DOCUS
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2019年12月08日
DOCUS RELOADED+ ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS RELOADED+ ドライバー です。

シャフトは Diamana ZF です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、フレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.8、キックポイントは中先調子 です。

久しぶりに出会った、DOCUSのドライバーです。
DOCUSのドライバーは個性的なものが多いので、まだ試打した数は少ないのですが、印象的なドライバーがいくつかあります。
今回手にした、このモデルも、これまでとは違うデザインで見た目のインパクト大です。
DOCUSは同じ事を嫌い、いつも変化を好んでいるようです。
以前は白いヘッドのドライバーも試打しましたが、このドライバーは重厚感あふれる黒に、赤がいいアクセントになっています。

ラージサイズでシャロー感の強いヘッドです。
重厚感がありながらもディープな形状ではなく、シャロー感があり、これが今の主流といっていいと思います。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれウェイトが配置されています。
専用の工具を使えば、簡単に取り外せそうです。

ソールには大きな溝がありました。
これもお馴染みの工夫です。
大手有名メーカーだけでなく、地クラブメーカーでも見られるようになってきたので、それだけ効果が高く、認知度もあがっているのだと思います。

溝の幅は充分ありますが、浅くなっています。
こういったところはメーカーによって違いのあるところです。
単なる溝ではなく、溝の中に2つの波があるような感じで工夫が見られます。
これにも何か意味があるのではないでしょうか?

ネックは短めではありますが、見慣れた長さです。

調整機能が搭載されていました。
最近はあまり見なくなったような気がしていたので、珍しく感じます。
大手有名メーカーでも、だんだんと採用しなくなってきている流れになっているのかと思いましたが、こうしてニューモデルでも見られるということは、まだまだニーズが高いのだと思います。
私は、この調整機能を重視していませんが、このシステムを重視しておられる方はたくさんいらっしゃると思いますし、この調整機能のおかげで、不調を脱した・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

かなりシャロー感のあるヘッドです。
しかし、『フェース高』は充分あるので、ディープフェース&シャローバックという組み合わせです。
この組み合わせも、今はよく見られます。
シャローバックにするメリットは大きいと思いますし、ディープフェースにするメリットも大きいので、この組み合わせが『今の最強』といっていいのかもしれません。

フェース面はシンプルで綺麗なデザインです。
スコアラインは、しっかりとした『溝』になっていましたし、その間には細かなミーリングはありました。
規則性があって、とても綺麗なミーリングです。
チープさは全くありません。

顔は、まずまずでした。
ヘッド後方がよく膨らんでいて、少しヒール側が大きく見えたので、ドローのイメージを出させやすい形状です。
男前なヘッドだとは思いませんでしたが、過去にも経験していますし、気持ちが揺らぐこともありません。
引き締まった感じの中立顔というよりは、どちらかというと『あんこ型』といった感じ・・・。つまり『あんこ顔』といっていいかな・・・。などと思っていました。

素振りをしてみても、適度に重量感があって、タイミングがとりやすいです。
最近はパッと見たときにイメージした重量感と、実際に振ってみて感じた重量感のギャップのあるクラブが増えてきましたが、このドライバーはマッチしていました。

ボールを前にして構えてみると、やはりヘッド後方の膨らみが大きく見えたのですが、フェースの向きはスクエアに見えたので、リラックスして構えることができました。
これまでは、このようなラージサイズのドライバーの多くが、フックフェースでしたが、このドライバーにはそれがありませんでした。
ラインもイメージしやすく、方向性も良さそうです。
すごく好みの顔だったら、『曲線』をイメージすることが多いのですが、このドライバーの場合は、『ほぼ直線』のイメージが出てきました。
イメージは、ほぼ真っ直ぐですが、どんな球筋が出るのかな?と、少しワクワクしてきました。
構えてみて、見とれてしまうことはなかったのですが、テンションは一定に保つことができ、落ち着いて始動のタイミングを計りました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトというよりは、ややしっかりめですが硬くなく、嫌な衝撃が残ることもありませんでした。
適度な手応えがあって、好感のもてる打感です。
最近のドライバーは『弾き感』のあるものが多くなりましたが、このドライバーも、かなりのものです。
『フェースの存在感』を感じさせてくれる打感といっていいかもしれません。

『音』は、はっきりしていますが、高すぎず大きすぎず、好感のもてる音です。
この音も、最近はよく耳にします。

『球のあがりやすさ』という点では、ややライナー系で、しっかりとした印象をもちました。
明らかにヒッター向けのドライバーといえます。
シャロータイプではありますが、いわゆる『骨太』な感じがします。
ネックの調整システムを利用したり、ウェイトを交換すれば多少はあがりやすくなるのかもしれませんが、基本的な性格としては、今のドライバーの中でもタフな部類といっていいのではないでしょうか?
ただ、『低弾道』タイプというほどではなく、『中弾道』タイプで、力強く伸びてくれるので、ヒッタータイプの方の中で、好感を持たれる方は多いのではないでしょうか?

『安定性』という点では、なかなかいい感じです。
球が自然につかまり、ラインが出しやすいです。
いわゆる『曲がりにくい』というタイプではありませんが、普通に打っている限りブレる感じはしないですし、シビアさは全く感じませんでした。
強制的に球をつかまえるドライバーではなく、スイングの中で自然につかまってくれるタイプのドライバーです。
今は少し逃がし気味に打っていくドライバーも少なくないですが、このドライバーにはそんな細工は不要でした。
適度なつかまりがあって、自然な感じがします。
ただ、スライスを抑制してくれるドライバーではないので、スイングではなく、クラブの性能でスライスを抑えていきたい・・・。という方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。

『飛距離性能』は高くて、好感が持てました。
球の弾きが良くて、初速がかなり出ています。
弾道も力強く、やや『重い』球が打てるタイプです。
いくら初速が速くても、『軽い』球はあまり好きではありませんが、このドライバーから放たれる弾道は重さがあり、『よれる』感じがしません。
いわゆる『低スピン化』が顕著なドライバーではないので、ハードルが高すぎないのも魅力です。
球の伸びが最初は良くても、すぐに落ちてくる・・・。というドライバーは、これまで出会ってきましたが、このドライバーから放たれる弾道は伸びが一定でした。

『操作性』という点では、構えたときにドローのイメージのほうがフェードよりも出やすかったのですが、『ほぼ中立』的な印象をもちました。
先ほども書きましたが、スライスを抑制してくれるドライバーではないので、スライスに悩んでおられる方には合いづらいところがあるかもしれません。
ただ、調整機能を使って、フェースの向きを変えることができるのであれば、対象となるゴルファー層も広がると思います。
購入後も、自分に合うように、自分で簡単にカスタマイズできます。
こういったところが、調整機能の良さです。
中立的なタイプなので、ドロー系もフェード系も易しいですが、どちらかというと私はドロー系のほうが易しく感じました。
自然につかまってくれるのがいいです。
マニュアルタイプというよりは、『セミオートマチック』という認識をもちました。

ソールのデザインが、かなりインパクトがあって目立っていました。
すごく目立っていて、大きな存在感がありました。
ゴルフクラブも『目立つ』ということがとても大切です。

かなり機能性の高いドライバーですが、実際に打ってみると、自然に感じるところも多く、クラブに任せておけばいい・・・。というところがありました。
方向性に不安が無く、イメージしたレールにしっかりと乗せてくれるドライバーです。
『曲線』というよりは、『ほぼ直線』の球が出やすい性質があります。

このドライバーの顔にはちょっと特徴があり、見とれてしまうようなことはなかったのですが、苦手意識などは芽生えなかったですし、最初から最後までリラックスして打つことができました。
弾きの良さと、強い弾道が印象的でした。

先ほども書きましたが、ヒッター向けのドライバーで、ある程度重量感もあるので、幅広い層に対応しているドライバーとはいえないかもしれません。
しかし、ターゲットを絞っているからこそ、そのターゲットにいる方にとっては、大きな満足感が得られるといえるのではないでしょうか?

