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2018年12月20日
タイトリスト T-MB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは ダイナミックゴールド AMT です。
ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は432gです。

タイトリストのニューアイアンです。
タイトリストらしく、シンプルでカッコいいデザインです。

形状はオーソドックスですが、独特の膨らみ感から、中空構造なのだということが、すぐに分かりました。
中空は大顔タイプもありますが、このアイアンは大顔ではなく、小顔に近いです。

ソールにある、このウェイトが一番の特徴です。
T-MBは数年前にも試打したことがありますが、その後継モデルであることは明らかですし、様々な改良が加えられて、さらにパワーアップしているのだと思います。
ただロングアイアンはともかく、7番という番手で、ここまでのウェイトが必要なのかな?と思うところもあるのですが、重心の低いアイアンを使いたいけど、昔ながらの男前のアイアンが好きだという方には、魅力的に見えるのではないでしょうか?

ソール幅は昔ながらのオーソドックスな感じがしますが、今のアイアンの中では明らかに狭いです。
ソール幅は気にしないという方もいらっしゃると思いますし、ワイドソールが苦手だという方も、このソール幅は好感を持ちやすいのではないでしょうか?
これだけたくさんのウェイトが組み込まれているので、見た目以上の低重心化が図られていると思うのですが、この狭いソールを見ているだけで、上からとらえるイメージが浮かんできます。
ただ、やはりこのウェイトが邪魔だな・・・。と思ってしまいました。
見た目の良さを消していますが、『易しさ』を追求していくうえでは仕方のないことなのかもしれません。

ネックの長さは標準的です。
ロングでもショートでもありません。
こういったところは、今のアイアンらしい特徴といえます。
ウェッジは今でも健在ですが、今はロングネックのアイアンを探すほうが難しくなりました。

トップラインは標準的です。
少し厚めを予想していましたが、違いました。
今の中空アイアンは少し厚めが多いように思いますが、このアイアンはノーマルです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
タイトリストのイメージに合う、綺麗なフェース面です。
メーカーによっては、今でも雑な仕上げのアイアンがありますが、このアイアンはそういったことがないので好感が持てます。
フェース面はボールとの唯一の接点なので、すごく神経を使うところだと思うのですが、他の部分と比べると、それほど手を加えられていないように思います。
スコアラインなど、ルールによって厳しく制限されているからなのかもしれません。

装着されているグリップはシンプルなタイプです。
これまでのタイトリストのクラブに採用されているグリップです。
今年のモデルはずっとこれでいくのでしょうか?

素振りをしてみると、いい感じです。
タイミングもとりやすく、すぐに馴染むことができました。
今のアイアンはカーボンシャフト装着モデルが多くなったせいか、アイアンであっても、『ウッドのような振り感』のクラブも多くなってきましたが、このアイアンは『アイアンらしい振り感』です。
アイアンは『飛ばすクラブ』ではなく、『狙うクラブ』なので、『シャフトの遊び』が小さいほうがいいのですが、このクラブはそこの部分がいいです。

ボールを前にして構えてみると、すごくいいです。
中空ということを忘れさせてくれる美顔です。
マッスルバックのような精悍さがあります。
大きさもちょうど良くて、ボールとの対比も素晴らしいです。
大顔過ぎると、イメージがぼやけてくることもあるのですが、今日は違いました。
すごくいいイメージが鮮明に浮かんできました。
逃がすイメージが出しやすいので、左へのミスを嫌う私にはすごく安心感があります。
つかまるイメージが欲しいとか、もっとヘッドが大きいほうが安心感がある・・・。という方もいらっしゃると思いますし、人の好みは様々ですが、私はこういうタイプが好きです。
さすがタイトリストだな・・・。と思いました。
易しさを追求しながらも、決して『構えやすさ』は妥協していません。
いかにいい顔を保ちながら易しくしていくか・・・。ということが設計のコンセプトになっているのではないでしょうか?
こういうファンを裏切らないクラブが多いから、昔からタイトリストには根強いファンが多いのではないでしょうか?
コンセプトがぶれていません。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じです。
適度なソフト感があって楽しめました。
こうして打ってみると、一口に中空といっても、色々なフィーリングがあるのだということに気づきます。
マッスルバックやハーフキャビティのような『乗っかり感』や『くっつき感』はあまり無く、バーンと弾く感じですが、硬すぎないのがいいです。

球はあがりやすいです。
ソールにあるウェイトがよく効いているのだと思いますが、タフさは全く感じません。
構え感はマッスルバック。
しかし、実際に打ってみると、ノーマルキャビティのようなあがりやすさがあります。
いい意味での見た目と実際のギャップが、中空の最大のポイントです。
タフなアイアンではありませんが、どちらかというとスインガータイプの方よりはヒッタータイプの方に合いやすいアイアンだと思います。
普段から軽量のラージサイズアイアンを使い慣れておられる方には、タフに感じられるかもしれません。

『安定性』は普通です。
高い寛容性とか、曲がりにくさがあるというタイプではありません。
ミスヒットに対する寛容さを求めておられる方には、少し合いづらい部分があるかもしれません。

『飛距離性能』は、なかなか優れていますが、今のアイアンの中では標準的といえるでしょうか?
『やや飛び』といっていいような気もします。
その気になればメーカーも、もっと距離を出せるタイプに作れたと思うのですが、そうするとアイアンの大切な性能のひとつである『狙う』ということが難しくなるから、そこそこに抑えているのではないかな?と思いました。
ただ、バーンと弾く感じがするので、縦の距離感を出すには、相当使い込んでいかないと難しいような気がしました。

『操作性』は高いです。
左右同じように反応してくれました。
やはりノーマルサイズの美顔は扱いやすいな・・・。と思いました。
球が自然につかまってくれるタイプではないので、スライスに悩んでおられる方は少し難しく感じられるかもしれませんが、シャフトを変えれば、また違う印象になってくると思います。

タイトリストらしい、カッコ良さがありながら、適度な易しさがあるアイアンです。

私はソールにあるウェイトが、もっと目立たないほうがいいと思うのですが、ウェイトを組み込ませてあるという、『視覚的な効果』も狙っているのではないでしょうか?
あえて目立つようにして、プレイヤーの安心感をもたせるようにしているのだと思います。

構えたときに全く気にならないですが、バッグに入れたときにすごく目立つので、そこがいいという方もいらっしゃれば、私のように目立たないほうがいいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

かなりの美顔でオーソドックスなタイプですが、見た目以上の易しさをもったアイアンなので、タイトリストファンの方はもちろん、多くのゴルファーのハートをキャッチするのではないでしょうか?




2018年11月30日
タイトリスト TS2 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは Speeder 519 Evolution です。
ロフトは18度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.6、シャフト重量は52g、バランスはD0、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は323gです。

タイトリストTSシリーズのフェアウェイウッドです。
先日ドライバーを試打したのですが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。

シャロー感のあるヘッドですが、形は崩れていません。
適度にキュッと引き締まっています。
シンプルなタイプではなく、色々なパーツが組み合わさった機能的なタイプのようです。

ソールにはウェイトがひとつだけありました。
ここの位置にあるのが一番多いように思います。
一時期、フェース寄りにある物が多くありましたが、『あがりやすさ』を追求するのであれば、ここの位置がベストなのではないでしょうか?
刻印が無かったので重さは分かりませんが、色々な重さのウェイトが用意されているのだと思います。

ネックには調整機能が搭載されていました。
タイトリストでは普通です。

試打するのは、この『A1』のポジションです。

ネックは適度な長さがありました。

ソールのフェース寄りは溝のようになっていて、『ACTIVE RECOIL CHANNEL』の文字がありました。
これは今までも見たことがあります。

フェース面の仕上げは丁寧で美しいです。
タイトリストのイメージにピッタリ合います。
海外メーカーはたくさんありますが、その中でも特にタイトリストは『チープさ』とは縁遠いメーカーだと思っています。
このフェース面を見ただけで、やる気度がどんどんあがっていきます。

シャロータイプのヘッドですが、今はこれくらいが標準的です。
ディープバックタイプは、全くといっていいほど見なくなりました。

とてもいい顔をしています。
こういった顔の良さもタイトリストの特徴のひとつです。
今は白いヘッドも人気がありますが、タイトリストは昔からシルバーや黒を採用していますし、この『収縮色』のおかげで引き締まって見えカッコ良さが増しています。
気難しそうな感じはなく、むしろ易しそうな顔をしているのですが、整っているのがいいです。
タイトリストは海外メーカーですが、日本的に感じることが多いメーカーでもあります。

装着されているグリップはシンプルなタイプです。
よく見られるグリップで、多くのクラブに採用されています。
最近ではタイトリストといえば、このグリップという印象もあります。

素振りをしてみた感じはまずまずでした。
FWにしては軽量感がありますが、今はこれくらいが普通でしょうか?
本当はもっと重量感があったほうがいいような気もするのですが、ドライバーの軽量化がかなり進んでいるので、それに合わせると、このような重さになってしまうのかもしれません。
シャフトもハードなタイプではなく、よく動く感じです。

ボールを前にして構えてみると、とてもいい印象をもちました。
タイトリストらしい構えやすさです。
この構えやすさは最初から想定していましたが、その通りだったので、さすがタイトリストだな・・・。と思いました。
『ブレない構えやすさ』といったところでしょうか?
今ではFWも異型を見なくなりましたが、一時期は見られました。
タイトリストには、これからも『構えやすさの王道』を突っ走って欲しいです。
こうして構えてみると、シャロー感は感じるのですが、それが強すぎず小振りになっているのがいいです。
ロフトが18度なのでクリークという認識でいいと思うのですが、クリークらしい大きさだな・・・。と思いました。
クセのない顔で、方向性に対する不安は全くありませんが、つかまえ系の顔を好まれる方でしたら、少し不満に感じられるかもしれません。
しかし、このクラブは調整機能が付いているので、構え感も多少は変えられるのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
期待していた通りのグッドフィーリングです。
フェース面を見ていたときに、打感が良さそうに感じていたのですが、その通りでした。
弾き感のあるフィーリングですが、インパクトがボヤけていないところもいいです。

『音』も好感が持てます。
どちらかといえば、おとなしめな感じで、主張しすぎないところもいいです。
インパクトが緩むことなく、しっかり振っていくことができました。

球はあがりやすくタフなタイプではありませんが、どちらかといえばヒッター向けかな?と思いました。
直打ちでも、クリークらしい浮きやすさと弾道の高さがありました。

『安定性』という点では、平均的といったところでしょうか?
寛容さが特別秀でてはいませんが、普通に打っている限り、特に難しく感じることはありませんでした。
『悪さ』をしないタイプのFWです。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
タイトリストのドライバーやFWは飛びが優れているものが多いですが、このクラブもその伝統を引き継いでいます。
初速が速くて頼もしいです。
ハードなタイプではなく、易しさもありますが、弾道は力強くて実戦的です。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
普通に左右への打ち分けもできました。
オートマ性とマニュアル性の中間くらいにあって、少しマニュアル性に寄っているかな?という印象をもちました。

一球目からすごく気に入って、何球も楽しむことができました。
是非実戦でも使ってみたい、高性能なFWです。




2018年10月26日
タイトリスト TS2 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは GRAPHITE DESIGN VR-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.2、シャフト重量は65g、バランスはD1.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

タイトリストの新しいドライバーです。
先日TS3を試打しましたが、今日は姉妹モデルのTS2を試打する機会に恵まれました。
TS2とTS3があるので、当然TS1というのもあるのかな?と思っていたのですが、2と3だけだそうです。

TS3同様、シンプルでシブいデザインになっています。
TSモデルということで、前のモデルの917と名前は変わりましたが、デザインは引き継いでいるように見えます。
ヘッドが大きく見えますし、シャロー感もたっぷりです。

ソールにはウェイトがひとつだけありました。
この位置にあるということは、重心深度を深める狙いがあると思いますが、数字が刻印されていなかったので、重さは分かりません。
先日試打したTS3は『筒』のようなタイプでしたが、このTS2はノーマルなウェイトです。

ネックの長さは適度にありますが、見慣れた長さで標準的といっていいと思います。

ネックには調整システムが搭載されていました。

試打するのは、このA1のポジションです。
おそらく、この位置がノーマルポジションなのだと思います。

シャロータイプのヘッドです。
シャローではありますが、形が崩れていないところがタイトリストらしくていいです。
機能美も追及されているようです。

顔はちょっとクセがありました。
この顔は予想していなかったので、ちょっと意外です。
『オニギリ型』といいますか『トライアングル顔』なのですが、それよりもかなりの『つかまえ顔』に見えます。
フェースが被っています。
バルジ自体はそれほど利いている感じはしませんが、とにかくトゥ側が主張しているように見えました。
今も『つかまえ顔』のドライバーはたくさんありますが、ここまで強いのは珍しいような気がします。
ネックに調整システムが搭載されているので、それを使えば少しは顔の印象も変わるかな?と思ったのですが、ポジションがA1ということもあり、最初からこのつかまえ顔が、このTS2の『標準顔』なのだろう・・・。と思いました。
正直、あまり好みの顔ではないのですが、このつかまえ顔を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

グリップはとてもシンプルなタイプです。
色々なクラブに採用されているグリップです。

素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。
最近は軽量タイプのドライバーが多いので、このドライバーもそうなのかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。
先日試打したTS3同様、適度な重さがあり、しっかりと振っていくことができました。
シャフトはハードなタイプではないですが、暴れることはなく、無難な感じでした。

ボールを前にして構えてみると、やはり構えづらい感じがしたのですが、こういうタイプもたくさん経験しているので、その経験を活かして打っていくしかない・・・。と思いました。
スライサーの方は、このドライバーはかなり構えやすいかもしれません。
私は左へ巻いてしまいそうだったので、右を向いてそこから回すイメージで打っていくことにしました。
逃がすイメージは全く出ませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
ボヤけた感じはなく、しっかりしているのですが、硬すぎず心地よい抵抗感が残りました。
タイトリストらしいグッドフィーリングです。
タイトリストのクラブはアイアンやウェッジのイメージも強いですが、実はドライバーもずっと優れものが登場してきていて、それが今でも続いています。
飛距離性能が高いというのはもちろんですが、それ以外にも、こういったフィーリングがいいというのが魅力のひとつになっています。

『音』も好感が持てました。
はっきりとしたインパクト音が耳に心地いいです。
高すぎず大きすぎず、しっかりと振り抜いていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりは少し『しっかりめ』な感じがしましたが、キャリーも充分出していけましたし、タフな印象はありませんでした。
ただ、最近のドライバーの中では、しっかりと振っていけるスペックになっているところに好感が持てます。
球が高~くあがって急速に落ちてくるということはなく、伸びがありました。

『安定性』という点では高いと思いますが、私の場合ずっとフック系で、それが安定していました。
スイートエリアの広さは、今のドライバーの中では標準的といえるでしょうか?
今はワイドスイートエリアのドライバーが多いので、このドライバーもそういうタイプのような気がします。
球のつかまりがかなりいいので、そこに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
右に抜けていくような球は出ませんでした。
シビアさは無く、易しさがありますが、それがストレートではなく、ほぼフック系の球で安定していました。
調整機能を使えば、また球筋は変えられるかもしれません。

『飛距離性能』は優れていました。
タイトリストのドライバーですし、先日TS3を試打して期待していたのですが、その期待通りでした。
今年のモデルはすごくいいな・・・。と思いました。
タイトリストらしい、初速の速さと力強い弾道が印象的です。
TS3には無い、球のつかまりやすさも、このドライバーの個性です。
プレイヤーがつかまえるのではなく、クラブにつかまえてもらってしっかり飛ばしていきたい・・・。という方には、かなり易しくて魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、球つかまりすぎる感じがしたので、私はフック系のほうが易しく感じました。
大きく右に曲げる球はなかなか打てませんでした。
ややクセのあるタイプのドライバーですが、『右には行きづらい』というのも、大きな特長です。
私にはつかまりすぎるところがあったのですが、このドライバーのもつ寛容さ・つかまりの良さに魅力を感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

このTS2もいいドライバーだと思いましたが、私は先日試打したTS3のほうが気に入りました。
優しさと確かな飛び、そしてフィーリングの良さが魅力的です。

毎年のことではありますが、今年も魅力的なドライバーにたくさん出会うことができました。
購買意欲を刺激してくるドライバーもいくつかあり、TS3にもすごく惹かれています。

また何度も試打したいですし、もし機会があれば、あの地クラブメーカーのドライバーと打ち比べてみたいです。
とても楽しい時間を過ごせるだろうな・・・。と思いながら、練習場を後にしました。

2018年09月27日
タイトリスト TS3 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは Speeder 661 Evolution V です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.7、シャフト重量は66g、バランスはD2.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は314gです。

タイトリストのニュードライバーです。
2年に一度モデルチェンジされるので、そろそろ出会えるだろうと期待していました。
前のモデルは917だったので、今年は919かな?と、私もそうですし、多くの方が思っておられたのではないでしょうか?
しかしTSになっています。
TSとはどういう意味でしょうか?
私はすぐにツアーステージが浮かんだのですが、ブリヂストンの名称なので、違うことは明らかです。

シャロー感のあるヘッドです。
これまでのモデルと変わりません。
シャローではあるものの、黒いヘッドで少し引き締まって見えます。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側にはウェイトがあり、筒のようになっています。
これは前のモデルの917と同じです。
917のことは今でもよく覚えているのですが、もう2年が経つのかと思うと、とても早く感じられます。

最近のドライバーはショートネックが多いので、そういう意味では少し長く見えますが、これくらいであれば『標準的』といっていいように思います。
シャロータイプのドライバーですが、こうして見てみると、結構厚みのあるタイプだということが分かりました。
バックフェース寄りにあるウェイトが目立っていますが、それ以外は特に何も見られず、シンプルな形状です。
しかしタイトリストのニューモデルということもあり、見えないところにたくさんの新しい技術が注ぎ込まれているのは間違いありません。

ネックには調整システムが搭載されています。
ニューモデルであっても、この調整システムはずっと変わらないようです。

試打するのは、この『A1』のポジションです。
おそらく、このポジションがノーマルなのだと思います。

シャローバックタイプですが、見慣れた形状です。
今はディープバックタイプを探すほうが難しくなりました。
以前も書きましたが、昔と違い、今は『頼れるシャロー』『力強いシャロー』がたくさんありますし、何よりタイトリストが満を持して発表してきたニューモデルということのあり、期待感が膨らみます。
どのクラブにもあるのですが、ゴルフクラブには『雰囲気』というものがあります。
それは何となく感じるものなので、上手くは表現できないのですが、このドライバーはとてもいい雰囲気がありました。

タイトリストらしい、クセの無い、いい顔をしています。
大らかそうなところありながらボテッとしたところはなく、シュッとしています。
これまでのモデルと共通する美顔で、『タイトリスト顔』といっていいように思います。
最近はクラウンにカーボンコンポジットされているクラブが多くなってきているので、このドライバーはどうなのかな?と思い見てみましたが、カーボンの模様は見られませんでした。

素振りをしてみると、適度にしっかりしていて、振りやすいです。
今の大手有名メーカーのクラブはどんどん『軽量化』が進み、軟らかくなっているように感じるのですが、このドライバーはそれらとは違い、一本太い芯が通ったような硬派な感じがあります。
ちょっと前までは、このようなクラブばかりだったのですが、今はかなり軽量化が進み、シャフトも軟らかくなってきています。
もちろん、そういったスペックがピッタリ合うという方もいらっしゃると思いますが、軽すぎるのでもうちょっと重量が欲しい・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方々にも、このドライバーを試していただきたいと思いました。
スペック的に見て、ヒッター向けだな・・・。と思いましたが、そのハードルは決して高くないような気がします。
最近、他のメーカーのドライバーで、このスピーダーを試打していて好感を持っているので、さらに親近感が増しました。
このシャフトが、いわゆる『純正』ということになるのでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
タイトリストの、しかも『2』ではなく、『3』のほうなので、構えやすいだろうな・・・。と期待していたのですが、その通りでした。
これまでタイトリストのドライバーをずっと使い続けてこられた方には、とても親しみが持てる構えやすさといっていいのではないでしょうか?
このオーソドックスな構えやすさは、大きな安心感をもたらします。
こうして構えてみても、『シャロー感』は伝わってきますが、それが強すぎないところも気に入りました。
普通に構えて、普通に振っていくだけで、いい球が出そうな予感がします。
方向性に対して、不安に感じるところは全くありませんでした。
このドライバーはロフト10.5度ということですが、それにふさわしいフェース面の見え具合です。
『絶壁感』はなく、よく見えたので、少し高めの弾道をイメージしました。
試打を開始しました。

『打感』は、とてもいいです、
期待通りのグッドフィーリングです。
これまでタイトリストのドライバーを試打してきているので、打感には期待していました。
試打しながら、あの名器『913D3』を思い出しました。
何となく似ているな・・・。と思いました。
913の前の『910』も良かったですし、後継モデルの『915』。
そしてさらに後継モデルの『917』も素晴らしかったですが、私は913が一番好きです。
何故か分かりませんが、一番フィーリングが合いました。
かなり気に入ったので、コースでも何度か試しました。
易しくて、飛距離性能がとても高いドライバーです。
練習場でマイドライバーと打ち比べて、とても楽しかったのも覚えています。
今日は、その思い出が蘇ってきました。
適度にしっかりした打感なのですが、決して硬くなく、程よい手応えもあって、ボヤけていないのがいいです。
かなり弾き感が強いドライバーです。
以前、あるメーカーの高反発ドライバーを試打したとき、その弾きの強さが印象に残ったのですが、このドライバーはそれに近いものがありました。
タイトリストは『ルール適合モデル』しか販売しないので、このニュードライバーもおそらく適合モデルだろうと思っていたのですが、やはりその通りでした。
『反発性能』にも、かなり力を入れて開発されているのでしょうか?

