フォーティーン HI-610h T.S. ユーティリティアイアン

フォーティーン HI-610h T.S. ユーティリティアイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは フォーティーン HI-610h T.S. ユーティリティアイアン の3番 です。
Tour AD DI-95 HYBRID

シャフトは GRAPHITE DESIGN Tour AD DI-95 HYBRID です。
ロフトは21度、シャフトフレックスはX、トルクは2.4、シャフト重量は99g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は387gです。
正面

フォーティーンのアイアン型ユーティリティです。
ユーティリティには色々な形がありますが、私はやはりこういったアイアン型にすごく注目していますし、期待をしています。
『狙う』という意味においては、やはりこういったアイアン型のほうが、易しくイメージできるからです。
ウッド型などもグリーンに止めやすいですし素晴らしいのですが、どうしてもイメージがアバウトになってしまうところがあります。
そういった点でいえば、アイアン型というのはイメージを絞り込んでいける利点があるように思います。
しかし、これまで多くのアイアン型ユーティリティは構えづらいものが多く、少し難しく感じているのも事実です。
側面

こうして見ていても、ユーティリティ独特の『膨らみ』を感じますが、形状自体はアイアンなので、いい印象を受けます。
『面長』で、フェース高さの低いロングアイアンといったところかな?と思いました。
ソール幅

『ソール幅』は、しっかりとあります。
こういったところを見ると、やはりユーティリティなのだと思いますし、かなりの低重心であることが伺えます。
ネック長さ

『ネック』も、それほど長くはありません。
むしろ、かなり短めです。
振り感

素振りをしてみても、思っていた以上にしっかりとしていて、タイミングが取りやすく感じました。
カーボンシャフトが装着されているユーティリティの中では、かなり硬派な感じがしました。
スチールシャフトをイメージしていたので、このシャフトが重いということは感じなかったのですが、かなりスチールのフィーリングに近づけて振っていくことができました。
スペックは違いますが、以前このオレンジ色のシャフトはエポンのユーティリティで試していますし、とてもユーティリティに適したシャフトなのだと思いました。
『純正シャフト』では、おそらくこの『振り感』は得られなかったような気がします。
構え感

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい顔をしていると思いました。
かなりアイアンに近い感覚で構えることができました。
構えたときにバックフェースが少し見えるのが残念ではあるのですが、ある程度の『打ちやすさ』『球のあがりやすさ』を求めていくうえで、今の段階では仕方ないのかな?と思いました。
しかし、これからますます技術が進んで、こういったところも改善されるようになると、すごく嬉しく思います。
構えた感じは、全くのアイアンでありながら、球のあがりやすさは『クリーク並』といったところが理想ではないかな?と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、まずまずだと思いました。
打感については、正直あまり期待していなかったですし、おそらく『中空構造』なのだと思いますが、その中空らしいフィーリングでした。
こういった打感も、理想をいえば『軟鉄アイアン』に近くなるといいと思うのですが、やはり何かを得ようとすれば何かを失わなければならないのが『世の常』なので、仕方のないことなのかもしれません。
軟鉄アイアンのような打感になると、もっと方向性も良くなってくると思いますし、距離感も出しやすくなり、何より打っていて楽しくなります。
いずれ、そのような『いいとこ取り』のユーティリティクラブが登場してくれることを願いたいところです。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、ある程度予想していた通りでした。
タフは印象は全くありませんでした。
ソール幅もありますし、『抜け』も良さそうなのですが、フェアウェイウッドのように『滑らせながら打つ』というよりは、普段のアイアンのような感覚でダイレクトにいく感じのほうが、私は打ちやすく感じました。
バックフェース

『安定性』という点では、高いと思いました。
このクラブのロフトは『21度』ということで、私の感覚でいえば『3番アイアン』になるのですが、昔の3番アイアンと比較すると、格段に進歩しているように思います。
ラインに乗せやすかったですし、そのラインからブレることなく、一気に目標まで運んでいくことができました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、まずまずだと思いました。
正直、それほど飛び抜けているとは感じなかったのですが、あくまでも『狙う』クラブとしては、これくらいがいいのかもしれません。
飛べば飛ぶほどいい・・・。というのは、ドライバーだけで充分といえるのかもしれません。
操作性

『操作性』という点でも、ある程度予想していた通りで、標準的な部類に入るように感じました。
この装着されているシャフトもいいのですが、私はできればスチールシャフトで試してみたい・・・。と思いました。
アイアン型といっても、普通のアイアンのような繊細なラインは出しづらかったですが、一応左右に曲げてみたりもしました。
ただ、なかなか思うような弧を描くことができず、まだまだ練習が足りないのだと思いました。
ヒール側

フォーティーンらしい、かなり高性能なユーティリティだという印象が残りました。
できれば『構えやすさ』や『打感』などフィーリング面がもっと向上されていれば、さらに好感度が上がったように思うのですが、試打を終えて特に大きな不満はありませんでした。
今の段階では、これくらいがベストなのだろう・・・。と思いました。
フォーティーン HI-610h T.S. ユーティリティアイアン

しかし、ユーティリティクラブ(ハイブリッドクラブ)には、まだまだ改善の余地がたくさん残されていると思いますし、これから先も期待したいです。
私はそういったクラブをもうずっと永く待ち続けているので、理想的なユーティリティクラブに出会うことができれば、メーカー問わずすぐに購入するような気がします。
FOURTEEN HI-610h T.S. ユーティリティアイアン

今日試打した、この『フォーティーン HI-610h T.S. ユーティリティアイアン』には、正直購買意欲は刺激されなかったのですが、また試打する機会があれば何度でも試してみたいと思いました。
私としては、次回のクラブに期待したいです。