Bettinardi Golf
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2014年09月21日
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Bettinardi Golf TOUR STOCK WEDGE BW-01

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Bettinardi Golf TOUR STOCK WEDGE BW-01 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は469gです。

初めて手にしたベティナルディのウェッジです。
ベティナルディはパターメーカーとしてのイメージがあまりにも強いですが、ウェッジに出会うことができて、とても嬉しくなりました。
私はずっと、ベティナルディのパターを愛用しています。
コースや練習場はもちろんですし、自宅のカーペットの上では、ほぼ毎日ボールを転がしています。
様々な場面で時間を共有してきましたし、『いつも一緒』という感じなので、単なる相棒というよりは、『戦友』といったほうが近いのかもしれません。
私はいつも助けられっぱなしです。
今日は、そのメーカーのウェッジに出会うことができて、いつも以上に気持ちが高ぶりました。

黄色い『B』の文字がよく目立っていますが、基本的にはオーソドックスなデザインです。
『基本に忠実』といった感じがします。

バックフェースにある、この六角形はベティナルディファンの方であれば、すっかりお馴染みといったところではないでしょうか?
フェース面のデザインを思い出します。
ベティナルディのパターは、あの独特の柔らかさ・タッチの出しやすさがありますが、このウェッジにも、他のメーカーには見られない、何らかの工夫が施してあるのかな?と思いました。

ソール幅は、SWとしては、ノーマルなほうだと思いました。
トゥからヒールにかけて、あまり絞り込まれておらず、ストレートに近いタイプです。

ソール形状に特徴があるのが、よく解ります。
すごく削り込まれています。
今は多くのメーカーのウェッジで、フェース面だけでなく、ソール形状にも工夫がたくさんされるようになりました。
このウェッジにも、メーカーの強いこだわりが感じられます。
ソール全体が丸みを帯びていますし、特にヒール側が削り込まれているので、開いて打つのが易しそうだな・・・。と思いました。
こうして見ていても、滑りやすそうな感じがすごくします。
『芝やラフとのタッチ』も、合いやすそうです。
芝やラフに反抗するのではなく、上手く馴染んでくれそうな感じがします。
いいソール形状だな・・・。と思いました。

ネックの長さも、充分あります。
これまでの経験から、すごくスピンを掛けやすそうに感じます。
ウェッジには『首長(くびなが)美人』が多いですが、このウェッジも該当します。
私はこういったタイプのウェッジが大好きです。
いい雰囲気が強く感じられたせいか、思わず笑顔になってしまいました。
人もそうですが、ゴルフクラブも『後ろ姿』に、何とも言えない魅力があります。
正面以上に、何か語る感じがします。
『物言わぬ場所』だからこそ、伝わってくるものがあるのかもしれません。

ホーゼルには『BETTINARDI』の文字が刻まれていました。
ベティナルディファンの方には、たまらないのではないでしょうか?

フェース面には、とても細かなミーリングがありました。
指で触れてみたのですが、『ザラザラ感』がありました。
かなり『摩擦力』を感じさせます。

トップラインは少し厚めかな?と思いましたが、全く問題ありません。
今はこれくらいの厚みが主流だと思います。
よく見かける厚みです。
これも、適正な重量配分によるものなのでしょうか?
フォーティーンのウェッジのように、テーパーが利いている物もありますが、このウェッジはストレートなタイプです。

ボールを前にして構えてみても、とても好感がもてました。
変なクセがないので、自然にスッと構えることができました。
ストレートタイプなので、球を拾いやすそうですし、滑らせて『ダルマ落とし』のように打っていくイメージも出すことができました。
すごくナチュラルな感じがしました。
グースタイプを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれませんが、私はこのようなストレートなタイプが好きなので、とても楽に構えることができました。
いいイメージがどんどん湧いてきました。