機会があれば、また試打してみたいドライバーです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2019年10月19日
DOCUS RELOADED Forged-S アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS RELOADED Forged-S アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは30度、クラブ長さは37ンチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

久しぶりに出会った、DOCUSのアイアンです。
DOCUSのクラブに出会うことはそれほど多くないのですが、個性的なところもあり、いい印象をもっています。
たくさん試打しても、それほど印象に残らないメーカーもありますが、逆に数少ない試打でも、印象に強く残るメーカーもあります。
DOCUSは後者です。

このアイアンの特徴として、この3つのウェイトが挙げられます。
これまでの経験上、このウェイトの役目は、はっきりしているのですが、見た目のインパクト大です。
しかし、こういった工夫も少しずつ見られるようになってきました。
トゥ側とセンターとヒールにひとつずつウェイトが配置されていますが、それぞれ数字の刻印がされていました。
トゥ側=2
センター=2
ヒール側=3
ということで、ヒール側が少し重くなっているので、重心距離を短めにしている設定になっています。
私はトゥ側よりもヒール側に重きを置きたいので、この設定は好感が持てます。
しかし今は色々なアイアンがあって、トゥ側に重量を集めてきているものも見られるようになりました。
フェースターンをなるべく使わないようにして、人によっては打点の集まりやすいトゥ側に当ててちょうど良くなるように設計されているアイアンもあります。

ヒール側には『RELOADED』の文字がありました。
私はすぐに映画の『マトリックスリローテッド』を思い出したのですが、同じ意味があるのでしょうか?

トゥ側には『DOCUS DESIGN』の文字があります。
DOCUSが設計をして、製作はOEMメーカーということでしょうか?

形状的には、オーソドックスなポケキャビです。
ポケキャビらしく、やや厚みがありますが、それが嫌みに感じられない範囲で収まっています。
ここまでポケットが大きいとラージサイズの物が多かったのですが、このアイアンはノーマルサイズです。

彫りの深さはたっぷりあります。
こうして見ていても、かなり重心が低く、深さもありそうです。
アイアンは『細工の利かないクラブ』といえるでしょうか?
ドライバーなどと違い、性能のほとんどを外見から把握することができます。

トップラインの厚さは標準的です。
もっと厚いほうがいいという方もいらっしゃると思いますが、私は厚すぎるのはあまり好きでないので、これくらいがちょうどいいです。
トップラインは構えたときにイメージの出しやすさに関わってくるところなので、あまり厚すぎたり丸みがありすぎたりすると、イメージが出てこなかったり曖昧になってしまうことがあります。

ソール幅は少しだけ広く見えましたが、今はこれくらいが標準といえるでしょうか?

ソール全体は、それほど丸みを帯びているわけではないのですが、リーディングエッジとトレーリングエッジには微妙な削りが見られます。
こういった工夫は今の主流といえますし、メーカーによっていろいろな違いが見られるところでもあるので、興味深いです。

ネックの長さも標準的です。
今は、やや短めの物が多くなっているので、そういった意味では少し長さのあるほうかもしれませんが、ロングというほどでもありません。

ホーゼルにはFORGEDSの文字があります。
FORGEDは分かるのですが、Sとはどういう意味でしょうか?

フェース面にミーリングは無く、普通です。
光沢感があって、綺麗なフェース面です。
このフェース面は他のメーカーでも、よく見られます。
『削り』ではなく、『スタンプ』タイプです。

素振りをしてみると、タイミングが取りやすくて、いい感じでした。
ヘッドだけ見ても重量感を感じさせますし、全体的にも適度な重さがありました。

ボールを前にして構えてみると、すごくいいです。
これまでのポケキャビとは大きく違う、引き締まった男前です。
こうして見ていると、ポケキャビということを忘れ、ハーフキャビティのような気さえしてきます。
重心の深さを追求する為に、構えたときにバックフェースの膨らみが見えるアイアンがたくさんありますが、このアイアンにはそんなものは見えず、すっきりしています。
適度なポケットの膨らみと、3つのウェイトが威力を発揮しているのではないでしょうか?
精悍な顔つきをしていながら、実はとても親しみやすい面を持ったアイアンなのではないかな?と思いました。
いいイメージがどんどん浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
すごくソフトで、厚みで押していけるタイプではなく、どちらかといえば、ややしっかりした打感なのですが、ボヤけたところはなく、適度な手応えがあって好感が持てました。

球もあがりやすくて、イージーです。
とてもカッコいいアイアンなので、タフなアイアンだと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではありません。
かなりあがりやすくなっていて、ハードルの低いアイアンです。
ポケット構造による重心の深さに加え、3つのウェイトが、かなり効いているのは間違いありません。
重心が低くて深ければいいかというと、必ずしもそうではないですが、ボールの低スピン化が進んできたということもあり、ニーズも高まっているのではないでしょうか?
昔は『アイアンは上から』が常識のようになっていましたが、今は半分くらいは『アイアンは横から』という認識になっているのかもしれません。
私はアイアンに、ここまでの低重心化・深重心化を求めていませんが、これはかなりたくさんの支持を集めるだろうな・・・。と思いました。

『安定性』が高いのも、このアイアンの特長といえます。
構えたときはマニュアルタイプで気難しそうに見えるかもしれませんが、それを一切感じさせない、大らかさをもったアイアンです。
オートマ系の高い安定性をもったアイアンです。
少々のミスヒットには動ぜず、球筋がブレにくいところに好感が持てました。

『操作性』という点では、まずまずでした。
大らかなタイプなので、構えたイメージほど敏感に反応する感じはしませんが、クセがなく左右同じように対応してくれました。
重心の深いアイアンの特徴といったらいいでしょうか?
曲がり幅が小さく、曲がりが緩い感じがします。

『飛距離性能』も高く、今のニーズに合っているように感じます。
私の感覚では2番手近く飛ぶ感じです。
寛容で飛距離も出るので、魅力的な性能をもっていますが、こういったところは大手有名メーカーと変わらないような気がします。

私は今のままで充分だと思いましたが、ウェイトの配置を変えることで、球筋を色々と変えられるかもしれないですし、自分の持ち球の確実性を高めたり、苦手な球筋を克服することができるようになるかもしれません。
フェースの返りやすさもそうですが、プレイヤー自身の打点の位置によって、ウェイトを変えてみるのも面白そうです。

ラージサイズのアイアンを好まれる方。
強いグースタイプを好まれる方。
ポケキャビの打感がどうしても苦手だ・・・。という方。
飛び系のアイアンを使いたくないという方。
オートマ系ではなく、マニュアルタイプのアイアンしか使いたくないという方には、合いづらいところがあるかもしれませんが、男前で幅広い層に対応してくれるアイアンです。

カッコ良くて構えやすいアイアンですが、それだけでなく、全体的な質感もいいです。
機能的なアイアンでありながら、チープさがなく、綺麗に仕上がっているのもいいです。

ポケットキャビアイアンはこれまでもたくさん試打してきましたが、ここまで構えやすくて親近感をもったアイアンは無かったように思います。
ポケットキャビティ構造は素晴らしい工夫だな・・・。と思うのですが、購入する予定は今のところ無いですし、少し離れた位置から見ていたのですが、このアイアンには惹かれるものがありました。

飛距離がでるのも、このアイアンの大きなセールスポイントですが、これまでも書いた通り、私はアイアンの飛びを求めていないので、『飛びすぎ』アイアンということもできます。
私にはマイナスポイントとなっているのですが、今の流れでいえば、これは自然なことだと思います。
易しくて距離の出るアイアンでありながら、質感や顔の良さも魅力です。

高い機能性と美的センスの詰まったハイレベルなアイアンです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2018年10月14日
DOCUS DCD711 WINGED-D ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS DCD711 WINGED-D ドライバー です。

シャフトは DOCUS FB です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは3.0、クラブ総重量は309g です。

久しぶりに出会った、DOCUSのドライバーです。
あまり出会うことは無いのですが、以前試打した虹のドライバーが強く印象に残っています。
他のメーカーでは見られない、斬新なデザインでした。

形状はオーソドックスです。
円盤のようなシャロー感はなく、ある程度の厚みと『丸っこさ』があります。
平面的ではなく、立体的なドライバーです。
今はどのメーカーもシャロータイプに力を入れていますが、このドライバーはそれほどシャロー感が強くありません。
かといって、すごくディープということでもありません。
最近では少しずつ減ってきている、白いヘッドですが、まだまだニーズはあるのではないでしょうか?

