感じはしませんが、グリップ力があり、滑りにくくなっているので、雨の日のラウンドでも役に立ってくれそうです。



振り感
素振りをしてみると、かなりの軽量感と軟らかさがあるのですが、同時に『しなやかさ』も感じました。

釣り竿に例えると、『渓流釣り用の竿』といったところでしょうか?

軽くてよくしなり、フワッとしていて、目的のところへ毛鉤を着水させるような感覚です。

ゴルフと釣りは共通点が多いですが、一番距離を出す道具であるドライバーは、釣り竿でいえば完全に投げ竿です。

船釣り用の竿などと比べると、長さも圧倒的に長いですし、胴調子が多い船竿に対して、投げ竿は先調子になっています。

対して狙ったところにボールを運ぶためのクラブであるアイアンやウェッジは、ルアーやフライフィッシング・渓流用の竿といえるように思います。

釣り竿はゴルフクラブのように重くなく軟らかいですが、目的は『飛ばす』ということと、『狙ったところに運ぶ』ことです。

その点は共通しています。

このドライバーのシャフトのフレックスはRだったのですが、標準(レギュラー)というよりは、『細くて軟らかい』という印象をもちました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、やはり左に行きそうなイメージしか浮かんできません。

私には構えづらいドライバーなのですが、そもそも私のようなフッカーをターゲットに開発していないと思うので、これは仕方ありません。

私も昔は苦手に感じるクラブは試打しないことも多かったのですが、最近はなるべく一度は手にとってみるようにしていますし、記事にすることも増えてきました。(今でも試打して記事に書かないことはあります。)

ヘッド自体はとても高級感があって、美しいです。

カーボンクラウンにすると、安っぽく見えてしまうクラブが過去にいくつかありましたが、このドライバーは当てはまりません。

フェースの向きがすごく気になりますが、それ以外はかなり好感が持てます。

バックフェースが尖りすぎていなくて、美しい丸みを帯びているのがいいです。

フェースの向きが気になり、立ち位置が定まらないといいますか、スタンスが取りづらく、少し時間を消費してしまいました。

今日は練習場なので方向性は気にせず、このまま打っていこう・・・。と思ったのですが、左へ巻いてしまうイメージしか浮かんでこないので、頭の中がモヤモヤしたままでした。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、なかなかいい感じです。

ボヤケた感じはなく、しっかりしているのですが、硬すぎず程よいフィーリングが手に残りました。

『つかまえ系ヘッド』共通の『密着感』といいますか、逃げない感じの打感です。



打球音
『音』は、やや大きめの金属音でしたが、大きすぎず高すぎず、インパクトを邪魔することはありません。

ヘッドの質感の良さにマッチしたフィーリング性能です。



トゥ側
ロフト10.5度ということもあり、かなりボールもあがりやすいです。

グーンと一気に上がっていく感じで、正直弾道が高すぎると思いましたが、この高さも昔からよく見られます。

10.5度ということですが、『12~13度』くらいの打ち出しの高さがありました。



バックフェース
『安定性』という点では、スイートエリアも広く、気難しさのようなものは全く感じません。

真っ直ぐ飛ぶというよりは、私はつかまり過ぎて左に行ってしまうのですが、それは私がこのドライバーを打ちこなせていないということになります。

かなり球がつかまりやすいドライバーです。

シャフトもよく走ってくれるタイプなので、このつかまりの良いヘッドとの相乗効果も期待できます。



操作性
『操作性』という点では、完全なオートマ系なので、秀でているとは思いません。

かなりカットに打ってみましたが、真っ直ぐ飛んでいくのが精一杯で、右に曲げるのが難しく感じられました。

あまり極端にやると、シャフトが悪さをするといいますか、余計な反発を生む感じで、思うようにいきませんでした。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、まずまずだと思いました。

このようなスペックのドライバーの中では、いいほうかもしれません。

私にはつかまりが強すぎるので、もう少し弱いともっと方向性を出せて距離も稼げたような気がします。



試打後の感想


ヒール側
今に限ったことではないですが、今はつかまえにいこうとしなくても、クラブが勝手につかまえてくれるようになりました。

『つかまえる技術』というのは、上達の過程において、誰もが通過するところだったと思うのですが、クラブが進化しすぎて、それがなくなりました。



YONEX Royal EZONE ドライバー
『低スピンを打つ技術』も研究が進み、クラブが勝手にやってくれるようになりました。

ただ、このクラブのスピン量は多めです。



YONEX Royal EZONE ドライバー
この円盤のようなヘッドを初めて見たときは驚きましたが、今は主流となっています。

大型化&シャローの流れは続いていきそうです。

ドライバーだけが、他の番手のクラブよりも大きくなっていて、全体のバランスが崩れてしまっていることもあるように思います。



YONEX Royal EZONE ドライバー
このドライバーを最初に見て、黒で落ち着いたデザインで高級感があり、さすがヨネックスのロイヤルシリーズだな・・・。と思いました。

ゴチャゴチャしていなくて、比較的シンプルですが、かなりの工夫がされているのは間違いありません。



YONEX Royal EZONE ドライバー
『ROYAL』の名に相応しい、高級感があるクラブです。


構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


YONEX GOLF
                         
        

                         
      
2020年09月02日
  

ヨネックス Royal EZONE アイアン

                 

ヨネックス Royal EZONE アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブヨネックス Royal EZONE アイアン の7番 です。



Royal EZONE 専用シャフト
シャフトは Royal EZONE 専用シャフト です。

ロフトは26度、クラブ長さは37.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は42g、トルクは4.8、バランスはC9 です。



正面
ヨネックス Royal EZONEのニューアイアンです。

同じキャビティでも、先日試打したアイアンとは大きくタイプが異なります。



Royal EZONE
Royal EZONEのロゴが大きな存在感を放っています。

ヨネックスの高級エグゼクティブブランドといったらいいでしょうか?



側面
ラージサイズでポケットの大きさがよく目立ちます。

いわゆる『大口タイプ』のアイアンです。

こうして見ていると、マッコウクジラを連想しました。



彫りの深さ
彫りの深さはたっぷりあります。

今あるポケキャビの中でも最大級といっていいのではないでしょうか?



トップライン
トップラインは厚めですが、極端ではありません。

輪郭が丸すぎないので、構えてもイメージがボヤけることはないような気がします。



ソール幅
ワイドソールで独特な質感があります。

つやつやしていなくて、ザラザラしています。

ソールの幅はストレートでもテーパーでもなく、バックフェースが丸みを帯びていて、ヒール側がギュッと絞り込まれています。

軽量タイプのラージサイズアイアンによく見られる形状です。



ソール形状
ソール全体が丸みを帯びていて、接地面積が小さそうです。

ソールの形状を見ていると、いろいろなイメージが浮かんでくることがありますが、今日はそれがありませんでした。



ネック長さ
ネックは短めです。

ヘッドは大きいですが、こうして見る限り、それほど極端ではありません。

ラージサイズらしく、グースネックであることがわかります。

質感がもうひとつです。

私がアイアンに求めたい質感とは違うのですが、こういうタイプは多いです。

Royal EZONEはヨネックスの中でも『高価格帯』だと思うのですが、高級感はそれほど感じません。



複合素材と分かる
この角度から見て、複合素材であることが分かります。

おそらく、ソールにはタングステンなどのウェイトが組み込まれているのだと思います。

私は『単一素材』の削り出しが理想ですが、今は打ちやすくする為に複合素材が普通になりました。

『ピュアな打感』ではなく、『ミックスの打感』といったらいいでしょうか?

そういえば私の家では子供の頃から犬や猫を飼っていましたが、ほとんどが『ミックス犬』や『ミックス猫』でした。

いわゆる『雑種』ということになりますが、それは『ハイブリッド』といえますし、雑種の長所はそれぞれの犬種や猫種のいいところを受け継いでいて体が丈夫で頭が良いということです。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありません。

このフェースを見ても、それほどソフトな印象はなく、どちらかというと硬そうな印象を受けます。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはソフトというよりは、ややハードなタイプです。

硬くてフィーリングが合わないということはないですし、特に大きな不満はありません。



振り感
カーボンシャフトが装着されていることもあり、かなり軽量感がありますが、これはメーカーのターゲットがベテランゴルファーだからだと思います。

ひと口にベテランといっても、いろいろなタイプがいると思いますが、軽量タイプを好まれる方にはちょうどいい重さといえるのではないでしょうか?

これくらい軽さがあると、『上から』ではなく、横からはらう感じのほうがイメージが合いやすいです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、予想していた通りでした。

シャープでスッキリというよりは、首が曲がっていて『クネクネ』している感じです。

ラージサイズになると球がつかまりづらくなるので、グースネックは理にかなっていると思いますし、トップラインがカーブを描いているので、つかまるイメージを出しやすいという方は多いのではないでしょうか?

トップラインの厚さが少し目立ちましたが、違和感を覚えるほどではありません。

強い苦手意識はなく、淡々と構えていました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、ややしっかりめですが、硬いというほどではなく嫌な衝撃も残りません。

このような打感は『厚く』ヒットしたのか、『薄く』ヒットしたのか、分かりづらいところがあります。

弾きが良く球離れが速いので、伝わってくる情報は、慣れ親しんでいるアイアンほど多くありません。

薄い感じの打感で、『板』で打っているようです。



トゥ側
球はとてもあがりやすくて、見た目通り、全くタフはアイアンではありません。

どのように打ってもあがっていく・・・。といいますか、フェースに当てさえすればいい感じです。

ダウンスイングからインパクト・そしてフォローまで、『ロフトが寝ながら動いていく』といったらいいでしょうか?

普通はロフトが立ちながら当たるものですが、このアイアンのように重心が低くて深いアイアンは、いわゆる『お尻が重い』ので、ロフトが寝て当たり、フェースが上を向きやすくなる傾向があります。

地面にあるボールをあげるには、上から拾って、ボールがフェースの上を駆け上がるようなイメージが欲しいですし、だからスピンが効いてボールが高くあがっていくのですが、このようなタイプはそうではなく、充分すぎるほどの重心の低さと深さで、とにかく当てさえすればあがるように作られているようです。

昔と違い、今は『技(ワザ)』を使わせないようなクラブが多くなりました。



バックフェース
完全にオートマチックタイプのアイアンで、安定性は高いです。

スイートエリアの広さも、今あるアイアンの中でも最大級といっていいような気がします。

いい意味で、かなりアバウトにボールを運んでいけるアイアンです。

私には軽すぎたせいか、インパクトが安定せずブレてしまいましたが、それを感じさせない打感と球筋です。



飛距離性能
軽く振ってよく飛ぶタイプのアイアンです。

少し速めに振って打ち込んでいくと、高~くあがって、弱々しい弾道になってしまったので、そうしないような打ち方が求められているように感じました。

もう少ししっかりしたスペックで重量があると、もっと飛ばせるな・・・。と打ちながら思いました。

球質が軽くて、伸びがもうひとつでした。



操作性
『オートマ性』が高いので、あまり操るタイプではありません。

曲げようと思っても、なかなか思うように曲げられないアイアンです。

ヘッドも大きいですし、何より軽さがあるので、操作しづらい感じがしました。



試打後の感想


ヒール側
見た目通りの軽量感があり、飛距離と安定性に優れたアイアンです。


構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2020年08月18日
  

ヨネックス EZONE MB 501 FORGED アイアン

                 



ヨネックス EZONE MB 501 FORGED アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
YONEX EZONE MB501 フォージド アイアン の7番 です。



N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR 125
シャフトは N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR 125 です。

ロフトは35度、シャフトフレックスはS、キックポイントは元調子 です。



正面
シンプルでカッコいい、ヨネックスのマッスルバックアイアンです。

最近はヨネックスを含め、多くのメーカーがマッスルバックを発表しています。

軟鉄アイアンが好きで、マッスルバックを見つけると、思わず手に取ってしまいます。

多機能でハイテクなイージー系アイアンもいいのですが、やはりこのシンプルな形状には惹かれます。

クラブに『易しさ』を求めないのもアリですし、難しいクラブに対して自分の技術を高めて合わせていくという考え方もアリだと思います。

私はゴルフを始めてから、ひとつのマッスルバックアイアンを10年以上使い続けたのですが、それからハーフキャビティを使ってみたときに、すごくイージーで『大らか』だと感じたことを今でも覚えています。

アイアンはこういうものだ・・・。という基準のようなものが、マッスルバックアイアンにあったのかもしれません。



側面
大きさも標準的で、かなりシャープなアイアンです。

このシンプルな形状がたまりません。

色々なパーツが組み合わさっていたり、複合パーツが使われていると、そのクラブに対する『色』が濁って見えることがあるのですが、このアイアンは濁って見えません。

目で楽しませてくれるアイアンです。

打つ前から既に、気持ちが高ぶっています。



彫りの深さ
シンプルなマッスルバックアイアンですが、このアイアンにも黒いプラスチックのようなものが組み込まれています。

その黒いプラスチックのようなものには『GRAPHITE HYBRID』という文字がありました。

正直、私はこれが無くて、削り出しで『ワンピース感』が欲しいのですが、こうすることへのメリットも大きいのだと思います。

今は『3密』を避けなければなりませんが、打感は常に『密』であって欲しいです。

『空洞感』や『雑味』は要りません。



トップライン
トップラインは薄く、しかもシャープな輪郭で、いい雰囲気があります。

ここを見ているだけでも、いいイメージが湧いてきて、目尻が下がりっぱなしです。

おそらく端で見ていると、私はかなりだらしない顔をしていただろうと思うのですが、カッコいいクラブに出会ったときは、このようになることも多いので、これは仕方ありません。



ソール幅
ソール幅は狭いです。

このソールを見てるだけでも、このアイアンがクラシカルなアイアンをベースに設計されたのが分かります。

トゥからヒールにかけて、テーパーになっているのではなく、真っ直ぐに近いです。

これだけソールが狭いのだから、テーパーにする必要がないのかもしれません。

最新のアイアンですが、こうして見ると20年以上前のアイアンのようです。



ソール形状
ソール形状は微妙に丸みを帯びています。

リーディングエッジもトレーリングエッジにも丸みが見られました。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。

ウェッジでこの長さなら普通ですが、最近のアイアンでここまでロングなのは珍しいです。

こうして見ても、このアイアンの重心の高さをイメージできます。



MADE IN JAPAN
ホーゼルには『MADE IN JAPAN』の刻印があり、好感度をあげてきます。

先日試打したキャビティタイプのアイアンもメイド・イン・ジャパンでした。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られません。

とても『重厚感』があるといいますか、チープさなどは全くありません。

使い込んでいったら、いい味がでるだろうな・・・。と思いながら見ていました。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはツアーベルベットで好感が持てます。

YONEXのロゴもカッコいいですね。

バックラインが無いのも、個人的には好きです。

ちょっと前まで、殆どのグリップがバックライン有りだったのですが、最近は必ずしもそうとはいえないようです。

フェースを開閉して使うウェッジや、調整機能のついたドライバーなどは元々、バックライン無しが主流でしたが、このような普通のアイアンにも採用されるようになりました。

バックライン有りのほうが好きだという方も多くいらっしゃると思いますが、私はこの無しのほうがしっくりきます。

余計なところに気を遣わなくていいといった感じに近いです。

ドライバーなどのクラウンにある『クラウンマーク』も無いほうが好きで、目印のようなものが無いほうが『限定』させないのでいいのかもしれません。



振り感
素振りをしてみても、いい感じです。

適度に重量感があって、タイミングが取りやすいです。

私はずっとDGを使っているのですが、DG以外を使うとするならば、モーダスのこのTOUR125を候補のひとつに入れていますし、後は島田ゴルフ製作所のスチールシャフトも気に入っています。

まだまだスチールでいこうと思っていて、カーボンに心が動きません。



構え感
ボールを前にして構えてみても、素晴らしいの一語に尽きます。

贅肉の無いシャープな形状で、自然発生するイメージの濃さがハンパありません。

やや小ぶりなタイプで、ボールとのバランスもとれています。

この『逃がし顔』がたまらないですね。

今はプル角が利いているものが多くて『逆くの字』になっているアイアンが多いですが、このアイアンは昔ながらの『くの字』アイアンです。

ラージサイズを好まれる方や、グースネックタイプを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれませんが、私には『大ストライク』です。

つかまり過ぎず、逃がすイメージが出しやすいので、フッカーの私には易しく感じます。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトで好感が持てました。

想像通りの柔らかさだったのですが、それに加え『軽さ』を感じました。

一球目から、この軽さを感じることができ、『ソフト&ライトフィーリング』といったらいいでしょうか?

これまで出会ってきた打感がソフトなアイアンは、しっかりと『球の重さ』を感じ取ることができるのですが、このアイアンはちょっと違いました。

『軽い』のです。

『質量を感じさせない』打感といったらいいでしょうか?

このアイアンで球を打ちながら、デパートなどで配られている風船をイメージしました。

ヘリウムガスの入った風船は自然と上へあがろうとし、そこには重力を無視した軽さがあったのですが、その軽さを思い出しました。

この軽い打感はどこから来ているのでしょうか?

バックフェースに組み込まれた『GRAPHITE HYBRID』と書かれた、黒いパーツが関係しているのかもしれません。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、自然な感じといいますか、昔ながらの7番アイアンといった感じです。

明らかにヒッター向けで『重い球』を打てるアイアンなのですが、それでも打ち出しの高さはしっかりと出ていて、グリーンを上から攻めるイメージが出せます。

これぞ『7番アイアンの弾道』だな・・・。と思いました。

最近の『ディスタンス系アイアン』とは違う、本来の高さを出していけるアイアンです。



バックフェース
『安定性』という点では、マッスルバックらしく、ややシビアなところもありますが、昔ほどの気難しさのようなものは感じません。

今のアイアンのトレンドといっていいと思うのですが、『カッコ良くて易しい(難しすぎない)』ところがあります。

フェース面のほぼ全体を使っていくようなアイアンではなく、どちらかというと絞り込んでいくアイアンですが、上手く芯で捉えて、そこからグッと乗せて運ぶ感じがたまりません。

ほんの一瞬のことではありますが、この『粘る』感じがアイアンには欲しいです。



飛距離性能
『飛距離性能』は自然な感じで、今のディスタンス系アイアンほどの高い飛距離性能は感じられませんが、飛距離よりも距離感を求めたい方。

アイアンで飛ばすことよりも、『飛びすぎないこと』を重要視される方には、合いやすいのではないでしょうか?

縦の距離感を出しやすく、上からズドーンと落とせる感じなので、攻めるイメージが出しやすいです。



操作性
『操作性』はとても素晴らしいです。

左右へも敏感に反応してくれ、さすがマッスルバックだな・・・。と思いました。

ストレート顔なので、グースのような『つかまりやすさ』は無いかもしれませんが、その分小振りなので、自然につかまえていけるところがいいです。

ラージサイズだと、フェースが戻りきらないままヒットして、右に押し出してしまうこともありますが、このアイアンは『ターンのスピード』があるので、ちょうどいいタイミングで球をつかまえて運んでいきやすいです。

左右どちらにも反応してくれますが、スライサーの方には少し難しく感じられるところがあるかもしれません。

クセのようなものは感じませんが、どちらかといえばドローヒッターの方に合いやすいのかな・・・。と思いました。



試打後の感想


ヒール側
ヨネックスは時々、このようなベーシックタイプといいますか、『フィーリング重視アイアン』を発表します。

それがすごく嬉しいのですが、いわゆる『イージー系』ではないので、爆発的なヒットということにはなりにくいかもしれません。



YONEX EZONE MB 501 FORGED アイアン
そういった意味では、幅広い層に対応しているとはいえないかもしれませんが、このようなアイアンのほうが易しいと感じられる方も少なからずいらっしゃると思いますし、そういった方が易しく楽しく使えるようにイメージして作られたアイアンなのではないか・・・。と思いました。

易しさとは『物理的な易しさ(高慣性モーメントやあがりやすさなど)ではなく、『イメージの出しやすさ・合わせやすさ』『フィーリングの良さ』といった『クラブ主体』ではなく、あくまでも『プレイヤー主体』の機能だと感じておられる方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?



YONEX EZONE MB 501 FORGED アイアン
シャープでカッコ良くて、とても構えやすいアイアンです。

かなりハートがキャッチされましたが、一番印象に残ったのが『打感』です。



YONEX EZONE MB 501 FORGED アイアン
ソフトというだけでなく、『軽さ』が印象的でした。

これがヨネックスの狙っていたところなのかもしれません。



YONEX EZONE MB 501 FORGED アイアン
もっとガツンとくる感じかと思っていましたが、球の質量を感じさせない軽い打感が、このアイアンの個性といえるような気もします。



YONEX EZONE MB 501 FORGED アイアン
マニュアルタイプでありながら、それほどシビアさも無く、イメージの出しやすさと独特な打感を楽しめるアイアンです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆
飛距離性能・・・☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



                         
        

                         
      
2020年07月28日
  

ヨネックス EZONE CB 301 FORGED アイアン

                 

ヨネックス EZONE CB 301 FORGED アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
YONEX EZONE CB 301 FORGED アイアン の7番 です。



REXIS KAIZA Xi
シャフトは REXIS KAIZA Xi です。

ロフトは34度、クラブ長さは37インチ です。



正面
軟鉄の質感が美しい、ヨネックスのニューアイアンです。

ヨネックスのクラブといえば、高い機能性があって、ラージサイズでワイドソールというイメージが強いですが、このようなオーソドックスな軟鉄アイアンも時々発表しています。

ヨネックスのドライバーは使っていたことがあるのですが、アイアンはまだ購入したことがありません。

チープさは無く、質感もいいので新潟県にある、『あのメーカー』が造っているのかな?と思いましたが、真偽のほうは不明です。



側面
大きさも標準的で、綺麗なハーフキャビティです。

今はアイアンのバックフェースが複雑な形状になっている物もありますが、このアイアンはとてもシンプルで好感が持てます。

トゥ側にあるマークのようなものが、『見た目のインパクト大』です。

一瞬『レディスモデル』なのかな?と思いましたが、そうではないことがすぐに分かりました。



彫りの深さ
彫りの浅いハーフキャビティアイアンです。

ハーフキャビティではありますが、ヨネックスのクラブなので、易しく打てるような工夫がされているんだろうな・・・。と思いました。

ヨネックスのアイアンはポケキャビが多いですが、最近はこのようなシンプルなキャビティアイアンが増えてきましたし、他のメーカーでは中空タイプも増えてきて、バリエーションが豊富になってきたのはいいことです。

色々なタイプのクラブに出会って、どれが自分にマッチするのか試す機会が増えました。

今は多くのショップの設備が整い、購入前に試打することが当たり前のようになってきましたが、私がビギナーの頃は今のような設備が整っていなくて、試打せずに店頭で見ただけで購入することが一般的でした。

購入して、使い込んで『慣らしていく作業』が必要でしたが、今はフィッティングも一般的になり、最初から『ベストマッチ』したクラブを使っていける時代になりました。



トップライン
トップラインの幅は標準的です。

これなら構えたときに、いいイメージが描けそうです。

バックフェースには、黒いプラスチックのようなものが組み込まれていましたが、これは以前試打したヨネックスのアイアンにも見られました。

『G-BRID』という文字があります。

どのような効果があるのか分かりませんが、おそらく『ショックアブソーバー』のようなものだろう・・・。と思いました。



ソール幅
ソール幅は標準的ですが、今はワイドなものが多いので、今のアイアンの中では、やや狭いほうだといえるかもしれません。

トゥからヒールにかけて、テーパーもきつくなく、ストレートに近いです。

このソールを見ていると、ヤマハのアイアンを思い出しました。



ソール形状
ソールは全体的に丸みを帯びていて、抜けやすそうです。

最近は、このような形状が多くなりました。

ソール全体もそうですが、リーディングエッジやトレーリングエッジも丸みがあり、シャープなタイプではありません。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。

『アイアンらしい長さ』といったらいいでしょうか?

ロングだとは思いませんが、今はもう少し短いものが多いので、少し長めといえるかもしれません。

ホーゼルも太すぎず、標準的なのがいいです。

いくら小顔でも、ホーゼルが太くなりすぎてしまうと、ボテッとした印象になってしまい、構えたときに気が散ってしまうこともありますが、これくらいシュッとしていると集中でき、いいイメージが描けそうです。

ゴルフは球を打つことよりも、打つ前の準備が大事だと昔から言われてきましたが、いいイメージを頭に描くということは、その『最たるもの』といえるのではないでしょうか?