『大顔』というほどではありませんが、あくまでも私の感覚では『セミラージサイズ』に見えました。
小顔好きの私は、もうちょっと小さくてもいいかな?と思ったのですが、この大きさでも全く問題ありません。
形がいいので、こちらの要求もどんどんエスカレートしてしまっているのかもしれない・・・。と思いました。
これが馴染めない形のウェッジだったら、何とか妥協点を見つけて、無難に打っていくことに腐心していたような気もします。
フェース面にミーリングがありますが、とても細かなミーリングなので、こうして構えていても全く邪魔になりません。
『いつもの感覚』で構えることができました。
最近のウェッジやアイアンは、ミーリングがよく目立っている物も多くなりましたし、なかには構えたときに違和感を覚えてしまうような物もあります。
私はそういったクラブには、あまり魅力を感じないのですが、このウェッジはそんな心配は全く無用でした。
いいイメージがたくさん浮かんできたので、最初は『カット気味』に打っていこうか?とか、ちょっと『潰し気味』でいってみようか?などと考えていました。
とても構えやすいので、色々なアイデアが浮かびますし、集中力も増していきました。
私にとって、とても楽しい時間です。

一応フェースを開いて構えてみたのですが、とてもいい感じでした。
ヒール側が邪魔をしません。
私はウェッジを開いて使うことも多いので、このように開きやすいウェッジには、すごく魅力を感じます。
この1本で、色々な球が打てそうです。
ウェッジの性能には、様々な要素があると思いますが、『開きやすさ』はとても大きなポイントです。
『ヘッドの据わり』も、とてもいいと思いました。
こうして構えたときに、何となくではあるのですが、構えづらいウェッジはどこかソワソワした感じが伝わってくることがあります。
ウェッジ自身も、自信が無いのかな?と思ってしまうこともあります。
対して、『据わり』のいいウェッジは、どんと構えていて『いつでもOK』というように感じられることがあります。
ウェッジが自信をもって、どんと構えていてくれると、こちらも安心できます。
あくまでも私の感覚的なことなので、上手く表現できないのですが、これまで色々なクラブに接してきて、そのように感じます。
このウェッジは明らかに安心感を与えてくれるタイプです。
この据わりの良さが、プレイヤーの心の安定を導き出してくれているように感じます。
シビアな場面で使うことが多いウェッジでは、こうした信頼関係がより大切だと、いつも思います。
今日が初対面だったのですが、もう何年もコンビを組んできた相棒のように感じられました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、好感がもてました。
『球の乗っかり感』が、とてもいいな・・・。と思いました。
『ボールを打つ』というよりも、ターゲットまで『フワッと運ぶ』というイメージを出しやすいフィーリングです。

『球のあがりやすさ』も、いい感じでした。
ソールが跳ねたりしないで、確実に拾ってくれました。
素直に打っていくことができました。
ストレートなタイプなので、ボールにコンタクトするタイミングがとても合いやすいです。
グースがきついタイプだと、どうしても遅れてしまうので、なかなか思うようにいかないのですが、このようなタイプだと、すごく易しく感じられます。
ボールの下にくぐらせていくのも、易しく感じられました。

『スピン性能』は、かなり高いと思いました。
今は多くのメーカーから、高性能なウェッジがたくさん発売されていますが、このベティナルディのウェッジも、かなり高性能だと思いました。
他のメーカーのウェッジと比べても、全く引けを取りません。
それどころか、かなり優れていると思います。
今日は練習グリーンの、30ヤード以内で試してみたのですが、スピンがよく効いていました。
ボールがよく止まりました。

これはフェース面のミーリングも、かなり威力を発揮していると思ったのですが、それ以外にも『ソールの滑りの良さ』が大きく関わっているのではないかな?と思いました。
スピンがよく効いてくれるので、アグレッシブに攻めていけますし、難しい位置にカップが切られていても、心強く感じるだろう・・・。と思いました。
ショートアプローチでも、スピンが途中からほどけてしまうのではなく、確実に止めてくれました。
『足(ラン)の計算』がしやすいな・・・。と思いました。

『安定性』は、ノーマルな感じでしょうか?
構えたときの、いいイメージのまま打っていくことができました。
イメージしたラインに、しっかりと乗せていきやすいと感じました。

『操作性』は、かなり高いです。
フェースの開閉が自由にできるので、色々と遊ぶことができました。
『カツン』という感じも、『フワッ』という感じも、このウェッジ1本で易しく表現できました。
一球一球、新鮮な気持ちで球を運んでいけたので、楽しくてたまりませんでした。