ネックは短いです。
調整機能が搭載されているのかな?と思いましたが、搭載されていませんでした。
調整機能を搭載しない分、ヘッドの性能で勝負するということではないでしょうか?

ソールにはウェイトのような物が搭載されていました。
これは、前に試打したモデルにもありました。
数字が刻印されていなかったので、重さは分かりません。

いい顔をしています。
独特の『艶消しホワイト』が特徴的です。
私はオーソドックスな黒や茶色・パーシモンカラーなどを好みますが、白いヘッドも好きです。
光沢感のある白のほうが多いような気もしますが、このような艶消しタイプは好感度がさらに高まります。
すごく落ち着いた感じがします。

トゥ側

ヒール側
まずは、このトゥ側とヒール側にある、フィンのようなものが目に付きました。
おそらく、これは空気力学に基づくものだろう・・・。と思いました。
色々なメーカーがヘッドにこのような工夫をして、少しでもヘッドスピードが減速しないように工夫されています。
メーカーによって、色々な違いがあるのが面白いです。
どれが一体ベストな形なのでしょうか?

トゥ側

ヒール側
そう思いながら見ていると、ソールのトゥ側とヒール側にも凹みを見つけました。
おそらく、目的は同じなのだろうと思います。
私は実際に計測したことが無いので詳しいことは分かりませんが、このような工夫があるヘッドとそうでないヘッドで、ヘッドスピードにどれくらいの差が生じるのでしょうか?
理論的に、確実に効果が見込めると思うのですが、その差は『微差』といっていいような気もします。
それは、このような工夫が無いドライバーでも、高性能な物にたくさん出会ってきているからです。
しかし、『少しでも工夫を』というメーカーの努力には頭が下がります。
昔はラージサイズのヘッドは小ぶりな物に比べ、ヘッドスピードが落ちるので、飛距離アップは望めないと言われた時期がありました。
それは単純に空気抵抗が増えるからだと思います。
しかし今は違います。
ラージサイズでも、このような工夫がされていますし、何よりヘッドを大きくすることでシャフトを長くできるというのが一番のメリットではないでしょうか?

トゥ側のフィンの側には『WINGED-D』という文字がありました。
どのような意味なのでしょうか?

セミディープバック形状といっていいと思います。
適度な厚みのあるヘッドを、目を細めながら見ていました。
このような形状は大好きです。
DOCUSのドライバーを試打した経験がまだ少ないので、詳しいことは分かりませんが、このような適度な厚みのあるイメージが私にはあります。

フェース面の仕上げも綺麗です。
クラウン同様、『艶消し』タイプになっていて、シブいです。
綺麗だな・・・。と思いながら、見ていてテンションがどんどん高まっていきました。
フェース面はインパクトのイメージを感じ取りやすいですが、このドライバーのフェース面はすごくいいイメージを与えてくれます。
それは、これまでの経験からくることが多いのですが、このドライバーはズシリと重く力強い球を打たせてくれそうな予感がしました。
色々なドライバーを試打していると、ボールがまるで『綿帽子』のような軽さをイメージさせてくれる物もありますし、『ゴムまり』や『ピンポン玉』、あるいは『小さな鉄球』のようなイメージを抱かせてくれる物もあります。
このドライバーのフェース面は小さな鉄球のようなイメージを与えてくれました。
人それぞれ求めるイメージは違うと思いますが、私は『軽い球質』の物よりも、『重い球質』が好きなので、このフェース面はすごく好感が持てます。
クラウンはもちろんですが、フェース面がピカピカ光るミラー仕上げはあまり馴染めません。
確かに高級感があって、セレブリティーな感じもするのですが、このような落ち着いたタイプが好きです。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
軽量タイプのシャフトですが、結構しっかりしていて暴れる感じはしません。
せっかくこのようにしっかりしているのだから、もう少し重量感が欲しいな・・・。と思いましたが、今はシャフトに対する好みも多様化していて、軽量でしっかりしている物を好まれる方もたくさんいらっしゃるので、メーカーもその要望に対応しているのではないかな?と思いました。
今はシャフトも含め、様々なスペックが見られます。
軽量感はありますが、シャフトがしっかりしているので、気を使いすぎることなく、振っていくことができました。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
少しつかまりがよさそうな感じがするのですが、バルジが適度に丸みを帯びていて、トゥ側が少し逃げているのがいいです。
トゥ側が主張しすぎている(被っている)タイプは、あまり好きではありません。
今はあまりバルジが利いていないドライバーが多いのですが、このドライバーは適度に利いています。
方向性に対する不安はなく、リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
ソフトですが、ボヤけたところはなく、適度にしっかりしています。
『芯』のある打感といっていいでしょうか?

『音』は、はっきりしているのですが、大きすぎずにいい感じです。
最近は少し減ってきているように思うのですが、以前はよく耳にした音で、懐かしい感じがします。
『スナック音』といったらいいでしょうか?
サクサク打てちゃう音です。

『球のあがりやすさ』という点では、ライナー系の強い球が打てるタイプです。
ロフト(9度)と形状(セミディープ)らしい、『見た目通りの性能』といっていいように思います。
イージーで球があがりやすいタイプではありません。
ある程度のHSが無いと、球が浮きづらいかもしれません。
高くフワッとあがるタイプのドライバーも今は多いですが、このドライバーは全く逆のタイプです。
明らかにヒッター向けといった感じがします。

『安定性』という点では普通で、特別シビアさは感じなかったのですが、今はイージー系が圧倒的に多いので、それらと比べると正直さは持ち合わせていると思います。
このようなヘッドには、『ヤワすぎる』シャフトよりも、適度にしっかりしているシャフトのほうが、相性がいいと思いますし易しくなると思うのですが、今日は装着されているシャフトのおかげで、それをさらに強く感じました。
普通に打っている限り、暴れにくいのがいいです。
スペックによっては、シャフトにかなり気を使いながら試打することも普通にあるのですが、今日はそんなことをしなくてもいいところが気に入りました。
いわゆる『イージーさ(スイートエリアの広さ・寛容さ・あがりやすさ)』が秀でているタイプのドライバーではないので、そういった意味では好みがはっきりと分かれるかもしれません。

『飛距離性能』は、なかなか良いです。
驚くようなことは正直なかったのですが、コンスタントに距離を稼いでくれるドライバーです。
安定して強い球が打てるので、実戦向けだな・・・。と思いました。
ミスに寛容なドライバーではないですが、いわゆる『当たり外れ』が小さい感じがします。
これまで数えきれないほどのたくさんのドライバーに出会ってきて、中には芯でヒットしたのに、いわゆる『当たりが弱い』『伸びにばらつきがある』などと感じるドライバーはよくありました。
それが昔は特に多かったですし、今でも見られます。
しかし、このドライバーはそういったことは感じられませんでした。
しっかりとタイミング良くヒットしたら、それに見合うだけの素晴らしい弾道を打たせてくれる頼もしいドライバーだな・・・。と思いました。
先ほども書きましたが、明らかにヒッター向けなので、球が浮ききらない・キャリーが伸びない・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