MADE IN JAPAN
ホーゼルには『MADE IN JAPAN』と、はっきり刻印されていました。

控えめではなく、よく目立ちます。

日本製ということをアピールしたいのだと思いますし、日本製だと好感度があがるのは事実です。

これからはメイドインジャパンのゴルフクラブが多くなってくるかもしれないですし、これまで以上にベトナムなどの東南アジアやインドなどの国がゴルフクラブを造るようになるかもしれません。

性能や品質がしっかりとしているのであれば、どの国で造ってもいいと思っていますが、やはり日本製は特別ですし、日本で日本人の熟練の職人さんが造ったクラブを使うことは、ゴルファーにとって『最高の贅沢』といえます。

会員制のプレーフィーが高いゴルフ場の豪華なクラブハウスで食事をすることよりも、誰でも予約無しで回れるリーズナブルな価格設定の河川敷やショートコースで、最高のクラブを使ってラウンドすることのほうが私には贅沢に感じられますし、ゴルファーとしての喜びを感じます。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはなく、シンプルです。

雑な仕上げになっていなくて、スコアライン一本一本が丁寧です。

チープさはなく、このフェース面を見ているだけで、柔らかそうな感じが伝わってきます。

今は多くのアイアンのフェース面が、チープさが目立つようになってきていて、残念に思うことがあるのですが、このアイアンのフェース面は好感が持てます。

アイアンに限らず、ドライバーからパターまで、フェース面は『唯一のボールとの接点』なので、チープさがあってはいけません。

そういった意味でも、このアイアンは好感が持てます。

綺麗なフェース面なので、近くでマジマジと見つめてしまいました。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはツアーベルベットで、さらに好感度があがりました。

微妙なフィーリングを出していきたいアイアンやウェッジには最適で最強のグリップだと思っています。

アイアンやウェッジでは、私はもうずっと、このグリップ一筋です。

このしっとりくる感じがたまりません。

このグリップを見ているだけで、右脳が刺激されているように感じます。

いいインスピレーションを出させてくれるグリップといっても過言ではありません。



振り感
素振りをしてみると、軽量感があったのですが、全体的にそれほど頼りない感じはなく、何度か素振りを繰り返してタイミングを整えることができました。

ヨネックスはグローブライド(旧ダイワ)同様、カーボンにすごくこだわりのあるメーカーなので、装着されているシャフトにも、色々な工夫がされているのだと思います。



構え感
ボールを前にして構えると、すごくいいです。

やや小ぶりな感じのストレート顔です。

クセが無く、いい意味で『のっぺり』としているといいますか、方向性やあがりやすさをクラブが決めるのではなく、あくまでもプレイヤー側にイニシアチブを持たせてくれているように感じます。

構え感を『剛』『柔』で表すとするならば、このアイアンは『柔』の深みがあります。

『つかまえる』『逃がす』でいうと、完全に『中立系』の顔です。

私はプル角の効いた『つかまえ系』の顔や、グースの強いタイプのアイアンは苦手で、どちらかというと『逃がし系』の顔が好きなのですが、このアイアンのような中立系も大好きです。

ストレートタイプのアイアンでも、今はネック周りがプクッと膨れて広く見えるものもありますが、このアイアンはちょうどいい感じです。

ヘッドが適度に小ぶりなので、ボールが大きく見えるのがいいです。

ラージサイズのアイアンだと、ボールが膨張色の白であっても、小さくて萎縮しているように見えることもあるのですが、今回はボールが大きく見えて、ボール自身が伸び伸びしているように見えます。

トップラインの見え方も良くて、いいイメージが鮮明に浮かんできました。

ヨネックスのアイアンとしてもそうですし、今年出会ったアイアンの中でも、ここまでいい顔をしたアイアンはあったかな・・・?と思いました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトで、すごく良いです。

柔らかくて程よい手応えがあるのですが、『球当たり』が優しいといいますか、インパクトの衝撃が包み込まれるような感じで、少しクッションが効いているようでした。

イメージとしてはヘッド全体が、『天女の羽衣』をまとっているような感じ・・・。といったらいいでしょうか?

あくまでもイメージとしてですが、試打しながら、そのようなことを感じていました。

それくらい、当たり(インパクトの衝撃)がソフトでした。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、普通でした。

特別あがりやすくなっているという感じはしませんが、7番アイアンとしては、これくらいが普通だな・・・。と思いました。

打ち出しをしっかりと高くとることができ、イメージしたキャリーが稼げました。

イージー系アイアンのようなあがりやすさはあまり感じず、どちらかといえば、ヒッター向けのアイアンといっていいように思います。

『スタンディングロフト』アイアンのような、最初やや低めのライナー系で飛んでいくような弾道ではありませんでした。



バックフェース
『安定性』も普通といっていいように思います。

いわゆる『イージー系』ではなく、ミスヒットを大幅に軽減してくれるタイプではありません。

これまでのハーフキャビティほどのシビアさは無いように思いますが、ある程度の正直さはあります。

しかし、昔のように『点で打つ』感じではなく、『面で運んでいける』アイアンだと思いました。

見た目の印象よりは、大らかさをもっているのも魅力的です。



飛距離性能
『飛距離性能』も、本来の7番アイアンらしく普通ですが、今のアイアンの中では、明らかに飛ばないほうだと思います。

アイアンでもドライバーのように少しでも飛ばしていきたいという方には合いづらいところがあるかもしれませんが、『飛びすぎないこと』が性能の一部だと達観しておられる方には、易しく信頼できるアイアンといえるのではないでしょうか?

『縦の距離感』を大切にしていきたい方の為のアイアンといっていいように思います。



操作性
『操作性』はとても高くて左右に曲げるのも簡単でした。

今はオートマ系のアイアンが主流ですが、このようなマニュアル系のアイアンも増えてきているので、嬉しく思っています。

ミスヒットしても真っ直ぐ飛ばすアイアンも凄いですが、ミスしたらミスしただけの結果が返ってくるアイアンは正直で信頼できるといいますか、使っていて『怖くない』ので、長くつきあっていけます。

真っ直ぐ飛ばす(直線)ということよりも、自分の球筋(曲線)でいったほうが、結果がいいことが多いです。

野球のピッチャーに例えると、ストレートだと球が暴れてコントロールしづらいが、カーブやスライダーのほうがコントロールしやすい・・・。といったところでしょうか?

球速(ゴルフの場合は飛距離)でいったら、直球(ストレート)かもしれないけど、制球力(コントロール)でいえば曲球です。

野球経験者(特にピッチャー)の方には、分かっていただけるのではないでしょうか?

野球とゴルフなので、直接的な比較はしづらいのかもしれませんが、球を曲げながら、そのようなことを考えていました。

左右同じように反応してくれました。

球が自然につかまるタイプではないので、スライサーの方や、グースネックを好まれる方には扱いづらいところがあるかもしれません。

強いグースは、あの独特な『間』といいますか『時間差』があり、それが魅力でもあり、難しく感じる部分でもあります。

私はグースタイプを難しく感じることが多く、苦手にしているのですが、このようなストレートだと、イメージした(といいますか、慣れて体に染みついた)タイミングで打っていけるので、とても易しく感じます。



YONEX EZONE CB 301 FORGED アイアン
あくまでも私の経験によるものですが、重心が浅く、前にあるほうが逆球は出にくいように思います。

もちろんヘッドの大きさによる『重心距離の長さ』も大きく関係しているのは明らかですが、重心が後ろにあるクラブよりも、重心が前にあって浅いクラブのほうが『面(フェース面)の管理』をしやすく、逆球が出にくいように思います。

ゴルフをプレーしていて、とても怖いミスのひとつに『逆球』があります。

ある意味、逆球が一番怖いミスといえるかもしれません。(もちろん、私は他にもチーピンやシャンク・フライヤー・ダフり・トップなどもあるのですが・・・。)

例えば左に曲げようと思って打ったのに、左に曲がらずむしろ逆に右に曲がってしまった・・・。とか、ドッグレッグホールなどで、曲げようと思ったのが全く曲がらずに真っ直ぐ飛んでいってしまい、林の中に打ち込んでしまった・・・。など、挙げればキリがありません。

それはドライバーのようにヘッドが大きくなって慣性モーメントが高まって、より多くなったように思います。

昔のパーシモンでは、『曲がる球が当たり前』で、ヘッドも小さかったので、逆球が出ることは、全くといっていいほどありませんでした。

私はゴルフを始めた頃はひどいスライサーで、よく曲がってO.B.を連発していましたが、最初のうちはフックを打ったことはありませんでした。

その頃はフックに憧れのようなものをもっていましたが、今では自分のフックボールを見るのも嫌で、まだスライスを打ったほうが修正をしやすいのでいいです。

フック(特にチーピン)はシャンク同様、『連発してしまう』おそれがある、大きなミスです。



YONEX EZONE CB 301 FORGED アイアン
それはアイアンでも同じですが、今はアイアンもヘッドが大きく、重心が深くなっているので、安定性は増したものの、操作性といいますか、『反応の良さ』が失われてきて、『咄嗟(とっさ)の行動』に対応してくれなくなっているように思います。

それが『安定性』であり『直進性』だといえなくもないのですが、本来なら曲がったはずなのに真っ直ぐ飛んでいくように造られたクラブよりも、曲がるスイングをしたらしっかりと曲がってくれるといいますか、『正直さ』『反応の良さ』をもったクラブのほうが、安心感があって好きです。

ラージサイズの深重心アイアンを使って、逆球を経験したという方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

それが、このような小ぶりで重心が深すぎない(後ろに行きすぎていない)アイアンだと、そういった球は出づらいように思います。

アイアンは元々、『重心の浅さ』が魅力のひとつだったと思うのですが、今は真逆の性能をもったアイアンも増えてきて、アイアンの性質が変わり、『ウッド系』に近づいてきたような気もします。

アイアンならば、まだそれもアリなのかもしれませんが、もしウェッジがウッド系のように重心が後ろに行きすぎてしまったら、かなり難しくなるのではないでしょうか?

メーカーは様々な角度からアプローチして、クラブ開発をしています。

特に最近は扱いやすさは変わらず、昔ほどのシビアさが和らいで球のあがりやすい、カッコいいアイアンが増えてきているので、敬遠されず、是非試していただきたいです。

先日も書きましたが、今のクラブは『カッコ良くて易しい』クラブがたくさんあります。

ゴルファーの目も肥えてきて、中途半端な性能では、ゴルファーのハートをキャッチできなくなっているのではないでしょうか?

今は本当にいいクラブがたくさんあります。



試打後の感想


ヒール側
ヨネックスらしい機能性を感じながらも、それがフィーリングを邪魔していないのがいいです。

ヨネックスのクラブは『高機能性』といいますか、色々な工夫がくみこまれた『複合性』の印象が強いですが、このアイアンはバックフェースにプラスチックのようなものがあるものの『ベーシックタイプ』で、ある意味希少といえます。

ヨネックスのアイアンでは少数派といえますが、すっきりしていてシンプルなのがすごくいいです。

川の水に例えると『濁流』の濁った水ではなく、『清流』の澄んだ水といったところでしょうか?

このアイアンの顔と打感を楽しみながら、そのようなことを感じていました。



YONEX EZONE CB 301 FORGED アイアン
小ぶりでカッコいいアイアンを使いたいけど、マッスルバックにはどうも抵抗感があるのでキャビティを使いたい・・・。という方には、是非試していただきたいです。

このアイアンのもつ『顔の良さ』『打感の良さ』『コントロール性の高さ』に、多くの方が魅了されるのではないでしょうか?



YONEX EZONE CB 301 FORGED アイアン
左右への『白い曲線』を目で追いながら、やっぱり曲げるのって楽しいな・・・。と思いました。

つかまえにいったときはつかまえたときの『くっつき感(ホールド感)』があり、逃がして打ったときはそれなりの『抜き感(離れ感)』といったらいいでしょうか?

ボールとの『くっつき加減』を楽しめるアイアンです。

ディスタンス系の『弾きの良さ』をウリにしているアイアンでは、味わえない感覚です。

ラーメンのスープでいうならば、『醤油系のあっさりスープ』というよりは、『背脂の乗ったこってり豚骨スープ』といったところでしょうか?

私はラーメンが大好きでいろいろなお店に食べに行くのですが、醤油ラーメンも好きですし、味噌や豚骨・魚介系なども好きで、どれも甲乙付けがたくて迷ってしまいます。

しかし、アイアンの打感でいえば、『あっさり系』よりも『こってり系』といいますか、『くっつく感覚』を味わいたいです。

その一瞬ではありますが、くっつく時間が長く感じられるほど、コントロールしやすいです。

それはアイアンに限らず、ウェッジでも同じことがいえます。



YONEX EZONE CB 301 FORGED アイアン
試打するのが楽しくて、ついつい予定よりも多く打ち過ぎてしまいました。

いい意味でヨネックスアイアンらしくない顔だな・・・。と思い、どのメーカーのアイアンを試打しているということを忘れ、途中から完全に楽しんでいました。

いわゆる『イージー系』のアイアンではないですが、昔のアイアンのような気難しさといいますか『とっつきにくさ』のようなものも無いので、ストレート系で小顔が好きな方には、まず手に取って試していただきたいアイアンです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。





                         
        

                         
      
2020年05月15日
  

YONEX EZONE GT ユーティリティ

                 

YONEX EZONE GT ユーティリティ
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブYONEX EZONE GT ユーティリティ の5番 です。



NST002
シャフトは NST002 です。

ロフトは22度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.2、キックポイントは先中調子、バランスはD0、クラブ総重量は338g です。



正面
ヨネックスの美しいユーティリティです。

以前、フェアウェイウッドを試打することができたのですが、今回はユーティリティです。

ヨネックスのクラブは機能性が高いイメージがあるのですが、このクラブはその機能性を感じさせながら、割とスッキリしたデザインになっているところに好感が持てます。



側面
最近はFWだけでなくUTもシャロー系が目立ちますが、このUTはシャローでありながら、適度な厚みもあります。

先日試打したFWはもうちょっとシャロー感があったような気がするのですが、これは同じシリーズのクラブであっても、番手による違いということなのかもしれません。



ネック長さ
ネックは長めです。

FWには調整システムが搭載されていましたが、このユーティリティにはありません。

ユーティリティには必要ないということでしょうか?



ウェイト
ソールには大きなウェイトがひとつだけ配置されています。

『8』という数字が刻印されているので、おそらく8gということでいいのだと思います。

そういえば、最近はウェイトが複数ではなく、ひとつだけのクラブが多くなってきたような気がします。



ソールの凹み
ソールのフェース寄りには凹みが見られ、これにも何か意味があるようです。

キャロウェイやテーラーメイドのクラブを思い出しますが、このクラブにはどういった意味があるのでしょうか?



フェース面のデザイン
独特なフェース面です。

以前試打したFWと同じです。

かなり個性的ですが、これにも意味があるのだと思います。

FWを試打したときに、この斜めのスコアラインの効果を体感できなかったのですが、長くつきあっていけば分かってくるのかもしれません。



ノーマルシャロー
ディープではなくシャローですが、シャロー感が強すぎないので、『ノーマルシャロー』といったところでしょうか?



顔
シンプルでいい顔をしています。

つや消しなところも渋さが増してカッコいいです。

つかまえ系の顔をしています。

私はもっとスクエア感が欲しいですが、今はこのようなタイプの顔が多く、つかまえて飛ばせるクラブが多くなっているので、今のスタンダードといえるような気もします。



カーボンコンポジット
FWと同じく、このクラブのクラウンもカーボンコンポジットされているようです。

カーボンの模様が見られますが、それが目立ちすぎていないところに好感が持てます。



オリジナルグリップ
独特なグリップです。

FWと同じです。

ヨネックスはグリップにも気を配っているメーカーだと思いますし、このグリップにも大きな理由があるのだと思います。



振り感
素振りをしてみると、シャフトは軟らかくてヘッドがかなり動く感じがしますが、何度か素振りを繰り返してタイミングを合わせることができました。

コンパクトにタイミング重視で振っていきました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、いい感じです。

ボールとの大きさの対比が素晴らしいですし、いいイメージを抱かせてくれます。

私はつかまるイメージが強く出たのですが、構えを大きく変えるほどではなく、普通に構えて打てる範囲内でした。

シャロー感が強すぎないので、少し上から押さえる感じで打っていきたくなりました。

こういうイメージが浮かぶときは、いいショットを打てる確率が私の中で高くなります。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、なかなかいい感じでした。

マイルドな打感で、嫌な衝撃が手に残りません。

FWと同じような打感です。

今度機会があれば打ち比べてみたいです。



打球音
『音』は、ややおとなしめで無難な感じです。



トゥ側
球はよくあがってくれましたが、今のユーティリティの中では普通といっていいように思います。

特別あがりやすいということもないですが、タフなタイプでハードルが高いという印象はありませんでした。



バックフェース
『安定性』も高く、イージーです。

本格的なデザインでカッコ良さがありますが、気難しいタイプではなく、大らかです。

ラインも出しやすく、直進性に優れています。



飛距離性能
弾きが良くて飛距離性能もいい感じですが、今のUTの中では普通かな?と思いました。

このクラブもいいパフォーマンスを発揮くれていますが、今はそれだけ強豪ライバルがたくさんいるということです。



操作性
『操作性』は普通といったところでしょうか?

構えたときに感じたよりもクセが小さくて左右へも対応してくれました。

球のつかまりがいいので、右に抜ける感じの球は出にくいので、極端なフックフェースが苦手なスライサーの方にも親近感がもたれやすいのではないでしょうか?



試打後の感想


ヒール側
すごく親しみやすくて、バランスのいいユーティリティです。



YONEX EZONE GT ユーティリティ
カッコいいですが、『アスリート限定』というタイプのクラブではなく、幅広い層に対応してくれるクラブだという認識をもちました。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

                         
        

                         
      
2020年04月24日
  

ヨネックス EZONE GT フェアウェイウッド

                 

ヨネックス EZONE GT フェアウェイウッド
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは YONEX EZONE GT フェアウェイウッド の5番 です。



NST002
シャフトは NST002 です。

ロフトは18度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはS です。



正面
ヨネックスEZONEの新しいフェウェイウッドです。

全体的に黒で統一されていて、とてもカッコいいです。

ヨネックスらしいといいますか、独特の丸み感があって、好感が持てます。



側面
シャロータイプのヘッドで、今の主流です。

最近は殆どが、このような形になっています。

クリークということもありますが、適度な小ぶり感があって好感が持てます。

チープさは無く、全体的な質感もいいです。



ソールのウェイト
ソールにはウェイトがひとつだけ配置されています。

『8』という数字が刻印されていたので、8gということでいいのだと思います。

この大きさにしては、結構重めのウェイトだと思ったのですが、これもメーカーの深い研究や何度も重ねられてきた実験によるものではないでしょうか?

他にも重さの違うウェイトが用意されているのかもしれません。



ネック長さ
ネックの長さも適度にあって、いい感じです。

これだと、上から上手く拾っていけそうな感じがします。

ショートタイプだと『横から』というイメージが出やすいのですが、ティアップしているならまだしも、地面に直にあるボールは常に『上から』とらえていきたい私は、この長さに好感が持てます。

私はこれまで何度もトライしてきて、私の中での『レベルブロー』という言葉を消去しています。

私自身が上手く対応できないということもあるのですが、『上から』のイメージのほうが成功体験が圧倒的に多いので、自然とそのようになりました。

水平(レベル)というイメージだと、ソールの『お尻側(バックフェース付近)』から接地してしまうことが多いのですが、上からだとフェース寄りで接地させていきやすいので、少々ダフり気味に入っても、上手く拾っていけます。

今のFWはダフっても滑り性能が高いので、それほど気にする必要はなくなりました。

むしろ『ダフるべき』ともいえます。

私は『水平』のイメージが苦手ですが、今は『水平』のイメージでも、かなり球をあげてくれるクラブが多くなっているので、レベルブローで上手く打っておられる方は多いのではないでしょうか?



ネックの調整システム
ネックには調整機能が搭載されています。



S
試打するのは、この『S』のポジションです。



フェース面のデザイン
フェース面が、かなり変わったデザインになっています。

これはどういった狙いがあるのでしょうか?

ヨネックスのやることだから、おそらく大きな意味があるのだと思います。

今のクラブはヘッドのあらゆる部分に色々な工夫がされていますが、フェース面だけでは何故か工夫が見られないクラブも多いので、このようなデザインは期待がもてそうです。

スコアラインが水平ではなく斜めになっていて、個性的です。

ウェッジでは時々見られる工夫ですが、この斜めにも大きな意味があるのではないでしょうか?



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。

今はシャローバックであっても、ディープフェースなクラブも多いですが、このクラブはシャローフェースです。

私はディープなほうが好きなのですが、このシャローフェースを好まれる方も多いのではないでしょうか?



顔
すごくいい顔をしています。

ヨネックスは一時期、『顔が不安定』なことがあり、どのような顔をしているのか予想できなかったのですが、このクラブは好感が持てます。

今では少数派となっている『つや消し』なのもいいです。

光を反射しないので、コースに出ても眩しくないということもありますし、黒という色に加え、余計に『収縮』している感じがたまりません。

『膨張タイプ』を好まれる方には物足りないところかもしれませんが、私はこのようなデザインのほうが集中力を保ちやすいので、昔から好きです。

そういえば、最近は白いヘッドのドライバーやFWが少なくなったような気がします。

ヘッドの色にも流行があるのでしょうか?

私は黒のほうが好きですが、白いヘッドのドライバーも優れた物が多く、いい印象をもっていますし、黒だけでなくブルーやパーシモンカラーも好きです。

黄色やピンクのヘッドも試打したことがあり、違和感があったのですが、使い続けていればある程度は慣れてくるのかもしれません。



クラウンのカーボン模様
クラウンにカーボンのような模様があったので、カーボンコンポジットなのだということが分かりました。

テーラーメイドが再ブームの火付け役だと思いますが、今は多くのメーカーがこのようなタイプを採用しています。

昔の技術ではありますが、それが今でもしっかりと活かされています。

ヘッドは小ぶりで、ヘッド後方も伸びていませんが、重心はかなり低く抑えられているのではないでしょうか?



オリジナルグリップ
装着されているグリップはちょっと変わっていました。

今はソフトフィーリングなものが主流ですが、このグリップは違います。

ソフトというよりは、やや『粘着質』な感じがします。

とはいっても、ベタベタくっつくことはありません。

デザインが変わっているのもありますが、このフィーリングも珍しいです。

ヘッドだけにこだわってグリップは全く無頓着・・・。といったメーカーもたくさんありますが、ヨネックスは昔からグリップにも工夫が感じられます。

こういったところはヨネックスのいい個性です。

ゴルフクラブはヘッドとシャフトとグリップの『三位一体』でなければなりません。



振り感
素振りをしてみると、軽量感があってシャフトも『S』ではありながら軟らかく感じましたが、これは予想していました。

今のクラブ(カスタムオーダーではないクラブ)は、このようなスペックが圧倒的に多いからです。

少しでも重くしたり、硬くすると売れにくくなってしまうのかもしれません。



NST002
ヨネックスはヘッドやグリップだけでなく、シャフトにもすごくこだわったメーカーです。

このシャフトにも、ヨネックスの技術が注ぎ込まれているのではないでしょうか?

かなり動くタイプなので、コンパクトでやや抑え気味に振っていきました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。

昔ながらのスタンダードな構え感で、懐かしい感じがします。

これまでも経験が活かされそうな親しみやすさがあります。

バルジのトゥ側が少し『逃がして(開いて)』いるように見えたので、引っかかるイメージが出ないのがいいです。

いつも色々なクラブを試打していると、苦手に感じることや、自分の感覚を抑えるといいますか、『封じ込める』ようにして打っていかなくてはならないこともあるのですが、今回はそんな不自然なことをしなくていいのがすごくいいです。

軽量感だけに気をつけて、あとは『ヘッドの落としどころ』だけに注意をはらって打っていくことにしました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、なかなかいい感じでした。

フェース面のデザインが独特なので、どのようなフィーリングなのか、想像できないところもあったのですが、実際には普通といいますか、これまでも経験してきたフィーリングです。

マイルドな感じで、『当たり』も優しくて好感が持てました。

クラブ全体はソフトスペックに仕上がっていますが、ハードヒットしても全く問題のない打感です。



打球音
『音』も大きくなく、抑えられていたのでいいです。

少し『こもった』感じのする音ですが、全く問題ありません。

音に『爽快感』を味わうことはできなかったのですが、インパクトを邪魔しないですし、不満はありません。



バックフェース
シビアさは無く、安定性もいい感じでした。

この大きさにしては、かなり優れているように思います。

小ぶりなタイプですし、スイートエリアの広さなどでいうと、もっと大きなクラブのほうが優れているのかもしれませんが、大きさにもこだわりながら、寛容なタイプを求めていきたいという方には、親近感のもてるクラブといえるのではないでしょうか?

ラインが出しやすく、そこからブレる感じはしません。



トゥ側
球もあがりやすくて、クリークらしい打ち出しの高さがあります。

見た目はとてもカッコ良くて、いかにもアスリートモデルっぽいデザインではありますが、ハードルの高いクラブではありません。

クリーク(5番ウッド)は『ウッド系』のクラブなので、どうしても『飛ばし』を求めたくなりますが、それと同時に『狙って』いきたいクラブでもあります。

飛ばすというイメージよりも、『グリーンの上から落とす』イメージが欲しいクラブでもあります。

ランを稼ぐよりも、止めることを求めたくなります。

そういったことを、このクラブなら高い確率で実現できるのではないかな?と思いました。

それくらい、このクラブから放たれる高い弾道に好感が持てました。



飛距離性能
フェースの弾きが良くて初速も出ているので、飛距離性能もなかなか優れている感じがします。

今のFWは飛距離においても高性能でハイレベルなものが多いので、このクラブが特別目立つ感じはしませんが、それでもいい位置に属すると思います。

しっかりとしたキャリーを出していけるので、直打ちでも全く問題ありません。

『尖った飛び』ではなく、『丸い飛び』といいますか、『易しく飛ばしていける』、懐の広さがあります。



操作性
『操作性』という点では、シャフトが私には合わない感じで、はじめのうちは少し難しく感じたのですが、何球か打ち続けてようやく合わせることができました。

ヘッド自体はとても扱いやすいです。

左右へ曲げることも簡単でした。

構えたときに右に逃がしていけるイメージが出せたので、右にも曲げられましたが、私は元々の球筋(フック系)が易しく感じられました。

ヘッドが大きすぎないのがいいのだと思います。

寛容さがあり、気難しいクラブではありませんが、どちらかというと、やや操作性が勝るかな・・・。という感じでした。



試打後の感想


ヒール側
ヨネックスらしいハイテクさがありながら、それが嫌みになっていないのがいいです。

渋めのデザインで抑えられているのもいいですし、ゴチャゴチャしたところがないのもいいです。



YONEX EZONE GT フェアウェイウッド
色々なクラブを試打していると、一瞬見ただけで、インスピレーションといいますか、何か感じるものがあるのですが、このクラブは打つ前から、いい印象を持たせてくれました。

実際に試打しても、そのいい印象が崩れることはありませんでした。



YONEX EZONE GT フェアウェイウッド
ソールにウェイトがひとつ配置されていて、調整機能も搭載されていますが、比較的シンプルなデザインに収まっていて、魅力(性能)がギュッと凝縮されているような感じがします。

今のFWはシャロータイプが多いですが、昔と違い、かなりハイテク化が進んでいて、頼もしいものが増えています。

このクラブもそんなタイプです。

ヘッドはすごく気に入ったので、できればカスタムシャフトでもう一回試打してみたいと思いました。



YONEX EZONE GT フェアウェイウッド
YONEXは世界的に有名なブランドで、特にテニスやバドミントンではトップメーカーでもあります。

しかしゴルフでは、まだまだそこまではいっていないように思います。

それは性能や品質が他のメーカーに劣っているというわけではありませんが、人気などでいうとまだまだ及ばない部分があるのは事実です。

釣りのイメージの強い『ダイワ』がグローブライドに変えて釣りのイメージを払拭して成功しているので、ヨネックスもゴルフだけのブランド名で勝負してもいいのではないかな?と昔から思っています。

『エアロナ300』というカーボンヘッドのドライバーを愛用していたこともあり、ヨネックスも愛着のあるメーカーのひとつなので、これからもどんどん躍進していって欲しいです。



YONEX EZONE GT フェアウェイウッド
これからもヨネックスは、他のメーカーにはない独自な開発を進めて、旋風を巻き起こして欲しいです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

                         
        

                         
      
2020年02月28日
  

ヨネックス EZONE GT アイアン

                 



ヨネックス EZONE GT アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブYONEX EZONE GT アイアン の7番 です。



NST002
シャフトは NST002 です。

ロフトは26度、クラブ長さは38インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は46g、トルクは4.0、バランスはD3 です。



正面
ヨネックスイーゾーンの新しいアイアンです。

もう何代目でしょうか?

