EMILLID BAHAMA
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2023年06月02日
EMILLID BAHAMA CV-8 フェアウェイウッド

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA CV-8 フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは Vajule V04 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスはSR、バランスはD1、クラブ総重量は317g です。

EMILLID BAHAMAの美しく、カッコいいフェアウェイウッドです。
昨年、ドライバーを試打しましたが、今回はフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。
エミリッドバハマのクラブはなかなか出会うことが無いですが、この美しくカッコいいデザインをひとりでも多くの方に見ていただきたいと思っています。

かなりシャロー感がありますが、今はこれくらいが普通といえるでしょうか?
フェアウェイウッドは直打ちすることも多いので、どうしてもソールに傷が付いてしまいますが、この美しいソールに傷を付けてしまってもいいのだろうか・・・。と、つい思ってしまいます。

ソールにはカッコいいライオンマークがあり、おしゃれ感満載です。
このライオンの顔に傷を付けたくないなぁ・・・。と思ってしまいます。
今日は練習場のマットの上からなので、おそらく大丈夫だとは思いますが、コースで(特にベアグランド)などから打つのは躊躇してしまいそうです。
ギターには『ピックガード』といって、ボディに傷が付かないよう、薄い板が張り付けられているものが多いですが、ゴルフクラブにもそれに似たものがあるといいな・・・。と、いつも思います。
もちろん、クラブは使っていけばいくほど、いい味が出ることもあるのですが、これだけ美しいクラブだと、なるべく傷を付けたくありません。
ただ、『ミリ単位(場合によってはもっと小さい)、重さもグラム単位でしのぎを削っているので、難しいとは思うのですが・・・。

ソールのフェース寄りには、3つのウェイトがあり、それぞれ『2』という数字があるので、2gということでいいのだと思います。
フェース寄りに6gというのが思い切った設計です。
しかも、それがドライバーではなく、もっとヘッドの小さいフェアウェイウッドなので、特にそう感じます。

トゥ側にはひとつ

ヒール側にはふたつ
ヒール側とトゥ側にはウェイトがあって、ヒール側がひとつ多くなっています。
ちなみに、ここは『2』ではなく、『3』です。
他にもいろいろな重さが用意されているのでしょうか?

ヒール側にはありますが、トゥ側のここの部分にはウェイトが無いので、重心距離を少し短くしているのかもしれません。
ウェイトは合計6個配置されていて、2g×3,3g×3となっています。

ネックの長さは適度にあって、美しいです。
こうして見ても、バランスの良さがうかがえます。

見慣れたシャローです。
最初見たときはかなり薄さを感じましたが、今はほとんどのFWがこの形になっています。

シンプルな顔が魅力的です。
『ファーストインプレッションの顔』ともいえるソールにあれだけ、派手な装飾をしておきながら、『構えたときの顔』である、クラウンに何も施していないのがとても対照的で面白いです。
フェースが左を向いているように見えましたが、あまり気にしないようにしています。

クラウンを近くで見てみましたが、カーボンの模様は見られなかったので、おそらくカーボンクラウンではないと思われます。

ドライバー同様、フェース面にはライオンマークとトゥ側には『FORGED』の文字があります。
この美しいフェース面で、あの強烈な弾道を生み出し、美と飛距離という『実』を両立できているのだから、大したものです。

この美しいグリップも見慣れた感じがしますが、オリジナルロゴがあるだけで、好感度がアップします。
バックラインがありました。
私は無いほうが好きなのですが、あったほうがいいという方のほうが多いと思います。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
フレックスはSRで軟らかめではあるのですが、フニャフニャした感じはなく、『甲殻類』や『昆虫』のように、内ではなく、外に骨がある(=外殻)ような振り感のシャフトだな・・・。と思いました。
シャフトの内ではなく、外がしっかりしている感じでタイミングがとりやすいですし、好感が持てます。
ネックに調整システムが搭載されていないので、バックラインがあっても、特に不満に感じることはありません。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
クリークらしくコンパクトで、シャロー感もあるので、球があがりやすそうな印象を与えてくれました。
もう少し『厚み感』があると、私は上から潰したくなりますが、これくらい薄いと、それは難しいので、なるべく『水平』を意識してボールにコンタクトしたくなります。
試打を開始しました

打感はとても良く、一球目から爽快感を味わうことができました。
心地良い感触がしばらく残り、脳が刺激され、テンションはいきなりMAXです。

『音』も小気味良くて、すごくいいです。
見た目の美しさと、この打感や音の良さが上手くマッチしているな・・・。と思いました。

球はあがりやすいですが、今のクリークの中では普通といったところでしょうか?
これだけシャローで、しかもロフトが寝ているのに、高くあがりすぎて弱々しい弾道になっていないのは、ソールに組み込まれているウェイトがよく効いているのかもしれません。

『安定性』も高く、シビアさは全く感じません。
ラインも出しやすいですし、球筋は安定しています。

『飛距離性能』は優れていて、弾道も力強いです。
やはりソールに組み込まれているウェイトがよく効いていて、スピンを抑えてくれているのかもしれません。
球の弾きも良く、スピーディー&パワフルで頼もしさを感じさせてくれました。

『操作性』という点では、まずまずです。
安定性のほうが勝っている感じがしますが、右にも少し曲げることができました。
私がフッカーなせいか、左へ曲げるのは、もっと簡単です。
しかし、基本的にはオートマチックタイプに近いFWだと思います。
試打後の感想

打つ前は目で楽しみ、実際に打つと手や耳から伝わって、全身で楽しめるクラブです。

今のトレンドをしっかりと抑えながら、他社との差別化ができています。

それが『美』と『飛距離性能』です。
高価なクラブなので、すぐに購入とは、いきづらいところもありますが、この美しさと性能であれば、仕方ないのかな・・・。と思いました。
コスパが悪いとは思いません。

・大手有名メーカーのクラブしか使いたくない。
・海外メーカーしか使わない。
・飛ぶクラブを使いたくない。
・質感が良く、デザイン性の高いクラブは使いたくない。
・とにかく価格最優先で、安ければ少々性能が劣っていてもいい・・・。
という方にはお勧めできません。

私はとても気に入ったので、このクラブをどんどん試打したいですし、球数をこなす度に好感度がさらにアップしました。
エミリッドバハマには要注目です。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
EMILLID BAHAMA 公式ホームページ
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2023年05月28日
EMILLID BAHAMA EB-902 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA EB-902 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は420g です。

とてもカッコいいエミリッドバハマのアイアンです。
エミリッドバハマはドライバーやFWがあまりにも素晴らしいですが、アイアンも美しくて魅力的です。
以前一度だけ、エミリッドバハマのアイアンを試打したことがあるのですが、その後継モデルであることは明白です。

以前試打した EB-901と明らかに違うのは、このトゥ寄りにある、3つのウェイトです。
3つのウェイトには全て『2』という数字があったので、おそらく2gということでいいと思います。
2・3・4というように重さを変えてきているのかと思いましたが、違いました。
トゥ側に重量が配分されているということで、重心距離が結構長くなっているようです。
今はこのようにウェイトが組み込まれていることが多いですが、昔はそんなものは無く、全て鉛を貼って対応していて、6gということになると、かなり厚く『重ね貼り』しなければなりませんでした。
そうすると鉛の厚みが妙に際立って、見た目も損なっていましたし、練習中やプレー中も鉛が外れてしまうことがしょっちゅうありました。
しかし今はそんな心配は要りません。
ウェイトが全て解決してくれます。
しかし『1g未満』のような、かなり微妙な調整や『おまじない』的な意味でいえば、今でも鉛が活躍します。

EB-901と同じく、このライオンがとても美しくてカッコいいです。
昨日試打したドライバーは『ペイント』ですが、こちらは『彫刻』になっていて、立体感があります。
このライオンマークがカッコいいのはもちろんですが、ヘッド全体がとても綺麗で、しばらく見とれていました。

オーソドックスで標準的な大きさのマッスルバックアイアンです。
普通、マッスルバックというと、もうちょっと『尖った』感じがすることが多いですが、このアイアンは独特な質感と繊細で美しいデザインで、マッスルバックということをあまり感じさせません。

このシャープな形状がたまらないですね。

通常のマッスルバックアイアンです。
こうして見ても、やはりライオンマークが存在感を放っています。

トップラインの幅は標準的で、この角度から見ても美しいです。

ソール幅も標準的で、クラシカルな雰囲気が漂っています。
昔は、これくらいの幅がたくさんありました。

リーディングエッジは面取りされて、丸みを帯びているのがよく分かります。

トレーリングエッジに削りは無く、むしろ角張っています。

ネックは、やや短めですが、今のアイアンの中では普通です。

ホーゼルには『EMILLID BAHAMA Co.,Ltd. MADE IN JAPAN』と刻印されています。
日本製ということで好感度はさらにあがりました。
この質感の良さから、兵庫県産かな?と思いましたが、真偽のほどは定かではありません。

フェース面にミーリングは無く、ノーマルです。
すごく美しく、丁寧に仕上げられています。
チープさは全くありません。

『顔』はまずまずです。
変なクセは無く、無難な顔ですが、見とれるようなことはありませんでした。
普通マッスルバックは、もうちょっと『美顔』になっているものだと思っていたので、ちょっと意外な感じもしますが、顔の好みも人それぞれなので、この顔が最高という方も多いのではないでしょうか?

BAHAMAのロゴがカッコいいグリップです。
やはりオリジナルグリップはいいですね。

素振りをしてみると、まずまずです。
これまでマッスルバックアイアンはDGが挿してあることが多かったと思うのですが、最近はDGをあまり見かけなくなりました。
それは地クラブメーカーだけでなく、大手有名メーカーも同じです。
『重い』ということで不評なのかもしれません。
しかし私はシビアなマッスルバックアイアンだからこそ、重量感のあるDGで安定感を出していけるので有利だと思うのですが・・・。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
構えづらいということは無いですが、全体的に少しボテッとしている感じがします。
トップラインの見え方も、少し気になりました。
マッスルバックアイアンを試打するときは、見とれてしまうことが多いのですが、今日は違います。
見とれることは無いものの、構えづらくはないので、淡々としていました。
試打を開始しました

『打感』は素晴らしいです。
マッスルバックですし、質感の良さから柔らかい打感を予想していましたが、その通りのグッドフィーリングです。
ソフトで厚みのある打感が素晴らしく、これぞマッスルバックフィーリング・・・。といったところでしょうか?
やはりアイアンは、このように『厚みで押していける』タイプがいいな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』は普通で、特に変わったところはありません。

『安定性』という点では、マッスルバックらしく、敏感さはありますが、決して敬遠すべきではないと思います。
特にトゥ側にある3つのウェイトがよく利いているのか、少々トゥ側でヒットしても当たり負けしづらく、コスり球になりにくいのが多くの支持を集めるのではないでしょうか?
最近のアイアンはこのようにトゥ側に重心をもっているものが増えてきているように思うのですが、それだけトゥ側でヒットしている人が多いということなのかもしれません。
昔の『タラコ』のCMではないですが、昔も今も、トゥ側でヒットしている人が多く、ゴルファーの傾向はあまり大きく変わっていないのかもしれないな・・・。と思いました。

『操作性』は高いです。
MBらしく反応が良くて、左右へ曲げることも楽しめました。
弾き系で球離れが速いタイプだと、このような『粘り感』は無いですが、このアイアンは球持ちがいいので、グッと押していける粘りがあるのがいいです。
ただ、ウェイトが無いほうが、私には扱いやすいように感じました。

『飛距離性能』は、今のアイアンでは普通といっていいと思います。
私の感覚では『チョイ飛び』くらいですが、今はこれくらいがたくさんあるので、特別感はありません。
試打後の感想

洗練されたデザインが印象的で仕上げもいいので、質感の良さもあります。
顔はもうひとつだったのですが、それでも大きな不満は無いですし、打感と操作性が秀逸なアイアンです。

このような美しいアイアンで、目を楽しませながら、技量を高めていくというのもアリなのではないでしょうか?
練習は苦しく歯を食いしばってやるものではなく、私は楽しんでやるものだと思っています。
そういったときに、このような美しいアイアンだと練習が楽しくなりますし、それが技術の向上につながるのではないでしょうか?