『操作性』は高く、左右に打ち分けやすいドライバーです。
私はフッカーだからか、最初からいい感じのドローボールを打たせてくれたのですが、フェード系の球も打ちやすいです。
ラージサイズのドライバーと違い、ヘッドが少しコンパクトな分、逃がし気味に打っても球がプッシュすることなく、自然な感じでつかまえてくれました。
こういったことはラージサイズのドライバーでは感じにくいです。
ラージサイズの弱点でもあるつかまりづらさを克服するために、フックフェースにしてあるものが今でも多いです。

ラージサイズは確かに大らかで安定感があるのですが、融通が利きづらいというところもあります。
その点、コンパクトなタイプだと、こちらの意思を通しやすいというメリットがあります。
白いヘッドのせいか、それほど小顔には見えなかったのですが、コンパクトタイプのもつ扱いやすさを感じました。

『スピンコントロール』というと、普段はプロがトーナメントでグリーンに乗せるときやアプローチのときなど、いわゆる『小技』的なことで使われることが多いように思うのですが、今はドライバーのような『大技』でも使われるようになりました。
昔はハイティでアッパーに打って、スピンを減らして飛ばすという打ち方も流行りましたが、今はそんなことをしなくても、技術の進歩により、クラブが勝手にやってくれるようになりました。
私もそうですが、『スピン過多』で悩む多くのゴルファーにとって嬉しいことです。

その『スピンコントロール』を、このドライバーにも感じました。
明らかに『低スピン性能』が優れているドライバーです。
叩きにいっても吹き上がることなく、力強く前に進んでくれます。
今のドライバーの中では、明らかに『しっかりしたスペック』になっていて、いわゆる『ある程度のハードルの高さ』があるので、幅広い層には受け入れられないかもしれません。

性格がはっきりしていますが、それが大きな魅力でもあります。
幅広い層をターゲットにした『及第点』タイプのドライバーではなく、ゴルファーのポテンシャルをしっかり受け止めてくれる、しっかりしたところが魅力です。
操作性も高いので、オートマチック的に打っていくよりは、自分の持ち球を活かしたいという方は、コースに出ても、ホールのレイアウトによって、上手く対応していきたい・・・。という方にも合いやすいのではないでしょうか?

艶消しの白いクラウンがとても魅力的ですが、もし黒い艶消しがラインアップされているのであれば、ぜひそちらも試してみたいな・・・。と思いました。
硬派でしっかりしたドライバーですが、タフ過ぎず、フィーリング性能も良いので魅力を感じました。
また機会があれば、何度も試打したいですし、今年も優秀なドライバーが多いな・・・。と思いました。
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2017年07月09日
DOCUS DCI701 TOUR アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS DCI701 TOUR アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールドです。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75ンチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

DOCUSのカッコいいアイアンです。
DOCUSらしい個性的なところは見られますが、全体的にシンプルで美しいアイアンです。

今風のフルキャビティといっていいでしょうか?
キャビティ部分にも独特な工夫が見られます。
質感のいいアイアンだな・・・。と思いました。
柔らかそうな雰囲気があります。

バックフェースの中央部分には、控えめに『TOUR』の文字がありました。
色も変えていなくて、刻印だけなのも好感がもてます。

彫りの深さはたっぷりあります。
こうして見てみると、ポケキャビに匹敵するくらいの深さだと思いました。

トップラインの厚さはノーマルな感じです。
丸っこすぎず、適度にシャープなのも、すごくいいです。
構えても、イメージがボヤけてしまうことはないだろうな・・・。と思いました。

ソール幅はノーマルです。
トゥからヒールにかけて、テーパーが強くなっているタイプです。
ストレートに近いアイアンも今は多いですが、フェースターンをイメージしやすいので、私はこのようなテーパータイプのほうが好きです。

ネックの長さは少し短く見えますが、今はこれくらいが平均的といえるような気がします。

これまでのモデル同様、『MADE IN JAPAN』の文字がありました。
海外製が圧倒的に多い中で、日本製というのは魅力的です。
価格は関係無く魅力があります。
ゴルフクラブの場合、海外製だからといって極端に安くなることもないので、もっと国産品が増えてきてもいいのではないかな?と思っています。
以前は海外製だったけど、今は国産品のクラブを扱っている国内メーカーも増えてきたと聞きました。
日本製というだけで、イメージも良くなりますし、贅沢な感じがします。
贅沢というといけないことのように思われがちですが、実は贅沢がいけないことではなく、無駄がいけないことなのだと聞いたことがあります。
ちょっと例えは違うかもしれませんが、例えば、うどんに海老の天ぷらを乗せるのが自分にとっての贅沢だとすると、本当は1つでいいのに、安かったからと食べきれないと分かっていながらトマトを3つ買ってしまい、腐らせてしまうようなことを無駄といえるでしょうか?


リーディングエッジもトレーリングエッジも、『手削り感』がありました。
削りが不均一な感じがしました。
ゾディアのアイアンを思い出しました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
スコアラインの間隔もやや広めで、日本的な感じがしました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
構えやすいです。
グースも少し利いていますが、これくらいであれば苦手意識は芽生えませんでした。
小顔というよりは、標準的な大きさです。
球を逃がすというよりはつかまりそうな感じがしましたが、これくらいであれば対応しやすいと思いました。
どのクラブもそうですが、アイアンは『顔が命』といえます。
それは重心深度の深いドライバーなどのウッド系クラブではなく、重心深度の浅いアイアンやウェッジは特にそうです。
構えた印象のまま球が飛び出すことが多いからです。
『スッピンの構え感』といったらいいでしょうか?
ウッド系では多少『化粧』をしているように感じられることもありますが、アイアンやウェッジでは化粧が利かないと感じることが多いです。
『見た目が勝負』といえます。
そういった意味でも、このアイアンは好感がもてました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
適度な柔らかさがありました。
全体的な雰囲気から伝わる柔らかさと合致していました。

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
タフな感じは無く、普通の7番アイアンらしい自然な感じがしました。
色々なパーツや異材などが組み合わさった機能性アイアンとは違う、ナチュラルさが魅力的でした。

『安定性』は、なかなかいい感じです。
シビアさは全く感じませんでした。
フルキャビティらしい大らかさがありました。
名前に『TOUR』という文字が使われていますが、気難しさのようなものは全くありませんでした。
親しみやすいタイプのアイアンです。

『飛距離性能』は、まずまずでした。
やや飛ぶ感じではありますが、今のアイアンの中ではノーマルなほうだと思います。
特別飛距離性能が秀でているとは思いませんが、最低限7番アイアンでこれくらいは飛ばしたい・・・。というところはクリアしているのではないでしょうか?
私の感覚では、だいたい6番アイアンくらいの飛びに感じました。
『アイアンの番手ずらし』は、今では当たり前になってきました。

『操作性』は、なかなか良いです。
クセが無く、左右にも同じように対応してくれました。
キャビティらしい易しさがありながらも、扱いやすさも残っていて、バランスがとれているように感じました。

なかなか手にすることのないメーカーのアイアンですが、いいアイアンだな・・・。と思いました。
これといって真新しいところは見られなかったのですが、クセの無さ・フィーリングの良さが特に印象に残りました。

今はハイレベルなアイアンもたくさんありますが、それらと比べても全く引けを取らないといいますか、魅力が感じられるアイアンです。
使い続けても飽きが来ない感じがします。
中古ショップにも、なかなか並ばないだろう・・・。と思いました。

もっと大顔タイプのアイアンがいい・・・。
もっとあがりやすくて、寛容さのあるアイアンがいい・・・。
もっと飛び性能の高いアイアンは欲しい・・・。
という方もいらっしゃるかもしれません。

そういった意味では、このアイアンは『易しさ一辺倒』とはいえないかもしれません。
『飛距離最優先』といいうわけでもありません。
全て『適度な範囲』でバランスがとれているように思います。