これまでも同じ名前のモデルを試打してきました。

ニューモデルが出る度、名前を変えるのが普通だと思いますが、ヨネックスはそうではないようです。

マイナーチェンジではなく、新たな発想やデザインで生み出されたときに、また名前が変わるということでしょうか?



側面
オーソドックスな感じのポケキャビです。

ソール部分が分厚くなっているので、重心が低そうに見えます。



G-BRID
G-BRIDという文字があります。

ヨネックス独自の工夫なのだと思います。

ヨネックスはどちらかというと『機能性重視』の印象がありますが、このアイアンもそんな感じがします。

いろいろなゴルフクラブを試打していて、いつも思うのですが、ゴルフクラブには無駄な物を徹底排除した『引き算の美学』的なクラブと、色々な物を足して複合的な効果を狙っている『足し算の美学』的なクラブがあります。

このアイアンは明らかに後者の『足し算タイプ』です。

色々なものが組み込まれていれば、とても高性能で優れていそうな印象をもたなくもないですが、実際の効果は疑問がつきます。

確かに見た目変わった印象はありますが、実際に打ってみてどのような効果があるかは不透明です。

私はそのような経験をたくさんしてきました。



彫りの深さ
彫りの深さはたっぷりあって重心も深そうです。

アイアンは元々、ドライバーやフェアウェイウッドと比べると、かなり重心が浅いですが、このアイアンはアイアンの中では重心も深そうなので『深重心アイアン』といっていいような気がします。

昔から重心の低いアイアンはたくさんありましたが、ここまで深くなったのは、つい最近のことです。

ポケキャビが登場してからではないでしょうか?



トップライン
トップラインは少し厚めですが、極端ではありません。

全体的な質感もチープさは無く、いい感じです。



ワイドソール
かなりのワイドソールです。

これくらい広いと、ノーマルのアイアンというよりは、ユーティリティアイアンのように見えてきます。

メーカーも、そこが狙いなのかもしれません。



ソール形状
ソールが広いだけでなく、縦に二分割されています。

ダンロップのアイアンを思い出しましたが、こうすることで、かなり抜けが良くなるような気がします。

『刺さる』イメージは湧いてきません。



ネック長さ
ネックは、やや短めですが、今のアイアンでは普通といえます。



ミーリング無し
フェースにミーリングは見られません。

シンプルで綺麗なフェース面です。

最新モデルではあっても、フェース面には特に工夫はされていないようです。

『スタンプ感』たっぷりの『大量生産感』があり、個性的ではありません。

クラブの特徴はバックフェースやソール・ネックなど、いろいろなところに見られますが、フェース面には見えにくいです。

こうしてフェース面だけ見ると、どこのメーカーだか分かりません。

ボールとの唯一の接点であるフェース面が、実は一番見分けしづらいというのが面白いな・・・。と思いました。

フェース面(スコアラインなど)は、ルールで細かく規定されているので、手を加えづらいのかもしれません。



振り感
素振りをしてみると、かなり軽量感がありますが、特に変わったところはありません。

ヨネックスはやはりカーボンにこだわっているメーカーなのだと改めて思いました。

ヘッドだけでなく、シャフトもカーボンというイメージが昔からあります。



構え感
ボールを前にして構えてみると、意外ともいえるほどクセが無くていい顔をしていたので、好感が持てました。

もっとクセのある顔を予想していましたが、違いました。

明らかに前のモデルよりも顔が良くなっています。

小顔というほどではなく、どちらかといえば、やや面長な感じでグースも少し利いていますが、気になるほどではありません。

これならば何の問題もなく、普通に打っていけそうです。

『軽量感』だけ気をつけて、タイミング重視で打っていくことにしました。

トップラインが少し厚く、丸みを帯びていますが気になるほどではありません。

むしろ、こういう形を好まれる方は多いのではないでしょうか?



試打を開始しました


YONEX EZONE GT アイアン
『打感』はしっかりめでした。

ソフトではなく、どちらかといえばガツンとくる感じです。

しっかりとした打感ではありますが、硬くなく嫌な衝撃が残ることもなかったので、特に不満はありません。

『球乗り感』は全くなく、今はやりの『弾き感』のある打感です。

こういったトレンドをヨネックスはしっかりと押さえているようです。

フィーリングよりも、数値的データ・飛びを重要視しているメーカーといっていいと思います。

ヨネックスのクラブを昔から使ってきましたが、昔から飛びには特別こだわっているメーカーのひとつです。

私がアイアンに求めたい打感ではないのですが、この打感はある程度想定していました。



トゥ側
球はよくあがってくれました。

構えたときは5番アイアンくらいロフトが立っているように見えたのですが、低い弾道ではなく、しっかりとあがってくれました。

高さが出て、ビッグキャリーが出やすいタイプです。

こうして見ても、かなりソールが広くて丸いので、あがりやすそうな印象を受けますが、実際に打ってみて、全くその通りでした。

軽量タイプのアイアンではありますが、それほど頼りない感じはしません。



バックフェース
『安定性』も高く、かなりイージーです。

シビアさのないオートマチックタイプのアイアンです。

ちょっと前まで、ポケキャビのオートマ系はクセがあって、『美顔』は少なかったのですが、このアイアンは違います。

顔が良くて易しさにも長けているアイアンです。

マニュアルタイプのような顔の良さがありながら、実際はオートマ系というギャップがあるのも、このアイアンの特徴といえます。



飛距離性能
『飛距離性能』は、かなり優れています。

今はディスタンス系アイアン全盛ですが、間違いなくトップクラスといっていい飛距離性能をもっています。

7番アイアンといっていいだろうか?と思えるほどの飛びの凄さです。

練習場には200Yの看板があるのですが、それをキャリーで超えてしまい、それでいいのかな・・・。と思ってしまいました。

もう7番とはいえないといいますか、完全に7という意味をなしていません。

弾道も高くしっかりと稼いでいけるので、高確率で飛ばしていけるのが、このアイアンの魅力です。

私の感覚では、『ちょっと飛ぶ5番アイアン』といった感じでした。

ヘッドだけでなく、装着されているシャフトにもメーカーがこだわっているのではないでしょうか?

今日はカーボンシャフトでしたが、スチール装着モデルもラインアップされているということで、次は是非そちらも試してみたいです。

おそらく、このカーボンシャフト装着モデルのほうが、同じアイアンではあっても、飛ぶような気がします。



操作性
『操作性』という点では大らかさがあり、いい意味での鈍感さがあるので、あまり操る感じはしませんでしたが、小さく左右に曲げることはできました。

大きく曲げるのは得意ではないアイアンだと思います。

顔が良かったので、イメージしやすく、ラインを出しやすいのが気に入りました。



試打後の感想


ヒール側
一番印象に強く残ったのは『顔の良さ』です。

正直、あまり期待していなかったので、いい意味で期待を裏切られました。

軽さはありましたが、顔が良かったせいか、20球ほど打ってみて、大きなミスは出ませんでした。

顔の良さと、このクラブのもつ大らかさに助けられたような気がします。



YONEX EZONE GT アイアン
そしてかなり高い飛距離性能をもっています。

先ほども書きましたが、ヨネックスは昔から飛びにはこだわってきたメーカーです。

私は昔、『エアロナ300』というカーボンヘッドのドライバーを使っていて、いい思い出がたくさんあります。

当時45インチといえば『長尺』でしたが、今では『やや短尺』といえるかもしれません。

『ヨネックスドラコンチーム』というのもありましたし、フィル・ミケルソン選手もヨネックスのクラブでかっ飛ばしていました。

そんな飛距離へのこだわりを昔からもっているメーカ-であるヨネックスが、深い研究によって生み出したアイアンといえるのではないでしょうか?



YONEX EZONE GT アイアン
私はアイアンに飛びの性能を求めていませんが、ここまで性格がはっきりしていると、かえって潔いといいますか、メーカーの狙いがはっきりしていて好感が持てます。

私が購入したいと思えるタイプのアイアンではありませんが、色々なタイプのクラブがあって面白いです。

もし私がこのアイアンを所有するのであれば、刻印を『7』ではなく『4.5』というようにしたいです。

そう思えるくらい、このアイアンは番手感覚を無視した飛距離性能があります。

こういうアイアンセットを使っていると、最初のうちは距離感が全く合わず、合うようになるまで、かなりの月日がかかるような気がします。



YONEX EZONE GT アイアン
軽量タイプで球はよくあがり、飛距離性能に優れていますが、どちらかといえば、ベテランゴルファーというよりはヤングゴルファーの方に合いやすいアイアンだと思います。

軽量感がありながら、しっかりと振っていきたい方との相性がいいような気がします。

『7番アイアン』で、これだけ飛んじゃうんだから、アイアンの本数も少なくなるよな・・・。と思いながら、このアイアンの放つビッグキャリーを目で追っていました。

飛んだり飛ばなかったり・・・。というのではなく、高確率で安定して飛ばしてくれるアイアンです。



YONEX EZONE GT アイアン
アイアンには距離感ではなく、飛びを求めたい方。

だけど大顔タイプやグースのきついタイプは使いたくない方。

そして球があがりやすくてオートマチックタイプのアイアンを使いたいという方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         
      
2019年05月24日
  

ヨネックス Royal EZONE ドライバー

                 
ヨネックス Royal EZONE ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブヨネックス Royal EZONE ドライバー です。



専用グラファイトシャフト
シャフトは 専用グラファイトシャフト です。

ロフトは10度、クラブ長さは46.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は41g、トルクは5.9、バランスはD2.5、クラブ総重量は278gです。



正面
ヨネックス イーゾーンの新しいドライバーです。


ロイヤルということなので、特別なブランドなのでしょうか?


こうして見る限り、『圧倒的な高級感』は感じず、親しみやすそうな感じがします。


親しみやすいですが、チープさは無く、質感も良いです。



側面
大型でシャロータイプのドライバーです。


もう何年も、ヨネックスはこの路線を走っているように思います。


イージー系に完全シフトしていったのでしょうか?



ヒール側のアクセサリー
ヒール側にある、このアクセサリーのようなものが目立っています。


これには何か意味があるのでしょうか?


それともデザインの一部に過ぎないのでしょうか?


ヒール側にあるので、どうしてもウェイトなのかな?と思ってしまいますが、こうして見る限り、ウェイトではなさそうです。



ネック長さ
ネックは短めではありますが、見慣れた長さです。



ソールの溝
ソールには溝がありますが、これは多くのメーカーに採用されていますし、普通になってきました。


ニュードライバーではあっても、斬新さ無く『後追い感』は否めません。



溝の深さ
溝の深さは適度にありますが、この深さも見慣れた感じです。


『目新しさ』というよりは、『既視感』のほうが勝っています。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。



ソールのウェイト
ソールのバックフェース寄りには大きなウェイトがひとつだけ配置されています。


『8』という刻印があったので、8gということでいいのだと思います。


他にもいろいろな重さのウェイトが用意されているのでしょうか?


こうして見ても、いろいろな機能が詰め込まれている『ごった煮』的なドライバーです。


先日ウェッジを試打したときに感じたのですが、ヨネックスはやはり『足し算の美学』を貫いているメーカーだな・・・。と思いました。



Royal EZONE
このRoyal EZONEと言う文字が、特別感を演出しています。



クラウンの模様
クラウンには模様があって、カーボンコンポジットであることが分かりました。


あまり見られない独特な模様です。


カーレースのチェッカーフラッグを思い出しました。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインも独特です。


ヨネックスらしい特徴といえますが、私はあまり魅力的には思えませんでした。



シャローヘッド
シャロータイプのドライバーです。


今は多くがこの形状です。


いろいろな工夫がされているドライバーですが、どれもこれまで見たものばかりで、正直目新しさのようなものは感じなかったのですが、これだけ採用され続けているということは、それだけ素晴らしい構造なのだと思います。



顔
顔はあまり好きになれませんが、これもヨネックスのイーゾーン独特の工夫なのかもしれません。


全体的な形状も個性的ですし、大きなクラウンマークもよく目立っています。


こうすることで、何かしらの視覚効果が得られるのでしょうか?


だんだんと気持ちがトーンダウンしていくのが分かりました。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは、なかなか見ない感じの珍しいタイプです。


適度にソフト感があって、いい感じです。


YONEXのロゴもカッコいいですし、ヨネックスファンの方にはたまらないのではないでしょうか?



グリップエンド
ヨネックスのグリップといえば、以前試打したモデルでは、グリップエンドの部分に溝のようなものがあったのを覚えているのですが、今回のモデルには見られません。


このドライバーには必要ないと言うことなのでしょうか?


それともまた違う理由があるのかもしれません。



振り感
素振りをしてみると、かなりの軽量感があって、軟らかさも凄いです。


大きく振るのは厳禁で、小さくタイミングを合わせるように振っていきました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、あまり気持ちが動くこともなく、淡々としていたのですが、思っていたよりもクセが大きくないのがいいです。


ただ、どちらかといえば『つかまりそうな』感じがしたので、そこには注意していくことにしました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、しっかりしているのですが、硬すぎず、まずまずでした。



打球音
『音』は、やや大きめではありますが、インパクトが緩むことはありませんでした。



トゥ側
球はあがりやすくて、イージーなタイプです。


あがりすぎというくらい、高~くあがっていきました。


タフさは全くありません。


10度でこれだけ高くあがるのだから、9度でもおそらくあがりやすいだろうな・・・。と思いました。



バックフェース
『安定性』は、なかなかいい感じです。


スイートエリアも広めで、シビアさは感じられません。



飛距離性能
『飛距離性能』はスインガータイプの方が易しく出せるように計算されて作られているように感じます。


私には合いづらいところがありましたが、それはこのドライバーの性能が低いのではなく、私の『クラブに合わせる力』が不足しているからです。


叩いていっては不安定になるので、『優しくなでる』ようなイメージがちょうどいいように感じられました。


このドライバーがピッタリと合う方には、高いパフォーマンスを発揮してくれると思います。



操作性
『操作性』という点では、あまり秀でてはいないと思います。


『オートマ性』が高いので、細工をせずに自然に振っていくほうがいいように感じられました。



ヒール側
ヨネックスらしい、高機能なドライバーです。

                         
        

                         
      
2019年05月02日
  

ヨネックス EZONE W501 ウェッジ

                 
ヨネックス EZONE W501 ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブヨネックス EZONE W501 ウェッジ です。



N.S.PRO MODUS3
シャフトは N.S.PRO MODUS3 です。

ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはWEDGE キックポイントは中調子 です。



正面
令和初の試打は、このヨネックスのウェッジです。


私は昭和からゴルフクラブの試打をしているので、考えてみると3つめの元号となったので、ずいぶん長いこと試打を楽しんでいるんだな・・・。と思いました。


これからも、どんどん試打を楽しんでいきたいと思います。



側面
さて、このウェッジですが、ヨネックスの新しいウェッジです。


軟鉄の風合いがとても良くて柔らかそうな感じが伝わってきます。


大きさも適正で、シャープなウェッジです。



彫りの深さ
最近はキャビティタイプが増えてきましたし、ヨネックスのクラブは機能性が高いイメージがあるので、このウェッジはどうなのかと思いましたが、ノーマルなタイプです。



G-BRID
ソールには黒いパーツが組み込まれているのが分かります。


これは、以前試打したアイアンにも見られました。


近くでよく見てみると、『G-BRID』の文字がありました。


どういった工夫なのか分かりませんが、ヨネックス独自の技術が組み込まれているようです。


いろいろなクラブを試打しているとよく感じることですし、これはゴルフクラブに限ったことではないですが、物作りには『引き算の美学』と『足し算の美学』があるように思います。


引き算の美学は、必要最低限のものしか取り入れていなくて、余計なものをそぎ落としていくという考え方で、ゴルフクラブでいえば、『削り出し』ということになるでしょうか?


今ではかなりの少数派といえます。


対して今は、『足し算の美学』が主流のような気がします。


ひとつのものにいろいろなものを組み込ませていって、その相乗効果を狙って新たな性能を引き出すという考え方です。


機能的なクラブが多い今は、この『足し算の美学』ですし、ヨネックスはその足し算の美学を貫いているように思います。


私は昔から『引き算の美学』のクラブに憧れをもちますが、今は足し算の美学のほうが求められている時代なのかもしれません。


試験用のビーカーに入れた水をイメージすると、余計なものが組み込まれていないクラブは、いくら攪拌しても透明な水のままですが、いろいろなものが組み合わさったクラブは、その組み込まれたものによって、いろいろな色に変化します。


元の色が残っていないこともありますし、かき混ぜる回数によっても色が変化してしまいます。


溶けきらずに沈殿物が下にたまることもあります。


その色が魅力的に見えることもあると思いますし、逆に不純物をたくさん見ているような感じで好感が持てないこともあります。


このウェッジの場合はそんなマイナス的なことは感じませんでしたが、こういった『組み込まれたパーツ』を見て、『足し算』『引き算』ということが頭に浮かびました。


引き算には限界があるかもしれませんが、足し算はまだまだ伸ばせる余地が残されているような気がします。


昔、TVで日本刀を作る鍛冶屋さんの特集を観ていて、真っ赤に熱した鉄をハンマーで強く叩いて、中にある空気孔や不純物を取り除いて強くするのが昔からある鍛造技術だと知りました。


夏は大変だろうけど、冬はあったかいだろうな・・・。と思ったことを覚えていますし、私は子供の頃から、職人さんに憧れていて、大人になったらなりたいと思っていましたが、その願いは叶いませんでした。



CONVEX FORGED
よく見ると、ヒール側には『CONVEX FORGED』の文字があります。


どういった鍛造なのでしょうか?


ヨネックス独自の、といいますか、『製造元』のこだわった製法のようです。


普通の鍛造ではないのかもしれません。



トップライン
トップラインの厚さは適正で、いいイメージが出せそうです。


このウェッジは全体的にシャープな印象ですが、それほど尖った感じはしません。



ソール幅
ソール幅は標準的です。


最近はワイドなだけでなく、ストレートなものも多いですし、トゥからヒールにかけてテーパーになっているものもよく見かけます。


このウェッジはソール中央部分が一番ワイドになっていて、トゥ側とヒール側が絞り込まれています。


こういったタイプも、よく見かけます。


今はソール形状のバリエーションが増えてきました。



ソール形状
ソール全体は緩やかな丸みを帯びています。


バンスは結構利いている感じです。



リーディングエッジ
リーディングエッジとトレーリングエッジも削られていました。


様々なところに工夫が見られます。



ネック長さ
ネックの長さは充分あります。


フェース面やソールなど、ウェッジでチェックすべきところはたくさんありますが、このネックの長さも、私にはとても重要なポイントです。


今は短めのものも見られるようになりましたが、私はこれくらいの長さが欲しいです。



MADE IN JAPAN
ホーゼルにはMADE IN JAPANの刻印があります。


この文字を見ると、親近感が湧きますし、購買意欲も高まります。


今は海外製が多いですが、国産のクラブも頑張って欲しいです。


海外製の最大の魅力は、その価格にありますが、今は海外製でも国産のクラブとあまり値段が変わらなくなってきているので、もっと国産が増えていって欲しいです。


日本で、熟練の職人さんの作ったクラブを使うのは最高の贅沢といえます。



細かなミーリングあり
フェース面には細かなミーリングがありました。


ミーリングをあえて入れないメーカーもありますが、ヨネックスのウェッジなので、ミーリングはあるだろうと予想していました。


指で触れてみたのですが、結構ザラザラ感があります。


ミーリングもそうですが、スコアラインの間隔が狭く、数が多いです。


キャロウェイのアイアンを思い出しました。


このウェッジのスコアラインの数を数えてみると、18本ありました。


普通はだいたい『16本前後』だと思うので、ちょっと多い部類になりますが、不自然さはありません。


ここの部分はルールで厳しく決められているので、あまり冒険はできないのかもしれません。


ただ、最近はあえてルールに適合しないクラブを作るメーカーも増えてきていますし、全てのゴルファーが競技に出場しているわけではないので、必ずルールに則ったものを作らなければいけない・・・。ということでもないと思います。


ドライバーで高反発を使うのだから、角溝のウェッジやアイアン。


そして初速オーバーのボールを使うのもアリだと思います。


大切なのは安全性がしっかり確保されているということと、ゴルフをエンジョイすることです。


このウェッジはもちろん、ルール適合モデルなのだそうです。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは、ベルベットタイプで、最高のフィーリングです。


アイアンやウェッジには最適なグリップです。


ヨネックスはヘッドだけでなく、グリップにも工夫をするイメージがありますが、このシンプルでしっとり感のある最高のグリップを採用したことで、さらに好感度が増しました。


バックラインが無いのもいいです。


これまで調整機能付きドライバーやFWなどではバックライン無しをよく見かけましたが、ウェッジではバックライン有りを採用しているメーカーがたくさんありました。


私はフェースを回して(開閉して)使うことが多いので、バックラインは無いほうが好きですし、そのほうが自然だと思っていたのですが、バックライン有りを採用するメーカーが多いということは、それだけウェッジにもバックライン有りを好まれる方が多いんだな・・・。と思いました。


しかし、私は断然無しのほうが好きです。


なので、このウェッジがさらに親しみやすくなりました。


いろいろな機能が付け加えられていそうですが、不自然さを感じさせないのがいいです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、かなりいいです。


好みの顔で、思わず目尻が下がってしまいました。


ほぼ『完全なストレート』で、いいイメージがどんどん浮かんできます。


今はストレートタイプでも、ちょっとグースが利いていたり、『出っ歯』になっているものが多くなりましたが、このウェッジにそのようなところは見られませんでした。


昔からある、『完全なるストレート』といったところでしょうか?


野球で例えると、今はツーシームやスライダーが多くなりましたが、このウェッジはナチュラルで昔からある『フォーシーム』といったところでしょうか?


そういった印象をもちました。


こういうウェッジを構えているだけで、とても贅沢なことに思えてきました。


MADE IN JAPANだからというわけではないと思うのですが、『日本顔』といいますか『国産顔』といっていいのかもしれません。


私たち日本人にはとても親しみやすい顔をしています。


とはいっても、ストレートタイプを好まれる方にとってはということですが・・・。


グースネックを好まれる方には、あまりいい顔とはいえないのかもしれません。


少し小ぶりなタイプなので、ラージサイズを好まれる方にも、小さく見えて不安感が出てしまうかもしれません。


そういった意味で、好みが分かれるところだと思いますが、私は大好きな顔です。


ウェッジは『逃がすイメージ』が出しやすいタイプもあれば、少し被せて『潰すイメージ』が出しやすいタイプもあります。


このウェッジはその『中間型』といった感じで、ニュートラルな印象をもちました。


もうしばらくこの美顔を見つめていたいという思いと、早く打ちたいという思いが、私の中で激しく交錯していました。



開きやすさ
フェースを開いて構えてみたのですが、『開きやすさ』は、なかなかいい感じでした。


期待していたほどの開きやすさではなかったので、ちょっと意外なところもありましたが、これくらいであれば許容範囲内です。


最近は開きやすいウェッジが多くなりましたが、このウェッジは『一昔前の開きやすさ』といった印象をもちました。


しかし、大きな不満はありません。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトなフィーリングで好感が持てました。


軟鉄らしい、柔らかくて球持ちのいい打感が楽しめます。


この球持ちがいいか悪いかで、『操りやすさ』も大きく変わってきます。



トゥ側
『球のあがりやすさ』も自然な感じで好感が持てます。


ストレートタイプなので、球を拾いやすいですし、出球の高さがイメージのままです。


球はあがりやすいですが、今のイージー系アイアンのような、球があがりやすくなる工夫がたくさんされているようには感じられませんでした。



スピン性能
スピン性能は高いです。


安定してボールがよく止まってくれました。


『激スピンタイプ』のような強いスピンではなく、計算しやすい『高性能な適スピンタイプ』という印象をもちました。


スピンが掛かったり、逆に掛からなくてダラダラ転がってしまったり・・・。といったことにはなりにくいような気がします。



バックフェース
『安定性』は普通です。


打つ前は、もっと大らかさがあるのかと思っていたのですが、違っていました。


オートマタイプのウェッジではなく、完全にマニュアルタイプです。


打つ前は、ソールにある黒いパーツを見て、易しくなるように設計されているのだろう・・・。と、小ぶりではあるものの『セミオートマタイプ』という予測を立てていました。


しかし、実際に打ってみて違うことがすぐに分かりました。


ミスには正直なところがありますし、あまり遊びすぎてしまうと、しっぺ返しが待っています。


小ぶりで見た目通りの正直なウェッジです。


ソールにある黒いパーツは何のためにあるのか、最後まで分かりませんでした。



距離感
『距離感』は合いやすいです。


自然な感じで、球をターゲットまで運んでいくことができました。


とてもいい顔をしているので、その顔の良さを活かして、攻めていけるウェッジです。


顔の良さもそうですし、大きすぎないので、イメージを限定できるのがとても良くて、この感覚が実戦でも役に立ちます。


コースではなるべく、あやふやなイメージは出したくないですが、このウェッジはそのあやふやさが出にくいのでいいです。



操作性
『操作性』は高いです。


今のウェッジはもっと開閉がしやすいものが多いので、それらと比べると、このウェッジは『大きな幅』で遊べないのかな?と思うところもありましたが、普通に遊ぶ程度であれば全く問題ないです。


フェースを開閉して球を運ぶことができました。


もし、私がこのウェッジを購入したら、少し削るところがあるように思いますが、このままでも良いという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?