『音』は、はっきりしているのですが、高すぎず大きすぎず好感が持てました。
『耳に優しい音』です。
いくらでも振っていくことができ、スイングの邪魔をしません。

『球のあがりやすさ』という点では、なかなかいい感じですが、今のドライバーの中では普通か、ちょっとしっかりしているように感じました。
ロフトが10.5度ですし、しっかりとあがってくれるのですが、高くあがりすぎて吹き上がるということもなく、強い弾道を打たせてくれるドライバーです。
『効率の良い高弾道』といったらいいでしょうか?
頼もしさがあります。

『安定性』は高く、シビアさは感じません。
913などもそうですが、ポテンシャルの高いドライバーでありながら、決してシビアさが顔を出さないところが魅力的です。
いわゆる『易しすぎない』ドライバーではありますが、大らかさも十分感じられ、親しみやすいところがあります。
スイートエリアといいますか、『反発エリア』は広く感じました。

『飛距離性能』は、かなり高いです。
一球目から、いい球を打たせてくれました。
先ほども書きましたが、かなり弾き感があり、勢いがあります。
ボールにターボエンジンを積んでいるかのように、力強く前へ前へと突き進んでいきます。
昨年出会うことができなかった鬱憤を、このドライバーで晴らすことができそうです。
そう感じさせるくらい、このドライバーの放つ弾道は魅力的でした。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
シャローヘッドですし、あまり操作するタイプではないような気もしたのですが、『3タイプ』ということもあり、扱いやすさもあるだろうと思いました。
実際に左右に曲げることは易しかったのですが、つかまりのいいドライバーなので、どちらかというと私はフック系のほうが易しく感じました。
右にも曲げてみたのですが、つかまりきらずに右にプッシュするということもなく、しっかりとつかまってくれました。
シャロータイプのドライバーというと、『フックフェース』が今でも『お約束』のようになっていますが、このドライバーはそんな感じはしなかったので、強いフックフェースが苦手だという方も、構えやすく感じられるのではないでしょうか?
ドローヒッターの方にも合いやすいですが、フェードヒッターの方には、さらに相性がいいような気がします。

試打しながら、二年待った甲斐があったな・・・。と思いました。
早くニューモデルに出会いたいと思っていましたが、今日その願いが叶い、楽しい時間を過ごすことができました。
タイトリストのドライバーなので、『基本性能の高さ』があるのは『当然』ですが、それがさらに洗練されている感じがします。

バックフェースにあるウェイトが目立ちますが、それ以外は特に工夫は見られず、すっきりしています。
ゴチャゴチャした感じはありません。
ネックには調整機能が搭載されていますが、これまでのモデル同様、それが邪魔にも感じられません。
自分に合うように調整をするという楽しみもありますし、飛距離性能に直結しているようです。

シンプルなヘッドの中に、たくさんの工夫がされているのは間違いありません。
そう思わせてくれる『確実な飛距離性能』が私の心を強く揺さぶりました。
難しすぎず、適度な易しさを持ち合わせたドライバーで、ポテンシャルが高いです。

しばらく『910』シリーズが続きましたが、これからは『TS』シリーズとなるのでしょうか?
同じタイトリストの『VG3』のように、年が変わってモデルチェンジされても、ずっと名前が変わらないのでしょうか?
そんな、『これから先』のことを考えながら、このドライバーの試打を楽しみました。
今は地クラブメーカーの実力も高いですが、大手有名メーカーも負けてはいません。
たくさんのクラブを試打していると、『期待外れ』に感じてしまうことも、たまにあるのですが、このタイトリストのニューモデルはとても気に入りました。
装着されているスピーダーとの相性はバッチリですし、できれば他のシャフトでも試してみたいです。
何度も試打したいですし、コースでも試してみたい、魅力的なドライバーです。
次のモデルが登場するのは、おそらく二年後だと思いますが、二年間このドライバーを楽しむことができるのかと思うと、嬉しくてたまりません。
気持ちよく練習場を後にすることができました。

2018年07月13日
タイトリスト 818H2 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは21度、クラブ長さは39.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は383gです。

とてもカッコいいタイトリストのユーティリティです。
タイトリストのユーティリティは、私の周りでも人気が高いです。
ある意味、ドライバーよりも高いといえるかもしれません。
ドライバーは他社を使っているけど、ユーティリティはタイトリストという人をよく見かけます。

やや小ぶりなタイプのユーティリティです。
タイトリストらしいといえるでしょうか?
VG3と住み分けができているように思います。

ソールには溝のようなものがあります。
『ACTIVE RECOIL CHANNEL』という文字がありました。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『C1』のポジションです。
他にもいろいろと調整できるようです。

トゥ側にはウェイトがありました。
この位置にあるのは珍しいです。

フェース面のデザインはオーソドックスです。
とても綺麗で、タイトリストらしさがあります。

オーソドックスな形状です。
小顔タイプではありますが、ディープではありませんでした。
むしろ、シャローバック感のほうが強いです。

コンパクトでいい顔をしています。
タイトリストは独特なクラウンマークが思い出されますが、このクラブにはありませんでした。
クラウンマークはあってもいいけど、どちらかといえば無いほうが私は好きなので、好感度がさらにあがりました。
ブラックというよりは、メタリックグレーといったほうがいいかもしれません。
この色も、タイトリストではお馴染みです。

装着されているグリップはオーソドックスなタイプです。
最近はグリップにも色々な工夫がされている物が多くなりましたが、このグリップにはありませんでした。
ヘッドにはたくさんの工夫が見られますが、グリップは至ってシンプルです。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
スチールシャフトが挿してあるせいか、アイアンのような感じで振っていけます。
試打クラブにはカーボンシャフト装着モデルもあったのですが、このスチールシャフト装着モデルで試打することにしました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
小ぶりということもあり、アイアンに近いイメージで構えることができました。
私がアイアン系のクラブが好きだからというわけではないのですが、このユーティリティはアイアン好きの方には、かなり構えやすいのではないでしょうか?
逆にウッド系のクラブのほうが好きだという方には、イメージが出しづらいところがあるかもしれません。
高く上げるというよりは、少し抑えめな感じの弾道が浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』は好感が持てました。
しっかりしているのですが、硬くなく、嫌な衝撃も残りません。
球の重さをはっきりと感じ取ることができました。
タイトリストユーティリティらしい打感といえるかもしれません。
このフィーリングは、打つ前からある程度予想できていました。

『音』も好感が持てました。
はっきりした音ですが、高くなく大きすぎず、ちょうどいい感じです。
この音質と、実際の弾道とのイメージがいい感じでシンクロしているな・・・。と思いました。
色々なクラブを試打していると、音のイメージと弾道のイメージが全く合っていない・・・。と思えるクラブに出会うこともあります。
そういったクラブはあまり好感が持てませんが、このクラブは好感が持てました。

『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりしている印象をもちました。
ヒッター向けのUTであることは間違いありません。
球のあがりやすさで勝負しているUTではないと思います。

『安定性』という点でも、結構正直なところがあって、寛容さを求めるクラブではないように思います。
そういった意味では、好みがはっきりと分かれるかもしれませんが、こういうコンパクトなタイプを好まれる方は、『易しすぎない』というところも、クラブを選ぶポイントのような気がします。
かなりシビアで気難しいタイプということはないですが、今は易しいUTがたくさんあるので、それらと比べると易しさは感じにくいかもしれません。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
高い弾道というよりは、やや抑えめで強い弾道です。
高くあがりすぎない分、しっかりと前に運んでくれます。
前に押し出す力の強い高性能なUTです。

『操作性』という点では、高いものを感じました。
左右どちらにも同じように反応してくれました。
この扱いやすさは実戦でも大いに役立ってくれそうです。

高性能でありながら、骨太で硬派な感じの魅力的なユーティリティです。
是非コースでも試してみたいと思いました。

2018年03月05日
タイトリスト VG3 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1、クラブ総重量は420g です。

タイトリストVG3のニューアイアンです。
先日TYPE-Dを試打しましたが、今日は普通のVG3です。
ハイセンスなデザインです。

オシャレなキャビティアイアンです。
ハーフキャビティなどと違う、『イージー系キャビティ』といっていいと思うのですが、すっきりしていて好感がもてます。
適度な大きさですが、シャープというよりは、丸みがあって、易しそうな雰囲気があります。
この外見に好感を持たれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

トゥ側には『TUNGSTEN』の文字がありました。
これは先日試打したTYPE-Dと同じです。

ソールの広い部分にウェイトが配置されているのが分かります。
比重の大きいタングステンを組み込んで、大きさを変えずに易しさを追求しているのだと思います。
今は『ワンピースタイプ』のほうが少ないかもしれません。
『鍛造』もそうですが、特に『削り出し』になると、すごく贅沢な感じがします。
価格が高くなっても、『削り出し』のアイアンやウェッジを所有したいな・・・。と思っています。
便利さではなく、『シンプルな不便さをあえて愛する』といったらいいでしょうか?
不便だからこそ、使いこなしてみたいと思いますし、長くつきあっていけるような気がします。

彫りの深さは、普通でした。
一応、ポケットのようになっていますが、ほぼノーマルなフルキャビティアイアンといった感じがします。
ソールにウェイトを配置しているので、ポケットを大きくする必要がなくなったのでしょうか?
重心の低さはもちろん、深さも充分ありそうです。
私は腫れぼったい感じのアイアンは苦手ですが、このようにすっきりしているものは興味が湧きます。

トップラインは、ほんの少しだけ厚く見えましたが、標準の範囲内です。

ソール幅はノーマルでした。
ワイドというタイプではありませんでした。

ネックは少し短く見えましたが、今のアイアンの中では平均的といえるように思います。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
スコアラインの均一性がとれていて、美しいフェース面です。

装着されているグリップは、先日試打したTYPE-Dと同じです。
ソフトなフィーリングで好感がもてます。

ボールを前にして構えてみると、予想していたよりもいい顔をしていて、好感がもてました。
最近は『つかまえ系の顔』をしたアイアンが多いように思うのですが、このアイアンはどちらかというと逆に近い感じがしました。
グースの利きが弱いのが意外でした。
VG3シリーズはセミグースのイメージがありますが、このアイアンはそれほど強くないように見えました。
グースタイプを好まれる方には、物足りないところがあるかもしれませんが、私は好感を持ちました。
どこかまろやかで、易しそうな感じがするのですが、決して形は崩れていなくて、スッキリしているのがいいな・・・。と思いました。
ヘッドの大きさも、いい感じです。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
適度にソフトさがあって、好感がもてました。
キャビティタイプなので仕方ないですが、『厚み感』はそれほどなく、薄い感じがしましたが、特に不満はありませんでした。

球はあがりやすくて、イージーです。
形の整ったオーソドックスな感じのアイアンですが、かなり親しみやすい性格のアイアンです。
尖ったところはありませんでした。
ソールに配置されているウェイトがよく効いているのだと思いました。

『安定性』も高く、キャビティアイアンらしい寛容さがありました。
見るからに易しそうな雰囲気を醸し出しているアイアンですが、実際に打っても、その通りの印象をもちました。
いわゆる『イージー系』では、形が崩れてしまっている物も少なくないですが、このアイアンは充分な易しさがありながら、形が整っているところも魅力的です。
ボールだけでなく、アイアンでも世にたくさんの名器を送り出しているタイトリストらしい気配りといったらいいでしょうか?
メーカーの、そしてブランドイメージを高めています。

『飛距離性能』も優れています。
よく飛びます。
今はディスタンス系アイアンが多いので、この飛びにも驚くことはなかったのですが、やはり飛距離にも重点をおいて開発されているんだな・・・。と思いました。
今のアイアンの特徴といっていいと思いますが、『距離』と『易しさ』がセットになっているものが圧倒的に多いです。
昔のクラブは飛ぶことは飛ぶけど、上手くいったときとそうでないときの差が激しい・・・。ということが多くありました。
しかし最近のクラブは違います。
『安定して』飛ばせるようになっています。
こういったところが、多くのゴルファーの支持を集めているのではないでしょうか?
このアイアンも、そのようなタイプです。

『操作性』は、まずまずでした。
易しいのでオートマチック的な印象をもちましたが、左右に曲げるのも難しくありませんでした。
マッスルバックのような敏感に反応するタイプではありませんが、この扱いやすさは好感がもてました。
フェード系のイメージが出しやすいので、グースタイプでラージサイズが苦手なフェードヒッターの方に合いやすいのではないかな?と思いました。
構えやすいので、マニュアル系のようなイメージも持てたのですが、実際に打ってみると『オートマ色』が強く、大きく曲げるのは難しいように感じました。
寛容さがあり、大きなミスにはつながりにくいように感じました。

VG3らしい易しさを充分感じることができました。
このアイアンをひと目見たときから、易しそうだな・・・。綺麗だな・・・。と思っていたのですが、その外見の印象通りの性能があって、フィーリングもいい感じでした。

『親しみやすさ』というのは、とても大切なことだと思いますが、このアイアンはそれがとても秀でているように思います。
ただ単に物理的に易しいというのではなく、『形の美しさからくる易しさ』といったらいいでしょうか?
あらゆる面で易しさを感じられました。
バランスの取れた易しさといっていいのかもしれません。

アイアンは『狙う』クラブなので、余計なものがなくすっきりして欲しいと思っていますが、このアイアンはすっきりしていたので興味をもつことができました。
タイトリストらしい美しさがあって、目でも楽しむことができました。

ただ美しいだけじゃダメ。易しいだけじゃダメ。
やっぱり飛ばなきゃ・・・。仲間達に距離でおいていかれたくない・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
今はディスタンス系のアイアンが多いですが、このアイアンはそれらと比べても、距離で負けていなくて充分勝負できるので、距離を求めていきたい方にも頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
私の感覚では、だいたい『1番手半』くらい距離が違うように感じたのですが、今はこういったことが多いので、『主流』といえるのかもしれません。

先日試打したTYPE-Dも印象深いですが、私はこちらのノーマルなVG3のほうが気に入りました。
これはどちらがいいというものでもなく、人によって好みが分かれるような気がします。
中空タイプでユーティリティの要素も兼ね備えているTYPE-Dは『高機能な最新系』といえるのかもしれません。
対して、このアイアンは『フルキャビ』と『ポケキャビ』の両方の特徴をもった『複合型最新系』といっていいのかもしれません。
このアイアンはポケキャビのようなところもありますが、どちらかといえば、フルキャビの印象のほうが強く残りました。

タイトリストのイメージに合う、すっきりしてカッコいいアイアンですが、決してハードルは高くなく、親しみやすい性格をもっているので、多くの方に試していただきたいと思いました。
見た目以上に慣性モーメントが大きいので、曲がりづらくて安定感があります。
打点のブレにも寛容なので、高い支持を集めるのではないでしょうか?

これまでVG3シリーズのアイアンはいくつか試打してきて、いい印象が残っているのですが、私はこのモデルが一番気に入りました。
また何度でも試打を楽しみたいと思います。
2018年02月28日
タイトリスト VG3 アイアン TYPE-D

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは VGI です。
ロフトは26度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は64g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD0、クラブ総重量は375gです。

タイトリストVG3シリーズの新しいアイアンです。
先日ドライバーとFWを試打したのですが、今日はアイアンを試打する機会に恵まれました。

ノーマルなアイアンというよりは大きめで、かなり膨らみの目立つアイアンです。
この膨らみを見て、おそらく中空構造になっているんだろう・・・。と思いました。
ユーティリティアイアンのようです。

トゥ側にはタングステンが組み込まれているのが分かりました。


角度を変えてみても、たくさん使われているように見えました。
重心の低さや深さが、かなりありそうです。

彫りの深さもたっぷりありました。
ポケットにせずに、中空にして色々な工夫をしているようです。
見た目はノーマルなキャビティアイアンのような感じもしますが、『中空っぽさ』は充分出ています。

トップラインは少し厚めに見えましたが、極端な感じはしませんでした。
構えやすさにも影響しないだろう・・・。と思いました。
こういった細かい配慮がされているのが、タイトリストのいいところだと思います。
海外メーカーの中に、時にはやや大味に感じられるクラブに出会うこともあるのですが、タイトリストには殆ど感じません。
繊細さもありますし、綺麗なクラブが多いです。
このアイアンもそうですが、雰囲気が柔らかい感じのクラブが多いです。
とても日本的な感じがします。

ソール幅はノーマルな感じでした。
ワイドということはありませんでした。
ただ、これだけたくさんのウェイトが組み込まれているのだから、これ以上ワイドにする必要はないのだと思います。
ワイドソールタイプが苦手な私は、このソール幅を見て、好感を持てました。

ネックは少し短く見えましたが、今のアイアンでは標準といえるでしょうか?
程良い低重心という感じがします。

ホーゼルには『FORGED TYPE-D』という文字がありました。
前も見たことがあるのですが、TYPE-Dとはどういう意味があるのでしょうか?
ゴルフクラブで『D』というと、私はディープを連想するのですが、このアイアンはディープという感じはしないですし、おそらく違う意味があるのだと思います。

リーディングエッジは、大きくなだらかに削られていました。
これくらいがちょうどいい抜けの良さにつながるのかもしれません。
あまりたくさん削りすぎるよりも、クラブは使っていくうちにだんだんと変化していくので、これくらいがちょうどいいような気もします。

フェース面にミーリングはありませんでした。
均一性があって、とても綺麗なフェース面です。
雑な感じは全くありませんでした。
こういったところもタイトリストの特長のひとつといっていいと思います。
相棒に選ぶのなら、やはりこのような丁寧で美しく仕上げられているクラブにしたいです。

装着されているグリップは、よく見かけるタイプです。
無難なグリップといっていいかもしれません。
『ゴツゴツ感』は無く、ソフトなフィーリングで好感がもてます。

ボールを前にして構えてみると、正直好みとはちょっと離れるのですが、苦手意識のようなものは芽生えませんでした。
まずまずの構え感だと思いました。
大顔タイプで、グースも効いていました。
トップラインは直線タイプではなく、曲線タイプです。
逃がすイメージよりも、包み込むイメージが出しやすいので、好まれる方も多いのではないでしょうか?
大顔タイプのアイアンは、逃げやすい特徴があるので、このトップラインのカーブは理に適っているのかもしれません。
大きさや形状は、私の好みから少し離れるのですが、タイトリストアイアンがもつ独特の雰囲気があって、好感がもてました。
美しいアイアンです。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
やや薄い感じの打感ではありましたが、手に嫌な衝撃が残ることもなく、ソフトな感じで、優しくコンタクトしてくれました。
『くっつき感』のようなものは感じなかったのですが、球を弾き飛ばすイメージが自然に出てきました。

球はとてもあがりやすいです。
かなりイージーに作られているように感じます。
球があがらないということになりにくいアイアンといったらいいでしょうか?
かなり幅広い層に対応できているアイアンだと思います。
グースタイプのアイアンではありますが、きつすぎないので、球を拾いやすい感じがしました。

『安定性』も高く、見た目通りのイージー系オートマチックアイアンといっていいと思います。
かなり『慣性モーメント』が高いアイアンといえるのではないでしょうか?
打点のブレにも寛容なタイプです。
フェース面の大部分を使っていけるアイアンといっていいように思います。
シビアさは全く感じませんでした。

『飛距離性能』は、かなり優れていました。
完全な『飛び系アイアン』といっていいと思います。
おそらく、これまでのタイトリストのアイアンの中で一番飛距離性能に優れているのではないかな?と思いました。
もちろん、これまでタイトリストが飛び系アイアンを作ってこなかったわけではなく、出会ってきましたが、ここまでよく飛ぶのは初めてのような気がします。
他のメーカーのアイアンに比べ、タイトリストのアイアンはそれほど『ディスタンス』にはこだわっていなかったような印象もありますが、このアイアンはそれをはっきりと打ち出してきたように感じます。
アイアンに飛距離性能を第一に考えておられる方にとって、とても頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、正直それほど長けている感じはしませんでしたが、左右に曲げることもできました。
やはり『オートマ性』のほうが勝ってしまうな・・・。と思いました。
大きく曲げるタイプではなく、小さな曲がり幅で勝負していけるアイアンなので、大きなミスにはつながりにくいような感じがします。
このようなラージサイズのアイアンなので、インテンショナルなことをしようとすると、逆に『逆球』が出てしまうかもしれません。
今日は練習場なので、どんなにミスしても大丈夫な環境でしたが、コースではたまに失敗してしまうかもしれません。
小顔タイプは、確かにスイートエリアは大顔タイプに比べて狭いかもしれませんが、小さい分だけ逆球も出にくくなっています。
左に曲げようと思えば曲げられますし、右も同様です。
ラージサイズを使い、つかまりを予想して右から攻めていって、つかまりきらずにプッシュ気味に飛んでいってしまった・・・。という経験をされた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった怖さは、アイアンに限らずラージサイズクラブにはあると思います。
なので、このアイアンもそういうところは気をつけたほうがいいような気もしました。
操作したい方には合いづらいかもしれません。

完全なオートマ系アイアンで、飛距離性能にも優れたアイアンです。
今のニーズに完全にマッチしたアイアンといっていいのではないでしょうか?

これまでもたくさんオートマチックタイプで距離の出るアイアンに出会ってきましたが、その多くが、クセがきつくて大味な感じがしていました。
しかし、このアイアンにはそういったことをあまり感じませんでした。

タイトリストのクラブらしく、仕上げが丁寧なのも好感がもてました。
タイトリストというメーカーのイメージに合っています。
雑な感じは、タイトリストには合いません。

大手有名メーカーと比べ、少ないロット数で勝負する、いわゆる『地クラブメーカー』で丁寧な仕上げなのはよく感じますが、大量生産される大手有名メーカーのクラブでは雑に感じられることは、正直よくあります。
タイトリストはそんな感じはしないので、好感を持っています。

このアイアンは、いわゆる『機能的なアイアン』といっていいと思いますが、様々な工夫がされていながら、それが『美観』を邪魔していないのがいいと思いました。
基本性能の高さは充分ありながら、『クラブの美しさ』がしっかり残っています。
ただ、私もそうなのですが、アイアンに『飛び』を求めておられない方は、このアイアンは飛びすぎてあまり魅力を感じないかもしれません。
もっと小顔タイプが好きだという方もいらっしゃるかもしれません。
そういった意味では、好みが分かれると思いますが、今はこういうアイアンが多くの支持を集めているのは間違いないと思います。

基本性能がしっかりとした、美しいアイアンです。
オートマチックアイアンの雄といっていいのではないでしょうか?
2018年01月17日
タイトリスト VG3 フェアウェイメタル

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは VGF です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は58g、トルクは4.0、キックポイントは中調子、バランスはD1.5、クラブ総重量は297gです。

タイトリストVG3シリーズの新しいFWです。
FWとはいっても、名前がフェアウェイメタルなので、FMというほうが正しいのかもしれません。
フェアウェイウッドという名前が当たり前過ぎていて、なかなか他の名前が定着しません。
しかし、フェアウェイメタルという名称はこれまでもありましたし、フェアウェイチタンという名前もありました。
これまでもそうですし、昨年出会ったFWを試打していて感じるのは、ドライバー同様フェアウェイも飛距離を求めようとするのならば、チタンのほうが理に適っているような気がします。
ドライバーに比べ、FWはそれほど大型化することはないですが、チタンにするメリットは大きいような気がします。
ここ数年、このFWはよく飛ぶな・・・。と思ったクラブの多くがチタンでした。

VG3らしく、かなりシャロータイプのFWです。
ブランドイメージに合っています。
シャロー感は強いですが、タイトリストらしく、黒でビシッと決めているので、重厚感とカッコ良さがあり、好感がもてます。

ドライバーと同じく、ウェイトがひとつだけ配置されていました。
赤い色があったので、違う色のウェイトも用意されているのかもしれません。

ネックの長さはたっぷりとありました。
最近はショートタイプが多いので、少数派といっていいように思います。

ネックには調整システムが搭載されていました。
最近は、このシステムも少しずつ見なくなっているような気もするのですが、まだまだニーズは高いのだと思います。
飛距離性能など、クラブの基本性能が犠牲にならないのであれば、このシステムはとても有効です。

ソールには溝がありました。
結構大きな溝です。
この溝はポピュラーになりました。

フェース面の仕上げはタイトリストらしく、シンプルで美しいです。
見慣れた感じがします。

かなりシャローなヘッドです。
『円盤』のようなタイプです。
昔は、このようなかなりのシャローだと、全体的な形が崩れているものがありましたが、最近のクラブはそれが上手く解消されています。
物理的な性能だけでなく、形状としてのバランスにも気を配って開発されているのではないでしょうか?

顔はまずまずでした。
VG3なので予想はしていましたが、フェースが被っているように見えました。
これが『シャロー』&『ラージ』全盛である今の『ニュートラル』といえるのかもしれません。
私は被って見えるので、ストライクゾーンからは外れてしまうのですが、この顔が好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

装着されているグリップは、これまでもよく目にしたタイプです。
シンプルなグリップで、好感がもてます。

素振りをしてみると、見た目の印象よりもソフトスペックに仕上がっている感じでした。
軽量感があって、軟らかい感じのシャフトです。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
球がつかまりそうでしたが、特に苦手な印象はありませんでした。
シャロー感があり、少し大きく見えますが、大きすぎないのがいいです。
こうして構えてみると、ドライバーだけでなく、FW(特にスプーン)も昔に比べ、構え感が大きく変わったような気がします。
平べったくてシャロー感が伝わってくるものが多くなり、スプーンを構えているようには見えません。
昔ならクリークに感じられるくらいのあがりやすいイメージが、このクラブにはありました。
スプーンはドライバーと同じように『ディープなもの』というイメージが昔からありましたが、今はそうではありません。
全ての『ウッド系』クラブのシャロー化が進んでいます。
ボールの低スピン化が進むにつれ、あがりやすさが追求されているのだと思います。
高い機能性をもっているクラブだと思いますが、比較的シンプルな構え感に好感をもつことができました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめでした。
ソフトというよりは、球の重さをしっかりと感じることができました。

『音』は好感がもてました。
はっきりしていますが、大きすぎず、しっかりと振り抜くことができました。
インパクトが緩むこともありませんでした。

球はとてもよくあがってくれました。
ヘッドの形状(シャロー)から、あがりやすいタイプだろうと思っていましたが、実際に球を打ってもその通りでした。
重心も低くて深そうです。
タイトリストは海外の一流メーカーですが、このVG3シリーズは、私たち日本人ゴルファーに受け入れられやすいように設計されているのだと思います。
とても親しみやすい性格をしています。
ティアップせずに直打ちで試してみたのですが、充分すぎるほどの高さを出してくれました。

『安定性』も高いです。
つかまりのいい、オートマチックタイプのFWです。
シビアさは全くなく、寛容なところもありました。
球が逃げにくいので、ここに魅力を感じられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

『飛距離性能』は、いい感じでした。
初速も速いですし、充分なキャリーで距離を伸ばしていけるタイプです。
これまでのモデルと重複する感じがしました。
性格の尖った飛びではなく、性格の丸い飛びといったらいいでしょうか?
ユーザーを限定するのではなく、易しく飛ばしていけるタイプのFWです。

『操作性』という点では、『オートマチック性』のほうが長けているような感じがしましたが、左右にも曲げることができました。
球がつかまりやすい感じがしたので、どちらかといえばフック系のほうが易しい感じがしましたが、極端なクセは無いように感じました。

VG3シリーズらしく、易しくつかまえて飛ばしていけるタイプのFWです。
気難しい感じやハードルの高さは全く感じませんでした。

それでいながら、基本性能はしっかりしていて、頼れる感じがしました。
前のモデルの『フルモデルチェンジ』タイプではなく、あくまでも『マイナーチェンジ』タイプだと思いますが、いいところはしっかりと残っているので、前のモデルを使っておられる方も、親しみをもちやすいのではないでしょうか?