トゥ寄りにある、3つのウェイトが特徴的ですが、これがもしヒール側にあったらどうなるんだろう?と思いました。
私はセンターから、ややヒール寄りでヒットすることが多いので、そう思ったのかもしれません。
打感はあまり変わらず、重心距離が短くなって、ターンしやすくなるのかな?と思いました。

アイアンに限ったことではないですが、やはり美しいクラブというものはいいものです。
試打していて、とても楽しめました。
マッスルバックではありますが、昔のマッスルバックのような尖ったところもなく、結構親しみやすくなっています。
それはバックフェースのウェイトもそうですし、工夫されたソール形状(削り)が難易度を下げてくれているのかもしれません。

2度目のエミリッドバハマアイアンでしたが、やはりいいものだな・・・。と思いました。
これからもエミリッドバハマには注目していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2023年05月27日
EMILLID BAHAMA CV-11 PRO ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA CV-11 PRO ドライバー です。

シャフトは THE ATTAS V2 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスは5S、シャフト重量は56g、トルクは4.2、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は296g です。

EMILLID BAHAMAの新しいドライバーです。
とてもカッコ良く、この質感の良さに思わず目尻が下がりました。
飛ぶクラブは例外なく美しい・・・。
これは今のドライバーに言えることです。
この質感の良さはさすがで、いい目の保養ができますし、こうして綺麗に仕上げているということで、性能にも力を入れているというのが見て伝わります。
こういうクラブを見ているだけで、心が和みますね。

エミリッドバハマといえば、このライオンマークです。
私が勝手に『ライオンマーク』と呼んでいるだけで、他に正式な呼び名があるのかもしれません。
とてもカッコいいですね。
ロイコレのキャビティソールもそうですが、クラブの一部分を見るだけで、そのメーカーが分かるという個性的なデザインはとても大切で貴重だと思います。
グランプリは飛行機。
エミリッドバハマはこのライオンマーク。
それがこれからも続いていくのでしょうか?

最近のクラブの中では、やや珍しい立体感のあるヘッドです。
カッコ良くて、今から打つことができるのかと思うだけで、ワクワク感が止まりません。
エミリッドバハマのクラブはオシャレなイメージがありますが、このドライバーもかなりオシャレです。

フェース寄りに小さなウェイトが3つ配置されていて、以前試打したCV-8と同じです。
この位置にあるということは重心深度を浅くして、低スピン性能を実現しているのでしょうか?

トゥ側の、この場所にウェイトがひとつ配置されていますが、ヒール側にはありません。


ヘッド後方の凹みが目立っています。
これにも何か秘密があるのでしょうか?
それともデザインに過ぎないのでしょうか?

『Carlvinson』という赤い文字があります。
カールビンソン。
CV8の後継モデルなのが分かります。
9や10ではなく、11というのには大きな理由があるのかもしれません。


トゥ側とヒール側の、このアクセサリーのようなものの中に、『EMILLID BAHAMA』という文字がたくさん並べられていて、オシャレだな・・・。と思いました。
そしてエミリッドバハマはオシャレなだけでなく、その実力(飛距離)も一級品です。

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されていて、これがCV8と大きく違うところです。

試打するのは、この『0』ポジションです。

1

2

3

4

5

6

7
他には1~7まであり、かなり細かな調整ができそうです。

フェース面のデザインもオシャレです。
中央にライオンマークがあるのも、お馴染みになりました。
フェース面はFF(フラットフェース)タイプで、凹凸はありません。

トゥ側には『FORGED』の文字があり、これはグランプリなどと同じです。

シャローバックではありますが、ヘッド全体で見れば、『セミディープ』といっていいでしょうか?
明らかに厚みがあり、私はこういうタイプが大好きです。
パワフルなイメージもありますし、フェース面を縦に使えるのが安心感をもたらしてくれます。

いい顔をしています。
フックフェースに見えたのですが、今はこれくらいが普通かもしれません。

最近はカーボンクラウンが多いので近くでよく見てみたのですが、このドライバーのクラウンにはカーボンの模様は見られません。
フルチタンなのでしょうか?

BAHAMAというロゴが入ったグリップがとてもオシャレで、ファンにはたまりません。
『白系』といいますか、『薄いグレー系』といったほうがいいかもしれませんが、このような色は最近では珍しいです。
私はオーソドックスな黒が一番好きですが、他にもいろいろなカラーが用意されているのでしょうか?
フィーリング自体は普通です。

素振りをしてみると、かなり軟らかく、先が動くといいますか、グラグラしています。
私が苦手に感じるタイプのシャフトで、少し気になりました。
何度か素振りを繰り返し、この軽さと軟らかさにだんだん慣れていくことができたような気がします。
フレックスは『S』となっていますが、硬いという印象は全くありません。
市場に出回っている数多くのSシャフトを集めてきて、その振動数を計測したら、おそらくこのシャフトはかなり軟らかい部類になると思います。

ボールを前にして構えてみると、いい感じです。
やはりフック系のイメージが出ましたが、これくらいであれば普通に打っていけそうです。
クラウンマークも無く、『バハマ顔』といいますか、『グランプリ顔』だな・・・。と思いながら見ていました。
試打を開始しました

久しぶりのエミリッドバハマといことで、意気揚々と打ったのですが、2球続けて『チーピン』が出てしまいました。
これはクラブのせいではなく、明らかに私のミスです。
シャフトの軟らかさを、まだ充分把握できていませんでした。
このシャフトは中調子ということですが、先調子のようなつかまり方です。
一旦打席を外し、素振りを繰り返して、試打を再開しました。

いきなりウォーッという声をあげてしまうほどの勢いがある力強い弾道に驚きを隠せません。
エミリッドバハマなので、飛ぶというのは予想していたのですが、それでもやはり凄いです。
思わず見とれてしまうような弾道で、『弾道を惚れさせる』ドライバーだな・・・。と思いました。
いつも思うのですが、この美しいヘッドのどこに、飛距離性能の秘密が隠されているのでしょうか?
力強くて高いドロー系の球は、あっという間に、ネット最上段まで突き刺さっていきました。

『打感』は、ソフトというよりは、やや『しっかりめ』ですが、決して硬くなく、心地よい感触が手に残りました。
球離れが速く、弾き感も強いです。

『音』は、やや高めで大きすぎない『カチッ』という感じの金属音です。
これまでのモデルで耳にしてきた音で好感が持てます。
インパクトが緩むこともなく、気持ちよく振り抜いていくことができました。

球はよくあがってくれ、10度らしい高弾道ですが、ヒッター向けなのは確かです。
装着されているシャフトも、この高さに大いに関係しているようで、できればもう少し抑えてくれるといいな・・・。と思いました。
このアッタスのシャフトは少し私には難しく感じる部分があり、慣れるにはもっと時間と球数をかけなければなりません。
できれば『6S』か『7S』だったらいいのにな・・・。と思いましたが、なかなか思うようなスペックで試打できないのはいつものことです。

『安定性』は、今のドライバーの中では普通といったところでしょうか?
決してシビアで気難しいタイプではないですが、他のメーカーのような『曲がりにくさ』はありません。
球筋は結構『揺れる』感じ・・・。といいますか、愚直なまでの高い直進性は感じませんでした。
ただいつも通り打っていれば、それほど方向性は気にならないですし、いい意味で『アバウト』に打っていけるドライバーです。
やや厚みのあるドライバーですが、寛容さにおいては、通常のシャロー系ドライバーと同等に感じました。

『操作性』は、いい感じです。
最近は曲げにくいドライバーが多いですが、このドライバーは右に曲げるのも難しくありません。
普通に打てば、私の場合はストレートではなく、ドロー系が出やすいのですが、あえてカットに打ってスライスも打つことが出来ました。
深重心過ぎない扱いやすさ・・・。といったところでしょうか?
試打後の感想

打つのが楽しくて、なかなか止められません。
心地よい打感と音を楽しみながら、この『エグい』弾道に見とれていました。
明らかに『飛距離に特化した』ドライバーです。
もっと飛ばしたい・・・。
コンペで、他の賞は要らないけど、ドラコン賞だけはいつも独り占めしたい・・・。という方には頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?
私はアイアンが飛びすぎるのはあまり好きではありませんが、ドライバーは全く別です。
飛べば飛ぶほど良く、それにコントロール性能やフィーリングが良くなれば最高です。

ドライバーは飛距離を追求していくクラブですが、それがチープなデザインだとテンションも下がってしまいますが、このドライバーは全く違います。
デザイン性という点でも、今あるドライバーの中で間違いなくトップクラスで、細部にまでこだわっています。
こういう性能とは直接関係ない装飾にまでこだわりながら、飛距離性能がぶっちぎりなのが、エミリッドバハマの凄いところです。
昔は、見た目は綺麗でデザインに凝っているけど、全く飛ばない・・・。と感じたドライバーがたくさんありました。

この惚れ惚れするような弾道を目で追いながら、やはり『ドライバー・イズ・ショー』というのは本当だな・・・。と思いました。
『パットイズマネー』というとおり、成績はパットが大きく関係していますが、『人に見せる』という要素はドライバーが一番多くもっています。
飛距離は永遠のテーマですから。
通常のゴルフ。
つまりスコアを追求していくゴルフはもちろんですが、『ドラコン競技』に出場している方も、このドライバーを選択肢に入れるのは大いにアリなのではないでしょうか?
ヘッドとシャフトには相性のようなものがあり、自分が好きなシャフトだから、必ずどのヘッドにも合うということにはなりませんが、ベストなセッティングができれば、かなり大きなアドバンテージを得ることができるのではないでしょうか?
最初から最後まで、ずっとワクワクさせてくれるドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022年05月26日
EMILLID BAHAMA CV-8 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA CV-8 ドライバー です。

シャフトは EDGE WORKS EG519-ML です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、キックポイントは中先調子、クラブ総重量は302g です。

エミリッドバハマのニュードライバーです。
久しぶりにエミリッドバハマのクラブに触れましたが、やはりいいものだな・・・。と思いました。
既に興奮が抑えられません。

エミリッドバハマといえば、ライオンマークです。
横顔のイメージが強いですが、このライオンは正面を向いています。
これが新しいマークなのでしょうか?
これまでも、こういった絵が描かれているクラブがありましたが、最近は少なくなりました。
このドライバーはチープさを出していないところがいいです。
今でもクラブの工夫を独自のネーミングで、英語で表記したりしていますが、このドライバーには『・・・・SYSTEM』とか、『・・・・WEIGHT』などといったものは見られません。
そういったことを説明するのではなく、まずは打ってみてほしい・・・。というメーカーの自信の表れではないでしょうか?
先入観をもたせないデザインといっていいかもしれません。
ヘッド全体の質感もいいです。
こういったところは『MADE IN JAPAN』の良いところではないでしょうか?