YONEX EZONE W501 WEDGE
打つ前は、このウェッジはソールにある黒いパーツなど、いろいろな工夫がされているので、『足し算のクラブ』だと思っていたのですが、試打してみると、意外にも『引き算のクラブ』だという印象をもちました。


ピュアなタイプではないと思うのですが、『不純物が多すぎず沈殿物が発生しない』タイプといっていいのかもしれません。



YONEX EZONE W501 WEDGE
ヨネックスはドライバーのイメージが強いのですが、これまでもいくつか試打してきて、特にEZONE ツアーウェッジTRIPRINCIPLE ウェッジの印象が強いです。


このウェッジの印象も強く残りそうな感じがします。



ヒール側
カッコ良くてフィーリングのいいウェッジを作りたいけど、ただそれだけではつまらない・・・。


ヨネックス独自のアイデアを組み込んだウェッジを世に送り出したい・・・。


というメーカーの思いがあるのではないでしょうか?



YONEX EZONE W501 WEDGE
ヨネックスは昔から機能性を追求したクラブを作り続けてきましたが、このウェッジは、その機能性にカッコ良さが加わった感じがします。


見た目はイージーそうでしたが、実際は正直なところがあって、それほどミスに寛容なところはないように思います。


これまでもよく目にしてきた、標準的なマニュアルタイプのウェッジです。

                         
        

                         
      
2018年05月08日
  

ヨネックス EZONE GT フェアウェイウッド

                 
ヨネックス EZONE GT フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE GT フェアウェイウッド
の5番 です。



REXIS for EZONE GTカーボン
シャフトは REXIS for EZONE GTカーボン です。

ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は45g、バランスはD1 です。



正面
ヨネックスEZONE GTシリーズのFWです。


昨年ドライバーを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。


同じシリーズなので当然ですが、よく似たデザインです。



側面
シャロー感がありますが、大きさ的にも形状的にも、今のスタンダードといえるように思います。


昔のFWは、ひと目でクリークとかバフィとかスプーンの見分けがしやすかったですが、今はそうでもないクラブが多くなりました。


番手のボーダーラインが曖昧な感じがします。



ソールのウェイト
ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。


『8』という数字があったので、8gということでいいのだと思います。


色々な重さのウェイトが用意されているのでしょうか?



ソールの凹み
ソールはフラットなタイプではなく、はっきりとした凹凸がありました。


これは適正な重量配分を計算してのことでしょうか?



凹みの深さ
凹みの深さは浅いです。


FWは同じウッド系でもドライバーと違い、直打ちするクラブなので、『滑りやすさ』『抜けの良さ』が求められると思うのですが、このような形状でもおそらく問題ないのだと思います。


私がFWに求めるソール性能は、逆目でも突っかかることなく、しっかりと滑ってくれることです。


順目のライだと、ソールは勝手に滑ってくれますが、逆目やラフの抵抗が強いとボールを上手く拾っていくことはできません。


そういったことを昔から思っていて、その時流行ったテーラーメイドの『ゲタ履きソール』や、ブリヂストンのレイグランデのFWを愛用していました。


このFWは、そういたクラブとは違う部類に入るような気がします。



ネック長さ
ネックの長さは適度にありました。


ちょっと前までショートネックが多かったように思いますが、今はある程度長さのあるものが増えてきているように思います。


ネックを短くしなくても、技術の進歩により、重心の低さを維持することができるようになったのでしょうか?



ネックの調整システム
ネックには調整機能が搭載されていました。


最近は少しずつ減ってきているように思いますが、調整機能を求めておられる方には、とても心強い機能といえるのではないでしょうか?



S
試打するのは、この『S』のポジションです。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインがとても変わっています。


このデザインにはどのような効果が期待できるのでしょうか?


昨年試打したドライバーのフェース面も変わっていた記憶があるのですが、このクリークも変わっています。


ひょっとしたら、スプーンなど違う番手でもデザインが違うのでしょうか?


今度機会があったら、見比べてみたいと思います。



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。


今、一番多い形状です。



顔
顔は、なかなかいい感じです。


見とれるようなことはなかったのですが、特にクセがなく、好感がもてます。



クラウンのカーボン
クラウンにはカーボンの模様がありました。


カーボンが採用されているのが分かりました。


今は多くのメーカーが、このようなタイプです。


フェース面のデザイン以外、目新しい個性は見られませんでした。



クラウンマーク
クラウンのマークも独特です。


タイトリストのクラブを思い出しました。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは、ソフトなフィーリングで好感がもてました。


調整機能が付いているからでしょうか?


バックラインはありませんでした。


最近はバックライン有りが圧倒的に多いので、新鮮な感じもします。


どうしてもバックライン有りでないと嫌だという方は調整しないか、調整してもう変えないと決めてグリップを変えるほうがいいように思います。



振り感
素振りをしてみると、軽量感もありましたが、シャフトがかなり軟らかく感じました。


ビュンビュンビュンビュンと、すごく動きました。


フレックスがRということもあると思うのですが、これがSであっても、おそらく軟らかく感じたと思います。


Rというのは『レギュラー』という意味で、『標準』ということですが、Rを標準と認識しておられる方よりも、軟らかいと認識しておられる方も多いのではないでしょうか?


昔のクラブのフレックスと、今のクラブのフレックスは大きく変わりました。


今のSよりも、昔のRのほうがしっかりしていたのではないか?と感じることも多いです。


このフレックス表示には細かな規定がないので、各メーカーバラバラなのが現状です。


同じメーカーでも、モデルによって違っていたりもします。



構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。


方向性に対する不安も無く、自然に構えることができました。


ここ数年のヨネックスはフックフェースのイメージもあったので、このクラブもそうなのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。


調整機能が付いているせいか、少しネックが太く見えましたが、気になるほどではありませんでした。


構えづらいクラブではないですが、すごく気持ちが乗ってくるということもなく、淡々とした気分です。


『見入って』しまうのではなく、やや『引いた感じ』で構えていました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、ややしっかりめでした。


手応えがあります。



打球音
『音』は高く、やや大きめでしたが、気になるほどではなく、インパクトが緩むこともありませんでした。



トゥ側
球はあがりやすいです。


タフなタイプではありませんでした。


打つ前に予想していた通りでした。


クリークということもあると思うのですが、直打ちでも充分あげてくれました。



バックフェース
『安定性』も、なかなかいいです。


シビアさは全く感じませんでした。


機能性クラブの易しさを感じました。



飛距離性能
『飛距離性能』は普通です。


特別秀でているとは思いませんでしたが、今のクリークの平均的な性能はもっているように感じました。


『球の落ち』がやや早く、もうちょっと伸びてくれたらいいのにな・・・。と思いましたが、これくらいは仕方のないことなのかもしれません。



操作性
『操作性』は、まずまずでした。


クセのない顔をしていますが、どちらかといえば操作するタイプではなく、安定性で勝負していくタイプのFWだと思います。


左右にも曲げることはできましたが、シャフトがかなり動くタイプなので、タイミングを合わせるのが難しく感じました。


自分の振り感ではなく、このクラブに合わせていく必要がありました。



ヒール側
フェース面のデザインがとても個性的だったので、どのような効果があるのか確かめたかったのですが、今日はそれを実感することができませんでした。


しかし、おそらく大きな意味があるのだと思います。


ただ単に変わったデザインにしているのではないと思いますが、それを感じられなかったのが残念です。



YONEX EZONE GT FW
フェース面以外は特に個性的なところはなく、いい意味で『今のスタンダード』といった感じがしました。


『既視感』を感じながら試打していました。



YONEX EZONE GT FW
ヨネックスはゴルフというよりも、テニスやバドミントンのイメージが強いですが、これからも素晴らしいクラブを開発して欲しいです。



YONEX EZONE GT FW
既に他のメーカーがやっているようなクラブではなく、ヨネックス独自の工夫や技術を見てみたいです。



YONEX EZONE GT FW
このクラブには、そういったことを感じられなかったのですが、これからもヨネックスには期待したいです。

                         
        

                         
      
2017年12月21日
  

ヨネックス EZONE GT アイアン

                 
ヨネックス EZONE GT アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE GT アイアン
の7番 です。



N.S.PRO 950GH HT
シャフトは N.S.PRO 950GH HT です。

ロフトは28度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS です。



正面
ヨネックスイージーゾーンのニューアイアンです。


先日ドライバーを試打しましたが、今日はアイアンを試打することができました。


ヨネックスらしい、高い機能性を感じさせるデザインです。



側面
ラージサイズといっていい、大きさのあるアイアンです。


結構シンプルなキャビティアイアンで、好感がもてます。



彫りの深さ
彫りの深さは結構ありました。


中の黒いパーツも目立っています。


ヨネックス独自の、新たな工夫なのではないでしょうか?



トップライン
トップラインは少し厚く見えましたが、気になるほどではありませんでした。



ソール幅
ソール幅も少し広く見えましたが、極端ではないですし、今のアイアンでは普通といえるように思います。



ソールにあるパーツ
ソールには何か組み込まれているようです。


ウェイトでしょうか?



ネック長さ
ネックは、短めでした。


グースが利いているのが分かりました。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。


均一性があり、美しいフェース面です。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは、よく見かけるタイプです。


ソフトなフィーリングで好感がもてます。



構え感
ボールを前にして構えてみると、ラージサイズでグースの利きも目立ちましたが、適度にまとまっていて好感がもてました。


変なクセのようなものはありませんでした。


普通に構えることができました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、しっかりしていました。


ソフトというよりは、やや硬めでしっかりと伝わってくる感じでした。


手に少し衝撃が残りました。


正直、あまり好きな打感ではありませんでした。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、まずまずだと思いました。


最近のイージー系アイアンの中では、少しタフなほうかな?と思いました。


もちろんあがりにくいということはないですし、普通にあがっていくのですが、この『立ちすぎたロフト』が、少しタフさを演出しているのかもしれません。


高~い弾道ということはありませんでした。



バックフェース
『安定性』は高く、寛容さがありました。


キャビティタイプの易しさを感じることができました。


少々の打点のブレには動じない、イージーさがありました。


ラインも出しやすく、大きくブレることはありませんでした。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、7番アイアンとして考えると、よく飛ぶほうだと思います。


私は完全に『5番アイアン』くらいに感じたのですが、今はアイアンの距離のバリエーションが広がりました。


ただ単にロフトが立っているだけでなく、飛距離が出やすくなるように、ヨネックスの新たな技術が投入されているのだと思います。



操作性
『操作性』は、まずまずでした。


大らかさがどうしても勝ってしまうのですが、構えたときに変なクセを感じなかったせいか、少し操作することもできました。


左はもちろん、右にも曲げることができました。


ただ敏感に反応するタイプではなく、やはり『大らかさ』で押していくタイプのアイアンであることは間違いありません。



ヒール側
フィーリングなどは正直、もうひとつといった感じだったのですが、距離と安定性という今のニーズに合ったアイアンだと思いました。

                         
        

                         
      
2017年11月28日
  

ヨネックス EZONE GT ドライバー

                 
ヨネックス EZONE GT ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE GT ドライバー です。



REXIS for EZONE GTカーボン
シャフトは REXIS for EZONE GTカーボン です。

ロフトは9度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は47g、バランスはD2、クラブ総重量は299g です。



正面
黒と赤が美しいヨネックスのニュードライバーです。


ヨネックスらしい、機能性を感じさせますが、これまでのモデルよりは少しシンプルになったような気もします。



側面
形状的にはディープというよりは、シャローなタイプです。


黒い色がよく効いているのでしょうか?


ピシッと引き締まった感じがします。


これがもし白い色だと、もっと大らかそうな雰囲気があるかもしれません。



ネック長さ
ネックはやや短めでしたが、今はこれくらいが標準といえるでしょうか?



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。


今は少しずつ減ってきているように思うのですが、まだまだ根強い人気があるのだと思います。


私は調整システムを重要視していませんが、必要だと考えておられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?



トゥ側のウェイト
トゥ側にはウェイトがひとつだけありました。


『2』という刻印があったので、おそらく2gだと思います。



バックフェース側のウェイト
バックフェースにもウェイトがあり、こちらには『8』の刻印がありました。



GT
『GT』という文字があって、カッコいいな・・・。と思いました。


車好きの私はすぐに『グランツーリスモ』を連想したのですが、このドライバーには、どんな意味が込められているのでしょうか?



ソール部分の凹凸
ソール全体はフラットではなく、凹凸がありました。


微妙な凹凸ではなく、はっきりしていました。


これにも大きな理由があるのだと思います。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインはとても変わっていました。


スコアラインが全くありません。


とても珍しいです。


ヒッティングエリアだけスコアラインが無いのはよく見かけるのですが、このドライバーのようにフェース面全体に無いのは珍しいです。


ウェッジのようなロフトの多いクラブと違い、ロフトの少ないドライバーは、スコアラインが無いほうが、ボールとの接地面積が大きくなるので、スピンが掛かりやすくなると聞いたことがあるのですが、このドライバーもその効果を期待してのことでしょうか?


それともフェース面をギリギリに薄くして、強度を保つ為にスコアラインを無くしているのでしょうか?


他にも理由があるのか分かりませんが、これにもメーカーの深い研究と実験によるところが大きいのだと思います。


何にせよ、クラブには個性が欲しいと思っているので、この工夫はとても好感がもてました。



シャローヘッド
シャローバックタイプのドライバーです。


最初見たときは、ディープタイプかな?と思いましたが、そうではありませんでした。


一時期、ヨネックスはディープタイプのドライバーも発表していましたが、最近は全く見なくなりました。



顔
予想していたよりもクセが無くていい顔をしていて、少し意外でした。


最近のヨネックスのドライバーはちょっとクセのある顔が多いように感じていたのですが、このニュードライバーはそのような感じではありませんでした。


何の違和感も無く、普通に打っていけそうです。


私はフェース面が左を向いているタイプのドライバーを苦手に感じることが多く、ヨネックスのドライバーは親しみづらいところがあるな・・・。と思うこともあったのですが、このドライバーにはそんなことは全くありませんでした。



カーボンコンポジット
ヨネックスといえば、『カーボン』です。


昔からカーボンヘッドのドライバーを採用していましたし、私は昔『エアロナ300』というドライバーを愛用していました。


当時としては『長尺』と呼ばれていた45インチでしたが、とてもよく飛んでいました。


このドライバーのクラウンはカーボンコンポジットでした。


カーボンコンポジットといえば、プロギアのイメージが強いですが、ヨネックスにも多く採用されているので、ヨネックスのイメージもあります。


TR DUOが発売されてかなりの年月が経ちましたが、今でも採用されているということは、それだけ優れた構造なのだと思います。



クラウンマーク
クラウンマークも独特でした。


タイトリストのクラウンマークを思い出しました。


よく似ています。



装着されているグリップ
装着されているグリップはオーソドックスでシンプルなタイプです。


ソフトなフィーリングで好感がもてます。


最近のヨネックスのクラブのグリップは、溝のあるようなものの印象が強いのですが、このグリップには採用されていません。


また新たな観点から設計されているのでしょうか?


ヨネックスのクラブはいつも色々な工夫がされています。


色々なメーカーのクラブを試打していると、このメーカーは顔や打感や音などのフィーリングをとても大切にしているな・・・。と思えることもあれば、逆にこのメーカーはフィーリングよりも機能性や調整機能などを重視しているな・・・。と思えることもあります。


ヨネックスはどちらかといえば、後者のほうだと思います。



振り感
素振りをしてみると、全体的な重さはまずまずなのですが、シャフトがすごくよく動きました。


フレックスは『S』ということですが、硬さは全く感じませんでした。


シャフト全体がよく動き、といいますか、よくしなり、ヘッドの可動域が大きいように感じました。


なるべく暴れないよう、体の正面から外れることなく、タイミングを重視して振っていくことにしました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じでした。


クセがなく、普通に構えることができました。


変なクセがあると、少し工夫して構えることもあるのですが、今日はそれが不要でした。


方向性への不安は全くありませんでした。


フックフェースを好まれる方は、球がつかまりづらく見えて、構えづらいところがあるかもしれません。


シャロータイプのヘッドだな・・・。と思いましたが、こうして構えてみても、『大顔』ではない感じがして、好感がもてました。


叩いていくイメージも出せました。


クラウンの『カーボン模様』が目立っていましたが、邪魔に感じることはありませんでした。


カーレースで見かけるレース旗を思い出しました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は硬めでした。


ソフトというよりは、明らかに硬く、『ゴツい』感じがしました。


最近では珍しい打感ですが、昔から経験してきたように思います。


球の重さをはっきりと感じとることができました。



打球音
『音』は大きめで、少し左耳に響いてきましたが、それほど嫌な感じはしませんでした。


甲高くないので、インパクトが緩むこともなく、しっかりと振り抜くことができました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりとしたといいますか、今のドライバーの中ではタフなほうだと思いました。


どちらかといえばヒッター向けのドライバーといっていいと思います。


球が低くてドロップする感じではなかったのですが、ややライナー系に近い感じで飛んでいきました。


試打したドライバーは9度ということだったので、また違うロフトで試せばもっと弾道も高くなると思いますし、調整機能を使えば違う結果も得られるとは思いますが、最近のヨネックスのドライバーの中では、結構叩けるタイプのドライバーだと思いました。


シャロータイプだったので、もっとあがりやすいだろうと思っていたのですが、結構しっかりしているな・・・。というのが正直な感想です。



バックフェース
『安定性』が高く、少し意外でした。


構えたときに少しシビアなタイプなのかな?と思うところもあったのですが、実際はそんなことはなく、スイートエリアも広めで、大らかさをもっているように感じました。


フェース全体がスイートエリアということはないですが、かなり広いのは間違いないと思いました。


シャフトが結構動くタイプでしたが、球筋は安定していました。


フックフェースではありませんが、球はしっかりとつかまりました。


ただ、スライスを撲滅してくれるような性能は持ち合わせていないので、どうしてもクラブでスライスを無くしたい・・・。という方には合いづらいところがあるかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。


初速が速く、球が強く前に飛んでいきました。


弾道は少し抑えられている感じがしましたが、ドロップすることも無かったですし、低スピンタイプではないように感じました。



操作性
『操作性』という点では、まずまずだな・・・。と思いました。


クセの無い顔をしていますが、できればあまり細工をせずに打っていきたい感じがしました。


左右に曲げて操作するタイプではないように感じました。


こういったところは、今のドライバーの共通する特徴といいていいのかもしれません。



ヒール側
ソールのウェイトやネックの調整機能は、これまでもよく見ているので驚くようなことはなかったのですが、フェース面のデザインが一番印象に残りました。


スコアラインはありませんでしたが、ボールが滑る感覚もなく、しっかりと食い付いてくれました。


メーカーの深い研究があるのだと思います。



YONEX EZONE GT DRIVER
ここ数年の、ヨネックスのドライバーの中では、一番親近感がもてたような気がします。


一番の要因は構えやすさで、構えたときに方向性に対する不安が無かったのが大きく、顔もそれほど大きく見えなかったところも好感がもてました。


今の主流はラージサイズでフックフェースだと思うので、このドライバーは、それほど幅広い支持は得られないかもしれません。


メーカーもある程度ユーザー層を絞り込んでいるような気もしますが、決してシビアではなく、方向性に対しての大らかさをもっているので、気難しいタイプではないと思いました。



YONEX EZONE GT DRIVER
ヨネックスには、ヨネックス独自の開発を期待したいですし、昔のようなワクワクするようなクラブを、これからも待ちたいと思います。


                         
        

                         
      
2017年04月25日
  

ヨネックス Royal EZONE ハイブリッドフェアウェイ

                 
ヨネックス Royal EZONE ハイブリッドフェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブはヨネックス Royal EZONE ハイブリッドフェアウェイ の3番 です。



XELA for Royal
シャフトは XELA for Royal です。

ロフトは15度、クラブ長さは43.25インチ、シャフトフレックスはR、クラブ総重量は304g です。



正面
ヨネックスの新しいフェアウェイウッドです。


先日ドライバーを試打したのですが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。


ドライバー同様、高級感があります。


造りも丁寧ですし、たぶん高価なんだろうな・・・。と思いました。


チープな感じはしません。



側面
ドライバー同様、独特なカラーリングです。


これがヨネックスの新しい『色使い』なのでしょうか?


それとも、このロイヤルイーゾーンだけなのでしょうか?


落ち着いた感じで、富裕層にも人気が出そうです。


ヨネックスのクラブは、様々な色使いをしているイメージがあります。



ネックの長さ
ネックの長さは充分ありました。


ちょっと意外でした。


ショートネックを予想していました。


ネックには調整機能も搭載されていません。


これも意外でした。


ヨネックスのクラブには調整機能付きというイメージがありました。


調整機能をつけるよりも、クラブ本来の性能に目を向けているのでしょうか?



シャローバック
かなりのシャローバックです。


昔はスプーンでこのようなシャローは全く見られませんでしたが、今ではよく見かけます。


ディープタイプを探すほうが難しいくらいです。


こうして見ていると、クリークかな?と思ってしまうほどシャロー感があります。



DTP System
ヒール側には『DTP System』という文字がありました。


ヨネックス独自の高い技術が組み込まれているのだと思います。


ここ数年のヨネックスのクラブは『機能性重視』という印象があって、ウェイトが付いていたり調整機能が付いていたりといった印象があるのですが、このクラブはとてもシンプルです。


ウェイトが付いていないと嫌だ。


調整機能が付いていないと嫌だ。


という方もいらっしゃるかもしれません。


確かにとても便利な機能ですが、私の経験でいいますと、シンプルなヘッドは高性能な物が多いです。


ヘッドの性能を調整機能で逃げていない秀作クラブにたくさん出会ってきました。


そういった意味でも、このクラブには期待感が高まってきました。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインもシンプルでオーソドックスなタイプです。


これも意外でした。


最近のヨネックスのクラブはフェース面が独特なデザインになっていて、正直あまり好感がもてなかったのですが、このクラブはいい感じだな・・・。と思いました。


打感も良さそうですし、弾きも良さそうです。



オリジナルグリップ
オリジナルグリップは、ヨネックス独自の物でした。


これはドライバーやアイアンと同じです。


こうすることのメリットは、おそらく大きいのだと思いますが、私はこれまで何度か試打してきて、それを強く感じとることができませんでした。


それは、このグリップの機能がどうこうというのではなく、あくまでも私の感性が鈍いからだと思います。



顔
顔はちょっと独特でした。


正直苦手意識が芽生えてしまいました。


結構な『つかまえ顔』です。


一時期よく見られたつかまえ顔も、最近は少し落ち着いた感じがしていたのですが、このクラブは、はっきりしていました。


ここまでのつかまえ顔は最近では珍しいように思います。


これも、メーカーの狙いなのかもしれません。


今のクラブは『弾き』だけでなく、『つかまりの良さ』で飛ばす傾向があるように思うのですが、このクラブもそのようなタイプなのではないかな?と思いました。


私はフッカーで左へのミスがとても怖いのですが、スライサーの方には、このつかまりの良さそうな顔が易しく感じられるのかもしれません。


フェースが、かなり左を向いているように見えました。



振り感
素振りをしてみると、かなり軽量でシャフトもブンブンしなります。


フレックスもRということですが、とても軟らかいです。


この軽量感や軟らかさなどで、メーカーがターゲットにしているゴルファー層がだいたい浮かんできました。


素振りをしていて、『線の細さ』を感じました。


ロイヤルイーゾーンは、ある程度年齢を重ねたエグゼクティブゴルファーをターゲットにしているんだな・・・。と思いました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、苦手意識が芽生えてきました。


左へ行くイメージしか出てきません。


左へ巻いてしまいそうです。


反時計回りのグルグルとした曲線がいくつも浮かんできて、目が回りそうでした。


私は、右回りは『中和』できそうで安心できるのですが、このような左回りはとても難しく感じます。


足下も落ち着かず、なかなか決まりませんでした。


少し焦点をぼかして、アバウトに見るようにしました。


こういうときはいつものように真っ直ぐ振り抜くのではなく、右から回してみるに限るな・・・。と思いました。


後はシャフト次第だと思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はしっかりしていました。


打つ前はもっと柔らかい打感を予想していたのですが、違っていました。


手にしっかりと衝撃が伝わってきました。


私はもう少しソフトなほうが好きなのですが、これくらいしっかりしているほうがいい・・・。という方もいらっしゃると思います。



打球音
音も高めではっきりとしていました。


独特な金属音です。


この音も、最近ではあまり耳にしなかったような気もするのですが、苦手意識が芽生えるということもなく、振り切ることができました。


インパクトが緩むこともありませんでした。


ただ、できれば違う音のほうが、いい感じで振っていけるな・・・。と思いました。



トゥ側
球はあがりやすいです。


タフな感じは全くしませんでした。


シャロー系らしい、打ち出しの高さがありました。


結構『お尻(バックフェース)』寄りが思いFWなのかな?と思いました。


弾道も高く、『めくれ気味』の弾道でした。



バックフェース
『安定性』は普通だと思いました。


特別直進性が高いという印象はありませんでした。


ただ、構えたときに左に行きそうな気がしていて、実際に打ってみても、その通りでした。


かなりつかまる感じがしました。


予め対策を立てていたつもりでしたが、それを上回るつかまりの良さでした。


私には難しい感じがしましたが、このつかまりの良さを求めておられる方もいらっしゃると思います。



飛距離性能
『飛距離性能』はまずまずだと思いました。


私にはやや合いづらいところがあったせいか、このクラブのもつポテンシャルを充分引き出すことができなかったような気がします。


方向ばかりに気を取られていた感じもします。


ただ、弾きがいいですし、飛ばす為のポイントはきちんと抑えていると思います。


あまり強く振っていかず、ボールの横から優しく撫でる感じのほうが、いい感じで球が飛んでいきました。



操作性
『操作性』という点では、私はフック系のほうが出やすいと感じました。


大きくカットに打ってみて、右にも曲げることはできましたが、基本的にかなりつかまりのいいFWだと思います。


右に滑る感じはしませんでした。



ヒール側
ヨネックスのシンプルで美しいFWです。


シンプルですが、至る所にハイテクが搭載されているのだと思います。



YONEX Royal EZONE Hybrid Fairway
スペック的に私には合いづらいところがありましたが、充分研究されているな・・・。と思いました。


                         
        

                         
      
2017年04月04日
  

ヨネックス Royal EZONE アイアン

                 
ヨネックス Royal EZONE アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス Royal EZONE アイアン の7番 です。



XELA for Royal
シャフトは XELA for Royal です。

ロフトは27度、クラブ長さは37.75インチ、シャフトフレックスはR です。



正面
ヨネックスのシブいアイアンです。


一目見て、シブくてカッコいいな・・・。と思いました。


他にも色々なアイアンがあったのですが、このアイアンの存在感は際立っていました。


一時期は結構見かけていた『黒染め』アイアンも、今は少なくなりました。


久しぶりにこうして見てみると、やはりいいな・・・。と思いました。


『白いアイアン』は技術的にまだ難しいのかな?と思いますが、黒いアイアンは昔からありました。


ドライバーやFWなどでもそうですが、改めて黒はクラブに適した色だな・・・。と思いました。


高級感もありますし、これは富裕層にも人気が出そうだな・・・。と思いました。



側面
形状は今の主流ともいえる『イージー系』アイアンです。


ヨネックスは一時期アスリート色が強くなったように思いますが、今はイージー系のほうが多いような気がします。


ターゲットとなるゴルファー層を変えてきているのかもしれません。



彫りの深さ
彫りの深さはしっかりとあります。


今はこれくらいが標準といえるかもしれません。


このポケットタイプのアイアンはもうすっかり人気が定着していますし、アイアンを購入するときに、このようなポケットタイプを選択肢に入れておられる方も多いのではないでしょうか?