タイトリストはボールだけでなく、FWも定評がありますが、このクラブも多くのタイトリストファンの方に支持されるのではないでしょうか?

2017年12月09日
タイトリスト VG3 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは GRAPHITE DESIGN Tour AD IZ-5 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.4、キックポイントは中調子、バランスはD4.5、クラブ総重量は282gです。

タイトリストVG3のニュードライバーです。
前のモデルを試打したのが、ついこの前のような気がするのですが、この時期にニューモデルに出会うことができて、とても嬉しく思いました。
前のモデルでは採用できなかった新たなテクノロジーが、このドライバーに搭載されているのでしょうか?
タイトリストは917のような『91シリーズ』と、この『VG3シリーズ』がありますが、VG3シリーズは日本市場向けということなのかもしれません。
私たち日本人ゴルファーを意識して開発されているように見えます。
私の周りにもタイトリストファンは多いですが、このVG3の人気も高いです。

装着されているシャフトに『IZ』という文字があったので、私は伊澤選手モデルなのかな?と思いました。
昔からBSファンで、BSのクラブにはたくさん接してきた私は、ツアステ時代の伊澤選手モデルを思い出しました。
よく見ると『Into the Zone』という文字があったので、違うのだと気づきました。
『ゾーンへ』ということでいいのでしょうか?
ゴルフをしていて、なかなかゾーンには入れないものですが、意識的にゾーンに入れたらすごくいいな・・・。といつも思います。
プレー中は、何らかの不安や気の乱れなど、集中力が落ちることも多いです。
世界的なシャフトメーカーとしての地位を築いているグラファイトデザインのシャフトなので、おそらく特別な工夫がされているのだろう・・・。と期待感が高まりました。

形状的には、これまでもよく見られたシャロー感があって、ラージサイズです。
特に変わったところは見られません。
前のモデルには溝があって、それがとても特徴的だったのですが、このモデルには採用されていません。
前のモデルとは違う、新たなコンセプトで開発されているのでしょうか?
シンプルになったような気がします。
ゴチャゴチャしていなくてスッキリしているので、好感がもてます。
こういったセンスの良さも、タイトリストの特長のように思います。
クラブは実際に球を打つ前に、まずは目で楽しみたいと、いつも思っています。

ネックの長さは適度にありました。
見慣れた長さではありますが、今のドライバーの中では少し長いほうだと思います。

ネックには調整システムが搭載されていました。
前のモデルと同じです。
最近は少なくなってきているように思うのですが、この調整システムにこだわっておられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

試打するのは、この『A1』のポジションです。
この位置が、おそらくノーマルなのだと思います。

見慣れた感じのシャロータイプです。
この円盤のような形状を初めて見たときは驚きましたが、今はすっかりポピュラーになりました。
今は殆どが、この形です。
これより先の形がまだ見えてきません。
今の段階では、この形がベストなのかもしれません。
素材が変われば、また設計も変わってくると思うのですが、もうずっとチタンのままです。

ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。
これも前のモデルと同じです。
この位置がベストポジションなのでしょうか?
今はウェイトの大きさも色々なタイプがありますが、このドライバーは小さめです。
数字が刻印されていなかったので、何グラムなのかは分かりませんでした。
赤い点がひとつだけありました。
専用の工具を使えば、簡単に交換できそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?

フェース面は見慣れた感じです。
これまでのVG3らしい感じがします。
フェース面のヒッティング部分にスコアラインの無いドライバーが多くなったので、驚くことはなくなりましたが、初めて見たときは驚きました。
ボールが滑るのではないかな?と思いましたが、実際に打ってみると逆によく乗る感じがしたのを覚えています。
強度の問題でスコアラインを無くしているのでしょうか?
それともスピンなど色々な要因があるのでしょうか?
晴れた日はこのままでもいいと思うのですが、雨の日はスコアラインがあったほうがいいのではと思うこともあるので、私は無難なフェース面が好きです。
しかし、VG3をずっと使い続けている友人に聞いてみると、雨の日でも特に不安は感じないという返事が返ってきました。

いい感じのタイトリスト顔です。
こうして見ていると、『917』などの『91シリーズ』と、それほど変わらないように見えました。
似ている部分があり、これがタイトリストのこだわりなのかもしれません。
タイトリストらしい、いい顔をしていますが、少しつかまえ系に見えました。

装着されているグリップはシンプルな物でした。
調整機能が付いているからなのかもしれません。

素振りをしてみると、これまでのVG3よりはしっかりしていて振りやすいな・・・。と思いました。
それは純正のVG50などではないからなのかもしれません。
ハードなシャフトではないですが、特にクセもなく、タイミングもすぐに合わせることができました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
極端ではないのですが、フェースが左を向いているように見えたので、少し右を向いて回すことにしました。
そうでないと、左へ巻いてしまいそうな感じがしました。
ただ、これは私が左へのミスが怖いからであって、この顔に何の不安も感じない・・・。という方は多いのではないでしょうか?
今どきのつかまえ顔といっていいでしょうか?
よく見かけますし、昔のように極端なフックフェースではないので、強い苦手意識は芽生えませんでした。
このつかまりそうな顔が、多くの方に安心感をもたらすのではないでしょうか?
これが、今の『スクエアフェース』といえるのかもしれません。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりしていました。
ソフトというよりはしっかりしていて、球の手応えがありました。
インパクトのときにずっしりする感じがありました。

『音』は、はっきりしていました。
しっかりと耳に届いてきます。
甲高くないですし、大きすぎないので、インパクトが緩むことなく、しっかり振り抜くことができました。

球はあがりやすくてイージーです。
外見からくるハードそうな印象と違い、とても親しみやすいドライバーだと思いました。
VG3らしい特徴です。
ロフトは9.5度ということですが、一桁ロフトのタフさのようなものは感じませんでした。
出球が高く、充分なキャリーを稼ぐことができました。
このスペック(ロフトやシャフトなど)だと、おそらくヒッター向けということになると思うのですが、そのハードルはそれほど高くないように感じました。
調整機能を使えば、もっと弾道を変えられそうです。

『安定性』が高くて、おそらくこの性能が一番のウリなのではないかな?と思いました。
『中立的な安定性』というのではなく、はっきりとした『つかまりの良さからくる安定性』だと思いました。
少しつかまりながら、しっかりとした球筋でブレる感じがしません。
右に滑る感じもなく、よくつかまえてくれました。
昔はラージサイズのドライバーは球が右にプッシュする物が多かったのですが、今はそれがすごく改善されていると思います。
『つかまりの良さ』が、ラインの出しやすさ・方向性の安定感につながっているように感じました。
打点のブレにも寛容なところがあり、シビアさは全く感じませんでした。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
前のモデルよりも大きく飛距離が伸びているという感じは正直あまりしなかったのですが、これまでのモデル同様、高性能だと思いました。
フェースの弾きもいいですし、初速も速いです。
VG3は『易しい』イメージがありますが、これだけポテンシャルが高いと、普段『91シリーズ』を使っておられる方にも、頼もしく感じられるのではないでしょうか?
イージー系だから、アスリートモデルに性能が劣るということは無いように思います。

『操作性』という点では、安定性や球のつかまりの良さが勝ちすぎている感じで、あまり操作するタイプではないように感じました。
一応右にも曲げてみようと思ったのですが、大きく曲げることは難しいと思いました。
ラージサイズのドライバーではありますが、かなり球のつかまりがいいので、日頃球がつかまりきらずプッシュして距離をロスしている・・・。という方には、心強いパートナーとなってくれるのではないでしょうか?

VG3はダンロップでいうところの『ゼクシオ』にあたるのでしょうか?
91シリーズがスリクソンといえるのかな?と想いながら試打を繰り返していました。
イージー系のドライバーですが、基本性能は全く負けていないと思いました。
むしろ、安定性が高いので、平均飛距離が伸ばしていけるかもしれません。
普段91シリーズを使っておられる方にも、このドライバーは好感を持ちやすいのではないでしょうか?

前のモデルのVG3と飛距離はそれほど変わらないような気がしますが、『易しさ』では、こちらのほうが上のような気がします。
実際に打ち比べていないので詳しいことは分かりませんが、今日の初見ではそのように感じました。
今度機会があれば、前のモデルと打ち比べてみたいと思います。

2017年11月24日
タイトリスト 718 CB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は414gです。

タイトリストのニューアイアンです。
先日MBを試打しましたが、今日はCBを試打する機会に恵まれました。
タイトリストは2年に一回、同時に色々なタイプのアイアンを発表しますが、毎回好感度の高いものが多いです。
このCBも、いい印象が残っています。

オーソドックスなハーフキャビティです。
これまでのCBアイアンと大きな違いは無いように見えます。
今はハーフキャビティが少なくなってきていますが、フルキャビティでもポケットキャビティでもない、ハーフキャビティにしているというのが、メーカーのこだわりといえるでしょうか?

彫りは、かなり浅いですが、ソール中央部分が一番肉厚になっているので、重心の低さや打感の良さを考慮しているのかな?と思いました。
何気ない形状ですが、メーカーの深い研究があるのだと思います。

ソール幅は狭いです。
これは先日試打したMBもそうでしたし、前のモデルも同じでした。
今はアスリートモデルでも、少しずつワイド化している傾向があるように思うのですが、この狭いソール幅も、メーカーの狙いがあるのではないでしょうか?
ソールを広くしなくても、重心の低さは充分確保できるよ・・・。といっているようです。
今のワイドソールタイプのアイアンを使い慣れておられる方は、狭すぎてあまり好感がもてないかもしれません。

ネックの長さは普通でした。
ワイドソールでショートネックの、いわゆる『頭でっかち』タイプのアイアンも増えてきましたが、このアイアンはそのようなタイプではなく、オーソドックスですっきりした感じがします。

ヘッド全体がワンピース構造ではなく、ソールには異材がコンポジットされているのが分かりました。
これまでの経験から、おそらくタングステンが組み込まれているのだろうと思いました。
こういった工夫はよく見られますし、この工夫があるからこそ、あのソールの狭さがあるのだろうと、改めて思いました。

トップラインの厚さはノーマルでした。
ちょうどいい感じです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
スコアラインの数や間隔も適正で、親しみがもてます。

素振りをしてみると、少し軽く感じましたが、装着されているシャフトNSPROも人気が高いですし、今のスタンダードといえるのかもしれません。
カッコいいハーフキャビティを使いたいけど、軽量スチールシャフトが好きだという方には、好感を持ちやすいのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、これまでのモデル同様、とてもいいです。
このタイトリスト顔を見ると、笑みがこぼれてしまいます。
大きさもちょうどいいですし、グースも弱く、いいイメージが自然と湧いてきます。
タイトリストのアイアンは、先日試打したMBやAP2、そしてこのCBというように、バックフェースのデザインの違いはあっても、構えやすさが共通しているところが好きです。
海外メーカーではありますが、とても日本的な感じがして親近感が湧きます。
しばらく、こうして見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトです。
予想していた通りのグッドフィーリングです。
マッスルバックと遜色ない、適度な厚み感と軟らかさがあります。
いわゆる『スカスカ』した打感ではないですし、バーンと弾くタイプでもありません。
中身がギュッと詰まった打感です。
フェースにしっかりとボールが乗ってくれる感じがありました。

『球のあがりやすさ』という点でも、なかなかいい感じでした。
外見から、かなりのアスリートモデルだということが分かりますが、それほどハードルを上げていない感じがしました。
『異材』もよく効いているのかもしれないですし、装着されているシャフトも大きく関係していると思います。
ヒッター向けであることに変わりないですが、そのハードルは高すぎないと思いました。
タフなタイプではなく、『標準的な』あがりやすさという印象をもちました。

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしいところはありました。
小顔タイプですし、打点のズレにはそれほど寛容ではないと思います。
MBを使い慣れたおられる方でしたが、キャビティタイプの易しさを感じやすいと思うのですが、アイアンに寛容さを最優先して求めていきたい方には、親しみづらさのようなものがあるかもしれません。
しかし、こういったタイプでしっかりと打ち込みをし、球筋や高さが安定してきたら、ゴルフがより楽しくなってくるのではないでしょうか?
クラブの正直さは、プレイヤーの向上の手助けをしてくれることが多いです。
自分の足りないところや、修正すべきポイントを直に教えてくれます。
ゴルファーにとって、ゴルフクラブはかけがえのない相棒ですが、見方を変えてみればコーチのような側面も持ち合わせているのではないでしょうか?
難しければいいというものでもないと思いますが、易しすぎすぎて何でもいいよ・・・。といってくれているようなクラブはどうなのかな?と思うことはよくありますし、自分がミスしたと分かっているのに、ボールが真っ直ぐ飛んで行ってしまうのは怖く感じることもあります。

『飛距離性能』という点では、普通だと思いました。
アスリートモデルらしい、『抑えた距離』という感じでした。
飛距離を追求するモデルではなく、あくまでも標準的な距離を刻むことに長けたアイアンだと思います。
アイアンに飛距離性能を求めておられる方には、あまり魅力的とはいえないかもしれませんが、飛びよりも縦の距離の正確性を高めたい方や飛びすぎを警戒しておられる方には、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

『操作性』はとても高いです。
左右に敏感に反応してくれました。
今はクセのある感じのアイアンも増えてきましたが、このアイアンはクセのない、クリアな感じがしました。
自分の持ち球で勝負していけるアイアンです。
まさに『手の延長』として使っていけるアイアンだと思います。

今はドライバーを『オートマチックタイプ』にしておられる方が増えてきたように思います。
しかし、アイアンは今でもマニュアルタイプを使っておられる方がまだまだ多くいらっしゃるように見受けられます。
もちろん、オートマチック系のアイアンの人気も高いですが、マニュアルタイプのアイアンの人気もまだまだ健在です。
前はオートマチック系のアイアンを使っていたけど、今はマニュアルタイプに戻して使っているという方も多いのではないでしょうか?

ドライバーなどはある程度寛容さを求めて、よりシンプルで、いい意味での『アバウトさ』をもって球を運んでいきたいけど、グリーンを直接狙うクラブは、やはり操作性の高い物を使いたい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
オートマチック系ではなかなか思うようにはいかない。
飛びすぎて、どうしてもスイングが小さくなってしまう・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

アイアンに対して求めるものが人によって大きく異なると思いますが、このアイアンは『過ぎない』のがポイントだと思いました。
正直なタイプですが、決して難しすぎない。
あがりやすさを強調しているタイプではないけど、決してタフ過ぎない。
飛びすぎない。

そういった『過ぎない性能』があって、長く付き合っていけるのではないでしょうか?
易しさを最重要視して造られたアイアンではないですが、先ほども書きました通り、『プレイヤーの上達』を手助けしてくれ、ゴルフをするのが楽しくなってくるのではないかな?と思いました。

前のモデル(716)のCBと、どこが進化したのか、正直よく分かりませんでした。
前のモデルも手にとって実際に見比べたり打ち比べたりすると違うが分かるのかもしれませんが、今日はそれができませんでした。

機会があれば比べてみたいと思いますが、ひとつ確実にいえることは、このアイアンはいいということです。
いわゆる『イージー系』のアイアンではないですし、敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。
このようなタイプは一生使わないという方も、ひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。
人によってクラブに求めるものは違いますが、このようなカッコ良くて男前でグッドフィーリングなアイアンはやっぱりいいな・・・。と思いましたし、楽しむことができました。

2017年11月02日
タイトリスト 718 AP1 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは29度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は411gです。

タイトリストAPシリーズのアイアンです。
これまで、AP3・AP2と試打してきましたが、今日はこのAP1を試打する機会に恵まれました。
前のモデルまでのAP1は赤のイメージが強いですが、このニューモデルは違いました。
落ち着いたデザインで、シブさが増してカッコいいです。

小顔というよりは、やや大きめです。
これは、これまでのAP1と共通する特徴のひとつといっていいように思います。

こうして近くでみていると、ワンピース構造ではなく異材が組み込まれているのが分かります。
おそらく、これまで通りタングステンが中に入っているんだろう・・・。と思いました。
タングステンは昔から『希少金属』というイメージが強いのですが、多くのクラブに使われているということは、そうでもないのかもしれません。
鍛造アイアンは今でもよく見られますが、昔のような『削り出し』アイアンは見かけなくなったな・・・。と、この部分を見て思いました。
今は高価なクラブよりも、コストパフォーマンスの高いクラブが求められているのかもしれません。

彫りの深さは充分ありますが、バックフェースが膨れていないのがいいです。
これくらいであれば、構えたときに邪魔に感じないような気がします。

トップラインは、やや厚めでした。
イージー系アイアンによく見られる特徴です。

ソール幅は普通でした。
もっとワイドソールを予想していましたが、広いというほどではありませんでした。
ソールに組み込まれている『異材』が上手く機能して、それほどワイドにしなくてもいいということなのかもしれません。

ネックは少し短く見えましたが、今のアイアンでは見慣れた長さです。
細いというよりはやや太めで、寸胴タイプに見えました。
どっしりした感じがあります。

リーディングエッジは削られていて、抜けが良さそうです。
これは、これまで試打したモデルと共通しています。

フェース面にミーリングはありませんでした。
見慣れた感じのフェース面です。
特に変わった工夫は見られませんでした。

装着されているグリップも、ラバータイプのシンプルなデザインでした。
ソフトなフィーリングで、好感がもてます。

ボールを前にして構えてみると、面長なタイプだということが分かりました。
ものすごく大きいラージサイズというほどではなく、セミラージサイズといっていいと思います。
面長で、グースも効いていました。
小顔なタイプは少しヒール寄りで打つイメージが出しやすいですが、このような面長なタイプは少しトゥ寄りで打つイメージのほうが出やすいです。
私は小顔なタイプが好きですが、この『面長さ』を好まれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
コンパクトな感じはしないですが、かといって大味な感じはしないですし、適度に締まっているようにも見えました。
タイトリストアイアンの特徴といっていいのかもしれません。
易しさを追求しながらも、決して雑な感じにはしたくない・・・。というメーカーの思いが伝わってくるようです。
私が好むタイプとは違うところもあるのですが、苦手意識も芽生えないですし、普通に構えることができました。
素振りをしてみると、少し軽量感があったので、もう少し重量があると、もっと易しくなるだろうな・・・。と思ったのですが、このモデルには、NSプロがおそらく『純正』なのだと思います。
最近は軽量スチールも、良い物がたくさん登場してきています。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
タイトリストらしい打感ではないのですが、この打感もこれまでたくさん経験しているせいか、違和感などはありませんでした。
ソフトというよりは、ややしっかりめの打感でした。
いい意味でいえば、無難な感じの打感だな・・・。と思いました。

球はとてもあがりやすくてイージーでした。
タフさは全く無く、外見通りの親しみやすさをもっていました。
ワイドソールを好まれる方には、少し広さが足りないように見られるかもしれませんが、充分な重心の低さをもっているので、打ってみてもあがりやすいと感じやすいのではないでしょうか?

『安定性』は高いです。
見た目通りのオートマチック系アイアンです。
充分な大らかさがありました。
タイトリストのアイアンはカッコいいけど難しそう・・・。と敬遠しておられる方にも、このアイアンの易しさは感じやすいのではないでしょうか?
少々の打点のブレにも寛容なところがありました。

『飛距離性能』は優れていました。
よく飛ぶタイプのアイアンです。
タイトリストらしくない飛び・・・。といったらいいでしょうか?
そう思えるほど、よく飛びました。
このアイアンは7番ではありますが、私の感覚では確実に2番手くらい違うように感じました。
ただ、こういったことは別に珍しくもなく、他のメーカーのアイアンでもよく経験しているので驚くことはありませんでした。
タイトリストがこういうタイプのアイアンを作るということは、それだけ飛距離へのニーズが高いんだな・・・。と思いました。
私には、『7』という刻印をした『易しい5番アイアン』という感じしかありませんでした。

『操作性』は、まずまずでした。
オートマチック性が強いですが、左右へも曲げることができました。
面長なタイプのアイアンですが、球もしっかりつかまってくれました。
『イージー系』でありながら、それほどクセが強くないのがいいです。

ディスタンス系のアイアンですが、バーンと強く弾く感じのフィーリングではないのがいいです。
フェースに球がしっかりと乗るという感じではありませんが、この打感を好まれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
『フィーリングの多様化』が既に何年も前から始まっているのだと思います。

これまで、いくつかタイトリストの今年のニューモデルを試打してきましたが、このアイアンが、一番『イージー色』が強いです。
先日試打したAP3と比較するとどうなのかな?と、試打する前は思っていたのですが、このAP1のほうが一般的なハードルは低いように感じました。

小顔タイプではなく、やや大型のアイアンが好き。
距離もしっかりと稼いでいきたい。
とはいっても、クラブとしてのカッコ良さも求めていきたい・・・。という方には、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

このAP1よりは、先日試打したAP2のほうが私は好きですが、このアイアンもかなりたくさんの工夫が見られました。
これまでタイトリストのアイアンを使ったことが無いけど、易しいのなら使ってみたいな・・・。という方には、試していただきたいと思いました。

タイトリストがこのアイアンを発表してきたということで、やはりこのようなタイプが多く求められているんだな・・・。と改めて思いました。
球を易しく打つ為のたくさんの工夫が組み込まれていますが、決してアバウトな感じではなく、抑えるところはきっちりと抑えている感じがして、フィーリングを邪魔していないのがいいです。


2017年10月25日
タイトリスト 718 AP2 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは TRUE TEMPER AMT TOUR WHITE です。
ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は432gです。

タイトリストのニューアイアンです。
先日AP3を試打しましたが、今日は定番のAP2です。
三兄弟の2番目ということでいいでしょうか?