尖った性格ではないと思いました。
『円い性格』のアイアンだと思いました。
TOURではありますが、決してプロや上級者限定のアイアンではないと思います。

先ほども書きましたが『日本製』ということで魅力が増しますし、軟鉄タイプのアイアンなので、購入後も自分に合うように調整できるのも魅力です。
誰もが知っているような大手有名メーカーのアイアンしか使いたくない・・・。
TVや雑誌で紹介されているアイアンしか使いたくない・・・。
もっと大顔でグースの強いアイアンを使っていきたい・・・。
という方にはお勧めできないですが、メーカーの知名度や大きさなどは関係なく、むしろ周りがあまり使っていないようなレアなクラブを使いたい・・・。
軟鉄アイアンを好み、適度な大きさでセミグースタイプが好きだという方には、是非試していただきたいと思いました。

DOCUSというメーカーのクラブは、まだそれほど多く試打してきたわけではないのですが、どんどん興味をもつようになりました。
これからも私たちゴルファーの為に、素晴らしいクラブを発表し続けて欲しいです。
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2017年05月14日
DOCUS DCI703F アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS DCI703F アイアン の7番 です。

シャフトは NS MODUS3 TOUR105 です。
ロフトは32度、クラブ長さは37ンチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは手元調子 です。

久し振りに出会った、DOCUSのアイアンです。
私はDOCUSのクラブに出会って、まだ日が浅いですし、特徴など分からないことも多いですが、いい印象が残っています。
他のメーカーには見られない独自性も感じられます。

バックフェースのデザインが独特ですが、いい雰囲気ありました。
決してデザインだけのクラブではないと思いました。
軟鉄の、いい風合いも感じられます。
柔らかそうな印象をもちました。
ミラー仕上げのアイアンも多いですが、このアイアンは艶消しタイプなので、さらに好感度があがりました。

トゥ側にある、この丸い『出っ張り』のようなものは単なるアクセサリーなのでしょうか?
それともウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
他のメーカーのアイアンでは、なかなか見られない、面白い工夫だな・・・。と思いました。

彫りの深さもしっかりあります。
最近はポケットキャビティが多いですが、このアイアンはオシャレなデザインのフルキャビティです。
ポケキャビほどの彫りの深さはありませんが、易しそうな感じがしました。

アンダーカットがありました。
一目見て分かるほど、はっきりしています。
こういった工夫も、これまでたくさん見てきました。
アンダーカットの深さや幅も、色々とあるものだと思いました。

トップラインは少し厚く見えたのですが、これくらいであれば問題ないと思いました。
よく見られる厚さです。
全体的な輪郭はシャープな感じがしますが、尖った感じではなく、かといって丸すぎることもなく、ちょうどいい感じでした。
イメージがボヤけることはないだろう・・・。と思いました。

ソール幅はノーマルな感じがしますが、今のアイアンの中では明らかに狭いほうだと思います。
私は見慣れた幅なのですが、狭く感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ソールの真ん中付近が厚みを増しているのが珍しいな・・・。と思いました。
これも、メーカー独自の工夫なのだと思います。

ネックは短めでした。
ソール幅を見ていたら、もう少しロングを予想していたのですが、そうではありませんでした。
今のアイアンの中でも標準というよりは短いほうに入ると思います。
この角度から見ても、グースが利いているのが分かりました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
均一性があって、美しいフェース面です。
スコアラインは『削る』というよりも『スタンプ』的な印象をもちました。
生産性が高いということもあると思いますし、角溝が禁止になって、このようなタイプが圧倒的に多いように思います。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
私の好みの顔とはちょっと違うのですが、構えづらいということはありませんでした。
普通にリラックスして構えることができました。
オートマチック性を感じさせる構え感でした。
小顔タイプという印象はありませんでした。
セミラージサイズといっていいと思います。
グースの利きも目立っていました。
これ以上グースの利きがきつくなると、難しくなってしまうかもしれない・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
適度な柔らかさとしっかり感があって、好感がもてました。

『球のあがりやすさ』は普通だと思いました。
タフな感じはしませんでした。
かといって、球があがりやすくなるような特別な工夫が、たくさんされているようには感じませんでした。
自然な感じのあがりやすさといっていいのかもしれません。

『安定性』は高いと思いました。
フルキャビティらしい易しさがありました。
見た目通りの、大らかなタイプのアイアンです。
シビアさは全く感じませんでした。
今はポケットキャビティの人気が高く、このような昔ながらのキャビティアイアンは少なくなってきているように思います。
しかし、今日試打してみて、改めてフルキャビティの易しさを感じました。
私は、今はMBを使っていますが、いずれキャビティを使うようになったときに、おそらくハーフキャビティか、このようなノーマルなフルキャビティにするような気がします。
ひとつ確実に言えるのは、必ず軟鉄タイプを選ぶということです。

『飛距離性能』は、まずまずでした。
私の感覚では6番アイアンくらいの飛距離に感じるのですが、今はもうこれくらいが常識といえるのかもしれません。
もっと飛ぶ7番アイアンにもたくさん出会ってきました。
アイアンにも飛びを求めていきたいけど、決して飛距離最優先というわけではなくて、『縦の距離感』も残しておきたい・・・。という方には、親しみやすさを感じやすいのではないでしょうか?
ちょうどいい『さじ加減』ができているといえるのかもしれません。

『操作性』は、まずまずでした。
左右に曲げることもできましたが、私は左への曲がりのほうが大きくなりました。
ただ、どちらかといえば大らかさが強く感じられたので、この大らかな性格を活かしていったほうがいいのかな・・・。と思いました。
できればあまり細工をしたくないな・・・。と思いました。

バックフェースのデザインや、独特なソール形状に目が奪われがちですが、基本性能はしっかりしていると思いました。

セミラージサイズでグースタイプ。
今、最も支持されているタイプのアイアンといえるのではないでしょうか?

飛距離もそこそこ出て、周りにあまり使っている人がいないアイアンが欲しい・・・。
見た目オシャレだけど、見た目だけではない、基本性能の高さも求めていきたい・・・。
そういう方に試していただきたいと思いました。

あがりやすさ・安定性・飛距離・デザイン。
このバランスが上手くとれているアイアンだと思いました。

競技志向の方はもちろん、エンジョイゴルファー派の方にも、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
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2015年12月08日
DOCUS DCD702 Rainbow ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS DCD702 Rainbow ドライバー です。

シャフトは ATTAS 6☆ です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフト重量は64g、トルクは3.3、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子 です。

2度目のDOCUSドライバーです。
あまり手にすることのないメーカーなので、解らないことも多いですが、ドライバーよりはアイアンのイメージのほうが、今のところ強いです。

名前の通り、とてもカラフルです。
昔はいくつかあったように思いますが、今はこのようなカラフルなドライバーは全く見ません。
雨や曇りの日でもいいと思いますが、今日のように天気がいい日は、このカラーが特に映えます。

ソールやクラウンだけでなく、フェース面までカラフルです。
名前がレインボーとなっているので、確かに虹のようだな・・・。と思ったのですが、それよりも『玉虫』を思い出しました。
このカラフルなデザインは大きな個性です。
今は個性的なクラブが少なくなってきているので、そういった意味でもこのドライバーの個性・存在感の大きさは好感がもてます。
全体的な質感はとても良く、チープな感じはしません。

形状的にはディープタイプではなく、シャローなタイプです。
今の主流ともいえる形状です。

ネックは、やや短めです。

ヘッド後方にはウェイトのような物がひとつだけありました。
この場所にあるということは、やはりウェイトでいいのだと思います。
何gなのかな?と思い、近くで見てみましたが、数字はありませんでした。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ丸い凹みがありました。
これは空気抵抗を減らす為なのでしょうか?