トップライン
トップラインは、やや厚めでした。


厚めではありますが、苦手に感じるほどではないように見えました。



ソール幅
ワイドソールです。


イージー系アイアンに欠かせない要素のひとつだと思います。


これくらいの幅は、もう見慣れました。



ネック長さ
ネックの長さはしっかりとありますが、ロングというタイプでもなく、標準的といっていいと思います。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。


『普通』のフェース面です。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップも、ヨネックスのクラブにはよく見られます。


ドライバーに限らず、アイアンでも採用されているということは、番手を問わず効果があるのだと思います。



構え感
ボールを前にして構えてみると、ちょっと違和感がありました。


ヘッドの大きさはそれほど極端ではないのですが、グースがきつく見えました。


今はセミグースタイプが多いので、このような強いグースタイプのアイアンは珍しいな・・・。と思いました。


グースというよりも『レイトフェース(LATE FACE)』という言葉のほうが合っていると思いました。


つまり、かなりフェースが遅れてボールに当たりそうな感覚をもちました。


グースネックを使い慣れておられる方には、何の問題も無い顔だと思いますが、私はちょっと苦手にしているので、難しそうだな・・・。と思いました。


ダフってしまうか、それを気にして逆にトップしてしまうか、大きく引っ掛けてしまうか・・・。


ミスがひとつだけでなく、複数重なってしまうかもしれない・・・。と思いました。


イメージがなかなか出てこず、緊張しました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はしっかりしていました。


柔らかいという感じはしませんでした。


ズシリとくる感じでした。


手に衝撃がちょっと残りました。


しかし、この打感はある程度予想していました。


私が好む打感ではないのですが、これまでもたくさん経験してきましたし、こういう打感を好まれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?


距離感や方向性なども伝わりづらい感じがしたのですが、それは私がこういうタイプのアイアンに対する経験値が少ないからだと思いました。



トゥ側
球はあがりやすくて、親しみやすいタイプのアイアンです。


重心の低さが徹底されているのかもしれません。


見た目のシブさとは印象の異なる易しさがあります。



バックフェース
『安定性』も高く、オートマチック性を感じました。


スイートエリアも広めで、寛容さもありました。


少々のミスには動じない、『どっしり』とした感じがありました。



飛距離性能
『飛距離性能』も優れていました。


ミスに寛容なタイプのアイアンは、その安定性も大きな魅力ですが、それは全て飛距離の為にあるのではないか?と思います。


飛距離を出すためには、寛容さがどうしても必要になってくるのだと思います。


飛ぶけどよく曲がる。上手く当たったときとそうでないときの差が激しい・・・。というのでは、なかなか人気は出ないかもしれません。


強く振って飛ばすというよりは、軽く振ってこれまでの距離を落とさない・・・。というイメージが合いやすいかな?と思いました。


ヨネックスは昔から『飛距離』のイメージが強いですが、今は昔と違ってドライバーだけでなく、アイアンでも飛距離を追及しているのだと思いました。


私は7番アイアンで打っているような感覚にはなかなかなれませんでした。



操作性
『操作性』という点では、どちらかといえばあまり操るタイプのアイアンではないと思います。


オートマチック性を活かしたほうが理にかなっているように感じました。


それほど大顔タイプではないですし、グースの強い利きもあるからか、球がつかまりやすい印象をもちました。


逃がす感じで打つのは少し難しいかな・・・。と思いました。



ヒール側
グースタイプのアイアンが好きだけど、大顔タイプのアイアンは苦手だ・・・。


安定性を求めていきたいけど、飛びも求めていきたい・・・。


ほぼ『自動的』といっていいくらいの『ディスタンス系』アイアンを使いたい・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。



YONEX Royal EZONE アイアン
最近のアイアンでは珍しい黒くてシブさもあるので、『見た目のインパクト』もあります。



YONEX Royal EZONE アイアン
アイアンとしては、かなり軽く感じたので、年齢を重ねてきたベテランゴルファーの方に合いやすいのではないかな?と思いました。


高級感もありますし、エグゼクティブゴルファーの為のアイアンといっていいのかもしれません。


『Royal』というのは、特別な称号だと思います。



YONEX Royal EZONE アイアン
見た目以外の斬新さはあまり感じなかったのですが、ヨネックスの技術が詰め込まれたハイテクアイアンといっていいと思います。


                         
        

                         
      
2017年03月26日
  

ヨネックス Royal EZONE ドライバー

                 
ヨネックス Royal EZONE ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス Royal EZONE ドライバー です。



XELA for Royal
シャフトは XELA for Royal です。

ロフトは10度、クラブ長さは47インチ、シャフトフレックスはSR、クラブ総重量は287g です。



正面
ヨネックスの新しいドライバーです。


シブいデザインです。


派手さは無いですが、高い機能性を感じさせる作りになっています。



側面
ラージサイズでシャロータイプのドライバーです。


今は殆どが、このようなタイプです。



ネック長さ
ネックの長さは普通です。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。


この調整システムを採用しないメーカーもありますが、ヨネックスはずっと採用し続けています。


流行に乗るといったところでしょうか?



S
試打するのは、この『S』のポジションです。



ウェイト
ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。


『8』という数字があったので、8gということでいいのだと思います。



DTP System
ヒール側には『DTP System』という文字がありました。


他のメーカーには無い、ヨネックス独自の技術なのだと思います。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインも独特です。


ヨネックスらしいデザインです。


このフェース面もクラブの『カッコ良さ』が出る部分だと思いますが、このドライバーはカッコ良さというよりも、独自性が強く感じられます。


高い機能性を発揮するのに適したデザインなのでしょうか?



シャローバック
シャローバックタイプです。


球があがりやすそうです。



顔
ちょっと個性的な顔をしていました。


フェースアングルは不自然な感じはしませんが、つかまりの良さそうな顔をしていました。


ヨネックスらしい、機能性を感じさせる顔です。



カーボン
クラウンはカーボンが採用されていました。


他のメーカーでも見られますが、ヨネックスも採用しています。


それだけ高い効果が期待できるのだと思います。


ヨネックスは昔から、このシステムを採用しています。


『カーボンを知っている』メーカーといっていいと思います。


テニスやバドミントンのラケットの技術が、ゴルフにも活かされているのだと思います。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップも、ヨネックスの個性が感じられます。


これまでのモデルにも採用されてきました。



振り感
素振りをしてみると、シャフトがかなり軟らかく感じました。


フレックスは『SR』なのですが、Rよりも軟らかく感じました。


鞭をしならせるような感覚で振っていきました。


かなり軟らかいですが、これまでの経験から、このようなタイプは飛距離性能に優れている物が多いように思います。


重量的にも軽量タイプでした。



構え感
ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。


方向性に不安を感じさせないですが、ちょっとクセがあるな・・・。と思いました。


見とれることも無かったですし、淡々と構えていましたが、不安を感じることもありませんでした。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はしっかりしていました。


ソフトということはなく、球の重さがしっかりと伝わってきました。


ヨネックスらしい打感といっていいのかもしれません。



打球音
『音』は、やや大きめではっきりしていました。


はっきりしていますが大きすぎず、しっかり振り切ることができました。



トゥ側
球はあがりやすく、弾道も高めでした。


タフなタイプのドライバーではありませんでした。



バックフェース
『安定性』は、平均的だと思います。


シビアさは感じませんが、曲がりにくいという印象はありませんでした。


球のつかまりはいいので、易しく感じられる方も多いのではないでしょうか?



飛距離性能
ヨネックスらしい、高い飛距離性能をもっていました。


シャフトのしなりに合わせ、フェースの弾きとつかまりの良さの組み合わせが、飛距離につながっているように感じました。


タイミングが合えば、高いパフォーマンスが期待できます。


ヒッターというよりは、スインガータイプの方に合いやすいドライバーといえるかもしれません。



操作性
『操作性』という点では、それほど高いとは思いませんでしたが、それがこのドライバーの個性なのだと思います。


操るというよりも、できるだけ真っ直ぐに近い球筋で飛ばしていくタイプのドライバーなのだと思います。



ヒール側
ヨネックスの研究が注ぎ込まれた、飛距離に特化したドライバーです。


                         
        

                         
      
2016年12月20日
  

ヨネックス N1-CB フォージドアイアン

                 
ヨネックス N1-CB フォージドアイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス N1-CB フォージドアイアン の7番 です。



N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125
シャフトは N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125 です。

ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は129g、バランスはD2 です。



正面
ヨネックスのカッコいいアイアンです。


機能性を感じさせるデザインですが、全体の形が崩れていません。


工夫の見られるキャビティアイアンです。



側面
大きさも普通です。


機能性の感じられるアイアンは、ラージサイズが多いような印象もありますが、このアイアンはノーマルタイプです。



彫りの深さ
彫りの深さは、結構ありました。


ハーフキャビティといえなくもないすが、こうして見ると深く見えます。


私にはフルキャビティという認識がピッタリきました。



GRAPHITE HYBRID
真ん中の黒い部分を近くで見てみたのですが、『GRAPHITE HYBRID』という文字がありました。


これは以前試打したアイアンと同じです。


金属の中にプラスチックのような質感の物が組み込まれている感じがしました。


ゴムやプラスチックはずっと日に当たり続けていると劣化していきますが、このパーツの場合はどうなのかな?と思いました。


クラブをすぐに買い替える方は気にならないかもしれませんが、私は一度気に入ると結構長く使うタイプなので、こういったことは気になります。



トップライン
トップラインの厚さは適正でした。


薄いという感じはしませんでしたが、分厚いタイプでもないので、好感がもてます。


トップラインの厚みや輪郭などで、構えたときのイメージも変わってくるので、とても重要な部分です。



ソール幅
ソール幅は少し広く見えましたが、今のアイアンの中ではノーマルなほうだと思います。



リーディングエッジ
リーディングエッジとトレーリングエッジが大きく削られているのが、よく分かりました。


はっきりとしています。


打ちやすさ(抜けの良さ)にも気を配っているようです。


私たちユーザーに、是非手にとってもらいたい。購入して欲しい。というメーカーの思いが伝わってきます。


色々なメーカーのクラブを試打していると、それぞれに特徴が感じられます。


あまりユーザーに歩み寄らない感じのメーカーもあれば、できるだけ多くの工夫を取り入れ、ユーザーに歩み寄っている感じのメーカーもあります。


『目に見える工夫』に力を入れているメーカーはとても多いように思います。



ネック長さ
ネックは少し短く見えましたが、今はこれくらいが普通といえるのかもしれません。



MADE IN JAPAN
ホーゼルには、やや大きめの『MADE IN JAPAN』の文字がありました。


先日試打したマッスルバックと同じです。


ヘッド全体の工夫もありますが、かなり『削り』に力を入れているようです。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。


いい感じのフェース面です。


使い込んでいけば、きっと味のあるフェース面になるだろう・・・。と思いました。


アイアンやウェッジは新品のときももちろんいいのですが、ある程度使い込んでいって、いい味が出る場合が多いです。


『使い減り』せずに、いい風合いがプラスされることが多いように思います。


そういったクラブは愛着が湧きやすいです。



オリジナルグリップ
このベルベットタイプのグリップはとてもいいです。


ポピュラーなグリップです。


しっとり感があって、手に馴染みやすいです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。


ちょっとグースは利いていますが、苦手意識が芽生えるほどではありませんでした。


見とれるということは正直無かったのですが、打ちやすそうだな・・・。と思いました。


小顔というよりは、少し大きく見えました。


ボールとの大きさのバランスも崩れていないと思いました。


いいイメージを描くことができました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトな感じで、好感がもてます。


ガツンとくる感じではなく、適度にマイルドでした。



トゥ側
球はあがりやすいな・・・。と思いました。


外見からくる印象では、もっとタフな感じだと思っていたのですが、そうでもありませんでした。


あがりやすくなるような工夫がされているのだと思います。


こういった見た目との印象のギャップがあるところが『機能性アイアン』の特徴だと思います。


ヒッター向けのアイアンであることは間違いないと思うのですが、それほど難しいタイプではないと思いました。



バックフェース
『安定性』は、まずまずでした。


キャビティタイプらしい寛容さがありました。


ある程度の正直さはもっていますが、それが全面に出過ぎていない感じがしました。


ラージサイズのポケキャビとはまたちょっと違いますが、それなりの大らかさはもっていると思いました。



飛距離性能
『飛距離性能』は普通といったところでしょうか?


今のアイアンの中では、それほど飛ぶタイプではないかもしれませんが、私の感覚では『6番くらい』に感じます。


決して飛距離を最優先していないけど、今の飛距離を求める時代に逆らっていないといいますか、流れに乗っているといっていいのかもしれません。


今はアスリートタイプのアイアンでも距離が出るものが多くなりました。



操作性
『操作性』は、いい感じでした。


少しグースが利いていましたが、強いクセのようなものはなく、自然に左右に打ち分けることができました。


どちらかといえば、少しつかまりやすいかな?と思いましたが、左が気になることはありませんでした。



ヒール側
ヨネックスのクラブは、大きな機能性や独自の技術を駆使して開発されているイメージがありますが、このアイアンもヨネックスの技術が注ぎ込まれているように感じました。


シンプルさが武器になるアイアンで、敢えて異材を組み込んでいるところが凄いです。



ヨネックス N1-CB フォージドアイアン
これまでならソールにタングステンが組み込まれている物が多かったと思うのですが、このアイアンはまた違う工夫がされています。


ひとつの形にこだわるのではなく、色々な発想でクラブ開発されているんだな・・・。と思いました。



YONEX N1-CB Forged Iron
まずまずの構えやすさと打感の良さ。


そして、カッコ良さもあります。


カッコいいですが、難しすぎないのも長所だと思います。



YONEX N1-CB Forged アイアン
なかなか面白いアイアンだな・・・。と思いました。



                         
        

                         
      
2016年11月22日
  

ヨネックス EZONE XPG アイアン

                 
ヨネックス EZONE XPG アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE XPG アイアン の7番 です。



N.S.PRO 950GH HT
シャフトは N.S.PRO 950GH HT です。

ロフトは29.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g です。



正面
ヨネックスの新しいアイアンです。


ヨネックスらしい、カラフルなデザインが印象的です。


赤が、いいアクセントになっています。



側面
オードソックスなポケキャビといった感じがします。


フェース高は高くなく、重心も低そうです。


イージー系アイアンの特徴のひとつといっていいと思います。



彫りの深さ
彫りの深さは充分ありました。



ソール幅
ワイドソールタイプでした。



ソールのパーツ
ソールの広さよりも、このパーツのようなものが気になりました。


これはやはりウェイトなのでしょうか?


ヨネックスは機能的なクラブが多いように思いますが、このアイアンもかなり工夫されている感じがします。



ネック長さ
ネックの長さは普通でした。


しっかりと長さがキープされているところに好感がもてます。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。


かなり機能的な印象のあるアイアンですが、ここの部分は普通でした。


フェース面は唯一ボールと接する場所なので、色々な工夫がされているのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。



ソールの丸さ

トレーリングエッジ
このソールといいますか、トレーリングエッジの丸さが目立っていました。


ここまで大きく削られているものは珍しいです。


これにもきっと大きな理由があるのだと思います。



トップライン
トップラインはやや厚めでしたが、目立つほどではありませんでした。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップは個性的です。


以前試打したドライバーと同じようになっています。


ドライバーと同じ狙いが、このアイアンにも込められているのでしょうか?


他のメーカーには見られない、ヨネックスの『個性』といっていいと思います。



構え感
ボールを前にして構えてみると、予想していたよりはいい感じで、好感がもてました。


もっとクセのある顔をしているのかと思っていましたが、そうではありませんでした。


やや大きめのヘッドでグースも効いていますが、苦手に感じるほどではありませんでした。


トップラインは少しカーブを描いているので、包み込むイメージを出しやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?


私はここの部分はもっと薄く真っ直ぐに近い感じが好きなのですが、この大きさのヘッドでは、これが自然なのかもしれません。


一般的なアイアンは『7番アイアン』と『8番アイアン』を境に顔の見え方が変わってきますが、このアイアンは8番アイアンに近い印象をもちました。


ただ、フェースは立っているように見えたので、そのへんのミスマッチ感が面白いな・・・。と思いました。


こういったところは、今のアイアンの特徴だと思います。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、まずまずでした。


ある程度予想していた打感でした。


『球持ちの良さ』で勝負するタイプのアイアンではないと思いました。


バンと弾く感じでした。



トゥ側
球はとてもよく上がってくれました。


タフな印象は全くありませんでした。


高さも充分確保されていましたが、すごく高くあがるというよりも『浮きやすい』という印象をもちました。



バックフェース
『安定性』も高く、少々のミスヒットにはブレにくい長所がありました。


大らかさのあるアイアンです。


ヨネックスらしい、機能性のあるオートマチックタイプアイアンといっていいと思います。


少々トゥ寄りでヒットしても当たり負けすることなく、しっかりと送り込んでくれました。



飛距離性能
『飛距離性能』は高いものがありました。


今の主流といってもいい、ディスタンス系アイアンといっていいと思います。


ヨネックスのドライバーは昔から飛距離のイメージが強いですが、それがアイアンにも伝わっているように思います。


飛距離を出す為の工夫が至る所に散りばめられているのではないでしょうか?


アイアンに飛距離を求めておられる方はたくさんいらっしゃると思うので、是非試していただきたいと思いました。


しっかりとキャリーを出していけるアイアンです。



操作性
『操作性』は、まずまずでした。


あまり細工をするタイプではないと思いましたが、何とか左右に曲げることができました。


少し大顔に見えたのですが、球もつかまりやすいと思いました。


球はかなり浮きやすいので、意図的に低いボールを打つのは少し難しいかな?と思いましたが、このアイアンのオートマチック感があれば、そういったことも気にならないのかな?と思いました。



ヒール側
ヨネックスらしい高い機能性のあるアイアンだと思いました。


今の多くのニーズに応えているアイアンといっていいのかもしれません。



YONEX EZONE XPG IRON
『易しさ』『飛ぶ』『よくあがる』という三拍子揃ったアイアンだと思いました。


                         
        

                         
      
2016年10月22日
  

ヨネックス EZONE XPG Type HD ドライバー

                 
ヨネックス EZONE XPG Type HD ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE XPG Type HD ドライバー です。



EX310J
シャフトは EX310J です。

ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、クラブ総重量は319g です。



正面
ヨネックスの新しいドライバーです。


以前試打したドライバーと、見た目がかなり似ています。


後継モデルであることが容易に想像できます。



側面
ラージサイズのドライバーです。


かなり機能性を感じさせます。


石川選手が契約していた頃は、もっとアスリート色が強かったように思うのですが、最近はすっかり印象が変わりました。


独特なヘッドですが、この形にも、ヨネックスの深い研究があるのだと思います。



ネック長さ
ネックは短めですが、見慣れた感じがします。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。



S
試打するのは、この『S』のポジションです。


調整システムはとてもシンプルなタイプです。


以前も書きましたが、この調整システムは、もうすっかり『落ち着いた』といいますか、大きな変化を見せることが無くなったように思います。


かなり定着してきていますが、もうこれ以上の変化は見られないのかもしれません。


調整機能をドライバー購入の条件にしておられる方の為のシステムといったところもあるのかもしれませんが、あまりこだわっていないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?



顔
独特な顔でした。


『男前』というよりは、明らかに『機能性』を感じさせる顔です。


これが易しく打てるドライバーの顔なのでしょうか?


メーカーのこだわりと深い研究が伺えます。



クラウンの模様&カーボン
ヘッド後方には、独特のマークがありました。


真っ直ぐ引く為の工夫でしょうか?


前のモデルにも採用されていましたし、テーラーメイドのグローレFを思い出しました。


そして、カーボン特有の模様のようなものが見られました。


これまでもたくさん出会ってきた『カーボンコンポジット』であることが分かります。


『PRGR』のイメージが強いですが、他にも多くのメーカーに採用された構造です。


ヨネックスは元々カーボンのイメージが強いですし、このシステムを採用するのは理に適っていると思います。


昔、ヨネックスのカーボンヘッドのドライバー(エアロナ300)を愛用してきたことがあるのですが、カーボンドライバーがまた復活したら嬉しいです。


シャフトにもカーボンは採用されていますが、まだまだ伸びしろのある素材だと思います。


そろそろ、チタン以外の素材が現れてきてもいいんじゃないかな?と思います。



シャローヘッド
かなりのシャロータイプのヘッドです。


これは前のモデルと共通するところです。


『円盤タイプ』のドライバーです。



Type HD
トゥ側には『Type HD』の文字がありました。


どういう意味なのでしょうか?


『HD』というと、私はハードディスクを連想するのですが、このドライバーの場合、どのような意味があるのでしょうか?


前のモデルの改良版であることは間違いないと思いました。



ウェイト
ソールにはひとつだけウェイトが配置されていました。


これも、前のモデルと共通するところです。


近くでよく見てみると『8』の文字があったので、8gということでいいのだと思います。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインも独特です。


前のモデル同様『V』の文字になっていました。


弾きが良さそうなフェース面だな・・・。と思いながら見ていました。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップはソフトなフィーリングで好感がもてます。


前のモデルと同じタイプでした。


ヘッドだけでなくグリップにも、かなり共通点が多いので、今回はマイナーチェンジといったところかな?と思いました。



振り感
素振りをしてみた感じはシャフト全体がよく動く感じで、タイミングを整えるのに少し苦労しました。


動く(しなる)ポイントが広い感じです。


全体的な重量はまずまずでしたが、ハードな印象は全くありませんでした。



構え感
ボールを前にして構えてみると、思っていた以上に好感がもてました。


これまでの経験から、フェースが被っているだろう・・・。と思っていたのですが、そうではありませんでした。


フェースが被っているようには見えませんでした。


いい感じの『直角感』といいますか、左への不安を解消してくれました。


こういうタイプのヘッドで、フェースが被っていないのは珍しいと思いました。


ここの部分が、前のモデルとの大きな違いです。


好感がもてました。


しかし、構えたときにフェース面の見えすぎがちょっと気になりました。


このドライバーのロフトは9度ということですが、もっと寝ているのは間違いありません。


9度のドライバーがもつ『絶壁感』はありません。


どう見ても『11度くらい』はあるように見えました。


どういうところから、『9度』という数字が出ているのだろう?と思いました。


しかし『リアル』と『表示』が2度くらい違っているのは、これまでもよくあったことなので、あまり気にしないようにしよう・・・。と思いました。


私はもっとフェースが立って見えすぎないほうが、いいイメージが出しやすいのですが、これくらいフェース面が見えていたほうが上がりやすそうで好きだという方も多いのではないでしょうか・


高弾道と方向性の良さを連想させる構え感です。


左方向が気になることはなかった分、気が楽になりました。


球が高くあがるのは気にしないように、クラブに任せてみよう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はしっかりとしていたのですが、硬すぎず嫌な感じではありませんでした。


インパクトの衝撃がしっかりと伝わってきました。


こもった感じではなく、はっきりと伝わってきたところが好印象でした。



打球音
『音』は、なかなかいい感じでした。


こういうタイプのヘッドを目にすると、どんな音がするのかな?といつも思いますし、これまでも甲高い音をたくさん聞いてきたので、このドライバーもそうなのかな?と思うところもあったのですが、実際はそうでもなく苦手意識などは全く芽生えませんでした。


はっきりとした音ですが、大すぎないですし、甲高い音でもないので、しっかりと振り抜くことができました。


インパクトが緩んだり詰まったりすることもありませんでした。



トゥ側
球はあがりやすく、弾道も高めです。


構えたときに高い弾道をイメージしたのですが、ほぼそのイメージ通りでした。


ロフト9度のドライバーだと、『ライナー系』の球を打ちたくなりますが、このドライバーは自然に打っている限り、高めの弾道が出やすいと思いました。


『一桁ロフト』のドライバーがもつタフさなどは感じられませんでした。



バックフェース
『安定性』は、なかなかいい感じでした。


スイートエリアも広く感じましたし、構えたときに方向性への不安を感じなかったので、リラックスして振り切ることができたのも良かったのだと思います。


ラインも出しやすくてブレにくい感じがしました。


『大船』のような安定感がありました。



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。


前のモデルを試打していて、飛びへのいい印象が残っていたのですが、このドライバーもほぼ同じような性質が感じられ、好感がもてました。


どちらがいいか?ということになると、実際に打ち比べてみないと詳しいことは分かりませんが、方向性への不安がない分、私はこちらのほうが気に入りました。


打ち出しが高くしっかりとキャリーを稼いでいくことができますが、吹き上がりにくくしっかりと前に進んでくれました。


しっかりと叩いていけるタイプのドライバーです。


かなりのシャローヘッドで、『お尻』が重たい感じがしますが、ヒッター向けのドライバーだと思いました。



操作性
『操作性』という点では、やや操作しづらい感じで反応の良さはあまり感じなかったのですが、細工をせずに自分の持ち球で勝負したいタイプのドライバーだと思いました。


ラージサイズのドライバーでフェースが被っているようには見えませんでしたが、思っていたよりも球のつかまりは良く、一球目からいい感じのドローボールを打つことができました。


フェースが自然に返りやすいタイプではないと思いましたが、『程良いつかまえ感』がありました。


ただ、これは私がフッカーだから、そのように感じたのかもしれません。


スライサーの方には球がつかまりづらく、前のモデルのほうが方向性を出しやすいと感じられるかもしれません。


しかし、昔のラージサイズのドライバーによく見られた、右に『抜けやすい』『滑りやすい』タイプではなく、しっかりとつかまえて(ホールドして)飛ばしていける進化したドライバーだと思いました。


昔のラージサイズドライバーの欠点を、上手く解消しているドライバーだと思いました。



ヒール側
顔は個性的ですが、易しさと機能性のバランスが取れている感じがしました。


最近のシャローヘッドは、頼もしい物が増えてきています。


ポテンシャルが高く、『叩けるシャロー』が多くなりました。



YONEX EZONE XPG Type HD ドライバー
このドライバーも、『頼れるシャロー』です。


このドライバーの顔は、人によって好みが大きく分かれるところだと思いますが、気にならないという方には、高いパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?