オーソドックスな形状のアイアンです。
これまでのモデルと同じです。
デザインは少し変わりましたが、大きな違いは無いように見えます。
この変わらないところがいいのだと思います。

前のモデルにはタングステンが装着されていましたが、おそらくこのニューモデルにも採用されているのだと思います。
ウェイトが利いていそうな雰囲気があります。
フォージドアイアンであっても、昔のようなワンピース感はありません。
色々なタイプのフォージドアイアンが今はありますし、進化しているだと思います。

彫りの深さは、まずまずです。
それほど深いタイプではありません。

トップラインの厚さはノーマルです。
ちょうどいい厚さです。

ソール幅は見慣れた感じがしますが、今のアイアンの中では確実に狭いほうだと思います。
ワイドソールを好まれる方には、かなり狭く見えるかもしれません。

ネックの長さは適度にありました。
ソール幅といい、このネックの長さといい、あまり低重心を感じさせないような外見です。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通の見慣れたフェース面です。

装着されているグリップも、よく見られるグリップです。
ソフトなフィーリングで好感がもてます。

ボールを前にして構えてみると、とてもいいです。
マッスルバックやハーフキャビティに劣らない精悍な顔つきをしています。
すごく構えやすくて、いいイメージが湧いて来ます。
リラックスできました。
このタイトリスト顔がたまりません。
先日も書きましたが、私は海外メーカーのアイアンで、タイトリスト顔が一番好きです。
ストレートタイプで、ラインも出しやすそうです。
引っ掛かりそうなイメージが湧いてこないところがすごくいいです。
毎回少しずつ顔を変えてきているメーカーも増えてきて、前のほうが良かったな・・・。と思えることが少なくないですが、タイトリストはずっとこのままです。
タイトリスト顔は不変です。
クラブは常に進化していくべきだと思いますが、変えなくていいところは変えなくていいのだと、メーカーが訴えているように思えてきます。
この顔が変わってしまったら、興味は少し薄れてしまうかもしれませんが、このいい顔を見ていたら、好感度が自然に増してきます。
この顔の良さがある限り、私はタイトリストファンを辞められそうにもありません。
タイトリストのクラブには、いい思い出がたくさんあります。
タイトリストはドライバーやFW・UTも素晴らしいクラブがたくさんありますが、どちらかというと私はアイアンやウェッジの印象のほうが強いです。
試打を開始しました。

『打感』は好感がもてました。
期待通りのソフトフィーリングです。

球はあがりやすいです。
シュッとした見た目の印象とは違い、親しみやすさのあるアイアンです。
タフさは感じませんでした。
球もしっかりとあがってくれ、高さで勝負していけるアイアンだと思いました。

『安定性』も、このようなオードソックスなタイプの中では、かなり高いほうだと思います。
見えないところに、色々な工夫がされているのではないでしょうか?
シビアさは感じませんでした。
構えたときはマニュアルタイプに見えますが、実際はマニュアルタイプとオートマチックタイプの中間くらいに位置しているように感じました。
大らかな印象をもちましたし、どちらかといえばオートマチック的な要素のほうが強いかな?と思いました。

『飛距離性能』は、まずまずでした。
飛びに特化したタイプではありませんが、距離感を大切にしたい方には易しく感じられるのではないでしょうか?
機能性が高すぎるとフィーリングを邪魔することがありますが、このアイアンはいい感じで抑えられているのがいいと思いました。
飛びすぎて距離感が出せないと、『行き当たりばったり』といいますか『出たとこ勝負』みたいなところがありますが、このアイアンはきっちりと自分の打ちたい距離を刻んでくれるので、頼もしい相棒になってくれるだろうな・・・。と思いました。

『操作性』は、いい感じでした。
左右へも曲げることができましたが、敏感に反応するというよりは、大らかさのほうが少し勝っているように感じました。
構えたときはマッスルバックのような精悍さがありながら、実際に打ってみると、寛容で大きく曲がる感じはしないので、いい意味でのギャップがあるように思いました。
このギャップが、このアイアンの最大の長所といっていいのかもしれません。
左右へも偏ることなく、対応してくれました。

タイトリストらしい、いいアイアンだな・・・。と思いました。
おそらくウェイトが組み込まれていると思うのですが、それによって外見が悪くなることもなく、すっきりしているのがとてもいいと思いました。
カッコ良さと易しさの両立ができているアイアンです。

アイアンには顔の良さを求めていて、グースタイプではなく、ストレートタイプが好きだという方には魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
顔の良さは大切だけど、かといってミスにシビア過ぎるのはちょっと・・・。という方にも、是非試していただきたいと思いました。
男前でありながら、かなり易しいタイプだということを感じやすいのではないでしょうか?

タイトリストのアイアンにも、このような本格的なタイプと、イージー系のタイプに分かれますが、このAP2が一番好きだという方は多いのではないでしょうか?
私の周りにもタイトリストのアイアンは人気が高いですが、このAP2が、一番人気が高いです。

2年前に試打したモデルとどこが大きく変わったのか、正直よく分からなかったのですが、おそらく色々な工夫が新に付け加えられているのだと思います。
外見のデザインが少し変わった感じがしますが、私はこのニューモデルのほうがすっきりしていて好きです。
タイトリストのアイアンはすっきりしていてシンプルなほうが、『らしい』感じがします。

多くの海外メーカーがアイアンを発表していますが、タイトリストこそが、国内メーカーに対抗できる唯一のメーカーといっていいかもしれません。
少し大袈裟な感じもしますが、それくらいタイトリストのアイアンは日本的といいますか、『美』と『フィーリング』に長けているように思います。

今までもずっとタイトリストのアイアンを使ってきたけど、そろそろニューモデルに買い替えてみたいな・・・。という方はもちろん、まだタイトリストのアイアンを使ったことが無いという方にも、是非試していただきたいと思いました。
タイトリストのクラブを好まれる方は、おそらく外見の美しさやフィーリングを大切にされていると思います。
メーカーも、その期待を裏切らないクラブ造りをしています。

『美』と『フィーリング』と『過ぎない機能性』を失わない限り、タイトリストのクラブはこれからも多くの支持を集めるだろう・・・。と思いました。
シュッとした外見からはあまり想像できないような易しさを充分感じることができました。
2017年10月11日
タイトリスト 718 MB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは TRUE TEMPER AMT TOUR WHITE です。
ロフトは35度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は433gです。

タイトリストのニューマッスルバックアイアンです。
タイトリストはモデルチェンジの度にマッスルバックを発表してくれているメーカーなので、期待していました。
こうして見ていても、ひときわ輝きを放っていました。
目にすると、手に取らずにはいられません。

小顔タイプのマッスルバックアイアンです。
最近はアスリートモデルのアイアンの大きさも、少しずつバリエーションが広がっているように思うのですが、このアイアンはとても小さいです。
昔ながらの小ささといえるように思います。
フルキャビティやポケットキャビティでは大顔にすることによってメリットもあるのかもしれませんが、マッスルバックでは大顔にしてしまうと、却って難しさが顔を出してしまうのかもしれません。
顔だけ大きくしても、スイートエリアはそれほど大きくはならないのではないでしょうか?

ソール幅は、かなり狭いです。
今のアイアンの中でも、間違いなく一番狭いと思います。
前のモデルもかなり狭かった印象があるのですが、それに負けない狭さです。
今度機会があれば見比べてみたいと思いました。

ネックの長さも、しっかりとあります。
昔のアイアンと比べると、それほどロングには見えませんが、今のアイアンの中では間違いなくロングの部類に入ります。
ソールに異材(タングステンなど)も組み込まれていないようですし、高重心のアイアンであることは間違いないな・・・。と思いました。
ワイドソールの低重心タイプのアイアンを好まれる方には、このソールの狭さ・ネックの長さは不安要素になってしまうかもしれません。

トップラインは薄く綺麗です。
思わず笑みを浮かべ、目を細めて見てしまいました。
間違いなく、いいイメージが頭の中を駆け巡るだろう・・・。と思いました。
早く打ちたい衝動と、こうしていいイメージをどんどん膨らませていきたい衝動がぶつかり合っていました。

リーディングエッジは削られていてソール全体が、かなり丸みを帯びていました。
ここが、これまでと大きく違うように見えました。
先日試打したAP3もそうですが、今年のモデルは、この削りが大きな改良点なのではないでしょうか?

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通の見慣れたフェース面です。

装着されているグリップは、よく見られるタイプです。
ソフトさと、適度な滑りにくさのあるグリップです。

素振りをしてみると、いい感じでした。
暴れることなく、タイミングもとりやすいです。
マッスルバックのようなシビアなクラブは、軽すぎたり動き過ぎたりするシャフトは難易度が上がってしまいますが、このシャフトはそういったことを感じませんでした。

ボールを前にして構えてみると、かなり小顔に見えました。
ソールの狭さ同様、今のアイアンの中でも最も小顔なアイアンといって間違いありません。
前のモデルの小顔を思い出しました。
この小顔は、人によってかなり好みが分かれるところだと思います。
小さすぎて不安に感じる方もいらっしゃると思いますし、逆に扱いやすそうだと好感を持たれる方もいらっしゃると思います。
私は後者のほうです。
今ではなかなか見られない小ささですが、昔からたくさん経験しているので、不安は全く感じません。
これは『慣れ』の部分も大きいのだと思います。
大きすぎたり厚ぼったい感じのアイアンはイメージが出にくくて難しく感じることもあるのですが、このアイアンはイメージが鮮明に浮かんできて易しそうだと思いました。
小ささだけでなく、顔の良さも抜群でした。
洗煉された『タイトリスト顔』といっていいと思います。
昔から見慣れた顔ではありますが、やはりいいな・・・。と思いました。
海外メーカーのアイアンの中で、私はタイトリストの顔が一番好きです。
グースタイプでつかまるイメージが欲しいという方は、難しく感じられるかもしれません。
左が嫌で、逃がすイメージが欲しいという方は、とても構えやすいのではないでしょうか?
今のアイアンはセミグースが全盛ですが、このストレート顔に魅力を感じました。
グースが利いているほうがつかまりやすそう・・・。と思われる方も多いと思いますが、この小顔もつかまりやすく感じさせてくれます。
フェースターンの速さでつかまえていけそうです。
大顔タイプだと、フェースが戻りきらずに当たってしまいそうな感じがしますが、このように小顔だとタイミングよくつかまえていけそうに感じます。
スイートエリアが確かに広くはないかもしれませんが、こういったタイミングよくつかまえていけるところが『小顔の易しさ』といえるのではないでしょうか?
球筋もイメージしやすいのがいいです。
この、あまりの構えやすさに、しばらく見とれてしまいました。
2年ぶりのニューモデルだけど、やはりタイトリストのアイアンはいいな・・・。この顔の良さをこれからも変えないで欲しいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は予想通り、とても素晴らしいです。
軟鉄であるということと、マッスルバックということで、いい要素が重なっています。
適度な柔らかさと厚みがあって、球の乗っかり感がとてもいいです。
すごく伝わってくるものがあります。
一球打つ度に、この心地良い打感に笑みがこぼれっぱなしでした。
最近は弾く感じのアイアンも多いですが、私はやはりこういった打感が好きです。
球の乗りがとても良いので、この『ほんの一瞬』で全てが決まってしまうように思えました。

『球のあがりやすさ』という点では、最近では珍しい『ナチュラル系』といいますか、色々な工夫は感じませんでした。
自然な感じがしました。
昔のアイアンのようなあがりやすさです。
色々な工夫がされているのではなく、本来の7番アイアンのロフトであげる自然系です。
ロフトを立てる代わりに、色々なパーツを組み合わせて・・・。といった工夫をするのではなく、必要最低限の物だけで勝負している感じがします。
明らかに使い手を限定しているアイアンといえるように思います。
ある程度HSが無いと、球は浮いてくれないかもしれません。
イージー系のアイアンではありません。

『安定性』は、かなりシビアな感じがしました。
ミスには敏感に反応するアイアンです。
寛容さは殆ど持ち合わせていません。

『飛距離性能』という点では、今のアイアンの中では最も飛ばないほうだと思います。
アイアンに飛距離性能を求めておられる方には、あまり魅力的ではないかもしれません。
逆に、本来の7番アイアンの距離を確実に刻んでいけるアイアンだということもできます。
出球の高さも自然で充分な高さを出していけるので、グリーンを上から攻めていける感じがします。
ディスタンス系だと、どうしても手前から転がして乗せるイメージが出やすいのですが、このアイアンはしっかりと上から落としていけそうです。
縦の距離が合いやすいです。
最近はディスタンス系のアイアンを試打することが多く、こんなに飛んでしまってもいいのかな?7番にはどうしても思えないな・・・。と思ってしまうのですが、この昔の感覚で運んでいけるところに魅力を感じました。
距離感のタイムスリップといえるでしょうか?
最新アイアンではありますが、昔にタイムスリップしたような感覚でした。
それくらい、今の多くのアイアンは飛びに長けているので、このアイアンが珍しく、そして懐かしく思えてきました。

『操作性』が高いのはいうまでもありません。
これが、マッスルバックの最大の特長といっていいのではないでしょうか?
球を操作しやすいです。
今は左右に大きく曲げづらいアイアンが多くなりましたが、このアイアンは全く逆のタイプです。
左右にも大きく曲げることができました。
とても反応がいいです。
つかまり過ぎず、右に逃がしていきやすいので、フッカーの私はとても安心できます。
『芯が小さいからこその扱いやすさ』といったらいいでしょうか?
微妙なニュアンスを伝えやすい、伝わってきやすいアイアンです。

マッスルバックなので当然といえば当然なのかもしれませんが、いわゆる『易しさ』とは縁遠いアイアンです。
しかし、マッスルバックを使い慣れていけば、いい意味での『ごまかし方』といいますか『対処の仕方』も身につくと思います。
いつも真芯で捉えることは難しく、芯を外して打ってしまうことも珍しくないですが、それでもあまり曲げないような打ち方ができるように思います。
常に100%のショットではなく、70%のショットでどうまとめていくか・・・。ということが、こういう正直なタイプのクラブを使い続けていると身につくように思います。

もちろん練習を積んで芯でとらえる技術もあげていけるのですが、ミスはつきものですし、そのミスに気づきやすいのもマッスルバックのようなアイアンの長所だと思います。
易しすぎて、ミスしているのにそれを気づかせないアイアンよりは、私はこういうアイアンのほうが好きですし、調子が悪い時期も短くて済みます。
常に細かいチェックができるからだと思います。
易しさ重視のアイアンでは、こういったことがなかなか難しいような気もします。
長所は短所であり、その逆もまた然りなのだと思います。

最新モデルですが、正直目新しさは感じませんでした。
しかし、今のアイアンの中では珍しい『孤高』といいますか、希有な存在だと思いました。
それがまた魅力でもあります。

新しさではなく、懐かしさを感じながら試打していました。
必要最低限の物しか搭載されていないように感じました。
今は難しそうに見えても見えないところに色々な工夫がされていて易しさを感じることもありますが、このアイアンはそういったことを感じませんでした。

ただ、ソールの削りが目立っていて、抜けの良さが大きく進歩しているように感じました。
ここの部分だけが、今のアイアンの特徴をもっているな・・・。と思いました。
それ以外は易しさに傾倒していない、硬派な感じのアイアンです。
易しさはあまり無いかもしれませんが、こういったクラブを使っているからこそ、色々なことも感じ取れるようになってくるのではないでしょうか?
一球一球打ってみて、今のはどうだったとか、こちらから伝えることと、クラブからの返事も返ってきやすいように感じました。

今はドライバーに限らず、パターまで全てのクラブで『易しさ』が求められている時代なのだと思います。
特にパターは形が大きく変化していて、昔の人は信じられないのではないでしょうか?
このアイアンはハイテクというよりはベーシックタイプです。
昔ながらのいい顔をしています。
しかし、今の大多数のニーズには合っていないかもしれません。
それほど高い支持は得られないかもしれません。
それを知りながら、メーカーも製作しているのではないでしょうか?
タイトリストファン。そしてマッスルバック愛用者の為に、発表してくれているのだと思います。
先日試打したヤマハのツアーモデルアイアンよりも、このアイアンのほうがはるかに難易度は高いと思います。
海外メーカーのタイトリストと、国内メーカーのヤマハのアイアンは似ているところがあるな・・・。と思うこともあるのですが、今年のモデルには大きな違いがあるように見えました。
いわゆる『易しさ』とは縁遠いところがあるかもしれませんが、このアイアンの持つ顔の良さ・打感の良さ・操作性の高さを多くの方に体感していただきたいと思いました。
マッスルバックとまではいかなくても、『軟鉄ファン』の方が多くなればいいな・・・。と思いました。
2017年09月26日
タイトリスト 718 AP3 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト 718 AP3 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は412gです。

タイトリストの新しいアイアンです。
2年に1度のモデルチェンジなので、そろそろ出会えるだろう・・・。と、ずっと待ち続けていました。
来年はドライバーがモデルチェンジされるのでしょうか?

AP3を見て、これまでの『二兄弟』から『三兄弟』に変わったのだと知りました。
この3つで、殆どのゴルファーをカバーできるのではないでしょうか?
これまであまり考えたことが無かったのですが、APとはどういう意味なのかな?と思いました。

スモールというよりは、ラージサイズのアイアンです。
これまでのタイトリストのアイアンの中でも大きいほうだと思います。
輪郭は丸みを帯びていて、タイトリストのアイアンらしいです。
シャープな感じはしませんでした。

バックフェースのデザインが、これまでと大きく違っていました。
これがAP3のスタンダードとなるのでしょうか?
キャビティ部分の周りには、タングステンのようなウェイトが配置されているように見えました。

彫りの深さも充分ありました。
広さよりも、深さで勝負している感じです。

トップラインは、やや厚めでしたが、気になるほどではありませんでした。

ソール幅は標準といっていいと思います。
ワイドソールを使い慣れている方には、少し狭く見えるかもしれません。

ネックの長さは適度にありました。
結構大顔タイプのアイアンに見えたので、低重心化を目指してショートネックになっているのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
適度な長さがあるので、アイアンらしいな・・・。と思いましたし、好感がもてます。

718の刻印がよく目立っています。
次のモデルは720になるのでしょうか?

フェース面にミーリングは見られませんでした。
ごく普通の、見慣れたフェース面です。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感がもてました。
多くのクラブに採用されている『スタンダード』なグリップといっていいと思います。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
やや軽量タイプですが、これまでもたくさん経験しているので、苦手意識は芽生えませんでした。
しっかりと振っていくことができました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
やや面長な感じとグースの利きが目に入りますが、違和感はありませんでした。
むしろ、タイトリストらしく、いいところで抑えているな・・・。という印象でした。
私が好むタイプとはちょっと違うのですが、この顔を好まれる方も多いのではないでしょうか?
セミラージサイズ&セミグースがとても多くなりました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
ソフトさとしっかり感のちょうど間くらいといったらいいでしょうか?
少し重みのある打感で、ズシリと手に響いてきました。

球はとてもあがりやすいです。
タフなタイプではありませんでした。
これまでのタイトリストアイアンの殻を破ったイージーアイアンといった印象をもちました。

『安定性』も高く、かなりの寛容さがあるな・・・。と思いました。
打点をズラすと、打感は大きく変わって手に響いてきたのですが、球は意外なほど曲がらず安定していました。
打感とボールの軌道が一致しない、今どきのアイアンだと思いました。
このアイアンの構造が、その大きな要因だと思います。
シビアさは全く感じられず、大らかさがありました。

『飛距離性能』はとても優れていました。
この飛びが一番の驚きといいますか、特長といっていいように思います。
これまでタイトリストのアイアンはそれほど飛びに特化した印象は無かったのですが、このアイアンは違いました。
かなり飛びにこだわって開発されているように感じます。
他のメーカーの飛び系アイアンと大きな違いは見られなかったのですが、ここまで飛びに優れているということは、やはり時代の流れなのかな?と思いましたし、タイトリストユーザーの方の要望も大きかったのではないでしょうか?
キャリーがしっかり稼げますし、ほぼ自動的に飛ぶ感じがします。

『操作性』は、まずまずでした。
左右にも曲げることはできましたが、寛容さのほうが勝っている感じで、大きく曲がるタイプではないように感じました。
いい意味での鈍感さがあると思いました。

このアイアンの一番の特徴は『飛距離性能』です。
これまでのタイトリストのアイアンの中で、おそらくトップだと思います。
番手感覚をもてないほどよく飛びますが、こういったことは珍しくなく、むしろ当たり前といったところもあるので、驚くことはありませんでした。

これまで多くのディスタンス系アイアンが、その飛距離に特化するあまり形が崩れて構えづらかったり違和感があったりするものが多くありましたが、このアイアンはタイトリストらしいバランスの取れた顔をしているところに好感がもてました。

距離を出そうと思えば、必然的に難しくなってしまう部分もあると思いますが、このアイアンはそれが上手く解消されているように感じました。
ディスタンスとイージーは一対で、決して外せない要素になっているのだと思います。

これまでの『やや飛ぶ』から『すごくよく飛ぶ』に進化したアイアンといっていいのかもしれません。

これからもタイトリストの『三兄弟』には期待していきたいと思います。
2016年11月15日
タイトリスト 917D2 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト 917D2 ドライバー です。

シャフトは Speeder Evolution III 661 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.8、シャフト重量は66.5g、バランスはD3.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は319gです。

タイトリストの新しいドライバーです。
先日はD3を試打しましたが、今日はD2を試打する機会に恵まれました。

これまでのモデル(910,913,915)と同様にシャロータイプです。
D3もシャローな感じがしますが、D2はさらにシャロー感があります。
他のメーカーは『三兄弟』のところもありますが、タイトリストは『二兄弟』のようです。

ネックの長さは適度な感じです。
実際に見比べてみないと分かりませんが、おそらくD3と同じ長さだと思います。

ネックには調整システムが搭載されていました。
これも、特に変わったところは見られません。

試打するのは、この『A1』のポジションです。

このソールのウェイトはD3と同じです。
後で聞いたのですが、この筒のようなウェイトは交換することができ、球筋を調整することができるのだそうです。
ちょっと興味があったのですが、残念ながら交換する道具や他のウェイトも無かったので、このまま試打することにしました。

ソールの溝もD3と同じです。

おそらく同じ深さと幅だと思います。

シャロータイプのヘッドです。
よく見かける形状です。
今は多くのドライバーがこのような形になっています。

タイトリストらしい、いい顔をしています。
ヘッドは大きく見えますが、形は崩れていません。
ややはっきりとした『つかまえ顔』に見えました。
今のシャロー系ヘッドでは、これくらいが『中間』といえるのかもしれません。
D3と同じく、ブラックではなく『濃いシルバー』になっています。
懐かしい感じがします。

素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングもすぐに合いました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
少しフェースが左を向いているように見えたのですが、これまでたくさん経験しているので、何とかなるだろうと思いました。
昔のドライバーのように極端では無いのですが、私の中での『左注意報』が出ました。
ちょっとだけ右を向いて、右から回していくのが、私にとって一番楽な構え方だと思いました。
やや『つかまえ顔』に見えましたが、これくらいがちょうどいいという方も多いのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
タイトリストらしい打感です。
これまで何度も経験してきたように思います。

『音』も、いい感じでした。
大きすぎず、気持ち良く振り抜くことができました。

球はあがりやすいです。
タフな感じはしませんでした。
装着されているシャフトの効果もあると思いますが、打ち出しも高く、充分なキャリーを稼ぐことができました。

『安定性』も高いと思いました。
先日試打したD3同様、安定性が確実に増していると感じました。
シビアな感じはしませんでした。
球がつかまりやすく、右に滑る感じはしません。

『飛距離性能』も高いです。
D3よりもこのD2のほうが、球がつかまって方向性もいいので、直進距離が伸びやすい・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私はD3のほうが易しく感じますが、人によってかなり好みが分かれると思います。
このヘッドと装着されているシャフト『Speeder Evolution III 661』との相性もいいと思いました。

『操作性』という点では、私はフック系のほうが打ちやすいと思いました。
球のつかまりがいいので、右に大きく曲げるのは少し難しく感じましたが、何とか右にも曲げることができました。
つかまりのいいシャフトと、つかまりのいいヘッドとの相乗効果も高いと思いました。
プラスがさらにプラスに作用するといった感じです。
フック系が持ち球の方は、もう少し逃がしやすいセッティングのほうが易しく感じられるかもしれません。

このドライバーはウェイトを交換できるということなので、交換したらどのようになるか興味が湧きました。
私にとって、今のセッティングではちょっとつかまり過ぎな感じがしたので、ウェイトを交換したり、シャフトも違う物を挿して試してみたくなりました。

調整機能はそれほど複雑ではないと思いますが、簡単に色々なシャフトを試せるのがいいと思いました。
タイトリストはこれからも、この調整システムを採用し続けるのでしょうか?