大きさは普通のラージサイズですが、それほど『薄さ』は強調されておらず、叩けそうです。
ゴルフクラブはボールを打つ道具ではありますが、ボールを打つ前にまずは目で楽しみたいと思っています。
そういった意味でも、このクラブは合格です。
それはデザイン的にも、そして質感がいいからです。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には小さなウェイトがあります。
どちらにも『3』という数字があるので、おそらく3gということではないでしょうか?

その間にも3つの小さなウェイトがあります。
こちらには数字が無かったので、重さは分かりません。
前のほうにウェイトが集まっているということは、結構浅重心なのかもしれません。

と思っていたら、ヒール側にはもうひとつのウェイトがありました。
こちらも数字がないので、重さは分かりません。
これで適度な重心バランスがとれているのだと思います。

ネックの長さは標準的です。
調整システムは搭載されていません。
最近は地クラブメーカーでも搭載されているものもありますが、そうでないものも多いです。
このネック周りの曲線がたまりません。
微妙に丸みがあって、適度な厚みがあって、シャロー感を強調していません。
昔からこういうドライバーはたくさんあって、適度な重心の高さがあるような気がして好感が持てます。
ドライバーは何が何でも低重心のほうがいい・・・。と思っておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも低ければいいというものではなく、『適度な高さ』というものがあり、『厚み(フェース高)』を利用して叩けるドライバーは昔からこのようなタイプが多いです。
特にBS(特にツアステ)のドライバーはこのようなドライバーが昔から多い印象があります。
ヨネックスのドライバーにもありました。

バックフェースにある、この赤い模様もよく目立っていてカッコいいです。
フラットではなく、凹んでいるので、これにも何か理由があるのでしょうか?

フェース中央にはお馴染みのライオンマークがあり、トゥ側にも見慣れた『FORGED』の文字がありました。

とても丁寧に仕上げられていて、綺麗です。
これまでの経験から、弾きが良さそうに感じられます。
以前も書きましたが、フェース面からは『弾道のイメージ』といいますか、『飛び出す瞬間のイメージ』が浮かんでくるのですが、このフェース面は弾きが良くて強弾道のイメージが鮮明に浮かんできました。

最近のドライバーのなかでは結構厚みがあるほうですが、かといってディープでもないので、セミシャローといったところでしょうか?
この角度から見ても、すごく美しいです。

顔はまずまずです。
見とれるような美しい顔だとは思いませんが、特に大きなマイナスもなく、好感が持てました。

最近はカーボンクラウンが多いので、このドライバーはどうかな?と近くで見てみたのですが、どうやらカーボンではないようです。
クラウン部分がチタンであっても、そしてカーボンであっても、その差はわずかで、実際にどれだけ効果があるか分かりませんが、少しでも重心を低くするうえで有効なのだと思います。
私はカーボンクラウンにこだわっていないので、このままでも充分です。

素振りをしてみると、やや軽量感があって、線が細いシャフトだな・・・。と思いました。
線が細い(=軸が細い)感じのシャフトですが、先がグラグラせず、頼りない感じはしません。
細い針金を何重にも巻いて細く仕上げた骨が入っているような感じ・・・。といったらいいでしょうか?

EDGE WORKSというシャフトは初めてですが、なかなか良さそうです。
ヘッドもそうですが、シャフトも『艶消し』はカッコ良さが増しますし、晴れの日で構えやすいという利点があります。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
いい意味で無難といいますか、マイナス面が小さい感じがします。
すごく見とれてしまうとか、いいイメージが次から次へと湧き出てくるということはなかったのですが、普通に構えることができました。
どちらかといえば少しつかまりそうな感じです。
試打を開始しました

『打感』はソフトというよりは、しっかりした感じですが、硬くなく嫌な余韻も残りません。
『芯』のある打感で、ボヤけたところがないのがいいです。
この打感は過去にも経験したことがあります。

『音』はとても素晴らしいです。
爽快感を与えてくれる音で、打っていて心地よくなりました。
このような音だと、気持ちよく叩いていくことができます。
14本のクラブの中で、『叩く』というニュアンスのあるものは距離を出すためのクラブ・・・。
つまり、ドライバーだと思うので、このように叩きやすい音は好感が持てますし、このドライバーの魅力をさらに引き立ててくれます。
私は、いくら飛んでも、そしていくら曲がらなくても、音が良くないと、そのドライバーに対して魅力を感じませんが、このドライバーは大満足です。
音でも高級感を醸し出しているクラブだな・・・。と思いました。
最近は『異音』を発するドライバーが少なくなり、いい意味で『無難』な音が増えてきましたが、今日は久しぶりに音でも魅了されたような気がします。

『球の上がりやすさ』という点では、ロフトなりの高弾道ですが、弱々しい弾道ではなく、かなり強い弾道が打てます。
高弾道と強弾道のいいとこ取りしたドライバーといっていいでしょうか?
高さと強さを兼ね備えた弾道です。
低スピン性能に長けていて、明らかにヒッター向けドライバーです。
ヒッター向けとはいっても、ハードヒッター限定というほどでもなく、受け皿は広いように感じました。
弾きの良さと高弾道。
そしてパワフルな力強さで飛ばしていけるドライバーです。
『密度の濃い飛び』といったらいいでしょうか?
平均的なドライバーの『飛びのベクトル』を『3』だとすると、このドライバーは『5か6』くらいかな・・・。などと、弾道を目で追いながら考えていました。

『安定性』も高く、打つ前に予想していたよりも好印象でした。
構えたときに、ややつかまりそうな印象をもっていたのですが、実際に打ってみるとそこまでつかまることはなく、どちらかといえばフェード系が出やすいドライバーだな・・・。と思いました。
これにはヘッドの性能だけでなく、シャフトも大いに関係しているのは間違いありません。
私はフッカーなので左へ行くのが嫌ですが、このドライバーは左を怖がらずに気持ちよく振り抜いていけるのがいいです。
スライサーの方にはやや厳しいドライバーかもしれませんが、装着されているウェイトを交換すれば、また球筋も変わりやすいのではないでしょうか?
調整システムは搭載されていませんが、ウェイト交換だけで充分・・・。という方も多くいらっしゃると思います。
そういった方にも、是非このドライバーを体感していただきたいです。
オートマチックタイプだとは思いませんが、スイートエリアはそれなりに広くて、シビアさは全く感じませんでした。
大らかで弾きの良いのも、このドライバーの魅力のひとつです。

『飛距離性能』は、かなり優れています、といいますか、『ピカイチ』といっていいのではないでしょうか?
『爆飛び』『激飛び』『パワフル』『ターボエンジン』『ジェット噴射』・・・。飛びを連想させる言葉が、球を打ちながら浮かんでいました。
飛距離でアドバンテージを握っていけるドライバーといっていいように思います。
今年一番のサプライズ・・・。といっていいかもしれません。
元々、エミリッドバハマのドライバーは飛距離性能に優れているというイメージを持っていますが、このドライバーもそうでした。
これまで、それほどたくさん試打したわけではないのではっきりとはいえませんが、ハイレベルなドライバーが揃っているエミリッドバハマの中でもトップクラスに位置するドライバーといえるのではないでしょうか?
そしてもちろん、今流通している大手メーカー含め、飛距離という点で、かなりリードしているドライバーといって間違いありません。
明らかに飛びに特化したドライバーです。

『操作性』は、やや良いくらいでしょうか?
飛距離が凄いので、コントロールするのを忘れてしまいそうでしたが、左右にも曲げることができました。
球のつかまりはそこそこいい感じで、つかまりすぎないのがいいです。
先ほども書きましたが、スライスに悩んでおられる方には合いづらいところがあるかもしれません。
しかし、それはウェイトを交換したり、シャフトを自分好みの物に替えれば、また違った結果が得られるのではないでしょうか?
試打後の感想

打つ前は、美しいな・・・。カッコいいな・・・。と、このドライバーの外見ばかりに目が行っていたのですが、実際に打ってみて、その美しさの印象が薄くなってしまうほどの高い飛距離性能を実感しました。

このドライバーともう一本、ある大手有名メーカーの最新ドライバーを借りることができたので、打ち比べてみることにしました。
接戦だったら、そのドライバーも一緒にご紹介しようと思っていたのですが、あまりにもポテンシャルが違いすぎたので、このドライバーだけの紹介に切り替えました。
球の伸びが違います。
最高到達点が違います。
空気の層に逆らわない弾道といいますか、逆に乗っかっているような弾道です。
落ち際が緩やかで、滞空時間の長さも魅力のひとつです。

小さいウェイトがありますが、それ以外は特に変わったところは見られず、どちらかといえばシンプルなヘッドです。
以前も書きましたが、ヘッドにいろいろなパーツがつけられているほうが飛ぶと思っておられる方もいらっしゃると思いますが、必ずしもそうとはいえません。
『見た目だけのパーツ』がたくさんあるからです。
そしてそういったパーツをつけることによって、ヘッドの強度がさがったり、肝心の飛距離性能が逆に落ちてしまっているドライバーも少なくありません。
クラブのモデルチェンジは見た目が変わっても、実際の性能は大差ないといいますか、逆に前のモデルのほうが良かった・・・。ということはたくさんあります。
比較的シンプルなほうが飛距離性能が優れたものが多いです。
そして、それをこのドライバーが証明してくれた形になりました。

一緒に打ち比べたドライバーも人気があり、いいメーカーだと思いますが、こうして明らかに性能が違ってくると、そのメーカーもまだまだだな・・・。と思わずにはいられません。
このドライバーは質感が良くカッコいいので、『所有欲』も満たしてくれます。
これは大切なことではないでしょうか?
今回試打したのは10.5度で、素晴らしい飛距離を出してくれましたが、できればもう少しロフトが立ったものを試したくなりました。
おそらく、そのほうがもっと飛ばせたような気がしたからです。
ヘッドにいろいろな文字を入れず、ひたすら『美』と『目立つこと』を目指して開発されたようなドライバーですが、実はその性能がピカイチなのが凄いです。
それと私的には、やはり音がとても良かったので、さらに距離を伸ばせたように思います。
いくら飛距離性能に優れても、インパクトが緩んでしまっては、せっかくのポテンシャルも発揮できません。
その音という大切な要素でも、このドライバーはすごくいいので、打っていて楽しくなります。

このドライバーの美しさに目が行きがちですが、最大の弥勒はズバリ『飛距離性能』です。
飛びにコミットしているドライバーといっていいのではないでしょうか?
一般的に人気があって、誰もが知っているメーカーのクラブしか使いたくない・・・。
ヘッドに調整システムが搭載されていないと嫌だ・・・。
ドライバーで飛ばしたくない・・・。
という方には合わないような気がしますが、まだまだ飛ばしていきたいという方には、かなり魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
カッコ良さと飛距離性能の両立ができたドライバーです。
さすがエミリッドバハマだな・・・。と思いました。
なかなか出会う機会がないですが、これからも期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2020年03月10日
EMILLID BAHAMA EB-99 WEDGE


今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA EB-99 WEDGE です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200 です。

初めて出会った、エミリッドバハマのウェッジです。
以前、アイアンを試打したことがあったのですが、ウェッジは初めてです。
ドライバーが素晴らしいので、そのイメージが強いのですが、このウェッジもいい雰囲気があります。
クラブはまず美しさや質感など、『雰囲気』が大切ですが、このウェッジはとてもいいです。