YONEX EZONE XPG Type HD ドライバー
『斬新さ』は感じませんでしたが、面白いドライバーだと思いました。


こういうタイプが『今のドライバー』といえるのかな?と思いました。


                         
        

                         
      
2016年07月22日
  

ヨネックス TRIPRINCIPLE パター & TRIPRINCIPLE TP-S500 パター

                 
ヨネックス TRIPRINCIPLE パター & TRIPRINCIPLE TP-S500 パター
今日は、この2本のヨネックスのパターを試打しました。

試打クラブは TRIPRINCIPLE パター と TRIPRINCIPLE パター TP-S500 です。



オリジナルスチールシャフト&TRG300
<上> TRIPRINCIPLE

<下>TP-S500





<左> TRIPRINCIPLE のスペック

シャフトは オリジナルスチールシャフト です。

ロフトは3度、クラブ長さは36インチ、クラブ総重量は560g です。




<右>TP-S500 のスペック

シャフトは TRG300 です。

ロフトは3度、クラブ長さは36インチ、クラブ総重量は582g です。






正面
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

ヨネックス TRIPRINCIPLEパターの新旧打ち比べです。


TRIPRINCIPLEパターは、とても画期的なパターです。


他のメーカーがやっていない、独創性もあります。


『1m以内』とか『90%』という数字が独り歩きしているようなところもありますが、優れたパターであることは間違いありません。



側面
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

大型サイズでヘッドも黒いことから、重量感を感じさせます。


今は白いヘッドのパターの人気も高いですが、私は黒いヘッドのほうが好きです。


10年くらい前に登場した四角いヘッドのドライバーは、かなり苦手意識がありましたが、パターはそれほどでもありません。


しかし、まだまだ経験不足なので、完全にフィットするまでには至っていません。



顔
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

四角いラージサイズということは共通していますが、こうして見比べてみると、ニューモデルのTP-S500のほうが小顔であることが分かります。


初期モデルのTRIPRINCIPLEは大顔過ぎるな・・・。と思っていたので、ニューモデルのTP-S500の大きさに好感がもてました。



クラウンの模様
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

クラウンの模様も、微妙に違っています。


視覚的に、より入る確率を高めているのでしょうか?



フェース面の凹凸
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

フェース面には細かな凹凸がありますが、これはどちらも同じでした。



オリジナルグリップ
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

このオリジナルグリップも同じでした。


フェース面の凹凸やグリップのように、変化の見られないところもありました。



構え感 TP-S500
TP-S500

構え感 TRIPRINCIPLE
TRIPRINCIPLE

こうして構えてみると、小顔なぶんだけニューモデルのTP-S500のほうが、好感がもてました。


ラインのイメージも強く出せました。


TRIPRINCIPLEもそれほど悪くはないのですが、大きい分、イメージが少しボヤけてしまうところがありました。


『アバウトさ』が強くなってしまうこともあります。


ニューモデルになって色々な改善がされていますが、コンパクトになったところが、とてもいいな・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

『打感』は、ほぼ互角で優劣が付けられませんでした。


どちらもとてもソフトで、好感のもてる打感です。


見た目は大味な感じのパターという印象もありますが、実際はとても繊細な部分があります。


『タッチ』を出しやすいです。



トゥ側
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

『転がり』も同じような感じで、大きな違いは見られませんでした。


ただ、ニューモデルのTP-S500はウェイトが交換できるのだと訊いたので、そうすると自分に合わせて変えられるのが、大きなメリットだと思いました。


パターの重さをあまり気にされない方もいらっしゃるかもしれませんが、とても重要です。


『適度な重さ』はタッチを出しやすいですし、安定性も増します。



バックフェース
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

『安定性』はどちらもとても高く、ハイレベルな争いとなってしまいました。


完全にオートマチックタイプです。


初期モデルのTRIPRINCIPLEはかなり安定性が高いですが、私はニューモデルのTP-S500のほうが易しく感じました。


こうして見比べてみると、TP-S500のほうが少しシャローでした。



ヒール側
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

『距離感』はどちらもとても合いやすいです。


タッチが合いやすいので、最初の転がりのスピードが安定します。


スピード感がイメージと合致していました。


優劣はつけづらいと思いました。



ヨネックス TRIPRINCIPLE パター & TRIPRINCIPLE TP-S500 パター
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

『操作性』という点でも、あまり変わらないような気もしますが、敢えていうならばTP-S500でしょうか?



YONEX TRIPRINCIPLE パター & TRIPRINCIPLE TP-S500 パター
<左>TRIPRINCIPLE  <右>TP-S500

フルモデルチェンジではなく、『マイナーチェンジ』といったところで、細かな工夫がされていました。


ニューモデルになって、1m以内の確率が90%よりも大きく跳ね上がっているとは正直思いませんが、前回のモデルで気になっていたところが改善されているのがいいな・・・。と思いました。


『理論』と『実践』では、大きくかけ離れているということは『日常の常』ですが、こういった工夫からゴルフクラブに限らず、色々な物が、その時代に合わせて進化していくのだと思います。


ウェイトを交換することができるのも、大きな特長だと思います。


『自分に合った重さ』にできるのは、とても画期的なことです。


TRIPRINCIPLEシリーズはとても画期的で人気が高いですが、これからもヨネックスには、このような独創性のあるクラブ開発をして欲しいと思いました。


先進性のあるメーカーがどんどん表れてきて欲しいと思っています。


                         
        

                         
      
2016年06月23日
  

ヨネックス TRIPRINCIPLE ユーティリティ

                 
ヨネックス TRIPRINCIPLE ユーティリティ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス TRIPRINCIPLE ユーティリティ の3番です。



WFS 300-U
シャフトは WFS 300-U です。

ロフトは20度、クラブ長さは41.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、バランスはD2、クラブ総重量は336g です。



正面
YONEX TRIPRINCIPLE シリーズのユーティリティです。


先日パターを試打しましたが、今日はユーティリティを試打する機会に恵まれました。


これまでパターだけでなく、ウェッジも試打したことがあるのですが、このTRIPRINCIPLEシリーズは奇抜なデザインが特徴です。


しかし、それが単に奇抜なだけでなく、きちんとした理論に基づくものであれば、とてもいいことだと思います。


同じようなタイプのクラブが多い中、今は『個性』を探すのが難しいような気もします。



側面
シャロー感があって、全体的に丸みを帯びていて、易しさを感じさせます。


ハードそうな印象は全くありません。



ソールのウェイトのような物
まずは、この三角形のアクセサリーのような物が目に入りました。


この位置にあるということは、やはりウェイトなのでしょうか?



20
『20』とはどういう意味があるのかな?と思いましたが、おそらくロフトのことだろうと思いました。


だいたいはヒール寄りの表示されているものが多いように思いますし、ここの部分はクラブの名前が表示されていることが多いので、ちょっと変わっているな・・・と思いました。


色々なところで、これまでと違うようにしようとしているのではないかな?と思いました。



ネックの長さ
ネックの長さは結構ありました。


ショートネックという感じではありません。


ヨネックスのクラブは『調整機能付き』の印象もありますが、このクラブには搭載されていませんでした。


調整機能を付けない分、他の部分にいいところをもってきているのではないかな?と思いました。



斜めのスコアライン

斜めのスコアライン
この斜めのスコアラインもよく目立っていました。


これまでも出会ったことがあるので、初めてではないですが、やはり珍しいです。


この斜めのスコアラインにも、大きな理由があるのだと思います。



顔
比較的オーソドックスな顔(形状)です。


奇をてらった感じはしません。


ブルー系統の色が、いい味を出しています。


クールな印象を与えてくれます。



クラウンの凹み

クラウンの凹み
しかし、このクラウンの凹みがよく目立っていました。


このようなタイプを予想していなかったので、少し驚きました。


以前試打したことのある、PRGRのFWを思い出しました。


あの形状はとても奇抜でしたが、基本性能はとても高く、今でも印象に残っています。


このようなタイプは、構えたときに違和感をもってしまうこともありますが、クラウンを削るといいますか、凹ませることも物理的にとても有効なのだと思います。



クラウンマーク
このクラウンマークも独特な感じがしました。


クラウンの凹みを挟むようにマーキングされています。


この模様にも、何らかの視覚的効果が望めるのでしょうか?


長さが違うのは、どのような意味があるのでしょうか?


見た目がかなり変わっているので、打つ前から色々なことを考えさせてくれるクラブだと思いました。


クラブの進化はまだまだ止まっていないな・・・。と思いました。



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。


球があがりやすそうです。



オリジナルグリップ
このベルベットタイプのグリップはとてもいい感じです。


独特のしっとり感がたまりません。


最近は複雑なパターンのある機能的なグリップも増えてきましたが、このクラブのグリップはオーソドックスなタイプです。


ヘッドが個性的なので、グリップもそのようになっているのかと思いましたが、そうではありませんでした。


機能性だけでなく、フィーリングも大切にしているということでしょうか?


先日試打したドライバーはグリップが個性的でしたが、このユーティリティはそうではありませんでした。


とても好きなグリップですが、バックラインがあったので、できれば無いほうがありがたいな・・・。と思いました。



振り感
素振りをしてみると、予想通りかなり軽めで、シャフトもよく動く感じでした。


フレックスはSですが、硬いという感じはしませんでした。


こういった感じ方は人それぞれだと思いますが、確実にいえるのは今のクラブは昔のクラブよりもフレックス表示が一段階以上違うように思います。


S(硬い)とかR(レギュラー)など、抽象的な表現はこれから少しずつ淘汰されていくのかな?と思いました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。


大きな凹みがよく目立ちますが、全体的な形状はオーソドックスなので、その全体的な雰囲気のままで振っていけばいいのだと思いました。


色々な工夫が見られますが、奇をてらった感じはしませんでした。


他のクラブと同じように、普通に構えることができました。


構えた時にフェース面が見えたので、斜めのスコアラインも当然見えたのですが、気になるということはありませんでした。


かなり個性的なユーティリティだな・・・。と思いましたが、苦手意識は殆ど芽生えず、いつも通り構えられたところに好感がもてました。


最近のユーティリティらしく、出っ歯タイプです。


もう少し抑えているといいな・・・。と思いましたが、これまでもたくさん経験しているので、特に難しく感じることはありませんでした。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は好感がもてました。


ソフトというよりは、ややしっかりめでしたが、硬すぎず馴染みやすいフィーリングでした。


『球の重さ・質感』をしっかりと感じ取ることができました。



打球音
『音』はおとなしめで良いと思いました。


打つ前は、少し高めの音を予想していたのですが、違っていました。


インパクトが緩まず、振り切ることができました。



トゥ側
球はあがりやすくて、いい感じです。


ティアップせずにマットの上から直打ちで試してみたのですが、よく上げてくれました。


今の3番ユーティリティとしては、標準的なあがりやすさだと思いました。


今はあがりやすいユーティリティがたくさんあり、親しみやすさが増しました。



バックフェース
『安定性』は普通だと思いました。


充分易しいモデルではありますが、特別曲がりにくいとか、どこで打っても充分拾ってくれるという感じではありませんでした。


あくまでも標準的な易しさという印象をもちました。



飛距離性能
『飛距離性能』は、いい感じでした。


予想していたよりもよく飛んでいました。


やはり個性的な工夫が功を奏しているのかもしれません。


キャリーをしっかり出すことができましたし、球が力強いです。



操作性
『操作性』は、まずまずだと思いました。


大きく曲げるのは少し難しく感じましたが、何とか曲げることができました。


あまり細工をせずに、大らかさを活かして打っていきたいユーティリティだと思いました。



ヒール側
最初見たときは、すごく変わっているな・・・。と思いましたが、実際に球を打ってみると親しみやすいところがいくつも出てきました。


全体的な効果があるのだと思いました。



YONEX TRIPRINCIPLE Utility
スペック的にもそうですが、ヒッタータイプの方よりはスインガータイプの方に合いやすいように感じました。


歯を食いしばって思いっきり振っていくのではなく、軽く振ってポーンポーンという感じで運んでいくイメージが、このクラブには合いやすいような気がしました。



ヨネックス TRIPRINCIPLE ユーティリティ
ヨネックスらしい個性があり、独自の研究がギュッと凝縮されたユーティリティだと思いました。


これからのモデルにも期待したいです。


                         
        

                         
      
2016年06月11日
  

ヨネックス TRIPRINCIPLE パター TP-S500

                 
ヨネックス TRIPRINCIPLE パター TP-S500
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス TRIPRINCIPLE パター TP-S500 です。



TRG300
シャフトは TRG300 です。

ロフトは3度、クラブ長さは36インチ です。



正面
ヨネックスTRIPRINCIPLEシリーズの新しいパターです。


前のモデルは一時品切れ状態が続いたほど人気だったと聞いたことがあるのですが、それだけ画期的なパターだったのだと思います。


1m以内は90%以上の確率で入るというのが人気の秘密だと思うのですが、今回は新しくなって、さらに確率が上がっているのでしょうか?



側面
前のモデル同様、四角で大きなヘッドです。


ヘッドが黒いということも同じです。


今はパターも白いヘッドの人気が高いですが、いずれ白いモデルも発売されるのでしょうか?


しかし、この黒い色だからこそ、適度な重量感を目で見て感じられ、ストロークが安定しやすくなるのではないかな?と思っています。


軽そうに見える物を動かすときと、重そうに見える物を動かすときでは、イメージも変わってくることがあります。



ネック無し
ネックがなく、シャフトが直に挿してあります。


こういったところからも、重心の低さがうかがえます。



ヒール側のウェイト
ヒール側

トゥ側のウェイト
トゥ側

トゥ側とヒール側には、それぞれ2つずつウェイトが組み込まれていました。


ここが前のモデルとの大きな違いです。


ウェイトには数字が刻印されていました。


色々な重さが用意されていて、自分の好きなように組み替えることができるのでしょうか?


だとしたら、とても画期的なことだと思います。



丸い凹み
この丸い凹みも、よく目立っています。


この部分も、ヘッドの慣性モーメントを高めるのに有効なのだと思います。



白い色
丸い凹みの縁には白い模様がありました。


これは前のモデルには見られなかったところです。


色を白くしているということは、それだけ視覚効果を意識しての工夫なのでしょうか?



凹んでいる
この白い模様の部分は凹んでいました。


これにも、おそらく理由があるのだと思います。



ソールの凹み
ソールの一部分だけ、凹みが見られました。


これは前のモデルにも見られました。


低重心のパターらしく、ダウンブローではなく、アッパーブローで打つ為の工夫なのかな?と思いました。


アイアンでいうところのリーディングエッジにあたると思うのですが、もしダフってしまっても、上手く抜けてくれる為の工夫なのかもしれません。


パターでダフる・・・。


考えにくいことかもしれませんが、特別珍しいことではなく、ダフった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?


ちなみに私はダフった経験があります。


セットアップを中途半端に行ったときにダフった記憶があります。



フェース面の凹凸

フェース面の凹凸
フェース面には無数の凹凸がありました。


前のモデルにも見られましたし、見るからに球をキャッチしてくれそうですし、打感が柔らかそうです。


これまでの経験から、こういうタイプはアルミが多いですが、訊いてみるとやはりアルミとのことでした。


アルミはとてもソフトなタッチが得られやすいですし、パターには適した素材です。



顔
個性的な顔です。


TRIPRINCIPLEらしいです。


この四角いヘッドも、何度か見てきましたが、まだ見慣れない感じがします。



クラウンマーク
このクラウンマークが前のモデルと違っていたな・・・。と思いました。


前のモデルは3本でしたが、今回は4本です。


どちらがいいとは一概にいえないと思いますが、このような線は奇数のほうが私は好きです。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップはソフトなフィーリングで好感がもてます。


前のモデルと同じような感じですし、パターに適したグリップだと思いました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、独特な感じがしますが、これまでも経験しているので、特に驚くようなことはありませんでした。


イメージが出しづらいところがあるのですが、それをカバーするかのようなオートマチック性があるので、一長一短あるのだと思います。


見とれてしまうようなことはなかったのですが、特に違和感はありませんでした。


こうして構えてみると、先ほどの白い模様がよく効いているな・・・。と思いました。


カップへ吸い込まれるボールをイメージしやすいです。


『左向きの矢印』のイメージが浮かんできました。


左へ矢を放つような感じで転がしていけそうだな・・・。と思いました。


こういうところも、おそらくメーカーの狙いなのだと思います。


方向性はおそらく確保されているだろうから、まずはタッチだけに集中していこう・・・。と思いました。


最初は目標を決めず、打ち出し直後のスピード感を確かめていくことにしました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトでとても良いです。


前のモデルのイメージがあるので、このパターにも期待していましたが、期待通りのグッドフィーリングでした。


オートマチック系ですが、タッチも合いやすいです。


一瞬感じられる『乗せ感』がたまらないな・・・。と思いました。



打球音
『音』も静かな感じで好感がもてます。


音に邪魔されることなく、タッチに集中することができました。



トゥ側
『球の転がり』も良いです。


『イメージから外れない転がりの良さ』といったらいいでしょうか?


転がりはいいですが、転がりすぎて距離感が出しづらくなってしまう・・・。ということにもなりにくいので、易しく感じました。


ボールに対するフェースの食いつきも良くて、『オーバースピン』をイメージして転がすことができました。



バックフェース
『安定性』も高いです。


オートマチック系パターの中でも、かなり優れているほうだと思います。


左右へのブレを、この大きなヘッドが吸収してくれるように感じられます。


微妙なラインを消して大らかに転がしていける・・・。といったらいいでしょうか?


重量があるので、芝目の変化にも強そうな感じがしました。


プレイヤーは方向を決めて、あとはタッチだけに専念できそうです。



距離感
打感も柔らかいですし、適度な重量もあるので、距離感も合いやすいです。


転がりはいいですが、転がりすぎないところがいいと思いました。


返しのパットでも、気を遣いすぎなくて良さそうな感じがしました。



操作性
完全にオートマチックタイプなので、操作性という点では、それほど高くないのかもしれませんが、それがまたいいのだと思います。


『読み』と『その実現』が上手くできていれば、いい結果が得られる確率は高くなるような気がします。



ヒール側
こういうタイプのパターは主にショートパットで威力を発揮すると思うのですが、ロングパットでは『寄せる』ことに長けている感じがします。


ミスがミスになりにくいので、距離が残っても寄せやすく、2パットでいける確率もあがってくるんじゃないかな?と思いました。



YONEX TRIPRINCIPLE パター TP-S500
プレイヤーとパターとの、『完全分業制』が確立されているように感じました。


このパターがもつ『寛容さ』『大らかさ』『打感の柔らかさ』を最大限活用していきながら、プレイヤーはひたすらラインとタッチに集中していけそうです。



YONEX TRIPRINCIPLE パター TP-S500
『打ちミス』をあまり考えなくていいので、『読み』だけに専念していけそうです。


今はドライバーに限らずパターでも『オートマチックタイプ』が増えてきましたが、このパターはオートマチック系でありながら、打感がいいところが特に気に入りました。



YONEX TRIPRINCIPLE パター TP-S500
『構え感』は独特ですが、これが気にならないのであれば、頼もしい相棒になってくれる可能性は高いと思います。



YONEXTRIPRINCIPLE パター TP-S500
トゥ側とヒール側にウェイトが配置されていて、このウェイトがどれだけ威力を発揮しているのかは、分かりづらいところがありましたが、『高慣性モーメント』の要因になっているのは間違いないと思います。


もし、色々なウェイトに交換できるのであれば、それもまたいいことだと思いますが、『調整できるからこその迷い』のようなものも生まれてくると思います。


一体自分にはどの重さがいいのか?


どのパターンで組み込めばいいのか?


など、分かりづらいところもあると思いますし、その日の体調などによっても、変わってくるかもしれません。


こういった工夫はとてもいいことだと思いますが、最初から変えないでそのまま使い続け、そのままの状態で慣れていくことも重要なことではないかな?という思いもありました。


便利過ぎると、見えなくなってしまうこともあると思います。



YONEXTRIPRINCIPLE パター TP-S500
安定性が高く、フィーリングもいいので、面白いパターだと思いました。


今度機会があれば、コースでも試してみたいと思いました。


次のモデルには、どのような新たな工夫が見られるのか、今からとても楽しみです。


                         
        

                         
      
2016年05月07日
  

ヨネックス EZONE XPG ドライバー

                 
ヨネックス EZONE XPG ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE XPG ドライバー です。



EX310J
シャフトは EX310J です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、バランスはD1.5、クラブ総重量は319g です。



正面
ヨネックスのニュードライバーです。


ヨネックスのドライバーは、これまで何度も試打していますが、このドライバーは独特の雰囲気があります。


『何か』を追求しているような・・・。といいますか、どこか尖ったところがあるように感じました。


色々なメーカーのドライバーを試打していると、このメーカーは『バランス重視タイプ』だな・・・。とか、逆にこのメーカーは『ある一部分に特化した』クラブ作りをしているな・・・。と感じることがよくあります。


ヨネックスは後者のタイプだと思います。


性格がはっきりしている印象があります。



側面
ディープではなく、シャロータイプです。


ヨネックスは『フィーリング』よりも『機能性』重視タイプが多いように思いますが、このドライバーもそんな感じがします。


何か特別な工夫がされているような雰囲気があります。



ネックの長さ
ネックは、やや短めですが、今のドライバーの中では平均的なほうでしょうか?



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。


これはもう見慣れた感じがします。


最新モデルではありますが、調整機能に新たな工夫は見られませんでした。


もうこれ以上、調整システムは進化しないのでしょうか?


私はドライバーを購入するとき、調整システムは重視していないのですが、重視しておられる方はとても多いと思いますし、もっと複雑に変えられることを望んでおられる方もいらっしゃると思います。


以前も書きましたが、クラブの『基本性能の高さ』があってからの調整機能であると私は思っています。


ヘッドとシャフトのマッチングも、とても重要です。



ソールのウェイト
ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。


見慣れた感じがします。


最近はフェース寄りに配置されていることも多いですが、この位置にあるということは、ある程度の重心深度を追求しているのでしょうか?


何年か前に試打したブリヂストンのツアーステージドライバーを思い出しました。


近くでよく見てみると、『8』と刻印されていたので、8gということでいいのでしょうか?


他にも色々な重さが用意されているのでしょうか?



顔
独特な顔をしています。


ヘッド後方が伸びていて、フェースが被っているように見えました。


正直、苦手なタイプではあるのですが、これまでもたくさん経験しているので、何とかなるだろう・・・。と思いました。


なかなか気持ちが盛り上がってきません。



独特の模様

YONEX EZONE XPG ドライバー
独特な模様がありました。


これは何らかの視覚効果を狙っているのでしょうか?


これまでも同様のドライバーに出会ったことがあります。


真っ先に思い浮かんだのは、テーラーメイドのグローレです。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインも独特です。


このデザインにも、何らかの理由があるのでしょうか?


正直、あまり好みのデザインではないのですが、このデザインでないと得られない効果があるのであれば話は別です。


表現は良くないですが、ちょっとチープに見えました。


フェース面はフィーリングを連想させるパーツです。


ここがカッコ良かったり、美しかったりすると好感度も上がり興味がもてるのですが、このドライバーは違っていました。


模様がフェースの真ん中ではなく、少しヒール寄りだったので、ヒール近くに芯があるのかな?と思いました。



クラウンの盛り上がり
クラウンが盛り上がっているのも、よく目立っていました。


こういうタイプも、これまで何度か出会ってきました。


クラウンの高さを上げてフェースの反発力を高めているのかな?と思いました。



シャローバック
シャローバックタイプのドライバーです。


このシャローも見慣れてきました。


ディープフェース&シャローバックタイプのドライバーです。


最近は、このタイプをよく見かけますし、この形状が流行しているのだと思います。



オリジナルグリップ
このラバータイプのオリジナルグリップはソフトで良いフィーリングです。



オリジナルグリップ
グリップエンド近くに、これまで見たことないような工夫が見られました。


これは見かけだけでなく、おそらく大きな理由があるのだろう・・・。と思いました。


ヘッドやシャフトだけでなく、グリップにも工夫がされているのはとてもいいことだと思います。


バランスを取りやすくしているのかな?と思いました。


初めて見る、このオリジナリティのあるグリップはとてもいい感じです。


ゴルフクラブは大きく分ければ、ヘッドとシャフトとグリップの3つから成り立っています。


ヘッドとシャフトだけでなく、グリップも、もっと脚光を浴びてもいいのではないかな?と、いつも思います。


最近はグリップに工夫が見られるクラブが多くなりました。


ヨネックスのドライバーは昔から『飛距離』のイメージが強いので、このグリップも飛距離アップに役立っているのでしょうか?


常に研究を続けているヨネックスのことだから、おそらく大きな理由があるのだろう・・・。と思いました。


ただ、以前も書きましたが、グリップは消耗品です。


今は新しいので、そのまま使っていけますが、使い続けていけばどうしても摩耗します。


ラバーは使わなくても劣化してしまいます。


そういったときにグリップ交換をしなければならないのですが、メーカーは交換用の同じタイプのグリップも用意してくれているのかな?と思いました。


グリップを新しい物に交換したいけど、用意されていないので、他の違うタイプのグリップを装着したのでは、購入したときのパフォーマンスを100%発揮させるのは難しいと思います。


昔、テーラーメイドのドライバーを使っていたとき、装着されていたシャフトが『ツチノコシャフト』でした。


グリップが消耗してきたので、交換しようとしたのですが、なかなかツチノコシャフトに合うグリップが無くて苦労した経験があるので、どうしてもグリップのことは気になります。


『最初だけ』いいのでは、あまり意味がありません。


メーカーはグリップ交換をするときには、新たにクラブを購入してください・・・。というスタンスなのかな?と思うことが、これまでもありました。


クラブを買い替えるサイクルを短くして欲しいというのはあるのかもしれません。


私は気に入れば何年もずっと使い続けるタイプなので、そういったことが気になってしまいます。


このドライバーはその点がどうなのか分かりませが、予備の為のグリップが発売されていればいいな・・・。と思いました。



振り感
素振りをしてみた感じはまずまずでした。


それほどしっかりしている・・・。という感じはしませんでしたが、タイミングもすぐに合わせることができました。


難しい印象はありませんでした。


ヨネックスはオリジナルのシャフトも工夫が見られることが多いですが、それほど『骨のある』感じはしないことが多いです。


どちらかというと、全体的に滑らかに大きくしなる感じ・・・。といったらいいでしょうか?