先日D3を試打したときにも感じていたのですが、このD2も前のモデルに比べ『易しさ』がアップしているように感じました。
バラつきが小さく、まとめやすい印象をもちました。
大きなミスにはつながりにくいように感じました。

タイトリストのドライバーには憧れるけど、難しそう・・・。
違うシリーズの『VG3』のほうが無難かな・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにVG3も素晴らしいドライバーですが、この917D2も親しみやすいところがありますし、決して敬遠すべきモデルではないと思いました。
VG3よりも方向性が出しやすくなった。距離が伸びた・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

タイトリストは海外メーカーですが、ずっと日本人ゴルファーに合ったクラブ作りをしているように感じます。
今回のニューモデルも、そのように感じました。
色々なメーカーのクラブを試打していると、中には確かにポテンシャルは高そうだけど、日本ではあまり人気に火がつかないだろうな・・・。と思えるクラブに出会うこともあります。
しかし、タイトリストはずっと日本市場を意識しているように感じます。
そのように感じるせいか、何となく『温かみ』のようなものを感じることもあります。
かなりハイテク感のあるドライバーですが、フィーリングなどが犠牲になっていないところも魅力的でした。
2016年10月31日
タイトリスト 917D3 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト 917D3 ドライバー です。

シャフトは ATTAS PUNCH です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.0、シャフト重量は67g、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は321gです。

タイトリストのニュードライバーです。
915の後継モデルです。
VG3の人気も高いですが、この910シリーズの最新モデルをずっと待っておられた方も多いのではないでしょうか?
913よりも、915よりも、かなり機能性を感じさせます。
915を始めて試打したのが、もう2年前になるのかと思うと、月日の流れがとても早く感じられます。

ヘッドの形状はシャロータイプです。
これまでと同じように見えます。

ネックの長さも、これまでと同じように見えます。

ネックには調整システムが搭載されていました。
この調整システムも、これまでと同じです。
最近は敢えて調整システムを搭載しないメーカーも増えてきましたが、タイトリストはまだ搭載し続けるようです。

試打するのは、この『A1』のポジションです。
このポジションがノーマルなのだと思います。

ソールには溝がありました。
915から採用された溝です。
ACTIVE RECOIL CHANNELと表示されていました。

溝の深さは結構ありますが、おそらく915と変わらないと思います。
今度機会があれば見比べてみたいと思いました。

何といっても、このウェイトが目を引きます。
今回の一番の変更点ではないでしょうか?
よく目立っています。
こういう物があると、構えたときに邪魔に感じるのではないかな?と思ったのですが、タイトリストのクラブなので、おそらくそういうところはきちんとクリアできているだろう・・・。と思いました。

ヒール側から見ると、このようになっていました。
専用の工具を使えば、交換できそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?

トゥ側も出っ張っているので、筒状になっているのかな?と思いました。
かなり思い切った設計になっているようです。

『SUREFIT CG』という文字がありました。
どういう意味なのでしょうか?
何やら新しい技術が取り入れられているようです。

フェース面のデザインは前のモデルとちょっと違っています。

下には『RADIAL SPEED FACE』の文字がありました。
弾きが良さそうな印象を与えます。

ディープというよりは完全にシャロータイプのヘッドです。
今は殆どが、このような形です。

いい顔をしています。
クセのない、素直な感じです。
タイトリスト顔といっていいと思います。
これまでもありました。
黒色ではなく、少しグレーが入っていました。
昔のメタルっぽい感じがして、懐かしいです。
タイトリストにシルバーのヘッドはよく似合います。
昔の975Dを思い出しました。

このクラウンマークは前のモデルから採用されました。
このマークにはどのような意味があるのでしょうか?
私はその前のマークのほうが好きでしたし、もっと言えば無いほうが好きです。
しかし、これまでのモデルを見るとクラウンマークの無いモデルは見当たらないので、これからも採用され続けるのだと思います。
今は『ヘッドの見え方』にも気を配っているメーカーもありますが、このドライバーはとてもシンプルな感じがします。

素振りをしてみると、これまでとちょっと違うな・・・。と思いました。
シャフトに個性があります。
全体的な重量などはいい感じなのですが、シャフトが面白いな・・・。と思いました。
黄色いデザインが目を引きますが、最近ではあまり見られなかった『しなり感』でした。
先端がしっかりしていて堪えてくれる感じです。
最近は『走り系』のシャフトが多かったので、珍しいな・・・。と思いました。
先端がしっかりしている分、中間くらいが軟らかく感じられました。
重いとか、硬いという印象はありませんが、がちっとハマってしまえば、かなり高いパフォーマンスが期待できそうだな・・・。と思いました。
名前はPUNCHということですが、これが今年のATTASのニューモデルなのでしょうか?
ATTASは毎回カラフルな印象も強いですが、それ以上にネーミングが面白いです。
前のモデルは『G7』だったので、今年はどんな『8』に関わるネーミングなのかな?と思っていたのですが、予想外でした。
パンチとハチをかけているのかな?
それとも、ボクシングのパンチを意味しているのかな?と思いました。
シャフトの性格が、この名前になっているような気がしました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
変なクセのない、整った顔です。
タイトリストらしい構えやすさです。
シャロー感を感じたからでしょうか?
ヘッド体積は大きく見えました。
460に近く感じられるほど大きく見えました。
これがもし、もっとディープなタイプだとコンパクトに感じられたのだと思います。
方向性への不安も無く、他の部分も自然に感じたので、リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、まったりとしていて、いいと思いました。
適度な柔らかさがあって、硬い感じはしません。
タイトリストドライバーらしい打感といったらいいでしょうか?

『音』は大きすぎず、いい感じです。
インパクトが緩むことも無く、しっかりと振っていけました。

『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりも少しタフな感じがしました。
結構高さを抑えていました。
これはヘッドよりも、おそらくシャフトによるところが大きいように感じます。
どちらかというとライナー系に近い球を打つことができました。
このドライバーはこれまで通り、色々なシャフトが用意されているそうなので、違うシャフトを挿せばまた違った結果になると思います。
走り系のシャフトにすれば、もっと上がりやすくなるのではないかな?と思いました。

『安定性』は、かなりいい感じです。
ここの部分が一番大きく前の部分と変わったところだろうな・・・。と思いました。
前のモデルの915よりも、確実に直進性が高まっていると思います。
曲がりにくい感じがします。
いい顔をしているということもあるのですが、ラインがとても出しやすく、そこからブレる感じがしません。
ヘッド後方にあるウェイトが、かなり効いているのではないでしょうか?
見た目以上の易しさを感じました。

『飛距離性能』は、これまで通り、いい感じです。
前のモデルの915。
そしてその前のモデルの913が、かなりハイレベルだったのですが、その流れを汲んでいると思いました。
前のモデルよりも、驚くほど大きく飛距離が伸びたとは、正直思いませんでしたが、直進性が高まり曲がりを抑えられるので、その分期待できるのかな?と思いました。
『易しさ』を飛距離性能に取り入れているといったらいいでしょうか?

『操作性』は、いい感じでした。
直進性が高く感じられたのですが、左右へも対応してくれました。
今のドライバーの特長のひとつだと思うのですが、大きく曲げるというよりは小さく曲げることがしやすい感じがしました。
球がつかまりすぎないので、左への不安が殆ど無く、しっかりと振っていくことができました。
最初は少し右から回してみようかな?と思ったのですが、それは不要だと思いました。
いつも通り、素直に打っていくだけで、あとはしっかりラインが出る感じです。

『易しい』という印象が一番強く残りました。
直進性が高く、左右へのブレが小さい感じがしました。
見た目はシュッとしていますし、タイトリストのドライバーなので、難しそう・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、『見た目以上の易しさ』を搭載しているドライバーだと思いました。
なので、敬遠されず多くの方に試していただきたいと思いました。

ただ、装着されている『ATTAS PUNCH』というシャフトは先がしっかりしていて多少つかまりにくくなっているので、先調子のシャフトを使い慣れておられる方には合いづらいところがあるかもしれません。
先走り系のシャフトとは明らかに性格が違う印象をもちました。
全体的な硬さはそれほど感じませんが、いい意味でちょっとクセといいますか個性のあるシャフトだと思いました。
私は左へのミスが怖いので、易しく感じましたが、球がつかまりきらない、あがらないと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、先ほども書きましたが、他にも色々なシャフトが用意されているようなので、違うシャフトにすればもっと印象も変わってくると思います。
おそらく、このATTAS PUNCHが『純正シャフト』ではないと思います。

最初見たときは、かなり個性的といいますか、高い機能性を感じ、構えたときに邪魔にならないかな?と思ったのですが、そんなことは全くありませんでした。
曲がり幅が抑えられ、易しさが確実にアップしているように感じました。
次のモデルにも、おそらく調整機能が搭載されると思いますが、できれば搭載されずにもっと設計自由度が高くなった『純』なドライバーにも出会いたいと思いました。
タイトリストらしい、フィーリングにこだわる部分と、機能性を追求している部分が感じられ、それが上手くバランスが取れていると感じました。
2016年05月24日
タイトリスト VG3 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはタイトリスト VG3 ユーティリティ の5番 です。

シャフトは VGH です。
ロフトは23度、クラブ長さは39.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは3.7、キックポイントは中調子、クラブ総重量は333gです。

タイトリストVG3シリーズの新しいユーティリティです。
いい雰囲気があります。
ハイテクさを感じさせるのですが、自然なところも失っていないような感じがして好感がもてます。

タイトリストらしく、オーソドックスな形状です。
奇をてらったところはなく、正統派という感じがします。
全体的に丸っこさがあって、易しそうな印象を受けます。

ネックには調整システムが搭載されていました。
タイトリストの今のクラブには、もう『常識』といっていいような気もします。
調整システム自体は特に変わったところは見られませんでした。
『これまで通り』といっていいと思います。

ネックの長さはしっかりありました。
『横から』というよりは、『上からしっかり押さえ込んで』打っていけそうです。

ソールにはひとつだけウェイトがありました。
ヘッドの大きさに対して、結構大きいウェイトです。
この位置にあるということは、ある程度の重心の深さも維持されているのでしょうか?

ソールには溝がありました。
この溝も、今はよく見られます。
メーカーによって、ドライバーには溝を入れるけど、UTには入っていない物もあります。
タイトリストが溝を入れているということは、それだけメリットが大きいのでしょうか?

深い溝です。
溝の深さも、メーカーによって違います。
強度の問題等もありますし、深ければ深いほどいいということでもないと思うのですが、この深さも、メーカーの緻密な計算によるものだと思いますし、通常の使用に耐えうるだけの強度は確保されているのだと思います。

セミシャローバックといっていいでしょうか?
今一番ポピュラーな形状だと思います。

いい顔をしています。
タイトリストらしい、美顔です。
とても好感がもてます。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
VG3らしいソフトスペックに仕上がっています。
見た目はとてもカッコいいですが、親しみやすくなるように組まれているように感じました。
カッコ良さと親しみやすさの両立ができているクラブだと思います。

構えやすいです。
形状もいいですし、大きさもちょうどいいです。
大きすぎないので、ボールとのバランスもいいです。
地面から直接打つクラブは大顔過ぎると難しく感じることがよくあるのですが、このクラブの大きさは好感がもてました。
5番という番手だからということもあるのかもしれませんが、少し出っ歯タイプで、フェース面がよく見えました。
球を拾いやすそうですし、高くあがりそうな感じがしました。
FWは苦手だけど、かといってロングアイアンは球が浮きづらいのでUTを使いたい・・・。という方には、好まれやすい顔をしているのではないかな?と思いました。
方向性も出しやすそうですし、易しそうな印象を受けました。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずでした。
ソフトというよりも、あまり抵抗感がない感じでした。
打つ前の予想とは違っていましたが、好感のもてるフィーリングです。

『音』はおとなしめでいい感じでした。
音に邪魔されることもなく、気持ち良く振り抜いていくことができました。

球はあがりやすいです。
構えたときの印象通りの浮きやすさ・弾道の高さがありました。
とても親しみやすいUTです。

『安定性』は、なかなかいい感じです。
シャフトが少し動く感じでしたが、方向性も出しやすく、まとめやすい感じがしました。
『易しすぎない』感じがしたので、こちらの感覚も出しやすく、ラインの幅も限定させることができました。

『飛距離性能』も、いい感じでした。
最近はFWだけでなく、UTの飛距離性能もアップしてきていますが、このクラブもその流れに乗っていると思いました。
『飛んだり飛ばなかったり』『飛ぶときはすごく飛ぶけどミスしたら極端に距離が落ちる』という感じはしませんでした。
安定して距離を稼いでくれるUTだと思いました。
計算しやすい飛距離性能といったらいいでしょうか?
実戦向きだと思いました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
曲がりやすさよりも、安定性が勝っているように感じたので、極端に大きく曲がる感じはしなかったのですが、左右にも同じように反応してくれました。
変なクセのない、易しいUTだと思いました。

『構えやすさ』と『安定性の高さ』が特に印象に残りました。
顔の良さは、さすがタイトリストといったところです。

飛びも優れていますが、今は高性能なUTがたくさんあるので、驚くようなことはありませんでした。
ただ、安定して高いパフォーマンスを発揮してくれるところに好感がもてました。

いい顔をしたUTを使いたいけど、タイトリストは上級者用で難しそう・・・。と思い、敬遠されている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このVG3はそんな敷居の高さは感じにくいので、是非試していただきたいと思いました。
構えやすさ・安定性・あがりやすさ・飛距離のバランスがとれている秀作といっていいと思います。
2016年04月24日
タイトリスト VG3 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト VG3 ドライバー です。

シャフトは KUROKAGE XM50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは4.9、キックポイントは中調子、バランスはD1.5、クラブ総重量は283gです。

タイトリストVG3の新しいドライバーです。
タイトリストは2年に一度、ニューモデルが発売されるイメージがあります。
VG3のニューモデルも久しぶりです。

名前はVG3ですが、外見は915によく似ています。
915の良いところをそのまま、このクラブにも取り入れているのでしょうか?

ネックの長さはまずまずですが、今はショートタイプが多いので、そういう意味では少し長めといえるのかもしれません。

ソールには溝がありました。
これが前のモデルとの大きな違いであり、915と重なる部分でもあります。
溝には『ACTIVE RECOIL CHANNEL』の文字がありました。

溝の深さは結構ありました。
今はソールに溝のあるドライバーが増えてきましたが、メーカーによって幅や深さが違うところが興味深いです。

ネックには調整システムが搭載されていました。
この調整システムも、915と同じようです。

シャロータイプのヘッドです。
915もシャロー系ですが、このニューモデルのVG3はシャロー感がさらに強くなっているように見えます。

ソールのバックフェース近くにはウェイトがひとつだけ配置されていました。
これも915と似ているところです。
今はフェース寄りにウェイトがある物も多いですが、この位置にあるということは、結構深重心なのでしょうか?

個性的な顔をしていました。
意外でした。
もっとシュッとしていて無難な感じを予想していたので、この顔は予想していませんでした。
915と大きく異なる印象です。
特にヒール側に特徴があるな・・・。と思いました。
タイトリストは異型のイメージはありませんが、昔はトライアングルタイプも発売しましたし、必ずしも正統派にこだわっているのではないのかもしれません。

とても綺麗なフェース面です。
つるつるのフェース面です。
ヒッティングポイントにスコアラインが無い、これまで通りのフェース面です。
何となく『乗っかり』が良さそうだな・・・。と思いました。

この個性的なクラウンマークも見慣れてきました。
やはり915シリーズに近いドライバーなんだな・・・。と思いました。
名前はVG3ですが、明らかに915をモデルにして開発されているように見えました。

素振りをしてみると、予想以上に軽くてシャフトも軟らかいです。
いわゆる『純正』ではなく、『KUROKAGE』シャフトなので、もう少ししっかり感があるかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
見た目の印象に合わない軽量感と軟らかさがあります。
このようなスペックがVG3のスタンダードなのでしょうか?
915と似ている部分が多いな・・・。と思っていましたが、素振りをしてみて、一番違いを感じました。
かなりソフトスペックに仕上がっています。

ボールを前にして構えてみると、少し違和感がありました。
正直、構えづらいです。
フェースが左を向いているように見えました。
左へのミスが怖い私は、苦手意識が強く出ましたし、緊張しました。
ネックのポジションは『A1』だったのですが、おそらくこのポジションが『スタンダード』なのだと思います。
調整機能を使えば、構え感も改善できるかもしれない・・・。と思ったのですが、あいにく調整の為の工具が無かったので、このまま試打することにしました。
普通に打つと、ほぼ100%左にしか行きそうにないので、少し右を向いて右から回すことにしました。
試打を開始しました。

『打感』は、硬いというほどではないのですが、ややしっかりとした印象をもちました。

『音』は少し高めの金属音でした。
もう少しおとなしめでもいいな・・・。と思いました。

球はあがりやすいです。
タフな印象は全くありませんでした。
外見は915に似ていたので、どちらかといえばヒッター向けかな?と思っていたのですが、違っていました。
スインガータイプの方をターゲットにしているのではないでしょうか?
ロフトは9.5度いうことですが、球はあがりやすいと思いました。

『安定性』も、なかなかいい感じです。
スイートエリアも広く、寛容さを感じます。
ラージサイズ&シャロータイプのドライバーは、昔は球がつかまりきらずに右にプッシュしてしまうことも多かったのですが、このドライバーは違っていました。
球はつかまりやすいです。
私にはつかまり過ぎな感じもします。
『ハイフック設計』といったらいいでしょうか?
フェースアングルもそうですし、違うシャフトに変えると、つかまり過ぎをもっと抑えていけるかもしれない・・・。と思いました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じだと思いました。
ヒッタータイプの方よりも、スインガータイプの方のほうが恩恵を受けやすいかもしれません。
球は浮きやすくてしっかりキャリーも稼いでいくことができますし、つかまりの良さも、飛距離に結びついているように思います。
飛びの要素がいくつも重なり合っている感じがします。

『操作性』は、まずまずでした。
どちらかというと、あまり操るタイプではないと思いますが、とりあえず左右に曲げることができました。
私は持ち球がフック系なので、少し扱いづらいところはあったのですが、日頃球のつかまりが弱く、ラインを出しづらい・・・。という方には易しく感じられる部分があるのではないでしょうか?

タイトリストのドライバーは昔からいい物が多いですが、正直このニューモデルは私には少し合いづらい感じがしました。
顔の印象、構えたときの印象のままでした。
最初からフックが出てしまったので、少し難しいな・・・。と感じました。

名前はVG3ですが、機能的に見ても、おそらく915シリーズのほうが近いんじゃないかな?と思いました。
915シリーズの『イージーバージョン』といったらいいでしょうか?
敷居を低くして、より幅広い層にタイトリストのドライバーを使って欲しいというメーカーの思いが伝わってくるようでした。

このドライバーは私には合いづらいところもありましたが、スライス系に悩んでおられる方は多いと思いますし、そういった方々には頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
今のニーズに合ったドライバーといえるのかもしれません。

おそらく今年は915の後継モデルが発売されると思います。
発売の時期は、やはり秋でしょうか?
『913』『915』ときているので、次は『917』が順当だとは思いますが、まだ分かりません。
どのような機能が付けられるのか、今からとても楽しみです。
2016年04月08日
タイトリスト ボーケイデザイン SM6 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト ボーケイデザイン SM6 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフト58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は477gです。

惚れ惚れするほど美しいタイトリストのニューウェッジです。
形状、そして質感など、さすがタイトリストといった感じがします。
何ともいえない、いい雰囲気があります。
しばらく見とれてしまいました。
目の保養ができました。

ボーケイウェッジらしい美しいデザインと、高い機能性を感じさせます。
久しぶりにボーケイウェッジを手にすることができたのですが、期待感がどんどん高まっていきました。

バックフェース部分がフラットではなく、段差のようになっています。
これも、適正な重量配分が計算されているのでしょうか?
先日試打した、フォーティーンのウェッジを思い出しました。
タイトリストとフォーティーンはウェッジにおいて、『日米の雄』といっていいメーカーだと思いますし、そのツートップがこのようにしているということは、それだけ大きな理由があるのだと思います。
とはいっても、タイトリストは日本製が多い印象がありますし、逆にフォーティーンは海外製のイメージが強いので、曖昧になってしまうところもあるのですが・・・。
タイトリストは海外メーカーですが、半分日本メーカーというイメージを私はもっています。
このウェッジもやはり日本製なのでしょうか?

ややワイドソールです。
今はSWもワイドソールが増えてきているので、このウェッジが特別ワイドだとは思いませんでしたが、私の中ではワイドな部類に入ります。
ソール全体が丸みを帯びていますが、目立った削りは見られませんでした。
バンスも利いていました。
バンカーショットに強みを発揮するウェッジなのかな?と思いました。
バンカーショットがあまり得意でない方。
エクスプロージョンのイメージを出したい方には、好まれやすいソール形状といえるのではないでしょうか?
私はどちらかというと、砂を大きく弾いて飛ばすというよりは、できれば薄くカットしていきたいほうなので、もう少し狭くて丸みが無くてもいいな・・・。と思うのですが、このソール形状でも特に不満はありません。
ボーケイウェッジは色々なソール形状の物が同時に発売されるので、おそらく今回も違うタイプのウェッジが発売されているのだろう・・・。と思いました。
昔はSWといえば、ひとつの物しかありませんでしたが、今はバリエーションが豊富になって、プレイヤー自身が自分に合ったものを選びやすくなっているのがとてもいいことだと思います。
自分の特性に合ったクラブを使うことが、ゴルフを易しくする条件のひとつだと思います。

ネックの長さは、しっかりとキープされていました。
それほどロングネックだとは思いませんでしたが、これくらいの長さはあって欲しい・・・。という長さには達していたので、好感がもてました。
ピカピカ光るミラー仕上げのウェッジもありますが、やはりこのような艶消しで落ち着いた感じの仕上げが好きです。
集中力を高めてくれます。
『絶対』というわけではないのですが、ウェッジを選ぶポイントにしています。
こうして見ているだけで、すぐに使いたい・・・。と思いました。

ホーゼルには『VOKEY DESIGN』の文字がありました。
ボーケイウェッジファンの方にはたまらないのではないでしょうか?
私の周りでもボーケイウェッジは大人気ですし、何代も使い続けている人も少なくありません。

すごくいい顔をしています。
さすがはボーケイウェッジだと思いました。
適度な小顔です。
それほどシャープさはなく、少し丸みがあって親しみやすい顔をしています。
バランスの取れたティアドロップ形状といっていいでしょうか?
この顔は間違いなく『タイトリスト顔』だと思いました。
ほんの少しだけ『出っ歯』な感じがしましたが、昔からよく見られますし、極端ではないので、全く問題ないと思いました。
球を拾いやすそうな印象を受けます。
とても魅力的な顔をしたウェッジです。

フェース面には、細かなミーリングがありました。
フェース面を指で触ってみると、微妙な感じのザラザラ感がありました。
『ゴツゴツした感じ』ではなく、『優しい感じ』のザラザラ感といったらいいでしょうか?