シンプルでオーソドックスなウェッジです。
今はウェッジもハイテク化が進み、バックフェースなどにいろいろな工夫が見られるようになりましたが、このウェッジはとてもシンプルで美しいです。
必要最小限のものしか搭載されていなくて、あくまでも使う人の感性に委ねている感じがたまりません。
アイアンもそうですが、今は全体的に大きかったり厚みが増してボテッとした感じのウェッジがあります。
このウェッジはシャープで美しいです。
ウェッジ好き・美しいクラブ好きの私は、目尻が下がってしまいます。
打つ前から、既に魅了されてしまいました。

シンプルでフラットなバックフェースです。
物理的に易しくなるような工夫は見られません。
質感が良く、メッキの風合いなどから、ひょっとしたら『メイド・イン兵庫』かな?と思いましたが、実際のところは分かりません。
生産地でクラブの性能が決まるわけではないですが、やはりメイド・イン・ジャパンは魅力的です。
今は海外製でも日本製とそれほど値段が変わらないので、海外製を選ぶ理由がなくなりつつあります。
海外製の魅力はズバリ『価格』です。
それはゴルフクラブに限ったことではなく、他の製品にもいえます。
今は全国的にマスクが不足していますが、それはほとんどを外国製に委ねていたからだと聞きました。
日本で作れるのに日本で作らず、海外で作ったほうが安くあがるからといった理由で外国に依存していましたが、それが今回のマスク不足につながっているようです。
外国のメーカーに、もっと増産して欲しいといっても、なかなか応じてはくれないと思いますが、日本は自国で作れる技術がありますし、無理をしても私たちユーザーの為に日本のメーカーが頑張ってくれています。
今はまだ店頭には並ばないですし、私たち消費者の手元に届きません。
トイレットペーパーやティッシュペーパーなどは、お店に大量に置かれるようになりましたが、マスクはまだ品不足が続いていますし、入荷すれば、すぐに売り切れになると思います。
外国に依存することへのリスクが今回浮き彫りになったのではないでしょうか?
コストなど、いろいろな問題があると思いますが、日本で作れるものは日本で作るということが大切になってくるのではないでしょうか?
私もそうですし、おそらく多くの人が、日本製のマスクを欲しがっていると思います。
それは日本だけでなく、世界でも同じだと思います。
メイド・イン・ジャパンは『世界最高品質』です。
しかも品不足が続いても、メーカーやお店が値段をつり上げることもなく、良心的です。
私は花粉症もちなので、今の時期はマスクが欲しいのですが、今でも買えず困っています。
私は元気なので今のところは何とかもちこたえています。
しかし街を歩いてみても、マスクをしておられる方もいらっしゃいますが、しておられない方も多くいらっしゃいます。
しておられない方も本当はマスクをしたい方が多いのだと思いますが、手に入らないので我慢しておられるのではないでしょうか?
一刻も早く世界中の人々にマスクが行き渡り、有効なワクチンが開発され、この騒動が早く収束して欲しいです。
話が横に逸れて申し訳ありません。

トップラインは適度な幅です。
今はやや厚いものが増えてきましたが、このウェッジは標準的です。

EMILLID BAHAMAのトレードマークといってもいい、このライオンの横顔のようなマークがカッコいいです。
これを見るだけで、EMILLID BAHAMAだと分かります。

ソール幅は標準的です。
こうして見てもトレーリングエッジが、かなり大きく削り込まれているのが分かります。
ロフトが56度なので、サンドウェッジということでいいと思うのですが、このウェッジはバンカー用というよりは、アプローチに適しているような気がします。
バンカーを苦手にしておられる方の中には、このソール形状を見て、苦手意識をもたれる方がいらっしゃるかもしれません。
バンカーに重きを置くのであれば、もっとワイドソールにして丸みを増して、砂を弾くイメージを出しやすいソール形状のほうがいいような気がします。

角度を変えてみても、やはりトレーリングエッジの大きな削りが目立ちます。
リーディングエッジも大きく削られているので、抜けも良さそうです。
こういった工夫は、今のアイアンやウェッジによく見られます。
すごくシンプルでベーシックなタイプですが、最新クラブの特徴を見ることができました。

ネックの長さは適度にあります。
ロングネックというほどではありませんが、ウェッジに欲しい長さがしっかりキープされています。
こうして見ていても、美しい後ろ姿だな・・・。と思いました。
私の目尻はどんどん垂れ下がっていきます。

フェース面には綺麗なミーリングがありました。
エミリッドバハマのウェッジは初めてなので、その傾向といいますか特徴が分からないのですが、ミーリングを採用しているメーカーなのだと分かりました。
ウェッジにミーリングを採用しているメーカーはたくさんあります。
アイアンにはミーリングを入れないけど、ウェッジにはミーリングを入れるというメーカーは多いので、やはりウェッジにミーリングを入れるのは有効なのだと思います。
指で触ってみたのですが、かなりザラザラ感がありました。
これまでの経験から、かなり食いつきが良さそうです。
すごくシンプルなウェッジですが、こういった最新の技術が取り入れられているところに好感が持てます。

スコアラインの両端(トゥ側とヒール側)には、小さな文字で『EMILLID BAHAMA』の文字がありました。
性能とは直接関係ないですが、こういった『オシャレ心』といいますか『遊び心』はとてもいいです。
控えめな大きさなので、構えても邪魔にならないような気がします。

ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。
すごくシンプルでナチュラルな感じです。
昔ながらの『男前』です。
これがエミリッドバハマウェッジの顔なのか・・・。と思いました。
ドライバーやフェアウェイウッドもいい顔でしたが、ウェッジでも、このようなオーソドックスな顔を採用してくれているので、エミリッドバハマに対する好感度がさらにあがりました。
ただ、セミグースなので、強いグースタイプを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれません。
ウェッジで構えたときに、ただ顔がいいというだけでなく、『柔らかい球』をイメージできるかできないかが重要になってきますが、このウェッジは合格です。

開いて構えやすいです。
ソールにかなり削りが入っていたので、開きやすいだろうなと思っていたのですが、その通りでした。
ロブ系のショットが易しそうですし、フワッと浮くイメージが出しやすいです。
ウェッジは開いて使うことが多いので、この開きやすさは魅力的です。
最近は開きやすいウェッジが多くなりました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、とても良いです。
ソフトなだけでなく『食いつき』がいいので、ボールとの『くっつき感』が長く、楽しめました。
微妙な距離感や出球の高さが求められる厳しい場面では、このようなウェッジが心強いです。
この『くっつく時間』が長いほうが、よりシビアな状況でも活躍してくれ、『攻め』と『守り』に使えます。
ドライバーだけでなく、今はアイアンでも『弾き系』が増えてきましたが、ウェッジでは不要な性能のように思います。
それは『弾く』よりも『乗っかる』『くっつく』性能のほうが求められるからではないでしょうか?
そういった意味でも、このウェッジはいい感じです。

『スピン性能』もかなり高く、ボールがよく止まってくれました。
食いつきがいいので、ボールが滑ることなく、しっかりとスピンを掛けてくれました。
ソールを抜いていきやすいので、フェース面とソールの両方で仕事をしてくれていて、その相乗効果でスピンの効きが高められているようです。
ベーシックタイプで見た目はハイテク感がありませんが、間違いなく高性能なウェッジです。

球も拾いやすく、出球のイメージも出しやすいですが、あがりやすさという点ではいえば、普通といっていいと思います。
ナチュラルなウェッジなので、あがりやすくなるような工夫は見られませんが、それがいいです。
グースがきつくないので、『刃先で拾う』イメージが出しやすいところも気に入りました。

『安定性』という点でも、構えやすいのでラインを出しやすくていいですが、キャビティタイプのウェッジと比べると、それほど寛容さはないので、普通といっていいように思います。
オートマチックタイプのウェッジではありません。
なので、シビアに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
アプローチの仕方にもいろいろあって、
1.ひとつの強いイメージで、その強さを活かして自動的に寄せていくやり方。
2.色々なイメージが浮かんできて、その中からどれが一番成功率が高いか?どれが一番早くイメージに浮かんできたか?それを選択しながら寄せていくやり方。
の二種類があると思うのですが、このウェッジは後者のタイプです。
私はアプローチの練習が一番好きなのですが、その醍醐味はなんと言っても自分でイメージして、そのイメージ通りに寄せられた(あるいはそのままチップイン)ときです。
アプローチやパッティングは距離感と時間感覚(スピード感)がとても重要になってくると思うのですが、それを気付かせてくれたのが、これまで出会ってきた名器と呼べるウェッジやパターたちです。
ビギナーの頃から、たくさんのことをクラブから教わりました。
私はオートマ系よりもマニュアル系のウェッジが好きで、色々なイメージを描けるほうが好きなのですが、これまでの経験上、最初に浮かんだイメージで寄せていくのが、一番成功率が高いように思います。
これはいくらやっても、結果は変わりません。
あまり考えすぎず、感覚に任せてシンプルにいくほうが私には合っているような気がします。

構えやすいのでイメージが鮮明に浮かび、距離感が出しやすいです。
おまけに『ボールの乗っかり』がいいので、シビアに落としどころを狙っていけるのもいいです。
『食いつきを強めにして止める方法』と、『抜けの良さを活かしてフワッとした球で止める方法』の二種類、あるいはその混合タイプで止められます。
場面によって、止めるイメージは変わってきますが、このように守備範囲の広い止め性能をもったウェッジはとても頼もしく思えてきます。

『操作性』は、かなり高く、色々なショットで遊ぶことができました。
ロブ系にも適していますし、チップショットなども易しいです。
高くあげるのも得意なウェッジですが、刃先で拾っていけば低めに出していけるところも魅力的です。
ウェッジだと他のクラブよりも、さらにイメージの幅が広がりますが、このウェッジはそれに応えてくれました。
試打後の感想

高性能なドライバーのイメージが強いエミリッドバハマなので、ウェッジはどうかな?と思っていましたが、かなりいい出来に仕上がっていて、満足でした。
おかげで楽しい時間を過ごすことができました。

私はこのメーカーのクラブに出会うことが少ないですし、よく知らないので、ウェッジもあるということは今日まで知りませんでした。
自分自身の無知が恥ずかしいです。
これまでもそうですが、いいクラブを知らなさすぎのような気がします。
もっと色々なクラブに接していこうと思いました。

完全にマニュアルタイプで、技で勝負できるウェッジです。
オートマチック系を好まれる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
それと、先ほども書きましたが、グースタイプや大顔タイプのウェッジを好まれる方にも、合いづらいかもしれません。
『タッチ』を出して寄せていくのではなく、いい意味でのアバウトさで寄せていきたい方にも合いづらいような気がします。
こういったところは好みがはっきりと分かれますが、『くっつきやすさ』『乗せやすさ』『押して止める』ことを好まれる方には、是非試していただきたいです。

『易しさ』に対する、いわゆる『お助け機能』のようなものはあまり無いかもしれませんが、その分、使い手のイメージやフィーリングを大切にしてくれるウェッジだと思いましたし、そういうクラブは飽きが来ず長く付き合っていけます。
大手有名メーカーのクラブしか使いたくないという方には魅力的ではないかもしれませんが、逆に人とは違うクラブを使いたいという方や、知名度はそれほど高くなくでもしっかりとした性能をもったウェッジを使いたいという方には魅力的なのではないでしょうか?

