BETTINARDI 360MB ALUMINUM パターのご紹介

今日は、いつもの試打と違い、私が永年愛用してきたパターのひとつをご紹介します。
紹介させていただくパターは、BETTINARDI 360MB ALUMINUM です。

シャフトはオリジナルスチールです。
ロフトは3度、長さは33.75インチ、クラブ総重量は554gです。

ベティナルディのパターは昔から馴染みがあり、私にとって特別な存在でした。
初めて実物を見たのは、大手百貨店のゴルフコーナーで、ベティナルディのパターだけ、ガラスケースに入れられ厳重にカギがかけられていました。
他のメーカーよりも高価だったということもあると思うのですが、それだけ昔から特別な存在だったのだと思います。

マレットタイプなので、このようにソール幅はワイドで、おまけに『アルミ』です。
このパターを購入する前は、ボビーグレースの『キュートキッド』というパターを使っていたので、マレット型にするのが自然な流れでしたし、アルミの良さも実感していました。
金属だけど金属の硬さを感じさせない、『空気のような柔らかさ』を感じていたような気がします。

昔から色々なパターを試していたのですが、その頃は『L字マレット』が一番しっくり来ていたので、納得のいく顔をさがしていて、このパターに出会いました。

この独特なデザインが、ベティナルディの特徴です。
名前はたしか『ハニカムフェース』という名前だったと思います。
今は変わったようですが、当時のベティナルディパターは、このように個性的でした。
パッティングでは『ダウンブロー』で打つ方法と『アッパーブロー』で打つ方法があると思いますが、私はアッパーブロー派なので、このようにフェースのやや下に打痕が残ります。

久しぶりに、ボールを前にして構えてみたのですが、やっぱりいい顔をしています。
ベティナルディパターの良さはいろいろありますが、その『精度の高さ』は昔から評判でした。
ゴルファーなら誰もが知っている、ある有名パターメーカーは、昔は良かったのですが、生産国を変えて精度が落ちたのだと、私がお世話になっているクラフトマンから聞いたことがあり、業界でその話は有名なのだそうです。
とにかくフェースアングルがスクエアでない・・・。といいますか、『直角(90度)』が保たれておらず、誤差があると聞きました。
もちろん正しいモデルもあるのですが、そうで無いモデルも結構あるのだそうです。
それはひと目見ただけではなかなか分からず、実際に使ってみると、気づく方も多いのだそうです。
ちなみに、このパターも計測してもらったのですが、『素晴らしい』という評価をもらいました。
その話を聞いて、いくら有名でも、品質とは別問題なのだということを知りましたし、もし今使っておられるパターがしっくりこないのであれば、一度計測してみるのも良いのではないでしょうか?
ある時期まで、クラブの中でもパターだけは『MADE IN USA』が多かったように思うのですが、いつの間にか第三国で生産されるものが多くなりました。
それでもブランドイメージを保つためなのか、価格があまり変わらないので、それなら製造国を元に戻してもいいのではないか?と思います。
ゴルフクラブに限らず、今はそのように国内生産に回帰しているメーカーは多くなりましたね。
対応していないメーカーもあると思いますし、今はどうか分かりませんが、ベティナルディのパターを購入したら、無料でライ角のチェックや調整もしてくれていました。

『打感』は超ソフトです。
しかもボヤけた打感ではなく、そこにしっかりと『ボールの質感』も加わっています。
ただソフトというだけでなく、『金属の硬さ』を和らげてくれるフィーリングです。
『紙一枚重ねた柔らかさ』といったらいいでしょうか?

『球の転がりやすさ』は良いですが、転がりが強すぎることなく、スピード感が出しやすいです。
特にこのパターを私は硬くて速いベントグリーンで使ってきました。
競技になると、前日までにローラーでグリーンを固めてコンパクションを高く設定し、芝も短く刈り込まれて、かなり速くなります。
そういったときには転がりをコントロールするために、『絶妙なタッチ』が求められますが、このパターではそれがやりやすく、かなり助けられてきました。
ただ、芝目のきつい高麗グリーンではなかなかフィーリングが合わなかったので、違うパターを使うことが多かったです。

ネック周りもしっかりしていて、今も『ヘタる』ことがありません。
マレット型のように重心が深いパターは、L字やピン型などと違って、『真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す』ということがやりやすいですが、このパターもまさにそんな存在で、とてもシンプルに考えることができ、おかげでスコアメイクもできました。

このパターは今も現役バリバリで使えるのですが、数年間使って、私は『殿堂入り』させました。
キャロウェイのフェアウェイウッドもそうですが、すごく気に入って、もう代わりが手に入らないクラブは使い続けるよりも、部屋で保存しておきたくなります。
もちろん道具なので実際は使い続けたほうがいいと思うのですが、どうしても『もったいない』という思いが強くなり、このままの状態を維持して、昔の楽しい記憶と共に残しておきたくなるからです。

『高級パターの代名詞』といったイメージのあるベティナルディですが、気難しいところはなく、とても扱いやすいので、多くの方に試していただきたいですし、これからも素晴らしいクラブを作り続けてくれることを期待しています。