トップラインの幅は適正でしたが、ちょっと変わっていました。
トゥからヒールにかけて平行になっているものが多いですが、このウェッジは違っていました。
トゥからヒールにかけて狭くなっていました。
『テーパータイプ』です。
とても珍しいです。
これもメーカーによる、緻密な計算によるものでしょうか?
ボーケイウェッジなので、きっと大きな理由があるのだと思います。

トゥからヒールにかけてを『横』だとすると、この『縦』の部分もテーパーになっていました。
これはよく見られます。
フォーティーンのウェッジを思い出します。
こうすることで、適正な重量高さを得られているのではないでしょうか?
このウェッジは『ダブルテーパータイプ』といっていいのかもしれません。
このようなタイプは初めてですし、かなりこだわって作られているのだと思います。
海外メーカーのクラブの中には、『大味』に感じられる物も時にはありますが、このウェッジはそんなことはありませんでした。
むしろ全くの真逆タイプで、『繊細』な感じがします。
繊細なショットが要求されるウェッジショットでは、このような雰囲気のあるウェッジがマッチしやすいだろうな・・・。と思いました。
ミスに寛容なオートマチック感ではなく、自然とその風景に溶け込む感じのオートマチック感といったらいいでしょうか?
おそらく構えただけで、自動的にイメージが湧いてきてショットできるんだろうな・・・。と思いました。

このオリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
よく見かけるグリップです。
ラバータイプらしい、ソフトなフィーリングです。
ウェッジだけでなく、ドライバーなどにもよく採用されているグリップです。

リーディングエッジは削られている感じはなく、あくまでも自然な感じでした。
今は一目で削られているのが分かるくらい、大きく削られているものが多いので、珍しく思いました。
タイトリストはボールだけでなく、ウェッジでもトップメーカーのひとつだと思いますし、これにも大きな理由があるのだと思います。
バンスも利いているように見えましたが、今はこれくらいが当たり前のような気がします。
一時期よりも『ローバンスモデル』は減ってきているように思います。

とても構えやすいです。
ヘッドの据わりもいいです。
ボールとの大きさのバランスもちょうどいいので、あくまでも『主役はボール』といいますか、ボールをターゲットまで運ぶイメージが出しやすいです。
イメージが色濃く出ました。
これがもしヘッドが大きすぎたり、異型だったりすると、ヘッドばかり意識が集中してしまって、ボールへのコンタクトが乱れてしまいそうです。
このウェッジの構え感は秀逸です。
さすがボーケイウェッジだな・・・。と思いました。
日本だけでなく、世界中で高い人気を誇っているのが解るような気がします。

フェースを開いて構えてみたのですが、予想していたよりも構えやすくて好感がもてました。
オートマチックタイプっぽいウェッジだな・・・。と思っていたのですが、細工をしやすい面も持ち合わせているようです。
開いて構えても、リーディングエッジが浮いてこないので、そのまま打っていけそうだな・・・。と思いました。

ソール形状は全体的に大きな削りがあるようには見えなかったのですが、ヒール側が大きく膨らんでいなくて、逆に絞り込まれているように見えました。
それが功を奏しているのかもしれません。
ソールが平らではなく、丸く機能してくれているように感じました。
久しぶりのボーケイウェッジですが、どんどんテンションが高まっていきました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトです。
軟鉄らしい『優しい』フィーリングです。
このフィーリングだからこそ、自然と距離感も合ってくるのだと思います。
フェース面にはミーリングがあったので、『強烈な食いつき感』があるのかな?と思っていましたが、それほどでもありませんでした。
多少の食いつき感はありましたが、それよりも『優しく乗せて運ぶ』イメージが出やすい感じがしました。
『打つ』のではなく、『運ぶ』ということを感じさせてくれるフィーリングでした。

『スピン性能』も高いです。
ボールがよく止まってくれました。
食いつきが強くて強烈にスピンが掛かる・・・。というよりは、滑ることなく安定してスピンが掛かる・・・。という印象をもちました。
こういったところは、これまでのボーケイウェッジに共通する長所だと思います。
強烈にスピンが掛かって止まりすぎたり、逆にスピンが掛かりきらず転がりすぎたり・・・。といったことにはなりづらいような気がします。
『計算しやすいスピン性能』といったらいいでしょうか?
実戦向きのウェッジだと思います。
角溝が禁止になっても、メーカーの努力によって高いスピン性能を誇るウェッジがたくさん登場してきました。
しかし、それらはスピンが掛かりすぎて使いづらい・・・。という方もいらっしゃると思います。
それよりは適正なスピン性能のほうが、計算しやすくて寄せやすい・・・。という方も多いと思います。
『激スピン』ではなく、『適スピン』タイプのウェッジを使いたい・・・。という方には、とても魅力的なウェッジといえるのではないでしょうか?
その場面に応じた、適正なスピン量というものがあると思います。
それができるから、ボーケイウェッジは世界中で多くの支持を集めているのではないでしょうか?

球はとても拾いやすくてイージーです。
出球の高さも揃いやすいです。
とてもよくまとまっていて、『エラー』が出にくいウェッジだと思いました。

安定性という点では、とても構えやすいので、ラインも出しやすいですし、大きく乱れる感じはしません。
『易しさ』を追求したタイプではないのかもしれませんが、いい顔と粘りのある高性能シャフトのおかげで、とてもまとめやすい感じがしました。
今はウェッジ専用のカーボンシャフトも登場していますが、私は未だにこのシャフトを手放すことができないですし、変える理由が見当たりません。

『距離感』は、とても合いやすいです。
構えたときにいいイメージが自然と湧いてきますし、出球の高さが合うので、自然と落としどころが決まってきます。
精度の高いアプローチが要求されるときでも、強い味方になってくれるだろうな・・・。と思いました。
いい顔をしていて、ミーリングがあってスピン性能も高いのに、それを主張し過ぎていないのがいいと思いました。
ゴルフクラブに限ったことではないですが、いい物ほど高い性能をもっていながら、それを自らが主張しない特性があるような気がします。
あくまでもイニシアチブはプレイヤーにもたせてくれて、『縁の下の力持ち』といった存在でいてくれるように思います。
そういったクラブは長く付き合っていけます。
邪魔に感じるところがないので、ターゲットに集中していくことができました。
あえて邪魔だな・・・。と思ったのは、私にとって『見えない敵』である花粉です。
ここ数年、スギよりもヒノキのほうがきついような気がします。
まだまだ目薬と点鼻薬は手放せません。

『操作性』は、いい感じでした。
最初、ソール形状を見たときに、かなりのオートマチックタイプかな?と思っていたのですが、実際に打ってみるとそうでもありませんでした。
フェースを開いて打ちやすかったですし、細工もできるタイプのウェッジだと思いました。
どちらかといえばマニュアルタイプというよりは、『セミオートマチックタイプ』に感じたのですが、扱いやすいところもあるな・・・。と思いました。
大きく細工をしていくというのではなく、ちょっとだけ細工をして、あとは『オートマチック感』を足して寄せていく・・・。という『ハイブリッドアプローチ』といったらいいでしょうか?
複合的な寄せがしやすいのではないかな?と思いました。

味のあるウェッジだな・・・。と思いました。
すごく自然な感じのウェッジに見えたのですが、よく見てみると細かなところまで工夫がされていて、緻密さも感じられます。
そして、それを感じさせない大らかさのようなものもありました。

今日はできなかったのですが、次は是非バンカーでも試してみたいと思いました。
おそらく、バンカーでもかなり威力を発揮してくれるだろう・・・。と思いました。

適度な小顔ですし、とてもいい顔をしているので、マニュアルタイプかな?と思っていましたが、そうでもなく、どちらかといえばセミオートマチックっぽい性格があるところも面白いな・・・。と思いました。
いい顔をしたウェッジが欲しいけど、あまり細工をせずに、できればシンプルに寄せていきたい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。

タイトリストのウェッジは昔から使っていましたし、私の周りでも大人気です。
しかし、もう何年もタイトリストのウェッジを購入していません。
それは決してタイトリストのウェッジに魅力が無いわけではありません。
むしろ、いいウェッジだという認識は強くなる一方です。

地クラブメーカーのウェッジにたくさん出会ってしまったからかもしれません。
素晴らしいクラブにたくさん出会いました。
初めて出会うクラブも多く、その多くが高い性能を持っていました。
あまり人が使っていない・・・。というのも魅力のひとつなのだと思います。
そういったことでいえば、ボーケイウェッジは『超メジャー』といえますが、改めて有名メーカーのウェッジもいいな・・・。と思いました。
今日試打した、このウェッジも好感がもてましたし、おそらく違うタイプのウェッジもラインアップされていると思うので、是非そちらも試してみたいと思いました。

ゴルフの練習をすることはとても楽しいですし、私にとって特に『心のバランス』を整えるのに役立っているように思います。
特にアプローチやパターの練習は楽しくて、元気になれます。
今日も楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまいました。
コースで使ってみたいと思いましたし、購買意欲も刺激されました。
2016年02月25日
タイトリスト VG3 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト VG3 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子、クラブ総重量は413gです。

久しぶりに出会った、タイトリストVG3のニューアイアンです。
716など、他のモデルもそうですが、タイトリストは2年に1回モデルチェンジをする印象があります。
2年に1回ではちょっと淋しいような気もするのですが、モデルによって時期が上手くずれているので、淋しさが軽減されているのかもしれません。

見慣れた感じのフルキャビティアイアンです。
厚く腫れぼったい感じはなくて、適度にシャープなところに好感がもてました。
タイトリストはマッスルバックを発表してくれているメーカーのひとつですが、マッスルバックだけでなく、キャビティでも優れたアイアンが多いです。
他の海外メーカーと比べても、より日本的な印象もあります。

彫りの深さはしっかりとあります。
アンダーカットも、しっかりと入っていました。
低重心だけでなく、見た目以上に重心の深さもあるようです。

ソール幅は少しだけ広く見えましたが、今のアイアンの中ではノーマルなほうだと思います。
今はワイドな物も多いので、むしろ狭いほうかもしれません。

ソールには異材がコンポジットされているのが分かりました。

トゥ側には『TUNGSTEN』の文字があったので、やはりタングステンが組み込まれているのだと知ることができました。
こういった工夫は、これまでもよく見られます。
ワンピースタイプのアイアンではなく、複合タイプのアイアンです。
比重の違う素材を効果的に配置することによって、見た目などが崩れないところが長所だと思います。

ネックは、やや短めですが、今のアイアンの中では標準的といっていいと思います。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルなフェース面です。

ボールを前にして構えてみて、すごくいい顔をしているので驚きました。
とても構えやすいです。
ここまでの構えやすさは期待していなかったので、いい意味で期待を裏切られました。
それほど極端な小顔感はないですが、すごく整った顔をしています。
マッスルバックやハーフキャビティのようなシャープな顔です。
フルキャビティを構えているようには思えませんでした。
今はセミグースタイプが主流だと思うのですが、このアイアンはストレートタイプです。
人によって好みが分かれると思いますが、私は大好きです。
昨年の716シリーズも構え感が大きく変わりましたが、このVG3シリーズもその流れに沿っているのでしょうか?
いいイメージが強く湧きました。
ラインも描きやすそうです。
とてもリラックスできました。
試打を開始しました。

打感は柔らかくて好感がもてました。
柔らかさの中にもしっかりとした感触が残り、球の質感を感じとることができました。
何といいますか、『球触りの優しい』アイアンだな・・・。と思いました。

球はあがりやすくて、イージーなタイプだと思いました。
タフな印象は全くありませんでした。
敷居の高くないアイアンだと思います。
打てば自動的に上がってくれるような印象をもちました。

『安定性』も高いです。
フルキャビティらしい寛容さがあります。
スイートエリアも広いです。
少々のブレには目をつむってくれるような易しさを感じました。

『飛距離性能』も優れていて、今どきのアイアンだな・・・。と思いました。
最近はただ易しいとか、球があがりやすいというだけでは、売れにくいのかもしれません。
飛距離へのニーズが高いような気もします。
このアイアンも飛ぶタイプです。
飛び系アイアンをたくさん試打しているので、驚くということはなかったのですが、やはり飛距離にも力を入れているんだな・・・。と思いました。
昨日試打したアイアンよりは、少し球持ちがいいように感じました。
飛距離性能が優れていると思いますが、飛距離だけに特化していないタイプのアイアンといっていいと思います。

『操作性』は普通かな?と思いました。
易しさが感じられましたが、左右にも同じように反応してくれました。
変なクセは全くないな・・・。と思いました。
構えたときに、いいイメージが出せたので、易しく感じられました。
私はこのようなストレートなタイプが好きなので、とても易しく感じましたが、グースタイプを好まれる方は、球がつかまりきらず右に抜けていくことがあるかもしれません。
スイートエリアが広くて『物理的に易しい』ということも易しさの一部だと思いますが、このアイアンのように『イメージしやすい』ということも易しさの大切な要素だと思います。
私はイメージしにくいアイアンを構えると、時にはフリーズしそうになることもありますが、このアイアンはすぐにテークバックを開始することができました。
変な緊張感は全くなく、ずっとリラックスして楽しむことができました。

かなりの美顔が印象的なアイアンでした。
これまでVG3アイアンはいくつか試打してきていますが、おそらくこのニューモデルがVG3史上最も美顔だと思います。
すごく気に入りました。
やはり顔のいいアイアンには魅力を感じてしまいます。

マッスルバックやハーフキャビティのようなカッコいい顔をしていながら、実際はとても敷居が低くて易しい。
そんなタイプのアイアンだと思います。

いい意味で、見た目と実際の性能のギャップがあるアイアンといっていいと思います。
構えたときは敷居が高そうに見えたけど、本当はとてもイージーなアイアンだな・・・。と思われる方も多いのではないでしょうか?
マッスルバックやハーフキャビティのような、あの洗練された構え感をもったアイアンを使いたいけれど、易しさも捨てがたい。
できれば両方追求していきたい・・・。
という方には、是非試していただきたいと思いました。
イージー系アイアンの中でも男前度は間違いなくトップクラスだと思います。

これまでセミグースタイプなどを使っておられた方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。
前のモデルのほうが良かったな・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
メーカーも敢えて、このようなモデルにしたのだと思います。

構えやすくて寛容さもあり、打感もいい・・・。
そんないいとこ取りのアイアンだと思います。
カッコいいアイアンなので、難しそうに感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は易しいタイプなので、多くの方に試していただきたいと思いました。

そろそろラージサイズのオートマチック系アイアンを卒業したい。
フィーリングも追求していきたい。
構えたときに、いいイメージを出してショットの精度を高めていきたい・・・。
という方にも、お勧めしたいと思いました。

これまで、VG3アイアンはいくつか試打してきましたが、このモデルが一番気に入りました。
次のモデルはまた違う形になるのかもしれません。
もっとグースが利いたタイプになるかもしれません。
先のことは分かりませんが、このアイアンは時が経ってもすごくいいアイアンとして、名を残すような気がしました。
タイトリストのアイアンは昔から優れものが多いですが、このアイアンも仲間入りするな・・・。と思いました。
また何度でも試打したいと思いました。
2015年12月04日
タイトリスト AP1 アイアン 716

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト AP1 アイアン 716 の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子、クラブ総重量は411gです。

タイトリストの新しいアイアンです。
タイトリストは2年に一回モデルチェンジをして、『MB』『CB』『AP1』『AP2』の4種類があります。
今日はその最後のAP1を手にすることができて、とても嬉しく思いました。

これまでのモデルからAP1が、一番敷居が低いタイプだと思うのですが、形が崩れていないところがタイトリストらしいところだと思います。
このニューアイアンもそんな感じがします。
バックフェースの赤いラインが目立っていますが、とても控えめです。
派手なデザインのアイアンを好まれる方は、やや物足りないかもしれません。

これまでのモデル同様、このアイアンも異材がコンポジットされているように見えます。

トゥ側には『TUNGSTEN』の文字がありました。
『CB』『AP1』と同じです。

彫りの深さは結構あります。
他のメーカーのアイアンはもっと深い物がたくさんありますが、タイトリストのアイアンの中では『最深』だと思います。

ソール幅は、少し広く見えましたが、予想よりも狭い感じがしました。
これまでの714や712は、もっと広かったように思います。
機会があれば、見比べてみたいと思いました。

ネックの長さは平均的です。
グースタイプであることが解ります。

フェース面にミーリングはありませんでした。

トップラインは、やや厚めです。
丸みもありますし、シャープな印象はありませんでした。

ボールを前にして構えてみると、意外と思えるほどコンパクトにまとまっているな・・・。と思いました。
前のモデルよりも、いい感じで男前になっています。
もっと『面長』な印象がありましたが、このアイアンは適度なサイズです。
セミラージというほどでもなく、これくらいのサイズであれば『ノーマル』といっていいように思います。
グースの利きが目に入ったのですが、極端な感じではなかったですし、それよりも、この適度な大きさに好感がもてました。
これならば、普通に打っていけそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
ソフトというよりは、ややしっかりした印象がありました。
インパクトがはっきりしているので、運ぶイメージも出しやすいと思いました。

球はあがりやすいです。
タフな印象は全くありませんでした。
ポケットタイプらしい易しさがありました。
タングステンも、よく効いているのかもしれません。

『安定性』も高いと思いました。
前のモデルよりはややコンパクトなサイズに見えますが、安定性は落ちていないと思いました。
むしろ、少しあがっているのではないかな?と思いました。
適度な顔の大きさも関係しているのかもしれないですし、タングステンが配置されていることも影響しているのかもしれません。
ブレにくい感じがしました。
構えやすさも、この安定性に結びついているように思います。
私は普段、アイアンは真ん中から少しヒール寄りで打ちたくなるのですが、このアイアンは少しトゥ側で打ってみたくなりました。
そして試してみたところ、なかなかいい感じで打っていくことができました。
普通、トゥ側でヒットするとフェースが『当たり負け』をして、弱々しい球になってしまうことも多いのですが、このアイアンにはそれが見られませんでした。
いい感じで押し込んでいくことができました。
もちろん、真ん中で打ってもいい感じでした。
スイートエリアが横に広がっているな・・・。と思いました。
ポケットタイプのアイアンとしては、比較的シンプルなほうだと思いますが、中身はハイテクが組み込まれている感じがします。

『飛距離性能』も優れています。
4つのモデルの中でも、一番秀でていると思います。
私の感覚では『1番手半』くらい飛びが違う感じがします。
それでいて、球があがりやすくてイージーなのだから、多くの支持を集めるだろうな・・・。と思いました。

『操作性』はまずまずでした。
あまり曲げにいきたくなるタイプではありませんが、左右に曲げることも普通にできました。
程良く整った顔による、イメージしやすさが関係しているのかもしれません。
しかし、性格的には明らかに『オートマチックタイプ』だと思います。
なるべく細工をせずに、自分の持ち球を信じて打っていきたいタイプです。

AP2は元々、『易しさ』に重点を置いて開発されたアイアンだと思いますが、このニューモデルの716はその易しさに『構えやすさ』がプラスされているのは間違いありません。
これまでは『大味』に感じられるところもありましたが、このアイアンはそういった印象はありませんでした。

もちろん、すごくコンパクトになって『小顔』というタイプではないのですが、グースの利きもこれまでよりも控えめな感じがしますし、より自然にラインを出しやすいように改良されているな・・・。と思いました。
『MB』『CB』『AP2』と、そしてこの『AP1』に共通していえるのは、顔の印象が変わったということです。
よりコンパクトさが増しました。

元々、MBやCBはとてもいい顔をしていたのですが、今年のモデルはさらに小顔になったように思います。
ソール幅も『ナロータイプ』になりました。

昔から、タイトリストのアイアンは大好きでしたが、AP1はどちらかというと縁遠い存在に感じていました。
それは、とても易しいモデルだと解っていても、顔の印象があまり好きではなかったというのが大きな理由です。

しかし、716は変わりました。
これならいい感じで打っていけそうだな・・・。と思いました。
細かいことをいえば、もっとグースを弱くしたい。トップラインをシャープにしたい。飛びすぎを抑えたい。打感をソフトにしたい。重量を増やしたい・・・。などがありますが、それはこのアイアンの特性を考えれば仕方のないことだと思います。

なので、私が使うとするならばAP2やCB・MBになると思いますが、このAP1もいい印象をもったまま試打を終えることができました。
これまでのモデルを使用してこられた方の中には、サイズが小さくなりすぎて少し不安に感じる・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
もっと大きいほうがいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
次の2年後のモデルは、また大きくなるかもしれません。
どのように変化していくかは私には分かりませんが、今年のモデルはすごくいいな・・・。と思いました。

やっぱり、タイトリストのアイアンはいいな・・・。と思いました。
今度、色々なアイアンと打ち比べてみたいと思いました。
2015年11月27日
タイトリスト MB アイアン 716

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト MB アイアン 716 の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールドAMT です。
ロフトは35度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は433gです。

タイトリストのマッスルバックアイアンです。
2年に一度、出会えるのをいつも楽しみにしています。
今年も出会うことができて、とても嬉しく思いました。
最近はマッスルバックを発表しているメーカーも増えてきましたし、昔よりも敷居が低くなった感じがして、親しみやすさが増しています。

かなり薄くてシャープなアイアンです。
マッスルバックらしい、贅肉の無さが特徴的です。

かなりソール幅が狭いです。
最近では珍しいです。
私がゴルフを始めた頃のアイアンを思い出しました。
今はマッスルバックも増えてきましたが、ここまで狭いのは珍しいです。
この『ナローソール』に、親しみづらさのようなものを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
もっと広いほうが、球があがりやすくて易しそうだ・・・。と感じられる方は多いかもしれません。
しかし、昔からこのようなソール幅のアイアンを使ってきた私は、それなりにいいことがあることも経験則として解っているつもりです。
それはどういうことかといいますと、『悪いライに強い』ということです。
ラウンドしていると、絶好のライで打てることはとても少ないです。
ディボット跡やベアグランドなど、難しい場面で打たなければならないことは多いです。
いいライで打てるほうが圧倒的に少ないです。
傾斜などもありますし、そういったことが練習場との大きな違いだと思います。
ライが悪いので、100%のショットは難しいですが、それでも70点・80点のショットは打てる気がします。
ソールが広すぎないと、何とか拾っていくこともできます。
なので、大きなミスにはつながりにくく、カバーしていくことができます。
いいライだと、ワイドソールのイージー系アイアンは威力を発揮しやすいですが、難しい場面での対応力という点では、『ノーマル幅』に分があるように思います。
なので、私はこのソール幅を見て、今どき珍しいな・・・。と思いながらも、懐かしいな・・・。という思いもありました。
ただ、一般的には、このソール幅は敬遠されるかもしれない・・・。と思いました。
他のメーカーのマッスルバックと比べても、この狭さは群を抜いています。

ソール部分をよく見ると、異材がコンポジットされているように見えました。
『単一素材』ではなく、『複合素材』なのでしょうか?
ソール幅を狭くしても重心が高くなりすぎないように、タングステンが組み込まれているのかな?と思いました。
CBはタングステンが組み込まれていたので、その流れで、このMBもそうなっているのかな?と思いました。
先日試打した『AP2』や『CB』には、『TUNGSTEN』の文字がありましたが、このアイアンにはありませんでした。
しかし、実際は組み込まれているのではないかな?と思いました。

ネックの長さは平均的です。
特にロングネックだとは思いませんでした。

トップラインは薄くてシャープです。
鋭利な感じがして、イメージを鮮明に描けそうです。
アイアン本来の形状をしています。
丸くて太いタイプだと、イメージがボヤッとしてしまうことがありますが、このアイアンにはそういったことにはなりにくいだろう・・・。と思いました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルなタイプです。
タイトリストらしい、柔らかさを感じさせるフェース面です。

ボールを前にしてみると、そのシャープさに少し驚きました。
まるで、昔のアイアンを構えているようです。
最新のアイアンを構えているようには見えませんでした。
このシャープな構え感は、今どき珍しい『個性』といっていいと思います。
昔はよく目にしていましたが、今では全く見られません。
712から714に変わったとき、それほど大きな変化は無いな・・・。と思ったことをよく覚えているのですが、今回のこの714から716への変化は大きいな・・・。と思いました。
変化が感じられるので、こうして構えているだけで、ワクワクしてきます。
小顔タイプで、ボールも大きく見えます。
ボールを操るイメージがすごく出ました。
『集中力が出やすい顔』といったらいいでしょうか?
余計なことが頭に浮かぶこと無く、このシャープな顔に見とれていました。
『CB』もシャープなタイプですが、このアイアンのほうがさらにシャープさが増しています。
試打を開始しました。

『打感』は、かなりソフトです。
予想していた通りのグッドフィーリングでした。
軟鉄の柔らかさと適度な厚みのある『押して』いける感触です。
当たり負けすることなく、厚みで押していけるタイプです。
最近は『反発力』を感じさせるアイアンも増えてきましたが、このアイアンは昔ながらの『乗っかり』のいいタイプです。
コントロール性を高められるフィーリングです。

『球のあがりやすさ』という点では、ナチュラルな感じでした。
本来の7番アイアンらしいロフトで、自然な高さです。
『浮きやすい』というのではなく、どちらかというと『食い付いてスピンが適度に掛かり』上がっていく感じといったらいいでしょうか?
グリーンを横からではなく、上から攻めていけるタイプです。
飛び系アイアンでは出しづらい感覚です。

『安定性』という点では、マッスルバックらしいシビアさがありました。
『芯』は、それほど広くはないと思いますが、その芯で捉えられたときの打感は格別でした。
『ナチュラル系』のアイアンなので、高機能タイプのアイアンとはまた違った特性をもっていますが、こういったアイアンはやはりいいものだと思いました。
『曖昧さ』のないアイアンなので、この打感と音だけで、ボールの方向性を把握しやすいのも長所です。

『飛距離性能』という点では、今のアイアンの中でも、はっきり飛ばないほうだと思います。
『飛ばない』というよりは、『適正な飛距離』というほうが正解だと思うのですが、今は飛びに優れたアイアンがたくさんあって、『番手感覚』が出しづらいように思います。
『刻む』『距離をコントロールする』『飛びすぎない』というタイプのアイアンです。
飛びを求めておられる方には、やや物足りない部分があるかもしれません。