私は誰にも負けないくらいゴルフが好きで、ゴルフクラブへの興味も尽きません。
これまで数え切れないほどたくさんのゴルフクラブに出会ってきて、私なりの『嗅覚』のようなものを持ち合わせていると思うのですが、その嗅覚が一瞬で、このクラブはいいクラブだと伝えてくれました。
これはもう『直感的』なものでした。
シンプルで研ぎ澄まされたかのようなシャープなデザインで、スピン性能が高くて男前なので、今のニーズにも合っているのではないでしょうか?
ウェッジメーカーといえば、大手メーカーではタイトリストのボーケイやキャロウェイのウェッジなども人気がありますし、国内メーカーではフォーティーンの人気も高いです。
地クラブメーカーで一番に思い出すのはゾディアで、どれもレベルの高いものばかりです。
それ以外にも、いいウェッジを世に送り出しているメーカーはたくさんあります。
大手メーカーも素晴らしいですが、地クラブメーカーも魅力的なクラブが多いです。
エミリッドバハマのウェッジは今回初めてだったのですが、とてもいい印象をもったまま試打を終えることができました。
ウェッジ好きの私は、予定した時間や球数をかなりオーバーしてしまいましたが、これは仕方ありません。
試打というよりは、完全に『遊び』のような感覚で楽しんでいました。

ドライバーやフェアウェイウッドなどもそうですし、このウェッジもすごくいいので、たくさんの方に試していただきたいです。
エミリッドバハマは全国で試打会を開催しているのか分かりませんが、もし開催していないのであれば、是非開催して欲しいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2018年06月10日
EMILLID BAHAMA EB-901 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA EB-901 ドライバー です。

シャフトは CRAZY 9 Dia です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、トルクは4.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は307g です。

とてもカッコいいエミリッドバハマのドライバーです。
エミリッドバハマのドライバーを試打した経験はまだ少ないのですが、いいドライバーに出会ったせいか、とても魅了されていますし、心に生き続けています。
数多く試打していても、それほど印象に残らないクラブもあれば、逆に試打した回数は少なくても、しっかりと心に焼き付いているクラブもあります。
エミリッドバハマは後者です。
ラージサイズのヘッドですが、形が崩れていなくて精悍さもあります。
アスリートモデルっぽい雰囲気がありながら、尖っていなくて大らかな印象もあります。
ヘッドの黒がマッチしているので、『黒ヘッドの雄』といったところでしょうか?

ディープではなく、シャロータイプのヘッドです。
ヘッドも大きくて、機能性を感じさせるデザインです。
機能的な感じはしますが、それが邪魔になっていなくて、センスのいいデザインです。

ソールにある、このライオンの横顔のようなトレードマークが目立っています。
エミリッドバハマといえば、このマークです。
美しさと丁寧な仕上がりが魅力的なドライバーです。
打つ前に目で楽しむことができました。
早く打ちたくて逸る気持ちもありますが、しばらくこうして見ていたいという思いもありました。
美しいクラブというのは、本当にいいものです。
日頃の疲れも、どこかへ飛んでいきます。

ソールには溝がありました。
今はドライバーやFWに多く見られる溝ですが、この溝もエミリッドバハマ独自の工夫が見られます。
普通、溝は真っ直ぐなものが多いですが、このドライバーの溝は稲妻のようにギザギザになっています。
こうすることによって、また大きな効果が得られるのかもしれませんし、ただ単にデザイン上のことだけなのかもしれません。

溝は深くなく、やや浅めですが、これくらいが深さとしての標準といえるかもしれません。
メーカーによって溝の深さや幅に大きな違いがあるので、面白いです。

ネックは適度な長さがありました。
一時期はショートタイプが圧倒的に多かったように思うのですが、最近は少しずつ長くなってきているような気がします。
これくらいの長さを多く見かけるようになりました。
必ずしもショートネックがいいというわけでもないのだと思います。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。

ヒール側

トゥ側
バックフェースには4つのウェイトが搭載されていました。
数字が刻印されていなかったので、重さは分かりません。
こうしてウェイトひとつ見ていても、センスのいいデザインだということが分かります。
ウェイトがきちんと『デザインの一部』になっています。
ウェイトではありながら、それが『ウェイトウェイト』していないところがいいです。
ウェイトの役目をきちんと果たしながら、見た目も優れているところに魅力を感じます。
チープな感じでもなく、ウェイトがデザインの中で浮いていなくて、しっかりと溶け込んでいるのがすごくいいです。
機能的なデザインですが、ゴチャゴチャした感じがありません。
さすがはエミリッドバハマだな・・・。と思いました。
『金属感』はあまり無く、どこか『プラスチック感』がありました。
専用の工具を使えば、簡単に取り外せそうです。

フェースのデザインもオシャレです。
派手さはないですが、いかにも弾きが良さそうな感じがします。
フェース中央にも、エミリッドバハマのトレードマークがあります。
性能とは直接関係ないと思いますが、とてもオシャレです。
派手さのあるオシャレではなく、落ち着いた感じのオシャレ感といったらいいでしょうか?
『目がチカチカ』しないカッコ良さといってもいいのかもしれません。

トゥ側にある『FORGED』の文字もオシャレです。
グランプリのドライバーを思い出します。
スコアラインを指で触ってみたのですが、全て凹んでいて『溝』になっていました。
今は『溝の無いドライバー』も多くなりましたが、このドライバーはしっかりとした溝があります。
このドライバーは『ルール適合モデル』ということですが、これがもし『高反発モデル』ということになれば、フェース面の溝も無くなるのかな?と思いました。

シャロータイプのヘッドです。
今はディープタイプも少しずつ増えてきましたが、まだまだこのようなタイプが主流だと思います。
ディープバックタイプを敬遠しておられる方も、このドライバーのシャロー感を見たら、親近感をもたれやすいのではないでしょうか?
昔のシャローは頼りない物が多かったですが、今は高性能で頼れるものが多くなりました。
ヒール側にある『MADE IN JAPAN』の文字を見たからというわけではないのですが、『和の美しさ』といいますか、『日本製の居心地の良さ』のようなものを感じました。
先日、ある庭園に行って、そのあまりの美しさに心が洗われたような気がしたのですが、それに通ずるところがあるような気がしました。
そこでお茶を頂いたのですが、とても美味しくて何杯もおかわりをしてしまいました。
自然の美しさというのもありますが、それだけではダメで、その自然を壊さないように人が毎日掃除をしたり整備をしたりして、きちんと維持されています。
『人の手の掛かった美しさ』といったらいいでしょうか?
人が手を加えるからこそ、美が保たれているのだと思います。
その美しさを、このドライバーを見ながら思い出していました。

いい顔をしています。
バルジが真っ直ぐに近いので、エミリッドバハマやグランプリに共通しているところだと思います。
パーシモンからゴルフを始めた私は、バルジが微妙にカーブしている物が好きなのですが、素材が木から金属に変わって真っ直ぐな物も多くなりました。
そういった物に高性能な物が多いので、このバルジも好感がもてます。
今はクラウンにも色々な工夫がされている物が多くなりましたが、このドライバーはシンプルでした。

素振りをしてみると、やや軽量タイプで、見た目ほどハードな感じはしませんでしたが、今はこれくらいが『標準的なスペック』といえるでしょうか?
シャフトも『50g台』ということで、クレイジーの中では、かなり軽量タイプだと思いますが、今は50g台のシャフトも多くなりました。
私には物足りない重さなのですが、こういったタイプも多く試打しているので、特に不満はありませんでした。
エミリッドバハマのヘッドに、クレイジーのシャフトが装着されているというだけで、すごく贅沢に思えてきます。
私のエースドライバーにはクレイジーのシャフトが挿してあるので、このドライバーに親近感をもちました。
クレイジーも、色々なシャフトが用意されているようです。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
すごく自然な感じです。
感覚を邪魔しない構え感といったらいいでしょうか?
不安なところが全くありませんでした。
『逃がし系』『つかまえ系』でいえば、やや『つかまえ系』に見えましたが、ほぼ中立的な感じがしました。
方向性への不安は無いですし、ロフト(10.5度)もあるので、球があがりやすそうです。
『マニュアル感』というよりは『オートマチック感』のある構え感ですが、マイナスイメージは浮かんでこず、いいイメージばかりが浮かんできました。
リラックスできましたし、大きく呼吸をひとつしました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
一瞬、ボールがグッと乗ってくれる感じがあって、そこから一気に解放されて弾き飛ばしてくれるようなフィーリングです。
『飛ばせるドライバー』の打感です。
後味も良くて、打っているのが楽しくなってきます。
何と言っていいのか解りませんが、ボールをフェース面でギュッと包み込んで、『かめはめ波』のようなイメージで一気に強く飛び出すような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
打感も硬くなく、適度な柔らかさもあるのがいいです。

『音』も良いです。
はっきりしているのですが、どこか『マイルド』な音です。
この音は、これまでも耳にしてきていて好感がもてます。
インパクトをしっかりと感じとれる音です。
音だけで、スイングが縮こまったり、逆に伸び伸びしたりしますが、この音は後者で気持ち良く振り切ることができました。
インパクトが緩んだり詰まったりすることもありませんでした。
物理的な性能(飛びのポテンシャル)は高いのに、音が邪魔しているな・・・。と感じるドライバーに出会うことは昔も今もあるのですが、このドライバーの音はそういったことがなく爽快でした。

『球のあがりやすさ』という点でも、いい感じです。
タフなドライバーではありません。
ロフト(10.5度)なりのあがりやすさがあります。
全体的なブラックで精悍な感じがしますし、いかにもアスリート向けな感じがしますが、実際に打ってみると、そんなことはなく、かなり幅広い層に対応できる懐の深いドライバーだと思います。
タフな印象は全くありませんでした。

『安定性』も高いです。
バックフェースに装着されているウェイトがよく効いているのかもしれません。
カッコいいドライバーですが、気難しさは全くありませんでした。
スイートエリアも広めで、大らかさがありました。
この大らかさも、今のドライバーの特長といっていいと思います。
一時期、『浅重心』のドライバーが流行りましたが、やはり私たち日本人にはある程度深さがあったほうが親しみやすさが増すような気がします。
いつでもナイスショットするわけではなく、どうしてもミスショットは出てしまいますが、重心が深いほうが、距離のバラつきも抑えられるように思います。
『安定した飛び』も、魅力です。

『飛距離性能』は、かなり優れていました。
エミリッドバハマのドライバーなので、打つ前から期待をしていましたが、その期待を裏切ることなく、高いパフォーマンスを発揮してくれました。
かなり弾きが良くて初速も速いです。
高さも充分だせて、ボールがピンポン球のように飛んでいきました。
ちょっと当たりが悪いかな?と思うような球を打ってしまうこともあったのですが、それをあまり感じさせない弾道の強さがあります。
ドライバーのもつポテンシャルの高さを感じずにはいられませんでした。
ヘッドと共に、シャフトの威力も大きいような気がします。
今は高性能なドライバーがたくさんありますが、このドライバーは間違いなく、それらの中でも『トップクラス』に入るドライバーです。

『操作性』という点では、まずまずでした。
左右に曲げることもできましたが、『オートマ性』が強いので、あまり細工をしたくないタイプです。
今はこういうタイプのドライバーを好まれる方が多いのではないでしょうか?
ほぼ真っ直ぐな球筋で、その中でも自分の持ち球を活かしながら勝負していけるドライバーといっていいように思います。
『昔の大型ドライバー』は、確かにスイートエリアは広いけど、球がつかまりきらずに右にプッシュしてしまう・・・。ということも少なくありませんでした。
ドライバーが460ccになって苦手になった・・・。という方も多いのではないでしょうか?
しかし最近の多くのドライバーは、そういった弱点が克服されています。
このドライバーも大型ではありますが、球をしっかりとキャッチして飛ばしてくれました。