セミシャローバックタイプといっていいと思います。
このカラフルな色使いもあると思うのですが、全体的に柔らかそうな印象をもちました。
私は普段、オーソドックスなタイプのドライバーを使っていますが、このような色もいいものだな・・・。と思えてきました。

顔はまずまずでした。
見とれるほどいい顔だとは、正直思わなかったのですが、同じようなタイプには何度も見てきているせいか、特に苦手に感じることはありませんでした。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
タイミングはすぐに合いました。
アッタス6は本当に守備範囲が広いといいますか、適応能力の高いシャフトだな・・・。と思いました。
いい感じでクセが無いので、色々なヘッドとも合いやすいです。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずだな・・・。と思いました。
いい意味で『可も無く不可も無く』といった感じです。
見とれてしまうことはなかったのですが、違和感などもありませんでした。
カラフルではありますが、それが苦手意識につながることはありませんでした。
球筋のイメージも出せました。
顔だけ見ていたときは、ややつかまりそうだな・・・。と思っていたのですが、こうして構えてみると、逃がすイメージも出せました。
基本的には『オートマチックタイプ』のドライバーだと思いました。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずでした。
予想していたよりも好感がもてました。
硬すぎず、適度にしっかりとしていて、球を『乗せて運ぶ』イメージが出せました。
カラフルなフェース面なので、どのようなフィーリングかと思っていましたが、好感のもてるフィーリングだったので、安心しました。

『音』も、好感がもてました。
このフェース面から、打つ前はちょっと甲高くて耳に響くような音ではないかな?と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
やや高めではあるのですが、爽快感があって好印象でした。
インパクトが緩むことなく、しっかりと振り切っていくことができました。
ただ、芯を外して打ってみると、極端に音が変わったのが印象的でした。
あまり遊ぶなよ・・・。と、このクラブが私に言っているようでした。

球はあがりやすいです。
タフな感じはしませんでした。
親しみやすいですが、ただ単に高くあがって急激に落ちる・・・。という弾道ではなく、適度な高さを維持しながらグングン前に進んでいく感じでした。
『中高弾道』といったところでいいと思います。
球はドロップすることなく、浮きやすいです。
タフなドライバーではないと思いました。

『安定性』はまずまずだと思いました。
それは良くないというのではなく、今はかなりハイレベルな高安定性ドライバーがたくさんあるので、それらと比べると少し落ち着いたところはあるのかな?と思いました。
『曲げにくい』とか『超ワイドスイートエリア』という感じはしませんでした。
シビアさは全くないので、普通に打っている限り、大きなトラブルにはなりにくいだろうと思いました。
シャロータイプの易しさは充分感じられました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
カラフルなドライバーですが、決して基本性能は劣っていないと思いました。
球質も軽すぎない感じで、しっかりと前に進んでくれました。
予想していたよりもポテンシャルの高いドライバーだと思いました。

『操作性』は、いい感じでした。
左右に打つのも難しくなく、普通にできました。
すごく敏感に反応するというよりは、やや『許容範囲』のようなものがあって、大らかさがありましたが、左右同じように対応してくれました。
私はフッカーですので、普通に打っていればフック系が易しく感じられたのですが、あまり極端なことをしなくても右に曲げることもできたので、扱いやすいドライバーだな・・・。と思いました。
ただ、タイプ的には『マニュアルタイプ』というよりは、『セミオートマチックタイプ』といったほうがいいように思いました。

球を打つ前よりも打った後のほうが、好感度が増しました。
打つ前は、このカラフルなところばかりに目がいったのですが、実際に打ってみると基本性能はしっかりしていますし、弾道も力強かったので、いいドライバーだな・・・。と思いました。

このドライバーは私にとって2本目のDOCUSドライバーだったのですが、先日試打したDCD701 ドライバーよりは、こちらのほうが、好感がもてました。

球数を重ねていくうち、このカラフルさも見慣れたのか、当たり前のように普通に打っていくことができました。
レインボーといいますか、私には『玉虫色』に見えてしまったのですが、これがもし違う色だったらどんな感じになるんだろう・・・。と思いました。
訊くところによると、このドライバーは通常の黒い色もラインアップされているそうなので、もしチャンスがあればそちらも試してみたいと思いました。

DOCUSはアイアンのイメージのほうが強かったのですが、このクラブに出会い、ドライバーの存在感が大きくなってきました。
また何度でも楽しみたいドライバーです。
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2015年07月20日
DOCUS DCI702 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS DCI702 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75ンチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

2度目の、DOCUSアイアンです。
まだ2度目なので分からないことも多いですが、前回試打して、いい印象が残っています。
今日はそのメーカーのクラブに出会うことができて、嬉しく思いました。

シャープさもあって、かっこいいアイアンです。
前回試打したアイアンよりも、こちらのほうが小振りな感じがします。
今度、機会があれば見比べてみたいと思いました。

彫りは浅く、標準的なハーブキャビティタイプといっていいと思います。

しかし何といっても、この独特なキャビティ構造に目が行きます。
よく目立っています。
機能的なことよりも、まず『見た目のインパクト』が充分あります。
一度見ただけで記憶に残りそうです。
この形状にして、性能がどのように変化していくのか分かりませんが、個性が感じられるクラブは大歓迎です。

ソール幅は狭いです。
今のアイアンは広めの物が多いですが、このアイアンは明らかに狭いです。
おそらくトップクラスではないでしょうか?
昔のアイアンの多くが、このような幅でした。
私はワイド過ぎるソールよりも適度な幅のほうが好きなので、このアイアンには魅力を感じますが、ワイドソールを好まれる方には、やや馴染みにくく感じられるかもしれません。

ソール幅の狭さもそうですが、この独特なトゥ側の形状にも目が行きました。
よく目立っています。
最近では、ここまで尖った感じの物はなかなか見かけません。
バックフェースのデザインは個性的で斬新な感じもしますが、このようなところから、クラシカルな雰囲気が感じられました。

ネックは、やや短めです。
こういったところは、今のアイアンらしいところだと思います。
しかし今は、ロングネックタイプも少しずつ見かけるようになりました。

フェース面にはミーリングはありませんでした。
とても美しいフェース面です。
エッジが立っている感じがしました。
『球の乗っかり』が良さそうだな・・・。と思いながら見ていました。

トップラインは少し厚く見えたのですが、今のアイアンの中では標準的なほうだと思います。
私はもう少し薄いタイプが好きですが、これくらいでも全く問題ないと思いました。

『MADE IN JAPAN』の文字が、さらに魅力を高めてくれました。
初めて出会ったときは、海外メーカーかな?と思っていたのですが、日本のメーカーだと知り、まだまだ日本には私の知らないメーカーがたくさんあるんだな・・・。と思ったことをよく覚えています。
ゴルフクラブに限ったことではありませんが、今は『日本製』『国産』という文字が商品に付け加えられて販売されていることが多いように思います。
それだけ日本製へのニーズが高く、信頼性が高いのだと思います。
今はゴルフクラブも多くが海外製ですが、日本のメーカーの凄さを私は強く感じています。

ボールを前にして構えた感じはまずまずでした。
見とれるようなことはなかったのですが、リラックスして構えることができました。
つかまえるというよりも逃がすイメージのほうが強く出せました。
私は左へのミスがとても怖いので、このアイアンは構えやすく感じました。
セミラージサイズといっていいと思います。
小顔の印象はありませんでした。
ヒール側がもう少し絞り込まれていたら、もっと好感度があがったと思いますし、フェースを回す感じが出しやすいだろうな・・・。と思いました。
強いグースタイプを好まれる方は構えづらいところがあるかもしれません。
グースの利きは、それほど強くなかったので、私はイメージを出すことができました。
左を怖がらず、しっかり振っていけそうな予感がしました。
試打を開始しました。

『打感』は好感がもてました。
適度な柔らかさがありながらも、しっかりとした感じも残っていて良いと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、普通かな?と思いました。
特別球があがりやすくなっているような工夫は感じられませんでした。
今は多くの機能性アイアンがありますが、それらとは明らかに一線を画す『ベーシックタイプ』のアイアンだと思いました。
ある程度HSがあったほうがいいかもしれません。
お助け機能無しで、自分のスイングの中で高さを出していきたい・・・。という方には合いやすいのではないでしょうか?