『操作性の高さ』は、最高レベルでした。
どうしてこうも自由に球を曲げていけるのだろう・・・。と、最近の曲げにくいアイアンをたくさん試打していると思ってしまいます。
左右に曲線を描いていけるので、ボールが活き活きとしているように見えました。
ボール自身が意思を持って飛んでいるように見えました。
変なクセは無いので、ドローヒッターの方も、フェードヒッターの方も、とても扱いやすいタイプのアイアンだと思います。

ソールの狭さと、シャープな構え感が強く印象に残りました。
打感の良さや、操作性の高さは、特に変わった感じはしませんでした。
しかし、それはとてもいい意味で変わっていないということです。

かなり昔に戻ったような感じのするアイアンでした。
懐かしさは感じましたが、昔のアイアンよりはイージーではないかな?という思いもありました。

タイトリストのアイアンは、他の海外メーカーと比べてみても、すごく日本的な感じがするのですが、訊くところによると、やはりメイドインジャパンなのだそうです。
ならば、ぜひ『MADE IN JAPAN』の文字を入れておいて欲しいな・・・。と思いました。

マッスルバックは易しさや飛距離を求めていくタイプのアイアンではありませんが、こうして目にしてしまうと、どうしても手にとって球を打ってみたくなる魅力があります。
マッスルバックやハーフキャビティを敬遠しておられる方には、ひょっとしたら敷居が高く感じられるかもしれません。
しかし、このシャープな顔つきや、打感の良さを多くの方に感じとっていただきたいと思いました。
球を操る喜びも味わえるアイアンです。
2015年11月13日
タイトリスト CB アイアン 716

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはタイトリスト CB アイアン 716 の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールドAMT です。
ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は432gです。

タイトリストCBシリーズのニューモデルです。
バックフェースのデザインが、前のモデルの714と少し変わっていますが、相変わらず美しいな・・・。と思いました。
軟鉄の風合いが感じられ、思わず引き込まれてしまいそうな美しさがあります。
海外メーカーには素晴らしいアイアンを生み出すメーカーがたくさんありますが、その中でもタイトリストは日本的な感じがして、とても好きです。
構えやすさや打感など、プレイヤーの感性をすごく大切にしているように思います。
機能性だけが独り歩きしていません。

オーソドックスなハーフキャビティといったところでしょうか?
この当たり前な感じに、すごく惹かれます。
まだ打つ前なのに、気持ちの盛り上がりが抑えきれませんでした。

ソールを見ていると、単一素材ではなく、複合素材であることが分かりました。
前のモデルと違うな・・・。と思いました。

トゥ側には『TUNGSTEN』の文字があったので、タングステンが組み込まれていることが分かりました。
昔から、よく見かける工夫です。
見た目は、これまでのCBアイアンと同じようですが、今年のモデルはタングステンを組み込んで、より易しくなっているのでしょうか?
先日試打したAP2に似た感じなのかな?と思いました。
構え感や打感などが犠牲にならないのであれば、易しくなる工夫が施されているのは、とてもいいことだと思います。

彫りは浅く、典型的なハーフキャビティといっていいと思います。
これまでのモデルと共通しています。

ソール幅は狭いです。
最近はアスリートモデルと呼ばれるアイアンでも、結構ソールが広くなってきているように思いますが、このアイアンにはそういったことは感じませんでした。
昔ながらの『ノーマル』なソール幅だな・・・。と思いました。
ワイドソール系のアイアンを好まれる方は、このソールの狭さに、親しみづらさを感じられるかもしれません。

ネックの長さはしっかりとありますが、長いとは思いませんでした。
平均的な感じがします。

フェース面にミーリングはありませんでした。
シンプルで『柔らかさ』を感じさせるフェース面です。
ボールを優しく包み込んでくれるんだろうな・・・。と思いながら見ていました。

トップラインは適正です。
何といいますか、『ツンツン』した感じではなく、親しみやすいフワッとした印象をもちました。

素振りをしてみても、いい感じでした。
装着されているダイナミックゴールドAMT はニューモデルなのでしょうか?
ダイナミックゴールドはよく出会いますが、このモデルは初めてです。
軽すぎず、タイミングも取りやすいです。
私はDGをずっと愛用しているのですが、違和感なく振っていけました。
DGは姉妹モデルも多く発売されますが、ある程度年月が経つと廃番になることも多いので、このシャフトはどうなるのかな?と思いました。
DGだけでなく、モーダスなどもいいですし、タイトリストのアイアンには、やはりスチールシャフトが合うな・・・。と思いながら振っていました。

ボールを前にして構えてみても、予想通り、かなりいいです。
ホォーッと、思わず声が出てしまいました。
抜群の構えやすさです。
とても上品な『タイトリスト顔』です。
軟鉄アイアンでも、メーカーによって顔の個性がありますが、タイトリストの顔はとても好きです。
先ほども書きましたが、たくさんある海外メーカーのアイアンの中で、タイトリストの顔が一番好きです。
落ち着くといいますか、安心できます。
逃がすイメージも出しやすいので、左への不安を解消してくれています。
大きさもちょうどいいです。
まだ球を打たず、こうして構えているだけで、購買意欲がどんどん刺激されてしまいました。
いい顔をしたアイアンというのは、こうもいいイメージが出るものなのか・・・。と改めて思いました。
このイメージの出やすさが安心感を与えてくれます。
イメージの後にボールを打っていけばいいので、安心感が高まります。
マラソンに例えると、知らないコースを走るときの『先導するランナー』がイメージで、その後をついて走る感じ・・・。といったところかな?などと考えていました。
イメージができないと、ボールの行方もあやふやになってしまいますが、このようにはっきりイメージできると、かなり絞り込んでいけます。
あとはタイミング重視で振っていくだけです。
とてもリラックスできました。
試打を開始しました。

『打感』は、かなりソフトで心地良いです。
期待通りの打感でした。
軟鉄らしいソフトさと、適度な厚みのある、いわゆる『乗せて押して運んでいける』フィーリングです。
手に心地良いフィーリングが残りました。
今はアイアンも飛距離が追求される時代になって、バーンと弾くような打感のハイテクアイアンが多くなりました。
それはそれで素晴らしいと思うのですが、私はこのような『乗せて運べる』打感のほうが好きです。

球はあがりやすいな・・・。と思いました。
イメージの合いやすいあがりやすさだと思いました。
今よく見られるようなハイテクさを感じさせるあがりやすさとは違い、『本来の』といいますか、7番アイアンらしい高さだな・・・。と思いました。
ストレートタイプなので、球を拾いやすいですし、上から打っていけました。
極力『ラン』を抑えた、上から攻めるイメージを出していくことができました。

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしいシビアさが感じられました。
いわゆる『易しい』と呼べるアイアンではないと思います。
異材(TUNGSTEN)が組み込まれているので、おそらく前のモデルよりは慣性モーメントが大きくなっているのだと思います。
しかし、基本的には、いわゆる『イージー系』と呼ばれるアイアンではないと思います。
これまでのモデルや、普段からMBを使っておられる方には易しく感じられるのかもしれません。
メーカーの工夫が活きてくると思います。

『飛距離性能』はノーマルです。
ノーマルといっても、今は『飛ぶのが当たり前』といえる時代なので、そういった意味では『飛ばないほう』だといったほうがいいのかもしれません。
アイアンでも飛ばしたい方には、合いづらいところがあるかもしれません。
これまでのモデルと変わらないように思いますが、この飛びすぎないところが私は好きです。
飛距離系アイアンが多数を占めるなかで、このような昔ながらの距離感を大切にできるアイアンがあってもいいのではないかな?と思いました。
『飛ばす』というよりも、『狙う』というイメージを出しやすいアイアンです。
飛びすぎてグリーンを大きくオーバーしてしまうのではなく、縦の距離感で難しいグリーンを見事に攻めて乗せるイメージを出しやすいので、実戦向きだな・・・。と思いました。

『操作性』は高いです。
美顔らしい扱いやすさです。
タングステンが組み込まれているようですが、操作性を邪魔することはありませんでした。
左右どちらにも同じように反応してくれました。
ただ、操作性をより重視するのであれば、『タングステン無し』でもいいのかな?という思いもありました。
今はアイアンでも、ドライバーのように『大きく曲げづらい』と感じるタイプが多くなりました。
飛距離だけでなく、直進性も求められているのだと思います。
人によって好みが分かれるところだと思いますが、私はこのような操作しやすいアイアンが好きです。
自分の思いやイメージを伝えやすいアイアンに魅力を感じます。

今のアイアンセットは昔と大きく変わってきていて、ロフトが立っていてロフトピッチもバラバラですし、本数が少なくなってきています。
アイアンの本数が3~4本。という方も多くなってきたように思います。
それはボールの進化によるところも大きいと思いますし、アイアンをカバーするユーティリティやFWの高性能化も関係していると思います。

7番アイアンで200ヤードを越えてしまうような『強者(つわもの)アイアン』もいくつか出会ってきました。
7番で200ヤードも飛んでしまうのだから、それよりも上の番手は確かに要らないな・・・。と思います。
これも時代の流れなのでしょうか?
セッティングが大きく変わりかけている時代なのかもしれません。
このアイアンは『7番アイアン本来の飛び』なので、超飛距離系アイアンと比べると、飛距離だけでいえば大きく見劣りしてしまうかもしれません。
他のメーカーのアイアンでは『アスリートモデル』と呼ばれるアイアンでも、少しずつロフトが立って飛ぶようになりました。
それだけニーズがあるからなのだと思います。
しかし、このアイアンはその時代の流れに乗らず敢えてアイアンの本来の機能を保ってくれているので、防波堤のような存在だな・・・。と思いました。

アイアンの本数を少なくして、UTやFWの本数を増やしたり、逆にウェッジを増やしたりする方法も有効だと思います。
私はウッド系クラブよりも、アイアンやウェッジ系のクラブが好きなので、どうしてもアイアンの本数が多くなってしまいますが、このセッティングもスイングなどと同様に、その人の『個性』といっていいのかもしれません。

このアイアンは最新モデルですが、驚くような斬新な工夫は見られませんでした。
全て『予想の範疇』にありました。
タングステンが組み込まれていても、それが邪魔していないのがいいと思いました。
メリットがデメリットにつながっていないところが、さすがタイトリストだな・・・。と思いました。

軟鉄アイアンを好まれる方。
構えやすさや打感を大切にされる方。
大顔は苦手で、適度な大きさが好きだという方。
オートマチック系でなく、自分で球筋を操作しやすい『マニュアル系』の好まれる方に、是非試していただきたいと思いました。

イージー系ではなく、ある程度の正直さはもっていると思います。
なので、敷居の高さはあるかもしれません。
しかし、このアイアンのもつ『抜群の構えやすさ』『打感の良さ』『操作性の高さを』、多くの方に楽しんでいただきたいと思いました。
アイアン好きにはたまらないクラブです。
また何度でも試打を楽しみたいと思いました。
2015年11月11日
タイトリスト 816 H1

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト 816 H1 です

シャフトは MCI70 です。
ロフトは21度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.2、バランスはD3、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は365gです。

タイトリストの新しいユーティリティです。
とてもいい雰囲気があります。
前のモデルが『915』だったので、次はどんな番号になるのかな?と思っていましたが、816になっています。
来年は『817』でしょうか?

形状はオーソドックスで、奇をてらった感じはありません。
タイトリストらしく、正統派といっていいユーティリティです。
タイトリストのクラブはアイアンのイメージが強いですが、ユーティリティも昔からいい物が多いです。

ネックの長さは標準的です。
特に変わった感じはしません。

ネックには調整システムが搭載されていました。
これまでのモデルと共通点するところです。

試打するのは、この『A1』のポジションです。

とてもいい顔をしています。
思わず笑みがこぼれてしまいました。
今はオフセットがついているユーティリティが多いので、このような顔は少数派といっていいように思います。
私はこのような顔のほうが好きです。
イメージも出しやすいです。
色が濃いシルバーなのも印象的です。
黒い色を予想していたのですが、このニューモデルは違っていました。
シャフトがMCIということもありますし、この色なので、アイアンテイストで打っていけるユーティリティなのかな?と思いました。

セミシャローといったらいいでしょうか?
ユーティリティで、一番よく見かける形状だと思います。

ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。
前のモデルと共通しています。

ソールには深い溝がありました。
これも、前のモデルと共通するところです。
ウェイトや溝は、前のモデルから変わっていないようです。
今回のモデルはマイナーチェンジといったところなのかもしれません。
元々、タイトリストのユーティリティはいい物が多いので、あえて大きく変える必要はないように思います。
大きく変えすぎて使いづらくなったクラブは、これまでもたくさん出会ってきました。

素振りをしてみても、いい感じでした。
余計に暴れる感じはなく、タイミングも揃いやすいです。

ボールを前にして構えてみても、好印象でした。
これまでのイメージがあるので、黒のままでも良かったな・・・。という思いもあったのですが、この濃いシルバーでも全く不満はありません。
やはり、アイアンテイストといった感じがします。
ラインも出しやすそうだな・・・。と思いました。
『狙っていける』顔をしたユーティリティです。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とてもいいです。
タイトリストのユーティリティなので、この打感は予想できていましたが、その予想を裏切ることなく、いいフィーリングでした。

『音』も好感がもてました。
心地良い金属音です。
タイトリストらしい音だと思いました。
これまで何度も耳にしてきたように思います。

『球のあがりやすさ』も、いい感じでした。
タフな感じは全くありませんでした。
敷居も高くなく、親しみやすいユーティリティです。
高さをしっかりと出していくことができました。
上から落とすイメージでグリーンを狙っていけそうだな・・・。と思いました。

『安定性』は、今のユーティリティの中でも、平均的なほうかな?と思いました。
これまでのモデルと変わっていないように思います。
『極端過ぎる易しさ』はありませんが、構えやすくてラインも出しやすいので、とても易しく感じられました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
易しく飛ばせるタイプだな・・・。と思いました。
フェースの弾きも良くて、初速が速いです。
外見はシンプルなユーティリティではありますが、色々なところに飛距離の為の工夫がたくさん散りばめられているのではないでしょうか?

『操作性』はまずまずだな・・・。と思いました。
変なクセがないので、左右どちらにも対応してくれましたが、あまり細工をしたくないな・・・。と思いました。
オフセットタイプを好まれる方には、やや扱いづらい部分があるかもしれません。

タイトリストらしい美顔とフィーリングの良いユーティリティです。
濃いシルバーが印象的でしたが、顔が整っているので、いい相乗効果があるな・・・。と思いました。

飛距離性能の高さが印象的でしたが、飛距離性能だけが突出しているのではなく、全体的なバランスが優れているな・・・。と思いました。
余計な動きをしないので、気を遣いすぎることもありませんでした。

違う番手でも試してみたいと思いましたし、スチールシャフトもラインアップされていると訊いたので、次回はそちらも試してみたいと思いました。
調整機能のことは全くといっていいほど意識に無く、基本性能の高さを楽しむことができました。

私はハイブリッド(ユーティリティ)を新たに購入する予定は、今のところ無いのですが、このクラブはとても親しみやすいと思いましたし、実戦向きだと思ったので、まずはコースでも試してみたいと思いました。
いい印象をもったまま、練習場を後にすることができました。
2015年10月23日
タイトリスト AP2 アイアン 716

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト AP2 アイアン 716 の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールドAMT です。
ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は432gです。

タイトリストアイアンのニューAP2です。
タイトリストのアイアンは2年毎に新しくなるので、もうそろそろ目にすることもできるだろう・・・。と、楽しみにしていました。
タイトリストは海外メーカーですが、クラブはすごく日本的な感じがします。
特にアイアンは日本的な美をずっと持ち続けているように思います。
アイアン好きの方には、とても興味深いメーカーのひとつといえるのではないでしょうか?
私はアイアンでは、国内メーカーを使うことが多いのですが、海外メーカーではタイトリストを第一候補にいつもしています。

AP2は、これまでいくつか試打してきましたが、今年のモデルは少しデザインが変わった感じがします。
大きく変え過ぎることなく、適度な変化といった印象があります。
精悍さがありながら、機能性も感じさせるデザインです。

トゥ側には『TUNGSTEN』の文字がありました。
これまでのモデルにも、AP2にはタングステンが組み込まれているのは知っていましたが、このようにTUNGSTENの文字が表示されているのは珍しいな・・・。と思いました。
別に無くてもいいかな?と思ったのですが、表示させることによって、心理的な易しさを出しやすくしているのかもしれない・・・。と思いました。
タイトリストのアイアンなので、きっと絶妙なバランスで組み込まれているのだと思います。

彫りの深さはそれほど深くありません。
こうして見ていると、ノーマルなハーフキャビティといった感じがします。

トップラインの丸さが強調されていました。
それによって、少し厚みがあるように見えました。
前のモデルはどうだったかな?と思いました。
今度機会があれば、見比べてみたいと思います。
あくまでも私の好みとしては、もう少し狭くて丸さのないシャープな形が好きです。

ソール幅は、これまで通りな感じがします。
今はワイドな物が多くなってきているので、それらの中では狭いほうだと思いますが、これまでのモデルと比べても特に変わった感じはしません。
ワイド過ぎると、いいイメージが出しづらかったり、難しそうな印象をもってしまったりすることがあるのですが、このアイアンにはそういったマイナス的なことは感じませんでした。
ワイドなタイプだと、『ソールの着地』をイメージしづらいときがあるのですが、このアイアンはイメージしやすいです。
なので、親しみやすさがありました。

ネックは少し短く見えましたが、今のアイアンの中では標準的といえるかもしれません。
ロングネックタイプは苦手だ・・・。という方もいらっしゃると思いますが、これくらいの長さであれば、親近感をもちやすいのではないでしょうか?

フェース面にミーリングは無く、ごくノーマルなタイプでした。
タイトリストのアイアンにミーリングのイメージは無いので、予想通りでした。

このグリップは最近よく見かけます。
多くのメーカーで採用されているようです。
適度な柔らかさがありながら、滑りにくい性質もあります。
私が好きなベルベットタイプとはフィーリングが違いますが、人気のグリップなのだと思います。
もし私がこのアイアンを購入したとしたら、このまま使ってもいいですが、おそらくすぐにグリップ交換すると思います。

ボールを前にして構えてみると、結構『小顔感』があるな・・・。と思いました。
前のモデルは少し『面長感』があったように思うのですが、このアイアンはコンパクトな印象をもちました。
今はセミラージサイズのアイアンがとても多いので、このアイアンもそうなっているのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
適度に小顔なタイプなので、ボールとのバランスもいいです。
イメージもしっかり出せました。
多少グースは利いているのですが、あまり気にならないレベルでした。
トップラインの厚さが少し目に入りましたが、元々AP2はこんな感じだったな・・・。と思いました。
もっと狭いタイプを探すのであれば、『MB』や『CB』になるだろう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでいい感じでした。
これまでのモデルと共通するグッドフィーリングです。

『球のあがりやすさ』は、なかなかいい感じでした。
シャープなタイプのアイアンですが、タングステンがよく効いているのか、タフな感じはしませんでした。
不自然に感じられるほどではなく、程良いイージーさがあるな・・・。と思いました。
シャフトを選べば、かなり幅広い層に対応してくれるのではないでしょうか?

『安定性』も、いい感じでした。
予想していたよりも寛容さがあるな・・・。と思いました。
実際に打ち比べてみたいと思いますが、おそらくほぼ間違いなく前のモデル(714)よりも、易しさがアップしていると思います。
オートマチックとまではいかなくても、かなりブレにくい印象をもちました。
『半自動』に近いかな?と思うほど易しく感じられました。

『飛距離性能』は、前のモデルと大きな違いはないように思いますが、これくらいまでが距離感を出して打っていけるのかな?と思いました。
飛びすぎない範囲で、距離も出していけるギリギリといったらいいでしょうか?
これくらいであれば、コースでも特に不安に感じることはないかな?と思いました。
アイアンにも、とにかく『飛距離優先』という方には、やや物足りない部分があるかもしれませんが、縦の距離感を大切にしたい方には、易しさを感じやすいのではないでしょうか?

『操作性』は、いい感じでした。
左右にも曲げることができました。
易しさも感じながら、決して曲げにくいタイプでないところに魅力を感じました。
逃がすよりはつかまりやすいイメージのほうが強く出たのですが、右に曲げることも易しく感じられました。

見た目以上にイージーさを感じたアイアンでした。
小顔タイプのアイアンを敬遠しておられる方は多くいらっしゃると思います。
セミラージサイズ。またそれよりも大きいラージサイズのアイアンを好まれる方もいらっしゃると思います。

このアイアンは大きいタイプではないので、構えたときに不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、見た目以上に易しいアイアンであることは間違いないと思います。
いい意味での、見た目の印象とのギャップがあるアイアンだと思いました。
私は、ヘッドが大きすぎたり、全体的な重量が不足していたりするアイアンを使うと、ダフってしまうこともありますし、打点が大きくブレてしまうこともあります。
しかし、今日は最初からまとめていくことができました。
大きさや形状、軽さによる不安を感じなかったからだと思います。

ラージサイズではなく、コンパクトなサイズのアイアンを使いたいけど、シビアすぎるのは嫌だ。易しさも充分求めていきたい・・・。という方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
おそらく、これまでのAP2アイアンの中でも、最もイージーなモデルといえるのではないかな?と思いました。

前のモデル(714)を初めて試打したときに、その前のモデル(712)とあまり変わっていないな・・・。と思ったことを覚えているのですが、このニューモデルは『変化』が感じられました。
『進化』といったほうがいいのかもしれません。

『易しさ』が全面に感じられながら、見た目が損なわれていないのが、さすがタイトリストといったところだと思います。
数字的なイージーさだけが突出して不格好になってしまうと、それはもうタイトリストのアイアンとはいえないと思います。

たくさんのファンに支持されているのは、このカッコ良さがあるからではないでしょうか?
そしてフィーリングもいいので、球を打っていても楽しくなってきます。
球を打つのが楽しいので、必然的に技術も上がるように思います。
ゴルフには、クラブがカバーしてくれる部分と、プレイヤー自身がこなしていかなくてはならない部分があると思うのですが、このようなタイプのアイアンは、そのバランスがちょうど取れているように感じました。

また何度でも試打したいと思いましたし、是非コースでも使ってみたいです。
2015年03月30日
タイトリスト T-MB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト T-MB アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は442gです。

タイトリストの新しいアイアンです。
タイトリストは秋にニューモデルが登場するイメージがあるので、珍しい感じがします。
以前試打して、すごくいい印象が残っている『712U ユーティリティアイアン』に似ているな・・・。と思いました。

T-MBとありますが、中空構造なのだということが解りました。
MBはマッスルバックということではないかな?と思いましたが、『T』の意味が解りませんでした。
『タイトリストのT』かな?それとも『タングステンのT』かな?などと考えていました。
712U ユーティリティアイアンは3番を試打したのですが、このアイアンは7番なので、フルセット中空タイプなのかな?と思いました。
昔は一時期、中空アイアンも見られましたが、今はとても少なくなっています。
しかし、先日試打したナイキのアイアン同様、中空構造のアイアンが再びスポットを浴びているのかもしれません。
ただ、私はこの番手(7番)では中空構造を必要としていません。
できれば2番か3番で試してみたいな・・・。と思いました。

ホーゼルには『716』という刻印がありました。
早くも次のシリーズなのでしょうか?