かなり楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
予定の球数もオーバーしてしまうくらい、このドライバーを楽しんでいました。
久し振りに出会ったエミリッドバハマのドライバーということで、気持ちも高ぶってはいたと思うのですが、その私の楽しい思いを、このドライバーがしっかりと受け止めてくれました。
試打している間、ずっと笑顔でした。

エミリッドバハマやグランプリのドライバーをたくさん試打してきたわけではないのですが、強烈な印象が私にはあります。
遊び心のあるデザインが個性的ですが、それを上回るポテンシャルの高さを秘めています。
野球で例えると『地肩の強い選手』といったらいいでしょうか?
野球選手でいえば、『内野手型』ではなく、『外野手型』の肩の強さのようなものを感じます。
10m20mの距離でキャッチボールをするのではなく、センターバックスクリーンからホームベースまでの距離を遠投しながらキャッチボールするような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
ちょっと極端な例えかもしれませんが、そう思わせるほどの地肩の強さ・ポテンシャルの高さを感じています。

『飛びの性能』がとても高いですが、ナイスショットとミスショットの差が小さいのも、このドライバーのいいところだと思いました。
『性格の丸い飛び』あるいは、『大らかな飛び』といってもいいのかもしれません。

白いヘッドしか使いたくない・・・。という方。
大手有名メーカーのクラブしか使いたくない・・・。という方。
シャロータイプは苦手で、ディープなヘッドを求めている・・・。という方。
調整機能付きでないと嫌だという方。
そういった方には合いづらいかもしれませんが、それ以外の方には、とても優れたドライバーであることは間違いないので、多くの方に試していただきたいと思いました。
ヒッター向けだとは思いますが、そのハードルは高くないように感じました。

私が使うならば、もっとしっかりとしたシャフトにして重量を増すのは間違いないですが、このドライバーは『やや軽量タイプ』ではありながらも、頼りなさのようなものは感じませんでした。
軽さの中にも、しっかりとした『芯』のようなものがあります。
カッコ良さと性能の高さの両立ができているドライバーです。
また何度でも試打したいですし、コースでも試してみたいです。
いいクラブに出会うことができて、気分良く練習場を後にすることができました。
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2018年02月24日
EMILLID BAHAMA EB-04 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA EB-04 フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは LOOP prototype FW FIVE です。
ロフトは14度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は319g です。

初めて手にしたEMILLID BAHAMAのフェアウェイウッドです。
これまでドライバーとアイアンは試打したことがあるのですが、FWは初めてです。
ドライバーやアイアンでいい印象が残っているので、フェアウェイウッドも試打してみたいとずっと思っていました。
なかなか手にすることのないメーカーですが、強烈なインパクトを残しています。
ワクワクする気持ちが抑えられません。

かなりのシャロータイプです。
最近はシャロータイプが圧倒的に多いですが、その中でも群を抜いているような感じがします。
シャロータイプですが形が整っていて、全体的な雰囲気とカッコ良さはさすがだな・・・。と思いました。

ソールのデザインがオシャレです。
トレードマークともいえる、ライオン横顔のようなマークが大きな存在感を放っています。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ小さなウェイトが2つずつありました。
刻印が無かったので、何gなのかは分かりませんでした。
交換するタイプではないのかもしれません。

フェース面のデザインもオシャレです。
ここにもオリジナルマークがあります。
性能とは直接関係ないと思いますが、こういったオシャレ心は好感がもてます。
仕上げも丁寧で、高級感がありました。
こうして見ていても、いかにも弾きが良さそうな感じがします。

ネックは、やや短めです。
調整機能もない、とてもシンプルな構造です。
調整機能を求めておられる方には不満が残るかもしれませんが、私はこのシンプルな構造が好きです。
なかなか手にすることのないメーカーということもあるのかもしれませんが、こうして見ていてもすごくいい雰囲気があって、見とれてしまいました。
打つ前から私の心は、今日の天気のように晴れ晴れとしていました。
既に『ウキウキ』『ワクワク』でいっぱいでした。

こうして見ても、かなりのシャローであることが分かります。
一時期、このようなヘッドはよく見かけましたが、ここまで薄いのは、今は少なくなっているように思います。
この薄さを見ていると、何番か分かりづらいです。
少なくともスプーンには見えない薄さですが、これまでも無かったわけではないですし、懐かしさのようなものがこみあげてきました。
正直、私はもう少し厚みが欲しいな・・・。と思ったのですが、ここまで薄くするということは、ティアップして打つよりも、直打ちを想定して設計されているような気もします。
この薄さに好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

顔もいい感じです。
これまでも何度も出会ってきた、好感のもてる顔です。
この顔からもシャロー感が伝わってきますが、決して形は崩れていません。
『逃がし顔』というよりは、少し『つかまえ顔』に見えますが、こういった顔はこれまでもたくさん見てきたので、懐かしい感じがします。

素振りをしてみても、いい感じです。
ヘッドもいいですし、装着されているLOOPシャフトがいい感じです。
このメーカーのシャフトはこれまでも何度か試しているのですが、いい印象しか残っていません。
ハードなタイプではないですが、動きに淀みが無いといいますか、自然な感じでタイミングも取りやすいです。
色々なヘッドに合いやすいだろうな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
こうして構えているだけであがりそうな感じがします。
スプーンというよりは、バフィに近い構え感です。
ヘッドが大きすぎずむしろコンパクトなので、ボールとの対比もいいです。
逃がすというよりは、どちらかというとつかまりそうな印象をもちました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
心地良いフィーリングです。

『音』はおとなしめで好感がもてます。
気持ち良く振り抜いていくことができました。
このヘッドのもつ雰囲気などから、おそらく異音は発しないだろう・・・。と思っていましたが、その通りでした。
このクラブに対する好感度がさらにあがりました。

球はとてもあがりやすいです。
FWやUTはティアップせずに、いつも直打ちで試打するのですが、直打ちでも充分あげてくれました。
かなりの低重心だと思いますし、これだけのシャローだとボールをヒットしただけで自然とあがっていく感じがします。
あがらない球を打つほうが難しく感じられるくらいあがっていきます。
今のFWの中では『最薄』というほどの『超シャロー』ですが、このシャローがあがりやすさの最大の要因なのは間違いないと思います。
とにかくフェースとボールを『接触』させるだけでいい・・・。と思えるので、心理的にもかなり楽になる方が多くなるのではないでしょうか?
このクラブが、ロフト14度のスプーンであることをすっかり忘れていました。
ディープタイプが好きでシャロータイプが苦手な方は、このようなシャローだと、いわゆる『ダルマ落とし』のようなイメージが浮かんでくるかもしれません。
確かに、ティアップして打つときは少し注意が必要な気もするのですが、直打ちだとすごくハードルが下がるので、大きな魅力があるのも事実です。
『上からつぶすように』でも、『横から拾うように』でも、どちらでも充分球を上げてくれる優秀なFWです。
『打ち方を問わない』FWといったらいいでしょうか?
『ゴロ』を打ってみよう・・・。と思ったのですが、上手くいきませんでした。
どうしても球が浮いてしまいました。

『安定性』も高いです。
シビアさは全く感じませんでした。
シャロー系がもつ大らかさのようなものを感じました。
今のFWには、もっとハイテク感の強いメカニカルな物もたくさんあります。
それらと比べると、このFWはシンプルな感じがします。
バックフェースには、4つの小さなウェイトがありますが、それが主張し過ぎていない感じがして、好感がもてました。
ヘッドがコンパクトなタイプなので、これ以上ウェイトを大きくすることができなかったのだと思いますし、する必要もなかったのだと思います。
見た目以上に易しいFWです。
ドライバー同様、FWも『大顔』が苦手な方は、このクラブは易しく感じやすいのではないでしょうか?

『飛距離性能』は優れています。
フェースの弾きが良く、初速も速いです。
これまで、同じようなシャロー系のFWにはあまり感じられなかった『球足の速さ』と『弾道の力強さ』を感じました。
普通『弾き』がいいのは、シャローフェースよりもディープ系のフェースのような気もするのですが、このFWはシャローフェースでありながら、充分ボールを弾き飛ばしてくれました。
スプーンとは思えないほどの、高い弾道のキャリーを稼ぐことができました。
あがりやすさは『クリーク級』で、飛距離は今のスプーン・・・。といった印象をもちました。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
球のつかまりがいいので、どちらかというと私はドロー系の球のほうが出やすいように感じました。
右にも曲げることができましたが、『シャロー系のもつ直進性』といったらいいでしょうか?
極端な曲がりはしづらいように感じました。
できれば細工をするのではなく、自然に振っていきたいタイプのFWです。

初めて手にしたエミリッドバハマのフェアウェイウッドですが、とてもいいな・・・。と思いました。
いい印象のまま試打を終えることができました。

打つ前から既に好感を持っていたのですが、実際に打ってみても、その好感度が下がることはありませんでした。
クラブはまず目で楽しみたいと思っている私は充分目で楽しむことができましたし、フィーリングも良かったので、さらに楽しめました。

ほぼ全身『黒』といった、硬派な感じのデザインですが、とても親しみやすい性格をしているので、そこも魅力的でした。
タフさは全くなく、球は充分あがってくれます。
ハードルが高いタイプではないので、幅広い層に支持をされるのではないでしょうか?

おそらく、周りに使っている人があまりいないと思うので、
「何それ、カッコいいクラブだね。ちょっと見せて・・・。」
とゴルフ仲間からも注目されそうです。
ゴチャゴチャした感じはなく、シンプルなデザインですが、必要な性能は全て持ち合わせていると思います。
ただ、できればもう少し厚みがあったほうがいい・・・。という方もいらっしゃると思います。
私もその中に入ります。
人によって好みが分かれるところだとは思いますが、今のFWの中でも、『最薄』といえるような、この形状は多くの支持を集めるような気がします。

カッコいいクラブですが、決して外見だけでなく、ちゃんとした実用性もあるクラブです。
目でも楽しめますし、実際のラウンドでもすごく助けてくれるような気がします。
練習場を出るとき、今日は後味のいい試打だったな・・・。と思いました。
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2017年12月19日
EMILLID BAHAMA EB-901 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA EB-901 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド105 です。
ロフトは32度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

初めて出会った、エミリッドバハマのアイアンです。
エミリッドバハマのクラブに出会って、まだ日が浅いですし、試打した回数も少ないです。
これまで、ドライバーしか試打できていないのですが、アイアンに出会うことができて、とても嬉しく思いました。

私が大好きな軟鉄タイプのアイアンで良かった・・・。と思いました。
アイアンの素材にも色々ありますが、やはり軟鉄が最強だと思います。
初めてのエミリッドバハマアイアンなので、どんな感じかな?と思っていたのですが、軟鉄を採用してくれたということで、エミリッドバハマに対するイメージが更にあがりました。
とても美しくて、いい雰囲気があります。
早く打ってみたいという思いと、もうしばらくこうして目で楽しみたい・・・。という思いが交錯していました。
心がどんどん揺さぶられてきました。

何といってもバックフェースにある、このライオンのようなマークのインパクトが凄いです。
かなり目立っています。
これがエミリッドバハマのトレードマークなのだと思います。
トゥ側にあるということで重量が増し、ウェイトのような役目も果たしているのかな?と思いましたが、これはウェイトというよりもデザイン的な要素が強いのだと思いました。
センス溢れる、いいデザインです。
エミリッドバハマファンの方には、たまらないのではないでしょうか?