独特な動きをするという印象もあります。



構え感
ボールを前にして構えてみると、正直馴染みづらいところはあるのですが、これまでの経験を活かしていくしかない・・・。と思いました。


数年前ならば、構えただけで試打することを中止していたこともありましたが、今はなるべく止めずに試打してみることにしています。


苦手なタイプであることにかわりはないのですが、何かいいところが見つかるかもしれない・・・。という思いもあります。


フッカーである私には、どうしても苦手意識が芽生えてしまう構え感です。


ヘッドが大きく見えましたし、フェースも左を向いているように見えました。


このまま打てばおそらく左に巻いてしまうだろう・・・。と思ったので、いつも通り、右から回していくことにしました。


細工がしづらいだろうな・・・。と思いました。


小回りが利かない黒くて大きな船、『軍艦』のような印象を受けました。


こちらの意思が伝わりづらいように感じたので、まずはこちらが主張するのではなく、クラブに任せていこう・・・。と思いました。


フェース面がよく見えたので、もう少し立った感じが欲しかったのですが、10.5度なので仕方ないな・・・。と思いました。


おそらく『リアル』では、もっと寝ているだろう・・・。と思いました。


落ち着かず、ややソワソワしながら、テークバックを始めました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、やや『しっかりめ』ですが硬すぎず、手に嫌な衝撃も残らなかったので、好感がもてました。



打球音
『音』は大きめでした。


もう少し抑えられていたほうがいいな・・・。と思いました。


高めの音だったので、馴染めないところがありました。


フェース面を見たときの印象のままのフィーリングだな・・・。と思いました。


『柔らかさ』を感じることは、目でも耳でもありませんでした。



トゥ側
球はあがりやすいです。


打ち出しも高く、弾道も高いです。


タフな感じは全くしません。


適度な『お尻の重たさ』が、このあがりやすさにも関係しているのかもしれません。



バックフェース
『安定性』は、なかなか高いと思いました。


シビアさはなく、イージーなタイプですが、今は高安定性のドライバーがたくさんあるので、それほど目立つ感じはしませんでした。


スイートエリアも広めです。


球のつかまりが良く、右に行きづらいタイプです。


大きくブレる感じはしません。


私は『安定して』フックボールばかり打っていました。



飛距離性能
『飛距離性能』は優れているな・・・。と思いました。


ボールがピンポン球のように、あっという間に飛び去っていきました。


まるでターボエンジンを積んでいるようです。


ウェイトや調整機能がありますが、今の高機能ドライバーの中では平均的な調整機能といえるように思います。


しかし、『飛びの性能』がいいですし、おそらく見えないところにヨネックスの技術が組み込まれているのだと思います。


ヨネックスのドライバーは飛距離にこだわった物が多いので、ある程度予想はしていたのですが、予想よりも高いポテンシャルを感じました。


昔のような、シャロー系の頼りなさはありませんでした。


しっかりとボールを弾き飛ばしていました。


弾道の高さと、球のつかまりの良さが、飛距離性能に結びついているな・・・。と思いました。


ヒッタータイプというよりも、どちらかというとスインガータイプの方に合いやすいような感じがしました。


強く振っていくと、『上がりすぎ』と方向性に難がある感じがしたので、ちょっと抑え気味くらいがちょうどいいように感じました。



操作性
『操作性』という点では、やや難しい感じがしました。


なかなか操ることはできませんでした。


見た目通りのオートマチックタイプです。


右にも曲げてみようと思ったのですが、なかなか上手くいきませんでした。


真っ直ぐにも行きづらく、ずっとフック系が出てしまいました。


なかなかイメージが出せなかったところも関係しているのかもしれません。



ヒール側
飛距離性能に優れたドライバーですが、結構シビアなところもあるな・・・。と思いました。


方向性に関しては、シビアさはあまり感じず、安定してフックが出ていたのですが、『よく飛ぶポイント』は結構小さいように感じました。


そこを外すと、飛距離も大きく落ちました。


はっきりしていました。



ヨネックス EZONE XPG ドライバー
イージー系のドライバーでありますが、結構シビアといいますか、正直なところもあるな・・・。と思いました。


正確に『ミートする技術』が求められるように感じました。


今は『芯』を感じにくい、『面』で打っていくタイプのドライバーが多いですが、このドライバーには確実に『芯』があるように感じました。


ヘッドスピードはそれほど求められていないけど、 『芯に当てる技術』は求められているな・・・。と思いました。



YONEX EZONE XPG DRIVER
ヨネックスらしい、性格のはっきりしたドライバーだな・・・。と思いました。


メーカーの『狙い所』といいますか、『重点ポイント』が分かりやすい感じがしました。


正直、それほどの『オリジナリティ』は感じられなかったのですが、細かいところまで、メーカーの工夫が施されているように感じました。



YONEX EZONE XPG ドライバー
構え感もそうですし、フィーリングや方向性なども、私には合いづらいタイプだったので、最初からずっと苦手意識をもったまま試打をしましたし、打ち終わるまでそれが払拭されることはありませんでした。


しかし、それはこのドライバーが優れていないということではありません。


むしろ、素晴らしい点はたくさんあると思います。


それを活かしきれなかった私の技量の未熟さがあるのだと思います。



YONEX EZONE XPG ドライバー
私はフック系が持ち球で、ずっと前から憧れのフェードヒッターを目指して練習しているのですが、まだまだ先は遠いな・・・。と改めて思いました。


このようなタイプのドライバーでも楽に打ちこなせるようになれば、進歩しているように感じられるのですが、まだまだ苦手意識が払拭できません。


いいイメージをもたせられるように、自分の脳もだましていく技術が必要になってくるのかな?と思いましたが、そこまではしたくありません。


あくまでも自然に対応できればいいな・・・。と思います。



YONEX EZONE XPG ドライバー
私は昔、ヨネックスのドライバーを使っていたことがありますが、もう何年も購入していません。


色々なクラブを試打することはあるのですが、なかなか『縁』が無いな・・・。と思うことが多いです。


購買意欲を強く刺激してくるクラブに出会えていません。


しかし、ヨネックスのクラブが良くないのではなく、いいクラブはこれまでもたくさん登場してきています。


私が使いこなせていないということもありますし、ヨネックスも素晴らしいですが、他にも素晴らしいメーカーのクラブにたくさん出会ってきているからなのかもしれません。


また、昔のようにワクワクゾクゾクさせるような、ヨネックスのクラブに出会いたいな・・・。と思いました。

                         
        

                         
      
2016年03月31日
  

ヨネックス N1-MB フォージドアイアン

                 
ヨネックス N1-MB フォージドアイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス N1-MB フォージドアイアン の7番 です。



N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125
シャフトは N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125 です。

ロフトは35度、シャフトフレックスはS、バランスはD2 です。



正面
ヨネックスの新しいアイアンです。


マッスルバックアイアンです。


国内メーカーでマッスルバックを発売しているメーカーといえば、ブリヂストンやミズノ・ダンロップ・ヤマハ・ホンマなどが思い浮かびますが、ヨネックスもその中に入っています。


他のメーカーと比べ、それほどイメージは強くないですが、これまでもヨネックスのマッスルバックアイアンを試打したことがあります。



側面
とてもシャープでカッコいいアイアンです。


最近はマッスルバックやハーフキャビティも少しずつ『易しさ』へシフトしていっているように思うのですが、このアイアンにはそんな雰囲気は感じられません。


贅肉を削ぎ落とした・・・。といいますか、研ぎ澄まされた感じのするアイアンです。



彫りの深さ
バックフェースには、黒いパーツが組み込まれていました。


近くで見ると、『GRAPHITE HYBRID』の文字がありました。


ヘッド素材に、この黒いパーツ(グラファイト)が組み合わさっているので、ハイブリッドということになっているのかな?と思いました。


このパーツはどんな効果があるのだろう?と思いました。


マッスルバックのシビアさを少しでも緩和する目的なのかな?それともあがりやすくしているのかな?と思いました。


見た目はとてもシンプルなマッスルバックアイアンですが、ただ単にノーマルなマッスルバックにするのではなく、このような工夫がされているところが、ヨネックスらしいです。


ヨネックスは、これまでも素晴らしいクラブをたくさん生み出してきました。


見慣れた感じのアイアンを作るよりも、そこに何か1つ足して、これまでに無いものを作っていこう・・・。というメーカーの姿勢がうかがえます。



ソール幅
ソール幅は、かなり狭いです。


最近のアイアンでここまで狭い物はなかなか見られません。


まるで昔に戻ったようです。


昔はこのようなアイアンが多かったので懐かしく感じますが、今はワイドが当たり前になってきているので、懐かしいと同時に珍しく感じます。


他のメーカーでいえば、タイトリストのニューモデルも狭い印象があります。


今度機会があれば見比べてみたいと思いました。


このソール幅も人によって好みが分かれると思います。


この狭さに苦手意識をもたれる方は多いかもしれません。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。


それほど長くはありません。



MADE IN JAPAN
ホーゼルに『MADE IN JAPAN』の文字がありました。


好感度がグッとあがりました。


今は日本のメーカーでも海外生産が当たり前のようになってきているので、MADE IN JAPANはなかなか見られませんが、ヨネックスはあえて国産にしているようです。


この文字が何だか誇らしげに見えました。


日本製だから何でも全てがいい・・・。というものではありませんが、やはり好感度はあがりますし、興味ももてるようになります。


すごく贅沢な感じがします。


他にも『MADE IN U.S.A.』とか『MADE IN ITALY』『MADE IN FRANCE』など、興味のもてる国はたくさんありますが、日本製が一番贅沢に感じます。


それはゴルフクラブに限ったことではなく、自動車や電気製品などの工業製品もそうですし、薬品や化学製品・食料品でも日本製が贅沢で安心できます。


シールではなく、クラブ本体にしっかりと刻印して好感度のあがる国にいることはとても誇らしく思いますし、恵まれているのだと思います。



N1-MB
ぐるっと回して見てみると、このアイアンの名前『N1-MB』が刻印されていました。


MBはマッスルバックだと分かるのですが、N1はどういう意味だろう?と思いました。



トップライン
トップラインは薄めです。


この角度から見ても、かなりシャープです。


カッコいいな・・・。と思いました。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。


これまでもたくさん見てきた、ノーマルなフェース面です。



構え感
とても構えやすいです。


目を見張るほどの美しさ・構えやすさです。


小顔タイプで、ボールとのバランスもちょうどいいです。


いいイメージが鮮明に浮かんできました。


ネック周りもすっきりしていて、どこかクラシカルな雰囲気があります。


最近はネック周りがボテッとした感じの物が多いので、ここまでスッキリしているのは珍しいように感じます。


かなりシャープな顔をしているので、人によって好みが分かれると思いますが、私は大好きです。


クラブの顔がイメージを濁らせたり邪魔したりすることは、これまでもありましたが、このクラブはありませんでした。


とてもクリアなイメージを出せました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトで、とても良いです。


この何とも言えない、まったりとした感じがたまりません。


バーンと弾き飛ばすのではなく、フェースで乗せて運ぶ楽しみを味わうことができました。


最近は弾く感じのアイアンも増えてきましたが、そういったアイアンとは一線を画す、好感のもてる打感です。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は自然な感じでした。


今主流の高機能タイプのアイアンとは違う、自然なあがりやすさです。


元々の7番アイアンらしい『高さ・あがりやすさ』といったらいいでしょうか?


いい感じで上がってくれるので、これならホームコースの砲台グリーンでもしっかりと止めてくれるだろうな・・・。と思いました。


今はロフトが立っていてもそれを感じさせないような機能性があり、あがりやすくなっているアイアンが多いので、そういったタイプのアイアンを使い慣れておられる方には、やや上がりづらいと感じられるかもしれません。


ある程度のHSがないと、球が浮ききらないかもしれません。


装着されているNS PROのシャフトも、とてもしっかりとしていて好感がもてました。


私はゴルフを始めたときからずっと、ダイナミックゴールドを使っているのですが、全く違和感なく普通に打てました。


DGのイメージで打つことができました。


NS PROにも色々とあるようですが、とてもいいシャフトだな・・・。と思いました。



バックフェース
『安定性』は、かなりシビアです。


マッスルバックらしい正直さがあります。


バックフェースに組み込まれている黒いパーツは、易しくなる為に組み込まれているのかな?と思っていたのですが、実際に打ってみて、それを強く感じることはありませんでした。


打点のブレにも、それほどの寛容さはありません。


『見た目通り』の性能です。


打点がブレると打感も大きく変わってきますし、球筋も乱れました。


アイアンに寛容さを求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。


『芯』も、それほど広いとは思いませんでした。


おそらく易しくなるような工夫はされていると思うのですが、それはあくまでも『マッスルバックとしての易しさ』ということであって、キャビティタイプほどの易しさは持ち合わせていないように感じます。



飛距離性能
『飛距離性能』も、それほど『飛ぶ』という感じはしません。


今のアイアンは飛距離に特化しているものが多く、アスリートモデルでも少しずつ飛ぶようになってきました。


しかし、このアイアンにはそういった『飛距離』という点での優位性はあまり無いような気がします。


『縦の距離感』『出球の高さのイメージ』を大切にしたい方に合いやすいアイアンだと思います。


ロフトの立っているアイアンは距離がだせる分、どうしてもアバウトになってしまうところもあるので、『面』として狙っていかなければならないところもあると思うのですが、このようにナチュラルな高さを出していけるタイプは『点』で狙っていけるのだと思います。


クラブ自体に易しさはあまり感じませんが、その分、難しいグリーンにも立ち向かっていける勇気を持たせてくれるのではないかな?と思いました。



操作性
『操作性』は、かなり優れていました。


見た目通りの性能でした。


左右に大きく曲げることができました。


色々な大きさに曲げていけるので、懐の深いアイアンだな・・・。と思いました。


私は曲げて遊ぶことが大好きなので、とても楽しめました。


『フック』『スライス』。


どちらも同じように大きく曲げることができました。


『自在』という言葉が似合うアイアンだな・・・。と思いました。



ヒール側
今は色々なメーカーからマッスルバックやハーフキャビティが発売されていて、それらの中には『易しさ』を感じるものが少なくありません。


しかし、このアイアンはそういった易しさを感じるタイプではありませんでした。


かなり正直なタイプです。



YONEX N1-MB Forged Iron
バックフェースに組み込まれている、黒いパーツは『易しさ』の為にあるのだろう・・・。と思っていましたが、このシビアさを見ていると、そうでもないように感じました。


普通のマッスルバックにするのではなく、『色づけ』をする・・・。といいますか、メーカーのこだわりが感じられます。


『調味料を足す』といったらいいでしょうか?


いいところは活かしながらも、そこに新たな工夫を足しているように感じます。



YONEX N1-MB Forged Iron
試打をしながら、この黒いパーツはどんな効果があるのだろう・・・?と思っていたのですが、球数をこなしていくうちに、このアイアンがもつ素晴らしい構え感と打感の良さに魅了され、あまり考えなくなりました。


おそらくメーカーの狙いがあると思うのですが、打ち終わっても、その効果を実感することはできませんでした。


新たな工夫だと思いますが、おそらく無くてもいいんじゃないかな?好感度は変わらないんじゃないかな?と思いました。



YONEX N1-MB Forged Iron
今はクラブに『イージーさ』が求められている時代といっていいと思います。


それはアイアンに限らず、ドライバーやFW・UT・ウェッジ・パターまで、全てのクラブにいえることです。


ウェッジでもキャビティタイプが増えてきているのですが、このアイアンはマッスルバックタイプです。


ソール幅も、今どき珍しい『ナロータイプ』です。



YONEX N1-MB Forged Iron
なので、今の時代には合いづらいところもあるかな?と思いましたが、全てのゴルファーがイージータイプのクラブを求めているわけではないと思います。


イージータイプだとイメージが出ない・・・。という方は少なくないと思います。


今でもマッスルバックは人気があります。


このアイアンは、寛容さをあまり感じられない分、『構えやすさ』『打感』が優れていて、イメージ通りに打っていけるところが魅力だと思います。



YONEX N1-MB Forged Iron
反応がいいので、こちらが極端なことをしないで済みます。


そういった点で、融通が利く感じがします。


『寛容さ』や『あがりやすさ』よりも、昔ながらの『ナチュラル』な感じといいますか、自身の感性と合いやすいアイアンを使っていきたい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。


いわゆる『易しい』タイプではないので、敷居が高い・・・。と感じられる方も少なくないかもしれません。


なので、それほど人気が爆発・・・。ということにはならないような気もします。



YONEX N1-MB Forged Iron
そういったことを考えながらも、このアイアンのもつ美しさやフィーリングの良さに魅了されました。


易しさがウリのアイアンではありませんが、普段からマッスルバックを愛用しておられる方には、何の問題もなく打っていけると思います。


やはり『慣れ』というものが大切になってくるのかな?と思いました。


ヨネックスのマッスルバックは、これまでもいくつか試打してきていますが、このアイアンは印象深く残るだろうな・・・。と思いました。


時代と逆行している感じがしないでもありませんが、このような正直なアイアンでスイングの乱れを修正していくのもいいのかな?と思いました。


これからもヨネックスには期待していきたいです。


                         
        

                         
      
2015年05月27日
  

ヨネックス EZONE Tri-G アイアン

                 
ヨネックス EZONE Tri-G アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブはヨネックス EZONE Tri-G アイアン の7番 です。



NST310カーボン
シャフトは NST310 です。

ロフトは29度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は45g、バランスはD0 です。



正面
ヨネックス Tri-Gシリーズのアイアンです。


先日ドライバーを試打しましたが、今日はアイアンを手にすることができました。



側面
それほど派手な感じはしませんが、たくさんの機能が詰まっていそうな感じがします。


今はハイテクアイアンが多くなりました。



彫りの深さ
彫りの深さも、結構あります。


『ワンピース感』は無く、様々なパーツが組み合わされているように見えます。



ソール幅
ソール幅は、ややワイドです。


こうして見ても、リーディングエッジが削られていて、抜けの良さにもこだわっているのが解ります。


ここまで大きく削られているものは少ないように思います。



ソールの付属品
ソールに何かが組み込まれているのが解ります。


ウェイトでしょうか?



ネック長さ
ネックは短く、低重心を連想させます。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。



振り感
素振りをしてみると、7番アイアンにしては軽く感じましたが、このようなタイプのニーズも今は高いのだと思います。


見た目はシュッとしていてカッコいいので、アスリート仕様っぽく見えますが、かなりソフトスペックにして、幅広い層に対応できるようにしているのかもしれません。


私はこの軽さに難しさを感じてしまうのですが、これくらいがちょうどいいという方もたくさんいらっしゃると思います。



構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。


予想していたよりもクセが無かったので、楽に構えることができました。


セミラージサイズといっていいと思います。


グースの利きも少し目立ちますが、今はこれくらいがとても多いように思います。


私にはちょっと大きく感じるので、まずはフェースターンのタイミングだけを考えて振ることにしました。


そこからラインを出す感覚をつかんでいこうと思いました。




試打を開始しました。

フェース面
弾き感のある打感でした。


結構強く感じられます。


『フェースの乗っかり感』よりも、明らかに『弾き』を重視して作られているアイアンだと思いました。


バチーンという感じで飛んでいきました。


私がアイアンに求めたい打感とはちょっと違うのですが、最近はこのようなタイプが増えてきたように思います。


『球持ち感』『乗っかり感』による、コントロール性能よりも、バチーンと強く弾いて少しでも距離を稼いでいけるように開発されたアイアンだと思いました。



音
音は少し大きめではっきりしていました。


この音も結構主張しているように聞こえました。


弾く感じをつかみとりやすい音だと思いました。



トゥ側
球はとてもあがりやすく、弾道も高めでした。


タフな感じはしませんでした。



バックフェース
『安定性』も、かなり高いと思いました。


スイートエリアも広いです。


少々のミスヒットには目をつぶってくれる寛容さが、このアイアンにはあります。



飛距離性能
『飛距離性能』も、かなり優れていました。


ここまで性格がはっきりしていると気持ち良いな・・・。と思いました。


アイアンも『飛ばす道具』なのだと主張しているようです。


アイアンも『高反発の時代』に入ったのかもしれない・・・。と思いました。


それくらい、このアイアンの弾きの良さを感じました。


『球離れ』が、かなり速いアイアンです。



操作性
『操作性』という点では、かなり球離れが速いので、軟鉄アイアンを打つように、フェース面をコントロールする感覚はあまりもてませんでした。


ヘッド自体はそれほど大きすぎず、クセも大きくないので、難しいタイプではないと思ったのですが、かなり弾きがいいので、少し感覚が合いづらいところがありました。


バチーンと強く弾いていって、少しアバウトなところもありましたが、とりあえず左右に曲げることはできました。



ヒール側
派手さは無く、落ち着いたデザインですが、かなり機能性に優れたアイアンだと思いました。


飛距離に優れていて、しかも易しい。


まさに『far&easy』を具現化したアイアンといえるのではないでしょうか?


飛びと易しさにすごくこだわって作られているようです。



ヨネックス EZONE Tri-G アイアン
ちょっと前までは、このようなタイプは結構クセのあるものが多かったように思うのですが、最近はこのヨネックスのアイアンのようにそれほど強いクセが無いものが増えてきました。


高い機能性をもちながらも、それを主張し過ぎないアイアンが多くなってきたように思います。



YONEX EZONE Tri-G アイアン
かなりよく飛ぶので、なかなか感覚が合わないところがありますし、番手感覚もつかみづらいです。


私はここまでの飛びを7番アイアンに求めてはいないですし、コースで使うにはいささか不安なところもありますが、このアイアンのもつ高い飛距離性能と安定性の高さは多くのゴルファーのニーズに応えているのではないでしょうか?


ヨネックスは昔から『ドライバーの飛び』に強くこだわっているイメージがありますが、ついにアイアンにも本気になったんだな・・・。と思いました。


他のメーカーも含め、アイアンの飛距離争いはまだまだ続きそうです。

                         
        

                         
      
2015年04月18日
  

ヨネックス TRIPRINCIPLE ウェッジ

                 
ヨネックス TRIPRINCIPLE ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス TRIPRINCIPLE ウェッジ です。



REXIS
シャフトは REXIS です。

ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、クラブ総重量は477g です。



正面
ヨネックスの新しいウェッジです。


昨年、EZONE ツアーウェッジを試打したのですが、とてもいい印象が残っています。


ヨネックスは昔からドライバーのイメージが強く、ウェッジはそれほどでもありませんが、これからはウェッジにも、もっと力を入れていくのではないでしょうか?



顔
この顔を見て、一瞬ギョッとしました。


何だこれは?と思いました。


初めて見る顔です。


かなり個性的な顔をしています。


名前がTRIPRINCIPLEということで、一昨年試打したパターを思い出しました。


このウェッジもパターと同じく、科学的な見地から開発されたのでしょうか?


一度見たら、なかなか忘れられない顔をしています。



側面
こうして見ても、やはりこれまでと違った雰囲気があります。


艶消し仕上げなのは、なかなかいいのですが、やはり『異質』な感じがしました。


かなり『アウェー感』を感じました。


上手く打てるだろうか・・・?と、不安になりました。



トゥ側の模様
このトゥ側にある模様には、どのような意味があるのでしょうか?


おそらく、何らかの意味があると思うのですが、私はそれを感じとることができませんでした。



ソール幅
ソール幅は少し広めですが、SWということで考えてみると、ノーマルといえるのかもしれません。



ネック長さ
ネックの長さはしっかりとキープされていますが、ウェッジとしては短めです。


私はスピンを掛けたいので、ロングネックを好むのですが、これも計算された長さなのでしょうか?


やはり、私にとって『異質』な感じのするウェッジだと思いました。


馴染みにくそうだな・・・。と思いました。



ソールの段差
ソールのヒール側には、このような段差がありました。


これはどういった効果が期待できるのでしょうか?


他のメーカーのウェッジでは、見られない工夫ですが、この工夫の効果が絶大で人気が出ると、他のメーカーも追随するのかもしれません。


ヒール側だけにあるので、抜けの良さに関係しているのではないかな?と思いました。


順目のときは普通でいいですが、特に逆目のときに抜けがいいと、すごく助かります。



バンス
バンスは結構利いています。


最近は、このようなハイバンスタイプも多くなりました。



ミーリング無し
フェース面にはミーリングは見られませんでした。


ただ、フェース面を指で触ってみると、滑りにくいのが解りました。


これなら上手くボールをキャッチしてくれそうだな・・・。と思いました。



トゥ側とヒール側の線
フェース面には、トゥ側とヒール側に、それぞれ一本ずつ線が余分に入っていました。


これにはどんな効果があるのでしょうか?