『距離感』もすごく合いやすくて、イージーでした。
落とし場所をかなり絞り込んでいくことができました。
かなり扱いやすいので、『マニュアルタイプ』なウェッジだと思うのですが、何といいますか『オートマチック的』なところも感じていました。
ほぼ自動的に、狙ったところにボールを着地させることができました。
それは、ソール形状がそうさせたのだと思いました。
滑りのいいソールが、易しくボールを運ばせてくれたように思います。
他の番手のクラブよりも、ウェッジはさらに『技(わざ)』を使っていきたいクラブですが、このウェッジは難しくて確率の低い技を使うよりも、高い確率でほぼ自動的にボールを浮かせてくれ、ターゲットまで運ばせてくれるように感じました。
ソールが、かなり仕事をしてくれているように感じました。
『芝との接触』が、とても楽でした。
昔から、『クラブに任せられるところは任せたほうがいい』といいますが、このウェッジを試打していたら、まさにその言葉通りだな・・・。と思いました。

バンカーでも試してみたのですが、いい感じでした。
私はバンカーでは、なるべく砂を薄く切っていきたいタイプなのですが、このウェッジではそれが易しくできました。
もちろん、エクスプロージョンも全く問題ありませんでした。
ただ、『ハイバンスタイプ』ではないので、バンスを大きく使って砂を爆発させていきたい・・・。という方には、少し合いづらいところがあるかもしれません。
バンスが強く利いていたほうが易しく感じられる方はたくさんいらっしゃると思いますし、逆にあまり利きすぎていないほうが易しく感じられる方も多いと思います。
私は後者のタイプなので、このウェッジは親しみをもつことができました。

ベティナルディは『パターメーカー』のイメージがあまりにも強いですが、今日初めてウェッジを手にしてみて、ウェッジもいいな・・・。と思いました。
かなり研究が進んでいますし、スピン性能など『物理的性能』だけでなく、『フィーリング性能』も、すごく高いと思いました。
ベティナルディのイメージの中に『繊細さ』というものが私の中にあるのですが、このウェッジにも、その繊細さを感じ取ることができました。
こちらのイメージを敏感に感じ取ってくれているような気がしました。
『以心伝心』できるクラブは、とても頼もしく感じます。

フェース面のミーリングと、ソール形状の秀逸さが上手くかみ合っているウェッジだと思いました。
マニュアルタイプで色々な球も打てますが、先ほども書きました通り、『オートマチック的』なところもありました。
オートマチック的に球を拾いやすい感じがしました。
そして、そのボールには、しっかりとスピンが効いていました。

楽しくて、なかなか試打を終えることができませんでした。
試打というよりは、完全に『いつものモード』に入っていたように思います。
バンカーやパッティングも含め、小技の練習は『ゲーム感覚』で楽しむことができます。
もちろん、ドライバーなどの練習もすごく楽しいのですが、小技の練習は、その何倍も楽しいです。
ドライバーやFWなど『大技』の練習だと、ボールが止まるまで確認することは難しいですが、小技の練習ではそれが簡単にできます。
ボールがしっかりと止まるまでが本当の勝負ですし、それを確実に行うことができるのが、ショートゲーム練習の楽しさの要因のひとつだと思います。
私は練習の『だいたい8~9割以上』はショートゲームの練習をしていると思います。
練習という堅苦しい感じではなく、完全に『ゲーム感覚』ではあるのですが、楽しくて楽しくて、全く飽きが来ません。
一球一球、違うシチュエーションで試していけるので、いつも新鮮な気持ちになれます。
練習場のマットの上からだと、いつもいいライからなので、なかなかこのように楽しむことはできません。
『悪いライ』からの練習のほうが楽しいですし、その経験値の蓄積が、実戦でも役に立つと思っています。

今日も気がついたら、あっという間に予定していた時間を過ぎてしまっていました。
ずっと『自分の世界』に入っていたような気がします。
私にとって『至福の時』です。
コースに行ってラウンドするのはとても楽しいですが、それ以上に小技の練習は楽しいです。
先ほども書きました通り、ベティナルディはパターメーカーのイメージが強いですが、このウェッジはすごくいいと思いました。
メーカーのイメージに合う『秀作』だと思いました。
『スピン性能の高さ』と『ソールの滑りやすさ』『フェースの開きやすさ』を求めておられる方には、とても魅力的な存在といえるのではないでしょうか?
すごくいいウェッジだと思ったので、早速友人たちにも、このウェッジを勧めてみたいです。