彫りは浅めで、フルキャビティというよりも、ハーフキャビティといったほうがいいように思います。
カッコ良さと本格的なデザインで、いい目の保養ができましたし、テンションがあがってきました。
気持ちの入り方が違うように思いましたし、ポカポカした気分になれました。

トップラインの厚さはノーマルでした。
見慣れた厚さです。

ソール幅もノーマルな感じでした。
今のアイアンの中でも、標準的なほうだと思います。

リーディングエッジは少し削られていて、丸みがありました。

トレーリングエッジも、少し丸みがありました。

ネックの長さは、やや短めですが、これも今のアイアンの中では標準的といえるような気もします。

ホーゼルにある、『EMILLID BAHAMA JAPAN FORGED』の文字がたまりません。
魅力をさらに引き立たせています。
何か、贅沢なアイアンだな・・・。と身震いしてきました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
光沢感のある、美しいフェース面です。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
セミグースで、今一番多いタイプです。
私の好みからは、少し離れているのですが、苦手な感じはしませんでした。
どちらかといえば、無難な感じでした。
グースが効いているせいか、少しつかまりそうな印象を受けました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
見た目通りの柔らかさがあります。
優しくソフトに球を運んでいける感じです。
今はガツーンという感じで強く球を弾いていくタイプのアイアンもありますが、私はやはり、このようなソフトな打感のほうが好きです。
想像通りの柔らかでした。

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
特別タフでもないですし、すごくよくあがってしまう・・・。ということもありませんでした。
これまでたくさん出会ってきた、『常識的なあがりやすさ』といったらいいでしょうか?
細工をされていない、自然なあがりやすさだと思いました。
見た目とてもカッコいいアイアンですが、特別タフなアイアンだとは思いませんでした。
むしろ、親しみやすいところもあるので、幅広い層に対応していけるアイアンといっていいのではないでしょうか?
ラージサイズで、『超低重心タイプ』のアイアンを使い慣れておられる方には、少しタフなタイプのアイアンといえるかもしれません。

『安定性』という点では、それほど易しさ重視で造られてはいないように思います。
ハーフキャビティらしい正直なところはありました。
アイアンに『易しさ』を最優先しておられる方には、ハードルが高い存在となってしまうかもしれません。
しかし、人は『易しさに慣れてしまうもの』ではないでしょうか?
使い始めは易しく感じていても、使っているうちに何故か難しく感じることもあるのではないでしょうか?
昔のことをいって恐縮ですが、パーシモンからメタルに変わった当時は、『パーシモンに比べ、球離れが速いので曲がらない・真っ直ぐ飛ぶ』と評判になりました。
確かに『曲がるのが当たり前』であったパーシモンを使っていた人間からすると、メタルは易しく感じました。
しかし次第に曲がり始め、左右に散らばるようになります。
そしてチタンが登場しました。
チタンが登場したときも、『メタルに比べ、格段の易しさ』と評判になりました。
最初使ってみても、確かにその通りだと思いました。
ヘッドも大きくなりましたし、慣性モーメントが格段に大きくなりました。
『開発の精度』が向上しました。
しかし、それでもまだ完全ではありません。
さらなる安定性が求められるようになり、今のようなオートマチック系のドライバーが登場するようになりました。
素材の違いはあるものの、アイアンもオートマチック系が主流を占めるようになり、昔とは大きく変化しました。
このように格段の進歩をしても、人はもっと易しさを求めるようになるのではないでしょうか?
ルール上の上限が決められているので、これ以上の改良は難しいような気もするのですが、今の易しいクラブでも物足りないと感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
逆に最初は難しく感じていても、使っていくうちにそれに慣れて難しく感じなくなった。むしろ扱いやすくて親近感がもてるようになった・・・。ということも少なからずあるのではないでしょうか?
ゴルファーのステップアップには優れたゴルフクラブが欠かせません。
イージー系のクラブに飽きてきた・・・。と感じられるようになると、まさにその時といえるのではないでしょうか?
ミスに寛容なクラブもいいですが、正直に結果として表してくれるクラブには信頼がもてますし、使っていて楽しくなります。
反応がいいので、色々な球を打って遊ぶことができ、その『遊び』がコースでも役に立ちます。
ゴルファーの上達を後押ししてくれるクラブ・支えてくれるクラブというのが、いいクラブといえるのではないでしょうか?
この美しくて易しすぎないアイアンで球を打っていて、そのようなことを考えていました。

『飛距離性能』という点では、『チョイ飛び』といいますか、私の感覚では1番手くらい飛ぶ感じなのですが、今のアイアンの中では普通といったところだと思います。
このアイアンよりも飛距離性能の長けた物はたくさんありますが、最初から飛距離最優先で造られてはいないのだと思います。
適正な範囲内での飛びといったらいいでしょうか?
フィーリング重視のアイアンらしい特徴だと思います。
易しく飛ばしていきたいけど、『飛び過ぎ』は嫌だ・・・。という方には合いやすいのではないでしょうか?

『操作性』は高いです。
左右への反応も良く、球を操りたい方にマッチしたアイアンといえます。
ハーフキャビティらしい敏感さがありました。
少しグースが効いていますが、球が引っ掛かることもなく、いい感じで捉えてくれました。
球が自然につかまる感じなので、どちらかといえばフック系のほうが易しいと思いましたが、『オートマチック系』とは違う『マニュアル系』のつかまりやすさなので、それを微妙に調節できる感じが気に入りました。

とても個性的でカッコいいアイアンですが、決して見た目だけのアイアンではありません。
実用性の高いアイアンです。

今はハイテクタイプのアイアンも多いので、そういった物を好まれる方には、やや物足りないところがあるかもしれません。
色々な機能をギュッと詰め込んだ感じではなく、むしろ基本に忠実な『ベーシックタイプ』のアイアンといえるように思います。
目を見張るようなお助け機能は無いですが、このアイアンがバッグに入っているだけでテンションもあがるのではないでしょうか?
あまり目にしない、カッコいいアイアンということで、周りからの注目度も上がるだろうな・・・。と思いました。

大手有名メーカーのクラブも人気が高いですが、今は地クラブメーカーの人気も高いです。
色々なクラブを見かけるようになりました。
私もこうして初めてエミリッドバハマのアイアンに出会うことができました。

大手メーカーの優秀性は今更いうまでもありませんが、日本には大手でなくても素晴らしいクラブを造るメーカーはたくさんあります。
その数の多さ・レベルの高さは世界一といっていいのではないでしょうか?
その品質や性能の高さだけでなく、このように『美しさ』という点でも優れています。
日本人のもつ美的感覚の高さが、ゴルフクラブだけでなく、色々な物で見られます。

ゴルファーのクラブに対する好みは多様化していて、誰もが知っていて、よく見かけるクラブを使いたい・・・。という方もいらっしゃれば、逆に周りで使っている人がいないようなマニアックでカッコいいクラブを使いたい・・・。という方も多くいらっしゃると思います。
このアイアンはそういった方に是非試していただきたいと思いました。
マニアックではありますが、決して品質が劣っていない、高性能なアイアンです。
カッコ良さなどの『見た目の良さ』を大切にされ、フィーリングを重視される方にも、とても合いやすいように思います。

初めて手にしたエミリッドバハマのアイアンなので、どうかな?と思うところはありましたが、好感を持って試打を終えることができました。
カッコいいですが、決して尖ったタイプではなく、セミグースなど今のニーズに応えた形になっているところも、このアイアンの特徴のように思います。
実際に球を打つ前に、まずは目で楽しみたいといつも思っている私は最初からとても楽しめましたし、実際に球を打っても楽しい時間を過ごすことができました。
多機能な感じの『ハイテク感』は無いですが、改めて『ベーシックタイプ』の良さを実感しました。
エミリッドバハマのクラブを手にした経験はまだ少ないですが、このアイアンに出会って、好感度がさらに上がりました。
また何度でも試打したいアイアンです。
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2016年03月25日
EMILLID BAHAMA EB-03 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA EB-03 ドライバー です。

シャフトは BASSARA GG53 です。
ロフトは10度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは4.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は298g です。

とてもカッコいいエミリッドバハマドライバーです。
前回試打したのが一昨年だったので、とても早く感じます。
前のモデルのことは印象深く残っています。
初めて試打して好感がもてる物もあれば、そうでない物もあります。
エミリッドバハマは前者です。
カッコ良くて雰囲気もいいです。

オーソドックスなシャロータイプといったところでしょうか?
エミリッドバハマのことをまだよく知らないのですが、前のモデルもこのようなタイプだったように思います。
雑な感じは全く無く、丁寧に造られているのが分かります。
こういったところも魅力的です。

ネックの長さは短めですが、見慣れた感じもします。
球があがりやすそうな印象を与えながらも、カッコ良さも失っていません。
すごくいい雰囲気があるな・・・。と思いながら見ていました。

バックフェースにある、この4つのウェイトが目立っていました。
カタナのドライバーを思い出しました。
この4つのウェイトは、前のモデルでは見られなかったところです。

弾きが良さそうな、このフェース面のデザインも印象的です。

フェース面の中央にある、このオリジナルマークがカッコいいです。

フェースだけでなく、ソール中央にも同じようなマークがあります。
『たてがみ』のようなものがあるので、ライオンに見えるのですが、ライオンでいいのでしょうか?
それとも違う動物をイメージして描かれているのでしょうか?
性能とは直接関係ないところではありますが、このメーカーのクラブには興味があるので、こういったところも気になります。

いい顔をしています。
シャロー感が少しありながらも、形が崩れていません。
この男前なところも、メーカーのイメージを上げています。
こうして見ているだけで、やる気が出てきます。
奇をてらったところがないので、打ちやすそうだな・・・。と思いました。

セミシャロータイプといっていいように思います。
よく見られる形状です。
ディープタイプは敷居が高そうで手が出しづらいけど、シャロー過ぎるのもちょっと・・・。という方には、とても親しみやすい形状といえるのではないでしょうか?