何らかの視覚効果があるのかもしれません。



トップラインの厚さ
トップラインの厚さはノーマルでした。



構え感
ボールを前にして構えてみても、かなり違和感があります。


頭の中がモヤモヤしてきます。


あまり顔を凝視しないで、いいところを探そう・・・。と思いました。


グースタイプではなく、むしろ『出っ歯』タイプです。


球は拾いやすそうだな・・・。と思いました。


科学的にはグースタイプよりも、出っ歯タイプのほうが理に適っている・・・。ということなのかな?それとも、いずれグースタイプも発売されるのかな?と思いました。


こういった形状で、グースがきつくなると、私にはかなり敷居の高いウェッジになるだろう・・・。と思いました。


こうして構えていても、なかなか地に足がつかない感じで、どこかフワフワしてしまい、呼吸も浅く、緊張感もありました。


今日は試打せず、また日を改めてチャレンジしてみようかな?と思ったのですが、せっかくの機会なので、このまま試打してみることにしました。



開きやすさ
一応開いて構えてみたのですが、バンスが邪魔することなく、リーディングエッジが浮きすぎないのがいい・・・。と思いました。


しかし、やはり構えづらくて、いいイメージが出てきませんでした。


緊張感がどんどん増してきました。


おそらくこれが科学的データに基づく『いい顔』をしたウェッジということになると思うのですが、私は自信がありませんでした。


ここが練習場の打席で良かったな・・・。これがもしコースでの『ぶっつけ本番』だったとしたら、かなり緊張していただろう・・・。と思いました。


どのような球が出るのか、明確にイメージを出すこともできず、どのようなミスに気をつけなければならないのかも解らず、にらめっこをして、ただ時間だけが過ぎていきました。




試打を開始しました。

フェース面
独特な打感でした。


変な打感というのではなく、フェース面とボールとの摩擦感を感じさせる打感でした。


厚みで押していく・・・。というのではなく、どこがよく効いているのかが、解りませんでした。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。


拾いやすいですし、特に変わった感じはしませんでした。


私はストレートタイプや、このような出っ歯タイプが好きなので、いつもの感覚で打つことができましたが、グースタイプを好まれる方は打ちづらく感じられるかもしれません。



バックフェース
『安定性』は、まずまずだと思いました。


今日はとても緊張していましたが、リラックスして打つことができれば、もっと安定性を出せたような気がします。


私の心の動揺が、そのままボールに伝播したような感じがします。



スピン性能
スピン性能は、なかなか高いな・・・。と思いました。


ボールがよく止まります。


止めにいかなくても、自然に止まってしまう感じです。


これも『科学のメス』が入った結果なのだろうか?と思いました。


それほど強烈に食い付く感じはないのですが、ボールは止まりやすいです。



距離感
構えたときに、いいイメージが出なかったので、かなり距離感で苦労するだろう・・・。とは思いながら、一球一球ターゲットを決めて運んでいったのですが、そこから大きく外れることなく、いい感じでまとめていくことができました。


構え感と距離感のギャップが面白いと思いました。


ただ、やはり構えづらいので、私の感覚で打っている感じはしなくて、『何処かから借りた感覚』で打っているように感じました。


『ホーム感覚』ではなく、『よそいき感覚』で、何とか無難に切り抜けていこう・・・。という意識が働いたのかもしれません。



操作性
『操作性』という点では、決して劣っている感じはしないのですが、かなり違和感があるので、なかなか操作する気持ちにはなれませんでした。


ウェッジを試打するときは、他のクラブよりも、もっと突っ込んだ感じで試打することも多く、色々と細工をしたくなるのですが、今日はそれができませんでした。


頭の中のモヤモヤ感が、ずっと取れなかったからなのかもしれません。


ただ、本当はおそらく操作性も、劣ったウェッジではないような気がします。


しかし、私はそのウェッジ本来がもつ性能を上手く引き出すことができませんでした。



ヒール側
かなり強烈なインパクトを残したウェッジでした。


おそらく、ずっとこのウェッジのことは忘れないだろう・・・。と思います。



YONEX TRIPRINCIPLE Wedge
昨年試打したEZONE ツアーウェッジのほうが私は易しく感じましたが、『インパクトの強さ』では、このTRIPRINCIPLE ウェッジの圧勝です。


このウェッジの形状が最高に優れていて他の追随を許さない存在だったとしたら、後継モデルも登場してくるかもしれないですし、他のメーカーからも、このような個性的なウェッジが発売されるかもしれません。



YONEX TRIPRINCIPLE Wedge
TRIPRINCIPLE パターは発売後、人気が爆発し、しばらく品薄状態が続いたということを訊いたことがあります。


このウェッジはどうなのでしょうか?


既に発売されているということですが、やはり品薄状態になっているのでしょうか?



YONEX TRIPRINCIPLE Wedge
どのような人気なのか私には解らないですし、私はクラブを購入するときに、市場の人気は全くといっていいほど気にしないタイプです。


自分がいいと思ったクラブ。『縁』を感じたクラブを購入しているように思います。


なので、このウェッジの人気も、それほど気にはならないのですが、個性的でとてもいいと思いました。


今は、なかなか個性的なクラブに出会えません。


もちろん、様々な工夫が施されていると思うのですが、似たようなタイプがとても多いです。


いい意味でいえば『無難』といえるのかもしれませんが、『個性』や『存在感』のあるクラブは少なくなったように思います。


昔は驚くような個性的なクラブがたくさんありました。


今は色々と作られて、既に『出尽くしちゃった感』があるのかもしれません。


なので、このウェッジの斬新さを強く感じました。



YONEX TRIPRINCIPLE Wedge
とても個性的で、おそらく理論的に優れたウェッジなのだと思います。


面白いクラブだな・・・。と思いましたが、私の購買意欲が刺激されることはありませんでした。


それは、このウェッジが良くないのではなく、あくまでも私には使いづらいと感じたからです。


かなり深い研究がされていると思いますが、私はやはり『顔の良さ』『構えたときのイメージの出やすさ』を大切にしたいと思っています。


私には合いづらいクラブでしたが、これからもこのような斬新なクラブにはどんどん登場してきて欲しいと思いました。


『異端』扱いされることもあるかもしれませんが、こういったクラブがたくさん登場することによって、クラブ業界に一石を投ずることもあるのではないでしょうか?

                         
        

                         
      
2015年03月20日
  

ヨネックス EZONE Tri-G ドライバー

                 
ヨネックス EZONE Tri-G ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE Tri-G ドライバー です。



NST310
シャフトは NST310 です。

ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は49g、バランスはD3、クラブ総重量は293gです。



正面
ヨネックス イーゾーンの新しいドライバーです。


ルックスが大きく変わりました。


3つのウェイトがよく目立っています。


ソールにウェイトが3つあるので、交換することによって、重心深度を変えられるのだろうという予測が容易に立ちました。


先日試打したミズノのドライバーはウェイトを移動できるタイプでしたが、このドライバーは交換することで同じような効果が期待できるんだろう・・・。と思いました。



側面
3つのウェイトがよく目立っていて個性的ですが、それ以外は特に変わったところは見られませんでした。


しかし、見えないところにも、色々な工夫が施されているような気がしました。


ヨネックスは昔からハイテクなイメージが強いです。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。


すっかりお馴染みになりました。



Sポジション
試打するのは、この『S』のポジションです。



L



U



H


他には『L』『U』『H』がありました。


今は調整機能も複雑化していますが、このドライバーはとてもシンプルでした。


ウェイトの交換と、このシンプルな調整機能だけで充分ということではないでしょうか?



シャローヘッド
シャロー系のヘッドです。


今、最も多く見かける形状です。



カーボン模様無し
ヨネックスのドライバーは、昔から『カーボンコンポジット』のイメージが強いので、クラウンを近くでよく見てみたのですが、カーボンのあの独特な模様は見られませんでした。


ヨネックスは『複合型』を得意にしている印象もあるので、また違う素材が使われているのかな?と思いました。


『フルチタン』ではないような感じがしました。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインも凝っています。


『V』の模様がインパクト大です。


『テーラーメイド Vスチール』や、『ヤマハのドライバー』を思い出しました。



クラウンマーク
クラウンマークも独特です。


今年のタイトリストのニュードライバー『915シリーズ』のドライバーのクラウンマークを思い出しました。



3つのウェイト
このドライバーの最大のウリは、やはりこの3つのウェイトだろうと思います。


ウェイトにはそれぞれ数字が刻まれていました。


フェース側から順に、『2』『2』『12』となっていました。


他にも色々なウェイトが用意されているのでしょうか?


もしそうだとすると、かなりバリエーションが増やせそうです。


今のこのポジションだと、結構重心深度が深いほうなのかもしれません。



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップもソフトな握り心地で、いい感じです。


あまり凝った感じはしませんが、いい意味で『無難』なグリップです。



顔
顔にも特徴があります。


何となくですが、『ゼクシオ』の顔に似ているな・・・。と思いました。


今度機会があれば、見比べてみたいと思いました。


色々な角度から、他のクラブを連想させるドライバーだと思いました。



振り感
素振りをしてみた感じは、やや軟らかめではあるのですが、それほど頼りない感じはしませんでした。


結構振りにいっても、しっかりとついてきてくれました。


タイミングも合わせやすい感じがしました。


よく走るタイプのシャフトです。



構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。


神経質そう・・・。というよりは、明らかに大らかそうな感じがしました。


直進性も高そうです。


『逃げる』『つかまる』でいえば、どちらかといえばつかまりそうな印象を受けました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトというよりは、ややしっかりめでした。


硬すぎないので、手に嫌な衝撃も残りませんでした。


なかなかのフィーリングです。



打球音
『音』は少し大きめですが、全く問題ない範囲です。


インパクトが緩んだり詰まったりすることもありませんでした。


しっかりと振り抜いていくことができました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は、まずまずでした。


予想していたよりは高くあがりすぎないで、強めの弾道でした。


ロフトが9度だからでしょうか?


上がりすぎを気にせず、しっかりと振っていくことができました。


これでウェイトを交換すれば、もっとスピンも抑えられるのではないかな?と思いました。



バックフェース
『安定性』は高いと思いました。


見た目の印象以上に易しく感じました。


シャロータイプのドライバーですが、もう少しシビアといいますか、正直なタイプだと思っていました。


しかし実際は違っていて、寛容なところも充分持ち合わせているドライバーだと思いました。


構えた方向に、そのまま飛んでいくタイプです。


途中から予想しなかったような曲がりを見せることもありませんでした。


アドレスがきっちりとできていれば、大きなケガにはつながりにくいだろう・・・。と思いました。



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなか高いと思いました。


キャリーも稼げますが、高くあがりすぎないのがいいと思いました。


確実に前に進んでいく感じがしました。


この弾道の強さにも、ヨネックスの高い技術がたくさん注ぎ込まれているのだろう・・・。と思いました。



操作性
『操作性』という点では、やや難しい感じがしました。


意図的に大きく曲げることはできませんでした。


直進性の高さが邪魔をしているように思いましたが、こういったところが今求められているのかもしれません。


あまり細工をしたくない、する必要がないドライバーだと思いました。



ヒール側
ソフトスペックではありますが、結構頼もしく、一本芯が通っている感じがしました。


ヨネックスは『ドラコン軍団』が有名でしたし、フィル・ミケルソン選手や石川選手のイメージが今でもあります。


なので、昔から『ハードヒッター用』というイメージがありましたが、ここ何年かは『ソフトスペック化』が目立つようになりました。


ハード過ぎるクラブは売れにくいのだろうと思います。


それほど需要は大きくないのかもしれません。



YONEX EZONE Tri-G DRIVER
このドライバーはそういった意味でいうと、『ハード過ぎず、かといって、ヤワなタイプでもない』と思いました。


このロフト(9度)は明らかにヒッター向けだと思いますが、違うロフトを選んだり、ウェイトを調整したりすれば、かなり幅広い層の支持を集めそうです。



YONEX EZONE Tri-G DRIVER
正直、私はそれほど購買意欲が強く刺激されることはなかったのですが、いいドライバーだな・・・。と思いました。



YONEX EZONE Tri-G DRIVER
見た目は斬新な感じもしますが、基本的なことは、既に他のメーカーがやっているように思います。


ゴルフクラブには『流行』というものがありますし、ひとつがヒットすれば、その流れに沿っていくことが多いように思います。


しかしヨネックスには、他のメーカーがまだやっていない斬新なことにチャレンジして欲しいと思っています。


あのパターのように、科学的根拠に基づいた斬新なクラブであれば、ヒットするのではないでしょうか?


海外メーカーの流れを汲むのではなく、日本のメーカーが世界のクラブの流行の発信元になって欲しいと私はずっと思っています。


深い研究によって開発されているヨネックスは、それが可能だと私は思っています。



YONEX EZONE Tri-G DRIVER
このドライバーはいい印象が残ったので、また試打してみたいと思いましたし、次のモデルにも期待したいです。

                         
        

                         
      
2014年12月06日
  

ヨネックス ROYAL DTP ドライバー

                 
ヨネックス ROYAL DTP ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス ROYAL DTP ドライバー です。



XELA
シャフトは XELA です。

ロフトは10度、クラブ長さは47インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は41g、バランスはD2、クラブ総重量は282gです。



正面
とても高級感のある、ヨネックスのニュードライバーです。


『ROYAL』と記されていますし、特別な感じがします。


ヨネックスは黒のイメージもありますが、このドライバーはとても美しく光っています。



側面
ヘッド自体はシャローな感じがします。


見慣れた形状です。


ヨネックスのドライバーは昔から接しているのですが、どちらかというと『アスリート用』というイメージのほうが強いです。


しかし、このドライバーはまた違うタイプのようです。



ネック長さ
ネックの長さは、標準的だと思いました。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。


ヨネックスには調整システムのイメージはあまりありませんが、最近のモデルには搭載されています。


やはり、この流れはずっと続くのでしょうか?


この調整システムは最初の頃特別な感じがして、『カスタム』的な印象がありましたが、今は『標準装備』といっていいのかもしれません。


ゴルフクラブに限ったことではないですが、最初『特別』に感じられたことでも、それが一般化すれば『当たり前』『常識』になっていくのだと思います。



Sポジション
試打するのは、この『S』のポジションです。


おそらく『スタンダード』の意味だろうと思います。


メーカーによって、『N(ニュートラルだと思うのですが)』であったりして、色々な表記がされています。


やはり『標準』で試してみるのが一番だと思いました。



Lポジション


Uポジション


Hポジション


他には『L』『U』『H』がありました。



ウェイト
ヒール寄りにウェイトがひとつだけあります。


球のつかまりを良くする為でしょうか?


調整システムやウェイトは、すっかり見慣れました。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインがちょっと変わっています。


この模様にも意味があるのでしょうか?


『V』になっています。



バックフェースのアクセサリー
バックフェースのアクセサリーも、ひかえめながら存在感を示しています。


ウェイトの役目も果たしているのでしょうか?


それとも単なるアクセサリーに過ぎないのでしょうか?



オリジナルグリップ
このオリジナルグリップも、ソフトなフィーリングで、いい感じです。



シャローヘッド
シャローヘッドです。


とてもポピュラーな形状です。


このシャロー感に好印象をもたれる方も多いのではないでしょうか?


最近のシャローヘッドドライバーは、高性能な物がたくさんあります。



顔
顔はまずまずだと思いました。


見とれるようなことはなかったのですが、変なクセはありませんでした。



振り感
素振りをしてみると、かなり軟らかいです。


フレックスが『R』ということもあると思うのですが、最近ではちょっと経験していないような軟らかさです。


ワッグルをしても、ヘッドがユラユラ揺れる感じがします。


この軟らかさを武器にできれば、かなりのパフォーマンスが期待できそうだな・・・。と思いましたが、まず私はタイミングを合わせることが先決だと思いました。



構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずだと思いました。


少しフェースが被っているように見えたのですが、強い苦手意識のようなものは芽生えませんでした。


このようなタイプのドライバーでは、これが当たり前のような気がします。


そうでないと、球がつかまりきらず右にすっぽ抜けてしまうんじゃないかな?と思いました。


フェース面もよく見えるので、球があがりやすそうです。


このフェース面の見え具合にも好感をもたれる方が多いのではないでしょうか?


長さと軽さが強く感じられたのですが、最初のうちは少し様子を見る感じで打っていこう・・・。と思いました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は結構しっかりしているな・・・。と思いました。


軽い感じの打感ではなく、球の重さをしっかりと感じ取ることができました。



打球音
『音』も、なかなかいい感じでした。


このような黄金色のドライバーなので、打つ前は甲高い音を予想していて、少しかまえていたところがあったのですが、実際の音は違っていました。


いい意味で意外でした。


このドライバーは、いわゆる『ベテランゴルファー向け』だと思うのですが、これまではこのようなタイプは甲高くて大きめの音が多かったように思います。


その音が私はどうしても馴染めずにインパクトが緩んだり、振り切れず当てにいってしまったりすることも多かったのですが、このドライバーはそんな心配はしなくてもいいと思いました。


少なくとも『音』で、インパクトが邪魔されることはありませんでした。


周りも気にすることなく、『自分の殻』に閉じこもることができました。


『バシィ』という、聞き応えのある音でした。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。


タフな感じは全くしませんでした。


かなりの高弾道です。


打つ前から、ある程度の弾道の高さを予想していたのですが、それ以上に高弾道でした。



バックフェース
『安定性』は高いと思いました。


シャフトの軟らかさと軽量感からなのか、結構打点がブレてしまったのですが、それをあまり感じさせない高い直進性を感じました。


『勢い』で、そのまま送り出していける感じ・・・。といったらいいでしょうか?


少しつかまり過ぎると感じる時もあり、なかなか思うようなインパクトを迎えることができなかったのですが、クラブ自体は寛容さを充分持ち合わせていると思いました。


ヘッドよりもシャフトが少し難しく感じたのですが、私が打ちこなせていないだけで、元々ヘッドとシャフトの相性がバッチリ合っているのかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』という点でも、このようなタイプのドライバーの中では、優れていると思いました。


弾道はかなり高いのですが、『上がって終わり』という感じではなく、グングン前に突き進んでいきました。


実際の角度は違いますが、あくまでもイメージ的には『45度の角度』で飛ばしていく感じ・・・。といったらいいでしょうか?


これまでの同じようなタイプのドライバーでは途中まであがるだけあがって、それから急速に失速していったり、『おじぎ』をしてしまったりするものがとても多かったのですが、このドライバーから放たれる弾道は違っていました。


『高さを推進力の両立』が出来ていると思いました。


この『前に突き進む力強さ』は、頼もしさを感じさせてくれました。


キャリーをしっかりと稼いでいけるタイプです。



操作性
『操作性』という点では、今日はちょっと難しく感じてしまいました。


あまり細工をせずに、とりあえずシャフトのしなり感に合わせていくことでいっぱいいっぱいだったような気がします。


曲げてみたい・・・。とはあまり思えませんでした。


ヘッド自体は寛容さがありますし、やはり操作性よりは安定性を重視して開発されたドライバーのような気がします。


違うフレックスのシャフトも試してみたいとは思いましたが、おそらくこの軽さや軟らかさはそんなに大きく変わらないだろう・・・と思いました。



ヒール側
高級感あふれるデザインですし、シャロー感や軽量感などからも、明らかにベテランゴルファーの方に向けられたドライバーなのだと思います。


今はそのようなタイプのドライバーもレベルが上がり充実していますが、このドライバーはそれらの中でも、かなりハイレベルなほうだと思います。


寛容さやあがりやすさもそうですが、何より感じたのが、やはり『飛距離性能の高さ』です。



ヨネックス ROYAL DTP ドライバー
弾道を目で追っていて、頼もしく感じられたということが、このようなタイプではとても少ないです。


勢いのある、力強い弾道でした。



YONEX ROYAL DTP DRIVER
ヘッド自体はとてもオーソドックスな感じがしますが、どこにその秘密が隠されているのでしょうか?


見えないところにたくさんの技術が組み込まれているのかもしれないですし、装着されているシャフトとのコンビネーションがいいのかもしれません。



YONEX ROYAL DTP DRIVER
店員さんから、


「ゆっくりと振ったほうがいい感じで打てますよ・・・。」


と後から教えてもらったので試してみたのですが、まさにその通りだな・・・。と思いました。


『強く打つ』というよりも、『大きく振り抜いていく感じ』のほうが、いい球を打つことができました。



YONEX ROYAL DTP DRIVER
『ROYAL』という言葉はとても特別な意味がありますし、『DTP』にも意味があるのだろうと思います。


RIVERの』という意味なのかな?と、勝手に思ってしまいました。



YONEX ROYAL DTP DRIVER
調整機能を使えば、もっと打ちやすくなったり、弾道を調整したりできるかもしれません。


できれば、違うスペックのシャフトでも試してみたいな・・・。と思いました。


私には合いやすいタイプのドライバーではないので、購買意欲が刺激されることはなかったのですが、また機会があれば試してみたいと思いましたし、ポテンシャルの高さは充分感じ取ることができました。



YONEX ROYAL DTP DRIVER
外見の美しさと、基本性能の高さがハイレベルなドライバーだと思いました。


ヨネックスの高い技術力と、飛距離に対するこだわりが感じられました。

                         
        

                         
      
2014年07月20日
  

ヨネックス EZONE ツアーウェッジ

                 
ヨネックス EZONE  ツアーウェッジ 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE ツアーウェッジ です。



N.S.PRO MODUS3 TOUR120
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR120 です。

ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は114g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は454gです。



正面
軟鉄の風合いが美しい、ヨネックスのウェッジです。


ヨネックスはドライバーのイメージが強く、ウェッジのイメージはあまり無いのですが、このウェッジは、いい雰囲気があります。


ヨネックスのクラブはどちらかというと『ハイテク』というイメージもあるのですが、このクラブはナチュラルな感じです。



側面
この角度から見ても、シンプルで美しいです。


ウェッジはドライバーなどに比べ、シンプルな構造の物が多いですが、そのシンプルさがたまりません。


プレイヤーのフィーリングを確実に反映していくには、シンプルさがあったほうがいいように思います。


シンプルさが武器になることを、これまで経験しています。



ソール幅
サンドウェッジということで考えてみると、ソール幅はノーマルだな・・・。と思いました。



ソール形状
このソール形状が、いかにも仕事をしてくれそうです。



ネック長さ
ネックの長さも、しっかりとあります。


『首長(くびなが)美人』です。


ウェッジは、やはりある程度重心が高いほうが有利のような気がします。



トップラインの厚さ
トップラインは少し厚めかな?と思ったのですが、全く問題ない範囲です。



オリジナルグリップ 
オリジナルグリップも、すごくいい感じです。


私が大好きなベルベットタイプです。


微妙なフィーリングを出していかなければいけない場面で、このグリップだと安心できます。


『ノーカン』にならずに済みます。



ミーリングあり
フェース面にミーリングがあるのかな?と思い、近くで見てみたのですが、このウェッジにはありました。


ヒールからトゥにかけて斜めに入っています。


ツアステのウェッジによく見られたタイプです。


ヒールから入れて、フェース面を斜めに使って欲しい・・・。ということなのかな?と思いました。


今はいろいろなタイプのミーリングがあります。


フェース面を指で触れてみたのですが、それほどザラザラした感じはありませんでした。



58/12
トゥ側には『58/12』と記されていました。


ロフト角が58度で、バンス角が12度ということなのだと思います。


比較的『ノーマルスペック』のウェッジといえるのかもしれません。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。


いいイメージが出せました。


オーソドックスで、安心できる顔をしたウェッジだな・・・。と思いました。


グースタイプを好まれる方には、やや構えづらいかもしれませんが、私はグースが弱いほうが好きなので、このウェッジの構え感には魅力を感じました。


これまでの経験値が全て活かせそうだな・・・。と思いました。


安心感があり、リラックスして構えることができました。


ヘッドの据わりもいいです。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はソフトです。


すぐに馴染むことができました。


さすがは『軟鉄ウェッジ』です。


『食いつき感』はあまり感じなかったのですが、フェースに乗せやすい感じがしました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』も、いい感じです。


イメージした高さに運んでくれました。



スピン性能
『スピン性能』も、いい感じです。


強烈なバックスピンでボールを戻すというよりも、止めやすい感じがしました。


乗せやすさ、抜けの良さで、ボールを止めていけるタイプのウェッジだと思いました。



バックフェース
『安定性』は標準的だと思いました。


構えやすいので、ラインも出しやすいです。



距離感
距離感のまとめやすさも感じられました。


落としどころを、かなり絞り込んでいくことができました。


高さが安定しているので、距離感も自然と合ってきます。



操作性
『操作性』は、とてもいい感じです。


ソールが上手く機能していたように感じました。


『滑り性能』もいい感じでした。


色々と細工もしやすいですし、構えたときのイメージ通り、マニュアルタイプのウェッジです。



ヒール側
ヨネックスのウェッジには、あまり接してことがないですし、イメージにもありませんでした。


しかし、このウェッジには好感がもてました。


全体的にバランスの取れたウェッジだと思いますが、『扱いやすさ』も高かったので、好印象でした。



ヨネックス イーゾーン  ツアーウェッジ
ウェッジで、色々と細工をして練習をするのが大好きな私は楽しむことができました。


残念ながら、実際の芝やバンカーで練習できなかったのですが、また機会があったら、チャレンジしてみたいと思いました。



ヨネックス イーゾーン  ツアーウェッジ
ただひとつ残念だったところを挙げるとすると、私が愛用しているDGではなかったということです。


モーダスはとても優れた素晴らしいシャフトですが、できればDGで試してみたいな・・・。という思いがありました。


このモデルもいい感じではありましたが、もうちょっと『重量感』があったほうが、よりイメージが出せたんじゃないかな?と思いました。


できればDG装着モデルで試してみたい・・・。と思い、探してみたのですが、このウェッジは最初からモーダスが装着されているのだそうです。



YONEX EZONE TOUR Wedge
一時期に比べ、最近はDGが装着されたモデルも多くなりましたが、やはり重く感じておられる方も多いのかな?と思いました。


もちろん、先ほども書きましたとおり、モーダスはとても優れたシャフトです。


愛用しておられる方もたくさんいらっしゃると思います。


DG装着モデルを・・・。というのは、あくまでも私の好みに過ぎません。


このままのモーダス装着モデルがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。



YONEX EZONE TOUR Wedge
これまでのヨネックスのイメージとは、ちょっと違う感じもしましたが、このウェッジはシンプルでとてもいいな・・・。と思いました。


今はウェッジも、軟鉄以外の素材が使われることが多くなりましたが、やはり軟鉄はいいな・・・。と思いました。


契約プロ使用モデルなのでしょうか?



YONEX EZONE TOUR Wedge
奇をてらったところが一切ない、シンプルで馴染みやすいウェッジです。


ウェッジのメーカーは、ここじゃなきゃダメだ・・・。と、決めておられる方もいらっしゃると思います。


それだけ、ウェッジはフィーリングや好みが反映されたり、繊細なところもあるのだと思います。


しかし、それでも敢えて私は、このヨネックスのウェッジを、まずは試していただきたいと思いました。


好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?



YONEX EZONE TOUR Wedge
時間がとても早く過ぎ去っていきました。


しかし、やはりマットの上からの練習と、実際の芝やバンカーなどからの練習では、楽しさが何倍も違います。


マットの上からの、同じようないいライからよりも、一球一球違うライからの練習のほうが実戦の為の練習になりますし、何より楽しいです。


ミスをすればするほど、それがいい意味での経験値につながるように思います。


危険を回避する能力は、たくさんミスを経験してきて、培われるものなのかもしれません。


機会があったら、コースでも試してみたいです。