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしい正直なタイプだと思いました。
イージー系のアイアンではありませんでした。

『飛距離性能』としては普通といいますか、本来の7番アイアンらしい感じがしますが、今はアイアンの飛距離性能が高いものが多いので、それらと比べるとあまり距離は望めないのかもしれません。
アイアンで少しでも飛ばしていきたい・・・。というよりも、自分が培ってきた距離感をそのまま活かしていきたい・・・。という方には、すごく馴染みやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
縦の距離感を大切にしたい方の為のアイアンといっても過言ではないと思います。

『操作性』はとても高いです。
マニュアルタイプといっていいと思います。
こちらのイメージが伝わりやすく、とても扱いやすい感じがします。
変なクセの無いアイアンなので、左右どちらにも同じように反応してくれました。
球を曲げて遊ぶことができました。

バックフェースのデザインが個性的ですが、全体的に見てオーソドックスなタイプのアイアンだと思いました。
ある程度の『正直さ』などもあるので、『誰にでも』とは言えないところもあると思いますが、一度馴染んだらずっと手元に置いておきたくなるようなクラブだと思います。

飽きることなく、ずっと永くつきあっていけそうな感じがします。
『最新の機能』というものは感じられなかったのですが、このようなベーシックなタイプのアイアンはやはりいいな・・・。と、改めて思いました。
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2015年06月21日
DOCUS DCD701 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS DCD701 ドライバー です。

シャフトは ATTAS 6☆ です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフト重量は64g、トルクは3.3、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子 です。

初めて出会った、DOCUSのドライバーです。
先日アイアンを試打することができたのですが、ドライバーは初めてです。
知らないメーカーのクラブを試打するのは、知っているメーカーのクラブよりもワクワク感があります。
どのような傾向なのか分からないところもいいです。
アイアンを試打したので、好印象が残っています。
このデザインもシンプルですが、とてもカッコいいな・・・。と思いました。

ヘッド全体が黒くてシブいです。
この重厚な感じがたまりません。
今は色のバリエーションが増えてきましたが、やはり黒は基本だな・・・。と思いました。
形状自体はディープなところがありながらもディープ過ぎず、シャローなところも残している感じです。

ネックは短めです。
重心の低さを連想させます。
こうして見る限り、球があがりやすそうな印象を受けます。

トゥ側

ヒール側
ソールのトゥ型とヒール側には凹みがありました。
これは空気抵抗を減らす役目があるのでしょうか?
このような形状になっているドライバーは、これまでたくさん出会ってきました。

ウェイトのような物がひとつだけありました。
今は複数ウェイトが付いている物も少なくないので、すごくシンプルに感じます。

ソールのフェース寄りには『Haraken』と記されていました。
どのような意味があるのでしょうか?

セミディープバックといっていいでしょうか?
昔ならシャローな部類に入ると思うのですが、今はシャロー全盛ですし、『超シャロー』も少なくないので、厚みがあるほうだと思います。
ディープバック形状に苦手意識をもっておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、これくらいであれば苦手意識も芽生えてこない・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

丸っこくて、やや小振りな感じの顔です。
個性的な顔をしていました。
フェースが被っているように見えましたし、クラウンが単色ではなく、中央から大きくシルバーのような色が重なっていました。
くすみがかって見えましたし、単色のほうがいいな・・・。と思いました。
黒とシルバーのような色の二色でした。
敢えてこのようなデザインになっていると思うのですが、私はシンプルな黒一色のほうが好きです。
上がりかかっていたテンションが少し下がり始めたような気がしました。

素振りをしてみた感じは、なかなかいいです。
アッタスの青いシャフトも何度か試打していて、いい印象をもっています。
色々なヘッドに合う、対応能力の高いシャフトだと思います。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
やはりクラウンのシルバーっぽい色が、真っ先に飛び込んできました。
正直、少し違和感がありました。
二色が絶対ダメというのではなく、美しい物にもこれまでたくさん出会ってきましたが、このドライバーのデザインはあまり好きになれませんでした。
改めて、単色のほうがいいな・・・。と思いました。
しかし、わざわざこのような色にしているのだから、それなりの理由があるのだと思います。
懐かしい感じの丸顔です。
最近はあまり見ないように思います。
『つかまえ度合い』が強そうで、フックのイメージばかり浮かんできたので、右から回していくことにしました。
普通に立つと、始動のタイミングがなかなかとれないように感じました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
それほど柔らかい感じはしなかったのですが、特に大きな不満はありませんでした。

『音』は、やや大きめですが、それほど気になりませんでした。
苦手とか、違和感がある・・・。というほどではなく、何となくなのですが、やや大味な感じの音だな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、普通かな?と思いました。
今はあがりやすいドライバーがたくさんあるので、それらと比べると少しタフなほうかもしれません。
しかし『ライナー系』というほどではなく、普通に高さも出せました。
結構『骨太』なタイプのように感じました。

『安定性』という点でも、普通かな?と思いました。
特に曲がりづらいとか、ミスに寛容という印象はありませんでした。
シビアなタイプではありませんが、今はイージー系ドライバーが多いですし、そういった性能のドライバーを好まれる方には、少し合いづらいのかな?と思いました。
しかし昔から、これくらいの性能はたくさんあったように思います。

『飛距離性能』は、まずまずだな・・・。と思いました。
球のつかまりはいいですし、弾きもいいので、これくらいは飛んでくれるだろう・・・。というところまで、飛んでいってくれました。
なかなかの優れものだと思いましたが、今はハイレベルなドライバーも多いので、特別驚くようなことはありませんでした。
一部の方にだけハマってしまうような尖った性格でもなく、結構丸い性格なのではないかな?と思いました。

『操作性』という点では、私はフックのほうが出やすくて、『まんべんなく』という感じはしませんでした。
クセのあるタイプのドライバーです。
かなり極端にカットしていって、右に曲げることもできました。
私にはつかまり過ぎる感じが強いですが、日頃球のつかまりが弱いので、もっと強くしたい・・・。と思っておられる方には、ちょうどいいのかもしれません。
この微妙なクセがたまらないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

初めて手にしたDOCUSのドライバーでしたが、正直あまり魅力を感じませんでした。
真新しさのような物も感じず、これまで違うメーカーで既にたくさん出会ってきたような気がします。
ただ、こういったところは仕方のないことなのかもしれません。

黒がベースのデザインはいいのですが、先ほども書きました通り、クラウンの色にも不満が残りました。
この色が好きだという方もいらっしゃると思いますが、私はどうしても馴染めませんでした。

色以外にも、顔のタイプが私には合いませんでした。
構える前の顔を見た段階で、既に全てが決まってしまっていたのかな?と思いました。
テンションがあがりきらないまま試打を終えてしまいました。

私は、このメーカーのことを全くといっていいほど知らないので、違うモデルもあるのかもしれません。
今度機会があれば、もっと違うタイプも試打してみたいと思いましたし、これからのニューモデルにも期待したいと思いました。
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2015年04月26日
DOCUS DCI701 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS DCI701 アイアン の7番 です。

シャフトはダイナミックゴールドCPT です。
ロフトは32度、クラブ長さは37ンチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは中調子 です。

初めて手にした DOCUS というメーカーのアイアンです。
初めて知りました。
これまで色々なメーカーのクラブに接してきていますが、まだまだ私が知らないメーカーがたくさんあるのだと気づかされます。
初めて出会ったメーカーのクラブを試打するときは、いつも以上にワクワクします。
期待感がこみあげてきます。
派手さは無いですが、とてもオシャレなデザインだな・・・。と思いました。