素振りをしてみても、なかなかいい感じでした。
予想していたよりはアンダースペックに仕上がっている感じがしました。
ハードな振り感ではありませんでした。
装着されているバサラも、いい感じで仕事をしているな・・・。と思いました。
クラブ全体的にやや軽めですが、タイミングもすぐに合いました。
バサラといえば、ナイキのドライバーに装着されているという印象が強いのですが、このヘッドとの相性も良さそうだな・・・。と思いました。

とても構えやすいです。
初めて出会ったドライバーではありますが、普段通りの感覚で構えることができました。
苦手に感じるところは全くなく、いいイメージばかりが浮かんできました。
何故か分からないのですが、『楽』という言葉が浮かんできました。
楽に打っていけそう・・・。ということもありますし、楽しい気分で打てそう・・・。と思えたからなのかもしれません。
すごく気持ちが落ち着いていました。
構えづらいドライバーの時は、気持ちもフワフワとして重心も上がって落ち着きがない感じがすることもあるのですが、今日はどっしりと落ち着いて構えることができました。
集中力も、自然と高まります。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめですが、硬すぎないので好感がもてました。
『球の重さ』をしっかりと感じとることができました。
ボヤけた感じの打感ではありません。
フェースの弾き感が強いです。
エミリッドバハマらしい打感だと思いました。

『音』は少し大きめですが、問題ない範囲です。
はっきりした、少し後に残る感じの音です。

球はあがりやすいです。
タフな感じはしません。
打ち出しも高くて高弾道タイプのドライバーだと思いました。
とてもカッコいいドライバーですが、親しみやすさもあるので、多くの支持を集めるのではないでしょうか?
カッコいいけど難しい・・・。というタイプのドライバーではありません。

『安定性』も高いと思いました。
バックフェースにある、4つのウェイトも、よく効いているのだと思います。
『曲がらない』ということはないですが、直進性もあって、ブレにくい印象をもちました。
いい意味で繊細さはなく、やや大まかにバーンと打っていきたい感じがします。
ラインもしっかり出すことができました。
大らかさがあるので、気持ち良く振っていくことができました。

『飛距離性能』は優れていました。
エミリッドバハマは前のモデルも飛ぶ印象があったので、このドライバーにも期待していましたが、その期待を裏切ることなく、高いパフォーマンスを発揮してくれました。
弾きが良くて、初速がとても速いです。
ボールにパワーが効率よく伝わっている感じがします。
とても力強い球が打てます。
弾道は高めなのですが、弱々しい弾道ではなく、しっかりと推進力もありました。
装着されているシャフトとの相性もいいようです。

『操作性』は、まずまずだと思いました。
左右に曲げることもできましたが、あまり操作するタイプではないと思いました。
どちらにもクセがなく、右にも逃がし気味に打つことができました。
シャロータイプでつかまり過ぎるドライバーはこれまでもたくさんあって、苦手に感じることも多いのですが、今日はそのマイナス的なことは感じませんでした。

まだそれほど多く試打してはいないのですが、やはりエミリッドバハマいいな・・・。と思いました。
すごくバランスが取れているように思いました。
カッコいいのは当たり前ですが、飛距離も優れていますし、難しすぎないのがいいです。
神経質にならず、楽な気分で打っていけるドライバーだと思いました。
心に余裕をもてたような気がします。

全体的に、私にはやや軽めのスペックだったので、もっとしっかりめで組んでみても面白いだろうな・・・。と思いました。
このバサラのシャフトもいい感じでしたが、違うシャフトだと、またどのようになっていくんだろう・・・。と思いました。
前も書きましたが、いいクラブ(ヘッド)を試打したときは、色々なシャフトとの組み合わせを考えてみたくなります。
今日も、その組み合わせを考えながらワクワクしていました。

楽しくて、あっという間に予定の時間が過ぎてしまいました。
もうちょっと打っていたいな・・・。と思わせてくれるドライバーでした。
なかなか止める踏ん切りがつきませんでした。
最初から最後まで、ずっと楽しむことができました。

とてもカッコ良くて美しいドライバーです。
ウェイトは装着されていますが、それ以外は特にハイテクっぽいところは見られません。
今のドライバーの中では、シンプルなほうだと思います。
それでいて、飛びの性能と安定性が高いのはすごいことだと思いました。
見えない部分に、色々な工夫がされているのではないでしょうか?
お尻(ヘッド後方)がやや重めで、フェース面が仕事をしてくれるタイプのドライバーだと思います。

今日の爽やかな天気と、このドライバーのもつ雰囲気がマッチしているな・・・。と思いました。
また何度でも試打してみたいですし、コースでも是非使ってみたいドライバーです。
カッコいいドライバーですし、超シャローというタイプではないので、敷居が高そう・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、見た目の印象以上に親しみやすいところがあるので、多くの方に試していただきたいと思いました。
なかなか止める踏ん切りがつきませんでしたが、このドライバーのおかげで、とても有意義で楽しい時間を過ごすことができました。
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2014年08月08日
EMILLID BAHAMA EB-02 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA EB-02 ドライバー です。

シャフトは CRAZY CB-50W です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7.7、シャフト重量は73g、トルクは3.2、キックポイントは中調子 です。

とてもカッコいいエミリッドバハマのドライバーです。
これまで、記事には書いていないのですが、以前一度だけ白いヘッドのモデルを試打したことがあります。
あまりたくさん試打することができなかったのですが、弾きの良さが印象的でした。
白いヘッドもいいですが、やはりこの黒いヘッド魅力的です。
このドライバーも白いヘッドがラインアップされているのでしょうか?
今はヘッドの色も種類が増えてきましたし、シャフトもカラフルになりました。
そういったクラブもいいな・・・。と思いますが、あくまでも私の場合は、このドライバーのように『ヘッド黒』『シャフト黒』が基本です。

とても美しいドライバーです。
目で楽しめるドライバーです。
全体的に、かなり高級感があります。
こうして見ていても、造りが雑で安っぽく感じる物もありますし、丁寧な造りで高級な感じがする物もあります。
このドライバーは明らかに後者です。
目尻が下がりっぱなしです。

ネックは、やや短めではありますが、今のドライバーの中でも標準的なほうでしょうか?
美しい形状だな・・・。と思いながら、しばらく見つめていました。
何といいますか、すごく気持ちが盛り上がってきます。
これまで、色々なクラブに出会ってきて、「これは飛ばせそうだな・・・。」と、見るだけで感じることもたまにあるのですが、このドライバーはその匂いがプンプンしてきました。

シャローバック形状です。
今の主流といっていい形状だと思います。
何となくですが、パワフルな感じのシャローだな・・・。と思いました。

顔も、なかなかいい感じです。
ヘッド後方が少しだけ伸びているようにも見えましたが、特に問題ありません。
これまで何度も見てきたような気がします。
すごいディープ感がある・・・。という感じはせずに、少しだけシャローな雰囲気も残しているように見えました。
『ワクワク感』がこみ上げてきました。
笑顔にしてくれるドライバーだと思いました。
スモールサイズのヘッドだとは思いませんでしたが、大きすぎないので好感がもてました。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側に、それぞれウェイトのようなものが配置されています。
ちょっと前までは、『いかにもウェイト』といえるようなパーツをよく見かけましたが、最近のクラブはこういったところもオシャレになったような気がします。

バックフェース中央には、まるで『排気口』を思わせるようなものがついています。
これには、どのような効果が期待できるのでしょうか?
それとも単なるデザインの一部なのでしょうか?



ソールとフェースの中央部には、ライオンのようなマークがあります。
これが、このメーカーのブランドマークなのでしょうか?
とてもカッコいいです。

フェース面のトゥ側には『FORGED』の文字が刻まれていました。
『鍛造フェース』ということでいいのでしょうか?

素振りをしてみると、かなりしっかりとしています。
全体的な外見に見合う振り心地です。
最近のドライバーの中では、かなりしっかりとしているほうだと思います。
装着されているシャフトによって、大きく違ってくると思いますが、私は振り慣れたシャフトなので、親しみを感じます。
クレイジーだけでなく、色々なシャフトでも試してみたい・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
とても好感がもてました。
シャロー系のヘッドだな・・・。と思っていたのですが、こうして構えていても、シャロー感をあまり感じさせません。
『シャロー形状』が嫌みになっていない構え感です。
まだ二度目のエミリッドバハマで、経験はとても少ないのですが、『既視感』といいますか、これまで何度も経験してきているような感じがしました。
リラックスして構えることができましたし、いいイメージが強く出せました。
いつもよりも、だいたい『1.5倍くらい』、イメージが色濃く出せたような気がしました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じです。
すごくソフトというよりは、やや『しっかりめ』な感じです。
手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。
かなり弾き感が強いです。
フェースに乗せて運んでいく・・・。というよりは、あっという間にボールが飛び出していってしまう・・・。といった印象を受けました。

『音』は少し大きめではありますが、全く問題ないです。
インパクトが緩んだり、小手先で調整したりすることもありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、どちらかというと、『中弾道系』といった感じがしました。
高くあがりやすいタイプではないと思います。
今の、多くのドライバーと比べても、弾道は低めだと思います。
今は高弾道系のドライバーがとても多いです。
こういったところは人によって、好みが大きく分かれるところだとは思いますが、私はこのライナー系に近い弾道には好感がもてます。
といいますか、はっきりいって好きです。
余分に高く上がりすぎず、その力を『前進力』に変えている感じで、魅力的です。
最近はコースでも、低めにティアップすることが多いので、今日も低めにティアップして打っていったのですが、高めにすると高弾道も易しく打てました。
『高低』の融通が利きやすいドライバーだと思いました。
こういった『器用さ』は、晴天の日だけでなく、荒天の日でも頼りになりそうだな・・・。と思いました。
すっきりとした青空で無風の状態であれば、高く打ち出していきたい気もしますが、風が強かったり回っているようなときは、なるべく低く抑えていきたい・・・。という思いがあります。
そういったときに、このようなドライバーだと頼もしく感じます。
どのように打っても高く上がりすぎてしまうドライバーは、ちょっと使いづらいと感じることもあります。

『安定性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
シビアな感じはしませんでしたが、高い直進性を謳っているドライバーとは、またちょっと違うような気がしました。
今のドライバーの中でも、平均的なほうかな?と思いました。
当てにいかず、気持ちよくフィニッシュまで振り切っていきたいドライバーです。

『飛距離性能』は優れています。
ボールの初速が、かなり速く感じられました。
もうあんなところまで飛んでいったのか・・・。と思えるほど、前に進む力が強く速い感じがします。
無駄にあがりすぎないので、好感がもてました。
フェース面が、かなり仕事をしてくれていると感じました。
ティアップを高めにしても、すごくいい感じだったのですが、私はやや低めのほうが合っているな・・・。と思いました。
この優れた飛距離性能は、大きなアドバンテージになると思いました。

『操作性』も、いい感じです。
変なクセもなく、左右にも上手く反応してくれました。
先ほども書きましたが、左右だけでなく、上下にも対応してくれるので、かなり実戦的なドライバーだと思いました。
『フェース面の上下』を使っていけるドライバーだと思いました。
ヘッドもいい感じですが、装着されているクレイジーのシャフトも、すごく反応がいいタイプなので、相乗効果もあったのだと思います。

二度目のエミリッドバハマでしたが、とても気に入りました。
私の心に強いインパクトを残していきました。
クラブはまず、『見た目の印象』がとても大事だと私はいつも思っています。
見た目が苦手なタイプだと、どうしてもテンションがあがりません。
その点、このドライバーは好感度抜群でした。

ヘッドには、色々なアクセサリーのような物がついていますが、それらがヘッドが本来持っている性能を邪魔している感じはしませんでした。
むしろ、『追い風』のような効果が期待できるのかもしれません。
基本性能の高さはそのままに、『美的センス』にも優れているドライバーといえるのではないでしょうか?

丁寧な造りでしたし、とてもカッコいいので、おそらくそうだろう・・・。と思っていたのですが、やはり日本製ということでした。
ますます好感度や信頼度がアップしました。
高い精度で作られているように感じられました。

決して安価なドライバーではないだろう・・・。と思っていたのですが、やはりその通りでした。
ヘッドだけでも、かなりの値段がしますが、それでもすごく魅力を感じました。
コストパフォーマンスが低いという印象はありませんでした。
球数をこなしていけばいくほど魅力を感じました。
時間の許す限り、球を打っていたいドライバーです。

購買意欲が強く刺激されてしまいました。
これはマズいぞ・・・。と思ってしまいました。
しばらくは、このドライバーのことが頭から離れないな・・・。と思いました。
色々なクラブを試打していると、『練習場だけで充分』と感じるクラブと、『是非コースでも試してみたい』を思えるクラブに分かれます。
このドライバーは明らかに後者のタイプです。
試打をしながら、ずっと頭の中ではホームコースをラウンドしていました。
あくまでもイメージだけでは、絶好調なラウンドをすることがでした。
コースでも使ってみたいですし、また練習場で試打することができたら、何度でも試打したいです。