ソールにはウェイトが組み込まれていました。
とてもよく目立っています。
ここの部分が、712U ユーティリティアイアンとの一番の違いではないでしょうか?
ウェイトがあるのが一目瞭然なので、低重心をイメージさせ、球があがりやすそうな印象を与えられる『視覚効果』を狙っているんじゃないかな?と思いました。
このように目立つデザインもいいですが、私はできればあまり目立たないほうが好きです。
しかし、この『視覚効果』を魅力的に感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。
ソールなので、構えたときに邪魔にならないだろうな・・・。と思いました。

ソール幅は少しワイドに見えましたが、中空タイプの中では普通といえるように思います。
リーディングエッジもそうですが、トレーリングエッジも丸みを帯びているのがよく解りました。
細かいところまで配慮されているようです。

ネックの長さも、きちんとキープされています。
ロングネックというほどではありませんが、適度な長さがあるので、アイアン感覚で打っていけそうです。
ショートネック過ぎると、持て余してしまいそうに感じることも多いです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
これまで通り、ノーマルなフェース面です。

トップラインは、やや厚めですが、全く問題ない範囲だと思いました。
ぼてっとした感じがなく、とてもすっきりしています。

素振りをしてみても、いい感じです。
とてもしっかりとしているので、タイミングも取りやすいです。
普通のアイアン感覚で振っていけます。
私はDGに慣れているので、このままでいいと思いましたが、他にもNSプロなどがラインアップされていると訊きました。

ボールを前にして構えてみても、好印象でした。
いい顔をしています。
『タイトリスト顔』といっていいと思います。
これまでのタイトリストユーザーの方にも、受け入れられやすいのではないでしょうか?
変なクセがないので、打ちやすそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、いい感じでした。
712U ユーティリティアイアンを試打しているので、このソフトな打感は予想通りでした。
今度機会があれば、打ち比べてみたいと思いましたし、この打感の柔らかさを感じて、712U ユーティリティアイアンの後継モデルなのではないかな?と思いました。

『球のあがりやすさ』は、いい感じです。
ソールに配置されているウェイトがよく効いているのでしょうか?
球が浮きやすい感じがします。
高さもしっかり出せました。
今日は7番でしたが、これがもし2番や3番だったら、どんな感じかな?と思いました。

『安定性』は、まずまずだと思いました。
決してイージーさが全面に出ている感じはしませんでした。
ある程度の正直さはあるように思います。
もちろん、普通のマッスルバックよりは寛容なところもありますし、球があがりやすいので、ブレにくくなっているように思います。
しかし、基本的にはある程度のミート率を要求してくるアイアンだと思いました。

『飛距離性能』は、まずまずだと思いました。
今の多くのアイアンのように飛距離に特化している感じはしませんでしたが、そこそこ飛ばしていける感じがしました。
『縦の距離感』を大切にしながら飛距離も追求していくには、これくらいが限度なのかな?と思いました。

『操作性』は、いい感じでした。
クセがないので、左右どちらにも同じように反応してくれました。
中空タイプなので、あまり曲げていこうとは思わなかったのですが、扱いやすいタイプのアイアンだと思いました。
今は大きく曲げにくいタイプのアイアンも多いですが、このアイアンはそれらとは違う印象をもちました。

タイトリストらしく、いいアイアンだな・・・。と思いました。
一番の大きな特徴は、やはりソールのウェイトですが、それ以外にも新たな工夫が施されているのかもしれません。

しかし、おおよその部分では、712U ユーティリティアイアンと大差無いように感じました。
712U ユーティリティアイアンのソールを一旦くり抜いて、そこにウェイトを組み込んだような印象をもちました。

先ほども書きましたが、この番手(7番)では、こういった構造のアイアンを私は必要としていないところもあるので、もし機会があれば『2番』か『3番』を試してみたいと思いました。
2015年02月12日
タイトリスト 915D3 ドライバー & 913D3 ドライバー

<左>913D3 <右>915D3
今日は、この2本のタイトリストのドライバーを打ち比べてみました。
試打クラブは タイトリスト 915D3 ドライバー と 913D3 ドライバー です。

シャフトは、どちらも ATTAS 4U 6S です。
<左> 913D3 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.8、シャフト重量は62g、バランスはD3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。
<右>915D3 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.8、シャフト重量は62g、バランスはD3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。

<左>913D3 <右>915D3
どちらも、かなり高性能なドライバーです。
易しくて飛距離が出るアスリートモデルです。
2つ共、大好きなドライバーで、今日はこの2つを試打することができて、とても嬉しく思いました。

<左>913D3 <右>915D3
多少のデザインの違いはありますが、全体的にはとても似通った感じがします。

<左>913D3 <右>915D3
ネックの長さは、ほぼ同じで、大きな違いは見られません。

<手前>913D3 <奥>915D3
このソール形状が一番の大きな違いといえるのではないでしょうか?
溝が加えられました。
今は多くのメーカーが、この溝を採用しています。

<左>913D3 <右>915D3
ソールにあるウェイトは形状が変わりましたが、果たす役目は同じだと思います。
今はフェース寄りにウェイトが付いているものも見かけるようになりましたが、このドライバーはバックフェース寄りです。
浅重心過ぎないようにしているのでしょうか?

<左>913D3 <右>915D3
顔はどちらもいい感じですが、どちらかといえば、915のほうが端正な顔立ちに見えて、好感がもてました。

<左>913D3 <右>915D3
このクラウンマークも、大きく変わりました。
あくまでも私の好みでいえば、無いのがベストですが、タイトリストファンの方の多くはクラウンマークを望んでおられるのかもしれません。
この2つのクラウンマークを見比べてみると、私はこれまでのマークの913のほうがいいな・・・。と思いました。
915のほうは、やや浮き出た感じで立体感があり、チープに見えてしまいました。

試打するのは、どちらもこの『A1ポジション』です。

<左>913D3 <右>915D3

<下>913D3 <上>915D3
どちらもシャロータイプのドライバーですが、こうして見比べてみると微妙な違いも見られます。

915D3

913D3
どちらもいい構え感ですが、クラウンマークが目立っているぶんだけ、913のほうがいいかな?と思いました。
もし、両方ともクラウンマークが無かったとしたら、915のほうがいいだろうな・・・。と思いました。
2つともいいイメージが残っているせいか、楽な気分で構えることができました。
試打を開始しました。

<下>913D3 <上>915D3
『打感』は、どちらもほぼ互角でした。
大きな差は感じませんでした。

<左>913D3 <右>915D3
『音』も同じような感じです。

<左>913D3 <右>915D3
『球のあがりやすさ』という点では、少し915かな?と思いました。
しかし、どちらもタフなタイプのドライバーではありません。

<左>913D3 <右>915D3
『安定性』という点では、どちらもかなり近い性能をもっていて、なかなか大きな違いが見られなかったのですが、あえていうなら915かな?と思いました。

<左>913D3 <右>915D3
『飛距離性能』も、大きな違いは見られなかったのですが、やや915のほうが優れているかな?と思いました。
ただ、大きく進化したという感じはしませんでした。
あくまでも、少し伸びたかな?という感じです。
しかし、これは915の性能が高くないというのではなく、前のモデルの913がそれだけ優れているということだと、私は感じました。

<左>913D3 <右>915D3
『操作性』は、ほぼ互角で、特に違いは感じませんでした。
以前も書きましたが、見た目は少し変わりましたが、あくまでも『マイナーチェンジ』といったところだと思いました。
最新のモデルが必ずしも最高ではないと私は思っていますが、この2つのドライバーに関しては、ほんの少し915が上回っているかな?という感じで、913も、まだまだ現役が長く続くな・・・。と思いました。
数年前のモデルですが、全く見劣りしませんでした。
Tag : ゴルフクラブ 試打 感想 インプレッション Titleist タイトリスト 915D3 ドライバー & 913D3
2014年12月13日
タイトリスト 915F フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト 915F フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは ATTAS 6 です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.4、シャフト重量は64g、バランスはD3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は328gです。

タイトリストのカッコいいフェアウェイウッドです。
ドライバー同様、とてもいい雰囲気があります。
カッコいいだけでなく、機能性も高そうです。

今の主流といってもいい、シャロー系のヘッドです。
これまでのモデルと共通するところだと思います。
FWはドライバー以上にシャロー化が進んでいるように思います。
ディープタイプのFWを見なくなりました。

ネックには調整システムが搭載されていました。
メーカーによっては、ドライバーにはあるけれどFWには無い・・・。ということになっていますが、タイトリストにはどちらにも搭載されています。
やはり海外メーカーは、この調整システムにこだわっているのでしょうか?

試打するのは、この『A1』のポジションです。

調整機能が付いているからでしょうか?
ネックは長めに見えました。

ソールにはウェイトがひとつだけ配置されています。
先日試打したドライバー同様、小さなウェイトです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?

ソールには溝がありました。
ここの部分も、ドライバーと共通するところです。

深さは結構あります。
今は浅い溝も多く見ますが、やはりこの『深さ』によっても、性能が大きく変わってくるのでしょうか?

いい顔をしています。
タイトリストのクラブならば『当然』といったところなのかもしれません。
タイトリストは『美』に対しても、こだわりがあるように思います。
昔のタイトリストのウッド系クラブは『シルバー』のイメージが強かったですが、今はこのオーソドックスなブラックのイメージが定着しています。

このクラウンマークは正直、あまり好感がもてませんでした。
できれば無いほうがいいな・・・。と思いましたし、もしあるとするならば、前のほうが好感がもてます。
マークを変えたことによる、視覚効果アップが期待できるのでしょうか?
あくまでも私の感覚としては、このマークが無いほうが『男前度』がアップしますし、いいイメージが出しやすいだろうな・・・。と思いました。

こうして見ても、かなりシャローです。
フェース面のどこでヒットしても、球があがりやすそうな印象を受けます。
ドライバーもそうですが、最近のFWはシャロー色が強くなっても、いい顔をしているものが多くなりました。

素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングも合いやすいです。
クラブの持つ重さに任せて、自然に振っていくことができました。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じでした。
すごく素直に打っていけそうな予感がしました。
球もあがりやすそうな感じが伝わってきましたし、大きく曲がるイメージは出ませんでした。
リラックスすることができましたし、いいイメージが湧いてきました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
ソフトで、イメージしていた通りのフィーリングです。
915ドライバーとの相性もいいだろうな・・・。と思いました。
ドライバーとフェアウェイウッドの、いい『流れ』で使っていけそうな予感がしました。

心地いい音です。
耳に優しいです。
気持ちよく振り抜いていくことができました。

球はあがりやすいです。
最初はティアップせず『直打ち』で試してみたのですが、とても易しく感じました。
フェース寄りにウェイトがあるので、重心が浅く球があがりにくいタイプなのかもしれない・・・。と思っていましたが、実際にはそんな感じはしませんでした。
多少薄めにヒットしても、確実にボールを拾い上げてくれ、前に押し出していってくれました。
最適な重心になるように設計されていると思うのですが、ソールの溝も影響しているのではないかな?と思いました。
タフな印象はありませんでした。

『安定性』は、まずまずだと思いました。
シビア過ぎる感じはしなかったのですが、ある程度正直なところはもっているように感じました。
前のモデルと大きな違いは無いような気もします。

『飛距離性能』は優れていると思いました。
本当に最近のFWの飛距離性能の高さには驚かされます。
それに加え、このクラブのように『球のあがりやすさ』も優れているものが多くなりました。
昔のように、『飛ぶときは飛ぶけど、ミスしたときは極端に距離が落ちる』という感じはしませんでした。
コンスタントに距離を稼いでくれました。
ラウンドしていると、ドライバーを使わずにFWを多用される方が増えたな・・・。と感じることがあります。
それだけ、FWの性能がアップしているからだと思います。
ドライバーの進化よりも、FWのほうが今は進化しているような気がします。
FWのほうがドライバーに比べ、まだまだ開発の余地が残されているのかもしれません。

『操作性』は、いい感じでした。
左右に曲げるのも難しくありませんでした。
いい顔をしていましたし、シャフトも変なクセがないので、こちらのイメージを伝えやすい感じがしました。
先ほども書きましたが、結構薄めに当たっても、しっかりと球を浮かせてくれるところも魅力的でした。
フェース面の『縦のスイートエリア』も広いと思いました。

シャロー系の頼れるFWだと思いました。
コースでも大活躍してくれるのは間違いないな・・・。と思いました。

飛びの性能は高いのですが、ただ『飛んで終わり』というのではなく、そこに自分の意思を乗せやすいのがいいな・・・。と思いました。
イメージしたラインに乗せやすいので、コースでも勇気をもって攻めていけそうな予感がしました。

球も浮きやすいので、活躍の場面はたくさんあるように思います。
タイトリストのクラブはまだ使ったことが無いけど難しそう・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近のクラブはすごく親しみやすくなっているものが多いですし、それでいながら基本的な性能を落としていないところがさすがだと思っています。
フィーリングもすごくいいです。
構えやすくて打感や音も好感がもてます。

私は色々と調整してみたいとは思わなかったのですが、このクラブに搭載されている調整機能も魅力のひとつなのかもしれません。
色々と調整することによって、弾道を変えてみるのも、今のゴルフの『新たな楽しみ』といえるのかもしれません。
『調整する楽しみ』が、今のゴルフにはあるように思います。
ただ、例えば強烈なスライスに悩んでおられる方が、調整機能を使ってスライスがいい感じのドローになる・・・。ということにはならないような気もします。
クラブの調整機能を使いながらも、スイングのレベルアップは日々行っていく必要があるのは、どのクラブを使っても一緒だと思います。
プレイヤー自身のスキルアップこそが、一番のゴルフの楽しさなのかもしれません。
ゴルフクラブには様々なルール規制がされていて、性能には限界がありますが、プレイヤーのスキルアップには限界はありません。
いくら上手くなっても、ルール違反でもなければ誰に文句を言われることもありません。
私の周りには、とてもいいゴルフセンスをもっていて、すごく上手くなるのは間違いないのに、それに気づいておられない方がたくさんおられるので、勿体ないな・・・。と思うことが多々あります。

また何度でも試してみたいと思いましたし、是非コースでも使いたいと思いました。
いい意味で『予想外』のことは無く、ある程度予想していた通りだったのですが、その予想通りが良かったように思います。
タイトリストのクラブはやはりいいな・・・。と思いました。
最近はドライバーの印象も強いですが、このFWもすごくいい感じです。
購買意欲も刺激されました。
2014年11月29日
タイトリスト 915D2 ドライバー & 915D3 ドライバー

<左>D3 <右>D2
今日は、この2本のタイトリストのドライバーを試打しました。
試打したドライバーは タイトリスト 915D2 ドライバー と 915D3 ドライバー です。

<上>D3 <下>D2
シャフトは、どちらも ATTAS 4U です。
<左>915D3 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は62g、トルクは3.8、キックポイントは中調子、クラブ総重量は316gです。
<右>915D2 のスペック
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は62g、トルクは3.8、キックポイントは中調子、クラブ総重量は316gです。

<左>D3 <右>D2
タイトリストの高性能ドライバーを同時に試打するチャンスに恵まれて、今日はテンションがあがりました。
以前、個別で試打したときはアッタスの青いシャフトの6☆でしたが、今日は緑色の4Uで試打することにしました。

<左>D3 <右>D2
どちらもシャロー感のあるドライバーですが、こうして見ると、やはり右側のD2のほうがシャロー感が強いです。
どちらもシャロー系のヘッドですが、とても力強さを感じさせてくれます。

<左>D3 <右>D2
ネックの長さは同じです。

<左>D3 <右>D2
溝の深さも同じに見えます。

<左>D3 <右>D2
装着されているウェイトの大きさも同じです。
それぞれ互換性があるようです。

試打するのはどちらも、このA1ポジションです。
この位置がノーマルなのだと思います。

<左>D3 <右>D2
顔の印象は、やはり違っていました。
D2のヘッド後方の膨らみがよく目立っていました。
直進性が高そうな印象も受けますが、あくまでも私の好みとしては、すっきり感のあるD3です。
こうして見比べてみても、やはりD3が440ccには見えませんでした。
普通の460ccのように見えてしまいます。
D2と比べると小顔な感じもしますが、単体で見たときは、それほど小顔感はありません。
あまり小顔に見せないように、あえてメーカーが工夫しているのかもしれません。

D2

D3
ボールを前にして構えてみると、それぞれの個性が、よりはっきりと感じられます。
どちらも易しそうな雰囲気がすごく伝わってきますが、よりイージーそうに感じられるのは、やはりD2です。
人によって好みが分かれるところだとは思いますが、私はD3のほうが構えやすいです。
余計な情報を足さなくていいように感じられました。
今回のニューモデルから変わっているので、どちらも同じですが、やはりクラウンマークは前のほうが良かったな・・・。と思いました。
できればキャロウェイのように『兄弟モデル』でも、クラウンマークの『有り』『無し』の違いがあってもいいんじゃないかな?と思いました。
試打を開始しました。

<左>D3 <右>D2
『打感』はどちらもとても良くて、優劣はつけられませんでした。

<左>D3 <右>D2
音もいい感じで、差がつけられません。

<左>D3 <右>D2
『球のあがりやすさ』という点では、私は『D2』だと思いました。
同じロフトで同じシャフトでも、D2のほうがあがりやすいと感じました。
少しだけお尻が重たい感じがしました。

<左>D3 <右>D2
『安定性』という点では、どちらも高いですが、敢えていうならD2だな・・・。と思いました。
しかし、両方とも見た目以上に寛容さのあるドライバーだと思います。
ここ数年の傾向だと思いますが、アスリートモデルのドライバーでも、かなり寛容なタイプが増えてきていると思います。
この2つのタイトリストのドライバーは、まさにそんな感じがします。

<左>D3 <右>D2
『飛距離性能』という点では、どちらもハイレベルではありますが、私にはD3のほうが合っているな・・・。と思いました。
球が高くなりすぎず、より強い球が打てました。

<左>D3 <右>D2
『操作性』という点では、はっきりとD3だと思いました。
D2のほうが、少し『頑固』な感じがしました。
いい意味で鈍感さをもっている・・・。といいますか、反応し過ぎずスルーする感じがしました。
私は球を操作したいタイプなので、D3が好きです。

<左>D3 <右>D2
他のメーカーは『三兄弟』も見られますが、タイトリストはずっと『二兄弟』のままです。
調整機能も付いていますし、シャフトも簡単に好感できるので、この2つのドライバーで、かなり幅広い層のゴルファーに対応できているのだと思います。
初めて試打したときも感じていましたが、この2つのドライバーは、いわゆる『アスリートモデル』といえるのだと思いますが、決して難しすぎないので、ぜひ多くの方に試していただきたいと思いました。

<左>D3 <右>D2
前のモデルの913同様、とても親しみやすいドライバーです。
このドライバーはこれからも試打する機会がたくさんあると思うので、もっともっと楽しみたいと思いました。
もし私が購入するとするならば、迷わずD3を選びます。
2014年11月20日
タイトリスト 915D3 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト 915D3 ドライバー です。

シャフトは ATTAS 6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.4、シャフト重量は64g、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。

タイトリスト915シリーズのニュードライバーです。
先日、D2を試打したのですが、今日はD3を試打することができました。
前のモデルのD3がすごく良かったので、ニューモデルに出会えるのを楽しみにしていました。
しかし、913D3を超えるのは容易なことではないな・・・。と、ずっと思っていました。

先日D2を試打していたので、このソールのデザインも予想通りでした。
D2とD3の違いはヘッド形状だけなのでしょうか?

しかし、このD3もシャローバックです。
D2とよく似ています。
シャローでありながら、上手くまとまっている感じがします。

ネックの長さも適度にあります。
D2と共通するところです。

ソールには溝がありました。
D2もそうでしたが、やはりこの溝が一番の改良ポイントだと思います。
これからも、このようなドライバーが増えてくるのではないでしょうか?

ネックには調整システムが搭載されていました。
基本性能の高さに加え、調整機能がついて、自分好みにカスタマイズできるのは、とてもいいことだと思います。
ただ、前のモデルの913を試打していたときにも感じていたのですが、時々ちょっと変わった音がすることがありました。
それは、このネックの調整システムが関係しているのではないかな?と思ったことを覚えています。

ソールのウェイトも控えめです。
D2と共通するところです。
前のモデルはもうちょっと大きかったと思うのですが、この大きさがベストなのでしょうか?

フェース面のデザインも、特に変わったところは見られません。
とても綺麗なフェース面です。
仕上げも丁寧な感じがします。

いい顔をしています。
『タイトリスト顔』といっていいと思います。
913D3を試打したときも460ccに見えていて、この915D3も同じように見えていたのですが、440ccとのことでした。
それほど小顔な感じはしません。
シャロー感があるからでしょうか?
すごく小顔で引き締まったというよりは、寛容さを感じさせる顔です。
それでいて、変なクセのない整った顔をしています。

素振りをしてみても、いい感じです。
最近は、この青いシャフトを手にすることが多くなったのですが、変なクセの無い、いいシャフトです。
このタイトリストとの相性もいいと思いました。
タイミングも取りやすいです。

とても構えやすいです。
いいイメージが湧いてきました。
マイナス的なところが全くないので、リラックスして構えることができました。
左右にも曲げられそうでしたが、どちらかというと『小さい曲がり幅のイメージ』が出しやすかったです。
やはり、小顔には見えませんでした。
何も言われなければ『460cc』という認識をもっていたと思います。
このように小さく見せないところも、タイトリストの狙いなのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とてもいいです。
予想していた通りでした。

『音』も、小気味いい感じで好感がもてます。
やはり叩いていきたいドライバーは音が主張し過ぎてしまうと、全てのパフォーマンスを発揮しづらくなると思いますが、これくらいの音だと、とても安心できます。
この打感と音は、D2と同じ印象です。

『球のあがりやすさ』は、まずまずだと思いました。
構えたときは、もう少し高くあがりやすいのかな?と思っていましたが、少し抑えられているように感じました。
装着されているシャフトが、上手く抑えてくれていたのかもしれません。
タフな感じはしませんが、この上がりすぎないところに好感がもてました。
今は高い弾道のドライバーも多いですが、このドライバーはそれらとはちょっと違う印象をもちました。
『中高弾道』といったところでしょうか?
高く上がりすぎる弾道はあまり好きではないので、このドライバーの弾道には好感がもてました。

安定性は高いと思いました。
シビアな感じはしませんでした。
前のモデルのD3を初めて試打したときも、易しいな・・・。と思ったことをよく覚えているのですが、このドライバーもそのいいところをしっかりと受け継いでいるように思います。
さすがは後継モデルです。
このドライバーは『アスリートモデル』という位置づけなのだと思うのですが、シビアな感じはせずに、親しみやすさもあるところが魅力的です。
スイートエリアも結構広く感じましたし、少々の打点のブレにも寛容なところがあり、弾道に反映しづらくしてくれているように感じました。

『飛距離性能』は優れています。
913D3がとても素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたので、このニューモデルにも期待していましたが、やはりその通りだと思いました。
ただ、913D3よりも大きく進化したか?といえば、それほどでもないように感じました。
D2のときにも感じていましたが、あくまでも『マイナーチェンジの範疇』だと思いました。

『操作性』は高いです。
左右にも曲げることが容易でした。
小さく曲げていけるので、実戦でも使っていけるな・・・。と思いました。
変なクセがなく、ニュートラルな感じがしたので、フェードヒッターの方でも、ドローヒッターの方でも親しみやすいドライバーといえるのではないでしょうか?

やはりタイトリストのドライバーはいいな・・・。と思いました。
前の前のモデルである910もいい感じでしたが、913はさらに良くなって、この915は少しだけ進化したように感じました。
『高いレベルでのマイナーチェンジ』といったらいいでしょうか?

溝が付いていて、新たな工夫も見られますが、すごく飛距離が伸びたとは、正直思いませんでした。
しかし、それはこのドライバーの性能が物足りないのではなく、それだけ前のモデルの913D3のレベルが高かったのだと、私は思っています。
何度も書きますが、今回のニューモデルは『フルモデルチェンジ』ではなく、あくまでも『マイナーチェンジ』に過ぎないと思っています。
しかし、あまり大きく変わっていないところが、またいいのかもしれません。

ゴルフクラブには様々な厳しい規制があるので、そう何度も大きく性能がアップすることは難しいような気もするのですが、まだまだメーカーの新たな発想や工夫が見られ、進化していくのは間違いないと思います。
この915もすごく好感がもてましたし、コースでも是非使ってみたいと思いました。
できれば915D2や、前のモデルの913D3とも打ち比べてみたいと思いました。

すごくフィーリングも良かったので、予定よりも多く球を打ってしまいました。
楽しい時間を過ごすことができました。
このドライバーはこれから何度も試打することができると思うので、たくさん試打して楽しみたいと思いました。
先日も書きましたが、各メーカーから発表されている、今年のニューモデルのレベルの高さには驚かされます。
ハイレベルなものが多いので、今年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』は大混戦になるだろうな・・・。と思いました。