軟鉄の風合いがとても美しいです。
初めてのメーカーではあっても、やはり軟鉄の美しさは共通だと思いました。
今はアイアンにも色々な素材が使われ、ハイテク化も進んでいますが、私はこのようなベーシックなタイプが好きです。
大きさはセミラージサイズといっていいと思います。
やや面長な感じがします。

彫りの深さもじゅうぶんあります。
ヘッドのほとんどが、くり抜かれているように見えます。
フルキャビティアイアンといっていいと思いますが、フルキャビの中でも、かなりキャビティ部分が大きいです。
このキャビティ部分の大きさに、易しさをイメージされる方も多いのではないでしょうか?
同じキャビティアイアンでも、今はポケキャビの人気も高いですが、『掃除のしやすさ』という点で、このようなシンプルな形状のアイアンに魅力を感じます。
直接性能とは関係ないですが、やはり『掃除のしやすさ』は、私にとって、とても大切な要素です。

トップラインの厚さは標準的でした。

ソール幅は、ややワイドです。
低重心タイプだな・・・。と思いました。

ネックは短めです。
ソールが広めでネックが短いので、頭でっかちなタイプに見えます。
今は多く見られるタイプです。
DOCUSのクラブは初めてなので、当然この DCI701 アイアンも初めてなのですが、最新モデルなのでしょうか?
ドライバーほど大きな変化は見られませんが、アイアンにもその時代の流れのようなものがあるように思います。

ホーゼル部分に『MADE IN JAPAN』と記されていたので、日本のメーカーなのだということが解りました。
海外メーカーなのかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。
海外メーカーも、私がまだ知らないメーカーがたくさんあると思いますが、国内メーカーも、まだまだたくさんあるのだと思います。
ひょっとしたら、国内メーカーのほうが多いのかもしれません。
ゴルフクラブに限って言えば、必ずしも『知名度の高さ=高品質・高性能』とは限りません。
知名度は低くても、いいクラブを作るメーカーはたくさんあります。
私はそういったクラブにたくさん出会ってきました。
なので、今日もすごく期待感が膨らんできました。

フェース面にはミーリングは見られませんでした。
見慣れた感じの、シンプルで美しいフェース面です。
今は特に海外メーカーで見られますが、フェース面のデザインも変わってきているように思います。
特にスコアラインの幅が狭かったり、数が多かったりする物も見られるようになりました。
スコアラインはルールで厳しく規制されていますが、私はこのようなオーソドックスで日本的なデザインが好きです。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
セミラージサイズでグースも少し利いていました。
セミグースタイプといっていいと思います。
できればもうちょっと小顔でグースが弱いと、もっといいイメージが出せたような気もするのですが、この大きさや形状でも特に不満を感じることはありませんでした。
今はこれくらいの大きさや形状が、一番支持されているのではないでしょうか?
そして、ヘッドを大きくすればグースを利かせたほうが理に適っているようにも思います。
ヘッドを大きくすればどうしても球がつかまりにくくなるので、それをグースにして上手く相殺しているのではないでしょうか?
これまでたくさん経験してきている顔なので、緊張することもなく、リラックスして構えることができました。
マニュアル系・オートマチック系でいえば、どちらかといえばオートマチックタイプに見えたので、まずはこのアイアンに全てを委ねてみよう・・・。と思いました。
それから、こちらのリクエストのようなものを付け加えたり、細工をしたりしてみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は良いと思いました。
軟鉄らしい柔らかさを感じることができました。
今は『バーン』と弾く感じのアイアンも多くなってきましたが、私はこのように『乗せて運ぶ』イメージを出せるアイアンに魅力を感じます。

球はあがりやすいと思いました。
タフな感じはしませんでした。
重心の低さが活きているのでしょうか?
アイアンは上から潰す・・・。というイメージよりも、どちらかといえば少しはらう感じで打っていきたい・・・。という方にも、このアイアンは易しく感じられるのではないでしょうか?
こういったところも、今のアイアンの特徴のように思います。

『安定性』も高いと思いました。
フルキャビティらしい易しさが感じられました。
最初にパッと見たときから、易しそうな雰囲気がすごく伝わってきましたが、実際に球を打ってみても、その通りでした。
今は易しいオートマチック系のアイアンも多くなりましたが、このアイアンは易しさに加え、軟鉄の美しさも楽しめるアイアンです。
これまでも書きましたが、軟鉄アイアンの良さは打感だけでなく、『微調整が容易』だということです。
ライ角やロフト角の調整が易しいので、プレイヤーの体格などによって、ジャストフィットさせやすいということです。
そういった大きな利点があるので、私は自分が使うだけでなく、仲間たちにもなるべく軟鉄アイアンを勧めています。
今はとても易しくて親しみやすい軟鉄アイアンがたくさんあります。

『飛距離性能』は、まずまずでした。
今は、かなり高性能な『飛距離系アイアン』がたくさんあるので、それほど目立つ感じはしませんでした。
同じアイアンでも、今は『飛ぶタイプ』と『距離感重視のタイプ』では、飛距離において大きな差があります。
私の感覚では、このアイアンは飛ぶ印象があるのですが、今のアイアンの中では『ノーマル』な部類に属するのかもしれません。
弾道も高めで、キャリーもしっかりと稼ぐことができました。

『操作性』も、まずまずだと思いました。
変なクセは全く無いですし、頑固なところも見られませんでした。
なので、左右に曲げることも易しく感じました。
今はなかなか曲げにくい・・・と感じたり、たとえ曲げることができても、自分のイメージとは合いにくい・・・。と感じたりするアイアンも増えてきました。
このアイアンは、そういったタイプではないと思いました。
イメージの中で操っていける感じがしました。
ただ、どちらかといえば細工をするタイプではないように感じました。
このアイアンのもつ大らかさを楽しみたいな・・・。と思いました。

それほどハイテク感は感じず、ベーシックな感じがしましたが、易しさがギュッと凝縮されているアイアンだと思いました。
目を見張るような性能があるという印象は無かったのですが、すごくいいバランスでまとまっているな・・・。と思いました。
イージー系でありながら、プレイヤーの感覚を邪魔しないタイプのアイアンだと思いました。

初めて手にするメーカーのクラブは、解らないことも多いですし、手探り状態で試打することも多いのですが、このアイアンはすぐに馴染むことができました。
このアイアンの易しさをずっと楽しんでいました。
私は球を曲げる練習が大好きで、いつもマイクラブで大きく曲げたり小さく曲げたりして楽しんでいます。
細工をするのが好きです。
しかし、今日はこのアイアンのイージーさを楽しんでいました。

今は『フィーリング度外視』というほどではありませんが、機能性ばかりを追求しているアイアンも見られます。
機能性が高まるのはとてもいいことだと思うのですが、使っているうちに飽きてしまうこともあるんじゃないかな?と思うこともあります。
『高機能であるが故の退屈さ』もあるような気がします。

このアイアンはイージー系ですが、フィーリングもいいですし、変なクセもないので、飽きることなく永く使っていけるのではないかな?と思いました。
永年、頼れる相棒として活躍してくれそうです。

私の友人の中に、易しいタイプの軟鉄アイアンを探している人がいるので、明日早速このアイアンを勧めてみよう・・・。と思いました。
特に彼は人があまり使っていないようなクラブが好きなので、このアイアンがピッタリハマるのではないかな?と思いました。
彼の嬉しそうな顔が浮かんできました。

最初に、いいアイアンに出会えたので、DOCUSというメーカーに好感がもてましたし、親近感も湧きました。
何となく海外メーカーのようにも見えたのですが、日本のメーカーだということで、より親しみがもてました。
このアイアンも、これから何度も試打を楽しみたいと思いましたし、他のクラブもラインアップされているのであれば、是非そちらも試してみたいと思いました。

楽しい気分のまま、練習場を後にしました。